約 2,926,370 件
https://w.atwiki.jp/yaruopokenaru/pages/1815.html
┏【種族名】━━━━┳━━┓┃ファントムシェル ┃ ♀ ┃N :なでしこ┗━━━━━━━━┻━━┻【好感度:3396】━━──【状態】普通 _ _,... ...,_ _」二⊥ r──ミ_ ,r '^ _;.。-- .、 ...ヽ、 , ‐‐‐く´ | ̄|ソ ` '´ ̄__\ __. ノ≠^i.. - - .. 、1-ヽ、 \/ ∧ ¨ア /ヽ /i / ̄\ハィi(i i i ミs。. r/ィ ´ i . . . . i ヽ.\. ___/`ー'‐ィ´__// Ⅵi i {() 〈_〉|、〈i i i i i i ハ/〉. / イ . i . . . . i r‐、ヽ.Y |/>‐‐、 | ゝハ ロ '/,i ハ〈 ,.j}ヘヽ⌒Yi iリ/. // . . _> '^~丁`マヽミV ヘ'... __/ /⌒Y_ノ _ _ _ _ノ } _ _} '弌∨ィリ ∧∨ソi //. l/ i . /{ iヘ. ヽ. \ 1.‐ __... / ゝ-イ {l |i i i { { ((;;;))ト、`¨¨´_ハ (()イ/{.. l ゝ/ ィ!- ハ ≧xL V; ハ.... \.../,、===ミ、 / ∧ ̄ \_/}∧ ̄ }  ̄/ ト 、 | / i ,j'ヘ Vr=n, iヽ V }.. \...{/__/_/) _/{ { ∧ ○ / /\〉__/ / _ _/><is。..1 { i _,r=,ヽ .、 ヾR^}∨ VY- 、 \.〈// ̄`¨¨´. . ∧ {/∧--'二ニ ' \/__/--'  ̄ ̄⌒'....' 1| j/ iなハ `ー-- ゝ ∨ Vノ ヽ. _. _>=r=ミs。.,_/ / / . ヾ |/i ヾ'ノ ′ } V }...  ̄. / {__乂 \ ̄>‐‐くx==ミ . j/、 ヽ ノ ./1 1 ..j.... /. / / ̄\ \ Y / ̄/\ \ n `ヽ-ヘ ` イx/1 i / .,_ / _ _/ /ヽ } | { ̄ {\/ \ . (ヽ. '. '、 √`'t_`'ー- 、.. /,ア7 | | }.ノ /i i i i { / 〈\ | ∧ ∨ヘ、 //^\ \ヽ. い { `'<T''' _,l|...{ .| ! |.. \i i i\ _ _ |\/ /7 ̄〉 \'/ . \| r弋'''ヽヽ\ ヽ.マ__,.l|....ヽj| リ、 ヽ/ |/⌒i |\ // /∧ _ _/゙〈.ヽ.ノ 〉 1/'ーx、... },_ヽ,,i|...〈//l ./ ヽ ./ノ }/〉 〈 / |i i i \/ _ _//\〉 // ̄ヽ ..{ { ,「Y f i Y..H..ノ.,ノ} / ..、 / ̄ \/ 〉i i i i i i i i/  ̄ '' 7/\ } ト. ‐ '゙ ト | l 1..l]i....ヘ.イ '、 -' ヽ.. , . ´ / ̄\ /7 ̄ ̄ ̄ /\ _/ `...〉_ .ノ 1 i l.....i、...ヘ 、... / / 「」 ヽ{ _ / \ .l … ''´ ト i l......i、...ヘ 、. / / | | | { .i{. i {.......i、...ハ '、 ___________________________【持ち物】 白いハーブ |┏【.ステータス .】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |┃ Lv. 45 H - 136/136 A - 108 B - 154 C - 48 .D - 108 S - 59 |┃ Exp: 70/90 |┣【タイプ】━━━━━── |┃ ゴースト 虫 |┣【特性】━━━━━━── |┃ フィルター すいすい |┣【性格】━━━━━━── |┃ 腕白 B↑↓C |┣【努力値】 10 / 508 ━━━── |┃ H P - |┃攻撃.- |┃防御.- |┃特攻.- |┃特防.- |┃素早.- |┣【覚えてる技】━━━── |┃●メガホーン ●シャドーダイブ ●地震 ●殻を破る |┃ |┃ 殻を破る 引っ掻く 硬くなる 泥遊び 水鉄砲 メタルクロー 守る 原始の力 |┃ 連続斬り 【月の光】 |┃ 目覚めるパワー 恩返し 瓦割り 影分身 砂嵐 眠る |┃ 峰打ち 身代わり 岩砕き 居合い斬り 堪える ステルスロック |┃ 剣の舞 自然の恵み 燕返し 空元気 ロックブラスト |┃ 日本晴れ 地均し 破壊光線 ギガインパクト 八つ当たり |┃ 穴を掘る 水の波動 誘惑 岩石封じ シャドーダイブ メガホーン 地震 |┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【ばつぐん(4倍)】 --- 【ばつぐん(2倍)】 炎/飛行/岩/ゴースト/悪 【いまひとつ(1/2)】 草/毒/地面/虫 【いまひとつ(1/4)】 --- 【こうかなし】 ノーマル/格闘 ※各務原なでしこの技説明 147スレ目(220日目)、「ダークポケモン研究施設潜入 破壊依頼」で登場。 アヴィケブロンの手持ちのポケモン、ファントムシェル。熱源感知により侵入してきたやる夫たちを見破った。 バトルで敗北し、ゴージャスボールでスナッチされる(好感度上昇×1.5倍)。 148スレ目(221日目)、リライブを開始したところ、その素体は人間の少女であったことが判明。 初めて旅に出て、友人(リンという)に山の写真の画像を送り、食事を始めようと思ったら眠気に襲われ、気付いたらポケモン化の改造をされていた。 リライブ中にやる夫に指摘され、人間の姿を取れることを知ったことで元の姿を取り戻した。 他人のポケモンになるのを嫌がったため、やる夫のポケモンとなることを選択。心の闇が払われ手持ちとなった。この時点で好感度100を突破しているため「友の絆」を獲得済。 やる夫が料理人であることを感じ取り、美味しいものを食べさせてくれそうな予感で信用したらしい。 彼女自身も料理を嗜んでおり、他人に喜んでもらうのも自分が食べるのも好き(この時点で各料理レベル4程度を所有)。 148スレ目(223日目)、自己紹介をお願いしたところ「各務原なでしこ」という名前と判明。アーニャに身元確認をしてもらい、家族と連絡だけはついたが話はまだできていない。 趣味は山でキャンプ。景色を眺めながら美味しいご飯を食べてゆっくりまったりするのが好き。やる夫の料理を食べ、その腕前に感服した。 キャンプ仲間や姉に心配をかけたことを心苦しく思っているが、同時に呼び出された姉に怒られることを恐れている。 149スレ目(224日目)、姉の各務原桜と再会した。しこたま怒られたが、桜を騎士団に入団させるため説得するのに協力した。 やる夫の言葉もあり、結果引き続きやる夫の手持ちとして活動することになった。 人間だった頃の手持ちポケモンにイヴの百がいたが、ポケモン化したことでトレーナーとして活動できなくなったため、なでしこの進言によってやる夫の手持ちとして譲渡され、一緒に活動することになった。 149スレ目(225日目)、なでしこの無事を知って訪れた友人たち、志摩リン、大垣千明、犬山あおいと再会を果たした。 人間だった頃は食事処でアルバイトをしており、海老天が美味しい店で、まかないでたまに食べさせてもらっていたこともあるようだ。 151スレ目(229日目)、極み技のシャドーダイブ、メガホーンを習得した。 その後野クルの皆と一緒にキャンプに参加。この時出会ったキグルナイトの謎言語をなんとなくだが理解できるという特技が明らかになった。 152スレ目(229日目)、キャンプ中になでしこと二人きりで会話したことによりイベント『ゆるきゃん!』発生。やる夫に告白し、恋人となった。 これによって「友の絆」が「愛の絆」に変化。また、同日夜に大人の階段を上っている。 所持スキル 名称 説明 日本料理人Lv4 料理人として凄いレベル。高い金額に換金する事ができる。 中華料理人Lv4 料理人として凄いレベル。高い金額に換金する事ができる。 洋食料理人Lv4 料理人として凄いレベル。高い金額に換金する事ができる。 パテシエLv4 料理人として凄いレベル。高い金額に換金する事ができる。 人間状態 _」L∟∟L」_ >''" "''< / / \ \ / V/ `、 `、 / / ∧ V/ `、 ` / /\ /{ V/ `、 、 / /| / .{ ̄ `、 ` / ィi苹ミ / ‘, | }l (\ / / {ん} { 斗-ミ| }| | l \ / ∥ Vノ\ { い }| | | | } . {{ ´ \ { んリ 八 .ノ! |ノ /\ { /^゚。 、 `7 /⌒}イノ ノ_/⌒ } { l { `、 `¨¨゛_、‐ニ7 / ̄~~゚"''<⌒ } 乂八{ `、_、‐ニ / / \ ∧ \ / ,/ / / ∧ 人_ ∠,;,;,/ ∧/ ∧ _、-‐/ . . \ / V . ∧ _、‐ ア゛ / . . . . . . . . . `''‐ニ_ /\ V . ∧ / . / . . . . .{. . . . . . . . . . . . . . . . .}ニ=‐- 、..,,,,,_,,,,..、‐ニ\ \ V . ∧ {. . ./ . . . . . . . .{. . . . . . . . . . . . . . . . 八. . . . . . . . . . _、‐{ '\ V . ∧ {. . {. . . . . . . . . 八. . . . . . . . . . . . ./. . . . . _,.、- '". . . . .V/ V\ V . ∧ 人人. . . . . . . . . . . \. . . . . . ./‐¬''". . . . . . . . . . . . . . V/ V/\ V }
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/6917.html
526 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 22 49 06.41 ID ??? 鳥取に超絶二枚目でクールで無敵でこの世の全てを見通してるPCが大好きな奴がいて 俺がガハハって笑うゴツいおっさんだったり醜男PCが好きなんだが どうも俺と絡むと格好悪いと考えてるらしくずっと無視されてるw 特にそいつが大学から同好の友人を連れてきてからは 俺以外も無視しだして二人でお互い褒めあってるだけ。決め台詞は「フッ・・・・○○」 もうお前ら大学帰って二人でやってろよって思ったw 527 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 22 51 59.96 ID ??? 526 乙 …そいつらホモかなにかか? 528 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 22 53 38.80 ID ??? まあ確かに腐女子的なプレイではあるなw 529 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 22 57 47.23 ID ??? 528 最近の腐女子はけっこうオッサンいけるらしいぞ 530 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 23 03 37.14 ID ??? そりゃ確かに中にはスダレハゲリーマン専とかもいるけど 別にそういう問題じゃないだろw スレ308
https://w.atwiki.jp/night2ndandante/pages/148.html
ウィリアム・レッドグレイブは全身に鈍い痛みを感じながら目を覚ました。時刻は既に正午を回っている。 絶滅社から大量に発注された箒のメンテナンスを三日間徹夜して片付けた後、太陽が東から顔を出し始めた頃に眠りについたのを彼は思い出した。 「おそようございます、ウィリアム様」 名前を呼ばれたウィリアムは寝ぼけた眼をこすりながら周囲を見回す。翠色の瞳と赤毛、知性を感じさせる端正な顔立ちが目を引く青年。それがウィリアム・レッドグレイブという男の風貌だった。 彼は、モニターに映し出された少女と目があったところでようやく意識が鮮明になった。 「起きていたのか。ジェフティ」 「いつでも起きています」 ジェフティはウィリアムが作り出したAIだ。機械独特の奇妙で抑揚のない声ではなく自然な音声を発することができる。もちろん、AIそのものとしても非常に優秀だ。ただし機械らしく機転がきかない。そして、機械らしくなく、時々皮肉を返してくれる優れものだ。 両方の耳の上で束ねたウィリアムの瞳と同じ色の髪と、少女らしい大きな瞳が可愛らしい印象を与える。十代半ばに見えるが、彼女は先月で一歳の誕生日を迎えたばかりだ。 「箒はもう絶滅社に送ったのか?」 「ウィリアム様が就寝された時に」 「分かった。それじゃあ僕はもうひと眠りするよ」 そう言ってウィリアムが冷たい床に身体を預ける。確かにこんな場所で寝ていては身体のあちこちが痛むはずだ。そんなことを考えながら、再び意識を手放す。積み上げた書類の山やパーツの生き埋めになるのは、それから3時間ほど経ってからだった。 ◆ ◆ ◆ 空間に映し出されたホログラムモニターを見て、ウィリアムは唸っている。 「このジェネレーターは一体……理屈は分かるんだが、これじゃあ回転率が70%も落ちてしまう。そもそもこいつを動かすだけのエネルギーを確保することができないな」 モニターに映し出されているものは、パワードスーツの設計図だった。だが彼が考えたものではない。彼が何度もくり返し見ている夢……その夢の中で見た設計図を、ジェフティの力を借りて現実のものにしたのだ。 「お手上げだ、動力源も装甲の材質も全くわからん」 勢いをつけて椅子の背もたれに寄りかかる。椅子の前脚を浮かせ、テーブルに足を乗せながら、少々危険な揺りかごを堪能し始めた。 「私のアーカイブにも存在しない情報です。ファー・ジ・アースの技術ではないと思われます」 「やっぱりそう思う?参ったな……次元を超えて異世界に飛ぶとなると、少々骨が折れそうだ」 「“守護者”アンゼロットに協力を要請しては?」 「ダメだ」 きっぱりと、ウィリアムは拒否した。 「なぜですか?」 「二週間前にロンギヌスからの仕事の依頼を断ったばかりなんだ」 「では、依頼を受ければよろしいかと」 「あの性悪女王様と取り引きしろっていうのか?あっという間に首輪を付けられて飼い殺しにされるぞ」 あくまでウィリアムは真剣に答える。可憐な容貌に似合わず、豪腕で知られるアンゼロットを恐れる者は多い。ウィリアムもその一人だった。 「ジェフティ、まずはスーツを作ろう」 「この設計図通りに作ることは、不可能だと今話されていたはずですが」 「設計図通りだなんて言っていないぞ。いや、本当のところを言うと設計図通りに作りたいんだが。まずは形にしてみなければ分からないこともあるだろう。代用できそうな技術や材料を使って、コイツのレプリカを作る」 ウィリアムは投影された設計図を、挑むかのように見上げる。 「了解しました」 「まずはこのフライトシステムだ。まずはコレだけ作って実験しよう」 「実験、ですか」 ああ、とウィリアムは頷く。 「飛ぶ実験だ」 ◆ ◆ ◆ 「実験その1。まずは出力10%から試してみよう」 既に録画が始まっているカメラにウィリアムは視線をおくる。両足にはブーツ様の、両腕にはグローブ様の飛行ユニットが装着されている。これから作成するパワードスーツの両手、両足にあたるパーツだが外装はまだされておらず、機械がむき出しのままになっている。 「よし、行くぞ……パワー・オン!」 緊張を振り払い、出力を宣言通り10%まで上昇させる。足底と手のひらからエネルギーが噴出される。ウィリアムが浮遊感の次に感じたのは鈍い衝撃と音、そして頭部に走る激痛だった。 「……次は3%くらいから始めよう」 たった10%でも、ラボの天井に勢いよく頭をぶつける程の高出力。とりあえずは上出来だと、ウィリアムは前向きに考えるのだった。 ◆ ◆ ◆ 「実験その13。フライトシステムの攻撃への応用だ」 ビデオカメラの映像には、実験その1よりも明らかに生傷の増えたウィリアムが収められている。 確実に完成には近づいているのだが、危険な実験が多いだけに怪我は免れない。全身可動の実験の際は、スーツの動きについて行けず肩を脱臼しかけることもあった。 「これが成功すれば、実験は一通り終了となる。さあ、気を引き締めていこうか」 普段の彼からは想像もつかない真面目なセリフが記録されている。装着しているのは、実験その1の時に両手に装着されていたもの。あれから何度も調整、改良を重ねたものだ。それはこのパーツに限ったことではないが。 ウィリアムは用意した的に向かって手のひらをかざす。射出口にエネルギーがチャージされていくのが分かる。ウィリアムがエネルギーを放つと、木製の的は木っ端微塵に砕けた。それと同時に背部に衝撃と鈍痛が走る。 「……成功といえば、成功だな」 どうやら発射の衝撃で後方に吹き飛ばされ、壁に激突したらしい。実験はまだ続きそうだ。 ◆ ◆ ◆ 「よし、いつでもいいぞ。ジェフティ」 ピッタリと身体にフィットするボディスーツを着込み、ウィリアムはジェフティに合図をおくる。 「了解しました。ウィリアム様」 ウィリアムが立っている床、そして付近の壁や天井からロボットアームが次々と現れる。 むき出しの機械をウィリアムの身体に取り付け、次に外装が当てはめられる。足から上半身に向かってパワードスーツに身を包み、最後に頭部のパーツを装着した。全身にパワードスーツを装着したその風貌は、まさに「銀色の男」と言えるものだった。 「ジェフティ、モニターをオンにしろ」 スーツを装着し、真っ暗だった視界に明かりが灯る。視界に映し出されたのは、肉眼で見るよりも鮮明な景色。そして視界――画面内にいくつかのアイコンや様々な数値が映し出される。 「モニターの調子はいかがですか?」 「まあまあだな。見易いようにあとで調整する必要はあるが」 「了解しました」 ウィリアムの視線や脳波に反応し、アイコンや数値が目まぐるしく変化していく。ズーム、ワイド機能も搭載している。 「慣れるまで酔いそうだな」 「エチケット袋を用意しますか?」 「大丈夫だ。それより初めての本格的なテストフライトだからな。念入りにチェック頼むぞ」 「分かりました。バーチャルチェックを開始します」 ジェフティの言葉と同時に、外装が細かく稼動を始める。ドライブ、フライトシステム、その他全ての機能が正常に作動するか、最後のチェックを行っているのだ。 「チェック完了。スーツに問題はありません」 「よし、早速飛ぶぞ」 「お待ちください。実際に飛行する際は様々な計算が必要で……」 「ジェフティ」 我が子を嗜めるように、ウィリアムはジェフティの言葉を遮った。 「計算よりまず飛べ、だ。……パワー・オン」 フライトシステム「リパルサージェット」によってエネルギーが足底と手のひらから噴出される。実験時よりも安定した出力でウィリアムは浮遊する。身体を前に傾け、外に続く亜空間ゲートをくぐり抜けると、数週間ぶりに外に出たウィリアムはそのまま上空まで一気に翔け上がった。 「いいいやっほおおおう!」 高速で翔け抜ける感覚に興奮し、ウィリアムは思わず叫び出した。愛用の箒オラシオンに搭乗して飛行することはあったが、スーツを着ての飛行はまた格別の感覚だった。 まさしく、ウィリアム・レッドグレイブ自身が空を飛んでいるのだと実感できた。 ◆ ◆ ◆ とりあえず満足の行くまで大空を飛び回ると、ウィリアムは亜空間ゲートを開いてラボに戻った。 彼は自宅とは別にラボを持っている。彼が作ったラボはまさに秘密基地と呼ぶに相応しく、小規模な異空間の中にある。 「ハウスキー」と呼ばれるデバイスを使い、ラボに通じるゲートを開くことができるのだ。 ラボに入れるのはウィリアムと、彼の許可を得た者のみ。 最も、彼以外の人間がラボに入ったことはないが。 「初フライト成功、おめでとうございます」 祝いの言葉を受け取った当の本人は満更でもないのか、アームにスーツを脱がせてもらうとすぐに冷蔵庫からシャンパンを取り出した。蓋を開けて二本のグラスになみなみとアルコールを注ぐ。 「どなたか招待されるのですか?」 「僕が乾杯したい奴ならそこに居る。ジェフティ、お前のおかげだよ」 「ありがとうございます。しかし、私は何かを食べることも飲むこともできません」 「僕がお前の分も飲んでやるから問題ないだろう。さあ、乾杯だ」 ウィリアムは置かれたグラスに自分のグラスを傾ける。ちん、と柔らく澄んだ音が鳴った。 「だが、まだ改良の余地はあるな」 グラスを口元に運びながらも、ウィリアムはモニターを操作する。初めて本格的な運用をして分かった事……主に欠点とその対策、改良案をまとめ始めた。 「まずはスーツの兵装だな……リアクターガン一つでは心もとない」 リアクターガンは、フライトシステムを応用した射撃兵装だ。両手の手のひらからはエネルギーを噴出して飛行の補助を行うことができるほか、エネルギーを圧縮して放つことで質量を持ったビームを放つことができる。要は、「実験その13」を経て完成された武器という事だ。 「ジェフティ、スーツの出力を落とさずに搭載できる兵装をピックアップしろ」 「了解」 すぐさま別のモニターが現れる。それには様々な兵器の一覧が表示されていた。どれもウィリアムが開発し、保管しているものだ。 「まずはクラスターミサイル。それからレーザーブレード。攪乱用のフレア弾も欲しいな」 「紛争地帯にでも行くのですか?」 「発掘に行くんだよ。オーバーテクノロジーをな」 ウィリアムの次の目的は決まっていた。設計図の中にあった、ファー・ジ・アースでは再現出来ない装備や技術の手掛かりを探しに遺跡……特に調査が終了していない所に優先的に侵入するつもりなのだ。遺跡には遺産を始め、様々な魔道具やテクノロジーが隠されていることがある。異世界の技術が見つかることも、それほど珍しいことではない。 「でしたら、ドリルユニットをお勧めしますが」 「悪くないな。採掘にも使えるし」 「ドリルは採掘用の装備ですが」 「遺跡に入るのは考古学者だけじゃない。お宝目当てのならず者もわんさか居る」 「ウィザードの盗掘者を相手にするなら、リアクターガンだけで十分ではないでしょうか」 「なんでそう思う?」 ウィリアムは怪訝そうに尋ねる。 「フライト中に解析したデータですが、ウィリアム様の月衣はスーツ装着中に大きく変化していました」 「月衣が変化した?」 「アーカイブを参照しましたが、第四世代の月衣に極めて近い状態にありました」 「もっと早く言って欲しかったな」 「申し訳ありません。フライトを終えたウィリアム様がとても嬉しそうに見えましたので、また明日報告しようかと」 子供がすねた時のようにウィリアムは唇を尖らせる。それを宥めるようにジェフティは謝った。 「僕のせいか……しかし、これはどういう事なんだ」 現在、ウィザードは4つの「世代」に区別されている。月衣の出現を境に第一世代と第二世代、マジカル・ウォーフェア以降に現れた、EX月衣を持つ第三世代。そして、それらのウィザードと比べてより強力な力を持った第四世代。第四世代はEX月衣の有無に関わらずそう呼ばれている。定義がかなり曖昧で、あまり浸透していない呼称だ。しかし最近の研究では、月衣が特殊な進化をしていると報告されている。詳細は不明な点が多いが、ひとつはほとんどが先天的なものであるということ、そしてもう一つ……第四世代の月衣はより深くウィザードとシンクロしているというものだ。月衣はウィザードの強さに同調して進化する。ウィザードと月衣の結びつきが強いほど、相乗的にウィザードと月衣は強大な力を得るのだ。 そのため、第二、第三世代のウィザードの月衣が第四世代のものに変質することも、極少例だがある。 しかし、ウィリアムのように特定の装備をしている間に月衣が変質するというケースは前例がないものだった。 「やっぱり、あの設計図は普通じゃないな。完全に再現できていないのにこんなことが起こるなんて。完全に再現できてないせいかもしれないが」 「第四世代の能力があれば、大抵のウィザードやエミュレイターは今あるリアクターガンだけで対応できるかと」 「いや、備えあれば憂いなしだ。とりあえず今言った4つの兵装をスーツに搭載するぞ」 「了解」 「それから、水中でも活動できるようにしたいな。フライトシステムを調整しなきゃな」 「リアクターガンの出力に影響が出る可能性があります」 「だったら、そうならないものを作るぞ」 「分かりました」 「それと、スーツの装着ももっと何かできるはずだ。今のままじゃ、ここにある装置を使わないと脱着できないし……」 「どうされました?」 「中に着るのがこれじゃあスーツが脱げない」 ウィリアムが今着ているのは、光沢感がある、身体にぴったりとフィットするボディスーツだった。彼は自分の体には自信があるものの、これを着ている姿を衆目に晒せるほどの度胸は持ち合わせていなかった。 彼の知り合いのブルームライダーは、その艶やかなボディラインを晒しながら飛び回っていたが。 「せっかく楽に着たり脱いだりできるようになっても、こいつを着てる姿を人に見られるのはな」 「確かに、あなたは目立つのが嫌いな方でしたね」 「……レインコートを着ててもスーツを装着できるようにしろ」 ジェフティのささやかな皮肉をウィリアムは黙殺した。 「色は塗りますか?」 「このままでいい」 「かしこまりました」
https://w.atwiki.jp/nicotetsu/pages/2395.html
由衣線(Yui Line) 管轄(事業種別):門川電鉄(第1種鉄道事業者) 路線距離(営業キロ):不詳 軌間:1435mm(ただし、由衣寺川〜櫛枝貨物駅間は1067mmとの三線軌条) 駅数:7駅(起終点含む) 複線区間:全線 電化区間:全線(直流1,500V) 閉塞方式:全線 複線自動閉塞式(1号型ATS) 営業最高速度:130km/h 運転指令所:神代総合指令所 概要 竜宮を基点に門川市南西部に伸びる、門川電鉄の路線。「プロジェクト京阪」の一環として、予てより管轄路線内における直通運転を視野に入れて敷設された。 竜宮を初め、広田、卯隅月宮など、沿線にはマンション群が目立つ。 歴史 2134年(第8回):広田〜由衣寺川間開業 2140年(第11回):竜宮駅開業。特急インフェルノ、特急やまとなでしこの運行開始 2143年(第13回):櫛枝駅開業 駅一覧 駅名 準急 接続路線 [[竜宮駅 ../竜宮駅]] ● [[ニコ鉄根模線 ../根模線]] [[広田駅 ../広田駅]] ● [[ニコ鉄来宮線 ../来宮線]] [[成瀬川駅 ../成瀬川駅]] レ [[卯隅月宮駅 ../卯隅月宮駅]] ● [[南瀬口駅 ../南瀬口駅]] レ [[由衣寺川駅 ../由衣寺川駅]] ● [[ゆかり線 ../ゆかり線]] (櫛枝貨物駅) ‖ [[櫛枝駅 ../櫛枝駅]] ● 運行種別・運行車両 種別 運行区間 運行車種 本数 (本/日) 特急インフェルノ 竜宮〜所轄 京急2100形 1/1 急行やまとなでしこ 竜宮〜神代 阪急8300系 1/1 準急 竜宮〜櫛枝 阪急9000系 1/1 普通 京成3000形 1/2 元ネタ 路線名及び一部の駅名に堀江由衣(声優)との関連性有
https://w.atwiki.jp/hutarikiri/pages/80.html
148 :名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 22 28 24 ID 5S5+KJNt エレベーターに閉じ込められてしまった午後。 「あーもうっ、エスカレーターに乗れば良かった」 システムそのものが壊れているのか、非常通報装置も作動しない。 「すぐ近くにあったのに。ちょっと足を運ぶのよ? それだけで、こんなことにはならなかったのに」 偶然事に巻き込まれてしまった大学生――隅末聖の目の前で、女性が喋繰っている。 「運が悪いわ。そう、本当に運が悪い。君もそう思うでしょ?」 天然癖のある長髪。やや度のきつそうな眼鏡の下には、雀斑。 体にはゆったりとしたドレスを着、肩には様々な画材の入ったバッグをかけている。 どこか、古典的な少女漫画の登場人物を思わせる。 「この上の階で、杖津宮良策先生のサイン会があるってのに、何でこうなるの? 不幸よ。こんな所に知らない人と二人だけで閉じ込められるなんて」 「すいません」 「あ、ごめんね。君のせいじゃないの、うん。ただ理不尽よね。君は何とも思わない?」 「僕も、ちょっと困ります」 ぼそぼそと小さな声で呟く聖。 「よね? そうでしょ。そう、それも管理センターに通じないなんてメンテナンス不全よ。こういう場合どこを訴えてやるのがベストかしら」 一人ヒートアップしっ放しの女性を、聖はおどおどと見つめている。 「こうしてボタンを何度も押す――誰か! 聞こえる!? ――ダメ。都会の牢獄ね。ドアは開かないしどうしろってのよ」 「待つしか…」 「そうね、待つしかない。でもこの不満は何処に捌ければ良いのかしら? 今、私は何か言わないと気が済まないの」 女性の外見は聖と同じく大学生、といったところか。しかしやけに口数が多い。 「ねえ君、何か持ってない?」 女性が顔だけ向けて、訊いた。 「何か…って?」 「例えばここを抉じ開ける工具とか、外部への連絡手段――そう、携帯電話! 持ってない?」 そう言って期待の眼差しで聖を見る。どうやら、本人は携帯を所持していないようだ。 聖は首を横に振る。 「嘘、持ってないんだ? まあ、私もだけどね。何でか知らないけど嫌いなの、課金で縛られる感じが。君もそう?」 「僕は…えと…」 「あーそれよりも、他に何かない? 何か役に立ちそうなものっ」 答に窮していると置いていかれた聖であった。 ガタン! 「きゃあっ!?」 女性が悲鳴をあげ、尻餅を突く。 「あ、だ…大丈夫ですか?」 「な、何なのいきなり。落ちるの? まさか落ちたりなんかしないわよね。そんな不幸があってたまるものですか」 相変わらず舌が休まることを知らない。 「ここは六階と七階の間。落ちたら一たまりもないじゃない。どうしよう、私死ぬの?」 「僕に訊かれても」 「もうっ、冗談じゃないわ。何でも良いから、早く出すのっ!」 聖は慌てて自分の持つ紙袋を開けて見た。 「お酒…だけです」 「ちょっと見せて……うわ、ビールがこんなにたくさん。何で? 君酒飲み?」 「先輩に頼まれて…」 情けない表情で俯く聖。 「あーこれってパシリね。そう、よくあること。で、十階の百円均一でおつまみを揃えて帰るつもりだったのね。そうでしょ?」 本当に分かっているのか疑問である。 「もう、少しはシャキっとしなさいよ。だからパシリなんかに使われるんじゃない。サークルは?」 「…漫画です」 「近い、私は絵画。多分ここに来るってことは柱木大でしょ? あ、君名前は? 私は黒荻奈由華」 「隅末聖です」 「聞いたことないわね。今度会えたら…ってそんな場合じゃないわ。どうしよう、落ちたら死んじゃうわよ?」 そんなことを言われても、この状況でどうにか出来る人間はまずいない。 「地面にぶつかる瞬間にジャンプすれば衝撃は防げるって言うわね。けど、そんなタイミング分かりっこないし」 「そんなことしたら天井に頭ぶつけるんじゃ」 微妙なやり取り。 「…そういうコメントが欲しい訳じゃないのよ。ほらもっと、落ちる訳ない――とか、すぐに救出される――みたいな励ましの言葉が出ないの?」 しかし外見からして気弱な男子:聖にそれを求めるのは酷である。 149 :名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 22 33 51 ID 5S5+KJNt 「……」 「やめてよそんな深刻な顔して。私まで気持ちに余裕がなくなるじゃないのよ。って、ちょっと。何泣いてるのよ」 「…ご、ごめ…ん…」 しかし聖も聖でやや極端な性格である。 「あー私は今日とんでもなくツイてないわ。大凶よ……ねえ、ほら元気出して。ごめんね、強く言い過ぎたわ謝る――って、ああもうっ!!」 「!?」 ビクッ、と聖が顔を上げると、目の前で奈由華が紙袋を持ち上げていた。 「こうなったらヤケよ。ビール開けましょ。君飲めるでしょ?」 「でも、そんなことしたら中に篭る…」 「一々うるさいわね。ほら、君も飲みなさいっ」 そう言って差し出す。 「ううっ、でも僕、お酒嫌いなんで…」 「この際関係ないわ。酔っ払って忘れてしまえば良いのよ」 大胆な女性もいたものである。 聖は無理矢理に、ビールを飲み干す。奈由華もまた痛快に一缶を空にする。 「…好きなんですか?」 「本当は寝る前にしか飲まないわよ。簡単に酔っ払っちゃうし…ああっ」 「大丈夫ですか?」 「って、君は次のに手を付けるの? はあ、そんなに思いつめてるなら私だって付き合わないとね」 そう言って、お互いにもう一缶。 「う、ちょっと…私がこれ飲んでいる間に更にまた? 嫌いなんじゃなかったの?」 「ヤケです」 「目が据わってるけど大丈夫? 顔色が……」 聖の顔つきが明らかに変わった。奈由華は本能的に身の危険を感じる。 「奈由華さん……」 「――!」 ばたっ。 聖の体が、奈由華の膝元に倒れかかってきた。 「あ、ちょっと。くっ付くのはダメ…って、もう酔いが回っちゃったの? 顔が、ああ……」 奈由華もまたぼんやりとしてくる。が、気力で聖の体を起こす。 「はい、もたれるなら壁に。私もそろそろダメになるかもしれない。願わくば、落ちても痛みを感じませんように……」 気が抜けた瞬間、突然脱力状態だった相手の体が、逆に奈由華を押し倒してきた。 がばっ。 「ひゃああっ!? な、何? どうして抱きつかれるのっ? ちょっ、離し…酒、匂いが…う、んっ――!」 真上から、唇が被せられる。そして、当然のように舌を挿し込まれる。 「んっ!? んう――っく…!」 奈由華は抵抗しようとするが、体に上手く力が入らない。 「――ぷはっ、はふ…な、何するのよ馬鹿! 初対面にこんなことするなんて、獣だわ! 最悪よ、これって最悪っ! ああっ…」 頭を抱えた。が、理性は半分酒によって混沌としている。 「奈由華さん…嫌…ですか?」 今にもくっ付きそうなほどの近さで、聖は懇願するような眼差しを奈由華に向けている。 「…そ、そんな目で私を見ないでよ。いくらこんな場所だからって…」 しかし酒に酔って性格が変わったのか、聖の押しは強い。 躊躇している相手に対し、段々と体に寄りかかっていく。 手を伸ばし、怯えるような素振の奈由華から、そっと眼鏡を外す。 『可愛い……』 突拍子もなく同じ台詞が両者の口から飛び出す。 「…な、何よ。何か、前がよく…見えない」 「奈由華さ、ん……」 ぱたっ。 聖は奈由華の体に覆い被さるようにして、倒れた。 「――?」 てっきりこのまま――と思っていた奈由華だったが、聖はそのまま動かない。 「まさか……寝た?」 「……」 「……私も寝よう」 150 :名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 22 35 53 ID 5S5+KJNt 救助された二人は、仲良くぐっすりと眠っていたところを発見されたという。 「んー……」 「あ、奈由華さん…ごめんなさい!」 「――誰だっけ? 何か、よく思い出せない……」 とりあえず、膝元の眼鏡を取って顔にかける。 「……あ、隅末くん…だっけ? 助かったの私?」 「はい」 「…そう。良かったけど、何か文句言う気力もなくなっちゃった」 そう言って、奈由華は溜息をつく。 「サイン会、残念でしたね」 「忘れてたわ。あーあもう、酷い一日ね」 足取りが不安定な状態の奈由華を、聖は手を取って歩く。 「奈由華さん、お酒飲んでからの記憶…ないんですか?」 「…何? 初対面でいきなり私のこと、下の名前で呼ぶ? まあ良いけどね。うん、覚えてない」 聖は胸を撫で下ろすように息をついた。 「もしかして君、変なことしたりしてないでしょうね?」 「……ごめんなさい」 「むー、頭が痛い。嘘くらいつきなさいよもう。で、責任は取ってくれるの?」 「え? あの…ちが…」 「シャキっとしなさいってば。…もういい。代わりにそこのベンチでしばらく寝かせてもらうから、膝貸してよね」 ベンチに横になり、すやすやと眠る奈由華。 「どうしてこんなことに……」 はっきり記憶が残っている聖は、そんなことを呟く。 だが、二人の光景はとても絵になっていた。 「……」 まだ酔いが冷め切れずにいるのか、顔をぼうっと赤くした聖。 仰向けになって小さく寝息を立てる奈由華の髪を、そっと掬う。柔らかい。 そして眼鏡をかけていない顔が、可愛かった。 もうしばらく二人っきりでいられることに、聖は感謝した。 強制終了
https://w.atwiki.jp/iclaclmn/pages/15.html
Windowsダイアログに文字列を表示する なでしこダイアログに文字列を表示する
https://w.atwiki.jp/bemanilyrics/pages/2493.html
ヤマトなでなで♡かぐや姫 / ロマンチック♡Prim姫 今は昔、竹取の翁といふ者ありけり 内緒だけどァタシ、月の住人なの そしてなぜか地球に居候することに!! はわわっ!!いったいどうなっちゃうの~?? 嗚呼 竹から生まれてきた かぐやです! 大事な黒髪のため お手入れは欠かさないのだ☆(サァラサラ~) 女子力マヂで高めてる 男子の視線独り占めだよ///(ばっきゅ~ん★) 花鳥風月なんかより イケてる殿方よ、いずこ?(きょろきょろ) 甘えたい年頃なので(うにゃ~♥) ステキな彼氏ぼしゅう中~♪ (よきにはからえ~☆) ヤマトなでなでして♡かぐや姫(かぐやひめ!) 昔話よりきゃわわなの(きゅるるん♪) 恋もしたいし おシャレもしたいの(したいの) 月に帰るなんてありえないしッ!!(乙女だも~ん) 実は黙ってたんだけど… ァタシって宇宙人なんだ とある宇宙戦争でコロニーから脱出したの でも、もう心は人間なの。ここにいたい!! みんなと一緒にいさせて…!! 故郷には帰りたくない 人並みの愛を知りたい 叶わぬ願いなのですか? 強く抱きしめて欲しいの… ヤマトなでなでして♡かぐや姫(かぐやひめ!) 昔話よりゆるふわよ(くるしゅーない!) 女子会もして スイーツ食べたり(ぺろりん♪) 辛い時はカラオケ♪憂さ晴らし☆彡(延長でー!!) やまとなでしこの修行を積んで(でー?) 素敵な旦那様と巡り会いたいな☆
https://w.atwiki.jp/night2ndandante/pages/150.html
「何を作っているのですか?ウィリアム様」 モニターに映し出された少女、ジェフティはウィリアム・レッドグレイブが先程から熱心に続けている作業を見て尋ねた。 問を投げられたウィリアムは工具を置き、かけていた安全用ゴーグルを額のあたりまでずらして手を止めた。 「ああ、まあ……対したものじゃない。ただの自爆装置だ」 事も無げにウィリアムは答える。 「なぜそのようなものを?」 「あくまで仮定の話だぞ。僕がもしスーツを着たまま死んだら、この技術が第三者の手に渡る可能性は極めて高いだろう」 「そうですね」 「僕に万が一があったとしても、こいつを渡したくない。だから跡形もなく消し飛ばす。そのための自爆装置だ」 「では、自決用ではないと?」 「当たり前だ。僕は何が何でも生きるぞ。……だが、何があってもおかしくないからな。準備しておくに越したことはない」 分かったな、と最後に付け加えてウィリアムは作業を再開した。 ◆ ◆ ◆ 「やっと出来たな。あとはこいつをスーツに……ジェフティ、起きているか」 4時間かけてようやく作業を終え、ウィリアムはジェフティを呼んだ。完成したのは手のひらに収まるほどのサイズの直方体のデバイスだった。このデバイスをスーツに搭載することで、自爆プログラムが完成するのだ。 「……ジェフティ?」 「お呼びでしょうか」 「自爆装置が完成した。こいつをスーツに搭載するぞ」 「どうぞ、お好きになさってください」 ぽかん、とウィリアムは口を開けたままにした。数秒経って頭を振り、ジェフティに詰め寄るようにモニターに近づいた。 「何をそんなに不貞腐れているんだ?」 「AIの私にそのような動作はプログラムされていません」 「じゃあエラーが起きたんだろ。自己診断して解決してくれ」 「エラーも起きていません。私は至って正常です」 「分かった、分かったよ。もうお前には頼まない。マフィン?おいマフィン!」 ウィリアムの呼びかけに返事をするようにウィイン、と機械音がする。音の主は、車輪のついた本体部分にアームが取り付けられただけのシンプルなロボ“マフィン”だ。モップを持って掃除をしていたマフィンはモップを壁にかけ、自分を呼んだ主のもとへきゅるきゅると車輪音を鳴らして向かう。するとがしゃん、と何かを倒す音が響き渡った。 「おいマフィン!何してるんだ!」 あっという間に床に水が広がる。どうやらマフィンはバケツにぶつかり、倒してしまったようだ。慌てて壁にかけたばかりのモップを取ろうと戻るが、そのせいで今度は転がっているバケツにぶつかってしまった。まだバケツの中に残っていた水が更に床にぶちまけられる。 「あーあーあー、こんなにしちまって……マフィン、そっちは後でいい。それよりこっちに来て手伝ってくれ」 叱られた子供が俯くように、マフィンはアームの角度を下げた。とぼとぼとウィリアムの下へ向かう。 「マフィンは精密な動作ができるように設計されていません。分解してパーツを有効に活用すべきです」 と、ジェフティは辛辣な言葉を投げかける。マフィンは更に落ち込んだようにアームを下げた。 「おい、そんなこと言うなよ。なあジェフティ、何がそんなに不満なんだ?」 「別に何も」 「何もないはず無いだろう」 足を止めたマフィンに歩み寄り、慰めるようにぽんぽんと叩きながら、先ほど完成したデバイスを握らせた。 「ちゃんと聞かせてくれ、ジェフティ」 「……ウィリアム様が死亡してスーツも自爆した時、私はどうなるのですか」 「なんだ、取り残されるのが嫌なのか?」 「先に質問をしたのは私です。なおかつ、質問を促したのはウィリアム様の方です」 「おい怒るなって。まあ、そうだな。伊東博士にこのラボを譲るつもりだ。大丈夫、信用できる人間だ。お前も彼女のことは知っているだろう?もう設計図の管理パスワードも伝えてある」 「私は……私はジェフティ。ウィリアム様に作られたAIです」 「そうだな」 「ウィリアム様以外の方の命令をきくことは出来ません」 「僕が許可すれば出来ることだろ」 「……出来ません」 やや長い沈黙が訪れる。マフィンはウィリアムとジェフティを交互に見るようにアームを動かした。 「僕に万が一のことがあった時のために、僕は信用できる人間に全てを託す準備をしたんだ。スーツやお前がこのラボにずっと押し込められたままにならないように。マフィンだってそうだ。あの人ならコイツもちゃんと引き取ってくれる」 「ドクター伊東のことは私もよく存じています。ウィリアム様がドクター伊東のことを信頼していることも認識しています」 「それでも嫌なのか?」 「はい」 「即答か……」 ふー、とウィリアムはため息をついた。 「分かった。そこまで言うならこうしよう。自爆プログラムが正常に作動してスーツが完全に破壊されたら、お前の機能も停止するようにプログラムする。これで満足か?」 「ありがとうございます」 「全く、強情な上に何を考えているのか分からない奴になったな」 「私が導き出した思考はウィリアム様に全てお伝えしていますが」 「そうでなきゃ困る。それとな、マフィンにはもっと優しくしてやれ」 「優しく、とは」 「マフィンは確かに鈍臭いがな。こいつの材料はスーツを作る時に余った奴だけじゃない。お前にも使われているプログラムも入ってるんだ。まあ、それも余り物だが」 「つまり、何が言いたいのですか」 「要するにな、こいつはお前の……弟みたいなもんだ。もう少し大目に見てやれ」 「弟、ですか。では、私は何になるのです?」 この問いは予想していなかったのか、ウィリアムは言葉に詰まった。既に彼の中に答えはあるのだが、それを伝えるのはどうも「自分の柄じゃない」と考えているのだ。 「答えてください。ウィリアム様」 ジェフティの、心なしか強い質問にウィリアムはついに折れる。 「あえて言うなら……いいか、あくまであえて、だからな。……お前は僕の娘ということになるな」 「娘……私がウィリアム様の……」 「ああいや、別に深い意味は特にないんだ。だってそうだろ?僕がお前を作った。言ってみれば生みの親だ。だから、ジェフティは僕の娘。何もおかしいところはないだろ?」 何かを誤魔化すように……否、必死で照れを隠すようにウィリアムはまくし立てた。 「とにかく、僕はお前の疑問には答えたからな。他に何か質問は?」 「ありがとうございます。質問は以上です」 「よし、それじゃあ装置を取り付けるぞ」 「了解です。マフィン、先程は失礼なことを言って申し訳ありませんでした。私の作業を手伝っていただけませんか?」 ジェフティの言葉を聞いて、先程まで下がっていたマフィンのアームが跳ねるように上がった。 「ちょっと待てジェフティ。マフィンは僕と作業をするはずだったんだが」 「ウィリアム様は床の片付けをお願いします」 「おいジェフティ、勝手なことを言うな!こらマフィン!どこへ行くんだ!」 ウィリアムの叫びも虚しく、マフィンはラボの奥に消えて行った。 「……今日だけのサービスだ。全く」 不満を漏らしながらも、何故か彼の口元は緩んでいた。 ◆ ◆ ◆ 僕には肉親と呼べる者が居なかった。一緒に暮らしていた人は居たが、その人との関係も良好と呼べるものではなかった。 僕が覚えている限りの最初の記憶は、暗い部屋でずっとモニターの画面に映る何かを見ているだけの、夢だった。それから目が覚めたが、起き上がろうとすると妙な倦怠感に邪魔をされた。なんとなく、ああ、風邪をひいたんだなと思った。それからすぐに違和感を覚えた。僕の名前は?ここは? その問いに答えてくれたのは、くたびれたシャツを着た男だった。シャツに負けないくらいくたびれた様子のその人によると、ここは彼の家で、僕は彼の養子で、名前はウィリアム・レッドグレイブというらしい。そのウィリアム・レッドグレイブという少年は一週間も高熱にうなされて、たった今目が覚めたとのことだった。 僕が何も思い出せないことを伝えると、彼は「熱のせいだな」とだけ言って部屋から出て行った。 彼は寡黙で、表情の変化に乏しい人だった。突然何日も家を空けたかと思うと、ある日ひょっこり帰ってきて、それから自室にこもって何かの作業を始める、なんてことは特別珍しい出来事ではなかった。 そんなことだから、彼と目を合わせたことはほとんど無かったかもしれない。時々知らない大人たちがやってきて、家の倉庫から沢山の荷物を持っていった。 倉庫に入ることを禁じられていた僕は、何を持ち出したのか、あの中に何が入っているのか知らなかった。一度だけ侵入を試みたが、厳重に鍵をかけられていて入ることはできなかった。なんとかして入ろうと鍵をがちゃがちゃといじっていると、慌てて彼がやって来て僕を突き飛ばした。それから、物凄い剣幕で怒られた。 とにかく何を考えているのか、何をしているのか分からない、冷たい人。 それが僕の養父、トニー・レッドグレイブという男だった。 彼が何をしていたのか知ったのは、僕が16歳の時。 元々不規則な生活をしていた彼は、ある日体調を崩してそれから数日ほどであっという間に亡くなった。あとから知ったのだが、悪性の癌を患っていたらしい。治療はせず、ずっと痛み止めを服用していたとのことだった。 その頃の僕は、今と比べるとかなり荒んでいた。今思うと、あれは孤独感からくるものだったのかもしれない。毎晩仲間や女の子と遊び歩いた。酒やタバコにも手を出した。一度だけドラッグにも手を出したが、ボロボロになった仲間を見てすぐにやめた。 彼の葬式は、彼の知り合いだという日本人の女性が取り仕切った。何もかもをその人に任せて、僕は亡くなった養父に手を合わせることもなく享楽に耽っていた。 葬儀が済むと、僕はいよいよひとりぼっちになった。つるんでいる仲間も、本当の意味で心を許しているわけではなかった。あくまで奴らとは、ただその場を楽しむだけの関係だったから。 あれほど狭くて窮屈だと思っていた家が、妙に広く感じられた時、あの日本人の女性が現れた。伊東真澄と名乗ったその女性は、僕にこの世界の隠された秘密を教えてくれた。世界結界、月衣、そして裏界やエミュレイター、ウィザードのことを。 荒唐無稽な作り話だとは思わなかった。彼女の目は真剣そのものだったし、何より僕にとっては、あの時の堕落しきった生活の方が、非現実的なものに思えていたから。 僕は彼女に、僕が幼い頃からずっと見ている夢のことを話した。 成長していくにつれて、僕が夢の中で見ていたのは、一体何を示しているのかは全くわからなかったが、何かの設計図ということだけは分かるようになっていった。彼女は僕の話を真摯に聞いてくれた。考えてみれば、自分の夢の事を話すのは彼女が初めてだった。記憶がないといっても、不思議なことに常識や一般的な知識は持っていた。だからこんな夢の事を話しても誰も相手にしてくれないか、そうでなければ苛められるのどちらかだと思っていたし、なんとなく誰にも話してはいけないと思っていたからだ。 初めて自分の秘密を明かして荷物を下ろしたような気分になったからか、僕は彼女の前でみっともなく泣いてしまった。彼女はただ、僕の頭を撫でてくれた。 僕がひとしきり泣いて落ち着くと、今度は彼女が、養父のことを教えてくれた。 錬金術師……それが養父のもう一つの顔だった。 彼はウィザード達が使っている箒や魔導具の研究開発を行っている、マジカルデザイナーと呼ばれる人だった。そして、彼自身も引退したウィザードだと、彼女は教えてくれた。 彼が引退したのは、エミュレイターとの戦闘で瀕死の重傷を負ったかららしい。引退してすぐに僕を引き取ってからは、何かに取り憑かれたように研究に明け暮れていたと話してくれた。 彼は元はとても優しくて、誰からも好かれていたようだった。僕が知っている養父は、彼女が言う「何かに取り憑かれた」後の養父だったから、にわかには信じられなかった。 伊東真澄が帰ったあと、僕はあの倉庫に入った。中には何もなかった。彼女の話を聞いて、魔導具やら箒やらが置いてあると思ったのだが。それから、書斎や彼の部屋をひっくり返すと彼が書いたと思われる設計図などの書類が大量に出てきた。別に疑っていたわけではなかったが、いよいよもって伊藤真澄の話が現実味を帯びてきた。 書いてあることはさっぱり分からなかった。アクチンやミオシン、カルシウムイオンと学校の授業で聞いたような単語が出てきたかと思えば、突然プラーナや魔術なんて単語が出てくるものだから、じっくり読む前に放り出してしまった。 伊藤真澄はその後も僕の様子を見に足を運んでくれた。話をしていって、彼女も錬金術師ということが分かった。僕は養父の残した設計図と、僕がずっと夢で見ていた設計図になんとなく共通点があることは感じ取っていた。あの設計図が何なのか分かれば、僕の失われた記憶に近づけるかもしれない。そう思った僕は、伊東博士に錬金術を教えて欲しいと言った。彼女は快く承諾してくれた。 それから毎日のように伊藤博士が家に来て、魔術の基礎理論から箒や魔導具の設計に至るまで、錬金術師に必要なことを全て教えてくれた。生活費は、彼女が斡旋してくれた箒やオプションのメンテナンスの仕事をすることで稼いでいた。いつの間にか、それまで一緒に居た友人と全く交流を持たなくなっていた。 彼女の教え方が良かったのと、僕自身が才能に恵まれていたこともあり、1年ほどで養父の書類に書かれていることをほとんどは理解できるようになった。もう自分が教えることはないと、ある日伊藤博士は寂しそうに笑った。正直に言うと、僕は彼女に恋をしていた。まだ教えて欲しいことがあると、僕は彼女を引き止めた。嘘を言ったわけではない。まだ完全に理解出来ていない理論はあった。けれど彼女は、もう僕ひとりの力で理解できるようになると、僕の手を優しく離した。 寂しさはあまり感じなかった。彼女のことを好いていたが、なんとなく、叶わない恋だと悟っていたから。彼女にとって僕はあくまで、弟子のような存在だということも感づいていた。 僕にとっては、初めて自分の本心を打ち明けられた人だったのだけど、仕方のないことだった。何より、彼女には役目があった。ラビリンスシティという異世界の街で、どうしてもやらなければいけないことがあると言っていたから、それ以上引き止めることもできなかった。 彼女がラビリンスシティに帰ってまた一人になった僕は、それまでの仕事で稼いだ金と、家と土地を売って得た金で海辺に新しい住処を建てた。世渡りの仕方も伊藤博士が教えてくれていたから、悪い奴に騙されることもなく、無事に引越しの作業は済んだ。 僕はすぐに自宅の地下にラボや資材倉庫を作った。自宅のラボとは別に、いつでもどこでも出入りできる亜空間結界式のラボを作った。 養父が亡くなって1年と半年が過ぎた頃、僕は1年かけてAIを作った。AIにはジェフティと名前を付けた。特に理由はなく、なんとなくそいつをジェフティと呼びたったから、そうしただけの事だった。 インターフェイスは女の子の姿にした。かつての堕落した生活からは脱却したが、女好きと酒好きは治らなかった。ジェフティのインターフェイスを作る時が一番真剣だったかもしれない。 ジェフティを生み出したのは、あの夢の設計図を現実のものに再現し、なおかつそれを作るためだった。まあ、結果的には仕事の以来のことなど、身の回りのことをかなり任せてしまったが。 ジェフティが完成して、僕はようやく自分の夢に向き合うことができた。 長い戦いの幕開けだった。
https://w.atwiki.jp/isommelier/pages/10.html
私もソムリエ様にお願いしてよろしいでしょうか。 『人形芝居』の人形師二人や、『NIGHT HEAD』の兄弟、 マイナーどころでいうと北原菜理子の『聖バンパイア』のような 「世界でたった二人きりの」的な関係が大好きです。 そういう二人の処世を描いた作品でオススメはあるでしょうか? 傾向的に人外が多いと思いますが、「~の生き残り」なども好きです 二人の関係に女の子が深く関わる場合はその旨お願いします 媒体は特に問いません。どうぞよろしくお願いします。 若木未生のイズミ幻戦記はもう読まれてそうですね。これも 「世界でたった二人きりの」という感じがしましたが…。 少し希望してるものと違ったら申し訳ないのですが 『悪童日記』アゴタ クリストフ 閉鎖的な世界で生きる双子の話です。ただ、実はこれ三部作なので 三冊全て読み終えると最初のイメージと全く違う方向へ行ってしまい (面白い意味で、ですが)大混乱です。が、一冊完結として読んでも 大丈夫なのでは…と思ってススメてみました。小説です。 『太陽と月人』飯田 晴子 輪廻転生を繰り返しながら、ずっと同じ二人の魂が寄り添う話。 兄弟二人の結びつきが強い作品です。アスカコミックスで少々古いです。 『女王の百年密室』森 博嗣 近未来。アンドロイドの青年ロイディと主人公ミチルが旅をしていると ある不思議な街にたどり着きそこで殺人が起きる…というSFミステリ小説。 ミチルの過去に大きく関わる女性が回想に少し出てきますが、その部分が オチにも深く関わってくるというキーパーソンです。ちなみに続編あり。 以上、「世界でたった二人きりの」的なものを挙げて見ました。 NIGHT HEADの兄弟が好きなら、海外ドラマ『SUPER NATURAL』はどうでしょう? Season1は父親探しの旅でもあるので厳密にいうと2人きりではないのですが。 ただ、基本的に2人で旅をしていく話で、2人の結びつきは強いです。 Season1の初めには(2話ほどですが)弟の彼女が出てきます。 彼女の身に起きた出来事が、弟のその後に大きく影響を与えることになります。 兄の元彼女が出てくる回では、きわどいシーンもあります。 どうしても駄目ならこの回は飛ばしても大丈夫だと思いますが。 それと、敵側の女性が初め弟を標的として、迫ってくるような時もあります。 現在日本ではSeason2までしかDVDが出てませんので今後の展開はわかりませんが、 とりあえず現時点ではお勧めできる作品だと思います。 毛色の違うものも1つオススメします。 『あらしのよるに』シリーズ 木村裕一 ある嵐の夜に、喰う者である狼と喰われる者である羊が、 互いの正体に全く気づかずに出会ってしまったことから始まる友情ストーリー。 何より友情を大切にした2匹は、生まれ育った場所も家族も仲間も捨てて、 2匹だけで生きていくことを選びます。 絵本もいいですが、映画もいいですよ。 連投ですいませんが、ちょっと補足。 『あらしのよるに』には小説版とそれを元にしたドラマCDもあります。 小説版ではメイ(羊)が女の子であるような言葉遣いも目立ちます。 ドラマCDでは声優は男性なんですけどね。 気になるのでしたら、小説版は避けた方がいいかもしれません。 個人的に好きな作品をおすすめさせていただきます。 映画「ガタカ」 世界でふたりきりの共犯関係といった感じ。 遺伝子階級社会において劣等とされながらも選ばれたものしか行くことのできない宇宙を目指す主人公と、 主人公に協力する優性遺伝子を持った半身不随の車椅子の青年の二人が宇宙を目指します。 打算と友情の入り混じったような関係で萌えました。 ただし主人公と恋愛関係になる女性が存在します。 神林長平の小説「魂の駆動体」 人間が絶滅し鳥人が支配する遠未来が舞台で、人間は文字通り二人しかいません。 人間の生態を知るために鳥人から人間になった存在と、何故か心を持ってしまった人造人間が同居してます。 いろいろあって、車を作り上げるのが最終目的ですが、自転車競走なんかもしてます。 ラストは切ないです。 シオドア・スタージョンの小説 「たとえ世界を失っても」 河出文庫『20世紀SF2、1950年代 初めの終わり』に収録されています。短編なので手軽に読めると思います。 生まれた星を捨てて逃げてきた美しい異星人のカップルを母星へ引き渡す役目を負わされた宇宙飛行士二人の話。 二人×二組という感じですが、どちらの組も萌えでした。 あとは有名どころですが、「ポーの一族」「デビルマン」なんかも…… (二つとも女性が関わります) 坂木司のひきこもり探偵シリーズとかどうでしょう。 引きこもりに近い在宅プログラマーが探偵役、主人公が補佐役。 二人は学生時代からの付き合いであり、社会人になっても親しい仲なんですが 探偵の方は精神的に主人公にかなり依存している状態。しかし読み進めていくと 実はお互いがお互いに依存しきっている、というものです。 性格ですが、主人公は社交的なタイプですが探偵くんはかなりの人見知り。 正反対といえると思います。 本格推理ものではなく、日常の些細な事件を探偵と主人公が解決していくというもの。 しかし、どちらかというと人情ドラマに近いものがあり、好き嫌いが別れるとは思います。
https://w.atwiki.jp/baiolive001/pages/34.html
この塗り方難しいな -- 名無しさん (2009-03-31 18 31 08) うまっ! -- やまとなでしこ (2009-06-05 10 01 14) 結構上手だ。 -- スペード (2010-10-16 08 26 28) 名前 コメント