約 971,252 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3307.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1376691479/ モモ「もっと下の方をさわってくれないと痴漢プレイじゃないじゃないっすか!」 京太郎「電車の中でやる度胸はねえよ…」サワサワ モモ「あふんっ…」ビクン 京太郎「普通に二人でやるより感度いいじゃねぇか」 モモ「悔しかったら平凡なシチュエーションでも女の子を感じさせらえれるだけのテクニックを身につけるっすね!」 京太郎「はいはい分かりましたよ」 京太郎「俺だけのお姫様」ボソ クニッ モモ「あふん!」 乗客「AVの撮影かな?」 ************************************************************************** 京太郎「モモのお尻って結構大きいよな」 サスサス 桃子「ああぁんっ……! それ、太いって意味っすか?」 ビビクン 京太郎「いや、安産型って意味で。俺は好きだぞ」サワサワ 桃子「う、うれしいっす! ……あぁっ! パンツの中はダメっす!」 ビビビビクン 京太郎「……濡れすぎだろ…… まるで洪水じゃないか……」 クチュクチュネットリ 桃子「そ、それは…… 京君がネットリいやらしく触るからじゃないっすか……」ビビビビビクン 京太郎「でも、触られて嬉しいんだろ?」グチュグチュ 桃子「……はいっす。もっといやらしく触ってほしいっす……」ウットリ 桃子「ハァハァ…… 京君、もう私我慢できないっす……」クネッ 京太郎「えっ!? でも電車中だし……」 桃子「次に停まる駅のトイレは誰も来ないっすよ」スリスリ 京太郎「はぁ…… わかったよ、遅刻するかもだけど次の駅で降りよう」 ************************************************************************** 京太郎「モモのお尻って結構大きいよな」 サスサス 桃子「ああぁんっ……! や、止めってっす! 警察にいうっすよ!」 ビビクン 京太郎「フフフ…… 良いのかな? あの写真ばらまかれても?」サワサワ 桃子「そ、それだけは! ……あぁっ! パンツの中はダメっす!」 ビビビビクン 京太郎「……濡れすぎだろ…… まるで洪水じゃないか…… まぁ、安心してほしいなモモ。いうこと聞いてればバラしたりはしないから」 クチュクチュネットリ 桃子「くぅ…… な、何でこんなことに……」ビビビビビクン 京太郎「それに、モモが警察に行っても誰も気づいてくれないから無意味だしな」グチュグチュ 桃子「……自分のステルスが憎いっす! ンアァッ! ダメ! 逝っちゃう!!」ビクッビクッン! 桃子「ハァハァ…… なんで京君には私が見えるっすか……」クタァ 京太郎「さぁ? 不思議だな……」 桃子「今日はこれで終わりなってことは……」クタァ 京太郎「ある訳ないだろ、次の駅のトイレに行って本格的に○○虐めるから覚悟しとこうな」 桃子「……はいっす……」 京太郎「……なぁ、こんなプレイもうやめないか? 結構リスキーで毎回ビクビクなんだが……」 桃子「何言ってるんすか。そのビクビクが興奮するんじゃないっすか♥」 京太郎「しかも、トイレでゴム無し……」 桃子「京君~♥」スリスリ ************************************************************************** 桃子「ひゃぁん!!」ビクッ 桃子(な、何すか!? 痴漢!?) 桃子(なんで、モモに痴漢出来るっすか!?) 桃子(最近ステルスが強くなってきていて一般人には大声出しても気付かれないことがほとんどなのに!) 京太郎「東横さんだね? 鶴賀の皆が心配なら抵抗しない方がいいよ」サスサス 桃子「!? どういうことっすか!?」 京太郎「ステルスかなり強くなったみたいだね、これじゃ居ないのと変わらない…… 言葉通りの意味さ」モミモミ 桃子「ちょ! 何処触ってるっすか!?」 京太郎「何処って胸だけど? それと声は上げないこと、ステルスがあるって言っても用心のためにね?」モミモミキュキュ 桃子(じ、直に触ってきているっす! だ、ダメ! 乳首抓らないで!) 京太郎「感じてるのかな? 乳首勃ってきたけど、次は太ももとお尻にご挨拶しようかな?」ソー 桃子「ヒッ!」ビクン 桃子(ふ、太ももの内側撫でられて…… ああっ、直にお尻触られてるっす……)ビク 京太郎「良いお尻だね、安産型だ」サワサワ 桃子「放っといてっす!」ビク 京太郎「じゃぁ、前の方にもご挨拶を……」ソー 桃子「そ、そっちはダメっす!」イヤンイヤン 京太郎「鶴賀のメンバー……」ボソ 桃子「!!」ビクッ 京太郎「…………」クチュクチュ 桃子(あぁ…… ○○弄られてるっす……)ビビク 京太郎「……濡れすぎだろ…… まるで洪水じゃないか…… まぁ、安心してほしいな。いうこと聞いてれば友達に危害は加えないから」 クチュクチュネットリ 京太郎「約束は必ず守るよ」グチュグチュ 桃子(クゥッ……!! な、何か来るっす!! あああぁっ!!)ギュッ 桃子「……ッ!! ……ッッ!!」ビクビクビク 京太郎「逝ったの?」 桃子「ハァハァハァ……」クタァ 乗客A「ん? 何か変なにおいしない?」クンクン 乗客B「そういえばそうだな……… 栗の匂い?」クンクン 桃子「ヒッ!!」ビクッ 京太郎「東横さん、次の駅で降りるよ」ボソッ 桃子「……お願いです、もう解放してっす。誰にも言わないっすから……」グスッ 京太郎「いいね?」 桃子「…………」 桃子「んぁぁぁっ!! そこダメっす!! 感じすぎちゃうぅぅぅ!!」グチュグチュ 桃子「ああ! あああん!! くぅぅっ!!」グチュグチュパンパン 桃子「こ、こんな体勢…… キツ過ぎるっす!」パチュンパチュン 桃子「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁぁぁあ!!!」ビビビビビビクン 京太郎「胎内に射精すよ」グチュグチュ 桃子「な、胎内はダメっす!! お願いですから外に射精してっす!!」パチュンパチュン 京太郎「……もう遅いよ……」ビュルビュル 桃子「ああああああああああああっ!! 中出しされてるっすーーーーっ!!」ビビビビビビクン 京太郎「……まだまだ行くよ」ボソッ 桃子「も、もう許してっす…… お願いっす……」 四時間後 桃子「ハァハァハァハァ……」ベッチョリ 桃子(よ、汚されちゃったっす…… パパ、ママ、皆…… モモ汚されちゃったっすよ……)グシュ…… 桃子「ううっ…… グスッ……」グッタリ 桃子(もう…… お嫁にいけない…… 綺麗なモモじゃ無くなっちゃったっす……)グシュ…… 京太郎「東横さん、聞こえてる?」 桃子「ううっ…… グスッ……」グッタリ 京太郎「俺の名前は須賀京太郎。知ってる高校だと思うけど、清澄の生徒だ」 桃子「……グスッ……」グッタリ 京太郎「自分がなんでこんな目にと思うかもしれない…… でも、今回のことには理由がある」 桃子「……ウウッ……」グシュ…… 京太郎「……心して聞いてほしい……」 京太郎「君のステルスだが…… 強くなり過ぎている」 京太郎「このままだと本当に誰も君を認識出来なくなる。これは宮守の熊倉さんや永水の六仙女の一致した意見だ」 桃子「……ウウッ…… グスッ……」グッタリ 京太郎「原因は世間との縁を君がほぼ完全に絶ってしまったから」 京太郎「この縁を戻すには君の方から世間に歩み寄るしかないが…… 君のご両親の話からそれはかなり難しいだろうな」 京太郎「では如何するべきか…… 結論はすぐ出たさ。子供を産むことだ」 京太郎「しかし、恋人が出来て、結婚して、子供が生まれるまで待つことは出来ない……」 京太郎「それまでに君は世界から完全に認識されなくなってしまう」 桃子「ううっ…… グスッ……」グシュ…… 京太郎「それで、君のご両親とチームメイトが一緒で依頼に来た。『君を孕ませて欲しい』と……」 桃子「!!」 京太郎「君にはショックな話だろう」 京太郎「でも、このままステルスが強くなれば君は本当に世間から弾かれてしまう。チームメイトも君を認識できなくなるんだ」 桃子「そ、そんな……」 京太郎「子供も一人では縁を完全に修復するのは無理だ、何人か産まなければならない…………」 京太郎「最初、その依頼を聞いたときは目を剥いたさ。いくら何でも常識外れも甚だしいからね……」 京太郎「依頼書を君のご両親とチームメイトに叩きつけたっけ……」 京太郎「でも、色々情報を集めるうちに受ける気になった。君のことを憎からず思っていたしね」 桃子「なんで…… 須賀君が……」 京太郎「なんで、俺に依頼が来たかって? ああ、俺は高校生だけどT.C(トラブルコントラクター)をやってるからね」 京太郎「という訳さ、東横さん。俺はこれからも君を犯し続けることになるんだ」 桃子「ア、アハハハハハハ…………」 月日は流れて…… 「「「「「「行ってきまーす!!」」」」」」 桃子「気を付けていってくるっすよーー!!」 京太郎「子供たち、学校行った?」 桃子「ええ、そりゃもう元気に行ったっすよ」 京太郎「それにしても…… 10人か……(遠い目)」 桃子「私のステルス…… 消えるまで10人も産まなきゃってどんだけっすかね……(遠い目)」 京太郎「おっと、そろそろ行かないと…… 依頼人待たせることになるな」 桃子「気を付けていってらっしゃいっす」 京太郎「ははは、それにしてもモモは俺と一緒になって良かったの?」 桃子「それは言わない約束っすよ」 桃子「最初こそ最悪の始まりだったけど、今は優しい旦那と可愛い子供たちに囲まれて、本当に幸せなんすから」 京太郎「ふふふ、それじゃ行って来るよ」チュッ 桃子「改めて、行ってらっしゃい」チュッ カンッ ************************************************************************** モモ「もっと直接的にさわって欲しいって何でわからないんすかねー」プンプン 京太郎「いやお前考えてみろよ…俺触る、お前ステルス、でも俺はステルスじゃない」 モモ「つまり?」 京太郎「俺がエア痴漢してる変態ってことだよ…!」 モモ「あっははははは!」バンバン 京太郎「うるせぇ笑うな!だからそれだけは出来ねぇよ、マジで…」 モモ「ひー、おなか痛い…でもそれじゃ羞恥プレイ全般出来ないんすね…」シュン 京太郎「そこまでして恥ずかしいプレイしたいもんなのかねぇ?」 モモ「そうに決まってるじゃないっすか!羞恥はロマンっすよ!」 京太郎「えぇ…」 モモ「じゃあ想像して欲しいっす。まずはおっぱいさんっすね」 京太郎「和だな。次は?」 モモ「まずはそうっすね…パンツとブラをつけさせずに部活に出すんすよ」 京太郎「ほう。なるほど」 モモ「下着をつけないと乳首が動くたびに擦れちゃいますよね?」 京太郎「あんまよく知らんがそうらしいな」 モモ「そうなんすよ。それで部活中少しは動くのでそのたびに刺激されるんす」 京太郎「ほぉ…」 モモ「それで京さんは付けてないのを知ってるからちょっとぎりぎりのところで刺激を与え続けて」 京太郎「おぉう」 モモ「そのときおっぱいさんがこっちを顔を赤らめながらにらむ感じっす。…どうっすか?」 京太郎「正直たまらないな」 モモ「そうだと思ったっす。じゃあ次にいくっすよ?」 京太郎「ちょっと期待している俺がいる。次は何だ?」 モモ「同じ相手だと飽きるっすから…次は風越のおっぱいさんっすね」 京太郎「もうおっぱいさんとしか言ってねえな。福路さんだろ。」 モモ「確かそうっす。あの人は好きな人が言うなら何でもしそうな感じがあるっすから…ストリップすかね」 京太郎「少したぎったな」 モモ「まずは全面鏡張り、無理なら目の前に鏡を用意して下の感じにするんす」 鏡 自分 福路 京太郎「福路さんと鏡の間に入る感じか」 モモ「そんな感じっすね。それで一枚一枚ゆっくり脱がせる感じっす」 京太郎「見てるだけでも襲っちまいそうだな」 モモ「そこはぐっと我慢して…残りが下着だけになったとき、おっぱいさんはつい自分の痴態に気づくんす」 京太郎「ふむ。言われたこととはいえ自分から脱いで相手を誘ってるわけだからな」 モモ「そこで顔を赤らめて『も、もういいですよね?』なんてもじもじしながらこっちを見るんすよ」 京太郎「もう理性がトぶな」 モモ「そんなおっぱいさんに対し無慈悲に最後まで脱がせるか慈悲の心を持ちつつも」 モモ「鏡をつかって自分のみだらな姿を自覚させるか…そそらないっすか?」 京太郎「正直たまりません」 モモ「前屈みになるほどっすか…とまあ、そんな感じっすね」 京太郎「なるほど…羞恥はロマン。至言だな」 モモ「そうなんす。ロマンなんす。…ところで京さん、ムラっとしたんじゃないっすか?」 京太郎「あ、ああ…恥ずかしながらな」 モモ「ここに程よく発情した女の子がいるわけなんすけど…いかがっすか…?」チラッ 京太郎「…頂こうか」ギュッ 悪 魔 の キ ン ク リ 薫製づくりに徴集されますた ************************************************************************** モモ「いったい何するんすか!もう!」 京太郎「ホント悪かったって」モミモミ モモ「何でまだ揉んでるんすか!止めてくださいっす!」 京太郎「いやでも…」 モモ「でもなんなんすか!」 京太郎「お前すごい凝ってんじゃん、肩」 モモ「そこは胸を揉めよ!」 京太郎「」ビクッ モモ「どうせなら胸じゃないとお話が進まないじゃないっすか!なんなんすか!」 京太郎「でも昨日つらそうにしてたから…」 モモ「優しすぎるっす!京さんは気を使いすぎっす!」 京太郎「いいだろ別に…性分なんだし…」 モモ「惚れちゃうじゃないっすか!」 京太郎「えっ!?」 モモ「やばいっす!なんでもないっす!気にしないで欲しいっす!」 京太郎「そ、そうか?ならいいけど…」 モモ「そこは突っ込めよ!」 京太郎「」ビクッ モモ「なんなんすかその気遣い!そこはいらなかったっす!この鈍感!」 京太郎「えぇ…じゃあいったい何なんだよ?」 モモ「………なんでもないっす!」 京太郎「やっぱ何でもないんだろ?ならいいじゃねえか」 モモ「何でもないんすけど何でもあるんす!わかってくださいよ!」 京太郎「わけがわからないよ」 モモ(駄目っす…このままじゃいつもみたいに素直になれないままっす…) 京太郎「…」ナデナデ モモ「ふぉうっ!?いきなり何するんすか!?」 京太郎「頭撫でてる。嫌か?」ナデナデ モモ「嫌じゃないっす!全然嫌じゃないっす!」ニコニコ 京太郎「知ってた」ナデナデ モモ(もう今日は終わりにしよう…) 京太郎「なあモモ」ナデナデ モモ「何すかぁ?」フニャー 京太郎「好きだ」ナデナデ モモ「」 モモ「へ?…ふへぇっ!?」 京太郎「ずっと好きだったんだ。一目惚れみたいなもんなのかな…いつもつい目で追ってた」 モモ「うぇぇ!?本当なんすか!?マジの、マジに、マジなんすか!?」 京太郎「お、おう…まだ言わないつもりだったけど何か今日のモモを見てたら言わないとって思ってな」 モモ「うぇぇぇぇ」ポロポロ 京太郎「おわっ!?変なこと言っちまったか!?謝るから泣きやんでくれ!」オロオロ モモ「馬鹿っ!京さん馬鹿っす!鈍感っす!」ポロポロ 京太郎「すまん、だから泣きやんでくれ、な?」オロオロ モモ「うぅ~…好きっす…そんな京さんが好きっす…大好きっすよぉ~!」ビエー 京太郎「わー!もう勘弁してくれー!」 happy end? ************************************************************************** ゆみ「ほう。言うじゃないかモモ」 モモ「加治木先輩!?どうしてここに!?」 ゆみ「私の指示だからな。ふふ…」サワッ モモ「うひゃっ!?」ビクッ 京太郎「ゆみさんだけじゃ満足できなかったんですよね…というのは建て前で」モミモミ ゆみ「だから私がモモも一緒に愛してくれと言ったんだ…」ハムハム モモ「だ、だからってぇ…んぅ…私の意志はどうなるんすか…ぁっ」ビクン ゆみ「京太郎くんが好きなんだろう…?知っているさ」クリクリ モモ「んひゃあんっ!」ビクビク ゆみ「私に譲ろうとしたこともな…」ペロッ 京太郎「不誠実どころじゃないんですけどね…」クチュッ ゆみ「全員幸せなら良いじゃないか…だろう?」 モモ「私は…私だって…京さんに愛されたいっす…」カァ ゆみ「ふふ、よく言ったぞモモ」チュ モモ「加治木先輩…」トロン ゆみ「だからモモ…一緒に…な?」ボソッ モモ「はい…京さん…」 京太郎「なんだ?」 ゆみ「私達のココを…」クパァ モモ「いっぱい…可愛がってくださいっす…」トロォ 京太郎「二人とも…愛してますよ」チュッ メイドインヘブン!時は加速する! ゆみ「ハァ…ハァ…」ビクッビクッ モモ「京さんケダモノ過ぎっす…あ、垂れて…」ドロッ 京太郎「」ゴクッ 京太郎「もう一回…するか…」 カンッ ************************************************************************** 桃子「どこ触ってるんすか!!」 京太郎「わ、悪い」モミモミ 桃子「いや悪いと思うなら辞めるっす!」 京太郎「あんまりにもいいお尻だから…」モミモミ 桃子「そ、そう言われると悪い気はしないっすね…」 京太郎「だろ」モミモミ 桃子「いやいやいや、ノせられそうになったっすけどダメっすダメっす」 京太郎「わ、わかったよ…流石に嫌がってるのを無理やりは気が引けるしな」モミモミ 桃子「とか言いながら何で触ってるっすか!?その手を離すっす!」 京太郎「ああ、悪かったな」モミモミ 桃子「口ばっかりじゃないっすか!ちょっと須賀さん!」 京太郎「な、何だ?」モミモミ 桃子「何だじゃないっすよ!早くお尻から手を離すっすー!」ガシッ 京太郎「す、すまんつい…」グググワキワキ 桃子「フン!」ドカッ 京太郎「ああ…椅子に座ってしまった…」 桃子「これでお尻は触らせないっす!」ドヤガオォ 京太郎「…」モミモミ 桃子「きゃあぁ!何おっぱい揉んでるんすか!!」 京太郎「す、すまん…形も大きさも完璧だったから…」モミモミ 桃子「えっ…ホントっすか…」 京太郎「ああ」モミモミ 桃子「そっすか…じゃなくて!ええい手を離すっす」ガシッ 京太郎「ああそんな殺生な」ワキワキワキワキワキ 桃子「ヒィィィィ!手の動きがキモいっす!違う生き物みたいっす!」 京太郎「いやれっきとした俺の両手だ」ワキワキワキグググググ 桃子「そんなら自分で制御するっすー!」 京太郎「す、すまんつい…」モミモミモミモミ 桃子「ひゃあああああ!」 京太郎「うーん。マンダム」 桃子「そろそろホントにやめるっす!服がヨレちゃうっす!」 京太郎「お、おお…すまん」スッ 桃子「はぁ…はぁ…何で服のシワの話になると…あっさりやめるっすか…」 京太郎「…」ゴソゴソッ 桃子「!?やあああああああ」 京太郎「どうしたモモ!?」モミモミ 桃子「どうしたもこうしたもないっす!何服の中に手入れてるっすか!?」 京太郎「す、すまん…服にシワ付けずに揉むとなるとこれ以外に…」モミモミ 桃子「違うっす!大事なのは服じゃないっす!そこはどうでもいいんす!」 京太郎「そ、そうなのか…」ヌガシヌガシ 桃子「!?ちょっとおおおおおお」 京太郎「な、なんだ!?どうした!大丈夫か!」 桃子「大丈夫じゃないっす!寧ろ須賀さんの脳味噌が大丈夫か聞きたいっす!」 京太郎「綺麗だ…」 桃子「えっ…それはありがとう…じゃなくて!」 桃子「とにかく、服を返すっすぅ」 京太郎「待ってくれ!!」 桃子「!…な、なんすか」ビクッ 京太郎「…」モミモミ 桃子「やあああああ!直は辞めるっす!」 京太郎「モモ」モミモミモミ 桃子「ななななんすか!まず揉むのを辞めてから話すっす!」 京太郎「ちょーすべすべだ、毎日お肌の手入れを欠かしていないな」モミモミ 桃子「そりゃーそっすよ、スキンケアは女子の嗜みっすからね」ドヤガオォ 京太郎「やっぱそうか、びっくりするほどツルツルでシミひとつないな」サワサワ 桃子「そーでしょーとも、あはは、須賀さんくすぐったいっすよー」キャッキャッ 桃子「ちがーーーーーーーーーーーーーーーうっす!」 京太郎「うわわ」 桃子「何!いい感じに!もっていってんすか!」ドスンドスン 京太郎「まあまあ落ち着けよ」 桃子「ええいしゃらくさいっす!誰のせいだと思ってるっすか!服返すっす!」バサッ 京太郎「ああん」 桃子「須賀さんなんか嫌いっす!」プン 京太郎「…」 桃子「…」 京太郎「…」 桃子「…」チラッ 京太郎「…」 桃子「ちょ、ちょっと言い過ぎたっす…」 京太郎「あ、そこに居たのか、黙っちゃうと何処にいるのかわかんなくてさーていうか嫌いとか言ってまだ居るのな」 桃子「むぅーぐぎぎぎ」 桃子「とにかく揉むの禁止!きんしぃぃぃぃ!っす」ドッカンドッカン 京太郎「おお、怒り狂っている」 桃子「当然っす!帰るっすよ!」ガシッ 京太郎「あ、ああ」 桃子「何すか…?」 京太郎「いや、服まだ着ないのかなって…」 桃子「!?そういう事は早く言うっす!」ゴソゴソ 桃子「これでオッケーっす、待たせたっすね…帰るっすよ」キュッ 京太郎(怒りが続かないなあ…) 桃子「何ニヤついてるんすか」ジトォ 京太郎(明日も堪能しよ) 終わりっす ************************************************************************** ゆみ「モモかと思ったか?残念!私だ!」ドヤァ 京太郎「…」ムニュ ゆみ「んっ」ピクン 京太郎「…これはこれで」モミモミモミ ゆみ「ああんっ!」ビビクン カンッ モモ「私はガチのステルスっすか…いいもんいいもん…」ぐすっ ************************************************************************** モモ「どこ触ってるんすか」 京太郎「わ、悪い」モミモミ モモ「服の上からじゃなく直接触ってほしいっす」 京太郎「おいおい、周りに結構人がいるとはいえ電車の中でそれは…」モミモミ モモ「ステルスだからばれないっすよ。それにそう言いながらもやめる気はないっすね」 京太郎「こんなにもやわらかいのがいけない」キリッ モモ「なんでそんな顔と行動が合ってないっすかねえ…」ハァ 京太郎「それより…いつまでこんなことするんだ?」モミモミ モモ「まだするっすよ。一度痴女プレイってのをしてみたかったっすから」 京太郎「という割にはモモの方から…はぅ!」 モモ「んふふ、大きいっすね~。制服の上からでもまるわかりっす」スリスリ 京太郎「ちょ…っ!モモ…いきなり……!」ビクッ モモ「きゅうくつなのはイヤっすもんね、すぐに楽にしてあげるっす」ハァハァ 京太郎「さすがにそれはダメ……くっ!」 モモ「じゃあジッパーをおろしてからいただき…」 智美「何をいただこうとしてるんだー?」ワハハ 京モ「!」ビクッ 智美「仲がいいのと趣向については問わないが公共機関でそんなことするのはいただけないぞー」 京モ「せ、先輩…」 智美「あと二人ともかなり目立ってたからなー」ワハハ 京モ「」 智美「気を付けて帰るんだぞーじゃあなー」 京太郎「もう……」ナミダメ モモ「イヤっす……」カオマッカ カンっす ************************************************************************** モモ「いきなり胸を触るなんて痴漢っすよ痴漢!」チュッ チュッ 京太郎「ん…だから謝ってるだろ?」 モモ「謝ったぐらいで許されるなら警察はいらないっす!」スリスリ 京太郎「そこまで言うならこれからはもう近づかないようにするよ」ナデナデ モモ「そう言うことを言ってるんじゃ無いんす!」ギュー 京太郎「じゃあどうしろって言うんだよ?」ポンポン モモ「触った責任をとれと言ってるんす!」スンスン 京太郎「どういう風に?」モミモミ モモ「慰謝料を払うか、私は嫌っすけど、本当に嫌っすけど一緒になって一生償うという形もあるっすねぇ」トロン 京太郎「一緒になってもいいのか?」クリクリ モモ「そうっ、すね…世間にぃっ…性欲魔神を放たないためにもぉ…嫌っすけど私が犠牲になればいいんすよね…はぁっ…」ピクンピクン 京太郎「じゃあそうしていいか?」ギュッ モモ「どうせ嫌って言っても聞かないんすよね…この醜悪なもので私を蹂躙して私の中にたっぷり出すんすよね…?」サワサワ 京太郎「…ああ、出すな。嫌と言っても止めずに注いでやる」グイッ モモ「ああ、こんなクズな人に私は強姦されるんすね…?無理矢理孕まされるんすよね」トローン 京太郎「その通りだ。もう止まんねえぞ」チュッ モモ「はぁぁ…」ゾクゾク カンッ ************************************************************************** 京太郎「ど、どこ触ってるんだ!!」 桃子「わ、悪いっす」サワサワ 京太郎「まあ狭いから仕方ないけどさ…」サワサワ 桃子「そっちこそなに胸もんでるんっすか!!」 京太郎「元はといえばお前がロッカーに連れ込んだのが原因だろ!」 桃子「いや!そっちが人が着替えてるときに入ってくるのが悪いっす!」 京太郎「仕方ないだろ!部室で着替えているほうが悪い!」 桃子「女子ばっかの部活なんっすからそっちが注意するべきっす!」 京太郎「もうそのときたまたま来た加治木先輩が悪いってことで…」 桃子「加治木先輩が悪いとか殺すっす!!」 京太郎「うっせぇ!ならお前が悪いってことにしとけ!」 桃子「ばーか!京太郎が悪いに決まってるっす!」 京太郎「もうわかった…」スルッ 桃子「ちょっ!また胸もんで…下着の中にっ!」 京太郎「外には加治木先輩いるしなーもし見つかったら軽蔑されちゃうだろうなー」 桃子「お前に連れ込まれたって言えば信じてくれるっす!」 京太郎「でも先輩来てから結構時間経ってるし…すぐに助け呼ばなかったんだってなるよな…」 桃子「くっ…それは…」 京太郎「信じてもらえないってわかってるだろ…だから抵抗せずおとなしくしとけって…」 桃子「あっ…んんっ!」 京太郎「ほら…胸もまれてどうだよ?」モミモミ 桃子「そんなん気持ち悪いに決まってるっす…」 京太郎「ならさ…なんでこんな濡れてるんだろうな?」クチュ 桃子「うきゅうぅぅぅっ!」 京太郎「ステルス解けてきてるぞ…これだと先輩に見つかっちゃうなぁ…」 桃子「んあっ…あとで…こっ…殺すっ…くうぅうぅぅっ!」 京太郎「ぐちゃぐちゃだから…指もスムーズに入ったぞ?」 桃子「あっ…だめっ…動かすなっす…ふぁあっ!」 京太郎「これならもう大丈夫だよな…入れるぞ?」 桃子「えっ!やめっ…んくうぅぅぅううっっ!!」ズブッ 京太郎「だから声だすとばれるぞ…ほら動くから我慢しろよ?」ズッ 桃子「あっ…ちょっ…激しいっす…」 京太郎「あぁ~きっつくてよく絞まって気持ちいい…」パンパン 桃子「んなっ…うれしく…ない…っす…」 京太郎「そんなこと言ってロッカー連れ込んでたんだし期待してたんだろ?」 桃子「きょう…たろ…殺す…ぜった…い…殺すっす…」 京太郎「なあ…そろそろ1発目出すぞ」 桃子「なっ!膣内だけはやめるっす!」 京太郎「おら!1発目の濃いの出すぞっ!」ビュルルッ 桃子「ああっ…膣内で…妊娠しちゃうっす…」 京太郎「じゃあまだ加治木先輩もいるし2回戦いくか!」 桃子「えっ…少し休ませて…んぐっ!」グジュ 京太郎「いやぁ…まだまだ元気だから抜かずにいけるって…うれしいだろ?」パンパン 桃子「せん…ぱい…たすけ…」 京太郎「いやー桃子のは名器だな…ほんと何発でもいけるわ…」ビュルッ 桃子「また膣内で…もうだめっす…」 桃子「いやー!今日も京太郎のHは最高だったっす!」 京太郎「部室のロッカーでレイプのシチュとかマニアックすぎるだろ…」 桃子「そんなこと言ってるけど…ノリノリだったじゃないっすか?」 京太郎「まあ桃子とできるなら俺もうれしいし…」 桃子「なら次のシチュは…」 カン! ************************************************************************** 京太郎「…」ボケー サワサワ 京太郎(…!?…まさか痴漢?いや、姿が見えないからモモだな) 桃子「んふー」サワサワスリスリ 京太郎(…このやろう、ステルスだからっていつもやりたい放題やりやがって) 桃子「えへー」スリスリモミモミ 京太郎(確かにモモの豊満な体を押しつけてからのスベスベした手で触られると気持ちいいが) 桃子「うひひー」モミモミシュッシュ 京太郎(そろそろやりすぎだ。ここらで耐え切って後でモモに説教だ!) 桃子「ほっひひ」シュッシュヌチャヌチャ 京太郎(モモの痴漢になんか絶対に負けない!) ~その後~ 京太郎「やっぱりモモのいやらしい体に勝てなかったよ!勝てなかったよ!」パンパン 桃子「アンッ、そこぉ♪アンッ、やっ♪」 カン ************************************************************************** モモ「触るならせめてキスしてからにして欲しいっす」スリスリ 京太郎「すまんすまん。ちょっと手持ちぶさたになってな」ナデナデ モモ「まったくもー。京さんがケダモノだなんて思わなかったすよ…あんなに激しく襲うなんて…」ポッ 京太郎「お前が薬を毎回仕込むからだろ?知ってんだぞ…」ハァ モモ「強い薬なのに効かなくて不安だったんすよね」 京太郎「…」 モモ「最後の方にはその貯めた分一気に出されましたけど」 京太郎「しょうがないだろ…ずっと我慢してたんだから…」 モモ「あとにも先にも気絶したのはあの一回だけっすよ…」 京太郎「ま、今日もしっとりと愛してやるさ」チュッ モモ「ねっとり愛されてやるっす♪」ムチュッ カンッ ************************************************************************** 桃子「…須賀君」 京太郎「ん?」 桃子「手、離してもらってもいいですか?」 京太郎「嫌です」 桃子「何でですか?こうして手を繋いでいるのって、結構恥ずかしいっすよ」 京太郎「…嫌なんです」 桃子「?」 京太郎「この手を離したら、もう二度と…東横さんに会えなくなるような気がして」 桃子「…気のせいっすよ。私は突然居なくなったりしません」 京太郎「そちらが離れていかなくても、俺の方から離れてしまう可能性はあるんです」 桃子「どうして?」 京太郎「俺は、何時消え失せてもおかしくない存在ですから」 桃子「そんな事…」 京太郎「…俺の事、もう東横さんしか知覚出来てないんですよ」 桃子「!?」 京太郎「清澄の皆や家族でさえも、もう俺の事は居なくなってしまったものだと思っている」 京太郎「…俺は、俺はここに居るのに」 桃子(…私は、加治木先輩のようにはなれない) 京太郎「まるで、自分が世界でたった一人になってしまったようなあの感覚が…辛いです」 桃子(私は、縋られる側ではなく縋る側の人間だから) 京太郎「だからせめて…東横さんと一緒に居る時だけは、独りになりたくない」 桃子(けれど) 京太郎「東横さん…っ!?」 桃子「貴方は一人ぼっちじゃなんか無いですよ」 京太郎「その、胸とか当たってますから!当たってますから!」 桃子「今更気にする事っすか?よく私の胸に視線を向けているのに」 京太郎「うっ!」 桃子「貴方が独りぼっちにならないように、私がついていてあげますから。貴方が望む限り…ね」 おしまい ************************************************************************** 佳織「んんっ!あんっ!あっ!」 ゆみ「まだ私の番は来ないのか…」 桃子「お前は最後って言われたっす…」 佳織「ああぁあぁっ!くりゅうぅう!」 京太郎「ふぅ…次は…」 桃子「次は先輩っすね…」 京太郎「なあモモ…最後に犯すと約束したな…」 桃子「確かにそう言ってたっす」 京太郎「あれは嘘だ」ガバッ 桃子「きゃあぁぁああぁっ!」 ゆみ「うぅぅ…須賀のいじわる…」クチュクチュ… 桃子「あれから3人とも…」 佳織「妊娠しました…」 ゆみ「これ検査の結果だ…」 京太郎「あはは…そんな馬鹿な…」フラッ ゆみ「私達3人とも堕ろしたくないんだ…」 佳織「いつもゴムしてって言ったのにしてくれないから…」 京太郎「そんな…取り返しの付かないことを…」 桃子「反省してるっすか?」 京太郎「ああ…」 佳織「じゃあどっきりもここまでです!」 京太郎「検査薬は!陽性だったはずじゃあ…」 桃子「残念っすね、トリックっす」 京太郎「いやー練習疲れましたねー」 佳織「そろそろ晩御飯だね」 ゆみ「夕食までどれくらいかかるかな?」 久「1時間って予定してるわね」 智美「わははー合宿の気分転換にドライブでもいくかー!」 桃子「おりゃあ!」ドゴッ! 智美「わはっ!」ガクッ 桃子「頼みがあるんすけど」 ゆみ「連れを起こさないでくれ、死ぬほど疲れている」 京太郎「じゃあそれまでいちゃいちゃしてますか!」モニュッ 桃子「もう!いきなり胸もまないで欲しいっす!」 ゆみ「そうだぞ、女の気持ちを考えろ」サワサワ 佳織「自分もいきなり男の子のあそこ触るのは…」 久「あんた達お盛んね…」 桃子「卓が壊れたっす…」 睦月「練習ができないですね…」 智美「わははー京太郎はどうしたんだー?」 桃子「先輩とお楽しみ中っすね」 佳織「ふぇぇ…いつ終わるかわかんないよぉ…」 桃子「こういうときは…」 智美「わははーなにか方法でもあるのかー」 桃子「動けっす!このポンコツが!動けっ言ってるっす!」ドガッ! 睦月「……卓が動いた!」 桃子「この手に限るっす」 佳織「そっかぁ!勃たなくなった京太郎くんにもこうすればいいんだ!」 桃子「やめるっす!京太郎が不能になるっす!」 咲「どっちが京ちゃんを気持ちよくできるか!」 桃子「勝負っすよ!」 咲「私が先に行くよ!ぺろっ…ちゅっ…れろれろっ…」 京太郎「そこおおぉ!やばいって!」 咲「京ちゃんって先っぽ舐められるの好きだったよね…」 桃子「京ちゃんの体を知っているっすね…」 咲「怖いでしょ桃子ちゃん!当然だよ、元セフレの私に勝てるもんか!」 桃子「試してみるっすか?私だって京太郎の元カノっす!ほらほら~」 京太郎「うああっ!やめろっ!もうでるっ!」 桃子「ぬふっ…まったく早いっすね?」 咲「あの京ちゃんをあっという間にイカせるなんて!」 桃子「だって今は夫婦っすから…気持ちいいところは知り尽くしてるっす!」 咲「完敗だよ桃子ちゃん…」 桃子「ロッカーでのHは鶴賀で生まれたっす、清澄の発明じゃないっす!」 佳織「ちょっと遅れをとったけど今は巻き返しの時だよ!」 京太郎「ロッカーは好きですよ…」 桃子「ロッカーが好き?結構っす、ますますロッカーが好きになるっす、さあ入るっす!新しいロッカーっす!」 佳織「ああ!言わなくてもわかるよ!3人だときつい、でも2人だとフェラしながらおしり舐めたり、ダブルパイズリもできないよ?」 桃子「コンドームもたっぷりあるっす!どんなに絶倫な京太郎でもだいじょうぶっす!」 佳織「ちょっと試してみようか…じゅるるっ…んぐっ…」 桃子「気持ちいいっすよね?…エッチな音っす…カウパーの量が違うっすね…」 京太郎「一番気持ち良いのは…」 佳織「何かな?」 京太郎「桃子のまんこだよ!」 桃子「何をっ!いきなり激しく…駄目っす!待って!んきゅうぅぅぅぅうぅっ!」 ************************************************************************** 桃子「やぁん、もうそれ以上揉みながら突いちゃダメっすー!」トローン 京太郎「顔は全然嫌がってないぞ! そらもっと揉んで突いてやる!」モミモミュンパンパンッ 桃子「ふにゃぁ、京さんちょっとイタズラで誘惑しただけでこんなケダモノにぃ……」ビクビク 和「ハァ、ハァ、本当に、須賀君のケダモノォ……でも、もっとして欲しいです。エッチ気持ちいいの」アヘアヘ 春「ダメ。次は私……」ハァハァ 由暉子「須賀さんの精子を頂戴するのは神のお告げを受けた私だけです」ムチムチ 桃子「ダ、ダメっすー。今はぁ、私がたくさんどびゅどびゅして貰うっすぅ」ウットリ 京太郎「えぇい! まどろっこしい! このまま全員相手してやらぁ!」 桃和春由「あーーーーんっ♪」 ************************************************************************** モモ「須賀さん?」 モモ「須賀さーん!」 モモ「須…京太郎…さん///」 モモ「きょ…京太郎さん」 モモ「うーん…京太郎…京…」 モモ「あっ!京さん!」 モモ「京さーん!」 モモ「京さん♪」 モモ「京…さん」 モモ「はぁっ…んっ…きょぉ、さぁん…」 モモ「京さん!京さん!あぁっ!はぁんっ!」 モモ「はぁぁ…きょぉさん…」 モモ「ふふっ///京さん」 「大好き、っすよ♪」 カンッ ************************************************************************** モモ「そんなとこ触ったらアレになるっすよ!」 京太郎「マジかよ…それは本当にすまんかった…」サワサワ モモ「だから何でまだ触るんすか!そんなにアレが見たいんすか!」ウガー 京太郎「いや、にわかには信じがたくて…ちょっと見てみたい気もするけど…」 やえ「にわかと聞いて!」バン! 京太郎・モモ「帰れ!」 やえ「にわかは私だったか…」トボトボ モモ「ほんとにあの人はあれっすよね…」 京太郎「ホントにな…で、お前は本当にアレになるのか?」 モモ「も、もういいじゃないっすかその話は!」 京太郎「いや、意地でもお前のアレが見たくなった」ジリジリ モモ「いやっす!見せたくないっす!」 京太郎「お前のアレは絶対に色っぽくて興奮するだろうな…」ズイッ モモ「ひっ…」 カンッ ************************************************************************** モモ「謝るくらいなら私にも揉ませろっす!」フンフン 京太郎「なっ!?お前変態か!?」 モモ「変態じゃないっす!でも京さんのを触れるなら変態でもいいっす!」ハァハァ 京太郎「この変態!」 モモ「あぁんっ!もっとぉ!」ビクン 京太郎「呆れかえるほどの変態だな…俺が教育してやらないと…」ゴクッ モモ「ふふ、私のココを教育してくれるんすかぁ…?」トロォ 京太郎「修正してやるぅ!」ガバァ モモ「やぁん♪」ビビクン カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4413.html
アナウンサー「――――それでは、清澄高校・須賀選手に優勝したことについてのコメントを頂きたいと思います!」 京太郎「え、あ、は、はは、はい、その……や……やってやったぜ、って感じです、ええ……」(カチコチ アナウンサー「おや、対局中の自信溢れる様子からは想像できないぐらい緊張してますねー」 京太郎「す、すみませんっ……」 アナウンサー「いえいえー、これも一種のギャップ萌えで受けがいいと思いますよ」 アナウンサー「聞けば須賀選手、麻雀を始めてまだ半年程度とか。それでこれだけの結果を残せたのには、何か理由があるのでは……!?」 京太郎「…………そうっすね」 アナウンサー「も、もしよければ教えておただけませんか!?」(スクープ!盛り上がる! 京太郎「友人に……伝えたったんです。『俺はあなたのことが大切です』、って!」(キリッ 会場「ざわ…… ざわ……」 アナウンサー「お、おお……思いの外、お熱いコメントいただきました!この言葉を送られた人は幸せ者ですね!」 京太郎「は、はあ……?」 妙にテンションの上がったアナウンサーに首を傾げる。 後で振り返ってみれば、この時の彼はまだ幸せだったのだろう。 アナウンサー「しかし、伝えたった……アハハ、少し噛んじゃいましたね」 京太郎「――ス、スミマセン」(カァッ アナウンサー「まあ、緊張しちゃうのも無理ないですよね」 恥じ入る京太郎に苦笑を浮かべ、アナウンサーがフォローの言葉を口にする。 アナウンサー「流石に日本全国に放送されてる中での告白ですし」 京太郎「――――――――ハ?」 アナウンサーの言葉に目を丸くする。 アナウンサー「県予選レベルまでいけば、民営放送や動画で視聴できますからね!きっと須賀選手の言葉は届いていますよ!!」 京太郎「え?あれ……ちょっと待って――――」 アナウンサー「ではっ、これにて優勝者インタビューを終了したいと思いまーーーーすッ!」 図らずとも全国に向けて京太郎が発してしまった意味深なコメント。 それはまず会場にいた少女達に、さらに長野県の県予選に関心を寄せていた人物――達へと届く……届いてしまった。 透華「……………………!!」 一「とーか、大丈夫~?」 透華「ちょっ、ちょ……ちょっと……そっとしといてくださいませんか!?」 一「目立ってなんぼな透華が、顔覆ってしゃがみ込んじゃってるよ……須賀くん、これで責任取らなかったら犯罪だよコレ」 透華(た、大切です……?俺はあなたのことが大切ですって……それって、それってどう考えても―――!!) 透華(あ、ダ、ダメ、まだ早いですわ……!いくら両想いになれるからといって、あっさり受け入れては品位が疑われてしまいますし……!) 咲「俺は……あなたのことが大切です――――アハ、ハハ……そ、そんな風に言われたら……て、照れちゃうよ」 和(宮永さん……ここ数日、精彩を欠いていましたが、復活したようですね) 咲「よーし……京ちゃんの応援は終わったし、県予選女子の部がんばろうね、原村さん!」 和「――――ハイ!!」 優希「おー、だじぇ!」 まこ「とりあえず、やる気が出たんはええことかのう?」 久「後が怖いけど、とりあえず今は県予選を突破することを考えるべきよね」(キリッ まこ「面倒ごとはゴメンじゃいうとるんはよく分かった……」 ―――大阪 京太郎『伝えたったんです。「俺はあなたのことが大切です」、って!』(キリッ 怜「――――ゴホォッ……!」 竜華「と、怜……!?怜ぃぃぃぃぃィッ!?」 浩子「ああ、園城寺先輩がおっ立てた立直棒が真っ二つに折れてもうた……!」 泉「いや、そこは今驚く場所ちゃいますて!?」 セーラ「アカン、怜が……怜が血ぃ吐いて倒れてもうた――――って、これ鼻血かーーーーい!?」 怜「京ちゃん……アカンで……。こ、こんな全国ん人が見とる中でそんなん言うたら、て、照れてまうやん……」(エヘヘ 浩子「まあ、これ以上ない熱烈な告白でしたけど……たぶん意図してのもんちゃうん思うのうちだけでしょーか?」 泉「あ、実は私も……」 セーラ「ゴメン、俺もや」 竜華「…………怜には悪いけど、うちも」 ――――同大阪 京太郎『伝えたったんです。「俺はあなたのことが大切です」、って!』(キリッ 郁乃「やぁん、いくらなんでも日本中の人が見てるかもしれんとこでは……」(テレモジ 漫「うはあ、監督がなんかクネクネしとる……」 由子「須賀君のこと気に入ってたしなあ、しゃあないのよー」 漫「丁度、愛宕先輩とかが買い物に行ってたんが不幸中の幸いかも」 由子「主将とかおったら大騒ぎだったのよー。ねえ、大将…………大将?」 恭子「――――――――」(ドンッ……! 漫「す、末原先輩……仁王立ちの姿勢で固まってもうてる――――!?」 恭子「ぇ、ぁぅぁ……あ、ひゃう……?」(ガクブル 漫「ああー、これは『俺はあなたのことが大切です』発言を頭が処理しきれてないっぽいのよー」 由子「バンカラスタイルの仁王立ちで真っ赤な顔と涙目って新し過ぎるのよー」 郁乃「末原ちゃ~ん、須賀君が県予選で優勝したお祝いにえっちぃ写真でも撮って送ったろうや~♪」 恭子「へ……ぇ、な、なんで私なんですか……?」(ウルウル 郁乃「そんなん決まっとるやん~、次会った時にガッツリいくためやよ~」(ニッコニッコ 恭子「え、ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~……」(ズルズル 絹恵「お姉ちゃん~、なにしてんの早よ戻らな練習できへんでー」 洋榎「お、おー……!」 絹恵「もー、携帯で動画見ながら歩いたら危ないで、お姉ちゃん」 絹恵「っちゅーか、なんか顔赤いで。も、もしかして風邪ひいたん!?」 洋榎「だ、大丈夫、大丈夫やよ絹……心配せんでええからっ!」 絹恵「んー……ホンマに?」 洋榎「ホンマホンマ」 洋榎(『伝えたったんです。「俺はあなたのことが大切です」、って!』……肝心なとこで噛んでんとちゃうわ、アホ……)(ニマニマ 絹恵(なんかお姉ちゃん、ええことあったんかなー?) 波及する。 やえ「フ、フッフ……これだからにわかは話にならんよ……!」 下級生(小走先輩、なんか腕組みながら真っ赤になってる……) 京太郎の不用意な全国に向けての発言が問題を波及させていく。 咏「おほー、言ってくれるねー♪」 えり「ちょっと三尋木プロ、解説中に動画見ないでくださいよ……!」 咏「いいじゃん別に~。こっちは今、年下の少年にあっつい告白されたとこだぜ」 えり「そ、そうですか、よかったですね……」(イラァ 健夜「ぅ、うあー……うあー……!」(ゴロンゴロン 恒子「なんか悶えてんねー、すこやん。なーんかいいことあったの?」(ジー 健夜「うわっ、いつの間に部屋に!?べ、別に、こーこちゃんにはあまり関係ないから……」 健夜(動画越しにだけど、あなたが大切ですなんて告白されちゃったなんて言えないよ……) 恒子「ふーん?あ、これは……長野の県予選!さっすがアラフォー、オフの日でも麻雀以外興味なし!」(ジジー 健夜「アラサーだよ!!……って、あの、こーこちゃん、その手に持ったカメラは何?」 恒子「あ、コレ?ちょっと『今日のすこやん』って企画に使う映像がほしくって。休みの日に、ベッドの上で長野の県予選の男子!個人戦見ながらモゾモゾモジモジ怪しい動きをしてる小鍛治プロの様子を記録――」(ジジジー 健夜「いつから撮ってたの!?」 恒子「え、男子個人戦決勝の東3局辺りから特定の子を応援――――」(ジジジノジー 健夜「――――」(ガッ!! 恒子「うお……力強――――って、これもしかして本気ッ!?」(グググッ ひろゆき「…………なんていうか、コレは荒れますね」(苦笑 天「本当になにやってんだろうな、あの坊主は……」(呆れ 赤木「ククッ……注意散漫だぜ、京ちゃん」 ひろゆき「赤木さん……楽しんでますね」(ヒソヒソ 天「最近、暇だ暇だ言いまくってたからな……」(ボソボソ 赤木「そういえばひろ、今日はどっかに用事があるんだろ」 ひろゆき「ええ、プロ麻雀せんべいのプロモーションカード用の写真撮影です」 天「まさか、俺達にまで声がかかるとはなあ」 ひろゆき「まあ、大沼プロや僧我さんなんかに『お前らもやれっ……!』てお願いされましたし」 天「いやあ、ありゃ脅迫だったろ……。ったく、若いねーちゃんにも人気なひろならまだしもよー」(頭痛 ひろゆき「ハハハ……天さん達だって根強いファンがいるじゃないですか」 赤木「ククッ……ま、暇潰しにはなるか」 赤木「――――――――だが、俺達だけが見世物にされるってんじゃ……面白くないな」 ひろゆき(赤木さんがまたなにか考えてる……) 天(ありゃあロクなこと考えてねえ顔だな) 赤木「…………この間、龍門渕の爺でも使うか」 赤木「最近は女子供にも有名な連中がいるからな……求める奴はいるだろうっ……!」 ひろゆき「天さん……」 天「…………まあ、いずれはプロになるガキもいるんだ、面通しにはいいんじゃねえか」 ひろゆき「こっち見て言ってくださいよ……」(頭痛 終われ。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5702.html
392 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 01 08 41.29 ID 76p+u2QQo [3/3] 【その頃 阿知賀】 玄「貴重な一票……」ウルウル 穏乃「やったね!!」イェーイ 灼「ハルちゃんにすればいいのに……」ボソッ 晴絵「いやいや、そんなガラじゃないって」ナイナイ 宥「憧れの人、かぁ……」ブルブル ←ようやく解凍された人 玄「おもちの大きな人なら!!」キラキラ 穏乃「おもちって……」エェー 晴絵「そもそも憧れのキャラなんて……」 灼「確かにピンと来ない……(ボーリングだけに)」 憧「憧ちゃん……」ボソッ 一同「え?」クルッ -‐…‐- / ∪ `丶、 /. / | \ ヽ- , ' // / | | |'、 \ ∨ Y\\ i| // / | | | \ ノ || |/ | | |\\ i| i∧ {`ー\ |  ̄\ || | | . | | ヽ ヽ バッ!! 八|l l 〃ヽ \l 〃ヽ ヽ| | ′| | ', | | |l\| {{ }} {{ }} | |/ | | i i | | || .′ー' ///// ー' | l l| | | | | |l { __,/⌒\ u | | || | | | | || 人 レ \ | | | | | | | |l / `|/ \ ! .| ∧ | | | | ||'/ |/ , < \ ノ ∧ , ′ | |/{ /ゝイ ∨\ \\ ∨ / |/ / イ {,∠‘, \', | | // / {⌒YY´ 人 \| |. / ′ / /l_/Т\_i \  ̄ヽ / | |{/ \/|/|_ | ∧ |. / 八 |′ o 八 { \ | _/_彡 ヽ{ \ \ | \ / / 人  ̄ | l>―┬./ / } o | l | 一同「……」 憧「あっ、いや! 今のは……ちがっ!!」アセアセ 宥「」カチコチ ←再び凍結した人 玄「手遅れなのです」ナムナム 憧「違うのぉ……」グスッ カンッ!! 400 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 21 49 26.42 ID bRrflfzto [2/12] 【なんやんかんやで 妙神山】 ガラガラッ 京太郎「ただいま戻りましたー!」 和「遅くなってすいません」ペコリ ドドドドドッ ポンコツ姉妹「「うわぁぁぁん京ちゃぁぁぁん!!」」ダダダッ 京太郎「おわっ!?」ビクッ ポンコツ姉妹「「うぇぇぇん!!」」ビェェン 京太郎「おいおい、これくらいで泣くなって」 はやり「もう、心配したんだよ☆」 京太郎「すいません」 ハギヨシ「ご無事で何よりです」ホッ 透華「全く、なんなんですのあのボディコンは!」プンプン 竜華「なんやったんやろなぁ」 菫「怪我も無いようだし……一体何が目的だったんだ?」 京太郎「……」 和「……」 一同「あっ(察し)」 和「……//」モジモジ 優希「の、のどちゃん……? え? 裏切り? 裏切さんなのか?」オロオロ 煌「もしかして気づいてなかったのかな?」 優希「」ガビーン 豊音「昼ドラみたいだよー!」キャーッ! ワイノワイノ ガヤガヤガヤ 菫「それでどこに行っていたんだ?」 京太郎「ちょっと千里山女子高校まで」 竜華「え?」 和「少し麻雀を打ってきたんですよ」ニッコリ はやり「へー! 楽しかった?」 京太郎「ええ、それはもう!」ニコニコ 竜華「え?」 405 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 21 57 47.75 ID bRrflfzto [3/12] 菫「(千里山か……中々の強豪だが)」フム 竜華「だ、誰と打ったん!?」ガタッ 京太郎「えっと、和と怜さんとセーラさんです」 竜華「トキィィィィ!!!」 菫「(しかも相手がレギュラーともなると……恐らく今の京太郎君では)」カワイソウニ 優希「どうせぼこられたに決まってるじょ」プイッ 菫「恐らくな」 そしてそれは須賀君をあまり鍛えられていない、私の責任だろう すまない。私が未熟なばかりに…… 咲「京ちゃん可哀想……千里山は許せないよね」ブツブツブツ 照「……あの時仕留めておけば」ブツブツブツブツ 菫「残念だが当然……」 だが、今度こそ私が君を……!! 和「それが、凄いんですよ須賀君!!」フフフ 一同「え?」 和「なんと、三位だったんです!」デデーン 京太郎「いや、そんな……」テレッ 一同「なん……だと?」 菫「……」 ,. '" ,. 、\ ,. -‐ 、 / / ` ´` \ / \ヽ ,.' ' / i ! ヾ / ' l / ,'./ l. !| ! ゙ l ' / .l / // 'l l ! l ! !l. ' .' l/ ー '-―_-' リ└- _!,!_ ! ! ' l l イ~~~下 ,.二、、ー,、/l! l えっ? l .l l ヽ ノ 'i リ ヽ.! l. l | ! l! ` " l l l l ー- _! , l l.!. l ! | ト、 |! l l ! .l.ヽ , ― 、 ,. | ` ┘ l ! !.l 丶 ⌒ .イ ! ! l l ! .! < .!. l l ! ゙、 i ` ´ ! l l ! ヽ 、 .! ! ! l /ヽ. ヽ \ l、 ! l l./ 、 丶 ヽ. \ヽ` 、 l ,.' 丶ヽ ヽ \_.ヽ、 ノ. l ヽ\ \ ヽ ヽ\ 、 l \ 丶 \ヽ ヽ. l i ヽヽ. \、. ヽ . l / l ヽ ヽ ヽ.\. ヽ lヽ. / l,' ` ヽ. ヽ \ ゙ ! ! 412 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 07 32.77 ID bRrflfzto [4/12] 優希「じぇぇええ!?」 照「アラフォー討伐クエスト受注!!」 咲「麻雀プロ入り不可避!!」 はやり「プロ入りなら歓迎かな?」アハハ 煌「あれ? なんででしょう、嬉しいのに涙が……」ホロリ 透華「へぇ、それなりに打てますのね(衣とも打って大丈夫ですの?)」カンシン ハギヨシ「お見事です」 豊音「ちょー凄いよー!!」パチパチ 和「格好よかったです」テレテレ 京太郎「いやいや、偶然みたいなもんですよ」アハハ 菫「(そ、そうだ! これは偶然か、もしくは誰かが手を抜いたに違いな――)」 和「私も含め、みんな手を抜いていませんでしたよ? それは保証します」ニッコリ 一同「おーっ!」パチパチ 京太郎「へへっ!」ニヤリ 菫「……」 / ./{ミミ . . .彡≧ . .\ / . /´ . . . . . . . . . . . . . . . .\i / ./ ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ ′ . / . . . . . . . . . | . . . . ヽ. . . . . . . . . , . . . ′. . . . . . . . .| .| . . . . . |. . . . . . . . . . . .| . . . . | . . .| . . | .| . . . . . | . . | . . . . . . . i...... . |..... . .| . . .| . ハ| . . . . . | | .| . |......... | | . | .八 . ./7 /|/ ノ| . . . /| | .| . | . . . . .ハ | . | . . . .Tイ示气  ̄ 示气T . . . . . | . | . . . . . ` ヒ...リ ヒ..リ | . . .| . .| | . | . . . . ∧ . . .| . .| | . .\ . . .∧ ' . \ | . .| | . . . . \ .∧ -- ム . . .| . .| | . . . . . . . ≧ . ..、 イ . . . . .| . .| | . . . . . . . . . . . . .| > <| . . . . . . . .| . .| | . . .| . . . . >-j f\ . . | . . .| . .| | . . .|>イ く }l | . . .| . .| | / \_ __|l i . . .|\ /\ \ / | . . | \ おや? 菫の様子が……? 選択安価 ↓1~5で 一番大きいコンマ ゾロ目確定 1 ポンコツの石を使う 2 クールの石を使う 3 熱血の石を使う 4 おもちの石を使う 422 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 17 37.30 ID bRrflfzto [5/12] 菫「うっ、ううぅぅぅぅっ……」ジワッ 京太郎「え?」 菫「ヒック、そ、そんなぁ……」ウルウル 京太郎「菫さん!?」ガビーン 菫「わ、わだじ、コーチなのに……なにも、グスッ、ぎみにぃ……」ポロポロ 京太郎「???」エー? 透華「これはいただけませんわね」ムスッ ハギヨシ「京太郎君、ここは責任をとるべきですね」フフッ 優希「泣ーかした! 泣ーかした!!」ヤーイ! 和「これは一体……?」 照「菫も色々あるんだね」 煌「帰ったら腹筋と腕立て500回ですね」 豊音「波乱万丈だよー!!」キラキラ 咲「わ、私が京ちゃんのコーチになって、手とり足取り……//」エヘヘ はやり「はやりが麻雀も見てあげよっかな☆」ニッコリ 竜華「それもええなぁ」 菫「ふぐっ……ふぇぇぇ」ボロボロボロッ 京太郎「あの……? どうして菫さんが泣いてるんですか?」 菫「だ、だっで、わだじがおじえでないのに、ぎみはづよぐなっで……」グスグス 京太郎「……」 コンマ安価 ↓3 緊急クエスト! SSSを救え!! 成功報酬雀力+1 00~39 京太郎「確かに……」ウーン 失敗 40~89 京太郎「何言ってるんですか?」ハァ 成功! 90~99 京太郎「……菫さん」ポンポン 大成功!! ゾロ目で菫さんのおもち増量 433 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 27 47.39 ID bRrflfzto [6/12] 力尽きました…… 報酬が減ります 京太郎「確かに……」ウーン 菫「」ガタガタガタガタガタ 竜華「そもそも雀力なんてアイドルに必要あらへんしね」←悪気はない 菫「」グサッ 照「あっ、射抜かれてる」 咲「大きい矢だねー」 菫「わ、私は……でも」ガタガタガタガタ 透華「前々から思っていましたけど――」 菫「え?」 透華「正直、あまり役に立っていませんわよね?」 ←悪気はない ガシャァァァァァン 菫「」ガクッ ハギヨシ「透華お嬢様!?」 透華「あ、え? ご、ごめんなさいですわ」ペコリ 菫「」ホウシン 京太郎「……」 コンマ安価 ↓3 緊急クエスト! SSSを救え!! 成功報酬雀力+1 2/3 00~49 京太郎「……」 失敗 50~89 京太郎「もう、何言ってるんですか?」ハァ 成功! 90~99 京太郎「……菫さん」ポンポン 大成功!! ゾロ目で菫さんのおもち増量 447 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 22 54 33.20 ID bRrflfzto [7/12] 菫「私はいらない子なんだ……」ブツブツブツブツ 京太郎「あの、菫さん?」 菫「ふぇ?」 京太郎「何言ってるんですか?」ハァ 菫「??」キョトン 京太郎「俺が強くなれたのは菫さんのお陰ですよ?」 菫「……え?」 京太郎「そもそも、麻雀のルールを菫さんが思い出させてくれなきゃ打てもしませんし」ウンウン 菫「それは、私じゃなくても……」ウツムキ 京太郎「それに!!」ビシッ 菫「!!」 京太郎「……俺、実は菫さんの牌譜を見たんです」 菫「なんだと!?」 京太郎「調べられるものだけですけど、すっごく勉強になりました」 和「そういえば、打ち筋がやけに似ていましたね」アイノテ 咲照「」ギリギリギリギリギリギリ 菫「……//」カァッ 京太郎「そうです。気がつけば俺……菫さんの打ち方を真似してたんですよ」 菫「あっ、え? それは、その……」モジモジ 京太郎「だから今の俺……」 / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ 京太郎「もう手遅れなくらい、菫さん色に染まっちゃってるんですよ?」ニィッ 菫「」ジュンジュワー 452 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 09 36.83 ID bRrflfzto [8/12] 京太郎「だから、これからも菫さんに教えてもらいますからね」 菫「はひっ!」ビクンビクンッ 照「激しく遺憾である」 咲「私だって京ちゃんを染めたいよぉ」ウルウル 優希「い、犬のくせに生意気だじょ!」ドキドキドキ 煌「やっぱり京太郎君は素敵かなー?」フフフ 竜華「ええ話や」ゴシゴシ ハギヨシ「見事です須賀君」パチパチ はやり「青春っていいね☆」 透華「……不覚にもときめいてしまいましたわ」ゼーゼー 豊音「感動しっぱなしだよー!!」ドバドバ 和「YSS(やっぱり須賀君は凄い)」パァァァ 京太郎「頼りにしてますから!」 菫「当たり前だ!」フフン 雀力がちょっぴり上昇した(リーチ!) 菫さんの指導力が上昇した! 菫さんにポンコツ属性が付いた!! 照「オアエリ」 咲「ポンコーズへ 和「歓迎しますよ、盛大に」 菫「なんということだ……! だがしかし……」 京太郎「菫さん?」キョトン 菫「これから……肩に力を入れずに、素の私でいられるのか」フフッ 正直、ほっとしている菫さんがいるとかいないとか ぽんこつ菫 復活!! 復活!! 460 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 20 41.59 ID bRrflfzto [9/12] 菫「私はポンコツではない、菫だ」キリッ 京太郎「そういうのいいですって」 菫「」ガーン 京太郎「ポンコツはみんなまとめて俺が面倒みます!」フンス 照「私はもう慣れてる(照だけに)」 咲「先が思いやられるね(咲だけに)」 和「喉から手が出るほど、羨ましいです(和だけに)」 菫「……」ソワソワ ポンコーズ「」ジィィィ 菫「す、隅に置けないな、京太郎君は!(菫だけに)」カァァァ 一同「……」 菫「どう、だ?」ワクワク 京太郎「無いです」 一同「無いね」 菫「」ガビーン ワイノワイノ アハハハー みんなが盛り上がっているその頃 誰か一人、この場にいない者がいることにお気づき頂けだろうか? |<●>д<●>) ジィィィィィ ワタシダッテ…… 465 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 41 35.28 ID bRrflfzto [10/12] 【翌日 妙神山】 京太郎「修行するぞ!!」デデーン 菫「ああ、修行だ!」 透華「今日こそ決めますわよ!」 竜華「勿論や!」デデドン 煌「頑張りましょう!」 優希「暇だじぇー」 咲「レッスンだからしょうがないよ」 照「黙って応援する」 和「須賀君、頑張ってくださいね」ニッコリ ハギヨシ「微力ながらお手伝いさせていただきます」 豊音「とりあえず見ておくよー」ワクワク はやり「超☆期☆待」 京太郎「よし、頑張――」 ちょんちょん 京太郎「ん?」チラッ 淡「……」ジーッ 京太郎「どうした淡?」 / / // . 〃 . iト、| . | ヽ ヽ ヽ 乂 .′ / ,イ . / ! . i| | . |\ . ハ .′ i`ーァ′/ ! . i | . | | . | \ . ヽ . ____ i-‐ ´ . .′ !/ . ′| . | | . | | . | \ .  ̄| ̄ ̄ `ヽ /i| |. | | . | | . ! | . |_,,-‐====‐\ . | . | . i j〃 . i| |. |‐===┼- | j -‐ \ . . | . | . | / . i| {. ! \八 . | jノ , -‐ __,,.⊥ . } . | . 人 頑張ってね ′ . 八 Ⅵ ≫=ミ、 . ! ≫≦Y⌒'マハ 、 . .′ . | . .\ i . i . \{ハ 《 )i ハ\{ ″{ .) i } } 》 . / . /! . \ .\ | . | . i '. ヾ い; jj 八∨乂 _;ノ ノ . / . | . .`ー- | . | . | . | . l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . / . / . | . . | . | . | . | . |ハ / . / . / . . | . . | . | . | . | . | . , / . . .′ . / . | . . . | . | . | . | . | . / ,. ,イ . / . 人 . . . . |.. i | . | . | . | ゝ. 、 ノ .′ // / . / . . / \ .\ . l 从 . | . | . { / > . { /' / . / . . ′ \ .\ . 乂{ \. !\〉、 \_/ . . 〕jッ。. . ィV`ヽ /. / . . / \ .\ . . `\ \{ \;/ . . //{{ ` ´ | |│ ,// . . / \ .\ . . 京太郎「お、おう?(なんだ、淡の奴珍しいな)」コンワク 淡「……」クスッ 選択安価↓3 1 街に出かける 2 旅館でゆっくりする 3 レッスンする 4 ウルトラスペシャルデンジャラス&ハード修業コース 472 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 49 06.04 ID bRrflfzto [11/12] 京太郎「それじゃあ、早速レッスンを……」 竜華「今日のメニューは確か……」ガサゴソ 淡「ねーねー、あのさぁ?」 京太郎「ん?」 淡「ここの管理人に聞いたんだけど、ここってすっごく効率のいい修行があるらしいよ?」 煌「修行?」 淡「潜在能力を引き出してくれるんだってさー」 照「潜在能力?」 透華「確かにここにはそういった施設もあるようですわね」 淡「折角だからやってみれば? 昨日の遅れを取り戻せるかしれないし」 京太郎「お、そうだな」 竜華「ちょっと受けてみるのもええかもなー」ホンワカ ハギヨシ「(なんだか嫌な予感がしますが……)」ウーン その他「」ポケー 京太郎「じゃあ、受けに行きましょう!」 竜華「頑張るで!」 煌「(どんなハードな修行なんだろう?)」ワクワク 淡「……」クスクスクス ごめんね、タロー だけどタローがいけないんだから 淡「大丈夫。タローがアイドルになれなくても、私は――」 477 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/26(木) 23 59 26.86 ID bRrflfzto [12/12] 京太郎「というわけで来ました」 管理人「お話は伺っています。若くして勇気がありますね」ニコニコ 京太郎「勇気?」キョトン /ハ ∧ / //. / 〈 __ -‐==ミ 、 ┌'′ ア. 」 _jア" ー-ミ〉 _,ノ.. 〉" / ∧. / x__x ∨ /. /示示 ', | ; N| |斗=≦L」_j ', とても辛く、厳しい修行になるでしょう. И |W斗 `^ /^ヒハY vヘ, | 八 」'´Y^h, り丿 ん! |l. `^¨7'^ト、 り ) ´ j,ノ 八. ′人ハ ´ ` _ , 厶 ′ i| 个 ...,_ イ _」Lノ′ 八__j」L」__」j =彡 K _/|{ / ∨ ̄\ _ -‐ '" | v/ ;{⌒ヽノ- | │ ,/ /{_ \ノ > , / | / / {_ \ノ イ/ У ∨ /⌒ヽ {_ \ノ/ |′. l{ / 乂℃人 {_ \ノ ,. |l / / 寸,ノX\_人 ',. |ヘ , , 寸,ノXノハヘ ,. | ∧ { { `寸,ノ∨}∧ ′. | } | _」斗fT^⌒寸リ /\ , ', | 〔汀汀汀_」斗-‐''^⌒|7////∧ ′. , } ̄-= ー=彡 |∧////∧ , / /_ -‐=ニ_ -= ′∨////} } 管理人「ですが、きっと貴方なら大丈夫だと思います」 竜華「えらく重々しい空気なんやけど」コンワク 透華「やめておいた方が……」 管理人「ではまずテストをしましょうか」 京太郎「テスト?」 管理人「この修行を受けるにはあるテストを攻略していただかないといけません」 京太郎「はへー」 管理人「では、早速……」パンパン 京太郎「あの、ちょっ!」 爆上げしたいステータスを選んでください 安価↓3 1容姿 2歌唱力 3演技力 4雀力 5全部上げマシマシ(上昇値均等) 6全部上げましましスペシャル(生還率低い代わりに全部爆上げ) 489 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 08 28.49 ID Efcmjxhxo [1/14] 管理人「では、この円の上に乗ってください」 京太郎「こうですか?」スッ バシュッ チビ京「よっ!」ピョコッ ,.. / ヽ ´⌒> 、 / \ / | }! \⌒. / / ! | | ヽ \ /ィ | \∧ | /| |! トー― | _|VT示r ∨j/示rx/ V( レ1( 弋,り 弋り {ソ V __ |/V{ ___ 从|>ー―――r―――/ / ___/ 、 V / イ7 / /――-、 \ ___/ | | ー 77 / / / ー― ノ ( | | / / / / / \| | | / / /´ ̄ ̄ ̄ / ! ∨∨ / /( _/\ /|/ ∨ / / / ⌒ヽ ー / \ / 人 〈 / / | し′  ̄ , >==≠ | /⌒ ト{_ | | |/ |/| | }! | \| {___/ /| | / 京太郎「おわっ?! なんか出てきた!?」 管理人「これは貴方の分身のようなものです」フフ チビ京「よろしくなっ!」 キュゥゥウゥゥン!! 照「はぅぅぅぅっ!?」バタリッ 咲「はぁ、はぁ……あれ欲しいよぉ」ハナジダラダラ 竜華「か、かわえぇな」ドキドキ 優希「」ブクブクブク 和「欲しいです」ジュルリ 煌「すばらっ!」パシャパシャッ ハギヨシ「愛くるしいですね」ニッコリ はやり「食べちゃいたいくらいだねっ!」 一同「え?」 はやり「え?」 透華「(そもそもあれはなんなんですの? ソリッ●ビジョン?)」コンワク チビ京「がんばろうぜー」ピョコピョコ 京太郎「凄いですね(ゲームか何かか?)」 管理人「では、早速テストしましょうか」 490 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 20 40.52 ID Efcmjxhxo [2/14] 管理人「これから出てくる敵を倒せれば資格ありとみなします」 京太郎「敵?」 管理人「では早速」スッ ヒュゥゥゥゥゥウン ドシャッ あまとう「んだよ、どこだよここ?」キョロキョロ チビ京「なんだこいつ」 京太郎「あれに勝てばいいんですか?」 管理人「ええ。演技勝負してください」 あまとう「ん? てめぇなにみてんだよ?」 チビ京「みてねーよ」 あまとう「みてんだろーが。ちっ、うぜぇ」 ゾロゾロ ちゃお「そんないいかたはだめだろ?」 みたらい「あいかわらずだねー」 京太郎「あの三匹ですか?」 管理人「ええ。いずれ貴方の超えなければ行けない相手です」 京太郎「……分かりました」スッ なんだかよく分からねーけど…… 京太郎「やるぞ!」 チビ京「おー!!」 木星「「「こいやー!」」」」 コンマ安価 ゾロ目が一つでもあれば全勝 ↓2 50以上であまとうに勝つ ↓3 40以上でちゃおに勝つ ↓4 30以上でみたらいに勝つ 509 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 31 38.22 ID Efcmjxhxo [3/14] ボコスカボコスカ! チビ京「どうだー!」デデーン 木星「33-4」チーン 竜華「な阪関無」デデデーン 京太郎「やりましたよ!」 管理人「お見事です」パチパチ サスガキョウチャーン ダイスキダジョー サスガデスネ ウフフ、オッケー☆ 淡「ぐぬぬぬぬぬっ」ギリギリ チビ京「じゃあまたなー!」ヒュンッ バシュッ 京太郎「おわっ!?」ドクンッ ピキィィィン 演技力が一段階上昇した!! 京太郎「すげぇ……!」ピカーン 菫「明らかにオーラが変わったな」ウム 透華「テストだけでこの効果ですの!?」ゴクリ 煌「すばらっ!!」 管理人「これはあくまで須賀さん本来の力ですよ」 京太郎「そうなんですか?」 管理人「眠っていた力を呼び起こしているようなものです」フフフ 京太郎「なるほど……」 管理人「では続いて、修行の方を始めましょうか」 京太郎「はい!!」 猿「出番かのぅ」ムックリ 516 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 45 41.43 ID Efcmjxhxo [4/14] 管理人「他の皆さんはここで待っていてもらってもいいですか?」 一同「えええ?」 管理人「これは厳しい修行なので」 竜華「……京太郎君、無理せんでええからな?」 京太郎「大丈夫ですよ」ニッ どんなことがあっても、俺……諦めませんから! 管理人「ではこちらへ」ガチャッ 京太郎「この椅子に座ればいいんですか?」 管理人「はい。それだけで大丈夫です」ニコニコ 京太郎「じゃあ早速」スッ 管理人「あっ」ドンッ 花瓶「」グラァァァ ヒュゥゥゥン 京太郎「?」 バシュゥゥゥウンン! ~~~~~【数ヵ月後】~~~~~ 京太郎「……」ピコピコピコピコ 猿「ウキキッ!」カチャカチャ 京太郎「……」 猿「ウキィィ!」カチャカチャ 京太郎「あのー? どうして俺はこんな猿と二人きりでゲームを数ヶ月もやっているのでしょうか?」 猿「ウキィィィ!」ガリガリ 京太郎「ぎゃあああああ!?」 猿「キィィ!」 京太郎「うぅっ……煌さぁぁん、和ぁぁぁ……会いてぇよぉ」シクシク 猿「……」ピコピコ 京太郎「ちっくしょぉぉぉぉ!!」ピコピコ あれ? そういえば俺……なんでこんな場所にいるんだっけ? 確か椅子に座って……気がつけばこんなところにいて いつの間にか現れた猿とゲームだけ続けて―― 京太郎「俺、一体?」 ドクンッ 517 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 51 47.57 ID Efcmjxhxo [5/14] そもそも事務所はどうなったんだ? オーディションは? みんなは? 煌さんは? 和は……? 京太郎「うぐっ!?」ドクンッ 猿「やれやれ、もう限界かの?」 京太郎「え……?」 猿「むぅぅぅぅん!!」 ズバァァァ! バリバリバリッ!!! 花瓶「」グラァァァ ヒュゥゥゥン 京太郎「?」 バリィィィイン! 京太郎「!?」 花瓶が割れた? いや、これは確か……あの時の? あれ? じゃあ今の俺は一体――? 管理人「あちゃー!」 猿「たるんどるな」ハァ 管理人「ろ、老師!!」ビクッ 猿「全く。ちょいと前に奈良の山であったしずのとか言う子の方がしっかりしとったぞい」 管理人「め、面目ありません」ペコペコ 京太郎「さ、さ……」ブルブルブル 猿「ん?」 京太郎「猿が喋ってるぅぅぅぅぅ?!」ガビーン 猿「そこからか」 518 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 00 56 31.08 ID Efcmjxhxo [6/14] 京太郎「一体今のは!?」ドキドキ 管理人「今のは貴方の体に負荷をかけて一時的に精神を加速させていたんですよ」 京太郎「加速?」 管理人「それによって貴方の潜在能力を――」 猿「まぁ、なんでもええじゃろ。ほれ、準備せい」 ヽ, { 7ノ } .'ーソ ____,...-r-=ュ,..., lく ,/ y-'"=>'" ミ.}/ /`ヽ`く}./ 7 ,} r‐ ., -‐'"彡ニニコ{// /.}.Vニュ ./ / /‐ '" ミミ彡三ミ ニi!ヽ /. ./l/ /`,ヽ { .{ ,ノ ,7 '; ';三彡ミニ ミ>'"¨¨ ̄`ヽ/l|!{/ // ヽ { 7ヘ'; '; ミミ三ミ/ ,.ィ'oーニュ、,}ソ,」__ / / l!ヽ、 ///'; ';三彡彡/ //.{.ゝ__,,,,,ノ ノ.f<',`'r'´ }.,ソ /// /'; ';彡彡ソ/ / ミ, -‐‐-ュr‐' .‐!,゚ .)| } { L,ノ./ // /'; '; 彡/ /.ミ/〃 .,/¨`⌒'ノ.ノく!ll .} `ヽ},_ ̄¨.…-..,_ 彡..{/ミ,/ ,∠,,⊿,,___-ヽ y.ソ } 」ソ >-. 、,_{ /__, -'ノ¨>==ニニlニlニニコ} ( -- >く,彡'"^Y-'''''-v_,イ.|! l} し’ __ - ―――――- >.l,l!l! |!l!l!{.ll.} l/// ̄  ̄  ̄  ̄  ̄¨¨¨'' ‐‐.'∠} }.l// >く _ -ヽ >'"´ \ // / ヽ / / ヽ { / ヽ 京太郎「準備ですか?」キョトン 猿「今から決戦の場に案内する」 l|! l|!. |! .|! l||!!''''' ,) レ } { .l|! l|! |! |! l|!!'''' 7 _ノ ,/ .l|!∨、 l|!/ .l|!!;;;;; フ -/- -|‐/、 / ,l|!V .l|!// ;l|!!''''''' / (乂ヽ .| '´ { .l|! V // .,/ ;l|!!'' j/} -/- / l|! V V ,/ / ,/ ;;l|!'' .,ノ (乂ヽ ヽ l|! V V /// ,/ ;;l|!!!!'''' ,.イ,-‐y l.l l { .l|! ./∧ V/,// .;l|!'' ,ノ ┃ -' r.、} ,ノ .,∧ V// ;l|! / ・ ┃ / ∧ {ヽ}∠てハ! ,} V V ;l|! レ'-、__・__ノ.} / .Vヽ{, l|! .У V! |/ l|!! ,/ V∧ /{,,,,/z/z/{/ ノ l|! .V∧ .,イz=-'"¨三三≧ У7人 .l|!|! .V∧ .{イ彡/二ニニニ≠==一----、 / .l|! l|!'|! V∧ ,ィ'ー-‐'" ; イ 二 三 三 三l! } l||! V∧ ./ .ヽ , ィ 二 二 三 三 三 三 lLl! |! V∧ { / ヽ 二 二 三 三 三 三 三{! .V∧ ,У } `マ 二 三 三 三 三 l} .V∧ { - ' " }ュ ; イ 二 三 三 三 三 l} V∧ ,/,/ノ/ ソニ 二 二 三 三 三 三 ユュ、 V∧ .//{! .}lュ、_/. zニ三三三三三 三l} Yて{! { / ニ二ア三三コ!、 /´ 二 二 三 三 三l} (´/ ヽ `ー- 、 イ イ 三ア 二 二 三 三;ヽ 'ーL./ ,〉、 / .| イ>'´ l! `Y ,イ-'|! /l! l! '(こ,∧ヽ/ コ|! l! '" コl! l! / ニコ!、 _ _ _ _ _ _ _ _ _ - ‐ ‐' ./ アニ二ニ>===マニニニニア . {! ./ ; イニニニア´ マニニニア {! ./ ィニニ二ア´ マニニュ {! / イニニア `マニユュ l} ./ イニニニア }!ニユ - l} 猿「さぁ、この空間に入れ」グイグイ 京太郎「」ズルズル 管理人「うわー、本気だー」 519 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 05 00.79 ID Efcmjxhxo [7/14] 【闘技場】 京太郎「あの、色々と聞きたいことがあるんですけど」 管理人「はい」 京太郎「まず……なんで巨大化してるんですか?」 斉天大聖「……」 管理人「それはあの方が斉天大聖様だからです」 京太郎「はい(答えになってねぇ……)」 斉天大聖「……」 京太郎「それに、どうしてそんな物騒なモノをお持ちなんですか?」ビクビク 如意棒「」キラーン 管理人「斉天大聖ですから」 京太郎「もう一つ、そもそも……」 斉天大聖「……」 京太郎「これはアイドルの特訓じゃ――」 斉天大聖「ふんっ!!」ブン 京太郎「え?」 ドゴォォォォォン 京太郎「がはっ!?」ピュゥゥゥゥゥン ドシャッ!! 京太郎「」ピクピク 斉天大聖「力を引き出すか、死ぬかじゃ」ギロリ 管理人「……とのことです」 524 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 16 25.52 ID Efcmjxhxo [8/14] 京太郎「(無理無理無理無理!! 死ぬ!! 絶対に死ぬ!!)」ゾゾッ 管理人「恐れずに前に進むのです」 京太郎「そんなこと言われても!!」 斉天大聖「よそ見しとる場合か!?」グンッ! 京太郎「!?」 バキィィィッ!! 京太郎「」グルグルグルグルッ!! ドシャッ! 管理人「これは痛そうですね」 ダダダッ 竜華「何しとるんや京太郎君!! ってデカぁぁ!?」ビクッ 煌「!?」 和「なんて恐ろしい……」 透華「なんなんですのこれは!?」 淡「……」 管理人「あ、勝手に入ってきちゃダメですよ?」 竜華「それどころやないやろ!!」 ブンッ!! ドゴォォォッ 京太郎「ぶはっ!?」ゴロゴロゴロゴロ 斉天大聖「ふんっ!!」ズォッ! ゴシャッ! 京太郎「」バゴォォッ! 竜華「京太郎君!!」バッ 管理人「やめなさい」ジャキッ つ剣 竜華「!?」ゾクッ 管理人「邪魔をする方は斬ります」 透華「どうしてそんな……!」 和「良心が痛まないんですか!?」キッ 管理人「私も彼には恩がありますから、お気持ちはわかります」 煌「それならどうして!?」 管理人「……彼の目ですよ」 一同「え?」 管理人「彼の目はまだ、諦めていません」 京太郎「……はぁ、はぁ!」グググッ 526 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 27 01.49 ID Efcmjxhxo [9/14] 京太郎「……」ボロボロ ドガッ バキィィイ ドゴォォォン 竜華「なんでなん……?」ジワッ 和「どうして、須賀君は立ち上がるんですか?」 煌「……」 管理人「それは貴女達の為ですよ」 竜華「え?」 管理人「彼は本気アイドルを目指そうとしている。そして、老師はその覚悟を試そうとしている」 和「そんなことになんの意味があるんですか!?」 管理人「さぁ? 意味なんて無いのかもしれません」 一同「!?」 管理人「このまま死ぬかもしれない。仮に勝っても強くなれないかもしれない」 透華「そんな状況、早く終わらせてしまえば――」 管理人「ですが彼は選んだ。貴女達の為に、僅かな可能性にしがみついてでも今より上に行きたかった」 京太郎「うぉぉぉぉぉ!!」ダダダダッ 斉天大聖「!?」 管理人「恐らく、その力の源は……貴女でしょうね」チラッ ??「!!!」ドキッ 管理人「貴女達の為に……ううん、もしかしたら貴女の為に彼は」 ??「…さん店」 選択安価 ↓3 そのレスのコンマで成功判定 ゾロ目で大成功 1 和 70以上で大成功 和スキルゲット 2 煌 80以上で大成功 煌スキルゲット 3 竜華 90以上で大成功 竜華スキルゲット ※ 失敗時はフラグのみ建設 540 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 39 53.86 ID Efcmjxhxo [10/14] 管理人「恐らく、その力の源は……貴女でしょうね」チラッ 竜華「!!!」ドキッ 管理人「貴女達の為に……ううん、もしかしたら貴女の為に彼は」 竜華「……」 ヒュゥゥゥン ドシャッ 京太郎「……」ガクッ 竜華「京太郎君!! 立って! 立つんや!!」バンバンッ 京太郎「竜華さん……?」グググッ 竜華「――っ!! ――!!」 ガラス越しで声は聞こえないけど……なんでそんなに心配そうな顔をしてるんですか? 京太郎「大丈夫ですよ、竜華さん」フラフラ 竜華さんの育ててくれるアイドルは…… ちゃんとトップに立ってみせますから 京太郎「俺が……竜華さんを世界一のプロデューサーに」 ポワァァァァン 斉天大聖「!?」 京太郎「して……や……」フラッ バタンッ 竜華「京太郎君!!」 管理人「今の光は……?」 シュルシュルシュルシュル 猿「やれやれ、手加減するのも大変じゃのう」フーッ 管理人「こちらからどうぞ」 竜華「っ!!」ダダダッ 煌「京太郎君!!」ダダッ 和「須賀君!!」タタッ 透華「なんてことですの……!」 淡「ち、ちが……私は……こんな、つもりじゃ」ガタガタガタ 竜華「京太郎君!!」ダキッ 京太郎「……りゅう、かさん?」 竜華「そうや! うちや!!」ダキィッ 和「須賀君!!」ギュゥゥゥ ムニュゥゥゥゥン 京太郎「がはっ!?」ブシャァァァ 竜華「あかん!! 深刻なダメージや!!」ムニュゥゥゥウン 和「酷い……」ジワッ 透華「止めをさしたのはお二人ですわ」ギリギリギリギリギリ 544 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 01 53 14.74 ID Efcmjxhxo [11/14] 【京太郎の部屋】 京太郎「ここは……?」 あれ? 俺はどうしてたんだっけ? 確かあの猿と戦って……それで BJ「気がついたか?」 京太郎「え!?」 カエル顔の医者「二日も寝ていたからね、心配したよ」 京太郎「貴方たちは……?」 青鼻のトナカイ「通りすがりの医者だぞコノヤロー!」 京太郎「(もうトナカイが喋ったくらいじゃ驚かねぇな)」 ドクター紅葉「君の身体はよく鍛えられているね。体調管理がすばらしいね」サワサワ 京太郎「ど、どうも」ビクビク BJ「おまえさん、調子はもうよさそうだな」 京太郎「あ、はい! お陰さまで」 カエル顔の医者「無理は禁物だよ? まだ完治したわけじゃないんだから」 京太郎「確かに体が痛い」ズキズキ BJ「しめて一億、と言いたいが……今回は私一人の処置じゃないんでね」 カエル顔の医者「そもそも医者同士の交流会で来ていたんだけども」 京太郎「ありがとうございます!」ペコリ BJ「礼を言うならあのお嬢さんにするんだな」 京太郎「え?」 青鼻のトナカイ「まる二日も寝ないで看病してたんだぞ!」 京太郎「看病……?」チラッ 竜華「Zzzzzz」スピー 京太郎「竜華さん……」 医者達「「「「……」」」」フッ ガラガラ ピシャッ 竜華「んぅ……?」パチッ 京太郎「……竜華さん」 竜華「うぇっ?」パチクリ 548 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 02 04 36.56 ID Efcmjxhxo [12/14] 京太郎「お目覚めですか? お姫さ――」」 竜華「京太郎君っ!!」ダキッ ムニュゥゥウウン ビキィィィイッ 京太郎「にょわぁぁぁぁぁ!!」ビリビリビリビリ 竜華「あっ!」バッ 京太郎「い、いえ……」 天国と地獄が同時に来るなんて…… 京太郎「だけどたまらんですたい」ニヤニヤ 竜華「???」 京太郎「あ、いえ。なんでもないです」キリッ 竜華「……」ウツムキ 京太郎「竜華さん?」 竜華「なんであんな無理したか……それはもう聞かんでおく」 京太郎「……はい」 竜華「せやけど、一つだけええかな?」 京太郎「はい」 竜華「……今だけ、優しくしてくれへん?」ウワメヅカイ 京太郎「え?」 竜華「……」ボフン ↑ベッドで上半身を起こしている京太郎の下半身に顔をうずめる竜華 京太郎「竜華さん?」 竜華「頭撫でて?」 京太郎「あ、はい」ナデナデ 竜華「優しい言葉かけて」 京太郎「綺麗な髪ですね……サラサラで」 竜華「もっと」 京太郎「えと、いい匂いがします」ドキドキ 竜華「そっか……ええ匂いするんやね」 京太郎「はい。ドキドキします」 竜華「うちも」 京太郎「え?」 竜華「うちもドキドキする……」モフモフ 京太郎「うっ……//」カァァァ 竜華「……//」マッカッカッカ 550 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/27(金) 02 12 33.12 ID Efcmjxhxo [13/14] 京太郎「……」 竜華「……折角の合宿やったのに、もうすぐ終わりや」ギュゥゥゥ 京太郎「すいません二日も寝たきりで。しかも看病まで」ウツムキ 竜華「アホ、そんなん気にする必要あらへんよ」ペチペチ 京太郎「竜華さん……」 竜華「あのな京太郎君。うち、怖くなったんや……」 京太郎「え?」 竜華「このまま京太郎君が目を覚まさなかったら、もうアイドルをやめてしまうんやないかって」 京太郎「……」 竜華「でも、でもな? 一番怖いのは……きっと」 京太郎君と話せなくなる 京太郎君と一緒にいられなくなる 京太郎君の笑顔が見られなくなる 京太郎君と…… 竜華「……なぁ、京太郎君」 京太郎「はい」 選択安価 ↓3 1 「キス、しよか?」 2 「このまま……一緒にいてもええかな?」 3 「うちも、負けへんから」 587 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 21 52 32.65 ID Pb9azu2ao [1/13] 【これまでのあらすじ】 至って普通の高校生、須賀京太郎 彼はある日の出来事を境に大切な仲間達との亀裂を感じてしまう 「お前が宮永達と同価値だと、本気で思っているのか?」 その言葉をバネに、京太郎は自分も仲間と同じように何かを成し遂げることを決意する しかし、タコス作りくらいしか特技の無い彼に……そうそう務まるものなどはなく 足り無い頭でひねりだせたものは―― 「アイドルになる」 お前は面だけはいい 失意に飲まれながらも、その言葉だけを糧に前を進むことを決意する京太郎 だが現実はそう甘くはなかった 「ジャ○ーズ舐めてんじゃねぇよオラァァァン!!」 アイドルは顔だけで務まるものじゃない それは紛れもない事実 京太郎にとっては残酷すぎる現実 「もう、咲達と一緒にいられないかもしれない」 深まる絶望と遠のく希望 そんな闇の中にいた京太郎の前に、現れた一人の少女―― 「……風邪、引くよ」 それはきっと…… / / / // ´ ̄ ヽ / / / | l | | . i. / / | / / > ´ /, ′ | l | | . l / /... | i /ァ===ミ、 ヽ /イ . j_| | . │. ′. リ、 ;《 ん干ハ\ 〃 j\ イ / . /|. / . / ∨ | { ト ノ ' ,ノ / ヾ }/} \ __/ .′ ′ { ヽ{ ゝ こソ =ァ=/ / ソ/ / \ / / ! ∧ 。 ん干ハ㍉ / / ヽ.′ ′ |... ∧__ . ' .' . { ト ノ ′|} / / /// . i|.. | { 、 ゝ こソ //彡 //..... i|. |∧ ヘ / / ノ... i| l ∧ 「 、 . ' .' .° ′ノ┬=ァ ´ i| | / . ` -- ′ , イ / / / j| l / \ / / // j| |/ 丶 ___,,.. イ ../ / i| ト / / i| ../ /-=ニニニム {ニ\ / / i| . ,′/ 運命の出会いってヤツなんだろう 592 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 07 45.33 ID Pb9azu2ao [2/13] 【前回のあらすじ】 長かった合宿も終盤に差し掛かり、早速レッスンに取り掛かろうとする京太郎 そこへ沈黙を守っていた淡の口から一つの提案が挙がる 淡「ここってすっごく効率のいい修行があるらしいよ?」 合宿の遅れを取り戻す為にも、早速過酷な修行に取り掛かる京太郎ファミリー 資格試験もなんなくクリアし、余裕の成長を見せつけたかのように思えたが―― 京太郎「(無理無理無理無理!! 死ぬ!! 絶対に死ぬ!!)」ゾゾッ もはやアイドルの修行ってレベルじゃねぇぞ!! そう誰もが思うほどの過酷な戦いを強いられる京太郎 結果……京太郎は重傷を負い、二日間もの間寝込むこととなる そして―― 竜華「……なぁ、京太郎君」 京太郎「はい」 /.......... / | ハ ハ ..ノヽ..∧. /....../... / | | \ 斗-、 i ∧ '....../..{ 〃 { 弋{ 〃ヽ 廴 \ | ∧ あの、えと…… i...../... | ト-| { \ ぅ 斗=ミ、 i | / ∧ |... 7.. | | | {_ ヽィ乏) ハ 入 φ / ∧ |ハ ヽr y 弌 弋辷ツ ′ 〉 / i / ∧ その…… |{ i ∧〃_) ハ ` _厶ィ ハ | / ∧ |{弋 〈 ハ ゞ -'' 、 ´ } | / ∧ ` >へ i / | / ∧ }. . -‐- 、 rー ' | / ∧ |.∧ V_ ノ イ | | / ∧ |... ゝ / | | | / ∧ |... > < 八 | | \_ |... i `¨ハ 〉 | |/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ |... | 〉 / | | // ⌒ヽ.∧ |... |__// _/{ | | // V∧ r―|... / ./---、 ' ./ { | |_彡 ' V∧. ∧ { |... / // ̄ ̄ 7 | | |=- / V. / } ト| / 〃 / | | | ./ / V 竜華「このまま……一緒にいてもええかな?」ドキドキドキ 京太郎「!!」 今、二人の距離がまた一歩…… 593 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 18 02.51 ID Pb9azu2ao [3/13] 京太郎「い、今なんて……?」 竜華「……アホ、二度も言わせんといて」ギュッ 京太郎「ほへ?」 竜華「……黙ってこのままいさせてくれればええ」ムギュゥゥウ そう言って竜華さんは俺の足を枕に、寝る体勢になってしまった 例えるなら学校の机で寝るような姿勢…… 京太郎「って、そうじゃなくて!!」ドキドキ 竜華「気持ちええなぁ……」 フニュン 京太郎「あの、掛け布団越しとはいえその……」アセアセ 竜華のおもち「」ボヨヨーン や、柔らかいこの感触はぁぁぁぁぁぁ!? お、おも、お、おももも、おもももももももちぃぃぃぃぃい?!!??」 竜華「……」スッ 京太郎「りゅ、竜華さん! こ、ここいうのはよくないと思いますですますはい!」テンパリ 須賀ホーン「」ビンビンビィィィィン ペチッ 竜華のほっぺ「」フニフニ 京太郎「」 須賀ホーン「」ビビビビィィィィン 竜華のほっぺ「」グイグイ ぐ、愚息ぅ!? 何をやってんだぁぁぁぁお前ぇぇぇぇぇ!? 竜華「……」 600 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 27 41.52 ID Pb9azu2ao [4/13] お、終わった――!! 俺の……俺のアイドル人生が終わってしまった 京太郎「逮捕かぁ……この歳で捕まるなら少年院か」アハハハ 竜華「……」 京太郎「どうぞ、気の済むまで殴ってください」ペコリ 須賀ホーン「」シュン 竜華「……」 京太郎「……」 竜華「……」 京太郎「……?」オソルオソル あれ、どうして何も言わないんだ? いつもだったらすぐに鉄拳制裁が飛んで来るはず……? 竜華「……」スーッスーッ 京太郎「竜華さん? もしかして、寝てます?」ツンツン 竜華「ムニャムニャ」スピー 京太郎「……」ゴクリ こ、これはチャンス……なのか? だってどう見てもこれは…… 竜華のほっぺ「」ポヨーン 竜華のふともも「」キラキラ 竜華のおしり「」ムッチリ 竜華のおもち「」バヨエーン 竜華のくちびる「」プルン 京太郎「(ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)」デデドン! こ、こんな国宝級の宝を前に…… お、俺は!! 俺は一体……どうすればいいんだァァァァァァ!!??? 選択安価↓3 1 ほっぺをふにふにする 2 ふとももを撫でる 3 お尻を触る 4 おもちを揉む 5 優しく頭を撫でて上げる 611 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 35 05.35 ID Pb9azu2ao [5/13] 竜華「きょう……しゅ……き……うにゅ」ムニャムニャ 京太郎「ば、バレない……よな?」スッ って、何を考えてんだ俺は!? 京太郎「ぐ、ぐぎぎぎぎぎぎぎっ!?」ギギギギッ だ、ダメだ!! それだけは絶対に―― 竜華さんは俺の……俺の恩人なんだ!! 京太郎「でも、でもでもでもぉ……」チノナミダ こんな、こんなものを前にお預けだなんて…… 京太郎「……」スッ ごめん、愚息。 分かってくれるよな……? 須賀ホーン「」コクリ 京太郎「じゃあ、行くぞ?」 須賀ホーン「」ビンビン 最大パワーで……迷いを!! 京太郎の右腕「」ググググッ 断ち切る!! 京太郎「うぉぉぉぉお南無さぁぁぁぁぁん!!!」ヒュンッ チーン!!! /⌒ _>、/⌒ Y¨¨¨ 、 /´> ´ , } \ , ´ / 、 ヽ / / ' | | ∨ . ー‐イ' / / | | l } | | | . / ' ' / |{ | / /| } l | | // / { |-+-|、 | ,-}/-}/- / } { / ,..イ , 从,ィ=从{ l / ィ=tミ}イ/ /_ 从  ̄´ |∧ { Vリ ∨' Vり /' /- } / } / 从ム , ム,イ-、/l , . r ' /|/ 八 __ _ / / 、 イ Ⅵ \___ イ |ヽ 「 、 | r <///| |/}_」 |//(_)//|_ , <///〈 ,」////イ////> 、 r--- <////////∧ /////////////////> 、_ //////////////〈/ }---{///////////////////////ハ {//|////////////Ⅵ |////////////////////////} |//|//////////////| /////////////////////////l| |//|//////////////{__/////=====///イ///////| 京太郎「」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ 615 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 43 48.21 ID Pb9azu2ao [6/13] 京太郎「あぁ……あっ、あぁっ……」ピクピク 竜華「うーん? ムニャムニャ」ギュゥゥゥ 京太郎「ほ、ほほっ、ほっほほぉぉ!」ピクピク 竜華「暴れんなやぁ……堪忍せぇよぉ」ムニャムニャ 京太郎「……」 __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . なぜ人は…… {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | 争わずにはいられないのか? {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 竜華「……」スピースピー 京太郎「……ふぅ」 竜華「んふふ……」スリスリ 京太郎「全くこの人はこっちの事情も知らないで……」ハァ でも、それだけ俺を信頼してくれてるってことだよな? そうでなきゃ、こんな無防備な姿を見せてくれるわけない筈だ 京太郎「だから……」 だからこそ、その信頼を裏切っちゃいけない 京太郎「俺……絶対にトップアイドルになります」 竜華「……」ムニャムニャ 京太郎「だから、竜華さんを絶対に――」 ドクンッ ドクンッ 京太郎「好きになったり、しませんから」 竜華「……」 ドクンッ ドクドクドクドクドクッ 京太郎「約束――です」 竜華「……」 619 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 48 53.34 ID Pb9azu2ao [7/13] 展開に困ったので安価をえっちらほい! コンマ安価 ↓3 ゾロ目で絆覚醒! 00~29 竜華爆睡中 30~89 竜華、ちょうど目を覚ます 90~99 実はこの竜華さん、最初から寝たふり 630 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 22 59 11.08 ID Pb9azu2ao [8/13] 【SIDE 竜華】 竜華「……」スピースピー 京太郎「……ふぅ」 ん? なんや、京太郎君……? あれ、どうしてうち…… そっか。 京太郎君の膝の上で寝てもうたんか…… 竜華「んふふ……」スリスリ あかん、これええなぁ なんかいい匂いで落ち着くし……心地ええ 京太郎「全くこの人はこっちの事情も知らないで……」ハァ ふふっ、ごめんな京太郎君 もうちょっとだけ…… もうちょっとだけこのまま―― 京太郎「だから……」 え? どうしたん急に? 一体何を……? 京太郎「俺……絶対にトップアイドルになります」 竜華「……」ムニャムニャ な、なんや急に! 竜華「……」ドキドキドキドキ 初めて会った日から、まだそんなに経っとらんのに もうこんなにかっこよくなって…… 京太郎「だから、竜華さんを絶対に――」 竜華「……?」 ドクンッ ドクンッ 京太郎「好きになったり、しませんから」 竜華「(えっ?)」 ドクンッ ドクドクドクドクドクッ 京太郎「約束――です」 竜華「(今、なんて……?)」ズキィィィッ ~「好きになったり、しませんから」~ 京太郎「……よし、頑張るぞ!」ニィッ 竜華「……」ギュッ 632 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 23 11 07.81 ID Pb9azu2ao [9/13] 竜華「……」 京太郎「ふわぁぁぁ、俺も寝ようかな?」ムニャッ ガラガラッ 京太郎「ん?」 煌「具合はどうですか?」スッ 京太郎「あ、煌さん! 静かに!」シィーッ 煌「あら、清水谷さん……?」パチクリ 京太郎「疲れて寝ちゃったみたいです」クスクス 煌「これまで寝ないでつきっきりでしたから」フフフ 京太郎「そういう煌さんも、ありがとうございます」ペコリ 煌「ふぇ?」キョトン 京太郎「眼の下、隈が出来てますよ」アハハ 煌「やだっ!!」カァァァ クルッ タタタッ ガサゴソ ふすま「」コソコソ 京太郎「あれ、煌さん? ふすまに隠れて一体何を?」 煌「うぅ~~! こんな顔見られたくなかったのに……//」マッカッカ 京太郎「何言ってるんですか? 俺の為に作った隈なんですから、むしろ嬉しいですって」アハハ 煌「……京太郎君は乙女心が分かってないですね」ムスッ 京太郎「オトメゴコロ? お米の種類か何か?」スットボケ 煌「フフフフッ、帰ったらレッスンが楽しみですねぇ」ニヤリ 京太郎「」 モウ、ジョウダンデスヨ ダメ、ユルサナイカラ ソンナァ! ダメッタラダメデス! 竜華「……」ギュゥゥゥッ 京太郎君―― うちも頑張るよ 君の事、好きにならへんように…… 竜華「がん、ばる……」ポロポロ 645 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 23 36 07.42 ID Pb9azu2ao [11/13] こうして、京太郎達の合宿は幕を終えた 予定とは違う事が何度も起きたが、実りあるものとなっただろう そして―― 【合宿最終日 妙神山 門前】 管理人「皆さん、また来てくださいね」 猿「うきゃきゃっ!!」 咲「京ちゃんの写真をいっぱい撮った(盗撮)」ホッコリ 照「京ちゃんをいっぱいペロペロ出来た(寝込み)」ホッコリ 優希「京太郎のタコスを食べられたじぇ!!(強制)」ホッコリ はやり「京太郎君の元気を分けて貰えたよ☆(吸引)」ツヤツヤ 和「須賀君と二人きりで……ふふっ(デート)」テレテレ 菫「京太郎君と麻雀を打てた……えへへ」デレデレ 豊音「なんだかみんな幸せそうだよー!」ワーイ! 透華「この人達は何しに来ましたの?」アキレ ハギヨシ「楽しい休日になりましたね」フフ 煌「みんな忘れ物は無いかなー?」 京太郎「俺は大丈夫です。竜華さんは大丈夫ですか?」 竜華「バッチリや!」ニコニコ 京太郎「あれ? なんだか機嫌がいいですね」オドロキ 竜華「京太郎君が成長したからなぁ、そりゃ嬉しいで」ニッコリ 京太郎「そうですね! 俺も嬉しいです!」 竜華「せや!」 京太郎「じゃあ! せーの! ハイ、」 パチィィィン 京竜「たぁーっち!!」イェイッ 透華「仲がいいんですのね」 京太郎「勿論ですよ!」 竜華「うちは京太郎君の一番の――」 ズキンッ 竜華「プロデューサー、やから」 合宿編 カンッ!! バンダナの男「美少女がぁぁぁ!! 帰っていくぅぅぅ!!」チノナミダ ボディコン女「死ねっ!!」バキィィィッ 649 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/09/30(月) 23 39 58.39 ID Pb9azu2ao [12/13] 【SIDE バブルガール】 ジャアカエルゾー イクジェー ジェットキノデバンデスワー! ノリコメー!! ワーイ!! ハイッテ、ドウゾ ガヤガヤ ?「……大丈夫だよね」 きっと大丈夫 だって家族なんだもん 家族は何があっても一緒、離れちゃいけないんだよ? そうだよね? 7;;;;7;;;;;;/;;;;;;;;;;;;,;∥イ;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;;;;;;i;;i;;i;;{;;;;;;;;;;;,X ハ;;;;;;;ヘヘ;;;;;;;ハ;;;;;;;;_!. 7;;;;;|;;;;;;;仆÷┤什トL;;;7; ヘ.,;;;;;;;;;;;'i;;i;i;;{;;;;/ ヘ };;;;;;;;;;ヘヘ;;;;};;ヘ;;;;;;! .{;;;{;;;;;;;{;;{;;;;;;;;;川;;;ハ;;;;;ヘ、 ヘ;;;;;;;;;;;;'i;;i;;iY j }-‐ニ'二冂ニ;;、_! {;;;;;;{;;;;;;;{;;{;;;;;;;;;川{ {;;;;{ `゛〟;;;;;;;;;i;i;;i| ‐'_仁;;}─二ニゞ;;}ゝ、}};| .{;;;;;;{;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;{川-‐ヘ {‐、、 .ヘ\;;;;;゛、ヘ ¨V ..`ゝ} ! .{;;;;;;{;;;;;;;;i;;;{;;;;;;;;;{Ⅵ ヘ;;;;;;;;;;;;ii;i / ..从.| {;;;;;;;{;;;;;;;;;{;;{;;;;;;;;;;iii/ ;\;;;;;;;;ヾ ハ ! タロー…… ,{;;;;;;;;;{;;{;;;;;;{;;`i;;;;;;;V \;;;;;ヾ . 7;;l.! ノ;;;;;;;;;{;;;{;;;;;;;{;;ト;;;;;;;;`{ ヽ、;`ヽ /;;イ! /;;;;;;;;;;;{;;;;{;;;;;;ヽ{iヽ;;;;;ヘ `ヽ`ヽ // };| /;;;;;;;;;;;;;;ト;;;ト;;;;;;`、↑ヾ;;ヘ 、 // 7;| 丿;;;;;;;;;;;;ノイ{;;;{;;;;;;;;;`i、ii;;{ヽ`. ` // 7;;;! /;;;;;;;;,/ /;}iヘ;ヘ、;;;;;;;;ヘ;゛;;ヘ ``; ___ _ _ _ _ // /;;彳 /;;;;;;;ィ´ ノ;;;};;ハ;ヘヽ;;;;;;;ヽ゛;;ハ 丶 - -―――==  ̄ /,/' /∥;!. /;;;;;;ィ´ /;;;;イ∥;;;ヾ`ヾ;;;;;;"ヾ、ヽ \ / /´ /;;∥;;|. //イ ./;;;;;/∥;;;;;;∧v∧;;;;;;;;ヾ、;;`、 `>= ___, .-‐´. ' /イ∥;;;;! /〃;;;;/_/;;;;;,/ '∥;;;;;;/∥》!;;;;ヽ;;;;;,ヽヽ;;`;ヾ、 / .7;;/;;;;;;;;;! _ .//∥;;;;;7二ィ _, ィ〃;;;;;;/∥/;;;〉、;;∧;;;;;;ヘヘ!!;;;;;;;;}`ヽ.、 イ´ /;;/;;;;;;ィ ! , ーニ-‐7/∥;;;;;;;{ , イ;;〃/;;;;;;/∥ィ;/}`ヽ};;;;〉N;;;;;∨;;;;ノ;;;;;7ハ;;;;!`ヽ ‐-;; ' /;/;;x'-‐;;|//´ {;ハ∥;;;;;;;;{. ,ィ;;;〃;ノ;;;;//ィィ ノ;;;;∥`∨/ 入ヾ;\;;;;;;;∥};;;ル´〉 /;ノ;;;;ィ ;;;〉´;;| カンッ! ちょいと飯食ってきま 665 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/01(火) 00 38 43.37 ID 7Wb3IeoTo [1/8] 【後日 京太郎のアパート】 京太郎「ふっ!! はぁっ!!」シュバババッ シッパァァァァン!! 京太郎「どうだぁぁぁぁ!!」ピカーン 煌「はい、これでノルマ終了ですね」ニッコリ 京太郎「あの、煌さん?」 煌「はい?」 京太郎「どうして相変わらず体を鍛えるんですか?」ムキッ 煌「それはやっぱり、演技も歌もダンスも体が資本ですから」フンス 京太郎「そう言われるとそうですね」フンフム 煌「……」 京太郎(上裸)「よーし、頑張るぞー!」フンフンフン 京太郎の胸筋「」ピクピク 煌「……」モゾモゾ . . . -‐===‐-ミ .≠´.. `ヽ、 / .. 、 \ _ . i \ 〔 `ヽ、 / . | ヽ マ^ヽ \ ,′ ト、 i ; ∨ .. i . | \ ー+ i | } } リ } ,| i i イ| \ド|\N弋 /V j,.≠ j. / , 从 刈 ,示 云か∨ 斗匕 ,′ エヘヘヘヘ / A xヘ厶孑介 乂 ツ > / .゙ { } /\从乂ヅ ; ;< /. { 弋込.斗ャ 厶ヘ ; ; 丶 冰 ;; /// V ;ハ _,ノヽ / /  ̄ ´ \ / ゝJ `ー一′/∨\ ___. `'ー-=≦=-‐ ≧=-u-rく / }"´ \ __,,.|ヽ}_rf´ / , / ̄ / / ,ハ / / i ,゙ レヘ_/´>'´ ,′ | i } { [ フ / { } 仁_7 V {/ { },_____ ; | ./ / | ∨ニニニ二7 V / | / ̄ ̄ ̄ ̄ソ { / | / / 煌「ああ、素敵な胸板……//」ウットリ 京太郎「?」 ※ 煌さんは仕事に私情を挟まない優秀なマネージャーです 669 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/01(火) 00 54 37.27 ID 7Wb3IeoTo [2/8] ~~そんなこんなで~~ 煌「いよいよ明日はオーディションですね」ハイオチャ 京太郎「……はい」ドウモ 煌「緊張してるのかな?」ニコニコ 京太郎「そりゃまぁ……ここで結果を出さなければ」ウツムキ アクセル1が無くなってしまうかもしれない 俺がオーディションに落ちてしまえば、みんなの居場所が無くなってしまう 夢を諦めるなんて、誰かが涙をこぼすなんて…… そんなのは嫌だ 京太郎「だから俺が結果を出さなきゃ……」 煌「ねぇ、京太郎君」ツンッ 京太郎の胸「」ピクッ 京太郎「ひゃぁぁっ!?」ゾクゾクッ 煌「……(可愛い)」ホッコリ 京太郎「な、何するんですか!?」ドキドキ 煌「……オーディションを何の為に受けるつもりなのかな?」ツンツン 京太郎「え?」 煌「……」ジッ 京太郎「……それは」 選択安価 ↓3 1 京太郎「そりゃ、勝つ為ですよ」 2 京太郎「やっぱり……アクセル1を救うためです」 3 京太郎「……」 4 京太郎「早く、デビューしたいし」 677 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/01(火) 01 08 35.65 ID 7Wb3IeoTo [3/8] 京太郎「やっぱり……アクセル1を救うためです」 煌「そっか。そうなんだ」フムフム 京太郎「それが理由じゃダメですか?」 煌「ダメじゃないですけど、私は少しだけ……イヤかな」ウツムキ 京太郎「え? だって……」 みんなの期待を背負って、俺はオーディションを受ける そのために修行もしたし、実力だってつけたつもりだ だからそれが理由でいい筈…… 煌「確かにそれを聞いたら、アクセル1の人はみんな喜ぶと思うけど、でも……」ウーン 京太郎「でも?」 煌「私が審査員なら、京太郎君を選ばないと思うから」 京太郎「!!」ドキッ 煌「……明日までに答え、見つけられるといいですね」ニコッ テクテク ガチャッ 京太郎「煌さ――!」 煌「お休みなさい、京太郎君」 バタンッ 京太郎「煌さん……」 一体、なんの話なんだ? 俺は間違ってない、よな……? ここで結果を出して、透華さんの親父さんに認めてもらって それでアクセル1が救えるんだ そしたらきっと…… 京太郎「答え、か」 煌さん、俺は一体どうすればいいんですか? ~~こうして、夜は更けていく~~ 【オーディション 当日】
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4428.html
「――――で、なんで俺が小池ーズの面倒を見なきゃなんねえわけ?」 「しょ、しょうがないし……!なんかスーパーで特売やってるから、卵とお肉買ってきてって親に頼まれちゃったんだから!」 「だからって……ないわー、コレはないわー」 「にいちゃんがあそんでくれるっておねーちゃんいってたから、オニごっこするし!」 「さいしょはかくれんぼにするしー」 「んー、とくべつしたいこともなかった」 ワラワラと纏わりついてズボンを引っ張ったり、上着の裾を引き伸ばしたり、手を握って首を傾げる小池ーズにされるがまま胡乱な眼差しを送る京太郎に、華菜がパンッと手を合わせて頭を下げる。 「スマン!買い物終わったらすぐ戻ってくるから、その間だけ!その間だけ緋菜達のこと見ててくれ!!」 「…………しゃあねえなあ」 生意気、図々しいを地で行くようなイメージのある華菜にしては珍しく殊勝な態度に、渋々とだが京太郎も折れた。 「マジで!?感謝するし!」 「そこまで頭下げられて断るほど鬼じゃねえし……」 さっさと行ってこいと、シッシと手を振るジェスチャーを送る。 「じゃあ緋菜、菜沙、城菜、おねーちゃんちょっと買い物いってくるから、ちゃんと須賀の言うこと聞いてやるんだぞ!」 「はーい、だし!」 「いわれるまでもないし」 「うん、わかったー」 「池田もちゃんと姉ちゃんやってるんだなあ」 何度もこちらを振り返りながら走っていく姉に、緋菜達がバイバイと手を振るのを見下ろし、なんだかんだで仲のいい姉妹なのだなあ、と感心しておく。 「とりあえず、何して遊んでやればいいんだ……?」 降って湧いた難問。 小さな子供の遊び相手という、ある意味で重労働な任務に挑むに当たり、京太郎がまず選んだのは―――― 「ここは一つ、城菜ちゃんに意見を求めよう」 三つ子の中で落ち着いている雰囲気を持っている彼女なら、この場で最も適切なアドバイスを出してくれる。 そう考えて意見を求めた京太郎に、暫し空い浮かぶ雲を見上げて思案してから城菜が口を開いた。 「――――とりあえずひといきいれるし」 「……あ、そっすか」 ポンッと同情するように腿の辺りを叩いてくれる城菜に、この子は将来、大物になる――――そう感じずにはいられない京太郎である。 「にいちゃんヒマだし!」 「はやくかくれんぼやろー」 「ハイハイ、これ飲んだら順番で遊んでやっからガマンしろー」 「ハーイだし」 「しょーがないから、いうこときいてあげるし!」 ベンチに座らせて、自動販売機で購入したジュースを与えておとなしくさせる。 成り行きで三つ子の面倒を見ることになったのだが、これが予想以上にしんどい。 まだ開始して五分と経っていないのに、缶コーヒー片手にしみじみ実感してしまう。 「にいちゃんにいちゃん、コレみて」 「んー?」 「どれでもいいからおしてみるし」 精神的な疲れから、ぼうっと空を泳ぐ雲を眺める京太郎に、城菜が肌身離さずに持ち歩いていた玩具――デフォルメのイヌ・ネコ・ニワトリ・ウサギが描かれた四つのパネルを押すと、その動物の鳴き声がするボードを掲げて、好きなものを押してと促す。 「おお、なんか懐かしいなあこーいうオモチャ」 「――――」(ワクワク よほどお気に入りの玩具なのだろう、鳴き声がするのを今か今かと待ちわびる城菜に期待に応えて、右上のイヌの絵が描かれたパネルを指で押した。 『ワンワン』 「イヌのなきごえだし」 「おお、そうだな犬だ」 「つぎはコッチおしてみて」 次に指示されたのは、ネコのイラスト。 「ポチっとな」 『ニャーン』 「ネコだし」 「そだなー、猫だなー」 「じゃあ、こんどはこっちだしっ」 猫っぽさなら、たまに髪の毛が猫耳の形になっている――気がする華菜の方が上だがと思いながら、目を輝かせて、妙に強く勧めるニワトリのパネルに触れる。 『コケコッコー』 「これがニワトリさんのなきごえだし!」 「フフ……そうですね」 ニパー、と自慢げに教えてくれる城菜に胸の奥がほっこりしてきた。 「ラストだし」 「ハイハイ」 自慢の玩具を紹介できてご満悦の城菜に従い、京太郎が四つの中で最後に残ったウサギのイラスト付きパネルをタッチして―――― 『うさぎ』 「――――――――?」 「ウサギさんのなきごえだし」 エヘン、と胸を張って教えてくれた城菜から視線を宙に移す。 ウサギの鳴き声がどういうものだったかを思い出そうと努力するが、力及ばず。 「そっか、ウサギって『うさぎ』って鳴くのか……」 「うんー」 『コケコッコー……コケコッコー……コケコッコー』 膝の上に玩具を乗せて、エンドレスでニワトリのパネルを押す城菜を見守りながら、胸の奥で涙を流した。 (ウサギの鳴き声を知らない自分の無力さが……恨めしいっ……!) 今度、本の虫な咲か雑学に詳しい久に教えてもらおう。 そう心に決めておいた。 「かくれんぼするし!」 城菜の希望……正確には空気を呼んだ一息の後、遊びを決める順番が来た緋菜の興奮した叫びが響く。 「わかったから声、抑えるし。耳がキーンってなったから……」 子供特有の甲高い声に、耳鳴りを覚えた京太郎が顔をしかめるが、テンション上昇中の小池ーズがそれを考慮してくれるはずもない。 「かくれんぼっ、にいちゃんがオニだし!」 「オニはひゃくかぞえないとダメだしー」 「城菜たちかくれるたつじんだしー」 「そこは普通、ジャンケンで決めねえ?」 鬼をすること前提で進む話に異議ありを唱えた京太郎に、三人の声が重なった。 「「「オニはにいちゃんにやらせてあげるし」」」 「あ、そう……」 それぞれ個性はあるが、根本的なところで考え方は同じなのだなあ、と呆れ半分に感心する。 とりあえず、華菜が戻ってきたら腹いせにデコピンでも喰らわせてやろう。そう決心しておいた。 「いーちっ……にぃーいっ……さんっ……よーんっ……!」 「ちゃんとひゃくまでかぞえるし!」 「ちからいれすぎだとおもう……」 「なんかにいちゃんのまわり、ざわざわしてるし」 「かんけーないし!緋菜はぜったいみつからないから!」 ざわ…ざわ…を辺りに撒き散らしながら数を読み上げる京太郎に釘を刺して、緋菜がパタパタと逃げ出す。 それを見習って菜沙、城菜も京太郎を残して立ち去る。 一人、手で顔を覆って、ざわ…ざわ…と数字を読み上げる金髪の高校生という酷くシュールで、話の流れを知らなければ通報したくなる光景に違いなかった。 「きゅうじゅうはちっ……ククッ…………ひゃくっ……!」 きっかり百秒数え終え、顔を覆っていた手を外す。 一分と四十秒ぶりの日の光が心地良い。 「さて、探すか」 一仕事終えた風に存在しない額の汗を拭い、辺りを見渡す。 当然と言うべきか、京太郎が数を数えていた付近に緋菜達の姿はなく―――― 「ひくちっ……!」 『うさぎ』 「………………」 否、腰掛けていたベンチの裏側に一人いた。 「……城菜ちゃんみつけた」 「あー、みつかったし」 『うさぎ……コケコッコー……コケコッコー……』 灯台もと暗しを実践したまではよかったが、大事に抱えていた玩具により、かくれんぼ開始二分で身柄を拘束。 「城菜ここにいるから、にいちゃんはがんばって緋菜たちをさがしてくるし」 『ニャー……コケコッコー』 「なんて……揺るぎない子……」 自分の役目わったとばかりに、ベンチの上でおとなしく玩具で遊ぶ少女に、末恐ろしいと京太郎、戦慄。 「資質に目覚めてしまったら手に負えないぜ、たぶん」 何の資質に目覚めるのかは、てんで見当がつかなかったが、何かしらの天才には違いあるまい。 相手は三つ子。城菜がああである以上、残る二人もこちらの裏をかいてくる可能性が高い。 漠然とした危機感。このかくれんぼ、一筋縄ではいかないと、大人げなく気を引き締めて再開した小池ーズ捜索。 が、続く二人目、三人目の発見は意外と早かった。 「…………きづかれてない?」 「だいじょーぶ、きっとこのままするーするし!」 「…………」 滑り台の下。テレビの梱包にでも使っていたのだろう、それこそ『小さな供二人程度ならスッポリ覆い隠せる』大きさの段ボールが転がっている。 中から聞こえる、女の子ちょうど二人分の声にしばし耳を傾け、咳払いしてみた。 「んっんー、ゲホンゴホン」 「あぶない、菜沙しずかにするし!」 「緋菜のほうがこえおおきいし!」 「……エヘン、オホン」 「シー、ってするし!」 「りょうかいだしっ……!」 (うっわ、こいつら面白ェ……!) 見え見えバレバレの隠形の術。 それで隠れおおせていると信じられるのは、幼いからこそ。 だから、その幼さを逆手に取って、ほんの少し意地悪したいと思ってしまう京太郎であった。 「あー、誰だよこんなトコに段ボール捨ててったのはー。困んだよなー、公園汚したりするの」 「「…………」」 箱の中で二人が息を呑んだのを確認し、さらに続ける。 「ゴミはちゃんとゴミ捨て場に持っていかねえとなぁー」 「「…………!」」 ビョクリッ、と段ボールが跳ねたことに我ながらヒドイと思いつつ、ニヤニヤしてしまう。 「ど、どーするし?」 「にいちゃん菜沙たちポイしちゃうつもりだし……」 (ダメだ……まだ、まだ笑うなっ……!) 箱内の怯えまじりのヒソヒソ話に、口の端が歪むのを禁じえない。 「あー、でも中に何か入ってたら捨てちゃいけないよな」 「「!」」 天からの光明、まさに蜘蛛の糸。 「……う、うわー、みつかっちゃったしー!」 「しょ、しょーがないからかくれんぼはこれでおしまいにするし……!」 唐突に差し伸べられた手に、これ幸いと緋菜と菜沙が手を伸ばした瞬間、京太郎は…………自ら垂らした蜘蛛の糸に鋏を入れた。 「よし、こうなったら最後の手段…………しまっちゃうオジサンを呼んで片してもらうっ……!」 「きにゃーーーーーー!?」」 段ボールの中から、半泣きで飛び出す緋菜と菜沙。 ベソをかく彼女らの身柄が拘束され、城菜の待つベンチまで運ばれたのは、それから程なくのことだった。 地獄があるとするならば、それはきっと今この瞬間だ。 疲弊した体に鞭打って走りながら、京太郎はそう断言した。 「まってー」 トテテ、とマイペースに走る城菜から、手を伸ばしてギリギリ届かない距離を維持して走り続ける。 「にいちゃんいそぐし!城菜においつかれるし!」 「つかまったら、こんどは緋菜がオニー」 「ぜー、はー……ぜー、はー……!!」 荒い呼吸を繰り返す京太郎の両脇に抱えられた緋菜と菜沙が、手足をバタつかせながら頑張れと急かす。 「やめ、バランス崩れっ……あ、右手ピキッて……やめろォッ!?」 純粋ゆえに子供は残酷と言うが、まさしくその通りだと思った。 「つかまえたー」 ペースが落ちたせいで、城菜の伸ばした手が足に触れる。 「こうたいするしー」 「うー、しかたないからかわってあげる!」 「こんどは菜沙、みぎがわだし」 「ちょっ……タンマ…………ゼー、ゼー……!」 独自に決めたルールに従い、右脇に抱えられていた緋菜が地面に降りて、菜沙が右脇、城菜が左脇で万歳して、抱えられる準備を整える。 「にいちゃん、はやくするし」 「城菜も緋菜たちみたいにはこんでー」 ピョンコピョンコと跳びはねながら要求する方の気楽さに反比例して、京太郎の目は艱難辛苦に涙が浮かんでいた。 「た、たの……お願い、します……休もう、すこしっ……!」 待ったの声をどうにか絞り出しす様子は、疲労困憊。息も絶え絶え、青色吐息という奴である。 「な、なあ、三人は……ケッホ、おぇ……!ハァ……ゼヒッ…………な、なんの、遊び……して、おられるのですか?」 一抹の不安を抱いての質問。 何故か口調が改まっているが、それは彼の感じている脅威の表れである。 緋菜達から返ってきたのは、実に単純明快で、これ以上なく分かりやすく、それ故に恐ろしい答えだった。 「「「オニごっこだし?」」」 「ぉ……俺の知、ってる……鬼ごっこと、ちがう……」 これが異文化コミュニケーション、あるいはカルチャーショックか。 さも当然とばかりに返された答えに、京太郎の背後をざわ…ざわ…が飛び交う。 二人の幼児を小脇に抱え、鬼役の子から延々逃げ続ける……。 京太郎がタッチされた場合、鬼役は右脇の子が行い、左脇にいた子は右脇に、タッチした鬼役の子が今度は左脇に入ってゲーム再開……という、掘った穴を埋めて、また掘るようなエンドレス。 かつてこのような、一人だけが過酷な鬼ごっこがあっただろうか。 「なあ……もうやめにしないか……?」 「こんなにたのしーこと、まだまだおわらせないし……!」 「まあ、お前らはそーだろーな」 「ばいブッシ……だし!」 「倍プッシュ、倍プッシュだから……!」 けんもほろろな返答に、がっくりうなだれる。 「おねーちゃんかえってくるまでガマンするしっ」 「池田が戻ってくるまで続けろ、ってことすね」 最後の頼みの綱である城菜が、ウズウズしながら激励してきた時点で京太郎 考えるのをやめた。 「やってやるさ……もう、地獄の淵が見えるまでっ……!」 「あっ、まてだし!まて……お、おいつけな…………グスッ……ま、まってー……」 「あぅあぅあぅあぅ……!」 「にいちゃんのししつがかくせいしたしっ……」 「うおぁぁぁぁぁああああああああああっ……!」 追い付けなくてベソをかき始めた緋菜や、あまりの振動に喋れなくなる菜沙、目を丸くして驚く城菜の声を掻き消して、京太郎の咆哮が公園に響き渡る。 彼の闘いは……まだ始まったばかりだ。 「――――――――お、お疲れ?」 買い物を終えて戻ってきた華菜が目にしたのは、公園のベンチに座ってグッタリとうなだれる京太郎と、そんな彼の膝に頭を乗せたり、抱きついて寝息を立てている小池ーズの姿。 「…………ああ、もう……無理……ゴメン、勘弁して」 「そ、そーか」 「子守りって、大変なんだな……」 顔を上げる気力も残っていないのか、俯いたままポツポツと面倒を見ていた時の緋菜達の様子を語る。 「満月の時の衣さんばりに止まんねーの、テンション上がりっぱなしのはしゃぎ通しで……なんなの、あの体力……」 結局、鬼ごっこを始めてから二時間丸々走り続けた京太郎であった。 「…………」 寝息を立てる緋菜や菜沙、城菜をひっつかせてぼやきつつも、声の節々に苦笑いの色を滲ませる京太郎を、華菜はただじーっと呆れの眼差しでながめている。 「―――フツーに適当なとこで切り上げればよかったと思うぞ?」 ある意味、真理ともいえる華菜の言葉。 しかし、京太郎はそれを一笑に付す。 「フフ……合理性はあくまで俺達(大人)の世界でのルール。大抵の人間にはそれが通用したんだろうが……残念ながら、その縄じゃ子供は縛れねえよ……」 「いやいや、カッコつけて言われても困るし」 ざわ…ざわ…を辺りに形成させ、無駄に言い切る京太郎から華菜は悟った。 「須賀……お前、頭悪いな!」 「いい笑顔で言ってんじゃねーよ!?」 「……にいちゃんうっさいし」 「菜沙たちおねむだし……」 「んー……んんっ!」 「す、すみません……」 寝ぼけ眼の緋菜達に非難され、城菜に至っては腿に平手打ちしてくる始末。 「とりあえずなんだー、須賀……ジュース飲むか?」 「――――貰う」 休日に子供と遭遇するとロクな目に遭わない。 一つ賢くなった京太郎であった。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/944.html
民○党の政権から自○党へと移った政権交代劇 TPPや消費税、原発問題など問題が山積みの中提出されたとある改正案が日本中を激震させた 民法の一大改革と言っていいであろう『一夫多妻制』の導入である 単純な労働力の減少に加え、世代間の人口の格差による若者世代の年金負担の増大 これを解決するための出産・養育支援政策と合わせての肝いりの改正案であった 貯蓄に一定の基準を設けることと、イスラム諸国の一部で実際に運用されている点を強調して理解を求めたが 当然、女性を中心に男尊女卑の悪法であると猛烈な反発が予想された が、猛烈どころか激烈な反発にあい各地でデモが頻発し支持率も急落。 衆議院を通過する見込みもなく廃案かと思われた だがここで、女性から絶大な支持を誇る日本○来の党から意外な手助けが入る。 同性婚も可とする改正案と併案にすれば通すというのである 狙いが解らない○民党はクビをかしげながらも渡りに船とばかりに飛びついた が、僅か数週間後に恐るべき計画を思い知らされる iPS細胞の実用化により、女性同士でも子供が作れるようになったのである もはや「一婦多妻制」の成立を阻止することは不可能であった ~ とあるド田舎の高校 ~ 咲「部長、これ、またラブレター預かってますよ。他校の生徒からも」 久「自虐風自慢じゃないけど、こう多いとさすがに気が滅入るわね」 まこ「はっはっは、大人気じゃのう」 優希「プロになっていっぱいお金稼いでハーレム作ればいいんだじぇ!」 久「う~ん私はどちらかと言うと、プロとかより政治家になりたいんだけどね」 和「政治家ですか」 まこ「何気に重大なカミングアウトじゃのう」 京太郎「いつのまにか総理大臣とかなってそうな気がする…」 優希「インターハイチャンピョンを破った咲ちゃんも、そのうちきっと女の子からも男の子からも告白されるじょ」 咲「わたしは別に・・・そういうのあんまり考えたことないから」 優希「甘い!今日、帰り道にでも告白されたらどうするんだじぇ?」 咲「う、う~んどうなんだろう、特に嫌いな人じゃなかったら付き合っちゃうかな?」チラッ 京太郎「?」 優希「おお!早いもの勝ちか!」 和「・・・・・・!」 和「咲さん!好きです。お付き合いしてください!」 咲「えっ……ええ~~~~!!」 久「ほう…」 京太郎「うぇえ!」 優希「でゃは!」 まこ「これは……」 和「今なら言えます!ずっと前から、いえ、初めて会った時から好きでした!」ギュッ 咲「あ・・・あ・・・」 優希「・・・・・・」ジ~ 京太郎「・・・・・・」ゴクリ 咲(京ちゃん……やっぱりなにも言ってくれないんだね……) 咲「うん・・・いいよ」 和「~~~~~~~っありがとうございます!」 久「お、おめでとう。まあ結婚も子供もできるわけだしこれからはこういうのも珍しくなくなるのよね」 優希「これも時代の流れか・・・和ちゃん、咲ちゃんおめだじぇ!」 まこ「若いもんは適応が早いのう」 和「咲さん・・・」ンムー 咲「の、和ちゃん!?」 久「ハイストップ。学生議会長の目の前で不順同性交友はダメよ。するなら帰り道とかでね」 和「はっ!すいません///」 京太郎「・・・・・・」 咲(でも・・・やっぱり・・・諦めたくない、な・・・) こうして日本各地で同性のカップルが成立(という名のカミングアウト)し、 それから1ヶ月の月日が流れた 第一部 完 京太郎(あ~長野はド田舎だから休日に暇を潰すのも大変だぜ・・・お、あれは) バッタリ 京太郎「よ、よう」 咲「あ、京ちゃん」 京太郎「今日は和とデートじゃないのか?」 咲「う、うん・・・」 咲「・・・」 京太郎「・・・」 咲「・・・あの、よかったら久しぶりにうち上がって行かない?」 京太郎「え?」 咲「あ、別に変な意味じゃなくてただお話したいなーって」 京太郎「ああ、いいよ。俺もちょうど暇だったんだ」 咲「あはは、長野は超がつくド田舎だから、バスや電車で移動するのも大変だもんね」 京太郎「だなー」 テクテク 咲「ただいまー」 京太郎「お邪魔しまーす」 京太郎「なんか咲の部屋久しぶりだなー」 京太郎(和と咲が付き合ってからは、近寄りがたくて昼飯も別だし疎遠になったな・・・) 咲「・・・飲み物入れてくるから適当に座っててね」 京太郎「おうサンキュー」 京太郎「・・・・・・」 京太郎(和との写真がある・・・) 咲「おまたせ。レモンティーしかないけどいいよね」 京太郎「・・・・・・」チューゴクゴク 咲「・・・・・・」チューゴクゴク 京太郎「ふぅ・・・しかし暑いな」 咲「そうだねー」 京太郎「・・・なあ、咲は男より女の方が好きだったのか?」 咲「・・・わからない・・・けど和ちゃんのことは好きだよ」 京太郎「そうか・・・まあそうだよな」 咲「ごめんね……京ちゃん」 京太郎「何がだよ」 咲「和ちゃんのこと・・・好きだったんだよね」 京太郎「別に・・・あれだよ、俺はおっぱい星人なだけだし」 京太郎「咲が謝るようなことなんてなんもねーよ」 咲「・・・・・・ごめん」 京太郎「いやマジでマジで。つか落ち込まれても俺が困るし。そういえばもうチューとかした?なんちゃってハハ・・・」 咲「・・・・・・」 咲「Hは…何回かしたよ」 京太郎「!?」 咲「このベッドでもしたことあるよ」 咲「最初はね・・・ちょうどこんな感じでふたりでベットに座ってる時に・・・」 咲「ほら、再現してあげる。両腕捕まえて、このままぐって押し倒してみて」 京太郎「お、おう?こう?」 京太郎(咲、腕細いんだな) 咲「ん・・・もうちょっと上。手首の辺りガッチリ掴まれて・・・そう」 咲「上半身は抑えつけられて、下半身は逃げられないように体重かけられたの・・・」 咲「だめだよ、これじゃ逃げれちゃう。もっと体重かけて」 京太郎「こうか?」 京太郎(はう。咲のベッドと咲から咲の匂いがする)ムクムク 咲「左の太ももを挟み込まれてね・・・股のところをスリスリって・・・あっ・・・」 咲「京ちゃん・・・当たってるよ」 京太郎「え?いやいやいやいや」 京太郎(いや、何この状況?) 咲「ダメだよ京ちゃん……恋人のいる幼なじみをベッドに無理矢理抑えつけるなんて……」 京太郎「あ、ああスマ・・・」 咲「お願い京ちゃん離してぇ…」クネクネ 京太郎(かわいい…)ゴクリ 咲「お願い・・・力では絶対に敵わないんだから、京ちゃんがその気になったら、このまま無理矢理犯されちゃう・・・」 京太郎「スマン。そ、そんなつも」 咲「キスまでならいいから、それで我慢して、ね?」 京太郎「えっ」 京太郎(これは・・・・・・据え膳食わぬわ!)ゴクリ チュッ 咲「んむ・・・ちゅ・・・んちゅ・・・ちゅむ・・・」 京太郎(うおおお唇めちゃめちゃやわらかい) 咲「ちゅ・・・ちゅる・・・むちゅる・・・」 京太郎(咲・・・咲・・・!) 咲「はふぁ・・・我慢できそう?」チュッ チュッ 咲「ね、我慢して、ね?このまま力づくで手篭めにして、本物の女の子の身体を楽しんだりしたらダメだよ?ね?」 京太郎「むぷぁ・・・あ、ああ、悪かっ」 咲「Bまでなら・・・色んな所触ったりするだけなら許してあげるから、ね?」 京太郎「え、い、色んな所・・・イロンナトコロ」ビキビキ 咲(あう・・・京ちゃんのがすごい硬くなってきてる・・・) 京太郎「じゃ、じゃあ触るぞ・・・」 咲「ん・・・和ちゃんみたいにあんまりないから嬉しくないと思うけど・・・」 フニュ 京太郎(おおお想像より全然柔らかい)ゴクリ 京太郎「い、いや見た目はあれだけど意外と」 モミフニュモミュ 咲「あっ・・・んっ・・・待って・・・揉まれたら服がシワになっちゃうから・・・」 京太郎「はっご、ゴメ」 咲「だから、仕方ないから・・・服の中から直接触って・・・ね?」 モミモミサスシュルクリクリ 咲「だめぇ・・・乳首・・・つままれながらそんなにあっちこっち触られたらぁ・・・あっ」 京太郎「咲、お前細っこいと思ってたけど」ハァハァ 京太郎「お尻とか太ももとか結構むっちりしてるのな」サスサスモミモミ 咲「やぁ・・・京ちゃん触り方やらしいよお・・・」 京太郎「スマン。おっぱい見たい。捲るぞ」 咲「京ちゃん素直すぎぃ・・・あっ」 京太郎「・・・・・・綺麗だ」 咲「あんっ・・・そんなに近づいたら・・・鼻息当たってるよ・・・」 咲「もう・・・舐めるだけだよ?絶対吸ったりしたらだめだからね?」 京太郎(ピンクティクビ!) ちゅうちゅうぢゅううう 咲「んっはぁぁぁ!ん!ダメ・・・だってば・・・あ」 チュクリ 咲「京ちゃん・・・入り口に当たってる・・・ダメだってば・・・」 京太郎(あれ?いつの間にかチャックが降りてる!?) 咲「これ以上は本当にダメだよ・・・」 京太郎(・・・・・・)ギンギン 咲「あっ このまま腰を前に進めるだけで、幼なじみで脱童貞できちゃうからって、挿れたらダメだよ」 京太郎「咲・・・」チュクリクチュ 咲「ぁうんっ・・・だめ・・・擦らないで・・・ダメなんだから」 咲「もし、このまま挿れられてとっても気持ちよくされちゃったら・・・」 京太郎「はーっ はーっ」クチュシュチュクチュ 咲「んんっ・・・ちゃんと恋人がいるのに・・・寝取られて京ちゃんのものになっちゃうよぉ・・・許してぇ・・・」 グジュチュウウウウウ 咲「んくぅぅぅぅうううっダメぇっ」ビクビク 京太郎「くぉ・・・お・・・お・・・」 京太郎(あったか・・・あつい!) 咲「んくっ・・・挿れられちゃった・・・おっき・・・ん・・・京ちゃん・・・これすごくいけないことだょ」 京太郎(なんだこれ・・・ぬめぬめぬとぬとぎゅうぎゅう) 京太郎「スマン咲・・・これマジでやばい・・・腰が勝手に」 ジュグッジュッジュグッジュッ 咲「や、あ、ダメ、ダメ、動くの、んっ、待っ、あ」 京太郎「あああ、止まんねえぁぁぁ」 グジュグジュジュボジュボ 咲「やっ、ひっ、これ、すごい、オモチャと、んっ、全然、んっ違う」 京太郎「ああああ気持よすぎる!気持ちいいぞ咲、最高だっ、ぁぁあああ」 咲「いいよ、京ちゃん、私も、やだ、あ、ウソ、わたし、もうイキそう、来ちゃう」ハッハッ 京太郎「俺ももう、射精るっ」ググッ 咲「あ、あ、ダメ、ひんっ、奥に押し付けないでぇ」クネクネ 咲「このまま、最高の気持ちよさのまま、中に射精したら、あっ、絶対気持ちいけど、我慢して!あんんっ中はだめ、だよ」 グボグボパンッブジュグジュパンパンッ 咲「んくうううつ、種付けになっちゃうから、ダメ、我慢して、はひ、抜いてぇ、寂しく外に出して、ね?あんっ!あっイクイクイクッ」 京太郎(したい……種付け……したい!) 京太郎「射精すぞ咲っ!このまま膣内に射精すっ!」 咲「やんやん♪ダメぇ…赤ちゃん出来ちゃうってばぁ」 ドグンッ 京太郎「うっ・・・くぉあああああ!!」 ビュックビュクドブュルビクビュク 咲「イクーーーーー!っ!っ!っ!」ビクビクガクガク 咲(はふぅ…すごい…お胎の奥で…ドクンドクンッって射精てるよぉ…) 咲「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」クテ- 京太郎「・・・すまん」 咲「土下座したからって・・・ひどいよ京ちゃん・・・・・・こんなことしないって信じてたのに・・・・・・」 咲「いくら気持ちいいからって、繋がったまま何回も・・・・・・」 咲「ワンちゃんみたいに後ろからパンパンしたり、お腹に乗せて自分から腰を振らせたりするなんて…こんなのレイプだよレイプ!犯罪者!」 京太郎「本当にすまん!」 咲「・・・・・・」 京太郎「・・・・・・」 咲「でも……無理矢理だったけど、京ちゃんのこと、もしかしたら和ちゃんより好きになっちゃったかも」 京太郎「えっ」 咲「今日、お父さん帰ってこないんだ……」 京太郎「えっ」 咲「ね……もっとレイプ……する?」 京太郎「…………」ゴクリ 咲「あっあっあっダメ!ダメ!ダメぇ♪京ちゃんの、けだものぉーー!!」ギシッギシッギシッ 第二部 完 ~ それからさらに二週間後のある日のド田舎 ~ ピンポーン 咲「はーい」パタパタ 京太郎「よっす。お、その服新しいやつ?」 咲「うん。和ちゃんと一緒に買いに行ったの。かわいいでしょえへへ」 京太郎「見せつけやがって……和が取られて、男子連中は血涙もんだぞ」 咲「京ちゃんは?」 京太郎「俺だって嫉妬してるさ。学校ではただ見てるしかできないんだから」 咲「その方が、浮気してるって実感して燃えるくせに」 京太郎「ああ……もう我慢できなくなってきた」 グイッ 咲「あ、ん、おうちの中入ってからじゃないと、誰かに見られちゃ」 ドサッ 和「え…………咲……さん?」 京太郎「!」 和「……須賀くん……えっ」 咲「あ…………」 咲「和ちゃん…ごめんなさい…わたし…」ウッウッ 和「……どういうことですか?」 咲「ごめん…言えなかったの……2週間前、京ちゃんに無理矢理部屋に押し入られて……押し倒されて……」 咲「それからずっと……」グスグス 和「須賀くん……あなたは……」ワナワナ 京太郎「いや、あの、その、さきが」 咲「ええーーん!」メソメソ 和「人として最低ですね」キッ 京太郎「あうう・・・いぁう・・・そのう・・・え?」 和「咲さん、辛かったですね、もう大丈夫ですよ。私の父は弁護士ですから、須賀くんを訴えて懲役刑にしましょう。」ギュッ 咲「ダメなの・・・・・・」 和「えっ?」 咲「その、色んなビデオとか撮られてて、あんなのが某動画投稿サイトにUPされたら生きていけないよぉ」 和「須賀ぁ・・・」ギリギリギリ 京太郎「え?いや、あれ」 ジュッコジュッコ 咲「清澄高校1年、宮永、咲です、男らしい無理矢理なレイプされて、寝取られちゃいましたあ、」 咲「ちゃんと女の子の恋人がいるのに、○ンポには敵いませんでしたあ、はひ、○ンポ最高です、っはあん」 京太郎「咲・・・・・・エロ過ぎ」 咲「えへへー合宿の間、京ちゃんのオカズにしてね♪」 京太郎「いや、うん?」 咲「うわーん」 和「・・・・・・」 京太郎「・・・・・・」 和「須賀くん酷すぎます……こんな……こんな……」ポロポロ 京太郎「あの」 和「お願いします……なんでもしますから……咲さんを返してください…私から咲さんを取らないで……」ウッウッ 咲「だめだよ、そんなの!」バッ 和「いえ、咲さんのためならどうなっても構いません」 咲「和ちゃん・・・」 和「咲さん・・・」 咲「だめだよ。確かに私が京ちゃんから自由になる方法はあるけど」 和「!聞かせてください」 咲「あのね、・・・は・・・・・・だから」 和「そんな・・・」 咲「・・・で・・・・・・が・・・・・・」 和「・・・・・・そうですか」 和「わかりました」 和「私が先に須賀くんの子を身籠れば、咲さんと別れていただけるんですね?」 京太郎「えっ」 和「野獣には理解できない真実の愛を証明して見せます」 京太郎「はぁ」 和「そうと決まれば、咲さんのお部屋で・・・」 咲「あ、お父さんがもうすぐ帰ってくるからご飯作らないと」 京太郎「え?今日いないって言ってたから会いに」 咲「長野はド田舎でホテルが一つしかないからすぐ噂になっちゃうし」 和「・・・・・・仕方ありませんね。本当は汚物をあげたくはありませんが、私の家に行きましょう」 和「今日は母は泊まりで父は遅いはずですから」 和「心細いですが、見守っていてください、咲さん」ギュッ 咲「和…ちゃん…」ギュッ 咲(じゃがいもが余ってたから肉じゃがにしようかな) テクテク 和「・・・・・・」 京太郎「・・・・・・」 京太郎(よくわからないけど・・・すごい据え膳喰わぬわ状態な気がする)チラ 京太郎(和・・・髪サラサラ・・・かわいいし・・・やっぱりおっぱいでかいよな・・・制服が盛り上がって・・・)チラチラ テクテク 京太郎(今から和とするのか・・・うお、急になんか実感湧いてきた)ムクムク 和「胸とか見てるの、気付いてましたからね、以前から」 京太郎「うっ。そ、そうだったのか、ハハ」 和「汚らわしい・・・」 京太郎「・・・・・・」ムカ テクテク 京太郎「おお~ここが和の部屋か~!おお!全自動卓!」 和「シャワーを浴びてきます。絶対に、何も触れないでください。消毒が大変ですから」 京太郎「・・・・・・はいはい」イラッ バタン 京太郎(・・・・・・) 京太郎(どうせ使うんだから、ベッドの匂いを嗅ぐくらい良いだろう。うん) ボフッ 京太郎「ふぅおわぁ~ちくしょー咲とはまた違ういい匂いだ~生意気なくせに!」スハスハクンカクンカ 京太郎「エトペン…おお、こっちもいつも抱いてるだけあってまたいい匂いが移っとる」スハス 京太郎(やばい・・・匂いだけで痛いくらい勃起してきた)ギンギン 京太郎(今からあの全男子オカズランキングNo1のパイオツを揉んだり吸ったり・・・くそっオナニーしたくなってきた)ビキビキ 京太郎「髪の毛が落ちてる…」 京太郎「…」キョロキョロ 京太郎「…………」 京太郎「いただきます」パクッ 和「……なにをしてるんですか」 京太郎「!」モグモグ 京太郎「いや、これはだな、体がびっくりしないように先に少しでも和分を摂取しておこうと・・・」 和「・・・・・・変態」 京太郎「・・・・・・」 和「ど、どうしたんですか、ちょっと目が怖いですよ」 京太郎(湯上りのピンクの肌にバスタオル一枚って) 京太郎「・・・エロ過ぎる」 和「え?」 京太郎「うおおおお和ぁぁぁぁぁ!!」 ガバッ 和「きゃ!ちょっと、」 京太郎「和!和!」 和「待ってダメです!せめて明かりを消してから、あ、エトペンが見てます、だめ」 京太郎(これが和の生パイ!でかい柔らかい!埋まる!) グイグイグイ 京太郎「だめだ、挿れる、もう挿れるぞ!」 和「や、痛、待ってください」 京太郎「うおおぉぉぉおおおほぅっん」 ドビドビドビ 京太郎「あっ・・・・・・」 和「・・・・・・」ハァ ハァ 京太郎(ズボンの中で逝っちまった) 和「服も脱がないで・・・本当に・・・動物以下ですね・・・」ハァ ハァ 京太郎(畜生反論できない)ベットリ 京太郎「すまん、勢い余って・・・痛かったか?」ヌギヌギ 和「当たり前です!まだ濡れてないんですから」 和(これが男の臭いなんですか・・・ツンとして、生臭い) 京太郎「じゃあ、申し訳ないけどこれをまた大きくしてもらおうかな」 和「っ!イヤです触りたくありません」 京太郎(ちょっとショック) 京太郎「しかし、これを大きくしてくれないとHは出来ないぞ?つまり咲は・・・」 和「・・・・・・わかりました。ベットの縁に、座ってください」 京太郎「お、おう」 マフッ 和「どうせ、こういう下品なことをさせたいんでしょう」 京太郎(ふおおおう、やわやわパフパフ!和パイズリ!) マフマフッ 和(うう・・・精液がおっぱいに広がっていって・・・臭いがついてしまいます・・・) 京太郎「ああ・・・和のパイズリ処女、最高」ホヘー 和「・・・っ変なこと言わないでください。言っておきますけど私の処女はもう咲さんに捧げましたからね」 京太郎(あー・・・精液がローションみたいにしっとりでめっとりで)ムクムクビキビキ パフッパフッマフッ 和(・・・っ、胸の中で膨らんで・・・こんなに大きく・・・んっ・・・硬く・・・) 和「んっ・・・んっ・・・もう、充分じゃないんですか?」 京太郎(感触もさることながら、あの生意気な和の正座しておっぱいご奉仕のビジュアルもやば過ぎあ、やばばばば) 和「・・・・・・須賀くん?」 京太郎「うくっ射精るっ!」 ビュックビュリビュリビュクリドブビ 和「きゃあっ!」 京太郎「はふぅっく・・・ほぉうっふ・・・ほぅお・・・」 ビュリビュリビュクチ ドプリ 和「・・・・・・」ベットリ 京太郎「はふぁ・・・ぁふぉ・・・」 ブュル ビュル ビュル・・・ 和「・・・・・・須賀くん」 京太郎「ほへぇ・・・えがった・・・」 和「やる気あるんですか!」 京太郎「いや、むしろやる気が先走り過ぎてですね・・・」 和「またやり直しじゃないですか・・・しかもこんな顔とか・・・髪にもいっぱい・・・うう・・・臭い・・・」ベッチョリ 京太郎「いや・・・・・・和、それすげぇやらしいよ」ムクムク 和「えっ?あれ、勝手に大きく」 京太郎「ああ、あの和に、ザーメンでマーキングしちゃったかと思うと・・・」ギンギン 京太郎「よし、やろう」グイッ 和「あっ待ってください、まだ濡れてな」 京太郎「そうか?もうこんなにグチョグチョだぞ?」クチュッ 和「ひゃあんっ!えっ!?どうして・・・」 京太郎「○ンポと精液の臭いで興奮してるんだよ、和の躰はちゃんとセックスの準備をしてたってことだ」ハァハァ 和「えっ・・・いやあ・・・そんな・・・・ウソです」 京太郎「もうダメだ。挿れる。絶対挿れる」ブチュググッ グブリュ 和「んんっ・・・言っておきますけど、キスだけは絶対に、ダメですから」 京太郎(そーいうものか?) 京太郎「ああわかった」 ジュリュジュ 和「~~~~っ!」 京太郎「はぅあ~和の中、暖かいぞ、くっ、はぁ」 ジュブッジュブッジュブッ 和(ただの作業ですから、絶対に、声なんて出しませんから) 和「~・・・っ・・・っ・・・っ」 京太郎(やっぱり咲と違う・・・咲より柔らかく包み込むような・・・うへへ・・・俺だけが、この感触を知ってるんだあっ) 京太郎「やべぇ・・・良すぎる・・・ふぅっ・・・」 ジュボジュボッパンッパンッ 和「・・・っ・・・っ・・・・くっ・・・・っ」 和(なんで・・・なんで・・・・・・私の躰は、気持よくなってるんですか!) 和のデジタル的な思考と意思は徐々に曇り、一突きごとに嫌悪感が削がれていってしまう 和(こんなっ…屈辱以外の何物でも無いのに……はずなのに……) グボッグボッジュボッジュボッ 倫理観、貞操観念といった後付けのシステムが、元々あった本能というシステムによって上書きされていく 和「…~っ…………っ……………ぁんっ!」 京太郎「!」 京太郎「和・・・気持ちいいのか?」 和「・・・・・・///」 京太郎(かわいい) 京太郎「和・・・お前、すげーかわいいよ」 和「嫌、言わないでください、嫌いです、須賀く、ぅあんっ!」 京太郎「うううぉぉぉぉ、あああああ」 グジュボジュボズボパンパンパン 和「あっ、あっああん、待ってください、声がっぁん!」 京太郎「くっ、声、やらしくて、かわいい、我慢出来ない顔もかわいい、本当にかわいいぞぉぉ」 和「ウソです、ウソです、んくぅ!言わないで、こんな、ああっ!あっ、やっ」ビクビク 京太郎「さっきから、中凄いぞ、ピクピクして、イクんだろ、イケっイケっ!」 和「!っそんな、いや、ィク、なんて、ありえません、止めっ~~~ああああ~~~~っ!!!」 京太郎「うおぉぉぉぉぉ!!」 ドクドグドグビュリビュリビュビチュリ 和「~~~っああああ、ひぃん、ウソっですっ こんな、またっ!あ~~~っ!!」 切れた 切れてしまった 和は己の中の、名前も何かわからない何か大切なものが、プッツリ切られてしまったのを確信していた 京太郎「んむ・・・うぉっく・・・」 ビュルビュル ビュルリ グビュ・・・ 京太郎「・・・っぷぁぅ・・・」 たっぷりと時間をかけて、和の奥の奥に己の遺伝情報を送り込んだ京太郎は感動に打ち震えていた 京太郎(よかった……男に…雄に生まれて本当に良かった!!) 満たされる性欲、繁殖欲、征服欲、あまりの充実感に涙さえ浮かべてしまう 和「ハァ、ハァ、ハァ・・・ハァ・・・」 初恋の、この美しい少女の、見た目だけではない 触り心地も、匂いも、味も、間違いなく自分の人生において最上級に位置する女性だと感じていた 結合部では陰毛と陰毛が絡み合うほど隙間無く押し込まれた股間から、それでも入りきらなかった 大量の白濁液が泡立ってブジュブジュと押し出されて来ていた 和「ハァ・・・ハァ・・・んっハァ・・・」 先ほどの甘い叫びが耳に残っているせいか、その吐息までも桃色の淫欲が混じっているように錯覚してしまう 京太郎「・・・・・・」 ゴクリと唾を飲む。 その繁殖行為によって消耗した満足感の溢れる様子を見ているだけで…… そう、己が満足させたのだ。このメスを。 僅かに硬度の下がっていた千点棒が再び最硬度を取り戻そうとする まるで脳を無視して本能が体に直接命令を送っているようだった もっともっとその『結果』が確実になるように種を打ち込めと この極上の雌を、今 ここで 孕ませろと 京太郎(でも初めてだし・・・流石にこのまま連戦は辛いよな・・・) 少しずつ抜き出そうとするがシイタケのように開いた傘を、未だ細かく痙攣しながら まるで恋人を引き止めるかのように絡みついてくるヌトヌトの膣肉の誘惑は尋常ではなく ともするとすぐにでも先ほど味わったばかりの人生最高の快感と充実感の海へ身を投げ出したくなってしまう 京太郎「・・・・・・っく」ズルズル グッ 京太郎「えっ?」 腰の後ろに何かあり、進行が阻まれる。 京太郎「あ、これ咲とHした時に何回かあったような・・・」 和の白い太ももの先を追うとどうやら自分の腰の後ろに伸びているらしい しかも両方である。つまりクロスしているのだ 京太郎「…和?」 和「……」 返事は無い。 左腕で額を拭うように目を隠していて、その表情は伺いしれない 京太郎はここがターニングポイントだと思った。なんの根拠もないが、とにかく思ったのだ。 京太郎「おい、和、一応終わったぞ、セックス」 和「・・・・・・・・・・・・」 呼吸は整っているが、さらに返事はない ここで京太郎は確信した この女は、この期に及んで要するに自分の意思ではないという言い訳が欲しいのだ 足を絡めて抜かれる○ンポを引き止めるのはコントロール出来ない身体が勝手にやったこと、 その結果興奮した相手にさんざん犯されてしまって、また声を抑えきれないほどのとてつもない快感を得てしまっても 自分は悪くない。責任の所在は自分には無いのだと 京太郎「・・・・・・」 京太郎(そうはいくか)ズズズ 和「あっ……」 強引に引き抜かれていき、入り口が盛り上がり、もはや残っているのは亀頭だけという状況になって、ついに和の口が開かれた 和「……待ってください…」 京太郎「ん?すまん、声が小さくて聞こえない」 和「……抜かないで……ください…」 京太郎「ん?何?俺動物以下だからわかりやすく具体的に言わないとわからないんだけど」 和「…………」 和は理解した 無理矢理わからされてしまった。 大人が絶対に子供には戻れないように、 オンナの幸せを味わってしまった自分はどうあがいてももう少女には戻れないのだ 和「そのまま、突き込んでください…須賀くんの○ンポで…奥までズンズン突かれるのが気持ちいいんです」 京太郎「! っほ、ほう、それで」ドキドキドキ 和「もっとセックス…………したいです」 和「中に射精されるのも…気持ちいいです……熱いのがお胎の奥を叩いて……広がっていって……」 京太郎「うおぉぉぉぉ俺もだ!わかった!やってやるぞ!和っ!和っ!」 グボジュジュボグビュグビュ 和「んああ!いきなりぃっ!これ、これ、ですっ、これが気持ちいいんです!」 京太郎「する!何回でもセックスする、全部中に出すぞ!うぉぉおぁああ」 和「んひぃんっ!中は…ダメ…っ……ダメなのにぃ……」 和「もう……中じゃないと……ダメなんです……あっあっあっ」 躰の奥深くに男根を埋められ、そのミリ単位の蠢きで一喜一憂し、まるで身体を他人に操縦されているような屈辱感だった なのに、それが快感に変わってしまう 京太郎「はっ、はあ、おぱっ、おっぱいも」 チュッチュッチュルパックリクリモフモフホジホジ 和「ひゅうん!ダメ、乳首だけは、ああんっ」 京太郎「大丈夫だ、陥没乳首もかわいいぞ・・・ん?」 和の、咲にも明かしていない体の秘密が 今朝まで抱かれるなど想像したこともない男によって荒々しく暴かれてしまった ほじくり返され、隠していた巨大な乳首がまるで男根さながらにがムクムクと勃ち上がってくる 京太郎「すげぇ 和の乳首、めちゃめちゃHでやらしいのな」 和「~~~~~~~~っっ!」 京太郎「おお、小指の第一関節くらいあるぞ。パンパンに張ってて、まるでチンポだなこりゃ」 和「い…っわ……ないでください……」 京太郎「この乳首もかわいい!ていうか好きだ!」 京太郎「つーか好きだった!ずっと!麻雀部に入ったのも和がいるからだったんだ!」 京太郎「おっぱいとかじゃなくて、和が好きなんだぁぁぁぁぁぁ!」 和「! っ須賀くぅん!」ドキン 和「ちゅっ・・・ちゅっちゅっ・・・ちゅる・・・むちゅる・・・」 京太郎(うぉぉ・・・和のキス・・・咲より上手い!) 和「んむちゅ・・・ちゅむ・・・れるれるれろぁ・・・はぁ・・・」 京太郎「今も、俺のこと嫌いか?」ジッ 和「・・・・・・嫌いでは、ないです。!っああん!」 京太郎「和っ!和っ!」ヘコヘコヘコ 和「んっほぉおおおおおぉおおおお!!」 両親が、いや、彼女を知るものが聞けば誰もが耳を疑うような獣の雌声はその後数時間も途切れることはなかった 第三部 完 エピローグ 和「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・んくっ・・・」 京太郎「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 和「はぁ・・・いま、何時ですか?」 京太郎「・・・えっと」 気だるい満足感の中、遠くからかすかにヴヴーーンという低い唸りが聞こえてきた 京太郎「・・・あれ、もしかして車の音?」 和「!・・・父の車の音です!」 京太郎「え、えええ俺やば」 和「靴です!玄関の靴を持って二階から逃げてください!」 彼は疲れていた。年々寄る年波には抗いきれず、それでも家族のためにと激務をこなしていく だが抱えている厄介な案件のせいで、連日の徹夜を強いられ憔悴し切っていたせいか その家族に起きている異常事態を知らせる諸々の予兆を見逃しまくってしまうのだった 父「ただいま」 目に入れても痛くない一人娘が、つい数分前まで太い肉棒でハメ回されていて、股間の違和感のせいで歩きにくそうにしている事 和「お父様、お帰りなさい」 父を迎える凛とした態度とは裏腹に本人の自室のベッドシーツは猛獣が暴れ回ったかのようにメチャメチャに乱れているという事実 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 01 47 07.08 ID mQMVoVrA0 父「うん。母さんは?」 彼の妻である和の母。その母から受け継がれた美しい薄桃色の髪に、べっとりとへばりつく黄ばみがかったゲル状の液体 和「今日はおそらく泊まりになると……夕飯はどうしますか?」 汗だくになるほどの激しい生セックスで充満した臭いを誤魔化そうと、過剰に振りかけられた消臭剤の匂い 父「いや、今日はいい…少々疲れがたまっていてね、シャワーを浴びてすぐ休むよ」 何処に出しても恥ずかしくない自慢の愛娘のその胎内には、先程オスが欲望のままに吐き出したザーメンが丸ごと詰め込まれており 和「わかりました…あっ…///」 歩行した拍子に子宮の中でチャプンと波打った感覚に顔を赤らめ、恥ずかしげに下腹部を押さえる仕草にも気付くことはなかった 父「?」 まさに知らぬが花、世の父親が嘆いた時にはもう遅い「まさかうちの娘に限って…」というやつである ~ ド田舎の通学路 ~ 咲「和ちゃん、おはよー」フリフリ 和「咲さん、おはようございます。いい天気ですね」 咲「そうだねー」 和「・・・・・・」 咲「・・・・・・」 咲「で、和ちゃん、気持ちよかった?」 和「っ、ずいぶんストレートに聞きますね」 咲「だってー。くふふ。良かったんでしょ?」 和「…………はい」 和「でも今はなんだか……須賀くんの顔が見れる気がしません」 咲「ふふふ。わかるわかる」 咲「意識しちゃうよねー。もうただの同級生や部活仲間じゃないんだって」 咲(セックスした、相手なんだって)ボソ 和「//////」 咲「優希ちゃん」 和「えっ?」 咲「優希ちゃんもね、からかってるフリしてるけど京ちゃんのこと本当は好きだと思うんだ」 咲「和ちゃんが私に告白した時京ちゃんの方見て嬉しそうだった」 和「…………」 咲「別に一夫多妻できるんだから、女同士にこだわることないよね」 和「咲さん、いつから……もしかして、最初からですか?」 咲「ふふ……みんなで、幸せになろうよ」 人生という卓上まで支配せんとする少女は、森林限界を超えた嶺の上に咲く、一輪の花のような笑顔で言い放つのだった エピローグ 大明完 第四部 ダイアモンドは砕けない ~ ド田舎の高級住宅の一室 ~ 京太郎「うぐうっ」 京太郎は呻いていた 苦痛に呻いているわけではない。むしろその逆である そもそもは人畜無害を絵に描いたような、とある文学少女からの提案なのだが 京太郎(やっぱそういう本で仕入れたのかな) どっかりと股を広げて座ったその股間に2人の『彼女』が身を寄せ合っていた 和「ん……すごく熱くなって……脈打ってるのがわかります……」 咲「んふふ……全国で1番目と4番目に麻雀の強い女の子を捕まえて、雀卓のある部屋でやることがコレなんて……変態だよね」 ヌコ ヌコ ヌコ 頬と頬に挟まれて、血管の浮き出たグロテスクな肉棒が摩擦を繰り返していた 「顔コキ」という行為。男しか気持ちよくないエゴの塊のような行為である 黒ずんだ雄欲の棒が、唾液とカウパーの混じった異臭を白い滑らかな肌に容赦なく塗りこんでいく 同じ人体とは思えないほどの醜と美のコントラストが京太郎をあっさりと快感の頂点に押し上げた 京太郎「ふぅぅぅっぐぅぅぅぅぁっ!!」 バビュっバビュっビュルリビュルビチ 和「きゃっ!」 咲「ふぁ……」 白い噴水が湧き上がり、柔らかいほっぺたに、すっきり通った鼻筋に、まぶたに、2人の顔のあらゆるところにビタビタと 粘着質な音を立てながら着弾していく ドグッドグッドグッ ドグン ビトビト 京太郎「ほへぇ~~ぁ~~……」 和「あぅ……瞼が塞がれて……目が開けられないです……」 咲「うわぁ……すごい重い……液体じゃないみたいだね……」 京太郎「はふぅ……」 京太郎(えーっと、これで、擦り付けていいんだよな) 京太郎は自分の手で尿道にへばりついた残り汁を押し出しながら インターハイチャンプの清楚な顔と、マスコミの心をも掴んで離さない インターミドルチャンプのアイドル顔負けの顔面に己の濁液を塗り拡げていく ヌリンヌリンヌト ネチョ 和「ん、んぷ……むぐ……」 京太郎(うわ、これ、すっげやらしい。悪いことしてる気分) 咲「や、髪はダメ、落ちにくいんだから、んぷ」 京太郎「す、すまん」ハァハァ ヌリ ヌリ 京太郎(ザーメンパック……やばい)ムクムク 咲「はぅあ……すごーい、本当に濃いね。ほら、ダマになってブルブルしてる」 咲「全然落ちない……効くんだねーエ○オスって。お弁当も亜鉛類たっぷりだし」 和「はい……臭いも……すごくキツイです」 箱入り娘の端正な顔が、使い捨てのオナニー後のティッシュのように無残に 半固体の精液を塗り付けられて使われている光景を認識すれば おそらくこの家の世帯主は相手の男を何回殴り殺しても怒りがが晴れることは無いだろう 和(ごめんなさいお父様……お母様……和はいけない娘になってしまいました…) 和は咲との女の子同士の甘くて重い蕩けてしまうような匂いも好きだったが 嗅いでいるだけでお腹の下のあたりがキュンと切なくなるような 体の奥に突き刺さる精臭もすっかり好きになってしまっていたのである 京太郎「咲……」ハァハァ 咲「んふふ硬くなっちゃった?でもダメー。京ちゃんは一回休みだよ……んちゅ……ぺろ……へろぉ……」 ペロ ペロ コクン 咲「非道いよね、女の子の顔をこんなに汚しちゃって」 咲「仕方ないから、一緒に舐めあって綺麗にしよう?」 和「はい。ちゅ……咲さん……」 咲「んっ……和ちゃんの舌、柔らかくてなめられると気持ちいいよ……んくっ」 和「咲さんの舌も……柔らかいです……」 ペロペロ ペロ レチョッ コクン ッンゴクン ペロ 京太郎(うわぁ……) 咲「っはぁ、歯でプツプツ噛み切らないと飲み込めないよ……こんなの……飲んだだけで妊娠しそう……んくっ」 和「咲さん……咲さん……」チュルチュル ヂュルヂュル ゴクン ~ 超ド田舎の歩道 ~ 咲「今日も楽しかったねー」 京太郎「……なんというか、咲にはエロ博士的な尊敬の眼差しを送りたくなってきたぜ」 咲「マンネリになるからねー色んな楽しいことを試して行かないと。くふふ」 咲「ねぇ京ちゃん。今、私達のセックスの組み合わせがいくつあるか分かる?」 京太郎「セ、おま、女の子がはしたない。……えーと俺と咲、咲と和、俺と和、と3人一緒で4通りか?」 咲「あたりー。んふふーこれが4人になったら、一気に11通りなんだよ!」 京太郎「トライアングルとかダイアモンドのとかペンタゴンのn通りのなんとかってやつだな」 咲「4人になったらもっと色々楽しめると思うんだけどなー」 京太郎「いや、おまえそんな……俺の感覚だと3人でも充分異常だぜ」 京太郎「大体他に誰が…」 咲「優希ちゃん、絶対京ちゃんのこと好きだと思うよ」 京太郎「いやいやいや、からかってるだけだろ?」 咲「わかるもん。絶対好き」 京太郎「またそんな根拠もなく」 咲「私が、京ちゃんを本当に好きだから、わかるの」ジッ 京太郎「っ……」 ナデナデ 咲「えへへ……」 京太郎「でもなんか、それってまるで欲望のために優希の気持ちを利用するみたいじゃないか」 咲「そうかなー。私なら、結果的に京ちゃんと付き合えるなら、皆で仲良くなるのも全然ありだと思うけど」 咲「高目を目指して他家に和了られるより、1000点でも自分で和了る方がいいでしょ?」 京太郎「仮に咲の予想が当たってたとしても、あいつはガキだし、そんなシビアな現実主義な判断しねーよ」 咲「甘いよ京ちゃん。男の子は生きていくうちに『男に成る』けど、女の子は生まれた時から『女』なんだよ」 京太郎「…………」 ~ クッソド田舎の公立校の昼休み ~ 咲「はい京ちゃん、カキフライあげる」 和「須賀くん、ローストビーフもどうぞ」 京太郎「お、おう、ありがとう」 優希「……なあ、なんで最近急にまた4人でお昼するようになったんだじぇ?」 京太郎「!」 和「……咲さんと付き合っているからと言って、友達をないがしろにしたいわけではありませんから」 咲「うんうん」 優希「なんかやたら犬に餌付けしてる気がするし……」 和「も、もちろん優希にもありますよ、このたこ焼きのベーコン巻き美味しいですよ」 優希「うぉぉ!タコ!さっすが和ちゃん私の嫁、じゃなかった咲ちゃんの嫁だじぇ!」ムグムグ 京太郎(やっぱりガキじゃねーか) ~ 部室 ~ 久「じゃあ、戸締りはしておくから、各自気をつけて帰ってね」 まこ「おつかれじゃー」 和「咲さん、一緒にかえりましょう」 咲「うん」 京太郎「おつかれー」コソコソ 優希「こら犬、かよわいあたしを送っていけ!最近付き合い悪いじょ!」 京太郎「お前を襲う奴はいねえよ!」 咲「たまには送ってあげたら?」 京太郎「咲……」 咲「でも、京ちゃんに襲われるかもしれないけどね」 京太郎「それは無いっ!」 京太郎(…………無いっ!) ~ ド田舎の帰り道 ~ テクテクテク 京太郎「月が綺麗だなー」 優希「ああ……」 優希「……」 京太郎「……」 リーリー コロコロ 京太郎「なんだよ、今日はいつもみたいにやかましくしゃべんないのか?」 優希「……」ガシッ 京太郎「ぅおい、なんだ急に」 優希「京太郎!あたしと付き合え!」ギュウウウ 京太郎「えっ」 優希「すっ……すっ……好きだ!ほっ本当は、不覚にも、ひっ一目惚れしてたんだじょ!」 京太郎「なんだそれ、和の真似か?」 優希「っ馬鹿!違う!」ギュウウ 京太郎「いてて、大体なんでそんな、胸に顔埋めて隠してんだよ。顔あげてみろ」 優希「……無理だじぇ……恥ずかしすぎて目を合わせられるわけないじぇ……」ギュウウ 京太郎「……じゃあ、顔あげたら、ちゃんと聞いてやる」 優希「…………」 スッ 京太郎(誰ぞ!?) 優希「あう……頼むから……あんまりみないで欲しいじょ……真っ赤になってるだろ」 京太郎「優希……お前、かわいい」ドキドキ 優希「え……」ドキン 京太郎「なんでだよ……なんでさっきと別人みたいに可愛くなってるんだよ……なんかのフェロモンか?」ドキドキ 優希「え……や……そんな……知らないじょ」 優希(かわいい…かわいい…かわいい) 優希「っ、そ、それより、返事を聞かせろぉ!」 京太郎「…………言っとくけど俺はエロいぞ。それでもいいなら」 優希「っあたしだって!ほら」 フニ 京太郎「!」 優希「こんなに……一緒にいるだけでドキドキしてるし、家でも京太郎の事を考えるだけでもっとドキドキして」 優希「体が熱くなって、変になっちゃうんだじょ……」 京太郎「優希……」ドキドキ 優希「きょーたろぉ……」ドキンドキン チュッ 京太郎「んっ……」 優希「はぅ……」ハァハァ 優希「京太郎、今日はこのままうちに寄ってくじょ…パパとママも選挙で忙しいから、誰もいないんだじょ」 京太郎「ああ……」 京太郎(それで今日……なるほど、女の子は生まれた時から女か) ~ ド田舎の豪邸 ~ 京太郎「シャワーとか、どうする?」 優希「無理。淑女としてあるまじきことだが、もう、体が熱くて我慢できないんだじぇ」ハァハァ 京太郎「わかった、脱がすぞ」スルスル 優希「っ。きょーたろぉ、お前、慣れてるな……」ハァハァ 京太郎「……気になるか?」プチプチ 優希「……別に!いい女は相手の過去を詮索しないのだ」 京太郎「やっぱり、ぺったんこだな」スリスリ 優希「やっ……子供体型で、申し訳ないじぇ……ぺったんこだし、ウェストも締まってないし」 京太郎「いや、全身スベスベでツルツルで、これはこれでアリだと思うぞ。俺的には全然アリだ」ナデナデ 優希「んっ……もうちょっとうまく褒めろぉ」 京太郎「俺は好きな女にウソは吐かない主義なんだ」 優希「……///」ジュンッ チュ…チュ… 優希「はぅむ……きょーたろぉ、キス好きぃ」チュッ 京太郎「んむ……優希……脱がしてくれるか?」 優希「お、おう」カ…カチャカチャ ビーン ペシッ 優希「あうっ」 京太郎「わ、悪い」 優希「…………」ゴク 京太郎「どうした?」 優希「これ、こ、え?大きさ、入らないじょ?」 京太郎「大丈夫だよ。入るように出来てるんだから」 優希「無理無理無理無理!裂けちゃうじょ!」 429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/09(日) 13 01 34.06 ID PzGV5og80 京太郎「自分を信じろ!」 優希「いやいやいや無理だじぇ。自分の体のことは自分が一番良く知ってるじぇ!」 京太郎「俺が信じられないか?」ジッ 優希「京太郎のことは信じてるけど……でも……」 京太郎「わかった、自分を信じなくて良い。俺はお前を信じてる。お前を信じる、俺を信じろ!!」 優希「お、おう、わかったじょ……女は度胸だ……」カタカタ ギシッ 優希「初めてだから……優しく頼む……」 京太郎「――――」ドキン 京太郎(処女!) グググッ 優希「痛………ったあああっ」 京太郎「大丈夫か?」 優希「いい、から、そのまま、……ったあ」ハァハァ 京太郎「優希……」 優希「大丈夫、痛いのが、嬉しいんだじぇ。きょーたろぅのものになってるって、感じる……」ニコッ 京太郎「……優希!好きだ!」 グググググ 優希「っ!あたしも、っ好き、きょうーたろ、ギュってして、きょーたろお!」 京太郎「くうぁああああ」 グチッ 京太郎「入ったぞ、奥まで…」フゥフゥ 優希「ゆっくり、ゆっくりぃ」 京太郎(うく……なんだこれ……全体が細かくうねって……先っぽには吸い付いてきて……) 京太郎「優希……おまえ、名器過ぎる……スマン……抑えてるけど……」 ギュジュ ジュギュ ジュゴ ギチュ 優希「~~っ、きょーたろ、拡げられて、ゴリゴリ、削られてるぅ、あぅっ!」 京太郎「くそぉっ、お前、こんなにお子ちゃまなのに、なんでこっちは、っくぅ!」 グュキ グジ グキュ ジュギ 優希「あぅん、きょーたろ、きょーたろ、好きだじょ」チュッチュッ グジュ ギチ グボ ギュボ 優希「んっ、あっ、痛いつ、けど、ちょっとだけ、痛気持ち、いい、っ!」 京太郎「~~~っ膣内に出すぞ、優希!いいよな!膣内にだすぞっおおおお!」 優希「うん、いいよ、きょーたろの、好きなとこで、射精して、っ」ギュッ 京太郎「あっああ、射精る、射精る、射精る~~~~っ!」 ドビュドビビヂュ ボビュ グビュ 京太郎「あ”ーーーっ、あーー、ぐっ、ぁーー……」 ドグッ ドグッ ドグッ・・・ 優希「んんん……出てる……この中で……ドックンてでてるのが、分かる、じょ……」スリスリ ハァ ハァ ハァ ハァ・・・・・・ 優希「……あたしだけを、見てくれなくてもいい、それでも、好きだじぇ……」チュ 京太郎「!」 京太郎「やっぱり……気付いてたのか……」 優希「ふふふ、女の勘を舐めるなよ」 京太郎「いいのか?そんな……まだ世間的に非常識の部類だぞ?」 優希「時代がそれを望むなら、仕方あるまい!」 優希「咲ちゃんと和ちゃんならうまくやっていけそうだし……仲間はずれにされるほうが辛いじぇ」 京太郎「優希……」 優希「でも、今だけは……あたしだけの京太郎だじょ?」スリスリ 京太郎「ああ……大切にする」ギュッ ~ ド田舎じゃないホテル ~ 優希「うおー広いじぇー!」 京太郎「ジャグジー!」 優希「大理石!」 京太郎「サウナ!」 和「もう、はしゃぎ過ぎです2人とも!」 咲「あはは、そういえば和ちゃん、ちゃんとお父さんとお母さんに『お泊りで4Pセックスを楽しんで来ます』って言ってきた?」 和「そっそんなの言えるわけないじゃないですか!卒倒しちゃいますよ!」 和「麻雀部の合宿に行ってくると……」 咲「ふ、ぅ~~~ん悪い娘だね」ニヤニヤ 優希「ぅおりゃー!」ポポイポイ 京太郎「脱ぐの早すぎだろ……」ヌギヌギ 優希「む、コラ犬、なぜあたしの肢体を見て勃起してない!」 京太郎「いや、そんな素っ裸で堂々と仁王立ちされても興奮しねーよ」 咲「おまたせー」 和「おまたせしました……」シズシズ 京太郎「……うむ!」ムクムクムク 優希「こら!」 咲「ふふふ」ピッ 京太郎「お、おい、咲、それは」 咲「ん?ビデオだよー皆が仲良くなる記念を残さないとね」●REC 咲「そして和ちゃんには目隠し!」 和「え?きゃっ、咲さん?」 咲「ふふふ、今日はスロットル全開でいくよー」 咲「和ちゃん、京ちゃんと和ちゃんが一番興奮しちゃうおねだり、教えてあげる」 咲「…………って言って?」ポショポショ 和「そ、んなっ……」 咲「いいから、きっと、ものすごく興奮できるよ~」 和「…………」ゴク 和「えっと、須賀くん」 京太郎「は、はい」 和「○ンポに勝てない雌犬の分際で、今まで生意気な態度を取ってしまい申し訳ありませんでした……」 京太郎「えっ」 和「お詫びにどうか、っ、お、おち○ぽしゃぶりで……ご奉仕させてくらふぁい」カパァ レレオ 和(あああ咲さんこんな……下品過ぎますっ……こんな下品な言葉が、私の口から出てるなんてっ) 咲「そうそう、もっと舌を突き出して、レロレロって物欲しそうに……」 京太郎「おおお和ぁぁぁぁぁ!」ガシッ ガブポッ 和「ふむぐっ!? ・・・んぐ、むちゅるじゅずずず」 咲「うわぁ……凄いやらしいよ、和ちゃん、このビデオ、ご両親とか学校の皆に見せてあげたくらいだよ……」 和「っ!はれれす! んぽっ んぽっ んもぉっ じゅる ほぅらろ」 和(ダメです、そんなの、体育館で、全校生徒の前で上映会なんて、死ぬ、恥ずかしくて死んじゃいます) 優希「おおー……あそこからポタポタ愛液が垂れて来てるじょ。皆に見られるのを想像したのか?」 咲「どこに出しても恥ずかしくないドMっぷりだね」●REC 和「んぐっ んぐっ んぐっ んもっ んもっ ぶぷぅ」 京太郎「もう射精るぅぅぉぁあああ!」 ドグボビュビブジブジュリュ ビュリ ビュリ 和「ふぅづづ~~~~~~~ん」 咲「京ちゃん、早~~い」 優希「おお、和ちゃんのほっぺたがハムスターみたいになってるじぇ」 ゴキュ ゴキュ ゴキュゥ ゴキュン ゴクン 咲「いいよ和ちゃん!その品のない豪快な飲み下しかた、最高だよ」 咲「最後はちゃんと頭を下げてお礼を言うんだよ」 和「ん、はぁ、お恵み、ありがとう御座いました」ゾクゾクゾクッ 京太郎「はふぅ…ほへぇ…」 優希「和ちゃんはドMだな!」 和「ゆ~き」フワフワ 優希「んぅ?」 チュウ チュル チュルチュル 優希(んぅあ、京太郎の味がするじぇ……) 和「んふふ、優希、下のお口でもキス、しましょうね」 優希「あ、の、どちゃん、あたしは女の子同士は初めて……」 和「大丈夫です、優しく教えてあげますから……」 咲「あはは、完全にスイッチ入っちゃったね」 ン~ アッ ヤッ アッ マタイクッ ア~~ 京太郎「すげえな、あれ終わりそうにないぞ」 咲「ふふふ……女の子同士の交尾はね……ずっとずっと終わり無く続けられるんだよ……」 咲「だから先に京ちゃんを満足させてあげないとねー」 京太郎「えっ」 咲「ほ~ら二人共こっち来て、並んで並んで~」グイッ 和「咲さん、これって///」ハァハァ 優希「うう……なんか商品になったみたいで恥ずかしいじょ」 咲「京ちゃんの贅沢ものぉ……女の子のお尻を3つも並べて、中の具合を挿れ比べしちゃうんだぁ……」フリフリ 優希「打ち止めにしてやるじぇ……いぬぅ……」フリフリ 和「須賀、くん……お願いします、犯しながら、お尻を、思いっきり叩いてください……」フリフリ ブチッ 咲「あ、京ちゃん鼻血……」 京太郎「う……うぉぉぉおおおおおお!!」 清澄高校麻雀部の1年生部員の不純異性交遊と内3人の妊娠が発覚するのはそれから間も無くのことであった ~ ド田舎の平均的民家 ~ 咲父「そうか……」 京太郎「……」 咲「……」 咲父「俺は、父親としては失格と言っていい身だ……咲が自分自身で選んで、それで幸せになれるなら、何も言う事は無い」 少女の父は、憂いを帯びた瞳でそう言った 正直なところ、少年の顔も体も包帯だらけで両脇に松葉杖、介助無しには立ち上がることも出来ない状態では もはや殴る所が残って無かったという事もあるのだが 咲父「須賀くん、原村くん、片岡くん。……咲を、よろしく頼む」 京太郎「はひ」 優希「まかせろ!」ビシ 和「わかりました」 ~ クソド田舎の散歩道 ~ 和「よかったですね、最後は殴られなくて」 京太郎「良かっら……本当に良かっら……で、何れ俺らけ毎回殴られるんら?」 和「社会はそう簡単に今までのイメージは変えられませんよ。こういう時は男が悪いという常識で生きてきてますから」 咲「実際、それだけいい思いしてると思うけどなぁ……」 優希「そうだじょ!人類の至宝と言っていいこの私を孕ませたんだからな!」 京太郎「いや、優希の家は素手だったけろ、痛ったけろ、まあいいんられろ」 京太郎「和の家れはまはか9番アイアンが出てくるとは思わなかっらぜ…」 咲「和ちゃんのお母さんはずっと包丁握ってたね」 優希「ついには車で跳ねようとしてたからな……あれは目が本気だったじぇ」 和「結局最後まで、認めるとは言ってくれませんでしたからね」 咲「大丈夫。認めないなら、家を出ちゃって、『孫を一生抱かせませんよ』って言えばきっと許してくれるよ!」 優希「咲ちゃんさすがのエグさだじぇ!」 京太郎「俺らけは、いつになっても敷居を跨げる気がしないけろな……」 咲「どこにいたって関係ないよ」 咲「4人いたら麻雀だって打てるし、もう家族になるんだから、この4人の絆は永遠に砕けない」 咲「……みんなで、幸せになろうね」 もうすぐ母親になる少女は、森林限界を超えた嶺の上に花が咲き乱れるような 満面の笑顔で言い放つのだった 第四部 ダイヤモンドは砕けない 加完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3444.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361874491/ 智美「鶴賀麻雀部の健闘を祈って……かんぱーい!!」 一同「かんぱーい!!」 京太郎「こうしてるといよいよ大会だって気がするな!」 桃子「と言ってもお菓子食べたりするだけっすけどねー」パクパク 智美「まあ練習しないで休むことが目的だからなー。1人でいたらなんだかんだ休めそうにないし」ワハハ ゆみ「確かにここのところ1人でいるとつい大会のことを考えてしまうな」 京太郎「ここのところ……?」 ゆみ「なんだ?」 京太郎「い、いえ。なんでも」 桃子「私もそうっすけど、先輩でも緊張するんすね」 ゆみ「それはまあ私にとっても初めての大会だしな」 京太郎「鶴賀の麻雀部は先輩と部長で作ったんでしたよね」 ゆみ「ああ、最後の最後で大会に出られるほどメンバーが集まってよかったよ」 桃子「そういえば、先輩はなんで麻雀部のある高校に行かないで鶴賀に来たんすか?」 ゆみ「ん? 元々は麻雀をやる気はなかったから、単純に通いやすさや校風を考えて選んだが」 智美「女子校の中からなー」ワハハ ゆみ「う、うるさい!」 京太郎「……あれ、麻雀部作ったのは1年のときで、作ったのは本格的に麻雀をやりたかったからですよね?」 ゆみ「ああ、そうだな」 京太郎「最初は麻雀続ける気なかったんですか?」 ゆみ「続ける? そもそも高校を選ぶときは麻雀をやっていなかったんだが」 京太郎「え?」 桃子「え?」 ゆみ「ああ、言っていなかったか。私が麻雀を始めてやったのは1年の文化祭だ。本格的にやろうと思ったのはそれからだよ」 京太郎・桃子「ええっ!?」 ゆみ「そ、そんなに驚くことか?」ビクッ 桃子「ゆみ先輩って昔からの達人とかそういうのじゃないんすか……?」 ゆみ「麻雀歴ならモモのほうが長いと思うぞ」 桃子「うはー」 京太郎「麻雀歴2年ちょっとでそんなに強いんですか……」 ゆみ「私が始めて1ヶ月の頃は京太郎くんよりずっと弱かったさ」 京太郎「自分が2年でゆみ先輩くらい強くなれるとは思えないです……」 ゆみ「それは私の教え方が上手くないということか?」シュン 京太郎「そ、そんなことないですよ!」 ゆみ「冗談だ」フフッ ゆみ「とはいえ私が教えられることは全て教えるつもりだ。3年生のときには、少なくとも今の私より強くなって貰わないとな」 京太郎「ど、努力します」 桃子「京太郎、責任重大っすねー」 ゆみ「モモ、お前もだ。ステルスは確かに強いがそれに頼りすぎているようではダメだぞ」 桃子「うっ、藪蛇だったっす……」 智美「まあまあ、ゆみちんもその辺で。今日はそういう話は置いとこう。ほら、むっきーと佳織を見習って」 京太郎「え?」クルッ 睦月「おおお……! 小鍛治プロのキラカードだ!!!」 佳織「わー縁起がいいね!」 ゆみ「……結局プロ麻雀せんべいを買ったのか」 睦月「い、いいじゃないですか! 1袋くらい!」 京太郎「でも小鍛治のキラカードってトップレアでしたよね? ほんと幸先良いですよ!」 睦月「だよね! 京太郎くん、分かってくれて嬉しい!」 京太郎「なんか分かり方が違う気がしますが、とりあえずおめでとうございます!!」 睦月「ありがとう!!」 智美「テンション高いなー。私たちも見習うかー」 ゆみ「あれは見習っていいのか……?」 智美「何事も気からだぞー」 佳織「運が向いて来そうだね」 桃子「テンションについて触れない辺りさすがっすね」 佳織「?」 桃子「あ、いや、何でもないっす」 京太郎「小鍛治健夜プロって国内無敗の伝説のプロなんですよね。憧れるなあ」 睦月「うむ、かっこいい。この写真も数少ない姿を収めたんだろうね」 桃子「どれどれ……レアカードってもっとこう、凛々しい感じのほうがいいんじゃないっすかね?」 睦月「レアだから普段見れない姿を載せてるんだよ」 ゆみ「前に見せてもらったときも、かっこいいというよりはその……親しみやすい姿が多かったように思うんだが」 睦月「普段やらない姿をカードにするなんて優しいですよね」 佳織「……普段からそ──」 智美「佳織、そこまでだ」 佳織「」ムググ 京太郎「でもジャージ姿は珍しいですね」 睦月「健夜っていう名前の通り、健康に気を使って運動も欠かさないんだろうね。文武両道、かっこいいなあ」 桃子「名は体を表すって言うっすけど……ううん?」 ゆみ「まあ体力があるかどうかは見た目では判断しづらい、が……」 智美「名は体を表すかー。ウチの部ではどうなんだろうなー?」 桃子「そうっすね、私は……あんまり桃っぽくはないっすね」 佳織「そうかな? そんなことないと思うけど」 桃子「桃って花も実も結構目立つじゃないっすか。私とは大違いっすよ」 京太郎「……十分桃らしいな」ボソッ 桃子「そうっすか? どのへんが桃っぽいんすか?」 京太郎「えっ、聞こえたか!?」 桃子「聞こえたっすよ。どのへんっすか?」 京太郎「い、いやほら、か、顔とか?」 桃子「なんで疑問形なんすか……んーまあ丸っぽいっすからねえ」 京太郎「そ、そうだな」アハハ ゆみ「……京太郎くん、さっきはモモのどこを見ていたんだ?」ゴッ 京太郎「ひっ!」ビクッ ゆみ「どうした? 素直に言ってくれればいいんだ」 京太郎「か、顔ですよ……」アハハ ゆみ「ふむ、そうか」フッ 京太郎「は、はい」ホッ ゆみ「……」ツネリ 京太郎「痛っ!?」 桃子「2人は何してるんすか?」 智美「気にするなー」ワハハ 桃子「むっちゃん先輩はどうっすか?」 睦月「私は1月生まれで睦月だからあんまり意味とかはなさそうかな」アハハ 京太郎「でもなんか月ってクールな感じするじゃないですか」 智美「それならむっきーにピッタリだなー」ワハハ 睦月「そ、そうですか?」テレ 桃子「プロ麻雀カードのときは……」 ゆみ「それは触れてやるな」 智美「私の名前もむっきーに負けず劣らずピッタリだと思うんだー」 京太郎「ああ、蒲の穂ってカマボコの語源らしいですね」 智美「なんでそんなこと知ってるんだ!? というかカマボコって何のことだー!?」 佳織「あー智美ちゃんよく笑うから確かにピッタリだね」 智美「佳織まで! だからカマボコはなんなんだ!?」 睦月「口の形ですよ」 智美「あー……って、私がピッタリって言ったのはそっちじゃなくて智美の智の方だー!」ワハハ 桃子「智に適当って意味なんてあったんすか」 京太郎「さすが智って名前にある人の話は勉強になるな」 智美「しまいにゃ泣くぞ―!」 ゆみ「2人ともその辺りにしておけ」 京太郎・桃子「ごめんなさい」ペッコリン 智美「謝る気あるのか!?」ワハハー! 佳織「まあまあ」 智美「佳織の漢字はどういう意味なんだー?」 佳織「私? 調べたことないから……」 ゆみ「妹尾の佳は美しいという意味だよ。佳人とか言うだろう?」 桃子「さっぱりっす!」 京太郎「初めて聞きました!」 ゆみ「お前たち……」 佳織「そういう意味なんですね。名前負けしちゃってるなあ」アハハ 智美「そんなことないと思うぞ?」 睦月「うむ、妹尾さんによく合っていると思う」 佳織「えっ、ええっ!?」テレテレ 智美「京太郎はどうなんだー?」 京太郎「よくぞ聞いてくれました。俺は……」 桃子「語感っすよね。苗字が2文字だと名前が長いほうがバランスいいっすし」 京太郎「ああそうだよ! よくわかったな!!」 桃子「本当にそうだったんすか……」 京太郎「ウチの親適当だからな……」トオイメ ゆみ「つけた理由はそうかもしれないが、私は合っていると思うぞ?」 京太郎「え?」 ゆみ「京には人の集まるところという意味があるんだ。部員が集まったのは京太郎くんがいるからという部分もあるしな」 京太郎「ゆ、ゆみ先輩……」ウルウル 睦月「そんな意味があるんですね。京太郎くんに合ってると思うよ」 佳織「ピッタリだね!」 京太郎「睦月先輩、佳織先輩……」ウルウル 智美「私には負けるけどなー」ワハハ 桃子「罪悪感がなくなったっすよ!」 京太郎「そこの2人」 京太郎「ゆみ先輩も佳織先輩と同じですよね」 ゆみ「ん? どういうことだ?」 京太郎「え? ゆみって名前じゃないですか」 ゆみ「ああ、そういうことか。私の名前はひらがなで"ゆみ"と書くんだ」 京太郎「へー。なんとなく意外ですね」 ゆみ「まあひらがなの丸いイメージは私には合わないだろうな」 京太郎「ああいえ、そうじゃなくて」 ゆみ「うん?」 京太郎「美しいって漢字が入ってると思ったんでピッタリだなーと――」 京太郎「……はっ!? すみません今のナシで!」 ゆみ「……うぁ」カアァァ 桃子(相変わらずっすねー) 睦月(前から思ってたけどわざとやってるのかなあ) 佳織(確かにピッタリだなー) 智美「京太郎、早く直そうなー」 京太郎「」 ………… ……… …… … ゆみ「そういえば京太郎くんの幼馴染は麻雀部に入ったのか? ほら、チャンピオンの親戚とか言っていた」 京太郎「あ、言ってませんでしたね。入ったみたいですよ」 智美「チャンピオンの親戚かー。その子も強いのかなー?」 京太郎「親戚というか咲……あ、俺の幼馴染ですけど、咲はチャンピオンの妹だったみたいです」 一同「妹!?」 京太郎「わっ!?」ビクッ ゆみ「なんだそれは本当なのか!?」 京太郎「そんなことで嘘つくようなやつじゃないんで、本当だと思います」 桃子「ダークホース出現っすね……」 睦月「ま、まあ妹と言っても強いとは限らないし」 佳織「そ、そうだよね!」 京太郎「ええと……」 ゆみ「知っているなら言ってみてくれ」 京太郎「小さい頃は両親と宮永照と咲で家族麻雀してたらしんですけど、咲は狙って点数を±0にしていたらしいです」 桃子「そ、想像以上にエグいっすね……」 睦月「狙って±0って……」 京太郎「ま、まあ少なくとも小中学校で麻雀はしてなかったからブランクもありますし」 京太郎「宮永照だってその頃からずっと強くなったから個人戦2連覇してるんですよ!」 佳織「でもきっと強いよね……」 ゆみ「ちなみにその宮永はどこの高校へ行ったんだ?」 京太郎「清澄って高校に行きました」 睦月「清澄……どこかで聞いたことがあるような……」 ゆみ「大会の牌譜は大体見たはずだがその名前は見覚えがないな」 京太郎「ええ、清澄も今年部員が揃ったみたいで、大会に出るのも初めてって言ってました。ウチと一緒ですね」 桃子「風越とかならどうしようと思ったっすけど、それならまだ勝ち目はありそうっすね!」 佳織「当たるのはいつになるんだろう」 智美「えーと、順調に勝ち進んでも決勝だなー」ワハハ ゆみ「だいぶ先だな」 桃子「当たる可能性は低そうっすね」 睦月「……あ、そうだ!」 智美「どうかしたのかー」 睦月「清澄ってインターミドルチャンプの原村和が行ったところですよ! 前に雑誌でなぜ無名校にみたいな特集がありました」 桃子「い、インターハイチャンプの妹と、インターミドルチャンプがいる高校っすか……」 ゆみ「中々手強そうだな」 京太郎「手強そう……ってことは負ける気は全然ないんですね」 ゆみ「元々私たちは初出場で相手はどこも格上だ。1つ格上が増えたくらい、いまさら変わらないさ」 智美「ゆみちんの言うとおり今から怖がってもしょうがないしなー。私たちはまず1回戦突破を目指さないと」ワハハ 睦月「……そうですね。そんな先のことを考えられる立場じゃありませんでした」 桃子「負ける気はないっすけど、確かに部長とゆみ先輩の言うとおりっすね」 桃子「そういえば京太郎の方はどうなんすか?」 京太郎「俺か?」 桃子「自分たちで手一杯で気が回らなかったんすよ。勝てそうなのか聞きたいっす!」 京太郎「んーネトマではそれなりに勝ててるけど……」 睦月「雀荘に行ったりはしなかったの?」 京太郎「何度かは行きましたよ。ただ本格的にやってる人はあんまりいなかったです」 智美「それじゃああんまり参考にはならないなー」ワハハ 睦月「他の高校と試合出来ればよかったんだけどね」 京太郎「人数が揃ってる女子でも無理だったんですし、1人だけの男子ならなおさらですよ」 ゆみ「決勝リーグに進んでもおかしくない実力は付いているよ。それは保証する」 桃子「おかしくないってことは行けないこともあるんすね」 ゆみ「それはそうだ」 京太郎「うぅ……」 ゆみ「結局はあの2人に当たったときにどうなるかだな。無難にやり過ごせれば決勝リーグに行けるさ」 京太郎「他人次第って不安ですね……」 桃子「初めて1ヶ月で決勝に行けるかもしれないってだけで十分っすよ」 京太郎「それはそうなんだけどな」 智美「まあ麻雀なんて水物だからなー。そんなに気負っちゃダメだ」 京太郎「そうですね。男子1人の個人戦なら何があっても自分の責任ですし、精一杯頑張ります」 佳織「っ!」ビクッ 智美「佳織もだぞー」 佳織「ふぇっ!?」 智美「初心者の佳織を無理言って麻雀部に入れたのは私たちなんだから、勝てないかもなんて気にしなくていいんだぞ」 ゆみ「そんなことを気にしていたのか。団体戦はチームでやるんだ。少々失敗しても私たちが挽回すればいい」 佳織「智美ちゃん、加治木先輩……ありがとうございます」 佳織「でも私も鶴賀麻雀部の一員ですから、役に立てるように頑張ります!」 睦月「うん、期待してる」 桃子「かおりん先輩、役満頼むっすよー!」 佳織「そんな、無理だよー」アハハ 一同(……絶対1度は役満で和了るんだろうなあ) 智美「それじゃあそろそろお開きにしようか」 ゆみ「そうだな。あまり遅くなっては明日がつらい」 桃子「いよいよ明日は大会っすね。腕が鳴るっすよー!」 京太郎「俺は明後日からだから、明日は応援だな」 桃子「ちゃんと横断幕は用意したっすか?」 京太郎「今からしてやろうか?」 桃子「出来るもんならしてみるがいいっす!」 京太郎「俺が本気を出したら一晩で完成させられるぞ?」 ゆみ「そんなところで本気を発揮しなくてもいい」 睦月「というかそもそも掛ける場所ないからね」 佳織「そっか。明日はもう大会なんだね」 智美「何だ佳織、そんなことも知らなかったのかー?」ワハハ 佳織「ち、違うよ! そうじゃなくって実感がわかないなって思って」 睦月「みんなが集まってから1ヶ月経ったんだね……確かに実感わかないや」 智美「3人のときも楽しかったけど、6人になってからはもっと楽しかったなー」 ゆみ「そうだな、ようやく部活らしくなった気がしたよ」 桃子「……大会が終わったらゆみ先輩たち引退しちゃうんすよね」 京太郎「……!」 智美「うん、私たち3年は引退だなー。でも部活には顔を出すと思うぞ。な、ゆみちん」 ゆみ「ああ。大会に出られなくても麻雀は出来るし、後輩の様子も見たいしな」 ゆみ「まあ受験勉強があるから毎日というわけにはいかないが」 智美「……ワハハー」 ゆみ「おい、なぜ目をそらす」 智美「ゆみちんは気が早いなー」ワハハ ゆみ「むしろ遅いくらいだ」 佳織「応援しかできないけど頑張ってね」 智美「ついに佳織にも見捨てられたかー……」 佳織「智美ちゃん3年生じゃない」 智美「佳織は厳しいなー」 ゆみ「ほらみんな、いい加減帰るぞ」 智美「佳織に付き合ってたらいつまでも帰れそうにないし帰るかー」ワハハ 佳織「私のせい!?」 睦月「まあまあ」 桃子「ほら京太郎も帰るっすよー。……京太郎?」 京太郎「ん? あ、ああ。大丈夫、帰るよ」 桃子「どうかしたんすか?」 京太郎「何でもないから大丈夫」 桃子「ならいいっすけど……」 ゆみ「なんだ、どうかしたのか?」 京太郎「大丈夫ですって! ……ゆみ先輩、今日は送らせて貰っていいですか?」 ゆみ「え?」 京太郎「ほら、俺は明日試合がないけどゆみ先輩はあるじゃないですか。疲れを残しちゃいけませんし」 桃子「それなら私も送ってくれていいんすよ?」 京太郎「お前は自転車じゃないだろ」 桃子「贔屓っすー」ブーブー 京太郎「話は自転車を持ってきてからだ。……それでゆみ先輩、どうですか?」 ゆみ「まあ君がそう言ってくれるならお言葉に甘えようか」 京太郎「ありがとうございます!」 ゆみ「こちらこそ、ありがとう」 智美「青春だなー」 睦月「そうですねえ」 佳織「2人ともああいうことあったの?」 智美「……むっきー、抑えてろー」 睦月「はい」ガシッ 佳織「えっ、な、何? ど、どうしたの急に……あ、アハハハ!! く、くすぐったいよ! や、やめてー!!」アハハハ 智美「そういうこというやつはお仕置きだー!」コチョコチョ ――帰り道―― 京太郎(寂しいけど、ゆみ先輩とは大会が終わったら会えなくなるかも知れないんだよな。少なくとも、今よりは絶対に会えなくなる) 京太郎(ゆみ先輩は受験勉強もあるから、これから先俺とゆみ先輩が会う時間はどんどん減ってく) 京太郎(待てば今より仲良くなれるか? ……ダメだ。考えるほど疎遠になるんじゃないかって考えちまう) 京太郎(それなら、今日告白したほうが……) ゆみ(京太郎くん、今日はあまり話しかけて来ないな。明日が大会だから気を使っているんだろうか……そんなこと必要ないんだがな) ゆみ(京太郎くんに送ってもらうのはこれが何度目だろう。足の怪我が治った後も何度か送ってもらったしな……) ゆみ(……まあいいか。今日は静かな分京太郎くんの鼓動がよく聞こえて、これはこれで落ち着く)ギュッ ゆみ(最初の頃に比べると随分鼓動が落ち着いているのは喜ぶべきなんだろうか)ウムム ゆみ(……大会が終わったらこれも出来なくなるのか。それは、少し寂しいな――) 京太郎「ゆみ先輩、着きましたよ」 ゆみ「ああ、ありがとう」 京太郎「その…… ゆみ「今日は」」 ゆみ「っと、すまん、先にいいぞ」 京太郎「い、いえ。ゆみ先輩が先に」 ゆみ「そうか。まあ大したことではないんだが、今日は最近の君にしては珍しくあまり話さなかっただろう?」 京太郎「そ、そうでした?」ギクッ ゆみ「いや、別にだからどうだというわけではないんだが……ちょっと考えこんでしまってな」 京太郎「考え込む?」 ゆみ「ああ。大会が終わったら京太郎くんとこうして帰ることもなくなってしまうのかと思うと少し寂しいな、と」 京太郎(ゆみ先輩も俺と同じことを感じて――) ゆみ「つまりその、後1ヶ月程度しか君と2人で帰ることが出来ないと思うと凄く嫌で、だからもっと君と……」 ゆみ「ああ、もう! 私は何を言っているんだ! すまない忘れてくれ!!」カアァァ 京太郎「え?」 ゆみ「だ、だから忘れてくれ! 大会前で少し気が動転して――」 京太郎「あ、いえそうじゃなくて。後どの程度って言いました?」 ゆみ「だから本心ではな――いや本心じゃないわけじゃないんだが……」 ゆみ「ってうん? 1ヶ月程度と言ったんだ。全国に行けばそのくらいになるだろう?」 京太郎「……!」 ゆみ「それより私のさっきの発言は忘れて――」 京太郎「大丈夫です。正直よく聞いてませんでした」 ゆみ「そ、そうか……」シュン 京太郎「?」 ゆみ「それじゃあ次は君の話を……」 京太郎「いえ、そっちは大丈夫です」 ゆみ「私の時間なら問題ないぞ?」 京太郎「何でもなかったんです。また後でちゃんと言います」 ゆみ「ん、そうか。応援期待しているぞ」 京太郎「任せてください! 自分の個人戦以上に気合を入れて応援します!」 ゆみ「それはやりすぎだ。……まあ楽しみにしているよ」フフッ 京太郎「はい、期待しててください!」 ゆみ「ああ。また明日」 京太郎「はい、また明日」 京太郎「あー……俺はバカか。全国に行けばもっと長く部にいてくれるなんて、言われれば当たり前じゃねえか」 京太郎(ゆみ先輩はやっぱカッコいいな……。いやまあ、そういう人だから好きになったんだけど) 京太郎(大会が終わったら言いますとか言ったけど、俺がゆみ先輩に告白する資格なんて元からないんじゃないか……?) 京太郎「……まあ大会で勝てばいいんだよな。上手く行けば決勝、奇跡が起きれば全国だ! やってやる!」 ――大会会場―― 智美「ついに来たぞー!」 ゆみ「いよいよ本番だな……」 桃子「腕が鳴るっすよー!」 佳織「緊張してきたよ……」 睦月「私も……ちょっと気分が」フラッ 京太郎「む、睦月先輩!? 試合はまだですよ!?」 智美「むっきーはプレッシャーに弱いなー」ワハハ ゆみ「まあ試合をこなせば慣れるだろう」 睦月「先輩たちは全然緊張してませんね……」 智美「いやーそんなことないぞー」ワハハ 京太郎「えっ、どこがですか?」 智美「失礼だなー。佳織なら分かるよなー?」 佳織「え? う、うん。もちろんだよ!」 智美「ほら、佳織を見習えー」ワハハ 桃子「どこで分かるか聞かないんすね」 ゆみ「ああ、察したんだろう」 京太郎「にしても人多いですねー」 ゆみ「年々参加者が増えているらしいぞ」 佳織「麻雀人気って凄いんですねえ」 智美「佳織みたいに全く知らないってのは珍しいと思うぞ」 佳織「か、簡単なルールは覚えたよ!?」 智美「結局全部の役は覚えられなかったなー」 佳織「特に役満だけど、麻雀は役が複雑すぎるよう……」 睦月「妹尾さんは役満を真っ先に覚えるべきだったとは思うよ……?」 佳織「でも役満って出づらいんだよね? なら出る役から覚えたほうが……」 睦月「う、うむ。それはそうなんだけど……」 ゆみ「まあ麻雀は水物だ。3つ揃えるということさえわかっていれば後はなんとかなるさ」 ザワザワザワザワ 京太郎「なんか騒がしいですね」 ゆみ「あれは……」 「風越女子だ!」 「部員80人を擁する強豪!!」 京太郎「あれが風越ですか。部員80人ってすげー」 ゆみ「ウチの10倍以上か……」 桃子「なんの、こっちは少数精鋭っすよ!」 佳織「えっと、桃子さん。初心者の私が鶴賀にはいるんだけど……」 桃子「……団体戦は5人いれば十分っすよ!!」 京太郎「仕切り直した」 智美「あっちは80人からの精鋭だしなー」ワハハ 桃子「そこ、うるさいっすよ!」 ゆみ「お前たちは緊張しないな」ハァ 睦月「あはは、でも見てると気が楽になりました」 ゆみ「ああ、そうだな」 ザワザワザワザワ 京太郎「また騒がしくなりましたね」 「四天王は2年になっても健在だ!」 「目立ってなんぼですわ!」 ゆみ「今度は龍門渕か」 京太郎「なんかあのメンバーの中から声が聞こえたような……」 智美「目立つのが好きなんだろー」 京太郎「……あれ、4人しかいないみたいですけど龍門渕は部員少ないんですか?」」 睦月「あそこは団体戦メンバーの5人しかいないみたい」 京太郎「それで全国……まさに少数精鋭」 桃子「団体戦は5人いれば十分って証明っすね!」 ゆみ「龍門渕と同じと考えれば私たちもやれる気になるな」 睦月「ものは考えようですね」 佳織「が、頑張りましょう」 智美「気楽になー?」 智美「それじゃあ対局室見に行くかー」 京太郎「はい、わかりまし……ってあれ?」 ゆみ「どうかしたのか?」 京太郎「あいつは……すみません、ちょっと待っててください」タッタッタ ゆみ「あ、おい――」 咲「うぅ、ここどこ……」キョロキョロ 京太郎「おい」ポンッ 咲「ひぅっ! わ、私違います!!」ビクッ 京太郎「何が違うんだよ……咲、俺だよ」 咲「え?」クルッ 咲「きょ、京ちゃん!?」 京太郎「おう、久しぶりだな」 咲「うん、久しぶり! ……ってもう、脅かさないでよ! ほんとにびっくりしたんだから!!」 京太郎「久々に見つけたと思ったらいきなり迷ってるんだぜ? そりゃ脅かしたくもなるって」 咲「どんな理屈なの!?」 京太郎「まあまあ、案内してやるから機嫌直せよ」 咲「私を脅かしたような人の案内なんて……!」 京太郎「いらないのか?」 咲「……お願いします」ウゥ… 京太郎「分かればよろしい」 京太郎「それじゃあ先輩たちに断ってくるから咲も来い」 咲「先輩たち?」 京太郎「……お前俺がなんでここに来てると思ってるんだ?」 咲「えーと……女の子の物色?」 京太郎「あ、そうだ。迷子なら事務所に運んで放送してもらったほうが速く合流できるよな」グイッ 咲「じょ、冗談だから!! それはやめて!!」アセアセ 京太郎「まったく……それじゃほら、付いて来い」 咲「う、うん……」オドオド 京太郎「人見知りまだ直ってないんだな」 咲「そ、そんな早く直らないよ」 京太郎「麻雀部の仲間とは上手くやれてるのか」 咲「うん! みんな良い人たちだよ」 京太郎「そっか。ならよかった」ポン 咲「あ、頭撫でないでよ……」 京太郎「悪い悪い」 桃子「あ、戻ってきたっすよ」 京太郎「すみません、こいつが……」 智美「会場に着くなりナンパはどうかと思うぞー?」 桃子「さすがの私もドン引きっすよ」 睦月「ちょっと擁護できないかな」 佳織「いいことじゃないと思うよ?」 ゆみ「京太郎くん……」 京太郎「違いますよ! こいつは何度か話した幼馴染の咲です! 迷ってたから連れてきたんですよ!」 京太郎「……ていうか俺そんなことするやつだと思われてたんですか!?」 智美「日頃の行いだなー」ワハハ 咲「京ちゃん部活で何してるの……?」 京太郎「真面目に練習やってるよ! 畜生、なんだこの扱い!」 桃子「まあ冗談は置いといて、あんたが宮永咲っすか……」ジロジロ 咲「な、何ですか?」ビクビク 桃子「……京太郎と付き合ってたりするんすか?」 京太郎・咲「え?」 ゆみ「」ピクッ 桃子「身体の距離が近かったり頭撫でたり手引っ張ったりしてたじゃないっすか。もしそうなら……」 咲「あはは、やだなー。私が京ちゃんと付き合うって……そんなことあるわけないじゃないですか」 京太郎「そうそう。俺が咲と付き合うなんてありえねえ」 咲「どういう意味?」ムッ 京太郎「お前も同じ事言ってること忘れてないか?」 咲「私が言うのはいいけど、京ちゃんに言われると腹立つ」 京太郎「めちゃくちゃ言ってんなお前!」 桃子「……まあ違うならいいっすよ」 佳織「2人とも仲いいねえ」 京太郎「あーまあ、幼馴染ですから」 睦月「そんなに仲良くなるものなの?」 京太郎「そんなもんですよ」 京太郎「それで、こいつ迷ってるみたいなんで清澄のところに送って行っていいですか? すぐ戻りますから」 咲「ま、迷ってるって……」 京太郎「いや迷ってんだろ?」 咲「そうだけどそんなにはっきり言わなくたって……」アセアセ 智美「送ってきてもいいぞー。私たちは対局室見たら控え室に行ってるから」 京太郎「すみません、部長」 咲「あ、ありがとうございます!」ペッコリン 智美「気にするなー。初出場同士、お互い頑張ろうなー」ワハハ 咲「は、はい!」 京太郎「それじゃちょっと行ってきます」 睦月「気をつけてね」 京太郎「咲、部員はどこにいるんだ?」 咲「組み合わせ見てるって言ってたかな……?」 京太郎「よし、じゃあまずはそこ行くか……咲、そっちは逆だ」 咲「えっ!?」 京太郎「お前よく1人で東京行けたな……」 咲「下準備をこれでもかってくらいやったんだ」 京太郎「……うん、お前のそういうところは偉いと思うよ」 咲「でしょー」エヘン 智美「あれが宮永咲かー」 佳織「見た目は普通の女の子って感じだったね」 桃子「そうっすねー。見た目で麻雀の強さはわからないっすけど、チャンピオンの妹っていうからもっと威圧感あるかと思ったっす」 桃子「ただそれより……」 睦月「うむ。幼馴染とは聞いていたけど、想像よりずっと仲良かったね」 ゆみ「」ピクッ 智美「……ゆみちん、さっきから全然喋らないなー」 ゆみ「え、なっ、何のことだ?」ビクッ 智美「それで誤魔化してるつもりなのかー……?」 桃子「まあ私も付き合ってたらお仕置きしてやろうと思ったっすけど、あの反応は本当に付き合ってないと思うっすよ?」 ゆみ「そ、そうかな」 睦月「そうですよ。幼馴染だとあのくらい仲良くなるもんだって言ってたじゃないですか」 智美「そうだぞー。私と佳織も仲いいだろー?」ワハハ ゆみ「確かにそうだが、しかし男女であれは……」 佳織「幼馴染だと男女とかより家族って感じだと思います。だからそんなに落ち込まないでください!」 ゆみ「なるほど家族か……って、だ、誰も落ち込んでなんていない!」 佳織「ええっ!?」 智美(地雷踏んだなー) 桃子(相変わらず躊躇なく行くっすね) 睦月(私も妹尾さんの強さは見習いたいなあ) ゆみ「た、ただ私は京太郎くんがああいうことを人前でするのは、あまりよくないのではないかと思ってだな……」ワタワタ ゆみ「だから、べ、別に京太郎くんが仮に付き合ってたとしても、人前でああしないなら私は特に……何も……何も、うぅ」シュン 智美「ほら佳織、あんまりゆみちんをいじめちゃダメだぞー」ワハハ 佳織「わ、私何かした!?」 睦月「無自覚なのが一番怖いよ」 桃子「大物っすねー」 佳織「えっ!?」 智美「ゆみちん、対局室見に行こうか」 ゆみ「ああ……そうだな。そうしようか」 智美「それじゃあ行くぞー」ワハハ 京太郎「組み合わせ表はこの先か」 咲「うん……あ、みんな!!」 優希「咲ちゃん! 探したじぇ!」 和「心配しましたよ」 咲「ごめんね、ちょっと迷っちゃって……」 久「まあすぐ見つかってよかったわ。それでそっちの彼は?」 咲「何度か話に出した、私の幼馴染の京ちゃんです」 久「ああ、あの彼ね。初めまして、私は清澄高校麻雀部部長の竹井久よ」 京太郎「初めまして。鶴賀学園1年の須賀京太郎です」ペコリ 京太郎(……あの?) まこ「おい、今何度かというたか?」ヒソヒソ 優希「言ってたじょ。一時期なんか毎日のように話してたのに……」ヒソヒソ 京太郎(視線を感じる……) 久「鶴賀? 聞いたことないわね……」 京太郎「ああ、ウチも清澄と同じで初出場なんですよ」 久「そうなの。どおりで……お近づきの印にお互い情報交換でもしない?」 京太郎「なんか怖いので……すみません」 久「ちぇっ」 和「須賀さん、咲さんを送って頂きありがとうございました」 京太郎「いえいえ、昔から俺の役目なんで」 咲「昔から私が迷ってたみたいな言い方……!」 京太郎「迷ってたろ?」 咲「……迷ってたけど」シュン 久「咲は須賀くんに随分助けられてたのね」クスクス 京太郎「高校に入ってからもメールで色々やってますからね。もう生活の一部ですよ」 咲「京ちゃんのバカ」ムッ 京太郎「なんでだよ!」 咲「なんでも!」 和「仲がいいですね」クスクス まこ「妬けるのう」 優希「羨ましいじぇ」 京太郎「それじゃそろそろ戻るんで……」 久「ええ、ありがとう。人数ギリギリだし助かったわ」 和「鶴賀学園でしたよね。戦えるのを楽しみにしてます」 京太郎「伝えときます。それじゃ失礼します」 咲「京ちゃん、またね!」 京太郎「ああ、またな」 優希「さて、それじゃあ咲ちゃん……」 まこ「キリキリ話してもらおうかのう」 咲「え? 何をですか?」キョトン 久「とぼけようったってそうはいかないわよ。咲の話してたとおり中々いい子だったじゃない。見た目も70点ってとこかしら」 咲「とぼける……? でも見た目は高すぎですよ」クスクス 久「……あれ、低いって言ってくると思ったのに意外ね」 咲「だって京ちゃんですよ? せいぜい50点です」 久「き、厳しいわね」 まこ「基準があれじゃから辛口なんじゃろうか」 優希「なるほど……」 和「試合の前に何をやってるんですか……それに悪趣味ですよ」ハァ 久「まあまあ、少しくらいいいじゃない。それで咲、須賀くんとは月にどのくらい会ってるの?」 咲「月にですか? 高校に入ってから会うのは今日が初めてですけど……」 久「ダメよ、ちゃんと手綱握っておかなきゃ。遠距離だからって何ヶ月も会わなかったら逃げられちゃうわよ?」 咲「逃げられる……? ……あ! もしかしてみんな勘違いしてます?」 優希「勘違い?」 咲「えっと、私と京ちゃんは別に付き合ったりはしてませんよ? 単なる幼馴染です」 和・優希・久・まこ「えっ!?」 咲「鶴賀の人にも言われたんですけど、私と京ちゃんが付き合うわけないじゃないですか」アハハ 咲「……あれ、みんなどうし――」 和「じょ、冗談ですよね!!??」ガッ 咲「わっ! ど、どうしたの和ちゃん!?」 和「毎日メールしてたり須賀さんのこと毎日のように話に出したりしてるじゃないですか!」 和「それで付き合ってないなんてそんなオカルトありえません!!」 咲「そ、そう言われてもメールしてるのは幼馴染だからだし、話は、その、話題が思いつかなくて……」 和「読書とか園芸とか色々あるじゃないですか!?」 咲「……あー」 和「天然ですかっ! 可愛いですねもうっ!」 優希「の、のどちゃん落ち着くじぇ」 和「はっ! ……すみません、取り乱しました」 咲「和ちゃん意外と早とちりなんだね」アハハ 和「……」 久「和。言いたいことは色々とあると思うけどここは私たちに代わりなさい」 まこ「咲よ、おんしにとってあやつはどういう存在なんじゃ?」 咲「京ちゃんは麻雀部に入れって背中を押してくれたり、中学のときも人見知りな私のことたくさん気づかってくれたりして……」 咲「本人には言えませんけど、大切な存在です」 久「咲から見た須賀くんってどういう人なの?」 咲「えーと……京ちゃんって見た目軽そうですけど根は真面目で優しいんです」 咲「私が上手く話せなくてもずっと待っててくれますし、私のことからかったりはするけどバカにすることは絶対ないですし」 咲「ちょっとバカでエッチで私のこと子供扱いしてきますけど、でもすっごく頼りになる幼馴染です!」 優希「……メールは毎日1時間してるんだっけ?」 咲「うん。……あ、1時間は最低で、普段はもっと長くやってるからね!?」アセアセ 優希(何の話をしてるんだじょ……?) 和「あくまで咲さんと須賀さんの関係は幼馴染だと言うんですね?」 咲「? うん、そうだよ?」 和・優希・久・まこ「…………」 咲「え、えっと?」 和「そんなオカルトありえません……」 優希「のどちゃん。私も信じられないけど世の中には色んな付き合いがあるってことだじぇ」 久「……まあ本人がそういうならそうなのね。あまり追及するのもやめましょう」 まこ「そうじゃな。ほれ、試合が始まるし移動じゃ」 咲「はい! 強い人と戦えるのが楽しみです!」 久「やっと咲に共感できたわ……! それじゃ登録したオーダーを発表するわよ――」 ゆみ(……女の子らしい女の子だったな。京太郎くんはずっと彼女と……やはり好みもああいう子なのだろうか)ソワソワ ゆみ(いや、それ以前に京太郎くんはああ言っていたけど実は付き合って……いやいや、信じないでどうする。だがしかし……)ソワソワ 京太郎「すみません、戻りました!」 桃子「ようやく来たっすか」 智美「中々戻らなかったからゆみちんがそわそわしてたぞー」 ゆみ「なっ、別に私は――」 京太郎「え? なんでですか?」 ゆみ「っ……その、だな。君と宮永との関係は……」 京太郎「幼馴染ですよ? さっき言ったじゃないですか」 ゆみ「……すまない、聞きたいのはそういうことじゃなかった。……京太郎くんは彼女のことをどう思っているんだ?」 京太郎「どうと聞かれると難しいですけど……可愛い手のかかる妹みたいな感じです」 ゆみ「妹……そうか。変なことを聞いたな。ありがとう」 京太郎「いえ、別に気にしてないですけど……やっぱり対戦相手と思うと気になるんですか?」 智美「まーそんなところだ。あんまりいじめてやるなー」 京太郎「いじめ……ええ!?」 桃子「女の敵っすねー」 睦月「京太郎くんは悪い男だね」 佳織「もっと周りを気にしてね?」 京太郎「俺何かしました!?」 ゆみ(……されたよ。バカ) 智美「ついに試合だなー」 桃子「念願の晴れ舞台っすね!」 佳織「ドキドキしてきました」 睦月「私は緊張で気分が……」ウッ ゆみ「さっき緊張がほぐれたと言っていたじゃないか」 睦月「まさか先鋒だとは思わなかったからですよ……」 京太郎「先鋒だと何かあるんですか?」 睦月「先鋒で突き放せたほうが有利だから、団体戦だとエースを先鋒に持ってくることが多いんだ……」 京太郎「なるほど、エース対決……それだとゆみ先輩かモモのほうがよかったんじゃないですか?」 ゆみ「それも考えはしたんだが龍門渕の大将はおそらく天江衣だ。私でも間違いなく力不足だが、それでも任せるわけにもいかない」 佳織「桃子さんが先鋒じゃないのはなんでですか?」 ゆみ「どこまで効果があるのかわからないが、ステルスを活かすにはあまり目立たないほうがいいと思ってな」 ゆみ「先鋒で不自然な振り込みが続けば他校の中から異常に気付く人間も出てくるかもしれん。まあ気休め程度だが」 睦月「私が一番最初で躓いたりしたら……ああ、考えるのが怖い!」 智美「まあまあ。取り返すために私たちがいるんだぞ」ワハハ ゆみ「ああ、それに別に消去法で選んだわけじゃない」 睦月「え?」 ゆみ「津山なら多少流れが悪くとも大崩れはしない」 ゆみ「どんな状況でも確実に後ろにバトンを繋いでくれると思っているから先鋒を託したんだ」 睦月「先輩……」 ピンポンパンポーン 「1回戦が始まります。各校先鋒の選手は対局室へ集合してください」 京太郎「始まるみたいですね」 ゆみ「ああ、津山。行ってこい」 智美「期待してるぞー」ワハハ 桃子「頑張るっす!」 佳織「ふぁ、ファイトっ!」 睦月「は、はい!」ガチガチ 京太郎(まだ緊張してるな……よし) 睦月「そ、それじゃあ行ってきます」 京太郎「」コソッ 睦月「」スタスタ 京太郎「えいっ」メカクシ 睦月「ひゃあ!?」ゴスッ 京太郎「ぐぉっ!?」 ゆみ「何をやっているんだ君は……」 京太郎「い、いえ。緊張をほぐそうといたずらをしたら肘打ちが……」ウゥ… 睦月「ご、ごめんね?」アセアセ 桃子「謝らなくていいっすよ」ハァ 智美「ほら、遅れるから対局室へ急げー」ワハハ 睦月「は、はいっ」タタッ 京太郎「うぅ…まだ痛む」 ゆみ「緊張をほぐすにしてもあれはないだろう」 京太郎「驚かすのが一番だと思ったんです……」 智美「試合前にあれはなー」 桃子「緊張を解くのに何が一番か、京太郎はわかってないっすねー」 京太郎「む、じゃあモモは知ってるのかよ」 桃子「当たり前じゃないっすか。むっちゃん先輩ならすぐ出来るっすよ」 京太郎「じゃあなんで言わなかったんだ?」 桃子「言ったら意味ないっすからね。ほら、始まるっすよ」 京太郎「?」 ゆみ「私たちが言うのもなんだが、初戦の相手に強豪はいない。津山なら普通に打てば見劣りしないさ」 智美「むっきーは堅実だからなー。配牌も悪くないし上手く行けば1局目で……」 佳織「あ、聴牌しました!」 京太郎「立直はしないんですね」 ゆみ「すべきだとは思うが……まあ緊張からだろう。だがこれで」 睦月『ロ、ロン! 3900です!』 京太郎「やった!」 智美「むっきーいいぞー!」 桃子「流石っす!」 ゆみ「肩の力も抜けたようだな」 京太郎「え? あ、ほんとですね。見て分かるくらい……」 桃子「」ドヤァ 京太郎「……その顔はなんだモモ」 桃子「さっき言ったじゃないっすか。緊張を解くための方法」 京太郎「言ってはねえよ!?」 桃子「細かいっすねー。要するに一度上がれば緊張なんて取れるもんすよ」 京太郎「あーなるほど」 ゆみ「津山も長くやっている。緊張しているといっても全く上がれないことはないと思っていたが、1局目で上がれたのは幸運だったな」 京太郎「じゃあ後は大丈夫ですか?」 ゆみ「まあ相手はおそらく各校のエースだ。楽な勝負とはいかないだろうが、津山に任せよう」 京太郎「はい……睦月先輩、頑張って下さい!」 睦月「た、ただいまー」 京太郎「睦月先輩お疲れ様でした!」 睦月「うん……ありがとう」 佳織「区間2位おめでとう!」 睦月「ありがとう……でも1位になれなかったのは悔しいな」アハハ 智美「この欲張りさんめー」ワハハ ゆみ「よくやった。後は任せろ」 睦月「はい。ゆっくり応援してます……」 京太郎「飲み物どうぞ」リョクチャ 睦月「うん、ありがとう」ゴクゴク 桃子「気がきく……ってそのペットボトルいつ用意したんすか!?」 ゆみ「対局中は外に出ていないはずだが……」 京太郎「来るときに用意してたんですよ。今日は出ないですしこれくらい用意しておかないとって思ったんで」 智美「なんかデカイ箱持ってるなと思ったらクーラーボックスだったのかー」 京太郎「全員の好きなの持ってきたんでよければ飲んでください」 佳織「わあ、ありがとう! 頑張ってくるよ!」オレンジジュース 桃子「私も1本貰うっす」モモノテンネンスイ 智美「応援頑張ったし私も飲もうかなー」コーラ ゆみ「私も貰おうかな。ありがとう、京太郎くん――」ハッ ゆみ(好きな飲み物なんて話した覚えがないな……) ゆみ「京太郎くん、この飲み物は……」 京太郎「え? ああ、俺からの差し入れですよ。気にしないでください」 ゆみ「そういうことじゃ――いや、それはそれで後で払おう」 ゆみ「そうじゃなくて私がレモンティーを好きだなんて話した覚えがないんだがどうして知っていたのかと」 京太郎「ああ、そっちですか。1ヶ月も一緒にいればわかりますよ」 ゆみ「ん、そうか……」 桃子「あーそれで私が桃天好きだって知ってたんすね。隠してたつもりなんすけどねー」 京太郎「毎日のように桃天飲んどいてどこが隠してんだよ!?」 ゆみ「え」 智美「私のコーラ好きもバレてたかー」 京太郎「モモほどじゃないですけどよく飲んでますしね」 ゆみ「な」 睦月「私は……」 京太郎「あれだけせんべいと緑茶飲んでればそりゃわかりますって」 睦月「いや、実はストレートティーのほうが」 京太郎「じゃあせんべいも紅茶と一緒に食べてくださいよ!?」 睦月「そこは相性の問題だね」 京太郎「なんで誇らしげなんですか……はい、ストレートティーです」 睦月「あるんだ!? いや、流れに乗っただけで緑茶も好きだし、こっちで大丈夫。わざわざありがとう」 京太郎「じゃあしまっておくんで後で飲んでください……あれ、ゆみ先輩どうしました」 ゆみ「なんでもない……」 ゆみ(私だけじゃなかったんだな)ハァ 京太郎(ゆみ先輩は色々飲んでるからわかりづらかったけど当たってよかった……!) 京太郎(遊びに行ったとき飲んでたのをよく覚えてた! 偉いぞ俺!) 桃子「なんかまた2人でやってるっすね」 智美「一回戦とはいえ余裕だなー。というかいい加減にしろー」ワハハ 佳織「うぅ……すみません……」 京太郎「ドンマイです。4万点差くらいどうとでもなりますよ」 佳織「でも区間4位で役立てなくて……」 ゆみ「昨日も言ったじゃないか。1ヶ月前に入れるなんて無理を頼んだのは私たちだ。妹尾の取られた点棒は私たちが取り返す」 桃子「かおりん先輩の後は部長に私にゆみ先輩。まさに盤石っすよ!」 智美「そうそう気にするなー。佳織の敵は私が取るぞ」ワハハ 佳織「みんな……」ウルウル 智美「ワハハー。それじゃ逆転してくるかー」 ゆみ「ああ、行ってこい」 睦月「お願いします!」 桃子「ファイトっすー!」 ………… ……… …… … ゆみ『ツモ。2000・4000』 一同「…………」プルプル 京太郎「か、」 智美「勝ったぞー!」 睦月「勝ったんだ……」ヘニャ 佳織「よかった……!」 桃子「みんな喜びすぎっすよー。初戦突破なんて通過点っす!」ニヘラ 京太郎「その顔で言うなよ」ハハ 桃子「嬉しいんだからしょうがないっすかー」バシバシ 京太郎「痛っ!」 桃子「もー大げさっすねー」バシバシバシ 京太郎「やめい! ほんと痛えよ!?」 睦月「あはは、夢じゃなさそうだね」 佳織「うん、痛がってる」フフ 京太郎「微笑ましそうにするのやめてください!」 桃子「やーでも私たち勝てたんすねー。夢じゃないんすねー」ニヘラ 京太郎「部長、モモ、ゆみ先輩が区間1位だぜ。順当だよ」 智美「ワハハ、そんな褒めるなー」 佳織「智美ちゃんありがとう!」 睦月「モモも先輩たちも、やっぱり凄いですね」 智美「2人が踏ん張ってくれたからだぞー。……そろそろゆみちんが帰ってくるなー。ちゃんと迎えよう」 桃子「そうっすね! 盛大に出迎えるっす!」 ガチャ 京太郎「ゆみ先輩! おめでとうございます!!」 ゆみ「」ポー 京太郎「飲み物どうぞ……ってどうしたんですか?」 ゆみ「私たちは勝ったのか……?」ポー 京太郎「何いってんですか! ゆみ先輩なんて一度も振り込まずに圧勝したくせに!」 ゆみ「実感がない……京太郎くん、ちょっと後ろを向いてくれないか?」ポー 京太郎「? はい」クルッ ゆみ「ん……」ピト 京太郎「はい!?」ビクッ 桃子・智美・佳織・睦月「!?」 ゆみ(いつもの……いつもよりは速いか? でも聞き慣れた京太郎くんの鼓動だ……) ゆみ「……うん、ありがとう。ようやく現実に戻ってきた気分だ」 京太郎「」 ゆみ「京太郎くん?」 智美「……あー、現実に戻ってきたところ悪いんだけどなー?」 ゆみ「なっ、え!? なんでお前た……あ」 桃子「これは本気で私たちのこと忘れてたっぽいっすね……」 睦月「しゅ、集中力凄いですね」 佳織「凄い慣れててこっちが赤くなっちゃいました」 ゆみ「い、今のは、その……忘れてくれ……」カアァァ 智美「ちょっと難しいなー」ワハハ 桃子「というか今さら1個忘れたくらいじゃどうにもならないっすよ?」 ゆみ「なら今までの全部だっ!」 睦月「あ、自覚がないわけじゃないんですね」 佳織「私は無自覚って言われたましたけど、さすが加治木先輩ですね!」 ゆみ「うぅ……」シュン ゆみ「京太郎くん……」ジッ 京太郎「」 桃子「京太郎?」 京太郎「……はっ。一瞬意識が飛んでたぜ」 智美「いつから飛んだんだー?」 京太郎「その、ゆみ先輩が俺の背中に……」 ゆみ「……そこからは記憶にないんだな?」 京太郎「ええと、そうですね」 ゆみ「……ならまあ」 桃子「いいんすか!?」 智美「それくらいいつもやってるって感じだなー」 京太郎「よくやられてますけど、やっぱ心の準備してないと驚きますね」アハハ 佳織「よくやってるってほんとに慣れてたんだ……」 京太郎「ところで俺の意識が飛んでる間に何が」 ゆみ「いいから! ほら次の試合が始まるぞ!」 桃子「……今さら何が恥ずかしいんすかね」ヒソヒソ 智美「ほら、自覚があるって思われると恥ずかしいんじゃないか?」ヒソヒソ 睦月「なるほど」ヒソヒソ ゆみ「聞こえてるぞ!」 ゆみ「……どう思ってるかなんて自分でもよくわからない」ボソッ ゆみ(京太郎くんとまだ一緒にいたいと思うのは、蒲原たちと一緒にいたいと思うのと違うものなんだろうか……) 京太郎「佳織先輩、あっちで何か話して……」 佳織「い、いやあの……そ、それより私ちょっと喉が渇いたから飲み物が欲しいかな!?」 京太郎「あ、はい。どうぞ」 智美「2回戦はさっきより手強いなー」 桃子「さすがは1回戦を突破しただけあるなー」 京太郎「睦月先輩苦戦してる……休憩がほとんどないのは辛いですね」 ゆみ「確かに辛いがそれは相手も同じだ。裾花に天竜に高瀬川……やはり一筋縄では行かないな」 佳織「津山さん! 頑張って!」 ………… ……… …… … 睦月「すみません、もっと点数取って繋げたかったんですが……」 ゆみ「なに、相手はそれなりの強豪だ。その先鋒を相手にして2位と僅差の3位なら十分だよ」 睦月「2位の次は3位……このままだと次は4位に」ウゥ… 智美「相手は強くなっていくわけだしなー。でもエースを相手に踏ん張ってくれるってのはそれだけでありがたいんだぞ?」 桃子「そうっすよ。最終的にチームが勝てば問題なしっす!」 ゆみ「まあもちろん勝ってくれるのが一番だ。決勝は期待しているぞ」 睦月「……はい、切り替えます!」 佳織「わ、私も差を広げられないよう頑張ります!」 智美「そうだなー。まずは目の前の試合に勝たないと。期待してるぞー!」ワハハ 京太郎「佳織先輩、頑張ってください!」 佳織『よ、よろしくお願いします』ペッコリン 桃子「かおりん先輩は緊張が解けないっすねー」 智美「緊張というかあれはよくわからなくて戸惑ってるんじゃないかー?」 京太郎「起家ですか。配牌はよさそうですね」 ゆみ「ああ。……いや、よさそうというかこれはもしや」 睦月「ま、まさか……」 佳織「3つずつ、3つずつ……」 裾花次鋒「……その、ごめんなさい。速く切ってもらいたいんだけど……」 佳織「ご、ごめんなさい! ええと、これは……」 裾次(初心者の子なのかな。初心者がいて勝ち進むなんて要注意ね) 佳織「うーん? これはどうすればいいんだろう……?」 3人「?」 佳織「最初からでもいいのかな。ええと、ツモのみ、です。500オールかな?」 3人「なっ!!?」 佳織「えっ!? 間違ってました!?」ビクッ 天次「……最初から揃ってるときは天和って言って役満になるの。点数は……16000オール」 佳織「これも役満なんですか!? わあ……」 京太郎「さ、さすが佳織先輩……」 ゆみ「起家で天和とは……恐ろしい」 智美「やってくれるとは思ってたけどここまでやるとはなー」ワハハ 桃子「かおりん先輩カッコいいっす!」 睦月「妹尾さん凄いな……私も次こそは!」 佳織「ただい――」 智美「よくやったぞ佳織ー!」 京太郎「区間1位おめでとうございます!!」 佳織「あ、ありがとう。でも運がよかったよ」アハハ 桃子「開幕天和は凄まじかったっすねー」 ゆみ「相手も動揺したのかベタオリが多かったからな。妹尾の独特の捨て牌にも翻弄されたようだ」 睦月「実際その後も倍満とか上がってますからね。凄いなあ」 佳織「一回戦の分、取り返せてよかったです」エヘヘ 智美「私もこの流れを切らないようにしないとなー」ワハハ ゆみ「ああ、期待しているぞ」 京太郎「頑張ってください!」 智美「ワハハ、任せろー」 ………… ……… …… … 智美「ワハハ……」 京太郎「お、お疲れ様です」 智美「区間4位とはなー……」 ゆみ「まあそういうこともあるのが麻雀だ。気にするな」 睦月「そうですよ! 配牌は悪かったですけど、悪い打ち方した訳じゃないですし」 桃子「私とゆみ先輩が取り返すから問題ないっすよ!」 佳織「総合順位はまだ3位だし大丈夫だよ」 智美「……そうだなー。これからは応援頑張るぞー!」 桃子「頼んだっすよー! それじゃサクッと逆転してくるっす!」 京太郎「おいおい、そんな甘く見てて大丈夫か?」 桃子「大丈夫っす。言葉の綾っすよ。まあ私が1位にしてくるのは本当っすけどね!」 ゆみ「最悪私で逆転するつもりだが、頼んだぞ」 桃子「任されたっす!」 桃子(さて、ああは言ったけど裾花も天竜も強敵っすね。中々振り込みそうにないっす) 桃子(序盤はおとなしくして終盤勝負っすね。我慢比べになりそうっす) 裾副(配牌はいい、今日は好調ね。リードを守るなんて考えるよりこのまま差を広げましょう) 天副(裾花やっぱり強い……! ここでなんとか巻き返さないと) 高副(4位だけど諦めるわけにはいかない! 全員捲ってやるわ!) 京太郎「硬直してますね……」 ゆみ「実力はモモのほうが上だと思うが……相手も強豪校でレギュラーを取っている選手だ。中々上手くはいかないな」 睦月「まだ消えられてないみたいですね。打牌が慎重です」 智美「冷静に考えると消えられてないって凄いこと言ってるよなー」 佳織「応援頑張るって言ったのはどうしたの!?」 桃子(……消えられたみたいっすね。南2局までかかるなんてやっぱりこの人達強いっす) 桃子(まあゆみ先輩ほどじゃないっすけどね!) 裾副「立直」 桃子(立直っすか。あの捨て牌は……。ちょうどいいっすね。反撃開始っすよ!) 裾副(今日は絶好調! 二-四-五-七待ちならすぐ上がれそうね) 桃子「」タン 天副「」タン 高副「」タン …… … 高副「うー」タン 裾副「ロン! 裏ドラは……」 桃子「ちょっと待った! ダメっすよ。捨て牌はちゃんと見ないと」 裾副「は? 何言って……っ!!?」 天副「え!?」 高副「なっ!?」 裾副「ちょ、ちょっと! すり替えたりしてないわよね!?」 桃子「審判がいてカメラで撮影されてるのに出来るわけないじゃないっすか」 裾副「そんな、見落としてたなんて……」 桃子「ともかくチョンボっすから罰符っすよ」 裾副「くっ……」 京太郎「いやーほんとえげつないなあ」 ゆみ「あれに関しては回避しようがないからな。ロン上がりを放棄するか運に任せるしかない」 智美「私は事故みたいなものだと思って無視してたなー。罰符を何度払ったか数えてないけど」ワハハ 京太郎「俺も何度あれにやられたことか……」 睦月「わかっててもショックだよね。上がれると思ったのに罰符を払うことになるなんて」 ゆみ「ああ、そして相手はモモのステルスを知らない。受ける衝撃も数段上だろう」 京太郎「見るからに落ち込んでますね。気持ちわかるなあ」 佳織「私は何故か桃子さんのステルスで罰符払ったことないんですよね。なんででしょう?」 京太郎「……佳織先輩だからですよ」ニコッ 佳織「な、なんか喜べないな……」 桃子「宣言通り1位になってきたっすよー!」 京太郎「すげえぞモモ!」 ゆみ「よくやった」 桃子「私にかかればこんなもんっすよ!」ドヤッ 智美「ワハハー、生意気だなー」ウリウリ 桃子「ちょ、ちょっと部長!」 智美「凄いぞモモー」ワハハ 桃子「わかったからやめて欲しいっすー!」 智美「……ありがとなー」 桃子「……チームなんだから当然じゃないっすか」 佳織「これで1位ということは……」 睦月「後ちょっとで決勝……!」 京太郎「ゆみ先輩、頑張ってください」 ゆみ「みんながここまで繋いでくれたんだ。必ず守り切るさ」 智美「飛ばしてしまっても構わないんだぞー?」 ゆみ「無理をする必要がどこにある……行ってくる」 桃子「頼んだっす!」 ………… ……… …… … 京太郎「決勝進出だー!!」 桃子「なんで私たちより喜んでるんっすかー!?」ニヘラ 京太郎「お前も十分喜んでるだろ!」ニヘラ 智美「まさかここまで来れるとはなー」ワハハ 睦月「2回戦に行けただけで嬉しかったのに、まさか決勝に行けるなんて……」 佳織「私も凄い嬉しくて……」グスッ 智美「こらこら、泣くのはまだ早いぞ」 佳織「なんか気が抜けちゃって……」 ゆみ「気を抜くのはまだ早い。明日は決勝だぞ」 京太郎「ゆみ先輩! おかえりなさい、おめでとうございます!!」 ゆみ「ありがとう……だがみんな、明日はもっとキツイ試合になる。喜ぶのはいいが疲れは残さないようにな」 京太郎・智美・桃子・睦月・佳織「……」 ゆみ「な、なんだ?」 智美「……一回戦の後何したか忘れたのかー?」 ゆみ「うっ」 桃子「棚に上げるってレベルじゃないっすよね」 ゆみ「よ、喜んでいたわけじゃないしいいじゃないか!」 智美「浮かれっぷりは飛び抜けてたと思うぞ?」 桃子「周りが目に入ってないってああいう事をいうんすねー」 ゆみ「なんで私はあんなことを……!」 京太郎「ま、まあまあ。ゆみ先輩が言ってることは正しいじゃないですか」 佳織「確かにそうだね。そっか、明日で決まるんだね……」 睦月「明日で最後にしたくないね……ここまで来たら全国に行きたい」 桃子「後1勝だけっすしね。負けたくないっす」 ゆみ「ああ、私もだ。明日も早いし今日は帰ってゆっくり休もう」 智美「そうだなー。私たちの家は遠いし帰るかー。明日は頑張るぞー!」 一同「おおー!」 ――帰り道―― 京太郎「ゆみ先輩、今日はお疲れ様でした。カッコ良かったですよ」 ゆみ「ああ、ありがとう。だが明日の相手は正直言ってレベルが違うからな……」 京太郎「龍門渕と風越と……清澄ですね」 ゆみ「そうだな。天江衣は牌譜を見てもわけがわからない」 ゆみ「素人のような打ち筋だが全てが勝ちに繋がっている。実際に打ってみるまで対抗手段は思いつかないだろうな」 ゆみ「池田華菜は火力が凄まじい。9割近く満貫以上で上がっているんじゃないかあれは。あのツモ運は素直に羨ましいよ」 京太郎「咲はどうですか?」 ゆみ「ううん、今年からの出場でデータがないからな。牌譜がないとなんとも……」 京太郎「あ、それならこれをどうぞ」バサッ ゆみ「これは……!」 京太郎「清澄と龍門渕と風越の今年の牌譜です。一応注釈も付けてます。応援で待ってる間に作ってみました」 京太郎「応援だけしか出来ませんでしたから、出来る範囲で役に立ちたくて。まあゆみ先輩ほど上手く注釈出来てないですけど」アハハ ゆみ「いや、あるとないとでは大違いだよ。ありがとう京太郎くん」 ゆみ「ふむ……」ペラリ 京太郎「どうですか?」 ゆみ「軽く宮永のを見たが、1回戦で4万点以上残している相手を飛ばしているのか……さすがというべきだろうか」 ゆみ「打ち方に関しては正直よくわからない。無駄があるように見えるがきっちり勝っている。何にせよ要注意だな」 京太郎「やっぱり強いんですねあいつ……全然そんな感じしないのに」 ゆみ「見た目と麻雀は関係ないが、随分と女の子らしい女の子だったな」 京太郎「女の子らしい女の子って……まああいつがダメなのは中身ですから見た目じゃわからないですね」 ゆみ「そんなふうには見えなかったが……」 京太郎「まず会場入ってすぐ迷子になってる時点で察してください。昔からああなんですよ」 ゆみ「そうか……やっぱり仲がいいんだな」 京太郎「まあそうですね。あんなんですけどいいやつだからほっとけないです」 ゆみ「……」 京太郎「あ、もちろん明日は鶴賀を応援しますよ! 今の俺にはゆみ先輩が1番です! 咲なんかやっつけちゃってください!」 ゆみ「……信じるぞ? その言葉」 京太郎「もちろんです……っていうかわざわざ念を押すほど信用ないですか!?」 ゆみ「ん……そうだな。今日のナンパの一件で君の信用はガタ落ちした」フフッ 京太郎「だから誤解……それ咲じゃないですか!?」 ゆみ「幼馴染を見つけて助けようとするのはいいが、それならもっとちゃんと伝えろ」 京太郎「うっ……すみません」 ゆみ「わかればいい……明日は応援頼んだぞ。ちゃんと私にするように」 京太郎「はい!!」 ゆみ「……絶対だぞ」 ――控え室―― ゆみ「ついに決勝戦だな」 智美「そうだなー。泣いても笑っても今日が最後だー」ワハハ 睦月「2日目にもなると緊張もほぐれてきますね」 佳織「あれ? さっきから右手と右足一緒に出してるから緊張してるのかと思ってたよ」 睦月「……自分に言い聞かせてたんだ」 佳織「ご、ごめんなさい!」 桃子「緊張感のない会話っすねー」 京太郎「これなら今日は大丈夫そうですね」 睦月「まあ昨日の初戦よりは緊張してないと思う。ただ今日は相手が……」 京太郎「風越の先鋒、強かったですね」 桃子「龍門渕の先鋒も10万点飛ばすとかわけわかんないことやってたっすねー」 睦月「うん、私でどこまで離されずにいられるか……」 智美「ダメだぞー初めからそんなんじゃ」 ゆみ「蒲原の言うとおりだぞ。初めからそういう意識では守りに入ってしまう。そこを狙われると最悪だし、それが出来る相手だ」 桃子「そうっすよ。むっちゃん先輩は堅実なとこがウリで元々攻撃的じゃないんすから」 桃子「最初から守りに入ったら上がれなくなっちゃうっすよ」 睦月「でも……」 京太郎「俺が言うのも何ですけど、1人が調子悪くても周りのみんなでフォローするのが団体戦じゃないですか!」 ゆみ「津山を先鋒に置いたのは私なんだから、自分の好きに打ってこい。後のことは任せろ」 ピンポンパンポーン 「決勝戦が始まります。各校先鋒の選手は対局室へ集合してください」 智美「ちょうど始まるみたいだなー」ワハハ 佳織「津山さん、頑張って!」 桃子「期待してるっすよー!」 睦月「……うむ、精一杯やってくる」 京太郎「決勝はルール変わるんでしたっけ?」 ゆみ「ああ、半荘が2回になる。長丁場になるから逆転の可能性は増えるな。逆もしかりだが」 智美「麻雀は運に左右されるから、2回にして実力を発揮してもらおうってことなんだろうなー」 桃子「まあ2回じゃまだまだ運が大きいと思うっすけどね」 ゆみ「1回じゃ味気ないというのも理由なのかもしれないな……さあ、始まるぞ」 京太郎「清澄と龍門渕の配牌がいいですね」 ゆみ「ウチと風越は我慢の展開だな。なんとか耐えて欲しいが……」 桃子「ああ、なんで南を切るんすか!」 京太郎「生牌とはいえ聴牌だしなあ。俺も切りそうだ」 佳織「あそこにいると早く上がりたくなるよね」 ゆみ「オリの判断は難しいが、うーむ……」 智美「まあ今戦ってるのはむっきーだ。私たちは落ち着いて見守ろう」 京太郎「それにしても龍門渕の先鋒は変な鳴きしてますね」 智美「確かになー。それに鳴いたあと清澄のツモが悪くなってないか?」 ゆみ「ふむ、亜空間殺法の使い手なのかもしれないな」 京太郎「あく……なんですか?」 ゆみ「亜空間殺法だ……改めて言わせるな」カアァ ゆみ「コホン。亜空間殺法というのは、簡単に言えば鳴いてツモ順をずらして相手のいい流れを切ったり」 ゆみ「自分に運を引き寄せたりするものだ」 佳織「そんな上手くいくものなんですか?」 ゆみ「私には出来ないな。何か独自の感覚なり理論なりがあるんだろう」 京太郎「なるほど……清澄の先鋒も配牌もツモもいいのに後一歩で上がれてないですね」 ゆみ「あれを狙ってやっているとすると恐ろしいな。10万点飛ばしてのはさすがに運も絡むんだろうが……」 桃子「狙われてないのは幸いっすね。調子がいいほど狙われてるみたいっすからあんまり喜べないっすけど」 智美「清澄には悪いけどこのまま引きつけてて貰いたいなー」 智美「前半戦終了かー」 佳織「龍門渕がリードしてるね」 ゆみ「ああ、しかし風越も目立たなかったが堅実に稼いでいるな」 京太郎「あれ、ほんとですね。最初は調子良さそうじゃなかったのにいつの間に」 桃子「風越のキャプテンは伊達じゃないっすねー」 佳織「津山さん、ため息ついてる……」 ゆみ「先鋒という厳しい中でよくやってくれているんだが……しまったな。対局室の近くへ行っていればよかったか」 智美「直接声かけたほうがよかったかなー」 京太郎「後半戦始まりますね。睦月先輩なら大丈夫ですよ」 桃子「そうっすよ。部長とゆみ先輩にとっては守るべき後輩かもしれないっすけど、私たちにとっては頼れる先輩なんすから!」 ゆみ「……そうだな。一度先鋒を任せた私がうろたえていては津山に申し訳ないな」 智美「どっしり構えるかー」ワハハ 京太郎「はい、睦月先輩を信じましょう!」 ………… ……… …… … 睦月「ただいまー……」 京太郎「お疲れ様です」 睦月「うん……負けちゃった。次は4位なんて冗談で言ってたけどなあ」ハァ ゆみ「……確かに津山の満足な結果ではなかったと思うが、4位とは言っても2,3位とは僅差だ。よくやったよ」ポン 智美「そうだぞー。前半から5000点しか削られてないじゃないか。よく耐えてくれたなー」 桃子「そうっすよ! 前半よりずっとよくなったんすからもっと胸張るっす!」 佳織「あ、後は私たちに任せて」 睦月「妹尾さんまで……うん、ありがとう。後はよろしくね」 智美「佳織も言うようになったなー」 佳織「か、からかわないでよう」 ゆみ「1人浮きなら他の3校も風越を狙うだろうからかえってやりやすいが……妹尾は好きなように打ってこい」 佳織「私も風越をマークしたりしなくていいんですか?」 京太郎「……出来るんですか?」 佳織「……出来ないね」 ゆみ「慣れないことはしなくていい。そんなことをして持ち味を消す必要はないさ。点数調整は私たちの役目だ」 桃子「点数で負けてるのに飛ばすのだけは注意っすよ!」 佳織「そ、それはちょっと無理かな」 智美「ほらほら、話すのはそのくらいにして出陣だー」 佳織「お、押さないでぇー」 ゆみ「次鋒戦の開始だな」 京太郎「……全員メガネっ娘ですね」 ゆみ「言い方に何か違和感を感じるな」 京太郎「気のせいですよ……あれ、1人外しましたね」 桃子「あれで見えるんすかね?」 智美「伊達メガネだったりしてなー」ワハハ 睦月「オシャレしたいのかしたくないのかよくわからないですね」 ゆみ「まあ何か理由があるんだろう。さすがに意味もなく外しているとは思えん」 京太郎「メガネを外すと印象が変わって……」 ゆみ「何を考えている」ゴッ 京太郎「ヒィッ!?」 桃子「少しくらい懲りたらどうなんすか」ハァ 智美「風越がリーチしたなー」 睦月「清澄は堅実にオリてますね」 桃子「かおりん先輩は……あぁ中が」 智美「これは振り込むなー……やっぱり」 京太郎「佳織先輩度胸ありますよね」 ゆみ「それなりには教えているはずなんだが、中々難しいな」ハァ ゆみ「まあこれも含めて妹尾の打ち方だ。あれでも部内断トツビリというわけではないしな」 桃子「そうっすねー。かおりん先輩の調子がいいときは少しくらい削っても役満で一気に取り返されるっす」 智美「今回も出るといいなー」ワハハ 京太郎「……うおお、四暗刻聴牌」 睦月「あの配牌から四暗刻目指すのかぁ……」 智美「まあ本人には目指してるって意識はないと思うけどなー」 ゆみ「何にせよあの捨て牌はそれだけで脅威だな。清澄もオリたようだ」 桃子「私ならステルスでオリなくても平気っすけどね!」 京太郎「なんで対抗してるんだ……というか押したほうが点数的には有利じゃないか?」 ゆみ「結果論ではそうだが、長い目で見ればオリたほうが正解だろう。もちろんこの試合に限れば別だが」 京太郎「お、言ってる間に佳織先輩ツモりましたね。この舞台で役満か……」 ゆみ「スター性というか、何か持っているのだろうな」 智美「無理にでも麻雀部に入ってもらってよかったなー」 睦月「これで相手も攻め込みづらくなるといいですね」 京太郎「佳織先輩防御はからっきしですからねえ。早めにオリてくれるといいな」 ゆみ「いきなり中を切ってしまっているからな……難しいところだが慎重な相手なら可能性はあるか」 桃子「メガネキャラは慎重派って相場が決まってるっすよ!」 京太郎「いや佳織先輩がいきなり違うじゃねえか」 桃子「……何事にも例外はあるっす!」 ………… ……… …… … 智美「佳織ー! 大活躍だったなー!!」 佳織「あ、あれでよかったかな?」 ゆみ「十分すぎる。あの収支に不満などない」 京太郎「区間1位ですよ1位! 凄いですよ!」 桃子「麻雀は何があるかわからないっすね。凄いっす!」 ゆみ「麻雀は運ではないが、決勝でこの結果をだせるのは妹尾の力だろうな」 睦月「なんとか風越が射程内に入りましたね」 ゆみ「ああ、……蒲原!」 智美「ん?」 ゆみ「射程にはいった的を逃すな」 智美「撃ち落せばいいんだろー、風越を!」 京太郎「……あの、ゆみ先輩、智美部長」 ゆみ・智美「うん?」 桃子「……何もそんな死亡フラグ立てなくてもいいじゃないっすか」 ゆみ「な!? い、いやそんなつもりではなかったんだが……」 京太郎[言ってしまったものはしょうがないです。部長、フラグなんかに負けないでください」 智美「新しい応援だな……。まあ頑張ってくるぞー」ワハハ 京太郎「風越の中堅は1年生か。凄いなあ」 桃子「私も1年っすよ!」 京太郎「ウチは人数がいないだろ」 桃子「ぐぬぬ」 ゆみ「まあモモの実力なら風越でもレギュラーを取れるさ」 桃子「フフフ」ドヤァ 京太郎「腹立つわー」 睦月「何遊んでるの……ほら、始まるよ」 京太郎「おっとそうで……龍門渕のあれは手錠?」 佳織「ファッションなのかな?」 桃子「世の中には色んな人がいるんすね」 ゆみ「だから気を散らすなと」ハァ 睦月「あ、清澄が立直しましたね。でもなんで単騎に……?」 京太郎「⑧切りなら5門張ですよね? まあ他の手牌見る限り5門張でも上がれなさそうですけど……」 ゆみ「打牌を見る限り少なくとも一萬を引いたのは偶然だと思うが……」 桃子「和了る確率は間違いなく下がるっすけど、振り込んだときのダメージは大きいっすね」 京太郎「変な待ちだとオリるのも難しくなるしなあ」 睦月「手強いですね……」 ゆみ「蒲原はあれでオリるときはしっかりオリるからそうそう振り込まないとは思うが、やはり厳しそうだな」 桃子「清澄また和了ったっすね」 佳織「風越が2位になってウチが1位だね!」 京太郎「清澄が風越を撃ち落としてくれましたね」 ゆみ「あまり喜べないな……」 睦月「清澄強いですね。あんな待ちで和了れるなんて」 京太郎「狙われてるって感じではないですけど、風越がよく振り込んでますね」 佳織「智美ちゃんは全然振り込まないね」 ゆみ「風越が見かけによらず攻撃型のようだからな。蒲原は守備重視だしその辺りの差だろう」 桃子「後はそもそも当たり牌引いてないっすからね。悪待ちだから引く確率も少なくなるっすし」 京太郎「うわ、清澄またテンパッてる……」 睦月「今度は嵌張待ち……手なりでなったんだろうけどこれなら和了らないかも」 ゆみ「この流れだと厳しそうだが……うわ」 桃子「……凄いっすねあれは」 佳織「ツモった牌を指で弾いてその間に手牌を倒して、弾いた牌掴んで叩きつけて……練習してるのかな?」 京太郎「清澄も今年麻雀部出来たんですよ。中堅の部長の人は1年生のとき1人だったはずなんできっとその間に……」 睦月「冷静に考えるのはやめよう」 ………… ……… …… … 智美「」ワハハー 睦月「横並びですから! 気を落とさないでください!」 京太郎「風越に比べれば全然マシですよ!」 桃子「マシって言い方もどうなんすかね」 智美「リード守れなくてごめんなー……」 佳織「私も運がよかっただけだから」 ゆみ「まだまだ1位を狙える位置だ。後は私とモモでなんとかしよう」 智美「頼んだぞー」 睦月「お願いします!」 桃子「任せるっす! 半荘2回なんてまさに私のためにあるようなルールっすからね!」 京太郎「どういう意味だ?」 桃子「私のステルスは消えるのに時間がかかるんすよ」 京太郎「ああ、知ってるけど」 桃子「半荘が終わったくらいで私のステルス効果が消えることはない……この意味がわかるっすか?」 京太郎「」ゴクリ 桃子「つまり私は半荘1回丸々ステルス状態で戦えるんすよ!」 京太郎「な、なんだってー!」 ゆみ「出番直前だというのに余裕だな。いやまあいいんだが」ハァ 桃子「いやー今からじたばたしてもしょうがないっすからね。出来ることをやるだけっすよ」 智美「ステルスの使える時間が長くなるってのは単純に強いからなー。期待してるぞ」 京太郎「消える前に点数削られないようにな」 桃子「消える前に削るのは散々ゆみ先輩にやられたっすね」 睦月「見てて怖くなるくらい狙われてたね」 ゆみ「し、仕方ないだろう!?」 桃子「わかってるっすよ。おかげで素の実力も上がったっす!」 佳織「頑張ってください、桃子さん!」 桃子「かおりん先輩に負けないくらい稼いでくるっすよ!」 睦月「副将は原村和が出るんですよね。インターミドルチャンプかあ」 ゆみ「決勝で清澄が注目されている理由の1つだな」 京太郎「鶴賀は全然注目されてませんね」 智美「運でたまたま勝ち上がってきたって思われてるんだろうなー」 佳織「……何も言い返せないなあ」 ゆみ「……運も実力のうちだ」 佳織「フォローされてない!?」 京太郎「それで勝ち上がったんですからむしろ凄いですよ」 睦月「無名のまま勝てたらカッコいいよね」 ゆみ「そうだな。最後まで注目されずに勝つというのも面白い」 京太郎「とりあえずはモモ次第ですね。応援しましょう」 京太郎「あれはペンギン……?」 ゆみ「エトピリカになりたかったペンギン、略してエトペンだな」 佳織「可愛いですねー」 智美「ゆみちん詳しいなー」ワハハ ゆみ「た、たまたま知っていただけだ」 智美「恥ずかしがらなくてもいいだろー」 京太郎「でも人前でペンギンを抱えたまま麻雀なんてよく出来ますね」 ゆみ「彼女なりの集中方法なのだろう」 智美「清澄は先鋒から副将までみんなキャラ濃いなー」 京太郎「東場のタコス、メガネを取るメガネっ娘、牌投げ悪待ち、ペンギン抱っこ……確かに」 智美「ウチは佳織くらいかな。モモも対戦相手には強いけど目立てはしないしなー」 佳織「そんなことないと思うけど……」 睦月「私も何かしたほうがよかったのかな」 京太郎「いや清澄以外は普通にしてますから!」 ゆみ「キャラが薄くても別に構わないだろう。試合に勝てればいいんだ」 ゆみ「……それに注目されたら普段通り打てなくなりそうだ。目立つのには慣れていない」ボソッ 智美「1年生の教室で大声で勧誘したのは誰だったかなー」ワハハ ゆみ「だからこそだ!!」カアァァ 京太郎(可愛い) 睦月「あんまり動きがないね」 京太郎「みんな固い打ち手みたいですね」 ゆみ「こういう打ち手にモモのステルスは効果的だろうな」 京太郎「高い手を作るタイプじゃなさそうですから、消えるまでに削られるのも大丈夫っぽいですね」 佳織「でもみんな参考になりますねー。なんでそう切ってるのか全然わからないや」 京太郎「佳織先輩はあんまりとらわれないほうがいいと思います」 ゆみ「いや、技術が身についても今の運のままでいられるかもしれない」 京太郎「なるほど……」 佳織「な、なんか扱いがおかしいような……」 智美「気にするなー。お、モモが上がったぞー」 京太郎「龍門渕の副将驚いてますね!」 ゆみ「ふむ、消えたようだな」 睦月「裾花のときもですけど、今回は更に時間かかりましたね」 佳織「最終局でようやくだね」 智美「ここからはモモの独壇場だなー」 京太郎「お、早速龍門渕が振り込んだ!」 睦月「ドラとはいえモモが見えていなければ切りますね」 ゆみ「ここからは安心して見ていられそうだな」 智美「このまま飛ばしてくれればいいんだけどなー」ワハハ 京太郎「そうなればいいですね……ん?」 睦月「清澄がツモらな……!?」 智美「ス、ステルスモードのモモが」 ゆみ「振り込んだだと!?」 佳織「消えられてなかったんでしょうか……?」 ゆみ「いや、少なくとも龍門渕は明らかに不自然な振り込みをしていた」 京太郎「となると原村にはモモが見えてるってことですか……?」 ゆみ「そう考えるのが自然だが……まいったな」 智美「明らかにモモの天敵だなー」 ゆみ「ああ、私のオーダーミスだ。副将に置くべきではなかった」 京太郎「仕方ないですよ。モモが見える相手がいるなんてわかりませんし」 京太郎「わかったところで副将になるかどうかなんて完全に運じゃないですか」 佳織「原村さんに見えてても他の人には見えてないみたいですし、まだまだ有利ですよ」 智美「それに普通の麻雀でもモモは十分強いだろー?」 睦月「そうですよ。元々ネト麻見て勧誘したんじゃないですか」 ゆみ「……そうだな。これで落胆してはモモにも失礼だ。モモを信じよう」 ………… ……… …… … 桃子「いやー参ったっす。どーにも清澄だけ抜くことが出来ませんでした」 京太郎「原村には見えてたみたいだな」 桃子「あんな相手がいるんすね。自信無くしたっすよ」 ゆみ「何を言う。獲得点数を見れば誰が活躍したか一目瞭然だ」 ゆみ「去年トップの2校と原村和を相手に1番点を稼いだんだ。お前が一番だよモモ」 桃子「先輩――」 智美「そうそう、佳織ほど稼いではないけど1位なんだから胸を張っていいぞー」 桃子「最後にそういうこと言うんじゃないっす!!」 智美「褒めてるんだぞ!?」 桃子「どこがっすか!?」 智美「胸を張っていいって言ってるじゃないかー!」 桃子「最初を言わなくてもいいじゃないっすか!」 京太郎「あの2人はほっといて」 佳織「いいのかな……」 京太郎「いいんですよ。……ゆみ先輩、こんなことしか言えませんけど、頑張ってください」 ゆみ「……月並みだな」フフッ 京太郎「う……なんかカッコいいこと言えればよかったんですけど……」 ゆみ「いや、嬉しいよ。……うん、凄く嬉しい」 ゆみ「昨日言ったが、かっこ良くなくても気の利いた台詞じゃなくても、私を応援していてくれればそれでいい」 京太郎「それなら任せてください。ちゃんと対局室に聞こえるくらいの応援しますから」 ゆみ「それは恥ずかしいからやめてくれ」 京太郎「注文が多いですね」 ゆみ「君が無駄な条件を付けるからだ……それじゃ行ってくる」 京太郎「はい、優勝を決めるところを楽しみにしてます」 ゆみ「ああ、期待していてくれ」テクテク --------------------------------------- ゆみ(決勝の対局室は随分と広いな。……広くする意味はあるのだろうか) ゆみ(1人先に来ているな……あれは宮永か) ゆみ「よろしく。決勝で会うことになるとはな」 咲「あ、はい。よろしくお願いします。えっと……昨日はすみませんでした」 ゆみ「京太郎くんがやったことだよ。気にしないでくれ……まあどうしても気になるなら、お手柔らかにしてくれると助かる」フフッ 咲「そ、それはちょっと」アセアセ ゆみ「すまない、冗談だ。君の話は京太郎くんから話を聞いていて一度戦ってみたかったんだ」 咲「きょ、京ちゃんはなんて言ってたんですか……?」 ゆみ「ふむ……宮永照を手玉に取っていたというようなことを聞いたよ」クスッ 咲「京ちゃんやっぱり……! う、嘘ですからね?」 咲「もっとずっと小さい頃で、お姉ちゃんが邪魔しなかったからなんとかですよ!?」アセアセ ゆみ「……そこまでは事実なのか」 咲「あぅ……」 ゆみ「……こんなことはあまり話しても仕方がないか。すまない、試合前に話すことではなかったな」 咲「い、いえ、悪いのは京ちゃんですから。もう……」 ゆみ(……やはり仲がいいのだろうな。きっと私よりも……) 咲「? どうかしましたか?」 ゆみ「いや、何でもない。お互い全力を尽くそう」 咲「はい!」 --------------------------------------- 京太郎「あ、天江衣ってあんな小さい子供みたいな人だったんですか!?」 智美「京太郎達の1つ上だぞー」ワハハ 桃子「あの可愛い見た目で全国トップクラスの打ち手っすか。見た目は当てにならないっすねー」 佳織「あ、加治木先輩が早速立直ですね!」 京太郎「おお、幸先いいですね!」 桃子「そうっすねー……え? 清澄カンっすか?」 睦月「ウチとしてはありがた……!?」 智美「嶺上開花!?」 佳織「これって珍しいことでしたよね?」 桃子「ほとんどないって言っていいんじゃないっすかね……運が悪かったっすよ」 京太郎「……そういえば昨日の1,2回戦の牌譜でも嶺上開花で和了ってたような」 睦月「ぐ、偶然かな?」 京太郎「そうだといいですけど……」 睦月「2度目の嶺上開花……」 京太郎「咲がこんなこと出来たなんて……」 桃子「まあ幼馴染だからって知らないことくらいあるっすよ。ゆみ先輩ならどうにかしてくれるっす」 智美「そうだなー。ゆみちんならどうにかするだろー」ワハハ 京太郎「そう、ですね。応援するって約束しましたし」 佳織「あ、早速聴牌しましたよ!」 睦月「え? 南切り?」 智美「これはまさか宮永を狙ってるのかー……?」 京太郎「うわっ! 槍槓決まった!?」 桃子「先輩最高っすー!!」 ……… …… … 智美「一時は風越が0点にされてどうしようかと思ったけど……」 智美「風越が役満和了ったりゆみちんが天江から直撃取ったり、まだまだわからないなー」ワハハ 睦月「そうですね、まだまだこれから……!?」 桃子「ぬ、脱いでもいいですかって!?」 京太郎「あ、ああ靴か……最初からそういえよ!」 佳織「でもなんで急に脱ぎだしたんでしょう?」 桃子「おっぱいさんのぬいぐるみと一緒で集中方法の一つなんじゃないっすかね?」 智美「それでもなんで今までやらなかったのかわからないなー。京太郎は何か知ってるか?」 京太郎「いえ、俺も全然……」 睦月「力を抑えていたとかだったりは……」 智美「そ、それは笑えないなー」 京太郎「そんなこと出来るやつじゃないと思いますけど……あ! あいつただ単に脱ぐの忘れてたのかも……」 桃子「わ、忘れる? そんなことあるんすか?」 京太郎「咲ならありえる」 桃子「麻雀からは想像つかないっすねー……」 桃子「……終わったっすね」 京太郎「国士無双一向聴……後1巡あれば……!」 智美「ゆみちんが山を見なかったんだ。そういう後悔はしたらダメだぞー」 佳織「悔しいね……」グスッ 睦月「うむ……出れただけで嬉しかったけど、それでも……」 桃子「私がおっぱいさんに見つからないくらいちゃんと消えていれば……」 京太郎「いや、それは無理なんじゃ……」 桃子「それくらいの気持ちってことっす」 智美「みんな全力は尽くしてたし運も向いてたと思うぞー。これで届かなかったんだからしょうがないさー」ワハハ 智美「私たちは長野県3位になったんだ。風越より上だぞー? 胸を張って帰ろう」 一同「……はい!」 桃子「ゆみ先輩まだ帰って来ないっすね」 京太郎「……部長、その、俺……」 智美「ゆみちんのところかー? 迎えに行ってやれー」ワハハ 京太郎「はい!」タッタッタッ ――階段際ベンチ―― 京太郎「ゆみ先輩、お疲れ様でした」 ゆみ「京太郎くん……」 京太郎「……横、座りますね」 ゆみ「ああ……」 京太郎「……」 ゆみ「……今は、悔しいというより残念な気分だ。私はあの場で終わらない祭りを楽しみたかったんだ……」 ゆみ「そして行きたかった。みんなで全国に――」 京太郎「ゆみ先輩……」 ゆみ「……そうか、私は勝ちたいというより、ただ部のみんなと、君ともっと長くいたいとしか思っていなかったんだな」 京太郎「それは勝つ理由になるじゃないですか」 ゆみ「1つの理由になるかもしれないが、麻雀部でなくともいくらでも会えるだろう? 少なくとも君の幼馴染ほど強い理由ではないさ」 ゆみ「神様がいるなら強い思いの方に微笑むはずだ」 ゆみ「私は勝ちたいという意志が足りなかったのだろう。だからきっと肝心な場面で勝ちきれ――」 京太郎「……俺は、嫌です」 ゆみ「うん?」 京太郎「ゆみ先輩が引退して、麻雀部で会える時間が減るなんて、俺は嫌です!」 ゆみ「……私も引退したいわけではないが、いずれ引退するのは分かっていただろう?」 京太郎「それはそれです! 今引退しなくてもいいじゃないですか!」 京太郎「それに、みんなで全国は無理になったかもしれないですけど、個人戦があるじゃないですか!」 ゆみ「個人戦か……負けに行くつもりはないが、しかし今日の試合を見ていただろう? 私が勝ち抜けると思うか?」 京太郎「もちろんです!」 ゆみ「……清澄の原村は今日も十分活躍したが、長期戦でこそ輝くのが彼女だ」 ゆみ「間違いなく上位に食い込むだろう。中堅の竹井も強かった」 ゆみ「天江は出ないにしろ龍門渕は全員全国クラスの打ち手だし、風越の福路はおそらく長野で天江に次ぐ実力者だ」 ゆみ「そしてその天江に打ち勝った宮永……この面々が相手にいるんだぞ?」 京太郎「ゆみ先輩なら勝てるって信じてます」 ゆみ「しかし……」 京太郎「でももしゆみ先輩に自信がないなら、俺がなんとかします」 ゆみ「え?」 京太郎「俺が全国に行きますよ。そうすれば俺の全国が終わるまで、ゆみ先輩は麻雀部にいてくれますよね」 ゆみ「それはそうだが、しかし全国なんて……前に今年は目指さないとも言っていたじゃないか」 京太郎「あのときはあのとき、今は今です。……ゆみ先輩が全国に行けないと思うなら、俺が行くしかないじゃないですか」 ゆみ「……なんでそこまで私と一緒にいたいと思うんだ?」 京太郎「……俺はゆみ先輩が」 ゆみ「っ」ドキッ 京太郎「あなたのことが……」 ゆみ「……」ドキドキ 京太郎「…………俺はあなたが欲しい!!」 ゆみ「!?」 京太郎「俺はあなたと一緒にいたいんです! 少しでも、一秒でも長く!!」 ゆみ「」 京太郎「だから俺は……あれ、ゆみ先輩?」 ゆみ「」 京太郎「……そこまで嫌でした?」ガクッ ゆみ「違う!! 君は! なんでよりにもよってそれを言うんだ!?」 京太郎「告白するときは俺がゆみ先輩と出会うきっかけになったこの台詞しかないかと思って……」 京太郎「場所はあれですけどまあいいかなーと」アハハ ゆみ「そういうことじゃない!! ああ、もう……」ブンブン ゆみ「……そ、そうだ。返事は、だな」カアァァ 京太郎「そ、それはまだいいです」 ゆみ「……は?」 京太郎「俺が全国に行けたらゆみ先輩の返事を聞く資格が持てると思うんです。だからそのときに返事をください」 ゆみ「いや待て。何を意味のわからないことを……」 京太郎「と、とにかく今日は先帰ります。荷物は持って帰るんで明日またー!」ダダダダ ゆみ「ちょ、ちょっと待て! ……あのバカ」ガクッ 智美「いやーあれは酷いなー」ワハハ ゆみ「か、蒲原!? いつからいたんだ!?」 桃子「私たちもいるっすよー。個人戦の話してる辺りからいたっす!」 佳織「ど、どうも」 睦月「まさかあんな話になるとは……」 ゆみ「」 睦月「それで返事はどうするんでしょう」ワクワク ゆみ「……しようとしたらいなくなっただろう」カアァァ 桃子「全国行くなんて無茶苦茶な条件つけて何考えてるんすかね」 智美「ゆみちんどうするつもりなんだー?」 ゆみ「……まあ京太郎くんがああいうことをしてきたんだしな。私にも考えがある」 桃子「この状態でもすぐ対応するのはさすが先輩っすねー」 ゆみ「この状態……?」 桃子「さっきから顔真っ赤っすよ」 ゆみ「っ!?」バッ 睦月「今更隠さなくてもいいじゃないですか」クスッ 智美「ゆみちんは可愛いなー」 ゆみ「あぅ……」カアァァ 智美「それじゃゆみちんからかうのも程々にして帰るかー」ワハハ 佳織「明日の個人戦も頑張ろうね」 睦月「加治木先輩、全国行ってくださいね」 桃子「私も狙うっすよ! 2人で行くっす!」 ゆみ「ああ、目指すよ。だから少し先に行っていてくれ……」カアァァ 桃子「了解っすー」パタパタ 智美「ゆみちん、意気込みはどんな感じだー?」 ゆみ「そうだな……一緒にいたいと思うことがダメなんじゃない。一緒にいたいと思う強さが足りなかったんだというところだな」 智美「何の話だー?」 ゆみ「精神論だよ。気の持ちようだ。……明日は必ず勝つ」ゴッ 智美「……燃え尽きてないかと思ったけど心配はいらなそうだなー。じゃあ帰るかー」 ゆみ「ああ」 --------------------------------------- 和「こんなところであんな告白するなんて破廉恥です!」カアァァ 優希「台詞も凄かったなー。周りがざわついてるじぇ」 咲「……」 優希「でも私は嫌いじゃないな。あれくらい情熱的に告白されたらグラッとくるじぇ」 和「ゆーき、またそんな……」 優希「のどちゃんは嫌か」 和「嫌ですよ! ……まあ気になっている相手からなら、嬉しくないかというとそんなこともないでしょうけど……」 優希「のどちゃんも好きだなー」 和「違います! ……宮永さん? どうかしました?」 咲「えっ!? ううん、何でもないよ? 京ちゃんバカだよね。あんなところで告白なんて……しかもあなたが欲しい!! って」 咲「あんな、あんな恥ずかしい台詞をこんなに人の多い所で言えるくらいあの人のことが好きなのかな」 咲「でもいくら好きだからってこんなとこで……」 和「……」 優希「……」 咲「ほら、2人とも何か言ってあげてよ。京ちゃんからかうのに使いたいんだ」 咲「……あ、話したことないから言いづらいよね! 大丈夫、名前出したりしないから――」 優希「咲ちゃん」 咲「え?」 優希「目の下、触ってみて」 咲「なんで急に……あれ、なんだろこれ。なんで濡れてるんだろ」ポロポロ 和「宮永さん、いいんですよ。優勝しておめでたいときですけど、辛かったら泣いていいんです」ギュッ 咲「……う、うわあっぁっぁぁぁぁあ!!」 咲「京ちゃん、私のことずっと気にかけてくれてて、優しくて、私が中々友達作れなかったときも……」 咲「えぐっ、京ちゃんが助けてくれたの!!」ヒック 咲「違う高校に行ってからも毎日メールしてくれて、私の愚痴とか聞いてくれて、相談に乗ってくれて……!」 咲「ずっと、ずっと京ちゃんのこと大切な幼馴染だって思ってて……!」 京太郎「えぐっ、それだけだと思ってたのに、告白してるとこなんて見ちゃった……」エグッ 和「宮永さん……」ポンポン 咲「京ちゃんが私のそばからいなくなっちゃうんだって思ったら、胸が痛いんだ。 ……なんで気づかなかったのかな」グスッ 咲「私、こんなに京ちゃんのこと好きだったんだ……今更気付いても、もう遅いのに」ヒック 優希「近すぎて気づかないってこともあるじぇ……慰めにもならないけど」ナデナデ 咲「うん……」ヒック 和「気の済むまで泣いていていいですよ。落ち着くまで待っていますから」ポンポン 咲「原村さん、ありがとう……もう少しだけお願い。ちゃんと落ち着くから……」 咲「うあぁぁっぁ……、うわああぁぁぁっぁあぁん……!! うわあぁぁっぁぁぁ――」 ………… ……… …… … ――京太郎自室―― 京太郎「明日はついに俺も試合に出るのか……緊張するな」 京太郎「あ、そうだ咲にメール送ってなかった。こういうときはいつもあいつから来るのに珍しいな」 京太郎『今日はおめでとう、咲ってあんなに強かったんだな。知らなかった。全国では俺たちの分も頑張ってこいよ』 京太郎『それと明日の個人戦は俺も出るから応援頼んだぞ! 咲のことも先輩たちの次に応援してやるから!(笑)』 京太郎「こんなもんでいいか。送信っと」 ――2時間後―― 京太郎「……返信来ないな。珍しいってかこんなことなかったのに」 京太郎「勝ったからって気を使ってんのかな。んなこと気にするなよなあ。まあ優しいのは咲のいいとこだけど」 京太郎『勝ったからって気を使ってんのか? もし気を使ってんならそんなこと全然気にしなくていいぞ』 京太郎『明日はお互い頑張ろうな。お前みたいに俺も全国行ってやるぜ!!』 京太郎「……返信は来ないだろうな。明日もあるしもう寝よう」 京太郎「しかしゆみ先輩に言ったこと我ながら支離滅裂だったな……まあ勝てば問題ないんだけどなあ」ハァ 京太郎「ゆみ先輩、俺頑張ります……!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6136.html
まとめ 始めに 小ネタ0~9 小ネタ10~19 小ネタ20~29 小ネタ30~39 小ネタ40~49 小ネタ50~59 小ネタ60~69 小ネタ70~79 小ネタ80~89 小ネタ90~99 小ネタ100~109 小ネタ110~119 小ネタ120~124 本スレ 京太郎「ステルスと」モモ「イーワンっす!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6344.html
まとめ 注意事項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 本スレ -京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」玄「2スレ目だよ」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」洋榎「3スレ目や」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」豊音「4スレ目ー」【安価】 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと」京太郎B「5スレ目か」 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと」由暉子「6スレ目ですかね」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5709.html
693 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 23 42 51.35 ID Xi5eSw3qo [16/17] 【ギャ○ビー編】 ~京太郎のアパート~ 京太郎「あ、あの煌さん……?」グギギギッ 煌「なんですか?」 京太郎「どうして、俺は……こんな、ことを?」グヌヌヌッ 煌「こんなこと、とは?」 京太郎「100kgの重りをつけて、腕立て……ふっせぇぇぇぇ!!?」ドシャッ\ 煌「50回ちょうど。うん、いい感じですね」 京太郎「ぜーっぜーっ! し、死ぬ……」 煌「次は汗を拭きましょう」フキフキ ヌガシヌガシ 京太郎「いやぁぁぁ!? じ、自分でやります!!」 煌「大丈夫ですよ、気にしませんから」ニッコリ 京太郎「俺が気にします!!」バッ フキフキフキ 煌「むぅ」 京太郎「はい、終わりました!」 煌「では次は美容パックですね」ペタリ 京太郎「おおっ!?」 煌「それからマッサージです」ワキワキ 京太郎「よ、よろしくお願いします」 煌「優しく……するね?」ツツーッ 京太郎「あひぃん?!」 煌「ふふふっ? 気持ちいいかな?」モミモミ 京太郎「あっ。そこ……だめっ、ですぅ」ビクビク 煌「ここ?」ギュゥゥウ 京太郎「ほわぁぁぁぁ!?」ゾクゾクゾクッ 煌「また一つ、京太郎くんの弱点見つけちゃったかも」フフフ 京太郎「」ビクビク 695 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 23 49 32.01 ID Xi5eSw3qo [17/17] ~~なんやかんやで~~ 京太郎「ふぅっ」ツヤツヤ 煌「ま、眩しい……」ウッ 京太郎「最近なんだか調子がいいです」ヘヘヘッ 煌「メニューの効果が出てきたのかな?」 京太郎「おっと、そう言えばそろそろ今週のソルサキの放送ですね」 煌「第二巻も11月1日に発売して、今一番勢いに乗ってる漫画ですからね」ドヤッ 京太郎「暴君編からカスミン編まで、僅か一冊でなんてボリューミーなんでしょうか!?」 煌「お求めの際は是非とも近くの書店まで」 京太郎「買うっきゃないっしょ!」 咲キャラもみんな持ってる(とは限らない)、SOUL CATCHER(S) 第二巻! 好評発売中!! 好評発売中!! 698 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/02(土) 00 06 35.38 ID kLWQah23o [1/9] (放送終了後) 京太郎「うぅっ」ショボーン 煌「うーん、演技はまだまだかな」ズビシッ 京太郎「頑張ってはいるんですけど……」 煌「焦る必要はないですよ。これからこれから、ね?」ツンッ 京太郎「は、はいっ!」 あれからドラマの方は中々の滑り出しを記録しているようだ とは言っても、ほとんど俺以外の豪華キャストで成り立ってるようなもんだけど 京太郎「でも、負けてられねぇ」グッ 今はお飾りの主人公かもしれねぇ…… でも、すぐに他のメンバーに負けないくらい、大物になってやる! 京太郎「俺はトップアイドルになるんだ!」デデーン 煌「英雄は?」 京太郎「英雄もいいですね」 煌「すばらっ!」 ~~それからそれから~~ 京太郎「それで、CMの件なんですけど」 煌「うん」 京太郎「ぶっちゃけ、俺にできますかね?」 煌「難しい……と思う」 京太郎「」 煌「容姿も運動神経も問題無いんだけど……一つだけ、足り無いものが、その」 京太郎「な、なんですか!?」 煌「……ううん。これは、しょうがないことだから」 京太郎「え?」 しょうがないこと? それは一体どういう意味なんだ? 京太郎「あの、それは――」 煌「あ、そうだ! CM会社からデモテープを貰ってきたんでした!」ガサゴソ 京太郎「!?」 煌「……これが、京太郎君の出るCMです」ガチャリ 京太郎「……」ドクンドクンッ テレビ「」ザザッ 京太郎「」 煌「スタイリッシュ!」 699 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/02(土) 00 24 14.78 ID kLWQah23o [2/9] 京太郎「ムリムリムリムリムリ」ガタガタガタガタ 煌「頑張ってください」 京太郎「いや、こんなの無理に決まって――」 煌「頑張ってください」 京太郎「でも」 煌「頑張りなさい」ゴゴゴゴゴッ 京太郎「ひゃい」グスッ 煌「これを成功させれば、次は更に大きな仕事に繋がるんですよ……?」 京太郎「!」 煌「この仕事だって、清水谷さんが営業したお陰で転がってきた仕事なんです」 京太郎「っ! そ、そうですよね」 バカ、俺は何を弱気になってたんだ!? 折角の仕事にビビっちまってどうする! 京太郎「すいません、俺弱気になってました!」 煌「うん。でも、今は違うよね?」 京太郎「……やってやる!」ギリッ キム○クには負けねぇ! 俺だってやれるんだ! 京太郎「そうと決まれば早速練習――!」 ピンポーン 京太郎「ん?」 煌「はて、こんな時間に誰でしょう?」トテトテ ガチャッ 煌「あら? これは珍しい」 京太郎「一体誰ですか?」トテトテ ?「……」 京太郎「あっ」 選択安価 ↓4 1 咲 2 まこ 3 優希 4 透華 5 偶数で竜華 奇数で明華 713 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/02(土) 00 40 26.70 ID kLWQah23o [3/9] あっ、やべ おいらも↓3だと思って明華で書いちゃった テヘペロ 没にするの勿体ないから、一応透華(72)します ※ この1レスのみです 明華「……」ニコッ 京太郎「(美人っ!!)」ピカーン 煌「確か、臨海の雀明華さん?」 明華「お久しぶりです」ペコリ 煌「ええ。ですが、それにしてもどうしてこんな場所に?」 明華「それは……」チラッ 京太郎「?」 明華「……あの日、私は勇気が無くて見て見ぬフリをしました」ウツムキ 京太郎「??」 煌「あの?」 明華「須賀京太郎さん」ジッ 京太郎「はい?」 明華「私に、貴方を調教させてください!」ズザザーッ 京太郎「……」 煌「……」 明華「いい声で、鳴いて欲しいんです!」 京太郎「」 煌「」 ※ 明華ちゃんは社長にボイトレで雇われてきた設定だったっす 竜華Pごめんよ、すぐに書き直すから 722 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/02(土) 00 51 58.90 ID kLWQah23o [5/9] 竜華「……」モジモジ 京太郎「竜華さん!」 竜華「あの、その……今、ええかな?」 煌「何言ってるんですか、ほら、早く上がってください」 京太郎「そうですよ、外は冷えますから」 竜華「う、うん」タタッ ガチャリ 京太郎「来るなら言ってくれればいいのに、迎えに行きましたよ」 煌「そうですよ」 竜華「ご、ごめん」シュン 京太郎「ちょうど今から夕食なんです。竜華さんも食べます?」 煌「今日はうどんなんですよ」フフフッ うどん「狐だお! お!」 竜華「うちは、その……」クゥ~ -‐=ー‐- 、 / .ハ / イi .. / r i i i ∨ { / i⌒ト l {i ∨丁ヽ | i i i iイ伝ゝ イ云ゝ | i/\.|弋{歹 弋少 ,' | `ヽi xw xw イノ| |ハ / i | 个 ^,. イi i | i‐ーj └.!-| | .、i 人} |、 i-=-/ | |´∧ ハ | |\\./ / } i./ i / / .! i \// i ∧ ` ./ i .i | ´冂´ リ i i \ { Y´ /^\ ヽ }/ ハ ⌒ ⌒ / | | ゝ 〈 | 京太郎「あっ」 竜華「……//」カァァァ 京太郎「食べますよね?」ニッコリ 竜華「……うん」コクリ 723 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/02(土) 01 00 07.81 ID kLWQah23o [6/9] 竜華「……はふはふ」チュルル 京太郎「美味しいですね」ハフハフ 竜華「うん、ほんまに美味しい」 煌「えへへ、嬉しいですね」ニマニマ 京太郎「竜華さん、今日は泊まりですか?」 竜華「うぇっ!?」ビクッ 京太郎「あれ、違うんですか?」 竜華「えと……その」モジモジ 煌「……」ピコーン! す ば ら は す べ て を り か い し た 京太郎「もう遅いですし、泊まっていったらいいですよ」 竜華「それじゃあ、そうさせてもらうわ」チュルチュル 京太郎「……」 コンマ安価↓3 ゾロ目でドッキング 00~39 京太郎「それじゃ、俺はもう寝ますね」 40~69 京太郎「煌さん、お願いしますね」 70~89 京太郎「……どっちに泊まります?」 90~99 京太郎「今日は、こっちに泊まってみません?」 729 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/02(土) 01 05 35.36 ID kLWQah23o [7/9] 京太郎「あの……竜華さん」 竜華「なに?」チュルチュル 京太郎「……どっちに泊まります?」 竜華「」ブーッ!! 煌「」ウドンマミレ 竜華「げほっ、えほっ、がほっ! な、何を急に――!」ゲホゲホ 京太郎「……」 竜華「そんなのアカンに決まっとるやろ! な、な何を急に」ドキドキ 煌「」ウドンマミレ 京太郎「そうですよね、やっぱり……ダメですよね」シュン 竜華「……」ソワソワ 煌(うどん)「」 ラストチャレンジ! コンマ安価↓3 ゾロ目でドッキング 00~39 竜華「今日は遅いし、はよ寝たらええ」プイッ 40~69 竜華「……バカ」ボソッ 70~89 竜華「べ、別にダメとは……言うとらんし」カァァァ 90~99 竜華「じゃあ、泊まってもええの?」ウワメヅカイ 紳士たる諸君なら、竜華Pを救える筈だお 741 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/02(土) 01 16 27.19 ID kLWQah23o [8/9] 竜華「べ、別にダメとは……言うとらんし」カァァァ 京太郎「え?」 竜華「た、ただし! 二人きりはダメや!」 京太郎「そうですね」 煌「それじゃあ私も泊まろうかな?」フフッ 京太郎「おー! いいですね!」 竜華「……っし!」グッ 煌「夜の怖い話が楽しみですねー」ニコニコ 京太郎「き、煌さんのは洒落にならないからなぁ」ヒクヒク 竜華「(京太郎君の家でお泊り)」ドキドキドキ 京太郎「それじゃあ、布団用意しますね」サササッ 煌「あっ、でも二人分しか敷布団ないですよ?」 京太郎「じゃあ、俺は毛布に包まって寝ますから」 竜華「……ま、待って!」 京・煌「?」 竜華「敷布団二つ……つなげたら三人、寝られると思う」カァァァァ 京太郎「!!」 煌「すばらっ!!」キラキラ 竜華「こ、これは京太郎君に風を引かせない為や! だから仕方ない……うん」ブツブツブツ 京太郎「……」 煌「それじゃあ用意します」シュバババババッ こうして竜華は突如、京太郎の部屋に泊まることになった 難題を迎えようとする京太郎と、心ここにあらずの竜華 果たして、二人はそれぞれ試練を乗り越えることができるのか!? ドキドキッ! おもちもみもみお泊り編! に続く!! 777 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 21 58 43.60 ID EsRDiCj+o [2/9] 【京太郎の寝室】 煌「ご用意できました」シュババッ 布団「」ワーオ 京太郎「見事なまでに綺麗に敷きましたね」エー? 竜華「(ここが京太郎君の寝室……)」ソワソワ 京太郎「あの、やっぱり俺はソファで寝ますよ」 煌「それはよくないかな? 体が硬くなっちゃうし」 京太郎「いや、でも」 竜華「(ええ匂いがする……)」クンクン 京太郎「でもやっぱり三人で寝るなんて」ウーン 竜華「(あっ、この写真は式場のパンフレット……飾ってくれてるんだ)」カァァ 煌「気にしない気にしない」ウフフ 竜華「え、えへへっ」ニマニマ 煌「そんなことより、何してあそびます?」 京太郎「うーん……」 竜華「これ、京太郎君の枕……」スッ ‐==‐- ´ .. . . .. . .. . . . . .. . ` /. . . .. . . . . . . . . .. . . . . . . \ . . . .. . ./ . . . . . .. . . .. . . . . . . . ..丶 ∧ . . ./. . . . . . . . . .. . . . . . .. . . . ... . . . /⌒ . / . . .. . . . . . . . . .. . .ハ. . . .. . .. . . . /. . . .. { . . . / . . . ,イ . . . . / }. . . .. . . . . . .. . ,'. . . . 八 . /  ̄ /. ./ / i|. /. .. . . . ..ノ . . . .. .. .. . ∨____/ / ∨ ∨. . / ... .  ̄} . . . .. . i. γヽ{ィ斥芋笊 斥笊_,} / /. / . / } . . . . .. . | .{ V/ソ Vリ `'/∨/ / . . . . .. . . | 人__ ////// , /////../ ./ ギュゥゥゥゥゥ . . . .. . . . . | . . . .ヽ / / /. . .. . . . 」斗‐ ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄`¨ ¬ー- 、 /. ,,-´~/ . . . i //´ _」 . . . | /,√V^V| ヽ . . . ∠二L ___ . . . | ィ≧ョ≠=| >'´ -----く . . . | / `ァヘ.〉 ! 、 . . . ./ ,.二二つ'’ . . |. . . i ‘. ヾ / ___ 二ニ⊃ . . . . . / . . ... ;| ヽ. / /{ . . . . . . . / .. | ' , ' ! . . . . . . . xく. ! _rく ' ,.' . . ヽ . . ! . . . / .', // /. L.{ ∧ . . .. \ .. _」,√ ̄´ i v /. ∨ 、 ∧ .ヽ . . .. _}>^vヘ. ! У └く_辷ワ´ . . ..`ニ=- ´ ヒ} / ', l { }> ´ ,ハノ xく ',l ヽ、 _/ ,. -‐―=ァェ込ト-‐'"/ \ ', i `¨¨¨て/ / /. . /. . /. . ,. -‐…'. 〉 ', `L/7 /. . /. . r‐--‐′. . . . / ', ', | .├^ー‐'⌒ー‐'´ . . . . , く ', ', l ,レ/ . . . . イ \ ', ', / / { . . . . イ´. ,'. .} ', ', //. `ア¬----=≠ニ´. 丿. /. ∧ ', /. / . ; /. / / ___/V 京太郎「……竜華さん?」 竜華「っ!!」ドッキィィィン! 京太郎「どうかしました?」 竜華「あっ? うぇ? な、なんでもっ! あ、あらへん!!」アタフタ 煌「……」パシャパシャパシャッ!! 782 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 22 16 23.04 ID EsRDiCj+o [3/9] ~~なんやかんやで~~ 煌「それじゃあトランプでもする?」 京太郎「寝るには少し早いですもんね」シャカシャカ 竜華「……(京太郎君が歯磨きしとる)」ゴクッ 京太郎「んー」ガラガラガラ 竜華「(なんでやろ、こういう日常の一瞬一瞬が……)」 京太郎「んべ」ペッ ジャーッ 竜華「(可愛い)」ドキドキドキ 煌「それじゃあジェンガはどう?」 京太郎「いいですね」ゴシゴシ 竜華「あ、あの、京太郎君」スッ 京太郎「はい?」 竜華「その、袖で拭くのはよくないから……」フキフキ 京太郎「ありがとうございますっ」ニコッ 竜華「……//」カァァァ 煌「」キュピィーン!! す ば ら は す べ て を さ っ し た /........................................\ ............... ∧ ヽ........ヾ¨ニ=-...、 /....../ / ‘, _ < V \ _j 7 i ー/ ‘.´ i i ヽ|l ⌒ヽ ハ ..=ニ7/ | 从 }ト /i /i ..|l У..... / / V \r'W {=ミ 斗劣气イ /リ / i. 〃 / ゝ 、 「斗劣气 に 刈 》イ__/ / ハ / ヾヘ《 に 刈 `¨ i > /. {.. ¨ニ=---=≦ rヘ `¨ ' 〃 | ノ `¨¨¨¨ \ /乂 〃 r‐ ^ヽ ノ ` ー=≦ ゝ ゝ __ ノ / r‐、 /¨二ヽ_ ≧= イ ` V / r―-ヘ 八}__ _八______ ヽ ゝi /¨`7 }  ̄ ̄ ̄〈 /└i / ヽ 八 ⌒ / / }o 入__rへ_/ i r=〉 、__ / i }/、 { _ } / i 川 i =-〈} / Ⅵ ヽ} |/ /___彡/ .川 i i i/ /ニ=- ,_ }| | l| V三三/ { / ミ=ミ У | l| 〉⌒7 ノ 煌「夫婦みたいですね、すばらっ!」 京太郎「へっ?」 竜華「~~~~っ!!」ボムッ 煌「ふふふっ」ニマニマ 竜華「うぁっ……//」モジモジ 791 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 22 33 29.92 ID EsRDiCj+o [4/9] ~~なんだかんだで~~ 京太郎「なんだか修学旅行みたいで楽しいですねー」 煌「そうですねっ」 竜華「……」モゾモゾ 京太郎「でも、一つだけ気になるんですけど」 煌「? なんですか?」 京太郎「あの、どうして俺が真ん中なんです?」 竜華「……」ギュゥゥゥ 煌「……」ギュゥゥウ 京太郎「アイエエエ!? サンドイッチ!? サンドイッチナンデ!?」 竜華「その、うちは抱き枕が無いと寝られへんから……」ムニュン 煌「ワタシモソウナンデスヨー」フニュン 須賀ホーン「Standing by……」シュインシュイン 京太郎「宇宙天地 與我力量 降伏群魔 迎来曙光……」ブツブツブツ 煌「メンタルも鍛えないとダメかなー」ツンツン 竜華「……鍛えんでも」ボソッ 京太郎「フォォォォォォォォォォ」 煌「それじゃあ、怖い話でもする?」 竜華「怖い話……」ギュゥゥ ムニュン 京太郎「うっ……ふぅ……」ブルッ 竜華「??」 煌「京太郎君?」 京太郎「すいません。少し……夜風を浴びてきます」スタッ 煌「?」 竜華「?」 京太郎「……死にたい」ズーン 796 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 22 55 55.81 ID EsRDiCj+o [5/9] 【ベランダ】 京太郎(着替え済み)「……」フゥ 俺、どうしちまったんだ。 煌さんならともかく、竜華さんにあんな…… 京太郎「竜華さんは俺の恩人だってのに、くそっ」 折角竜華さんは俺を一人のアイドルとして育てようとしてくれてるのに…… 俺がそんな目で見ちまうなんて、ダメだよな 京太郎「落ち着け落ち着け……」 ガラガラッ 京太郎「!?」 竜華「京太郎君……?」 京太郎「りゅっ!?」 竜華「具合でも悪いん?」スタスタ 京太郎「あっ、いやっ!? そういうわけじゃなくて!」ジリッ 竜華「……」 京太郎「だから、その……俺の事は、気にしないでも!」 竜華「……でも」 京太郎「……」ウツムキ 竜華「でも……」ウルウル 京太郎「うぐっ……」 どうする? 選択安価↓3 1 正直に打ち明ける 2 嘘を付いてごまかす 3 とりあえず逃げる 807 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 23 09 23.71 ID EsRDiCj+o [6/9] 京太郎「……実は」 竜華「え?」 俺は最低だ でも、最低な男にだって意地はある だから―― 京太郎「俺、さっき竜華さんの事を……その、女の人として、見ちゃって」 /. . ヽ .' . . . . |、 ヽ `、 .i . . . . | vヘ `、 . .i . . . . | Vヘ ;, . .i . . . ii / j vヘ i . .i . . . |ト、 . / / / vヘ | ノ.. .i . . . | \ イ /) / i .ハ |-‐ ´ 〉 i|. . . |i__ニ=¬‐ / | /)' / ーi ト、 ム=-‐ ⌒ヽヘ |i . . . |i . イレi /// | i i /|i }ヘ} |i . . . |i . . ' {i | イ /´ 」レj / イi / }} |i . . . |i . | ,yア抖苧弓ミ ,ィi抖弓ミト、 |ii ,' }} |i . . . |i . レy' ん)'//心` ん)/心 ヾ〉 / / }} |i . . . レ'⌒ヾ . 厶ヘ {ヘ{'///^} {ヘ{//^} /ムィ / }} | . . |' ヽヘ 乂ミ它ソ 乂它ソ /ムイ i . . ト、 ' | | i . . |iへ /i/i/i/i/ 、 /i/i/i// j i . . |i . ≧=r ルイ i . . |i . |//,へ 小 i|. i . . |i . v///l \ /⌒ヽ イ | i|. i . . |i . V//l ` . ー ‐' / i | i| i . . |i . V/l ` . イ. i | i| i . . |i . . Ⅵ ` ‐-‐<'//」. i | i|_ __|二ニ=-‐¬i . | \ /__〉 !. i | i|  ̄ミへ、 ,,へ へ |i . | \ ' | !. i | i| j j / \. //⌒''<⌒≫、 |i . | \ | | . i | i| j j' / ヽ 〈/ ⌒<⌒≫ |i . | \ | | . i | i| j j / i 竜華「……」 京太郎「だから、その……」ググッ 竜華「……」 京太郎「どうしたらいいか、分かんなくて」 竜華「……」 京太郎「それで……」 竜華「い……」ブルブルブル 嫌、か そりゃそうだよな、こんな最低なこと…… 京太郎「すいません。俺……」 竜華「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ピョインッ 京太郎「へっ?」 810 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 23 22 19.56 ID EsRDiCj+o [7/9] 京太郎「……竜華さん?」 竜華「へっ?」ビクッ 京太郎「あの、今なんて……?」 竜華「あっ、えっと、その……」オロオロ 京太郎「?」 竜華「こ、これは……」 京太郎「これは?」 竜華「……」ドキドキドキ これは72? コンマ安価↓3 00~29 竜華「う、うあぁぁぁ!!」ダダダッ 30~69 竜華「なんでもないっ!」パッシィア! 70~89 竜華「ふふっ、なんやと思う?」ツンツンッ 90~99 竜華「……やったって、言った」ボオリ 奇数ゾロ目であわあわ参上! 偶数ゾロ目で大天使のどっち降臨! 820 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 23 38 18.05 ID EsRDiCj+o [8/9] 京太郎「あの……」 竜華「ふふっ、なんやと思う?」ツンツンッ 京太郎「っ!」ドキッ 竜華「今は秘密や……♪」フフフッ 京太郎「あぇっ!?」 竜華「そろそろ戻ろうか、花田さんが待っとるで」 ガラガラッ 京太郎「あっ、竜華さん! 待っ――!」 竜華「きっと……うちも」ボソリ 京太郎「!」 竜華「うちも、同罪やし」ニコッ / / / // ´ ̄ ヽ / / / | l | | . i. / / | / / > ´ /, ′ | l | | . l / /... | i /ァ===ミ、 ヽ /イ . j_| | . │. ′. リ、 ;《 ん干ハ\ 〃 j\ イ / . /|. / . / ∨ | { ト ノ ' ,ノ / ヾ }/} \ __/ .′ ′ { ヽ{ ゝ こソ =ァ=/ / ソ/ / \ / / ! ∧ 。 ん干ハ㍉ / / ヽ.′ ′ |... ∧__ . ' .' . { ト ノ ′|} / / /// . i|.. | { 、 ゝ こソ //彡 //..... i|. |∧ ヘ / / ノ... i| l ∧ 「 、 . ' .' .° ′ノ┬=ァ ´ i| | / . ` -- ′ , イ / / かなわんな♪ / j| l / \ / / // j| |/ 丶 ___,,.. イ ../ / i| ト / / i| ../ /-=ニニニム {ニ\ / / i| . ,′/ 京太郎「~~~」ヘナヘナ もしかして俺って奴は本当に…… 最低な奴なのかもしれない 京太郎「竜華さん……//」ドキドキ モラルが上昇した! ???が上昇した! 826 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 23 56 54.39 ID EsRDiCj+o [9/9] 【なんだかんだで消灯後】 京太郎「……眠れん」ギンギン さっきの竜華さんの言葉、あれはどういう意味なんだ? 同罪って……まさか、いや、そんな筈は無いし 京太郎「俺に気を使ってくれてんのかな……」ボソリ でも、そうだとしてもありがたい あんなことで、竜華さんとの関係が壊れるのは嫌だし…… 煌「ぐーぐー」チラッチラッ 竜華「……えへっえへへっ」ニマニマニマニマニマニマ 京太郎「うぅぅっ……でも、いや」ブツブツ 竜華「女として……ふ、ふふふっ」モジモジモジ 京太郎「いやいやいやでも」ブツブツブツ 煌「二人共可愛い」ホッコリ こうして夜は更けていく そして…… 【早朝】 (こ)ロ个ロ(こ) ⌒~´`'7,... _ /7´ ̄ ̄ ヾヽ , -‐ ゝ-‐_ ニ-‐-'| || |_ .| | <ピピピピッ l ̄ ̄ ̄ ! ,!. || | | |ニニニニニ|_ -‐ ' " ヾ、____,〃  ̄ ̄ ̄ ’ ’ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _. . ----- . ._ ドゥフフ __ ryーv‐ー.,. ´ ` .、 . 、_r-r-vー┐....ryーv‐ . /´ ̄ \ ¨¨¨ 、..゙、_r-r-vー┐.....f , -‐.,. ´ \ -- 、 〈 . f , , -- | 、 、 \ -- 、 〈. } i|... / ヽ 、. |!; }'..} ゙/イ , | |、 \ \ \ \.... |!; }' リュウカサン……オレハ...゙{ l|... ' , '. \...|l {、 l| . / / { ∧ \ \ ヽ |゙'" |l {、 オレハ…… f l|......| | | ヽl )f...../ / / 从 { 、\_ \ | ト、 、 . |l ). 〉 i| - | | | 、 .、 / イ / , { \ ∧ ´ \ | } /l } |`\..゙ ....{ l|......| { | },、 l  ̄ `..゙〉.. l|....Ⅵ / 从- \ { ,ィ==从}/ イ_,ノ ,.... |l 〉 ン~,ウ~ン…….゙〈 ;l! | | | | / { .| | .|. |! {..〈 ;l / イ/ ∧ ィ= ` /' , / /.... |! {...._ l!.....| l .| | |_ノ 从 j. |! ´.._ l! ,./ イ从{ 、 u | ハ}. |! ´...゙i ;i|.....| , , | | | | | ' l! 〉..i ;i|. 叭 _ .._ ., 从{.... l! 〉.....}/ . | | | | | | | . --\{......}/ー-====..゙\´ ./ |\. --\{_└ー^...| , / , |ィ} ,..=ー^ー┘ . ー^ー--'''~`ー-ー..` r ´ ! 、.ー^ー┘. | { / / | .| , / / .. / | ∨、. | /| , { / // イ_ _ _ .} , | .〉 \. |' , / | | ̄ / イ ヽ / .\/ 〉 / \_. \ {/、 .从 / , < ∧ ./ ,イ ☆ > 、. / }/{ \{. ,. -──────- 、_...★.... ,. -───- 、_.. ★ } ____ __ ,. - - ‐ ''''' " ̄ ̄ >--" ̄ ゙ '''ー  ̄ ̄` 丶 、 ̄ ̄ ー‐ ''' " ̄ \__ 京太郎「うーん……」 照「むにゃむにゃ」 竜華「ふわぁ……」 煌「おはようございます」ニコニコ 836 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/05(火) 00 08 11.86 ID eJpWm0jwo [1/3] 京太郎「うーん、竜華さん俺は……」スッ フニュッ 京太郎「んぅ? あれ、胸が無い……」ペタペタ 照「んっ……おはよう京ちゃん」ニコニコ 京太郎「あれ? 照さんがどうして?」 照「最近会ってなかったから、起こしにきたんだよ」フフフ 京太郎「そういえば最近、忙しくて」アハハ トテトテ 煌「あっ、京太郎君起きた?」 京太郎「煌さん!」 煌「もう朝ごはん出来てるから、顔を洗ってきてね」 京太郎「はーい」 竜華「うぅ……ん?」パチクリ 煌「あら、清水谷さん。普段はベッドなんですか?」 竜華「ふぇ? どうして分かったん?」ゴシゴシ 煌「その寝相を見れば、ね」クスッ 竜華(porori)「っ?!」 京太郎「」ハナジブシュッ バタリッ 竜華「うっ、みゃぁ~~!?」バッ 煌「ふふふふ」ニマニマ 照「私も京ちゃんと一緒に寝たい!」 839 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/05(火) 00 35 43.87 ID eJpWm0jwo [2/3] 京太郎「」チーン 照「おいひぃ」モグモグ 煌「おかわりもありますよ」 竜華「……」モグモグ 煌「そう言えば清水谷さん、一つ気になることが」 竜華「え?」 煌「CMの件です」 竜華「……うん」 煌「かなり、厳しいと思います」 竜華「……そうやろな」トオイメ 煌「恐らく京太郎君にとっても、かなり辛いことに……」 竜華「今まではスタッフさんに恵まれとったしなぁ」 煌「……」 照「どうゆうこと? 今までどおりの仕事じゃないの?」モグモグ 竜華「そのうち……分かる」 煌「ねぇ、京太郎君。君はこの試練……どう乗り越えるのかな?」ナデナデ 京太郎「……」ムニャムニャ 京太郎を待ち受ける大きな試練 その正体とは一体なんなのか? そして…… 竜華「……ふふっ」ツンツン 京太郎「ふがっ」 二人の関係はこの先、どんな結末を迎えるのだろうか? 863 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 21 12 42.83 ID /L+gJUY9o [2/15] 【なんやかんやで、CM撮影現場】 ガヤガヤガヤガヤガヤ 宥「うわぁ……」 京太郎「人がたくさんですね」 竜華「これが全部京太郎君の為に準備しとるんやなぁ」キョロキョロ 煌「私、広報の方と挨拶してきますね」ソソクサ 竜華「あ、うちも行く!」トテトテ 宥「んー、私達はどうしようか?」 京太郎「取り敢えず、スタッフさんに挨拶しておきましょう」キョロキョロ テクテク 京太郎「おはようございます」ペコリ スタッフ「ああ、おはよう」カチャカチャ 京太郎「あの、今日はよろしくお願いします」 スタッフ「期待してるよ」 京太郎「……?」 宥「どうかした?」 京太郎「いや、なんかスタッフさんがピリピリしてるなって」 宥「え?」 京太郎「なんか、ドラマの撮影と空気が違うというか……」 宥「?」 広報「……」 煌「初めまして、須賀のマネージャーです」スッ 竜華「わ、私がプロデューサーです」ガチガチ 広報「……そう。若いのね」 竜華「は、はい」 広報「学生? ちゃんと仕事できているのかしら」 煌「まだまだ若輩者ですので、至らぬところが多いですね」フカブカ 竜華「それでも、私達なりに……」 広報「いい? ハッキリ言うけど、至らないと困るのよ」バッサリ 煌黒龍「!?」 広報「このCM一本の出来で、売上が数億以上変わるんだから」 煌「それは、勿論わかっています」 広報「悪いけど、あまりに使えないようなら降ろすからね」 竜華「くっ」ギリッ 広報「……せいぜい頑張りなさい」スタスタ 864 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 21 19 50.32 ID /L+gJUY9o [3/15] スタッフ「それじゃあ着替えとメイクをお願いします」 京太郎「よ、よし。それじゃ宥さん」 宥「うん。頑張るよ!」グッ スタッフ「え? この人がメイクを?」 宥「うぇ?」 京太郎「あ、はい。そうですけど」 スタッフ「えぇ……?(困惑)」 京太郎「あれ、ダメですか?」 スタッフ「いや、その……」 ツカツカ 広報「ちょっと、何を揉めているのかしら?」 スタッフ「あっ、いや! これはですね!」 広報「……あら、顔は中々いいじゃない」ジロジロ 京太郎「ど、どうも」ペコリ 広報「メイクすればもっとよくなるわね。早くメイクさん呼んで」 スタッフ「えと、それがかくかくしかじかでして」 広報「は? この子がメイク?」 宥「は、はい」オドオド 広報「……まだ若いようだけど、経験は何年?」 宥「えと、玄ちゃんのお化粧手伝いは……ひーふー……三年くらいかな?」 広報「玄ちゃん?」 宥「うちの可愛い妹です」ニコニコ 京太郎「(本当に可愛いんだよなぁ)」シミジミ 広報「……」 スタッフ「ど、どうしましょうか?」 865 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 21 27 48.55 ID /L+gJUY9o [4/15] 広報「ダメに決まってるでしょ」 京太郎「ファッ!?」 宥「」ガビーン スタッフ「すぐにメイクを呼んできます」 京太郎「ちょ、ちょっと待ってください!」 広報「何かしら?」 京太郎「どうしてダメなんですか!?」 広報「当たりまえでしょう。子供の遊びじゃないのよ」 京太郎「でも、まだ見てもいないのに……」 広報「時間の無駄よ。撮影が押したら、スタッフ全員に迷惑がかかるのよ」 京太郎「でも……!」 宥「……」ブルブル 広報「とにかく、言うとおりにしなさい」 京太郎「……!」 宥「い、いいよ京太郎君。私より、ちゃんとした人の方が……」 京太郎「……」ギュッ 選択安価↓3 1 言うとおりにする 2 宥さんにお願いする 3 ?「やめるのです!」デデーン 871 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 21 38 52.48 ID /L+gJUY9o [5/15] 京太郎「分かり……ました」グググッ 宥「あっ……」ズキッ 京太郎「よろしくお願いします」ペコリ 広報「そう、それじゃあ準備して」スタスタ ガヤガヤガヤガヤ 京太郎「……あの、宥さん」クル 宥「……」ウツムキ 京太郎「すいません……俺」 宥「っ!」ダダダダッ 京太郎「宥さん!!」 ガチャッ バタンッ! 京太郎「……」 くそっ……どうしてこんな メイク「あらぁ、可愛い子ねぇ。私がもっと素敵にしてあ・げ・る」サワサワ 京太郎「よ、よろしくお願いします」 後でちゃんと謝らないとな ~~そんなこんなで~~ 京太郎「できました」キラキラ 竜華「え? 雅治?」 煌「虹?」 京太郎「さ~っきまでの~通り雨が~♪」 竜華「スコォォォォル!」 煌「壁とでも話してろ」キリッ 広報「……大丈夫なのかしら」 873 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 21 49 39.94 ID /L+gJUY9o [6/15] カメラマン「それじゃあ、まずはリハーサルから行きます」 京太郎「は、はい」ガチガチ カメラマン「それでは音楽に合わせて、振り付け通りに踊ってください」 京太郎「……はい」 あれだけ練習したんだ 動きのキレだってそれなりにある、完成度も高い 京太郎「やれる……やれるんだ!」 広報「……」 煌「あぁ……大丈夫かな」 竜華「多分……」 監督「ミュージックスタート!」 テレテレテレテレテレテレ♪ 京太郎「~~♪」クルクル 広報「カットして」 監督「カットォォォォォォォ!」 京太郎「!?」ビタッ 煌「やっぱり……」 竜華「ついに、来た」 広報「もうちょっとクールに踊ってもらえる?」 京太郎「え?」 広報「今回の商品はクールさが売りなのよ、さっき説明したでしょ」 京太郎「は、はい」 広報「そんな楽しそうな表情じゃクールさは伝わらないわ」 京太郎「き、気をつけます」 広報「それじゃあもう一回、リハから」 監督「もう一回リハ行きまーす」 875 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 22 02 37.80 ID /L+gJUY9o [7/15] テレテレテレテレテレテレテレテレ♪ 京太郎「~~~」クルクスル 広報「ダメね」 監督「カットォォォォ!」 京太郎「!?」 竜華「……くっ」 煌「やはり、かなりの試練になりそうですね」 今までの仕事は、京太郎そのものを求められたものだった。 しかし今回は違う 広報「もっとキレよく動いて頂戴」 京太郎「キレよく……」 向こうは京太郎を話題作り程度にしか考えていない 実力の足りない京太郎を今まで支えていた、人柄や熱意 その才能の変革は、まるで役に立ちそうも無かった 京太郎「……」ハァハァ 広報「何度言ったら分かるの? ちゃんと出来ないなら降りてもらうわよ」 京太郎「すい、ません」 監督「割といい出来だと思うんですがね」 広報「ダメよ」 監督「しかし、もうTAKE72ですよ」 広報「72くらいで72を言ってるの? 私は満足するまで続けるわよ」 スタッフ「くっ」 京太郎「……」ゼーゼーッ 煌「あの性悪女……」グギギギ 竜華「……」ギリギリギリ 883 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 22 13 27.52 ID /L+gJUY9o [8/15] 878 無駄な時間を費やすことと、妥協しないことは違うから(震え声) 監督「しかし、これ以上疲れてはクールさを出すことなんて」 広報「そうね……見たところ、後三回が限界ってところかしら」 京太郎「……」 広報「いいわ。残り三回以内に、満足の行く出来でなかったら……降ろすわ」 京太郎「!?」 煌「……」コォォオォォ 竜華「……」ギリギリギリギリ 広報「後釜はそうね、人気急上昇中の鬼ヶ島君にしようかしら」 京太郎「羅刹さん……」ギリッ あの人は、確かに凄い。 俺なんかよりよっぽどアイドルだし、演技も歌も、何もかもが上だ きっと、あの人が俺の後釜になれば……このCMは成功するんだろうな 京太郎「だけど……」 それは、かなりムカつく 京太郎「絶対にそれだけは……嫌だ」 竜華「京太郎君……」ドタプン 煌「……頑張ってください」プルン 広報「くっ」 京太郎「やります。三回で」 広報「……まぁ、なんでもいいですけど」 監督「それじゃあ、残り三回ということで」 スタッフ「なんくるないさー!」 888 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 22 20 44.25 ID /L+gJUY9o [9/15] 【TAKE1】 京太郎「……」ドクンッドクンッ 広報「それじゃあ、一回目行くわよ」 監督「音楽用意!」 京太郎「……やってやる」ギュッ 羅刹さんに、みすみす仕事を渡してたまるか それに…… 竜華「……」ギュッ 煌「……」ハラハラ あの二人に、かっこいいとこ見せたいもんな 京太郎「やってやるぜ……」 監督「それではよーい、スタート!」カンッ! 京太郎「!!」 コンマ安価↓3 00~69 失敗 70~89 失敗 しかし応援がかけつける 90~99 成功 ゾロ目 京太郎 覚 醒 901 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 22 27 56.54 ID /L+gJUY9o [10/15] テレテレテレテレテレ♪ 京太郎「~~~」クルクル ツルッ 京太郎「!?」 ズシャッ! 竜華「京太郎君!!」 煌「大丈夫!?」 京太郎「は、はい……」 広報「……残り二回ね」 監督「……んー」 スタッフ「NGですよ! NG!」 京太郎「……くっ」ギリッ 【TAKE2】 広報「それじゃあ、テイク2行くわよ」 京太郎「はい!」スッ 竜華「京太郎君、無理せんでも……」 京太郎「竜華さん。俺、結構ムカついてるんですよ」 竜華「え?」 京太郎「だから、見せてやります。俺の……アイドルとしての意地を」 竜華「京太郎君……」キュン 京太郎「それに、踊るのいいですけど……」 煌「?」 京太郎「別に、アレを倒しちまってもいいでしょ?」 広報(アレ)「……よーい!」 監督「アクション!!」 京太郎「!!」 コンマ安価↓3 00~59 失敗 60~89 失敗 しかし応援がかけつける 90~99 成功 ゾロ目 京太郎 覚 醒 922 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 22 35 36.25 ID /L+gJUY9o [11/15] 京太郎「……」フラフラ 広報「ダメ」 監督「カットォォ!」 京太郎「……」 広報「もうあとが無いわね」 京太郎「そうですね」ウツムキ 広報「どう? これが仕事の厳しさよ」 京太郎「!」 広報「今まで随分と簡単な道を歩んできたようだけど、そんなものは長く続かない」 京太郎「簡単……?」 広報「運だけでのし上がれるほど、甘くはないのよ坊や」 京太郎「……」 監督「ラストテイク行きまーす!」 簡単な道? 俺が歩んできた道が……簡単? スタッフ「真に、面妖な」 監督「よーい!」 違う、決して簡単なんかじゃなかった 広報「(終わりね)」 京太郎「……!!」グググッ 俺は…… コンマ安価↓3 00~49 失敗 50~99 成功 ゾロ目 京太郎 覚 醒 940 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 22 46 34.82 ID /L+gJUY9o [12/15] 俺は…… 大切な仲間との溝に、悩んで絶望して―― あの日、竜華さんに拾われた それからは、毎日が虹のように色鮮やかに変わって…… 毎日、死ぬ程忙しくて レッスン漬けの毎日だったけど、早く仕事がしたいとごねたりして そうして、初めての仕事をこなして……サイン会もやった そこで初めて、自分を応援してくれる人たちと触れ合って…… 俺は一人じゃないって知ることができた 京太郎「(だから――!!)」 テレテレテレテレテレテレ♪ 京太郎「(たとえ、どんなに簡単に見えても――)」クルクル 監督「!?」 京太郎「(どんなに甘く見られても!)」シュバシュバッ 広報「!?」 京太郎「(俺自身が胸を張って、ファンに応えなきゃいけないんだ!)」タンタンッ 竜華「ぁっ……」 煌「すご……」 京太郎「(俺の人生の価値を決めるのは、仕事でもアンタでもない!)」 応援してくれる、ファンのみんな 協力してくれる仲間達 そして…… 京太郎「!」シュバッ! デンッ♪ 京太郎「俺、自身っすよ」ハァハァ 広報「」ジョバジョバジョバ 947 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 23 06 51.15 ID /L+gJUY9o [13/15] 【なんだかんだで控え室】 京太郎「つ、疲れたー」ドテッ 竜華「お疲れ様」フフッ 煌「見ました? あの広報の顔を」プククク 竜華「可哀想やったなぁ」プククク 京太郎「そんな言い方しちゃダメですよ。でも……」プククク 三人「ふふふふふふっ」ニマニマニマ 煌「でも、最後の最後に本当によくできましたね」ナデナデ 京太郎「みんなのお陰ですよ」 竜華「え?」 京太郎「みんながいたから俺……」 煌黒龍「「」」ジィーン 京太郎「えへへ、少し臭いですか?」 煌「そんなことないかな?」 竜華「せや、ええと思う」フフフ 京太郎「……俺、これからも頑張りますから」 煌「うん。頑張ってもらわないと」 竜華「もっともっとや」ニィッ 京太郎「はいっ!!」 ちょいと飯買ってくる 967 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 23 40 57.88 ID /L+gJUY9o [14/15] 京太郎「そういえば……」ギュルル 竜華「ん? お腹空いた?」 京太郎「いえ、宥さんの事なんですけど……」 煌「松実さんは……外に」 京太郎「そう、ですか」ウツムキ 竜華「京太郎君、気にすることは……」 ガチャッ 三人「!?」 宥「も、戻りました~」フラフラ 京太郎「ゆ、宥さん!? どうしたんですかその荷物!?」 宥「えへへ、ちょっと買い物に」スッ フライドチキン(柚子胡椒) ファミチキ ウォーズマン肉まん さきいか ビッグサンダー プレミアチキン(骨無し) サワーズ(メロン味) ホットココア エリザベスまん ピザまん 京太郎「……」ゴクッ 宥「お腹空いたかなと思って……迷惑だった?」 京太郎「いやいや! 本当にお腹空いたところでして! 宥「ありがとう。私に出来ることは、これくらいだったから」ウツムキ 京太郎「あっ、その……」 煌「あれ、こっちの袋はなんですか?」ガサゴソ しろくま ガリガリ君(6本) 雪見大福 竜華「アイス!?」 京太郎「この寒い時期にですか!? そもそもよく買えましたね」 宥「これは……」 宥「私の、分」 一同「!?」 979 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/06(水) 23 49 07.85 ID /L+gJUY9o [15/15] 京太郎「し、死ぬ気ですか!?」 煌「考え直した方が!」アセアセ 竜華「う、うん!」 宥「……私、いつまでも弱いままじゃ嫌だから」 京太郎「!?」 宥「寒さも克服して、今よりもっと……もっと」ブルブルブル 煌「そこまでして……」 宥「だから……」つガリガリ君 ━ ・ . ・ _ -──- _ ・ . ・ , '" `ヽ、 . / ,, \ ・ , ', ,,''i! ,,1 ヽ ・ // ,,'' l i! i! i! l! i! ゙、 , / i!'i! .i! l l i! lト、 i! l!. i!、 i! i! i! l! ・ ┃ ,' i! i! .i!,ィ=ト、l l ト、 ヽl ! |! ヽ i! i! i! l! ・ ,' ヽ .∨/ li! l l l l ヽ、 ∨ヾヽl ヽ. i! i! i! l! ・ | ! /l {ll |i| l l l l l l l l il| |l l l i!iト、. ,イ , ┃ ・ | |.{ l l li、__ノ ,'l l l l l l l l l|ト、__ノl l / ゝ/./ / ・ ・ ヽ r' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`=-/ /,,''/ / ・ }、 ,イ ,ィ/ '',ィ / .・ /ヾノゝ __ / .| ,'イ/-Ll ・ ,r─' Уヽ、 ̄  ̄  ̄_ _ -─!' { |i!── ヽ ・ |! `ー≧=─/ヽf!_ノ、-─'" \!|─‐.、 ヽ ・ |! ,r‐'' ̄' ¥== ヽ────、 \l! |!  ̄` ー __ -‐{! ノ{ ヾヽ、 \ ヽ 宥「ふぇぇ」ブルブルブルブル 京太郎「……」 選択安価 ↓3 1 見守る 2 優しく抱きしめる 3 とりあえず踊る 4 ガリガリ君を奪う 5 止める 988 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/07(木) 00 03 38.54 ID ZNMj1rFRo [1/2] 宥「ひぃぅ……」ペロペロ ガタガタガタガタガタブルブルブルブル 京太郎「っ!! 宥さん!!」ダッ 宥「!?」 京太郎「それ、貰います!」パシッ 宥「あっ」 京太郎「うぉぉぉ!!」ガリガリガリガリガリ 竜華「!?」 煌「ひっ!?」 京太郎「」キィィィーン! 宥「きょ、京太郎君……」 京太郎「ふぉぉぉ」ズキズキズキ 宥「どうして……?」 京太郎「……」 宥「私は、自分の弱さと向き合おうとしたのに……」 京太郎「俺にだって……苦手なものはあります」 宥「え?」 京太郎「嫌いなものもあるし、正直……たくさんありすぎて困ります」 宥「うん……」 京太郎「でも、それが俺なんですよ」 宥「?」 京太郎「宥さんも同じです。寒さが苦手な宥さんも、宥さん自身」 宥「私自身……」 京太郎「そりゃあ直した方がいいかもしれません。でも……こんなやり方、絶対に間違ってる」 煌「……」 京太郎「それに、これは俺の考えなんですけど……」 宥「???」 京太郎「寒いのが苦手な宥さんを見てるとこう……」 選択安価 ↓3 1 ムラムラします 2 可愛いなって 3 抱きしめたくなる、というか、その…… 4 ドキドキします 5 正直たまりません 995 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/07(木) 00 11 51.26 ID ZNMj1rFRo [2/2] 京太郎「抱きしめたくなる、というか、その……」モジモジ 宥「あぅえ!?」ボッ 竜華「あっ……(察し)」 煌「……」パシャパシャッ 京太郎「い、今のはちがっ!」ブンブン 宥「うん……//」カァァァァァ 京太郎「う、うぅ……」 宥「……」モジモジ 京太郎「あの……ココア、飲みます?」スッ 宥「うん……」ゴクッ 京太郎「……」ソワソワ 宥「えへへ、すごく甘くて……とっても、とっても……」 =-―…―-ミ ,. ´ 、 / \ ヽ. / \ \ ‘,. .′ / .| | ∨∧ ‘, i | . .| | | ∨∧ ‘, | | | | | . .| |_ |__ . . | ∧ | | | | |、 . | |、 \  ̄`ト、 .| i i あったかいよ、京太郎君…… | | | | イ \ ト | \ \ | | | | | | . 八 /| | \ | ,ィf芳丐ミ . | | | | | |\|,ィf示ト \ `ー‐┘| | | | | | |∠込/ | | | |. 八 | |\ ’ | | | |. ヽ| トミ_、 、 ノ イ| | | / i| ∨ >. _,. イ二| ' 八 /| マ^⌒ヽミ> ´ ! / ∧ \. / l | マニ- ‐-= // / へ、 \. / |、 |\マ=- _彡イ/ / \ \. /. . 人\ \_\⌒マニ二 _/ /-―/\_、 \ / />'⌒ヽ .\つ―=ミ \ / / ニニニ `ヽ、\ \. / //{ __、 \ニニニ _,| | ⊂ニ.,_ /\\ ヽ CM 編 カンッ! 竜華「というか関節キス……」 宥「!?」ドキィン 京太郎「え? なんのことですか?」 煌「おー」 宥「」ドロドロドロドロ 竜華「と、溶けとる……!?」 煌「ふふふ、可愛いですね」パシャパシャ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/573.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338852213/ 新幹線車内 照「…」ムスッ 乗客「ねーねー。あの子怖くない?」ヒソヒソ 乗客「ほんとだ。すっごい機嫌悪そう」ヒソヒソ 乗客「彼氏にでも振られたのかな?」クスクス 乗客「しーっ!駄目だよ、聞こえちゃうって!」ヒソヒソ 照「…」ギロッ 乗客「「ひっ!?」」ビクッ 照「…」 乗客「「あわわわわ」」スタコラ 照「…ふん。悪かったな。これが素だ」ボソッ 照「…」 照「…ちっ」 ガタンゴトン 『間も無く、長野ー長野ー』 照「っ!」ピクッ 照「…」 照「…」ソワ… 照「…」ソワソワ 照「…」ソワソワソワ 照「…」キョロキョロ 照「…」ゴソゴソ←自分の鞄を漁ってる 照「…」スッ←お目当ての鏡を見つけて取り出した 照「…」カパッ←開けた 照「…」クシクシ←前髪を整えている 照「…」ジー 照「…はぁ」 照「…はは。確かに、鏡の中の女は機嫌の悪そうな怖い顔をしている。まったく、これが素だとは我ながら恐れ入るな」 照「…まあ、無理もない。長野に余り良い思い出は無いしな。自然と顔に出ているやもしれん」 照「…そうだ。京ちゃんが居なければ、こんなところ二度と来てやるもんか…」ギリッ キイーッ 照「…ふん。着いたか」スクッ 改札前 照「…思えば、東京に行ってから長野に戻って来たのは初めてだったか」 照「…咲やお父さんには…会いたくないし、連絡しないで良いか」 照「京ちゃんは…連絡先知らないしな。私がこっちに居た頃は、まだ京ちゃん携帯持って無かったし」 照「仕方ない。今は清澄高校だったな?帰り道で待ち伏せしてやろう。咲や知り合いに見つからないよう、こっそり会いに行かなければ」 照「ふふ。帰り道にいきなり私が居たら、京ちゃん驚くだろうな。…そうだ。折角だし、物陰に隠れて、わっ!ってやってやろうか」 照「京ちゃんリアクション良いからな。きっと飛び上がって驚いてくれるに違いない」クスクス 照「その後、お詫びにご飯をおごってあげよう。京ちゃんよく食べる子だし、喜んでくれるだろうな。食べっぷりがいいから、見てて楽しいし」 照「うん。お姉さんらしく、ちょっと高級なお店に連れて行ってあげよう」ウンウン 照「そ、それで、そ、その後…け、携帯の番号とメアド聞いて…」モジモジ 照「そ、そこまで出来れば、完璧だ!」 照「さあ、改札通して、まずは京ちゃんの家まで…」ピタッ 照(…けど、ちょっと待てよ?) 照(…久しぶりだしな。もし私の事見て、誰?とか言われたらどうしよう) 照(…いや、それだけならまだ良い。もし完全に忘れられてたりなんかしたら?) 照(それどころか、久しぶりに会ったのに、嫌そうな顔なんてされたらどうしよう…) 照「は、ははは。考え過ぎだな。京ちゃんに限って、そんな薄情な男に育っている訳ないだろう」 照「さあ、時間も余り無いんだし、そろそろ改札を…」ピタッ 照(け、けど待てよ?もし彼女連れだったりしたら、嫌な顔くらいするんじゃ…) 照「…ん?」 照「…」 照「か、彼女!!!?」 近くに居た人「ひっ!?」ビクッ 照「あわわわわわ」アセアセ 照(し、しししししまった!今まで京ちゃんに彼女が出来るだなんて、考えた事も無かった!) 照「うわああああ…」キョロキョロ 照(け、けどけどけど!よくよく考えてみたら、もう京ちゃんも高校生だぞ!?そろそろ彼女くらい欲しいと思ったって不思議じゃない!) 照「はううう…」オドオド 照(そ、それに、京ちゃん格好良いし、優しいし、絶対モテるに決まってるし) 照「うええええ…」グスッ 照(冷静になって考えてみたら、京ちゃんに彼女出来てない方がおかしいくらいじゃないか!)←全然冷静じゃない 照(それに、京ちゃんの事好きになるような子なら、私みたいな性格ブスはそうそう居ないだろうし)オロオロ 照(京ちゃんに釣り合うような子なら、顔だって最高に可愛いだろうし、スタイルだって良いだろうし…) 照(はっ!そう言えば、去年の全中優勝者の原村和とか、全部満たしてる上に清澄の同学年じゃないか!!!) 照「も、もしあんな子相手だったら、勝てる訳ないじゃない…」ガタガタ ハラリ 照「あ、切符っ!」スッ ガチャン ピンポーン 照「うわわっ!」 駅員「大丈夫ですか?」 照「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」 駅員「気にしないで下さい。はい、切符どうぞ。このまま改札通りますか?」 照「っ!ちょ、ちょっと待って!」 駅員「はい?」 照「こ、心の準備がまだなんで…」 駅員「は、はあ。でしたら大変申し訳ありませんが、他のお客様のご迷惑ですので一旦改札から離れて戴けませんでしょうか」 照「あ。わ、わかりました…」スゴスゴ 新幹線ホームのベンチ 照「…はあ」 照「…」 照「なんか、怖くなっちゃったな…」 照「…もし京ちゃんが誰か他の子と付き合ってたりしたら…」 照「わたしどうすればいいのぉ~?」グスッ 照「ううう~…」ギュッ 照「京ちゃ~ん…」 照井「…」 照「…もし」ボソッ 照「…もし、京ちゃんが本当に誰かと付き合ってたとしたら…」 照「どんな子か確かめなきゃいけないけど…」 照「…やっぱり怖いよ。京ちゃん」ブルブル 照「…」 プルルルル 『間も無くー。東京行きの新幹線が到着しまーす』 照「…」 プシュー 『到着ー。到着ー』 照「…」チラッ 『出発はー。2分後ー。2分後ー』 照「…」 『次ー。東京行きー。新幹線発車しますー』 プシュー ガコンガコンガコン… 無人のベンチ「」 新幹線車内 照「…臆病者め……」 ガコン…ガコン…ガコン… 照「…臆病者め。臆病者め。…臆病者め!」 照「うう…」ペタン 照「ううううう…」ジワッ 照「ううーっ!」 照「う、うう、うええええ…」 白糸台麻雀部部室 ワイワイガヤガヤ 淡「それでさー」アハハハ 照「…」ガチャッ 菫「ん?照?どうしたんだ。今日は家の用事で休むんじゃ…」 照「…」イライラ 菫「(これは相当機嫌が悪いな。巻き込まれる前に退散するか)っと、そう言えば私も今日は用事があるんだった。淡。後は任せた」 淡「へ?弘世先輩帰っちゃうんですか?けど、宮永先輩来たんなら、後は宮永先輩に…」 菫「…淡」 淡「…はい?」 菫「許せ」ドヒューン 淡「うわ。早」 淡「…まったく。なんなんだろーね。うちの三年生は。…けど、天下の白糸台が若干一年の私に部を託しちゃうかー。やっぱり私って、天才?」ニヤニヤ 照「…」 淡「今日は宮永先輩もなーんか心在らずーな感じだし?今のうちに部の影響力を上げとくのもイイ感じだよねー」 照「…でる」ボソッ 淡「さーて!そうと決まったら、みんなー!今日は私が部長代理を務めまーす!って言う訳で、今日の練習は…」 照「弛んでるぞ貴様等あああああ!!!!」ガアアアア 淡「ひいっ!?」ビクッ 照「なんだ貴様!その打ち筋は!」ビシッ 一年「ひいっ!?」 照「ふざけるな!こんな温い麻雀をするような奴に、我が白糸台麻雀部の部員が務まるか!」 一年「す、すみませ…」 淡「あ、あわわわわ」 照「お前はなんだあああ!!」ビシッ 二年「ひいっ!?」 照「貴様!今、逃げに回ったな!?ふざけるな!我等は王者だ!いついかなる時もどっしりと構え、相手を迎え撃つ麻雀をしろ!!」 二年「す、すみません!すみません!」 淡「み、宮永先輩!?落ち着いて下さい!」 照「ああん!?」ギロッ 淡「怖っ!?」 照「なんだあ?淡。貴様、さっきから聞いてれば、随分と調子良い発言を連発していたようじゃないか」クククク 淡「き、聞いてたんですか!?」 照「いいだろう。貴様のその天狗の様に伸びた鼻っ柱をへし折ってやる。卓に付け。今日は私の気が済むまで、延々付き合って貰うぞ」ゴゴゴゴゴゴ 淡「ひいい!すみません!すみません!調子乗ってすみません!謝りますからそれだけは!今晩見たいテレビがあるんです!」 照「知るか!敵前逃亡などという情けない行為、白糸台麻雀部にとって最も許されざる事だ!恥を知れ臆病者!」 淡「うわああん!何この先輩!いつにも増して理不尽だあああ!」 照「黙れ!いいから卓に付け!」ズリズリ 淡「もう私臆病者でいいですから~!」ジタバタ 照「い、い、か、ら、来~い!」ギリギリ 淡「誰かー!誰かー!この人の抑止力になる人、連れて来てー!!」ジタバタ 照「そんな人間は居らん!!」 淡「い~や~だ~!!!」 照「うおおお!来ーい!!!」グイッ 淡「ぎゃああああああ!!!」 清澄高校麻雀部部室 久「よっし!それじゃあ、今日の部活はここまで!」 まこ「ん。お疲れさん」 和「お疲れ様でした」ペコリ 咲「はあ~。今日も終わった~。お疲れ様です!」 優希「くふう~。最近、部活がハードだじぇ~。全然勝てないし…」ガクリ 和「あ、ゆ、優希…えっと…」 京太郎「お疲れ様です、みんな。特にタコス、お疲れ」 咲「…むっ」 優希「なんだー?京太郎。私に特別に労いの言葉をかけるとは、貴様も成長したのう」ムクリ 咲「うー…」ジー 京太郎「わはははは。最後の方お前フルボッコだったしな。流石にお疲れ様だぜ!」 和「え!?ちょっと、須賀君!?落ち込んでる人にそんな…」 優希「むっきー!?そういう事か!やっぱり貴様は成長の無い奴だじぇ!そこに直れ、犬め!成敗してくれる!」ガタッ 和「あれ、復活した…」 京太郎「うおっ!?」ビクッ 優希「うおおお!食らえ!必殺スリーパーホールド!」 京太郎「ぐげげげギブギブ」パシパシ 優希「このこのこの!これでもかこれでもか!」グイグイ 京太郎「ごふう」 まこ「くっくく。相変わらずあの二人は気が合うのぉ」ニヤニヤ 久「そうねぇ。ちょっと凹ませても須賀君が煽ったらすぐ復活するし、優希を鍛える分には凄く助かるわ」クスクス 和「優希なにやってるの!?だ、大丈夫ですか!?須賀君!」 まこ「そのたんび京太郎が死にかけるのは申し訳ないがのぉ。和は相変わらず本気で焦っとるし」 久「まあいいんじゃない?胸押し付けられてるようだし、役得でも有るわよ」 咲「…」ペタペタ 京太郎「何が役得ですか!こんな抉れ胸押し付けられても嬉しく有りませんから!それより早く助けて下さいって!」 優希「ほう。よくぞ吠えた小僧!よほど命がいらんと見える。ならば死ねい!!」ギリギリ 京太郎「ぐおおお!お、おい、タコス!やり過ぎだ、マジで首締まってる…か、ら…」 和「ゆ、優希、須賀君、顔が青ざめて来てるから…」オロオロ 久「さって。私は帰ろっかなー」ガタッ まこ「ワシもワシも」ガタッ 京太郎「薄情者共め…それに比べて和マジ天使…」 和「優希!もう止めて!私、貴女を殺人者にしたくない!」 京太郎「あ、和さんもサラッと酷い…?」 優希「おりゃおりゃ」ギリギリ 京太郎「わ、わかった。タコス、タコス奢るから…」 優希「その言葉が聞きたかった」ピタッ 京太郎「ちっくしょー…」 優希「なら今度の日曜、長野の方に行くじぇ」 京太郎「はぁ?」 優希「長野駅の前のデパートにな。最近超美味いタコス屋が出来たらしいのだ」 京太郎「長野駅って…毎度毎度どうやってそんな情報仕入れてんだお前は。しかも、今度の日曜?明後日じゃねーか」 優希「うむ。遠征費もお前持ちだじょ」 京太郎「はああ!?なんで俺がそこまで!」 久「あらいいじゃない。二人で行ってくれば?」 京太郎「部長!?」 優希「流石部長!話が分かるじぇ!」 和「優希、何言ってるの?部長もです!全国までもう殆ど時間が無いんですよ!今は少しでも練習しなくちゃいけないのに…」 久「優希、最近疲れてるみたいだしね。気分転換に遊びに行くのも良いと思うわ。根を詰めすぎて、精神的余裕を失うよりずっと有意義だわ」 和「うう…」 久「幸い、今は部費に余裕有るしね。二人の交通費くらい適当な名目で持ってあげるから」 まこ「悪いやっちゃな~」クスクス 久「いひ~」ニンマリ 優希「その日みんなは何してるじぇ?」 久「もち、部活。4人居れば出来るし、休む理由が無いわ。須賀君には悪いけど、優希の付き添いだと思ってくれれば良いから」 京太郎「うーん。部長がそこまで言ってくれるなら…俺は全国有りませんしね」 咲「…」ペタペタ 咲「…はぁ」 久「はい、それじゃ、決定ー。当日の予定は二人で決めておきなさい。これで私たちは帰るから」 まこ「まあ、全国が近いってのもその通りじゃ。あんま羽目外さんようにな。…ホテルでハメてくるのは黙認しちゃるか…」ニヤニヤ 久「オラァ!」スパーン まこ「あいたー」 和「?」 久「はーい。ふざけたワカメ先輩アウトー」ズリズリ まこ「ま、まちんしゃい!まだカバンが…」 久「明日の朝早起きして取りに来なさい!」 まこ「んな殺生なー」 バタン 優希「♪」 和「随分ご機嫌になりましたね。優希」 京太郎「まあ、最近部活尽くしだったのに調子悪かったもんな。部長じゃねーけど、ちょうどいい息抜きなのかも…」 和「まあ、なんでもいいです。せっかくなので、楽しませてあげて下さいね」 京太郎「あいよ」 和「それじゃあ、私はそろそろ帰りますので」 京太郎「あれ?今日はみんなで帰んないの?」 和「家の用事で、早く帰ってくるよう言われているんです。今からじゃ少し急がないと」 京太郎「なら仕方ない」 和「では」スタスタ 京太郎「また明日なー。和」 優希「のどちゃんばいばいだじぇー」ニコニコ 京太郎「さって。俺らも帰ろうか」 優希「おう!」 京太郎「咲ー?てなわけだから、帰るぞー」 優希「そう言えば咲ちゃん、さっきから静か過ぎたじぇ」 京太郎「お前がうるさいだけだっつーの…咲?」 咲「ブツブツブツ」 京太郎「駄目だ。自分の世界に入っちまってる」 優希「またかぁ…」 京太郎「ったく。仕方ない。俺らは先帰るか」 優希「大丈夫かや?」 京太郎「こうなったらしばらく帰って来ないしな」 優希「わかったじぇ。咲ちゃーん。先に帰ってるじょー」 京太郎「もう暗いし、一人で帰ろうとすんなよ、と。メモ置いとくぞ」 優希「じゃ、帰るじぇ」 京太郎「ん」 バタン 咲「ブツブツブツ」 咲(やっぱり京ちゃんって、おっぱい大きい子の方が好きなのかな)ペタペタ 咲(私みたいな貧相な子、やっぱり女の子として見てくれてないのかな…)シュン 咲(そうだよね。そう言えば麻雀部に入ったのも和ちゃんが居たのが一番の理由だったし、男の子だもんね。当たり前だよね)ガクリ 咲(和ちゃん、羨ましいなぁ。可愛いし、スタイルいいし、性格だって優しくてしっかり者で、可愛いし…) 咲(私も和ちゃんみたいだったら、京ちゃんに好きになって貰えたのかなぁ)クスン 咲(いいなぁ…) 咲(あ、けどけど、優希ちゃんは、その、私と同じくらいのスタイルだけど、京ちゃんと仲良くしてるよね!すっごく仲良いよね!) 咲(…最近は、幼なじみの私より仲良いもんね…)シュン 咲(やっぱり、明るくて可愛いからかなぁ…)クスン 咲(そうだよね。優希ちゃん、凄く可愛いもん。地味で根暗な私とじゃ、全然違うもんね) 咲(私と一緒に居たって、楽しくないだろうし…京ちゃん優しいから、今までは私が一人にならないように黙って傍に居てくれてたけど…) 咲(そうだよね。最近は部のみんなめ居るし、わざわざつまんない子の相手するより、可愛い子や楽しい子とお喋りしたいよね)ズーン 咲(うう。せめてスタイルに将来性が期待出来ればまだ希望が持てたのに…) 咲(お姉ちゃん見る限り、それもあんまり期待出来ないし…)クスン 咲(…せめて、麻雀でみんなの期待に応えられるように頑張ろう) 咲(京ちゃんに女の子として一番好きになって貰えることは出来ないけど、せめて、麻雀で格好良いところみせたいな) 咲(私の唯一の取り得だし) 咲(…京ちゃんのお陰で、また好きになれた麻雀だもん) 咲(…頑張ろう) 咲「…うん。頑張るぞっ!」ギュッ 咲(っととと!思わず声に出ちゃった!みんなに変な子って思われちゃうよ!) 咲(あうう。どうやってごまかそう。取り敢えず、何か言わなきゃ…) 咲「…あれ?」 咲「…」 咲「…」キョロキョロ 咲「…」ポツーン 咲「あ…れ…?誰もいない…」 咲「あ、お外真っ暗…」 咲「…京ちゃーん?」キョロキョロ 咲「…部長ー?」ヒョイ 咲「染谷せんぱーい…」ジワ… 咲「の、のどかちゃ~ん?」ウル… 咲「優希ちゃあああーん…」 咲「…」ウルウル 咲「みんなどこぉおお!?」ダッ 咲「あうっ!?」コケッ ドンガラガッシャーン 咲「あうううう…もうやだぁ…」シクシクシクシク 咲「うわあああん!みんなに置いてかれたぁああ!」 咲「酷いよみんな!人がちょっとぼーっとしてるうちに、みんなで帰るなんて!」 咲「うううー。いじわるー!私だって怒る時は怒るんだからね!こうなったら、私だってみんなの事もちょっと困らせてあげるんだから!」 咲「…けどまずは、散らかった机直さなきゃ…」モゾモゾ 咲「お外暗いなー…私、無事に帰れるのかな…」ゴソゴソ 咲「怖い人とか出たらどうしよう。心細いよぉ…」 咲「…あれ?なんだろこの紙」ピラッ 『気付いたか? もう暗いし一人で帰ろうとすんなよ! 最悪俺の携帯に連絡くれたら迎えに行ってやるから! 最近変質者とかも出るんだし、お前なんか格好の餌食になるからな! ぜーったい一人で帰んなよ! 京たろー』 咲「…」 咲「…うん。ありがと」ギュッ 咲「…」ピポピポ 咲「…あ、お父さん?私。咲。悪いんだけど、迎えに来てくれないかな」 咲「うん。今、学校。ちょっと部活で遅くなっちゃって…うん…うん…ごめんなさい…お願い…じゃあ、旧校舎の入り口で待ってるね。ありがとう…」 咲「…ふう」ピッ 咲「…お父さん来るまで、座ってよ」ストン 咲「…」 咲「…」 咲「…はぅ」グデン 咲「…私の、ばか」ポツリ 咲「…意気地無し……」クスン 翌日 東京駅新幹線ホーム 照「…」 照「…なんで私は、また此処に居るんだ…!」ハァ 照「ぐぅ。それもこれも、昨日長野まで行っておいて、おめおめと引き下がってしまったからだ…!」 照「部活を2日連続で休むのは心苦しいが、しかしこのまま引き下がったままというのも、具合が悪いし…」ソワソワ 照「そ、それに、昨日はあれから結局空が白むまで延々全力で淡と対局したし、いつもよりむしろ内容の濃い練習だった筈だし…」ウロウロ 照「だ、第一、こんなところで心に凝りを残して、全国で力を出し切れなかったら、それが一番部に迷惑だろうし…」グルグル 照「そ、そうだ!結局、私が京ちゃんに会って精神を安定させるのが、我が部にも一番プラスなんだ!」キョロキョロ 照「ぜ、前人未踏の全国三連覇に向けて、例えどんなに小さな芽であろうと、懸念材料は摘み取るのが王者だし…仕方ないよな!」コクコク 照「よし!そうと決まったら、早速長野まで行こ…」ダッ ガシャン ピンポーン 照「…」 駅員「すみませんお客様。新幹線に乗るには、切符を買って戴かないと…」 照「…すみません」シュン 照「…よし。切符は買った。気を取り直して、今度こそ行こう」 照「ふふ。私もすっかり東京人だな。こうして迷う事無く、一人で切符も買える」 照「ここまで至るにはさしもの私でさえ、2年半という時間が必要だったが…ふん。長野の田舎者共にはこんな高等技術、まるで理解出来まい」 ※私に長野県民をdisる意図は有りません 照「…あっ。そう言えば、お土産とか買ってった方がいいのだろうか?」 照「…京ちゃん、結構食いしん坊だしな。よし、何か東京らしいお菓子をお土産に買って行ってあげよう。喜ぶぞ」ニヤ お土産物売り場 照「…へえ。これは…凄いな」キョロキョロ 照「なんでもある。…凄いな」キョロキョロ 照「…おお。このチョコレート、小さいが、お洒落で可愛い。…凄いな」 照「さ、3,000円!?この大きさで!?」 照「す、凄いな…」 照「あっ!魚介類売り場だ!珍しい魚置いてないかな!?」タッタッタ 照「酒盗?へえ、鰹の塩辛なんてあるんだ!面白いな」ワクワク 1時間後 照「はっ!」 照「しまった。あまりに色々有りすぎて、目移りしてしまっていた…もうこんな時間か」 照「ま、まあ、仕方ないよな。東京人が自分のところのお土産を見る事など滅多に滅多に無いのだ。こんなに沢山有れば、色々見てしまうのは自明の理だ」 照「…気が付けば色々買ってしまっているな。…これ以上買っては、お小遣いが少々厳しくなる。自重するか」 照「…おっといかん」 照「ふふ。私とした事が、。最も大切な物を忘れていた」 照「折角の東京土産なのだ。ならば、選ぶのはこの近代都市からの土産に相応しい、最も洗練された品を買っておかなければ」 照「そう。文明的で、近代的で、ハイカラで、洗練された、至高のお菓子」 照「全地方民の憧れ」 照「東京バナナ」キリッ 新幹線車内 ガタン…ガタン…ガタン… 照「ふふ…良い買い物をした」 照「特にこの東京バナナ。京ちゃん、絶対喜ぶだろうな…」 照「京ちゃんが美味しそうに食べてくれたら、私はそれだけで満足だ…」クスッ 照「…」 照「…勢いで買った干物とか、どうしよう」 照「…昨日なんだかんだで付き合わせてしまったからな。詫びの気持ちも込めて、淡にやるか」 『間も無く、長野ー長野ー』 照「おっといかん。そろそろ到着か」 照「これから京ちゃんに会いに行くのだ。身嗜みを整えねば」 照「鏡、鏡…と」ゴソゴソ 照「ふん。あったか…」スッ 照「さて、と。前髪を…」 照「!!?」 照「な、な、な…なんだこれは!」 照「…隈…だと…?」 照「な、ななな、あわ、あわわわわ」ワタワタ 照「そう言えば、昨日から一睡もしていないんだった。どおりで目がショボショボすると思った!」 照「なんて目つきの悪さだ。まるで哲也の印南じゃないか!」 ※言い過ぎです 照「もしかして私は、ここまでずっとこんな顔してやって来てたのか!?」 照「くっ!どおりで、さっきの土産物屋の店員とかみんなちょっと私に怯えると思った!」 照「ど、どうする!どうすればいい!?」 照「顔を洗うか?いや、そんなんで治まるほど薄い隈じゃない!」 照「メイクでごまかす…?自慢じゃないが、私は化粧は下手だ。余計酷い顔になったら目も当てられん」 照「どこかで仮眠を取る?…ホテルで休むには、もう手持ちが…」 照「…そ、それとも、このまま会いに行くか…」 照「ゴクリ」 照お姉ちゃん脳内シミュレート ケース:もしこのまま京太郎の前に立ったら 京太郎「いやー!今日も学校楽しかったなー! 入学3日で友達百人出来たし、全校の女子にモテモテだし、参っちゃうなぁ けど今は部活も高校から始めたサッカーで一年生ストライカーでレギュラーだし、それが一番かな! 弱小校の清澄なのにスカウトの目に留まって、卒業後はバルサでメッシとツートップ確実だし!」 照「ふ、ふひひひひ。京ちゃん」ガサッ←草むらから出てきた 京太郎「うわっ!?」 照「う、うふふふ、ひ、久しぶりだね…」ウネウネ 京太郎「だ、誰だお前!」 照「だ、誰だなんて、ひ、酷いなぁ。フヒッ↑て、照だよぉ。宮永照」 京太郎「て、照さん!?」 京太郎「う、嘘を吐くな!照さんは今年高校三年生だぞ!お前みたいに、いかにもヒロポンやってそうな危ない女な訳ないだろうが!」 照「あ、ああ。私の事、覚えててくれたんだな?京ちゃん。私嬉しいぞ。この隈は、その、うちの後輩の淡が原因でだな…」 京太郎「うるさい!お前みたいな妖怪が、俺の尊敬する照さんの名をかたるな!」 照「そ、そんな…」 京太郎「クソっ!よりによって照さんの名前を利用するなんて!不愉快だ!今すぐ俺の前から消え失せろ!!化け物!」 照「違うの、京ちゃん…」 京太郎「まだ言うか!この…」 照「あ…そ、そうだ!お土産!東京バナナ!私が照だって証拠!ほら、私今東京住みだし…」 京太郎「照さんの偽物からの土産だなんて、例え当局バナナだって嬉しくねーよ!」パシッ ドサッ 照「あ…」 照「そ、そんな…駄目だよ京ちゃん。いくら私が気持ち悪いからって、食べ物を粗末にするなんて…」 京太郎「黙れ黙れ!汚らしい売女め!二度とこの地に足を踏み入れるな!」 照「そんな…京ちゃん、いつからそんな人を傷付けられるような子になっちゃったの?照姉ちゃん、それが一番悲しい…」 京太郎「ふん!人なんざなあ!付き合ってる人間によって簡単に変わっちまうもんなんだよ!」 照「…え?」 「すみません須賀君。お待たせしちゃいましたか?」 照「っ!お、お前は!」 京太郎「あっ。和。そんな事ないよ。俺も今来たところ」ニコッ 照「!?」 和「そうですか?良かったぁ…私、須賀君をお待たせしちゃってたらと思って、ガキの癖に下品なおっぱいゆっさゆっささせながら、淫乱らしく無駄に官能的な感じで汗流して、一生懸命走って来たんですよ!」 京太郎「ははは。心配しないでも良いよハニー。俺が5分や10分の遅刻で怒るようなチンケな男な訳がないじゃないか」 和「そ、そうですよね。須賀君、優しいですもんね///」 京太郎「当たり前さ。それに、天使の様に可愛らしい容姿の君を、叱れる訳ないじゃないか。そこの薬中とは天と地の差だ」 照「…え?」 和「あら?そこの見窄らしい方、物乞いでは無かったんですか?…おや、どこかで見覚えがある方ですね」クスクス 照「あ、あう…」 京太郎「ん?どうした?和。お前、この女印南と知り合いだったのか?」 和「…」ジー 照「あ、あわ、あわわ…」オロオロ 和「クスッ」 照「ひっ!?」 和「いえ。勘違いでした。私の知り合いではありません」 京太郎「そうか」 照(ば、バレなかった…?) 和「さあ、行きましょう?須賀君。いつまでもこんなところに居ては、目の隈が移ります」 京太郎「ん。そうだな。和。まず、どこに行きたい?」 和「私、ホテルに行きたいです!」 京太郎「ははは。和は変態だなあ」 和「うふふ。今日も須賀君のリー棒を私のマンズに責任払いして下さいね」ニコッ 京太郎「勿論さ。今日は徹マン確定だぜ」 和「うふふ。楽しみです。二人でビギニング・オブ・コスモス目指しましょう…」 京太郎「御無礼させて貰うぜ…」 照「」ポツーン 和「…それでは、失礼。チーム・虎姫エースにして高校最強雀士にして、負け犬の、宮永照さん?」クスッ 照「!」 和「クスクスクス」 京太郎「じゃあなー。印南」 和「さようなら。印南さん。…明日からの貴女の渾名、楽しみですね?」ニコッ 照「う…」 照「うわあああああ!?」ガバッ 搭乗員「あ。やっと起きた」 照「はあ…はあ…はあ…」 照「…?」キョロ… 照「ゆ、夢…?」 照(ど、どこから…?) 照(…どこからだって良い。とにかく…) 照「よ、良かった…」ボソッ 添乗員「ちっとも良くないですよ!」 照「ひゃっ!?」 添乗員「君ねぇ!制服着てるって事は、高校生!?しっかりしなさいよまったく!」 照「?…?…?」 添乗員「揺すっても揺すっても全然起きないし!やっと起きたと思ったら寝ぼけた事言って!早く降りなさい!次の電車が来ちゃうじゃないか!」 照「あ、す、すいません…」ジュル 添乗員「涎拭きなさい!良い年してみっともない!制服もシワになってる!後で化粧室で身嗜みしっかり整える事!」 照「は、はいっ!」ガタッ 照(怖っ!) 化粧室 照「…はぁ」ゴソゴソ 照「…ん。身嗜みは整ったかな」 照「…少し寝たお陰で隈も薄くなったか」 照「…それにしても、さっきの夢、最悪だ…」ガクリ 照「京ちゃんには嫌われるわ、彼女は出来てるわ…東京バナナは捨てられるわ…」 照「…」ブルッ 照「…」 照「…まさか、正夢じゃ、ないよな?」ボソッ 照「…」 新幹線車内 ガタン…ガタン…ガタン… 『毎度ご乗車、有難うございます。この新幹線は、東京行きー。東京行きー』 照「…」 照「きょ、今日は、その、日が悪い!うん!」 照「手持ちも少ないし!もうすぐ日も落ちるし!折角京ちゃんに会うなら、日が高い内に行かないとな!うん!」 照「あ、そうだ!明日!明日は日曜日だし!明日の朝もう一回来よう!それなら日の高いうちから京ちゃんに会えるし、沢山遊べる!今日はその偵察!下準備のための偵察だ!」 照「そ、それに、ほら!干物とか、チョコレートとか、日頃頑張ってる部のみんなに一刻も早く食べさせてやりたいし!」 照「だ、だから、仕方ないんだ!これは!」 照「そうだ…仕方ないんだ…」グスン 照「きょ、今日帰るのは、仕方ない、んだ…」 照「これは、仕方なく帰るから、仕方ないんだ…」ヒック 照「明日は、明日こそは、行くんだ…」 照「だ、だから、東京バナナは、東京バナナだけは、大事に取っておくんだ」 照「う…」 照「うえ…」 照「うええええん…」 白糸台麻雀部部室 淡「はひ…昨日は酷い目に合った…」 菫「大丈夫か?淡。凄い隈だぞ」 淡「弘世先輩ー…わかってましたね?絶対分かってやってましたよね?貴女」 菫「うん?何がだ?」 淡「すっとぼけないで下さいよ!昨日私に部を任せた事です!よもや只の虎への人身御供だったとは…」 菫「ああ。その話か。すまんかった」 淡「すま…!うぐぐ、なんて誠意の籠もってない…」 菫「ところで、その怪奇!虎女についてなのだが」 淡「はい?」 菫「今日、見たか?」 淡「さあ?私だって、さっき起きて来たばっかりですからね。私より2つも年上の宮永先輩じゃ、まだ寝てるんじゃないですか?その、若さ的に」 菫「お前も言うようになったなぁ」 淡「えへへ。伊達に一年生レギュラーじゃないですし」 菫「だが、いくら今日が土曜で自主練日とは言え、全国の近いこの時期にエースが練習不参加では、部の士気に関わる」 淡「スルーっ!?」 菫「まったく、どこで油を売っているんだあのお姫様は…」 淡「あの…」 菫「ん?」 淡「僭越ながら、一つ質問が」 菫「許す」 淡「ありがとうございます。えーっと、ですね。質問って言うのは、その、宮永先輩の虎姫って渾名に関してなんですが…」 菫「うむ」 淡「なんでよりにもよって、あの人に『姫』なんて感じを使ったんですか」 菫「…うん?」 淡「いや、ずっと昔から思ってたんですけどね?あの人、どう考えても『姫』って感じじゃないでしょ」 菫「だが、虎の姫だぞ?ぴったりだと思うが」 淡「甘いです!」バンッ 菫「む、むう?」 淡「甘い!甘い!甘過ぎます!チョコレートなんかより!」 菫「お、おう」 淡「虎姫!?そんなプリティーな通名、あの人には甘いって言ってるんです!」 淡「いいですか!あの人を指すなら、これくらい言わなきゃ役不足です!冷酷無比な殺戮ターミネーターとか!他者の絶望を喰らい力を増す魍魎の類とか!一人エクスペンタブルズとか!仮にどうしても姫って付けたいなら、姫路城を一撃で破壊するデカいトカゲとか!」 菫「お前がアイツをどう思ってるかはよくわかった」 淡「兎に角!あの人を姫だなんて、天と地と人が許そうとも、私が許しませ…」 ガチャ 照「すまん。遅くなった」 淡「」 菫「お。来たか虎姫」 照「?なんだ?菫。藪から棒に」 菫「何でもない」 照「そうか。…淡?どうした固まって」 菫「いや、人生相談を受けていてな」 照「?まあいい。ほら、受け取れ」ヒョイ 菫「これは…菓子か?…お台場の恋人?」 照「ああ。ちょっと野暮用で東京駅に行って来たのでな。ついでに、日頃精進を重ねている部員の皆に、と思ったんだ」 菫「珍しい事もあるもんだ」 照「ほんの気紛れさ」 淡「…」 照「淡」 淡「ひゃ、ひゃい!」ビクッ 照「昨日は済まなかったな。私の練習に無理やり突き合わせてしまって」 淡「あ、い、いえ…そんな滅相も無い…」 照「そんなお前には、特別にこれをやろう」スッ 淡「え?」 照「大した物ではないがな。感謝の気持ちを込めた、ほんの礼というやつだ」 淡「え…」 淡「あ、ありがとう、ございます」 照「どういたしまして、だ。さて。それでは私は他の部員達にも、菓子を渡さなくてはならんので、これで失礼する」スッ 淡「あ…」 照「おい、そこの一年!ちょっといいか!」スタスタ 淡「…槍が降る」 菫「まあ、そう言ってやるな」クスクス 淡「私、今ちょっと宮永先輩の事尊敬しちゃいそうになりました…安い女なんでしょうか」 菫「素直に懐柔されておけ。私が楽だ」 淡「…はい」 菫「…そう言えば、さっき、お前姫がどーのとか言ってたな?」 淡「あっ!そ、それは…」 菫「実はな。ここだけの話、あいつ、結構あの通り名気に入ってるんだぜ?」ニヤリ 淡「え…?」 菫「らしくない?」 淡「は、はい…なんか、そう言うのくだらないって切り捨てるイメージが…」 菫「まあ、実際そうなんだろうがなぁ」ニヤニヤ 淡「?」 菫「私も昔、そこが気になって、本人に聞いてみた事がある」 淡「っ!で、答えは!」 菫「断固黙秘」 淡「ありゃりゃ」ヘナ 菫「ま、それはそれで良かったんだが。なんか癪でな。騙して酒を飲ませて喋らせた」 淡(この人だけは敵に回さないようにしよう) 菫「なんでもな。アイツ、地元に二個下の弟分がいるらしいんだが」 淡「あ、私と同じ」 菫「そいつが好きらしい」 淡「ぶふううううう!!!!!!!!!」 菫「誰にも話すなよ?本人に気付かれたら、お前は消されるぞ」 淡「絶対喋りません!墓の下まで持ってきます!!」 菫「でな。アイツが言うには、その弟分ってのが、妹の同級生でもあったらしく…」 淡「ああ。例の、記者会見でムキになって存在否定した妹さん?」 菫「で、その弟分君が、その子の事をたまに姫と呼ぶらしい。…私から言わせれば、からかい半分にしか思えてならんのだが」 淡「ま、まさか…」ヒクッ 菫「羨ましかったらしい」 淡「うわぁ…」 菫「涙ながらに延々5時間語られた」 淡「ご愁傷様です…」 菫「妹さんとの不仲もどうやらその辺が絡んでるようなのだが…」 淡「おっ!重大情報じゃないですか!」 菫「語られたらしいが、どうも聞き流してたようで記憶が無いのだ」 淡「ずこー」 菫「まあ、仕方ないな」 淡「」 菫「…ま。何はともあれ、だ。そんな阿呆みたいな事情ではあるが、本人は気に入っている通り名だ。そう無碍にしてやるな」 淡「はあい」 菫「ところで、その袋、何が入ってるのだろうか?」 淡「あ、そういえばそうですね」 菫「寄越せとは言わないが、私にも見せてくれ。アイツが何を買ってきたのか興味だけはある。むしろやると言われても要らん」 淡「不安になること言わないで下さいよ。それじゃあ、開けますよ」ゴソゴソ 淡「っじゃーん!」 ジンギスカンキャラメル 淡「」 菫「」 淡「な、ななな」ワナワナ 菫「さて。練習するか。またあとでな。淡」スタスタ 淡「なななな!」 淡「なんで北海道ーー!!?」ドー?ドー?ドー?←エコー 照お姉ちゃんがお土産買ってた頃 清澄高校麻雀部部室 京太郎「おはよーございまーす」ガチャ 咲「あっ!京ちゃん、おはよう!」パタン 京太郎「おっす咲。なんだよちっくしょー。今日は一番乗りだと思ったのに」 咲「ふふーん♪相変わらず甘いねっ」 京太郎「たはは…本読んでたのか。相変わらず文学少女してるな」 咲「うん。最近あんまり本読む時間が無かったから、早起きしてここで読もうと思って」 京太郎「そうか」 咲「あ、あと、染谷先輩から電話があって、今日は部活来れないって」 京太郎「あ、確かに鞄無くなってる」 咲「早朝取りに来たのかな?」 京太郎「てか、なんで咲に…」 咲「さあ?」 京太郎「ま、いいや。二人じゃサンマも出来ないしな。誰か来るまで、まだ本読んでていいぜ」 咲「うん。ありがと。京ちゃんはどうするの?」 京太郎「早起きしたせいでまだ眠いからな。コーヒー淹れる」 咲「京ちゃん、コーヒー好きだよね」 京太郎「まーね。咲も何か飲むか?」 咲「あ、う、うん…じゃあ、私もコーヒー…」 京太郎「はい?あれ、咲。お前コーヒーなんて飲めたっけ?」 咲「えっ?」 京太郎「いや、だって、いっつもは紅茶…」 咲「…」 京太郎「咲さん?」 咲(きょ、京太郎ちゃんと同じものが飲みたいから…なんて、言える訳、無い…よね) 京太郎「咲ー?」 咲「あ…だ、だって、同じ物の方が、京ちゃんも作るの楽でしょ?」 京太郎「いや、別に、俺インスタントのつもりだったし…紅茶程度、大した手間じゃないし…」 咲「えっ!?あっ!いや、そのっ!」アセアセ 京太郎「もしかしたら俺に気を遣った?別に遠慮しなくていいぞ」 咲「やっ!ちがっ!そうじゃなくって!あのっ!」ワタワタ 京太郎「?」 咲「えっと、えっとね?そのね?あの、その、ね?」 咲(うわーん!上手な言い訳が出て来ないよー!) 京太郎「…」 京太郎「あっ。そうか」 咲「ふぁっ!?」ビクッ 京太郎「はっはーん。なーるほーどねー」ニヤニヤ 咲「ど、どうしたの?京ちゃん…?」 京太郎「いやね。今日に限って咲がなんでそんなにコーヒー飲みたがるのかって不思議に思ったんだけど…」 京太郎「わかっちまったぜ」 咲「ひゅっ!?」 京太郎「これはズバリ、あれだな。そういう事だな」ニヤニヤ 咲「あわわわわ」 咲(ど、どどどどうしよう!?京ちゃんと同じものを飲みたいから、だなんてそんな事バレたら…) 京太郎「それにしても、咲もそんな事考えるようになったかー」ニヤニヤ 咲(あ!で、でもでも!京ちゃんの事だし、全然的外れな可能性も結構あるよね。っていうか、かなり高いよね。お願いします!今回ばかりはそうであって下さい!!) 京太郎「大人になったなー。咲」ニヤニヤ 咲(うわーん!なんかやっぱりバレてるっぽいー!?) 咲「や、止めて京ちゃん!そこから先は言わないで!」 京太郎「そんなに大人の味に興味あるのか」ニヤニヤ 咲「…へ?」 京太郎「そうかそうか。コーヒー飲んでみたいのか、咲も」ニヤニヤ 咲「…はいー?」 京太郎「いやー!咲もほんっと!成長したなー!まさか、コーヒーなんて苦い物を飲んで大人ぶりたい!だなんて見栄張る事考えるようになるなんてな!」 咲「…はぁあ!?」 京太郎「けど、無理しないでいいんだぜ?咲。お前、まだ小学生じゃねーか。コーヒーなんて苦いもの飲んだら、それ以上身長伸びなくなっちま…」 咲「うっさい!馬鹿京ちゃん!」ポイッ 京太郎「いてっ!咲お前、ハードカバーを人に投げつけるとかどう言う了見だ!」 咲「べー!」 京太郎「このー!」 咲「ふんっ!だ!!」プイッ 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…咲?」 咲「…」プイッ 京太郎「なあ、咲」 咲「…」ツーン 京太郎「さーきー?」 咲「なんにも聞こえませーん」クルッ 京太郎「ったく、このお姫様はすぐへそ曲げるんだから…」ブツブツ 咲「…何が姫だ」プイーッ 京太郎「…一応独り言だったんだけど」 咲「…」ツーン 京太郎「はぁ…」 咲(…お姫様って言ってくれた) 京太郎「悪かったよー。咲ー」 咲(…えへへへ) 京太郎「おーい。咲ー?」 咲「…コーヒー」 京太郎「…ん?」 咲「コーヒー淹れてくれたら許してあげる」 京太郎「…りょーかい」 コポポポ… 京太郎「…」 咲「…」ペラッ 京太郎「…」 咲「…」ペラッ 京太郎「…そう言えば、咲?お前、昨日はどうやって帰ったんだ?」 咲「え?…ああ。お父さんに迎えに来て貰って…」 京太郎「そっか」 咲「うん」 京太郎「なんだよー。それならそれで連絡くれても良かったのに」 咲「あ…ご、ごめん。気が回らなかった…」 京太郎「ま、いいけどさ」 咲「本当、ごめん…ね」 京太郎「いーって大丈夫大丈夫!」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…ねえ、京ちゃん?」 京太郎「んあ?」 咲「…もしかして、ずっと連絡待ってた…?」 ピーッ!! 京太郎「お湯沸いたか」ガタッ 咲「あ…」 京太郎「」スタスタ 咲「…」 京太郎「…」コポポ 咲「…」ペラッ 京太郎「んー。まあ、ちょっとな」 咲「…そっか」ペラッ 京太郎「おう」 咲「…」ペラッ 咲(…えへへ) 京太郎「へい、お待ち」コトン 咲「ラーメン?」クスッ 京太郎「ズズズ」 咲「あれ、砂糖とミルク…」 京太郎「あ、いけね」ガタッ 咲「…いいよ。そのまま飲んでみる」 京太郎「大丈夫か?」 咲「ズズ…」 咲「…うえ」ベー 京太郎「はは。やっぱり駄目か。今持って来てやるよ」スクッ 咲「ごめんね…」 京太郎「えーっと、ミルクどこだったかなー」スタスタ 咲「…」 咲「…」チラッ 咲(京ちゃんのコーヒー…) 咲「…」 咲「…」チラッ 京太郎「お。あったあった。えっと、あと砂糖とスプーンと…」ゴソゴソ 咲「…」サッ 咲「チュッ」 コトッ 京太郎「お待たせー…って、どうした?咲。そんなニヤニヤして」 咲「えへへ。なんでもありませーん」ニヤニヤ 京太郎「?」 咲(…えへへ。…関節キス…しちゃった) 咲「コクン。…うん!おいしい!」 京太郎「?そ、そうか?そりゃ良かった…」 咲「えへへへへ~♪」ニヤニヤ 咲(コーヒー、甘い…おいしい…)コクンコクン 京太郎「どうだ?京太郎特製コーヒーの味は?」 咲「…クスッ。普通かな」 京太郎「あら手厳しい」 咲「だって、インスタントに砂糖とミルク入れただけでしょー?」クスクス 京太郎「馬鹿にすんなよ?他にも隠し味ちゃんと入れてんだかんな!」 咲「へー。へー。何入れだのさー。私、見てたけどそんな様子無かったよ?」 京太郎「それは、愛」キリッ 咲「プッ」 京太郎「あ、受けた?受けた?よっしゃ、俺の勝ちー!」 咲「あははは!何それ、京太郎キモーい!」クスクス 京太郎「キモいはキツい!」 咲「あははは!あははははは!!も~!!京ちゃんってば、も~!」クスクスクス 京太郎「うぐ…これだけ笑われると逆に軽くショックなんですが…」 咲「こんなに笑ったの久しぶりだよ~」 京太郎「そ、そっか…うん。良かったです…」 咲「あはははは!」 京太郎「くすん」 咲(気分が和らいで、心が落ち着く…なんて優しい時間…) 咲(そろそろみんな来る時間だけど…) 咲(もうちょっと、こうしてたいな…) ガチャッ 優希「おっはよーだじぇ~!」 京太郎「お。優希か。おはよう」 咲「…」 咲「ゆ、優希ちゃん。おはよう」クスン 優希「おっ!犬に、咲ちゃんだじぇ!まだ二人しか来てないのか?」 咲「う、うん…」 優希「む?なんか芳しい香りがするじぇ」スンスン 京太郎「ああ。もう一人来るまで、暇だったからな。咲とコーヒー飲んでたんだ」 優希「ほう!朝コーヒーとな!」 咲「あ、朝コーヒーって///」 優希「何故そこで顔を紅くした、咲ちゃん…」 咲(よ、夜明けのコーヒーって連想しちゃった…) 優希「いいないいなー!私もコーヒー飲みたいじょ!」 京太郎「お前も飲むか?…って、お前みたいなちびっ子にコーヒーなんか飲める訳ねーだろーが」 優希「馬鹿にすんなよー?ブラックだって余裕だじぇ」 京太郎「うそん」 優希「ほんとん」 京太郎「信じらんねー。まじで信じらんねー」 優希「むっ!ならば証拠を見せてくれる!ブラックコーヒーを持てい!」 京太郎「えー…」 優希「どうやったら信じるのだお前…」 京太郎「うーん…そんじゃあ、これならどうだ?ちょうど俺のコーヒーがブラックだから、お前がこれを飲んでみて、大丈夫そうなら淹れてやる」 優希「受けて立とう!」 咲「えっ?」 京太郎「くっくっく。さーて。そのやせ我慢が、いつまで続くかな~?」 咲「ちょっ…」 優希「って言うか、今回はマジで楽勝だじょ。ほれ、さっさとカップ寄越すじょ」 咲「あの…」 京太郎「ほれ」スッ 咲「ああっ…」 優希「ん」ヒョイ 咲「やだ…」 優希「ゴックゴックゴック」 京太郎「あああああ!?」 咲「きゃああああああ!?」 優希「ごち」カラッ 咲「」ガーン 京太郎「お、お前!全部飲みやがったな!?」 咲「」ガーンガーン 優希「ま、貴様が淹れたにしては上出来な味だったじょ。百点満点中40点をくれてやる」 咲「」ガーンガーンガーン 京太郎「しかも低っ!」 優希「ほれ、早く新しいのを淹れるじょ」 京太郎「くっそー。タコスといい、味覚だけ変に老けやがって…」 優希「タコスを馬鹿にするでない!」カッ 和「おはようございます、皆さん…」ガチャッ 優希「あっ!のどちゃん!おはようだじょ!」 京太郎「おっ!和おはよう!今日も可愛いな!」 和「須賀君、何言ってるんですかもう…馬鹿な事言ってないで、部活しますよ」ハァ 京太郎「バッサリか…」ガクン 優希「むう…」 咲「」クスン それからしばらくして 照お姉ちゃんが駅員さんに怒られてた頃 久「ごめーんみんな!遅くなっちゃった!」ガチャッ 和「部長!」 京太郎「あ、部長。お疲れ様です」 優希「お疲れ様だじぇ!」 和「お疲れ様です。どうしたんですか?何かトラブルでも?」 久「いやぁ、ちょっと学生議会の方でトラブっちゃって。この後もご飯食べたらまた戻んなきゃで」 和「そうだったんですか…」 久「ほんと、この時期にごめんねー。なんとか早めに片付けるから」 和「仕方ありませんよ。お疲れ様です。学生議会長」 京太郎「そう言えば、そろそろ昼飯の時間か」 優希「はら減ったじぇ~」 咲「確かに、私もちょっとお腹空いちゃった…」 和「言われてみれば、わ、私も…」 和「」クーッ 和「あうう///」チヂコマリ 久「ふふっ。ところでみんな、今日のお昼はどんな予定?」 京太郎「どんなって…これから購買行って…」 優希「同じく」 咲「私は、その、お弁当を…」 和「私もです」 久「そっかそっか」ウンウン 和「?どうしたんですか?」 久「いや、迷惑かけるお詫びにね。今日はみんなに学食で奢ってあげようかなーとか思って」 優希「」ガタッ 京太郎「え!いいんですか!?」ガタッ 久「まっかせなさーい!お弁当組は、スイーツ奢ってあげる」 和「そんな!悪いですよ!」 咲「そ、そうですよ!」 久「いいからいいから!私ね。後輩出来たら、みんなを引き連れて学食で奢ってあげるっていうのが夢だったの!まこはそういうの嫌がって奢らせてくれないし」 和「う…。そう言われると…」 咲「断れない…」 久「よーっし!それじゃあ早速行くわよー!」 照お姉ちゃんが東京行き新幹線に乗り込んだ頃 学食 ガヤガヤ 優希「着いたじぇー!」 和「お休みなのに、意外と混んでますね」 久「よーし、後輩諸君!好きな物を注文するが良い!」 優希「タコス!」 久「だと思った!」 和「私は…それじゃあ、イチゴとユズとカリンのフルーツパフェで」 久「了解。私はカツ丼にしようかしら。咲と須賀君は?」 咲「えーっと…私は…あ、じゃああんみつで…」 京太郎「咲、ちょいと待った」 咲「…うん?」 京太郎「咲。悪いんだけどさ…」チラッ 咲「?」 京太郎「ほら、な?」 咲「…ああ。…も~!またぁ?」 優希「?」 久「?」 和「?」 京太郎「なー?今日のも美味そうなんだよー」ペコペコ 咲「まったく、京ちゃんは仕方ないなぁ~」ヤレヤレ 優希「…なんの事だじぇ?」 和「さあ?」 久「?ねえ二人共。どういう事?」 咲「すみません、部長。私、やっぱりレディースランチでお願いします」 久「へ?」 京太郎「で、俺があんみつで」 久「へ?」 和「…ああ。なる程」 優希「のどちゃん?どういう事だじぇ?」 和「須賀君がレディースランチを食べたいらしいので、宮永さんと注文を取り替えっこしたいそうです」 優希「ふむ。生活の知恵だじぇ」 久「…ああ。そう言う事ね。別に構わないわよ」 京太郎「よっしゃ!ありがとうございます!ここの学食、レディースランチがメチャクチャ美味いんですよ!」 久「へえ。それを知ってるって事は、常習犯ね?アンタら」 咲「あ、あははは…」 優希「ふむ。確かに美味そうなメニューしてるじぇ。まあ、最強の食べ物たるタコスには敵わんがな!」 和「それはあなたにとってだけよ。優希…」 優希「じょっ!?」 みんな「あはははは!」 その頃、東京行き新幹線の一席では 照「…」グーッ 照「…」 照「…少々、腹が減ったな…」 学食のおばちゃん「はい、カツ丼特盛りだよ」ゴトン 久「ありがとうございます。…さて。みんな、注文の品は揃ったわね?」 咲「はい!」 和「部長。空いている席、確保しておきました」 久「流石和ね。それじゃあ、みんな。せ~のっ!」 みんな「いただきまーす!」 モグモグ 京太郎「うはー!相変わらず美味いなー!レディースランチ!」 久「カツ丼も絶品よ」パクパク 優希「タコスは、もはや語るに及ぶまい」モグモグ 和「あ。咲さんの卵焼き美味しそう…」 咲「和ちゃんのタコさんウインナーも美味しそうだよ」 和「じゃ、じゃあ、取り替えっこしません?」 咲「うん!いいよ!」 その頃、東京行き新幹線 照「…何か、小腹を満たせるような土産は無かっただろうか」ゴソゴソ 照「…干物は駄目だな」ヒョイ 照「…この焼き菓子は、部員達の土産だ。私が食べる訳にはいくまい」ヒョイ 照「キャラメルは…淡の分だ」ヒョイ 照「残るは…」 照「……東京バナナ」 照「…」 照「…」 照「…」ゴゴゴゴゴ ガタン…ゴトン…ガタン…ゴトン…ガタン… 学食 久「ハムハムハムハム。うん。美味しい。可愛い後輩達に囲まれてるから、なお美味しいわ」 優希「おおう。部長、意外といける口だじょ。私も負けられん!」パクパク 和「ふふっ。優希、あんまり急いで食べちゃダメですよ?ほら、口の周りにソースが付いちゃってます」フキフキ 優希「モガムガ」 咲「京ちゃん、レディースランチ美味しい?」 京太郎「最高。これも単に咲のお陰だぜ。ほんと、ありがとな」 咲「ふふっ。どういたしまして」ニコッ 新幹線 照「ハムッ」 照「モグモグモグ」 照「…ゴクン」 照「…うん。やはり東京バナナは美味いな…」スッ ピリピリピリ 照「…もう一個食べよう」 照「ハムッ」 照「モグモグモグ」 照「…ゴクン」ピリピリピリ 照「…ハムッ」 学食 久「ふう。お腹いっぱいだわぁ」 優希「私もだじぇ。お腹がタコスで満ち足りたじぇ。幸せだじょ…」 和「ご馳走様です、部長。パフェ、美味しかったです。誰も黒崎兄妹かよ!って突っ込んでくれなかったのだけは寂しかったですけど…」 優希「きっとスルーされたんだじぇ」 和「くすん」 久「何の話よアンタら…」 咲「あ、でもでも!本当に美味しかったりです!あんみつも!ご馳走様でした!」 京太郎「俺もです。レディースランチはいっつも美味いけど、今日のは特別に美味く感じました。ご馳走様でした」 久「ふふ。お粗末様。そうね。私もいつもの学食より美味しかった。ねえ、なんでだと思う?」 優希「?タダ飯だったからかや?」 和「それは私達だけでしょ!」 久「あはははは!」 久「答えはね。今、ここに大好きな人達が居るからよ」クスッ 優希「じぇ?」 和「部長?」 久「みんなとご飯を食べられるから、私は幸せなの」 京太郎「ど、どうしたんですか?いきなり」 咲「部長…」 久「実を言うとね。私、ずっと寂しかったの」 久「ほら、私が一年生の頃、それまであった清澄高校麻雀部はほぼ無くなっちゃったでしょ?」 和「え、ええ…」 久「本当、あの頃は寂しかった…まこが来るまで、私はずっと一人ぼっち」 久「誰も麻雀に興味無い。麻雀で遊ぶ事も出来ない。麻雀の話で盛り上がる事も出来ない。そんな中、お昼休みはずっと一人、孤独を抱えてご飯を食べていた」 久「あの頃のご飯は、信じられないくらい味気なかったなぁ」 和「部長…」 久「あ、勿論今は違うわよ!?」 久「まこが来て」 久「和と優希が来て」 久「須賀君が来て」 久「そして咲が来て!」 久「みんなで麻雀やって!」 久「麻雀の話で盛り上がって!」 久「切磋琢磨し合って、高め合って、みんなで一緒に戦って!」 久「そして今、こうして一緒に美味しいご飯を食べている!」 久「…まこが今日、居ないけどね。あんにゃろめ、なんて間の悪い」 久「…ま、それもあの子らしいっちゃらしいんだけどね」ヤレヤレ 久「…みんな、みんな、私の大切な大切な後輩。あなた達がいるから、私は今、ご飯が美味しいし、すっごく幸せよ…」 京太郎「部長ー」ウルウル 和「部長…」ジーン 咲「部長…」 優希「うわーんっ!ぶちょー!」ガバッ 久「おっとぉ!あはは!格好つけすぎちゃったかしら?」ナデナデ 和「部長!私、もっともっと頑張ります!」ガタッ 久「うわっ!和?」 和「だから、絶対!みんなで、全国、優勝しましょうね!」 京太郎「おおっ!和が燃えてる!」 和「そうと決まればぼやぼやしてられません!早く部室に戻って練習しますよ!」 優希「らじゃ!」ビシッ 久「…ふふ。そうね。頑張ろうね」 咲(…全国優勝、かぁ) 咲(…そのためには、お姉ちゃんの高校に勝たなきゃいけないんだよね…) 咲「…」 照『ふん、雑魚共が。全員粉々に叩き潰してくれる』 咲(えっ!?) 照『ロン』 咲(えっ!?) 照『ロン』 咲(いやっ!) 照『ツモ』 咲(止めてっ!) 照『清澄高校、恐れるに足らず。全員飛びだ』 咲(待って、お姉ちゃん!) 照『退屈な有象無象共め。貴様等のような塵に麻雀をやる資格等無い!疾く消え失せろ!!』 咲「ひっ!?」 咲「…あ、あれ?」 咲(ま、幻…?)ブルッ 京太郎「ん?どうした?咲」 咲「う、ううん何でも無い…」 京太郎「そうか?なら、俺らも部室に急ごうぜ。和と優がすげー燃えちまってるしな。早く行かないとどやされそうだ」 咲「う、うん…」 久「なら私もそろそろ議会の方行ってくるわ。終わったら顔出すから、頑張ってね。みんな」 京太郎「あ。はい!ご馳走様でした!」 咲「ご馳走様でした」ペコリ 久「ばいばーい」スタスタ 京太郎「…じゃ、俺らも行くか」 咲「うん…」 咲(…私達、勝てるの、かな。…お姉ちゃんに…) 咲(…怖いよ。…京ちゃん) その頃の照お姉ちゃん 照「ふう。気付いたら全体の半分食べてしまったか」 照「流石東京バナナ。実に美味い」 照「…最高に美味い」 照「最高だ…」 照「…」 照「…京ちゃんと食べたかったなぁ…」 照「…」 照「…」ジワッ 照「っ!な、泣いてなどおらんっ!」ゴシゴシ 照「…」 照「…」ジワッ 照「ふぐっ!」グスッ 照「うう…」 照「や、やはり、正解だった…今日、引き返しておいて…」 照「な、なんだ、これはっ!」 照「ふっ!不良、品、じゃ!ないかっ!」 照「おいしく…ヒック!ない!…ヒック!」 照「せっ!折角の!東京!バナナなのに…!」 照「おいしく…ヒック!ないっ!ぞっ!ヒック!…京ちゃん…!」 照「京ちゃあぁぁあん…」 照「うぇ…」 照「うえええぇ…」 照「ええええん…」 ※それはそれとして、東京バナナは完食しました そして翌日 日曜日 東京駅新幹線ホーム 長野行き新幹線始発2分前 照「…」ゴゴゴゴゴ ガーッ キキーッ プシュー… 照「…」 照「…時は来た」 照「もう後戻りは出来ない…」 照「…臆病者の私は、昨日死んだ」スッ 照「私は…誇り高き白糸台麻雀部エースとして…」 照「高校最強の雀士として…」 照「…『虎姫』の名に賭けて!!」 照「…私は!もう!もう決して逃げない!!」←両手に、まだ閉まってる売店の人に泣きついて売って貰った東京バナナ 遡って前日 夜 咲の部屋 家の電話で和と談笑中の咲 咲「あはははは。そうだったんだー!」 和『ええ。その時の優希のはしゃぎっぷりと言ったら、凄かったんですよ』 咲「本当に優希ちゃん、タコスが好きなんだねぇ」 和『まったくですね。しかも美味しいタコス屋さんの情報等も、どこからともなく仕入れきますし』 咲「あれ、凄いよね。どうやって調べてくるんだろう?」 和『どうやってるんでしょう?流石の私も、長野駅近くのタコス屋まで把握してるとは思いませんでしたし…』 咲「えー!長野駅の方まで!?凄いなー優希ちゃん。ねえ和ちゃん。そのお話詳しく教えて…」 和『あれ?』 咲「…え?」 和『あの…咲さん?その話した時、確か貴女もその場に居たような…』 咲「あれ?そうだっけ?あれー?いつしたっけ?」 和『覚えてないんですか?一昨日の話ですよ?優希と須賀君が、明日一緒に長野駅まで行くって話は覚えてますよね?その理由がタコス屋だった筈ですが…』 咲「え゙っ」 和『えっ』 咲「…」 和『…』 咲「…ごめんね、和ちゃん。ちょっとその辺詳しく…」 和『?まあいいですけど…事の発端は…』 咲「…」 和『咲さん?』 咲「あわわわわ…」オロオロ 和『咲さーん?』 咲「ど、どどどど、どうしよう、和ちゃん…」ウルウル 和『はい?』 咲「そ、それって、デデデデ、デートだよね?」 和『ああ。言われてみれば確かに』 咲「…」 和『咲さん?』 咲「…ごめん和ちゃん…私、明日どうしても外せない用事があるの思い出しちゃった…」 和『え?そうなんですか?』 咲「うん…ごめんなさい。明日、部活休まなきゃ…」 和『そうですかー。それなら仕方ないですね。気を付けて行って来て下さい』 咲「ん?う、うん…」 和『ところで咲さん?』 咲「な、ナンデショウカ…」 和『おうちの用事との事ですが、失礼ながら咲さん、方向音痴ですから。私ちょっと心配です』 咲「へ?」 和『ですから、仮に、そう、もし仮にその用事と言うのが、一人でお出かけするようなものでしたら不安ですので。予めめちょっと咲さんにアドバイスをさせて下さい』 咲「え?和ちゃん、何言って…」 和『いいですか?新幹線は、長野駅です。新幹線に乗るなら、長野駅ですよ』 咲「は、はあ…」 和『ふふっ。そして長野駅の行き方は…』 咲「え?え?え?」 和『…ちゃんとメモ取ってます?』 咲「え、あ…ご、ごめんなさい…」 和『それじゃあ、もう一度最初から…いいですか?まずは通学路にある駅で切符を買って…』 和の部屋 咲『ありがとう、和ちゃん。メモ、大事に使わせて貰うね』 和「はい。気を付けて。…もし途中で道が分からなくなったら、安易に動き回らずに近くの人に道を尋ねるんですよ」 咲『あはははは…』 和「…もうっ!笑い事じゃないんですからね!甘く見てたら、用事に間に合わなくなっても知りませんから!」 咲『それは…困っちゃうよ…』 和「なら、ちゃんと道を尋ねる事!いいですか?」 咲『はーい…』 和「…ふふっ」 咲『…和ちゃん?』 和「…私、優希の事、大好きなんです」 咲『…?』 和「元気で、明るくて、おっちょこちょいで…」 和「中学の頃からの、大切な、大切な、親友…」 咲『…』 和「出来れば、あの子には一番に幸せになって貰いたい。それくらい、大好きな、お友達」 咲『…和ちゃん』 和「…でも、咲さんも、大切なお友達です」 咲『…』 和『ふふっ。けど、やっぱり優希の方が、まだちょっと大事かな?』 咲『…』 和『…だから、私は優希の味方ですから。…敵に塩を送るのは、これが最初で最後です』 咲『…』 和「…けど、もしも。もしも咲さんが私の今回の行為に、感謝して下さる気持ちがあるなら…これだけは。これだけは、心に留めて置いて下さい」 和「私、二人とも、大好きですから!」 和「優希も!咲さんも!竹井部長も!染谷先輩も!須賀君も!」 和「麻雀部全部が!みんなが!大大大大好きですから!」 和「だから!…だから、お願いですから…例えあなた達の関係がどう変わろうとも…」グスッ 和「…お願いですから…誰の事も、嫌いにならないで…」 和「お願い…」 和「う…」 和「うえええ…」 咲『…和ちゃん…』 咲『…』 咲『…ありがとう』 咲の部屋 咲「うん。うん。ありがとう…それじゃあ、私も、もう寝るね…うん。ありがとう。」 咲「…おやすみなさい」プツッ 咲「…」 咲「…はあっ」ドサッ 咲「…」クシャクシャクシャ 咲「…はあ」 そして、時は再び日曜日 ちょうど仮面ライダーアクセルが「振り切るぜ!」とかなんとか言ってる時間 長野駅 優希「着いたじぇー!長野駅!」 京太郎「ふー。結構遠かったなー」 優希「タッコスー♪タッコスー♪」ダッ 京太郎「あ、おい!走んな優希!」ダッ ジャー 咲「ふー。すっきりした」 咲「…ちょっと早く来過ぎちゃったかな?」キョロキョロ 咲「やっぱり、そう簡単には京ちゃん達見つからないよね」 京太郎「そういえば、タコス屋のあるデパートって、どこなんだ?」 優希「ん。すぐの目の前のビルだじぇ!」 京太郎「近っ!」 優希「因みに、実際の長野駅がどんなとこかは知らん!」 京太郎「ご了承下さい」 優希「で、タコス屋は、地下一階にあるじょ」 京太郎「へー。ならすぐだな」 優希「デパート開くのが9時からだから、それまで駅を探検するじょ!」 京太郎「はいはい」 優希「よっしゃ!いくじょ~!」ダッ 咲「和ちゃんによると、タコス屋さんは、目の前のビルの…地下一階だね」 咲「まだ開いてないや。えっと、9時からだね。まだ結構時間あるなぁ…」 咲「…ウロウロしても良いこと無いし、今のうちに傍まで行っておこ」 『二番線ホーム、電車が到着しまーす』 プシュー… 新幹線座席 照「…」スクッ! ホーム 照「…」ザッ! 改札 照「…」スッ! ガシャン ピンポーン 照「!?」 照「」オロオロ 駅員「どうしましたー?」スタスタ 駅員「ああ。お客さん、これ特急券じゃなくて領収書だね。今お客さんの胸ポケットに刺さってるやつが特急券じゃない?」 照「///」ペコペコ シューッ 照「…」ホッ 駅員「ああ。通ったね。そんじゃあ、さっさと通っちゃってよ」 照「…」キッ 照「…」ガツッ 照「…」 照「ふんっ!」ガツッ 照「…」 駅員「…ほら。お土産の袋、おじさんに貸しなさい。こっちで持っててあげるから」 照「…恩に着る」 照(…遂に。遂に来てしまったか…) 照(…長野) 照(…ふん。やはり、東京に比べれば、田舎だな) 照(…記憶の中の長野駅よりは都会だったが) 照(…早く京ちゃんに会いたいな…) 照「えっと、切符売り場は…」クーッ 照「…」 照(…まずは、腹ごなしが先決だな。京ちゃんの前で腹など鳴らしたら、目も当てられん) 照「どこか軽食を取れる施設は…」キョロキョロ 照「む。目の前のデパート。昔は無かったな」 照「9時開店か…もうすぐだな」 照「よかろう。京ちゃんのところへ行くのは、あそこで何か食べてからとする」 照「そうと決まれば、早速…」 照「行くぞ」 開店5分前 デパート正門前 京太郎「そろそろ開店だなー」 優希「楽しみだじぇ~」ワクワク 3分前 デパート隣コンビニトイレ内 咲「あううう…そろそろお店開いちゃうよぉ」 咲「…けど、緊張して、尿意が…」 咲「早く済ませなきゃ…」アセアセ 1分前 デパート裏口非常用ドア前 照「…ふん。所詮田舎のデパートか。見た目は立派でも、開店直前に入口に誰も居ないとは…」 照「第一、見窄らし過ぎる。設計者の神経を疑うな」 照「ふん。これだから田舎は嫌なんだ」 デパート、開店 デパート地下一階 タコス屋 店員「いらっしゃいませー」 優希「一番乗りだしぇー!」 京太郎「だから走るなって…おっ!マジで美味そうな匂い!」 優希「これは久々の大ヒットな予感がするじぇ~」 京太郎「メニューも色々あんな。ビーフにポーク、チキン、ラム、シーフード…豆、ミックス…etc.すげー…」 優希「素晴らしい!」 京太郎「テイクアウトもあるみたいだけど…」 優希「この場で食う!そしてお代わりも有りだよな?」 京太郎「…ま、いいんじゃないか?」 優希「うっは~♪」 優希「はむっ!はふはふ!」ムシャムシャ 京太郎「おっ!こりゃやべえ!超美味い!」ムシャムシャ 優希「ふふふふ。来て良かっただろー?」ムシャムシャ 京太郎「おう!」ムシャムシャ デパート一階 咲「地下一階、地下一階…あうう。地下への階段どこぉ?」ウロウロ 同一階 照「まさかあれが非常口だったとは…。流石長野、わざわざ都会人向けに陰湿なトラップを用意してくれるじゃないか…」トボトボ 照「どれ…案内板によると、フードコーナーは地下一階か。…さっきエスカレーターを見たな」 咲「とにかく、早くエスカレーターでも、階段でも、エレベーターでもいいから、見つけなきゃ…」チョロチョロ 照「確か、あっちの方に…いや、こっちだったか…」キョロキョロ 咲「どこかなぁ…」ウロウロ 照「…む?ここはさっき見たぞ?おかしい。おのれ長野。デパート内に狐を飼って、客を惑わしてでもいるのか」グルグル 咲「あうっ!?」ドンッ 照「うわっ!?」ドンッ 咲「」ペタン 照「」ペタン 咲「いたたたた…」ジンジン 照「む…う…」サスサス 咲「あうう…誰かにぶつかっちゃった?」 照「くぅ…私とした事が、他者に迷惑をかけようとは…」 咲「はっ!あ、あのっ!すみません!私、余所見してて!お怪我ありませんか!?」ガバッ 照「む?いや、こちらこそ済まなかった。私も他の事に気を取られていてな。そちらこそお怪我は無いだ…」ムクッ 咲「えっ?」 照「ろ…う…?」 咲「…お、お姉ちゃん…?」 照「か…」 咲「え…?嘘…?な、なんでお姉ちゃんが長野に…」 照井「さ、咲!?なんで貴様がここに…」 咲「そんな…なんで…ただでさえ京ちゃんの事で大変なのに、こんなところでお姉ちゃんにまで会うだなんて…」フラフラ 照「むっ!京ちゃん!?」 咲「…私どうしたらいいのぉ…もう分けわかんないよぉ…」 照「おい咲!京ちゃんが大変とはどういう事だ!?答えろ!」 咲「…」 照「…」 咲「…ねえ、お姉ちゃん?」 照「なんだ?」 咲「…地下一階への階段…知らない?」 照「…一緒に探そうか」 再び地下一階タコス屋 優希「ふい。ポークタコス。ご馳走様だじぇ」 京太郎「お前すげーなぁ。これでビーフとチキンとポーク完食か」 優希「こんな遠くまでなんて、滅多に来れんからな!目標は全メニュー制覇だじぇ!」 京太郎「マジか…」 優希「次はラムタコスだじぇ!京太郎はいいのか?」 京太郎「俺は今食ってる一個でいいかな…これ、ボリュームあるし。あとはコーヒー飲んでるわ」 優希「むう。そうか…」 京太郎「ラムタコスだったな?コーヒー頼むついでに頼んできてやるよ。待ってな」ガタッ 優希「おう!すまん!」 タコス屋前 ザッ 咲「や、やっと着いた…」 照「ここに…ここに京ちゃんが…」ジーン 咲「…」ソワソワ 照「…」ウロウロ 咲「…」モゾモゾ 照「…」クルクル 咲「…ね、ねえお姉ちゃん」モジモジ 照「…な、なんだ?咲」キョロキョロ 咲「…行かないの?」 照「…お、お前こそ」 咲「…こ、怖いよ…」 照「…ふ、ふん。この臆病者め。情けない…」 咲「…」 照「相変わらずだな貴様は…方向音痴だし、鈍臭いし、泣き虫だし…」 咲「…」 照「ああ。格好悪い。情けない。無様だ。いっそ見ていて憐れだぞ」 咲「…お姉ちゃんだって迷子になりかけてた癖に」ボソッ 照「なにぃ!?」 咲「…」 照「おい、咲!貴様、姉に向かってなんだその口の利き方は!」 咲「ふんっ!お姉ちゃんに妹は居ないんじゃなかったの!?私にもお姉ちゃんなんか居ませんから!」 照「こいつ…!」 咲「べー!っだ!!」 照「あ、アッカンベー…だと!?この私に!?このちんちくりんが!」 咲「お姉ちゃんの方こそ、高3にもなってスタイルこっちに居る頃とあんまり変わってないじゃない!」 照「馬鹿を言うな!胸だって大きくなっているわ!その…3センチくらい」 咲「中学から3センチ!?」 照「う、五月蝿い五月蝿い!黙れこの無礼者!貴様に私を笑う権利など無いぞ!」 咲「なにさ!」 照「どうせ貴様も私と同じ宿命を負った、同孔の狢に過ぎんと言っている!」カッ! 咲「っ!」ビクッ 照「牢記しておくが良い!二年後、貴様が今吐いた言葉が、今度は貴様の喉を食い破らんと牙を剥くのだ!」 咲「くっ…」 照「ふはははは!己が言葉に羽根を切り裂かれる無様な貴様の姿が目に浮かぶわ!楽しみにさせて貰う!」 咲「ちゃ、ちゃんと牛乳、毎日飲んでるもん!」 照「甘い!それも既に私が通った道よ!」 咲「ううううー…」 照「諦めろ!運命とは…決して逆らえぬ、大河のうねりにも似たものよ!」 咲「あう…」ガクリ ※日本人は牛乳の吸収効率が悪いので、小魚等でカルシウムを採りましょう。また、同時に鉄分も 京太郎「すいませーん。追加注文したいんですけど…」 咲照「「!?」」 ヒュッ 京太郎「…ん?今、どっかで聞いた事有る声が聞こえたような…」キョロキョロ 店員「お客様ー?どうかされました?」 京太郎「…ああ、すみません。えっと、ラムタコスと、コーヒーを…」 照「…何故隠れた。臆病者」コソコソ 咲「…お姉ちゃんこそ」コソコソ 照「…」 咲「…」 照「…タコス屋の向かいは、百円ショップか…」チラッ 咲「?」 照「…付いてこい、咲。これくらい私が持ってやる」 咲「お姉ちゃん…?」 店員「お待たせ致しましたー」 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「さって、と。優希のとこに戻るか」スタスタ 店員(さっきから何回も来てるけど、あの子達、高校生かな?よく食べるなぁ) 店員(なんか、カップルっぽいけど、初々しいし、見てて和むなぁ) 店員(ふふっ。お幸せに♪) 店員「…っ!?」ゾワッ ゴゴゴゴ 照(ピンクアフロ+☆型眼鏡+宴会用のコスプレ制服(上下)計420円)「…」ザッ! 咲(真っ黄色のロングウイッグ+ティアドロップの濃いグラサン+宴会用コスプレ軍服(USnavy空軍元帥仕様200円)計525円)「…」ザッ! 店員「い…いらっしゃい…ませ…」 照「…ラムタコスと牛乳」 咲「me too」 店員「か、かしこまり…ました…」 店員「こ、こちらで召し上がりますか?それともテイクアウト?今なら、テイクアウトが非常にお得になっておりますが…なんかもう、色々と」 照「ここで食べていく」 咲「me too」 店員「…か、かしこまりました…」 照「咲。あそこの席が良いな。多少姿の確認はし辛いが、あそこなら見つかる可能性は低そうだし、会話の聞き取りも容易だ。延長上にトイレや注文カウンターが無いのも大きい」 咲「yes I see」 照「よし。決まりだ」 店員(なんぞこれ…) 店員「お待たせしました…」サッ 照「うむ」スッ 咲「thanks a lot」←最近学校で習った言い回し 照「むっ。結構ボリュームがあるな…皿が重いのか」フラッ 咲「あわわっ」フラッ 店員「だ、大丈夫ですか?なんなら席まで私がお持ち致しますが…」 照「何。問題無い。余り目立ちたく無いのでな」フラフラ 咲「oh…oh…ちょ、待って…お姉ちゃ…」ヨタヨタ 照「英語」 咲「please wait…」フラフラ 照「頑張れ」スタスタ 咲「…じーざす」 照「ふう…無事着いたか」コトン 咲「お姉ちゃん!酷いよ!」コトン 照「咲。お前も無事着いたか」 咲「私のサングラス、お姉ちゃんのより暗いんだよ?ただでさえタコスが重いのに、これじゃまっすぐ歩けないじゃない!」プンプン 照「おい、咲。声が大きいぞ」 咲「大体、お姉ちゃんってばいっつもそう!そうやって好き勝手に…」 照(くっ…頭に血が登っている。早く落ち着かせねば、周りの注目も集めてしまうだろうし…致仕方ない…か) 照「咲」 咲「東京に行ったのだってそう!少しくらい私にだって相談してくれたら…」 照「咲。これを見ろ」スッ 咲「私だって、少しは、お姉ちゃんの…力…に…?」 照「じゃーん。東京バナナ」 咲「…」ゴクリ 照「落ち着いたか」 咲「う、うん…あの、お姉ちゃん?そ、それって…本物?」 照「ああ。…咲。そろそろ事情を説明して貰えないだろうか。何故お前が、京ちゃんに隠れて尾行する事になっているのか?そして、京ちゃんに、一体どんな大変な事が起こっているのか?」 照「納得がいく説明をしてくれたならば、この一番小さい箱の東京バナナを貴様にやろう」 咲「…」 咲「…わかった。それじゃあ」 咲「…一から…話すね」 照「…京ちゃんが…デート!?」 咲「うん…」ハムハムハム 咲「…ほわわ~」ニヘラ 照「ば…馬鹿な…そんな…!嘘だ…!」 咲「嘘じゃないよ。ほら、あっちの席に、可愛い女の子が座ってるでしょ?…片岡優希ちゃんって言うの…」ハグハグハグ 照「ほ、本当だ…」ガクガクガク 咲(東京バナナ美味しいなぁ~(*´∀`*))←自分より動揺してる人が居ると、冷静になる子 照「くっ!と、遠目からだが、確かに可愛い!」 咲「あ…もう食べ終わっちゃった…」ショボン 照「…はは。私では、とても太刀打ち、出来ん…な…」ガクリ 咲「やっぱりお姉ちゃんも、そう思う?」ガクリ 照「…ああ。成りは小さいが、アイドル級じゃないか…」 咲「だよね…私達姉妹みたいな地味な子じゃ、太刀打ち出来ないよね…」 照「ううう…」ジワッ 咲「ううー…」クスン 京太郎「どーだ?優希。ラムタコスは」 優希「うむ!独特の風味の柔らかいラム肉がタコスのスパイシーなソースに不思議なほどマッチして、それをシャキシャキの野菜が引き締め、香ばしいトルティーヤが全てを包み込んで調和させてるじょ!」 京太郎「そ、そうか。美味いか…」 優希「私は今、最高に幸せだじょ~…」 京太郎「ははは…」 優希「京太郎。お前も一口食うか?」 京太郎「お?いいのか?」 優希「勿論だじぇ。メニュー制覇の道はまだまだ長いしのう」 京太郎「んじゃ、お言葉に甘えて」パクッ 京太郎「うん!美味い!」モグモグ 優希「えひひ~。だろだろ~?」パクッ 照「…」 咲「…」 照「…なあ、咲。アイツ、殺していいか?」ニコッ 咲「だ、駄目だよう!」ビクッ 照「ぎぎぎぎぎ!!な、なんだアイツ!!さり気なく京ちゃんにあ~んしやがって!」ギリギリギリ 照「し、しかも!関節キスだと!?まだ付き合ってもいないのに、なんて破廉恥な!なんだあの売女!!」ワナワナワナ 咲「…」←昨日の朝こっそり間接キスした人 照「や、やはり許せん…!あんな変態女、京ちゃんには相応しくあるまい!引導を渡してくれる!」 咲「だ、だから駄目だよ!それに京ちゃんの目の前で優希ちゃんに悪さしたら、お姉ちゃんまで嫌われちゃうからね!」 照「ぐおぉお!?あ、あのタコス女め!そこまで計算済みとでも言うのか!」 照「なんという恐ろしい相手だ…!」 咲「いやいやいや」 優希「ふう。ご馳走様!ラムタコス完食だじぇ!」 京太郎「お粗末さん。次は何食べる?」 優希「シーフード!…けど、その前にちょっとお花を摘みに行ってくるじょ」 京太郎「ん?そうか?なら、俺はこのまま待ってるぜ」 優希「すぐ戻るっ!」ガタッ 京太郎「行ってらー」 京太郎「…」 照「…小娘が席を外した。…どうしたのだ?」 咲「…」モジモジ 照「…咲?」 咲「ご、ごめん、お姉ちゃん。私ちょっとおトイレに…」 照「ああ。行って来い」 咲「行ってきます…」ガタッ 照「ああ。行って来い」 照「…」 照「…」チラッ 京太郎「」ボケーッ 照「…今なら、京ちゃん一人だけか…」 照「…」ガタッ 照「…」スチャッ 照「…」ガタッ 照「…」スチャッ 照「うう…」ソワソワ 照「くっ…や、やはり…怖い…!」 照「京ちゃんは、果たして私のような地味な女の事を覚えてくれているのだろうか?」 照「…忘れられてたりしたらどうしよう」 照「嫌そうな顔されたりしたら、どうしよう…」ジワッ 照「露骨に他人行儀な態度取られたりしたら…」 照「…だが、こうして悩んでいる間にも、時間は過ぎて行く…」 照「さっさと覚悟を決めろ!宮永照!さっきの小娘が戻って来ては、尚更声をかけにくくなるぞ!」 照「…ぐううう…!」 照「ううううう~っ!」 照「…ええいっ!南無三!」ガタッ 京太郎「ふぁ~あ。今日も早起きしたから、ちょっと眠みーや…」ゴシゴシ 「あの…京ちゃん」 京太郎「…優希が戻って来るまで、ちょっと寝ておこうかな…」 「京ちゃん…」 京太郎「…コーヒーって、あんま眠気覚ましになんねーのかな?」 「京ちゃんっ!」 京太郎「ん?」クルッ ピンクアフロの怪しい女「ああ…良かった。気付いてくれた…」ホッ 京太郎「ぶふうぅぅぅう!!?」 京太郎「え!え!うえ!?すわ何事!?え!?」キョロキョロ 照「ふふ。吃驚しただろう?私が此処に居るなど、夢にも思わなかっただろう?」ニコッ 京太郎「いや。そりゃ確かに、夢にも思いませんでしたけど…」 照(ああ…京ちゃんだ!このオーバーリアクション、京ちゃんだ!) 京太郎「え?なにこれ。ドッキリ!?」 照「ふふふ…」 照(優しそうな風貌は、ちっとも変わらないね) 照(…ううん。ちょっとキリッと…男らしくなったかも) 照(…背は、沢山伸びたね) 照(昔は私より小さかったのに、今は頭一つ分くらい追い越されちゃった…) 照(胸板も厚くなったし…) 照(うん。やっぱりだ。君は私の思い描いてた通り。いや、それ以上に…) 照「京ちゃん、カッコよくなったね」 京太郎「えっ!?」 京太郎「いやいやいや…えーっと、お姉さん?アナタ何言って…」 照「ふふ。否定する事は無い。これは私の素直な感想だ。黙って受け取って欲しい」 京太郎「は、はあ…一応…ありがとうございます…?」 照「久しぶりに会ったのだ。積もる話も有るのだが…今は都合が悪そうだしな。出来れば、また後で二人切りで会えないだろうか」 京太郎「え…」 照「…ああ、そうだ。君ももう高校生だものな。携帯は持っているだろう。良かったら、番号を交換しないか…」 京太郎「ちょ、ちょちょちょちょっと待ってる下さい!」 照「…嫌か?」 京太郎「…って言うか、あんた誰」 照「」ピシッ 照「そ、そんな!私の顔を忘れたのか!?京ちゃん!」バンッ! 京太郎「忘れたって言うか、そもそも知らねーよ!大体なんで俺の名前知ってんだ気持ち悪りい!」バンッ! 照「ひっ!?」 優希「ただいまだじょ京太郎ー…ん?誰だじぇ?この人。京太郎の知り合いかや?」 京太郎「んな訳あるか!真っ赤な他人だ!」 照「そ、そんな!」 京太郎「行くぞ優希!こんなおっかねー奴と一緒の場所に居られるか!」グイッ 優希「ああん。いけずぅ」 照「ま、待って!京ちゃん!」 京太郎「断る!って言うか、話しかけないで下さい!」 照「お、お願い!ならせめてこれだけでも!」スッ 優希「おおっ?東京バナナだじぇ。東京土産としては在り来たりだが、結構美味いよな。…私達は銀座イチゴのが好きだが」 照「お願い…せめて、これだけでも受け取って…京ちゃんが美味しそうな顔で食べてくれたら、私はもう、それでいいから…」 優希「なんかよく分からんが、良かったな~?京太郎」 京太郎「変なモノ入ってたら嫌なので、入りません!」プイッ 照「」ガーン 京太郎「では、さようなら。永遠に」ドヒューン 優希「あ、ちょっと待つじょ、京太郎~」ドヒューン 照「…」 咲「ただいまー。ちょっと迷っちゃった。…あれ?お姉ちゃん?京ちゃんは?」 照「…帰る」クルッ 咲「え?え?どうしたのお姉ちゃん…」 照「…咲」 咲「え?」 照「次会う時は、インターハイか…」 咲「え?あー…うん」 照「…次は、敵だ」 咲「…うん」 照「後日、あのタコス娘に伝えておけ」 咲「…うん」 照「お…」ジワッ 咲「…お?」 照「お…」ウルッ 照「おぼえてろ~!!!うわ~~あああん!!!!」ドヒューン 咲「あっ!待ってお姉ちゃん!さっぱり訳がわからない上に、最悪の捨て台詞だよそれ!」 照「うえ~~~~~ん!!」ダダダダダ 咲「行っちゃったし…」ポツーン そして時は流れ、インターハイ決勝先鋒戦 控え室 優希「それじゃあ…行ってくるじぇ!」 久「行ってこい!優希!」 和「優希…頑張って!」 まこ「頼んだぞ…!」 京太郎「優希!休憩時間…タコス作って持ってってやる!」 優希「サンキュー京太郎!それなら私は百人力だじぇ!」 咲(なーんか嫌な予感が…) 会場 優希「さあ!頑張るじぇ!」 照「…来たか…タコス娘…!」ギロッ 玄「ひいっ!?」 照「己が運命を呪うがいい…貴様にはッ!死んだ事を後悔する時間すら与えんッ!!」クワッ 玄「ひいいっ!?」ビクビクッ 照「死ねぇぇええ!!!」 終わり! 藍染「…ところで、いつから照がタコス屋でコスプレしたままだと錯覚していた?」 藍染「…これが私の斬魄刀『鏡花水月』の力。『完全催眠』の効果だよ」 藍染「今回の結末は、取りあえずスレの進行に帳尻を合わせたに過ぎん」 藍染「真実の物語が知りたければ、ss速報へ移りたまえ」 藍染「…但し、私は機械が些か苦手でね。携帯からこれ以上の即興は勘弁して貰おう。また、それならば、携帯からスレも立てても良いものかどうか…」 藍染「…誰かお願いですから、うちに来てネット環境設定して下さい…」 以上!!!