約 57,137 件
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/701.html
マリア様がみてる 作品情報 公式HP http //www.gokigenyou.com/index2.htm 28枚 福沢祐巳 福沢祐巳(あらえっさっさー) 福沢 祐巳(パンダ) 島津由乃 島津由乃(gif) 藤堂志摩子 小笠原祥子 支倉令 水野蓉子 鳥居江利子 佐藤聖 松平瞳子 二条乃梨子 有馬菜々 久保栞 蟹名静 細川可南子 細川可南子(gif) 武嶋蔦子 武嶋蔦子(カメラ差分) 山口真美 桂 桂(ネタ) 築山三奈子 内藤笙子 高知日出実 福沢裕麒 柏木優
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/10228.html
草案 登場人物 山百合会幹部 ゴチミル:松平瞳子 ドレディア:小笠原祥子 サーナイト:水野蓉子 フラージェス:藤堂志摩子 ユキワラシ:二条乃梨子 ポッチャマ:佐藤聖 使い手のヒカリとの声繋がり ミノマダム(すなちのミノ):島津由乃 ハリマロン:有馬菜々 声繋がり カモネギ:支倉令 ユキメノコ:鳥居江利子 リリアン女学園の生徒 キングラー:蟹名静 エリキテル:築山三奈子 ビビヨンorアメモース:竹嶋蔦子 ニドクイン:田沼ちさと 特性きもったま推奨 ブーバー:桂 -- (ユリス) 2016-05-05 10 51 34
https://w.atwiki.jp/watashianime/pages/433.html
監督:ユキヒロマツシタ(1期・2期)→加藤敏幸(4期) シリーズ構成:吉田玲子 音響監督:岩浪美和 音楽:片倉三起也 アニメーション制作:スタジオディーン 原作:今野緒雪(小説) ジャンル:部活 福沢祐巳:植田佳奈 小笠原祥子(さちこ):伊藤美紀 水野蓉子(ようこ):篠原恵美 島津由乃(よしの):池澤春菜 支倉(はせくら)令:伊藤静 鳥居江利子:生天目仁美 藤堂志摩子:能登麻美子 佐藤聖:豊口めぐみ 松平瞳子:釘宮理恵 他 2004年冬アニメ(無印) 2004年夏アニメ(春) 2009年冬アニメ(4thシーズン) アニメ・マ行
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/185.html
第145話:Refrein Limited Heart 作:◆l8jfhXC/BA たとえば、まだあいつが研究会に入って間もなかったとき。 依頼人をナンパするわ尾行の邪魔をするわで最悪だった。 それでいて、いつも自分よりも真実に近づいていて。 歯痒い思いが胸に詰まっていた。 たとえば、みんなが景のことを忘れてしまったとき。 あのときの水原の言葉は本当に痛かった。 本当に自分しか覚えていないのだと、想っていないのだと、立ち向かえないのだと痛感されて、打ちのめされた。 久々に味わった孤独は、とてもつらかった。 たとえば、DDの連中と協力して『王国』側の悪魔と戦ったとき。 あのとき水原が来てくれて、本当に嬉しかった。 でもまず怒ってやった。その方が自分らしい。 そしてすべてが終わって──風邪と恥ずかしさでぼろぼろになりながら、二人で物部くんと梓さんを探しに行った。 死にたいなんて、一度も思ったはない。 『王国』に関わったことで出会った人々。 今度は彼らと一緒に日常をつくっていこうと、そう決意していた。 ──死にたいなんて、一度も思ったことはなかったのに。 「ぅあああ……ああぁ……あ」 千絵は慟哭していた。 なぜこんなときに走馬燈のように思い出してしまうのだろう。 必死に戦っていたあのとき。すべてが終わり、明日に向けて歩いていたあのとき。 梓と、景と、そして水原と一緒にいたあのとき。 ──死にたくなかったあのときのことを。 (殺して……お願い……) ぼろぼろと涙を流しながら、剃刀の血の跡を舐めている今このとき。 優しく笑っている少女を睨み付けながら──それでもまだ血を求めている今このとき。 ──ただひたすら死を求めているこのときに、なぜ思い出してしまうのだろう。 「そんなに睨まなくてもいいのに。一度受け入れてしまえば、楽になるよ?」 「うう……ぅ……」 死にたい。 「うーん……しょうがないなぁ」 死にたい。 「じゃあ、これでどう?」 死に─────────────────────────────── ぶつんと、何かが切れた気がした。 たとえば、まだあいつが研究会に入って間もなかったとき。 依頼人をナンパするわ尾行の邪魔をするわで最悪だった。 それでいて、いつも自分よりも真実に近づいていて。 歯痒い思いが胸に詰まっていた。 たとえば、みんなが景のことを忘れてしまったとき。 あのときの水原の言葉は本当に痛かった。 本当に自分しか覚えていないのだと、想っていないのだと、立ち向かえないのだと痛感されて、打ちのめされた。 久々に味わった孤独は、とてもつらかった。 たとえば、DDの連中と協力して『王国』側の悪魔と戦ったとき。 あのとき水原が来てくれて、本当に嬉しかった。 でもまず怒ってやった。その方が自分らしい。 そしてすべてが終わって──風邪と恥ずかしさでぼろぼろになりながら、二人で物部くんと梓さんを探しに行った。 あのころはつらかったけど、楽しかった。 でも今の方がずっといい。 脳に駆け抜ける鋭い快楽と、身体全体を包み込むような甘さ。 カプセルを服用したときもこんな感じなのだろうか。まぁ、もうそんなことはどうでもいい。 ただ────水原の血が飲みたいな、と思った。 自分の手首から溢れる血を啄むように舌を這わせる千絵を見て、聖は微笑した。 「やっぱり素直になるのが一番いいわ」 そうつぶやき、千絵の頭をそっと撫でてやる。 「でも……そろそろ夜が明けるわね。やっぱり吸血鬼に太陽はだめよね? あの倉庫の中で夜を待ちましょうか」 こくりとうなづく千絵がかわいくて、そっと頬にキスをした。 【残り95人】 【D-4/森林近く路上/1日目・05 30】 『No Life Sisters(佐藤聖/海野千絵)』 【佐藤聖】 [状態]:吸血鬼化/身体能力等パワーアップ、左手首に切り傷(徐々に回復中) [装備]:剃刀 [道具]:支給品一式 [思考]:倉庫に行って夜まで休む 吸血、己の欲望に忠実に(リリアンの生徒を優先) 【海野千絵】 [状態]:吸血鬼化/身体能力等パワーアップ [装備]:なし [道具]:なし [思考]:聖についていく ※スィリーは同じ場所で気絶?中 2005/05/09 改行調整、一マス開け追加 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第144話 第145話 第146話 第120話 海野千絵 第249話 第120話 佐藤聖 第249話
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/800.html
第145話:Refrein Limited Heart 作:◆l8jfhXC/BA たとえば、まだあいつが研究会に入って間もなかったとき。 依頼人をナンパするわ尾行の邪魔をするわで最悪だった。 それでいて、いつも自分よりも真実に近づいていて。 歯痒い思いが胸に詰まっていた。 たとえば、みんなが景のことを忘れてしまったとき。 あのときの水原の言葉は本当に痛かった。 本当に自分しか覚えていないのだと、想っていないのだと、立ち向かえないのだと痛感されて、打ちのめされた。 久々に味わった孤独は、とてもつらかった。 たとえば、DDの連中と協力して『王国』側の悪魔と戦ったとき。 あのとき水原が来てくれて、本当に嬉しかった。 でもまず怒ってやった。その方が自分らしい。 そしてすべてが終わって──風邪と恥ずかしさでぼろぼろになりながら、二人で物部くんと梓さんを探しに行った。 死にたいなんて、一度も思ったはない。 『王国』に関わったことで出会った人々。 今度は彼らと一緒に日常をつくっていこうと、そう決意していた。 ──死にたいなんて、一度も思ったことはなかったのに。 「ぅあああ……ああぁ……あ」 千絵は慟哭していた。 なぜこんなときに走馬燈のように思い出してしまうのだろう。 必死に戦っていたあのとき。すべてが終わり、明日に向けて歩いていたあのとき。 梓と、景と、そして水原と一緒にいたあのとき。 ──死にたくなかったあのときのことを。 (殺して……お願い……) ぼろぼろと涙を流しながら、剃刀の血の跡を舐めている今このとき。 優しく笑っている少女を睨み付けながら──それでもまだ血を求めている今このとき。 ──ただひたすら死を求めているこのときに、なぜ思い出してしまうのだろう。 「そんなに睨まなくてもいいのに。一度受け入れてしまえば、楽になるよ?」 「うう……ぅ……」 死にたい。 「うーん……しょうがないなぁ」 死にたい。 「じゃあ、これでどう?」 死に─────────────────────────────── ぶつんと、何かが切れた気がした。 たとえば、まだあいつが研究会に入って間もなかったとき。 依頼人をナンパするわ尾行の邪魔をするわで最悪だった。 それでいて、いつも自分よりも真実に近づいていて。 歯痒い思いが胸に詰まっていた。 たとえば、みんなが景のことを忘れてしまったとき。 あのときの水原の言葉は本当に痛かった。 本当に自分しか覚えていないのだと、想っていないのだと、立ち向かえないのだと痛感されて、打ちのめされた。 久々に味わった孤独は、とてもつらかった。 たとえば、DDの連中と協力して『王国』側の悪魔と戦ったとき。 あのとき水原が来てくれて、本当に嬉しかった。 でもまず怒ってやった。その方が自分らしい。 そしてすべてが終わって──風邪と恥ずかしさでぼろぼろになりながら、二人で物部くんと梓さんを探しに行った。 あのころはつらかったけど、楽しかった。 でも今の方がずっといい。 脳に駆け抜ける鋭い快楽と、身体全体を包み込むような甘さ。 カプセルを服用したときもこんな感じなのだろうか。まぁ、もうそんなことはどうでもいい。 ただ────水原の血が飲みたいな、と思った。 自分の手首から溢れる血を啄むように舌を這わせる千絵を見て、聖は微笑した。 「やっぱり素直になるのが一番いいわ」 そうつぶやき、千絵の頭をそっと撫でてやる。 「でも……そろそろ夜が明けるわね。やっぱり吸血鬼に太陽はだめよね? あの倉庫の中で夜を待ちましょうか」 こくりとうなづく千絵がかわいくて、そっと頬にキスをした。 【残り95人】 【D-4/森林近く路上/1日目・05 30】 『No Life Sisters(佐藤聖/海野千絵)』 【佐藤聖】 [状態]:吸血鬼化/身体能力等パワーアップ、左手首に切り傷(徐々に回復中) [装備]:剃刀 [道具]:支給品一式 [思考]:倉庫に行って夜まで休む 吸血、己の欲望に忠実に(リリアンの生徒を優先) 【海野千絵】 [状態]:吸血鬼化/身体能力等パワーアップ [装備]:なし [道具]:なし [思考]:聖についていく ※スィリーは同じ場所で気絶?中 2005/05/09 改行調整、一マス開け追加 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第144話 第145話 第146話 第144話 時系列順 第147話 第120話 海野千絵 第249話 第120話 佐藤聖 第249話
https://w.atwiki.jp/nonwater/pages/80.html
「マリア様がみてる」に登場する人物の紹介です。多少ネタバレあるかもないかも。 薔薇の館の住人 卒業生……水野蓉子、鳥居江利子、佐藤聖 三年生……小笠原祥子、支倉令 二年生……福沢祐巳、島津由乃、藤堂志摩子 一年生……二条乃梨子 リリアン高等部生徒 卒業生……内藤克美 三年生……築山三奈子、蟹名静、鵜沢美冬、久保栞 二年生……山口真美、武嶋蔦子、桂さん、田沼ちさと 一年生……松平瞳子、細川可南子、高知日出実、内藤笙子 他リリアン関係者 教師陣……シスター上村、山村先生、鹿取先生 大学生……加藤景 中等部……有馬菜々 保護者……春日せい子、小笠原清子、福沢みき
https://w.atwiki.jp/uncyclopediamabiwiki/pages/1737.html
Gallery [#q77184e3] コメントフォーム [#i64fbbeb] Gallery 添付可能画像は以下の通りになります。 サイズ 100K まで 形式 jpg、gif、png ※必ず SS投稿ルール をご確認の上投稿してください。 正面(被) 側面(被) 背面(被) 正面(開) 側面(開) 背面(開) attachref attachref attachref attachref attachref attachref コメントフォーム スチュアートっぽいのができたのではっておきますね。 -- 佐藤聖(*‘ω‘ *) SS投稿ルールに基づきGalleryを編集しました。詳しくはSS下の枠内をご確認ください。以降の削除・編集はSS投稿ルールに従ってお願いします。 -- 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/17.html
第003話:Midnight Rendez-vous 作:◆Wy5jmZAtv6 「白薔薇さまっ!」 福沢祐巳は暗い夜道で安堵の声をあげる。 その声に振り向いたのは白薔薇さまこと佐藤聖だ。 「よかった、誰も知り合いいなくって…お姉さまや志摩子さんとかとも離れ離れになってしまって」 泣きじゃくりながらも安堵の言葉を漏らす祐巳。 「白薔薇さまさえいてくれたら百人力です、はやくみんなを探しにいきましょう」 しかし…その白薔薇、佐藤聖は祐巳の呼びかけに応じようとはしない。 「?」 心配げに聖の顔を覗き込もうとする祐巳、とそこに初めての声。 「私もお願いがあるの…ねぇ祐巳ちゃん」 聖は祐巳の肩に手を置く…その温度は、まるで死人のように冷たかった。 「あなたを、喰べさせて」 「!!」 瞬きする間もなく聖は祐巳にのしかかる、その口の端からは2本の牙が覗いていた。 一目見ただけで心臓が止まるかと思った。 佐藤聖…別名白薔薇または、リリアンのセクハラ女王の異名を持つ彼女は うっとりとした表情を先ほどから浮かべていた。 姉妹制度という独特の習しゆえ、レズの巣窟と近隣で噂される聖リリアン女学院だが それは思春期特有の気の迷いのようなもので、実際卒業すると たいていはすぐに似合いの男とくっついてしまうのが常なのだが、 しかし中にはわずかではあるが真性の同性愛者ももちろんいたりする。 佐藤聖はその数少ない一人だった。 あの人と言葉を交わしたい、例え一言だけでも構わない。 聖はふらふらと熱に浮かされたように、闇路を歩く。 その美女はすぐに見つかった、まるで自分を待っていてくれたかのように。 聖が近づいてくるのを見て、美女も微笑む。 「わたしに何か用かぇ?」 その声はまるで鈴の音色のように心地よくそして美しかった。 顔半分がベールと垂らした髪の毛で隠されているのが少し気になるが。 「あの…その…」 頬が真っ赤に染まっていくのを自覚しながら聖は何とか言葉を紡ごうとする。 こんな気持ちは何時以来だろう? …たしか。 「お一人…でしたら…」 美女は聖の言葉を予測していたかのようにまた微笑む、そして…。 「皆まで言わずともよい、だが我が顔を見てもまだその言葉続けることができるかの?」 その美女は、美姫は顔半分を覆うベールをゆっくりと剥がす、そして露になった彼女の素顔をかいま見たその瞬間、 聖は悲鳴を上げてのけぞった。 そう、美姫の顔半分は二目と見られぬ程に醜く焼け焦げていたのだった。 「どうした? いうてみよ…わたしと語らいたいのであろ?」 美姫は美しい方の顔で微笑み、聖へとにじり寄る。 「こないでぇ!! こないでぇ!!」 聖は手当たり次第に足元の石や棒を投げるが、当然の事ながら当たりはしない。 「ほほ、可愛いの、そなた気に入ったぞ」 美姫がにぃと微笑む、と、同時に美姫の姿が聖の前からかき消える。 いかに力を制限されていようが、もとより一般人である聖には見切ることなどできはしない、 そして背後から…。 「美しい髪じゃの…それに秀蘭にどこか似ておるの」 鈴の鳴るような美声にも聖は振り向くことさえ出来ない。 そして美姫の白い手が蛇のように聖に絡みつく、そこでようやく聖は身体をひねり逃げようとしたのだが、 「逃さぬ」 その声と同時に唇を奪われてしまう、無論抵抗する聖だったが… 数千年を生きる吸血姫と、セクハラ女王程度では勝負にすらならない。 事実、硬く閉じられた聖の唇は、美姫の狡猾なまでのテクニックによって少しずつこじ開けられ、その舌が聖の口腔内を優しく滑っていく、 やがて…ため息のようなものが彼女の口から漏れたかと思うと、聖もまた美姫の唇を求め、貪るようにその舌を夢中になって 動かし、吸い始めるのだった。 そして長い接吻は終わりを告げ…ふぅふぅと吐息と同時に二人は唇を離す…幾筋もの唾液の糸がつぅっ…と伸びていく。 だが、これで終わりではなかった。 「我が呼びかけに応じた褒美じゃ、我が僕となるが良い…人の器では味わうことの出来ぬ甘美な世界へと誘って進ぜようぞ」 その言葉と同時に美姫は聖の喉にその牙を突き立てたのだった。 鋭い痛みが聖の身体を突き抜け、だがそれと同じく今まで感じたことのない熱さが彼女の中から湧き上がってくる。 「ああ…」 美姫は聖の苦悶にも関わらず死の接吻を続ける、2度、3度と… 「でも…貴方…なんかにっ」 聖は最期の力を振り絞り、手にした剃刀で美姫に斬りつける、美姫の片耳が裂け鮮血が溢れ出す。 「ほほ、気丈よの…ますます我が物にしとうなったわ」 その呟きが終わるか終わらないかの内に4度目の接吻、そしてそれが終わったとき、 激痛の悲鳴はもはや快楽の喘ぎへと変わり、聖もまた己の熱に促されるまま美姫の喉に牙を立てる、 こうして互いの命のエキスを啜りあう淫らな交合が闇の中でひたすら繰り広げられたのだった。 それからしばらくして、完全に覚醒した聖に何事か言い含め、彼女は悠々とその場を去ったのであった。 こうして話は現在へと戻る。 今まさに聖は祐巳にのしかかり牙を剥き出し欲望のまま噛み付こうとしていた。 これがあの白薔薇さまなのかと思うほどの膂力ゆえ祐巳は動くことすら適わない。 それに…祐巳を見つめる聖の瞳が爛々と輝く、その輝きを目の当たりにした瞬間、祐巳の身体から 力が抜けていく。 聖の手が、もどかしげに祐巳の首元をゆっくりと裂いていく、その冷たい感触に祐巳は改めて思う。 もう今目の前にいる白薔薇さまは、自分の知っている白薔薇さまではなくなってしまったのだということを。 なのに怖くて恐ろしくてたまらないのに、なぜか逃げようとは思えない。 されるがままの祐巳だったが、その時だった。 「ひぃっ!!」 聖が短い悲鳴を上げる、と同時に祐巳の身体が夢から覚めたように動くようになる。 祐巳の薄い胸から覗いているのはロザリオ、姉妹の契りの証が鈍く輝いていた。 呪縛の解けた祐巳は無我夢中でロザリオを聖に向かって振り回す。 十字の部分が聖の顔に触れ、肉の焼ける匂いがあたりに立ち込める。 「ああああああああっ」 激痛にのたうつ聖、見ると頬に十字の焦げ目がついてしまっている。 それでも聖は祐巳の足を掴んだまま、はぁはぁと息を荒げて血走った瞳で祐巳を見つめている。 「祐巳ちゃん…ごめん、ごめんねぇ…」 ぽたぽたと祐巳の顔に聖の涙が零れ落ちる。 「私、あれから何度も何度も死のうとしたわ…でも出来なかったの、もう我慢できないの」 彼女の首筋には支給品である剃刀で自ら切りつけた傷が幾つもあった。 しかしその傷もぶくぶくと泡立ちながら少しずつ修復していく。 眷属とはいえ、もはや彼女はれっきとした吸血鬼、その程度では苦しいだけで死ぬことは適わないのだ。 そして残ったのは抑えきれぬ欲望のみだった。 「夢じゃ…ないんですね」 えぐえぐと普段ではとても見られぬ姿で乱れる聖、それを冷めた目で眺める祐巳。 「そして苦しいんですね、白薔薇さま…」 祐巳はロザリオをそっと地面へと置く、お姉さまごめんなさいと心の中でつぶやきながら。 「白薔薇さまなら…いいです」 不思議と嫌な気持ちはなかった、 それでも聖の口から覗く牙を見た時はまた少しだけ恐怖が疼いたが。 そして聖の牙が祐巳の喉を貫こうとしたその時だった。 がっ! 横合いからの一撃に吹っ飛ばされる聖、 我に返り振り向く祐巳の視界の中に、パチンコのようなものを構えた眼鏡っ娘、趙緑麗がいた。 「その方! 何をしている」 どす黒い闇の匂いを嗅いでここまでたどり着いたのだが…。 眼前の淫靡かつ異様な光景に気押されながらも緑麗は手にもったスリングショットを聖に向けてさらに放つ。 射出された鉄球が聖の側頭部に命中する。 「ぐあああっ」 かつて人間だった頃には決して聞くこともなかったほどの醜い悲鳴をあげてのたうちながらも形成不利を悟ったか聖は踵を返しそのまま闇の中へと逃げようとする。 当然それを追う緑麗だったが、 「逃げてっ!! 白薔薇さまっ!! 逃げて!!」 祐巳は緑麗にすがり付き、聖の逃走を手助けしようとする。 「そこをどかぬか!!」 「白薔薇さまは悪くない! 悪くないんです!! だからっ!!」 搾り出すような涙声で必死で訴える祐巳。 ようやく緑麗が祐巳を振りほどいた時には、もう聖の姿は消えていた。 それを確認し、そこで緊張の糸が解けたのだろう…祐巳は緑麗にもたれかかるように 崩れ落ち気絶の世界へと突入していった。 「おい……気を確かに持て! おい!」 介抱しながらも緑麗は表情を崩さない、おそらくあの娘は眷族、どこかに主がいるのだろう。 しかし…あのおぞましいまでの妖気は何だ、あれほどの力を持つ「主」がこの島に潜んでいる、 そう思うだけで背中が凍る思いがする。 「みんな…無事でいてくれ」 緑麗は悲痛な表情でつぶやくのがやっとだった。 茂みの中、先ほどの自分の行為に震える聖、自分は何をしようとしていた? 自分を慕う後輩に…なんておぞましい真似を。 だが、それとわかっても止めることなど出来なかった、まるで性欲と食欲が交じり合い、数倍に膨れ上がったような感覚だ。 「ううっ…うううっ…」 浅ましき悪鬼と成り果てた自分に涙する聖…しかしそれでも、 「止まらない…止まらないわ」 その手に握られているのはつい先ほど捕まえたばかりの野良猫、迷うことなく聖はその喉にかぶり付いた。 ぴちゃぴちゃと野良猫の喉首から溢れ出す血を舐め続ける聖、この蕩けるような甘美な味わいを一度知ってしまえば 輝かんばかりの闇の美しさを目の当たりにすれば、もう逃れられない。 かの魔界医師ですらこの魅惑に一時は抗えず危うく流されそうになったのだ、彼女を責めることはできない。 それに、聖は美姫の言葉を、主の言葉を思い出す。 『自由に生きるがよい、心のままに…』 そうだ、もう自分は人間ではない、人の世の小賢しいルールに縛られる必要など何処にもない。 ああ…人間の血は、そして祐巳の、由乃の、志摩子の、令の、祥子の、江利子の、蓉子の、そして栞の血は… どんな味なのだろうか? 早く彼女らにもこの悦びに満ちた世界を経験してもらいたい。 「皆…ごめんね、私、やっぱり人間やめさせてもらうわ」 こうして佐藤聖は人間を捨て、かくして白い薔薇は鮮血に染まっていくのだった。 一方の美姫であったが、彼女も自分の身体に起こった変化に顔をしかめる。 渇く、とにかく渇くのだ。 無論、彼女ほどの大吸血鬼ともなれば渇きを抑えることなど造作もない。 しかし、この地に降り立って以来、彼女の中の吸血衝動は次第に大きくなりつつある。 「これもきゃつらの仕業かの、味な真似をしてくれおる」 事実そうでなければ、誇り高き彼女が戯れとはいえ、行きずりの少女を襲うなど決してありえないだろう。 「我が渇き癒すのはあの男の血潮以外にありえぬと思うておったに、口惜しゅうてならぬ」 美姫は己の顔の傷を指でさする、鈍い痛みと共に思い出すのはあの時の苦い記憶。 もはやこの顔、そして著しく弱体化した力ではあの男を手に入れることは適わないだろう。 事実、先ほどから魅了の術をかけつづけていたにも関わらず、網にかかったのは彼女一人。 一流の戦士・魔術師にはやはりそれなりに気合を入れねば効果が薄いようだ。 まぁいい、この島にはあの男には劣るが、それでもなかなかの美形が多く集っているようだ、ならば、 「我が闇の軍、この地にて再興させるもまた一興、秀蘭の次は劉貴の番よの」 美姫は、かつて古の中国において妲妃と呼ばれていた妖女は艶然と微笑むのだった。 【残り117名】 『神将&女子高生』 【福沢祐巳(060)】 [状態]:気絶 [装備]:不明 [道具]:ロザリオ、デイパック(支給品入り)、 [思考]:不明/現在気絶中 【趙緑麗(035)】 [状態]:通常 [装備]:スリングショット [道具]:デイパック(支給品入り)、 [思考]:仲間を探す 【佐藤聖 (064)】 [状態]:吸血鬼化/身体能力等パワーアップ [装備]:剃刀 [道具]:デイパック(支給品入り) [思考]:吸血、己の欲望に忠実に(リリアンの生徒を優先) 以上3名、【G-2/林の中/一日目、01:30】 【美姫(110)】 [状態]:通常 [装備]:不明 [道具]:デイパック(支給品入り)、 [思考]:仲間を増やす(次の標的は男性、意図的に仲間にするのはその1名のみです) 現在位置 【F-3/草原/一日目、01:30】 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第002話 第003話 第004話 第037話 時系列順 第042話 - 趙緑麗 第187話 - 福沢祐巳 第077話 - 佐藤聖 第120話 - 美姫 第092話
https://w.atwiki.jp/varilux/pages/118.html
SKE48 チームS 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 大矢 加藤る 木﨑 鬼頭 木下 桑原 須田 高田 出口 中西 平松 松井珠 松井玲 矢神 SKE48 チームKⅡ 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 赤枝 阿比留 井口 石田 小木曽 加藤智 後藤 佐藤聖 佐藤実 高柳 秦 古川 松本 向田 矢方 山田澪 SKE48 チームE 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 磯原 上野 内山 梅本 金子 木本 小林亜 斉藤 酒井 柴田 高木 竹内 都築 原 山下 SKE48研究生 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 犬塚 小林絵 松村 水埜
https://w.atwiki.jp/varilux/pages/119.html
SKE48 チームS 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 大矢 加藤る 木﨑 鬼頭 木下 桑原 須田 高田 出口 中西 平松 松井珠 松井玲 矢神 SKE48 チームKⅡ 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 赤枝 阿比留 井口 石田 小木曽 加藤智 後藤 佐藤聖 佐藤実 高柳 秦 古川 松本 向田 矢方 山田澪 SKE48 チームE 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 磯原 上野 内山 梅本 金子 木本 小林亜 斉藤 酒井 柴田 高木 竹内 都築 原 山下 SKE48研究生 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 合計 平均 犬塚 小林絵 松村 水埜