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郁乃「やっぱ須賀君にもお手伝い頼んでよかったわー♪」(フヌュン 京太郎「そ……それは、よかったです……お役に立てて」(リ、リスペクトォッ! 郁乃「けっこー重なるかなー思ったけど、それほどちゃうかってよかったで、なー?」(フニン 京太郎「あ、赤阪さん……そんなに腕にくっつかれると身動きが……!」(アクセル……シンクロォッ! 郁乃「えー?でも私、腕抱き寄せてるだけやでー?」(フニャン 京太郎(ぐあぁっ……!?こ、この程度の大きさのオモチ相手に圧されてる……?そ、そんなバカなっ、俺が理想とするオモチは……和や……永水の小蒔さんや霞さんレベルだってのにっ……!) 京太郎(現金すぎるだろっ……恥を知れ、俺っ……!)(ポロ……ポロ……! 郁乃「なーなー……あんまり反応なしやと、私も傷ついてまうんやけど……ね?」(フゥ 京太郎「みみみ耳に息吹き込まないでくださいよっ……!」(デルタアクセルシンクロォォォッ! 郁乃「ええやん、こんくらいー。なあー、末原ちゃん?」 京太郎「ヒュイっ!?」 恭子「ぇ……あ、ああ、そうですね」(ニコ…… 京太郎(ちょおぉぉぉっ、末原さんも一緒に買い出し来てたんだったぁーーっ!) 恭子「私はこの荷物運ぶんで、監督代行は気にせず……どうぞ」(ニコリ…… 郁乃「そーお?じゃあー……えいー♪」(フニュムニュ 京太郎(ダアァァァァッ、ラフなシャツ越しに感じる下着の固さと、それを凌駕する天上のオモチ感……まさに愉悦っ…………だ、だが!)(クリア・マインド! 恭子「………………ぁ」(フニャ…… 京太郎(ももも、ものすっごく儚く笑いかけてくれる末原さんが辛すぎるって……!!)(リミットオーバーアクセルシンクロォォォォォッ! 終われ
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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 23 31 46.38 ID tg+EXVcr0 ―部室― 咲「プール…?」 京太郎「ああ。県大会も無事終わっただろ?それで息抜きも兼ねてプールにでも行かないかって思って」 優希「ほう、面白そうな話だじぇ。詳しく聞かせろー!」ドーン 京太郎「痛てて…乗っかるなっての優希…」 和「プール…ですか。そういえば最近暑くなってきましたしね。でも海じゃだめなんですか?」 京太郎「いや、最近隣町で大型プールがオープンしたろ?せっかくだからそこに行ってみようと思うんだ」 咲「あーそういえばそうだったね。でもあのプールオープンしたてなのにトラブルが続いてるって聞いたんだけど…」 和「ニュースでやってましたよね。流れるプールの流れが止まったとか、スライダーの水が止まったとか…」 優希「ふーむ…流れないプールっていったい何の意味があるんだじぇ…普通のプールだじぇ」 咲「スライダーが途中で止まるなんて、危なすぎるしね…」 京太郎「まあ、あれからしばらく経ってるし、さすがにもう大丈夫じゃないか?」 京太郎「それにせっかくだから新しいプールってのに行ってみたいんだよ」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 23 35 26.18 ID tg+EXVcr0 ガチャ 久「あら、面白そうな話してるわね」 咲「あ、部長。こんにちは」 和「会議のほうはもういいんですか?」 久「ええ。ちょうどさっき終わったところよ。会議室にクーラーがないから、ホントに暑くてたまらないわ…」 咲「染谷先輩は今日はどうしたんですか?」 久「まこは今日は家の手伝いで来れないらしいわ」 久「で、なんか面白そうな話してなかった?プールに行くとかなんとか」 京太郎「あ、部長達もあとから誘おうと思ってたんですよ」 京太郎「今週の日曜日に、最近オープンしたプールに行こう、っていう計画で」 京太郎「麻雀部の県大会終了慰安企画、って感じです」 久「なるほど、面白そうね…さっきも言ったけど、最近すごく暑いし魅力的な提案だわ」 久「それに慰安計画をわざわざ須賀君が立ててくれたんだから、部長の私がのらないわけないわよ」ニコッ 京太郎「部長…」ジーン 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 23 40 47.01 ID tg+EXVcr0 京太郎「部長…」ジーン 久「当然、須賀君が全部お金出してくれるのよね?」 京太郎「え?」 久「交通費とか、プールの入場料とか、昼食代とか…あとうきわとかのレンタル代とかも」 京太郎「え…?ちょ、ちょっと」 久「ホント先輩思いの後輩をもって私は幸せだわ」ニコッ 京太郎「あの…部長?」 久「なあに?須賀君」ニコッ 京太郎「あ、あの…」 久「ん?」ニコッ 京太郎「う…わ、分かりましたよぉ…」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 23 50 06.84 ID tg+EXVcr0 優希「やったじぇー!さすが私の犬なだけはあるな、京太郎ー!」 咲「あ、あんまり無理はしないでね、京ちゃん」 和「まあ、本当に足りなくなったら私たちも出しますから大丈夫ですよ」 優希「あー日曜日が楽しみだじぇー」 ワイワイガヤガヤ 久「須賀君」ヒソヒソ 京太郎「なんですか、部長」ズーン 久「そんなに落ち込まないの。それに…皆の水着をタダで見放題だと思えば安いものでしょ?」ヒソヒソ 京太郎「それはそうですけど…」 久「それに…何かあったとき、須賀君がお金を払ってるから、ってことで不満を反らして皆が須賀君に当たらないようにする、っていう意味 合いも込めてるわ」ヒソヒソ 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 01 45.50 ID tg+EXVcr0 恋愛要素と申し訳程度のエロ要素を入れる予定です。ややハーレムっぽくなるかもだが許してくれ 京太郎「あ、なるほど…意外と考えてくれてるんですね、部長」 久「あら、私はいつもみんなのためになるように行動してるつもりよ。それは須賀君相手でも例外じゃないわ」 久「それに…払ってもらう分はちゃんと価値を提供するから安心して?」ニコッ 京太郎「は、はい。ありがとうございます(どういう意味だろ…)」 久「(ふふ…主に和や咲や優希たちがね)」ニヤニヤ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 久「じゃあ、今日の部活はここまでにしましょうか」 優希「はあー今日も疲れたじぇ~相変わらず咲ちゃんはなぜかカン材持っててリンシャンであがるし!」 咲「あはは…」 優希「のどちゃんはおっぱいでイカサマしてるし!」 和「してません!//」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 11 30.18 ID t92QiurL0 京太郎「お疲れーじゃあ帰ろうぜ、咲ー」 久「須賀君、ちょっと女子だけで話すことがあるから、今日は先に帰ってくれる?」 京太郎「あ、そうなんですか、分かりました」 咲「(あれ…そんな予定あったっけ…?)」 京太郎「じゃあ、お疲れさまでした」 バタン 久「…」 久「さて、須賀君帰ったわね」 和「部長?急にお話ってなんですか?」 優希「もう今日は麻雀の話はしたくないじょ~…」 久「そうね、私も急に思いついたから仕方ないわ」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 22 22.33 ID t92QiurL0 久「今週の日曜日にプールに行くでしょ?だからその前日に皆で水着を買いに行かない?」 久「私ちょうど新しい水着がほしいと思ってたところなのよ」 久「それで皆もどうかなって思ってね」 咲「水着…ですか」 和「なるほど…そういうわけですか」 優希「私も新しいのほしいーじぇー」 久「どうする?せっかくだから可愛い水着着たくない?」 久「それに…皆須賀君に可愛いところ見せたくないの?」ニヤニヤ 咲、和、優希「「「?!」」」 咲「わ、私は別に…」アセアセ 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 29 35.42 ID t92QiurL0 和「そ、そうですよ!須賀君は関係ありません!」 優希「い、犬ごときに見せる水着なんてないじぇ!」 咲「(京ちゃんに…水着…可愛いの来て行ったら褒めてくれるかな?)」モワモワ… 「お、咲新しい水着買ったのか?」 「ふーん、い、意外と似合ってるな…」 「まあその…咲らしくて可愛いんじゃないか?」 咲「(っていう感じで…)」ポー 優希「はぁ~犬に水着を見せてもなんの得にもならないじぇ…でも買いにいくのは楽しみだじぇ~」 和「全く部長は…でもたまには皆で買い物もいいかもしれませんね。ねえ宮永さん…宮永さん?」 咲「」ポー 和「宮永さん?どうかしたんですか?」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 33 10.91 ID t92QiurL0 咲「はっ!い、いやなんでもないよ!別に京ちゃんのことなんか考えてないよ!」 和「え…?」 咲「あ、じゃなくって今日は暑いなって…(く、苦しい…私ったら何言ってるのバカー!)」 和「そうですね。当日も暑くなったらいいですね」 優希「大丈夫だじぇ!のどちゃんのおっぱいに誓って、必ず日曜日は晴れるじぇ!」 和「そんな必ず晴れるかなんて分かりませんよ…って私のおっぱいは関係ありません!」 優希「のどちゃんが怒ったじぇー逃げるじぇ!」タタタ 和「まったくもう…優希ったら…」 咲「あはは…(でも原村さんの胸…やっぱり大きいから水着ですごく目立つんだろうなあ…なんかうらやましい…)」 咲「(それに比べて…私は…)」グスッ 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 37 44.33 ID t92QiurL0 久「はいはい。その辺にしときなさい。じゃあ、来週の土曜日の午後二時に長野駅に集合ね。じゃあ今日は解散!」 久「(一年生は皆初々しいわねえ…ま、一応私もまだ18なんだっけ…)」 久「(華の女子高校生が水着を見せる相手もいないなんて寂しいわねえ…)」 久「(まあ、別にいいわよね。そういえばまこも誘わないとね)」 久「(………)」 久「(あのワカメみたいな髪の毛は水につけても大丈夫なのかしら?)」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 45 17.82 ID t92QiurL0 ―土曜日 長野駅― 和「ふう、今日はとても暑いですね」 久「ホント、最近の夏の暑さは異常なくらいだわ。でも明日はこれぐらいだといいわね」 優希「その点なら大丈夫だじぇ。天気予報では明日も晴れるって言ってたじぇ!」 優希「わたしのおっぱい眼に間違いはないじぇ!」 和「だから何言ってるんですか優希は!!//」 優希「冗談だじぇ~あんまり怒ってるとしわが増えるぞ、のどちゃん」キリッ 和「怒らせてるのは誰なんですかもう…」 和「だいたい胸で天気だなんてそんなオカルトありえません」ボソボソ 久「あんたたちのやりとりは相変わらずね~」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 49 55.82 ID t92QiurL0 優希「おうよ!のどちゃんは私の中学時代からの友人だからなんでも知ってるじぇ!」 和「なんでもは言いすぎですが、確かに長い時間を過ごしてきた友人ではありますね」 優希「のどちゃん素直じゃないじぇ~素直じゃないのはこのおっぱいか、このっ!」ポヨン 和「ちょっ…こら!優希!いい加減にしなさい!」 優希「うわ~ん。のどちゃんがいじめるじぇ~」 久「ほーんと、仲いいわね~」 久「それにしても咲はどうしたのかしら、遅いわね。ってもしかして遠くから走って来てるのは咲かしら?」 タッタッタッ 咲「す、すいません遅刻しちゃって…」ハアハア 咲「(どんな水着にしようか考えてて眠れなくなって寝坊しちゃったなんて言えないよー)」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 00 57 24.55 ID t92QiurL0 久「じゃあ、全員そろったから行きましょうか」 咲「あれ…?染谷先輩はいないんですか?」 久「ああ、まこなら水着はあるからいいって。明日はちゃんと来るから、清澄麻雀部は全員参加よ」 咲「なるほど、分かりました」 久「まあ、まこらしいと言えばまこらしいわ。」 久「で、…あんたたちはいつまでやってるの?」 和「…もうやめてくださいね、優希」ハアハア 優希「…今回はなかなかのどちゃんしぶとかったじぇ」ゼエゼエ 咲「えーと…二人とも…大丈夫?何かあったの?」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 01 02 38.89 ID t92QiurL0 久「気にしなくていいわ。二人の自業自得だから」 和「部長…ひどいです!元はといえば優希が…!」 優希「のどちゃんのおっぱいが原因だじぇ!」 和「~~!まだ言いますか!!」 久「じゃ、行きましょうか。咲」スタスタ 咲「はい、そうですね部長」スタスタ 和「あ…ま、待ってください!」 優希「わたしを置いていかないでほしいじぇ~」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 01 08 34.66 ID t92QiurL0 ―デパート― 久「この店は割と品揃えがいいわね、ここで買いましょうか。じゃあ、各自自由に選びましょう」 咲、和、優希「了解です(だじぇ)」 ・ ・ ・ ・ 和「(それにしても、水着のデザインってたくさんあるんですね…)」 和「(あ、これなんか結構可愛いかも…)」 サイズ C~D 和「(……無理ですね)」 ・ ・ ・ ・ 優希「あー夢中になってるうちにみんなとはぐれちゃったじぇ…」 優希「うーむ。水着を買うのは楽しみにしていたものの、どれを買えばいいか分からないじぇ…」 優希「あ…これとか可愛いじぇ」 サイズ:C~D 優希「(…無理だじぇ)」ズーン 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 01 16 30.83 ID t92QiurL0 ・ ・ ・ ・ 久「さて、今年はどんな水着にしようかしら」 久「(ふむ…やっぱり男の子がいるわけだから、多少は可愛いやつにするべきよね…)」 久「(…別に私は皆と違って可愛いところを見てもらおうとか思ってないわ)」 久「(お金を払わせるわけだし…あ、当たり前よね)」 久「(…誰に言い訳してるのかしら私)」 店員「水着をお探しですか?」 久「あ…はい。明日プールに行くことになったので、買っておこうと思いまして」 店員「なるほど~お客様可愛いし、スタイルもいいから、これなんてどうですか」 久「えっと…少し大胆すぎじゃないですか…その…特に下とか…」 店員「じゃあ、下にパレオを巻いてみてはいかがですか?この水着でしたら…これがぴったりですね」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 01 22 37.34 ID t92QiurL0 久「あ、これいいですね。色は…これにしようかしら」 店員「パレオの中身は彼氏さんだけに見せてあげてくださいね」ニコッ 久「ち、違います、別に彼氏と行くわけじゃ…」 店員「そうですかー友達と行くんでしたらバレオはいりませんよね、もったいないですもんね」ニヤニヤ 久「!じゅ、純粋にこのパレオが気に入ったんで…」 店員「なるほど~どうもお買い上げありがとうございます」 久「じゃあ、お会計をお願いします(いったいなんなのよ…この店員は…)」 久「とにかく、私の分は買えたわね…皆はもう買ったかしら」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 咲「こ、ここどこ~?水着探してたら迷っちゃたよお~…」ウロウロ 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 01 33 07.23 ID t92QiurL0 ・ ・ ・ ・ 優希「むむむ…なんか考えるのめんどくさくなってきたじぇ~」 優希「よく考えたら家に水着がないわけじゃないし…」 優希「よし!明日はいつも通り学校の水着でいくじぇ!余ったお金でタコス買って帰れば完璧だじぇ!」 ・ ・ ・ ・ 和「(なんとかサイズを探してもらって買うことができましたね…)」 和「(…あそこでウロウロしてるのは、宮永さん?!)」 和「宮永さん、そんなところで何やってるんですか?」 咲「あ…原村さん…!実は水着探しててウロウロしてたら迷子になちゃって…」 咲「原村さんが来てくれて助かったよお…」 和「(こんなところで迷うなんて…麻雀だけじゃなくて方向感覚もオカルトですね…明日は大丈夫なんでしょうか)」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 01 42 28.13 ID t92QiurL0 和「もう…気をつけてくださいね。ところで水着はもう買いましたか…って迷子になってたんでしたね」 咲「う、うん。もう皆は買ったよね?早く選ばないと、皆待たせちゃうよね…」 和「じゃあ私が一緒にいますから、咲さんは水着を選ぶのに集中してください」 咲「ありがとう、原村さん!私、頑張るよ!」 和「大げさですよ…とにかく、急ぎましょう」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 久「よし、皆買えたみたいね。じゃあ明日も早いことだし、今日は帰ってゆっくり休みましょうか」 和「そういえば、明日は何時に集合なんでしょうか」 久「あ、忘れてたわ。明日は長野駅に午前九時に集合。電車で隣町に行ってそこから歩いてプールに行く」 久「持ち物は…今日買った水着と、あとはまあ常識の範囲内で持ってきてね」 久「うきわとかレンタルするやつは須賀君が全部出してくれるから問題ないわ」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 01 49 04.10 ID t92QiurL0 117すまない、これは清澄の県大会慰安企画なんだ。本当にすまない 久「以上よ。何か質問はあるかしら?」 久「…特にないわね。あ、それと優希」 優希「なんだじぇ?」 久「優希は学校指定の水着で明日行くつもりなんでしょ?水着をつけて来るのはいいけど、下着を忘れないようにしてね」 優希「!いくらわたしでもそんなの忘れたりしないじぇ!!」 和「部長、忠告ありがとうございます」 優希「のどちゃんひどいじぇ?!」 咲「優希ちゃんならありえるかもね」アハハ 優希「咲ちゃんまで…皆ひどいじぇ~…」 久「ま、こんなところね。じゃあ、解散!明日は遅刻しないでね、咲!」 咲「は、はい!分かりました(うう…私も人のこと言えないな…)」 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 01 53 09.89 ID t92QiurL0 ―原村家― 和「改めて見るとこの水着サイズが大きいですね…」 和「自分で見てて恥ずかしくなってきました…//」 和「形が崩れないように、ここにかけておきますか…」 和「ふう、ちょっと疲れましたね。少し麻雀してから寝ましょうか」 和「よいしょと…いつもの部屋は…空いてますね」 和「ふむ…なかなか調子は悪くないですね…」 和「」チラッ 和「……」 和「ちょっと試しに水着を着てから寝ましょうか」 和「あ、明日着てみてサイズが合わない、なんてことがあったら困りますから、仕方ないですよね」 和「……」ヌギヌギ 和「……」 和「あ、ぴったりですね…よかった…」 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 01 59 58.50 ID t92QiurL0 ―片岡家― 優希「確かこの辺に…あったじぇ!」 優希「う…改めてみるとなんて普通の水着だじぇ…」 優希「ま、まあ犬に見せるために明日行くわけじゃないから関係ないじぇ!」 優希「そーと決まったら明日のためにさっさと寝るじぇ!」 優希「…やっぱ可愛いのかっとけばよかったかな…」ボソッ ―竹井家― 久「さて、明日のために一回この水着を着ておきましょうか」 久「あの店員のせいで、試着できなかったし…」 久「……」 久「なにこの露出量…よ、よかったわ、パレオ買っておいて…」 久「まあ、サイズは問題ないわね、それじゃあさっさと寝ましょうか」 久「明日が楽しみね」 ―染谷家― まこ「明日は京太郎がプールに招待してくれるらしいの、なかなかあいつも粋なことするのお」 まこ「明日がいろいろ楽しみじゃ」ニヤニヤ 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 02 06 53.03 ID t92QiurL0 ―日曜日― 京太郎「みんなおはよう!部長、染谷先輩おはようございます」 まこ「おう、おはよう京太郎」 久「おはよう須賀君。お、今日は皆時間以内に集合してるわね。やっぱり遅刻しないのが一番ね。ねえ咲」ニヤニヤ 咲「そ、そうですよ。遅刻なんて…うう…」 和「(うろたえる宮永さん…可愛いですね…)」 優希「それにしてもホントにいい天気になってよかったじぇ!これも私のおっぱ…むぐっ?!」 和「その先はもう言わせませんよ!」 優希「んーんんんんー!んー!!」 久「ふふ。今日は和が先制したわね」 まこ「わりゃ駅前でそんなに目立つ行動はやめんさい…」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 02 14 55.58 ID t92QiurL0 京太郎「けどホント暑いっすね~皆を誘ったのが今日で良かったです」 咲「京ちゃん、ちゃんと水着持ってきた?」 京太郎「あ、当たり前だろ!もしなくても絶対入るからな!」 咲「は、裸で入るのはちょっと…//」カーッ 京太郎「違うって!プールで買うに決まってるだろ!!」 久「あんたら…でも一年生同士仲がいいのは良いことね、でもあまり時間もないし、そろそろ行くわよ」 ―プール― 優希「ふえ~大きい建物だじぇ~」 和「噂に聞いてたよりずっと大きいですね……さすがに噂になるだけはあります」 京太郎「だろ?あ~泳ぐの楽しみになってきた!」 久「そうね。じゃあさっさと中に入りましょうか」 京太郎「おい、咲、ちゃんとついてこいよ!」ニヤニヤ 咲「!わ、分かってるよ」ムッ まこ「みんなまだまだ子供じゃの~」 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 02 21 17.99 ID t92QiurL0 久「じゃあ、須賀君一旦お別れね。レンタルはうきわ一つとそうね…ベッド型のうきわを一つで合計二つでいいわ」 京太郎「分かりました。じゃあ入場料とかまとめて払っておくので、先輩たちは先に行っててください」 和「須賀君、ありがとうございます」 優希「サンキューだじぇ!後でタコス食わせてやるからな!」 京太郎「優希には期待しないでおくわ…」ハハハ 咲「京ちゃん、ありがとう」 京太郎「気にすんなよ!今日は皆のための慰安企画だからな!」 まこ「われ気前いいのお。なんか企んでおらんじゃろな?」ニヤニヤ 京太郎「なっ…善意ですよ善意!染谷先輩人が悪いですよ!」 まこ「そうか~すまんすまん」 京太郎「(みんなの水着が見れるから、承諾した、とは言えないな…)」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 02 27 24.73 ID t92QiurL0 京太郎「ふう…うきわ二つはちょっと持ちにくいな…一つはベッド型だし…」 京太郎「みんなそろそろ来るか…?」 久「須賀君!おまたせ」 まこ「またせたのう」 優希「よく待ってたな褒めてやるじぇ!」 和「お待たせしました」 咲「うう…(恥ずかしくて京ちゃんの前に出れないよ…)」 和「宮永さん、なんで私の後ろに隠れてるんですか」ヒソヒソ 咲「だって…京ちゃんに水着見られるなんて恥ずかしいよ…」ヒソヒソ 和「何のために買ったんですか…私も恥ずかしくないわけじゃないんですよ」ヒソヒソ 久「(咲ったら…須賀君に水着見られるのが恥ずかしいのね…可愛らしいわ)」ニヤニヤ 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 02 34 41.72 ID t92QiurL0 京太郎「あれ?咲。なんで和の後ろに隠れてるんだ?」 咲「!」ビクッ 京太郎「全く…何かあったのか?」グイッ 咲「あ…」 京太郎「(って咲、これは…手で必死に隠してるけど…新しい水着、とか?)」 咲「きょ、京ちゃん、お願い、あんまり、見ないで、」カーッ 咲「は、恥ずかしいの…」ウルウル 京太郎「(なんだこれ…なんだこれ…)」 京太郎「(ちょーかわいーよ!)」 京太郎「(じゃなくて!誰だ今のは)」 京太郎「(でも…本当に可愛いな…花のフリルのついた水着……咲によく似合ってる…)」 京太郎「(もしかして買うとき、嶺上開花をイメージして買ったとか)」 京太郎「(あれ…咲ってこんな可愛かったっけ…)」 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 02 47 07.75 ID t92QiurL0 優希「こらー犬!いつまで咲ちゃんを見てるんだじぇ!咲ちゃん涙目になってるじぇ!」 京太郎「はっ!す、すまん咲!そんなつもりじゃ…」 久「あれー?咲の水着ばっかり?ここには可愛い女の子があと四人もいるのよ?」ニヤニヤ 京太郎「(言われてみれば…みんな今日可愛い水着ばっかり着てるような…もしかして部長が言ってた価値ってこれのことか?)」 京太郎「(すばらっ…実にすばらです…ってなんだすばらって)」 京太郎「(部長…なんて大胆な水着なんだ…下はパレオ巻いてるから見えないけどきっときわどいんだろうな…)」 京太郎「(和…まさかあんな大胆なビキニでくるとは…正直言って直視するのもつらいレベルだぜ…)」 京太郎「(優希…スクール水着でくるとは王道中の王道か…寸胴で背も低くて全くもって健全だ…だがそれがいい)」 京太郎「(そして染谷先輩…目をそらさずにはいられないな!)」 京太郎「(これはみんなと来た甲斐があったぜ…!)」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 02 53 51.42 ID t92QiurL0 久「ふふ。満足してもらえたかしら?じゃあそろそろ行きましょうか」ニコッ 和「(少し恥ずかしいですが…)せっかく来たんですし、早く泳ぎましょう!」 優希「京太郎ー!うきわを一つ貸してくれい!」 京太郎「ほいほい、そらっ」ヒュッ まこ「京太郎、女の水着をじっと見てるなんて感心せんのう」ニヤニヤ 京太郎「す、すいません(………)」 優希「まずは流れるプールにGO!だじぇ!」 久「あ、ちょっと待って」 京太郎「どうしたんですか?」 久「いや、行くのはいいんだけど、今日すっごい混んでるじゃない?だからチーム分けしたいと思うの」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 02 41.36 ID t92QiurL0 久「六人いるから二人ずつね」 久「一時間ぐらいしたらもとの場所に集まってメンバーチェンジ。これでどうかしら。今が十時過ぎだから…ちょうど二周したところで昼食 にしましょう」 京太郎「確かに、みんなで行ったら身動き取れなさそうですね…」 和「それも致し方なし、ですかね…」 咲「うう…(せっかく京ちゃんと遊べると思ったのに…)」 優希「なんでもいいから早くきめるじぇ!プールに入りたいじぇ!」 久「まあ、あせらないでよ。分け方は…グーチョキパーで別れましょ、でいいわよね」 グーチョキパーで別れましょ! グー:久、和 チョキ:まこ、優希 パー:咲、京太郎 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 09 23.47 ID t92QiurL0 久「決まったわね。じゃあ和。私まずスライダーに行きたいからついてきてくれる?」 和「分かりました」 まこ「じゃあ、優希、どこか行きたい場所はあるかの?」 優希「流れるプールに行きたいじぇ」 まこ「了解じゃ。じゃあさっそく行くかの」 優希「ダッシュだじぇ!」タッ まこ「こら!優希、待ちんさい!」タッ 京太郎「はは…みんな行っちまったな。咲、俺たちはどうする?」 咲「うえっ?あ…えっと…(どうしよう!京ちゃんと二人きりになっちゃった…)」 咲「(というか、まだ水着見られるのも慣れてないよお…)」 京太郎「咲?」 咲「え、えーと…あの…その…」 京太郎「ははっ。咲らしくねえなあ…なんか顔赤いな。熱でもあるんじゃないか?」ピトッ 咲「(…!京ちゃんの手がおでこに!)い、いやっ!」バッ 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 15 52.94 ID t92QiurL0 京太郎「さ、咲…?」 咲「(あ…私、京ちゃんに…なんてこと…)」 京太郎「ご、ごめんな。咲。俺なんか咲の気に障ることしたかな…?」 京太郎「…ちょっと俺飲み物買ってくるから、そこで待っててくれ」 咲「っ!待って!」 京太郎「え?」 咲「ち、違うの…」 咲「……しいの!」ボソボソ 京太郎「何だ?聞こえなかったぞ?」 咲「だから!恥ずかしいの!さっきも言ったでしょ!?」カーッ 咲「昨日みんなで水着を買いに行って…」 咲「せっかくだから可愛い水着買おうって思って…」 咲「それでこの水着選んだんだけど…」 咲「ダメだよ…やっぱりこんな可愛い水着私には似合わない…」 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 25 10.43 ID t92QiurL0 咲「私は原村さんみたいに胸も大きくないし、部長みたいにスタイルもよくないし…」 咲「ごめんね…?変なところ見せちゃって…」 京太郎「咲………」 京太郎「(さっきも思ったけど…こいつこんなに可愛かったっけ…?)」 京太郎「(っていうかなんでこいつは似合ってないなんて思ってるんだ…)」 京太郎「(そうか、それであっきあんなに…)」 咲「(京ちゃん黙り込んじゃったよ…きっと不甲斐ない私にあきれ返ってるんだ)」 咲「(うう…もういや…)」 京太郎「咲…」 咲「なあに…京ちゃん…?」 京太郎「その水着、すげえ似合ってる」 咲「え?(えっえっ…聞き間違いだよね?)」 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 32 19.95 ID t92QiurL0 京太郎「だから、その水着、すげえ似合ってるよ」 京太郎「胸も、スタイルも関係ねえよ」 京太郎「だから、似合ってないなんてそんな寂しいこと言わないでくれよ」 京太郎「お、お、俺はその水着も…その…咲も可愛いと思うぞ」 咲「きょ、京ちゃん…(い、い、今可愛いって言われたの?)」 咲「(嘘じゃない、よね。うう、嬉しいよよお)」グスッ 京太郎「咲?!…泣くなよ…なんかごめんな」 咲「違うの。嬉しかったの。そんな風に今まで私のこと見てくれたことなかったから…」 咲「だから、ありがと…、京ちゃん…! 咲「ごめんね、時間とらせちゃって…」 京太郎「いや、咲がいつも通りになってくれてよかった」 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 36 56.53 ID t92QiurL0 京太郎「なあ、咲。一つ聞いていいか?」 咲「なあに京ちゃん?」 京太郎「(うっ可愛いなあおい…)…その水着の花のフリルってやっぱり嶺上開花を意識したのか?」 咲「うん…やっぱりばれちゃったか」エヘヘ 咲「この水着を見つけた時なんとなくお姉ちゃんのことを考えちゃって…」 咲「気が付いたらこれにしてたんだ」 京太郎「そっか…」 京太郎「咲、全国大会で姉ちゃんと話せるといいな!」 咲「うん!私頑張る!」 京太郎「じゃあ、泳ぎにいくか!」 咲「うん!」ニコッ 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 45 35.88 ID t92QiurL0 ― 一時間後 ― 久「みんな戻ってきたわね」 優希「流れるプール最高だったじぇー!」 まこ「…われが暴れるけえこっちは目立って恥ずかしかったがのう」フウ 和「なかなか刺激的な体験ができました。スライダーって面白いんですね」 京太郎「(和が刺激的な体験!?)」モワモワ 「ダメです…そんな…」 「そこは刺激が…強すぎますよ…」 「もうっ須賀君!いけませんよ…」 京太郎「(これは…くっ)」 咲「京ちゃん?」 京太郎「はっ!(うわあ…さっき咲のことを考えといて、次は和とか…なんて俺はお構いなしなんだ)」 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 51 21.92 ID t92QiurL0 久「咲たちはどうだった?楽しめたかしら」ニヤニヤ 京太郎「あ、はい!咲意外と…ってはっ!」 咲「ちょ、ちょっと京ちゃん?!」 久「あら、意外となんだって?」ニヤニヤ 優希「なんだー!はっきりしないやつは男らしくないじぇー!白状しろー!」 咲「な、なんでもないですー!」 久「(ふふふ…やっぱりこの子たちをいじるのは最高ね)」ニヤニヤ まこ「(部長…ニヤニヤしおって…どうせ一年達のいじりは楽しいなとか思っとるんじゃろ…)」 まこ「(けどあんたも巻きこまれる可能性はあるんじゃ…もしそうなったら面白いの)」ニヤニヤ 久「それじゃあ、一時間経ったから、一旦メンバーチェンジしましょうか」 久「いくわよー」 グーチョキパーで別れましょ! 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 03 56 56.67 ID t92QiurL0 グー:和、京太郎 チョキ:まこ、咲 パー:久、優希 久「決まったわね」 久「そうね…私またあのスライダーに乗りたいわ。優希まだスライダー行ってないんでしょ?いいわよね?」 優希「かまわないじぇ!あのスライダーなかなか高い位置から始まるから面白そうだじぇ!」 久「そうなのよね。あれはホントに病みつきになるわよ」 まこ「われはどうするぞ?」 咲「そ、そうですね…」 咲「さっきあんまり泳げなかったんで、次はたくさん泳ぎたいです…」 咲「向こうの25メートルプールとかどうですか?」 まこ「了解じゃ。次は存分に泳いだらええ」 久「あら、なんでさっきはそんなに泳げなかったの咲?ん?」ニヤニヤ 咲「うう…えと…その…(部長…なんか今日はいつもにまして意地悪だよお…) 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 04 04 55.21 ID t92QiurL0 まこ「こらこら、後輩いびりもいい加減にしんさい」 久「あらいやだわ。私そんなつもりで言ったんじゃないわよ」ニヤニヤ まこ「(まったく…)ほら、行くかの、咲」スタスタ 咲「はい…」スタスタ 京太郎「さて、和、俺たちはどこに行く?」 和「そうですね。さっきはスライダーでしたから、次は普通のプールに入りたいですね」 和「さっき優希が流れるプールが楽しかったと言っていたのでそこに行ってみませんか?」 京太郎「OK!流れるプールだな。じゃあ、行くか」 和「あ、あのちょっと待ってください!」 京太郎「?どうした和?」 和「あの…さっき宮永さんと何かあったんですか?」 和「普段より何か嬉しそうな顔をしていたので」 和「それに…さっきの反応も気になります」 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 04 10 44.19 ID t92QiurL0 京太郎「あはは…和にはバレバレだな…」 京太郎「実はこういうことがあったんだ」 (事情説明中) 和「なるほど…」 京太郎「そういうわけなんだよ(あれ、全部話す必要はなかったか?)」 和「それで宮永さんはあんなに喜んでたんですね」 京太郎「ああ。なんか昔から咲のことそういう目で見たことなかったからなんか新鮮だったんだ」 和「新鮮…ですか」 京太郎「ああ。そういえば一緒にプールに行ったのも久しぶりだったしな。あんなに可愛くなってるとは…」 京太郎「ってごめんな。和の前でする話じゃなよな」アセアセ 和「いえ、大丈夫です…それより…」 京太郎「ん?まだなんかあるのか?」 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 04 16 38.08 ID t92QiurL0 和「要するに須賀君は宮永さんの水着を褒めてあげたってことですよね」 京太郎「まあ、結果的にはそうなるな」 和「いや…だからその…」 京太郎「なんだよ。和もどうしたんだ?」 和「いえ。なんでもありません(ま、まあ須賀君のためにこの水着を買ったわけじゃありませんし…)」 和「でも何もコメントしてもらえないのは少し寂しいですね」 京太郎「えっ?」 和「ってあれ?(あ…今思ったことを口に出してしまいました…須賀君に怪しまれてしまったかも知れませんね)」 京太郎「もしかして和も水着を褒めてほしかったのか?」 和「!べ、別にそういうわけじゃないですけど」 京太郎「す、すまん。俺女の子への配慮の仕方が分からなくて…」 京太郎「逆に水着を褒めたりしたらセクハラになるんじゃないかって思っちまうんだよ」 和「須賀君…」 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 04 17 55.47 ID t92QiurL0 和「(確かに普段からあんな感じで女の子に対応されてれば素直な意見もいえなくなりますよね…)」 和「(ちょっとそれは反省しないと…って素直な意見って私何を言ってるんでしょうか)」 和「(須賀君が素直な意見をいったら私のことを褒めてくれるなんて…)」 和「(そんなうぬぼれありえません)」 和「(恥ずかしいです…反省しないと…)」 京太郎「いや…わざわざ言うまでもないんだけどな」ハハハ 和「え?」 京太郎「いや、だからさ。和の水着、似合ってるよ」 京太郎「見たときからそう思ってたし、それに情けないこというと、昨日和がどんな水着着てくるか想像しちまったしな」 京太郎「だから…もう一回言うけど、すげえ似合ってると思うぜ」 京太郎「和の水着を見れるなんて俺は幸せものだよ」ニカッ 京太郎「って臭すぎたか」アハハ 和「」カーッ 京太郎「って和?」 和「」ポー 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 04 22 25.55 ID t92QiurL0 京太郎「おーい和ー?」 和「ってはっ!私は何を…」 和「(今まで男の子に褒められたことなんてありませんでしたから…こんなに嬉しいものだったなんて…)」 和「(少し須賀君のことを誤解してたみたいですね)」 和「(…昨日頑張って水着を選んだ価値はあったのかもしれませんね)」 京太郎「和?大丈夫か?」 和「ふふっ大丈夫です」 和「それより、褒めていただいて、ありがとうございます」 和「須賀君も…けっこうかっこいいと思いますよ」ボソッ 京太郎「え?今なんて…」 和「なんでもないです!じゃあ、流れるプールに行きましょうか」 京太郎「お、おう…」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 04 26 12.32 ID t92QiurL0 ―流れるプール― 和「それにしても…本当に今日は人が多いですね」 京太郎「ああ。でもたくさん人がいた方が、なんか楽しくないか?」 和「ふふ、須賀君らしいですね」 京太郎「じゃあ、せっかく流れるプールに入ったから、うきわでのんびりしないか?」 京太郎「和がそこに座ってすれれば俺が押すからさ」 和「う、うきわに…ですか?」 和「(そういえば今までうきわを使ったことってありましたっけ?)」 京太郎「ん~もしかして和、使い方が分からないとか?」ニヤニヤ 和「な!馬鹿にしないでください!乗れますから!」 京太郎「お、おい!急に乗ったら…」 和「え…」ツルッ バッシャーン!! 少し書きためるから五時ぐらいまで待っててくれたら、嬉しい かならず完結はさせるので、寝ててくれてもかまわないぜ 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 02 34.22 ID t92QiurL0 再開します。待っててくれた人、ありがとう 京太郎「(……)」 京太郎「(お、落ち着け、落ち着くんだ)」 京太郎「(状況を、状況をだな…)」 京太郎「(あ、ありのままに起こったことを…)」 京太郎「(ってそんな丁寧な思考は俺には無理だ!)」 京太郎「(うきわにはまりそこねた和に俺が覆いかぶさって…)」 京太郎「(今抱き合ってるような状態になってる…)」 京太郎「(てか和の胸が…俺のお腹にモロに当たってる…)」 京太郎「(しかも今和の手?らしきものが俺の…俺の…)」 京太郎「(やばい…これはさすがに…俺男だし…)」 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 08 52.97 ID t92QiurL0 和「(何か起こったんでしょうって思った瞬間)」 和「(須賀君が私の上に…)」カーッ 和「(というか須賀君けっこう筋肉あるんですね…)」 和「(顔は前から悪くないと思ってましたけど…)」 和「(そういえば中学校の時はサッカー部だったって宮永さんが言ってましたっけ…)」 和「(ってこんな時に分析してどうするんですか私ったら)」 和「(麻雀じゃありませんし…ってあれ)」 和「(何か手に変な感触が…)」 和「???!!~~~~!!!」 和「(わ、私のてが…す、す、須賀君のその、こ、こ、ってこれ以上は言えません!)」 和「(こんなところで叫び声をあげたりしたら須賀君の立場が…っていうか全国出場が危ういかもしれません)」 和「(ここは…ぐっと抑えて)」グッ 京太郎「?!」 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 14 16.80 ID t92QiurL0 和「(って抑える、の意味が違います!何文字通り須賀君のええと、とにかく!何文字通り抑えてるんですか!!)」 京太郎「(やばい…今和に刺激されて…和のやつ何考えてるんだ…)」 京太郎「(普通に考えて巨乳の美人に押し倒してるうえに股間まで刺激されて無事な男なんかいるのか?!)」 京太郎「(でもここで変なことしたら…皆の全国が…台無しに…俺のせいで…)」 京太郎「(耐えろ!耐えるんだ俺!)」 京太郎「(今は偶然物陰に隠れてて目立たないけど…ここは流れるプール!動き出したらこの醜態が白日のもとに!)」 京太郎「(て、あれ?なんでさっきから位置が変わってないんだ?)」 京太郎「(まさか…このプールトラブルが多いって言ってたけどまさかこんなときに…)」 和「(さっきから流れるプールが流れてませんね…これがニュースでやってたトラブルですか…)」 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 21 15.34 ID t92QiurL0 京太郎「(って!俺がさっさと和から退けばいい話じゃないか!今頃気づいてどうする!)」 京太郎「(でも…和すっげーいい匂いするんだよな…なんか離れたくないというか、離れがたいというか…)」 京太郎「(言ってみれば…岩手のばあちゃんちであったかいコタツに入ってるような…)」 京太郎「(うるさい!そこ!…ってまた急に俺は何を言ってるんだ)」 京太郎「(というか、なんで和は抵抗しないんだ…)」 京太郎「(相変わらず股間も…そのままだし…さすがにもう…膨張は抑えられません)」 京太郎「(……)」 京太郎「(やべー和の胸すげー気持ちいー…)」 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 27 31.96 ID t92QiurL0 和「(須賀君…どうして退いてくれないんでしょうか…)」 和「(いや…それ以上にどうして私は抵抗してないんでしょうか…)」 和「(須賀君がこんなに近くにいて、いやじゃないと思ってる私がいる…)」 和「(というか、いい加減こっちの手を離したほうがいいですよね…ってあれ?)」 和「(なんかさっきより大きくなってる?)」 和「(そういえば、保健の授業でやってましたね)」 和「(男の子は、ここを刺激されると、固くなったり大きくなったりするって…)」 和「(あと性的に興奮するとそうなるとか…)」 和「(今私がやってるのはきっとその両方ですよね…)」 和「(須賀君がかわいそうです、もう手を離さないと…)」 和「(……)」 和「(……もう少し…)」 これで半分ちょっとくらいですまだもうしばらくお付き合いください 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 35 26.73 ID t92QiurL0 京太郎、和「(……どうしよう!)」 京太郎「(俺がすぐ退けばいい話だろ!何がどうしよう、だよ)」 和「(私がどいてくださいと言えばいいだけの話ですよね…何ですか、どうしようって…)」 京太郎、和「「あの…」」 「のどちゃんたちはどこにいるんだじぇ!もうとっくに一時間過ぎてるじぇー!」 「そうね…全くあの子達ったらどこで何やってるのかしら」ニヤニヤ 「部長!京ちゃんはそんな人じゃないですよ!」 「けんかしとる場合じゃないじゃろ…どこに行ったんじゃろか」 京太郎、和「「……」」 京太郎「い、行こうか、和」ドキドキ 和「そうですね、須賀君」ドキドキ 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 42 15.78 ID t92QiurL0 久「あ、あの二人やっとでてきたわ」 優希「おーいのどちゃん~!犬~!」 まこ「遅いのう…いったい何をやっとったんじゃ」 久「何って…まこそれはもちろんナ「おい部長、それ以上はいかんじゃろうが」」 久「あはは、ごめんごめん」 咲「遅いから心配したよ~」 久「それで、二人とも何してたの?」 京太郎「……//」 和「……//」 久「(えっえっ?何この空気。どういうこと?まさかこの二人…)」 まこ「(…部長の読み、まさか当たったんか…?)」 優希「(のどちゃん…顔真っ赤だじぇ…さすがの私でもこれには突っ込めないじぇ)」 咲「(二人とも顔真っ赤にして…そんなにたくさん泳いだのかな?)」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 50 50.97 ID t92QiurL0 久「えっと…それじゃあ、ご飯にしましょうか」 久「席を取る組と買いに行く組に別れましょうか」 久「………」 久「じゃあ、和と須賀君、着いてきてくれる?」 久「遅れてきた罰ゲームよ」ニコッ 京太郎「は、はい。分かりました…」 和「分かりました」 咲「ぶ、部長にわざわざ買いに行かせるなんて…私、行きますよ?」 久「構わないわよ、それに今日はそこまで上下関係を意識しなくていいわよ。せっかくの慰安会だし」 まこ「(部長の奴…またなんか考えとるんか?)」 久「みんな何がいいかしら?」 優希「当然、タコス一択だじぇ!あと口直しにオレンジシュースだじぇ!」 咲「じゃあ、私は焼きそばとアイスティーをお願いします」 まこ「ん~わしはワカメうどんとメロンソーダにしとこうかの」 久「はいはい、了解。皆ちょっと待っててね」 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 05 57 42.51 ID t92QiurL0 久「で…二人とも大丈夫?」 久「二人ともうわの空だったから…」 久「何かあったの?」 京太郎「いえ…そんな何か問題があったとかじゃないので安心してください」 和「はい…ちょっと須賀君と話しこんでたら、時間を忘れちゃって…」 久「そう、ならいいんだけど…」 久「(まあ、たぶん何かあったんだろうけど、これ以上は詮索しても無意味ね…)」 久「でも、一応私たちは全国大会出場の身よ?それだけは忘れないでね」 京太郎「!…はい、すいません…」 和「はい…気をつけます…」 久「(まあ、これだけ言っとけば大丈夫でしょ)」 久「じゃあ、さっさと買いに行きましょうか」 3120円になりまーす 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 06 05 58.33 ID t92QiurL0 久「はい。じゃあ私がゆっくり運ぶから、二人で少し話しなさい」 京太郎「え?」 和「ぶ、部長?」 久「さあ、いいからいいから!私持って行っとくわ」 京太郎「あ…部長行っちゃったな…」 京太郎、和「「…」」 京太郎「あ、あのさ…和?」 和「は、はいなんでしょう、須賀君?」 京太郎「あの…さっきはごめんな…退こうと思ったんだけど」 和「い、いえ…その…」 京太郎「隠してもしょうがないから全部話すけど、あのときなんか和から離れたくなかったんだ」 京太郎「その…なんていうか…そのままがいいって思っちゃったんだ」 京太郎「だから、本当にごめん」 287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 06 14 36.54 ID t92QiurL0 和「いえ、私も抵抗しなかったのが悪いです」 和「それに…謝るのはこっちです…」 和「その…えっと…須賀君の…その…大事な…えっと…」カーッ 京太郎「(…和のやつ分かっててやってたのか…ちょっとびっくりだ)」 和「その、とにかくごめんなさい!」 京太郎「…よし!じゃあ、これで仲直りな!」 和「え?」 京太郎「だから、俺も謝ったし、和も謝った、それでいいじゃねえか」 京太郎「それにもともとこの企画は全国出場をねぎらうもんだからな」 京太郎「和達が満足してくれれば、俺はそれでいいんだ」 京太郎「(…まあ水着とかシチュエーションとかちょっとおいしかったのは否めないが)」 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 06 21 33.03 ID t92QiurL0 和「…ありがとうございます」 和「私、本当に須賀君のこと勘違いしてました」 和「部活中いっつも私の胸ばっかり見て…」 京太郎「うっ…」 和「でも須賀君は本当はとても優しくて、心の温かい人だって分かりました」 和「これからも変わらず素敵な須賀君でいてくださいね」ニコッ 京太郎「(あ…和の笑顔だ…たぶんこれは和が俺に本心から向けてくれた初めての笑顔だろうな…)」 京太郎「(これまで麻雀部で雑用ばっかりでホントにやめたくなったときもあったけど)」 京太郎「(この笑顔が見れたんだから、それだけでも今まで頑張った価値はあったのかも…)」 京太郎「(これからも皆のために頑張りたいな…)」 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 06 22 28.84 ID t92QiurL0 和「須賀君?」 京太郎「なんでもないぜ!それより和」 和「なんですか?」 京太郎「お前可愛いんだから、もっと笑ったほうがいいと思うぜ」 和「なっ//」 京太郎「なんだ和、照れてるのか?」ニヤニヤ 和「そんなんじゃありませんっ!もう…」 和「(でも一瞬ときめいてしまいました…須賀君…あなどれませんね。)」フフッ 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 06 31 06.80 ID t92QiurL0 ―昼食― 優希「う~むプールの屋台もなかなかあなどれないじぇ…」モグモグ 咲「この焼きそばもおいしいよ」 久「なかなかこういうところのっておいしいイメージはないんだけど、思ったよりおいしいわね」 和「須賀君はラーメンですか?」 京太郎「ああ。一心不乱に食べれるものにしようと思ってな」ズルズル 優希「のどちゃんはたこやきかーおいしそうだじぇー!」パクッ 和「!?ちょっと油断したら…もう!待ちなさい!優希!」 そんなに長く書くつもりじゃなたんだが、書いてるうちにどんどん長くなってしまって気付いたら半日書き続けてた ネタを練る時間と少し寝る時間を含めて少しだけ休ませてください。8時頃から再開します…その間保守していただければ、ありがたいです 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 08 00 13.78 ID t92QiurL0 皆、保守してくれてありがとう。体力の続く限り頑張ります。 久「(とりあえず、二人ともいつもどおりね、よかったわ…)」 まこ「さすが部長やのお」 久「」ピクッ 久「あら、まこ。一体何のこと?」 まこ「いや~周りをよく見とるなって思っての」 久「……」 まこ「まあ、全国を率いる部長じゃけえの、神経質になるんはしゃーない」 まこ「でも今日ぐらいは気を休めたらどうじゃ?」 まこ「二年以上もあんたは頑張ってきたんじゃから罰はあたらんと思うがの」 久「ふふ、そうね」 久「ありがとね、まこ」 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 08 13 45.20 ID t92QiurL0 まこ「部長からお礼を言われるなんて珍しいのお~」 久「もう…失礼なこと言わないでくれる?」ハア まこ「冗談じゃ冗談!それより…」 久「それより、何よ?」 まこ「部長も変なトラブルに巻き込まれんようにな」ニヤニヤ 久「何言ってるの?まこ?」 まこ「いや、咲にも和にも何かしらのトラブルがあったんじゃから、あんたにあってもおかしくないと思っての」ニヤニヤ 久「ばかばかしい…それならまこにだって同じことが言えるじゃない」 まこ「それがそれは絶対ありえんのじゃ。なぜだかは分からんが、天からそう言われてるような…」 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 08 19 13.88 ID t92QiurL0 久「ますます荒唐無稽ね」 久「ま、万が一そういった事態になったとしても、普段通り冷静に対処する」 久「それだけでしょ?」 まこ「まあ、そうじゃな。すまんかったな変なこと言って」 久「まあ、別にいいけど…」 久「じゃあそろそろ午後の部いきましょうか」 まこ「ちょっと待ちんさい…残りのワカメを…」モフモフ 優希「いえーい!だじぇー!」 咲「今度はどこに行こうか迷うね」 和「その前にまたチーム決めですか?」 久「そうね。午後は午前より客が多いからなおさらね」 久「じゃあいくわよ」 グーチョキパーで別れましょ! 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 08 31 28.22 ID t92QiurL0 グー:和、まこ チョキ:優希、咲 パー:久、京太郎 まこ「(お…これはこれは…)」 久「…決まったわね(ぐ、偶然に決まってるわ!)」 優希「おー今度は咲ちゃんと一緒だじぇえ!」 咲「そうだね…ねえ、優希ちゃん、私まだスライダー乗ってないから乗りたいんだけど…」 優希「じぇ?別にかまわないじぇ!あのスライダーは何回のっても、たまらないじぇ!!」 和「染谷先輩、私たちはどうしますか?」 まこ「どうじゃのう…正直ちょっと疲れたけん、休みたいんじゃが…」 和「じゃあ、私は宮永さんたちとスライダーに一緒に行きますね」 優希「お、のどちゃんも一緒にくるかい?」 優希「でもあのスライダーにのどちゃんのおっぱいは耐えられるかどうか…分からないじぇ!」キリッ 和「もう優希には突っ込みませんよ…」 優希「む~のどちゃんつめたいじぇ~」 317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 08 42 00.12 ID t92QiurL0 咲「じゃあ、三人で行こうか」 優希「そうときまれば、ダッシュだじぇ!!」ダッ 和「優希!プールサイドを走ったら危ないですよ!…って行っちゃいました」 咲「あはは…私たちも行こう、原村さん」タタ 和「ええ、行きましょう」タタ 久「…」 まこ「で」 まこ「あんたらはどうするんかの?」 久「そうねえ…」 京太郎「あの、部長…」 久「なにかしら、須賀君」 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 08 43 26.45 ID t92QiurL0 京太郎「さっきの三人とかぶるから言い出しづらかったんですが…」 京太郎「俺も今日一回もスライダー乗ってないんですよね」アハハ 京太郎「隣町のプールにしたのはどうしてもスライダーに乗りたかったってのもあるんですよ…」 京太郎「でも部長は午前中ずっとスライダーに乗ってたんですよね…」 京太郎「えっとその…」 久「別に私はスライダーでも構わないわよ」 京太郎「えっ?」 久「それに午前中ずっとスライダーに乗ってたわけじゃないわ」 久「スライダーに飽きたら適当に他のプールとかに行ってたから」 久「だから行きましょ?私に気を遣うことないわ」 久「慰安会っていっても須賀君が楽しめないのならそんなのこっちから願い下げよ」ニコッ 京太郎「ぶ、部長…ありがとうございます」 久「ん!じゃあさっそく行きましょうか」 まこ「お~気をつけての~」ニヤニヤ 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 08 52 50.93 ID t92QiurL0 ―スライダー階段下付近― 京太郎「おー遠くから見てもでかいと思ったけど、近くで見るとホントすごいな…」 久「そうね。長野にこんな大きなプールができるなんて思いもしなかったわ」 京太郎「じゃあ、早速並びましょうか…ってあれ?階段の下に三人ともいますね」 久「?どうしたのかしら。ちょっと行ってみましょうか」 ―スライダー階段下― 京太郎「おーい!咲ー!和ー!優希ー!」 優希「お!どうしたんだじぇ京太郎。もしかしてお前もこのスライダーに乗りたいのか?」 京太郎「ああ、そんなところだ」 京太郎「って、咲、どうしたんだ。そんなに震えて」 咲「ううう…」フルフル 久「いったいどうしたの?」 324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 09 05 05.57 ID t92QiurL0 和「いえ…宮永さんこんなにスライダーが高いとは思ってなかったらしくて…」 咲「うう…こんな高いの無理だよお」 咲「それになんかこのスライダー…」 咲「作り全体が生き物みたいで…なんか今にも襲いかかってきそうで怖いよ…」 咲「まるで…この間読んだ小説に出てきた魔王みたいだよ…」ブルブル 久「(…魔王、ね)」 久「それじゃあ、和か優希、ちょっと咲をまこのところまで連れて行ってくれる?」 久「まこならさっきの場所で休んでると思うから」 優希「わたしはスライダーにまだ乗りたいじぇー」 和「しょうがないですね…まあ、でも私が行くつもりでしたし」 和「宮永さん?大丈夫ですか?立てますか」 咲「う、うん…なんとか…」 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 09 15 34.88 ID t92QiurL0 和「じゃあ行きますよ。部長、須賀君。優希のことよろしくお願いします」 久「りょーかーい!」 京太郎「おう、タコス女は俺に任せとけ!」 優希「こらっ!犬のくせに生意気だじぇ!!」ポカッ 京太郎「いてっ!やったなこのっ!」 久「こらこら、こんなところで暴れないの。他の人に迷惑でしょ」 久「それより順番はどうする?」 優希「もちろん私が一番手だじぇ!」 優希「麻雀でもなんでも一番手はおまかせあれ!」 京太郎「なんかその「おまかせあれ」ってお前が使うと違和感あるな?」 優希「そうか?まあとにかく私が一番手だじぇ!」 久「はいはい。じゃあ二番手は…須賀君、先に行っていいわよ」 久「(まさかトラブルなんてないと思うけど…先に須賀君を行かせたほうが間違いなく安全だしね)」 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 09 25 26.27 ID t92QiurL0 京太郎「ありがとうございます、部長」ジーン 久「いえいえ(なんか罪悪感あるわね…)」ニコッ ―スライダー階段中盤― 久「ふむ。やっぱりこの待ち時間は退屈ね…」 京太郎「そうですね…でもこの待ち時間があるから、スライダーに乗った時の喜びもひとしおなんですよね」 久「ふふっ。そうね。須賀君てホントに前向きよね」 優希「確かに犬はどんなにこき使ってもへこたれないじぇ…犬にしてはやるな…」ムム 京太郎「俺は犬じゃないっつーの!全く…」 久「あなたたち二人も仲いいわよねー」 京太郎「仲いってこいつがこんな風に絡んでくるだけで…」 優希「そうだじぇ!こいつはわたしの言うことを聞いてくれるから仕方なく相手してやってるだけだじぇ!」 京太郎「なんだ!そこまで言うことねえじゃねえか!」 331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 09 34 36.42 ID t92QiurL0 優希「む!なんか文句あるのかー犬のくせにー!」 久「ははっ…だからそれがうらやましいのよ」 京太郎「やめろ優希っ!ってえ?部長?」 久「だから、そんな風にじゃれあえるほど仲のいい、友達が欲しかったなあ、って」 久「私ね、あんまり同級生の友達がいないの」 久「慕ってくれる人はたくさんいる…と思うわ。それは学生議会長をやっててそう思う」 久「だけど親友、と呼べる友達はほとんどいない気がするわ…」 久「たぶん…まこ…ぐらいかしら。私の心の奥まで理解してくれてるのは…」 久「って私何語ってるのかしら」アハハ 久「なんか恥ずかしくなってきちゃったわ」 優希「…部長は私たちの部長だじぇ!」 久「え?」 すいません、体力の限界です…ストーリーはできてるんですが… 今から普通に寝ます。完結させるつもりですが、もし落ちてたらあきらめます。 応援、保守してくれた方々、ありがとうございました 376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 15 30 48.31 ID dZCPtpp20 お待たせしました。先ほど目が覚めました これまで保守、応援してくださった皆さん、ありがとうございます これからゆっくり投下していきます 一つお知らせなのですが、最初のほうで登場人物は清澄だけ、といいましたが、どうしても使いたくなったので使ったキャラがいます。 おそらく皆さんが期待するキャラではありませんが… それでは5分後ぐらいから投下します 380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 15 36 21.04 ID dZCPtpp20 優希「だから、部長は私たちの部長だじぇ!!」 久「え、ええ…もちろん私はあなたたちの部長だけど…」 京太郎「優希…」 京太郎「部長…俺も優希の言うとおりだと思いますよ」 京太郎「優希の伝え方が下手くそすぎて何言ってるか分かんないかもしれないですけど…」 京太郎「部長、たぶんこいつはこう言いたいんですよ」 京太郎「『部長は今のままでも十分魅力的です』って」 京太郎「たぶん部長の抱えてる悩みは俺たちは解決できないと思います 京太郎「それに部長ほど頭のいい人間が解決できないことを俺たち馬鹿二人が解決できるとは思えません」 優希「む…馬鹿は余計だじぇ…」 京太郎「でも…それが部長の欠点だとしても、部長にはそれを補ってあまりある、むしろありすぎて迷惑なぐらい魅力をもってると思いま す」 381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 15 42 19.65 ID dZCPtpp20 京太郎「さっき昼食を和と買いに行った時だって…」 京太郎「罰ゲーム、とか言って俺たちに気を遣ってくれましたよね」 京太郎「先輩の周りを冷静に見て的確な判断を下せるところ、いつも俺、かっこいいって思ってます」 京太郎「それに…俺たちは部長の親友にはなれませんけど…」 京太郎「先輩の悩みに親身に付き合ってあげられる後輩にはなれますし、そうなりたいと思ってます」 京太郎「きっと…俺たちだけじゃなくて咲だって、和だって…」 京太郎「みんな部長の力になりたいと思ってるやつばっかりです」 京太郎「こんなに親身になってくれる後輩が集まる部長に魅力がないなんて」 京太郎「和だったらこう言うと思いますよ『そんなオカルトありえません』って」 京太郎「だから…」 京太郎「先輩は今のままでいいんです」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 15 53 02.89 ID dZCPtpp20 久「……」 京太郎「…先輩?」 久「……ふふっ」 優希「大丈夫かー部長ー?」 久「ええ、大丈夫よ。二人ともありがとう」 久「本当に嬉しいときとか感動するときって声が出ないっていうけど、まさにそれよね」 久「私は本当にいい後輩を持ったわ」 京太郎「…部長!」 優希「ふ!通訳御苦労!京太郎!私の部長への励ましの言葉を全訳したお前に感謝状を送ろう!」 京太郎「お前…あんな短いセリフで俺の苦労に並んだと思うな!」 優希「うるさいじぇ!京太郎!今日という今日は決着付けてやるじぇ!」 京太郎「お?やるってのか?やってやろうじゃねえか!」 ギャーギャーワーワー 387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 16 03 22.14 ID dZCPtpp20 久「(須賀君ってば…泣かせてくれるじゃない)」 久「(ふふ…なんだか心が軽くなちゃった…)」 久「(須賀君って本当にたまにかっこいいのよね…)」 久「ねえねえ?」 優希「ふう、今日は私の勝ちにしておいてやるじぇ…」 京太郎「なんだそれ!意味分かんねえぞ!って何ですか?部長」 久「あなたたちって付き合ったりしないの?」ニヤニヤ 京太郎「え?!」 優希「じぇ?!」 久「いやーだからそんなに仲がいいもんだからもしかしたらって思ってね」ニヤニヤ 京太郎「そ、そんなわけないですよ!どこがいいんですか…こんな年中タコス食ってるような女の!」 優希「ムカッ!?なんだとーお前みたいな生意気な駄犬はこっちからお断りだじぇ!」 久「ふーん…そっかあ…じゃあ、私が須賀君の彼女に立候補しちゃおうかなー」ニヤニヤ 391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 16 08 56.15 ID dZCPtpp20 京太郎「ぶ、部長?」 優希「!だ、ダメだじぇ!京太郎が別にどうなろうとどうでもいいけど、私の言うことを聞かなくなるのは困るじぇ!」 久「別に優希の命令はそのまま聞き続けてもいいわ」 久「だから…須賀君?」ギュッ 京太郎、優希「「!?」」 京太郎「(うわ…部長、俺の腕に抱きついて…ていうかまた胸の感触が…うう…)」 久「ねえ…須賀君…私の…気持ちいい?」 京太郎「え、えっと…(いきなりどうしたんだ部長…というか感触が…やばいやばいやb)」 久「もし…私と付き合うなら…」 久「私のカラダ…好きにしても…いいのよ?」ギュッ 397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 16 18 58.42 ID dZCPtpp20 京太郎「(うわ…胸の感触もそうだけど…なんか…部長の体エロすぎる…)」 京太郎「(和ほどじゃないにしても胸は結構あるし…というか今の感触からして、ホントに張りのある胸だ…)」 京太郎「(大胆な水着からこぼれおちそうな果実に…水に濡れて妖しく光った体……)」 京太郎「(ホント、なんで部長はこんなにエロいんだ…うう…)」 久「ほら…ここ触って…ね?…確かめてみて…?」 京太郎「え!?(え?部長?俺の手をつかんでどこに持っていくつもりですか?)」 久「いいわよ…須賀君なら…」 京太郎「(や…やばい!)」 400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 16 29 17.73 ID dZCPtpp20 優希「だ、だめーーーーー!!「冗談よ」」 京太郎「あれ?」 優希「え?」 久「だから冗談。ちょっと二人が仲がいいから、からかいたくなっちゃって」アハハ 京太郎「」ポカーン 優希「」ポカーン 久「けど、私でも意外と男をひっかけられるのねー」アハハ 京太郎「っ!部長!からかわないでくださいよ!」 久「ごめんごめん。優希が可愛いからからかっただけ」 京太郎「やめてくださいよ…ていうか、原因は優希で俺はとばっちりですか…」 久「あら…須賀君は私とは付き合うのはいや?」 京太郎「え…あの…いや…」 久「そうよね…私みたいな女の子と付き合うなんてお断りよね…」ウルウル 404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 16 39 49.62 ID dZCPtpp20 京太郎「!そんなのことないです!部長は十分魅力的です!俺にはもったいないくらいですよ!」 久「ふふっ…須賀君ならそう言ってくれると思ってたわ」 久「(そう……そう誘導すれば…、ね…)」 優希「全く…たちの悪い冗談だじぇ…」ボソボソ 久「あら優希?私が須賀君と付き合ったら何かまずいことでもあるの?」 優希「ち、違うじぇ!だからそれは…」 久「だから冗談よ優希ったら可愛いんだから」アハハ 優希「うーなんか釈然としないじぇ…」 久「(……そう、からかっただけ、なんだから…)」 405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 16 40 52.79 ID dZCPtpp20 404 京太郎「そんなのことないです!」→京太郎「そんなことないです」 に訂正です。 406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 16 48 15.10 ID dZCPtpp20 ―スライダー階段最上階― 京太郎「おーようやく俺たちの番だな!」 優希「なんかさっきより待つのが長かった気がするじぇ…」 久「まあまあ。お、さっそく優希の番ね。いってらっしゃい」 優希「む!よし!ここでスライダーにのって一気に波に乗るじぇー!」 係員「こちら滑られるのは初めてですかー」 優希「私は初めてじゃないから大丈夫だじぇ!気づかいサンキューなアラフォー係員殿」キリッ 係員「アラサーだよっ!って…大変失礼致しました…」アセアセ 係員「それではどうぞ」 優希「いっくじぇーー!!!」ヒュッ 京太郎「おーこんな風になってるのか…すげえなあ」 久「ホント何回乗ってもここ楽しいのよね」 京太郎「しっかし…これ高いなあ、何メートルぐらいあるんだ?」 413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 17 01 40.00 ID dZCPtpp20 係員「(こーこちゃんが急にバイト代わってくれっていうから来たけど…)」 係員「(ここってカップルばっかりだよ…)」 係員「(うう…めげるなあ…)」 京太郎「すいませーん係員さん」 係員「は、はい、なんでしょうか」 京太郎「このスライダーホントに高いですよね?これって高さ何メートルぐらいあるんですか?」 係員「(急にバイト代わってもらったからそんなの知らないよ~)」アセアセ 久「(あれ…この係員どこかで見たことがあるような…?気のせいかしら)」 係員「え、えーと!大体えーと(う~いまどきの若い子にどう答えたらいいのか分からないよ~…)」 係員「(ええい!もうやけくそだよ!!)あ、思いだしました!」 京太郎「それで、何メートルぐらいなんですか?」 係員「君の…その彼女への思いのたけくらいかな…」フッ 416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 17 08 44.88 ID dZCPtpp20 京太郎「………」 久「………」 係員「えっと…これはスライダーの高さと彼女への思いのたけをかけてて…」 京太郎「………」 久「………」 係員「き、きっと彼氏さんは彼女のことが大好きなんだろうなーって……」 京太郎「………」 久「………」 係員「………」グスッ 京太郎「(やべ、泣かせちまった!!な、なんとかしないと…)」 久「(あら…泣いちゃったわね…というか早く滑らなくていいのかしら…偶然私たちの後ろには誰もいないからいいけど…)」 420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 17 19 49.97 ID dZCPtpp20 京太郎「あ、あーそうなんですよ!僕この人のことものすごく愛してるから、その…いやあ通りで高いわけだ」 久「(うわ須賀君…なんていい人なの…でもさすがにちょっとそれは苦しいんじゃ…)」 係員「ほ、ほんとですか?良かったー若い人ってこういう冗談通じるのか心配だったんです…でもほんとによかった…」 京太郎「(ふう…とりあえず、泣きやんでくれてみたいでよかった…)」 久「(なんて単純な人なの…ていうか、やっぱりこの人どこかで見たような…)」 係員「あ…す、すいません。スライダーですよね?」 係員「このスライダーは安全のため、前の人が下に着いてから次の人のスタートになります」 係員「そこの金髪の子はスライダー初めてだよね?ここに滑り方が書いてるから読んでおいてね」 係員「(ふう…危うく醜態を見せるところだったよ…こーこちゃんにあとで絶対に文句言ってやる!)」 425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 17 30 02.82 ID dZCPtpp20 ?「おーい!!こっかっじプロー!」 京太郎、久、係員「「「!?」」」 係員2「おーい福与プロから、アラフォープロはもうへばってるだろうから交代してあげてって頼まれて来たよー!」 係員1「ちょ、ちょっと!三尋木プロ!!」ヒソヒソ 係員2「もう~なんだよ~せっかく代わりに来てやったのにさあ~」ヒソヒソ 係員1「なんだよ~じゃありませんよ!なんで本名で呼んでるんですか!本名はまだいいとしてプロとかつけたらいろいろとばれるじゃな いですか!」ヒソヒソ 係員1「それにアラフォーじゃなくてアラサーです!この子たちが勘違いしたらどうするんですか!」ヒソヒソ 係員1「それになんでバイトに着物で来てるんですか!あーってもう突っ込みどころ多すぎるよ!」ヒソヒソ 係員2「も~細かいこと気にしすぎだって~小鍛冶プロー」ヘラヘラ 係員1「っていうかもう小声で話すつもりもないんですか!?」ヒソヒソ 係員2「もう~しゃねえなあ~私が説明するから見ときな~」 427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 17 31 16.96 ID dZCPtpp20 425 こーこちゃんはプロじゃなくてアナウウサーでした。書きこんだ瞬間気付いた。脳内保管頼む 429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 17 40 47.60 ID dZCPtpp20 係員2「おーい君たちー!おいてきぼりにしちゃってごめんねー?」 京太郎「いえ…別に大丈夫ですよ…(なんだこの人…着物でバイト来たのか…?このプールのバイトは変な人ばっかりなのか?)」 係員2「いや~さっきのは気にしないでね~プロとかただのあだ名だから~」 久「いえ、説明は不要です、小鍛冶プロ、三尋木プロ」 すこやん「え!?」 三尋木「ふ~ん私たちのこと知ってるんだ~そりゃ光栄だね~♪」 すこやん「光栄どころか…もうただの恥さらしだよ…」ズーン 久「ちょっと雑誌等で見かけたことがありまして…それでそのプロがなんでこんなところで働いてるんですか?」 すこやん「それにはちょっと…事情があって…(ていうかこーこちゃんはなんでここで働いてるのかな?)」 三尋木「まあ~どうでもいいじゃん~?てか、さっきなんか三人とも揉めてなかった~?」 すこやん「見てたの!?だったら助けてよ!」 三尋木「あはは~なんか小鍛冶プロの慌ててる姿が面白くてね~」 433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 17 53 42.66 ID dZCPtpp20 三尋木「で、小鍛冶プロのつまらないギャグで君は笑ってあげたんだって?えっと…」 京太郎「須賀です。須賀京太郎です」 三尋木「須賀君か~まあ京太郎でいいや。そっか~京太郎はすこやんのつまらないギャグを笑ってあげたんだ~」ニヤニヤ すこやん「そんなに早くから見てたんだ…ってそんなことないよ!この人…えと…須賀君はそんな人じゃない、絶対そうだもん!」 三尋木「ん~どうだかねい…京太郎、小鍛冶プロのギャグは面白かったかい?」 京太郎「(ここで面白くなかったって言ったら泣かせることになるな…別にどうでもいいけど、泣かせるのは嫌だな…しかも大人を…)」 久「(なんなのかしら…もういいから早くスライダーに乗りたいわ…)」 京太郎「(…よし)はい!とても面白かったですよ。俺の先輩への想いそのままだったので、なんの違和感なく受け入れられましたし」ニコッ 三尋木「へ~」ニヤニヤ 久「(須賀君も平気な顔して嘘つくのね…人って怖いわねー…っていうか三尋木プロはいったい何が目的なのかしら…)」 すこやん「ほら!やっぱり須賀君がそんな人じゃないでしょ?分かったらさっさと三尋木プロ交代してください!」 三尋木「そっか~そんなに二人は愛し合ってるってわけか~」 三尋木「だったらあたし二人がちゅーしてるとこ見てみたいなー!」 今終盤書きためてるんだが、自分で書いてて鼻字でそう 440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 08 37.69 ID dZCPtpp20 京太郎「?!」 久「(…は?)」 京太郎「え…ちょっと…なんでそうなるんですか?」 三尋木「ん~いや~小鍛冶プロのギャグに共感した人あんまり知らないからさーきっとよっぽど共感するほどの愛だったんだな~って」 三尋木「だから、その愛確かめてみたくね?知らんけど」 すこやん「ちょっと、三尋木プロ!」ヒソヒソ 三尋木「もう~今いいところでしょ~見てなかったのかいい?」ヒソヒソ すこやん「私たちバイトの身なんですよ??こんなことしてクレームつけられたら…」ヒソヒソ 三尋木「ちょっとぐらい大丈夫だってー。知らんけど。それに小鍛冶プロ見たくないのかい?」ヒソヒソ 三尋木「高校生のカップルのちゅーだぜ?もしかしたら今後の婚活の参考になるかもしれんよ~?(ま、たぶん参考にならないだろうけど ねい)」ヒソヒソ すこやん「…………………………!」 すこやん「(それは…ちょっと見てみたいかも…でも…)」 442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 13 00.98 ID dZCPtpp20 すこやん「(ってでもとか言ってる余裕が私にあるの?…………このまま…こーこちゃんに馬鹿にされ続けてホントにアラフォーになって …)」 すこやん「(私は追い詰められているの…だから…ちょっとくらい…いいかな?それにこの二人付き合ってるんだよね?だったら別にキス ぐらいしても問題ないはず…)」)」 京太郎「はあ、もういいですか?そろそろスライダーを…」 すこやん「…」 すこやん「…キス…」ボソッ 京太郎「…え?」 すこやん「だから、キスして見せてほしいなって…」 すこやん「「僕この人のことものすごく愛してるから、その…いやあ通りで高いわけだ」」って言ってたよね? 京太郎「(なんだこの無駄にすごい記憶力は…)」 すこやん「だから…証明してくれないかな?」 京太郎「あ、あの、それはちょっと…人前だし、よくないですよ…」アセアセ すこやん「う…ぐすっ…。私のギャグに共感してくれたのは嘘だったの…?」ウルウル 445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 21 03.17 ID dZCPtpp20 京太郎「(なんだこの状況は…ていうか部長はさっきからなんで黙ってるんだ?)」 三尋木「(う~んなかなか小鍛冶プロも演技がうまいねえ~)」ニヤニヤ すこやん「うっ…ううっ…やっぱり嘘だったんだ…」グスン 京太郎「あー分かりました!!やりますよ!やればいいんでしょ!!」 久「ちょ…」 久「須賀君、本気?」ヒソヒソ 京太郎「このままじゃ埒があきません。大丈夫です、あくまでする『フリ』にしますから…」ヒソヒソ 久「…分かったわ…お願いね」ヒソヒソ 三尋木「(見たところこの二人は絶対付き合ってないねえ~でも…もうひと押しな気がするんだよねい~)」 三尋木「(せっかくだからこの三尋木プロがひと夏の思い出をプレゼントしてあげちゃうよ~)」ニヤニヤ すこやん「………」ワクワク 京太郎「部長…俺の陰に隠れてください…なんとか見えない角度で演技しますから…」ヒソヒソ 久「わ、分かったわ…」ヒソヒソ 448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 28 01.37 ID dZCPtpp20 京太郎「(よし…この角度なら見えにくいはず…)」 京太郎「(けど適当にやって文句つけられたら何回もやり直しとかありそうだから、割と真剣に…)」 京太郎「(よし。やるぞ…!えっと…まず…そもそもキスってどうやって始めるんだ?…経験もないし全く分からん…)」 久「(まさか三尋木プロがこんなことを企んでいたなんて…まったく可愛い顔してなることがいやらしいわね)」 久「(それにしても…キスって…どんな感じなのかしら?ま、まあフリだし関係ないんだけど…)」 三尋木「ん~どうしたの~?早くしないとすこやんが年をとりすぎて還暦になっちゃうよ??」 すこやん「アラサーだよ!っていくらなんでも60はひどすぎるよね?!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 32 41.59 ID dZCPtpp20 ― 一方 ― 優希「ふ~やっぱりあのスライダーは最高だじぇ!」 優希「時間もあるしもう一回行くじぇ~♪」 優希「ってあれ?」 優希「階段に看板がかかってるじぇ…」 優希「なになに…『本日のスライダーは終了致しました。またのお越しをお待ちしております』」 優希「そうか…部長で最後だったんだじぇ~…」 優希「まあ、仕方ないから、一旦皆のところに戻るじぇ!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 33 37.22 ID dZCPtpp20 ―スライダー最上階― 京太郎「(くっそー…俺たち意外になんで誰もいないんだ?!おかしいだろ…閉館時間は5時だぞ?!まだ3時にもなってないのに…)」 久「(…須賀君何考えてるのかしら…ちょっと悩んでるような顔してるわね…)」 三尋木「(ま~ホントは仕事サボるために看板かけたんだけどねい~なんか面白そうだったから一石二鳥かなー)」 すこやん「(まだかなあ…)」ワクワク ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 40 06.00 ID dZCPtpp20 ― 一方 ― 優希「おーいみんなー!」 和「ふわあ…あ、優希、スライダーはどうしたんですか?部長と須賀君は?」 優希「それがかくかくしかじかで…」 和「にわかはならんよ、というわけですね」 和「なるほど、じゃあ部長たちが帰ってくるまでのんびりしましょうか」 咲「zzz…」 まこ「ぐー…がー…」 優希「二人ともぐっすり寝てるじぇ…」 和「なんか二人を見てると私も眠くなってきちゃって…」 和「優希も少し寝ませんか?」 優希「うーん…私はいいじぇ!他の場所を探検してくるじぇ!!」 和「そうですか…じゃあ…おやすみ、なさい…」 和「…zzz…」 454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 41 52.88 ID dZCPtpp20 優希「あっ…あっと言う間に寝ちゃったじぇ…」 優希「一人で探検してもたぶんつまらないじぇ……うむ…こうなったら…」 優希「私もねるじぇ!!」 優希「…zz…zz」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 450 意外→以外で訂正。書き込む前にチェックしてるんだが、たまにやってしまう 456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 18 53 43.20 ID dZCPtpp20 ―スライダー最上階― 京太郎「(う…仕方ない…やるしかないよな…まずえと…部長に近づかないと…手をつかめばばいいのか…?)」 京太郎「(それで…顔を近づけるために軽く腰を…)」グッ 久「(あっ…須賀君に手首つかまれちゃった…けっこう須賀君力あるのね…)」 久「(…反対の手で腰を…なんかこれ、無理やりせまられてるみたいだわ…)」 久「(というか…須賀君…顔近い…)」 久「(こうして見ると須賀君ってホント綺麗な顔してるわよね…)」 久「(まつ毛も長くて…適度に筋肉もあって…頼りになって…)」 久「(……って私は何を考えてるの?!相手は後輩なのよ?!しかも意味不明な状況なうえにフリだし!)」 京太郎「部長…いきますよ?」 久「う、うん…」 三尋木「ん~?」 すこやん「どうかしたんですか?三尋木プロ?」 三尋木「いや~彼女のことを部長って呼んでるからさあ~どうしたのかなって」ニヤニヤ 459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 03 05.16 ID dZCPtpp20 457 書きためしつつなので…できるだけ急ぎます 京太郎「(やべ!?付き合ってないってばれたか!?)」 すこやん「まあ、普通のカップルって名前で呼び合う…んだよね…うん(そんなことも分からない私って…)」グスッ 京太郎「…部長ごめんなさい。今だけ名前で呼びますね」ヒソヒソ 久「え、ちょ、ちょっといきなり…」ヒソヒソ 京太郎「久先輩…」 久「っ!」 京太郎「キス…していいですか…?」グイッ 久「(え?なになに?なんなの?なんでこんなに須賀君乗り気なの?もしかして…私とキスしたいとか…?)」 久「(いつのまにか腰にあった手が首まで移動してるし…須賀君なんか手慣れてるみたいな…)」 久「(うう…須賀君本気すぎるわよ…ドキドキしてきちゃったじゃない…)」 すこやん「…//」ドキドキ 京太郎「(よし、あと一歩でキスの『フリ』が完成するぞ…)」 京太郎「(けどちょっと雰囲気なさすぎかな…?)」 京太郎「(これじゃまた三尋木プロに突っ込まれるかも…)」 461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 05 04.99 ID dZCPtpp20 京太郎「(それに部長もなぜか緊張しちゃってるみたいだから、少しリラックスしてもらう意味もこめて…よし…)」 京太郎「久先輩…可愛いですよ…」 久「ふえっ?」 京太郎「だから…可愛いって言ってるんです」 久「ちょっと須賀君?!急にどうしたの!?」ヒソヒソ 京太郎「先輩の髪…綺麗ですね…それにとってもいい匂いがする…」 久「あ、あの…//」 京太郎「肌も綺麗で…咬み付きたくなる…」 久「ちょ…(何言ってるの須賀君?!なんでそんな恥ずかしいこと言うの?!)」カアーッ 京太郎「久先輩は…俺とキスするのいやですか…?」 久「べっ別に嫌とかじゃ…(って何言ってるの!私!ああでも嫌って答えたらだめなのよね…それに実際に嫌じゃないような…ってまた何言ってるの私!)」 京太郎「じゃあ、キスします…」 久「(~!ちょ、ちょ、ちょっと!顔、近いすぎよ!!ってそりゃキスだから当たり前なんだろうけど!)」ドキドキ 465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 11 16.46 ID dZCPtpp20 久「(このまま須賀君にキスされちゃうの?え?フリはどうしたの?)」 京太郎「(部長…顔真っ赤にして…あたふたして…なんだこれ…ギャップが…可愛すぎるだろ…)」 久「(あ…ダメ!キスされちゃう…!)」チュッ 久「(ってあれ?)」 京太郎「終わりましたよ部長…」ヒソヒソ 京太郎「鼻と鼻をぶつけるだけでしたけど…(あやうく本当にキスするところだった…部長の体エロすぎるんだよな…)」ヒソヒソ 京太郎「たぶんうまくいったと思います…」ヒソヒソ 久「」 三尋木「ん~なかなかすごいちゅーだったねい、ねえ、小鍛冶プロ?」 すこやん「ええ…///最近の高校生はこんなに情熱的なキスをするんですね…//」 すこやん「いつか…私も…」ボソボソ 468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 16 43.89 ID dZCPtpp20 三尋木「ん~じゃあ私仕事に戻るから、小鍛冶プロは帰っていいよ~」 すこやん「やっと帰れるんですね。まあ…いいもの見れたので許します」 すこやん「お二人とも私のわがままに答えてくださってありがとうございました」 すこやん「じゃあ、三尋木プロ、あとは任せましたね、では」 三尋木「任せて~」 三尋木「ん~じゃあ私も仕事を終わらせて帰るとしようかねい~」 三尋木「って言っても君ら二人を滑らせるだけだけどねい~どっちが先に滑んの~?」 京太郎「あ、俺からでお願いします」 三尋木「ほい、一応説明しとくねーなんかこれはボディースライダーってやつらしくて、背中付けて足はスライダー側に向けて滑るらしいよ~まあ、別に言わんでも分かるよねえ」 三尋木「けっこう長いらしいから楽しんできてねい~」ドーン 京太郎「うわっ!(この人に今思いっきり押されたぞ…)」ヒューン 三尋木「さて…いつまで放心してる気だい~そこの部長さん~?」 469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 22 19.76 ID dZCPtpp20 久「…よく言いますね、けしかけたのは三尋木プロじゃないですか」 三尋木「まあ~?確かにけしかけたのは私だけど?」 三尋木「なんかその割には部長さんまんざらでもなかったような顔してたけどねい」ニヤニヤ 久「なっ」カアッ 三尋木「本当にキスしてもらえなくて残念だったかい~?」ニヤニヤ 久「っ!」 三尋木「あの男が好きならさっさととっちゃわないとだめだよ~なかなかよさそうな男だったしねい~」 久「!ええ、でも三尋木プロには関係ない話だと思います」 久「(このスライダーは結構長いから…須賀君が下に着くまでもうしばらくかかるわね…)」 久「(このプロとはあまり一緒にいたくないからすぐにでもスライダーに乗ってしまいたいけど……仕方ないわよね…)」 久「(…ていうかこのプールのトラブルが多いのってまさかこの人のせいなんじゃ…ってそれはないか)」 三尋木「あれ~なんか私とはあんまり一緒にいたくないって顔してるねい~」 久「いえ…三尋木プロの気のせいじゃないですか?」ニコッ 三尋木「ふむふむ。じゃあ望み通りにしてあげるよ~」ドンッ 久「えっ…」ヒュー 473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 29 02.78 ID dZCPtpp20 ―スライダー進行中 久― 久「(三尋木プロに私はスライダーの中に…まあ結果オーライよね…)」フウ 久「(あのままあそこにいたらなんだか気が狂いそうだったわ…)」 久「(…もう、なんなのよもう!このイライラは!)」 久「(とりあえず、今はのんびりこのスライダーを降りましょう)」 久「(………なんなのよ、もう…)」 久「(ていうかまこの言うとおりになっちゃったわね…)」 久「(須賀君にも迷惑かけたわね…下に着いたら、ちゃんと謝らないとね)」 474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 29 32.87 ID dZCPtpp20 ―スライダー進行中 京太郎― 京太郎「っていうかこのスライダー長いなースピードもあるし…ボリュームたっぷりで最高だぜ!」 京太郎「ホント、今日皆を誘ってよかったな…」 京太郎「(咲の新しい一面を知れたし…和に少し信用してもらえたみたいだし)」 京太郎「(優希は…あんま変わらないか。でももともと仲よかったしな)」 京太郎「(それに部長の悩みも聞けたし…あんなに完璧そうな部長でも悩みがあるって知ってびっくりだったな…)」 京太郎「…というか、さっきはとんでもないことに巻き込まれたな…」 京太郎「きっと俺なんかにせまられて…部長はいやだったんだろうな…」 京太郎「なんか落ち込んできたぞ…」ズーン 京太郎「下に着いて、部長が来たらすぐに謝ろう…」 京太郎「はあ…」 477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 36 52.29 ID dZCPtpp20 ―スライダー進行中 久― 久「だいぶ進んだわね…ってまだ半分も行ってないのね」 久「ホント何回乗ってもこのスライダーは最高だわ、水が冷たくて気持ちいいし」 久「…それにしてもなんか水の量がさっきより少ないような気がするわね…」 久「あの係員二人にはクレームつけてやるわ!絶対よ!」 478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 37 17.48 ID dZCPtpp20 ― 一方 ― 和「ふわ~ぁ…よく、寝ましたね…」 和「他の皆はまだ寝てるみたいですね…」 和「あれ?優希も寝てる…結局探検には行かなかったんですね…」 和「…」フワア 和「もうひと眠りしましょうか…」 和「(そういえば…部長と須賀君は…遅いですね…)」 和「(まあ、大丈夫ですよね。今まであの人に任せてダメだったことはありませんし…)」 まこ「…や、やめるんじゃ…それは…わしのわかめじゃ…」グーガー 和「(染谷先輩…一体どんな夢を見てるんでしょうか…)」 和「(………)」 和「zzzz」 482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 19 43 56.65 ID dZCPtpp20 ―スライダー最上階― 三尋木「ん~これで私の仕事は終わったねい~感謝しなよー福与アナウンサー!小鍛冶プロー!」 三尋木「それにしても…」 三尋木「さっきのあの子可愛かったな~恋する乙女ってやっぱいいよねえ~」 三尋木「というか~あんまり一緒にいたくないって顔してるとか言ったけどー」 三尋木「それは私も同じなんだよねー」 三尋木「だってあの子なんかすっごい寂しそうだったもんねい~」 三尋木「あんなのといたらこっちも精神すり減っちゃうよ~」 三尋木「だからつい無理やりスライダーに落としちゃったけど~…」 三尋木「まあ、ぶつかることはないよはずだよねえ、十分な間隔はあったし~知らんけど」 三尋木「…ってあれ?なんか…スライダーの水…止まってね?」 488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 19 51 39.71 ID dZCPtpp20 三尋木「……」 三尋木「いや、知らんし。」 三尋木「ん~一応直してみるかー」 三尋木「ここをこうやって…ん~?これをひねったらいいのかいー?」 バキッ 三尋木「……」 三尋木「分っかんねー!すべてが分っかんねー!」 三尋木「わ、私は知らんし。」 三尋木「ん~さっさと退散するよータイムカードは事前に盗んどいた小鍛冶プロのを入れて~」 三尋木「これであの時間に係員やってたのは小鍛冶プロだよねい~」 三尋木「よし、じゃあ帰りますか~」 496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 20 05 07.70 ID dZCPtpp20 ―スライダー進行中 久― 久「ちょっと…なんだか水が凄い減ってきてる気がするんだけど…」 久「どういうことなの!?まさか三尋木プロの仕業とか?」 久「(んーまあいくらあの人でもそれはないか…常識はずれな人だけどさすがに犯罪まがいのことはしないはず…)」 久「(まあ高校生カップルにキスを強要したりスライダーに人を突き落としたり、犯罪スレスレな気がするけど…)」 久「(まあ、ということは…やっぱりこのプール故障が本当に多いのね…)」 久「(一回ニュースで取り上げられたんなら直しなさいよ!何考えてんの?このプールの経営者は?!)」 ―スライダー進行中 京太郎― 京太郎「おい…なんだかさっきより水が減ってないか…」 京太郎「おい…まさかニュースでもやってたけど…スライダーの水が止まったとか?」 京太郎「…さっきも流れるプールの流れが止まったしな…十分ありうるぞおい…」 京太郎「このままじゃ平らな所にいったら止まっちまうぞ…」 497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 20 09 45.09 ID dZCPtpp20 ― 一方 ― 優希「んーーん、よく寝たじぇ…」 優希「んー…」 優希「皆まだぐっすり寝てるじぇ…」 優希「私が言うのもなんだけど、よくこんな場所で寝れるじぇ…」 優希「そう言えば京太郎と部長がいないじぇ…」 優希「スライダーはもうとっくに終わってるはずだし…二人で遊びに行ったのかもしれないじぇ…」 優希「ふわー…」 優希「なんかまた眠たくなってきたじぇ…」 和「んー…そんな約束できません…」スースー 優希「のどちゃん、寝言かい?」 優希「どんな夢見てるんだじぇ…」 優希「……寝るじぇ」 優希「…zz…zzz」 504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 20 20 14.75 ID dZCPtpp20 ―スライダー停止中 久― 久「ちょっと…完全に水止まったわよ…」 久「いまは下りだから、なんとか進んでるけど…さすがにスピードは落ちるわね」 久「っていうか…須賀君もどこかで止まってたりするのかしら?」 久「…何考えてるの?須賀君が別にどこで止まってようが関係ないでしょ?」 久「ただ…私は部長として心配なだけで…」 久「…」 ―スライダー停止中 京太郎― 京太郎「おい…完全に平らなとこにきちまったぞ…」 京太郎「水も止まったし…やっぱりこのプール管理がずさんなんだな…」 京太郎「でも、俺がまだ下に着いてないから、まだ部長は外にいるはず…」 京太郎「だから部長がきっとなんとかしてくれるよな。それまで自分で進まないと…」 京太郎「全然進まねえ…ていうかこれ停止してるよな…?」 京太郎「マジかよ…一体いつになったら復旧するんだ?」 507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 20 27 02.59 ID dZCPtpp20 ― 一方 ― 咲「うーん…よく寝たなあ…」 咲「まだ少し眠いや…」フワー 咲「しばらくプールに入ってなかったから、すっかり体が乾いちゃったよ…」 咲「ん…そういえば京ちゃんと部長はどこに行ったんだろ?」 咲「あ…思いだした…あのスライダーで私怖くなって…」ブルブル 咲「まだあの二人スライダーにいるのかな…?」 優希「むーやめてくれ…タコスをいじめるのはやめてほしいじぇ…」スピースピー 咲「優希ちゃん…寝言かな?タコスって…食べ物だよね?夢の中では人になってるのかな?」 咲「どんな夢なんだろ…」 咲「まあ、いっか…」 咲「もう少し寝よう…」 咲「………」 咲「……」スースー 511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 20 36 00.71 ID dZCPtpp20 ―スライダー停止中 久― 久「…」 久「とにかく今はさっさとここを出ることね」 久「三尋木プロがきちんと対処してくれるとは思えないし…」 久「……」 久「よし、かなりの下りになったわ。滑り台の要領で一気に進めるわ!」 久「せーの」ズルッ 久「…!って須賀君?!」 久「ちょ、ちょ、ちょ、と、止まってー!」ジタバタ 516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 20 40 04.83 ID dZCPtpp20 ―スライダー停止中 京太郎― 京太郎「とりあえず……のんびり進むか……」 京太郎「ん?」 「と、止まってー!!」 京太郎「え?部長の声?どうしてだ?」 京太郎「って!え?!部長?」 京太郎「(ちょ、部長がものすごい勢いでこっちに来る…ってそんなこと考えてる間に…!)」 京太郎、久「「(ぶつかる…!!!!)」」 ガンッ! 518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 20 42 54.61 ID dZCPtpp20 ちょっとお風呂とご飯いってきます 21時30分ごろに再開します 542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 21 33 13.48 ID dZCPtpp20 再開します。保守してくれた人たち、応援してくれた人たちありがとう。ワカメのターンになったのは偶然です。お昼寝の順番的にそうなるんです ― 一方 ― まこ「んん~!よく寝たのう…しっかし、皆よく眠っとるのお…」 まこ「(まあ…午前中たっぷり遊んだけんの…それに昨日は買い物にもいったらしいからの…)」 まこ「(疲れても仕方ないかのう…)」 まこ「そういえば部長はどこにおるんじゃ?京太郎とまだスライダーいっとるんか?」 まこ「…まさか本当にトラブルに巻き込まれとったりしての…」ハハ まこ「(まあ、さすがにないじゃろ…)」 咲「んーお姉ちゃん、私のプリン食べないでよ~…ううっ…」スースー まこ「寝言か…?」 まこ「(そういえば咲は姉に会いに行くために全国目指しとるって言っとったの…)」 まこ「(…わしにとっては麻雀は生きていく上での手段じゃったが…)」 まこ「(こうして麻雀でお互い分かりあおうとする人もいるんじゃの…)」 まこ「(…頑張ってな、咲。わしも精一杯フォローする)」 まこ「それにしても…咲はどんな夢見とるんじゃ…インターハイチャンピオンのイメージが崩れるのお…」 548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 21 41 39.69 ID dZCPtpp20 ―スライダー内― 久「(…あれから下りを思い切り進んだ私は平らなところで停滞してた須賀君に直撃した)」 久「(どうやら、私の足が須賀君の脳天にクリーンヒットしたみたいで…)」 久「(須賀君を気絶させてしまった…いくら揺らしても起きないわ…ごめんなさい須賀君)」 久「(しかも…ぶつかったときの衝撃で腰に巻いてたパレオが…向こうに飛んで行ってしまったわ…)」 久「…」 久「い、今のこの状況を整理しましょう」 久「あ、ありのままに起こったことを…い、いま…」 久「なんて言ってる場合じゃないわ…」 久「…」 551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 21 45 51.70 ID dZCPtpp20 久「(わ、私の、パレオに、須賀君が思いっきり顔をうずめてる…)」 久「(足をこんなに開くなんて…恥ずかしすぎるわ…うう)」カアッ 久「(し、しかも…パレオはさっき流されちゃったから…)」 久「(ちょ、直接…って水着はあるけど…でも恥ずかしい…)」 久「(しかももともと狭いスライダーなのに思いっきりぶつかったから…ほとんど身動きがとれないわ…)」 久「(どうしよう…!)」 552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 21 49 48.72 ID dZCPtpp20 ― 一方 ― 三尋木「今頃あの部長さんはうまくやってるかねい~」 三尋木「そういやあのスライダー直ったかなー?」 三尋木「ま、知らんけど」 三尋木「(そう言えば看板外すのも係員の交代をお願いするのも忘れてたねえー)」 三尋木「……」 三尋木「うーん、暇だから小鍛冶プロまたいじって遊ぶかな~♪」 ピポパ 三尋木「……」 三尋木「あ、小鍛冶プロ~?今暇かい?」 555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 21 55 01.43 ID dZCPtpp20 すこやん「ええ…福与プロに頼まれたお仕事も終わったので今は家でのんびりしてるけど……」 三尋木「りょーかーい!んじゃ今から家に行くから待っててねい~♪」 すこやん「え?!ちょ、ちょっと三尋木プロ!?」 ツーッツーッツーッ すこやん「もう…こーこちゃんも三尋木プロも皆勝手だよね…」 すこやん「ってあの人なんで私の家知ってるの!?」 557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 21 59 50.97 ID dZCPtpp20 ―スライダー内― 久「(…須賀君起きないわね…起きなくていいんだけど…)」 久「(っていうか早くこの姿勢をなんとかしたいわ…だってこの姿勢…)」 久「(いやいや!言わないけどね!でも須賀君の息の熱が…下半身に…集まって…)」 久「(うう…お願いだから須賀君起きないでよ…!)」 久「……」 久「はあ…」 久「それにしても本当にまこの言う通りになちゃったわね…」 久「いつも通り冷静に対処する…か…」 久「こんな状況でできるわけないじゃない…ていうか動けないし…」ハア 久「それにしても暑くなってきたわね…ってっ??!!!」 558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 00 14.00 ID dZCPtpp20 久「(須賀君が寝がえり打とうとして…顔動かしてる…)」 久「(やだ…動かないで…お願い…)」 久「(そんなに動いたら…)」 久「ちょ…(う、動きすぎよ……なんなの!?なんなの!?これじゃまるで私須賀君に…)」 久「(…されてるみたいじゃない…)」 久「~~~~!!!」カアッ 久「(なし!今のはなしよ!あり得ない!そんなオカルトありえません!)」 京太郎「ん…」 久「(やばっ…須賀君まさか…起きた…?)」 559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 00 35.53 ID dZCPtpp20 京太郎「ぶ…ちょう…」 久「な、なにかしら?」 京太郎「俺たちが…いっしょに…います…よ…」 久「…寝言?」 久「(っていうか気絶してる時も寝言って起こりうるの?寝言って名称もおかしいかしら…)」 久「(っていうか…ほとんど私のせいで気絶させられたようなものなのに…)」 久「(私のこと…気遣ってくれてる…?なんて…)」 久「須賀君…」ドキッ 久「(えっ…?何ドキッって…)」 久「(…きっと何かの思い違い…怒気、そうねきっと怒気のことだわ)」 久「(こんな狭い場所に、こ、こんな体勢で閉じ込められたら、そりゃ怒りたくもなるわよ!)」 568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 09 41.48 ID dZCPtpp20 久「(……)」 久「(須賀君…髪の毛サラサラ…)」 久「(肌も…綺麗よね…筋肉もちょうどいい具合についてるし…)」 久「(さっきは緊張してて気がつかなかったけど…なんだか甘いかおりがするわ…何かつけてるのかしら…)」 久「(言うまでもないんだけど…須賀君ってカッコいいわね…)」 久「(いっつも皆からの扱いはひどいから…って私がそれをいっちゃだめよね)」 久「(そのせいであんまり考えてなかったけど…)」 久「(綺麗な顔してるわ…)」 久「(こんなに須賀君が気になるなんて…馬鹿みたい!って誰よ、今の)」 久「」ドキドキ 久「(なんか急に胸が苦しくなってきたわ…この狭い空間で暑いのもあるんでしょうけど…)」 569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 10 25.83 ID dZCPtpp20 久「(!また、須賀君が動いて…)」 久「(うう…あ、当たってるわ…//)」 久「(す、須賀君の顔が私の…私の…わ、…)」 久「(ううっ…//)」 久「(言えないわ!女の子の口からそんな…)」 久「(さっき何ってナニに決まってるじゃないとか言おうとしてたって?知らないわよ!そんなの!)」 久「(や…んっ…ちょ、動きすぎ…)」 久「(す、すがく…)」 京太郎「ん…」 久「(…起きちゃった?)」 京太郎「ぶちょう…」 久「っ」 571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 10 46.54 ID dZCPtpp20 久「(……むり…)」 久「(…もう…むり…)」 久「(体が暑くなって…頭がぽーっとして…下半身に凄い熱が集まって…)」 久「(須賀君がそこを刺激して…)」 久「(きっと…今私の下の水着、凄いことになってるわ…は、恥ずかしくて言えないけど…)」カアッ 久「(仕方ない、わよね?)」 久「(こんな状況想定外なのよ…)」 久「(ごめん須賀君、少し…だけ…)」 ギュッ 576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 17 32.49 ID dZCPtpp20 ― 一方 ― ピンポーン! すこやん「はーい!今開けるからちょっと」 ガチャ 三尋木「おう~小鍛冶プロー来たよ~」 すこやん「え?!なんで今開いたの!?鍵しまってたよね?!」 三尋木「もう~また小鍛冶・アラフォー・プロは細かいんだから~」 すこやん「いやいや限度があるよね?!っていうか何その変なミドルネームは!?」 三尋木「いや~小鍛冶プロにも二つ名がほしいと思ってねい~今いろんなところでこの名前広めてるんだよ~?」 すこやん「金輪際やめて!それにアラサーだよ!!って何度言わせるの??」ハアハア 三尋木「もう~そんなに怒ったら疲れちゃうぜ~すこやん~?」 三尋木「分かったよーこれからは小鍛冶・アラサー・プロで広めとくからさあ~」 すこやん「それもなんかやだ!ていうかその名前にするメリットはあるの?!」 578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 18 58.50 ID dZCPtpp20 三尋木「ふ~やっと落ち着いたかい~小鍛冶プロ~?」 すこやん「まったく…ホントに誰のせいだと思ってるか分かってるの…」ブツブツ すこやん「みんなして私をいじめるんだから…」ブツブツ 三尋木「いや~ごめんごめん。機嫌なおしてよ~すこやん~」 すこやん「…すこやんでも小鍛冶プロでもいいけど、呼び方統一してくれないかな?」 すこやん「なんか変な違和感があるから…」 三尋木「ん~じゃあすこやんで~これでいいかい?」 すこやん「まあ、いいよ…」 すこやん「あ、遅くなりましたけど、バイトお疲れさまです。わざわざ代わっていただいて、ありがとうございいました」 三尋木「お~い?私とすこやんの仲だろ~?気にすんなって!バイト代は全部もらっとくからさ!」 すこやん「なんですか、私たちの仲って…ってがめつい!?お金もちなのになんでそんなにがめついの?! 581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 22 49.50 ID dZCPtpp20 ―スライダー内― 久「(とりあえず…須賀君の首に手をまわして抱きついてしまったわ……)」 久「(そんなつもりはなかったのよ…)」 久「(…でも温かい…)」 久「(実際はすごく暑いわ、この狭い空間で水が止まっちゃったから…)」 久「(でも須賀君に抱きついてると…なんか…ポカポカする…)」 久「(……)」 久「(今気がついたんだけど…)」 久「(須賀君に抱きつくためには体勢からして首に抱きつくしかなかったんだけど…)」 久「(これって…須賀君の顔を自分で押しつけてることになるわよね…)」カアッ 久「(わ、私ただの変態じゃない!)」 久「(い、いやでも須賀君が寝がえりを打たないように自制できるから、さっきより安定するわよね…)」 久「(…)」 583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 26 29.13 ID dZCPtpp20 久「(あんまり考えたくなかったんだけど…)」 久「(水着がべとべとして気持悪いわ…)」 久「(でもそれ以上に…)」 久「(刺激が足りないって思ってるなんて…)」 久「(私、ついに痴女になり下がったのかしら…うう…)」 久「(私彼氏なんていたことなし、自分でしたこともないけど、知識ではさすがに知ってるわ…)」 久「(…体が疼いて…)」 久「(須賀君のことを考えるだけで胸がドキドキして…)」 久「(その度に須賀君の顔を自分に押しつけたくなる…)」 久「(う…//ホントにどうしちゃったの私…)」カアーッ 久「(……)」 久「(……一回だけ)」 585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 29 33.66 ID dZCPtpp20 ― 小鍛冶家 ― 三尋木「いや~でもカップルのちゅーはあつかったねえい~」 すこやん「そ、そうですね…//多少強引でしたが、いいものが見れたかな」 三尋木「でしょ~私はもっと褒められてもいいと思うぜ~?」ニヤニヤ すこやん「三尋木プロってホントこーこちゃんかって思う時あるよ…」 三尋木「ん~?それってどういう意味だい~?」ニヤニヤ すこやん「まさにそういうとこだよ…」ハア 三尋木「あはは~ね~それよりさー聞いてくれよーすこやんー」 すこやん「どうしたんですか?」 586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 32 26.90 ID dZCPtpp20 三尋木「実はさ~あのあと、すこやんとバイト代わったあとなんだけど~」 すこやん「そのあとどうしたんですか?」 三尋木「いや~なんかスライダーの水が止まっちゃってさあー」 すこやん「ああ…そういえばあのプール頻繁にトラブルが起こるって有名らしいですね…」 三尋木「へ~まあ知らんけど。それで大変だったんだよ~」 すこやん「それで、どう対処したんですか?」 三尋木「へ?」 すこやん「だから、壊れたんでしょ?どう対処したの?」 三尋木「ん~とりあえず水を流すためにそこらへんのポンプ適当にいじったよ~」 すこやん「適当って…それで直ったの?」 三尋木「実はそこなんだよねいーなんか知らんけど、ポンプが壊れちゃってね~」 すこやん「…え?(何か嫌な予感が…)」 588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 36 00.75 ID dZCPtpp20 すこやん「えっと…じゃあ責任者の人とか呼んで直してもらったとか…ですか?」 三尋木「んー」 すこやん「え?」 三尋木「いや、知らんけど」 すこやん「はい?」 三尋木「んーまだ分かんねー」 すこやん「ちょっと…真面目に…」 三尋木「いや、知らんし。」 すこやん「いい加減に…」 三尋木「分っかんねー!すべてが分っかんねー!」 すこやん「…三尋木プロ?」ゴゴゴゴゴゴ 三尋木「あはは~ごめんごめん。まあ最後の二人だったから、たぶん大丈夫だってー」 589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 38 47.13 ID dZCPtpp20 すこやん「…ならいいですけど…でもたぶんそれあとでばれて三尋木プロのお給料カットですよ?」 三尋木「んーたぶんそれは大丈夫だぜい~」 すこやん「?どうしてですか?」 三尋木「だってすこやんのタイムカードで帰ったし~?」 すこやん「え?」 すこやん「聞き間違いだと思うのでもう一回聞きますけど…」 すこやん「…タイムカードがなんですか?」 三尋木「だから~すこやんのタイムカード借りたんだよ~」 すこやん「」 すこやん「」 590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 40 51.96 ID dZCPtpp20 三尋木「?」 三尋木「おーい?」 三尋木「小鍛冶プロー?」 三尋木「…」 三尋木「アラフォープロ」ボソッ すこやん「アラサーだよ!って」 すこやん「何してくれてるの??!!」 すこやん「は、早く連絡しないと…」 三尋木「おいおい~そんなにお給料がほしいのかい~」 すこやん「」イラッ 三尋木「じょ、冗談だってばーあはは…」 593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 43 11.52 ID dZCPtpp20 すこやん「はい、もしもし…先ほど福与さんの代理でバイトに入った小鍛冶ですが…はい」 すこやん「実は…はい…はい。本当に申し訳ありませんでした!」 すこやん「…ふう」 すこやん「さて…これでたぶん大丈夫だね…水も流れるようになるはずだよね…」 三尋木「お、おー!さすが小鍛冶プロ~!手際いいねえ~あ、あはは…」 すこやん「…三尋木プロ?これから暇ですか?ちょっと一局打ちませんか?」ゴゴゴゴ 三尋木「おや~私だっていつまでも負けてないよお~?」 三尋木「いいぜーやってやろうじゃないかー」ゴゴゴゴ 594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 46 56.67 ID dZCPtpp20 ―スライダー内― 久「(…一回だけ…)」 久「(一回だけ…)」 久「(いっか…って何言ってるの私!)」 久「(何!?この暑さでついに頭がやられたの?!)」 久「もう!しっかりしなさいよ!私!」グッ 久「…てあれ?」 ザーーーーー 久「あ…水が…」 久「…あ、あら?」 596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 48 56.08 ID dZCPtpp20 ―帰り 長野駅― 優希「今日は楽しかったじぇー!」 京太郎「おう!途中からの記憶がまったくないんだが…でもすげえ楽しかった!」 和「そうですね、とても楽しかったです。途中からほとんど寝てたきもしますけど…」 和「(須賀君とも仲良くなれましたし…いい一日でした)」 咲「そうだね…スライダーは怖かったけど、楽しかったよ!」 咲「(それに京ちゃんに水着褒めてもらえただけで…私には十分だよ…//)」 久「(何かしらこの脱力感…熱していた鉄が一気に冷えたみたいな…)」 久「(もう一回って何よ!…ああ恥ずかしい…)」 まこ「部長?どうしたんじゃ?」 久「ん、い、いや、なんでもないわよ」 久「(まあ、それでも…今日は楽しかったわね…頼りになる人も見つけたしね)」 久「(…また、須賀君に頼っても…いいわよね)」 598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 50 20.18 ID dZCPtpp20 久「須賀君、今日は皆のために企画を立ててくれてありがとうね!」 咲「本当にありがとうね、京ちゃん。これからもよろしくね」 和「須賀君、今日はありがとうございました。須賀君の想いに報いるために、頑張りますね」 優希「京太郎ー!今日は楽しかったじょー!一応礼を言っておくじぇありがとうなー! まこ「今日一日でだいぶリラックスできたのう。京太郎、ありがとうな」 京太郎「…みんなが喜んでくれて、俺嬉しいです!」 京太郎「全国に行ってもまた皆の役に立てるように頑張ります!」 京太郎「皆で全国優勝目指して頑張りましょう!」 久「ふふ…じゃあさっそく景気づけに今からご飯食べに行きましょうか」 久「もちろん、須賀君のおごりでね」ニコッ 京太郎「そ、そんな~勘弁してくださいよ~部長…」 ―完― 607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 52 42.45 ID dZCPtpp20 ごめん、ちょっと長くなりすぎてまとめきれなくなったからグダグダになる前に終わらせた。他にも書いてはいたんだが… 期待していた展開にならなかった人はごめんなさい 読んでくださった方々、保守してくださった方々、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。 617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 22 57 31.44 ID dZCPtpp20 609 実は京太郎がスライダーの中で起きる展開を途中まで書いてたんだが、あまりに長くなりすぎて… 一番書きたかったのはバレバレかもだが、京×久のスライダーの話なんだ。でも自然な流れにするために水着を買いに行ったり、咲・和ルートを作ったりとしてるうちに長くなりすぎた 627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 23 05 01.29 ID dZCPtpp20 一回だけ、のくだりから実は京太郎が起きるシーンは書いたが… 途中で終わってる。しかもたぶん一番いいところで。需要があるならさらすのはいいが、ちょっともうその続きを書く元気がないぜ 632 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/18(水) 23 09 58.56 ID dZCPtpp20 じゃあまた機会があったら書いてみることにする。じゃあ寝ます、おやすみなさい。
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h41-01 京・宮守 3年生京太郎 h41-02 京エイ・宮守 h41-03 成まこ穏 愉快な懺悔室 h41-04 京塞白胡 h41-05 京豊胡 h41-06 京豊エイ h41-07 京塞 h41-08 京・阿知賀 h41-09 京豊 h41-10 京穏 h41-11 京・白糸台 h41-12 穏 h41-13 京末 h41-14 京・白糸台 h41-15 京・清澄 h41-16 京晴・阿知賀 h41-17 京照淡菫 h41-18 京霞 h41-19 京数 h41-20 京塞 h41-21 恭 h41-22 京透 h41-23 京和・複数 裁判 原村第2回 h41-24 京 分類不明 h41-25 京泉 h41-26 京・清澄 h41-27 京咲 h41-28 京桃智美 3年生京太郎 h41-29 京・清澄 h41-30 京憧 h41-31 京良・健はや理 どっこい かいのーちゃん h41-32 京照 h41-33 京牌 h41-34 咏 h41-35 京理・プロ h41-36 京・清澄 h41-37 京良晴はや健恒 グッバイ かいのーちゃん h41-38 京はや良 h41-39 京良 h41-40 京春良・永水 ビデオレター h41-41 京・プロ・アナ h41-42 京良 h41-43 京哩姫 3年生京太郎 h41-44 京・新道寺 h41-45 京咲和優 未完 h41-46 京怜 h41-47 京優 h41-48 京咲 h41-49 京怜竜 h41-50 京・プロ h41-51 京揺 h41-52 京優 h41-53 京セ h41-54 京泉 痴漢ネタ h41-55 京洋絹 痴漢ネタ h41-56 京憧 h39-30の続編的な h41-57 京和優 h41-58 京えり照・白糸台 3年生京太郎 h41-59 京・清澄 助っ人京ちゃんseason6 h41-60 京咲優和マホムロ h41-61 京春晴未 h41-62 京久 h41-63 京歩・透智紀 h41-64 京恭由 腕枕ネタ h41-65 京哩 h41-66 京恭洋由 3年生京太郎 h41-67 京・千里山 腕枕ネタ h41-68 京灼晴 h41-69 京胡白塞 h41-70 京咲・照清澄 h41-71 京・阿知賀 h41-72 京灼・阿知賀 h41-73 京シノ h41-74 京灼 h41-75 京淡・白糸台 h41-76 京灼 3年生京太郎
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えり「……何時まで呆けているんですか、早く起きなさい」 京太郎「う……、つ、次はえりさんですか……?」 えり「何か不都合があるんでしょうか?それにしてもアレだけしてまだこれなんて、正直引きますよ」 えり「足で弄ってるだけなのに、こんなにビクビクさせて、男としてどうなんですか?」 京太郎「っ、そんなこと言われましてもっ」 えり「……なんですか、しかも自分の恋人の前ですよ?それなのにこんなにして……。フフ、これでもっと強くしたらどうなるんでしょうね?」 えり「例えば……こうやって指で挟んでみたりとか。……これだけで先走りが出てきてますよ。ひょっとして須賀君は変態なんですか?」 京太郎「ち、違……」 えり「変態に決まってますね。ああ、変態の先走りで汚れてしまいました。ストッキングは脱いでおきましょう」 えり「……なんですか?ストッキングを脱いだだけなのにまた大きくなってますよ?本当にどうしようもない変態ですね」 京太郎(脱ぐ時にスカートの中が見えたとは言わないでおこう……。それよりこの状況、なんとかしない、とぉっ!?) えり「ちょっと力を入れただけで腰まで浮かして。貴方、今自分がどんな事になってるかわかっていないの?」 えり「あろうことか恋人の前で、自分の男性器を足で扱かれて悶えているなんて、私なら恥ずかしすぎて舌噛んで死にますよ」 京太郎「おっ、俺はそんな……っぎぃ!?」 えり「これは失礼しました。空いていた足がちょっと強く当たってしまったみたいですね……。おや、また固くなってません?」 えり「信じられません。蹴られて喜ぶなんて。変態の上にマゾヒストとは救いようがないです」 えり「……さっきからずっと同じ所を見ていますが何を見てい……~~!?///」 京太郎「み、見ようとしたわけじゃな、ぐえっ!ぎゅ!」 えり「変態!変態!」ゲシゲシ えり「もういいです。さっさと終わりにしましょう」 京太郎「うぐっ」 えり「どんなに苦しそうな声を出してもココは元気なままなんですね?さっさと終わってください、ほらっ」 京太郎(ぐっ、駄目だ!射精る……!) ビュルッ!ビュルルルルルルルル えり「どこまでも救いがたいですね……。足でされて、しかもコレで4回めなのにこんなに……」 えり「臭くて仕方がありません。不愉快です」 えり「本当にどうしようもない人ですね……。やはり私がちゃんと管理しなくてはいけないみたい、ですね?」ニコ
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一「コレって意外に珍しい組み合わせだねー」 京太郎「……そうですね」(ソソソ…… 一「ゴメンね、休みの日に買い物つき合ってもらっちゃって。ボク一人だと重くってさ」(ズイッ 京太郎「い、いやー、気にしないでください」(ツツツ…… 一「……いや~、やっぱり男手があると助かるよー」(ズイー? 京太郎「ハ、ハハハ……それはよかったです」(ジリジリ 一「ところでさー、さっきから須賀くん、どうしてそんなにボクから距離とろうとしてるのかな~?」(ズイズイ、っと 京太郎「ど、どうしてって、そりゃあ……!」(オタオタ 通行人A「お、おい、アレ見てみろよ」 通行人B「え?うわ……ちょ、ちょっと派手すぎるんじゃないかなー、あの子の服……」 通行人C「あっちの男の子と何か話してたけど……もしかして、あの恰好て彼の趣味?」 通行人D「ヤダッ、女の子にあんな服着せて出歩かせるとか変態じゃん!!」 京太郎「…………一さん、どうか察してください……周りの、俺に向けられてる白い眼差しの意味を――」 一「え~、何のこと言ってるのかわっかんないな~♪」 京太郎「分かってて、変に接近してたんですね?そうなんでしょう!?」 警察官A「あー、ゴホン!君ぃ、ちょっといいかね」 京太郎「ホラ来た、私服の一さんと出掛ける話が決まった時点で、こーなるって思ってたんですよー!!」 警察官A「若いうちはなんでも試してみたくなる、って気持ちは理解できるよ?ただ何にだって限度ってもんはあるし、やっぱりプレイは公序良俗に反しないレベルでだね――」(クドクド 京太郎「ご……誤解なんですーーーーーーーー!!」 一「――――ってなことが、この間あったようななかったよ~な」(タッハッハ ハギヨシ「なるほど。もしやここ数日、須賀様がお見えにならないのはそれが原因では……」 透華「というか一、この間の休日に見掛けないと思ったら……京太郎と買い物に行ってましたのね」(ジー 一「えー、なになにトーカ、買い物の後に二人でどこ行ったとか気になっちゃう~?」 透華「フ、フンッ、そんなの興味ありませんわ!!」 一(ここんところ、透華が見てて飽きないな~)(ニヨニヨ 一(あ、そういえばその時に、清澄の麻雀部の合宿の準備とか忙しくてしばらく来れないって聞いてたんだ) 透華「私に断りなく一と遊びに行ってたというのも腹立ちますが、なにより連絡一つ寄越してこないのが無性にムカツキますわね」(爪カミカミ ハギヨシ「透華お嬢様……」(苦笑 一「とりあえずもうちょっと後でいいかなー、教えてあげるのは♪」 〈ケース3・一〉蔑視の中心で無実を叫ぶEND
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. 好きな人に愛の告白、というものには誰しも憧れがある 例えば、自分の誕生日に帰り道の公園で幼馴染から……とか、卒業式の夜、二つ上の外国人の先輩に呼び出されて……とか 例えば、卒業式の日に誰もいない部室で先輩と……とか、インターハイで優勝した後の打ち上げの最中に呼び出されて同級生から……とか 他にも、ただの会話の途中でさらっと……とか、下宿を去るときに呼びとめられて……とか 俺は受動的なものしか経験していなかったけれど、そのときに彼女たちから伝えられた言葉は、何とも嬉しかった そう、それはとても拒否しがたい言葉だった 一番最初の告白を受けて十年後、とうとう彼女たちの誘惑に負けて、六人の彼女と肉体関係まで持ってしまった俺は罪悪感に苛まれながら、プロ雀士として平凡な日々を過ごしていた そして、俺は今日、大事な話があるということで六人目の彼女の部屋を訪れていた 俺の隣に座る彼女は愛おしそうに腹を撫で、俺に告げた 霞「おめでたです、って」 この光景は、もう見飽きた 照「おめでた?らしい」 エイスリン「きょうたろう、子どもだって」 憩「おめでたらしいですーぅ」 咏「生理が……来ないんだよ」 郁乃「こん中に赤ちゃんがおるんや」 これが六回目だった 三者三様に笑いながら、一人は疑問符を浮かべながら、もう一人はいよいよ自分の幼児体型がおかしいんじゃないか、と不安を抱きながら その報告を聞く度に、俺の背中に自責の念が降り積もっていった 霞「……他の子たちと相談して決めたんだけどね」 霞「みんな、京太郎くんの子どもを産もうってことになったの」 霞「みんな同じくらい京太郎くんのことが好きで、京太郎くんもみんなのことが好きなんでしょ?」 そう問いかける霞さんの笑顔に、怒りも悲しみも見えなかった 夕飯をいただいて、家を出る 街の明かりは俺を憐れむように暗く輝いて、降り出した雨は項垂れる俺の頭を叩いて行った 俺が優柔不断なせいで、彼女たちには嫌な決断を強いてきた 初めから断ってさえいれば、彼女たちには他の生活があったはずだ 他の誰かと結ばれて、家庭を築き、自分だけを愛してもらう 俺は、そんな彼女たちの未来を潰してしまったのだ 誰一人として、俺を裁かず、蔑まず、責めない そんな日常に、嫌気が差していった 肩に付いた水滴を払い、ドアを開けると、寂しい居間が俺を迎えてくれた プロになって借り始めたこの部屋は四年の間、俺の一人暮らしだった 誰もいないから自分で料理をして、誰もいないから俺だけで寝ていた ……ああ 誰もいないのなら、自分で裁くしかないのか 誰も与えないのなら、自分で与えればいいんだ やはり俺は莫迦のようだ 剃刀の切れ味は鋭く、人の血は勢いよく飛び出す 顔はそっと冷めるように、心臓は速く鼓動を打つ これが俺の俺への報い 救いようのない俺に対する俺の罰 血の海へ倒れこむ音が、聞こえた
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京太郎「バトルストーリーとかは置いておいて、初代すなわち無印のアニメで至高のゾイドを選ぶとしたら」 京太郎「ブレードライガーだろ」 憧「ライトニングサイクスでしょ」 玄「ジェノザウラーじゃないかな!」 京太郎「……」 憧「……」 玄「……」 京太郎「(また迷った。咲の方向音痴ってもしかして他人にうつるのか?)」 京太郎「(そしたら曲がり角で前見てなかった人とぶつかってなんやかんやでどうしてこうなった)」 京太郎「何故ザウラー? ブレイカーじゃないんですか?」 憧「確かに、大抵の人はブレイカーの方を推すわよね」 玄「んー、私の中の印象かな? それにブレイカーはおねーちゃんのだから」 京太郎「おねえちゃん……ってジェノ姉妹!?」 憧「(ああ、クロとかあったかーいとかそういう……)」 玄「造形とか違う所多いし、結構人によるんじゃないかな」 玄「ジェノザウラーと言えば荷電粒子砲!」 京太郎「絶対的な破壊力、ロマンの塊ですね」 憧「(大火力……隙だらけ……うーん)」 玄「全身が砲塔になるあのモーションは、一度見たら忘れられないんじゃないかなぁ」 京太郎「あの踵のアンカーを地面に打ち込む所とか非常に素晴らしいですよね」 憧「劇中でこれでもか!って活躍してた兵器だもの、印象に残って然りよ」 玄「ジェノザウラーの長い首と尾が一直線に揃い、全身が撃つ為の機構になる変形」 京太郎「普通に考えたら隙だらけなんでしょうけど、乗り手があのレイヴンですしね」 憧「実際ほとんど外れてないわよ? それに荷電粒子砲に頼りっきりになるレイヴンでもないし」 玄「そんなの、ヒルツ位じゃないかな」 京太郎「ああ、『あ、あああアンビエントォォォォォ!!』の……」 憧「ラスボスと続編の主人公の声優が同じって凄いわよね」 玄「バン君は荷電粒子砲よりジェノザウラーの伸びる腕の方が苦戦してたような気もするけどねー」 玄「荷電粒子砲が無くても強いからこそジェノザウラー!」 京太郎「頭部のレーザーガンや背中のロングレンジスナイパーライフにて中・遠距離戦は完璧」 憧「近接戦もワイヤー付きの爪に体表からの放電機能」 玄「距離を選ばないんだよね。万能機体!」 京太郎「爪だけの純粋な破壊力なら実はブレードライガーをも上回ってるんですよねー」 憧「実際、シャドーと合体しなくても全く隙が無いわ」 玄「ライガーも進化してようやく互角、まさにミニデスザウラーって感じだね」 京太郎「戦術レベルでも戦略レベルでも脅威って、敵からすれば笑えないゾイドだよな」 憧「だから『虐殺竜』なんて異名が付いてるんでしょ」 玄「フロートでちょこっと浮いてるから機動力もちゃんとあるしねっ」 京太郎「黒くてすばしっこくて脅威……あれそれって」 憧「やめなさい!」 玄「やめて!」 京太郎「正直すみませんでした」 玄「獅子型の主人公機と、恐竜型のライバル&ラスボス。このお約束のはじまりだったね」 京太郎「実際見ててカッコイイですもん。獅子と恐竜の戦い」 憧「そういう意味だとスラッシュゼロのラストバトルが一番『それらしい』のかしら」 玄「バーサークフューラーと言えばシャドウエッジ!」 京太郎「あれはバーサークフューラーとジェノザウラーを融合させたみたいなデザインでしたね」 憧「漫画版だっけ? シーザー・ザ・キングの方が印象に残ってるけど」 玄「漫画版はアニメ版のある意味原作とも言えるから、すごく面白いと思うよ?」 京太郎「商業展開の都合で打ち切られたけど、作者さんのHPで続きも見れるしな」 憧「(もう更新は期待できないでしょうけど)」 玄「スラッシュゼロだとかませだけど、無印だと基本どの場面でも強いよね」 京太郎「大型ゾイドの体を喰い千切ったり、噛んで投げ飛ばしたりするだけでも相当にインパクトありましたからね」 憧「大人時代でも旧式機なのに無双してたんだから、とんでもないわよ」 玄「大人時代と言えばラスト近くのブレイカーに三体がかりのあの戦い!」 京太郎「それまで無敵・最強の象徴だったブレイカーがあそこまで追い詰められるとは……」 憧「流石ザウラー、虐殺竜は伊達じゃないわ」 玄「ザウラー派生のゾイドは基本凄く強いイメージを持たれてると思うよ?」 京太郎「……サイコジェノザウラーは?」 憧「……」 玄「……」 憧「私はライトニングサイクスを推させて貰うわよ」 玄「アーバインの相棒だね!」 京太郎「アコーバイン?」 憧「その幻聴はちょっと無理があるんじゃない……?」 玄「イェーガーより遅いってイメージあるけど、実はイェーガーとの速度差も5km/hしかないんだよね」 京太郎「しかも実は『ゾイド史上初のストライクレーザークロー搭載機』」 憧「スラッシュゼロでのイェーガーとの対決はまさに宿命といったところね」 玄「豹がモチーフだからか、スマートでカッコイイフォルムだよね」 京太郎「『疾い動物』の代表格と言ってもいい動物ですからね、豹」 憧「コマンドウルフの後継としては100点満点だったと思うわ。カマセにもならなかったし」 憧「登場回の演出も良かった。うん、そう思う」 玄「乗り換えの理由は、コマンドウルフがブレイカーにやられちゃったからだったね」 京太郎「ゾイド世界はゾイドを相棒と考える人達が多いからか、軍人以外はほとんど乗り換えしないんだよな」 憧「異質なロボットアニメよね。でもゾイドらしいわ」 玄「コマンドウルフのメモリーを使って完成したライトニングサイクス」 京太郎「しかしまだ馴染まないのか、本来の性能を発揮出来ない。そこでアーバインが叫ぶ!」 憧「『走れウルフ!俺と一緒に走れっ!』」 玄「パージされる装甲、コマンドウルフと同じ色に染まるカメラアイ!」 京太郎「そして圧倒的な速度で大活躍……!」 憧「ゾイドはほんっとうに劇中の販促が上手くて困るわ」 憧「速度特化機体は無印の頃はサイクスしか居なかったから、誰の印象にも残ったんじゃないかしら」 玄「アニメだけだと『ブレードライガーより速い』ってだけで印象に残ったもんね」 京太郎「他のゾイドが振り向こうとしても目ですら追えないって凄まじいですよね」 憧「ザウラー&ブレイカーのワイヤー付きクローの回避率も100%だしね」 玄「あれは、バン君の弱点だから……」 京太郎「バン結局アレ長い戦いで一回しか避けた事ないしな……」 憧「サイコジェノザウラーのも避けられなかったもの、筋金入りよ」 玄「荷電粒子砲も避けた事あるのにねー」 京太郎「ビームやレーザーより避け辛い要素が何かあるんですよ、きっと」 憧「あのワイヤー付きクローってデスザウラーには付いてなかったけど、どこから持ってきたのかしら」 憧「ブレードライガー、ライトニングサイクス、ディバイソンで並ぶと映えるのよね」 玄「ゾイドが全体的に洗練されたデザインというのもあるからかな?」 京太郎「人物、それも大人編はんん?ってなることもちょっとありますけどね」 京太郎「機体の作画が異常にいいから目立つってのもあるんでしょうが」 憧「ああ、あのバンの変な腹筋とか……」 玄「それをいったらおしまいでしょ! でも何でお腹出してたんだろ……」 京太郎「フィーネは子供の頃の方が間違い無く可愛い」 憧「ロリコン?」 玄「ロリコンなの?」 京太郎「ロリコンちゃうわ! 普通におもち好きだから!」 憧「……うわぁ」 玄「うんうん、君は分かってるね!」 京太郎「おお、なんだか理解者の気配……」 憧「うわぁ」 憧「ゾイドバーサスシリーズでも中々強いのよね」 玄「バーサスはブレード持ちが強すぎるから……」 京太郎「逆にクロー頼りの機体が弱いのなんの。イェーガー悲惨過ぎる」 憧「IIIでカスタマイズするとミサイルより速い、ビルも登れるサイクスに!」 玄「(カスタマイズ有りならレブラプターが最強になっちゃうんじゃないかなぁ)」 京太郎「速い機体はそれだけで強いんだよな。火力もあるとなお良し」 憧「あんまり博打とか好きじゃないのよ、私」 玄「えっ、荷電粒子砲で一発逆転を狙うのがゾイドじゃないの?」 京太郎「……先輩はレイヴンにはなれそうにないですねー」 憧「バーサークフューラーもジェノブレイカーも格闘が強機体だっていうのにこの人は……」 京太郎「主人公機!ブレード!やっぱりブレードライガーでしょう」 憧「全体で見れば、多分多数派に一番好かれてるのはブレードライガーでしょうね。悔しいけど」 玄「ザウラーのライバルで宿敵だね!」 京太郎「鋭利なフォルム、秀逸なカラーリング、レーザーブレード、速度と格闘に特化……」 憧「これでもか!ってほどに『主人公機』よね」 玄「遠距離寄りの万能機のジェノザウラーとは対極だね」 京太郎「最大の武器が砲の竜、剣の獅子。良い感じです」 憧「ジークの白銀といいシャドーの漆黒といい、相棒ゾイドとカラーリングを合わせてるのかしら」 玄「色的には帝国カラーの王道、共和国カラーの王道なんだろうけどね」 京太郎「対極ってイメージが分かりやすくていいじゃん」 京太郎「進化回の王道展開、そこからのジェノザウラーとの決着も非常に良しだぜ」 憧「圧倒的なジェノザウラーの強さ描写の後の敗北、そして進化だったしね」 玄「しかもそれまで破られなかったシールドが破られるって展開と合わせてだから、私ハラハラしたよ」 京太郎「しかしその後、シールドライガーの面影を残しつつスタイリッシュになって蘇ったブレードライガーの勇姿!」 憧「誰もが『これなら勝てる!』と一目で確信出来るだけのデザインだったわ」 玄「それでも、やっぱりジェノザウラーは強かったんだよね。素敵!」 京太郎「主人公機が強化された後なんだから自重してくれ!ってレベルの強さだったな……」 憧「一回は機能停止寸前まで追い込まれたんだっけ?ブレードライガー」 玄「機体性能的にはブレードとザウラーはほぼ互角だもの」 京太郎「あそこから勝てたのは、バンの力が大きかったんだろうな。やっぱり」 京太郎「アニメのブレードライガーはまさに『バンのための機体』だったなー」 憧「対荷電粒子仕様のブレードがついてる辺り、きっとジークとフィーネが頑張ったのよ」 玄「ジェノザウラーに付け入るなら機動力か近接戦しか無かったからね」 京太郎「かなり対ジェノザウラーを意識してた感じだと思う。それはジェノブレイカーもだろうけど」 憧「あっちはブレードを折るハサミに物理シールド、ブレードライガー以上のEシールドと露骨だったでしょ?」 玄「それに荷電粒子発射時の隙、連射できない弱点も無くなっちゃったからね」 京太郎「ブレードライガーとブレイカーはあんまりにも性能差が……あ、ABがあったか」 憧「アタックブースターは……ほら、アレじゃない?」 玄「何のためにあったんだろうね?」 京太郎「新子はオブラートに包んでくれたのに!」 憧「現実は何も変わらないんだけどね……」 京太郎「デスザウラーを始めとして、戦果も流石のブレードライガーだ」 憧「負けた回数も多いけど、ちゃんとザウラー系のほとんどとデススティンガーにもちゃんと勝ってるからね」 玄「ジェノザウラーのライバルだもんね!」 京太郎「最終的にゾイドイヴの光でスティンガーより強くなった英雄機、アリだと思います」 憧「劇中でデスザウラーを二回も倒してる獅子の王様だもの」 玄「最終回のブレードライガーとジェノブレイカーの共闘は、まさに夢の饗宴!」 京太郎「シールド+ブレード前方展開のアタックで倒せない敵は居ないですよね!」 憧「ブレードとシールドが干渉して荷電粒子を拡散させるシールドになるんだっけ?」 玄「あれでジェノザウラー、やられちゃったんだよね……」 京太郎「対ザウラーの必殺技みたいなものですから」 京太郎「ブレードが短いとか、脇に付いてるから斬り難いんじゃないかとか言ってはいけない」 憧「だって、初期のキットを買った時のガッカリ感ときたら……」 玄「『前がガラ空きだよね』ってお姉ちゃんが言ってた」 京太郎「本来は一気に接近して爪と牙で前面から攻めて、かろうじてかわした敵をブレードでぶった切るってコンセプトなんですよ!」 憧「じゃあストライクレーザークロー付きのブレードライガーが最強ってこと?」 玄「うわぁ、それは想像したくないよ……」 京太郎「それ、シュナイダーじゃん」 憧「……確かに」 玄「それなら背中に近接武器がついたジェノザウラーが最強?」 京太郎「それはシャドウエッジ……というかそれがバーサークフューラーなのでは」 京太郎「すみません、道順まで教えて貰っちゃって」 憧「気にするほどのことじゃないわよ、手間でもないし」 玄「またねー」 京太郎「それじゃ、ありがとうございました!」 憧「……あ、応援に来てたってのは聞いてたけどどこの高校か聞くの忘れてた」 玄「うーん、そんなに気にする事でもないんじゃないかな」 憧「それで、アイアンコング派の大将とサラマンダー派の副将はどこに行ったの?」 玄「そろそろジェノブレイカー派のお姉ちゃんと帰ってくるんじゃないかな」 京太郎「あれ、やっべどこの高校か聞くの忘れてた。まあ気にすることでもないか」 京太郎「清澄(うち)にあの人達の知り合いが居るってわけでもないだろうし・・・そんじゃ戻りますか」 カン!
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京太郎「さて、買い出しは大体こんなもんかな」 京太郎「にしても、色々見てたらすっかり遅くなっちまったぜ」 京太郎「部長、怒ってるだろうな……」 京太郎「まあ、丁度100円セールしてたドーナツ買っといたから、これで何とかなればいいんだがな……」 霞「……」キョロキョロ 京太郎「んっ? あのおもちは……確か二回戦で咲と打った……そうだ、石戸さんだ」ポン 京太郎「うーん、間近で見ると、やっぱ迫力あるよな……」 京太郎「それにしてもどうしたんだ? まさか迷子になってたりして」 京太郎「なんてな。咲じゃあるめえし、そんな訳ない――」 霞「ふえぇぇぇええええええん、迷子になっちゃったよおおお!!!」ビエーン 京太郎「嘘!?」 霞「初美お姉ちゃん!! 巴お姉ちゃん!! 助けてええ!!!」ビエーン 京太郎「な、な、なんだってんだ!? 石戸さんってあんな感じの人だっけ!?」 京太郎「対局見た時は、もっと落ち着いた、大人の女性って感じだったが……」 霞「うえぇぇぇええええん!!!」グスグス 京太郎「んな事言ってる場合じゃねえ!! 大丈夫ですか、石戸さん!!」ダッ 霞「ふぇっ、お、お兄ちゃん誰?」 京太郎(お、お兄ちゃん!?) 京太郎「あの、道に迷ったんでしたら、俺が協力しますよ?」 霞「ひっく、で、でも、巴お姉ちゃんが、知らない人には、ついて行っちゃダメって」グスリ 京太郎「あっ、俺清澄の学生です!! ほら、石戸さんが二回戦で戦った宮永咲と同じ学校の!!」 霞「宮永咲……? あっ、もしかして嶺上のお姉ちゃんのこと!?」 京太郎「そうです、その宮永咲と同じ清澄の学生です! ほら、学生証」ピラッ 霞「本当だ、清澄って書いてある……」 京太郎「だからそんなに警戒しないで下さい」 霞「うん、分かった」 京太郎「ほっ。それで石戸さん、どこに向かってたんですか?」 霞「えっとね……ドーナツ屋さんに向かってたの」 京太郎「ドーナツ屋ですか?」 霞「うん。小蒔ちゃんが甘いの食べたいって言ってたから、買って来ようと思って……」 京太郎「それで道に迷ってしまったんですか」 霞「ねぇ、なんでお兄ちゃんそんな丁寧なしゃべり方してるの?」 京太郎「えっ、だって俺の方が年下ですし……」 霞「えー、お兄ちゃんの方が年上だよ!!」 京太郎(あれ? 確か石戸さんって高校三年生だったような……) 京太郎(それにしても、石戸さんって、大人の女性っていうか、子供って感じだな) 霞「ねぇねぇお兄ちゃん」グイグイ 京太郎「んっ? なんですか?」 霞「お名前教えて」 京太郎「あっ、そういえば自己紹介してませんでしたね」 京太郎「俺、須賀京太郎って言います。清澄高校の一年です」 霞「京太郎お兄ちゃんか……よろしくお願いします!!」ペコリ 京太郎「は、はい……」 京太郎(おかしい……おかしすぎるぞ……どう考えてもこの感じは天江さんと同じだ……) 霞「私は、石戸霞です!!」 霞「いわとかすみ、10歳です!」 京太郎「えっ!?」 霞「えへへ……ちゃんと自己紹介できた」 京太郎「」 京太郎(えっ、嘘だろ?) 京太郎(いやいやいや、冗談きついって) 京太郎(ドッキリなのか!? ドッキリだと言ってくれよ!!) 京太郎(こんな見事なおもちを持った女性が、10歳なんてことある訳がないぜ!!) 霞「京太郎お兄ちゃん? どうしたの?」 京太郎(いや、ちょっと待て) 京太郎(冷静に考えたら、まず10歳はないだろう) 京太郎(これが石戸さんの本来の姿、これもないだろうな) 京太郎(だとしたら考えられるのは……幼児退行!!) 京太郎(それならばすべて辻褄が合う……ふっ、見事な推理だな俺) 京太郎(だがちょっと待て……それなら早く、石戸さんと同じ学校の人に知らせないと!!) 京太郎「石戸さん!」 霞「霞ちゃん」 京太郎「はい?」 霞「霞ちゃんって呼んでくれなきゃ、やっ」プイ 京太郎「え、えっと……」 京太郎(年上の女性の名前をちゃん付けで呼ぶのは恥ずかしいな……) 京太郎「か、霞さん」 霞「『さん』じゃない!! 『ちゃん』!!」 京太郎「は、はい! か、霞ちゃん……////」 霞「なあに、京太郎お兄ちゃん」ニッコリ 京太郎(か、可愛え!!!)キュン 京太郎(って、ときめいてる場合じゃねえ!!) 京太郎「あの、霞ちゃん。霞ちゃんの泊まってる場所って分かりますか?」 霞「泊まってる場所? えっとね、確か○○旅館って所」 京太郎「○○旅館か……(スマホで検索中)よし分かった。ココなら近いな」 京太郎「霞ちゃん、今から○○旅館に戻りましょう」 霞「で、でもドーナツまだ買ってない……」 京太郎「ドーナツか……そうだ、俺が買ったやつあげますから!」 霞「いいの!? ありがとう、京太郎お兄ちゃん!!」 京太郎「だから早く戻りましょうね!!」 霞「うん、分かった」 京太郎(少しでも早く知らせないと。病院にだって行かないといけないしな) ―――――――――― 京太郎「もう少しで着きますからね」 霞「ドーナツ、ドーナツ、ドーナッツ♪」ルンルン ?「霞ちゃーん!! 霞ちゃーん!!!」 京太郎「あれ、石――霞ちゃん呼ばれてないですか?」 霞「あれ、本当だ」 ?「霞ちゃーん!! どこにいるの!!」 霞「あっ、巴お姉ちゃんだ!! 巴お姉ちゃーん!!」タッタッ 巴「霞ちゃん!? 良かった無事で」ホッ 霞「うん、無事だよ」 巴「もう! 一人で外に出ないでって言ったじゃない!!」 霞「ご、ごめんなさい……」シュン 京太郎「あの、すいません……」 巴「えっと、あなたは……?」 霞「京太郎お兄ちゃんだよ!! 私をここまで連れてきてくれたの」 京太郎「どうも、須賀京太郎って言います」 巴「そうでしたか。ありがとうございました」ペコッ 京太郎「いえ、気にしないでください! そ、それより大変なんです!!」 京太郎「石戸さんがなんか子供みたいになっていて、幼児退行してしまってるんですよ!!」 巴「幼児退行……? あぁ」 京太郎「だから早く病院に行かないと、取り返しのつかないことに!!」 巴「いえ、その必要はありません」 京太郎「必要がないって、そんな訳ないじゃないですか!! 現に石戸さんは10歳って――」 巴「ですから、霞ちゃんは、正真正銘10歳なんです」 京太郎「」 巴「団体戦も終わりましたし、お話します」 巴「私たち永水高校は、実はメンバー不足で本来なら団体戦には出られなかったんです」 京太郎「そんなはずないですよね? 永水は昨年のベスト4ですし、部員不足なんて……」 巴「学校は有名になっても、元々うちは麻雀に興味を持ってる生徒が少なかったんです」 巴「加えて永水は巫女や神道系が専門ですので、麻雀部に入る為に受験する人もいないんです」 巴「幸い部員は本家である小蒔ちゃん……姫様と分家の者たちでなんとか団体戦に出場できる数は揃っていました」 巴「しかし県大会のメンバー申請の直前に出場予定の部員の子がケガで入院してしまい、その子が出場ができなくなりました」 京太郎「で、でも他の分家の方や分家以外の部員がまだいるのでは?」 巴「いえ、他の分家の子は中学生、そして小学生の霞ちゃんですから、分家で出れるのは私たち三人だけでした」 巴「分家以外の麻雀部員も、入院中の子以外にはいないので……」 京太郎「人数ギリギリとか、ウチみたいですね」 京太郎「それで、なんで石戸さんが出場することに?」 巴「先ほどもお話した通り、本来なら団体戦は出れないため、個人戦のみに出場する予定でした」 巴「しかし、霞ちゃんがエントリー用紙に自分の名前を書いてしまい、そのまま出してきてしまって……」 京太郎「……それで石戸さんが出場することになったと」 巴「はい……」 霞「てへ」ペロ 巴「申請されたことに気づき、出場を辞退しようにも、周りが永水の団体戦出場で盛り上がってしまい……」 巴「今更辞退するとも言えず、やむなく霞ちゃんを高校生として出場させることになりました」 京太郎「いや、普通に違反ですよねそれ」 巴「はい……ですのでこの事は内密に……」 京太郎「まぁ、事情は分かりましたので、黙っときますけど……」 京太郎「ところで、石戸さん対局中とずいぶん雰囲気が違いませんか?」 巴「いくら見た目が大人でも、中身は子供ですからね。そのまま出したら違和感が出て、そこからバレる可能性がありましたから」 巴「全国大会までに徹底的に見た目に合った話し方、仕草、立ち振る舞いを教え込みました」 巴「幸い、県予選は霞ちゃんまで回ることなく終わりましたので、なんとかなりましたが」 京太郎「でも、今はそんな感じはこれっぽっちもないみたいですが……」 巴「そうなんですよ……出来れば個人戦が終わるまではバレないように演技してもらいたかったんですけどね」 巴「団体戦を敗退した後に、その演技を続けるよう言ったら――」 霞『やっ!! あれ疲れるからもうやだぁ!!』 巴「――こんな感じで嫌がってしまい、極力人前に出さないようにしてたんですが……」 巴「姫様が甘い物を食べたいと言うのを聞いて、自分が買ってくると飛び出してしまい……」 京太郎「それで迷子になったと。なるほど」 京太郎「うーん、でも本当に石戸さんが10歳だなんて、正直信じられませんね……」 巴「当然でしょうね」 京太郎「見た目はもちろんですけど、何よりあのおもちが……」 巴「小学生であれですから、末恐ろしいですよ。まったくもって羨ましいです」 京太郎「でも10歳にしては、少し子供っぽ過ぎませんか? ほら、しゃべり方とか仕草とか」 巴「そうなんですよ。見た目は大人、頭脳は幼児って感じなんです」 京太郎「それなんて小学生探偵ですか? 逆ですけど」 巴「ともあれ、大事になる前に霞ちゃんが戻ってきてくれて助かりました。本当にありがとうございます」 京太郎「気にしないで下さい」 巴「お時間あればお茶でもどうですか? 炎天下歩かれてお疲れでしょうし、お礼も兼ねてどうですか?」 京太郎「いいんですか? それじゃいただきます」 京太郎(ん? 何か忘れてるような……どうせ大したことじゃねえし、いいか) 霞「京太郎お兄ちゃん、一緒にドーナツ食べよ!!」キャッキャッ 京太郎「あ、ああ。いいよ石――霞ちゃん」 霞「やったっ!!」 京太郎「……」 京太郎(話を聞いた後だと、本当に10歳なんだなって思うわ……見た目以外は、だけどな) 永水高校 宿泊部屋 巴「ただいま戻りました」 初美「あっ、巴ちゃん丁度よかったのですよー!!」 巴「どうしたの、ハッちゃん?」 初美「姫様が迷子になった霞ちゃんを探そうと、神様を降ろそうとして……」 小蒔「……」ゴゴゴゴゴッ 初美「間違って全く関係のない、強力な神様を降ろしてしまったのですよー!!」 巴「あぁ、これはマズイわね……」 霞「うわっ、小蒔ちゃん大変!!」 京太郎「一体全体どうなってんだよ!!!」 初美「祓おうにも、巴ちゃんじゃないと無理で、連絡しようとしてたところなんですよー!」 巴「分かったわ、今すぐ祓うわ。ごめん須賀君、少し席を外してくれるかな?」 京太郎「えっ、いいですけど、なんで?」 巴「神様を祓う時は、対象者が一糸纏わぬ姿でないと出来ないので……その……」 京太郎「一糸纏わぬ姿って……裸!? す、すいません、すぐ出て行きます!!////」ダッ 霞「京太郎お兄ちゃん、顔真っ赤っかだったね」 巴「まあ、健全な男性でしたら当然の反応だと思いますが」 初美「そんな呑気に話してないで、早く姫様を戻して下さいよー!!」 巴「そうだったわね。それじゃいくわよ!!」 ―――――――――― 巴「……ふぅ、祓いました」 小蒔「……あれ、私……」ポー 霞「小蒔ちゃん元に戻った!!」 小蒔「あっ、霞ちゃん……良かったです、無事帰ってきてくれて」 霞「もう、みんな心配し過ぎ!! 私一人で大丈夫だもん!!」プンプン 巴「迷子になって須賀君に連れてきてもらった子の言う言葉ではないですね」 初美「かーすーみーちゃーん」ゴゴゴ 霞「はぅっ!! は、初美お姉ちゃん……?」カタカタ 初美「今日という今日は許さないのですよー」ゴゴゴ 霞「と、巴お姉ちゃん!! 初美お姉ちゃんに憑いてるモノも祓って!!」 巴「残念ながら、私には祓えないですね」 霞「嫌あぁあああ!!!」 京太郎(……俺は、今不思議な光景を目にしている) 初美「まったく、霞ちゃんの軽はずみな行動で、一体どれだけみんなが心配したと思ってるんですかー!!」ガミガミ 霞「ごめんなさーい!!」グスグス 京太郎(それはまるで、娘に怒られて正座で大泣きしてる母親のような、そんな光景だった……) 巴「すいません、お待たせしてしまって」 京太郎「いえ、それはいいんですが……あの、お聞きしますが、あの子も10歳ってことは……」 巴「残念ながら、ハッちゃんはれっきとした高校三年生です」 京太郎「マジかよ……」 初美「それに、もし霞ちゃんの正体がバレれば、姫様に迷惑が掛かるんですよー!!」ガミガミ 霞「うぅ……分かってますぅ……」グスリ 初美「失礼したのですよー。霞ちゃんを助けてくれて、ありがとうなのです」 小蒔「元を正せば、私が甘い物を食べたいなどと言わなければ……」 初美「いえ、姫様は悪くないのですよー。……悪いのは、自分勝手な行動をしたこのおバカさんなのですよー」ギロッ 霞「ひうぅっ!! きょ、京太郎お兄ちゃん助けて!!」ムニュルン 京太郎「ちょ、か、霞ちゃん!? お、おもちが……溢れんばかりのおもちが俺の腕にいぃい!!!////」 巴「霞ちゃん、須賀君が困ってるから離れなさい」クイ 霞「巴お姉ちゃんまでいじめる」ブー 春「……ドーナツ美味しい」モグモグ 初美「……はるる、いつ戻ってきたんですかー?」 春「……霞ちゃんが怒られてる途中くらい……かな?」 巴「そういえば祓ってる時にいなかったわね」 春「……黒糖、切れたから買いに行ってた」 巴「それよりドーナツって、買ってきてないはずよね?」 霞「あっ、それ私が小蒔お姉ちゃんの為に買ってきたんだよ!」 初美「ふーん、霞ちゃんがですかー」 霞「すごいでしょう!!」フフン 初美「お金も持たずに、どうやって買ってきたんですかねー?」 霞「あっ……」 京太郎「あー、それ俺があげたんですよ。丁度買ってたんで」 巴「そうだったんですか。すみません、代金は支払いますんで」 京太郎「別にいいッスよ、こんくらい」 初美「それにしても、貰った物を自分で買ってきたなんて嘘付くなんて、霞ちゃんー」ゴゴゴッ 霞「ひゃっ、ご、ごめんなさい!!」 京太郎「神代さんの為に買いに行ったんですから、自分の手で買って渡したかったんですよね、霞ちゃん?」 霞「京太郎お兄ちゃん……」 京太郎「そういうことですから、薄墨さん、霞ちゃんを怒らないであげて下さい」 初美「まぁ買ってきてくれた須賀君がそう言うのでしたら、いいですけどー」 京太郎「ありがとうございます。良かったですね、霞ちゃん」 霞「京太郎お兄ちゃん、ありがとう!! 大好きー!!!」ダキッ 京太郎「だ、だからお、おもちがあぁあ!! たわわに育ったおもちが当たるううう!!!////」 巴「はいはい、離れましょうね」グイ 霞「ぶーぶー」 初美「気になったんですけど、須賀君はどうして霞ちゃんに敬語使ってるんですかー?」 京太郎「えっ、それは……いくら実年齢が10歳でも、この見た目の相手にタメ口なのは、どうも抵抗がありまして……」 初美「名前は『ちゃん』付けなのにですかー?」 京太郎「そ、それは……か、霞ちゃんって呼ばないと話してくれなかったので……」 初美「なるほどなのです。でも少しずつでいいので、普通に話してあげて下さいねー」 京太郎「努力します」 小蒔「ところで京太郎さん。何か他に用事があったのではないですか?」 京太郎「? いえ、別に」 小蒔「そうなんですか? 持ち物が何やら買い物に行かれた後のような気がしましたので」 京太郎「買い物…………!?」ハッ 京太郎「し、しまった!! 買い出しの途中だったのすっかり忘れてた!!」 京太郎「す、すいません。俺帰ります!!」 霞「えー、京太郎お兄ちゃん、もう帰っちゃうのー?」 京太郎「ご、ごめんなさ――ご、ごめんね霞ちゃん」 霞「……また遊びに来てくれる?」 京太郎「ああ、また遊びに来るから」 霞「本当!? 約束だよ!!」 小蒔「今日は霞ちゃんを助けて下さって、ありがとうございました」 巴「気を付けて帰ってくださいね」 初美「いつでも遊びに来て下さいねー」 春「……久によろしく」 京太郎「はい! それでは失礼しますね!!」 清澄高校 宿舎 久「すーがーくーん」ゴゴゴ 京太郎「……はい、申し訳ありませんでした」(←正座中) 久「買い出し頼んで、何でこんなに時間が掛かるのかな~」 京太郎「はい、おっしゃる通りです」 優希「まったくだじぇ!! 頼んだタコスが冷え冷えだじぇ!!」プンプン 久「さーて、どんなお仕置きしようかしら~?」 京太郎「お、お手柔らかにお願いします……」ガクガク 咲「京ちゃん……」 和「須賀君なんかほっといて、あっちで私とイイコトしましょう」 まこ「和……アンタどさくさに紛れて何言うとるんじゃ……」 久「ぷっ、ごめんごめん。お仕置きなんて冗談よ、冗談」ケタケタ 京太郎「えっ、いいんですか?」 久「だって、人助けしてて遅くなったんでしょ? それで怒ったりしないわよ」 京太郎「ちょ、なんで知ってるんですか?」 久「春から電話があってね、迷子の部員を送って遅くなったって言ってたわ」 京太郎(おい、滝見さん!? まさか霞ちゃんが迷子になったこと言ったんじゃないだろうな!?) 久「でも薄墨さんも見た目通り子供ね。迷子になってワンワン泣いてたなんて」 京太郎(あ、薄墨さんが迷子って説明したんだ。良かった) 久「だから遅くなったお咎めはなし! 買い出しお疲れ様、須賀君」 清澄高校 宿舎(京太郎のみ) 京太郎「なんとか助かったぜ……」 京太郎(それにしても今日は色々と驚いたな……) 京太郎(まさか永水の石戸さんが10歳の小学生だったなんて、信じられるかよ……) 京太郎(……でも、事実なんだよな、これが) 京太郎(はぁ……咲との対局見てて、良いなって思ってたんだけどな) 京太郎(さすがに小学生を好きになるとか、犯罪だろうし) 京太郎(ただ、あのおもちの破壊力は凄まじい)ウンウン 京太郎(おもち力53万……それくらいあるだろうな) 京太郎(ただ、見た目以外は本当に無邪気な子供なんだよな……) 京太郎「よし、約束したし、明日また遊びに行ってみるか」 翌日 永水高校 宿泊旅館 京太郎「確か、ここだったな」 京太郎「昨日はそれどころじゃなかったが、改めて見ると高そうな旅館だな」 京太郎(さすが昨年のベスト4、うちとは比べもんにならないぜ) 京太郎「さてと、どうすっかな」 京太郎(遊びに来ていいとは言われたが、そのまま部屋に入っていいんだろうか?) 京太郎(いや、向こうも予定があるかもしれないし) 京太郎(それに女性が泊まってる部屋に断りもなく入るのはマズイだろうしな) 京太郎「あー、連絡先聞いとくの忘れたのは痛かったな」 京太郎「とりあえず、旅館の人にお願いしてみるとすっか」 ―――――――――― 京太郎「えーと……」 春「……」ポリポリ 京太郎「あの、滝見さん……?」 春「……うん」ポリポリ 京太郎「狩宿さんや薄墨さんは?」 春「……姫様と三人で買い物に出てる」バリボリ 京太郎「あー、まずったな」 春「……何か用なの?」ボリベキ 京太郎「いや、暇だったし、ちょっと遊びに来たんッスけどね……」 京太郎「みなさんいらっしゃらないようなんで、出直してきます」 春「……いや、いてほしい」 京太郎「えっ!?」 京太郎(まさか滝見さん……意外だな、てっきり部長狙いだと思ってたんだが……) 霞「あーーー!!! 京太郎お兄ちゃんだーーー!!!」ダッダッ ダキッ 京太郎「か、霞ちゃん――どわあっ!?」ドテン 霞「みんないなくて退屈だったから、京太郎お兄ちゃん遊んでー!」 春「……霞ちゃんの遊び相手に、いてほしい」 京太郎(……ですよねー) 霞「ねぇねぇ京太郎お兄ちゃん。何して遊ぶ?」 京太郎「か、霞ちゃん……まずは俺の上から離れてほしいな」ムニュッ 霞「やぁん……////」 京太郎「や、やべっ!?」 京太郎(離そうと伸ばした手の先に霞ちゃんのおもちがああああ!?) 京太郎「ごごごごめん霞ちゃん!!////」 霞「もぉー、京太郎お兄ちゃんの、エッチスケッチワンタッチ」 京太郎(あれ……あまり嫌がってる感じしないな……) 京太郎(それにしても、なんて柔らかい感触なんだ) 京太郎(生まれて初めて女性(?)のおもちに触れたが……) 京太郎(なんというか、その……感動だな)シミジミ 春「……」ポリポリ 春「……ロリコン」ボソッ 京太郎「はぅあ!!??」ガバッ 霞「うわっ!?」ゴテン 京太郎「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ドゲザ 霞「京太郎お兄ちゃん!? なんでそんなに謝ってるの!?」 春「……綺麗な土下座」パシャ ―――――――――― 霞「それで京太郎お兄ちゃん、何して遊ぶ?」 京太郎「そうだな。霞ちゃんは何がしたいかな?」 霞「うーんとね、あっ、ファッションショーごっこしたいな!」 京太郎「ファッションショーごっこ?」 霞「今度宮守のみんなと海水浴に行くんだけどね」 霞「私はそんなこともあろうかと思って水着を持ってきたんだ」 京太郎「うん、それで?」 霞「いくつか持ってきたから、ファッションショーみたいに着てみせるからね」 霞「その中から、京太郎お兄ちゃんが私に似合うの選んでね!」 京太郎「み、水着を着る!?」 京太郎(ボンキュッボンの霞ちゃんの水着姿が見れるとか最高じゃないか!!) 京太郎(今日は最高の一日になりそうだな) 春「……もしもし警察ですか? 10歳の子供を狙う変態がここに」 京太郎「ごめんなさい反省してますだから警察だけは!!」 春「……間違えた。110番じゃなくてこれ117番だった」 京太郎「時報かよ!!」 京太郎(ダメだダメだ!! 霞ちゃんは10歳だ、変な目で見たらいけない!!) 京太郎(ここは冷静に……そう、妹の水着を選ぶ兄のような気持ちで行こう!!) 霞「京太郎お兄ちゃん……嫌…かな?」 京太郎「ははは、いいよ。可愛いの選んであげるね」 霞「本当!? やったー!!」ピョン プルルン 京太郎「うおっ!? い、いかんいかん」 京太郎(思わずおもちの縦揺れに目が行ってしまった……自重しろ俺!!) 東京都内 繁華街 内木「ふむ……会長の応援をするために単身東京に来たはいいが……」 内木「試合会場がどこにあるのかさっぱりだな」 内木「さてどうしたもんか……」 小蒔「水着買えて良かったですね」 巴「一応霞ちゃんの分も新しいの買っておきましたし」 小蒔「それにしても霞ちゃん、お留守番させて申し訳ないですね……」 初美「仕方ないのですよー。これ以上霞ちゃんの正体がバレるわけにはいかないのですからー」 内木「あ、あ、あ、あれは……!!」ズキュン 巴「これからどこ行きましょうか?」 小蒔「霞ちゃんが可哀想ですし、お土産買って旅館に戻りませんか?」 初美「まったく、姫様は霞ちゃんに甘々なのですよー」 内木「そこのお譲さん」 巴「はい?」 内木「初めまして。僕は内木一太という者です」 小蒔「はあ」 内木「よろしければ僕とお茶でもしませんか?」 巴「お茶でもって……もしかしてナンパですか?」 初美「姫様はモテモテでうらやましいのですよー」 小蒔「えっ、いきなりそんなこと言われても!?」アタフタ 内木「いえ、僕がお誘いしてるのは、あなたです」 初美「えっ?」 巴「こ、これは予想外というか……驚きですね」 小蒔「初美ちゃん可愛いですものね」 内木「ダメ……でしょうか?」 初美「い、いや、ダメというわけではないのですけど……」ドキドキ 初美(うわー、ナンパなんて生まれて初めてですよー!!) 初美「私みたいなチンチクリン誘ったってしょうがないですし……」ドキドキ 内木「何を言ってるんですか!?」 内木「その小柄で華奢な体、男として守ってあげたくなりますし」 内木「少しはだけた服装には色気があって、思わずドキッとしてしまいます」 初美「そ、そんな風に言われたのは初めてですよー」テレテレ 内木「僕はそう――」 内木「ランドセルが似合うあなたに恋をしたんです!!」 初美「」 内木「その成長期を過ぎたにも関わらず、つるぺたな容姿」 内木「あどけなさが残ってる幼女のように可愛らしい顔」 内木「まさに合法ロリ!! ぜひ僕と付き合ってください!!」 初美「断固断るのですよー」イラッ 内木「な、なぜ……」 初美「これ以上その口開けると、警察に通報するのですよー」イライラ 小蒔「初美ちゃん、そんなにきつく言わなくてもいいですのに……」 巴「いや、ハッちゃんがキレるのは当然だと思いますが」 内木「僕の何がいけないんですか!? こんなにも幼女のようなあなたを好きなのに!!」 初美「幼女幼女うるさいのですよー!!」ウガー 初美「私だって、あと数年もすれば姫様や霞ちゃんみたいにボンキュッボンになるんですからー!!」 巴「それは絶対にありえませんが」 内木「ならせめて番号交換だけでも!!」 巴「この状況でまだ食いついてくるのですか!?」 初美「えっと……警察の番号は……」ピッピッ 小蒔「初美ちゃん、ダメです警察は!!」 久「てい、シャイニングウィザード」ダッ 内木「ぐへっ!!??」ゴキリッ 久「ごめんなさいね、うちの副会長が迷惑かけちゃって」 内木「」ピクピク 巴「あなたは……確か清澄の部長さんでしたよね?」 初美「その失礼男は、清澄の方だったんですかー!?」 久「そうよん。何やら嫌な予感がして来てみたら、案の定またやらかしてたみたいだし」 初美「まったく、いきなり人をランドセルが似合うだの、幼女だの散々失礼な事言ってきますしー!!」プンプン 久「それは失礼よね。否定はしないけど」 初美「してくださいよー!!」 久「まあコイツに関しては後でたっぷり罰を与えとくから、それで見逃してくれないかな?」 巴「まあ、ハッちゃん以外には実害ないですし、私たちは構わないのですが」チラッ 初美「絶対に嫌なのですよー!!」 久「そう」 初美「当然です!!」プンプン 久「……そういえば、高校生の大会に小学生が出るのってマズイわよね」 初美「うっ!?」ビクッ 久「もう一度聞くけど、見逃してくれるかな?」 初美「ま、まあ今回は大目に見るのですよー」ガクガク 久「ふふ、ありがとうね」 巴「あ、あの……もしや須賀君から聞いたんですか?」 久「いやいや。須賀君はそういうこと言いふらす子じゃないしね」 巴「で、ですよね……ではなぜ?」 久「うーん、最初は仕草や言葉がなんか作られてる感じがして違和感があったんだけどね」 久「気になって聞いたら、小学生だって教えてくれたわよ――春が」 初美「はぁああるぅううるぅうう!!!」ゴゴゴ 小蒔「初美ちゃん落ち着いて!!」 久「大丈夫よ、秘密にしておいてあげるからさ」 巴「助かります」 久「さーて、このバカにお仕置きしないとね」 小蒔「あの……あんまりひどいことしないで下さいね」 久「大丈夫よ、小鍛治プロや瑞原プロのところにしばらく放り込むだけだからさ」 巴「それはロリコンの彼にとって地獄ですね」 永水高校 宿泊部屋 京太郎(霞ちゃんは10歳霞ちゃんは10歳霞ちゃんは10歳)ブツブツ 霞「おまたせ、京太郎お兄ちゃん!!」ガラッ 京太郎「うおぉっ!?」 霞「えへへ、どうかな……?」 京太郎(す、スク水だと……!?) 京太郎(霞ちゃんのスタイルでピタッと張り付いて、そこが妙にエロい) 京太郎(さらにおもち付近の『5-2 石戸霞』と書かれたゼッケンがさらにヤバい) 京太郎(はっ!? ダメだダメだ、邪なことは考えるな!!) 京太郎「うん、すごく似合ってるよ」ニコッ 霞「本当に!? わーい」ピョンピョン 京太郎「こら霞ちゃん、あんまりはしゃぐとケガしちゃうよ」 霞「大丈夫だよ――うわぁ!?」プルン 京太郎「ぶふぅ!?////」ブッ 京太郎(まさかのポロリだとおおおおお!!??)ダクダク 霞「あはは、またやっちゃった」 京太郎(一瞬だけど見えちまった……大きなおもちに控えめなピンク……)ダクダク 春「……京太郎、刑務所に行っても元気でね」 京太郎「いや待って、今のは事故ですから!?」 霞「じゃあ、次のに着替えてくるね」バタン 京太郎「……な、なあ、滝見さん……」 春「……春でいい」 京太郎「そうか……春、霞ちゃんあれで授業受けてんだろ?」 春「……そうみたい」 京太郎「周りの視線とか、大丈夫なのか」 春「……霞ちゃんの小学校、女子校だから」 京太郎「そうか……それは良かったよ……」 京太郎(あれは小学生の男子諸君には刺激が強すぎるからな……) 霞「じゃーん、次の水着はこれだよ!」ガラッ 京太郎「おおぅ!?」 京太郎(オーソドックスな黒のビキニタイプ……本来10歳には似合わないのだが) 京太郎(霞ちゃんのスタイルにはドンピシャでピッタリだな) 京太郎「うん、いいんじゃないかな。動きやすいだろうし」 霞「そうかなそうかな?」ピョン 京太郎「わー!? ダメだって飛び跳ねたら!! また水着がずれちゃうでしょう?」 霞「そっか、ごめんなさい」 京太郎「ほっ……」 霞「次のに着替えてくるね!」バタン 京太郎(それにしても、あのおもちはすばらだな……) 京太郎(ビキニになってさらに分かるが……あれはおもち力53万は軽く超えたな) 京太郎(あぁ……これで霞ちゃんが10歳じゃなかったらな) 春「……!! 邪悪な気配!!」サッ 京太郎「おぅ!? どうしたんだ春、いきなり?」 春「今、霞ちゃんのおもちのことを考えてる邪悪な気配を感じた」 京太郎「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ドゲザ 春「……なぜ京太郎が謝るの?」 霞「じゃじゃじゃじゃーん!! 最後はこれだよ!!」ガラッ 京太郎「おー!」 京太郎(さすがに三度目は大分慣れたから大丈夫だな) 京太郎(さっきと同じ黒のビキニか……ん? 心なしか布面積が少ない気が……?) 霞「どうかなどうかな?」クルッ 京太郎「がはっ!!??////」ブッ 京太郎(て、て、ティーバックだとおおおおおお!!??)ダクダク 霞「京太郎お兄ちゃん、鼻血出てるよ!?」 京太郎「だだだ大丈夫だから、これ以上近づかれるとおもちの谷間がああ!?////」 霞「ふぇ?」 京太郎(落ち着け京太郎! ここは心を無にして、煩悩を捨てるんだ!!)ダクダク 京太郎「……」 霞「わっ、京太郎お兄ちゃんが風越の人みたいな糸目になってる」 春「……とおらばリーチ(笑)」 京太郎(……よし、なんとか鼻血は止まったな) 京太郎「霞ちゃん、その水着はまだ早いから止めとこうね」 霞「えー。せっかく大人っぽく行こうと思ったのにー」 京太郎「二つ目の水着が一番可愛かったよ」 霞「そう? 京太郎お兄ちゃんが可愛いって言ってくれるなら、二つ目のにしーよっと」 京太郎(ほっ、良かった) 霞「えへへ。京太郎お兄ちゃんと遊ぶの、すっごい楽しいな」 京太郎「そ、そうか?」 京太郎(あんまり遊んだって感じしないけどな) 春「……私も、京太郎で遊ぶの、すっごい楽しい」 京太郎「おいコラそこ、意味変わってんじゃねえか!!」 霞「それじゃ巫女服に着替えてくるね」バタン 京太郎「ふぅ……なんとか乗り切ったぜ……」 春「……おっきした?」 京太郎「してねえよ!!」 京太郎(少ししか) 春「……それより京太郎、服血だらけ」 京太郎「ん? って、マジだ!? あー、鼻血出しまくったからな」 京太郎「まあ畳には血が飛んでねえのがせめてもの救いだな」 春「……露天風呂、入って来たら?」 京太郎「露天風呂? んなもんあんのかよ?」 春「……ある。混浴だけど」 京太郎「おいおい、混浴って嬉し――じゃなくてマズイだろ?」 春「……大丈夫。この旅館は私たちの貸切」 春「みんなには京太郎が入ってるって言っておく」 京太郎「んまあ、このままじゃ帰れねえし、せっかくだし入ってくるか」 春「……ごゆっくりどうぞ」 ?「ふむふむ、これはこれは、おもちな予感がするのです!」 露天風呂 カポーン 京太郎「ふぅ……」ゴシゴシ 京太郎「こんな豪華な露天風呂一人占めできるんだから、最高だよな」 京太郎「欲を言えば、神代さんとか狩宿さんとかとご一緒したかったけどな」 京太郎「霞ちゃん……はさすがにダメだよな……」 京太郎「いくら見た目は大人でも、10歳だしな」 京太郎「俺はロリコンじゃねーし、それに10歳だったら異性と風呂とか嫌だろうし」 京太郎「でも、一度でいいから美人と混浴してみてーな」 京太郎「まあ、今日のところは贅沢な一人風呂ができるってことで良しとしようか」 京太郎「さーて、湯船に浸かるとすっか」 ガラガラ 京太郎「へっ?」 霞「京太郎お兄ちゃん、一緒に入ろー」 京太郎「ぶっ!!??////」ブシュ 京太郎(一糸纏わぬ姿の霞ちゃんがああああ!!??) 霞「京太郎お兄ちゃん、また鼻血なの!? 大丈夫!?」 京太郎「……か、霞ちゃん……な、なんでここに……?」ダクダク 霞「えっとねー、春ちゃんが京太郎お兄ちゃんがお風呂に行ったから、一緒に入っておいでって」 京太郎(はぁああああああああるぅうううううううううううううう!!!!!) 京太郎「で、でも男と一緒に風呂なんて、嫌じゃないのか?」ダクダク 霞「うーん、ちょっと嫌かも」 京太郎「な、なら俺は上がるから、一人でゆっくり――」 霞「でも京太郎お兄ちゃんとなら、嫌じゃないよ」ニコッ 京太郎「うっ!?////」ドキッ 京太郎(やべぇ、めっちゃ可愛い) 霞「京太郎お兄ちゃんは、私とお風呂、や?」 京太郎「……い、嫌じゃねえよ……」 霞「やったー。それじゃ京太郎お兄ちゃんのお背中流してあげるね」 京太郎「……お、お願いね……」 京太郎(見ちゃダメだ見ちゃダメだ本当は見たいけど見ちゃダメだ) 京太郎(あんなに純粋な気持ちで来られたら、断れねえよ……) 京太郎(と、とにかく邪なことは考えず、早く終わらせよう) 霞「ごしごし、ごしごし」 京太郎「……」 京太郎(3.14159265358979323846……)ブツブツ 霞「京太郎お兄ちゃん、気持ちいい?」 京太郎「あ、ああ。気持ちいいよ」 霞「そっか。良かった」 京太郎(26433832795028841971……)ブツブツ 霞「はい終わったよ」 京太郎「ほっ」 霞「それじゃ今度は私の背中お願いね」 京太郎「あ、ああ……分かったよ」 京太郎(69399375105820974944……)ブツブツ 京太郎「はい、終わったよ」 霞「ありがとうね、京太郎お兄ちゃん」 京太郎「それじゃ、湯船に浸かろうか」 京太郎(よし、これで少なくとも身体は隠れるぞ) 霞「うん――ってうわぁあ!?」ゴテン 京太郎「霞ちゃん!? 大丈……夫……」パチクリ 霞「えへへ……ころんじゃった」テヘ 京太郎(ややややばい、まさかのM字開脚!?) 京太郎(しかもそれを隠す物が一切ないだと!?) 京太郎「ぐはっ!?」ブッ 霞「だ、大丈夫京太郎お兄ちゃん!? ――やっ!?」ゴテン 京太郎「~~~~~////」モゴモゴ 京太郎(霞ちゃんのおもちがあああ、俺の顔にいいいい!!??」 京太郎(あ、やっぱ柔らかいな……おもちって……) 京太郎(人肌でほんのり温かくなったおもちが、俺を楽にしてく……れ……る……) 京太郎「……」 霞「よいしょっと。大丈夫、京太郎お兄ちゃん?」 京太郎「」チーン 霞「京太郎お兄ちゃん、死んじゃやだーーーー!!」エーンエーン 玄「大丈夫なのです! まだ間に合うのです!!」サッ 霞「ふぇ? お姉ちゃん誰?」グスグス 玄「そんなことより、早く誰か助けを呼んでくるのです!!」 霞「う、うん!!」 ―――――――――― 京太郎「……う、うーん」 巴「あっ、気が付きましたか?」 小蒔「大丈夫ですか、京太郎さん」 京太郎「あ、あれ……狩宿さんに神代さん? お、俺どうしてここに……?」 小蒔「京太郎さん、お風呂場で血だらけで倒れてたんですよ。私驚いて失神しそうになりました」 巴「帰ったら霞ちゃんが泣きながら全裸で『京太郎お兄ちゃんが死んじゃう』って言って大変だったんですよ」 京太郎「えっ…………あっ!!」 京太郎「いや、けっして俺は霞ちゃんに欲情したとか、変なことをしたとか、ないですから!!」ワタワタ 巴「大丈夫です、分かってますから」クスクス 小蒔「霞ちゃんのスタイルは、殿方にとって刺激が強いみたいですね」 京太郎「は、はあ……お恥ずかしながら」 巴「でも大事に至らないで良かったです」 京太郎「あの……さっきから気になってたんですけど……」 巴「? 何か?」 京太郎「あそこで正座させられてる三人はいったい……」 霞「ごめんなさーい!!」エグエグ 春「……反省はしてる。後悔はしてない」 玄「私は京太郎君の命の恩人なのですよ!!」 巴「ああ、今回須賀君が死にかけた原因を作ったこと、それと不法侵入に対する説教ですね」 京太郎「ってかなんで玄さんがいるんですか?」 巴「何やら『強大なおもちの気配がするのです』って言って露天風呂に忍び込んだらしいですよ」 京太郎「なにやってんだあの人は……」 初美「いいですか霞ちゃん!! あなたは自分の身体のことを考えて行動するのですよー!!」ガミガミ 霞「だってだって、京太郎お兄ちゃんと一緒にお風呂入りたかったんだもん!!」エグエグ 初美「だからと言って、タオルも巻かずに裸で入る子がありますかー!!」 霞「ご、ごべんなざいいい!!」グスグス 初美「それからはるる!! 霞ちゃんをけしかけたり、清澄の部長さんに霞ちゃんのこと話したりして!!」ガミガミ 春「……ごめんなさい」 初美「まったく、ちゃんと反省するのですよー!!」 春「……次からはバレないように上手くする」 初美「全然反省してないじゃないですかー!!」 玄「なんで私まで怒られないといけないのですか、薄乳さん!」 初美「薄墨ですよー!! 誰が薄乳ですか!!」 玄「私がいなかったら京太郎君は死んでたかもしれないんですよ!!」 初美「それについては感謝してますよー」 初美「でも、貸切の旅館に侵入したのはどうなんですかー!!」 玄「そこにおもちがあるからです」キリッ 初美「カッコよく言っても不法侵入は不法侵入ですよー!!」 玄「だって石戸さんのあのおもち、一度は生で見たいと思うじゃないですか!!」バンッ 初美「なんであなたの方が怒ってるんですかー!!」 ―――――――――― 霞「」チーン 春「」チーン 玄「」チーン 初美「まったく、三人ともしっかり反省するのですよー」 巴「はあはあ……だからといって姫様に神様を降ろさせないで下さいよ……」ゼェゼェ 小蒔「……ん……あれ……?」 京太郎「あ、あの……どうもご迷惑おかけしました」ガラッ 初美「いえ、迷惑をかけたのはこっちなのですよー。本当にごめんなさいなのです」 京太郎「そんな、謝らないで下さ――うおっ、どうしたんですか三人とも!?」 初美「少しばかりキツ目のお仕置きをしただけなのですよー」ニコッ 京太郎「そういえば今日霞ちゃんから聞いたんですけど、今度海水浴に行くんですって?」 巴「はい。個人戦まで日はありますし、その間に宮守の方々と一緒に行こうかと」 京太郎「いいですね」 小蒔「よろしければ京太郎さんもご一緒にどうですか?」 京太郎「えっ!? お、俺もですか!?」 小蒔「はい。大勢で行った方が楽しいでしょうし」 京太郎「あ、ありがたい話ですけど、宮守の人たちも男が一人来たら嫌でしょうし……」 巴「それについては大丈夫です。今姉帯さんに連絡したら『いいよー』との返事がありましたので」 京太郎「はやっ!?」 初美「それに須賀君が来てくれたら、今日みたいなナンパ男を撃退してくれるでしょうし」 京太郎「ははは、あまり争い事は得意じゃないッスけどね」 小蒔「どうですか?」 京太郎「それじゃ、お言葉に甘えて行かせてもらいますね」 霞「京太郎お兄ちゃんも一緒に海行くの!? わーい!!」ダキッ 京太郎「どわあっ!? か、霞ちゃん、嬉しいけど抱きつくのは勘弁して!!////」 霞「やー」 春「……久に写メール」パシャ 京太郎「お願いだから春、部長には送らないで!!」 玄「楽しみなのです、海水浴!!」フンスッ 京太郎「ってか玄さんも来るつもりですか!?」 玄「当たり前なのです!! 京太郎君にばかりおもちで美味しい目に会わせませんから」 小蒔「わあ、海水浴がますます楽しみになってきましたね」 巴「そうですね。須賀君にはますます大変になってきましたけど」 春「……久から返信だ。何々……『ロリコン乙』だって」 初美「霞ちゃん、またお仕置きされたいのですかー!!」 霞「きゃー、京太郎お兄ちゃん助けてー」 玄「ずるいのです京太郎君。私と代わるのです!!」 京太郎「誰か助けてくれーーーー!!!」 カン
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【咲 -Saki-】 須賀京太郎ハーレムスレ 4 h4-1 阿知賀小ネタ 【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 4 h4-2 お姫様 h4-3 照小ネタ h4-4 咲照小蒔衣池田・迷子 h4-5 京・純(魔王姉妹喧嘩有) h4-6 京・和 h4-6a続き 「台風一過」 h4-7 IH準決勝小ネタ h4-8 小蒔ネタ h4-9 ラノベ風(誤認識?)京ちゃんのはーとふるラブコメディ? h4-10 阿知賀ネタ h4-11 照京? 京ちゃんはでてこないけど h4-12 照小ネタ h4-13 宮守小ネタ h4-14 京・照 h4-15 京・透華 h4-16 連作短編的なの → 長そうなの h4-17 にわか先輩 h4-18 姉帯 h4-19 三尋木 h4-19a 続き h4-20 すばら h4-21 穏乃 h4-22 咲 h4-23 怜 h4-24 怜 h4-25 怜外伝 → 長そうなの h4-26 照小ネタ h4-27 愛宕家 h4-28 小蒔 h4-29 桃尻触り隊 h4-30 一 h4-31 美穂子 h4-32 桃 h4-33 竜華 h4-34 京・洋榎 「あまやどり」 h4-35 京×白糸台 h4-36 菫 h4-37 滝見春小ネタ h4-38 永水 h4-39 シロ h4-40 姫松小ネタ h4-41 永水女子×京太郎 憧ちゃん援交ネタin京太郎 → 長そうなの
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1 : ◆VB1fdkUTPA [saga]:2013/03/07(木) 01 52 52.64 ID 7H4LaEIS0 ヤンデレNo01.独占恋愛型『駄目だよ、京ちゃん。私以外を見ちゃ、だめ』 ヤンデレNo02.自虐型『私は所詮凡人、京太郎君の周りにはもっとええ子がおるやん』 ヤンデレNo03.奉仕型『僕は君の為にいる。だから、君はただそれを感受してればいいんだ』 ヤンデレNo04.ストーカー型『ずっと、見てるっすよ』 ヤンデレNo05.あがり症型『(女性が男性の手を握ってる絵)』バッ ヤンデレNo06.他者依存型『やだ、やだやだやだやだ!もう生意気言わないからっ!だから傍に、傍にいさせて!!』 ヤンデレNo07.愛情独占型『……ダルいけど、言うよ。―――なんで、他の子見てる?』 ヤンデレNo08.愛憎一体型『咲さんは渡したくないのに、なんで貴方なんかに私は、私は、私……』 ヤンデレNo09.魔性型『狭いとこってどうして落ち着くんでしょうね、須賀君?』 ヤンデレNo10.思い込み型『京太郎、死ぬまで一緒って約束したからな……うち、病弱やけど付き合ってな』 ヤンデレNo11.強襲型『犬!せっかくだから私の世話する栄誉をやるじぇ!』 ヤンデレNo12.教育型『ふふっ、君は本当に――――デキの悪い、生徒だよ』 ヤンデレNo13.百合デレ型『あは……部長と一緒に、可愛がってあげます』 ヤンデレNo14.束縛(監禁)型『ぼっちじゃ、ないよ………』 ヤンデレNo15.破滅型『みんな、みんな無くなっちゃえばいいんです』 ヤンデレNo16.愛縛型『おいで、京ちゃん。怖くないよ』 ヤンデレNo17.排除型『邪魔……退いてくれるかな?』 ヤンデレNo18.被虐型『や、ぁあ……も、っと……いじめてぇな……』 etc、etc、etc―――――― ※このスレの女の子は総じて病んでます。 ※男須賀が主人公。 ※死にます、殺されます。 ※ループしてます。 ※キャラ崩壊注意。 【ルール説明】 1、舞台は全国大会。 2、安価指定のキャラクターと接触。 3、安価内容で関わりあう。 4、病むか、でれるか。 5、病みメーターが一定の数値に達するほど女の子の行動がNPC化していきます。 6、期間は14日から~28日間 7、豊音は大天使、はっきり分かんだね 8、オダワラハコネ先生のセーラはぐうかわいい 9、泉ちゃんのお尻スパンキングしたい 10、かわいい(腹パン) 11、クロチャーはホームグラウンド特化型 12、クロチャーの手首はボロボロ