約 159,387 件
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/240.html
恵子と斑目 【投稿日 2006/03/25】 カテゴリー-斑目せつねえ 会社の飲み会を終えて、斑目は自宅へ向かっていた。 酔った体に冷たい空気が心地よい。 年の瀬を控えて、町も慌しさを加えている。 そんな中、飲み屋街の一角にあるコンビニの駐車場に、見知った顔を見つけた。 彼女は駐車場の車止めに座って、缶ビールを飲んでいる。 「恵子くん?」 斑目の声に、恵子はちらりと視線を向けるが、すぐに視線を外して新たな缶ビールに手をかける。 周りを見渡すと、あちこちにビールの空き缶が転がっている。 「えーと、何をしてるのかな?」 「見りゃわかるだろ」 間抜けな質問に、ぶっきらぼうに返す。 「あ、あー、もしかしてデートの待ち合わせ、とか…?」 「逆だバカ。置いてかれたんだよ」 恵子の声に怒りと苛立ちが混じる。 (しまった、地雷踏んだ。ここは何とか回避しなくては!) アルコールの染みた脳みそをフル回転させる。 「あー、訳とか聞いてもいいかな?」 「ハァ?アンタ人の色恋に口を出す気?サイテーだな」 恵子は斑目を睨みつける。 (間違えたー!フォローしないと!) 脳みそは熱暴走一歩手前。 「なんなら送ってやるけど…」 「うるさいな!アンタにゃ関係ないだろ!!」 斑目に怒鳴りつけると、恵子は勢い良く立ち上がる。 酔いと立ちくらみが恵子の足元をふらつかせ、バランスを崩した体はある方向へ倒れこみ、その先には偶然斑目が居た。 恵子は斑目に抱きかかえられる形になった。 「お、おい。大丈夫か?」 38 :恵子と斑目 :2006/03/25(土) 08 48 01 ID ??? 斑目の脳内は沸騰している。恵子の体からは酒と香水と、女の匂いがして。 恵子は斑目の安物のスーツにしがみつく。 そして。 「うぷ」 「?」 「げろげろげろげろ…」 ~~少々お待ちください~~ (…人間は想定を大きく外れる出来事に出会うと、かえって冷静になるもんだな) 斑目は現状を酷く冷静に、あるいは他人事のように分析していた。 生暖かいスーツの汚れを無視して、恵子の背中をさすってやる。 「…気持ち悪い…」 「ずいぶんと飲んでたみたいだからな」 「…水…」 「ちょっと待ってろ」 傍の自動販売機から、ミネラルウオーター買って渡す。 恵子は口をゆすいだ後、二口ほど飲むと、今まで閉じていた目を開ける。 目の前には腹から腿にかけて、べったりとくっついた、ソレが。 恵子にも現状がわかってきた。 「ああ!ごめん!!えっと、どうしよー!?えーと、えーと…」 青くなってパニックを起こす。あたふたと周りを見渡す。もちろん手を貸すような酔狂な人間などいない。 (昔の大野さんを見ているみたいだな…) どこまでも他人事な斑目。 恵子はふと何かを見つけたように固まる。斑目がその視線を追うと、そこにはいわゆる『ラブホテル』が。 恵子は斑目の腕を抱き、強引に歩き出す。行き先はもちろん『ラブホテル』だ。 「ちょっと、一体何…?」 斑目の質問に答えることなく、駆け込む。 手際よく受付を済ませ、目的の部屋の前まで移動し、ドアを開け、部屋に入る。 (いったいワタシはナニをしているのでショウ?) 恵子に引きずりまわされながら、斑目はのんきな事を考えていた。 「脱いで」 部屋に入るやいなや、恵子は斑目に告げる。 現状を理解できていない斑目がぼんやり立っていると、苛立たしげに歩み寄り、服を脱がせ始める。 「ちょっ、ちょっと待って?一体何がなんだかさっぱり分からないのデスガ?」 斑目の質問を無視して、黙々と脱がせていく。 気が付けば上半身はシャツ一枚。 恵子はベルトを引き抜くとズボンの前を開ける。 「わーっ!!待った!タイム!そこはダメ!」 叫びながら斑目はあとずさる。そこにはベッドがあって、足を引っ掛けた斑目は後ろへ倒れこむ。 両足が地面から離れる。瞬間、恵子は靴を脱がせ、斑目が体を起こすより早くズボンを引き抜いた。 斑目がずり下がったトランクスを引き上げながら起き上がる。 恵子は脱がせた服をハンガーにかけると、バスルームに入り、湯の入った洗面器とタオルその他を持って出てくる。 やはりぼんやりとそれを眺めていた斑目にタオルとバスローブが手渡される。 「風呂、入ってきな。脱いだ奴は籠に入れとけよ」 「いや、あの、ワタシ状況が全くわからないのデスガ?」 「…脱がすよ?」 「ワカリマシタ」 とりあえず言われるままに風呂に入る。 (…一体ワタシはココでナニをしているのでショウ?ええと、もしかしてフラグが立ったとかいう奴デスカ?いやでも彼女は後輩の妹であって自分には想う相手がいてでも彼女は好きな人がいてこっちの気持ちには全然気付いてなくてだから清く正しく美しい交際を…) のぼせたのか、だんだん訳のわからない考えになってくる。 「とりあえず、あがるか…」 風呂から上がり、さっきまで着ていた下着を探す。見当たらない。仕方無しにバスローブを羽織ると、妙に丈が短い。裾を引っ張りながら前かがみに歩く。 部屋では恵子がハンガーにさっきまで斑目の着ていた下着を乾している。 「あの~、上がりましたが…」 「あ、そう?こっちも一段落ついたし、アタシも入らせてもらうかな」 そう言うとまっすぐにバスルームへ向かう。 斑目はハンガーにかかったスーツに近寄る。 きれいに、とはいかないが、目立たない程度にはなっている。 (へー、たいしたもんだ。しかし下着を洗われたのは困ったな…乾くまで帰れんじゃないか) そんな事を思いながら、とりあえずベッドに横になる。ぼんやりと天井を見つめる。 ふと自分の格好に気付く。このままで居ると、バスルームから出てきた恵子に自分の”その”部分が見えて… 斑目は大慌てでシーツにもぐりこむ。 「何やってんの、アンタ?」 ちょうどよく恵子がバスルームから出てくる。そのままベッドの反対側に腰を下ろす。 「あー、恵子クン?ちょっと説明してくれるとありがたいのだが…」 シーツから頭だけ出して、斑目が尋ねる。 「何を?」 恵子はベッドの上で体の向きを変える。化粧を落とした所為か、妙に幼く見える。しかしバスローブ一枚羽織っただけの体は、十分に成熟していて。 斑目の位置からは胸の谷間や、神秘の場所が見えそうで、思わず顔を真っ赤にして背を向ける。 「いや!今の状況を!ですが!」 恥ずかしさと後ろめたさを隠すため、声を荒げる。 恵子はクスクスと笑ったあと、斑目に這い寄り、耳元に囁く。 「ス・ケ・ベ♪」 「どうか説明してください。おねがいします…」 斑目の声は半泣きだった。 「別にそんな深い理由があるわけじゃないよ。あのままじゃタクシーも使えないだろうし、歩かせる訳にもいかないと思っただけ」 「…」 斑目はすねている。 「ああ、一応朝まで部屋を取ってるから、泊まっていってもいいよ」 「…」 まだすねている。 「あ~…なんかアタシも帰るの面倒になってきたな…うん。アタシも泊まるから。よろしく」 恵子はそう宣言すると、斑目の隣に潜り込む。 「~~~!!」 斑目は無言で悲鳴をあげると、ベッドから転げ落ちる。 「あのね!恵子クン!年頃の無関係な男女が一つのベッドで眠るなんて、そんなはしたない事は…!」 「…何言ってんの?」 「だから!俺が襲い掛かったりしたら!困るでしょ!」 「別にいいよ?」 思いもかけない答えに斑目が凍る。再起動。 「…ハイ?」 「だから別にいいってば。今回はこっちが悪いんだし、一回くらいならいいよ?」 斑目はぽかんと口を開けている。なぜか怒りが込み上げる。 「…ふざけんな」 「え?」 「ふざけんなよ!そんな簡単にするだの何だの言うんじゃねーよ!」 「…もしかして、童貞?それとも心に決めた人でも居るとか?」 「!」 図星を指されて沈黙する。 「あ、そう…そういう考えなのか…ごめん、からかい過ぎた。そういうのもありだよね…」 恵子の声に影が差す。 「じゃあ、お互いに手はださない、と言う約束で…一緒に寝よ?」 「帰る」 「今から家に帰って、明日間に合うの?…それにそのスーツ一張羅でしょ?」 「ぐ…」 「あきらめてアタシと一緒に寝なさい」 斑目は大きなため息をつく。 「…なんで俺なんかと一緒に寝たいんだ?」 「…誰でもいいの。一人になりたくないだけ」 そう言うと恵子は顔を背けた。 その様子に斑目は不安を感じ、時計を見て明日の仕事を思い、仕事と一連の騒動の疲れを感じ…受け入れた。 「わかった。一緒に寝る。…ただし、エッチは無しだ!」 「エッチって…」 恵子は笑いをかみ殺そうとして、耐え切れずに笑い出す。だんだん声が大きくなり、最後には叫ぶように笑う。頬を涙が流れる。 「ハァ…おやすみ」 最後にそう言って黙り込んだ。 部屋の明かりが消える。 斑目も急に眠気が押し寄せる。 眠りに落ちる寸前、「ありがと」と聞こえたような気がした。 翌朝、斑目が自分の腕枕で寝ている恵子に大慌てしたり、うっかり着替えを覗いてしまって怒られたり、ホテルを出る際、自分の手を引いて歩く斑目に、恵子がちょっと感動したりしたのは、また、別の機会に。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/683.html
そしてその数分後、青黒は常盤台の女子寮の前にいた。 「では○○様、ここまでですわ。」 「じゃあ黒子はん、また明日や。」 「また明日ですわ。」 黒子は青ピと別れ、常盤台の女子寮に帰っていった。 「お姉様はもう帰っているのでしょうか?」 黒子が自分の部屋に向かっている途中、黒子は独り言を言っていた。 「まあ、もうすぐ門限ですから帰って来ているでしょう。」 黒子が独り言を言っていると、前から誰かがこっちに歩いてくるのが分かった。 「あら、対馬さんに浦上さんではないですか。」 こっちに歩いていたのは対馬と浦上だった。 「白井さん、話があるんですけど…」 「何の話でしょうか?」 「御坂さんの事でなんですが…」 「お姉様がどうしましたか?」 「御坂さんは寮に帰って来ませんよ。」 「それはどういうことですか?」 黒子は美琴がどうして帰ってこないのか疑問に思った。 「御坂さんは学園都市に上条さんと御坂さんの新居があるということでそこに上条さんと住むことになりまして…」 「なんですて!?」 「ということですので御坂さんの物は部屋にありませんので」 「お゛ねえさまぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 黒子の叫びは女子寮の中の人全員が聞こえて、一斉にドアの開ける音がした。 そして、みんなは『何事ですか!?』『ビックリしましたわ。』『心臓に悪いですわ。』『誰ですかいきなり叫び声を出したのは!?』『叫んだのは白井さんです。』『何で白井さんがいきなり叫んだのですか!?』『多分御坂さんがもうこの寮に帰ってこないからではないでしょう。』『婚后さんそれはどういうことですか!?』『それが御坂さんの彼氏と新居で暮らすらしいですのよ。』『そんなの聞いていませんわよ!!』『どういうことか詳しくお願いします!!』などと常盤台の生徒たちが言ってた。 「白井さん、いきなり叫ばないでください!!」 「でも、そんなことを聞かれても落ち着いていられませんの。」 「そうですけど…あ、」 黒子は「?」となっていたがそれはすぐに分かった。 「白井、いきなり叫んでどういうことだ。」 寮監の声が聞こえたからだ。 「りょ、寮監様これはちょっとした理由がありまして…」 「それは御坂の事ではないのか?それに、その事はもう決まったことだ。」 「そうですけど…」 「そんなことで叫んだならどういうことか分かっているよな白井。」 と言うと、黒子は寮監にヘッドロックされ、そのまま心理掌握がいる寮監の部屋に連れて行かれた。 「さてと、二人にはどんなお仕置きがいいかなあ……?」 「寮官様、いつこちらにお戻りに?」 「そんなもの、貴様達には関係ない。そんな事より、三年のお前が、他の生徒まで巻き込み、更には怪我までさせおって…… 御坂の事は既に学校からも交際の許可が出ているんだ。それは報告したはずだぞ?」 「はい、誠に申し訳ございませんでした……」 「よって、明日は二人とも寮と学校の便所掃除だ。」 「そんな!!私はただ騒いだだけですわよ!?」 「白井、貴様は前科が多すぎだ。」 「そ、そんな……」 「寮官様?何故私がそんなめしつかいの様な事をしなくてはなりませんの!?」 「やれやれ、御坂はそんな事を言わずにちゃんとやっていたぞ? たまにはぞういう事も自分でしてみろ。」 なんとなく、なんとなくだが、今まで会ったことのないレベル0の言葉を思い出し、気の迷いで肯定してしまった。 心理掌握を部屋に返した寮監は、未だ寮監の部屋で正座させられてる黒子を見据えた。 「あ、あの~、りょ、寮監様? 心理掌握サマは帰されたのにわたくしだけ残れとはどうゆう了見なのでしょうか……?」 「なに、ちょっと貴様に話があってな。ああ、もう正座はいい。そこの椅子に腰掛けてくれ」 寮監のプレッシャーが和らいだことを受けて、黒子はようやく張り詰めていた緊張の糸をほぐし、椅子に座った。 そして寮監からもたらされた言葉、それは上琴の交際許可の件についてだった。 「心理掌握にはああ言ったが、どうもうちの学校にはまだ頭の固い連中がいてな。あの二人を引き離そうとしてる計画が進んでいるらしい」 「どうしてですの! あの二人は何も悪いことはしていませんわよ!」 「貴様の言いたいことはよく分かる。私もはらわたが煮えくり返ってるからな。だが常盤台のブランドとしての価値しか見ていない連中には通用しないのさ」 美琴は常盤台でレベル5第三位のエリート、当麻は普通の高校のレベル0だが彼らの事情を知っている者達にとっては彼らほどお似合いのカップルはいないと考えている。 しかし肩書きしか見ておらず、学校の伝統や格式が大事な大人達にとっては当麻は美琴にとって分不相応、身の程を弁えぬ愚か者としか見えないのだ。 「そんなの許せませんわ! 寮監様、今すぐこの黒子に粛清許可を! そいつらを一人残らずぶっゴギャッ!」 「落ち着け白井。それに貴様とて他人事では無いんだぞ。お前の恋人も確か上条と同じ高校だろう? 上条と御坂の交際反対に利用されるかもしれないんだぞ」 首を『ゴキリ!』とやられた黒子は痛みと戦いながら、自分達もやり玉に挙げられていることに驚く。 しかし冷静に考えればレベルは違えど、色々と似ていることを思い出し、押し黙ってしまう。 「そんな連中がまだ諦めていない中のあの新居だ。どうやらあいつら、その件と貴様達のことを利用して上条達の高校に圧力をかけるつもりらしい」 「お任せ下さい寮監様! この白井黒子、今すぐその愚か者共に正義の金属矢を脳天にゴフッ! な゛、な゛にをなざいまずの!」 「だから落ち着けと言っただろう。裏を返せば奴等さえ認めさせれば上条と御坂、貴様とその恋人の交際を反対する者はいなくなるということだ」 寮監に顎にアッパーを喰らった黒子は寮監の理不尽さを恨みつつも、これが上琴、ひいては自分達にとっての聖戦だと悟る。 この情報をもたらしてくれた寮監に黒子は感謝するが、つい口を滑らせて寮監の怒りに触れるとは思ってもいなかった。 「私が出来るのはここまでだ。時期は分からんが覚悟だけはするように上条達にも伝えろ。あとは貴様達があの馬鹿共を認めさせることだ。立場上、力は貸せないが応援してるぞ」 「寮監様、黒子間違っておりました! 冷酷冷血残虐非道、無慈悲で外道な行けず後家だと思っていた自分が恥ずかしいですわ! 今後、寮監様への態度ガッ!」 「白井、貴様は最後くらい綺麗にまとめようと思わんのか? とりあえずさっきの私に対する暴言の数々をこの痛みの中、反省するんだな」 余計なことをを言った黒子は寮監にアイアンクローをされると慌てて『瞬間移動』しようとするが、頭の痛みが半端じゃないのでそれ所では無かった。 寮監は黒子を捕まえたまま、眼鏡を器用に外すと、目頭を押さえて溜め息を吐く。 「ふうっ、まったく世の中というものは思い通りにいかないものらしい。乗り越えるんだぞ御坂、上条」 ジタバタしていた黒子が動かなくなったことに気付くのはそれから一時間後のことだった。 その頃土白は、『氷結光線』の同じ速さを出すのに苦難していた。 「なかなか難しいね。未だにどのくらいの速さを出せばいいのか分からないよ~」 「そんな事を言れても、俺にはアドバイスのしようが無いぜよ。」 「分かっているんだけどさ…」 「じゃあ、『氷結光線』の速さを測ってその速さがどのくらいなのか飛んでみれば良いじゃないかにゃ。」 「分かったよ。じゃあ元春、『氷結光線』の速さを測ってくれる?」 「了解だにゃ。」 という事で、土御門は『氷結光線』の測定をすることになった。 「月夜、準備は良いかにゃ。」 「OKだよ。元春も準備は良い?」 「大丈夫だにゃ。」 「じゃあ行くよ。」 と言うと、白雪は『氷結光線』を放った。 「にゃー、音速を越えるか越えないかぐらいだにゃー?」 「やっぱ美琴ちゃんみたいにはいかないか……」 「月夜!!これくらいの数値を出すのも大変なのに、ワガママ言っちゃおしまいだぜい!?」 「あー、そうだった?なんか最近うかれすぎてるのかなー?」 「確かに月夜はちょっとうかれてるにゃー、でも仕方ないと思うぜい?実力ではレベル5だからにゃー」 「やっぱそうだったかー…」 「それと月夜、一つだけ注意事項があるぜい」 「何?」 「『氷結光線』はまだ完全でないから実戦に使うのは危険だ。 そして『氷結光線』には大きな欠点が二つもある。」 「それって何?」 「まず一つ、『氷結光線』は真っ直ぐ飛んで、真っ直ぐ撃たないといけないぜよ、どちらかでも曲がったら舵が取れなくなって、どっかに飛んでってしまうにゃー。」 「ふむふむ、」 「二つ目は、飛ぶスピードがなかなか加速出来ないと言うこと、 つまり距離が必要だにゃー。 そんなこんなしているうちに殺られるにゃ」 「そ、そっか……必殺技ってわけでも無いんだね……」 「まっ、俺が言いたいのは他にも策を作った方がいいんじゃないかってことだぜい。」 「成る程、ならまだまだ新技あるから元春、実験台よろしく!!」 「えっ!?俺はそんなつもりで言ったんじゃ……あーれー!!」 土御門、頑張れ!! 「他人事じゃねー!!」
https://w.atwiki.jp/ratsel02/pages/15.html
今日からまた新学期が始まった。 まだまだ残暑が厳しい中学校へと向かう。 約1ヶ月ぶりに見る校舎は懐かしくも何処か新鮮だ。 久しぶりに会う友達と挨拶を交わしつつ教室へと向かった。 空は雲一つない快晴。 そんな天気に恵まれた中、今日は体育祭が行われるらしい。 らしい、とそんな他人事のように思っても、結局出場するのは自分達生徒なのだから、他人事になるはずもなく。 (それにしても、暑い…) もう9月下旬だと言うのに、この天気の所為なのか8月と変わらないような暑さだ。 それが根こそぎやる気を奪っていくようで、少しうんざりする。 別に体育祭自体が嫌なわけではないのだが、この気候はいかがなものか。 周りを見てみれば、やる気のある者、ない者、それぞれいる。 (でも、まあ、楽しまないと損だよな…) きっと、これも後から振り返れば良い思い出となるのだろう。 そんなこんなで体育祭は始まった。 何が一番体育祭で嫌かと聞かれれば、おそらくほとんどの生徒達が、式で聞かされる先生の長話と答えるだろう。 普段なら長話なんてボーっとただ聞き流してれば終わりなのだが、この炎天下では話は別だ。 何せただ立っているだけで体力が奪われていくのだから。 数人の先生が代わる代わる話をしていき、後はこの理事長の話で最後なのだが、この話が特に長いのだ。 (早く話を終わらせてくれ…) きっとどの生徒も思うことは一緒だろう。 もはや先生の話などは頭に入っていないし聞く気も無い。 ここから見える限りみんなぐったりとしている。 先生は早くこの状況に気づかにのか、それとも気づいた上での嫌がらせなのか。 気を紛らわそうと、いろんなことをぐるぐると頭の中で巡らせていると、何やら後ろの方がざわつきだした。 (……………………?) 気をそちらの方へと集中させてみれば、どうやら誰かが倒れたらしいということが分かる。 ただの朝礼でさえ、たまに貧血などで座り込んだりする生徒がいるのに、この状況なら尚更だろうと思わず納得してしまう。 (ほら先生、みんなもうしんどいんだって!早く話を終わらせてくれよー…) 願いが通じたのか、それともさすがに見かねたのか、その後すぐに話は終わった。 これもさっき倒れた奴のおかげだろうか。 (ところで誰が…) ふと目線をやると、青木先生に抱きかかえられた女生徒の姿が見えた。 (あれ…あれは白雪?) 倒れた生徒と言うのは白雪だったようだ。 確かに身体も弱いし納得がいく。 (心配だな…) さっき僅かにだが喜んでしまった自分に罪悪感を感じた。 倒れたのが、少し気になっていた彼女だったからだろうか。 いや、それにしても本来人が倒れたなんてこに喜ぶのは、誰であっても不謹慎だろう。 (はあ…) 先ほどの青木先生に抱きかかえられた白雪の姿を思い出し、複雑な気持ちになった。 いよいよ競技が始まった。 各クラスの選手たちが入場門の所へと集合している。 先ほどの開会式とは打って変わって、生徒たちにやる気が満ちていた。 やはりこういう対抗戦だと、勝ちたいと思ってしまうのが普通である。 まあ、今から始まるリレーでは、俺は選手ではないので応援のみなのだが。 それでもただの応援にすら何だか熱が入ってしまう。 (…はずなんだけどなあ、普段なら) まだ、さっきの白雪のことが気になり頭から離れない。 俺の出場する予定の借り物競争は、午後の部だ。 まだまだ時間はたくさんある。 (保健室、行ってみるか…) 一生懸命応援しているみんなには悪いと思ったが、それでも自分が出場する競技までに戻れば何も問題はないはずだ。 俺はクラスごとに用意されたテントを抜けると、保健室の方へと足を進めた。 誰もいない静まり返った校舎内。 やけに俺の足音が響く。 保健室の前に着くころには、校庭の騒ぎがずいぶん遠くのことのように感じた。 コンコン… 一応ノックをして保健室へと入る。 主「失礼しま…」 ガラッ 俺がドアを開けるよりも早く、中からドアが開いた。 礼「…○○か。」 主「先生…?」 礼「どうしてここに…怪我でもしましたか?それなら保健の先生が校庭に待機して…」 主「あ、いえ、上城さんの様子を見に…」 礼「あ、そうですか…。…上城さんならまだ眠っています。それでは、私は校庭に戻るので…」 主「え、あ、はい…」 そう言い残すと先生は足早に校庭へと向かって行った。 それとは逆に、俺は保健室へと入る。 薬品の匂いだろうか、その独特の匂いがつんと鼻を突く。 (えっと、白雪は…) 白「…●●…くん…?」 主「白雪?」 ベッドの方に近寄ろうとした瞬間、名前を呼ばれた。 それに反応し目をやると、白雪が上半身を起してこちらを見つめていた。 主「起きてたのか?あ、それとも起したか?悪い」 白「あ、いえ…」 そう答える白雪の顔は真っ青だ。 まだ気分が良くなってないのだろう。 主「大丈夫か?顔色、凄い悪いけど…」 白「はい…大、丈夫、ですよ?」 そう言いながら一目で無理をしていると分かる笑顔を向ける。 その痛々しい表情を見ていると、何故だか胸を締め付けられる思いがした。 主「まだ、少し横になってなよ」 白「でも、でも…せっかく○○くんが来てくれたのに…」 主「俺のことは気にしなくて良いから」 白「…ごめんなさいです」 主「謝んなくて良いって!それじゃ俺、邪魔にならないように校庭戻るから」 白「え…」 主「また様子見にくるよ」 そう言って踵を返す。 白「ま、待ってください!」 主「え?」 突然呼び止められ振り返る。 白「その…行かないで、ください…」 主「……………」 白「傍に、いて、ください…」 主「白雪……」 そう言いながら、今にも泣きそうな表情の彼女。 足が自然と彼女へと近づく。 主「分かったよ。それじゃ、もうしばらくここにいるから」 答えつつ、髪を梳くように優しく頭を撫でる。 白雪は安心したように目を細め笑った。 その顔を見ていると、さっきまでの複雑な気持ちや罪悪感が薄れ、どこか暖かな気持ちへとなった。 (そろそろ、か…) ポケットから携帯を取り出し、時間を確認する。 あと15分ほどで俺の出場する番だ。 白雪はまだ気持ち良さそうに眠っている。 顔色もマシになってきたようで、頬にはかすかに赤みも差していた。 (行くか) 起すのもあれなので、そっと立ち上がる。 しかし、くん、と何かに引っ張られた。 主「白、雪…」 寝ていたと思っていた彼女が服の裾を持ち、こちらを見つめていた。 白「行かないでください…」 主「あ、でも、もうすぐで俺の出場する競技が始まるから…」 白「行っちゃ、ヤ、です…!」 そう縋るように言うと、彼女は半身を起した。 白「あ…う…」 主「あ、ほら!まだ横になってた方が…」 白「………ッ」 主「白雪?」 白「…ぅぇえッ……ゴホッ」 (水音っぽい効果音) 主「!?」 白「あ…あ…」 特有の鼻を突くにおい。 急に起き上がった所為か、白雪は胃の中のものを吐き出した。 そんなに量は多くないものの、服やベッド、布団、シーツが汚れてしまう。 白「…ぅっ…ご、ごめんなさい…です…っく…ひっく…ぅえええええん!」 主「だ、大丈夫だから!」 泣き出した彼女の背中をさすってやる。 主「…大丈夫か?まだ吐きたい…?」 白「…っく、ひっく…もう…だい、じょうぶ…です…っく」 主「そっか。まあ気分悪いときは吐いた方が楽だって言うし…さっきよりは楽になったか?」 白「…はい…ぐすっ、あ、ありがとう…です」 泣いている彼女と汚れたベッドを見て、ポケットの中から携帯を取り出してメールを打つ。 宛先:鉄野 羽生治 件名:悪い 内容:気分が悪くなって、今保健室。悪いんだけど、借り物競争代わってくれないか?今度奢るから。 それだけを打ち込み、送信すると、再びポケットの中へとしまった。 主「とりあえず、着替えないとな。保健室だし予備の服ぐらいあるだろ」 白「でも、○○くん、競技…」 主「いいって。代役立てといたから気にすんな」 それに、こんなひどく弱々しい彼女をここに放っていけるはずがない。 体育祭と白雪、どちらが大切かと言われれば、俺は迷わず白雪を取るだろう。 そこで、ふと気づく。 (そうか、俺…多分、白雪のことが好きなんだ…) 前々から少し気になってはいたものの、はっきり好き、と意識したのは初めてかもしれない。 少し熱を持ったような気がする顔を隠すように、俺は服を見つけるべく棚の中を漁り始めた。 主「お、あった」 予備の体操服は、以外にすんなりと見つかった。 それを白雪に渡す。 主「ほら、カーテン閉めてこれに着替えな。布団は何とかしとくから。」 白「あ、はい…です」 服を受け取ると、白雪は大人しくベッドを仕切るカーテンの向こうへと入っていった。 とりあえず俺は布団をどかせ、服の横に置かれてあった新しいシーツへとかえる。 白「あの、○○くん…」 ふと、カーテンの向こうから不安そうな白雪の声が聞こえた。 主「ん?何だ?俺は、ここにいるから。な?」 白「はい…ありがとう、です」 俺の答えに安心したような声が返ってくる。 その一言一言がとても愛おしく感じる。 (やっぱり、俺白雪のこと、好きなんだな…) 再度確認するように心の中で呟いた。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3303.html
リオーム暦554年 4月 ビースト沼 「十年……か」 「は? 何か仰せられましたか?」 「いや、何でもない」 結局、あの約束は反故となった。無論、もう二度と実現は不可能だと理解はしていた。 あの薬を作った錬金術士は行方不明で、おそらくはもう死んでいる。 こちらに戻って為しえたかった事も、結局のところ失敗に終わった。 その証拠が、今、彼女の眼下に広がっている。 「頃合いか……左翼隊を前進。敵前衛を圧迫しろ」 「ハッ! 伝令!」 竜に飛び乗った伝令が左翼隊に急行し、彼女の意を汲んだ彼らは急速に戦線を押し上げ、リザードマンの前衛部隊は一挙に圧され始めた。 次々と討ち取られ、壊乱寸前かと思われた時、戦場に動きが生まれる。 「敵主力、前線に予備兵力を投入します!」 「微速後退。予定位置におびき寄せろ」 「ハッ!」 主力から前線に投入されたリザードロード軍団の攻撃に、リュッセル騎士団はじりじりと後退を強いられていた――少なくともそう見えた。 やがて、ずるずると引き込まれるように敵本陣から切り離された場所まで前線が移動した瞬間、ひときわ大きな命令が彼女の口から響き渡った。 「今だッ! 信号、赤ッ!!」 「イエッサー! 信号赤!」 火魔法の初歩ファイアを用いて空高く放たれた小瓶は、遥か彼方で赤色の噴煙を四方に撒き散らした。 その瞬間、わあと此処まで響く雄たけびと共に、前線から一キロほどの地点にあった森林地帯から大量のドラゴンと、フライの魔法が付与された様々な魔物達が飛び出し、完全に統率が取れた動きで敵に襲い掛かった。 「ミルフォース将軍の魔物大隊、奇襲に成功!」 「敵前衛を包囲しました!」 まさに王手。勝利の確約された戦に、本陣の騎士達は大いに沸いた。 しかし、この勝利の立役者の筆頭である赤龍将軍は、ただ一人真剣な顔を崩さず、天まで届けと言わんばかりに声を張り上げて命令を下した。 「全隊傾注! 我々は包囲され、無力化された敵前衛を飛び越えた後、前進する敵主力を叩くッ! 全騎離陸!」 「「「「「「 応ッ! 」」」」」」 勇ましい返答と共に、次々と屈強な竜騎士達が切り立った崖の上から飛び立っていく。 リュッセルにその人在りと詠われた赤龍将軍アルテナ。 騎士団中最強の騎竜ラスタスに跨り、常人では持ち上げる事すら困難な肉厚のハルバードを携え、纏う鎧は紅の軽装甲、風の力を和らげる真紅のマントを羽織った彼女は、ただひたすらに陣中の一点を見据える。 大混乱に陥った前線部隊を救おうと、本来なら注意深く隠れ潜む彼らは無様にもその姿を露呈した。そして、その瞬間を逃さず、完全に死角となった真上から竜騎士達は襲い掛かった。 殆ど落ちるような急降下をしながら、彼女の目は沼地にぽつんとある白い点を視認していた。 目が合った、と彼女は思った。ただの妄想かもしれない。だが、彼女にとっては真実だった。 「行くぞッ! ゲルニードォォォォォォッ!!!」 「来ォォイッ! アルテナァァァァァ!!!」 超高高度からの加速と、全体重を付加した渾身の一撃を、誇り高き蜥蜴王は避けもしなければ受け流しもしなかった。ただ愚直に、その強力な一撃を正面から大刀を構えて受け止めた。 百キロ先まで轟きそうな金属音を立てて、必殺の一撃は受け止められた。しかし、その場で彼女は遅滞しなかった。渾身の一撃が受け止められた事など、何の動揺する要素があろうかと、恐ろしく強力な一撃を繰り出し続ける。 騎竜と共に繰り出される変幻自在の攻撃と、その恐ろしい膂力から繰り出される強力無比な一撃は、双方の体を全く傷つける事ができずに凄まじい打ち合いを始めた。 まるで他者を寄らせぬかのように、両者の間には刃の結界が出来上がっていた。 もはや言葉は要らぬと、二人は無限の闘志に目を輝かせ、互いの死力を振り絞った。 数十合の打ち合いの後、突如ラスタスは飛び上がり、大きく息を吸い込む。 (ブレスッ!) 咄嗟に構えたラウンドシールドに向かって、鉄すら容易く溶かす高温の炎が吹き付けられた。 炎攻撃に耐性をもたらす《氷壁》の呪文がかかっていなければ、盾ごと消し炭にされるほどの超高熱である。 盾を退かした彼の目には、そのまま彼を飛び越えて背後に回り込もうとする騎竜の姿が映った。 (させるカ!) すぐさまその動きに対応する為、反転しようとしたその時。彼の視界の隅に、「何か」が映りこんだ。 常人なら気にも留めぬようなかすかな違和感に、彼の戦士としての本能が最大級の警報を鳴らす。 そして、慌てて向き直った方向には、既に視界一杯の鮮烈な紅が迫っていた。 「ハァァァァァァッ!!!」 先ほどのブレスでカチカチに固まった地面に両足を踏ん張り、大上段から振り下ろされたハルバードの一撃は、咄嗟に掲げられた盾を真っ二つに割り、鎧ごと彼の体を袈裟懸けに切り裂いた。 「ぐ、おぉ、ぉぉぉぉ」 「はぁ……はぁ……」 左腕は肘の先から切り飛ばされ、そのまま彼の体を袈裟懸けに走りぬけた一撃は、強固な板金鎧と鎖帷子を紙か何かのように切り裂き、その下に隠れた鱗をも断ち切っていた。 傷口から止め処なく鮮血を流しながら、彼は二三歩アルテナに向かって歩んだ後、その場にどうっと崩れ落ちる。 一瞬の静寂の後、その場を歓喜の雄叫びが支配した。 「リザードキング討死!」「総大将を討ち取った!」「俺達の勝利だ!!」 勝利と敗戦の報は一気に戦場を駆け抜け、未だ必死の抵抗を続けていた部隊も次々に戦意を喪失し、投降しだした。 「私の、勝ちね……」 「ああ、俺の、負けダ」 勝利の高揚と敗北の失意に囲まれながら、二人の周りはまるでエアポケットのように静まり返っていた。 「その言い方だと、私が勝ったわけじゃないみたいでしょ。訂正したら?」 「ハハ、ハ、事実、だ。俺に勝ったからと、いっテ、勝者になっタわけではなかろウ?」 憎まれ口に苦笑をこぼしながら、彼女はゲルニードの顔の近くに跪く。 「そうね……まだまだこれから、キツイ戦いが待ってる」 「さぞ、愉快な戦場、が、待っテいるのだろうナ……」 「たぶん、血反吐を吐くほど愉快でしょうね」 「ハ、ハ、ハ。そリゃあ重畳、重畳」 「全く……他人事だと思って……」 「そリゃあ、これから死ヌ奴に、取っちゃあ全部、他人事ダ」 「それも、そうね……」 「でもナ」 「うん?」 「もし、生きていタとしてモ、俺は、楽しんだろうナ」 「戦闘狂……」 「なンだ猫被り」 まるで、親友同士が馬鹿な会話に興じるように、二人は時に笑みすらこぼしながら語り合った。 「次は、王都か……」 「簒奪者、ムクガイヤか」 「奴との戦は、骨が折れそうだわ」 「カカ、カ、楽な戦なんゾ、この世ノ何処にも在りはせんゾ」 「そうね……」 アルテナはふうっと一息つくと、ふいっと、何でもない様に言った。 「そろそろ?」 「アア、もう目が見えんン」 「むしろ、まだ生きてるのが驚きね」 「俺達ハ頑丈だけが取り得デネ」 「……嘘つき」 「俺達は、いつダって正直だっタ」 「……そうね、嘘つきは、嘘をつく必要のある弱い存在は、私たち人間ね」 「結局、一番大きな嘘をついテいたのは、お前だったナ」 「……」 「皆が憧レ、尊敬すル、無敵の将軍……」 「……」 「敵に対して一切の容赦ナク、リザードマンとは犬猿の仲……」 「……」 「ハハハ、ナントモ、壮大な嘘ダ。裏で必死に和平策練っていたのハ、誰よりも、マズお前だっタというのにナ」 彼女は口を閉じた。 そうしていなければ、何か、致命的な事を口走ってしまいそうだった。 「アルテナ……」 「……何?」 必死に被ったペルソナは、次の瞬間ひび割れた。 「お前ト、轡を並べテ戦いたかっタ」 「ッ……!」 うわ言の様に、ポツリと呟かれたその言葉に、彼女の自制心は無残に揺れ動いた。 「戦列を並ベ、共に戦い、共に挑ミ、勝利の凱歌ヲ掲げたかっタ」 言葉は止まらなかった。燃え尽きる蝋燭が、最後の一瞬に一際大きく輝くように、熱の篭ったその言葉は、ただただ彼女の為だけに紡がれた。 「全テは、シガラミのなす確執のセイ……か? そんなはずは、ナイ、運命ナドトイウ、ツマランモノデモ、ナイ、タダ、オレタチハ、愚かで、滑稽、スギルノダ。 ソレガ、知恵アルモノノ、さがデアルトイウノナラ、ナントモ、救イノナイハナシダ、な……」 「…………」 最早何も映してはいない双眸で天空を眺めつつ、偉大なリザードキングはただ一言「先に行く」と呟いた後、一際大きく息を吐いて、絶命した。 時に、リオーム暦554年。後に吟遊詩人達に大いに語られる事となる『Phoenix Saga』の山場の一つ、「ビースト沼の死闘」が幕を閉じた。 勝者となった赤龍将軍は、その半年後に同盟であるゴートⅧ世軍と協同で、簒奪者ムクガイヤ統治下の旧王国領に攻め入った。 王都にまで攻め入った両軍と城を守る暗黒騎士団の間で激しい市街戦が展開される。戦闘の終盤、前王の遺児であるゴートⅧ世が王城に突入しムクガイヤを討ち取るも、死霊転生の秘術でリッチーとして蘇ったムクガイヤによって戦死。 大量の死霊軍団によって敵味方が大混乱に陥る最中、最前線で指揮を執っていた赤龍将軍はリッチー・ムクガイヤの奇襲を受けて致命傷を負い、その後の混乱で行方不明となる。 そして、歴史書にはただ一言「王都攻防戦にて戦死」とだけ紡がれている……。
https://w.atwiki.jp/ratsel01/pages/40.html
今日からまた新学期が始まった。 まだまだ残暑が厳しい中学校へと向かう。 約1ヶ月ぶりに見る校舎は懐かしくも何処か新鮮だ。 久しぶりに会う友達と挨拶を交わしつつ教室へと向かった。 空は雲一つない快晴。 そんな天気に恵まれた中、今日は体育祭が行われるらしい。 らしい、とそんな他人事のように思っても、結局出場するのは自分達生徒なのだから、他人事になるはずもなく。 (それにしても、暑い…) もう9月下旬だと言うのに、この天気の所為なのか8月と変わらないような暑さだ。 それが根こそぎやる気を奪っていくようで、少しうんざりする。 別に体育祭自体が嫌なわけではないのだが、この気候はいかがなものか。 周りを見てみれば、やる気のある者、ない者、それぞれいる。 (でも、まあ、楽しまないと損だよな…) きっと、これも後から振り返れば良い思い出となるのだろう。 そんなこんなで体育祭は始まった。 何が一番体育祭で嫌かと聞かれれば、おそらくほとんどの生徒達が、式で聞かされる先生の長話と答えるだろう。 普段なら長話なんてボーっとただ聞き流してれば終わりなのだが、この炎天下では話は別だ。 何せただ立っているだけで体力が奪われていくのだから。 数人の先生が代わる代わる話をしていき、後はこの理事長の話で最後なのだが、この話が特に長いのだ。 (早く話を終わらせてくれ…) きっとどの生徒も思うことは一緒だろう。 もはや先生の話などは頭に入っていないし聞く気も無い。 ここから見える限りみんなぐったりとしている。 先生は早くこの状況に気づかにのか、それとも気づいた上での嫌がらせなのか。 気を紛らわそうと、いろんなことをぐるぐると頭の中で巡らせていると、何やら後ろの方がざわつきだした。 (……………………?) 気をそちらの方へと集中させてみれば、どうやら誰かが倒れたらしいということが分かる。 ただの朝礼でさえ、たまに貧血などで座り込んだりする生徒がいるのに、この状況なら尚更だろうと思わず納得してしまう。 (ほら先生、みんなもうしんどいんだって!早く話を終わらせてくれよー…) 願いが通じたのか、それともさすがに見かねたのか、その後すぐに話は終わった。 これもさっき倒れた奴のおかげだろうか。 (ところで誰が…) ふと目線をやると、青木先生に抱きかかえられた女生徒の姿が見えた。 (あれ…あれは白雪?) 倒れた生徒と言うのは白雪だったようだ。 確かに身体も弱いし納得がいく。 (心配だな…) さっき僅かにだが喜んでしまった自分に罪悪感を感じた。 倒れたのが、少し気になっていた彼女だったからだろうか。 いや、それにしても本来人が倒れたなんてこに喜ぶのは、誰であっても不謹慎だろう。 (はあ…) 先ほどの青木先生に抱きかかえられた白雪の姿を思い出し、複雑な気持ちになった。 いよいよ競技が始まった。 各クラスの選手たちが入場門の所へと集合している。 先ほどの開会式とは打って変わって、生徒たちにやる気が満ちていた。 やはりこういう対抗戦だと、勝ちたいと思ってしまうのが普通である。 まあ、今から始まるリレーでは、俺は選手ではないので応援のみなのだが。 それでもただの応援にすら何だか熱が入ってしまう。 (…はずなんだけどなあ、普段なら) まだ、さっきの白雪のことが気になり頭から離れない。 俺の出場する予定の借り物競争は、午後の部だ。 まだまだ時間はたくさんある。 (保健室、行ってみるか…) 一生懸命応援しているみんなには悪いと思ったが、それでも自分が出場する競技までに戻れば何も問題はないはずだ。 俺はクラスごとに用意されたテントを抜けると、保健室の方へと足を進めた。 誰もいない静まり返った校舎内。 やけに俺の足音が響く。 保健室の前に着くころには、校庭の騒ぎがずいぶん遠くのことのように感じた。 コンコン… 一応ノックをして保健室へと入る。 主「失礼しま…」 ガラッ 俺がドアを開けるよりも早く、中からドアが開いた。 礼「…○○か。」 主「先生…?」 礼「どうしてここに…怪我でもしましたか?それなら保健の先生が校庭に待機して…」 主「あ、いえ、上城さんの様子を見に…」 礼「あ、そうですか…。…上城さんならまだ眠っています。それでは、私は校庭に戻るので…」 主「え、あ、はい…」 そう言い残すと先生は足早に校庭へと向かって行った。 それとは逆に、俺は保健室へと入る。 薬品の匂いだろうか、その独特の匂いがつんと鼻を突く。 (えっと、白雪は…) 白「…●●…くん…?」 主「白雪?」 ベッドの方に近寄ろうとした瞬間、名前を呼ばれた。 それに反応し目をやると、白雪が上半身を起してこちらを見つめていた。 主「起きてたのか?あ、それとも起したか?悪い」 白「あ、いえ…」 そう答える白雪の顔は真っ青だ。 まだ気分が良くなってないのだろう。 主「大丈夫か?顔色、凄い悪いけど…」 白「はい…大、丈夫、ですよ?」 そう言いながら一目で無理をしていると分かる笑顔を向ける。 その痛々しい表情を見ていると、何故だか胸を締め付けられる思いがした。 主「まだ、少し横になってなよ」 白「でも、でも…せっかく○○くんが来てくれたのに…」 主「俺のことは気にしなくて良いから」 白「…ごめんなさいです」 主「謝んなくて良いって!それじゃ俺、邪魔にならないように校庭戻るから」 白「え…」 主「また様子見にくるよ」 そう言って踵を返す。 白「ま、待ってください!」 主「え?」 突然呼び止められ振り返る。 白「その…行かないで、ください…」 主「……………」 白「傍に、いて、ください…」 主「白雪……」 そう言いながら、今にも泣きそうな表情の彼女。 足が自然と彼女へと近づく。 主「分かったよ。それじゃ、もうしばらくここにいるから」 答えつつ、髪を梳くように優しく頭を撫でる。 白雪は安心したように目を細め笑った。 その顔を見ていると、さっきまでの複雑な気持ちや罪悪感が薄れ、どこか暖かな気持ちへとなった。 (そろそろ、か…) ポケットから携帯を取り出し、時間を確認する。 あと15分ほどで俺の出場する番だ。 白雪はまだ気持ち良さそうに眠っている。 顔色もマシになってきたようで、頬にはかすかに赤みも差していた。 (行くか) 起すのもあれなので、そっと立ち上がる。 しかし、くん、と何かに引っ張られた。 主「白、雪…」 寝ていたと思っていた彼女が服の裾を持ち、こちらを見つめていた。 白「行かないでください…」 主「あ、でも、もうすぐで俺の出場する競技が始まるから…」 白「行っちゃ、ヤ、です…!」 そう縋るように言うと、彼女は半身を起した。 白「あ…う…」 主「あ、ほら!まだ横になってた方が…」 白「………ッ」 主「白雪?」 白「…ぅぇえッ……ゴホッ」 (水音っぽい効果音) 主「!?」 白「あ…あ…」 特有の鼻を突くにおい。 急に起き上がった所為か、白雪は胃の中のものを吐き出した。 そんなに量は多くないものの、服やベッド、布団、シーツが汚れてしまう。 白「…ぅっ…ご、ごめんなさい…です…っく…ひっく…ぅえええええん!」 主「だ、大丈夫だから!」 泣き出した彼女の背中をさすってやる。 主「…大丈夫か?まだ吐きたい…?」 白「…っく、ひっく…もう…だい、じょうぶ…です…っく」 主「そっか。まあ気分悪いときは吐いた方が楽だって言うし…さっきよりは楽になったか?」 白「…はい…ぐすっ、あ、ありがとう…です」 泣いている彼女と汚れたベッドを見て、ポケットの中から携帯を取り出してメールを打つ。 宛先:鉄野 羽生治 件名:悪い 内容:気分が悪くなって、今保健室。悪いんだけど、借り物競争代わってくれないか?今度奢るから。 それだけを打ち込み、送信すると、再びポケットの中へとしまった。 主「とりあえず、着替えないとな。保健室だし予備の服ぐらいあるだろ」 白「でも、○○くん、競技…」 主「いいって。代役立てといたから気にすんな」 それに、こんなひどく弱々しい彼女をここに放っていけるはずがない。 体育祭と白雪、どちらが大切かと言われれば、俺は迷わず白雪を取るだろう。 そこで、ふと気づく。 (そうか、俺…多分、白雪のことが好きなんだ…) 前々から少し気になってはいたものの、はっきり好き、と意識したのは初めてかもしれない。 少し熱を持ったような気がする顔を隠すように、俺は服を見つけるべく棚の中を漁り始めた。 主「お、あった」 予備の体操服は、以外にすんなりと見つかった。 それを白雪に渡す。 主「ほら、カーテン閉めてこれに着替えな。布団は何とかしとくから。」 白「あ、はい…です」 服を受け取ると、白雪は大人しくベッドを仕切るカーテンの向こうへと入っていった。 とりあえず俺は布団をどかせ、服の横に置かれてあった新しいシーツへとかえる。 白「あの、○○くん…」 ふと、カーテンの向こうから不安そうな白雪の声が聞こえた。 主「ん?何だ?俺は、ここにいるから。な?」 白「はい…ありがとう、です」 俺の答えに安心したような声が返ってくる。 その一言一言がとても愛おしく感じる。 (やっぱり、俺白雪のこと、好きなんだな…) 再度確認するように心の中で呟いた。
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2120.html
許されざる者 題名:許されざる者 原題:Den Döende Detektiven (2010) 著者:レイフ・GW・ペーション Leif GW Persson 訳者:久山葉子訳 発行:創元推理文庫 2018.2.16 初版 価格:¥1,300 2018年秋に読んで、とても印象に残る作品だったので、昨年の『このミス』では5位に投票したのだが、今思えばもっと上位に入れてもよかったかもしれない。本国スウェーデンでは、いくつかのシリーズ作でヒットを飛ばし、うち何本かはTVシリーズにもなっているこのレイフ・GW・ペーションであるが、日本ではほとんど知られていない。本邦初訳となるペーションのこの作品は、各賞を総舐めにした傑作である。この作品に出会えて本当によかった。 主人公は国家犯罪捜査局長官のラーシュ・マッティン・ヨハンソン。何と、この主人公、作品のスタート時点で、ホットドッグ屋台の前で脳塞栓を起こし、意識不明の状態で病院に運ばれてしまう。やがて意識は戻るが、元の体に戻る見込みは相当に薄い重病である。このヨハンソンは、シリーズ主人公であり、これはその最終作なのである。シリーズ読者は驚くだろう。ぼくのように邦訳作品を手に取る者は、初対面の主人公がいきなり病床で、未解決事件の捜査指示を開始しやがて解決に導いてゆく本書の構成を、普通のこととして読んでしまうが、巻末解説で各種シリーズの紹介がなされており、実は、これがこの存在感ある主人公の結末かと思うと、とても複雑な気持ちになった。もっと早くシリーズ初作から邦訳されていれば……。 スウェーデン本国のファンには後れを取ったものの、それでもこの一作は素晴らしい。身体は動けないが、事件と生命への執念を燃やす頑固親父の主人公は、25年前の幼女殺しという未解決事件にのめり込む。彼を手助けする個性的なメンバーが集められ、古い資料が取り寄せられ、ここからは捜査の面白さの中で、最初は薄ぼんやりとしている人間関係の深淵が、次第に明確な真実の形を成してゆく様を読んでゆくことになる。捜査小説の王道である。ディテールから徐々に見えてくる真実。ほぼ捜査だけで、事件を終結させる一冊であり、その語り口に一切のけれんも感じさせない。 しかもこの事件は、時効法成立前の未解決事件であるため、もし真犯人がわかったとしても法的処罰を下せない。罪と罰という因果に、この作品はどう決着をつけてゆくのか? 本作で最も素晴らしいのは、いわゆる「キャラが立っている」ことだ。多くの人物が登場するのに、それぞれに見事なほど存在感があり、個性がある。アンナ・ホルト刑事もエーヴェルト刑事も、それぞれが主役でのTVシリーズになっているらしいので、人物像がしっかりしているのもむべなるかな。さらに本書も、3話構成でドラマ化されており、この作家は、小説のみならず映像作品でも本国では著名であるようだ。 最後に、緻密な捜査について。作者自身が犯罪学者として、国家警察省長官の補佐役まで勤めた経歴のある現実に根を下ろしたという、文芸界では極めて稀有な存在であるため、地に足のついた捜査模様が積み重ねられてゆく、本書ならではの着実なリズム感も、そうした素地から生み出されたものだろう。 北欧ミステリの面白さは、歴史的かつ社会的事実に、時間軸かつ地形軸で、しっかり考証された現実味というところあるように思う。現実は、小説世界と読者の側の世界とを結びつける共通のものだからである。本書の犯罪一つとっても他人事とは思えぬリアルな事件であり、いくつもの真実の要素を身に纏っているからこそ、我々読者側の真剣さを引きずり出してくれるものなのだろうと思う。 折角の機会だ。この作品を機に、ペーション作品が多く邦訳されることを強く願ってやまない。 追記:ちなみにタイトルの『許されざる者』だが、ジョン・ヒューストン(1960年)、クリント・イーストウッド(1992年)、李相日(2013年)、いずれの監督作品とも無関係である。 (2019.03.11)
https://w.atwiki.jp/magiku11/pages/20.html
サ「・・・第一の私見ですが、学園都市の学生が弄りに弄ってきます」 マーク「科学サイドでは珍しんでしょうね、そのコスプレ」 サ「第一の解答ですが、好き好んでこのような格好をしているわけではありません。補足説明しますと、前回も言いました」 土「打ち解けられてるようだから結果オーライじゃないかにゃー?」 サ「第二の解答ですが、明らかに他人事のようですね…」 土「オレらはなんも変哲もない制服だからにゃー」 マ「私もそこまで雰囲気が変わらないようですし。他のマシな服はなかったのですか?」 サ「第三の解答ですが、あの屈辱的な「マジカルパワードカナミン」の衣装を着るくらいならこちらを選びます」 マ(マジカルパワードカナミンとは一体・・・?) 土「・・・あるぜよ。交換するか?」 消去可能文 サ「第四の解答ですが、着るわけがありません。補足して発言しますが、・・・・・・・自分で着やがれ」 土「冗談ぜよ。それにしても一方通行など同じ奴が複数いると間違いやすいぜよ・・・」 マ「服装が違ったりしてるのでなんとか見分けがつきますけど、同じ格好したら性格でしか判断できませんからねー」 土「弄りはそのぐらいにしとくんだにゃー」 サ「第二の私見ですが、これが『ノア』の影響だとしてこの状況が続くのは些か頭が痛いです。白い学園都市の少年が大勢います・・・」 土「科学サイドが違和感に気づけばいい研究材料になりそうだがな。連絡は逐一きているがまだかかりそうだぜい」 サ「第一の質問ですが、何か調査隊の方から延長魔術について新たに明らかになった事など連絡はきていないのですか?」 土「個人ではないということと、今日だけしか発動できないものらしい」 サ「第三の私見ですが、やはり情報が少なすぎます」 ツ「規模が規模だからな。それに『ノア』のせいで人員が割けない」 マ「時間待ちですか・・・。もどかしいですね」 サ「第五の解答ですが、それまではここで潜伏ですか・・・・・・」 マ「つまりそのままの服装ですね。さらに打ち解けそうじゃないですか!」 ツ「気に入ったのなら持って行ってもいいぜよ?」 サ「第六の解答ですが!・・・・これ以上上司に可笑しなことをされる日種を持ちたくありません!補足説明しますが、き、気にいってもいません!」 (※保留) 「ねぇちょっと、あなたたちこんな所でコソコソこの忙しい時に結局何やってんのよ? 当然、持ち場終わってんでしょうねえ?」 サ「・・・・・!?」 土「あ、ああ、もちろんぜよ。少し小休憩していただけだにゃー」 マ「サーシャ嬢がいじられ疲れているようなので」 フ「サボってるようにしか見えないっつーの! さっさと休憩切り上げて仕事してよね、でないと承知しない訳よ?」 土「サボってはないぜよ?休憩と言う名の仕事ですたい。」 サ「だ、第四の私見ですが、危ないところでした・・・・・」 マ「魔術サイド以外に聞かれたら違和感に気付かれますからね。」 サ「第七の解答ですが、確かに・・・。私達以外がこの異形な場に気がついたら大変なことになります」 土「異形・・・か。たしかにオレらが歩んでる世界ではフレンダはいないのに目の前でフレンダ・フレメアの姉妹のやり取りが見れる。たった一日の幻想だにゃー」 サ「第五の私見ですが、・・・・・今は只彼女らにとってこの時間が幸福であることを祈るしかありません」 マ「そうですね。『箱舟』が送るのは問題だけでなくこういった『幸せ』ももたらすんですね」 土「『性格』も運んでくるから普段なら見れない展開は眺めていて楽しいぜよ。魔術サイドの特権ですたい」 サ「第六の私見ですが、・・・あまりいい席とは言えませんが」 土「そうかにゃー?ありえない会話は楽しめると思うのににゃー。肩の力を抜いたらどうぜよ?ほら、あそこで番外個体と一方通行が何かしてるぜい」
https://w.atwiki.jp/vipmt/pages/29.html
第零話 製作の手順について パイロット盤として製作する零話の製作の手順をまとめます アニメ製作は長距離リレーみたいなもんなので、粘り強くいきませう 製作の流れ 大まかには↓のような工程で製作していきます。 ただ作業すればいいというわけではなく、逐一打ち合わせや考証が必要になります。 プロット・脚本 順次絵コンテに反映していきます。 大まかな流れ OP・導入→会話→戦闘1→校舎内→戦闘2→説教・ED→オマケ の計7シーン。 尺は未定 思ったより伸びそうです 無声 字幕で展開 脚本詳細 OP ロゴ→タイトル→ぽわ~んって感じで波紋→波紋でタイトルが消える→絵コンテ頭 波紋は蝶が飛び立ってできた波紋で、そのまま蝶はミカンのとこ飛んで行って始まる(映画の導入ぽい感じに 導入パート プロット案1 蝶がひらひら(導入) 蝶を見つめるミカン 見つめるうちにトランス 気づくと海底に 引きの画面で水の中を舞う蝶 蝶に手を伸ばす蜜柑 手に蝶が止まろうとしたところで タツキに声をかけられ戻ってくる プロット案2 蝶がひらひら(導入) 蝶を見つめるミカン 見つめるうちにトランス 気づくと白背景に 真っ白な空間の中で、ミカンと蝶だけに 蝶に手を伸ばすミカン 蝶が手に止まった瞬間、その指先から腕が結晶化してしまう 驚いてはっと我に返ると、あたりはもとの風景に戻り腕もなんともない そして後ろにはタツキがいて… 会話パート タツキ「ミカンさん またですか? ボーッとして、後ろががら空きですわよ」 ミカンの手から蝶が離れる タツキ「あら、蝶が… お邪魔だったかしら」 頬を赤らめながら振り返るミカン タツキ「ふふ、図星ね」 ミカン「別に」 タツキ「そう、じゃあ今日こそどちらが上か決着を付けましょう」 ミカン「…いいよ」 戦闘パート(前半) 互いに機械化→タツキが先手を取ろうとするが →ミカンが廃熱のスチームで煙幕 →タツキは一旦引く→ミカンが反撃 →タツキこれをはじいて前に出る→ミカンが近づけまいと砲撃 →タツキ弾を避けながら接近→近接戦闘 →ミカンが地面割り→タツキ飛翔 校舎内の様子 地割れの揺れが校舎内にも響き渡り、廊下にいた生徒が校庭の戦闘に気づく そして通りがかりの担任の鬼街を呼び止める 生徒「先生ー 校庭でミカンちゃんとタツキちゃんが暴れてますよー」 鬼街「あいつらッ・・!」 持っていた書類を放り出し、外に向かってダッシュする鬼街 その場にいた生徒二人は書類を任され唖然とする 戦闘パート(後半) →ミカン再び砲撃→タツキ弾をよけながら高く飛翔→上空を旋回 →ミカンこれをみてチャージショットの構え→タツキも突撃態勢 →ミカンがチャージショットをぶっぱ→タツキこれを切り裂いて強襲 →ミカンこれを受け止めて掴み、そのまま再チャージ タツキもどうせ動けないならとファンネルを展開してチャージ お互いにぶっ放そうとしたところに 鬼街「コラー!!」 で二人の動きがとまる 2人とも「見つかった…」と苦い顔 ドタタタタタタタッ(走って迫ってくる) ゴツン!×2(出席簿チョップ) 説教パート 場面は変わって保健室 いつの間にか夕日が差し込む時間に 保険の先生に手当てしてもらう二人 手当てが終わったところに担任が入室→説教開始 青筋たてて説教する鬼街と全く馬耳東風な二人 保険の先生は報告書を出すといって退出しようとするが その内容を聞かされさらにげっそりする鬼街 そんな鬼街にミカンとタツキは「元気だしなよ」とまるで他人事 「誰のせいだと思ってるんだああああ!」と鬼街が再度ぶちきれたところで 日の暮れかかった夕空を仰ぐカット → EDへ ED(できれば) ED:スタッフロール等。スタッフロール後におまけ おまけパート 鬼街がばら撒いた書類を職員室に持ってきた女子生徒二人 しかし職寝室には「会議中につき入室禁止」の札が それを見て生徒Bが大声で文句をいうところで、おしまい 絵コンテ →コンテ キャラクターデザイン →キャラ表 背景美術 →背景美術 音響 →音響制作工程 →BGM →効果音 その他は必要に伴って順次編集していきます&編集お願いします
https://w.atwiki.jp/gogolf/pages/2127.html
矢部ゴルフクラブをお気に入りに追加 くちこみリンク #blogsearch #technorati キャッシュ 使い方 サイト名 URL 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 楽天GORAで予約する 矢部ゴルフクラブ 楽天GORAでゴルフ場を探す 北海道・東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州・沖縄 海外 プレー曜日 平日 土日祝 プレー料金 指定なし 5,000 7,000 9,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 円~ 指定なし 5,000 6,000 8,000 10,000 11,000 13,000 15,000 17,000 19,000 21,000 23,000 25,000 円 エリア 全地域 北海道・東北 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 関東 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 長野県 静岡県 北陸 新潟県 富山県 石川県 福井県 中部 岐阜県 愛知県 三重県 近畿 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 中国 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 四国 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 九州・沖縄 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 海外 報道 矢部浩之、サッカーW杯予選『日本vsオーストラリア』を熱く語る「劇的やったねえ」(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【アマゴルフ】元カープ前田智徳が初優勝 中国ミッドアマ(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース コロナ禍でゴルフの頻度は増えた? 減った? 名物・みんなのアンケート結果発表!(みんなのゴルフダイジェスト) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2024年度の「日本オープン」は東京ゴルフ倶楽部、「日本女子オープン」は大利根カントリークラブで開催(ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “漫画家”矢部太郎が明かす変わった家族 カラテカへの思いも吐露「解散してません」(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 矢部浩之、歌手デビューに家族も衝撃 想像以上の反響に「他人事みたいだ」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナイナイ矢部浩之がソロ歌手デビュー 石崎ひゅーいが作詞・作曲(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「悔しい内容で終わった」 松山英樹は新シーズン見据えてラスト18ホールへ(ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)) - Yahoo!ニュース - スポーツナビ 矢部太郎、初の週刊連載決定 新作『楽屋のトナくん』9.16スタート(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 予約は1日30組まで。ランチとらなくても可。スタート間隔15分……あるゴルフ場が実施している「わがままが叶うゴルフ体験」の“意外な狙い”(みんなのゴルフダイジェスト) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゴルフ人気が上昇中なのに今すぐ「ゴルフクラブ」が買えない!? なぜ?(e!Golf) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「あちこちオードリー」放送100回目ゲストは、ナイナイ矢部浩之!10年ぶりにテレ東出演(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クラブは頻繁に変えたほうがいい? ずっと同じのを使うべき? シングルさんに聞いてみた(みんなのゴルフダイジェスト) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース コース解説 矢部ゴルフクラブの51%は野望で出来ています。矢部ゴルフクラブの34%は希望で出来ています。矢部ゴルフクラブの11%は気合で出来ています。矢部ゴルフクラブの3%は罠で出来ています。矢部ゴルフクラブの1%は下心で出来ています。 ウィキペディア 矢部ゴルフクラブ JAWS_260.jpg burner_res.jpg ページ先頭へ 矢部ゴルフクラブ このページについて このページは矢部ゴルフクラブのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される矢部ゴルフクラブに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/1744.html
種族人獣。ジョブアタッカー。タイプ帝剣。コスト80。アビリティ召喚円卓の誓い。覚醒円卓の誓い。 超覚醒スマッシュカルマS。チェンジエクスカリバー。ATK120。DEF90。円卓の誓い、戦場に自ユニットのタイプラウンドナイツがいると自身の防御力があがる。 スマッシュカルマS自身がダッシュアタックを当てたときカルマを得るさらに敵ユニットに当てるダメージが上がり自身の移動速度が一定時間上がる。 エクスカリバーカルマの所持数に応じて攻撃力が上がり同時攻撃出来る敵ユニットの数が増えるただし一定時間ごとにカルマを失う チェンジコスト10超覚醒時自身のフォーム白と黒を切り替える -- (名無し) 2015-11-22 15 39 39 フレーバー かくて、彼は約束の地へと辿り着いた。泉の中から彼を出迎えたのは、聖剣を胸に抱いた「湖の乙女」 久方ぶりの乙女との再会を懐かしむ間もなく、彼は言った -- (名無し) 2015-11-22 15 45 37 アビリティには降魔のランスロットも含まれるのでしょうか?私はアーサー持ってないので、他人事で申し分けありませんが、検証お願いします。 -- (名無しさん) 2015-11-23 18 54 31 お待たせいたしました。詳しい検証結果ではないのですが。 とりあえずは含まれる見たいです。 自分はデッキにパーシヴァルと一緒に使ってるのですが、降魔した後パーシヴァルが死滅しても防御力が下がっていなかったのを確認しました。 -- (名無し) 2015-11-23 19 39 39 召喚120/110、覚醒160/190、超覚醒220/250 白の固定値は不明 黒はカルマ最大4で1つにつきATK+10(最大で260/250)、カルマ2以降で攻撃対象+1(最大4体)のはずです エフェクトが派手すぎて4体攻撃なのか5体攻撃なのかいまいち見えない -- (名無しさん) 2015-12-01 17 43 30 白時固定値は30です -- (名無しさん) 2015-12-23 08 18 00 細かいことですがDATEの武器は「聖剣エクスカリバー」です -- (名無しさん) 2016-03-18 16 58 13 だってアーサーきゅん死ぬもん! -- (しょたすく) 2016-05-15 00 06 04 何だー -- (秋葉魔王) 2016-05-17 18 59 06 すいません分かりにくかったようなのですが アビリティは「エクスカリバー」で 使い魔DATAの武器の欄が「聖剣エクスカリバー」 です -- (名無しさん) 2016-05-27 23 14 42 修正しました。 -- (名無しさん) 2016-05-29 16 33 55 アーサーきゅん使いたくてこのゲーム始めたけど今日レベル2のコム戦で12連敗しちゃったモン! コモンしか出ないし -- (しょたすく) 2016-07-03 00 12 30 同時に攻撃できるユニットってカルマの数と同じなのね 普通にカルマの数に合わせて範囲拡大じゃいけなかったのか -- (名無しさん) 2016-08-23 16 17 06 カルマの最大数を5にして欲しいわどうせ使われないんだし 今単色でデッキ組むなら柳田翁必須? -- (名無しさん) 2016-08-23 22 30 03 このコメントは削除されました -- (曖昧亭うまみ) 2016-08-25 11 00 13 次段での強化か低コスト化を切に願うところだモン! 全国対戦で使う勇気がなかなかわかぬ。 14連続コモンだモン!なんじゃというのか -- (しょたすく白蜜ダイヤ) 2016-08-27 20 56 44 アビ表記を直しましたが、アーサーちゃんの能力をあまり知らないのでそれ以上は弄れませんでしたすいません -- (名無しさん) 2016-09-25 21 26 38 アビリティの攻撃対象の数増えてますね。カルマ3つで4体同時攻撃してました。ダメージが下がっていないかは分かりませんが。 -- (名無しさん) 2016-09-25 22 18 58 アビリティの攻撃対象の数増えてますね。カルマ3つで4体同時攻撃してました。ダメージが下がっていないかは分かりませんが。 -- (名無しさん) 2016-09-25 22 19 54