約 728,519 件
https://w.atwiki.jp/akatonbo/pages/500.html
両思い 作詞/17スレ888 作曲/17スレ908 貴方の瞳 髪の靡(なび)き さりげないえくぼ いつも本の向こうから見ていたよ 君の瞳 髪の靡き 可愛いえくぼ いつも横目で気にしていたよ けれど もうそれは叶わない 来年も 同じクラスになれるといいな 伝えたい恋とかではないの そっと貴方を見ていれるだけで 十分 伝えたくないと言ったら嘘になるけど このままそっと 育てたい優しい気持ちさ 初めて 覚えた 恋心 甘酸っぱい 初めての 気持ち 音源 両思い.mp3 両思い(アレンジver).mp3はただいま管理人の手元にありません。持っている方くださいな。 両思い(オルガンver).mp3
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/2185.html
このページはこちらに移転しました 両思い 作詞/17スレ888 作曲/17スレ908 貴方の瞳 髪の靡(なび)き さりげないえくぼ いつも本の向こうから見ていたよ 君の瞳 髪の靡き 可愛いえくぼ いつも横目で気にしていたよ けれど もうそれは叶わない 来年も 同じクラスになれるといいな 伝えたい恋とかではないの そっと貴方を見ていれるだけで 十分 伝えたくないと言ったら嘘になるけど このままそっと 育てたい優しい気持ちさ 初めて 覚えた 恋心 甘酸っぱい 初めての 気持ち 音源 両思い.mp3 mp3 両思い(アレンジver).mp3はただいま管理人の手元にありません。持っている方くださいな。(アレンジ:17スレ917(旧次スレ案内所1スレ635)) 両思い(オルガンver).mp3 mp3(歌:まとめ(旧次スレ案内所1スレ649) (このページは旧wikiから転載されました)
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/457.html
121 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 21 58.37 ID OyAS0tr20 夏休みも終わったある日。 ボクが学校から家に帰ると家のカギが開いてたので、お兄ちゃんが帰ってるのかと思い 「ただいま~」 と、声かけてみると 「おかえり~」 と、予想通りお兄ちゃんの返事がキッチンから聞こえたので夕食作ってるのかなぁと思って行ってみると、これまた予想通り夕飯を作ってるお兄ちゃんがいた。 ボクの名前は悠、高校1年生で育ち盛りなお年頃…だと思う、155センチの背よ伸びろ、いや伸びてください。 夕食を作ってた芳樹お兄ちゃんは大学3年でたぶん180センチくらい。…ボクの予定身長でもあります。 キッチンを覗いて作業内容を確認してみる。 「今日の夕飯はなに?」 「今日は久々にカレー、しかもチキンカレーだ!」 なにがしかもなのかと思ったりもしたけど、カレーは好きなのでやっぱりうれしい。 ボクの家は両親共働きだから、大抵夕食は兄弟が作ってる…ほとんどお兄ちゃんだけど。 それから二階の自室で部屋着に着替えてキッチンに戻り、 「なにか手伝えることないかな?」 手を洗いながら聞いてみる。 「うーん、カレーはもう煮込むだけだからなぁ…サラダでも盛り付けておいてくれ」 「おっけー」 ぱっぱっと4人分、ボクとお兄ちゃんとお母さんお父さんの分を盛り付ける。 122 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 23 43.59 ID OyAS0tr20 そろそろ7時…両親も帰ってくる頃かなと思ってたらお母さん帰宅。 『おかえり~』 ハモらせて、お母さんは一瞬ぷっと吹き出し、 「ただいま、もう9月だっていうのにまだ暑いわねえ」 「だねぇ、大学でクーラー壊れててまいったまいった」 「寒いよりはいいけどね~」 なんて話したりしながらダイニングにサラダを運ぶと、お兄ちゃんも完成したらしいカレーを盛って運んできた。 うちのカレーはいつも中辛と決まってて、辛党のお父さんはタバスコを、甘党のボクはヨーグルトを入れることでちょうどいい感じにするようにいつのまにかなっていた。 「お父さん帰ってないけど先に食べましょ」 「そうするかぁ」 お母さんに促されてお兄ちゃんが相槌を打つ、ボクも席について食べることに。 「いっただっきまーす」 「よーくお食べ」 いつも通りおいしい夕食を食べてると、お父さんも帰宅。 「ただいま。ん、今日はカレーか」 カレーの匂いは玄関まで届いたらしい、お父さんもカレー好きなので笑顔だ。 ほどなくしてテーブルを4人で囲んだ。 そしてお父さんがおもむろに口を開き、 「悠、おまえ明々後日の月曜で16になるわけだが…もう経験してるのか?」 うわっ、お父さんストレートに聞きすぎ!!え~なんて答えたらいいのさ。 うーん…嘘ついても誕生日がきたらばれる事だし言うしかないかぁ… 「……まだ」 「そうか、じゃあ女になるんだな?」 「そうなるのかな…」 沈黙な空気がテーブルを包む… 「に、兄さんは悠が女になっても気にしないぞ!」 「そうそう母さんも女の子が欲しかったし!」 そんな慌ててフォローしなくてもいいよ。 125 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 26 57.26 ID OyAS0tr20 結局夕食は気まずいまま終わり、お風呂に入った後自分の部屋でぼーっと考える… ボクは男でいたいのかな?好きな女の子とか…いないし。 もうしょうがないし諦めようかな…とか物思いに耽ってたら、ドアのノックが。 「悠、いいか?」 お兄ちゃんだ、夕食の時の話かなと思いつつ招き入れた。 部屋にひとつしかない椅子はボクが使ってたのでお兄ちゃんはベッドに座りつつ口を開く。 「悠さ…男のままでいたくないか?」 「え?まぁいきなり性別変わってしまうの恥ずかしいから嫌だけど…」 「なりたくないなら、兄ちゃんが内緒で風俗に連れて行ってやるよ、金も心配すんな!」 「ええっ!?未成年はダメなんじゃ?」 「だって悠、よく考えてみろ…16までに童貞喪失してる奴がそんなにいるはずないだろ。 おまえのクラスで女体化してる奴何人だよ?」 「…ひとり」 「ひとクラス30人で男が半分の15、もう誕生日きてるのが約半分の7人としてもさ、 そのうち6人も童貞喪失してるって普通考えられなくないか?」 「そうかも…?」 「普通に童貞喪失してる奴もいるだろうけど、そうでない奴は風俗行ってるんだよ、表向きは未成年はだめって事になってるけど女体化防止に行くのには目をつぶって貰えるが実際のところだよ」 「そっかぁ…うん、お願いしようかな」 「オッケー、じゃあ明々後日が日曜だから明々後日に行くか。 まぁ、心配するな、お兄ちゃんにまかせとけ!!」 「ありがとうお兄ちゃん」 「いとしの弟のためさ」 「お兄ちゃん、それ変態ぽい」 「なんだとー!…まぁそういうことだ、おやすみ」 126 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 28 16.28 ID OyAS0tr20 「ちょっとまって!」 「ん、なんだ?」 「今日は…一緒に寝て欲しい…」 「一生の問題だし不安になるのも仕方ないっちゃ仕方ないか。一緒に寝ますかね」 「うんっ」 「んじゃ枕持ってくる」 「おっけー」 そして、お兄ちゃんが枕持ってきて一緒にベッドにもぐりこむ。 「ちょっと狭いね」 「シングルだしな」 「お兄ちゃんもさ…風俗で童貞喪失したの?」 「俺も最初はそうしようかとしたんだけど、その時気になってた子にだめもとで告白したらオッケーもらえて、誕生日1週間前くらいに初体験したなぁ」 「いいなぁ…ボクにもそんな人がいればいいのに…」 「まだ高1なんだし焦らなくていいさ」 「うん…そだよね」 「それよりも背を伸ばさないとな」 「まだまだこれからだよっ」 「大丈夫大丈夫、俺も伸びたの高校になってからだし」 「ちょっと安心」 あと何か話してた気もするけどいつの間にか眠ってたみたい。 128 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 30 12.39 ID OyAS0tr20 次の朝。 朝食&弁当はお母さんが作ってくれるので朝食を食べていつも通り学校へ。 そして昼休み。小学校の頃からの親友の和也と教室の机を挟んで昼食。 和也は中学の最初くらいまでは同じくらいの身長だったのに、ひとりだけどんどん伸びて今じゃ170センチ。 15センチも引き離されてなんだかくやしいなぁ…高校で追い抜く予定だけどねっ。 そんな和也がメロンパンかぶりつきつつ話し掛けてきた。 「月曜、誕生日だっけ」 「うん」 「大丈夫なのか?」 「あーうん、ほんとはまだなんだけど、お兄ちゃんが日曜に風俗に連れてってくれるからなんとかなりそう」 「へー…まぁがんばれよ」 「がんばれって、なんだかへんな気もするけどがんばるよ」 「ああ…」 その後は、テレビの話とかしているうちに昼休みも終わり、午後の授業、そして放課後。 ボクは陸上部、和也はサッカー部に入ってる。和也はサッカーうまいと思うんだけどまだ1年だし、 上級生押しのけてレギュラーとかは難しいって言ってた。 ボクは…短距離メインにしてるんだけど、いまいちぽい。でもまだこれから背も伸びるしそこからが勝負!! そして、部活も終わっていつも通り和也と一緒に帰ろうと教室で待ってたらまもなく和也もきて、お互い労いあう。 132 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 31 15.72 ID OyAS0tr20 「おつかれさま~」 「おつかれ~」 「んじゃ帰ろっか」 「あのさ…」 和也が何か言いかけて口篭る…どうしたんだろう。 「どうかした?」 聞き返したらようやく口を開いたと思ったら、 「悠さっ…」 もう歯切れ悪いなぁ… 「言いたい事があるならはっきり言う!」 「ん…あぁ……」 なんだか迷ってるような素振りを見せながらも、意を決したのか和也が口を開く。 「あーもう覚悟を決めたから言うぞ!!悠、おまえ風俗行くな!」 いきなり何言ってるの、この人は… 「何言って…」 「だってさ…おまえの事ほんとは好きだったんだよ!」 「え?ええー!?」 ボクだって和也の事好きだけどさ、女になるので付き合ってくださいなんて言ったら、 気持ち悪いって嫌われるのが怖くて言えなかったのに… 「でも男のお前に言っても正直迷惑だろうし、恋人作って童貞卒業するならそれでもいいって思ったんだ。 だけど、お前は恋人作らないし風俗で済ますって言うし…風俗行くくらいなら女になって俺と付き合ってくれよ!」 お互いに片思いだったんだね…でも、 「いきなり言われても…」 って衝撃的すぎてほかに答えようがなかったらそう言ったら、 「明後日行くんだろ?もう時間ないだろ」 「そ、それはそうだけど…」 「それにおまえの最初の人が好きでもない人でもいいのかよ?」 「よくないけど…」 突然の告白に頭がぐるぐる空回りしてる。 134 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 32 12.18 ID OyAS0tr20 「ごめん…今いきなりは答えられないよ。びっくりしすぎて考えられないし」 「そうか…」 「明日の夜には答えるから…それでいいかな?」 「俺こそごめんな、やっぱりびっくりしたよな」 「うん…」 「じゃあ帰ろうぜ!」 「そだね」 ボクはテンパってて帰り道に何も話す事ができなかった。和也もなにか言いたそうな顔をしてたけど結局何も言えなかったみたい。 「ただいま…」 「悠か、おかえり」 いつも通り、お兄ちゃんは夕食を作ってた。ボクもいつも通り着替えて手伝いにキッチンへ… 「今日はなに?」 「今日はサバの味噌煮だな」 「お兄ちゃんはいいお嫁さんになれそうだね」 「まあな」 「お兄ちゃん…」 「なんだ」 「ボク、お嫁さんになるかもしれない…」 「…ん?風俗なら大丈夫だぞ、心配するな」 「そうじゃなくて…」 お兄ちゃんが料理の手を止めてボクの方へ向き直る、次の言葉を待ってるみたい。 「和也に告白されちゃった…」 「……」 和也はよく遊びに来てたし、お兄ちゃんとも結構仲がいいと思う。 しばらく黙ってたお兄ちゃんが口を開く、 「そうか、それでどうするんだ?」 「どうしようかな…」 「和也の事が好きなのか?」 135 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 33 12.50 ID OyAS0tr20 「たぶん…好き」 「そうか…」 お兄ちゃんはしばらくなにか考えて後で、 「なんとかしてみる」 「え?うん。ありがと」 よくわかんないけどお兄ちゃんが協力してくれるみたい、なにか考えがあるんだと思う。 ぐぅ……おなかが鳴った。お兄ちゃんが笑いながら、 「とりあえず飯作るか」 と言ったので、 「そだね」 と同意した。 今日の夕食はサバの味噌煮と味噌汁とナスの漬物。 お父さんお母さんがまだ帰ってこないので先に食べ始める。 なんだか今日はお兄ちゃん食べるの早いなぁ…と思ったら食べ終わった。 「ちょっと買い忘れた物あったから買い物に出かけてくる」 「うん、行ってらっしゃい」 と、ボクはお兄ちゃんを見送った。 夜…自室で和也との今までの事、告白の事、これからの事を考えた。 和也の事は大好きだけど男だった人が男を好きになったりするのって変態かもしれない… でも…和也に告白されてからいままで抑えてたボクの気持ちが爆発しっぱなし。 和也が彼氏、和也が彼氏、ボクが和也の彼女、和也の彼女… カッコイイし優しいと思うし、恋人を大事にしそうだし… 色々な考えが空回りを始めた頃、ドアのノックが… 「悠、入るぞ」 「いいよ」 お兄ちゃんだ、いつのまに帰ってたのだろう。 ベッドに座ったお兄ちゃんは真剣な顔で言った。 「男のままでいるのも女になるのも和也次第なんだよな?」 136 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 34 01.79 ID OyAS0tr20 「そうかな…」 「和也と付き合うなら応援するさ。女になっても大丈夫だろう」 「なんだかやけに和也を信頼してるんだね」 「まぁな……それに男のままでも女になっても悠は悠だからな、俺の大事な家族だ」 「…ありがと」 「じゃあ、おやすみ」 「おやすみなさい」 寝る前に和也にメール。 『明日あいてる?あいてたら一緒に遊ぼうよ。とゆうかぜったいあけといて!!』 すぐ返事がきた。 『OK.昼から俺んちでいい?』 返信返信。 『うん。それでいいよ』 よっし…決戦は土曜日だ。 土曜日。 和也の家は歩いて10分くらいなので昼食の後、歩いて行く。 和也の家のインターホンを押す。 「はい」 和也の声だ。 「悠だけど」 「おう、入ってくれ」 「はいな」 うーん、和也の家も久しぶりな気がする。ほんとは先週の日曜も来たんだけど、気分的にそんなかんじ。 和也の部屋はベッドに机にテレビと本棚…棚に並んでるのはマンガばかりだけど。 何気なくこの間読んだマンガの続きを棚から取り出してると和也が、 「答え決まった?」 いきなり核心を突いてくる。ってあれ…なんだか顔に痣あるし。 「顔どうしたの?」 137 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 34 45.95 ID OyAS0tr20 「ああこれ、朝に寝ぼけて階段から落ちた」 「気をつけないと」 「あんまり寝れなかったしな」 v 「そっかぁ」 やっぱり和也は和也で色々悩んだりしたのかな? 今日は自分の気持ちを確かめるためにも思い切ってみよう! 「一緒に座ろ」 ベッドに腰掛けながら言ってみる。 「え!?お、おう!」 ちょっとびっくり和也だけど、素直にボクの隣に座る。 「和也はボクの事好き?」 「…昨日も言ったじゃないか、好きだ」 「そっか、ならキスして」 和也の目を見つめて言ってみる。というか、こうやってみるとやっぱり和也かっこいいと思う、今は腫れてるけどね。 目を閉じてキスを待ってみる。和也の息を呑むのがわかる。 心臓がドキドキと高鳴ってる感じがする、和也もそんな気持ちなのかな… 口付けの感触、初めての感触。長いような短いような間の蕩けるような感覚。 そして、唇を離した和也はボクを抱きしめて、 「やっぱり悠の事好きだ」 「うん…ボクも好き…」 そう返事をして、今度はボクからちゅっと和也にキスをした。 「ボク…女になるよ」 「おう」 「責任とってね」 和也は満面の笑みを浮かべて 「まかせとけ!」 と、胸を叩いて答えた。 それから夕方までゲームとかして遊んだ。男として和也と遊ぶのも今日で最後なんだなぁと思いながら… 140 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 36 49.33 ID OyAS0tr20 「ただいま~」 「おかえり~」 家に帰った時はいつものこのやりとり。いつも通りお兄ちゃんはキッチンで夕食を作ってるみたい。 お兄ちゃんこそ女になってもよかったんじゃないかと思ったりする今日この頃。 「決まったか?」 キッチンからお兄ちゃんが声をかけてくる、もう決めたさっ。 「うん…女になって和也と付き合うつもり」 「そうかそうか、ちゃんと決着ついたみたいで安心したよ」 「うん、ばっちり!」 そして夕食、家族4人揃ってから宣言。 「ボク、女になるから」 「そうか、がんばれ」 何をがんばるのか教えおくれよお父さん。 「あらまあ、どうなるか楽しみ」 そんな他人事全開で言われても困るのですよお母さん。 「みっちり料理教えてやるよ」 うん、おねがいしますお兄ちゃん。 「じゃあ誕生日の月曜は休んで色々準備しないとね」v 「うん」 日曜日。 和也はサッカーの試合で出かけてるので、最後の日は一緒にいられなくてしょんぼり。 お兄ちゃんは朝からお父さんと釣りに行った。いっぱい釣ってくるって言ってたけどあんまり信頼できなかったりするけどね。 お母さんがリビングで掃除をしてるのを眺めながら、これからどうなるのか漠然と考えた。 女になったらやっぱりクラスメイトからからかわれたりするかなぁ…クラスメイトの子もそうだったし。 「ねえ、お母さん」 掃除機を止めてお母さんがこっちに向き直る。 「うん?」 141 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 38 49.58 ID OyAS0tr20 「ボクさ…女になる事、どう思う?」 「好きな男の子がいるんでしょ?お母さんはいいと思うけど」 「え?それお兄ちゃんから聞いたの?」 「なんとなくそんな気がしたから。なんだか悩んでるみたいだったし」 「うん…それで告白されて付き合う事にしたんだ」 「それじゃあ、堂々と女の子になって堂々と付き合いなさい」 「うん、そだよね」 お母さんからお墨付きをもらったのでなんだか安心。 その日の夜、お父さんとお兄ちゃんの釣果は予想通りボウズでふたりの言い訳を聞きながらの夕食。 釣りのポイントがどうとかふたりが盛り上がってるのをお母さんに、 「でもだめだったのね」 と一蹴されてしゅんとしてるふたりがなんだかおかしくて仕方なかった。 「それじゃ、寝ます。明日からの新しいボクをよろしくお願いします」 食後にリビングでくつろいでいる3人に言ったら、一瞬沈黙の後みんな笑い出した。 「ちょっとひどーい」 「あははごめんごめん、こちらこそよろしく」 もうお母さんも笑いながら謝ってるし。 いまいち釈然としないけど笑いを背に2階の自室に上がり眠りについた。 ……ん……何時…… 半分朦朧としてる状態から徐々に覚醒してきたボクは時計で時刻を確認してみる。 5時…かぁ。ゆうべは早く寝たしなぁと思い身を起こす。 なんだかけだるい…女体化した時には痛みやだるさを伴う事もあるって保健の授業で聞いたのを思い出した。 そうは思いつつも確認の為に手を股間に…うん、いままであったあれがない。 胸は…一応膨らんでる感触はあるかな? だるさが抜けないけど、もっとちゃんと確かめるために洗面所まで移動。 洗面台の鏡で新しいボクこんにちは。 んーと…髪が微妙に伸びてるくらいかなぁ。長めのボブなかんじ、元々ボブだけど。 142 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 39 58.30 ID OyAS0tr20 顔はちょっとカドが取れたって感じ?元々女顔って言われてたからあんまりかわらないものなのかなぁ… というか男らしく成長する前に女になってしまったんだけど。 背は縮んでるような…元々低いのにちょっとあいたた。 さっき触った時にそこそこ胸あるかな?って思ったのに鏡で見たらいまいち、何カップなんだろう。 とりあえず今確認できる事はこれくらいかなぁ、自分の部屋に戻って彼氏…和也にメール打たないと。 『無事女体化したよ~寝てると思うけど』 これでよしっ…とりあえず着替えよう。と思ったら和也から電話が… 「おはよう…」 ちょっと眠そうな声、まだ5時すぎだししょうがないけど。 「おはよ、女になった~」 「おめでとう、じゃなくてありがとう。俺のために」 「これからよろしくね」 「おう!というか声高くなったな、元々高かったけど」 「そうかなぁ…自分じゃよくわかんないけど」 「自分ではわからんものかもな」 「かも…」 「今から公園で会わね?」 唐突だなぁと思いつつも、最初に見せたかったし 「うん、いいよ。ボクはもう着替えてるからいつでもいいし」 「じゃあ10分後な」 「あーい」 電話の後すぐ家を出て近所の公園で待ってたら、10分たったかどうかくらいで走ってくる和也が見えた。 急いで着替えてきたんだろうなぁ… 和也はボクの前まで来ると息を整えている間、和也の顔を見ながら痣も少しは引いたかな、と思った。 落ち着いてきたらしい和也がボクをまじまじと見つめて口を開いた。 「やっぱり悠は女になってもかわいいな!」 かわいいと言われて顔が熱くなるのを感じながらも、 「なんかそれは違う気もするんだけど…」 昨日までのコンプレックスを突付かれたので反撃。 144 :紫蘇 ◆OJMjCiynlc :2007/09/09(日) 00 44 01.96 ID OyAS0tr20 「う…まぁ気にするなよ。かわいいんだし問題ないんじゃね」 怯みつつもまたかわいいって言ってくれたので許しちゃおうか。 「ありがと」 「おう…とりあえずっ、改めて俺と付き合ってください!」 「うん、こちらこそよろしくおねがいします」 そしてボクと和也は恋人の誓いのキスを交わすのでした。 おまけ。 後で聞いた話なんだけど、顔の痣は土曜にお兄ちゃんに試されたんだって。 「悠の一生を変えるんだから、俺を倒してみせるくらいの覚悟はあるんだろうな?」 とかお兄ちゃん言ったらしいよ、今度この話でお兄ちゃんをからかってみよっと。 でも空手やってるお兄ちゃんと倒してでもボクを取ろうとした和也に感動。 勝てるわけはないんだけど、気持ちはお兄ちゃんに伝わったみたい。 おわり
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/503.html
513名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/01(月) 17 27 23 ID XRsxSHeE0 仲間達と一緒に旅している最中の2人は どんなにイチャイチャしてようと恋人未満だったらいいなあという個人的な願望 514名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/01(月) 22 12 41 ID lLXduwxd0 くっつく前は無自覚にいちゃこらしているのに いざ両思いって知って恋人同士になったら 今まで平気でやっていたような事を 途端に壮絶に意識し照れて2人して赤くなったり ぎこちなくなったりする純情なカリスマお色気カップルとかも萌える 515名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/01(月) 23 56 18 ID mnkoYazo0 ククが風邪ひいて 「じゃあゼシカ、このおかゆ食べさせてあげてね」 といつも通り深い意味はなく言われたのに 「たっ!!たたた、食べさせ…っな、なんて、そそそんな、なんでわたわた私がっっ」 と顔真っ赤にさせて動揺するんですね。 (なんでって…今まで普通に食べさせ合いっことかしてたじゃん) と冷めた目で見られるんですね。 アーンシリーズにしても、こいつら自分たちがいわゆる「はい、アーンv」 をナチュラルにしまくってたことに全く気付いてないんだろうな 516名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/02(火) 02 57 16 ID bTYi0nuf0 ありますね、確実にありますね。 ククールの方も今まで普通にゼシカの口にスプーンで食べ物を運んだり あるいは自分の方に運んでもらったりとナチュラルにこなしていたのに (こ、これってゼシカが口つけたスプ…か、間接キ………!!!)と 凄い勢いで顔を赤くして焦って二人して何やってんだよ このド純情カップルはと周囲を痒くさせてしまうんですね。 518名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/02(火) 23 47 17 ID 3tVM27tu0 516 なにその許せない光景www自分が仲間だったら耐えられない自信があるぞ いつも通り勢いで自分も口付けたスプーンを差し出したら突然ククが真っ赤になって、 理由に気づいたゼシカも真っ赤になって、2人して食卓でちぢこまって大人しくなってそうw 521名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/03(水) 23 57 23 ID OIxlAfsd0 できあがるまでは普通にしていたのに恋人になった途端できなくなったことっつーと 「髪の毛をさわる」ってのもありそう それまで普通に意味もなくサラサラ触って「いー手触り」「もうっせっかく梳いたのに」 とか意味もなく「ゼシカーオレの髪結ってくれよー」「はぁ?仕方ないわね、なんなのよ…」 とか意味もなく「じゃあゼシカのツインテールはオレが結ってやるよ」「ちゃんとしないと怒るからね!」とか 無駄にお互いの髪に触りまくっていたくせにできてから特にやっちゃってからは 「…触っていいか?」「え……。…うん…」などとぎごちなく触れて赤面してそうな… ああああああかゆかゆかゆ 522名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/04(木) 00 53 38 ID vJwH+cgX0 どんな装備を身につけても普通に披露して 「どう?これこの間新しく手に入った装備よ!」「まーいいんじゃね?」とか 「ああゼシカ、素晴らしく似合うよ。今の君はまるで女神だ」「はいはいどーも」 なんてやり取りを普通にしていたのに 「あ、あのこれ…エイトが錬金してくれたの…。どうかな…?」 「…………!!!!……………………い、いいんじゃね?(やべえ直視できねえ///)」 とか 「これ、新しい装備、どう…?」 「!!!!!あのなあ、おま…っそれ、おい、やめとけよそれは」 「!…なんでそんな事言うのよ?」 「だってよー…マジヤバイってそれは…」 「もういい!ククールのバカ!」 「待て、そんな格好で俺以外の奴がいる所を出歩こうとするな!!!」 なんて風になったりするんですよきっと 523名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/04(木) 20 05 15 ID exR3M91o0 両思い無自覚時とはっきり自覚した後とで 別人化するカリスマお色気って萌えすぎてやばいww 524名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/04(木) 23 17 11 ID c4YwlK010 前は毎日顔見るたびにカワイイとか美人とか好きだの愛してるだの言いまくってたくせに、 デキてからはむしろ絶対そんなこと言えなくなってしまったカリスマ。 そんでゼシカに「どうして最近は、全然あんな風に言ってくれなくなったの…? ククール私のこと、もうカワイイって思わなくなっちゃった…?」と悲しげな目で見つめられ 「んなわけねぇだろ!オレにとってゼシカ以上にカワイイ女の子なんていねぇよ!」 「じゃあ、どうして…」 「…本気で惚れてるのにそんな軽く口説いちまったら、冗談にしか聞こえねぇだろ… それが嫌だから簡単に言えねぇんだよ、世界一カワイイとか世界一好きとか…あっ」 「…え?……あ…っ…///」 みたいなやり取りを仲間と一緒の食卓で交わしてそうな 525名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/04(木) 23 31 16 ID V09ftYKE0 証言者1「もう慣れました。いちいち構ってられませんよ」PNバンダナ少年さん 証言者2「つっこんだりするとかえって疲れるでげす。見ないフリが1番でげすよ」PN兄貴一筋さん 526名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/05(金) 17 12 03 ID cTVGeupB0 ちょっとククさんに余裕が出てきた頃の食卓 ク「………」にこにこ ゼ「…………」 ク「…………」にこにこ ゼ「……なによ」 ク「…ん?」にこにこ ゼ「~だからっ、な、何人のことじーっと見てるのよ///」 ク「いやー俺のハニーは今日も可愛いな~って思ってねv」 ゼ「や、やめなさいよ…っ!恥ずかしいじゃない、バカ…ッッッ/////」 主「…………」パクパクムシャムシャ ヤ「………」モグモグゴクン 527名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/05(金) 21 09 01 ID 8Gmt3sah0 トロデ「…一緒にいるこっちの方が恥ずかしいわい」ボソ 528[[アーンの定義~朝食編~]]sage2010/02/05(金) 23 56 40 ID i5BT81ij0 アーンの定義~朝食編~ 530名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/06(土) 01 28 36 ID 2ZcJ7BlK0 おいバカップルwwwww 死んだ様なのような目で遠くを見ているエイト達ワロスwww エ(なかなかくっつかないじれったいモードの時も散々やきもきさせられたけど)ヒソヒソ ヤ(くっついたらくっついたで…むしろかえって耐え難いでげす…)ヒソヒソ なんて話す姿が目に浮かびますw 531名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/06(土) 20 38 17 ID xeCkNLqu0 ひたすらゼシカを見つめるククと ひたすら目を合わせまいとするゼシカと ひたすら目を逸らそうと必死な仲間達かw 532名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/07(日) 19 31 37 ID i6LQ47ic0 528 ククールはうっとりしている ゼシカはまごまごしている ヤンガスは固まっている エイトのテンションが100上がった エイトはスーパーハイテンションになった 533名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/07(日) 22 56 03 ID cxMd23il0 528 マルチェロの前でこんなバカップルぶりを是非発揮してもらいたいw 534名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/07(日) 23 11 26 ID A9cmIRuV0 マルチェロはグランドクロスを放った! ククールは鼻で笑っている 535名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/08(月) 00 01 01 ID DtFqe+P00 マルチェロとククールの間にとうとう本物の亀裂が…w 536名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/08(月) 20 55 02 ID bMTGfpad0 ククゼシバカップルのパワーによって 今までククールの存在をシカトとしていたマルチェロが ククールに対して激しく怒ったり怒鳴ったり感情を素直に見せるようになりました これは良い傾向です 537名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/08(月) 23 55 57 ID T9sWj6ja0 なんか本物の兄弟喧嘩らしくて微笑ましいなw 平気で「死ね!」とか言い合うの。ククールももう遠慮しないw 「貴様もだ女ァ!!馬鹿をさらに馬鹿にしおって、色気たれ流しの破廉恥小娘があああ!!!」 「なっ!!なんですって!?このイヤミ男!!だって仕方ないじゃない!!ククールのこと、 …す…………………す、すきなんだもの………………」 「ぜ、ゼシカ…!!オレもだぜ!!愛してる!!」ぎゅううううう 「ちょ、ちょっと…もう!バカ…、今のはその…言葉のあやで…その…///」 「だから私をダシにするなとおおおおおッッ!!!!!!!」 その後グランドクロスの応酬で迷惑すぎる兄弟 538名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/09(火) 01 34 29 ID u25HwLn/0 マ「貴様もだ女ァ!!馬鹿をさらに馬鹿にしおって、色気たれ流しの破廉恥小娘があああ!!!」 ゼ「な!なんで私に言うのよ!別に私がククールを馬鹿にしてるわけじゃないでしょ!」 ク「いや、ゼシカのせいだな間違いなく」 ゼ「何よ、ククールまで…!」 ク「だって俺が君の事を好きすぎるから…。君を前にしたら馬鹿にならざるを得ないのさ」 ゼ「…ッ!」 ク「ゼシカ、愛してるよ」 ゼ「もォォ…っ、人前で、恥ずかしいじゃない!バカ…ッ><」 マ「…貴様等、焼き払ってくれる…っておい、完全に二人の世界に入り込むな貴様等ああああ」 エ「なんだろ…僕すっごくマルチェロ側につきたい気分」 ヤ「あっしもですよ、兄貴…」 こんなのもあるかもしれない
https://w.atwiki.jp/eientei/pages/100.html
ちょっと書いてみたラテール×(ギルド「永遠亭」メンバーの多少設定いじり+東方+書き手のモチベーション+妄想)が含まれています ラテールギルド「永遠亭」 ジエンディア大陸に存在する数箇所あるうちの一つの入り口から17本目を右に曲がった先の永遠亭※1 中の住人は妖怪、妖精、人間、蓬莱人と多種多様が入り混じり、弄り弄られ賑やかに過ごしている。 そんな満月が紅く輝く日の出来事 ・ ・ ・ ・輝夜「う~ん、これじゃちょっと地味かしら?だからとってこれはちょっと派手よねぇ 彼女は「Ψ輝夜Ψ」。永遠亭の2人のうちの蓬莱人の1人 (ああ、ちなみに蓬莱さん=姫、Ψ輝夜Ψ=輝夜ね) 同じくメンバーの藤原 妹紅に好意を密かに寄せている(設定) 輝夜「どうしよ、どうしよ。せっかく妹紅からデート(狩り)の誘いが来たって言うのに 輝夜「こうなったらこの勝負服で勝負を・・・・・・・ 妹紅「おーい輝夜、準備はできたかーーーっとっと着替え中だったか 輝夜「ちょっ! 妹紅。なんで窓から来るのよ!というかここ3階よ 妹紅「まあまあ、そんな設定を気にしてたら面白く書けないぜ . 輝夜「設定? 妹紅「こっちの話し、こっちの話し。それより準備はまだか? 輝夜「ちょっとまってて、直ぐに準備が出来るから 妹紅「急いでくれよー。咲夜さんに見つかるとマズイからなー 輝夜「だねー。この時間帯に外出とかまず許しが出ないからね 永遠亭専属メイド長「†十六夜咲夜†」 主な仕事は家事全般とお買い物。中立的な発言が多いが胸の事はタブー 妹紅「炊事、洗濯、掃除と家事全般やってくれるから助かるけど、小言も多くないか? 輝夜「あ、妹紅も思ってる? 私もちょっとねー 妹紅「ん~~~、小姑? そんな感じに近いよな . 輝夜「ちょっ、こじゅw、小姑ってw。 妹紅酷くない、その発言ww 妹紅「そんな事を言いながら大笑いしてるのはどこの誰かな? 輝夜「だってしょうがないじゃない。ピッタリなんだもん、小姑 妹紅「まあ、どんなに騒いでも個室は完全防音になってるから安心だしな 輝夜「便利よねー、ギルド設立に個室完全防音って決まりがあるし 妹紅「いくら同じ趣味を持ったキャラだって、中身は他人だもんな 輝夜「キャラ? 中身? 妹紅「いいから、いいから気にするな。 それより準備は出来たか? 輝夜「このイヤリングを付けてっと・・・・・・準備オ・・・・ッケ・・・・ 妹紅「どうした?そんなこの世の終わりみたいな顔をして? . 輝夜「もこ・・・・・後ろ、後ろ ??「(二人ともお疲れさん、これでデートは白紙だな 妹紅「後ろ?まさか咲夜さんが 居たぁぁぁ~~~~ ※2 咲夜「へぇ~~。私の事そんな風に思ってるんですのね 妹紅「咲夜さん・・・・どこから聴いてました? 咲夜 「全部♪(ニコッ) ??「(その笑顔が怖いですよ咲夜さん。私も表に出ていれば的の一つだったか危ない危ない 咲夜「そりゃ、完全防音とはいえ窓を開けたまま話してればねぇ 輝夜・妹紅「(閉め忘れたぁ~~~) 輝夜「と、と、と、とりあえず、咲夜さん落ち着きませんか? ほら、ナイフも収めて 咲夜「十分落ち着いてますよ♪ ほら、こんなにも そういうと咲夜は空け放たれている窓に向ってナイフを投げ込んだ カコーン ・・・ カコーン ・・・ カコーン ・・・ カコーン ・・・ グサ 輝夜 「グサ? ?? 「 のぉぉぉぉっっっ その直後、どこからか微かなのたうち回る声が聞こえてきた 咲夜「ね♪ ??「(あの声は・・・・・・蓬莱? 妹紅「竹を利用しての跳弾って(貴方はゴルゴ○○※3ですかw) 咲夜「振込先はスイス銀行へ※4・・・・・・ 妹紅「(心まで読まれたぁーーーーー 妹紅「いやいやいや、出てます。 殺気のオーラ※5が滲み出てますって ジワリジワリと追い詰められ、いつしか部屋の隅に追いやられた2人 咲夜「さてっと。その悪いお口に躾をしなければいけませんわねぇ~~。本意ではないけど。二人の仲の良さを見てたら体の中が火照ってきて・・・うふ・うふ・うふふふふふ 咲夜「①番、普通の躾。 ②番、激しい躾。 ③番、ドキドキする躾。どれがいいかしら? 輝夜「どれもイヤー※6 咲夜「『どれもyeah?』 やっぱりぐ~やも好きなのねぇ 輝夜「違う。どれも選びたくないっていってるの!! 咲夜「まあ、どれを選んでも結果は同じなんだけどね。 咲夜「よくよく考えたら2パターン。こんなに月も紅いから、楽しい夜になりそうね※7 . 妹紅「 わたさない 輝夜「妹紅? 咲夜「何か言いたそうね。メイドの情けで聞いてあげましょう 2人に届かない小さな言葉を発すると同時に妹紅は輝夜の盾となるように1歩前に出ていた 妹紅 「私はどうなってもいい。だけど輝夜は渡さない! 輝夜「妹紅、そんなにも私の事を・・・・(ポッ) 妹紅「 輝夜は私が ・・・ 輝夜は私が調教するんだ!! 妹紅「・・・・・(思わず思ったことを言っちゃった) 輝夜「・・・・・(思考停止中) 咲夜「・・・・・(あら、大胆発言♪ ??「(妹紅大事な場面で滑ったな。というかそろそろ洋服ダンスの中暑い。結構値段がするものなのか隙間が無いから酸素が無くなってきた。そしてこの状況は打破できるのはこの私しかいない。この言葉を言って私は勇者になるんだ!! ダンッ 妹紅「!! 輝夜「!! 咲夜「!! 魔理沙 「いいや、輝夜はこの私が調ky・・・・ 言い終える前にナイフが額に刺さり勇者にとりは最後の力を振り絞ってメッセージを言った 魔理沙「わた・・・・し・・・・のでば・・・・ん・・・ひど・く・・ない? 言い終わると線が切れたかのように体が床に崩れ落ちていった . 妹紅「(魔理沙の登場、予想GYU※8です 輝夜「(なんでに魔理沙が洋服ダンスの中に? ていうかあれ私の服・・・・ 輝夜「 なんで ・・・・ なんでこうも私の周りには正常じゃない人物がいるのよ! だいたい妹紅も妹紅よ。さっきの台詞は何? 私をそんな風に見ていたの? 私はあなたの事が好きだったのに馬鹿みたいじゃない。あなたなんか咲夜さんに××に××になって××を××で××になっちゃえばいいじゃない。死んじゃいなさいよこのへんたーーい!! 妹紅は気が着くと木の葉のように宙を舞っていた。そして泣きながら窓から飛び出そうとしている輝夜の姿をを見届けていた。 グシャッ 妹紅「(これでフラれたかな? 私って肝心な時にダメだな トス ・・・・ トス ・・・・・ トス そんな後悔の念を思っている時に足音が近づく気配を感じ、手を引っ張られ起こされた。 妹紅「(ああこれから躾をされるんだね。輝夜の言ったとおりに咲夜さんに××に××になって××を××で××ってされるのかな? 妹紅「えっ? 先生? それにみんなも 驚くのも無理はなかった。引き起こされ目を開けた先には主要メンバーが揃っていたからである . 咲夜「行きなさい ノートン「流石にフォローを入れに行かないとマズイだろ チルノ「はい、移動速度特化靴。お返しは結果報告で 鈴蘭嬢「このまま居なくなるなんて嫌ですからねっ にとり「そうそう。歓迎、送別、その他は大騒ぎ。 天子「それが永遠亭スタイル パルスィ「・・・・・・妬ましい・・・・・ 魔理沙「他の誰でもない、妹紅が行かないとダメなんだ。それに・・・・ほら そういうと魔理沙は妹紅に向って小さな箱を投げ渡した 妹紅「これは! 魔理沙「さっき飛ばされた時に飛んだんだろう? 部屋の片隅に転がっていたんだ。みんな知ってるんだよ。こっそりと作っていた事を。その為に今日約束したんだろ? 箱の中には紫蘭をモチーフとされたイヤリングが赤、青とペアで入っていた 蓬莱さん 「且目せよ! 蓬莱さん「ギルド長から妹紅に任務です。輝夜を脱退させないように連れて帰る事。そして自分の気持ちを素直に伝える事!! 妹紅「了解。それでは行ってきます。皆さん有難うございます・・・・・・・ウィンドウォーク!! 残りのメンバーはその後姿を暖かく見守っていた。 天子「ところで魔理沙さん。ナイフ刺さってなかったでしたっけ? ノートン「ああ、あれは死んだ振り※9 チルノ「やられはうつ伏せ、死んだ振りは仰向け 魔理沙「見事な観察力ですね。やっぱり誤魔化せませんか 蓬莱「じゃ、先生後はよろしく ノートン「姫も好きものだな 蓬莱「そんな事をいいながらノリノリの先生でした 咲夜「それではこちらも準備を ピッ、トゥルルルルル 咲夜「展開が違ってきましたけど作戦上は変更無し。 予定通りお願いします。 . . . . . . 一方その頃、輝夜は?というと竹林の中を歩いていた 輝夜「(これで妹紅に嫌われちゃったかな? 流石に嫌われるわよねぇ、あんな酷い事言っちゃったんだし。はぁ、こんなに苦しくなるんだったらもう恋なんてしたくないわ。それにあんな風にしちゃったんだし永遠亭に戻りづらくなっちゃったわね。今日は夜が明けるまで何処かで過ごしましょ。それにしても私はこのまま居ても平気かしら。姫は・・・・・・ギターの音? 特に行く場所を決めずにただ闇雲に歩いていた輝夜の耳に微かながら音が聞こえた 輝夜「うちにはアーティストはてゐさんしか居ないけどこんな音だったかしら? Vギターを聞かせて貰ったけどもうちょっとメタルっぽかった気がしたのよねぇ 特に行く場所もなく時間が少しでも潰れればと思いギターの音がする方へ輝夜は歩んでいった てゐ「♪~~♪~♪~♪~~♪~~~♪~♪ 輝夜「やっぱりてゐさんでしたか てゐ「うさ? 輝夜「こんな所で何をしてるんですか? てゐ「気分を変えて外で作曲作業うさ。雰囲気に合わせてギターも変えてみたうさよ 輝夜「ああ、それでいつもと聞き慣れない音だったんですね てゐ「それより輝夜もこんな時間にどうしたうさか?目もまっかうさよ? 輝夜「実は・・・・・・・・ . . . 輝夜「って事があったんで戻りづらく歩いていた所にてゐさんを見かけたって訳です てゐ「そううさか。まず落ち着くのが一番うさよ。この曲でも聴いて心の整理をするうさよ ~少女演奏中~ てゐ「(ん? 先生? 何をしてるうさかな?) ノートン「(後で状況を説明する) . . . てゐ「少しは自分の気持ちに整理がついたうさか? 輝夜「おかげさまで、整理がついてスッキリしてきました てゐ「それはよかったうさよ 輝夜「演奏有難うございました てゐ「お粗末さまうさよ。(ん? あれは妹紅かな?) さてと私もそろそろ戻るうさよ 輝夜「もう行っちゃうんですか? てゐ「お邪魔虫はさっさといなくなるうさよ。それと、夜更かしは肌の大敵うさからほどほどにするうさよ 輝夜「お邪魔虫? てゐ「まあ、すぐわかるうさよ♪ てゐさんの後姿が見えなくなると同時に後ろから私の名前を叫ぶ声が聞こえた 妹紅 「輝夜!! 輝夜 {「も、妹紅! ダッ その声を聞くと同時に私は反射的に逃げ出すように走り出していた 妹紅「輝夜、私の話を聞いてくれ 輝夜「あんな酷いこと妹紅に言って素直に聞けるわけないじゃない、このバカ! . 移動速度が速いとはいえウィンドウォークには勝てずその差はみるみる狭まっていった ガシッ 輝夜「離してっ、離してよこのヘンタイ。 どうせ咲夜さんに連れ戻すように言われ追いかけてきたんでしょ! 妹紅「違う! そうじゃないんだ! 輝夜「違う? もしかしてこの場所で? 誰か助けてー、××されるー 妹紅「そうじゃない。 落ち着いてくれ そういうと妹紅は私をなだめるかのように優しく手を背中に回してきた 妹紅「私の話を聞いてくれるか? 輝夜「・・・・・(コクリ) 妹紅「よし、それなら場所をちょっと移動するぞ 輝夜「ちょっ、まって・・・・・もう、強引なんだから 妹紅「っと、とうちゃーく 輝夜「ここは? 妹紅「覚えてないか? 私達がで初めて出会った場所だよ 輝夜「そうね、ここで妹紅と初めて出会ったのよね 妹紅「実は狩りに行こうって言うのは口実でここに連れてきたかったんだ。とても・・・・・大切な事を言いたくて てゐ「(所で先生はカメラなんか回して撮影うさか) ノートン「(まあな、蓬莱に頼まれて。 てゐはなんでだ?) てゐ「(私は咲夜さんに頼まれて。 雰囲気に合わせて演奏してくれって) ノートン「(なるほどな 輝夜「大切な事? 妹紅「そう、大事な事なんだ。だから最後までちゃんと話しを聞いて欲しいんだ 輝夜「分ったわ 妹紅「まず、輝夜に告白された事なんだが・・・・すまない、受入れる事は出来ない 輝夜「そう・・・そうよね。 妹紅にあんな酷い事いったんだもんね。(こんな大切な場所まで来たんだし期待してた私って馬鹿よね) 輝夜はそういい終えるとその場から立ち去ろうとしたのだが、妹紅が手を掴みそれを拒ませた 妹紅「だから私の話を最後まで聞いてくれ! 輝夜 「何よ! ふっといてまだ私に何かようなの? 大体貴方は・・・・・ 妹紅 「輝夜!!! 振り向きざまに言おうとした言葉は妹紅の言葉と今まで以上に真剣な目に輝夜は口を閉ざした 妹紅 「私と・・・・私を結婚してくれっ! 妹紅「あんな言葉を行った後だから信用出来ないかもしれないが本気なんだ 輝夜 「もこ。 誠意って・・なんだろうね? ※10 妹紅「誠意・・・か。 誠意の代わりになるかどうか判らないけどOKならこれを受けとって欲しいんだ そういうと、永遠亭から飛び出す前に魔理沙から渡された箱を輝夜に手渡した . 輝夜「・・・・・・ 「何よ今更、こんな物 妹紅「そうだよな。 私もあんな酷い事を行ったんだもんな。 受け取るわけないか。 期待してた私が間違いだったよ 輝夜 「妹紅のばか ・・・・・・ 妹紅のばかぁ~ 妹紅「(えっ?) 輝夜はそういいながら妹紅の胸元に顔を埋めていた 輝夜「ぐすっ・・・ひぐっ、妹紅は・・ぐす・・・いつから・・私の事を? 妹紅「一千年と二百年前からかな、八百年前からもっと恋しくなって※11 輝夜「そんなにも前から私の事を? でもその時ってまだいがみ合ってた時じゃない 妹紅「ああ、そうだな、いがみ合っていたな。 互いに本気で相手を殺そうともしたな。 でも殺っている間に気がづいたんだ、自分の気持ちに。 本当は輝夜に合う為の口実なんだって。そして今日この日に告白しようと思ったんだ、先に告白される形になったけどな。 輝夜「このイヤリングの花は・・・・ 妹紅「モチーフは紫蘭。花言葉は『「あなたを忘れない』『お互い忘れないように』『変わらぬ愛』 輝夜「ねえ妹紅。 その花の後一つの花言葉知ってる? 妹紅「もう一つあったのか? 輝夜「最後の一つは『薄れゆく愛』 妹紅「え!? 違う!! そんな意味でこの花をモチーフにしたん・・・・んぐ!? . 輝夜「ん・・・んむ・・・んん"~~・・・ぷはぁ 妹紅「はぁ・・はぁ、急・・に・何を 輝夜「し・・か・・え・・し☆ ほら妹紅行きましょ、みんな心配してるんでしょ? 妹紅「ああ、そうだな。 帰ろうか・・・どうした輝夜? 輝夜「あ、あのさ・・・その、ゴニョゴニョゴニョ . . . . . . . 妹紅「ただ今戻りましたー 輝夜「もどりましたー チルノ「おかえりなさいー 咲夜「おかりー にとり「おかー パルスィ「おかえり 魔理沙「お、帰ってきたか 天子「おかえりなさー 蓬莱「帰ってきたんだね(ニヤニヤ) 妹紅「何でみんなそんなにやけた表情でお出迎え? 蓬莱「そりゃ、あんな熱い所を見せ付けられたら、ねぇ。 特に、ここに帰ってくる時にお姫様抱っこを頼むとは輝夜も大胆だねぇ 輝夜「(ボンッ)///////////// 妹紅「な、なぜ、その事を!! 蓬莱「ほれ 蓬莱が指差した方向には撮影しているノートンと竹林で別れたはずのてゐが立っていた 妹紅「いつから撮影を? 蓬莱「撮影はもこたんが飛び出した後だよん。ちなみに 妹紅「ちなみに? 蓬莱、 「その前の状況は隠しカメラで確認終了。さらに今までの熱い二人の行動もバッチシ居間でお茶を飲みながら観戦。 そのうえ今回の出来事は既に機材でダビング済み!! この私に抜かりはない!!! 妹紅「 全員 ・・・ 全員燃えてなくなれ~~~!!(//////////) 参考の元ネタ 1・・・東方M-1グランプリ2の蓬莱てるよから 2・・・判らない人にはさっぱりだけど「魁!クロマティ高校」より主人公「神山」が初めてフレディを見たときの台詞から 3・・・ご存知「ゴルゴ13」。 狙撃命中率はほぼ100% 4・・・同じく「ゴルゴ13」。 口座の番号は「F5・R6・I5・D1・A3・XY」となっていた。数字だけ抜くと「56513」 5・・・ラテールより「ファイター」スキル。 効果はクリダメ20%アップ 6・・・元ネタはみずまんじゅうさんの「十六夜式」からの抜粋 7・・・本家「紅魔郷」より。 霊夢でお嬢様に行くとこの台詞 8・・・白戸家の長男の有名な台詞。 本名は「ダンテ・カーヴァー」 9・・・ラテール、エモーションの一つ 10・・・北の国からより。 タマコを妊娠させ、純を殴った後にタマコの叔父(菅原文太) がいった名台詞の一つ 11・・・熱い曲「創生のアクエリオン」より。 貴方と合体したいが有名に 後書きっぽいの 長々とした文をお疲れ様でした とりあえず先行者のぐーやと妹紅のSSを見て、さらに小骨さんのてる×もこをみて作成 実況作成で「てゐ」、そしていつの間にか「咲夜」も書いていたようで この関係性の無い3枚を繋げて見ようという感じで書いてみました 反省として、咲夜をもうちょっと弄ってから「うふふ」と覚醒したかったんだけど 言葉が浮かばずに短い文章に 当初は覚醒した咲夜に輝夜、妹紅が一緒に逃げ出すという設定だったのだがいつの間にか あのような流れに変更 てゐ登場は元々あの流れでだったので特になし おちゃらけがギルドの象徴なのでシリアスとかになると難しいね 題名は「ひだまりスケッチ」から 月日とイヤリングの関連性を持たせようとしてけど真逆の花言葉が無かったのが残念 竹林で満月=秋、見たいなイメージがあって 紫蘭は5月14日の誕生花と全く違うのよね とりあえず、一言二言でも主要メンバーを頑張ってみました 喋り口調はあんな感じでOKだよね 2作目とか全然考えていないのでそこのところは期待しないで欲しいです 編集者は感想よろしく ではでは この wiki 内で使用されているバナー及びゲーム内等の画像を無断で使用する事は禁止されています。 (C)2006 Actoz Soft, All right reserved. (C)2006 Gamepot Inc, All right reserved.。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11819.html
1 2 唯憂・純梓 2011/02/28 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298890173/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る くっ…唯憂目当てで読んだのに純梓最高だった…! -- (名無しさん) 2020-01-15 23 25 30 素晴らしい -- (名無しさん) 2012-11-18 16 47 25 純ちゃんは難しいよなー -- (名無しさん) 2012-11-18 00 24 38 いまや純梓が1番ニヤニヤできるカプだよな -- (名無しさん) 2011-11-08 13 46 59 素晴らしい -- (名無しさん) 2011-10-31 13 49 21 じゅんあずは神ですよ。すげーよかった -- (名無しさん) 2011-04-19 19 11 32 秀逸。 -- (名無しさん) 2011-04-03 15 31 31 綺麗な終わり方だなー -- (名無しさん) 2011-04-01 17 53 31 これは純梓がメイン -- (名無しさん) 2011-03-21 12 27 44 唯憂がいいのは当然だが、今回の話はそれ以上に純梓が可愛すぎる。 -- (名無しさん) 2011-03-21 01 06 53
https://w.atwiki.jp/junchankawaii/pages/115.html
1 2 3 唯憂 2011/02/28 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298890173/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/junchankawaii/pages/118.html
それから! 純「憂、おめでとう!」 梓「これで一安心だねー」 憂「えへへ……ありがと、純ちゃん」 純「いっやあそれほどでもぉ」 梓「……」じー 純「……わ、わかってるって!」 憂「それに……梓ちゃんも、ありがとうね」 梓「え、知ってたの?」 憂「ううん、あとで純ちゃんから聞いたの。一生懸命考えてくれてたって」 純「……いっ言わないわけないじゃん! さすがにさあっ」 憂「ふたりには感謝してもしきれないよ……背中おしてくれて、ありがとう」 ~♪ 憂「あ…」 梓「いいって、行きなよ」 純「いとしのお姉ちゃんからお出迎えだもんねえ。昨日はいちゃいちゃできた?」 憂「もっもう……純ちゃん、ひどいよぉ」 純「あははっ、これぐらいいいじゃん!」 梓「親戚のおっさんみたいだよ」 純「梓が一番ひどいし……ぐすん」 憂「ふふ。じゃあ行くね、みんなありがとう!」 純「あーい、またねえ」 憂「……純ちゃんもがんばってね」 純「え?」 梓「えっ」 憂「あ、ううん! なんでもないっ」 純「はぁ……いっちゃったか」 梓「でもよかったね、あの二人」 純「元のさやどころか元以上にらぶらぶだよね。うらやましいなあ」 梓「……そうだね」 純「……ここ茶化すとこだよ。じゅんにそんなひといるのかー、とかっ」 梓「知らないよ。ってか私、そんなこと考えて人と話さないし」 純「そういうとことか梓を見習いたくなるよ…」 梓「見習ってもしょうがないよ」 純「そうかなあ」 梓「……えっと、これから。どうする?」 純「うん……二人見送ったし、ひまだよね」 梓「うん……そう、だね」 純「あのさ、ちょっとあっち行かない?」 梓「え……うん、いいけど」 純「ちょっと話っていうか……まあ、すぐ済むけどさあっ」 梓「……べつにいいよ。ひまだし、時間あるし。長くたって」 純「……そっか、ありがとね」 純「……えっと」 梓「うん」 純「ありがとうね、いろいろ意見聞かせてくれて」 梓「うん」 純「憂もよろこんでたよ。って、さっきも言ってたけどね。あは」 梓「……そうだね」 純「それに……うん、すっごく参考になった。んじゃないかな、憂も! あははっ」 梓「……純。ふつうに話していいってば」くすっ 純「……それができたら苦労しないってばあ」 梓「じゃあ、それまで待ってる」 純「……」 梓「……どうせ、私もひまだもん。せっかくだから、付き合うよ」 純「……うん」 純「……」 梓「……」ぎゅ 純「……あついよ」 梓「やならやめるけど」 純「ううん、そのままがいい」 梓「子どもっぽい?」 純「でもいいから、そのままにして」 梓「……うん」 梓「……あのね」 純「うん」 梓「あれ、ほとんど私の願望だったんだよね」 純「どういう、こと?」 梓「……こんなこと、好きな人からしてほしいなあって」 純「……そっか」 梓「……ありがと」 純「え?」 梓「してくれて」 純「やだ、言わないで」 梓「えっ――」 純「その続きは……言うから」 梓「うん、聞くよ」 純「あのね、梓――」 梓「――うん。わたしも、おんなじ」 純「……ちゃんとことばにしなきゃ、やだよ…」 梓「あは…泣かないでよ。子どもみたいじゃん」 純「あずさだってえ…」 梓「……ありがと、純」 ―――――― ―――― ―― 純「……ねえ」 梓「なあに?」 純「……前にさ、梓が、言ってたじゃん。好きになったら見方変わるって」 梓「うん」 純「……また、見え方かわったかも」 梓「……どんな風に?」 純「……すっごく、おちついた。怖かったけど、よかった」 梓「……わたしも」 純「それにね、」 ぎゅっ 純「……なんだか、子どもでいいやって。ふつうになれたかもって」 梓「えへへ……」 純「そう、思ったかも」 梓「……うん」 純「ありがと。……だいすき」 梓「……うん、わたしも。」 おわり。 戻る
https://w.atwiki.jp/junchankawaii/pages/117.html
つぎのひ! 純「はいこれあげる。ねこのアクセサリー。かわいーでしょ」 梓「……な、なんで?」 純「昨日の帰りに寄った店で見つけちゃってさー。ね、ね! つけてみてよっ!」 梓「はあ……まあ、いいけどさ」 純「じゃあつけたげるね! ……梓、シャンプーどんなのつかってるの?」 梓「えー、別に普通のだよ?」 純「そっか…」 梓「なんで?」 純「いや、きれいな髪でうらやましいなあって……はい、できた」 梓「くすぐったいよ…」 純「……うん、似合ってる似合ってる! さっすが私! センスあるー!」 梓「そ、そうかな…?」 純「ほら鏡! みてみて」 梓「あ……うん。……あ、ありがと純」 純「でっしょー? やば、私スタイリストとかもいけそうかも!」 梓「調子のりすぎだよ……っていうか本題は? 憂たちどうなったの?」 純「ほほーう、そろそろあずにゃんも気になって――」 梓「あずにゃんとか言うな」 純「ちぇー。かわいいじゃーん」 梓「純が言うとなんかむずがゆいんだってば」 純「唯先輩がうらやましいよ……あ、そうそう唯先輩の話なんだけど」 梓「うん。ってかあの二人のために集まってるんじゃなかったの?」 純「なんだ、梓だって気になってるんじゃん」 梓「そんな目でにやにやしないでよ」 純「はいはい……でね、さっき唯先輩と会ったんだ」 梓「うん。プレゼント作戦、うまくいった?」 純「それがねえ……なんと憂にあげるだけじゃなくて、憂からももらっちゃったんだって!」 梓「………」じとーっ 純「い、いやあ不思議だねえ…こんなサプライズもあるもんだねえ……」 梓「ぜんぶ純のせいでしょうが!」 純「ごめんってえ!」 梓「はぁ…二人に同じ作戦言っちゃったらさすがに気づくでしょうが」 純「だって二人ともその日のうちに試すなんて思わなかったんだもん……」 梓「それで平沢姉妹は大丈夫だったの?」 純「あーもうそれはばっちし! なんだか急接近したみたいだよ?」 梓「あの二人の『急接近』が分からないよ…」 純「うーん…」 ずいっ 梓「えっ? えっ?!」あたふた 純「……とか」 梓「きゅ、きゅうに顔近づけないでよ!!」 純「……あははっ、冗談だってば!」 梓「はぁ……それでどうなったのさ」 ―――――― ―――― ―― 唯「純ちゃんありがとう……憂、気に入ってくれたかなっ」 純「大丈夫ですよ、憂ならなんでも喜びますって」 唯「……でも、気を使ったりしてないかな…」 純「え?」 唯「だってわたしは、いっつもういに迷惑ばっかりかけて、だめなおねえちゃんで……ぐすっ…えぐっ……」 純「いやいやっ、そんなことないですって! 憂も心から喜んでますよ、ぜったい!」 唯「……ありぁとっ、じゅん…ゃん……ぐすっ……」だきっ 純「ちょ――ひとに見られますってえ?!」 唯「ありあどう……ぐすっ……」ぎゅー 純(……う、憂にだけは見られないようにしなきゃ…) ―― ―――― ―――――― 梓「やーい浮気あいてー」 純「ちょ…ちがっ、不可抗力だって!」 梓「まったくもう、純はあぶなっかしくて見てられないよ。プレゼントのこととかさあ」 純「はんせいします…」 梓「それで、憂たちはくっつきそうなの?」 純「だといいんだけど……いい雰囲気なんだけどなあ」 梓「あと一歩…ってとこなんだ」 純「うん……なんかないかな? くっつくきっかけとか」 梓「うーん……じゃあ、どっか出かけてみるとか」 純「あー、そういえばデート! ……でも、あの二人が出かけてもデートにならないんじゃ…」 梓「意識しだしてからは別だよ。……たぶん」 純「そ、そういうものかな…?」 梓「そうなんじゃないの、お互いが違った目で見えてくるものだもん」 純「……そーですか。はいはい」 梓「え……どしたの純?」 純「なーんか経験ありげな感じがやだなー。っていうか梓さん実は経験豊富なんじゃないですかー」 梓「そんなこと……ないよ」 純「……ほんとに?」 梓「ほんとだってば。……そういう体験あったら、もっとちゃんとしたアドバイスしてるよ」 純「そっかそっかあ! まああずにゃん子どもだもんねえ!」 梓「帰れっ」 つぎのひ! 梓「私なんでこんなところ来てるんだろう…」 純「いいじゃん、せっかく晴れた日曜日なんだし! そうだ、あとで展望台のぼろっか?」 梓「いいよ、人が多いとこってめんどくさいし」 純「そんなこと言わずにさー。ね、気分転換気分転換!」 梓「そんなこと言うなら純もなにかアイデアだしなよ」 純「うぐっ…」 梓「ていうか今までの案、ぜんぶ私が考えてるじゃん…」 純「だって私が考えるよりずっとうまくいってるじゃん、今んとこ」 梓「それはそうだけどさー…」 純「まんざらでもないくせにっ」 梓「そんなことないし」 純「ていうか梓に聞かなきゃ意味ないもん」 梓「なんで?」 純「……憂と唯先輩両方の友達って、軽音部の先輩以外だと少ないじゃん」 梓「まあ確かに……あ、でもそれだったら澪先輩はだめなの?」 純「こみいった話をする仲じゃないよ」 梓「それもそっか」 純「ていうか暑いね、今日」 梓「え、そう? ……うーん、ここ数日では晴れた方だけど…」 純「気のせいか。ううん、なんでもない」 梓「ふーん……ところで純、進展は?」 純「あ、そうそう。……ねえ聞いて! すごいんだよ憂!」 梓「えっ、なんかあったの?!」 純「なんと……あこがれのお姉ちゃんと手をつないだらしいよ!!」 梓「………」 純「……つっこみなしはきついんですけど、ボケ的には」 梓「うーん……発展してるのかなあ」 純「でもさ、梓だって言ってたじゃん。見え方変わると意識変わるとかって」 梓「確かにそっか。でもよく分かんないなあ。純はどうなの?」 純「え?」 梓「ほら、お兄さんいるじゃん。……っていうかお兄さんいるって最近まで知らなかったんだけど」 純「えー、前に言ったと思うんだけど……あれ、言ったっけ?」 梓「知らないってば。でさ、もし仮にお兄さんのこと好きだとしたら、振る舞い変わると思う?」 純「どうだろう……変わる、と思うよ」 梓「……そっか」 純「でも、それがどうしたの?」 梓「えっと……ううん、なんでもない」 純「……そっか」 梓「なに、その目。……ていうかそんなとこ突っ立ってたら車にひかれるよっ」ぎゅ 純「ひゃっ」 梓「……とりあえずマックかなんか入ろうよ」 純「うん……そだね」 梓「………」てくてく 純「………」てくてく 梓「……あの」 純「あのさぁ――」 梓「じゅ、じゅんから先でいいよっ」 純「いや、あずさからで……」 純「……」 梓「……」 純「……ぷふっ……くふふっ……」 梓「…ふふっ……な、なんで純わらってるのさ……くふっ……」 純「だって……あは……あずさらしくないし…」 梓「それは……純だってそうじゃんっ」 まっくにて! 梓「……ここ暑くない?」 純「気のせいだよ。ほら、向こうのサラリーマンだって背広脱いでないし」 梓「そっか……うん。たしかに、そうだったかも」 純「……なにが?」 梓「いや、純の言うとおりだなって…」 純「?」 梓「ううん、なんでもない! それより憂たちの話だよ」 純「あ、ああ……うんそうだね! それで集まったんだもんね…」 純「憂、言ってたんだ」 梓「うん」 純「唯先輩が好きだって気づいてから手をにぎったら、なんか違って見えたんだって」 梓「……そういうもの、だよね」 純「のどの奥で声が出かかって……でも、声が言葉にならない、みたいに言ってた」 梓「……そっか」 純「……」 梓「……」 純「……とっとにかくもう一押しなんだよ! 梓、いっしょにがんばろう!」 梓「だから考えてるの私じゃんっ」 純「……ぷふっ」 梓「えへへ…」 梓「……うーん」 純「うーん……どうなんだろ」 梓「さすがにさ、憂だって唯先輩が自分のこと嫌いじゃないとは分かってると思うんだ」 純「本人は否定するけどねー。予防線だよ絶対あれ」 梓「……本当に引かれてても傷つかないように、的な?」 純「そうそう。なんか分かる。キャラ演じたりとかさ」 梓「そういうものかなあ」 純「ま、梓も成長すればわかるよ」 梓「うるさいし」 梓「やっぱ、関係変えるのがこわいんだよね」 純「……本音出すって難しいしね」 梓「だろうねえ。……想像だけどさ」 純「私だって想像だよ」 梓「……うん」 純「でも、後戻りきかないのは怖いよねえ。『ごめん、やっぱ今のなし!』とか」 梓「あは、それは逆に傷つくってば」 純「……梓は、さ。どういうのがベストだと思う?」 梓「……わかんないよ」 純「梓の好きなシチュエーションとかでいいからさあ」 梓「……やだ、答えたくない」 純「え……なんで?」 梓「さすがにさ、それぐらいは憂たちが考えるべきだよ。……どっちが言うかはわかんないけどさ」 純「わっ私は参考にしようかなーって……」 梓「……」 純「そう、だね。ありがと梓」 梓「ごめんね、今日はあんまり役に立てなくて」 純「ううん、うれしかった! いろいろ聞けて」 梓「……そっか。純ありがと」 純「……えへ」 3 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11821.html
なかのけ! 梓「……平沢姉妹?」 純「うん。どうしたもんか」 梓「知らないよ……ってか好き同士なんだから付き合っちゃえばいいんじゃない?」 純「そんな簡単に進まないよ! まったく梓は子どもだなあ」 梓「子どもじゃないもん」 純「じゃあなんか考えようよ。くっつける方法」 梓「そんなの私たちが考えることじゃないでしょ」 純「面白そうじゃん!」 梓「えー……」 梓「ってか、それって本当に恋の相談なの?」 純「どういう意味っ」 梓「だって純ってよくそういう勘違いするじゃん」 純「今回はちゃんと二人から相談されたんでーす」 梓「二人からって・・・・・それぞれ?」 純「うん。こないだ憂の家行ったときに」 梓「べつべつに?」 純「当たり前でしょ…」 ―――――― ―――― ―― 憂「……純ちゃん、ぜったい、わらわない?」 純「まあ……憂の悩みだし、ちゃんと聞くって」 憂「………」 純「大丈夫、まかせなさい! 私はこう見えても恋愛成就のコンサルタント、恋の大宰府天満宮といわれた――」 憂「……ぅ…」ぐすっ 純「わっごめんごめん! からかうつもりはないからね?! ごめんって!」 憂「……好きなの、おねえちゃんが…」 純「……お姉ちゃんが?」 憂「うん……」 純「……それは、その、恋愛対象的な意味で?」 憂「……うん……おかしいよね…」ぐすっ 純「お、おかしくなんかないって! そりゃあんなにかわいいお姉さんだもんね、うん!」あせっ ―― ―――― ―――――― 純「……とまあこんなことがあったのが二日前」 梓「太宰府天満宮って……」 純「そこじゃないよばか」 梓「う、うん。今は純のセンスじゃないよねうん」 純「そうだよ! 憂のコイバナなのー!」 梓「はいはい……それで? それからどうしたの」 純「私もさー、言ったんだよ。普通に好きだろうから告白してみれば? って」 梓「うわー……私が言うのもなんだけど、安易だなあ……」 純「人のこと言えないっつの。……で、やっぱ無理だって」 梓「そりゃあねえ……純もいきなりお兄さんから告白されたら」 純「あー、寒気する」ぶるっ 梓「……純ってそんなお兄さんのこと嫌いだったっけ?」 純「好き嫌いの種類がちがうの! そんぐらい分かれよ一人っ子!」 梓「でも、唯先輩も憂のことが好きなんでしょ? そういう意味で」 純「うん。びっくりしちゃったよ、っていうか吹きだしそうになった」 梓「純さいてー」 純「いやいやいや! 梓も同じ立場だったらシンクロっぷりに笑っちゃうってば?!」 梓「純と一緒にしないでよ。でもまあ……あの二人は、ねぇ…」 純「でね? 昨日、憂のうちに行った時なんだけどさ」 梓「唯先輩に打ち明けられた、と」 純「うん……あのときはやばかった」 ―――――― ―――― ―― 唯「……純ちゃん、ぜったいわらわないでね?」 純(えっなにこの展開) 純「ま、まあ……唯先輩の悩みですし、ちゃんと聞きますって!!」 唯「………」 純(……何か言わなきゃダメなのかな私…) 純「まっ任せてください! 私はこう見えても一級フラグ建築士、ってそれは意味が違――」 唯「……うぅ…」うるうる 純(おいおい、まさか「憂が好き」とか言い出すんじゃ……) 純「あ、あのすいません……別にちゃかすとかじゃなくって、その、かるーい気持ちで話していただけれb」 唯「…妹が……すきになっちゃったの……」 純「い、いもうとさんが?」 唯「うん……たぶん」 純「それはその、恋愛対象的な……ぷふっ……くふふっ……」 唯「じゅんちゃあん……ひどいよっ、わらうなんて……ぐすっ…」 純「わ、わっ! そういう意味じゃないですって!? 私もいま頭が混乱してて――」 ―― ―――― ―――――― 梓「とりあえず純が最っ低なのはわかった」 純「いや、しょうがないでしょう?! どんだけシンクロしてんのよって!」 梓「あはは……なーんか幸せそうでいいですねーみなさん」ごろん 純「いじけないの。よしよし」なでなで 梓「……猫じゃないんだから」 純「……いやならどけばいいじゃん。ていうかあの二人の話だよ」 梓「いいんじゃないの? そのうちくっつくよ」 純「でも……お互いがこう、変なとこで遠慮しあってるから見てていらつくっていうか……」 梓「――ああもうっ! 純はなにが言いたいのっ!?」 純「おこんないでよぉ……えっとね、梓だったらどうアプローチする? とか」 梓「どうって……私よりも詳しそうな人いるんじゃないの?」 純「普通の恋愛と違うじゃん、憂たちの場合は」 梓「……うーん。そうかなあ」 純「そうなの! だって同性愛だよ? 人には言えない禁断の愛なんだよ?!」 梓「そうやって他人事で盛り上がるのもどうかと思う」 純「他人事じゃないし」 梓「まあ唯先輩と憂の話だもんねー。……うーん、私だったらどうだろう」 純「気になる気になる」 梓「私だったら……とりあえず、あぷろーちかけるとか?」 純「あ、アプローチ?」 梓「それとなーく『つきあってるひといるんですかー』とか『どんな人好きですかー』とか」 純「ふむふむ」 梓「もともと仲よかった分、かえって意識しちゃうときつい部分もあるだろうしねー」 純「……あー、それは分かるかも」 梓「え。やっぱ純ってブラコ――」 純「ちがうし!」 梓「冗談だって。で、それでもやっぱ親密でも見えない部分ってあるわけじゃん?」 純「まあねえ」 梓「そういうとこを、こう、ちょっとずつ埋めてく……みたいな?」 純「なるほどー」 梓「ま、私だれともつきあったことないから想像だけどね」 純「ううん、参考になった! ありがと梓!」 梓「あはは、ならいいけど」 つぎのひ! 純「ところでさー、梓の好きなタイプってどんな感じの人?」 梓「それ憂たち関係ないじゃん…」 純「えー、なんか気になるー。だって梓ってなに考えてるか分かんないとこあるじゃん」 梓「ひどい言われよう! もう一人で考えればいいじゃんっ」 純「ごめんってー。で、どんな人が好きなの? ねえねえっ」 梓「えー……うーん、見てないようで見てくれてる人、とか」 純「うーん…」 梓「ギャップ萌えとかあるのかも。私のこととか気にしてないような人が急に心の深く見てくれると、どきってくる」 純「……うーん」 梓「そういう純はどうなのさ」 純「……いや、別に。てか梓とか本当どうでもいいし」 梓「なにその落差?!」 純「冗談だって! ……で、憂たちの話なんだけど」 梓「うん、まあ、私はほっとけばいいと思うんだけど……」 純「うそつけー、気になってるくせにい」 梓「気になってないもん」 純「梓って本音突かれるとよけい子どもっぽくなるよね」 梓「……しらないし」 純「まあまあ。でさー、ちょっと動きあったっぽいよ! あの二人!」 梓「動きもなにも、家族じゃないですか」 純「だから大変なんだってば」 梓「ああ……気まずくなったりとか」 純「ほらあ、最近の憂ってすごいダウナーだったじゃん? 病んでたでしょ?」 梓「確かに……でも昨日は元気そうだったけどねえ」 純「それが進展あったってことだよ!」 ―――――― ―――― ―― 憂「……♪」 純「うまくいった?」 憂「うん、昨日よりは自然に話せたかな……純ちゃんのおかげだよ、えへへ」 純「よかったじゃん。それでお姉さんはなんて言ってたの?」 憂「えっとねえ……お姉ちゃんが好きな人は……あったかくて、やさしくって、」 純「ふんふん」 憂「いっつもそばにいてくれて、料理がうまくって、笑顔でいてくれる人……だって」 純「……憂じゃん」 憂「そっそんなことないよお!?」 ―― ―――― ―――――― 梓「……もうほっといてもいいんじゃないの?」 純「いやあ、でもここまで来たら応援してあげたいっていうか!」 梓「だって他人事……まあそれはいいか」 純「そうだよ梓、これは私の戦いでもあるんだからっ!」 梓「やけに気合い入ってるね…」 純「その方が楽しいじゃーん」 梓「そういうとこだけ純を見習いたくなるよ…」 純「他も見習ってよ」 梓「さすがにうざい」 純「ちぇー」 梓「で、まだ何かあるの?」 純「うん。ほらさ、こう……もう一歩! 距離を縮める方法ってないかなっ」 梓「自分で考えればいいじゃん。天満宮なんでしょ」 純「私だって考えてるけど、梓の意見がききたいの!」 梓「正直に言いなさい。押しつけてるでしょ」 純「そんなことないってばあ、頼むよあずさー」ゆさゆさ 梓「…うざい」 純「ちぇー。……ってか、他の人に聞くこともできるけどさ」 梓「………」 純「憂たちのことよく知ってるのって梓じゃん。だから、特別なんだって」 梓「……これだけだからね」 純「ありがとあずさぁ!」ぱあっ 梓「唯先輩だったら抱きついてきてるタイミングだね…」 純「私そんなことしないって」 梓「ふうん。意外だねー」 純「乙女でしょっ」 梓「自分で言うと価値なくなる」 純「ちぇー。……で、なんか考えた?」 梓「うーん……あ。じゃあプレゼントとか」 純「ぷれぜんと? 別にプレゼントいるイベントないじゃん」 梓「……テレビで言ってた話なんだけどさ」 純「うん」 梓「いっつも女の人のことをほったらかしにしてる男がいてね。誕生日とかもガン無視で」 純「わー、ひどっ」 梓「だけど女の人はすっごい愛されてるなって感じるんだって」 純「え、なんで?」 梓「その男の人が、たとえば旅行行ったりしたときちっちゃいストラップとか買ってくるんだって」 純「う、うん」 梓「それで一言。『……旅先でおまえのこと思い出してさ。似合うかなって』」 純「ああー……!」 梓「ごめん、これ参考になんないよね」 純「いやいやそれは知らなかった! こう、さりげない贈り物がいいんだよねっ」 梓「うーん……私にはよく分からないけど。ていうかそんなの贈られてうれしいのかな?」 純「自分で言ったんじゃん・・・・」 梓「まあでも唯先輩と憂ぐらい気の置けない仲だと、そういうサプライズはかえって新鮮なのかも」 純「そうだよ! わあっ、参考にしよっと」 梓「……なに。純も好きな人とかいるの?」 純「えっ? 違うってば、憂たち二人に教えてあげよって」 梓「ふーん……ならいいけど」 純「なんでさ」 梓「だって、純に好きな人とかできたら……」 純「できたら?」 梓「……ぜったいうざいと思うから。毎日その人のこと聞かされて」 純「ひどっ」 梓「まったく、純一人でもうざいのに」 純「そんなこと言って聞いてくれるくせにい」 梓「うるさい……ってかそろそろ帰んなよ、外暗いよ」 純「べつにいーじゃん」 梓「遭難されたら私がやだもん」 純「さすがに家の近所で遭難しないって!」 つぎのひ! 純「はいこれあげる。ねこのアクセサリー。かわいーでしょ」 梓「……な、なんで?」 純「昨日の帰りに寄った店で見つけちゃってさー。ね、ね! つけてみてよっ!」 梓「はあ……まあ、いいけどさ」 純「じゃあつけたげるね! ……梓、シャンプーどんなのつかってるの?」 梓「えー、別に普通のだよ?」 純「そっか…」 梓「なんで?」 純「いや、きれいな髪でうらやましいなあって……はい、できた」 梓「くすぐったいよ…」 純「……うん、似合ってる似合ってる! さっすが私! センスあるー!」 梓「そ、そうかな…?」 純「ほら鏡! みてみて」 梓「あ……うん。……あ、ありがと純」 純「でっしょー? やば、私スタイリストとかもいけそうかも!」 梓「調子のりすぎだよ……っていうか本題は? 憂たちどうなったの?」 純「ほほーう、そろそろあずにゃんも気になって――」 梓「あずにゃんとか言うな」 純「ちぇー。かわいいじゃーん」 梓「純が言うとなんかむずがゆいんだってば」 純「唯先輩がうらやましいよ……あ、そうそう唯先輩の話なんだけど」 梓「うん。ってかあの二人のために集まってるんじゃなかったの?」 純「なんだ、梓だって気になってるんじゃん」 梓「そんな目でにやにやしないでよ」 純「はいはい……でね、さっき唯先輩と会ったんだ」 梓「うん。プレゼント作戦、うまくいった?」 純「それがねえ……なんと憂にあげるだけじゃなくて、憂からももらっちゃったんだって!」 梓「………」じとーっ 純「い、いやあ不思議だねえ…こんなサプライズもあるもんだねえ……」 梓「ぜんぶ純のせいでしょうが!」 純「ごめんってえ!」 梓「はぁ…二人に同じ作戦言っちゃったらさすがに気づくでしょうが」 純「だって二人ともその日のうちに試すなんて思わなかったんだもん……」 梓「それで平沢姉妹は大丈夫だったの?」 純「あーもうそれはばっちし! なんだか急接近したみたいだよ?」 梓「あの二人の『急接近』が分からないよ…」 純「うーん…」 ずいっ 梓「えっ? えっ?!」あたふた 純「……とか」 梓「きゅ、きゅうに顔近づけないでよ!!」 純「……あははっ、冗談だってば!」 梓「はぁ……それでどうなったのさ」 2