約 992,764 件
https://w.atwiki.jp/rozen-yuri/pages/448.html
それは、私立薔薇学園でのことだった。幼稚園から大学院まである由緒正しきその学園の国営図書館顔負けの貯蔵数を誇る学園の図書館だった。 初等用校舎の中に入っており、その図書館の一つの窓が音もたたずに開いた。 といっても、何もホラーというわけでなく、開けた本人が音たたぬ様に気を配って開けただけ。 図書館には人っ子一人いる気配はなかった。それもそのはず、今は授業中で、図書館で読書しよう者がいなかった。 窓を開けた少女はその窓の直下にある本棚に片足を下ろした。 「うん、誰もいない」 そうやって確かめるように呟いて窓を越えて外から入室した彼女は身長の半分ほどしかない本棚から飛び降りた。 一見、少年にも見える中性的な顔立ちに亜麻色の肩まで伸びたさらさらの髪。 決して色白ではないが、スラリと健康的に伸びた手足は今後の成長が楽しみなほどに可愛らしい子だった。 カバンを無造作に放り投げて、その本棚を背にもたれかかりながら、座り込んだ。 『今日はサボりの日』 ほどなくして彼女はカバンからMDプレイヤーを取り出し、イヤホンを耳にあてがった。 「iPodの時代にMDプレイヤーとは、ね」 プレイヤーを見ながら彼女がそう呟いた。薄汚れて、使い古したようなそれはえらく年期を感じさせる。 それもそのはず、このプレイヤーは今は亡き両親の形見であった。今、彼女が眺めている薄いブルーのそれは父親のもの。もう一つ、薄いピンクの母親のそれは。 ──すごいです! これで音楽が聞けるんですか! 「まぁ、いいか」 両親の形見だと思うと新しいものなど欲しくなくなってしまう。 しばらくそうして、両親のことに思いを寄せている時だった。 そんな深い思いもかき消してしまうような、ばたばたと響く廊下を走る音が耳に届いた。 「お、来たかな?」 彼女が声を発したのとほぼ同時に図書館の扉を開いて少女が現れた。 「なっにしてやがるですかぁ! 蒼星石ぃ!」 そう言われた少女──ややこしくなるので名前を呼ぼう──蒼星石は別段慌てることもなく、 「やぁ、翠星石」 と軽く右手をあげてみせた。それが翠星石の逆鱗に触れたらしく、火でも噴きそうな顔で叫んだ。 「やぁ、じゃねぇですよ! 今は授業中です! 何してやがるですか」 言葉遣いがいいのか悪いのか分からない彼女はずんずんと蒼星石のもとまで歩み寄った。 蒼星石と似た顔立ち、それもそのはず、彼女達は双子なのだから。 ただ違ったのは、腰まで伸びている長い巻き髪高い位置でポニーテールしていた。 「翠星石だって授業中でしょ?」 「私はいいんですよ。蒼星石のお姉ちゃんなんですから、妹がいなくなったら探すのは当たり前です」 「僕は、先生公認でサボれるんだけど」 「はいはい、です」 「本当なんだけどなぁ」 これは、真実だった。蒼星石は学校創立以来の秀才で、もう六年生の勉強も終わってしまった。 もちろん、ただの六年生ではない。きちんと、進学校らしい他の公立学校より数段上のレベルの学習だ。 「あなたはもう勉強する必要はないわ。遊んでていいわよ」 と、担任教師が言ったから、その日からはサボり記念日。晴れて学校公認で自主休講できるようになった。 同じクラスではない翠星石がそんな事件を知るはずもなくこうやって蒼星石がサボっていると止めに来る、というわけだ。 中等部へ飛び級で進学させようか、という話も出たらしいが、祖父母が断固拒否したらしい。 飛び級なんて自分でもしたくなかったので、祖父母にはとても感謝している。 「でも翠星石、僕は──」 「お姉ちゃん、私」 「え?」 「私のことはお姉ちゃん、自分のことは私って言うですよ」 「あれ、言ってなかった?」 翠星石はふぅとため息をつくと困ったように眉をハの字に下げた。 「いつからそんな子になっちゃったですか」 育てられた覚えはないよ、と蒼星石は言おうとして、口を接ぐんだ。そんなこと言ってどうにかなるほど翠星石は手ごわくないことを知っていた。 「さ、授業ですよ! お姉ちゃんと一緒に来るです」 ――お姉ちゃん、か。 いつからそう呼ばなくなったっけ。もう忘れてしまった。それくらごく自然に彼女を名前で呼ぶようになった。 まぁ、姉と言っても双子という身分ではたかが数秒の姉。別に名前で呼んでも構わないような気もするが、何故だが翠星石はそれを気にしているらしい。 「ねぇ、翠せ……」 「お・ね・え・ちゃ・ん!」 「……お姉ちゃん……」 そう呼ばれた翠星石は至極嬉しそうに振り向いた。 なんだか心臓がギュッとつかまれたような気分になってきた。この症状は、姉と呼ばなくなってから頻繁に起こるようになった気がする。 「何ですか?」 あぁ、胸騒ぎがする。 「たまにはさ……」 断られるのは分かっている。でもこの胸騒ぎの真相を確かめるために自然と口から出ていた。 「一緒に、サボらない?」 これは、蒼星石にとって一種の賭けだった。これでもし翠星石が断ったらもうこの感情は忘れて、彼女を姉と慕って普通の姉妹でいる気だった。 「な、……私はそんな……」 「最近、全然すいせ……お姉ちゃんと喋ったりしてなかったからゆっくり話したいな、ってダメ?」 蒼星石は、自分で少し必死になっていることには気づかなかった。いや、気づきたくなかったのかもしれない。 「っ……仕方ないですねぇ」 お姉ちゃんという言葉がきいたのかもしれない。翠星石は少しだけ笑顔になると蒼星石の手を握ったまま先ほどの本棚を背にして並んで座った。 「さて、何が話したいんですか?」 そう言われてしまえば、別段言うこともなく少し黙ってしまった。 翠星石は断らなかった。ならば自分がすることは一つ。この気持を確かめるために蒼星石は翠星石の手をぎゅっと強くつかんだ。 「翠星石……」 いや、本当は確かめる必要なんてなかったんだ。ただ、自分で認めたくないほどにそれは異常な感情だった。 「……………………」 愛しているなんて言葉を使うには、二人はまだ幼かった。 蒼星石と翠星石の唇が触れた。それはあまりにお粗末で、キスと呼べるほどのものではなかったが、確かに二人の唇は触れた。 唇を離してから、蒼星石は表情を伺うように目の前の少女を見つめていたが、翠星石は驚き過ぎたのか大きな瞳をさらに大きく開いて固まっていた。 「……翠星石?」 あまりに反応がないので少し不安になってしまい、思わず声をかけてしまった。その時に初めて気づいたように翠星石は少し肩を揺らして反応を返してくれた。 「そうせ……今何を!」 顔を真っ赤にさせて慌てて感情をむき出しにする姿は彼女らしさが表れていて、安心してしまった。 「キス、だよ?」 具体的なことを聞いて余計に照れてしまったらしい翠星石は更に顔を真っ赤に染め上げた。 「ちゅ、ちゅーは好きな人とするもんです!」 「じゃあ、翠星石は」 そう言いながら蒼星石は握った翠星石の手の指を交互になるように絡める。 「僕のことが、嫌い?」 顔を覗き込むように、下から翠星石の顔を見上げる。困ったように下がる眉に染まった頬。 蒼星石は分かっていた。いくら嫌いじゃないからといって姉妹でキスするのはおかしいことだと。 けれど、自分の気持ちにカタをつけるにはそれ以外思い付かなかったのだ。 「嫌い、じゃないです……けど!」 「けど?」 「ちゅーするのは、おかしい……です」 語尾が弱くなっていく。蒼星石の視線が強すぎて、思わず目を反らしてしまう。 「……キスは好きな人とするものでしょ? 僕は翠星石が好きだよ」 この一言が効いたらしい、翠星石はぐっと言葉を詰まらせた。しかし、まだ納得行かないような表情を浮かべていた。 「じゃあ、もっかいしていい? 嫌だったら、二度としないから」 それは、じっと見てなければ分からない頷きだった。それを確認した蒼星石は目の前の真っ赤な姉に口付けた。 今度は少し堪能するように、少し長めのキスだった。傍目に見れば、一瞬と代わりないものだったが。 「……嫌だった? 僕のこと、気持ち悪いとか思う?」 弱々しく首を振ることで翠星石は彼女に答えた。それを見た蒼星石の心臓は高鳴った。 「じゃ、翠星石も僕のこと好き?」 「……私は蒼星石のこと嫌いだなんて、言った覚えありません」 「っ……じゃあ!」 これからも時々、キスしていい? という問いに翠星石は再び、小さく頷いたのだった。 続く 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3478.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395560725/ 京太郎「ゆみさんはまだかな?」 加治木「すまない京太郎待たせてしまったか?」 京太郎「大丈夫です。今きたとこですから」 加治木「ならよかった。それで京太郎今日はどこに行くんだ?」 京太郎「今日は雀荘に行きます」 加治木「わかった」 加治木「だが、京太郎前みたいにトバされることはないだろうな」 京太郎「お、おそらく」 加治木「ならいい」 京太郎「お、咲じゃねえか」 咲「あ、京ちゃんと加治木さん」 加治木「こんにちは宮永さん」 京太郎「よーし、咲一局打とうぜ」 咲「いいけど、三人しかいないよ」 トシ「すまないが、その卓に混ぜてもらえるかねぇ」 豊音「こんにちはー宮永さんと加治木さんと京太郎くん」 京太郎「これで四人になったな。さっそくやろうぜ」 豊音「がんばるよー」 結果 豊音「やったー!!一位だよ」 咲「負けちゃったな」 加治木「京太郎今回はトバなかったな」 京太郎「いや~、トバなかったけどやっぱり勝ちたかったですね」 加治木「気にするな。前回よりは強くなっているのだから」 咲「うん。京ちゃん前よりも強くなったよ」 京太郎「そうか。だが次は勝ってやるからな!!」 咲「私も負けないよ!!」 加治木「京太郎次はどこに行くんだ」 京太郎「次は劇場に行きます」 加治木「わかった。行こう」 京太郎「ゆみさんはどの映画が見たいですか」 加治木「私は……」 加治木「今はみたいのがないな」 京太郎「そうですか。なら球場に行きましょう」 加治木「よし。そうしよう」 加治木「そういえば、今日の試合には蒲原がでるといっていたな」 京太郎「おお。蒲原さんのチーム勝てるといいですね」 京太郎「お、ちょうど始まりましたね」 色々あって 京太郎「9回裏で4対1」 加治木「満塁でバッターは蒲原か」 京太郎「お、ピッチャーが投げましたよ」 カキ―ン 実況「おおっと、蒲原選手これはホームランになるか~」 実況「はいったー!!ホームラン!!」 加治木「おい、あのボールこっちにくるぞ!!」 京太郎「ゆみさん危ない!!」 京太郎「大丈夫ですか!!ゆみさん」 加治木「あ、ああ。大丈夫だ」 加治木「ありがとうな京太郎」 京太郎「か、彼女を守るのは彼氏の役目ですから///」 加治木「そ、そうか///」 京太郎「も、もう夜ですしどうします?///」 加治木「京太郎はどうしたい?」 京太郎「俺はクレーンゲームがしたいです」 加治木「なら、そこにあるゲームセンターに行こう」 京太郎「ゆみさんなにかほしい景品ありますか?」 加治木「そうだな……」 加治木「小鍛冶プロへの挑戦権付きエトペンがほしいな」 京太郎「お、あれなら簡単に取れそうですよ」 京太郎「…………よし取れた!!」 京太郎「ゆみさんどうぞ」 加治木「ありがとうな京太郎」 加治木「お礼に何かしてやろう」 加治木「京太郎何かしてほしいことはあるか?」 京太郎「俺はキ、キスしてほしいです」 加治木「キ、キスだと///」 京太郎「キ、キスです///」 加治木「わかった。では行くぞ///!!」 京太郎「は、はい///」 京太郎(こうして俺の初デートは大成功で終わった) そして三年後 京太郎(今日俺はゆみさんと結婚する予定だ) 京太郎(だが、そのためにはまだやるべきことが俺にはある) 京太郎(それは) 京太郎「咲、今日こそ俺はお前に勝つ!!」 咲「京ちゃん、式まであと1時間しかないよ」 京太郎「わかってる。」 京太郎「だがお前に勝てて初めて俺は自分をゆみにふさわしい人間だと思える」 京太郎「だから咲全力で来てくれ」 咲「・・・・・・わかったよ京ちゃん」 京太郎(おれは全力で咲と戦った) 京太郎(そして俺は咲に勝った) (式場) 京太郎「ゆみさん咲に勝ってきました」 京太郎「ゆみさん、いや、ゆみ」 京太郎「僕と結婚してください」 加治木「喜んで」 カン
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2102.html
唯「明日、7月1日は閏秒!」 唯「世にも珍しい1日が1秒だけ長い日なのです!」 唯「つまり1日の長さが24時間1秒」 唯「コレすなわち――」 唯「いつもより1秒長くあずにゃんと一緒に居られるステキな日なのです!」 梓「ですからそういう恥ずかしいことを大きな声で言わないでくださいっ!」 唯「えー」 梓「やめてください、こんなところで」 唯(こんなところじゃなければいいんだ) 梓「コホン。気を取り直して…」 梓「さて、明日は午前8時59分59秒の次に8時59分60秒がある日なんですね」 梓「ちなみにNTTの117の時報サービスをひかり電話から聴くと午前9時の時報のピ・ピ・ピ・ボーンのポーンの音が2回なるみたいですよ」 梓「ちょうど8時59分60秒と9時00分00秒のタイミングで鳴るようです」 唯「ねえねえ、明日も休みだし今日もお泊まりしようよ。それで朝一緒に聞いてみよ?」 梓「…ちゃんと朝早く起きれれば良いんですけどね」 唯「えへー♪」 おしまい! 二人とも可愛い -- (鯖猫) 2012-07-12 01 14 33 素晴らしいね -- (名無しさん) 2014-04-25 05 54 23 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anison-rap/pages/792.html
【曲名】 今日は今日でえがったなゃ 【アーティスト】 とどのすけとめたろう 【ジャンル】 カントリービーツ / COUNTRY BEATS 【歌詞】 【作詞】 【作曲】 【編曲】 【作品】 pop n music 9 【メディア】 アーケード音楽ゲーム 【テーマ】 ステージ曲 【初出】 2002年 【備考】 日本の田舎訛りと北米のカントリーを混ぜこぜにした新しいブレイクビーツ。
https://w.atwiki.jp/niconico_singer/pages/473.html
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (otakuroad.jpg) 名前:『オタク・ロード』の人(仮) 通称: よく使われるタグ:腐女子ソングリンク、汚超腐人 声の特徴:取り立てて特徴の無い普通の(腐)女子ボイス。ややハイトーン。 作品の特徴・傾向 奇妙な味わいの替え歌が中心。 歌はさほど上手くないが、歌詞がなかなか秀逸で面白い。 人物・その他の特徴 二十代後半の腐女子らしい。 07年12月13日に投稿した「『オタク・ロード』 カントリーロードの替え歌」が何故か08年5月1日から僅か3日で再生数7万を超えるブレイクを果たす。 動画内のアニメやイラストもなかなか上手い。 『男女』+腐女子の人(仮)とは腐女子仲間の友人同士で、彼女の動画アニメーションを手掛けたりもしている。 動画 公開マイリスト 『オタク・ロード』 カントリーロードの替え歌 「男女」で、ひなまつり 編集業務連絡 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/3216.html
ET/044 R SR 水着を取られる金森/オタク少女 女性 パートナー 入浴中 金森/オタク少女 女性 レベル 3 攻撃力 3500 防御力 6000 【い、意味わかんない!】《天悶》《腐女子》 【自】このカードがリングからリタイヤ置場に置かれた時、あなたのリタイヤ置場に《腐女子》がいるなら、あなたは相手のリングのカードを選び、そのターン中、そのカードのアタックはパートナーアタックにならない。 作品 『えびてん 公立海老栖川高校天悶部』 関連項目 「金森 羽片」 『えびてん 公立海老栖川高校天悶部』 入浴中 金森/オタク少女
https://w.atwiki.jp/kolia/pages/2356.html
荒らし
https://w.atwiki.jp/moemoequn/pages/434.html
昼休み 律「おーいオタクー飯くおうぜー」 澪「えっ、あ、え?」 律「あー? 嫌なのかよー」 澪「い、いつものふたりは……?」 律「たまにはいいじゃん。な?」 澪「う、うん……」 律「アキバさんさぁ。いっつもこんなちっこい弁当くってんの?」 澪「え、う……太るから」 律「はーー? きこえませんなー?」 澪「太るし……」 律「前から思ってたけどさぁ。アキバさん結構スタイルいいよな」 澪「そ、そうかな」テレテレ 律「ナイスバディオタクwwwwwwwきっもwwwwww」 澪「あ、そうだ……漫画、もってきた……」 律「おう、サンキュ」 澪「気にいるかわからない……けど」 律「なにこれ? けいおん!だってさwwきっもwww」 澪「せ、青春の! バンド漫画!」 律「バンドォ? なにアキバさんバンドとか興味あんの?」 澪「べ、べつに……あんまり……でもおもしろいよそれ」 律「ふーん。じゃあ読みながら飯くお」 澪「……汚さない……ように」 律「へーい」ペラッ 澪「……」 律「……」ペラリ 律「…………」 澪「……ど、どう!? あの、私、第一話のあの、結構気に入っててそれd」 律「まだ全然よんでねーし!!」 澪「……」パクパク モグモグ 律「……」ペラリ 律「……ぶふ」 澪(わ、笑った! いまちょっと笑った) 律「……」 澪「……」パクパク 律「……」ペラリ 澪「……」モグモグ 律「……続き」 澪「?」 律「つーづーき!」 澪「えっ、あ、今日は持ってきてない……」 律「はーーーつっかえねぇwwwww」 澪「おもしろかった……?」 律「まぁまぁ、まぁまぁな。暇つぶしにはなった」 女子1「ねぇ、律ー……うわっ、あんたなんでオタクと一緒してんの」 律「んあ?」 女子2「うけるwwwww」 澪(この人たちは苦手だな……) 律「おー、まぁたまにはって感じ」 女子1「それ何読んでんの?」 律「おう、アキバさんに借りた漫画」 女子2「まじ!? 律オタクになるの?www」 律「なんねーよwwwきもすぎwww」 女子1「ねーA子んとこ行こうよ」 律「そうすっか。じゃあなアキバさん」 澪「……うん」 女子A「ww」 女子B「中途半端に構ったらかわいそうじゃーんwww」 律「……んー」 …… 律「……」 女子1「www」 女子2「ウケwwるwww」 澪(あれ以来田井中さん話かけてこないな……) 澪「はぁ……」 澪「フルメタおもしろい……」 律「……」チラッ 女子1「ちょっと律きいてるー?wwwでさ私の彼氏がーwww」 女子2「それやばくないwwww」 女子1「ねー、律?」 律「ん。あーうん……たしかにwwwそれまじやべぇなwww」 女子1「でしょーwwww」 女子2「wwwwww」 澪「月日は百代の過客にして―――」 先生「はい、よくできました。さすが秋山さんですね」 先生「次、田井中さん」 律「せんせーまだ覚えてませーん」 先生「今日暗唱テストするっていいましたよね?」 律「だってー」 先生「放課後、残って覚えなさい」 律「へーい。ちぇー」 澪(田井中さん相変わらずだな……もう高校受験も近いっていうのに……) 律「……」 律「……」チラッ 放課後 澪(よし、今日もまっすぐ帰ろう)ガタッ 女子1「じゃあねー律がんばれー」 女子2「あんた真面目にやったほうがいいってーwwwマジウケるwww」 律「へいへい。わかってますよーっと」 澪「……」スタスタ 律「なぁ」 澪「!」 律「……ちょっと、付き合えよ」 澪「……」 律「暗唱できないと、今日帰れないんだってさ」 澪「そ、そうなんだ……がんばって……」 律「ちょっとだけでいいから。な?」 律「えーと、えーと月日は、ひゃくだい?のかきゃくにしてー」 澪「はくたい、かかく」 律「しらねぇし。フリガナ振って、ほれ」 澪「……む」カキカキ 律「みんなよくこんなの覚えられるなー」 澪「何回も何回も復唱したから」 律「へっ、アタシには向いてない向いてない」 澪「やればできるよ」 律「で、この文章ってどういう意味?」 澪「読んだらわかると思うけど……」 律「あーもう。古典っていんのかよ!? 生きてく上でなんの役にたつんだよ」 澪「わ、私に聞かれても……」 律「あーあ、アタシも勉強できたらなー」 澪「……?」 律「一緒のとこいけたかもしんないのに……」ポツリ 澪「なにか言った?」 律「いんや。べっつにー」 澪「田井中さんは……ど、どこ受験するの?」 律「さー、どこいけるかなー。公立はちょっと厳しいかもかも。内申点終わってるし」 澪「……そ、そっか……」 律「澪ちゅわんは?」 澪「!?」 律「えっ、澪であってるよな? え、違うっ!? ごめ……みよだっけ?」 澪「み、澪! 秋山澪!」 律「なんだあってんじゃん」 澪「び、びっくりしたから……きゅ、急に」 律「なんでー?」 澪「えっと……下の名前で呼ばれたこととかなかった、し……」 律「ははっ、そんなちっさいこと気にすんなよwww澪澪澪澪澪澪澪」 澪「うぅ……うぁあ……やめて……」 律「律」 澪「?」 律「って呼んでいいよ」 澪「……」 律「律。はい言ってみ」 澪「……り、り……田井中さん」 律「オタクゥ!!wwwwww」バシバシ 澪「ご、ごめん……でも、はずかしいっていうか」 律「だーーもうっ! 澪はいちいち小さいことを気にしすぎなんだって」 律「授業中も眠けりゃ寝りゃいいじゃん! トイレ行きたいならいきゃいいじゃん! そこまでせんせーこっちのこと気にしてないって!」 澪「……」 律「あとさー、もうちょっとこう、背筋を……」ググ 澪「あぐ……」 律「しゃんとしろぉオタクwwwwww」 澪「ひぅ……」 澪「……こ、これでいい、ですか?」 律「ほら!」 澪「?」 律「ほーらな! ほぅほぅ。やっぱこうみると結構あるなぁ」 澪「な、なにが……どこみて……」 律「まっすぐ立てば背も高いし、いいなー羨ましい。オタクのくせにー」 澪「べつにこっちはそうでもない……」 律「はー? あてつけかよー」 澪「わ、私はっ! く、暗いし……つまらないし……だからそのっ、田井中さんみたいな」 律「律」 澪「り、律みたいな! 性格が羨ましい……っ」 律「澪も苦労してんのなー」 澪「……」 律「……暗唱テストうまくいったらカラオケでもいこっか? 二人で」 澪「え?」 律「オタク何歌うのかなー、えー月日は百代の―――」 澪「えぇ……本気?」 律「ソッコーで終わらすからまってろよー先帰んなよー」 澪「……うん」ニコッ …… カラオケ 律「オタクwwwww歌うっめぇwwwwわらかすなwww」 澪「ガガガ♪ ガガガ ガオガイガー~♪」 律「変な歌ばっか歌うなwwww」 澪「えへへ」 律「おーし、次これ一緒に歌おうぜ」 澪「えっ、ごめ……これしらない」 律「なんだよMステとかみてないのかよー」 澪(律と一緒にいると楽しいな……) 澪(もう中学は半年もすれば終わっちゃうけど……) 澪(この先も友達でいられるかな……) 律「なーにニヤニヤしてんだよ? しまった!カラオケは澪の得意分野だったか!」 澪「べつに……」 律「べつにってなんだよべつにってー! このやろー」グリグリ 澪「や、やめろぉ……ふふふ」 律「わらってやがんの」 律「あ、そだ。アドレス」 澪「え? あ、うん!」 律「澪のアドレスゲーット!」 澪(……パパとママ以外のアドレスゲットした!!) 律「次何歌うかなー。あ、きもいのは無しで」 澪「あ、いい曲あるんだ! 創世のアクエリオンっていうんだけどボーカルの声が綺麗であとサビの盛り上がりとか―――」 家 澪「……」ポチポチ 澪「今日は、楽しかった、です……」ポチポチ 澪「あ……だ、だめだ。メール送るの怖い」 澪「ほんのちょっと遊んだだけでメールなんて気持ち悪がられる……」 澪「やめとこ……」 \一万年と二千年前から愛っしてるー/ 澪「う、うわっ!」 澪「め、メールきた……」 澪「……」 澪「……ぷっ」 澪「……ふふ」 澪「また、一緒に、カラオケ、いこうね」ポチポチ 澪「送信っ」 澪「ふふっ、なんか友達って感じ!」 3/3
https://w.atwiki.jp/wiki1_test/pages/2809.html
晴れですか?
https://w.atwiki.jp/english_anime/pages/398.html
引越し先で活動中です。