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2014年3月より、2ちゃんねるの全過去ログが無料で見られるようになりました。 datファイルの保存は停止します。 2ちゃんねる専用ブラウザを使用している人向けのdatファイル置き場です。 zip圧縮してあります。 かちゅ~しゃ(+kage)、えまのんは仕様が異なるので読み込めません。 Janeシリーズ、gikoNavi、ホットゾヌ2、A Bone、live2ch、twintail2は読み込めると思われます。 (ここのdatファイルは、OpenJaneDoe Styleで読み込んだものを置いてあります) datのみですので、各専用ブラウザで読むには手順が必要です。 idx、infファイルの作成方法 & datの読み込み方 http //megalodon.jp/2010-0909-1459-07/parfum814o.hp.infoseek.co.jp/idx.html こちらが詳しいので参照してください。 また、各専用ブラウザのウェブサイトや2ちゃんねるの専用スレッドも参照してください。 過去ログ倉庫 レイトン教授VS逆転裁判本スレ http //lvsglog.tobiiro.jp/ 逆転裁判本スレ http //gs2chlog.web.fc2.com/ 本スレ以外 http //gslog.client.jp/ datファイルダウンロード 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part1 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part2 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part3 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part4 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part5 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part6 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part7 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part8 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part9 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part10 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part11 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part12 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part13 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part14 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part15 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part16 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part17 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part18 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part19 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part19(実質20スレ) 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part21 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part22 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part23 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part24 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part25 【3DS】レイトン教授VS逆転裁判 part26 ▲ページ上へ▲
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半年前。ローン会社「カリヨーゼ」の社長「ゼニトラ」は、スクーターで移動中に 車と衝突。車に乗っていた少女 鹿羽 うらみ が、頭にケガを負った。 うらみ は、「鹿羽組」組長の、孫娘。組長は、ゼニトラ に「手術代」として 1億円を要求した。 ゼニトラには、1億円を用意する秘策があった。コンピューター会社「バグダス」のプログラマー「岡 高夫」だ。 ギャンブル好き の高夫は、カリヨーゼから、1000万円を借りており 返済が滞っていた。 ゼニトラは、高夫に コンピューターウイルス「クリーンボンバー(以下、クリボン)」を造らせた。使いようによっては、数億円が手に入る。 しかし、偶然にも 高夫が買っていた 5000万円の宝くじが当選。これでは、ゼニトラは クリボンを手に入れることが出来ない。 ゼニトラは 高夫を毒殺し、クリボンを入手。容疑を他人に押し付けるために、計画を立てた。 舞台は、フランス料理店「吐麗美庵」。オーナー「本土坊 薫」は カリヨーゼから5000万円借りていて、ゼニトラ に協力するしかなかった。 うらみ も、ゼニトラに協力することになった。うらみ は、ゼニトラに惚れたのだ。 ゼニトラは 高夫に扮装(にせお)。そして、うらみ はウェイトレスに扮装(にせ子)。 にせお がコーヒーを注文し、うらみ が コーヒーに 白い粉を入れる。にせお は コーヒーを飲み、死んだふり。それを 常連客(将兵)に目撃させる。 そして、薫が 将兵に110番を頼む。将兵は公衆電話を探しに行き、店を出る。その隙に、にせお はキッチンに隠れる。 これで、殺人容疑は 当時の本物のウェイトレス 須々木マコ に押し付けられた。 都合の良い事に、マコは にせお が倒れるのを見て 失神していた。 マコのポケットには 毒の入った小瓶 と 5000万円の当たりクジ が入れられ、動機 と 物的証拠 まで完璧だ。 とどめに、ゼニトラは 成歩堂に扮して 裁判に参加。粗末な弁護で マコに「有罪」を押し付けた。 ナルホドの活躍により、ゼニトラは捕まり マコは釈放された。勝訴祝いは、イトノコのウインナー弁当だ。 Top へ
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シリーズすべて>綾里家事件関連年表 2001年以前 ある宝石商の男が綾里家の絶大な権力に目を付け、 本家となるはずのキミ子と結婚した 後にあやめ、ちなみが生まれる ????年 舞子が本家の家元の座を継ぐと決まった後に、 (ちなみとビキニで見解が異なる。) ビキニ…キミ子が本家になれそうもないと分かったため、キミ子の夫はキミ子を捨て、 あやめ・ちなみを連れて里を出る。元キミ子の夫が再婚する際、 あやめをビキニの所へ預けた。 ちなみ…ちなみ・あやめの双子に霊力がないと知ったキミ子は、双子と夫を捨てた。 元キミ子の夫が再婚する際、相手側にも子供がいたために、 子供の数を減らすため、あやめをビキニの所へ追い払った。 2001年 DL6号事件(17年前) ↓ 舞子行方不明に 2007年 狂言誘拐事件。ちなみ川へ落下、死んだことに 2009年 キミ子が本家の夢を諦めきれず、春美が生まれた 2013年 千尋、舞子の情報を探るため・真宵に本家・分家の争いを味わわせたくないために弁護士となる。 逆転裁判3 ├第4話「始まりの逆転」 御剣、千尋初めての裁判。尾並田の自殺により閉廷 ↓ 神乃木、ちなみと接触。一服盛られ5年仮死。 成歩堂、ちなみと出会い毒入りビンを受け取る(5年前) 2014年 千尋、ちなみと対決するため法廷復帰 ↓ 逆転裁判3 ├第1話「思い出の逆転」 ちなみ死刑判決。 2016年 逆転裁判 ├第1話 「初めての逆転」 成歩堂初めての裁判 ├第2話 「逆転姉妹」 千尋死亡 ├第3話 「逆転のトノサマン」 ├第4話 「逆転、そしてサヨナラ」 DL事件解決 2017年 逆転裁判 蘇る逆転 ├第5話 「蘇る逆転」 ↓ 逆転裁判2 ├第2話 「再会、そして逆転」 春美登場。キミ子逮捕 ├第1話 「失われた逆転」 ├第3話 「逆転サーカス」 2018年 逆転裁判2 ├第4話 「さらば、逆転」 真宵誘拐。 ↓ 神乃木覚醒。キミ子逮捕を受けてゴドー検事に。 キミ子と春美の面会内容からゴドーが事前に計画を知り、あやめと舞子に協力要請。 ↓ 逆転裁判3 ├第2話 「盗まれた逆転」 ゴドー登場 ├第3話 「逆転のレシピ」 2019年 ちなみ、死刑執行。 あやめ、雑誌の取材に出るようビキニにせがみ雑誌に載る(ゴドーかちなみの指示)。 春美、雑誌を見てキミ子の計画遂行のためコース注文。 ↓ 逆転裁判3 ├第5話 「華麗なる逆転」 ▲ページ上へ▲
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<位置分岐> ターゲットとの位置関係が条件を満たしていれば右へ分岐し、満たしていなければ下へ分岐。 ターゲット: プレイヤー:自機の位置を基準。 親:親の位置を基準。 子:子の位置を基準。 位置関係:ターゲットとの位置関係を選択。 ターゲットが上にいる時に分岐する: ターゲットが下にいる時に分岐する: ターゲットが左にいる時に分岐する: ターゲットが右にいる時に分岐する: ターゲットが上左にいる時に分岐する: ターゲットが上右にいる時に分岐する: ターゲットが下左にいる時に分岐する: ターゲットが下右にいる時に分岐する: ターゲットが距離以下にいる時に分岐する: 子ID:子の識別番号(0~15)を指定。 距離:距離をピクセル単位で指定。 移動パネル>>直交座標,極座標,誘導,拡大縮小,回転,速度(移動),パス,停止(移動),公転,多関節FK,パス速度
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停止 1 第二話 、、とまあクルークはそんな事を考えて登校をしていたわけだが。 その頃別の方では・・・ 「おっはよー!ラフィーナ!」 「あら、アミティさん。今日は早いんですのね。」 「ちょっとね。」 ラフィーナというのはお金持ちのお嬢様。だけど魔法ではなく体術が得意。 アミティは魔導士の卵。本編では主人公だけど・・・。 「二人ともおはよー」 「あら、シグさん。」 「おはよー!シグ!・・・いつも眠そうだけど今日はいつもよりも眠そうだね・・・?」 「うん。昨日いろいろあって。」 シグは昨日のことをしゃべった。 「シグさん、そんな事あるわけないじゃないんですの?」 「ちょっと信じがたいよね・・・・」 まあそんなこんなで学校に着くと・・・ なんと! ガラーーーン・・・・・・ 誰もいない・・・・ 停止2へ
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GBA版逆転裁判公式サイトコラム Web archive/2001年 消えつつあるネット上の貴重な資料を公開。 前 GBA版逆転裁判公式サイトコラム第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 第14回 「えんそく」 「今回はどう? 自信ある?」 シナリオを1話ぶん書き上げると、必ず聞かれるのが、これ。 恐らく、あたりさわりのない世間話のつもりなのでしょう。 しかし。ぼくにとっては、あたりさわりまくりの質問なのです。正直、どう答えていいかわかりません。 ‥‥こう書くと、 「なんだ。オマエは、自信のないシロモノを書き散らしてるのか?」 と思われる方もいるでしょう。 実は、そのとおりです。 物語が書き上がった瞬間、ぼくの自信メーターは、かぎりなくゼロに近い状態を漂っています。 シナリオを書くとき、ぼくは最初に、物語全体のプロットを作ります。 特に裁判パートは、証拠品の流れから尋問の内容など、細かいレベルまで構想します。 プロットが完成した瞬間のぼくは、まさに自信の権化。イヤミの固まりです。 もし、ここで冒頭の質問をされたとしたら、 「くだらねえことを聞くんじゃねえ」 と、一刀のもとに切り捨てることでしょう。 この、みなぎる自信がなぜ、書き上げたときにはサッパリ消えているのか? 答えはカンタン。シナリオを書く作業は、無数の選択と決断の連続だからです。 ‥‥ネタをつなぐ会話の量が、多すぎないか? ‥‥間延びしそうな箇所に入れたネタは、これで笑えるか? ‥‥クライマックスは、盛り上がっているか? ‥‥プロットのおもしろさは、これで伝わるのか? ‥‥ていうか、そもそもこのプロット、ホントにおもしろいのか? 章を重ねるうち、自分の選択がことごとく間違っているような気がしてきます。 悪戦苦闘のすえ“おわり”と書いたとき、そこにあるのは大きな不安と疲労感だけ。 生まれてこなければよかった‥‥とさえ思います。 ‥‥しかし! この灰色の世界が、極彩色にいろどられる瞬間があるのです。 画面にキャラクターたちが動きだし、効果音や音楽が添えられ、やがてテストプレイの日。チーム内外の人たちに、 「おもしろかった」 とヒトコト、言われたとき。 その一瞬。すべての不安と疲労感は、巨大な喜びと満足感の津波によって、すべて洗い流されるのです。 生まれてきてよかった‥‥とさえ思います。 (ただし、手厳しい意見にヘコむことも多い) シナリオのゴールは、書き手が記すエンドマークではありません。 本当のゴールは、みなさんが、それを確認したとき。 「家に帰るまでが遠足です」 という学校の先生のコトバは、まさに真実だったのです。 第15回 「宣伝活動」 ゲームを作る以上、できるだけ多くの人に遊んでもらいたい‥‥。これは、制作者の魂からの願いです。 そしてそのためには、できるだけ多くの人に、ゲームのことを知ってもらわなければなりません。 その手段こそ‥‥“宣伝”。 『逆転裁判』も、雑誌に広告を出したり、紹介記事を載せていただいたり、各種メディアを使って、可能な限りの宣伝活動を展開しています。 特に、プロデューサー発案による、この公式ページの体験版は、おかげさまで好評のようです。寄せられた感想には、チーム全員で目を通して一喜一憂しています。 しかし! 宣伝に関しては、常にあるジレンマがつきまといます。 それは‥‥ 《物語の内容が、公表されてしまう》 『逆転裁判』は、ミステリーを題材にしたゲームです。 ミステリーにとって一番重要なのは、“意外性”‥‥まさに、新鮮さこそが命。 個人的には、いっさいの情報を知らない状態で遊んでほしいのです。 しんぼう強くここまでコラムにつきあっていただいているにも関わらず、まだ『逆転裁判』を手にしていないあなた! もうそろそろあきらめて、ゲームショップへ足をはこびましょう。 そして、ゲームをクリアするまで、この公式ページを含めたすべての情報に、目と耳をふさいでください。心からのお願いです。 ‥‥とはいえ、コラムに手を出す前に、どうせみんな《エピソード紹介》のページに目を通しているんだろうな‥‥。 さて。次回からこのコラムでは、4つのエピソードについて、そのシナリオの制作風景を紹介していきたいと思います。 『逆転裁判』を遊んでから読んだ方が、ゼッタイおもしろいですよー‥‥と、ちょっとここでも“宣伝活動”しておきましょう。 第16回 「逆転姉妹 (1)」 2000年9月。 “ゲームでムジュンを指摘するんだあ!”と連呼したところで、なかなかイメージはみんなに伝わりません。 ‥‥というか、そもそも自分でもよくわかっていない。 そこで、とりあえず雰囲気をつかむために、練習シナリオを書くことになりました。 “逆転姉妹”の原型となったバージョンです。 なにぶん初めてなので、ストーリーなんてどう作っていいかわかりません。 そのかわり、トリックは使いほうだいです。 “ムジュン”というコトバから思いつくネタの一番オイシイところをふんだんに使って、さっそくプロットを作りました。 現在の“逆転姉妹”法廷シーンの、トリックだけを抜き出したようなシロモノです。 「さて。プロットもできたし、とりあえず書くかー」 ワープロの前に座って、いきなり硬直。 ‥‥登場人物の名前がないと書けねえ‥‥。 オレは早くシナリオを書きたいのだ! 名前なんか、考えてられるか! ‥‥ということで、反射的に出てきた名前が‥‥ 爽果 なるほど :主人公 可鳴 美女(かなりみお):被害者 小中 大 (こなかひろし) 松竹 梅世(しょうちくうめよ) ま、あとで変えればいいや。仮だし。‥‥当時はそう思っていました。 ‥‥できたシナリオを印刷して、答えの部分を折り曲げてできあがり。 チームのメンバーを1人ひとり呼びだして、ぼくが読み上げて、実際に 「異議あり!」 と、やってもらいました。 これをゲームにしたのが、コラム《年末敗訴》で紹介した“完全敗訴バージョン”だったのです。 このシナリオには、実にさまざまな敗因が含まれていました。 ●裁判が始まる前に説明するべきことが多すぎる ●物語としてのおもしろさが、まったくない ●プロローグにしては長すぎる ●その上で、システムが極悪 そこで、もっとシンプルな、別の物語を書くことになりました。 それが“初めての逆転”です。 ‥‥さて。 今回シナリオというものを書いてみて、個人的にビックリするような経験をしました。 なんの前ぶれもなく、突然アタマの中がまっ白にスパークして、次の一瞬、今まで考えもしなかったアイデアが、いきなり完成形になって天から降ってくる‥‥そんな経験です。 そういうユメのような瞬間が、全編を通じて2回だけありました。 次回は、その1回目の話をしたいと思います。 第17回 「逆転姉妹 (2)」 “逆転姉妹”の改訂作業は、“初めての逆転”の執筆と並行して進めました。 改訂のテーマは、『全身全霊』。 “おもしろくない”と言われたのが本当に大ショックだったので、その反動がモロに現れました。 とにかく、物語を盛り上げるために思いつくかぎりのネタを全部ぜんぶ、ぜーんぶ詰め込んで、あふれてもまたギュウと押し込んで、まさに“この1本に賭けた!”の意気込みで書きあげました。 冷静になってから、読み返してみてのスナオな感想。 ‥‥どう考えてもコレ、最終回っぽいな。 まあ、書いちゃったものはしかたありません。 チームのメンバーに相談したら、 「ワシはアリやと思うで」 と言ってくれたし。 それに、書き終えた瞬間は“これで悔いなし!”とホンキで思ったものです。 ただし、3話以降のエピソードを書くときになって “‥‥なんであんなにネタ使っちまったんだよ!” と、さんざん後悔することになるのですが‥‥。 さて。前回予告したとおり、執筆中にアタマがスパークした話をしましょう。 “逆転姉妹”の頃はまだ、構成の重要性がわかっていませんでした。 大ざっぱに犯人の背景を決めただけで、無造作に書き始めます。 ラストで犯人につきつける書類の内容も未定のままという、今考えると、むしろすがすがしいほどの無計画さです。 問題は、成歩堂が留置所で真宵に会うところで発生しました。 成歩堂、なにげなく質問。 「ご両親は?」 ハタ‥‥、と手が止まりました。 そういえば、この子の両親はどうしてるんだろう‥‥? 実は、この瞬間まで、まったく考えていなかったのです。 とりあえずここは、なるべく真宵をカワイソウな状態にしたい。 ‥‥じゃあ、天涯孤独にでもしとくか。 そこで、おかあさんの物語を考えてみたのですが‥‥そのとき! クドいようですが、アタマの中が一瞬、まっ白になりました。 ‥‥霊媒師だったおかあさん。千尋が犯人を調べていた理由。それが最終話の、あの親子の事件と結びつき、さらには成歩堂がなぜ弁護士になったか、その理由に結びつき、そしてラスト。プロローグのあの人物の、小さな罪を暴き出して‥‥幕。 ‥‥各エピソードの断片的なイメージが連鎖的につながっていって、物語全体のアウトラインが、いきなり完成形として目の前にあったのです。 こんなことは初めてだったので、本当にビックリしました。 あんまり驚いたので、その日はそれで執筆を切り上げて帰ってしまったほどです。 帰り道。脳裏に、誰かの優しい笑顔とコトバがよぎります。 「4つのエピソードにつながりを持たせたらええのんちゃうん」 そのコトバは、“ええのんちゃうんちゃうんちゃうん‥‥” と、いつまでもアタマの中でエコーしていたのでした。 第18回 「初めての逆転」 “初めての逆転”には、実はかなり時間がかかっています。 書き始めたのが2000年12月6日。終了したのが2001年2月中旬。 トノサマンや最終話の執筆期間がそれぞれ約1ヶ月というのを考えると、あまりのゼイタクさに卒倒しそうになります。 このシナリオのテーマは、『単刀直入』。 前回の完全敗訴で、“プロローグ”にとって最も重要なことをハッキリ悟りました。 “とにかく、スパッとゲームを始めさせる”‥‥書き始めたとき、ぼくのアタマにはそれしかありませんでした。 ただ、バランスがムズカシイ。 最初に書き上げたバージョンは、導入部があまりに短すぎて、やたら素っ気なくなってしまいました。 これはマズいと、矢張を出しておしゃべりさせたら、今度はいつまでも裁判が始まりません。 ‥‥ほどよいバランスをつかむために、何度も書き直すハメになりました。 バランスの試行錯誤はそのまま、逆転ワールドの住人たちの性格づけの模索でもありました。 たとえば、矢張くん。 彼は最初、どこにでもいそうな、ごくふつうの好青年でした。 それを読んで、さっそくスエカネ&辰郎コンビから横なぐりのツッコミが。 「異議あり! ‥‥もっとキョーレツなキャラにしてください!」 ‥‥そこで生まれ変わった矢張くんは、意味もなく、やたらトガった男になりました。 口グセは“殺してやるゥ!”。 成歩堂や亜内検事に裁判長、そして天国の美佳にまで、 “そんなこと言うと殺すぞゥ!” “みんな殺してオレも死んでやるゥ!” “天国で、あの女を殺してやるんだァ!” と叫びまくったあげく、最後は千尋さんに向かって “アナタに殺されたい‥‥” ‥‥我ながらキレイにオチたな、と思ったのですが、今度は上の方からクレームが。 「ふむう‥‥コロすコロす言いすぎで、不穏当です。考えなおすように」 ‥‥しかたなく、もう一度チャレンジ。 発想を逆転して、なにかというと“死んでやるゥ”と叫びまくる、今の矢張くんができあがったわけです。 犯人・山野 星雄の扱いも苦労しました。 『逆転裁判』は“犯人がだれか?”ではなく、“犯人をどうやって追いつめるか?”がおもしろいゲームです。 つまり、追いつめるべきターゲットが、ハッキリわかっていなければなりません。 そのために、まずオープニングで“このヒトが犯人ですよー”とカオをバッチリ見せることに。 さらに名前でも、犯人であることを声高に主張させました。 事件(ヤマ)の犯人(ホシ)男 ‥‥ 山野 星雄 ‥‥せっかくの気配りでしたが、誰も気がつかなかったようです。 時間をかけて練りこんだだけあって、“初めての逆転”は“犯人を追いつめる感覚”が最もダイレクトに味わえるシナリオになったと思っています。 そういう意味で、これはある種、『逆転裁判』を代表するエピソードです。 第19回 「トノサマン (1)」 “逆転のトノサマン”‥‥このシナリオには、ちょっとした歴史があります。 ふたたび時はさかのぼって、2000年6月。逆転チーム結成の、約3ヶ月前。 ぼくはそのころ、ディノクライシス2というゲームを必死で作っていました。 『次回作に探偵ものを』という話をいただいたのは、そんなある日のこと。 ディノクライシス追い込みのかたわら、脳のかたすみで、コッソリ物語を考え始めました。 ●コミカルな雰囲気 ●パッと聞いて、おもしろそうな舞台 ●ナマナマしさのない、浮世ばなれした事件 これが、ぼくの理想的な物語のイメージでした。 リアルな事件はニガテです。なんの救いも解決もあり得ない、ひたすら暗いキモチになるばかり。 シナリオ執筆期間中は、いっさいニュースは見ないようにしていました。 さて。イメージに合う舞台を考えて、“これだ!”というシチュエーションを1つ、思いつきました。 お子さま向けヒーローアクション番組の撮影現場。 正義のヒーローが、悪の使者を本当に殺してしまう物語。 ‥‥おお、なんかおもしろそうです。というか、これ以外にはあり得ない! そこまで思ったのには、理由がありました。 ディノクライシス2で、ぼくはあるテレビ監督に大変お世話になっていたのです。 スリムで長身で、ナイスミドルというコトバがピッタリ。 古くは連続ドラマ、最近は主に、子供向けのアクション番組で活躍されている、有名な監督さんです。 モノ作りに対する熱い姿勢や考え方など、さまざまな意味で感銘を受けました。 ‥‥なにか、恩返しができたら‥‥ そんなことをチラリと思ったのです。 『監督に捧ぐ』というのも、ちょっとかっこいいかな、と‥‥。 そういうわけで、“ヒーローの殺人(仮題)”。 第一稿は、ニヒルでダンディでクールでスリムな二枚目の監督が活躍する、シブいオトナの物語でした。 主人公の探偵との、激しい頭脳戦。ラストで明らかになる、ほろ苦くも哀しい過去。 そして撮影現場にまばゆく交錯する、愛憎の光と影‥‥。 ‥‥やがて、ディノクライシスのほうが大詰めをむかえたので、この物語は、しばらく引き出しにしまわれることに。 ふたたびぼくが構想ノートを引っぱり出したのは、数ヶ月後のことでした。 “逆転姉妹”を書き上げて、残りは2ヶ月しかない危機的な状況。 とにかく、時間がありません。構想メモをたよりに無我夢中で書き上げてみると‥‥。 あれほどニヒルでダンディでクールでスリムな二枚目だった監督は、いつのまにか 「ボク的にはヒット、かなあ(汁)」 とか言ってるし、かぎりなくクールでグッとくる物語は、かぎりなくシュールでゲッとなるものに。 ‥‥ということで、監督に捧げるのは、今や永久に不可能。 本当に、それだけが心残りです。 いったい、なぜこんなことになってしまったのか? ‥‥その真相は次回、明らかに。 第20回 「トノサマン (2)」 (以下、犯人について言及しています。 “逆転のトノサマン”をクリアしてから読んでください) 第一稿“ヒーローの殺人(仮題)”と“逆転のトノサマン”の決定的なちがいは、犯人の性別が変わってしまったことでしょう。 「‥‥そういえば、女の犯人がいませんね」 すべては、スエカネさんのそのヒトコトから始まりました。 ‥‥言われてみれば、たしかに4つのエピソードの犯人は、全員オトコ。 これがアメリカならば、性差別として訴えられかねません。 犯人を女性に変更するのが可能だったのは、不幸にもこのエピソードだけでした。 「でも巧さん。女のアクション監督ってヘンですよ?」 「じゃあ、監督をやめて別の職につかせようか」 「でもそうすると、監督いなくなっちゃいますよ?」 「じゃあ、こっちの暑苦しい脚本家を監督にしよう」 ‥‥というわけで、このエピソードの犯人は、ニヒルでダンディでクールでスリムな二枚目の“女性”に変更されたのです。 こんなところにも、入れ替わりのトリックがあったわけですね。 また、当時ぼくは、1つの危機感を抱いていました。 あらゆるネタを“逆転姉妹”につっこんでしまったため、法廷パートに今ひとつ、パンチが足りない。 ‥‥過去の自分に、思わず殺意を抱いた瞬間。 そこで、九太くんが生まれました。 「視聴率をとりたけりゃ、子供か動物を出せ」 ある敏腕テレビプロデューサーが、そう言ったとか言わないとか。 証人に、子供。きっと、オトナとはちがったウソをつくはずです。 ‥‥これなら、行ける! 構想メモを横に置いて、さっそく最初の探偵パートを書き始めます。 しかし‥‥どうしたことか、なかなか筆が進みません。 そのうち、正体不明の暗黒の雲が、もくもくと胸の中に立ちこめてきました。 黒い雲は“不安”の象徴。とてもキケンです。 なんとか最初の探偵パートを書き上げたとき、その不安の正体にやっと気がつきました。 ‥‥構想メモのレベルが低すぎる‥‥! メモを作ったとき、ぼくはムジュンの散らし方すら知りませんでした。 数ヶ月たった今では、とても満足できるモノではなかったのです。 しかし、時間がない! ここは、このまま書きつづけてしまうべきなのか‥‥? ‥‥自信がなくなると、精神が弱くなります。精神が弱くなると、ぼくの場合、どうやら体調に現れるようです。 翌日、さっそくインフルエンザにかかりました。冬の流行に一番乗り。 4日間、生死の境をさまよったあと、結局、最初からやり直すことにしました。 この時からです。 書き始める前に、必ずプロットを作るようになったのは。 これによって、シナリオのデキがよくなるかどうかは、この際問題ではありません。 大切なのは、ぼくの健康。 前にも書きましたが、どんなにしっかりしたプロットがあっても、書き上がったとき、自信はゼロになっているのです。 これが、ゼロの状態から始めたら‥‥考えるだにオソロシイ。 完成するまでに、あらゆるインフルエンザといい友だちになってしまうでしょう。 “逆転のトノサマン”では、本当にさんざんな目にあいました。 しかし。真犯人との対決を書きながら、ぼくの目前で、すでに次なるシュラバが待ちかまえていたのです。 第21回 「最終章 (1)」 (今回も、物語のトリックに言及しています。 必ず、最後までクリアしてから読んでください。) “逆転のトノサマン”執筆中、最後の法廷が最高潮に盛り上がってきた頃、ついに現実を直視せざるを得なくなりました。 最終話‥‥その、まっ白な構想ノート。 決まっているのは、被告にまつわる物語のアウトラインだけです。 さいわい、トノサマンの構想を書いていた際に、湖の殺人トリックは考えてありました。それを使って、最後の物語の組み立てに入ります。 “逆転、そしてサヨナラ”。 今までやりたい放題に広げてきた物語の伏線を、すべて1つの消失点に収束させなければなりません。その焦点がぼやけてしまえば、今までの苦労はすべて水の泡。 それはもう、最低に惨めな失敗作になるでしょう。 昼はトノサマンの執筆、夜は最終話の構想に振りわけて、必死に考えたのですが‥‥。 断片的な物語のイメージは、どんどんやっかいな方向に連想を広げていきました。 ‥‥今回は、湖を写した写真が証拠になる‥‥じゃあ、カメラマンが必要だ‥‥湖にカメラマンと言えば、謎の怪獣はゼッタイはずせない‥‥湖の怪獣といえば、なにかヒミツがなくちゃ許せない‥‥ 一度思い込んでしまうと、なんとしても謎の怪獣を出現させずにはいられません。 ‥‥しかし現実的には、3日以内に書き始めなければ、もう間に合わない! それなのに、物語はいまだバラバラ。怪獣のトリックもまだ。各法廷のネタをつなぐ方法もわからない‥‥まさに、危機的状況。 成歩堂ばりの冷や汗がホホを伝います。 ‥‥ところで、みなさんは覚えているでしょうか。 なんの前ぶれもなく、突然アタマの中がまっ白にスパークして、次の一瞬、今まで考えもしなかったアイデアが、いきなり完成形になって天から降ってくる‥‥そんな瞬間が、シナリオ執筆を通して2回だけあったことを。 まさに、今。混沌を極めた、この最後にして最大のピンチ‥‥。2回目の奇跡が、そのすべての問題に決着をつけてくれたのです。 今度のキッカケは、テレビのお笑い番組でした。 世間で起こったバカバカしいニュースを紹介するコーナーで、ある事故が紹介されていました。 大きな破裂音とともに70メートル飛翔した○○○が、民家の窓につっこんだ‥‥そんな内容です。 たしかに、バカバカしい。バカバカしいが、なにか引っかかる‥‥。 “破裂音”と“飛翔”。2つのキーワードが、妙に脳髄をシゲキします。 次の瞬間、アタマの中がフラッシュ! ‥‥まず、怪獣の問題が解決しました。 そしてそれは、あっという間にすべての要素を1本の物語につなげてしまったのです。 “破裂音”は“銃声”に結びつき、連鎖的に“カメラに仕掛けられた機械”と“矢張の証言の内容”を決定づけました。さらに、その証拠品を見つける際にアレを使えば、最後の見せ場を作る絶好の伏線になる! ‥‥胸がドキドキしました。 ガッシリと重い、ホンモノの手ごたえ。 まちがいない。これなら、書ける! “逆転、そしてサヨナラ”。 本当にラッキーなことに、今までで一番の自信をもって書き始めることができました。 ‥‥完結に向けて、ついに最後の旅が始まったのです。 第22回 「最終章 (2)」 この物語を書き始めるにあたって、2つほどラッキーな事件がありました。 1つは、前に紹介したスギモリくんの 「トノサマン、最高でした」 というヒトコト。これで、いやが上にもキモチは高ぶります。 さらに、もう1つ。 当時完成したばかりのテスト版をプレイした、制作進行・岡本くんの通りすがりのヒトコト。 「“逆転姉妹”、アツいですねー」 ‥‥アツい‥‥ 『逆転裁判』で最も重要な要素は、それなのかもしれない‥‥ “トノサマン”執筆中は困難の連続で、とにかく書き上げるだけで精いっぱい。 正直なところ、少しの間、忘れていたコトバでした。 そこで、最終話のテーマは、問答無用の“ホット・アゲイン”。 執筆にかかる前に、メモ用紙に大きく“熱”と書いて、目の前に張り出しました。 ‥‥ここまでコラムにつきあってくれた方は、そろそろこの巧という人間を、見切ってしまわれたかもしれません。 ぼくは、通りすがりのヒトコトに、めっぽう弱いのです。 それが賛辞であれ批判であれ、何気ないヒトコトは、ヘタすると数日間、アタマにこびりついて離れなくなります。 (そのくせ、真っ向から意見されると反発するクセもある) さて、4月1日。いよいよ、執筆開始。 目標とする完成期限は‥‥5月2日。20代に別れを告げる誕生日までに、どうしても仕上げたかったからです。 今思い返すと、書き始めたときの熱いキモチがなければ、とても完成しなかったような気がします。とにかく、長い長い。 書いても書いても書いても書いても‥‥終わらない。 やがて後半に入ると、自信メーターもまた下がり始めました。 法廷パートを熱くするためのネタが、ついに尽きてしまったのです。 非常にマズい状況です。ここは何か1発、カンフル剤がほしい‥‥。 「視聴率をとりたけりゃ、子供か動物を出せ」 ある敏腕テレビプロデューサーが、そう言ったとか言わないとか。 子供はもう使ってしまった。残るは‥‥? ということで、サユリさんを考案。きっと、トンでもない展開になるはずです。 ‥‥これなら、行ける! ぼくにとって最高のエネルギーは、ちょっとくだらないネタだったりします。 ついに、最終章。 このときのことは、なにも記憶に残っていません。たしか、3回ぐらい 「お、終わった! ‥‥と思ったらまだあったー!」 と絶叫したような気がします。 そして‥‥永遠とも思えた旅が終わり、物語の幕を閉じたとき。 完成期限はとっくに過ぎて、ぼくは30才になっていました。イトノコ刑事と同い年です。 誤字のチェックにスタッフロール、後回しにしていた〈調べる〉メッセージの作成‥‥。残っている仕事に忙殺されて、シナリオ完成の達成感を味わう時間はありませんでした。今となっては、それだけがちょっと残念です。 突発的なできごと、いろんな人の何気ないヒトコト、チームメンバーの顔ぶれ‥‥。 『逆転裁判』のシナリオは、無数の偶然が積み重なって完成しました。 でもフシギなことに、振り返ってみると、それらの偶然はすべて必然だったような気がしてきます。 ‥‥いつかまたもう一度、チャンスがあったら‥‥ まったくちがった偶然の積み重ねの果てに、別の『逆転裁判』が、さも当たり前のように生まれるのかもしれません。 第23回 「ファミリー (1)」 『逆転裁判』の世界には、さまざまなキャラクターが生活しています。 もう、みんな大好きです。 「ウソつけ! あんなフザけた名前つけてるクセに」 と言われようとも、とにかくみんなを愛しています。 その中でもやはり、レギュラーの5人には特別の思い入れがあります。 彼らについて、少しお話ししてみましょう。 特に、みなさんからの異議が多い“ネーミング”を中心に、書いてみたいと思います。 ●成歩堂龍一 主人公にして、その名前に異議が集中している男でもあります。 “カッコ悪い!”とかなんとか。 ‥‥でも、考えてみてください。 主人公に必要なのは、インパクトのある名前なのです。 さらに、『逆転裁判』の少しコミカルなイメージを端的に表現していれば、なおよろしい。 “成歩堂”。その条件に、まさにピッタリではないでしょうか。 ‥‥後づけで、そんなことを考えてみました。 やっぱり、ダメですか。そうですか。 とにかく、“なるほど”という響きに魅せられてしまったのです。 ユーモラスな語感。ほのかに漂うばかばかしさ。そして何よりも、意味のなさ。 “龍一”の方は、ぼくの好きなミュージシャンの名前から取っています。 彼のセリフは、非常に書きやすい。基本的に、ぼくの“素”のコトバを並べるだけで、なるほどくんのできあがり。 それだけに、一番身近に感じる、お気に入りのキャラクターです。 (ただし、残念ながらぼく自身は、あれほど友情にアツかったり単純だったりはしません) ちなみに、成歩堂の『異議あり!』『待った!』『くらえ!』の声は、ワタクシ巧が担当しております。ディレクター命令で、なかばムリヤリねじ込みました。 ●綾里姉妹 名前をつけるとき、音の響きから考える場合と、字づらや意味から考える場合があります。なるほどくんは前者で、真宵ちゃんの場合は後者でした。 ヒロインの名前は、なんとなく左右対称にしたかった。 シンメトリックな図形が好きなのです。 そこで、まずそういう漢字を思いつくままリストアップ。 ‥‥美・真・幸・亜・善・朋・喜・貴・宵・凶・器・凹・凸・月・火・水・木・金・土・日‥‥等。 そのリストから、名前を作りました。 “真の宵”‥‥“逆転姉妹”に登場するときの、謎めいたイメージにもピッタリ。 “マヨイ”という響きにも味があって、とても気に入っています。 彼女については、特にくわしい設定は作っていません。 ごくふつうの、どこにでもいる霊媒師の卵。そんなイメージです。 書いているうちに、みそラーメンが好きで、トノサマンが好きで、好奇心が強くて‥‥と、自然にふくらんでいきました。 シナリオを書いていて一番楽しかったのは、なんと言っても、なるほどくんと真宵ちゃんのムダ話。次に何を言いだすか、書いていて見当がつかない。 2人のおしゃべり、もう少し聞きたかったですね。 千尋さんの扱いについては、思った以上に大きな反響があって驚きました。 姉妹を設定した瞬間から運命は決まっていたので、それほどヒドいことをしたという自覚がなかったのです。‥‥反省。 ぼくにとっては、彼女は“生きている”つもりなのですが‥‥。 千尋さんのイメージも、とてもシンプルです。 ぼくの理想の“お姉さん”像を、そのまま表現しました。 ちなみに彼女の名前には、弁護士という職業がら『千回でも尋ねましょう』という意味がこめられています。 ‥‥以上、弁護側でした。検察側については、また次回。 第24回 「ファミリー (2)」 ●御剣怜侍 “ライバル”として必要な要素をすべて兼ね備えた、カンペキな男。それが御剣です。 彼には、“怜悧(れいり)”“侍”といった、『張りつめた静』のイメージが強くありました。こちらが少しでも気を抜いたら、白刃一閃! ‥‥一刀両断されてしまうような緊迫感。 怜侍。そのイメージをそのまま、名前にしました。 “御剣”はもちろん、その頭脳の切れ味の鋭さをあらわしています。 静かなヒトミに宿る、危ういほどの緊張感‥‥。幾重にも包み隠された“弱さ”を守るため、彼は常に、世間と対峙しているのです。 『異議あり!』の声を担当したのは、デザイナーの辰郎くん。 御剣とはちがって、静かなヒトミでも危うくも緊張感もない男ですが、いい声を出してくれました。 『逆転裁判』の主人公は、実はこの御剣なのかもしれません。 “逆転のトノサマン”はある意味、彼のためにあるエピソードです。 そして最終章のテーマが“ホット・アゲイン”。 男の熱い友情を描いたつもりなのですが、いかがでしたか? 「“熱い”というより、“お熱い”なのでは‥‥」 という意見もあるようです。 ●糸鋸圭介 ある日、“なるほど”以上にキョーレツなのを思いついてしまいました。 イトノコギリ。‥‥この時点で、もう変更不可能です。 “ミツルギ”に対して、なんか地味な切れ味の“イトノコ”というのもイイ。 この名前が思い浮かんだ瞬間、彼に対する愛情値がグンと上がりました。 ちなみに“ケイスケ”は、ぼくが最も尊敬するミュージシャンから取っています。 “○○ッス!”としゃべらせたらどうでしょう、と提案したのはスエカネさん。 その瞬間から、彼のキャラクターは揺るぎないものになりました。 語尾を決めただけで性格まで決まるんだなあ‥‥と思った記憶があります。 このイトノコさんも、楽しい男ですね。 最初は“競馬好き”という設定もありました。そのなごりで、耳に赤エンピツをはさんでいたりします。 彼はどうやらぼくと同い年なのですが、どうしてもそうは思えません。といって、年下とも年上とも考えにくいのですが‥‥。 彼と御剣のカンケイも、なんだか微笑ましくて好きです。イトノコは、“逆転姉妹”で登場以来、いったいいくら給料が下がったんでしょう‥‥? ‥‥最後に、“名前”について。 ぼくは日本語や漢字が大好きで、その見た目や意味、語感にコダワリがあります。 彼らの名前を考える際、どうしても妙なシロモノが湧き出てくるのは、そのへんに原因があるのかもしれません。 ‥‥というか、そもそもぼく自身の名前が、なかなかの問題作です。 『巧 舟』。‥‥慣れるまで、数十年かかりました。 なにかと苦労の多い名前で、特に、電話で漢字を説明するのがムズカシイ。 「‥‥タクミは、まず左側にカタカナで“エ”って書いて、右側にひらがなで“ろ”って書いた感じです。エろ。わかります?」 ‥‥さんざん説明して、 “ああ、ハイハイわかりました” やっとナットクしたあげく、『拓 船』というあて名で郵便物が届いたりします。 “ああ、ハイハイ”じゃねえだろう!(これは実話です) 無事に届けてしまう郵便屋も郵便屋ですが。 もしこの先、ぼくにムスコができたとしたら、名前は問答無用で“功(いさお)”です。 『巧 功』‥‥ざまあみろ、といったところでしょうか。 第25回 「終幕」 最終回です。 『逆転裁判』発売前後の3ヶ月間、時には自慢めいた話もしてしまいましたが、お楽しみいただけたでしょうか。 このゲームには、自分のすべてが詰め込まれているかのような錯覚をおぼえます。 まず、ミステリー。 ‥‥小さいころから現在まで、それ以外の小説は1冊しか読んだことがありません。 (その1冊は、ディノクライシスを作るために読んだ『ジュラシック・パーク』) 今回、大好きな“ミステリー”に精いっぱいの愛情表現をしました。 次に、凝り性な性格。 ‥‥1話ごとにふくれあがってく、エピソードやトリック。 ぼくには、なんとなく、過去を超えなければイカンという強迫観念があります。 その証拠にホラ。このコラムも、第1回から少しずつ、長くなってきているではないですか! (‥‥実はこのオチをつけるためにワザとやってたのですが、その時点でヤッパリ凝り性) そして、コメディー。 ‥‥ぼくにとって、最高のエンターテイメントは“笑い”です。 よく笑う人、笑わせるのがうまい人、ヘタでも笑わせようと努力してくれる人‥‥。彼らと、いい笑いを共有していきたいと思います。 ‥‥コメディーといえば、ぼくが小学2年生のころ、こんなことがありました。 校庭で遊んでいたぼくは、ゴミ捨て場に落ちていた貯金箱を拾ったのです。 中には、5円玉が1個。何の気なしに、それをポケットにしまいました。 翌日。ぼくは知らないクラスの、知らない女の子の前に立たされていました。 知らない先生が、ぼくに向かって何かどなりつけています。 「ドロボーしちゃダメでしょ! ホラ! きちんとあやまりなさい!」 ‥‥どうやら、その子の貯金箱が盗まれたらしい。そしてゴミ捨て場で、その貯金箱をいじっているぼくが目撃された‥‥ あとになって話を総合すると、恐らくそういうことだったようです。 ‥‥ちがう! ぼくじゃない! ぼくは、拾っただけなのに‥‥ 小さなぼくのアタマの中は真っ白。もう、ワケがわかりません。 「早く、あやまりなさいッ!」 ヒステリックな教師の声。 見知らぬクラス中の視線が、冷たくぼくに突き刺さります。 「‥‥ごめんなさい」 泣きながら、見知らぬ女の子に頭を下げました。何度も。 くそいまいましい5円玉1個のために。 そのクラスに御剣怜侍がいなかったため、ぼくは弁護士にはなりませんでした。 そのかわり、それをネタにしてシナリオを書き上げることができました。 まあ、これでヨシとしましょう。 なるほどくん、真宵ちゃん、千尋さん、御剣検事、そしてイトノコ刑事。 きっと彼らは、あれからも戦いつづけ、そして笑い合っているはずです。 いや、もしかしたら、イトノコあたりが捕まっているかもしれません。 『逆転裁判』のラストシーンがああなったのは、大好きなあの世界が完結することなく、いつまでもいつまでもつづいてほしかったからなのです。 さて。最後はやはり、成歩堂ばりの幕切れでお別れしましょう。 ‥‥これで、ぼくの物語はおしまいだ。 新米弁護士たちに別れを告げて、ぼくは今、新しいページをめくり、新しい物語を生きている。 ‥‥そう。新しいカオぶれで‥‥ それではこの辺で、コラムを終了したいと思います。 最後までおつきあいくださったみなさま、どうもありがとうございました。 ▲ページ上へ▲
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《公開済》SNM001342 シナリオガイド 公式掲示板 蒼空学園、水没! だけど呼吸できるみたいだから問題ない……って、日常を過ごす生徒たち!? 担当マスター 県田 静 主たる舞台 蒼空学園 ジャンル 学園生活 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2011-08-24 2011-08-26 2011-08-30 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2011-09-09 2011-09-13 2011-09-13 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 学園遊泳ー! +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 バイト三昧ーー! +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 部活だよ +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 装置停止隊に参加 +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM 学園生活 正常公開済 県田 静 蒼空学園】
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逆転裁判2 ・要約版1:要約スレpart2-551 ・要約版2:要約スレpart3-63 ・詳細版:part15-171~174・278~280・346~349 551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/09(月) 00 00 25 ID Fz5cxLzzO 逆転裁判2 前作の事件から御剣は自分の検事としての在り方に疑問を持ち行方をくらます。 一方成歩堂は記憶喪失になったり、助手のマヨイちゃんの実家の霊媒師の跡目相続の事件に巻き込まれたりしていた。 そしてある事件で弁護する事になったが、その担当検事は帰ってきた御剣。 その事件の容疑者は実は極悪人の犯人で成歩堂に自分を無罪にしろとマヨイを人質にとり脅迫する。 苦悩する成歩堂だが御剣と示し合わすように事件の真相を裁判で明らかにしていく。 だがもう時間切れというぎりぎりでマヨイが救出され犯人は有罪になる。 御剣は語る、自分が見つけた検事としての在り方は弁護士と検事互いが真剣に裁判に挑む事で事件の真実を明らかにすることだと。 最後に成歩堂が先程の裁判でぎりぎりまで追い詰められた時、犯人に対しどうしたのか、その答えが成歩堂の弁護士の在り方なのだ。 63 :ゲーム好き名無しさん:2009/01/23(金) 15 30 59 ID FLkF6vpOO 逆転裁判2 前作で検事としての在り方に悩んでしまい御剣は失踪する。 一方成歩堂はいつものように弁護の依頼を受けるが依頼者は本当に犯人だった。 さらに成歩堂の相棒マヨイを人質にとり無罪にするよう脅迫する。 裁判の担当検事は帰ってきた御剣で苛烈な事件の追及をする。 成歩堂はその追及に応え、徐々に事件の真相が浮かび上がってくる。 だが裁判が終わりかけ犯人の脅迫に成歩堂が屈しかけるがギリギリでマヨイの救出が成功し犯人は有罪になる。 全てが終わり御剣が見つけた検事の在り方とは検事と弁護士が全力を尽くする事で真実を明らかにするというものだった。 171名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/05/16(月) 00 25 19 ID Ile8+KEo えー、予約していた「逆転裁判2」、まずは第一話と第二話を投下します。 続編という性質上、過去作「逆転裁判」の内容に触れざるを得ない場合もあるため [1-4]のような表記をしています。これは、[(シリーズ通し番号)-(話数)]の意味で ↑の場合は「逆転裁判1の第4話」ということになります。ご了承ください。 172逆転裁判2 第一話sage2005/05/16(月) 00 26 27ID Ile8+KEo 【第一話 失われた逆転】 事件発生日時:9月6日午後6時28分(死亡時に壊れた腕時計の表示により特定) 現場:警察署近郊「わんぱく公園」内 被害者:町尾 守(マチオマモル)30歳、巡査。被告人とは恋愛関係にあったとの噂。 死因:転落死。公園の高台から突き落とされての全身打撲と首の骨を折ったことによる。 容疑者:須々木(スズキ)マコ22歳、婦人警官。「不幸の女神」とあだ名されるほど運が悪い。 主人公、成歩堂 龍一(ナルホドウリュウイチ)が、法廷控え室で何者かに後頭部を殴られ気絶するところから話は始まる。 目を覚ました成歩堂は記憶を失っており、自分の名前も思い出せない。目の前には自分の依頼人だというマコ巡査。 成歩堂は彼女に無罪判決を確約したと言うが、今の彼は自分が弁護士であることすら思い出せないのだ! 記憶喪失であることを言い出せぬまま、周囲に押し切られて弁護席に立ってしまう成歩堂。 だが、いざ審理が開始すると、成歩堂はあたかもそれが本能であるかのように、証人席の糸鋸(イトノコギリ)刑事 ──通称イトノコ刑事、成歩堂とも旧知の仲だがもちろん今は忘れている──を締め上げ、証言の矛盾を追及。 激しい攻撃にたじろいだかに見えた検察側の亜内武文(アウチタケフミ)検事は、さらなる証人の召喚を宣言した。 次の証人が入廷する前に一時休憩。控え室に戻った成歩堂に、変な格好の少女──前作からのヒロイン 綾里真宵(アヤサトマヨイ)だが、やはり忘れている──が何かを手渡した。 昨日、成歩堂から頼まれたというそれは、事件当日にマコが拾ったという携帯電話の登録番号リスト。 ある詐欺グループの構成員と一致していたというそれは、記憶を失う前の成歩堂が最重視していたらしいが…? 審理再開。検察側の証人として入廷したのは、やたら尊大な浪人生、諸平野貴雅(モロヘイヤタカマサ)。 実は冒頭で成歩堂を殴り倒した男なのだが、もちろん成歩堂は気付かない。 町尾巡査が転落死した瞬間と、高台の上から逃げ去るマコを確かに見た、と証言する諸平野。しかし 成歩堂は、彼の証言の矛盾を突き、彼が事実を捻じ曲げていると指摘する。 マコに罪を着せる偽証と、事件前後の行動が不明瞭な諸平野こそ、事件の真犯人と直感する成歩堂。 「鍵は、被告人が事件直前に拾った携帯です。落とし主は諸平野、その携帯に詐欺グループの番号が登録して あるのは、彼がグループの一員だからに他なりません。正体を知られる前に携帯を取り返そうとした彼は 被告人との待ち合わせ場所で、被告人の同僚である町尾巡査と鉢合わせしてしまった。 警察に自分の携帯を押さえられたと思った彼は、町尾巡査を殺して携帯を取り戻そうとしたのです!」 成歩堂の推理にあせる諸平野だが、次の瞬間笑いながら反論を始めた。 「僕はもう落とした携帯を取り戻したよ。その携帯は僕のじゃない、ということはその推理も無意味だ!」 取り戻した携帯を見せびらかす諸平野。たしかに言う通りなら推理は無意味だが…じゃあ、この携帯は誰のものだ? ふと思い立ち、自分の名刺を取り出した成歩堂。そこに書かれた自分の携帯番号にかけると 鳴り出したのは諸平野の手の中の携帯。「諸平野さん…その携帯は、僕のですね」 やはり真犯人は諸平野だった。彼は成歩堂から携帯を取り戻そうとして、成歩堂の携帯を奪っていたのだ。 力尽きくずおれた諸平野は緊急逮捕され、殺人と詐欺行為への関与が明らかにされた。 審理終了後、やっと記憶を取り戻した成歩堂は、新鮮な気持ちで真宵との再会を思い出し始める… 173逆転裁判2 第二話 1/2sage2005/05/16(月)00 27 32 ID Ile8+KEo 【第二話 再会、そして逆転】 事件発生日時:6月19日午後2時頃(検死および目撃証言により断定) 現場:倉院の里「対面の間」内 被害者:霧崎 哲郎(キリサキテツロウ)35歳、外科医師。被告人に霊媒を依頼していた。 死因:射殺。こめかみを拳銃で一発。撃たれる前に、胸をナイフで刺されてかなりの出血があった。 容疑者:綾里 真宵18歳、霊媒師。事件当日、成歩堂と一年ぶりの再会を果たしたばかり。 [2-1]から約三ヶ月前。成歩堂の事務所を訪れた一人の男から話は始まる。 訪問者、霧崎医師は、霊媒の立会人を依頼してきた。霊媒を行うのは、実家で修行中だった真宵。 一人前の霊媒師としての初仕事に際し、彼女は気心の知れた成歩堂を立会人として求めたのだ。 霧崎医師は、一年前に彼の病院で起きた医療ミス事件が、直後に交通事故死した看護婦の責任だと断じ 看護婦の霊を呼び出して「医療ミスは私個人の責任です」という念書を書かせるつもりらしい。 当日、霊媒師の集う「倉院の里」には、成歩堂と霧崎医師のほかに、[1-4]で登場したカメラマン 大沢木(オオサワギ)ナツミ、霧崎医師に霊媒を紹介したオカルトマニアの大学生、葉中(ハナカ)のどか、 そして一連の儀式を監督する真宵の伯母、綾里キミ子といった面々が集う。 真宵と霧崎が、儀式を行う「対面の間」に入って中から鍵を掛けて間もなく、中から銃声が響いた。 扉を破って対面の間に入った成歩堂たちが見たのは、血の海に倒れた霧崎医師の死体と 拳銃を手にたたずむ霊媒装束の女性…「霊媒中は体格も変わる」という倉院流霊媒を使った真宵らしき姿。 キミ子の仕切りで混乱した場は片付けられるものの、駆けつけた警察によって真宵は逮捕されてしまう。 翌日、留置所で真宵と面会する成歩堂。悪霊を抑えられずに霧崎医師を殺してしまったと落ち込む真宵に 成歩堂は、全面無罪の方向性で弁護を引き受ける。…だが、密室での事件は圧倒的に真宵に不利。 真宵が成歩堂に託した勾玉を、倉院の里に居る真宵の従妹、綾里春美(ハルミ)に渡すと 真宵を実の姉のように慕う春美は、その勾玉に霊力を込め、捜査の助けになるようにしてくれた。 これにより相手の嘘を、心に掛けた錠前──「サイコ・ロック」──として見抜けるようになった成歩堂は 関係者の嘘を見抜きながら着実に捜査を進める。留置所の真宵に霊媒されて現れた 成歩堂の師匠、故・綾里千尋(チヒロ)も協力してくれる。……だが、成歩堂は見てしまった。 「犯人に心当たりは無いですか」と聞かれた千尋の心に、サイコ・ロックが掛かっているのを…。 真宵の裁判当日、「相手は狩魔検事」と聞かされて驚く成歩堂の前に現れたのは [1-4]で倒した狩魔 豪(カルマゴウ)検事の娘、狩魔 冥(メイ)検事。アメリカで13歳にして検事の資格を取り 以後5年間無敗という若き天才検事。愛用のムチを振るい、裁判長を脅すかのように裁判を仕切る。 毎度おなじみイトノコ刑事の状況説明の後、証言台に立つのはあの日現場に居たナツミ。 「現場は密室で、自分たちが踏み込むまで被告人と被害者しかいなかった」という証言に 自分も現場にいた成歩堂は反論できない。…その時、春美の霊媒によって千尋が法廷に現れる。 千尋の助けによって、成歩堂は反論の糸口を得た。 (発想の逆転…密室に出入りした真犯人の存在を指摘できなくても、密室にはありえない事象を指摘すれば 『現場は密室だった』という前提を崩して疑いを逸らすことが出来る!) 成歩堂が取り出したのは、春美から勾玉と共に預かっていた「対面の間」の鍵。 春美はこれを、屋敷の隅の焼却炉で見つけたと言うが、真宵が持っていたはずの鍵がなぜ焼却炉から出てくるのか。 検察側はこの事実に答えることが出来ず、さらなる捜査を要求して審理は持ち越しとなる。 174逆転裁判2 第二話 2/2sage2005/05/16(月)00 28 43 ID Ile8+KEo 6月21日、2度目の現場捜査。「サイコ・ロック」に助けられ、成歩堂の捜査が続く。 一方、かつての事件同様に、調子に乗って検察側の証人になってしまったナツミはいたく反省。 お詫び代わりに、葉中のどかに関する情報を教えてくれる。…今まで調べた情報と照らし合わせて 成歩堂はある事実を知る。のどかは、1年前に死んだ看護婦、葉中未実(ミミ)の妹で しかも未実が死んだ自動車事故のとき、のどかも同じ車に乗り合わせ、大火傷を負っていた。 集めた情報を持って、留置所の真宵=千尋に面会した成歩堂は、千尋のサイコ・ロックに挑む。 「この犯行は、倉院流の流儀に詳しい人間で無いと不可能です。千尋さん、あなたが疑いつつ庇っているのは あなたの伯母、キミ子さんですね?」 キミ子が殺人計画を立て、霧崎医師にうらみのあるのどかが殺人の実行犯になったとすれば真相が見えてくる。 だが、キミ子ものどかも、簡単に罪を認めるつもりは無いようだ。冥検事の動向も含め、法廷は大荒れの予感。 6月22日、第二回の法廷。予想通り、検察側の証人として立ったのはキミ子。 「事件直後、霊の憑いた真宵を取り押さえそこねて逃がしてしまった」との証言。その内容に隙は無い。 事件後の真宵に、自由に出歩く時間があったなら、鍵が外に落ちていた件も説明がつくというわけだ。 この証言に続いて、のどかが証人として出廷。対面の間から逃げた真宵=未実が控えの間に現れ、 自分が霧崎医師に暗殺され、その復讐として彼を殺したと告白した…との証言をする。 二人の証人によって、昨日の法廷で提示された疑問は解消されたかに見えた。 だが、成歩堂はのどかの証言の矛盾を突き、彼女が控え室に居なかったと指摘する。 「のどかさん、あなたが対面の間にあらかじめ隠れて、真宵ちゃんを気絶させ、霧崎医師を殺したんだ。 そして、それをお膳立てできるのは倉院の里の関係者、キミ子さんしかありえない!」 成歩堂の攻勢にたじろぐのどか。だが、彼女は踏みとどまって反論する。 「私にどんな動機があるんですか?…姉の復讐?私は半年も前に事故のケガから回復してるんです。 半年も間を空けて、しかも、わざわざ霊媒の最中に殺す意味がありません」 もっともな指摘に反論できない成歩堂。だが、ここで退くわけには行かない。 ヤケクソで「一年前の事故」についての証言を求めたところ、のどかは気になることを言い出した。 「あなたはお姉さんの運転するアメリカ車に乗っていて事故にあったと言う…しかし、当事の新聞記事には あなたが『左側の扉から飛び出して一命を取り留めた』とある。だがアメ車なら左側は運転席でしょう!」 ついに成歩堂は真相を突き止めた。「葉中のどか」を名乗るこの女性こそ、本物の葉中未実。 一年前の事故で大火傷を負った彼女は、とっさに事故死した妹に成り代わって医療ミスの追及を逃れた。 だが、霧崎医師が霊媒を行えば、「葉中未実」が死んでいないことがばれてしまう。 真相を隠すために霧崎医師の殺害を狙うのどか=未実に手を貸したのがキミ子。 綾里の本家に対抗心を燃やす分家の彼女は、本家直系の真宵を失脚させるべく「霊媒中の殺人」を演出したのだ。 事件は解決し、真宵は無罪放免。だが、まさかの敗北を喫した冥検事は、なおも成歩堂に敵意を燃やすのだった。 278逆転裁判2 第三話 1/2sage2005/05/21(土)02 40 23 ID G1oQqKF9 【第三話 逆転サーカス】 事件発生日時:12月27日午後10時15分(検死により推定) 現場:タチミ・サーカス宿舎前広場 被害者:立見 七百人(タチミナオト)52歳、タチミ・サーカス団長。人望厚く、怨恨の線は薄いとのことだが…。 死因:後頭部を強打されて死亡。凶器は未発見だが、傷口からかなり重く、平たいものと推定される。 容疑者:マキシミリアン(マックス)・ギャラクティカ、21歳。世界レベルの技量を持つマジシャン。 現在、タチミ・サーカスと契約興行中。上昇志向が強く、他の団員と仲がよくないとの指摘も。 仕事納めの用意をしていた成歩堂の元に、真宵からの電話が入る。町で興行中のサーカスで殺人が起こり サーカスの花形マジシャン、マックスが容疑者として逮捕されたというのだ。 ミーハーな真宵に押し切られて弁護の売り込みに行く成歩堂。当の容疑者は状況を分かっていない風だが 自分が殺人容疑を掛けられているのだと理解したとたん「助けてくれ!オラやってねえよお」と田舎訛りで 成歩堂に泣きつくマックス(本名、山田耕平。実家は農家だそうだ)。 さっそく、サーカス内に入って聞き込み開始。団長の娘ミリカや、腹話術師のベン、 そして事件の瞬間を目撃したという、ピエロのトミーといった面々に話を聞く。 どうやら、マックスと他の団員たちの仲は良くなくて、特にベンとは事件直前にも大喧嘩があった様子。 事件直前まで団長と一緒だったこと、愛用のシルクハットが現場に落ちていたことなどから、マックスの容疑は濃い。 12月29日、第一回法廷。検察席に立つのは、もちろんリベンジする気満々の冥検事だ。 イトノコ刑事の状況説明の後、ベンが愛用の人形、リロを手に証人席に立つ。人形のリロは別人格のように 饒舌に事件当夜の様子を語り、事件直前に宿舎のほうへ向かうマックスを目撃した、と証言。 だが成歩堂は、彼がマックスを見たといいながら、被害者の立見団長を目撃していない事実を攻撃。 ベンが、ミリカに渡すはずだった指輪を猿のルーサーに取られ、猿を追いかけていたことを尋問で暴く。 「彼がテント前を離れていた間、誰でもそこを通れた。彼の証言の証拠能力は薄いですね」 ベンが退席し、次に現れたのはピエロのトミー。隙あらばウケを狙う彼をなだめすかしつつ証言は進む。 マックスが団長を殴る瞬間を見たというトミーの証言を、成歩堂は少しづつ切り崩し、ついに核心に迫った。 「あなたは被告が団長を殴って立ち去るのを見たというが、現場の雪の上には被害者の足跡しかないんです。 この謎の答えを、なぜ一部始終目撃したはずのあなたが語らないんですか?」 目立ちたがりのトミーは自分で話を創作してしまっている、だから証拠にはならないと一刀両断。 そのとき、トミーが怒り顔で、新たな証言を語り始めた。 「アイツは飛んだんだ!足跡なんて残るわけないさ、だって、飛んでいっちゃったんだもん!」 法廷中が唖然とするが、どうやらトミーはこの証言だけは事実だと言って譲るつもりはないらしい。 まさか、真犯人は空中飛行のマジックを得意とするマックスなのか!?謎を残して審理は翌日持越しとなる。 279逆転裁判2 第三話 2/2sage2005/05/21(土)02 41 27 ID G1oQqKF9 12月29日午後、2度目の現場捜査。新たな事実が浮かぶ。マックス御自慢の彫像型トロフィーの紛失、 そして事件当日、ミリカに届いていた「殺人犯に告ぐ」という脅迫状。だが、ミリカはこの脅迫状を笑い飛ばす。 サーカスの箱入り娘である彼女には、サーカスというファンタジーこそが現実。父親の死も随分と軽く見ているらしい。 さらに、新たな目撃者が登場。現在は車椅子生活をしている元・軽業師のアクロ。 だが、成歩堂は彼の言葉の裏に見え隠れする怒りを感じ取る。どうやら、彼が車椅子を使うようになった「事故」が鍵だ。 サイコ・ロックを利用し、成歩堂はトミーから「事故」の真相を聞きだした。 半年前、アクロの弟、バットが猛獣使いの芸に挑んで大怪我をし、今なお意識不明。アクロの怪我もその時のもの。 成歩堂は、アクロが真犯人ではないかと直感するが、彼は冥検事によって証人として連行されてしまった。 果たして、この舞台に真相解明の幕を下ろすことは出来るのか? 12月30日、二回目の法廷。緊張気味のマックスを、ミリカとトミーが見舞う。ミリカは裁判と舞台の区別もついていないが トミーは薄々、真相に気がついているらしく「アクロの度胸は一流だ、ハッタリで落ちる奴じゃない」と忠告してくれる。 いよいよ審理開始、検察側の証人はもちろんアクロ。「宙に飛び去るマックスを見た」と、昨日のトミーの証言を 肯定しようとするが、そんな証言を認めることは出来ない。成歩堂はこの証言を一蹴、さらにアクロを告発する。 「アクロさん、真犯人は貴方だ。脅迫状で被害者をおびき出し、その頭の上にロープでつるした凶器─ ─猿のルーサーが持ち込んだ、マックスの胸像──を落とした。それなら車椅子の貴方でも、外の人間を殺せる! だが、被害者はその時、人目をはばかって、マックスの舞台衣装を借りて変装していた。帽子は現場に落ち そして、マントは胸像に引っかかり、胸像と共に引き上げられた。これが“飛び去る人影”の正体です!」 アクロには団長を殺す動機がない、と反論する検察に、アクロが狙っていたのは団長ではない、と切り返す成歩堂。 「真のターゲットはミリカさんだった。半年前の『事故』が、ミリカのいたずらの結果だったと貴方は知った。 だが、人の死に疎い彼女は罪悪感を抱いていない。それに腹を立てた貴方は、脅迫状で彼女をおびき出そうとした。 しかし悪意のない彼女は脅迫状に反応せず、代わりに団員同士のいざこざを見抜いた団長が来てしまった!」 遠隔殺人のためのトリックが災いし、相手を確かめる間もなく、実父のごとく慕う団長を殺してしまった── 悲惨な真相を暴かれながら、なおもアクロはポーカーフェイスを崩さない。 「すべて推測に過ぎません。肝心の凶器は見つかったんですか?」 冥検事が追い討ちを掛ける。昨日のうちにアクロの部屋の家宅捜査を行い、そのまま彼を出頭させた。 もちろん凶器は見つからず、処分する時間もなかった……だが、きわめて不利な状況から、成歩堂はひらめく。 「(凶器を処分する時間もなく、人知れず外出することも出来ない、ならば凶器をどこに置く?) …アクロさん。貴方の車椅子の下には結構なスペースがあるはず。ひざ掛けをとって下を見せてください」 この言葉に、ついに彼は屈する。法廷のど真ん中で凶器を隠匿していたとあっては申し開きは出来ない。 笑みを張り付かせたまま、彼は泣く。「俺は…いなくなるわけにはいかなかったんだ…すまない、マックス…」 事件は解決した。ミリカは、自分の無邪気さが人を傷つけていた事実を目の当たりにして激しく落ち込むが アクロの心残りが、復讐の完遂ではなく弟バットの心配だと諭され、自分がバットを世話することを誓う。 一方タチミ・サーカスは、最古参のトミーを新団長に存続が決定。トミーはマックスへの慰謝料として ギャラだけ払って契約解除を申し出るが、マックスは新生タチミ・サーカスのために公演続行を約束するのだった。 そのころ、某国空港で、イトノコ刑事から審理の顛末を聞く男がいた。刑事を通じてアクロの家宅捜査を実施させ 不在のまま今回の審理の青写真を作り上げた男──彼の向かう先は、日本。 「お帰りをお待ちしているッス、御剣検事殿!」 280名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/05/21(土) 02 45 32 ID G1oQqKF9 今回はここまで。次回は逆転裁判3部作の中でもややこしさ最大と言われる[2-4]。 豪華ホテルで発生した殺人事件、そして真宵が誘拐される緊急事態。 ヒーロー同士の確執、暗躍する殺し屋の影、そして「逆転裁判1」ユーザーには既にお馴染み あの男が法廷に帰ってくる!次回「逆転裁判2」最終話「さらば、逆転」ご期待ください。 346逆転裁判2 第四話 1/3sage2005/05/25(水)00 45 47 ID 0l1MpKq+ 【第四話 さらば、逆転】 事件発生日時:3月20日午後8時15分(検死により推定) 現場:ホテル・バンドー内 控え室 被害者:藤見野(フジミノ)イサオ21歳、アクションスター。特撮ヒーロー番組「忍者ナンジャ」主演。 死因:衣装のマフラーを使った絞殺。死んだ後に、ナイフで胸を刺されている。 容疑者:王都楼 真悟(オウトロウシンゴ)21歳。特撮ヒーロー番組「トノサマン丙」主演。被害者とはライバル関係。 3月20日、成歩堂、真宵、そして春美の三人は、以前の依頼人である荷星三郎[1-3]の招待で 「全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー」受賞パーティを訪れた。グランプリは、シリーズ最新作「トノサマン丙」が受賞するが その直後に控え室で俳優、藤見野イサオの死体が見つかり、パーティは中断。 さらに、席を外していた真宵が何者かに誘拐されてしまう。「コロシヤ」と名乗る誘拐犯の要求は「無罪判決」。 藤見野の殺害容疑で逮捕された、王都楼真悟を無罪にしろというのだ。 さっそく留置所の王都楼に話を繋ぎに行く成歩堂。彼には所属事務所から弁護士が付くことになっていたが 「コロシヤ」の名を出すと、なぜか王都楼は成歩堂の申し出を受けて弁護依頼がまとまる。 サイコ・ロックで王都楼に「藤見野を殺していない」ことを確認した上で捜査開始。 現場のホテルで、関係者である荷星のほかに、ゴシップカメラマンに転向したナツミ[2-2]や 警備を担当していた“オバチャン”大場カオル[1-3]、王都楼のマネージャー、華宮 霧緒(カミヤキリオ)女史から話を聞く。 イトノコ刑事は事情を知って警察側の情報を流してくれるが、それが冥にばれて大騒ぎ。 そこに突如として割って入ったのは、これまで姿を隠していた御剣 怜侍(ミツルギレイジ)であった。 過去の事件[1-4]の後、自殺をほのめかすような書置きを残し失踪した御剣の再登場に、疑いの目を向ける成歩堂。 だが御剣はこの事件に関する情報を公開し、華宮マネージャーの先輩に当たる天野 由利恵(アマノユリエ)の自殺と その直後の華宮の自殺未遂に関するる書類を手渡してくれる。クールなキャリアウーマンに見える華宮には 信頼できる人間に盲従する「依存」の性癖があるらしい。これが事件のヒントになるのか…? 3月22日、第一回法廷。「プレゼントを用意した」というコロシヤからのメッセージを受けていた成歩堂は 法廷で、冥が狙撃されて病院に運ばれたと聞く。有能な検事である彼女が倒れれば、確かに裁判は弁護側有利。 コロシヤのやり口に慄然とする成歩堂の前に立ったのは、代理を請け負った御剣であった。 「この一年で私が得た答え…それを、君も知ることになるだろう」 イトノコ刑事による説明の後、証人台に立つオバチャン。事件直後、控え室から出てきた王都楼を目撃したという。 だが、細部を追求すると、オバチャンが見たのはトノサマン丙の着ぐるみであることが判明(またかよ…[1-3]参照)。 さらに、オバチャンが王都楼を疑っていた「極秘スキャンダル情報」の正体が、ナツミの創作だったことが分かり 王都楼の容疑は薄まったかに見える。…だが、現場で目撃された「トノサマン」は誰なのか? 当然、トノサマン役の王都楼だと主張する御剣に成歩堂は反論。華宮マネージャーに疑いを向ける。 「その展開は予想していた」と、御剣検事はあらかじめ召喚していた華宮を召喚席に立たせた。 死体の第一発見者でもある彼女の証言に矛盾を見つけた成歩堂は「彼女こそ真犯人だ」と告発する。 現場にあった証拠を、次々と華宮に関連付けて攻め上げる成歩堂。実際、彼女には何か負い目があるらしい。 だが華宮は、肝心の部分には黙秘を通そうとする。その黙秘を崩すべく強硬手段に出たのは御剣だった。 「証人…貴様は自殺未遂の経験があるな。証言を拒むなら、私はその自殺未遂の理由をここで暴露する。 恥を暴露されて証人が死を選ぼうと知ったことではない。だが私は必ず真実を明らかにする!」 その脅しに、ついに華宮は折れ、真実を語る。「私は殺していない。王都楼に疑いの掛かるよう工作をしただけです」 華宮は真犯人ではないのか!?うろたえる成歩堂の心中を知る由もなく、裁判長は 「証拠が足りません。判決の延期と再捜査を指示します」と、本日の審理終了を宣言した…。 無罪判決を取れずに呆然とする成歩堂。このままでは人質の真宵が危ないのだ。 その一方で御剣は、華宮が手にしていたカードを見て激しく動揺する。サザエマークの入ったこのカードの意味は…? 347逆転裁判2 第四話 2/3sage2005/05/25(水)00 46 52 ID 0l1MpKq+ 3月22日夜、じっとしているわけにはいかない成歩堂は、なんとか事件を解決しようと捜査を進める。 だが、その結果判明するのは暗い真実。事件現場から発見された隠しカメラが、王都楼のものと判明する。 そして、御剣が動揺したあのカード。華宮がうっかり事件現場から持ち去ってしまったそれは、ある殺し屋の「名刺」。 「虎狼死家左右ェ門(コロシヤサザエモン)、警視庁も長年追い続けている昔気質の殺し屋だ。 依頼人に容疑が及ばぬよう、あえてカードを残して自分に容疑を向けるという流儀で知られている」 御剣が語る「コロシヤ」の正体。以来を請けた殺し屋の仕事となると、容疑者個人のアリバイは無意味。 成歩堂は、これらの事実を突きつけて再度王都楼を問い詰める。すると、王都楼は態度を一変させた。 「俺は『殺していない』。嘘は言ってないぜ。俺は殺し屋に依頼をしただけだからな!」 爽やかさを売りにするスター王都楼の、これが正体。他人を利用して使い捨てることに何の罪悪感も持たぬ男。 弁護すべき依頼人が真犯人、しかも人質を取られて逆らうことも出来ない。失意の成歩堂に御剣が語る。 「かつての私は、自分の勝利のために法廷に立っていた。だがそれに疑問を持ち、一度は死を考えもした。 君はなぜ法廷に立つ。無実の依頼人を助けるためか?…弁護士の使命は他にある。だが答えは君自身が探すんだ」 やがて、虎狼死家が王都楼の自宅に居ることが判明し、警官隊が王都楼邸を急襲するが、虎狼死家は既におらず そこには、こっそり残された真宵の置手紙だけがあった。 「王都楼を、必ず有罪にしてやってね!あたしのためにあいつを無罪にしたら、許さないから!」 自身の危険を知った上で、気丈なメッセージを送ってくる真宵。果たして成歩堂の決断やいかに? 3月23日、二度目の法廷。成歩堂の足取りは重い。殺人犯と知った上で、王都楼を弁護せねばならないのだ。 イトノコや千尋の協力で、虎狼死家の捜索は進んでいる。唯一の解決策は、時間を稼ぐこと。 成歩堂と御剣の全力のぶつかり合いで審理を長引かせ、真宵が救出するまで持ちこたえるしかない。 …審理開始。殺し屋の存在を知った検察側は、証人として荷星を立ててきた。 「事件当日、現場で王都楼と怪しげなボーイの接触を見た」という証言から、王都楼が殺人依頼者だと主張する御剣。 それが真実だと知っている成歩堂に反論の切り札は少ない。己の罪深さを承知で成歩堂は反論を開始する。 「今の証言から、依頼者が王都楼だとは断言できません。現場に居た華宮マネージャーが依頼人かも!」 その反論も予想済みとばかりに、御剣は華宮を次の証人として呼び出す。 彼女が語るのは、王都楼の藤見野殺害に至る動機、そして彼女自身の、王都楼への復讐の動機。 かつて、藤見野と婚約に至った天野由利恵が、王都楼に弄ばれた過去を暴露され、婚約解消に追い込まれて 自殺した…そのときの遺書。藤見野は、王都楼の所業について書かれたその遺書を 王都楼への切り札として隠匿していたのだ。 王都楼が滅却しようとして果たせず、法廷に持ち出された遺書が公表されると、法廷の空気は大きく傾く。 今や、王都楼が完全な悪役となり、それを弁護する成歩堂にも罵声が飛ぶ。 苦し紛れに「その文書はまだ筆跡鑑定をしていません。本当に天野さんの遺書かは分からない」と異議を唱えて 時間を稼ぐことに成功するが、もはや有罪判決は秒読み。真宵の救出は間に合うのか…? 348逆転裁判2 第四話 3/3sage2005/05/25(水)00 48 06 ID 0l1MpKq+ (第二回法廷、続き) 休憩時間中に、最悪のニュースが届く。警官隊が虎狼死家の逮捕に失敗したというのだ。 虎狼死家の隠れ家にあった遺留品を、せめて法廷に届けようと車で疾走していたイトノコは、事故を起こしてしまう。 携帯電話の連絡も途切れ、イトノコがどこで事故にあったか調べる方法も無い…だが、成歩堂はあることを思い出す。 「狩魔検事だ!彼女はイトノコ刑事に発信機をつけて動向をチェックしていた。彼女ならイトノコ刑事を探し出して そこから証拠品を持ってくることが出来るはずだ!」 さっそく御剣が冥に連絡する。彼女が成歩堂の利になることに動くかは怪しいが、彼女に頼るほかは無い。 審理再開。瓢箪から駒で、くだんの遺書が天野の筆跡でないことが判明。検察は路線変更を余儀なくされる。 「動機による立証が失敗した今、新たに現れた証人を認めるしかない…。虎狼死家左右ェ門の証言を聞こう!」 法廷に運び込まれたのは大きな通信機。虎狼死家が、逆探知しないことを条件に証言をするという。 “依頼人の名前は…カミヤ キリオ様です。私の仕事に勝手に手を加え、他人に罪をなすりつけようとした。 これを、私との契約に対する裏切りとみなして、私は依頼人をここに告発いたします” 法廷が予想外の証言にどよめく中、真相を知る成歩堂は虎狼死家の真意に気付く。 虎狼死家は、自分の仕事に泥を塗った華宮を陥れることで、真の依頼人である王都楼を救う気なのだ。 ここで成歩堂は、きわめて微妙な立場に立つ。この虎狼死家の証言を受けて、無罪判決を請うべきか それともこの証言を論破し、王都楼を有罪にすべきか。無罪をとれば、華宮は殺人犯として裁かれる。 有罪をとれば、人質の真宵は確実に殺される。どちらをとる事もでき、どちらをとっても無実の誰かが破滅する。 あまりの責任の重さに成歩堂が硬直しているとき…法廷の扉を開けて、冥が飛び込んできた。彼女は間に合ったのだ。 彼女が持ってきた3つの証拠品を吟味し、成歩堂は一本のビデオテープを取り上げる。 「虎狼死家さん、聞いていますか?貴方が持っていたこのテープは、貴方の『依頼人』による貴方の仕事の盗撮です。 貴方の『依頼人』は、貴方を信用するどころか、このテープで貴方を脅迫するつもりだったんですよ!」 これを聞いた虎狼死家は、「依頼人との契約解除」と、「荷物(真宵のことだ)の返却」を宣言して通信を切る。 青くなったのは王都楼だ。このまま無罪になってシャバに出ても、それは虎狼死家の復讐に晒されることを意味する。 彼は悲鳴を上げて、自らの有罪を宣言する羽目になった…。 事件は無事解決。真宵も開放されて皆が喜ぶ中、冥だけが不満げな顔。結局、成歩堂には黒星が付いたのに 彼が笑顔で居ることが納得できないらしい。「僕は自分が勝つために弁護士をしているんじゃない」と語る成歩堂に 冥は、腹立たしげに愛用のムチを投げ捨てて去ってしまう。 皆がホテル・バンドーで祝賀会を開く中、ひとり席を外した御剣は空港に赴く。そこにはアメリカに帰ろうとする冥がいた。 まだ納得行かない顔の冥に、御剣は語る。 「検事と弁護士の使命、それは両者が全力で戦うことで、真実を明らかにすることにこそある。 君は、かつて私が抱いたのと同じ悩みを持ち、今、同じラインに立ったんだ」と。 それを聞いて、初めて年齢相応の(彼女はまだ18歳だ)泣き顔で涙を流す冥。 彼女の心は、もとより父・豪ではなく兄弟子・御剣の元にあった。 「私は狩魔冥よ!あなたなんか、すぐに追い抜いてやるんだから!」 再会を誓い、飛行機で去る冥。その手には、法廷で出すことの無かった第四の証拠品……捕らえられていた真宵が 戯れに虎狼死家のカードに落書きした、ふてぶてしく、そしてどこか頼もしげに微笑む成歩堂の似顔絵があった。 ~逆転裁判2 END~ 349逆転裁判2sage2005/05/25(水) 00 49 11ID 0l1MpKq+ 逆転裁判2、全四話これにて完結です。 法廷アドベンチャーとして高評価を得ている本作ですが、興味深いのは第四話の法廷クライマックスの選択肢。 「真宵が人質になっているのを承知で有罪を請う」「華宮が無実なのを承知で、王都楼を無罪にする」 実は、どちらの選択肢をとってもストーリーはまったく変わりません。成歩堂が緊張しすぎて 己の選択を口に出せずにいるうちに、冥が到着してストーリーは進行します。 …しかしラストで、千尋が「貴方があの時選んだ答え、それがあなたの『弁護士として戦う意味』なのよ」とコメントし この選択肢の意義は、プレイヤー自身に帰ってくるのです。なかなか趣深いです。 さて、逆転裁判3の予約もあるので、これからまとめを書く予定です。 一応、第一話から書こうと思っています。
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逆転 勝利プロローグ 目の前の男が、ニヤリと笑って眼鏡を持ち上げた。 「ククク、実に計算通りの展開じゃあないですか……! これだからビートダウンは御しやすい」 「なんだと……!?」 俺の場にはブレイズキャットが2体に、レッドエッグプラントが1体。対する相手の場には極楽島亀が1体いるだけ。 完全に場が決まったというわけでもないが、見た感じでは俺が優勢だ。 だが相手は余裕の笑みを崩さないまま極楽島亀に手を伸ばす。 「極楽島亀の効果発動! このカードをコストとして墓地に送ることで好きな色のコストを3つ追加ァ!」 「なにっ、まさか……!」 「そう、そのまさかだよ! 手札より魔法(マジック)『破滅のこだま』発動!」 破滅のこだま! 現環境トップメタのレア魔法カード! 効果がとてつもなく強い代わりにカラー制限、コスト制限が重い……! だが、やつはその制限を、 「極楽島亀でクリアした……!」 「こいつを出す為に序盤の展開は貴様に譲ったが、その快進撃もそこまでよォ! さぁ、カットインはありますか?」 「ないです」 「では効果解決します」 そして破滅のこだまの効果は―― 「相手の場に存在する好きなユニットのコストを宣言! 私が宣言するのは当然『1』!」 「くっ、そのコストが該当するのはブレイズキャットとレッドエッグプラン……つまり俺の場の全てのユニット!」 「そう! そのコストを持つユニットを全て破壊! 更に更にィ!」 「破壊されたカードの数だけ手札を無作為に墓地へ送る……!」 「それじゃあ3枚……おっと、全て捨ててもらうことになるねェ」 「くっ、だがまだ効果は終わらない……!」 「そう! 更に同じ数だけ、貴様のライフを減らしてもらおうか!!」 「グアァー!!?」 なんてこった! これで俺の残りライフは……1! 「では私はアイスマザーベアーを召喚してターンエンドだ。くくっ、これが速攻ユニットでなくて助かったな……?」 「へっ、元より速攻ユニットなんて入れてないくせに良く言うぜ……!」 「バレたか。しかし、この状況……私の勝ちは揺るがないさ」 くっ、アイスマザーベアーは3体以上のユニットでないとブロックできない青のフィニッシャー……! 俺がユニットを1体出したところでチャンプブロックで凌ぐことはできない! 「フフ、投了してもいいんだぞ?」 相手の笑みは、余裕から悦楽のそれへと変わっていく。 だが、 「へっ……分かってねぇな」 俺だって負けてないとばかりに口角をニヤリと上げる。 「ここから逆転するのが――楽しいんだろォ!」 「なっ、場にはユニットは無く、手札もゼロでどうやって!?」 「デッキを……信じるのさ! 俺のターン!」 スタンバイフェイズ! そして! 「ドローフェイズはいります」 「どぞー」 「ドロォー!!」 目を閉じて引いたカードをそのまま自分の顔の前へと持っていく。 ……いや、見なくても分かる。この感じ――! 「きた!!」 デスティニードロー!! 目を開けた俺の視界に入ってきたのは、逆転の切り札!! 「俺は装備(アームズ)『陽龍剣』を発動するぜ!」 「陽龍剣だと……そんな、馬鹿なッ!?」 装備カードは場のユニットに装着するカード。だが俺の場にはユニットはいない。 勿論そんなことは相手にもわかっている。相手が驚愕しているのはそんなことではない。 「そのカードは墓地にいるドラゴンを蘇生して装備させるカード! だがお前の墓地にドラゴンは――」 「そう、居なかった」 ブレイズキャットはビースト、レッドエッグプラントは植物だ。 だが、 「さっきお前が捨てさせてくれたよな?」 「はっ、まさかあの時……!」 そう! 前のターン、破滅のこだまで捨てられた手札! あの中にドラゴンは居たのだ! 「勝利を齎す赤き太陽よ! 闇を切り裂き世界を照らせッ!!」 そうだ、これが俺の真の切り札!! 「ブレイブドラゴン・エヴォルト!!」 「なっ、何ィ!? そんなコスト激重カードを実際に使う奴が……いるっていうのかよォ!?」 「あぁ! ぶっちゃけぶっ壊れカードの陽龍剣が制限か禁止に入るまで暴れさせてもらうぜ!!」 俺はブレイブドラゴン・エヴォルトでのアタックを宣言する! 勿論相手に対策手段は無し! アイスマザーベアーを粉砕し、そのまま相手のライフを全て砕く! 「あじゃぱー!?」 「俺の勝ちだ! いいバトルでした、ありがとうございました」 「ありがとござっしたー」 「やー、トップデック陽龍剣でマジ助かりましたよ」 「あれはどうにもなんないっすわ。次の制限改定まで大暴れですかねぇ……」 「こだまコントロールのメタとして作ったんでしょうけど、これはやりすぎっすよねー」 「むしろ、こだコンなら大ボラで対処できるけど、他のデッキの方が対応厳しくないっすか?」 「あー、大ボラありますもんね……。こだコンと陽龍ビートが暴れる環境かぁ……」 「うわ、きっつ」 そんなこんなで、今日のショップ大会は、この俺「逆転 勝利」の逆転勝利となったのだった。 その後、帰り道に変なおっさんに「ハルマゲドンTCG」とかいうのを渡されて、そのカードから湧き出る闇の力で幼馴染がアビスエンジェルに変身しちゃうし、白髪の美少年がそれを電柱の影から見つめてるし、気づいたら俺はハルマゲドンに参加することになってるし。 これから俺、どーなっちゃうの!?
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この項目では各エピソードのトリックなどの「元ネタ」を紹介しています。 ただし、以下は「公式発表」と表記されたもの以外、逆転シリーズ開発スタッフによって公表されたものではありません(ファンによる推測ということです)。 公式発表の情報源は、2005年9月20日発売の『 逆転裁判ファンブック 』に掲載された巧舟氏と有栖川有栖氏との対談です。 ※各エピソード及び元の作品のネタバレが含まれていますので、閲覧の際はご注意下さい 。 1-1「初めての逆転」 ジョン・ディクスン・カー『皇帝のかぎ煙草入れ』 『弁護士ペリー・メイスン』(映画版) 『古畑任三郎』「しゃべりすぎた男」ほか いずれもある品物を「見間違えなかった」ことが決め手になって、犯人が特定される。 1-2「逆転姉妹」 江戸川乱歩『心理試験』 どちらも「家具の持ち込まれた時期」が決め手になって、犯人が事件当日に現場にいたことが証明される。 1-4「逆転、そしてサヨナラ」 『刑事コロンボ』「悪の温室」 どちらも犯人の犯行を証明する「ある物」を、「ある道具」を使って発見している。 2-3「逆転サーカス」 トマス・W・ハンシュー『ライオンの微笑』 どちらも「ライオンの笑顔」の正体が事件のカギとなる。藤原宰太郎の推理クイズ本などにも取り上げられているので、そちらで知った人も多いだろう。 有栖川有栖『46番目の密室』(公式発表) 大阪圭吉『デパートの絞刑吏』(公式発表) 「空を飛ぶマックス」の正体はこの2作のトリックを組み合わせたようなものになっている。なお、『デパートの絞刑吏』は 青空文庫 で読むことができる。 2-4「さらば、逆転」 『刑事コロンボ』「ハッサン=サラーの反逆」 どちらも「ある人物」を動かして真犯人に「ある二択」をつきつけることで、自分から有罪を望むように追い込んでいる。 3-2「盗まれた逆転」 『刑事コロンボ』「二枚のドガの絵」 どちらも「指紋」が決め手になって、ある品物が犯人の自宅にあったことが証明される。 『刑事コロンボ』「5時30分の目撃者」 どちらも「目撃者が犯人を目撃したこと」ではなく「犯人が目撃者を目撃したこと」が決定的な証拠となる。 3-3「逆転のレシピ」 『刑事コロンボ』「逆転の構図」 『古畑任三郎』「赤か、青か」ほか いずれも真犯人しか知らないはずの「その品物が本物であること」をうっかりしゃべってしまうように誘導している。その直後に「今の話、聞いたよね?」と周りの人に確認を取る点も同じである。 3-4「始まりの逆転」 エラリー・クイーン『Xの悲劇』 どちらも「手を怪我しているので、片手で手すり越しに人を落とすのは不可能」という指摘で被告人の窮地が救われる。 3-5「華麗なる逆転」 エラリー・クイーン『レーン最後の事件』 以下のように、本エピソードのプロットの参考にしたと思われる箇所が多い。また、「双子の入れ替わりトリック」があることも共通している。 + ... (1)犯人の動機は、自分にとって大切なものを守ることである。 ・レーン:シェイクスピア、ペイシェンス ・ゴドー:千尋、真宵 (2)犯人は、五感に不自由なところがある。 ・レーン:耳 ・ゴドー:目(赤色が見えない) (3)犯人は、その不自由さのために不自然な行動を取ってしまう。 ・レーン:隠し金庫を探すときに壁を叩いて音の違うところを探すことができず、手当たり次第に鉈で破壊している。 ・ゴドー:血痕を隠すときに血の色が見えず、灯篭の血文字を見落としたり、血のついた一帯の雪を全て排除したりしている。 (4)犯人に助けられた少女が正体に気づいてショックを受ける。しかも、少女は犯人を暴く立場にいる。 ・ペイシェンス:気付いて、失踪 ・真宵:気付いて、失神 (5)犯人は、どちらも服毒している。 ・レーン:事件後に服毒自殺 ・ゴドー:事件の5年前に毒を盛られて昏睡状態に エラリー・クイーン『Yの悲劇』 どちらも「子どもが死者の遺した殺人計画に基づいて行動した」ことが事件のカギになっている。「単語の意味が分からずに奇妙な行動を取る」という点も同じである。 有栖川有栖『双頭の悪魔』(公式発表) 「川の両側で分断された2つの場所で別々の事件が起こる」「探偵が二手に分かれてそれぞれの事件を調査する」といった展開が共通する。 余談:泡坂妻夫氏について 巧舟氏が好きなミステリ作家の1人。個性の強い登場人物、伏線の張り方の巧みさなどは『逆転裁判』にも少なからぬ影響を与えており、本編にも泡坂作品や氏本人に関するネタがいくつか登場している。 「DL2号機事件」 泡坂氏の処女作の題名で、亜愛一郎のデビュー作。「逆転、そしてサヨナラ」に登場した「DL6号事件」の名前の元ネタ。 紋章上絵師(もんじょうじょうえし) 泡坂氏の家業である、和服に家紋を描く職業。「逆転のレシピ」に登場した五十嵐将兵の職業の元ネタ。 亜愛一郎(あ あいいちろう) 泡坂氏の短編に登場する探偵。「亜」という珍しい苗字は、探偵人名事典の最初に名前が載るようにつけられたという。容姿端麗だが挙動不審で、真相に気づいたときに突然白目をむくなど、『逆転裁判』に登場しても違和感のない個性的な人物。 「蘇る逆転」の証拠品についていたタグの番号「AI-16」は、亜愛一郎の語呂合わせと思われる。 ▲ページ上へ▲ amazon2(300x250)