約 2,912,609 件
https://w.atwiki.jp/newani4/pages/141.html
空に碧い流星 ◆zUZG30lVjY 「おいこら神父! 戻せって! 戻るんだよ!」 「そう暴れるな。もっとも、御者席から転げ落ちたいのなら止めはしないが」 再度戦車を走らせてから暫し。 DIOがポルナレフと呼んだ銀髪の男は、綺礼が想像していたよりもずっと早く目を覚ました。 重傷を負っていたのは間違いないはずだが、手綱を取る綺礼の肩を揺さぶってがなり立てられる程度の余裕はあるらしい。 無論、何かしらの魔術を行使している様子はない。大したタフネスだと驚嘆せざるを得なかった。 「あの男を――DIOを放っておくわけにはいかねぇ。何としてでも……ッ!」 「命と引き換えてでも倒さねばならない、と言うつもりか」 「ああッ!」 「ならば尚更、戻るのは止めておけ」 綺礼は手綱を操って神牛に停止の指示を送った。 巨大な戦車(チャリオット)が地面を軋ませて停止する。 「DIOとやらは、既にあの館を離れたはずだ」 「はぁ!?」 ポルナレフが怪訝に顔を顰める。 綺礼はそんな同乗者に視線を向けることもせず、淡々と言葉を続けた。 「逃走時に館の内部を可能な限り蹂躙しておいた。特に外壁を重点的にな」 DIOは自身を太陽アレルギーと称した。 光線過敏症という疾病は確かに存在するが、病的に太陽光を避けねばならないものではない。 加えて、あの人間離れした身体能力――この二つを同時に兼ね備えうる存在を、言峰綺礼はよく知っている。 死徒。いわゆる吸血鬼だ。 そう仮定すればポルナレフが必死になるのも頷ける。 この閉鎖環境に死徒を解き放てば、被害者が死徒の下僕となりその下僕が新たな被害者を生み……と最悪のパンデミックが予想される。 ただでさえ、死徒は弾丸を視認して回避しうる怪物だというのに、環境がとにかく最悪だ。 逃げ場がなく、増援も見込めず、ひたすら数を減らし合う殺し合いの場で死徒の軍勢だけが増えていく。これを最悪と言わず何という。 しかし、綺礼とて凡百の徒ではない。 "異端"や"魔"を滅ぼす代行者として多くの死線を潜り抜けてきた。 故にああいう手合への対処法はいくらか心得ている。 館――即ち敵拠点に対する破壊工作もその一環だ。 日光から逃れるためにあの館を利用していたのなら、壁という壁を破壊された館はもはや無価値。 となると、DIOは新たな潜伏先を求めて館を放棄したと考えるべきだろう。 「……なるほど。そういうことなら、今更戻ったところで館はもぬけの殻か。悪ぃな神父。ついカッとなっちまった」 たった一言の説明で、ポルナレフは冷静さを取り戻したらしかった。 直情的ではあるが愚鈍ではない。それなりに磨かれた戦術眼を持っている。綺礼は内心でポルナレフをそう評した。 □ □ □ 「にしてもよぉ、にわかには信じらんねぇな。あんた『未来』から来たってのか」 「信じられないのは私も同じだ。よもや『年代』すらずれ込んでいようとは」 戦車をカードに収納し、路端に身を隠して情報交換を終えた二人は、奇しくも同じ感想に行き着いていた。 ポルナレフは今を1980年代後半と主張し、綺礼は1990年代と認識している。 念のため、ここ数年の世界情勢について確認してみたところ、確かにポルナレフ80年代末から90年代の出来事を知らないようだ。 湾岸戦争すら知らぬと言われたときは、さしもの綺礼も言葉に詰まらざるを得なかった。 記憶喪失というのもまた考えにくい。 両者の年齢はそこまで離れていないにも関わらず、ポルナレフは1970年代――綺礼が物心付いていたかどうか怪しい時代の出来事を事細かに説明した。 よほど手の込んだ悪戯でない限り、考えられる理由はただひとつ。 「けどまぁ、信じるしかねぇか」 ポルナレフは名簿を開き、ガシガシと後頭部を掻いた。 「話を戻そう。さっきも言った通り、おれが知ってる名前は五人分だ。 味方にできそうなのは二人……甘々の審査基準なら三人ってところだな」 ポルナレフの証言をまとめると次のようになる。 DIOとヴァニラ・アイスは手を組む余地などない極悪人。ヴァニラはDIOの忠臣であり互いに敵対することもない。 ホル・ホースは善人とは言いがたいが、先の二名と比べれば格段に"マシ" 空条承太郎と花京院典明は全面的に信頼できる味方――の可能性が高い。 「味方だと断言はできないのか?」 「ああ。最初は全面的に味方だと思ってたんだが、時代がズレてると分かって確信が薄れた」 ポルナレフは苦々しげに頷いた。 「DIOには人間を操る能力がある。おれは直接見たわけじゃないが、花京院もその犠牲になっていた時期があるらしい」 「なるほど。花京院典明が"その時点"から連れて来られている可能性は考慮すべきだ。空条承太郎はどうだ」 「それも断言はできねぇ。こんなことは考えたくねぇけどよ、もしも、万に一つ、これから先の戦いでおれ達がDIOに勝てていなかったとしたら……」 「……空条承太郎がDIOの手に落ちているかもしれないと」 「せっかくボカしたのに言うんじゃねぇよ! ったく、縁起でもねぇ」 ポルナレフの文句を聞き流しながら、綺礼は先ほどポルナレフに与えた情報を頭のなかで反復した。 セイバー、ランサー、キャスターの三名は綺礼が知る者の可能性はあるが、本名ではないため断定不可能。 仮にそうであると仮定した場合、セイバーとランサーは驚異的な戦闘能力を持つ"騎士"で、キャスターは正気を失った殺戮者である。 雨生龍之介はキャスターの共犯者だが、超常的な力を持たぬごく一般的な――奇妙な表現だが――快楽殺人者。 間桐雁夜はいくらかの秘術を心得ているものの、その代償で放っておいても遠からず脱落する半死人。 そして―― 「で、この衛宮切嗣って奴は傭兵なんだな」 「ああ、そうだ。それ以上でもそれ以下でもない。信用はできないが脅威でもあるまい」 綺礼は衛宮切嗣に関する情報の一部を伏せていた。 ポルナレフが「こいつと手を組もう」とも「真っ先に討つべき」とも言い出さず、過小評価の末におのずから"放置"という選択肢を選ぶように。 そうしようと思い立った理由は、綺礼本人にもよくわからない。 恐らくは、衛宮切嗣と己の間にジャン=ピエール・ポルナレフという不確定要素を増やしたくないがために―― 「それじゃ、ひとまずの目標は承太郎達との合流ってことでいいか」 「構わないとも。こちらの知る名はどれも共闘など望めない連中ばかりだ」 「いや、話を聞く限りだと、このセイバーとかランサーって奴とは息が合いそうな気がするぜ」 「私の知る者だという保証はないが……な」 これは嘘偽りではない。 セイバー、ランサー、アーチャーの三クラスは、聖杯戦争において決して欠けることのない固定枠だ。 過去三度の聖杯戦争を計算に加えれば、これまでに四人ずつのセイバーとランサーが存在してきたことになる。 現に過去の人物であるポルナレフがここにいるのだから、名簿に記されているセイバーとランサーが過去の聖杯戦争のサーヴァントでない保証はどこにもないのである。 それに加え、たまたま呼称が被っているだけで聖杯戦争と無関係の誰かである可能性も否定できない以上、断定などできるわけがなかった。 「そうと決まれば善は急げだ。さっさと承太郎達を探し出さねぇと」 ポルナレフが一歩踏み出そうとした矢先、一条の光芒が夜空を横切った。 「何っ!?」 「む……!」 二人が同時に空を見上げる。 低空飛行の流星とも見紛うその光は、綺礼達がやって来た方角へ飛び去り、すぐに消えた。 「なんだ今の……UFOか?」 ポルナレフは光の正体を掴みかね、唖然とした表情でそちらをみやった。 UFO、未確認飛行物体。確かに、事前知識がなければそう評するより他にあるまい。 しかし、綺礼にとってアレは既知の事象であった。 「……ヴィマーナ」 綺礼の魔術の師にして共謀者、遠坂時臣のサーヴァントたるギルガメッシュ。 かの英雄王が保有する無数の宝具の一つ。飛行宝具ヴィマーナ。 ライダーの宝具がこうして存在している以上、ギルガメッシュの宝具も存在しうると予想はしていたが、こうも早く出くわすことになろうとは。 「個人用の飛行機のようなものだ。無論、科学技術で作られたものではない」 「光が消えた場所は……まさかDIOの館か!」 そう言うや否や、ポルナレフは傷のことなど忘れたかのような勢いで走りだした。 「どこへ行くつもりだ」 「決まってんだろ! DIOの野郎があの光を見て戻って来るかもしれねぇ!」 「……あり得ないとは思うが」 ポルナレフが抱いているDIOへの警戒心と敵愾心は本物だ。 綺礼は諦め半分にポルナレフの後を追うことにした。 神威の車輪は、あえて収納したままだ。アレを使えばあっという間に館にまで戻れてしまう。 一方、徒歩で戻れば到着は夜明け前。仮にDIOが戻ってきたとしても、再び立ち去っている頃合いだろう。 ポルナレフが戦車の存在を失念しているのをいいことに、綺礼はごくさり気なく打算を働かせていた。 □ □ □ 東條希の目を覚まさせたのは、右手を苛む激しい痛みだった。 「……痛」 力無く、泣き出しそうな声をぽつりと漏らす。 興奮状態のために麻痺していた痛みが戻っている。 心臓が脈打つたびにズグンズグンと手首が痛む。 まるで『罪の重さを忘れるな』と訴えかけているかのように。 袖をまくりあげて腫れ具合を確かめることすら恐ろしい。 いっそ切り落とした方が楽なのではないかとすら思ってしまう。 「うう……」 起き上がろうとすると、ざり、という砂の感触が肌に触れた。 ――地面だ。 しかも、身体に何か布のようなものが掛けられている。 「あ、れ……? なんで、や?」 おかしい。何かがおかしい。 希は痛みと眠気で混濁した思考回路を必死に働かせ、気絶する前の状況を思い出そうとした。 ヴィマーナを降りた場所は、外国風の屋敷の屋上だった。 それがどうして地面に横たわっているのだろう。 「ひょっとして、誰かが、ウチを」 どう考えてもそれ以外にありえない。 希はタオルケットのように掛けられていた布、否、神父が着るような黒い服をその場に残して立ち上がった。 そして、恐る恐る慎重に歩み出す。 冷静に考えれば、わざわざ丁重に降ろしておいてくれたのだから、悪意ある人物の仕業というのはありえない。 だがジャック・ハンマーの恐怖が抜けきっていない希にとって、近くに誰かがいるという事実そのものが恐怖であった。 可能な限り足音を殺し、呼吸を抑えて、曲がり角の向こう側を伺う。 幸いにも持ち物は奪われていない。希は二つ目の支給品をカードから取り出し、ぎゅっと握りしめた。 縛斬・餓虎。鬼龍院皐月の愛刀『縛斬』を打ち直した二振りの刀の一つ。少女の前腕の長さとさほど変わらない短刀である。 超鋼化生命戦維によって作られた規格外の刃物であるが、生命戦維の何たるかを知らない希にとってはビームサーベルに見劣りする"普通の凶器"でしかなかった。 そのため今までは使おうとも思わなかったのだが、もはや選り好みしていられる状況ではない。 ……ここに至ってもなお、希は「餓虎が取り上げられていない」という事実に思い至らずにいた。 「誰か……おる……」 曲がり角の向こうに人影が見えた。 夜明け前の薄暗さのせいで姿形はハッキリとは判別できないが、こちらに背を向けているのは間違いない。 あちら側を見張っているのか、立ったまま名簿でも確かめているのか。 その場に佇んでいる理由は分からなかったが、希にとってはどうでもいいことだった。 「やらなきゃ、やられるんや……」 希の脳裏をジャック・ハンマーのおぞましい姿が過ぎる。 人影の背丈はジャック・ハンマーとほぼ同じ。それが希の理性を大いに狂わせた。 ――実際は"特徴的な髪型"も含めてジャックと同身長だったのだが、薄暗闇にぼやけた輪郭では判別などできるはずもなく―― 呼吸を止め 足音を抑え 一歩一歩、大男へと近付いて あと一足の距離で短刀を振り上げ―― 「やめときな」 冷静な声が希の全身をびくりと震わせる。 いつの間にか、硬直した首筋に針のような刃物の側面があてがわれていた。 「こんな状況で何があったのか知らないが、命を無駄にするのだけはやめておけ」 銀髪を綺麗に揃えて立てた独特の髪型の大男がゆっくり振り返る。 それと前後して、希の背後に現れていた骸骨のような甲冑が、剣を執っていない方の手で素早く短刀を取り上げた。 「あ、ああ……う……」 希は力なくその場に崩れ落ちた。 甲冑の骸骨は短刀を大男に手渡すと、大男の身体に吸い込まれるようにして消えた。 「こうなっちまう奴もいるんだろうと思ってはいたけどよ、実際目の当たりにすると……やるせねぇな。あんたもそう思うだろ」 「状況が状況だ。正気を保つ方が難しいだろう」 「ひっ……!」 銀髪の大男の言葉に答えるように、希が気配を殺してやって来た方向から、これまた屈強な長身の男が姿を現した。 苛烈なまでに鍛え抜かれた肉体がインナー越しに見て取れる。 数センチ程度の身長差こそあれど、否が応でもジャック・ハンマーを想起せずにはいられない。 希は恐怖に竦み、立ち上がることもできないまま後ずさりして、コンクリートの塀に背中と後頭部をしたたかにぶつけてしまった。 「おい神父! お前、こいつがおれの方に来るの見てたくせに放ってただろ」 「いざという時に取り押さえる準備はしていたさ。それより、彼女の処遇は決めなくてもいいのか?」 「処遇ぅ? んなもん決まってんだろ」 二人の鋭い眼差しが希を見下ろす。 歯の音がまるで咬み合わない。心臓が破裂しそうなくらいに震える。気絶しなかったことが奇跡的なくらいだ。 むしろ気絶させてくれなかった神様を恨みたくなってしまう。 あの脚は容赦無く自分を蹴り殺せる。 あの腕は容赦無く自分を縊り殺せる。 ことりのようにことりのようにことりのようにことりのようにことりのようにことりのようにことりの 日本人らしき大男がおもむろに手を伸ばす。 希は声にならない悲鳴を漏らし、無残に折れた右腕を盾に竦み上がった。 「ひいっ!」 「……やはり折れているな」 淡い光がぼうっと灯る。 きつく閉じていた瞼をうっすら開けると、大男のかざした手から放たれた光が、希のボロボロの右手を包み込んでいた。 「ひとまず簡易な接骨と内出血の止血は済ませておく。後は添え木でも当てておけば問題ない」 「そいつはよかった。ていうか神父さんよ。そんな治し方ができるなら、おれの肋骨もどうにかしてもらいたかったんだがな」 「治っていなかったのか。随分と元気そうにしていたものだから、もう良いものだとばかり思っていたが」 「全っ然良くねぇからな!?」 二人のやりとりと痛みの薄れた右手を、希は呆然と眺めていた。 何もかもが想像を超えている。ありえないとしか思えない状況だ。 緊張が途切れたことと混乱のあまり、希は再び意識を手放して、糸の切れた人形のように倒れこんだ。 □ □ □ 「――それで、本当にどうするつもりだ、ジャン=ピエール・ポルナレフ」 「どうするって言われてもな……」 静かに眠る名も知らない少女を前に、ポルナレフは難しい顔をした。 「あんたも勘付いてるだろうが、あの瞬間の覚悟と気迫からして、こいつは既に一人か二人は手に掛けたハズだ。そのくせ気配の殺し方や手口自体はお粗末極まりないときた」 「つまり、ここに来るまではそのような行為とは無縁だった――主催が望む通りの即席の殺人者というわけだ」 その事実を踏まえた上で、綺礼はポルナレフに判断を委ねた。 職業柄、綺礼が殺めた人間の数は少女のそれを桁違いに上回っている。 故に人を殺したという点で少女を咎めるつもりなど微塵もない。 聖職者の立場から考えても、異常極まりない状況を考慮すれば赦す以外の選択肢など存在しない。 ただ、綺礼は確かめたかった。 ジャン=ピエール・ポルナレフという男の価値観と人となりを。 ポルナレフと共に崩壊寸前の館の屋上から少女を助け、わざわざ治療魔術を施したのも、全てはそのためだ。 「――見守るさ」 「ほう」 ポルナレフの瞳に迷いはない。 「助かりたいが為に殺したっていうなら、簡単に責められるものじゃあない。 誰かが殺されて、その復讐のために殺そうとしたっていうなら、おれには責める権利はない。 けれど、ドス黒い悪意で殺し続けてやるって思っているなら、こんな餓鬼でも――」 「――それを見極めるために、見守る、と」 安易な正義感で復讐を否定しない。 それはこの男も復讐者であるからか。 だとすると、DIOの言葉には少なからぬ真実性が―― 「おれの考えを受け入れられねぇっていうなら、あんたと同行するのはここまでだ。 魔術とやらで手当してくれたことには礼を言うが、考え方が合わないならスパッと別れた方がお互いのためだろう」 「いや、いい。君の判断を肯定しよう」 綺礼は内心とは裏腹に業務的な微笑を作った。 殺人者を殺人者のままに受け入れる。恐らくポルナレフには積極的に彼女の道を糺すつもりはないだろう。 親しい者を殺される怒りと苦しみ、時に"敵"を殺すことの必要性、そして復讐行為の正当性を身をもって理解しているが故に。 彼女の殺人が『悪』と呼べる領域に踏み込まない限り、ポルナレフはきっと彼女を斬りはしない。 そしてこの異常な環境は、単純な殺人を『悪』の領域から問答無用で遠ざける。 それがどのような結果を生むか――まさに神のみぞ知るというものだ。 「なにはともあれ、彼女が目を覚まし次第、事情を聞き出さなければな」 それは当然の措置だ。他意などない。あるはずもない。 少女がどのような経緯を経て追い詰められたのかなど、状況分析以外の意味を持ちえるはずがないのだから。 【D-7/DIOの館近辺/一日目 黎明】 【言峰綺礼@Fate/Zero】 [状態]: 健康 [服装]:軽装のインナー [装備]:なし [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:不明支給品0~2、神威の車輪@Fate/Zero [思考・行動] 基本方針:早急な脱出を。戦闘は避けるが、仕方が無い場合は排除する。 1:少女(東條希)から事情を聞く。 2:DIOの言葉への興味&嫌悪。 【ジャン=ピエール・ポルナレフ@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】 [状態]:肋骨、胸骨体、胸骨柄に罅(応急処置済み。行動、スタンド操作に支障はなし) [服装]:普段着 [装備]:なし [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:不明支給品0~3、縛斬・餓虎@キルラキル(一時預かり) [思考・行動] 基本方針:DIOを倒し、主催者を打倒する。 1:少女(東條希)から事情を聞く。 2:DIOを倒す。 【東條希@ラブライブ!】 [状態]:疲労(中)、右手首から先を粉砕骨折(応急処置済み)、気絶 [服装]:音ノ木坂学院の制服、僧衣(言峰綺礼のもの。毛布代わり) [装備]:なし [道具]:黒カード:スパウザー@銀魂、腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:不明支給品0~1枚、ヴィマーナ(6時間使用不能)、不明支給品0~2枚(ことりの分、未確認) [思考・行動] 基本:μ'sのために…… 0:??? 1:ことりちゃんは…… 2:μ'sのメンバーには会いたくない [備考] ※参戦時期は1期終了後。2期開始前。 【縛斬・餓虎@キルラキル】 二つに折れた鬼龍院皐月の愛刀『縛斬』から作られた二振りの刀の一本。短い方。 縛斬同様、刃が超鋼化生命戦維で作られており、とてつもない硬度と切れ味を誇る。 皐月が不在の間は生徒会四天王によって用いられていたあたり、これ自体は使用に特別な資質を必要としないもよう。 時系列順で読む Back 殺人事件 Next New SPARKS! 投下順で読む Back 交わらなかった線 Next New SPARKS! 026 本性の道 言峰綺礼 066 I ll smile for yours 026 本性の道 ジャン=ピエール・ポルナレフ 066 I ll smile for yours 041 LOVELESS WORLD 東條希 066 I ll smile for yours
https://w.atwiki.jp/gone0106/pages/289.html
『PHASE 14:自由人の狂想曲』 「どういうことだァァァッ!!」 カガリがキラとラクスに対面し、放った第一声がそれだった。 確かに、まったくそれ以外に言うことはあるまいと、やや離れて見ていたヴェルサスは内心頷いた。 隣のンドゥールはこの作戦に参加しておらず、事態をよく知らなかった。 「どうしてアスハ代表は怒っているのだ? 救出作戦と聞いていたが」 「いや、オーブが戦争しようとしていて、それは間違っているからだそうだ」 ンドゥールの問いにヴェルサスが答える。 「んん……つまり、彼らはオーブが戦争をするのを止めたいのか?」 「そうらしい」 「それがなんでカガリ代表をここに連れてくることに繋がるのだ?」 「それなんだが……俺にもよくわからん」 二人が小声で話しているときも、カガリの怒りは続いていた。 「いきなりセレモニーにMSで乱入して、戦闘した挙句、国家元首をさらうなど、正気の沙汰ではないぞッ!! そろいもそろって頭脳がマヌケか!! 脳みそがクソになっているのかァァァッ!!」 「カガリさん、はしたない」 マリューが恐る恐るそう囁くが、ギラリと睨んだカガリの目に、言葉を失う。 「あなた方がついていながら、何ですか! 国際手配クラスの犯罪行為ですよ!? なんでこんな馬鹿げたことを!!」 「返す言葉もない……」 バルトフェルドは深く沈んだ面持ちで言った。バルトフェルドはこの行動に関わってはいない。 あれからずっとベッドの上で傷を癒しており、知ったのは作戦決行の真っ最中であった。怪我人に心配をかけたくないという配慮だったらしいが、余計なお世話だ。 (知っていればどうあっても止めたものを……) マリューたちではキラたちを止めきれないとわかっていたのに。彼女たちはかつての戦争に巻き込んだという負い目もあって、自分よりキラたちに甘い。 その上ラクスの不可解に強い影響力が加われば、結果は明らかだったはずだ。 バルトフェルドは深く後悔し、反省したが、もはや取り返しはつかない。 「でも仕方ないじゃない」 今までになく激烈なる怒りを見せるカガリに、酷くあっさりとキラが言った。 「なんだと?」 「こんな状況で、カガリにまで馬鹿なことをされたら、もう世界中が本当にどうしようもなくなっちゃうから……」 キラは静かに落ち着いていて、自分はちっとも悪いと思っていない、むしろ絶対に正しいと確信していた。 「馬・鹿・な・こ・と? お前が言えた台詞かァッ!!」 だがキラにカガリの怒りなど効き目はない。 「今のプラントとの協力体制が、本当にオーブのためになると、カガリは本気で思ってるの?」 「思っているに決まっているだろう! 連合と同盟するわけにいかない以上、そうしなければかつてのように焼き滅ぼされる! 他にオーブが取れる道があるというのか!!」 「でもそうして……オーブさえよければ、それでいいの? もしもいつか、オーブが他の国を焼くことになっても、それはいいの?」 「よくはない! だからといって焼かれるわけにはいかん! 国民を死なせるわけにいくものか!」 「ウズミさんの言ったことは?」 「む……」 『このまま進めば世界はやがて、認めぬ者同士が際限なく争うだけのものになろう。そんなものでよいのか!? 君たちの未来は!』 憶えている。無論、憶えている。今やカガリは父のすべてを肯定はしない。現在、生きている国民を犠牲にしてまでも、未来を守らなければいけないのかとも思う。 だが、それでも父の言葉である以上、娘としては怯んでしまう。 「そうですわ、カガリさん」 その隙を突くかのように、ラクスは前に出て、悠然とした微笑でカガリに語りかける。 「ラ、ラクス……」 ラクスの静かな自信と清廉たる雰囲気は、カガリにはないものであり、苦手なものとなっていた。 だからなのか、それとも違う力によってなのか、カガリは急速にラクスのペースに引き込まれていった。 「確かにカガリさんのおっしゃるように、戦いを仕掛けられた以上、守るために戦わなくてはならないかもしれません。しかし守るため、と言っても、やはり人を傷つけることに違いはないでしょう?」 「それは……そうだが……」 キラに対して行えた強い言葉も、ラクス相手では出てこない。ラクスの声は甘く、脳に直接入ってくるかのように、抵抗を奪うものであった。 「プラントは、自衛権の行使と称して自己の正当化をしていますが、やっていることは連合と大差ない、戦争です。そんな戦争に、オーブが参加してもいいのですか?」 ラクスの目が、カガリの目をじっと見つめる。純粋に、無垢に、穢れの一つもない瞳が、カガリを見据える。 「う……うう……」 カガリはのけぞる。ラクスに威圧感を与えられているのではない。逆に威圧感などが何もない故に、こちらの気勢が受け流され、一方的に消耗してしまうのだ。 「だ、だが、参加しない、という選択肢はなかったんだ」 「選択肢が無いから、仕方ないから……そんなふうに諦めてしまっては、見つかる答えも見つかりません。それは、かつての戦いでわかったのではなかったのですか?」 そしてラクスの目に、責める光が宿り、カガリを刺す。その時すでに、カガリは思考力を失っていた。 そこまで話を聴いていたンドゥールは、訝しげに呟く。 「ヴェルサス……俺にはキラやラクスの言うことが、無理の押し付けとしか聴こえんのだが? 非難するばかりで具体案の一つも出さぬではないか」 「……俺に訊くな」 ヴェルサスは頭痛を我慢するかのような表情をしていた。 「でも……カガリさんだけを責めるわけにはいきませんわね。私もキラも、あなたを助けられずにいましたわ……」 「あ……」 カガリは唐突に与えられた『許し』に、心を開いてしまう。致命的に。 「ごめんね……カガリ」 キラも言葉をかける。駄目押しのように。 「でも……今ならまだ、間に合うと思ったから」 「間に……合う?」 カガリは痺れた脳でその言葉を鸚鵡返しにする。 「ぼくたちにも、まだいろいろなことがわからない。でも、だからまだ、今なら間に合うと思ったから」 「え、ええと……」 考えがまとまらない。反論することができない。疑問すら浮かばない。 「だからカガリ……一緒に行こう」 「……わかったよ、キラ」 ついに、ついにカガリは、頷いてしまう。 キラとラクスは安堵の笑みを浮かべ、そろってカガリに抱きつき、親愛の表現をなす。 「僕たちは今度こそ、正しい答えをみつけなきゃならないんだ。きっと……逃げないでね」 キラの言葉を聴きながら、カガリは現状が正しいと納得していた。キラたちの行動は正しいと認めていた。 (そう、こいつらの言うことは正しい……あれ? 何で正しいんだっけ? いや正しいから正しいんだけど。でも……あれぇ?) 一抹の疑問を抱えながら。 「……結局、何のためにアスハ代表をさらったのか、これから何をするのか、さっぱりわからんのだが?」 「……だから訊くなというのに」 ヴェルサスは疲れきった声で答える。彼は、改めてラクス・クラインという人間の扱いづらさを実感していた。 (ラクス・クライン。こいつの人を従わせる才能にもまして厄介なのは、こいつの在り方だ) ラクスを観察していたヴェルサスは、彼女についてある程度の分析をしていた。 平和の歌姫と呼ばれ、現在人類におけるカリスマの頂点とされる彼女。しかし、彼女にはカリスマ性などはない。それどころか、彼女には何の実も無い。 人間、自分がまったく完璧であるという自信がある者はそうはいない。誰しも、自分に穢れや弱みがあると考えている。 選択を間違えて挫折し、傷ついたことがある。愚かな行いをし、自らを卑下したこともある。そいうものだ。 ラクスにはそれがない。口では自分を罪人だと言うこともあるが、それは無意識にとるポーズでしかない。 非合法的な行為についても、良い結果(ラクスの主観において)が出たのだからよいと考えている。 父の死さえ、悲しみの対象とはなれど、彼女自身の挫折とは感じていない。 何もかもうまくいってきて、誰からも褒め称えられてきた。だから、彼女は生きてきた中で、自分が間違ったことをしたと実感したことがない。 罪を犯したと痛感したことがない。深刻なる挫折を経験したことがない。 穢れの自覚がないから、周りからは穢れていないように見える。純粋なる聖女のように錯覚してしまう。 そんな周囲の認識は、彼女の人を操る才能の効果を、より大きなものにしているに違いない。 だが彼女の本質は、何もわかっていない赤子のようなものだ。 そしてだからこそ、ラクスは自分に向けられる闘志も悪意も、深く受け止めることもなく、あっさりと受け流す。試練を知らぬ弱き精神。 それゆえに、柳の葉のように力によって折れることも無い。 この奇妙な在り方が、どのようにして誕生したのか。 人を操ることで、周囲のすべてから賛同と賞賛を浴び続け、自らを否定されたことがない環境ゆえに培われたのか。 それとも、もともとそういう在り方の人間として生まれたがゆえに、穢れ無き聖女として崇められ、そのうちに人を操れるようになったのか。 おそらくはどちらも正しい。元々、彼女は二つとも持っていたのだろう。どちらか一方だけであったなら、すぐに消えてしまうような小さな資質を。 人を操る才能を持たなければ、挫折することもできただろう。挫折することがあったなら、彼女は聖女とならず、人を操る才能も大した効力を持たなかっただろう。 二つの小さな資質が、相互に強めあい、確固たるものとなってしまった。それが今の彼女だ。 (だが……こいつは人を操る力をコントロールしているわけではない。プッチは、スタンド能力と、相手に生きる理由と目的を与えることで、他者を従えていたが、それは奴の強い精神力が基盤となっていた。 ラクス・クラインは違う。自分を完璧と思い込み、挫折も過ちもなく、後悔も反省もせず、それをバネに成長することもなく、ここまで来た。こいつ自身の強さはほとんど無い。ただ無意識に、無自覚に、人を操るだけだ) 何もない最弱ゆえに持ちえた、最悪の力。 だが正体が割れた以上、もはや直接的恐怖の対象ではなかった。 意図的でないゆえに、影響力も曖昧。バルトフェルドやンドゥールのように、効き目が薄い人間もいる。 そして彼女の在り方を理解した以上、ヴェルサスも錯覚にかかることも無く、操られることはない。 だが油断ならないことは変わらない。意図的でないということは、誰にも、ラクス自身にも、才能の効果がどう出るかわからないということだ。 下手に動かれたら、ヴェルサスの意図などあっさり超えてしまうだろう。 また、何かの拍子でラクスが挫折してしまえば、彼女は聖女ではなく、ただの少女と成り下がる。 いや、ただの少女より遥かに脆弱な存在となる。そうなれば、ヴェルサスの望む組織の力も、維持できまい。 結局、これからもヴェルサスが頭を悩ませることになるのは、変わらないということだ。 「ふざけるな……」 ヴェルサスは己の運命に対し、力なく抗議した。 そして、ヴェルサスは割り当てられた自室で、ぐったりと椅子にもたれて座った。あの後、カガリは首を傾げながらも、こちらの行動を認めてくれた。 あとでまた納得いかなくなるかもしれないが、それはもう自分にどうこうできることではない。 やることといえば、逃げられないように注意しておくことくらいだ。今更逃げられて、オーブに自分たちの存在を知られるのは困る。 このアークエンジェルの警備システムを避けて逃げるのは至難の業ではあるが、念には念をだ。こっそりカガリの部屋にカメラや盗聴器をしかけておくべきか。 「むしろ、キラやラクスに仕掛けた方がいいかもな……何やるか想像もつかん」 滅入る気分を鎮めるため、彼はポケットから一つの箱を取り出した。結婚指輪の箱のように小さいその箱を、ヴェルサスは丁寧に開く。 箱の中身は、指輪や宝石などではなく、ほんの一握りほどの土だった。だがただの土ではない。この世界ではここにしかない土だ。それは『異世界の土』。 「『アンダー・ワールド』……」 ヴェルサスはその土を掲げながら、スタンド能力を発現させる。 形状は人型。頭部には目や口、鼻、耳、髪の毛などの部品はなく、代わりに階段の手すりのような飾りが張り付いている。 能力『アンダー・ワールド』。 『過去を掘り起こす』スタンド。大地は、過去の出来事をすべて記憶している。磁気テープのように、デジタルカメラのように。 父親に銃で撃たれた少年のことを、地面に墜落した飛行機のことを、原始人の石器に刺し殺されたマンモスのことを、凶弾に倒れた最初のコーディネイターのことを、突き立てられた無数のNジャマーのことを、友をかばって死んだザフトの赤のことを、すべて記憶している。 その記憶を掘り起こし、過去の出来事を再現することができる。 戦いともなれば、墜落する飛行機を掘り起こし、敵をそれに乗せてしまうことで、墜落に巻き込ませて殺すことができる。 また知りたい過去を掘り起こし、実際に何があったのかを見ることもできる。 そして今、彼はこの『異世界の土』の記憶を、掘り起こした。 浮かび上がったのは、一人の男の後姿。 黄金色の頭髪。 透き通るような白い肌。 男とは思えないような妖しい色気。 その首の付け根には星型のアザが見られた。 その顔の見えぬ男こそ、ヴェルサスの『父』であった。 『ディオ・ブランドー』 彼らを取り巻く運命、そのすべての始まりとなった存在。 「おお……」 ヴェルサスは恍惚の声をあげた。ただの過去の再現と、わかっていてもなお鳥肌が立つ。心臓が高鳴り、魅了されざるをえない。 プッチ神父から教えられた、彼の存在。彼が己の父であるということが、ヴェルサスの誇りのすべて。 ヴェルサスは己の記憶をたどり、あの日を思い起こしていた。 ――――――――――――――――――――― そこは古びた屋敷。スラム街の中にあり、今にも倒壊しそうであったが、そこに住む者は存在した。 夢も希望も持たず、ただ生きているだけの人間だった。何をすることもなく、死ぬまでこの世にいるだけの存在だった。その日までは。 「貴様が……DIO様の息子だと?」 盲目のスタンド使い、ンドゥールは敵意を込めて吐き捨てた。彼が宿としていた屋敷に足を踏み入れた者は、彼にとっての聖域にまで、足を伸ばしてきた。 「まあ落ち着いてくれ……」 その客人、ヴェルサスは当時、【一族】の組織に入り活動していた。 秘密主義の彼の組織に入ることは簡単ではなかったが、【一族】の方もヴェルサスの能力を高く評価していたらしく、利用できるうちは使ってやろうと判断したのだろう。 「俺がDIOの血をひいている。嘘ではない。嘘ではないが……信じる必要は無い。話したいことは別にある」 「たとえ本当であったとしても、俺には関係ない。DIO様の血をひいていようが、DIO様本人でなければ、意味のないことだ」 【一族】の中で働くうちに、偶然このンドゥールの情報を掴み、彼はンドゥールを味方に引き込むため、交渉を行った。 ンドゥールのことは、プッチ神父の昔語りから聴いていた。その能力も、彼がDIOの狂信者であることも。 「そのDIOのことさ。あんたは、『向こうの世界』でDIOが敗れたことを知っているか?」 突如、空気が変わる。 「DIO様が……なんだと?」 激情を押し殺そうとして、殺しきれなかった声が、ヴェルサスの耳を打つ。殺気だけで人が殺せるなら、ヴェルサスは十回は死んでいただろう。 「負けたのさ。ジョースター一行の手によって、その命を絶たれた」 そう言った途端、水のスタンド『ゲブ神』が、ヴェルサスを襲った。だがその一撃はヴェルサスが『掘り起こした』障害によって防がれた。 「あんたのスタンドの殺傷能力はかなりのものと聴いているが……さすがにこいつは切れなかったな」 組み立てられる前のMSの装甲である。 「おのれッ!!」 「落ち着けって」 なおも攻撃をしようとするンドゥールだったが、ヴェルサスが次に掘り起こしたものの前には、怯まざるをえなかった 床下を突き破って現れたのは、こちらに向けられたビーム砲の口。 「いくらあんたでも……冷静さを失った状態で、おれを相手に勝機はない。違うか?」 「くっ……」 「あんたと戦いに来たんじゃないんだよ俺は……交渉しにきたのさ。こっちの世界に、ポルナレフが来ているぜ?」 いきなりの言葉に、ンドゥールは呆然となる。 「ポルナレフはDIOの戦いで生き残った三人のうちの一人だ。残る二人はジョセフ・ジョースターと空条承太郎。花京院とアブドゥルは死亡した。こっちで確認されているのは今のところポルナレフだけだ。現在、ザフトにいる」 「……なぜそんなことを教える?」 「仇、とりたくないかい?」 ヴェルサスは、ンドゥールが話に食いついたことに喜びの笑みを浮かべる。 「あんたの心の支えであったディオ・ブランドー……ポルナレフはDIOの殺害に手を貸し、それからも生きていたんだぜ? 復讐するに値しないかい? 俺の力になってくれるならば……見返りにポルナレフとの戦いをセッティングしてやる。ザフトに所属している人間に、個人で挑むのは苦労するからな」 ヴェルサスの申し出にンドゥールはしばし黙っていたが、やがて口を開いた。 「貴様に乗せられるのは忌々しいが……この身はDIO様に捧げたもの。この命も人生も、DIO様なくして意味はない。この世界にDIO様がいない以上、せめてDIO様の敵を倒すことに命を使うのも悪くはあるまい」 そう言うものの、別に良いわけでもないのだろう。復讐したところでDIOが生き返るわけでもない。 だが、DIOを殺した報いを、受けさせないという選択肢もなかった。ンドゥールは酷く面白くなさそうに言い放った。 「ああ、実にいい答えだ。そうだ、もしも花京院やアブドゥルらの情報が入ったら、そっちも教えてやるよ」 「何? 奴らもいるのか?」 「それはわからないが……いないとも限らない。何せ、この世界には死者が集まっているんだからな」 ヴェルサスは解説を始めた。この世界のことを。死んだはずのンドゥールが、ここに生きている理由を。 ヴェルサスの他にも、DIOの息子はいた。ヴェルサスが知る限り、他に二人のDIOの血をひくものがいた。 一人の名はリキエル。熱を吸収する怪生物・ロッズを操る『スカイ・ハイ』を使うスタンド使い。 もう一人の名はウンガロ。彼のスタンド能力は『自由人の狂想曲(ボヘミアン・ラプソディー)』。その力は、創作されたキャラクターに命を与え、実体化させること。 「この『ボヘミアン・ラプソディー』が、俺たちの今の状況に深く関わっているのさ」 ボヘミアン・ラプソディーは、まずピノキオやミッキー、白雪姫、スパイダーマン、鉄腕アトム、ラオウ、女神ヴィーナスなどのキャラクターを、創作に込められたエネルギーを利用して現実世界に実態として生み出す。 そして、それらのキャラクターを好きな人間は、それを目撃したら『魂』をキャラクターの世界に引きずり込まれ、肉体と分離した『魂』は、その物語と同じキャラクターの結末を辿ることになる……。 「そこでだ。もしも、肉体をはじめから持たない『魂』……『幽霊』がキャラクターの世界に引きずり込まれたら、どうなると思うね?」 ボヘミアン・ラプソディー自体は、ウェザーの活躍によって倒され、その能力は完全に封印された。そして引きずり込まれた『魂』も、物語の中から肉体へと戻っていった。 しかし、戻る肉体を持たない『魂』はどうなる? 物語の中から、戻ってくることができるのか? 「その結果がこれさ。俺たちは今、『物語』の中にいるんだよ」 『魂』たちは戻れなかった。ボヘミアン・ラプソディーの能力が半端なところで中断したために、物語と同じ結末を辿ることもなくなった。 自我と行動能力を持った存在として、物語の中に存在するようになったのだ。 「では……我々はもはや生きていない偽りの存在だというのか? 空想上のキャラクターにすぎないと?」 「それはわからないさ。少なくとも、こうして俺たちは自由意志をもって生きている。それは確かだ。それに、俺たちが元々生きていた世界が、誰かの空想の世界でなかったなどと、どうして言える? 俺たちはひょっとしたら、二束三文のマンガ雑誌に書かれた登場人物にすぎなかったのかもしれない。 あんたとジョースター一行の戦いは、アニメとして誰かに見られていたのかもしれない」 「そんな馬鹿なことが……」 「スタンド使いの俺たちが、今更そんな常識めいたことを言うのもおかしいだろ? それにもしそうだとしても、俺たちがやることに変わりはない。生きていくしかないだろう?」 さしものンドゥールも、ヴェルサスの言う『真実』を受け止めることは容易ではないらしかった。 無理もない。今の自分が作り物の存在だなどと。その命も、DIOへの想いも、ただの『設定』にすぎないと認めるなど。 「……だが、お前はそのとき、生きていたのではないか?」 ひとまず答えの出ない悩みを棚上げし、ンドゥールは問う。話を聴けば、そのボヘミアン・ラプソディーが発動していた頃、ヴェルサスは生きていたはずだ。 「俺の能力『アンダー・ワールド』は過去を掘り起こす。死ぬ間際、俺は必死の思いで本能的に『ボヘミアン・ラプソディー』の現象を掘り起こすことができた。実際、大した偶然だったよ。いや、奇跡かな。それによって俺はこの世界に引きずり込まれた」 そのとき、同じく死亡していたウェザーの魂も引きずり込まれていたのだが、ヴェルサスもそれは知らなかった。 「もう一つ。なぜ、この世界にばかり引きずり込まれたのだ? 創作物は世界に多くあるではないか」 「スタンド使いは引かれあう、という性質のせいかもしれない。一人のスタンド使いの魂がたまたまこの世界に引きずり込まれ、それに引き付けられて、他のスタンド使いもこの世界に来た。 だが疑問点もある。こちらの世界に来ているのがスタンド使いばかりではないということだ。それから考えるに、DIOとジョースターの因縁にかかわる者たちが、その運命によって集められたのかもしれない……どちらにせよ想像にすぎないがな」 「ふん、まあいい。だがそうか……それで、花京院やアブドゥルもいるかもしれないと……」 「そういうことだ」 ンドゥールは頷き、 「よかろう。ジョースター一行の情報があればそれを教えろ。そして、この俺と戦わせろ。代わりに、お前の手足になってやる」 交渉は、成立した。 ――――――――――――――――――――― それから今に至る。 【一族】のもとで働き、ユニウスセブン落下にも手を貸した。グレーフライを探し出して雇ったのは彼だ。ンドゥールには情報を与えているが、彼とポルナレフを戦わせる状況はまだ作れていない。そして【一族】無き今、こうしてラクス・クラインを利用している。 だがそうは言っても無様なものだ。あんな小娘に頭を痛めている自分が腹立たしい。 「それでも……最終的には俺が勝つ」 ヴェルサスはDIOを見つめて誓う。 この世界に来る前に、死の間際で彼が掴んでいた一片の土くれ。それに刻まれたDIOの情報。 だが、再現できるのは後姿だけ。DIOの顔を見ることは叶わない。アンダー・ワールドの力が足りず、情報を掘り起こしきれないのだろうか。 それでも、2年前に比べれば、ほんの少しであるがこちらを向きつつある。 (目的を達成したとき、俺はDIOと向き合えるのだろうか) DIO。ヴェルサスにとってあまりに遠い存在。 プッチ神父は言った。 『王の中の王』と。 ンドゥールは言った。 『悪の救世主』と。 だがDIOも元々はただの人間に過ぎなかったはずだ。それがこんなにも多くの人間の運命に関わり、巻き込み、犠牲にしてきた。 良心のブレーキがなく、目的のために手段を選ばないというだけなら、珍しくない。それだけなら、夜の街でやかましく騒いでいる、考えなしのチンピラも同じことだ。 だが、DIOの悪はあまりに巨大だった。 いくら好き勝手に悪をなすといっても、常人であれば殺人や略奪程度の、小さな悪で終わってしまうだろう。 だがDIOは世界のすべてを我が物にし、作り変えてしまおうとするほどに巨大だった。世界を狙えるという精神だけで、彼はすでに他を圧倒していた。 その比肩するものなき野心の巨大さゆえに、彼は『王の中の王』であった。 力があるゆえに自由すぎて安住の地を持てぬ者にとって、彼はより強い力で自由を奪い、繋ぎ止めてくれる『救世主』であった。 「この世界にも、世界すべてを変えようとした者はいたようだな……ラウ・ル・クルーゼ、パトリック・ザラ、ムルタ・アズラエル。それに今はギルバート・デュランダルにロード・ジブリール、そしてラクス・クラインか」 だがそれも、自分を正義と思ってやったことだ。正しさという後ろ盾なしに、大業をなせるほど、強い人間はそうはいない。 悪を自覚し、誇りや倫理、ご立派な大儀などなく、個人的欲望のために、世界を目指した者はこちらにはいない。 「俺以外はな」 やがてDIOの姿が消えていく。スタンドパワーの限界だ。 「俺は必ず、目的を達成してみせる……!」 この自分が。プッチ神父と出会うまでヘトヘトの人生を生き、それからも利用されて無惨な死を遂げた、この自分が。 今度こそ、この世界で幸せになって見せる。いや、幸せなんて本当はどうでもいい。だが目的を達成したとき、自分はより強くなれているだろう。 (結局のところ……俺は貴方と肩を並べる場所に立ちたい。それだけなんだ……!!) そしてヴェルサスは眠りにつく。力を蓄えておくために。いまだ遠い『父』を夢見て。 TO BE CONTINUED
https://w.atwiki.jp/stamon/pages/14.html
『スタンドモンスター』とは『ポケットモンスター』を『ジョジョの奇妙な冒険』風に改造したゲームです。 現在製作中。お手伝いしてくれる方募集中です。 「手伝うッ!オレも手伝うッ!手伝うんだよォ――ッ!!」ってかたは こちら 改造が進めばIPS公開する予定 だそうです。 このwikiについて 一応、今ある情報の羅列のような感じになってます。スイませェん。もっと改良したいです。 「お手伝いする」って方にも役立てたらなあ、と思っております。 あと、このwikiは、今現在wiki主(≠スタモンうp主)のみ編集できるようにしています。 今後どのようにするかは考え中です。ご意見、ご要望などございましたらトップページまで .
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2643.html
ジョジョの奇妙な冒険 【じょじょのきみょうなぼうけん】 ジャンル RPG 高解像度で見る裏を見る 対応機種 スーパーファミコン メディア 8MbitROMカートリッジ 販売元 バンダイ 発売元 コブラチーム 開発元 ウィンキーソフト、コブラチーム 発売日 1993年3月5日 定価 9,500円(税別) プレイ人数 1人 セーブデータ 3個(バッテリーバックアップ) 判定 クソゲー バカゲー ポイント 原作無視の超展開、数時間程度で終わる薄いボリューム練り込み不足なゲームシステムディオの無駄無駄ラッシュが「ウダウダウダ」BGM・グラフィックは良好黒歴史を通り越して伝説化 ジョジョの奇妙な冒険シリーズ 概要 あらすじ 特徴・システム バカゲー要素 シナリオ面 システム面 問題点 賛否両論点 評価点 総評 一歩先を行く原作再現? 余談 概要 独特の台詞回しや奇抜な絵柄、練りこまれたバトルシーンと今もなお根強い人気を誇る漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。 本作は『ジョジョ』の中でも特に人気の高い第三部を題材にしたRPGである。 発売元の名称が「コブラチーム」であることから「コブラジョジョ」とも。 本作以前にもジャンプオールスター系作品『ファミコンジャンプ 英雄列伝』『ファミコンジャンプII 最強の7人』『カルトジャンプ』に参戦していたが、『ジョジョ』単独のゲーム化はこれが初めて。 そのためファンの期待も大きかった。 あらすじ 第一部のボスであり、物語の元凶でもある吸血鬼・DIOが新たなる力である「スタンド」を手に入れ蘇った。しかしその復活はDIOの宿敵であるジョースター一族にも影響を与えていた。同じくスタンドが発現した主人公・承太郎は、DIOの影響により倒れた母・ホリィを救い出すため、祖父・ジョセフとその仲間達と共に打倒DIOの旅に出る。 特徴・システム 画面は向き変更の出来ない3Dダンジョンといったような形式。 通常の移動パートも含めこの形式で統一されている。 敵は決まった場所で決まった回数しか出てこないので、一部例外を除きレベル上げは不可能。 一応、ゲーム終盤になると任意でのレベル上げが可能。その方法がバーでお金を払って酒を飲み、それによって現れた吸血鬼(の幻覚)を倒すといったもの。色々と危ない。しかも経験値だけでなく払った分以上のお金も手に入る。実は吸血鬼と戦っていると思い込んでいるだけでバーの客を攻撃しているのかもしれない。 バイオリズムシステム 精神・肉体・運命の3つのバイオリズムがあり、それぞれ精神ダメージ・肉体ダメージ・経験値に影響する。バイオリズムはキャラクターが移動することで変動する。 キャラクターに合ったラッキーアイテムを装備すると、バイオリズムの変動が早くなるので、不調の時にこれを装備することで調節することも可能。しかし、特に前半で戦闘開始時に「全員のバイオリズムが変わった」が出て、調整が台無しになることもある。 また「ストレス」の概念があり、これが高まっているとバイオリズムが下がり易くなりダメージを受け易くなったり攻撃の命中率が下がるといったマイナス効果が出る。ストレスは戦闘開始時のタロットカードや特定のトラップなどで上がったりするので厄介。 ストレスは「タバコ」や「少年ジャンプ」などのアイテムで回復可能。また、トイレで用を足すか一泊すると標準値まで戻る。 ちなみに、トイレで用を足す際にメンバーの放尿音を聞くことができる。さらに、キャラクターのグラフィックが微妙に上下に震えて目をつむったりと、妙に演出面に力が入っている。ただしイギーだけは用を足すことができない。 精神状態が悪くなるとスタンドが弱体化するという意味では原作設定の再現といっていいが、戦闘前に用を足したほうが強いというシュールな設定になってしまった。 ちなみに、当時の裏技本ではトイレで用を足せることが裏ワザとして紹介されていた。 HPとMPがある一般的なステータスだが、MPは精神面でのHP扱い MPが0になると「戦意を喪失」という形で再起不能(リタイア)になる。MPは敵の精神攻撃で減少し、味方の励ましや自己暗示(味方や自分に「話す」コマンド)で回復する。 精神攻撃とは言ったが、内容は原作に出てきたりした言葉での罵倒である。 こちらも敵に「話す」コマンドを使うことで相手のMPにダメージを与えることができ、0にする事で倒す事も可能。一部のボスにはこれが有効になる場合も。敵に向かって一斉に「話す」を行う様はまるで悪口大会。 + 「話す」コマンド全容 精神攻撃は単体攻撃。 精神ダメージはその性質上、攻撃力と説得力と相手の防御力の影響を受ける。 敵に精神ダメージを与えても一向に弱くならない。味方は精神ダメージを受けるとスタンドのパワーが低下するが、それほど実感は沸かない。 J・ガイル戦(最終戦)ではポルナレフ、DIO戦では全員に専用のセリフが用意されている。 自分に「話す」コマンドを使った場合は、例えば承太郎なら「やれやれだぜ」と心の中で喋って、MPが回復する。集中力が高いほど効果が高い…のはずだが、最大MPが255を超えた所でMP回復量が急激に低下するバグが存在し、集中力も死にステータス。 味方に「話す」コマンドを使うと味方を励ましてMPが回復するのだが、その言葉はリーダー格のジョセフが呼び捨てにされるなど若干おかしな面もある。回復量は協調性が高いほど効果が高い。 ちなみにMP全快のキャラに「話す」を使うと、「キアイを入れた」と出るが、特に意味はない。 特徴的なコマンド「調べる」「作戦」 戦闘中に「調べる」ことで何かを思いつくと、「作戦」が使えるようになる。「作戦」は、「ヒラメキ」(後述)、「ガッツ」(強攻撃)、戦闘によっては「逃げる」の中から選べる。判断力が高いと1ターンで思いつくが、そうでないと2ターンかかる。 敵スタンドの謎を暴く「ヒラメキ」というコマンドが存在し、特定のキャラ(ここは大体原作通り)がひらめかないと相手に大したダメージを与えられない戦闘が多い。 戦闘開始時に毎回5枚のタロットカードが出され、カードを選ぶとステータスが変動する。 「全員のHP・MPが全回復」「全員の攻撃力が1上昇」とありがたいこともあれば、「ストレス上昇」「判断力低下」などマイナス効果もある。 ちなみに、タロットカードの効果はDIO様が解説してくれる。そのため「DIOがおそってきた」→「星」のカード→影DIO「全員の精神力と生命力が回復した」→一行(ニヤリ)…なんてシュールな光景も起こり得る。 攻撃力・防御力・判断力・行動力の変動は、戦闘終了すると元に戻る。 どんなカードが出るかは、場面によってある程度決まっている。エジプト入りしてからはエジプト9栄神のカードも登場する。 戦闘時の行動順はランダム。 バカゲー要素 シナリオ面 シナリオの改変にツッコミ所満載 OPデモで流れる冒頭のストーリーや、大まかな流れ(日本→インド→エジプト)は原作をなぞっているものの、やたらと改変が多い。しかもその改変されたストーリーが原作再現以前に普通のゲームとしても荒唐無稽でファン問わず原作を知らない層にまで笑いを誘った。しかも内容としては大真面目にやっているため、非常にシュールな展開が続く。 + 原作と違う主な所一覧 物語の要所要所では、次の行き先を敵であるはずのDIO様自身が教えてくれる。 原作ではジョセフの念写でDIOの情報を集めながら場所を探していたのだが、本作ではTVを使った念写をされる事を前提にDIO自身がわざわざメッセージを残してくれている。 「思ったよりはやるようだ」といった台詞や、脅しをかけるような言葉も多いのだが、それ以上に親切にも次の行き先を教えてくれるDIO様というのがギャグでしかない。そして話が終わると必ずテレビを爆発させる。この演出の為、不自然な場所にテレビが置いてあったりする。 ずっと承太郎視点で話が進むため、DIOの存在をアピールする必要があったのかもしれないが、もう少しどうにかならなかったのだろうか。 ちなみに最初にDIOとTV越しに出会うのは、後述するポルナレフのいた本屋の近くにあるDIOの館(正確には、DIOの手掛かりになりそうな怪しい館)である。 インドのとあるイベントでは、手下の敗北を前提として書いた手紙を、宝物庫の宝箱に入れておくという奇行も見られる始末。原作の威厳がまるで感じられない。 なお、原作ではジョセフの最初の念写で既にDIOの居場所を特定しており、花京院合流後はすぐさま飛行機で出国していたのだが、本作ではその場面がカットされているため、最序盤は何のアテもないまま日本(それも近所)をふらついてDIOの情報収集を行い、最終的にDIOから直々に居所のヒントを貰うという凄まじい光景が展開される。 以降も逃げたホル・ホースから情報を聞き出すべく追いかけ回し、出くわした敵スタンド使いから情報を聞き出し、最終的にはスピードワゴン財団がDIOの居場所をエジプトと特定するなど、行き当たりばったりもいいとこな旅を繰り広げることになる。 開始早々、アヴドゥルに「そのままではスタンドの能力をフルに活かせない。私の部屋でアイテム(アルミの学帽)を装備して行くといい」と言われる。 その後、アヴドゥルを捜して話しかけると「アイテムはしっかり持っていますか?」とまさかの敬語。ジョセフ相手には敬語で対応するのでそういう口調のキャラと間違えたのだろうか? 花京院は撃破後にその場で何の説明もなく、あっさり肉の芽を摘出して仲間に。よってジョセフが波紋疾走で肉の芽にトドメをさすシーンもカット。承太郎一人で十分でした。(ちなみにOVA版の方も肉の芽にはアヴドゥルが魔術師の赤でトドメをさすというかたちに変更されており、ジョセフの活躍がカットされてしまっていた。) その後は空条家でジョセフ達に、承太郎の友人として礼儀正しく挨拶。これはこれで新鮮かもしれない。 学校ではDIOに肉の芽を植え付けられた一般人の不良生徒達が襲ってくる。さらにその後は「生徒達の舌が引き千切られている」という展開になり、学校の用務員としてタワーオブグレー(グレーフライ)が登場。用務員にいそうな出立ちのキャラではあるが…。 空条家の近所の古本屋にて、ジョセフが店員に「スタンドに関する文献を探しているのだが」と尋ねる。しかもその本屋の店員がポルナレフ。ポルナレフが原作でジョースター一行と出会ったのは香港であり、日本に来たことは一度もない。 ポルナレフは「しばらくお待ちください」と言って奥の部屋へ探しに行くが、約2秒後にジョセフが「遅いな!?ちょっと覗いてみよう」と言い出し、一行が中へ入ると戦闘になる。奥の部屋に入った意味は? 原作を知らない人のために説明するが、「スタンド」はごく一部の者達だけが存在を知る超能力の一種であり、一般には知られていない。そのためその辺の本屋に文献なんぞあろう筈が無い。 そもそも、その能力に「幽波紋(スタンド)」と名付けたのは他でもないジョセフ本人である(*1)。 さらにはDIOに関する文献を街中の図書館で探そうとする場面まである。DIOの生まれたイギリスならまだ分からなくはないが、そんな文献を日本で探すのはハッキリ言って無謀である。 日本のDIOの館に出てくる暗青の月とストレングス 館の地下は巨大な水槽のようになっており、暗青の月(偽テニール)が原作通り船長風の格好で襲ってくる。 原作ではあくまで成りすまして騙す為に船長の格好をしていたのだが、これではその服の意味がない。もちろん承太郎が船長を偽物=スタンド使いと暴くシーンはない。 そしてこの館はストレングス(フォーエバー)が操っている。船ではなく館を。まぁスタンドの特性上、こういった芸当も出来そうではあるが…。 更に倒しても館の中が変化する描写は一切無い(*2)。 館の奥ではDIO様がテレビ越しに「私の事が知りたければインドへ来るのだな」と教えてくれる。ここでようやく日本から旅立ちである。 インド行きの飛行機の中では、先述した学校の用務員となったグレーフライの代わりに乗客の子供としてデス13が、CAとしてハイプリエステスが登場する。 夢の世界ではスタンドを出せないと会話でも示されている筈なのに、承太郎がスタープラチナでみんなを殴って起こしスタンドが出せるようになる。どうやって出した。 恐らく承太郎の殴る絵をいちいち描く余裕がなかったのだろうが、さすがに雑過ぎである。 もっとも上記の様に殴る絵が存在していたとしても原作においては、 ナイフで腕を切ろうが起きることはなかった わけだが…。ますますもって雑である。 最後はジョセフの操縦により機体は何とか持ち直し、無事にインドに到着する。不時着した原作と比べて大活躍だが、その影響により香港からインドへの旅路は全カット。 呪いのデーボはホテルの部屋に入ると、いきなり隠れもせず襲ってくる。 戦闘時のグラフィックの立ち絵が本体のものしか無いため、本来なら人形に襲わせている状況のはずが本体が直接襲ってきているように見えてしまう。 デーボ打倒後、イエローテンパランス(ラバーソール)がデーボやホテルの従業員に化けて襲ってくる。しかもすぐに正体を自分からバラすため、変身の意味がほとんど無い。 その戦闘ではなぜか承太郎でなくアヴドゥルのヒラメキが有効で、レッドバインドで攻撃すると敵が酸欠になり、防御壁を開いて防御力が低下する(*3)(*4)。 ハングドマン(J・ガイル)の立ち絵はどこでどんな状況で遭遇しても何故か鏡のグラフィックのまま(*5)。それならデーボの人形も再現できたのでは? ホル・ホース戦でアヴドゥルが離脱する展開も当然のようにカットされている。 「エンプレス」は敵スタンドでは唯一存在そのものがカット。 「スティーリー・ダン」も登場しない(説明書には掲載されている)が、ラバーズを「種」としてエンヤ婆が使用してくる。後述のダービー(兄)やアラビア・ファッツがあんな感じにでも登場しているのだから、エンヤ婆戦後に情報を教えてくれる人役ででも登場させてあげればよかったのに。 Z・Z (ズィー・ズィー)(運命の車輪)を倒すと、「この先の町にDIOにスタンドを教えた魔女がいるらしい」と、原作でラバーソールが言ったようなセリフを言う。 その癖「勝ったッ! 第3部完!」「誰がこの空条承太郎の代わりをつとめるんだ?」のやりとりや家出少女の出番はカットされている。 ダービー(兄)は原作通りトランプ勝負を挑んでくるが、なんとイカサマなし。原作であった承太郎とダービーのポーカーの駆け引きは当然カット。勝利するとそのまま親切に情報を教えてくれて、リタイアもしない。単なるお人好しのギャンブラーである。 原作のように「DIO様」と呼んでいない事から、下手すればただの通行人レベル。 しかも、登場するのはエジプトではなく、エンヤ婆がいる霧の町。もしかしたら霧が見せている幻だったのだろうか?という疑問が浮かんでくる。 エンヤ婆は原作では霧のスタンドで攻撃が通じなかったが普通に攻撃できる。本体に直接攻撃しているのだろうか? 承太郎の「ヒラメキ」が有効な辺りは一応原作再現か。 ダメージを受けても原作のようにジャスティスに体を操られることは一切ない。 カメオの3つの願いが「全員のレベルアップ(偽承太郎3体が出現)」、「ホル・ホースの居場所(偽ホル・ホースが出現)」、「DIOの秘密(審判とバトル)」になっている。 偽承太郎の「お前ら、仲間を殺すことができるのかよォ!」に精神ダメージを受ける承太郎達…。せめて偽者がアヴドゥルだったら若干の原作再現になっていたような気がしなくもなかったが…。 そもそもジャッジメント自体、ランプではなく宝箱から出てくる。しかも場所がエンヤ婆の館。 太陽に向かって皆で直接攻撃(*6)。 原作と違いサンの本体のアラビア・ファッツは倒した後にちゃんと姿を見せ、お金やイギーのヒントもくれる。上述したダービーといい、原作より綺麗になっている。 DIOに反抗するスタンド使いイギー 原作とは異なりイギーは砂漠のピラミッドのボスで、DIOに反抗するスタンド使いとして仲間に加える展開になっている(*7)。 しかも探す途中ではイギーを捕まえるのを諦めたホル・ホースに遭遇する場面も。(戦闘はなし) 倒されたイギーはあっさり仲間になる上、加入イベントで普通に人間の言葉を喋っている。 原作通りの内心のつぶやきの可能性もなくはないが、「コーヒーガムをくれるならついて行ってやってもいい」という台詞は承太郎達が理解できなければ意味のない台詞である。(原作においてスタンドで念話をするという形で水中でやりとりをしていたことは何度かあったが、流石にイギーと会話をするといったものは存在しなかった。) アヌビスの刀をピラミッドの宝箱で発見。それを渡したカーン(本作発売当時は名前不明。原作では床屋だが本作では商人)とチャカ(牛飼いではなく武器屋)が原作とは逆の順で襲ってくる。なお、アヌビス二刀流ポルナレフの出番はない。 エジプトが舞台として大きく登場するということもあってか、上記の様にコブラジョジョではピラミッドを探索することになるわけだが、原作においてピラミッドはほんのちょっぴり話題や背景に出る程度であり、中に侵入するといった展開はない。曲がりなりにもRPGという都合上ダンジョンは必要だし、有名なゲームにもよく登場することもある建造物なので、ダンジョンとして丁度よかったからというのもあったからだろうが…。 オインゴは本屋の主人として登場。原作でカフェの店員に扮していた件の再現か? 装備以外のアイテムと犬(イギー)を預けて中に入り、手分けして手がかりを探すとアレッシーに襲撃され、花京院・ジョセフ・アヴドゥルの3人が子供化される。 アレッシーと戦うのは承太郎とポルナレフ。流れとしては自然だが、相手を弱い子供にして襲う卑怯なアレッシーはどこへ行った。 ちなみに二人で戦うことを想定しているため強さが抑えられており、普通に進めていれば「話す」コマンドだけで勝利することが十分に可能なレベル。人数が減るためのバランス調整をしてくれているのは素直に評価点と言える。 ボインゴは店内でアレッシーを差し向けたような節もあるのだが、店を出るとオインゴは普通にアイテムを返却してくれ、ボインゴもイギーがSPW財団の方へ逃げた事を教えてくれる。やっぱりこいつらもただの親切な兄弟である。 ゲブ神(ンドゥール)との戦闘は近づきながらの連戦だが、やっぱりというか演出のせいで本体が直接襲ってきているように見える。 特に説明もなくイギーの愚者に乗って1匹+5人全員がンドゥール本体の元へ飛行。飛行中にものすごい音を立てているが、足音を立てないための飛行じゃなかったのか? そもそも原作では承太郎1人でもギリギリだったのに、ガタイのいい男5人を乗せて飛べるとは到底思えない。 主人不在の武器屋にマライアの罠が仕掛けてあり、それによって磁力を帯びてしまう。しかし、その後町中で金属の物が飛んできたりする気配などは一切なく、ひたすら彼女を探すことになる。 館の中に入るとようやく物が飛ぶトラップが待ち受けている…のだが、背景に斧や槍など物騒なものが並んでいるのに、飛んでくるものはハンマー等ショボイものだけ。 ちなみに、そのマライアの潜む館の鍵は何故か男子トイレに置かれた宝箱に入っている。原作で彼女を追いかけてトイレに入ったことの再現なのだろうか(あっちは女子トイレだったけど)。 館の奥でマライアに追いつくと、何故かホル・ホースとコンビを組んでいる。 彼女達を倒し館の奥のテレビへ行くと、DIO様直々に「それでは案内しよう、DIOの館へ…その犬がお前達を案内してくれるはずだ」と親切に招待してくれる。 この言い方ではまるでイギーがDIOの手下か何かのように聞こえてしまうが、勿論そんなことはない。何故わざわざ案内役にイギーを指名したのか謎である。原作でイギーが館を見つけて一行を案内したというところからなのか、 犬だから鼻がきくので何とかしてくれそうでいいんじゃあないかと開発陣が思ったから とかそんな理由だろうか? DIOの館では特に分断されるようなこともなく常に全員で行動する。 ダービー(弟)との戦闘がスタンド同士の直接対決。 謎の南国の島に閉じ込められるのは原作通りだが、自己紹介の後特にイベントもなく直接の殴り合いが始まってしまう。背景にはきちんとTVがあるのに。 ついでに言うと自己紹介でダービー(兄)の弟だと言うが、このゲームでは兄はイカサマもせずカードに勝ったら色々教えてくれた親切な人でしかないので反応に困る。 霧が見せていた幻ではなさそうなことが発覚はするが 「ひらめき」もTVゲーム対決も「オラオラですか?」も「YES YES YES オーマイガッ」も無い。原作が戦闘向きスタンドでもないので戦闘モーションも左右に動いてパンチするだけという有様。彼のスタンド能力は「相手の心を読む」といったものなので、こちらの攻撃がなかなか当たらないといったことも特に無し。攻撃時にピコピコ音を発する部分に辛うじてTVゲーム要素が僅かに反映されているのかもしれない。 尤も、この当時のハードスペックを考えるとTVゲームの再現は難しかっただろうが。 ケニーGはカベを調べると出現。直接戦うのだが、彼の攻撃は精神攻撃のみで全然効かない。しかも異常に弱く一撃で倒せる。 1戦目はなぜか倒せず1ターン目に逃げられてしまい、2戦目でようやく倒せる。そしてケニーGは「DIO様ァーッ、ケニー・Gを助けてくださァ~~い!!」といった、原作にはない台詞で無駄に存在感を出している。 原作でもイギーの攻撃一発で戦いもせず再起不能になったので異常に弱いのはわからなくもないが、上の様な台詞を見るに、「開発陣はヌケサク(本作未登場)と混同していたのでは?」と思えなくもないキャラに仕上がっている。 ヴァニラ・アイス戦も普通に味方全員で戦闘できるので、原作のような絶望的な状況の再現は一切ない。 ジョセフ以外の誰が「ヒラメキ」を使っても有効で、その時のセリフは「ヤツに太陽の光を浴びせるんだ!」で統一されている。 その為、原作で真っ先に殺されたアヴドゥルがヴァニラに太陽の光を浴びせることも可能。普通に攻撃できるし、イギーが偽DIOでヴァニラをキレさせることもない。 ラストバトルは館内で行われ、市街地戦も無し。 DIOの時止め攻撃は、ザ・ワールドが時間を止めた後本体が殴るだけ。ナイフやロードローラーが出てくる場面はカット。 ジョセフが吸血される展開もないため、最高にハイな状態になることもなく最後まで初登場時の見た目のまま終わる。ラスボスなのだから第二形態の様な感じで登場させて欲しかったところ。 DIOを倒すための方法は後述の装備の項目で説明するが、トンデモ展開にも程がある。 承太郎の「てめーはおれを怒らせた」が「話す」コマンドに設定されているが、撃破後の台詞をなぜ戦闘中に… システム面 移動パートでのキャラサイズが不自然で、承太郎(195cm)の目線がポルナレフ(185cm)よりも若干低い。承太郎を基準にするとホリィさんは185~190cm、男性モブは180cm、女子高生ですら170cmくらいに見える。 移動パートで開閉可能な扉の前に立ち、↑↓と入力すると正面に向き直りつつムーンウォークで扉をくぐるため非常にシュール。 エジプト入りで一行が並ぶシーンにおいても、背景が逆方向に動くのでムーンウォークしているように見える。 戦闘グラフィックも出来自体は良いのだが、一部のしょぼい動きが笑いを誘う。 敵の攻撃を回避する際は、スタンドを出して攻撃をしたり(承太郎ならオラオラ。ようは相殺してノーダメージにした描写。)、左右に動く回避の動きをするのだが、ジョセフは両手を前に出し茨を出した状態で反復横跳びをしているとしか見えない。微妙に動きが遅いので余計にマヌケに見える。 スピード感のある戦闘を演出しているつもりなのかもしれないが、忙しなくキャラが上下に妙なピストン運転を繰り返している様に見えるのもまた何とも…。 他にもハングドマンは原作通り本体は姿を見せず、スタンドも攻撃の瞬間しか姿を現さない。その結果、宙に浮いたガラス片(鏡)が通常時の姿。回避時は鏡が左右に揺れるだけ。シナリオ中でホル・ホースと並んだ時の違和感もすごい。 一般的なRPG同様装備品でステータスの強化が出来るのだが… 各キャラクターの装備品は、承太郎がチェーンと学帽、ジョセフが義手と帽子、アヴドゥルが腕輪とターバン、花京院がボタンと学ラン、ポルナレフがピアスとリスト、イギーが鈴と首輪である。 はっきり言ってスタンドバトルに合っていないこと甚だしい。また「どんな人間にも懐かず無愛想でつっぱった性格」のイギーに鈴と首輪は似合わない。「犬だから首輪と鈴でいいだろ」とでも開発陣は思ったのだろうか?鈴はどちらかと言うと猫につけることが多い様な気がするが…。 装備品の内容もいろいろおかしい。 承太郎が最初に手にするのはなぜか「アルミの学帽」。革でいいだろそこは。承太郎の学帽には金属製と思われる物(ピンバッジか何か?)が付いているので、そこの素材がアルミということなのだろうか? 承太郎の店売りでは最強の防具が「天使の学帽」。まさか天使の羽が生えた帽子のわけが…。好意的に解釈するなら上で述べた学帽に付けている金属と思われる物に描かれている柄が天使になっているとか、そんな感じなのかもしれない。 アヴドゥルの最初の防具が「デニムのターバン」。好意的に解釈…してもどうやってもデニム製のターバンだろう。布じゃあダメだったのだろうか? 花京院の最強の防具が「呪いの学ラン」。装備をためらいがちだが、マイナスになる様な特殊効果は一切ない。もう少しマシな名前は思いつかなかったのだろうか? + 装備品の最終盤のネタバレ有 装備システムのおかしさの極め付けが、承太郎の最強防具である「時の学帽」。 「DIOの館の宝箱からこれを手に入れ、承太郎が装備することでスタープラチナが時を止める能力を発現できるようになる」と、どこから突っ込んでいいのかわからない。 道具屋の品揃えもおかしい。 タバコが$1000ととてつもない値段で売られていたり、パスポートが平然と$600で売られていたり、小銭が$20で売られていたりする。 書物を読むと判断力・行動力などの能力値が上げられるのだが、1冊につき1人のキャラの能力を1上昇させられるだけの消費アイテム扱い。エジプトの砂漠の町の本屋でその場で読める本も同じ。 RPG化の際にやむを得なかったのかもしれないが、原作からすると突っ込みどころ満載な点も多い。 + RPG化して無理が出た点 流通貨幣がどこの国でもドル。 武器屋の親父が「ははあ、あんたたちスタンド使いだね」等と言ってくる。 戦闘は全部、仲間全員一組で行う。一度加入した仲間は離脱しないため、原作のようにキャラクターが離脱したり死ぬことは基本的にない(*8)。 この仕様の上でバランスをとる為か、ほとんどの敵が1ターンに2~3回攻撃する。 スタンド使い同士の戦闘を基本に作られている為、一般人にもスタンドで攻撃し、しかもカツアゲする。 一応、彼らはDIOの肉の芽を打ち込まれて操られている敵であるため、厳密には一般人ではないが(*9)。 承太郎のスタープラチナは素早さが最高クラスなのに、スタンドが見えない一般人(不良生徒や女医)にさえ、先手や攻撃回避を許してしまう。 承太郎はRPG主人公よろしくイベントなどではほとんど喋らない。 イベント戦の原作再現方法が安易。 (例)エンヤ婆戦:「ひらめき」 承太郎「スタンドを吸い込んでやるぜ!」 エンヤ婆「あはひぃー!」 原作ではエンヤ婆のスタンドが霧状であることを逆手に取り、スタープラチナで頭部分を吸い込んでエンヤ婆の呼吸を止める、という方法で倒しているのだが、専用演出を作らなかったので表示上はスターフィンガー。 「話す」で敵のMPを0にする事で倒す事も出来るせいで、原作的に酷い状況になっているものも。 デス13に対する「話す」がスタンドで攻撃するという脅し。スタンドを出せない事は最初からバレているはずだが…。 ハイプリエステス(ミドラー)は承太郎の口説き文句と他のキャラクターの罵倒で、呆気なく倒せる。 原作では、承太郎のセリフに反応したがその後で全員がミドラーをわざとらしく褒め殺した為に、「心から言ってない」と怒らせるだけの結果に終わった。 ラスボスのDIOもこれで倒せなくもない。全員レベル16まで上げて回復アイテムを十分に用意すれば、時間はかかるが可能。 装備品を消費アイテムとして使おうとするなど、本来と違う動作をした時のメッセージが、ジョジョの世界観にそぐわない突拍子もない口調。 + メッセージの例 「使えないんだよ~!!」 「使うことはな~い!!」(HP・MP全快でアイテムを使おうとした時) 「装備できないよ~!」 「装備してないぞ~!」 「捨てては いか~ん!」 「アイテムがいっばいだ!」 「それはかえないよ」(鍵を売ろうとした時) 「すみません うりきれです」(同種のアイテムを99個所持している時) 「おつかれさまでした」(ゲームオーバーで「ゲーム終る」を選んだ時) 問題点 前述の通りシナリオの改変具合は酷い。 酷すぎて笑えるレベルにまでなっているが、ジョジョ3部のゲーム化として見たらやはり大問題。 RPG形式だが基本的にレベル上げできない範囲で調整した結果か、レベルアップの醍醐味をあまり味わえない。 エンカウントする場所は決まっており、終わったら二度と戦えないため(前述の方法を除いて)非常に自由度が低い。これでは最早SRPGではなかろうか? 中盤以降に前述の方法でレベル上げしても段階的に敵も強くなっているため焼け石に水。特にホルス神(ペット・ショップ)辺りで敵の強さの上昇が顕著になる。このゲームでもやはり鳥が強いのか。 レベルが13を超えた辺りから急激に成長するが、レベル16で打ち止め。 RPGとしてのボリュームも少ない 上記のとおり基本的にレベル上げできず、シナリオの端折り具合もひどいため、慣れれば数時間でクリアできてしまう。 ダンジョン構造も非常に単純で探索に時間もかからない。 ほとんどが「入口から近い側がアイテムのある行き止まり・遠い側がイベント」か「入口から近い側がイベント・遠い側がイベントをこなすまで入れない」で、遠い側から探索するメリットがない。 戦闘が完全に運ゲー 行動順も味方の攻撃順もランダムなので、戦略を練るといった事が出来ず、回復等はかなり余裕を見ないとランダム行動順の所為で回復前に再起不能になっている事も。 敵の複数回行動もランダム性が高い。何度も防御をする事もあれば、同じキャラに対して連続で攻撃してきたりなど、運が悪いと仲間が一瞬で戦闘不能になる。 味方キャラクターの技にも当たり外れが大きい。 花京院は「半径20mエメラルドスプラッシュ」が出た時は承太郎をも凌ぐダメージが与えられる一方、「法皇の結界」は非常に弱く、ダメージのムラが大きい。(「半径20mエメラルドスプラッシュ」も精神力が消耗していると弱くなる為、使いづらい。) アヴドゥルのC・F・H・Sも、花京院ほどでないが他の技との威力の差が大きい(*10)。 毒・麻痺・暗闇・混乱などのステータス異常は未実装。やれることが少ないので早々に飽きやすい。 イベント戦闘のテンポが悪い トリッキーなスタンドバトルを再現したつもりなのだろうが、判断力が高くないと「ひらめく」のに3ターンも要することもあり、もたもたしているうちに再起不能(リタイア)に追い込まれる事も。 しかもこのひらめきもヒントは一切ない。原作を読んでいないプレイヤーには辛い仕様である。キャラゲーとはいえもうちょっとどうにかならなかったのか。 また行動力が低いと、最悪3ターン目になるまで「攻撃」コマンドが使えないことがある。 しかし、行動力が低く判断力が高い花京院は、1ターン目の「調べる」で何かを思いついたら、2ターン目は「攻撃」コマンドがないのに「ガッツ」で攻撃できることも… 細かいバグや設定ミス 承太郎が最初に時止め攻撃をする時に「ガッツ」コマンドで攻撃するとDIOのセリフがバグる。2分くらいAを何回も押しているとやがてダメージ表示が出て、その後は正常に進行するが… 戦闘時、「本体が近くにいない」という設定なのにグラフィックは本体のものだったり等、一部グラフィックの設定がおかしい。 これらは基本的に敵味方含め、同じキャラならどんな状況で戦う場合も同じ戦闘グラフィックを使用しているため、状況別のグラフィック差分描き分けなどを一切用意していないことが原因。そのためストーリーと絵面が矛盾する状況がしばしば起きている。 一部セリフに誤植がある。 「○○だぞ」とすべき所が、前半はなぜか「○○だゾ」となっていることがある。 偽魔術師の赤が「私のほのうで焼け死ぬのだァーーッ!」と喋ったり、アヴドゥルの最強の防具が「ほのうのターバン」だったり… 賛否両論点 主人公・空条承太郎とラスボス・DIOのラッシュ時の台詞がボイス入り。 …なのだが、この当時なのでボイスといっても音声読み上げソフトのようなものである。 承太郎の「オラオラオラオラオラ!!」は発売時期を考えればそれなりの出来なのだが、「ウワ ウワ ウワ ウワ ウワ !!」と空耳で聞こえるためよくネタにされている。 しかしDIOの「無駄無駄無駄無駄無駄!!」はネタ抜きに酷い出来で、どう聞いても「ウダ ウダ ウダ ウダ ウダ」にしか聞こえない。加えて棒読みのためまるで迫力が無い。この「ウダウダラッシュ」は原作破壊力もAクラス。その酷さはよくネタにされる。 評価点 一部の点ではしっかり原作再現をしている。 目的がDIOを倒してホリィさんを救うことと、残された日数が50日である事。 ゲームシステムとも合致するのでこの点は(数少ない)評価できるポイント。 OPの冒頭シーン。ここだけはまともに再現されている。 + 参考動画 ただこの部分はタイトル画面放置で流れるオートデモであり、ニューゲーム開始時には流れず承太郎の部屋からスタートする。つまり、電源を入れた後スタートボタンを押して即始めてしまうとこのデモを見ることはできない。 デモ部分にはアヴドゥルとの戦闘なども含まれており、結構力が入っている。何故ここを操作可能なオープニングにしなかったのか。 当時のゲームショップでは店頭実機デモとして電源投入放置状態でソフト映像が流されることが多々あったが、本作の場合はこのオートデモの原作再現度がなまじ高いだけに、肝心のゲーム本編が詐欺に近い状況になってしまっている。 空条家の掛け軸に書かれている文字が「御無体」(本当に原作どおり。こんな所を忠実にしなくても…なお、アニメ版では見られなかった)(*11)。 ポルナレフの肉の芽を抜いた後のジョセフの台詞「これで肉の芽がなくなってにくめないヤツになったわけじゃな。ジャンジャン!」は忠実に再現している。 インドのNPCの台詞に、原作でのインド到達時の群衆の台詞を用いているなど、細かいネタも。 上記のような多数の改変による問題はあれど、3部に登場する敵をほぼ全て網羅している事。 ステータスはキャラクターの性格をよく反映している。 HPと攻撃力が最大の承太郎、精神攻撃が強くMPも妙に高いジョセフ、判断力・集中力が高いアヴドゥル、協調性に長け判断力も高めの花京院、行動力と攻撃力が高いが防御力は低いポルナレフ、協調性が1のまま成長しないイギー、といった具合。 基本的にレベル上げ出来ない事を考慮してか、戦闘に勝利すれば、途中で戦闘不能になったキャラも復活する。 その場合得られる経験値が少なめになってしまうデメリットがある。 SPWの事務所に泊まると、RPGの一般的な宿屋とは逆に$500もらえる。 一見金策に使えると思いがちだが、ホリィさんの寿命が迫っているため泊まり過ぎるとSPWに泊まる事を拒否される。逆に言えば上限が設定されているため残り日数が足りずにゲームオーバーになる事は無い。やり込み要素ないしフレーバー的なものとなっている。 画面下にあるメンバーの顔グラフィックのドット絵は原作絵に非常によく似ており素晴らしいの一言。 状況に合わせて笑ったり驚いたり泣いたりと、表情豊かなグラフィックは魅力的。 BGMの評価は高い。 『ジョジョ』のミステリアスな雰囲気に絶妙にマッチしており、「音楽だけならジョジョゲーで一番の出来」と評されることも。 特に終盤になって流れるFierce Battle (「激闘」DIOの館戦闘BGM)、The World (「ザ・ワールド~宿命の対決~」DIO戦BGM)は掛け値なしに良曲であり、ヴァニラ・アイスとDIOがゲーム中の最強敵なこともあいまって、ここだけはかなり熱い。 そんなだからか、アレンジ版サントラCDまで出ている。そしてやはり評判は良い。 + エンディングネタバレ・原作のネタバレも含む 一部メンバーが死亡してしまう原作と異なり、本作のエンディングではメンバー全員が無事生還できる。 原作無視ではあるが、上述のようにここまで原作のストーリーと違うなら些細なことであり、独自のハッピーエンドにしたことは評価できる。 もっともエンディングは解放された(背中と横チチを露出した)ホリィさんを画面中央に映しつつ、メンバー全員が(画面下の顔グラで)微笑み続けるだけなので、見方によってはシュールな光景になってしまうが…。 総評 熱烈なファンが多い『ジョジョ』初の単独ゲーム化という事で期待して蓋を開けてみれば、散見する原作無視・作りの荒いゲームシステム・異常なボリューム不足という「キャラゲーはクソゲー」のお手本の様なゲームになってしまった。 しかしその「あまりにも原作とかけ離れた」かつ一般的なゲームとしてもツッコミ所の多い展開は、爆笑モノのバカゲーとしてファンから一定の評価を得ており、ある意味で唯一無二の価値がある作品とも言える。 本作のストーリーの随所にあるシュールな雰囲気は原作に似せたような部分もあり、(色々間違ってはいるが)作品に対してのリスペクトは感じられるのがその要因だろう。 実際『ジョジョ』ファンの間では、このゲーム及びコブラチームは未だにネタとして語り継がれる伝説となっている。 またクソゲーにありがちな目立ったバグはなくクリアまで普通に遊べるといった点は最低限評価できるポイント。 良くも悪くも、突き抜けた出来だと違った意味で伝説化されるという『たけしの挑戦状』や『デスクリムゾン』と肩を並べる作品であろう(ファンに限るが)。 一歩先を行く原作再現? 好意的に解釈するとしたら、現在の「ジョジョの奇妙な冒険」は「無数の似て非なる平行世界、所謂"パラレルワールド"が存在する」という世界観をもとに物語が展開されている(第6部、第7部を読んで頂けると理解しやすいと思われる)。それを踏まえた上で考えてみると、 コブラジョジョは原作であるスターダストクルセイダースのパラレルワールドの一つ と言えないこともないのかもしれない。 原作再現が全然出来てないといった考えを一旦置いて、上記の様な目線と 大きな心 を持ってプレイすると少しは受け入れられるかもしれない。 余談 本作でのポルナレフは多くのメディアで見られた銀髪ではなく、OVA版と同じ金髪。 この点も原作無視と批判されることがあるが、キャラクターのカラーに関しては「カラーリングは自由」という公式設定があるため、むしろ批判する方が的外れだったりする。 コブラチームのポルナレフ専用の「ありのまま今起こった事を話すぜ」のAAまで作られている。 + コブラチームのポルナレフAA / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ このゲームをやる前に言っておくッ!| なにを お探しかね? おれは今やつのシステムをほんのちょっぴりだが体験した| い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! ____ | /ノ`-, 『DIOの情報をさがしていたら l lノヾソノミ| いつのまにか本屋のレジの前にいた』 l lノ,-) ̄ミ l_ t__了「l l な… 何を言ってるのか わからねーと思うが l─k_ |_/i ヽ) おれも何をされたのかわからなかった… l___| j -//ヽ l___|___/ヘ// ヾ ___ 頭がどうにかなりそうだった… l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| 「スタンド? フゥーム少々お待ちください」とか l l l. l l l. l l l. l l l l そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ l l l. l l l. l l l. l l l l もっと恐ろしいコブラチームの片鱗を味わったぜ… テレビCMではDIOの声(およびナレーション)を塩沢兼人氏が演じているが、やはりというかゲーム中ではその音声が一切使われていない。 後に発売されたジョジョゲー「アイズオブヘブン」において、本作同様ホル・ホースとマライアがコンビで敵として登場する場面が存在する。 アニメ『ポプテピピック』のTVスペシャルでは上記のウダウダのパロディシーンが流れた。 このTVスペシャルは放送媒体ごとに出演キャストが異なったのだが、AbemaTV版ではご丁寧にも同時期に放送していたアニメ版第五部でDIOの息子ジョルノ・ジョバァーナを演じた小野賢章氏がウダウダに声を当てている。 ハイプリエステスの本体(ミドラー)が顔出ししたのはこのゲームが初。 原作漫画では敗北後に倒れている姿が小さいコマで登場しているのみだった(仰向けで顔も見えない状態)。 後にカプコンの対戦型格闘ゲームにて、原作者の描き下ろしで新たにミドラーの姿が公開された。ただし描き下ろしミドラーはTVアニメ版には用いられていない。
https://w.atwiki.jp/jojotuyosa/pages/87.html
ジョジョ史上最高傑作3部のDIOのスタンド オーバーヘブンを除いて至高の域にあり この時点でもMIHだのラブトレインだのはゴミ以下になる EXEXEX 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう((星の白銀・世界・天国(スタープラチナ・オーバーヘブン(ザ・ワールド)))) 天国に到達したDIO(世界・天国(ザ・ワールド・オーバーヘブン) EXEX 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう(星の白銀・世界(スタープラチナ・ザ・ワールド))) DIO(世界(ザ・ワールド)) EX 空条 承太郎(*1) DIO(ザ・ワールド(素手、時止めなし)) SSS DIO(隠者の紫(ハーミットパープル)) SS 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう(素手)) ヴァニラ・アイス(クリーム) 再起不能となったジャン=ピエール・ポルナレフ(銀の戦車・鎮魂歌(チャリオッツ・レイクイエム)) S モハメド・アヴドゥル(魔術師の赤(マジシャンズレッド)) 花京院 典明(かきょういん のりあき(法王の緑(ハイエロファントグリーン) ジャン=ピエール・ポルナレフ(銀の戦車(シルバーチャリオッツ)) ペット・ショップ(ホルス神) ダニエル・J・ダービー(ダービー兄(オシリス神)) アヌビス神(ジャン=ピエールポルナレフ) AAA 空条 承太郎(*2) ジョセフ(波紋・隠者の紫(ハーミットパープル)) イギー(愚者(ザ・フール)) ラバーソウル(黄の節制(イエローテンパランス)) エンヤ婆(エンヤ・ガイル(正義(ジャスティス))) J・ガイル(吊られた男(ハングドマン)) ミドラー(女教皇(ハイプリエステス)) ンドゥール(ゲブ神) アヌビス神(カーン) ケニーG(ティナー・サックス) AA 呪いのデーボ(悪魔(エボニーデビル) グレーフライ(灰の塔(タワーオブグレー)) 偽キャプテン・テニール(暗黒の月(ダークブルームーン))フォーエバー(力(ストレングス)) ホル・ホース(皇帝(エンペラー)) ネーナ(女帝(エンプレス)) ズィー・ズィー(運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)) 鋼入りのダン(スティーリー・ダン(恋人(ラバーズ))) アラビア・ファッツ(太陽(サン)) マニッシュ・ボーイ(死神13(デス・サーティーン(悪夢世界(ナイトメア・ワールド))) カメオ(審判(ジャッジメント)) オインゴ(クヌム神) ボインゴ(トト神) アヌビス神(チャカ) マライア(バテスト神) アレッシー(セト神) テレンス・T・ダービー(アトゥム神) A ヌケサク 大統領(ラブトレイン) プッチ(MIH) ジョナサン ジョルノ(GER) 究極カーズ BBB 空条 ホリィ(くうじょう ほりぃ(茨(癒しの能力))) ディアボロ ディエゴ・ブランドー(THE WORLD(ザ・ワールド(オレだけの時間だぜ))) ジョニィ(Act4) ジャイロ(BB) 吉良 大統領 BB ウィルソン・フィリップス上院議員(車)ウェザー ディエゴ・ブランドー(恐竜(スケアリー・モンスターズ)) B 空条 貞夫(くうじょう さだお) 仗助 カルネ 露伴 重ちー CCC ワムウ 音石 ローゼス ウィルソン・フィリップス上院議員(素手) カーズ 猫草 CC チョコラータ イルーゾォ アン(家出少女)シェリー・ポルナレフ ソフィー マレーナ エシディシ C リゾット サーレー セッコ スージーQ・ジョースター DDD ブチャラティ ギアッチョ ポルポ 定助 DD 定助 サンタナ ホルマジオ アナスイ D ウンガロ ズッケェロ EEE ミスタ トリッシュ 形兆 EE オエコモバ ホルマジオ ドナテロ 噴上 E ラングラー F・F サウンドマン 吉廣 ジャンケン小僧 FFF リキエル ジョンガリ・A ヴィヴァーノ ドナテロ 康一 FF フーゴ エルメェス マックイイーン ケンゾー グッチョ 億泰 F ヴェルサス GGG マイクO GG ナランチャ G ブンブーン HHH 虹村さん(京) HH リキエル ラングラー H メローネ アンジェロ III 11人の男 ホットパンツ II シュトロハイム ウェカピポ I アクセルRO マジェント JJJ ジョセフ JJ スポーツマックス J ジャイロ KKK プロシュート アバッキオ リンゴォ KK DアンG ペッシ K ミューミュー LLL マライア LL ミラション L スクアーロ MMM 未起隆 MM プッチ M エニグマの少年 NNN グェス 定助 ディスコ NN マウンテンティム N フェルディナンド博士 OOO ブラックモア OO ジョニィ O ポークパイハット小僧 由花子 PPP プッチ PP ジャイロ P ルーシー 間田 QQQ ティッツァーノ 玉美 QQ トニオ ネズミ RRR カーズ RR ジョルノ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/11560.html
登録日:2012/09/22(土) 09 23 04 更新日:2022/03/09 Wed 19 18 58 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 100.5 JOJO'S BIZARRE ADVENTURE 100.5 イラスト ウルトラジャンプ ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 トリビュート 付録 小冊子 今一度ジョジョの奇妙な冒険の 魅力について、語り合ってもらえると 嬉しい――そう考え、 この小冊子を企画した次第だ。 2010年にジョジョの奇妙な冒険の単行本通巻100巻達成を記念して刊行したウルトラジャンプ4月号の付録の小冊子でジョジョの100.5巻。 表紙はジョジョ20周年記念のジョースター家とツェペリ家集合ポスターからの流用。 僅か50ページ程度の短さだがスティーブン・スティールの記者会見の台詞から始まり、 当時のUJ連載、読切作家(萩原一至も含む)からの寄贈イラスト UJの懸賞でしか手に入らないジョジョグッズの紹介 書店に貼られる描き下ろしイラストコレクション 青マルジャンプで発表されたSBRの初期イラスト集 など見応えのあるもので最後に荒木飛呂彦から読者に向けたメッセージで終わりファンからは好評。 このミニブックが付属したUJから3ヶ月連続で岸辺露伴 ルーヴルへ行くが掲載され、 SBRと合わせて毎月80~90ページもジョジョが読めるというまさに月刊ジョジョというべきUJ編集部の熱意が見られる。 2012年にはジョジョ25周年記念で週刊少年ジャンプの人気作家のイラストや関係者のインタビューが見れる小冊子、25YEARS WITH JOJOが付属し、 より濃い内容になっている。 ◆イラスト寄贈作家とイラストの説明 綾瀬ハヤト…ブチャラティとイギーとブチャのコスプレをしている映チーム 石黒正数…沢山のスタンドに囲まれた承太郎 今井神…今まで読んだ単行本の数を質問するディオ うたたねひろゆき…ジョジョのキャラ造型は世界一だと言うシュトロハイム 桜瀬琥姫…GRANDEEK ReeLのキャラのパーティー準備 大暮維人…無数の骸骨の上に立っているキラークイーン okama…100種類の奇妙な花 落合さより…4部のキャラと銀太郎とまこと 木城ゆきと…ガリィとゼクスの二人と対峙しているバオー来訪者のマーチン さらに武装ポーカーの火炎ビン 桐山光侍…ジャイロっぽい風助 倉田英之…漫画家ではなく原作者なので文章のみ 夏達…中国の作家だからか恐らくジョジョを知らないため普通 武井宏之…魔少年ビーティー風にアレンジしたディオ ツナミノユウ…シュメール星人と未起隆の宇宙人コンビ 天広直人…リアルなジャイロとポップなホット・パンツ 萩原一至…ワムウとジョセフ この年はまだ仕事をしていた 濱元隆輔…ハーヴェストにネタを集めさせる隆輔子 林家志弦…黄金比で100巻を並べた本棚とジャイロ 皆川亮二…ホープとビートとミスタ ピストルズは6と7 三輪士郎…ポルナレフと臨戦体勢のチャリオッツ 諸星大二郎…スタンド使いになった稗田 ただしスタンドは弱い 追記・修正は200巻まで続く事を期待してお願いします。多分無理。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 稗田先生のスタンドは良かった -- 名無しさん (2013-11-14 17 57 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/acjojo/pages/463.html
tes
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/605.html
『我が名は花京院典明』 国籍:日本 星座:獅子座 血液型:A型 身長:178cm 体重:65kg 家族:両親ともに健在である。しかしこのエジプトへの旅行は、 実は家出のような形で日本を離れているため、家族のまわりでは大さわぎのはずである 好きな色:キラキラと光る緑色 好きなミュージシャン:スティング 好きなプロ野球チーム:巨人 好きな俳優:田村正和 性格:彼は一見して女性的に見られがちだが、実は違う。 人に頭を下げたり、従属したりすることを非常に嫌う。 尊敬するところのある者とだけ友人になると思っている。 その場合、寛大でやさしく、相手を立て思いやる。 率直でやさしいということは、一方で、秘密や心の裏に陰謀のある人間を徹底して嫌う。 彼はひかえ目だが、チームの和を保とうとする気持ちは、だれよりも強い。 『我が友人アヴドゥルの無念のために 左にいる友人ポルナレフの妹の魂のやすらぎのために』 『死をもってつぐなわせてやる』 + 担当声優 速水奨 CDカセットブック版 鈴置洋孝 OVA版 真殿光昭 カプコン版 遊佐浩二 『オールスターバトル』 平川大輔 2014年アニメ版以降 真殿氏は同作ではコンパチのラバーソール、PS版ではイギーとスティーリー・ダンも兼任。 また、後に『オールスターバトル(R)』『アイズオブヘブン』で東方定助を担当している。 速水氏はカプコン版及び2014年アニメ版以降でヴァニラ・アイスを演じている。 平川氏は『School Days』の伊藤誠等で知られている。 その為ファンの間では「世界に2度も殺された声優」等とネタにされている + ボイス比較 真殿光昭氏 遊佐浩二氏 平川大輔氏(『ASBR』) 平川大輔氏(『ラストサバイバー』) 『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の主要人物の一人。「かきょういん のりあき」と読む。 最初に現れたDIOの刺客にして、後に空条承太郎達の仲間になるスタンド使い。 + 原作ネタバレ 「おのれを知るという事は なかなか いい教訓だが おまえは敵を知らなすぎたようだな 勉強不足だ」 承太郎の通う学校に転校し、承太郎を殺害しようとするが敗北。 その後、DIOに埋め込まれた肉の芽を抜き取られて正気を取り戻した。 花京院に変装したラバーソールが承太郎を「先輩」と呼んでいたことから、学年は承太郎より一つ下のようだ。 家族とのエジプト旅行中、死を恐れてDIOに屈服した過去を悔やみ、承太郎への恩もあってジョースター一行と共にDIOを倒す旅に出る。 作中はジョセフと並び一行の参謀役として活躍、スタンドの長所を生かして偵察などもこなす。 丁寧な態度の中にも熱い覚悟を併せ持ち、承太郎に次ぐ冷静さを発揮し幾度も仲間の窮地を救った。*1 なぜか承太郎と同じく海外でも学ラン(本人いわく「ぼくらは学生でして……ガクセーはガクセーらしくですよ」)。 一人称は当初は「私」だったが、途中から「僕」で統一されるようになった。 普段の物腰は柔らかで、ジョセフなど目上・年上の人間にはきちんと敬称を付けて敬語で話す。 …あれ?承太郎はともかく、結構年上のポルナレフは? あと、何故かアヴドゥルに対しては時期や場面によって敬語とタメ口とで安定しない。多分劇中では英語で話してるとかそんな所だろう、きっと。 しかしその一方で大胆な一面もあり、やるときはやる、という強い意志を持っていることが窺える。 怒りに任せて勝手な行動を取ったポルナレフに「仲直りの握手の代わり」と称して顔面にエルボーを喰らわせる。 敵スタンド『デス13』の本体の赤ん坊マニッシュ・ボーイに、(マニッシュ・ボーイ自身の)ウ○コ入りベビーフードを食べさせるというとんでもないお仕置きをする。 デス13の件では、ポルナレフから「精神的に弱い」などと言われたが、結果は上記の通りどころか、 直後のエピソードでむしろ精神的に弱いのはポルナレフというオチが付いた。 「スタンドを見ることができない普通の人間とは真に気持ちが通うはずがない」と考えており、子供の頃から人と打ち解けようとしなかったという (花京院は「両親が学校の先生に息子の態度について悩み相談している」ことを知っていたらしく、回想している)。 そのため、自分と同じスタンド使いであり、同様の目的のため共に戦った承太郎たちに対して非常に強い仲間意識を持っている。 特徴的な髪型はナッシュ(や『ストリートファイターEX』のロッソ)の奇抜な髪型の元ネタであるが、実の所初登場の花京院の髪型はもっと奇抜だった。 敵スタンドの攻撃に巻き込まれてパニックになった老人(実は張本人のスタンド使い)に「当て身」と言って、 手刀を首に打ち込んで気絶させたりしているのは「当て身」が本来の意味で使用されている珍しいシーンかもしれない。 なお気絶したはずの老人が普通にスタンドを操っていた謎は作中で触れられなかった模様。当て身されたフリだった? 実はゲームオタクでもあり、様々なジャンルのゲームソフトを前にして「TVゲームはぼくも御多分にもれずくわしいですからね」と豪語。 ゲームの達人であるテレンス・T・ダービーに「神経質そうな外見からは想像できないほどとても大胆な性格を持ったやつ」と言わしめるほど。 人と打ち解けようとしなかった結果、ゲーム三昧の生活に走ったのかもしれないが、そういう事実は作中では言及されていない。 旅の途中、エジプトの砂漠でンドゥールの奇襲により目を引き裂かれて同行を中断せざるを得なくなったが、治るとすぐにサングラスを掛けて復帰した。 以前より強くなったかと思われたが、テレンス・T・ダービーとのゲーム対決で負けてしまい、それ以降DIO戦まで活躍無しと待遇はあまりよろしくない。 『ジョジョ』は普通の少年漫画のように軽々しくパワーアップなんてさせてくれないのである。 + 余談 ホル・ホース J・ガイル戦において、J・ガイルのスタンド「吊られた男(ハングドマン)」は、 鏡の中の世界を移動できる能力を持っていると力説するポルナレフに対し、花京院が、 「鏡に「中の世界」なんてありませんよ… ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」 と冷静かつ自信満々に言葉を返すシーンがある。 実際「吊られた男」は鏡に入るスタンドではなく、花京院の言葉を元にその能力を見破ったポルナレフと協力してJ・ガイルを撃破する。 まあ鏡に映るのは虚像なんだから当然と言ってしまえばそれまでなのであるが…。 しかし、その後の第五部『黄金の風』において、 「マン・イン・ザ・ミラー」という「鏡の中の世界に入り込むことが出来る能力」を持ったスタンドが実際に登場。 「鏡の中の世界あるじゃねーか!」「やったァーーッ メルヘンだッ! ファンタジーだッ!」と、 この発言は何かと引き合いに出されてしまうこととなった。 と言ってもこれは厳密には鏡の中の世界を作り出して使い手に都合の良いものだけを引っ張り込むという能力であり、 実在する「鏡の中の世界」を利用しているわけではない。 なので実際の所、この事例は花京院の発言を明確に否定するものではないと言える。 DIOとの最終決戦ではDIOのスタンド「世界(ザ・ワールド)」の能力を見極めるため、触脚を張り巡らせる「法皇(ハイエロファント)の結界」と、 そこから一斉発射される「半径20mエメラルドスプラッシュ」を駆使してDIOに挑むも、 「世界」の圧倒的な力の前に「自分が死んだことにさえ」気付かないまま腹部を打ち抜かれ、致命傷を負う。 ジャンプ連載時ではJOJO3部でひさびさの巻頭カラー回を〆る、衝撃の終わり方だった。 しかし死の間際DIOの能力の正体を見破り、最後の力を振り絞りエメラルドスプラッシュを発射。 時計を破壊する(=時を止める)というメッセージをジョセフに伝えて息を引き取った。 「さ…………最後の……エメラルド・スプラッシュ… メ…ッセージ…で…す…これが…せい…いっぱい…です ジョースター…さん 受け取って…ください…伝わって………ください……」 ちなみに花京院はチェリーが大好物で、食べるときの仕草は原作ファンの間では有名なネタだったりするのだが、 弱攻撃ボタンを押しながら挑発するときっちりやってくれる。 原作再現に対する開発スタッフの力の入れ様はもはや職人級である。 「レロレロ」 + スタンド「法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)」 「わたしの「法皇の緑」は… ひきちぎると くるいもだえるのだ 喜びでな!」 破壊力 - C スピード - B 射程距離 - A 持続力 - B 精密動作性 - C 成長性 - D 幽波絞*2スタンドは遠隔操作型の「法皇の緑(ハイエロファントグリーン)」。 スタープラチナが近距離パワー型の代表格であるように、 遠くまでいけるがパワーが弱いハイエロファントは、以後も登場する遠隔操作型のスタンドの代表格である。 その分物理的なパワーは弱く、殴る蹴るなどの肉弾戦は極めて不得手。 体は足からほどけて紐状になる。その触脚による攻撃はもちろん、ほどけた状態から人間の体内に入り操ることも可能。 触脚を四方に張り巡らせる事で周囲を探査したり、触れた者に反射的に攻撃を行う「結界」を張る事もできる。 また触脚の端を本体の側に付けたまま体を解いていく事で、100m以上という人型スタンドとしては驚異的な射程の長さを発揮できる。 普通スタンドのパワーは本体の距離と比例するが、花京院は触脚により「本体の側にスタンドがいる」まま「スタンドを遠くに伸ばせる」のである。 必殺技は破壊のエネルギーを宝石のような形で打ち出す飛び道具「エメラルドスプラッシュ」。 かめはめ波よろしく両手のひらを合わせ、エネルギーを貯めてから放つのが基本だが、伸ばした触脚などからも発射できる。 散弾銃のような威力らしいが「星の白金」やDIOにはいとも簡単に弾かれたりと、近距離パワー型スタンド相手には今一つ頼りない。 …が「星の白金」は全スタンド最強クラスのパワーとスピードと精密さを併せ持つし、DIOに至っては人外の力を持つ吸血鬼である。 通常のスタンドでは(相性にもよるが)防ぐのは難しいことは間違いなく、遠距離操作型スタンドの直接攻撃にしては驚異的な破壊力である (そもそも他の遠距離操作型は、直接攻撃でなく能力で本体を攻撃するタイプの方が多い)。 なお、これらの関係で「法皇の緑の本来の『能力』は何なのか?」は非常に分かりづらい(花京院に限った話でもないが)。 「破壊エネルギーを投射する」というのは如何にも特殊能力っぽいが、 時止め習得前の「星の白金」のように、本編では「全スタンド共通の基本の力」や「能力とは別にある像固有の特性」だけで活動していた可能性もある。 アニメ版ハイエロファントまとめ まとめ2 余談だが、登場当初のスタンド名は「ハイエロファントエメラルド」だったのだが特に説明もなくグリーンに変わっていた。 これに関しては「DIOの呪縛から解き放たれたことで名前を改めた」という好意的な解釈がされないこともない。 むしろ単行本だと登場人物紹介でスタンド名のルビがずっと「緑(エメラルド)」となっている方が不思議である (更新放置ではなく花京院の死亡が書かれている巻でも「緑(エメラルド)」のまま)。 フリーゲーム『ディアボロの大冒険』でも、ハイエロファントグリーンのDISCとは別にハイエロファントエメラルドのDISCが存在している。 グリーンよりも高い攻撃力を持ち、発動時の性能も強化され、装備時のBGMも別のものになる豪華版だが非常にレア。 見付けた人は大事にしまっておこう。 ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』での性能 上級者向けの非常にテクニカルなキャラクター。 かなり早い地上ダッシュや空中ダッシュ攻撃による非常に高い機動力と、画面1/4~1/3に及ぶリーチの長いスタンドモードの通常攻撃を持ち、 有り得ない距離から足払いでダウンさせることもできる。 さらにSonJ3攻の超高速中段の崩しはジャンプを含めても発生フレームが一桁台と非常に強力。 そしてこの高速中段があるのに小足下段も発生遅いということもなく普通に早い。 これにより鬼畜な起き攻めを行うことができ、見切ることは相当難しい。 地対空で無類の強さを誇る「Son立ち中」「Son6弱」を持ち、対空も相当強い。相当数のキャラの飛び込みを落とせる。 受身狩りも強く、相手が下手に受け身を取り続けたら体力をごっそり奪えることも。 空対空は本体J強が凄まじい判定に加えてダメージも高いという万能っぷり。 これらの性能故に崩しと対空はトップクラス。 必殺技も高性能なものが揃う。 扱いは非常に難しいが、設置の隙がほぼ無く、喰らい硬直が長いので容易に追撃可能な設置技「法皇の結界」。 そのおかげで待ってもゲーム屈指の鉄壁性能を誇り、相手キャラによっては詰むことも少なからずある。 もちろん攻めに使っても強く、飛び回りながらプレッシャーを与えつつ、リーチとスピードを活かして奇襲、結界に絡めとる戦法も大変強力。 判定の強い飛び道具「エメラルドスプラッシュ」で遠距離も万全。ヒット数が多く、その分最低保証されるダメージが高いという長所がある。 コンボの最後にスーパーコンボ版「エメラルドスプラッシュ」を絡めた場合、それだけで3割ほど減らせる高火力っぷり。 ゲージがあってコンボ中に結界を設置する暇があれば、 「エメラルドスプラッシュ」⇒「法皇の結界」発動⇒「エメラルドスプラッシュ」⇒「法皇の結界」発動⇒「エメラルドスプラッシュ」 といった強力なループコンボすらある。 結界による「タンデムアタック延長現象」を使うことで、火力をさらに高めることも可能。 下記の動画では「基本コンボ」なのに10割を超えるコンボすらある。 研究が進むにつれてトップキャラの強さが見直され、 「結界での待ちを徹底すれば鳥すら上回るのでは」との声もある。 反面普通のジャンプがゆっくり、「法皇の結界」をはじめ全体的にクセのある技が多い、 ボタン操作が他キャラ以上に忙しい、スタンドの切り替えに起き攻めに設置技にとやることも非常に多く、プレイヤーに負担をかける要素も多い。 極めればダイヤ1位を独走するペットショップに及ぶかの強さ、総合2位(アンクアヴ入れれば3位)になれるという意見は多いが、 しかしそれまでの道程はとてつもなく長く、正に理論上最強というべきか。 HD.verでのネット対戦では、ペットショップとの対戦が嫌われ始めると同時に「待ちカキョ」も同等に嫌われる事態も。 が、しかしHD.verの致命的仕様「全キャラで防御力が統一されている」せいで、ペットショップと同等レベルの嫌われ者、ということまではないようだ。 参考動画 あとすっごいヌルヌル動く。ジャプと着地モーション辺りがすっごい顕著。 それと一々ポーズをとる。 技ごとに色々とる。挑発ボタンを押すたびにポーズが変わる。しかも放置しておくとそのまんまとり続ける。 なんなんだアンタ。 特に足を内股にして右腕と首を左上方に仰け反らせ左手刀で相手を指す(※1P側の場合)という、言葉だけだと何が何だか分からないポーズは今なお語り草。 そのシュールな姿はもとより地味に左肩が人体的に曲がっちゃいけない角度に曲がっているのもポイントで、ファンからは「カカッテコイ」などの愛称で親しまれている。 恐怖をのり越えた花京院 「────くそ…… 二度と!二度と……負けるものか……」 「答える必要はない」 また、未来への遺産での隠しキャラとして原作後半でサングラスを掛けた姿(所謂コンパチ)の「恐怖をのり越えた花京院」が存在する (ネット上では「恐怖を 乗 り越えた」と表記される事も多いが、ゲーム中では平仮名なので注意)。 主な変更点は以下の通り。 各種動作が高速化 スタンドモード時の通常技が全体的に変化 スタンドモード時のダッシュがホバーダッシュに スタンドモード時のエメラルドスプラッシュが飛ばなくなる 設置技「法皇の結界」がスタンドモード時のみ使用可能に 拘束技「タイラップスネーク」のコマンドが簡略化、但し本体モード時のみ使用可に 全画面判定のスパコン「真・半径20Mエメラルドスプラッシュ」の追加(代わりに通常版で使えたハイエロファントフィニッシュは使用不能に) ペットショップ、カーンに次ぐ紙に ホバーダッシュ等極めればコチラも強いのだが、立ち回りの要である「法皇の結界」や「エメラルドスプラッシュ」の使い勝手の低下や装甲の薄さなどもあって、 結局普通の花京院の方が強いと言えてしまう。まぁ、普通の花京院が強すぎるだけなのだが。 また、ストーリーモードでDIOを倒しても、主人公勢なのにも拘らずどちらの花京院もEDで死亡するなど、 原作でもゲームでも不遇の扱いである。彼が一体何をした (他のキャラはアヴドゥルやイギーはおろか、悪役勢さえ基本的にハッピーエンドを迎えるのに…)。 そんなにDIO戦直前に明らかに死亡フラグな台詞(本項の一番下に載っている台詞)言ってたのが悪いのか。 余談だが、原作で花京院がサングラスを掛けた状態で戦闘をした事は無いが、OVA版ではサングラスのままDIOと戦っている。 本作における別キャラ化は、もしかするとその点を意識しているのかもしれない。 「くらえッ!DIOッ!半径20m エメラルド・スプラッシュをーーーッ!」 MUGENにおける花京院典明 + Orochi Herman氏製作 Orochi Herman氏製作 邪悪の化身ディオ!!の作者でお馴染みのOrochi Herman氏の花京院。 現在は公開サイトが消滅しており、残念ながら正規入手不可。 完成度58%なのでスタンドモードやタンデムが無い、インディーズアームが未完成、AIが微妙などの理由でトーナメントに出ても予選落ちがほとんど。 ただそれでも、スタンドモード以外の原作の技等は一応全て搭載されている。 さらに、チェーンコンボができたり(原作ではチェーンコンボはスタンドモード時のみ)、 「お仕置きの時間」が技中完全無敵になっていたりと、アッパー調整も見られる。 チェーンコンボや超性能設置技「法皇の結界」のおかげでノーゲージ時のコンボ火力も高いが、 1ゲージ消費するスパコン「ハイエロファントフィニッシュ」の性能がよく、 小足キャンセルからハイエロファントフィニッシュ、強パンチで拾いながら追い打ち(技中に動ける)だけで4割、 壁際ならなんと6~7割近く奪うことができる。 特に壁際だと「法皇の結界」がコンボに組み込めるのでコンボ火力には目を見張るものがあり、 1ゲージで7、8割、2ゲージ絡めれば10割持っていけたりする。 結界などで警戒させ近付かせないようにしつつ、ダッシュY→タイラップスネークなどで壁際に追い込んでコンボを決める、といった戦法が強い。 またこの花京院、法皇の結界ヒット、拘束中に法皇の結界…で永久になるので、コンボ火力がどうとかの問題では無かったりする(とんでもなく安いが)。 さらに壁際限定時のノーゲージ永久も存在する。 まあまだ未完成なので。 完成度の割には原作同様ものすごくヌルヌル動く。 ボイスパッチ + 出雲氏製作 出雲氏製作 ポルナレフの作者の出雲氏の花京院。 暫定完成版ということで、スタンドモード時のインディーズアーム等一部実装されてないものもあるが、原作再現度は非常に高い。 無論、上記のコマンド挑発もちゃんと再現されている。また、オリジナル技の「シークレットガーデン」が追加されている(勿論同名のアレな技ではない)。 ただ、タイラップスネークが受身不能になっていたり、結界が壊せなかったりと原作と違う部分も多い。 現在はOneDrive解約のため入手不可。 こちらにもポルナレフのAI作者である欅氏によるAIが製作された。 氏曰く対人向けのAIだが結界やリーチの長さを活かしたAIで、同じAI相手でも中々強いAIである。 ライフが減ってからはゲージをふんだんに使うようになり、怒涛の攻めで盛り返す姿は非常に格好いい。 但しタッグ戦では棒立ちになることが多く、相方が2人がかりでフルボッコだろうとひたすらに静観するシュールな光景がよく見られる。 海外のnetyzh氏による外部AIも存在しており、氏のOneDriveで公開されている。 「エメラルドスプラッシュ」を多用してくる欅氏AIと違い、こちらのAIは滅多に使用しない。 その代わりハイエロファントと花京院で挟み撃ちにしての10割コンボを執拗に狙ってくる。 いったんコンボに嵌るとまず脱出不能、そのままKOへ一直線というかなり凶悪な強さである。 上書きタイプではないのでDEFファイル書き換えにより欅氏AIとの併存も可能。 また、ワン氏によるスプライトを「恐怖をのり越えた花京院」へ差し替えるパッチも存在したが、現在は入手不可。 変更されるのは外見だけで、中身は通常の花京院そのままとなっている。 + にまめ氏製作 にまめ氏製作 ジョジョ原作再現系でお馴染みの氏によって、下記の恐怖版に続きノーマル版も製作された。 再現度は既存の物より高く、原作と同じ感覚で操作可能。氏製作のキャラ同士でのオラムダ合戦も再現。 AIはデフォルトで搭載されており、初期設定では対AI向けとなっている。 遠距離からの「エメラルドスプラッシュ」や「法皇の結界」を設置しながら相手の動きを封じ、 ゲージが有る時に攻撃が当たればタンデムを発動して、かなり火力のあるコンボを決めてくれる。 またconfigの設定によってAIレベルを超反応を抑えた対人向けモードにすることも可能。 この他、がんま氏によるボイスパッチも公開されている。 がんま氏ボイスパッチ + にまめ氏製作 恐怖を乗り越えた花京院 にまめ氏製作 恐怖を乗り越えた花京院 出雲氏の花京院の改変。こちらは性能も上記にあるように変更されている。 改変前のものには搭載されていなかったスタンドモード時のインディーズアームや、 MUGENでは再現が難しかったオラムダ合戦を搭載しており、より原作に近くなっている。 AIは搭載されていない。 上記の他に、かつてはTommy-gun氏による「恐怖をのり越えた花京院」っぽい改変キャラ「American idiot」も存在していた。 花京院の動作に加え、シルバーチャリオッツを出したり、ロードローラーを使ったりと、かなりやりたい放題な作りになっている。 動画では完成度の都合で偽者のラバーソールの方が(ネタ的な意味でも)見栄えがよく活躍していたが、 完成度の高いものが製作されたので、活躍の場は順調に増えつつある。 「後悔はない… 今までの旅に… これから起こる事柄に… ぼくは後悔はない…」 出場大会 + 一覧 シングル 虐殺ハートフル 3 Round single tournament ゲージMAXシングルトーナメント【Finalゲジマユ】 オールスターゲージ増々トーナメント EPO成長トーナメント【えぽ】 MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 並盛りシングルトーナメント ドリンクメニュー みやびちゃん未満 ランセレぷりちーバトル リュウ前後凶中位級シングルランセレバトル 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント タッグ 高校生キャラ大会 ゲージMAXタッグトーナメント【ゲジマユ2】 タタリフェスティバルッ!! たたかうのりものといっしょにたたかうたいかい MUGENトーナメント ドリームタッグ 統劇!MUGEN オールスタータッグトーナメント2010 ゲージ増々タッグトーナメント 完全に一致大会 mugenオールスター?タッグファイト 仮面ライダー×(非)仮面ライダーMUGEN大戦 オールスター男女ペア大戦2011~MUGEN戦士は二度死ぬ~ 第4回遊撃祭 集え!コンパチキャラ!絆のタッグバトル!! 傭兵&隠者たぶん前後ランセレタッグバトル MUGEN祭 並盛りタッグトーナメント 喧嘩上等! 強~凶下位付近タッグバトル 友情の属性タッグサバイバル チーム はい、二人組み作ってトーナメント 特殊イントロで始まるトーナメント 【自分よければ】自己中成長(?)サバイバル【すべてよし】 無茶?無謀?(第4弾) 作品別 成長 ランセレバトル 生き残れ!4on4サバイバルトナメ 2nd 作品別スイスドロー風トーナメント 投げの可能性チームトーナメント【ザンギエフ杯】 作品別トーナメント2010 ACG主題作品別MUGEN大會 駆け上がれ!成長タワートーナメント ほぼ作品別トーナメント【総勢128チーム】 24チーム・96人・ランセレ・特殊能力・サバイバルな大会 素数杯 危険な町!サウスタウントーナメント 伝統の作品別トーナメント 五大勢力世界争覇戦 作品別トーナメントRe 七人の闘士 しんのカオスチームトーナメント しんぷる作品別チームトーナメント しんぷる作品別チームトーナメント2nd 作品別10人組お祭りトーナメント その他 【新機軸】空気読めない奴は汚ねえ花火だぜリーグ【作品別】 新旧男女ペアオールスターUnlimitedトーナメント+1 挑発こそ正義!いい時代になったものだ。トーナメント 陣取り合戦 CAPCOM BOSS RUSH 力こそ正義(笑)グランプリ 男女タッグでチームバトルロワイアル 第2回俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 (うp主が)地獄リーグ 作品別B.C.2010 第2回作品別全部全画面判定トーナメント 生存確率1%!?密告中!サバイバル 男女タッグでチーム対抗星取り合戦 Mugen Hex Battle パネルアタック MUGEN25 Persona4 MUGEN-BATTLE 戦国ランス 東西対抗戦 世界征服しようぜ!お前怪人な!大会 凶の宴 シーズン2 凶中位前後ランセレバトル! 覇王の大陸 決闘しようぜ!お前カードな!大会 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 テストしようぜ!お前科目な!大会 JUS風キャラトーナメント 強ランク前後!!MUGEN大合戦!!!~秩序と混沌の戦い~ 更新停止中 合コンタッググランプリ 他人任せ大会 [作品別対抗]成長タッグリレー 大富豪2 【戦力】国取り戦国MUGENバトル【補充】 タタリフェスティバルッ!!-II アレンジ・オリ東方中心男女タッグトーナメント1.5 ルーキーズ集結!男女ペアNewAgeトーナメント 【作品別+作品別】MUGEN連合コロシアム 世紀末全部全画面判定トーナメント 凍結 ペナントレース~mugenリーグ~ 陣取り合戦TAG 春なのにモテないからタッグトーナメント開く 男女タッグでチームバトルロワイアル Zwei! Big Bang Age タッグ作って駆け上れ!ドルアーガ杯 削除済み 作品別 主役不在トーナメント CAPCOM BOSS RUSH 正義VS悪【ランセレ】勝ち抜き戦 超弩級作品別Big Bangトーナメント Re 超弩級作品別Big Bangトーナメント 新出!男女タッグプチトーナメント【衛杯】 クラス対抗!学級崩壊バトル 作品別クインテットトーナメント ジョジョの奇妙な冒険 男女タッグトーナメント 夏の作品別サバイバル 非表示 作品別 シャッフル・バトル・ロワイヤル! FMN2 大体、凶ランクくらいの大会で勝ちあがるにはどうすりゃいいですか? 出演ストーリー + 一覧 DIOの喫茶店 F.K.B. ~炎とナイフとバーグマンの事情~ MUGEN STORIES INFINITY Timekeepers いおりんやったれMUGEN譚 科学特捜隊と奇妙な生徒達 カンフー美鈴の修行 御近所M語II(戦闘時American idiot) こんな非想天則は嫌だ ディオ・ブランドーは落ち着けない 南斗建設(株) 武瑠亜無限学園 プロジェクトB 宝石少女とツギハギのカミサマ ホル・ホースの銃喫茶 むかし話(三人寄れば) むげコン! (第1回)└ 正しい中二の育て方 (変態) 無限市吸血鬼事件 名探偵ぱちぇ子(変態) ユウ☆キ☆オウ おまけ セクシーハイエロファント外伝 すごいよ!!ノリアキさん *1 承太郎がエンヤ婆を欺くために「Q太郎」という偽名を使ったのが作中で描かれているが、 花京院もこっそり「Tenmei(テンメイ)」という偽名を宿簿に書き込んでいる。 打ち合わせしたのかどうかは定かではないが、承太郎に次ぐ思慮深さ、警戒心を表す一面と言えるだろう。 ……しかし、後に荒木氏が「(自分の中ではずっと)花京院の本名は『てんめい』」と発言しており、実の所は普通に名前を書いたつもりだったのかもしれない。 この表記揺れが起こった原因は判然としないが、ファンの間では担当編集との情報共有不足か写植時のミスという説が有力。 ちなみに名前の元ネタである加納典明氏は写真家としては「てんめい」、本名は「のりあき」と両方の読みを使っている。 *2 作中、肉の芽に操られた花京院が承太郎に殺害予告の書かれたハンカチを送り付けるという衝撃的なシーンがあるのだが、 その文面が「空条承太郎 本日中にきさまを殺す わたしの「幽波絞」で!」と盛大に誤字をかましてしまっている (手紙に書かれた文面なので誤植ではない)。 承太郎の「うっおとしいぜ!」に並ぶ第3部を代表する誤字と言っていいだろう。 だが、実はこの誤字は花京院に始まったことではなく、 第2部でも「波紋」を「波絞」と1回やらかしている。よっぽどかその書き間違い癖。
https://w.atwiki.jp/zenzen53/pages/145.html
寝床と決めたデパートの寝具売り場。そこのベッドでワインを片手に足を伸ばしていたDIOは、ふと読んでいた本から、目を上げてみた。 「ニヒッ」 いつの間にかそこにいたブサイクな猫の不気味な笑顔が、ドアップですぐに返された。丸々と太った猫に、不自然なくらいに口角を吊り上げた笑み。その異様な風体は、突然の出現ということも相まって、さしものDIOも度肝を抜かし、思考に空白が生まれた。とはいえ、相手が獣であろうと、醜態を晒すことは、DIOのプライドが許さない。DIOは何事もなかったように落ち着き払ってベッドから下り、ゆっくりと猫に語りかけた。 「その胸の印……どうやら参加者のようだな」 ザ・ワールドの真なる能力を使い、猫を仔細に観察する。それによって得られた結論の一つをDIOは開示して見せた。別にそこに返事など期待していなかったが、驚くことにハッキリとした言葉で猫の口から返されることとなった。 「……甚だ苛立たしいがな」 「フム……君はひょっとしてスタンド、もしくはスタンド使いなのかな?」 猫が言葉を操るという異様な現象から、DIOは一つの答えを示した。 「全く……私を見ればスタンドスタンドと、どいつもこいつも同じ事を言う。まあ、スタンドなど、今を以ってさっぱり分からんが、おまえが誰かというのは分かった」 「ほう?」 「お前……DIOだな?」 猫こと、ニャンコ先生は、胸を張り、したり顔で、得意気にDIOに語りかけた。会ったこともない輩が、自らを知っている。そしてこちらに敬意も好感も抱いていない。それは否応なしに、一つの結論に辿り着いてしまうものだ。それに気がついたDIOは、忌々しそうに言葉を吐き捨てた。 「フン、既にジョースター一行と出会っていたというわけか」 「確かにポルポルはジョースターとかいう人間の仲間と言っていたな」 「……それでこのDIOを前にして、一体どうするというのだ?」 DIOは腰に手をやり、スタンドを発現させ、威圧感をたっぷりと含ませながら、猫に訊ねた。ポルナレフに出会ったというのなら、こちらに敵意を抱いていてもおかしくはない。このまま戦闘に突入するということも、十分に有り得るだろう。だけど、猫が放った言葉は、DIOの予想とはかけ離れたぞんざいなものだった。 「ん~、別に何もせん」 「私のことを聞いたのではなかったのか?」 「訊いてもいないのに、憎々しげに語ってきたな。だが、それと私に何の関係がある? 夏目のバカモノでもあるまいし、人と妖モノの問題に一々首など突っ込んでなどおれんわ」 「では、君はジョースターの仲間ではないのか?」 「ええーい、何故この高貴たるこの私が人間の仲間になどにならなくてはいかんのだ!!」 「フフ……それはすまない。どうやら誤解をしていたようだ。そのお詫びといっては何だが、どうだろう、私と友達にならないか?」 「小物の分際で随分な言い草だな」 「フフフ、どうか安心してくれ。先ほどの口振りからして、君は人間を見下しているようだが、私は人間とは違う。私はそんな低俗な種を遥かに超越した存在なのだから……フフ」 「確か吸血鬼と聞いたな。だがDIOとやら、お前はもう一つ誤解をしているぞ」 「フム、それは何かな? 良かったら一つ、私に教えてくれないだろうか?」 「この私が人間風情に味方することもありえないが、それと同様にちっぽけな妖モノにも味方することはないということだ」 ピクッ、と音を立ててDIOの血管が浮かび上がる。そして妖艶とも言える彼の瞳から輝きは失せ、途端に目は据わり始めた。 「……ちっぽけ? それはひょっとしてこのDIOに向かって言った言葉なのか?」 「お前の頭脳はマヌケか? 他に誰がいる?」 冷たさを感じさせるDIOの声を耳に入れても、ニャンコ先生は暢気にそれを受け流して、鷹揚に答えた。その余裕綽々の態度は、自らに何よりも重き価値を置くDIOの逆鱗に触れるには十分なもの。バーンによる問答無用の拉致と禁呪のせいで機嫌の悪かったDIOは、すぐさま激高してニャンコ先生に攻撃を仕掛けた。 「WRYYYYY!! 調子に乗るなよ!! このブタよりも醜いクソ畜生が!!」 「やれやれ……私の偉大さが、しかと伝わるように言葉を用いたが、それすらも通じぬとはな。所詮は低級か」 ニャンコ先生は溜息と共に迫るDIOを冷めた目で見つめた。微動だにせぬその姿勢では、すぐにザ・ワールドの拳によって血を咲かせてしまうことになるだろう。だけど、DIOの攻撃が当たると思った瞬間、ニャンコ先生は煙となって消えてしまった。 「何ィッ!!?」 その不可解な現象に堪らずDIOは驚きと疑問の声を上げた。そしてそれと同時にDIOは見えない何かに押し潰されて、床に深くめり込んだ。 「クッ、スタンド能力か? いや、それならばスタンドのヴィジョンも、あの下劣な汚物も見えるはず!!」 DIOが焦燥と共に必死に身体を動かそうと身を捩じらせた。だけど、そんなDIOを嘲笑うかのように突如拘束は解除。そしてカーテンを閉めた窓のところで、ドロンと煙が上がり、再びニャンコ先生の姿が現れた。 「まさか私の本当の美しい姿を見られないほどの小物とはな。お前を喰ってやろうかと考えたが、口にしたら、あまりの不味さに腹を壊してしまいそうだ」 「何を言っている!!? この糞蝿よりも汚いゴミブタがああぁッ!!?」 「お前の霊格が低いと言っているのだ、木っ端妖怪」 「霊格だとッ!?」 その聞きなれぬ言葉に、ニャンコ先生の所に向かおうとしていたDIOの足は止まった。 「フム……お前はまだそれほど長くは生きてはおらんだろう? 霊格とは強さ。そして強さとは、どれだけ長く生きたかによるもの。それが妖モノというものだ、DIOよ。…………まあ、厳密に言えば、生きた年月だけで強さが決まるものでもないがな」 「では…………どうすれば強くなれる?」 ニャンコ先生に対する怒り、殺意全てを必死になって押さえ込み、DIOは訊ねた。無論、畜生如きに下手に出ることなど、DIOにとって到底許しがたいことである。DIOのプライドの高さを考えれば、それは当然のこと。しかし、そんな心の在り方は、DIOが最も大切としているものではない。 彼が願うのは、たった一つのシンプルなこと。勝利して支配する。ただそれだけなのだ。だから、石仮面やスタンドのように高みへと昇るものに繋がるかもしれないことを、恥辱に塗れるからといって、逃してはならない。DIOは屈辱に奥歯を噛み締めながらも、ニャンコ先生の答えを静かに待った。 「何、実に簡単な事だ。食えばいいのさ……自分よりも格の高い存在をな」 ニャンコ先生は口角を吊り上げ、しれっと答えた。その胸はこれ以上ないくらいに張り上げ、ニャンコ先生の視線は、私こそが格の高い存在だと言わんばかりに上から放たれている。その内容を見て取ったDIOは、溜まりに溜まった激情をここで晴らすかのように吼え、床を勢いよく蹴り上げた。 「いいだろう!! ならば、貴様のへちゃむくれた顔をすり潰し、その肥えた身体を引き裂いて、この帝王たるDIOの糧としてやるッッ!!!」 「だから、お前はマヌケだというのだ」 怒りで顔を歪めるDIOとは反対に、ニャンコ先生は極めて冷静に後ろのカーテンを引いた。途端に窓から、朝を告げる太陽の眩しい光が、差し込んでくる。その命を脅かすほど脅威を目の当たりにしたDIOは、両腕で顔を隠しながらザ・ワールドで床を蹴り、急いでベッドの影に隠れた。先ほどの放たれた言葉を、すぐさま否定するかのような行動。ニャンコ先生の口には思わず嘲笑が生まれた。 「情けない奴だ。夏目のような貧弱な人間でも、もう少しシャキッとしているというのに」 「ヌゥ……ッ!」 「まあ良い。お前の反応を見るに、ここにポルポルも夏目も来ておらぬのだろう? だったら、私がここにいる意味も無い。後は勝手に一人で遊んでいるが良い、DIOよ」 そう言うとニャンコ先生は窓を開け、そこからでっぷりとした身体を外に放り出した。 その場に残されたDIOはギリギリ、と歯を噛み締めた。獣如きに見下され、敵とすらも認識されなかったのだ。その事実から湧き出る思いは、烈風のようにDIOの心の中で吹き荒れ、悔しさを刻んだ。 だけど、それと同時にDIOの赤い唇は妖しく微笑んだ。吸血鬼の身体に最強のスタンド。頂(いただき)とも思えたそこには、まだ先があったのだ。そしてDIOは実感する。自らの吸血鬼としての格を高めた先にこそ、確実な勝利と支配が待っているのだ、と。DIOはニャンコ先生の身体を思い浮かべ、舌なめずりし、再び暗がりのベッドへと戻っていった。 【一日目 早朝】 【現在地 D-3 市街地 デパート 寝具売り場】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】武器支給品、ランダム支給品、支給品一式 【思考】 基本 バーンを殺す 1. 禁呪の解呪 2. 斑や他の霊格の高い存在を喰う 3. ジョースター一行を殺す 4. 有能なスタンド使いがいれば、部下にする 【備考】 ※ヴァッシュはスタンド使いだと思っています ※禁呪は何かしらのスタンド能力だと思っています 【現在地 D-3 市街地】 【斑(ニャンコ先生)@夏目友人帳】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】武器支給品、支給品一式 【思考】 基本 夏目を連れてさっさと家に帰る 1. ポルナレフと夏目貴志を探す 2. 禁呪の解呪 60 Love Changes Everything BACK NEXT 62 I Miss You 51 Time After Time DIO [[]] 46 Love Me Do 斑(ニャンコ先生) 72 The Way You Make Me Feel
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/351.html
転校した日 君に出会って襲撃したら まんまとやられた日も懐かしい 僕のスタンド メロンだなんて言われた時は 思わず震え奥歯かみ締めた 危険冒して肉の芽とった 命知らずだと けなせない 理由わからない 語る背中 いやだな 視界霞んでく どうしてだか涙が滲む 123(ワン・ツー・スリー)同行します 123(ワン・ツー・スリー)エジプト目指し 僕にできる ことはありますか 思い返せば 結構楽しかった旅路 メルヘンで恐ろしい夢も見た 気分悪いな まさか僕に変身なんて チェリーの食べ方も僕そのもの 目を怪我しても戦線復帰 仲間のために 駆けつけて ゲームはまかせて やりこんでます ポルナレフには黙ってて おかしくって涙が出そう 123(イチ・ニイ・サン)終点迎え 123(イチ・ニイ・サン)悲しみ超えて 僕達の腕の見せ所 DIOのスタンド能力解明 僕の渾身で届けます 今までの僕には 友達なんて いないと思っていたけれど 気持ち通う仲間に会えた 123(アン・ドゥ・トロワ) 彼を必ず 123(アン・ドゥ・トロワ) 倒してほしい 本当に終わりになるんですね お別れなんですね