約 1,346,760 件
https://w.atwiki.jp/dankatsu/pages/201.html
本乙女(ほんのおとめ) 概要 魔本士の上級転職ツリーの一つで女性限定の職業。 下級職時代よりも単騎能力が向上した職業であるが、『魔装共鳴』を持つメンバーと組ませるとさらに強力になる。 職業特性 SUP:? 制限:? 役割適正 :魔法アタッカー・サブヒーラー 武器適性 :本 防具適性 :服 特殊装備適性:— 発現条件 ①魔本士LV75まで育成している。 ②「女」である。 ③ スキル 現状全て不明。 上級転職元 魔本士 主な覚職キャラ なし
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2639.html
光の戦士フォトン 惑星ゾルディアスの戦い 【ひかりのせんしふぉとん わくせいぞるでぃあすのたたかい】 ジャンル アクション 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 タカラ 発売日 1987年8月28日 定価 5,500円(税別) 判定 クソゲー ポイント 独特の擬似3D不快サウンド全体的に理不尽 概要 ストーリー システム 問題点 評価点 総評 概要 タカラ(現・タカラトミー)の初のキャラゲー以外のゲーム。 上記のタイトルが正式名称であるが、タイトル画面には「フォトン」としか表示されないためタイトルを間違われる事が多い。 相変わらず『コンボイ』並みに難しい。 ストーリー 宇宙の彼方に存在する知的生命体は活性のフォトン(フォトニアン)、不活性のダクラに分離した。 後に闇の生命体へと進化したダクラに宣戦布告され、敗北したフォトニアンは惑星型宇宙船ゾルディアス号で脱出した。 しかし、ゾルディアス号はダクラに取り込まれてしまい、ほとんどのフォトニアンは死に絶えてしまった。 フォトニアン最後の生き残りとなったバイオソルジャーはダクラ打倒を目指し、中枢部を目指すのであった。 システム 『メトロイド』に代表されるような、探索重視のアクションゲーム。 擬似的に3Dを表現した画面構成になっている。ある程度進むと、画面が切り替わる。1画面ごとに画面を切り替えるといえば『ゼルダの伝説』を思わせるのだが…… 『ウィザードリィ』方式の3Dダンジョン表示に、画面下の現在地1マス分の表示内へ無理やりアクションゲームを組み込んだ作りとなっている。 階層構造になっており、隠し扉も多い。 ダンジョン内にはアイテムが落ちており、それを集め攻略していく。 敵を撃破すると、ライフが増えていく。 攻撃は一種類で、前方のみ撃つ事ができる。 パスワードによるセーブが可能。 問題点 操作が独自で慣れるのが大変。 キャラをある程度上に進ませれば次のマスへの前進に、左右画面端か下だと向き変更+1マス前進になる少々ややこしい仕様。 前に進もうが後ろに戻ろうが主人公や敵のサイズが変わらないのでまったく3Dに見えない。 一応、後述のアイテムのみ距離によって大きさが変化していく演出がある。しかしそのせいで今いるマスに落ちているのか、もっと奥のマスなのか分かりにくい。 アクションは歩行と攻撃(射撃)のみ、ただし真上にしか弾が撃てない。せめて横に撃てるようしてくれ。 雑魚は1度に1種類しか出ず、殆どが一定時間ごとに画面奥から手前に飛び去るだけで単調。 奥ではなく真横から這って来る敵も居るが、自キャラが上方向にしか攻撃できないので逃げる事しか出来ない。 ボス戦も存在するが、全体的に攻撃にランダム性が強いうえ、弾を大量にバラまいてくるので回避しにくく難易度が高い。 「エネルギータンク」を入手する事でライフの最大値が上昇するのだが、3つ目を取得すると4000からいきなり9999になるやけくそな仕様。だがそれでも厳しい難易度だったりする。 しかも、パスワードによりゲームを再スタートすると、増やしたライフは初期状態の200に戻ってしまう(最大値は戻らない)。 マップは隠し部屋や落とし穴が多く、迷いやすい。 疑似3D表示上マス内での向きの概念が有るのに、その場での方向転換が不可能。 敵の配置がマス+向きで決まっているので、同じ位置でも向きで敵が違ったり出なかったりする謎仕様。 エレベーターもあるのだが壁が点滅してるだけでそれっぽいグラフィックも無く、主人公がただ上下に浮いたり沈んだりするというカオスな画面。 エレベーターを利用するには「イエローストーン」「グリーンストーン」といったアイテムが必要なのだが、どのエレベーターでどのアイテムが必要なのか分からない。 この手のゲームにしてはお約束の、ヒントの無さ。 一応アイテムを取ると位置情報が分かったり進めなかった所に進めるようになるが、どのアイテムが何なのか一目ではさっぱりわからない。 取得していく事で向いている方向、現在地の座標などが確認できるようになっていくので、取っておいて損はない。 一応、迷宮のヒントを教えてくれる「ディスク」がある。 ディスクは全部で12個あるのだが、中にはまったく役に立たないものもある。「フォトニアン ニ エイコウアレ」なんてヒントですらない。 パスワードの情報管理がやや雑 システムとしてアイテムの入手フラグ、イベントの進行状況をパスワードで保存するのは当然なのだが、このゲームでは一文字、二文字間違えても普通にパス出来てしまう。 手書き文字のミスを回避出来るというメリットはあるが、間違えても通ってしまうがゆえに重要アイテムが取得出来ていない事に気づかず詰んでしまう可能性が生まれる。 BGMがもはや電波。 ラスボスを倒すとエンディングだが、スタッフロールが無くクリアまでに通過したマスの数が「ツウカキューブ」として表示されるのみ。 評価点 探索系アクションゲームを3Dでやろうとした、先駆的なコンセプト。 エンディングの曲は一応それなりに聴ける。 ゲーム中にくらべて非常にまともな曲になっている。なぜ本編でやらないのか。 総評 難解な操作性と不可解なマップ描写のおかげで、不快さを感じるクソゲーといえる。敵との戦闘も単調で、面白みがない。 説明書や攻略本に記されたストーリーですら電波を感じる。ゲームの出来次第では傑作と言われたのかもしれないが…… 探索型アクションゲームを、3Dゲームとしてファミコン上でやるには、技術もアイディアも足らなかったようだ。
https://w.atwiki.jp/risouotome/pages/191.html
683 :名無しって呼んでいいか?[sage]:2010/08/29(日) 08 47 47 ID ??? ――五百年間の魔王不在ののち現れた一見平凡な少女は、強大な力を持った魔王でした。 主人公(魔王) 死んだと思ったら異世界に転生、魔族の王として0歳から人生をやり直すことに。 部下に言葉から教えられ、物語が始まる頃には魔王には珍しく政もこなすようになる。 面倒事を嫌い先回りして解決するうち種族を超えて名君として讃えられるまでになった。 魔族には無条件で異常に慕われる。 魔族1(淫魔とか) 美しすぎる容姿を持つ部下。 魔王に対し病的なまでに過保護で物申したい時もあるが、 嫌われたら見捨てられたらと言う気持ちから一切否定的なことを言わない。 魔王を見てる時はだいたいエロい事考えてる。 魔族2(なんか動物っぽいの) 普段の姿から人型に変化している無表情の有能カタブツ部下。 その有能ぶりを魔王にほめられると、 軽く流しているように見えて心の中でものすごく喜んでいる。尻尾振ってる。 魔族3 良く気がきく一見チャラい部下。 元女泣かせで自分以外どうでもよかったが、魔王が来てからは彼女一筋になった。 対魔王にのみどM変態。踏まれて蹴られて大喜び。ハァハァいいだす。 魔王討伐隊隊長 幼い頃魔界に間違えて踏み込んでしまった青年。 怯えていたところを散歩していた幼女魔王に保護され無事人間界に帰された時から ずっと魔王を魔王と知らずに想い続けていた。 人間界の王から魔王討伐を命令され心を痛めながらも魔界へ発ち再会を果たす。 堕天使 天界から放り出された嘘吐き天使だと思ってたらツンデレだった。 「お、お前なんて大っきらいなんだからな!!」「ウソついちゃだめだよ」→堕天。 下界で素直になってこいと言われ奮闘中。 王子 隠れキャラ。討伐隊隊長をつつけば出てくる。 見た目いかにもメルヘンな白馬に乗った王子だが中身は政のことばっかり考えてる人。 王としては素晴らしいだろうが人として色々抜けており、 魔族でありながら人間臭い魔王に憧れを抱いている。 唯一永久不滅友情エンドがある。 そのたもろもろ。
https://w.atwiki.jp/risouotome/pages/215.html
56 :名無しって呼んでいいか?[sage]:2008/11/11(火) 18 06 15 ID ??? 前にちょこちょこ出てたけど アメリカンハイスクールミュージックを観てきたのでこんな妄想してみた ヒロインは普通(どちらかというと初期控えめ?)な子 色々あって三年で知り合いの経営する学園に転入することに じつはその学園は芸能関係の養成科があったり色々と派手な学園で(ヒロインは普通科) ゲームとして面白いのはイベントとか会話のシーンとかがミュージカルになること (最初ヒロインはドン引きしたりするとなお良い) それで音ゲーみたいにヒロインもボタンプッシュでミュージカルにのったりのらなかったり 特定のキャラとのイベミュージカルでは好感度や分岐とかに関係したりする 生徒会長 親父は映画監督で母親が大女優のどこかの亜ゆry様な生まれのキラキラ男 指パッチンれ学園のいたるところで好きな音楽が流せるツワモノという名の変態 性格は自信満々のナルシー。でも隠れ努力家。「神」と書いて「オレ」と嫁な邪気眼。 ヒロインに真顔で危険&心配と言われてからなぜかヒロインが気になって仕方ない。 生徒会副会長 会長の幼馴染。地味メン。フツメン。実際の年齢より5歳ぐらお老けて見える。 そのくせ神がかりな演出家として名を馳せる敬語キャラ。 会長のことはたまにあのDQNヤロウめ!と思うが大切な幼馴染だと思っている。 ヒロインのことは目立たない地味仲間として親近感を思っている。 同級生歌って踊れる作曲家志望 魔性のツンデレ。べ、べつにお前のためにつくったわけじゃないからな! 勘違いするなよ!俺のためだからな!とか言って好感度が高いと曲を贈ってくれる。 両親はスイス人で見た目は繊細な金髪美少年だが自衛意識が高く物をはっきりと言う。 ヒロインの無個性さが哀れでもっと個を鍛えるべきだと思っている。 メイク・ドレッサーアーティストな風紀担当の教員 魅惑のスイーツ(笑)オカマ28歳。見た目は眼鏡にインテリ風の硬派。 ゲイではないけど可愛い男の子は正義で妖精だと信じて疑わない。 遅刻をしたときは素直に謝る前に新作のスイーツネタを会話に挟むが吉(パスタでも可) ヒロインは「可愛い子ね」と思ってるが少々スイーツ成分が足りないと思ってる。 俳優志望の後輩 ヒロインだけの怪人二十面相になりたいと本気出して考えてる後輩。 元気がとりえの犬属性。ヒロインを見つけたらとりあえず仮面を被って登場が基本。 本人だとバレてないつもりで度々ヒロインのピンチにかけつける。ヒロインの私物を確保する。 ヒロインのことは大好きだが、いつか自分の正体に気づいて欲しいと思っている。 同級生なんでもない同級生 趣味は貯金。将来は公務員になりたい。脱いだ服は必ず畳む。 普通科在住。派手に歌って踊る連中を元気だよ…な、と生温い目で見ている。 が、本人こそ芸能一家の次男でスターオーラバリバリの美形である。 ヒロインのことは同じように「普通」だと思っている。 謎な隠しキャラ たびたび現れてはヒロインにミュージカルの極意を伝授する。 ソングはグットだねぇ…(cv.A.I)とか謎めいて微笑むたぶんどっかのUMA。 彼とのフラグを立てるには常にミュージカルイベントをパーフェクトれクリアしなければいけない。 うまくGoodEDに辿りついたときにヒロインはきっと補完される。 キャラで分かるとおりミュージカルとか楽しいけど凄く真面目なストーリー。 シリアス風味が苦手なひととか音ゲーがダメなひとは苦しいかも。 でもきっと女性向だからイージーモードとかあって優しいかなと思う。 アメリカンハイスクールみたいに最後のプラムダンスはきっと圧巻。
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/728.html
2017年最終総評案1 大賞 ママとの甘い性活Ⅱ 78: 総評1 ◆ghsNzIGrWM :2018/05/09(水) 21 56 55 HOST KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp 2016年のKOTYeは、2年振りにクソの両雄が殴り合う構図となった。 常連の一角、げーせん18がKOTYe連覇を狙うべく送り込んだ決戦兵器「戦御村正」と、 新星しろいぱんつが放った奇作「グリモ☆ラヴ」による頂上決戦。 雌雄を決したのは、「クソゲーに向き合い語る」というKOTYeの根本的趣旨。 バグに頼らずゲームの全てを曝け出し、根底からのクソさを見せつけていくグリモの潔さが、勝利をもぎ取ったのであった 毎度の如く問われる「クソゲーとは何か?」の問いに対する考察をまた一つ深めながら、 スレ住人は10年目を迎えるKOTYeを前に心身共に引き締め直すのであった。 1月、スレを賑わせたのは、げーせん18が汚名返上するべく送り出した「戦御村正DX」や、 古豪アーベルソフトウェアの逸品「アッパレーション ~最期の初恋はバッドエンド~」といった錚々たる面子。 強豪来襲の予感に迎撃準備をとるスレ住人だったが、開戦の火蓋が切られると予想外の展開が待っていた。 村正DXは起動時のエラー、システム不具合、別作品のセーブ流用で回想全開放といった多彩なバグを披露するものの、 無印から様々な要素を削られ無味乾燥となった挙句ゲーム自体はパッチを当てればクリア可能となったため、 クソゲーとして小粒になってしまった感が否めない。 また、アッパレーションも触れた感覚はいつものアーベルだろうという扱いであり、 1月の注目株はいずれも選評不着という拍子抜けの結末に終わってしまったのだ。 2月から4月にかけても何作か話題に上がったものの、 選評を書くに値しないと思われたのか、いずれも選評は無し。 1年のうちの1/3が過ぎてなお選評が来ないという異常事態を前に、 スレ住人は前年の次点「なないろクリップ」の進展を玩具に暇を持て余すこととなった。 そんな中、ひとりのある発言が盛大なフラグだとは、当時誰も気づいていなかった…… 673: 名無しさん :2017/03/12(日) 21 56 17 ID fOo2ivhk もしパッと見で分かるくらい絵がクソだったら商売する気あるのかって話だからな よくよく見るとなんか酷いってのはしょっちゅうだけどね… 停滞していた状相が動いたのはGW明け、弛緩したスレに初の選評が投下され、 永き仮初の平穏に終止符が打たれることとなった。 4月末にhibiki worksから発売された「新妻LOVELY×CATION」である。 ヒロインから名前を呼んでもらえるシステムと、恋人になる前後に焦点を絞ったシナリオで堅実な展開をしてきたCATIONシリーズ。 今作は原画に本シリーズ初期作を担当した唯々月たすく氏を再び迎え、 シリーズ最終作を有終の美で飾るはずだったのだが、一つの過ちが本作を台無しにしてしまった。 その過ちとは、「発売直前でのエンジン変更」。 体験版で動作確認をし、万全の態勢で臨んだ購入者は、 「インストールして起動する」という当たり前の動作が不具合により出来ない現実に直面する。 何とか自力で認証不具合を抜け出しても、激重な動作、画質劣化、強制終了といった新たな敵と戦わなくてはならない。 これらは全て先のエンジン変更のせいであり、その理由も、 「割れ対策の為体験版からエンジンを変更した」というものだから購入者からしたら堪ったものではない。 「体験版詐欺」という言葉はエロゲー界ではよく聞くが、 流石に動作確認にすらならない体験版が来ようとは思っていなかっただろう。 この低品質な出来に対し、発売日当日に修正パッチと高画質立ち絵パッチの2種類が公開されたものの、 修正パッチの方は根本的な問題であるプログラムの動作について何一つ改善せず、 高画質パッチも展開すると4GBに膨れ上がるという地味な嫌がらせが仕込まれている。 その後、5月2日に再度修正パッチが公開されるが、これが所謂「バグ追加パッチ」であり火に油を注ぐ顛末となった。 動作改善は相変わらずされないにも関わらず、それまで抱えていたBGV周りが動作しないバグが悪化し新たなバグが爆誕。 これはBGVの読み込みが失敗し、BGVの断片が延々再生されるというもので、 例えばタイトル画面でこのバグが発生すると、 「新妻ラブリケッ 新妻ラブリケッ 新妻ラブリケッ(略)」と壊れたレコードの如くタイトルが流れ続ける。 ヒロインとの情事の際にも発生し、読み込み失敗したBGVの断片が寝室に木霊する様は怒りを通り越して哀愁を誘う。 更に、バグが発生した本作を強制終了すると、時折セーブデータが破損するという超特大のオマケ付き。 この有様にも関わらず、パッチ配布以降はGWによるサポート中断期間となってしまったため、 GWの間恋人といちゃこらできない購入者から絶え間ない怨嗟の声が上がることとなった。 結局、これら不具合のうち致命的なものはGW明けのパッチで概ね修正された。 だが、バグ以外の問題点として、複数ライター間の管理統率が出来ていないために、 ヒロインごとの扱いに差が生じているという問題も見過ごせない。 その結果、純愛主軸のキャラゲーにも関わらず特定のヒロインがシナリオ・回想面で不遇な扱いを受け、 一部の暴徒化したプレイヤーにより担当した外部ライターにまで炎上が及ぶ始末であった。 選評という恵みの雨により、スレはにわかに活気づく。 この流れに続けとばかりに、5月末にeufonieより発売された「はにデビ~Honey Devil」の選評が到来。 淫魔に取り憑かれ発情した女の子を性交渉で鎮めよう!というあらすじの通り、エロ重視が期待していた本作だが、 パンツをおろしてプレイするプレイヤーの前に立ちはだかるのは、悟りを開いた僧の如き主人公であった。 発情を抑える手段や淫魔の封印方法として主人公との性交渉や類似手段が有効と判明するものの、 「好きな者同士でやることだから出来ない」「行為の後に傷つくのは女性だ」と主人公は頑なに拒否。 あろうことか個別ルートに入りヒロインと恋人同士になった後でさえ、 「がっついていると思われたくない」と行為を拒絶する有様であり、 草食系を通り越して不能か超越者のどちらかとしか思えない。 エロゲーの主人公としては完全に失格であり、購入者からしたら裏切られた以外の何物でもないだろう。 エロ全開を匂わせる謳い文句ながらエロCG率6割という内容も合わさり、 全体的に何がしたかったのかわからない印象が付き纏う一本となってしまった。 クソゲーの攻勢はまだまだ終わらない。 6月末にDigitalCuteより発売された「タンテイセブン」は、近年俄かに作数が増えつつある推理モノであり、 公式が「濃密なストーリー」と謳うこともあって注目されていた。 しかし、いざ発売されると、パッチを当てないと「体験版」と表示される上に、 特定ミッションから先に進めないというまさかのサプライズ。 この心臓を鷲掴みにされるかのような上々な掴みにスレは熱狂、 程なくしてその全容が明らかになるのであった。 まず推理モノの命であるシナリオだが、これがクソの山と化している 本作のシナリオは、公式が謳うミッションシステムというものに沿って展開され、 メイン・サブそれぞれいくつか用意されたシナリオを一つずつ読み進めることで個々のシナリオが連動し、 メインシナリオの展開に影響が及ぶというものである。 どのサブシナリオがメインに影響するのか推理が出来ればまだ救いがあったかもしれない。 しかし、実際のところはシナリオ自体が時系列バラバラで整合性も取れておらず、 そこに至る過程自体省略されているような有様であり、推理の前提にすら立てやしない。 特定のシナリオに限っては関連する話が丸々抜けているのではというばかりのスカスカ具合。 おまけに、途中で出てくる選択肢もノーヒントで正解を選ぶ必要があり、 プレイヤーは正解を引くまでサブシナリオと選択肢の抽選作業を続ける必要がある。 公式が「濃密」と豪語するシナリオの質の面も、推理に必要な探索の描写は皆無に等しく、 プレイヤーが気になる点は悉くスルー。 一方、クソゲーのお約束である食レポにはやたら注力している他、 一部の登場人物が事あるごとにズレた発言をしては他者に突っ込まれるという茶番が繰り広げられ、 まともに読むことさえ苦痛が伴う。 加えて、時と場所を弁えずテキスト上にハートマークが乱舞し、 例えHシーンだろうとお構いなしにアイキャッチが割り込むため、 上記抽選仕様や数々の脱線と合わせテンポの悪さは折り紙付きである。 次にシステム面。 既出のミッションシステムは既出の通りシナリオを読む上での害悪にしかなっておらず、 それに付帯する秘密文書は全てクリアして尚揃うことは無い。 主人公の異能の一つであるシナスタジアビジョンは、探索中に怪しい箇所が目立ち、 より詳細に調べられるようになるという探偵垂涎のチート能力だが、 チュートリアルで登場して以降は一切出番なし。 同じくシナスタジアバトルについても相手の矛盾や弱点を突き論破する形式となっているが、 失敗すればバッドエンドという本来の仕様はどこ吹く風、 例え間違えても直前に戻ってやり直すだけで何事もなく進むため、只の作業となっている。 本質的な部分以外でも、CuteMotion2の不具合により立ち絵の首から上だけが浮遊し、 また特定の選択肢を選ぶと強制終了するなど、バグ方面も強力だ。 以上のように、推理モノの命であるシナリオが低質であり、 そもそもシナリオを読むにも単調な作業を繰り返さなければならないという苦痛を伴う仕様の前に、 多くの者が斃れることとなった。 後々の度重なるパッチで不具合の修正やシナリオ補完などが行われ、 歯抜けで時系列が滅茶苦茶なシナリオも幾分読めるようになったが、 本来購入者が求めたものからの乖離という意味では最後まで解決はされず、 久々の新作を焦がしたDigitalCuteの行く末を好事家が見守るのであった。 少しの間をおいて8月にやってきたのは、まさかの「アッパレーション~最期の初恋はバッドエンド~」。 一度は見過ごされたアーベルの新作であったが、選評空白期に再度見直してみると矢張りクソということで、あえなく御用となった。 アーベルといえば毎度チープなシナリオが目に付くが、御多分に漏れず今作も褒められた出来ではない。 フルプライスながらプレイ時間は4時間、ヒロイン5人でこの文章量という時点でまともな内容は望むべくもない。 また、本作には「死神見習いの能力を使ったセックスによって命を分け与えてヒロインの危機を救う」”命数授与システム” 「運命の分岐点を作り出す」”運命流図システム”等の仰々しい要素が盛り込まれている。 だが、前者は単にHシーン導入の演出、 後者は”強制バッドエンド→バッドエンド回避用の選択肢追加”の流れをそれっぽく演出しているだけのもので、 実際はアーベルお得意の「バッドエンド強制フルコンプ」に基づく一本道展開である。 ルート間による設定の矛盾も日常茶飯事であり、病弱幼馴染のルートでは死による別離は抗えぬ運命としておきながら、 別の後輩ルートではさっぱり設定を忘れ、風前の灯火であった後輩に生命を分け与えながら宿敵を倒して一件落着という顛末である。 実質的な大団円エンドであるメインヒロインのルートでは、先程死亡した幼馴染が死神として蘇生するが、 ここでも「死神に生まれ変わった際は前世の記憶を失う」という設定は完全無視。 そのまま最終決戦までご都合主義で突き進むため、他ルートの記憶などという感慨は木端微塵である。 シナリオ以外に目を向けても問題だらけだ。 過去作よりも文章量が減ったはずなのに誤植は増加し、シリアスシーンを度々白けさせてくれる。 エロゲーの肝ともいえるHシーンは実質34回とアーベルにしては破格の多さだが、 その多くが前作の「不条理世界の探偵令嬢」からの使いまわしであることが発覚。 加えて本作新規と思われるテキストすら本作内で使いまわされる有様である。 グラフィック面も抜かりはない。 CGの作画が崩れる程度は朝飯前で、ピンク色のバニラアイスや左右の瞳が同色のオッドアイヒロイン等々探すまでもなく粗が見つかる。 システムも、6年前の当時でさえ時代遅れだった2011年大賞「ゾンビの同級生はプリンセス」からろくに進歩していない。 手堅く低クオリティに纏め上げられた本作のクソゲーぶりは、クソゲーマイスターであるアーベルならではといったところであり、 この点に関しては天晴れの評価を付けて良いのかもしれない。 この流れに乗るように、8月発売の新作も立て続けにスレに攻勢をかける。 先陣を切ったのはソフトハウスキャラの「領地貴族」。 領地の発展と経営に主軸を置いた、キャラお得意のADV+SLG形式のゲームスタイルである。 だが、SLGの部分が、元々当たり外れの大きいブランドであることを差し引いても看過できない出来であった。 ゲームシステムは至って単純で、ターン制を採用したSLG。 ターン毎に行動力を消費し、領地に建物を建設したり、人を雇ったり、イベントを発生させたりというオーソドックスな形式である。 本来であれば限られたターン内で行動力を如何に上手く配分し、 領地経営とイベント消化を両立していくかが問われるスタイルのゲームであるが、 本作においては行動力の仕様が全てのバランスをぶち壊しているため、その心配は不要である。 初期状態では1ターンにつき1行動力、つまり1回しかコマンド実行が出来ないのだが、 雇用の際に騎士を採用すると騎士1人につきターン内の行動力上限が1増加する。 加えて、騎士の雇用による行動力増加に何の制約も無いため、 騎士の頭数を揃えるだけで1ターンのうちにやりたい放題になってしまう。 行動力消費によって各種資源が山のように手に入る上、 人材雇用に対するペナルティもないため、領地経営の問題も騎士さえいればオールOK。 おまけに雇用した人材を2週目にも引継げるため、2週目以降は序盤からゴリ押し可能という親切設計だ。 「行動力を上げて物量で経営すればいい」という、本家の某反逆者を思わせる薄味な1本と言えよう。 続いて「恋愛教室」もエントリーを果たす。 新ブランドUnN/Aから発売された本作は、事前投票で16人のヒロインのなかから投票によって攻略対象が選ばれるという画期的なもの。 だが、その中身は詐欺にも等しい何かであった。 第一にフルプライスながら容量は2GBを割り込み、インストーラーすらまともに起動しない。 ようやくインストールして起動すれば、あまりにも質素なメニュー画面がお出迎えしてくれるが、 残念ながら中身の方はメニュー画面が可愛く見える程にボロボロである。 まず投票によって攻略対象が決められたシナリオは、残念ながらティッシュペーパーよりペラペラの薄さと言わざるを得ない。 タイトルにある「恋愛教室」についても、共通ルートで1回やった後は一切出番なしである。 特に個別ルートでは、パッケージヒロインの2人をして、 ルート①:お見合いの話が来ました→俺が話をしに行く!→エンディング ルート②:この学校が共学になるの嫌!→俺の両親に頼んでみる!→エンディング という薄さであり、問題の解決についても数クリック触れられる程度である。 投票で選ばれたヒロイン2人の個別ルートに至っては問題すら発生せず、ただ体を重ねるだけ。 公式サイトにあった「厳選されたヒロインとだけ愛を育み、体を重ね合い、 作品の中でしっかりとした恋愛劇を描きます」の一文と実際の落差が涙を誘う。 ちなみに、その体を重ね合うHシーンについても、このゲームには回想モードが実装されていないため、 回想したいシーンには事前にセーブを設けてそこからロードするという前世紀的な対応が求められる。 また、あまりの薄さのせいで霞みがちだが、人の道に悖る言動を取る主人公や、投げっぱなしの伏線など、 量だけでなく質の面もお粗末極まりない。 本作はバグも強力であり、特定シーンに進行不可能バグが仕込まれている。 また、このバグを修正するパッチについても、メーカー自ら宣言した公開期限を踏み倒しており、 新ブランドにあるまじき豪胆なサポート体制だ。 パッチ適用後も、テキストと全く関係ないボイスが流れるバグ、 会話中の人物の背後に無関係の人物が次々登場しては何も言わずに消えていくバグ、 同じ内容の放課後が2日間繰り返し訪れるバグ、エンディング画面が黒一色でBGMだけ流れるバグ等、 細かなバグは残ったままである点も見逃せない。 なお、発売元のブランドUnN/Aは新ブランドを謳っていながら、 その実態は過去にマスターアップ後の延期やパッチ公開遅延、 更には新ブランド設立後の延期連発 発売後の売り逃げなどやりたい放題やってきたEx-iTの残党であることが判明。 そして、本作は発売後暫くして公式サイトもアクセスできなくなり、 またしてもクソゲーの売り逃げであったことが明らかになったのであった。 さて、少々時を前後して、前述のタンテイセブンと同時期に大いに注目された一本があった。 コンプリーツの「ママとの甘い性活Ⅱ」(通称:ママⅡ)。 エロゲーに於いては息の長いジャンルである母親モノであり、 需要がはっきりしていることから大きく外すことは滅多に無いジャンルだ。 では、本作の何が問題かというと、「グラフィック」。 それも、過去に類を見ない低質さである。 トップページに鎮座するヒロインの絵は、その辺の素人を連れてきたのかという酷さの原画に、同じく素人同然の塗り。 サンプルを眺めても同様のロークオリティの絵が並ぶだけで救いは無い。 それどころか、主人公に至ってはやたら茶色い胴体から四肢が木の枝の如く生えるという人外の様相を呈し、 公式の文章から23歳以上であることが確定しているにも関わらず小学生同然の幼稚な面構えという異様な有様である。 この「作画崩壊」という言葉すら生温い出来に加え、ミドルプライスという強気な価格設定を前に、 7月末の発売日を迎えてもスレ住人も購入を躊躇。 決死の覚悟で購入した者が選評を書き上げたのは、秋色深まる9月末になっていた。 それでは、選評によって明らかになった真の実力を見ていこう。 まず本作はミドルプライスのエロゲーであるが、実容量にして僅か260MB。 義母ルートが4つ、サブヒロインのルートが1つとルート分岐は豊富だが、総プレイ時間は僅か1時間。 元々「見えている地雷」であったが、ボリューム面でも文句のない地雷である。 そして、肝心のグラフィックは、想像を絶する魔界であった。 何と、これまでサンプルで公開されていたCGは、「まだマシ」なレベルだったのである。 禁断の扉を開けてみれば、瞳孔は見開き、視線は定まらず、手は歪み、関節があらぬ方向に捻じ曲がった義母の上に、 枝付きの歪な丸太とでも言うべき主人公が冷凍マグロのようなカチコチの姿勢で載せられ、 くんずほぐれつしているCGが次々に出土。 ものによってはバラバラ死体かと思うような出来のものまで混じっており、 これらの惨状の前には義母の胸が可変サイズであることや、主人公の腕が伸縮することなど取るに足らない内容だ。 この古代文明の壁画ですら裸足で逃げ出すような酷さの前に、最早抜くどころの騒ぎではない。 むしろ「抜けるものなら抜いてみろ」とでも言わんばかりの地獄絵図である。 20年前のエロゲーと比べても本作の絵の低質ぶりは群を抜いており、 絵がダメなエロゲーとして金字塔を打ち立てた「わくわく惑星プリンセス」をもってしても、 スレ住人に「ママⅡとわくプリならわくプリの方がマシ」と言わしめるほど。 選評者が残した「褒める所はこれやったら他のエロゲがすっごい傑作に感じられる位だ」という言葉が、 ママⅡの恐ろしさを端的に表している。 ママⅡの凄絶なグラフィックを前に、スレは一気にヒートアップ。 グラフィックの一点だけで圧倒するママⅡの姿勢に前年大賞のグリモと同様の称賛を送る者や、 買う前からクソと分かりきっている以上買った後に文句を言うべきでないと擁護する者など様々が入り乱れ、 今年一番と言える盛り上がりを見せる。 そして、その盛り上がりの最中に、更に選評が舞い込んできたのだった。 9月末にハイクオソフトから発売された「面影レイルバック」である。 延期に定評のあるブランドであり、本作についても案の定延期を重ねた末の発売となったが、 その中身は長い延期期間のうちに朽ち果てていた。 本作の問題は、とにかく「話の中身が無い」一点に尽きる。 話のボリュームからして、共通ルートが3時間弱。 しかもそのうちの殆どが山も谷もない日常生活の話題である。 ほぼ唯一の山場ともいえるのは、主人公とヒロインが進行中の事業を会社の重役に妨害されるくらいだが、 それとて早々に解決し、盛り上がる要素はゼロ。 個別ルートもルート次第では30分もあれば終わるスカスカ具合であり、 フルプライス作なのに付き合った後の描写もろくに無い。 行方不明な主人公の父親の件や、主人公の養子先でもある会社内の人間関係などといった伏線も、 回収する素振りすら見せず一切ぶん投げている。 設定自体は魅力的なものがあるが、このボリュームの無さでは活かせるはずもなく ブランド10周年記念作として集めた期待を裏切る結果となってしまった。 さて、ママⅡの来襲以降大いに沸いたスレであったが、面影レイルバック選評後暫くは選評不着が長く続くことになる。 ママⅡの只者ではないオーラの前に、暗黙の了解が広がりつつあったのだ。 二度目の選評不作が打開されたのは、2017年も末、大晦日の12月31日。 同日発売の「文芸彼女と僕二人だけの愛の巣だった部室にヤリチンが入部してきた!」が、 その日のうちに滑り込みという前代未聞の離れ業を成し遂げたのであった。 では、税込み756円というKOTYe史上最安値の本作は如何程か見てみよう。 本作はタイトルからわかる通り、「寝取られ(NTR)」作品である。 このジャンルではヒロインが寝取られるHシーンの質が重要であることは勿論であるが、 寝取られる前の日常や恋愛描写も重要となる。 この両者が揃って初めて、「寝取られる」という事実がより際立つのである。 ところが、本作に於ける寝取られ前の日常描写は刺身のツマはおろか添えられた食用菊ほどの価値もない。 主人公とヒロインは恋人関係にも関わらずデート等の浮付いた話は一切なく、 あるのは「目玉焼きにきな粉と黒蜜が合う」といった下らない雑談ばかり。 数刻のうちに間男が現れるため、日常場面は一瞬にして終了する。 そして、本命の寝取られシーンも御座なりな作りである。 「寝取られ」を謳う以上、主人公はヒロインに対して恋慕の情を抱いていなければならないのだが、 主人公の心理描写が希薄この上ないため、本当に好いているのか正直疑わしい。 主人公とヒロインとの恋愛の様子や主人公の心情がまるで把握できないせいで、 主人公を自己の分身と見ることやヒロインへの思い入れを深めるといったことが出来ず、 このため主人公に自分を重ねてヒロインを寝取られた喪失感を味わうということが難しいという 寝取られ作品として致命的な問題が生じている。 ヒロインはヒロインで早々に間男の肉奴隷と化し、積極的に奉仕を行うようになるため、 堕ちていく変化を楽しむことも許されない。 ロープライスという点を鑑みても、ジャンルに沿った需要を満たすことが出来ないようでは、 クソゲーの烙印を押されるのも已む無しであろう。 以上が2017年内に選評が投稿されたクソゲー達になる。 だが、昨今のKOTYeでは恒例になりつつあるが、年が明けてから「申し開き」をする者が今年も現れた。 年明け早々に申し開きを始めたのは、「真・恋姫†夢想-革命- 蒼天の覇王」。 10年の歴史を持つ恋姫シリーズの最新作にあたるが、萌将伝以来久々のエントリーとなった。 まず、公式が「真・恋姫†無双のリメイクではない」と宣う本作であるが、残念ながらこれは嘘である。 というのも、過去作の「真・恋姫†無双」から魏ルートのみ抜き出し、 グラフィックの刷新やBGM追加、新キャラ・新エピソード追加を行ったに過ぎないものだからだ。 本編のテキストも過去作からのコピペが中心であり、「真・恋姫†無双の1/3リメイク」と言われても仕方がない。 元々のテキストが良く、また、追加されたエピソードについても内容は面白いのが救いではあるが、 同時に元のテキストと追加エピソードの内容が全く噛み合わないという問題点を抱えており、 折角の良テキストが台無しである。 過去作より続く戦争パートについても、今回新たに「熟練度」という成長システムが採用されたが、 熟練度による恩恵は微々たるものであり、おまけに周回時に引き継げないとあっては、 自ら旨味を殺しているとしか言えない。 1/3リメイクという点に目を瞑れば魅力的な要素が多かっただけに、 それすら潰していく本作にシリーズファンは只嗚咽を漏らすだけであった。 続いての遅刻組は、Galetteより発売の「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2」(通称:おに禁2)。 2014年に萌えゲーアワード金賞を受賞した過去作「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!」に、新たにヒロイン2人を加えての続編である。 だが、無印の製作スタッフが1人も残っていないことから警戒信号も同時に点灯しており、 ひと皮捲れば案の定惨憺たる出来であることが発覚したのだった。 まず、イラストについては、無印ヒロインは立ち絵と一部CGはそのまま過去作から流用されているが、 別原画によるそれ以外の新規CGではヒロインの面影は一切残っておらず、 無印プレイ済には只の思い出ブレイカーでしかない。 追加2キャラ分については立ち絵・CG共に一から描いていることもあり、無印組と比べると違和感は少ないが、 それでも質は平均以下であり、作品通しての絵のクオリティはお察しである。 おまけにCG差分も少なく、差分不足のため主人公のナニが下着を貫通してヒロインと結合していることもある。 シナリオについては、文章量自体はそれなりにあるが、質自体はこれも残念レベルである。 第一に、誤字脱字は向こうから勝手に飛び込んでくるくらいの頻度で出現し、 主人公名の取り違えもクソゲーの嗜みとばかりに標準装備。 CGとテキストの状況乖離も日常茶飯事であり、テキスト自体も「7人用のバスを11家族で貸し切り」と 一目でおかしいとわかるものが多数転がっている。 加えて、「主人公が右手を怪我して使えないために、妹たちが右手の代わりにいろいろお世話する」というのがゲームの趣旨にも関わらず、 主人公は平然と右手を風呂に浸し、砂浜で砂遊びに興じ、果ては妹と駅弁スタイルで行為に及ぶ有様であり、コンセプトからして破綻している。 本作では過去作から声優も全て入れ替わっているが、これも盛大なクソである。 シリーズ中に声優入れ替えの時点でクソ扱いされても仕方ないのだが、 此度の声優は殆どが素人演技である点がクソさに拍車をかける。 また、声優演技以外にも本作は音声周りに不具合を多々抱えている。 NGボイスはそこかしこに混入しており、声優の咳払いや言い直し、台本捲り等のノイズが複数入っている他、 酷いものでは20分近くに亘って収録現場の音声が録音されたものがそのままゲームに入っている。 他にも本来分けるべき台詞が繋がった状態で収録され、 Hシーン中に本来再生されるべき台詞から全て1つずつずれて再生される等、 エロゲーより声優収録現場を知る資料としての価値の方が高いのではと思われる程。 ゲーム側もこの質の低さに匙を投げたのか、200余りの箇所でボイス再生をサボる始末である。 それ以外にも、CGが表示されるべき場所で表示されずに真っ暗であったり、真っ黒背景に立ち絵だけが表示されたりと、バグもより取り見取り。 一応修正パッチが公開されており、「setup.exeをインストールフォルダのsetup.exeに上書きして下さい」と書かれているのだが、 インストールフォルダにsetup.exe自体が存在しない以上、ゲーム内容の改善はされるわけもない。 元々ブランド前作の出来が散々であったことから内情が危惧されていたGaletteであったが、 人気作品の名を借りて尚、商品未満のものしか作れなかったという事実に、 昨今の制作事情の厳しさが改めて浮き彫りになった1作であった。 さて、エントリー作品を紹介し終えたところで、本年の大賞と次点の発表に移りたいと思う。 まず次点は、 「恋愛教室」 「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2」 そして大賞は、 「ママとの甘い性活Ⅱ」 とする。 本年はKOTYe10年目となり、創設された当初とはエロゲー事情も大きく変化している。 当然、今年エントリーしたクソゲー達にも、近年のエロゲー事情が多分に反映されている。 そのなかでも、クソゲーとして高い「質の低さ」を有するのは勿論のこと、 質の低さと現代のエロゲー事情の相関が色濃く表れている2作について、次点とした。 「恋愛教室」は業界内で繰り返される「ブランドロンダリング」の悪しき見本として、 「おに禁2」は原作スタッフ不在のまま商品未満のものを発売せざるを得ないという「人材不足・資金不足」の好例として、 それぞれ現代のエロゲー制作事情の厳しさと、それにより商品未満のものが生まれているという業界の負の面が鮮明に現れていると言えよう。 そして、その究極の例が大賞「ママとの甘い性活Ⅱ」だ。 最低限の体裁だけ作って流通に乗せなければいけないという「大人の事情」が無ければ、 これほどまでの負の逸材が日の目を見ることは恐らくなかったはずである。 人によってはこう思うだろう、「ママⅡは買う前からクソと分かり切っている、クソゲーとして扱うのはおかしい」と。 だが、KOTYeは「その年に発売されたエロゲーから一番のクソゲーを決める」ものである以上、 そのクソゲーが持つ全ての要素を勘案し、総合的な負のポテンシャルで評価すべきものである。 例え見た目からしてクソと明白であろうとも、それがエロゲーとしてこの世に生を受けたからには、 KOTYeも最後までそのクソゲーが持つ要素を余すことなく語り、評価しなければならない。 さて、ゲームの構成要素を語る際、グラフィックというものはエロゲーに於いて非常に重要である。 それは、人が得る情報のうち8割は視覚に頼っていること、ゲームである以上プレイヤーは常に画面と相対し続けること、 例え他の要素が壊滅的な出来栄えでもグラフィックさえ良ければ「画集」として擁護の声が上がることからも想像がつくだろう。 逆に、グラフィックが低質であるゲームは、その他の要素でグラフィックの低評価を挽回できるクオリティを確保しなければ、 真っ当な評価はまず得られない。 では、ママⅡはどうだろうか。 グラフィックの酷さについては既出の通り前代未聞と言ってよく、一度目にしたら当面は脳の片隅に居座り続けるインパクトを誇り、 到底本来の用途に使えないどころか、下手に抜こうと試みようものなら一生もののトラウマさえ負いかねない程である。 この一点のみで他の有象無象を蹴散らすだけの負のポテンシャルを秘めていることは疑う余地も無い。 KOTYe10年目にして、我々は「立ち絵もCGも揃っているのに、出来が酷すぎて使えない」という新たな極地に辿り着いたのだ。 また、ゲームを構成するその他の要素に救いを求めても、残念ながら褒めるべき点は見当たらない。 むしろ、ミドルプライスとしては犯罪級なシナリオの短さによって、 1時間という短いプレイ時間の中で立て続けに約30枚も狂ったCGを見させられる狂気仕様が生まれている点も、 看過することのできない立派なクソ要素である。 エロゲーとしてのメイン要素に前例なき超特大のクソを抱え、他での擁護も不可能な以上、大賞の冠を戴かせる他ない。 故に、2017年KOTYeの大賞は「ママとの甘い性活Ⅱ」とする。 今年は例年と比べエントリー数が伸び悩み、10年目としては少々寂しい結果となった。 これらの要因としては、前年のグリモ・村正、それ以前の戦極姫6、そしてチーズと、近年のクソゲーが大型化していた点が挙げられよう。 特にチーズに関しては3年前のゲームにも関わらず、 全方位に隙のないクソの御大として未だ多くの民に畏怖の念を植え付け続け、クソの新基準として君臨しつつある。 そのため、「並のクソゲーではこの先生きのこれない」という概念がスレに暗雲のように立ち込め、 普通に見ればクソかもしれないゲームでも選評が届かないという異常事態が発生。 結果、本来はプレイした人がクソと感じれば選評を投稿するエントリー制を採るKOTYeにも関わらず、 4ヶ月間選評なしという状況になったのだ。 だが、人の価値観が千差万別であるように、クソゲーという評価も人によって変わるもの。 エントリー制という形式であるKOTYeだからこそ、クソゲーと感じたら選評を書いてほしい。 貴方の選評を読み、貴方と共にスレでクソゲーを楽しみ抜き、 貴方が感じた哀しみ・怒りを笑い流すことを我々は待っているのだから。 人は問う、何故そこまでしてクソゲーを求めるのか。 それは我々に備わる本能ともいえるものである。 本能が故にクソゲーを求め、余すところなく味わい、共感し、笑いあうのである。 本能が故に、クソゲーが世からなくなるその日まで、クソゲーを求めてしまうのである。 その真理を示す語として、ある僧の格言を拝借し、本年の結びとしたい。 「ココロというものは、穏やかなシアワセという良作よりも、 劇薬のような刺激が一気に得られるクソゲーという餌を、好んでしまうものである」
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2627.html
エルナークの財宝 【えるなーくのざいほう】 ジャンル アクション 高解像度で見る 裏を見る 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 1MbitROMカートリッジ 発売元 トーワチキ 発売日 1987年8月10日 定価 5,300円 判定 クソゲー ポイント 弱い自機と多量の敵理不尽な謎解き新機軸の持て余し 概要 ストーリー システム 問題点 アクションゲームとしての問題 謎解き難易度の問題 ストーリー・演出の問題 評価点 総評 余談 概要 謎解き要素がある見下ろし型のアクションゲーム。プレイヤーはナイフ等の武器で敵を倒しながら、消息を絶った友人と財宝を追う。 ストーリー ある日君は、トレジャーハンター(宝探しのプロ)として世界的に有名な友人ジョー・クロサワから奇妙な手紙をもらった。 なつかしい友よ 私は今、南米の小国ラデアに来ている。謎に満ちた”エルナークの財宝”を探すためだ。 しかし、この国に着いてから私は非常に不安な気持ちに襲われている。夜も眠れない。眠ったとしても、何か恐ろしいものに取りつかれる夢を見てしまうのだ。その名は”闇の紋章”。正体は分からない。とにかくこんな気持ちは初めてだ。 明日は川を上って財宝があると言われているネクロミアの神殿を目指すつもりだが、こんな状態では自信がない。できれば君に来てもらいたい。ラデア川の上流にあるモレイの遺跡で待つ。お願いだ。早く来てくれ! 19××年7月25日 ジョー・クロサワ 友人をほうっておくわけにはいかない。君は、急いで謎の小国ラデアへと旅立った。 ラデアに着くと、見知らぬ少女が現れ君に1つの美しい石と謎の言葉を残して立ち去る。その言葉とは、「聖なる光により善なる言葉は復活せん」。早くも謎が立ちはだかる。この言葉の意味は何なのか? 君の冒険はすでに始まっているのだ! システム Aボタンで攻撃し、Bボタンでステージ中のオブジェに「聖なる石」をかざし、オブジェに封じられたヒントを探し当てるという変わったシステムを持つ。 もう一つの変わったシステムとして、「性格ゲージ」というものが存在する。 アイテムによって可変し、ゲージの割合によってプレイヤーは「ライト」か「ダーク」どちらかの性格を帯びる。 問題点 アクションゲームとしての問題 グラフィックが安っぽい いくらFCゲームとはいえ、1987年にこのレベルは酷い。 プレイヤーの動きが遅い ただ遅いだけならマシだが、敵の速度や動き方に対して機敏に反応出来ず被弾する率が高まるのは、見下ろし型スクロールアクションでは致命的。 敵の攻撃が苛烈でパターン性が薄い。 画面端のどこから出現するかぐらいしかはっきりとしておらず、こちらより速い速度で、躱しにくい、あるいは躱せない速度の高速の弾が流れてくる。 主人公が90度角でしか攻撃出来ないのに対し、敵はどの方位にでも直線状に弾を撃てる。 主人公の動く方向のやや先に向かって弾を発射する、疑似的な偏差射撃行為を行ってくる。 これらの行為を、狭く横を通り過ぎるのもやっとという狭い通路でやらされる。 謎解き難易度の問題 1面からして無限ループ構成 初プレーではただ延々と川沿いを歩きながら激しい敵の攻撃をかわすゲームかと思ってしまう。 + 1面の解法 解法は行き止まりになっている絶壁の、ある部分で十字ボタンの上をしばらく押し続けるというもの。 一応ヒントメッセージを見る機能がついているが、この面は石ころと木ばかりでどこにヒントがあるかも分からず、そのヒントは「ミセカケニ ダマサレテハイケマセン ミチハ カナラズ ツヅイテイマス」である。 「壁に見えて道はあります」という事だが、「ループしているように見えて実は進んでいる」と誤解し、いつまでもループし続けたプレイヤーも多かった。 そしてさらに鬼畜なのが最終面である ラスボス一つ手前のボスはライト属性が100%でないと倒せないのだが、その前にダーク属性100%でないと進めない所がある。しかも、その後に出てくるアイテムをどう集めてもライト100%には到達しないため、設定ミスかバグでクリア不可能と言われていた。 + 最終面の解法 解法は性格ゲージがちょうど真ん中ならダーク、ライト双方の扉を通過できるというもの。 もちろん説明書にもヒントにもそんな記述はない。せいぜい「ダークサイドの心でゲームを終わらせることはできるのでしょうか?それはここでは明かせません」とほのめかされている程度である。 ストーリー・演出の問題 アクション謎解き双方の苛烈な難易度を突破しても、あまりにあっさりが過ぎる演出と展開が頑張ったプレイヤーを脱力させる。 最終ステージ奥に到達すると何の説明もなく救出対象だったジョー・クロサワが襲ってくる。そして普通に倒す。 恐らく敵に操られたのだろうが、撃破後のテキストでは一切触れられず、ただ淡々と「君はジョーを倒す事で彼を救い、ついにエルナークの財宝を手に入れた」と語られるのみ。友人を倒さなければならないというショッキングな展開なのに、ドライ過ぎて別の意味で呆気に取られるだろう。ついでに表題の財宝も実にあっさり手に入ってしまうのも脱力もの。 また、ここで対峙するジョーのカラーリングが主人公と同じで微妙に体格とポーズを変えただけなので、初見では主人公と同じ姿の敵が出てきたように見えても不思議はない。 ラスボスを倒しても、エピローグは短く淡々としたテキストが表示されるのみ。 それは良いとしても、その後は全然綺麗に見えない金銀財宝と「THE END」の文字が表示されるだけで終了。スタッフロールはおろかBGMすら無い。 時代やジャンルを考慮しても貧相な演出としか言いようが無く、上述したような苦労の数々にも全く見合わない。 評価点 「性格ゲージ」によって「ライト」か「ダーク」どちらかの性格を帯びるという、一風変わったシステムを搭載したアイデア自体は面白いものといえる。 ダークなら体力が高くて戦闘に強く、ライトなら謎解きで有利な場面が割と多い、という分け方は一応なされている。 オープニングBGMは冒険らしいものになっている。 総評 ろくなヒントなしで理不尽な謎解きをさせるアクションゲームで、笑いどころが殆どないという点では、トーワチキの処女作「伯爵令嬢誘拐事件」よりもさらに悪化していると言えるかもしれない。 アクションゲーム単体としてみた場合も、避けにくい弾が乱発され、一方的に殴られやすい仕様で1面ですら序盤で何度もやられるために面白さを感じられない。 やっとの思いで進んで見ても展開にも乏しく説明書にも乗ってない仕様でクリアするゲームとあっては、楽しめる者はほとんどいないだろう。 余談 説明書の誤記という誤解 『天使の描かれたレリーフみたいなアイテムを取ると属性が8目盛りライトに近づく』という誤った情報(正しくは12目盛り)が説明書に記載されており、説明書すらプレイヤーを騙す酷いゲームだと言われていたが、実は説明書では無くタイトルデモでのアイテム説明で「セイカクガ 8ツ ライトヘ チカヅキマス」と表示されている。つまり説明書では無く「ゲーム中の解説でプレイヤーを騙す酷いゲーム」である。 同社の「伯爵令嬢」で説明書には「使用しない」と記述した2コンをゲームクリアの鍵にした、という前科があるため、その情報と混同されたものと見られる。 詳細なクリア手順が公開されたのは発売13年後の2000年 本作は攻略本が発売されておらず、マイナー企業(*1)のネタにもならないクソゲーという事で、ゲーム自体知名度が低かったのもあり、どこかに攻略情報が載る機会がずっとなかった。それもあり、「13年間クリア方法が不明だった世界で一番難しいクソゲー」として話題にされる事になった。 クリア手順の詳細説明を初めて公表したとされるのはエルナークの財宝攻略の開設者、のぶすまゆーいち氏である。きっかけは同氏が同人サークルのリーフレットにこのゲームについて書かれているのを見つけたことだとか。 その後、録画された初クリア映像はテレビ東京系の番組「GameWave」で放映された。放送では目盛りの件はバグのように扱われた。 ちなみにそれ以前にもクリア手順が添えられていないだけで、エンディング画像を載せたサイトは既に存在していた。 『ロマンシア』等が有名だが、発売当時は主にPCゲームに理不尽とも言える難度の謎解きACTがいくつか存在しており、そういったゲームでも自力クリア者は普通に存在したので、本作をクリアした人も当時から居たと思われる。 『未来神話ジャーヴァス』と同じスタッフが作っていたのでは、という説が一時2chのエルナークスレ及びジャーヴァススレを騒がせていた。
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/2574.html
【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 アルバレアの乙女 タイトル アルバレアの乙女 麗しの聖騎士たち 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01578 ジャンル 恋愛シミュレーション 発売元 メサイヤ 発売日 1998-10-8 価格 5800円(税別) 【TOP】【←prev】【PC-FX】【next→】 アルバレアの乙女 タイトル アルバレアの乙女 機種 PC-FX 型番 FXNHE740 ジャンル NECホームエレクトロニクス 発売元 恋愛シミュレーション 発売日 1997-6-27 価格 7800円(税別) アルバレアの乙女 関連 PCFX アルバレアの乙女 PS アルバレアの乙女 駿河屋で購入 プレイステーション PC-FX
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/351.html
仮面ライダー響鬼 【かめんらいだー ひびき】 ジャンル 対戦格闘 対応機種 プレイステーション2 発売元 バンダイ 開発元 デジフロイド 発売日 2005年12月1日 定価 6,279円 レーティング CERO 全年齢対象 判定 なし ポイント 細やかなキャラの再現とアクション次作『カブト』へ発展する要素が多い 備考 タタコン対応 仮面ライダー対戦格闘シリーズリンク 概要 登場キャラ 特徴・評価点 ゲーム性 キャラ・ネタ面 問題点 総評 余談 ぼくたちには、ヒーローがいる。 概要 同名の特撮番組を原作としたソフト。 有限会社デジフロイドが開発を担当した仮面ライダーゲームの第4作。 登場キャラ 単体キャラ 響鬼、威吹鬼、轟鬼、斬鬼、弾鬼、裁鬼、装甲響鬼、乱れ童子 童子と姫 ツチグモ、イッタンモメン、ヤマアラシ、スーパー 魔化魍 ツチグモ、イッタンモメン、ヤマアラシ、ドロタボウ 特徴・評価点 ゲーム性 本作には『555』の様な武器装備システムや、『龍騎』『剣』のようなカードは存在しない。攻撃は弱・強・特殊攻撃のみである。 その代わり、各攻撃のアクションが非常に豊富になっている。ボタンの押し方によってモーションが多彩に変化し、迫力あるコンボが決められる。 原作では仮面ライダーの着ぐるみがシリーズ史上類を見ないほどアクションに向かない仕様であったため、この点は高く評価されている。 響鬼は条件を満たすと、戦闘中に任意で「響鬼紅」に変化して戦う事もできる。 戦闘中任意でフォームチェンジできる(デモ内以外で)のは、『アギト』以来のこと。 ストーリーモードは一本道だが、2周目・3周目では使用キャラと敵の組み合わせが変化し、違った展開が楽しめる。 原作の脇役ライダー・弾鬼と裁鬼を主役としたステージもある。特に裁鬼の音撃技「閻魔裁き」はここでしか見られない(*1)。 ライダーの必殺技「音撃」は、ストーリーモードでしか使用できないが、この時のみタタコンが使用できる。(*2) ライダー格ゲー恒例のデジタルカードは、本作ではミニゲームを通さず、ストーリーモードか勝ち抜き戦をクリアするごとに必ず3枚ずつ入手できるようになった。 特に魔化魍のカードは、詳細な解説ボイスが用意されている。 童子と姫は、2人で1キャラとして扱われている。プレイヤーはまずどちらを使用するか選び、もう片方はCPUが操作する。ライフゲージは共通で、0になると2体同時に死ぬ。 初回特典として、限定ディスク『仮面ライダー響鬼 太鼓の達人スペシャルバージョン』が同梱されている。前期OP『輝』と、同ED『少年よ』の2曲が収録されている。 前3作の特典が限定カードダス、次作がパタパタシールダスだった事を考えると大盤振る舞いである。 ただし『輝』は『太鼓の達人 とびっきり!アニメスペシャル』の方にはあった鬼譜面が無い。また、本作限定収録の『少年よ』の歌い手は布施明氏ではなくカバー。 こちらに収録された代わりというべきか、本編ディスクには『少年よ』はインストゥルメンタル版しか収録されていない。 キャラ・ネタ面 平成ライダーゲーでは唯一、変身前の主人公の顔がCGで再現されている。 肖像権の都合もあり、『クウガ』や『カブト』では変身前の顔は隠されていた。 条件を満たすと、OPデモに主役以外のライダーを登場させる事ができる。 但し、どのライダーでも「森の中を走って岩の上でポーズを取るだけ」で、アクションは皆共通。この点は次作『カブト』で発展する事になる。 ロード中は「読み込み中」と表示され、ディスクアニマルの回転しているグラフィックが表示されるが、この時ボタンを押すとディスクが変形する。アカネタカ、アサギワシ、リョクオオザル、セイジガエルの4パターン。 勝ち抜き戦で敗北すると、それぞれ違ったキャラが「しっかりしろ!」などと声を掛けてくれる。 響鬼には明日夢、威吹鬼にはあきら、弾鬼・裁鬼には響鬼。轟鬼と斬鬼はお互いに声を掛け合う。乱れ童子のみ無し。 これは『宇宙刑事魂』にも受け継がれた。 問題点 各モードでの使用可能キャラの制限が細かい。 ストーリーモードでは操作できるキャラは固定されている。にも拘らず「操作するキャラを選んで下さい」と言われる。 バトルモードではライダー勢と乱れ童子しか選択できない。 魔化魍は専用の2P対戦モードでしか操作できず、しかも魔化魍同士でしか戦えない。 裁鬼のみ、ライダーの中で唯一変身前の顔がゲーム中に出てこない。 とはいえ、原作でも名簿の中に写真が載っていただけで、変身するシーンはないのだが。その名簿に使われていた写真が俳優ではない助監督の写真であったために使われなかったと考えられる。 前二作と同様、劇場版限定ライダーは未登場。 ただし批判の声は少ない。これは原作の問題と関連しているので、気になる人は調べてみよう。 総評 前2作があまりにも薄い内容だった事と、本ソフトの次に出た『宇宙刑事魂』が酷評された事から、「デジフロの特撮ゲームはどれもクソゲー」という悪評が浸透してしまい、本作も未プレイ者から「どうせこいつもクソなんだろう」と思われている面がある。 しかし、キャラ数自体は少ないものの、各キャラのアクションの再現度は良好で、様々な小ネタも効いており、『龍騎』同様「ごっこ遊びゲー」として見るなら、けして悪いものではない。 流石に次作『仮面ライダーカブト』には及ばないが、「まあキャラゲーだから」と考えてプレイすれば、少なくとも「クソゲー」というほど酷くはない。むしろ、次作へ連なるステップアップが表れているのは十分評価できる。 余談 攻略本に「裁鬼さん(*3)のファンの為のページ」なるコーナーがある。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2656.html
シュワルツェネッガー プレデター 【しゅわるつぇねっがー ぷれでたー】 ジャンル 横スクロールアクション 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 2MbitROMカートリッジ 発売元 パック・イン・ビデオ 発売日 1988年3月10日 定価 5,500円(税別) 判定 クソゲー ポイント 原作再現度ほぼゼロ一体みんな誰と戦っているんだ劣悪な操作性ザコ過ぎるプレデター 概要 評価点 問題点 総評 余談 概要 1987年にアメリカで公開されたSFアクション映画「プレデター」をゲーム化したもの。ストーリーとしては、映画同様、仲間を次々と殺されたシェーファー大佐が、単身プレデターに立ち向かうというものである。タイトルは文献によっては「シュワルツェネッガーのプレデター」と表記しているものもある。 十字ボタン+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。全26面。 ステージ最後にある出口を目指すのが目的の任意横スクロールの「ノーマルモード」と、ステージ最後に現れるプレデターを倒すのが目的の強制横スクロールの「ビッグモード」がある。ノーマルモードの最後には出口が複数ある場合もあり、出口によってステージが分岐する。 評価点 タイトルロゴ、オープニングデモやステージ間のデモ、ステージ開始時に出てくるシュワちゃん(シェーファー大佐)が銃を構えるシーンでは、映画からの取り込み映像が使われている。ファミコンとは言えなかなかの迫力である。 問題点 上記の実写取り込み映像はなかなかの迫力なのだが、どう考えてもそこで力を使い果たしたとしか思えない。 ステージが始まると、「ビッグモード」が始まるのだが、プレイヤーであるシェーファー大佐のドット絵は全く似ていない。強制スクロールで、何故か前方から次々と飛来してくる青い球、赤い球、サソリのようなものを撃ち落とすことになる。背景は何故か青一色。どこで、何と戦っているのか全く分からない。 ザコ敵を倒すと銃がパワーアップするアイテムが出る場合もあるが、画面右に流れていくので、かなり左側で倒すようにしないとまず取れない。プレデターと戦っていると、たまに画面上から赤い滴のようなものが降ってくる。取ると何故か体力が1メモリ回復する。 一定時間でボスのプレデターが現れる。だが、非常にザコい。 プレデターは周りにバリアを展開しており、一定間隔でどう見ても骸骨にしか思えない弾を放ってくる。 弾は破壊可能なので非常に弱い。 挙句の果てにバリアも破壊可能なので弱い。 プレデターのHPは脅威の5。 つまりバリアの分も合わせて6~8回弾を撃てば終了。もはやボスでもなんでもない。 ノーマルモードはビッグモード以上に地味かつ意味不明である。『魂斗羅』風の横スクロールアクション画面になるのだが、キャラがかなり小さくなる。おまけに何故かピンクの服を着ている。プレイヤーの初期攻撃手段は何故かパンチであり、リーチも短くしゃがんで打てないので非常に使い勝手が悪い。ビッグモードで使っていた銃はどこに置いてきた?しかも攻撃手段の表示欄には「PUNCHI」と誤植されている有様(正しくは「PUNCH」。海外版では修正されている)。 出現する敵キャラも、左右に動く兵士(ゲリラ)、サソリ(フェイスハガー)はまぁいいとしても、赤いタツノオトシゴみたいなのとか、顔のようなものがついた左右に動く隕石など、おかしなものが出現する。 ステージ最後にはプレデターが出現する所もあるが、プレデターはプレイヤー同様、小さいので全く迫力がない。やられ方も画面下に落ちていくだけというショボさ。 極めつけに最終ボス。本作のラスボスはプレデターとの決戦なのだが、「プレデターの巨大な頭だけが宙に浮いて攻撃してくる」という、どこからどうみても完全にツッコミどころしかない姿なのは変としか言いようがない。(*1) ゲームの難易度は高い。プレイヤーのジャンプの操作性が悪く、滑りやすいので小さな足場への着地はかなり難しい。 コンティニューは無限に可能だが、最後にプレイしたビッグモードからの再開となる。 「ンー、ンンー、ンー、ンンー」という、携帯電話のバイブレーションのようであり、聴いていると洗脳されそうになるBGMがある。 総評 映画の版権に製作費の大半を取られてしまったと思われる作品。映画のファンであっても楽しめるかどうかは甚だ疑問である。 余談 その後同じくパック・イン・ビデオからシュワちゃん主演映画『ターミネーター2』のゲームが4年後の1992年に発売されたがそちらもクソゲーとなってしまった。(ただしこちらは元は海外で発売されたもの。) 海外版ではゲーム冒頭のビッグモードがカットされ、いきなりノーマルモードからのスタートになっている。 本作発売の約1ヶ月前に同じくファミコンでプレデターから着想を得たと思われる『魂斗羅』が発売されている(*2)。 「プレデター」のシナリオを楽しみたいのなら原作映画のDVDを買うか借りるかすれば遙かに有意義であるし、ゲーム攻略や映画の雰囲気を味わいたいのなら上位互換と評しても差し支えない『魂斗羅』がある。ぶっちゃけた話、本作に存在意義は無いに等しい。しかし、その手のゲームを集めている人には有意義かもしれない…… また、海外ではアミガでも同じくプレデターのゲームが発売されている。こちらの方はジャンルこそ異なるものの十分に遊べる作品である。
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/820.html
2020年総評案2(大賞入れ替え)大賞 LOVE・デスティネーション 【2020】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1613181301/ 71: 一般1 :2021/03/14(日) 02 36 04 ID ???0 どうも総評2番目に出したアホです。 なんか今年大賞に選ばれるのが『LOVEデス』ばかりなので自分でも思うところがあり、 『LOVEデス』を大賞にした大賞理由を投下させていただきます。 まあ本スレ内部でもLOVEデスとコンキスタ入れ替えろみたいな話もありましたしね。 個人的には今でもコンキスタ大賞だと思ってるんですがまだ総評が出揃っていない今なら添削も可能ですよね? 次点は、 『ジンキ・リザレクション』 『巨乳女子官洗脳催眠「お前のような男の命令に従う訳がないだろう」』 『天冥のコンキスタ』 大賞は、 『LOVE・デスティネーション』 (中略) ならば真のクソゲーとは、誰がどう遊んでも楽しめないゲームである筈だ。 次点はそういったトレンドも元に、突出した「楽しめないゲームであることが誰にでも分かる作品」を厳選した。 『ジンキ・リザレクション』は、王道ADVに余計なシステムを混入した結果大惨事になった老舗の誘爆実験の結果として、 『巨乳女子官洗脳催眠』は、催眠凌辱という作りから織りなす駄目ボイスと抜けないHシーンという盛大なやらかし例として、 それぞれその身を深淵へ繋がる絶望のダイブへと投げていった。 そして残る二つは『LOVE・デスティネーション』と『天冥のコンキスタ』。 どちらも苦痛が長く時間としては引けを取らないし、作品を底辺足りえる材料は充分に揃っている。 ジャンルは違えど双方とも遜色劣らぬ力を持つ二つの明暗を分けたのは「クソゲーを評価するとはどういう事か」というものだった。 kotyeに必要なものは選評だ。筆者が血と吐瀉物をまき散らしながら苦心の果てにたどり着いた境地の断片を記したものである。 住民はそれを時には主観的に、時には客観的に、己の技量と知識を持ち出しながら意見を組み交わし作品を批評する。 そして何が悪いのか、何故悪いのか、どうすれば良かったのか、どうすれば良い作品になっていたかを徹底的に議論していく。 その過程で、ゲームはクソゲーという最終判断をなされて大地に血塗られた墓標を築くのだ。 その審査手段は幾つかあるが、クソゲーがマイナスの産物である以上、比較的多く用いられるのは減点法であろう。 『コンキスタ』は確かにシナリオの薄さやRPG部分の作り込みの甘さと言った問題点は顕著で、そこを責められても文句は言えない。 しかしそこには「作りはなるべくシンプルに、取っつき易く目的が分かりやすいRPGを」といった製作陣の判断だけは見受けられる。 またグラフィックの美麗さや声優陣の演技など、減点法で評価するにしてもまだ加点要素は残されているだろう。 それに対して『LOVEデス』からは制作陣の意気込みややりたい事が揃いも揃って何一つ評価に値していない。 間違った誤訳日本語学習ドリルと評された奇怪な日本語が織りなすテキストの集合体は、ここが日本で書かれているのが本当に日本語なのかすら錯覚させる破壊力を持っている。 物語の核となるヒロイン達は「総理に脅されて凌辱されていた」「実はふたなりだった」などと電波と胸糞が交わった喧嘩上等の女性たちであり、愛でるにはあまりにも高すぎる敷居だ。 主人公はタイムスリップしてきた事を差っ引いても、大人にリスペクトの欠片もなく、己の無能を棚に上げるばかりで責任を取らない万年野党のようなキャラ付け。 しかもシナリオの最後は自身が散々に罵倒してきた「大人」達の華麗な活躍で終わりであり、そこにはカタルシスも感動もミジンコの糞並みに存在していない。 これらの要点を搔き集め、最終的に下される評価とは何だろうか。そう、最もシンプルで、最も作品に対する最底辺の位置づけ……。 「一つも褒めるところがない」である。 この評価点数をあえて稼がないという制作陣の男気溢れるダメな「大人」の判断が、明暗を分けた。 本年度の有象無象の中にある唯一無二の魂を持った誰にも愛されず誰からも必要とされない意欲作『LOVE・デスティネーション』に大賞の称号を贈り、心から拍手を送りたい。