約 992,764 件
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3962.html
第12話 第一回放送 ~主催者達の明日はどっちだ!?~ ピーンポーンパーンポポポポポーン♪ ゲーム開始から4時間が経過した。 そんな最中会場中に妙なサウンドエフェクトが鳴り響いた。 『朝四時だけど、放送を開始する。 僕の名前は野比セワシ。未来から来ました。 まぁ、そんなことは今はどうだっていい。気にしなくてね。 早速だけど、死者の発表をさせてもらう。 一度しか言わないから聞き逃さないように。 ――骨川スネ夫。 ――スネ夫の父。 ――スネ夫の母。 ――金将軍。 ――ブロリー。 ――ノイ・ドヴァイ。 ――マグニスさま。 ――パルマコスタの市民A。 ――橘右京。 ――松岡勝治。 ――基山ヒロト。 ――タクアン和尚。 ――天野河大輝。 ――越前南次郎。 ――北斗の子分。 以上15名だ。 ……半分近くになりましたね、皆さん随分と血気盛んなことで。 さて、禁止エリアですが……これも一度しか言わないから気を付けるように。 では発表だ。 一分後にA―2.二分後にB―2、そして、二時間後にB―4だ。 以上だ。 ……そこに留まってると空からブロックが落ちてくるから気を付けろ。 分りやすく言うなら……【ボンバーマン的なアレ】だ。 あと、首輪に触るなよ、絶対に触ったり分解とかするんじゃないぞ!! ……これで今回の放送は終わりだ」 ここで放送が終わった。 と、同時にセワシは床に手と膝を付け、orz状態になった。 「もう……駄目だ、お終いだ……」 目の前にあるのは何やら巨大な機械。 だが、中央部に綺麗な大穴がぽっかりと開いていた。 近くには五星球(ナメック星サイズ)が転がっていた。 「だから、僕はあんな化け物を呼ぶなって言ったのに!!」 力強く、地面を叩く。 簡潔言えば、タクアン(not和尚の方)が地味に投げたドラゴンボールが…… 地 味 に 首 輪 の 制 御 装 置 を 破 壊 し て い た 。 セワシは未来デパートで買った『天才ヘルメット』と『技術手袋』を使ったのだが…… 「修理に最低でも一か月以上掛かるってどんだけだよ!!!」 未来の科学力を使ったら、とんでもない事実が分かってしまった。 ついでに他の主催者もこのことにはとっくに匙をぶん投げていた。 ―――こんだけ死者が出てるんだし、首輪の必要なくね? さらには主催者の一人が言ったこの一言が決定打になった。 「……実際の死者も15人じゃないのに……」 一人だけ、真実に知っている。 そのことを他の主催者たちに話ても全く信じてもらえなかった。 「もう駄目かもしれない」 セワシは何も悪くない。 ただ、彼以外の主催者とか参加者とかが色々悪かった。 【A―1・早朝】 【野比セワシ@ドラえもん】 【状態】主催者幹部、絶望的なまでに不安 【装備】天才ヘルメット、技術手袋 【道具】五星球、その他不明 【思考】基本:バトルロワイアルを運営する 1:しかし、もう駄目かもしれない ※主催者側の首輪の制御装置はノイ・ドヴァイによって破壊されました。 仕事人が行く 投下順 脱出 GAME START 野比セワシ 『最終話』
https://w.atwiki.jp/25438/pages/4165.html
澪ママ「でも3人で布団に入ってると心も体もあったかいね」 澪「ママ、布団から出てもらってもいい?」 澪ママ「あ、ママが真ん中だとお邪魔か。りっちゃんの方に行こうっと。」 澪「そっちに行くと、ママが律に何するかわからないから止めて。ママは律の事本気で好きなのかわからないからヤダ。あと律、何赤くなってるの?」 律「あ、えと、澪のお母さんが服を…」 澪ママ「だって暑いんだもん」 澪「ついさっき、ホント寒いわぁって言ってたよね⁉︎服着てよ!」 澪ママ「澪ちゃんも脱いでるし」 澪「私はいいの!」 律「え、じゃあ私も脱ぐべきか。」 澪「律は今危険だからだめ!」 澪ママ「はぁ、冗談の通じない娘ね。娘の恋人に本気で手を出す訳ないでしょ?仕方ないから1人寂しくソファーで寝るわよ。」 澪ママ「あああ、おしゃべりしてたらなんだかお腹すいちゃった。夜食作ってあげようか。一緒に食べる?親子丼でよければ。」 澪「いりません!」 律「ちょっと食べようかなぁ」 澪「律?」 律「あ、何でもないし…」 澪「もう、ママ何で突然ウチに来たのよ。」 澪ママ「だって映画けいおんが公開されてから、もう5年たったのよ。同棲も始めたし、そろそろ律っちゃんが澪ちゃんに愛想尽かしたりしてないかなーって、心配になって。」 澪「そんな事あるわけないもん!ね?律。」 律「まぁ澪は実際どんどん綺麗になるからな〜、逆に私が捨てられないか心配してるよ。でも今も新婚みたいにラブラブだよな!澪!」 澪「バカ…。恥ずかしい事、言うな。」 澪ママ「実際、恥ずかしいわよね。さっきだって、ホワイトデーで律っちゃんに貰ったマシュマロを、無くなっちゃうと寂しいから食べられない、モジモジ、とかしちゃって。 5年付き合ってたらもう、違うお口に食べさせて、とか言っちゃうでしょ?普通。」 澪「言わないし!」 律「それいいなぁ」 澪「律?」 律「あ、何でもないし…」 澪ママ「あと、お料理してる律っちゃんを後ろから抱きしめて、寂しいから離れたくないの。とかって言ってたよね、澪。 普通だったら裸エプロンにさせて、今日は見てるだけだからとか言って視姦するよね?」 澪「するわけないでしょ!」 律「アリかもなぁ」 澪「律?」 律「あ、何でもないし…」 澪ママ「更に、ご飯中に机の下で足を絡めあって、目があった時そんなに見つめないでよバカ。とか言ってたわね。澪ちゃん。 普通だったらもっと足を開けよコラ、でしょ?」 澪「何でそうなるの?!」 律「それ言ってみようかなぁ」 澪「律?」 律「あ、何でもないし…」 澪「とに角!ママが心配するような事も妄想するような事もないからね。大人しく明日帰ってよね。」 澪ママ「冷たいわぁ、でもそうね。澪ちゃんも律っちゃんももう大人だもんね。親が口を出すのもおかしいわよね。寂しいけど、私が信じてあげなきゃ駄目ね…。」 澪ママ「でももし困った事があったら直ぐに相談するのよ。律っちゃんの1人や2人、ヒモにする度量なら私にもあるんだから。」 澪「途中までちょっといい話風だったけど、律をヒモにしたいだけに聞こえるんだけど。」 澪ママ「澪もヒモになりたいの?」 澪「そういう事じゃなくて、表現おかしいから!とに角!明日帰ってね!」 澪ママ「はーい、わかりましたー。怖い娘だわ、さて寝ますか。と、その前に。律っちゃんに一つ質問してもいいかな。」 律「何ですか?」 澪ママ「律っちゃん、昨日の夜のアレ、どうだった?」 律「な!そんな恥ずかしい事言える訳ないし!」 澪「ちょっと…何の話?私昨日、友達の所に泊まって居なかったんだけど……。」 …………… 澪「ママ?まさか…。」 澪ママ「澪ちゃん、ごめんなさい。私、昨日の夜も来たのよ。この家に。」 澪「どうして?!何したの?アレって何?!律もどういう事!?最低だよ!2人とも!!」 澪ママ「ごめんなさい…。そんなに怒ると思わなくて。律っちゃん、澪ちゃんが居なくて寂しそうだったからつい…」 澪ママ「子供の頃の澪ちゃんのヌード写真をあげて帰ったのよ…。」 澪「ヌード写真?私の?・・ああ…。」 ・・・・・ 澪「いやそれでも怒るし!!」 律「宝物です。」 澪「律?」 律「あ、何でもないし…。」 澪「律?浮気は駄目だからな。」 律「あ、当たり前だろ!」 澪「ママも!」 澪ママ「は、はい!」 おわり 戻る
https://w.atwiki.jp/wivern/pages/85.html
魔法少女リリカルなのはの高町なのはさん 手とレイジングハート(杖)ちっさいなww 今日は対CS戦です。 20 00~21 00・・・毎回同じかw 今回もイベント惑星、気に入ったんですかね?ww 毎回同じ場所ってのもな・・・シティとかに来てくれないかな・・・w 開催場所:ディメ1以外のすべてのシティ とかww 負けましたがね・・・ -- kurosi (2008-10-27 00 13 07) 負けちゃいましたね~w ただイベント終了までの間があったのが気になるんだが・・・w -- 司馬くん (2008-10-27 01 27 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/3198.html
ET/041 RR 運命の部室に集いし金森/オタク少女 女性 パートナー 混乱する金森/オタク少女 女性 レベル 1 攻撃力 2000 防御力 4500 【うう、み、見られてる…】《天悶》 【起】〔ベンチ〕[このカードを【レスト】する] → そのターン中、あなたのリングの《腐女子》を+1000/+0。 【わ、わたしを見て…】《腐女子》 【起】〔ベンチ〕[このカードを【レスト】する] → あなたのリタイヤ置場に《腐女子》がいるなら、あなたは自分のリングの《腐女子》を選び、自分の、このカードが置かれているベンチ以外のベンチに置く。 作品 『えびてん 公立海老栖川高校天悶部』 2012年10月24日 今日のカードで公開。 関連項目 「金森 羽片」 『えびてん 公立海老栖川高校天悶部』 サインカード一覧 混乱する金森/オタク少女
https://w.atwiki.jp/stgl2014/pages/224.html
腐れマスターを再教育してやる投票とコメントのページ!! よろしい!では教育してやろう!! 過去の教育内容(愛の鞭w)についてはこちら ⇒ 過去の羞恥心 今開発等が停止中(今ある戦車は全部最終状態⇒エース化経験値投入待ち)なので マスターの戦闘スタイルについて教育して下さい(笑) 複数投票可に設定されています。 選択肢 投票数 投票 とにかく豚飯・昼飯! 3 固定砲TDやSPGで射角中央に敵を入れろ 1 ブレーキ壊れたの?停まれ! 3 味方を待とうぜ 0 ミニマップ見ろやー! 6 芋るな突っ込め 0 強さより楽しさ! 4 ↓↓↓ 参考までに、理由やアドバイス等も頂けると幸いです ↓↓↓ 軽戦車を使って、マップの重要ポイントを覚えたら最強だとおもいますw(T71押し) -- (yukarine) 2014-02-21 00 17 51 マスターは見てると防御的な動きの方が得意そうだし性格もそんな気がするので硬いTDとかの防御的な車両をすすめたい(T110E3) -- (名無しさん) 2014-02-21 14 07 36 どもども・・・早速投票&カキコありがとうございますペコリ。 んーなるほど、この間コロさんにも指摘されてその通りだと思ったけれど、速い展開の場合の押せ押せには ついて行くのが苦手な気がするー ⇒ よって、かえって押されて逆転とかの時に勲章とか取れることが多いのは確か。 まだまだ投票もコメントも募集中ですー。 -- (Yulicadesu) 2014-02-22 00 02 09 ゆかりん押しのT71とか、軽戦車・中戦車・快速系TD(猫など)も上手くなりたいけど、上位Tierで迷惑かけるのもなんだしなー。 良いアドバイスあったらよろしくですー。 -- (Yulicadesu) 2014-02-22 13 08 42 「遠くに飛ばせ!」76 mm AT Gun M1A1←やっぱずっと使い慣れてる僕もコレですし榴弾は動く相手に当たらないのでこれしか使わないかな~と -- (reynolds631) 2014-02-27 00 13 59 皆様ご教育ありがとうございますw もちろん、まだまだ厳しいご指導募集中(笑) んー。76mm指示意見多そうですねー。一応大した金額でもないし、とりあえず3種類持っていようかな。 なんか、最近MAPの偏りをすごく感じるし、街MAPばっかりの日は105にしておくとか(笑) -- (Yulicadesu) 2014-02-27 15 00 03 足りない教育項目の場合は、投票教育内容を増やしちゃって下さいw -- (Yulicadesu) 2014-03-03 18 17 48 項目増えてるー。そうだねー。それはつい忘れがちだし、熱くなると愚痴ったりしちゃうけれど。肝に銘じないとね。ご意見感謝です。 -- (Yulicadesu) 2014-03-07 00 30 08 突っ込むな~止まって打って~ww -- (yukarine) 2014-03-08 22 53 25 ↑冷静になってみれば、どうしてあそこで行っちゃったかなーと自分でも思うわ(苦笑)ミニマップ確認と絡むねー。 ある意味で全部ひっくるめて「熱くなるな」ってことかもww -- (Yulicadesu) 2014-03-09 01 54 35 既存というか無地の迷彩やカラーリングされたスキンMODを引っ張ってきて、ステッカーを張り付ける。 という方法もあったりなかったりラジバ・・・ -- (koro) 2014-03-12 10 42 48 あーその方法もあるかぁ。なるほどw -- (Yulicadesu) 2014-03-21 13 14 20 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1649.html
唯「今日はあずにゃんの部屋だね」 梓「待ってます…唯先輩」 唯「うん」 唯「あずにゃん、来たよ」 梓「唯先輩、わ、私…」 唯「もうあずにゃんったら」チュウ 梓「んあっ…そ、そこ…」 梓「今日は唯先輩の部屋に行きますね」 唯「待ってるよ、あずにゃん」 梓「はい」 梓「来ましたよ、唯先輩」 唯「おいでー」 梓「いきなりですか?」 唯「だって私もあずにゃんが来る事を考えてたら…//」 梓「唯先輩もそういう事を考えちゃうんですね」 唯「あずにゃん、は、早く…」 梓「はいはい」チュウ 唯「あ、あずにゃん…そ、それぇ…あぁん」 寮長「あなた達、何を考えてるの!」 寮長「1日事に部屋を抜け出して相手の部屋に行くなんて!」 唯「だってあずにゃんがそこにいるんだもん」 唯「大好きなあずにゃんがそこにいるから一緒にいたいんだよ」 梓「そうですよ」 梓「好きな人と一緒にいれないなんておかしいです」 寮長「100歩譲って会いに行くのはいいとします」 唯「ほんと!?」 寮長「しかし」 寮長「毎晩、ひ、卑猥な声をあげるとはどういう事ですか!」 寮長「両隣の部屋を始め苦情がたくさんきてます」 唯「卑猥な声?」 唯「そんなの出してないよ。あずにゃんは?」 梓「私も出してませんよ」 寮長「しかし苦情が!」 梓「ああ、きっとあれですよ」 梓「私と唯先輩の愛の声ですね」 唯「それだよ!愛の声」 寮長「愛の声…?」 梓「私と唯先輩が愛をはぐくんでるとつい出ちゃう声の事です」 唯「この前のあずにゃんは凄い声だったよね」 梓「唯先輩だってあんなに私の事をあんな声で呼んでたじゃないですか」 唯「だってそれはあずにゃんが…//」 梓「でもあの声…私、好きですよ//」 唯「あずにゃん…」 梓「唯先輩…」 唯「今夜もね//」 梓「はい//」 寮長「そ、それを卑猥な声って言うんだ!!」 寮長「だいたい人前で何、今夜の約束をしてるんだ!!」 唯「ひ、ひぇー」 梓「同室の特別許可が出て良かったですね」 唯「うん、あずにゃんと一緒に暮らせるなんて嬉しいよ」 梓「私もです」 梓「しかもこの部屋は防音になってるそうです」 唯「じゃあ、あずにゃんさっそく…しちゃう?」 梓「はい//」 終わり 寮長は以外に優しい -- (あずにゃんラブ) 2013-01-08 03 02 58 寮長がレールガンの寮長さんで脳内補完されたが中身は正反対だった -- (名無しさん) 2013-07-28 00 46 45 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/195.html
オタクはつらいよ/東北勿怪編 【投稿日 2006/03/04】 オタクはつらいよシリーズ 「ワタクシ、ツルペタ属性、前世はヘビの生まれ、 姓は斑目、名は晴信、人呼んでマムシ72歳と発します」 オタクはもてない独身童貞 それがデフォだと思っていたが 気付いてみたらば回りはみんな カップル成立ばかりなり 俺には2次元萌えのほが 高次元なんだと~ 強がってみても胸痛い 胸痛い まだ東北までやってきた斑目。仙台のその手の店でも仕入れ品を漁ると 掘り出し物の蓮子たん魔改造フィギアを発見する。 その夜から夜な夜な夢に出てくるようになり、幸せな夢の中での 夫婦生活に「俺にはこれが良いのかもな」と思い始める。 縁日で萌えグッズを売っていたある日、小学生の妹を連れた 中学生の女の子に呼び止められる。 ドギマギしながらその子についていくと、お爺さんにお祓いされてしまい 蓮子たんとの悲しい別れと、魔改造フィギアを姉妹に見られる羞恥プレイに 涙が止まらない斑目だった。 完
https://w.atwiki.jp/nima_chu/pages/23.html
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/3168.html
ET/T03 TD 季節外れのサンタ金森/オタク少女 女性 パートナー 季節外れのサンタ金森/オタク少女 女性 レベル 2 攻撃力 2500 防御力 5000 リミテッドアイコン ヒール 【なに…このエロサンタは】《天悶》《腐女子》 【スパーク】【自】 あなたのリタイヤが相手より多いなら、あなたは自分のリタイヤ置場の《天悶》を1枚選び、自分の控え室に置く。 作品 『えびてん 公立海老栖川高校天悶部』 2012年9月28日 今日のカードで公開。 関連項目 《天悶》 「金森 羽片」 『えびてん 公立海老栖川高校天悶部』
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15060.html
#1 唯「明日は恋なきものに恋あれ」 いつも通る道に、名前を知らないあの花が今年もまた咲いている。 地面から数センチの低い草が咲かせる紫の花を見詰めていると、そこから澄んだ匂いが漂ってきた気がしたがまさか気のせいだろう。 背後から足元を撫でるように吹く風が、制服の裾とその花を揺らした。 細かに揺れるはなびらと広い葉の反射する複雑な光線が目を差す。 この花の名前はなんというのだろう。 「のどかちゃん、どうしたの」 問いかけの言葉―アイロンをあててないシャツのように気の利かないおかしなアクセントで話された―に振り向くと、幼時からの友人が持ちあげた両掌をチューリップのような形にして、こちらを見ていた。 逆光になっていて表情はよく見えない。 「ううん、なんでもない」 「その花?」 跳ねるようにこちらへ駆け寄り、身を屈めて私の足元を覗きこんだ。 きちんと整っていない髪がからだの動きに合わせて揺れる。 「毎年咲いてるよね、これ。いつからあるのかな」 「誰かがここに植えてるのかしらね。なんていう花なんだろ」 「勝手に生えてくるんじゃない?」 そう言ったきり興味を失ったのか、ふたたび跳ねるような仕草で離れていった。 私は置いて行かれないように駆け気味に唯のあとを追う。 「日陰と、日のあたってるとこを、交互に踏むんだよ」 私が怪訝な顔をしていたせいだろうか、なにも聞かないうちから彼女は説明してくれた。 街路樹の枝葉がつくる影のかたちを楽しんでいるらしい、なるほど強い陽光と歪んだハート形の黒い部分のコントラストは版画か影絵のように見えて、綺麗だ。 「和ちゃんも、一緒にやろうよ」 「遠慮しとく」 ぴょんぴょんと跳ねる唯はほんとうに楽しそうだ。 昔からこの友人はどんな時でも人と違うものを見て、自分の楽しみを見つけて、横から見ていても、飽きない。 飽きないというのは、いい意味でも悪い意味でもある。 幼いころから、こんな風にぴょんぴょん気ままに進んで迷子になった彼女を、何度探したことだろうか。 「今日の補習はどうだった?」 「休みの日にまで学校に来なくちゃいけないなんて、大変だよね」 「今日やったとこは重要なんだから、ちゃんと復習しておきなさい」 「うーん」 肯定とも否定ともつかない曖昧な答えに、すこし不安を感じる。 「唯、もう三年生なんだから、しっかりしなよ」 唯はまっすぐに前を向いたまま、こちらも見ないで、こくりと頷いた。 それから、もう影を使った遊びには飽きたのか、パタリと飛ぶのをやめて普通に歩き出した。 急に歩調がゆっくりになったので、少し前を歩く唯にぶつかってしまいそうになる。 慌てて彼女に合わせて歩みを遅くした。 何故とはわからないが、それから少しのあいだ私たちは黙った。 十年以上も連れ添った友人と、今さら大抵のことでは気まずくなったりはしない。 だけどこのときは変にのどもとのくすぐったいような、落ち着かない感じがした。 まただ。この感じ。 最近ずっとこうなんだ。 すこし、いやな感じがする。 このところの唯は変だ。 どこか、いつもと違っている。 少し前から、唯の様子がおかしいと気付いていた。 はっきり普段と振舞いが違っているわけじゃない。 唯は、いつもの唯だ。 言う言葉も話し方も、慣れ親しんだ友人のそれだと思う。 だから「変だ」というのは気のせいかと迷うときもある。 でも、やっぱり何かが違う。 なんでも知ってると思っていた少女の、見知らぬ雰囲気に、私は戸惑っていた。 「唯」 「うん」 「今日帰ったら、それから唯の家に行くから。一緒に勉強しよう?」 「うん」 唯は少し驚いたような顔をして、少し首を傾けてこちらを見た。 それからほんのわずか笑って、また元通り前を向いた。 「和ちゃんから勉強のお誘いなんてめずらしい」 「そうね」 こどもみたいに不安になって、思わず声をかけてしまった。 でも、今のでちょっとだけ分かった――違和感の正体。 あまりこちらを見ないんだ。 あからさまに、目を逸らしたりするわけじゃない。 必要な程度には目を合わせる。 けれども、以前の唯はどうだったろう。 私と歩くとき、こんなに前ばかり見てる子だったろうか。 まっすぐ前に歩きながらも、まるで進行方向がこちらであるかのように私の顔ばかり見てるような子じゃなかったろうか。 そうだ、やっぱりなにかおかしい。 「ねえ、唯。最近なにかあった?」 「なにかって?」 「ちょっと、へんだよ。いつもと違う」 「ええ? へんって……ひどいよ和ちゃん」 「だってへんなものはへんだもの」 「だから、どうへんなのさ?」 そう言われて、言い返せずに黙ってしまった。 自分のことを見てくれないから変だなんて、それこそおかしくて言えない。 もしかしたら私の気のせいかもしれないっていうのに、おかしいのは私の方なんだろうか。 話をはじめた私が口を閉ざしたので、またもや沈黙が場を満たした。 私がへんなのか、唯が変わったのか。 だけど、いらいらしてるのは、私の方だけみたいだ。 それがいやだ。 やるせない思いがして、少し前を歩く唯のうなじを睨みつけてやった。 するとその視線が形になったかのように、一羽のチョウが舞い来たって唯の頭にとまった。 あの花と同じ鮮やかな紫色。 おかしかった。 手近な電柱につかまって、声を出して笑った。 「ぷ……ふふっ、あはははは」 どうして私が笑ったのか分からなかったろうけれど、唯もまた立ち止ると少し困ったような顔をしながらも、一緒に笑ってくれた。 立ち止った拍子にチョウはふわりと飛び立ち、今度は頭のてっぺんにとまった。 なおさらおかしくて、私は笑いをとどめることができなかった。 水の音が聴こえた。いつの間にか川沿いの道にまで来ていたのだ。 黄色い服を着たおじさんが腰のあたりまで水につかって釣りをしている。 向かい岸のグラウンドでは、小学生のチームが野球の試合をしていた。 ようやく息が落ち着いてきたころ、唯が私の手を引いた。 「座ろっか」 草だらけの河川敷に向かう階段を指さす。 「どうして?」 「うーん、座りたいからかな」 「よく分からないわ」 「うん、私も」 と言ったのに、手を引いてそのまま私を座らせてしまった。 二人で座って、空を眺める。 また会話が途切れる。 なぜだかさっきと違って、いやな感じはしなかった。 楽しい気分がまだ残っていた。 唯もこの気持ちを感じてくれているだろうと思った。 金属を叩く音がした。 少しして歓声が上がる。 一方のチームのバッターがホームランを決めたようだ。 「和ちゃん」 「うん」 「私たちもう三年だね」 「そうね」 「思えばずいぶん一緒にいるよね」 「うん」 「すごいね」 「すごいって、なにが?」 「分かんないけど、すごいよ」 「わからないよ」 後ろの道路を自転車が鈴を鳴らしながら通り抜ける。 その音に驚いたのか、先程から頭の上で休み続けていたチョウが飛び立っていってしまった。 群青の空に溶け込んでいく紫を見送る。 その飛び方は危なっかしげにも、力強くも見えた。 鮮烈な色が眼の底に焼きついた。 まるで自分の上からチョウが飛び立つのを待っていたかのように、スカートの塵を払いながら唯が腰を上げた。 地面に焼きつく唯の影が、身の動きに合わせて形を変えていく。 黒い色の中に、空の青と、焼きついた紫と、淡い水色が混ざっていて、目を奪われた。 「なにを見てるの?」 立ちあがろうともせず地面に俯く私に声をかける。 見上げると、私の顔を覗き込もうとする唯の顔のなかにも同じ色が映っている気がした。 「ないしょ」 ゆっくりと膝を伸ばして答える。 不満げな声を出しながら、それでも顔は楽しそうに少し角度を変えて川向うを眺める彼女の顔に、今度は明るい薄桃の色がさした。 またふたりで歩き出した。 先程までの不安な気持ちはどうしてか消えていた。 こんな風に心の中が変わっていくのは愉快だと思った。 自分の心の子どもっぽさを感じて面白かった。 隣を歩む唯の前髪が視界の端でゆれる。 ふと、帰ったらあの花の名前を調べてみようと思い立つ。 そして、唯の家に着いたら、その名前を教えてあげよう。 それとも唯はもう知っているだろうか。 それとも唯に、今すぐ、その名を訊ねてみようか。 額には汗が浮かび、太陽の光が水滴を空気の中に溶かしていく。 季節は初夏。 これから暑い夏がはじまる。 斜め後方で、またすばらしい金属の音が響いた。 おわり。 2