約 23,430 件
https://w.atwiki.jp/jingaiapa/pages/6.html
ある時事件が起きたそうな。 それは少女がいなくなった事件だ。 少女は同じ場所に行き着いたそこは 普通の人間ではなく 人外達が住む立ち入り禁止なアパート。 少女は決意を出しそこに向かいはじめた。 そして幾年が経っただろうか。 少女と人外共々暮らし始めたそうだ。 〜キャラクター作成に付いて〜 人外,亜人,虫人,異形頭または人間の幼女のどちらかでお願いします. 人外にて奇形でも構いませんが あまり過激ではない程度にてお願いします。 もし人外の奇形での投稿際は【奇形注意】などいれて下さると宜しいかもしれません。 【例:単眼、複眼、複腕】 〜部屋について〜 それぞれ海になってたり宇宙になってたり各自のキャラ に合った部屋になる仕様になっております。 【例;深海の部屋】,【本だらけの部屋】 ※ただ海の部屋などは水は特殊になってるので 開けても水がこぼれないのでご安心を。 〜職業について〜 各自幼女人外問わず職業もありです。 幼女は無職でも職業なしでも構いません。 ただし人外に関しては職業必ずいれて下さい。 もし無職でしたらアパート内での仕事を手伝ってもらう事になります。 そして人外のみ家賃払ってもらう事になっております。 例:【暗殺の家族の幼女、普通のお嬢幼女、人間にひそかに混ざっての表面の仕事してる人外等】 〜参加方法〜 猫木のフォロワーになってる方のみになります。 ただし元からフォローされてないお方など でもフォローして下されば問題ないです。 ついぴくにタグ(#人幼荘)を貼り画像を 貼付けツイッターにうpするだけです。 キャラシ貼るだけでも構いませんが 交流不可能などありましたら 投稿する時に記入して下されば と思っております。 ただし鍵付きですとタグの内容 見えないのでご了承下さい。 キャラシは特に指定はございません。 ちなみにこちらのキャラシをどうぞ。 またキャラシートは各自と自由に作って頂いても構いません。 鍵付きのお方タグでは分からないので ついぴくだけ貼って頂ければと思っております。 もし間に合わないなどありましたら先に名簿に名前記入してくださればいつでも構いません。 ※また、もし人数が多くなる様でしたら人数制限もありますご注意を。 ▼期間は7月から1月を予定と考えてます。 様子で伸びたり短くなる場合もございますご了承下さい。 詳しくは【@nekoooooota】にてリプなり質問受け付けております。 ハッシュタグは #人幼荘 をご利用下さい。 またこういうタグは使ったりしないんですかなど質問もお気軽に!
https://w.atwiki.jp/nothorna/pages/10.html
人外 画像データ 明星の国 スキル・ステルノヒシカ(菱川ヒシカ) ツナギ(繋柚葉) 星見まどか ヨルーナ(宵月ルナ) ほしのいのり 鬼瓦 ヨルノマ(夜ノ間) 暗星の国 セキル・ラドゥルソウマリオン ツナギ(繋柚葉) ユコピン 日輪の国 シンラヲン(をんさん) チヅツキ(まっぷつき) ほらつき 花道 天道星七 職員のコャンさん(キツネ職員) チドリ(橘華 ちどり) アイシン 花園の国 トレ・ヴェルデスラ(すらいむ) カガ(Kaga) ピピ(ぴぴぴ) ミズキ(水城琴李) ハシナ 夢ヶ崎はるる 栄炎の国 メルフレイア戸渡あづま シセイ(死生カイム) 骨骨沼華 曼珠沙華 エン・カイ(宴会日和) 金熊きけん 中立国家 コーデリアリトソン シャクドウ(赤銅峰煉次) サースデイ(Thursday.) イツキ(itsuki) ユイト(結兎) ノスコ(のすこ) ジトー (寺島) 鋼網の国 イーサルナねおん レノ(れの) エンゾゴン(えんぞごん。) 電網の国 ノートルナManevery ネオン(Ne0n) みぃな シグマ(志熊エソラ) 退廃の国 アルディンワルド御手洗川ネピア shisukari2 リストラム ウミヘビ イル・ヌーラ ミン・デ(明朝体の『で』) 無藤色 枕元灯 地下帝国 スケウラロップキヨイ(清いcentipede) 第一層 アグラズウロユ(うろゆ) 看守ピケ 第二層 ベガーズタコヤン 第三層 ファルズニャカレ(堕落なかれ) ミアハ ハル オレさま 恋毒の国 ポリズナAsH3 ライズ(RisE) ポポピィ(ぱぴぷぺぽ) すぴも子 雨夜ふさぐ 毒沼 アイブラズイオ(天風イオ) 妙寺えな 人形の国 ラズナS田マグラ チカ(ちか) あなぐまちゃん ユウ 鴉と蹄鉄 カリメイ(カリメイ / karimei) フルーログル海周辺 スキーリズ港町シー(海) はっとり ウオ(さかな) タコスキー ジトー (寺島) フルーログル海水騒の国 スキーリズシャーク鮫島 青戸ツナ 猫目みっけ イノリ(Aonori) 沈黙の国 サイウィズ翠水メザメ 海月くらら 瑚乃しろ ユキハラ(冰山雪原) ミチル 神殿テトラ(鯨尾テトラ) アクラズ街道ボマコ(ボマ子) ウィルフール草原黒葉よつは ワダの村ユスラ(山桜桃 円) ウルティズの森ヲン(をんさん) ルム(升由るむ) ツキコ(月子) ドドコ・ダリコ三玄 ターシマル(ターシマルだったモノ) バレット(撃ち放題) ファリサズ・ノーズスノウ(snow)
https://w.atwiki.jp/jinapa/
タグ【人外アパート】でpixivを検索 企画目録 ∟ 入居家屋詳細 ∟ 空き部屋情報ページのお知らせ ∟ 人外アパート入居情報ページ ∟ 御巫荘 入居情報ページ ∟ 種族・カテゴリ別 住人リスト シリーズ発展もの ∟ 発酵食品パーティー ∟ あの音ゲシリーズ ∟ あたらしいいのち ∟ みかなぎ神社なつまつり ∟ (人外アパート・バトン回覧板) アパート管理人 ∟ (一~五棟): 山田青田彦、山田みどり ∟ (六・七棟/御巫荘): 御巫虎鉄、御巫水姫 ∟ (八・九棟): 四谷レミ、アソビビ、オザシキ、ガタロー ∟ (十~十二棟): エベロジヤ、ヴォントケタ ∟ (十三・十四棟): 宝里ツクモ、ナイト 第一棟 ∟ (1-A): 久石清継、ジャイロ / blog ∟ (1-B): 十野諏麻、マルコキアス ∟ (1-C): 高野慎、クロウ ∟ (1-D): 高根拓郎、リューネ ∟ (1-E): 嵐・アレクサンドリア、狼牙大殿 / blog ∟ (1-F): ガリア・ルブ、諏訪淳美 ∟ (1-G): 矢神沙夜、ナイト ∟ (1-H): 花坂遼、フォレス・エミレット / blog 第ニ棟 ∟ (2-A): 三峰ルペ、三峰シーラ、三峰カンジ / blog ∟ (2-B): 檜山利蔵、ミナミ ∟ (2-C): レイチェル、グレイ ∟ (2-D): ウタ、エピィ ∟ (2-E): 矢崎ハルコ、ロロ ∟ (2-F): 小夜子 ∟ (2-G): トリ ∟ (2-H): 宇多崇、ルーチェ&ニオ / blog 第三棟 ∟ (3-A): オカルコ、シュロ / blog ∟ (3-B): 美袋、とまと / blog ∟ (3-C): 犬飼ナナ、犬飼ハチ / blog ∟ (3-D): 上月享、月守ララ / blog ∟ (3-E): 空乃みやこ、空乃次郎 / blog ∟ (3-F): 穐本ひろ、もも ∟ (3-G): 日和、灰ウサギさん ∟ (3-H): 桜井貴子、恭介 / blog 第四棟 ∟ (4-A): 蚩堂尤児、バイコーン ∟ (4-B): 防人、鬼蜘蛛 ∟ (4-C): ゲメル / blog ∟ (4-D): エデア、リオ / (pixiv外まとめ) ∟ (4-E): 堀内鞠、いなり ∟ (4-F): 白澤星子、正月 ∟ (4-G): ジュンイチ、東雲結花 ∟ (4-H): 千里涼、孔雀 第五棟 ∟ (5-A): 成井成男、レギスト ∟ (5-B): 村山依子 / blog ∟ (5-C): 吾妻レイ、ラドルフ / blog ∟ (5-D): 塩谷正彦、ミノリ ∟ (5-E): 長谷部浩、真由里 ∟ (5-F): 渋谷龍、空 ∟ (5-G): 夢希アサヤ、夢希クーリヤ ∟ (5-H): 藤崎護、伊吹 第六棟(御巫荘) ∟ (6-A): コクロウ、山代椿姫 ∟ (6-B): ザジ、野宮羊子 / blog ∟ (6-C): ととこ、ササメケ / blog ∟ (6-D): ∟ (6-E): ∟ (6-F): 千代寺卍朗、てる子 / blog ∟ (6-G): ∟ (6-H): ∟ (6-I): 五十邊剣司、千夜子、ひなた / blog ∟ (6-J): ∟ (6-K): ∟ (6-L): ヤナギ、カンナ、ミズチ、ツグミ / blog ∟ (6-M): ∟ (6-N): ∟ (6-O): ∟ (6-P): 船橋まど、オーム 第七棟(御巫荘) 入居者募集中! 第八棟 ∟ (8-A): 風師ヒロキ、フュア・フラムベルク / blog ∟ (8-B): クリア、フレア ∟ (8-C): 寅澤薫、サティ・ルナ ∟ (8-D): ペインティード ∟ (8-E): アル、マキ ∟ (8-F): グラーヴェ、古賀ユウスケ ∟ (8-G): 夏原伊奈、ポネポン ∟ (8-H): 円ヤエ 第九棟 ∟ (9-A): フェルナンド・ダンジェルマイア、照山紅葉 ∟ (9-B): 峰島恭介、峰島るう ∟ (9-C): 野本聖子、ハナ ∟ (9-D): 白峰沙雪、虎鉄 ∟ (9-E): 糖屋スナコ、糖屋スナスケ、糖屋星子、糖屋雪介 ∟ (9-F): 朔、唐 / blog ∟ (9-G): 八十束旭、ミラ ∟ (9-H): ユウキ、アト 第十棟 ∟ (10-A): 瓜岡香介、メディ・アルフィー ∟ (10-B): 夏奈青、クゥ ∟ (10-C): タイチ、ナベ ∟ (10-D): 鳴海源次郎、ナギ / blog ∟ (10-E): ちかげ、アルパス ∟ (10-F): 竜宮雫、黒沼さん ∟ (10-G): 新人、ぽわんぽわん ∟ (10-H): 桜山勇次郎、けせらんぱさらん / blog 第十一棟 ∟ (11-A): 刀崩鋼太郎、デウネス・マキナ ∟ (11-B): ユノウ、コマザワ / blog ∟ (11-C): 黒星まんと、めめどろ ∟ (11-D): 八千草ちぐは、まゆ爺 / blog ∟ (11-E): サニィ、六光 / blog ∟ (11-F): コゼ、ミントン ∟ (11-G): 後藤仁 ∟ (11-H): 前田菜津実、前田彩 第十二棟 ∟ (12-A): アア、ロミ ∟ (12-B): 滝井裕、ぎじえ ∟ (12-C): 奥園英一、チロ ∟ (12-D): 千歳山葵、モリオン / blog ∟ (12-E): 飯山那緒、ナツメ / blog ∟ (12-F): マコト、サブロ / blog ∟ (12-G): 荒井礼也、荒井呉羽 ∟ (12-H): 東真美遥、エリッヒ / blog 第十三棟 ∟ (13-A): ∟ (13-B): ∟ (13-C): ∟ (13-D): ∟ (13-E): 坂井瑞貴、ググ ∟ (13-F): ∟ (13-G): ∟ (13-H): しでとも挿絵ログまとめ 1 2 3
https://w.atwiki.jp/jingaisou/pages/17.html
外観を無理に統一するのは難しいし面倒だったりもするので、ある程度のポイント「和風、安いボロアパート風、どんな部屋があるか、等」だけ押さえて貰って、外観・内装は自由でも良いかも。でも外観・内装のイメージ出しは自由にバンバン出しましょう!そこから取っても良いし、いいとこ取りしてもOKです。 ツイッターで上がった人外荘のイメージ ・見た目はしょっぱい安アパートだけどどんどん増殖してるっていう感じで ・規模が大きくなると高層マンションというよりは九龍城みたいに ・元々は人が住んでた廃墟綺麗にして使ってるとかでいいんじゃ ・電話は玄関前にあって、全員共用であって欲しい ・もちろん風呂も共同 ・共同風呂はスライムさんがいっつもいるのでみんな銭湯 ・エントランス(玄関周りは広め)で住人達がだらだら過ごせる場所もあると面白いね ・旅館みたいにでかいテレビ置いてあってソファーとかもろもろあるのね・・・ ・やっぱ6畳一間、トイレ・キッチン・風呂共同くらいがいいよね ・外観は見た人によって変わるとかでもいいかもしんない 統一するのが面倒だったら ・雑居ビルの真ん中を世界樹っぽい木が貫いてるとか、ありえない所から変な木が生えてるとか自然と共存してる感を出すのはどうだろう ・扉を開けたら部屋そのものが水棲さんのための水槽とか ・上の階に住むには翼有りの人外さんになるから特性に合った生活ができるのか・・・裏に湖作って魚系の人外さんも住めるように 人外荘イメージ画像 ・http //www42.tok2.com/home/hissori/loda/src/ima0193.jpg ・http //twitpic.com/6fhstv ・http //twitpic.com/6gxvuj ・http //twitpic.com/6hbb8d 人外荘共有ポイント(人外荘の施設等、共有して欲しい所があれば書きましょう) ・ ・ ・
https://w.atwiki.jp/mojojingai/pages/15.html
人外種族別一覧 おおまかな区分なので登録タグの様子や要望を見て増やしていきます 獣人 獣 爬虫類 機械・ロボ・AI 宇宙人・エイリアン 日本の神話的生物・妖怪 海外の神話的生物・モンスター 悪魔・魔物 竜・ドラゴン 怪人・モンスター
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/257.html
人外アパートで、住人達がそれぞれの恋人についてダベるだけのSS。なので、カプ要素も薄ければエロもありません。 人外成分談義 859 ◆93FwBoL6s.様 「物足りないなぁ」 秋野茜はストローを銜え、溶けかけたチョコシェイクを啜り上げた。 「だったら、追加注文すればいいじゃない。高いものでもないんだし」 その隣では、綾繁真夜が紙ナプキンで油と塩に汚れた指先を拭っていた。 「てか、そんなに喰い足りないんすか? 茜も結構喰ったのに」 二人の向かい側では、人型シオカラトンボの少年、水田シオカラが顎を開いてざらざらとポテトを流し込んだ。 「そういうんじゃなくってさ」 茜はストローを口から離し、冷えた舌で唇を舐めた。中間テスト期間中だけあって、ハンバーガーショップの店内には三人と同じような目的で集まった中高生で溢れ返っていた。狭いテーブルに参考書やプリントを広げていたり、テストの成果を話題に盛り上がっていたり、或いはテストそのものから逃避するように遊ぶ相談をしていたりと、いつも以上に騒がしかった。茜らは、この店で腹拵えをしてから一番集中出来そうな真夜の家に移動して勉強する予定なのである。 「なんていうのかなー、こうっ!」 茜が両手を上向けて妙な格好をすると、真夜は少し残ったアイスコーヒーを啜った。 「だから、何がよ」 「もしかしてあれっすか、兄貴が御無沙汰だからっつーことっすかマジでマジで」 シオカラがにやけると、茜はシオカラを引っぱたいた。 「違うよ、そういうんじゃないってば。全くもう、しーちゃんは」 アイスコーヒーのカップを置いた真夜は、零れ落ちてきた黒髪を耳元に掻き上げた。 「差し当たって、茜は何が足りないのよ?」 「うーん、だからね、そのね」 茜は気恥ずかしげに、半袖セーラー服のスカーフを抓んだ。 「……もふもふしたいなぁって思っちゃって」 「あーそりゃ確かに兄貴にはないっすね、てか俺っちにもないっすね。もふもふマジパネェ」 シオカラはダブルチーズバーガーを一度で半分以上囓り、ほとんど固まりのまま嚥下した。 「もふもふ、ねぇ」 真夜がちょっと笑うと、茜は力説した。 「そう、もふもふ。そりゃ、ヤンマは硬くてゴツくてでかくて飛べて男前で強くて可愛くて馬鹿でそりゃもう好きで好きで世界なんか小指の先でひっくり返せそうなレベルなんだけど、たまーに、たまぁーに、もっふもっふした生き物のお腹に顔を埋めたくなっちゃうの。ふっかふかの毛並みとぬっくぬくの体にぷにっぷにの肉球にぴこぴこ動く耳とふにゃふにゃした尻尾とかがとにかくビックリするほどユートピアっ! って生き物にさぁ」 「要するにネコ科っすか」 「そう、にゃんこ! もふにゃんこぉ!」 シオカラの言葉に茜は力一杯同意して腰を浮かせかけたが、すぐに座り直した。 「にゃんこな人達ともっふもふするのはヤンマに悪い気がするんだけど、衝動は抑えきれなくて」 「そういえばマヨリンって、マジ変身とか出来ないんすか? ガチ魔法少女だし」 「何よ、そのマヨネーズの妖精みたいな愛称は」 シオカラのいい加減な渾名に真夜は少しむっとしたが、茜に向いた。 「そりゃ、私は魔女だし、変身術もそれなりに覚えたけど、期待に応えられるほどのものには変身出来ないわ。やろうと思えばネコには変身出来るけど、あんまりもふもふにはなれないし、それに……」 「あ、そっか。真夜ちゃんは全裸になるんだ! ネコは服を着ないもんね!」 「知っているなら大声で言わないでよ!」 茜の無遠慮な物言いに真夜は赤面しかけたが、体面を保った。 「と、とにかく、そういう理由だから。いくら友達同士っていっても、無防備な姿の時にいじくられるのはちょっと」 「それはそれでマジ萌えるんだけど。にゃんこマヨリンと茜のイチャコラ」 「だからその頭の悪い愛称をやめてくれないかしら。触角引っこ抜くわよ」 真夜は唇を曲げ、シオカラの触角を本当に引っ張った。シオカラは頭を振って真夜の手を払い、紙ナプキンで顎を拭った。 「うへへ、サーセン。てか、マヨリンは物足りないもんとかあるっすか? てかないっすよね、アーサーの兄貴が相手じゃ」 「……ロボ」 真夜は店内の騒がしさに紛れるほど小声で呟き、視線を彷徨わせた。 「う、うん、もちろん、アーサーに不満なんてないわ。強いし格好良いし紳士だし夜は凄いし炊事洗濯は得意だしちょっとドジで抜けてるところもすっごい萌えて全人類なんて余裕で敵に回せちゃうんだけど、茜のアパートに最近越してきた、ブライトウィングさんっていらっしゃるじゃない? 地球防衛軍の。で、そのブライトさんが変形したり巨大化したりするのを見ていると、ああうちの人もこうだったら、って考えちゃうの」 「真夜ちゃんって、ロボットものとか好きなの?」 「ええ、まぁ。それなりに。アーサーは理解出来ないって言うから、最近はそんなに見てないんだけど」 真夜がやりづらそうに付け加えると、茜は腕を組んだ。 「それは難しい問題だね。まさか、アーサーさんにオールスパークの洗礼を浴びせるわけにもいかないし」 「そうなのよねぇ」 真夜は悩ましげに目を伏せていたが、シオカラに向いた。 「そういうシオカラ君はどうなのよ? ほづみさんに不満なんてなさそうなもんだけど」 「いやぁー、それがそうでもないんすよね」 シオカラはダブルチーズバーガーの包み紙をぐしゃぐしゃと丸め、ポテトの紙ケースに突っ込んだ。 「そりゃ、ほづみんはマジ愛してるっすよ。性格可愛くて良い体してて美人でエロい匂いがしてエロくてエロくてエロくて万年発情しちゃうぜヒャッハーって勢いなんすけど、ちらっと思うことがあるんすよ。ほづみんが空を飛べたら、俺っちみたいに羽根があったら、一緒に飛び回れるのになーって。虫系だったらリアル妖精っ! 鳥類だったらリアル天使っ! ああもうほづみん最高っ! ガチパネェ! これで勝つる!」 「それは解るなぁ。私もヤンマと一緒に飛び回れるしーちゃんが羨ましいし」 茜はすっかり溶けて液体と化したチョコシェイクを啜り終え、カップを空にした。 「あれ、茜ちゃん達じゃないか」 その声に三人が顔を上げると、トレイを持った鎧塚祐介と岩波広海が立っていた。二人は大学帰りらしく、どちらも教科書で重たく膨らんだバッグを提げていた。 「祐介兄ちゃん、ヒロ君! ちょっと待ってね、片付けるから」 茜は包み紙や紙ケースを片付け、もう一つ椅子を引っ張ってきて四人掛けの席を強引に五人掛けにした。 「はいどうぞ!」 「なんか悪いな、邪魔しちゃって」 祐介が座ると、広海は躊躇いながらも座った。 「ごめんなさい、気を遣わせちゃったみたいで」 「いいんですよ。どうせ、私達は食べ終わったところですから」 真夜が微笑むと、祐介は広海を示した。 「広海とは帰りの電車で一緒になったから、ついでにちょっと話していこうって思ってさ」 「主な話題はミチルのこととかアビーさんのことですけどね」 広海は斜めにトレイを置き、落とさないように気を付けながらハンバーガーの包み紙を開いた。 「それで、何の話をしていたんだ?」 コーラにストローを刺しながら祐介が尋ねると、シオカラがぎちぎちと顎を鳴らした。 「いやーそれがっすね、相手に物足りないものっつーかで。まさか祐介兄貴にはないっすよね、そんなん」 「俺まで兄貴呼ばわりにしなくても。まあ、いいけど。俺がこれ以上アビーに求めるものなんて、あるわけが」 ない、と、祐介は言いかけたが、少し間を置いて言い直した。 「いや、あるなぁ。そりゃ、アビーは新妻で主婦でピュアでキュートで艶々ボディでおしとやかで結構エロくて過去はアレだけどそれすらも素敵でもうお前のためなら平行宇宙なんて滅びていいやって思うけど、所帯染みすぎて新妻を通り越して熟女に到達しそうなんだよな……。もちろん、この時代の生活に慣れてきたのはいいことだし、そうあるべきなんだけど、あの初々しさがなくなっていくのはちょっとなぁって」 「ええ、解ります」 同じくリビングメイルの恋人を持つ真夜は、心から同意した。 「話の流れで聞いちゃうけど、ヒロ君はどう?」 茜が広海に話を振ると、広海は答えた。 「僕は、特に。ミチルはちょっと困った性格だけど、あれはあれで可愛すぎるし世間知らずなところが最高に可愛いし最近おしゃれを覚えて究極に可愛いし一途なところが無量大数可愛いしでミチルのためなら海で地上を覆い尽くしちゃってもいいやって思うくらいで、不満なんて上げたら囓られちゃいそうだし。あ、でも、強いて挙げるとするなら、ミチルのウロコの範囲かな。ミチルのウロコは凄く綺麗だから、上半身もすっぽりウロコに覆われていたら、もっとミチルは美人だったなって思ったことがあるな。もちろん、今のミチルも充分美人だけど、いっそのことインスマス顔の半魚人でも可愛いんじゃないかなぁって。目がぎょろっとしていて唇が厚くて口が尖っていて背ビレが生えていて……」 インスマス顔のミチルを想像し、広海はうっとりした。 「でも、それはミッチーには言わない方がいいんじゃないかなぁ」 茜が苦笑すると、広海は残念がった。 「うん、それは僕も解っているよ。でも、ウロコは多い方が色気があって素敵だと思うんだけど」 「先程から聞いていたが、君達はパートナーに対する敬いの気持ちが足りないようだな」 いきなり別の声に割り込まれ、皆が揃って振り向くと、衝立の向こう側の席に座っていたブライトウィングが立ち上がった。 「な、なんでここにいるんですか? ていうか、メタロニアンは物を食べないんじゃ」 驚いた祐介ががたっと椅子を引くと、ブライトウィングは身を乗り出してきた。 「その情報は古いぞ、祐介君。私のボディは綾子との幸せすぎて思考回路はショートどころか吹っ飛びそうな結婚生活を円滑に送るために改造を施し、その結果、人間と同じように傾向摂取出来るようになったのだ」 「ああ、ヒカリアン仕様ですね」 「うむ。よくぞ知っていたな、祐介君」 ブライトウィングは自分のトレイを持って五人の座る席にやってくると、隣の席の客がいなくなったのを見計らってテーブルと椅子を引き寄せてくっつけ、そこに腰掛けた。 「君達の話に便乗させてもらうが、私は綾子に不満を抱いたことは一度もない。綾子は美しく賢く繊細で精密で清冽で清潔で、全宇宙の美辞麗句を並べても綾子の魅力を表現するのは不可能だ。よって、綾子は完全なのだ。その綾子に対する不満など、私の思考回路からは弾き出されん。おこがましいではないか」 そう言いつつ、ブライトウィングは五個目のハンバーガーを不慣れな仕草で頬張った。 「たとえ、綾子が苦労して作成した料理が見るからに失敗作であり、私の高性能な味覚がそれを食品として検知しなくとも、甘んじて嚥下するのが夫の努めではないか。近頃はアビゲイルとの反復学習のおかげで改善されてはきたが」 「てか、綾子さんってそうなんすか?」 シオカラが意外に思うと、ブライトウィングはカップの蓋を開けて氷をざらざらと口に入れた。 「普通の料理は上手くいくんだが、手を掛けたら掛けた分失敗するらしくてな。だが、そこがまた愛おしい」 「皆、色々あるんだねぇ」 茜はしみじみと頷いたが、不満を拭えたわけではなかった。それは皆も同じらしく、揃って何かを考えている顔だった。二箱目のチキンナゲットを開けて食べ始めたブライトウィングは、いかにして不満を抱かずにパートナーを愛するかという演説を始めたが、ほとんどが綾子の惚気だったので聞き流された。 異種族の恋人を愛する気持ちは変わらないが、愛しているからこそ欲するものもある。とりあえずヤンマにもふもふしたものでも着せてしがみつこうか、と茜は思案し、アーサーを変形ロボにする魔法ってないかしら、と真夜は割と本気で考え、ほづみんに羽根を付けさせたら蹴られるっすね、とシオカラは諦め、アビーが熟女化しても愛せるよな俺は、と祐介は決心し、ミチルは深きものどもに知り合いはいないのかな、と広海は深淵に思いを馳せ、こんな店で口直しをしている時点で私は夫として失格だ、とブライトウィングは内心で恥じ入りながら大量のファストフードを詰め込んだ。 そんな、ある日の昼下がり。 ↑ 名前 コメント すべてのコメントを見る タグ … !859◆93FwBoL6s. *人外アパート
https://w.atwiki.jp/nothorna/pages/16.html
リスナー人外化企画 主神が2021年1月に開始した視聴者参加型企画である。 Googleフォームにて誓約書を送信した者を、配信中に訪れた順に人外化していくという企画であった。 第一回 第一回では「リスナー闇落ち人外化企画」であった。 【デザイン講座】初心者向け!人外を一緒に作ろう!【海月夜澪】 主神から人外のキャラデザについて学ぶ回。 第二回 第二回は同年夏に行われ、第一回に参加したリスナーも参加◎というルールであった。 削除 2023/2/13、人外化創作ゲーム化告知が行われた。 これに伴い、主神の観測を行っていない者は削除されることとなった。 ただ、これにより空いた枠分、新たに人外化の募集が行われることが決定している。終了 第二.五回 人外さんの削除に伴い、人外化を果たしていなかったスン者を中心に15名のリスナーが人外化した。 削除と企画参加者の再定義 2024/5/18、人外さんの削除基準の変更とゲーム本編のメイン参加者の再定義について告知が行われた。 これに伴い、基準を満たした参加者の削除、また専用Discordサーバーが開設された。 第二.七五回 人外さんの削除に伴い、人外化を果たしていなかったスン者を中心に6名のリスナーが人外化した。 なお、現在計画されている人外化創作のゲームに登場する人外の追加は今回が最後であると名言されている。 第三回 主神のCh登録者数5000人突破記念に開催される予定である。尚、2022/10/16にCh登録者数3000を突破したにも関わらず、Ch登録者数2000人突破記念が2022/11/3に行われた。
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/237.html
人外アパート登場人物紹介 859 ◆93FwBoL6s.様 アパートもえぎの 101号室 未定 102号室 岩波広海 十八歳の大学一年生。人間。職業魔術師を志していて、魔術大学に進学するために上京し、アパートに引っ越した。地味で大人しいが、大胆な面もある。童顔で小柄でメガネの青年。ミチルに一目惚れして以来、ミチルに逆らえない。 ミチル 十代後半の人魚。広海の使い魔として契約しているが、従者らしいことは一切せずに逆に広海を尻に敷いている。藍色の髪とマリンブルーのウロコを持ち、耳の部分にヒレが生えている。きつい態度は好意の裏返しのデレツン。 103号室 稲田ほづみ 二十七歳のOL。人間。派手好きで気が強いが、その割に寂しがり屋でナイーブ。家事は一通り出来るが料理はイマイチ長身でスタイルが良い美人だが、若干印象がきつい顔立ち。一回り年下の昆虫人間である水沢シオカラと交際している。 201号室 {鬼塚ヤンマ 二十歳のフリーター。人型オニヤンマ。縄張り意識が強く、近隣の昆虫人間と頻繁にケンカをするが勝率は五分五分。根は真面目だがやたらと柄が悪く、少々乱暴。が、幼馴染みで同棲相手である秋野茜には滅法弱く、でれんでれん。 秋野茜 十七歳の高校二年生。人間。中学卒業と同時にヤンマと共に上京し、同棲を始めた。二人共、出身地は中部地方の田舎町。明るく元気で物怖じしないが、それ故に馴れ馴れしすぎる部分も。ヤンマにベタ惚れしていて、他の男はまるで眼中にない。 202号室 鎧坂祐介 二十歳の大学二年生。人間。アパートの前で倒れていたアビゲイルを拾い、成り行きで同居するようになった。出身は関西。どこを取っても普通の青年で、突出した部分はない。紆余曲折を経て愛し合うようになったアビゲイルを大事にしている。 アビゲイル 年齢不詳のリビングメイル。銀色の女性型全身鎧。生前の名はエルリック・メルニボネ。王子として育てられた王女だが、魔剣ストームブリンガーに心身を侵されて暴走した末、聖剣エクスカリバーを持つアーサーに殺されるが、その際に身に付けていた全身鎧に魂が癒着してリビングメイルと化す。紆余曲折を経て過去の記憶の一切を失い、祐介の恋人となる。心優しく家庭的。 魔剣ストームブリンガー 中世時代に生み出された魔剣であり、アビゲイルを主とする。混沌と死を欲していて、主の負の感情を喰らいたいがためにあらゆる平行世界を渡り歩き、主となった人間の親しい者達を殺してきた。漆黒の刀身に無数のルーン文字が刻まれている。姉妹剣にモーンブレイドが存在しており、一体となれば世界を滅ぼせる。人格は女性でいわゆるヤンデレ。 203号室 ブライトウィング 年齢不詳のメタロニアン(金属生命体)。地球防衛軍で防衛部隊の隊長を務めていて、戦闘機に変形し、合体も可能。金属細胞が伸縮自在なので、全長十五メートルの巨大ロボから人間大の大きさに変化出来る。多次元宇宙超越物質である魔剣ストームブリンガーの監視と調査のため、妻と共に引っ越してきた。正義感に溢れているが、若干気障ったらしい。 織部綾子 三十一歳の地球防衛軍職員であり、ブライトウィングの妻。人間。元々はオペレーターだったが、ブライトウィングと結婚後は防衛部隊特別顧問となる。ブライトウィングと同じく魔剣ストームブリンガーの監視と調査任務のためにアパートもえぎのに引っ越したが、離れがちな夫と過ごせることを喜んでいる。職務に忠実で理知的だが、仕事を離れてしまえば年相応の女性。 その他 アサミ 十代後半の人魚。ミチルと同郷だが、ミチルよりも早く陸に上がって魔法を覚え、足を生やして陸上生活を送っている。あっけらかんとした性格で、物事を深く考えないので遠慮もなければ思慮もない。青紫の髪にディープパープルのウロコ。 ヘル 四十代後半の人型ヘラクレスオオカブト。元々は観賞用として密輸入された幼虫だったが、羽化後にすぐさま逃亡し、流れ流れてヤクザの用心棒となる。黒と金の外骨格と三メートル近い巨体を持つため、近寄りがたいが、実は面倒見が良い。 葉月 二十代前半。人間。元々はソープ嬢で、歓楽街でヘルに拾われてからは一緒に住むようになったが恋愛には至っていない。丸顔で体系も柔らかく、美人と言うよりも可愛い雰囲気の女性。心中の空虚さを紛らわすために痛みを好む、いわゆるメンヘラ。 水沢シオカラ 十七歳の男子高校生。人型シオカラトンボ。ヤンマと茜と同郷で、家族ごと引っ越してきた。二人とは幼馴染みで兄弟のような関係。力のなさを自覚していて常にヤンマの陰に隠れ、言動はいわゆるチャラ男だが純朴で優しい。ほづみが好きで好きで仕方ない。 綾繁真夜 十七歳の女子高生。人間。茜とシオカラのクラスメイトで、魔術師一家に生まれた将来有望な魔女。タロット占いが得意。魔女に相応しい妖しげな色気を持つ長い黒髪の美少女だが、中身は至って普通。リビングメイルのアーサーと同居し、恋仲。 アーサー・ペンドラゴン 年齢不詳のリビングメイル。金色の大柄な全身鎧で聖剣エクスカリバーを帯刀しており、魔剣ストームブリンガーを滅ぼすことを使命としていたが、紆余曲折を経てアビゲイルと和解する。真夜のキスによって永い眠りから目覚めてからは、真夜と同居するようになる。戦闘だけでなく家事全般も得意で騎士道精神溢れる男だが、抜けている。 ↑ 名前 コメント すべてのコメントを見る タグ … !859◆93FwBoL6s. *人外アパート
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/109.html
※ 注意 男同士の同性愛、801の描写があります。 獣人♂×獣人♂ 2-459様 彼らは言う。雄に生まれてきたからには戦わねばならぬと。強い雄は幸福だ。その力もて君臨し続けている限り。弱い雄は不幸だ。強くならぬ限り、奪われ続ける。地に伏して骸と化すまで。だが、弱すぎる雄はある意味幸福なのだ。 照りつける太陽が、渇きと空腹に疲れた切った彼の体から、なけなしの体力を奪っていく。干上がった川、ひび割れた大地。どこまで行ってもひび割れたに大地が続く。先ほど、餓えに倒れた哀れな草食獣を見つけたが、乾涸らびた骨と皮ばかりで何も残っておらぬ。失望にぐうと腹がないた。だが、歩みをとめるわけにはいかない。とめれば自分もそうなりはてるのだ。痩せた彼を突き動かすのは、もはや生きねばならぬという本能だけであった。もしも思考のもとに歩いていたのならば、とうの昔にあきらめ命つきている。恨めしげに仰いだそらは雲一つ無く、砂嵐舞うこの平原と全く隔絶されているかのような静謐さをもってただあった。彼は歩く。生まれてどれくらい経ったかはよく覚えていないが、巡る雨期と乾期の間で、何とか生きてきた。母から追い出されて後、連れだっていた弟は、空腹に絶えかねてこの前死んだ。悲しむまもなく鳥たちに追い払われた。それからもう何も食べていない。経験から、あともう数週間絶えれば雨期がくる。そうすれば、草食獣が来る。狩りが下手な自分でも、彼らの子供を食べて命を繋ぐことが出来るのだ。だが、その前に自分の命がつきてしまうことは、もうなんとなく予想してあった。弟が死んだときからすでに。 日が暮れる。沈む太陽がかげろうにひしゃげて見える。そして夜が訪れた。だが夜といえど歩かねばならぬ。あと一日歩けば水場にたどり着く。その願望こそだけが彼を突き動かす。たとえそれが単なる幻想にすぎないとしても。指先にちくりと痛みを覚えて見てみれば、すり切れた肉球に棘が刺さっていた。引き抜くと少しの血が出る。舐めてみれど、唾すら付かない。ああ。水が欲しい。気が狂いそうな程の餓えと渇き。草一本すらない平原で彼は歩き続けた。 それから2日。彼はいよいよ最期を迎えつつあった。普通の雄なら、もうとっくに水場を見つけていただろう。成熟しかかっているにも関わらず、彼はあまりにも脆弱過ぎた。もう、これ以上歩けない。炎天の中、彼は崩れ落ちて死にかけた目を遠くへ向ける。やせこけた体は、冗談抜きに骨と皮ばかりとなりはてている。情けなくて泣きたいけれど、涙になる水分すらない。だが、ここにきて、彼の鼻は匂いをかぎつける。風に乗る血の臭い。熟れた肉の匂い。彼は震えながら歩き出す。最期の力を使って歩む。永遠とも思える時間が過ぎ、彼は木陰に死んだ草食獣を見つけ出した。倒されてそう時間が経って居るわけでもない。その横には、自分の倍はあろうかという圧倒的な体格の雄がだらしなく眠っていた。彼は恐れながらも肉を失敬した。そうせずには居られない。背中の脂肪を舐め、血をすすり臓物をむさぼる。こんなに満たされたのは久方ぶりだった。だが、あまりに食べる事に夢中になっていたため、彼はこの食べ物の所有者のことをすっかり忘れていた。おい。とドスの効いたしゃがれ声で現実に引き戻される。おそるおそる振り返ると、仁王立ちになった雄がいる。鋭い目、盛り上がった筋肉、黒いたてがみ、そして覇気。同じ種族のはずなのに、自分とは何もかもが違う。同じ雄として神々しさすら感じる体つきであった。恐ろしい。どのようにして逃げようかと考えるひまもなく、強烈な拳を左頬に受けた。ぱかーんと景気の良い音とともにのけぞる。それから受けた暴行は壮絶なものだった。殴る蹴る、地面にたたきつけられる。元々弱っていた体にこれは堪えた。息も絶え絶えな彼を、屈強な雄は持ち上げて凄んだ。 「おまえも雄なら、オレから奪って見せろ!それすらできんとは女々しいやつめ!…出来ないなら服従しろ。」 投げ捨てられ地面にはいつくばったかれは、抵抗する気力もなく服従のポーズを取る。強い雄は、フンと鼻をならし、彼の雄の証を踏みつけた。 「なかなか立派なものが付いてるじゃないか。だが、弱すぎるおまえは雌に見向きもされないのだからこれは不要とはおもわんか?え?」 そしてそれをぐりぐりと踏みにじりながら罵倒する。その行為にも、彼は服従したまま耐えた。 「フン。これだけやられてもおまえは立ち上がらんのか。つまらん」 しばらくいびった後、弱いもの虐めも面白くなくなったのだろう。強い雄はごろりと横になって言った。 「もうオレは喰わん。残りは喰っていいぞ」 おい、起きろ。頭を蹴飛ばされ彼は目を覚ました。強い雄─仮にキングとしよう─キングは彼を蹴飛ばして起こすと、ついてくるように命令する。 「いいか、逃げたら殺す。おまえは運がいい。雨期だったら昨日のウチにおまえを引き裂いてやったところだ」 彼はうなずき、二人の奇妙な関係が始まった。キングは毎日のように彼を罵倒し小突き回すが、獲物もわけ与えるし、必要以上に傷つけたりもしない。そうしながら、やっとの事で水場にたどり付いたのは、雨期まであと一月ほどとなってからであった。この水場は乾期でもかろうじて干上がらない。そのため草もあり、草食動物が集まっている。獲物には事欠かないが、目が多いため狩りの成功率はさほど高くない。加えて言えば、まだ彼らと同じ種族は到着していない。一番乗りのようであった。キングは相変わらず彼を虐め回していたが、水場に着いてからというもの、その内容が彼の雄としてのプライドを完全に打ち砕くものだった。雄が雄を犯す。キングは彼を押さえつけ、彼の腕ほどもあるようなペニスを愛撫するように強要し、さらには肛門を犯す。内側からいきり立ったペニスで前立腺を突かれ、怒張したものをしごき立てられ、意志とは無関係に射精されられた。キングが一度達するまでに彼は何度も何度もいかされ、自分の出した精液を全て舐めさせられた。それが毎日繰り返される。一度だけ逃げ出したが捕まって酷い目に遭わされた。そのときは足腰が立たなくなるまで射精させられ、その日を堺に目に見えて精液の量が減った。 雨期まであと半月ほどであろうか。今日もキングは獲物をしとめてきた。その頃になると、彼はキングの帰りが待ち遠しくて仕方が無くなっていた。一緒に獲物をむさぼった後、またあの責めをされるかと思うと、イヤだと思いながらも体の芯が疼く。もう彼には雄としてのプライドなどかけらも残ってはいなかった。そう。キングは優しい。自分は彼に付き従ってこそ、その本分を全うできるのだと信じている。 雨期までもう間近。空には雲がかかり、地上にいる者達はそのときを今か今かと待ちこがれていた。空気に乗る水の匂い。生き延びた者達への祝福の瞬間は、もはや時間の問題であった。そして、彼とキングの関係はいまだとぎれることなく続いている。キングのもたらす獲物のおかげで、彼はすっかりと回復していた。だが、変化はそれだけではない。彼はキング無しにはいられなくなっていたのだ。その体は雄にはない丸みを帯びていて、完全な雌へと変貌を遂げていた。この頃になると、ようやく同族の者達が到着し始める。他の雄達は彼─彼女─をみて、キングに羨望のまなざしを送り、彼女にはギラギラとした欲のまなざしを突き立てた。雄達はそして、雌を巡っての争いを始める。雨が落ちてきた。何時までも降り続く雨は、生き延びた者への祝福か、はたまた飢えと渇きに倒れた者への弔いの涙か。青く高かったそらは、もはや黒く沸き立ち、雷鳴と雷光が雨期の訪れを高らかに告げる。全ての動物は歓喜に沸き立ち、渇きに絶えた自らの命を讃える。らんちき騒ぎのなか、雌は命を宿し母になる。命は巡る。キングは既に、幾人かの雌を従えていた。そして、元は雄だった彼に言う。 「おまえは必ず一番目に孕ませてやる」 彼らは言う。弱すぎる雄はある意味幸福なのだ。時として、雌として生きる道があるのだから。 ↑ 名前 コメント すべてのコメントを見る タグ … 人外×人外 性転換 獣 獣人
https://w.atwiki.jp/nothorna/pages/20.html
~ #海月夜のリスナー人外化企画 で呟こう!~ 配信内容は、#海月夜のリスナー人外化企画 を付けてTwitter内で呟かれた作品の紹介、世界や人外・人についての考察、または主神が用意したお題についての議論等である。 リスナーのコメントと話しながら行われる。 毎月第三土曜日に開催される。 世界創造編 文明爆誕編 文化創造編 街並み妄想編 リスナー作品展覧会編 神話創造編 どんなゲームを作ろうか 主人公、どんな子がいい? 参加者の配役を妄想する回 そこのアナタを10分語る