約 77,976 件
https://w.atwiki.jp/aren1202/pages/238.html
反逆の大罪者 古文書や文献などに断片的にその名前が登場するも明確な実態を掴むことのできない存在 終焉の大戦時に記された文献に頻繁にその名前が登場することから大戦に深く関わる存在だと推察できる
https://w.atwiki.jp/shfarts/pages/1486.html
魔人ブウ(ZERO EX) 商品画像 情報 登場作品:ドラゴンボールZ 定価:9,180円 受注開始:2016年12月02日(金) 16 00 受注締切:2017年02月20日(月) 23 00 発送開始:2017年05月予定 商品全高:約300mm 付属品 その他:専用台座 キャラクター概要 商品解説 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 スーパーサイヤ人3 孫悟空ZERO EX スーパーサイヤ人4 孫悟空ZERO EX スーパーサイヤ人 ベジータZERO EX スーパーサイヤ人トランクスZERO EX コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/6060.html
魔人 ダーク・バルター(OCG) 融合・効果モンスター 星5/闇属性/悪魔族/攻2000/守1200 「憑依するブラッド・ソウル」+「辺境の大賢者」 このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。 通常魔法カードが発動した時、1000ライフポイントを払う事で その効果を無効にする。 また、このカードが戦闘で破壊した効果モンスターの効果は無効化される。 モンスター効果無効 悪魔族 融合モンスター 闇属性 魔人 魔法無効 関連カード 憑依するブラッド・ソウル(OCG) 辺境の大賢者(OCG)
https://w.atwiki.jp/weedgundam/pages/36.html
異説機動新戦記ガンダムウィード 第六話 皇城の魔人 皇城の一角にてミカドは新たな敵の部隊と遭遇、交戦を開始していた。 「う、うわああぁ~!」 悲鳴をあげた男の顎にミカドがアッパーカットの一撃を叩き込む。 「怯むな!!撃てっ!撃て~!!」 別方向から声と銃弾。 声の方はどうにもならないが、銃弾はどうにでもなる。ミカドはナイフを振って銃弾を弾き落とす。 「お、おい、あれだ。あれを出せ」 弾幕の向こう側で男達が何かを取り出そうとしている。ミカドは銃弾をナイフで叩き落としながら、その光景を眺める。 男達はようやくといった感じで、手間取りながら、一本の筒状の物体を取り出した。 何だっけ、あれ?とミカドが疑問を抱いた瞬間 「死ねぇ!化け物ぉ!!」 その声と同時に筒状の物体から、何かが飛び出た。 火を噴きながら、自分に向かってくる物体。 それを見てミカドは、あっ、これはヤバい。 そう思いながらも、結局のところ、やることは変わらない。 ミカドは自分に向かって襲いかかってくる物体に対してナイフを振る。多少違ったことと言えば、刃を立てていた事だ。 刃を立て、弾くのではなく切り裂く。その目的で振るわれたナイフは物体を一刀両断にする。 2つに切り裂かれた物体は勢いを弱めぬまま、ミカドの背後に飛び去り、次いで、爆音を鳴り響かせた。 「バズーカだかロケットランチャーだか知らねえが、言っとくぜ――」 ミカドはナイフの切っ先を唖然とした表情を浮かべる男達に向け、宣言する。 「俺に飛び道具は効かねえ!!」 それを皮切りに、ミカドは男達に襲いかかる。 弾幕はナイフで防ぎ、ミカドは突進、あっという間に男達の懐に入る。 そうなってしまうと男達はどうしようもない。そもそもの動きの速さが格段に違うのだからどうしようもない。 ミカドの速さに翻弄され男達は殴り倒される。 基本的にミカドはナイフを防御にしか使わない。 攻撃は殴る蹴るの肉弾戦、それでも身体能力の差かミカドは圧倒的に強く、ものの数分で男達は全滅した。 「疲れた…」 ミカドは自分が昏倒させ、床に倒れ伏している男達を眺めて呟いた。 もはや、皇城の機能が完全に掌握されていることは明白だった。 ミカド自身も、既に何度も城内で敵の部隊と遭遇し、これを撃破している。 (とにかく、いつまでも一人でいるのはマズいな……数が違うわけだし、多勢に無勢で何時までも戦ってはいられねえ…) ミカドは、早急に誰かと合流して反撃態勢を整える必要があると考え、合流の為に一歩踏み出そうとし、止めた。 敵が近くにいる予感がしたからだ。 ミカドは辺りを見回す。だが、見えるのは自分が倒した男達だけだ。なのに、どうしても歩き出すことを躊躇う。 (敵がいるような気がする) 全く確信が無いがミカドは確かにそう思った。 「見事なお手並みです」 不意に声がし、同時に衝撃がミカドを襲う。 「がっ!?」 全身に響くような一撃に思わずミカドは声をあげた。 純粋な威力ではセレアの方が上かもしれない、だが、ミカドはその一撃に耐えられず膝をつく。 (パンチ?キック?間違い無く当て身の筈だ。なのに、何をされたかわからねえ……) ミカドは膝をついたまま辺りを見回し、自分に攻撃を加えた相手を探す。 しかし、辺りには自分が倒した男達が床に転がっているだけで、他に人影は無い。 「私はここにいますよ」 声と気配。 ミカドは膝をついた体勢からとっさに転がり、気配から逃れるように動いた。 そのままにしていたら、攻撃を受けていたに違いない。 ミカドはふらつく体に鞭打ってなんとか立ち上がり、気配を感じた方へと視線を向ける。が、やはり、敵の姿が見えない。 「良い勘です」 すぐ近くで声がした。 (女…いや、男の声……?) 改めて聴くと、敵の声は性別すらハッキリとさせない不思議な響きがあった。 ミカドは声の方に振り向こうとする。だが、解らない。 すぐ近くで聞こえた筈なのに、それがどこから聴こえたか解らない。 どれほど辺りを警戒し、見回しても、ミカドの目に敵の姿は捉えられない。 ナイフを握る手に無意識に力がこもる。 「初見で二撃目をかわせた人なんて、そうはいませんよ」 純粋に感心するような言葉がミカドに届いた。 「なんだ…これ……」 ミカドは呻きを漏らす。 ミカドに届いたのは声ではなく言葉だった。 男の声にも女の声にも聴きようによっては獣の唸り声にも似た響きが、 あまりにも多くの声音で重なり合い、声として認識出来ない。 なのに、認識出来ないはずなのに、どうしてか言葉の意味だけが理解できる。 「くそっ……気持ち悪……」 今までに感じ事のない感覚にミカドは強烈な不快感を感じ、頭を抱えてよろめく。 その顔色は蒼白を通り越し土気色になっている。 「随分と感受性が強いですね。普通だったら、キミのようにはならないんですが…」 不快感を助長する言葉を認識しながら、ミカドはそれでも、必死で呼吸を整えながら、敵に問う。 「…おまえは…何だ……?」 「さぁ? なんなんでしょう? 月並みですが、私に勝てたら教えてあげてもいいですよ」 ふざけやがって、そう言おうとしたミカドだったが、緊張のあまり、口の中が渇ききり上手く言葉が発せられない。 直後、気配がミカドに襲いかかる。 全く殺気が感じられない攻撃をミカドは紙一重で避ける。 やはり、敵の姿は見えない。だが、攻撃の瞬間までは自分の全てを隠すことは出来ないようだった。 (だったら、気配を読んで避けるくらいは出来る……後はこっちの攻撃をどう当てるかだ…) 敵の言葉に慣れたのか幾分顔色が回復したミカドは静かに反撃の機会を窺う。 「ふむ…失礼ですが、出身はどちらですか?」 唐突な質問、ミカドは警戒しながらも一応、答える。 「辺境のコロニー、ラクア」 「ああ、成る程、道理で……」 敵はミカドの故郷を知っているようだ。 言葉の直後、急に敵の気配がした。 ミカドは気配に合わせるように頭を下げる。一瞬前まで頭があった場所を何かが風を切って通り抜ける。 (いける!動きがわかるぞ!) そう思った瞬間、ミカドを衝撃が襲った。 気配は感じなかった。 「ワザとです」 言葉が聞こえた。 ワザと気配を出していたのだとミカドは理解した。 直後、頭を床に叩きつけられ、そのまま頭を床に押さえつけられる。 ミカドには、敵がどうやって自分の押さえつけているのかわからない。 頭には何の感触もないのだが、確かに押さえつけられていると感じる。 「クソっ…」 自らの敗北を悟りミカドは、死を覚悟し、目を瞑る。 すると、急に頭を押さえつける力が緩んだ。 何だ?ミカドがそう思った時、声が聞こえた。 「合格です」 言葉ではなく純粋に声と認識できる音。それは男の声だった。 ミカドは体を起こし、声の方を振り向く。解らなかった筈の声の元が、今はすんなりとわかった。 振り向いた先には、男がいた。見知らぬ男、だが、その男が身にまとう服をミカドは良く知っていた。 それは、インペリアルガードの制服だった。 男は、ミカドと目が合うと口許に微笑を浮かべて、うやうやしく一礼する。 「お初にお目にかかります。インペリアルガードのカガミ、と申します。二つ名は「影走者(シャドウランナー)」、以後、お見知りおきを」 ミカドは挨拶をした男を改めて観察する。 ハッキリ言って、印象に残らない人物だとミカドは思った。 カガミと名乗る男の顔には個性という物がまるでない。まるで、空気が人間の形をとっているかのような稀薄な雰囲気を纏っている。 だが、ミカドの本能は叫ぶ。 この男はあまりにも危険だと。 「あんたはなんなんだ…?」 ミカドはカガミに対して警戒を解かずに尋ねる。 「インペリアルガードです」 「だったら、どうして城の関係者の俺を攻撃した?」 ミカドは声を荒げず、冷静そのものの様子でカガミと向かい合う。 「少し、腕前を見る必要があったもので」 「何のために?」 「この状況を打開する協力者に相応しい人物を探していたのですよ」 「それで、俺は合格ってか?」 「ええ、その通り。キミの力なら協力者として申し分ない」 そうか、とミカドは頷き、いきなりカガミの頭にハイキックを叩き込んだ。 それを受けても、カガミはビクともせずにその場に佇んでいた。 「ワザと受けやがったな」 「ええ、怒られて当然の事をしましたからね」 それを聞くと、ミカドはふん、と鼻息荒くカガミに背を向けた。 気に入らねえな… そう思いながらも、ミカドはどうするべきか解っていた。 「いいぜ、協力してやるよ」 「ありがとうございます」 カガミはミカドに礼を述べるとミカドに背を向け、背中合わせになる。 「とりあえず、今の状況を何とかしましょう」 「ああ」 ミカドとカガミの視線の先にはいつの間に集まったのか、武装した集団の姿があった。 武装集団は二人を取り囲むような配置を取りながら、銃を構えていた。 二人は全く恐れる様子もなく、一気に敵の集団へと切り込んだ。 「……で、あんたが特命とかなんたらで城を離れていた事は解った。 ついでに他のインペリアルガードも第一皇子と第二皇子の外遊の護衛についていて、当分の間、皇城には帰って来ないこともな」 「理解が早くて結構です」 二人は武装集団が周囲に倒れ伏す中で会話を続けていた。 「それで、あんたの隊長は何してんだよ? あの人が皇子の護衛に行くとは思えないが…」 ミカドは個人的な知り合いであるインペリアルガードの隊長の顔を思い出す。 カガミはミカドの質問に肩を竦め、 「隊長は休暇の真っ最中です」 と、申し訳なさそうに言った。 ホント、タイミングが悪いな…… ミカドは天を仰ぎ、大きく溜め息をついた。 視線を戻すといつの間にか、カガミが何やら、倒れた男の懐を探っている。 「何やってんだ?」 「探し物をしてます」 見りゃ解るよ…… 要領を得ない会話にうんざりとしながら、ミカドは何かを探すカガミの背中を眺める。 不意に、カガミの手が止まった。 「ふむ……」 何かを考えこむ様子のカガミ。 「どうした?」と、ミカドが訊ねても返事は無い。その代わりにカガミはミカドに何かを放り投げた。 受け取ったのは軍の認識票だった。 ミカドはそれに目を通し、記されたモノを読み上げた。 「…連邦軍……?」 そう言って、ミカドはハッとしたように倒れたテロリストたちに目をやった。 冷静に男達の装備を観察してみると、それは明らかに最新式であり、一介のテロリストが用意出来る物には見えない。 成る程、連邦軍か… ミカドは一人、納得したように頷いた。 「違いますよ」 それまで黙っていたカガミがミカドの心を読んだように口を開いた。 「それに記載されている限りではそうなんですが、実際は違います」 「どういうことだ?」 ミカドはテロリスト達からカガミへと視線を移し、次の言葉を待つ。 「注目するべきは、その認識票に記載されている所属部隊です」 ミカドはそれを聞いて、もう一度、認識票に目を通す。 「そこに記されている部隊は既に連邦にはありません」 「は?」 「その部隊は壊滅――まぁ、これは連邦軍の公式発表なのですが……実際は行方不明なんです」 「行方不明?」 「ええ、そうです。行方不明、いや、集団失踪のほうが表現的には合ってるかもしれませんが…」 そう言うと、カガミは腕を組み、困ったような表情を浮かべた。 「実のところ、その基地は襲撃なんて、受けていないんですよ」 走りながらカガミは唐突に言った。 ミカドは隣を走るカガミに胡散臭いモノを見るような視線を送るが、カガミはそれを気にせず淡々と言葉を続ける。 「その事件の真相というのはですね――」 一拍、間を置き、カガミは朗々と語り出した。 「ある日、突然その基地に居た全ての人が失踪したんですよ。 整備士や事務員から基地指令まで、全ての人々が痕跡もなく消え、 それと同時に基地に置いてあった全ての兵器も消失していたそうです。 ……で、流石に連邦軍の上層部は、この異常な事件をありのままに発表するのは控え、 テロリストによる襲撃事件と公表したようです。…理解しましたか?」 「…うさんくせぇ話だな…」 ミカドが言葉を漏らすが、カガミは微笑を浮かべるだけだ。 「良くわからねえけど、城を襲撃してきた奴らは、みんな行方不明になった筈の連邦の軍人てことか? 何だってそんなことが…」 「私にもその理由は解りません。確実なのは彼らが私達に危害を加える敵だということです」 カガミの表情は微笑から一転し、険しいものへと変わっていた。 「敵は倒す。私の仕事はそれだけです」 不意に、カガミは隣りを走るミカドの顔を見た。既に険しさは消え、穏やかな顔に戻っていた。 「ところで、一つ頼みたいことがあるのですが?」 カガミはニコリと笑う。その顔に不吉なものを感じたミカドだったが、カガミは有無を言わせない気配を発し、ミカドに逃げ道を作らせない。 ミカドはこの男に出会った事を後悔しながら、従順にその頼みを聞き届け、カガミの行く先とは反対の方向へと走り出した。
https://w.atwiki.jp/earthruinfes/pages/317.html
ニコニコ動画/魔人探偵脳噛ネウロ 2008-10-13 【手書きネウロ】777%D-violence!!(完全形態) 【手書きネウロ】女子高生探偵 【手書きネウロ】じむしょはいつもヤコのちネゥロ(完全形態) 【ネギ踊り】ねっうねうにしてやんよ♪【手書きネウロ】 【手書きMAD】ネウロをグレンラガンのアイキャッチにしてみたよ 【ベルばら風】薔薇は美しく散る【手書きネウロ】 【手書きMAD】ねうろのじかん 【ネウロ】踊ってもらいました【手書き】 【ネウロ】カードキャプター弥子【手書き 完成版】 ねう★すた (完全形態) 【MAD】ネウロのためなら死ねる?……【full】 【血+ ED風】 ネウロ『HAL編』【手書きMAD】 ミラー 【BLOOD+ ED風】ネウロ HAL編【手書きMAD】 【秋の犯罪】ネウロキャラで踊る大捜査線【撲滅SP】 さよなら絶望魔人ネウロOP【手書きMAD】 [魔人]ネウロゲリオン[探偵] ◇◆『ニコニコ動画』へ
https://w.atwiki.jp/shinmegamitensei2/pages/149.html
LV50 魔人ときのおきな ステータス アビリティ 戦闘能力 HP:938MP:1575月齢:K相性:呪いのボスお宝:老気の杖EXP:2800魔貨:5600MAG:2800 力:10知:50魔:20体:10速:10運:10 攻撃力:120命中力:90防御力:120回避力:90魔威力:32魔効果:55攻撃回数:1回 【特技・魔法】ムドムドオンハピルマプリンパテンタラフーデスタッチ 【解説】時の翁。人の命を見切り、死期が近づくと現れる死神。知恵がずば抜けて高く、ムドを使われると耐性のない者は一撃で殺される可能性が非常に高い。HPはそれほど高くはないので、倒すこと自体は難しくはない。 LV40 魔人マタドール ステータス アビリティ 戦闘能力 HP:1800MP:700月齢:L相性:ノーマルボスお宝:相気の杖EXP:2240魔貨:4480MAG:2240 力:40知:30魔:10体:10速:20運:10 攻撃力:160命中力:92防御力:100回避力:90魔威力:17魔効果:32攻撃回数:2回 【特技・魔法】ヒートウェイブ雷霆蹴り飛び蹴りヘルファング乱れ撃ちハッピーダンスセクシーダンス 【解説】人間を殺すことにのみ美学を見いだす、イスパニアの狂える魂であり、死神の一種である。攻撃力がレベルにしてはかなり高く、特技が強烈だ。HPも魔界に登場するボス並みにあるので、こちらの強さによってはかなり苦戦を強いられるだろう。 LV35 魔人アリス ステータス アビリティ 戦闘能力 HP:459MP:1201月齢:D相性:実体希薄ボスお宝:死気の杖EXP:1960魔貨:3920MAG:1960 力:10知:18魔:40体:10速:10運:20 攻撃力:90命中力:69防御力:90回避力:71魔威力:44魔効果:28攻撃回数:1回 【特技・魔法】誘惑の霧守るヘルズアイデスタッチ幸せの歌子守唄 【解説】六本木からさ迷い出た魂。誘惑の霧が危険だ。幸いにもHPや防御力は低いので、この特技を使われる前に素早く倒したい。 LV35 魔人ヘルズエンジェル ステータス アビリティ 戦闘能力 HP:1256MP:368月齢:B相性:ノーマルボスお宝:囚気の杖EXP:1960魔貨:3920MAG:1960 力:36知:10魔:10体:10速:40運:10 攻撃力:142命中力:103防御力:90回避力:97魔威力:12魔効果:12攻撃回数:1回 【特技・魔法】体当たり電撃アカシャアーツムドテンタラフー 【解説】地獄の天使。怒れる心が実体化した姿。暴力が唯一のコミュニケーションの手段である。力と速さがずば抜けて高く、全体攻撃のアカシャアーツが強烈。サルタヒコを倒せるぐらいの強さがあれば、ヘルズエンジェルも倒せるのでは。 LV30 魔人ゴーストQ ステータス アビリティ 戦闘能力 HP:338MP:315月齢:L相性:ノーマルボスお宝:旺気の杖EXP:1680魔貨:3360MAG:1680 力:10知:10魔:10体:10速:10運:60 攻撃力:80命中力:72防御力:80回避力:72魔威力:12魔効果:12攻撃回数:1回 【特技・魔法】吸い付き消化液スキャニングコバラスキマロショータイム仲間を呼ぶダークブレス 【解説】あくなき欲望が実体化したもの。名前からして、『オバケのQ太郎』なのだろう。運が60もあるのが特徴。こちらのマグネタイトを半分食べてしまうコバラスキマロが怖い。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/474.html
今日 - 合計 - 東京魔人学園符咒封録の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 13時05分40秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/759.html
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『完熟トマトと真珠の魔人』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 地図を見ればわかるように、埼玉県には海がない。だから海水浴というのは、必然的にちょっとしたイベントになる。 日帰りで行くこともできなくはないけど、結構疲れる。となれば泊りがけだ。そうなると必然的に持ち物も増える。それに移動手段だって必要で。 ここまでくると事前の準備は、小規模な旅行の域にまで達する。参加メンバーの日程を入念に調整し、週間天気予報を睨みながら決行の日を決めた。それをカレンダーに書き込んで、約束の日を指折り数えて待ち望む。 ただそれだけのことなのに、自然と心が浮き立つのがわかる。 ──まるで恋する乙女のように。 往路では黒井先生の運転に冷や汗をかかされたものの、おおむね今回のイベントは成功裏に終わりそうだ。黒井先生が宿の清算を済ませたら、私たちは再び車中の人となる。夏の朝の日差しの中、潮風を身体いっぱいに浴びるのもあとわずかというわけだ。 まだ早朝だというのに、砂浜はすでに熱気を帯びている。さすがは真夏の日光。なかなかあなどれない。つかさに誘われて浜辺にきたはいいが、どうやら帰ったらさっそく髪を洗わなきゃ、なんて思う。 「ふーん、こなちゃんは青トマト派なんだね。私は青臭いトマトよりは完熟したトマトの方が好きだけど」 「完熟トマトの糖度は十~十二だっていうよね」 「よくわかんないんだけど、それってどのくらい甘いの?」 「柑橘系で十、リンゴとか普通のメロンが十四だっていうから、野菜というより果物に近いかな」 「へえ、そうなんだ」 「私はあんまり甘い系は好きになれないんだよね。酸味とか青臭さっていうのが野菜の醍醐味だと思うから。それにそんなに甘いの食べたきゃ、果物でも食べればいいじゃん、ってね」 「あはは、それわかる。私もトマトケチャップが甘かったら、ちょっと考えちゃうかも」 ひとしきり笑ったところで、私はそろそろ本題を切り出すことにした。 「それでつかさ、まさかトマトの話をするためだけに、わざわざこんなところまで連れてこられたわけじゃないよね」 少しの間迷っていたものの、つかさは意を決したように口を開いた。 「お姉ちゃんね、こなちゃんのことが好きなんだよ」 「うん、わかってる」 「びっくりしないんだ」 「まあ、なんとなくわかっちゃったっていうか」 思わず私は苦笑いを浮かべる。 「こなちゃんも、お姉ちゃんのこと好きなんだよね」 「そう見える?」 「わりと。だって二人とも結構わかりやすいし」 少しばかりショックだった。自分ではなかなかうまく隠し通しているつもりだったのに、他の人はともかくよりによってつかさにまでバレバレだったとは。 そんな私の内心の葛藤を知ってか知らずか、つかさはなおも続ける。 「お姉ちゃんはね、すっごく苦しんでる。同性の女の子を好きになってしまったこと。だから少しでも楽にしてあげたいんだ」 どこまでもまっすぐな藍色の瞳で見つめられた。うらやましいくらいに清々しい。 「それができるのは、こなちゃんだけなんだよ」 「悪いけど私は、かがみの気持ちには答えてあげんない」 そんなつかさの視線を、私はとても直視することができない。 きっとそんな私は、ものすごく汚い心根の持ち主なのだと思った。 「なんで」 「好きだけじゃ、どうにもならないことってあると思うんだよね」 「そお?」 「私みたいにチビでオタクな人間に、かがみをどうこうする資格なんかないんだよ」 「それ、本気、じゃないよね」 わずかにつかさの言葉に悲しそうな空気が混じるのがわかった。 「まさかお姉ちゃんがそんな些細なことを気にするような、そんなつまんない人間だなんて、本気で思ってないよね」 「いやごめん、悪かった、謝るよ。そういうつもりじゃなくて」 うかつだった。自分を卑下することが、そんな私を想ってくれているかがみすら否定することになるなんて、今まで考えたこともなかった。 「でもね、大切な人だから、本当に大切な人だからこそ、うかつなことはできない。そういうことも世の中にはあるんだヨ」 「うん、まあ、それならわからないでもないかな」 どうやら機嫌を直してくれたらしい。軽く同意のうなずきをつかさは返してくれた。 「小さい時から、お姉ちゃんはずっと無理してきた。私のせいで」 今、つかさの胸中にはどんな映像が映し出されているのだろうか。 「だからいつか、私がお姉ちゃんのために何かしてあげたい。そんな風に思ってた」 チビでオタクで劣等生の、まるで取るに足りない私。 魅力的でちょっと凶暴だけど優しくて、成績優秀なかがみ。 どこまで行っても、決して永遠に交わることのないはずだった二本の線。 それを結び付けてくれたのが、つかさだった。 今ならまだ引き返せる、そう信じてたこともあったけど。 気がついたら、もうとっくにそんな段階は通り過ぎてた。 夜中に涙で枕を濡らすことがあったとしても。 言葉にできないもどかしさがあったとしても。 たとえ想いが届かなかったとしても。 それでも恋は、恋なのだ。 「かがみはさ、意外に純粋で、まるでガラス細工みたい。でもだからこそ危ういってとこ、あるよね」 「うん、私もそう思う。だからこそ、そばで支えてあげられる人が必要なんだと思う」 「それが、私?」 「そう」 「そうなると、ますます私じゃ無理だよ」 「どうして」 「だって、私はもう傷だらけだし」 私の言いたいことがどこまで伝わったかはわからない。そもそも理解してもらおうとは思わなかった。 だからこそ、なのだろう。つかさの話に意表を突かれてしまったのは。 「ねえ、こなちゃん、『真珠の魔人』っていう話、聞いたことある?」 「いや、ないけど」 「こんな話なの」 そう言うと、つかさは遠い水平線を眺めながら、静かに語り始めた──。 あるところに、二人の真珠の行商人がいました。 ある日、道に迷った二人が夜の山で途方にくれていると、 突然真珠の魔人が現われてこう言いました。 『この袋に入っている真珠の価値を、正しく理解している者だけを助けよう』 二人は懸命になって、中の真珠を調べました。 そしてそこからそれぞれが最高と思う真珠を選び出しました。 でも一人が、もう一人の選び出した真珠を見て大笑いしました。 『なんだお前の選んだ真珠は。形がいびつな上に、そもそも傷物じゃないか』 すると真珠の魔人はこう言ったのです。 『それは違う。 いびつな形は指輪として台座に組み込んでしまえばわからない。 ネックレスとして穴を空けてしまえば、傷も隠すことができる。 だが真珠自体の大きさだけは工夫のしようがない。 だから、こいつの選んだ真珠こそが正解だ』 こうして傷物だけど、一番大きな真珠を選んだ行商人だけが助かりました──。 「その傷物の真珠って、ひょっとして私のこと?」 「うーん、そうなるのかな。よくわかんないけど。要するに人に幸せをもたらす物って本当に人それぞれで、これといった決まった形なんてないんだって。そういう意味だって、お父さんが言ってた」 「なんだ、おじさんの受け売りか」 「あはは。そゆこと」 私とつかさは小さく笑った。 ──ありがとう。これで私の覚悟も決まったよ。 「おーい、行くでー!」 陸の方から黒井先生の、私たちを呼ぶ声が聞こえた。 みんなのところに戻ると、なんだか微妙な空気が漂っていた。 みゆきさんが片手で私を拝むようにして『ごめんなさい』と口パクで伝えてくる。かがみの目元がほのかに赤らんでいるところを見ると、どうやらこちらでもひと騒動あったらしい。 この状況で、なんの迷いがなかったといえばウソになる。でもこのあと私たちは、ゆい姉さんと黒井先生の車に分乗して帰途についてしまう。今は夏休みの真っ最中だから、もしこの機会を逃したら、次はいつ会えるかもわからない。だから今しかない。今しかないんだ。 私はそう信じ込むことにした。そう決めた。 「ねえ、かがみ」 「何よ」 抑えてはいるものの、彼女の藍色の瞳には明らかに不機嫌さを示す何かが漂っていた。なまじ美少女なだけに、こうなると妙な凄みがある。私が、かがみのことを『凶暴』と表現したくなる瞬間だ。だけどもちろん、ここで引き下がるわけにはいかない。 なるべく自然に。たとえば明日の天気のことでも話題にするように。私は何者かに祈るような気分を味わいつつ、緊張で乾ききった口を開いた。 「やっぱ私って、かがみのこと、どうしようもなく好きみたい」 言ってしまった、みんなの前で。 これで退路は絶った。 もう逃げ道はない。 一瞬、かがみは私の言葉の意味がわからないようだった。きょとん、とした表情を浮かべる。でもすぐにそれは驚愕へと取って変わり、同時にありえないほどに紅く顔が染まっていく。まるで完熟したトマトみたいだ、と私は思った。甘み系は好みじゃないけど、こんな完熟トマトなら大歓迎だよ。 「今まで待たせてごめん。でもこれからは同じ道を歩かせて。ううん、たとえ嫌だといってもついて行くから」 かがみの顔が大きく歪む。 大粒の涙が瞳からぽろぽろとこぼれ落ちる。 それこそどんな真珠よりも美しかった。 拾わなきゃと手を伸ばそうとしたけど。 残念ながらそれは適わなかった。 その前に、かがみに思い切り抱きしめられてしまったから。 とんでもなく凄い力だった。 私の身体のあちこちが耐え切れずに軋む。 だけど無様な声を上げることだけは懸命に我慢した。 だって、きっとこれは罰。 長いことかがみを苦しめてしまった罰なのだから。 「私も好き。こなたのこと、大好き」 かすれた声でかがみが、私の耳元でささやく。 不覚にもその一言で、私の視界も歪んだ。 つかさが、みゆきさんが、黒井先生が、ゆい姉さんが。 みんな目を細めて幸せそうに笑ってる。 泣いてるのはかがみと、そして私の二人だけだった。 (Fin) 好きの形はいろいろだけどに続く コメントフォーム 名前 コメント (/ _ ; )b -- 名無しさん (2023-05-16 13 54 51) 何かグッと来ますね。 -- 名無しさん (2013-02-15 15 43 45) この場に居合わせたら、俺だったらもらい泣きする。 -- 名無しさん (2009-10-03 21 07 54) やべ 感動しちまった…(T_T) -- 名無しさん (2008-09-13 12 07 57) いいな〜これ 生半可なシリアスより感動できる -- 名無しさん (2008-09-13 10 05 20) かがみとこなたに祝福あれ!!(;_;) せつないけど、希望が感じられる作品にGJを贈らせていただきます -- にゃあ (2008-09-13 08 46 19)
https://w.atwiki.jp/anirowago/pages/29.html
魔人の威力 ◆QkyDCV.pEw 美影ユラ、そう名乗る彼は少なくとも納鳴村に共に向かった者達の中でならば、その知能は高い方であると言えよう。 ただ、そのそれなりに高い知能を発揮するには安定した精神状態が必要不可欠であり、これを危急の事態において維持するだけの経験や意志の強さに恵まれていないせいで、納鳴村での事件後半においては彼の持つ知能からは考えもつかないような愚かな行動を行ってしまう。 では、そんな彼がこの殺し合いの場に放り込まれ、どう考えどう選択しどう行動するか。それが、彼の置かれた状況において適切で妥当で優れたものである、なんてわけがないのである。 世界全てを呪うような悪口雑言を繰り返した所で、ユラが巻き込まれたこの事件が解決してくれるはずもなく。 殺し合いのタイムリミットである七十二時間後は刻一刻と近づいてきている。にも関わらずユラは自らに降りかかった不運を嘆き罵るのみで、例えば足元にあるバッグを確認するだとか、周囲の安全確認を行うといった行為を一切行わなかった。 癇癪を起こした子供のようにそこらにある物に当り散らし、蹴り飛ばし、そして、十分近くの間暴れまわってようやく体力が尽きたかその動きを止めた。 荒い息が整うまで、ユラは道路に面したブロック塀によりかかって休む。 さんざん怒鳴り暴れたおかげでか、少しは精神が落ち着きを取り戻してくれた。 どうするべきか、どう動くべきか、そんな事に思考が向き始めた所で、彼に声をかけてくる者が居た。 毛利蘭は全身が自由を取り戻した瞬間、弾かれたように走り出すが、周囲の景色が一瞬で切り替わった事に気付き足を止める。 知り合いの子供、灰原哀が殺されそうになり、これを助けようともがくも体が一切動いてくれない。どうやら彼女は窮地を脱したようだが、その後もやはり蘭の体は言う事をきかず。 必死に抗っていたのだが、体が自由を取り戻したと思ったら今度は見知らぬ場所に立っていた。視界の内に居たはずの灰原哀も江戸川コナンも居ない。 何が起こったのか、その全てがわからないが、蘭はまず深呼吸を三つ行う。視野が僅かながら広がった気がしたのでこれをやめる。 足元にはバッグが一つ。これを手に取りまずはその場を離れ、人目につかない場所に移動した後、バッグの中身を確認する。 食料や水などの備品は、数日間かけて殺し合えという敵の命令にそぐう形のもの。見ろと言われた書類には、ずらずらと人の名前がある。蘭の名前も、コナンの名前も灰原の名前もだ。他に知ってる名前では安室透がある。またそれ以外にも殺し合いに関するルールの説明があった。 ざっと流し見しただけでも幾つか気になる点はあったが、蘭がまず真っ先に優先すべきは参加者の確認ではない。 もう一枚の書類、地図を見て、これのみを手に残りをバッグにしまいこむ。 時間は深夜であり周囲は街灯の明かりが照らすのみだが、あたりを見渡し最も高い建物であるマンションに目を付ける。 マンション入り口は、当然と言えば当然であるが鍵がかかっており、外付けの非常階段にも入れないようになっている。 ただこれも完全密封されてるわけではなく、一階非常階段の壁上部に隙間がありここをすりぬければ中には入れよう。その場所の高さは二メートルもあり幅もほんの五十センチ程で普通の人間はここを通ろうなどと考えないだろうが。 蘭は右、左と人の有無を確認した後、走り寄って大地を蹴る。 非常階段壁の隙間の縁に手をかけ、体を引き寄せるようにして隙間に滑り込む。そこでくるりと横に一回転して中に入ると、階段の上にひらりと着地を決めた。 それだけで金が取れそうな曲芸を決めた蘭は、よしっ、と非常階段を一番上、六階まで駆け上がる。そして高い位置から深夜の町を見下ろし目を凝らした。 そこが如何な窮地だとて、コナンと哀と、二人の子供を守るのは自分の役目だと蘭は必死にその行方を探す。 しんと静まり返った深夜の街。 代わりばえしない、何処にでもある町並みに思える。ただ、深夜だと言っても街灯以外何処の家にも灯がついていないのは余りに不自然だ。 そんな気になった点を記憶にとどめておきながら、動く人を探す。 「いたっ!」 顔は良く見えない。が、そのサイズからコナンと哀ではない事はわかる。すぐにその人の所に向かいたいのを我慢して、この高所から見える限りの場所全てを確認する蘭。 それ以上、特に異常を見つけられなかった蘭は、身を翻し人影の場所へと走り出した。 「あの、すみません!」 そんな声に美影ユラはびくりと震えながらそちらを振り向く。 「私は毛利蘭と言います。何もわからずここに連れてこられたのですが、貴方もあの暗い和室で変な事を言われたりしましたか?」 見た目と雰囲気から学生であると思われる女性。言い方は悪いが、ここで初めて出会った相手が自分よりも目下の人間であった事は、ユラに大人として相応しい態度を取らせる一因となった。 「あ、ああ。君もあそこで人が殺し合うのを見たのか?」 「……はい」 「そうか。あの場に知人は?」 「殺し合いなんて出来るわけないって声を上げた女の子と、彼女を守ろうとした子供が……あの二人を見かけませんでしたか!?」 「い、いや。俺は見ていない。そうか……君はその二人を探しているんだな。だが、状況がはっきりしない中あまり不注意に動き回るのは感心しないぞ」 毛利蘭と名乗った彼女は無理に笑みを作って言う。 「でも、二人は私が守ってあげないと」 それに、と蘭は腕を曲げてこれをぽんぽんと叩いてみせる。 「私、空手やってますから、これでも結構強いんですよ」 蘭はそう言うとバッグから書類を取り出し、ユラの前で開いてみせる。 「これ、ここに名簿があるんです。どうやらここに連れてこられた人達の名簿みたいなんですけど……」 「何っ!」 思わぬ手がかりにユラは奪うように蘭から書類をひったくる。目を皿にして名簿を眺めると、早速不自然な箇所を発見する。 光宗、スピードスター、ヴァルカナ、らぶぽん、美影ユラ、ナンコ。見知った名前だ。しかし、誰がどう見てもこれは本名ではない。もちろん美影ユラもそうだ。 他にも明らかに本名ではないだろう名前も見受けられる。というか幾らなんでもダークニンジャはないと思った。 ダーハラが司会をしていた事もあり、あのツアーの参加者はダーハラの企みでこの事件に巻き込まれる事になったと考えてほぼ間違いないだろう。何故ツアー参加者全員ではなくこの六人だけなのかはわからないが。 ユラが名簿に集中していると、すぐ側から困ったような声が。 「えっと、多分ですけど、そちらのバッグにも同じものが入ってるんじゃないかなって……」 名簿から顔を上げたユラは、名簿を持ったまま自分のバッグを開いてみる。 そういえば殺された僧達は殺し合いのルールが書かれた書類を渡すと言っていた。それがこの何時の間にか側に置かれていたバッグの中にあるというのはわかる話だ。ならもっとわかるように説明しておけ、とユラは心の中で罵りながらバッグから同じ書類を取り出す。 蘭の分を返し、ユラは自分の分の名簿とルールと地図とに目を通す。 他にも水や食料、コンパスなどが入っているのを見て、ユラは眉根を潜めながら言う。 「随分と悪趣味なオリエンテーリングだな」 蘭はユラの言葉に意外そうに目を見開いた後、思わずぷっと噴出してしまい慌てて口元を手で抑える。 「す、すみません。でも上手い事言うなって思って」 ユラは、ツアーに参加してからはほとんど感じる事の無かった嬉しいという感情と、穏やかに伝わる敬意といったものの心地良さに、自然と体から余計な力が抜けていくのを感じた。 「笑ってる場合じゃないだろ、まったく。名簿に俺の知ってる奴の名前も確認した、だが、コイツ等も、もちろん俺もだが殺し合いをしろと言われて、はいそうですかと殺しあったりは出来ないぞ。あの部屋でいきなり殺し合ってたあいつ等が異常なんだ」 不愉快げに眉根を潜める蘭。 「そんな人、普通は居ません。居ませんけど……」 蘭はこれまでに何度も、自分の都合や自分勝手な言い草で人を殺める人間を見て来た。そしてそんな人殺し達は、宇宙人のような不可思議な価値観を持っているわけでもなく、蘭にも理解出来る、何処にでも居るような人達でもあったのだ。 ユラは我が意を得たりと大きく頷く。 「その通りだ、用心を怠るべきでは絶対に無い。とにかく、今は信用出来る奴を探さないとな」 考えるべき事は多い、と溜息をついたユラはふと、蘭が困った顔をしているのに気付いた。 「何だ? 何かあるのか?」 「えっと、その、まだ、名前聞いて無いかなって」 言われるまで全く気付かなかった。自分の迂闊さに赤面しながらユラは早口に言った。 「美影ユラだ。名簿にもそう書いてある」 そう、用心を怠るべきではないので、本名が明かされていないというのならこれ幸いと偽名で通すべきだとユラは考えた。 コンッ 突然の物音に、ユラと蘭の二人は驚きそちらを振り向く。 「はい、こんにちわ」 何時の間にか道路に立っている人影が見える。 中年男性。くたびれたコートを着ていて、髪は無造作に伸ばし垂れ流してある。片目だけがぎょろりと大きく見開いており、ユラも蘭も、その容貌だけで警戒心を強く刺激される。 だが彼は、落ち着いた口調で語りかけて来た。 「喰種対策局捜査官の真戸と言います。美影ユラさんと、毛利蘭さん、でいいんですよね? お二人は民間人であるように見受けられましたが、それでよろしいんでしょうか?」 蘭のおかげでか、冷静さを維持し続ける事が出来ていたユラは、即座に彼のやっていた事を理解する。 「……ずっとそこで盗み聞きしていたって訳か。なんちゃら対策局ってのは知らないが、捜査官云々って事は警察関係者か何かか?」 「ええ、そう思って下さって構いません。税金で飯食ってる公僕ですし、民間人の保護も任務の内ですからね」 「警察手帳は?」 「身分証明書は持ち合わせてますし、ほら、これですが。……喰種対策局を知らないのならこれ見ても貴方、正規の物かどうか判断つかないでしょ?」 懐から免許証のようなものを見せる真戸。ユラは真戸の軽口に、不愉快そうに抗議する。 「信用させるのもアンタ等の仕事の内じゃないのか?」 「さて、就業規定にそこまでの記述があったかどうか……」 少し険悪になりそうな雰囲気を察し、蘭が二人の間に割って入る。 「あ、あの、警察の方が居たのならありがたいです。警察の応援は呼べませんか?」 今の状況で警察官が真っ先に行うべき行動を、彼女のような若い女性が適切に指摘した事に軽く驚きながら真戸は答える。 「装備の全てを奪われてまして。またここらで通信手段を探してはみたのですが、確認した限りでは外に通じるものはありませんでしたね」 すぐにユラが割ってはいる。 「そこら中に家があるのにか」 「確認したのは数軒だけですが、電話は……そうですね、電話線が切れているというよりあれは、中継局から先で切られているといった感じですね。テレビもラジオも電波は入っていないようですし」 ユラは不満気な顔であったが、蘭はというと驚きに目を見開いている。 蘭が動けるようになってから今までの間に、数軒の家を回り電話回線や電波状況を確認し終えていたというのなら、その手際の良さはかなりのものであろうと。 真戸は続ける。 「名簿も見てみたんですがね、どうも、不穏な名称を見つけまして。お二人は一時何処かに避難すべきじゃないかなと思うんですよ」 真戸は、名簿に書かれた名前は自分の名前以外全てに覚えが無かったがたった一つ、ヤモリという単語だけは見過ごせなかった。十三区のジェイソンと呼ばれたグールもまた、この名を名乗っては居なかったかと。 だとすれば、真戸にとってはともかく、民間人にとっては不幸極まりない話であろう。 ユラは、警察が居るというのならば危険な捜査は彼らに任せるべきだ、と真戸の申し出を受け入れようと思ったが、真戸の言葉は蘭には到底受け入れられるものではない。 「それは出来ません。私はコナン君と哀ちゃんを見つけなきゃいけないんです」 ふむ、と真戸は顎に手をやる。そして下から覗き込むように蘭を見上げた。 「これは、確実な話ではないんですけどね。もしかしたらここに、元よりの人殺しが来ている可能性があるんですよ。もし、ですよ。コレと遭遇したら、コレの視界の内に入ってしまったなら、絶対に逃げられず必ず殺されますよ? 例え貴女が拳銃を持っていたとしても、例え貴女が装甲車に乗り込んでいたとしても、絶対に、殺されます。そういうモノが、ここらを徘徊している可能性があるんですよ?」 怯え後ずさるユラと、それでもビクともしない蘭。 「なら、尚更です」 「カラテで、勝てるつもりで?」 「それは……」 ユラには全く挙動は見えなかった。しかし蘭にはそれとわかったようで、ダッキングの要領で首を下げると、頭部を狙った真戸の右フックは空中の何も無い空間でぴたりと止まった。 後ろに飛んで下がった後、きっと真戸を睨む蘭と、振りあげた腕を所在無さげにぶらぶらした後、気恥ずかしそうに頬をかく真戸。 「……思ったよりずっと反応良いですね、貴女。何処かで訓練とか、してました?」 「だから空手やってるんですってば」 「いやー、空手の訓練よりもっと実践的なのやってないと今のはかわせませんよ」 うむー、と首を傾げる真戸。 「困りましたねぇ。ヤモリという相手は武器無しの私よりずっと強いので、これでもまだ不足なんですが……」 むっとした表情で言い返す蘭。 「なら武器が無い貴方だってダメじゃないですか」 苦笑しつつ真戸。 「いやまあ、武器はあるっちゃあるんですけどね。あまり得意じゃないというか、もうちょっと色々とギミックがあったりしてくれる方がありがたいというか」 張り合うように胸を逸らす蘭。 「私だって武器ありますよ。……使う気全然無いけどっ」 何故かそのまま、二人は互いが持つ武器を見せ合う流れに。ユラ君はもう、二人のもののふトークについていけていない。 まず蘭がバッグから取り出して見せたのは、幾重にも折り畳まれた棒状のもの。蘭がこれを折り曲げ開いていくと、長さ一メートル半程の長大な鎌になった。 折り畳み式という事で強度に難を抱えていそうな構造であったが、いざ出来上がったものはそんな不安をまるで感じさせぬ威容を示している。 ほうほう、と興味深げに鎌を見る真戸に、蘭は気安くこれを差し出す。 「使います? 私こういうのは全然向かないんで」 真戸は嬉しそうに鎌を手に取った。 「よろしいですか? ふむふむ……造りは、かなりしっかりしてますねぇ。こんなもの何処で?」 「バッグの中に入ってたんですよ。一緒にあったメモには、エレザールの鎌って書いてありましたけど、聞いた事あります?」 「うーん、聞いた事ありませんねえ。武器としては非常に珍しい形状ですから、一度見れば絶対覚えているとは思うんですが」 「というより、武器なんですかこれ? 物凄く使いにくそうなんですけど」 この武器、重量配分がそもそもおかしい。全体的に鎌部が重過ぎる上、棒部から鎌の先端が離れすぎている為、これで突き刺そうとしたらよほど上手く振るわないと振ってる途中で鎌の先がそっぽを向いてしまうだろう。 真戸は、いやいやいやいや、と強く蘭の言葉を否定する。 「使いづらいのは否定しませんが、要は慣れですよ、こういうのは」 そう言って大鎌を振り回し始める。 右に一閃、左に一薙ぎ、体全体を覆うように、まるで熟練者がぬんちゃくを振り回すかのように真戸の全身を大鎌が駆け巡る。その腕の動きの速さは、少なくともユラには全く見えない程であった。 もちろん蘭にとっても、真戸のコレは素晴らしい優れた技であると思えるもので、感心したように大鎌を振り回す真戸を見ていた。 一通り試しが終わると、真戸は満足そうに大鎌を蘭に返す。 「いやぁ、本当に良い武器だ。細部の重量バランスまで、刃の鋭さもまた、よおく考え抜かれています。硬度も申し分ない。さぞや優れた名工の作品なんでしょうなぁ」 真戸があまりに満面の笑みすぎて、蘭さんもドン引きである。 「あ、あはははは。じゃ、じゃあ、コレ、使います? 私こんなの渡されてもいらないですし」 「よろしいのですか!?」 やはり笑顔。片方だけ大きく見開かれた目が、今はもう両方おっきなお目めぱっちりで、さしもの蘭さんもあまりの不気味さに顔が引きつっている。 そしてやはり突然普通の顔に、といっても元から不気味さ漂う部分はあるが、戻った真戸は丁寧に礼を言う。 「ありがとう、本当に助かりますよ。何時もの武器が無いので、ヤモリと遭遇したらどうしようかと思っていた所で。これなら、何とかなりそうです」 真戸はその場にしゃがみこみ、自分のバッグの中身を漁りだす。 「そうですね、では代わりに私が持っている武器をそちらに……」 しかし蘭は慌てて手を振る。 「いいですよ、私無手の方がやりやすいですから。そもそも武器術とか学んでませんし」 ぴたりと真戸のバッグを漁る手が止まり、申し訳なさそうな顔で振りかえる。 「何かこちらが助けてもらってばかりで、申し訳ありません」 蘭は笑顔で言った。 「構いませんよー。私がコナン君達を探しに行くのさえ認めてくれればっ」 「…………はぁ」 しばしの無言の後、真戸は大きく溜息をついた。 「ホント、良く似てますよ貴女は」 「はい?」 「いえいえ、こちらの話です。わかりました。私に同行する形である事、そして私が指示した時は必ずかつ即座に逃走する事を条件に、認めてあげましょう」 やたー、と言ってぴょんと跳ねる蘭。真戸は、なるほどと妙に納得顔で頷く。 「女の子っぽさはこちらの方が上ですかねぇ」 「はい?」 「いえいえいえいえ、こちらの話です」 改めて嘆息する真戸。厄介な子を拾ってしまったと。多分、もう、この子を簡単に見捨てるなんて真似、真戸には出来なくなっていると思えたから。 自分の娘の事を思いだしながら真戸は、ユラを見る。彼は自分の分のバッグを漁り始めていた。 ユラがバッグから取り出したのは、小さな箱であった。 真戸は似たものを見た事がある。あれは、良く指輪を納めるのに用いるものだ。 ユラが中から取り出したのは、果たして真戸が予想していた指輪であった。金の台座に真っ赤な宝石、ルビーらしきものをはめ込んでおり、見た目にも高価とわかるものだ。 ユラの怪訝そうな顔が見え、指輪の豪華さに驚く蘭の顔が見え、そして、すぐ脇を通り過ぎる、上下赤のスーツを着た男。 「!?」 喰種対策局捜査官、真戸呉緒を持ってしても、その男の接近に気付く事が出来なかった。 それどころか、いざその男の姿を目にしても咄嗟に動く事が出来ない。理由はわからない。何故か反応が遅れ、そして現状を認識した上でも真戸の体は動いてはくれなかったのだ。 スーツ男はユラの前に立つ。真戸は気付けたが、ユラは未だ彼の存在に気付いていない。毛利蘭もまた、気付いていない。いや、背後で彼女の息を呑む音が聞こえた。 ユラが顔を上げた所で、スーツの男は足を止め手を見る。右手に持った、誰かの手首より先。これを軽く振ってやると手首が持っていた指輪がその指先からぽろりと落ち、スーツ男の左手が指輪を受け取る。 咄嗟に叫ぶ真戸。 「美影さん下がりなさい!」 「駄目ですよ」 真戸の叫び声にスーツ男が答える。ユラは、スーツ男が腹部を踏みつけると、そのまま大地に縫い付けられたように引きずり倒される。 舌打ちと共に動く真戸。ここまで来てようやく蘭も動く気配を見せる。だが、スーツ男が一言呟くだけで、二人は前のめりに倒れ伏す。 「『平伏しなさい』」 今度は精神的理由云々ではない。体中をコールタールで覆い尽くされたかのように、真戸も蘭も何一つ身動きが取れなくなってしまった。 そしてようやく、ユラは自分の身に何が起きたのかに気付いた。 「手が! 俺の手があああああああああ!」 ユラは指輪を、持っていた手ごとこのスーツ男に奪われたのであった。 上下赤のスーツに丸めがね。ぴんと伸びた耳とスーツの端より垂れ下がる六本のトゲ突き尻尾。 ギルド、アインズ・ウール・ゴウンの大幹部にして、ナザリック地下大墳墓第七階層「溶岩」の守護を任された階層守護者、デミウルゴスは自分が置かれた状況を理解すると、胸の奥底より湧き上がる憤怒の感情を抑えるのにかなりの労力を要した。 冷静沈着をもって知られるデミウルゴスであったが、さしもの彼も、こうまでナザリックをコケにされた経験は無く、このとめどなく溢れ出す感情の持って行き場に苦労したものだ。 それでもどうにか自制に成功したのは、この戯けた出来事に彼が敬愛してやまない主、アインズ・ウール・ゴウンも巻き込まれていると知ったからだ。 更に、デミウルゴス自身を拉致して来たと思しき術は彼の知識にもまるで無いもので、彼程の兵を持ってしてもそれと気付く事すら出来なかった。 主が巻き込まれている事を考えれば、行動は慎重に慎重を重ねなければならないだろう事は容易に想像出来る。 主アインズ・ウール・ゴウンは、デミウルゴスを軽く凌駕する程の知略と武勇の持ち主であるし、どのような敵が相手であろうと主より優れた者などありえぬと確信しているが、もし御身に万一の事があればと思うととてもではないが無茶な真似なぞ出来はしない。 すぐにお側に馳せ参じなければと焦る一方、デミウルゴスが躊躇した無茶な真似を、この同じ状況に置かれたなら憤怒と共に行ってしまうだろう、同僚二人の捜索もせねばならない。 同僚の片割れ、シャルティアはまあ仕方が無いとして、もう一人のアルベドは主さえ関わらねば優れた知能を発揮出来るので、こうした場合以外は頼もしいものだが、今回ばかりはどうしようもない。デミウルゴス自身も今でも怒りに任せ暴れて回りたい衝動を堪えているのだから。 しかも、何が許せぬかといえば、デミウルゴス達の家であり故郷であり大切な居城でもあるナザリック大墳墓の名が、支給された地図の中にあるのだ。ナザリックに属する者でコレを見て怒らぬ者はおるまい。 それ以外にも許せぬ事数多あり、とりあえず実利的な部分では、身に付けた装備品の一切を失っている事か。 これによって戦闘力が著しく低下する事も問題であるが、至高の御方がデミウルゴスの為にと与えてくれた装備品を残らず奪い取られたなど恥辱の極みである。 自らの不甲斐なさに泣きたくなる程であったが、デミウルゴスはとにもかくにも、情報を入手すべく観察を行う。 まずは一人発見。何やら喚いているだけで何ら建設的な行動を行わぬまま。少し経って、これを観察する人間が加わる。更にもう少し経つと、女が加わって話し合いが始まった。 中年の男はグールの対策云々という身分らしい。下級アンデッドであるグールをわざわざ専属で処理する職業というのは考えずらいので、何かの比喩かとデミウルゴスは考える。 少し経つと中年の男が女に襲い掛かった。動きを見る限りは怖れるようなものは何も無い。その後中年が武器を振り回すのを見ても、デミウルゴスは一切脅威を感じなかった。 名簿ルール地図等の書類一式は既に全て確認済みのデミウルゴスは、既にこの三人に対しほとんど興味を失っていた。この程度ならデミウルゴスが気を配っている誰に対しても一切脅威となりえないだろうと。 運動能力もそれほどではないし、探索の手数とするのもあまり効率的ではない、と彼等三人を無視しようとする。 人を殺す事に抵抗などまるでないどころか、むしろ潤滑油がたっぷり滴ってるようなデミウルゴスだが、殺し合いをしろと言っているこの連中の言い草に従うのは心底から気分が悪いので、必要がないのなら敢えてそうする事もあるまい、と考えていた。 それも、喚いていた男がバッグから指輪を取り出すまでの話。 あの指輪は、ナザリック門外不出の至宝。もし敵に奪われればナザリックにとって容易ならざる事態に陥るだろう宝物。ナザリックの深部への瞬間移動を可能にする、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンではないか。 即座にデミウルゴスは動いた。 他の者など目もくれず、薄汚い人間の手より指輪を奪い返す。 人間達は抵抗するつもりらしいので、身の程を教えてやるとすぐに静かになった。 薄汚い盗賊以外は。 デミウルゴスは足元で悲鳴をあげながら蠢くゴミ虫に、まず必要な事を訊ねる。 「『私の質問に答えなさい』この指輪をどうやって手に入れましたか?」 「ば、バッグの中に、入っていた」 各人には独自の支給品が配られるとルールには書かれていた。それであろうとデミウルゴスは理解する。 予想していた通り、ただそれだけの事らしい。 「ではもう一つ。何故貴方のような下賎な人間如きが、この高貴な指輪に触れたのですか? この指輪の価値は、例え貴方が数万人集まろうと到底比肩しえぬ大切なものなのですよ」 「そ、そんな事、俺は知らなかった……」 「貴方が知っていようと知っていまいと、それこそ私の知った事ではありません。では最後の質問です。貴方は死にたいですか?」 「し、死ぬって!? 死にたいわけないだろう!」 にっこりと微笑み、デミウルゴスは言った。 「では、死になさい。時間をかけて、ゆっくりじわじわと、ね」 不意に雄叫びが聞こえた。 見ると中年の男が、驚くべき事にデミウルゴスの「支配の呪言」に逆らい、立ち上がってくるではないか。 「何と……」 中年の男は、歓喜に満ちた顔で、片方の目をぎょろりと大きく見開いて言った。 「お前……その高慢な態度、人間離れした動き……他の連中と随分と毛色が違うが……そうか、グール、だな。そうなんだなああああああああ!」 コツさえ掴めば、この金縛りのような状態から抜け出すのは容易であった。 真戸は早速もらったエレザールの鎌を構え、スーツ男を観察する。こちらが動けるようになった事に驚いている様子だが、その体勢は緊張などとは無縁のまるで戦闘態勢とは思えぬもの。 よくある、こちらをなめきったグールのものにそっくりだ。 スーツ男の額に皺が寄る。 「グール? 先ほどもグール云々と言っていましたが。そんな下等なアンデッドと一緒にしないでいただきたいのですが。というか私の何処をどう見たらグールなんてものに見えるんですか」 「何だ? 誤魔化しか? 命乞いか? その眼鏡を外せばすぐにバレるだろうに、グールの薄汚い赤眼がその下に隠れているんだろうがああああああ!?」 真戸は手にした鎌を、踏み込みながら袈裟に振るう。スーツ男は手の甲を一振りするのみでこれを弾いた。 「毛利君! 聞きなさい毛利君! その金縛りは自力で解けます! さあ、私の言う通り! まずは下腹に力を入れなさい!」 真戸は金縛りの解き方を説明しながらスーツ男を牽制するつもりだったのだが、何故かスーツ男が動きを止めたのでこれ幸いと説明を続ける。 「足の裏に力を込めなさい! そして肉ではなく骨です! 骨で足裏から徐々に体を支えるイメージで! 足首! 膝! 股! 腰と順に上に!」 そこまでの説明で充分だったようだ。スーツ男を睨みつけているせいでそちらを見る事が出来ない真戸にもわかるぐらいはっきりとした、毛利蘭の立ち上がる音が聞こえてきた。 「立てた! ありがとうございます!」 「なら私がアレを抑えている間に美影君を連れて逃げなさい! 反論は無し! 私の邪魔は許しませんよ!」 真戸の語気の強さに、蘭は少し怯えたように返事をする。 「は、はいっ!」 真戸が再び突っ込むと、スーツ男は片手を前に突き出す。その指が長く鋭く伸びる。この爪が真戸の振るうエレザールの鎌を容易くはじき返す。 二度、三度と鎌を振り回すも、まるで体重を乗せているとは思えぬ手先だけの動きで、その爪が真戸の速度と体重の乗った鎌を弾き返すのだ。これでは足元のユラを開放する事すら出来そうに無い。 と思っていたら、言いつけを軽く無視して蘭がスーツ男の下へと踏み込んでいた。真戸が文句を言う暇も無いスピードで。 真戸の目から見ても鋭く強烈な一撃であろうと思われる、体を低く落とした所からの下段蹴り。これを見た真戸は、どうやらこの娘はまだまだ本気を隠していたらしいと悟る。この蹴りといい踏み込みの速度といい、下手をすれば喰種捜査官をすら凌ぐものであろう。 武器の習熟は無いとの事なので、クインケを持った捜査官とやりあうのは不可能であろうし、グールの相手を無手でするのは無茶が過ぎるだろうが。 案の定、或いはこのグールがとてつもないのか、蘭の蹴りにもスーツ男の足はびくともせず。 真戸は言う事を聞かない文句を言ってやりたいのが半分、賞賛してやりたいのが半分といった所である。上手く連携出来れば、この底の知れないグールにも一撃を与える事が出来ると、たった今彼女が証明してくれたのだから。 スーツ男は片足で美影ユラを抑えつけたまま、前後を囲むようにして入れ替わりに、或いは同時に攻め寄せる真戸と蘭を迎え撃たねばならなかった。 真戸の鎌がスーツ男の片腕を抑えている間に、蘭が怖れる気もなく踏み込み正拳をスーツ男の腹部に打ち込む。いや、逆手に防がれた。真戸は即座に鎌ではなく柄の部分でスーツ男を打ち据えにかかる。首をよじってかわすスーツ男。蘭は下段へ再び足を伸ばす。これが、突如軌道を変化させスーツ男の側頭部を直撃。 本来ならばこれで決着だ。如何なグールとて脳を強く揺らされれば動きが鈍る。それを見逃す真戸ではないし、蘭でもなかろう。 だが、さあ攻めるぞと勢い込んだ所に、スーツ男の右手が真戸に、左手が蘭へと伸びる。 間一髪、長年危地に身を置いた戦場勘で窮地を潜り抜け、スーツ男の手をかわし転がりながら後退する真戸。 同じ目に遭った蘭はどうした、と焦りそちらを見るが、何と蘭もまた地面を転がりスーツ男の手より逃れている。どうやらあの娘も、真戸と同じレベルの危険感知能力があるらしい。いや、若い分優れた反射神経故かもしれない。 いずれ、自らの相棒とするに相応しい能力を持っているようで。娘と重ねて見てしまうような少女とそう出来る事に、奇妙な高揚感を覚える真戸。 喰種捜査官にならんとしている娘と、共に戦っているような気がしているのかもしれない。 「毛利さん! 武器の無い貴女は撹乱です!」 「はい!」 打てば響くといった感じで答えが返って来る。すぐに蘭は足を使い始めた。激しい出入りと絶え間なく居場所を移動する事で敵の混乱を誘うのだ。 そして戦いの主軸となるのは真戸とエレザールの鎌。これが激しくスーツ男を攻め立てる合間を、蘭が埋めるように踏み込み一撃を狙う。 とても出会ったばかりとは思えぬ、二人のコンビネーションはスーツ男の反撃を封じているように見えるが、その実、スーツ男は足元に美影ユラを確保したままであり、いずれが優勢かは火を見るより明らかであった。 デミウルゴスの持つスキル「支配の呪言」は、かつて居たユグドラシルにおける40レベル以下の存在を支配下に置くというものである。 だが、今デミウルゴスはこのスキルが弱体化していると感じていた。正確な所はわからないが、おおよそ15レベルぐらいまでにしか通じないようなシロモノに成り下がっている。 確認の為「支配の呪言」を打ち破った二人と、その得意とするらしい近接戦闘を行ってみたが、大体、二人共が15から20レベルぐらいだと思われるのでデミウルゴスの推測は間違ってはいないだろう。 何故スキルが弱体化したのかは全くわからないが、もしかしたら今居るこの地に問題があるのかもしれない。 デミウルゴスは考える。 バッグの中のものと書類は、これを企図した者が本気で集まった者に殺し合いをさせるつもりだと示している。 そして今こうしてデミウルゴスに向かってくる二人は、実力はともかく、武力行使を躊躇しない環境に居たと推測される。 そうした者が殺し合いの場に招かれるというのはわかる話だし、もしこの殺し合いをつまらないものにしたくないのなら、このように強者の能力に制限をかけようとする事も理解出来る。 殺し合いをさせた結果何を得るのか、といった所が不明瞭である為確実な事は何も言えないが、バッグや支給品やらといったものから推測される主催者達の意図を考えると、特に言及されていない事柄が幾つか浮かび上がってくる。 主催者は、闘技場でただ戦闘の技量を競うような強い弱いではなく、夜討ち朝駆けに交渉や腹芸といったものまで含めた総合的な強さを比べようとしており、恐らく、ここから先まずこの殺し合いに招かれた者達の間で重要となってくるのは招かれた者同士の同盟になるであろうと。 そして当たり前の事だが、この地にはきっと、王国や帝国といったさして脅威になりえぬ雑魚ばかりではなく、デミウルゴスに匹敵する、或いは凌駕する存在が招かれているだろうと。 そこまで考えた所でデミウルゴスは笑みを深くする。知略をも含めるとなれば、デミウルゴスの主、神算鬼謀の坩堝たるアインズ・ウール・ゴウンが負ける事なぞ断じてありえない。 しかし油断ならぬ状況である事は間違いない。ならばデミウルゴスに出来る事は、少しでも主の知略の助けとなるべく、招かれた者、招いた者、この土地そのものの情報を集める事だ。 そこまで考えた所でデミウルゴスは、完全な失敗とは言えないが自分の行動が誤りであったと気付く。 この指輪を奪い取るのは当然の事だが、このマドとモウリランからもっと情報を聞き出すべく友好的に接しておくべきだったと。 マドの方はどうやらデミウルゴスをグールと勘違いしているようなので、とりあえずはこの誤解を解いてみることで関係改善を計ってみるとする。 「待ちたまえ、マド。そしてモウリランとやら。私には君が何故私をグール呼ばわりするのかまるでわからないが、私の目を見れば誤解が解けるというのであれば今ここで見せようではないか」 突然のデミウルゴスの申し出に、二人は動きを止めるが警戒を解いた様子は一切無い。そしてデミウルゴスはかけていた丸眼鏡を取る。 蘭の息を呑む音。そして真戸の方もまた、眉間に深い皺を寄せる。デミウルゴスの宝石で出来た目はあまりに人間らしからぬものであるし、二人の反応もわかるのだが。 「……これで、満足はしてもらえたかね?」 真戸は、それでも鎌を納める事はしなかった。 「逆により怪しくなりましたよ。それに、グールであるない別にしても、貴方が人間に危害を加える存在だという事は間違いないようですしね」 とは言いながら、真戸の口調は何時もの丁寧なものへと戻っている。 「それこそ誤解でしょう。私が刃を向けるのは、我等が主に不敬を働く不埒者に対してのみ。今もこうして、貴方達二人には手出しを控えているでしょう?」 真戸の追求は続く。 「不敬とは、貴方が持つ指輪に何か関係が?」 「然り、どのような理由があろうと、これは人間が触れて良いようなものではありません」 そこで強い口調で蘭が割って入った。 「だからって! 手を切り落とす事はないでしょ! あなたの実力ならそんな事しなくたって指輪は奪えたでしょうに! それにもしそれが本当に貴方の物ならきちんと美影さんに話せば……」 ぴくりと、デミウルゴスの眉が動く。 「私にこの屑蟲の御機嫌を伺えとでも言うのですか? 薄汚い手で我等が至宝に触れた、許し難き大罪人たるこの愚か者に」 静かな口調でありながら、その怒りは蘭にも真戸にも伝わった。 その恐るべき気配に蘭の口が止まったのを見計らって、デミウルゴスは別の話題を持ち出した。 「それよりも先ほどから気になっているのですが。マド、貴方の言う所のグールと、私の知るところのグールで、どうにも差異があるように思えてならないのですが」 真戸もまた、同じ事を考えていたようだ。精神の均衡を失うほどにグールを憎む真戸であるが、だからと彼からその優れた観察力が失われるわけではない。 「……先に、そちらのグール像をお聞きしても?」 「屍を食らう鬼、と書いてグールと読み、文字通り死肉を食らう、下級のアンデッドです。痩せた個体が多いのも特徴で、私の知る限り、会話が行える程知能の高いグールというものは聞いた事がありません。実力的には、マドでもモウリランでも単体で容易く駆逐出来る程度でしょう」 額に皺がよりっぱなしのまま答える真戸。 「そんな雑魚が相手だったなら、私達の仕事はどれだけ楽な事か。貴方の言うようなグールなぞ、聞いた事すらありませんよ。グールとは人間そっくりの外見と人間並みの知能に人を大きく超える能力を持った上で、人食いの習性を備えた最低最悪の害獣です」 この会話だけで、デミウルゴスは一つの仮説に思い至る。それは、ユグドラシルから異世界へと転移させられた経験故の事でもあろうが。 もしかして、と口にしかけた所で危うく自制する。 こうして不思議を解き明かしていく事はデミウルゴスの知的好奇心を強く刺激してやまないが、情報は宝である。むやみやたらと撒き散らして良いものではない。 誤魔化すようにデミウルゴスは感想を述べる。 「そんなものが居たら、人間滅びません?」 「滅びませんよ、人間は。アレ等を滅ぼす手段は、幾らだってありますからね」 ふむ、と顎に手を当てるデミウルゴス。 「個体数差で力押してるといった所ですか?」 真戸はこれには無言でお答え。 「まあいいです。でもこれでわかったでしょう、お互いの知識を交換する事はどちらにとっても大いなるメリットとなります。なので不幸にも刃を交わす事となった過去は水に流し、情報交換と行きませんか?」 蘭が何かを言い出そうとするのを、真戸は手を伸ばして制する。 「情報と引き換えに足元のそれ、離してはもらえませんか?」 「駄目です」 真戸は両目を瞑り、数秒間をあけた後でゆっくりと答えた。 「……わかりました。情報交換に応じましょう」 そう言って真戸は、手にしていたエレザールの鎌を床に置き、手で強く押し遠くへと滑らせた。 「ちょっと! 真戸さんそれは!?」 「黙りなさい!」 抗議する蘭を、強く窘める真戸。 「彼我の実力差を見抜けぬわけではないでしょう! 今の私達に出来る事に! 彼を救うといった選択肢は最早ありえません! そしてその一点を除けば、彼が理知的で交渉に足る相手である事は貴女にもわかるでしょうに!」 納得いかぬ、そういった気配を感じ取れた真戸であるが、彼女に更に追い討ちの一言を。 「もしこれ以上彼の目論見を邪魔するというのであれば、私は腕づくで貴女を拘束しましょう。そちらの方、よろしければ毛利さんを無傷で拘束する手助けをお願いしたいのですが」 デミウルゴスは深く頷く。 「もちろんですとも。貴方の理性と知性に富んだ判断に、私は必ずや報いてみせましょう」 蘭が絶望したような表情になるのも無理は無かろう。そして完全に動きの止まった蘭に、デミウルゴスは優しく語りかける。 「これはこちらの方のご好意ですよ、モウリラン。貴方の身の安全だけは何としてでも確保したいというその切なる想い、どうか汲んであげてください」 ぶるぶると震えながら、地面に倒れ伏す美影ユラを見つめる蘭。 「……それでもっ、あんなに青い顔して苦しんでる人を見捨てるなんて……」 真戸はその言葉に、怪訝そうにユラを見直す。ユラの上に置かれている足は、それほど彼を圧迫しているようにも見えなかったので彼が苦しんでるとは思っていなかったのだ。だが、良く見てみるとユラの顔は青ざめ苦痛に満ちた表情を浮かべているではないか。 そこで思い出したようにデミウルゴスは言った。 「ああ、そういえば。貴方には時間をかけてゆっくりじわじわ死ねと命じてありましたね。忘れてましたよ『死ななくても良い』」 ぽんと手を叩き愉快そうに笑うデミウルゴスの下で、呪言を解かれたユラは凄まじい勢いで息を吸い込み、吐き出すを繰り返す。 その目からは涙がぼろぼろと零れ、それまで彼を襲っていた恐怖がどれほどのものかをその歪みきった表情が教えてくれる。 自分の体が自分の意思に従わず、ゆっくりと死ぬべく動き出すのだ。意識ははっきりと死を拒否しているというのに、体の全てがこれに逆らいゆっくりじわじわと死ぬべく手を喉に当て少しづつ締め上げていく。決して逆らえぬ緩慢なる死を前に、ユラが抱えた恐怖がどれほどであったか。 その表情、実に快なり。そんなデミウルゴスの特殊性癖が、真戸が動くに足ると考える隙となった。 デミウルゴスは、蘭が強く大地を蹴る動きを察し、そちらに目をやる。彼女は手にしたバッグを大きく振り下げ、デミウルゴスの方へと放り投げる所であった。 そしてほぼ同時に、真戸もまたデミウルゴス目掛けて大きく跳躍している。しかし彼の手に武器は無く。また真戸の攻撃は武器によるところが大きい事もデミウルゴスにはわかっている。 一撃分、確かに虚を付かれはしたが、それでもデミウルゴスをどうこう出来るとは思えず。デミウルゴスは素手での一撃を許した後、すぐさま反撃に出るつもりで腕を引き絞る。 空中で追いついたバッグの中に、真戸は手を突っ込み、掴む。 手にするは刃。当初、真戸が余り好まぬといった形状の武具。 ウィッチと呼ばれる空の狩人達が、敵空戦機体を叩っ切る為用いた反りのある片刃の剣。その名を扶桑刀。近接武器で、空飛ぶ巨大な飛行兵器を斬り倒そうなどという正気を疑うエモノを、真戸はもちろんそれとは知らずに振り抜いたのだ。 逆袈裟に、デミウルゴスの胴前部に斜めに深く斬り傷が刻まれる。瞬きする間に振り上げられたこの刃は、真戸が着地すると今度は大地をしっかりと踏みしめた万全の体勢での斬撃となる。 いや、二度目の斬撃よりも、反撃を構えていたデミウルゴスの爪が速い。 いやいやいや、それよりも。バッグを投げた後自らも跳躍した、毛利蘭がより先だ。 上段より扶桑刀を振り下ろす真戸の頭上を飛び越え、デミウルゴスの顔面に飛び蹴り一発叩き込む。かの階層守護者の頭をこうもぽんぽんと蹴り飛ばしたのは彼女ぐらいだろう。 その一撃で、デミウルゴスは足蹴にしていた美影ユラから、足を離す羽目になってしまった。 だが、それで倒せたわけではない。デミウルゴスがどう動くにせよ、その前に畳み掛けんと真戸の刃が彼を襲う。空を切る。 デミウルゴスはこの刹那の最中にあっても、優先順位をたがえるような事は無い。 苦笑を一つ残し、デミウルゴスは片手に美影ユラの足を掴んで走り後退していった。 追撃、無理。その尋常ならざる跳躍力、人一人を飛び越えて見せた蘭のそれをはるかに越えるもので、デミウルゴスは二階建て民家の上へと飛び上がり、そのまま屋根伝いに逃げ去って行った。 絶望の表情でこれを見送る蘭。結局、美影ユラを救う事は適わなかったのだ。 真戸は手にした扶桑刀をバッグの中の鞘に納めると、あれほどの怪物を、油断させておいての不意打ちにより完全に敵に回してしまった致命的な現状を指して、こう評した。 「失敗、しちゃいましたね」 狡猾さこそグールを討つ重要な武器である、と平然と口にする男である。敵を騙した事に、ほんの僅かの後悔もあるわけがないのである。 ひどく落ち込んでいる蘭を、真戸は叱咤するように即座の移動を促す。 あれはグールでなく、またウィークポイントに触れさえしなければ人間に敵対する事もない。今の所はそう判断出来る相手だ。 であれば美影ユラを守れなかったのならこれ以上執着すべきではない、と真戸は冷徹に判断を下す。 内心忸怩たる思いがあるのせよ、毛利蘭という同行者がいる以上自分はより安全思考に動かねばならない、と。 首元の冷たい首輪をなでながら、真戸はこれから先どう動くかを考えつつ、その場を離れるのだった。 デミウルゴスは美影ユラであったものをそこらに投げ捨てる。既に原型を留めておらず、誰が見てもコレが美影ユラであったとはとても判別できないだろうが。 出来ればもっと時間をかけたかったのだが今はそうも言っていられない。先ほどの問答で得た、現在この地では異世界に住む者同士が交流しているかもしれない、という仮説の検証を行わなければならないのだ。 次の遭遇者とはもっと上手く交流しよう、と心に決めデミウルゴスは次なる交渉相手を探しに向かう。 移動中、デミウルゴスはあの見事な中年の男を思う。理で固め完全に相手を丸め込んでからのあの不意打ちには、デミウルゴスとの実力差を理解していながら恨みを買う事を怖れず行動出来る勇気には、さしものデミウルゴスも完全に裏をかかれた。 あの男は定めた目的に対し、最も有効と思われる手段の選択に躊躇が無いのだろう。ああいう手合いは、感情論のみの愚か者と比べて遥かに交渉しやすい。 ならば、あの男からまだ得られていない情報があったとしても、アインズとあの男が出会えばアインズが必要な情報を入手してくれるだろう。 確かにあのマドという男は大した男ではあるが、主アインズ・ウール・ゴウンの智謀と比較しては流石に可愛そうであろうし、主を前にしてはたちどころに全ての情報を吐き出させられてしまうであろう。そう、デミウルゴスは確信していた。 ならばアインズの為にも、あの男をここで殺してしまうのはよろしくなかろう。まあ、アインズと出会う前にシャルティア辺りとぶつかってしまったらもう、諦めてもらうしかないが。 また、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使えばもしかしたら地図上のナザリックへ、更に更に、もしかしたら本来のナザリックへ脱出出来るかもしれないだろう。 だが、デミウルゴスがこれを使う事は決して無い。当たり前だ、この指輪はデミウルゴスに下賜されたものではなく敵より奪い返し一時的にその手にしているもので、本来の持ち主であるアインズ・ウール・ゴウンの許可なしに用いる事など許されるはずもないのだから。 【美影ユラ@迷家-マヨイガ-】死亡 残り69名 【H-4/深夜】 【毛利蘭@名探偵コナン】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:支給品一式 [思考・行動] 基本方針: 1:江戸川コナン、灰原哀を探して守る 2:真戸呉緒と行動を共にする 注:ユグドラシルで言う所のレベル十五~二十相当の戦力であると判定されました。武装もスキルも何も無い状態でっ。 【H-4/深夜】 【真戸呉緒@東京喰種トーキョーグール】 [状態]:健康 [装備]:エレザールの鎌、扶桑刀 [道具]:支給品一式 [思考・行動] 基本方針: 1:グールを探して殺す 2:毛利蘭と行動を共にする 注:ユグドラシルで言う所のレベル十五~二十相当の戦力であると判定されました。 【H-4/深夜】 【デミウルゴス@オーバーロード】 [状態]:健康(斬られたり蹴られたりしたが大して効いていない為) [装備]: [道具]:支給品一式、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(ナザリック内を自由に行き来する能力を持つが、デミウルゴスが主の許可無くこれを使う事は無い)、不明支給品(1~3) [思考・行動] 基本方針: 1:主であるアインズ・ウール・ゴウンを探す。 2:同胞であるアルベドとシャルティア・ブラッドフォールンを探す。 3:主の役に立つ為、情報を集める。 注:デミウルゴスのスキル「支配の呪言」は弱体化されており、ユグドラシルで言う所のレベル15相当以下の相手にしか通用しません。 注:原作で美影ユラがハンドルネームであると言及している描写はありませんが、彼の性格を考慮するに本名で参加するとは考え難いので偽名であるとしました。 時系列順で読む Back まっくら森の歌 Next 一松さん 投下順で読む Back まっくら森の歌 Next 一松さん 000 オープニング 毛利蘭 044 舌戦 GAMESTART 真戸呉緒 044 舌戦 GAMESTART 美影ユラ GAME OVER GAMESTART デミウルゴス 044 舌戦
https://w.atwiki.jp/wjcomment/pages/81.html
魔人探偵脳噛ネウロ(松井 優征)2005年12号~ 魔人探偵脳噛ネウロ(松井 優征) 2005年12号~ ※ここに掲載しているのは現時点で2008年45号(第176話)~ 2008年45号(第176話) 携帯買い換えたくて半年以上 …全く魅力ある機種が出ず… お願いします○○さん<優征> 2008年46号(第177話) 今週の仕上げ中に課長のドラ マをやる事を知りました。見 てから描きたかったな<優征> 2008年47号(第178話) 今年はサンマの腹わたの美味 さに目覚めました。もう食べ れない物が残ってない<優征> 2008年48号(第179話) 一巻に出しておいた伏線なん ですが…えらく長いロングパ スになっちゃいました<優征> 2008年49号(第180話) 暗い展開になりますが必ずし っかりした未来を用意してま す。お付き合いを…!!<優征> 2008年50号(第181話) ビリーズブートキャンプ 周一ペースですがBBCをク リア!!徒歩での行動範囲も少 し広がってきました。<優征> 2008年51号(第182話) スニーカーの底が全然減らな いので買い替えづらい…イン ドア商売の悩みです。<優征> 2008年52号(第183話) 今年の巨人は素晴らしかっ た!!もちろん西武も!!日本プ ロ野球は最高です!!!!<優征> 2009年01号(第184話) Sの苗代澤さんが手塚賞で準 入選を取りました!!授賞式に おまけで入れてもらお<優征> 2009年02号(第185話) ネウロ19巻発売中です!!ペー ジが余ったので普段よりおま けページが充実…!! <優征> 2009年03号(第186話) 西先生、また紙面をご一緒で きて嬉しいです!!四年前はま だお互いウブでした…<優征> 2009年04-05号(第187話) お陰様で今年も順調に予定を こなせました。来年はいよい よクライマックス!!<優征> 2009年06-07号(第188話) 明けましておめでとうござい ます!!今年も気持ちを新たに ガンガン餅食べます!!<優征> 2009年08号(第189話) 初詣は例年通り明治神宮。十 年以上続けてきた。自分の姿 勢へのガチな儀式です<優征> 2009年09号(第190話) 親しい友人が演劇をやります。 お時間があれば「オトザク」で 検索してやって下さい<優征> 2009年10号(第191話) 新年会で「森伊蔵」を頂きまし た!!しかし焼酎のCMにはや たら難解なのが多い <優征> 2009年11号(第192話) 村田先生、思わぬ形で出演で きて光栄です!!実際の僕とは 色々異なりましたが(笑)<優征> 2009年12号(第193話) 某掃除ロボのバッテリー寿命 のあまりの短さに悲鳴。年1 回交換で1万円って…<優征> 2009年13号(第194話) 連載中、収穫期に当たる現在が一番充実しています!こ こまで連れてきて頂いて本当に有難うございます<優征> 2009年14号(第195話) 明治通りの工事はもう一生終 わらない気がします。スプー ンで掘ってるのかな…<優征>