約 2,912,740 件
https://w.atwiki.jp/mashounen/pages/212.html
概要 基本的にどの部屋も二手に分かれています 真ん中とルートのそばに「人・物・罠」いずれかがあります 真ん中のものにより関連深いルートを進んでください 間違えると・・・ 面白そうだと思っていただけたらどうぞ ページ最下部にファイルを添付しました。 製作者コメント 出題の仕方にどうしても制限がかかるので問題の難易度は低めかな? あと出題に使われたアイテム必要ではありません キリマンジャロの雪解け水は使った方が楽になります 不具合・感想はコメントにお願いします ヒント ↓下記反転↓ クリームは入手場所が矢印になってます。他に使える場所はありません 最後の部屋:呪いは解いて下さい。そして敵の後ろには? 答え合わせ ↓下記反転↓ Q.イエローテンパランス ○ザリガニ ×カエル 3部 イエローテンパランスが吸収したのはザリガニ Q.紫外線照射装置 ○ジョセフ ×ジョナサン 2部 2部のアイテムに2部の主人公 Q.エニグマ ○ハイウェイスター ×ゲプ神 4部 エニグマと戦ったのは仗助と噴上裕也(ハイウェイスター) Q.キリマンジャロの雪解け水 ○億泰 ×仗助 4部 トニオの料理を食べたのは億泰だけ 足元のドヒュウの罠。雪解け水を使えば見つかります Q.ローリングストーンズ ○フーゴ ×ジョルノ 5部 ローリングストーンズはフーゴ乗った車の上に落下 Q.吉良の親父 ○ストレイキャット ×虫喰い 4部 吉良の親父は猫草の空気弾(吉良に爆弾化されたもの)で倒された Q.トラクターのタイヤ ○FF ×運命の車輪 6部 FFはタイヤの中のDISCを守っていた Q.シーザー ○ワムウ ×エシディシ 2部 シーザーとワムウは直接対決している Q.ガラスの破片 ○エボニーデビルの人形 ×デス13 3部 エボニーデビルの敗因はガラスの破片 正解側のアイテムをハンドの発動で引き寄せます Q.(アヌビス)ポルナレフ ○魔法のランプ ×石仮面 3部 ポルナレフは魔法のランプから出てきたスタンド(ジャッジメント)と戦った ポルナレフはクラッシュの発動で避けてください。ポルナレフの居た位置の後ろにザ・ハンドがあります。あとは正解ルートの壁を掘れば階段が 評価 選択肢 投票 ☆☆☆☆☆ (25) ☆☆☆☆ (4) ☆☆☆ (1) ☆☆ (0) ☆ (7) タグ 一発ネタ系 探索系 感想 名前 コメント 最後、正解したのに究極カーズが飛んできてあぼんした -- 名無しさん (2011-07-19 20 13 19) 最後の一つ前でハンドで引き寄せたら次で壁掘れなくない? -- 名無しさん (2011-05-01 10 10 31) ↓そこ運任せじゃないよ -- 名無しさん (2008-03-24 15 11 40) ドヒュウ→水の上ワープとか運任せしなければちゃんとクイズ形式でとても出来が良かった -- 名無しさん (2008-03-21 00 22 35) ↓ごめん自己解決した。 -- 名無しさん (2008-02-10 02 44 01) ザ・ハンドの発動でDISC引き寄せられない(´・ω・`) -- 名無しさん (2008-02-10 02 39 38) ポルナレフがいた部屋でガオンして遊んでたら究極カーズが来たwww -- 名無しさん (2007-12-20 18 11 16) FFのところどうやって行くんですか? -- 名無しさん (2007-12-11 18 41 12) 一旦上の部屋に逃げ込むとポルポル君は追ってこない -- 名無しさん (2007-12-09 17 26 20) ポルナレフはランプの精になんとかしてもらった -- 名無しさん (2007-10-15 02 07 40) これはいいですねwガラスの破片だけわかりにくかったかも。花京院の手に文字を書いたのはガラスだっけと思って間違えたwナイフだったけな(うろおぼえ) -- 名無しさん (2007-10-12 18 03 02) いいなこれw続編希望 -- 名無しさん (2007-08-26 22 11 04) これは面白い。新しい発想 -- 名無しさん (2007-07-26 09 05 48) 嬉しいです。プレイしてくれありがとう -- 製作者 (2007-07-25 17 14 46) 丁寧な作りで良かった -- 名無しさん (2007-07-25 16 00 31)
https://w.atwiki.jp/acjojo/pages/274.html
tes
https://w.atwiki.jp/jojobr2/pages/120.html
「ハァ……ハァ……ハァ……」 あの薄気味悪い街から一刻も早く出るために何時間歩いただろうか…… 当然歩けば喉も渇く、花京院はデイパックの水に手を伸ばそうとしたが…… 「ま……まてよ、毒が入っているかもしれないとさっき自分で言ったじゃないか……ひょっとしたら水を飲んだ途端に口から血を吐いて死んでしまうかもしれないじゃないか……ッ」 そう、つまる所花京院典明は疑心暗鬼に陥ってしまっていた。 殺し合いという異常な状況、首が爆発してミートパイのようにはじけ飛んだ女性、そしてここへ連れてこられる直前の眼前に迫る水のスタンド、その全てが花京院を恐怖という崖に追いつめていた。 当然。食料にも毒が入っていないかと疑う。当然、空腹になればそれ以外の事が考えられ無くなる。 一つの事を疑えば二つを疑う、二つの事を疑えば四つ…… ゆっくりとゆっくりと、しかし確実に疑心の連鎖は続く。 疑心の影がゆっくりと伸び、足を捕まえ引きずり込まれる。 そして全てを疑う様になる、旅を共にした仲間すらも…… 花京院はまだその段階ではないが、いつそうなるかもわからない。 いつ落ちるかもしれない、殺し合いとは違う疑心暗鬼の無間地獄。 彼は恐怖を乗り越える事が出来るのだろうか、それとも…… * * * 落ち着け……落ち着くんだ……冷静になるんだ……考えろ…… 何とか仲間と合流しなければ……ジョースターさん達ならどこへ向かう? 考えろ……考えるんだ…… しかし、思考を続ける僕に何かが話しかける、ドス黒い何かが。 オイオイ ジョースタータチガ ゲームニノッテナイトハ カギラナインジャナイノカ? ――――――――違う―――――――― ホントニソウカ? ヒョットシタラ オマエガナカマダトオモッテ ユダンシテイルスキニ アヴドゥルガ オマエヲ モヤスカモシレナイゾ? ――――――――違う―――――――― ポルナレフニ キリキザマレルカモシレナイゾ? ジョウタロウニ ナグラレルカモシレナイゾ? ジョースターニ イバラデシメラレテコラサレルカモシレナイゾ? 「違うっ! 違うっ! 彼らがそんなことをするものかっ!」 ドウカネエ……ジツハオマエハ リヨウサレテルダケカモシレナイゾ? ディオヲ タオスタメニ リヨウサレテイル ダケカモ…… 「黙れっ! それ以上僕に話しかけるなっ! 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れっ! 」 ケケケ……オノゾミドオリ ダマッテヤルヨ……ダガオマエガ ココロニヤミヲ モチツヅケルカギリ オレハキエナイ オマエハオレデアッテ オレハオマエデモアル……ソレヲキモニ メイジテオクコトダナ…… 「ハァ……ハァ……ハァ……」 なんだったのだろうか……とても恐ろしいなにか…… ジョースターさん達が?そんな馬鹿な、彼らはそんな人間じゃない、そんな…… そんな事をする筈がない……決して……そんな筈は…… 駄目だ、この考えに引きずられては駄目だ……引き込まれていく…… 振り払わなければ……疑心の底なし沼にはまってしまう…… 考えるな、考えるんじゃない、歩け、歩くんだ……そうすれば考えずに済む…… そうだ……デイパック……あのハンカチ以外にも何かが入っているかもしれない。 開けてみるともう一枚、さっきと同じ紙が入っていた。 さっきのハンカチの様な物が出てくるのだろうか、開けてみる。果たして中には…… 悪趣味なケースが顔を出す、中を開けてみると…… 「これは……トランプ? 」 開けると一枚目からジョーカーが入っていた。あの男、荒木飛呂彦が描かれている。 54枚全てに人物が描かれていた、ジョーカーは2枚とも荒木飛呂彦で、2枚とも同じ人間の筈なのに微妙に違う気がしたが気のせいだろう。 他のカードには承太郎、アヴドゥルさん、ポルナレフ、イギー、ホル・ホース、DIO、そして自分が描かれている物があった、自分のカードは何故か目に傷跡がある。 あの水のスタンドに目をやられた自分、という事だろうか。 他にも様々な人物が描かれていたが、僕が知っているのは自分を含め6人と1匹だけだ。 このトランプはいったい何なのだろうか? このゲームに参加させられている者達? いや、数が足りない、88人の参加者に対し54枚のトランプでは足りない。 荒木が推している者、期待を掛けている者、と言った所かもしれない。 いくら考えても埒があかない、一旦このトランプの事は置いておくことにしよう、それよりさっきのハンカチだ、もう一度デイパックの中身を調べている時にハンカチになにかが刺繍されている事に気づいた。 Jonathan Joestar、ジョナサン・ジョースター、名簿の一番最初に記されていた名前、ジョースターの性を持つ者、しかしそれだけでは無かった筈だ。思い出せ、ジョースターさんが言っていた事を…… そもそも旅の目的、ホリィさんを救う為の旅、何故彼女が倒れた? DIO、ディオ・ブランドーがジョースターさんの祖父、ジョナサン・ジョースターの肉体を奪って生き延び、100年の歳月を経て復活した。 承太郎とジョースターさんのスタンド能力もこの影響で発現したらしい。 しかし、スタンドは本体の精神力で操るもの、闘いの本能で操る者。 その為闘争心がない平和を好む性格のホリィさんにとっては害としかならず、数十日でとり殺される。 その呪縛を解くには元凶であるDIOを倒す事、それしかない。 ホリィさんの命を救うため僕らはエジプトまでの旅を始めた。 話は逸れたが、何故その首から下を奪われたジョナサン・ジョースターの名前が載っているのか?更に言えば何故その次にDIOが本名のディオ・ブランドーの名で載っているのか? つまりこうは考えられないだろうか?ジョナサン・ジョースターは殺される、ディオ・ブランドーは肉体の大部分を失う前からこの地に呼び寄せられているのではないだろうか? これなら死んだ筈のJ・ガイルやエンヤ婆の名前がある事も説明できる。 つまり荒木飛呂彦は"時を操る"スタンド使いではないだろうか? 名簿の名前の並び方はグループ別ではなく、時代別という事になる。 ジョナサン・ジョースターからジャック・ザ・リパーまでのグループを時代Aとする、恐らくは19世紀の末、ジャック・ザ・リパーは有名な殺人鬼だ、彼の出没した時期と一致する。 次に、シーザー・アントニオ・ツェペリからカーズまでのグループを時代Bとする。 これは旅の途中でジョースターさんが話してくれた内容と合致する。 次に、ジョセフ・ジョースターからヴァニラ・アイスまでのグループを時代Cとする。 時は1989年、僕の連れてこられた時代でもある。 次に、東方仗助から吉良吉影までのグループを時代D、ジョルノ・ジョバァーナからディアボロまでのグループを時代E、空条徐倫からエンリコ・プッチまでのグループを時代Fとする。 僕から見れば未来の人々、という事になる。とするとこの空条徐倫は承太郎の子孫なのだろうか? しかし、一概には言い切れない。雲を掴むような話だ、ひょっとすれば同姓同名の別人かもしれない。しかし、幾つかのグループに分けてある事は事実。 この仮説を信頼できる人物に話す必要がある。それも100%信用できる人物にだ。 出来れば承太郎、ジョースターさん、アヴドゥルさんが望ましいだろう。 ポルナレフは……言ってもわからないだろうな。 しかし贅沢は言っていられない、兎にも角にもまずは他の人物と接触することだろう。 そうと決まれば急がねば、ジョースターさん達が簡単に死ぬとは思えないが、出来るだけ早く。 【G-5 中部/1日目 黎明】 【花京院典明】 【スタンド】 『ハイエロファントグリーン』 【時間軸】:ゲブ神に目を切られる直前(目、顔に傷なし。恐怖を乗り越えていない) 【状態】:とても喉が渇いている。周囲を警戒。慎重になりすぎて、疑り深くなっている。 【装備】:なし 【道具】:ジョナサンのハンカチ(ジョナサンの名前入り)、ジョジョロワトランプ、支給品一式。 【思考・状況】 1.自分の仮説を信頼できる人物に話す。(承太郎、ジョセフ、アヴドゥルが望ましい) 2.仲間と合流しなければ… 3.安心して飲める水が欲しい。 ※水のスタンド(=ゲブ神)の本体がンドゥールだとは知りません(顔も知りません) ※ハンカチに書いてあるジョナサンの名前に気づきました。 ※水や食料、肌に直接触れるものを警戒しています。 ※4部のキャラ全員(トニオさん含む)を承太郎の知り合いではないかと推測しました。 ※荒木のスタンド能力は時を操る能力ではないかと推測しています。 ※1で挙げている人物は花京院が100%信頼できて尚かつ聡明だと判断した人物です。 ※決してポルナレフやイギーが信頼出来ないという訳ではありません。 【ジョジョロワトランプについて】 前回の参加者51人に見せしめの重ちー、主催者の荒木飛呂彦が描かれているトランプです。 2枚のジョーカーはそれぞれ荒木飛呂彦(1st)と荒木飛呂彦(2nd)です。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 13 一髪の幸運と不安 花京院典明 81 いいのかい、ホイホイついてきて?僕は参加者でもかまw(ry ①
https://w.atwiki.jp/acjojo/pages/223.html
てs
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/823.html
コンビ 「キャラ名を複数持つキャラ」のこと。 「コンビキャラ」などとも。 若干の例外を除き、重コスト高レベルのかわりに、高い攻撃力を持つ。 特徴 J-001 ジョナサン・ジョースターやJ-297 杜王町・イタリア料理店「トラサルディー」等の効果で人数を数える場合、コンビであってもキャラカード1枚でキャラ1人とみなす。 そのカードがもつ全てのキャラ名について、同名キャラの登場制限が適用される。(例:J-451 仗助&億泰が場に出ている時、《仗助》、《億泰》のキャラ名をもつカードは新たに登場させることができない。逆に《仗助》か《億泰》が出ている時に、仗助&億泰を登場させることもできない) 両方のキャラ名について、そのキャラを本体とするスタンドをつけることができる。(例:J-034 承太郎&ジョセフにJ-171 星の白金とJ-504 隠者の紫を同時につけられる) 以上に留意した上でデッキに採用したい。 第3弾まではただのファッティという感じが否めず、 同名キャラを出せないルールもあって使いこなすのは難しいカードだった。 しかし、第4弾にてJ-337 ジョージ・ジョースターⅡ世や J-425 杜王町・海岸の別荘が登場し、一躍脚光を浴びた。 第8弾現在、キャラ名を複数持つキャラカードのリスト J-010 ジョナサン&ツェペリ J-020 ジョセフ&シーザー J-034 承太郎&ジョセフ J-103 ジョナサン&スピードワゴン J-106 ジョナサン&エリナ J-118 花京院&ポルナレフ J-121 ジョセフ&アヴドゥル J-132 ブラフォード&タルカス J-144 J・ガイル&ホル・ホース J-200 ジョナサン&ディオ J-242 オインゴ&ボインゴ J-342 ポルナレフ&イギー J-346 仗助VS川尻浩作 J-370 ホル・ホース&ボインゴ J-439 ジョセフ&スージーQ J-447 魂のアヴドゥル&イギー J-450 ジャンピング仗助 J-451 仗助&億泰 J-452 康一&由花子 J-478 アケミ&ヨシエ&レイコ J-486 吉良夫婦 J-487 川尻浩作&早人 J-540 ポルナレフvsホル・ホース J-638 ジョルノ&ミスタ J-640 アバッキオ&フーゴ J-647 承太郎&徐倫 J-659 ソルベ&ジェラート J-681 プッチ&DIO J-732 ポルナレフ&アヴドゥル J-735 ジョルノVSディアボロ J-742 ブチャラティ&トリッシュ J-749 徐倫&エルメェス&F・F J-751 徐倫&ウェザー J-768 スクアーロ&ティッツアーノ J-772 チョコラータ&セッコ PR-005 ジャイロ&ジョニィ PR-007 ジョナサンVSディオ PR-010 露伴&ジャンケン小僧 PR-012 ミドラー&DIO&マライア PR-013 承太郎&朋子 PR-016 ジャイロ&ジョニィ PR-017 疾走するジャイロ&ジョニィ
https://w.atwiki.jp/bizarre/pages/179.html
…僕はバカだ。 あの長髪の男に攻撃を仕掛けられ、怒り心頭していた。 だから、当たり前の事実に気付かない。 そう、「敵はあの男だけじゃない」という事に。 本来ならすぐ身を隠し、更なる戦闘から回避する努力をすべきだった事に。 そして、気付かなかったせいで… * * * 「ガウ!」 コーイチがロハンを担いで歩き始めた直後、俺はコーイチに吠えた。 「イギー?どうしたの?」 コーイチが尋ねてくるが、俺は視線を前方に向け、低く唸る。 それでコーイチも気付いたらしい。 前方に何者かがいる事に。 俺は鼻が利く。どこら辺にどれ位の人間が居るか大体分かる。 ただ、そいつらがこっちに気付いていないのならわざわざ仕掛ける必要はねぇ。 例えば今こっちに近付いている奴も、さっきまでは全く動いてなかった。 だから気にはしていなかったんだが、さっきの長髪ヤローとの闘いで気付かれたか…。 「…」 近付いてきた奴は、目の前の道を折れた所に身を潜ませ、こっちを伺っているようだ。 「あの向こうに誰かが居るんだね?」 コーイチが訊いてくる。俺は応える代わりにひたすら睨み続けた。 これが承太郎だとか、ポルナレフのマヌケの匂いなら良かったんだが、 あいにく俺の知らない人間の臭いだ。 だから俺はコーイチにも警戒を促すため、唸り続けた。 * * * イギーの警戒振りから察するに、 恐らくあの陰に隠れているのは、僕たちにとってあまり良くない相手のようだ。 しかし、下手に動く訳には行かない。 隠れている人が敵かどうかも分からないのにエコーズを出したりしたら、 相手が警戒してしまい、最悪無意味な戦闘になってしまうかも知れない。 まずは相手を知る事だ。 意を決した僕は、隠れている人に向かって声を掛けることにした。 * * * 私が一番近く感じる同族の位置まで、それほど距離はなかった。 なのに、それよりも更に短い距離で他の人間に出くわすとは。 そのうちの一人は…アナスイ! アナスイは誰かと闘っていた。 そいつらの得体が知れないため、影から様子を窺っていたら、 アナスイは一人の男(『露伴』と呼ばれていた)と相打ちになり吹き飛んでいった。 残ったのは、相手に命令を書き込む能力を持つ男、露伴。音を具現化する少年。 そして砂を操る犬(『イギー』という名らしい)だった。 どうやらこの二人と一匹は行動を共にしているらしい。 今こいつらに私の存在を気付かれるのは危険だ。 そう考え、私は身を潜ませていたのだが…。 「そこの陰に隠れている人、僕たちを攻撃する意思が無いのなら10秒以内に出て来てくれませんか?」 少年が、私に向かってそう告げてきた。 既に気付かれていたようだ。 「出て来て僕たちに危害を加えないと約束すれば僕は貴方に何もしません。 ですが出て来ないのなら敵と考えます」 私のこの右足では闘う事も逃げる事も出来ない。 行動を共にする事も出来ない。 そんな事したら、露伴が目を覚ました時にどんな命令を書き込まれるか分かったものではない。 ならば…。 * * * 「!!」 姿を現したのは神父さんのような格好をした男の人だった。 「貴方は誰ですか?」 「返答が難しいな。 名を尋ねられたのならプッチと答えよう。 何者かを問われたのなら神父と答えよう」 「貴方はゲームに乗っている人ですか?」 「私が求めるのは天国への道のみ。 このゲームに乗る事で天国へ導かれるとは思っていない」 僕の質問への回答から察するに、どうやらこの人は僕達を殺すつもりは無いらしい。 と思っていたのだが…。 「しかし、君には死んで貰おうと思う」 「え?」 「ホワイトスネイク!!」 男の人の掛け声と共に多分神父のであろうスタンドが背後から攻撃を仕掛けて来た。 僕はその攻撃に全く反応出来なかった。 * * * 「ホワイトスネイク!!」 私が姿を現し、気を引き付けている内に、 既に少年の背後に回っていたホワイトスネイクが攻撃を仕掛ける。 そう、不意打ちで少年を殺し、露伴が目覚める前に犬を殺す。 そして露伴に止めを刺す。それが私の考えだった。が、 「何ぃ!?」 その攻撃を砂のスタンドが防御する。 確かあの犬のスタンドだ。 しまった!既に犬には気付かれていたか! 「判りました。貴方を敵と考え、暫く眠ってもらう事にします。逃げても無駄ですよ」 そう言って少年が近付いてくる。 「くっ」 一旦退こうと考え、後ろを振り向こうとして …足が持ち上がらず、私は転んだ。 立ち上がろうとするが、地面についた手が離れない。 まるで地面が接着剤になったかのようだ。 「逃げても無駄だって言ったじゃないですか。地面にシッポ文字をつけましたから。ハイ」 シッポ文字。確かこいつのスタンドは音を具現化する能力。 という事は…。 地面を見ると、『ペタ』という文字が貼り付けられていた。 「くっ」 何とか離れないかともがくが、かえって接地面が増え、ますます身動きが取れなくなってしまう。 ならば…! 「エコーズact.2」 そう言ってスタンドを呼び寄せた少年に向かって、私は告げた。 「君は一点見逃している事実がある」 「?」 「君は今、私を拘束している。しかしそれは本体だけだ。私のスタンドは全く拘束されていない。 そしてそのスタンドは今ここにいない。果たして何処にいるか、君に分かるか?」 そう、ホワイトスネイクはこの場に居なかった。 ボーッとしている少年に状況を把握させてやる為、私は教えてやる事にした。が、 「わからないようだな。つまり…」 「スタンドが露伴先生を攻撃しようというのでしょう?」 私の発言は当の少年に遮られた。 そして少年は、まるでその事を予め予測していたかのように平然と、私に言い返して来た。 「無駄ですよ。露伴先生ならイギーが守ってますから。ハイ」 * * * 「ホワイトスネイク!!」 地面に転がっているロハンを、見知らぬスタンドがいきなり攻撃して来た。 多分、あの地面にへばりついてる奴のだろう。 が、その時奇妙な事が起こった。 いや、起こしたのは俺自身なんだけど。 何か考える前に、俺はロハンを助けていた。 別に助けようと思ったわけじゃねぇ。 コーイチと違って、こいつは犬好きじゃないし。 なのに体、いや、スタンドが勝手に動いていた。 ホワイトスネイクとかいうスタンドを、俺のザ・フールが砂で固めていた。 「何ぃ!?」 そのスタンドは俺がロハンを守ったことに驚いていた。 それ以上に俺が驚いてんだけど。 さっきのコーイチの時もそうだ。 どうやら俺は、無意識にこいつらを護っちまってるみたいだ。 何でだ?ザ・フールが一人歩きしてんのか? 俺の疑問をさておいて、 ザ・フールは今、露伴を攻撃しようとしたスタンドを捕縛していた。 * * * 「くっ」 ホワイトスネイクは犬の砂のスタンドに固められ、 私自身は地面から身動きが取れない状態だった。 「言ったでしょう?無駄だって。でも、何を言っても分かってくれないんですね。貴方は…」 しまった!あの犬に二度までも…! しかし犬は少年の隣に腰を据え、此方を見ていた筈だ。 何故視界の外にあるホワイトスネイクの攻撃を見切ったんだ? 落ち着け、こういう時は素数を数えるんだ。 2、3、5… とにかく、今は私もスタンドも身動きの取れない状態。 そして現在、私にDISCのストックは無い。 7、11… しかし、少年と犬はそれぞれ私とホワイトスネイクに触れ、13、DISCにして取り出せる。 17… つまり、何とかしてDISCを取り出せば、19、身動き出来る。 21、いや、23…。 くっ。2桁の時点で間違えるとは、今の私は余程の混乱状態にあるらしい。 そして、脱出方法を思いつく前に康一が迫って来た。 「act.2。この人を絞め落とせ」 私の首にエコーズとかいうスタンドが絡みつく。 29、何か無いのか?現在の状況を打破する方法を。 「え?」 それは余りにも突然の出来事だった。 康一がいきなり目を閉じた。 「!!」 これは! 「目、目が…開かない!!」 少年の慌てた声が聴こえる。 このスタンド能力は………スカイ・ハイ!! ロッズを操っているのか! ホワイトスネイクを束縛している砂がひいて行く。 どうやら少年の目が開かなくなったため、ロッズを叩き落そうとしているらしい。 その為ホワイトスネイクは身動きが取れるようになった。 リキエルは正しい判断をした。 お陰でホワイトスネイクは窮地を脱したのだから。 しかし、あの砂のスタンドが邪魔だな。 このスタンドを何とかするには…。 私は、どこか近くに居ると思われるリキエルに向かって声を上げる。 「リキエル!ひとまずロッズを停滞させろ!」 その声が届いたのであろう、暫くして少年は再び目を開けた。 * * * 俺が南に向かわねばならなかった運命について、 今にしてその意味を理解し、そして運命に感謝した。 俺が南に向かうのも運命ならば、南であの人物に会わねばならないのも運命。 そしてその途中で神父を救うのも運命だったのだ。 俺がこの場に出くわした時、神父は本人もスタンドも全く身動きの取れない状態だった。 神父の側に居たのは一見ただの学生にしか見えない小僧。 そしてその隣に鎮座する犬だった。 もう一人、少し離れた所に男が倒れているが、 意識を失っているようなので、今神父が身動き取れない状態にあるのとは無関係だろう。 つまり、小僧と犬のどちらか一方が神父本人を、もう一方がスタンドを捕縛していると考えられる。 そこで俺は小僧の視界を塞ぐ事にした。 そうする事で、神父かホワイトスネイクどちらかが自由になると踏んだのだ。 そして俺の思惑通り、視界を塞がれた敵は動揺し、ホワイトスネイクの束縛を解いた。 神父自身は相変わらず地面に伏したままだったが、私にロッズを停滞させるよう言ってきた。 神父の命令を受け、俺はロッズを空中に停滞させた。 * * * 「何が起こったんだ…?」 突然目が開かなくなったかと思えば、神父が誰かに呼び掛け、 再び目が開くようになった。 相変わらず神父は地面に貼り付けになっていた。 しかし、神父のスタンドがその隣に立っていた。 露伴先生の首根っこを掴んで…。 「露伴先生!!」 僕は混乱した。 何で露伴先生が捕まっているんだ!?イギーが護ってるんじゃなかったのか? 辺りを見回すと… 「!!」 イギーは僕の後ろで倒れていた。 * * * 束縛から解けたホワイトスネイクは、ロッズが停滞した後すぐさま露伴に襲い掛かった。 すると、砂のスタンドが再び攻撃して来る。 しかし、それこそホワイトスネイクの…私の狙いだった。 ロッズの攻撃を止めさせ、ホワイトスネイクが露伴に攻撃を仕掛ければ、 犬は露伴を護ろうとするはず。 そして、その時は犬自身が無防備なのだ。 私は、犬に向かってDISCを投げつけた。『後ろへ吹き飛ぶ』DISCを。 「!」 DISCによって後ろに吹き飛んだ犬は、壁に叩きつけられ気絶した。 そして砂はひいて行き、私は露伴を捕えた。 * * * 「安心しろ、こいつも犬も殺してはいない」 神父は、露伴先生を掴んだままそう言って来た。 「露伴先生を…どうするつもりだ」 僕は訊ねる。 「私を解放しろ。そうすればこれ以上何もしない」 「…」 「10秒待とう。それまでに解放しなければ殺す」 どうすれば良いんだ。 「10、9、…」 神父がカウントダウンを始めた。 今コイツを解放したからって、露伴先生が助かるとは限らない。 何せ、相手は平然と不意打ちを仕掛けてきたのだ。 「6、…」 しかし、解放しなければ露伴先生は必ず殺されてしまう。 「3、2」 「くっ」 時間が無い。僕は… 「!!おぉ。動ける」 僕はシッポ文字を外した…。 立ち上がる神父に向かって、僕は叫んだ。 「露伴先生を返せ!」 「いいだろう」 そしてスタンドが露伴先生を放り投げた。 「露伴先生!!」 放物線を描き、僕のほうへ向かって来る露伴先生を受け止めようとして、 「!!」 僕は突然身動きが取れなくなり、露伴先生がぶつかって倒れた。 * * * 露伴を投げ、少年がそちらに気を取られている隙に、私は少年に向かって動けなくなるDISCを投げつけた。 露伴を受け止めようとしていた少年はそのまま動けなくなり、露伴がぶつかり倒れた。 「………!!」 少年は何か言おうとしているようだが、体が完全に硬直しているその口では声になっていない。 「さて、これからどうするか…」 そして私がそう呟いた所に、リキエルが姿を現した。 思えば“この男”が“このタイミング”で“この場”に現れた三重の偶然、運が良かった。 いや、運が良かったのではない。そういう運命だったという事か。 私はリキエルに向かって言う。 「リキエル。お前をこの場に遣わした事を神に感謝しよう」 しかしリキエルは、姿を現すなり突拍子も無い事を言って来た。 「それより神父さん、俺たちは先にやらなくちゃいけない運命が待っています。 ひとまずこいつらは放っておいて、南へ向かいましょう」 私は戸惑い、反論した。 「何を言ってるんだ?リキエル。こいつらは天国への道を妨害する邪魔者だ。 邪魔者は排除しなくては、後でより大きな障害となる可能性がある」 しかし私の言葉に、リキエルはあくまで反発する。 「俺たちの運命は一刻も早く南へ向かう事です。 それ以外の事、例えばこいつらを殺そうとすれば運命は邪魔をして来るはず」 「…どうなるというのだ?」 「例えば、早くこの場を去らないとこいつらの仲間が嗅ぎ付けて来る、とか」 「…」 成程、有り得ない話では無い。 「俺の勘が告げてます。今、こうして留まっている事自体危険だと」 せめてDISCだけでも手に入れたかったのだが、 リキエルが『一刻も早く』と言った以上、それ以外の行動は運命を敵に回しかねない。 “それに、露伴のスタンドDISCは既に手に入れている”。 記憶DISCまで取ると死亡してしまい、人質として使えなくなるのでそのまま入れておいたが、 スタンドDISCを手に入れただけでも収穫だ。 残る一人と一匹のDISCは、又次の機会に手に入れるとしよう。 「分かった。今はお前の言葉を信じよう」 私は二人と一匹を放置し、リキエルと共に南へ向かって歩き始めた。 * * * 「露伴先生!イギー!」 二人が立ち去り暫くして、僕の体は再び動くようになった。 そしてすぐに露伴先生とイギーの無事を確かめる。 「…」 取り敢えず息はしているみたいだ。 一安心し、露伴先生を呼び起こす。 「露伴先生」 「………ん」 露伴先生を揺さぶっていると、意識を取り戻したようだ。 良かった。あいつらのスタンドに何かさせられたわけでもなさそうだ。 「…康一君?」 目を開けた露伴先生は、僕の姿を捉え、そう訊いて来た。 「露伴先生、大丈夫ですか?」 「ッ!だ、大丈夫とは言えないようだ。ケガが…」 露伴先生は起き上がろうとして顔をしかめる。 「あ、そうですね。でも目を覚ましただけでも良かった」 露伴先生の無事(とは言えないけど、取り敢えず再起不能になっていない事)を確認し、 僕はイギーを抱きかかえ、揺すって呼び掛ける。 「イギー。イギー」 「………!」 イギーも目を覚ました。 「目、覚めた?良かった…」 「…アギ?」 「あいつらは去ったよ。イギー、大丈夫?」 僕の問いにイギーは大丈夫だと言わんばかりに僕の腕から飛び降り、 辺りの臭いをかぎ始めた。 多分、近くに誰か居ないか確かめているんだろう。 「何かあったのかい?」 露伴先生が訊いて来たので、僕は露伴先生に、敵に襲われた事を話した。 「そうなのか。でも一応、そいつらは去ったようだし、僕も別段何かされた訳じゃ…」 「…?露伴先生?」 最後まで言い切らずに口を閉ざしてしまった露伴先生を訝しく思い、 何か思い当たったのかなと、僕は訊いてみた。 でも、その後の露伴先生の返事は、僕の予想を遥かに超えるものだった。 「康一君…」 「何かあったんですか?」 「スタンドが…ヘブンズ・ドアーが………出ない」 【駅前広場入り口付近(E-4)/一日目/午前~昼】 【岸辺露伴探検隊】 【広瀬康一】 [スタンド]:『エコーズACT1・ACT2』 [状態]:疲弊/怒り/混乱 [装備]:なし [道具]:支給品一式、シャボン液 [思考・状況]: 1)露伴先生のスタンドが出ない!?プッチ神父たちの仕業か! 2)仗助君に会い、露伴先生の怪我を治してもらう。そのために仗助君の家を目指す 3)神父に再び会い、ヘブンズ・ドアーを取り戻す。そのために奴らを追って南へ 4)もっと力がほしい 5)アナスイへの怒り 6)打倒荒木。けど本当にできるのか不安 【イギー】 [スタンド]:『ザ・フール』 [状態]:疲弊/打撲(軽微) [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 1)犬好きの子供(康一)が苦労してるので、しょうがないが協力してやる 2)さっきの臭いの奴は南へ行ってる。そして、この臭いは…承太郎!?(補足参照) 3)さっきから無意識にこいつらを護る事がある。何でだ? 【岸辺露伴】 [スタンド]:『ヘブンズ・ドアー』(プッチにDISCとして奪われた) [状態]:重症(左脚・肋骨骨折、打撲多数、頭も打っている)/混乱 [装備]:なし [道具]:支給品一式、ココ・ジャンボ [思考・状況] 1)ヘブンズ・ドアーが出ない!! 2)ヘブンズ・ドアーを奪った奴らの所へ行って取り戻さなくては。ついでに再起不能にする 3)怪我を治したい(くそったれ仗助に治してもらうのは気が進まないが) 4)漫画のネタ探しする 5)康一の荒木打倒に協力する 6)荒木や『未来人』に『取材』したい [捕足1]:露伴と康一のバッグはイギーがザ・フールで運んでいます。 [捕足2]:イギーが目覚めて辺りの臭いを嗅いだ時に、すぐ近くにいる承太郎の臭いを捕えました。 [捕足3]:イギーはプッチの臭いを覚えました。直接会ってない為リキエルの臭いは覚えていません。 [補足4]:プッチがヘブンズ・ドアーを盗った為に、露伴はスタンドが使えません。 [補足5]:プッチがヘブンズ・ドアーを盗った為に、イギー、アナスイ達への命令が消えた可能性があります。 【駅前広場入り口付近(E-4)を南下/一日目/午前~昼】 【天国への道を探求する者達】 【エンリコ・プッチ】 [スタンド]:『ホワイトスネイク』 [時間軸]:刑務所から宇宙センターに向かう途中 [状態]:ホワイトスネイクの暴走状態:左耳鼓膜破裂、歩けるが走れない程度の負傷 [装備]:無し [道具]:僅かのゾンビ馬(一つの怪我が治せる程度)のみ [思考・状況]: 1)リキエルの進言に従い、南へ。戦いは(自分の状態から)出来るだけ避けたい 2)DIOに会いたい。そして、ディオ・ブランドーと話がしてみたい。(強い好奇心) 3)ジョースター家の抹殺。しかし、彼らの事を知りたいとも思う。(こちらはあくまでも興味程度) 4)天国への道を探し出す。DIOを天国に連れて行き、そこに自分もついていく 【リキエル】 [スタンド]:『スカイ・ハイ』 [状態]:右手首を骨折(添え木&包帯で応急処置)。疲労は回復。感情の起伏が少ない。 [装備]:未確認飛行生物ロッズ(多数。呼べばいつでも来る) [道具]:支給品一式×2、植物図鑑、ディアボロのデスマスク(シュトロハイムのランダム支給品)(リキエルのランダム支給品は未確定) [思考]: 1)神父へ出会えた運命に感謝 2)運命に従い神父と共に南へ。南で会う男が自分達にとってどのような人間なのか興味 3)神父の願いを叶える手助けをする。『運命』が神父を導くはず、と信じている 4)神父、あるいはDIOに対立するものを狩り、排除する(なおDIOへの敵対は神父への敵対、と判断) 5)噴上裕也の言動に動揺、落胆。(次にあったら殺し合いを宣言) 6)神父のために自分の感情を出す訳にはいかないと考えている [補足1]:プッチは、出発時目的にあった『近くの同族の男』に会う事より、南に向かう事を優先しました。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 61 Dancing In The Street イギー 83 Stooge(ストゥージ)は誰だ!? 61 Dancing In The Street 広瀬康一 83 Stooge(ストゥージ)は誰だ!? 61 Dancing In The Street 岸辺露伴 83 Stooge(ストゥージ)は誰だ!? 69 ディオ・ブランドー エンリコ・プッチ神父 93 T字砲火、果たして全員無事にいられるかなァ 67 逃亡 リキエル 93 T字砲火、果たして全員無事にいられるかなァ
https://w.atwiki.jp/porukimyo/pages/33.html
,..- " ̄ ̄ ` " ̄ ̄`ヽ、 / ヽ ./ ,,,... -――- ...._ , | / ´ `! | | ,ノ | ! / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ,. -==、 ,.==-、 |. | / 「ジョジョらしさってなんだ」 l l ィてフ_ i i ィてフ_ | ; | と思った少年少女のみなさん、 iヘ | | | | | | どうもすみませんでした。 |,ハ| r_!__ト, /ノ | 私は不思議ちゃんではないのです。 ヽ _l、 ,___, / ′ _ノ こだわりを持ってるだけなのです……。 `l \ ―‐ ,/  ̄ ̄ヽ、_______________ _,. -l 丶、___.. 1"i' ―- ‐ "´ |\ / | | \ / | | \ / _ | l _,,. -へ // \ | ここは過去の荒木先生のインタビューなどから「ジョジョらしさ」とはなにかを 汲み取るために発言をまとめたページです。(今作品と関連のありそうな内容をピックアップしてます。) 5部ゲー攻略本より引用 スタンドで鉄柱とかを殴ると「ゴン!」って音がするけど、あれがスカッとするね。私は「音」が結構重要と思ってますんで。 スタンドの表現もギンギンに派手な色と言う感じではなくてモノトーンのような色で、その辺が「センスあるなぁ」って思いました。 立ちポーズも足元がすっきりしてていいです。私はモデル立ちっていうか、そーゆーのにこだわっているんで。 (音楽について)ドラマチックでオペラ的でいいですね。ちなみに5部を描いてる時はラップのイメージだったんですよ。 私は学生服にこだわってるところがあるんです。学生服を着て外国や砂漠に行くのが、なんかいいんだよね。あこがれるんですよー。 3部の時から「砂漠に立った時にシルエットだけで誰かわかるように」っていうことで気を付けてますね。 最初はフーゴがジョルノたち仲間を裏切るという話を考えていたんですよ。聖書にもちゃんと裏切り者のユダの話があるじゃないですか。それを目指していたんだけど、なんかさ、すっげー嫌だったの。「裏切りを描くとストーリーが暗いものになっていくんじゃないか」っていう感覚があって。 (キャラやスタンド設定について)無理やりに付け加えるんじゃなくて「こういう能力だから、こういうのが好き」とか。 スタンドが先です。能力を決めてからデザインをして、名前を決めています。スタンド能力とキャラの性格は一致していたほうがいいですね。 「トーナメント戦はやりたくない」って決めていて、要するにキャラクターを描きたいんですよね。 デザインはまず「戦闘型かどうか」、そういう意味を考えながらやります。 例えば主人公の危機に、突然味方が来て助けるってのもダメなんです、ルールとして。主人公として克服していくっていうのが大事で。でも仲間が見ているだけってのも「助けろよ」って思うからダメで。やっぱり川があって助けに来られないとか、ケガしているとか、理由を考えますね。 「人間の悲しさ、運命の悲しさ」が第5部のテーマになっていったんだろなと思うんですよね。 その他雑誌より引用 僕は、UFOを信じていないんですよ。 (中略) たとえば「人類の起源が宇宙人だった」とか、「人は神が作った」という類の話はすごく嫌いなんです。やはり、生物学的にきちんと辻褄が合っていてほしいんですよ。 (中略) それと、超能力的なものを「宗教の世界」で説明するのも嫌なんですよ。 「超ひも理論」は、たとえ嘘臭くても、理論で説明しようとする姿勢には賛成できるんです。 少しでも「開拓しよう」という気概を感じるし…… 結局、僕が言いたいのは「人間讃歌」なんでしょうね。 あの、エヴァンゲリオンとかガンダム系のさ、「ホントは戦いたくない心理の主人公がマンガの主人公になってる」ということがよくわかんないんですよ(笑)だってスカッとしないじゃないですか!悩まずに突き進んで欲しいよね。スカッと。 吉良吉影はある意味で「肯定」した上で殺人鬼になっている。 悩むとしても「勝つ」ために悩むならいいですよ。だけど人生悩まれてもこまるよね、前向きに悩んで欲しいよね。 スタンドっていうのは、その技の特徴に合わせてデザインしていくんです。 例えば水の中で活躍するスタンドであったら、こういうデザインにしなきゃおかしいみたいな。肩から毒ガスが吹き出すから穴がなきゃとか。それじゃあどういう穴がいいかな、みたいな。 Q、『ジョジョ』にはわりと動物(カメ、カエル、ヘビ、ネズミ、クモ等)が出てきますが、どういう基準で登場する生き物を決めてるんですか?A、基本的に「頭が悪そうで何にも考えてなさそうなヤツ」というのを選んでます。 スターダスト・クルセイダース完結記念インタビューより引用 よく自分の絵柄は独特と言われるんですけど、自分からすると基本に忠実な絵だと思っています。ルネッサンスが絵画のオリジナルですから、僕はそれに忠実に描いているだけです。自分からすると他のマンガ家さんのほうが異端だなあと思いますね。 日常と非日常が同時に存在している、というところがいいんですよ。 毎回、部が変わるごとに、橋渡し役を出すようにしています。『戦闘潮流』の頭にはスピードワゴン、そしてジョセフ、承太郎、康一・・・というようにね。 僕は、弱そうなヤツが実は強いというのが好きなんですね、基本的に。 ホル・ホースは、仲間にしようかと思ったりもしました。でも、仲間になるヤツばっかりだと面白くないなと思い直して・・・仲間になりそうでならないヤツがいてもいいんじゃないかと。ホル・ホースの性格を考えると、仲間にはならないんですよ。けっこういいかげんな性格で、あっちへふらふらこっちへふらふら。コウモリみたいなヤツ。 荒木飛呂彦先生スペシャルインタビュー(YouTube)より引用 キャラクターの背景、生い立ちが重要だと思います。こんな親がいて、こんな性格になったとか。だから血統とかとても重要。 絵はイタリアの彫刻とかの影響を受けてますね。なんかグイッてねじれてるっていうか。骨盤がグイッて感じで。 (ジョジョのテーマについて)人間を否定しないってことですかね。主人公がこれダメなんじゃないかなって考えず、前向きで悩まないんですよ。肯定的にいくんですよね。例えば自分が悪いことしてるって人も、これは俺にとって大切なことなんだって前に一歩出てくる。それを正義の主人公が前に出て打ち砕く。前に前に出て激突していく、そこが面白いんです。人間賛歌ってのはそこなんですね。人間を肯定する。これが俺の生き方なんだって。
https://w.atwiki.jp/acjojo/pages/253.html
リーチ長い下段が無いので立ち回りは立ちガ基本。 クラッシュも強烈なの無いのでon主体で削りも回避できる。 on立ち中スカりに差し返し大事。on立ち中強、on立ち強、offD屈強>S出などで差し返し。 off屈強スカりのことも考えるとon技で差し返しの方が良いかも。 offD屈強は小J膝合わせてon立ち強に繋げてキャンセルデムとか。 アヴの頭あたりに飛び込むとアヴはデムか昇竜以外で返せない。
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/910.html
低予算幽奇音石デッキ 概要 これからジョジョABCを始める方々へ。 4弾ST+αで組める、レアを使わないお財布に易しいデッキ。(初期ヒーローを除く) 内容は、癒しのオレンジデッキ×3、4弾のC・U、6弾のC・Uで構成されている。 J-334 音石明はシングルで500円前後で買えると思われる。 サンプルデッキ ヒーロー:J-334 音石明 総デッキ数(54) 奇(17) 2 J-342 ポルナレフ&イギー 3 J-359 支倉未起隆 3 J-349 広瀬康一 3 J-547 矢安宮重清 3 J-347 東方仗助 3 J-352 山岸由花子 幽(17) 3 J-209 少年ポルナレフ 3 J-219 岸辺露伴 3 J-353 杉本鈴美 3 J-350 虹村億泰 3 J-340 エジプトを目指す承太郎 2 J-551 アーノルド スタンドカード(11) 1 J-408 アース・ウィンド・アンド・ファイアー 3 J-402 クレイジー・ダイヤモンド 2 J-602 銀の戦車 2 J-604 ザ・ハンド 3 J-607 エコーズACT3 イベントカード(3) 1 J-597 裁いてもらうがいいわッ! 2 J-601 再点火 ステージカード(4) 1 J-426 杜王町・杜王港 3 J-625 杜王町・ポスト ヒーローカード(2) 2 J-329 東方仗助 解説 新規でジョジョABCを始める方へ送る、低予算デッキ。 リネージの並びは幽奇幽奇~。 最初はJ-209 少年ポルナレフやJ-551 アーノルドで耐え、リネージが3つ4つ並び始めたら奇のキャラを使って攻めていこう。 ステージが来たらJ-340 エジプトを目指す承太郎を出して殴っていくと良い。 J-520 チープ・トリック対策は、2種のイベントカードで。 ジョジョABCのプレイヤーとして、我々は君を歓迎するッ! ジョジョABCを始めてくれて、ディ・モールト グラッツェ!
https://w.atwiki.jp/bizarre/pages/173.html
* * * 「せぇ~のぉ!!」 最初二人だけだった俺の上の瓦礫をどかす人間は、いつの間にか四人に増え、 もうほとんど全部、どかし終えていた。 助けられている間、俺はずっと考えていた。 何でこいつらは俺を助ける? さっき会ったDIOとは全く別の意味で、今俺は命を拾おうとしている。 DIOと会った時命を拾ったのは“殺されなかったから”だ。 DIOが何もしなかったから、俺は生きている。 でも、こいつらは全く違う。 こいつらが何もしなければ、俺は死んでいた。 明らかに俺を“助けよう”としている。 何で俺を助けるんだよ。俺は周りの人間を殺すことしかしてないのに。 俺… 俺は… 「最後だ。せぇ~の!」 ガラガラ…。 俺の上の瓦礫は全てどけられた。 そして、最初から助けてくれていたオッサンが 「大丈夫かね?」 と言いながら近付いて来る。 そしてその手が俺の肩に触れた時、俺の中で張り詰めていた“何か”が弾け… 「う…うぁ、うぅぁぁああ!!!」 俺は声を上げ、泣き始めた。 * * * 少年が私の胸に飛び込んで泣き始め、少々驚いた。 今まで死の恐怖に耐えていたのだから、押さえていたものが噴き出してしまったのだろう。 そう思い、少年の肩を抱いていると… 「お…俺…、俺、殺しちゃったよ…」 泣きながら少年は声を絞り出した。 殺した?この少年が? 「こ、殺したくなかった…俺だってホントは殺したくなかった。 でも、死にたくなかったから…。殺さなきゃ殺されると思ったから…」 「…」 「なぁ~に今さングッ!」 ポルナレフ君が口を挟もうとしていた所を、 先ほどジョンガリ・Aと呼ばれていた男の手がポルナレフ君の口を塞いだ。 良い判断だ。今は彼の言葉に耳を傾けるべき時だから。 そうか。重い業を背負ってしまったのだね、君は。 「俺…、どうしよう……?」 「君は自分のした事を後悔しているんだね」 此処で初めて、私は少年に語り掛けた。 「うん、…うん」 「君に過去を変える力は無い。悔いても君が殺してしまったという事実は変えられない」 「…ッ!!」 腕の中の少年が体を強張らせる。 「だがね、君には未来を変える力がある。 これから先、君が後悔する事の無いよう生きれば良いんじゃないかな。私はそう思うよ」 「…」 「先の先、君が振り返った時、今の君の様に後悔しない為に…」 「………っ、…ぅ」 先程とは異なり、小さく肩を震わせて少年は泣き始めた。 私の腕の中で良いのならば、ゆっくり泣かせてやろう。 今は思い切り泣くと良い。泣き止んでから先、少年が二度と後悔する事の無い様に…。 少年、ナランチャ君が泣き止んでから1時間後、 私達は再びホテルへ戻り、一同で情報交換を行なった。 ナランチャ君が花京院君を見るなり攻撃しようとしたり、 私がジョンガリ・A君の縄を解こうとしてポルナレフ君に慌てて取り押さえられたり 逆にポルナレフ君がナランチャ君を縛り上げようとするのを私が押さえたり色々あったが、 現状こうなっている。 F・F君により皆の傷を治し、 ナランチャ君のスタンド能力で周囲の、花京院君の能力でホテル内の監視を行なっている。 現在、この区域には私達以外の生物は皆無らしい。 此れから私達はこの場の五人を仲間と認め、 アラキ打倒と味方の探索を今後の行動方針と定める事で決定した。 そして、皆で纏めた情報は、 ①スタンドについて ②アラキのスタンド能力について花京院君の推理 ③各時代背景について 19世紀初頭 該当者 ; 私(ジョージ) 仲間 ; ジョナサン(息子)、ディオ(息子) 敵、要注意人物 ; 無し 1980年後半 該当者 ; 花京院君、ポルナレフ君 仲間 ; 承太郎、アブドゥル、ジョセフ、イギー(犬) 敵、要注意人物 ; DIO、ミドラー、ホル・ホース、ヴァニラ・アイス、ペットショップ(鳥) (時代は異なるが、襲撃されたプッチとリゾットも要注意) 2000年 該当者 ; ナランチャ君 仲間 ; ブチャラティ、ジョルノ、トリッシュ 敵、要注意人物 ; 居るのは確かだが名前が分からない 2010年 該当者 ; F・F君 仲間 ; 徐倫、エルメェス、ウェザー・リポート、アナスイ 敵、要注意人物 ; プッチ、マックス、ジョンガリ・A ④ゲーム開始から今まで各自の経緯 ⑤DIOについて DIOはポルナレフ君達の時代のDIOらしい。 バッグを要らないと跳ね除けた(私が要注意人物と定めた)あの男で、 吸血鬼化してポルナレフ君達と闘っているそうだ。 そしてナランチャ君はC-08の一軒家にてDIOに会い、以下メッセージを受けたそうだ。 “第三放送から夜九時までに杜王グランドホテルで待ち合わせ” 伝令先は ホル・ホース、ミドラー、ジョンガリ・A、タルカス、プッチ 他に、ワムウを探しているらしい。 ナランチャ君を助けている時、彼は「DIOからの伝言がある」と言っていた。 DIOの情報を少しでも得たかった私は、危うくその瞬間、腕の力を抜きそうになった程だ。 そして彼を助け、DIOの情報を得たのだが… 「…」 もう、どれ位の間愕然としていたのだろう。 私が要注意人物だと直感したあの人間が、ディオだと、あの精悍な子だと云うのか。 いや、今あの子は人間ですらない、吸血鬼になっているらしい。 そして今此処に居る青少年達と死闘を…。 受け容れ難い事実だった。 いや、今でも半信半疑だ。頭では現実を受け容れているものの、 感情は飽く迄否定しようとする、その状態だ。 しかし、現実から目を背ける事は判断を見誤らせる。 現実を受け容れ、其処から的確な決断を下さねばならない。 DIOが未だその一軒家に居るかは分からない。 いや、あの聡明な子が、居場所を知られながら其処に留まるとは考え難い。 しかし、DIOが第三放送時より此処に来ると云うのなら…。 私は皆に告げた。 「今後の方針について、皆に提案がある」 * * * * * * よっしゃ! DIOからの伝令、確かに聞いたぜぇ~っ。 なんてこたねぇ。このままここでじっとしていれば良いだけじゃねぇか。 しかもジョースターを手土産に出来るし、一石二鳥だわ。 よ~し、ようやく俺にも運が向いてきたぁ! 俺がそう考えていた所に、ジョースターがとんでもない提案をして来やがった。 「今後の方針について、皆に提案がある」 何なんだ一体、と思っている俺に続いた言葉は… 「私達は、一旦此処を離れるべきだと思う」 ジョースターがそう告げ、俺は初め、ジョースターの言ってる意味が分からなかった。 「まさか、これからDIOの所へ向かうんですか?」 「いや、DIOとの接触を避ける為この場を離れる」 「!!」 ジョースターのこのセリフに、俺は仰天した。 「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、ジョースターさん。 ここに居れば貴方の息子さんに会えるんですよ?何でわざわざ…」 「君らとDIOを会わせる訳にはいかないからだ。 君らにとってのDIOは不倶戴天の敵かも知れないが、私にとってのディオは愛すべき息子だ。 君らに会わせると死闘が始まると云うのなら、未然に防がなくてはならない」 「…う」 「ポルナレフ君、君は此れを機にDIOに挑もうとしているのだろう。 だが、此処は私に免じて一先ず退いて貰えないだろうか」 「で、でも…。そ、そうだ、花京院!わざわざDIOの居場所が分かっているのに 敵前逃亡はねぇよなぁ?」 どうしてもここを離れるワケにはいかねぇ。 俺は花京院に同意を求めた。 コイツならDIOを斃すため、ここに残ろうと言うはずだ。なのに… 「いや、一旦退こう」 「何ッ!?」 余りに意外すぎる返答に俺はまた仰天した。 「折角のチャンスを逃すのかよ!?」 「DIOに対する対処法が僕達の中で定まっていない。 そんな中DIOに出くわしても混乱するだけだ」 「そんなこと言って、ホンとはテメェ一人だけでDIOの所へ向かおうとしてんじゃねぇのか?」 「前に“お前”が団体行動を乱した時、何が起こったか忘れたのか?“ポルナレフ”」 「…く」 二重の視点でのセリフだった。 ポルナレフに単独行動をとらせ、罠にはめた(犠牲になったのはアブドゥルだった)のは、 他でもない、俺とJ・ガイルのダンナだ。 その俺が単独行動の危険性を知らないはずが無い。 “ポルナレフ”としても、“ホル・ホース”としても。 「未だ僕達には情報が足りません。お互い交わしていない情報もあります。 拠点を移して安全な場所に腰を落ち着け、未だ出て来ていない情報を改めて交換し、 ジョンガリ・Aからも情報を引き出し、DIOへの対応を含めた今後の方針決定するのが最良と思います。 特にDIOに対して、先刻ポルナレフが言ったように、 一人で会いに、或いは挑みに行く人間が出るのを防ぐ為、単独行動を厳禁とすべきです」 「うむ。私もそう考えていた所だ」 花京院の発言にジョースターが肯く。 「でもさぁ。拠点変えるって、どこにすんだ?」 忌々しいガキ、ナランチャの言葉にジョースターが応える。 「安全を確保出来る場所が最優先だ。 可能ならF・F君の要望通り水のある所が良い。水は我々にとっても必要だからね」 「お天道様の下、こんな大勢でぞろぞろ歩くのか?敵に見付けて下さいって言ってるようなもんだぜ?」 そう言うのはF・F。 「花京院君とナランチャ君が居れば、近くの相手を察知しながら行けるだろう。 ナランチャ君が回りに気付かれないようスタンドを出し、 レーダーに引っ掛かったら花京院君が相手に気付かれない様探る。 味方だった場合は対応する時代の人間が声を掛ける。 アブドゥルならポルナレフ君達、ブチャラティならナランチャ君、と云った具合に。 敵、或いは判別不能の相手の場合、拠点決めを優先し、気付かれない様に逃げる。 敵に気付かれた場合、追ってくる場合のみ応戦し、干渉して来ないのならば逃げる。 攻撃は最低限、防御はしっかり、だ。 特に花京院君、ナランチャ君。見付けたのが君達の敵だとしても 攻撃を仕掛け、此方が気付かれる様な真似はしない事。 そんな事をしたら仲間が危険に曝される」 ジョースターはそう返す。その言葉に花京院とナランチャが肯く。 「確かにこのチーム、防御力に関しては鉄壁だからなぁ。 遠距離レーダーに中距離バリア、回復担当まで居るって、どんだけ防御性能特化してんだよ」 F・Fがそう言った後、ナランチャが又質問する。 「見つけたのがノラ犬やノラ猫だったらどうすんだ?」 「そうだな…。仕留めて食糧にでもするか。 こう見えても、私は狩猟が得意なのだよ」 そう言って、ジョースターは猟銃を構える真似をする。 ジョースターの軽口に、全員が笑っていた。のんきな奴らめ。 「さて、30分後の午後0時、第二放送を聴いた後に出発を考えているのだが、皆構わないかな?」 ジョースターの声に皆が肯く。俺もしぶしぶ肯いた。 「それでは第二放送まで解散。各自体を休め、出来れば拠点の候補を考えておいて欲しい。 一応このエリアには他に何者も居ない様だが、念の為ホテルを出ない様に。 周囲の警戒は引き続きナランチャ君と花京院君に御願いする」 全員が肯き、部屋を出て行った。俺も部屋を出ながら考える。 あ~ぁ、どうやってDIOに会うかなぁ。 * * * くそっ!とんだ失態だ。 今、俺はロビーのソファーに寝転がされている。 奴らは上の部屋で相談事をしているようだ。 身動き取れない俺では話している内容を知る事は出来ない。 せめてDIO様からの伝言だけでも知る事が出来れば…! マンハッタン・トランスファーさえ動かせれば情報を得る事が出来るかも知れないのだが、 花京院のスタンドの糸がロビー中を張り巡らしている上、 糸の一部で、ロビーの隅にマンハッタン・トランスファーを縛り付けている。 これでは情報を得る事が出来ない。 何とかして脱出する方法は無いのか!? しかし、焦る俺の心情とは正反対に、体は全く動かなかった。 * * * 出発の準備を進めながら僕は考える。 何時の間にか5(+1)人で動く事になったが、ジョンガリ・Aの他に注意する必要がある人間が三人いる。 ナランチャ・ギルガ。 DIOや死への恐怖に屈し、ジョースター卿のカリスマと慈愛に触れ自分を取り戻した少年。 アレが演技である可能性は捨てきれないが、基本的に信用して良いだろう。 何せ身に覚えがあるのだから。 念の為用心はしておくが、僕の勘違いとしても被害が出る訳では無い。 それよりも問題は、敵が分からない、と云う点にある。 ナランチャ君自身を疑う、と云うよりも、 DIOが敵でないのなら、F・Fさんの場合とは異なる。 つまり、彼の敵を僕達の敵と見做して良いのか、実際会ったときに判断せねばならないと云う事だ。 ホル・ホース。 奴がこの場に居座ろうと主張したのはDIOに接触する為。その理由は明白だ。 ナランチャ君が99%裏切らない、と思うのに対し、ホル・ホースは99%裏切る。 ホル・ホースが裏切るタイミングを見極め、 皆に危害が加わるのを防がなくては。 その為にはナランチャ君、F・Fさんに真実を知って貰い、協力が必要だ。 ただ、彼のお陰で僕がこうして生きている事も事実なのだ。 出来れば手荒な真似はしたくない…。 そして、ジョージ・ジョースター。 ジョースター卿がこの場を去ると言い出したのは、僕達とDIOを会わせない為だけでは無い。 真意は“DIOに一人で会う為”だ。僕達を危険、つまりホテルから遠ざけ、一人で向かおうとしている。 拠点を移しDIOへの対策を練る際、ジョースター卿はこう提案する筈だ。 「私がDIOの下へ赴き説得する」と。 しかし、それはジョースター卿の死を意味する。それだけは思い止まらせなければ。 万が一にも、ジョースター卿を失わない為に。 * * * 俺の頭には二人の人間が常に浮かんでいる。 DIO。 やっぱりあいつに会うのは恐い。 でも、もう二度と恐怖に自分を見失うようなマネはしねぇ。 DIOを目の前に、目をそらさずにいられるか分からねぇ。 足なんてガクガク震えるだろう。もしかしたらチビるかもな。 でも、あいつに会ったらまず言ってやる。 「二度とテメェには負けねぇ」 って。 そして… ジョージ・ジョースターさん。俺の目を覚ましてくれた人。 このチームで、俺はジョージさんを守ろう。 それが今、俺に出来る唯一の恩返しだから。 そしてジョージさんが言うとおり、俺が二度と後悔しないために。 * * * ジョンガリ・A。やっぱりあたしを裏切りやがった。 情報引き出すまでは再起不能に出来ねぇが、たっぷり尋問してやるからな。 それにしても、と、あたしは考える。 初めてだ…ここに来て。 そう、周りの人間と一緒に笑ったのは。 徐倫達との思い出も、一緒に笑っていた時を思い出すと暖かい気持ちに包まれる。 だからあたしは、こいつらを仲間と認めようと思う。 一緒に行こう、こいつらと。 …徐倫、早くお前に会いたいよ。 お前もこの中に混ざれば、一緒に笑えるはずだから。 【お人好し過ぎる司令塔をフォローする会(会員4名・非会員ジョージ他1名)】 【杜王グランドホテル(E-7)/1日目/昼(午前11時30分)】 【花京院典明】 [スタンド]:『ハイエロファント・グリーン』 [時間軸]:DIO相手に結界を張った時点 [状態]:貧血(F・Fの処置により傷は塞いだ。これまでの大量出血の為、体力は回復しきっていない) [装備]:アーミーナイフ [道具]:支給品一式(リゾットから奪った食料を皆で分けて昼食にした。その時の水はF・Fに譲渡) [思考・状況] 1)このチームを守りつつ仲間を探し、出来るだけ多くの人に荒木の能力を伝える。 2)敵に見つかりにくい安全な場所を探し出し、今後の行動拠点とする 3)ジョースター卿は、第三放送時より杜王グランドホテルに来るDIOと一対一で会おうとしている。阻止せねば 4)ナランチャ君とF・Fさんにホル・ホースの事を伝え、いざと云う時一緒に取り押さえるようお願いする 5)荒木打倒の手段を考えねば。荒木の能力に弱点は無いのか? 【ナランチャ・ギルガ】 [スタンド]:『エアロスミス』 [時間軸]:ヴェネチア入り後 [状態]:大体健康(F・Fの処置により傷は塞いだ。動けば痛む程度) [装備]:ヌンチャク、ハート型の飾り(@DIO) [道具]:支給品一式 ・拾ったガラスの破片 [思考・状況] 1)ジョージさんの言う通りだ。俺はもう後悔するようなことはしねぇ。 2)DIOは恐いが、DIOを恐れて人を殺すのはもっとイヤだ。 3)今はこいつらと一緒に居よう。特に、ジョージさんのために!(普段のブチャラティへの忠誠心並) 4)ブチャラティやジョルノに会いてぇ。まさか、俺みたいになってねぇよな? 5)色々ありすぎてこんがらがってきた。誰が敵で、誰が味方なんだ?荒木の能力? 【ホル・ホース】 [スタンド]:『皇帝』 [時間軸]:エジプトでDIOに報告した後 [状態]:大体健康(F・Fの処置により傷は塞いだ。動けば痛む程度) [装備]:狙撃銃(フル装填) [道具]:支給品一式 [思考・状況] 1)よっしゃぁ、DIOからの伝言だぁ~っ!第三放送後に杜王グランドホテルだな 2)せっかく杜王グランドホテルに居るってのに、何で移動すんだよ? 3)まぁ花京院とかに俺の考えばれたらマズイし、今は大人しくついてくか。スキあらばすぐおさらばよ 4)とにかく生き残りたい 6)ジョースター、周りに(無防備に)首突っ込みすぎ。その分俺たちが面倒みなきゃな。 【ジョージ・ジョースター1世】 [スタンド]:なし [時間軸]:ジョナサン少年編終了時 [状態]:少々の疲労(休みはとったが、疲れは取りきれていない) [装備]:レミントン2連装デリンジャー、予備弾、トニオさんの包丁(ジョンガリ・A装備品を花京院より手渡された) [道具]:支給品一式(狙撃銃の予備弾)、ライター [思考・状況] 1)新たに出来た仲間達と共に安全な場所へと拠点を移し、今後の策を練る 2)1で、DIO対策として第三放送後一人でDIOに会いに行く事を皆に提案 3)DIOを説得出来るか、さもなくばこの手で引導を… 4)出来る限り争いを阻止する 5)危険人物相手には実力行使もやむを得ない 6)荒木の打倒 【F・F】 [スタンド]:フー・ファイターズ [時間軸]:さよならを言う『あたし』になる寸前 [状態]:健康(頭の傷は完治) [装備]:F・F弾 [道具]:『ライク・ア・ヴァージン』親機(装備済み)、子機×4(ディパックの中) 至急品一式×2(ジョンガリ・Aの分を手に入れたが、食糧のみのバッグは皆で食べた。 花京院から貰った水も消費済み) [思考]: 1)こいつらを仲間と認め、怪我した時はあたしが治そう 2)水の確保 3)ジョンガリ・Aの奴、やっぱり裏切りやがった。たっぷり尋問してやるからな 4)徐倫達を探す(花京院やナランチャのスタンド能力なら探せるんじゃ?) 5)荒木打倒にあたしも乗ろう 【ジョンガリ・A】 [スタンド]:マンハッタン・トランスファー [時間軸]:徐倫にオラオラされた直後 [状態]:胴にF・F弾の傷(止血はして貰ったが、F・Fの治療は無し) 両手足を縛られた状態。 [装備]:無し(装備一式は花京院がジョージに渡した) [道具]:『ライク・ア・ヴァージン』子機(右手首装着) (支給品一式はF・Fに持って行かれた) [思考]: 1)まずはこの状況をなんとかせねば! 2)DIO様の伝言は何か、あのナランチャという小僧から訊き出す 3)2の後、『ライク・ア・ヴァージン』の親機をF・Fから奪う 4)3の後、こいつらから逃れる術を見付ける 5)可能ならこいつら(特に花京院)に一矢報いるか、出来れば斃す [補足1]:花京院を除く全員が、ホル・ホースを『J・P・ポルナレフ』だと思っています。 [補足2]:花京院はホル・ホースを警戒しています。ナランチャ、ジョージも別の意味で警戒しています。 [補足3]:ホル・ホースはナランチャを警戒しています。 [補足4]:戦闘の為、ナランチャはホル・ホースと花京院を嫌っています。(警戒はしていません) [補足5]:ホル・ホースはDIOの伝言内容に夢中で、伝言にあったプッチ神父と闘った事に気付いていません。 [補足6]:5人は全員、情報を纏めて出てきた『敵・要注意人物』を特に警戒するようになりました。 [補足7]:ホル・ホースは『DIOの下へ行く』と云う考えが花京院にばれていると気付いていません。 [補足8]:ナランチャは、首輪の盗聴器を皆に話していません(単に忘れているだけ)。 [補足9]:5人は全員、互いのスタンド能力を把握しています。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 66 激戦(中編)~反射する凶弾と消滅する結界~ 花京院典明 94 《UNLUCKY COMMUNICATIONS》 その① 66 激戦(中編)~反射する凶弾と消滅する結界~ ナランチャ・ギルガ 94 《UNLUCKY COMMUNICATIONS》 その① 66 激戦(中編)~反射する凶弾と消滅する結界~ ホル・ホース 94 《UNLUCKY COMMUNICATIONS》 その① 66 激戦(中編)~反射する凶弾と消滅する結界~ ジョージ・ジョースター1世 94 《UNLUCKY COMMUNICATIONS》 その① 66 激戦(中編)~反射する凶弾と消滅する結界~ F・F 94 《UNLUCKY COMMUNICATIONS》 その① 66 激戦(中編)~反射する凶弾と消滅する結界~ ジョンガリ・A 94 《UNLUCKY COMMUNICATIONS》 その①