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西友 佐賀店 所在地 佐賀県佐賀市駅前中央1丁目4−16 電話番号 0952-29-8111 営業時間 24時間営業 佐賀駅前にあるスーパーマーケットです。
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牛乳・乳製品大阿蘇牛乳 <住所> 浜松市南区高塚町4888-11 <ホームページ> 西友 最終更新日:2011年12月06日 (火) 01時21分56秒 上へ
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〒260-0013 千葉市中央区中央2-2-2 TEL:043-225-5811 営業時間 10:00~20:30 最寄駅:総武線 千葉駅 行き方:東口の正面にある大通り(タクシー・バスターミナル)を真っ直ぐ進む。大きなカーブに出ると西友千葉パルコが見える。(西友千葉パルコの前に中央公園がある) ※徒歩10分前後
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ゆうちょ銀行本店西友巣鴨店内出張所 局所コード 01693 所在地 東京都豊島区巣鴨二丁目6-1 1階 店舗外観 店舗名表記 なし 営業時間表記 機番 設置場所周辺
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〒274-0063 千葉県船橋市習志野台2-49-1 TEL:047-463-1221 営業時間:B1食品売場 24時間営業 最寄駅:新京成線・東葉高速鉄道「北習志野駅」 行き方:改札を出てバスロータリー側に出て、東葉高速鉄道の駅と平行に出ている道を真っ直ぐ進むと店舗があります。 目印として、マクドナルド、サンドラッグ、マツモトキヨシの前を通ります。 徒歩5分程。 ※北習志野駅周辺は西友が2店舗ありますのでご注意ください。
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西友下総中山 〒273-0035 千葉県船橋市本中山2-17-27 TEL:047-332-2211 最寄駅:JR総武線下総中山駅 行き方:南口を出て右に行くとすぐ右手の高架下に店舗があります。 徒歩1分。
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;------------------------------------------------------------------------------ s_nar03_1 | 鳴歌個別3 シーン3-1 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ ;------------------- ;背景(教室) ;------------------- 家で台本の読み合わせを行ってから一週間が経過した。 夏休みも近付き、各クラブの練習も活発となり、もはや屋上には近付くこともできないくらい賑わっている。 そのうち人が落ちたりするんじゃないかと思わなくもないが、かなり高いフェンスに覆われているのでよじ登ったりしない限りは大丈夫だろう。 自宅での練習を毎日やるのはオレの体力が持たないので、週に2回で勘弁してもらっていた。 部室で練習するときは、皆と合同でやるボイストレーニングと体力作りのための腹筋やら柔軟運動を行っている。 割と体育会系のノリだ。 それが終わったら各々の目標に向かって個人練習を行っており、オレと西友は部室の隅で台本をどういう風に読むとか、前回やった練習を録音したものを聞いて、その反省会などを行っていた。 地味にしんどい。 御社 薫 「隼人く~ん。迎えに来たよ!」 坂本 隼人 「カオルか? 今日は部活にはでねーぞ」 御社 薫 「知ってるよ。今日は隼人くんの部屋で練習するんだよね?」 坂本 隼人 「ああそうだ」 御社 薫 「今週はボクが監視役だからよろしくね」 坂本 隼人 「週単位での持ち回りになったのか?」 御社 薫 「部長もコンクールで忙しいからね」 坂本 隼人 「まあいいけど、邪魔だけはすんなよ」 御社 薫 「わかってるって。それじゃボクは先に帰って着替えてから行くから!」 カオルはそう告げると、脱兎のごとく教室から出て行った。 西友 鳴歌 「きょ、今日の監視の人は、御社さんなんですね」 何気に西友はオレの隣にずっといたのだが、カオルからはガン無視されていた。 坂本 隼人 「監視というかちょっかいばかり出してきそうな気がするが、耐えられるか?」 西友 鳴歌 「う、うん。頑張ります」 ぐっとガッツポーズを作る西友。やる気は感じられるが、迫力は全然なかった。 坂本 隼人 「それじゃ行くか」 オレは西友と一緒に家路へと向かった。 ………… ;------------------------------------------------------------------------------ s_nar03_2 | 鳴歌個別3 シーン3-2 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ ;------------------- ;背景(自室) ;------------------- 坂本 隼人 「ただい……ま」 ;------------------- ;立ち絵(女装カオル) ※無ければ普通の制服姿で以下のセリフを少し変更する ;------------------- 御社 薫 「おかえりなさーい!」 部屋に入るなり、カオルの熱烈な歓迎を受けた。 それにしても、なんて格好してやがる。 西友 鳴歌 「御社さん。その格好は」 御社 薫 「カワイイでしょう?」 西友 鳴歌 「はい。とってもお似合いだと思います」 御社 薫 「隼人くんはどう? カワイイと思う?」 正直、西友と比べるのが申し訳ないほど、カオルは可愛かった。 こいつどうして男に生まれたんだろうな。 坂本 隼人 「ああ、カワイイのは認めるよ。オマエがNo1だ。ところでカオル。どうせオレんちのことは熟知してるだろうから、お茶でもいれてきてくれ」 御社 薫 「もちろんいいよ。隼人くんは何が飲みたい?」 坂本 隼人 「なんでもいいよ」 御社 薫 「そう。それじゃ喉に優しいハーブティーを淹れてくるよ」 坂本 隼人 「なあカオル」 御社 薫 「なんだい隼人くん?」 坂本 隼人 「西友にも聞いてやってくれないか?」 御社 薫 「ああそうだった。水でいいよね?」 西友 鳴歌 「えっ、あのっ、み、水でいいです」 坂本 隼人 「いいわけあるか! オレと同じものを頼む。それが出来なきゃ帰っていいぞ」 御社 薫 「冗談だよ冗談。ちゃんと全員同じものをいれてくるよ」 坂本 隼人 「入れてきたカップはシャッフルするからな? 変な小細工はするなよ?」 御社 薫 「……ちっ!」 こいつ舌打ちしやがった。 やっぱり何かするつもりだったのか? 末恐ろしい奴だ。 ;立ち絵(薫消去) 坂本 隼人 「なんか済まないな。あんな奴で。あとでビシっと言っておくから気分を害さないでくれ」 西友 鳴歌 「え、えっと。大丈夫です。じ、自慢にはなりませんが、これくらい余裕、です」 余裕と来たか。 そういや中学時代に苛められていたみたいなことを雑談中に聞いたことがあるが、西友の対人コミュニケーション能力の無さはそのあたりからきているのだろうか? 西友 鳴歌 「御社さんは本当に坂本さんが好きなんですね」 坂本 隼人 「その好きの度合いが問題なんだよ。友情の域に収まってれば文句は無いんだけどな」 西友 鳴歌 「そ、そうですね。でも坂本さんは“総受け”だから仕方ないと思います」 坂本 隼人 「そうか。ところで“総受け”ってなんだ? 思わずスルーしそうになったがどういう意味なんだ? 頼まれたら断れない性格ってことか?」 西友 鳴歌 「え、えと。ちょっと違いますけど、大体あってます。うん。その通りです」 坂本 隼人 「それってオタク用語なんだよな」 西友 鳴歌 「う、うん。そうです。すいません。油断してました」 坂本 隼人 「別にいいよ。思わずそんな専門用語が出るほど打ち解けてきてるってことだろ」 西友 鳴歌 「あうう~。本当にごめんなさい」 困ったような、申し訳ないような、そんな表情をしたのち、西友は俯いてしまった。 照れてるのだろうか? ちなみにオレが“総受け”の意味を知ったのはかなり後のことで、発覚した時は、逃げる西友を捕まえてこめかみをゲンコツでグリグリとネジってやった。 ………… ;------------------------------------------------------------------------------ s_nar03_3 | 鳴歌個別3 シーン3-3 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ よくよく考えたらハーブティーなどという上等なものはウチには置いてなく、ティーバッグの紅茶を飲み、一服したところで練習を始める。 カオルには大人しくしているよう言ったのだが、台本を出せば「これはなに」と尋ね、台詞ひとつ喋ると「格好いい」と冷やかし、どうも集中して練習ができない。 御社 薫 「ねぇねぇ~まだ練習終わらないの?」 坂本 隼人 「まだ始まったばかりだろ。いい加減に……」 西友 鳴歌 「いっ、いい加減にしてください! こ、これ以上練習の邪魔をしないでください!」 役になりきってない、素の状態で西友が怒鳴った。 オレもカオルも、初めて見る西友の怒り顔に、少しビビっていた。 御社 薫 「あ、あはははは、ちょっとハシャギすぎちゃったかな。うん。大人しくしてるよ」 坂本 隼人 「そうそう。大人しくしていような。悪かったな西友」 西友 鳴歌 「分かればいいんです。わかれば……ひっく!」 ひっく? なぜこの場面でしゃっくりがでる。 う~ん。 西友の顔が紅潮しているのは怒りのせいだと思っていたが、少し違うようだ。 坂本 隼人 「おいカオル。おまえ西友に何を飲ませた?」 御社 薫 「ご、誤解だよ隼人くん。ただの紅茶だよ。確かに少しブランデーを入れたけど、隼人くんのにも入ってただろう?」 坂本 隼人 「そうだな。1~2滴くらい入ってそうな味だったな」 御社 薫 「そうそう。神に誓ってアイツのだけてんこ盛りとかそういうの無いから。純粋に数滴のブランデーで酔っ払ってるんだよ」 西友 鳴歌 「坂本さん! れ、練習しますよ。坂本さん! 返事をしてください! 坂本さんってばぁ」 西友が壁のポスター相手に話しかけている。ベタではあるが、結構面白い。 御社 薫 「え~と。ボクはそろそろ失礼するね。練習頑張って!」 面倒ごとには関わらないとばかりに、カオルが逃げ出そうとする。 坂本 隼人 「おいこら! 逃げるな!」 だが、カオルは振り返りもせず部屋を出て行った。 その姿、まさに脱兎のごとくである。 それにしても困った。まさかブランデー数滴でこうなるとは。 でもまあ量が少ないからしばらくすればアルコールも抜けるよな? 坂本 隼人 「え~ と。おい、大丈夫か? とりあえず横になるか?」 西友 鳴歌 「うん。大丈夫です」 坂本 隼人 「え?」 まだ頬がほんのり上気していたが、見た感じ西友は正常そうだった。 どういうことだ? 西友 鳴歌 「もう大丈夫です」 坂本 隼人 「もう大丈夫って言うけど、いつから変で、いつから正常だったんだ?」 西友 鳴歌 「そ、それは……」 結論から言うと、西友は別に酔っ払ってなどいなかった。 確かにアルコールによってしゃっくりは出たが、酪酎などしていない。 むしろするわけが無かった。 ただ、アルコールの力があったから、怒鳴ったのだろうと付け加え、その後しゃっくりをしてしまったので、恥ずかしくなり、酔っ払ったフリをしたのだという。 西友 鳴歌 「ポ、ポスターに話しかけてる時、バレたらどうしようって、すごく怖かったです」 坂本 隼人 「いやいや、思い切り騙された。というか救急車呼ぶかどうか迷ったくらいだぜ」 西友 鳴歌 「ごっ、ごめんなさい」 坂本 隼人 「いや別にいいって。それにしても西友が演技をねぇ。演劇部でも良かったんじゃないか?」 西友 鳴歌 「む、無理です。少しとはいえアルコールのおかげで大胆になれただけで、シラフでは絶対にできませんっ! そ、それに……」 坂本 隼人 「それに?」 西友 鳴歌 「それに、坂本さんや御社さんというお知り合いの方だからできたのであって、知らない人の前だったら、例えお酒を飲んでいても無理です」 坂本 隼人 「なるほどね。それでも今日はよく喋るじゃないか」 西友 鳴歌 「えっ? ご、ごめんなさい」 なんで謝るのかが理解不能だが、とりあえず理由を聞いてみよう。 坂本 隼人 「どうして謝るんだ?」 西友 鳴歌 「ご、ご迷惑では?」 坂本 隼人 「いまさらそれを言う? 迷惑なんて思ってないよ。むしろ色々喋ってくれた方が助かるよ」 西友 鳴歌 「そういうものですか?」 坂本 隼人 「そうだよ。例えばいきなり“かわいいね”って言われたらどう思う」 西友 鳴歌 「え、ええっ! それはその、嘘でも嬉しいです」 坂本 隼人 「まあ嘘か本当かは置いといて、その“かわいいね”が西友本人じゃなくて、カバンに付いたキーホルダーを指していたとしたら?」 西友 鳴歌 「えっと。がっかりします」 坂本 隼人 「ちょっといまの例えは良くなかったな。とにかく情報は多い方がいいってことだよ」 西友 鳴歌 「そう、ですね。わかります」 坂本 隼人 「あともうひとつ西友に言っておきたいことがあるんだが」 西友 鳴歌 「な、なんでしょうか?」 坂本 隼人 「西友ってなんか言い辛いから鳴歌って呼んでもいいか?」 西友 鳴歌 「ふぇ? ええ~~~~っ!」 西友は、いままで聞いたことのないような、素っ頓狂な声を上げた。 坂本 隼人 「やっぱ恥ずかしいか。駄目なら仕方ない」 西友 鳴歌 「大丈夫です。いいです。問題ありません。いえ、是非鳴歌でお願いします!」 まだアルコールが残ってるのかと思うくらい、西友が身を乗り出してくる。 かなり顔が近い。こうして近くで見ると、こいつの色白さが目立つな。 まるで白磁でできた陶器のようだ。 恐らくインドア生活ばかりしていたせいでこうなったんだろうな。 坂本 隼人 「そうか。それじゃオレのことも隼人と呼んでくれていいぜ」 西友 鳴歌 「無理です!」 きっぱりと断言された。なんだそりゃ。 坂本 隼人 「とりあえず理由を聞こうか?」 西友 鳴歌 「だ、だって恥ずかしいじゃないですか。さ、坂本さんって呼ぶだけで緊張するのに、名前でなんて呼べません」 どんな理屈だと思ったが、西友にとってはそうなんだろう。 坂本 隼人 「よし。それじゃ練習してみようぜ」 西友 鳴歌 「練習……ですか?」 坂本 隼人 「そう。オーディションの練習も兼ねる一石二鳥の策だ」 ………… ;------------------------------------------------------------------------------ s_nar03_4 | 鳴歌個別3 シーン3-4 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ いつもやっている台本の読み合わせ。この主人公の名前とヒロインの名前をオレと西友の名前にしてしまう。 ただそれだけのことだ。まずは演技で慣らそうというのがオレの作戦だった。 演技なら、役だと思えばオレの名前を呼べるだろう。 西友 鳴歌 「さ、坂本さん。本当にやるんですか?」 坂本 隼人 「やるよ。とりあえずここの1ページだけやってみよう。準備はいいか?」 西友 鳴歌 「わかりました。やってみます」 オレは役になりきり、ヒロインの名前を静恋(せれん)ではなく鳴歌と脳内変換する。 それはそうと、オレの方は静恋から鳴歌という日本名だが、主人公のアマデウスを隼人って言うのは抵抗がありそうだな。 まあいい。とりあえずやってみないことには始まらない。 ………… 坂本 隼人 「おい静恋! あ、ごめん間違った。もう1回最初からな」 坂本 隼人 「おい鳴歌! あれを見てみろよ」 西友 鳴歌 「…………」 坂本 隼人 「どうした? 早く続きを、わ~~っ! なんで鼻血だしてんだよ! ティッシュティッシュ」 のぼせてるのかアルコールの残滓なのか、とにかく鼻血をだしてしまった西友にティッシュを渡す。 西友 鳴歌 「す、すびばせん。少し興奮してしまいました」 名前を呼ばれただけでそこまでテンションが上がるものなのか? 坂本 隼人 「まだ無理か? もうやめておくか?」 西友 鳴歌 「だ、大丈夫です。もう一度だけチャンスを下さい。次はちゃんとやります」 坂本 隼人 「鳴歌がそこまで言うならもう一度だけ……ってなにやってる?」 西友は身をくねらせて、不思議な踊りというか糸が数本切れて思うように動かせない操り人形のようにフラフラしていた。 西友 鳴歌 「だ、駄目じゃないですか。素の時に名前で呼ぶなんて反則です!」 坂本 隼人 「そ、そうか。悪かった」 実際には何が悪いのかよくわかっていないのだが、とりあえず謝ってしまった。 結局、そのまま西友の体調が元に戻るまで練習は中断となり、ようやく正常に戻った頃には日が暮れかけていたので、駅まで西友を送った。 ;------------------- ;個別3 END ;ジャンプ(s_nar04.ks) ;-------------------
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距離 駅名 よみがな 各停 快速 所在地 乗り換え 二俣川 ふたまたがわ ● ● 湘南本線 港南線 中沢 なかざわ ● 今宿 いましゅく ● 川井本町 かわいほんまち ● 若葉台団地 わかばだいだんち ● ● 瀬谷卸町 せやおろしまち ● 南町田 みなみまちだ ● ● 小川 おがわ ● 金森 かなもり ● 町田 まちだ ● ● 相模本線 国町線
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;------------------------------------------------------------------------------ s_nar01_1 | 鳴歌個別1 シーン1-1 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ ;------------------- ;背景(教室) ;------------------- 色々迷った結果、西友を手伝うことにしたわけだが、残りの3名様にも同じように手伝ってくれと頼まれていたので、断るのに難儀した。 東泉寺は断られたことに対してそこまでショックは感じておらず、むしろ西友を手伝うことにしたと告げるや、思い切り冷やかされた。 カオルはというと予想通り不満タラタラだったので、西友を手伝うのは今回限りで、次の機会があれば絶対に付き合うと約束し、なんとか納得してもらった。 意外なのは結騎で、断られると思っていなかったのか、かなりショックを受けているようだった。 そうして西友を手伝うから結騎の頼みを断ったのを知ると、そのことがいたく気に入らなかったようで、結騎にしては珍しくヘソを曲げてしまってた。 なにせ、あの結騎が、贔贋だ。ずるい。私の方が先にお願いしたのに~等と、散々嫌味を言ってきたのだ。 面倒臭い奴だなと思う一方で、女の子らしい一面もあるんだなとも思った。 すまない結騎。 この埋め合わせは絶対に、ほぼ間違いなく、覚えていたらの話だが、するかもしれないし、しないかもしれない。 西友 鳴歌 「………さん。坂本さん。坂本さん」 坂本 隼人 「え? あっ、西友か」 いつから居たのか、オレの目の前には西友が立っている。 西友 鳴歌 「よかったぁ」 オレが返事をしたことにより、西友が安堵のため息を漏らす。 坂本 隼人 「よかったって、何がだ?」 西友 鳴歌 「呼んでも返事をしてくれないので、き、嫌われたのかと」 ちょっと考え事をして、返事が遅れただけだというのに、この発想の飛躍はひどいな。 ネガティブ思考にも程があるぞ。 坂本 隼人 「あまり卑屈になるなよ。そういう態度が続くようなら本当に嫌いになるぞ」 西友 鳴歌 「はうぅ、き、気をつけます」 坂本 隼人 「それよか今日から練習するんだろ。台本はまかせろ~って意気込んでたようだけど、出来たのか?」 西友 鳴歌 「うん。できました。これをどうぞ」 西友がなにやら分厚い紙袋をひとつ、オレに手渡す。 片手で渡されたので、オレも当然片手で受け取ったのだが、意外と重たい。 なんだこれ。辞書でも入ってるのか? 紙袋の中身を覗くと、そこにはB5サイズのコピー用紙の束がパンパンに詰まっていた。 ただ、その束の量が半端じゃない。多分……千枚はあるぞこれ。 西友はキョトンとした表情でオレを見ている。 彼女の手にもオレと同じように紙袋が握られている。 中身は恐らく同じだろう。 かなり重たいはずなのに、顔色一つ変えずに持っていられるとは、一体どういうことだ? 坂本 隼人 「こんだけの量、持ってくるの大変だっただろう」 西友 鳴歌 「うん。印刷するのに凄く時間がかかって遅刻しそうになりました」 ズレた回答だった。 どうやら西友にとってこの程度は重たくないらしい。 見かけによらず、力はあるんだな。 坂本 隼人 「ところで練習はどこでやる? 部室はなんとなく居心地が悪いんだか」 皆の頼みを断って西友の頼みを聞いているので、部室での練習は鬼門だった。 西友 鳴歌 「ぶ、部室だとなにか不都合がありますか?」 坂本 隼人 「というか練習場所より、まずはこの紙袋の中身を整理したい。というか中身を確認しておきたいんだが?」 西友 鳴歌 「そ、そうですね。とりあえず図書館に行くのはどうでしょうか?」 坂本 隼人 「おっ、いいね。ベストチョイスだと思うぜ」 ;------------------------------------------------------------------------------ s_nar01_2 | 鳴歌個別1 シーン1-2 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ ;------------------- ;背景(図書室) ;------------------- 図書室のテーブルに紙袋を置き、中身を取り出すと、意外にも綺麗に製本された台本が10冊ほど出てきた。 坂本 隼人 「なあ、これって自分で作ったのか?」 西友 鳴歌 「あ、あの、両親に手伝って貰いました」 坂本 隼人 「へえ。西友の両親って理解あるんだな」 西友 鳴歌 「む、むしろ両親の影響なんです」 坂本 隼人 「ん? どういうことだ?」 西友 鳴歌 「う、うん。実は……」 西友の両親は二人とも筋金入りのオタクらしく、夏と冬にやっているイベントには初参加から25年余、毎年欠かさず参加しているらしい。 ただ一度。一度だけ、西友を身籠り臨月を迎えた身体で参加しようとした母親を祖父母が拉致監禁に等しい所業で拘束し、行かせなかったという。 西友 鳴歌 「祖父母が母を止めてくれなかったら、わたしは生まれていなかったもしれません」 などと、シレっと恐ろしいことを呟く。 他にも、TVの画面でリアルタイムの放送を見るのはアニメや特撮くらいで、それ以外はビデオやDVD、最近ではBD等が流されているという。 本棚も漫画やラノベ、同人誌などが壁一面に収納されているという。 そんな異常な環境を、西友は中学に上がるまで普通だと思っていたらしい。 坂本 隼人 「すげぇな。要するに西友はエリートオタクってわけだな」 西友 鳴歌 「そ、そんなことないです。わたしなんてまだまだです」 エリートであることを謙遜しているだけで、オタクであることは否定しないんだ。 普通、こういう親に育てられたらかえって反発し、まともに育ちそうなものなんだが。 西友の生真面目というか、素直な性格が災いし、両親の思うように育てられちまったんだろうな。 まあ西友本人がそれでよしと思ってるフシがあるから、オレがとやかく言う問題じゃない。 坂本 隼人 「ちなみにこの台本全部がドラマCDになるのか?」 西友 鳴歌 「ち、ちがいます。 ドラマCDの脚本は書き下ろしなんです。で、ですから、原作から抽出したこの台本が使われることはありません」 坂本 隼人 「それじゃこれは練習用ってわけか」 西友 鳴歌 「う、うん。あの、沢山あるけど大丈夫ですか?」 坂本 隼人 「大丈夫ですかってそれはこっちの台詞だと思ってるんだが? それだとまるでオレも演じるみたいな言い方だな。ハハハ!」 西友 鳴歌 「えっ?」 坂本 隼人 「えっ! なに? ひょっとして……」 西友のこの驚きよう。そうだな。台本が2冊ずつあるんだ。少し考えれば分かることだ。 いや、考えるまでも無く、西友はオレをアテにしている模様だ。 恐らく男声のキャラをやってほしかったのだろう。 西友 鳴歌 「え、えと。違います。その、ひとりでも、頑張ります」 オレにやる気が無かったと知るや、無理矢理誤魔化しにきた。 オレは目の前の台本を拾い上げ、これを作るのにどれくらい苦労したんだろうなとか考え始める。 オレの脳内で、西友が両親と共にコピーした用紙を並べてノリ付けしたり、ホチキスで止めたりしている絵が浮かんでくる。 駄目だ。想像してはいけない。 <西友の母親 「どうしたの鳴歌? すごくゴキゲンね」 西友 鳴歌 「うん。友達がね。オーディションの練習に付き合ってくれるの」 <西友の母親 「それはよかったわね。それじゃ急いで製本してしまわないとね」 西友 鳴歌 「うん。ありがとうお母さん」 違う違う! こんな会話はない。なにを勝手に想像しているんだオレは! 西友 鳴歌 「だ、大丈夫、ですか?」 リアル西友が心配そうにオレを覗き込む。 普段は髪の毛に覆われて見えにくい表情だったが、近くだと落胆していることがありありと分かる。 くそう。悲しそうな顔しやがって。反則じゃないか。 坂本 隼人 「わかった。やるよ」 西友 鳴歌 「え?」 坂本 隼人 「え? じゃねえよ。練習相手になってやるって言ってるんだ」 西友 鳴歌 「い、いいの?」 坂本 隼人 「良いも悪いも、ひとりでやるなら家でだってできるだろ? むしろそっちの方が効率いいよな? でもそれじゃダメなんだろ? だからオレに協力を求めたんじゃないのか?」 西友 鳴歌 「う、うん。そうです」 坂本 隼人 「そうと決まれば練習場所だ。部室以外でどこかいい場所知ってるか?」 西友 鳴歌 「ご、ごめんなさい。知りません」 坂本 隼人 「よし。それじゃ探すか」 西友 鳴歌 「うん」 ;------------------------------------------------------------------------------ s_nar01_3 | 鳴歌個別1 シーン1-3 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ ;------------------- ;背景(なし)※黒 ;------------------- とりあえず定番の屋上に行ってみた。 ;SE(ガヤ音)ガヤガヤガヤ すると屋上では吹奏楽部と応援団、それにチアリーディング部が、夏の大会用の合同練習を行っており、足の踏み場もないくらいの惨状だった。 この中で練習なんて、鋼の心臓を持ってたとしても出来っこないと思った。 ;------------------- ;背景(廊下) ;------------------- 坂本 隼人 「屋上、すごかったな」 西友 鳴歌 「う、うん」 坂本 隼人 「あそこで練習できそうか?」 西友 鳴歌 「むむむ、無理です。緊張して、死んじゃいます」 坂本 隼人 「だよなぁ」 とりあえず他の場所も見てまわるか。 ;------------------- ;以下クロスフェードしながら切り替わる ; ;背景(校舎裏) ; ;背景(体育倉庫) ; ;背景(プール) ;------------------- ;------------------- ;背景(廊下) ;------------------- 一通り見てまわったものの、まともに練習できそうな場所なんてどこにも無かった。 ただでさえ部活に全員参加という校則があり、その部活数も馬鹿みたいに多い。 “声えん部”の部室だって、結騎の手腕と偶然が味方して入手できたくらいだ。 坂本 隼人 「なかなかいい場所って見つからないな」 西友 鳴歌 「う、うん。あの、坂本さん」 坂本 隼人 「なに?」 西友 鳴歌 「最後、その、プールに寄る必要って、あったんですか?」 坂本 隼人 「言われてみれば……ないな。でも目の保養にはなったかな」 西友 鳴歌 「さ、坂本さんのえっち」 坂本 隼人 「いいだろ別に。オレだって健全な男子なんだよ。それよりー旦部室に戻ろう」 オレはプールのことを誤魔化すように、足早に部室へと向かった。 ;------------------------------------------------------------------------------ s_nar01_4 | 鳴歌個別1 シーン1-4 スタート ;------------------------------------------------------------------------------ ;------------------- ;背景(部室) ;------------------- 東泉寺 晶 「あれ? 早いねハヤトン。もう終わったの?」 御社 薫 「もう済んじゃったの? 隼人くんって、意外と早漏だったんだね。でもボクは気にしないから大丈夫だよ。むしろ早漏ウェルカムだよ」 東泉寺 晶 「もうやだこの変態。あっちいってよ。も~!」 東泉寺がカオルの頭を小突こうとするが、その手を素早く受け止めるカオル。 御社 薫 「顔はやめてよね?」 かなりドスの聞いた声である。 久しぶりにこんなカオルの声を聞いた気がする。 東泉寺 晶 「ちょっ! 怖いって、なんなのよも~。飼い主はちゃんとシツケしといてよね~」 坂本 隼人 「悪いな東泉寺。でもおまえらなんていうかお似合いだぜ?」 親指を立てて、軽くウインクしてやる。だが── 御社 薫 「隼人くん。冗談にしては笑えないよ」 東泉寺 晶 「はぁ? ぜ~~~ったいにありえないんですけど?」 その反応はすこぶる悪かった。 オレは2人に詰め寄られ、思わずあとずさってしまった。 男子と女子の平均身長を結構下回るこの2人を相手に、平均以上であるこのオレが引くだと? 結騎 凛 「はいはい。冗談はそれくらいでいいでしょ。でも本当に早かったわね? そんな練習量で大丈夫なの?」 坂本 隼人 「いや、練習する場所を探していたんだよ。オレたちの練習はこれからだ! ってところで戻ってきたんだよ」 結騎 凛 「そうなんだ。それで見付からないから部室に戻ってきたわけね」 坂本 隼人 「まあそういうことになるな」 東泉寺 晶 「な~んだ。そ~ゆ~ことか。でもさ~。練習場所がないなら、自宅とかでやればいいじゃ~ん」 坂本 隼人 「いやさすがにそれはまずいだろ。西友も嫌だよな?」 西友 鳴歌 「わたしはその、坂本さんさえよかったら、わたしは、いいよ」 東泉寺 晶 「ヒューヒュー熱いね~! 見せ付けてくれるね~! 決まりだね~!」 御社 薫 「そ、そんなのって……」 結騎 凛 「ダメに決まってるでしょ! 部長として認められません」 坂本 隼人 「だよなぁ」 西友 鳴歌 「あの、部長、どうすれば、許してくれますか?」 珍しく西友が食い下がっている。他人の意見には素直に従うがモットーじゃなかったのか? というか、そうだとばかり思っていた。 結騎 凛 「え? それは、そのぉ」 結騎もまさか西友から反発されることを予想していなかったのか、言葉に詰まっている。 東泉寺 晶 「そんなに気になるなら監視すれば~(・ε・)」 坂本 隼人 「監視って、結騎やカオルの予定ってものがあるだろ」 御社 薫 「練習は隼人くんの部屋でやるの? もちろんそうだよね? ボクやる。監視する! なんなら練習手伝うよ!」 カオルがノリノリで挙手する。 東泉寺 晶 「ハヤトンのおうちでやるの? それはちょっとお邪魔しなといけないね」 結騎 凛 「監視ねぇ。あまり気が進まないけど、2人きりで問題を起されでもしたら最悪廃部もありえるし、仕方ないか」 西友 鳴歌 「そ、それで、練習してもいいのなら、お願いします」 なんだかオレの意思はお構い無しに話しが進んでいるな。 こういうとき、オレの意見が通ることはないって言うのは、ここ1ヶ月ほどこいつらと過ごしてきて、嫌というほど味わっている。 ここは様子を見るしかないか。 ………… 結騎 凛 「ということでいいかしら?」 結騎がオレに同意を求めてくるが、いかんな。正直真面目に聞いてなかった。 坂本 隼人 「ああ、問題ない。それでいいよ」 まあどうせ当番制で、誰がいつ来るとかそういうのを決めただけだろう。 なし崩し的にオレの部屋で練習をすることになったが、掃除とか面倒だな。 西友は部屋を漁ったりはしないだろうが、カオルや東泉寺には通用しないだろうな。 あの手合いはほぼ間違いなく家捜しする。 勝手に引き出しやタンスを開ける。 自分をPRGの勇者かなんかと勘違いしてるんだろうな。 面倒だが、部屋の掃除と危険な私物は退避する必要があるな。 ;------------------- ;個別1 END ;ジャンプ(s_nar02.ks) ;-------------------
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西友 鳴歌 キャラ設定 名前:西友 鳴歌(にしとも なるか) 年齢:15歳、女(9月生まれ) 通称:無口 学年:1年生 容姿:黒髪ロングのくせっ毛。ちゃんと整えれば美人。※立ち絵参照 体型:身長155㎝、Bカップ程度 服装:指定制服をそのまま(デフォルト) 口調:無口、普通に喋るときは少しどもる。 台本の台詞などは完璧に言えるし、声色も変えられる 人称:一人称「わたし」対主人公「坂本さん」その他「○○さん」 性格:根暗、奥手、消極的 知力:すこぶる平均的。文型科目がやや平均以上。暗記力はある 体力:意外とある。心肺能力が高い。潜水5分とか余裕。ただし運動オンチ 特技:文章暗記。 好き:甘いもの、昆虫 嫌い:辛いもの、爬虫類 備考:惚れっぽいが諦めるのも早い。主人公を割りと早い段階で好きになるが、 他の女の子に遠慮して積極的になれない。 生い立ち、バックグラウンド(過去から現在まで) 幼稚園、小学校までは明るい性格で友達もそれなりに居た。 アニメや漫画が好きで、その話題だけでずっと喋り続けられた。 小学生高学年の頃から周囲が自分に距離を置くようになったと感じるが、 あまり気にしていなかった。 中学で中二病が炸裂し、アニメの台詞などを日常会話におりまぜる痛い子になり、 女子カーストの頂点に目を付けられハブられる。 最初は無視される程度だったが、教科書やノートに落書きされたり、 上履きを隠されたりするいじめにあう。 それが中学卒業まで続いたことで、彼女は立派な根暗で陰気なコミュ障に なってしまう。 学校では一言も発っすることができなかったが(発言しても無視される)、 自宅ではヘッドフォンを聞きながら好きなアニメのアフレコごっこをして 中学時代を過ごしてきた。 彼女を苛めていたグループが居ない高校に進学し、 苛められることは無くなったが、どうやって人と会話すればいいのか、 その方法をすっかり忘れてしまい、友達もできないまま無為の日々を送っていた。 強制参加のクラブ活動の入部締め切りが迫っていた頃、 日の前の席で同じように入部届けの半紙を前に悩む主人公を見かける。 彼もどのクラブに入るか迷ってるのかと思ったら、突然独り言を呟き始める。 それは彼女もよく見ていたアニメの主人公が言っていた台詞で、 このあとヒロインの突っ込みが入るのだが、その続きを喋りたくてウズウズする。 だが、中学時代の失敗を繰り返すのを恐れ、黙っていた。 しばらくして隼人が彼女に気付き、間かれていたことを恥じていたようなので、 思わず言葉が出てしまう。 コミュ能力の低い彼女は、アニメの台詞を言うことで、 自分もこの作品が好きですと伝えたかったのだ。 そうして想いが通じたのか、隼人がその後に続く台詞を続けたので、 奇妙なコミュニケーションが成立する。 こうして彼女は隼人と出会った。 性格 元々は明るい性格だった。中学時代のイジメで内向的、消極的になる。 主人公や「声えん部」の仲間と交流を深めることで、 徐々に元の明るい性格に戻ってゆく。 ただ、突然変れるわけは無く、言葉数は少ないものの、 日常会話や挨拶ができる程度には回復する。 イジメのトラウマから、恥をかくこと、失敗をすることを極端に恐れ、 なにをやるにしても主人公が居ないと行動できない。 少し依存症ぎみ。ただヤンデレ化とかはしないというかできない。 凛や凛などの女の子部員とは緊張するものの、なんとかやっていけている。 男より女の方が怖いと思っているので、二人と打ち解けるまでは警戒し、 心を半開き状態で様子をみている感じ。 女子力 一応自分が女の子であるということは認識しているが、 おしゃれ等は中学時代一切できなかったので、やり方をよく知らない。 なにから手をつけていいのか分からない。 「声えん部」に入部してからは、結城らに色々アドバイスを受けており、 主人公とデートイベント等があったら、すごくおしゃれしれくる。 学校ではあくまで地味で通す。 素材はよいのに残念すぎる。女子だからって慢心してる等と、 よく薫に怒られる。