約 1,795 件
https://w.atwiki.jp/rai6puk/pages/83.html
邪推SS/リレイ(SC95~SC150) リレイ(SC95~SC150) サウズにはロゴ、ログ兄弟が率いるロ族の他に5つの分家がある その一つ、最も勢力の弱い種族がリ族である CS95年、そのリ族に姫が生まれる名をリレイ。本編の主人公である リ族には死産が相次ぎ、今回も難産の末に産まれた為 覇王リノン(仮)は彼女を眼の中に入れても痛くないほど可愛がった お陰で、成長した姫は大変お転婆にそだった 侍従も手を焼いたのはもちろん、寝ていた父リノンの髭を勝手に剃ったり、 婆やのタンスにカエルを入れたり、大変悪戯好きであった また、かなりの大食漢でリ族の財政の1/3は彼女の食費と言われるほど食べ、 地元有力者の結婚式に呼ばれた時は、 新郎新婦のウェディングケーキより、リレイの食事用ケーキのほうが大きかったとさえ言われる ゆえに幼少時は、ふっくらと肥え『まん丸姫』とあだ名されるほど太っていた やがて、彼女も成長し地元小学校に入学するが、勉強はそっちの気 悪戯三昧の学校生活 鬼ごっこをして硝子を割ったり、遅刻寸前に窓から侵入したり 給食を男子と取り合ったり(本人曰く『あの量では、おやつの代わりにもならない』) と問題児振りを発揮 弱小ながらも王族であ両親が、学校に呼ばれ頭を下げる事はしょっちゅうだった そんな彼女の行動原理には一つの特徴があった それは、面白いかどうかと言うことである ただの悪戯好きの姫と思われているが、それも面白いか否か判断した結果であり 面白くないと判断しなかった場合は悪戯に加わることをしなかった ある時、子猫をエアガンの的にしていた友人に激怒、殴り合いの喧嘩をし 相手の前歯を折ったというエピソードもある この考えは大人になっても変わる事は無かった やがて彼女は学校を卒業すると両親の反対を押し切り出奔 面白くない王族生活より、面白い下界の生活を望み羽ばたいていった 学生時代に校内の売店で貯めた金で旅を続けたが、やがて底を突く 困った彼女は、なんと軍属の道を選ぶ。理由は当然面白そうだからである 当時、地元サウズではロ族宗家ロゴが追放され パメラ、バニアウ間で内乱が勃発する するとバニアウ軍に一人の赤髪の美女が現れる。名をリレイ そう、彼女はバニアウに仕官したのである 幼少の頃とは似ても似つかないモデル顔負けのスタイルの良さ 男なら誰もが見とれる美貌。ブスは成長すると化けるの典型であった (それでも常人の数倍食べる大食漢は相変わらずであった) ちなみに、仕官した理由もバニアウの思想に共鳴したわけでも、彼のカリスマに引かれたわけでもない ただ単に、彼のところに居たら面白そうだと感じたからである (ロゴ追放の余波で、リ族も追放された。これをバニアウが批判していたからでもあるが、 判断基準はやはり面白いか否かである) 彼女が戦場で求めたのは勝利でも名誉でもなかった 如何に楽しめるかどうかであった 戦艦、時には戦闘機で戦場を飛び回り、危なくなると真っ先に逃げる 上官の命令を無視して先行することもあれば、 撤退命令が出る前に自らの部隊はさっさと逃げる (その戦場を荒らしまわるやり方が敵の混乱を招き、結果的に味方の勝利に貢献したこともある) 問題児が多い事で知られたバニアウ陣営においても、突出した問題児だった (その破天荒な性格から、元海賊のレナジやモレアから 海賊に向いていると言われるほどだった) また、その美貌から多くの男性仕官が彼女に言い寄ったが 彼女の鉄壁ぶりは凄まじく、多くの男性仕官が玉砕したと言う 言い寄ってきた男には闘将アタックも存在し、アタックに 「おっさん、鏡で自分の顔見たことあるの?」と吐いてアタックを傷心させた話もある (本人曰く『私を面白がらせてくれる男って見つからないのよねー』) 誕生日やバレンタインなどは彼女の部屋はプレゼント(食べ物)で埋まり 大食漢の彼女は、溶かして1日で全部食べたとも言われている (『(プレゼントを)くれるって言うんだから貰わなきゃ損』との事) やがて、バニアウ軍とプロベット軍が直接ぶつかり、バニアウが大敗すると 彼女は突然退役を願い出る 「この非常事態にどう言うつもりだ」と言う上官に対し一言「だって、面白くなくなるんだもん」 やがて、退役した彼女は貯めたお金で再び旅を始めた 目的は当然『面白い事を求めて』である その為、興味を持った秘境の探索に夢中となって1年以上帰ってこない時もあれば、 「あーつまんない」と1週間ほどで帰ってくることもあった ちなみに、当初こそ軍属の時に貯めた金と退職金を使ったが、 すぐに無くなり(理由は後述)、旅先でバイトして稼いでいた また、交流のあったモレアの下に旅費がなくなるとひょっこり現れ、 まだ軍属であった彼女に仕事を斡旋してもらい、 資金貯まるとふらっと旅に出たと言う ある時、旅費の無くなるスピードを疑問に思ったモレアが 「あんた、何にそんなに金を使うの?」と聞いた際 「食事。毎日、朝、昼、夕方、夜と寝る前の5食食べないと体が持たないのよ」 と答え、モレアも納得したと言う そんな生活が数年間続いたある日、車道に飛び出した子供を庇い トラックに跳ねられた。 その後、危篤状態が続いたが、ふと意識を取り戻し 「今になって解るが、人生は何が起こるか解らない。 生きているだけで楽しい」と呟き眠るように息を引き取った。 享年55歳、早すぎる死だった 問題児と言われたリレイだが、葬儀には親友モレアを始め 彼女が訪れた旅先からも多くの人が参列した事からも、 彼女が如何に愛されていたかが伺えるだろう その自由奔放だが、どこか憎めないその性格には多くの人々が魅了され、 今も彼女の眠る墓には花が手向けられていると言う
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2807.html
俺は濡れたモーニングを鶴屋さんに返却し、着替えることにした。鶴屋さんから渡されたディレクータズスーツに。しかし、やっぱり礼服なんですね。 「開会式は正装がいいけど、争奪戦中は準礼装でもかまわないっさ!」 いや、そうゆう意味では無いんですが…どうせなら紋付袴の方が楽そうでいいです。 「おや?キョン君は和装派だったのかい?何なら今から準備するかい?そうするとハルにゃんも和装にしなきゃね。 文金高島田も十二単もあるし、ハルにゃんなら何着ても似合うっさ!」 …いや、このままでいいです。しかし、何故ハルヒと俺の衣装を合わせる必要があるのだろうか? …もしかして本当に結婚式でも挙げさせたいのだろうか?この名誉顧問様は? 俺の着替えが終わると、ステージ近くでは何やらいい香りがしてきた。これはカレーの匂いである。 昼飯の準備をしているようだ。参加者全員に振る舞うのだろうか。流石鶴屋家、羽振りがいい。 「みんなー、鬼ごっこお疲れサマサマー!もうすぐお昼ご飯だね!ここまで残ったみんなにはななななんと、お昼ご飯をご馳走するっさ!」 参加者から歓声がわき上がる。鶴屋家の昼飯を1000円で相伴できるとは、二度と無いことだろうしな。 「でも、ただ食べるだけじゃないよ!『試練その3 料理当てクイズ』をやるっさ! 今からハルにゃん、有希っこ、みくるがそれぞれ作ったカレーとサラダが配られるよ! その中から、ハルにゃんが作ったのを当てるんだ!愛情があればハルにゃんが作ったのがどれかなんて、すぐ分かるっさ!」 …これはかなり厳しい。三人がどんな料理を作るか知らない奴がほとんどだし、それに俺ですら分かる気がしない。 バレンタインの時のチョコケーキみたいに、アイデンティティが分かる文字やらキッチンペーパーの切れ端なんて入れてないだろうしな。 俺は自分の席に座り、一息ついていた。 遠くを眺めてみると、3つの寸胴が用意され、それぞれ鶴屋家侍従が参加者達にカレーを振る舞っているよだ。 予想通り、みんな苦悩と苦悶の顔をして考えていた。遠目なので分からないが、見た目に違いは無さそうである。 「あんたも当ててみなさい」 ハルヒはそう言いながら、俺の分のカレーを持って来てくれた。 皿には番号が振ってあり、左から順番に、『1.ポークカレー』、『2.ビーフカレー』、『3.チキンカレー』となっていた。 「当てたらさっきの不祥事はチャラにしてあげるわ。精々頑張りなさい」 そう言ってハルヒは鶴屋家の厨房に戻っていった。 やれやれ。これは何とかして当てないとな。 3つのカレーを眺める。入っている具が違う物の、それ以外に差異は見られなかった。 俺はそれぞれ一口ずつ口に運んでみた。どれも美味である。しかし、これだけでは全く分からん。 辛さは辛い順にビーフ、チキン、ポークとなっており、具の大きさは大きい順にチキン、ビーフ、ポークとなっていた。 それぞれ使用しているスパイスが微妙に違うみたいだが、三人の特徴が表れているとは言い難く、判別に困難を極めた。…こりゃ、ギブアップかな? ―ふと、俺は夏の暑さには心地よい、しかし冷たい目線が、俺の体を冷却していくのを感じていた。 「……………」 …長門!?いつの間に?? 「……食べて」 これは…サラダか?そう言えばサラダ付きだったんだよな。 「……この試練は私が考えた。涼宮ハルヒは自分の料理だと理解できる人、自分の料理を美味しいと言ってくれる人が彼になって欲しいと願っている。 だから私がこの試練を提案した」 なるほどな。 「同時に私は、あなたにこの問題を正答してくれることを希望している。必ず当てて欲しい」 とはいっても、難しいぜ。古泉みたいに性格や深層心理から当てることなんてできないぜ? 「…大丈夫。あなたならできる。ヒントは、このサラダ」 サラダがヒント? 「…そう。よく味わって欲しい」 そう言って、長門も厨房に戻って行った。サラダがヒントだと?どれも同じサラダじゃないか? 三つのサラダはどれもトマト、キャベツ、キュウリ等の野菜にローストビーフが乗っかり、パルミジャーノがかかって…… あれ?…これはどこかで……? 俺は順番に食べてみた。1のサラダには和風ドレッシング、2のサラダには中華風ドレッシング、 そして3のサラダにはハーブが薫る、バルサミコ酢とオリーブオイルのドレッシングがかかっていた。 …なるほど、そうゆうことか。ありがとうよ。長門。 食事終了後、いよいよ正解発表となった。 「さあさあ、みんなわかったっかなー!今から正解を超!発表するよー!答えは、ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ… 3番!チキンカレーっさ!!」 参加者から歓喜や怒号、様々な声が飛んでいた。 正解発表後、ハルヒは俺の元まで来て、ニヤケ顔で問いかけてきた。 「あんた、正解だったわよね?まさか間違えたなんて言わせないわよ!?」 ああ、バッチリ正解だ。あの勉強会の時、長門が作ってくれたサラダと一緒だ。 「なによそれ。それなら有希のサラダ当てたってことでしょ。あんた有希とあたしを間違えて、まぐれで当てたのね?それじゃ正解とは言わせないわよ!」 …長門もお前も言ったじゃないか。このドレッシングを考えたのはお前だって。 だから長門は敢えてここでは使わなかったのさ。お前のオリジナル料理がわかってもらえるか、っていう試練だったんだろ? 「…なによ、あんたそうやっていっつも有希のことばっかり考えているの?いやらしい。変態。 …でも正解は正解ね。約束通りチャラにしてあげるわ。午後からもしっかりやんなさい!」 そう宣言してハルヒは去ろうとした。 「…ハルヒ」 「何よ」 「美味かったぞ。ありがとな」 「………………」 …ハルヒはこちらを振り返りもせず、自分の席へと戻って行った。さっきと同じように… ※試練その4に続く
https://w.atwiki.jp/revival/pages/514.html
<コーディネイター> ……それは、ある秋の日の事だった。 キラとラクスは立て込んだ式典を終え、ようやく二人の時間を持つ事が出来た。取り敢えず侍従の持ってきてくれた紅茶とケーキで、少し遅めの午後の茶会にする。 「……参ったね。元ブルーコスモスと言われたレントス候が、僕に握手を求めてくるとはね…。」 キラは、まるで不思議なものを見たかのような反応だ。 「仕方がありませんわ。彼らは今、私達を頼るしか生きる術が無いのですから……。」 ラクスは困ったように言ってみせる。……最も、今のラクスにはどうでも良い話なのだが。 「彼らの主義・主張って何のためのものだったのかな…。」 ぼんやりと、キラ。………本当に政治には無頓着なのだ。そんなキラをラクスは少し窘める様に、しかし諭すように言う。 「……政治とは、理想のぶつけ合いに見えても、実際は『経済の綱引き』という事ですわね。政治家とは理想家に見えても、思考はあくまでも現実的。…ブルコスに旨味が無くなったから私達の所に流れてきただけですわ。」 「手厳しいね。」 「“優しさ”と“甘さ“は政治の世界では天地ほどの隔たりがあります。……あら、このケーキは甘いですわね……。」 キラが政治に興味が無いのは、ラクスには解りきっていた。なので、早々に政治の話は打ち切るとケーキに集中する。キラも興味を失ったように、ケーキを食べ始めた。 「…キラは、この世界の『根本的な問題』に気が付いていらっしゃいます?」 唐突にラクスが口を開いた。 「……藪から棒だね。食糧危機?」 紅茶を片手に、キラ。にべもなく、ラクスは首を振る。 「違います。」 「………エネルギー問題?確かに、ニュートロンジャマーは問題だと……。」 「その二つは、ほとんど同じ問題ですわ。………数年での解決は難しいですが、10年もあれば解決の目処は立ちます。」 キラは、頭をぽりぽりとかいて、ラクスに頭を垂れた。 「………先生、解りません。」 ………とても最強のコーディネイターには見えない。 ラクスはしばらくクスクス笑っていたが、ふと真面目な顔になってキラにこう言った。 「私達、コーディネイターの存在………それが、この世界の本当の問題なのですわ………。」 コーディネイター。なんと人のエゴに満ちた存在である事か。 『人の革新』として生まれたコーディネイター。だが、それは新たな権力闘争の火種となっていっただけの事だった。 集団の中に生まれた、生まれながらのエリート。努力を知らず、環境に適応出来る者達。それは、宇宙空間という厳しい生活空間のために生まれざるを得なかった鬼子でもある。だが、その者達は出生からして問題を山積させるに至っていった。 ―――優秀な人材は、金がかかる。 もはやこの事実だけで、限り無い差別。人類が行った初めての『進化』は、人という存在に問題を提起するだけに飽きたらず、只でさえ広がっていた貧富の格差に止めを指すかのようであった。 加えて、コーディネイターを種族として存続させるためには『理想的な交配』が必要であった。コーディネイターの国家であるプラントに厳然と存在する『婚姻統制制度』は紛れもなく時代を逆行させる制度で、強制力こそ無かったが『婚姻統制制度に参加しなければ満足な出産が見込めない』となれば、是非も無かった。 要するに、種族としてコーディネイターは極めて不完全な存在だった。彼らを支えたのは『ナチュラルよりも優秀な人材』という事実に裏付けられたプライドによるものであり、それはナチュラルとの自発的な決別を意味していた。ナチュラルとコーディネイターが相争うのは自明であり、必然であったのだ。 「…この問題が解決されない限り、私達が居なくなったとしても戦争は決して終わりません。得られるのは『次の戦争のための小休止』という平和のみで、心から怨嗟が取り除かれる事は無いでしょう………。」 ラクスは、悲しそうにそう締めくくった。キラは黙ってそれを聞いていた。・・・が、ややあって口を開いた。 「………でも、君は解決策を見つけたんだね………。」 ハッとして、ラクスはキラを見た。………普段通り、優しく微笑むキラ。 揺るぎの無い、絶対の信頼。―――キラは、静かに頷く。それで、ラクスも決意した。 「私達は、これから『世界の敵』になるのです。コーディネイターですら疑問を抱く、徹底した管理社会を作り、そこで人々を囲っていくのです。誰もが、世界に疑問を持てるように………。」 キラは、少し顔を曇らせたが―――頷いた。ラクスは続ける。 「人々は立ち上がるでしょう。『自由』を声高に。……私達に対抗するために。自らの存在意義をかけて、一握りのコーディネイターとナチュラルが手を取り合い、私達に対抗するでしょう。その者達が、私達を打ち破った時―――初めて、コーディネイターとナチュラルは垣根を越え、新たなる一歩を歩めると思うのです。」 「………管理社会に対抗するコーディネイターは、既にコーディネイターじゃない、か………。」 キラは、ラクスをじっと見据えていた。ラクスもまた。 ややあって、キラはふっと力を抜いて微笑んだ。 「どうせ、君と僕の子供は産まれない。………未来に残せるものは、何も無い。それなら、この世界の有るべき姿を模索するのも、悪くないね。………良いよ、僕の命で良ければ賭けてみよう。」 「私達、ですわ………。」 二人はいつしか絡み合い、一つになった。温もりだけが、彼らの拠り所だったから。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/334.html
897. ひゅうが 2011/11/05(土) 22 44 05 ※ヤマトネタを依頼されましたので、一筆書いてみました。一発ネタみたいなものですw ―――――――――――――――――― 「なぁ。何か困ったことはないか?」 「いえ?私は幸せですよ?」 「いや。何というか・・・」 「あなたと一緒にいられるだけで・・・私は幸せです。」 「あ・・・ええと・・・ありがとう・・・」 ――嗚呼、我ら地球防衛軍 支援SS――「島の休日」 「で、私のところに来たわけか・・・。」 「は、はい。こういう話題に詳しい知人が・・・その・・・」 「いや。分かった。何も言うな。」 応接セットの向こうで唸るアースフォース・グリーン(地球防衛軍の上級士官用の軍装に使われるからこの名がついている)の軍服の男を前に、島大介は恐縮した表情になっていた。 現場の士官たちと気さくに会い、積極的に意見を聞くという評判を聞いて思い切ってやってきてみたが、いささかここに来るのはまずかったかもしれない。 彼の目の前にいる壮年の男こそ、地球人類を異星人の侵略から守る、地球防衛軍統合参謀本部議長。 周囲からはもっぱら「議長」、古いなじみからは「参謀」と呼ばれている男だった。 後方で辣腕を振るう印象から想像はできなかったが、議長のデスクの上には書類の山が1つと半分ほど築かれている。 要件を伝えてから気付いた島は非礼を詫びたのだが、議長は気にするなとヒラヒラさせて彼を迎えてくれた。 それがかえって島を恐縮させている。 議長の職務は想像以上に激務であるらしい。 「古代艦長代理は森君に集中攻撃をかけているところで、兄の古代代将(戦隊指揮官レベルの士官と将官の中間あたりに位置する。英名マスターアンドコマンダー)の方は女王陛下の王配となるかもしれない・・・それに悩みを知ったら盛大に茶化すだろう。ヤマトクルーの諸君は・・・まぁ似たようなものか。土方さんあたりは少々近寄りづらい。だからここへ来たと。」 「よく分かりますね。」 「部下の状態を知ることも上司の勤めだよ。それで――」 さすがは議長だ。と感心する島に、議長はずいと顔を近づけた。 「『テレサ嬢をデートに連れて行きたいが、どんな場所がいいか』だったね?」 島は真っ赤になって「はい」と頷いた。 ――白色彗星帝国との戦争、ガトランティス戦役が終わり、ヤマトクルーは一息をついていた。 新たにデザリアム帝国という脅威が判明していたし、友好関係を結んだボラー連邦との関係も緊張をはらんだものになっていたが、それでも地球はまだ平和だった。 議長をはじめとする優秀な防衛軍スタッフの尽力で地球防衛軍は強化されつつあり、一時は過剰とさえいわれた太陽系の防衛網は新たな敵に対抗するのに十分とはいわないが頼もしいものだった。 ガミラス戦役の復興からシリウスやプロキオンへの移民特需まで、地球経済は爆発的な成長を遂げている。 899. ひゅうが 2011/11/05(土) 22 47 28 そんな中で、戦いからひとときの休息を味わっているヤマトクルーの間では時ならぬ職場恋愛ブームが起きていた。 地球に移住し、三浦半島の見える高台に居を構えたイスカンダルのスターシャ女王は、式典で侍従をつとめて以来親交を深めていた古代守と交際をはじめ、それに触発されたのか古代進が森雪に告白。 それに続くように相原や南部なども「港で待つ女性」候補を量産していたのだった。 そんな艦内の雰囲気にあてられたのか、テレザード星から脱出して以来なし崩し的にヤマトに出入りしていたテレサに島は惹かれていた。 だが・・・島という男は、純情というかウブというか・・・その手のことにどうも弱かった。 ただでさえ地球は遊星爆弾攻撃で数多くの人命もろとも娯楽文化は失われていたし、ガミラス戦役まっただ中に育った世代である島は、そういった若者らしい文化に触れる機会を持っていなかったのだ。 加えて、周囲の雰囲気からどうも言い出しづらいという理由もあった。 真田さんは・・・超光速メリーゴーランドとか作りそうだからちょっと怖い。 そういったわけで、藁をもすがる思いで島が向かったのは、かつては東京と呼ばれていた連邦首都メガロポリスの地下で執務をとっていた議長だった。 ガミラス戦役の絶望的な状況下で彼の乗るヤマト建造を推進し、地球の防衛に辣腕を振るう知謀の持ち主である議長ならば・・・という考えがあったのだが、議長は島の訪問に驚きつつ歓待してくれた。 そのため、こういった頭を捻るという珍しい光景を島は見ていたのだった。 「俺もその手の話にはあまり縁がなかったからな・・・うまいことは言えんが。」 「議長もですか?」 「昔からそういうのはな。それにガミラス戦役でな――」 遠い目をする議長に、島は「失言でした。」と頭を下げた。 議長も愛する人をあの戦争で失ったのだろうか。 もっとも、議長の方は「ヤマトのおかげで増えた仕事が忙しすぎてアテがない」と考えていたのだが。 「いや、気にすることはない。」 普段は怜悧な知謀で皆を導き、ヤマトクルーの尊敬を集める議長が悩んでいる。 その光景は島にとり少し新鮮だった。 実は議長はその時珍しく焦っていた。ここはヤマトファンの一人として一肌脱ぎたい。 だが、彼にはそういったアテについてまったく心当たりがなかったのだ。 『どうする?前世であったような処はあらかたなくなっているし、遊興も我々が満足できるようなところは――』 そのとき議長の頭に電流が走った。 「・・・そうだ、京都行こう。」 それは、彼が前世で密かにファンであったJR東○のCMのキャッチフレーズだった。 〜続く?〜 【あとがき】――テレサと島の恋路を支援しようと動き出す転生モブキャラ連合。 果たして「京都決戦」の結末やいかに!? というわけで書いてみました。遊星爆弾攻撃は爆発ではなく放射能汚染が恐ろしい兵器です。 裏を返せば、こうして残った町や文化財が数多くあるんじゃないかなと思います。
https://w.atwiki.jp/nocry/pages/194.html
* いつ自失していたのか知らない。 次に目を開いたときは、見飽きた寝室の緞帳の模様が真っ先に飛び込んだ。 見慣れた、とは言いたくはない。 (――ああ。また) また。 生かされたのだと知って、薄らぼんやりとした絶望感と全身を襲う虚脱感に、男は深々と溜息を吐き出した。 知らず強張っていた体を、改めて寝台へ沈める。 洗い張った敷布の糊の利いた香りを感じながら、男は天蓋を眺めた。 気を失う痛みは久しぶりだ。 このところ、比較的体の調子が良かったので高をくくっていたのが、どうやらよろしくなかったらしい。医師から、口を酸くほどに繰り返し言われ続けてきた薬湯を飲む習慣ですら、面倒で、何度か飛ばしたように思う。 あまり覚えていない。 そもそも、普段の刺激の少ない生活を過ごしていてさえ、男の心の臓は時折不満を訴えるのだ。馬車での移動とは言え、隣街からの峠を越える数日の移動に、真っ先に根を上げたのだろう。 年々その具合は重くなる。 (やれやれ) 枕元に置かれた水差しへ手を伸ばすと、視界に入るのは可否を待つ書類の束。こんなところにまで押し寄せている。 不愉快になるには草臥れすぎていて、それも叶わなかった。 エスタッドは、皇帝を頂点とした独裁政治国家である。 もちろん一人ですべての業務は到底こなせないから、補佐官であるとか、形ばかりとは言え議会も存在する。 けれどやはり最後の審査、国の大事ごとを決裁するのは飽くまでも皇帝である男の仕事で、彼の認可なしには、物事のほとんどが進まないシステムになっている。 そういう仕組みに男が成した。 頭の中で図面を引いて、策を巡らせることは嫌いではない。完読した蔵書軍籍を数えれば恐ろしい量になる。 とはいえ。 男に課せられたものは、とんでもない仕事量だ。 人間が一日にこなせる仕事を優に超えている。 殺す気か、と以前。雑談交じりに不服を唱えたら、補佐官に、殺す気だと半ば真剣な顔で返され憮然するしかなかった。 そんなことを思い出す。 詰まれた書類は見なかったことにして、体を少し起き上がらせると、部屋の隅に控えた侍従が勝手知ったる無表情で、男に手を貸し背中へ膨らませた羽枕をあてがう。 絶妙のタイミングで水を注がれたグラスが、男へ差し出された。 受け取り、口をつける。 合図のように寝室の扉が控えめにノックされ、「何か」と問いかけた侍従が全ての言葉を言い切らないうちに、ものすごい勢いで扉が開かれた。 ばぁん。 音で表すならばまさにそれ。 弾かれるように開いた扉から、ちりちりと鈴の音とともに小さな体が転がり込んでくる。 怒り狂っていた。 「勝手に寝込んで清清しく次の日迎えてんじゃねぇよこのクソが!!」 目をやらずとも容赦のない悪態で判る。 チャトラ以外にいるはずもない。 掴みかかるばかりの勢いで、彼女は男の寝台に半ば乗り上げた。 心配してきてくれたのかな、だとか冗談めかして何かを言いかけた口が、途中の形で止まった。 変わりに口の端がにぃと、上がるのを自覚する。 面白い。 かつて男が寝込んだ寝室に、こんな勢いで怒鳴り込んでくる輩がいたかどうか? 「こっち見ろよ聞いてんのかオイ!今何時だと思ってるんだ、あぁ?」 「何時――なのかな」 「んなこたぁどうでもいいんだよ!何時だって構わねぇんだよ!言葉のあやだよ!」 これはかなり腹を立てている。 まだ安定しない視界の中で、チャトラをぼんやりと眺めながら、男は自身の口が意識せずとも動くのを知った。 「何が、」 「あったのかじゃねぇ!アンタ昨日、街で別れるときに、ここのとんがった塔目指して来いと言ったろ!入り口には話をつけておくとか何とかほざいてやがったよな!」 「ああ――……言ったね」 「話も何も、入り口のおっさん共なあぁぁんも聞かされてねぇじゃねぇかよ!阿呆か!オレどんだけおっさんと、通せ通さないの押し問答したと思ってるんだよ?おかげで……わぶ」 さらに言い募ろうとするチャトラの首根っこを文字通りつかんで、背後の手が彼女を宙にぶら下げた。 「オイオイ。元気なお嬢ちゃんだな」 呆れた重低音。見なくても分かる。 三補佐の一人、アウグスタ、だ。 日がな一日座り放しが多い室内業務に、まるで似合わない巨躯。背丈と幅だけで言うならば、皇帝の直属護衛ディクスを超えるかもしれない。 反比例して性質は以外に穏やかだ。 恐らくアウグスタが、チャトラをここまで連れて来たのだろう。怒りまくった様子からして、どう好意的に見積もっても、先の扉をチャトラが「控えめにノック」したとは思えない。 何が楽しいのか、アウグスタは陽質な笑いを浮かべながら、吊ったチャトラを目線の高さに持ち上げた。 もう片方の手で、彼女の口を塞いでいる。 大きな手のひらは、チャトラの口元どころか顔半分をすっぽりと覆って、これでは喚き立てようにも発音できないに違いない。 怒りのままにもがき暴れるチャトラの動きに、その腕はびくともしなかった。 「……お嬢ちゃん」 噛み付きそうな顔のチャトラにじっと目を据えて、アウグスタは含めるように一語一語発する。 「皇帝陛下に怒鳴りつける姿は勇ましいし、微笑ましいし、日頃の鬱憤を思うと正直胸がすく思いだが、喚きたいなら外に行け。ここは寝室だ。寝室は静かにするものだ」 「……ッ」 「二度は言わせるな。判るか?判れ」 言って、それからアウグスタは彼女を床に下ろす。開放されたチャトラは未だ怒り収まらない調子で、ぎらぎらとした視線を思わず傍観してしまった男に向けてきたが、歯軋りしつつもとりあえず、騒ぎ立てることはやめたようだった。 「で」 興味を覚えて、火に油を注ぐ結果になるかと半ば思いつつも、男は身を起こす。 「どうやって入り口を通してもらえたのかな」 「……。ヒゲ」 「髭」 「……陰険な。顔の。ヒゲ男」 「髭――」 「セヴィニアが娘を見つけたようですな」 鸚鵡返した男へ、補足するつもりなのか、アウグスタが口を挟む。 大雑把な彼でも、さすがに男への口調は少し改まったものとなった。 「――セヴィニア」 「入り口へ話をつけたのも、この娘の身元を『思い出した』のも、彼が行ったようです」 「ほう」 「なんか小せぇ部屋に連れてかれて。窓もなくて。外も見えないし、部屋の入り口には物騒に武器構えたおっさんが立ってるし。牢屋かと思ったし。俺、アンタにだまされてここまで連れてこられて、やっぱ売られるのかとか思ったし。とか思ったら、ヒゲ男が急に俺のこと遠縁の娘だとかなんか言い始めるし。俺意味が判らなくて、違うって、こんなヤツ知らないって言ったら、問答無用で頬張られるし」 「ほう」 三補佐の一人、冷酷な鉄面皮を思い出して男がゆっくりと頷く。 セヴィニアならば、言い聞かせるためにそれぐらいはやるだろう。 「数発ブッ叩かれて、このおっさんに引っ張り出されるまで閉じ込められてて、俺、また、」 言いかけて、そのまま不機嫌に口を噤み、チャトラが床に視線をそらす。 それでも男には、彼女が言いかけた言葉がよく判った。 ――縛られたりつながれたりするのかと思った。 「怖かった――のかな」 言葉が口を衝いて出ていた。何故かは判らない。 「怖くなんか」 ねぇよ、すぐに反発しかけたチャトラに手を伸ばして、男はその痩せぎすの体を引き寄せる。 「怖かった?」 「怖くねぇって言ってんだろアンタちったぁ人の話を聞け!」 悪口を叩きながら、それでも割と大人しくチャトラが男の胸に収まっているのは、怖かった……と言うよりは不安であったのだろう。 その先入観を誰が植え付けたか。考えるだけ本末転倒である。 そうして男は己の行為に疑問を抱かない。 「皇帝」 「うん、」 「……遠縁って何の話なんだよ?オレ、あんなおっさんに親類にはいねぇし。親類っていうか……そもそも、親兄弟もいないんだぜ?オレ」 「一人だと――言っていたか」 「一人だよ。家族とか。そんなもん……ねぇよ」 「――お前の親はどうしたのかな」 「さぁ」 「知らない――?」 「親代わりに育ててくれたヒトはいたけど。そのヒトが言うには、日暮れの広場に一人でウロついてたって。丁度、近場の町から流れの一座が何組かきてたから、その中のどの組からはぐれたんじゃないかって、そう言っているのを一度聞いた。……けど、あんまり深く教えてくれなかった。要は口減らしだったんだろ。捨てられたんだよ」 「探しには来なかった」 「来るわけねぇだろ。まだ三つ四つのガキだぜ?日銭も稼げない、身体も売れない、負担にしかならない。邪魔だったんだろ」 あっけらかんと語るチャトラの瞳に、悲壮感はない。 「なるほど」 頷いた男はまたゆるゆると枕から体を落とし、寝台へ沈める。 視界が明滅していた。 「アンタ……具合、悪ぃの?」 男の不調にそこで初めて気が向いたようで、チャトラが瞬間ためらい、それからおずおずと男へ視線を絡めた。 勢いは鳴りを潜めていた。 「大したことはない――が」 「……そっか……そうだよな。ああ、ごめん。オレもう行くわ」 妙に控え目になって、それからチャトラがもじもじと懐を探りかけ――諦めたようにその手を脇へ落とした。 「――猫?」 「や。なんでもない」 何か胸元に忍ばせていたのだろうか。 興味が湧いて訊ねてみたかった。けれど、想像以上に身体の疲弊が激しくて、男は自身の唇すらすでに満足に動かせないことに、ふと気がついた。 閉じたくもない瞼が勝手に落ちて、たちまち不愉快な闇が意識を覆ってくる。睡魔では決してありえない、気絶のようなその途絶え方は酷く嫌いだ。 何一つ思うままに行かない身体に苛々としながら、男の意識はとうとう暗転した。 ――最後に、猫が息を呑んだ音を耳にした気がする。 * 眠りに就いた、と言い表す気にはとてもなれないような寝入り方した皇帝に、何も言えなくなってチャトラはそのまま、部屋を出た。 「お嬢ちゃん」 大きく息を吐いて、次いでへなへなと床に座り込む。 緊張が、解けた。 そのチャトラに大して驚く様子も無く、男が興味深げに覗き込んでくる。 目線を合わせてくれているのか、同じようにしゃがみ込んでいた。 アウグスタ。 皇帝にそう呼ばれていたはずだ。 「どうした」 「……びっくりした」 男の視線は存外温かいものだったので、チャトラも本心をそのまま口にした。 「陛下に?」 うん。 頷いて額に掛かった前髪を掻き上げる。今頃になって汗が滲み出ていた。 「アイツ……あー、えっと……あのひと、どこか身体悪ィの?」 「ああ、」 聞かされていないのか。 心得顔で頷いて、アウグスタがぽんぽんと彼女の頭に手を置いた。 「どう見たって不健康そうな顔してるから、どっか悪ィんだろうなとは思ってたんだけど」 「ああ、」 「本当はさ」 しゃがみ込んだまま、独白するようにチャトラはぼつ、と呟いた。 「オレ、会ったらアイツの顔何発かブン殴ろうとか思ってたワケね。あのいつでも澄ましてお綺麗な顔にアザ作ってやるのも面白いかな、なんて」 「過激だな」 「うん」 でも。 勇んで飛び込んだ部屋にいた、寝台の上の男は、羽化したての蜉蝣のように真っ白で。 光に透き通った栗色の髪に縁取られた顔は、硝子細工か淡雪のように儚くて、とても殴り倒す雰囲気ではなかった。 目の前の巨漢のような男だったなら、チャトラは躊躇いもなく拳を叩き込んでいただろうけれど。 ちら、と流した側付きの侍従の視線が、言葉を発することすら咎めているように感じて、無理やり怒りを掻き立ててチャトラは怒鳴ったのだった。 怒鳴らなければ、そのまま。 「回れ右して逃げようかと思った」 「どうして」 可笑しそうに含み笑ってアウグスタが訊ねる。 「ひとが弱っているのを見るのは、好きじゃない」 顔を歪めてチャトラは吐き捨てた。 押し埋めた記憶が疼くから。 「昔、すげぇだいじなひとが居てさ」 「ああ」 「さっき話してた、オレのこと、拾って育ててくれたひとなんだけど」 「ああ」 「ある日突然帰ってこなくって、発見されたときは冷たくなってた」 帰ってこない。 それは純粋な恐怖だった。 ”どうして帰ってこないのかな。” ”何かあったのかな。” ”オレのこと要らなくなったのかな。” 朝日の差し始めた部屋の空気は饐えていて、その中で膝を抱えて何時までも待っていた。 「亡くなられたのか」 「殺されたんだ」 あの客は危ないと、確かに金離れは良いし上客だが、何をしでかすか判らないと、そう押し止めようとした周りに笑って出掛けたあのひと。 「血の気の抜けた真っ白な顔をして、路地裏に転がってた」 丁度、寝台の上の男のような顔色で。 「……陛下は、生まれつき心臓が悪い」 うな垂れて膝の間に頭を埋めたチャトラの上に、アウグスタの声が降る。 気を惹かれて顔をあげた。 「心臓?」 「ここだな」 「判るよ」 大きな拳を中央より少し左寄りに当てたアウグスタへ、チャトラはうんとひとつ頷いて見せた。 「医者の受け売りなんだが、大雑把に言うと心臓と言うものは、右と左に部屋が分かれているんだそうだ」 「うん」 「全身を巡った血液が心臓に片側の部屋に到達し、そこからまた押し出されて全身に巡り、もう片側の部屋へ流れ込む。詳しい仕組みは忘れたが、そうして体のいたるところへ空気だとか栄養だとかを送り込む」 「うん」 「陛下は、その隔壁に、穴が開いているのだそうだ」 「心臓の?」 「そう。心臓の」 それって。 しゃがんだまま、天井を見上げそれから床を見下ろし、アウグスタの言葉を頭の中を整理していたチャトラは、しんと真面目な顔をした。 「それって、すげぇ大ごとなんじゃねぇの?」 「大ごとだな。生れ落ちて直ぐに、医者から十まで保たないと宣言されたそうだが」 「アイツ、今いくつ?」 「三十と四」 「ふぅん」 頑張ってるんじゃんね。 一人語散る。 それから、 「ああ」 腑に落ちて頷いた。 「だからダインのおっさん、あんなにすげぇ剣幕でオレのこと皇帝から引き離したんだな」 「ダイン卿?」 アウグスタはもちろん、チャトラの出自を知らない。 「オレね、アイツの懐、狙ってたの」 「懐……?」 「うん」 鸚鵡返したアウグスタへそのまま頷きながら、チャトラは指先を特徴的な形に結んで見せた。 鈎針に模したその形は、巷で言うところの、 「掏模なのねオレ」 悪びれるつもりも無い。 彼女の生きてきた世界には、掏模稼業が悪いだとか言う『良識』は存在しなかったからだ。 「お前がか」 「うん。身なりの綺麗なカモが来たなって近付いたんだけど。肩ぶつけるよりも先に、ものすっげぇ勢いでダインのおっさんに捕まってたな」 「ああ……、」 「身体、ぶつけたりしちゃあ心臓に響くんだろ?」 「とても宜しくないな」 「――成程」 突然、しゃがみ込んだチャトラとアウグスタの上から冷徹な声が降る。 驚いて見上げたチャトラは首根っこを掴まれて、軽々と持ち上げられていた。 そのままつかつかと回廊を運ばれる。 「ちょっ……」 不意打ちに虚を衝かれて、怒るタイミングを逃す。その彼女の懐へ無遠慮に手を差し込んで、 「セヴィニア公」 咎める声が背後より追うアウグスタから発せられた。 その声が聞こえているだろうに、振り返ることなく足を運ぶ男は、チャトラの脳内には既に「気に食わない」男としてインプットされている。 「な……にすんだよッ」 そこで我に返り、チャトラは無茶苦茶に暴れ始めた。 そもそもアウグスタといい、この背後の男といい、ひょいひょい猫の子のように吊り下げるのはいかがなものかと思う。 痩せぎすな身体がこういうときは恨めしい。 「手癖の悪さは――育ちか」 「放……せ!」 唸るとそこで放り投げるように床へと解放され、 「返せよ!」 いつの間にか懐に忍ばせていた、彼女の大切な『収穫』が抜き取られている。 商人風の男から抜き取った金入れ。 獲物の身なりに比例して、ずしりと重かった。 そうしてもうひとつの紙包み、先ほどチャトラが男に手渡そうかどうか逡巡して、結局言い出せずに終わったもの。 「テメェ、それはオレのだ!」 掴みかかった身体をすると交わされ、挙句高い音を立てて頬を張られた。 容赦の無い一張りに、目の前を星が散る。 「喚くな、やかましい」 「返せよ!!」 この男が、何故チャトラを掴んで移動したのか、意図に気づいて彼女は唸った。 自身の喚く声を、物音を、居室で休む皇帝に聞かせないためだ。 それはきっと、皇帝その人の身体を慮ったためではなく、 「セヴィニア公」 もう一度呼び止めたアウグスタへ、セヴィニアと呼ばれた男は、冷血質な視線を向けた。 「何か」 声も同じように冷えていた。 「お嬢ちゃ……この娘の成した行為が、褒められたことでは決して無いとは言え、公の行動は横暴に過ぎよう」 追いついたアウグスタが、立ち上がりかけたチャトラへ手を貸そうと伸ばす。妙にそれが腹立たしくて、振り払い、彼女はよろめきながらひとりで立ち上がった。 口の端を切ったのか、鉄錆の味がする。 「横暴、な」 語尾を繰り返してセヴィニアはうっすらと笑いの欠片を頬へ上らせて見せた。 「では逆に問う」 「――何か」 いつの間にか、チャトラを庇うように立つ大柄な男の背筋が伸びている。 感じられるのは威圧感。 先の、同じようにしゃがみ込んでいた人懐こさは、今のアウグスタのどこにもない。 「公は――何を考えておられるのかな」 「何、とは」 「皇宮には皇宮の、相応しい立ち居振る舞いと言うものがある。その基礎すら理解していない獣を、御身の一存で部屋から出し、加えて皇帝陛下のおわす居室へ、どこの馬の骨とも判らないそれを導き、あまつさえお疲れである玉体へ更なる負担を強いる。……これを横暴と言わずして、何を横暴と言うのだ?」 「ちょ、っと……待てよ。アウグスタのおっさんは何もしてねぇだろ」 「おまけに、臭い」 僅かな時間とは言え、ここへきて初めて彼女の話を丹念に聞き、人並みに扱ってくれたのはアウグスタだ。 ――悪いひとじゃない。 単純と言わば笑え。 彼女はそう判断した。 その男が責められることに我慢がならずに、思わずチャトラが口を挟むと(そもそもがチャトラと男のやり取りの途中であったので)、眉をひそめ、汚物を眺める目つきで返された。 手にした『収穫』の紙包みを無造作に開くと、床へ投げ捨てた。 ばらりと包みから零れ落ちたそれは、チャトラが露店で購入した皇帝への、 「……ッ」 思わず伸ばした手で受け止めることができるはずもない。割と呆気なく、紙包みから炙った肉が転がり落ちる。 「臭気を撒き散らすな。不快だ」 昨日の別れ際に、覇気がなく見えた男への土産のつもりだった。 もっとちゃんと食べろよ、だとか小言を言いながら渡すつもりでいた、それ。 小言を言うきっかけもなく、男があまりにも憔悴していてまるで食べられる状態にないことは見て取れたから、結局渡しそびれてしまった、それ。 唖然としたチャトラの耳に、男の声が響く。 皇帝が自分の事を「拾った」と公言し、対等扱いされないことも相当理解に苦しんだが、 「どう言った経緯で、それがここに居る事が許されているのか知らぬが、躾のひとつもなっていない獣を、皇居内で身勝手に徘徊させるわけにも行くまい」 それ以上にこの男に獣扱いされることに我慢がならなかった。 かっと頭に血が上ったと認識するよりも先に身体が動いて、 「ほら」 小馬鹿にした声が耳元で聞こえて、したたかに後頭部を打ち据えられた。 瞬間息が詰まり、視界が暗転した。今度こそバランスを崩して、顔から崩れ落ちる。 「チャトラ……!」 アウグスタの声が何故か遠くに聞こえる。 耳鳴りがした。 「――言葉で勝てねば牙を向く。やはり”けだもの”だな」 だが。 言ってセヴィニアは、脳震盪を起こしかけたチャトラの胸倉を掴み、乱暴に引き摺り起こした。 「感謝するがいい」 「な……んだ……よ」 口が上手く回らずもつれたチャトラは、それでも気丈にぐらぐらする視線を、なんとかセヴィニアへと合わせる。 「陛下のお召しとあれば、放逐する訳にも行かぬ。私の遠縁としてしまった責任もある」 「公!」 「覚えておけ。ここにはここの規律がある。お前がここに居座るつもりでいるのならば、最低限のそれを身に付けることだな。異論は認めない。嫌なら出て行け」 「ち、く、しょ……」 畜生。 悔し涙を滲ませて、チャトラは小さく唸った。 (20100829) 鳥の巣 3?へススム トップページにモドル 駄文とか。つらつらと。?にモドル 皇帝と猫にモドル
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/5770.html
608: 635 :2019/06/30(日) 23 11 26 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 銀河連合日本×神崎島 ネタ ティ連発仮想戦記 神崎島神崎市軍港 「♪~♪~。」 鼻歌を歌いながら予備役訓練を終えて空母鳳翔を降りたフェルさん、 本日の夕飯はご苦労様ということで都内有名店のカレーを旦那がテイクアウトしている筈なので実にご機嫌である。 そんなフェルに声を掛ける影が。 「フェル、仕事終ワリカ?」 「こんにちは、フェルさん」 「アレ?シエにタガワサンではないデスカ。」 エロ別嬪ことシエさんとその旦那の多川でありました。 両人も訓練終わりか旧帝国海軍の服似た服を着ている。 なおこの様に鎮守府に出向している者も自衛隊には多く海自はともかく出向している空自や陸自の部隊は海軍航空隊だの海軍陸戦隊だの呼ばれている。 「実ハカシワギニ渡シテ貰イタイ本ガアッテナ。」 「シエ、本気でアレ渡すのか?」 「カシワギハソノ手ノ専門家ダロ?意見ガ欲シイラシイ。」 「ドンな本なのデスカ?」 「ウム、ダストールノ並行人類学者デ趣味デ歴史小説書イテル人ガ知人ニイテナ、ニホンノ仮想戦記トカイウノ書イタノデ、カシワギニ読ンデ欲シイソウダ。」 「仮想戦記というと紺碧の艦隊や征途とかみたいなのデスカ…。確かマサトサンは専門家ですカラネ。」 「フェルさんもなんで知ってるんだ…。」 シエは突撃バカに仮想戦記を読んで欲しいらしい。 フェルは旦那が専門家と呼ばれエッヘンとしている。 多川は誰だフェルさんに仮想戦記なんぞ教えたのと頭を抱えている。多分メロンちゃんや旦那の影響がでかい。 フェル自身も軍人であるため興味があって読んでいるが結構な設定の火葬戦記なんぞ読むと軍人としてツッコミを入れ腹を抱え笑っている。 最近は神崎島にいることが発見された押川春浪や海野十三の新刊らの神崎島製軍事海洋冒険小説なんかが面白いそうな。 中にはトーラル技術がないティ連人がいる戦前の日本やら同様にトーラルなしのイゼイラやパーミラヘイムが舞台なのもありティ連からも注目を浴びている。 「というか柏木さんの仕事は軍事の専門家じゃなくてティ連や神崎島外交と彼の方の侍従だろ?」 多川よ、それも違うぞ。 「マアトニカクコレヲカシワギニ渡シテオイテクレ。」 シエは持っていた鞄から数冊のハードカバーを取り出すとフェルに渡した。 「ワタシも読んでみていいのデショウカ…?」 「構ワナイト思ウゾ。ティエルクマスカ人ノ現役発達過程文明軍人ノ意見ハ欲シイダロウ。」 神崎島の家へ帰る途中のバスの中、フェルは少し気になり本を見てみることにした。 第一巻のカバーを見ると表紙は日本の仮想戦記の影響か、模型のボックスアート調に書かれている。 しかし何故旭光Ⅱと大和がデカデカと書かれているのか? 大和には何やらイージスシステムぽい艤装の施された艦橋に明らかにトーラル技術由来の装備が山盛りである。 裏面を見れば著者名と発刊した会社が書かれ、概要が書かれ、バーコードが印字されそうな場所まである。 凝り過ぎであろう。日本で発売する気なのだろうか? 著者:イアドノ・エクシアド・オタス 出版:ティエルクマスカ・ヤルマルティア出版 フェルは頭が痛くなった、いつの間にティエルクマスカは出版社なんぞ拵えたのか? ネタかネタなのか? そしてなぜか日本語で書かれた概要を読んで見る。 609: 635 :2019/06/30(日) 23 11 57 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 第一巻 新冷戦の終焉 紀元点後期201X周期、アメリカ合衆国連邦は決断を迫らた。 ゲルマン連邦共和国に持ち込まれたチャイナ人民共和国のヂレール核烈弾搭載型中長距離弾道誘導弾。 かつてのキューバ国で終わるのか?ハルマ世界で三度目の戦いとなるのか? 南コリア国に設置された同様のもの。地獄の釜の蓋は開きかけていた。 そして紀元点後期201X周期A割期X分期、ヂレールの輝きが地球上に姿を現した。 旦那の本棚にある御大のぽい気がする。 やはり日本の影響は大きいなあと感じる。 最後のページをちら見すると出版社の所在地が、 イゼイラ星間共和国惑星地球内地域国家日本租借地内ヤルバーン自治州… 本気で出版する気かもしれない。 ついでに二巻目も見てみる。 表紙は宇宙空母カグヤとヘヴィリフターおおとりが描かれている。 ついでにそれらの背後には例のちーとな機動戦士な宇宙コロニーぽいのも描かれている。 第二巻 希望の創造主なき世界 チャイナ人民共和国の人為的ミスにより発生した第三次ハルマ世界大戦。 チャイナ国、ゲルマン、南コリアはヂレール兵器による報復攻撃により崩壊、周辺国も三国からの攻撃により甚大な被害を受けた。 アメリカ国やロシア国は政府システムの崩壊こそ免れたが大都市圏へのヂレール兵器の着弾により国家システムに重大な打撃を受けていた。 列強という重しがとれ各地で紛争が勃発し地獄の門より悪意が溢れ出るハルマ世界。 しかしヤルマルティアとカンザキ島はヤルバーンと共になんとかその災厄を無傷で生き延びた。 好む好まざるに関係なくハルマ唯一の超大国となったヤルマルティアとカンザキ島、ハルマの行く末はどうなるのか? 「……コレ、やっぱり遥かな○星じゃないデスカ…。」 『次はXX前~、次はXX前~。』 「ア!降りマース!」 帰宅して旦那に見せたら同じ反応だった模様。 後日、シエに御大のこと話したら作者は御大の作品を読んだことがないことが判明し シエさんとフェルさんは『コレモ因果カ…』、『因果デスネ…』という会話をしていた。 なお作中では最終的にハルマはヤルマルティアに統一されてエルバイラを象徴とする惑星国家ヤルマルティアになったとかならなかったとか。 610: 635 :2019/06/30(日) 23 15 35 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 以上になります。 転載はご自由にどうぞ。
https://w.atwiki.jp/ariadust/pages/21.html
人物・元ネタ(襲名済み等) 名前元ネタ特記 本多・正純本多正純家康の家臣 ネイト・ミトツダイラ水戸松平水戸家 酒井・忠次酒井忠次徳川四天王の一人 松平・元信徳川家康徳川家康の元服時の名(1556~1558) フェリペ・セグントフェリペ二世 大内義長大内氏の最後の当主 フアナフアナ二世フェリペ二世の妹 弘中・隆包弘中隆包大内氏の家臣 アロンソ・ペレス・デ・グスマン“無敵艦隊”司令官 立花・宗茂立花宗茂 江良・房栄江良房栄大内氏の家臣 アルバロ・デ・バサーンスペイン海軍の父 立花・誾立花誾千代立花宗茂の妻 インノケンティウスインノケンティウス10世 エリザベスエリザベス一世英国女王 メアリメアリ・スチュアート メアリ・チューダー“血塗れ(ブラッディ)メアリ” ウィリアム・セシルウィリアム・セシルエリザベス一世の宰相 ロバート・ダッドリーロバート・ダドリーエリザベス一世の寵臣 ベン・ジョンソンベン・ジョンソン詩人 ニコラス・ベーコンNicholas Baconエリザベス一世の臣下 チャールズ・ハワード Charles Howard海軍最高司令官 フランシス・ドレイクフランシス・ドレーク海軍提督 ジョン・ホーキンスジョン・ホーキンス海軍提督 トマス・キャベンディッシュThomas Cavendish海軍提督 グレイス・オマリGrace O Malley海賊女王 クリストファー・ハットンChristopher Hattonエリザベス一世の寵臣、ダンスの名手 F・ウオルシンガムフランシス・ウォルシンガムスパイマスター ウオルター・ローリーウォルター・ローリーエリザベス一世の寵臣 山中幸盛 前田・利家前田利家 アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン傭兵隊隊長 里見・義康里見義康関東最大の外様大名、羽柴安房侍従 北条・氏直北条氏直徳川家康の娘婿、豊臣大名 ルイ・エクシヴルイ14世 (フランス王)太陽王 毛利・輝元毛利輝元豊臣政権五大老の一人 源・九郎・義経武田信玄戦国武将 ヌルハチ中国皇帝、後金の始祖 クビライモンゴル帝国皇帝 人物・元ネタ(推測) 名前元ネタ特記/根拠 葵・トーリ徳川家康 葵。主人公的に鉄板。しかし松平・元信が後の家康なので不確定。 シロジロ・ベルトーニ茶屋四郎次郎徳川家康の御用商人 シロジロ=しろうじろう ハイディ・オーゲザヴァラー小笠原貞頼の姉四郎次郎の妻という説あり オーゲザヴァラー=おがさわら トゥーサン・ネシンバラ榊原康政徳川四天王の一人 榊原→(木を省き)ネ申原=ネシンバラ 点蔵・クロスユナイト服部半蔵忍者 点蔵≒半蔵 服+部=クロス+ユニット 父親が尼子十勇士の生き残り(?)からクロスユナイト=クロス ユウ ナイト=十勇士? キヨナリ・ウルキアガ内藤清成家康の家臣、関東奉行 キヨナリ マルゴット・ナイト内藤信成家康の家臣、家康の異母弟という説あり 内藤新宿内藤家ゆかりの土地 内藤=Naite=ナイト マルガ・ナルゼ成瀬正成家康の家臣 成瀬=なるせ=ナルゼ 直政井伊直政徳川四天王の一人 なおまさ 浅間・智浅間神社 浅間神社 ノリキ柳生宗矩家康の家臣 ノリキ=のり+き=矩+生≒柳生宗矩 向井・鈴向井正綱戦国武将 向井 ミリアム・ポークウ大久保長安家康の家臣 大久保=オークボ→ボークオ≒ポークウ アデーレ・バルフェット渡辺守綱家康の家臣 渡辺→w+atana+be→アテナ→アデーレ/槍使い+従士 御広敷・銀二御広敷役人 御広敷 オリオトライ・真喜子毛利元就家紋「一文字三つ星紋」 オリオトライ→orion+tri≒オリオン座・三つ星 真喜姫家康の継母 真喜子 三要・光紀三要元佶家康と縁のある禅師 三要 ヨシナオ徳川義直家康の九男 よしなお 小西小西隆佐秀吉の商人 小西/キリシタン/商人(ただし家康サイドではない) ???William Adams家康の外交顧問 ミリアム+東→ウィリアム・アダムス 本田・二代本多忠勝徳川四天王の一人 襲名が予測されている 登場人物の姿形/スペック 名前髪瞳字名役種/戦種特 P-01sアリアダスト・ホライゾン白 「青雷亭」店員副王???無口自動人形 アリアダスト教導院 葵・トーリ茶 不可能男総長兼生徒会長賑やかし超無能 本多・正純黒 副会長交渉師生真面目 シロジロ・ベルトーニ 冷面会計 商人 ハイディ・オーゲザヴァラー 会計補佐 ネシンバラ・トゥーサン 書記 眼鏡 本多・二代黒 副長近接武術師 点蔵・クロスユナイト 第一特務近接忍術師忍者 キヨナリ・ウルキアガ 第二特務 航空系半竜 マルゴット・ナイト金 第三特務遠隔魔術士金翼 マルガ・ナルゼ 第四特務黒翼 ネイト・ミトツダイラ銀黄 第五特務 女騎士 葵・貴美茶 浅間・智黒/緑 神奏術巫女 ペルソナ君 兜 伊藤・健児 禿夢魔 ミリアム・ポークウ亜麻青 車椅子 アデーレ・バルフェット 眼鏡 ハッサン・フルブシ ターバン 御広敷・銀二 丸い体型 ネンジ スライム 三河 松平・元信黒 君主 アルカラ・デ・エナレス フェリペ・セグント 総長兼生徒会長全方位軍師くたびれ中年 フアナ 黒 副会長兼会計全方位経営師女教師系 ディエゴ・ベラスケス 書記 ヒゲ 弘中・隆包 副長 立花・宗茂金 第一特務近接武術師神速 江良・房栄 第二特務 立花・誾黒 第三特務 ペデロ・バルデス 金 第四特務 フローレンス・バルデス 第五特務 K.P.A.Scoula インノケンティウス黒 総長 ガリレオ 第二特務 羊角魔神 オクスフォード エリザベス金青 総長兼生徒会長・12全方位精霊術師結構天然 メアリ金 全方位精霊術師おっとり気質 ウィリアム・セシル 副会長・10 卵形 ロバート・ダッドリー 副長・10 痩せ女 ベン・ジョンソン 書記・9 アスリート詩人 ニコラス・ベーコン 書記補佐・8方位道化師道化 チャールズ・ハワード 会計・7 トマス・シェイクスピア 女王の盾符6 フランシス・ドレイク 女王の盾符5-1 半狼 ジョン・ホーキンス 女王の盾符5-2 水着 トマス・キャベンディッシュ 女王の盾符5-3 人魚女 グレイス・オマリ 女王の盾符4 クリストファー・ハットン 女王の盾符3 動白骨 F・ウオルシンガム 女王の盾符2 自動人形 ウオルター・ローリー 女王の盾符1 極東人 P.A.O.M. 里見教導院 里見・義頼 総長重武神騎乗師落ち着き青年 里見・義康 生徒会長重武神騎乗師真面目被害者 北条印度諸国連合 北条・氏直 総長兼生徒会長全方位武術師年上褐色粋 Ecole de paris ルイ・エクシヴ金黄色太陽王総長 毛利・輝元 生徒会長 テュレンヌ 副長 リュイヌ 副会長 毛利・元清 書記 アンリ 特務 アルマン 特務 イザック 特務 覚羅教導院 源・九郎・義経 総長兼生徒会長 近接武術師貧乳大王八艘飛び 弁慶 副長 佐藤兄弟 副会長
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2713.html
俺は濡れたモーニングを鶴屋さんに返却し、着替えることにした。鶴屋さんから渡されたディレクータズスーツに。しかし、やっぱり礼服なんですね。 「開会式は正装がいいけど、争奪戦中は準礼装でもかまわないっさ!」 いや、そうゆう意味では無いんですが…どうせなら紋付袴の方が楽そうでいいです。 「おや?キョン君は和装派だったのかい?何なら今から準備するかい?そうするとハルにゃんも和装にしなきゃね。 文金高島田も十二単もあるし、ハルにゃんなら何着ても似合うっさ!」 …いや、このままでいいです。しかし、何故ハルヒと俺の衣装を合わせる必要があるのだろうか? …もしかして本当に結婚式でも挙げさせたいのだろうか?この名誉顧問様は? 俺の着替えが終わると、ステージ近くでは何やらいい香りがしてきた。これはカレーの匂いである。 昼飯の準備をしているようだ。参加者全員に振る舞うのだろうか。流石鶴屋家、羽振りがいい。 「みんなー、鬼ごっこお疲れサマサマー!もうすぐお昼ご飯だね!ここまで残ったみんなにはななななんと、お昼ご飯をご馳走するっさ!」 参加者から歓声がわき上がる。鶴屋家の昼飯を1000円で相伴できるとは、二度と無いことだろうしな。 「でも、ただ食べるだけじゃないよ!『試練その3 料理当てクイズ』をやるっさ! 今からハルにゃん、有希っこ、みくるがそれぞれ作ったカレーとサラダが配られるよ! その中から、ハルにゃんが作ったのを当てるんだ!愛情があればハルにゃんが作ったのがどれかなんて、すぐ分かるっさ!」 …これはかなり厳しい。三人がどんな料理を作るか知らない奴がほとんどだし、それに俺ですら分かる気がしない。 バレンタインの時のチョコケーキみたいに、アイデンティティが分かる文字やらキッチンペーパーの切れ端なんて入れてないだろうしな。 俺は自分の席に座り、一息ついていた。 遠くを眺めてみると、3つの寸胴が用意され、それぞれ鶴屋家侍従が参加者達にカレーを振る舞っているよだ。 予想通り、みんな苦悩と苦悶の顔をして考えていた。遠目なので分からないが、見た目に違いは無さそうである。 「あんたも当ててみなさい」 ハルヒはそう言いながら、俺の分のカレーを持って来てくれた。 皿には番号が振ってあり、左から順番に、『1.ポークカレー』、『2.ビーフカレー』、『3.チキンカレー』となっていた。 「当てたらさっきの不祥事はチャラにしてあげるわ。精々頑張りなさい」 そう言ってハルヒは鶴屋家の厨房に戻っていった。 やれやれ。これは何とかして当てないとな。 3つのカレーを眺める。入っている具が違う物の、それ以外に差異は見られなかった。 俺はそれぞれ一口ずつ口に運んでみた。どれも美味である。しかし、これだけでは全く分からん。 辛さは辛い順にビーフ、チキン、ポークとなっており、具の大きさは大きい順にチキン、ビーフ、ポークとなっていた。 それぞれ使用しているスパイスが微妙に違うみたいだが、三人の特徴が表れているとは言い難く、判別に困難を極めた。…こりゃ、ギブアップかな? ―ふと、俺は夏の暑さには心地よい、しかし冷たい目線が、俺の体を冷却していくのを感じていた。 「……………」 …長門!?いつの間に?? 「……食べて」 これは…サラダか?そう言えばサラダ付きだったんだよな。 「……この試練は私が考えた。涼宮ハルヒは自分の料理だと理解できる人、自分の料理を美味しいと言ってくれる人が彼になって欲しいと願っている。 だから私がこの試練を提案した」 なるほどな。 「同時に私は、あなたにこの問題を正答してくれることを希望している。必ず当てて欲しい」 とはいっても、難しいぜ。古泉みたいに性格や深層心理から当てることなんてできないぜ? 「…大丈夫。あなたならできる。ヒントは、このサラダ」 サラダがヒント? 「…そう。よく味わって欲しい」 そう言って、長門も厨房に戻って行った。サラダがヒントだと?どれも同じサラダじゃないか? 三つのサラダはどれもトマト、キャベツ、キュウリ等の野菜にローストビーフが乗っかり、パルミジャーノがかかって…… あれ?…これはどこかで……? 俺は順番に食べてみた。1のサラダには和風ドレッシング、2のサラダには中華風ドレッシング、 そして3のサラダにはハーブが薫る、バルサミコ酢とオリーブオイルのドレッシングがかかっていた。 …なるほど、そうゆうことか。ありがとうよ。長門。 食事終了後、いよいよ正解発表となった。 「さあさあ、みんなわかったっかなー!今から正解を超!発表するよー!答えは、ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ… 3番!チキンカレーっさ!!」 参加者から歓喜や怒号、様々な声が飛んでいた。 正解発表後、ハルヒは俺の元まで来て、ニヤケ顔で問いかけてきた。 「あんた、正解だったわよね?まさか間違えたなんて言わせないわよ!?」 ああ、バッチリ正解だ。あの勉強会の時、長門が作ってくれたサラダと一緒だ。 「なによそれ。それなら有希のサラダ当てたってことでしょ。あんた有希とあたしを間違えて、まぐれで当てたのね?それじゃ正解とは言わせないわよ!」 …長門もお前も言ったじゃないか。このドレッシングを考えたのはお前だって。 だから長門は敢えてここでは使わなかったのさ。お前のオリジナル料理がわかってもらえるか、っていう試練だったんだろ? 「…なによ、あんたそうやっていっつも有希のことばっかり考えているの?いやらしい。変態。 …でも正解は正解ね。約束通りチャラにしてあげるわ。午後からもしっかりやんなさい!」 そう宣言してハルヒは去ろうとした。 「…ハルヒ」 「何よ」 「美味かったぞ。ありがとな」 「………………」 …ハルヒはこちらを振り返りもせず、自分の席へと戻って行った。さっきと同じように… ※試練その4に続く
https://w.atwiki.jp/pantagruel/pages/114.html
エクトル・ド・ラ・ファロワーズ…フォシュリーの従弟。痩せた男 フォシュリー…新聞記者。エクトルの従兄。大柄。チョビ髭。レオン。リュシーと親しい。華奢 ボルドナヴ…支配人。ヴァリエテ座 ナナ…ヴィナス役。18歳。金髪。造花女工だった。テレーズ ミニョン…オーギュスト・ミニョン。大男。ローズの旦那。指揮者だった シュタイネル…銀行家。ローズのパトロン。肥っている。ユダヤ人。レオニードと親しい。後にナナのパトロン。プロシャ人 ローズ・ミニョン…ミニョンの妻。女優 リュシー・ストゥワール…39歳。小柄な婦人。フォシュリーの友人。ブランシュの友人。塗油工の娘。肺病 ダグネ…ポール・ダグネ。ナナの情夫。坊や(ミミ) ブランシュ・ド・シブリー…金髪の肥った女。ジャクリーヌ。ボーデュ。32歳 グザヴィエ・ド・ヴァンドゥーヴル伯爵…ブランシュと親しい。名門の末裔。女性的。旧家 カロリーヌ・エケ…リュシーの友人。25歳 ガガ…ルイ・フィリップ王の初期の寵姫。肥った婦人 ミュファ・ド・ブゥヴィル伯爵…エクトルの知人。皇后官侍従。慈善救済会の会員。陸軍大尉の子。サビーヌの夫。ミュフ ド・シュアール侯爵…サビーヌの父。嘗て枢密顧問官。慈善救済会の会員 ラボルデッド…リュシーの友人。ガガの友人。ブランシュの友人。女と寝ない クラリス・ベスニュス…女優。エクトルの恋人。元女中 プリュリエール…人気役者。色男 サビーヌ伯爵夫人…ミュファ・ド・ブゥヴィル伯爵夫人。34歳。ド・シュアール侯爵の娘。背の高い女 フォンタン…喜劇役者 サタン…18歳。売女。背が高い。ナナの学校友達 ロベール夫人…サタンの友人 ジョルジュ・ユゴン…ジジ。ユゴン夫人の末息子。17歳。法科一年生。金髪。学校さぼりの少年 オーギュスト…給仕 ゾエ…小間使い。以前はブランシュ夫人の元にいた ルイ…ルイゼ。ナナが16歳で産んだ子 ルラ…七の伯母 ラ・トリコン夫人…老夫人。パトロンの元締め。娼婦の元締め フランシス…髪結い マロワール夫人…ナナの古い友人。老婦人。帽子が好き 老ボスク…役者 オクターブさん…ブランシュ夫人の友人 デュ・ジョンコワ夫人…老婦人 シャントロー夫人…鉄工場主の妻。老婦女 エステル・ド・ブゥヴィル嬢…サビーヌの娘。16歳 ド・シェゼル夫人…サビーヌの修道院学校時代の友人。サビーヌより5つ年下。レオニード。小柄。細くておきゃん ド・シェゼル…裁判官 ド・フーカルモン…小柄な男。海軍士官。ヴァンドゥーヴルの友人 ヴノー氏…六十恰好。小柄な男。テオフィル・ヴノー。弁護士だった。宗門訴訟専門。マドレーヌ寺院の教会理事。第九区の助役 ビスマルク伯爵… ユゴン夫人…ジョルジュの母。未亡人。ド・シュアール公爵夫人の友人。60歳 ド・シュアール公爵夫人…サビーヌの母。故人。伯爵母堂 フィリップ・ユゴン…ユゴン夫人の長男。中尉。後に主計大尉 ド・フージュレー男爵夫人…長女が尼僧に。シャントロー夫人の遠縁 シモーヌ・カビローシュ…金髪の女。ボルドナヴの女。女優。家具商の娘 ロール・ピエドフェール…肥っている ルイズ・ヴィオレーヌ…パレ・ロワイヤル座の女。娼婦 タタン・ネネ…歌姫。肥った金髪娘 マリア・ブロン…フォリー・ドラマティック座の女優。15歳。細い。娼婦。小柄 デケル男爵夫人…ド・シュアール侯爵の友人 レオ・ド・オルン…娼婦 オリヴィエ…リュシーの息子。海軍兵学校の生徒 リュリュ…ナナの犬。グリフォンテリヤ シャルル…ローズとミニョンの子 アンリ…ローズとミニョンの子。9歳。長男 リリ…ガガの娘。18歳。アメリー フージュレー令嬢…尼 ジョンキエ…小男。嘗てローズといい仲。次にロール ロール…のっぽ ブロンの内儀さん…簡易食堂経営 殿下…現女王の息子。チャールズ・スコットランドのプリンス バリヨ爺さん…呼び出し。助監督 フェルナンド…わんさガール。端役女優 マリア…わんさガール。端役女優 ジュール小母さん…衣装方 老ドルアール婦人…役者 マチルド…女優。生娘役 ラ・ミニョット…シュタイネルに買って貰った別荘のある場所 ヴィオレーヌ…代役専門 レ・フォンデッド…ユゴン夫人の別荘のある所 ダヴェルニエ老先生…医者 ジョセフ イルマ・ダングラール夫人…シャモン館の女主人。90歳 オースマン街…ナナのアパートのある街 ミロメニル街…ミュファ伯爵の家のある街 ロール・ピエドフェール…50女。大衆食堂の女将 コサール爺さん…プロンプター。傴瘻の小男 役名:ジェラルディーヌ…オペレッタのスター。金髪 役名:ボーリヴァージュ公爵…ジェラルディーヌといい仲 役名:エレーヌ…ボーリヴァージュ公爵夫人 役名:オスカール・ド・サン・フィルマン…ジェラルディーヌのいとこ。美男子 役名:タルディヴォー男爵…粧し屋。年寄り シャルル…御者。大男。コルブルーズ公爵家から来た ジュリアン…給仕頭。小男。縮れ毛 ヴィクトリーヌ…料理女。フランソワの女房 フランソワ…玄関番。ヴィクトリーヌの亭主 ビジュー…ナナの小犬。スコッチ・グリフォンテリヤ ベッケル…宝石屋 ジョス小母さん…塾経営。ナナとサタンが通った ヴィクトル… ボッシュ小母さん コルブルーズ公爵…馬主。ヴァレリオ2世の主 リュジニャン…馬。ヴァンドゥーヴル厩舎 ナナ…3歳の牝馬。ヴァンドゥーヴル厩舎 ポマレ女王…バタ屋の婆さん ヴェルディエ男爵…馬主。フランジパーヌの主 グレシャム…騎手 リーディング卿…ブラマー号の持ち主 皇后陛下… プライス…騎手 マレシャル…馬券屋。御者あがり モーリヤック男爵…発券係。スターター スーヴィニーさん…審判 ビュルヌ…スピリットの騎手 アザール…馬 コジヌス…馬 ヴァレリオ二世…馬 フランジパーヌ…馬 スピリット…馬。イギリス馬 ブータレル…医師 .
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/38897.html
登録日:2018/02/18 (日) 02 10 00 更新日:2024/09/19 Thu 20 54 45NEW! 所要時間:約 33 分で読めます ▽タグ一覧 HUNTER×HUNTER バトルロイヤル ホイコーロ一族 国家 地獄絵図 壺中卵の儀 壺中卵の儀よりも死者が出ているかもしれない第287期ハンター試験 守護霊獣 帝国 所要時間30分以上の項目 架空の国家 王族 蠱毒 カキン帝国とは漫画『HUNTER×HUNTER』に出てくる架空の国家。 ●目次 【概要】 【関係用語】 【人物】◆国王 ◆王子・ベンジャミン=ホイコーロ ・カミーラ=ホイコーロ ・チョウライ=ホイコーロ ・ツェリードニヒ=ホイコーロ ・ツベッパ=ホイコーロ ・タイソン=ホイコーロ ・ルズールス=ホイコーロ ・サレサレ=ホイコーロ ・ハルケンブルグ=ホイコーロ ・カチョウ=ホイコーロ ・フウゲツ=ホイコーロ ・モモゼ=ホイコーロ ・マラヤーム=ホイコーロ ・ワブル=ホイコーロ ◆王妃 ◆王子の部下達◇ベンジャミンの護衛(私設兵) ◇カミーラの護衛(私設兵) ◇チョウライの護衛 ◇ツェリードニヒの護衛 ◇ツベッパの護衛 ◇タイソンの護衛 ◇ルズールスの護衛 ◇サレサレの護衛 ◇ハルケンブルグの護衛 ◇カチョウの護衛 ◇フウゲツの護衛 ◇マラヤームの護衛 ◇ワブル(オイト王妃)の護衛 ◆王妃所属兵◇第1王妃所属兵 ◇第2王妃所属兵 ◇第3王妃所属兵 ◇第4王妃所属兵 ◇第5王妃所属兵 ◇第6王妃所属兵 ◆カキン司法局 ◆その他 【3大マフィア】◇シュウ=ウ一家 ◇エイ=イ一家 ◇シャ=ア一家 【概要】 ハンター世界における大陸の1つ「アイジエン大陸」の中央に位置する国。 初出はキメラアント編序盤。 元々は違う国名の長い歴史を持つ国家であったが、革命により帝国社会主義から議会民主主義にシフト。 その際、それまで国を支配していた王族の名前が付けられていた国名を変え現在に至った。 そのため、形式上は全く新しい国家となっている。 新国家として再出発した際、各国との条約や密約の更新を誤魔化しており、 暗黒大陸への不可侵条約を破ってもペナルティを課せられなくなったことを利用して暗黒大陸へ進出する計画を立案。 その過程でビヨンド=ネテロと接触。両者共に利害が一致し協力関係を結んでいる。 当代の王はナスビー=ホイコーロ。 超巨大移民船ブラックホエール号を指揮し、ビヨンド=ネテロと共に暗黒大陸進出という人類史上初の偉業を成そうと考えている。 ただ、暗黒大陸への侵入は文字通り「人類の存亡の危機」を意味する上に、 法的手段・軍事的手段でカキン帝国を止めることはすでに難しかったため、カキン帝国を牽制しようとする5大陸連合「V5」やハンター協会との密約により、 カキン帝国を5大陸連合に迎え入れて「V6」に、暗黒大陸進出というナスビーの偉業をたたえる代わりに暗黒大陸調査の利益はV6で山分けに、 そしてブラックホエール号に乗った人々の大半は暗黒大陸前の空白地帯の大陸に「ここが暗黒大陸」と偽って降ろし、 実際に暗黒大陸に向かうのはハンター協会やビヨンド=ネテロの仲間の精鋭ら少数の予定。 モデルはおそらく中国。王朝が存続したままで近年の経済発展を果たした中国と考えればよい。 【関係用語】 壺中卵の儀 カキン帝国王家に代々伝わる儀式であり初代国王が「蠱毒」に発想を得て子孫繁栄の為に遺した念能力、および儀式。 人間の頭を模した壺に王子がその血を一滴注ぎ、中央の穴に手を入れ「王になりたい」という意思を念じると、壺から妖精のような念獣が出現。 「守護霊獣」の卵をその口に押し入れることで儀式が終わる。 そしてその後は「王位継承戦」という名目の、王子同士で行うバトルロイヤル兼生き残りサバイバルレースに移行する。 なおこの儀式の真意や守護霊獣に関する情報は王子達には一切伝えられない。 つまりカキン王家の真の姿とは、先祖代々王族同士で念を用いた情け容赦ない殺し合い・騙し合いを繰り広げ、「強い王」を選別してきた一族。 人道的観点はともかく、群雄割拠する国々の中で小国であったカキン国が、王家の断絶もなく今日まで発展してきた一因と言える。 守護霊獣 子孫繁栄を願う者が遺した強い念によって生み出された念獣。 初代王の具現化壺から生まれ、それぞれが念系統と固有能力を持ち、王子の影響を受けた付加能力を有したり独自に行動したりと複雑。 死者の縁の深い者に憑依・寄生する死後の念で、この場合はホイコーロ一族限定。 壺中卵の儀により生み出される寄生型の念能力の一種で、取り憑いた者のオーラを糧として成長。 その者の人となりに影響を受けた様々な形態・能力に変貌し、その者を補佐・守護する。その性質上1つとして同じ姿の霊獣はいない。 ただし王子が創り出した能力ではないため、王子の意思で霊獣を動かすことは出来ず、おまけに霊獣の視認も王子にはできない。 念獣達は生まれながら生態(ルール)が定められておりルールは以下の通り 1:霊獣同士は殺し合わない 2:霊獣の憑いた人間を直接攻撃することはない。 あくまで王子が練る権謀術数の手腕をサポートするための後方支援用念能力であり、直接戦闘のための能力ではない。 また、本人の念ではないためメモリ制限を受けることはなく、これとは別に念を習得することも可能(オーラの消耗が激しくなるが)。 ナスビー曰く「自身を形どる器」「弱く脆い器は王になれない」。 王を守護するという特性から、王子を狙った普通の呪殺程度は弾いてしまうとのこと。 王位継承戦 カキン帝国の新たな王を決めるための、カキン帝国伝統の王子達によるバトルロイヤル。 今回のルールは以下の通り 1.後継者の資格は14人の王子にのみ与えられる。 2.出港セレモニーに参加しないと不参加となる。 3.セレモニー前に誰かの死亡が確認されたら中止となる。 4.船の出発と共に継承戦スタート。 5.継承戦参加者の最終生存者は1名のみ。 6.国防法(*1)の解除はされていない。 継承戦開始後は14人の王子の中で唯一生き残った者だけが王子となれるが、その基準はあやふや。 ナスビー曰く「それをどう解釈するかも継承戦の1つ」 共通認識として王位継承戦に参加しない王子は王子としての自覚と誇りがない者とみなされ処刑される。 脱落した王子の居住区は完全閉鎖され、国王であってもその中に入ることは許可されない。 単純な処遇以外に壺中卵の儀による念能力・守護霊獣が絡んでいることも厄介であり、 クラピカはバリゲンの死後に「誰か一人でも王子が離脱できれば、壺中卵の儀の制約と誓約が崩れて守護霊獣が消えるのではないか」と推察したが、 王位継承の意志なく逃げ出そうとする継承戦参加者は壺中卵の儀の制約によって死の制裁が下される。 今回はブラックホエール号から逃げると同時に死ぬようになっており、船そのものが蠱毒の壺ということだろう。今までの王位継承戦も、それぞれの舞台が『壺』に見立てて用意されたものと思われる。 ブラックホエール号 略称「B・W号」。 コククジラ型の超巨大移民船で最大20万人を収容可能。ホイコーロ一族は1号船に搭乗している。 5つの階層エリアで構成されており、 1層目:通常の船。ブラックホエール号の最上部に浮かんでおり王族と政財界の要人、カキン国マフィア組長クラスが乗る 2層目:富裕層が居住。司法局が存在。 3~5層目:一般渡航客用居住区 という割り振り。規模や内部構造含め最早船というより移動する海上都市に近い。 ただし人員の割り振りは非常に極端。1層目は医師や医薬品含め厳重な管理がなされている一方で、一般渡航客エリアの運営はとんでもなく杜撰な上にテキトーと扱いの格差は極端。 おまけに一般渡航客エリアでは医師はほぼ存在せず、犯罪を含めたトラブルが多発するなど劣悪な環境にあり、マフィアをはじめ非正規乗客も多い。 各階層の出入りはカキン軍により厳重に管理されており気軽に往復することは不可能。 ただし船内にはカキン系の3大マフィアが潜り込んで暗躍し、マフィア達も各階層の往来を裏で取り仕切っているため往来の制限は完璧というわけではない。 3〜5層の乗客達は、国から船内労働・奉仕・実験体・臓器提供・降船後契約など、あらゆる手段で搾取され、僅かに残ったなけなしの金もマフィア達により搾取されるまさに地獄絵図と化している。 更にはカキンのお宝とヒソカ=モロウへの報復を狙う幻影旅団まで潜伏しているなど情勢は混沌の一言。 そもそもナスビー王にとって船に乗る民間人は王子達のバトルロイヤルのための生贄に過ぎず、船自体を蠱毒の壺に見立てており治安を統制する気はさらさらない模様。 私設兵 王子が独自の人脈で集めた人材で構成された兵士。 上位王子5人の私設兵は幼少から王子のため身を捧げる訓練を受けており高い忠誠心と士気を持つ。 また5人限定だが王子の要請でハンター試験を受験し、ハンター協会の準会員になった者もいる。 準協会員は本来、各王子の私設兵とハンター協会が連携し、居住区外を警護する人材を募り、便宜的にハンター協会員としたものだが、規定は守られず準協会員も居住区を出入りしている。 そのため、準協会員は居住区外を警備という名目で行動可能。 王妃所属兵 正規国王軍の中から各王妃に割り当てられた兵士達。 私設兵と比べ王子への帰属意識は少ないが、代わりに王妃に対する忠誠心が強い。 従事者 所謂お世話係。 兵士と兼任する者や非戦闘員など様々。 従事者の申請人数が多いほど居住区内に持ち込める家具や日用品などの荷物重量の上限が増す。 ただし、その代償として従事者の数に反比例して支給される武器の量が減っていく。 国王軍 船内エリアを監視警備しているカキン帝国の正規兵。 中立の立場で王子達の継承戦を見守り、死亡者が出た場合の処理や容疑者の拘束が役目。 軍帽を被りライフルなどを所持し、王子警護よりも重武装となっている。 軍のモチベーションは階層の環境と比例しており、3層以下ともなると兵士がマフィアから手数料代わりに賄賂を平然と受け取ったり治安維持をマフィアに頼ったり(*2)する一面もある。 不可持民 カキン王国における不可触民。人間としてすら扱われなかった身分。 現在に至っても公職につくことすらかなわず、苛烈な差別を受けている様子。 【人物】 ◆国王 ナスビー=ホイコーロ 後方支援に長けた霊獣が深謀遠慮の才溢れる王子に憑く事で灼たかとなるホイコーロ一族の運命!! 20万の贄積む箱舟で存分に切り拓くがよいホ!! 最後の一人御子になるまで……!!! ビヨンドを雇い、暗黒大陸への進出・移民計画を打ち出したカキン帝国の現国王。 8人の正室との間に14人の王子がいる。 語尾に「~ホイ」「~ホ」と付けるのが口癖のでっぷりとした肥満体の巨漢。 ギャグっぽいビジュアルや名前、大らかな笑みとは裏腹に本性は非常に腹黒いまごうことなき狸親父。 「爪と牙しか持たない獣は遠からず滅びる」という持論から、 計略を行う時の間接的行程を重要視して知恵と策略を巡らせる権謀術数を尊び、特定の王子と王妃に肩入れするといった素振りを全く見せない。 何だかんだでかつてのサバイバルを生き残っただけはあるということだろう。(*3) 放任主義なのか継承戦に参加する王子達には、どんな主義主張を掲げようとも笑って流して妨害・干渉することもない大らかさも見せる。 兄弟姉妹同士が殺し合う継承戦に心を痛めて、命をかけてでも継承戦を中止させようとしたハルケンブルグに対し、 「他人に頼るな。口先だけの偽善ほど醜悪なものはない。」と言って彼に暗殺を決行させても、守護霊獣に守られて死なない姿・ハルケンブルグが自殺を試みても彼の守護霊獣の能力で自殺もできない姿を見せつけて「継承戦を逃れること・止めることは不可能」という事実を突きつける。 そしてハルケンブルグに「優先すべきは国!国民の命に決まっている」「業を背負わねば王にはなれぬ。王にならなければ国は変えられない」と言い放ち、「王などいらぬと、王になってから言え」と圧倒的貫録をもって息子の叛意を挫いて継承戦への参加を決意させるなど、 その老獪さと数々の修羅場を潜ってきた貫禄ある姿を見せている。 継承戦の犠牲になった王子の死を受け入れているが、娘の死に対して「カキン大樹の礎として今も生きている」と語っているなど本心は不明。 ◯守護霊獣 細い10本の手足を生やした巨大な人面蜘蛛のような怪物。 しかしその外見は、大量の乳房のような突起を身体から生やし、女性器を模したような口を持つ十八禁モノのビジュアル。 老獪にして多くの子供を持つナスビーらしい姿といえるか。 能力は不明。 後継ぎが決まる継承戦が終わるまでは、この守護霊獣がナスビーを守っており、銃弾の類もナスビーには通用しない。 ◆王子 ナスビー王の直系の子供に当たる14人の若者や子供。 当然子供の中には女子も含まれているが下記の理由によりひとまとめで王子扱い。 扱い的には出生順や性別に関係なく全員同等で、王位継承権を有する。 風貌は千差万別で生まれた順に番号が付くが番号=地位という訳では無い。 念について知るのはベンジャミンとその配下、そしてカミーラだけだったがクラピカの工作により全王子が念について知ることになる。 中にはマフィアとのつながりがある人物もいる。 ナスビー王の方針から、基本的に王子達には「自分が王になる」と信じて疑わない精神性を持つよう教育されている。 壺中卵の儀という死者の念を利用した血みどろの蠱毒の儀式を重ねてきた王族ゆえか、 念能力者に覚醒した王子は「能力を受け継ぐ」「死から蘇生する」「未来を予知する」といった、特質系(*4)と思しき特異な念能力を持っているケースが多い。 ただし特殊過ぎる制約や厳しい制約を課している能力なので、実際に系統が何なのかは不明。 ・ベンジャミン=ホイコーロ 父君 あれが資格持たぬ者の分を弁えぬ浅ましき実態!長兄として誠に恥じ入るばかり! このベンジャミンが責任持って枝打ちし!!カキンの大樹を守る事この場で誓いまする!! 第1王子。ウンマ王妃の第一子。私設兵の数は13名。 筋骨隆々の巨体の男性でライオンを生身で絞め殺し、普段からすさまじいサイズのダンベルで筋トレをするなど超人的な怪力の持ち主。 性格は直情型でキレやすく、最短の道を好む上に傲慢でプライドも高いという悪い意味で典型的な脳筋キャラ。 一方で部下が臆せず理詰めで情報を提供すれば、部下の進言を素直に受け入れて的確な指示を下せる柔軟性と冷静さも併せ持つ。特にバルサミルコの意見には全幅の信頼を置き、戦略を血の気のままに決めることはない。 その性質から部下からは、苛烈さと器の大きさを併せ持つ「剛柔相備えた王の器」と讃えられ、全幅の信頼と忠誠を預けられている高いカリスマの持ち主でもある。 カキンの軍事最高副顧問の地位にも就いており、彼自身を含む彼の私設兵は全員が念能力者。 尚且つ全員正式な国王軍兵士としての地位を持ち、この兵士たちの経歴はベンジャミン自身の念能力にも生かされている。 詳細は個別項目を参照。 ・カミーラ=ホイコーロ 許せない……!!間違ってるわこんな世界!!もう…!カミィが自分で変えるしかない! 願っただけで実現しないなんてどれだけ理不尽なのかしら!!!! 第2王子。ドゥアズル王妃の第一子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)12名。 高貴な雰囲気の美女だが、一人称は「カミィ」と非常に子供っぽい。 非常に傲慢な上にヒステリックで、何でも自分の思うままにならないと気が済まない自己中心的すぎる問題児。 他人を顎で使うことをさも当然であるかのように行い、「他王子達は自分に王位を譲って自ら自殺するべき」という思想を信じて疑わない残忍な人物。 周りの環境が自分の思い通りにならない現実に苛立つなど幼稚的な一面も見せており、わがままな子供がそのまま育ったような性格。 詳細は個別項目を参照。 ・チョウライ=ホイコーロ 光と闇を使いこなせてこそ真の王!! 継承戦は私の闇の真価を見せる場だ!! 第3王子。トウチョウレイ王妃の唯一の子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)15名。 頭髪の無い頭、色黒の肌の小柄な男性。 冷酷で高慢、贅沢を好む性格ではあるが、基本的には(必要でなければ)荒事を選ばず、継承戦で末子の赤ん坊ワブルが最初に狙われたと聞いた時には嫌悪感を示す他、王位継承戦自体よりも、むしろ王になった後の事ばかり考えてしまう心配性な一面ももつなど、良く悪くもまっとうな人間性をしている。 裏で繋がっているマフィアは最大勢力を誇るシュウ=ウ一家。組長のオニオール=ロンポウに対して「父さん」と内心呼んでいるが実の息子なのかどうかは不明。 念の情報と引き換えにクラピカと協定を結んだ。 使用する念 ◯守護霊獣 銅鑼と太陽をモチーフにした無機質な円盤状の姿。 顔と思しき部分があり、初登場時は目が閉じていたが、オイトがクラピカとともにやってきた時は彼女を凝視していた。 発現した能力は具現化複合型。 複数の条件を満たすことで複数の能力が発動する特異な性質を持つ。 霊獣の口から、既存のものにはない独自のデザインのコインを一日一回生み出す。 そのコインの所有者が条件を満たすことで様々な能力が発動するが、詳細は不明。 この硬貨は念能力者でない者やチョウライ自身にも視認や所持が可能。 時間が経過すると、効果に刻まれた数字が変化するようだがその法則も不明。 チョウライはこのコインは自分が持っていても意味がないと直感しており、「王になった後の心配をしてしまう自分の性格を反映=王になった後に最大限の効果を発揮し、盤石の王となれる能力」と推測している。 ・ツェリードニヒ=ホイコーロ 七つの大罪には足りないものがある 無知の不知!!身の程を知らぬ者こそ最大の罪人!! オレ以外の豚屑が国王になるなど論外!! 論外なのだ!!! 第4王子。ウンマ王妃の第二子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)15名。 表向きは髭を生やし落ち着いた雰囲気を醸し出す知的で博学的な青年。その本性は自分以外の王子を「腐った糞ゴミ共」「豚屑」呼ばわりする程に邪悪且つサディスティックな性格。特に自身の同腹の兄であるベンジャミンとの関係は最悪の一言。 その他、嘘を付く人を最も嫌いな存在と語っており、無知の人間から見下されることを何よりも嫌悪している様子。 裏で繋がっているマフィアはエイ=イ一家。 人体収集家としての顔も持ち、劇中では大量の緋の目の所有者であるとされる。 そのためクラピカの最後にして最重要ターゲットとして目を付けられており、暗黒大陸にクラピカが関わる切っ掛けを生んだ。 詳細は個別項目を参照。 ・ツベッパ=ホイコーロ 上の3人は醜悪すぎる 驕り 貪り 奢侈を尽くす 粛清すべきよ 第5王子。ドゥアズル王妃の第二子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)14名。 眼鏡をかけた研究者風の王子。長身のオカマっぽいビジュアルの女性。 何らかの研究者なのか、居室には多くの数式やメモが並んでいる。 頭が良く冷静な性格で現在の国政に厳しい意見を示すと同時に、ベンジャミン、カミーラ、チョウライら上位3人の王子に国政を握らせることを危険視し、彼らを粛正すべきと断じている過激派な一面を持つ。 一方でツェリードニヒには好意的。ハルケンブルグが不参加という情報を聞いてから「継承戦は実質上位王子5人によるサバイバル」と考えて彼に共闘を持ちかけた。(*5) この好意は彼の表向きの性格しか知らないためと思われる。 念能力をあえて明かすことで事態を膠着に持ち込んだクラピカに強い興味を示し、部下に彼を仲間に引き入れるように命じている。 「自己顕示欲の塊であるサレサレが第一回日曜晩餐会を欠席・ツベッパ監視の第一王子所属兵の配置転換」というわずかな情報から、「第一王子兵の念能力によるサレサレ暗殺、及び次の標的は自分」と推測し、年齢能力から身を守れない状況から「念能力に詳しい右腕(クラピカ)が必要」と判断している。 使用する念 ◯守護霊獣 車のように車輪が6つ付いた巨大なカエル。 発現した能力は変化系。 能力の発動には「共同研究者(パートナー)」が必要となる共存型。 守護霊獣の体内で様々な効果を持つ薬品を生成する事ができる。 ツベッパ同様に用心深い性格のようで、ベンジャミンの部下達の前では一切姿を見せていない。 研究者らしく自分を過信しないというツベッパの性格を反映してか、「共同研究者(パートナー)」を必要とするものとなっている。 ・タイソン=ホイコーロ 全人類がタイソン教徒になった時!!真の世界平和が訪れるの!! 第6王子。カットローノ王妃唯一の子。私設兵の数は5名。 非常に明るい性格で笑顔が絶えないおかめのような顔をした小柄な女性。 「愛で世界を救う」と謳う自作の宗教「タイソン教」の教祖(自称)。ぶっちゃけ脳内お花畑。 護衛をホスト風のイケメンで統一しており、イケメン好きな様子。 タイソン教典自体も有名な歌詞をたくさんパク引用しているという状態。ただし読み込んだジュリアーノ曰く「名曲の歌詞がてんこ盛りであるが、章ごとのコンセプトと選曲自体はしっかりしていて面白い」と内容は評価している(この評価にタイソンの守護霊獣の影響がどこまであるのかは不明)。 渡した教典を一切読んでないと正直に答えた際は、「人には自分のペースがある」と軽く許すなど、基本的におおらか。 ハンター協会員のジュリアーノに対しても、わざわざ彼の誕生日を(2ヶ月早く)一緒にいる間に祝うなど、政治的な才覚こそ皆無なようだが、部下を慮る・他者を愛する気持ちは強い。 クラピカの第一回念講習会参加は見送っているが、なにか思惑があったのかは不明。 ハンターのイズナビ ジュリアーノと契約している。 使用する念 ◯守護霊獣 オタマジャクシの尾がを持つ細いヤモリを思わせる単眼の小型爬虫の群体「目玉ジャクシ」とそれらを生み出す母体の2種類。 母体の外見は浮遊する風船みたいな巨大なハート。母体には天使のような羽が2対あり、ハートの中央には巨大な単眼がある。不気味極まりないのだがタイソン自身は見えないということもあり、守護霊獣を天使のような姿だと勝手に思い込んでいる。 発現した能力は放出系で拡散・徴収型。 タイソン教典を受け取った者に目玉ジャクシが憑依。目玉ジャクシは宿主からオーラを徴収し、替わりに幸福を与える。 幸福の度合いはタイソン教典の熟読度によって変化するが、教典唯一の禁忌を破ると厳しい罰が下る。 ジュリアーノは、経典を媒介にした「元気玉的な能力」が隠されていると推察しているが、詳細は不明。 「ラゴンボくらい読みましょうよ」 作中では、経典を読み込んだジュリアーノがタイソンに傾倒する様子が見られた。 ・ルズールス=ホイコーロ 闇や悪なんてハイリスクハイリターンじゃねえの。いや…麻薬中毒者の更生に使えるんじゃねーかなと思って 第7王子。ドゥアズル王妃の第三子。私設兵の数は8名。 左右にだけ広がる奇抜なアフロヘアーと無精髭が特徴的なだらしない男性。 煙管で麻薬を吸っている。頭はあまり良くなく無能の自覚がある。一方で、カキン国のヤクザともつながりを持つが、友人が麻薬の過剰摂取で廃人になってしまったことから麻薬常習者の更生を考えている。 護衛のバショウからはそんな意外なアウトロー一面を垣間見て高評価を得ており、バショウとは良好な関係を築いている。 しかし普段は合法薬を吸いながら映画を見たりマイペースに過ごしたり、護衛をハンター試験に送り込むも全員不合格になるなど、王位継承戦は当初の予定通りツベッパに付こうとしている。 裏で繋がっているマフィアはシャ=ア一家。 ハンターのバショウと契約している。 使用する念 ◯守護霊獣 具現化系半強制型の操作能力。巨大な虫の形状をしている。 標的の欲望を具現化した罠を張り(欲望を満たす)事で操作能力が発動する。 ・サレサレ=ホイコーロ 継承戦などくそくらえーーーェェ!! イェ〜〜〜〜!!!! 第8王子。スィンコスィンコ王妃唯一の子。私設兵の数は5名(サレサレの傍の女性含む)。 母親だよりで、美女を大量に侍らせて酒池肉林やハーレムを満喫し放蕩三昧の生活を送るデブ。 王位継承戦には興味がなく享楽三昧なため母から心配されているが、「世界が変わる」と周囲に前々から宣言するほどのライブを、第一回日曜晩餐会で披露しようとしていた。 しかし晩餐会を目前にベンジャミンの部下であるリハンに守護霊獣の能力を見切られ、彼の能力「異邦人」により守護霊獣を撃破される。無防備となったところを同じくベンジャミンの部下のウショウヒの念能力によって殺害された。そのため彼が晩餐会のライブで何をしようとしていたのかは不明に終わった。表向きは体調不良としてその死は伏せられている。 ツェリードニヒ曰く晩餐会でサレサレがしようとしていたライブは「クソラップ」と評されており、ライブやラップは彼の前々からの下手の横好きな趣味だった様子。 ツベッパには「自己愛と自己顕示欲で出来ているような男」と酷評されており、「体調不良程度なら休むわけがない。重病ならそれを喜んで配信して『悲劇の主人公』に浸るはず」というあんまりな理由から、彼の欠席&ベンジャミン兵の配置換えによりサレサレはベンジャミン兵に暗殺されたと彼女は洞察した。 使用する念 ◯守護霊獣 見た目は無数の口が付いたボール。サレサレの傍で口から煙を絶えず吐き出すが、時折ゲップするなどやや下品。活動パターンはサレサレの性欲と強く連動している。 発現した能力は操作系。 拡散式の誘導型。強制力は低いが、多くの人間を操ることができるタイプ。 霊獣が念能力者にしか見えない白い煙を吐き出し続ける。王子のテンションによって煙の量や影響範囲に変化はあるものの、その影響力は半径約7mに及ぶ。 煙を吸った者のサレサレへの好意を増幅させることができ、吸った量が多いほど好意が増す。 吸い込んだ煙が定数を超えるとその者は「保菌者(キャリアー)」となり、頭上に小さな守護霊獣の分身が出現。 分身も周囲2mに渡り本体と同じ煙を撒き散らすため、保有した者が別の誰かと一定時間接触すれば更にその相手にも分身の霊獣が取り憑き、その者の王子への好意を増幅させる。 こうして王子の信奉者をねずみ算式に伝染させていくことが可能。 標準的な好感度であれば70時間ほど、側近のように好感度がMAXな人間であれば8時間ほどで分身が生まれる。 劇中ではサレサレに好感を抱くようになり、次第にサレサレに深く心酔していきやがて妄信にも似た精神状態に陥る過程が描かれた。 洗脳は霊獣が取り除かれた時点で解除され、上昇した好感度も元に戻る。 酒池肉林やハーレムを好むサレサレらしい霊獣で、 「好感度を操作し国民全体の心を掌握する能力」「時間はかかるが一度成功すれば支持率100%の世界で最も強固な独裁国家が出来上がる」と称された。 ただし洗脳効果の発動にはまずサレサレの近くに洗脳したい対象者が長時間いる必要があり、完璧な運用のためには「誰も念能力を知らない、政敵も無策でお人好しの阿呆ばかり(拡散するまでに時間がかかるので)」という前提が付くため、上記の評価は実質夢想論に近い。 他の上位王子は自力で部下達の心からの忠誠を得ていることを踏まえると、カリスマ性のないサレサレゆえの能力となっており、洗脳以外はほとんど何も出来ない能力。 結局のところ、「口だけがたくさんある姿」「放っておくだけでも支持者が増える能力」から、母親だよりで自分からは何もしないサレサレの本質を反映した守護霊獣だったといえる。 能力を見切ったリハンの「何もかも母親任せで色と欲に塗れた性根が生んだ念獣」と言う評がその全てと言えるだろう。 ・ハルケンブルグ=ホイコーロ セレモニーに参加したのは父上の顔を立てるため…血塗られた王位など要らない 第9王子。ドゥアズル王妃の第四子。私設兵の数は14名。 哲学青年ともいうべき聡明な雰囲気をまとう白人風の男性。 15歳で世界最高峰のミワル大学に入学しアーチェリー世界大会銀メダルを受賞した文武共に優れた人物。 思慮深く高潔な性格だが、歯に衣着せぬカキン帝国の政治批判を公然と行うことから王室からは煙たがられており、暗殺の危険もあったほど。 おまけに母親や姉2人との仲も険悪とのことで、半生は不遇だったと自ら語っている。 王位継承戦に参加する意思はないとハッキリ父親に断言するなど国王とは敵対的に接し、モモゼの死に心から哀しみを覚える人格者である。 王子の中ではツェリードニヒのことを好意的に受け止めている数少ない人物の1人。しかしながら、ツベッパ同様に、この好意は彼の表向きの性格しか知らないためと推測される。 カキン帝国の改革思想を持つため、同じ考えを持つ改革派の支援者による後援団体や部下を持つ。 当初は王位継承戦に参加する意思はなかった様子。しかしモモゼの死を受けて初めて殺し合いだと知り、これ以上の犠牲を止めようとナスビーの暗殺も覚悟の上で父に継承戦中止を求めて脅迫するが、彼の守護霊獣の存在によってナスビーの暗殺・クーデターにも失敗する。更には自分の守護霊獣によって自殺すら阻止されてしまう。 事ここに至り、ナスビーの言葉を受けて「自分が王となってこの悲劇の連鎖を断つ」と腹を括って全力で継承戦に臨むことを決意する。 ハルケンブルグに心服した部下達の持つ強い忠誠心・ハルケンブルグの覚悟と明晰さ・その念能力の強力さもあり、ベンジャミンは継承戦への参加を決めたハルケンブルグを「最優先の排除対象」と高く評価・危険視している。 使用する念 ◯守護霊獣 厳めしい表情を浮かべ、長い体毛のような羽に覆われた一つ目の鬼のような怪物。 発現した能力は強化系、相互協力型。 対象に羽の刻印を刻み込み、その刻印を持つ者が王子の元に多く集まる程、個々のポテンシャルを高めあう。 ただし刻印の維持にはハルケンブルグへの忠誠心が必須で、忠誠心がない場合、刻印は10分程度で消える。 なお、羽のマークはハルケンブルグが好んで使うマークらしく、部下は王子が無自覚に行ったものだとすぐに分かった。 劇中ではハルケンブルグと私設兵全員がモモゼに対して一斉に黙祷を捧げただけで部屋全てを満たす桁外れのオーラを噴出。ベンジャミンの兵士を青褪めさせ、ベンジャミンへの最大の脅威とまで看做された。 意思を統一した際には、周囲に放出系の特徴を有した念の“鳴動”が発動し、単純な破壊力に換算すれば『音速を超える直径5mの火球』クラスにもなる。 また、刻印を刻み込むにあたって、混乱を避けるためかその瞬間を知られないようにするためかは不明だが、一時的に意識とその前後の記憶を失わせている。 このことから、操作系としての特性も有していると推測されている(*6)。 しかし、強化系は操作系の不得手とする系統のためか、軽い記憶操作に極振りしたもの(洗脳は無理だろうと推測されている)となっている。 さらに、忠誠を抱いていないものから羽が消えるという特性は、完全な味方か否かを振り分けられる機能であるとも言える。 実際にハルケンブルクはそのような相手に対しては近付く事すら許さない姿勢を見せており、その時の羽を逆立てる様子から攻撃に反応して迎撃を行うタイプと予測されている。 迎撃時の能力は不明であるが、前述の記憶操作を自覚出来ない上に、迎撃型という制約を設けていれば「攻撃した相手の記憶の書き換え」が可能になるかもしれないとシカクは推測している。 仮にそうでなかったとしても、一度でもその攻撃を受けてしまえば己の記憶がどこまで正しいかを自力で判断することが不可能となる。 よって、羽の存在は念を熟知する者ほど強い抑止力として働く。 また、部下と同じ立場でいることを好み、同じ覚悟を担う姿勢のハルケンブルグの性格ゆえか、羽の刻印はハルケンブルグ自身にも現れており、念獣の能力の制約やリスクはハルケンブルグ自身も担っている危険性がある。 ◯自らのオーラを矢として放つ能力(仮称) ホイコーロ王と対峙し、他の王子と戦う覚悟を決めたハルケンブルグが覚醒した能力。 守護霊獣によって高められたハルケンブルグ(と部下達)のオーラを弩(いしゆみ)に変え、意志をこめたオーラの矢を相手に放つ。 攻撃を喰らった相手はハルケンブルグの部下の一人に意識に乗っ取られる。 この攻撃は、先手必勝で後手からの操作を受け付けない特性を持つ操作系の念能力者に対しても有効。 攻撃不可・防御不可というとんでもない能力だが、ハルケンブルグとその部下達の強い覚悟が合わさってこそのものであり、バルサミルコは「一射ごとに命を削るほどの覚悟を込めている」と見立てている。 ・カチョウ=ホイコーロ あーもう!!給料分ぐらい働いてよね!!クズッッ! 第10王子。セイコ王妃の第一子。私設兵は未保有。ハンターのセンリツと契約している。 フウゲツの双子の姉。金髪。フウゲツとは対照的に高飛車で我儘という、悪い意味で典型的なお嬢様然としている。 理由は不明だが、護衛・従事者の面々の容姿は醜悪な者を選んでいる様子。 その我儘な性格から護衛達にも煙たがられており、「あの部屋から少しでも離れられるならラッキー」とさえ思われている。 表向き仲のいい双子を演じているフウゲツのことも実際には利用しようとしている悪辣さを持つ。 しかし心拍数で感情を読めるセンリツには「上記の態度は全て演技」と見抜かれており、事実ベッドでは妹との写真を眺めて密かに涙ぐんでいたり、兄弟同士で殺し合わないといけない一族の不条理を嘆いている。我儘な態度も護衛達を自分から遠ざけて妹を守ってもらいたいという思いから。 その後、センリツに対しモスキート音を使い密かにメッセージを送り、継承戦からの姉妹そろっての脱出を画策する。 晩餐会の日、フウゲツとともに継承戦からの脱出を図るが、それを阻止しようとする儀式の魔の手に襲われ、妹を逃がすために命を落とす。 しかし死してなお彼女の想いは霊獣に宿り、妹を守るための戦いを続ける。 また、カチョウ(の姿の守護霊獣)が健在であり、カチョウ本人の遺体は救命ボートで流されたためか、その死は露見していない様子。 脱出に失敗した後は司法局に拘束されることとなった。 使用する念 ◯守護霊獣・能力「2人セゾン(キミガイナイ)」 形状は無形。発現した能力は具現化系の相互協力型。 死後の念に属するタイプの念能力で、カチョウとフウゲツの2人の内どちらかが死ぬと霊獣がその者の姿となり、もう一方が死ぬまで側で守る能力。 見た目はカチョウそのものであり、生前のカチョウと遜色ない行動を取ることが可能。 念能力を持たない者にも認識する事が出来るため、カチョウの死は周囲に露見していない。 自身が守護霊獣であること、カチョウ本体は死亡していることをセンリツに伝え、改めてフウゲツ生存のための方策を模索している。 名称の由来は櫻坂46の楽曲『2人セゾン』から。 ・フウゲツ=ホイコーロ (カーちん…) 第11王子。セイコ王妃の第二子。私設兵は未保有。 黒髪の穏やかな雰囲気の正統派美少女。 カチョウとは双子の姉妹で、姉妹の仲は良好。 姉の事を「カーちん」と呼んで慕っている。 十二支んミザイストムからひそかに指令を受けたセンリツなどのサポートによって継承戦からカチョウと共に脱出を試みるも、壺中卵の儀の「死の制裁」によって失敗。 しかし自身はカチョウの犠牲によってギリギリでブラックホエール号に戻ることで助かり、フウゲツ本人はカチョウの死を知ることなく彼女の2人セゾン(キミガイナイ)をカチョウだと思っている。 脱出に失敗した後は司法局に拘束されることとなった。 使用する念 ◯守護霊獣・能力「魔法の抜け道(マジックワーム)」 形状はワーム型。発現した能力は具現化系でカチョウとの相互協力型。 幼い頃にカチョウと二人で遊んだアスレチック遊具「魔法の抜け道(マジックワーム)」を模した守護霊獣。 幼少の頃、フウゲツはカチョウと魔法の抜け道(マジックワーム)を使って「世界旅行ごっこ」をして遊んでいた。 過酷な運命から悲しみにくれるフウゲツの前に突如発現した。 念で作り出したトンネルを通る事で自分の望んだ場所に行くことができる。 発動できるのは1日1回限定で目的地に辿り着くと帰りの扉が具現化する。 使用後の疲労感も大きい。 行きの扉はフウゲツの前に現れるが帰りの扉はカチョウにしか開けられない。 その代わりちゃんと扉を閉めれば帰りの扉から別の場所に移動できる。 ・モモゼ=ホイコーロ お可哀想に 王の器でない者はあんなにも怯え周章(ふため)くのですね… 第12王子。セヴァンチ王妃の第一子。私設兵は未保有。 淑やかな雰囲気の美少女。 編み物を好むが内心では、なんら後ろ盾がないにもかかわらず「自分こそが王の器」と当然のように考えているという、ある意味でカキン国王位継承者としての教育を受けて育った故の人格をしている。 母セヴァンチは弟マラヤームの方を特に構っており、セヴァンチ王妃所属兵による警護もない。そのため周囲は他の上位王妃所属兵による警護のみという四面楚歌であり、暗殺者の手によって継承戦による最初の犠牲者となった。 マラヤームの方を構ってはいたものの、セヴァンチにとっても王位継承戦=殺し合いと理解していなかったようで、娘の死にはショックを受けて非常に取り乱していた。 付き人は警護兵6名だが全員が上位王妃所属のスパイであった。 ハンターのハンゾーと契約していたが、モモゼの死後ハンゾーはマラヤームを警護するビスケと合流した。 使用する念 ◯守護霊獣 見た目はドーモくん巨大なハムスターみたいなネズミ。 「おヒマ?」という声をかけ、「暇だ」と答えてしまった者に熊のぬいぐるみの頭をした蜘蛛型の念獣を寄生させて操る操作系能力。 暇だと答えなかった場合、そう答えるまで延々と付きまとう。 また、この念獣は対象者にしか見えず、何をもって対象者とされるかは不明。 無自覚に発動しているためか、操作対象を無差別殺人鬼にする程度しかできなかった。 操られている側の意識はある程度残っているが、応答は「暇だったから」「頼まれたから」くらいになるなど、半強制型の能力。 しかしモモゼが発動している守護霊獣であるため、霊獣が暗躍する度に常時モモゼのオーラを食い潰してしまい、早々に霊獣を維持できるだけのオーラを喪失してしまう。 その結果念獣も早々に出せなくなった上に体力の消耗も激しく、疲労により通常よりも早い時間に就寝する。その隙を突かれ、寝ていた所をスィンコスィンコ王妃所属兵の護衛タフディーに絞殺され死亡。王子達の中で最初の脱落者になった。 なお、守護霊獣の能力は上記の半強制型操作能力しか描かれていないので、他にどんな能力があるのかないのかなどは不明のまま亡くなった。 総じて被害を受ける側にとっては厄介極まりないが、ほぼ四面楚歌且つ情報不足の彼女にとって行動も能力も噛み合っていなかった。 「おヒマ?」と聞いてくる事も、セヴァンチからあまり構われていなかったモモゼの心境を反映していた可能性があり、色々と不憫な娘である。 ・マラヤーム=ホイコーロ ビスケー どこー!? 第13王子。セヴァンチ王妃の第二子。私設兵は未保有。 ハムスターをいつも持ち歩いている幼い少年。 母であるセヴァンチからは溺愛されていたが、モモゼの死により過保護がより過剰となった。 付き人はハンターと警護兵合わせた警備18名、従事者6名。モモゼの警護をも取り込むことで防衛力を増強されている。 ハンターのビスケと契約している。 使用する念 ◯守護霊獣 見た目はドラゴンのような姿。 マラヤームの精神状態に左右されやすく、モモゼの死後マラヤームのストレスの影響で急速に巨大化。 攻撃的に変化したことで体表は細かい棘に覆われ、食虫植物を思わせる触手を伸ばして近づく者に襲いかかるようになった。 モモゼの死後、特殊な念空間を展開する能力を発現させており、マラヤームのいる部屋・空間には元々いた者を除いて誰も侵入できなくしている。 ・ワブル=ホイコーロ 第14王子。オイト王妃の唯一の子。私設兵は未保有。 正真正銘の赤子(*7)なので、意思決定は母であるオイトが代行している。 守護霊獣のビジュアルは不明。 付き人は、初期は一般警護兵7名(7王妃からの監視役)、契約ハンター4名(クラピカ含)、侍女4名。 しかし継承戦開始早々で警備はビルとクラピカの2名だけになってしまった。 ハンターのクラピカと契約している。 ◆王妃 国王の正室達。 表向きには序列が無いことになっているが、実際には嫁いだ順に順位が存在し、それぞれ下位の王妃の子に監視役となる警護人を選考・配属させられる権限を持つ。 当然下位になるほど王妃の権力は低く、下位になる程上位王妃が送り込んでくるスパイの数が増え王子への危険が増していく。 序列最下位にあたるオイト王妃に至ってはその事実すら伝えられていなかった。 ウンマ 第一王妃。 子供はベンジャミン・ツェリードニヒ。 下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は9人。 ドゥアズル 第二王妃。 子供はカミーラ・ツベッパ・ルズールス・ハルケンブルグ。 カミーラの我儘な態度を前にしても荒げない穏やかな人物で護衛達からの人望も厚い。容姿の整った美女でもあり、ナスビーに気に入られていたのか子供の数も多い。基本的に子供達に方針は一任しており、自分から牽制したり独断で動くことはない。ツベッパからは「カミーラに相談せずに判断することはない」と見られており、ルズールス曰く「彼女の処世術は動かないこと」とのこと。 下位王子の監視報告をまとめるのは第一王妃・第二王妃所属兵の役目となっているが、 二つの所属・警護兵が大きく衝突せずに協力して機能しているのは彼女の存在が大きく、第二王妃所属兵達にサポート役に徹するようにと指示している。 下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は8人。 トゥチョウレイ 第三王妃。 子供はチョウライ。 下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は7人。 カットローノ 第四王妃。 子供はタイソン。 下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は6人。 スィンコスィンコ 第五王妃。 子供はサレサレ。 自分の唯一の王子であるサレサレに高い期待を寄せているが、同時に遊び呆けているサレサレのことを不安視している。 王妃所属兵の数は7人。3人が王室警護兵としてサレサレを護衛し、4人が下位王子の監視を担う。 セイコ 第六王妃。 子供はカチョウ・フウゲツ。 バリゲン殺害・ワブル殺害未遂に際してサカタがカチョウ王子従事者のロベリーを容疑者として拘束し、ロベリーに指示を出した共犯容疑による司法局による事情聴取では黙秘を貫くなど厳しい面もある。 一方でナスビーに王位継承戦に際しての娘たちの助命を嘆願したり(当然断られたが)、センリツのフルートに大感激したりと普通の感性を持つ女性。 王妃所属兵の数は7人。2人ずつ王室警護兵としてカチョウとフウゲツの護衛を行い、3人が下位王子の監視を担う。 セヴァンチ 第七王妃。 子供はモモゼ・マラヤーム。 マラヤームを溺愛しており、しっかり者のモモゼの方にあまり構っておらず、護衛や従事者をマラヤームに回すなど極端な行動を取っていた。 しかし、王位継承戦が本当の殺し合いだと理解していなかった(知らなかった)ようで、モモゼの死には大きなショックを受けて狂乱。6人の護衛全員が部屋への侵入を否定したため、6人の共謀と考えて6人まとめて告訴した。 娘に構っていなかったが、もっと真剣にサバイバルだと考えることが出来ていれば、違った動きを見せていたかもしれない。 モモゼの死後は、マラヤームへの溺愛を深め、また不安がらせないように息子にはその死を隠してはいるが、ちょくちょく意気消沈している姿がみられる。 王妃所属兵の数は2名(ウェルゲーとバリゲン)。 オイト 第八王妃。美女。 子供はワブル。 赤子故に一切の意思決定ができないワブルの実質上の意志決定役。もともとは貧しい階層の出身。 貧民層ゆえに元は強い野心があり、ただ栄達を求めてナスビーに嫁いだが、 子供が生まれたことと王族の宿命を知ったことで心境が変化し、母としてワブルをただ守りたいと思うようになる。 子供への愛情が深く常識人的思考の持ち主。血のつながりのないモモゼの窮地に危険を承知の上で阻止しようとし、その死を深く悲しんだ。 ビンセントとクラピカとの戦いの折に意図せず念に目覚めてしまった。 王妃所属兵の数はゼロ。 ◆王子の部下達 B・W号乗船の条件として「護衛・世話役を含めた付き人は15人まで」と定められている。 王子の周囲にいる部下・護衛は、 『王子自身が用意した私設兵(一部は準協会員)』 『その王子の親である王妃の所属兵』 『身の回りの世話をする従事者(主に女性)』 『ハンター協会員』 のいずれか。それに加えて、上位王妃の部下による監視がつく。 それぞれの詳細については、上記の用語を参照。 ◇ベンジャミンの護衛(私設兵) 全員が正規国王軍のメンバーであり、皆ベンジャミンに絶対の忠誠を誓っている。 ボディガードらしい黒スーツ姿の一般警護兵と異なり、軍装ベストを着用しているのが特徴。 またベンジャミンが軍事最高副顧問として軍のトップに立っているため、本来私設兵には配属不可能な正規軍で構成された王室警護兵への所属が可能で、 これにより各王子に護衛という名目で懐に潜り込めるなど、様々な面で他王子の兵よりも有利な権力を持つ。 おまけに全員が鍛え上げられた念能力者。 15名所属。 コベントパなど、ウンマ王妃所属兵も兼ねている様子。 詳細はベンジャミン=ホイコーロの項目を参照。 ◇カミーラの護衛(私設兵) 私設兵が12名(そのうち準協会員は5名)。従事者7名。 私設兵全員が念能力者で「不可持民」と呼ばれるカキン国内における生涯不変の差別階級出身者で構成。 また、不可持民からの取り立てのおかげか、極めて希少な除念師も一人所属している。 詳細はカミーラ=ホイコーロの項目を参照。 ◇チョウライの護衛 私設兵が15名(そのうち準協会員は5名)。従事者3名。 メンバー サカタ 七三分けと丸い眉、眠そうな半目が特徴の男。 クラピカより念能力についての情報を提供してもらった見返りとして、一時的に同僚のハシトウと共にワブルの護衛に就くようチョウライより命じられる(当然ながら念への更なる情報収集も兼ねる)。 見た目は冴えない風貌ながらも頭の切れる人物で、銃の腕にも長ける。 ハシトウ 丸目で厚い唇をした顎の長い男。 サカタと共にワブルの護衛に就くようチョウライより命じられている。 テンフトリ 眼鏡をかけた唇の分厚い男。クラピカの念講習会に参加し、チョウライから今後の鍵となるクラピカに接触する人物をチェックするよう命じられている。 ◇ツェリードニヒの護衛 私設兵が15名(そのうち準協会員は5名)。従事者5名。 詳細はツェリードニヒ=ホイコーロの項目を参照。 ◇ツベッパの護衛 私設兵が14名(そのうち準協会員は5名)。従事者5名。 メンバー マオール ツベッパ私設兵隊長。壮年の男性。クラピカの念講習会に参加。 クラピカの頭脳に関心を持ったツベッパにより、クラピカをワブル王子陣営ごとでも構わないから仲間に引き込んでほしいと命令を受けた。 講習会ではバリゲンやミュハンが“11人いる!(サイレントマジョリティー)”によって立て続けに殺害されたことで、講習会そのものがクラピカによる罠だと疑ったが、ベレレインテに「講習会をやめれば得するのは逃げおおせた暗殺者だけ。やめたい人だけ出ていけばいい。」と諫められて牽制されたことで司法局への提訴は断念。 そしてクラピカらの念能力によって、1年間毎日修業した分に値する程の念の基礎修業を終えた段階に入る。また、クラピカから念講習会は「ワブル王子を守るための戦力の均衡と膠着を狙ったもの」だと本音で言われたことや、念についても虚偽説明が一切なかったこともあってクラピカに対する印象も大きく変化。 ツベッパには同盟について前向きに検討すべきと伝えるなど考えを改めている。 ロンギ 私設兵。クラピカの念講習会に参加。 ◇タイソンの護衛 私設兵が5名。従事者5名。ハンター協会員2名。 タイソンの趣味により、タイソンにお世辞を厭わない様々なイケメン達の護衛が特徴。 メンバー イズナビ ハンター協会員。 クラピカの指示で護衛に参加。タイソンの趣味やあまりにも楽観的な姿勢には少々辟易している。 ジュリアーノ ハンター協会員。フロアマスター。二つ星ハンター。ハンター協会のIT責任者、医学者。トリプルハンターのジンフリークスの直弟子で、かなりフランクで冷静沈着な性格の青年で卑怯な一面も。 ◇ルズールスの護衛 私設兵が4名。従事者1名。ハンター協会員1名。 彼のみ、ドゥアズル王妃から6名が王室警護兵として派遣されている。出来の悪い子ほどかわいいという奴だろうか。 私設兵は私服姿で過ごしたり第一王子部下カンジドルに攻撃的な態度をとるなど、ルズールス同様上品とは言い難い。 メンバー サトビ ドゥアズル王妃所属兵隊長。 クラピカの念講習会に参加。クラピカの事を警戒している。 バショウ ハンター協会員。 クラピカの指示で護衛に参加。 ルズールスとも友人のように打ち解けている。 リッジ ハンター協会員。 スカルト ハンター協会員。 バラーテ 私設兵。 マクネ 私設兵。 ライス ドゥアズル王妃所属兵。 ファムール ドゥアズル王妃所属兵。 ハピエッチ ドゥアズル王妃所属兵。 ガドー ドゥアズル王妃所属兵。 オデッサ ドゥアズル王妃所属兵。 ◇サレサレの護衛 私設兵が5名。従事者3名。王室警護としてのスィンコスィンコ王妃所属兵が3名。 ただし私設兵は女性などサレサレの取り巻きも含む。 メンバー ムシャホ スィンコスィンコ王妃所属兵隊長。サレサレに厄介払いされる形でクラピカの念講習会に参加。 サレサレの死後の動向は不明。 ◇ハルケンブルグの護衛 私設兵が14名。 国を改革するという志をハルケンブルグと同じくする青年達。多国籍で出自不明者がほとんど。 ハルケンブルグにとって彼らは同志であり、同時に私設兵達もハルケンブルグに対する忠誠心は非常に高い。 メンバー ユヒライ シェジュールと共にクラピカの念講習会に参加。ハルケンブルグや自身の左手に刻印された羽の印が「ネンジュウ」によるものだと推測し、クラピカにその情報を求める。 シェジュール ユヒライと共にクラピカの講習会に参加。 スミドリ 鼻の穴の大きな青年。 念能力に覚醒したハルケンブルグの能力により、魂が自分の体を離れてシカクの肉体を支配し、自分の肉体は睡眠のような状態で昏倒。 継承戦を勝ち抜くことを決意し、自分の念能力を把握しようとするハルケンブルグの提案を笑顔で受け入れて、 シカクの肉体のまま、ルズールスの部屋の前で「ベンジャミン王子殿万歳!」と言いつつ拳銃自殺した。 その後、スミドリの肉体は意識を取り戻すが…。 ◇カチョウの護衛 王妃所属兵が2名。従事者5名。ハンター協会員3名。 メンバー センリツ ハンター協会員。 クラピカの指示で護衛に参加。 カチョウとフウゲツの逃亡を手伝うため、第一回日曜晩餐会で聴いた者すべてが数分間大自然の光景に包まれて身動きが取れなくなるほどの「演奏」を行った結果、他の王子から注目されている。 その後、彼女の身を案じた司法局によって、キーニによるカチョウ・フウゲツ逃亡未遂関係による聞き込みの名目で『拘束』されている。 キーニ ハンター協会員。 中年の小男。妻と娘に事故で2年前に先立たれており、死に場所を探していた。 ミザイストムから「カチョウとフウゲツの逃走をサポートしろ」と指示があったことでセンリツと協力し、 第一回日曜晩餐会の際にカチョウとフウゲツを救命艇に乗せてブラックホエール号から逃がし、 その後ハンター協会の任務に支障が出ないように、単独犯の犯行・自分の独断とするため、自殺した。 ロベリー 第10王子従事者。クラピカの念講習会に参加するも、“11人いる!(サイレントマジョリティー)”の念能力者の対象にされてしまい、 自分にだけ見える謎の人形の姿に動揺したため、バリゲンの死を招く。 そのため容疑者としてサカタに疑われてしまい、拘束されてしまった。 ユウリ 第10王子従事者。クラピカの念講習会に参加。 ◇フウゲツの護衛 王妃所属兵が2名。 メンバー バチャエム 第6王妃所属。フウゲツを本当に守ろうとする護衛は第6王妃所属の自分とリョウジしかいない現状を憂いている。 リョウジ 第6王妃所属。念能力者ではない様子。 ラジオラス 第11王子従事者。クラピカの念講習会に参加。 イラルディア 第11王子従事者。クラピカの念講習会に参加。 ◇マラヤームの護衛 セヴァンチの意向でモモゼ担当の護衛の大半が移され、更にモモゼの死亡後には完全に合流し規模が膨らんでいる。 王妃所属兵が2名。従事者3名。ハンター協会員5名。 本来ならバリゲンとウェルゲーはモモゼとマラヤーム別々に配属されるはずだが、モモゼの死を受けたセヴァンチの人事異動により両名がマラヤーム所属となった。 メンバー ウェルゲー セヴァンチ王妃所属兵隊長。 元々ハンターを嫌っていたらしく、念の存在やハンター協会に対する猜疑心が非常に強い。 講習会中に死者を出してしまったクラピカの言動やハンター達の発言を全く信用せず、「ハンター協会が儀式を利用して組織ぐるみでカキン帝国を内から崩そうとしている」とまで考えていた。 まあ今まで全く知らなかった念という超能力の概念を二つ返事で受け入れろというのが無理な話であろうが。 状況が切迫していたことへの焦りからハンゾーとビスケにも疑心を向けていたが、念能力の存在について信用を得るためビスケが真の姿を晒したことで状況は一変。 ウェルゲーの素顔は重度の筋肉フェチであり、本来の姿となったビスケにベタ惚れ。 露骨に態度が軟化した上で実際にマラヤームの霊獣が生み出した不可思議な現象を目視したことで、念の脅威・その存在を認識し、念能力習得の方向へ舵を切った。 戦力もないため継承戦を勝ち抜くつもりはあまりなく、あくまでマラヤームの警護に重点を置く。 マラヤームの守護霊獣の能力を知った後は、ビスケのアドバイスもあって新大陸到着まで最低限の従事者やハンターと共に部屋に籠城する意向。 バリゲン セヴァンチ王妃所属兵。 角刈りの男。クラピカ念講習会の参加者だったが、 クラピカ達を除くワブル王子の護衛をほぼ壊滅させたと思われる暗殺者の攻撃(バリゲンには4匹の蛇型の念獣による吸血)を受けて怪死を遂げた。 ビスケット=クルーガー 正規の護衛担当。 詳しくは個別項目参照。 ハンゾー ゴン、クラピカ、レオリオの同期で隠密集団雲隠流の上忍。 元々はモモゼの警護担当だったがセヴァンチの意向によりマラヤームの護衛に回された。 モモゼが殺害されたことに対し「セヴァンチの意向に従わず、自分がいれば防げた」と自責の念を抱く。 他人を絞殺可能な程に精密な動作が出来る分身能力であれば、それを操る犯人も十分に集中出来る状況にいたと推測。 そこからモモゼの6人の護衛の内、殺害時シフトの関係で休息していたナゴマムかタフディーのどちらかが怪しいと当たりをつける。 そして自身の念能力を利用して拘束房に侵入し、暗殺実行犯の容疑者であるタフディーにカマをかける。結果、タフディーが自身が実行犯だと自白したために彼を絞殺。見事に報復を果たした。 ◯分身の術(ハンゾースキル4) 具現化系能力。 念で自分の分身を作り、意識を分身側に移して行動する。 行動可能範囲は不明だが、その範囲内であれば飛行、物質透過、物理的接触も可能と多機能で便利。 能力を解除するには分身が本体のところに戻る必要がある。本体に触れられたり声をかけられると強制解除される。 ベレレインテ プロハンター。 オカマっぽい男。 ハンターであるため既に念能力者だが、クラピカ念講習会に参加することになる。 見掛けや言動に反して考え方は非常にシビアで、冷静な意見や考察もできる良い意味でハンターらしい人物。 ビルのことを知っている風だったことから恐らく協専のハンター。 ◇ワブル(オイト王妃)の護衛 継承戦開始早々、護衛が下位王子の監視役である王妃所属兵を含めて軒並み全滅したため、警護役はクラピカを含めたハンター協会員2名だけとなった。 従事者についても、死者が出た事を受けて辞めたり殺害されたりで現在1名。 メンバー クラピカ 暗黒大陸編の主人公。 王子を守るべく王位継承戦による殺し合いを防ごうと考えると共に、緋の目を持つツェリードニヒとの接触を目論む。 詳しくは個別項目参照。 ビル 炎のような髪型に目の下に皺のある男性。強化系能力者。 パリストンを介して護衛についた協専のプロハンターだったが、王子との面会は免除されていた上に継承戦の話は一切聞かされていないなど、満足な情報を与えられず任務に当たっていた。 当初は誤解と偏見からクラピカを牽制していたが、オイトとワブルを守るための戦いの中で徐々にクラピカを信頼するようになる。 本命の目的は暗黒大陸でのビヨンド=ネテロらのサポートだが、王妃と王子の護衛もハンターとして正式に請け負っており、命の危険もある護衛の任務を投げ出さない覚悟と責任感の持ち主(*8)。 クラピカほど機転が利く訳ではないため司令塔役は彼に任せているものの、経験や知識は豊富でクラピカに寄生型の念能力の存在について教えている。 本人がサイールドやカートンと共に1014号室(ワブル王子)の護衛を任務に選んだのは継承戦を知らずシビアな戦闘に巻き込まれることないだろうという甘い考えからだったが、ビンセントとの戦闘の中でクラピカやオイトの覚悟を見て腹を括り、クラピカを信じてビンセントに突撃を仕掛けた。 このような経緯から、自分の事を土壇場でようやく腹を括った臆病者だと思っているが、クラピカはそんな彼に「臆病者は腹をくくらない」と述べた。 継承戦のストーリーにおける主役格の一人で、現在はクラピカの実質的な相棒として動いている。 〇球根(ハルジオン) 植物の種などに念を込める事で、対象物の成長を促す強化系能力。破壊する能力に行きがちな強化系の男性としては珍しいサポート型。 作中では念修得講習においてクラピカに預ける→更に受講者たちに貸し出す→戻る→預ける...と水見式を利用した念能力覚醒のトリガーとして用いられた。 サイールド 七三分けに髭の中年男性。放出系能力者。 協専のプロハンターだが、ビル同様継承戦の話は聞かされず任務に当たらされていた。 性格はハンターらしからぬうっかりした所があり、自分にしか見えない念獣に不用意に返事をしてしまう面も。 その結果モモゼの守護霊獣に操作され、友人カートンを含む3人の護衛を殺害してしまい逮捕。 後の任務をクラピカに託して無念のリタイアを遂げた。 操作されていたとは言え、現状裁判で念能力を証拠としては扱えないため、殺人犯として厳しい判決が予想される。 〇裏窓(リトルアイ) 実際の小動物(大きさはハムスター程度まで)をボール型の念弾で捕らえて操る放出系と操作系の複合能力。裏窓の鳥と紛らわしい。 ポケモンGO。 捕らえた小動物とは感覚をリンクさせる事が出来、偵察用の端末としても利用可能。ただし念獣には効かない。 念弾は自動的に命中する訳ではなく、相手が素早いと避けられる事もある。 クラピカの「奪う人差し指の鎖」で預かられたが、操作したゴキブリがツェリードニヒの念獣に捕食されたことで解除されたため、能力は本人に戻っている。 カートン ビルとサイールドの仲間である協専のプロハンター。操られたサイールドの攻撃で即死。 361話でビルの語ったところによると、具現化系の能力者。 最大5人を乗せられる船や車に変身できる。ただし相互協力(ジョイント)型で、他者のオーラが必要。 サイールドの偵察能力やカートンの運搬能力など、暗黒大陸ではただの戦闘力ではなくサポート能力のプロフェッショナルにも重点が置かれていることを物語っている。 シマノ(シマヌ) オイトの従事者。 小太りで小柄な女性。 王室に仕えられずに無念のまま亡くなった両親から遺言として王室のお役に立つことをお願いされており、サイールドやビンセントによる殺害現場を見てもオイトに仕え続ける覚悟の持ち主。 宮廷内の事情や王子の人となりに精通しており、時折クラピカに交渉の際のアドバイスをすることも。 ただし完全な非戦闘員で念についても全くの無知。 サンドラ 従事者。 サイールドによる惨殺の場を見てもシマノと共に留まる覚悟の持ち主だが、オイト王妃の警護排除を狙うビンセントによって殺害された。 ◆王妃所属兵 王妃の警護人人事ルールにより、王子には上位王妃のスパイが強制的につく。 そのため、純粋な自分の警護人は下位の王妃が出現してようやく持てる。 今回のサバイバルに対して、下位王子の監視を行う王妃所属兵らは、「険悪な王妃・王子たちの仲をただす荒療治と誤解していた」「犯行自体はばれずに且つ主には自分がやったとわかるように暗殺することで重要ポストが確保できる」と受け取り方は様々。 下位王子の監視報告をまとめるのは第一王妃・第二王妃所属兵の役目となっている。 上記の王妃直接の子である王子の護衛をしている王妃所属兵以外の者を記述。 ◇第1王妃所属兵 メンバー ヴォルフ ムッセを殺害したカミーラがベンジャミン陣営に乗り込んできた際に、カミーラによって射殺された。 ◇第2王妃所属兵 下位王子の監視報告をまとめる際、第一王妃所属兵と衝突しないように、第二王妃ドゥアズルが第二王妃所属兵達に第一王妃所属兵のサポート役に徹するようにと指示している。 メンバー マンダム 警護兵隊長。下位王子の監視報告を取りまとめる際、第一王妃所属兵が好き勝手しないように調整役を果たしている。 ニペイパー 眼鏡をかけた男。 モモゼの警護を担当。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。 スラッカ 第2王妃所属兵。 コベントパと共に、第三王子チョウライの監視を担当。 第一王妃令によって、念能力の情報を得ようとするチョウライと関わりともったクラピカ(とサカタら)を監視。クラピカの念講習会も監視する。 ◇第3王妃所属兵 メンバー ブラッヂ モモゼの警護を担当。アンパ●マンのような顔の男。調理師免許を持っており、従事者がいないモモゼのために料理を作っていた。 他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。 コロアブデ リハンと同じシフトで一日16時間サレサレの警護を担当。 念能力者ではなく、サレサレの守護霊獣の能力で彼を妄信しそうになるが、リハンの念能力によってその影響が解除された。 ◇第4王妃所属兵 メンバー ラロック モモゼの警護を担当。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。 ◇第5王妃所属兵 メンバー タフディー モモゼの警護を担当。次代国王の最重要職に就くため、ナゴマムとの休息時間中に念能力を使ってモモゼを殺害。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。 その後拘束房にいたが、そこへ侵入したハンゾーに「第一王子のヘッドハントとして助けに来た、ナゴマムの遺書にキミの念能力を書いて彼を犯人に仕立て上げる」とカマをかけられ自分が犯人だと自白。 モモゼの敵討ちとしてハンゾーに殺害され、“残された遺書”に自分の念能力と侵入方法が記載されていたため彼が犯人だと判明した様子。 〇幽体離脱(ザタッチ) 分身を動かす能力。 本体から半径20m限定だが、本体が目を閉じて横になっている間は分身を自在に動かすことができる。 名称の由来はお笑いコンビ『ザ・たっち』から。 双子の兄弟による幽体離脱ネタでお馴染みで、能力の由来もここから。 ◇第6王妃所属兵 メンバー ナゴマム モモゼの警護を担当。 モモゼ殺害当時はタフディーと共に休息時間だった。他の王妃所属兵である護衛共々モモゼ殺害の容疑者として拘束された。 ◆カキン司法局 王位継承戦には中立の姿勢。カキンマフィアにとっても軍と違ってあまり干渉できない厄介な存在。 ただし状況と訴え次第では、王子への監視・拘束の命令も出せるため、王子陣営によって利用されることもある。 ●捜査課 シュタイナー 国際渡航許可庁特務課の課長補佐。暗黒大陸に向かうブラックホエール1号道中では、司法局捜査課に出向中。 眼鏡をかけたイケメンの青年。同期の出世頭。 上司から暗黒大陸の真実に知らされた際にはその事実に動揺しており、暗黒大陸に踏み入れることを不安に思っている。 ボイケルト 国際渡航許可庁特務課。暗黒大陸に向かうブラックホエール1号道中では、司法局捜査課に出向中。 ◆その他 ヌグイ ナスビー=ホイコーロの秘書に当たる部下。 壺中卵の儀の参加資格を得るための儀式なども担当した。 モリシ 侍従長。 クレアパトロ 第1層 最高裁判官室最高裁判官。 王子・王妃間の容疑の是非についても担当し、必要とあらば王妃・王子の拘束についても指示を出せる。 基本的には「状況証拠は容易にねつ造が可能」と考え、王族特権の保護規定の存在もあって「疑わしきは罰せず」の方針。 “11人いる!(サイレントマジョリティー)”の念能力者 おそらくはワブル王子の護衛を殺害した人物。 クラピカの念講習会に参加している人物の一人に紛れ込んでいるようで、バリゲンやミュハンを殺害した。 少なくともベンジャミンが指示しているわけではないらしく、#375にてクズ(ツェリードニヒ)・団結力(ハルケンブルグ)・暗殺者と優先ターゲットとして興味を抱いていた。 ※念能力 ○11人いる!(サイレントマジョリティー) 10人をターゲットにとらえて発動できる能力。 発動した場合、能力者当人と憑かれた者一人だけに見える「座敷人形(黒ぼっこ)」が出現。 攻撃開始をすると、4匹の念獣の白蛇「呪唇白蛇(白ぼっこ)」が標的の血を吸い尽くして殺害する。 1匹の蛇は44秒で人一人の血を吸い尽くすことが可能で、4匹で一人にかかればわずか11秒で血を吸い尽くす。 狙われた場合、念能力者でなければ対抗はほぼ不可能。 完全な暗殺に特化した能力であり、座敷人形(黒ぼっこ)がだれも殺害できずに強制解除された場合は呪いが自分に返ってきてしまう。 名称の由来は萩尾望都の漫画『11人いる!』から。 ルビの方は欅坂46の楽曲『サイレントマジョリティー』から。 【3大マフィア】 カキン帝国の裏社会を取り仕切る3つのマフィア。 ブラックホエール号に乗り込み新大陸で覇権を握ろうと目論み、各王子側勢力として暗躍している。 組長達はブラックホエール号の1層目に居住しているが、組長の正体は3人とも現国王ナスビーの異母兄弟(婚外児)やナスビーの愛人の間に生まれた子供。つまり王子達とは親戚に当たる。 組長達は「二線者(にせんもの)」と呼ばれる正当な後継者になれない国王の子孫であり、 生まれた瞬間顔に剃刀で2つの傷が刻まれ、一生表舞台に姿を見せないこと・王家への絶対忠誠を条件に、王妃とほぼ変わらない待遇・処遇で生存が許されている。 なお、国王の直接的な兄弟・子供が所属していることについては、マフィア側が王家から庇護を受けることが目的と思われる。 ヨークシンでマフィアンコミュニティーが壊滅したために労せず新大陸での利権を手に入れられたという。 そのため、ヨークシンで大暴れしマフィアの勢力図を塗り替えた幻影旅団には注目・危険視している。 この3つのマフィアに所属していない中立の下っ端たちは抗争のリスクがない分、9割の売り上げをピンハネされる。 しかし、所属している者たちについては「肝が据わっているかイカれているかのどっちか」と言われるほど抗争は苛烈。 組長は主に、他の組との部下で戦闘が起きた場合、どう「手打ち」にするかなどの技量が求められる。 この3つの勢力間で手打ちにもできない「戦争」になった場合、所属していない下部組織は一切手を引いて中立となることが流儀となっている。 ◇シュウ=ウ一家 数と資金力では最大勢力を誇るマフィア一家。 4層目を支配し、人と物資の流通の利サヤが収入源。 ケツモチはチョウライ。 メンバー オニオール=ロンポウ カツアゲから戦争にいたるまで富の再分配を迅速に実施する手段として武力が最も有効だからこそ 「持たざる者」に”力”を与えてはいけないのだ シュウ=ウ一家組長。ナスビーの異母兄弟(婚外児)。 肥満体型で玉ねぎみたいな髪型の老齢の男性。 「「持つ者」が安定して持つには「割を食う者」が大多数必要になる」という持論を掲げ、 自分達が利益を貪るために物事の均衡(バランス)を重要視し、権力や常識にとらわれず思うままに力をふるい均衡を崩しかねない幻影旅団の存在を危険視している。 そのためシャ=ア一家ブロッコ=リーと共に、幻影旅団が探しているヒソカ=モロウを先に見つけ出すことでアドバンテージを取り、均衡を壊しかねない幻影旅団とエイ=イ一家をぶつけようと目論む。 念能力も知らないもののマフィアの組長を務めているだけあってお飾りではなく、判断力・決断力は有しており、エイ=イ一家が殺戮を起こしている状況を鑑みて、エイ=イ一家組長モレナ=プルードを殺害命令を下している。 チョウライと同じく贅沢を好む性格のようで美食を楽しむ。医者からは飽食を止めるよう求められているが、「好きに生きる」と改める気持ちはない。 ヒンリギ=ビガンダフノ 若頭。細い体つきをした、ギョロ目の若い男。 「旅団より先にヒソカを発見せよ」という組長からの命を受け、まずは5層と4層の探索を完了させるがヒソカは見つからなかった。 その後、3層の探索および3層をシマとしているエイ=イ一家の組長モレナ=プルード暗殺を命じられ、部下2名を引き連れて3層へと乗り込む。 ◯てのひらを太陽に(バイオハザード) 具現化系能力。 自身が触れた武器や機械などを、元の機能を有したまま生き物に変えて操作できる。 さりげなく銃に触れたあと遠隔で能力を発動、蛇に変えて操作し持ち主である兵士を撃ち殺す 手錠を鳩に変えて念を付与することで空飛ぶ小さな鉄の盾代わりにする など戦闘・非戦闘問わず応用性は幅高い。 このヒンリキ=ビガンダフノには夢が(たぶん)ある! 名称の由来はやなせたかしの童謡『てのひらを太陽に』から。 バイオハザード生物災害を意味する言葉だがおそらく同名のゲーム『バイオハザード バイオハザードシリーズ』が由来だろう。 ザクロ=カスタード 構成員。髪が左右へ特徴的に跳ねている、タレ目の男。 能力の関係上、常に輸血パックとガートル台を持ち歩いている。 能力発動のために負傷する際は、自分の能力ながら「毎回ユウウツ」らしい。 ◯血いさな世界(ブラッディメアリー) 操作系能力。 自分の血液を自由に操る。多くの血を必要とし、輸血パックによる点滴は実用と制約を兼ねている。 血液を紐状にして相手を縛り、そのまま持ち上げて地面に叩きつけるといった芸当も可能。 念を付与した血を飛び散らせれば、血の雫1滴1滴が極小サイズの念獣となってザクロの命令に従い行動するなど、戦闘だけでなく諜報にも用いることができる。 また副次効果として肉体的なダメージに強く、不意打ちで頸動脈をかき切られた際はむしろ礼を言いながら血による反撃を行った。 名称の由来はディズニーパークのテーマソングの1つ『小さな世界』から。 ブラッディ・メアリーはそう呼ばれた実在のイングランド女王メアリー1世か。 リンチ=フルボッコ 構成員の女性。ノースリーブのドレスをまとった美女。 ざっくばらんとした性格で、4層にいる軍の兵士がマフィアによる騒動の鎮圧を当のマフィアへ任せっきりにしている様子を見て呆れかえっていた。 一見すると細身だが、大柄の男に蹴り飛ばされても平然としており、逆にそこから一方的に殴り倒してみせるほど腕っぷしが強い。 ◯体は全部知っている(ボディアンドソウル) 放出系能力。 標的に質問してから殴ると、心の声による回答が聞ける。 回答が複数ある場合は複数回殴る必要があるほか、標的が意識を失ってしまうと心の声も聞けなくなる。 質問&拷問な能力。 全体的な性能はパクノダの能力にやや劣るが、あちらは特質系なので仕方ない。 一応、質問してから殴ればOKという条件の緩さから、パクノダよりもラフな状況に強いという面はある。 名称の由来は吉本ばななの短編集『体は全部知っている』から。 ボディアンドソウルは同名の楽曲や映画が多数あり同定は難しい。ボクシング映画である『ボディ・アンド・ソウル/背信の王座』が有力だろうか。 ◇エイ=イ一家 3層目を支配するマフィア一家。 富裕層との闇取引の斡旋で利益を得ている。 ケツモチはツェリードニヒ。 詳細はツェリードニヒの項目を参照。 ◇シャ=ア一家 5層目を支配するマフィア一家。 5層の物資流通全般を取り仕切り利益を得ている。 構成員は身体のどこかに薔薇のタトゥーがあるのが特徴。 幻影旅団と取引を交わし、旅団への情報提供者という関係を結んだ。 若手の構成員には旅団に対するファンも多い。 ケツモチはルズールス。 メンバー ブロッコ=リー 旅団(ヤツら)は…“力”を持つ者の礼節をわきまえない輩だ 流星街からもはみ出した異形の集団、調整するのは厄介だぞ シャ=ア一家組長。ナスビーの異母兄弟(婚外児)。 カリフラワーみたいな髪型が特徴の中年男性。 オニオール同様物事の均衡を重要視している。 動物が好きらしく、多くの動物を飼っている。 イットク 副組長。 冴えない初老の男性のような風貌。穏やかに振舞いながらも旅団に対して強気な姿勢を構える強かさをうかがわせる。 タハオ 組長補佐兼第7王子私設兵軍事顧問。 口ひげを蓄えた痩せた男。 オウ=ケンイ 若頭。念能力者の様子。 眼鏡をかけたビジネスマン風の男。 「旅団より先にヒソカを発見せよ」という組長からの命を受け、 ヒソカ捜索のため、情報提供者に莫大な報奨金を渡すことを指示した。 ツドンケ 舎弟頭。旅団の大ファン。実際に幻影旅団の面々と会った際は、興奮しながらも舎弟たちの手前普通にふるまっていた。 ソンビン 組員。 若い青年だが念に対しても理解がある。 間近で見た幻影旅団を「野生の火竜」と例え、均衡をぶち壊す超弩級の危険人物達と即座に分析した。 人に頼むな!! お前が追加・修正するのだ アニヲタ民よ………!! 口先だけの項目立て逃げ程醜悪なものは無いホイな……? △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ そういえばグリードアイランド編で出てきたハメ組のモブの1人がツェリに似てたような -- 名無しさん (2018-12-18 02 27 24) ハルケンの主人公感いろいろすげーけどこれじゃモモゼが悲劇のヒロイン的なポジションになっちまうな。悲劇の王子様はサレサレ王子で十分だぜ。後部下に実験で自殺させるとか闇堕ちフラグも立ってる様な… -- 名無しさん (2018-12-25 05 22 22) どの王子が最後まで生き残るかな? -- 名無しさん (2018-12-25 20 13 34) そりゃあ世界を変える男にしてジャンプを代表するみんな大好き悲劇のヒーロー・サレサレ王子が実は生きてましたって超展開に決まってんだろ。でなきゃあんな露骨なネタキャラ扱いされるわけがないし、何よりスィンコスィンコ王妃とタフディーさんが報われない -- 名無しさん (2018-12-26 00 31 12) ドラゴンボールをラゴンボって略すの初めて見るんだが -- 名無しさん (2019-04-04 19 29 30) コメント欄が長くなってきたので異論がないなら近日中にログ化します -- 名無しさん (2019-04-05 03 17 38) アレ?従事者モモゼなくない? -- 名無しさん (2019-05-09 22 46 59) コメント欄をログ化仕様にしました -- (名無しさん) 2019-05-10 04 56 13 ベンジャミンって見た目といい考え方といいまんまラオウだよね -- (名無しさん) 2019-12-29 14 42 06 ハルケンブルグというヘンリー王子 -- (名無しさん) 2020-01-24 14 30 09 ↑×2 カキン帝国も新興国だし、乱世の為政者としてなら適役ではあると思う -- (名無しさん) 2020-04-07 08 01 22 ツェリ「"教える"という行為自体が能力の発動条件かもしれない」→ゲンスルーの例があるからツェリがどれだけキレ者か分かるシーン -- (名無しさん) 2020-04-28 20 14 33 冨樫の作品ってわりと救いある展開多いから結構生き残ったりして -- (名無しさん) 2021-01-19 12 28 05 ハンター協会や旅団といった強者達すら『生贄』か・・・とんでもないなカキンという国は。 -- (名無しさん) 2021-05-19 12 10 10 ところでなんで帝国なのに支配者が国王なんだ -- (名無しさん) 2021-06-15 21 46 18 ハルケンよりサレサレのほうが年上なのが信じられないwまあ同い年の可能性もあるけど -- (名無しさん) 2022-08-03 13 34 56 王位継承権持ち多過ぎ+ケツモチマフィアと木っ端マフィア多過ぎで継承以前に国家としてヤバいんじゃね感はあるけど、様々な派閥と彼差別階級抱えながらもやってこられたのは大陸の中央にあって個々が顔会わせずに済んだからかな -- (名無しさん) 2022-11-08 12 18 51 王位継承戦、壺中卵の儀を考案した王も作り上げる前に真っ先に気付くはずの「完了した直後に王位を相続するとしても、若年の王子だと後継者がいない可能性が極めて強い(必然的に他の継承権持ちに成り得る兄弟姉妹も死んでいる)ため断絶の恐れが極めて強くなる」点はどう解決してきたんだろうか……?少なくともこんな王位選別を様々な国の存亡を勝ち抜けるくらいの時の間続け断絶も起こらなかったってことは相応の対策があって間違いないはずなんだろうけど……。ナスビー王の態度からして、まさか「次代の王が決まるまで、死な(死ね)なくなる」とか……? -- (名無しさん) 2022-11-10 00 37 47 ヒンリキじゃなくてヒンリギだね -- (名無しさん) 2022-11-11 19 28 13 国のために儀式があるのか、儀式のために国があるのか 今では判らなくなっている感あるかもしれん、当初はそうじゃなかったのだろうけど -- (名無しさん) 2022-11-12 11 45 06 王家とマフィアがここまで持ちつ持たれつってことは継承戦でうまく立ち回ればノストラード組がV6であるカキンの裏社会を一手に仕切るようになることも可能ってことだよね。本人が望んでるかどうか別としてクラピカはヤクザとしてはかなり「持ってる」な -- (名無しさん) 2022-11-18 17 06 12 セイコやセヴァンチは親としては屑(ネオンの親父やジャイロの親父よりはマシ)だが、カキンの王妃としては至極全うだよね。シビアな争いに母の愛なんて役に立たないし -- (名無しさん) 2024-05-08 22 23 53 役に立たないかは知らん、これから次第。 -- (名無しさん) 2024-06-26 14 29 34 ↑6その為の二線者なんじゃない? -- (名無しさん) 2024-07-04 09 48 23 ↑*8 王位継承権の所持者なら、普通に考えれば王の直接の子供・その子供・王の兄弟姉妹・兄弟姉妹の子供…と広がっていくから何百位とかまでいるのが普通だよ。むしろ代々兄弟を皆殺しにしてるせいで「14位までしか存在していない」カキンは異常に少なすぎる。 -- (名無しさん) 2024-07-16 15 12 02 履歴見ると5月ごろから一か所ぐらいずつチョコチョコ変な記述を加えたり消したりして荒らされてんな・・・と思ったら他のハンターハンターの項目でもちょくちょくやられているっぽいな -- (名無しさん) 2024-09-04 18 27 43 ↑の指摘から履歴を確めた結果、240d 1a 105 ad00 による編集行為を違反と判断し荒らし報告しました。 -- (名無しさん) 2024-09-06 14 14 41 王(王子)に対する現実世界の国のイメージ → ナスビ=中国、ベンジャミン=アメリカorロシア、カミーラ=フランス、チョウライ=インド、ツェリ=イギリス、ツベッパ=?、タイソン=タイ、ルズールス=ブラジル、サレサレ=?、ハルケン=ドイツ、花風=日本、モモゼ=?、マラヤーム=?、ワブル=? -- (名無しさん) 2024-09-06 23 07 19 ツェリは名前がドイツ語っぽい。マラヤームはインドあたりっぽい。中華モチーフの国かと思ったら名前のモチーフは幅広いな。 -- (名無しさん) 2024-09-10 13 07 36 王妃の名前はやっぱ第〇王妃の数字の部分をもじってつけられてるんかね?ウンマ→ウン(ポルトガル語) ドゥアズル→ドゥ(フランス語)orドゥヴァ(ロシア語) トゥチョウレイ、カットローノ、スィンコスィンコ、セイコ→トゥレス、クァトロ、スィンコ、セイス(スペイン語) セヴァンチ、オイト→セブン、エイト(英語)な感じで -- (名無しさん) 2024-09-10 13 34 13 名前 コメント すべてのコメントを見る