約 665,563 件
https://w.atwiki.jp/hosyoku/pages/118.html
昼下がりの小学校。5年2組の教室はすっかり騒ついていた。隣の3組の藤宮由美が行方不明になったからである。 由美は別け隔てなく友達を作り、容姿端麗ということもあり男子からの人気も高かった。 現場に残されたのは由美のランドセルと靴、そして2年前から行方不明になっていた別の学校の少女だった。 誰もが驚き、悲しみ、涙を流している者も決して少なくなかった。 「誘拐かな?由美ちゃん……もしかして死んでたり……」 「そんなわけないだろ!」 様々な思索がされる中、ただ一人由美が消えた事を喜んでしまう人物がいた。 それは杏里、由美の……幼稚園から友達である。 「全くもってわかんないわ……どうして由美ちゃんが?」 「運が悪かったのよ……うん」 ちらりと彼女は由美がいなくなった事で悲痛に暮れている男の子を凝視してしまう。 彼は陽介。杏里が憧れる、初恋の相手である。しかし、彼は由美が好きである。それを由美は知らない。だから余計にいらついていた。 これで陽介は自分の物。幼なじみで仲が良いからこそ、由美を妬んでいた。 既に由美が消えてから3週間が経った。杏里は思い描いていた通り、陽介の心の隙間を少しずつ埋めていっていた。 陽介が完全に自分に振り向いてくれるのも時間の問題である。 帰り道で彼女はふと思う。これで良かったと。誰だかわからないが、この時間をくれた事に感謝してしまう。 だが、どこかピンとは来ない。自分は本当にこれを望んでいたか。 「陽介君……」 はっきりしよう。そう、答えを出せば全てが…… 「なに?」 「あたし、陽介君の事好きなの……前から、好きだったんだよ!」 「……」 杏里は走った。泣きながら走った。ただ、全力で。いつの間にか、由美が消えたあの公園に辿り着いた。 「どうして……どうしてあたしじゃ……」 告げられた答えはあまりにも厳しかった。彼女は遊具に座ったまま泣いてしまった。 ゙グルウゥゥ……゙ 「??。何?この音……」 奇しくも同じ事を吐く。背後に妙な気配を感じた杏里は振り向く。 しかし、もう遅かった。大蛇のような触手は腹部に巻き付き、逆らいがたい力で杏里を引きずっていく。 「いやああぁ!!」 ズルズルと引きずられ、あっという間に穴へと入ってしまう。触手の口はランドセルを穴から離れた公園の入り口へ向かって吐き捨てた。 「何よ?これ……苦しい……」 触手は腹部の拘束を解くと、長い体を使って手を縛り付ける。回り回ると服を噛み契りながら、小学5年生としては大きい乳膨が口にしゃぶられる。 「はうん!!くぅ……ひゃ……うん…」 触手の口内の感触が乳首を刺激し、杏里を淫なる世界へと踏み出させる。 触手は口を離すと、続いて女陰へと向かわせる。スカートをちぎり、下着を貫くと迷う事無く膣へと口を付ける。 「あぁぁぁぁ!!!…ひゃ……やめなさ……いよおぉ……」 自慰をしたことのない由美とは違う味のする女陰の中身。愛液は処女膜の決壊とともにたらっと触手の口へと入っていく。 「通った……あたし……あたしの初めて……うん…いやあぁぁ……」 子宮へと辿り着いた触手は唾液を撒き散らす。こうすれば愛液を出し続けられるからだ。 グビリグビリと触手が抜けていく音。その痛みは性感として杏里の女としての感覚を覚えさせた。 「いやよ……あたしは……」 フラフラながら立ち上がり、穴への奥へと走っていった。痛い。張り裂けそうだが、こんなとこでは……。 そして、彼女は泣いた。奪われた処女に。決めていた相手としなかった事に。 (罰なのかな?あたしは親友がいなくなった事を喜んだ……だとしたら…) 今度は後悔の涙で顔をいっぱいにした。謝りたい。出来れば由美に謝りたい。 そして、彼女の前にそれは現われた。眼前には触手の胃袋、由美を含めた少女達の保管庫が広がっていた。 「あ……由美?」 薄く見える姿。近づこうとしたら、足が何かにとられて転んでしまう。 触手がそれを逃さず、巨大な口を広げて両足に吸い付いた。 「やむて……冗談……わあああ!!」 ずぶずぶと体が飲まれていく。僅かながら残る意識の中、由美の体の触手が少しずつ解けていくのを見て視界が失われた。 杏里は触手の食堂で由美とすれ違う。それは一瞬の出来事で、互いに対極の道へと出る。 杏里の体は胃袋へと辿り着き、細い触手に巻かれていく。開ききった女陰には口の付いた触手が中に口をいれるように付着する。 すると、唾液効果で愛液がたらたらと触手の口へと伝っていくのだった。 遅いとはいえ、杏里は由美に謝罪の気持ちでいっぱいだった。なぜ陽介が由美に惹かれたのかも理解できた。 もしまた地上に出られるなら……その時は謝りたい。そう思いながら彼女の自我は眠りについた。 その頃、ずぶりと粘液に包まれた由美が触手の口から吐き出された。 触手はするすると穴の中へ入っていくと、またしばらくの眠りについた。 「ん……ここは…?」 まだ視覚から完全には働かないとはいえ、そこが公園だとは理解した。ねちょりとする粘液が口の中にあって気持ち悪い。 視界が戻ったあたりで自分の体を見て裸だと気づく。 「あたし、なんで裸なの……痛っ……」 股がいたい。手を回してみると血が出てたような感じがした。 「どうなってるの?」 なにか怖いことがあったような気がしてしょうがないのに思い出せない。そこへ杏里を追い掛けてきた陽介が由美を発見した。 「由……由美ちゃん!?」 「陽介君……陽介君!!」 裸体のまま、恥を感じる前に抱きついてしまう。その後、警察が由美を保護した。新聞記事にもなったが、由美も前に発見された少女と同じで現代科学との検証が証明されず、あまり大きくは扱われなかった。 杏里が代わりになった事を由美は知らないし、これから知ることはない。彼女は日常へと戻った。由美はただただいつもの生活を始めた。 もっといいのに -- (またお) 2011-01-19 15 42 19 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/106.html
第066話:赤色繋がり 作:◆a6GSuxAXWA 深夜。 潮騒の音が聞こえる岩場に、一人の赤い男が座り込んでいた。 「…………」 男――ヴァーミリオン・CD・ヘイズは、憂鬱だった。 いきなりこんな場所に呼び出されて殺し合いをしろと命じられた事も原因の一つではある。 相棒のハリーとも引き離され、I-ブレインも原因不明の不調で機能が低下。 義眼に隠した道具類まで、かなりの量を始末されている。 それも、原因の一つではある。 「……何でよりにもよって、トイレの消臭剤なんだ」 ちょこんと岩に乗っかった目の前の物体は、芳しい香りを放ち続けている。 ちなみに説明書によると、自然の香料から作り出した化学物質無添加の品、だそうだ。 ――環境志向万歳だクソッタレ。 投げやりな思考が、脳裏を過ぎる。 と、ふと視界の端に、赤色。 あれは―― 「……女?」 【H-5/海岸傍の岩場/一日目1 34】 【ヴァーミリオン・CD・ヘイズ】 [状態]:心身ともに健康だが、やや憂鬱気味。 [装備]:無し [道具]:デイバッグ(支給品一式) [思考]:情報探索 【哀川潤】 不明。恐らくは健康体であると思われる。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第065話 第066話 第067話 第089話 時系列順 第051話 - ヘイズ 第083話 - 哀川潤 第083話
https://w.atwiki.jp/syugyou/pages/167.html
86 名前:選曲してください[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 04 44 34 ID QSHfAopS 80 代行でやってみた。 うみほぉへぇてかぁ~へはぁひぃぃ・・ さぁひぃたぁひぃの~はぁ~へふぅひぃ・・ ちぃぎりさぁへぃわぁんすれ~てぃ いみほぅただすよ~ん ひぎよせぃてぃああたぁゆ~ 夢を見るよぉ~ ひぃびぃがれたぁかぁへほひぃぃ ひぃかかくすぅあぁどああひぃ なぁひふぅへーてぇと~ほぉのおぉふぅ おごれほぉさめぇふぅ~ ふろぉざめるゆぅひぃはぁひぃ! やぎでさすよぉ~・・ おなじひにかどぉるさぁ かえーんむちもなみなぁほぉ! たいないいっぱいのおっさん!みりっさぁんいぃ! たいないいっぺいのおっちゃんいぃ たいかいいっちゃいの!じゃん!みりっんじゃん! うがいくるひっしょいも!じゃかりきん!じゃかりきん! なんだこれw 90 名前:選曲してください[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 14 59 00 ID QSHfAopS 89㌧w しかし残念ながら 78の曲知らないんだが、恐らくこういう歌詞であろうという想像で歌詞を書いてみた。 海を経て枯れ葉に 咲いた日の葉へ赴任 契りさえ忘れて 意味もたらすよ 引き寄せてあなた言う 夢を見るよ ひび枯れた枯れ穂に 日が欠くすあの秋 泣き濡れて豆腐の麩 おごれよ冷める 風呂冷める雪かき 山羊で刺すよ 同じ日に仮ドルさ 買えん鞭もな皆アホ 体内一杯のおっさん 美里さんいい 体内一平のおっちゃんいい 体外行っちゃいな じゃん ミリンじゃん うがい来る必勝芋 じゃがりきん じゃがりきん じゃがりきんがよく分からなかったが、栗金時みたいなじゃが芋と予想 105 名前:選曲してください[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 14 50 01 ID /Ah/ni9R じゃがりきんとはジャガるの禁止という意味です
https://w.atwiki.jp/saoac/pages/188.html
≪花舞う昼下がり≫ユージオ タイプ レアリティ:★★★★★ 武器種:片手剣 ロール:サポーター 説明文 Unknownでの休息の記録。 穏やかな日差しの中、ふいに風が吹き抜ける。 花弁が舞い上がり、誘われるように掌に一枚ふわり。 ステータス Lv HP STR VIT INT 1 74 13446 1435 671 1796 100 習得スキル一覧 スキル名 スキルレベル 効果 クールタイム(秒) 修得レベル バーチカル・アーク 1 袈裟懸けに斬りつけた後、勢いよく斬り上げるV字の2連撃。 3s - ヒール 2 癒しの光を使用して、味方全員のHPを回復する。※回復量は使用者のINTに依存 20s - フリーズ・ウェイブ 4 《青薔薇の剣》の武装完全支配術。前方を広範囲に渡って氷漬けにする水属性攻撃。敵を氷咲状態にすることがある。 60s - エンハンス・アクア 2 水の加護を宿し、味方全員の攻撃に一定時間水属性攻撃を付与する。 20s Lv.3 ソニック・リープ 2 地面を強く蹴り、猛烈な勢いで突進しながら強力な突きを繰り出す。 3s Lv.6 シャープ・ウェル 2 筋力を活性化し、味方全員のSTRを一定時間上昇させる。※効果量は使用者のINTに依存 15s Lv.10 逆浪 2 バルティオ流秘奥義。振り返りざまに、広範囲を薙ぎ払う。 6s Lv.13 エンハンス・エアロ 2 風の加護を宿し、味方全員の攻撃に一定時間風属性攻撃を付与する。 20s Lv.16 スピニングシールド 2 剣を体の前で高速回転させ、あらゆる攻撃を無効化する盾とする。 6s Lv.20 キュア 1 癒しの光を使用して、味方全員の身体の状態異常を回復する。 5s Lv.25 プロテクト・ウェル 2 体表面を硬化し、味方全員のVITを一定時間上昇させる。※効果量は使用者のINTに依存 10s Lv.30 ヴォーパル・ストライク 3 渾身の力を込め、強烈な突きの一撃を繰り出す。 10s Lv.40 グレイスフォーオール 3 聖なる祈りで加護を得て、味方全員のSTRとVITを一定時間上昇させる。※効果量は使用者のINTに依存 15s Lv.50 ブルーム・リストレイント 5 《青薔薇の剣》の記憶解放術。自身の周囲の敵を、水属性の大規模な氷塊で攻撃する。敵を氷咲状態にすることがある。 90s Lv.1/覚醒Lv.1 コンクェスト 4 完璧なチームワークにより、味方全員のSTRが上昇する。 - Lv.1/覚醒Lv.2 シェルター 4 鉄壁のチームワークにより、味方全員のVITが上昇する。 - Lv.1/覚醒Lv.3 ディスクロージャー 2 敵が纏う加護を破り、画面内にいる全ての敵のバフを解除する。 5s Lv.1/覚醒Lv.4 エンジェル・レイ 2 癒しの光を使用して、味方全員のHPを一定時間徐々に回復する。※回復量は使用者のINTに依存 20s Lv.1/覚醒Lv.5 コメント 以下のコメント欄は情報提供用です。雑談等は雑談・質問へお願いします。 できれば以下の書式でコメントしていただければ幸いです(そのままコピペ編集できるため) 無理な方は普通のコメントで構いません。 |[[スキル]]名|[[スキル]]レベル|効果|クールタイム(秒)|修得レベル| 例:|コンバットヒーリング|1|自然治癒力を高め・・・|-|Lv.3| 名前
https://w.atwiki.jp/seikouudoku/pages/81.html
石燈籠(いしどうろう) 一 半七老人は或るとき彼のむかしの身分について詳しい話をしてくれた。江戸時代の探偵物語を読む人々の便宜のために、わたしも少しばかりここにその受け売りをして置きたい。 「捕物帳というのは与力(よりき)や同心(どうしん)が岡(おか)っ引(ぴき)らの報告を聞いて、更にこれを町奉行所に報告すると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、書役(しょやく)が取りあえずこれに書き留めて置くんです。その帳面を捕物帳といっていました」と、半七は先ず説明した。「それから私どものことを世間では御用聞きとか岡っ引とか手先とか勝手にいろいろの名を付けているようですが、御用聞きというのは一種の敬語で、他からこっちをあがめて云う時か、又はこっちが他を嚇(おど)かすときに用いることばで、表向きの呼び名は小者(こもの)というんです。小者じゃ幅が利かないから、御用聞きとか目明(めあか)しとかいうんですが、世間では一般に岡っ引といっていました。で、与力には同心が四、五人ぐらいずつ付いている、同心の下には岡っ引が二三人付いている、その岡っ引の下には又四、五人の手先が付いているという順序で、岡っ引も少し好い顔になると、一人で七、八人乃至(ないし)十人ぐらいの手先を使っていました。町奉行から小者即ち岡っ引に渡してくれる給料は一カ月に一分二朱というのが上の部で、悪いのになると一分ぐらいでした。いくら諸色の廉(やす)い時代でも一カ月に一分や一分二朱じゃあやり切れません。おまけに五人も十人も手先を抱えていて、その手先の給料はどこからも一文だって出るんじゃありませんから、親分の岡っ引が何とか面倒を見てやらなけりゃあならない。つまり始めから十露盤(そろばん)が取れないような無理な仕組みに出来あがっているんですから、自然そこにはいろいろの弊害が起って来て、岡っ引とか手先とかいうと、とかく世間から蝮(まむし)扱いにされるようなことになってしまったんです。しかし大抵の岡っ引は何か別に商売をやっていました。女房の名前で湯屋をやったり小料理をやったりしていましたよ」 そういうわけで、町奉行所から公然認められているのは少数の小者即ち岡っ引だけで、多数の手先は読んで字のごとく、岡っ引の手先となって働くに過ぎない。従って岡っ引と手先とは、自然親分子分の関係をなして、手先は岡っ引きの台所の飯を食っているのであった。勿論、手先の中にもなかなか立派な男があって、好い手先をもっていなければ親分の岡っ引も好い顔にはなれなかった。 半七は岡っ引の子ではなかった。日本橋(にほんばし)の木綿店(もめんだな)の通い番頭のせがれに生れて、彼が十三、妹のお粂(くめ)が五つのときに、父の半兵衛(はんべえ)に死に別れた。母のお民(たみ)は後家(ごけ)を立てて二人の子供を無事に育てあげ、兄の半七には父のあとを継がせて、もとのお店(たな)に奉公させようという望みであったが、道楽肌の半七は堅気の奉公を好まなかった。 「わたくしも不孝者で、若い時には阿母(おふくろ)をさんざん泣かせましたよ」 それが半七の懺悔(ざんげ)であった。肩揚げの下りないうちから道楽の味をおぼえた彼は、とうとう自分の家を飛び出して、神田の吉五郎(きちごろう)という岡っ引の子分になった。吉五郎は酒癖のよくない男であったが、子分たちに対しては親切に面倒を見てくれた。半七は一年ばかりその手先を働いているうちに、彼の初陣(ういじん)の功名をあらわすべき時節が来た。 「忘れもしない天保(てんぽう)丑(うし)年の十二月で、わたくしが十九の年の暮でした」 半七老人の功名話はこうであった。 天保十二年の暦(こよみ)ももう終りに近づいた十二月はじめの陰(くも)った日であった。半七が日本橋の大通りをぶらぶらあるいていると、白木(しらき)の横町から蒼い顔をした若い男が、苦労ありそうにとぼとぼと出て来た。男はこの横町の菊村(きくむら)という古い小間物屋の番頭であった。半七もこの近所で生まれたので、子供の時から彼を識(し)っていた。 「清(せい)さん、どこへ……」 声をかけられて清次郎(せいじろう)は黙って会釈(えしゃく)した。若い番頭の顔色はきょうの冬空よりも蔭っているのがいよいよ半七の眼についた。 「かぜでも引きなすったかえ、顔色がひどく悪いようだが……」 「いえ、なに、別に」 云おうか云うまいか清次郎の心は迷っているらしかったが、やがて近寄ってきてささやくように云った。 「実はお菊(きく)さんのゆくえが知れないので……」 「お菊さんが……。一体どうしたんです」 「きのうのお午(ひる)すぎに仲働きのお竹(たけ)どんを連れて、浅草(あさくさ)の観音様へお詣りに行ったんですが、途中でお菊さんにはぐれてしまって、お竹どんだけがぼんやり帰って来たんです」 「きのうの午過ぎ……」と、半七も顔をしかめた。「そうして、きょうまで姿を見せないんですね。おふくろさんもさぞ心配してなさるだろう。まるで心当りはないんですかえ。そいつはちっと変だね」 菊村の店でも無論手分けして、ゆうべから今朝まで心当りを隈(くま)なく詮索しているが、ちっとも手がかりがないと清次郎は云った。彼はゆうべ碌々に睡らなかったらしく、紅(あか)くうるんだ眼の奥に疲れた瞳(ひとみ)ばかりが鋭く光っていた。 「番頭さん。冗談じゃない。おまえさんが連れ出して何処へかかくしてあるんじゃないかえ」と、半七は相手の肩を叩いて笑った。 「いえ、飛んでもないことを……」と、清次郎は蒼い顔をすこし染めた。 娘と清次郎とがただの主従関係でないことは、半七も薄々睨(にら)んでいた。しかし正直者の清次郎が娘をそそのかして家出させる程の悪法を書こうとも思われなかった。菊村の遠縁の親類が本郷(ほんごう)にあるので、所詮無駄とは思いながらも、一応は念晴らしにこれから其処へも聞き合わせに行くつもりだと、清次郎は頼りなげに云った。彼のそそけた鬢(びん)の毛は師走の寒い空にさびしく戦慄(おのの)いていた。 「じゃあ、まあ試しに行って御覧なさい。わっしもせいぜい気をつけますから」 「なにぶん願います」 清次郎に別れて、半七はすぐに菊村の店へたずねて行った。菊村の店は四間半の間口で、一方の狭い抜け裏の左側に格子戸の出入り口があった。奥行きの深い家で、奥の八畳が主人の居間らしく、その前に十坪ばかりの北向きの小庭があることを、半七はかねて知っていた。 菊村の主人は五年ほど前に死んで、今は女あるじのお寅(とら)が一家の締めくくりをしていた。お菊は夫が形見の一粒種で今年十八の美しい娘であった。店では重蔵(しげぞう)という大番頭のほかに、清次郎と藤吉(とうきち)の若い番頭が二人、まだほかに四人の小僧が奉公していた。奥はお寅親子と仲働きのお竹と、ほかに台所を働く女中が二人いることも、半七はことごとく記憶していた。 半七は女主人のお寅にも逢った。大番頭の重蔵にも逢った。仲働きのお竹にも逢った。しかしみんな薄暗いゆがんだ顔をして溜息をついているばかりで、娘のありかを探索することに就いて何の暗示も半七に与えてくれなかった。 帰るときに半七はお竹を格子の外へ呼び出してささやいた。 「お竹どん。おめえはお菊さんのお供をして行った人間だから、今度の一件にはどうしても係り合いは逃れねえぜ。内そとによく気をつけて、なにか心当りのことがあったら、きっとわっしに知らしてくんねえ。いいかえ。隠すと為にならねえぜ」 年の若いお竹は灰のような顔色をしてふるえていた。その嚇しが利いたとみえて、半七があくる朝ふたたび出直してゆくと、格子の前を寒そうに掃いていたお竹は待ち兼ねたように駈けて来た。 「あのね、半七さん。お菊さんがゆうべ帰って来たんですよ」 「帰って来た。そりゃあよかった」 「ところが、又すぐに何処かへ姿を隠してしまったんですよ」 「そりゃあ変だね」 「変ですとも。……そうして、それきり又見えなくなってしまったんですもの」 「帰って来たのを誰も知らなかったのかね」 「いいえ、わたしも知っていますし、おかみさんも確かに見たんですけれども、それが又いつの間にか……」 聴くよりも話す人の方が、いかにも腑に落ちないような顔をしていた。 二 「きのうの夕方、石町(こくちょう)の暮れ六ツが丁度きこえる頃でしたろう」と、お竹はなにか怖い物でも見たように声をひそめて話した。「この格子ががらりと明いたと思うと、お菊さんが黙って、すうっとはいって来たんですよ。ほかに女中達はみんな台所でお夜食の支度をしている最中でしたから、そこにいたのはわたしだけでした。わたしが『お菊さん』と思わず声をかけると、お菊さんはこっちをちょいと振り向いたばかりで、奥の居間の方へずんずん行ってしまいました。そのうちに奥で『おや、お菊かえ』というおかみさんの声がしたかと思うと、おかみさんが奥から出て来て『お菊はそこらに居ないか』と訊(き)くんでしょう。わたしが『いいえ、存じません』と云うと、おかみさんは変な顔をして『だって、今そこへ来たじゃあないか。探して御覧』と云う。わたしも、おかみさんと一緒になって家中(いえじゅう)を探して見たんですけれども、お菊さんの影も形も見えないんです。店には番頭さん達もみんないましたし、台所には女中達もいたんですけれども、誰もお菊さんの出はいりを見た者はないと云うんでしょう。庭から出たかと思うんですけれども、木戸は内からちゃんと閉め切ってあるままで、ここから出たらしい様子もないんです。まだ不思議なことは、初めはいって来た格子のなかに、お菊さんの下駄が脱いだままになって残っているじゃありませんか。今度は跣足(はだし)で出て行ったんでしょうか。それが第一わかりませんわ」 「お菊さんはその時にどんな服装(なり)をしていたね」と、半七はかんがえながら訊いた。 「おとといこの家を出たときの通りでした。黄八丈(きはちじょう)の着物をきて藤色の頭巾(ずきん)をかぶって……」 白子屋(しらこや)のお熊(くま)が引廻しの馬の上で黄八丈のあわれな姿をらしてこのかた、若い娘の黄八丈は一時まったくすたれたが、このごろは又だんだんはやり出して、出世前のむすめも芝居で見るお駒(こま)を真似るのがちらほらと眼について来た。襟付の黄八丈に緋鹿子(ひかのこ)の帯をしめた可愛らしい下町(したまち)の娘すがたを、半七は頭のなかに描き出した。 「お菊さんは家を出るときには頭巾をかぶっていたのかね」 「ええ、藤色縮緬(ちりめん)の……」 この返事は半七を少し失望させた。それから何か紛失物でもあったのかと訊くと、お竹は別にそんなことも無いようだと云った。なにしろ、ほんの僅(わず)かの間で、おかみさんが奥の八畳の居間に坐っていると、襖が細目に明いたらしいので、何ごころなく振り向くと、かの黄八丈の綿入れに藤色の頭巾をかぶった娘の姿がちらりと見えた。驚きと喜びとで思わず声をかけると、襖はふたたび音もなしに閉じられた。娘はどこかへ消えてしまったのである。もしや何処かで非業(ひごう)の最期(さいご)を遂げて、その魂が自分の生まれた家へ迷って帰ったのかとも思われるが、彼女は確かに格子をあけてはいって来た。しかも生きている者の証拠として、泥の付いた下駄を格子の中へ遺(のこ)して行った。 「一昨日(おととい)浅草へ行った時に、娘はどこかで清さんに逢やあしなかったか」と半七はまた訊いた。 「いいえ」 「隠しちゃあいけねえ。おまえの顔にちゃんと書いてある。娘と番頭は前から打ち合わせがしてあって、奥山の茶屋か何かで逢ったろう。どうだ」 お竹は隠し切れないでとうとう白状した。お菊は若い番頭の清次郎と疾(と)うから情交(わけ)があって、ときどき外で忍び逢っている。おとといの観音詣りも無論そのためで、待ち合わせていた清次郎と一緒にお菊は奥山の或る茶屋へはいった。取り持ち役のお竹はその場をはずして、観音の境内を半時(はんとき)ばかりも遊びあるいていた。それから再び茶屋へ帰ってくると、二人はもう見えなかった。茶屋の女の話によると、男は一と足先に返って、娘はやがて後から出た。茶代は娘が払って行った。 「それからわたしもそこらを探して歩いたんですけれども、お菊さんはどうしても見えないんです。もしや先へ帰ったのかと思って、わたしも急いで家(うち)に帰ってくると、家へもやっぱり帰っていないんでしょう。内所(ないしょ)で清さんに訊いて見たんですけれども、あの人も一と足先へ帰ったあとで、なんにも知らないと云うんです。でも、おかみさんにはほんとうのことは云えませんから、途中ではぐれたことにしてあるんですが、清さんもわたしも、おとといから内々どんなに心配しているか知れないんです。ゆうべ帰って来て、やれ嬉しやと思うとすぐまた消えてしまって……。一体どうしたんだが、まるで見当が付きません」 おろおろ声でお竹がささやくのを、半七は黙って聴いていた。 「なに、今に判るだろう。おかみさんにも、番頭さんにも、あまり心配しねえように云って置くがいい。きょうはこれで帰るから」 半七は神田へ帰って親分にこの話をすると、吉五郎は首をかしげて、その番頭が怪しいぜと云った。しかし半七は正直な清次郎を疑う気にはなれなかった。 「いくら正直だって、主人の娘と不埒を働くような野郎だもの、何をするか判るもんか。あした行ったらその番頭を引っぱたいてみろ」と、吉五郎は云った。 その明くる朝の四ツ(十時)頃に半七が重ねて菊村の店へ見廻りにゆくと、店の前には大勢の人が立っていた。大勢は何かひそひそ囁(ささや)きながら好奇と不安の眼をけわしくして内を覗(のぞ)き込んでいた。近所の犬までが大勢の足の下をくぐって仔細ありげにうろついていた。裏へまわって格子をあけると、狭い沓脱(くつぬぎ)は草履や下駄で埋められていた。お竹は泣き顔をしてすぐ出て来た。 「おい。何かあったのかい」 「おかみさんが殺されて……」 お竹は声を立てて泣き出した。半七もさすがに呆気(あっけ)に取られた。 「誰に殺されたんだ」 返事もしないでお竹はまた泣き出した。賺(すか)して嚇(おど)してその仔細をきくと、女あるじのお寅はゆうべ何者かに殺されたのである。表向きは何者か判らないと云っているが、実は娘のお菊が手をくだしたのである。お竹はたしかにそれを見たと云った。お竹ばかりでなく、女中のお豊もお勝も、おなじくお菊の姿を見たとのことであった。 果たしてそれが偽りでなければ、お菊は云うまでもなく親殺しの罪人である。事件は非常に重大なものとなって半七の前にあらわれた。今まではさのみ珍しくない町家の娘と奉公人の色事と多寡(たか)をくくっていた半七は、この重大事件にぶつかって少し面喰らった。 「だが、こういう時に腕を見せなけりゃいけねえ」と、年の若い彼は努めて勇気をふるい興した。 娘はさきおととい行くえ不明となった。それがおとといの晩、ふらりと帰って来て、すぐに又その姿を隠してしまった。そうしてゆうべまた帰って来たかと思うと、今度は母を殺して逃げた。これは余程こみいった事情がまつわっていなければならないと想像された。 「そうして娘はどうした」 「どうしたか判らないんです」と、お竹はまた泣いた。 かれが泣きながら訴えるのを聞くと、ゆうべも前夜とおなじ燈(ひ)ともし頃に、お菊はわが家へおなじ形を現わした。今度はどこからはいって来たか判らなかったが、奥でおかみさんが突然に「おや、お菊……」と叫んだ。つづいておかみさんが悲鳴をあげた。お竹とほかの女中二人がおどろいて駈けつけた時に、縁側へするりと抜け出してゆくお菊のうしろ姿が見えた。お菊はやはり黄八丈を着て、藤色の頭巾をかぶっていた。 三人はお菊を取押えるよりも、まずおかみさんの方に眼を向けなければならなかった。お寅は左の乳の下を刺されて虫の息で倒れていた。畳の上に一面に紅の泉が流れていた。三人はきゃっと叫んで立ちすぐんでしまった。店の人達もこの声におどろいてみんな駈け付けて来た。 「お菊が……お菊が……」 お寅は微かにこう云ったらしいが、その以上のことは誰の耳にも聴き取れなかった。彼女は大勢が唯うろたえているうちに息を引き取ってしまった。町(ちょう)役人連名で訴えて出ると、すぐに検視の役人が来た。お寅の傷口は鋭い匕首(あいくち)のようなもので深くえぐられていることが発見された。 家内の者はみな調べられた。うっかりしたことを口外して店の暖簾(のれん)に疵を付けてはならないという遠慮から、誰も下手人(げしゅにん)を知らないと答えた。しかし娘のお菊が居合わせないということが役人たちの注意をひいたらしい。お菊と情交(わけ)のあることを発見された清次郎は、その場からすぐに引っ立てられて行った。お竹にはまだ何の沙汰(さた)もないが、いずれ町内預けになるだろうと、彼女は生きている空もないように恐れおののいていた。 「飛んだことになったもんだ」と、半七は思わず溜息をついた。 「わたしはどうなるでしょう」と、お竹はまきぞえの罪がどれほどに重いかをひたすらに恐れているらしかった。そうして「わたし、もういっそ死んでしまいたい」などと狂女のように泣き悲しんでいた。 「馬鹿云っちゃいけねえ。おめえは大事な証人じゃねえか」と、半七は叱るように云った。 「いずれ御用聞きが一緒に来たろうが、誰が来た」 「なんでも源太郎(げんたろう)さんとかいう人だそうです」 「むむ、そうか。瀬戸物町(せとものちょう)か」 源太郎は瀬戸物町に住んでいる古顔の岡っ引で、好い子分も大勢もっている。一番こいつの鼻をあかして俺の親分に手柄をさしてやりたいと、半七の胸には強い競争の念が火のように燃え上がった。併しどこから手を着けていいのか、彼もすぐには見当が付かなかった。 「ゆうべも娘は頭巾をかぶっていたんだね」 「ええ。やっぱりいつもの藤色でした」 「さっきの話じゃあ、娘はどさくさまぎれに縁側へ抜け出して、それから行くえが知れねえんだね。おい、木戸をあけておいらを庭口へ廻らしてくれねえか」と、半七は云った。 お竹が奥へ取次いだとみえて、大番頭の重蔵が眼をくぼませて出て来た。 「どうも御苦労様でございます。どうぞ直ぐにこちらへ……」 「飛んだこってしたね。お取り込み中へずかずかはいるのも良くねえから、すぐに庭口へ廻ろうと思ったんですが、それじゃあ御免を蒙ります」 半七は奥へ案内されて、お寅の血のあとがまだ乾かない八畳の居間へ通った。彼がかねて知っている通り、縁側は北に向っていて、前には十坪ばかりの小庭があった。庭には綺麗に手入れが行きとどいていて、雪釣りの松や霜除けの芭蕉が冬らしい庭の色を作っていた。 「縁側も雨戸は開(あ)いていたんですか」と、半七は訊いた。 「雨戸はみんな閉めてあったんですが、その手水鉢(ちょうずばち)の前だけが、いつも一枚細目にあけてありますので……」と、案内してきた重蔵は説明した。「勿論それは宵の内だけで、寝る時分にはぴったり閉めてしまいます」 半七は無言で高い松の梢(こずえ)をみあげた。闖入者はこの松を伝って来たものらしくも思われなかった。忍び返しの竹にも損所はなかった。 「ずいぶん高い塀ですね」 「はい、ゆうべもお役人衆が御覧になって、この高い塀を乗り越して来るのは容易でない。と云って、梯子(はしご)をかけた様子もなし、松を伝って来たらしくも思われない。これは庭口から忍び込んだのではあるまいと仰しゃいました。併しどこからはいったにしましても、出る時はこの庭口から出たに相違ないように思われますが、木戸の錠(じょう)は内から固くおろしたままになっていますので、何処をどうして出て行ったかさっぱり判りません」と、重蔵は陰(くも)った眼をいよいよ陰らせて、無意味にそこらを見廻していた。 「左様さ。忍び返しにも疵をつけず、松の枝にもさわらずに、この高塀を乗り越すというのは生優(なまやさ)しいことじゃあねえ」 どう考えても、これは町家の娘などに出来そうな芸ではなかった。曲者はよほど経験に富んだ奴に相違ないと半七は鑑定した。併しその場へ駈けつけた三人の女は、たしかにお菊のうしろ姿を見たという。それには何かの錯誤(あやまり)がなければならないと彼は又かんがえた。 彼は更に念のために、庭下駄を穿(は)いて狭い庭の隅々を見まわると、庭の東の隅には大きい石燈籠が立っていた。よほど時代が経っていると見えて、笠も台石も蒼黒い苔(こけ)のころもに隙き間なく包まれていた。一種の湿気(しっけ)を帯びた苔の匂いが、この老舗(しにせ)の古い歴史を語るようにも見えた。 「好い石燈籠だ。先頃これをいじりましたか」と、半七は何げなく訊いた。 「いいえ、昔から誰も手を着けたことはありません。こんな見事に苔が付いているから、滅多(めった)にさわっちゃいけないと、お内儀(かみ)さんからもやかましく云われていますので……」 「そうですか」 滅多にさわることを禁じられているという古い石燈籠の笠の上に、人の足あとが微かに残っていることを、半七はふと見つけ出したのであった。あつい青苔の表は小さい爪先の跡だけ軽く踏みにじられていた。 三 苔に残っている爪先の跡はちいさかった。男ならば少年でなければならない。半七はどうも女の足跡らしいと認めた。この曲者はよほど経験に富んだ奴と想像していた半七の鑑定は外(はず)れたらしい。女とすればやはりお菊であろうか。たとい石燈籠を足がかりにしても、町育ちの若い娘がこの高塀を自由自在に昇り降りすることは、とても出来そうには思われなかった。 半七はなにを考えたか、すぐに菊村の店を出て、現代の浅草公園第六区を更に不秩序に、更に幾倍も混雑させたような両国(りょうごく)の広小路(ひろこうじ)に向った。 もうかれこれ午(ひる)頃で、広小路の芝居や寄席も、向う両国の見世物小屋も、これからそろそろ囃(はや)し立てようとする時刻であった。むしろを垂れた小屋のまえには、弱々しい冬の日が塵埃(ほこり)にまみれた絵看板を白っぽく照らして、色のさめた幟(のぼり)が寒い川風にふるえていた。列(なら)び茶屋の門(かど)の柳が骨ばかりに痩せているのも、今年の冬が日ごとに暮れてゆく暗い霜枯れの心持を見せていた。それでも場所柄だけに、どこからか寄せて来る人の波は次第に大きくなって来るらしい。その混雑の中をくぐりぬけて、半七は列び茶屋の一軒にはいった。 「どうだい。相変らず繁盛かね」 「親分、いらっしゃい」と、色の白い娘がすぐに茶を汲んで来た。 「おい、姐さん。早速だが少し聞きてえことがあるんだ。あの小屋に出ている春風小柳(はるかぜこりゅう)という女の軽業師(かるわざし)、あいつの亭主は何といったっけね」 「ほほほほほ。あの人はまだ亭主持ちじゃありませんわ」 「亭主でも情夫(いろ)でも兄弟でも構わねえ。あの女に付いている男は誰だっけね」 「金(きん)さんのこってすか」と、娘は笑いながら云った。 「そう、そう、金次(きんじ)といったっけ。あいつの家は向う両国だね。小柳も一緒にいるんだろう」 「ほほ、どうですか」 「金次は相変らず遊んでいるんだろう」 「なんでも元は大きい呉服屋に奉公していたんだそうですが、小柳さんところへ反物を持って行ったのが縁になって……。小柳さんよりずっと年の若い、おとなしそうな人ですよ」 「ありがてえ。それだけ判りゃあ好いんだ」 半七はそこを出て、すぐそばの見世物小屋へはいった。この小屋は軽業師の一座で、舞台では春風小柳という女が綱渡りや宙乗りのきわどい曲芸を演じていた。小柳は白い仮面(めん)をかぶったような厚化粧をして、せいぜい若々しく見せているが、ほんとうの年齢(とし)はもう三十に近いかも知れない。墨で描いたらしい濃い眉と、紅を眼縁(まぶた)にぼかしたらしい美しい眼とを絶えず働かせながら、演技中にも多数の見物にむかって頻りに卑しい媚(こび)を売っている。それがたまらなく面白いもののように、見物は口をあいてみとれていた。半七はしばらく舞台を見つめていたが、やがて又ここを出て向う両国へ渡った。 駒止橋(こまどめばし)の獣肉店(ももんじいや)に近い路地のなかに、金次の家のあることを探しあてて、半七は格子の外から二、三度声をかけたが、中では返事をする者もなかった。よんどころなしに隣りの家へ行って訊くと、金次は家を明けっ放しにして近所の銭湯(せんとう)へ行ったらしいとのことであった。 「わたしは山の手からわざわざ訪ねて来たものですが、そんなら帰るまで入口に待っています」 隣りのおかみさんに一応ことわって、半七は格子の中へはいった。上がり框(かまち)に腰をかけて煙草を一服すっているうちに、かれはふと思い付いて、そっと入口の障子を細目にあけた。内は六畳と四畳半の二間で、入口の六畳には長火鉢が据えてあった。次の四畳半には炬燵(こたつ)が切ってあるらしく、掛け布団の紅い裾がぞんざいに閉めた襖の間からこぼれ出していた。 半七は上がり框から少し伸びあがって窺うと、四畳半の壁に黄八丈の女物が掛かっているらしかった。彼は草履をぬいでそっと内へ這(は)い込んだ。四畳半の襖の間からよく視(み)ると、壁にかかっている女の着物は確かに黄八丈で、袖のあたりがまだ湿(ぬ)れているらしいのは、おそらく血の痕を洗って此処にほしてあるものと想像された。半七はうなずいて元の入口に返った。 その途端に溝板(どぶいた)を踏むあしおとが近づいて、隣りのおかみさんに挨拶する男の声がきこえた。 「留守に誰か来ている。ああ、そうですか」 金次が帰って来たなと思ううちに、格子ががらりとあいて、半七とおなじ年頃の若い小粋な男がぬれ手拭をさげてはいって来た。金次はこのごろ小博打(ばくち)なおどを打ち覚えて、ぶらぶら遊んでいる男で、半七とはまんざら識らない顔でもなかった。 「やあ、神田の大哥(あにい)ですか。お珍しゅうございますね。まあお上がんなさい」 相手がただの人と違うので、金次は愛想よく半七を招じ入れて長火鉢の前に坐らせた。そうして、時機の挨拶などをしている間にも、なんとなく落ち着かない彼の素振りが半七の眼にはありありと読まれた。 「おい、金次。俺あ初めにおまえにあやまって置くことがあるんだ」 「なんですね、大哥。改まってそんなことを……」 「いや、そうでねえ。いくら俺が御用を勤める身の上でも、ひとの家へ留守に上がり込んで、奥を覗いたのは悪かった。どうかまあ、堪忍してくんねえ」 火鉢に炭をついでいた金次はたちまち顔色を変えて、啞(おし)のように黙ってしまった。彼の手に持っている火箸は、かちかちと鳴るほどにふるえた。 「あの黄八丈は小柳のかい。いくら芸人でもひどく派手な柄を着るじゃねえか。尤(もっと)もおめえのような若い亭主をもっていちゃあ、女はよほど若作りにしにゃあなるめえが……。ははははは。おい、金次、なぜ黙っているんだ。愛嬌のねえ野郎だな。受け賃になにかおごって、小柳の惚気(のろけ)でも聞かせねえか。おい、おい、なんとか返事をしろ。おめえも年上の女に可愛がられて、なにから何まで世話になっている以上は、たとい自分の気に済まねえことでも、女がこうと云やあ、よんどころなしに片棒かつぐというような苦しい破目(はめ)がねえとも限らねえ。そりゃあ俺も万々察しているから、出来るだけのお慈悲は願ってやる。どうだ、何もかも正直に云ってしまえ」 くちびるまで真っ蒼になってふるえていた金次は、圧(お)し潰(つぶ)されたように畳に手を突いた。 「大哥(あにい)、なにもかも申し上げます」 「神妙によく云った。あの黄八丈は菊村の娘だろうな。てめえ一体あの娘をどこから連れて来た」 「わたしが連れて来たんじゃないんです」と、金次は哀れみを乞うような悲しい眼をして、相手の顔をそっと見上げた。「実はさきおとといの午(ひる)まえに、小柳と二人で浅草へ遊びに行ったんです。酔うとあいつの癖で、きょうはもう商売を休むというのを、無理になだめて帰ろうとしても、あいつがなかなか承知をしないんです。もっともあんな派手な稼業はしていても、銭遣いがあらいのと、私がこのごろ景気が悪いんで、方々に無理な借金はできる。この歳の暮は大御難(おおごなん)で、あいつも少し自棄(やけ)になっているようですから、仕方なしにお守(もり)をしながら午過ぎまで奥山あたりをうろついていると、或る茶屋から若い番頭が出てくる。つづいて小奇麗な娘が出て来ました。それを小柳が見て、あれは日本橋の菊村の娘だ。おとなしいような顔をしていながら、こんなところで番頭と出会いをしていやあがる。あいつも一番食い物にしてやろうと……」 「小柳はどうして菊村の娘ということを知っていたんだ」と、半七は喙(くち)をいれた。 「そりゃあ時々に紅や白粉を買いに行くからです。菊村は古い店ですからね。そこで私はすぐに駕籠を呼びに行きました。そのあいだ何と云って誘って来たのか知りませんが、とうとう其の娘を馬道(うまみち)の方へ引っ張り出して来たんです。駕籠は二梃で、小柳と娘が駕籠に乗って先へ行って、わたしは後からあるいて帰りました。帰ってみると、娘は泣いている。近所へきこえると面倒だから、猿轡(さるぐつわ)を嵌(は)めて戸棚のなかへ押し込んでおけと小柳が云うんです。あんまり可哀そうだとは思いましたが、ええ意気地のねえ、何をぐずぐずしているんだねと、あいつが無暗(むやみ)に剣突(けんつく)を食わせるもんですから、わたしも手伝って奥の戸棚へ押し込んでしまいました」 「小柳という奴は、よくねえ女だということは、おれも前から聞いていたが、まるで一つ家のばばあだな。それからどうした」 「その晩すぐ近所の山女衒(やまぜげん)を呼んで来て、潮来(いたこ)へ年一杯四十両ということに話がきまりました。安いもんだが仕方がないというんで、あくる朝、駕籠に乗せて女衒と一緒に出してやりましたが、その女衒の帰らないうちは一文もこっちの手にはいらない。なにしろもう十二月の声を聞いてからは、毎日のようにいろいろの鬼が押し寄せてくる。苦しまぎれに小柳は又こんなことを考え出したのです。娘を潮来へやるときに、売物に花とかいうんで、着ていた黄八丈を引っぱがして、小柳のよそ行きと着換えさせてやったもんですから、娘の着物はそっくりこっちに残っている」 「むむ。その黄八丈の着物と藤色の頭巾で、小柳が娘に化けて菊村へ忍び込んだな。やっぱり金を取るつもりか」 「そうです」と金次はうなずいた。「金は手箱に入れておふくろの居間にしまってあるということは、娘をおどして聞いて置いたんです」 「それじゃあ始めからその積りだったんだろう」 「どうだか判りませんが、小柳は苦しまぎれによんどころなく斯(こ)んなことをするんだと云っていました。だが、おとついの晩は巧く行かないで、すごすご帰って来ました。今夜こそはきっと巧くやって来ると云って、ゆうべも夕方から出て行きましたが……。やっぱり手ぶらで帰って来て、『今夜もまたやり損じた。おまけに嬶(かかあ)が大きな声を出しゃあがったから、自棄(やけ)になって土手っ腹をえぐって来た』と、こう云うんです。大哥の前ですが、わたしはふるえて、しばらくは口が利けませんでしたよ。袖に血が付いているのを見ると嘘じゃあない。飛んでもないことをしてくれたと思っていますと、それでも当人は澄ましたもので『なあに、大丈夫さ。この頭巾と着物が証拠で、世間じゃあ娘が殺したと思っているに相違ない』と云っているんです。そうして、着物の血を洗って、あすこへほして、きょうも相変らず小屋へ出て行きました」 「いい度胸だな。おめえの情婦(いろ)にゃあ過ぎ物だ」と、半七は苦笑いをした。「だが、正直に何もかもよく云ってくれた。おめえも飛んだ女に可愛がられたのが運の尽きだ。小柳はどうで獄門だが、おめえの方は云い取り次第で、首だけは繋がるに相違ねえ。まあ、安心していろ」 「どうぞ御慈悲を願います。わたしは全く意気地のない人間なんで、ゆうべもおちおち寝られませんでした。大哥の顔を一と目見た時には、こりゃあもういけねえと往生してしまいました。あの女には義理が悪いようですけれども、私のような者はこうして何もかもすっかり白状してしまった方が、胸が軽くなって却って好うございますよ」 「じゃあ気の毒だが、すぐに神田の親分の所まで一緒に来てくれ。どの道、当分は娑婆(しゃば)は見られめえから、まあ、ゆっくり支度をして行くがいいや」 「ありがとうございます」 「真っ昼間だ。近所の手前もあるだろう。縄は勘弁してやるぜ」と、半七は優しく云った。 「ありがとうございます」 金次は重ねて礼を云った。かれの眼は意気地なくうるんでいた。 おたがいに若い身体だ。こう思うと半七は、自分のとりことなって牽(ひ)かれて行くこの弱々しい若い男がいじらくしてならなかった。 四 半七の報告を聴いて、親分の吉五郎は金杉(かなすぎ)の浜で鯨をつかまえたほどに驚いた。 「犬もあるけば棒にあたると云うが、手前(てめえ)もうろうろしているうちに、ど偉いことしやがったな。まだ駈け出しだと思っていたら油断のならねえ奴だ。いい、いい、なにしろ大出来だ、てめえの骨を盗むような俺じゃねえ。てめえの働きはみんな旦那方に申し立ててやるからそう思え。それにしても、その小柳という奴を早く引き挙げてしまわなけりゃならねえ。女でも生けっぷてえ奴だ。なにをするか知れねえから、誰か行って半七を助(す)けてやれ」 物馴れた手先ふたりが半七を先に立てて再び両国へむかったのは、短い冬の日ももう暮れかかって、見世物小屋がちょうど閉(は)ねる頃であった。二人は外に待っていて、半七だけが小屋へはいると、小柳は楽屋で着物を着換えていた。 「わしは神田の吉五郎のところから来たが、親分がなにか用があると云うから、御苦労だがちょっと来てくんねえ」と、半七は何げなしに云った。 小柳の顔には暗い陰が翳(さ)した。しかし案外おちついた態度で寂しく笑った。 「親分が……。なんだか忌(いや)ですわねえ。なんの御用でしょう」 「あんまりおめえの評判が好いもんだから、親分も乙な気になったのかも知れねえ」 「あら、冗談は措(お)いて、ほんとうに何でしょう。お前さん、大抵知っているんでしょう」 衣裳葛籠(つづら)にしなやかな身体をもたせながら、小柳は蛇のような眼をして半七の顔を窺っていた。 「いや、おいらはほんの使い奴(やっこ)だ。なんにも知らねえ。なにしろ大して手間を取らせることじゃあるめえから、世話を焼かせないで素直に来てくんねえ」 「そりゃあ参りますとも……。御用とおっしゃりゃあ逃げ隠れは出来ませんからね」と、小柳は煙草入れを取り出してしずかに一服すった。 隣りのおででこ芝居では打出しの太鼓がきこえた。ほかの芸人たちも一種の不安に襲われたらしく、息を殺して遠くから二人の問答に耳を澄ましていた。狭い楽屋の隅々は暗くなった。 「日が短けえ。親分も気が短けえ。ぐずぐずしてると俺まで叱られるぜ。早くしてくんねえ」 と、半七は焦(じ)れったそうに催促した。 「はい、はい。すぐにお供します」 ようやく楽屋を出て来た小柳は、そこの暗いかげにも二人の手先が立っているのを見て、くやしそうに半七の方をじろりと睨んだ。 「おお、寒い。日が暮れると急に寒くなりますね」と、彼女は両袖を掻(か)きあわせた。 「だから、早く行きねえよ」 「なんの御用か存じませんが、もし直きに帰して頂けないと困りますから、家(うち)へちょいと寄らして下さるわけには参りますまいか」 「家へ帰ったって、金次はいねえぞ」と、半七は冷やかに云った。 小柳は眼を瞑(と)じて立ち止まった。やがて再び眼をあくと、長い睫毛(まつげ)には白い露が光っているらしかった。 「金さんは居りませんか。それでもあたしは女のことですから、少々支度をして参りとうございますから」 三人に囲まれて、小柳は両国橋を渡った。彼女はときどき肩をふるわせて、遣(や)る瀬(せ)ないように啜(すす)り泣きをしていた。 「金次がそんなに恋しいか」 「あい」 「おめえのような女にも似合わねえな」 「察してください」 長い橋の中ほどまで来た頃には、河岸(かし)の家々には黄いろい灯のかげが疎(まば)らにきらめきはじめた。大川の水の上には鼠色の煙りが浮かび出して、遠い川下が水明かりで薄白いものも寒そうに見えた。橋番の小屋でも行燈(あんどん)が微かな蠟燭の灯を入れた。今夜の霜を予想するように、御船蔵(おふなぐら)の上を雁の群れが啼いて通った。 「もしあたしに悪いことでもあるとしたら、金さんはどうなるでしょうね」 「そりゃあ当人の云い取り次第さ」 小柳は黙って眼を拭いていた。と思うと、彼女はだしぬけに叫んだ。 「金さん、堪忍しておくれよ」 そばにいる半七を力まかせに突き退けて、小柳は燕(つばめ)のように身をひるがえして駈け出した。さすがは軽業師だけにその倢業(はやわざ)は眼にも止まらない程であった。彼女は欄干に手をかけたかと見る間もなく、身体はもうまっさかさまに大川の水底へ呑まれていた。 「畜生!」と、半七は歯を嚙んだ。 水の音を聴いて橋番も出て来た。御用という名で、ずぐ近所の船宿から舟を出させたが、小柳は再び浮き上がらなかった。あくる日になって向う河岸の百本杭に、女の髪がその昔の浅草海苔(のり)のように黒くからみついているのを発見した。引き揚げてみると、その髪の持ち主は小柳であったので、凍った死体は河岸の朝霜に晒(さら)されて検視を受けた。女の軽業師はとうとう命の綱を踏み外してしまった。それが江戸中の評判となって、半七の名もまた高くなった。 菊村ではすぐ人をやって、まだ目見得(めみえ)中のお菊を無事に潮来から取り戻した。 「今考えると、あの時はまるで夢のようでございました。清次郎は一と足先に帰ってしまって、わたくしはなんだか寂しくなったものですから、お竹の帰ってくるのを待ち兼ねて、なんの気なしに表へ出ますと、大きい樹の下から顔を識っている軽業師の小柳が立っていて、清さんが今そこで急病で倒れたからすぐに来てくれと云うのでございます。わたくしはびっくりして一緒に行きますと、清さんは駕籠でお医者の家へかつぎ込まれたから、お前さんも後から駕籠で行ってくれと無理やりに駕籠に乗せられて、やがて何処だか判らない薄暗い家へ連れ込まれてしまったのでございます。そうすると、小柳の様子が急に変って、もう一人の若い男と一緒に、わたくしを散々ひどい目に逢わせまして、それから又遠いところへ送りました。わたくしはもう半分は死んだ者のように恾(ぼう)となってしまいまして、なにをどうしようという知恵も分別(ふんべつ)も出ませんでした」と、お菊は江戸へ帰ってから係り役人の取り調べに答えた。 番頭の清次郎は単に「叱り置く」というだけで赦(ゆる)された。 小柳は自滅して仕置を免れたが、その死に首はやはり小塚ッ原に梟(か)けられた。金次は同罪となるべきものを格別の御慈悲を以て遠島申し付けられて、この一件は落着(らくちゃく)した。 「これがまあ私の売出す始めでした」と、半七老人は云った。「それから三、四年経つうちに、親分の吉五郎は霍乱(かくらん)で死にました。その死にぎわに娘のお仙(せん)と跡式一切をわたくしに譲って、どうか跡(あと)を立ててくれろという遺言があったもんですから、子分たちもとうとうわたくしを担(かつ)ぎ上げて二代目の親分ということにしてしまいました。わたくしが一人前の岡っ引となったのはこの時からです。 その時にどうして小柳に目串(めぐし)を差したかと云うんですか。そりゃあ先刻(さっき)もお話し申した通り、石燈籠の足跡からです。苔に残っている爪先がどうしても女の足らしい。と云って、大抵の女があの高塀を無雑作(むぞうさ)に昇り降りすることが出来るもんじゃあない。よほど身体の軽い奴でなけりゃあならないと思っているうちに、ふいと軽業師ということを思い付いたんです。女の軽業師は江戸にもたくさんありません。そのなかでも両国の小屋に出ている春風小柳という奴はふだんから評判のよくない女で、自分よりも若い男に入れ揚げているということを聞いていましたから、多分こいつだろうとだんだん手繰って行くと、案外に早く埒が明いてしまったんです。金次という奴は伊豆の島へやられたんですが、その後なんでも赦(しゃ)に逢って無事に帰って来たという噂を聞きました。 菊村の店では番頭の清次郎を娘の聟にして、相変らず商売をしていましたが、いくら老舗(しにせ)でも一旦ケチが付くとどうもいけないものと見えて、それから後は商売も思わしくないようで、江戸の末に芝(しば)の方へ引っ越してしまいましたが、今はどうなったか知りません。 どっちにしても助からない人間じゃあありますけれども、小柳を大川へ飛び込ましたのは残念でしたよ。つまりこっちの油断ですね。つかまえるまでは気が張ってますけれども、もう捕まえてしまうと誰でも気がゆるむものですから、油断して縄抜けなんぞを食うことが時々あります。 まだ面白い話はないかと云うんですか。自分の手柄話なら幾らもありますよ。はははは。その内にまた遊びにいらっしゃい」 「ぜひ又話して貰いに来ますよ」 わたしは半七老人と約束して別れた。
https://w.atwiki.jp/cnakata/pages/42.html
★ヘルファイア 重要項目です。 既に何度も説明していますが、「火皿=ヘルファイア」と言っても過言ではありません。 PCダメとキル、そして前線の状態はあなたの「ヘルファイア」によって左右されます。 この項目では、様々な視点から「ヘルファイア」を解説します。 【知っておくこと】 それでは、「ヘルファイア」の射程・職によるダメージの違い・DoTのカウント時間・硬直時間を覚えておきましょう。 射程は「密接周囲1キャラ/横範囲2歩/前方範囲5~6歩」の長方形型です。 ダメージは、全てのキャラがエンチャを条件として「片手に180~240/両手に300~380/皿に300~350/スカに280~330」です。 DoTは「3秒毎」に判定がおきます。HP1になると止まってしまうので、特定の条件下では「DoT確認後にライトを合わせる」 ことによってキルが取れる場合もあります。 硬直時間は「1回の大魔法で中級を2回食らう程度」と体感で覚えておきましょう。敵皿の範囲では凍ってしまうので、あまり多用しないようにしましょう。 【メリットとデメリット】 「ヘルファイア」を撃つことのメリットは、どの職にも1撃で500ほど削ることが出来るので前線数を減らすことが出来ること。 そして、範囲スキルであることのまとめ焼き、大ダメージによる即死を狙えることにあります。 対してデメリットは、PWを80消費したにもかかわらず自衛スキルが無い為最前線に孤立してしまう場合があるということ。 攻撃特化の火皿は、キルを重ねると同時にデッドも重ねてしまうことがあります。 また、バッシュ等に「ヘルファイア」を狙った場合、攻撃かぶりによる消失が起こったりので状況によっては中級を入れたほうが よい場合があります。そのような状況判断をしなければならないのは隙が出来る事につながり難しい職となります。 【まとめ焼き】 バッシュに寄ってきた敵の対処と、氷像で複数まとまった敵の解凍はあなたの腕の見せ所です。 筆者の想う複数とは「3対以上」なのですが、複数にHITさせたからといってあなたが死んでしまってはこれっぽっちも意味はありません。生きていて、尚且つ最小被ダメージで複数HITさせることが重要です。 まとめ焼きが考えられる3パターンをそれぞれ説明します。 パターンA 『カレス氷像3対以上』 味方の片手が寄せている場合を除いて、あなたは率先してヘルを狙わなければなりません。 複数氷像の解凍はあなたの仕事です。 ですが同時に、100%当てなければなりません。そして同時に、絶対生きて帰らなければなりません。 パターンB 『味方の被バッシュによる敵追撃時』 これは味方がバッシュを受けた時に判断しますが、前提として火皿のあなたは救出スキルを持っていません。 つまり味方を見殺しにしてしまう可能性があるので、一概に良策はこうだとは言えません。 ただし、救出スキルがないのなら肉壁を時間稼ぎをすることがせめてもの火皿の動き方です。 これが出来ない場合、火力により解決出来ることを祈ってヘルファイヤを撃ちます。 パターンC 『敵へのバッシュによる救出時』 これは敵にバッシュを入れたときにあなたがヘルファイヤで追撃をする場合のタイミングについてです。 後ほど説明しますが、4秒の間にあなたのタイミングで撃つ事を心がけてみましょう。 追撃や救出の歩兵の寄りにはその時その時の波があります。味方の波に被らぬよう、敵を多く範囲に 入れられるようタイミングを図って撃つ工夫をしましょう。 さて、重要なのはここからです。 「生きて帰れて、出来るだけHPを減らさずに、100%ヘルファイアをぶち込むか」 これが難しいのです。 まずは自分のHPと相談しましょう。そもそもHPが600以下なら【まとめ焼き】を率先して行うタイミングではありません。 次に味方の位置を確認しましょう。あなたがすぐに飛び出してしまう場合、それはゴキブリホイホイにかかるゴキブリと同じです。 また、敵の片手の位置を確認しましょう。バッシュが飛んでくればたとえHP1000だろうと死にます。 そして“走りなのかステップなのか”、これを意識して行いましょう。 走りは「ダメージを全て受ける・必ず前進出来る・見て避けれる・自分のタイミングで撃てる」ことが可能です。 対してステップは「ダメージを受けにくい・こける/起き上がり無敵がある・着地を狙われる・ステップ中は魔法を撃てない」となります。 同じ距離を移動するにしても、たった1秒の中でも走りなのかステップなのかということに必ず意味はあります。 パターンAでは“当てれば解決する”場合が多い。つまり、100%当てることで危険を一番回避できます。逆に言えば、詠唱キャンセルされた場合、PWも自衛スキルもない貴方は一瞬にして窮地に追い込まれます。 つまり、「ステップ」で起き上がりヘルを狙うタイミングを待ちましょう。 敵はあなたへ視点を集中させ、射程に入らせないことを第一に攻撃してきます。射程外ギリギリに近づくまで走り、最後の1歩を射程内に入る位置へステップして攻撃を食らってこけましょう。 パターンBでは、敵の寄り方や敵の追撃の数等“敵視点への対処法”となります。 つまり、あなたのタイミングで撃つことが重要ですから、極力走ってタイミングを待ちましょう。 パターンCですが、敵味方共に波はリズムします。そして、あなたが追撃を撃つ事は確定事項ですから、相手の波の高くなった時にタイミングを合わせて撃ってあげましょう。つまりこれも、極力走ってタイミングを待ちましょう。 【ヘルファイアを撃つべき時・撃たなければいけない時】 確実に当たる時 複数HITが確定な時 先手を取れば有利になるとき 繰り返しますが、あなたには自衛スキルが多くありません。それでおいて射程が極端に短いということ。 ですが、あなたが居るべき場所は前線の中でも最前線です。この2つを頭に入れて最前線へ向かいましょう。 いずれにしてもヘルファイアをHITさせた後は、未来像としてあなたが敵よりHPが180有利になります。 味方の追撃が十分だという場況であったり、カウンターの流れであるならば、例え孤立氷像でも“KILLがとれるならば”単独解凍しても問題ないと思います。ただし、自信がなければやめましょう。
https://w.atwiki.jp/core-connection/pages/239.html
タクティクスカード(No.TA-19) イラスト:たちばな 総枚数:3枚 配置先:HQデッキ コスト:7 効果: このカードを廃棄する。このターンの後に追加ターンを得る。追加ターンの間、マネージフェイズに勝利できず、コンバットフェイズは必ず行う。そのターン終了時、エナジー総量が最大の場合、ロボットをダウン状態にする。最小の場合、もう1ターンを得る。それ以外の場合、ロボットを破壊する。このカードはゲーム中1度しか使用できない。 効果分類 複数回攻撃 関連カード Q A Q.燃え上がる闘志の効果に、「追加ターンの間、マネージフェイズに勝利できず」とありますが、なんらかのカード効果によりマネージフェイズに戦闘になった場合、その戦闘に勝利できないという意味でしょうか? A.いいえ、「ゲームにおける勝利」です。勝利条は件「他プレイヤーよりも高い20点以上の得点でマネージフェーズを迎えること」ですが、同カードを使用したターンに他プレイヤーよりも高い20点以上を得点していても、次の追加ターンのマネージフェーズでは勝利できない、という意味です。 Q.燃え上がる闘志を使用後にジェイル・ロイドを撃破した場合、追加ターンの間にコンバットフェイズに移行できますか? A.いいえ、行えません。燃え上がる闘志のテキストは「コンバットフェイズは(行える場合)必ず行う」という意味です。 Q.燃え上がる闘志の追加ターンの間に乙女の休息を使用することができますか?使用した場合コンバットフェイズに移行できますか A.少女の休息の効果は「ダウンフェイズに移行する」のため、コンバットフェイズは行えません。使用自体は可能です。 Q.そして星々は集い輝くが公開されたターンに燃え上がる闘志を使用した場合、使用したプレイヤーの追加ターンにそして星々は集い輝くは廃棄されますか? A.はい、廃棄されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/757.html
ありがとうって言えなくてあなたにキスをした 消えていく あなたの温度離さぬように抱きしめた 幼い日のあなた 落ち込んでいたけれど 優しい心 それはずっと変わらないまま 大きな木の下で 二人笑いあったり あなたと共に居るだけで毎日楽しくて 「嬉しい」と たった一言 言えなかったことも 大切な思い出だから 忘れたりしないあの日々を あなたがこの胸の中にいる幸せが この瞬間が永遠に続けばいいのに ありがとう いつも私を支えてくれたこと 変わらない 私の想い 永久にあなたを愛すると 彼と生きたこの世界が 彼を忘れたとしても 私はあなただけを想い 生き続けてくから 「幸せに」あなたの言葉胸に残ってる でもきっと あなたが居なきゃ私はずっと… いつまでもあなたを想い 流れてく涙も いつの日か笑顔に変える でも今は涙が止まらない 原曲【奥華子「雨上がり」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm1678241】
https://w.atwiki.jp/morizaru/pages/67.html
しりあがり寿 しりあがりことぶき 本名 生年月日 血液型 出身地 デビュー年 デビュー作 単行本 タイトル タイトル(カナ) タイトル(副題) 出版社 発売日 発行日 サイズ 巻数 備考 ※発売日・発行日は第1巻のもの 連載 タイトル タイトル(カナ) タイトル(副題) 連載雑誌 出版社 連載開始 連載終了 備考 ジョーモンCEO ジョーモンシーイーオー コミックチャージ 角川書店 20070403(1) ジャンゴ ジャンゴ SUKIYAJU WESTERN ビッグコミックスペリオール 小学館 20070622()13 連載中 読切 タイトル タイトル(カナ) タイトル(副題) 連載雑誌 出版社 開始 終了 備考 ※開始・終了は複数回の場合
https://w.atwiki.jp/newsop/pages/309.html
スタジオセット 初代(2010.3.29 - 2012.3.30) 第1シリーズ黄色を基調としたセット 第2代(2012.4.2 - 2012.9.28) 第2シリーズ前期青を基調としたセット 第3代(2012.10.1 - 2013.3.29) 第2シリーズ後期初代の黄色に加え、緑色を基調としたセット タイトルロゴ 「知」の「口」の部分は「◎」となっておりそこから「矢」の部分が的に当たる。ロゴの色は2012年9月までは●水色で2012年10月1日 - 2013年3月29日までは●緑色となる。下段には●黄色の矢印が表示されている。 2010年3月29日 - 2012年3月30日 カラーリング:知りたがり! 2012年4月2日 - 2012年9月28日 カラーリング:知りたがり! 2012年10月1日 - 2013年3月29日 カラーリング:知りたがり! テーマソング 第1シリーズ(2010.3.29 - 2012.3.30) クレイジーケンバンド「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ」(オープニング・エンディング共通) 第2シリーズ(2012.4.2 - 2013.3.29) 森高千里「しりたがり」(オープニング・エンディング共通) TVまぁさぐり → トコトンまぁさぐり 森高千里 「ザ・ミーハー」(2012.4 - 9)、「やっちまいな」(2012.10 - 2013.3)