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【合宿二日目】 京太郎「眠い……限界まで出し切ったんだからしょうがないよな……」 京太郎「朝だしなんかするかな」 京太郎「まだ時間あるし寝よ」 京太郎「……押し入れって狭いな」 良子「京太郎、好きだ!」 憩「いえ、ウチの方が好きですーぅ!」 良子「いや!私の方が好きだ!ラブだ!」 憩「京太郎くん!」 良子「京太郎!」 憩良「「どっちを選ぶ!」」※二人とも裸です 京太郎「うわああああああ!」 真佑子「あっ、須賀さん、おはようございます」 京太郎「おはようございます!」キリッ 京太郎(何だ今の夢……) 京太郎(いい夢だったな……)ポーッ 朝 京太郎「あ、良子さーん!」 良子「きょ、京太郎?」 良子(よくよく考えたら何やってたんだ私!) 良子(京太郎と混浴なんて……) 京太郎「どうしたんですか?」 良子「どうもしてないどうもしてないノープロブレムだよ、今日も特訓?」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 良子「ここは……こう……」 京太郎「……なるほど、でこう、と」 良子「そうそう、そんな感じだ」 良子(京太郎、いつも真面目だな……) 良子(今日の夢にも……///) 京太郎「次はどうするんですか?」 良子「」ドキッ 良子(真剣で、色々と私のことを考えてくれていて……) 京太郎「良子さん?顔真っ赤ですよ?」 良子「そ、そうか?すまなかった」 良子(……理屈じゃないのかもな) 良子「次は――――」 京太郎「ふぅ~むなるほどなるほどなるほど~」 京太郎(夢のことを考えたら全然わからないんだぜ!) 昼 照「ロン、48900」ギィン 照「……ふぅ」 京太郎「よっ、対局終わったのか?」 照「うん」 京太郎「じゃあ暇つぶしに何かしゃべるか」 照「いいの?」 京太郎「いいって何がだ?」 照「京、戒能さんとばっかり話してるから」 京太郎「ああ……特訓してるだけだよ、うん」 照「そうなんだ、よかったぁ」ホッ 京太郎「?何がいいんだ?」 照「ううん、なんでもない」 京太郎「次、俺と打たないか?」 照「えっ?」 京太郎「この前言っただろ?私に勝てたらって」 照「あ……うん」 京太郎「じゃあ勝ってやるよ、今この場所で」 京太郎「五か月前みたいに!」ゴッ 照「…………」 照「わかった、受けて立つよ」 照「全力で捻る、前とは違う」 開局 憩「よろしくお願いしますーぅ!」 菫「よろしく」 京太郎「よろしくお願いします」 照「……よろしく」 照(憩と菫……か) 京太郎(良子さんから教わったコピー術……) 京太郎(他人の打ち筋を真似するものだけど、良子さんは「降ろす」とか言ってたんだよな) 京太郎(よくわかんねえけど、今回は……怜さんを意識してみよう) 同コンマのため、流局 京太郎(照相手には東一局が鍵、まずは温存しつつ和了りにいく!) 菫(……よくわからないが、個人戦上位者と戦えるんだ、存分に射抜く!)ギィン 京太郎「ノーテン」 憩「ノーテン」 菫「テンパイだ」 照「ノーテン」 京菫(全然ダメだった……) 照「…………」ゴッ 【照魔鏡】発動! 照(菫……憩も変わらない) 照(……京) 照(また見えなくなってきてる……?) 東二局 京太郎 24000 親 憩 24000 菫 28000 照 24000 同コンマのため、流局 照「…………」 京太郎(……!)スチャ 京太郎(なんだ、この感じ……照に和了られる?) 京太郎(これは出さないでおくか……)トン 憩「ノーテン」 菫「テンパイ」 照「テンパイ」 京太郎「ノーテン」 京太郎(二連続流局って幸先悪くねえか?) 東三局流れ二本場 京太郎 22500 憩 22500 親 菫 29500 照 25500 照(憩が使うのは極端な支配) 照(その後の自分の流れを悪くする代わりにその局に和了りにいく) 照(そしてその流れを徐々に回復する) 照(それともう一つ、厄介なのがある……) 照「ロン、1900」 照(和了した人の流れを悪くする) 憩「…………」 照(でも、もう何回と視てきた) 照(その支配も菫の射抜きも、私には通じない) 東四局 京太郎 22500 憩 20600 菫 29500 親 照 27400 憩(照ちゃんに和了られてもうたか……) 憩(そういえば、照ちゃんと京太郎くんと打つのっていつぶりやったっけ……) 憩(……まあええ) 憩(今は京太郎くんの手伝いや!) 憩「リーッチ!」ピキィィィン! 照「っ……」 菫「……」 京太郎(やばい、何もできてねえ……) 憩「ツモ、リーチ一発三暗刻」 憩「裏2で3000・6000や!」 南一局 親 京太郎 19500 憩 32600 菫 26500 照 21400 京太郎(……!)ビクッ 京太郎(憩さんが……振り込む?) 憩「……」トン 照「ロン、1000」 憩「はいはーい」 京太郎(何だったんだ……今の) 京太郎(ってかそんなことより……) 京太郎(テンパイできてるのに……どうして和了れないんだ……) 南二局 京太郎 19500 親 憩 31600 菫 26500 照 22400 同コンマのため、流局 憩「テンパイ」 菫「テンパイ」 照「テンパイ」 京太郎「……ノーテン」 南二局一本場 京太郎 16500 親 憩 32600 菫 27500 照 23400 照「ツモ、400・600」 京太郎(照……連続で和了れてないな) 京太郎(ってことはアレも出しにくいはず……) 京太郎(……あれ?アレって何だっけ?) 京太郎(何かが……引っかかってる……?) 南三局 京太郎 16100 憩 32000 親 菫 27100 照 24800 照「カン」 照「カン」スチャ 照「……」トン 菫(暗槓二つ……少なくとも70符か) 菫(……ここか?) 照「ロン、2600」 菫「……はぁ」 オーラス 京太郎 16100 憩 32000 菫 24500 親 照 27400 憩(オーラス……) 憩(ここで和了れば、ウチは勝てる) 憩(照ちゃんに……京太郎くんにも!) 憩(……絶対に和了る!) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「……カン!」 憩「リーチ!」 京太郎(…………) 京太郎(オーラス、それももう終盤なのに、なんでテンパイできないんだ……) 京太郎(体にまとわりついてた変な感じもなくなったし) 京太郎(このまんまで照に勝てるのかな……) 照(憩がリーチしたときは注意が必要) 照(それも特に役無しテンパイ) 照(だから多分今回も……) 照「…………」スチャ… 照(……今回は私の負け、か) 照「……」トン 憩「ロン」 憩「リーチ一発河底、裏6」 憩「16000や!」 結果 憩 46500 菫 24000 京太郎 18600 照 10900 京太郎「」チーン 照「」チーン 菫「」チーン 菫(焼き鳥二位、っておかしくないか) 菫(男女のチャンピオンに勝ったとは言えど……) 京太郎(焼き鳥でこの順位で照に勝ったって……) 京太郎(ちっとも嬉しくねえ……) 京太郎「照!」 照「何?」 京太郎「次だ!次こそお前に勝ってやる!」 照「……わかった」 京太郎「首を洗って待ってろよな!」 京太郎「何もしてないのに疲れた……」 京太郎「昼飯食いに行くか」 京太郎「……勝ちたいなぁ」 京太郎「遊んでるだけじゃダメなのかな……」 良子「京太郎、どうかした?」 京太郎「あ、お疲れ様です」 良子「そっちこそ。さっきの対局見てたよ」 京太郎「そうなんすか……恥ずかしいです」 良子「……ドントマインド」 良子「私だって高校生に負けることはあるし、それこそ小鍛治プロ以外のプロは誰だってそう」 京太郎「小鍛治プロって何なんですか一体……」 良子「誰だって負けるし焼き鳥にだってなる、それで落ち込んだら――――」 良子「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」 良子「こうやって食べたり、笑い飛ばしたりすればいいんだよ」ニコッ 京太郎「……そうっすね、ありがとうございます」 良子「ふふっ、どうってことないよ」 恒子「あ!須賀くんこんなとこにいた!」 恒子「さーさー!お姉さんたちのところに来ようか!」ズルズル 京太郎「えっ、ちょっ、何なんですかもう!」ズルズル ガララ ピシャッ 良子「…………」 良子「……今日も一人か、ふふっ」 昼 京太郎「まさか……」 恒子『量が多すぎて食べられないから代わりに食べて!』 京太郎「なんて用事だったとは……」 京太郎「あー腹いっぱい、この後どうしよ」 臨海監督(以後臨)「また暇なのか?」 京太郎「お察しの通りですよー」 臨「ふむ、じゃあ私が稽古をつけよう」 臨「須賀も勝ちたいだろ?」 臨「まずはこの手牌……何を切る?」 京太郎「そうですね……これでしょうか」 臨「む……正解だ」 臨「ではこれは?」 京太郎「これですね」 臨「これは?」 京太郎「これです」 臨「……これは?」 京太郎「これですね、考えるまでもありませんよ」 臨「……正解だ……」ズーン 京太郎(あれ?監督さんがなぜか落ち込んじゃったぞ?) 臨(せっかく集めてきた問題なのに……)シクシク 夕 臨「リベンジだ!」 京太郎「何ですかいきなり」 臨「このまま負けるわけにはいかない!さあ特訓だ!」 京太郎「えぇ……休ませてくださいよ」 臨「No fight, no life!」 臨「休む暇など与えないぞ!」 京太郎「嫌だー!」 臨「一問目!」デデン! 京太郎「はい」トン 臨「さて点数は!」 テテッ テレテレッ テレレレッ! 京太郎「おおっ!高得点!」 ヒューゥン… 京太郎「ダメだった……」 京太郎「ってなんで仮装大賞風なんですか!」 臨「余計なオプションを付けることで気を逸らす!」 京太郎「気を逸らさせたら特訓の意味ないですよ!」 臨「うぐっ……た、確かに」 京太郎「それじゃあ二問目お願いします」デデン 臨「……はい」 臨(なんか立場逆転してる……) 京太郎「ただいま帰りましたー」 郁乃「お帰り~」 真佑子「お帰りなさい」 京太郎「二人とももう帰ってきてたんですね、何してたんっすか?」 郁乃「ん~京太郎くんの呼び方についてな~」 京太郎「呼び方?」 真佑子「ゴミ虫とかフンコロガシがお似合いですねって話してたんですよ」ニコッ 京太郎(さらっとなんつーこと言ってんのこの人) 夜 郁乃「まあ今のは冗談やから~」 京太郎「冗談なんですか……」 真佑子「まさかそんな(冗談な)わけないじゃないですか」 京太郎「ですよね、そう(冗談)ですよね!」 真佑子「はい、勿論です」 真佑子「あ、私お風呂行ってきますね」 郁乃「行ってらっしゃ~い」 京太郎「行ってらっしゃーい」 ガチャ バタム 京太郎「さて、二人になったわけなので何かしましょうか」 郁乃「ええな~何しよか?」 郁乃「京太郎くん、イメチェンとかせえへん?」 京太郎「イメチェン……ですか」 郁乃「せやで~」 京太郎「……」ハッ! 京太郎「女装はしませんからね!」 郁乃「女装か~それもええけど~」 , '"  ̄` 、 / ヘ ./ ヽ、 ヘ ′ i !ハ ∧ i| | ! ヤ ∧ |i | / リ从 ∧ | /´レ勹´ _`_キ ∧ | !' ,r=‐ i。i | \____ | 爪 ´,, ″| ヽ、 `ヽ | ゝ .,ノ 从 `ヽ、 | 心 _/.)^._ イ´ ∧\ } 郁乃「だいじっこ!」..,ィ|i /./ | i \ } ソ{ ./ | ,'‐^ュ `k | i \"´ji { 广 ̄丁 j’ ´ ‐''ノ从 |-ミ } ji ル / 人__,,斗宀'" i \|ノ; /i | 彳"/ /' │ !"¨ ./ |ゝ-弋./ /__ __ _/i / |!/| | / / `´ |/ | i| | / / | | i| 京太郎(片目がやたらキラキラしてる!?) 郁乃「ふふっ、驚いたやろ~」 京太郎「これを俺にしろ……と」 郁乃「せやで~」 郁乃「あ、その前に……今のどうやった?」 京太郎「今の……ですか」 京太郎「好きです」 郁乃「せやろ~」 郁乃「……」 郁乃「へっ?」カァァ 郁乃「す、好き……?」 京太郎「なーんてね、ウソですよー」 郁乃「京太郎くんが私のことを好き……いやでも私はこんな体やし、それに照ちゃんや憩ちゃんやって……」ブツブツ 京太郎「聞いてないや」 京太郎「でもイメチェンか……やってみよっかな」 京太郎「目をキラキラさせて……」 真佑子「ただいま帰りましたー」 京太郎「試してみよう!」 ,.. / ヽ ´⌒> 、 / \ / | }! \⌒. / / ! | | ヽ \ /ィ | \∧ | /| |! トー― | _|VT示r ∨j/示rx/ V( 京太郎「だいじっこ!」 レ1( 弋,り 弋り {ソ V __ |/V{ ___ 从|>ー―――r―――/ / ___/ 、 V / イ7 / /――-、 \ ___/ | | ー 77 / / / ー― ノ ( | | / / / / / \| | | / / /´ ̄ ̄ ̄ / ! ∨∨ / /( _/\ /|/ ∨ / / / ⌒ヽ ー / \ / 人 〈 / / | し′  ̄ , >==≠ | /⌒ ト{_ | | |/ |/| | }! | \| {___/ /| | / 真佑子「……」 京太郎「だいじっこ!」 真佑子「……」 真佑子「部屋間違えましたー」 京太郎「ちょっと待ってー!」 京太郎「時間になったし風呂に行くか」 京太郎「昨日みたいなことは……ないだろうな」 カポーン 京太郎「ふぅ……」 京太郎「いいお湯だなー」 京太郎「月も綺麗だし、さいっこーだなー」 京太郎「……はぁ」 京太郎「誰か来ないかな……」 ガララ 京太郎「!」ビクッ えり「はぁ……」 えり「福与アナは全くいつもいつも……」イライラ えり「お風呂に入ってリラックスしましょう」 えり「というかなんでお風呂リポートまでしなくちゃいけないんですか、翌朝……」 ガララ えり「あぁ……月がきれ……い……」 京太郎「……えっ」 えり「」 京太郎「」 恒子『そーそー、23時以降は須賀君がいるから入っちゃダメらしいよー』 えり「……」 えり「はわわわわ!」 京太郎「見てません!何も見てませんから!」フリッ えり「し、失礼しました!」ダダッ 京太郎「あ、足元!石鹸!」 えり「えっ?」ツルッ 京太郎(やばい!風呂場で転んで頭打ったらシャレにならない!) 京太郎「間に合え!」 京太郎「ッ!」ダキッ ドンガラガッシャーン えり「……ん……ぅ」 京太郎「大丈夫ですか?」 えり「は……い」 京太郎「ふぅー良かった良かった、頭打って仕事ができなくなったりしたら大変ですからね」 えり「すみません……」 京太郎「いいっすよ、立てますか?」 えり「あ……」 京太郎「あのー?」←えりの下敷きになっている えり「あっ!すみません!」ガバッ 京太郎「だから大丈夫っすよ、いつつ……」 えり「あ、足が……」 京太郎「壁にぶつけちゃっただけなんで大丈夫ですよ」 京太郎「それじゃあ俺上がるんで、針生アナはゆっくりしていてください」ニコッ ガララ ピシャ えり「………… 」 えり「須賀くんはケガをしてまで私を……」 えり「…………」 えり「ありがとう、って言ってませんでしたね……」 えり「今度お礼をしないと……でもどうすれば?」 えり「男の人はどんなものがいいのでしょうか……」 えり「…………」ウーン えり「…………」コクッ えり「…………ふぁ」 えり「寝てはいけません!しっかり考えないと……」コクッ えり「…………」コクッ えり「何も思いつかないです……」 【二日目】終 【合宿三日目】開始 京太郎「んーまだちょっと痛いな……」 京太郎「天気もいいし、朝もまだ早いし、何しようかな」 真佑子「むにゅ……」 京太郎「多治比さん……幸せそうに寝てるな……」 京太郎「親睦を深めるために、久しぶりにやるか!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part12】デデーン! 京太郎「おはようございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今回はですね、この、多治比真佑子さんにですね」 京太郎「寝起きドッキリをしかけたいと思いまーす」 京太郎「まずは多治比さんのですね、ほっぺたをつまんでみたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「失礼しますねー」ムニッ 真佑子「うみゅ……すぅ……」 京太郎「まだ起きないみたいなのでもうちょっと強めに……」クニクニ 真佑子「むにゃ~~~~」 京太郎(あ、なんか可愛い) 真佑子「……」ガシッ 京太郎「あっ」 真佑子「……須賀……さん?」 真佑子「えっと……何を?」 真佑子「私の上に馬乗りになって、顔をのぞきこんで……///」カァァ 京太郎「あ……」 真佑子「…………」 真佑子「女性の寝込みを襲おうとするとか、さいってーですね」ジトッ 京太郎「す、すみませんっしたー!」 真佑子「とりあえず黙ってくださいこのカス虫外道が」 京太郎「はい……」 真佑子「なるほど、寝起きドッキリですか」 京太郎「……すみません」 真佑子「いえ、私も勘違いして汚い言葉を言ってしまったので……おあいこ、ということで」ニコッ 京太郎「あ、ありがとうございます!」 真佑子「だからうっせーつってんだろ」 真佑子(頭を上げてください) 京太郎「えっ……」 雅枝「合宿最終日は何をしてもええ」 雅枝「部屋で休むのもええし、誰かと打つのもええ」 雅枝「ゆっくりと羽を伸ばすことやな」 雅枝「ほな今日も頑張っていこか」 「「はい!」」 京太郎「何でもしていいって言われてもな……」 京太郎「何しよう……」 照「京、また暇なの?」 京太郎「またって何だよまたって」 照「じゃあ……何か話さない?」 京太郎「話?そうだな、するか」 京太郎「じゃあ、今回の合宿、どうだった?」 照「……楽しかったよ」 京太郎「ってかよく考えたら照だけ一回合宿行ってないんだよな」 照「白糸台合宿のこと?」 京太郎「うん、またみんなで合宿とか旅行とかしたいよなー」 照「……そう」 照「…………」 照「京は、この合宿どうだった?」 京太郎「俺か?楽しかったぞ」 京太郎「まあまだ終わってねえけど、特訓したり喋ったりそれに風呂だって……」 照「お風呂?」 京太郎「いや!何でもないぞ!」 照「?」 照「私も……楽しい」 京太郎「この合宿が?ってさっきも言ってたじゃん」 照「……ううん」 照「私も、京と喋ったりするのが楽しい」ニコッ 京太郎「!……そ、そうか俺もだぞ」 照「ふふっ、良かった」 京太郎(照が笑ったとこなんて最近見てなかったよな……) 京太郎(なんで照なんかにときめいてんだ俺……) 昼1 京太郎「適当に卓を回ってみるかな……」 淡「ふっふー容赦しないよー」 咏「へへっ、お前は私にゃ勝てねえよ!」 泉「私を嘗めてもろたら困りますね」 恭子(何やこの卓……) 京太郎(面白そうだな、見てみるか) 【東一局】 咏「ロン!32000!」 恭子「メゲるわ……」 咏「私の勝ちだねぃ~」 淡「ぶー!開幕数えなんてずっこいずっこい!」 咏「実力なんだからしょうがねえだろー」 恭子「うっ」グサッ 淡「次面子変えてやろー」 恭子「あうっ」グサグサッ 泉「末原先輩……」 恭子「ええんや……私は所詮凡人……ふふ、あはは……」トボトボ 京太郎「末原さん、どっか行っちゃったな」 京太郎「追いかけてみよう!」 恭子「……はぁ」 京太郎「末原さん、暇ですか?」 恭子「えーっと、須賀くんやったっけ……」 京太郎「はい、俺今暇なんで何か話しませんか?」 恭子「……うん、ええよ」 京太郎「とりあえずお茶でも」 恭子「ミルクティーか、嫌いやないで」 京太郎「それならよかったです」 恭子「それで、何話そか」 京太郎「そうですね……「魔物」について、とか」 恭子「魔物……宮永姉妹とかみたいな人種か」 京太郎(やっぱりあの二人は相当なんだな……) 京太郎「全然勝てないですよね、あいつら」 恭子「……そっか、須賀くんはあの二人と幼馴染やったっけ」 京太郎「ええ、一応」 恭子「せやったら須賀くんも相当の打ち手なんやろ?男子個人戦チャンピオンやし」 京太郎「いや全然ですよ、照と咲に勝てたのなんて両手で数えられるくらいですし」 恭子「……須賀くんは、どう思うんや?」 恭子「宮永姉妹に荒川憩、神代小蒔に天江衣、大星淡とか三尋木咏、高鴨穏乃……あの次元を」 京太郎「んー……凄いとは思いますけど、勝てない相手ではないですよ」 京太郎「大体、勝てないって最初から思ってたら何もできませんよ」 恭子「……やっぱり、せやな」 京太郎「だから諦めないでもう一回挑戦すればいいんですよ!」 恭子「……うん」 恭子「よし、もう一回やったるわ!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 照「ロン、1000」 照「ロン、2900」 照「ロン、6100」 照「ロン、8400」 照「ロン、12900」 照「トビですね」 恭子「メゲるわ……」 恭子の好感度がぐぐぐーんと上がった! 京太郎「末原さん頑張ってるといいな」←京太郎は上の結果を知りません 京太郎「よっと、食堂到着」 京太郎「今日は何食べよっかな」 淡「あ!京太郎だ!」 京太郎「ん?ラーメンが宙に浮いてるぞ?」 淡「もーなにそれー!」 京太郎「ラーメンが喋った!?」 淡「いい加減にしないと怒るよ」ゴゴゴゴ 京太郎「あいよ、お前も今から飯か?」 淡「そだよー」 京太郎「淡は何食べるんだ?」 淡「んー今日はちょっと暑いからそばにしようかなー」 淡「京太郎は?」 京太郎「俺はカツカレーだな」 淡「へー」 淡「おいしー!」ズルズル 京太郎「食べながら喋るんじゃありません」 淡「京太郎はつまんないなー」 京太郎「ちゃんとしないお前が悪い、そんなんじゃ誰も嫁にもらってくれないぞ」 淡「いいもん!私がお婿さんになるから!」ズルズル 京太郎「何言ってんだこいつ」 淡「それにどうせ京太郎が貰ってくれるし……」チラチラ 京太郎「はぁ……」 京太郎(なんか期待した目で見てるけど、なんて返せばいいんだ?) 京太郎「そういえばiPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです」 淡「へっ?」 京太郎「淡が嫁にもらうんだったら渋谷さんとか大人しい人の方がいいんじゃねえの?」 淡「……京太郎のバカ」 淡「ごちそうさまでした!」 京太郎「えっおい淡!」 ガララ ピシャッ 京太郎「……どうしたんだあいつ?」 京太郎「飯を食べ終わったら眠くなってきたぞ……」 臨「須賀!須賀!手伝ってくれ!」 京太郎「なんですか?」 臨「ちょっと昼飯を作ろうと思っていたんだ、その缶詰を開けてくれるか?」つ缶切り 京太郎「別にいいですけど」 臨「じゃあ頑張ってくれ」ササッ 京太郎「なんで屋外?なんでそんなに離れるんだ?とりあえず開けてみるか」カチッ 缶詰「どもーシュールストレミングでーす」モワッ 京太郎「くさっ!なんだこれ!」 臨「よくやったぞ須賀!」 京太郎「滅茶苦茶くせえ……」 臨「まあまあ、これあげるから」 京太郎「サルミアッキ?」 臨「なかなかいい味だよ」 京太郎「それじゃあ……」パクッ 京太郎「まずっ!なにこれ!おえっ!」 臨「そうか?おいしいんだけどな」モグモグ 京太郎(味覚と嗅覚大丈夫なのかこの人!?) 臨「昼飯も食べ終わったことだし、特訓しようか」 京太郎「この状態でですか……」 臨「準備はいいな?」 京太郎「はい……」プーン 臨「今回の課題は私から和了ること!一度でも振り込んだらその時点で失格だ!」 京太郎「めんどくさそーですね……」 臨「それでは始めよう」 京太郎「ロン」 京太郎「ツモ」 京太郎「ロン」 京太郎「ロン」 京太郎「ロン」 臨「」チーン 京太郎「課題クリアですね!」 臨「……ああ、そうだな」ガクーン 京太郎「もう夕方か……あとは都会に戻って打ち上げして終わりだな」 京太郎「最後、何をしよう」 咏「遠き山に~♪」 京太郎「おっ、何やってんだ?」 咏「ちょっとネト麻をねぃ、やってみる?」 京太郎「まだ途中じゃねえの?」 咏「いや……」 『ロン、16000』 咏「これで終わり」 京太郎「こえーよお前……」 咏「んじゃ、やってみそ」 京太郎「よっと」ポチッ 咏「はぁ?何切ってんの?」 京太郎「こっちの方がはやく和了れね?」 咏「いや今のはそっち切るべきだろ、ほらさっきの有効牌」 京太郎「げっ、マジだ……ツモ切りっと」 咏「あっバカ!」 京太郎「えっ?」 『ロン、24000』 京太郎「と、とんだ……」 咏「言わんこっちゃない、次私の番な」 京太郎「おう……」ショボーン 【叙○苑】 京太郎「ただの合宿の打ち上げになんつーとこ来てんすか……」 良子「費用は府と都が持ってくれるからね、それにガールばっかりだし」 京太郎「だからってこれはもう……おかしすぎるでしょう」 照「京」 京太郎「んっ、照か」 照「とりあえずこっち来て」グイッ 淡「サンチュだけ食べまくる!」 菫「ちゃんと冷麺とかも食え」 照「カルビ頂戴」 京太郎「はいよ、ピートロは?」 照「……いい」 菫「照もクッパとかしっかり食べろ」 照「焼肉は楽しまねば焼肉に非ず、カルビはやく」 菫「もう肉は頼まないぞ」 照「あうっ」 淡「京太郎!ハラミ頼んで!」 京太郎「はいはい」 菫「須賀……お前からも言ってやってくれないか」 京太郎「えー……だって肉を焼かないと意味ないじゃないですかー」 菫「……むぅ」 淡「スミレは太るのが怖いんだよ」ヒソヒソ 京太郎「そういう淡はどうなんだ?」ヒソヒソ 淡「私は食べても太らないタイプだからね!」ババーン 照「同じく」 菫「くっ……須賀ァ!ただちに供給を停止させろォ!」 京太郎「えぇ……」 京太郎「とりあえずこれでも食べててください」<ピートロ 菫「むぐっ」 淡「京太郎ってば大胆!」 京太郎「何がだ」 照「でも菫はピートロが一番好きだったはず」 菫「…………」 菫「須賀!どんどん焼くんだ!」 淡「あ!ハラミとカルビとピートロくださーい!」 照「満足満足」ホッコリ 「お待たせしましたー」 京太郎「よーしじゃんじゃん焼くぞ!」 京太郎「まずはナスからだ!」ジュージュー 照「えっ」 淡「え」 菫「は?」 京太郎「な、ナスくらいいいじゃないか……」 照「……まあいっか」 淡「だね!」 菫「言いだしっぺは私だしな」 京太郎「よし焼けたな、みんな取ってけー」 照「……おいしい」モグモグ 淡「この火加減、京太郎はわかってるなー」モグモグ 菫「うむ、おいしいな」モキュモキュ 淡「やっぱり京太郎は私のお嫁さんになるべきだね」 照菫京「「「ぶふぉっ!」」」 京太郎「何て事言い出すんだよいきなり!」 菫「けほっ、二人はそういう関係なのか?」 照「あり得ない……うん」 淡「なにそれ酷いよ!」 京太郎「とりあえず黙って食べなさい」ペシッ 淡「いったーいぃ……」 京太郎「ようやく解放された……」トボトボ えり「あ……」 京太郎「は、針生アナ!?」 えり「こん、ばんは……」 京太郎「その、昨日はほんとにすみませんでした!」 えり「そんなことはないです、須賀くんに助けられたんですから」 京太郎「でも……ちらっと見てしまいましたし……」 えり「見……///」カァァ えり「忘れてください!///」 京太郎「すみません!」 えり「……とりあえずあっちの部屋に行きましょう」 京太郎「……はい」 えり「顔を上げてください、ね?」 京太郎「……」 えり「須賀くん、悪いのは私の方だったんですから」 えり「お詫びと言ってはなんですが……その……」 えり「一つだけ、なんでも言うことを聞きます」 京太郎「……えぇぇぇぇ」 京太郎(どうしよう……針生アナに命令ができるって結構夢みたいだけど……うむむ……) えり「……挿れますね」 京太郎「お願いします……んっ」 えり「ここが膜……でしょうか」コツン 京太郎「はい、おそらくは……いたっ!」 えり「ごめんなさい!……初めて、ですから」 えり「もう……動いていいですよね」 えり「いっぱい……出ましたね」 京太郎「なんかすみません……針生アナ気持ち良すぎですよ」 えり「ありがとうございます、あとお互い初めてなんですからいいですよ」 京太郎「そろそろ動きますね」ゴロッ えり「あー……こっちもたくさん溜まってますね」 えり「頑張って出しましょうね」 京太郎「……お願いします」 恒子(いやー針生アナと須賀くんがここにいるっていうから来てみたけど……) 恒子(ナニしてるんだあの二人!) 京太郎「あーすっきりしたー」 京太郎「針生アナの膝枕も堪能できたし実に満足だ!」 臨「須賀じゃないか」 京太郎「つかぬ事をお伺いしますけど……トイレで一体何を?」 臨「日課のレーションとプロテインをな」 京太郎「マナーだけはしっかり守るんですね」 臨「そろそろ戻るか、須賀も来ないか?」 京太郎「はい、よろこんで!」 京太郎「一人だったんですね」 臨「サトハたちが他の場所に行ってしまったみたいでな……はぁ」 京太郎「俺で良ければお付き合いしますよ」 臨「センキュー、でもあらかた食べたからそろそろデザートにしようかな……」 京太郎「じゃあ何か持ってきますよ」 臨「よろしく頼むよ」 京太郎「うーん……今並んでるのがないな……」 「お客様、アイスでしたら個室までお運びいたしますが?」 京太郎「そんなサービスが!」 「はい、ご利用なさいますか?」 京太郎「ぜひお願いします!」 臨「それで来たのがこれ……と」 京太郎「迂闊でした……」 臨「スプーン1本か……まあいい」 臨「須賀、食べさせてくれ」 京太郎「食べさせてくれって……はぁ」 京太郎「はい、あーん」 臨「あ、あーん」カァァ 臨「っ」モグッ 京太郎「おいしいですか?」 臨「うむ、なかなかだな」 臨「次はお前の番だ、あーん」 京太郎「い、いや!俺はいいっすよ!」 臨「私だって恥ずかしかったんだ!お前も同じ目に遭うべきだ!」 京太郎「でもこれじゃあ間接キスになっちゃいますよ!」 臨「あ……ぅ……///」 臨「うるさい!とにかく食べろ!」 京太郎「ちょっ」モグッ 京太郎「あ、おいしい」 臨「よし、次は私の番だな」 京太郎「……はぁ」 京太郎「あれ?そもそもスプーンもう一本頼めばよかったんじゃ……」 臨「あっ……」 雅枝「これで近畿・関東合同合宿は終わりや」 雅枝「次会うときは国麻の卓や、それまでに各々精進するように」 雅枝「それでは……解散!」 「「お疲れ様でしたー」」 臨「須賀」 京太郎「何すか?」 臨「これが私のメールアドレス、大阪に戻ったら連絡してくれ」 京太郎「はい、お疲れ様でした」 臨「うむ、お疲れ」 真佑子「あ、須賀さん」 真佑子「これ、私の連絡先です。よければメールくださいね」ニコッ 京太郎「それはどうも」 真佑子「それではまた!」 京太郎「さようならー」 【清々荘】 京太郎「部屋に帰って来たぞ」 京太郎「寝る前に何かするかな」 京太郎「監督さんにメールしてみよっかな」 京太郎「あんまり当たり障りのない感じで……」 京太郎『こんばんは』 京太郎『早速メールしてみました』ピッ ヴーッ ヴーッ 臨『おお!学校関係とか仕事関係以外で初めてメールを出した!』 臨『ありがとう須賀!』 京太郎「なんだろうすっごい既視感」 京太郎「つまりプライベートではメールしたことがない……」 京太郎「恋人とかもいなかったのか?」 京太郎『突然ですが、以前に恋人がいたことはあるんですか?』ピッ ヴーッ ヴーッ 臨『……まさか』 臨『恥ずかしながら、彼氏いない歴=年齢の生き遅れだよ』 臨『自分で言ってて傷つくな……』 京太郎「やり手のキャリアウーマンって感じなのに意外だな」 京太郎『きっといい人が見つかりますよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 臨『そうだな』 臨『須賀とも出会えたことだし』 臨『そのときはよろしく』 京太郎「えっ、よろしくって何!?」 京太郎「まあ確かに監督さんスッゲー綺麗だけど……」 京太郎「……こんな会話淡としなかったか?」 京太郎「時間もあるし他の人にもメールしてみるか」 京太郎「そうだな……」 京太郎「針生アナに送ってみようかな」 京太郎「そういえば耳掃除と膝枕……よかったなぁ」ホッコリ 京太郎「さて何て送ろう」 京太郎『こんばんは』 京太郎『初めてのメールですね』 京太郎『針生アナは国麻にも来るんですか?』ピッ ヴーッ ヴーッ えり『こんばんは』 えり『一応最終戦の実況を任されているのですが、私にできるのかどうか不安で』 ヴーッ ヴーッ えり『すみません、こんな情けないメール送ってしまって』 京太郎『そんなことないですよ』 京太郎『針生アナなら大丈夫です』 京太郎『頑張ってくださいね』ピッ ヴーッ ヴーッ えり『ありがとうございます』 えり『私も須賀君のこと応援していますから』 えり『そちらこそ頑張ってくださいね\(^o^)/』 京太郎「何故か俺が終わってる……」 京太郎「顔文字とか使い慣れてないのかな?」 京太郎「そう思うとなんか既視感が……まあいっか」 京太郎『それではまた今週末、ですね』 京太郎『おやすみなさい』ピッ 京太郎「さて寝るかー」 【10月第3週 休日】終
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霞「…」 京太郎「…」 霞(あら、向こうから歩いてくるのは清澄の男子部員ではなかったかしら) 霞(…よく見たら、背が高くて顔だちも整っているのねえ)ジー 京太郎(…?あの人永水の大将だよな…?なんで俺は見つめられてんだ…?) 霞(…はっ!いけないつい見つめてしまっていたわ)スレチガイ 京太郎(…?でもなんだか可愛らしい人だったな) 霞「…ということがあったのだけれど」 巴「霞さんが男性に興味を持つなんて珍しいじゃないですか」 春「確かに」ポリポリ 小蒔「Zzz」 初美「姫様もちゃんと霞ちゃんの話聞いてくださいー」 小蒔「はっ!ごめんなさい寝てました!」 霞「人当たりもよさそうだったし、男性と話をすることもあまりないから、一度お話してみたいわねぇ」 初美「清澄は女子しか団体エントリーしてないですし」 初美「彼が個人戦に出てるとしても開催は来週ですからそれまでにまたどこかで会えるかもですよー」 小蒔「そうですね。それにしても霞ちゃんが男の人に…」フムム 巴「私たちも敗退はしましたが個人戦もありますし、観光とかもしますからしばらく東京に居ますしね」 春「観光楽しみ」ポリポリ 霞「ほんとに会えるといいのだけれどね…まあ私の話ばかりでも悪いし、ひとまず観光の予定でも決めちゃいましょうか」ニコ 永水観光二日目 霞(初日は皆で観光、二日目は自由行動になったけど) 霞(冷静に考えてそう都合よく会える訳ないわよね)ハァ 霞(少し歩き疲れたわね…ちょっと休憩でもしようかしら)ベンチスワリ 京太郎(あの巫女服…永水の人だよな?) 京太郎(何してんだろ?) 京太郎(…しかもよく見たらこないだすれ違った大将の人だ…!) 京太郎(あのときなんで見つめられてたんだろ…なんか見た目変だったかな…) 京太郎(それにしても…あの人…む、胸が…和の比じゃねえ!)ゴクリ 京太郎(ホテル帰ってもパシられるだけだし、少し話かけてみようかな…) 京太郎「あの…永水の大将さんですよね?」 京太郎「何してるんですか…?」 霞「あら、あなたは清澄の…今日は部員各自で自由に東京まわってるのだけれど、疲れちゃって少し休んでいたの」 霞(あらあら、こんなことって本当にあるのねぇ) 京太郎「そうなんですか…俺も試合がないので同じような感じなんですよね。よかったら少しお話しませんか?」 霞「ええ、私でよければ喜んで」 霞「あらあら、それは本当なの?…あの宮永さんがねぇ」クスクス 京太郎「そうなんですよ!あいつとは中学からの付き合いなんですけど、思えば結構笑わせてもらってますね」 霞「麻雀のときはあんなに真面目で強いのにね…あら?」 京太郎「どうしました?」 霞「話始めてからもう一時間近くも経ってたから、驚いてしまって」 京太郎「あっ、すみません長々とお話に付き合わせてしまって…」 霞「いえ、気にしないで。むしろあっという間に感じるほど楽しかったわ」ニコ 京太郎「(…!キュン)はい…あ、あの!」 京太郎「よかったら、アドレス教えてもらえませんか?」 京太郎「俺もお話できてほんとに楽しかったので、またお話したいな、って」 霞「あら、構わないわよ」 … 京太郎「…はい、ありがとうございます」 霞「こちらこそありがとうね」 初美「…あれ、霞ちゃんじゃないですかー」 霞「あら、はっちゃんじゃない」 初美「…そちらは…」 京太郎「清澄高校麻雀一年の須賀京太郎といいます」ペッコリン 初美「永水三年の薄墨初美ですよー」 京太郎(え?三年?あれ…あの…え?) 初美(こいつ今絶対失礼なこと考えてますねー) 霞「はっちゃんはどうしたの?」 初美「一通り行きたいところは行ったので、そろそろホテルに戻ろうと思ってたんですよー」 ブーブー 京太郎「ん、メール…あ、俺も部員から帰ってくるよう言われちゃいました」 霞「あら、じゃあ今日はこの辺でお開きかしらね」 京太郎「はい、それじゃあ今日はありがとうございました」 霞「こちらこそ」 … 初美「随分親しげでしたねー」 霞「あらそう?」 初美「とても初めて会った二人とは思えなかったですよー」 霞「そうかしら?でも確かに須賀君、女性と話すのにとても慣れてる様子だったわ」 初美「確か彼は唯一の男子部員でしたからねー」 初美「油断してたらとられちゃいますよー」 霞「もう、はっちゃんったらからかわないでよ」 霞「…ということがあったのだけれど」 初美「とってもお熱い感じでしたよー」 小蒔「そんな、男の人と二人っきりでお話なんて///」 春「姫様は少しウブすぎる」ポリポリ 小蒔「そんな!」ガーン 巴「そういえば、霞さんが他の皆に相談する形でお話するのって結構珍しいですよね」 霞「そうかもしれないわねぇ」 初美「でも、噂に違わず結構イケメンでしたよー」 巴「じゃあ、他の子に取られないようにしなきゃですね」 霞「もう、巴ちゃんまで」 小蒔「霞ちゃん、頑張ってくださいっ!…ふわあ、なんだか眠くなってきました」 巴「もう時間も遅いですし、自分の部屋に戻りましょうか」 霞「そうね、皆お話聞いてくれてありがとうね」 春「また進展あったら聞きたい」ポリポリ 霞「わかったわ。それじゃあ皆、おやすみなさい」 … 霞「あっ」 メール1件 霞「…♪」ピコピコ … 初美「おはようですよー」 巴「おはようございます」 小蒔「Zzz」 春「姫様、起きて」ポリポリユサユサ 小蒔「ふぁっ!おはようございますっ!」 霞「ふぁあ…おはようみんな…」 初美「霞ちゃん、眠そうですねー」 巴「須賀君とメールでもしてたんですか?」ニヤニヤ 霞「もう、巴ちゃん、あんまり人をからかうものじゃないわよ」 巴「ふふ、ごめんなさい」 初美「今日は皆でネズミの国に行って、明日は自由でしたっけー?」 春「そう」ポリポリ 霞「個人戦まで近いから、体調には気を付けて楽しみましょう」 小蒔「はいっ」 まこ「ネズミの国はキンクリじゃ」 永水観光四日目 霞「はあ…」 霞(まさか出会って3日でデートすることになるなんてね) 霞(東京にも慣れてきたけど、流石に緊張するというか…ちょっぴり不安ね) 霞(でもインターハイが終わったらしばらく会えないだろうし) 霞(楽しまなきゃね) 京太郎「石戸さーん!」 霞「あら、須賀君、こんにちは」 京太郎「こんにちは!あの、なんか色々とすみません」 霞「どうして?」 京太郎「いや、何から何まで急だったので…」 霞「いえ、私も特に予定もなかったからいいのよ」 京太郎「ありがとうございます…まずはご飯でも食べに行きましょうか」 霞「そうね」 霞「おいしかったわね」 京太郎「そうですね。でも東京らしい食べ物って以外と無いものですね…」 霞「そうねぇ…でも、私は東京のファミレスそのものが割と新鮮だったかも」ニコ 京太郎「それならよかったんですけど…」 霞「次はどこに行こうかしら?」 京太郎「折角ですし、買い物にでも行きましょうか」 霞「ええ」ニコ 服屋 霞「たくさん種類があるのねぇ」 京太郎「流石東京って感じですよねー…石戸さんは普段服とかあまり買わないんですか?」 霞「そうね、ほとんど制服か巫女服だから…」 京太郎「折角だから色々試着してみたらどうですか?ほら、これとか」ヒョイ 霞「え?ええと…うん」 シャー … シャー 霞「ど、どうかしら」テレテレ 京太郎「凄い似合ってますよ石戸さん!」 京太郎(石戸さんって巫女服着てるときは落ち着いたお姉さんって感じだけど) 京太郎(私服だと可愛らしい女の子って感じで…つーか胸が!) 霞「恥ずかしいから脱ぐわね…」 シャー … 京太郎(もうちょっと見てたかったなあ…) 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/30(金) 02 32 23.04 ID rKJHzgNqO 霞「あっという間に夜ご飯の時間になっちゃったわね」ダラダラ 京太郎「はい…あの、辛いものとか大丈夫でしたか?」 霞「え、ええ。やっぱり中華街の中華は本格的でおいしいわね」ダラダラ 京太郎「あの、チャーハンとかもありますけど…」 霞「あら、大丈夫だって言ってるじゃない…ふーっ、ふーっ…けほっけほっ」ミズノム 京太郎(かわいい) … 京太郎「東京は夜になるとやっぱり綺麗ですね」 霞「ええ、派手すぎなくてほどよく落ち着いてる感じが素敵だわ」 京太郎「霞さん…って呼んでもいいですか?」 霞「…ええ」 京太郎「今日は楽しかったです、ありがとうございました」 霞「こちらこそありがとうね、京太郎君」 京太郎「…!はいっ!次はもっと余裕をもって誘いますね!」 霞「あら、それは嬉しいわね」ニコ … 京太郎「あ、もうこんな時間ですね」 霞「そうね、そろそろ帰らないと」 京太郎「ホテルまでお送りしますよ」 霞「ここまでわざわざありがとうね、京太郎君」 京太郎「いえ、俺のホテルも近いので…それでは、ほんとに今日はありがとうございました。」 霞「うん、おやすみなさい…あの、京太郎君」 京太郎「はい?」 霞「ほんとに、また誘ってね?」 京太郎「…はいっ!もちろんです!…おやすみなさい!」 霞「…ということがあったのだけれど」 初美「別に突っ込んだことはしてないのに斜め上をいかれたこの感じはなんでしょーねー」 小蒔「」 春「姫様が息してない」ポリポリ 巴「霞ちゃんにも春が来るのかな?」 初美「でも、個人戦が終わったらもう滅多なことでは会えないんですよー」 霞「…」 霞(そうなのよね…) (その後インターハイの個人戦が終わり、部活も引退、はっちゃんの言った通り、私と京太郎君は電話でやりとりをするだけになったわ) (その後は電話代の高さを理由に電話がメールに、私の受験を理由にメールの頻度までもが減っていった) (私の受験が終わって、京太郎君も二年生になり、互いに新たな人々との出会いを控えていたある日のこと、そんな停滞を覆す出来事が起こったの) from 須賀京太郎 sub お久しぶりです 霞さん、お久しぶりです。 突然ですが、春休みに鹿児島に旅行に行くことになったんですが、会えませんか? 霞「お久しぶりね、京太郎君」 京太郎「お久しぶりです、霞さん…あの…余裕をもつって約束、破っちゃいました」 霞「もう一度誘う、って約束は守ってくれたじゃない。いいのよ」 京太郎「あはは、じゃあ行きましょうか…」 京太郎「それより霞さん、その服…」 霞「あら覚えててくれた?あのとき京太郎君が選んでくれた服、やっぱり欲しくなって買ったんだけど…変かな?」 京太郎「いえ!そんなことないです、めちゃくちゃ似合ってますよ!」 … … 霞「夜景、久しぶりね」 京太郎「そうですね」 霞「…」 京太郎「…」 霞「あのね京太郎君。私、もしあなたに約束守ってもらえたら…もう一度誘ってもらえたら、言おうと思ってたことがあるの」 京太郎「待ってください、霞さん。それは俺に言わせて下さい」 霞「…はい」 京太郎「霞さん…俺霞さんのことが好きなんです。年下でも…遠距離でもよかったら、俺と付き合ってください。」 京太郎「俺、霞さんと初めてデートしたとき心から楽しいって思えて」 京太郎「でも折角仲良くなれたのに関わりが減っていくのが怖くて」 京太郎「そんな中で霞さんが好きなんだって気持ちがはっきりしたものになってきて」 霞「…」 京太郎「結局久しぶりに誘うとなっても急になっちゃって…色々情けないですけど」 京太郎「でも好きなんです。」 霞「…はぁー」 京太郎「…霞さん?」 霞「私もね、不安だったのよ」 霞「二人の時間が減っていくことは分かりきっていたわ。だからこそ、その通りになっていくのが怖かった」 霞「その怖さは、いつの間にかあったあなたへの特別な気持ちから生まれてるんだって気づいて」 霞「あなたと一緒ね、京太郎君」ニコ 京太郎「…」 霞「私もあなたが好きよ、京太郎君」 京太郎「…霞さん!」 霞「ええ、これからよろしくね、京太郎君、だから…」 京太郎「?」 霞「今だけは…胸を…貸して…欲しいの」グスッ 京太郎「…」ダキシメ 霞「ダメね…私、年上なのにこんなんで」ポロポロ 京太郎「霞さん、もういいですから…喋らなくても大丈夫ですから…」 京太郎「男なのに、霞さんみたいな素敵な女性を泣かせてしまって…」 霞「…」ポロポロ 京太郎「でも、約束しますから。これからは」 ―――絶対に幸せにしますから。 もう寂しい思いはさせませんから。 だから、これからもよろしくお願いします。 ―――はいっ。 霞「ということがあったのだけれど…」 カン!
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【11月第3週 平日】 京太郎「照が戻ってくれば後は憩さん、か」 京太郎「確か実家にいるんだよな?」 京太郎「もうすっかり冬っぽくなってきたな……」 京太郎「そういや泉の冬服はどうなってんだろ」 京太郎「冬まであんな恰好だったら風邪引いてもおかしくないよな」 京太郎「うぅ、さむさむ」 霞「おはよう、京太郎くん」 京太郎「霞さんですか……おはようございます」 霞「元気無さそうね、どうしたの?」 京太郎「いや、最近寒くなって来たな、って」 霞「あらそう、てっきり咏ちゃんのことで落ち込んでるのかと思っちゃったわ」 京太郎「咏?どうして咏なんです?」 霞「ほら、咏ちゃん神奈川に帰っちゃったじゃない」 京太郎「……へ?」 霞「土曜日咏ちゃんの家の人が迎えに来たのだけど……そういえば京太郎くんいなかったわね」 京太郎「咏が、神奈川?家の人?」 霞「咏ちゃんから聞いていないの?」 京太郎「いや、そんなことは……」 咏『京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?』 京太郎「……あ」 京太郎(けど、あれはもしもの話じゃないのか?) 霞「咏ちゃんの家、厳しいらしくて地元の高校に通わなくちゃいけないんだって」 霞「今までは咏ちゃんの我儘でここまで来てたらしいけど、大会も終わって何もすることが無いだろうからって」 京太郎「な、なんで……」 京太郎「せっかく照が戻ってくるって言うのに……また」 咏が清々荘からいなくなりました キーンコーンカーンコーン 京太郎「……はぁ」 京太郎「どうして急にいなくなるんだよ……」 昼 京太郎「実験長引きすぎだろ……」 京太郎「もう昼休みも少ねえし……」 京太郎(……咏のことが気になるな) 京太郎(メールでもしておくか?) 京太郎(…………) 京太郎(いや、直接電話しよう) prrrr prrrr 京太郎(出てくれるか……?) prrrr prr 咏『……はい』 京太郎「咏っ!咏なのか!?」 咏『うん、そうだよ』 咏『ってか耳に痛いから静かにしろ』 京太郎「う……ごめん」 咏『で、どうしたん?』 京太郎「ああ……お前、なんでいなくなったんだ?」 咏『ん……』 京太郎「別に話せないことなら無理にでもとは言わない」 京太郎「けど、俺だって何も知らないでお前――咏にいなくなられるのは嫌なんだ」 咏『…………』 キーンコーンカーンコーン 京太郎「あっ、わりぃ!もうすぐ授業だから、じゃあな!」 京太郎「またあとで連絡すると思う!」ピッ プーッ プーッ 咏「……はぁ」 キーンコーンカーンコーン 咏「私も、早く戻んないとねぃ」 京太郎「さーてと、放課後か」 京太郎「いつもなら咏と部活に行ったりするんだけど……」 放課後 憩「あ、京太郎くんが二番乗りやなー」 憩「エイちゃんと郁乃さんは遅れるって」 京太郎「霞さんは……会議でしたっけ?」 憩「せやね、ほな二人で待ってよか」 京太郎「そうしましょうか」 霞「あら、もうみんな揃ってるのね」 京太郎「はい、これで全員ですね」 郁乃「今日はどうしよか~?」 エイスリン「キョウタロートウツ!」 憩「ウチもそれがええですーぅ」 霞「じゃあ今日は四人で打って一人が見学、でいいわね」 京太郎「その一人はどうやって決めるんですか?」 憩「くじとかでええんやない?」 郁乃「逆王様ゲームやな~」 郁乃「王様誰~?」 京太郎「あ……俺、です」 エイスリン「エー」ブー 憩「えー」ブー 郁乃「え~」ブー 京太郎「三人して何すかそのリアクション」 霞「まあまあ、それじゃあ始めましょうか」 憩「ツモ、1000・2000!」 憩「ウチの勝ちや!」 郁乃「うぅ~やられてもうた~」 エイスリン「ラス……」 霞「憩ちゃん、強くなったわね」 憩「そういうほどやないですーぅ」 郁乃「勝った憩ちゃんには京太郎くんからのご褒美やな~」 京太郎「えっ、俺ですか!?」 郁乃「せやから言うたやろ~逆王様ゲームって~」 霞「郁乃ちゃんはそういうの飽きないのね……」 京太郎「えぇぇ、じゃあ……」 京太郎「足裏マッサージ……とか?」 霞「京太郎くんはマッサージとか得意なの?」 京太郎「ええ、まあ母とかにもよくやらされましたし、照や咲たちにだってやってましたよ」 エイスリン「カ、カタコッタナー」チラッチラッ 京太郎「今度やりましょうか?」 エイスリン「ウン!」パァァ 憩「……京太郎くん?ほんまにやるん?」 京太郎「俺からのご褒美ですからね、やりますよ」 京太郎「それとも……嫌、ですか?」 憩「ううん!そんなことあらへんから!」 憩「えっと、お願いします……」スルッ 京太郎(白のニーハイ……)ゴクリ 京太郎(ここの制服ナース服っぽいから白靴下の人が多いんだよな……) 京太郎(ただ憩さんのはその中でも格別) 憩「は、はやくしてぇーな」 京太郎(むしゃぶりつきたいほどの白!引き締まった脚!) 京太郎(数分前の俺にお礼をしたい気分だ!) 京太郎「始めますね、っと」ギュッ 京太郎「ふぅ……終わり、です」 憩「はぁ……はぁ……」トローン 霞「なんでマッサージで息が荒くなるのかしら……?」 郁乃「気持ちよさそうやったな~」 エイスリン「ツギハカツ!」 憩「京太郎くん、っにぃ、メチャクチャにされてもうたぁ……っ」トローン 京太郎「そう言うと俺がゲス野郎みたいじゃないですか!」 エイスリン「キョウタロー、ゴウカンマ!」 京太郎「しませんから!」 夕 京太郎「……よし!」 京太郎「掃除終了!あとは鍵を返していくだけだな」 京太郎「今日は買い物して帰るか」 京太郎「久しぶりに来たなー、ここ」 怜「あ、京くんやん」 京太郎「怜さんが本屋なんて意外ですね」 怜「これでも結構文学少女なんやで?私」 怜「病院行くときはいっつもお世話になっとるし」 怜「京くんはどんなの買うとるん?」 京太郎「えっと、俺はですね……」 お品書き 1.牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 2.牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 3.小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 4.戒能良子のものまね王!…2800円 5.迫り来る怒涛の修羅場…2000円 6.女性を落とす40の方法…1000円 7.ライトノベル…600円 8.小説…600円 京太郎「これですね」つ『小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!』 怜「へぇー、勉強熱心なんやな」 京太郎「そういう怜さんは何を買うんですか?」 怜「私は……これやな」 京太郎「ああ、ラノベですか」 怜「まあ読みやすいからな、短編小説とかも好きなんやけど、最近はこれや」トントン 京太郎「可愛い女の子とか多いですもんね、良い目の保養ですよ」 怜「目の保養て……まあそうなんやけどな」 京太郎「良いですよね、ラノベの主人公って、可愛い女の子と知り合えてイチャコラしたりできて」 怜「そういうのばっかでもないんやけど……例えばこれとか」 怜(というか、それ、京くんが言えることやないやろ) 怜「一見ほのぼの系に見えるけど、主人公女の子に殺されとるやろ?」 京太郎「うわ……ほんとだ」 怜「この主人公は結構かっこよくて好きやな、一直線やし、頼もしいし」 京太郎「へぇ、面白そうですね」 怜「せやろー、あとこれはなー……」ペラペラ 京太郎「立ちっぱなしであんなに話を聞かされるとか……」 京太郎「怜さんが楽しそうだったからいいけどさ」 京太郎「あー、そろそろ掛布団出さないと……」ゴロゴロ 京太郎「でもめんどくさいな……ってかあの押し入れ大丈夫かな……」ゴロゴロ 押し入れ「」ギッシリ 京太郎「うーん……何もすることないしメールでも出そ」ゴロゴロ 京太郎「誰に出そうかなー」ゴロゴロ 京太郎「良子さんでいっかー」ゴロゴロ 京太郎「そういや本屋に良子さんの本があったような気がするな、何だったんだあれ」 京太郎『本書いてましたけどあの本って何ですか?すごい気になりましたよ』 京太郎「送信っと」ピッ 京太郎「ま、流石に中までは読まなかったけど」 ヴーッ ヴーッ 良子『あれは私なりの麻雀教本なんだが』 良子『もしかして買ってしまった、のか?』 京太郎「題名だけだとギャグ本にしか見えないんだけど……」 京太郎『買ってませんよ』 京太郎『というか題名もうちょい考えましょうよ』 京太郎『あれじゃ教本だなんてわかりませんよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『うん、そうだよね』 良子『売上もよくないみたいだし……』 良子『瑞原プロとか小鍛治プロのは良いらしいけど』 良子『やっぱり人気無いのかな……』 京太郎「……買ってあげればよかったな」 京太郎『大丈夫ですよ!少なくとも俺だけは応援してますから!』 京太郎『良子さんの友だち兼ファン、それが俺ですから!』ピッ 京太郎「もっと自分に自信を持てばいいのに」 ヴーッ ヴーッ 良子『そうか』 良子『ありがとう、京太郎』 良子『私も京太郎を応援してるよ』 良子『そろそろミーティングの時間だから失礼するね』 京太郎「お疲れ様です、っと」 京太郎「はぁー、もう寝るかー」ダラダラ 良子の好感度がぐぐーんと上がった! 【11月第3週 平日】終 京太郎「最近は一週間経つのが早くなってる気がする」 京太郎「あんまり行事とかないから、平和でいいんだけど」 京太郎「それにしても……」 京太郎「この前本買っちゃったから金が無いんだよな」 京太郎「バイトに行こう」 【雀荘】 京太郎「いやー由子さんとバイトするのも久しぶりな気がしますね、なんか悪い気もします」 由子「京ちゃんは最近頑張ってたから仕方ないのよー」 おっさま「今日働いてくれれば問題なしやで、客寄せにも使えるしな」 おっさま「あ、あと今日から新しい子が来るで」 京太郎「新しい人、ですか?」 おっさま「多分二人とも知っとると思うで」 カランコロン おっさま「ほら、来たみたいやで」 エイスリン「ヨロシクオネガイシマス!」ペッコリン 由子「よろしくなのよー」 おっさま「よろしくなー」 京太郎「エイスリンさんが接客……ですか?」 エイスリン「シャカイベンキョー!」 おっさま「ファミレスで働いとるわけやないし、大丈夫やろ」 京太郎「確かにそれもそうですけど……」 エイスリン「……キョウタロー……イヤ?」ウルウル 京太郎「い、嫌じゃないですよ!むしろエイスリンさんが働けるまでに成長したことが嬉しいんです」 エイスリン「…………?」 エイスリン「ワカラナイケド、ワカッタ!」ニコッ 京太郎(本当に大丈夫なんだろうか) 京太郎「エイスリンさん、おしぼり頼めますか?」 エイスリン「ハイ!」 由子「良く働いてくれてるみたいなのよー」 京太郎「ですねー」 京太郎「ってか今更なんですけど、俺たちみんな金髪ですよね」 由子「確かにそうやけども、柄悪いようには見えないのよー」 京太郎「エイスリンさんも由子さんも綺麗ですもんね、羨ましいですよ」 由子「綺麗……やろか?」 カランコロン 竜華「た、頼……」カァァ 郁乃「頼も~!」 雅枝「頼もー……」 由子「洋榎のおばさんに、清水谷さんに……」 エイスリン「イクノ?」 京太郎「何やってんですかアンタら」 郁乃「ちょ~っと罰ゲームでな~」 竜華「雀荘破りに来ました……」カァァ 雅枝「いざ尋常に勝負や!」 京太郎「雀荘破りって……どうします、店長」 おっさま「須賀ちゃんやったら負けへんやろうから頼むわ」 京太郎「うわぁ、面倒くせぇ……」 京太郎 98+200+35+30=363 竜華 76+124+25-15=210 郁乃 66+127+60=253 雅枝 51+200+90=341 京太郎「ロン、1300で俺の逃げ切りっすね」 郁乃「雀荘破り、ならず~!」 雅枝「あ……あぁぁぁ……」ガクガク 竜華「そんな……嘘や……嘘や……」カタカタ 京太郎「郁乃さん、何したんですか?」ヒソヒソ 郁乃「実はな~」ヒソヒソ 竜華『ウチがラス……』 雅枝『清水谷、もうすぐ大学でドラフトもある言うんにそんなんでええんか?』 雅枝『常にトップを目指すのが千里山麻雀部や』 郁乃『へぇ~、トップ目指すってことは、監督は負けへん言うことですね~?』 雅枝『まあそういうことや』 郁乃『ほな次の半荘で私が勝ったら言うこと聞いてもらいますわ~』 雅枝『上等や、勝ったる』 京太郎「それで勝って二人をここへ連行してきた、と」ヒソヒソ 郁乃「ここでも勝てへんかったら一日バニーで過ごすってゲームなんや」ヒソヒソ 京太郎(雅枝さんと竜華さんのバニー……)ゴクリ 京太郎(ってそうじゃなくて!) 京太郎「郁乃さん、そういうのは流石にやめた方がいいと思いますよ」 雅枝(せやせや!) 京太郎「いくら罰ゲームだからって人の嫌がることをするのは」 竜華(言ったれ言ったれ!) 郁乃「でもつまらへんも~ん」 京太郎「今度暇なときに俺が遊びますから、ね?」 郁乃「むぅ……」 郁乃「約束……やで?」 京太郎「勿論です」 竜華「京くんのおかげで助かったわ!」 雅枝「ほんまおおきにな」 京太郎「俺も何回かやられましたからね、気持ちはわかりますよ」 雅枝「ほなそろそろ帰ろか」 竜華「ありがとうございましたー!」 京太郎「疲れたぁ……」 エイスリン「オシゴト、タノシイ!」 京太郎「それは何よりです……」 由子「二人ともよく頑張ってくれてるのよー」 京太郎「そうですか?ありがとうございます」 エイスリン「キョウタロー、コレ!」つ|由子と京太郎とエイスリンと客が笑っている絵| 京太郎「これは……ここの絵、ですか」 エイスリン「!」コクッコクッ 由子「わぁ、上手に描けてるのよー」 京太郎「あの仕事中にこんなのを描けるなんてすごいっすね」 エイスリン「ゴゴモ、ガンバル!」ニコッ 京太郎(癒されるなぁ……) カランコロン 京太郎「いらっしゃいませ……ん?」 サングラス「半荘一回お願いします」 京太郎(この人……ってかこの格好どっかで見たような……) 京太郎「…………」チラッ サングラス「」バイーン 京太郎「」ブフォッ サングラス「あ、あのー、どうかしました……」 京太郎(衣服に包まれたこの豊かな胸部、そしてサングラス越しに見えるつぶらな瞳は……) サングラス「…………あ」 京太郎「瑞原プロ……どうしてこんなところに」 はやり「ち、ちょっと暇つぶしに寄っただけだから!別にお小遣い稼ぎに来たわけじゃないんだから!」 京太郎「はぁ、そうですか、じゃあノーレートでいいっすね」 はやり「はーい……」シュン 京太郎 57+200+35+30=322 はやり 87+200+60-30=317 由子 71+120+15=206 エイスリン 31+105+15=151 はやり「オーラスだけど……このサングラスさえ外せば勝てる気がしますっ☆」 京太郎「ダメですよ、雑誌に撮られたりしたらどうするんですか」ヒソヒソ はやり「うぅ……でもぉ……」 京太郎「プロ雀士が雀荘に入ったなんて記事が出回ったりしたら」ヒソヒソ はやり「須賀くんに勝ちたいよぉ……」ウルウル 京太郎「その気持ちはわかりましたから、早く牌捨ててくださいよ」 はやり「はい」トン 京太郎「ロン、1300です」 はやり「ええっ!?酷くない!?」 エイスリン「」チーン 由子「エイスリンちゃん、元気出すのよー」 はやり「プロなのに、私だってプロなのに……」ウジウジ 由子「プロ……?」ジーッ 京太郎「あっ」 由子「そう言われてみれば……」ジーッ はやり「あうあうあう」アセアセ エイスリン「ミズハラプロ!」 京太郎「ストーップ!」 由子「やっぱり瑞原プロなのよー」 はやり(ばれちゃった……どうしよう……)チラッ 京太郎(任せてください)チラッ 京太郎「由子さん、エイスリンさん、たとえプロであってもお客さんはお客さんなんですから」 京太郎「なるべくこのことは内密にしましょう」 由子「それもそうなのよー」 エイスリン「ワカッタ!」 はやり「それじゃあまたね!」 はやり「須賀くん、今度は負けないゾ☆」 京太郎「またのご来店をおまちしておりまーす」 はやり「あれっ、なんか冷たい!?」 由子(瑞原プロとまで知り合いなんて……) エイスリン(キョウタロー、ワカラナイ……!) 由子「今日はお疲れ様、なのよー」 エイスリン「オツカレサマデシタ!」 京太郎「お疲れ様でしたー」 由子「京ちゃんがいると仕事が楽なのよー」 京太郎「そうですか?」 由子「力仕事も楽々やし、お茶もおいしいし、文句なしなのよー」 エイスリン「ジマン!」エッヘン 京太郎「なんでエイスリンさんが胸張るんですか」 エイスリン「キョウタローモfamilyダカラ!」ニコッ 京太郎「ファミリーですか……なんか嬉しいですね」 由子「見てるこっちは、微笑ましいのよー」 おっさま「はいはい三人ともー、今日のバイト代やでー」 夕 京太郎「ただいまー」 京太郎「って誰もいないよな」 京太郎「麻雀は……したし、疲れたから……」 京太郎「勉強しよ」 郁乃「京太郎く~ん、おる~?」 京太郎「いますよー」 郁乃「ん~?何しとったん~?」 京太郎「勉強ですよ、俺真面目なんで」 京太郎「そうだ、郁乃さんも一緒に勉強しませんか?」 郁乃「私は強すぎてニューゲームしとるみたいな感じやからな~、まあええで~」 京太郎「よっし!ありがとうございます、郁乃さん!」ニギッ←郁乃の手を取る 郁乃「えっ、きょっきょっ京太郎くん!手、手が~!」 京太郎「いやー郁乃さんがいるとは有り難いですよ!」ニギッ 郁乃「も~離して~!!」 京太郎「えーっと、アッカド王国のサルゴン一世は……」カキカキ 郁乃「あっ、ここは裏話でこんな話が……」ズイッ 京太郎「……へぇ、そんなことが」カキカキ 郁乃「どや~すごいやろ~」チラッ 京太郎「…………」カキカキ 郁乃「」キュン 郁乃(なんやろ……今の京太郎くん、グッと来た) 郁乃(いつもとは違う感じ……) 京太郎(流石は郁乃さん、わかりやすいし、面白いなー) 夜 郁乃「晩ごはんも貰っておおきに~そろそろ帰るわ~」 京太郎「どうせですしお菓子でも食べていきませんか?」 郁乃「お菓子?」 京太郎「プロ麻雀せんべいなんですけど、買いすぎちゃって……たはは」 郁乃「そっか~ほな私も食べるわ~」 京太郎「食べながらゲームとかしますか?」 郁乃「う~ん、駄弁るだけでええわ~」 京太郎「何がでっるかな~♪」ピリッ 京太郎「およ?二枚入ってるみたいですね」 郁乃「それたま~にあるらしいで~ホロレア当てるより難しいらしいけど」 京太郎「おお!俺ってラッキーボーイ?」 京太郎「して、その中身は……」 |小鍛治健夜| |藤田靖子| 京太郎「お、おう……」 郁乃「あ~小鍛治プロや~ん」 京太郎「小鍛治プロ……国内無敗、でしたよね」 京太郎「なんでこんな服なんでしょうか……」 郁乃「さあ~?ようわからんわ~」ポリポリ 京太郎「あ、郁乃さん、食べかすついてますよ」ヒョイ 郁乃「え……」 京太郎「せんべいっていうのもたまにはありですね」ペロッ 郁乃「///」プシュー 京太郎「?どうかしました?」 郁乃(私の口の……あわぁわわ)カァァ 京太郎「郁乃さん?おーい、郁乃さーん」 夜 京太郎「チューボー○すよ!までまだ時間あるから……どうやって暇潰そう」 京太郎「……誰かとメールしよっかな」 京太郎「こんな時間でも付き合ってくれそうなのは……咏くらいしかいないか」 京太郎「何て送ろう?」 京太郎『やっほー 背伸びた? 実はこの前背伸ばす方法聞いたんだけど』 京太郎「ちょっとからかってみるかな、くくく」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「ん?いつもより早いな……どれどれ」 咏『へー、どうせ当てになんないだろうけど しょうがねえから聞いてやるよ』 京太郎「お、予想通り乗り気だ」 京太郎『なんかなるべく服とか着ないでやった方が効果あるらしいんだけど まず 京太郎『脳天にシリコーンを埋め込みます』 京太郎「これで身長稼いでる人のうわさを聞いたんだよなー」 京太郎「思いっきりばれるだろうけど、送信」ピッ ヴーッ ヴーッ 咏『あんさぁ……』 咏『嘘つくなら、もっといい嘘吐けよな』 咏『せっかくパンイチでやら』 京太郎「?何で途切れてんだ?」 京太郎「ってかパンイチか……」ポワンポワンポワン 咏『バッ!何こっち見てんだよ!』 咏『……いいじゃんか、白だけでも』 京太郎「…………」 京太郎「何も感じねえ……」 京太郎「一応返しとくか」 京太郎『牛乳飲んできのこ食べてりゃいいらしいぜ あ、俺?俺はいつの間にかこんな身長になってたぜ 牛乳とかあんま飲んでねえけど』 京太郎「……っと」ピッ 京太郎「牛乳よりかはお茶とかの方が好きなんだよな」 ヴーッ ヴーッ 咏『何だよ腹立つ腹立つ! いいぜ!牛乳飲んでお前よりおっきくなってやるかんな! 今度会ったときは頭なでなでしてやるよ! んじゃ、おやすみ』 京太郎「いや……無理だろ現実的に」 京太郎『あっはい、期待してますねー おやすみ』 京太郎「あっちでも元気みたいだし、良かった良かった」 京太郎「まだ時間あるし、他の人にも送ってみよ」 京太郎「弘世さんならまだ起きてそうだな」 京太郎「ダメ元で話せるかな?」 京太郎「文面は……」 京太郎『こんばんは、まだ起きてますか?』 京太郎「寝てるかもしれないし……このくらいでいいか」ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『一体何の用だ?』 京太郎『用と言う用は無いんですけど そっちの麻雀部はどんな感じですか? 引退とかはもうしてるんですか?』ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『私たちはあと一週間ほどで引退だよ そっちの部長は荒川だから引き継ぎとかは楽なんだろうな』 京太郎『こっちは三年生がいなくなったら三麻くらいしかできなくなっちゃいますよ…… 淡とかこっちに来てくれればいいんですけど』ピッ ヴーッ ヴーッ 菫『それもそうだな だが淡はやらんぞ、来年の中心戦力なんだ そういえば、来週から照が世話になるな やはりあいつは君といると楽しそうに見える。この間は君の話に何時間つき合わされたことか…… 照をよろしく頼むよ、それではおやすみ』 京太郎「何話したんだあいつ……」 京太郎『はい、お任せあれ! おやすみなさい』 京太郎「……もうすぐ、照が帰って来るのか」 京太郎「段々いつも通りになってきた感じだな」 咏の好感度がぐぐぐーんと上がった! 菫の好感度が上がった! 【11月第3週 休日】終 照母「じゃあ元気でね!照!」 照「母さんも、父さんと仲直りしてよ」 照母「も、って何よも、って!」 照母「あんなきのこ男、こっちから御免よ!」 照(なんでお菓子のことでそんなに喧嘩してるんだろう……) 照母「男と女の壁を越えても起こる争いってものがあるのよ!じゃあね!」 ブロロロロロ 照「……ふぅ」 照「ここに来るのも、久しぶり」 照「ただいま」 照が清々荘に戻ってきました! 【11月第4週 平日】 京太郎「ふぁあぁ……」 京太郎「布団あったけえ……出たくねえ……」 京太郎「秋はこれだから困るんだよな……」 京太郎「また信号赤か……幸先悪いな」 照「」トテトテ 京太郎「…………」 照「…………」 京太郎「…………」 照「…………」 京太郎「照!?」 照「反応遅くない?」 京太郎「ちょっと、信じられなくってさ」 京太郎「三か月前までは当たり前だったんだけど、おかしいよな」 京太郎「またこれから頑張ろうな」 照「うん。よろしくね、京」 京太郎(照が清々荘に戻ってきた、けど) 京太郎(まだ憩さんと咏は連れ帰られたままだ) 京太郎(それも、俺の知らない間に……) 京太郎(どうすればあの二人は……) 照「京?どうかしたの?」 京太郎「ん?ああ……」 京太郎(照なら、何か知ってるかもしれない) 京太郎(今聞いておこう) 京太郎「憩さんのこと、なんだけどさ――――」 照「なるほど、憩は荒川病院に帰っちゃったのか」 京太郎「どうすれば戻って来てくれるかな?」 照「…………」 照「憩のお父さんは憩を医者にしたがってる、でも憩は看護師さんになりたいって言ってた」 照「あと、お父さんといると麻雀がつまらない、って言ってた」 京太郎「麻雀が?」 照「よくわからないけど、嫌なんだって」 京太郎「確かに、わかんねえな……」 照「憩に会いにご実家まで行ってみるのも、手段の一つだと思う」 照「そこで何があるのか確かめてみるといいかも」 京太郎「突入か……わかった、試してみるよ」 照「頑張ろうね」 京太郎「おう!」 昼 京太郎「やっと昼休みかぁ……はぁ」 和「須賀君、宮永さんが呼んでますよ」 京太郎「え?」 照「」フリフリ 京太郎「?ちょっと待ってろー」 和(やはり似ていますね)フム 京太郎「お待たせ、照は購買だったよな?」 照「買って来たからだいじょうぶ」 京太郎「そっか、じゃあ中庭行こうぜ」 照「えっ」 京太郎「何かダメなのか?」 照「あ……いや……///」 京太郎「?」 キャッキャウフフ キャッキャウフフ イチャイチャイチャイチャ 京太郎「」カァァ 照「」カァァ 照「こんなところに誘うなんて……京、大胆」カァァ 京太郎(ここの雰囲気忘れてたぁぁぁぁー!!) 京太郎(廊下から中庭見てる人からもジロジロ見られてた……) 京太郎(くっそ恥ずかしい……) 「あー12月の中旬期末試験だからー頑張れお前らー」 京太郎「12月の中旬ってことは……」 和「あと二週間くらいということですよ」 京太郎「なん……だと……」 京太郎「いいや、部活行こー」 和(本当に大丈夫なのでしょうか……) 京太郎「ちはーっす!」 エイスリン「キョウタロー、オハヨウ!」 憩「京太郎くん遅いでー」 照「遅い、罰金」 霞「それじゃあ今日も始めましょうか」 郁乃「照ちゃんもおることやしな~」 京太郎「馴染むの早いな」 部活動 京太郎「今日はどう割り振りますか?」 霞「三麻を二つか、四人で打って二人は見学とか……かしら?」 照「私は打ちたい」 憩「ウチも久しぶりに照ちゃんと打ちたいですーぅ!」 エイスリン「ワタシモ!」 郁乃「ほな今日もくじ引きで決めるで~!」 照「むぅ……」 郁乃「私と照ちゃんが抜けるな~」 京太郎「この面子ですか……」 エイスリン「ゼッタイカツ!」 憩「負けへんでー」 霞「よろしくね」 京太郎 36+200+35=271 エイスリン 87+105+15=207 憩 60+142+90=292 霞 67+182+40=289 エイスリン「アウゥ……」 京太郎「全然届かねえ……」 憩「ウチの勝ちやね」 霞「もう少しだったんだけどねぇ」 郁乃「ほな今日は~罰ゲームでもしてもらおかな~」 エイスリン「バツゲーム……?」 郁乃「負けた二人、京太郎くんとエイちゃんには~」 郁乃「ポッキーゲームをやってもらおかな~?」 照「…………は?」 エイスリン「pocky game?」ハテ? 京太郎「ポッキーゲームって、あのポッキーゲームですか?」 郁乃「せやで~、二人で一本のポッキーを齧るんや~」 エイスリン「??」 霞「罰ゲームと言うよりはむしろご褒美じゃないのかしら……」 憩「ウチが負ければ良かった……」ボソッ 郁乃「ほなやってもらおか~」 照「京、無理しないでいい」 京太郎(くくっ、まさかこんなタイミングで我が世の春が来るとは思わなんだ……)ニヘラ 照(京のこの笑顔は、いやらしいことを考えてるときの顔……!!)キュピーン 京太郎「郁乃さんもそう言ってることですし、やりましょうか!」ニヘラ 憩「…………」ジトッ 霞「…………」ジトッ 照「…………」ジトッ 京太郎「な、なんですかその目は!」 照「別に……」プイッ 憩「京太郎くん、エイちゃんに何かしたらわかっとるよねーぇ?」ニコッ 霞「さて、できるものなら見せてもらいましょうか?」ニコッ 京太郎(ぐっ、何だこの威圧感は……!) エイスリン「」トントン 京太郎「はい?」 エイスリン「ひょうはおー、ひよ?」ニコッ←ポッキーを咥えながら 京太郎(何だこの天使…………) 京太郎「」ハム エイスリン「ンッ……」 京太郎(ここは一気に攻めてエイスリンさんの唇を……)チラッ エイスリン「?」 京太郎(うぉぉ、ちっちぇえ!) 郁乃「よ~い、スタート!」 エイスリン「……」ポリッ 京太郎「……」ポリポリ エイスリン「……」チラッ 京太郎「……」チラッ エイスリン「」カァァ 京太郎(そう、これこそがポッキーゲームの醍醐味) 京太郎(超至近距離で見つめ合い、迫る!) 京太郎(そしてこのまま……!)ポリポリポリポリ!!! エイスリン「!」ビクッ 京太郎(あと二口!)ポリポリポリポリポリ!!! エイスリン「!?」 京太郎(父さん、俺、男になるよ……) ギュルルルルルルルルルル!!!!!! 京太郎(何の音だ?) [ ____\ \ { \ __> .. \ . \ }\ \ ... \ . \ \ , , /\ \ .. \ l \ \ \ヽ/⌒7 ′ ′ , | li\ / -‐/ ̄ ̄ ̄/ ̄\ \} }\ \ } ∨ / ∧ , ′ /{ }\ | \ l| \ / / / / y'⌒ヽ\人 /\ \_}/ ,/ ̄ / ∧ ∨,√| \_} \__} \ _ -‐ / -‐ / /../ / ̄ ̄ ̄\ ∨ } ′/ ∧ | ∨ l| }i-‐ // { ,.../ { \ | | | / i| | l ll| |li、 / \/l l...| | ∨ | | | ii| i| 丶 ,′ >‐- 八 ll...| |___ | l| | |l ill| | l ll| |lli ii| i| \ | -‐ {. . ト---≠ ┴ァ‐- {/ ̄ ‐- __| l| | |li ii| \ | ∨∧\{/∨ / f´}/) -=ニ | |lli illl| | l iii|\ \ | _∨∧彡クj //)-} /ヽ.  ̄} |llli illll| | l ll| |lli ll| i|. . . \_____|______/. . . /i⌒}/,〈 ´~ (/ 〉 , |lllli illlll| | l ll| ii|lli ii| ll|| i|、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / / \ \ `~´{_ ′ lll|い√ ̄} | ∧ l「` -=i|ll| ii| ill| /. \. . . . . . . . . . . . . . . . < ̄ ̄ _/. . . /l__//>-- \ , l| )ノ l| |,/ l i リ^i\ } /^}/}  ̄\. . . . . . . . . . . . .`ー‐‐. . . . . /,/ ̄ ̄\ト、 } \ ′リ l| |′ l | \从,/ | / \. . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ ,/  ̄ `ー- _〉 リリ リ′ }′. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | '′. |. | | 〈/〉-‐=ニ二ニ=-- _,,| ∧ }ニ=-  ̄ ̄ ̄ -=ニ=- _〉 〈 }  ̄「\ } 京太郎「そげぶっ!」 ギュルルルルルルルル ドンガラガッシャーン 京太郎「死ぬかと思った……頭がくらくらするぜ」 照「京が莫迦なことするから」プイッ エイスリン「タノシカッタ!」 京太郎「サイデスカ……」 夕 京太郎「一時間気絶しっぱなしかよ……」 京太郎「誰か誘って帰ろ」 京太郎「今日の掃除当番は憩さんだったよな……誘ってみるか」 京太郎「憩さんいますかー?」 憩「あれー?京太郎くんまだ残っとったん?」 京太郎「一緒に帰ろうかと思ったんで、どうっすか?」 憩「ええで、ちょっと待っててなー」 京太郎「じゃあ手伝いましょうか?」 憩「うん、そういうんやったらお願いしよかな」 京太郎「よし!ちゃっちゃと済ませちゃいましょう!」 京太郎「一緒に掃除して帰るって、なんかあのときみたいですよね」 憩「せやね、懐かしいなぁ」 京太郎「ですねー」 京太郎「前はたこ焼き食べて雀荘行きましたよね」 憩「……うん」 京太郎「…………」 憩「…………」 京太郎「俺はまた、一緒に憩さんと帰りたいです」 憩「?今一緒に帰っとるやん」 京太郎「そうじゃなくて……憩さんと清々荘に帰りたいんです」 憩「…………」 京太郎「今度は皆で帰りましょう」 憩「…………」 京太郎「ここで右でしたよね?」 憩「ぁ…………」 京太郎「それじゃあまた明日!」フリフリ 憩「……うん、また明日、な」ニコッ タッタッ 憩「…………はぁ」 憩「帰りたい、かぁ」 京太郎「暇だし、照にメールしよ」 京太郎「そろそろ炬燵も出すかー」 京太郎「あーそういやお菓子余ってんなー」 京太郎「照に手伝ってもらうか」 京太郎『一緒に菓子食わね?』 京太郎「はい、送信」ピッ < ガタッ 京太郎「?」 ヴーッ ヴーッ 照『いつ?いつのこと?ねえいつ?今?いま?今だよね?今しかないよね?今でしょ?今食べないとなんでしょ?今食べようよ、いいでしょ?今すぐ食べないと駄目だよね? あと何食べるの?プリンとか?でもシュークリームもいいよね、やっぱりプリンの方がいいかな、焼きプリンとかレアチーズムースのもいいかもねあ、コーヒーゼリーは食べられないかな』 京太郎「読みにくいよ何だよこれ……」 京太郎「いつにするかな」 京太郎『じゃあ今週末の夜でどうだ? 菓子はそんときの楽しみってことで』 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「前と比べてだいぶ早くなったな」 照『わかった、楽しみにしてる ポッキーゲームも』 京太郎『お前とやったって楽しくねえよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『ひどい、私だってか弱い乙女なのに』 京太郎『男子高校生を5mも殴り飛ばすやつのどこがか弱いんだよ あれかなり痛かったぞ』ピッ ヴーッ ヴーッ 照『あれは京がエイスリンと仲良くしてるから 腹が立っただけ』 京太郎『いいじゃんか、エイスリンさんと仲良くしたってー』 照「…………」 照「そういうことじゃ、ない……のかな?」 【11月第4週 平日】終 【11月第4週 平日2】 京太郎「そろそろ鍋料理の季節かー」 京太郎「誰か土鍋とか持ってないのかな?」 照「はぁー」ホワホワ 照「息が白い」ホッコリ 京太郎「よっ、照!」 照「おはよう」 京太郎「見てみろよ、息が白いぜ!はぁー」ホワホワ 照「うん、はぁー」ホワホワ 照「息が白いと冬になった、って思う」 京太郎「だなー」ホワホワ 京太郎「なあ照、お前土鍋持ってるか?」 照「土鍋……ううん」 京太郎「そっか」 照「どうして?」 京太郎「んにゃ、鍋食べたいなーって」 照「昔は、家族みんなでやったよね」 京太郎「ああ、照んちでやったやつな」 照「いっつも、父さんと母さんはデザートをたけのこにするかきのこにするかでもめてたけどね」 京太郎「ほんと、楽しかったな」 照「うん、またいつかしよう」 京太郎「だな」 京太郎「鍋の話なんかしてたから腹減った……」 京太郎「今日はどこ行って食おう」 昼 京太郎「こうして何となくマイベストプレイス屋上まで来たけど……」 ヒュウー 京太郎「寒いからか人がいない……」 ガチャ 郁乃「う~寒いなぁ~」ブルブル 郁乃「あ、京太郎くんやぁ~」 京太郎「そうですよ、一緒に食べませんか?」 郁乃「うん、ええで~」 郁乃「今日もお弁当おいしいな~」 京太郎「霞さん任せじゃなくて自分でも作ればいいのに」 郁乃「居候たるもの衣食住完璧にお世話になるもんなんやで~」 京太郎「最低だよこの大人」 京太郎「……そういえば、郁乃さんはここを出たら何をするんですか?」 郁乃「私?」 京太郎「ほら、郁乃さんは照とかエイスリンさんとは違って大学行く必要も無いじゃないですか」 京太郎「それに、身体が元に戻るかわからないですし」 郁乃「う~ん……ようわからんな~」 郁乃「来年からは京太郎くんの部屋に居候したろかな~?」 京太郎「同棲生活ですか、いいですね」 郁乃「そ~そ~、同棲生活やで~……えっ?」 京太郎「若い男女が一つ屋根の下で共同生活って同棲生活じゃないですか」 郁乃「京太郎くんとどどど同棲なんて……///」 京太郎(こういうネタでいじるとわかりやすくなるよな) 京太郎「俺と郁乃さんで一緒にご飯作って食べて、風呂も交代で入って、一緒に寝て、立派な同棲生活じゃないっすか?」 郁乃「ご飯に……寝る……」 郁乃(寝るって、つまり京太郎くんと私が……) 郁乃「あぅあぅあぅ……///」プシュー 京太郎(あ、ショートした) 京太郎(卵焼き美味しそうだな)ジーッ 郁乃(私と京太郎くんが……そのままゴールインして……) 京太郎(もらっちゃおっと)ヒョイ 郁乃「///」プシュー 【夕方】 京太郎「買い物してたら随分遅くなっちまったな……っと」 霞「あら京太郎くん、今帰ったのね」 京太郎「はい、霞さんもですか?」 霞「そうなんだけど……」 京太郎「どうかしたんですか?」 霞「アパートのお湯が出ないらしくって、それで皆で銭湯に行こうと思ってね」 京太郎「それを皆に知らせようと?」 霞「そういうこと、協力してもらえるかしら?」 京太郎「了解です!」 京太郎「俺はエイスリンさんに伝えてきますね」 霞「わかったわ、よろしくね」 京太郎(にしても銭湯か……) 京太郎(混浴だったらいいなぁ) ピンポーン 京太郎「エイスリンさーん、いますかー?」 シーン 京太郎「エイスリンさん?」 シーン 京太郎(中の明かりはついてるみたいだけど……) 京太郎(まさか……誰かに襲われているのか!?) 京太郎(手足が縛られて口も塞がれているのなら物音が無いのも筋が通る) 京太郎(反抗することも許されずただ一方的に……)ゴクリ 京太郎(ってダメだダメだ!何を考えてるんだ俺は!) 京太郎(まずはこのドアを突き破る!) 京太郎「どぉりゃあああー!!」 ガチャ エイスリン「…………」ジーッ カチッ 京太郎(すげー集中してるみたいだな) <ロン 京太郎(あ、和了られた) エイスリン「」ジワァ エイスリン「……」ゴシゴシ カチッ 京太郎(配牌一向聴か、頑張れ!) エイスリン「……」パァァ 京太郎(三巡目で聴牌って早いな) <ロン エイスリン「!」パァァ 京太郎(綺麗に捲って嬉しそうだな) 京太郎「あのー、エイスリンさん?」 エイスリン「」ビクッ エイスリン「キョウタロー……ドウシテ?」ビクビク 京太郎「えっとですね、実は……」 エイスリン「セントウ?」 京太郎「お風呂ですよ、皆で入るんです」 エイスリン「キョウタローモ?」 京太郎「俺は男なので別ですよ」 エイスリン「ソウ……」 京太郎「とにかく、さっさと行きましょうか。みんな集まってますよ」 エイスリン「ウン!」 京太郎「お待たせしましたー!」 エイスリン「」トテトテ 霞「皆来たわね」 華菜「それでどこの銭湯に行くんだ?」 照「……ねえ、あれ誰だっけ?」ヒソヒソ 郁乃「私も知らんな~」ヒソヒソ 華菜「お前ら!丸聞こえだからな!」 霞「近くの銭湯は……こっちだったはずよ、前にお父様に連れて行ってもらったことがあるから」 照「皆でお風呂……」 郁乃「はよコーヒー牛乳飲みたいな~」
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特別編 side千里山 ※日記発見から中身拝見までの流れは省略します ■月◎日 今日、竜華さんと怜さんから同時に告白された 2人とも話し合った結果こうなってしまったし、どっちを選んでも恨まない、とまで言ってくれた 正直嬉しい。2人の素敵な人からここまで想われてるなんて、男としてこれほど嬉しいことは無いだろう だが、二者択一、どちらか1人を選べ? そんなこと、すぐに選べる訳がない だから、俺は少し考えて、場を和ませる冗談のつもりでこう言ってしまった 「どうせなら、両方いただきたいですね」 なーんちゃって、そうすぐ言うつもりだった しかし、2人はそれを聞いて、あろうことか、笑顔になった 「ええの!?ホンマ!?」「いやー、正直ウチらもそれもアリやって話してたとこなんやで?」すっごくいい笑顔で話す2人 「せやったら」「善は急げやで!」そのまま2人に両手を掴まれ、引っ張られる俺 「両方いただきたいんやろ?」「やったら、すぐに味あわせたるで?」 ……最高だった 竜華「いやー」テレテレ 怜「京太郎ったらなー」テレテレ 泉「……え?2人とも?両方って……」 竜華「もう泉!何言わせるつもりなん!?」 怜「2人仲良く、京太郎のものになったっちゅうことや」 泉「えぇぇぇ!?」 セーラ「あー、やけに2人とも京太郎とべたべたしとる思うてたら……」 浩子「まさか両方とは……どっち選ぶか五分五分やと思うとったのに……」 竜華「京太郎、体力あってな?」 怜「元気やから、な?」 泉「先輩と同級生のそんな話聞きたなかったですよ!?」 セーラ「泉、諦めや。もうどうにもならんわ」 浩子「……いや、どうにかなるかもしれませんよ?」 セーラ「フナどういうことや?」 浩子「2人もOKなんやろ?……後3人増えるくらい、どうってこと無いかもしれんってことえです」 泉「……え?」 竜華「あー……どやろ?」 怜「いけるんちゃう?ちゅーかアレを2人で受け止めるんもきついし?」 セーラ「……ちょっと京太郎のとこ行ってくるわ」 浩子「ウチも行きますよ。ほら、泉行くで」 泉「……え?え?ホンマに?」 翌日、京太郎は5人ハーレムを完成させていた
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良子「お疲れ、グッドタイムだったよ」 竜華「お疲れ様でした!」 京太郎「お疲れ様でした」 おっさま「お疲れさ~ん」 良子「清水谷、さんは良い打ち手だ、選考会を楽しみにしているよ」 竜華「は、はい!」 良子「そうだ、須賀くんに伝えることがあったんだ」 京太郎「はい、なんですか?」 良子「近畿A、つまり大阪選抜チームのプラクティスは府の上位三校と合同で行われる」 良子「君はその練習に参加してくれ」 京太郎「え、いいんすか?」 良子「男子個人戦チャンピオンを利用しない手はないからね」 良子「それに……一人ぼっちは寂しいだろうし」ボソッ 京太郎「なるほど、了解です!」 良子「グッド、それでは私は失礼するよ」 竜華「お疲れ様でした!」 良子「ははっ、それはさっき聞いたよ」 竜華「あっ……」カァァ カランコロン 京太郎(戒能さんの人見知りも治ってきたのか?) 京太郎(まあ何にせよいいことだな)ウンウン 竜華「あぁ~緊張した~」グデー 竜華「あはは、強すぎるわ、なんなんあれ」 京太郎「昨年の新人王ですからね」 竜華「しんどいなぁ……はっ!」 竜華「忘れとった!」ガサガサ 京太郎「どうしたんすか?」 竜華「勉強せんと!もうすぐ期末なんや!」 京太郎「……あ」 京太郎「俺もいいですかね?」 竜華「京くんも試験なん?」 京太郎「そろそろ中間が」 竜華「ほな一緒に勉強しよか!はよ行こ!」 竜華「――――っと」 京太郎「なるほどなるほど~」 竜華「ここは――して――すれば……」 京太郎「へぇ、なるほど!」 京太郎「今日はありがとうございました!」 竜華「うん、また誘ってくれれば手伝うで!」 京太郎「でも、そうすると竜華さんの時間が無くなるじゃないですか」 竜華「ええってええって、ウチと京くんの仲やろ?」ニコッ 京太郎「あ……はい」 竜華「ん?どうしたんや?」 京太郎「あっ、いえなんでもないですよ!」 京太郎(ちょっと見惚れてた、なかなかの破壊力だよな……) 竜華「そっか、何かあったらウチに相談してな、先輩やし!」ムネハリッ 京太郎「」ブフォッ 竜華「あれ?京くん?鼻血!?」 竜華「京くん、京くーん!」ユッサユッサ 京太郎(お、おお、真横でおもちがががが)ブフォッ 竜華「京くーーーん!」 京太郎「もう夜、か」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「メール?」 恭子『主将に教えてもらったんで送りました、登録よろしく』 京太郎「末原先輩からか、そういえば霜崎さんは大丈夫だったんだろうか……?」 京太郎「そういえば竜華さんも試験が近いんだよな」 京太郎「ということは泉の試験も近いというわけ、か」 京太郎「一緒に勉強したいな、やっぱり竜華さんとかエイスリンさんとかだと迷惑になっちゃうし、少しでも年が近い方がいいし」 京太郎「できれば千里山で……ぐふふ」 京太郎「さーて、なんて送ろうかな」ピッ 京太郎「ん?」 『今度学校にお邪魔していいですか?』 京太郎「……あれー」 京太郎「なんで送っちゃってるのかな俺の心の声」 京太郎「なんで敬語になってんのかなー」 京太郎「これってまずいんじゃ……」 京太郎「いや、でも案外――」 泉『図書室ならだれでも入れますからそこで勉強しましょう』 京太郎「って返ってくるかもしれないな」 京太郎「うん、賭けてみよう」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た」 泉『そ、それはそこまでして私に会いたい、ってことなんですか?』 泉『せやったら嬉しいですけど、さすがに学校はダメです』 京太郎「真面目だな、おい」 京太郎「会いたい、ってことは泉も俺と一緒に勉強したいってことなんだろうな」 京太郎「このまま勉強の約束するか?」 京太郎「それとも無難に話して終わらせるか?」 京太郎「やっぱり少しでも勉強をしておきたいよな」 京太郎「いつ誘おうかなー」 京太郎「図書館の人に結構目を付けられてるから、なるべく家とかでやりたいよな」 京太郎『じゃあ来週の月曜日に泉の家でいいか?』 京太郎「俺の部屋に連れ込んだら誰に何言われるかわからないし、これでいいだろ」 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッ ヴーッ 泉「……こ、これって」 泉「京太郎くん積極的やろ……いきなり家で、なんて」 泉「どうしよ……図書館辺りが無難やんな」 泉「……えい!」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、返って来た」 泉『さ、さすがに家はどうかと』 泉『図書館でええですか?』 京太郎「……まあしょうがねえか」 京太郎『了解、国麻頑張れよ』 京太郎『泉なら大丈夫だから』 京太郎『んじゃ、またな』 京太郎「よし、これで完璧」ピッ 京太郎「そろそろ寝よ」 【9月第3週 平日】終 【9月第3週 休日】 京太郎「今日が国麻の選考会か」 京太郎「俺は行く必要ないけど、観戦とかに行くのもいいな」 京太郎「さてと、どうするか」 朝 京太郎「照に会いに東京に行こうかな」 京太郎「でもあっちも選考会やってるんだよな……」 京太郎「そもそも会えるかどうかわからないし」 京太郎「長野と違って父さんや母さんが交通費出してくれるわけじゃないし……」 京太郎「何より勉強もできないんだよな」 京太郎「行くか、行かぬか」 京太郎「やっぱり勉強するか」 京太郎「そういえば今ここにいるのって誰なんだ?」 京太郎「部員のみんなは行っちゃっただろうし霞さんも付き添いで行ったはず」 京太郎「とすると……」ユビオリ 京太郎「あれ、誰もいなくないか?」 京太郎「一人で黙々と頑張ろう」 京太郎「よし、社会をやろう」 京太郎「身分差別とか石油とかか」 京太郎「少しめんどくさそうだな」ウムム 京太郎「うむ、うむ!」 京太郎「覚えきった覚えきった!」 京太郎「この調子ならいける!」 京太郎「今回こそ学年一位だ!」 京太郎「さて、昼は何をしよう」 京太郎「息抜きにバイトでもするか」 京太郎「今日はどんなのがあるのかなーっと」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、戒能さんからメールだ」 良子『実は君にミッションがあったんだ』 良子『子どもたちの麻雀教室なんだけれど、勉強の息抜きにでもどうかと思ってね』 良子『都合が悪ければ断ってくれて構わない、人材はもうすでに集めてあるから』 良子『男子個人戦チャンピオンというサプライズもよいと思うんだ』 良子『場所は―――だ、交通費は先方が出してくれる手筈だ』 良子『よろしく』 京太郎「……ふむ」 京太郎「行ってみるか」 「さあみんな!今日はスペシャルゲストが来てるよ!」 「インターハイ男子個人戦チャンピオン!」 「須賀京太郎くんだぁぁあぁあ!」 ワー! カッコイイー! サインシテー! 「今日は京太郎お兄さんの麻雀教室だよ!」 「さあみんな!張り切っていこう!」 「お疲れ様でしたー」 京太郎「お疲れ様でした」 「いやーよかったよ須賀くん!」 「私も君と同じ長野出身でね、いやー鼻が高いね!」 「一応テレビ関係の仕事だから君を出すように上に掛け合ったりしてみるよ!」 「今日はありがとね!」 京太郎「はい!お疲れ様でした!」 京太郎「いい仕事をした気がする」 京太郎「部屋に帰ったら何をしよう」 京太郎「みんなは一緒に晩飯食べって帰ってくるらしい」 京太郎「仲良いよな……」 夕 京太郎「街に行ってみるか」 京太郎「だれかに会えるかもしれないし」 京太郎「コンビニに行くか」 京太郎「さて、何を買おうかなー」 エイスリン「キョウタロー?」カシゲ 京太郎「あ、エイスリンさん、どうだったんですか選考会は」 エイスリン「ガンバッタ!」ムフー 京太郎「何を買いに来たんですか?」 エイスリン「ゴホウビ!」 京太郎「頑張った自分に、ですか?」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「んーそうですかー」 京太郎(労いの品か、みんなプリンとか買ってけば喜ぶかな) 京太郎(とりあえず、何を買おうか) 京太郎「きのこの山にするかな」 エイスリン「」ジーッ 京太郎「どうかしましたか?」 エイスリン「」ブンブン 京太郎(これ、どうしようかな) 京太郎(みんなにプレゼントして回るか、それとも一つだけ俺用に買うか) 京太郎(前の小走さんと弘世さんみたいになったらアレだからな) 京太郎(エイスリンさんはコ○アラのマーチみたいな感じがするし) 京太郎「それじゃ、帰りましょうか」 エイスリン「ウン!」 京太郎「また何か買ったんですか?」 エイスリン「コレ!」 京太郎「ああ、ア○ルフォートですか」 エイスリン「キョウタローハ、mushroom?」 京太郎「俺は無所属ですからね、なんでも食べますよ」 エイスリン「ヨカッタ!」ニコッ 京太郎「それはよかったです」 京太郎(やっぱりみんなの間にも派閥があるのか?) 夜 京太郎「久しぶりに読書をしよう」 京太郎「WEEKLY 麻雀 TODAYを読もう!」 京太郎「といっても何か月も前のやつなんだよな……」 京太郎「ま、適当に読むか」 京太郎「大して得られるものもなかったなー」 京太郎「インターハイ前ならまだ役に立ったかもしれないな」 夜 京太郎「ちょっくら散歩に行ってくるか」 京太郎「もう毎週恒例だな」 京太郎「今日はどっちへ行こうかな」 京太郎「今日は誰もいないみたいだな」 京太郎「そろそろ帰るかー……っと」 京太郎「星が綺麗だなー、長野みたいだ」 京太郎「よし!来週も頑張ってくぞ!」 【9月第3週 休日】 【side-京-】終了 時を少し遡り 【9月第3週 休日】 【side-咏-】開始 咏「なーなー、京太郎置いてってよかったん?」 霞「試験期間中だからなるべく来ないほうがいいかなーってね」 郁乃「あ、着いたで~」 憩「2か月ぶりやねー」 エイスリン「ガンバル!」 霞「この中に入ったらみんな敵同士よ、情けなんていらない」 霞「思う存分やってきなさい」 「はい!」 雅枝「えー、今日はみんなよう集まってくれた」 雅枝「いろんな高校が集まっとる、高校ごとに理念の違いはある」 雅枝「例えば千里山女子高校であれば『常にトップを目指すこと』を心掛けとる」 雅枝「今日はその理念を守りつつ、それぞれ楽しんでくれたらええと思う」 雅枝「試合の組み合わせはこれから後ろのモニターに出る」 雅枝「お、出たな」 雅枝「ほな、選考会開始や!」 咏「うえぇ、なんか調子わりぃ……」 咏「対局室C、ここかぃ?」 泉「あ、三尋木さん」 咏「おっほ、泉じゃ~ん、咏でいいぜぃ咏で」 泉「えーっと、咏……ちゃん?」 咏「いいねぃいいねぃ、んじゃ行こっか」 ギギギー 開局 咏「うっし、リーチ!」 良子(今回はハルの打ち筋を使ってみましょうか) 良子「チー」 良子(3翻30符) 良子(後は誰かが気づくのを待つだけです) 泉(咏ちゃんのリーチ、なるべく警戒せんと) 泉(これなら、通るか?)トン 良子「ロン」 良子「5800」 泉「あ……はい」 良子(……ふむ) セーラ(泉が振り込んでもうたか) セーラ(今日はプロが相手やから、初っ端からとばすで!) 【待望背負いし大砲】発動! 東一局一本場 親 良子 30800 セーラ 25000 泉 19200 咏 25000 セーラ「ふっふ~ん」 良子「ポン」 良子「チー」 咏(戒能プロ、さっきから鳴いてばっかだねぃ) 咏(おかげでさっきのも流されたし) 咏(……そうか) 咏(この辺りかねぃ?) 良子「ロン」 良子「4200です」 セーラ「うへっ、和了られるかー」 セーラ(プロやっちゅうんにこまけーな) 東一局二本場 親 良子 35000 セーラ 25000 泉 19200 咏 20800 良子(さてと、ダマで跳満) 良子(このままで行きますか) 咏(やっべー聴牌できねー) 咏(今度は戒能プロが高い感じだし) 咏(勝てっかなー) 良子「ツモ、6200オール」 良子(和了りすぎましたね……) 良子(少し抑えますか) 東一局三本場 親 良子 53600 セーラ 18800 泉 13000 咏 14600 咏(判断基準はわっかんねーけど、とりあえず上位に食い込むようにしねえと) 咏(よし、跳満テンパイ) 咏(いずみんに当ててもぎりぎり残るし) 咏(これで行くかねぃ) 泉(あかん……) 泉(京太郎くんが応援してくれたのに) 泉(そういえば、図書館デートの約束してたんや!) 泉(って何思い出してるんや、こんな状況で!)トン 咏「ロン!12900!」 泉「はわっ」 セーラ(泉があかんな) セーラ(なるべく戒能プロと三尋木から取ってまくったる!) 【待望背負いし大砲】発動! 東二局 良子 53600 親 セーラ 18800 泉 100 咏 27500 咏(なんでここまで来てテンパイできないかねぃ) 咏(対面のやつはテンパイしてそうだし) 咏(やっばいねー) セーラ(あちゃー、ここで来てまうかー) セーラ(泉には酷やけど……) セーラ(しゃあないよな) 泉(咏ちゃんも戒能プロも、もちろん江口先輩も強い) 泉(でも、私かてこの二か月何もしてこなかったわけやない) 泉(こっからまくる!) セーラ「ツモ、6000オール」 泉「……は?」 終局 良子 47600 セーラ 36800 咏 21500 泉 -5900 良子「お疲れ」 セーラ「お疲れっした!」 泉「お疲れさま……でした」 咏「お疲れぃ」 咏(ま、次で取り返すかねぃ) 泉(こんなんでだいじょうぶなんやろか……) 二回戦 咏=61+117+60-30=208 郁乃=87+124+60=271 漫=81+116+30+30=257 雅枝=33+160+90=283 郁乃「お疲れさん~」 雅枝「お疲れ」 漫「ふーっ、ふーっ」 咏「……お疲れ」 雅枝「上重はトンパツのあの和了りよかったで、三尋木は和了に執着した方がええ」 雅枝「赤阪は……なんて言えばええんやろ」 雅枝「ようわからんかった」 咏(やべぇ……やべえよ……) 三回戦[咏・恭子・怜・絹恵] 怜「けほっ、けほっ」 怜「うぅ、なんか調子悪いなぁ」 怜「対局室は……ここか」 怜「早く竜華のひざまくらがほしいな……」 ギギギー 恭子「メゲるわ……」ズーン 絹恵「あ、あはははは」ウツロ 咏「はぁ……」ズーン 怜「なんやここ……」 咏=90+117+60-30=237 恭子=43+120+15+15=193 怜=17+100+60+15=192 絹恵=81+108+15+30=234 怜「あーあ、あと100点届かんかったかー」 絹恵「あと300点……」 恭子「なんやこの接戦」 咏「はっはー!やっと1位だぜ!」 怜「この調子やとダメかもな、こほっ」 恭子「私もや……」 絹恵「だ、大丈夫ですよ!末原先輩も園城寺先輩も私より強いですし!」 怜「二位に言われてもな……」チラッ 怜「……竜華みたいな乳しよって」ジトッ 絹恵「乳!?」 恭子「はぁ……」 咏「はぁ……」 怜「はぁ……」 絹恵「三人そろって!?私どんだけ恨まれとるんですか!」 四回戦 [咏・竜華・浩子・由子] 咏「さーてと、次も勝っちゃおうかねぃ~」 ダダダダ 咏「ん?」 浩子「ちょっとそれ捕まえて!」タッタッ 竜華「トキ!トキ!トキィィィィィィイイ!」タッタッ 由子「そこ!なのよー」ゲシッ 竜華「ウガァァァアア!」 浩子「確保!」 浩子「ご協力感謝します」 由子「どうってことないのよー」 咏「い、今のは?」 浩子「清水谷部長の禁断症状、気にせんでええよ」 竜華「トキィ……トキィ……」ハァハァ 咏「ほんとにいいのかよ……」 咏=42+120+60-30=192 竜華=22+120+25=167 浩子=8+116+15+15=154 由子=87+120+15=222 由子「私がトップなのよー」 浩子「真瀬由子……ノーマークやった」 竜華「トキ、トキハドコ?トキ?トキ?トキィィィィイイ」 咏「お、おい、本当にだいじょうぶなのかよ」 浩子「この『ときちゃんボイスチェンジャー』をつかえば……」 浩子(怜ボイス)「りゅうかーこっちやでー」 竜華「トキ!?トキ!」ダダダダダッダ 咏「逃がしちゃってよかったん?」 浩子「ああ、次は二人が同卓するはずやから」 最終戦 [咏・洋榎・憩・エイスリン] 開局 洋榎(テンパイでけへんなー) エイスリン「カン!」 エイスリン「カン!」 エイスリン「カン!」 咏「三連続カンって……」 憩「咲ちゃんみたいやなー」トン 咏(つってもこれで2翻80符、タンヤオも絡んでたらやばいねぃ)トン エイスリン「ロン!」 エイスリン「タンヤオ!サンカンツ!」 エイスリン「12000!」 咏「うえっ」 洋榎(なるほど、な) 洋榎(一人は素人みたいやから、ねらい目) 洋榎(一発いったるで!) 【灼熱の矛】発動! 東一局一本場 親 エイスリン 37000 洋榎 25000 憩 25000 咏 13000 洋榎(三尋木は手作りがちょっとばかし遅い、せやったら速く作るだけ) 洋榎(初心者は和了られないように気を付ければええ) 洋榎(荒川は……ようわからん) 洋榎「この局はこの愛宕洋榎がもろたで!」 「「「「ノーテン」」」」 洋榎「なんでや……」 東二局二本場 エイスリン 37000 親 洋榎 25000 憩 25000 咏 13000 同コンマのため、流局 咏(まーた調子わりぃなぁ) 咏(一応テンパイできたけど、和了れねえだろこれ) 咏(次に賭けるかねぃ) 洋榎(流局か……) 洋榎(今度こそ和了ったる!) 【灼熱の矛】発動! 東二局三本場 エイスリン 35500 親 洋榎 26500 憩 23500 咏 14500 洋榎(チートイドラ2、スジひっかけにもなる) 洋榎(この初心者なら引っかかるやろ) 洋榎「速攻親リーチ!」 咏「うげっ」 憩(愛宕さんが親リーかぁ……まあこれなら通るやろ) エイスリン(カスミ!) エイスリン(スジ!)トン 洋榎「ロン、18900」 エイスリン「エッ」 咏(そういやこの前霞がスジを教えてたねぃ) 咏(しゃあねえか……) 東二局四本場 エイスリン 16600 親 洋榎 45400 憩 23500 咏 14500 同コンマのため、流局 「「「「テンパイ」」」」 洋榎「いや、流れすぎやろ」 東二局五本場 エイスリン 16600 親 洋榎 45400 憩 23500 咏 14500 洋榎「カン!」 洋榎「嶺上!……ならず!」タン 咏(嶺上、ってことはもうテンパイしてるってことだよな) 憩(喰いチャンタ、安そうな手やな) エイスリン(カスミ……) 洋榎「来るでー、今度こそ来るでー」スチャ 洋榎「……って来とらんやないか!」 咏(さっきからうっせーな……ったく) エイスリン(テンパイ!) エイスリン「リーチ!」ニコニコ 洋榎「あ」 エイスリン「エッ?」 洋榎「荒川から和了ろ思うとったんやけど……ロン」 洋榎「49500」 エイスリン「…………」ブワッ 終局 洋榎 94900 憩 23500 咏 14500 エイスリン -33900 エイスリン「アリガトウ……ゴザイマシタ」 洋榎「あ、ほんま……ごめんな」 エイスリン「Losers are always in the wrong.」 エイスリン「All right」ニコッ 洋榎「え?」 咏「大丈夫だから気にするなってよ」 『対局が終わった各選手は中央ホールに集合してください』 憩「ほな行こか」 エイスリン「……ウン」 雅枝「あー、今日はお疲れ」 雅枝「選抜メンバーは後日学校の方に通達する、それまで練習を怠らんようにな」 雅枝「それと、選抜を決めるのはこの選考会の結果だけやない」 雅枝「今までの成果とかも関係しとるから、調子が悪くても落ち込まんように」 雅枝「私からは以上や」 雅枝「ほなこれにて解散!」 憩「エイちゃん、まだチャンスあるって!」 咏「府大会でもインターハイでも頑張ったんだから大丈夫なんじゃねえの?」 エイスリン「ウン……ウン……」 憩「せや!自分にご褒美でも買ってきたらええんとちゃう?」 エイスリン「ゴホウ、ビ?」カキカキ バッ |ごぼうの絵| 憩「ごぼう、やなくてご褒美や」 咏「頑張った人にあげるプレゼントだよ」 エイスリン「present……ゴホウビ!」 咏「そーそー、ほらあそこにコンビニあるから買ってくれば?」 エイスリン「ウン!アリガト!」 咏「気ぃつけろよー」 憩「咏ちゃんはどうやったん?」 咏「びみょーだねぃ」 憩「ウチも」 咏「ほんっと、長い一日だったよ」 憩「せやねー」 咏「あれ、そういやぁ……勉強ってどうなってたんだっけ」 憩「ウチはもう準備万端やでー」ニコニコ 咏「なんだよその笑顔!やっべーよさっさと帰んねーと!」タッタッ 憩「気ぃつけてなー」 憩「んーっ、今日は疲れたなぁ」 【9月第3週 休日】終 【9月第4週 平日】 朝、秋晴れの空に向かって手を伸ばす 京太郎「んーっ!」 京太郎「今日も今日とていい天気だ!」 明日から行われる試験から目をそらして今日の天気に目を向ける まあ、きっと大丈夫だからな、前回も学年上位だったし…… 京太郎「今日も頑張っていくかー!……ん?」 体の芯を伸ばして左右していると何かが目に入った 門の前に立っている人がいたのだ こんなアパートに何の用なんだ?尋ねてみよう そう思って門へ向かう 近づくほど、だんだんと相手の様子が見えてくる 門の前に立っていたのは、スーツ姿の大人の女性だった 黒縁の眼鏡と銀色の綺麗な腕時計の似合う綺麗な人 霞さんほど、とはいかないまでも、おもちもそれなり まさにザ・大人、というような人だった 京太郎「あのー、何か用でも?」 「貴方は……須賀京太郎ね」 京太郎「……なんで俺の名前を知っているんですか?」 「今の貴方には関係ないわ、ふーん……」 女性が俺の顔と身体をまじまじと見る、舐めまわすように、ってこんな感じなのだろうか 「いい顔にいい体格してるわね」 京太郎「はあ、どうも」 「これ、用があったら連絡して頂戴」 女性が俺に差し出したのは……名刺というやつか 女性の名前と電話番号が書かれてある あれ?顔を褒めたあとに連絡先を渡してくるって、ひょっとして…… 「あ、男に興味は無いから」 でっすよねー そう言うと、女性は清々荘を去って行った あらためて名刺を見てみる ふむふむ、秘書をやっているのか、秘書さんって呼ぼうかなー とか、そんなことを考えていると、ある見慣れた単語が目についた 京太郎「荒川、病院?」 京太郎「それにしても綺麗な人だったな」 京太郎「ちょっと目はきつかったけど……おっ」 憩「…………」ブツブツ 京太郎「憩さんじゃないか、ちょっと驚かしてみよう」 憩「ここが…………」ブツブツ バッ 憩「わわっ!?」 京太郎「だーれだ?」 憩「もう、京太郎くんかぁ」 京太郎「おはようございます、すごく集中してましたけど、ちゃんと前見てないと事故りますよ?」 憩「あーうん、ごめんな、昨日あんまりでけへんかったから」 京太郎「体壊したりするのもなんですから、気を付けてくださいね」 憩「うん、おおきに」ニコッ 京太郎「勉強中に悪いんですけど、これ」 さっき受け取った名刺を見せる 憩「なんや?」 京太郎「この人、知ってますか?」 憩「…………」 憩さんの表情が少しだけ曇る、笑顔のまま 憩「なんでそれを持っとるんや?」 京太郎「今朝清々荘の前にいて、少し話を」 憩「……そっか」 憩「あーごめん、ウチちょっと用事あったから先行くわ!じゃあ!」 京太郎「憩さん?」 こちらに微笑んで、憩さんは走って行ってしまった まるで何かを誤魔化すように 京太郎「うーん……」ムムム 咏(京太郎のやつ、何考えてるんだ?) 「ねーねー聞いた?転校生が来るいうウワサ!」 「来週来るらしいやん!」 「楽しみやわ~」 京太郎「転校生……秘書さん……病院……」ムムム 咏「何なんだ?一体」 京太郎「今日は屋上じゃなくて気分転換に部室に行くか」 京太郎「あれ?そもそも部室って空いてるのか?」 京太郎「まあいっか、失礼しまーす」 ガチャ 京太郎「空いてなかったか……どうしよ」 憩「京太郎くん?」 京太郎「部室空いてないんですね」 憩「鍵も借りられへんかったからね」 憩「せや、京太郎くんも一緒に食べへん?」 京太郎「どこでですか?」 憩「んー……グラウンドとか?」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 憩「ここでええな、京太郎くん」ポンポン 京太郎「隣っと」 憩「今日は購買の弁当なんやね」 京太郎「気まぐれですからね」 憩「気まぐれ……か」 京太郎「そういえば、国麻の後に新人戦があるんですよね」 憩「あー秋季大会やね、ウチらは部員足りへんから出られんけどね」 憩「個人戦はあるけど、どうせならまたみんなでやりたいな」 京太郎「ですね……来年のインターハイまでお預けですか」 憩「出ること確定なん?」 京太郎「あっ……まあ出られるでしょう、憩さんと咏がいれば」 憩「来年、部員集まるとええな」 京太郎「また俺が集めますよ」 憩「それもええけど、今度はみんなでやりたいな」 京太郎「それはいいんですか……」 京太郎「放課後かー何もすることないなー」 京太郎「でも、何かあったような?」 京太郎「そうだ!泉と勉強をするんだった!」 京太郎「あっぶねー忘れるところだった」 京太郎「図書館でよかったよな」 京太郎「急いでいかねえと!」 泉「京太郎くん、まだかな」ソワソワ 泉「私の勘違いやったんかな……」 泉「ちゃんと着替えてきたのに……」 京太郎「おーい!泉ー!」 泉「京太郎くん!」 京太郎「ごめん、待たせたな」 泉「い、いえ今来たとこです」 京太郎「じゃ、中に入るか」 泉「はい!」 泉「図書館デート、楽しみや!」 京太郎「えっ?」 京太郎「今日は勉強しに来たんだけど、デート?」 泉「えっ、あ……ぁぅ……」カァァ 泉(結局私の勘違いやったんか……恥ずかしい!) 京太郎「あーあれか、関西人のボケか、泉でもするんだなー」 泉「えっ、ええ、そうです、デートなんてそんなわけないですよー」 京太郎「だっ、だよなー」 泉「ですよー」 京泉「「あはははははは」」 京泉(*1) 泉「――――っと、こんなところでしょうか」 京太郎「ふ~むなるほどなるほどなるほど~」 泉「本当にわかってるんですか?」 京太郎「おう!泉は頭がいいんだな!」ニカッ 泉「そ、そんな……」カァァ 泉「よく本を読んだりしてるので……」メオヨギ 京太郎「へぇー、それじゃあ次行こうぜ次!」 泉「ここはですね―――」フニッ 京太郎「お、おう……」 泉「それでここは―――」 京太郎(泉がよりかかってくるから当たってる!せんべいだけど!) 泉「ちゃんと聞いてます?」 京太郎「おう、ばっちりだ!」 泉「ここは―――」 京太郎(集中できねー!) 夕 泉「こんなところでしょうか」 京太郎「教えてくれてありがとな」 泉「いえ、私の勉強にもなりますし」 泉「京太郎くんはまだここに残るんですか?」モジモジ 京太郎「ああ、そのつもりだけど、どうかしたか?」 泉「い、いえっ、別に一緒に残りたいとかそういうわけやないですから!」 京太郎(泉がいると楽だからなー、でも泉にも予定があるだろうし、どうしよ) 京太郎「泉、まだいいか?」 泉「ええ、もちろんですとも!」 京太郎「そうか、よかった、それでここなんだけどさ」 泉「ああ、それは―――」 泉「ここは―――とあるので―――ということですね」 京太郎「うん」 泉(京太郎くんの顔がこんな近くに……)カァァ 京太郎(振り向けばすぐ近くに泉がいるんだよな……)カァァ 京太郎(よくよく考えたら泉って結構レベル高いよな) 京太郎(顔も可愛いし……でもあの制服って何なんだ?) 京太郎(似合ってるし可愛いけど、誘ってるようにしか見えないんだよな……)モンモン 泉「きょっ、京太郎くん!聞いてます?」 京太郎「おっ、おう、もちろんだぜ!」 京太郎(集中できねー!) 京太郎「いよいよ明日から試験か……」 京太郎「あんまり寝られないからメールでもしよう」 京太郎「照に送るか、ふぁあ」 京太郎「眠いな」 京太郎『おやすみなさい、また明日』 京太郎「送信っと」 京太郎「おやすみー」 照「京からメール」ワクワク 『おやすみなさい、また明日』 照「……は?」 照『どういうこと?』 三時間後 照「返ってこない……」ズーン 照「わけがわからないよ……」 【9月第4週 平日】終 テストの結果 国語 87(-13) 数学 62(-37) 科学 49(-44) 社会 70(-30) 英語(ぞろ目) 100(+13) 【9月第4週 休日】 京太郎「科学自信ねえ……」 京太郎「国語は教えてもらっただけあって解けたけど、うああ……」 京太郎「どうしよう……」 朝 京太郎「本でも読むか」 京太郎「どれを読もう……」 京太郎「WEEKLY麻雀TODAYを読み終えよう」 京太郎「お、戒能さんが載ってる」 京太郎「瑞原プロも載ってるし、野依プロも載ってる」 京太郎「俺、この人たちと知り合いなんだよな……」 京太郎「なんか自慢だな」 京太郎「よっし、読み込むぞ!」 京太郎「三人とも立派なおもちだよな、写真集とか無いんだろうか」 京太郎「そういえば、今日から選抜の練習だっけ、あくまで選考会の一部らしいけど」 京太郎「俺も行ってみようかな」 昼 京太郎「よし、行ってみるか!」 京太郎「場所は……千里山か」 京太郎「入れるかな……」 京太郎「戒能さんに連絡入れとけばいいか」 京太郎「なんとか入れたな」 良子「はろー、須賀くん」 京太郎「どうも、こんにちは」 良子「麻雀部の部室は、知ってるよね?」 京太郎「来たことはあるので」 良子「なら良かった、私は少しやることがあるからここまで」 良子「また後で」 京太郎「はい、また後で」 京太郎「さて、と何をしよう」 京太郎「特訓は他の人に手伝ってもらうのもなんだから戒能さんとかに手伝ってもらおう」 京太郎(みんな集中してるな……) 良子「やっ、どうだい?」 京太郎「皆さん集中してるから俺が邪魔していいのかなーと」 良子「それなら私が話し相手になろうか?」 京太郎「戒能さんもそんなことが言えるようになったんですね」 良子「まあね、君のおかげだよ」 良子「コーヒー飲むかい?」 京太郎「いただきます」 良子「ブラックでいい?」 京太郎「大丈夫です」 良子「さて、何の話をしようか」 京太郎「んーじゃあ、戒能さんの趣味って何ですか?」 良子「趣味、か見ての通り麻雀一筋だったからね、無いよ」 良子「たまに読書したりテレビも見たり、インターネットもするけど、趣味と言うほどではないね」 良子「逆に聞くけど、須賀くんの趣味は何?」 京太郎「俺は……俺も同じですね」 京太郎「趣味という趣味は持ってないですよ」 良子「ふふっ、似たもの同士というやつだな」 京太郎「ですね」 京太郎「そうだ、前から聞きたいと思ってたんですけど」 良子「ん?何かな」 京太郎「麻雀に最も必要なものって何だと思いますか?」 良子「ネセサリーか……うーん」 良子「そんなことは考えてもみなかったよ」 良子「そうだな……楽しむこと、とか?」 京太郎「楽しむこと、ですか」 良子「イエス、楽しくなければやってられないだろうし、色々な人たちと楽しむためにここまで来たんだから」 良子「私のアンサーは楽しむこと、だね」 京太郎「なるほど、ためになります」 良子「そういってもらえるとグラッドだよ」 良子「……そういえば、清水谷さんとはどういう関係?」 京太郎「竜華さんですか?」 良子「この前も名前で呼び合っていたし……ひょっとしてこ、こここっ、恋人、とか?」 京太郎「まさか、ただ仲良くしてもらってるだけの友だちですよ」 良子「じゃ、じゃあ!」ガタッ 良子「わっ、わたっ、私のことも、そのっ、戒能さんじゃなくて、えっと、そのっ……」カァァ 京太郎「どうしたんですか? 773」 京太郎「どうしたんですか?良子さん」 良子「えっ」 良子「今、何て……」 京太郎「あ……やっぱりダメですか?」 京太郎「てっきり名前で呼んでほしいのかと」 京太郎「すみません、生意気でしたね」 良子「そんなこと、ないよ」 良子「むしろオールライトだよ、もしかしてエスパー?」 京太郎「良子さんだからわかったんですよ、友だちじゃないですか」 良子「そ、そうだよね、えと、じゃあ、きょっ、きょきょきょ、きょうた……ふぅ」 良子「そうだよね、これからもよろしく、京太郎」ニコッ 京太郎「…………」 良子「京太郎?」 京太郎「あ、はい!こちらこそ!」 京太郎(笑顔も綺麗だなぁ、おい!) 京太郎(友だちって何なんだよ……) 京太郎「そうだ、良子さん」 良子「ワッツ?」 京太郎「特訓手伝ってくれませんか?」 良子「トレーニングだね、いいよ」 良子「京太郎のフォローもしなければいけないからね」 京太郎(牌の感覚、卓の雰囲気) 京太郎(この感じ、なんだか……) 良子「こんなところだね……ん?」 京太郎「…………」 良子「今、何か考えているか?」 京太郎「つい最近なんですけど、麻雀をしてると思い出すんですよね」 京太郎「昔のこと、照と咲とモモ……あっ、宮永姉妹と東横桃子と打ってたときのことなんですけど」 良子「その感覚が戻ってきてる、と?」 京太郎「そんな感じでしょうかね」 良子「そうか……」 京太郎「何かわかりますか?」 良子「いや、何も」 京太郎「ですよねー」 京太郎「あの三人ともまだ互角に打てていた気がするんですよね、明確ではないんですけど」 良子「……それは少しインタレスティングだね」 良子「もう少しやってみようか」 良子「で、どう?」 京太郎「どう、と言われましても、まだぼんやりと思い出す程度なので」 良子「そうか……力不足だったね、すまない」 京太郎「いえ、良子さんはありがたいですよ」 京太郎「こんな俺の話を聞いてくれて、ありがとうございます」ニカッ 良子「う、うむ、そうだね、うん」カァァ 夕 京太郎「まだ練習は続いてるみたいだし、俺も残るか」 京太郎「次は何をしよっかな」 京太郎「うろちょろするのもあれだし、何か手伝うか」 京太郎「データをまとめよう、牌譜の整理でもするか」 京太郎「そうと決まれば……このパソコン使っていいんだよな」 良子「何やってるんだ?京太郎」 京太郎「牌譜の整理をしようと思いまして、このパソコン使っていいんですよね」 良子「確かそのはずだったと思う」 霞「あら、京太郎くんが牌譜まとめてくれるの?」 京太郎「何かやらなきゃな、って思ったんで」 霞「それじゃあこれもお願いね、今までの牌譜」 京太郎「わかりました」 霞「そうだ、私も手伝おうかしら、一人じゃ大変でしょ?」 京太郎「いいですよ、俺一人で大丈夫ですから」 霞「まあまあそう言わずに、ね?」 京太郎「……そうですね、お願いします」 良子(カスミと京太郎、仲良い……)ジーッ 良子「…………」ムムム 京太郎「良子さん、どうかしました?」 良子「あーいやー、なんでもない、私も手伝っていいかな?」 京太郎「はい、お願いします」 京太郎「これは、怜さんに竜華さん……千里山の人たちの牌譜ですね」 良子「」ピクッ 霞「学校ごとにまとめておいたのよ、でも細かくまとめるのはちょっとね」 京太郎「やっぱり霞さんは頼りになりますね」 良子「」ピクッ 霞「そういう京太郎くんこそ」 良子「」ピクッ 京太郎「いえいえ霞さんこそ」 霞「京太郎くんこそー」 京太郎「霞さんこそー」 良子「きょっ、京太郎!は仲のいい友だちが多くないか!」 京太郎「名前で呼んでる人のことですか?」 良子「オフコース!」 京太郎「そうですね、咲、照、モモ、憩さん、霞さん、エイスリンさん、咏、郁乃さん、怜さん、竜華さん、泉、淡、洋榎さんに由子さん」ユビオリ 良子「……ずるい」 良子「京太郎はなんでそんなに友だちが多いんだ!」 京太郎「良子さん、静かにしましょうよ」 良子「ん……そうだね、ごめん」 良子(どうやってそんなに作ったんだろう……) 京太郎(牌譜牌譜ーっと) 霞(友だち、そうよね……って何を期待してるの私は!) 霞「このくらいかしらね」 京太郎「お疲れ様でした」 良子「私も疲れた……」 京太郎「コーヒー入れてきますね」 霞「私は他の子たちを見に行くからいいわよ」 京太郎「了解です」 良子「はぁ……」グデー 京太郎「そうだ、もう一回特訓に付き合ってくれませんか?」 良子「うん?いいよ、さっきの続きだね」 京太郎「よろしくお願いします」 京太郎「ロン、16000です」 良子「おお、だんだん私に食って掛かるようになったね、グッド」 京太郎「そういえば良子さんってイタコで傭兵なんですよね」 良子「のーうぇいのーうぇい、それは噂だよ」 京太郎「でもよく他の人の打ち方を真似してるとか」 良子「うーん、私はその人の雰囲気を真似るだけだからね」 京太郎「でも他の人の真似をするってすごくないですか?」 良子「そうでもないよ、京太郎くんだってやろうと思えばできるはず」 良子「今回はそれをやってみようか?」 京太郎「……そうですね、やってみましょう!」 良子「まずは相手の手元を見て、相手の顔を見る」 良子「とにかく相手のことを見るんだ」 京太郎「相手のことを……見る!」 京太郎(ブラウスに覆われてるけど、いいおもちだなぁ)ジーッ 良子(京太郎から変な視線を感じる……集中してるんだね、実にグッドだよ) 京太郎「今日の練習はいろいろ刺激的だったな」 京太郎「特に良子さんのおもち……ごくり」 京太郎「今夜は何をしようかな」 夜 京太郎「暇だし、メールするか」 京太郎「この前があれだったし、照に送ろう」 京太郎「何て送ろうかなー」 京太郎「あいつ、白糸台でうまくやれてんのかな」 京太郎「長くメールするのも迷惑だろうし、練習とかもあるだろうから一通だけでいいよな」 京太郎『白糸台でうまくやれてるか?』 京太郎『ちょっと心配なんだよな(笑)、おやすみ』 京太郎「まあこんなもんだよな」ピッ ヴーッ ヴーッ 照「!京から……」 照「……ありがとう」 照『うまくやれてるよ、そっちも頑張ってね。おやすみ』 照「おやすみ」ピッ 京太郎「もう一人誰かに送ってみよう」 京太郎「誰に送ろっかな」 京太郎「咲にも何か送っとくか」 京太郎「あいつらは中部なんだよな、中部ってーと他に愛知とか」 京太郎「対木さんは愛知だったっけな、個人戦にも出てたし……」 京太郎「長野だと龍門渕さんとこと咲のとこと……あとはどこだ?」 京太郎「まあ誰がいても咲なら余裕だろ」 京太郎『元気してるか?』 京太郎「送信っと」ピッ 京太郎「咲の胸ももっと成長しねーかなー」 ヴーッ ヴーッ 咲『こっちは元気だよ、そっちはどう?』 咲『麻雀でわからないことがあったら教えてあげるけど?』 京太郎「むっ、俺だって良子さんに褒められたんだ」 京太郎『咲のくせに生意気だぞー』 京太郎『今度会ったら頭ごりごりの刑だな』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『あれは痛いからやめて』 咲『それに私だってか弱い女の子なんだよ!』 咲『いつまでも子どもの時と一緒にしないでよね!』 京太郎『女の子……ねえ』 京太郎『照を見てる限りだと伸び代なさそうだけどな』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『京ちゃんったらまたエッチなこと考えてる!』 咲『京ちゃんの変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態!』 京太郎「なんだよこれぇ……」 京太郎『ごめん、そんなに本気になるなよ』 京太郎『確かに咲はちんちくりんで貧しくて方向音痴なぽんこつちゃんだけど可愛いと思うぜ』 京太郎『きっと誰かが貰ってくれるよ、うん』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『バカにしたところの方が多くない!?』 咲『まあでも、そのくらい京ちゃんは私をわかってるってことだからね、許してあげるよ』 咲『そろそろ寝るね、おやすみ』 咲「送信!」ピッ 咲「……えへへ」 咲「可愛い、か……えへへ」テレテレ 咲「あ、全然嬉しくなんかないよ!……でもちょっと、いやちょびーっと、ほんのちょこっとは……嬉しかったかな」カァァ 咲「って誰に言ってるんだろ……もう寝よっ、おやすみっ!」 咲「…………」 咲「…………」ドキドキ 咲「…………」ドキドキ 咲「あーもう!」バサッ 咲「京ちゃんのせいで全然寝れないよ、どうしよう……」 咲「……」ポクポク 咲「そうだ!」チーン! 咲「モモちゃんに自慢しよっと」ピッピッピッ
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特別編 side永水 ※京太郎は昔から永水にいたという設定です。日記発見から中身拝見までの流れは省略します ○月×日 今日はみんなで海に行った 霞さんや小蒔さんの水着姿……すばらしすぎた 春も結構あるし、巴さんも結構水着姿が良かった 初美さんは……泳ぎ上手いね 六女仙全員でということで明星ちゃんと湧ちゃんも来ていた 色々楽しかった 初美さんと競争したり、明星ちゃん湧ちゃんと砂で黒糖食ってる春を砂で埋めたり…… アレ、俺初美さん、明星ちゃん、湧ちゃんとばっかり遊んでね?懐かれてるのは良いんだけど 俺はおもちが好きなはずなのに何故こうなった…… ま、霞さん、小蒔さん、春の水着姿見れたし、良しとしよう 霞「あらあら、またこんなこと書いて」 春「……胸ばっかり」ポリポリ 小蒔「わ、私の水着姿が良かったって……今から着替えてきます!」 巴「ひ、姫様?さすがに今からはどうかと……姫様?」 初美「むむむ……私の水着姿に対して何もないのはどういうことですかー!」 春「……差?」 初美「はーるーるー?」 霞「まぁまぁ、一番京太郎くんと遊んだのは初美ちゃんなんだから、いいじゃない」 初美「それは嬉しいんですけど、なんか納得いかないですー!!」 △月◇日 今日はえらい目にあった 小蒔さんを呼びに部屋に行ったら、いつもと雰囲気の違う小蒔さんがいた 一言で言うと、エロかった。ひとつひとつの動作、表情や目、滲み出る感じ、全てそう感じた 「なんか、暑いですね?」とか言いながらいきなり服を脱ぎだした その脱ぎ方も1枚1枚ゆっくりと脱いでいくようで、ついつい目が釘づけになった 「ふふふ、どうしたんですか?気になります?」 気になりますとも!!あの小蒔さんが!俺の目の前で自ら服を脱いでいくんだから!! 「あら、脱ぎすぎちゃった……寒いですね」ってもう下着とだけで言った 白い清楚な下着で姫様に似合っているだろうそれは、その時だけ清楚さと真逆な感じだった 「あたためて、もらえませんか?」そう言ってこちらに寄ってきた 正直、やばかった。そのまま理性とか色々なものがさよならしそうだった しかし、途中で来た霞さんが止めてくれた 霞さんと来たのか、初美さん、巴さん、春も慌てて小蒔さんを止め、俺を別室に移動させてくれた うん、頭がくらくらして1人で移動できたか怪しかったしな その後、小蒔さんはいつもの小蒔さんで、俺を誘惑してきたことは全く覚えていないようだった 後で聞いたら、いつもと違う神様を降ろしていたらしい 一体どんな神様なんだ 初美「あー、姫様がエロを司る神様をうっかり降ろした時ですねー」 春「あの時は……危なかった」 巴「あの姫様が全力で誘惑だもんねー。京太郎くんよく私達が来るまで持ったよね」 霞「そうね。京太郎くん移動させた後もなかなか手ごわかったわ」 小蒔「そ、そそそそんなことがあったんですか!?」 初美「いやー、姫様の口からあんな言葉が出てくるなんて……」 春「……すごかった」 巴「大抵の男の子は即陥落しますね」 霞「『じゃあ1日だけどうでしょう。彼を腹上死させる気はありませんよ?』なんて、小蒔ちゃんじゃ絶対言えないわよね」 小蒔「そんなはしたないことを……お嫁にいけません……」 初美「いや、京太郎はその辺り聞いてないですよー?」 小蒔「じゃ、じゃあ、お婿さんとして……」 春「それは姫様でも駄目。譲れない」 巴「でも、『じゃあみんなでどうですか?』って言われた時は少し危なかったですよね」ヒソヒソ 霞「結構いい案ではあったけどね」ヒソヒソ ☆月●日 黒糖を使ったお菓子を試作した 黒糖ケーキ、黒糖アイス、黒糖プリン、どれもいい出来だったと思う 少し目を離したら消えていた 迷わず春の部屋に行くとすごくいい笑顔で黒糖ケーキを食べようとしていた 即3つとも取り上げたらマジ泣きしそうだった 「どうして!目の前で取り上げるなんて酷いことを……!?」と春は言った あきらかにこっそり持ってったくせに何言ってるんだか。そもそも試作で作ったから小さいんだっての 「うぅぅ……京太郎の手作り黒糖お菓子……」 お前そんなに感情豊かだったかと考えるくらい泣いてた 仕方ないから半分にして2人で食べることになった 分けようと言った時、今までで一番いい笑顔で抱き着いてきたのは驚いた 春も相当おもちがあるし、いい感触だった 2人で食べた後も「すっごくおいしかった!また、絶対に作って!!」 と俺の手を握って何度も何度も言ってきた 明日のおやつにまた作ってやるかな 初美「はるるー?こういうことがあったなんて聞いてませんよー?」 春「……言ってないから」 巴「そういえば今日黒糖持ってないけど」 春「京太郎が新しいお菓子作るからって言ったから渡した。楽しみ」 小蒔「羨ましいです」 春「……お礼にほっぺにキスしてきた」 小蒔・霞・初美・巴「!?」 霞「ちょーっとやりすぎじゃないかしら?」 春「……京太郎、赤くなってて可愛かったな」 初美「むむむ~……ちょっと京太郎のところ行ってきますっ!!」 小蒔「あ、わ、私も行きます!!」 巴「はっちゃん!?姫様も!?待って下さい!!」 霞「もう、そんなに急いだら駄目よ?まずは私が先に行って……」 春「……私が先。お菓子も京太郎も譲らない」
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2 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 40 59.16 ID YPUkzQaK0 [1/2] モモの好感度が30上がりました 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 7 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 47 33.00 ID YPUkzQaK0 [2/2] 京太郎「どもー」ガララッ 足手まといだけど、やれるだけはやらないとな。 えーっと……先に部室に居るのは……? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 安価下1 10 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 54 37.09 ID XDvwKWZs0 [1/3] 睦月「……」ピクッ 睦月「須賀……」 京太郎「あれ?睦月先輩」 睦月「須賀、調子はどうだ?」 京太郎「なかなかのなかなかですね」 睦月「そうか、それなら良かった」 京太郎「?」 変な睦月さんだ。 睦月「……」 睦月(私は……須賀の事が……) 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 12 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 59 22.96 ID XDvwKWZs0 [2/3] 睦月の好感度が20上がりました ーーー 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 行動フェイズ夕方 京太郎「何をしよう」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 18 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 03 08 22.73 ID XDvwKWZs0 [3/3] 京太郎「街をうろうろするか」 京太郎「よーし。街に繰り出すぞ!」 田舎だけどな ーーー 京太郎「うーん」 京太郎「……」 京太郎「まぁこんなもんだろうな」 京太郎「流石田舎」 京太郎「さて、どうしようか」 1.アナウンサーとたまたま会う 2.ゆみさん?どうしてここに? 3.うろうろ 安価下3 24 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 03 21 54.69 ID 9DmQKnAj0 [1/3] 京太郎「うーんもう少しうろうろするか」 京太郎「もっとうろうろするか」 折角だし! 京太郎「と言っても慣れ親しんだ街だもんな」 京太郎「さて、何処に入ろうかな……って?」 京太郎「制服を着てる女の人が困っている様子だ」 どんな人? 1.魔王 2.ピンクおもち 3.意地悪そう 4,たこす 5.まっこまっこまっこりーん 安価下3 29 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 03 31 32.82 ID 9DmQKnAj0 [2/3] 京太郎「えっと……」 久「こんな田舎でナンパ?他を当たって欲しいわ」 ナンパ「いいだろ?ちょっとぐらい」 久「はぁ……」 京太郎「よしっ」 京太郎「おい、嫌がってるだろ」ガシッ ナンパ「あ?んだと!?」 ギリギリ ナンパ「っつ……いてぇ!」 京太郎「鍛えた甲斐があったな……もうやめといた方が身の為だぜ?」 ナンパ「ちっ……つまんねえ」スタスタ 京太郎「ふぅ……行きましたね」 京太郎「って貴方は……」 久「あなた……鶴賀の雑用」 京太郎「……」ガクッ 京太郎「須賀京太郎です。咲は元気ですか?」 久「ええ、とても」 久の好感度・依存度判定安価 コンマ判定 安価下1 32 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 03 38 09.84 ID gfJd+qRW0 [1/2] 久の好感度86 久「助けてくれてありがとう須賀君」 京太郎「いや、当然の事をしたまでですよ」 京太郎「全国大会……鶴賀の分も頑張ってください」 久「そうね、当然よ」 久「あっ……!」 久「ちょっと鶴賀さんに相談したい事が……」ゴニョゴニョ 京太郎「……竹井さん」 京太郎「計算高い人ですね」 久「この偶然にあやかって、ね?」 京太郎「みんなに伝えておきます」 久「はい、これ。私の電話番号とLINE」 京太郎「分かりました」 好感度上昇安価コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 35 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 03 41 40.40 ID gfJd+qRW0 [2/2] 久の好感度が10上がりました 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 41 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 03 57 34.02 ID PKxN2EMO0 40 (歓喜) 京太郎「雀荘にいってみよう」 ーーー roof top 京太郎「まあやっぱりここになるか」 まこ「いらっしゃい」 京太郎「あ……」 まこ「ん?あんたは咲の幼馴染の京太郎じゃったか?」 まこ「まぁゆっくりしていきんさい」 京太郎「はい、ありがとうございます」 京太郎「さて、どの卓に座ろう」 ゾロ目ボーナス! 0~20.ちっちゃなプロが居る卓 21~40.シャーマン 41~60.すばらなおもちが! 61~80.プンスコ! 81~99. 上記四人から選べます 43 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 04 01 46.79 ID m+eAb7w20 42のコンマの結果 詠、良子、はやり、理沙から選べます 1.詠 2.良子 3.はやり 4.理沙 好みのキャラを選らんでください 安価下5 50 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 04 24 48.34 ID apuacuEX0 京太郎「よろしくーっす」ガタッ まこ(おっ……あの卓は) 良子「this……way」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「?」 ーーー 京太郎「」 良子「飛び……ですね」 京太郎「もう一回!」 ーーー 良子「飛び……ですね」 京太郎「」 京太郎「もう一回!」 ーーー 京太郎「」 良子「中々筋がいいですけど……始めたばかりですか?」 京太郎「春に始めたばかりです」イジイジ 良子「よければ、また近い内にレッスンしてあげましょうか?」 京太郎「よろこんで!」 良子「ふふっ」 好感度判定安価 コンマ判定 まこ 安価下1 良子 安価下2 53 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 04 34 03.97 ID +O0mEmZc0 まこ 依存度144 良子 好感度76 京太郎「まさかプロ雀士の戒能良子だったとは……」 京太郎「しかも電話番号までいただいて……いいんですか?」 良子「大丈夫です。モーマンタイ」 京太郎「今日はありがとうございます」 良子「オーケー 」 良子「それではまた会いましょう」 良子の好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 56 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 04 41 11.55 ID 9DmQKnAj0 [3/3] 良子の好感度が20上がりました 良子「それにしてもあの少年にまとわりつくもの……とてもとても」 良子「悍ましい」 良子「まだ霊やその類いの方が可愛い」 良子「生霊……それも。複数の鬼のような……」 良子「惚れた以上見守らなければ」 ーーー 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 58 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 04 49 41.05 ID 30kl6JUB0 [2/2] 京太郎「もしもし?」 良子『京太郎』 京太郎「わっ、良子さんですか」 良子「私では不服でしたか?」 京太郎「そ、そんな事ないですよ!」アセアセ 良子「それなら良かった」クスッ 良子「気をつけてください」 京太郎「?どうしたんですか?いきなり」 良子「あなたは常に危険に晒されている……思い当たる節もあると思います」 京太郎「……肝に命じておきます」 一日が終了しました 86 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 03 30.60 ID 2lp7PkYm0 [1/7] じゃけん始めます 良子の好感度が10上がりました 京太郎「おはよう」 京太郎「……海藻に首を締められる夢をみた」 京太郎「嫌な目覚めだ」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 93 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 07 41.48 ID 2lp7PkYm0 [2/7] 京太郎「よし、学校行くか」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 98 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 10 41.25 ID 2lp7PkYm0 [3/7] このスピード感たまらないです 京太郎「麻雀部に顔を出すか」 ガララッ 京太郎「ちーっす」 足手まといは嫌だからなぁ。 えーっと……先に部室に居るのは……? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 安価下1 105 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 16 27.29 ID g82PkotF0 [2/3] 麻雀部全員の好感度が30上昇 京太郎「」 智美「」 モモ「」 ゆみ「」 睦月「」 佳織「」 京太郎皆さんお着替え中ならそう言って下さいよ…… モモ……おもちでけえ…… ゆみ「きょーたろーくーん?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ モモ「ノックしてって言ったのに……これで二回目っすよ?」 智美「ワハハ、けしからんなー」 佳織「もうっ……」 睦月「ほう……?」 「「「「「出てけー!!!」」」」」 京太郎「ごめんなさい!」ピシャッ ーーー ゆみ「ったく……」 智美「でも、皆は見られて嫌だったかー?」 「「「「「………」」」」」 智美(全く……罪な男だぞ、京太郎) 107 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 21 37.63 ID zhl820980 [1/3] 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 行動フェイズ夕方 京太郎「何をしよう」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 113 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 28 33.08 ID oIiR/dnF0 [1/2] 母は家に居るので安価下採用 京太郎「よし、バイトするか」 京太郎「っても……この時間だから……」 重要な安価です。ゆっくり考えて選らんでください 1.土方 2.麻雀喫茶←危険 3.自由安価 安価下5 119 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 43 34.71 ID sNAg9YEO0 土方「オラァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」 京太郎「ひえええええええぇぇぇ!!」 土方「ちゃんとやれやぁぁぁぁ!!!」 京太郎「はぁぁぁぁぁぁぁいいい!!」 ーーー 土方「ほれ、今日の給料」 京太郎「あざっす!」 土方「お前、手際良かったなぁ」 土方「前もこういう仕事やってたのか?」 京太郎「?やってないでよ?」 土方「そーか、ほれっ行っていいぞ」 121 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 03 47 17.50 ID cxSwqdDo0 [1/5] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 130 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 04 06 53.52 ID wc2nYS/f0 [1/2] 良子の好感度が50上がりました 京太郎「もしもし?」 良子『もしもし』 京太郎「げんきですか?」 良子『ええっ勿論』 良子『嬉しいですね』 京太郎「あはは……」 良子『心配してくれてありがとうございます』 京太郎「当然ですよ!」 良子『……』 良子『アイ ラブ ユーですよ』 プツッ 京太郎「」 ーーー 良子「ふふっ///」 良子「やってしまいました……うぅ」ジタバタ 131 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 04 12 06.15 ID wc2nYS/f0 [2/2] 良子「ですが……私が観察保護をする必要がありますね」 良子「京太郎……あなたの為なら私は」 良子「どうなってもいい」 ーーー 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ……寝よう」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 133 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 04 22 18.20 ID bnyREZM40 佳織の好感度が10上がりました 京太郎「もしもし?」 佳織「もしもしー」 京太郎「佳織さんですか」 佳織「京太郎君、元気ー?」 京太郎「はい!元気です……けど」 佳織「けど?」 京太郎「新たな悩み事が出来てしまいました」アハハ 佳織「もうっ!」 佳織「元気だしなよ!」 佳織「らしくないよ!」 京太郎「……はい」 プツッ 京太郎「って言われてもなー」ゴロンッ 一日が終わりました 138 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 04 36 46.71 ID g82PkotF0 [3/3] 京太郎「おはよう」 京太郎「……良子さん?」 京太郎「……」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 144 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 05 00 07.62 ID o7hmJziC0 [1/7] 京太郎「よし!」 京太郎「心機一転!!学校行くぞ!」 ーーー 通学路。 京太郎「……」 京太郎「?」 京太郎「誰かに見られてる?」 ーーー モモ「ふふっ……」 モモ「きょーさん///」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 148 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 05 07 30.23 ID p2Y7dLyj0 [1/4] 京太郎「……」 京太郎「まだ教室に残るか」 ガララッ 佳織「あ、京太郎君」 京太郎「佳織さん」 佳織「部活に来ないの?」 京太郎「今日は……ちょっと」 佳織「そうなんだ、またね」 京太郎「はい」 佳織「元気出さなきゃ……だめだよ?」 京太郎「ありがとうございます」 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 150 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 05 15 17.00 ID 8m2zli/g0 [1/5] 佳織の好感度が10上がりました 京太郎「明日は休日か、どうしよう」 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 156 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 05 56 02.71 ID 8m2zli/g0 [2/5] 京太郎「街をうろうろするか」 ーーー 京太郎「うーん」 京太郎「……」 京太郎「まぁこんなもんだろうな」 京太郎「さて、どうしようか」 1.アナウンサーとたまたま会う 2.ゆみさん?どうしてここに? 3.うろうろ 安価下3 160 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 06 02 23.38 ID LNK8XM360 [1/2] 京太郎「!!!」 あれは!!! 京太郎「すいません!!!」 恒子「んー?」 京太郎「サインください!!!!!」 恒子「いーよ」 京太郎「ありがとうございます!!!」スッ 恒子「はい」サラサラ 京太郎「一生の宝にします」ホロリッ 恒子の好感度判定 コンマ 安価下1 163 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 06 09 21.80 ID LNK8XM360 [2/2] 恒子の好感度 64 京太郎「連絡先までいただいてしまった……」 京太郎「感激だ!」 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 168 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 06 19 17.74 ID reDXxg9V0 京太郎「よし、FacebookとTwitterに登録だ!」 京太郎「よしよし」 ーーー 京太郎「知り合い全員フォローしたぞ!」 京太郎「ん?」 京太郎「早速リプライが来た」 リプライ(メッセージ)を送ったのは? 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください TwitterとFacebookに関しては前週キャラなし 安価下6 176 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 06 38 54.68 ID o7hmJziC0 [2/7] 京太郎「ん?」 京太郎「恒子さんだ!」 こーこー プライベートアカウントでーす キョータロー よろしくお願いします こーこー これからも仲良くしよーねー キョータロー 勿論です! こーこー よろしく キョータロー はい! 恒子 好感度上昇安価 コンマ判定 安価下1 0~30 小 31~60 中 61~99 大 178 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/11(日) 06 42 29.09 ID o7hmJziC0 [3/7] 恒子の好感度が10上がりました Twitterに登録したことによって自分のこうどうを逐一報告するようになります 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ……寝よう」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 180 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 06 46 54.37 ID o7hmJziC0 [4/7] 京太郎「もしもし?」 モモ「きょーさんは私の事……」 京太郎「ん?」 モモ「きょーさんは私の事好きっすか?」 京太郎「……」 京太郎「お前も……か?」 モモ「ふふっ……」 モモ「私……きょーさんを独占したいっす」 安価下 1.好き バッドエンド 2.付き合えない 3.嫌い 安価下 7 重要な安価です。よく考えてください 188 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 07 11 21.71 ID 8m2zli/g0 [3/5] ゾロ目出しちゃったね…… 元々は依存度50上げるだけのつもりだったのに ゾロ目ボーナス!! モモの依存度が100上がりました 京太郎「ごめん」 モモ「……」ギリッ 京太郎「付き合えない」 モモ「なんで……っすか?」 モモ「私……きょーさんのタイプな筈っすよ?」 モモ「胸だってきょーさんの為に……!!」 京太郎「ごめん」 モモ「加治木先輩っすか?智美先輩っすか?」 京太郎「……」 モモ「どっち……?」 京太郎「……」 1.黙って電話を切る 2.答えない 3.ゆみ 4.智美 5.自由安価 安価下5 195 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 07 26 55.22 ID 8m2zli/g0 [4/5] 京太郎「まな板が好きなんだ……」 京太郎「ごめんな、モモ」 モモ「別の人……すね」 モモ「きょーさん」 京太郎「ん?」 モモ「絶対堕としてあげます」 プツッ 京太郎「はぁ……色々増えて来たなぁ悩み事が」 一日が終わりました 198 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 07 42 13.49 ID cxSwqdDo0 [2/5] モモ「……」 意中の彼の写真。 沢山撮った。 全部携帯の中。 今の携帯は無音で撮影出来るから便利だ。 モモ「ふふっ」 モモ「きょーさんきょーさんきょーさん」 モモ「きょーさん」 モモ「きょーさん」 モモ「きょーさん大好きっす」 ずーっと見守り続けよう。 我慢が続くまで。 200 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 07 48 18.34 ID 0LKhNjh70 [1/7] ゆみ「……」 ゆみ「私は、すきになってしまったのか?」 ゆみ「須賀京太郎……」 ゆみ「京太郎君」 ゆみ「京太郎」ボソッ ゆみ「……!!!」カァァァァ ゆみ「///」 ゆみ「心臓にわるいな、もう///」 201 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 07 52 39.50 ID pEw4pCWH0 [1/2] 智美「うーん」 智美「皆好きなんだよなー」 智美「ゆずってあげたいけどなー」 智美「ワハハ」 智美「やっぱりゆずれないぞー」 202 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 07 58 15.04 ID i84Y8aPH0 [1/5] 佳織「うぅ……///」 佳織「好きになっちゃったよー!」 佳織「どうしたらいいんだろう」 佳織「京太郎君の馬鹿馬鹿!!」 佳織「うぅ///」 佳織「どうしよう……」 203 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 00 39.18 ID i84Y8aPH0 [2/5] 睦月「……」 睦月「恋をしてしまった」ズーンッ 睦月「むぅ」 睦月「どうしたらいいんだろう」 睦月「うーん」 睦月「悩んでも仕方ない!」 睦月「寝よう!」 204 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 02 20.33 ID i84Y8aPH0 [3/5] まこ「……」 まこ「鶴賀の一年」 まこ「咲の知り合い」 まこ「わしがやってしもうた」 まこ「好きになってしまうとはのぉ」 まこ「一生の不覚じゃ」 まこ「京太郎……か」 まこ「また会えるといいのぉ……」 205 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 03 59.19 ID i84Y8aPH0 [4/5] 良子「私が養う」 良子「私の物」 良子「私のボーイフレンド」 良子「私だけの物」 良子「誰にも渡さない」 良子「幸せに」 良子「二人だけの未来」 良子「二人だけの居場所を……」 良子「求めます。絶対」 207 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 06 18.71 ID i84Y8aPH0 [5/5] 朝 京太郎の部屋 京太郎「ゆみさんに伝えた清澄の部長が言ってた件、どうやら承諾したみたいだな」 京太郎「ゆみさんが明日からの合宿に誘ってきてる」 京太郎「夏休みだから参加してもいいけどなぁ……」 京太郎「どうしよう」 京太郎「折角だし。思い出作りに行こうかな?」 1.参加 2.不参加 安価下6 214 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 24 12.23 ID S4PnUnkc0 [1/4] 惨劇?何の事かな?(すっとぼけ) いいタイミングでゾロ目だしゃいいんだから大丈夫大丈夫 京太郎「勿論……」 京太郎「当然参加だぁ!」 ウルサイッ ーーー 朝 京太郎の部屋 京太郎「今日から夏休みだ!」 京太郎「なにをしよう」 (夏休み中は毎日行動が一回に制限) (合宿中は別) 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.デートに誰かを誘う 9.明日に備えて休む 10.自由安価 安価下4 220 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 30 31.38 ID S4PnUnkc0 [2/4] 京太郎「街をうろうろするか」 ーーー 京太郎「うーん」 京太郎「……」 京太郎「そろそろ飽きてきたな」 京太郎「さて、どうしようか」 1.ゆみさん?どうしてここに? 2.咲? 3.うろうろ 安価下4 226 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 44 19.87 ID 0LKhNjh70 [2/7] 京太郎「ゆみさん」 京太郎「どうしてここに?」 ゆみ「京太郎」 京太郎「なんでしょう?」 あれ?呼び捨て? ゆみ「長野はいいところだな」 京太郎「そうですね、自然とか人も素晴らしいです」 ゆみ「……」 ゆみ「私は君が好きだ」 / .. . ... / ヘ\/ヘ ... 丶 ヽ ,' . / . /ミミヘ/彡ヽ .. 丶..ヽ {コ 。 . ! . ! ゛ ゛"" ゝ .. l ヽ ! コ ヽヘ_-‐ ! ヽ ! ‐-ヽ- ! i! / !^‐‐ レ! ゝヘ-‐-、,ヽ} l /,^^ . ./ノ .ヽ . .. ゝ i! ../ノ' .. .  ̄ レ '-、、 、一 ‐、' .. .. \ "レ"フ .. /,〟 ‐‐ ‐‐-_ ゞ .. .. 「 ゝ-ヽ / .. ノ ≠==-z z≠=r、 .. .....\ ∠_ ノ/へゝ,Pゆミ lPか `ヘヽヽ ヘ. _ >ゝ !「∨!" { !ヘ " ̄ \\\\  ̄ .i/ノ 川 i ゝ i!l ! .lヽ iゝiヽ \\\\\,\ \\ !ソ.. ソ !i li l !i !\ ノ ヾ i! il l ii ! ....ヘ, ‐- イ i! i! i! i ii !ゝ ∠ l l! !i i! i! l ii 人 ゛> /i入 ! i !l ! !i! { ii _ 〆巛 丶 , /丶 〟、 l !i ! l巛巛巛巛巛ヘ / ∧ヽ ソ巛巛ミミゞゞ ゆみ「私は君が欲しい」 京太郎「!」 1.「俺もゆみさんが欲しい」 2.「ごめんなさい」 3.自由安価 重要な安価です 安価下6 233 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 54 09.18 ID 0LKhNjh70 [3/7] ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、 /_,..- ヽ ` 、 / /´ / ∨ \ , ´ / ,' 、 ヽ / , , / /| | . | | | ∨ _/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | |  ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ | , ´/}/_}∧ | | | / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | | / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{ ´/イ }从lム ; \ ,ノ / \ | ∧ ∧,イ Ⅵム - - イ // _ヽl\ //イ__ |////} ` ー ´「////| |////| . / |/[__}/| ,...<////∧ , |/////> 、 , <///////////\ ///////////> 、 , </////////////////}____{/////////////////> 、 //////////////////////| |////////////////////∧ {/////////////////////∧ ,'//////////////////////} |//////////////////////∧ ////////////////////////| 京太郎「俺もゆみさんが欲しい」 ゆみ「!!」 ゆみ「そうか、ありがとう」 ゆみ「嬉しいな」 京太郎「俺もです」ギュッ ゆみ「京太郎っ///」ギュッ ーーー モモ「あれー?きょーさん」 モモ「まな板の子が好きとか言ってたっすよね?」ギリギリ モモ「おかしーっすありえねーっす」 234 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 08 56 15.34 ID 0LKhNjh70 [4/7] ゆみが彼女になりました 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ……寝よう」 京太郎「おれが……ゆみさんと、えへへ」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下3 238 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 09 00 32.94 ID 0LKhNjh70 [5/7] 京太郎「恒子さん」 恒子『やっほー!』 京太郎「テンション高いですね……」 恒子「おらぁー!もっと絡めー!」 京太郎「もしかして酔ってます?」 恒子「よってねーよーだー!」 恒子「うおー!!!!」 プツッ 京太郎「寝よ」 一日が終わりました 恒子の好感度が10上がりました 242 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 09 29 58.69 ID iSfnMOfG0 [1/6] (合同合宿は原作準拠) ワハハカー 智美「ワハハ。行くぞー」 ブルルルンッ 京太郎「ぎゃーっ!」 ゆみ「蒲原!もう少しなんとかしろー!」 睦月「ーー!」 モモ「キャー!」 佳織「うぅ……」 ーーー 旅館 京太郎「おえっ……」 京太郎「着いた……」 245 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 09 43 06.40 ID Chgd6G9d0 [1/9] 透華「だらしないですわね」 ゆみ「龍門渕……」 純「煽るなよ?」 一「透海の悪い癖だね」アハハ 智紀「おはよう……ございます」 衣「鶴賀の……また全身全霊を持って衣を愉しませてくれ」 ゆみ「あぁ……出来る限りな」 智美「頑張るぞー」ワハハ 佳織「負けてられない!」 モモ「……」 睦月「頑張らないとな」 好感度判定安価 安価下1 衣 安価下2 透華 安価下3 純 安価下4 智紀 安価下5 一 254 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 10 09 25.61 ID +rIXsr0U0 [1/6] (今回の他校はあくまでオマケです。ヤンデレらない限り) チッ(大声) 衣 3 透華 18 純 133 智紀 10 一 56 衣「……凡愚」 ーーー 京太郎「お、風越のみなさんだ」 好感度判定安価 コンマ 美穂子 安価下1 華菜 安価下2 未春 安価下3 純代 安価下4 星夏 安価下5 263 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 10 24 44.01 ID 2lp7PkYm0 [4/7] ケッ(大声) 美穂子 27 華菜 73 未春 34 純代 60 星夏 67 京太郎「うーん何しよう」 1.鶴賀の所へ 2.清澄の所へ 安価下4 270 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 10 44 58.31 ID S4PnUnkc0 [3/4] 京太郎「おーい咲ー」 咲「京ちゃん!?」 咲「来てたの?」 京太郎「おいおい、麻雀部だって言っただろ?」 咲「そう言えば……」 京太郎「ひどいなおい」 和「咲さん!」タタッ 和「あれ……貴方は……?」 京太郎「おまえ……もしかしてネトマの……」 ーーー 京太郎「いやーネトマの時はお世話になったなー」アハハ 和「キョータローさんでしたか。偶然ですね」 優希「おお、お前が京太郎か」 優希「よろしくだじぇ」 京太郎「おうっよろしく」 好感度判定安価 咲 安価下1 和 安価下2 優希 安価下3 276 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 10 57 04.74 ID 0LKhNjh70 [6/7] …… 咲 42 和 24 優希 34 京太郎「皆すごいな」 京太郎「人外だな、本当」 京太郎「俺なんかが混じったら処刑だな、公開処刑。うん」 「ーー」 京太郎に話しかけるのは? 0~30 モモ 31~50 睦月 51~99 自由安価(好きなキャラを選んでね) 安価下4 282 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 11 07 51.88 ID +rIXsr0U0 [2/6] 睦月「京太郎」 京太郎「あ、睦月さん」 睦月「京太郎は打たないのか?」 京太郎「俺は……ダメですよ」 京太郎「足手まといです」 睦月「……」 睦月「そんなことはないさ」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 286 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 11 17 22.22 ID zhl820980 [2/3] 睦月の好感度が30上がりました モモ「……へぇ」 ーーー 京太郎「さーて何をしようかな」 「ーー」 京太郎に話しかけるのは? 0~40 41~99 自由安価(好きなキャラを選んでください) 安価下3 292 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 11 34 58.09 ID KBc5oVh50 咲「京ちゃん」 京太郎「ん?」 咲「京ちゃんは打たないの?」 京太郎「やめてくれよ」ハハッ 京太郎「一人で地道にやるよ」 咲「ふーん」 京太郎「なんだよ」 咲「なんでもないっ」フイッ 京太郎「うわっ、なんだよそれ、ひどいわー」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 295 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 11 41 53.02 ID pEw4pCWH0 [2/2] 咲の好感度が20上がりました 京太郎「さて、何をしようかな」 京太郎「……」 京太郎「モモを見ないな」 「ーー」 京太郎に話しかけるのは? 0~40 モモ 41~99 自由安価(好きなキャラを選んでください) 安価下3 299 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 11 48 54.33 ID Chgd6G9d0 [2/9] スゥ ギュッ モモ「きょーさん♪」 京太郎「うわっモモか」ビクッ そう言えばこいつ……俺の事が。 京太郎「練習はいいのか?」 モモ「今日はもう終わりっすよ♪」 モモ「えへへ」ギューッ ゆみ「京太郎……何をしてるんだ?」ジトー モモ「先輩には関係無いっすよー」フイッ 京太郎「モモ!早く離れてくれっ!」 モモ「えーっ」スッ ゆみ「京太郎……後で話がある」 京太郎「……はい」 モモ(ふふっ) 好感度上昇安価 コンマ判定 0~20 小 21~40 中 41~99 大 311 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/11(日) 12 06 33.87 ID iSfnMOfG0 [4/6] 訂正 モモの依存度がMAXになりました(ゲス顔) 旅館の外 茂み ゆみ「……」ザッザッザ 京太郎「待ってください!ゆみさん!」 ゆみ「……」ピタッ 京太郎「ゆみさん!」 ゆみ「名前で……呼んでくれ」 京太郎「ゆみ……」 ゆみ「分かってはいるさ……でも嫉妬してしまうんだ」 京太郎「ごめん、俺が悪かった」 ゆみ「……抱いてくれ」 京太郎「ここで?」 ゆみ「構わない」 ゆみ「愛してる証を残してくれ」 ーーー モモ「……殺す」ガチガチガチガチ 312 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 12 12 56.45 ID 0LKhNjh70 [7/7] 京太郎「さて、夜になったな」 京太郎「当然俺は別室だけど……」 ドクンッ 京太郎「ゆみが心配だな」 京太郎「どうする?」 1.ゆみに会いに行く 2.風呂を覗く 3.モモに会いに行く 4.睦月に会いに行く 5.自由安価 勿論重要な安価です 安価下6 321 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 12 24 13.61 ID iSfnMOfG0 [5/6] 京太郎「風呂を覗くか」 京太郎「ゆみの安全も分かるし」 京太郎「うん。そうしよう」 ーーー 京太郎「……」 智紀さんも和も素晴らしいおもちをおもちだ…… 素晴らしい素晴らしい素晴らしい!! 生きてて良かった! 京太郎「……ゆみ?」 いや、鶴賀の皆が風呂に入っていない。 どうする? 1.ゆみを探す 2.様子を見る 3.自由安価 安価下5 327 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 12 32 21.00 ID iSfnMOfG0 [6/6] 326 MOM 京太郎「!」ダッ 京太郎「!!」ダダダ ーーー 旅館の外の茂み 京太郎「ゆみ!」 ゆみ「京太郎?」 京太郎「良かった……」 ギュッ ゾロ目ボーナス! ゆみ「???」 ゆみ「どうしたんだ?私はモモに呼ばれて来たんだが?」 京太郎「俺の感が正しければ……はやく来い!」グイッ ゆみ「わっ……わわ、どうしたんだ?」 0~20 モモ 21~30 睦月 31~99 旅館到着 331 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 12 37 30.38 ID 2lp7PkYm0 [5/7] 旅館 京太郎の部屋 京太郎「はぁはぁ……!」 ゆみ「どうしたんだ?」 京太郎「今日はずっと俺の部屋に居るぞ」 ゆみ「えっ?」 京太郎「俺が守ってやるからな……!」 ゆみ「詳しく説明してくれないか?」 京太郎「ゆみはモモとおそらく睦月先輩に命を狙われている」 ゆみ「にわかに信じ難い話だな」 ゆみ「何をもってその話を信じたらいい?二人とも私の大事な後輩であり、仲間なんだ」 京太郎「……」 1.分からない 2.勘だ 3.信じて俺と来い! 4.自由安価 安価下5 337 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 12 58 03.14 ID oIiR/dnF0 [2/2] 京太郎「信じて俺と来い!!」 ゆみ「……分かった」 ゆみ「……」 ギュッ ゆみ「正直……不安なんだ」 京太郎「わかってる」 ーーー コンコン 京太郎「なんだ?」 モモ「きょーさん」 京太郎「部屋には入って来るなよ?」 モモ「どうしてっすか?」 モモ「むっちゃん先輩も入りたがってるっす」 京太郎「眠いから寝かせてくれ」 ゆみ(モモ……!本当に!) ギュッ 京太郎「……」 ゆみ「……」ガクガク 0~20 誰か来てその場を凌ぐ 21~40 侵入される 41~60 モモと睦月が諦める 61~99 その場を二人で窓から離れる 340 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 13 18 57.08 ID 4UbNkIMo0 京太郎「ゆみ」ボソッ ゆみ「!」 京太郎「行くぞ」ボソッ ガララッ ーーー モモ「きょーさん!!」バンッ 睦月「……」 モモ「居ない」 睦月「……窓からか」 モモ「追いかけるっすよ……」 ーーー 京太郎「はぁはぁ……!」ダダッ ゆみ「!」ゼェゼェ 京太郎「くそっ!途中タクシーがあれば!」 0~50 睦月襲撃 51~99 タクシーがたまたまやってくる 347 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 13 34 42.53 ID p2Y7dLyj0 [2/4] 341 341 京太郎「タクシー!」 ゆみ「止まってくれ!!」 ーーー 運転手「二人ともボロボロだねぇ……どうしたの?」 京太郎「いやぁ怖い怖いストーカーに追われてて……あはは」 ゆみ「馬鹿っ……」ギュッ ーーー 京太郎「さて、警察行くか」 ゆみ「当然だな」 手を繋いでーー ラスト安価判定(よくぞここまで) 安価下12まで判定 最も多い物が選ばれる 0~50 モモ、睦月 逮捕 51~90 捕まらない 91~99 京太郎、ゆみ 監禁 364 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 13 45 24.18 ID p2Y7dLyj0 [3/4] 警察「はい、はい」 警察「確かに」 京太郎「……」 警察「捕まりましたよ、その二人」 警察「家の中も見させてもらったら貴方の写真や凶器の類が沢山」 警察「二人とも沢山の凶器の所持もしてました」 京太郎「……」ゾクッ ゆみ「でも……!」 警察「ええ、逮捕ですよ」 警察「これからも気を付けてくださいね」 365 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 13 47 25.88 ID p2Y7dLyj0 [4/4] 京太郎「……」 ゆみ「ありがとう」 京太郎「いえいえ」 ゆみ「まるで騎士のようだな」 京太郎「ゆみがお呼びならいつだって助けに行きますよ」 ゆみ「ふふっ」 ゆみ「……」クイッ 京太郎「!」 チュッ ゆみ「これからもよろしく」 京太郎「……///」 敵わないなぁ。 371 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 13 54 08.98 ID zhl820980 [3/3] エピローグ 京太郎「よし、どこに行く?」 沢山の困難を乗り越えた。 京太郎「え?」 京太郎「それは困るなぁ」 沢山愛し合った。 京太郎「決めてくれよ」 気付いたら先輩と後輩の垣根を越えていた。 京太郎「俺もどこでもいいからさ」 一緒に入れたら、それだけで幸せだ。 京太郎「え?」 京太郎「ーー俺もゆみとならどこでも良いよ」 これからも一緒だ。 , ´ / .' / .' ' | l | l | | / / ' | | | l| | l | , } l | | _/ イ / l| |_,∧_{ . ,-|-}-/、 , | { _ ___,-、 __  ̄ ´ / / { |、{ l∧ {、 | }/イ/},イ / l_、 { Y´ / ' }- 、 {〃 r∧ |ィ斧ミ从 、Ⅵ , イ斧ミ、 } /l| l、r  ̄ { { | / _ }、 / /{ 从{、 Vzリ \Ⅵ/ Vzり /イ } / | 乂_人_/、_/ / \ / //从 l∧\ ,\ | /イ/ }==  ̄ ̄ ̄ ー く / イ' {/l∧ ∧ 、 ,イ/j' / \  ̄ ̄ ー∧ _, 从 , \ ヽ 、 ` ¨  ̄ ィ }/ / / ' ∧ \ / |/> , / {(从_| -- ´ 「/// | { |/ ̄}} |////|_ | _,. <|///|| l/////` | _,.. -=<///// \//} ,r-/////// | <//////////////////∧-- 、 {///////l{ 377 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 13 59 58.98 ID Chgd6G9d0 [4/9] ゆみ「どこでもいい」 気付いたら好きになっていた。 ゆみ「京太郎が決めてくれ」 沢山助けてもらった。 ゆみ「ふふっ気楽に決めてくれ」ニコッ 愛を誓った、何度も。 ゆみ「そうだな……」 一目惚れだったのかも知れない。 ゆみ「本当にどこでも良いんだ」 一緒に居たい。 ゆみ「……京太郎と……たら///」ボソッ ゆみ「京太郎とならどこでも良い」ニコッ 私だけの騎士様。 愛してるよ。 / / . ∧ / ∧ . . . 〈 . . .. \ {/ . ./ミ∨/彡ヘ . . . ヽ. . . .. 〈 . ./`⌒^゙"^⌒´| . . . .. 、. . . .. | |i . .i |i . . . . . \ . . | . | || . .| 八 . . . . .\ \| .... | /¨ニ=- リ . i| ¬ト ´ ̄\「\ . . .ー=ニZ_ | ¨ニ=- / . ノリアテ斥 ァ弍斥仆 . . ___;; >/ ¨¨ニ=, ∠..ノ. ./ 小 乂゚ツ 乂゚ツ从 . .厂). .| ∨ / / イ八ノ {_ハ , ////⌒\ /. ⌒´ / . \ 八 , ーく / '⌒\_) / ; . / _厶ィ ` ´ イ / //⌒\__) / | /| .厂 | . . |> _,、</ /∨ _ --、__) __,,厶 |/´∨ | | . | | /-ヘ / ____,,) (____ ’ | |/\| |_, イ ∧ /∧ ゙マ/ (_____ `' │ ´\___/| 〉- 〈 ∨/ ∧ 〈_ (__,、 \_〉 ゙. / | . | , \∧ ‐=ニ..,, (___, \_ノ ∨ ∨ | ∧ `ヽ7 -=ニ,, ___/∧ } 〈 |\ / |/ // `、 }| 〉7 ⌒ン ノ ∨ | `〈 | ,// \_,,八 ∨/ / ∧ 人 \ │/  ̄\_〉 / ̄\_ イ| 379 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 14 01 30.15 ID Chgd6G9d0 [5/9] ,, ''" "' 、 ´ ヽ / ヽ , ヽ ハ ', / / / ! ', , ハ / / ./ / /| |! ', ' ! ないない l' /{ ,' ,イ/__!__ !__ | | ノーウェイノーウェイ | { .! !./ ̄ !| j ヾ ̄ | | | 、 /ヾ {___|/ lヽ /!/__ __| | |、 \ ' /\ _二ニ x,,\ _/ z ニ二__ | ,' \ ヽ .// |\\! {////} {////イ ! |/ \ヽ 〃 | l ヽヘソ ヽヘソ ! ! ヽヽ / ! |', ' | | ヽ} | 八 _ /! / | / . !_ヽ イ| / | |レ / ,> ィ'"|_ `.!// |/ ./-''" / | ¨ |ハ !\\ , イ ヽl_ _,,/ ヽ ` ゙ イ ,ハ_ヘ }< > '" { /////〉 l ゙ < > ''" l / {//// \ j ゙ < 382 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 14 03 13.35 ID Chgd6G9d0 [6/9] . -‐──‐- .. /. . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . 、 . . . . . . ../. . . .. . . . . . . . . . . . . . . . .\ /. . . . . /. . ./. . . . . . . |i. . . . . . . . ., . .,. /. . ./. . /. ..λ. . . . . . . .. |i. . . . ..i|. . .′’. .. . /. . /i|. .| Ⅴ. . ... . .. j. ト、. . .i|. . . .|. . ,. ,. . . .i|. .λ从i | Ⅴ. /|/,/ |/|/j {|. .|. . .′ ′.八. .| Ⅴ/ | |. .}. . | |. . . . 从ゝ ,.二 ,二..._ /./ . . .| |. .. . . .| l.〃⌒^ ^⌒~ヾ .イ. . . . .| 八. . ∧ム ' /ノ. . . . / \. . . 込 v ァ ′. . . / \. 、> イ /. / /./ ノ` ‐‐ <\ ≦. ,. . . ./ / i| l} \. ′\ /7. .;≦ 八. / ヽム. . ′ ,. ´;. . .′ \/′ / ′.|≧ 、. ハ |. . | ∧ /. / |. | λ / i| 八. .| ∧. . ′ ′. |. ′/ Ⅴ. /. i| 、{ ∧. ′. /. 八 / Ⅴ カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2453.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1383660043/ 咲「もうっ京ちゃんのバカッ!もう出て行ってやるんだから!!」 京太郎「何をいきなり馬鹿な事を言ってんだ咲?」 京太郎「お前と俺は…大学を卒業してすぐ結婚してから三年……」 京太郎「ケンカもしたけど今までここで、一つ屋根の下で一緒にやってきたじゃないか」 咲「それはそうだけどっ――――」 京太郎「それによぉ。俺はさ…お前の事だけは一日たりとも忘れた事も無かったって言うのによ……」 咲「よくそんな事言えるね…京ちゃん!いつもいつも私の事を騙してばかりで……」 京太郎「騙すって……人聞きの悪い事を言うな!」 咲「どうせ私が何にも知らないとでも思ってるんでしょ?!!」 京太郎「何の事だよ?」 咲「私聞いたんだからね!京ちゃんが和ちゃんと浮気してるって!!」 京太郎「!?」 咲「ふんっ…知ってるんだからね!」ぷい 京太郎「お…俺がのど――原村先生と……?そ…そんな根も葉もない嘘をよく言うよ」 京太郎「良くそんなゲスい妄想出来るもんだよ?流石…文学少女だな」 咲「……妄想じゃないよ…教えて貰ったんだもん。京ちゃんが麻雀雑誌の編集記者であるのをいい事に……」 咲「プロ雀士の和ちゃんに言い寄って、夜の密着取材をしてるって……」 京太郎「だ…誰がそんな事を……」 咲「お姉ちゃん…だよ。ほら…証拠の写真もあるよ……」す… ぱらぱら 京太郎「!?」 京太郎<こっこれは…前に和と入ったホテルの、入る時と出る時の写真……?でも……ど…どうやって?> 咲「驚いた?私も最初は信じられなかったけど、お姉ちゃんが探偵さんを雇って調べて貰ったって」 京太郎「くっ……どうしてお義姉さん……宮永先生がこんな事を……」 咲「お姉ちゃんねぇ……何年か前にあったか~い詐欺の女に好きな人を盗られたて。凄く辛い想いをしたんだって……」 京太郎<なんだよ?…あったか~い詐欺って……> 咲「それ以来…私にはそんな想いをさせたくないって、その為なら手段を選ばないって、私を見守ってくれてるの」 京太郎<何?だとすると俺は……俺と和はずっと…あの人に監視されていたのか……>ゾー 咲「どう?ぐうの音も出ないでしょ?あはは…ゲスいのは京ちゃんの方だったね?」 京太郎「……俺や…原村先生を監視(ストーキング)してるお前らにだけには、言われたくねーよ」けっ 咲「で…どうなの?これでも認めないつもりなの?」ずいっ 京太郎「……くっ―――ああそうだよ!俺は原村先生と浮気しましたよ!!」 咲「認めたね?認めましたね?京ちゃん」 京太郎「そうだよ。認めたよ!で、どうしたいんだよ…お前は?俺と別れたいとでも言うのか?」 咲「そ…それは……」 京太郎「フン…結局お前はどうなっても俺と離れようとはしないんだ。結局は惚れたお前の負けなんだよ」 咲「京ちゃん…私は……」 京太郎「ええ?お前がモテない俺が好きって言うなら、考え直してやるけどな?まぁそんな俺は俺とはいえないけどな」ニヤリ 咲「ばっ…馬鹿言ってないでよ!京ちゃん」 京太郎「馬鹿言ってるのはお前だよ?咲」 咲「京ちゃん……京ちゃんは和ちゃんに遊ばれている事にも分からない様な、可哀想な人なんだね!」 京太郎「はっ!何を言っていんだよ?咲」 咲「私…お姉ちゃんから聞いたんだよ。和ちゃんは男も女もお構いなしの、おしりが大きいのに軽い女なんだって」 咲「だから、他の女流プロ雀士からはバイパイピンクなんて言われてるんだよ?」 咲「そんな人が京ちゃんなんかに本気になる訳が無いよ?」 京太郎<バイパイピンクって……バイで倍のパイで頭の中も外もピンク色の色情魔だって事かよ!!> 咲「おまけにPMなんて呼ばれてもいるんだよ!言っとくけど午後の事じゃないよ?」 京太郎<ピンクホルスタインって事かよ!?もう言いたい放題!貶め放題だな!!> 京太郎<…………やっぱ女子プロの世界って怖えー…………知ってたけど……>しみじみ 咲「どう?目が覚めた、モテモテのモテ男の京ちゃん?」 京太郎「くっ…だったら……三年目の浮気ぐらい大目にみろよ」 咲「はっ!?」カチン 咲「京ちゃんのその…ひっ…開き直るその態度が気に入らないの!!」 京太郎「じゃあ…どうすりゃいいんだよ?」 咲「ふんだっ!もうっ……両手をついて謝ったって許してあげないんだからねっ!!」 …………。 京太郎「で…結局、お前はどうしたいんだよ?」 咲「もうっ!京ちゃんがそんな態度を取るんだったら、私から荷物をまとめて出て行ってやるんだからっ!!」 京太郎「は?出てく?お前が?」ぷぷ… 咲「なっ何よ!?」 京太郎「お前…俺が出張に行く時も、帰った時も泣いて見送る様な寂しがり屋じゃねーか」 咲「//////うっ…それは……」 京太郎「そんなお前が、荷物をまとめて涙も見せずに出ていけるのかよ?」 咲「で…出来るもんっ!!」 咲「……た…確かに……もうこうなったら末原さんに頼んで……」 京太郎「末原さん……?もしかして俺達より二つ上で関西出身の?」 咲「うん…その末原ナンとかさん」 京太郎「てか、お前あの人とは、高校、大学何度か打ってるぐらいで、殆んど面識はないじゃねーか」 咲「うっ!?」ぎくっ 咲「で…でも何度もゴッ倒してるし、今度もゴッすれば言う事を聞いてくれる様な気がして……」 京太郎「はぁ…なぁ咲さん…もうそろそろ適当に思い付きで言うのは止めろよ?」 咲「うっ!!」どきっ 京太郎「それにあの人は大阪在住だろ?脅して押し入ろうとしたって、追い返されるのがオチだぞ?」 京太郎「まったく尼崎じゃないんだからさ。そんな無茶苦茶がまかり通る訳ないだろ?」 京太郎「……ま、大阪も似た様なもんだろうけどな?知らんけど」 咲「ううう……」 京太郎「はぁ…だいたい交友関係の狭いお前g―――――」 咲「―――――はっ!!」 咲「……じゃ…じゃあっ!実家に帰らせて頂きますっ!!」 京太郎「実家?ああ…それなら出来そうじゃないか?」 咲「えっ!?」 京太郎「いや、なに…こうなったら暫くの間。お互いに距離を置いた方が良いんじゃないかって」 咲「きょっ…京ちゃんは私と離れたいの!?」 京太郎「お前…何言ってんだ?お前から先に自分から出て行くって、言ったんじゃないか?」 咲「うっ…それは……」 京太郎「まぁ…お前が言う様に、俺が和に遊ばれているって言うんなら……」 京太郎「まぁ俺もそれなりに浮気みたいな事もするけどさ……俺だって本気になれないだから、可愛いもんだと思わないか?」 咲「!!」ピキッ 咲「よくそんな事が言えるね京ちゃん!!」 咲「いくら京ちゃんでも、こんな勝手な言葉が出てくるとは思わなかったよ!!」 京太郎「そうか?」 咲「そうだよ!!最早!京ちゃんの性根を…人格を疑うレベルだよ!!」 京太郎「言ってくれるじゃねーか咲さんよ?だがな、俺がこうなったのも元はと言えばお前にも原因はあるんだぜ?」 咲「どう言う事よ?」 京太郎「どうもこうもねーよ。そりゃ…お前が沢山あったプロチームや実業団、 強豪大学の誘いを全部蹴って……俺と同じ大学を受けるって聞いた時は、そりゃ嬉しかったさ」 咲「そうだよ。京ちゃんと一緒の大学に行く為に、たくさん勉強したんだからね」 京太郎「それで大学の麻雀部に入って、最初の挨拶の時にいきなりお前が、お嫁さん違いますけど彼女です――――」 京太郎「――――なんて言い出して、いつも俺にくっついているもんだから、 みんな妙に気を遣って俺は大学時代、殆んど遊べなかったんだからな!」 咲「付き合っているんだから、それは当り前の事だよ?」 京太郎「お前の場合は束縛し過ぎなんだよ。結婚した今でも、一日にニ十回以上もメールして来るし……」 京太郎「俺はキャンパスライフをもっとエンジョイしたかったんだよっ!!」 咲「…………」 京太郎「それで大学を卒業して、少し羽を伸ばせるようになったから――――」 咲「ふーん。すっごく自己中心的な考えだね。京ちゃんらしいよ」 京太郎「お前にだけは言われたくはないよっ!」 咲「私はただ一途ってだけだよ……」 京太郎「一途って……物は言い様だな。全くお前は、何時も俺に甘えてばかりでさ……」 京太郎「今でも…ちょっと俺が他の女の子と話そうもんなら、すぐ焼きもち焼くし……」 京太郎「もうそんな事しても可愛くないんだよ。もっと大人になれよ?」 咲「――――!!京ちゃん馬鹿な事言ってないでよ!!」 京太郎「ふん。俺だって男だ、羽目を外したら、ハメたくなるってもんだろ?」 咲「……………」 京太郎「……………」 咲「京ちゃん…………サイテー……」 京太郎「確かに今のだけは最低だった」ぺこり 咲「そうだよ!今のは麻雀で言ったらチョンボ並みにサイテーだよ!」 咲「まったくこんなサイテーな京ちゃんのキョウチャンなんかチョンボしちゃうんだからね!!」 京太郎「咲……お前…本気で俺のオレをチョンボしたいのか?」 咲「うっ…………」じー 咲「……………」ごくり… 咲「……やっやっぱりそれだけは赦してあげる////////」 京太郎「フフン。やっぱりお前は『俺』と『オレ』なしじゃいられないんだよ」 咲「うっ……自惚れないでよっ!京ちゃん!!」 咲「―――――それに…私にだって、その気になれば相手はいるんだからね!!」 京太郎「へー。どこのどいつだよ?いいから言ってみろよ?」 咲「の…和ちゃん……」 京太郎「だから和だったら本末転倒だろうが!?何度も同じ事を言わすなよ、咲さん?」はぁ 咲「うっ…それはそうだけど……」 京太郎「まったく…大学時代、俺にくっ付いてばかりで、殆んど他の知り合いを作らなかったからこうなるんだぞ?」 咲「うう……だって京ちゃんがいれば、もういいって…他に何も要らないって……思ってたんだもん……」うー 京太郎「!!」どきっ 京太郎「そ…そうかよ……」 京太郎<やべっ一瞬、どきってしちまった…もう結婚して3年にもなるのにな……> 京太郎<……てか、こうは言ったものの、もし咲が本気で和に近づいたら、和は喜んで受け入れそうだな……> 京太郎<なんたってバイパイピンクとかPHとか言われてるくらいだからな……> 京太郎<しかも、和がそうなったきっかけは、どうも咲によるものらしいしな……> 京太郎<はっ!!もしかして和が俺と寝たのは…これを狙って……俺と咲を別れさせて、咲を俺から取り返す心算とか……> 京太郎<つまり俺は当て馬で…本命は咲だと言うなのか……?> 咲「?」 京太郎<……いや…それよりも…それ以前に俺にとってこいつは…咲は……> 京太郎<特別美味い物でもないけど、毎日食べても飽きない、一口食べるとほっとする…ご飯の様な存在なんだよな……> 京太郎<分かっていたけど俺はやっぱりこいつの事が――――――> 咲「ど…どうしたの京ちゃん……?急に黙りこんで……」 京太郎「……咲…………」じっ 咲「京ちゃん……?」 京太郎「……今回の事は色々あったとはいえ、俺が悪かった…俺がバカだったよ……」 咲「そっそうだよ京ちゃんが悪いおばかさんなんだからね……」 京太郎「今になって俺にはやっぱりお前が必要だって思った」 咲「京ちゃん……」じーん 京太郎「だから咲……謝るから許してくれるか?」 咲「…………ゆるs――――――やっぱり両手をついて謝ったって許してあげないっ」 京太郎「じゃ…じゃあどうすれば……」 咲「私……今すっごく欲しいものがあるの……」 京太郎「欲しいもの?お前が俺に強請るなんて珍しいな……それを用意したら許してくれるのか?」 咲「うん…許してあげる」にこ 京太郎「よし!俺が用意出来るモンだったらなんだって用意してやる!!」 咲「ほ…ほんと?京ちゃん……//////」 京太郎「ああ。男に二言は無いぜっ!!で。何が欲しいんだ?」 咲「じゃあ…じゃあ言っちゃうね……私ね……」 京太郎<……………余り高い物じゃなければいいが……>ごくり 咲「私……京ちゃんの赤ちゃんが欲しいなっ」 京太郎「え?」 咲「えっ!?」 京太郎<…………ある意味…俺が用意出来るモノの中で一番高く付くモノだった……> おしまい。
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353979853/ ■清澄高校 空き教室 京太郎「さあ、唐突に始まりました清澄高校覗き大会」 ??「その番組名、なんとかならんかったんか」 京太郎「ルールは簡単。わたくし、須賀京太郎を模した人形『京太郎人形』を部室に置いて隠し撮り」 京太郎「そして部室に入ってきた部員の反応を見るだけの内容となっております」 京太郎「実況は清澄のエアーマンこと須賀京太郎」 ■清澄高校 空き教室 京太郎「さあ、唐突に始まりました清澄高校覗き大会」 ??「その番組名、なんとかならんかったんか」 京太郎「ルールは簡単。わたくし、須賀京太郎を模した人形『京太郎人形』を部室に置いて隠し撮り」 京太郎「そして部室に入ってきた部員の反応を見るだけの内容となっております」 京太郎「実況は清澄のエアーマンこと須賀京太郎」 京太郎「解説は――」 まこ「染谷まこでお送りするんじゃ」 京太郎「おっと! さっそく誰かが部室前まで来たようです」 京太郎「あ、ちなみにやらせは一切ございません」 まこ「どの番組もそう言うがのぅ……」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 優希「おりゃー! 優希様参上だじぇ!」 優希「……って、誰もいないじゃないか」 ■清澄高校 空き教室 京太郎「まず現れたのはタコス大好き片岡優希選手です」 まこ「団体戦と同じく、一番手で来たな」 まこ「なお、わしの出番は――」 京太郎「片岡選手、タコス片手に京太郎人形の置かれた雀卓に近づきます」 まこ「聞け」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 優希「仕方ない。麻雀牌でも積んで待つじょ」 優希「お、なんだこれ」 優希「……京太郎の、人形か?」 優希「あいつに似てバカ面だじぇ」ケラケラ ■清澄高校 空き教室 京太郎「なんだとコラ」 まこ「まあ、ニ頭身じゃからのう」 まこ「わしが作ったんじゃが、デフォルメした結果、アホ面になってしもうた」 京太郎「ひどいですよ染谷先輩! 俺って長野でも十指に入るぐらいのイケメンなのに」 まこ「……十人おるんか?」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 優希「のどちゃん……のじゃないか」 優希「咲ちゃんかな?」 優希「バカ面だけど、結構かわいいじぇ」ツンツン ■清澄高校 空き教室 まこ「そうじゃろうて。力作じゃけんのぅ」 まこ「うちの雀荘の方でも今度配るか」 京太郎「ちなみに制作期間は?」 まこ「……一週間」 京太郎「メチャクチャ手間かかるじゃないですか」 まこ「そうじゃのぅ……」 まこ「お、優希の方に動きがあるぞ」 京太郎「なんか人形と話してますね」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 優希「……昨日はゴメンな、京太郎」 優希「私もちょっと言い過ぎ」 優希「……いや、完全に私が悪かったじぇ」 ■清澄高校 空き教室 まこ「なんかあったんか?」 京太郎「ありましたっけ……」 京太郎「……あ、あれのことか!」 京太郎「タコス買いに行って来いって言われたんですが、忙しいんで断ったんですよ」 京太郎「そしたら優希が怒ってどっか行っちゃって」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 優希「京太郎の都合も考えなきゃダメだった」 優希「……じゃなくて」 優希「部の備品ってわけでもなく、自分で食べるタコスぐらい自分で買いに行かないとダメだじょ」 優希「頭では……頭では分かってても」 優希「なんか京太郎にはツラく当たっちゃうじぇ……」 優希「こんなだから、嫌われるんだじょ……」グスッ ■清澄高校 空き教室 京太郎「いや、別に嫌ってないぞ?」 まこ「それ、本人の前で言ってやれよー」 京太郎「だっていつもの事じゃないですか」 まこ(脈無しかー) □Live-清澄高校 麻雀部部室 優希「人形に言っても、解決しないじぇ」 優希「よし! 京太郎探して、謝りに行くじょ」 優希「思い立ったが吉日ー!」ドタドタ ■清澄高校 空き教室 京太郎「あ、部室出て行った」 まこ「収録終わったら会いに行ってやれよー」 まこ「なんか普通にいい話があっただけじゃったな」 京太郎「いつも通りじゃないですか」 まこ「こいつは……」 京太郎「あ、次が来ましたよ」 まこ「部長じゃな」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 久「誰が上埜さんだって!?」 久「……あら? 誰もいないじゃない」 久「せっかく裸踊りでも披露してあげようと思ったのにー」 ■清澄高校 空き教室 京太郎「」ガタッ まこ「座れ」 京太郎「何言ってるんですか染谷先輩! 部長の裸踊りが見たくないんですか!?」 まこ「何が嬉しゅうて女の裸踊りを見んといかんのじゃ」 まこ「お、部長も京太郎人形に気づいたようじゃ」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 久「須賀君じゃない! すっかり小さくなっちゃって」 久「誰の私物かしら……まこが作ったものかな?」 久「いつも雑用ありがとね? すごく助かってるわ」 久「これからも雑用よろしく!」ポンポン ■清澄高校 空き教室 京太郎「あれ……目から汗が」 まこ「飴のあとに間髪いれずムチが振るわれておるんじゃが」 京太郎「俺、これからも雑用を極めます……そうだ、ハギヨシさんのところに修行に行こう!」ガタッ まこ「座れ」 京太郎「おっと、ここで部長が動いたー!」 まこ「京太郎人形持ってどこかに行きよるのぅ」 京太郎「いま! 俺の頭が部長の下乳に触れています!」 まこ「人形のな。ちゃんと制服越しじゃ」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 久「……誰もいないし、チャンスかしら」コソコソ 久「こんなこと人のいない部室でやってたら、ドン引きされそうだし」ガチャッ 久「……はー」 久「狭いとこがおちつくのってなんででしょうね」inロッカー ■清澄高校 空き教室 まこ「なんでロッカー入って満足そうにしとるんじゃ……」 まこ「って、京太郎どうかしたか?」 京太郎「染谷先輩……男にはヤらねばならぬ時があるんです!」ダッ まこ「行ってしもうた……電話しとくかのう」 まこ「……あ、部長? ロッカー入ってる暇があったら逃げときんしゃい」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 京太郎「部長ーー! 合体しましょう!!」ガチャッ 京太郎「っていねーーーーーー!?」 ■清澄高校 空き教室 まこ「はよ帰ってこーい」 ■清澄高校 空き教室 京太郎「先程は大変お見苦しいところを」キリッ まこ「ほんまよ」 まこ「というか、人形に対する反応は殆ど無かったな」 京太郎「別の物に変えましょうか?」 まこ「そうじゃのぅ……その方が面白いかも」 まこ「……あ、次の犠牲者が来たな」 京太郎「今度は咲かー」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 咲「こんにちわー」 咲「って、あれ? 優希ちゃんは先に来てたはずなんだけど……」キョロキョロ ■清澄高校 空き教室 京太郎「あ、優希ならさっき帰って来る時に会いましたよ」 まこ「ほお」 京太郎「謝りたいんだろ? 早く謝っていいんだぜ!? って言ったらローキック放ってきました」 まこ「こいつは……」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 咲「あ、京ちゃん。京ちゃんは先に来てたんだね」ナデナデ 咲「京ちゃん人形かぁ……可愛いなぁ」 咲「誰のだろ? あとで聞いてみよっかな」 咲「ほしいから……作り方、教えてもらえたらいいなぁ」 ■清澄高校 空き教室 まこ「あ、ほしいならやる」 京太郎「咲も物好きだなぁ」 まこ「じゃけん、お前さんは……」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 咲「…………」 咲「京ちゃん――好きだよ」 ■清澄高校 空き教室 京太郎「……は?」 まこ「おっ!」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 咲「……なんてねっ」 咲「お人形さんなら簡単に言えるのになー」テレテレ ■清澄高校 空き教室 京太郎「お、おぅ! なんだ、冗談か……!」バクバクバク まこ「いや、現実見んかい」 京太郎「いやいやいや! 咲が、俺のこと好きなんてあり得ませんって!」 まこ「なんでじゃ」 京太郎「いや……だって、咲は和のことが好きですしっ!?」 まこ「和のことが好きなのはお前さんじゃ無かったんか?」 京太郎「の、和もキレイだとは思いますが……一番は」 まこ「……一番は?」 京太郎「あ、あー! 咲のやつ、部室出ちゃいましたよー!」 まこ(さっき部長に対する反応は演技かい……) まこ「長野でも十指に入るイケメンなんじゃろ? しっかりせんかい」 京太郎「うぅ……」 京太郎「咲が、俺に振り向いてくれるわけない……わけない……」ブツブツ まこ「こりゃ重症じゃのぅ」 まこ「……っと、和が映っとる」 まこ「いつの間におったんじゃ」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 和「…………」コソッ 和「…………」 ■清澄高校 空き教室 まこ「おーい、実況。仕事せんかい」 京太郎「は、はい……原村和選手の入場です!」 まこ「さっき言ったわ」 京太郎「迷うことなく人形の置いてある雀卓に近づいていきますねー」 まこ「ん? あいつ、何を持っとるんじゃ」 京太郎「おっとぉ、ここで原村選手……包丁を取り出しました!?」 まこ「振りかぶってー」 京太郎・まこ「「刺したー!!」」 □Live-清澄高校 麻雀部部室 和「…………」ザックザック 和「ふふ……うふふふふ……」ザックザックザック ■清澄高校 空き教室 まこ「凶器攻撃! 凶器攻撃じゃ!」 まこ「京太郎人形、メッタ刺しになっております――あ、モゲた」 京太郎「」 まこ「普段は優等生な和選手の意外な一面が見れたのぅ」 京太郎「俺、転校します」ガクガク ??「なるほど……それは大変でしたね」 京太郎「ほんとですよ! 命の危険を感じました」 京太郎「あ! 咲のやつも危ないんじゃ……」 ??「あ、そちらは手を回しておいたので安心してください」 梢「……代わりに手伝ってほしいことがあるのですが」 ■劔谷高校 空き教室 梢「さあ、唐突に始まりました劔谷高校覗き大会」 梢「解説は劔谷高校麻雀部部長、古塚梢が務めさせていただきます」 梢「こづか、ではなく、ふるづか、ですからね」 梢「人の名前を間違えてはいけません」 梢「実況は清澄高校に引き続き、現在命を狙われている須賀京太郎さんに務めていただきます」 京太郎「え、やっぱり俺って命狙われてるんですか?」 京太郎「てか、こんなことやっていいんですか?」 梢「と、言いますと?」 京太郎「劔谷高校って結構アッパークラスな人たちが通ってる学校じゃないですか」 京太郎「……こんなの撮ってたら、そういう人たちに命狙われたりするんじゃ?」 梢「あ、それなら安心してください」 梢「父兄の皆様に許可はとっていますので」 ウチノミユキガ ドンナハンノウシメスカタノシミデシテナァ> 京太郎「マジで」 ウチモリコガドウスルノカ タノシミデタノシミデ> 京太郎「でも、あとで部員の皆さんに怒られるんじゃぁ」 梢「そうかもしれません……ですが」 梢「いまより前に進もうとするなら、ただ伝統を守っているだけではダメなのかもしれないと」 梢「そう思っているのです――」 京太郎(何言ってるんだこの人) 京太郎「あ、ところで今回は何を置くんですか?」 梢「エロ本です」 京太郎「は?」 梢「18禁のえっちな本を置いて反応を見ます」キリッ 京太郎「父兄の皆さーん! こんなこと言ってますよー!?」 梢「あ、これも許可取っているので大丈夫です」 梢「というか、父兄の方々のお宝本を提供していただきました」 京太郎「大丈夫かこの学校」 梢「あ、そうこうしているうちに第一犠牲者が来ましたよ」 京太郎「犠牲者って言っちゃった」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 澄子「こんにちわー」 澄子「あ、私が一番乗りでしたか……」 ■劔谷高校 空き教室 梢「須賀さん須賀さん、佐藤さんが来ましたよ。早く実況してください」 スミコー! ガンバレー!> 京太郎「はい……えっと、最初に入ってきたのは劔谷高校二年生、佐藤選手です」 梢「一番最初に面白みの無い子を消化できてラッキーですね」 京太郎「おい」 京太郎「……佐藤選手、雀卓上のエロ本に目を止めました」 梢「目ざといですねー」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 澄子「……?」トコトコ 澄子「……!?」 澄子「な……ななな何でこんなものが部室に!」 澄子「誰ですか! こんなもの持ち込んだのっ!」カオマッカ ■劔谷高校 空き教室 京太郎「あ、良かった。結構普通の反応だ」 梢「何かやらかしてくれませんかね」 京太郎「佐藤選手、部室の棚から……ガムテープを取り出しました」 京太郎「ガムテープでエロ本をぐるぐる巻きにしてますね」 ギャー!> 梢「ちょっとぐらい中を見ればいいのに」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 澄子「よし……よし! これで誰も見ることは出来ないでしょう」 澄子「あとは捨てるだけ……皆さんが来る前に、捨てに行きましょう!」 澄子「捨てたあとで、部長に相談しましょう……」グスッ ■劔谷高校 空き教室 京太郎「その部長が元凶なのですが……ちなみに、相談されたらどう対応するんですか?」 梢「そうですね……」 梢「そんなことが……。佐藤さん、よく頑張りましたね」 梢「そんな本を持ち込む人がいるとは、大変悲しいことです」 梢「ですが……一度処分された以上、その子も気づかれたことは察するでしょう」 梢「もう学校に持ってくることは無い筈です」 梢「……もしも、もう一度こういうことがあれば」 梢「やりたくは無いのですが、持ち込んだ子を探しだして諭しましょう!」 京太郎「最悪だこの人」 京太郎「おっと、佐藤選手。封印したエロ本をゴミ袋に入れて部室を出て行きました」 スミコー! ステナイデクレー!> 梢「残念ながら、ボッシュートです」テレッテレッテーン 梢「え? ……ああ、ほんとですね」 ヨリフジ 梢「先ほど映像に出てきた佐藤澄子さんですが、本当の名前は依藤澄子さんでした」 梢「不甲斐ない解説を代表して、謝罪します」 京太郎「申し訳ありませんでした」 梢「さて、形ばかりの謝罪をしたところで次に行きましょう」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 莉子「こんにちわ~」 莉子「あれ、皆いない……先に部活の準備してよっと」 ■劔谷高校 空き教室 梢「二番手は一年生、安福莉子さんです」 梢「今年のインターハイ二回戦、最後の最後に振り込んで二位から三位に転落した子です」 京太郎「やだ、この部活殺伐としてる」 リコー! マケルナー!> 梢「軽いジョークですよ」 梢「……あれ? 安福さん、エロ本には気づいたようですが」 京太郎「……動きませんね」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 莉子「――――――――」 莉子「――――――――」 ■劔谷高校 空き教室 京太郎「……あれ、立ったまま気絶してませんか?」 梢「そのようですね……救助班の方、お願いしまーす」 リコーーーーーーー!> 梢「そしてエロ本は雀卓の中にボッシュートです」テレッテレッテーン ウワーーーーーーー!> 梢「しかし、別段なんともない反応ばかりですね」 梢「こんなフツーで個性が無いからインハイも負けたんですよ」 京太郎「麻雀と関係ないですからね」 梢「ともあれ……不甲斐ない兵庫県代表を代表して、謝罪します」 京太郎「俺は逆にホッとしてますよ」 京太郎「ゲラゲラ笑いながらエロ本読む人がいなくて」 梢「その程度で良ければ、私が」スクッ 京太郎「やめて」 梢「まあ、先程の二人は劔谷高校麻雀部の中では最弱」 京太郎(実はこの人が部内で一番失点しているんですが) 梢「必ず、やってくれるでしょう」 京太郎「やらかす、の間違いでは」 梢「あ、次の方が来られましたね」 京太郎「この人は……三年の椿野美幸さんですね」 ミユキー! ヤラカセー!> □Live-劔谷高校 麻雀部部室 美幸「聞いてよもー!」 美幸「お父さんが未だに進路のことで反対して……っていなかった」 美幸「ま、いいや。お茶の用意でもしてよっと」 ■劔谷高校 空き教室 京太郎「麻雀は?」 梢「もちろん、麻雀もやります」 梢「茶道は健全な精神を育む一助になれば、とやっているだけですので」 京太郎「育まれてませんよね。少なくとも一人は」 梢「おっとぉ、椿野選手、ここで卓上のエロ本に気づきました」 京太郎「聞けよ」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 美幸「? なにこれ」 美幸「…………」ペラッ 美幸「…………」ペラッ 美幸「……これ、えっちな本だよ!」ガガーン ■劔谷高校 空き教室 京太郎「表紙見た時点で気づけよ」 梢「佐藤さんと安福さんは表紙しか見てないんです。これは快挙ですよ」 京太郎「うわぁ、しかも次々とページをめくっていきますよ」 梢「ひゃーとか、きゃーとか言いながらガン見ですね……椿野さんはムッツリですから」 京太郎「いいんですか? お父さん」 イーンダヨ> 京太郎「いいんだ」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 美幸「う、うわぁ……そこに入っちゃうんだ……」 美幸「え、そこまで?」 美幸「……こ、こんなけしからんものを部室に置いてちゃだめだよもー!」 美幸「これは没収だね」イソイソ ■劔谷高校 空き教室 京太郎「椿野選手、エロ本を自分のカバンにインサート」 梢「自発的ボッシュートですね」 京太郎「そしてそのまま退出していきました」 梢「部活サボってお家で楽しむつもりですね。これは窃盗ですよ」 京太郎「ちなみに、さっきのは誰のエロ本だったんですか?」 ハーイ> 梢「椿野さんのお父様にご提供いただきました」 京太郎「いいのか。……ま、まあ、わりと普通に終わりましたね」 梢「初々しいムッツリでしたね」 梢「あ、ちなみに最後のページに椿野さんのお父様の名前を書いておきましたので」 ファッ!?> 京太郎「最低だコイツ」 京太郎「っと、ここで四人目が来ました」 京太郎「帰国子女の一年生、森垣友香選手の入場です」 京太郎「このまま、無難に終わってほしいですね」 梢「そうですね……華麗にトリを飾っていただきたいです」 京太郎「認識のズレがあるような」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 友香「部活でー!」 友香「あれ、みんな休みでー?」 ■劔谷高校 空き教室 京太郎「安福さんは病院です」 梢「椿野さんなら、おうちでよろしくやってますよ」 京太郎「友垣選手、真っ直ぐ冷蔵庫に向かいます」 梢「あ、まさか」 京太郎「おっとぉ、冷蔵庫から麦茶と牛乳を取り出して……」 梢「あー……友垣さん、また混ぜてる」 京太郎「ミルク麦茶! ミルク麦茶を作っています!」 梢「まあ、まったくあり得ない組み合わせではありませんからね」 京太郎「ミルク麦茶片手にエロ本の置かれた雀卓に向かいます」 梢「友垣さん、麦茶と牛乳を冷蔵庫に戻してください」 □Live-劔谷高校 麻雀部部室 友香「お、日本のポルノマガジンかな?」 友香「どれどれ~」ペラッ ■劔谷高校 空き教室 京太郎「あぁ~……何の恥じらいも無く読みだしちゃった」 梢「普通……と、なぜか首ひねってますね」 京太郎「あれ? 普通のエロ本ですよね」 京太郎「ん……? 友垣選手、サイフから十円玉を取り出して」 梢「こすってますね……本に載ってる女性の股間のあたりを」 京太郎「友垣選手! モザイクはスクラッチとは違うんだぞ!」 梢「帰国子女ですからね……無修正が当たり前なのでしょう」 梢「あとでモザイクの取り方とか、色々と教えておいてあげましょう」 京太郎「ここで指導が入りましたー!」 京太郎「友垣選手、本に興味を無くしたのか放り出しました」 梢「うーん、いまいちパンチが足りませんでしたね」 京太郎「やっぱり、京太郎人形を修理して置いておいたほうが良かったでしょうか?」 梢「おそらく、この人誰……って状態になってましたよ」 梢「とはいえ、あまり新鮮な内容をお届けできなくて申し訳ありません」 梢「地味な麻雀部を代表して、謝罪します」 京太郎「劔谷高校麻雀部でしたー」 京太郎「……やっぱやめましょうって」 ??「うるさいなぁ」 京太郎「バレたらマズいですって……絶対殺されますよ」 ??「麻雀だって聴牌しとったら先制されとっても仕掛けたくなるし」 京太郎「俺たち多分四向聴ぐらいですよ。しかも打点も見込めなさそう」 漫「いままで犠牲になってきたデコの恨み……先輩達の弱みを握って巻き返す!」 京太郎「握りつぶされるのがオチですよ」 ■姫松高校 空き教室 漫「さあ、唐突に始まりました姫松高校覗き大会」 漫「解説は私、姫松の核弾頭、上重漫が務めさせていただきます!」 京太郎「実況、俺でーす」 京太郎「劔谷からたらい回しにされたと思ったら、マズイことに巻き込まれました」 京太郎「なぜマズイかと言うと、劔谷の場合は三年の部長が主犯」 京太郎「姫松の場合は二年の戦犯(候補)とタッグを組まされてます」 京太郎「バレた時、どっちの方が危険度高いかはわかりますよね?」 漫「バレなきゃいいのよ」 京太郎「今回も京太郎人形は五体バラバラ……バラバラ……バラバラ……」カタカタ 漫「なんでそこで震えるん?」 京太郎「ちょ、ちょっと出れない事情があるので、今回はDVDを使います」 京太郎「ラベルには『えっちなDVD』と書かれてます」 漫「まあ、中身は『エロDVDだと思った? 残念! ドッキリでした!』って映像が出てくるだけだけど」 京太郎「うーん、兵庫よりは健全だけど、嫌な予感がする」 漫「ヘタレやなぁ。そんなやから意中の幼馴染一人落とせんのや」 京太郎「咲のことは関係ないでしょ!?」 漫「あ、一人目来た」 京太郎「次鋒の真瀬由子さんですね」 漫「わりとどうでもいい」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 由子「次鋒、レオパルドン逝きます!! なのよー」 由子「……うーん、やっぱりここじゃないのよー」 ■姫松高校 空き教室 京太郎「何か探してたんですかね?」 漫「さあ……? 多分、主将と鬼ごっこでもしてるんだと思うけど」 漫「末原先輩、早く来ないかなー」 京太郎「どんだけ弱み握りたいんですか」 京太郎「……真瀬選手、雀卓上のDVDに気づいたようです」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 由子「ん? これは」 由子「なるほどなるほど~」キュッキュッ 由子「……じゃ、次に行くのよー」 ■姫松高校 空き教室 京太郎「あれ、もう出て行きましたね」 漫「うーん……別にどうでも良かったけど、何の反応も無しか」 京太郎「いや、何かマジックで書いて行ったようでしたが」 京太郎「別の用事が忙しかったのかな?」 漫「というか、どうでも良さそうにしてたけど」 漫「真瀬先輩は案外、ああいうのよく見てるのかも」 由子「そんなことないのよー」 漫「そうかなぁ」 由子「そうなのよー」 漫・京太郎「「……うわぁ! もうバレたー!」」 由子「私も混ぜてほしいのよー!」 由子「あとは見てるだけだから。ね? ね?」 漫「は、はあ……? まあ、いいですけど」 由子「やったのよー」 京太郎「ひょっとして俺たちのこと探してたんですか?」 由子「二人だけでお楽しみってのはずるいのよー」 由子「あ、洋榎が来たのよー」 漫「主将か、要チェックや」 京太郎「うーん……このまま芋づる式に見る側に巻き込んだ方が安全か」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 洋榎「この新井貴浩を作ったのは誰やあっ!!」 洋榎「……って、誰もおらんのかいっ」 洋榎「主将のウチより遅いとか弛んどるで」 ■姫松高校 空き教室 漫「今日、部活休みですけどね」 京太郎「レギュラー四人以外には知らされてるんですよね」 漫「そう。四人には私のところで連絡網止めといたんや」 由子「私はともかく、それだと他の三人に漫ちゃんが仕掛け人ってバレちゃうのよー」 漫「…………」アブラアセ 京太郎「うわ、考えて無かったんですか」 京太郎「あ、そういえば……真瀬先輩はさっき何してたんですか?」 由子「さっき?」 京太郎「何かマジックで書いてましたけど」 由子「ああ、DVDのラベルに書き足しておいただけなのよー」 漫「え、なんてですか?」 由子「(ホモ)って付け加えただけなのよー」 京太郎「アカン」 漫「いや、これはこれで……主将! そんなものに興味あるんですかー!?」 漫「って言えるし、アリかも」 京太郎「ああっ! 愛宕姉選手、『えっちなDVD(ホモ)』を見つめています!」 漫「そのままレコーダーで再生してください! お願いします!」 由子「ちょっとちょっと、漫ちゃん必死すぎんのよ~」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 洋榎「お? なんやこれ、対局のDVDか何か?」ヒョイッ 洋榎「…………」 洋榎「…………」スッ… 洋榎「…………」ススス 洋榎「…………」ペタン ■姫松高校 空き教室 京太郎「愛宕姉選手……?」 漫「あれ? ラベル見た瞬間、ケース置いて遠ざかった?」 由子「部屋の隅っこに体育座りしちゃったのよー」 漫「おかしいなぁ……主将なら、独り言で言い訳しつつ堂々と見ると思ったんやけど」 京太郎「なんか、怖がってる感じですね」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 洋榎「…………」グスッ ■姫松高校 空き教室 京太郎「あっれ……涙目になってるんですが」 由子「きっと、ああいうの苦手なのよー」 由子「傍にあること自体、嫌なのかも」 漫「えー……苦手なら部室出ていけば済む話なのに」 京太郎「極力DVDの方見ないように、ドアとかチラチラ見てますね」 由子「きっと、皆を待ってるのよー」 由子「DVDは怖いけど、自分は主将だから部活サボっちゃダメとか考えてるのよー」 漫「そんな……せめて、部室の外とかで待ってればいいのに」 由子「多分、誰かが来ない限り、ずっとあそこで体育座りしてるのよー」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 洋榎「……絹、まだかいなー」ソワソワ 洋榎「…………」ペタッ ■姫松高校 空き教室 京太郎「あぁ……膝に顔埋めちゃった」 漫「う……も、もういいかな」 京太郎「そうですねー」 由子「じゃあ、私から電話しておくのよー」 漫「お願いします」 由子「……あ、洋榎? 由子なのよー」 由子「うん、その部活なんだけど、今日は休みなのよー」 由子「そそ、だからまた明日なのよー」ピッ 由子「これで帰るはずなのよー」 京太郎「……あ、帰っていきますね」 漫「ほっ……」 由子「寄り道しないで帰るのよー」 漫「うーん……まあ、末原先輩に期待」 京太郎「結局続けるんですか」 由子「私も知らない洋榎の一面が見れて、新鮮だったのよー」 由子「問題はエロとホモのどっちが嫌だったのか……!」 京太郎「どうでもいいですよね」 由子「普段から『デクのオ●ンチン』とか言ってるわりに、案外うぶなのよー」 漫「言ってませんよ!?」 由子「残るは二人だけなのよー」 京太郎「えっと、愛宕絹恵さんと末原恭子さんですね」 由子「リアクションは洋榎に期待してたから、二人だと微妙かもしれないのよー」 漫「いやいや、末原先輩ならやらかしてくれますって!」 京太郎「活き活きしてるな、この人」 京太郎「っと、上重先輩待望、末原選手の入場です」 漫「きたーーーーっ!」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 恭子「……ハァ」 恭子「まったく、あの人は……」ブツブツ ■姫松高校 空き教室 京太郎「なんかお疲れみたいですね」 漫「いいから、再生、はよ」 由子「そういえば、さっきいくのんと話してたのよー」 由子「いままで説教してたのかも」 京太郎「高校生に説教される大人って……ん?」 京太郎「末原選手、部室にカギをかけました」 漫「じっくりDVD見る気かな」 由子「まだDVDには気づいてないから、きっと別の目的なのよー」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 恭子「……よ、よし」 恭子「誰も見てないし、いまなら……」ヌギヌギ ■姫松高校 空き教室 京太郎「ああっと! 末原選手、スパッツを脱ぎ始めました!」 由子「生着替えなのよー」 漫「先輩の大事なところが丸見えに……」ハァハァ 京太郎「そしてそして、バッグからスカートを取り出しました!」 漫「上は!? 上は脱がないんですか!?」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 恭子「ん……しょ」 恭子「……えへ」ニコニコ ■姫松高校 空き教室 京太郎「いまリボンを結び、完全に乙女モードに変身です!」 由子「鏡の前でポーズ取りつつ、はにかんでるのよー」 京太郎「ここでくるっと一回転。スカートが綺麗な弧を描きます」 漫「スパッツ……スパッツだけでもください……」 京太郎「しかし、これほど気に入ってるなら普段から着てればいいのに」 由子「きっと体面とかあるのよー。恭子は意地っ張りだから」 漫「この映像……鑑賞用・保存用・布教用の三つを作らなきゃ」 由子「あ、漫ちゃん。私もほしいのよー」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 恭子「さて……ちょっと名残惜しいけど、着替えて帰ろうかな」 恭子「部活無いみたいやし」ヌギヌギ ■姫松高校 空き教室 漫「…………」ダクダク 由子「あ、漫ちゃんが失血死しちゃうのよー」 京太郎「本望じゃないですかね」 京太郎「てか、帰っちゃいますね」 由子「いくのん経由で休みだって聞いたのかなー」 漫「……………………ふぅ」 漫「さて、末原先輩を堪能したことだし、次に行きましょう」キリッ 京太郎「はいはい」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 絹恵「スミマセン、遅れましたー!」 絹恵「って、あれー? 誰もおらんやん」 絹恵「お姉ちゃーん、ロッカーとかに隠れとらんー?」ガチャッ ■姫松高校 空き教室 京太郎「最後の一人、愛宕妹選手です」 漫「末原先輩のが終わったので、無難に終わってくれれば」 由子「絹ちゃん、さすがの洋榎もゴミ箱の中にはいないのよー」 京太郎「おっと、ここで愛宕妹選手、卓上のDVDケースに目をつけました」 □Live-姫松高校 麻雀部部室 絹恵「なんやこれ……」 絹恵「…………」ムッ ■姫松高校 空き教室 京太郎「あ、姉妹っていってもお姉さんと反応が違いますね」 漫「なんかムッとしとる」 漫「……あ、ケースを床に置いた」 由子「ここで絹ちゃん、壁際まで下がり、助走をつけて~」 京太郎・漫「「蹴ったーーー!!」」 由子「DVDがお空の星になっちゃったのよー」 京太郎「窓ガラス割れちゃいましたねー」 漫「うわ、外にいたいくのんにガラスのシャワーが」 京太郎「サッカー部のキーパーをやっていただけのことはありますね」 漫「うん、いい蹴りだった」 由子「絹ちゃんからコメントもらったのよー」 由子「お姉ちゃんが見ちゃう前に処分する必要があったんです。反省してます――って言ってるのよー」 京太郎「そのお姉ちゃんは中身見ることだけは回避したんですが」 漫「あ、救急車……もう来たのか」 京太郎「さて、これで全部ですね……無事終わった!」 漫「では、姫松高校からの中継を終了します」 由子「次はあなたの学校へ」 京太郎・漫・由子「「「また来襲~」」」 絹恵「お仕置きの時間だ! コラァ!!」グァシァァァ 京太郎・漫・由子「「「なっ……」」」 ??「へー」 ??「だからこっちに来た時、顔が酷いことになってたんだ~」 京太郎「他にも大事なとこ蹴られたりしたんだよ」 淡「……隠し撮りかー」 淡「よし! やろう!」 □Live-白糸台高校 体育倉庫 淡「んしょ……んしょ……」 淡「さ、さあ! 始まりました、白糸台覗き大会!」 淡「解説は高校百年生、大星淡がやっちゃうよ!」ババーン 京太郎「まだ始まってねえよ」 淡「えっと、計画の再確認しとこっか」 淡「テルーと菫先輩とたかみ先輩を体育倉庫におびき寄せて、閉じ込める」 淡「んで、その反応を見て楽しんじゃうよ!」 京太郎「それは分かってるけど、その手に持った毛布と魔法瓶は何だ?」 淡「これ? 今日はちょっと寒いし、三人のために毛布持ってきたんだ!」 淡「魔法瓶の中身は、たかみ先輩の大好きなお茶だよ~」ニコニコ 京太郎「なんだ……その微妙な気遣い」 淡「倉庫の入り口はリモコンで自動開閉に改造してくれた?」 京太郎「ああ、俺が一晩で仕上げたぞ!」 京太郎「まあ、最終テストやっとくか」 京太郎「俺は外出るから、中で異常無いか見ててくれ」 淡「わかったー」 京太郎「ほいっと」ポチッ 淡「お……おおお……勝手にしまった!」 京太郎「なんかおかしいとこないかー?」 淡「ないっぽーい」 京太郎「オッケー。じゃあ開け……あれ?」 淡「ん?」 京太郎「おっかしーな……なんかリモコンが反応しねー」 淡「えっ、うそー! 私が中にいるのにー」 京太郎「電池切れかな……ちょっと電池探してくるわ」 淡「わかったー!」 ■白糸台高校 空き教室 京太郎「戻りましたー」 照「あ、おかえり」 菫「ご苦労さん」 京太郎「ちゃんと出れなくなってます?」 菫「成功したみたいだ」 菫「さて、白糸台覗き大会……改め」 菫「淡にお仕置き大会を始めよう」 照「わー……ぱちぱち」パチパチ 尭深「んと……玉露で、良かった?」 京太郎「あ、ありがとうございます」 菫「一応、経緯というか趣旨を説明しておこうか」 菫「淡と須賀君が私達を体育倉庫に閉じ込めて楽しもうとしていたようだが」 菫「それを逆に利用して、淡を体育倉庫に閉じ込めさせてもらった」 菫「そうとは知らず、閉じ込められている淡を見て楽しもうという企画だ」 照「もうかなり暗いし……淡なら直ぐに泣き出すはず」 尭深「お、お仕置き……しないと」 京太郎(わー、寝返って良かった) □Live-白糸台高校 麻雀部部室 淡「~♪」 淡「キョータロー、まだかなー?」 ■白糸台高校 空き教室 菫「解説と実況は私と照と尭深と須賀君の四人でやっていくんだが」 照「本日は特別ゲストを用意してまーす」 尭深「ぱちぱち」 京太郎「え? そうだったんですか?」 照「うん……どうぞ、お入りください」 ??「……ど、どうも」 京太郎「はっ!?」 咲「京ちゃん、久しぶり……だね? 元気だった?」 京太郎「ちょ……な、なんで、咲がここに……」オロオロ 照「特別ゲストだから」 京太郎「あ、あれー? ちょっとお腹が痛くなってきたゾ」ガタッ 菫「座れ」 照「……咲、がんばってね」ボソボソ 咲「う、うん……ありがとう、お姉ちゃん」ボソボソ 京太郎「ほ、ほんと……何で咲がいるんだ?」 咲「い、いちゃダメ……かな?」 京太郎「だ、ダメじゃないんだが……その」 菫(煮え切らないやつだな) 尭深(押し倒せばいいのでは……) 照(頑張れ、咲ー) 京太郎「……と、とりあえず大星の様子でも見るか!」 咲「う、うん。そうだね」 菫(逃げたな) 尭深(逃げた……) 照(頑張れ、咲ー) □Live-白糸台高校 麻雀部部室 淡「…………」プラプラ 淡「……ぶー! キョータロー、おそーい!」プンスカ ■白糸台高校 空き教室 京太郎「大星選手、ヒマで堪らないのか跳び箱に座って足を振っています!」 菫「見ればわかるな」 咲「そういえば……何で淡ちゃんは体育倉庫に閉じ込められているんですか?」 菫「お灸を据えるためだ」 菫「一応、事情を知らない咲ちゃんのために説明しておくか」 照「そうだね」 照「淡はトンデモナイことを仕出かした」 咲「あ、お姉ちゃんのプリン食べた以外でお願いします」 照「…………」ウツムキ 菫「まあ照はどうでもいいんだが、淡は自由奔放すぎるきらいがあってな」 菫「この間など七日間連続で『ヒャッハー! 今日はハロウィンだ!』と部員にお菓子をねだっていたんだ」 ハーベストタイム 菫「二日目からは皆もお菓子を用意してくるから、淡が『収穫の時だ!』と言いながら大喜びで食べて……」 咲「えっと……お互いに楽しんでるならいいんじゃないでしょうか」 菫「でも、私には一つも分けてくれなかったんだぞ!? おかしいだろ、お菓子だけに」 咲「それはひょっとしてギャグで言ってるんですか?」 菫「咲ちゃんが手厳しい……」 菫「渋谷! お前からも言ってあげてくれ」 尭深「は、はい……」 尭深「こ、この間のことなんですけど」 尭深「淡ちゃんが私の眼鏡とって『たかみ先輩は眼鏡を取っても可愛いね!』……って」 咲「……それだけですか?」 尭深「う、うん……からかうなんて、ひどいよね」ポッ 咲「そう思うなら、そうなんでしょうね……」 咲(渋谷さんの中では……) 菫「あ、淡に動きがあったぞ」 照「何か探してるのかな」 □Live-白糸台高校 麻雀部部室 淡「ヒマだし、bokete.jpでも見てよっと」 淡「携帯、携帯……」ゴソゴソ 淡「あれ……無い」 ■白糸台高校 空き教室 京太郎「あるんだなこれが」スッ 咲「何で京ちゃんが持ってるの!?」 京太郎「携帯で気を紛らわされちゃいけないと思って、スってきた」 照「ナイス」 咲「もー……中身、見ちゃダメだよ?」 咲「それにしても、スリなんてどこで覚えちゃったの?」 京太郎「この間、満員電車に乗ったんだよ」 京太郎「んで、執拗の人の尻とか触ってサイフ取ろうとしてきた奴がいて、逆にサイフ取ってやったら開眼した」 咲「それ、スリじゃなくてチカ……」 京太郎「え?」 咲「いや、何でもないよ……やめよう犯罪行為」 □Live-白糸台高校 麻雀部部室 淡「うー……携帯」 淡「部室に忘れてきたのかなぁ」 淡「…………」 淡「う、歌でも歌ってよ!」 淡「頂点まであと一息~」 ■白糸台高校 空き教室 菫「おい! 音量絞れ音量!」 菫「下手に歌詞とか聞こえたらジャスコが来るだろ!」 京太郎「それで危ないのは地元の商店街です」 咲「あの……そういえば、一人足りないような気がするんですが」 照「え? 誰が?」 咲「淡ちゃんは体育倉庫にいて、お姉ちゃんと弘世さんと渋谷さんはここにいるけど」 咲「白糸台は……もう一人二年生の人がいたような」 照「……そうだっけ?」 京太郎「俺に聞かないでください」 照「んー……」 尭深「いましたっけ……?」 菫「あ、いたいた……スパッツ履いてて、大量失点した」 菫「また……また……」 菫「……なんだっけ?」 照「また……亦ニキ?」 尭深「あ、マタンキちゃんですよ」 照・菫「「それだ」」 菫「マタンキなら体育倉庫の外で待機してるな、たしか」 菫「淡が歌ってるのを止めないといけないし、ちょうどいい」 照「そろそろ動いてもらおうか」 菫「おーい、マタンキ」 菫「そろそろ体育倉庫の窓を塞いでくれー」 □Live-白糸台高校 麻雀部部室 淡「まーた遊ぼうよー」 淡「……あれ、暗い」 淡「……窓、塞がれてる?」 淡「…………」 淡「……あ! きょ、キョータローかぁ」 淡「もー、いじわるしないで出してよー!」プンスカ ■白糸台高校 空き教室 照「あんまり堪えてない?」 菫「しばらく放置してればいけるだろ」 咲「かわいそうですよ……」 京太郎「あ、これじゃ見えないんで暗視モードに変えておきますね」 咲「何で無駄にハイテクなの」 □Live-白糸台高校 麻雀部部室 淡「……うー」 淡「コラ! キョータロー、早く私を出せー」 淡「…………」 淡「い……いまならまだ許して、あ、あげるんだけどなー」 淡「…………」 淡「キョータロー……だよ、ね?」 淡「……うぅ」 ■白糸台高校 空き教室 照「淡がメゲはじめた」 菫「もうひと押しか」 照「マタンキに扉ドンドン叩いてもらおう」 菫「そうしよう」 咲・京太郎(*1) □Live-白糸台高校 麻雀部部室 バンバン! 淡「ひうっ!」 バンバン! ワタシハマタンキジャナイゾコラァアア! 淡「や、やめて、キョータロー」 バンバン! 淡「やめてよぅ……」 バンバン! 淡「ぅ……」 バンバン! 淡「うああああああああああん!」 ■白糸台高校 空き教室 京太郎「あぁ……泣いちゃった」 菫「う……」 咲「やっぱりやりすぎですよ。淡ちゃん大泣きですよ」 照「いや、でも……プリン」 モニター『テルー! たすけてー! てるー!』 咲「ほら! お姉ちゃんの名前呼んでるよ」 照「うぅ……」 菫「淡ー! 待ってろ、いま助けに行くからなー!」タッタッタッ 尭深「わ、わたしも」タッタッタッ 照「あ、待って……」タッタッタッ 咲「えっ、あの」 咲「……普通にマタンキさんに出してもらえばいいんじゃ」 京太郎「……もう行っちまった」 咲「後悔するのは目に見えていたんだから、こんなヒドイことしなければ良かったのに……」 京太郎「だよなぁ」 咲「もうっ! 京ちゃんだって同罪なんだからね!」 咲「……私も、止めれるチャンスはあったと思うけど」 京太郎「すまん……」 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「……ふ、二人っきりになっちゃったね」 京太郎「お、おう……」 咲「……染谷先輩から聞いたんだけど」 京太郎「」ビクッ 咲「清澄でも、同じようなことしてたんだよね」 京太郎「え、えー……どうだったかなー」 咲「……わ、私のも、見てたんだよね?」 京太郎「見てな」 咲「染谷先輩から聞いたもんっ」 京太郎「うっ……」 咲「私は……その、好き……なんだけど」 咲「京ちゃんは……どう、なのかな」 京太郎「お、俺は……」 咲「…………」 京太郎「……俺も、咲のことが」 ハーベストタイム 和「抹殺の時だ! コラァ!!」グァシァァァ 京太郎・咲「「なっ……」」 咲「の、和ちゃん!? なんで白糸台に」 和「咲さんあるところ、私有りですよ」 咲「その包丁……何に使うの」 和「…………」 和「さあ、須賀君――天に還る時が来たのです」スッ 京太郎「和……」 咲「やめて! 和ちゃん!」 和「咲さんどいて! そいつ殺せない!」 咲「ど、どかないよ」 和「……なら、咲さんを殺して私も死ぬ!」 京太郎「やめろ和! お前の目的は俺だろう!?」 和「私の目的は咲さんだけです!」 和「なんで……なんで咲さんは須賀君を庇うんですか!」 咲「京ちゃんが好きだからだよ!」 和「私のことは嫌いなんですか!?」 咲「違うよ……和ちゃんも好きだよ」 咲「ただ……和ちゃんより京ちゃんの方が好きなだけだよ」 和「…………」 和「……須賀君」 京太郎「……おう」 和「咲さんを幸せにすることを誓いますか?」 京太郎「ああ、誓う」 和「破ったら殺しますからね」 咲「和ちゃん……」 和「ちくしょおおおおおおおお! リア充なんて爆発しろおおお!」ダッ 咲「和ちゃん! 包丁持って走ってたら捕まるよ!」 和「ナマハゲの真似だからいいんですよおおおおぉぉぉ……」 京太郎「……い、行ったか」 咲「あ、あは……京ちゃん、足震えてるよ?」 アワイー!> 京太郎「さ、咲だって」 ミンナー!> 咲「だ、だって怖かったんだもん」 咲「……ねぇ」 咲「だ、抱きついても、いい?」 ウワアアアアアアアァァー!> 京太郎「お、おぅ」ギュッ ギャー! インランピンクダー!> 咲「えへへ……」 咲「京ちゃん――好きだよ」 京太郎「俺も――好きだ、咲のことが」 咲「ん……」 ■清澄高校 空き教室 咲「あ、京ちゃん、ご飯粒ついてるよ」ペロッ 京太郎「うおわっ! な、なんつー取り方しやがる!」 咲「えへへ」 久「熱々ねぇ」 まこ「咲が日に日に積極的になっちょる気がするが……」 優希「咲ちゃん……幸せになるんだじぇ!」 優希「あ、そういえば明々後日」 咲「あ、和ちゃんの初公判だね」 京太郎「大丈夫か? 和のやつ」 優希「のどちゃんのお父さんが弁護するし、きっと大丈夫だじぇ」 京太郎(和……お前が刑務所に入れられようが、俺は絶対に約束を果たすぜ!) 咲「? 京ちゃん、どうかした?」 京太郎「咲はかわいいな、って思ってただけだよ」 咲「も、もー! からかわないでよね!」 まこ「おお、そうじゃ京太郎」 まこ「お前さん宛に連絡があったんじゃ」 京太郎「俺宛に?」 まこ「福与アナからじゃ」 まこ「なんでも、今度プロ雀士相手に覗き大会を――」 ~終わり~
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6404.html
京太郎「今日は雀さんのサイン会が昼に中心街、夜に三箇牧であるらしい」 京太郎「雀さんは地区予選大丈夫なんだろうか……?」 京太郎「やるべきは麻雀、だよな」 京太郎「よし、頑張るぞっ!」 京太郎「ひさしぶりにネト麻でもするか」 京太郎「MAO……超本格的なオンライン麻雀ゲーム」 京太郎「開発者の意図がうんたらかんたらってニュースに取り上げられてたな」 京太郎「待機待機、っと」 京太郎「お、来た来た」 とよねー:よろしくだよー 最強☆ちゃん:よろしくお願いします 魔法少女志望:よろしく 開局 京太郎「お、いい配牌、これは清一色だな」カチッ 京太郎「どんどん揃ってくな」カチッ 京太郎「お、面清一通で聴牌だ」カチッ 京太郎「この調子で……」 京太郎「来た!」 京:ツモ、8000オール 東1局 親 京 49000 魔法少女志望 17000 最強☆ちゃん 17000 とよねー 17000 京:ツモ、8000オール 豊音「わわっ、いきなり親倍だよー」 豊音「私も負けてられないよねー」カチッ とよねー:ツモ、3100・6100 東2局 京 42900 親 魔法少女志望 13900 最強☆ちゃん 13900 とよねー 29300 菫「シャープシュートの特訓にネト麻をすることになったのだが……」 菫「上手くねらえないな……ってツモか」カチッ 魔法少女志望:ツモ、2600オール 東2局1本場 京 40300 親 魔法少女志望 21700 最強☆ちゃん 12300 とよねー 26700 京太郎「さっきからツモばっかりだな…」カチッ 京太郎「いい感じいい感じ」カチッ 京太郎「よし」 京:ツモ、3100・6100 東3局 京 56600 魔法少女志望 13600 親 最強☆ちゃん 8200 とよねー 22600 菫「この京とかいうプレーヤー、凄い火力だな」カチッ 菫「だが、狙えはしないが……」 菫「勝たせてもらおう」カチッ 魔法少女志望:ツモ、4000・8000 東4局 京 52600 魔法少女志望 29600 最強☆ちゃん 200 親 とよねー 18600 京太郎「なんだこれ……」 京太郎「トイトイ三槓子、槓ドラモロ乗りで三倍満…って」 京太郎「あ、来た」 京:ロン、24000 終局 京 76600 魔法少女志望 29600 最強☆ちゃん 200 とよねー -5400 京太郎「……」 京太郎「倍満倍満三倍満で飛ばす、とか嬉しすぎて実感が湧かないな」 prrr prrr 京太郎「はい、須賀です」 豊音『うわあああああん!!』 京太郎『えっ!?』ビクッ 豊音『須賀ぐーん』 京太郎『あ、姉帯さん!?落ち着いてくださいよ』 豊音『ぐやじいよーでも楽しがっだよー』 京太郎『どうしたんですか?』 豊音『えっぐ、あの、ね』 京太郎『ネトマで飛ばされた、と』 京太郎『よりにもよって三倍満に振り込んでしまって』 豊音『うん、ズズッ』 京太郎(あれ、これ和了ったの俺じゃね?) 京太郎(と、すると姉帯さんがとよねーさんか……) 京太郎(うん、黙っておこう) 京太郎「姉帯さんを慰めるのに小一時間かかってしまった」 京太郎「なんとかばれないで済んだな」ホッ 京太郎「昼は、どうしよう」 京太郎「そういえば、中心街で雀さんのサイン会があったんだっけな」 京太郎「行ってみよう」 ―――――――――――― 明華「いつもありがとうございマスネ」ニコッ 明華「お次ノ人ー!」 京太郎「どうも」 明華「須賀クン!」パァァ 明華「来てくれたンダネ!」 京太郎「この前約束しましたしね」 明華「ありがとっ!」 明華「そだ!アト1時間待ってテ!」 京太郎「どうするんですか?」 明華「一緒ニ遊ビニ行こっ!」 京太郎「いいですね、行きましょうよ!」 明華「うんっ!」 明華「須賀クン、コッチコッチ」 京太郎「あ、はい」 明華「…」ササッ 京太郎「あの、どこへ?」 明華「私ノ楽屋」ササッ 京太郎「俺が入ってもいいんですか?」 明華「……タブン」 明華「…バレタラ、危ない…カモ」 京太郎「えぇ……」 ―――――――――――― 明華「到着ッ!」 京太郎「おお、ドッキリ番組で見た部屋そのものだなぁ」 京太郎「そういえば、ここで何するんです?」 明華「それハネ……」 明華「一緒ニ話そっ」 京太郎「雑談ですか、いいですよ」 明華「何カ聞きたいことトカある?」 京太郎「ききたいこと……あ、歌」 明華「歌?」 京太郎「いつごろから歌ってるんですか?」 明華「ンー、小さいときカラ」 明華「パパンハ麻雀ノプロデ、ママンハ歌手デ」 明華「ダカラ、麻雀ト歌ハずっとやってる」 京太郎「ふぅ~むなるほどなるほどなるほど~」 明華「……」 京太郎「……」 京太郎「話すこと、無くなっちゃいましたね」 明華「ウ……ン」 京太郎「じゃあどこか行きますか」 明華「ウン!」 京太郎「というわけで、大阪城の近くにあった喫茶店に来てみましたー」 明華「オ城、キレイ」キラキラ 京太郎「周りの風景も見れるのもこの店のいいところだよな」 明華「あ、この歌」 ~~♪ 京太郎「これが雀さんの歌ですか?」 明華「ウン、ドウ思う?」 京太郎「いい歌だと思いますよ」 明華「ワァ、ありがと!」 京太郎「大阪と言ったらこれ!」 テッテレテッテッテー 京太郎「大阪パフェ~」ダミゴエ 明華「普通ノパフェト、違うノ?」 京太郎「……」 京太郎「……寸分違わずです、はい」 明華「ふふっ、はい、これ」アーン 京太郎「え?い、いいんですか?」 明華「なにが?」 京太郎「あーん、なんて」 明華「パパンヤママントしたことある、ダイジョーブ」 京太郎「え、えーっと、ですね」 京太郎「そういうのは、少し、早い、と言いますか、そのー」 明華「ふふっ、ジョーダン」パクッ 京太郎「えっ」 京太郎「……」 明華「ふふっ」 京太郎「お、男の純情をもてあそびましたね!」ウキー 京太郎「そんな明華さんには、こうです!」アーン 明華「エ?」 明華「……」 京太郎「あれ、食べないんですか?」 明華「……アーン」 京太郎「はい」パクッ 明華「アー……アレ?」 京太郎「仕返しです」フフン 明華「~~///」 ―――――――――――― 明華「今日ハありがと!」 京太郎「俺なんかでよければ、また遊びにいきましょうよ」 明華「ウン!」 京太郎「さて、まだ中心街にいるわけだが、何をしようかな」 京太郎「通天閣、大阪に来てから初めてだな」 京太郎「こうしてみると、賑やかな街なんだな、ここ」 京太郎「……あ」 もこ「~♪」 京太郎「対木さん……でしたよね」 もこ「ん?」 もこ「き、貴様は…ッ!」 もこ「ゴ、ゴールデンフレ「須賀です」」 京太郎「須賀京太郎です、元気そうで何よりです」 もこ「ククク、あんなもの、我には些細なこと……に、すぎない」グスッ 京太郎「ああ、元気出してくださいよ」 京太郎「ほら、元気元気!」 もこ「元気?」 京太郎「元気元気元気元気元気元気ごほっ、ごほっ」 もこ「大丈夫?」 京太郎「元気、出しすぎちゃいました」テヘペロ もこ「ククッ」 京太郎「ははっ」 もこ「クーックックックク」 京太郎「あーはっは」 もこ「気に入ったぞ、須賀」 もこ「これをやる、マイセルコードだ」 京太郎「セル…携帯、コード……ああ、連絡先ですか」 もこ「……ん、不要…か?」 京太郎「いえ、嬉しいです。これ、俺のえっとセルコードです」 もこ「あ、ありがと」ニヘラ 京太郎「地元に戻ってきたぞ」 京太郎「三箇牧のサイン会は…また邪魔すると悪いからやめておくか」 夜 京太郎「憩さんと勉強するか」 コンコン 京太郎「憩さん、勉強しましょう!」 ドタドタ 「ま、待っててーな!」 憩「はぁ…はぁ、べ、勉強?」 京太郎「顔赤いですけど、どうしました?」 憩「い、いや、なんでもないよ!」アセアセ 憩(あとちょっとで見られるとこやったな……) 憩(オカズは京太郎君……なんて、言えへんよな) 【7月第2週 休日】終 【7月第3週 平日】 京太郎「いよいよ今週末か!」 京太郎「気合いれていこう!」 京太郎「ふぁああ」 エイスリン「スガクーン!」パタパタ 京太郎「どうも、おはようございます」 エイスリン「オハヨッ!」 京太郎「エイスリンさんは、休日何をしていたんですか?」 エイスリン「エーットネ」カキカキ バッ |牌に埋もれるエイスリンの絵| 京太郎「…えーっと…」 京太郎「麻雀漬け?」 エイスリン「ミンナデ、ウッタ!」 エイスリン「スガクンハ?」 京太郎「俺もネトマしてましたよ」 エイスリン「スガクンハエライ!エライヨー」 京太郎「あ、ありがとうございます」 京太郎(言えない……東風戦やっただけで他の時間は遊んでただけなんて) 京太郎(到底言えない……) エイスリン「ソウダ、カスミガダイジナハナシガアルカラ」 エイスリン「ヒルヤスミ、ブシツニシュウゴウダッテ!」 京太郎「わ、わかりました」 京太郎(大事な話……?) 京太郎「というわけで、部室に来たけど」 霞「あ、来たみたいね」 京太郎「話…とは?」 霞「地区予選のことよ、まずは日程から」 【地区予選1日目】 朝:自由行動 昼:自由行動 夕:女子団体戦 決勝 夜:自由行動 【地区予選2日目】 朝:女子個人戦 予選 男子個人戦 予選 昼:女子個人戦 本戦 夕:男子個人戦 本戦 霞「こうなっているわ」 霞「予選は東風3回で2回2位以上で通過」 霞「本戦は半荘2回の内どちらかで1位で通過よ」 京太郎「ありがとうございます。あ、そういえばオーダーってどうなっているんですか?」 霞「そのことなんだけど……実は」 霞「迷ってるのよ、だから京太郎くんの意見を聞こうかと」 京太郎「俺が決めてしまってもいいんですか?」 霞「私より、あなたの方があの子たちをわかってると思うから、どう?」 京太郎「そう…ですね」 京太郎「じゃあ、まずは先鋒からですか」 霞「先鋒は基本エースポジションね」 霞「高火力プレーヤーが置かれることが多いわ」 霞「それで、誰にするの?」 京太郎「照…がいいんじゃないんですか?」 霞「照ちゃん?去年は大将だったけど」 京太郎「あいつと同じ卓に入ったら、あんまり和了れないんですよね」 京太郎「だから、照に任せておけば安心かと」 霞「確かに…そうね」 京太郎「次は、次鋒ですか」 霞「ここは……事故が結構起きるポジションね」 霞「あと、キンクリされがちよ」 京太郎「キンクリ……?」 京太郎「郁乃さんか、咏ですかね」 霞「その心は?」 京太郎「狙い目だから?」 霞「何よそれ」 京太郎「でも、どっちにしましょうか……」 霞「そうね……」 京太郎「じゃあ、郁乃さんに任せましょうか」 霞「あの子は、なんとかするでしょうからね」 京霞「「多分……」」 京太郎「次は、中堅ですか」 霞「ここは自由に打つプレーヤーが多いわね」 霞「先鋒の次に高火力プレーヤーが置かれるポジションよ」 京太郎「ここを咏にしましょうか」 霞「そうね、あの子に合ってそうだし」 京太郎「残るは、副将と大将ですか」 霞「エイスリンちゃんか憩ちゃんね」 霞「副将はごくまれにおかしなプレーヤーが置かれることがあるから注意ね」 霞「基本は守りの堅いプレーヤーばかりよ」 霞「大将はいわずとしれた魔物区域」 霞「私も去年は大将だったわね」 霞「それで、どうするの?」 京太郎「副将は憩さん、大将はエイスリンさんにしようかと」 霞「ふんふむ……」 霞「歴の浅いエイスリンちゃんはちょっと心配だけど」 霞「ま、いいでしょう」 霞「まとめると……」 先鋒 宮永照 次鋒 赤阪郁乃 中堅 三尋木咏 副将 荒川憩 大将 エイスリン・ウィッシュアート 霞「こうなるわ、これでいいのね?」 京太郎「はい、大丈夫だと思います」 霞「それじゃあもう戻っていいわ、ありがとう」 京太郎「了解です、失礼しました」 京太郎「いよいよ大会って感じがしてきたな」 京太郎「放課後はどうしようかな」 京太郎「部活一択!」 霞「今日は大会前だからたくさん練習できるようにしておいたわ」 京太郎「おお!よし、頑張るぞ!」 エイスリン「スガクン!トックン!」 京太郎「おっ」 エイスリン「トックン、シヨ?」 京太郎「俺もそう言おうと思ってました」 京太郎「張り切っていきましょう!」 エイスリン「ウン!」 京太郎「こんなところ、でしょうかね」 エイスリン「アリガト、スガクン!」 京太郎「いえいえ、頑張ってくださいね」 京太郎「あとこれ」 エイスリン「ナニコレ?」 京太郎「お守りです、使ってください」 エイスリン「ア、アリガト、キョ、キョウタロークン!」 京太郎「あれ、今」 エイスリン「エヘヘ、ナマエデ、ヨンデミマシター」 エイスリン「ガンバローネ、キョウタロークン!」 京太郎「はい!」 京太郎「エイスリンさん!まだ特訓続けましょう!」 エイスリン「イイノ?」 京太郎「どうってことないですよ、エイスリンさんの力になりたいだけですから!」 霞(あらあら、いい雰囲気ね)クスッ 京太郎「ふぅ……」 エイスリン「ツカレタァー」 京太郎「まだまだ頑張りましょうね!」 エイスリン「オマカセア「それは言ってはいけません」」 京太郎「まだまだ行きますよー!」 エイスリン「オーッ!」 照(京、こっちには来ないのかな…) 憩(大会直前……か) 霞「はい、今日はここまでよ」 霞「あとはみんな週末に備えて調整しておくこと」 霞「それじゃ、解散よ」 エイスリン「キョウタロークン、キョウハ、アリガトウデシタ」ペッコリン 京太郎「俺も、エイスリンさんの力になれたようで嬉しいです」 京太郎「地区予選、頑張りましょうね!」 エイスリン「ウン!」 エイスリン「キョウタロークン!チョットキテ!」 京太郎「どこにいくんですか?」 エイスリン「book store!」 お品書き 牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 戒能良子のものまね王!…2800円 迫り来る怒涛の修羅場…2000円 女性を落とす40の方法…1000円 小説…600円 京太郎「エイスリンさんはどこか行っちゃったけど、何を買おう」 京太郎「この2冊にしておくか」 エイスリン「オマタセ!」 京太郎「今までどこに?」 エイスリン「comic!」 京太郎「漫画コーナーですか」 エイスリン「ウン!」ズコッ エイスリン「アッ」 バサバサッ 京太郎「あ、本落としました……」 漫画「アーッ!」 京太郎「よ」 【7月第3週 平日】終 地区予選・朝 京太郎「霞さんの家から春の千里山の映像を借りてきたぞ」 京太郎「これで対策を立てよう!」 京太郎「誰にしよーかなー」 京太郎「お、このおもちは、清水谷さんか」 京太郎「この人にするか」 京太郎「……」 京太郎「なんにも浮かばないな……」 京太郎「対策なんて似合わない、か」 京太郎「みんなの役に立ちたかったんだけどな……」 京太郎「はぁ……」 昼 京太郎「いや、ここで諦めてたまるか!」 京太郎「対策係須賀京太郎!清水谷さんを攻略する!」 京太郎「そういえば、清水谷さんの調子って」 京太郎「半荘の間に何回も変わってる気がするんだよな」 京太郎「配牌がめちゃくちゃいいときが3回続いたり、悪い時が続いたり」 京太郎「この調子を乱せば……」 京太郎「でも調子とかどうやって乱すんだよ……」 京太郎「藁人形でも作っておくか」 京太郎「一回戦、三箇牧は……」 京太郎「先鋒戦は、照が250000点、他校を全て50000点で圧倒」 京太郎「次鋒戦、郁乃さんは地和を2回も和了して、結果は三箇牧300000点、他校は……」 京太郎「次鋒戦後、卓を点検して」 京太郎「中堅戦、咏が和了り続けて他校は全て10000点台」 京太郎「副将戦の憩さんは他校を0点で回す」 京太郎「大将戦はエイスリンさんの開局ツモで全員トビ…か」 京太郎「なんだこれ」 霞「地区予選もいよいよ決勝よ!みんな、優勝してインターハイに行きましょう!」 一同「おーっ!」 霞「まずは照ちゃん、頑張ってね!」 照「……善処する」 実況「さあ、始まりました、北大阪インターハイ地区予選」 実況「実況は私、解説は野依プロでお送りします」 理沙「村吉さんは!?」プンスカ 実況「村吉アナは他局なのでいません」 理沙「そうだった……」シュン 実況「それでは、決勝に駒を進めた4校を紹介していきましょう!」 実況「まずは、モブA高校!火力重視のチームです」 実況「お次はモブB学園、モブA高校とは対照的に、速度重視のチームです」 実況「そして、1年ぶりの出場、三箇牧高校!」 実況「昨年の個人戦ベスト2の宮永照、荒川憩擁するまさにドリームチーム!」 実況「そしてそして、最後は全国2位、関西最強の高校!」 実況「千里山女子!」 実況「野依プロ、本日の見どころは?」 理沙「制服!」プンスカ 実況「ああ、確かに三箇牧高校の制服は個性的ですよね……ってちがーう!」 実況「対局についてお聞きしたかったのですが、まあおいておきましょう」 実況「間もなく、先鋒戦スタートです」 照(早く行っておくか……) 照「行ってきます」 京太郎「頑張れよ!照!」 照「うん」 竜華「怜、もう始まるで」 怜「……ん、そうやな」 怜「じゃ、行ってくるわ」 竜華「無理はせんといてな!」 怜「わかっとるって」 【対局室】 怜「お」 照「ん」 怜「その節は、お世話になりました」 照「いや、こちらこそ」 照「よろしく、園城寺さん」 怜「よろしくな、チャン……いや、宮永さん」 照「うむ」 怜(チャンピオンになるのは……私たちや) 開局 親 モブA1 100000 南 怜 100000 西 モブB1 100000 北 照 100000 怜(宮永さんは東1には和了らん) 怜(今のうちに、攻める!) 【先読み―シングル】発動! 2000から4段階上昇で満貫 怜「リーチ」 照(リーチ…立直……直立) A1(これが園城寺のリーチか!) B1(あ、ど、どれ捨てよう……)トン 怜「ロン、リーチ一発メンタンピンで、8000や」 B1「あうっ」 実況「園城寺選手、早速リーチ一発」 実況「園城寺選手は牌譜を見てみると一発率が多いのですが、どう思いますか?野依プロ」 理沙「鏡!」プンスカ 実況「鏡?」 照(ここから、いく)ゴッ 【照魔鏡】発動! 東2局 A1 100000 親 怜 108000 B1 92000 照 100000 怜(親番……) 怜(まだまだ行く!) 怜「リーチ」 照(うむむ……) 怜「ツモ、リーチ一発チートイドラドラ、6000オールや」 照(うむぅ……) 東2局1本場 A1 94000 親 怜 126000 残り体力:4 B1 86000 照 94000 照(2連続一発……不思議) 照(でも、私も負けない) A1(園城寺さんに注意しておこう)トン 照「ロン、タンヤオのみ、1000の1本場は1300」 A1(うわっ、チャンピオンかー……) 東3局 A1 92700 怜 126000 残り体力:4 親 B1 86000 照 95300 照「ツモ、500・1000」 照(調整は、終わり) 照(言い訳じゃない……うん) 怜(宮永さんの、親番……か) 実況「とうとう始まったか、チャンピオン宮永選手の連続和了!」 野依(テレビ、慣れない……どうしよぉ…) 実況「どう思いますか?」 野依「まだまだ!」プンスカ 野依(またわけのわからないことを……) 東3局 A1 92200 怜 125500 残り体力:4 B1 85000 親 照 97300 同コンマのため、流局 照(親…ここで、稼ぐ!)トン 怜(連続和了は防がんとな)トン 照「あ」 A1「はい?」 照「いや、なんでも」 照(捨て牌間違った……) 東4局1本場 A1 93200 怜 122500 残り体力:4 B1 86000 親 照 98300 怜(テンパイ……宮永さんの連続和了も止まったことやし) 怜(一発がつくとして……よし)キィィン 【先読み―シングル】発動! 怜の体力が減った! 4→3 倍満から4段階上昇で、役満 怜「リーチや」 B1(ま、またですかぁ……)トン 怜「ロン、リーチ一発面混タンピン二盃口ドラ2、裏は…2」 怜「数え役満、32000の1本場は32300や」 B1「は、はいっ!」 怜(これで折り返しや……)ハァハァ 霞「照ちゃん、あまり和了れないわね……」 京太郎「まだ大丈夫ですよ!照なら大丈夫です!」 郁乃「まあ、照ちゃんが稼げなくても私がその分頑張るから安心してな~」 咏(それが不安なんだよねぃ) 南1局 親 A1 93200 怜 154500 残り体力:4 B1 53700 照 98300 実況「これは……どういうことでしょうか」 実況「宮永選手は2回和了したのみ」 実況「千里山女子の園城寺選手が着実にリードを広げていってますが」 理沙「まだまだ!」プンスカ 怜(体力、オーラスまでもつかな……) 怜(いや、もたせたるわ!) 照「ツモ、300・500」 照(もう、和了られてなんていられない) 南2局 A1 92700 親 怜 154200 残り体力:4 B1 53400 照 99400 照(ここから先は、私の独壇場) 照「ロン、2000」 B1「は、はいっ!」 照(園城寺さん……) 照(あなたを) ゴッ 照(倒す) 南2局 A1 92700 怜 154200 残り体力:2 親 B1 51400 照 101400 照「ツモ、1000・2000」 照(まだまだ、和了り続ける)ギュルッ 怜(そろそろ、きつぅなってきたな……) 実況「宮永選手はようやく調子を取り戻したらしいですね」 理沙「期待!」プンスカ 実況「は、はぁ……」 オーラス A1 91700 怜 153200 残り体力:2 B1 49400 親 照 105400 照(最後の親番、削れるだけ削ろう) 照(徹底的に) 照「リーチ」 怜(な……1巡後にツモ!?) 怜(ズラすしかない!) 怜(でもこの手牌じゃ鳴けへん) 照「ツモ、リーチ一発、2600オール」 怜(しくったなぁ……) 怜の体力が減った! 2→1 オーラス1本場 A1 89100 怜 150600 残り体力:1 B1 46800 親 照 113200 怜(宮永さん……静かやな……) B1(テンパイできました!次で終わりです!) A1(流局か、ノーテンってのがなぁ) 照(まだ)スチャ 照「ツモ、海底ホンチャン、3300オール」 オーラス2本場 A1 85800 怜 147300 残り体力:1 B1 43500 親 照 123100 照(一発、海底) 照(次は……そうだな) 照「カン」 A1(暗槓……?) 照「嶺上ツモ、メンゼンドラ2」 照「4200オール」 実況「チャンピオン止まらない!圧倒的!圧巻です!」 理沙(またフラれそうだな……どうしよぉ) 理沙(でも、頑張らないとっ!ファイト!私!) 実況「そして、3本場開始です」 理沙(あれ?) オーラス3本場 A1 81700 怜 143200 残り体力:1 B1 39400 親 照 135700 照(次は……) 照「ツモ、面混小三白中」 照「6300オール」 怜「こほっこほっ」 怜(そろそろきついかな……) オーラス4本場 A1 75400 怜 136900 残り体力:1 B1 33100 親 照 154600 照「リーチ」 A1(ダ、ダブリーですか) A1(今日は変な役ばかりですね) 怜(アカン、このままやと、ツモられる!) B1(あーもう、難しいですよぉ!) 照(いける!)ギュルルルル 照「ツモ、ダブリー一発メンタンピン一盃口、裏1」 照「8400オール」 オーラス5本場 A1 67000 怜 128500 残り体力:1 B1 24700 親 照 179800 怜(宮永さん…やっぱ強いなぁ…) 怜(よく頑張ったわ、私) 怜(でも、ここで終わるわけにはいかへん) 怜(一点でも多く、リードを作る……そのために) 怜(ごめんな、竜華、セーラ、みんな) 怜(無理、するわ)キィィン 【先読み―シングル】 怜の体力が減った! 1→0 跳満から4段階上昇で役満 照「…っ」 怜「リーチ…や」 怜(最後、これで…最後や) 実況「おーっと、ここで来ました園城寺選手のリーチ、一発なるか?」 理沙「お、おお!」 怜「ツモ、四暗刻」 怜「8500・16500」 終局 モブA 58500(-41500) 千里山 162000(+62000) モブB 16200(-83800) 三箇牧 163300(+63300) 【次鋒戦】 実況「先鋒戦終了ー!」 実況「昨年度インターハイ個人戦チャンピオン宮永照の1人浮きに終わる試合かと思われていましたが」 実況「千里山女子の無名のエース、園城寺選手との拮抗状態で幕を閉じました」 実況「野依プロはこの対局、どう思いましたか?」 理沙「興奮!」プンスカ 理沙「し、しました!」プンスカ 実況「は、はぁ……次鋒戦は休憩をはさんで行われます」 京太郎「終わりました、か」 霞「凄かったわね、照ちゃん」 京太郎「じゃあ俺、照を迎えに行ってきますね」 霞「行ってらっしゃーい」 怜(なんとか、もったな……帰ろか) 照「園城寺さん、大丈夫?」 怜「仮病やから、大丈夫」 竜華「怜!」 怜「りゅ、竜華……」 照「じゃあ、私、もう行くね」 怜「ありがとな、宮永さん」 照「また打とう、次も負けない」 怜「お手柔らかに頼むわ」 ――――――――――――― 霞「あら?帰ってきたの?」 京太郎「対局室に行っても誰もいませんでした」 京太郎「ところで、郁乃さんは?」 霞「すれ違いね、もう行ったわよ」 京太郎「そういえば、郁乃さんの名前ってどうしたんですか?」 霞「それはね……」 実況「さて、各校の選手が対局室に向かい始めました」 実況「モブA高校の次鋒は、部長のA2選手」 実況「モブB学園の次鋒は、またもや1年生のB2選手、B1選手のリベンジなるか」 実況「そして現在2位の千里山女子の次鋒は、これまた1年生の二条泉選手」 実況「現在1位の三箇牧高校、次鋒は赤阪郁代選手!」 実況「赤阪選手は姫松の元監督、赤阪郁乃さんの妹、とのことです」 実況「それでは、次鋒戦開始です!」 京太郎「設定、ですか」 霞「そうよ、設定」 東1局 親 B2 16200 区間1位 南 泉 162000 区間2位 西 A2 58500 区間3位 北 郁乃 163300 区間4位 泉(園城寺先輩が作ったリード、私が広げますよ!) 泉「ロン!16000!」 郁乃「あ~倍満か~しゃあないな~」キュオオオオオ 泉「は……!?」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局 親 B2 16200 区間1位 南 泉 162000 区間2位 西 A2 58500 区間3位 北 郁乃 163300 区間4位 B2(1ちゃん、泣いてた) B2(私、取り返す!) B2「ロン!国士無双!48000!」 A2「うげぇっ!」 実況(なんだこの大会……) 東1局1本場 親 B2 54200 区間1位 +48000 泉 162000 区間2位 A2 10500 区間4位 -48000 郁乃 163300 区間3位 A2「ロン!24000の1本場は24300!」 郁乃「うぇぇ~もったいないけど~」 郁乃「まあ、ええか~」キュオオオン 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局1本場 親 B2 54200 区間1位 +48000 泉 162000 区間2位 A2 10500 区間4位 -48000 郁乃 163300 区間3位 A2「はっ!」 B2「ん、どうした?」 A2「いや、なんでも!」 郁乃(わ~お、またやな~) 郁乃「ツモ~地和で~8100・16100や~」 実況「またもや役満、赤阪選手はこれで今大会3度目の地和です」 理沙(確かに、赤阪さんに似てるなぁ) 理沙「うーむ……」 東2局 B2 38100 区間2位 +31900 親 泉 153900 区間3位 -8100 A2 2400 区間4位 -56100 郁乃 163300 区間1位 +48300 泉(テンパイ、これで和了れば7800……ですか) A2「うぅ……」トン 泉(うっ、あなたから和了ってもどうにもならないんですよ……) 流局 東2局1本場 B2 35100 区間2位 +28900 親 泉 154900 区間3位 -7100 A2 3400 区間4位 -55100 郁乃 164300 区間1位 +49300 郁乃(泉ちゃん、聴牌しとったんか~) 郁乃(あの子も危ないし……しゃあないな) 郁乃(咏ちゃん、憩ちゃん、エイちゃん、ごめんな) 郁乃(逃げ切ったるわ~!)ゴッ 同コンマのため、流局 東3局1本場 B2 33600 区間2位 +27400 泉 153400 区間3位 -8600 親 A2 4900 区間4位 -53600 郁乃 165800 区間1位 +50800 A2(聴牌できないなぁ、このまま、負けるのかなぁ)ジワッ B2(聴牌、ただし、和了れるかは、不安) 泉(さっきからずっと手が進みませんね……) 郁乃(ツモ、ギリギリやな~) 郁乃「ツモ、2100・4100や~」 東4局 B2 31500 区間2位 +25300 泉 151300 区間3位 -10700 A2 800 区間4位 -57700 親 郁乃 165800 区間1位 +50800 郁乃(みんなで勝ちたかったけど、少し暴れすぎたな~) 郁乃(これ以上進めても危ないから) 郁乃「ツモ、3200オールや~」 郁乃(これで、お終い) 地区予選決勝 終了 モブB 28300 千里山 148100 モブA -2400 三箇牧 175400 実況「次鋒戦、そして、北大阪インターハイ地区予選終了ー!」 実況「三箇牧高校の次鋒、赤阪選手がA高校を飛ばして、優勝!」 実況「関西最強、千里山女子の連覇を阻止しました!」 実況「野依プロはこの試合、どう思われましたか?」 理沙「とっても不思議!」 実況「あ、そうですか」 実況(村吉アナ、尊敬しますわ) 【対局室】 郁乃「……お疲れさま~」 A2「うっ、うぇっ、ひぐっ」 B2「おつ、かれ」 泉「お疲れ、でした……っ!」 泉(負けた、私が、負けた) 泉(私は高1最強のつもりだった、でも) 泉(そんなのは唯の傲慢、結果として、私は) 泉(千里山女子の連覇を、何年も前からの先輩たちからのバトンを) 泉(園城寺先輩から渡されたバトンを、江口先輩に渡せなかった) 泉(後の人たちに渡せなかった) 泉(私の、せいで私のせいで) 泉(私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ) 【三箇牧高校控室】 咏「あっさりだったねぃ」 照「もう少し、手加減すれば……」 霞「ダメよ、手加減なんて、相手に失礼じゃない」 照「はい……」 京太郎「泉……」 憩「……あ」 憩「京太郎くん、飲み物買ってきてくれる?」 京太郎「はい?」 憩「心配、なんやろ?」ヒソヒソ 憩「泉ちゃんが」 京太郎「!」 憩「前私にやったときみたいに、慰めてな」ヒソヒソ 京太郎「……わかりました、行ってきます」 バタム エイスリン「デバン、ナカッタナ……」 【千里山女子高校 控室】 セーラ「あー、負けてしもたかー」 怜「みんな、ごめんな」 怜「私がもう少し頑張っとったら、泉にも無理させんで済んだのに」 竜華「怜のせいやない……」 セーラ「せや、泉のせいでもない」 セーラ「誰のせいでもない、せやから誰かを責めたりするんは無しや」 セーラ「泣くのも、無しや」 セーラ「泉は、みんなで笑って迎えてやるんや」 セーラ「泣いたら、っ、あかん」 竜華「うんっ、うん」 怜「泣いた、ら、罰ゲーム、やな」 浩子「コスプレ、ぇっ、とか、ですか?」 竜華「じゃあ、みんなでコス、プレ、やな」グスッ セーラ「うん……うぇっ」 ―――――――――――――――― 京太郎(あの状態の二条がいそうなところ……) 京太郎(人がいなさそうなところ、か) 京太郎(だとすれば、こっち) 京太郎(ぼっちでよかったと思える瞬間) 【休憩室】 泉(こらえなきゃ、今は、先輩たちの前で悲しんでなんて、いられない) 泉(だから、一人で……) 京太郎「二条、いるかー?」 泉「はいっ!?」 京太郎「やっぱり、ここにいたのか」 泉「どうして、ここが?」 京太郎「勘、かな」 京太郎「二条が心配だったから、来た」 京太郎「勝った俺が何しに、って話なんだけどな」 京太郎「二条」 泉「はい」 京太郎「堪えなくっても、無理しなくても、いいんだぜ」 京太郎「悲しいときは泣いて、楽しいときは笑う」 京太郎「だから、さ、泣いてもいいんだぜ」 京太郎「みんな、受け止めてくれる」 京太郎「笑って控室に戻りたいんなら、俺の胸を貸してやる」 京太郎「無理、するなよ」 泉「はい、はいっ、う、ううっ」 泉「うえええええええっ」 京太郎「もう、大丈夫か?」 泉「はい」 泉「その……制服グチャグチャにしちゃいましたね」 京太郎「ああ、いいよ、着替え持ってきてるし」 泉「なんで!?」 京太郎「霞さんに弁当の買い出しとか、帰りに部の備品の買い出しとか頼まれてたからな」 京太郎「それに今日、結構暑いし」 泉「いや、そういう問題やないでしょ」 京太郎「そうかなー?」 京太郎「あ、そろそろ帰らないと」 京太郎「じゃあ、会えたらまた明日な」 泉「今日はありがとうございました、須……京太郎くん」 京太郎「……あ、ああ、じゃあな、泉」タッタッ バタム 泉「えへへ」 泉「勇気出して呼んでみました、けど」 泉「泉、ですか……」 泉「えへへ」 京太郎「いよいよ明日が俺の大一番か!」 京太郎「頑張るぞ!」 夜 京太郎「お邪魔しまーす」 郁乃「邪魔するなら帰ってや~」 京太郎「じゃあどうしろと」 郁乃「関西人の冗談やで~」 京太郎「そういえば、清水谷さん用に作った藁人形どうしようかな……」 京太郎「持っておくか」 京太郎「エイスリンさん、特訓しましょ!」 エイスリン「イイヨ……」 京太郎「元気ないですけど、どうかしたんですか?」 エイスリン「ナンデモナイデスヨー、ダ」 京太郎「あ、ひょっとして出番がなかったの気にしてます?」 エイスリン「チ、チガワイ!」 京太郎「そのぶん、三箇牧のリーサルウェポンとして活躍しやすいじゃないですか」 エイスリン「Lethal Weapon……イイネ!」 京太郎「明日は頑張りましょう!」 エイスリン「ウン!」 【7月第3週 地区予選1日目】終