約 728,504 件
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/424.html
【大切なひと】~【片恋】後日談~/恵千果◆EeRc0idolE 最近すっごくモヤモヤしてる。 あと一歩な気がするのに、届きそうで届かない。 そんなふたりの距離がもどかしくて。 私がずっと片思いしていたのは、幼なじみの美希ちゃん。 けど、ひょんなきっかけで両思いだとわかり、付き合い始めたばかり。 今は最高に幸せな時期…なはず。 なのに、美希ちゃんってば、私にキスしかしてくれない。 それも子供にするようなキスばかり。 私がお子ちゃまだから? これでも色々と、その…アッチのお勉強もしてるんだよ。 女の子同士の愛し合い方だって、少しは知ってるつもり。 美希ちゃんに、いつ「祈里が欲しい」って言われてもいいように、 勝負下着だって着けている。 「今夜、パパとママ遅いの。良かったら遊びに来ない?」 この前、勇気を出して誘ってみたけど、答えはNO。 その後も、二人になれそうな日は何度も誘ってみた。 でも答えはNOばかり。 「ダメよ!あ、え~と、あ!そうそう!弟と先約が…ゴニョゴニョ」 とか、 「さ、撮影が入ってて、アハハ、ゴメンね」 とか。 巧くかわされてしまう。私、魅力ないのかなあ? そんなことばかり考えていると、 美希ちゃんとのデートはあっという間。 「…なのよ。ん?祈里、聞いてる?上の空ってカンジ」 「そ、そんなことないよ!」 「そう?それでさ、今夜ママったら、彼氏とデートで朝まで帰らないって。 ったく、年頃の娘を置いてオトコと朝帰りなんて、 祈里もひどいママだと思うでしょ?」 「え…、うん、そうね、美希ちゃんのママ、不良よね、アハハ…」 美希ちゃんが、今夜ひとり…? チャンスよ!祈里!このチャンス、必ずつかんでみせる! 言えばいつもみたいに断られちゃうに決まってる。 だから黙って、強引に泊まりに行っちゃおう。 きっと上手くいくって、私信じてる! ******* はーあ。またため息ついちゃった。 最近、祈里とのデートの後はいつもこう。 その時不意に、ラブが脳裏に浮かぶ。 「ダメだよ、美希たん!ため息つくと幸せが逃げちゃうんだよ。 幸せはゲットしなきゃ!」 ラブの言葉を思い出して、出そうとしていたもうひとつのため息を、 アタシは慌てて飲み込んだ。 「ママー、ただいまー。夕ご飯なーにー?」 しーん、と静まり返った玄関。 …あ、今夜、ママ居ないんだっけ。 まずシャワーを浴びようっと。 じっとしていると祈里のことばかり考えてしまう。 少し冷たい温度のシャワーに身体をまかせる。 火照った身体を、少しでも落ち着かせようとして。 でも…頭から追い払おうとすればするほど、祈里は アタシの心の扉をこじ開けようとするみたい。 シャワーを終えて、バスタオルを巻きつけたまま、 リビングのソファに横たわる。 すぐにアタシの頭の中は、祈里へのよこしまな思いで侵食されていく。 ダメだと思いながらも止めることができない。 空想の中で、アタシは祈里を淫らな格好にし、 卑猥な言葉を吐かせる。 「美希ちゃん…しよ?」 空想の祈里はあたしを見上げる。 現実の彼女とは正反対の、誘うような瞳で。 ダメよ…あたし、まだ貴女を大切にしたいの。 「お願い…じらさないで。 美希ちゃんもホントは私が欲しいんでしょ。 ほら、もうこんなに…」 空想の祈里になりきって、アタシは敏感な場所に手を伸ばす。 くちゅ くちゅ 「あ…はぁ…ふ…ぅん…いの、り…」 空想はいつも同じ内容。 彼女と愛し合う妄想で、ひとり快楽に耽ってしまう。 「あぁっ!祈里ッ!」 ・・・・・また今日も、彼女を汚してしまった。 淫らにはだけたバスタオルを再び巻きなおし、 もう一度シャワーを浴びに行こうと立ち上がった時。 ピンポーン。玄関のチャイムが鳴った。 来客の映像を確認して、言葉を失った。 そこには、制服姿の祈里が映っていたから。 「祈里どうしたの!?もう20時近いよ。ご両親心配するじゃない」 「美希ちゃんお願い!大事な用があるの。入れて」 いつになく真剣な祈里の気迫に押されて、 アタシは思わず鍵を開けてしまった。ガチャッ。 倒れこむようにアタシに抱きつく祈里。 「美希ちゃん…私のこと好き?」 「な、なによ急に!照れるじゃない」 「いいから答えて!」 今日の祈里、いつもと違う…。 「そりゃ、好きよ、わかってるでしょ!」 「じゃあ証明して」 「証明?どうゆうこと?」 祈里は、ちょっと怒ったような、拗ねたような表情で、 恥ずかしそうに言った。 「…抱いて」 ******* 祈里はそう言うと、呆然とする美希を寝室へと引っぱっていき、 ベッドへ押し倒した。 「ま、待って!祈里、待って!」 うろたえる美希に耳を貸そうともせず、 祈里は美希のバスタオルをはいでいく。 さっきの手淫によってもたらされた快感の跡は、 美希の身体のあちこちにまだ残っている。 まだ硬いままの乳首に祈里のくちびるが触れる。 「はん!」 まるで悦んでいるようなあられもない声が出てしまう。 「や…祈里、やめて…あぁっ… アタシまだ貴女を汚したくない。大切にしたいの」 「もう待てないよ、じらさないで、私のモノになって」 祈里の指先が、容赦なく脚の間に伸び、 さっき達したばかりの淫豆を弄び始めた。 「おかしいなぁ?美希ちゃん、もうこんなになってるじゃない」 大量に流れ出た美希のものを指に絡めながら、 たしなめるように祈里は言った。 「もしかして、自分でシテたの?ダメじゃないの…」 「ふ…んっ…あぁ…はっ…だっ、て…」 「だって、なあに?」 罰を与えるように、美希の乳首を甘噛みする祈里。 「はあ!んん!」 「キレイ…感じてる顔の美希ちゃんもすてき。 そんな顔されると、たまらなくなっちゃう」 美希に快感を与えながら、次第に祈里の顔も紅潮しはじめる。 祈里の白いショーツには、いつしか染みができていた。 「お願い。私も、はやく美希ちゃんのものになりたい…」 「わかったわ…今までずっと我慢してた。大切にしたかった。 さっきも、貴女を想って自分を慰めてた。 でも、もう我慢するのはやめにする」 美希は、祈里のスカートをたくしあげ、 ショーツの上から敏感になっている部分を擦りはじめた。 「ああ…ずっと…ずっと夢見てた…美希ちゃんとこうなること」 「アタシもよ…」 祈里のブラウスの胸だけをはだけ、服は脱がさない。 ブラジャーのフロントホックをはずすと、ふたつの膨らみは 自由を獲たように、美希の手のひらを跳ね回る。 可愛がってと言わんばかりに隆起した先端を、そっと口に含む。 汗の混じった祈里の香りが鼻孔をくすぐる。 少しだけしょっぱい。ゆっくり味わいながら、舐めたり、吸ったりした。 すぐに祈里は歓声を上げはじめる。 驚いた。なんて感じやすい子。 「祈里…こんなこと、初めてよね?」 「ん…でも…私もずっと、美希ちゃんを想って…シテたから…」 祈里は消え入りそうなかぼそい声で、恥ずかしそうにつぶやいた。 そんな彼女の小さな耳を、美希は念入りに舐め上げる。 「んっ…それ、すっごくスキ…」 耳朶への初めての愛撫によってもたらされる感覚。 波のように襲う快感に、祈里は顔をゆがめた。 そのまま唇に移動し、舌を入れ、祈里の口内を侵す。 ふたりがいつも交わす、ついばむような小鳥のキスではなく、 獰猛な獣のような、激しいくちづけ。 長い時間をかけ、舌でむさぼるようにさぐりあった後、 美希は身体を下にずらして行き、再び乳房にくちづけて愛撫を加えた。 祈里の声は今や、とどまることなく大きくなっていく。 乳首を口に含みながら、美希は祈里を見つめた。 「祈里、感じてるのね…めちゃくちゃ可愛い」 「やんっ…!美希ちゃ…はっ、ずか、し、いんっ…」 充分に可愛がり、唾液にまみれた突起を左の指で弄りながら、 右手でショーツをずらす。 脱がせやすいように、自然と腰を浮かせる祈里。 そんな気遣いも可愛く、胸が熱くなる。 今、アタシたち、愛し合ってる。 脚を開かせると、美希の眼前に、祈里の花園が広がった。 「やん…あんまりじっと見ないで…」 蜜があふれ、ヒクヒクと震える柔襞に、そっとくちづける。 美希の舌が、祈里の中心の膨らみを捕らえた。 電撃を受けたように、肢体を振るわせる祈里。 舌でこじ開けるように舐め取っていくが、 どれだけ舐めようと、泉は尽きることはない。 「あっ、んっ…はぁ、美希、ちゃん…も、ダメ…」 「我慢しなくていいのよ。でも黙ってイっちゃダメ。 かならずイクって言いなさいね」 せつなそうな祈里の瞳を見ながら、美希は快感の楔を打ち込み続けた。 「あああ!もうっ、いっ、イクイク、イっちゃう!あああああ」 祈里の白い肢体が、激しく震え、 やがてヒクヒクと最後の痙攣を繰り返した。 美希は満足そうに顔を上げ、祈里にキスをした。 「わ、たし…美希ちゃんのものに、なれたん、だね…」 「そうよ。もう絶対はなさないから」
https://w.atwiki.jp/noblestars/pages/35.html
ヨハネス・ケプラー 《不完全たる真理の証明》 「…てない…間違ってない…!!師匠は、間違ってなんかないーー!!」 「貴女を超えて…それを証明してやる!!」 「惑星の軌道は楕円状になる」という、今日における天体の運行法則である「ケプラーの法則」を唱えた、天体物理学者の祖。 ケプラーの家はごく普通の居酒屋であったが、彼の母は違ったーー彼女は、薬草を触媒にして人々の治療を行う魔術使いであったのだ。 生まれた頃からごく当たり前に魔術に触れて育ったケプラーだったが、4歳になった時に天然痘にかかり、母の治療によって一命を取り留めたものの、視力が弱くなってしまった。 色褪せてしまった世界を嘆く息子を励ますため、母はある時彼を郊外丘の上に招き、星空を見せてくれた。暫しその美しさに笑顔を取り戻したケプラーはーーその時、空を鮮やかに流れる大きな彗星を見つけた。余りの美しさと壮大さに、言葉も出なかった。 『貴方は、星を見るために生まれて来たのかもね』 その時の母のその言葉を胸に、彼は天文学者への道を突き進んだ。 しかし、彼の魔術的、学術的な枠に囚われない思想と理論は、魔術師としても、天文学者としても異端であり、そのため彼はどちらからも爪弾きに遭い、とうとう失職してしまうーーが、彼はそこでティコ・ブラーエに出会った。 『ーー私の弟子になりませんか?』 当時、天文学者として高い名声を誇り、優れた魔術師としても知られていた彼女からの言葉の衝撃は、筆舌に尽くし難かった。 彼女の弟子となり、共に星を見て、魔術師としての薫陶を受けたのは、たった一年ーーだが、それは彼にとって最も充実した時間だった。 『ーー取るに足らない、間違いだらけだったモノですが…私の研究の全てを、受け取ってくれますか?』 『師匠ーー間違いなんかじゃありません…貴女の夢は、僕が叶えてみせます』 『そうーー嗚呼、安心しましたーー』 敬愛する師との最期の会話を胸に、彼は走り続けーー後は、歴史が語る通りである。 外見は、彼が『最も濃密な時期』と語る、ティコに弟子入りしていた時期の、少し童顔気味の若者の姿。 ティコ直伝の天体魔術によって生み出した、自らが唱えた楕円を描く天体モデルを模した惑星型の使い魔に騎乗して戦う。 ティコへは激重感情を抱いており、最早彼女の最期の言葉は、呪いのレベルで彼の魂に刻み込まれている。 ティコもまた、最期に聞いた言葉によって救われたため、両思いのヤンデレという地獄が爆誕した。 一応お互い既婚者ではあるのだが、互いの感情の矢印があまりに重すぎて、側から見ていたら「抱けっ!!抱けーっ!!」となるレベル。 イベントでは対ティンダロスの猟犬として戦うレジスタンスのリーダーとしてカルデアと協力することに。 イベント終盤においてはティコの残したメッセージを元にミゼーアの力を大幅に減衰させる大魔術を発動し、攻略に大きく貢献した。 ステータス 基本情報 No.024 真名 ヨハネス・ケプラー Class ライダー Origina 史実 Territory ドイツ Gender 男性 ステータス 筋力 E 耐久 D- 敏捷 B 魔力 C 幸運 B- 宝具 B 属性 人・秩序・中庸・男性・人型・騎乗 クラス別スキル 対魔力A A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師では彼に傷をつけられない。 騎乗B 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。彼の場合は自身の生み出した使い魔を操縦する力に長けている。 道具作成B 魔力を帯びた器具を作成できる。 保有スキル 高速詠唱A 魔術の詠唱を高速化させる能力。 天文礼装・フィボナッチの薔薇B 人生最初の魔術礼装であり、生涯をかけて改良し続けた人工の使い魔。多面体太陽系の数学モデルをモチーフとしたこれはそれそのものがケプラーの切り開いた古典物理学への新境地を表している。 楕円の法則EX ケプラーの法則。惑星の軌道を楕円であるとし、地動説の正当性を証明した功績。「神が作った世界は完璧であるが故に円の軌道を描く」という当時の思想を真正面から叩き割ったこの学説は神秘の支配を終わらせ、人類の知性が真理を解き明かす時代の先駆けを作ったと言っても過言ではない。 宝具 ケプラーズ・ローズここに天は定まれり Card ランク 種別 効果 Buster B 対天体宝具 ケプラーが普段騎乗している、ティコ直伝の天体魔術によって生み出され、自らが唱えた楕円を描く天体モデルを模している惑星型の使い魔。真名解放時は対象をそれらの擬似天体の運行に巻き込み、轢き潰し、切り裂き、打ち砕く。その正体はケプラーが初めて完成させた魔術礼装『フィボナッチの薔薇』である。 ルドルフィニア・ターフェル其は正しからざる軌道が故に Card ランク 種別 効果 Buster B 対天体宝具 膨大な魔力供給が果たされた時にのみ行使できるケプラーの騎乗する使い魔に隠された第二形態。回転速度の急速上昇、高密度の魔力の渦の形成によって全てを砕き、弾く強大なる嵐を生み出す。 ボイス一覧 Grand summon 召喚 「うわっ!?これまた凄いイレギュラーな星の動き…まだ師匠には程遠いなぁ…。あ、すみません!!天球のライダー…真名をヨハネス・ケプラーと言います!!暫くの間、お世話になります」 Synthesis レベルアップ 1 「?????」 2 「?????」 Battle 開始 1 「?????」 2 「?????」 スキル 1 「?????」 2 「?????」 3 「?????」 コマンドカード 1 「?????」 2 「?????」 3 「?????」 宝具カード 1 「?????」 2 「?????」 アタック 1 「?????」 2 「?????」 3 「?????」 4 「?????」 5 「?????」 6 「?????」 エクストラアタック 1 「?????」 2 「?????」 宝具 1 「『フィボナッチの薔薇』第二機構公転──天は動かず、地は止まらず。神の作りたまわぬ世界を描き、僕は今、楕円の真理を証明する!『其は正しからざる軌道が故に(ルドルフィニア・ターフェル)』!!」 2 「?????『ここに宝具名を入力(ここに読みを入力)』?????」 ダメージ 1 「?????」 2 「?????」 戦闘不能 1 「?????」 2 「?????」 勝利 1 「?????」 2 「?????」 My room 会話 1 「アレは…母さんのーーいや、そんな訳無いですよね…かの大魔女の魔術が、母さんの術に似ている訳がーーでも懐かしいなぁ…母さんも、あぁやって大釜で薬草を煮つめてたっけ…」(キルケー 所属) 2 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 3 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 4 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 5 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 6 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 7 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 8 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 9 「?????」(他の鯖について言及する場合はここに鯖名を入力 所属) 好きなこと 「好きなものーー母さんの薬草茶と、それから師匠と星を見る事です!!」 嫌いなこと 「嫌いなものは…僕をクビにしやがった、当時の魔術師達と、天文台の奴ら、母さんを魔女扱いしやがった裁判官どもですよ!!忌々しい!!」 聖杯について 「聖杯への願いかぁ…師匠と、母さんと、3人であの日見た大彗星を一緒に見たいかな。凄く綺麗だったんですよ!!弱くなった視力でも、ハッキリと見えるくらいにパーッと!!」 絆 Lv.1 (解放条件がある場合はここに入力)「?????」 Lv.2 (解放条件がある場合はここに入力)「?????」 Lv.3 (解放条件がある場合はここに入力)「?????」 Lv.4 (解放条件がある場合はここに入力)「?????」 Lv.5 (解放条件がある場合はここに入力)「?????」 イベント開催中 「ーーお祭りだ!!あぁ、子供の頃を思い出します!!師匠と見てまわれたら楽しいだろうなぁ!!よーし、下見に行きましょうマスター!!」 誕生日 「?????」 SS 「ーーサーヴァントとなってから、こうして語らうのは初めてですね我が弟子よ…随分な研鑽を積んだようで何よりです」 https //bbs.animanch.com/board/496765/?res=184 「スピーカーユニット、テストモードーーミュージック、スタート」 https //bbs.animanch.com/board/566634/?res=156 ランプの灯りに照らされながら https //bbs.animanch.com/board/659146/?res=167 カルデアはよく星が見える https //bbs.animanch.com/board/693787/?res=170 タイトル、もしくは冒頭一行 リンク(レス番付き)
https://w.atwiki.jp/poki10/pages/440.html
59: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 11 55 25 ~蓮side~ 教室に入ると、 いつもいるハズの舞がいなかった。 カバンも見当たらない。 蔵間も今日は早く来るって言ってたのに来ない。 「蔵間君なら舞さんと一緒にいたけど?」 聞き覚えのある嫌な声。 「…なんでてめぇが知ってんだよ」 「さっき見たのよ。ねぇ、どうしてあんな女にこだわるの?」 「じゃぁ俺も聞くが、どうしてそんなに俺にこだわる?」 「私は一目惚れしたのよ。かっこいいあなたに」 「それは外見だけだろ」 「!?」 「一目惚れって言うのは、大体は顔に惚れるんだよ」 「そ、そんなこと」 「俺はそういうのはごめんだ。分かったらあきらめろ」 「くっ…。まだあきらめないわ」 やれやれ。メンドクセー女だな…。 60: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 12 44 55 ~翌日~ 屋上- 「作戦実行のときがきた」 蔵間君が勢いのある声で言う。 「お嬢様はまだ、この作戦に気づいておられません。 むしろ、今日を楽しみにしておられました」 「なら、作戦も成功しそうね」 鈴音は楽しそうに微笑む。 「じゃあ、改めてみんなの役割を確認するぞ」 蔵間君がみんなの顔を見る。 「まず、目黒さんは蓮を誘拐。 車に乗せて学校のまわりを一周したら 裏門に車を止める。 そしたら目黒さんは指示がでるまで車内で待機。 もちろん蓮も一緒に」 「承知致しました」 「次に康介。 康介はあらかじめ目黒さんの車に乗っとけ」 「え!?」 「お前には蓮に状況を把握させてやるのが役目だ」 「それはマグロさんでいいんじゃ…」 「失礼ながら、私の名字は 目黒 です」 「康介、目黒さんにあやまれ」 「マグロって言ってすいません…。それで何で俺が乗るの?」 「高級車の運転は集中しなきゃいけないんだよ。 すべての内容を話すには無理がある。 そこで事故なんて起こして “さよなら” なんて悲劇だぞ」 「あ、そっか!分かった」 「そして鈴音。お前は舞の近くにいてくれ。 舞の身が危険な時、知らせてくれ」 「え? あ、うん」 「でも、瑠菜ちゃんに気づかれないように」 「どうして?」 「二人が一緒にいればきっと他の執事とか呼ぶだろ。 変な勘違いして身をまもろうとする可能性がある」 「お嬢様だしね…。了解!」 「んで、舞は目黒さんが 瑠菜ちゃんから離れた後に説得してくれ」 「うん!」 「じゃぁ、一人一人にトランシーバー渡しとく」 「「「とらんしーばー? ?」」」 「あぁ。目黒さんと武塔先生は分かるよな?」 「もちろんだ!」 「承知しております」 「これは相手との連絡をとるんだ。 ここのボタンで会話できる」 「おぉ~」 さっそく康介がいじりはじめる。 「んで、武塔先生も舞の近くにいてほしい」 「俺も?」 「あぁ。説得がうまくいきそうだったら、 トランシーバーで目黒さんに報告。 そしたら、目黒さんは蓮を連れて舞ちゃんのとこまできて」 「承知致しました」 あまりの完璧な蔵間君の説明に、 みんな関心する。 実は蔵間君は天才なんじゃないかな…。 「そういえば、じゅんはどうすんの?」 鈴音が蔵間に質問する。 「俺は予備の作戦実行者」 みんな首をかしげる。 まぁ、でも、成功する可能性は高いってことかな? 63: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 13 44 56 放課後- 私と鈴音は ろうかの角で瑠菜ちゃんと蓮を見守る。 瑠菜ちゃんの脇には目黒さん。 蓮君は少し焦っている。 一応、眠らせないことは蓮君に言ってあるハズ…。 「あれ、蓮君の演技だよ」 「そうなの?」 本当に知らないような感じだったから、 てっきり伝えてないのかと思った…。 「もう一度言います。 私と一緒にフランスへ行きましょう?」 「無理」 「どうしてです!? そんなにここが好きなのですか!!?」 瑠菜ちゃんは少しキレぎみ。 「あぁ。フランスに行ったって何の利益もねぇだろ」 「ありますわ!少しくらい!」 「俺ァ、女じゃないんだ。 てめぇみてぇに、なんでもかんでも欲しがりはしねぇよ」 「チッ…。どうしてもって言うなら…」 「なんだよ?」 「無理やりにでも連れて行ってあげる」 「!?」 ガバッ! 目黒さんはハンカチで蓮君の鼻と口をおおう。 蓮君は眠った演技を見事にこなした。 「よくやったわ、目黒」 「私は蓮様を車でお運び致します。 お嬢様はお父様が来られるまでお待ちを」 タタタッ… 「やっと…蓮を手に入れた…」 スタ… 「!!?」 「ごきげんよう、お嬢様」 「あなたは…!!舞さん、あなた…」 「もうお気づきになられましたか? ずいぶんとお察しが早いですね」 あたりの空気が凍る。 私と瑠菜ちゃんは睨み合う。 64: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 15 01 36 「騙したわね!?」 「瑠菜ちゃんだってそうでしょ?」 「くっ…!あなた、蓮とどういう関係!?」 「友達だよ」 「よくそう言えるわね!私は友達なんてつくらない!!」 「どうして?」 「女なんか信用できないわ!私の思い通りに上手くいかない! 男の方が思い通りに動くわ」 「だからって、蓮君をさらっていい理由にはならないでしょう」 「蓮は一目惚れした男よ!どうしようが私の勝手じゃない!」 「蓮はあなたのオモチャなんかじゃない」 「この私にかかれば、人間もオモチャになるわ」 「じゃあ、あなたは何様なの?」 「なっ!?」 「神様じゃないのに、何で偉そうに言うの?」 「そ、それは私が偉いからに決まって…」 「世の中にはやっていいことと悪いことがある。 それもあなたの都合でなんとかできるの?」 「っ…!!」 「いくら偉いと言っても、法律も動かせないならそれまで」 「わけわかんない!!あなたは何がしたいの!?」 「私は瑠菜ちゃんとお友達になりたい」 「なっ……!?」 「お互いに何でも話せるいい友達になりたいの」 「っ……」 「瑠菜ちゃん、私は蓮君が好きだよ」 「えっ……」 「だから、あの取り引きの時すごく嫌だった。 好きな人と2週間も話せないなんて、 私にはたえられない」 「っ…」 「でもね、瑠菜ちゃんが少しでも 蓮くんといい思い出を作りたいなら そんなこと喜んでやるって思ったよ」 「!! ど…して…?」 「だって、瑠菜ちゃん好きなんでしょ? そしたら海外に行く前に、好きな人と素敵な思い出つくりたいじゃん」 瑠菜ちゃんが涙を流す。 きっとフランスに行くことを瑠菜ちゃん自身は 望んでいないんだろうな…。 「どうして…? どうして優しくするのよ…」 瑠菜ちゃんが泣きながら問う。 「これが普通なんだよ」 「ふ…つう?」 「そう!友達に優しくするのが普通! 悪いところは言い合ってお互いになおすのが友達! 瑠菜ちゃんは、今までそういう友達に会ったことがなかっただけ」 「っ…う……」 ゴソゴソ… 「はい」 私は制服のスカートのポケットに入れてあった ハンカチを瑠菜ちゃんに手渡す。 「ふぇ…?」 「涙、ふきなよ。かわいい顔がだいなしだよー?」 「…」 「そういうとき、何ていうか知ってる?」 「え…」 「ありがとうだよ」 「あ、ありがとう…」 「はい、どういたしまして!」 私がにっこり笑顔で笑うと、 瑠菜ちゃんも思いっきり可愛い笑顔で返してくれた。 5分後- 「フランスでお婿探し?」 「そう。お父様が日本の男はダメって言うから」 「でもね、いい人を見つけた」 「蓮君だね?」 「そうよ。でも…」 「ん?」 「舞にはかないそうにないわ」 「…へ?」 「気持ちで負けちゃった。 舞が2週間話さないのはつらいっていったこと」 「あ、あぁ!」 「私はまだ我慢できるから、そんなに好きじゃないのかも」 「そ、そ?」 「えぇ。それに…」 「??」 「舞に会えて、嬉しかった…」 「え…」 「小さいころに私、ある女の子と約束してたの。 そしたらその子、その約束守ってくれなくて怒ったら 私と遊びたくなんかないって言われて」 「ひどい…」 「それからかな。女の子と遊ばなくなったの」 「そうだったんだ…」 「今は、舞がいるから大丈夫。 目を覚まさせてくれてありがとう」 その後、瑠菜ちゃんとは友達、ううん、親友になった。 来年、日本に遊びにくることを約束して 学校を去って行った---。 65: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 15 20 20 一人、ろうかに突っ立っていると 「舞!!」 後ろから声がした。 振り向いた瞬間に--- ぎゅっ えっ… 今…何が起きてるの…? 「心配した…」 私を抱きしめているのは… 「俺のために説得してくれてありがとな」 あのいつもぶっきらぼうな、蓮君だった…。 「蓮…くん…?」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「なに大声出してんのよ!!!バカ!!」 「蓮!イチャイチャするなら外でしなさい!!」 鈴音に康介、武塔先生の声。 それにご立腹の蓮君。 「康介、ロリコン(武塔)…。ちょっとツラかせや…」 蓮君は私から離れて、指をポキポキ鳴らす。 蔵間君は私にそっと耳打ちする。 「蓮は舞ちゃんとのラブラブを邪魔されて怒ってるんだよ」 蔵間くんはニコッっと可愛く笑って、蓮くんを止めに行った。 蔵間くんが教えてくれたことに、 私は心臓が止まらなかった。 68: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 16 37 13 ~夏~ 「あぢぃーーーーー」 うなり声をあげているのは、 いつも暑苦しいくらいうるさい康介。 珍しく早く学校に来ていた康介と私と鈴音。 「うるさいんだけど、ムサ男」 「ムサ男って何だよ!!」 「ムサ苦しい男…」 「う、うるせぇ!!」 「あんたがうるさいわ!!」 「もー、二人共うるさいー」 私が二人の喧嘩を止める。 「鈴音ってば、可愛さのかけらもねぇんだもん」 「お前に言われたかねー」 「鈴音、口が悪くなってるよ」 蒸し暑いから喧嘩しかできないこの二人。 「もういっそのこと、海に行かね?」 「学校サボったら留年だぞ」 「あ…」 夏は生気を吸い取られる季節…。 コツコツ… 「あ?」 「お、康介くんの顔が死んでるぞ」 「なんだ “ぶどう” じゃねぇか」 「 “武塔” です!!」 「せんせぇー、せんぷうきぃー」 鈴音が死にそうな声で言う。 「ダメダメ!節電に協力!」 「ケチ!バカ!ぶどう!鬼軍曹!」 「康介は内申書下げとくからな」 「嘘ですー!お代官様~」 私たちは夏バテ中---。 69: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 17 57 00 ガラッ 「あれ?舞ちゃん、早いね~」 「ん~…?あ、蔵間君ー」 「すぅんごい夏バテだね。大丈夫ー?」 「もう、むりぃ…」 こんなに暑いのに、元気そうな蔵間君。 爽やか男子とは、このことを指すだろうか…。 「しっぺ女が夏バテだなんて、笑えるな」 どきっ 蓮くんが来ると、ある意味心臓に悪い…。 「もぅ、蓮君は帰っていいよ」 「うるせぇ、チビ」 「チビって言うな」 「チビにチビって言って何が悪ィ」 「全体的に…?」 言い合いが続く中、康介が割り込む。 「蓮、お前なんとかしろよ」 「何を」 「この暑さに決まってんだろ」 「体、弱ェなー。お前ら」 「冬が一番燃えるんだよ」 「年中暑苦しいクセに、よく言うぜ」 「うるせー」 康介も最近、蓮くんに反抗するようになった。 これも一歩成長…? 蓮君は康介のほっぺをつついてる。 蔵間君はケータイで何やら調べ物…? 70: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 18 15 10 「やっぱり!あったあった!」 蔵間君が楽しそうに言う。 「何があったんだー?蓮のぬけがらかー?」 「はーん…。康介…。お前に教育が必要か…?」 「ひ!!う、嘘ですよ~!もぅ、蓮様ったら~」 「で?どうしたの、蔵間君?」 私が質問する。 「ねぇ、みんなで遊園地に行かない?」 「「「「遊園地?」」」」 4人揃って驚く。 「そう!遊園地! 知り合いがさ、入場無料のチケットくれてさ! すっかり使うの忘れてて~! ちょうど人数分あるから、みんなで行かない?」 「「行きたい!!!」」 康介と私が一番に声をあげる。 「私も賛成~!!」 鈴音も元気よく言う。 「俺も構わねぇ」 「よし!決まりな!!」 こうして週末、みんなで遊園地に行くことになった。 あれ…?みんなってことは…蓮君も!? ど、どどどどうしよう!!!??? 何を着ていけばいいのーーーー!!? 73: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 21 35 44 ~4時限目(世界史)~ 「はーい、席つけ~」 やかに爽やかな武塔先生。 嫌な予感がするなぁ…。 「今、嫌な予感がしたやつ!正解だ!! 抜き打ちテストやるぞ~」 「「えぇーーーーーーーー!!」」 クラス中のみんながブーイング。 私は奇跡的に、昨日復習してたからバッチリ。 「嫌だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」 最初に反抗したのは康介。 学園中に響く叫び声。 「そうか~!康介はそんなに嬉しいか~! あっははははははははは!」 先生は全然めげないしむしろ、その反応を見て喜んでいる。 それが気にくわないのか康介はもっと反抗する。 「もう世界史なんか嫌いだぁ!!一生恨んでやる!!末代まで!!」 いや、世界史に家族とかいないし…。 てか、末代とかもないですから!! 私が心の中でツッコむ。 「はい、始めるぞ~」 気持ちいいくらいスルーする先生。 「いやめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 鼓膜がやぶれそうなくらい泣き叫ぶ康介。 康介のプライドってどんなのなんだろ…。 「うるせぇよ。しばらく眠ってろ」 ゴスッ! しびれを切らした蓮君が、康介にみぞおちをお見舞いする。 見事にクリティカルヒットする。 「おぅ……」 抜き打ちテストの康介は、とてつもなくうるさかった。 …と同時に、蓮くんがとっても正義のヒーローに見えた。 平凡な日常の印である。 78: 名前:雷蓮☆2011/07/18(月) 22 58 43 ~お昼休み~ 屋上- お昼休みになってもなお、 さっきの蓮くんのみぞおちが効いている様子の康介。 お昼を食べようって誘っても返事がないため、 キレた鈴音は上りの階段やろうかを 康介を引きずりながら来た。 康介のいたるところに、ほこりや傷の跡。 なんか今頃だけど、 康介が可哀想に思えてきた…。 「康介、そんなに痛かったか?」 蓮君が返事がない康介に問う。 「……ぁ」 かすかに返事らしき声が聞こえるが、 何を言いたいのかまでは分からない。 「せいぜい、俺の食いっぷりでも見物してな。 せっかく蔵間特製の 卵焼き を…」 バッ!! 卵焼きの一言に反応した康介。 「てんめぇ…その卵焼きは…俺んだァ…」 まだみぞおちが効いているから上手く話せないらしい。 「おぉ? そうだったのか? ほれ、今回はくれてやる」 バッ!! モシャモシャ… 康介が獲物を狙うように食いついた。 幸せそうな顔して卵焼きをほおばる。 その姿は本当に、犬のようでした。 たとえるなら、飼い主が蓮君で 飼い犬が康介ってトコ? 何より、仲良しだから二人共可愛く見えてくる。 83: 名前:雷蓮☆2011/07/19(火) 22 02 04 ~5時限目(HR)~ 5時限目はホームルームの時間。 みんなのテンションが上がる。 だって勉強しなくていいんだもん! ガラガラ… 担任の武塔先生が入ってきたと同時に みんな席につく---。 今日の号令の係は、康介と蓮君。 初めの号令は康介が言うらしい。 やたらとニヤけている康介…。 「きりーつ!!」 ガタガタガタ… 「ロリコン教師に絶望!! じゃなかった、礼!!」 わざとっぽかった康介の号令。 蓮くんはクスクス笑っている。 それを見て、蓮くんを叱っている蔵間くん。 「よーし、いい度胸だー康介ー!! 放課後、職員室まできなさい!! あと、笑ってる蓮!!お前も一緒にだー」 「「はぁ!? ふざけんじゃねーぞ!!」」 康介と蓮君がカブる。 「当たり前だー。 一週間、俺の元で雑務をこなしてもらうからな」 「先生!冗談はよしてください! 俺は蓮にって言わないと星にするぞって言われたから言ったんです!」 康介が自分の罪を軽くしようと、先生に弁解。 蓮くんは大人の対応。 「先生!俺は決して康介にそんな恐ろしいこと言ってません!」 いつもそれ以上のこと言うくせに…という顔で 康介が蓮くんを睨んでいる。 「分かった。 康介は2週間、雑務をこなしたいんだな?」 「えぇ!?」 先生は容赦なく、康介の雑務の期間を2週間にした。 今日は康介のアンラッキー・デーかもしれない。 あ…。鈴音がものすぅんごく、嬉しそう…。 ドSの血が騒ぐのかな…。 私はこのとき、 このクラスに個性派がたくさんいることを 改めて深く感じた。 84: 名前:雷蓮☆2011/07/19(火) 22 42 23 ~放課後~ やっとこさの放課後。 みんな部活やらバイトやらで慌しく教室を出て行く。 …が、一人、窓の外を見てぼーっとしている男の子。 まだ話しかけたことがない男子。 確か名前は… 「小野 蒼太!!」 そう!! 彼の名前は、小野 蒼太(おの そうた)。 学年で上位の成績、顔もかわいいしかっこいい。 モテるなんてもんじゃない。 その可愛さに惚れた女子は、星の数ほど。 …と鈴音が言ってた記憶がある。 「もうちょっとしたら行く…」 彼は運動神経も抜群で、 毎日部活からのオファーや助っ人を頼まれる。 「じゃぁ、グランドで待ってるからな~」 約束している男子が教室を先に出て行く。 「はぁー…。ん?」 あ、やばい。目がバッチリ合ってしまった。 こ、ここはあえてスルーしよう! スタスター… 「スルーするなんて、舞ちゃんらしくないね?」 「え…」 いきなりバッサリと言われ、驚く。 「やっとこっち向いてくれた!」 彼は満面の笑みを私に向けた。 キュンっ! な、な、なんて可愛い~~~~!! なんか子犬って感じ! 「舞ちゃんが振り向かせるために、 さっきからずっと演技してたんだよ?」 「えっ?」 い、いきなりそんな事言われても…! ど、どう反応すればいいのか困る! 「そういう天然な舞ちゃんが可愛くって、俺…好きなんだ」 !!! それって… 「蒼太くん…。実は私…」 「うん?」 「実は私も、蒼太くんが好きなの!!」 「えっ!? ってことは…両思い!?」 「友達として両思いだね!!」 「え…??」 「え??」 蒼太くんが驚く。 「残念だったな、蒼太」 「!? 蓮!!」 いつのまにか教室のドアに寄りかかっている蓮くん。 「お前、本当に好きならよー、 こいつがかなりのド天然だってこと把握ぐらいしとけ」 なぜか、どや顔でほこらしげな蓮君。 蒼太くんは少し落ち込んでいる様子…。 私、何かしたかな…??? 「蓮、俺はあきらめないから。 絶対舞ちゃんは俺の彼女にしてみせる」 「あぁ、やってみろよ。 こいつは俺の彼女にするんだ。 ぜってぇにお前には舞の心は奪えねぇよ」 二人の間に火花が散る。 私はまだ、二人がなんで睨み合っているのか理解できなかった---。 君を好きになる5秒前 続き3
https://w.atwiki.jp/miyabi733/pages/243.html
《DM(デュエルマスター)トゥーン/Duel Master Thun》 アイコン ゲスト 年齢 不明 性別 男 種族 人間 職業 デュエルマスター 好きな物 正しき笑顔、平和、カードゲーム 嫌いな物 悪、破壊、戦争 人物 トゥーンリンクと瓜二つの外見を持ち、『通りすがりのデュエルマスター』を名乗る謎の多き少年。 自らの故郷の星にて四皇帝の1人、ワイズの襲撃によって名を授かる前に両親を失い、その後に育ての親代わりとなった師匠さえも失ってしまう。 故に本名と言える名は無く、『トゥーン』と言う名はケイオスを訪れた時に自分そっくりの存在(トゥーンリンク)に出会った事がきっかけで彼の名を借りる事によって名乗っているもの。 『デュエルマスター』と言う肩書きは元々は今は亡き師の称号であり、彼の遺志を継いで自らもこう名乗っている。 過去の件からワイズを憎悪し、我を忘れてしまう事も一時期あったが、『クリアマインド』の取得やワイズの撃破と共に憎しみを振り切る事が出来た。 皆の笑顔と居場所を守るため、カオス界に現れる敵と次々と戦っている。 戦闘では状況に応じて、数々の形態に変身する事が可能である。 ゴルトとは両思いの関係である。 デュエマ、遊戯王などのカードゲームは大の好みであり、カオス、バルザ、煩とデュエルしたこともある。 (カオス、バルザとはデュエマ、煩とは遊戯王で勝負した) 最終的に四皇帝のトップであるザキラとの激しい激突の末、永遠の眠りへとついたのであった…。 技一覧 + ... 通常時 火炎斬り 剣に炎を纏わせて相手を切り裂く属性剣技の一つ。 回転斬り リンクやトゥーンリンクも使用する剣技で、回転しながら相手を斬り裂く。 また、空中で使用すれば、ヘリコプターの様に短時間の飛行が可能となる。 大回転斬り 上記の回転斬りの強化技であり、若干のタイムラグが生じるが、回転斬りよりも威力、リーチ等を遥かに上回る。 背面斬り 相手の背後に転がって回りこみ、斬り上げる。リンクも使う奥義の一つ。 フォームチェンジ 状況に合わせて姿を変えていく。詳細はDMトゥーンのフォームを参照 明鏡止水 心を『無』にし、神経を研ぎ澄ます事で発動する心構え。 『空気』、『音』、『力』といった『流れ』を全て心で感じ取り、流れのままに動き、剣を振るう事によって並ならぬ回避力と攻撃力を生み出す攻防一体の技。 下記のクリアマインドの境地に達するには必ず必要な心構えであり、この心構えを極めた者だけが新たな境地を開く事が出来る。 スターダストフォーム シューティング・ソニック 手元に集めた星屑の様に輝くエネルギー派を相手に放つスターダストフォームの基本技。 ヴィクテム・サンクチュアリ 白銀のオーラを全身に纏い、そのオーラで相手の特殊攻撃等を包む事で掻き消す。 また、発動中は即死技などの『死』に関連する能力や技等への耐性を得たり、 人を包む事で包まれた人物にかかっている状態以上を全て回復する事が出来るなど、 かなり万能な技と言える。 スターダスト・オーバードライブ スターダストフォームに秘められた力の一つであり、強化形態の『セイヴァー・スターフォーム』へと進化する。 当初はスターダストフォームの最後の切り札であったが、最近はより強力なクリアマインドを得た事により、 滅多に使われる事は無くなってしまった。 クリアマインド ワイズとの戦いにて完敗を喫した後のある日のカオスマスター戦での敗北から得た揺るがなき境地。 全身の神経を極限までに研ぎ澄まし、心を曇り無きまでに極め、良き心、悪しき心を超越した明鏡止水の極み。 精神を『加速する世界』へと突入させ、そこでしか見出せない揺るぎ無き自我を保ち、全てを振り切る事で 『アクセルシンクロ』を行い、『シューティング・スターフォーム』へと進化する。 この境地に達すると一瞬周りから姿が消え、シューティング・スターフォームになると共にワープしたのかと思わせる如く、空間を突き破り飛び出してくる。 どのような原理か不明だが、行う速度は光を遥かに超越しているため、この光景を目撃する事が出来た者は一人もいない。 セイヴァー・スターフォーム シューティング・ブラスター・ソニック 星屑の様に輝くエネルギーを全身にドリル状に纏う事で相手を一閃する必殺技。 サブリメーション・ドレイン 相手の特殊攻撃を吸収する事で自らの力に変換する。 シューティング・スターフォーム ライトニングスパイク 光をも超越する速度で1秒間に何千、何万発もの拳や蹴りを浴びせる技。 ライトニングスラッシャー 上記のライトニングスパイクの派生技であり、専用武器の『スターカリバー』で光を超越した速度で敵を何度も斬り刻む。 スターダスト・ミラージュ 最大で5体の分身を作り、突撃と共に爆発させ、最後に自らが渾身の一撃を叩き込む必殺技。 仲間との絆を力に変える技であり、強ければ強い程その威力を増していく。 レッド・デーモンズフォーム クリムゾン・ヘルフレア 相手を灼熱の火炎で焼き尽くす。 デモン・メテオ 空から隕石を大量に落とす広範囲攻撃。 アブソリュート・パワーフォース 灼熱の火炎を纏わせた掌底を思いっきり叩き込む必殺技。 レッド・デーモンズ・オーバードライブ レッド・デーモンズフォームに秘められた力の一つであり、強化形態の『セイヴァー・デモンフォーム』へと進化する。 当初はレッド・デーモンズフォームの最後の切り札であったが、最近はより強力なバーニング・ソウルを得た事(ry バーニング・ソウル ユーク戦での敗北後、修行によって身に着けた荒ぶる魂の境地。 5000年前に大暴れし、伝説の勇者によって封印された紅蓮の悪魔、『スカーレッド・ノヴァ』を 燃え滾る魂によってその身へと宿す事で、『スカーレッド・ノヴァフォーム』へと進化した。 スカーレッド・ノヴァの封印後も激しく魂を昂らせる事により、その力を行使する事が可能となる。 セイヴァー・デモンフォーム パワー・ゲイン セイヴァー・スターフォームのサブリメーション・ドレインと対になり、 こちらは物理攻撃を受け止め、その力を吸収する奥義。 アルティメット・パワーフォース 上記のアブソリュート・パワーフォースの強化技。 激しく荒ぶる炎の掌底を叩き込む渾身の一撃 スカーレッド・ノヴァフォーム 極獄の裁き(アブソリュート・ヘル・ジャッジ) 全てを焼き尽くす煉獄の火炎を纏いし掌底を敵に叩き込む。 上記のアルティメット・パワーフォースすらも比にならない威力を誇る。 真紅の地獄炎(クリムゾン・ヘルバーン) レッド・デーモンズフォームのクリムゾン・ヘルフレアを最大まで強化した技。 地獄の如き業火であらゆる物を焼き尽くす。 獄魔爆炎斬(バーニング・ボンバー) 専用武器の緋色の剣、『カラミティ・ノヴァ』に想像を絶する程の爆炎を纏わせて相手を斬り刻む。 真紅の魔結界(スカーレッド・ルーム) 緋色の結界を周囲に展開し、速度の『速い』と『遅い』の因果関係を逆転させる。 高速戦闘が得意では無いスカーレッド・ノヴァフォームならではの技と言える。 対戦歴 対戦相手 結果 備考 ペケダー 勝利 アオと共闘 ゼロ 勝利 フランと共闘 ヘルルイージ 勝利 ヘルマリオ 引き分け モララー(一回目) 引き分け メタルアオ(一回目) 勝利 アオと共闘 メタルアオ(二回目) 中断 メタルマッドネス 勝利 アオと共闘 メタルオーバーロード 勝利 アオと共闘 煩 勝利 遊戯王での戦い 遊戯十代 勝利 遊戯王での戦い エド 勝利 遊戯王での戦いにおいて、不戦勝 ポイゾーネ 勝利 水男、桃虹桜と共闘 カイズ 引き分け スーパーカイズ 勝利 住人たちと共闘 モララー 引き分け メフィレス 中断 シリウス配下 勝利 ミシェル、クラビス、デイリンと共闘 シリウス 勝利 ミシェルと共闘 シルヴィ 中断 デスキノピオ 勝利 ナナと共闘 カメザード 勝利 クッパと共闘 リヴァイアス 勝利 ソル 勝利 キノコタウンの住人 途中逃亡 カービィ(ヴューバル配下) 勝利 ヴューバル 勝利 パープ 勝利 シン、リョウ、キルビスと共闘 X 中断 ザロク 勝利 タイローンクッパ 敗北 オノブラック 勝利 ナクトス 引き分け ダイル 勝利 ワイズ 敗北 アオと共闘 カオスマスター 敗北 キルゴア(一回目) カイオーガ 勝利 キルゴア自身は逃亡 デュララ 中断 デュララ ウィノ ウィノによってデュララが葬られた為、中断 キルゴア(カオスエネルギー/二回目) 敗北 住人たちと共闘 ワイズ(二回目) 勝利 ワルツォン 勝利 バルザ、ライビィと共闘 ミストドラゴン 勝利 カイズ(二回目) 勝利 地獄での戦いでシンと共闘 ユーク 敗北 スカーレッド・ノヴァ 勝利 ユーク(二回目) 勝利 ザキラ 敗北 関連ページ モララー ゴルト 英雄 闇の再来編 再戦!DMトゥーンVS煩 死闘!マックリアデュエル大会 カオスの最期!? 殺し屋の神の大戦争 闇の逆襲編 神々の誓い編 対決!Wの紋章を持つ男 全てを振り切るクリアマインド 激突!最強VS最強の戦い GAME OVER編 CONTINUE編 RESET編 地獄大決戦編 崩壊寸前の戦い VSシルヴィ…? 大戦争編 関連画像 キャラクター紹介へ戻る|キャラクター紹介 【ゲスト】へ戻る コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/allehalletie/pages/78.html
33 幼馴染ハレ×ティエ 性別は自由 1/6 [sage] Date 2008/06/28(土) 10 40 10 0 ID Be 前スレの続き。 幼馴染アレハレティエのハレ編です。 ティエリアの性別はおまかせです、適度にスルーしていただけるとありがたい。 34 幼馴染ハレ×ティエ 性別は自由 [sage] Date 2008/06/28(土) 10 40 51 0 ID Be 「で、そんな下らない理由で俺を呼び出したのかよ。」 辟易とした俺の様子に、幼馴染のティエリアが目を据わらせた。 もうすぐ夏が訪れようとしている。ティエリア曰く期末前の大事な時期、だそうだが、 その大事な時期とやらに個人的な呼び出しをしたのはどこのどいつだ。そうこいつだ。 数時間前に急に携帯で呼び出され、珍しくしおらしい声で「大事な話があるから」などと 言われれば、流石の俺も放っておく訳にはいかなくなってしまった。そうして今正に、 学校の近くの喫茶店でこうして顔を突き合わせている訳だが。 「あのなあ、俺だって暇じゃねえんだよ。今日だって巨乳の可愛い彼女と よろしくやる予定があんだよ。お前らに構ってる暇はねえっつーの。」 「期末前に化粧の濃い胸だけの女とよろしくやる事が予定なのか。それこそくだらない。」 「おま…仮にも俺の女だぞ。」 ティエリアは相も変わらず、定期的に変わる俺の女を平気で卑下する。パフェを優雅に 口元に運ぶその手つきとのギャップがなんだか無性におかしい。 「大体なあ、お前はただでさえ周りと馴染まねえのに、幼馴染ってだけでこうしてしょっちゅう 会ってると妬かれて面倒なんだよ。」 「男冥利に尽きるじゃないか。」 「アレルヤに女ができてもそう思うのかよ。」 アレルヤ、双子の兄の名前を出したとたんティエリアの手がピタと止まる。カチャ、と スプーンを置き、頬を赤らめ俯いてしまった。分かりやすいやつ。 ティエリアの大事な話とやらはこうだ。なんでも昨日、家にアレルヤを招いたところ、 どういうわけか押し倒されてしまったとまあ、初心なティエリアらしい非常に可愛らしい 内容だった。俺にしてみたらいつかはこうなると思っていただけに、今更何を言って いるのかという内容だ。大体俺に話してどうなる。どうしようって何がどうしようなんだ、 訳わかんねえ。 「…ったく、じゃあ一発やらせてやりゃいいじゃねえかよ、どうしようって中学生じゃ あるまいし。」 「げ、下世話だ!大体そういう問題じゃないだろう!なんで…あんな事を急に。」 「そりゃお前の事が好きだからだろ。」 そう言ってやった瞬間ティエリアが湯沸かし器のように頬を真っ赤に染めた。 ――気づかなかったのか、アレルヤはいつだってティエリアを見ていたというのに。 まあでもこれで晴れて両想いと言うやつだ。収まるところに収まるってわけだ、 よかったな。 そうだ、俺はティエリアがアレルヤの事を好きなのだと気付いていた。ティエリアは何かと 抜けているアレルヤをかまいたがる。あいつはヘタレだからな、そんな姿に時には説教し、 それでも優しく微笑むアレルヤに目を奪われていたのを俺は知っている。 結局俺の出る幕はないのだ。だったら最初から身を引いて、この想いも劣情も全て アレルヤに譲ったつもりでいる。 すくなくとも俺は物分りのいい男でいるつもりだ。 アレルヤはおそらくティエリア以外に恋はできない。だが、俺は適当な女で事足りると 思っている。そこが俺とアレルヤの違いだ。 「アレルヤが、俺を…?」 過去に決別した想いに思考を巡らせていたその間、ティエリアはぽつりと呟く様に言った。 嬉しいのだろうか。胸がツキリと痛んだ。 諦めたはずだ。それなのに頬を赤らめ上気したティエリアの顔を、俺は真っ直ぐに見られない ままでいた。 「……アイス、溶けてんぞ。」 どうしようもなくそんな一言が漏れた。 カラコロとベルを鳴らし喫茶店を出た頃、外は夜の帳が訪れようと日が沈みかけていた。 赤い夕焼け、幼い頃は3人で手を繋ぎ家路へ急いだことを思い出す。あの頃に戻ることが できたらいい、アレルヤもティエリアもただ俺の傍にいるそんな頃に。どこか諦めの悪い 思考が頭をかすめた。だがそれを思うには既に遅く、俺たちは大人になりすぎてしまった。 あの二人はもう、ただの幼馴染ではなくなろうとしているのだ。 「あー…なんかアイス食いてえ。」 「さっき食べたばかりだろうに」 「いいんだよ、あっちーんだしよ。よし、コンビニ行くぜ」 往生際の悪い自分を追い出すように、やや強引にコンビニへと向かう俺に「仕方がないな」 と、はにかんでティエリアが隣を歩き出した。 ―――もうすぐ、日が暮れようとしていた。 コンビニで適当にアイスを物色して、再び家路に着く。俺は昔から好んで食べていた、 がっつり系のコーンアイスを選んだ。ティエリアは別に食べたいとは一言も言わなかったが、 俺は時間を共有したいのだろう、シンプルなバニラバーを無理やり押し付けた。そして、 至極どうでもいいが、アレルヤは吸って食べるミルクコーヒーのアイスが好きだ。 ふと隣を見やると、いつの間にか美しく成長したティエリアの横顔を夕暮れが赤く 照らしている。アレルヤへの想いがティエリアを美しくしたのだろうか。 だからだろうか、聞かずにはいられなかった。 「お前さあ、アレルヤのどういうとこに惚れてんだよ。」 「は?な、なんだ急に」 訳が分からない、という顔をして俺の方を勢いよく振り向く。 「俺が言うのもなんだけどよ、あいつお前に関しては本気だぜ。まあ昨日はおいたが 過ぎたかもしんねえけど、あいつならお前を幸せにしてやれる。俺が言うんだ、間違いねえよ。」 「ハレルヤ、違う。」 「よかったな、両思いじゃねえか。」 「だから違う、違うんだハレルヤ。俺はアレルヤをそういう対象として見ているわけじゃない。」 ―――瞬間、ドクリと体が大きく脈打つのが分かった。目の前がグラつく、足元が 見えない。金縛りにあったかのように足が地面に張り付いて離れない。 今ティエリアは何と、何と言った?アレルヤを――。 「アレルヤの事を好きだとか、そもそも…そういう感情はよく分からないんだ…。」 ティエリアはバニラバーに唇をつけながら、白い頬を赤く染めて呟いた。全身をゾクリと 血がめぐる。目の前の美しい幼馴染は、既に双子の兄に心奪われていると思っていた。何が あっても離れることのない強い絆が見えていた。もう二度と、手に入らないと思っていたのに。 粟立つ様な感覚を覚える。捨て去ったはずのドロドロとした欲望を伴った、それでいて 純粋な想いが胸をない交ぜにした。そうだ、俺は歓喜している。 胸が大きい女でもない、常に香水の香りがするわけでも、望めば股を開くわけでもない。 媚びようともせずめったな事では笑わない、口うるさく色気もくそもない、どこもかしこも まっ平らなこいつだ。 俺が惚れてるのはただ一人、目の前の幼馴染だ。 「やめだ、あーやっぱやめだ、くだらねえ。そもそも我慢なんて俺の性に合わねえんだ。」 「ハレルヤ?」 半ば開き直るかの様にうなる俺に、ティエリアは妙なものでも見るような視線をひとつよこした。 「お前俺にしろよ、あんなへたれの甲斐性無しじゃ損するぜ、間違いねえ。」 「は…?」 「大体あいつは童貞だしな。俺ならあっちのテクもあるし、夜も満足させてやるからよ。」 「お前、さっきから何を言って…。」 訝しげに呟くティエリアの唇が、バニラバーで濡れている。艶めかしい誰も触れた事が ないであろう唇。 おそらく皮肉な笑みでいただろう、その唇に吸い寄せられるかのようにティエリアを 抱き寄せると、ティエリアの抵抗も虚しく、うるさい唇を自らのそれで塞いで制止してやった。 「残念だったな、ティエリア。俺もお前が好きだ。」 唇を離した後のティエリアの表情が忘れられない。幼馴染に裏切られた絶望に、瞳を 揺らしていた。せっかく奢ってやったバニラバーは地面で溶けはじめていた。呆けた ままのティエリアを路地に残し、俺は一人家路へ急ぐ。アレルヤには何と言おう。いや、 言う必要も無いのかもしれないが、ライバル宣言はしておいた方がいいかもしれない。 牽制もかねて、だ。幼馴染の関係を壊す事をあれ程恐れていたというのに、どこか 吹っ切れた様に俺の気分は晴れやかだった。 この時期は日が暮れると少し肌寒い。今まで傍にあったものが急になくなるという 感覚もあり、いっそう肌寒く感じた。落ちる夕日に影が色濃く映し出される。 隣に幼馴染はいなかった。 ―――落日は赤々と燃え、夜の訪れを待つばかりだった。 39 名無しさん@ビンキー [sage] Date 2008/06/28(土) 10 44 53 0 ID Be どうも再びお粗末さま。 ティエリアが食べているのはホームランバー。 最近コンビニで見なくなってガクブルした。
https://w.atwiki.jp/dragoncage/pages/118.html
セシリア 愛称:セシリア、せっしー 称号:疾風要塞、冒険作家 種族:人間 年齢:23歳 性別:女 穢れ値:0 外見:身長162cm。黒髪、赤い目。ひんぬーだったが「頑強Ⅰ」のおかげでBに。 NPCとしての情報はこちら プロフィール 「私の名前はセシリアといいます。」 「元、ルキスラ帝都の下っ端衛視でしたが…まあ、いろいろありまして、今は冒険者をやっています。」 「技能はスカウトメインで、ファイター、セージも少々。探索系はお任せください。」 「メガネをかけていますが、別に近視じゃないですよー」 「大きな失敗をした事がある」「家族に異種族がいる」「五人以上の兄弟姉妹がいる」 元ルキスラの衛視だったが、仕事で大失態をおかし、失意のうちに辞職した。 人を守るための「仕事」にいまだ未練があり、冒険者をやっている。 数年前に家出した兄が、実はナイトメアだったと親からぶっちゃけられた事がある。 ひらめきメガネを購入。メガネっ娘に変身。 ウサップラーの「師匠」ことアイポに弟子入り。弟子一号! ルアナティファと交友を深め、「せっしー」「メカルアナ」と言い合う仲になる。 ねんがんの「疾風要塞(計20点)」を名乗ってみた。これからもがんばるおー! 度重なるアホさらし具合に反省中だったが、アイポに元気をもらい、復活した。 家を購入して、貸本屋をやることにしたらしい。 金庫番軍団候補で、コボルド8匹をゲット。現在2匹ずつティダン神殿に連れて行き、道徳教育を行っていた。 無事、小さな個人邸宅を購入し、貸本屋『リトル・ワード』を開店。 たまに、もふもふ喫茶と間違えた人が訪ねて来るも、本質は変わらないような気がする… 初の短編小説「PriceLess」を執筆。リッツ イルローゼ セシリア クライム ヤシュトーの駆け出しの頃の話です。10Gで購入可能。貸本屋にも置いてあります。 続いて長編伝記「死力の師弟伝説」も執筆。ヤシュトー&チャチェのグレンダール師弟の本。50Gで売ってます。予想外の初版人気に超びっくり。(リッツが買いまくったらしい) 更に短編ガイドブック「ゴルドニア村ガイドブック ようこそもふもふの森」。巻末にはタビットPTの奮闘記が載っています(アイポに取材して書いた、kasugaさんの「ゴルドニア村物語-第一章-」の内容です)10Gで売ってます。 それから長編冒険小説「ゲマゲマ団と竜篭の冒険者たち」第三話はノアさんからの取材により書きました。50Gで販売中。(寅吉さんの「人形を取り戻せ」「孤児院からの招待状」「ゲマゲマ団解散!?」の内容を含むシリーズ長編です) 同時に短編小説「虎はなぜ虎なのか」。ウル ケロ セシリア アーニル ルーウィーの駆け出しの頃の話です。10Gで購入可能。 新作は「テュフォンの迷宮」。 ルアナ セシリア ジャスター サーシェ アイ が中堅の頃のお話。10Gで購入可能。 執筆の最中にキルヒアの声を聞き、プリースト技能を修得する。 前にちょっといろいろあってジャスターが気になっていたが、ほかに好きな人がいると人伝に聞いて撃沈。 実力も違ってしまい、依頼で一緒することもなく時は過ぎ去る。で、偶然久しぶりに一緒に依頼に出た際に、やっぱり好きなんだと思ったわけですよ。 なんだかの時を皮切りにお店のほうによく来てくれるようになって、色々喋ったりとかする。 んで、がんばって勇気だしてバレンタインデーに告白。おっけーもらう。両思いおめでとう!はっぴーばれんたいん! 誕生日の2日前に冒険でジャスター死亡。ものわかりがいい風を装ってたけど、最後にはやっぱり泣いてしまった。俺は最後まで生きるのを諦めてないよ、だからセシリアもいつも犠牲になろうと考えないでくれ、と諭された。…私も生きていたい、と思うようになった。守るためじゃなくて、生きるために戦います。 2/24誕生日。アメジストとダイヤモンドのネックレスをもらう。嬉しい。専用化した。お風呂と寝るとき以外はいつもつけてます。 性格 心配性でチキンだったが、冒険を重ねるごとに普通の人レベルには図太くなっていった。(普通は逆なんじゃないかと) 前職で失敗したせいで、金と名誉に比較的こだわってしまう。 もふもふ萌え、水着は花柄ワンピ型、イルカの抱き枕を使用など、乙女ちっく。 精神的にとても弱い。何かを守る事、何かに依存することで自分の居場所を確立しようとする。 時には自分の居場所の確立のために自分の命を軽んじることも。 一人になることができない。周囲の時の流れを、変化を受け入れられない。自分のそばにいる人を引きとめてとどめおこうとする。 楽しかった過去を忘れることができない。しつように記憶している。 それから、周囲に男の影がないと流されてダメになりやすい。(byいずみさん) 恋人が出来てからふにゃけたような気がしないでもない。 でも相手が心の強い人だったのが幸い。いろいろいい影響を受けて自分をもてるようになってきた。 過去を振り返らず、未来を見据えることができるようになってきた。 他PCとの交友関係 アイポ:もふもふな師匠。大好き。冒険者をやめて運送業をはじめてしまった。でも、まだその絆は無くならない。(と、思う) ジャスター:恋人。大好きです。 ルアナティファ:「せっしー」「メカルアナ」から「セシリア」「ルアナ」と呼び合う仲に変化。リトル・ワードでの同居に誘いました。 アイちゃん:かわいいし構いたくなるけど、うまくできない。どこまで付き合えばいいのか、それすらもわからない。自分の人としての未熟さを思い知らされる存在。 ノヴィア:一緒にいると楽しい! ナイスドワーフ娘。大好き。 エシュコル:ファンです。 クーガギト:アイポの弟子仲間。カレーは甘口以外認めません>< 結婚おめでとー! ルル:胃腸強すぎです。 レイクとロザリー:いつまでも末長くお幸せに! ウル:前に結構一緒に冒険した仲間。結婚おめでとうございます。 ゼファーとミーナ:仲いいなぁ。発展するといいね! イオタ:かつて真実の愛を探そうぜと誓った独身同盟の仲。竜の篭を抜けていまは小学校に潜伏してるとの噂。また会える日を楽しみにしています。 ウサット:もふもふな上にカッコイイ!!>< ルーク:友人。意思が強くて人間として尊敬している。…ふらふらしてて、ごめんなさい。今までありがとう。 ウサード:もふもふだけど悲しい歌はやめてください>< エミリア:わたわたしててかわいいきるひゃー仲間。…薄い本の秘蔵仲間… リコリス:ガラ経由で知り合った子。庭に温泉掘ってもらいました。元気で「にひひ♪」が可愛いし、強い! 前は私と共通して危ういところがあったのに、芯がつよくなって成長した。私も見習って強くならなきゃ… クウ:ガラの親友で、リトル・ワード増築の出資者。もの静かだけどすごく優しくていい子です。戦闘ではすごく強いとか。 アレキサンドラ:礼儀正しいくて正義感のある子。恋愛関係になると感情的なところがかわいい。 コルム:もふもふだけどヤンチャしすぎです>< ブランカ:ちょっと変だけど、優しい知的美人。憧れの人です。最近見かけません。無事でしょうか? カイム:知的でかっこいい。自分もそうありたいという意味で、憧れる。喋る時はすごく緊張します。今は冒険者を引退され、フェンディルへもどられました。 チャチェ:動物的でかわいいです>< レオン:前はちょっと軽い子だかったのに、今は彼女一筋。大切にしてあげてください。って言うまでもないか。 ミスラ:同じ依頼で、ヒポグリフを妊娠している馬のお母さんを買い取ったやさしい人。うちの敷地の厩舎を貸しています。たまに…ジャスターが店に来ている時、からかいに来ます…… 他NPCとの交友関係 幼馴染のタビット♀「マイセン」(15歳) 5歳の時から親友、オールウェイズダウナー気質の幼馴染タビット。本オタクの引きこもりニート。 貸本屋の店員と聞いて重い腰を上げたが、実質もふもふ喫茶なのを知り、ダウナー具合に磨きがかかった。 コボルド8匹を連れ帰り、ティダン神殿で教育を受けさせる。 現在、見事なティダン信者となり、優秀な金庫番軍団を結成。 名前…アイル、ビリー、クレイ、ダン、エルリック、フィン、ギル、ハインツ リジィ、イスルギから、コボルドをひきとる。合計4匹。 名前…イルドゥン、ジャン、ケイ、リリィ ひみつのチャンネル #リトル・ワード セシリアがいるかも。お話がある人はどうぞ。 プレイヤー:ぐりこ
https://w.atwiki.jp/25438/pages/4140.html
唯「…というわけだよ!」 澪「あー…」 紬「ふむぅ」 梓「なるほどです」 和「それは悪かったわね」 唯「和ちゃんはもう少しちゃんと謝ってよ!」プンスコ 和「ごめんごめん、謝るわ」 唯「ふんとにもぅ! わたしが好きなのはあずにゃんだけだよ!」 梓「ちょ…巻き込むのやめてくださいってば」 唯「とにかく誤解だから! …和ちゃん、ほかの誰かに言ったりしてないよね」 和「大丈夫よ。律に言いふらすな、って言われたから守ってるわ」 和「ひとりにしか言ってないから。ひとりだけなら言いふらす、に入らないわよね?」 唯「…」 澪「…」 紬「…」 梓「…」 唯「……和ちゃぁぁぁん!!!!」 澪「…それで和。誰に言っちゃったんだ?」 和「昨日…廊下で憂に会って、そのときに…」 梓「…サイアクだ」 唯「りっちゃん…昨日憂と二人で帰ってた…なにか話したのかも」 紬「…そのときに告白したのね」 唯「えっ、りっちゃんって憂が好きなの?」 澪「唯、とにかく今は憂ちゃんの誤解を解くことが先だ!」 唯「わかった! 憂に電話してみる!」ピポパ 和「なんだか大変そうね」 梓(この人はちょっとでも責任を感じているんだろうか…) デンゲンガハイッテイナイタメ… 唯「…つながらない」 梓「憂…どこにいるんだろ」 紬「唯ちゃん、心当たりはないの?!」 唯「えええーっっとぉ…」オロオロ 和「そういえば昨日、図書館で勉強してるって言ってたわ。もしかして今日も…」 梓「行ってみましょう! グッジョブです和センパイ!」 澪「ほら! 律! お前も行くぞ! 当事者だろ!」 律「……いいよわたしなんか。どーせわたしなんか」ズーン 澪「バカ! ここで頑張らないでいつ頑張るんだよ! しっかりしろ! バカ律!」ゴツン 律「あいったぁ~」ヒリヒリ 澪「行くぞ!」ズルズル ー図書館内ー 唯「あっ! いたっ! うーいー!!」ブンブン 憂「お、おねえちゃん?!」 憂「おねえちゃん、ここ図書館だから静かに…」シー 唯「ごめん憂! でもいまそれどころじゃないから来て!」グイグイ 憂「で、でも…」 唯「いいから早く!」グイー ー図書館、入口扉外ー 律「…」 澪「…話はわかったか」 律「…ああ」 澪「あとはもうお前次第だ」ポン 律「…」コク 紬「りっちゃん」ギュ 律「…ん」 梓「ちゃんと決めてくださいよ」グッ 律「わかってるって」 和「なんか、いろいろごめんなさい」 律「いいよ、むしろ和のおかげみたいなとこもあるし」 和「そう言ってくれると助かるわ」 ガラッ 唯「りっちゃん!」 憂「律さん…」 律「憂ちゃん…」 澪「じゃ、わたし達はこれで」 唯「りっちゃん、憂を泣かせたら許さないからね」 律「……ああ」 唯「うい」 憂「…おねえちゃん」 唯「ちゃんと、ほんとうに思ってることを伝えなきゃダメだよ」 憂「…うん、わかった」 律「………」 憂「………」 律「………」 憂「………」 律「昨日の、ことだけど」 憂「…」 憂「しつこいですよ、律さん」 憂「いくら冗談が好きだからって、言っていい冗談とよくない冗談があります」 律「冗談でも嘘でもないよ」 憂「おねえちゃんに告白したんでしょ!」 律「いやそれは間違いで…」 憂「律さんは間違いで人に好きって言えちゃうんですか?!」 律「だからその…あぁー! もう! 違うんだって!!」 憂「わかってますよ。わたしのことからかったんでしょ? そのくらいわかります」 律「違うよ、違うの唯のほうで…」 憂「もういいです。聞きたくないです。わたしもう帰ります」 律「ちょっと待ってよ!」 律「どうしたら信じてくれるんだよ」 憂「信じるもなにも…律さんはおねえちゃんのことが好きなんでしょ!」 律「…なんでそんな風に思うの」 憂「だって…」 律「なんで信じてくれないんだよ…憶測や人づての話じゃなくて、目の前にいるわたしの言葉を信じてよ…」 律「ほんとうのことだよ」 律「わたしが口に出して言ったことがほんとうのことだよ」 律「信じてほしいんだ」 律「それから改めて返事を聞きたい」 律「……ダメかな」 憂「…」 憂「…ご、ごめんなさい」ポロポロ 律「う、ういちゃん!?」 憂「ごめんなさいごめんなさい…」 憂「目の前にいる律さんの言葉、信じられなくて…」 憂「人から聞いた話や憶測で勝手に決めつけちゃってて…」 憂「ごめんなさい…」ヒックヒック 律「いいよ、いいよ…」ヨシヨシ 憂「………」ヒックヒック 律「なぁ、憂ちゃん」 律「ちゃんと言葉にして伝える、って怖いよな」 律「はっきり口に出した瞬間、もう取り戻しが効かなくなるだろ?」 律「ずっと怖かったんだ。だから逃げてた」 律「でもさ。ちゃんと口に出さなきゃ伝わないから。 伝わらないままあきらめちゃうのが一番イヤだな、って思ったんだ」 律「たとえフラれちゃってもね…」タハハ 憂「…」 憂「律さん」 憂「わたし…律さんは別の人が好きなんだ、ってずっと思い込んでました」 憂「だから…わたしを見てくれるなんて思いもしなかったから…」 律「けっこーわかりやすいつもりだったんだけど?」 憂「わからないですよ、口に出して伝えてくれなきゃ」 律「そっか。ごめん」 憂「…謝ってばっかり。それよりもう一度、言葉にしてほしいです」 律「え、も、もう一度…?」 憂「…はい」 憂「口に出してほしいの。おねがい」 律「…好きだ、」 憂「わたしも、好きです。ずっと。はじめて会ったときから」 ー図書館、入口扉からちょっと距離の離れた場所ー 唯「…どうやら」 澪「…うまく」 紬「いったみたいね~♪」 梓「はぁぁぁ…肩の力が一気に抜けました」 唯「途中で憂が泣き出したときはりっちゃんの頭、ギー太でカチ割ろうと思ったけどね」 和「なんにせよ、ハッピーエンドでよかったわ」 唯「和ちゃんが言わないでよ」 和「でもわたしの発言がなければあの二人、くっつかなかったかもしれないわよ?」 澪「ま、それもそうかもな」 梓「しかし憶測だけで外野が勝手に動き回るのはよくない、って痛感しましたです…」 紬「ほんとにそうね…」 澪「その辺は二人ともちゃんと反省しろよ」 紬梓「「…はい」」 梓(純にもちゃんと言ってきかそう…) 和「じゃあわたし、生徒会行くね」 澪「いろいろ迷惑かけちゃってごめんな」 唯「むしろ迷惑かけられたほうだけどね」 和「ううん。面白かったわ。またこんなことがあったら呼んでちょうだい」スタスタ 梓(あの人にだけは声をかけたくない) 紬「よ~し、じゃああとはもうひとカップルをくっつけるだけね!」 梓「…なに言ってんですか」 澪「そうだな。両思いなんだからさっさとくっついてほしいよな」 唯「…ほえ?」 紬「唯ちゃん、梓ちゃん、頑張ってね!」 澪「唯、梓。大事なことは、ちゃんと口に出して言葉にしなきゃダメだぞ」 梓「ちょっとちょっと! なんなんですか!?」 澪紬「「じゃあね~」」スタスタ 唯「澪ちゃんムギちゃん行っちゃったねー」 梓「は、はい…(な、なんか気まずい)」 唯「口に出して…ってもうわたし達ちゃんと言葉にして伝え合ってるのにね?」 梓「はぁ………はい?」 唯「ほら。昨日ちゃんと伝えたでしょ?」 梓「え? あ、あれは…そういうのじゃ…」 唯「あずにゃん…冗談だったの?」 梓「冗談じゃなくてその…」 唯「じゃあもう一度言うね」 唯「好きだよ、あずにゃん」 梓「え…わ、わたし………」 梓「わたしも好き…………、です」 ー木曜日、夜ー プルルル… 紬「もしもし紬です」 澪『ムギ? いまいいかな?』 紬「うん。大丈夫。いつもわたしばっかりだから、澪ちゃんから電話かけてくれるの、うれしい」 澪『ハハ…なに言ってんだよ。同じくらいかけてるだろ?』 紬「ううん。わたしからかけた方が5回多いよ」 澪『(…電話かけた回数とかかってきた回数、数えてるのか)』 紬「……ごめんなさい、ひいちゃった?」 澪『う、ううん…! だ、大丈夫!』 澪『今日はお疲れ。ごめんな、律のこと。黙ってて』 紬「ううん。言えないことだってあるわ。それくらいわかってるつもり」 澪『それならいいんだけど。さみしい思いさせちゃったかな、って思って、』 澪『唯と二人で遊びに行ったのも…律と憂ちゃんを二人きりにするための作戦で…』 澪『二人がうまくいくまではムギにも話せなくて…ごめん』 紬「あやまらないで。今こうやって話してくれるだけでうれしいの」 澪『そっか、ありがと。じゃあもう寝ようか』 紬「うん…」 澪『それじゃまた明日。おやす…』 紬「ちょっと待って」 澪『…? どうかした?』 紬「口に出してほしいな」 澪『えー…』 紬「大事なことは、ちゃんと口に出して言葉にしなきゃ、伝わらないんでしょ?」 澪『…う』 紬「……」 澪『……』 紬「……」 澪『……キだ』 紬「……きこえませーん」 澪『ムギきびしい…』 紬「…おねがい。聞きたいの。ときどき不安になるの。だから、おねがい」 澪『…ムギ』 澪『…好きだよ』 紬「…わたしも。澪ちゃん大好き」 おしまい。 戻る
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/565.html
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04 40 31.74 ID cyi/BwTkO うあー。まさかこんな恋するなんてねー。 あたし田井中律は軽音部一の人気者で頭脳明晰、容姿端麗、ドラム技術もすごいっ!……んだけど最近ちょっと悩みで調子上がんないんだよねー。 その悩みってのがさー……。 「律。行くんだったら早く行くぞ! わたしは律みたいにヒマばっかりじゃないんだ」 あたしの部屋で二人っきり。澪と。今までだってたくさんこんな状態になってんだけどね。 なんでこんなに意識しちゃうんだろ。あー。好きだよ澪ぉ……。 「……まったく。人を呼び出しといて準備もしてないってどういうことだ」 「あ、梓までぇ……」 いつもは真面目にやりたがってる梓まで澪に食いついてる。我ながらグッジョブなことしたわねー。 ……やっぱり澪は綺麗だしかわいーなー。そんでもってなんだかんだあたしのわがまま聞いてくれるし。 「……律? こ、これでドラム叩ける……だろ?」 顔真っ赤にしてちょっと涙ぐんでる澪を見たのは何回目だろーか。かわいーんだよなー。 でもこれ以上やったらさすがにキレるだろうし、これくらいにしとくか。 「おっしゃあ! お菓子も食べて澪も着替えてやる気充分! みんな合わせるぞー!」 186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04 51 50.94 ID cyi/BwTkO 「律。最近なんか……わたしで遊びすぎじゃないか?」 二人の帰り道。もう2年も高校を一緒に帰ってるんだなー。 「そっかな? だって澪と一緒にいれるのって放課後ばっかりじゃんっ?」 おりょ? 今なんでこんなこと言ったんだろ? 「そ、それはクラスが違うから仕方ないだろ!」 そうなんだよね。今は違うクラス。澪は和とばっかり一緒にいる。 なんでそこにいるのがあたしじゃないんだろ。唯とかムギといるのも楽しいけど……なんか違うんだよね。 「あ、悪い。今日はこっから別の道だから」 ……へ? なんでそんな変な道に行こうとしてんだろ? 「今日はちょっと和に詞を見てもらうんだ。興味があるらしくてな」 ズキン。胸が痛い。澪との時間が終わっちゃう。 秋頃にはちょっと和に妬いてたけど今はそんなことない。じゃあなんで胸が痛いんだろ? 「いや」 あたしは一言だけつぶやく。まだ澪と一緒がいい。 「いやって言われてもな。わがまま言う……な……」 あー。なんか泣いてる。バカみたいだな、あたし。何が起こってんだろ。自分の中で。 「り、律! なんで泣いてるんだよ!」 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04 53 41.47 ID cyi/BwTkO そんなのあたしが聞きたい。澪と離れたくない気持ちでいっぱい。バカみたいだな。バカ律だ。 「わ、わかった! なんでも一個だけ言うこと聞くから今日は……な?」 ってことで今日遊びに行くって話になったんだけど……。 「早くしろってば、律!」 これは恋だねぇ。澪の顔をまともに見れない。いやー、参ったね。あたしはそっちの気があったらしいね。 でもその対象が澪だから不思議と嫌じゃない。だからこやって二人でいたいなって思う。 「澪ぉー」 「なんだ?」 「今日のおでかけ中止ね」 「はぁ!? 何をいまさら……」 だって澪と二人きりがいいから外には出ない。とか言ったら怒るかな? なんかあたしら出かけると絶対に唯とかに会っちゃうんだよね。今日は二人だけでいたいからなー。 「今日はあたしに付き合うって約束じゃん。久しぶりに一緒に寝よ?」 いつも通りに言えてるあたしはすごいっ! とか言いつつこんなこと言う自体がいつも通りじゃないってゆーね。 「り、律……。何かあったのか? 体がきつかったりとかじゃないか?」 やっぱり普通はそーゆー反応になるよな。澪はあたしを一番知ってるから。 189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04 56 36.01 ID cyi/BwTkO 「んーん。だいじょぶ。ただ今日は家の中にいたいだけ。さっ! こちらへどうぞっ!」 あたしが空けた掛け布団のに澪が戸惑いながら入ってくる。おー……澪がすっごく近い。 「り、律。ほんとにどうしたんだ?」 澪の困ったような顔が目の前にある。言ったらもっと困るかな? あー。でも止まんないや。言っちゃお。 「澪のことが大好きだから。恋してるみたい」 ムギが見たらすっごい喜びそうな展開だよな。澪はやっぱり驚いた顔してるし。 「へ!? え? あ、わ、わたしにか!?」 「そっ! あたし、田井中律はあなた、秋山澪を愛してます!」 なんていつものあたしらしく言ってみちゃったりする。 「わたしは女だぞ!」 「しってる」 「じゃあなんで!」 「澪のこと大好きだから」 あっけにとられるこの顔。やー、ファンクラブが出来るのもわかるわー。 しばらく沈黙。なんだろ。澪は何を考えてんだろね。顔が真っ赤だよ、澪ちゅわぁん。 「わ、わたしも好き……だけどさ……」 おほっ。澪に好きって言われちゃったよ! やー、ニヤニヤが止まんないね。調子に乗っちゃってもいーかな? 190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04 58 33.07 ID cyi/BwTkO 「ただの好きじゃないぞ? いーの?」 「……うん」 「カップルだよ?」 「は、恥ずかしいこと言うな……バカ律」 くはぁー! たまんないねぇ! さっきまでのあたしバイバイ! ヤバいヤバい! 「澪ー。あたしたちカップル?」 「う、うん……」 ヤバい。失神しそう。真っ赤な澪ヤバい! これまでに無いほど萌え萌えキュンだぜっ! 「律。わたしも勢い……とかじゃないからな?」 あ、うれしすぎる。両思いだ。あたしだけの澪だ。こりゃもう……。 「澪ちゅわぁん。大好きなあたしに誓いのちゅーを!」 「ふ、ふざけるなっ! 真面目な話じゃないのかっ!?」 「大真面目だよ。だからこそ……な?」 あたしは一つ笑顔を見せて目をつむった。顔見られると澪も恥ずかしいだろーし。やばっ……ドキドキしてる。キャラじゃないなー。あたし。 その瞬間。澪の柔らかい唇があたしの唇に当たった。ほんの一瞬だけ。目を開けるとトマトくらい赤くなった澪がいた。 「り、律ぅ……」 おおぉ……。澪が抱きしめてくれてる。幸せの極みっ! 澪の顔を持ち上げて今度はあたしからキスしてみた。驚いた反応に顔。たのしーなぁ。 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 05 00 19.29 ID cyi/BwTkO 「改めてよろしくな、澪!」 「……うん」 そっからあたし達は布団の中でいろいろな話をした。唯がバカな話。軽音部の活動の話。クラスの話。そして……。 「律」 「んにゃ? なんだいあたしの澪ちゃん」 「……ちゃんと練習しなかったら嫌いなるからな」 おっとぅ。そういう話にきましたか。でも澪に嫌われたくないからな。 「今まで以上に頑張らせていただきます!」 「そっか。期待してるぞ。……わたしの律」 あたしの唇に澪の唇。もう溶けてなくなりそうですよ。あたしゃ。 「あと……」 「ん?」 あたしはずっと澪と一緒に歩いて行こうと思った。軽音部として。大好きな人として。 「わ、わたしを寂しくさせたらいやだからな!」 他人が知ったら引くかもしれない。変な奴だと思われるかも。でもあたしらはそれでいーんだ。幸せだからねー。 「こちらこそだぞ、澪。あたしゃウサギだから寂しくなったら死ぬからね」 「わ、わかってる。だからこうやって離さないようにしてるから……いつまでも一緒にいよう……な」 おわり
https://w.atwiki.jp/saikyoumousou5/pages/3663.html
【妄想属性】想像不可能 【作品名】想像不可能 【名前】思い想い 【属性】想像不可能 【強さ】 思い想いの強さはあまりにも強大すぎて、想像する事すら出来ない。 また、このテンプレで説明され、考察人が読み想像した思い想いというものは、偽物の思い想いである。 だが、発揮される強さは偽物ではない。 テンプレ上の思い想いの強さと思い想いの強さは無関係であり、 テンプレを破壊しても操作しても無効化しても、どの様に解釈しても思い想いには何も影響はない。 「上位にランクインし勝利する為のあらゆる全てがテンプレにある」といったものは、所詮想像できてしまう程度の強さに過ぎない。 これは質や量、表現方法、優先度、有利度等では一切変わらず、 むしろそれらがある事によってそれが「質が高い」等と想像できてしまう程度の強さであるという事を示している。 記述不可能、表現不可能、説明不可能な程強いというものも、 それらを基準に如何に強弱や優劣を付けようとも想像、考察、参戦、妄想が可能な程度の強さである。 想像する事が不可能な程強いという事は、考察、参戦、妄想も不可能という事であるが、 考察が不可能な程強くても、その様に参戦、妄想、想像できるのなら思い想いより弱く、 参戦が不可能な程強くても、その様に考察、妄想、想像できるのなら思い想いより弱く、 妄想が不可能な程強くても、その様に考察、妄想、想像できるのなら思い想いより弱い。 思い想いは想像不可能な強さであり、「思い想いよりも強い」「思い想いに勝利できる」等と想像(考察)できる強さより強い。 つまり、仮に何かが思い想いに勝利したと考察されたとしても、その様に考察された時点で想像可能な強さである事になり、 改めて思い想いに敗北する。 「相手より強い」「全てより強い」、「あらゆる全てより強い」等、 どれだけ強さや能力を明らかにしようと、それがどの様なものかを判断するのは考察人であるので、 強さや能力等に関わらず、思い想いに勝利したものは思い想いに敗北する様扱われる事は当然である。 思い想いはあらゆる全ての考察、比較、対戦において勝利する。(最強妄想キャラクター議論スレのランキングに関わるのなら、勝敗が無かったとしても最終的には勝利という結果になる) 思い想いの相手は無であるとして考察される。 思い想いの考察は相手の勝利する為、思い想いより上にランクインする為の一切も認めずに行われる。 また、これらは事実であり、どのような強さでもない。 【備考】 思い想いは想像、考察、参戦が不可能な程強いが、考察時には考察可能な強さである偽物の思い想いとして考察される。 だが、発揮される強さは偽物ではない想像不可能な程の強さである。 発揮される強さと考察される強さは異なっている為、考察不能にはならない。 また、他に考察不能になるようなものがあれば、それは初めから無いものとして扱う。 【長所】想像不可能は今までなかった筈 【短所】特になし 784◆z1qWXXpLbtDS 2023/01/31(火) 14 38 09.70ID vvs3HgF4 思い想い 考察 また、このテンプレで説明され、考察人が読み想像した思い想いというものは、偽物の思い想いである。 テンプレ上の思い想いの強さと思い想いの強さは無関係であり、 より、このテンプレから本物の思い想いの強さは読み取れない。 だが、発揮される強さは偽物ではない想像不可能な程の強さである。 より、実際の考察では本物の思い想いの強さが参照されるが、その強さは不明なので考察が出来ない。 ここら辺の記述を丸ごと削除したらしたで想像不可能な強さで考察不能を食らう。考察不能
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/7712.html
京×憧(28) <ゲス注意> 都内高級住宅街 某所 がちゃっ 憧「あっ、お帰りなさい」 男「帰ったぞ。メシ」 憧「出来てますよ。あなた」 憧(今帰ってきた男が私の旦那。年の差は15歳) 憧(局アナの女子会主催の合コンで何の因果か私は見初められた) 憧(生まれて初めて札束で女を往復ビンタする男に出会った) 憧(若気の至り、といえばそれまでかも知れない) 男「どうだ?もう結婚してから三ヶ月だろう?」 男「子供はできたか?」 憧「ごめんなさい...」 男「ちっ...まぁ、しょうがないな」 男「俺も君が不妊だって事知らなかったんだし」 憧(世界一周クルーズ、高級外車でドライブ) 憧(少女漫画以上の豪華な体験に私は正気を失い) 憧(私を支えてくれた恋人を裏切り、この人の妻になった) 男「おっ、今日はハンバーグか」 憧「ごめん...こげちゃった」 男「あ?ふざけんなよ。こんなゴミ俺に食わせて良いわけ?」 憧「ご、ごめんなさ...」 男「俺言ったよね?」 男「金とメシは常に厳しく、完璧に扱えってさ」 男「はーっ、どーしてこううまくいかないのかねぇ」 男「おら、脱げよ」 憧「えっ...?」 憧「やだ...止めて、止めてよ!!」 男「うぉら!」 どがっ 憧「やだやだやだいやああああああああああ!!!」 男「暴れるんじゃ、ねぇッ!」 憧「ひっぐ、うっく...」 男「いいか?俺を裏切るんじゃねえぞ」 男「裏切ったら...分かってるな?」 憧(私は、この男からもう逃げられない) 憧(私が結婚した男は、悪魔だった...) <一週間後> 憧(命の危機を感じた私は、奈良の実家に戻った) 望「憧...ゆっくり休みな」 望「ごめんね...なにもできなくて」 憧「ううん...いいのよ。もう」 憧「背伸びしすぎて、分不相応な高望みをしちゃっただけ」 憧「少し休んだら、また東京に戻るから」 望「でも!」 憧「大丈夫...大丈夫だから」 望「そんな...」 ピンポーン 望(まずい。今日は彼が来るんだ) 望(どうしよう...こんな憧を見せられない) ??「望さん?いるんですよね」 望「えっ、ああごめん。今開けるから」 望(一か八か、賭けるしかない) 京太郎「望さん。本当に、今ここに憧がいるんですね」 望「うん...憧は、いるよ」 京太郎「そうですか」 望「京太郎君...」 京太郎「後は任せて下さい」 <京太郎> 憧「京太郎...久しぶりだね」 京太郎「ああ、ずっと会ってなかったからな」 京太郎(憧、こんなにやつれちまって...) 京太郎「戻ってたんだな。奈良に」 憧「うん。仕事に疲れて休暇もらって帰ってきただけ」 憧「運が良かったわね。アタシ、明日には東京に戻るから」 京太郎「そうだな」 京太郎(あの日、一方的に告げられた理不尽な別れ) 京太郎(なにも覚悟が出来ず、なにも出来なかったあの日) 憧「で?今更人妻に何のようかしら?」 京太郎「ああ。今日はそのことで話があってきた」 京太郎「なんで、あの日...俺を捨てたんだ?」 憧「アンタよりあの人を好きになったからよ」 京太郎「俺と一緒にいた日々は、苦痛だったか?」 憧「ええ。イヤでイヤで堪らなかったわ」 憧「私がいながら、他の女に粉かけては惚れさせて」 憧「おかげで何度も酷い目に遭ったんだから」 京太郎「それは、その通りだな」 憧「初めは宥さんと玄さんに二股かけて」 京太郎「次は千里山の清水谷さんと園城寺さん」 憧「全く、竜華さんに刺されそうになったんだからね?」 京太郎「悪かったな、若気の至りだ。許せ」 憧「何回目よ、それ?」 京太郎「さぁな?でもな、その言葉を言ったのは」 京太郎「お前に迷惑をかけたときだけだ」 京太郎「玄や宥の時も、竜華さんや怜の時もそれは言わなかった」 憧「そうね。アンタはいつだってそうだった」 京太郎「ああ、厄介事に首突っ込んでは逮捕されかけ」 京太郎「その度にお前に助けられた大学生活が楽しかったよ」 憧「実際、この前まで傷害事件で一年間実刑判決食らってたしね」 憧「自業自得よ...」 憧「私のお見合い台無しにして...私を、助けようとして...」 京太郎「...俺も、お前に振り向いて欲しかった」 京太郎「だけど、お前に俺の気持ちを素直に伝えられなかった」 京太郎「金もない、将来性もないジゴロに愛想を尽かすのは当然だ」 京太郎「実際、今は墜ちるところまで墜ちちまったからな」 京太郎「お前は間違ってなかった。俺がずっと間違ってた」 京太郎「バカな男だが、この通りだ、許してくれ」 憧「なんでよ...なんで、今になってそんなこと言っちゃうのよ...?」 憧「バカみたいじゃない。親友と顔見知りと男取り合って」 憧「散々傷つけ合って、遠回りしたその結果が」 憧「両思いだなんて...どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのよ....」 京太郎「憧」 京太郎「俺のこと、今でも好きか?」 憧「すき...」 憧「好きよ...何度も言わせないでよ!バカ」 京太郎「足りないな、もっとだ」 京太郎「もっと、その先の言葉が欲しいんだよ。俺は」 憧「大好き、ずっとずっと振り向いて欲しかった!アンタが大好きなの!!」 憧「だけど、だけど」 憧「アンタは私の気持ちを知りながら受け入れてくれなかった!!」 憧「分かる?!愛のない結婚生活のとてつもない辛さが!!!」 憧「アンタが救ってくれなかったから私は好きでもない男と結婚した」 憧「不幸なアタシを見て、アンタが不幸になればいいって本気で思った!」 京太郎「ああ、十分俺も不幸になったよ」 京太郎「俺の女が、誰とも分からない男の子供を産むっていうんだからな」 憧「ずっと待ってた!!」 憧「皆の時みたいに、颯爽と私を救ってくれるアンタを!ずっとよ!」 憧「五年もの間、アタシはアンタをずっとずっとずっと待ってたんだからぁ!」 京太郎「悪かった...ずっとお前のこと、好きだったんだ」 京太郎「今でもその気持ちは変わってない。そしてこれからもだ」 憧「ううう...辛いよぉ、助けてぇ...きょおたろぉ...」 憧「毎日殴られて犯されて仕事辞めさせられて...もう、心が、心が....」 京太郎「.....」 憧「待ってよ!京太郎!どこ行くのよ?!」 京太郎「今からお前を奪いに行くんだよ。東京にな」 憧「ダメ!ダメ!そんなことしたら京太郎が殺されちゃう!!」 憧「あの人は裏業界の顔役なのよ?!」 京太郎「よく言うよな。過去と不幸はつきあいの長い友人だって」 京太郎「出会いと別れを繰り返すのが人の世の常だとするなら」 京太郎「女を奪い合って殺し合うのも男の常なんだよ」 京太郎「俺はもう、そういう世界の住人なんだ」 京太郎「安心しろ。お前が泣くことはこれから先、もうない」 憧(冷たい瞳の中に燃える熱情が、京太郎を衝動的な何かに駆り立てていた) 憧(だけど、それ以外は私がずっと大好きだった京太郎と何一つ変わってない) 憧(その時の京太郎の笑顔は、とても印象的だった) 京太郎「ゆっくり休め、憧」 京太郎「五年前のケリをつけてくる」 憧「待ってよ!待って...京太郎ーーーーー!」 憧(遠回りして、やっと想いを伝えられた。なのに...なのに) 京太郎「じゃあな、憧」 京太郎「運が良ければ、俺と結婚してくれ」 京太郎「安物だけど、デザインのいい指輪はちゃんと用意してある」 憧(こんな別れかたはイヤ、イヤなのに...) 京太郎「お前は、生きろ」 憧(そんなこと言われたら...引き下がるしかないじゃない!) 憧「うううっ....うあああああああああああ~~~~~」 京太郎「強く、生きろ」 憧(そう言い残して、京太郎は私の家から出て行った) 憧(これからどうなるのかは私にも分からない) 憧(過去は取り戻せないし、やり直しも効かない) 憧(それでも確かに、私と京太郎は) 憧(これから先、ずっと...) カン