約 31,514 件
https://w.atwiki.jp/aruniji/pages/16.html
世界その1「人外アパート」 pixivにて、ハセ氏が立ち上げたほのぼの交流企画が【人外アパート】です。 ★参加者の作品は、人外アパートタグから閲覧できます!(※リンクは投稿順) この世界の二人はほのぼの温かです。以下は自作品一覧。ほぼ他参加者とのリレー漫画なので分かり辛い点はご了承下さい。 単品で見れるものについてはタイトルの末尾に*を付けてあります。オマケはどれも単品で楽しめると思います。 4-D入居希望(キャラシート)* まつがえちゃった それ誰も来ないと思うなんて言えませんでした 動き出す納豆パーリィ エデアとリデア* こけたの* 人外アパーツ 続・発酵食品店:寝黒満紗 人外処方箋 邂逅 あら、うちのアパートのブログ始められたんですって 人外アパートブログログ あだ名で呼び隊 旅は道連れ、パーリィも。 つめたくてあったかいものなーんだ!* 人外アパートブログログ その2 考えるゾンビまんが* あちこちで、6月がうたう 再会 人外アパートブログログ その3 浴衣クエスト よんこまつり ありがとう人外アパート 弁当ついてんぞ* 人外アパートブログログ おしまい! 冬と言えば! -スロウダンス-* Hand two Hand*(ノベル/Wikiでも読めます) おまけ★~探しものをみつけた日~(頂き物ノベル) おまけ☆その日のみそ汁の味は、よく分からなかった。(続き) おまけ★エデアと!リオの!納豆botログ おまけ☆いちゃいちゃらくがき おまけ☆らくがきログ(ツイピク) おまけ☆ツイッター挿絵ログ おまけ♪イメージソング(Messiah含む) おまけ★エデアbot&リオbot(ツイッター) 温かい世界観で、本当に楽しく交流させて貰いました。良いご縁を頂きどうもありがとう御座います! 他世界その2→Messiah 裏設定:人外アパート作品は、Messiahラスト後の二人が呼び寄せられたイメージで描いています。
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/80.html
人外×人間でハァハァするスレ 401-450 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-350 351-400 401-450 451-500 501-550 551-600 601-625 626-650 651-700 701-750 751-800 801-850 851-900 901-972 401. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 39 54 ID tjzTF9bZ 「もうちょっと我慢できなかったの?」 「だってよぉ……相手は今日のがデビュー作だっていうからさ。いつも以上に「加減」してたから、こっちはほとんど満足出来てないんだよ」 現場からそそくさと抜け出した私達は、すぐ近くにある馴染みの店……人外専門のラブホテルへと駆け込んだ。 王子は相手のAV嬢によっては、どうしてもフラストレーションがたまってしまう場合がある。 特に今回のような「本気」で相手が出来ないような娘の場合は。 彼が本気になると、激しすぎて相手の娘が文字通り壊れてしまう事がある。 だから相手を気遣いながらやらなければならず、それがフラストレーションになるってわけ。 そりゃ生理現象だから、それなりに「擦れ」ば、出るものは出る。 でもそれだけで満足できてしまうほど、彼の性欲は大人しくない。むしろ中途半端に終わって困るらしい。 それを鎮めるために、私は事前に呼ばれていたって訳。 もっとも、あのAV嬢の娘のケアも監督から頼まれていたんだけど。 「今日は特に落ち尽きなかったわね」 私はゆっくりと、服を脱ぎながら彼に尋ねる。 ブラウスを無造作にベッドの上へ置き、タイトスカートに手を掛けたところで。私は不意にバランスを崩された。 「ちょ、ん、もう……本当にらしくないわね……ん、クチュ、チュ……」 強引に引き寄せられ、王子の舌が私の首と顔を嘗め回す。 呆れながらも、私は彼の舌を受け入れる為に口を開いた。 待ってましたと、彼の大きな口が開き舌が口内へと侵入してくる。 肉厚な舌が口内を圧迫し、上あごの粘膜を舐め始める。 私は彼の舌を含みながら、脱がし掛けたスカートに手を掛けスルリと床にそれを落とす。 そして下着に手を掛けながら、彼の舌を私の舌でチロチロと弄び、唇で優しく舌を圧迫する。 全裸になった頃には、私は足を浮かせ彼に抱きかかえられながらディープスロートキスを続けていた。 「グチュ、チュ、チュパ……ん、ふぐ、んあ……ふぅ。ふふ、久しぶりじゃない? こんな「獣」みたいに……んっ! せっ、背中はちょっ、ひっ!」 私を自分に押しつけるようにして腰を抱きしめ、彼はその姿勢のまま私の背中を嘗め回す。 仕事では絶対にやらない愛撫。モニター越しに見ている第三者が興奮できるスタイルじゃないから。 でも彼は時々こんな愛撫を私にはする。胸同様、背中も鍛えれば性感帯になるのを知っているから。 そして私は全身を鍛えられている女だから、こんな愛撫に悦べるって彼は良く知っているから。 もちろん、私を悦ばせるためだけにこんな愛撫をしている訳じゃない。 「ん、チュ、クチュ……はむ、ん、チロ、チュ……」 私は彼の首に腕を回し彼に抱きかかえられながら、彼の喉元や鎖骨に愛撫し始める。 舌で舐め、唇を当て吸い、たまに歯を立てて軽く咬んだり。 なにかする度に彼がピクリと反応するのを可愛いなんて思ったら、 今度はツツッと彼の舌が背骨の上を通って私がピクリと反応してしまったり。 何度も身体を重ねたから知り尽くしている、互いの身体。 こう言うと……恋人同士みたいだけど、そんな関係じゃないのよね。 セックスフレンドであって、ビジネスパートナーでもあって…… なんだろう、恋人以上、恋人未満。そんな矛盾した間柄かしらね。 「ね、そろそろ……」 強引に始めた癖に、丁寧な愛撫。すっかり私の方は準備が整っていた。もちろん、彼のは言うまでもない。 「このまま入れて……ん、くぅ!」 俗に言う、駅弁。彼は私の腰を掴んだまま、ガチガチに固くそそり起たせた自分の男根に私の淫唇を触れさせ、 そして一気に奥へと……まさに突き刺すように押し入れる。 そこからは、本当に獣。 私をオナホールかダッチワイフにでも思っているのかってくらい、激しく腰を振り腕を振るい、激しく攻め立てる。 声も出せないくらい身体を揺さぶられながら、でもジュブジュブと膣は声の代わりに喘ぎ出す。 性経験豊富なAV嬢だって、こんな事されたら壊れるわ。 でも私は平気。いえ、むしろこれくらい激しい方が好き。 互いに、相性が良いのよね。セックスの。 つまりこーいう意味においても、私達はベストパートナーなわけなの。 「やはり……お前は、いい、女、だな!」 「なに、よ、こん、な、ぐ、ん、くぅ!」 喘ぐのだって苦しいのに、何を言わせたいのよ……もう。ちょっと感じちゃうじゃない、そんなこと言われたら。 402. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 40 33 ID tjzTF9bZ ちょっとした言葉のやり取りをしたけれど、後は獣同士の性交。 荒げる息と結合部の喘ぎだけが室内に木霊する、本当に「やるだけ」のセックス。それもかなり激しい。 愛なんて語らない、ただ快楽だけを追い求める二人。 それでも、ただ乱暴なだけじゃない。獣同士の性交だからこそ、信頼し合えないと成り立たない。 私が彼を信頼しきってなければ、こんな激しい行為に身を全て任せられないし、 彼も私が簡単に壊れないことに安心しつつも、やり過ぎて私を壊さないように気を配りながら腰を振るっている。 信頼しきっているから出来る。そしてそんな関係だから、より快楽が身を震わせる。 「出すぞ」 確認を求められても、私は返事が出来ない。私ももう、絶頂手前だから。 腰が唐突に止まる。なのに膣は更なる圧迫感を内側から受ける。 その圧迫が僅かに緩んだとたん、私の奥に勢いよく射出される白濁液。 激しい水圧を子宮に浴びる快感を、私は身を反らして受け止め……全身をビクビクと痙攣させギュッと膣を締め付けた。 「ふぅ」 大きく息を吐き出し、彼は私の中に入れたままベッドに歩み寄る。 そしてゆっくりと私を持ち上げ彼の男根を引き抜くと、先ほどまでの猛牛ぶりが嘘だったみたいに、そっと私を優しくベッドに横たえさせる。 「よ……っと」 そして私の側に腰掛け、私は……揺れるベッドに軽く身体を宙に浮かせられた。 「どこか抜けてるのよね、いつも」 「ん? なにがだ?」 基本優しいんだけどね、彼は。でもちょっとデリカシーがないかな。 まあ、そんな彼だから気に入ってるんだけど。 * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * .. * 403. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 40 56 ID tjzTF9bZ 一度きりで収まるほど、私達の性欲は浅くない。 でも、最初に激しく抱き合った後は、ゆったりと、身体を絡ませるように求め合うのが常。 それこそ恋人同士がするような、イチャイチャした愛撫を繰り返す。 私が彼の男根を全身で奉仕したり、彼が私のアナルに指一本だけ入れて弄んだり。 そんな事をしながら、ピロートークに花を咲かせている。 「人気が出るかは……今のままだと微妙だな」 騎乗位で私を自分の上に腰掛けさせながら、彼が私の問いに答える。 今日相手にした娘が、今後この業界で大成するかどうかを。 「どうも彼女は、自分が感じてさえいれば男が悦ぶって思ってるようだからなぁ……ま、最初の内はそれでもいいが、このままなら飽きられるのも早いぞ」 彼の見解に、私は同意見だ。直接相手をした彼だけでなく、端から見ていた私でも同じ事を思ったんだから、 それをモニター越しで見ている視聴者にも伝わってしまうだろう。 まだ今は初々しさが出ているから良いけれど、慣れてきてからもこのままじゃ、確かに飽きられる。 さて、どう指導してあげれば良いかな……私は彼に跨り腰をグラインドさせながら思案した。 「ローパーでも相手させたらどうだ? この前、一匹仕上がりそうだって言ってたろ」 軽く腰を跳ねながら、彼が提案してきた。 ローパーね……そうね、私の「本業」もかねて、それも良いかも。 AV嬢や風俗嬢の指導は、あくまで私の副業。本業はローパーやスライムといった魔法生物の調教師。 彼が言うとおり、ちょうど活きの良いローパーの調教が終わったところだから、あの子をAVデビューに今日の娘を起用しても良いかな。 ローパーを相手にしながらも、よがる姿を「魅せる」という意識を持てるようになればいいんだけれど。 「でも王子、まだあの娘とのシーンって残ってるんでしょ?」 私は腰を跳ねさせながらスケジュールの確認を取る。 ローパーの相手も良いけど、出来れば彼が直接指導してあげられるならその方が良い。 なにせ彼は人気男優。数多の女性をカメラの前で抱いて、彼女達の魅力を引き立たせるプロだから。 まあカメラの前だけじゃないけど……彼には私以外にも、多くのセフレがいるから。 迷宮のハーレム王子は伊達じゃないのよ。ただ彼が本気になれる相手はごく僅かだけど。 「いや、あの娘の撮影はまだあるが、俺との絡みはもうない。明日はケンタウロスの男優とだとさ」 彼は私の腰に軽く手を添えながら、続けて提案を口にする。 「なんだったら、監督に口をきいてやろうか? こっち世界のデビュー作だからいろんな相手とのシーンが欲しいって言ってたし」 「ホント? なら、ん! お願い、出来るかな?」 自分の胸を揉みながら、私は彼に感謝する。 彼はまかせとけと、快諾してくれた。持ちつ持たれつ、何事においても頼りになるパートナーだ。 「ついでにお願い……いいかな」 ギシギシとベッドをきしませながら、私は尋ねた。 「そろそろ……いい?」 「ああ、俺ももう我慢できねぇよ」 私の腰を持ったまま、彼がベッドから立ち上がる。 そして最初の時同様、激しく私を揺さぶり腰を動かし始めた。 これが私達の締め。最後も激しく求め合って終わるのがいつものパターン。 「やっ、ぱ、り、ん、お、おうじは、い、いい、ん、くぁあ!」 いい男よね。そう言い切れぬまま、私は暴れ牛の腰使いに言葉を封じられる。 ま、今更言うことでもないけどね。 股を裂かれるような快楽を全身で受け止めながら、私は幸福に浸っていた。 404. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/12(火) 00 44 27 ID tjzTF9bZ 以上です NGワードにある通り、ちょっと前半も後半も女性側に好き嫌いがあると思うのですが 気分を悪くされた方は申し訳ない そんな方は、 388さんの良作投下を待っててくださいw 俺も全裸で 388さんのを待ってます! 世界観が意味不明、と思われる方も多いでしょうが そこはわざとです。好きなように妄想で補ってくれると幸いです お目汚し、失礼いたしました 405. 名無しさん@ピンキー 2008/08/12(火) 00 53 56 ID kgHw5k+0 404 GJ! 途中で書き込みが被ってしまい、申し訳ありませんでしたor2 人外AVっていう発想は面白かった、シリーズ化とかしてほしいかもw 王子も良い男だw 406. 318 2008/08/12(火) 01 48 55 ID Cv1FA6b+ なんといやらしい(ほめ言葉)大変興奮いたしました。王子がいい男です。 申し訳ありません、マナー違反は重々承知なのですが、今日の朝10時の飛行機に乗って帰らねばならないのです。 大したものではありませんが投下させていただきます。NGワードは318です。 407. 318 2008/08/12(火) 01 49 53 ID Cv1FA6b+ 「あ、ウロコ?どうせ君の事だから別に何してる訳でもないでしょ?お宅の嫁さんがひどい事になったから迎えに来て。 今いつもの飲み屋にいるから。んじゃ」 一方的に用件だけを告げて電話を切る同僚。明日は休日である。瑞穂は同僚と飲み会とかで出かけており、爬虫類型知性生物、 ゼゴ族の「ウロコ」は久々に一人の空間を味わいながら趣味の映画鑑賞をしているところであった。まだ嫁を取った覚えはない とか、なぜ俺はあだ名であるウロコとしか呼んで貰えないのかとか悩みつつ、ウロコは出かける。 ぬめらかに蠢く幾重にも枝分かれした触手。それに抱え込まれるのは、頬を赤く染め、荒い息を吐く瑞穂。あたかも磔刑の如く、 あるいは蝶を捕らえた蜘蛛の巣の如く。女体を捕らえている触手の持ち主は、ふたりの同僚である、オザブ星人『皮手袋』であった。 あ、こいつ殺すしかねえ。瞬時にそう判断し、歯をギリギリ鳴らしながら攻撃の構えを取るウロコの前に、灰青色の体毛に覆われた 大きな頭部がぬっと突き出された。 「あのね〜、ウロコ君違うのよ〜そうじゃなくて〜、えっとぉ」 「トゥーゾ、考えてから喋る癖付けたら?使わないと脳にカビ生えるぜ」 カロン龍トゥーゾの長い首と尾がしょぼんと垂れる。全長7メートルあまりの複翼の竜といった外見から受ける印象とは違い、 カロン龍は概ね穏やかで平和的な種族である。「穏やかというよりは愚鈍だ」と言われることもあるが。 「君の嫁さんが酔って暴れるからちょっと抑えといたの、ただそれだけ。心配する気持ちは分かるけど、強姦も触手プレイも させてないから安心していいよ」 『ちょっと待ちたまえシャミイ。それじゃあ私が強姦魔か何かみたいじゃないか!私は同意のない相手を無理になどという卑劣な 真似はしないぞ!』 「へえ違ったの。ボク知らなかった」 瑞穂を開放しながら第1腕と第6腕を激しく震わせて主張する『皮手袋』に、"猫"シャミイが冷ややかな視線を送る。険悪な 空気にトゥーゾがおろおろしていたが、今はそれどころではない。完全に触手がほどかれると、支えを失った瑞穂はくてんと卓に 突っ伏した。慌てて抱え起こし、簡単に体をチェックする。とりあえず外見的には問題無さそうだ。ほっとするウロコ。 『ウロコ、君までそんなことをするのか。いいさ、理解など得られなくても。私なんか所詮大人のオモチャか何かだと思われてるんだ』 「ようやく正しい自己認識に辿り着いたみたいじゃん?おめでと」 シャミイのその一言で『皮手袋』は本格的にいじけてしまったらしく、6本の触手を円盤状の本体に畳み込んで固まってしまった。 悪い事をしたかな。ウロコは少し反省する。しかし誤解されやすい種族(オザブ星人は雌雄同体であり、友情と愛情の間にある垣根が 非常に低いことで知られる)なのだから、もっと慎重に振舞うべきだ、よし俺は悪くない。それにしてもいつの間に俺の名はウロコで 定着してしまったのか。 408. 318 2008/08/12(火) 01 50 25 ID Cv1FA6b+ 「あれーウロコ?いつ来たのお?」 抱える腕の中で、ぼんやりした表情の瑞穂が顔を上げる。おそらく全てはこいつの責任だ。 「君に帰ってもらおうと思ってさっきボクが呼んだふんぎゃっ!」 今まで潰れていたとは思えない速度で飛び掛られ、尾を踏まれたような奇声を上げるシャミイ。 「ちょ、放せ放せ放せ痛ったいキショい酒くさーい!」 「フハハハ、この手触りこの手触り!圧倒的ではないかねわが軍わああ!!」 瑞穂は抵抗をものともせずにシャミイを抱き締め、全身の手触りを確かめにかかる。シャミイはぬいぐるみのようにいじり回され、 にゃあにゃあ悲鳴をあげた。 「あらら〜シャミイ君が〜どうしようウロコ君」 「いや、どうしようって言われても」 不測の事態にうろたえているトゥーゾを役に立たないと判断し、ウロコは瑞穂を止めにかかった。酔っ払い特有の思いもよらぬ抵抗に 手を焼かされつつ、どうにかこうにか引き剥がす事に成功する。 「びっくりした、ああもうびっくりした。これだから酔っ払いは嫌だよほんとに」 瑞穂の手が届かない位置に移動し、乱れた毛並みを舐めて整えながら文句を言うシャミイ。その様子は祖先形である地球猫と、殆ど 変わったところがない。 「いや・・すまない。悪かった、この通りだ」 「別にいいさ、酔っ払いに理性なんか求めてないもんね。このひとの場合シラフでもさほど変わらんけど」 口ではそう言いながらも、シャミイは不機嫌そうに瑞穂を睨んでいる。平謝りしながら、ウロコは何故俺が謝らねばならないのだろうかと 一瞬疑問を感じた。 「ウロコ手触り悪ーい」 こんな事を言われればなおさらだ。 「・・・悪かったな」 「あれ、怒ったの?だいじょーぶだよお、毛皮がなくてもちゃーんとウロコの事は好きだから」 「ひ、人前で何を!」 ウロコの太い首に腕を回し、へらへら笑いながら頬擦りする瑞穂。酔っ払いは始末におえない。「死ねバカップル」という周囲の 視線と、同僚たちの好奇の目が入り混じって二人に突き刺さる。助けてくれ、いやせめて見ないでくれ。視線が苦痛なんだ。 「照れてますね?照れてますねウロコ氏。かーわーいーいー」 「わあバカめ止めろ放せ、いややめて下さい本当に。お願いします」 「ふふ〜ん」 全く動じず話を聞かず、楽しげにまとわりついてくる瑞穂。ダメだ、完全に酒毒が脳に回っている。このままでは被害が拡大 するばかりだ。 「あら〜仲良しでいいわね〜」 「いや所嫌わずお盛んな事で」 「よし帰るぞミズホっ」 とにかくこの混沌から脱しようとウロコは行動に移る。同僚への挨拶もそこそこに、瑞穂を小脇に抱えて卓を離れようとした ウロコをシャミイが引き止める。 「ウロコ、金」 そうか、俺が払うのか。そうだよなあ。飲み食いした覚えはないが。少しゲンナリしながら金を置いて、今度こそ帰路に着く ウロコであった。 「ウロコ君、呼び出しちゃって良かったのかしら〜、かわいそうみたい〜」 「別にいいんじゃない?ペットの始末は飼い主がするもんでしょ。大体ウロコなんざ放っとけばコケが生えるまで動かない生物 なんだから」 対照的な態度を取る二人の異星人。その後ろで『皮手袋』は誰にも慰めてもらえないままになおもいじけていた。 409. 318 2008/08/12(火) 01 51 14 ID Cv1FA6b+ 家まで瑞穂を担いで戻り、やっとベッドに下ろして一息ついた。何だかどっと疲れた、水でも飲もうかと立ち上がろうとした ウロコの尻尾を、布団の中から伸びた手が引き戻した。 「何のつもりだ?」 「ん、お礼?謝罪?みたいな」 振り向いた顔に口付けをして、にへらっと笑う瑞穂。据え膳喰わぬは男の恥よと言うが、薬品で理性を失っている相手にこの 言葉は適用されるのか?ウロコは考え込む。案外理屈っぽい男である。 「あれ、やらんの?」 「いや、やる」 まあいいか。本人もいいと言っている事だし。瑞穂を引き寄せ、腕の中に抱え込んだ。ウロコは単純な男であった。 ゆるやかな凹凸のある滑らかな体に指を這わせながら考える。地球人というのはどうしてこうも柔らかく脆そうなのか。少し 力を入れればあっけなく壊れてしまうような気がして、どうしても触れ方が遠慮がちになってしまう。 「あんたって案外優しいよね。顔怖いのに」 もっと乱暴でもいいのにさ、噛まなきゃと瑞穂は囁き、そのまま唇をつけてきた。ゼゴの口には地球人のような柔軟な唇はないので、 キスにはそれなりの技術が必要とされる。鋭い歯を舌でなぞられ、お返しにそいつに舌を絡めてやる。 「あのな、顔の話は余計だ」 ウロコは強面である。凶相といってもいい。いや顔つきは種族的なものだからどうしようもないのだが、とにかく歩いているだけで ガキに泣かれる顔であり、ウロコはその度に少し落ち込むのだった。 「いやいや、恐いなりに味のある顔だと思いますよあたしは」 ざらついた肩に顎を乗せ、鱗の隙間をなぞりながら瑞穂がにやつく。ちくしょうこいつめ。苛めてやりたい衝動に駆られ、ウロコは 両手で瑞穂の体を押さえつけると、長い尾であちこちをくすぐるように愛撫する。 「ちょ、やめてよばかっ!ひゃあ」 瑞穂は拘束を外そうともがくが、所詮は地球人、しかも非力な女。体格と力の差はいかんともしがたく、水から上げられた魚のように のたうつばかりだ。 「や、だもうっ、ゃん、ばか、なにが、ぁ、楽しいわけっ」 文句だけは一丁前に言うが、暴れ疲れたのか抵抗は弱まって、大人しくなった。手を離しても逃れようとはしない。 「このっ・・・つかまえたっ!」 と思って油断していたら、尻尾を掴まれてしまった。なにやら勝ち誇ったような表情を浮かべながら、尾の先端をいじりはじめる瑞穂。 「やめれ」 「やだ」 あのね、分かってるとは思うけど、そこは性感帯なんです。あんまり触っちゃダメなの、興奮しちゃうから、ね?だからほら口は いけない甘噛みは犯罪ですいけませんったら――― 「うおおおおぉ!!」 「うひゃあ」 理性がさようならと去っていき、ウロコは相手にのしかかって荒々しく息を吐く。 「ウロコ、重い・・・」 知らん。俺はなにも聞いてない。細い体を押さえ、尾端の生殖器を秘所に挿入する。 「あーもうこのバカぁっ、あん、ちょっとは、はなし、きいてよぉぅ」 「飲み屋でひとつも俺の話を聞かなかったのは何処のどいつだ?ん?言ってみろ」 口の中でごめんごめんと言いながら、背に手を回しすがりつく瑞穂。同族に比べれば頼りなく、しかし確かにそこにある肉体。 潰さないように加減しながら抱き返し、尾の先端をぐりぐりと、毒を打ち込む蠍のようにつき立てた。 「あのねえ、あたしあんたがだいすき。毛皮がなくてもいいんだよ」 まだ酔いが抜けきっていないのか、ウロコの顎の体鱗を触りながら、瑞穂はそんな事を言った。 「あんたは単純でバカで変なとこで理屈っぽい割にふだん大雑把だけど、それでも好きだよ」 狼狽するウロコ。それを言ってどうしようと言うのか。俺に何を求めているのか。やはり毛皮はあったほうがいいのか。 「あはは、照れてる照れてる」 そういうとこも見方によってはかわいいよね、と悪意の感じられる笑い方をしながらのたまう瑞穂であった。 410. 318 2008/08/12(火) 01 55 40 ID Cv1FA6b+ え、何この 408 の隙間。 あと、専用スレのないSSスレ http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185814173/l50 の、 254 −259に前々作外伝を投下しました。興味のある方はどうぞ。 失礼しました。特に ◆/Mgq/8agL6氏、本当に申し訳ございません。これで名無しに戻ります。 411. 名無しさん@ピンキー 2008/08/12(火) 12 38 25 ID ffCCDu6K 乙乙,あっちから来てみたwおもしろいスレだね 412. 名無しさん@ピンキー 2008/08/12(火) 20 08 28 ID qFyL52zW 411 まぁ、変態紳士が集まるスレでよければごゆるりと 318 GJJJJ!!! ゆっくりとんでってね!(AA略) 413. ◆/Mgq/8agL6 2008/08/13(水) 00 19 16 ID m1gcZnYQ 318さん こちらこそ、投下されるのを判っていて先に投下してしまって申し訳なかったです。 ウロコかわいいよウロコ そしてGJくださった皆様、ありがとうございます。 405 シリーズ化するかどうかは別として この場合、人外側を固定して? 女性を固定して? この組み合わせのまま? それとも、AVっていう設定で色んな人外と女性が良いのかな? とりあえずこれにて、名無しに戻ります。失礼いたしました。 414. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 01 34 48 ID 890S3Y8I しばらく来れなかった間に続々と良作が投下されてるじゃないか 職人方は乙 413 405じゃないがAV設定に一票 この発想はなかった 415. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 04 04 07 ID NwDgSVoJ ウロコもAVもGっJ! しかしいじける皮手袋可愛いよ皮手袋。撫でてやりたい衝動に駆られる 416. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 12 39 09 ID l3nokaxh 二人ともGJ!面白かった。 保管庫には外伝は収録しないの? 417. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 17 57 18 ID Hb+dmbMV 416 どうしようかなと考えてました とりあえず保管しておいて、異論がなければそのままにしておきます 418. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 18 05 27 ID Hb+dmbMV そういえば今頃気付いたんだが 318 で投下されたSSも人外同士(サイボーグ×キメラ)だったから 最後の外伝もここに投下して良かったんじゃなかろうかw 419. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 18 25 08 ID 4oFYngvJ んだな。叩きそうな奴もいなさそうだし。 420. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 21 46 56 ID l3nokaxh 415 パソコンの前に背中を丸めて座ってるウロコを想像した。皮手袋は手触り悪そうだ。 421. 名無しさん@ピンキー 2008/08/13(水) 23 37 59 ID mO/El1Fh 413 AVっていう設定で色んな人外と女性(ry これよみたい 422. 名無しさん@ピンキー 2008/08/14(木) 12 07 18 ID 3FRSXmb1 誰も言及してないので敢えて言ってみる。 ペルラ萌え。 DV男なんかやめて俺の嫁に来てくれ 423. 名無しさん@ピンキー 2008/08/15(金) 01 33 34 ID tZErQNLb リザードマン♂と人間♀ってありそうでないから嬉しい 424. 名無しさん@ピンキー 2008/08/15(金) 15 20 49 ID NjY98KoQ マーマン×人間女ってどうやってやればいいんだろうか? 425. 名無しさん@ピンキー 2008/08/15(金) 16 33 57 ID cj9obkKI 424 「さあ、早く卵を産め」 だったっけ? 426. 名無しさん@ピンキー 2008/08/16(土) 00 45 41 ID /Y1Y2QIS 懐かしいなw インスマス面程度ならなんとか、人間の形は… でもマーマンだと下半身は魚だもんなあ。 半魚人だとまたエラい格好になるし。難しい。 427. 名無しさん@ピンキー 2008/08/16(土) 09 22 42 ID sufDCWFr 普通にイルカ、鯨、シャチ系ならいいかと 428. 名無しさん@ピンキー 2008/08/16(土) 11 16 20 ID cP5lA00p そこまで行かんでもグッピーみたいな卵胎性の魚なら臀鰭の変化した生殖器(ゴノポジウム)があるでよ。 サメやエイはちんちん2つ持ってるし。 429. 名無しさん@ピンキー 2008/08/16(土) 12 50 24 ID 4muxRqL7 雌が産んだ卵に後から精子かけるタイプなら ぶっかけプレイは出来るな 430. 名無しさん@ピンキー 2008/08/17(日) 00 23 46 ID d86MLt4J ここに通うようになってから 生物系のあれなネタに詳しくなった俺がいる たとえば 428 とかね お前らなんでそんなに詳しいんですか 431. 名無しさん@ピンキー 2008/08/17(日) 02 36 51 ID Dd5RV888 430 変態の獣道を進んでるからでしょう 432. 名無しさん@ピンキー 2008/08/17(日) 13 13 35 ID VPbGFe8w 変態だっていいじゃない だってけだものだもの ―――相田みつを 433. 名無しさん@ピンキー 2008/08/17(日) 17 11 00 ID HHEfChF+ 不器用なロボの装甲から触手が出てきて、 目の前の少女を恐る恐る愛撫する という夢を見た 434. 名無しさん@ピンキー 2008/08/17(日) 20 10 45 ID EB7KLlSo 433 を読んで森の奥に放置された朽ちたロボが 妙な植物に寄生され、元々のAIに加え植物が侵した混合思考で 植物の触手(というかツタ?)とロボの動きで 森にさまよい込んできた少女と仲良くなるという電波を受信した 435. 名無しさん@ピンキー 2008/08/17(日) 20 39 20 ID E4Ffl/1s よくさ、触手が少女に襲いかかる(性的な意味で)作品はあるけどさ 少女が触手に襲いかかる(もちろん性的な意味)でのも良いと思わないか 436. 名無しさん@ピンキー 2008/08/18(月) 00 52 00 ID uAXbl40S 少女が自ら触手をすりすりペロペロするのか いいじゃないか 437. 名無しさん@ピンキー 2008/08/18(月) 01 05 46 ID hJv8QJv7 ごめん、ロボ自身に性器がついてなくても触手で何とかなるんじゃないかと思ったんだ・・・ よくロボが機械をハッキングするために触手状の何かをいじってるのってよく見るよね。 435 お前は神かw 438. 名無しさん@ピンキー 2008/08/18(月) 14 37 21 ID 01CQjhJL 性器がないならくっつけちゃえばいいじゃない ってことで、人間サイズのロボにバイブくっつけた二次の純愛SSを昔見た事がある ところでロボ系鎧系なんかの、肉体を持っていない人外とする場合 人間側はともかくとして人外側の快感はどうなるんだろう 銀色の恋人だと最終的に精神的な部分で快感を覚えてたようだけど 439. 名無しさん@ピンキー 2008/08/18(月) 21 26 18 ID 8ZiGzAdw セックスの快感は結局、脳が「刺激→快感」と判断してるので 脳があるならいくらでも気持ちよくできるだろうが・・・ 脳がない場合、どうやって気持ち良くしたらいいか分からないなー。 440. 名無しさん@ピンキー 2008/08/18(月) 23 18 17 ID uEFWnTeD 性的快感は分からなくてもパートナーが喜んでくれれば満足 みたいな二次メカ×人間純愛SSを見たことがある 相手の満足が自分の満足っつう若干不憫な愛の形 441. 名無しさん@ピンキー 2008/08/19(火) 02 15 32 ID 6y8Np1eM 逆に人外が素面で人が感じまくるという構図は非常に萌える ロボ「指、入れると気持ち良い?」 人「しっ…しらないっ…!うぁっ…擦る…な!」 ロボ「あ…キツくなった」 人「う…ふぁっ…言うな…バカッ!」 こんな感じ。恥じらいつつ感じちゃう人とか非常に良い 442. 名無しさん@ピンキー 2008/08/20(水) 01 01 44 ID If4MsUoh 434 廃棄物13号の植物版みたいなものを想像した 443. 名無しさん@ピンキー 2008/08/20(水) 23 43 33 ID xSTRV5m6 435 触手をスリペロすると甘い汁が出るんだな、なるほど 444. 0/2 ◆IyobC7.QNk 2008/08/22(金) 22 37 15 ID Jbtfhabh 住民の妄想力に敬服しつつ 2レス程お借りします。 狼男×少女 苦手な方はスルーorトリップNGでお願いします。 445. 1/2 ◆IyobC7.QNk 2008/08/22(金) 22 37 45 ID Jbtfhabh 膝へと収まっている少女からの唐突な言葉に男は動きを止めた。 その少し背を丸めた様に見えるシルエットは人に近いが、全身を覆う黒い体毛に獣の頭が 決定的な違いである。 「はい?」 聞き返しながら声の主である少女に視線を移すと青い双眸が彼をとらえた。 狼男の困った顔を初めて見た人間は自分ではないかと少女は思う。 「グーガルが可愛いって言ったの」 少女は笑うと円を描く様に手を滑らせ毛に覆われた腹部を撫で始めた。 グーガルは溜め息に近い調子で少女を咎める。 「ディア、止めて下さい」 「あ、なんだか懐かしい」 拾ったばかりの頃よく枕にされていた事を思い出す。 触れている手のひらは温かく、しなやかな毛が指の間を縫うように通るピンとした感触に ディアは夢中になっていた。 「止めて下さい」 「でもちょっと固くな……ひぁ、やっ」 全く意に介さないディアにグーガルは同じ言葉を繰り返し、中断していた行為を再開する。 固い肉球の少しざらついた感触と合間に存在する繊毛の刺激にディアは身を震わせた。 「待っ……グーガ、ル」 「いやです」 きっぱりとした断りにディアの怒りをはらんだ瞳がグーガルに向けられる。 抗おうとするが体格から何から全てに勝る彼にかなうはずはない、肉球の腹が肉芽を捉えた。 「……っ」 ディアは息を飲み、グーガルの腹部に添えられていた手が反射的に握られ、少量の毛と共に 皮膚が引っ張られる。 「痛いです」 ディアの返答は無かった。 代わりに口惜しそうに彼を見上げていたが我慢できずにグーガルの肉球を追う様にディアの 腰が動き始める。 446. 2/2 ◆IyobC7.QNk 2008/08/22(金) 22 38 46 ID Jbtfhabh 月の淡い光に照らされ、蒼白くすら見えていたディアの身体は薄く染まり、その昂りを 知らせていた。 水音が粘ついた淫音へと変わる。 「いいですか、挿れますよ」 問いかけに俯いていたディアが小さく頷いた。 濡れきった秘所は待っていたとばかりに易々と彼を受け入れる。 「あ……っ、くぅ……」 体に侵入した質量はディアに快しか伝えなかったが、この瞬間だけは小さく苦し気な声を 上げてしまう。 薄い視界の中で、ほんの一瞬グーガルの顔が歪んだ。 ディアは強く目を閉じ気づかぬ振りをする。 グーガルが突き上げる度にディアの身体が跳ね、それは扇情的な踊りとなり彼を悦しませる。 肉壁を摺り上げられる度に喘ぐことしかディアにはできなかった。 「っ!……やっ」 頂へと押し上げられた肉体はディアの意思に反して痙攣する様に動きグーガルのペニスを 締め上げる。 グーガルが呻きディアの奥へと精が注がれた。 伏せられた長い睫毛が震えている。 汗が伝い光った。 グーガルは充足感に脱力し崩れ落ちそうになったディアを支える。 彼の毛がぺたりと肌に貼り付いた。 「終わりにしますか」 彼の言葉をディアは頭を振って否定した。 内部にグーガルの脈動を感じている。 滲んだ視界にみえる金色の瞬き。 「ん、まだ……」 少しして律動が再開された。 いつも途中から意識が途切れてしまうが、まだ大丈夫だとディアは思う。 意識の糸がきれる直前は半ば苦痛に近いかも知れない。 起きていたいのに眠ってしまう子供の様な気分。 彼が満足するまで耐えきれない、それが堪らなく悔しく感じる。 しかしディアが正気づくと、それは終わっていた。 「可愛いですよ」 始めに彼に向けた言葉をそのまま返される。 「う……ぅさぃ……」 発語すらままならない蕩けきった状態でもディアは何かしらを言い返そうとしていた。 グーガルは耳を澄ませる。 「……ばか犬」 そこだけ、はっきりとした発音にグーガルは苦笑した。 「犬ではなく狼ですってば」 (お粗末) 447. 名無しさん@ピンキー 2008/08/22(金) 22 39 16 ID Jbtfhabh ↑投下終了です。 お邪魔しました。 448. 名無しさん@ピンキー 2008/08/22(金) 22 56 04 ID 6pffbguM グーガル再びキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!! 449. 名無しさん@ピンキー 2008/08/23(土) 01 14 13 ID Vbw/nDWH 続きが来てたー! イイヨイイヨー GJ! 450. 名無しさん@ピンキー 2008/08/23(土) 03 26 22 ID E4JqJjbG スレ立て当初、初期のやりとりから、すぐ落ちてしまうと思いきや・・・ 久しぶりに来てみれば、なんだこの楽園は! 素晴らしい。素晴らしすぎるぞ。 某海外ドラマに登場する宇宙人に萌えてる人がまったくいないので、 布教がてらSSを投下したい ←・→ 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-350 351-400 401-450 451-500 501-550 551-600 601-625 626-650 651-700 701-750 751-800 801-850 851-900 901-972
https://w.atwiki.jp/yaranaioeleven/pages/104.html
"魔境"埼玉の万年県大会優勝校 全国でも最強のGK候補の「ワムウ」と驚異のシューター「恋するドラゴン」の居る最強の矛と盾を 兼ね備えたサッカーチームだがネームドに依存せず全員が勝つ為に努力を尽くすが故の県内最強と謳われる。 我が強い面々ばかりで個人技中心チームではあるがキャプテンである「リュカ」の人徳によってチームを纏まっている。 決勝トーナメント初戦でEXと対戦、前半に恋するドラゴンは二回必殺シュートを打つがスロースターターも相まってだが ドラゴン対策で特訓をしていたEX小DFラインのエドと天子に止められる。 EX小も合体化身でシュートを打つがワムウで止められてしまうが、FWの人吉君とMFのさやかが新たな化身を出し見事ゴールを奪う。 後半 人外は必殺タクティクス「ファランクス」でEX小ゴールまで進軍し、恋するドラゴンの全力シュートを放つがMFとDFが威力を削り、GKのブロントが新必殺技で止める。 EX小も追加点を狙い、二回も合体化身で仕掛けるがワムウが二つとも見事に止め、時間が過ぎて 1-0で敗北した。 選手一覧 FW 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 タイプ 属性┣恋ドラ 09番 200 27 05 10 15 10 10 18 05 .100 力 竜┗人外⑪ 11番 160 .17 13 14 10 10 10 10 06 .90 万能MF 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 タイプ 属性┣ハサハ 10番 180 05 22 05 05 05 05 05 05 57 技 雷┣人外⑥ 06番 160 10 14 12 12 12 10 12 06 88 万能┣人外⑦ 07番 160 10 14 12 12 12 10 12 06 88 万能┗人外⑧ 08番 160 10 14 12 12 12 10 12 06 88 万能DF 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 タイプ 属性┣リュカ 02番 330 08 15 08 14 14 14 11 05 83 技┣人外③ 03番 160 10 10 10 14 14 14 10 06 88 万能┣人外④ 04番 160 10 10 10 14 14 14 10 06 88 万能┗人外⑤ 05番 160 10 10 10 14 14 14 10 06 88 万能GK. 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 タイプ 属性┗ワムウ .01番 400 .12 17 12 14 14 14 14 23 116 力 風 恋ドラ 出典:竜†恋 人外のエースストライカー ポジション 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 型 属 FW 09番 200 27 05 10 15 10 10 18 05 100 力 竜 【スキル】 ◆『スロースターター(S)』…本領発揮は後半戦から ┣[自動発動] ┗[効果]前半戦、自身のシュートに-5 ◆『竜の威圧』・・・竜の咆哮は屈強な戦士でも一瞬立ち止まる ┣[任意発動(1)] ┗[効果]タックル時、相手にドリブルor競り合いを強要する 【必殺技】 ◆『ドラゴンブレス』…竜の吐く猛火の如きシュート ┣[GP:70/力/竜] ┗シュートに+7 判定差が±5内の場合、相手追加でGP20消費 ハサハ 出典:サモンナイト2 人外の攻撃の起点パサー ポジション 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 型 属 MF 10番 180 05 22 05 05 05 05 05 05 57 技 雷 【スキル】 ◆『イズナ眼』・・・その目を見たものは体が石の様に強張り動けなくなる ┣[任意発動(2)] ┗[効果]ボールを所持していない相手一人を選ぶ、そのターン中その対象は行動出来ない ※この効果はターン開始時、更に隣接した相手にしか使用できない ◆『献身』・・・大好きな人達の為なら頑張れる ┣[任意発動(3)][対象:リュカ、やらない夫、球磨川] ┗[効果]対象の必殺技の消費GPの半分を肩代わり出来る 【必殺技】 ◆『召雷』・・・雷を纏うパス ┣[GP:20/技/雷] ┗[効果]パスに+2 リュカ 出典:DQシリーズ改変 人外のキャプテン 応援型司令塔 ポジション 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 型 属 DF 02番 330 08 15 08 14 14 14 11 05 83 技 【スキル】 ◆『モンスターマスター』…人外を纏める者として認められた証 ┗自動発動 人外小学校モブのステータスが常時+1される ◆『ベホマラー』・・・これのある無しで難易度変わるよね ┣[任意発動(1)] ┗[効果]メンバー全員のGPを30回復 ◆『お姉ちゃん頑張る』・・・唸れ、お姉ちゃん魂! ┣[任意発動(1)][対象:ハサハ] ┗[効果]特定のメンバーが居る場合、ハーフタイム中に自身のGPを10×1D6回復 【必殺技】 ◆『オールフォアワン』・・・仲間を応援し、力を引き出す ┣[GP:50/支援/無] ┗味方の行動に+2 ◆『シャインニング・サン』…太陽の光は優しく仲間を照らす ┣[GP:50/支援/無] ┗範囲内の仲間の行動に+2 ◆『オールフォアワン・ザ・サン』…太陽の輝きが、仲間を奮い立たせ闇を払う ┣[GP:60/支援/無] ┗[効果]仲間の行動にに+2、更に「-補正無効」「この必殺技は減退されず」を追加 ※システム的減退&ブロック技の[減退]は無効化出来ない また、この技は無効化されない ワムウ 出典:ジョジョの奇妙な冒険第二部 人外のGKで全国最強のGK候補の一人 ポジション 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 型 属 GK 01番 400 12 17 12 14 14 14 14 23 116 力 風 【スキル】 ◆『戦士の誇り』…気高き戦士は決闘の時こそ輝く ┗自動発動 相手のシュート、ドリブル時に一対一の場合、セーブ+2 ◆『戦いの天才』・・・戦いの天才は、あらゆる状況でも活路を見出す ┣[任意発動(∞)] ┗[効果]GP10消費で態勢悪い状態を正常状態に戻す 【必殺技】 ◆『神砂嵐』…圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙! ┣[GP:50/力/風] ┗キャッチに+4。速タイプが相手の場合、更に+2 ◆『渾楔颯』・・・ワムウ、自らを賭けた最終流法! ┣[GP:50/力/風] ┗[効果]セーブに+8 代わりにその後のステータス全てに-3 ※この技は試合中に1度しか使えない 人外モブ 出典:DQモンスター「スライムナイト」 代表 FWモブ ポジション 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 型 属 FW 11番 160 17 13 14 10 10 10 10 06 90 万能 【スキル】人外モブ全員 ◆『百鬼夜行』・・・怪物共よ、進撃しろ! ┣[自動発動] ┗[効果]自陣営が負けている時に発動。行動に参加している人外モブ二人以上の時自身に+2 更にワンツーの人数制限解除、競り合い時でもダブルチーム補正が働く 【必殺技】 ◆『モンスターシュート』…人外小学校のFWが打てる必殺シュート ┣[GP 40/万能/無] ┗[効果]シュートに+3 [連携技一覧] ◆『ワンツー』・・・二人でパスを回し相手を抜き去る ┣[使用選手GP10/連携/無] ┗ドリブル判定をパスで行い、相手はカットでした対抗出来ない ※二人居なければ使用できない [必殺タクティクス] ◆『ファランクス』…二つの陣で数の理で攻防を行うタクティクス 以下の様に派生する ┃ ◆『守の陣』…攻撃の速度を捨て、敵の攻撃を数で抑え、少数のボールを奪いに行く守の型 ┣[効果]攻撃を一切せずDFは相手FWをマーク、ボールを持っている相手をダブルチームで何回も奪いに行く ┃ ◆『攻の陣』…ボールを奪ったらそのまま守備の数を攻撃に転換して全員で攻める攻の型 ┗[効果]ボールを確保したら、GK以外で全員で一斉進軍する。 進軍速度が遅い為、毎ターン全員行動可能となるが、DFライン到着まで複数回行動必要&ターン処理+1となる。
https://w.atwiki.jp/mugenwars/pages/105.html
二つ名:先導の勇者 名前:キット・オルコット 詳細: ごく普通の小さな村に生まれ、まだ何も知らない、勇者になりたての少年。不思議な青い蝶を見ることができ、蝶が導く先には必ず今一番必要としているものがある。好奇心が強く、なんにでも首を突っ込む 名前:キット・オルコット 性別:男 年齢:13歳 身長:150.4cm 体重:45kg 髪の色:金髪 →覚醒後:銀髪 目の色:水色 利き腕:右 特技:草笛・木登り 一人称:ボク 二人称:君、アナタ、○○さん○○くん 性格 好奇心旺盛でいろんなことに首を突っ込むため、時に大怪我をすることがあるが本人は懲りていない。勇者になりたてで何も知らないため、魔王=悪として認識している。その為魔王を倒そうとする気はあるが、自分の好奇心>>>>>魔王を倒す。面白そうなことに対する嗅覚は半端ない。楽天家。 能力 【導きの使者】 自身が今一番必要だと思っているもの(無意識・意識関係なく)へと青い蝶が導く。蝶は先導の勇者しか見ることも触ることもできない。見える範囲は先導の勇者の目視圏内だが、大体は5~10mの間をひらひらと舞っている。 戦闘 背中の剣を駆使して戦う。すばしっこいので相手の懐に入り込む&手数で勝負。 魔法は不得意で使えても威力が低くく、主に剣にまとわせて使用しているが補助程度の効果しかない。 覚醒 ・青い蝶が他人にも見えるようになる。・任意での青い蝶の召喚が可能になる。(複数可) ※覚醒状態は5分。その後反動で一時的に鬱状態・弱視化に陥る。 村について:どこにでもあるような小さな村。人々は、日々農耕や家畜の世話などをして生計を立てている。近隣に村はなく時折キャラバンが来るので、村の外の事柄はキャラバンの人から聞くことによって知っている。女神を信仰をしている人もいるが、 多くは古くから村に伝わる神々や精霊を信仰しており村から少し離れたところにある森は神域として敬われ、神々や精霊の棲みかだという言い伝えがある。信仰の違いによっての諍いはなく、多くの人はのんびりとおだやかに暮らしている。 実は、昔ある奇特な魔王が村にあらわれ痩せていた土地を豊かにした過去があり神域とはその魔王が降り立ち一時的にだが留まっていた場所である。 因みに村長はハゲ。 その他 故郷では猫と鳥を飼っていた。(名前はミーちゃんとヒィちゃん) ママンの手料理の中で一番好きなのはカレー。 目下魔法を勉強中。しかし独学+気が向いた時しか勉強しないので使える魔法は少ない。(火・水・風・土・雷を少しだけ扱える程度) チビなので、背が高かったり体系が良い人がうらやましい。 村では周りよりも身長が低かったので地味に気にしている。 女神の加護によって身体能力がある程度向上している。
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/73.html
人外×人間でハァハァするスレ 51-100 1-100 101-200 201-300 301-400 401-500 501-600 601-700 701-800 801-900 901-972 876. ヤンマとアカネ 3/4 2008/12/24(水) 14 39 41 ID Y3kUpMuS 文字数制限に引っ掛かったので訂正。3/3ではなく、3/4です。 「ヤンマ」 茜は椅子に腰掛けているヤンマの下両足の上に跨ると、濡れた複眼に手を滑らせ、水滴を指に付けて口に含んだ。 「ん…。まだちょっと、アリの味がする」 「そうか?」 ヤンマは刃のような歯が生えた口を開き、進化と共に発達した細長い舌を伸ばし、茜の指先を舐め取った。 「こっちはヤンマの味」 ヤンマの舌が巻き付いた人差し指を銜え、茜は暖かな舌を彼の冷たい舌に這わせた。 「茜、それは」 神経に直接訪れる刺激にヤンマが戸惑うと、茜はちゅぽんと音を立てて口から彼の舌を抜いた。 「だって、ここぐらいしか感じてくれる場所がないんだもん。その辺だけ不便だよね、ヤンマって」 「仕方ないだろう。外骨格の触覚は薄いんだ」 ヤンマは舌を解いて口の中に引っ込め、茜の手に軽く噛み付いた。 「やだぁ、それくすぐったい」 茜が手を引っ込めようとしたので、ヤンマは顎の力を少し強めて薄い皮膚に食い込ませた。 「水、浴びるんだろ?」 ヤンマはもう一つのバケツを拾って茜の控えめな胸元に傾けると、生温い水をたっぷりと浴びせかけてやった。 茜は体温よりも少し冷たい水の重みに、僅かに身を固くした。透き通った水はTシャツに吸い込まれ、ジーンズにも染み込んだ。 腹部と背を伝った水の流れは太股を辿り、股間に流れていき、小水を漏らしたかのように二人の真下に滴り落ちていった。 それを見た茜は赤面し、目を伏せた。水の感触に反応したのか、胸の小さな突起は硬く膨らみ、その存在感を示していた。 「やらしいことしないでよ。…虫のくせに」 「その虫に、毎度毎度欲情してんのはどこの誰だよ」 ヤンマは折り畳んでいた両中足を茜の裸の腰に回したが、三本の鉤爪を薄い肌に引っかけないように外側に曲げた。 手加減が出来なかった頃は度々爪先を引っかけてしまい、茜の肌にいくつものミミズ腫れを作ってしまった苦い経験がある。 ぐいっと両中足を曲げて茜の体を引き寄せ、密着させる。はあ、と熱い吐息がヤンマの触覚に掛かり、乳房が潰れされた。 Tシャツに染み込んでいた水が押されて流れ、新たな水滴がヤンマの胸に伝う。ヤンマは右上足を使い、透けた服を捲った。 877. ヤンマとアカネ 4/4 2008/12/24(水) 14 41 11 ID Y3kUpMuS 「そりゃ、そうだけどさぁ…」 抵抗せずに上体を反らした茜は、ヤンマの前に膨らみかけの乳房を露わにした。 「下、脱がすぞ」 ヤンマは右上足の爪先と左上足の爪先で器用にジーンズのボタンを外すと、一気に下着ごと引き摺り降ろした。 「やだもうスケベぇ!」 薄膜のように水気を含んだ服を剥がされた茜は、腕よりも多少色の白い尻と太股が光の下に曝された。 「服に穴開けて突っ込んだら文句言っただろうが」 ヤンマは椅子の下をくぐらせて細長い腹部を持ち上げると、生殖器官を伸ばし、茜の生殖器官に触れた。 「ん、ふぁ、あぁ…」 先程の荒々しい狩りの様子とは打って変わった優しい愛撫に、茜は吐息を弾ませ、ヤンマの胸部に縋り付いた。 鋭利なはずの生殖器官で、柔らかく撫でてくる。肌を破らないように、切り裂かないように、慈しみすら込められている。 荒々しく狩りを行う彼も素敵だが、ひたすら優しい彼も好きだ。浅く入り口を探りはするが、すぐに奥へは入れてこなかった。 まだ、茜の潤いが足りないのだと判断したのだろう。気を遣わなくても良いのに、とは思うが、嬉しいから言わなかった。 茜の反応を窺いながら、先細りの生殖器官の先端を動かしていたヤンマは、熱く潤い始めた茜の割れ目の前を突いた。 「あくぅっ!」 充血した肉の芽を弾かれ、茜の下半身に痺れそうなほど強烈な甘い感覚が駆け抜けた。 「もういいだろ、入れるぞ」 ヤンマが低く囁くと、茜は目を潤ませながら頷いた。 「うん…入れてぇ…」 じゅぶ、と粘ついた水音が聞こえ、ヤンマの生殖器官の先端が茜の中に没し、水とは違う熱い液体が伝い落ちてきた。 「ちゃんと、奥までぇ」 茜が掠れた声を零すと、ヤンマは腹部を曲げ、ずぶずぶと生殖器官を彼女の中へと押し込んだ。 「俺もその方が好きだ。お前の中は、熱いからな」 「ヤンマぁ、好きぃ、愛してるぅ!」 茜はヤンマの頭部を抱き締めると、エメラルドグリーンの複眼に何度となくキスを落とした。 「本当に、喰わなくて良かったぜ」 目の前に押し付けられて歪んだ乳房に、黄色い舌を絡み付ける。硬くなった先端をにゅるりと撫でると、反応が増した。 熱に浮かされたように腰を動かす茜に合わせ、ヤンマも腹部を動かしてやり、彼女が求めて止まない快感を与えてやる。 すると、茜の中に差し込んでいる生殖器官が締め付けられた。と、同時に茜は軽く痙攣し、ヤンマに体重を預けてきた。 どうやら、達したらしい。ヤンマの胸に頭を預けてとろりと弛緩している茜の表情を見たヤンマは、生殖器官を引き抜いた。 生き物としての構造が違うため、ヤンマは達することが出来ない。というより、達してしまったら本当に命取りだからだ。 人間大に進化しても、昆虫は繁殖のために生殖行為を行う。生態系はメスが主体であり、オスは遺伝子を運ぶための器だ。 だから、生殖行為を終えたオスは間もなく一生を終えてしまい、メスの栄養源として捕食される以外の運命はないのだ。 非常に惜しいことだが、生きるためだ。そうは思っていても、陶酔しきった茜を見ていると、達したい気持ちになってしまう。 だが、死んでしまえば茜を守ってやることも愛することも出来なくなるので、ヤンマは生存本能と同等の欲求を抑え込んだ。 いつのまにか、腹部の精子嚢から生殖器官まで移動していた精子を再び精子嚢に戻し、ヤンマは生温い疲労に身を任せた。 体の上では、満足した茜が愛おしげにヤンマの名を呼んでいた。 878. 859 2008/12/24(水) 14 44 11 ID Y3kUpMuS 今日はこれで精一杯。 これで少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 自サイトでも色々書いているけど、エロスに突っ走れないので発散出来て楽しかったw 879. 名無しさん@ピンキー 2008/12/24(水) 18 58 29 ID lZKcD/Tm 1日早いサンタさんが…! 昆虫と女の子はいいものだ、ミミズばれのくだりには本当に悶えた。 サイトがめちゃくちゃ気になる…のですが何かヒント等はありませんか? 880. 名無しさん@ピンキー 2008/12/24(水) 21 25 58 ID Nzk15s3d ヤンマかわいいよヤンマ 服がサンタさんになるくらい鼻血吹かせてもらいました。 881. 859 2008/12/24(水) 22 38 10 ID Y3kUpMuS 879 オンノベの片隅で、異種族恋愛ばかりを細々と書いております。 鋼鉄男(要英訳)でぐぐれば出てきますが、移転しているのでURLを削ってからどうぞ。 882. 名無しさん@ピンキー 2008/12/25(木) 00 30 46 ID Ep1rt/36 サンタさんって本当にいるんだなぁ… 昆虫人間非常にもゆる!性質とかさらっと書いてるけど、それがリアルですごく良い ところで海の悪魔さんにはどこの海に行けば会えますか?とりあえず供物になりたい 883. 虫さんと女の子 2008/12/25(木) 02 28 59 ID jmc+Y4cx 絵板の虫とおにゃのこに激しく萌えたのでクリスマスな小ネタ 「あったけー……人間ってホント羨ましい……」 甘えてくる猫のようにすりすりと擦り寄る私の恋人。 私の手を握る手があまりにも冷たく、びっくりして小さく「うわ」と声を上げる。 「手袋、買ったら?」 「手袋なんて買ったら、お前にもう二度と手を温めてもらえないだろ」 こんなこっ恥ずかしい台詞を素面で言うこの男、先の言葉からわかる通り、普通の人間ではない。 私も詳しくは知らないが、昆虫に限りなく近い人型の種族だそうだ。 黒いダイヤモンドみたいな眼がじっと私を見ている。 それと恥ずかしい台詞とのコンボ攻撃でつい視線を逸らしてしまう。 「そんな恥ずかしいこと、言わないでよ……」 「え、何で?」 「何でって……こっちが照れるからでしょ!」 きょとんと私を見る顔が可愛いな、……なんて思わないようにしている。 もしかしたらわかっててからかっているのかもしれない。元の生物の性質上、表情がないので何を考えているのかわからないから。 付き合い始めの頃はよくからかわれ、恥ずかしい思いをしたものだ。 「よくわからんが……まあとにかく、お前は温くてホントに最高だよ。 ま、それしかいいところないし」 「……私の魅力はそれだけなんかい!」 思わずツッコミの平手打ちを彼の眉間の辺りに入れた。 ……友人らから漫才夫婦と呼ばれ、茶化されるのは私がツッコミを入れるから。 「馬鹿、そんな訳ないだろ? この柔らかい肌やさらさらの髪、あんなところやそんなところも好きに決まってるじゃないか!」 「ち、ちょっと!こんな大声で!恥ずかしいよ!」 そして、彼がフォロー(?)を入れるので友人らからはバカップルと呼ばれ、呆れられる。 彼の顔を見るとひょこひょこ触角が揺れ、目がほんの少しだけ細められている。 笑っている。 「もう!わざとでしょ!」 「ははは……げ、雪だ」 怒る私を無視し、彼は暗く閉鎖的な空を見つめる。 ふわふわと落ちてくる白いものが見えた。 884. 虫さんと女の子 2008/12/25(木) 02 30 53 ID jmc+Y4cx 「あー、今日寒いから……。積もるかもね」 さっきのお返しにちょっと意地悪に言ってみるが、彼は何も言って来ない。 不審に思って顔を見上げると、本来ならないはずの瞼が閉じかかっていた。 うつらうつらと頭が揺れ、今にも眠たそうだ。 今思い出したが彼はとても寒さに弱く、ある一定の温度になると急激に眠くなるんだそうだ。彼いわく動物の冬眠と同じらしい。 もっとも普通の冬眠と違い、一日の内半日寝るだけでいいらしい。昆虫人間の事情はよくわからないが。 最初見た時ぴくりとも動かないから死んでしまったのかと思い、揺すりながらわんわん泣いてしまった。 ……ちなみにいまだにそのことが笑い話になったりする。 「ちょっと!?こんなところで寝ないでよ?」 「ああ……と言いたいが……、ごめ、も……無理……」 そう言って完全に瞼が閉じるのと、彼が私に体を預けたのはほぼ同時だった。 ずしりと彼の体重がかかり、足がふらつく。 私が倒れたら誰も私たちを助けてくれないだろうし、 何より真冬の公園でそのほら、えっと……勤しむカップルと間違えられかねない。 何とか根性で彼の重たい体をベンチまで引きずり、優しく座らせた。 「全くもう……」 人の苦労も知らずぐーぐー眠る彼に悪戯でもしてやろうかと考え、止めた。 覚醒した時にお返しされるのが目に見えたから。 ため息一つついて隣に座った。 じっと彼のほうを見ていると、彼の触角が寒そうにぴくぴく震えているのに気付いた。 私は慌てて彼の手を握りしめ、息を吹き掛けて温める。 やっぱり手袋は必要なんじゃ、と考えて彼の嬉いような恥ずかしいような妙なこだわりを思い出して悩む。 ……私の手づくりの手袋ならどうだろう? 私の作った手袋で温かくなるから、一応私が温めていることになるはず……。 ふと思い付いた割に中々いい考えだ。 手袋を作った時に彼がどんな反応をするのか考えながら、持っていた携帯電話でタクシー会社に電話した。 電話を切った後もいろんな反応を思い浮かべたら笑いが込み上げてきた。 隣で眠る憎たらしくも愛しい異種の恋人のこめかみに淡いキスをして、 帰ったらクリスマスまでに頑張って編まないと、と計画を立てながらタクシーが来るのを待った。 もちろん、彼の冷えた手を温めながら。 885. 名無しさん@ピンキー 2008/12/25(木) 02 43 11 ID jmc+Y4cx 以上です。 勢いと初めてなので変かもしれませんが、 反省はしません。とにかく萌えの赴くままだから後悔はない! ケータイから失礼しました。 また何か思い付いたら書き込みたいと思います。 海の悪魔さんとヤンマさんカッコイイなあ…… 強い人外は大好物です 二人の作者さんGJです。 886. 名無しさん@ピンキー 2008/12/25(木) 04 07 46 ID Fbx6S35d すごくよかった! 続きも出来たら是非投下して欲しい 887. 名無しさん@ピンキー 2008/12/25(木) 18 31 29 ID JOwLSeRg やはり硬質人外は好みだなあ 888. 859 2008/12/25(木) 22 36 49 ID s5dRQHe0 何やらヤンマが好評で嬉しいですw 883のもえらく萌えます。異種族の醍醐味は生態の違いですよね! では、また投下。 889. ヤンマとアカネ 2 1/3 2008/12/25(木) 22 37 24 ID s5dRQHe0 体を包む空気が次第に生温くなり、朝になったのだと知った。 突っ伏して眠っていたフローリングに、複眼の間に並ぶ三つの単眼が擦れ、間に入った砂粒が硬い音を立てた。 だが、すぐには意識は戻らない。フローリングに接している腹部が冷え切り、その中の心臓もまた冷えているからだ。 体温が戻らなければ、血流も戻らず、人間に比べれば矮小な脳に送られる血中酸素も乏しく、意識も戻らない。 折り曲げていた両前足を伸ばして身を起こすと、今まできつく縮こまっていた外骨格が動き出し、ぎぢ、と鈍く擦れ合う。 複眼が大部分を占めた顔を上げ、破れたカーテンの隙間から差し込む強烈な光に、複眼が眩みそうになってしまう。 だが、すぐに補正された。ヤンマは関節が固まってしまった下両足を伸ばし、立ち上がってから、彼女に気付いた。 破れたソファーの上では、毛布を被った茜が身を丸めていた。安心しきった顔で熟睡し、浅い呼吸を繰り返している。 毛布の端を両手で握り締め、唇の端が緩んでいる。ヤンマは彼女の傍に歩み寄ると、肩から零れた髪を一束掬った。 「呑気なもんだ」 茜の髪を持ち上げて口に含み、ぶつりと噛み切った。 「いつ俺に喰われるとも解らないってのに」 ヤンマの口の中には、茜の髪の切れ端が残った。喉の奥で丸めていた舌を伸ばし、髪を絡めて嚥下する。 「甘ったるい」 意識的な味か、或いは実際の味かは解りかねた。ヤンマは、彼女の頬に落ちた髪の束を鋭利な爪先で薄く撫でた。 「おい」 声を掛けてみても、茜の反応はない。爪先ではなく、爪の腹の部分で頬を叩いてみるも、目を覚ます気配はなかった。 無防備すぎて、逆に不安になる。ヤンマは口を開閉し、がちがちと噛み合わせた。人間で言うところの、舌打ちと同じだ。 起きている時は煩わしいほどまとわりついてくるからだろう、いざ眠って大人しくしていると歯応えがなくてつまらない。 890. ヤンマとアカネ 2 2/3 2008/12/25(木) 22 38 11 ID s5dRQHe0 「さっさと起きろ。他の連中が起きて動き出しちまったら、狩りがやりづらくなる」 ヤンマは茜の肩を押して仰向けに転がしたが、茜は小さく唸っただけだった。 「うぅん…」 やはり、起きようともしない。ヤンマは辟易し、茜の体から毛布を剥ぎ取った。 「いい加減にしろっての!」 茜の体温が色濃く残る毛布を薄汚れた床に放り投げたヤンマは、直後、理由を悟った。 「ああ…そうだったな…」 ソファーに横たわる茜は、パンツしか身に付けていなかった。昨夜、汗を掻いたから、とそれ以外を全て脱いだのだ。 生憎、洗濯を終えている服は見当たらず、かといって夜中に洗濯を行えるような場所でもないので何も着なかった。 そして、そのまま今に至るというわけだ。ヤンマは投げ捨てた毛布を拾おうかと迷ったが、前足は彼女へと伸びていた。 朝日を浴びた薄い肌は白く光り、静脈が透けている。柔らかく盛り上がった女の膨らみを、三本の爪で掴んでみる。 だが、爪は立てずに寝かせ、腹で握り締めた。ヤンマの手に合わせて茜の乳房は歪み、刺激を受けて先端が尖った。 すると、茜が僅かに眉根を動かした。覚醒してはいないが意識はあるのだ、と知ったヤンマは、もう一つの乳房も握った。 「あふ」 条件反射で声を漏らした茜は、悩ましげに腰を捩った。 「何やってんだ、俺…」 頼りない手応えの乳房をひとしきり揉みしだいた後、ヤンマはふと我に返った。 「ふぇ」 すると、茜は瞼を上げた。目の焦点を合わせ、ヤンマの手元と自分の状況を確認した途端、しなやかな足が跳ねた。 「いーやあー!」 「おぐうっ!?」 茜がでたらめに放った蹴りがもろに顎に入り、ヤンマは仰け反ってしまった。 「馬鹿、馬鹿、馬鹿ぁ!」 茜は胸を隠して身を縮めると、涙を溜めながら喚き散らした。 「いじるんだったら、もうちょっと綺麗な時にしてよぉ! 汗と埃でべたべただし、髪も洗えてないから脂でてかてかなんだもん!」 「そんなの、どうでもいいじゃねぇか」 首関節の無事を確かめながら顔の位置を戻したヤンマに、茜は膨れた。 「嫌なものは嫌なの!」 うー、と眉を吊り上げる茜に、ヤンマは困惑して触覚を下げた。 「ああもう解ったよ、うるせぇな」 891. ヤンマとアカネ 2 2/3 2008/12/25(木) 22 38 45 ID s5dRQHe0 「解ったんなら、あっち向いて! 服着なきゃならないんだから!」 「今更、見られて困る部分があるか?」 「気分の問題よ!」 「あーうぜぇうぜぇ」 かぶりを振りながら背を向けたヤンマに、茜は舌を出した。 「女心を理解しなさい!」 羽を震わすほどの金切り声に、ヤンマはまたがちがちと口を鳴らした。オンナゴコロとやらは、未だに解らないことだ。 大体、肌など見られて困るものなのだろうか。体を繋げたのは一度や二度ではないのだから、ヤンマは全てを見ている。 揉みしだいてしまった乳房もさることながら、性器と排泄器官すら見ているのだ。いい加減、開き直って欲しいと思う。 ごそごそと物音が繰り返された後、ようやく許されたので振り返ると、茜は昨日脱ぎ捨てたTシャツとジーンズを着ていた。 「じゃ、朝ご飯が終わったら洗濯するから、ヤンマも手伝ってよね」 「水場まで服の山を運べばいいんだろ。それで帳消しだ」 「そんなんじゃ足りないよ。食糧も大分減ってきたから、適当な店から発掘しなきゃならないんだもん」 「虫食えよ。ぶりぶりに太った幼虫でも捕ってやるから」 「あんなもん食えるわけないでしょ」 不意に真顔になった茜に、ヤンマはぎりぎりと口の端を擦り合わせた。 「お前の食糧探しは面倒なんだぞ。それでなくても、そういう場所は他の連中の餌場にされちまってんだから」 「いいじゃない、それは全部ヤンマが食べられるんだから」 「ま、そりゃそうだがな。んで、まずは朝飯か?」 「ううん、ヤンマ」 茜はかかとを上げて背伸びをすると、ヤンマの首に腕を回して引き寄せた。ヤンマも背を曲げ、身長を合わせた。 茜の唇が口に迫ってきたので、ヤンマはぎざぎざの刃を噛み合わせたような形状の口を開き、彼女を受け入れた。 外骨格に触れたのでは、何の意味もない。喉の奥で丸めていた体液が少し絡んだ舌を伸ばし、薄い唇に当てた。 そして、有無を言わさずに滑り込ませる。ん、と茜は小さく声を漏らし、口中を這い回るヤンマの舌に己の舌を絡めた。 息苦しくなった茜が唇を開くと、茜の舌を締め付けていたヤンマの黄色い舌が解け、粘液の糸を引きながら離れた。 「んふふ」 口元を押さえて頬を染めた茜に、舌を喉の奥に戻したヤンマは言った。 「じゃ、とっとと支度しろよ。俺も腹が減った」 「今日は何にしよっかなぁーん」 茜は足取りも軽く、キッチンに向かった。ガスも水道も電気もとっくの昔に切れているので、正確には倉庫なのだが。 キッチンに入った茜は、段ボール箱を探り始めた。その中には、廃墟から集めた缶詰めやレトルト食品が詰まっている。 人間が姿を消して数年が経過してしまった都市では、茜がまともに食べられるものといったら、それぐらいしかないからだ。 茜はテーブルに置いたランタンに火を付け、その上に水を張った鍋を載せると、レトルト食品のパックを入れて暖め始めた。 鍋の下で揺れる青い炎を見つめる茜の横顔を見つつ、ヤンマは舌に張り付いている茜の唾液を嚥下し、胃に流し込んだ。 無意識に、また口を鳴らしていた。だが、今度は不満や苛立ちを示す鈍い軋みではなく、歓喜を示す高い摩擦音だった。 付き合えば付き合うほど、喰うのが惜しくなる。 892. 859 2008/12/25(木) 22 41 12 ID s5dRQHe0 通し番号ミスりました。891は3/3です。 二人の日常の一端というかです。結構のんびり暮らしています。 893. 名無しさん@ピンキー 2008/12/28(日) 01 42 16 ID odYAYy4S エロがあるからには日常ほのぼのも併せて良いものだ、と思います。 ここ最近の大量虫投下に喜びを隠せない。 894. 名無しさん@ピンキー 2008/12/28(日) 04 03 06 ID 1+DhqOBi 虫系ならサガノヘルマーはどうよ? 個人的にはレゾレゾとか好みど真ん中なんだが。 895. 名無しさん@ピンキー 2008/12/29(月) 23 59 35 ID l6vBE8Px 王蟲かわいいよ王蟲ハァハァ 最近気付いたんだが、霊とかスタンドとか透明人間とかの 実体を持たない人外(?)もイイものだ。 本体とは異なる確固たる意識を持ってたり、こっそり女の子にイタズラしちゃうような お茶目さを兼ね備えてたらなおよし。 896. 名無しさん@ピンキー 2008/12/30(火) 20 02 46 ID OHR7ggVp 894 教えてくれてありがとう、めちゃくちゃ好みだった。 少しずつ集めていこうと思うよ! たけしのXファイル見てたら異星人ハァハァになった。オカルト話は夢が広がる。 そしてAVPまた見たくなった。 897. 小ネタ ザリガニさんとの年越し 2008/12/31(水) 21 45 17 ID spWsjLCS 投下します。 ザリガニと女の子です。 「はい、蜜柑あげる」 こたつでぬくぬくしている少女は蜜柑を、 同じくこたつに入って紅白を熱心に観ている男に渡そうとした。 「あ……ごめん、シザーはそのハサミじゃ剥けないよね」 彼女が蜜柑を引っ込めようとすると、シザーと呼ばれた人型のザリガニがそれを止めさせた。 彼女がシザーのほうを見ると、彼は少女の手の中の蜜柑を器用に奪い取った。 呆気にとられる少女を尻目にシザーは蜜柑の皮を剥き始めた。 しかし、彼の両腕両手は攻撃的なギロチンハサミになっているため悪戦苦闘している。 このままだと蜜柑自体がミンチになってしまうと判断した少女は彼の隣に移動する。 「もー!負けず嫌いなんだからー! ほら、貸して。あたしが剥いてあげるから!」 少女がそう言うとシザーは不服そうにヒゲを動かした。 彼女はそれを見て苦笑し、ゆらゆらするヒゲを撫でた。 「負けず嫌いなとこ、嫌いじゃないよ。 でもね、無理そうだったら無理にしなくていいから!」 彼女は人の頭を簡単に潰せる大きく発達したハサミから蜜柑を取り、 少し潰れた蜜柑の皮を剥き始めた。 シザーは黙ってそれを見る。 「はいどーぞ、剥けたよ」 綺麗に薄皮まで剥いた蜜柑を少女は彼の口元に持っていく。 すると彼の口元から小さな管が出て、橙の蜜柑を啜る。 「美味しい?」 少女が小首を傾げて笑顔で尋ねるとシザーは無音で頷いた。 シザーは人型であるものの、声帯がないため声を発することができない。 しかし、通じ合う二人には言葉は不要だ。 「紅白終わったら二人で初詣行こうね」 シザーは静かに頷いて彼女を抱きしめた。 (来年もこうやって二人で年越ししよう) 898. 名無しさん@ピンキー 2009/01/02(金) 01 07 48 ID +x+sOkIM おお! 無口というか、喋らないタイプの人外君きたー! いや良いね、触覚とか眼とか、身体の部位で 感情や表情が読み取れるタイプ良いね。 899. 名無しさん@ピンキー 2009/01/03(土) 04 30 06 ID YaTIYQTm シザー可愛いよシザー どうでもいいけど、ポケモンのシザリガー思い出した。 900. 名無しさん@ピンキー 2009/01/03(土) 14 32 39 ID 3J0ijYiM 新しい世界が拓きました。甲殻類に萌える日が来るとは・・・! こういうフリーダムさも人外萌えの魅力だよなぁ。 ←・→ 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-350 351-400 401-450 451-500 501-550 551-600 601-625 626-650 651-700 701-750 751-800 801-850 851-900 901-972
https://w.atwiki.jp/yarupokepolice/pages/96.html
先導アイチ . '7 . / ∧一 ¨ ̄ / . / / ∧ / . / / / / . . ∧ / . ./. . . . . . . . . . . . . ./ / . / . . ./ . . } . . . . i . . . i .. ',. / //. . . . . . . .. . . . . . / / . / . . / . / . . . . .i . . . i . . } /,' ./. . . . . . . . . . . . . ./ / / . . / / . . / . . . i . . . . . . . . i . . |. // ./. . . . . . . . . . |. . .,' / /./ . /' . / . / | i . . . . . . . .|!. . l. ,'/ ,' | . . . .|. . { !/= / . / / ノ, . . ./ | | . . . . . . . .ト . l ! i i! . . . . !. . /ニ/ . ∠ミx/ // x≠斗 /! . . . . . . . .l l ! { | . . . .|. . .| l〈{ ̄イう≧ェノ / ;;/ ,,≦z==l /=! . . . . . . . .| l l | /| . . . . | . . | l ` 乂_ノ ー<´ .. ノ 彳 {┘ ノ .|/ }/ | | l | ,'_.l . . . . . . .! ヽ `ー-‐¬' .. 、_`ー‐' ,, ./ ;l . . . .! ; i/ ∠| _| . . . . l!. .l |`ー  ̄ ̄ / /' . . . .,' / \ | ! . . . |ヽト ゝ、 ,| /// . . / ./\ \ /', . . . . |∧|.|》\ 〈{ /'/_/ . . ./, 人 \ ̄ ̄ / ', . . . | ゝ|///ヽ 、_______, /.イy . . . ///\ `ー‐‐ ゙ ̄ ̄>', . . .| /.i/////, `ー --- ´ ..∠'| ./ //´ ` <. > ´ ', . . ! .i///////≫. ..≪'///|// `> `< > ´ ∠∧. . l i///////,\ ’ -- '´/////,! `>. ヽ/\ <´ ∧. l i/////////\__///////,| l ヽ \ ∧! i //////////⌒ヽ///////! l ヽ───────────────────────────────────────【名前】先導アイチ【固有スキル】『シャドウパラディン』… ポケモンのタイプにあくタイプを付与する タイプ2まである場合、どちらか選択して変更できる この効果は交代で元に戻る 1体につき1回『勝利の代償』… 場に居るポケモンの体力が半分以上あるとき発動出来る。 場のポケモンの体力はゼロになる。 次に出したポケモンの全ステータスが1段階上昇し、体力が1/4回復する『ナイトオブヴァンガード』… 夜のとき発動できる→『騎士王降臨』… ターン終了時にセイバーAを場に繰り出す 1試合1回→『????』… ドラゴンタイプを対象にしたスキル『PSYクオリア』――アビリティの発動確率の上昇 .相手のアビリティの発動の確認が可能TP14**【指令スキル】 『攻撃指令』…TP3 1/試 1ターンの間、味方ポケモン1体の「こうげき」「とくこう」を上げる。 『全力守護指令』…TP4 1/試 1ターンの間、味方ポケモン1体の「ぼうぎょ」「とくぼう」を倍化させ、「すばやさ」を半減させる。 『全力進撃指令』…TP4 1/試 1ターンの間、味方ポケモン1体の「こうげき」「すばやさ」を倍化させる。 次ターン行動不能になる。 『強襲指令』…TP3 1/試 1ターンの間、味方ポケモンの「とくこう」「すばやさ」を上げる。 『回避指令』…TP3 1/試 1ターンの間、味方ポケモン1体の「回避」を上げる。 『狙撃指令』…TP3 1/試 1ターンの間、味方ポケモン1体の「命中」を上げる。 『生存指令』…TP4 1/試 味方ポケモン1体に対する攻撃を全て耐えさせる。**【命令スキル】 『あたれ』… 1/試 攻撃を必中にする(一撃必殺は除く) 次ターン行動不能 『かわせ』… 1/試 物理技を回避する 『よけろ』… ..1/試 特殊技を回避する 【手持ち】 セイバーA オメガモン メタナイト ダンバイン ギア・フリード 小野塚小町 首なし騎士 セルティ 戻る
https://w.atwiki.jp/yarumajutu/pages/98.html
概要 / ソ ./ // i ヽ〆 / / / / ハ ハ i i ヽ ヽ │ / / / / / l / l /i ノ l i ヘ ヽ´ イ リ / /i ト 、l / / / l /i . l .l l l │ l /l / i r=l /= l l= / / / ../ l /l l │i l- l / l / /l /γてナ,ヾ ト / / / /=/ /│ l │l l. l / l i l l l l 弋`ニ。ノ // / /=/ /、l l / l │ l l Y l ∠ ィ てノノ ))/l ! / l │、 l ト `ヾン イ / / /l / l l l │\ / ̄\ i / 人/ / ノ ./ l l. l lヘ . \ ` ーァ ´ / .// / / !/ ヘ l \ヽ ` = = ´ - イ ノ / ./ ヽ ! フ丿/ / / / ./…━…━…━…━…━…━…━…━…┓ ┗…━…━…━…━…━…━…━…━…━▼【アイチ】 あ、あの、ボク2組の先導アイチって言うんですけど……ちょっとお話してもいいですか? 概要 やる夫に声をかけてきた2組の男子。 光属性で大剣を使う。 魔法剣士を目指してる。 戻る メモ 現在確認されてるスキル。 ▼『ヴァンガード』 絶技 対象:自分以外の味方1体 消費:7 戦闘開始時に対象の素早さを1段階上昇させる
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/139.html
個別タグ一覧>属性>人外 作品をすべて表示 272枚 2013-1-25 01 02 ユノハ・スルール_02 キルミン トリグルミ ネズぐるみ ジェイク・サリー ゴーストライダー アンパンマン ココ ナッツ ミルク シロップ ペット 15-クゥ01 15-クゥ02 うーさー ダスウサ メカウーサー Dr.マンハッタン キレネンコ とら どーもくん 冬将軍 エルゴ セネキス01 セネキス02 モナド ケロベロス クロノア うさおくん ミギー パフェ テム・レイの回路 ザク シャア専用ザク ∀ガンダム02 ∀ガンダム01 ターンX01 ターンX02 ハム専MS うさみちゃん ノーマッド ミモレット 伊藤・健児 ガリレオ キヨナリ・ウルキアガ クリストファー・ハットン 黒藻の獣 コボルド ネンジ フランシス・ドレイク ミルトン ガイバーI ステカセキング グイン QOO(キャラ) 一反木綿01 一反木綿02 ぬりかべ 目玉おやじ パクマン パクマン父 ゴールドライタン タイムライタン ひこにゃん ガンダム ライディーン アスール ヴェルデ ホァン モモ ロッシ 仮ケンジ キングカズマ01 キングカズマ02 ナツキ01 ナツキ02 マンスケ ラブマシーン 皇帝ペンギン さのすけ さのすこ さのスライム うさくん ただのインコかオウム オーロール01 オーロール02 ギーグ Q01 Q02 ベル 真朱 ジェニー・ウェイクマン 闘忠丸 アメトリン トリスティン ゴマちゃん イギー マンセマット ベルゼブブ(蝿Ver) メタトロン クロ シロ ダークブレイン01 ダークブレイン02 デュミナス キャレット エルマ01 エルマ02 ミケ01 ネウロイ クリスタルボーイ スポーン キャンディ ポップ 死神様 オシラサマ バグス バロール おユぴちょんくん クリアぴちょんくん ぴちょんくん ファイヤーぴちょんくん ロボぴちょんくん モノクマ01 モノクマ02 ヅラたん01 ヅラたん02 ヅラたん03 ヅラたん04 ヅラたん05 ヅラたん07 ミッキーマウス ミュウ デビルマン(キャラ) アントキラー ウサコッツ カーメンマン ゲイラス タレミミ先輩 デビルねこ Pちゃん・改 ヘルウルフ メダリオ 雲山 イビルアイ∑ ふらわ~戦車 クロ01 クロ02 トロ01 トロ02 ドラえもん(水田) ドラえもん(大山) ドラえもん(アニメ初期) ドラえもん(原作) ゲルニック将軍 スライム スライムベス メタルスライム フリーザ(最終形態) レーザーウェーブ ニャンコ先生01 黒ニャンコ(リオウ) 雪うさぎ01 雪うさぎ02 ニコニコテレビちゃん がおる にゃいにゃい01 にゃいにゃい02 パンダ ちんじゅう つば九郎01 つば九郎02 Mr.カラスコ01 Mr.カラスコ02 音速丸01 音速丸02 頭領(音速丸) タマ(にゃんこい!) ニャムサス 大将 チーパッパ アレクシア01 アレクシア02 バオー アオスケ アカベエ イジケモンスター03 イジケモンスター04 イジケモンスター01 イジケモンスター02 キンゾー グズタ パックマン ピンキー オオサンショウウオ キリウサ ネコ神様 メソウサ タマちゃん パラッパ DUE TOMORROW 10本アニメ・棒 ドロッセル01 ドロッセル02 サボテンダー01 サボテンダー02 ジャボテンダー01 ジャボテンダー02 ザクミ01 ザクミ02 01 02
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/179.html
関連 → ヤンマとアカネ 卒業 859 ◆93FwBoL6s.様 鬼塚池は、空と同じ鉛色だった。 ちらほらと落ちてくる雪が冷え切った水面に触れると、音もなく溶け、重たく濁った水がまた一滴量を増した。こんな空では、飛ぶに飛べない。体温維持用に羽織った分厚いコートのポケットに上両足を入れ、顎を閉じた。下両足に履いているブーツからも寒さが染み入り、外骨格が鈍く軋み、体液の循環が鈍っているのが解った。 やはり、寒さだけは苦手だ。ヤンマは複眼を下げ、凍りかけた水面に映る黒のコートを着た異形を見下ろした。外に出ているのは頭部だけで、上両足は袖に通され、羽と中両足はコートの中で縮まり、人間に似た格好だった。保温性は非常に高いが生地が分厚いため、動きづらくて敵わない。だが、これを脱いでしまうと冬眠してしまう。 鬼塚池の背後に広がる森では、雪を被った針葉樹が並んでいる。時折、たわんだ枝から雪が崩れ落ちている。色らしい色はなく、白と黒だけの世界だ。今日は一段と雲が厚いらしく、昼間とは思えぬほど光量が少なかった。 「…さむ」 独り言を漏らしたヤンマは、頭を振って触角に付いた雪片を払った。 「これで、いいんだよな?」 鬼塚池に映る異形を見つめながら、ヤンマは呟いた。この池はヤンマが孵化した場所であり、もう一つの実家だ。現在親兄弟と暮らしている実家は、鬼塚池に程近い古びた日本家屋で、鬼塚と名乗るためには不可欠な場所だ。 エメラルドグリーンの複眼、黄色と黒の外骨格、四枚の羽、六本の足。見ての通り、ヤンマは人間ではなく昆虫だ。ヤンマの一族は古くからこの地に住み着いているが、人間として認識されるようになったのは近代に入ってからだ。それまでは、人外には良くある話で鬼扱いだった。だが、差別とは少し違っていて、恐れられながらも敬われていた。空を飛べる上に山を荒らす獣を捕食していたので、結果として人家や作物を守ることになり、農民達からは慕われた。 けれど、近頃はそうでもない。昆虫人間はそれほど珍しいものでもなくなったし、人間も知恵を付けるようになった。昆虫人間に頼らずとも身を守れるし、獣も追い払える。厄介者として扱われることはないが、敬われることはない。少し変わった隣人、程度の認識だ。昆虫人間同士の抗争を除けば、至って平穏に暮らせているのだから文句はない。 しかし、それで終わるのは頂けなかった。日々同年代の昆虫人間とのケンカに明け暮れ、縄張りを守り続けてきた。それでいいと思っていたし、それぐらいしか能がないと思っていたし、それ以外にやるべきことはないのだと思っていた。だが、戦い続けても戦い続けても何も拓けない。縄張りも実力も拮抗し続けていて、最早体裁を保つための戦いだった。 このまま、この街で戦い続けても先はない。そんなことに気付いたのは、高校を卒業するための試験を終えた頃だ。ぎりぎりの成績で入学した高校を、やはりぎりぎりの成績で試験に受かったヤンマは、与えられた暇を持て余していた。遊ぶのにも飽きて、戦うのにも飽きたから、珍しく考え事をした。そして、現状維持ではいずれ腐ってしまう、と悟った。 そう思ったら、居ても立ってもいられなくなった。同じ土地で同じ顔触れと同じ戦いを繰り返しながら、朽ちたくはない。だから、家を出ようと思い、両親にも兄弟にも話した。長男ではないので反対はされなかったが、賛成もされなかった。金だけは与えられたが、住む場所や働き口は自力で探せと言われた。だが、いざ街を離れると決めると無性に寂しくなる。 胸と言わず全身の体液が抜けたかのような空虚さに襲われたヤンマは、鬼塚一族が幼少期を過ごす鬼塚池を訪れた。だが、埋まると思ったものは埋まらなかった。原因は解りきっているのに、目を逸らそうとしている自分が情けなかった。 柔らかな雪を踏み締める足音と、荒い呼吸が聞こえた。ヤンマが振り返ると、息を荒げている少女が立ち尽くしていた。赤いマフラーを巻き、ハーフ丈のダッフルコートの下では紺色のプリーツスカートが揺れ、ボブカットの髪が乱れている。子供っぽさが色濃く残る顔立ちの中で特に目立つ大きな目は、最大限に見開かれ、外気の寒さで頬に紅が差していた。 「茜」 ヤンマが少女に向き直ると、少女、茜はヤンマに歩み寄り、呼吸を整えた。 「しーちゃんから、聞いた」 「何をだよ」 「何って、決まってるじゃないの!」 茜は中学校帰りらしく、背中には重たい通学カバンを背負ったままだった。 「上京するってこと、どうして私には言ってくれなかったの!」 「言うほどのことでもねぇだろ」 ヤンマが顔を背けると、茜は顔を歪めた。 「友達じゃないの、教えてくれたっていいじゃない!」 「教えたって、どうなるものでもねぇだろうが」 ヤンマは背を向け、顎を軋ませた。茜はヤンマに近付き、走ったために掠れた声を張る。 「なんで勝手に決めちゃうの! どうして何も言ってくれなかったの!」 「中坊に話しても意味ねぇだろ」 「そりゃ、そうかもしれないけど…」 茜は俯き、鼻を啜った。ヤンマは複眼の端に茜を捉え、言った。 「高校の卒業式が終わり次第、引っ越すからよ」 「でも…どうして?」 「お前に言ったって解らねぇよ」 「解るもん!」 茜はヤンマに歩み寄り、その左袖を掴んだ。 「だって、私はずっとヤンマと一緒だったんだから! ヤンマのこと、一番良く解るもん!」 「馬鹿抜かしてんじゃねぇよ」 茜の手を振り払おうとしたが、出来ず、ヤンマは声色を落とした。 「お前に俺の何が解る」 お決まりの言葉を吐いてしまった自分に呆れ、ヤンマはぎちぎちと顎を鳴らした。なぜ、こんなことしか言えない。ヤンマの上左足を掴んで項垂れている茜が痛々しかったが、上手い言葉が思い付かず、結局は黙り込んでしまった。 茜との付き合いは長い。ヤンマがヤゴだった頃、近所に住む茜は親に連れられて鬼塚池によく遊びに来ていた。そのうち、茜は一人でも来るようになった。水の中でしか生きられないヤンマと、愚にも付かない話をするためだった。どちらも幼かったから、会話などあってないようなものだったが、閉じた世界で暮らすヤンマには良い刺激になった。 ヤンマが成虫と化し、茜が成長しても、その関係は変わらなかった。近所に住む幼馴染み。それだけに過ぎない。だから、そのまま終わった方が良い。人型であろうと、所詮虫は虫だ。前途のある茜を、ヤンマが束縛してはならない。 「じゃあ、ヤンマは私の何が解るの?」 茜はヤンマのコートに顔を埋め、肩を縮めた。ヤンマは彼女を見下ろし、語気を弱めた。 「解るから、言わなかったんじゃねぇかよ」 「意地悪」 「男の意地と言え。その方が、まだ様になる」 「じゃあ、これから言うこと、解る?」 「大体はな」 ヤンマが腰を曲げて目線を合わせると、茜は潤んだ目を瞬かせ、ヤンマの胸元に額を当てた。 「…大好き」 恥じらいと寂しさが混じった告白は、枝から落ちた雪の音で掻き消され、雪の粒と共に淀んだ池に吸い込まれた。ヤンマは茜の肩を支えながら、分厚いコート越しに染み入る体温を感じた。触れた部分から、隙間が埋まっていく。 思った通り、空虚さの原因は彼女だった。街を出ると決めてから、茜とは出来る限り顔を合わせないようにしていた。街を出る決心が揺らがないように、と考えてのことだったが、言葉も交わせない日々が続くと体液が抜け落ちていった。他のもので埋めようとしても全く埋まらず、余計に空しくなった。けれど、そこで茜と会うと決心が砕けると思っていた。 擦れ違っていた日々の寂しさを埋めるため、茜はヤンマにしがみ付いた。小さな手で、コートをきつく握り締めている。もう、引き離せるわけがない。ヤンマは己の心の弱さを実感しながら、茜から染み渡ってくる体温と感情を味わった。 茜が好きだ。 ストーブに火を入れても、なかなか部屋が暖まらなかった。 畳の上に胡座を掻いたヤンマはコートを脱げないままで、茜もまた通学カバンは下ろしたがコートは着たままだった。あのまま外にいてはどちらも凍えてしまうので、ヤンマは自宅に茜を連れて帰ってきたが、どちらも喋り出さなかった。茜は目を腫らしていて、切なげに眉を下げている。思いを伝えても、ヤンマが答えてくれなかったから不安なのだろう。だが、ヤンマは茜の告白に答えなかったのではない。答えようと思ったのだが、茜が愛おしすぎて感極まってしまった。おかげで、何も言えなくなった挙げ句に自宅に引っ張り込んでしまった。茜を自宅に突き返すよりは良いと思ったからだ。 「ヤンマ」 沈黙を破ったのは、茜だった。 「やっぱり、私はただの友達ってこと?」 不安げに身を乗り出してきた茜に、ヤンマはぎちりと顎を噛み合わせた。 「いや…そういうんじゃねぇよ」 「じゃあ、何?」 期待と不安の入り混じる瞳に見つめられ、ヤンマは若干腰を引いた。 「お前は、ダチじゃねぇよ」 「だから、何なの?」 「だから、だな…」 ヤンマが考えあぐねていると、茜はコートを脱いで通学カバンの上に投げ、ヤンマの前にやってきた。 「教えて?」 「う…」 言葉に詰まったヤンマは、茜を見下ろした。寒さとは違った意味で頬が染まり、薄い唇がかすかに開いている。いつもの快活な表情とは正反対の弱り切った顔が、罪悪感を生んだ。同時に、物凄く情けなくなってしまった。好きだと言われたし、茜が好きだと解っているのに、困らせてどうする。答えたいが、上手く言葉が出てこなかった。 「悪ぃ」 どうしても言えなかった。だから、ヤンマは茜を抱き寄せて顎を開き、舌を伸ばして唇の間に滑り込ませた。上両足に抱かれた茜は、いきなり口中に入ってきた異物に戸惑い、己の舌や歯で異物を押し戻そうとしてきた。 「ぶはっ」 ヤンマの舌を吐き出した後、茜は一気に赤くなった。 「にゃ、な、うぁ…」 「これで、言ったことにはならねぇか?」 舌を戻して顎を閉ざしたヤンマが気弱に呟くと、茜は火照った頬を押さえた。 「なら、ない、よぉ」 だが、意図は確実に伝わったらしく、茜はちらちらとヤンマを窺ってくる。ヤンマはその視線を感じ、恥じ入った。もう少しまともな手段はなかったのか、と後悔するがもう遅い。それ以前に、あれはキスと言うには強引すぎた。顎をぶつけるよりは優しいが、中学生相手に行うにはかなり卑猥だ。それ以前に、同意を得ていないではないか。 「でも、うん、嬉しい」 茜は赤面したままだったが、頬を緩めた。 「だから、茜。俺は」 「食べてもいいよ」 ヤンマの言葉を遮るように、茜は言い切った。真摯な眼差しが、複眼に注がれる。 「私のこと」 「…食べる、って、そりゃ」 もちろんあっちの意味だろう。ヤンマが狼狽すると、茜はもっと狼狽した。 「だって、このまま離れちゃうの嫌だし、ヤンマじゃなきゃ嫌だし、だから…」 「でっ、でもな、いきなりそれは早すぎねぇか? お前はまだ中坊だろうが!」 「だあっ、だけどぉ、我慢出来ないんだもん!」 自分の言葉でますます赤面しながら、茜はスカートを握り締めた。 「放っておかれるのかなぁ、とか、一人になっちゃうなぁ、とか、考えるとなんかもうすっごくダメなんだもん!」 「にしたって、なぁ」 「嫌?」 茜が泣きそうになったので、ヤンマはすぐさま否定した。 「いやいやいやいや、そういうんじゃねぇ! ああ、だから、嫌っつーわけじゃなくてよ!」 「恥ずかしいし、怖いし、痛いのは嫌だけど、でも、ヤンマだったら」 「言っておくが、俺は虫だぞ」 ヤンマが自制を込めて言うと、茜はむくれた。 「だから好きなんじゃないの!」 「俺が言うのも何だが、男の趣味悪ぃな」 「そんなことないもん! ヤンマは格好良くて強いんだから! イケメンの中のイケメンだもん!」 拳を固めて力説した茜に、ヤンマは噴き出してしまった。 「なんだそりゃ、てか言い過ぎだぜ」 「笑わないでよ! 本気でそう思っているんだから!」 茜はむきになり、ヤンマににじり寄ってきた。ヤンマは背を曲げ、笑いを堪えた。 「けど、俺のことを買い被りすぎてねぇか? 虫の中でも俺は大したことねぇんだぞ、ツラもナリもな」 「でも、私の一番はヤンマだもん」 茜はヤンマの前に正座すると、ヤンマの顎を両手で挟み、引き寄せた。 「さっきのお返し」 固く閉ざした顎に、小さく薄い唇が当てられた。目の前にある茜の瞼は閉ざされ、目元を縁取る睫毛の長さが解った。当てているだけで精一杯なのか、茜の体は強張っていた。ヤンマはコートを脱ぐと、上両足と中両足で茜を抱き寄せた。胸部の外骨格に、紺色のセーラー服に覆われた茜の胸元が接した。鼓動が恐ろしく速まり、体全体が熱を持っていた。 「本当にいいのか?」 ヤンマが問うと、茜はぎこちなく頷いた。 「うん。ヤンマじゃなきゃ、嫌」 「後で後悔しても知らねぇからな」 「するわけないよ」 茜は笑顔を見せたが、緊張が滲んでいた。ヤンマは雑然とした自室を見渡したが、生憎、昆虫人間は布団を使わない。その上、ヤンマはトンボなのだ。羽を痛めてしまわないために、眠る時は寝転がらずに床に直接俯せになって休むのだ。だから、布団はない。そして、親兄弟の部屋も同様だ。客間に行けばあるが、今から運んでくるのは億劫だし、後で困る。客間に戻す時に、親兄弟に見つかっては言及される。考えあぐねた末、ヤンマは自身が着ていた長いコートを広げた。 「ここに寝っ転がれ」 「でも、汚しちゃうかも」 茜が目を伏せると、ヤンマは畳を小突いた。 「そんなもん、構わねぇよ。畳よりは冷たくねぇし、痛くねぇはずだ」 「うん…」 茜はセーラー服のスカーフをしゅるりと引き抜き、畳に落とした。 「えっと、脱がしてみる?」 「無論だ」 即答したヤンマは、正座している茜に向き直った。茜は脱がしやすいように両腕を広げたが、掴み所が解らなかった。ヤンマの高校の女子の制服はセーラー服ではないし、中学校時代に女子の制服を脱がすような機会も経験もない。しばらく茜を眺め回していると、茜は少し落胆した顔でセーラー服の脇にあるファスナーを上げ、袖口のスナップを外した。 「これで引っこ抜けば脱げるよ」 「すまん」 ヤンマは苦笑いしてから、茜のセーラー服を掴んで引き上げた。頭と袖が綺麗に抜けて、下の服が露わになった。冬場なので、ブラウスの上にニットベストを着ていた。ヤンマはそれを剥いでから、ブラウスを脱がそうとして爪を止めた。まず、スカートを脱がさなければ脱がせられないではないか。プリーツスカートのホックを外そうとしたが、また爪を止めた。この状況なら、スカート捲りも許されるかもしれない。そう思ったヤンマは茜のスカートを思い切り捲り上げ、中身を見た。 「んだよ、生パンじゃねぇのか」 「当たり前だよお! ていうか、いきなり何やってんのー!」 茜はスカートを押さえ、防寒性の高い毛糸のオーバーパンツに覆われた下半身を隠す努力をした。 「まあ、ジャージ履きじゃないだけまだマシか」 あれは色気なさ過ぎだ、とヤンマが付け加えると、茜は唇を曲げた。 「もうちょっとムードってのを大事にしてよ! 台無しじゃない! この変態!」 「男は総じて変態だ」 「開き直らないでよー!」 「んじゃ、仕切り直すとするか」 ヤンマは茜のスカートを下ろすと、ホックを外してファスナーを下げて脱がせ、黒く長いコートの上に横たわらせた。ブラウスの下から覗く色気のないオーバーパンツも剥がしてしまうと、茜は小柄な体を力一杯縮めて頬を赤らめた。 「急に恥ずかしくなってきた…」 「そう、だな」 ヤンマは茜の姿を見下ろし、言葉を濁した。幼い頃からの付き合いなので、何度か茜の裸身は見たことがある。もちろん、それは茜が幼児だった頃の話だ。池のほとりで無邪気に水遊びをしていた時は、膨らみなど皆無だった。だが、今は違う。肉付きはまだまだ頼りないが、手足はすらりと伸びて全体的に丸みを帯び、可愛らしい乳房がある。そう思った途端、抗いがたい衝動が込み上がってきた。ヤンマは上両足で茜の両手を掴んで押さえ、覆い被さった。 「全部脱がす!」 「うん」 茜は心底恥ずかしげだったが、頷いた。ヤンマは中両足の爪でブラウスのボタンを全て外し、肌着を捲り上げた。幾重もの服に覆われていた素肌が、ようやく曝された。ブラジャーに収まるのは、茜の手で隠せるほど小さな乳房だった。茜は気恥ずかしげに顔を歪めたが、ヤンマはそれを無視してブラジャーを押し上げ、乳房とは言い難い膨らみを出した。 「なあ、茜」 「なぁに?」 「茜はオナったことがあるのか?」 「え?」 茜が目を丸めると、ヤンマは首を傾げた。 「何がどうなるのか解らねぇと、そっちも困るだろ? まさか、中三にもなって何もしてねぇってことはねぇよな?」 「馬鹿! なんで今そんなこと聞くの! 超変態!」 「先に聞けるか、こんなこと。んで、どうなんだよ、茜」 「…うー」 茜は顔を背け、消え入りそうなほどの小声で答えた。 「…ある、けど」 「そうか、なら安心だ」 「何が!」 「ちゃんと感じるんなら、ちゃんと濡れるってことだろ」 ヤンマはぎちぎちと顎を鳴らしながら、茜の胸元にまで顔を下げた。小さな乳房を爪で握るのが怖かったからだ。ヤンマの爪は、いずれも鋭い。茜の肌など容易く切り裂けてしまうし、力が強すぎると肉や骨までも切ってしまうだろう。だが、顎ならまだ加減が出来るはずだ。ヤンマは大きく顎を開いて舌を伸ばし、茜の平べったい乳房に絡み付けた。 「ふひゃっ」 外気とは違う冷たさに茜が仰け反ると、ヤンマはその両手首を軽く握った。 「我慢しろよ。すぐにお前の体温で温くなる」 「うん…」 茜は深く息を吸い、唇を締めた。自分の手で胸をまさぐるのとは全く異なる感触に、慣れるまでは気色悪かった。相手がヤンマだと解っていても、冷たく細長いものが這い回ってるのだから、背筋がぞわりと逆立ってしまった。だが、茜自身の体温でヤンマの舌が温まると変わった。成長途中で硬い乳房を痛めないように、緩く締めてくる。外気温と刺激によって尖った乳首にも絡められ、絞られる。中左足の爪の腹では、もう一方の乳首を潰してくる。 自分で触った時とは、比べ物にならない。どこをどう触られるのか解らないし、羞恥心も手伝って感覚が鋭敏だ。いつのまにか息が荒くなり、今まで出したことのない声が漏れてしまい、茜は口を閉じて懸命にその声を堪えた。 「下、脱がすぞ」 ヤンマは茜の右手首を押さえていた上右足を外し、茜の下着に手を掛け、引き摺り下ろした。 「ふあ…」 陰部を外気に曝された感覚で瞼を上げた茜は、クロッチに薄く付いた染みを見、戸惑った。 「やだ、こんなに…」 「大していじってねぇんだけどなぁ、早漏か?」 茜の下着を見下ろしながらヤンマが言うと、茜はむくれた。 「そんなわけないじゃない! 何なのもう、さっきから!」 「すまん。俺もしたことないから、何言っていいんだかよく解らねぇんだ」 茜の下着を制服の傍に置いたヤンマは、茜に顔を寄せ、舌先で唇をぬるりと舐めた。 「んう」 「下も舐めた方が、楽に入るよな?」 「たぶん、でも…」 茜は太股を閉ざそうとしたので、ヤンマは太股の間に長い腹部を差し込んで阻んだ。 「いきなり突っ込んでも、入るわけねぇしな」 「解った」 茜は躊躇いつつも小さく頷き、おずおずと膝を上げた。ヤンマは茜の両手から上両足を外し、上体を下げた。部屋の明かりは敢えて付けていなかったので、光源は外から差し込む日差しだけであり、当然薄暗かった。少ない光を受けた陰部は、滲み出た体液で光沢を帯びていた。体格に相応の狭さであろう、茜の中心だった。浅い茂みの下では、触れてもいないのに充血した肉芽が濡れている。汗とは異なる、甘酸っぱい匂いがした。 「んで、茜はいつもどうやってんだ?」 舌を伸ばしながらヤンマが問うと、茜は目線を彷徨わせた。 「穴の方に指を入れるのは怖いから、その、上にあるのを…」 「じゃ、そっちを責めればいいんだな」 「そうじゃなくて!」 「じゃあ、どうなんだ?」 「うー…」 茜は顔を両手で覆い、背を丸めた。表情が見えなくなるのは惜しかったが、今のうちに慣らしてやらなければ。ヤンマは茜の腰に爪を立てないように気を付けつつ、押さえ、初々しいピンク色の割れ目に舌を這わせてやった。茜はびくっとしたが、足は閉じなかった。ヤンマは茜の言葉通り、茂みの中で存在を主張しつつある肉芽を舐めた。 「あ、あ、あ、あぁああ…」 切なげに喉を震わせ、茜は身を捩った。 「うぁ、あ、ん、ヤンマぁ…」 「その声で呼ぶんじゃねぇよ」 強張っているが熱く濡れた胎内を舌で探りながら、ヤンマは堪えた。彼女が慣れるまで、耐えきれなくなってしまう。実際、長い腹部の先からは生殖器官が出ている。なんとか自制しているが、本音を言えば今すぐにでも入れたい。 「ひゃうっ!」 茜はヤンマの頭を掴み、首を左右に振った。 「あ、もお、いやあっ、そこ、ダメェ、もう、ああああっ!」 ぎち、とヤンマの外骨格に爪が立てられ、茜は薄い胸を反らした。 「おい、茜」 舌を抜いてヤンマが顔を上げると、茜は涙の滲んだ目元を拭った。 「ごめん、なんか、凄くって」 「感じすぎだろ、馬鹿」 「だって、どうにも出来ないんだもん。ヤンマがしてくれたから」 茜は眉を下げ、唇を押さえた。その仕草にヤンマはぎくりとし、中途半端に出ていた生殖器官が全部出てしまった。最早、引っ込められなかった。ヤンマは茜の太股を押し上げて足を広げさせると、腹部を曲げ、熱い陰部にあてがった。 「入れるぞ」 「え、待って、そんな急に」 「力、抜いとけ。でないと、辛いぞ」 ヤンマは出来る限り慎重に腹部を押し出し、つぷ、と浅く挿入した。茜は目を見開き、涙を滲ませた。 「う、あっ」 「痛いか? だったら一旦抜くが」 「が、頑張るぅ」 茜はヤンマの首に腕を回し、抱き付いた。 「だから、全部、入れてぇ。ヤンマにあげるの、全部あげるのぉ」 「…どうしようもねぇな」 茜の背を支えながら、ヤンマは顎を噛み締めた。処女で発達途中の体では、挿入されるだけで痛いだろうに。茜の内側は筋肉が硬く、ヤンマの生殖器官が押し戻されそうになる。なぜ、それでも入れてくれと懇願出来るのか。目元に溢れた涙を舐めてやると、茜は脂汗が滲んだ頬を緩めた。抜いてしまえば、茜の気持ちを無駄にしてしまう。 時間を掛けて、奥へ、奥へと進めていく。熱くぬめった筋肉に弾かれそうになりながら、茜の中心に迫っていった。途中で何かに引っ掛かり、途切れた。茜はヤンマに抱き付く腕の力を強め、声を堪えるかのように歯を食い縛った。恐らく、処女膜だったのだろう。ヤンマは茜を貫いている生殖器官を見下ろし、じわりと滲み出した赤い筋を認めた。 「このまま動いたら、本気で裂けちまいそうだぞ。だから、もう抜いちまった方が」 「いやあっ!」 茜は力の入らない足をヤンマの腰に絡め、首を横に振った。 「動かなくても良いから、抜かないでぇ!」 「だが、茜」 「だって、だってぇ」 茜はヤンマを見つめ、ぼろぼろと涙を落とした。 「抜いたら、ヤンマが離れちゃう。ヤンマがどこかに行っちゃう。だから、抜いちゃ嫌ぁ…」 「お前には参るぜ」 ヤンマは爪の背で茜の頬をなぞり、笑みを見せるように顎を開いた。茜は、懇願するような眼差しを注いでいる。これでは、抜くわけにはいかない。ヤンマは生殖器官を突き立てたまま、声を殺して泣き出した茜を抱き締めた。 体の下から、何度となく好きだと言われた。子供の頃からどんなに好きだったか、嗚咽に乱れた声で話してくれた。その言葉を一つも聞き逃したくなくて、ヤンマは動かなかった。茜が全身で示す好意を、知らなかったわけがない。物心付いた頃から、ヤンマの世界には茜がいた。そして、茜の世界にもヤンマがいた。ただ、それだけのことだ。 ただ、幼い頃のように友達でいられなくなっただけだ。ただ、向け合う感情が変わっただけだ。それ以外は同じだ。ヤンマはヤンマであり、茜は茜だ。虫であり、人だ。幼馴染みであり、幼馴染みだ。そして、掛け替えのない人だ。 だから、恋に落ちるのは当たり前のことだ。 どさり、と屋根から雪が落ちた。 部屋の前に一瞬影が過ぎり、軽い震動が起きた。ストーブを使っているから、その熱で屋根の雪が緩んだのだ。ストーブの前に陣取っている茜は、すっぽりと毛布にくるまっていて、湯気を噴きながら熱いミルクココアを啜っていた。ココアを作ったのは、ヤンマである。茜が泣き止んでから生殖器官を抜き、服を着せて、落ち着けるために与えたのだ。大して動いていないはずなのだが、茜は足腰が立たないらしく、ストーブの前に座り込んで一歩も動こうとしなかった。 「なんか、腰が変」 茜はココアを一口飲んでから、顔をしかめて腰をさすった。 「今の今まで、ここの筋肉を使ったことがなかったからかなぁ」 「そうなんじゃねぇのか? 俺はなんともないが」 茜の血が絡んだ愛液を拭ったティッシュをゴミ箱の奥深くに沈めてから、ヤンマは返した。 「甘くない…」 ココアを啜りながら茜が眉根を顰めたので、ヤンマは少しむっとした。 「文句言うな。俺はそういうの飲まねぇから、味の加減が解らなかったんだよ」 「よし、決めた」 大きく頷き、茜は宣言した。 「私も一緒に上京する! でもって、ヤンマに責任取ってもらう!」 「…あ?」 何を唐突に。ヤンマが顎をあんぐりと開いていると、茜はにんまりした。 「だって、ファーストキスも処女もあげちゃったんだもん。結婚しなきゃ嘘ってもんでしょ!」 「あ、あの、茜さん?」 「高校はあっちの学校に入学すれば問題ないよ! 二次試験があるしね! そうと決まれば願書書かなきゃ!」 「いや、だから、なんでそうなるんだ?」 「さっき言ったじゃんか。私、ヤンマと離れたくないんだもん。連れて行ってくれなきゃ、追い掛けていっちゃうよ?」 「それは…」 追い掛けられたら、嬉しいけど困る。ヤンマが答えられずにいると、茜は笑った。 「ヤンマも高校を卒業したし、私ももうすぐ卒業だもん。だから、ただの幼馴染みも卒業するんだ!」 その言葉に、ヤンマは笑うしかなかった。もちろん、茜の言葉が嬉しくて嬉しくてたまらなかったからである。茜は毛布を引き摺りながらずりずりと這い寄ってヤンマに寄り添ってきたので、ヤンマは勢い良く茜を抱き締めた。ココアの入ったマグカップを取り落としかけたが、なんとか零さずにテーブルに置き、茜はヤンマに腕を回してきた。 「大好き」 「俺もだ。好きで好きでどうしようもねぇや!」 ヤンマは首を倒して茜の唇を塞ぎ、言葉にすることすらもどかしい感情を表した。茜も身を乗り出し、深めてくる。茜の両親に反対されるかもしれないが、行けるところまで行ってしまおう。茜は半身だ、欠いてしまうわけにいかない。無論、上京するのはどちらも初めてだ。同じ国とはいえ、土地が違うのだから、二人にとっては別世界のようなものだ。一人きりだったら耐えられないことも、二人ならば乗り越えられる。今までがそうだったのだから、これからも、きっと。 年の差も、種族の違いも、気持ちだけは阻めない。 ↑ 名前 コメント すべてのコメントを見る タグ … 人間♀ 和姦 昆虫類 !859◆93FwBoL6s. *人外アパート
https://w.atwiki.jp/jinro-info/pages/89.html
関連用語 村目 人外 用語集へ