約 115,752 件
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/53.html
487 :ラプソディー 1:2005/06/11(土) 23 18 38 ID ??? 気がつくと、その姿を目で追っていた “居るはずなのに”居ないと、その姿を探し 見つけると、無意識に笑っていた 俺は 今は大切な人を作らない そう決めていた それが一番だと思っていた 自分にとって、恋愛は必要なものではないと、そう思っていたのに 君に出会って俺は変わった 出会ってというより、そう 君に再会して・・・ 『最上さん、君 好きな人とか居るの?』 突然の問いに、彼女は目を見開きながら俺のほうを凝視した そして、少し考えこむと 『そういう敦賀さんこそ、好きな人いるんですか?』 答えではなく、逆に聞き返してきた まいったな、今の質問だけでも俺には無意識に出た言葉だったから そんな風に聞き返されると返答に困ってしまう いや、例え用意していた言葉だったとしても困っていたろう 『俺はいいから・・・君、いないの?』 彼女はなんだか不服そうに口を開いた 『いません。・・・・というか、作りません。』 そうなんだ・・と答えようとすると彼女は一言、付け加えた 『・・・・・・・今は・・・・・・・』 意外だった。 最初の言葉は俺が予想していた通りの答え。 不破のことをひきずっている彼女からは、きっとこの答えが出てくるだろうとわかっていた。 意外だったのは、付け加えた言葉 『・・・・・今は・・・・・・?』 『それは、今後作るかもしれないってこと?』 『そうですね、かもしれないって事です。今は、そんなふうに思えないけど、私、ラブミー部になってから、少しずつですけど何かかわってきたんです。』 彼女はまっすぐに俺の目を見て、そう答えた 彼女らしい。 俺は、その答えに満足して自然とかおが綻んでいた そして、彼女のウエストバックから、スタンプとスタンプ帳を取り出し、100点のスタンプを押す 『つ、敦賀さん?どうしたんですか?突然!私、まだお仕事してませんよ?』 俺の行動に驚き、あわてる彼女 『仕事なら、今のがそうだよ。俺の質問に答えてくれたでしょ?』 『そんなの仕事っていいませんよ!』 『黙って受け取る。そんなにいやなら、今からでもマイナス押そうか?』 その一言で、彼女はあわててスタンプ帳を俺からひったくった それじゃ、といって俺は彼女に別れを告げ、タイミングよく現れてくれた社さんの下へ歩き出した 俺の背後で、彼女が呟いたことも知らずに 『ラブミー部になってからというより、あなたに出会ってから・・・なんですけどね・・』
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/73.html
686 :どうなる!敦賀蓮!:2005/06/19(日) 12 52 12 ID ??? 628さんの作品を読んで思い付きました。 バージョン違いという感じです。 勝手に使ってすみません。 微エロ?会話のみです。いやな方はスルーしてください。 「最上君」 「あっ社長、おはようございます」 「社くんから聞いたけど、君、蓮の家に通ってるんだって?」 「はい」 「君達がそんな仲になるとは思わなかったよ」 「そうですか?あっそうだ、聞いてください! 敦賀さんって私の前だとほんと鬼なんです! あれやれこれやれって、いろいろ言うし それも毎日。だから体力続くか心配で」 「あーーーそう。まぁ蓮も男だからねぇ。 いやだったりつらかったら、はっきり蓮に言うんだよ」 「はい。でも自分のためですし、何より楽しいですから!」 「ーーーーーーーーー」 「社長?社長?社長!」 「あぁ、すまん。君がそう言うならいいが。 そうだ、蓮に男ばかりにまかせちゃいけないよ。 女の方も気をつけないと。自分の体は自分で守る。いいね!」 「はぁ」 「蓮には俺から注意しとくから。じゃあ」 「社長、行っちゃった。それにしても敦賀さんの 演技指導、厳しすぎ!鬼だわ。腹筋、背筋、ストレッチ にジョギング。毎日やるの大変。体力続くかなぁ 俳優って体力勝負なの、知らなかった」 「蓮!ちょっと来い。話がある」
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/62.html
566595725744755 (未分類)
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/29.html
214 :1/9:2005/05/26(木) 02 47 01 ID ??? スイマセン、荒い文章で書き逃げです。 一応松実家ネタ。 ↓ 最近スケジュールがきつめで疲れていたのだ。 だから、ロケバスに乗って3秒で熟睡してしまって。 宿の事なんて何も確認してなくて。 まさか。ここに来てしまうなんて。 ・・・ショータローのご両親の・・・私が預けられていた、旅館。 どうしよう・・・どの面下げて、ここにいたらいいの・・・ それでもそしらぬフリも出来なかったし、 女将さんは化粧をしていても一目で私が分かったようだ。 見知った仲居さんたちは、全く気付いてなかったみたいなのに・・・ 「女将さん・・・ご無沙汰して本当に申し訳ありませんでした・・・ 私のことが不愉快でしたら、私宿を変えますが・・・」 ・・・俯いてしまった私に女将さんの手が伸びてきた。 ・・・殴られても仕方ないかも・・・ ショータローと勝手に出て行ってから連絡一つもせずに もう何年になるのだろう・・・ 「・・・キョーコちゃん・・・よく元気で・・・無事で・・・」 抱きしめられた暖かさに呆然となっていると、 頬の辺りが濡れてきた。女将さんが小刻みに震えている。 女将さん・・・私にとっては母代わりだった人・・・ 「女将さん・・・ごめんなさい・・・」 「・・・最上さん?」 振り返ると新開監督や敦賀さん、スタッフの人たちが 不思議そうにこちらを見ている。 ・・・長話はしないほうがいい・・・今は。 「女将さん、お言葉に甘えて皆さんと一緒にお世話になります・・・ 後でお邪魔しますから、そのときにでも・・・ね?」 女将さんは黙って頷いてくれた。 夕食後、割り当てられた部屋で今後のことを考えていたら、 敦賀さんが尋ねてきた。・・・来るような気はしていた。 目ざとい人なのだ、この人は・・・ 「・・・どういうことなんだい、って聞いてもいいのかな?」 「・・・ここ、ショータローのご両親の旅館なんです」 「・・・道理で・・・」 「最初は、殴られても仕方ないかも、と思ってたんですけどね。 それ以上にひどい事をしてしまっていたようです・・・」 「・・・それが分る君なら、大丈夫だよ。」 この人には、事情を話してしまう方が早いだろう。 自分も不破尚も過去を公開していないから、 下手に人に話すとまずい事になる。 でも、この人は私と不破の事は最初から知っている。 口の堅い信用できる人だし、誤魔化しも効かない。 最初から巻き込んでしまう方が得策だろう・・・ 私にだけ口の悪い、でも最後には結局親切な尊敬する大先輩。 私はどこかでこの人をひどく信頼していた。 こんこん。 「キョーコちゃん?入るよ?」 「・・・女将さん・・・どうぞ。大将まで・・・お仕事大丈夫なんですか」 「キョーコが帰って来たってのに無視出来るか・・・こちらさんは?」 敦賀さんは二人に軽く目礼した。 「LMEの同僚で敦賀と申します。キョーコさんにはいつもお世話になっています」 「そーかい・・・ちょっとこいつとゆっくり話がしたいんだが、席を外してもらえないか」 大将の申し出に、敦賀さんは意外な言葉を返してきた。 「申し訳ありませんが、それは致しかねます」 「・・・敦賀さん?」 「彼女は今LMEの看板女優の一人です。お二方とは親しい間柄と伺いましたが、 会社の全く把握していない第三者とは、 彼女を一人きりにして接触させる訳にはいきません。ご協力願います」 二人は、こいつは大丈夫なのか?と私に視線で問いかけてくる。 「・・・敦賀さんはショータローの事もご存知ですし、信用できる方です。 外部に話が漏れることはありませんから・・・」 「ああ、アイツの事も知ってるのか。なら、まぁいいか・・・恋人なのか?」 「違いますよ、大将!私誰ともお付き合いなんてしてませんよ」 ふふっと笑うと、女将さんが心配そうに尋ねてきた。 「あれから、ショータローとはどうしてたんだい?」 「アイツ、こちらに連絡よこしてますか?」 「いや、出て行ってからは全然だよ。 でもあの子はすぐにTVとかに出るようになってたから まぁ元気なんだろう、って思ってたけど・・・」 「私、こちらを出て行ってしばらくしてから、ショータローの所を飛び出しちゃったんです。 彼に『お前は家政婦代わり』って言われて、すごくショックで・・・ 今ならあれはそう言われても仕方なかったかも、って思うんですけど、 あの時には私ほんとに子供でしたし、彼しか見えてなかったので・・・ それで見返してやりたい、と思ってLMEに入って、それでまぁ今に至ってまして」 「あの子・・・キョーコちゃんの有難味が分ってなかったのかね・・・ 今は何の付き合いも無いのかい?」 「うーん、仕事でたまに一緒になる位ですね。 携帯位なら知ってますけど・・・今掛けてみましょうか?」 「いいのかい?」 「はい!」 あんまりショータローになんか掛けたくないけど、まぁ今ならいいか。 「・・・ショータロー?今いい?」 『なんだ、お前から掛けてくるなんて初めてだな。なんかあったか?』 「あったって言うか・・・ちょっと待ってね?・・・どうぞ、女将さん」 「・・・このバカ!!!元気なら元気ってだけでも連絡よこしなさいよ!!!」 『?!?お袋?なんでキョーコと一緒に??』 「仕事でこっちに来たついでに寄ってってくれたのよ!」 ・・・あれから全然連絡してない、っていう割には、 女将さんとショータローはなんだか楽しげで賑やかに話している。 親子って、こうなのかな・・・いいな・・・ うらやましいな、と素直に思っていると、 静かに座っていた敦賀さんが訝しそうに口を開いた。 「・・・なんでアイツの携帯なんて知ってるの?」 「えーっと、そのー・・・(麻生さんとか)まぁ色々ありまして・・・ 私からは一度も掛けた事無かったんですけどね。」 「でも、アイツからは掛かってくるんだ?」 ぎ、ぎくぅっ(汗 「んで、君もつい出ちゃう、と」 ううっ・・・(滝汗 じろりと目を細めた敦賀さんに睨まれた。なんか寒いよ~(泣 「意志薄弱だねぇ。昔はあれだけ復讐復讐って騒いでたのに・・・ね?」 「最近割かしどーでもよくなってきたんですよ! おかげさまで仕事が充実しててアイツなんて思い出す暇ないんです! 敦賀さんこそ、昔っから復讐するだなんて莫迦か君は?とか 散々人のこと馬鹿にしてたくせに!」 「・・・復讐?どういうこった?」 しまった!!大将のこと忘れてた・・・ 「いえ、別に大したことじゃ・・・」 「キョーコ、お前に聞いてるんじゃねぇ。 敦賀さんとやら、アンタは事情を知ってるって言ってたな?」 「ええ、そうですね。って言っても俺が知ってるのは多少です。 彼女が高校も行かないで朝から晩まで働いてて それ全部不破君に貢いでたらしいとか、 『地味で色気がない女』って散々馬鹿にしていたらしいとか、 自分が売れてきたら彼女が家を出て行くように仕向けておいて、 そのくせ彼女が芸能界で売れ始めてくると 何かとちょっかい掛けてくるようになったらしい、とか。 折に触れ『キョーコは俺のモノ』って放言していつも彼女と喧嘩してるとか。 俺が知ってるのはこの程度ですよ?」 ・・・敦賀さん。似非紳士スマイル全開で貴方は一体ナニを・・・(滝汗 「・・・そうか」 大将はぽつりとつぶやいた。 「まぁ、お前がショータローと付合いがあろうが無かろうが、 お前も俺らの・・・娘だ。たまには顔を見せろ」 「・・・大将・・・」 「女将、お前のCMを始めて見たときにすごく嬉しそうにしててな。 お前の方が消息が分らなかったから・・・ 元気ならそれでいい。また来い。」 「・・・はい!」 そうしているうちに女将さんとショータローの電話も終わったらしく、 「ここに居るうちはゆっくりしておいきよ?」 と言って、二人は部屋から出て行った。なんか嬉しいな・・・ あんなに暖かく迎えてもらえるなんて思わなかった・・・ 「敦賀さん、お気遣い頂きましてありがとうございました!」 「・・・気にしなくていい。俺が君の様子が気になっただけだから」 大先輩に心配してもらったのがなんだかくすぐったくて 照れ笑いをしていたら。・・・携帯が鳴った。 「?・・・げ」 ショータローだ・・・無視しようっと。 今出たら、また敦賀さんの逆鱗に触れちゃう。 なんで敦賀さんがあんなに怒るのかよく分んないけど・・・ って思ってたら、ついっと携帯を取り上げられた。 ?!敦賀さん?? 『キョーコ、お前そこで何してんだよ!』 「お前は誰だ?キョーコに何か用か?」 『・・・お前こそ誰だよ』 「名乗らないヤツに名乗る必要は無いな」 『いいからキョーコ出せよ』 「今居ないよ。シャワー浴びに行ってる。 ・・・野暮なマネはするなよ・・・?」 ぶちっ。・・・ツーツーツー・・・ 「つっつうううっつ敦賀さん・・・一体今ナニを・・・?」 「ん?何か問題でもあった?」 ・・・敦賀さん、そんな120%似非紳士スマイルって・・・不本意ながら 後からショータローに問い詰められるのはワタシなのですが・・・ 「いや、婚約者とか言ってもよかったんだけど? それはまだ早いでしょう?」 ・・・?!?早いも何もそんな事実は 全く持って綺麗さっぱりナニもございませんデスよね? 「さっき大将と女将さんからも君の事よろしく、って言われたし」 「それは意味が違うでしょーー、よくある社交辞令でしょーが!!」 「・・・多分違うと思うけどね?んじゃ、お休み」 ・・・ショータローの番号は強引に着信拒否に設定させられてしまった・・・ あの人はなぜショータローのことだとやたらと怒りっぽいんだろうか? 変なの。でも、心配されてるのって・・・やっぱり嬉しいな・・・ 「ありがとうございました。お休みなさい、敦賀さん」 あの人が最後に振り返った笑顔は、ひどく甘やかで優しいものだった――…
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/72.html
685 :レン・蓮・恋!:2005/06/19(日) 08 51 35 ID ??? 「敦賀さん。今話題のレッサーパンダの名前・・・ご存知ですか?」 「・・・え?レッサーパンダ?」 「そう、立ち上がった姿が被り物した人の姿に見えるという・・・」 「ああ、そういえばTVで見たよ。名前は・・・何だったかな?」 「風太君です。レッサー ” パンダ ” なんだから『リンリン』とか『ランラン』とか 『カンカン』とかの名前でも良かったと思うんですよね」 「うーん。俺は名前さえついていればどんなのでも良いと思うけど?」 「じゃあ、レンレンでも構わない訳ですね?(ニヤリW )」 「・・・え・・・?レンレン?・・・レンレンはちょっと・・・」 「でも名前さえついていれば何でもいいって言いましたよ。ね?蓮」 「・・・え・・・?///////」 「くすくす。蓮の照れた顔カワイイ~W」 「・・・キョーコ―――・・・」 「・・・え・・・」 「好きだよ」 「くすっ。私も大好き、蓮!」
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/40.html
306 :305:2005/05/29(日) 15 30 56 ID ??? どうしたらあの人にもっと近づけるかしら? どんなに願ったってすぐに大人になれるわけがない そんな事百も承知だわ あの人は私のことをまるで妹のように可愛がってくれるけど そんなのは嫌だわ 私はあの人の「特別」になりたいのよ いつまでもパパに愛されてるママのように 私にとってあの人が「特別」なように―――… ねぇ、どうしたら私あなたの特別な女の子になれるの? 教えて、蓮さま――――。 「ねぇ、お姉さま?年上の男性を誘惑するいい方法知らない?」 事務の仕事の手伝いをしているピンクのつなぎの少女―――最上キョーコは自身が所属している芸能事務所の社長の孫―――宝田マリアの質問に声を詰まらせた。 「ゆ………誘惑ってマリアちゃん!?」 「あっ、年上の男性って蓮さま限定ね。他の男なんかひっかけたってしょうがないもの。」 「まりあちゃん…なんの話を…」 不自然な笑顔で応対するキョーコにかまわずマリアは続ける。 「独身・一人暮らしの男は手料理で攻めろって事務所のおばさんたちが話してたけど、 私まだ小さいからパパに包丁を使うの禁止されてるのよね。 10や20の年の差なんて気にしないけどこういう時自分が子どもである事実には 辟易するわ。」 ため息を吐きながら近くの椅子に腰をかけるマリア。どう考えても小学生の言動ではない。 (相変わらず大人びてるというか、耳年増というか…。 それにしても独身男は手料理で落とせ、ね。…って、ええぇ!!?) つい最近とある俳優の自宅に料理を作ったり、お弁当を作ったりしている自分の行動を振り返り 「私そんなつもりで料理作ったわけじゃ…」 と思わずつぶやいてしまい、キョーコはしまったと思った。 マリアがそれを聞き逃すはずもなかった。 「お姉さま、誰かに料理作ってあげたことあるのね?? ねぇねぇ!どんな方なの?」 すかさず興味津々の顔で聞いてくる少女にキョーコはしどろもどろになりながら答えた。 「えーーと……」 (さっき思い浮かんだのは敦賀さんだけど そんなこと正直にマリアちゃんに言ったら、、、そ…想像するのも恐ろしいわ!! 他に誰かに料理を作った経験といえば…――) キョーコの脳裏には別の男の顔が浮かんでくる。と同時にマリアは部屋の空気が黒く澱むのを感じた。 「むかぁ~~~し、え~~と家庭の事情で知り合いの男に作ったこともあったけど、 そいつは私と同い年だからマリアちゃんの参考にはならないわ。 それにね、好意を持った相手に真心を込めて料理を作ったら 相手が振り向いてくれるなんていうのは紛れもなく幻想よ。」 にっこりと微笑んでキョーコは言い放った。 有無を言わさぬキョーコの背後に以前も感じたことのある不穏な気配を感じて マリアは適当な口実を使い、その場を離れた。 (お姉さまって過去に何があったのかしら。いつも聞けなくなるのよね。 まぁ言いたくない事を無理に聞くような無粋な真似はしないようにしなくっちゃ。) マリアは腕を組み、下を向いたまま廊下を歩き続けた。 「マリアちゃん!?」 グイッと誰かに腕を引っ張られてマリアは顔をあげた。 目の前には白い壁が迫っていた。 振り返ったマリアの瞳に映ったのは 「蓮さま!!」 満面の笑みを浮かべてその首筋に手を伸ばし、いつものように抱きあげてもらう。 「前を向いて歩かないと壁にぶつかるよ?どうしたの?」 「えへっ。ちょっと考え込んでたの」 心地よい蓮の腕の中でマリアは照れながら答えた。 「何を?」 「え~~とね、、、」 お姉さまの、といいかけた口を一旦閉じマリアは言いなおした。 「蓮さま?男の方って年下の女性と年上の女性、どちらに弱いものだと思う?」 「え?そうだなぁ。やっぱり人それぞれ違うものだと思うよ。 年上に憧れる人もいれば、年下に甘えられたいって思う人もいるし…」 (ってオレは何を真剣に答えてるんだ。) 「じゃあ蓮さまは?どっちが好き??」 「オレ?オレは…」 蓮の脳裏にはキョーコの顔が浮かんだが、蓮はフッと笑ってマリアに向き合った。 「オレは年は関係ないかな。その人自身が魅力的であるのなら年上とか年下とかは 関係ないんじゃないのかな?」 「ほんと??」 蓮の腕から降ろしてもらうとマリアは少し蓮から小走りで離れ、振り返った。 「蓮さま!私絶対にいい女になるわよ。 そこらの女なんか目じゃないわ。 今の自分に満足したりしないで、ずっと自分を磨き続けるわ。 ママよりも誰よりも輝けるようにね。 だから、楽しみにしててね。」 そこまで言うとマリアは走り去って行った。 残された蓮は少し呆然として 「まいったな。将来がこわいなぁ」 と微笑を浮かべてつぶやいた。 その日の夜、マリアがLMEの事務所にいると蓮のマネージャー、社が入ってきた。 「あれ?マリアちゃん。こんな時間にどうしたの?」 「おじい様を待ってるの。ちょっと聞きたいことがあるから。 まだお仕事終わりそうにないからこっちで待ってるの。 社長室なんて誰も来ないから暇なんだもの。社さんは?お仕事?」 「うん。ちょっと今日中に蓮に渡しとかないといけない資料があったから 取りにきたんだ。さっきから探してるけど見つからないんだよなぁ」 「蓮さまは?」 「あぁ、隣の部屋で仮眠取らせてる。 昨日ロケが長引いたからほとんど寝てないんだよ、あいつ。」 それを聞くとマリアは反射的に走り出した。くるっと振り向き 「起こさないように気をつけるから。」 社にそういい残し、蓮のいる部屋の前まで来るとそっとドアを開けた。 中に足を踏み入れ、電気のついてない部屋を見回すと、ソファに横になっている蓮が目に入った。 パタンとドアを閉め、蓮の眠っている傍まで足音をたてないように気をつけながら近づく。 相変わらず端正な顔立ちをしており、微かな寝息をたてている蓮をみてマリアは微笑んだ。 (こんな場面に遭遇することほとんどないものね。なんだか嬉しいな。) ソファの前にしゃがみこみ、まじまじと蓮をみつめる。 さらさらと微かな風にもなびきそうな黒い髪、目を伏せていると一段とわかるほど長い睫毛、そしていつも笑みを絶やさない唇―――…。 (やだ…なんだかドキドキしてきた…) 愛しい男性を見つめすぎたせいか、マリアは顔が赤くほてるのを感じた。 (だって、眠ってる蓮さま見るの初めてなんだもの。 それにしても疲れてるのかな?全然起きそうにないわね。 なんだか意外な感じ。 隙のない蓮さまのことだから人が近づいただけで飛び起きそうなのに。) その時、蓮にかかっている毛布がずり落ちそうになっているのに気づいた。 (風邪引いちゃうわ。ただでさえ空調が効いてるのに。) 掛けなおそうとして手に取った毛布は蓮の体温で温ためられていた。 (こんなことでドキドキしたりしないの!) マリアは目を閉じて自分自身に言い聞かせ、動悸を止めようとするが、いつもと違う暗闇がなにか、今まで感じたこともない衝動をマリアに教えていた。 この部屋にはマリアと眠っている蓮の二人きり。明かりは窓から入ってくるネオンと月明かりだけだった。 毛布を掛けなおし終えると片手をソファに置き、もう一方の手で蓮の髪に触れる。 (ほんとにさらさらね。) 横向きに寝そべっている蓮を上から見下ろす形でそっと頭を撫でる。マリアはそのまま頭を下に降ろして無防備な蓮の横顔にキスをした。 マリアの長い髪が少し蓮の顔にかかったが深い眠りに落ちているからか微動だにしない。 (いつもなら蓮さまの子どもだからしょうがないって少し困って笑う顔が 見れるんだけどな。) 何の反応もないことに一抹の寂しさを覚えるとともに、マリアの視線は唇に移る。 (い…いけないかな?いけないよね。 寝込みを襲うなんて立派なレディのすることじゃないもの。 …でも、誰も見てない…) ますます早打つ鼓動を抑えられず、マリアはそっと自分の唇を蓮のそれと重ねた。 すぐに離れたものの唇に蓮の体温や頬とは違う少し濡れた感触、蓮の吐息を直に感じて、 マリアはこれ以上ないほどに赤面し、熱い頬を両手で押さえてその場にしゃがみこんだ。 数分間うずくまっているとドアを軽くノックする音が聞こえた。 (誰か来たのかしら。) 一瞬大きく跳ねた心臓の音に気づかないフリをしてドアを開けると、 そこには自分の祖父・LME社長の姿があった。 「遅くなって悪かったな。それにしてもこんな暗いところで… あぁ、蓮が寝てんのか。 最近いつもに増してハードスケジュールだからな。 で、オレに聞きたい事ってなんだ?」 自分の赤い顔を気づかれていないことに安堵し、廊下に出る。 蓮のいる部屋の扉を閉めるとマリアは祖父に向き合い言った。 「ねぇ、おじい様。ママよりも誰よりももっともっと素敵な女性になるためには どうしたらいいと思う? どんなタレントより女優よりもよ。」 「そりゃぁ、いい恋愛をするこった。 いい恋愛は…」 その後も祖父の恋愛論を聞きながら、マリアは家路に着いた。 今日のことは自分だけの胸にしまっておこう。いつかちゃんと蓮を振り向かせられるようになる日まで。 「・・・ん、れん、蓮っ!!」 社の声で目を覚まし、体を起こす。 寝なれないソファで眠ったからか、体が少し痛い。 「あっ、すいません。本気で眠ってしまってたんですね。」 まだ少しぼうっとした頭をはっきりさせようと髪をかきあげながら話す。 「全然いいって。最近ハードスケジュールだったもんな。眠れたならよかったよ。」 (・・・) 眩しすぎる照明にまだ目が慣れないため、目をつぶると瞼の裏に女性のシルエットが浮かぶ。 (あれは誰だったんだ―――…?) 少し考えにふけってしまった蓮を訝しく思って社が訊ねてくる。 「どうした?蓮。」 「いや、さっき珍しく夢を見てたんですけど、見たこともない女の人が出てきたもんだから…」 「へぇ~~。そんな事いいながらキョーコちゃんだったんじゃないのーー??」 社が嬉しそうに聞いてくる。 (どうしてこの人は何でもかんでもあの子に結び付けるんだ…。) 「違いますよ。髪の長い、ウェーブのかかった女性でした。モデルみたいな体型の。 どこかでみたことがあるような、ないような、、、」 既に消えかかっているその女性のイメージを思い出そうとしたが、もうほとんどわからなくなっている。 「まぁそんなこともあるって。そんな気になるの?」 「いえ…別に。」 そういうと蓮は立ち上がり、その部屋を後にした。 その女性とはいつか会うことになる。 そんな予感を少しだけ感じながら―――――。 FIN
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/22.html
107 :呪い人形 1:2005/05/18(水) 21 35 10 ID ??? 蓮はLME事務所のロビーを歩いているマリアを見つけ声をかけた。 「やぁ、マリアちゃん久しぶり。何か良い事でもあった?」 不意に声をかけられ驚いた様子を見せるマリアであったが、すぐに「蓮様だぁ~♪」と いつもと同様の態度を見せ駆け寄った。 「ごめんね、マリアちゃん。突然声をかけたりして驚かせちゃったかな?」 マリアが蓮を見て一瞬驚いたのには、実は理由があった。 念願だったキョーコお手製の「呪い人形」を手に入れる事が出来て上機嫌で 歩いていたのだが・・・・。 「これに念を込めれば、私と蓮様の仲はバッチリね、うふふ~v」などと邪まな事を 考えていたものだから、急に声をかけられ慌てたのである。 ちなみにその呪い人形は、マリアの為にキョーコが新たに作ったものだ。 蓮はある物に視線を注いでいた。マリアが抱えている人形である。 「そのマリアちゃんの抱えている人形って、もしかして・・・俺?」 「ピンポーン!これ、お姉さまの手作りなの。蓮様にそっくりでしょう?」 マリアは嬉々として答える。 「お姉さまって・・・。最上さんの事・・・だよね?」 マリアは終始、お姉さまと称するキョーコの事を褒め称えて去って行った。 「まいったな・・・。」 まさかキョーコが自分の人形を作っているとは思ってもいなかったのである。 胸中複雑な想いを抱える蓮であったが、まさかそれが『呪い』人形であった事は 知らないでいた。マリアが賢明にもその事実を言わなかったのである。 隣に居る社は「へぇ~。キョーコちゃんのお手製かぁ。良かったなぁ~蓮!」 と意味深なんだか意味不明なんだかよく分からない事を言っていたが・・・。 蓮の耳には届いていなかった。 その頃――――――。キョーコは蓮のマンションで夕食の準備をしていた。 社から「予定が空いている時だけでいいから、蓮の食事の面倒をみてくれないかなぁ~」 と頼まれていたのだ。しかし本来なら部屋の主であるハズの蓮がいなければ入る事は出来ない。 キョーコがここにいられる秘密は・・・『合鍵』。キョーコは蓮から合鍵を渡されていたのである。 夕食の準備を済ませ、蓮の帰りを待つキョーコ。「相手の帰りを待つ」という行為は、 昔の自分を思い出させるのには充分であった。 「アイツは私がいくら待ってても全然帰って来てくれなかったのよね・・・・。」とポツリと呟く。 でも敦賀さんはアイツとは全然違う!遅くなる時には必ず連絡を入れてくれるし・・。 突然何かを思い出したキョーコは、鞄の中から「ある物」を取り出した。 出てきたものは・・蓮そっくりの呪い人形。(傍目にはプリティード-ル) 人形を抱えながらキョーコは蓮から預かった合鍵を見つめる。 うーん。敦賀さんは「ずっと君が持っててくれて構わないから」って言ってたけれど・・。 敦賀さんの”好きな人”に誤解されちゃうわよねぇ・・・。やっぱり返したほうがいいわよね? 人形に向かって「私達、別に恋人同士って訳じゃないんだから―――・・・」と言うと 急に後ろから抱きしめられる感触に驚き振り返った。 「つっ、敦賀さん、なんで?何でいるんですかぁ~~~?///////」 キョーコの態度を見た蓮は「俺が自分の家に居ちゃいけないのかい?」と苦笑い気味に 答える。キョーコは自分の考えに没頭し過ぎていて、蓮の帰宅に気付かなかったのだ。 キョーコは焦った。自分の手には蓮には絶対に見られたくない呪い人形。 そして敦賀蓮という男に抱きしめられているというこの現状。キョーコの頭の中はパニック状態である。 「最上さん・・・。寂しかったら俺が傍にいてあげるよ・・・。」蓮はキョーコの耳元で囁いた。 (いや~~耳元でささやかないでぇ~~//////)キョーコは声にならない声で叫んでいるが蓮の言葉は まだ続く。 「・・・人形の俺じゃなくてね。」 「!!!」キョーコは人形が見つかった事を知り、焦って自分でも訳の分からない事を口走った。 「この人形、敦賀さんに差し上げます!!念じると願いが叶うんですよ!」 そして蓮を突き飛ばし、いきなりその場を逃走。つまり帰ったのである。 「え?ちょ、ちょっと最上さん・・・?」自分の姿をした人形を渡され、しばらくポカンとしていたが・・・。 人形を見つめ(少しは意識してくれたのかな?)などと考えていた。 帰宅したキョーコは別の(蓮の姿をした)呪い人形に悪態をついていた。 「・・敦賀さんのばかぁぁーーー」 初めこそは「打倒・敦賀蓮!」を掲げて人形を製作していたのだが、途中から別の気持ちを込めて 製作していた事にキョーコは気付いていない。 キョーコ自身さえも気付いていない本当の想い。 それは呪い人形だけが知っているのだが・・・。 「あ、鍵!返しそびれちゃったぁぁ~。ぜっんぶ、敦賀さんのせいなんだからねぇぇ~。」 などと未だに人形は悪態をつかれまくっていた。
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/38.html
298 :いつか―――・・・1:2005/05/29(日) 11 42 21 ID ??? 眠る彼女の胸元に顔を埋ずめ赤い華を咲かせる。『君は俺だけのもの―――――・・・』 俺は今、想い人である彼女と共にベッドの上に居る。彼女の名前は最上キョーコ。 本来ならば単なる事務所の先輩・後輩という、つまらない関係に属するのだが 今は誰の目から見ても「俺と彼女はそういう関係」として映って見えるに違いない。 どうしてこんな事になったのか―――。時間は数時間前に遡る。 俺は彼女を送る為、下宿先である”だるまや”の近くまで車を走らせた。 「最上さん、着いたよ。」 しかし彼女からの返事は無い。 「・・・・・?」 どうしたのだろうと思い、助手席に座っている彼女の顔を覗きこんでみる。 どうやらグッスリ眠っていて俺の言葉が耳に入らなかったようだ。 彼女を起こす事も考えたのだが、こうも無防備に自分の居る隣りで寝られてしまうと 男として見られていないようで・・・悔しい。、どうしたものか・・?と、しばし考え 俺は『彼女を自分のマンションへ連れて行く』という結論を出した。 その時は純粋に”彼女の驚く顔が見たい”というだけの思いだった。 しかし彼女を自分のベッドに横たえた瞬間、その考えは見事に掻き消されてしまう。 ―――彼女を自分のものにしてしまいたい――― 彼女のブラウスのボタンを少しづつ外していき、その白い肌に赤い印を刻んだ。 俺の想いを知らなかったとはいえ、君は無防備過ぎた。だから君が悪い―――・・・。 俺はいつの間にか彼女に責任を転嫁してしまっている事に気が付いた。 自分の犯してしまった過ちから目を逸らそうとするなんて・・・。 今更気付いても手遅れだとは思ったが、俺は自分の理性を総動員させた。 彼女は未だに夢の中―――。今、俺が味わっている苦痛に全く気が付いていない。 「自業自得・・・だよな」俺は自嘲気味に呟いた。 気を紛らわせる為に、彼女の前髪を弄びながら寝顔を見つめていると ようやく起きる気配を見せてくれた。 「・・・んっ・・?つ・・るがさん?」 寝起きの彼女の姿を見て、俺の理性はまたも崩れ去る。 いつの間にか彼女を自分の腕の中に閉じ込めていた。 「おはよう。最上さん・・」 俺は彼女に軽く口付けをした。慌てふためく彼女の反応を予想していたのだが 寝ぼけているのだろうか?反応が無い。しばらく様子を見ていた俺は、背中に 彼女の腕が廻るのを感じた。 「え―――・・・?」俺は自分にとって都合の良い夢でも見ているのだろうか。 しかし俺にとってはさらなる夢のような出来事が起こる。 「大好き・・・」 確かに彼女はそう呟いた。 寝ぼけた状態での言葉とはいえ、彼女も俺の事を―――・・・? 多少は自惚れてもいいのだろうか・・・? そんな事を考えていると、急に彼女はワナワナと震えだした。 どうやら今度こそ本当に覚醒したらしい。彼女は面白いほど顔面蒼白だ。 「・・・ぷっ・・・///」 彼女があまりにも物凄い顔をしていたので俺は思わず噴出してしまう。 俺のその様子を見た彼女は少々怒ったような顔をしつつも 「敦賀さん・・。この状態は一体・・・?(汗)」と間抜けな事を聞いてきた。 「ん?見た通り抱き合っている状態だよ。他に何かあるとでも?」 自分のしでかした行為は棚上げ状態。 俺の隠している事がバレるのは時間の問題だが、今はそんな事どうでも良い気分だった。 彼女の口から俺の事を好きらしいという言葉が聞けたから。 「本当に何もないですよね?」彼女は必死になって聞いてくる。 そんな彼女の言動に、俺の態度はいつの間にか意地悪なものになっていた。 「予行演習のつもりだったんだけど・・・。いきなり本番でも良かったかな?」 俺の言ったことを理解してくれたらしい彼女。顔が紅いのが見て取れる。 反応は上々。 「好きだよ、最上さん―――・・・」 俺はようやく始めの一歩を踏み出した。 いつか―――近い将来、君が俺のものになってくれる事を願って。 (終)
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/58.html
519 :518:2005/06/12(日) 22 10 32 ID ??? 「はい、これあげるよ」 いけすかね-ヤローの手から何かがキョーコの手に渡される。 「なんですか?この丁寧にラッピングされた長方形の箱は…?」 「中、開けてみて?」 そいつに促される通りにリボンをほどき丁寧に包装紙を剥がしていくあいかわらず色気のねえキョーコ。 その中から出てきたものは… 「っき、キレ---イッ!!」 憧れのお姫さまを見ているかのように瞳を輝かせるキョーコ。昔っからキラキラしたものに目が無いんだよな。 「気に入ってもらえた?」 「どうしたんですか?このネックレス。しかもこのハート型のは宝石ですよね?」 「ピンクダイアモンドだよ。キョーコちゃんに似合うと思って。」 キョーコちゃんだと?このヤロー。 「こんな高価なもの頂けませんよ-」 「ほら、この前のお弁当のお礼だよ。キョーコちゃんがもらってくれないとごみ箱行きになっちゃうんだけどな」 なに悲しげな顔してるんだよ!!わざとらしいったらありゃしねぇ!! 「そういうことなら…。ありがとうございます。すごく嬉しい」 おい!!おまえも簡単に騙されてんじゃねーー!!そんなんだから俺について東京に来ちまうんだよ!! 「それ貸して?付けてあげるよ」 「やっ…自分で付けますぅ!」 な…なんだよこの甘ったるい会話は!!おいっそんな縁起悪そうなネックレス付けるな!キョーコ!! 「えへっ似合いますか?」 「うん。思ったとおりだ。すごくかわいい。」 そういうとあの男の手がキョーコの胸元で輝くネックレスにのび、そのままキョーコの首筋をつーっと通って顎に軽く触れると二人の顔は少しずつ近付き唇が触れそうに 「だ-------っ!!!なにがすごくかわいいだあのヤローーー!!」 。 俺は大声で叫んだあと我に帰ってまわりを見渡した。祥子さんが心配そうな顔でこっちを見てる。 「しょ…尚?もうすぐリハ始まるけど…大丈夫?」 「あぁ。」 頭がズキズキするぜ。なんであの嫌味な俳優、敦賀蓮とキョーコのラブシーンのことなんか考えなきゃなんねぇんだ。 だいたいあのキョーコを相手にする芸能人がいるかっつ-の。 俺はなぜかもやもやする気分を引きずりながら音楽番組の収録現場に向かった。 ほんとになんだってんだよ。ったく。 その頃キョーコは、というと椅子から落ちた拍子に受けとめようとした蓮に思いっきり抱きしめられてたりしてwww
https://w.atwiki.jp/skipbeat617/pages/14.html
32 :マロン名無しさん:2005/05/11(水) 22 49 49 ID ??? 俺の名前は社 倖一(25) 超有名俳優の敏腕マネージャーである。(又の名をクラッシャー社) 現在、彼女イナイ暦3年である。 え?顔は悪くないのに、何故彼女が居ないかって? 担当している俳優のスケジュールが忙し過ぎるっていうのも一つの要因だけど・・。 最大の原因はコレかな―――――・・・? オペ用手袋を着用しないと機械を破壊してしまう事。 奴ら(←機械)は俺の手に触れただけで、すぐに昇天してしまうんだ。(ひ弱な奴らめ・・) おかげで免許もとれなかったよ(トホホ・・。) 元カノに「倖一さん、車も運転出来ないの~?ダサーイw」とか言われるし。 部屋に入れれば「なんか、電化製品少なすぎ~。っていうか何でTV壊れてるの~?」 と言われる始末。で・・・いつの間にか振られてたって感じ? 女の子には興味あるけど、恋人が欲しいという気持ちは・・・・どうでも良くなったよ。 そ・ん・な・事より! 今、俺が壮絶に気になっている事は、担当している俳優の恋の行方だよ~♪ アイツはあんな恋愛百戦錬磨な顔していながら、超恋愛音痴だからなぁ。 お兄さん、手助けしたくなっちゃうんだよ。 で、今日もお節介かなぁとは思ったけど、彼女に(あ、彼女って言うのはラブミー部員のキョーコちゃんの事ね) 蓮の自宅まで夕食を作りに行ってくれるようお願いしておいたんだ。 今頃、蓮の奴 キョーコちゃんの手料理を食べながら破顔してるんだろうなぁ。 蓮の奴、友達少なそうだから二人の結婚式の友人代表スピーチは俺かもね・・。(←いきなり何を考えてるんろうね、俺) 仲人は社長に決定かな・・。(これは絶対だね) 社 倖一(25) 彼は担当俳優の恋愛を心配するより自分の心配をした方が良い事に 早く気付いたほうがイイ―――・・・。