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前話 次話 京太郎インタビューその2 前回のインタビューにて、清澄高校麻雀部の大将・宮永咲さんについてのコメントを頂けたSK君。 女子麻雀選手の関係者で希少な男子生徒ということもあり、今までに無かった需要が増えているとのデータが出ている。 今回は、彼自身についてインタビューを行う。 というわけで、今回もよろしくお願いします。 京太郎「よろしくお願いします……いや、まさか二回目があるとは」 とても面白いお話を聞けたのと、目線を隠しても分かる顔立ちの良さが人気を呼んだみたいで。 京太郎「話、はともかく、顔立ちですか?」 綺麗に整っているかと思います。 京太郎「あ、はは。あんまそっちで褒められた経験ないんで、反応に困るなぁ。でも、ありがとうございます」 それでは早速質問に入りますね。 京太郎「はい。あーでも、清澄の選手事情に関しては口止めされたんで、そこはちょっと……まぁ、聞かれても俺から有力な情報が出るとは思えませんけどね」 分かりました。それではまず、前回のインタビューで高校から麻雀を始めた初心者と言っていましたが、麻雀を始めたきっかけはなんだったのでしょうか? 京太郎「きっかけですか…….。ぶっちゃけちゃうと、麻雀そのものに興味が出て始めた訳じゃないんですよね」 と言いますと? 京太郎「入学式の日に新入生代表つって、麻雀で去年インターミドル王者になったっていう女の子、まぁ和なんですけど。その子が全校生徒の前で挨拶して、「高校でも麻雀を続けたいと思います」って言うんですよ。当時のうちは無名も良いとこだったんで、なんでうちに来たのかは謎でしたけど、部長も美人さんと噂だし、あの子が入るならやってみよーぜって男友達となってですね」 一目惚れした女の子が入った部活に、一緒に入ったということですか? 京太郎「そんな真剣な気持ちじゃないっすよ。青春に飢えた男子高校生が可愛い子とお近付きになりたいってあっさい考えで部活見学しただけです」 中学時代はハンド部だったそうですが、そちらを続ける気は? 京太郎「無かったですね。これでも結構良いとこまで行ったレギュラーだったんですけど、だからこそ情熱を費やしちゃったっていうか。なので、高校では何か違う部活をやろうって思ってまして」 入部希望者は他にもいた? 京太郎「いえ、俺と似たような事考えてた野郎共は結構いましたけど、他全員は部活見学の段階で辞めましたよ」 入部試験でもあったのですか? 京太郎「似たようなものですかねー。部室に入ってとりあえず打ってみようって事になったんですが、和はもちろんのこと、一緒にいたちんまいのに、元からいた部長や先輩が、これがまた強いわ強いわで。ちっとも歯が立たないし、全然上がれないし、そもそも麻雀自体がムズいしでどんどん来なくなって。部活見学期間が終わるまで残ってた男子は俺だけになりました」 何故そんなことに? 京太郎「後から聞いたんですけど。優希のやつが「のどちゃんに集ろうとする悪い虫は駆逐してるじぇ……! 一匹残らず!」って意気込んでたらしくて、未経験者相手に本気でやってたんですよね。こっちは役どころか牌の読み方も良くわからんのに、大人気ないったらありゃしない」 須……S君は悪い虫では無いと思ってもらえたと。 京太郎「そういうことになるんですかね。俺が入部届出した時に、したり顔で「お前中々根性あるな。よし、今日からはこのゆーき様の犬としてこき使ってやるじぇ!」とか言ってましたが」 犬。 京太郎「あいつなりの男友達って意味でしょう。俺もいつもタコス食ってるからタコスって呼んでますし」 他の子が辞めていく中、S君が残ったのは何故でしょうか? 京太郎「まぁ部活見学でひたすら打っていく内にですね。役の名前がオシャレーだとか、思ってたより奥が深いんだなーとかって、そういう所から麻雀の楽しさに目覚めたからってとこですね」 原村和さんの美貌に、他の男子達より惹かれてたのもあるのでは? 京太郎「いや、それは……まぁ……恥ずかしながら」 やはり彼女のスタイルは目を引かれるものですか? 京太郎「ぬぐっ!!」 恥ずかしがる事はありませんよ。うちの会社でも彼女はグラビア向きだともっぱらの噂で 京太郎「その分かってますよ感出すのやめてくれませんか!? そう言う人が本当に分かってくれてた試し無いですからね!? 男子高校生はみんなエロい事しか考えてないとかそういうのを理解するのも大人になるって事だとか言ってしょうがない生き物だって風に扱いますけど! そりゃあエロい事は考えますよ! 男の子ですもの! でもだからってそれしか考えてないとか言って、スタイル良い子が好みって言ったら女の子を身体しか見てないとか言うのはおかしいでしょ!? じゃあ言わせてもらいますけど! うちの麻雀部でも他の女子選手も好みのタイプは麻雀が強い人って大体答えてるけど、麻雀強ければ他はどうでもいいってのと麻雀が強い(ただしイケメンに限る)じゃ全然話変わってくるじゃないですか! ブサメンだろーが運動音痴だろーがクズであろーが麻雀が強ければそれでいいって人も中にはいるかもしれませんが、他にも前提や好みがあるのが普通でしょ!? 諸々考慮するけど麻雀強い人だとポイント高いよって話でしょうよ! だったら男も諸々考慮してスタイル良い子だとポイント高いよって女の子の好みを考えるのはそんなにいけないことですか!?」 落ち着いてください。 京太郎「ふー、ふー……、ふー…………。すいません、ヒートアップしました」 いえ、こちらも偏見を持ったまま深く考えずに発言しました。申し訳ありません。 京太郎「まぁ中には本当に女の子を身体しか見てない奴はいますからね。俺はそんなつもりないですし、男がみんなそうじゃないって分かってもらえれば」 原村さんが好みではあると。 京太郎「そうっすね。さっき言ったスタイルは置いといても、可愛いし、キリッとしてるし、最初見た時の印象はすごい良かったです」 現在の原村さんの印象はどうでしょうか? 京太郎「外見は変わらずなんですけど、中身の方。どういう女の子かってのは、結構見る目変わりましたね」 中身の印象、ですか? 京太郎「最初の頃はこんな完璧超人みたいな子が本当にいるんだなーって漠然と思ってたんですけど、世間知らずだったり結構抜けてる所があったりしてて。悪い意味じゃないんですけど、変な子だなって」 確かに。大会にぬいぐるみを持ち込むなど、目立つ部分はありましたね。 京太郎「一番驚いたのが私服ですね」 オシャレでない? 京太郎「そういうのじゃなくて、生地がやたら薄かったり、布面積がやたら小さかったりで……。それ夜のベッドで女が男を誘う勝負服だろってくらい扇情的だったんですよね」 原村さんにはそういう趣味が? 京太郎「普通に外で着る普段着の振る舞いをしてたので、本人的にはただのオシャレのつもりなんでしょうね……。真面目なんだけど肝心な所でガードガラ空きというか、無自覚無防備というか」 S君からそういう指摘はされたのでしょうか? 京太郎「俺じゃなくて優希の奴が「エロエロだじぇ」って感じで言ったんですけど、「いいじゃないですか。可愛いですし」と。いやそういう問題じゃねぇんだけどってツッコミ入れるのを必死にこらえてました」 S君は今年の大会には出られたのでしょうか? 京太郎「出ましたよ……一回戦で最下位でしたけど」 最下位。 京太郎「一度も上がれず箱割れです」 清澄で指導は受けているのでしょうか? 京太郎「んー。仲間内で人数足りない時とかに入るくらいで、指導とかは無いかな。一緒に打ってる相手にどうこう言われるのはありますが」 男子の育成に力を入れていない、と。 京太郎「うちは顧問やらコーチやらもいないですし、他のメンバーはみんな全国を目指すレギュラーですからね。入れようにも入れられないかなって」 悔しくはないでしょうか? 京太郎「悔しいといえば悔しいですよ。他のみんなはすごい人ばっかで県大会優勝までしてるのに、俺だけはって。 でもそれを指導してもらえなかったからとか、構ってもらえなかったからとか言って他人のせいにするのはカッコ悪いじゃないっすか。 第一、初心者の指導の為にレギュラーの少ない時間を削ってくれなんて言えませんし、言わずともしてくれたとして申し訳ないですよね」 大人ですね。 京太郎「いえ、そう考えるようになったのも割と最近で、それまではもう辞めちゃおうかなって思いもしましたよ」 何かあったのでしょうか? 京太郎「特別何かあった訳じゃないですけど、もう何やってんのか分かんないレベルの人等と一緒にいると、やっぱり劣等感っていうのですかね。俺麻雀向いてないのかなぁとか。俺が麻雀部にいる意味ってあるのかなぁとか。どころか俺がいても邪魔なんじゃないかって、一人で考えてると悪い方悪い方に想像しちゃって」 思い直せたのは何かきっかけが? 京太郎「部活の先輩がね、言ってくれたんですよ。俺も合わせて清澄麻雀部なんだって。実力あるのが集まっただけじゃチームとして成り立たない。清澄がチームになってるのは俺もそこにいるからって」 心に響く言葉ですね。 京太郎「ですよね。俺ちょっと泣きそうになりましたもん」 京太郎「まぁそんなこともあって、俺も実力が無いなりにチームとしてみんなに貢献しようと思ったんです」 成程。具体的にはどのような? 京太郎「一番変わったのはタコ……料理ですね」 タコ料理? 京太郎「あー……はい。他にも色々と、徐々にレパートリー増やしてる所です」 腕に自信の程は? 京太郎「いやいや、身近にお店で出してる人がいるので、自惚れるような腕じゃないのは身に沁みてますよ」 部内の人ですか? 京太郎「これがまた美味いのなんの。一度食べると病み付きです。料理での目標は、あの人くらいの味が出せる事ですね」 では、最後に何か一言。 京太郎「来年の大会でリベンジしてやりますよ。それこそ東○リベンジャーズのようにね!」 和「ちょっとそこに土下座してください」 京太郎「え? あの、和? 普通そういうのは正座とかでは」 和「顔を見てるとひっぱたきたくなります」 京太郎「…………」ドゲザ 和「はぁ……、須賀君。私が一体何に怒ってるかーーー」 咲「和ちゃん、顔真っ赤にして静かに怒ってるね」 優希「褒め殺しにされた上、好意をインタビューの場で赤裸々に語られて恥ずか爆死してるのと、えろえろ私服を暴露されて、ネットでキツめの呼び名がつけられた怒りとで錯綜してるじぇ」 まこ「『男を誘惑する魔性の乳』『淫乱ピンクのどっち』『天然痴女』……お、新たに『長野が生んだエロの化身』が追加されとるの」 久「ねぇ。同じ所で「こんな良い男の子を辞める寸前まで追い込むなんて信じられない!」「清澄麻雀部部長鬼畜説浮上」「鬼! 悪魔! 竹井!」とか書かれてるんだけど」 咲「京ちゃん……辞めようか迷うくらい思い悩んでたなんて……」 優希「染谷先輩の神フォローが無かったら、気付けないままだったじぇ……」 まこ「いや、わしも辞めようか迷ってたとまでは見抜けなんだな……。あの時のわし、ナイスじゃけえ」 久「聞いて」 和「大体なんですか辞めちゃおうかなって思いもしたって! そういう大事な事を何で一人で抱え込むんですか!?」 京太郎「い、いや、思ってただけで未遂だし、抱え込むって程深刻な段階でも無かったから」 和「思ってただけにしても深刻かどうかはあなただけで決めていい問題じゃありません! 私達の気持ちを勝手に決めつけないでください!」 京太郎「何故だか和に言われたくないんだけど」 和「私はいいんです! けど須賀君は駄目です!」 京太郎「理不尽じゃね!?」 和「顔を上げない!」 京太郎「はいぃ!」 一部反感を買ったものの、SKの主張は多くの共感を呼び、二度目のインタビューも好評となった。 あ、カン忘れてた。カン! 前話 次話
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342928340/ 久「ええっ!誰に!?」 京太郎「…く、暗かったので顔も見てないんです」グスグス まこ「げ、元気をだすんじゃ」 和「須賀君…」 優希「た、タコス食うか…?」 京太郎「…皆、ありがとう」グスグス 咲「…なきゃ」 久「?」 咲「消毒しなきゃ!何処の誰かも分からない人に犯されて放って置けないよ!」ガタン 優希「!!」 京太郎「え?」 久「…」スタスタ カチャリ 京太郎「ぶ、部長?」ガタッ 優希「…座ってるんだじぇ、京太郎」ガシッ 京太郎「…ひっ」ガクガク 咲「ちゅっ…れろ…」 京太郎「うっ…」ブルブル 咲「えへへ、京ちゃん気持ちいい?」 京太郎「も、もうやめてくれ咲…」 咲「そっかぁ…もっと頑張るね」 京太郎「さ、咲…」 久「あら、なかなか上手じゃない」 咲「そ、そうですか?えへへ」レロレロ 京太郎「ううっ」 京太郎「のどかっ…これをほどいてくれ…!」ハッ 和「…」ポー 京太郎「発熱してる…むぐっ(息がっ…)」ムググ 和「須賀君…」ギュゥゥ 京太郎(誰か…)ムググ 京太郎「もう誰も信用できない…」ヨロヨロ 京太郎「あんなところ、やめてやる…」 京太郎「…」ヨロヨロ 京太郎「うう…腰が痛い…」 京太郎「もうだめだ…歩けない」ガクッ ハギー「おや?どうなさいました?」 京太郎「…?」 ハギー「歩けないようですね、どうぞこちらへ」ガシッ 京太郎「す、すみません…」ヨロヨロ ハギー「…」 京太郎「…もうだめだ」 京太郎「車で何か飲まされた上に知らないところにつれてこられた…」ズルッズルッ 京太郎「あと、お尻が痛い…」ズルッズルッ 京太郎「這ってでも逃げないと」ズルッズルッ 透華「あら?」 京太郎「!」ビクン 一「き、君!どうしたのそんなところで!」 純「行き倒れか…?ほれ、手を貸してやるよ」グッ 京太郎「す、すみま…」ボッキーン 純「なっ…お前!」 京太郎「!!こ、これは違うんです…へんな薬を飲まされて…」 智紀「こんな男を野放しにしておいては衣が危ない、出せるだけ出しておくべき」 京太郎「誤解なんです!違うんです」 透華「往生際が悪いですわ!」ガシッ 一「ごめんねー、でも衣に万が一があっても嫌だしね」ズルズル 京太郎「うっ…」ローン 透華「またですの?ほんとに一の指使いは一流ですわね」 一「これでも手品師だからね」 智紀「いまので6回目」 純「結構出したな」 京太郎「…じゃ、じゃあこれで…」ズリッズリッ 純「まあ待てよ」ガシッズルズル 京太郎(力強っ!)ズルズル 純「羽交い絞めにしとけばいいのか?」ガシッ 透華「抑えててくださいまし…んあっ」リーチ 透華「じっくりたっぷりねぶるように味わわせていただきますわ」グイグイ 京太郎「も、もう許して…下さっ…ううっ」ローン 透華「あら?もう何も出ませんわね」 純「おいおい俺たちまで回ってくるのか?」 京太郎「この辺は危ない…」ヨタヨタ 京太郎「出来るだけ遠くへ行かないと…」 智美「おーい、そこのー」ブロロロ 京太郎「…?」 佳織(眼が虚ろです…) ゆみ「何処へ行くか知らないがそんな状態では満足に歩けないだろう」 ブロロロ 智美「で…なんであんな事になってたんだー?」ワハハ 京太郎「その…かくかくしかじかで…」 智美「…そ、そうなのかー」ムラムラ もも「た、大変だったっすね…」ムラッ 睦月「う、うむ…」 ブロロロ キキッ 京太郎「…?…ここ、どこですか?」 智美「山」ワハハ ゆみ「…ふぅっ、なかなかよかったぞ」 モモ「こ、これが加治木先輩の中に…」ゴクリ モモ「つ、次私がやるっす!」 京太郎「む、無理です!」ガララ 京太郎「だれか助けてください!」ダダッ モモ「ああっ、だめっすよ」ガシッ 京太郎「だ、だれk…ムゥ」 佳織「す、すみません静かにしてください…」マタガリ 智美「まあこんな山奥だ、誰もこないだろうけどなー」ワハハ モモ「ああっ、先輩に入ったのが私にも入ってるっす!」ヘコヘコ 京太郎「ンー…ンー…」ローン 佳織(息が…当たって…)グリグリビクビク 智美「なかなか回ってこないなー」ワハハ 睦月「うむ」 智美「じゃあ学生証と携帯も控えたし、"またなー"」ブロロ 京太郎「」ピクピク 美穂子「…あら?」 京太郎「…!」 美穂子「よかった…眼が覚めて…」 未春「半日は寝てましたもんね」 華菜「なにがあったか話すし!」 京太郎(この人たちはいい人そうだ…) 京太郎「じ、実は…」 美穂子「…///」モジモジ 華菜「キャプテン照れてるし」 未春「し、しかたないよ女子高なんだし…///」 京太郎「す、すみません…こんな話を…」 華菜「いいし!話すことで楽になることもあるし!」 未春「そういった話に疎いからなんとも言えないけどね…」 華菜「初心だし!」 美穂子「そ、そんなことないわ!私もう高三よ!」 華菜「にゃっ!?キャプテンは経験があるし!?」 美穂子「そ、それは…知識だけなら…多少…」モジモジ 華菜「じゃあ試してみるし!」ガシッ 京太郎「…え?」ビクッ 未春「…」ガシッ 美穂子「…ご、ごめんね?」 京太郎「ひっ」ブルブル 華菜「脱ぐし!」バッ 美穂子「きゃっ…」 未春「これが…男の人の…」 京太郎「も、もういいでしょう?帰してください…」 美穂子「…」サワサワ 京太郎「っ…福路さん…」ピクク 美穂子「…(かわいい)」サワサワ 京太郎「ううっ…」 美穂子「…(確かこうすれば)」コスコス 京太郎「うあっ」ローン 美穂子「きゃっ」ベトッ 華菜「キャプテン!」 美穂子「…(不思議な味)」ドキドキ 美穂子「…」トローン 京太郎「じゃ、じゃあ俺はコレで…」 美穂子「まって」ギュッ 美穂子「もっと、くれるわよね」ハムッレロレロ 京太郎「うあっ…」 華菜「キャプテンばっかりずるいし!華菜ちゃんも舐めるし!」チュゥ 京太郎「ちょっ、離してくださ…」 未春「わ、私も…」レロォ 京太郎「うああっ…」ローン 美穂子「!」ピチャピチャ 華菜「かわった味だし!」 未春「も、もう一回お願い(あんまり飲めなかったや)」 京太郎「そ、そんな…」 ピチャピチャ 京太郎「長野は…だめだ…」 京太郎「あらゆる意味でダメだ…魔界だ…」 京太郎「むこう3年は帰りたくない…ところでここは…」 穏乃「どうかしましたかー?」 京太郎「ひっ…いえ…」 穏乃「もしかして道に迷いましたか?」 京太郎「ま、まあそんなところです」 穏乃「じゃあついてきてください!」 京太郎「は、はあ…」 京太郎(どうしてこんな山奥に人が…) 穏乃「~というわけで迷ってたんだ」 玄「ふぅーむなるほどなるほど」 宥「…」ブルブル 灼「なんにせよよろしく」 レジェ(…この匂い)クンクン レジェ「ねえ君、もしかして~~」 京太郎「え、ま…まあそうですね…それで逃げてきたところです…」 憧「何それ犯罪じゃない!」 レジェ「それは違うわ、須賀君だっけ?あなた気付かなかったの?」 京太郎「…?」 レジェ「ただでさえ女だらけのこの作品で数少ない男キャラ」 レジェ「しかも他の男は完璧超人執事とおじいさん(あとモブ)」 レジェ「貴方は知らず知らずの内に、作品内での男女比率が均等になるようなフェロモンを発していたのよ!」 京太郎「そ、そんな!?じゃあ出来るだけ人から離れないと…」 京太郎「…」ハッ 京太郎「し、失礼しま…ひぃっ」グッ レジェ「まあまあ、その前にやってくことがあるでしょ?」 宥「あったかーい」ギュッ スリスリ 京太郎「や、やめてくださ…」 玄「ふぅーむなるほどこれは見事な…」ヌガシヌガシ 玄「…んっ…れろっ」ジュルジュル 宥「…暖かい」ギュー 穏乃「サンドイッチだね」 憧「なーんか手出しづらいわね」 灼「…」スタスタ 京太郎「ちょっ…離してくださっ…」チュゥー 灼「ん…」チュゥー 憧「…やるじゃん」 穏乃「…」ウズウズ 憧「じゃー空いてる手でも借りよっかな」パシッ 憧「ほら揉んだもんだー」 穏乃「わ、私も!」パシッ ワサワサチュパレロヌルスバラッ レジェ「彼が見えなくなってしまったわ…」ヤレヤレ 照「…ツモ」 照「…ツモ」 淡「最近トルネードツモしなくなりましたね」 照「ああ、出せなくなった」 淡「ええ!?」 照「…」 照(あの日から何故かトルネードが出せない) 照(あれをきっかけに能力が京ちゃんに移ってしまったのだろうか) 照(幸い照魔境は残っているが・・・) 照(京ちゃんから発するなんかいい匂いが風で撒き散らされると大変なことになる) 照(止めないと…でもまずはあと4回ほど咲ニーしておこう) 照(いや…) 照(あと5…6回だな…)キリッ 淡(かっこいい…) 宥「あったかいのもっときてぇー」グリグリ 玄「お、おねえちゃんばっかりずるいよー」フニフニ 京太郎「ウッ…も、もうムリデス…ムググ」 憧「ちょっと手が動いてないわよー」ギュムギュム 京太郎(俺は死ぬんだ…) バターム 「待ちや!!」 阿知賀「!?」 「そのままやったらソイツ死んでまうで…」 レジェ「あ、貴方は…」 穏乃「どうしてここに…」 「きまっとるやろ…うちは未来が見えるねん!」ドーン 京太郎「…た、助けが…きたのか」 怜「そや、辛かったな何回も出さされて、もう安心しい」 京太郎「や、やっと解放される…」 怜「何言うてんねん」 京太郎「…え?」 怜「要は出さんかったらええだけの話や」 怜「うちの力を使えば延々寸止めも可能やで」(マジキチスマイル) 京太郎「…」ダッ 怜「逃げたで!」 穏乃「…」バッ 京太郎「…うわぁっ」ドターン 怜「なかなかタフやな…でもこのすばら印の筋肉弛緩剤(錠剤)を飲ませとけば」スッ 京太郎「ひぃぃ」ガクガク 怜「皆口開けさせえ!」 京太郎「うわあああやめろおお」ドッタンバッタン 京太郎「うあっ…」ローン 怜「まーた放銃かい」 怜「ほな8本場いきましょか」グリグリ 京太郎「待っ…ああっ…」ビックンビックン 怜「ははは、流石に5人がかりで押さえつけられたら何もできへんな」 玄「お任せあれ」 怜「こっちは竜華に毎晩鍛えられとるからな」グリグリ 京太郎「うああ」ローン 怜「早いとこうちをイかせへんとミイラになってまうで」グリグリグリ 京太郎「」ローン 怜「お?」 京太郎「」 怜「…誰か水もってきてー」 レジェ(ほんとに病弱なのかしら) 咲「ここに京ちゃんが…」 久「信用できるのね?」 智美「おー、須賀君の携帯はここを示しているぞー」ワハハ もも「一応GPSアプリ勝手に入れておいてよかったっすね」 ゆみ「さすがモモだ」 透華「まったく、リムジンではなくヘリを手配するべきでしたわ」 池田「でもまあ無事についたし!」 純「ほれ行くぞー」ガチャッ 美穂子「だ、ダメよ勝手に開けちゃあ…」 ゾロゾロゾロ わらわらわら まこ「…」 睦月「…」 まこ「見えんな」 睦月「うむ」 怜「またハコった(気絶)」 煌「このすばら印の気付け薬を使うのですばらっ」 まこ「…」 睦月「…」 まこ「まるで女体の海じゃの」 睦月「うむァ」 咲「カン、カン」グリグリ 咲「もいっこカン」 京太郎「」リンシャンカイホー 京太郎「な、何とか逃げてこれた…」フラフラ 京太郎「痛い…体中べとべとだし…」フラフラ 照「…あれは」 京太郎「…」フラフラ 照(丁度よかった…能力を返してもらおう)ゴスッ 京太郎「…がっ」バタン 京太郎「…うっ」 照「これが…咲の中に…っ!」ズッズッ 京太郎(誰だ…暗くて…見えない…) 京太郎(ダメだ…また意識が…) ~~~ 京太郎「…はっ」ムクッ 京太郎「ここは…旧校舎前…」 京太郎(…何も思い出せない) 京太郎「と、とにかく部室に行かないと」 久「昨日までの記憶がない?」 咲「…」 京太郎「はい…なにがなんやら…」 優希「…」 まこ「その頭のコブはどうしたんじゃ」 京太郎「え…あ…」ズキン 京太郎「そうだ…昨日俺は誰かに殴られて…」 京太郎「…あ」 和「そ、それで…」 京太郎「レイプされた…」 カン
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【インターハイ2日目】 竜華(眠れへん……) 京太郎(眠れねぇ……) 京太郎「ふぁぁあ」 咏「お、眠そうだねぃ」 京太郎「まあちょっとな」 京太郎「そうだ、咏、特訓しようぜ」 咏「いいけど、あんまり無理すんなよな」 京太郎「わかってるって」 京太郎「すぅ……」 咏「ロン、48000」 京太郎「はっ!」 京太郎「あれ、いつの間に飛ばされてたんだ?」 京太郎「昼飯、どうしよ」 京太郎「で、どこ行く?」 咏「うーん、そうだねぃ」 店員「ただいまスシロー全品100円セールを行っておりまーす」 咏「あれでいいんじゃね、知らんけど」 京太郎「寿司か……」 京太郎「金、持つかな……」 京太郎「咏って意外と食べるんだな」 咏「前も一緒に朝飯食ったろ」 京太郎「あのときは咏がへこんでたからあんまり食べてなかったような気が」 咏「そういえば裸見られたんだっけねぃ」 京太郎「あれは本当にすまなかった」 咏「いいよ、昔のことなんて」 咏「さ、食い終わったしどっか行こうぜ」 京太郎「おう!」 京太郎「三枚は少なかったかな?」 京太郎「午後はどうしようかな」 京太郎「一応宿舎に戻ってきたけど……」 京太郎「そうだ!遊びに行こう!」 京太郎「でも一人は寂しいから」 ――――――――――――――― 京太郎「竜華さん、怜さん遊びに行きましょう!」 怜「ええけど、遠出するのは嫌やな」 竜華「何する?」 京太郎「人生ゲームしましょう!」 怜「ボードは?」 京太郎「郁乃さんから借りてきました!」 竜華「3人だけでやるん?」 京太郎「もちろんじゃないですか!」 竜怜「「はぁ……」」 京太郎「あ、そうだ」 京太郎「1位の人が2位の人に1つ命令をして」 京太郎「1位の人と2位の人が1つずつ3位の人に命令するって言うのはどうですか?」 怜「ま、私の楽勝やな」 竜華「怜、あれ使ったらダメやから」 怜「えっ」 怜「私の勝ちやな」ドヤ 京太郎「まさかカジノで全勝するとは……」 竜華「ズルい!ズルいで怜!」 怜「勝った私が正義やもーん」 怜「ほな、命令タイムや」 怜「まずは京くんやな」 京太郎「な、何をすれば?」 怜「うーん……」 怜「膝枕」ボソッ 怜「膝枕よろしく」 京太郎「そんなのでいいんですか?」 怜「ええんや、よっと」 竜華「京くん……」ジトッ 京太郎「うっ、すみません」 竜華「何しとんの!膝枕いうたら頭なでなでもするんや!」 京太郎「そんなことだったんですか!?」 怜「京くん早く」グイグイ 京太郎「わかりましたよ」ナデナデ 怜「えへへ」 怜「少し硬いけど、アリやな」 竜華「で、ウチは?」 怜「そうやな……」 怜「私の耳を甘噛みしてもらおか」 怜「出来なかったら昨日のことバラすで」 京太郎「昨日のこと?」ナデナデ 怜「2人で仲良く混浴しとったこと」 竜華「なんで怜がそれを!?」 怜「そらわかるやろ、京くんの靴はあるのにどこにもいない」 怜「シャワー浴びとるとき、竜華はいつも鼻歌歌っとんのにやけに静か」 怜「今の反応からして私の推理は当たっとったみたいやな」 怜「さあ、どうする?」 竜華「ど、どうしよ」ボソボソ 京太郎「ヤっちゃえばいいんじゃないですか?」ボソボソ 竜華「でも、怜の耳なんて……///」ボソボソ 京太郎「あのことがみんなにバレたらどうなると思いますか?」ボソボソ 竜華「ぅぅ……」 竜華「わかった、やったる!」 竜華「いくで、怜」カプッ 竜華「ほ、ほうふぁ?」ハムハム 怜「く、くすぐったいからしゃべらんといて」 竜華(怜、いい匂いするなぁ……せや) 竜華(このくらい、ええやろ)ペロッ 怜「あっ、りゅ、竜華何を」 竜華(おいしいわぁ)レロレロ 怜「や、やめて……」 竜華(怜の首……) 竜華「……ぷはっ」 竜華「いただきまーす」 怜「んんっ!りゅ、りゅうかぁ……」 竜華(怜の首、白くて、やわらかくて、スベスベしとって)レロレロ 竜華(最高やぁ……)レロレロ 京太郎(静まってろ我が息子!いくら目の前でやられてるからといって焦っちゃいかん!) 怜「すぅ……」 京太郎「怜さん、寝てしまったみたいですね」 竜華「満足満足」 京太郎「それで、俺からの命令なんですけど」 竜華「わ、忘れとった……」 京太郎「腕枕させてください」 竜華「う、腕枕!?」 京太郎「はい、どうぞ」 竜華「う、うん……」 竜華(は、恥ずかしい!) 竜華(京くんと一緒に寝とるってだけでも恥ずかしいのに、腕枕て) 竜華(京くんも恥ずかしがってるんやろな)チラッ 京太郎「ぐぅ……」 竜華(寝とるんかい!) 竜華(全く、京くんは全く!) 怜「すぅ……」 京太郎「んぅ……」 竜華(ウチも寝よ) 京太郎「う、腕が動かねェ……」 京太郎「もう夜か」 京太郎「清澄……咲とモモのところは勝ったのかな」 京太郎「外食してくるか」 京太郎「昨日は宿舎ですませたんだよな」 竜華「……ん、京くんどこ行くん?」 京太郎「少し外へ」 竜華「そか、行ってらっしゃい」 京太郎「またまた来たぜ財布の味方サイゼリヤ!」 竜華「いっつも来とるん?」 京太郎「はい、いつもは相席なんですけど」 京太郎「今日は違うようです」 竜華「……あれ、ここ料理が残っとるけど」 桃子「きょ、京太郎!」 竜華「うわっ!」 京太郎「なんだ、モモか」 桃子「それはこっちの台詞っすよ」 桃子「その人は一体誰っすか?」 京太郎「この人は千里山の清水谷竜華さん」 桃子「ああ、個人戦の人っすか」 桃子「デートでもしてるんっすか?」 竜華「ち、ちゃいます!」 竜華「京くん、この子は?」 京太郎「俺の幼馴染の東横桃子っていうんですよ」 京太郎「清澄の部員です」 桃子「まさか京太郎が彼女を作ってたなんて意外だったっす」 桃子「あとで咲にも報告っすね」 京太郎「いや、恋人とかじゃないから」 メニュー 東北風グラタン 関東風ドリア 中部風カルボナーラ 関西風タコのカルパッチョ 九州風ハンバーグ 京太郎「それで、清澄はどうだったんだ?」 桃子「中堅戦で部長が飛ばして終わりっすね」 京太郎「モモたちがBブロックで俺たちはAブロック」 桃子「戦えるとしたら決勝で、っすね」 京太郎「おう、絶対負けんなよ」 桃子「そっちこそ」 竜華「2人とも仲ええなあ」 京太郎「怜さんと竜華さんみたいなものですよ」 桃子「そっちも十分仲良さそうっすけどね」 【2日目】終了 【インターハイ 3日目】 京太郎「明後日がとうとう初戦か」 京太郎「今日の試合で勝ったところと当たるんだよな」 京太郎「気にせず麻雀するか」 京太郎「ここが対局室か」 郁乃「お~京太郎くんええところに来たな~」 郁乃「ここで打たへん?」 京太郎「いいですけど、他の面子は?」 郁乃「咏ちゃんとエイちゃんと憩ちゃんやで~」 京太郎「郁乃さんは打たないんですか?」 郁乃「善野ちゃんと試合見に行くからな~」 郁乃「ほなよろしく~」 京太郎「勝手な人だな……さて」 京太郎「始めましょうか」 京太郎(北大阪地区予選、最高火力の咏) 京太郎(和了率全国一のエイスリンさん) 京太郎(そして昨年の個人戦2位の憩さん) 京太郎(相手にとって不足なし!) 京太郎(ってか凄すぎるだろこのチーム) 咏「うっし!」 エイスリン(テンパイ!) 京太郎(普通に負けそうな気がする) 憩(この2人は厄介やさかい) 憩(ちょっと様子見や) 咏「ロン!12000!」 東2局 京太郎 25000 親 エイスリン 13000 咏 37000 憩 25000 エイスリン「ウウッ……」 カキカキ 咏(ふっふーん、次は三倍満いっとくかねぃ)トン エイスリン「ロン、12000!」 エイスリン「フリダシ!」 東2局1本場 京太郎 25000 親 エイスリン 25000 咏 25000 憩 25000 憩(エイスリンさんはやっぱ凄いなぁ、でも)トン エイスリン「フフフ、ロン!」 憩(これで打ち止めや) 【白衣の護り】発動! 咏「お、それって」 エイスリン「24300!」 憩「……え!?」 東2局2本場 京太郎 25000 親 エイスリン 49300 咏 25000 憩 700 憩(聴牌……ここが使いどころやな) 憩(来て!) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「よっと」スチャ 憩(なるほど、今回はこれか) 憩(点数少ないんやけどなぁ) 憩「カンや!」 憩「嶺上ツモ、500・700」 東3局 京太郎 24500 エイスリン 48600 親 咏 24500 憩 2400 京太郎(あれ、か……) エイスリン(カケナイ) 咏(一向聴までは来てみたけど……) 憩「ツモ、1300・2600!」 憩(この3人、きっついわぁ) オーラス 京太郎 23200 エイスリン 47300 咏 21900 親 憩 7600 憩(2位浮上には最低でも跳満) 憩(一か八か)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩(ダメや、次にかけよか) 憩(これで、最後……) 憩(今さらか……) 憩「海底ツモ、2000オール!」 オーラス1本場 京太郎 21200 エイスリン 45300 咏 19900 親 憩 13600 京太郎(ううむ、6400、点棒付けて6700) 京太郎(まくれないか……) 京太郎(でも咏や憩さんに和了られるよりはいいか) 京太郎「ロン!6700!」 終局 エイスリン 45300 京太郎 27900 咏 19900 憩 6900 京太郎「2位か、まああの面子相手によくやったよ」 京太郎「ん?天下一品?」 京太郎「確か大阪にもあったな、食べてみるか」 京太郎「そういえば昨日までは誰かと昼食べてたんだよな」 京太郎「久しぶりのぼっちか……」 京太郎「対策をしよう!」 京太郎「初戦の相手は……」 京太郎「埼玉代表の越谷高校、兵庫代表の剣谷高校、奈良代表の阿知賀女子」 京太郎「阿知賀は松実さんたちのいるところだっけな」 京太郎「対策は俺に任せろー」 京太郎「剣谷高校……何か感じるな、ここの対策をするか」 京太郎「持ってきてよかったパソコン、あってよかったネット環境」 京太郎「さてと、一応全部見てみるか」 ――――――――――――――――― 京太郎「目を見張るべきは副将戦の人、森垣さんか」 京太郎「このおもちはなかなかのなかなかだな」フム 京太郎「よし、対策開始!」 京太郎「森垣友香、剣谷高校一年生」 京太郎「帰国子女のおもちもち、っと」 京太郎「手の速さと高火力が目立つな」 京太郎「でも咏には劣るか?」 京太郎「捨て牌のくせ、組み方、よし」 京太郎「取りあえずレポート完成、憩さんにメールしておくか」 京太郎「対策は誰かと一緒に立てるのもありかもな」 京太郎「船久保さんとか霞さんとか、後は郁乃さんも良い対策を立ててくれそうだ」 夜 京太郎「霞さんにお願いしてみるか」 京太郎『対戦校の対策を立てたいのですが、手伝ってくれませんか?』 京太郎「こんな感じかな」ポチッ 竜華「京くん何しとるん?」 京太郎「ちょっとメールを」 竜華「じゃあ今風呂入らへんの?」 京太郎「はい、先いいですよ」 竜華「ほな入らせてもらうわー」 京太郎「竜華さんの入浴……」ゴクリ ヴーッヴーッ 京太郎「返ってきた」 霞『別にいいけど、いつやるの?』 京太郎「うわ、それを忘れてたか……どうしよ」 京太郎「今からは無理だし、明日の夜もな」 京太郎「午前だな、よし」 京太郎『明日の午前9時に対局室で会いましょう』 霞『了解よ、おやすみ』 霞『P.S.竜華ちゃんに手を出したらいくら京太郎くんでも』 霞『”容赦”しないから』 京太郎「なんでただのメールで」ガクガク 京太郎「こんなに怖いと感じるんだ」ガクガク 竜華「お風呂あがったで、京くんどうぞ」 京太郎「はい……」カタカタ 【3日目終了】 【インターハイ 4日目】 京太郎「ふぁぁ、今は……7時か」 竜華「ん……ときぃ……」ギュッ 京太郎「」 京太郎「竜華さんのおもちは離れがたかったけど、約束は守らないと」 京太郎「おはようございます!」 霞「あら、早いのね」 京太郎「時間ピッタリなんですが」 霞「京太郎くんのことだから1時間くらい遅れるかと」 京太郎「評価低すぎじゃないですか?」 霞「それで、誰の対策をするのかしら」 京太郎「松実宥さんにしようかと」 霞「ああ、宥ちゃんね。わかったわ」 霞「これが牌譜よ、あと一回戦の映像」 京太郎「誰でも郁乃さんなら大丈夫だと思いますが、一応」 霞「それで、どう思う?」 京太郎「混一色、清一色が多いですね」 霞「そうね、宥ちゃんはどうやら中や萬子が多く集まるようね」 京太郎「そんなことがあるんですか?」 霞「この牌譜と映像が証拠ね」 霞「それに、そんなオカルトはあり得るわ」 霞「私と対局するとき、急に一つの色の牌が来なくなるときとかなかった?」 京太郎「そんな、まさか……」 霞「このインターハイにはそんな子が何人もいるの」 霞「剣谷や越谷には少ないようだけれどね」 京太郎「オカルト、か」 京太郎「咲の嶺上も、モモのステルスも」 京太郎「麻雀とはなんなのか」 京太郎「そば屋に来てみたぞ」 京太郎「夏だからな、涼しいものを食べたい」 京太郎「ざるそばでいいよな」 京太郎「涼んだところで、午後はどうするかな」 京太郎「街に行こう」 京太郎「どこに行くかな」 京太郎「明治神宮に来てみたぞ」 京太郎「ん、あれは……」 哩「あの縄……縛られたかぁ」 姫子「鳥居に吊るされれば尚更よかとです」 哩「おお、流石は姫子」 京太郎「どんな話してるんですか」 哩「君は須賀君やなか!三倍満の!」 姫子「部長よく覚えとるとですね」 哩「あの三倍満は気持ち良かった」ゾクゾク 京太郎(この人たちがよくわからない) 京太郎「お2人は何をしにここへ?」 哩「神頼み」 姫子「インターハイ優勝できるようにってお願いしに来たとです」 京太郎「新道寺はAブロックでしたよね」 哩「須賀君のおる三箇牧もだろ?」 京太郎「なんで知ってるんですか?」 哩「あの後福岡に帰ってから調べたけん、北大阪の男子個人戦1位やって」 哩「須賀君、頼む!また私に打ちこんで!あの大きか直撃!」ドゲザ 姫子「私もお願いします!」ドゲザ 京太郎「ちょ、お2人とも立ってください!みんな見てますよ!」 哩「……」チラッ 姫子「……」チラッ 哩姫「「それもアリ!」」ドゲザー 京太郎「いやナシだよ!」 京太郎「あの2人は調子狂うな、ほんと」 京太郎「ただいまですー」 竜華「お帰りー」 怜「お帰りー」 京太郎「あれ、怜さん来たんですか」 竜華「今日は怜も一緒に寝るんやで」 京太郎「ああ、そうですか」 京太郎「じゃあお菓子でも食べましょうか……って」 京太郎「は!?」 京太郎「じゃあトッポでも食べますか」 竜華「支点、力点、作用点!やな」 京太郎「それはポッキーです」 竜華「うまいっ!」 怜「テーレッテレー」 京太郎「それもうチョコ菓子じゃありませんよ」 怜「いやーでも明日が三箇牧の初戦かー」 竜華「ウチらに勝ったんやから負けたら許さへんで」 京太郎「じゃあ俺はお2人にあんなことやこんなことをされるんですか」 怜「せやな、決めとかなあかんな」 竜華「あ、あんなことやこんなこと……///」 怜「京くんも頑張ってな、最後まで元気たっぷり、そう――――」 怜「このトッポのように!」ドヤァ 竜華「あんまし上手ないな」 京太郎「トッポはこんなに美味いのに」 怜「……」ジトッ 竜華「……」ジトッ 京太郎「すみませんでしたぁっ!」 【4日目】終了 【インターハイ 5日目】 京太郎「とうとう初戦か、気合入れないとな!」 京太郎「試合は10時からで、今は7時」 京太郎「なんかやるか」 京太郎「もう会場に行くか」 ――――――――――――― 京太郎「ここが三箇牧の控室だな」 京太郎「お菓子と、飲み物と」 京太郎「よし、これで準備万端だ!」 インターハイ女子団体戦Aブロック2回戦――――― 熱き戦いが今――――― 始まるッ! えり「さあ、インターハイもついに5日目、今日から二回戦が始まります」 えり「本日戦う8校のうち、準決勝進出を果たすのは4校」 えり「二回戦第二試合の各選手が対局室に向かいます」 えり「過去4回の出場は全て初戦敗退、今年ついに悲願の二回戦進出を果たしました埼玉県代表越谷女子、先鋒の新井ソフィア」 えり「全国屈指の激戦区兵庫県を勝ち抜き初戦では群馬と茨城を圧倒した劔谷高校からは、椿野美幸」 えり「そして奈良県代表、阿知賀女子学院、10年ぶり二度目の出場。先鋒は松実玄」 えり「前回出場時のエース選手赤土晴絵が監督を務めています。10年前はベスト8までいきました」 えり「そしてこの二回戦からついに登場するシード校は」 えり「過去34回出場、激戦区北大阪を連続で制していた千里山女子!!」 えり「―――を倒し、異例のシード権を獲得した、三箇牧高校!」 えり「先鋒を務めるのは、言わずと知れた昨年の女子個人戦チャンピオン」 えり「宮永照」 ―――――――――――――― 京太郎「ついに来ましたね!」 照「うん」 憩「ってまだ行ってなかったんかいな」 照「もう行くから、あと3分」 京太郎「それ絶対行かないパターンのやつでしょ」 照「…………」 玄(この人が、宮永照!) 美幸(せっかくここまで来れたのにこの人と当たるなんてやだよ、もー) ソフィア(どうやって勝てばいいんだ?) 照(他の人たちの目が怖い) 開局 親 宮永照 100000 ソフィア 100000 美幸 100000 玄 100000 ソフィア(チャンピオンは東1局で和了ることは少ない) ソフィア(今のうちに速攻でリードする!) ソフィア(って言ってもドラが無いから打点ひっくいな……) 玄(ドラはあるのに……)トン ソフィア(相手はチャンピオンなんだから、1000でも儲けもんだよな) ソフィア「ロン、1000」 照「………」 美幸「っ!」 玄「!?」 照(越谷は速攻型、劔谷はどちらかといえば防御) 照(阿知賀は……なんだこれ) 照(手強そうなのは阿知賀だな) 東2局 宮永照 99000 親 ソフィア 101000 美幸 100000 玄 100000 照(阿知賀はドラを捨てられない……) 照(試してみるか) えり「ここで宮永選手、三面張を取らず間張で聴牌」 玄(いきなり点取られちゃったよぉ……)トン 照「ロン、1000」 玄「はい……」 えり「今のはおかしな手順でしたね」 良子「宮永は待ちを悪い方にとってテンパイ、松実はドラを切らずに他の牌を切って振り込んだ、という手順のことですか?」 えり「はい、不思議というか、何というか」 良子「おそらく松実は何らかの縛りを受けている、今までの牌譜からはそのような傾向が見られる」 えり「縛り、ですか」 東3局 宮永照 101000 ソフィア 101000 親 美幸 100000 玄 98000 照(今日はエイスリンさんまで回るといいな……) 照(阿知賀の人、テンパイしてない) 照(よし) 照「ロン、2000」 玄(ま、またなのぉ……) 玄(でも、赤土先生に教えてもらった) 玄(宮永さんには、弱点があるって) 玄(まだまだ!) 東4局 宮永照 103000 ソフィア 101000 美幸 100000 親 玄 96000 京太郎「全然ドラが来ませんね」 憩「あの松実玄ちゃんに全部持っていかれとるみたいやな」 咏「あんなの相手にしたくないねぃ」 エイスリン「テル、ツライ?」 郁乃「せやな~ドラ無いと打点上げづらいからな~」 照「ロン、3900」 照(なんだっけ、この人の名前) 照(確か……新井ケフィアだっけ) ソフィア(いいえ、ソフィアです) 南1局 親 宮永照 106900 ソフィア 97100 美幸 100000 玄 96000 照(親、後ろにどんな人がいるか分からないし) 照(なるべく稼いどかないと) 照(平たくしたいけど……) 玄(うぅ……) 照(何でこの子がいつもアガリ牌持ってるんだろう) 照「ロン、7800」 南1局1本場 親 宮永照 114700 ソフィア 97100 美幸 100000 玄 88200 穏乃「玄さん大丈夫かな」 憧「こんなのもう制約とか関係無しに運が悪いとしか言えない」 宥「まだ、大丈夫だよ」 照「ロン、9900」 ソフィア「はい」 美幸(テンパイできてるのに、やだこれもー) 照(越谷の人、歌上手そうだな……) 南1局2本場 親 宮永照 124600 ソフィア 87200 美幸 100000 玄 88200 えり「流石はチャンピオン、今のところ5連続和了」 良子「阿知賀の松実に縛りがあるとすれば、宮永にも縛りはある」 えり「どういうことでしょうか?」 良子「彼女は和了る度に打点を上げている、例えばこの試合」 えり「ここまでの打点は1000-2000-3900-7800-9600ですね」 良子「次は少なくとも11600以上と予想できる、彼女はこれを毎試合行っているわけだ」 良子「わざわざ高目を見逃してロウな和了をしたり、これも一種の制約と考えられる」 良子「それがトゥルーならば、そろそろガタが出てくるはず」 えり「松実玄、ですか」 照「リーチ」 美幸(早すぎるよもー) ソフィア(安牌がさっぱりだ、クソッ)トン 照「ロン、12600」 南1局3本場 親 宮永照 137200 ソフィア 74600 美幸 100000 玄 88200 照(次は跳満、きついな) 照(阿知賀、おそらく次にまた戦うかも) 照(ドラを使わずにってすごい制限プレイ) 美幸(ずっと和了れないじゃんもー) ソフィア(抉られてんな……) 玄(全然テンパイできない……どうしよぉ、お姉ちゃん) 照「ロン」 玄「うっ」 照「18900」 ソフィア(そろそろ止めないと!) 美幸(でもどうやって……) 南1局4本場 親 宮永照 156100 ソフィア 78500 美幸 100000 玄 65400 同コンマのため、流局 南1局5本場 親 宮永照 157600 ソフィア 77000 美幸 98500 玄 66900 照(流れた……) 照(阿知賀がいい感じに止めてくれるかと思ったけど、まだ続けなくちゃなの) 照(はぁ……) 照「ロン、3000」 南1局6本場 親 宮永照 160600 ソフィア 77000 美幸 95500 玄 66900 えり「チャンピオン宮永止まらない!」 えり「流局してもなお攻め続けます!」 良子「流局で親が流れれば楽だったのだが、これではもうどうなるかわからないな」 照「ツモ、1600オール」 南1局7本場 親 宮永照 165400 ソフィア 75400 美幸 93900 玄 65300 照「ツモ、2000オール」 京太郎「これ、地区予選のときより酷くありません?」 郁乃「私に回ってくるかが不安やな~」 エイスリン「マタデバンナシ?」 憩「いやいや、流石に照ちゃんでもわかっとるやろ」 咏「そうだといいんだけどねぃ……」 南1局8本場 親 宮永照 171400 ソフィア 73400 美幸 91900 玄 63300 照「ロン、10200」 玄「はい……」 玄(まだ、みんなの点棒を守らなきゃ!) ソフィア(これがチャンピオン……敵うわけがないんだ) ソフィア(あははははははははははははは) 美幸(このまま友香ちゃんまで行くかな……) 照(いつまで続くんだこれ) 南1局9本場 親 宮永照 181600 ソフィア 73400 美幸 91900 玄 53100 照(次は9600辺り……阿知賀はカンドラとか裏も集めるのかな) 照「カン」 照「リーチ」 照(カンドラも河に無しって……) 照(じゃあ裏は……) 照「ロン、12300」 照(裏は、っと) 照(無いな……) 南1局10本場 親 宮永照 193900 ソフィア 61100 美幸 91900 玄 53100 照(10本場か、計算楽でいいな) 美幸(あと少しで届きそうなのにー!) ソフィア(次和了って20万点っておかしいだろ……) 照「ツモ、5000オール」 南1局11本場 親 宮永照 208900 ソフィア 56100 美幸 86900 玄 48100 美幸(チャンピオンを止める方法……!) 美幸「ポン!」 美幸「ポン!」 照(この人……) 美幸「まだまだあきらめないよーもー!」 美幸「ロン!1000の11本場、11!?」 美幸「11本場は4100!」 玄「はい……」 ワァァァァ えり「ついに宮永照の連荘が止まりました!」 えり「その長さ11本場!止めたのは劔谷高校椿野美幸です!」 郁乃「凄い歓声やな~」 京太郎「なんか悪役みたいですよね」 南2局 宮永照 208900 親 ソフィア 56100 美幸 91200 玄 43800 照(やっと終わったか……) 照「ロン、1000」 南3局 宮永照 209900 ソフィア 55100 親 美幸 91200 玄 43800 玄(劔谷の人が止めてくれた……この人は諦めてないんだ) 玄(私も、諦めない!もう振り込まないよ!) 照「ロン、2000」 ソフィア「はい……」 玄(よし!)フンス オーラス 宮永照 211900 ソフィア 53100 美幸 91200 親 玄 43800 ソフィア(後半ずっと私しか振り込んでないぞ……) ソフィア(あれ、後半長くね?どっから後半?) 照「ロン、3900」 えり「先鋒戦ついに決着ー!」 えり「三箇牧の先鋒宮永照の連続和了が他校を圧倒!2位とは12万点差をつけています!」 えり「劔谷高校は難を逃れ現在2位」 えり「越谷女子と阿知賀は拮抗状態となっています」 先鋒戦終了 三箇牧 215800 (+115800) 越谷女子 49200 (-50800) 劔谷 91200 (-8800) 阿知賀 43800 (-56200) 照「お疲れ様でした」 玄「ありがとうございましたぁ……」 美幸「おつかれっした、もー」 ソフィア「しんどいわー」 京太郎「ようやく、ですね」 郁乃「ほな行ってくるな~」 郁乃「なんとか飛ばさないように頑張るわ~」 咏「よろしく頼むねぃ」 京太郎「さて、俺も少し出るか」 京太郎「ふいー出た出た、照の試合長かったからなー」 良子「お、須賀くんじゃないか」 京太郎「あ、戒能さん」 京太郎「解説よかったですよ、わかりやすくて」 良子「そ、そうか、少し自信が無かったんだが……良かったか」 良子「センキュー、須賀くん」 良子「まだまだ頑張ってみるよ」 京太郎「早く終わっちゃいそうですけどね」 良子「そうだ!聞いてくれ!」 京太郎「な、なんですか」 良子「針生アナと連絡先を交換したぞ!」 京太郎「本当ですか!おめでとうございます!」 良子「リアリー感無量だ!」 ピンポーン 「間もなく次鋒戦が開始します」 「各選手は対局室にお集まりください」 ピンポンパンポーン 良子「おっと、もう行かなくてはいけないようだ」 良子「グッバイ」 京太郎「はい、頑張ってくださいね!」 良子「オフコースだ!」 ―――――――――――――― 宥(玄ちゃんの取られた点棒、お姉ちゃんが取り返すからね)ギュッ 郁乃「夏にマフラーか~変わっとるな~」 宥(この人が、赤阪さん……) えり「解説は引き続き戒能プロ、実況は私、針生が務めます」 えり「場決めも終わったところで、次鋒戦、開始です」 東1局 親 郁乃 215800 宥 43800 澄子 91200 花子 49200 花子(テンパイ来たか!) 花子「うっし、勝負!」 宥(テンパイできないよぉ……玄ちゃんもこんな感じだったのかな……) 郁乃(松実ちゃんはたしか白糸台行ったときにおったな~) 郁乃(まあ、あっちは一回も会っとらんから憶えとらんみたいやけどな~) 花子「ツモ、1600・3200!」 東2局 郁乃 212600 親 宥 42200 澄子 89600 花子 55600 花子「このまま!リーチだ!」 郁乃(越谷の子の次は阿知賀の子やな~) 郁乃(そういえば阿知賀っていうと……) 宥(テンパイできたぁ~) 宥(赤土先生のアドバイスを守って稼がないと) 澄子(なんだか調子悪いですね……) 澄子(先輩が守ってくれた点棒、私が増やしますよ)トン 花子「ロン、5200」 東3局 郁乃 212600 宥 42200 親 澄子 84400 花子 60800 宥(玄ちゃん……) 宥「リ、リーチ」 宥(私、頑張る) 郁乃(今度は松実ちゃんの番やで~) 郁乃(京太郎くんが言うには萬子と中が来やすい、やったっけ) 郁乃(姉妹揃っておもろいな~) 花子(三箇牧と劔谷はオリたか……) 花子(でもこの点差、まだまだ勝負!) 澄子(テンパイできない……もう嫌ですよぉ) 宥「ツ、ツモです!」 澄子(い、一発……親被り) 澄子(でも、役によっては!) 宥「8000・16000」 宥「九蓮宝燈…です」 澄子「」 東4局 郁乃 204600 宥 74200 澄子 68400 親 花子 52800 宥(玄ちゃん……できたよ)ギュッ 穏乃「宥さん凄い!」 憧「でも九蓮宝燈和了ったからテンパイできてないみたいだね」 灼「死なないといいけど」 玄「お姉ちゃあああん」ウワーン 晴絵(役満……流石は妹、と言ったところか) 晴絵(赤阪……) 澄子(役満親被りとか……ありえないでしょ) 澄子(私も頑張りますよ) 澄子「ツモ、1600・3200」 南1局 親 郁乃 203000 宥 72600 澄子 74800 花子 49600 えり「前々局、九蓮宝燈わ和了した松実宥またもやノーテン」 えり「そして三箇牧の赤阪郁代の単独テンパイです」 えり「彼女の過去の牌譜を見ると、役満を多く和了るようですね」 良子「それだけじゃない、彼女の入った卓では必ず役満を和了る者が出る」 良子「それが偶然なのか、彼女の特性なのかはわからない」 えり「そんな卓には入りたくないですよ……」 郁乃(一回も和了っとらんのは少しアレやから~) 郁乃「ツモ、3200オールやで~」 南1局1本場 親 郁乃 212600 宥 69400 澄子 71600 花子 46400 郁乃「ツモ、3300オール」 宥(また、頑張らないと……) 花子(三箇牧強すぎんだろ、どうなってんだよ) 澄子(こうしてどんどん地味になっていくんでしょうね) 南1局2本場 親 郁乃 222500 宥 66100 澄子 68300 花子 43100 郁乃(う~ん、ここまでやな~) 郁乃(ちょ~っとミスってもうたわ) 宥「リーチ」 えり「ここで松実、先制リーチをかけますっと……これは……」 良子「立直面清タンヤオ平和二盃口、三倍満」 良子「裏が乗れば、或いは――――」 宥「ツモ」 良子「一発ツモで、役満だ」 宥「8200・16200」 南2局 郁乃 206300 親 宥 98700 澄子 60100 花子 34900 穏乃「また役満!?」 憧「いやいや、有り得ないでしょ」 玄「お姉ちゃあああん!」ウワーン 灼「よしよし」 ――――――― 京太郎「役満2回目ですか……」 咏「前も2回だったねぃ」 憩「これ回ってくるんかな……」 宥「ツモ、4000オール」 南2局1本場 郁乃 202300 親 宥 110700 澄子 56100 花子 30900 郁乃(さ~てと) 郁乃「ここまでやで~」 花子(何言ってんだこいつ) 澄子(よほど配牌が良かったのでしょうか……配牌?) 郁乃「ツモ~」 郁乃「8100・16100やで~」 花子(えっなにこれは) 澄子(次元が違いますわ) 南3局 郁乃 234600 宥 94600 親 澄子 48000 花子 22800 郁乃(あ~やりすぎたな~) 郁乃(松実ちゃん張ってそうやから~)トン 宥「ロン、16000です」 郁乃「はいはい~」 澄子(さ、最後の親番が……) オーラス 郁乃 218600 宥 110600 澄子 48000 親 花子 22800 澄子(テンパイ…さっきまで粘りますよ!) 花子(劔谷折れねえな……こっちはテンパイできてねえってのに) 宥(玄ちゃん、点棒取り返したよ) 郁乃(あ~とは) 郁乃(無難に華麗に店じまいや~) 郁乃(店じまいの意味ちゃうけどな~) 澄子(これでオーラスに和了れば私も目立てるはずです!)トン 郁乃「ロン、6400」 郁乃「終わりやで~」 澄子「……え?」 えり「次鋒戦決着ー!」 終局 三箇牧 225000 (+9200) 阿知賀 110600 (+66800) 劔谷 41600 (-49600) 越谷 22800 (-26400) えり「阿知賀は最下位から一気に2位へ」 えり「和了りは役満、数え役満、倍満と圧倒的な火力」 えり「越谷、劔谷はともに順位を落としています」 えり「そして三箇牧はリードを保ちトップ、となりました」 えり「役満ツモが3回もありましたが、戒能プロはどう思いましたか?」 良子「どう考えたっておかしいだろこんなの」 えり「中堅戦は、休憩をはさんで開始です」 ―――――――――――― エイスリン「セイロン!」 照「正論」 憩「正論やな」 咏「このまんまだと飛んじまうけどいいんかい?」 エイスリン「ソレハダメ」 咏「んー、どうすりゃいいかわっかんねぇな」 咏「ま、てきとーにやってくるわ」 霞「行ってらっしゃーい」 照「そういえば、京は?」 憩「もう出て行ったで」 京太郎「俺も役満和了ってみたいなぁ……」 京太郎「と、菓子屋に到着だ」 京太郎「ん?あれは……」 郁乃「ほなまた後でな~」 ??「頑張ってな」 アリガトウゴザイマシター 郁乃「善野ちゃん元気そうでよかったわ~」 京太郎「ああ、今の人が善野さんですか」 郁乃「きょ、京太郎くん!?」 京太郎「郁乃さんが驚くなんて珍しいですね」 郁乃「な、なんでここに?」 京太郎「照に菓子買ってきてって言われたんで。あ、もちろん郁乃さんの分もありますよ」 京太郎「焼きプリンとかシュークリームとか」 郁乃「…………」 京太郎「郁乃さん?」 郁乃「そ、そっか~おおきにやで~」 郁乃「ほな私ちょっとお花摘み行ってくるわ~」 京太郎「い、郁乃さん?」 郁乃「ごめんな~」タッタッ 京太郎「何の話をしてたんだろう?」 郁乃(今の話、京太郎くんに聞かれたんかな……) ――――――――――― 咏「お、お前たしか浜名湖にいなかったかぃ?」トテトテ 憧「いたけど、それが?」テクテク 咏「ふ~ん、ま、今日はよろしくねぃ~」トテトテ 咏(やけに大人っぽいけど……) 憧(やたら小っちゃいけど……) 咏(こいつ、本当に高一かよ……) 憧(この子、本当に高一なの……?)
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宮永家 朝 咲の部屋 ジリリリリリリ!ガチャ! 咲「お~寝みぃ……」 咲「まったく、水曜日の学校はいやだな、鬱になる」 咲「カピに餌やらないと……カピー!」 シーン 咲「あれ?カピはどこいった?…ていうかなんか部屋が違うような…」 咲「……何処だここ、何があった」 咲「……誘拐かなんかか?まさか、昨日俺は自分の部屋で寝たんだぜ、ありえねえ」 咲「体に異常は……このピンクのパジャマはなんだ」 咲「……あれ?なんか体がいつもと違う、なにかがない気がするぞ」 咲「…………………あ」 咲「はぁ~~~~!?」 咲「なんだこりゃ!女になってるぞ!」 咲「くっそ!意味がわかんねえ!とりあえず鏡だ!」 咲「たぶんここらへんに…あった!」 咲「……ははは、夢だと疑いたくなるぜ」 咲「咲になってる…」 咲「待て、落ち着け、須賀京太郎、幸いアニメとかでこの手の展開はよく見る、つまりはそれに習って、最善の行動をとるんだ」 咲「まず、俺が咲になっているということは十中八九俺の体には咲が取り付いてやがる」 咲「たまにランダムに移動するタイプもあるけど考えたくねえな」 咲「……俺が最初にするべき行動は……咲への連絡!」 咲「須賀、須賀、あった!」 プルルルルプルルルル、だだ今、電話に出ることは 咲「くそっ!咲着信拒否してやがる!現実逃避するなよ!」 咲「俺ん家は仮病なんて許さねえからな、おそらく咲は無理矢理に登校させられる」 咲「くそっ!一回登校したら取れる手はずいぶんと限られてくるぞ!お互いのモノマネとかその程度か」 咲「お互いのモノマネ?」 咲「……もぅ~きょ~ちゃ~ん聞いてよ~、和ちゃんがへんなことをいってくるよぉ~」 咲「……だめだ、絶対」 咲「そんなになったらもう遅い、そうなったら取れる手段は一つ!」 咲「……一回学校に行くしかねぇ、危険だけどな」 咲「まったく、どうしてこうなったんだか……用意しよう」 コンッコンッ! 咲「ん?石?……まさか!」 京太郎「」モジモジ 咲「咲!」 京太郎「ただいま・・・じゃなくておじゃまします・・・」 咲「おす」 京太郎「ううう・・・どうしよぉ・・・」モジモジ 咲「頼むから内股で涙目はやめてくれ。予想以上にキモい」 京太郎「そんなこと言ったって・・・」 咲「もうちょい背筋伸ばして胸張れよ。学校で変な噂が流れたらどうしてくれるんだ」 京太郎「ええっ 学校いくの?」ズキズキ 咲「しょうがねえだろ?サボって戻るわけでもないし・・・もっかい頭ぶつけてみるか?」ズキズキ 京太郎「いや」 咲「じゃあ着替えるの手伝えよ。服多すぎで靴下どこかわかんねぇしネクタイ結べねえし」 京太郎「普通だと思うけどな・・・」ゴソゴソ 京太郎「はい。」 咲「サンキュ」ヌギヌギ 京太郎「ちょっと待って!脱ぐの?」 咲「脱がなきゃ着替えられんだろ」 京太郎「ダメ!見ちゃダメ!絶対ダメ!」 咲「そんな無茶な」 京太郎「いい?絶対取ったらダメだからね」ギュッ 咲「わかったわかった。わかったから早くしてくれ、遅刻しちまうよ」 京太郎「人のボタン外すのってちょっと慣れないね・・・」プチ プチ 京太郎「はい。脚抜いて」スルッ 咲「よいしょ」 咲(しかしこれは客観的に見たら・・・) ガチャ 咲父「おーい咲、起きてるか―?朝飯・・・」 京太郎「あ」 咲「あっ」 咲父「・・・・・・ふー。」シュボッ 咲父「京太郎くん。君のことは咲の良き友人として信用していたんだがね。」 京太郎「違うのお父さん!」 咲父「誰がお義父さんだぶち殺すぞこのクソガキがあああああぁぁぁ!」 バキッ 京太郎「きゃあっ!」 咲「あわわわわ」 ー30分後ー 咲父「すまなかった、大丈夫か、咲」 京太郎「うん。なんか京ちゃんの体だとすぐ痛くなくなるみたい」 咲父「早とちりして娘に手をあげるなんて・・・本当にすまん」 咲(まあ普通の人間なら早とちると思う) 京太郎「ううん。誤解だったけど、お父さんが私のために本気で怒ってくれて、嬉しかったかも」 咲父「咲・・・」ジ~ン 京太郎「ありがとう・・・」 咲「すいません。親子愛に水を差す気は無いんですが、ホモホモしいのでそのへんで・・・」 咲「しかし、よくこの奇天烈な状況にあっさり納得してくれましたね」 咲父「うむ。・・・・・・実は若いころに似たような経験があってね」 京太郎「えっ」 咲「マジですか」 咲父「あれは私が丁度高校に入学したばかりの頃だった・・・」 京太郎「どうやって戻ったの!?そこだけ今教えて!!」 咲父「う、うむ」 咲(明らかに回想が始まりそうだった気がするけど黙っとこう) 咲父「入れ替わった相手は咲、母さんだ」 京太郎「ええーーーっ!」 咲「ほほう」 咲父「その頃男子の部員が少なくてな。実力の足りなかったオレは主に女子麻雀部の使い走りをやらされていた」 咲「心中お察しします」 咲父「で、まあ、ある日入れ替わって、一月くらいで元に戻った」 京太郎「え?」 咲「戻る方法は?」 咲父「正直、いつの間にか戻ってたとしか・・・まあ色々あったからなあ、色々・・・」(遠い目) 咲父「あえて言うならキスしたのがきっかけのような気もするが・・・」 京太郎「//////」 咲「な、なるほど、割りとベタですね」 咲父「別にその瞬間に戻ったわけじゃないから、確信は無いんだが」 咲「じゃあまあ、早速、するか」 京太郎「あ、え、えーと、う、うん」 咲父「やってみろ」ユラリ 咲父「オレの目の黒いうちは娘に手を出すことは許さん」ゴゴゴゴ 咲「いやいやいや落ち着いてください。その娘はいま息子になってるんですよ」 咲父「別にそうだと決まったわけじゃない。今は待て・・・久しぶりにあいつに連絡を取って、心当たりがないか聞いてみよう」 京太郎「・・・・・・」 咲「はあ、お願いします」 咲父「取り敢えずもうこんな時間だ。2人は学校に行きなさい」 京太郎「学校行くんだ・・・やっぱり」 咲父「京太郎くん。みなまでは言わない。くれぐれも、くれぐれも自重するように」 咲「は・・・はい」 京太郎「行ってきまーす」 ダダダダダダダ 咲「おい、まてっって」ハァハァ 京太郎「あははは、すごい、脚はやーーい」 咲「くそおおっなんじゃこりゃあ バランサーがイカれてやがる。しかも遅い!」ハァハァ 京太郎「いつもこのへんで和ちゃんに会うんだけど、今日は流石にいないねー」 咲「わかってるな、咲、じゃなくてえー京ちゃん。お前は京太郎なんだぞ」 京太郎「うん。あっ・・・お、おう」 咲「女子更衣室入るなよ女子トイレ入るなよ」 京太郎「あっ。そうか!危なかったー」 咲「大丈夫かよ。頼むから俺の人生を終わらせないでくれ」 咲(しかしさしあたって・・・・・・トイレどうしよう) 京太郎「あぐらかいたり、下ねた言ったり、あとあと色々全部気をつけてよね!」 咲「わかったわかった」ハァハァ 京太郎「で、京ちゃんの方は?」 咲「俺は裏表のない素晴らしい性格だから、咲の見てる俺のイメージで適当にやってくれ」 京太郎「そんなんでいいの!?」 ポン 男子「おーっす。京太郎、ギリギリセーフだったな」 京太郎「あ、ああ、・・・・・・まあな」 女子「んー。なんか須賀くん今日雰囲気違わない?」 咲(!) 京太郎「おっ。ついに俺の魅力に気付いちゃった?」 男子「言ってろw」 女子「あははは」 ワイワイガヤガヤ 咲(うむ。その調子だ、咲。しかし・・・) シーン 咲(咲に麻雀部以外に友達がいなくてよかっ・・・・・・た?)ホロリ ー休み時間ー 咲「この離れのトイレなら誰も来ないだろ」 京太郎「大丈夫かなあ・・・」 咲「じゃあまずチャックを下ろして」 京太郎「はい先生」ジジー 咲「トランクスの股の方に穴が空いてるので、そこからチンコを取り出します」 京太郎「チン///・・・は、はい」ポロリ 咲「もうちょっと小便器に近づくんだ。そして照準を合わせて主に排水口の辺りを狙い撃つ」 京太郎「うう・・・ちょっと触るのやだなあ・・・」 咲「ちゃんと洗ってるから!しっかり銃身を握って狙いを定めないとえらいことになるぞ」 京太郎「そうなんだ・・・」ムズムズ 咲「出そうか?」 京太郎「うっうん・・・あっ」ジョー 京太郎「なんか、変、この感覚、新しいかも・・・」ジョワー 咲「お、おい咲、顔がやばいぞ。よだれ・・・」 京太郎「え?ご、ごめん」ジュルッ 咲(男の放尿って女より気持ちいいのかな) 咲「そして終わった後はブルンブルン震わせて尿の雫を切るんだ」 京太郎「あははは、これなんか面白いかも」 咲「切り終わったらさっきと逆に仕舞う。あと絶対にチャックにチンコを挟むなよ。15分は行動不能になるぞ」 京太郎「えっティッシュで拭かないの?」 咲「どこにそんなもんがあるんだよ。ちなみにハンカチなんて基本持ってないぞ。手洗ったらズボンで拭く」 京太郎「ふーん男の子って不潔なんだね」 咲「そうか?」 京太郎「『咲』はちゃんとハンカチ使ってよね。ポケットに入ってるから」 咲「へーへー。ところで『京ちゃん』・・・俺も小便したくなったんだが・・・」 京太郎「うー・・・・・・・・・・・・しょうがない、よね」 ガチャ 咲「いちいち個室っていうのが面倒くさいな」 京太郎「しょうがないでしょ」 咲「しかし何も脱がなくていいのは楽かもしれん」 咲「ん・・・っと。ほほう、綺麗なピンク色だな」 京太郎「勝手に拡げないで!!」 咲「す、すいません」 京太郎「もう、女の子の一番デリケートなところなんだからね!」クニ 咲「はぅ///」 京太郎「変な声出さないで・・・こっちの小っちゃい穴がおしっこが出るところで、その下の方が・・・」 咲「チンコ挿れるところか」 京太郎「赤ちゃんが出てくるところ!」 咲「順番的にはこっちが正しいぞ」 京太郎「うう・・・京ちゃん最低・・・もうお嫁に行けない・・・」 咲「男は元々行けないから安心しろ」 京太郎「京ちゃんは見られて、ていうか見て、平気なの?」 咲「・・・まあ正直、鼻血出そう」ハァハァ 京太郎「ヘンタイ」 チョロロロロロロロ チョッ チョッ チョロッ 咲「ふぅ・・・女って小便我慢できないんだな」 京太郎「そうなの?」 咲「ああ、多分。なんか途中で止めれなそうな感じ」 京太郎「終わったらティッシュで綺麗に拭いて。トイレットペーパーだと切れ端が残りやすいから特に注意してね」 咲「はいよ」フキフキ 京太郎「・・・・・・」 咲「ウンコはどっちも同じだから講習の必要はないですよね?w先生・・・」 京太郎「・・・・・・っ」 咲「・・・おいどうした、咲」 京太郎「どうしよう京ちゃん・・・なんかあそこが変なの・・・」 咲「!・・・立てるか?」 京太郎「ん・・・痛っ・・・これって」モッコリ 咲「ついにこの瞬間が来てしまったか・・・」 京太郎「これって・・・くっ」 咲「うん、取り敢えず苦しいだろうから外に出してやる」 カチャカチャ ジー 京太郎「うわぁすごい・・・全然、さっきと形も大きさも違う・・・こんなに膨らむんだぁ・・・」ギンギン 咲「あー・・・恐らく咲もある程度知っているかもしれないが、これがいわゆる勃起ですね」 咲(裏から見るの思ったよりグロいな) 京太郎「これが・・・大丈夫なの?どんどん大きくなって破裂しない?」 咲「それはないから安心しろ」 京太郎「どうしようどうしよう京ちゃあん」オロオロ 咲「落ち着き給え。ちゃんと静める方法も伝授してやるから」 咲「まずひとつは一時的な対処療法だ。瞑想をするように心を落ち着けて、静かに無心でいればそのうち収まる」 京太郎「」コクコク 咲「ふたつめは元を断つ。チンコを主に手で扱いて精子を出してスッキリさせてやるんだ」 京太郎「どっちが、どっちがいいの?」 咲(色々あって忘れてたけどそういえばオナ禁してたんだった) 咲「溜まってれば授業中に不意勃って戻らないっていうことも有り得る。ここは・・・」 咲「一旦落ち着け、いいか? なるべく気持ちの悪いことを考えるんだ」 京太郎「気持ちの悪い事?」 咲「例えば・・・咲って何か嫌いな物とかないか?」 京太郎「嫌いな物・・・ええと」 京太郎(嫌いな物嫌いな物・・・・うーーん) 京太郎「虫とか・・・かな」 咲「虫か! ならゴキブリが卵を生んでいる所を考・・・うぅぇえええ」 京太郎「なにそれ・・・」シナシナ 京太郎「ちょっと京ちゃん、あんまり気持ちの悪い事言わないでよ」シュンシュン 咲「ああ、だけど見てみろ咲 萎んだだろ?」 京太郎「あっ! 本当だ!」 咲(しかし、自分から言っといてなんだがなんだろう今の・・・) 咲(すんげー気分悪くなったな・・・大抵そういうの考えたところでここまで気持ち悪くならないのに・・・) 咲(これも咲と入れ替わったせいか? まあいいか) 咲「ところで咲――― ガチャ モブ子A「そういえば昨日のテレビ見たー?」 モブ子B「うん 見たよー!」 咲「!?」 ガタッ 京太郎「!???」 ガタッ モブ子A「ん?」 モブ子B「え? どうかした?」 モブ子A「いや・・・何でもない 所でさ」 京太郎(京ちゃん動いちゃダメだよ!!) 咲(わかってる! 今ここで何かあって京太郎であるお前がバレたら俺の学校生活は終わる!!) モブ子A「って言ってたんだよねー」 モブ子B「えー そうだっただー!」 咲(・・・) 京太郎(・・・) モブ子A「それでさー!」 モブ子B「うんうん」 咲「・・・いつまでいるんだこいつら? もう十分はいるぞ?」ボソッ 京太郎「あはは・・・女の子はお喋りだから」ボソッ ~~~~~♪ 咲・京太郎「「!!??」」 モブ子A「え?」 モブ子B「ケータイ?」 モブ子A「そういえば私たちがここに来てからまだ誰も入ってこなかったよね」 モブ子B「そういえば確かに」 京太郎「きょきょきょ京ちゃん! 何でケータイマナーモードにしてなかったの!?」 咲「いや、いつもは学校につく前にはマナーモードにしてたけど今日は違うだろ!??」 京太郎「どうしよ」 ガンガン モブ子A「大丈夫ですかー?」 咲・京太郎「「!!??」」 モブ子B「随分長い間トイレ入ってるみたいだけど・・・何か体調悪いんだったら先生呼んでこようかー?」 京太郎「ああええと、だ!大丈夫です!! 心配しないでください!」 モブ子A「!!??」 モブ子B「!!!!」 咲(あああっ!!!!) 京太郎「あっ・・・」 モブ子A「お、男の声・・・!?」 モブ子B「ここ女子トイレだよね・・・?」 モブ子A「ちょっとあんた!! ここで何してんの!??」ガンガン 咲(終わった・・・) 京太郎(ブルブル)ウルウル 咲(いや、考えろ! ここで何かしないと俺の高校生活が終わる!!) 咲「あーあーおほんおほん!!!」 咲「間違えて電話してたのをスピーカーにしちゃったー(棒)」 咲「もしもしー 京ちゃーん?」 京太郎「!?」 京太郎「あーーもしもしーどうしたーー?」 咲「今ちょっと電話に出れないからまたかけ直すねー」 京太郎「あ、あー分かった」 ガチャ スタスタ 咲「あの、お騒がせしてすいません ケータイをずっと弄ってて・・・」 モブ子B「え?、ああ・・・なるほど」 モブ子A「え? でも男の声は??」 咲「それは電話してきた相手の声で、私が間違えてスピーカーにしちゃったんですよ」 モブ子A「あぁな~んだ、 てっきり女子トイレに入る変態がいるのかと思ったよ」 咲「ははは」 咲(危なかった・・・) キーンコーンカーンコーン モブ子A「あ、予鈴」 モブ子B「そういえばモブ子A、会長に何か頼まれてなかったっけ?」 モブ子A「あっ!! そうだった! 早く行かないと!」 タッタッタ ガチャン 咲「・・・・・・ふぅ・・・」 咲「咲ー出てきても大丈夫だぞー」 スタスタ 京太郎「・・・・はぁ もうダメかと思ったよ」 咲「お前なー・・・グニィ」 京太郎「ひふぁいふぉふぉうふぁん」 咲「それよりさっさと出よう 誰かに見られたら即OUTだっからな」 京太郎「うん」 ガチャ スタスタ 咲「ふぅ・・・しかしまじで危なかったな」 京太郎「うん・・・正直もうダメかと思ったよ」 咲「お前がテンパって返事しなけりゃよかったのにな」グニグニ 京太郎「ふぁふぁらいふぁいふぉきょうちゃん!」 咲「おっと・・・取り敢えず今から気を取り直すぞ さ・・・京ちゃん」 京太郎「うん 咲」 ??「・・・・・・」 ??「あれは咲ちゃんと・・・・京太郎? あそこって女子トイレじゃ」 ??「どうして咲ちゃんと京太郎が・・・」 ~昼休み~ 咲「ふぅ・・・なんとか授業中や休み時間は誰にも怪しまれずに済んだな」 京太郎「ky・・・咲はずっと授業中寝てたからでしょ!」 京太郎「わ俺なんていろんな人が喋りかけてきて大変だったんだから!寝てるわけにもいかないし!」 咲「はいはいご苦労さま」 京太郎「京ちゃん はいは一回でいいよ」 咲「はいよ」 咲「それよりもだ」 咲「取り敢えず今後のことを話さないといけないから、和と優希には悪いけど今日は二人で食べてもらうとするか」 京太郎「うん、そうだね」 咲「さてと・・・・・どうしますか」 京太郎「お父さんが朝言ってた事を思い出してみると 咲父「で、まあ、ある日入れ替わって、一月くらいで元に戻った」 咲父「正直、いつの間にか戻ってたとしか・・・まあ色々あったからなあ、色々・・・」(遠い目) 京太郎「ってことだから正直今のわた・・・俺たちにはどうすることもできないよ」 咲「そうだな・・・ それよりも今おれ・・・私たちが入れ替わっていることを和たちに話すかどうかだな・・・」 京太郎「うん・・・ 正直信じてもらえるか分からないよね・・・」 咲「まあそりゃそーだろ 俺と咲が入れ替わってるんですー」 咲「なんていったって和はそんなオカルトありえませんとかいって絶対信じないだろうし」 咲「優希や部長は面白半分でしか話聞かなそうだし」 咲「染谷先輩もなんていうか予測がつかないしな・・・」 京太郎「けど、隠し通せるとも思えないよ・・・?」 咲「一ヶ月だもんな・・・短いようで長いし・・・」 咲「まあ最悪何か違和感が隠しきれなくなったら正直に白状するしかないだろ」 京太郎「っていうことは今はまだ言わないって事?」 咲「もしお前が、誰かと誰かが入れ替わってるって知って今までどおり接することができるか?」 咲「そんなぎこちないことになるぐらいなら隠していたほうがマシだと思うんだ」 京太郎「そっか・・・そう言われるとそうかも」 咲「そう・・・・・・・・・・・」ピーーン 咲(・・・・・待てよ?) 咲(そういえば、今の俺の体は咲。つまり女子だ) 咲(それって・・・・・・俺が今考えている以上に今・・・) 咲(とても幸運な状態なんじゃないのか・・・?) 咲(さっきまではあまりそういうことを考えずに入れ替わりは隠そうとしてたけど・・・) 咲(・・・・・・・・・・・・)ニヤリ 京太郎「京ちゃん・・・?」 ~昼休み~ ??「むむむ・・・何だか二人共楽しそう」 ??「それに何故だか咲ちゃんが今まで見たこともないような悪い顔をしているじょ・・・」 ??「それよりも二人で・・・・まさかあの二人・・・・・・」 ??「京太郎・・・・」 ?「・・・・さんどうして須賀君と二人で・・・」 ??「ん?あれは・・・?」 ?「どうして私じゃなくて須賀君と二人で・・・」 ??「のどちゃん・・・」 ?「え? あ、優希」 ~放課後~ 咲(授業が終わるまで何も起こらなかったな・・・段々咲になりきるのも慣れてきたし・・・) 咲(・・・・・・・・・・) 咲(ダメだ・・・考えるのをやめるんだ・・・・これ以上考えるとニヤケが止まらなくなる)ニヤニヤ 京太郎「何ニヤニヤしているんだ咲・・・」 咲「いや、何でもない」 咲(咲と入れ替わった・・・まず咲と仲のいい女子で外せないのはもちろん・・・・) 咲「和だ!!!!」 京太郎「」ビクッ 京太郎「・・・・・? はっ」ピーン 京太郎「・・・・咲 和ちゃんに何かしたら許さないよ」 咲「!?」 咲「ななにを言ってるんだ咲?俺は咲の体なら俺でも嶺上開花和了れるんじゃないか試してみようと思っただけだぞ?」 京太郎「ほんと~?」 京太郎「あぁ、そういうことだから・・・じゃ・・・」 咲「・・・・・・」テクテクテク 咲「・・・・・・・」テッテッテッ 咲「・・・・・・・・」タタタタタタタ 咲(待ってろよお!和ぁ!) 和「宮永さん・・・どうして・・・」ブツブツ 咲「原村さん!」 和「宮永さん?!・・・どうしたんですか?」ハッ 咲「えへへ・・・」ギュッ 和「宮永さん?!」 咲「前から原村さんの胸の谷間に挟まってみたかったんだ~」 和「わ・・・わ・・・私も」 バタン 京太郎「ちょ、ちょっと!何やってるの?!」 咲「わっ!びっくりさせないでよ京ちゃん」 咲(ちっ勘づきやがったかこのチンチクリン) 京太郎「やっぱり原村さんの胸が目当てだったんだね・・・許さないよきょ、咲」ゴゴゴゴゴ 咲「あわわわわ」 京太郎「さぁこっちにきてゆっくりお話s──」 和「やめてください!」 咲「!」 京太郎「え・・・はら・・・和?」 和「どうして須賀君が怒るんですか?宮永さんがクラブメイトと交友を図ることのなにがいけないというのですか?」 京太郎「いやでもぉ・・・いくらなんでも抱きついて胸に顔擦り付けるのは行き過ぎなんじゃ・・・」 和「スキンシップです。相手が男性というわけでもないのだから校内の秩序を乱すような行為になるとは思えませんが」 和「それとも須賀君個人として私と宮永さんが仲良くすることに、なにか蟠りでもあるのでしょうか」 京太郎「それは・・・」 京太郎(もぉ・・・なんでか知らないけど原村さんの逆鱗に触れちゃったよぉ・・・) 京太郎(京ちゃんなんとかして・・・)チラッ 咲「ふぇぇ~原村さ~ん」ギュウウウゥゥ 京太郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グギ 和「反論がないのなら消えてください。私たちはこれからもっとお互いを知りあう必要があるのですから・・・さ、宮永さん」 咲「うん!」 京太郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 京太郎「」ガシッ 咲「へ?」 京太郎「きて」 和「ちょっと、あたなまだ──!」 京太郎「」ギロッ 和「ひっ」 咲「いやちょっと待ってどこ触ってあ、あ、ああああああれえええぇぇぇぇぇぇ~~」 和(連れてかれちゃいましたね・・・) 和(でも、須賀君のあの射殺すようなまなざし・・・) 和(・・・・・・・・・・・・・・・・・ポッ) 咲「サキサンカワイイー」 京太郎「まったく京ちゃんはいっつもおっぱいおっぱい言って・・・」 咲「サキサンカワイイー」 京太郎「その年になって恥ずかしいと思わないの?」 咲「サキサンカワイイー」 京太郎「だいたいおっぱいなら手頃なのが近くにあると思うなー」 咲「リンシャンカイホー」 京太郎「だいたい胸って大きさだけじゃないと思うし──」 久「なにあれ」 咲「おっと、俺ここから帰るわ」 京太郎「ちょっと、そっちは京ちゃんの家でしょ?京ちゃんは私の家に帰らないと」 咲「おっと、そうだったな」 京太郎「じゃあ、私はきょうちゃんの家に帰るね」 ~宮永家~ 咲「ただいまー」 咲父「おう、おかえり。 何かいい方法は見つかりそうかな?」 咲「いや、まったく…」 咲父「そうか、とりあえず今日はもう部屋に戻って休んでなさい」 咲「? 部屋って、どの?」 咲父「咲の部屋に決まってるじゃないか」 咲「」 ~in咲部屋~ 咲(すげぇ、なんかかわいい小物がいっぱいあるな…) 咲(しかもめっちゃいい匂いがする、これが女の子の部屋か…) 咲「ん?これは…」 咲「洗濯物…だと?」 咲(いやこれはさすがにまずい) 咲(バレたら殺されるよな…) 咲「…」 咲(ちょっとだけならいいよな…)スッ 咲(綿ぱんつか、あいつらしいな…)プラーン 咲「…」 咲「ちょっと、ちょっと嗅ぐだけ…」 咲「…」クンカクンカ 咲(んん~まんだむ) 咲「さて次は……ん……あいつ…ブラジャーつける必要あんのか?」 咲「…」 咲「確かめてみるか…」 咲「」モミモミ 咲「……?」 咲「」モミモミモミモミ 咲「……!?」 / / ... / ′ / . . ..... ./. / ! . . .i ..! . ヽ. { . . . . . ハ ピピピ…. /.〃/ ...../ ′'. | i . . . . | i _{__| .| . . .i | . ヽ. ... / ~` ' // ′ /斗 十 | . . . . . . }}ハ ハ { ≧ト| |. / おもち力・・・ {// { /|i 八 {=从 { i N孑弐{ミト∨ | |< .. i 从 {イァ う{ミト爪ト ┌──‐┐'; | ,--|. たったの1か・・・. |. | \《 { } ヽ\| cロ ュ T ~ 日 | . | ! |ハト.乂__ノ ヽ__√\. 日 | | ゴミめ・・・ 八 | | i /i, , , /i/ , } ゝー、‐' 人____ (__) l . i. / 入 / { | V 入 {~`ソ }/} }/ { |人 ∨ >... ` . ィ升| / 咲「……元の身体と大差無い……」 次の日 京太郎「お邪魔しまーす」 咲「いらっしゃい京ちゃん」 咲「今、飲み物用意してくるね」 京太郎「おう!」 京太郎「なんかだんだん違和感なくなってきたけど大丈夫なのかな…」 咲の部屋 咲「和とイチャラブするためには…やはり麻雀だ!」 京太郎「アー、ソウダネ」 咲「なんで棒読みなんだよ」 京太郎「だって京ちゃん、麻雀ヘタでしょ」 咲「ぐっ…!?だがしかし咲の身体ならひょっとしたらと言うことも!」 京太郎「ひょっとするかなぁ…?とりあえずインターネットの麻雀してみる?」 咲「フフフのフ…期待の新星の実力、見せてやるぜ!」 ツモ!白一色! 咲「」 京太郎「…まぁ、こうなるよねぇ」 咲「じゅ、10回やって全部はんちゃんもたずにはこわれ…」 京太郎「一ヶ月なら大会前には戻れるかもだけど、それまで皆の足を引っ張っちゃう…よねぇ」 咲「さ、さきぃ…どうしよう…俺…」 京太郎(あ…姿は自分なのに凹んでる京ちゃんすごく可愛い…) 咲「和とイチャラブどころじゃなかった…このままじゃ俺のせいで…」 京太郎「京ちゃん」ヨシヨシ 咲「咲ぃ」ギュー 京太郎(わ、自分の姿なのに潤んだ目で抱きつかれたら…なんていうか、グッときちゃう) 京太郎「あ…」 京太郎(まただ…また、私…) 咲「──。──」 京太郎(私たち……ホントにこのまま戻れるのかな……) 咲「──。──!」 京太郎(もしかしたらずっとこのまま……) 咲「──ぃ!おい咲!」 京太郎「っ……なに?京ちゃん」 咲「お前何か変なこと考えてんじゃねぇだろうな……顔真っ青だったぞ」 京太郎「な、何かって何?」アセアセ 咲「どうせ咲のことだから何かくだらない事でも考えてるのかと思った」 京太郎「くだらない事って…そんなこと考えてないよ」 咲「本当か?」 京太郎「本当!」 咲「……」 京太郎「………」 咲「………」 京太郎「………少しだけ」 咲「やっぱりじゃねぇか」 京太郎「ごめんね」 咲「いや、別に謝られるようなことじゃないけど…」 京太郎「………」 咲「………」 咲「あのさ咲」 京太郎「?」 咲「大丈夫だから! 俺を信じてくれ!」 京太郎「なにさいきなり……京ちゃんを信じたからってどうなるものでもないんじゃないの?」 咲「そうだな……でもさ、少なからずこの一ヶ月はお互いが信じ合えてないとやっていけないだろうからさ」 咲「俺は咲のこと信じてるよ」 咲(今は取り敢えずこの心配性の咲をどうにかしないとな) 咲「だから咲も、俺を信じてくれ」 京太郎「…………うん」 京太郎「私がこの家に着いた時のやり取りあったじゃない?」 咲「ああ」 京太郎「あの時は冗談交じりに体に沿ってお互いを演技あってただけなんだけど」 京太郎「ふとした瞬間の京ちゃんがとる私の仕草、とか言動に……なんだろ……」 京太郎「女を感じるっていうか…異性的魅力に目がつくようになるって言うか…」 京太郎「あ、もちろんナルシストとかそういうわけじゃなくってね?」 咲「実は言うと俺もその感覚はある」 京太郎「え?」 咲「基本咲は俺の体でもナヨナヨしてくれてるから機会は少ないんだけど」 咲「密着した時に感じた体のたくましさとか、腕まくったりするとことか見るとなんかドキッとしたり……」 咲「って!これじゃほんとに自分に酔ってるヤバい奴みたいだな!」 京太郎「あはは……うん。そうそう……多分そんな感じなんだろうけど」 京太郎「そういうことを通していくうちに自分の意識がだんだんと男性に流れて行ってるような」 京太郎「私って意識が京ちゃんの意識に変わってっちゃうみたいな、そんな気がしてきてさ」 京太郎「私たち……元に…もどれるのかなぁ……」ポロポロ ギュッ 京太郎「……京ちゃん?」 咲「大丈夫だよ」ナデナデ 咲「うん…うん、ごめんね、ほんとにごめん…」 京太郎「だからもう泣かなくていい、任せとけよ」 咲「…ぁ」 京太郎(そんな顔で上目づかいで見つめられたら…) 京太郎「…」 咲(だ、駄目だよ京ちゃん…そこで目をつむっちゃっうなんて…キス、しちゃうよ…) チュ 京太郎・咲「ってもどってたぁ??!」 後日 咲父「いやぁ随分アッサりと戻ったもんだ。俺と母さんの時はもっと時間がかかったもんだけどなぁ」 咲父「二人の仲は俺が思っていたよりもずっと進展していたようだ」ギリギリギリ 京太郎「お、お義父さん。くっ苦しいッス」パンパンパン 咲「お父さんやめて~私の京ちゃんに乱暴しないで~!」 咲父「」パッ 京太郎「ゲホっ……ゲホ……」 咲父「いいか!エッチは20歳を超えてからだ!それと!俺はお前のお義父さんでは……」 咲父「ない!」バターン!! 咲「もう……お父さんってば……大丈夫、京ちゃん?」 京太郎「あ、あぁ……まぁ問題ないよ」 咲「……」 咲「結局入れ替わった原因ってなんだったんだろうね?」 咲「お父さんたちはキスで戻ったっていってたけど私たちはする前にはもう戻ってたし」 京太郎「わっかんねぇ……けどまぁ」 京太郎「俺としてはかわいい彼女が出来るきっかけになったことだし……一概に厄災だったとも言い難いんだけどな」 咲「も、もぉ京ちゃんは///」 京太郎「咲…」 咲「京……ちゃん…」 二人は幸せなキスをして終了
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京:部屋はここ、ですよね 白衣(憩):せやで、頑張ろな 京:ええ、勝って帰りましょう . .-――-. . . . ´ .` . / ヽ . . / / l ヽ ヽ . / / / / l l l . ′ . . . ′/ | ハ ト、 ヘ i l |. | 1 | .|{ ‘. ヽ\_ ; | | | | | | |-―.lハ{\ fヾ\` i l |l | | | | | |{ ヽ \ { \ \ | 八 | | | レ _ 、 `r==ミx } ∧ . 八 ヽ | r㌃⌒` ムイ } ヽ / \ヾ ,,,,,,,, , '''''''' | ノ \ / 八 ハ .... 、 「 ヽ > / / >-、 ( ノ イ l l ヾ \ CPU1:お待ちしてましたーぁ -=≦ / ゝ ー ' < l ∧ |` ー---` ∠ イ ∧ ト、 ≧=r-- 1 /レ' .V / \ { ヾr‐ァ' トヘ/白衣:! / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` CPU2:今日はウチらが、お相手しますーぅ l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \ 京:姿形まで憩さんと同じか、凄く凝ってるな 白衣:ちょっとびっくりしたわ 京:まあいいです、始めましょうか 半荘戦開始 東一局 親 京 25000 CPU2 25000 白衣 25000 CPU1 25000 京太郎(半荘戦の起家か……最初から流れを掴んでいこう) 京太郎(麻雀を、状況を楽しみつつ……) 京太郎(推して参る!) 同コンマのため、流局となります 流局 京太郎(流れたか……だがまだ親番だ、頑張ろう) 憩(牌が偏ってるわけでもないみたいやな) 憩(ま、さすがにそこまでずるいことはしいひんやろ) 東一局一本場 親 京 26500 CPU2 23500 白衣 26500 CPU1 23500 CPU2:ロン、三翻の六十符は7700、一本付で8000やね 白衣:自分から和了られるって、変な感じやな 京:俺の親がぁ…… 東二局 京 26500 親 CPU2 31500 白衣 18500 CPU1 23500 京:カン 京太郎(俺の親に好き勝手やられて、黙ってられるかよ) 憩(京太郎くんの……混一色みたいやな) 憩(とすると……) 京:ポン 京:カン CPU2:リーチ 京:ロン、混一ドラ2赤1 京太郎(これで、一旦リードだ) 東三局 京 34500 CPU2 23500 親 白衣 18500 CPU1 23500 憩(京太郎くんが頑張ってるんや) 憩(ウチやって!) 京太郎(あっちが和了りそうだから……) 京:チー 京太郎(亜空間殺法だったっけな) 憩(これで、テンパイ) 憩(連荘もしたいし、ここは早めに!) 白衣:ロン、タンヤオのみ 白衣:一翻五十符で2400ですーぅ 東三局一本場 京 34500 CPU2 23500 親 白衣 20900 CPU1 21100 CPU2:ツモ、二翻五十符の一本場は900・1700やね 憩(親被り、辛いなぁ) 京太郎(やはり一筋縄にはいかないか) 京太郎(なるべく点差を離せるといいんだけど……) 東四局 京 33600 CPU2 23500 白衣 19200 親 CPU1 20200 東四局開始時の点数は以下のようになります 京 33700 CPU2 23500 白衣 19500 CPU1 20300 CPU1:ロン、六翻五十符で18000 白衣:えっ 京:なっ 京太郎(親の跳満、これで4600点差) 京太郎(それに、憩さんが……) 東四局一本場 京 33600 CPU2 23500 白衣 1200 親 CPU1 38200 京太郎(一体どうすりゃいいんだよ……っ!) 京太郎(……ツモっちまった) 京太郎(タンヤオと赤1で二翻三十符で600と1100) 京太郎(これでトップに近づくけど、次の局に憩さんに当たったら……) 京太郎(ここは……) 京:カン 京太郎(一旦突き放す) CPU1:カン 京太郎(……マジかよ) 京太郎(タンヤオ赤1、今のカンでドラ2) 京太郎(そんでもって……ツモっちまったじゃねえか) 京太郎(これなら課題は達成できる、だが……) 京太郎(……憩さんを飛ばしていいのかよ) 京太郎(憩さんを飛ばして勝つか、また見逃すか) 京太郎(どうすりゃいいんだよ……) 白衣:京太郎くん 白衣:これは、京太郎くんの戦いなんや 白衣:ウチはこの子たちと同じ、敵なんや 白衣:せやから……ね? 京太郎(……そうだ) 京太郎(これは俺とあの人との戦いなんだ) 京太郎(人を飛ばして逃げきったって、それで俺の勝ちなんだ) 京太郎(ためらうな、言ってしまえ) 京:ツモ 京:五翻五十符の一本場は、2100・4100です 終局 京 42000 CPU1 34200 CPU2 21400 白衣 -600 京太郎(――――俺は、勝ったんだ) 荒川父(……潔いな) 荒川父(たかが遊びだというのに、優しい子だ) 荒川父(やはり私が間違っていた、大人の事情のために子どもを利用するなど) 荒川父(私のただ一人の家族をただの金なんぞにくれてたまるか) 荒川父「先生に電話をしてくれ」 秘書「かしこまりました」 憩「お疲れ様、京太郎くん」 京太郎「すみません、最後に飛ばしてしまって」 憩「京太郎くんは京太郎くんにできることをしたんやから、気にせんでええで」 憩「それに、飛んだからって言うたって死ぬわけやないやん」 京太郎「そうですね、ところで……」 秘書「院長は今、書斎にいるわ」 京太郎「じゃあ今すぐ行って話をつけないと!」 秘書「「何があっても、婚約は無しにする」って言ってたわよ」 京太郎「なんだ、よかったぁ……」 憩「……あの話、実は無理矢理つけられた話やったんや」 京太郎「無理矢理?」 憩「……うん、昔、この病院を建てるときにお世話になった人がおってな」 憩「その人から借りた金は返さへんでいい、って言われてたんやけど、この前急に手のひらを返して」 憩「ウチと息子を結婚させろ、ってお父さんに言うてきたんや」 憩「そうすれば金は返さへんでええし、そうしいひんとお母さんのことをばらすって」 憩「その婚約者さん、家で煙たがられてて、それでここの院長にあてがえば一家の名目は保たれる、とかもいうてて」 秘書「お嬢様、どうしてそのことを知っているんですか?」 憩「お父さんとおじさんが話してるのを聞いてしもうたんや」 京太郎「お母さんの話……」 京太郎(そんな交換条件に出すぐらいなんだから、聞いちゃ悪いよな) 京太郎「は聞かないでおくとして、それじゃあお父さんに悪いことをしてしまったんじゃないんでしょうか」 秘書「むしろ、決心がついたみたいで良かったんじゃないかしら」 京太郎「……そうです、か」 秘書「そうそう、戻って来るまで二人は居間で待ってろ、って言っていたわね」 京太郎「じゃあ行きましょうか、憩さん」 憩「うん」 荒川父「世間体なんて気にしません、私には憩さえいてくれればいいんです」 荒川父「例の縁談、丁重にお断りさせていただきます、では」 『荒川君、すこ――――』プツッ 荒川父「……ふぅ」 荒川父「これで、いいんだよな」 荒川父「憩、今日から清々荘に帰っていいぞ」 憩「ほんまに!」 荒川父「ああ、だが、たまにはこっちにも顔を出してくれよ」 憩「うん!たまーにな!」 京太郎「お父さんも憩さんもすごい笑顔ですね」ヒソヒソ 秘書「院長は吹っ切れて、お嬢様は自由になった、それもそうよね」ヒソヒソ 荒川父「そして鮫のオクトパスが言ったんだ、へっ、そんなんじゃあさめざめするなってね」ドッ 憩「あはははっ!なんで鮫なのにオクトパスなんや!」 京太郎「……大人しく見守りましょうか」ヒソヒソ 秘書「……そうね」ヒソヒソ 秘書「荷物は一時間もすればアパートに届くはずです」 荒川父「困ったときは帰ってきなさい、たとえば……京太郎君に乱暴されたときとか」 京太郎「しませんよそんなこと!」 荒川父「はっはっは、わかっているよ、今度来るときは是非二人で挨拶に来てほしいな」 京太郎「挨拶?」 憩「どういう意味?」 秘書(それは伝わりませんよ院長……) 荒川父「こほん、まあとにかく、京太郎君も元気でいてくれたまえ」 京太郎「はい!」 荒川父「それでは、またいつか」 京太郎「はい、おじゃましました」 憩「また来るなー」 憩「♪」 京太郎「はぁぁぁぁぁ~~」 京太郎(ちょー緊張したよー) 京太郎(たった数時間なのに滅茶苦茶長く感じたぞ、どうなってんだ時間細胞) 憩「京太郎くん、ありがとな」 / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ 「これからも、よろしくな」 / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \  ̄ ̄ __/ /lノr‐ \ --‐ / /~⌒l / \ / { / ∧ \ / \ 京太郎(まあでも、こうして憩さんが笑っているんだ) 京太郎(一件落着、だな) 憩が清々荘に戻ってきました! 憩「ただいまー」 憩(ここに帰って来るんも久しぶりやな) 憩(京太郎くんがウチに決心させてくれたから、ウチはここにおるんや) 憩(感謝しても、し足りひんくらいや……) 京太郎『俺が憩さんのことを幸せにするッ!!!』 憩(……って、何思い出しとるんやウチ!) 憩(幸せに……まあ京太郎くんのことやからウチの想像とは違う意味やろ、うん) 憩(……ウチ、京太郎くんのこと好きなんかな) 憩(あれ言われて嬉しかったし、京太郎くんが傍にいてくれて心強かった) 憩(デートも楽しかったし、初めて会ったときやって……) 憩(それに、偶然とはいえキスまでしてもうたし……!) 憩「~~~っ!」パタパタ 憩(あーもうなんやこれ、なんやこの気持ちー!) 京太郎「今日はよく眠れそうな気がする……」 京太郎「明日はクリスマスイブ、そんでもって今年最後の大会」 京太郎「……俺、プロ相手に生き残れるのか?」 夜 京太郎(エイスリンさんの強さを証明する) 京太郎(まだ、エイスリンさんに麻雀を楽しんでいてもらいたいんだ) 京太郎(今日こそは誘えるように……) 京太郎「霞さんの家に来てくれませんか? そこで決着をつけましょう……っと」 ヴーッ ヴーッ エイスリン『りょうかいしたよ』 京太郎「よし、んじゃああとは誰を誘うか、だけど……」 京太郎「こんばんはー」ガララ 霞「あら、一体どうしたの?」 京太郎「ちょっと雀卓を……そうだ、霞さんも一緒に打ちませんか?」 霞「ええ、構わないけど他の面子は?」 憩「何の話しとるん?」 京太郎「憩さん?どうしてここにいるんですか?」 憩「帰って来た挨拶しに来たんよ、で、どうしたん?」 京太郎「エイスリンさんと麻雀を打ちに来たんですよ、憩さんも一緒にどうです?」 憩「うん、ええでー」 京太郎「よし、これで面子は揃いましたね」 ガララ エイスリン「コンニチハ!」 霞「夜はこんばんは、よ」 エイスリン「アッ……コンバンハ!」 霞「京太郎くんと麻雀打つんでしょ、さあ上がって」 勝利条件:エイスリンを使って、エイスリンが一位になること 京太郎「それでは、始めましょうか」 エイスリン(キョウタローのお願いだから、真剣に頑張る) エイスリン(それでも、結果は……) 半荘戦開始 京太郎『エイスリンさんには、まだ諦めてほしくないんです!』 憩『その話を聞く限りは同意やけど……それ、手を抜くってことやろ?』 京太郎『いや、むしろ本気で当たって欲しいんです!』 憩『一位を狙いに行けっていうこと?』 京太郎『はい、そんな手加減された麻雀なんて楽しくありませんから』 憩(って言われたし、今度は勝たせてもらうで、京太郎くん!)ピキィィィン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ」 京太郎「!」 霞(この雰囲気、憩ちゃんのリーチ……ということは) 京太郎(まだ十巡目だから海底、河底は無いとして有り得る珍しい役は……) 憩「カン」 憩「リンシャンツモ、裏4」 憩「3000・6000や」 京太郎(淡みたいな和了り方だな……) 東二局 京太郎 19000 親 憩 37000 エイスリン 22000 霞 22000 京太郎「カン!」 京太郎「もいっこカン!」 京太郎「そんで、リーチだ!」 エイスリン(キョウタローがリーチ!) エイスリン(それなのに……ついてない) 京太郎「憩さん、それです!」 京太郎「リーチ混一!8000!」 東三局 京太郎 27000 憩 29000 親 エイスリン 22000 霞 22000 憩(早速追いつかれ気味やし……) 憩(もう一回、行かせてもらおか!)キィィン! 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーッチ!」 京太郎「げっ、またですか」 エイスリン(また、ケイのリーチ……) 憩「ツモ!リーチ一発、三翻七十符で2000・4000や!」 東四局 京太郎 25000 憩 37000 エイスリン 18000 親 霞 20000 エイスリン(最下位……取り返さなきゃ) エイスリン(……勝ちたい!) エイスリン「……」ムーッ エイスリン「……」ムーッ エイスリン「!」 エイスリン(テンパイ!) エイスリン「……」ムーッ エイスリン(誰か、振り込んで……) エイスリン「!」 エイスリン「ロン!3900!」 エイスリン(やっと、和了れた!) 京太郎「…………」 京太郎(勝つための麻雀、楽しむための麻雀、そんなの人それぞれだ) 京太郎(でも、どっちだって全力でやらなきゃ成り立たねえ) 京太郎(だから、まだまだ行かせてもらうぜ!) 【金色放つ海】のブースト効果が発動されました! 南一局 親 京太郎 25000 憩 33100 エイスリン 21900 霞 20000 京太郎(あっれー……有効牌が全然来ねえ) 京太郎(俺の運無いな……) エイスリン「ツモ!1300・2600!」 京太郎(と思ったら親被りするし……まあ振り込まなかっただけいいか) 京太郎(って、逆転された!?) 南二局 京太郎 22400 親 憩 31800 エイスリン 27100 霞 18700 憩(……これ、完全にエイちゃんの流れや) 憩(まだ諦めてないってことやんな) 憩(流石に親被りも振り込みも勘弁やけど……)トン エイスリン「ロン!8000!」 憩「うっ、やってもうた……」 南三局 京太郎 22400 憩 23800 親 エイスリン 35100 霞 18700 憩(11300点差、このままやと負けそうやけど……) 憩(ウチもまだ、勝てるはずや) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「カン」 霞(ここまで振り込み無しで来てはいるのだけど、ツモばかりで削られているわね) 憩「リーチ」 霞(今回は危ナイ臭いがプンプンするわね……) 霞(これなら、通るかしら?)タン 憩「……ロン、リーチ一発ドラ1赤1裏1」 憩「五翻の八十符は8000ですーぅ」 オーラス 京太郎 22400 憩 31800 エイスリン 35100 親 霞 10700 京太郎(エイスリンさんも、勝とうとしてるし、実際今は勝ってる) 京太郎(このまま平和に終われば、思い直してくれるはず……) 霞「ツモ、6000オール」 京太郎(全然平和じゃねえじゃねえか!) 京太郎(まあいいや、今度こそ押さえてやる!) 【金色放つ海】のブースト効果が発動されました! オーラス一本場 京太郎 16400 憩 25800 エイスリン 29100 親 霞 28700 エイスリン(……テンパイ) エイスリン(ここで和了れば私の勝ち)ドキドキ エイスリン(そうしたら、私は弱くない) 京太郎「リーチ!」 エイスリン(これが証明なんだね、キョウタロー) エイスリン「ロン!」 エイスリン(私は強い) エイスリン「1000ノイッポンバハ1300!」 エイスリン(もう、諦めない) 終局 京太郎 15100 憩 25800 エイスリン 30400 霞 28700 京太郎「……ふぅー」 京太郎「エイスリンさん、これでわかったでしょう?」 京太郎「エイスリンさんは俺にも憩さんにも霞さんにも勝てるくらい強いんです」 京太郎「足手まといじゃない、まだ諦めなくていいんですよ」 エイスリン「……ウン」 エイスリン「キョウタローノマージャン、タノシカッタ」 エイスリン「カテテウレシカッタ、アガラレテクヤシカッタ」 エイスリン「……マダマージャンシタイ」 京太郎「はい!まだみんなで続けましょうよ!」 エイスリン「ウン!」 霞「エイスリンちゃん、来週には母国に帰る予定だったけど、どうやらそれは無くなりそうね」 憩「エイちゃんも卒業式までおられるってことですか?」 霞「ええ、多分ね」 「お母さん、元気にしてた?」 「お父さんもみんな元気よ、そっちはどう?」 「私も元気だよ」 「それで、今日は何の話をしてくれるのかしら、またキョウタローくんの話?」 「大学の話、私ね、そっちで勉強するのやめる」 「高校卒業したら、こっちの大学に行く、そうしたら私の夢ももう一回決めてみる」 「……何があったのか知らないけど、まだマージャンを諦めてないってことよね?」 「うん、大学に行っても続けるつもり、いい?」 「あなたが決めたなら、文句は言わないわよ」 「勉強もマージャンも……それにボーイフレンドもね」 「ボ、ボーイフレンドなんていないよ!」 「あら、キョウタローくんはどうなのかしら?」 「キョウタローは……」 「早く伝えないと他の子に取られちゃうわよ、お父さんと出かけるから電話切るわね」 「お母さんの意地悪!」 「はいはい、じゃあねー」 「はーい」 エイスリンが年内に清々荘から離れることはなくなりました! prrr prrr 京太郎「何だよ父さん、こんな時間に」 須賀父「暑いぞーニュージーランドはー」 須賀父「まさかクリスマスイブに海で泳げるとは思わなかったぞ」 京太郎「大晦日だけは母さんのとこに帰ってやれよ」 須賀父「クリスマスイブといえば、お前、彼女はできたのか?」 京太郎「いない、明日は大会だから早く寝ないとなんだよ」 須賀父「モモちゃんや咲ちゃんとはどうなってるんだ?」 京太郎「大阪と長野じゃ遠いだろうが」 須賀父「そうかそうか、そうだったな」 須賀父「俺もお前くらいの歳は……」 京太郎「父さんに母さん以外の恋人なんていたのか?」 須賀父「じいちゃんやばあちゃんたちとこたつに入ってたな……」 京太郎「なんだよ……」 須賀父「まあ何にせよ、命短し恋せよ漢、だ!」 須賀父「好きな子の十人や二十人いるだろ?」 京太郎「…………いねーよ」 須賀父「お?今一瞬戸惑ったな?戸惑っただろ?」 京太郎「戸惑ってない、じゃあな」 須賀父「あっ、ちょっ」 プーッ プーッ 京太郎「疲れた、今日は一日中疲れた」 京太郎「もう寝よ……」 【冬休み十日目】終 【冬休み11日目】 京太郎「今日が終われば、年末は好き放題か」 京太郎「うっし、今日も頑張るぞぉー!」 京太郎「霞さんのメモ、久しぶりだな」 京太郎「っと、何々……」 霞『今夜、清々荘のみんなでクリスマスパーティーを開きます。よかったら来てね』 京太郎「清々荘のみんなで……か」 京太郎「そういや、郁乃さんはどこ行ったんだろ」 京太郎「冬休みに入ってから一回も会ってない気がするし……」 京太郎「繋がるといいな」ピッピッ prrr prrrr prrrrr prrrrrr 『………………』 京太郎「郁乃さん?」 『………………』 京太郎「出てるんですよね?」 郁乃『……京太郎……くん?』 郁乃『せやで……いくのん、やで~』 郁乃『今日はどうしたん?』 京太郎「今日の俺の試合、見に来ますか?」 郁乃『試合?』 京太郎「今日、プロ・アマ交流戦ってのがあるんですよ」 京太郎「高校生の各学年の選抜六チームと、プロチーム、教員チームで試合をするんです」 京太郎「三箇牧からは俺と照と憩さんと咏、あと霞さんも善野さんも出るんですよ」 京太郎「来てみませんか?」 郁乃『それは……ちょっと無理、みたいやな』 郁乃『げほっ、ごめんな、見に行きたいのは山々なんやけど』 京太郎「そうですか……」 京太郎(なんだ、さっきからおかしいぞ郁乃さん) 京太郎(元気無いみたいだし、それを取り繕ってみせてる) 京太郎(それに、あっちがやけに静かだ) 京太郎(旅館とかにいる可能性もあるけど、だったら最初の空白は何だ?) 京太郎(何て、言えばいいんだ) 京太郎「…………」 京太郎「俺、郁乃さんのためならどこにだって駆けつけますから」 京太郎「郁乃さんが困っているんだったら助けます」 京太郎「だから、困っていることがあるなら言ってくださいよ」 郁乃『な、何を言うとるんや?』 京太郎「俺も同じく清々荘の住人じゃないっすか、こんな俺でも力になれればな、って」 郁乃『…………』 郁乃『せやったら、助けに来て』 郁乃『私を助けて』 郁乃『場所は…………や』 京太郎「わかりました」 郁乃『あっ、やっ!』プツッ 『ツーッ ツーッ』 京太郎「場所は何とか聞き取れた、けど」 京太郎「竜華さんとの約束を破るわけにもいかないし……」 京太郎「助けて、って言われて行かないやつがどこにいるんだよ」 京太郎「竜華さんたちには悪いけど……」ピッ prrr prrr 泉『二条ですけど、何の用ですか?』 京太郎「泉、遊びに行かねえか?」 泉『遊びって、二人で……ですか?』 京太郎「そーそー、二人いるよ」 泉『え、じゃあ……行きます』 京太郎「オッケー、待ち合わせ場所は――――」 prrr prrr 竜華『なんや京太郎くん?』 京太郎「もしもし、竜華さん」 京太郎「実はこれから用事ができちゃったんで、俺はちょっとパスで」 竜華『えっ?どういうこと?』 京太郎「細かいことは話せないですけど、この埋め合わせは絶対にするんで!」 竜華『急いでるみたいやし……わかったわ』 京太郎「あ、あとそっちに泉を向かわせたんで、一緒に遊んでください」 竜華『へ?なんで泉?』 京太郎「それじゃあ俺もう行くんで!ほんっとすみません!」 竜華『ようわからんけど、頑張ってな!』 京太郎「はい!」 【三箇牧の街】 京太郎「郁乃さんに言われた通りだと……この辺か」 善野「あれ?須賀君こんなとこで何しとるん?」 京太郎「善野さん!?」 善野「なんやそのオバQを見たようなリアクションー」 京太郎「なんでよりにもよってオバQなんすか」 善野「ま、須賀くんがここにおるってことは、郁乃のこと助けに来たんやろ?」 京太郎「ということは、善野さんも郁乃さんのこと知ってるんですか?」 善野「郁乃の居場所、ようやく突き止めたんや」 善野「あの子、人のことよう見とる割に自分は遠慮するからな、ほんま困ったもんや」 京太郎「遠慮、って?」 善野「誰にも迷惑をかけたくなかったみたいや、薬の実験台にされとるっちゅうのに」 京太郎「そっか、最初に小さくなった郁乃さんが行った場所は、善野さんのところでしたね」 善野「石戸先生から相談を受けて探してみたら、京太郎くんが郁乃を庇ったあの組織、相当ヤバいらしいで」 善野「通称は黒の組織、主に薬の製造から暗殺、闇取引等々、薬と殺しに関しては闇組織の中でトップクラス」 善野「どうやら郁乃がはまったんはその研究中の薬らしいんや」 京太郎「そんな……それの実験台って」 善野「ああ、はよ行かんとな」 京太郎「じゃあ、俺が先進むんで後からついてきてください!」ダダダダ 善野「あっ、ちょっと!」 善野「……はぁ、頼もしいなぁ、あの子」 善野「黒の死神に出くわさんとええんやけど……」 チンピラ1「人が情けかけて電話出させたらこれか、ホンマ困るなぁ、オイゴラァ!」 チンピラ3「アニキィ、この女もうヤっちゃってええんやないっすか?」 チンピラ2「上に止められとったけど、流石にこれはなぁ」 チンピラ4「7Pでっかぁ、良さそうやなぁ」 チンピラ5「身体はギリギリ合格ラインってとこやから、ええやろ」 郁乃「げほっ、げほっ」 京太郎(郁乃さんが血を吐くまで……っ!) 善野「落ち着くんや須賀くん」ヒソヒソ 善野「一人一人はこいつみたいに弱いかも知れへんけど」 チンピラ6「ダレカキタデー……」ボコボコ 善野「二人で五人相手は無理があるわ、何か作戦でも立てんと」ヒソヒソ 京太郎「作戦……」 京太郎「誰かに連絡して応援に来てもらう……とか?」ヒソヒソ 善野「他の人を危ない目に遭わせるんか?ヘタすれば死ぬかもしれないんやで?」 京太郎「うっ……それは確かに」ヒソヒソ 善野「……私が囮になってる間に須賀くんが郁乃を助ける、これで行こうや」ヒソヒソ 京太郎「なっ、ダメっすよそんなの!」ヒソヒソ 京太郎「それだったら俺が行きます、前もそうしましたから大丈夫です」ヒソヒソ 善野「……ほな、作戦開始や」 善野『まずは相手に向かって閃光弾と音爆弾を投げるんや』 善野『その間に須賀くんはできれば一人以上の相手を潰す』 善野『このジャスティスハンマーで叩けば一発のはずや』 京太郎(そして俺が発見、コテンパンにされている間に善野さんが郁乃さんを助ける……作戦は完璧だ!) 京太郎「うぉぉぉぉおおおおお!」ヒュン!ヒュン! パァン! チンピラ1「うわっ!」 チンピラ2「のわっ!」 チンピラ3「そげぶっ!」 チンピラ4「くっ!」 チンピラ5「目が、目がぁ~!」 キィィィン! チンピラ5「あぁっ!」 京太郎(よし、今の内だ!) ――― 一ターン目 チンピラ1「誰や、こんなことしやがったんは……ぁっ!」 京太郎(こいつ……こいつが郁乃さんに薬を……) 京太郎(絶対に許さない!)ドガッ チンピラ1「ごはっ!」バタッ 京太郎(できるだけ完璧に完膚なきまでに叩き潰すんだ) 京太郎(躊躇うな、躊躇ったらこっちがやられるんだ!)ドガッドガッバキッ チンピラ1「」 京太郎「これで一人、と……つぎは……」 ――― 二ターン目 京太郎(なるべく郁乃さんの周りからどかしておくか……) 京太郎「郁乃さん、すぐに終わらせますからね」 郁乃「京、太郎……くん」 京太郎「ドラァ!」ドガッ!ドガッ!ボコッ チンピラ2「」 チンピラ3「ア、アニキィィィィィイイイ!」 チンピラ4「おい!兄ちゃんここで何しとるんや!」 京太郎「やべっ、見つかった!」 ――― 二ターン目 京太郎(見つかったからには……生かしておけねぇ!) 京太郎「ふんすっ!」ドガッ チンピラ3「ってぇなぁ……ふざけんなや!」ブンッ 京太郎「がはっ!」 チンピラ3「兄ちゃん、ようやってくれたなぁ」ボキボキ 京太郎(一発喰らっちまったか……) 京太郎(ここからどう引きつけるが問題だ) ――― 四ターン目 京太郎(もっと、もっと有利な状況を作るんだ!) チンピラ5「耳が、聞こえないッ!聞こえないんやッ!」ポーッ 京太郎(……あいつだ!) 京太郎「えい」ボコッ チンピラ5「痛っ!」 チンピラ3「オイゴラァ!ちょこまか動いとるんやないわ!」 チンピラ4「覚悟せえよそこん金髪ァ!」 京太郎(攻撃できてあと一回、できるだけ広い死角を作りたいが……) チンピラ3「上には連絡させてもろうたわ、もうじき組織の殺し屋が来るはずや」 チンピラ4「ほな、どう料理したろか?」 ――― 五ターン目 チンピラ4「あ~よう見たらこの兄ちゃん、わいらに突っかかってきたやつやないか」 チンピラ5「あー、あのボコボコにされとったんかー」 チンピラ3「油断しとったとはいえ、随分と舐められてんなぁ」 京太郎(ここは、攻撃だ!) 京太郎(ハンマーを投げる!頭に当たれば十分なダメージのはずだ!) 京太郎「まだ、まだだっ!」ブンッ ガシッ チンピラ5「詰めが甘いんだよガキが!」ドガッ 京太郎「ぐっ」 チンピラ3「よう散々コケにしてくれたなぁ」ゲシッ チンピラ4「ざっけんなや!」ドゴッ 京太郎「がはぁっ」 京太郎(くっ、あの二人は……) 善野「」 郁乃「」 京太郎(な、なんで……) ?「よくもここまでやったものだな」 京太郎「な……」 京太郎(なんだこの殺気……) ビリリリリッ!! 京太郎「ん、ここは……」 善野「ようやく起きたみたいやな」 京太郎「縛られてますね……」 郁乃「二人ともごめんな~」 京太郎「俺こそ、こんなことになっちゃって結局助けられませんでしたし、周りに注意していれば……」 善野「いや、今回はホンマにしゃあないわ」 善野「そら、敵が強く過ぎたからな」 京太郎「敵?」 善野「通称黒の死神と呼ばれる暗殺者……」 ギィ ?「すみません、お待たせしました」 /. } | ヽ /. /. '; ! | | .'. ! ! l /| / ハ ト、 | | . | | | / ! /} /-‐ヘ 厂ヽ lハ ! l '. l ;' | | ア7/l| / / 'ァ¬方フハ | ! | ト、 l |ヾ、 l/ | /| {弋j巧 / / ー`¨'゙ ' l 从ハ|/) ヘ | | | | ぃ ヘ l / /" | / ′ V 乂メ 〉 | | | ヽ | } ∧ |;' } / ,/. ∧| V| } /l从 ,′ 厂! リ 丿 jノ | ;ハ. 丶 ..- ,′| / ′ヘ. _,. / ノ! ハ′ 「李舜生と申します、今日はよろしくお願いします」 ヽ `¨二  ̄ / | / ̄ ̄ ` .、 __丶 / / |ー…ァ-、ヽ \ ,. _ \ / / |. / { . }. .ヽ /. ,. '" |ヽ... ´ / / V. | ̄ヽ __/. ∧ | ,. '" ,'. j j /. /. . ./ ヘ | /、 /. /. 厂`丶 /. | | ヽ /| / ハ /. /. /. \ 京郁善(なんかイケメン来たーっ!?) 京太郎「アンタ、組織の人間なのか?」 李「僕はただ、裏にいた人たちに君たちと麻雀を打てと言われただけです」 善野「麻雀、やて?」 李「はい、そこの全自動卓を使え、と」 京太郎「裏で俺らで賭けをしてる、ってことなのか?」 李「よくわからないですけど、打たないならば殺す、と言っていました」シュパッ シュパッ シュパッ 京太郎「あ、ありがとうございます」 善野「ありがとさん」 郁乃「おおきに~」 京太郎「殺す、か……」 李「ええ、それともう一つ―――」 李「ラスの人以外は全員ここから出させてもらえるそうですよ」 京太郎「誰かが犠牲になるしかないってことですか?」 李「どうやら、そのようですね」 善野「誰か一人だけ……か」 李「理解が速くて助かります、それでは、始めましょうか」 半荘戦開始 京太郎(郁乃さんは衰弱してるし、元々体が弱い善野さんもこんなとこに置いていたら不味い) 京太郎(だとすれば、残るべきは俺か、この人) 李「…………」 京太郎(だが、おそらくはこの人も組織の人間、それなら……) 京太郎(全力を以て、狙い撃つ!)ギィン! 同コンマのため、流局 京太郎(これで、テンパイだ) 李(わかりやすい殺気……) 李(……それならば)トン 善野「けほっ、けほっ」 善野(長い間考え続けるんは疲れるなぁ) 善野(手っ取り早く終わってくれると楽なんやけど) 京太郎「テンパイ、げほっ」 李「テンパイ」 郁乃「ノーテン」 善野「ノーテン」 京太郎(あれ、俺、なんで今咳なんか……) 東一局一本場 親 京太郎 26500 体力:7 李舜生 26500 体力:9 郁乃 23500 体力:9 善野 23500 体力:9 京太郎(さっきのは、躱されたのか?) 京太郎(……今度こそ)ギィン 李(二巡目で聴牌したか) 李(…………)チラッ 京太郎(ここは絶対に和了るんだ!) 李(…………) 李(……少し様子を見てみるか)トン 京太郎(何としても李さんに当ててやる!) 京太郎(善野さんと郁乃さんだけは生きて帰すんだ)ジーッ 李「」ジロッ 京太郎「!」 京太郎(今……目が合った?) 京太郎(俺の考えてることが見透かされてる?) 京太郎(いや、そんなことはない) 京太郎(この待ちなら……!) 李「…………」トン 京太郎「ロ、ロン!純全三色平和一盃口!18000の一本場は18300!」 李「あ……はい、どうぞ」ニコッ 京太郎「どうも……」 京太郎(さっきの殺気と言い、一体何なんだこの人……) 東一局二本場 親 京太郎 44800 体力:5 李舜生 8200 体力:8 郁乃 23500 体力:8 善野 23500 体力:8 京太郎「げほっ、げほっ」 京太郎(なんだ、さっきから体が重い……) 京太郎(風邪でも引いたか?) 京太郎(……いや、そんなことはどうでもいい) 京太郎(もういっちょ、追いつめる!)ギィン 郁乃「ポン」 善野「けほっ、こほっ」 李(……見たところ、向かいの女は脆弱、支配系の能力者) 李(隣の女は鳴くなどして場の流れを荒らしている) 李(そして、こいつは……) 京太郎(な、なんだ、これ……) 京太郎(平和タンヤオ二盃口清一赤1ドラ2) 京太郎(大竹林、か) 京太郎(こんなんで射抜けるかどうかわかんねえな……) 李(さっきから染めてるのか染めていないのかよくわからない捨て牌だ) 李(三索を捨てた、それなら……) 京太郎「――――ロン」 京太郎「平和タンヤオ二盃口清一赤1ドラ2」 京太郎「48000の二本場は、48600!」 李「くっ……」 終局 京太郎 93400 郁乃 23500 善野 23500 李舜生 -40400 郁乃「たった一局で終わってもうたんか?」 李「すみません、僕麻雀はそんなに得意じゃないんですよ」 善野「……あんた、一体何者なんや?」 李「僕は組織に囚われた者ですよ、さっき言いませんでしたっけ?」 京太郎「そんな麻雀が苦手なやつをここに連れてきたって意味ないじゃないですか、そんなことをあの人たちがするとは到底考えられないんですよ」 李「……実を言うと、この対局はあなた方の最期の手向けってことだったんですよ」 李「これが終われば順位に関係なくあなたがたを殺す、と」 京太郎「じゃあ、あんたが……」 李「……ですが、その必要はなくなりました」 京太郎「え?」 | | | | ,..._ ,.r-、 ,ry | | ヒ;;; } ィt 、 , ' // '''´ | | ,、.、 ,..,..._ { } }/ r'ノィー 、 | | ヾ、゙、// jr; 、 ,rヾ''"ゞ=' 'ヾ.....⊃' ! ! ヽ''ヾ 、 ;' `''",.=-、 ー'’._ ,r'う { jj ,.、、 _,... ''ヽ ,.,´ {{ ヽ. ,;'"'" ̄ヾ´,.., r ';;〃l'l ;; f'_ ヾ'〃) `ヾ / 〈 /ノ ヾ,jヽ='. ,,ヽへ-(ヾ ゙、 ゞ',.,.、 // / ヾ ゙、゙、 {{) { jj' ",,,,、 c;、ヽ=' ゙、 ゙;ヾヾ/_ ヾ / ノ ,,,,_ ( ヾ'''⊆| |P,r,r 、 , '''7 ``' ゙/〃 ゙ー' / ;}}`",.,rt 、゙´ // / ゙ー',.r 、 _`'’ r 、、ヾ-''n.く ; ゙、゙、 ヾー' { ̄ ノ!,ィ'r' | | | |''ヽ`_,,.`'ヘ;r'ノ,..- 、_ _ `='-'" | | | ___. | | |_`__|`ii'"''" /7 i'i l´______|_| |___| 「____| ` }}f´ヽ、`,..,゙、} | ̄ ̄ ̄| ̄| ゞヾ;;;jj{{;;;ノ{{ | [][] | | _i二二二ユ;; 「 ,...., ,f;ノ「 ̄ ̄ ̄「| ||ヾヾ ̄ ̄、,...... ._ | |]]]]]]]]]]]]]]]'i||__ ヾ-’_| |_____」」;;;;||_ `ヽ、_,I、ー'_,! | |--------/'| '゙、 ,i'j | ヽ...|、`ヽ、 |lllll | |..| |-------/;';'.| }}|| ,rr--- |ヽ. \ヽ、.|| .|lllll | |,,! '"-------/ ;' ||「 ̄ ̄ ̄ ̄ |` ̄ ̄_|_\. ヽ、、l !lllllTTTTTTTTTTTTTT ;' |l'| ̄ ̄「「「ニ|ニf(二二..))\ `゙、===.LLLLLLLLLLLLL! ;' ||'| |.|.|..|ヾ;;|、;;;;;;;;;;;;;;;;! \ | ニニニニニニニニ]' |.|'| |.|.|..|ヾ.| |゙、 `、! ドゴォッ! 李「あなた方はどうぞ速く逃げてください」 京太郎「今のって爆発ですか!?」 善野「大阪の街で何しとるんや……」 猫「黒、早くズラかるぞ!」 李「わかってる、例のブツは」 猫「背中に巻いてある」 郁乃「猫が喋った?」 李「気にしないでください、赤阪さんにはこれを」 郁乃「これ……薬?」 李「はい、あなたの身体を元に戻す薬です」 郁乃「これが私の身体を……」 李「飲むかどうかはあなたの自由にしてください、じゃあ!」 ドォォン! 善野「何やったんやろうな、あの人」 京太郎「まあ何にせよ早く逃げましょう!」 郁乃「…………」 善野「郁乃、はよ行くで」 郁乃「あ……うん」 組織のアジトから逃げ出した! 【公園】 京太郎「ここまで来れば大丈夫でしょうか……はぁ」 善野「げほっ、げほっ!げほげほげほっ!」 京太郎「うわっ!善野さん大丈夫っすか!?」 善野「いつものことやから……」ガクッ 京太郎「善野さぁーーーーん!」 郁乃「それ、いつもの死んだふりごっこやで~」 京太郎「そうなんですか?」 善野「げほっ、ぐほっ、ごほっ、ごほぉっ!ごへぁっ!ごはぁっ!はっくしょん!」 京太郎「そうじゃないみたいなんですけど」 郁乃「まあ気にせんといてや~」 京太郎「郁乃さんがそう言うなら……」 郁乃「京太郎くん……今日はごめんな」 郁乃「大事な試合がある日やのに、こんな迷惑かけてもうて」 京太郎「いいっすよ、俺は郁乃さんを助けたかっただけなんすから」 京太郎「身体痛くって参りますけどね」 郁乃「ほんま、ありがとな」 京太郎「郁乃さんのためです、どうってことないっすよ」 京太郎「それより……その薬、飲まなくていいんすか?」 郁乃「これは、まだええかな」 郁乃「これ飲んだらまた一人暮らしの生活して、姫松で善野ちゃんと一緒にコーチやって」 郁乃「そうしたら京太郎くんとも、霞ちゃんとも住めへんやろ?」 郁乃「せやからまだ飲まへん方がええかな~って」 京太郎「そう……っすか」 郁乃「またお世話になるな」 京太郎「上等です、もう慣れてきましたから」 郁乃「……寒いな」 京太郎「冬ですからね」 郁乃「手、繋いでもええ?」 京太郎「ええですよ」ギュッ 郁乃「……おおきに」 京太郎「あ、そういえば」 郁乃「どうしたん?」 京太郎「郁乃さんの口調、おかしくありませんか?」 郁乃「え~そんなことあらへんよ~?」 京太郎「今思いっきり作りましたよね!」 郁乃「戻してへんも~んこれが本来やも~ん」 京太郎「この人のウソを見破れない自分が悔しい!」 善野「…………寒いなぁ」 善野「ほな、二人とも後でな」 京太郎「ありがとうございました!」 郁乃「ほんま、ごめんな~」 善野「郁乃に振り回されるんはいつものことやからな……」メソラシ 郁乃「も~そんなことないや~ん」 京太郎「俺たちも帰りますよ、郁乃さん」 郁乃「はいは~い」フラフラー トリアエズカエッタラフロハイッテクダサイヨ エーソンナクサナイヤロー 善野(弱ったとき、口調も元気の無さも隠さない郁乃は久しぶりやった) 善野(須賀くんやったら、郁乃のことちゃんと面倒看られるかもな) 善野(そういえば、遊園地のペアチケットもろうとったっけ……) 京太郎(こうして郁乃さんと一緒に歩くなんていつぐらいからだろ……) 郁乃「学年選抜か~懐かしいなぁ~」 京太郎「郁乃さんの頃はどんなんだったんですか?」 郁乃「私は参加してへんかったんや~」 京太郎「あ……すみません、言いづらいことを」 郁乃「まあ開かれてすらないからな~」 京太郎「」イラッ 京太郎(苛立ちはするけど、今はこの苛立ちも気持ちいい) 京太郎(仲間が戻ってきたって実感できるんだ) 京太郎(薬も手に入ったし、あとは郁乃さんとの時間を楽しめるといいな) , '"  ̄` 、 / ヘ ./ ヽ、 ヘ ′ i !ハ ∧ i| | ! ヤ ∧ |i | / リ从 ∧ | /´レ勹´ _`_キ ∧ | !' ,r=‐ ⌒i| \____ | 爪 ´,, ″| ヽ、 `ヽ 郁乃「も~私の話聞いとる~?」 | ゝ .,ノ 从 `ヽ、 | 心 _/.)^._ イ´ ∧\ }..,ィ|i /./ | i \ } ソ{ ./ | ,'‐^ュ `k | i \"´ji { 广 ̄丁 j’ ´ ‐''ノ从 |-ミ } ji ル / 人__,,斗宀'" i \|ノ; /i | 彳"/ /' │ !"¨ ./ |ゝ-弋./ /__ __ _/i / |!/| | / / `´ |/ | i| | / / | | i| 京太郎「ええ、聞いてますよ」 京太郎(このまま聞いていたいぐらいですよ) 郁乃が清々荘に戻ってきました! 京太郎「たった四時間で無茶苦茶疲れたぞ……」 京太郎「試合まであと三、四時間くらいか」 京太郎「何しよ」 京太郎「疲れたし、他の人の部屋で和みに行こう」 京太郎「腹が痛い……」 京太郎「照も憩さんも試合があるだろうし、エイスリンさんの部屋に行くか」 コンコン 京太郎「エイスリンさーん、あっそびーましょー」 エイスリン「キョウタロー……?」ガチャ 京太郎「ども!これから遊びませんか?」 エイスリン「イイヨ!」グッ エイスリン「タイシタオカマイハデキマセンガ……」オズオズ 京太郎(相変わらず何で日本語の勉強してんだろうなこの人) 京太郎(可愛いからいいけど) エイスリン「キョウタロー、コレ!」 京太郎「花札ですか?」 エイスリン「カスミカラモラッタ!」 京太郎「じゃあやりましょうか負けませんよ?」 エイスリン「キョウタロー、マケナイ!」フンス! 京太郎(この手札……これならエイスリンさんに勝てる!) 京太郎「エイスリンさん、ルール追加ってどうですか?」 エイスリン「rule?」 京太郎「これに負けた方が、勝った方の言うことを何でも聞くっていうのです」 エイスリン「オモシロイ!」 京太郎「ふっふっふ」 京太郎(何を命令してやろう……脱いでもらうとか……グヘヘ……)チラッ エイスリン「~♪」ニコニコ 京太郎(…………) 京太郎(こんな純真な人に何考えてんだ俺……) 京太郎「負けた……俺が負けた……」 エイスリン「ヤッタ!」グッ 京太郎(この天使のような笑顔が見れればどうでもいいや……) エイスリン「キョウタロー、キョウタロー」 京太郎「いやーエイスリンさん強いですね、初心者とは思えないですよーあははー」 エイスリン「ナンデモスルッテイッタヨネ?」 京太郎「え……し、知らないなぁー」 エイスリン「キョウタロー、ナンデモスルッテ……」ショボン 京太郎「うぐっ」 エイスリン「ウウッ……」グスッ 京太郎「い、言いました!覚えてましたよ!」 エイスリン「ヤッタ!」ニコッ エイスリン「ソレジャー……」 京太郎(今の俺、嵌めようとしたのに嵌められた……?) エイスリン「ジャァ……キョウタロート……」 京太郎「俺と?」 エイスリン「…………///」プシュー 京太郎「ちょっ、エイスリンさん!」 エイスリン「キョウタロゥト、イッショニネタイ」 京太郎(寝たい!?いやいや、ネクタイだろ、ネクタイ、そうに違いない) エイスリン「///」カァァ カキカキ 京太郎(エイスリンさんがホワイトボードに絵描いてんの久しぶりに見たな) エイスリン「!」バッ |京太郎とエイスリンが一緒の布団で寝る絵| 京太郎「……つまり、今夜、俺と一緒の布団で寝てほしいと」 エイスリン「///」コクッ 京太郎(それっていいのか?霞さん的に) 京太郎(いや、俺だってエイスリンさんと寝れるなんて願ったり叶ったりだけど、そんなのゲームなんかでやっていいことなのか……) エイスリン「……ダメ、カナ?」 京太郎(上目遣いでこっち見ないでくださいよ、頬染めないでくださいよ!どこで覚えたんですかそんな技術!) 京太郎(無理だ、こんなん逆らえるわけがねえ……) 京太郎「勿論、万事オッケーっすよ!」 京太郎(霞さんにバレたら死ぬな、男として)
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照と洋榎はプロにいる設定です 須賀京太郎、3年生の夏 京太郎「っしゃー!!来たぜ東京!!」 咲「ちょっと京ちゃん!はしゃぎすぎだよ!」 和「もう、そもそも何回も来てるじゃないですか」 京太郎「お前らと違うんだよ。やっと自分の力で県大会も勝ち抜いて、全国に来れたと思うと嬉しくてな」 咲「そっか。今まで私達の付添だったもんね」 京太郎「ああ。だけど今年は違うぜ!俺は自分の力でここに来たんだー!」 和「だから静かにしましょうって。後輩たちも見てるんですよ」 優希「しょうがないじぇ。京太郎の念願だったし、好きにさせてやるのがいいじぇ」 咲「うん。京ちゃん本当に嬉しそうだしね」 京太郎「ああ。嬉しくって出場が決まった時はいろんな人に言っちまったよ」 和「はい?」 京太郎「はしゃぎすぎだったかな。みんな一度は来てるのにな」 優希「お、おい。そのいろんな人っていうのは…」 京太郎「ああ、今まで麻雀で知り合った人達だな」 衣「トーカ!東京行くぞ東京!」 透華「ええ、もちろんですわ!ハギヨシ、準備なさい。理由?京太郎くんの応援に決まってますわ!」 桃子「あ、蒲原元部長っすか?モモっす。ちょっと東京に応援に行きたいんでまたお願いできないかと……鶴賀全員で?いいっすね!!」 いちご「東京?そんなん考慮しとらんけど……行かんとね」 姫子「ぶちょ、じゃなくて哩さん!早く行きましょう!」 哩「待て待て。私らは応援に行くとやけんな?忘れ物とかなかか?鎖と首輪入れたか?」 初美「はい?姫様と六女仙全員も行く?私だけじゃないんですかー?私一人で応援したかったですー」 洋榎「今度の試合は東京?ええでー!ちゃんと応援する時間はあるんやろな?誰のって?姫松と京太郎に決まっとるやん!!」 淡「ごめーん、ちょっと行ってくるねー!え?清澄だよ?敵?男子だからだいじょーぶ!!」 照「はい、今度のインターハイは私としても注目している選手が多いのでスケジュールを調整して会場まで見に行きたいと思っています」 照「最後に一言?……京ちゃん、応援してるから頑張ってね!」 その年のインターハイ男子個人戦には、やけに多くのプロやインターハイ出場経験者が応援に来ていたとか 京太郎「なんか人多いな……誰か有名な人でもいんのか?」 咲「……京ちゃんだよ」 カンッ!!
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京太郎「中堅戦はあっさり終わったな」 京太郎「今回はエイスリンさんまでいくといいけど、そしたら淡に当たるのか……」 恒子「ヘイ少年、君もしかして三箇牧の生徒だったり?」 京太郎「誰ですかあなた……って!福与アナじゃないですか!」 恒子「お?やっぱ知ってる?いやースーパーアナウンサーは辛いねー」 京太郎「朝のふくよか占い毎日見てます!」 京太郎「……それで、どうして俺が三箇牧だと?」 恒子「ああ、君、個人戦出るでしょ?」 京太郎「ええ、一応」 京太郎「まさか出場選手全員のことを知っているとかですか?」 恒子「そのまさかだけどちょっと違うんだな」 恒子「なんとなく覚えてるだけ、だから名前まではわからないんだよ」 京太郎「それでも凄いですよ!流石ですね!」 恒子「いやぁ、そう言われると照れるねー」 恒子「そうだ!連絡先交換しない?」 京太郎「アナウンサーがいいんですか?そんなこと」 恒子「すこやんにちょっと自慢するだけだよ」 京太郎「わかりました、じゃあ」 恒子「ありがと、君、名前は?」 京太郎「須賀京太郎です」 恒子「そうか、須賀くんか!応援しておくよ、それじゃねー」 京太郎「さようならー!」 恒子(年頃の男子高校生の連絡先ゲットー!) 恒子(すこやん羨ましがるだろうなー) ――――――――――――― 憩「亦野ちゃん元気にしとった~?」 誠子「おかげさまで」 憩「そら良かったー」 灼(この人が全国2位、荒川憩) 灼(……努力する) 哩(余裕あるけん、縛り少なめで行く) 憩(楽しみやな、頑張るで!) 誠子(三箇牧を釣り上げる!) 誠子(勝ってやる!) 副将戦開始 誠子 42000 哩 67500 憩 204100 灼 86400 哩「ツモ、1000・2000」 哩(リザベーション成功!) 誠子「くっ……」 誠子(出鼻をくじかれた!) 東2局 誠子 43900 親 哩 68900 憩 199200 灼 88000 憩「ツモ!1300・2600!」 誠子(また和了られた……) 哩(相変わらずみたいだな) 灼(……) 東3局 誠子 42600 哩 66300 親 憩 204400 灼 86700 誠子「ポン!」 誠子(部長3人相手……上等!) 誠子(私だって負けるわけにはいかないんだ!)トン 哩「ロン、16000」 誠子「うっ……」 哩(縛ればよかった……) 灼(3000点……逃げる!) 東4局 誠子 26000 哩 83500 憩 204100 親 灼 86400 憩「ロン、1000」 誠子「……はい」 誠子(これじゃあいつもの対局みたいだな……) 誠子(淡に、後輩に負担をかけるのか……) 誠子(そんなの、嫌だ) 南1局 親 誠子 25000 哩 83500 憩 205100 灼 86400 同コンマのため、流局 誠子(流れたか……) 誠子(次こそは!) 哩(2発目……) 南1局一本場 親 誠子 25000 哩 83500 憩 205100 灼 86400 哩(リザベーション―――4!) 憩(気持ちよさそうな顔しとるなぁ……) 憩(でも、ウチも負けるわけにはいかないんや)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 哩「くっ!」 哩(ここで使うんか?荒川!) 灼(……これ) 憩「ロン!リーチ一発裏1、6700!」 灼の【ボウリング打法】がレベルダウンしました 哩(失敗……もう1回!) 南2局 誠子 25000 親 哩 83500 憩 211800 灼 79700 哩「ツモ、2600オール」 哩(リザベーション、成功!) 誠子(まだだ、まだやれる……) 灼(新道寺を捲る!) 南2局一本場 誠子 22400 親 哩 91300 憩 209200 灼 77100 同コンマのため、流局 南2局二本場 誠子 22400 親 哩 91300 憩 209200 灼 77100 憩「ツモ!500・700!」 照「――――というわけ」 エイスリン「ナルホド」 照「ここまでに2回成功して1回失敗してる」 照「東1局と南2局には注意して」 エイスリン「ワカッタ!」 南3局 誠子 21900 哩 90600 親 憩 210900 灼 76600 哩(リザベーション……まだよか) 憩(これで、機能停止や!)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 灼(リーチ……!) 憩「カン!」 誠子(なんだよ、この気迫……) 憩「ツモ!2000オール!」 憩「まだまだ続くで!」 南3局一本場 誠子 19900 哩 88600 親 憩 216900 灼 74600 誠子(何だこれ、有効牌が来ない) 誠子(役牌もバラバラ、運が無くなったみたいだ) 誠子(でも、私なら和了れる!) 誠子「ポン!」 誠子「チー!」 誠子「ツモ!400・600!」 誠子(オーラスだ!) 哩(こんば状態で挑むより、姫子に託すば確率がある) 灼(何が、起きてる?) 南4局 誠子 21300 哩 88200 憩 216300 親 灼 74200 誠子(オーラスも和了る!) 誠子「ポン!」 誠子「ポン!」 誠子「ポン!」 誠子「ツモ、1000・2000」 誠子(淡、後は頼んだぞ) 哩(跳満キーと倍満キー、この点差なら勝てる) 灼(一回も和了れなかった……) 灼(ハルちゃんもこんな感じだったのかな) 副将戦終了 三箇牧 215300 (+15100) 新道寺 87200 (+22300) 阿知賀 72200 (-16800) 白糸台 25300 (-20600) 恒子「副将戦終了ー!」 恒子「1位の三箇牧は失点を取り返し順位をキープ!」 恒子「新道寺は倍満を白糸台に当て、2位!」 恒子「阿知賀は何もできず3位に」 恒子「白糸台はまたもや凹み、4位となっています」 健夜「荒川選手のリーチは相変わらず特異ですね」 健夜「まるでその役で和了れることがわかっているかのようで「いよいよ大将戦!」」 恒子「これから休憩だけど、チャンネルはそのまま!」 健夜「って聞いてよー!」 ――――――――――― エイスリン「イッテキマス!」ムフー 照「頑張って」 郁乃「エイちゃんなら大丈夫やで~」 咏「私みたいに失点してくんなよな」 エイスリン「ウン!」 エイスリン「オマカセアレ!」 エイスリン「ジャアネ!」 京太郎「あ、送っていきますよ!」 灼(焼き鳥……3位に落ちちゃったし) 灼(最悪) 灼(最悪だなぁ……)ズーン 京太郎(ん、あの人たしか阿知賀の……そうだ鷺森さんだ) 京太郎(落ち込んでるみたいだな、失点したんだしそりゃそうか) 京太郎(ちょっと話しかけてみよう) 京太郎「あのー」 灼「なに?誰?」 京太郎「須賀京太郎と云います、今の試合を見てました」 灼「あっそ、だから?」 京太郎「あまり落ち込まないでくださいね!俺応援してますから!」 灼「三箇牧の人が私を応援しててもいいの?」 京太郎「ど、どうしてそのことを!」 灼「浜名湖で玄たちと一緒にいたじゃん」 京太郎「あ、たしかに」 灼「はぁ……帰ろ」 京太郎「でも、応援してるのは本当ですから!」 灼「わかったよ、ありがとね」 ――――――――――――― エイスリン「アワイ!」 淡「エイスリン久しぶり~!」ダキッ 淡「大将戦頑張ってね!」 エイスリン「エ?」 淡「どうせ私が勝っちゃうからさ!」 姫子「そな自信どこから……」 穏乃「よろしくお願いします!」 大将戦開始 親 姫子 87200 ※跳満キー持ち エイスリン 215300 穏乃 72200 淡 25300 姫子「ロン!18000!」 淡「えっ!?」 淡(あと7000点しかないの?) 淡(いきなり極限だけど……) 淡(いーじゃん!いーじゃん!新道寺!) 穏乃(やばいやばい、早く追いつかないと決勝に行けない!) エイスリン(ウゴケナイ……) 東1局一本場 姫子 105200 エイスリン 215300 穏乃 72200 淡 7300 エイスリン「ロン!6700!」 姫子「はい」 淡(みんな破ってくな……まあまだいいけど) 東2局 姫子 98500 親 エイスリン 222000 穏乃 72200 淡 7300 淡「ツモ!500・1000!」 淡(いつも通りやらなきゃね!) エイスリン「ウゥ……」 淡「まだまだ行くよ!」 東3局 姫子 98000 エイスリン 221000 親 穏乃 71700 淡 9300 エイスリン「ツモ!1000・2000!」 淡(まだ動けるんだ……) 淡(これ以上はもう失点しないよ!) 恒子「三箇牧のエイスリン・ウィッシュアート止まらない!」 健夜「ウィッシュアート選手は過去の牌譜が非常に少ないです」 健夜「彼女は13巡目以内にテンパイすることが多いですね」 健夜「打点が高い、とか目立った和了りは少ないけれど」 恒子「なんかあの子の理想通りみたいな感じだよね」 健夜「そう、なんかそんな感じ」 東4局 姫子 97000 エイスリン 225000 穏乃 69700 親 淡 8300 エイスリン「……」トン 淡(ノーテン……) 淡(こんなとこで終わってられない!)トン 【圏外射撃】発動! エイスリン「??」 淡(エイスリンに負荷をかけて) 淡(もう一回!) 和了判定まで戻ります 淡(テンパイ来たこれ!) 淡「ツモ!2000オール!」 エイスリン(?) 穏乃(まだだ、まだ、まだ) 東4局一本場 姫子 95000 エイスリン 223000 穏乃 67700 親 淡 14300 エイスリン「ロン!2300!」 穏乃「は、はい!」 穏乃(この人強いなぁ……) 穏乃(ああ、燃えてきた!) 【インフレーションギア】がレベルアップしました エイスリンに飛び火しました 南1局 親 姫子 95000 エイスリン 225300 穏乃 65400 淡 14300 淡(またノーテンかー) 淡(またエイスリンが和了りそうだし) 淡(はぁ……)ゴッ 【圏外射撃】発動! 和了判定まで戻ります 淡(もともと字牌ばっかで困ってたんだけど) 淡(これならいけるかな) エイスリン(マタ、ウゴケナイ) 穏乃(負けない!負けたくない!) 姫子(次まで持てば……!) 淡「ツモ!字一色!8000・16000!」 東東南西西北北白白發發中中 ツモ:南 菫「大七星、か」 やえ「あいつにピッタリの役だと思っていたが、まさかこの局面で和了るとはな」 南2局 姫子 79000 親 エイスリン 217300 穏乃 57400 淡 46300 姫子「ツモ!4000・8000!」 穏乃(ちょっと、え、嘘でしょ?) エイスリン「オヤッカブリ……」 淡(新道寺凄いなぁ、でもまだまだ!) 淡(大逆転劇はこっからだよ!) 南3局 姫子 95000 エイスリン 209300 親 穏乃 53400 淡 42300 淡(新道寺がまた和了りそう……) 淡(もったいないけど、負けたくないもんね!)ゴッ 【圏外射撃】発動! 和了判定まで戻ります 淡「ロン!24000!」 姫子「へ?」 淡「あと5000点!」 恒子「凄いぞ大星淡!怒涛の追い上げを見せています!」 健夜「彼女はツモを完全に操っている、そのように思えます」 健夜「現に今までウィッシュアート選手や鶴田選手が一向聴になったときから彼女の手は速くなり」 健夜「逆にウィッシュアート選手たちはテンパイからどんどん遠ざかっているように思えました」 健夜「龍門渕の天江衣選手と少し似た雰囲気がありますね」 穏乃(親は流れた、でも新道寺との点差は18000点) 穏乃(倍満以上を当てれば勝ち) 穏乃(勝てる、勝てるんだ!) 【インフレーションギア】がさらにレベルアップしました 【願望描写】のレベルが元に戻りました 南4局 姫子 71000 エイスリン 209300 穏乃 53400 親 淡 66300 穏乃(できた!高目でジュンチャンピンフ二盃口ドラ2) 穏乃(これを和了れば……)スチャ 穏乃(捨てる牌が無い……あれこれツモってんじゃない?) 穏乃(やっばいどうしよ、もう一回!) 穏乃(状況を整理しよう、えーっと) 一二二三三778899⑨⑨ ツモ:四 穏乃(とりあえず四萬を切っておこう) 穏乃(これで一萬をツモれるといいんだけど……) 淡「チー」 淡(阿知賀、どうして負荷が効いてないの?) 淡(嘘でしょ、これじゃあ、このままじゃ)トン一萬 穏乃(あと2枚……) エイスリン(テンパイ、デキナイ)グスッ エイスリン(コレデ、イーシャンテン……)トン一萬 穏乃(やばい、あと一枚しかない!どうしよ!) 穏乃(お願い!来て!)スチャ 穏乃(来ないよね……)トン 淡(今は新道寺から点を取ることに集中しよう)トン 姫子(逃げ切る!)トン エイスリン(umm……) エイスリン「カン!」 淡(ここでカンって、どういうことよ!) 穏乃(ドラ乗った!このまま、お願い、来て!)スチャ 穏乃「よし!」 穏乃「ツモ!平和ジュンチャン二盃口ドラ4!」 穏乃「6000・12000!」 大将戦終了 三箇牧 203300 (-12000) 阿知賀 77400 (+5200) 新道寺 65000 (-22200) 白糸台 54300 (+29000) 恒子「準決勝決着!!」 恒子「決勝への進出を決めたのは!」 恒子「オーラスで大逆転を果たした阿知賀女子学院と!」 恒子「先鋒戦から1位をキープし続けた三箇牧高校!」 恒子「白糸台高校の大星淡が驚異的な追い上げをするものの一歩及ばず、三連覇の夢は潰えました!」 健夜「個性的な選手ばかりで良い試合でしたね」 健夜「大将戦オーラスでの高鴨選手の和了には目を見張るものがありました」 健夜「決勝戦も実に楽しみです」 恒子「決勝戦は明後日!」 恒子「決勝戦前半はご覧のチャンネルで!」 ――――――――――――――― 京太郎「お疲れ様でした」 エイスリン「ゴメンネ……」 京太郎「どうして謝るんですか?」 エイスリン「テン、トラレタカラ……」 京太郎「誰も怒りませんよ、淡から逃げ切ったんですしもっと胸張りましょうよ!」 エイスリン「……ウン!」 京太郎「じゃあ戻りましょうか」 ――――――――――――――― 淡「…うぐっ…ぐすっ……」ポロポロ 淡(勝てなかった……やえ先輩たちにあんなに大見得きって来たのに) 淡(これで、終わりなの……) やえ「こんなところにいたのか」 菫「まったく、さがすこっちの気にもなってくれ」 淡「やえ先輩、菫先輩」グスッ 誠子「見つかったんですか?」 尭深「心配したよ」 淡「たかみ先輩たちも……っ」ポロポロ 淡「みんな……ごめんなさい」 菫「何を言っているんだ、淡はよくやったよ」 やえ「私たちが不甲斐なかったんだ」 やえ「一年生の淡に負担をかけてしまっていた」 やえ「私の方こそすまなかった」 菫「すまなかった」 淡「うっ、うえっ……っ……」ポロポロ 尭深「淡ちゃん、みんなと帰ろ、ね?」 淡「うっ、ん……」 夜 京太郎「ただいまですー」 竜華「お帰りー」 京太郎「なんだかすごく久しぶりに帰ってきた気がする……」 竜華「なあなあ京くん、何かして遊ばへん?」 京太郎「まあ、いいですけど」 京太郎「何か、って何するんですか?」 竜華「あー……京くんの好きなことでええでー」 京太郎「うーん、それじゃあ…………」 竜華「ツイスターゲーム?」 京太郎「はい!」 竜華「でもマットとかどうすんの?」 京太郎「たしかフロントに行けば借りられたはずです」 竜華「ならルーレットは?」 京太郎「2人用のルーレットのアプリがあるらしいですよ」 京太郎「この前郁乃さんがくれたんです」 竜華「なんやそれ……」 京太郎「次は左足を青です」 竜華「はいは~い」 竜華「次は右手を緑んとこやって」 京太郎「はいよっと」 京太郎「あ」 竜華「えっ?」 京太郎(竜華さんの顔が近い……なんだかいい匂いもするし) 京太郎(流石はツイスターゲーム!) 京太郎「次は左手を赤に、だそうです」 竜華「ん……っと」 竜華(こ、これ、ウチが京くんの下におる?) 竜華(この体勢、なんか嫌やな……) 竜華「次、左手を青に、やって」 京太郎「はい」 京太郎(俺が竜華さんに覆いかぶさってる体勢……) 京太郎(いやいやダメだ!そんなことは考えちゃダメだ!) 竜華「京くん……次」 京太郎「あ、はい、えーっと右手を黄色、だそうです」 竜華「ん、もうちょい……」ズコッ 竜華「あ!」 京太郎「え?」 ドシーン 京太郎「すみません、倒れちゃいました……」 竜華(あれ?ウチ、ひょっとして……) 京太郎(これじゃあまるで俺が……) 京太郎(背中から押し倒してるみたいだ) 竜華(後ろから押し倒されてる……!?) 京太郎「す、すみません!」 竜華「ううん!こっちこそ!」/// 【7日目】終了 【インターハイ 8日目】 京太郎「おはようございます」 竜華「お、おはよっ!」プイッ 京太郎(あの後からなんだか気まずいな……) 京太郎(さて、何をしよう) 京太郎「竜華さん」 竜華「な、なんや」プイッ 京太郎「また遊びましょう!」 竜華「は……?」 京太郎「昨日、あんなことしてしまったのは謝ります」 京太郎「だから今日は仲直りのために遊びましょう!」 竜華「べ、別に、ええけど……」 竜華「ツイスターはもう嫌やで」 竜華「マリオパーティー?」 京太郎「DSliteなら郁乃さんが8台くらい持ってたんで」 竜華「なんでそんなに持っとるんやあの人……」 京太郎(竜華さんとだけだと気まずいからな……誰を誘おう) 照「ルールはどうするの?」 京太郎「じゃあバトルロイヤルにするか」 憩「えー!ウチタッグマッチがええ!」 憩「京太郎くんと組みたい!」 照「京は誰にも渡さない」 京太郎「バトルロイヤルで」 憩「え~!」 竜華(2人とも京くんと仲ええな……) 竜華(羨ましいな……) 1位 憩 2位 照 3位 京太郎 4位 竜華 京太郎「全然だめだ……慣れてないからなのかな……」 竜華(集中できへんかった……はぁ……) 憩「ウチが1位ですーぅ!」 照「あと1枚……」 憩「ほな1位ボーナスや!京太郎くんに命令するで!」 京太郎「えっ、そんなの聞いてませんよ」 憩「言わなかったからな~」 憩「命令はデートや!」 照「は?」 竜華「は?」 憩「インターハイ終わったあと2日くらい残るらしいやろ?」 憩「せやから、どうや?」 京太郎「どうって、命令ですし……金ないですけどいいんですか?」 憩「ええでええで」 京太郎「じゃあ、行きましょうか」 憩「京太郎くん大好きや!」 竜華「」ムッ 照「」ムムッ 照「ねえねえ清水谷さん」ボソボソ 竜華「なんや?」ボソボソ 照「個人戦」ボソボソ 竜華「……りょーかい」ボソボソ 照「憩、特訓しに行こ」 憩「わかったで、京太郎くんバイバイ~」 竜華(仕返しや!) 京太郎「デート……初デート……」ブツブツ 竜華(むっ) 京太郎「さてと、昼飯食べに行くか」 京太郎「というわけでサイゼリヤとうちゃーく!」 竜華「いつもサイゼリヤなんやな」 京太郎「少しあったかくないので……」 竜華「まあさっさと入ろか」 京太郎「そうですね」 メニュー 東北風グラタン 関東風ドリア 中部風カルボナーラ 関西風タコのカルパッチョ 九州風ハンバーグ 京太郎「たった500円でこの味、この量」 京太郎「生きててよかった……」 竜華「大袈裟やなぁ、あ、ソースついとるで」フキフキ 竜華「うん、取れたな」 京太郎「竜華さんはカルボナーラですか」 竜華「おしゃれやろ?」 京太郎「竜華さんもソースついてますよ」フキフキ 竜華「お、おおきに」 京太郎「いえいえこのくらい」 ナンダヨアレ イチャイチャシテルワネー セッソウナイワネー チクワダイミョウジン ネー 竜華「…………///」 京太郎「き、気にせず食べましょうよ」 竜華「うん……」カァァ 京太郎「周りの視線が痛かった……」 京太郎「何をしよう」 京太郎「そういえば、淡と遊びに行く約束をしてたな」 京太郎「誘ってみるか」ピッ prrr prrr prrr prrr ガチャ 淡『はい?』 京太郎「須賀だけど、淡今暇か?」 淡『おかげさまで』 京太郎「じゃあ俺と遊びに行かないか?確か約束してたろ?」 淡『あああれね!憶えててくれたんだ!そだねー、何して遊ぼっか』 淡『わかった、じゃあ○○駅に集合ね』 京太郎「了解、じゃ」ピッ 京太郎「ここが淡のおすすめの場所なのか?」 淡「うん」 京太郎「ただの公園みたいだけど」 淡「私らしくないって?」 京太郎「……まあ」 淡「ここって色んな人がいるんだよね」 淡「近所のがきんちょたち、おじいちゃんとかおばちゃん」 淡「みんな顔も背丈も口調も違う」 淡「性格も声色も」 淡「こんな、あんまし大きくない公園でも世界はあるんだなっていつも思うんだ」 淡「それだけ多くの人がこの世界にいるわけで、自分もそのうちの一人なんだ、ってわかった」 淡「それが昨日のことなんだけどね」 淡「ごめん……楽しくないよね、こんなの」 淡「まだ引っ張っちゃってんのかな…………」 京太郎「そうか?」 京太郎「俺は別にいいと思うぞ」 京太郎「淡のことがもっとわかった気がするし、淡の言うこともなんだかわかる気がする」 淡「京太郎……」 京太郎「それとさっきから言おうと思ってたんだけど」 京太郎「目、腫れたまんまだぞ」 淡「あはは、わかってるよ」 淡「もう大丈夫!スミレとは違って京太郎に励まされるほどヤワじゃないからね!」 京太郎「ど、どうしてそのことを」 淡「細かいことはおいといて、今度は京太郎のことを知りたいな!」 京太郎「俺のことか?」 淡「うん!」 ―――――――――――― 京太郎「あの後俺は何を話していたんだろう」 京太郎「そういう自分の考えみたいなのを話すのはあんまり得意じゃないんだよな……」 夜 京太郎「餃○の王将に来たぞ!」 淡「大阪○将とたまに被るよね」 照「あれ、京?」 京太郎「照も来てたのか?」 照「うん、大食いに成功で代金なしなんだって」 京太郎「なにっ!?」 照「あと10分以内に食べきれれば代金なしで、現金1000円がもらえるらしい」 京太郎「なんだと!?」 照「それと、どうして大星さんと一緒にいるの?」ジトッ 京太郎「ちょっと遊んでたんだ」 淡「初めまして!大星淡といいます」 照「よろしく、個人戦楽しみにしてる」 淡「私もです!」 メニュー 大食い餃子セット 1000円 餃子・チャーハンセット 600円 餃子一人前 300円 チャーハン 400円 ラーメン 500円 京太郎「大食いにチャレンジするぞ!」 照「喧嘩上等」 淡「私も頑張るよ!」 「こちら、大食い餃子セットになります」 「ご健闘を祈ります」 照「このために朝と昼を抜いてきたんだ、食べきる!」 淡「女子高生の胃袋なめないでよね!」 京太郎(量多いな、大丈夫かな……) 照「やっと食べ終わった……」ゲフッ 淡「うそっ!まだ8分しか経ってないのにこの量を!?」 京太郎「やっばい、すごくきつい」 【さらに10分後】 淡「ごちそうさまでした」 京太郎「げほっ、ごほっ」 照「大丈夫?」サスサス 京太郎「こ、このくらい!」 京太郎「やってやる!」 ――――――――――――― 「ありがとうございましたー」 照「京、本当に大丈夫?」 京太郎「もう無理、2人とも、先に帰っててくれ!」 淡「そんな!じゃあ京太郎はどうするっていうの?」 京太郎「漢ってやつにはよぉ、戦わなくちゃいけないときっていうのがあるんだよ」 京太郎「あばよ!」ダダダダダ 照「京!」 淡「京太郎!」 京太郎(みんな、今までありがとう) 京太郎(俺、須賀京太郎の生涯に、一片の悔いなし!) 京太郎「おええええええええ」 【8日目】終 【インターハイ 9日目】 京太郎「いよいよ決勝、相手は姫松と……清澄」 京太郎「まさか決勝で咲たちと当たるとはな」 竜華「京くん、顔色悪いけど大丈夫?」 京太郎「決勝戦前、対策を怠らずに」 京太郎「決勝戦開始は正午」 京太郎「時間が無いんだよな」 京太郎「やっぱり一番対策をするべきは咲、だよな」 京太郎「だとすればやはり呼ぶべきは……」 照「それで私に」 京太郎「そうだ、一緒に頑張ろう」 照「……わかった」 照「咲を攻略する方法……」 京太郎「わかんない……」 照「槍槓ならなんとかなるかも知れないけど」 京太郎「長野の県予選でやられてるから通じにくい」 照「でも、やってみる価値はある」 京太郎「だな」 京太郎「ついに決勝戦か」 郁乃「緊張してきたな~」 咏「全然そうは見えないんだけどねぃ」 エイスリン「キョウコソハ!」 照(咲……) 照(今日は使ってみようかな……) 郁乃(善野ちゃん、負けへんで)ギッ ―――――――――――――――― 善野「ここまで来たんや、優勝するで!」 洋榎「準決ではへこんだけど、次は負けないで!」 漫「私は今の調子で」 絹恵「私も頑張るで!」 由子(よりにもよって代行の妹さん……) 恭子「ゆーこ、大丈夫なんか?」 由子「妹さん対策はバッチリなのよー」アハハ ―――――――――――――――― 穏乃「みんなでここまで来た!やっと和と遊べる!」 穏乃「みんなで勝とう!」 玄「うん!」 憧「もう一回あの小さいのをとっちめなきゃだからね」 宥「頑張ろうね」 灼「今さらだけど原村さんと当たるのって私なんだよね……」 ――――――――――――――――― 優希「うぅ~タコスがないと力がでないんだじぇ……」 美穂子「またタコさんのお弁当作ってきましたから、はい」 優希「おお!ありがたいじょ!」 久「いつもありがとね、美穂子」 美穂子「いえ、皆さんのお力になれて嬉しいです」 和(穏乃、憧、玄さん……) 桃子「いよいよ照姉とっすね!」 咲「うん、一緒に頑張ろうね」 桃子「はいっす!」 咲(お姉ちゃん……私、勝つから)ゴォッ 優希(この人が咲ちゃんのお姉ちゃんか……) 玄(この子、小さいころの憧ちゃんにそっくり) 照(決勝戦……) 漫(何か空気重いな……) 開局 親 優希 100000 照 100000 玄 100000 漫 100000 優希(東一なのにテンパイできないじぇ……) 漫(相手はチャンピオン宮永照) 漫(善野監督も戻ってきてみんなでここまで来たんや!) 漫(絶対に負けられへん!) 玄(テンパイ……宮永さんは最初は和了らない) 玄(今は攻める!) 玄「ツモ!4000・8000です」 照「…………」 【照魔鏡】発動! 【タコスパワー】がレベルダウンした! 優希「!?」 優希(今の、なんか咲ちゃんみたいな……) 漫(神代さんみたいやったな……) 東2局 優希 992000 親 照 996000 玄 116000 漫 996000 漫(テンパイきたで!) 漫(このままガン!) 漫(ドン!) 漫(ズドーン!)トン 照「ロン、1500」 漫「はい……」 東2局一本場 優希 92000 親 照 97500 玄 116000 漫 94500 照「ツモ、1100オール」 優希(和了れる気がしないじょ……) 玄(今回は守りに徹するのです!) 漫(調子悪いなぁ) 東2局二本場 優希 90900 親 照 100800 玄 114900 漫 93400 照「ツモ、2200オール」 照(咲の出番が来る前になるべく点数を削る) 照(容赦はしない) 優希(東場なのに和了れないじょ……流石は咲ちゃんのお姉ちゃんだじぇ) 玄(まだまだだよ!)フヌー 漫(東二でもうこんなに重い……) 漫(-で帰ったらまた落書きやな) 漫(よし、一発いっとくか!) 【爆撃】発動! 東2局三本場 優希 88700 親 照 107400 玄 112700 漫 91200 漫(三巡目テンパイ、でもドラなし、役もタンヤオのみ) 漫(まあええ、チャンピオンを止めたる!) 漫「リーチ」 照「…………」 照(思ったより攻めてくるの早かったな) 照(どうなるやら) 玄(先制リーチ……!) 玄(姫松の上重さん、すごい)トン 漫「ロン、3900の三本場は4800」 玄「えっ」 漫(アンタのせいで打点低いからな、このくらいはさせてもらわんと) 漫(そんで、もう一発!) 【連鎖爆撃】発動! 東3局 優希 88700 照 107400 親 玄 107900 漫 96000 絹恵「上重さん、和了りましたね」 恭子「このまま和了り続けてくれたらええんやけど」 照『ロン、1000』 由子「今日も不発なのよー」 東4局 優希 88700 照 108400 玄 107900 親 漫 95000 玄(あれ、テンパイしてる?) 玄(でもリーチはしないで……) 優希(和了れないまま、もう南入だじょ……)トン 玄「ロン!3900です」 優希「じょっ!?」 漫(人和は無しやったっけ) 照(また止められた……ぐぬぬ) 南1局 親 優希 84800 照 108400 玄 111800 漫 95000 照「ロン、1000」 照(おかしい、何かがおかしい) 照(とりあえず和了り続けよう) 南2局 優希 84800 親 照 109400 玄 111800 漫 94000 照「ロン、2900」 漫(やっぱりダメか……) 優希(タコぢからが切れたじょ……) 優希(やっぱりタコスじゃないと) 漫(まだまだ頑張るで!)フンス 玄(あれはなかなかのおもち!) 玄(今まであんまり見かけなかったけど、何か漲るよね!) 南2局一本場 優希 84800 親 照 112300 玄 111800 漫 91100 照「ロン、6100」 霞「最近照ちゃんの不調が多いわね」 京太郎「緊張してる、なんてことはないでしょうけど」 憩「でも、清澄は妹ちゃんがいるとこなんやろ?」 京太郎「そのくらいで照が緊張は無いと思うのですが……」 南2局二本場 優希 78700 親 照 118400 玄 111800 漫 91100 照「ロン、8400」 漫(ほんまに調子悪い……) 漫(打点低い、ツモ悪い) 漫(またあんときみたいなのが来れば……) 南2局三本場 優希 78700 親 照 126800 玄 111800 漫 82700 照「ツモ、3500オール」 照(今日はどれだけ抉れるか) 漫(3500オールって、ほとんど親満やないか……) 玄(まだ、-じゃない) 南2局四本場 優希 75200 親 照 137300 玄 108300 漫 79200 照「ツモ、4400オール」 玄(宮永さんの満貫) 漫(次は、跳満以上か……) 優希(絶対に止めたいじぇ!) 玄(……でも) (*1)) 南2局五本場 優希 70800 親 照 150500 玄 103900 漫 74800 照(慣れてきたとはいえ、やっぱりまだきつい) 照(リーチかけるか……) 照(狙いは、阿知賀) 照「リーチ」 玄(ドラを切れば宮永さんの裏をかける……) 玄(でも、そんなことしたら……ダメ) 玄(ここはこれを)トン 照「ロン、19500」 玄「はい……」ギュッ 南2局六本場 優希 70800 親 照 170000 玄 84400 漫 74800 照「リーチ」 漫(ダブリー……今までの片岡さん見とるみたいやな) 玄(うぅ……テンパイできないよぉ……) 漫(宮永さんの高いのを流す……そういえば二回戦のときに)トン 照「ロン、25800」 漫(そうか、そうすればええんやな) 南2局七本場 優希 70800 親 照 195800 玄 84400 漫 49000 漫(次は三倍満、38100) 漫(絶対に阻止せな!) 漫「ポン」 漫「チー!」 優希(姫松の人、急に鳴くようになったじぇ……どういうことだ?) 玄(テンパイした……ドラはまだあまり来てないけど) 玄(ここで止めないと……) 照(三倍満をドラなしでって相当難しいんだけど……) 玄「ツモ!2300・3900です!」 照(とか言ってる間に止められた) 南3局 優希 68500 照 191900 親 玄 92900 漫 46700 同コンマのため、流局 漫(連携で流そ思ったら阿知賀が和了るとはな、意外や) 漫(あとは最小失点でいく!) 優希(まだ一回も和了れてないのに、もうオーラスだじょ……) 照(ここまでかな……) 漫(あーあ、またあのときみたいになれたらなー) 漫(はぁ………っ!)ゾクッ 【爆撃】発動! オーラス 優希 67000 照 193400 玄 91400 親 漫 48200 優希(このままじゃみんなに会わす顔が……あれ) 優希(これは……) 優希「リ、リーチだじぇ」 漫(またダブリー!?) 漫(ちょ、この場面って、え?) 漫(とりあえず、これや!)トン 優希「ロン!24000だじぇ!」 漫「はいはい2400な……って、は!?」 先鋒戦終了 三箇牧 193400 (+93400) 阿知賀 91400 (-8600) 清澄 91000 (-9000) 姫松 24200 (-75800) 漫「あはははははははは、はは」 優希「おつかれだじぇ!」 照「お疲れ様」 玄「う、上重さん大丈夫ですか?」オロオロ 漫「大丈夫なわけないやろ、あーひゃっひゃひゃっひゃ、いーひっひっひ」 玄(こ、壊れてる……!) 咏「これまた次鋒で飛んじゃうんじゃねえの?しらんけど」 郁乃「いや、真瀬ちゃんはそんなに弱い子やない」 郁乃「……ほな行ってくるで~」 憩「なんいま雰囲気が違ったような……」 京太郎「あ、俺ちょっと出かけてきます」 恒子「先鋒戦終了ー!」 恒子「1位は9万得点、チャンピオン宮永照擁する三箇牧高校!」 恒子「なんとか難を逃れた阿知賀、清澄は拮抗状態」 恒子「4位の姫松は3位の清澄と7万点差!次鋒戦で巻き返しなるか!?」 ―――――――――― 京太郎「先鋒戦がやたら長く感じるのはなぜなんだろうな」 照「あ、京」トテトテ 照「いまの試合、どうだった?」 京太郎「やりすぎだな」 照「頑張ったんだよ?」 京太郎「本気でやるのは悪いことじゃないんだけど、これじゃあな」 照「むぅ……」 京太郎「まあこの後どうなるかわからないし、お菓子でも買いに行くか」 照「お菓子!早く行こう!」ダッ 京太郎「ちょっと待てってー」 ―――――――――― 由子(先鋒戦、まさか漫ちゃんが削られるとは思わなかったのよー) 由子(三箇牧対策と阿知賀対策はバッチリ) 由子(清澄対策もバッチリ、取り返すのよー) 由子「さあ始めるのよー」 宥「あの、まだ清澄の人が来てないみたいなのですが……」 桃子「私なら……「清澄はそこにいるのよー」」 宥「へ?」 桃子「はい?」 桃子「どうして私のことがわかったっすか?」 由子「自分の胸に手を当てて考えてみるといいのよー」 桃子「?」 郁乃(真瀬ちゃん、見ないうちにちょっと変わったな~)
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京太郎「早く部室に着いたはいいが誰もいないな…」 京太郎「ひまだな…」 京太郎「遊ぶか」 京太郎「『遂にここまで辿り着いたか勇シャーよ』」 西「親父の敵をとってやる!魔王め!」 魔王「ふ…しょうがない、本気でかかるとするか…」 西「くらえ!ダブシャー!」 魔王「ぐはあっ!まさか…失われた奥義を使うとは…」 西「今の一撃は効いたようだな、魔王の闇の鎧が崩れていくぞ」 京太郎「『ま、まさか貴様の正体は!』」 ガチャ 咲「きょ、京ちゃん?」 京太郎「よ、よう」 咲「……」 京太郎「……」 京太郎「『お、親父!?』」 咲「!?」 京太郎「……」チラッ 咲(京ちゃんが西を片手に目配せしてくる…) 西「なぜ生きているんだ!?」 咲「せ、『成長したな…我が息子よ…』 西「一体何がどうなっているんだ!」 東「この戦いが終わったらわかるだろう!」 西「俺達は親子じゃないか!」 東「言いたいことがあるなら拳で語れ!」 西(マズイ!俺が和了したせいで親番が親父に!) 東「トンドラ3!」 西「ぐっはああああああ」 西「馬鹿な…攻撃力を上げる魔法ドラを同時に3つ複合だと!?」 東「貴様に技を教えたのは誰だったか思い出せ!」 西「そうだ…俺を育てたのは親父…なのになぜ!」 東「本当の事を教えてやろう!私は貴様の親父などではない!」 西「な、なんだって!?今まで騙していたのか!!」 東「悔しいか?悔しいなら私を殺してみたらどうだ!」 西「きさまあああああ」 西「カン!嶺上開花ドラ4!」 東「ぶふぉおおおおお!満貫だとおおお!!」 西「勝負あったな」 東「くっ…」 ガチャ 和「あ…」 咲「和…ちゃん」 京太郎「……」 和「す、すみません!私邪魔でしたらちょっと外室しますので!」 京太郎「『さあ教えてもらおうか!俺の本当の親父は誰だ!』」 咲和「!!」 和(須賀くんが倒れている東に西を近づけないようにしている…) 咲「『わかった、いつかはこうなる日がくることだろうと思っていたよ』」 咲京太郎「……」チラッ 和(咲さんが倒れている東をゆっくり起こして私に目配せを…) 和「お、『おしゃべりはそこまでだ』」シュッ 東「ぐはあッ!」 西「お、親父!」 東「すまなかった、お前の本当の親父は大魔王發なんだ…」 東「私は大魔王を裏切りお前を本当の子として育てた…大魔王を倒せるのは大魔王の血を引く者のみ」 東「できれば平和に育ててやりたかった、最後に親父と呼んでくれて…本望…だ」ガクッ 西「おやじいいいいいいいいい!!」 南「話は済んだか?」 西「貴様だけはゆるさない!」 南「私は大魔王の手下、大魔王の危機となるものを排除しに来た」 西「貴様を倒せば大魔王に会えるのか?」 南「会えるだろうな…ただし、この私を倒せたらなあ!南タテホンドラ2!!」 西「ぐはああああああああああ」 南「私の最高の攻撃だ…これをくらって立てたものは…」 西「攻撃は…終わりか?」 南「なに!?」 西「親父の愛を受け取った俺にはそんなもの効かない!!くらえ!!カン!カン!嶺上開花ツモドラ8!!」 南「ぬあああああああああああ」 西「ぐっ…何とか倒せたか…だがこれで大魔王と戦える…」 ガチャ 優希「優希ちゃん登場だじぇー!!」 咲「あ…」 和「あら…」 優希「んん?どうしたんだじょ?みんなしんみりして」 京太郎「…」 優希「どーした犬!さては腹が減っているんだな?でもこのタコスはやらないじょ!」 京太郎「……」 優希「うぅ、無反応はちょっと効くじぇ」 和「…」 咲「…」 優希「みんな、何でだれも構ってくれないんだじょ…」ウルウル 京太郎「『ぐっ…残りあとどれくらい戦えるだろうか…』」 優希「!?」 西「村のみんなを中張牌から守るためにも、大魔王を倒さなければならないのに…」 西「目を閉じると思いだす…村の皆の事を…」 咲「『やあ西ちゃんお煎餅食べる?』」 優希「!?」 西「隣に住んでたイーソウばーちゃん」 和「『西坊!お使いか?』」 優希「!?」 西「魚屋さんのチューピンおじさん」 咲和「『西にーちゃん!あそんで!』」 西「俺の可愛い妹達イーワン、イーピン」 まこ「『おかえり、飯できとるよ』」 西「俺のかーさん、東親父の妻チューワン」 西「ペットのチューソウ」 咲「『バウワウ!』」 西「そして昔っから大好きだった北」 京太郎和咲「……」チラッ 優希(村人の自己紹介をしてからのこの目配せ、なるほど!わかったじぇ) 優希「『早く起きろ西!遅刻しちゃうぞ!』」 西「皆の事を考えると力が湧いてくる…」 まこ「『フッフッフ』」 西「この不穏な空気!!貴様が!!」 發「そう、この我輩こそ大魔王發!そして、貴様の父親だ…」 西「うおおおおお!!」 發「まあそう焦るな…貴様にはまずこいつとやってもらう」 優希「『お前が俺の弟か』」 西「なに!?」 發「貴様の兄だ、さあ!楽しい兄弟喧嘩を親にみせてくれ!」 白「悪いが次の大魔王になるのはこの俺だぜ?」 西「何を言っている!俺はそこの大魔王を倒しにきたんだ!!」 白「なんだ、知らないのか?大魔王を倒した者こそが次期大魔王となれるんだぜ」 西「な、なにいいいい!!」 白「隙を見せたな!!ハクハツ三暗刻トイトイドラ3!!」 西「ぐううううああああああああ」 西「あれ…ここはどこだ?」 和「『起きなさい西』」 西(あったかい感じがする…それにどこか懐かしい…) 西「誰だ…あんた…」 中「私は貴方の母親です」 西「なんだって?」 中「話したいことはいっぱいあるけど、貴方はしんではならない…」 中「貴方も兄、白は父の血を濃く引継ぎすぎた…そのせいでとても邪悪な性格を持っている」 西「だから、父親の技をあんな簡単に…」 中「貴方は特別な力をもっている…その力の使い方を教えてあげる…」 西「こ、これは!!」 白「弟といっても大したことなかったぜ」 西「それは、どうかな…」 白「なに!?」 西「みせてやる…俺の力を!!」 發「これは!!」 西「今までの俺の思い出、数々の敵…それらの力を吸収して自分の力に換える!!」 白「なんだ!このオーラは!!」 西「国士無双!!!」 白「ぐああああああああああああ」 發「さて、私との戦いの前に本気を出してしまってもいいのか?」 西「…」 發「それでは最後の戦いをはじめようではないか!!」 西「ぐっ!!」 西(初っ端から飛ばしてきやがった…これは役満クラスの手だ!) 發「どうした!!貴様の国士を目指すには中張牌をきらなければならないのだぞ!!」 西(これを捨てたら負ける…しかし捨てなかったら俺の攻撃は当たらない…どうすれば……) 東「自分を信じるんだ」 九萬「美味しい飯作って待っとるよ!!」 西「親父!?」 中「貴方は正義の心に溢れた子よ」 西「かーさん…」 北「帰ってこなかったら承知しないんだからね!」 西「北…」 西「見つけた…」 發「なに?」 西「一つだけ見つけたよ…お前を倒す方法」 發「面白い…やってみろ!!」 西「ぬおおおおおお!!」タン 發「フハハハハ!!ヤオチュー牌を切っているではないか!それでは我輩に国士はあたらん!!」 西「馬鹿野郎…河を見てみろよ…」 發「何?こ、これは!!」 西「これで完成だ…」 發「しかし!最後のヤオチュー牌を切ることは貴様の死を意味するんだぞ!!」 西「構わねえさ…くらえ…流し満貫!!」 發「ぬおおおおおおおおおおおおおおお」 西「勝った……ぜ」バタッ 久「この戦いで大魔王の血を引く者はこの世から消え去った…彼は自分の命と引き換えに世界を平和から守った」 まこ「そんな彼にいつでも会える場所」 京太郎「彼が命と引き換えに守った場所」 優希「彼を想いつづけた者のいる場所」 咲「彼を育て、成長を見守った場所」 全員「そんな場所清澄高校麻雀部!入部歓迎!」 久「はい、以上麻雀部入部説明会を終わりまーす」 ムロ(こんなんでいいのか!?)ガビーン おわり
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343554133/ 京太郎「はあ、麻雀もの……でも俺麻雀打てないんですけどいいんですか?」 監督「大丈夫、君は初心者という設定だからね」 京太郎「ならいいんですけど……麻雀がテーマじゃあかわいい女の子は期待出来ないな~、な~んてハハハ!」 監督「ああ、それは大丈夫。この企画書を読んでみてくれ」 京太郎「どれどれ……む!?」 京太郎「こ、これ出てくるの女の子ばっかりじゃないですか!」 監督「少女たちが麻雀で闘う話なんだよ。それもかわいい子がいっぱいだ」 京太郎「しかも俺の役は、主人公の『宮永咲』が居る清澄高校麻雀部唯一の男!?」 京太郎「主人公とイチャイチャしながら他の女の子ともイチャイチャできる最高の役じゃないですか!!」 監督「あ、ああ……」 京太郎「主人公は最強で、俺は初心者という設定……これも後々何かありそうだ!」ワクワク 監督「う、うむ……」 京太郎「今まで、頑張って来て良かった……監督、俺頑張りますから!!ありがとうございます!それじゃ!」ガチャ 京太郎「やったーー!!」 プロデューサー「監督!やっぱりこの役は他の人に!彼が可哀想過ぎます!」 監督「俺だって……だが、あの嬉しそうな笑顔を見たらもう何も言えないじゃないか……」 プロ「あんな好青年に……こんな事って……!」 監督「須賀くん……すまない……!」 京太郎「こんにちは!須賀京太郎です!」 咲「あ、はじめまして!咲です!よろしくお願いします」 京太郎(か、可愛い!!この娘が主役の咲ちゃんか~、ドキドキ) 和「和です、よろしくお願いしますね!」 京太郎(こ、この娘も可愛い!む、胸が……oh) 優希「優希だじぇ!よろしくなー!」 京太郎(元気な娘だな、何かこっちまで元気になるぜ!) まこ「染谷まこじゃ、よろしくな」 京太郎(やっぱり眼鏡の子も居た!可愛いな~) 久「部長役の竹井久よ、よろしくね須賀くん」 京太郎(び、美人だ……!クールな雰囲気……!イイ!) 京太郎「これからよろしくお願いします!」 京太郎「ふぅ~……最初だから緊張したけど、上手く行って良かったぜ!!」 京太郎「俺が和を見て妄想するシーンで咲が嫉妬してたのがすっげー可愛かったな……」 京太郎「タコスの奴は何故かしらんけど俺に懐いたし、先輩方も優しい」 京太郎「こんないい役くれた監督にはいくらお礼を言っても足りない位だぜ!」 京太郎「これから出番も増えてくだろうし、俺も麻雀打てる様にならなきゃな!」 その頃 監督「素晴らしいスタートだった」 プロ「……はい」 監督「そろそろ次の打ち合わせ……行ってくる……」 プロ「くっ……」 監督「君は、これから開催される大会には出られない」 京太郎「えっ!?な、何故?」 監督「団体戦は男子が君しか居ないから……それに、個人戦は」 京太郎「あ~そうか、俺初心者ですもんね、個人戦で負けちゃうのは当たり前か」 監督「ああ……君には悪いが……」 京太郎「何で謝るんですか~!俺にはみんなの応援という仕事があるじゃないですか!」 監督「む……」 京太郎「出番が無い時は麻雀でもやってますよ!」 監督「あ、ああ」 京太郎(じゃあ俺はしばらくは完全に咲たちのサポート役ってわけか……俺が麻雀で活躍するのはまだ先になりそうだな) 予選終了 京太郎「しばらく大会が続いたな……俺の出番も買い出しばっかりやってた気がするぜ」 京太郎「咲たちが全国行けて本当に良かったな~、でも最近咲が麻雀頑張ってるからあんまり話せなかったのは残念、なんて」 京太郎「しかし全国の壁は高く厚い!メンタル的にも厳しくなるから、俺がみんなの助けになるぜ」 京太郎(それに!明日からは待ちに待った合宿!) 京太郎(しかも他校の女の子たちと一緒だぜ!こりゃ~ハプニング満載の予感……おっとイカンイカン) 監督「すまん、ちょっといいか……?」 京太郎「おっ!打ち合わせですね!」 京太郎「えっ……留守番……?」 監督「……そうだ」 京太郎「そんな……俺、もしかしてミスしましたか!?」 監督「そんな事は無い!君はよくやってくれているよ……これは決定事項なんだ」 京太郎「そ、そんな……そうだ、買い出し役は!?タコス買わないと面倒な事に」 監督「大丈夫、タコス買い出し班は既に設置してある」 京太郎「じゃ、じゃあ咲は!?こういうのには甘酸っぱいイベントの一つや二つ付き物でしょ!」 監督「それも……間に合っている」 京太郎「」 監督「君は留守番の間、龍門渕のハギヨシ君と麻雀でもやっていてくれ……」 京太郎「」 京太郎「そうだよな……全国前の大会といったら真面目な話だよな……エッチなハプニングなんて起こしてられないもんなあ……」 京太郎(甘酸っぱいイベントが間に合ってるって何だよ……恋のライバルが現れるのか?) 京太郎(別の男と咲を争うなら、それはそれで美味しいが……何か引っかかる) 京太郎(何か嫌な予感がする……もしかして俺、この作品についてとんでもない勘違いをしてるのか……?) その頃 監督「いいかい、君はこの合宿で咲ちゃんに一気に接近するんだ」 監督「名前で呼び合う約束をする、いいね?」 和「は、はい/////」 (ついに宮永さんと名前で呼び合うのですね……感激です/////) ハギヨシ「どうなさいました?須賀さん?」 京太郎「あの……『咲-saki』とはどういう作品なのか教えてくれませんか」 ハギヨシ「っ……何故です?」 京太郎「いえ、大した事じゃ……ただ、確認しておきたいんです、この作品が、一体どんな作品なのか」 ハギヨシ「……わかりました、これを見てください」ガチャ 京太郎「この映像は……?」 ハギヨシ「須賀くんが見ていなかった部分の咲!咲-sakiの全てです!」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「えっ何これは」 京太郎「俺がいない所で女の子たちがキャッキャウフフしてるんだけど……」 京太郎「しかも一部ただの友情というには厳しいシーンもあるんだけど」 京太郎(???) ハギヨシ「須賀くん……くそっ!こんな事って……!!」 京太郎「ゆ、百合……百合シーンがあるのは判るぜ」 京太郎「そういう需要はあるし、これだけ女の子が入れば尚更だ」 京太郎「和にそっちのケがあるのはまあいいだろう(良くないけど)、問題は……」 京太郎「俺全然出てなくね?」 ハギヨシ「須賀くん……もういい、もういいんだ!麻雀やろう!麻雀!」 プロ「知ってしまったね……」 京太郎「プロデューサーさん、これは……」 プロ「咲-sakiは、君と咲ちゃんとの甘酸っぱい恋愛とちょっとエッチなハプニングと、そして熱い麻雀の漫画」 プロ「そう思っていたんだよね?」 京太郎「……はい」 プロ「熱い麻雀は間違ってない」 京太郎「……」 プロ「咲ちゃんとの甘酸っぱいイベントも、あるにはある」 ハギヨシ「相手は須賀くんでは無いじゃないですか!」 プロ「……」 プロ「だが私たちは嘘は言っていない……そうだろ?」 ハギヨシ「じゃあ!須賀くんの企画書は何ですか!騙す気マンマンじゃないですか!!」 『麻雀初心者の須賀京太郎が何気なく部活に誘ったクラスメイト宮永咲は、天才麻雀少女だった!?』 『無名な清住高校麻雀部が全国を目指す青春ストーリー!』 プロ「何一つ嘘ではないだろう?主人公が須賀くんとは一言も書かれていない」 ハギヨシ「くっ……」 京太郎「ハギヨシさん……もういいですよ……」 プロ「わかったね?君はもはや居ても居なくても変わらない端役なんだ」 ハギヨシ「この野郎……!」 プロ「ハギヨシくん……君はちゃんとして貰わないと、龍門渕のみんなも困ってしまうぞ?」 ハギヨシ「う……」 プロ「じゃあ僕は打ち合わせがあるからこれで」ガチャ 京太郎「…ハギヨシさん、ありがとうございました」 ハギヨシ「すみません、大声をあげてしまいました……」 京太郎「いや、俺嬉しかったですよ!俺の勝手な勘違いなのに俺の為に怒ってくれて」 京太郎「今日は俺、帰りますね!お邪魔しました!」 ハギヨシ「須賀くん……」 プロ「……須賀くんに言ってやりましたよ」 監督「そうか……」 プロ「彼、辞めてくれるでしょうか」 監督「彼にこのまま出演してもらうのはあまりに偲びない……他の人に代わってもらおう……」 京太郎「辞めませんよ」 監督「!」 プロ「!」 プロ「な、何でここに」 京太郎「いや、プロデューサーさんがあんな冷たい事言うなんて何か裏があるんじゃないかーって、へへへ」 監督「いいかい、君はもはやこの作品に居る意味は無いんだ!ただの背景、空気なんだぞ!君にそんな所で終わって欲しく無い!」 プロ「そうだ!君の頑張りならみんな知ってるし、今なら他の作品でやり直す事だって……」 京太郎「確かに、分かった時はショックでした。でも、別に俺は目立つキャラでも、咲の恋人役で無くてもいいんですよ」 京太郎「そういうのに憧れてて、なれたと思った時は嬉しかったです」 京太郎「でも、清澄のみんなと一緒に部活して、買い出しに行って、応援して……楽しかった」 監督「予選ではそれでも良かったかもしれないが、しかし、全国ではそれすらほぼ映らなくなるんだぞ!」 京太郎「違うんですよ」 京太郎「俺が嬉しかったのは、咲たちが泣いたり笑ったりしてるのを、一緒に共有出来ることなんです」 京太郎「姿は出てこなくても、セリフは無くても、俺はそこに居て、みんなと同じ時間を過ごしてる。最高じゃないですか!」 監督「き、君は……」 京太郎「みんなは百合百合してるからそういう意味じゃ一人だけど、逆に言えばそれを間近見られる、これって役得ですよ!」 プロ「……」 京太郎「それに監督やプロデューサー、ハギヨシさんっていう友達も出来ましたしね」 京太郎「お二人が俺の事を心配してくれてたのがとても嬉しいです」 ガチャ 咲「ただ今戻りましたー!あ!京ちゃん!」 タコス「サボりとは感心しないじぇ~!」 京太郎「よう、お帰り咲いいててて!いきなり何だよタコス!」 咲「京ちゃん、みんな部室で待ってるよ!行こ?」ニコッ 京太郎「ん?おお、そうだな。じゃあ監督、プロデューサーさん、俺はここで」ガチャン 監督「……彼を選んで良かったなあ」 プロデューサー「……そうですね」 ついに清澄高校麻雀部は全国大会に出場した そこでは様々なドラマが生まれたという しかし京太郎の姿は一度も出てこなかった タコス「うう……決勝緊張するじぇ……」 久「大丈夫よ、深呼吸して」 まこ「いつも通りじゃ!」 和「優希、ファイトですよ!」 咲「優希ちゃん、頑張って!」 だが咲ファンはみな覚えていた 部を影で支え続けた、もう一人の主人公を 京太郎「負けんなよ!タコス!」 おわり
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前話 次話 京太郎インタビューその7 全国大会二回戦の激戦を制し、見事勝ち残った清澄高校。 前回SK君と関わりがあった宮守高校は敗退してしまった。 勝者インタビューも兼ねて、SK君にはその事についてどう思っているのか聞いてみようと思う。 清澄高校の二回戦突破、おめでとうございます。 京太郎「ありがとうございます。いやー、正直ヒヤヒヤした場面もありましたけど、安定のポンコツ魔王でしたね」 私共から見ても、他三高を威圧してるように見えました。 京太郎「強そうな相手だと対局中に吐き気を催したり涙目でビクビクしてたりする癖に、なんなんでしょうねあいつ」 宮守高校の方々は敗退してしまい、残念でしたね。 京太郎「あー……。まぁみなさん三年生で最後ですし良い人達ですから、正直うちと一緒に勝ち残ってほしいなーと思ってたんですが、勝負の世界ですからね。代わりにどっちかに負けてほしいとかは無いんですけど」 大将戦の宮永さん、何やら宮守高校や永水高校の方を特に威圧していたように見えましたが、それについては? 京太郎「えーっと……本人にどうこう聞いた訳じゃないですし、俺にもなんでなのかは分かんないですね。多分あいつの中でそうする必要があったのかもしれません」 ……そうですか。 京太郎「それで、前回から今回までの話ですよね」 ええ。何かあれば。 京太郎「面白エピソードっていうと、そうですねー……。二回戦の前日に手が空いたんでゲーセンに立ち寄ったら、千里山の江口セーラさんと姫松の愛宕洋榎さんがガン○ムの格ゲーでガチバトルしてた事ですかね」 詳しく。 京太郎「格ゲーって言っても3Dフィールドで機体同士のガチンコバトルするアレなんですが、どうやら何かを巡って喧嘩してるらしく、平話的にゲームで決着着けようとしてるみたいで」 そこは麻雀じゃないんですね。 京太郎「それは大会で着けるつもりなんでしょう。で、大分前から台に張り付いてたみたいで「これで13勝や! さっさと負け認めぃや男女!」「うっさいわダアホ! 一勝リードしたくらいで調子乗んなや!」みたいな感じで罵り合いながら、ある意味仲良くゲームしてました」 迷惑行為ではないですか? 京太郎「それが二人共有名人で、しかも結構な腕しましたから、参加者も観戦者も盛り上がっちゃって。プチゲーム大会みたいな空気が出来てたので、迷惑にはならなかったですね」 それで、S君はそれに参加したと? 京太郎「いえ、ガ○ダムはやらないわけじゃないんですが、実力が劣りそうでしたし、熱狂してたので入りづらくて。そっちには入りませんでした」 あらら。 お二人がバトってるのを遠目に見た後、S君はどうしてました? 京太郎「太○の達人で遊んでましたね」 腕の程は? 京太郎「得意の曲なら「難しい」でフルコンボ出来るくらいです」 ほほう。結構な腕前ですね。 京太郎「ハギヨシさんは隠れの最高難易度初見で全曲ジャストタイミングフルコンボかましますけどね。しかも二面同時を片手ずつで」 それはきっと比べたらいけない領域の人です。 京太郎「ですね。で、まぁその時はもうちょいでフルコンボ出来そうな曲やってて、三、四回目ぐらいでフルコンボ出せたんですよ」 その時になにかあった? 京太郎「何かあったというか、ええ。フルコンボ出した直後に後ろから「うわすっご! 君めっちゃ上手いやん!」って声掛けられまして」 どなただったんですか? 京太郎「振り向いて見てみたら、千里山の清水谷竜華さんと園城寺怜さんがいましてね。ええ、びっくりしましたよ」 何故そのお二人がそこに? 京太郎「どうやら中々帰ってこない江口さんを迎えに来たそうなんですが、愛宕さんと決着着けるまでは意地でも帰らないっつって台に張り付いちゃって、仕方無いからそれまでそこで時間潰してる事にしたらしいんです」 意地っ張りなんですね。 京太郎「それで適当にぶらついて、太鼓の○人をやってる俺の後ろで順番待ちしてたみたいで」 有名人のS君のプレイを鑑賞してたと。 京太郎「いえ。プレイ終わって振り向いてから俺って気付いたみたいです」 知らない男の子にそんなフレンドリーに話し掛けたんですか。 京太郎「動画で知ってるにしてもちょっと無警戒かと思いますがね。で、まぁ俺の方も大会に出てる有名校の人はチェックしてたので二人の事は知ってて」 有名校と言っても結構な人数がいると思いますが、よく覚えていられますね? 京太郎「んー。まぁ印象に残ってる人なら出てくる程度で、そうじゃない人は自信無いって程度ですけどね。二人は印象に残ってる方でしたから」 美少女だからですか? 京太郎「それもあるんですけど、なんか噂とか部長の見立てとかで、麻雀の対局中に未来が見えるとかゾーンに入るとか聞いてまして」 あー……。 京太郎「本人にそれとなーく聞いてみたら「せやでー。あとうちはリー棒を縦に立てる事も出来るんや。すごいやろ?」って軽く言われたんで、更に困惑しましたね」 それで、その後その二人と遊んでいたんですか? 京太郎「そうですね。「これも何かの縁や。折角やし、セーラの方が終わるまでおねーさん達と一緒に遊ぶか?」と言われまして」 綺麗所のお二人に誘われたら、S君も断る理由が無いでしょうしね。 京太郎「偏見かもですけど、関西の人って初対面の人と距離を詰めるのが早いですよね」 平均的に言えば関東人より関西人の方がその傾向にあるかもしれませんが、その二人は中でも特殊かと。 京太郎「そうですよね、やっぱ」 あと距離を詰める云々についてはS君に言われたくないと思います。 京太郎「なにゆえ!?」 それで、どのようなゲームをしていたんですか? 京太郎「それはまぁ色々ですけど、例えばエアホッケーとかですね。2対1で二人を相手にしたんですけど、園城寺さんが両手持ちで中々的確なショット放つんですよ」 清水谷さんは豪快にショットして、その大きな胸も豪快に揺れたのが容易に想像つきますね。 京太郎「やかましいでーす」 京太郎「一番印象に残ったゲームは、ガンシューティングゲームですかね」 というと? 京太郎「最初は園城寺さんと清水谷さんでプレイしてたんですけど、ゲームの内容がゾンビとかのキモグロい生物撃ってくやつで、そういうのが苦手な清水谷さんは悲鳴上げながら滅茶苦茶に撃って、弾切れになってもリロードせず引き金引きまくって「きゃあああ! なんで!? なんで弾がでぇへんの!? いやぁ来んといてー!!」ってなって、そのままゲームオーバーしてまして」 傍から見てるとすごく面白いやつですねそれ。 京太郎「隣の園城寺さんも「リロードせんかったらそら弾は出んやろ……」って呆れてましたね……」 清水谷さんはそこで心折れちゃいました? 京太郎「ええ。へたり込んで「もういややー……なんでわざわざお金払って怖い思いせなアカンの……?」と割とガチ泣きで」 園城寺さんは耐性ある方でしたか。 京太郎「あの人によると「わかっとらんなー、竜華。怖いキモいグロい敵やからこそ、頭パーンさせた時にスカッとするんやで」とのことで」 見た目からは想像もつかないアグレッシブさですね。 京太郎「それで、俺が清水谷さんと交代して、園城寺さんと二人プレイで遊んでたんですが」 S君の腕の程は? 京太郎「まぁそれなりに。園城寺さんも結構なもので、途中まではいい感じに進めてたんですがね」 何か問題でも? 京太郎「10ステージある内の4ステージ終わった辺りくらいですかね。園城寺さんが「あ、あかん……! 腕が上がらなくなってもーた……!」と」 えぇ……。 京太郎「どうやら銃の重さに腕が長時間耐え切れず、画面に向けて撃てなくなっていたそうなんですよね」 それだけ長い時間、清水谷さんとプレイしていたんですか? 京太郎「いえ。ワンプレイで速攻終わってたんですけど。お二人が「ひ弱でごめんなー、ほら。うち病弱やから」「病弱アピールやめや! プレイ中なんやで!?」「うちはもう、戦えん……これは君に、託すで!」というやり取りをして、園城寺さんが持ってた銃を俺にパスして」 図らずも二丁拳銃スタイルですか。 京太郎「ステージが切り替わる場面で、戦闘中じゃ無かったのが幸いですかねー……」 急に二丁拳銃でプレイすることになったので、戸惑いませんでしたか? 京太郎「まぁ急に渡されたのはマジで!? って感じですけど、実はガンシューティングする時に二丁拳銃スタイルをちょくちょく練習してましてね」 何故? 京太郎「男だからです」 二丁拳銃って難しくないですか? 京太郎「これも実はなんですけど、俺両利きなんです」 両利き? 京太郎「ええ。まぁ普段使いは右なんですけど、同じくらいの作業は出来ますね。それもあって、まぁ結構ガンガン撃てるんですよ」 成程。それで、どのぐらいクリアできましたか? 京太郎「ギリギリでしたけど、なんとか全ステージクリアしました」 すごいですね。普段からガンシューティングは上手い方ですか? 京太郎「どうでしょう。いつもは最終ステージ中とかその前とかでやられるんですけど、その時は良いとこ見せたくて気合入ったかもしれませんね」 清水谷さんと園城寺さんの反応はどうでしたか? 京太郎「後ろのベンチで座ってて、清水谷さんは目をキラッキラさせて「すごいやん! かっこよかったでS君!」ってすごい勢いで拍手喝采を贈ってくれて。園城寺さんはその膝を枕に寝そべりながら「お疲れちゃんやー」とひらひら手を振ってましたね」 ゲーセンのど真ん中で膝枕されてたんですか? 京太郎「割と端の方でしたし、他の人はガンダ○の方に寄ってたんで、注目はされてなかったと思います」 そういう問題ではないのですが……。 京太郎「まぁ、二人にとっては日常的にやってることみたいなので、人目を憚るものでもないんでしょう」 京太郎「それで、ガ○ダムの方は決着着いてなかったみたいですけど、清水谷さんの方に連絡が入って、ぼちぼち帰らなきゃいけない時間になったみたいで」 その場で解散となったと。 京太郎「ええ。けど、お二人にまた遊びたいからと連絡先を交換しようと申し出がありましてね。もちろん喜んでと受けたんです」 着々と女の子の連絡先が増えていきますね。 京太郎「ですよね。一期一会とは言いますが、もう少し個人情報を大切にした方がいいかと」 それはS君にも言えることですが。 京太郎「俺はあれですよ。連絡先はとりあえず交換しておきますけど、相手が段々連絡してこなくなって自然消滅するタイプなんで」 残った人とは連絡をずっと取り合ってるんですか? 京太郎「そうですね。中々そういう人とはいないんですけど」 それでは、最後に何か一言。 京太郎「純粋に疑問なんですけど、愛宕さんと江口さんは何を賭けてあんなに熱くなってたんでしょうか?」 洋榎「なんっでウチには会いにきとらんねん!!」 恭子「江口セーラとゲーセンでバトってたって、あん時か……」 絹恵「お姉ちゃん迎えに行ったんは私やけど、S君もおったんやなー」 漫「主将、S君に会いたかったんですか?」 洋榎「乳もぐぞデコっパチ」 漫「なんでそこまで言われなアカンのですか!?」 由子「じゃあなんなのよー」 洋榎「おんなじゲーセンにいて、セーラんとこは会って、ウチらんとこは入れ違いになっとると、なんちゅーかこう……負けた気になんねん!!」 恭子「さっぱり分からん……」 恭子「というか主将。S君も言うてたけど、何をそないに熱くなっとったんですか?」 洋榎「それが聞いてや。セーラのやつが出会い頭、ウチに「30円返せや」ちゅーって喧嘩売ってきてな?」 漫「喧嘩も何も正当な要求やないですか……」 洋榎「何言うてんねん! 30円とかむしろウチが貸しとるくらいや! それをあの学ラン女はすーっかり忘れていけしゃあしゃあと!」 絹恵「あー、それで言い合いになってガン○ムに発展したんやな……」 由子「それで争った結果三千円も使ってたら本末転倒なのよー……」 洋榎「ウチが許せんのはなぁ! 金やないねん! 借りパクしといてそれを忘れて、逆に貸したよーな面晒して返せーっちゅう神経なんや!」 セーラ「つまり! あの三千円は、言うなりゃプライドを賭けた三千円なんや! 30円に賭けたもんやない!」 泉「30円を借りた貸したで賭けるプライドって……」 浩子「元が元じゃどっちにせよしょーもない争いですやん」 セーラ「しょーもなくないわ! 俺はな! 今回こそあのギャグ顔ポニテに負けを認めさせて「申し訳ありませんでしたセーラ様。ウチが悪かったです」と言わせるつもりで」 浩子「まぁそのしょーもない争いはさて置き」 セーラ「しょーもなくないて!」 浩子「お二人は雑誌や動画で噂のS君と会ったそうで」 怜「せやでー。セーラが喧嘩してる間、しっぽりと遊ばせてもろたわー」 泉「いや言い方……」 怜「カッコよかったでー? うちが抜けた後からゾンビがぎょーさん出るようになってきたんやけど、それを両手の銃でバンバンバンバン薙ぎ倒してってなー」 浩子「あそこのガンシューティングゲームはゲーマーの間でも難しい事で結構有名みたいやそうですけどね。全クリは中々いないと」 怜「やっぱあれが効いたんかなー」 泉「あれ?」 怜「きょーくんがプレイしとる後ろでうちがな。「クリアしたら膝枕したるでー。りゅーかが」ってゆうたら、気合入れ直して「おっしゃー!!」ってな。目に見えて殲滅速度上がってたんよ。動画では言っとらんかったけど」 セーラ「スケベ心全開やないか……」 怜「変にムッツリなんより、それくらいわかりやすい方が好きやけどなーうち」 浩子「で? したんですか、膝枕」 竜華「いや、それは……だって会ったばかりの男の子に膝枕するなんて恥ずかしいやろ……」 セーラ(人目も憚らず膝枕してるんは恥ずかしくないんか……) 泉(やっぱりなんかズレとるよなぁ、この先輩……) 浩子「それはそれは。S君もさぞやガッカリしたでしょうねぇ」 竜華「し、しとらんもん。須賀君も怜の冗談やって分かってくれたし……」 怜「内心ガッカリしとったのを隠してたやつやろ、あれ」 竜華「そないなこと言うても……」 怜「しゃーないなぁ。今度きょーくんに会うたら、りゅーかの代わりにうちが膝枕したるか」 竜華「ア、アカンで怜! 怜が男の子の頭を膝枕なんかしたら、怜の太腿が折れてまう!」 怜「うちの太腿どんだけスカスカやと思ってんねん」 某シューティングゲームにおいて全国ランキングに載ったSKと思しきスコアから、記念に越えようとするプレイヤーが増えたという。 カン 前話 次話