約 1,082,322 件
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/475.html
第378話:世界の敵 作:◆69CR6xsOqM 暗く、狭い地下への階段を進むカイルロッド一行。 頼りになるのは入り口から漏れ出る陽光だけ。それも下るほどに薄くなっていく。 ――――ゴゴォォン―――― しばらく進むと、突然重い音と共に光が遮られた。 「! 扉が閉まってしまいましたね」 「え? もしかして閉じ込められたのか!?」 暗闇の中、罠に嵌ってしまったのかとカイルロッドは焦り、上に戻ろうとする。 「お待ちください! 今から灯りを作りますわ!」 淑芳が懐から呪符を取り出そうとするが、その必要はなかった。 扉が閉まってからそう間もなく、灯りが点ったのだ。 灯りは遥か地下の方まで続いている。 「お、驚いたな。まるで第二の神殿に掛かっていた魔法みたいだ…… 同じ術なのかな」 「術の灯りとは何だか雰囲気が違うようですけど……」 驚いているカイルロッドと淑芳だが、陸は特に感嘆した様子もなく再び階段を降り始めた。 「魔法ではなく、機械による灯りですよ。恐らく我々がある程度降りたところで センサーが感知し、ライトが点く仕掛けだったようですね。 扉が閉まったのも同様でしょう。オートロックという奴です」 「せんさあ?」 「おおとろっく?」 陸の説明に間の抜けた声で鸚鵡返す二人。 意に介した様子もなく陸は説明を続ける。 「入り口の大仰な仕掛けを見るに、後に戻るのは不可能でしょう。 地図を見れば他にも出入り口があるようですし、帰りはそこを探しましょう。 それより今は格納庫の確認を急ぐべきですね。 このようなことはさっさと済ませてお互いの仲間を探しにいきたいですし」 軽快に階段を下りていく陸を見て、カイルロッドは思わず淑芳と顔を見合わせ苦笑する。 「陸が頼りになって良かったよ」 「深刻な状況でなくて良かったですわ。 ま、たまたま世界の違いから 知識に差があっただけでしょうけど」 「いちいち棘がありますね、あなたの言葉も」 淑芳の負けず嫌いな言葉に陸は流石に不機嫌そうに顔を向ける。 「棘があるのはお互いさまでしょう? でも安心してくださいな。わたしはあなたが嫌いではありませんわよ? この島を脱出したらわたしとカイルロッド様が住まう新居で飼ってあげてもいいですわ。 庭付の一戸建てに犬が一匹。ああ、理想の新婚家庭になりますわね……」 「お、おい……淑芳」 流石にカイルロッドが冷や汗を垂らして口を挟もうとする。 淑芳はうっとりとした目で虚空を見つめていた。 「神仙と名乗るわりには、何故だか妄想が非常に俗っぽいのですが…… ありがたいお話ですけど遠慮させて頂きます。 私には他に忠誠を誓うべき素晴らしい主がいらっしゃいますから。 だから私には構わず、あなた方は新婚性活を楽しんでください」 その陸の言葉に慌てるカイルロッド。 「お、おい……陸」 しかし有無を言わさず淑芳がカイルロッドの腕にしがみ付き、甘える。 「まぁ、陸も中々わかってきましたわね♪ そうですわカイルロッド様ぁん、幸せな家庭を築きましょうね♪」 カイルロッドはげんなりして、反論する気力もなくされるがままになっている。 というより、淑芳の積極的なスキンシップを以前より拒めなくなってしまっていた。 『幸せ、か。俺は……幸せになってもいいのかな……』 シャオロン、パメラ、グリュウ、ミランシャ、レイヴン……その他にも大勢…… いくつもの命が自分の掌から零れ落ちていった。 だからカイルロッドは誰かを救おうと懸命に戦っていた。 「あの方」との戦いを前に自分の運命を知っても受け入れることが出来た。 それで救われる人々がいるのだから。 今のこの残酷な現状でもカイルロッドはできるだけ多くの人を救いたいと思っている。 すでに何十人もの命が失われてしまっているが、それで残りの命を諦めるつもりは毛頭ない。 必ず、主催者を倒しこの島から脱出する。そう決意している。 そして……それが成功したら。彼女たちと共に生きて帰ることができたのなら。 自分は、幸せになってもいいのだろうか。幸せになることを考えてもいいのだろうか。 淑芳を見る。彼女はこの状況でもカイルロッドを信じて、笑っている。 陸も力強く歩いている。まるで自分の幸福を疑っていないかのように。 彼女達は自分達が大切な人に会えなくなるという恐れを抱いていないのだろうか。 志半ばで倒れることを恐れていないのだろうか。 違う。淑芳は既に知人を失っている。 陸もこの現状を甘く見ているわけではあるまい。 しかしそれでも会えることを信じているのだ。自分の大切な人と。 甘い考えではない。それは希望だ。生きるための力なのだ。 それはカイルロッドも同じ。イルダーナフやリリア、アリュセに会えることを疑いはしない。 そして……生き残るんだ。皆で。 『やってやろうじゃないか。皆を助けて、今度は俺自身も生き残ってやる』 【世界に挑んだ者達の墓標】 入り口にあった石碑の文章が思い浮かぶ。 「世界に挑む、か。 敵はこの世界。なら、俺たちは『世界の敵』というわけだ」 陸と掛け合いを続けていた淑芳だが、突然カイルロッドの口から生まれ出た言葉にきょとん、とする。 陸も振り向いてカイルロッドを見ていた。 「どうしたんですか突然、カイルロッド?」 「世界に……上にあった碑文ですわね」 突如として集まった視線にカイルロッドは思わずうろたえてしまう。 「ああ、いや。考え事をしていたんだ、いろいろとね。 気にしなくても良い。それよりも先を急ごう」 顔を真っ赤にしてカイルロッドは急ぎ足になり陸を追い抜いていく。 「あぁん、お待ちくださいなカイルロッド様ぁん」 淑芳もカイルロッドを追いかけ、陸も後についてくる。 その時、追いながらも淑芳の頭にはカイルロッドの呟いた「世界の敵」という言葉が こびりついて離れなくなってしまっていた。 碑文の意味は淑芳も話をしながら考え続けていたことだったからだ。 『世界の敵、ですか。何故だかこの言葉が気になって仕方ありませんわね。 この殺人遊戯。百人以上の常人、超人を異世界から集める程の大掛かりな仕込み。 わたしたちを一箇所に集め、殺し合わせて最後の一人を選ぶ。 ここまでの情報で推理すると答えは邪法「蠱毒」としか思えませんわ。 しかし……』 世界に挑むとはどういうことなのか。淑芳たちが強制させられていることは殺し合いだ。 それが世界に挑むということなのだろうか? 自分達は世界の敵。しかし自分達は主催者によって無理に挑ませられているのだ。 ならば『世界の敵』なのはむしろ主催者の方ではないのか。 そして……世界とは一体何を指すのか。 すでに世界を超越して自分達を集めた主催者が敵とするほどのものということか? 蠱毒の完成が世界に勝利することなのか? 主催者が世界の敵ならば世界は自分達の味方となり得るのか? それともこのバトルロワイアルを突破し、蠱毒となった者こそが……。 『いえ、この段階で答えが出るはずもありませんわね。 何とかして情報を集めませんと……』 淑芳の思考に一段落がついた時、ついに長い階段が終わりを告げ、広々としたフロアに出る。 北と東へ二本の通路が延びているが、その間には巨大な扉があった。 それはさも異様な妖気を放っているように感じられる。 中から感じる威圧感に気圧されながらカイルロッドは呻いた。 「これが……格納庫」 【F-1/海洋遊園地地下 格納庫前/一日目、07:30】 【李淑芳】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式。雷霆鞭。 [思考]:海洋遊園地地下の格納庫にある存在を確認する。兵器ならば破壊 /雷霆鞭の存在を隠し通す/カイルロッドに同行する/麗芳たちを探す /ゲームからの脱出/カイルロッド様LOVE♪ 【カイルロッド】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式。陸(カイルロッドと行動します) [思考]:海洋遊園地地下の格納庫にある存在を確認する。兵器ならば破壊 /陸と共にシズという男を捜す/イルダーナフ・アリュセ・リリアと合流する /ゲームからの脱出/……淑芳が少し気になる//// ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第377話 第378話 第379話 第298話 時系列順 第172話 第372話 李淑芳 第399話 第372話 カイルロッド 第399話 第372話 陸 第399話
https://w.atwiki.jp/mw5m/pages/70.html
我が敵の敵 傭兵部隊評価:9レベル 場所:ANEGASAKI 雇用主:マーリック家 対抗勢力:ダヴィオン家 ミッションタイプ:暗殺 難易度:70 トン数制限:315 マーリック家 「リャオ家とマーリック家の両大家は何世紀にもわたって衝突してきたが、他の敵がいることで『敵の敵』となってしまうこともある。マーリック家の諜報機関であるSAFEはレキシントン戦闘団の臨時分遣隊と思われるダヴィオンの秘密攻撃部隊がマーリック領内に潜入しているという計画を発見した。彼らは自由世界同盟の国境を経由しカペラ大連邦国にも侵入、両国間の戦争を引き起こそうとしている。自由世界同盟はリャオ家と何度も戦争してきたが、カペラ大連邦国は自由世界同盟とより強力なダヴィオン家との間の緩衝材として役立っている。もしダヴィオンの計画を明らかにしても、リャオ家はこの事を信用せず、マーリック家との戦争が起こるかもしれない。そのため、マーリック家はあなたを雇ってダヴィオン家の攻撃部隊を秘密裏に壊滅してほしいと考えている。」 星系地図 報酬 290,905 C-Bill 1,467評判 ??? ??? ???
https://w.atwiki.jp/gundamwar/pages/6328.html
真の敵の姿 [部分編集] 宇宙を駆逐する光 COMMAND C-00-13 紫 1-1-X-0 U (常時):敵軍本国のカード10枚までを見て、その中にあるカードX枚を抜き出し、敵軍本国をシャッフルする。その後、抜き出したカードを、任意の順番で敵軍本国の下に移す。 支配 IQ240の亜種。 IQ240や世界の再編のように、見たカードを廃棄できなくなった。かわりに敵軍本国10枚を見て本国の下に送ることができる。 10枚という数値は、例えば3ターン目に使うことが出来ればデッキの1/4を見る事ができる値。相手のキーカードを見つけるには十分な枚数である。 また、本国火力として機能しないことはカードアドバンテージを失ってしまう点でデメリットだが、特殊兵装を拾われなくて済んだり、マルチプルの種を肥されなかったりと、一概に欠点とは言い切れない。 簒奪者とは友情コンボを形成する。10枚の中から選んだ引かれたくないカードが本国の上に戻ってきてしまう。 引かれたくないカードが本国に戻ってしまう性質上、二枚目が腐りやすい。ミレイナ・ヴァスティなどの効果で無駄のない運用を心がけたい。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/6208.html
646 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/11(金) 20 07 54.44 ID ??? あれ、トミノ教とジブリ教って仲悪くなかったっけ? 649 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/11(金) 20 23 45.68 ID ??? 646 アムロ「敵の敵は味方だ!」ドサッ! シン「うわ、なんだよこれ!」 アムロ「ジブリ映画を手当たり次第に買ってきた!」 キラ「手当たり次第って…お金はどこから出したのさ」 アムロ「もちろん、家計からだ!」 ロラン「兄さん、後でちょっとお話が」 650 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/11(金) 20 52 44.74 ID ??? (朝食時) シロー「…昨日はみんなで見てたんだな、ラピュタ」(食卓の上の目玉焼きトーストを見て) (昼食時) シロー「…ルパンも見てたのか」(食卓の上の山盛りのミートボールスパを見て) 653 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/11(金) 23 05 56.04 ID ??? 649 ロラン「『耳をすませば』だけ何で3本もあるんですか」 アムロ「ビデオ屋でスメラギさんに会って立ち話してるうちに、「アル君に見せてください」と譲ってくれたんだ。 …観賞用・保存用・布教用の3本セットだそうだ」 ロラン「かえって後で高くつく気が」 654 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/11(金) 23 10 52.99 ID ??? マネキン「これをよろしく」 『魔女の宅急便』 シン「あんたもかよぉぉぉ-」 マネキン「クジョウに負けるわけにいかないのでな」 655 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/11(金) 23 23 21.17 ID ??? 沙慈「ついでにこれも…」 『千と千尋の神隠し』 刹那「了解した。お前もガンダ…」 シン「ってお前もかよぉぉっっ!!主役じゃないのに来るなよ! つーかガンダムじゃなく白だろ!!」 661 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/12(土) 05 58 51.36 ID ??? 劉備「セイラ殿とマスター・アジア殿からこんなものを渡されたのだが……」 つ【雲のように風のように】 シン「よく間違われるけどそれジブリ作品じゃねーって!!!!」 660 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/12(土) 01 19 32.82 ID ??? 640 D.O.M.E.「これがラピュタの雷だ!フハハハハハ!」 チュドーン!チュドーン!チュドーン!チュドーン!チュドーン!チュドーン!チュドーン! スメラギ『本日の天気は晴れ時々、マイクロウェーブとなるでしょう』 ガロード「アムロ兄!D.O.M.E.を止めてくれよ!アムロ兄の一部なんだろあいつ!?」 アムロ「知るか!」
https://w.atwiki.jp/rozensenkiact1/pages/75.html
主人公の夢にて宝箱を守るモンスター。後に雛苺の夢の雑魚として出現。夢の死神はDIOの館にも登場する。 夢の死神 最大HP666 最大SP444 攻撃力120 防御力75 敏捷力60 精神力80 使用スキル/ラリホー/五月雨斬り どうみても、ジョジョの奇妙な冒険に出てくる「デス13」 ラリホーで眠らされるのも嫌だが、一番恐ろしいのは全体攻撃の五月雨斬り。持っているなら、事前に「防刃ベスト」を着ておくとベネ(よし)! 通常攻撃は効きづらいので、属性攻撃で攻撃するとディモールトベネ(非常に良い)! サキュバス 最大HP398 最大SP999 攻撃力80 防御力50 敏捷力110 精神力130 使用スキル/誘惑の歌/スパーク/疾風脚 どうしてモリガンのグラじゃないのかと小一時間(ry 「魅了」させられる「誘惑の歌」が厄介だが、単体なのでまだマシ。 時々二回攻撃を行い、「スパーク」や「疾風脚」を連発されると、かなり痛い。というか、疾風脚を集中されると、かなりタフなキャラでないといきなり戦闘不能になる。 夢の死神ともども、魔法使い型に見えて武闘派な方々である。 バク 最大HP450 最大SP100 攻撃力110 防御力70 敏捷力90 精神力80 使用スキル/超音波/催眠術/暴れまわり ロマンシングサガ3の夢の世界に登場するバク。 味方全体が混乱する「超音波」が厄介。混乱耐性がつく「アメジストの指輪」を装備しておきたい。
https://w.atwiki.jp/mw5m/pages/72.html
我が敵の敵 Pt.3 傭兵部隊評価:9レベル 場所:ANEGASAKI 雇用主:マーリック家 対抗勢力:ダヴィオン家 ミッションタイプ:暗殺 難易度:70 トン数制限:315 マーリック家 「我が国への脅威を終わらせるための支援に感謝する。それにもかかわらず状況は進展している。SAFEは不穏な調査結果を発見しましたが、根拠のない調査結果はダヴィオン家がレキシントン戦闘団の最強に関与していないことが判明した。我々のパンクズの痕跡は、オリエント第4フュージリア旅団に熱狂的な要素を示している。地方のFWLM部隊はリャオ家を押し返すだけの余力しかない。この目的のために、第4旅団のリーダーはカペラ連邦に対するLCGの最初のストライキをステージングするために狂信者の地元の植民地で働いていたと考えており、ハウス=ダヴィオンの責任を追及します。鉄壁の証拠や議会の承認なしにオリエンテ公国から地方の軍隊に対し連邦FWLMの軍隊を贈りための政治的影響を誇張することができない。この状況の政治的な整理が付くまでは、第4旅団は慎重に見守ることになるだろう。その間にあなたはこの反リャオの狂信者の植民地を攻撃し、世界のあらゆる勢力を排除し、そのような狂信の前例を作らなければならない。」 星系地図 報酬 290,905 C-Bill 1,467評判 ??? ??? ???
https://w.atwiki.jp/mw5m/pages/71.html
我が敵の敵 Pt.2 傭兵部隊評価:9レベル 場所:ANEGASAKI 雇用主:マーリック家 対抗勢力:ダヴィオン家 ミッションタイプ:暗殺 難易度:70 トン数制限:315 マーリック家 「SAFEの諜報員によるとレキシントン戦闘団があなたの妨害に激怒している。自由世界同盟への報復計画の標的となっている集落をどんな手段を使ってでも守れ。」 星系地図 報酬 290,905 C-Bill 1,467評判 ??? ??? ???
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/375.html
第315話:敵の敵は? 作:◆a6GSuxAXWA 緊迫した雰囲気の中、ベリアルの脳裏に天啓が閃いた。 (そや、これなら!) 自分の機転を内心で自画自賛しつつ、早速その案を実行に移そうと口を開いた、その時―― 「ふもぉーっふもっふもっふもっ――!!」 響いた声に四人が咄嗟に窓を見ると、そこには不気味な哄笑をあげる肥大化したぬいぐるみ――小早川奈津子が居た。 「あ?」 「うわ……」 「きゃ!」 「な、何なんや!?」 どこをどう歩いて、何をどうしてきたのだろう。 皆が思わず声を上げるほどに、それは異様な風体だった。 と、ぬいぐるみの視線がこちらを向いた。 舐め回すかのような視線が、まずベリアル、次いでガユスに。 思わず悪寒と共に己が身を掻き抱く二人。 最後に判断に迷うような視線が新庄を撫で、その嫌悪を催す感覚に、新庄は思わずミズーに身を寄せた。 「ふもぉ、ふもっ! っふも、ふぃーも、ふもっも!」 興奮するような奇態な鳴き声とともに、ぬいぐるみが疾走を開始。 ――速い。 「あかん、こっち来るわ!?」 慌てて探知機に飛びついたベリアルが叫び、 「逃げよう! 何だか分からないけど凄く危険だよ! ……色々な意味で」 その言葉にミズーとガユスも視線を交わし、 「D-1に公民館があったな。あそこで合流だ」 「ガユス、あなたは?」 「アレが何かは知らんが、狙いは俺とそこの男だろう――奴を撒いてからそちらを追う」 「……死なないでね」 「当たり前だ」 共通の敵(?)を得た四人は、頷きと共に行動を開始する。 (をーっほほほほほ! 待っていなさい、そこの男ども! あたくしの僕にして差し上げるわ!!) 奈津子はどたどたと階段を上り、踊り場で折り返して二階へと進む。 と、その足が滑った。 勢い良く階段から転落し、踊り場に全身を打ち付けるが―― (おのれ小癪な! さてはあの女の仕業!? それともあたくしの覇業を阻まんとする何者かの陰謀!?) 足を滑らせた原因は、階段に転がされた懐中電灯。 と、階段の上にモデルのような長身が見えた。 けぶるような銀髪はスラブ系の血が入っているのだろうか。 「ふもっ! ふもーっ! ふぃーも、ふぃもっふ!」 蹴り砕くかのような勢いで階段を踏み締めて、奈津子は前進を開始。 「ま、待てや! 置いてかんといてくれっ!」 慌てて身を翻すベリアルを追い、更に前進を続けると――今度は何かに足を取られてまた踊り場に落下。 (おのれ小癪な! さてはあの女の仕業!? それともあたくしの覇業を阻まんとする何者かの陰謀!?) ……階段に張られたロープの仕業です。 今度こそとロープを跨ぎ越してベリアルを追いかける。 前方を走るベリアルの向こうには、もう一人の男も。 (をーっほほほほほほほ! 二人まとめて私のしもべーっ!) 背後で微かな物音がした。 物陰に隠れていた新庄とミズーが、奈津子の上ってきた階段を下って逃げ出した音なのだが、奈津子はそれに気付かない。 「――早く走れ!」 「あかん、追いつかれるで!?」 前方の男二人が悲鳴を上げつつ、雑貨で狭くなった通路を縫うように走る。 「ふもっ! ふもももも! ふもーっ!!」 奈津子が奇声を上げつつ、雑貨で狭くなった通路を雑貨ごと吹き飛ばして猛進する。 「何で俺こんな不幸……」 「いいから肩貸せ!」 【B-3/ビル2F、廊下/1日目・09:22】 【小早川奈津子】 [状態]:右腕損傷。殴れる程度の回復には十分な栄養と約二日を要する。 [装備]:コキュートス/ボン太くん量産型(やや煤けている) [道具]:デイバッグ一式 [思考]:1.竜堂終と鳥羽茉理への天誅。2.佐山を探す 3.逃げる二人を自分の僕に 『罪人クラッカーズ』 【ガユス・レヴィナ・ソレル】 [状態]:右腿負傷(処置済み)。戦闘は無理。精神的肉体的に疲労。 [装備]:グルカナイフ、リボルバー(弾数ゼロ)、知覚眼鏡(クルーク・ブリレ) [道具]:支給品一式(支給品の地図にアイテム名と場所がマーキング) [思考]:なんとか変な生き物を振り切る。合流と魔杖剣と咒弾の回収に(傷を悪化させてでも)D-1の公民館へ。 【緋崎正介】 [状態]:右腕・あばらの一部を骨折。精神的、肉体的に疲労。 [装備]:探知機 [道具]:支給品一式(ペットボトル残り1本) 、風邪薬の小瓶 [思考]:なんとかあの変な物を振り切る。カプセルを探す。生き残る。 [備考]:六時の放送を聞いていません。 刻印の発信機的機能に気づいています(その他の機能は、まだ正確に判断できていません) 『エンジェル・クロニクル』 【ミズー・ビアンカ】 [状態]:左腕負傷(処置済みだが動かず) [装備]:火災用の斧 [道具]:支給品一式(支給品の地図にアイテム名と場所がマーキング)、缶詰、救急箱 [思考]:公民館へ逃げる。ガユスを心配。フリウとの合流 【新庄・運切】 [状態]:健康(切モード・身体が男性になっている) [装備]:蟲の紋章の剣 [道具]:支給品一式(懐中電灯、支給品の地図にアイテム名と場所がマーキング)、部屋で発見した詳細地図 [思考]:公民館へ逃げる。別れた二人を心配。佐山達との合流。殺し合いをやめさせる ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第314話 第315話 第316話 第314話 時系列順 第328話 第303話 ベリアル 第326話 第303話 ガユス 第326話 第303話 ミズー 第339話 第303話 新庄・運切 第339話 第299話 なっちゃん 第326話 第299話 アラストール 第326話
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5574.html
都庁から離れたビル郡にはDMC狂信者である蟹座のデスマスク、明智光秀の二人がいた。 都庁内部に潜入したデスマンティスの襲撃の合図があり、上層部からの指示もあって二人は冥闇に堕した者をサポートすべく、都庁に向かったのだった。 戦いは彼らがたどり着くよりも早く始まっていたが、冥闇に堕した者がこちらにいる以上、戦力的には何も問題ないだろうと踏んでいた。 むしろ、冥闇に堕した者が暴虐の限りを尽くし過ぎて、自分たちがたどり着く前に獲物である都庁が陥落していないか、それだけが心配であった。 ……だが、結果は彼らが考えた展開とは大きく違うものになった。 「まさか、冥闇に堕した者があっさりと敗れさるなんて……」 「都庁……なんて圧倒的な強さなんでしょうか!」 光秀たちが到着する前に、戦いは終わっていた。 結果はDMC狂信者の大敗であった。 強化されたモブ信者たちは虐殺同然に魔物たちに殺され、組織としても戦力の要であった冥闇に堕した者はレストという少年に一撃で粉砕させられたらしい。 その事実に二人は衝撃を受けていた。 「クソッ、だ、だが、こちらにはまだヘルカイザー亮がいる。 奴のカードで冥闇に堕した者が復活出来る以上、俺たちの総戦力は落ちていない。 すぐにでも二度目の襲撃を――」 「ダメですよデスマスクさん!」 半ば狼狽しながらも士気を昂ぶらせて都庁襲撃を企てるデスマスクに、光秀は待ったをかける。 その光秀も、彼にしては珍しく焦っていた。 「光秀、なぜダメだと言うんだ!」 「冥闇の方が一撃で敗れ去ったのです。 それをやってのけた猛者相手に、何度冥闇の方を蘇らせても付け焼刃ですよ」 「だが、デュエリストやヴァンガードファイターには俺ルールとか言われる、どんな理不尽な強さを持つ相手でもカードの効果が通じる術がある。 狂信者たちにもカードの使い手は少なからずいるし、俺ルールの前ではレストやダオスなんぞもひと捻りだわ」 「……その俺ルールを使う方々にも弱点があるんですよ。 同じデュエリストやヴァンガードファイターを相手にすること以外でね」 「なに!?」 光秀は狂人ではあるが、軍をまとめる武将でもある。 本能寺で信長を罠にかけて討ち取ろうと計画できる程度には知略は備わっており、狂信者となった今でも戦略眼は失われてはいなかった。 そして光秀が気づいた俺ルール使用者――カード使いたちの弱点とは? 「カードの効果が発揮される前に攻撃されること、それが彼らの弱点なのです。 つまり、極端に動きの早い敵を相手にしたり、カードを引く前に暗殺もしくはカードを引けない状態に追い込まれること。 そしてカード自体は紙かプラスチックであるので火や熱にも脆弱。 以上のことがあると俺ルールそのものが発動せず、デュエリストやヴァンガードファイターはただの一般参加者と変わらない弱者になるのです」 「なん……だと……!?」 「あのレストと呼ばれる少年の機動力なら、デッキからカードを引く前に切りつけることも可能でしょう。 ダオス公という方の魔法の余波でカードが燃えてしまうかもしてない。 ヘルカイザーさんがいても、都庁への決定的な対抗手段にならないのです」 実際に光秀の言った通り、各地のデュエリストやファイターはそう言った理由で討ち取られている。 ヴァンガードに目覚めた阿部さんは四条化コンビによる奇襲で戦闘描写もろくにないまま捕食され、インセクター羽蛾はカードを燃やされて一閃、シャロは優れたデッキの持ち主でありながら一枚もカードを引く暇も与えられないまま暗殺された。 デュエリストやヴァンガードファイターも決して万能ではないのだ。 「だがどうする?! 攻め続けなければ、奴らはいつかビッグサイトに攻め込んでくるぞ」 「それもそうです……なんとか手段を講じなければ。 しかし、現状では誰を送り込んでも付け焼刃にしか思えません。 あの戦力を相手に上層部の五人が束になっても勝てるかどうか……」 先ほどデスマスクが述べたように、ヘルカイザー亮がいる限り冥闇に堕した者が何度でも復活出来る以上、狂信者たちの総戦力はそれほど落ちたわけではない。 問題なのは都庁軍の戦力・戦略力・結束力がこちらを大きく上回っていることだ。 一度、こちらから戦争を仕掛けてしまったので、都庁軍へビッグサイトへ報復に出る可能性が高い。 クラウザーさん復活の儀式が行われるであろうビッグサイトが陥落すれば狂信者たちは詰みである。 魔物たちを都庁に釘付けするためには絶えず攻撃を加え続ける必要があるが、それにはまた多くの狂信者たちを失い、下手をすれば犬死になるだろう。 狂信者たちは死は恐れていない。だが、クラウザーさんが蘇生できなくなる敗北こそ、狂信者が最も恐れていることであった。 そして都庁軍はDMC狂信者に敗北をもたらしうる存在であると二人は恐怖していた。 「随分お困りのようだな?」 「!?」 「何者ですか?!」 困り果てていた光秀たちの前に、空から黒い龍に跨り、肩に青い物体を乗せた、白い仮面ライダーが現れた。 仮面ライダーは都庁周辺を嗅ぎまわっていた仮面ライダー斬月・真こと呉島貴虎。 龍は究極邪龍・ヘルヘイム。青い物体は貴虎の仲魔になったスライムのスラリンである。 雰囲気からして明らかに狂信者のものではない者たちの突然の来訪に、光秀とデスマスクは戦闘態勢に入って戦うことで出迎えようとしていた。 「対主催? マーダー? どちらにせよ狂信者でなければ全部クラウザーさんへの生贄ですがね」 「生贄はすべからくSATSUGAIだッ!」 「待て、共通の敵を持つもの同士、俺たちと手を組まないか?」 「なに? 手を組むだと?」 「こちらの都合により、都庁にはどうしても消えてもらわなければならないんだ。 例え、マーダーの中でも飛び抜けて狂っているお前たち狂信者の力を利用しなければならないほどね」 なんと貴虎は狂信者たちと手を組むと言いだしたのだ。 「はッ、狂信者以外の手など不要ッ! ここで大人しく死ぬがいい」 「だが、あの竜が敗れた今、おまえたちに都庁への勝算がないのも事実だ」 いいのか? せっかくの逆転のチャンスを土産として持ってきてやったというのに」 「ずいぶん強気だなこいつ」 「そう言うからには、あなたには彼ら都庁軍に勝てる秘策があるとでも言うのですか」 光秀の質問に貴虎は強気に「ある」と肯定した。 「俺には都庁を一撃で粉砕できる武器と作戦を持っている。それがこれだ」 貴虎はヘルヘイムから降り、デイパックの中から巨大な爆弾を取り出して見せた。 「なんだこれは?」 「N2爆弾……ネルフという組織が使っていた強力な爆弾だ。 起爆させれば都庁とその周辺は確実に吹っ飛ぶだろう」 「それは本当か!? ならばおまえをSATUGAIして、さっそく都庁へ仕掛けてこよう!」 話を聞いたデスマスクは、貴虎を殺して爆弾を奪おうとする。 だが、貴虎と味方であるはずの光秀までがも急いで静止する。 「言っておくが、この爆弾の起爆コードは俺しか知らん。仮に俺を殺したらN2爆弾はただの粗大ゴミになるぞ」 「なにィ!?」 「それに、あの剣士や魔法使い、凶悪な怪物たちが目を光らせているのにどうやって都庁に接近するつもりだ?」 「外からの攻撃に対して都庁軍が何の策も講じてないとは考えられませんしね。結界やら魔法やらで防がれるかもしれません」 「ならこの爆弾をどう使うつもりだ仮面ライダー?」 「あの戦力を前にただ真正面から突っ込んで爆弾を設置するのは至難の業。 さらに光秀が言った通り、なんらかの防御策が都庁に施されていた場合、外側からN2爆弾を起爆させても効果は薄い。 ――しかし、内側から起爆させればどうだ?」 貴虎は都庁の内部からの起爆を提案する。 しかし、それを聞いたデスマスクは不満気に返した。 「で、どうやって都庁の中に入るんだ?! 今自分で真正面から突っ込んでの爆弾設置は難しいって言ったばかりだろ!」 「ああ、だがそれは地上からの侵入での話だ。 地下からこっそりと侵入すれば危険も大幅に減る」 「地下ですか?」 「東京の地下には地下鉄や下水道が網の目のように張り巡らされている。 中には都庁に続いているものもあり、そこから中へ侵入すればいい」 「なるほどな」 「真正面から行くよりは幾分合理的ですね」 貴虎の解説にデスマスクと光秀は納得する。 しかし、作戦の解説はこれで終わりではなかった。 「いや、これだけでは不十分だ。 侵入の際に捌ききれないほど大量の怪物が内部にとどまっていれば作戦の遂行は困難なものになり、特に魔法使いや剣士、ドラゴンたちと内部で鉢合わせすることになると非常にマズイ。 最悪、爆弾の起爆前に解体・無効化される恐れがある。 できればそいつらを外に追い出せる出来事があればいいのだが……」 ただ内部に侵入するだけでは駄目だと主張する貴虎。 そんな彼の意図を呼んだのは武将・光秀であった。 「なるほど、ダオス公やドラゴンたちを外に引き付けるための囮が必要なわけですね。 つまるところ、あなたには数の多い私たち狂信者に囮をやってもらいたいのですね?」 「その通りだ。話が早くて助かる。 もう一度、おまえたちが都庁を襲撃してそいつらを外におびき寄せている内に、俺たちが内部から侵入して爆弾を設置し、起爆して都庁を潰す。 どんな強力な力を持つものでも、拠点を潰され休みなく戦わされればいつかは倒れる。あとは掃討戦だな」 以前に狂信者が送り込んだ魔物2体も、ドラゴン以外の強者が内部に残っていたために奇襲に失敗している。 だが、先ほどと同じように大量の狂信者による外側から大攻勢を仕掛けられれば話は別である。 ダオスとレストやその他の強力な魔物たちも迎撃のために都庁の外に出払わなければいけなくなり、本名はその隙に内部に爆弾を仕掛けて一気に都庁を滅ぼす。 その二正面からの作戦こそが貴虎の提示したプランである。 「良いでしょう、私はその作戦に賛同しましょう」 「おい光秀、勝手に決めるな!」 「しかし、現状で都庁に打ち勝つ手段はこれしかないと思われますが。 この方しか起爆方法を知らない以上、爆弾を奪うことは不可能ですし、都庁は滅ぼす必要がある。 クラウザーさんのためなら多少の我慢も必要でしょう」 「ぐぬぬ……しかし」 「まあ、私の一存では全てを決められませんが、上層部の方々もきっとあなたの案に納得するでしょう」 「そうか……」 デスマスクは貴虎の提案にやや難色を示していたが、光秀は肯定的に受け取った。 だが、その肯定は貴虎を信用したからではない。 そう言わんばかりに光秀は鎌を貴虎に向け、貴虎も剣と盾を構える。 「――ただし、この協力関係はあくまで利害の一致による一時的なもの。 都庁が潰れるまでは協力しますが、それ以降はあなたもクラウザーさんのための生贄としてSATUGAIさせて頂きます」 「……俺も最初からそのつもりで計画を持ち出しただけだ。 もっとも、俺は大人しく殺される気もない。全てが終わったら敵同士だ」 狂信者たちと貴虎たちの間に信頼などない。 手を組む理由も共通の敵がいるからに過ぎず、互いを利用しあうだけの同盟である。 だが敵の敵は味方。また敵に戻るまでは味方である。 話がひとしきりまとまったところで二人は武器を降ろし、例の作戦が決行されるまでの準備に移ることにした。 光秀はスマホを取り出し、貴虎はヘルヘイムの背に乗って空に飛び立とうとしていた。 「私は例の計画を上層部につたえておき、許可が下り次第、戦力を再び都庁に集めさせておきましょう。 それまでに多少の時間はかかりそうですが、あなたはどうするのですか?」 「強者はなるべくおまえたちにひきつけるにしても、俺たちだけでの都庁侵入はまだ不安が残る。 作戦の成功率を少しでも上げるために、こちらでも可能な限り戦える者を何人か集めておこう。 白と緑の仮面ライダーとその同行者は狙うなと仲間たちに伝えろ」 「承知しました。では、またお会いしましょう」 「次に会った時はおそらく敵同士だがな」 貴虎がそう言うとヘルヘイムは飛び立ち、飛び切り昏く怪しい笑顔で光秀はそれを見送った。 「では、二回目の都庁侵攻に向けて準備いたしましょうか、デスマスクさん」 「お、おう……」 若干不服な様子のデスマスクを尻目に、光秀はスマホを操作して上層部との連絡を取り始めるのだった。 東京の空ではヘルヘイムを駆る貴虎が戦力集めのために眼下の街に目を光らせていた。 「ぴきー?」 「“貴虎、本当に狂信者たちと組んでよかったのか?”って言ってるぜ」 スラリンの言葉を同じ魔物であるヘルヘイムが通訳し、背中に乗せている貴虎に伝えた。 マーダー集団である狂信者と手を組むことは、対主催であるスラリンには不服だったらしい。 「利用できるものは何でも利用する……そんな俺でも以前ならあんな狂った奴らと手を組むことなど考えられなかった。 だが、事情が変わった。 4時30分に起きた地震の震源は都庁だ。ヘルヘイムの森と化した都庁で何かが起きようとしている。 おまえたちも都庁から本能で何かを感じたんだろう?」 「ぴきー……」 「ああ、あん時はマジで身の危険を感じた。都庁の真下には絶対になんかヤバイものが埋まってるよ……」 地震の震源が都庁であると知り、これはただ事ではないと思った貴虎。 彼の仲間である魔物二人も本能で都庁の危険を感じていた。 都庁を世界を犯すヘルヘイムの森……と思い込んでる貴虎は、都庁を急いで破壊する必要があると大いに焦り、そして早急な都庁破壊のために、この殺し合い全体でも全体的にかなりの物量を持っている狂信者と手を組む決断をした。 「もはや利用できるものは何でも利用するというより、猫も杓子もマーダーでも利用せざる負えない状況になったのだ。 やらなければ、ヘルヘイムの森に侵食されて世界が滅ぶことになるぞ」 「そりゃそうだが、いずれあのDMC狂信者たちと戦うわけだし、奴らは都庁が落ちたら次は用無しになった俺たちにも襲って来るぜ? 狂信者共に対抗できる手段はあんの?」 「安心しろ、そのためにN2爆弾を複数購入したんだ」 貴虎のデイパックにはN2爆弾が三つも入っていた。爆弾は光秀たちに見せた一つではなかったのである。 「放送後に通りすがりの武器商人と接触できて良かった。三つもこんなに買ったら財布と貯金がだいぶ吹っ飛んだが、これも人類を守るためだ。仕方あるまい」 「あの姉ちゃん、なんとかって会社の令嬢さんなんだっけ、なんか殺し合いで会社がなくなったから最後の商売になるかもと言ってサービスしてくれたんだよね。 夕張メロンを50個も!」 (なんでまたメロンなんだ……偶然か? まあいい、ヘルヘイムの森ほどにないにしろ、狂信者たちも十分に人類を脅かす害悪だ。 都庁がなくなり次第、狂信者の本拠地であるビッグサイトを都庁と同じくこの爆弾を起爆させ、跡形もなく消し去ってやる) 都庁もビッグサイトも一網打尽にする武器は手中に納めた。 あとは狂信者たちの都庁再攻撃の前にできるだけ戦える者を集め、作戦の成功率をあげるだけである。 しかし、彼らは未だに気づいていない。 都庁の世界樹はヘルヘイムの森とは違い、よほどのことがなければ人類に害を及ぼさないことに。 そして都庁の内部には、本来なら守るべき人間もいることに全く気づいていなかった。 「ところで質問なんだが、あの都庁の近くにある公園、なんで爆発しまくってんの?」 「俺の記憶が正しければ、あの辺りは地下にガス管が通っていたハズだ。 度重なる戦闘でその管が地表に露出し、引火して燃えてるんだろう。 心配するな、放っておけばガスが尽きて勝手に消える」 「何か違う気がするけど、貴虎が言うにはそうなんだろうな……」 「そんなことより仲間探しだ。あれに構ってる時間が勿体無い」 ついでに公園の爆発の正体も貴虎兄さんは知らず、間違った解釈をするのであった。 【二日目・6時00分/東京都・都庁から離れた位置にあるビル郡】 【蟹座のデスマスク@聖闘士星矢】 【状態】健康 【装備】蟹座の黄金聖衣@聖闘士星矢 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:SATSUGAI 1:都庁への二回目の侵攻に備える 2:仮面ライダー(高虎)と組み、作戦にはいちおう乗るが、いずれ殺す 【明智光秀@戦国BASARA】 【状態】健康 【装備】大鎌×2 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:SATSUGAI 0:仮面ライダー(高虎)との作戦をいちおう、上層部に連絡しておく 1:都庁への二回目の侵攻に備える 2:仮面ライダーと組み、作戦にはいちおう乗るが、いずれ殺す 【呉島貴虎@仮面ライダー鎧武】 【状態】焦り、斬月・真に変身中、財布と貯金が素寒貧 【装備】ゲネシスドライバー、メロンエナジーロックシード 【道具】支給品一式、夕張メロン×55、N2爆弾@新世紀エヴァンゲリオン×3 【思考】基本:人類種を守るため、危険な存在を倒す 0:都庁にできたヘルヘイムの森を破壊する 1:DMC狂信者による二度目の都庁攻撃によって、内部が手薄になっている内に地下から潜入しN2爆弾を起爆させて都庁を吹き飛ばす 2:都庁潜入のために強力な仲間を集めたい 3:都庁が破壊できるまではDMC狂信者と組むが、いずれはこちらも滅ぼす 4:パソコンは……今は諦めるしかないか ※都庁の変貌をヘルヘイムの森の侵食だと思っています ※ベジータが所有しているパソコンの本来の持ち主です。パソコン内に何かしらのデータが保存されているかもしれません ※新宿中央公園で眠っているサーシェスの爆発エフェクト付きイビキをガス管の引火によるものだと誤解しています ※N2爆弾は通りすがりの武器商人から買った商品です。その武器商人はひょっとして…… 【究極邪龍・ヘルヘイム@パズドラ】 【状態】健康、防壁展開 【装備】不明 【道具】支給品一式、何らかのロックシード 【思考】基本:ドラゴンこそナンバー1と思われるような行動をとる 0:自分の熱烈なファン(貴虎)についていく 1:自分のファンを増やしたい 2:本能的に強大な何かが都庁の真下埋まっていることを感じている ※防壁効果により、自身と貴虎への闇属性攻撃を半減します ※魔物同士なのでスラリンの言葉がわかります 【スラリン@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】 【状態】健康、LV99 【装備】無し 【道具】支給品一式、ナイフ 【思考】基本:殺し合いを終わらせる 0:高虎の言ったとおり、仲間を集めて都庁に攻め込む 1:主であるグランバニア国王とその家族と同僚の仲間モンスター達を探し、それ以外の仲間も探す 2:マーダーは可能な限り倒す 3:本能的に強大な何かが都庁の真下に埋まっていることを感じている ※人間の言葉は聞けば理解できますし、(出身世界の)人間の文化や常識も理解できますが、人間の言葉は全く喋れませんし読めません。
https://w.atwiki.jp/lightnovelcharacters/pages/45.html
教授 「同志、次ぃの実験にはどんな素材を選びぃましょうかぁ?」 アウレオルス「明白!同志よ、リストを作ってきたので参照しろ。」 『幻想殺し、零時迷子、平和島静雄、三鶴城大助、かっこう、平賀才人etc・・・』 教授 「んーん、素ぅ晴しいですねぇ。それでは早速『虫憑き』から・・・」 ??? 「その話、実現させるわけにはいかないね・・・。」 アウレオルス「失念!?何者だ!」 ブギー 「君たちも、学園の敵となるつもりかい・・・?」 教授 「なるほど、『泡』でぇすか!しかしあなたも素材のリストにグゥゥッ!」 アウレオルス「同志!おのれ『泡』!『意識を』」 ブギー 「遅いね。」 アウレオルス「グ、くはッ・・・!」 ブギー 「ふぅ、ワイヤーが通じて何よりだ。・・・!時間か。」 藤花 「え!?ちょっと教授?アウレオルス先生?どうしたんですか!?誰かー!」 アウレオルス(無念・・・) 教授 (ドミノにでも八つ当たりしなければやってらぁれませんねぇ・・・) CAST 灼眼のシャナ “探耽求究”ダンダリオン 坂井悠二 とある魔術の禁書目録 アウレオルス=イザード 上条当麻 ブギーポップシリーズ ブギーポップ 宮下藤花 デュラララ!! 平和島静雄 ゼロの使い魔 平賀才人 タマラセ 三鶴城大助 ムシウタ 薬屋大助