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ここで手違いが生じる。 李提督にとっては、海大校に対する指示で自分の任務が終わったと思いこんだこと。 肝心の海大校は、通信管制を無視した党から送り込まれてきた莫大な通信への返答に手一杯になったこと。 最悪なことに、艦隊から離れて独立遊撃隊として通商破壊にあたる別働隊から敵輸送船団発見の報告がこの時入ったことは、後々まで海大校を後悔させることになる。 遊撃隊の位置はソコトラ島の沖合。 アデン湾から侵入する敵艦隊の哨戒も兼ねている。 そこからの通報だ。 「ソコトラ島沖合、艦種不明。一隻はタンカーと思われる」 それが遊撃隊からの報告だ。 ただ、“本当”にタンカーならその腹の中の油が敵に堕ちることだけは避けたい。 幸い、タンカーは遊撃隊から発進した航空機の攻撃可能なポジションにいる。 遊撃隊の指揮権は、提督から自分に移っていることもある。 だから、大校は“別働隊に”命じた。 ―――航空隊は、各個に攻撃に移れ。 いつもの命令だ。 命じられた航空隊は、航空管制官の命令通りに戦うことになる。 本当に、いつものことなのだ。 それに、今の彼の敵は目の前の書類だ。 提督から命じられた報告や、党幹部を満足させるためだけに求められる現在状況の報告―――しかも、党の定めた形式と時間を厳守する必要のある―――頭の痛い敵だ。 だが――― 「本当にいいんですか?」 通信管制官の一人がしつこくそう聞いてくる。 提督の命令通り、日本軍接近の報告を、波風立てないように準備していた大校は、その管制官を見ることもなく怒鳴った。 「いいと言っているだろう!いつも通りだ!武器使用自由、全力で叩けっ!」 「り、了解―――大校の命令と判断します」 管制官は震える声で命じた。 「艦隊司令部より紅6へ、攻撃を許可する。対艦ミサイル使用自由」 「―――おい」 紅6 対艦ミサイル。 その名にひっかかった中佐は、文面を書く手を止めた。 嫌な予感どころ騒ぎではない。 しらずに、声が震えてしまう。 「貴様―――今、どこに命令を出した?」 「ですから」 管制官の顔を見て大校は青くなった。 それは、日本軍に向かった部隊と通信を続けていた管制官だった。 「攻撃命令を発しました。大校の命令で」 「馬鹿者ぉっ!」 紅6は日本軍に向かいかけ、管制官からの撤退命令に断固抗議しつづけていた空母航空隊のコールサイン。 対艦ミサイルは、言うまでもないだろう。 「間違いないな?」 隊長はジャミングのひどい通信記録を、部下に確認を命じつつ、自らも耳で確認した。 「艦隊司令部は、攻撃を許可しました」 「録音、しっかり保存しておけ?。―――日本軍を叩くっ!」 「了解っ!」 「ミサイル接近っ!数10っ!」 レーダー担当の木村が悲鳴に近い声をあげた。 「墜とせっ!」 “鈴谷(すずや)”に設置されているML(マジックレーザー)砲が火を噴いた。 抜けるような青空に、光が走った後に白煙の柱が生まれた。 「FGF、全展開しますかっ!?」 「まだ早いっ!ML(マジックレーザー)だけで十分だ。余計なエネルギーを消費するな!生きて帰れなくなるぞ!?」 「はいっ!」 「うわ……すごっ」 戦闘機が編隊を組んで接近する。 戦闘機を間近で初めて見たさつきはしきりに感心するだけだ。 チカチカチカチカッ! “鈴谷(すずや)”の舷側にあるランプが激しく点滅を開始したのはその時だ。 緑の点滅と赤と黄色の3色。 「何?」 「警告です」 教えてくれたのはさつき騎のMC(メサイアコントローラー)、愛沢中尉だ。 「国際法規定のFGF(フリーグラビティ・フィールド)警告です」 「何でそんなもの出すんです?」 「FGF(フリーグラビティ・フィールド)は目に見えません通常航行時には、接触しないように警告する必要があります」 「今、戦闘中ですよ?」 「これでぶつかったら、向こうが悪くなるんです」 「―――成る程」 「バカ者っ!」 同じ頃、海大校は李提督から大目玉を食らっていた。 「誰が攻撃しろと命じたっ!飛行隊には戦闘停止を命じろっ!飛行艦だ、メサイアを搭載してはずだぞ!?」 「間に合いませんっ!」 そんな口論に近い会話を続ける二人の後ろで、艦長が手に持つ金属の筒が火を噴いた。 迎撃されたミサイルが光と煙の球に変わった。 ズズン……ッ!! 遠くで爆発音が響く。 もう恐怖感すら感じない美夜は木村に訊ねた。 「都合、これで何発目だ?」 「48発目ですっ!」 「その数、四方八方から―――よく撃つ」 対艦ミサイルは決して安い代物ではない。 それを48発だ。 感心する以外にない。 いい加減、あきらめてくれないだろうか。 美夜は内心でそう願っていた。 だが――― 「艦長、二宮中佐からです」 「―――私……えっ!?」 美夜はインターホン越しに伝えられた情報に思わず驚いてしまった。 「今度は爆装してきたぁ!?」 空母“天津”の艦橋から運び出されたのは、李提督と海大校。 その頭部からは血を流し、力無く手足を伸ばしている。 死んでいるのだ。 「―――党は小日本と戦えと命じられた」 張艦長とその部下が銃を手に艦橋から送り出される二人の死体を見送る。 「その命令に従えない敗北主義者は、我が国には要らない」 艦橋の通路から放り出された死体が海に消えていく。 「Su-30飛行隊の収容急げ。対艦ミサイルが効かないなら、爆撃にて出撃しろ」 それから一時間後。 中華帝国軍の爆撃を試みた機すべてが空母に引き返してきた。 全機生還だ。 「畜生っ!」 パイロットの一人が、キャノピーを叩いて降りてきた。 「何てザマだっ!」 パイロットは、即座に機体の下、パイロンを取り付けているハードポイントを見た。 「―――くそっ!」 翼下の10個あるハードポイントは、一つ残らずきれいに破壊されていた。 「たった一通過だぞ!?それでこれかっ!?」 ガシャンッ! ハードポイントに、そのパイロットが触れようとした時だ。 コクピットの近くですごい音がした。 パイロットがその音に驚いて後ろを見ると、機体の破孔から金属の棒が1本地面に落下していた。 何だ? パイロットは、その金属の棒が何か、即座にはわからなかった。 「中尉―――よく無事でしたね」 駆け寄ってきた顔なじみの整備兵に気づき、彼はその金属の棒の正体を訊ねた。 整備兵は言った。 「機関砲の銃身ですよ。敵の攻撃が砲を撃ち抜いたんです」 「そんな馬鹿な!俺は敵艦に1万程度しか接近していないぞ!?そんなまぐれが!」 「まぐれじゃないですよ。自分は経験がありますけど……メサイアの攻撃ってのは、それくらい正確なんですよ。中尉」 「……」 「中尉、これが初陣でしたっけ?」 「……ああ」 「ならよかった。メサイア相手に生きて帰ることが出来ただけでもハクが付きますよ」 Su-30部隊が去った後は、静寂のみが支配する航海が続く。 ラピス島まではもうすぐだ。 「中華の脅威は去った……か?」 「私、しばらくラーメン食べたくない。中華って言葉見るだけで吐き気がする」 「同感だな」 「美奈代、いい機会だからダイエットしなよ」 「うるさいっ!それにしても」 美奈代はそれが疑問だった。 「こんな所に何で中華帝国軍が?」 「哨戒ですよ」 牧野中尉が答えた。 「敵が米軍の進出を怖れている証拠です。もしかしたら、我々を米軍と誤認したのかもしれません」 「―――ってことは?」 「“鈴谷(すずや)”の警戒レーダーは捜索範囲が狭いです」 牧野中尉の言葉に、コンソールを操作する音が混じる。 「ラピス島まで、我々の出番ですよ?」 「敵は一体?」 「ここまで来るなら敵は空母機動部隊。そのお腹にはとっておきの厄介者が入っているはずです」 「厄介者?」 「はい」 コンソールパネルを操作する牧野中尉は、ちらりと通信モニター上の美奈代を見た。 「このフネを地上から蒸発させることの出来る厄介者です」 「やっと落ち着くことが出来るな」 比較的平然とした様子の宗像は手すりに寄りかかった。 入港を開始した“鈴谷(すずや)”の背後では、米海軍空母“シャングリラ・テキサス”が補給艦から燃料を受け取っている。 米艦隊と帝国海軍の艦艇50隻。 海兵隊と陸軍部隊を含めれば10万近い兵力が、このラピス島に集結している中だ。 喧噪はあるものの、それでも十分のどかというべき空気が美奈代達を包む。 爆音を轟かせながら、“プレステ2”が“鈴谷(すずや)”上空をフライパスしていくのを、美奈代達は甲板でのんびりしながら見守るだけ。 海軍がEUに貸しを作る意味で派遣している飛行艇だ。 「―――ねぇ」 甲板に大の字に転がって、その様子をぼんやりと眺めていた美奈代がぽつりと言った 「“アレ”には、どうやったら乗れるかな」 「“アレ”?」 美奈代は無言で遠ざかっていく“プレステ2”を指さした。 「PS2ですか?」 「メサイア操縦資格じゃ無理かな」 「無理無理」 さつきは笑った。 「戦車兵に潜水艦操縦させるようなもんだよ」 「……そうか」 「ここが気に入っちゃったんでしょ」 「……うん」 美奈代は「うんっ」と伸びをした。 「青が一杯の―――なんて言うのかな?こんな広くて、どこまでも行けそうな……吸い込まれそうな―――上手く言えないけど、とにかくそんな世界……私は好きだ」 「この戦いが終わったら」 美晴は悪戯っぽく笑った。 「南方県の事務官にでも転属希望出したらどうです?パラオやグアムあたりで」 「―――悪くないけど」 美奈代は小さく笑った。 「あの飛行艇のパイロットを目指したいな」 「本気?」 さつきはあきれ顔だ。 「海軍のシゴキはきついよ?」 「私は―――」 美奈代は、もう遠ざかってしまった飛行艇が飛び去った方角を指さして、 「この“青い世界”を自由に飛べる、あの“飛行艇”っていうのに乗ってみたいだけだ」 「PS-2は綺麗なデザインですもんね」 美晴は笑った。 「それなら美奈代さん、民間のパイロット目指した方がいいですよ。PS-2の民間版は、八式飛行艇と一緒に、東亜航空の南方航路路線で就航してますし」 「……そうか」 そっちもあったか。 美奈代はそう思ったが、 「やめておけ」 そう言ったのは宗像だ。 「人の命は重いぞ。下手をすれば、重みで翼が折れる」 「それでも」 美奈代は海の向こうを指さした。 「ああいうのより、よっぽど私の趣味には合う」 「ジェットよりプロペラ―――デジタルよりアナログな泉にはお似合いだな」 宗像は笑って美奈代が指さした海の方を見た。 黒い点が10以上、こちらに向かってくる。 ぽつりぽつりと、黒い点は時間を経るごとに増えてくる。 「―――待て?」 「ん?」 「今日、発進した戦闘機があったか?」 「宗像ぁ、あるわけないじゃん」 さつきは首を横に振った。 「ラピス島は戦闘機離着陸出来ないもん」 「じゃあ、アレはなんだ?あれ、スホーイだぞ」 皆が立ち上がって海を見たその瞬間、 サイレンが鳴り響いた。 「高度を上げろっ!」 無線機に怒鳴るのは、中華帝国海軍空母“天津”攻撃隊長呉大尉だ。 迫り来る島と無数の船舶を前に、彼は歓喜するよりむしろ驚愕していた。 「こうも簡単に取らせるかっ!?」 米軍の機動部隊が集結している海域に、何の抵抗もなく入り込めたことが、呉大尉には信じられない。 「一体こりゃ?」 すでに爆撃の射程に入ったというのに、未だに対空砲さえ上がってこない。 まぁいい。 余計なことを考えるな。 俺達ゃ、爆弾を落とせばいいんだ。 それで帰ることが出来る。 つまり、これは天佑だ。 呉大尉は自分をそう言い聞かせた。 「いけっ!」 呉大尉は、パイロンに吊した爆弾を敵めがけて投下した。 ズズゥゥゥンッ! “鈴谷(すずや)”の上空をSu-30が通過する衝撃が走り、美奈代達は半ば吹き飛ばされて甲板に転がった。 「な、何っ!?」 後一歩で甲板から海に落ちるところだった美奈代は、驚いて空を見上げた。 「見てわからないのか?」 宗像だ。 「教えてやろう。これは空襲というのだ」 「いや、そういうことじゃなくて」 美奈代が驚いたのは、こんな事態でも平然としていられる宗像の神経であり、同時に――― 「宗像ぁっ!」 「なんだ?」 「どさくさに紛れて何してるっ!―――きゃんっ!」 「うむ―――85のBと見た」 抱きすくめる要領で、美奈代の胸をわしづかみにする非常識さだ。 「違うっ!」 美奈代はムキになって怒鳴った。 「これでもCはあるっ!」 「む?それは違う。絶対カップが合っていないはずだ」 「二人ともっ!」 反論しようと口を開いた美奈代を止めたのは美晴だ。 「現状、わかってますっ!?」 「すまん」 美奈代達が立ち上がろうとした途端――― ズンッ! 「きゃっ!?」 爆発音に、思わず美奈代は甲板に伏せた。 空母と“鈴谷(すずや)”の構造物が邪魔でわからないが、どこかに被害が生じたのは間違いない。 恐る恐る顔を上げた時、その視界に紅蓮の色を含んだ黒い柱が映る。 「やられたのは!?」 「あっち―――米軍の方っ!」 「何で反撃しないんだ!?」 「するのは私達ですよっ!」 「ちっ!総員搭乗っ!」 ―――ついていない。 米第9任務部隊司令官ジョージ・キャンベルは部下の肩を借りながら、内心でそう毒づいた。 さっきまで質素だが、きちんと整理整頓が行き届いていた感のあった室内は、惨憺たる有様だった。 窓ガラスは全て砕け、窓から侵入した爆風が調度品のすべてをひっくり返し、風に流れて入り込む煙が呼吸さえ困難にさせる。 何より、負傷したり、死んで床に転がる将校の死体は目も当てられない。 その光景を目の当たりにする自分もまた、体中に痛みが走る。 「提督―――ご無事で?」 副官のリー大佐がキャンベル提督の額にハンカチを当てながら訊ねる。 「大したことはない―――何が起きた?」 「中華帝国軍の奇襲です」 「……最悪だな」 キャンベル提督がそう思うのも無理はない。 この場に居合わせたのは、日英米三軍の司令部同士。緊急の会合中だった。 議題は――― ラピス島周辺における、レーダーの使用不能、通信障害が発生。 これだ。 原因に関する見解は一つ。 狩野粒子。 レーダー上と、通信における障害程度なら、粒子レベルは低い。 問題は、狩野粒子が何故、この海域で確認されたか。 ―――原因はともかく、現実の事態に対処すべきだ。 ―――両軍共に、哨戒機を上げ、警戒に徹する。 会合は、そんな軍人らしい現実主義的な結論で終わろうとしていた。 その時、こう言ったのが誰だったのか、キャンベル提督は思い出せない。 ―――狩野粒子を中華帝国軍が使ったものなら、笑えませんな。 ―――全くだ。一体、連中はどこから狩野粒子を手に入れたんだ? (笑えなかったな) キャンベル提督はため息一つ、頭を強く振ると、自力で立ち上がった。 「チンクも、絶妙なタイミングで仕掛けてきたな」 「提督」 副官の一人、ハスラー大佐がキャンベル提督に進言した。 「本気で、そうお考えですか?」 「ん?」 「魔族軍の侵略と呼応するが如きタイミングで近隣諸国へ武力侵攻。さらに、この狩野粒子を前にして……」 「君は―――」 「自分は断言します。連中は、魔族軍とつながっています!」 「根拠は?」 「根拠!?」 ハスラー大佐は、上官に怒鳴った。 「周りを見てくださいっ!これで十分でしょう!」 ハスラー大佐の指さした先には、このラピス島までの航海を、その苦楽を共にしてきた司令部のスタッフ達のなれの果てが転がっていた。 「チンク共がこんなことしなければ、こいつらは“こう”ならずに済んだ!第一、我が軍はまだ宣戦布告すらしていない!中立宣言国ですよ!?」 「……っ」 「中華帝国軍が接近するタイミングで、この辺一帯が狩野粒子に汚染された!中華帝国軍が散布したと宣言して世論が信じればそれでいいんですよ、提督っ!」 「……とりあえず」 提督は答えた。 「政治的な話はペンタゴンとホワイトハウスに委ねよう。私の権限は国と国民から任された艦隊の範囲に限定されている」 「全ては、提督の報告にかかっています―――ホワイトハウスが、世論が我々に報復を許すか否か」 「善処しよう」 「安全が確保されるまで、シェルターに入ってください。今、艦隊に戻るのは危険です」 「その前に艦隊に対空戦闘を命じろ。メサイア隊は全騎戦闘態勢」 そこまで言いかけたキャンベル提督の声を遮ったのは、日本から送り込まれてきた飛行艇部隊を束ねる有馬司令の怒鳴り声だ。 「対潜警戒怠るなっ!」 壁にかかっていた電話相手に、それまでの温厚さは微塵も感じることは出来ない。 「水中から来られたらアウトだぞ!それから、“鈴谷(すずや)”を上げろっ!空襲が終わったら送り狼をさせるんだ!」 日本語がわからないキャンベル提督には、彼が何と言っているかわからない。 ただ、 タイセン。 ケーカイ 職業柄、キャンベル提督が知っている数少ない日本語の語彙にその言葉があった。 アリマは対潜警戒を命じた。 何故? 狩野粒子。 その存在が念頭にあったキャンベル提督は、その理由に即座に思い当たった。 彼は部下への命令を追加した。 「全艦、ソナー警戒。対潜兵装は即時発射可能にしろ、何隻か、対潜任務のため環礁から出せ。最悪―――」 提督は空襲の続く窓の外を睨んだ。 「アトミック爆雷の使用を」 「し、しかしっ!」 「“あれ”の使用は、大統領から私に一任されている」 「潜水艦相手にですか?」 「ジャック。メサイア隊を攻撃に出せ。それから君」 キャンベル提督は狼狽する副官をあきれ顔で見た。 「それは、地中海で我が軍が、何にどんな目にあわされたか分かった上での発言か?」
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パイロットスキル一覧 検証 コメント パイロットスキル一覧 スキル名 効果 効果時間 解放条件 バーストシュート 射撃性能が大幅に上昇(射撃武装の与ダメージ1.5倍、予測射撃が完了するまでの時間0.6倍、射撃武装のリロード速度2倍) 20秒 バーストインファイト 格闘性能が大幅に上昇(格闘属性、タックルの与ダメージ1.5倍、格闘攻撃時のブースト消費量0.8倍、格闘射程距離+20M、格闘ホーミング性能+30%) 20秒 リペアフィールド 自機と自機から一定範囲内の味方機のHPを一定量回復する。(自機250回復、味方100回復) 0秒 PILOT Lv20 ロックオンキャンセラー 自機に対するロックオンを全て解除し、効果持続時間の間ロックオンされなくなる(拠点や第三勢力には効果なし) 7秒 PILOT Lv10 スーパーアーマー 攻撃をガードした時のブースト消費がゼロになり、被ダメージ量が減少する。さらにスーパーアーマーを得る。(タックル以外の攻撃でダメージモーションをとらなくなる) 20秒 PILOT Lv12 インビンシブル 効果時間の間機体HPがゼロにならない(HP1で残り続ける) 8秒 PILOT Lv15
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パイロット アイドレスWiKiの該当ページ L:パイロット = { t:名称 = パイロット(職業) t:要点 = パイロットスーツ,マフラー t:周辺環境 = 飛行場 t:評価 = 体格-1,筋力0,耐久力0,外見0,敏捷0,器用0,感覚1,知識1,幸運-1 t:特殊 = { *パイロットの職業カテゴリ = ,,,基本職業アイドレス。 *パイロットのパイロット資格 = ,,,搭乗可能({I=D,航空機,宇宙艦船})。 } t:→次のアイドレス:名パイロット(職業)、瀧川陽平(ACE)、カールTドランジ(ACE)、舞踏子(職業) } 旧データ 名称:・パイロット(職業) 要点:・パイロットスーツ・マフラー 周辺環境:・飛行場 評価:・体格(評価-1)・筋力(評価0)・耐久力(評価0)・外見(評価0)・敏捷(評価0)・器用(評価0)・感覚(評価1)・知識(評価1)・幸運(評価-1) 特殊: *パイロットの職業カテゴリは基本職業アイドレスとして扱う。 *パイロットはI=D、航空機、宇宙艦船のパイロットになることが出来る。 →次のアイドレス:名パイロット(職業)、瀧川陽平(ACE)、カールTドランジ(ACE)、舞踏子(職業) 派生元リスト 南国人・北国人・西国人・はてない国人 コメント 現時点での花形職業といえるかもしれない。今まではI=D戦闘が戦況を左右させてきたからである。しかし、今後はI=Dを使えない戦場が増えどうなるのか? とは思うが、パイロットは宇宙船のパイロットにもなれるのでその当たりで活躍が可能なのかもしれない……。 (旧コメント) 旧コメントで花形職業とコメントしているのは初期時点ではI=Dに乗れるのはパイロットぐらいで、主力はI=D戦闘(戦闘可能領域とかそういう心配もあんまりなかった)からである。 もっとも、派生にパイロット系の職業があること、他の派生からのパイロット系列の職業がある事を考えると今はもう現役でない(上級職業に組み換えてる)ってとこなんだろうなぁ。
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名パイロット アイドレスWiKiの該当ページ L:名パイロット = { t:名称 = 名パイロット(職業) t:要点 = 略帽,イエロージャンパー,航空用腕時計 t:周辺環境 = コクピット t:評価 = 体格-1,筋力0,耐久力0,外見1,敏捷0,器用1,感覚1,知識1,幸運-1 t:特殊 = { *名パイロットの職業カテゴリ = ,,,派生職業アイドレス。 *名パイロットのパイロット資格 = ,,,搭乗可能({I=D,RB,航空機,艦船,宇宙艦船})。 *名パイロットの搭乗補正 = ,,,({I=D,RB,航空機}に搭乗している場合での)全判定、評価+1。 } t:→次のアイドレス = 小さい舞踏子(職業)、金髪舞踏子(職業)、ホープ(職業)、エリザベス=リアティ(ACE) } 旧データ 名称:・名パイロット(職業) 要点:・略帽・イエロージャンパー・航空用腕時計 周辺環境:・コクピット 評価:・体格(評価-1)・筋力(評価0)・耐久力(評価0)・外見(評価1)・敏捷(評価0)・器用(評価1)・感覚(評価1)・知識(評価1)・幸運(評価-1) 特殊: *名パイロットの職業カテゴリは派生職業アイドレスとして扱う。 *名パイロットはI=D、航空機、RB、宇宙船、艦船のパイロットになることができる。 *名パイロットはI=D、RB、航空機での戦闘時、あらゆる判定は評価+1される。 →次のアイドレス:小さい舞踏子(職業)、金髪舞踏子(職業)、ホープ(職業)、エリザベス=リアティ(ACE) AD枠 →次のアイドレス:パイロットエンジニア(職業),教導パイロット(職業),撃墜王(職業),特別塗装(技術) おまけ 派生元リスト パイロット 小カトー・多岐川 小カトー・多岐川2 ちょっとした質疑(2/29日玄霧藩国戦より抜粋) 玄霧弦耶@オルゴールに祈りを込めて の発言 名パのような何にでもかかる強制消費を事前申告することにすると、予想できない行動(幸運とか)の判定が発生した場合、すべて行動不可となります。 これはルールを変更したことによるバグだと思うので、考慮していただければ嬉しいです。 とのことで。 流石に名パの多い国は生死を分かつので銅か宜しくお願いします 芝村 の発言 そもそも名パの強制消費はなくすという裁定方針を打ち出してると思います。 玄霧弦耶@オルゴールに祈りを込めて の発言 あ、なるほど。すいません 芝村 の発言 考慮も何も。え? 玄霧弦耶@オルゴールに祈りを込めて の発言 アイドレス2からかと思っていました>強制消費 玄霧弦耶@オルゴールに祈りを込めて の発言 失礼しました ということで名パの強制消費は現時点でもなくすという形らしい コメント 名パイロットは機体に乗っている時優秀な動き(機体操縦時にあらゆる判定に評価+1)される。が、機体を使いこなし動き回るので燃料を多めに消費してしまう。補正を選択できない。状況によっては手加減してもいいと思うのになぁ。 そういえばエースパイトッロとかないのかなぁ。 幸運評価が低いのは優秀なパイロットは運ではなく、実力だっていうことかな?(旧コメント) パイロットの強化職業基本編といえるかもしれない職業。基本職業パイロットから伸びる職業はACE経由を除いた場合、名パイロットと舞踏子になる。しかも、舞踏子は女性しかなれないという制限付き。 男性が多い国になるとパイロットの枝を伸ばす場合名パイロットを選ぶ、もしくはACEの先に期待して伸ばすしかなかった。 そういう意味では舞踏子よりも所得国家は多い。(もっとも舞踏子取ってる国でなおかつ名パイロットも所得している国もあるけどネ) ここからは超余談になるが、鍋の国においては舞踏子を所得しており、名パイロットは所得していない。シーズン1の頃は自分は男の子(ピドポーションを飲んだので現在は女の子)だった。そして国の職業ではパイロット職を選んでいた。(他の二枠の職業(医師系、歩兵系は希望してなかった) その時は舞踏子を国が所得してもずっと一個前の職業のパイロット+学生を着ていた。そう考えるとわりとパイロットに拘り(?)か何かあったのかもねぇ。 もっとも今となっては個人ACE派生でWSOを所得したのでパイロット枠はコパイ職としての道を歩んでいるんだけど……ん、なんか話題がズレたのでここでコメント終了。 そういえば名パイロットという名称ではあるが、アイドレス内では名パイロット以上のパイロット職業は数多く、ある意味パイロットのプロの入口に入った者の事を名パイロットと呼んでいる……とそんなカンジがするよね。
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パイロットスキルとは? スキル一覧 各種スキル詳細ロックオンキャンセラー スーパーアーマー インビンシブル アップデート履歴 コメント欄 パイロットスキルとは? 戦闘中、画面下中央に表示されている円形のゲージが満タンになると、ガードボタン+マニュアル射撃ボタンの同時押しで発動できます。 発動すると全ての武装がリロードされ、スキルごとに様々な効果が現れます。また発動中は機体が炎のようなオーラを纏います。 パイロットスキルは出撃確認画面で設定可能です。 発動モーション中は無敵で硬直終了時から無敵が切れる。 発動はよろけやダウン状態でも発動可能でコンボや追撃を逃れるために発動するのもアリ スキル一覧 スキル名 効果 解禁条件 効果時間 備考 バーストシュート 射撃性能が向上する 初期スキル 20秒 射撃威力約50%上昇、予測速度約2倍、リロード速度約2倍 バーストインファイト 格闘性能が向上する 初期スキル 20秒 格闘威力約50%上昇、射程距離+30M、ホーミング性能が上昇? ロックオンキャンセラー 敵にロックオンされなくなる PILOT Lv10 7秒 スーパーアーマー 攻撃をガードした時のブースト消費がゼロになり、被ダメージ量が減少する。さらにスーパーアーマーを得る。(タックル以外の攻撃でダメージモーションをとらなくなる) PILOT Lv12 20秒 インビンシブル 撃墜されなくなる PILOT Lv15 攻撃は受けるが、残りHP1で耐える 各種スキル詳細 ロックオンキャンセラー 自機に向けられるロックを強制的に解除し、ロックオン不能にする。一部機体が持つスキル「完全ステルス」に似たスキル。 「ロックオンできない」というだけで機体が透明化するわけではないため、 攻撃は普通に喰らうので注意。 かつては効果時間が長く離脱も無双も容易だった凶悪なスキルだったが、効果時間が大幅に短縮され弱体化、現在は鳴りを潜めている。 このような経緯を持つため持続が極端に短く、発動と同時にタックルを喰らおうものなら効果時間の大半を潰されてしまう。 スーパーアーマー タックルを食らわない限りよろけやスタン、ダウン状態にならなくなる。 インビンシブルとの違いは、よろけない代わりにタメージは普通に受け、耐久が0になれば撃墜される点。 このためたとえゲロビの中だろうと意に介さず攻撃を続けることができるため、強気な行動が期待できる。 また、ガード成功時のブーストゲージの減りが極端に少なくなるため、 中継でひたすらガードし続ける、いわゆる「置物」作戦がしやすくなる。 ただし、ダウンしないということは 撃墜されるまでダメージを受け続ける ということでもある。 この欠点は発動状態で集中砲火を受けてみれば否応にも理解できるだろう。 インビンシブル 撃破に至る大ダメージを受けても効果が続く限り残耐久1で生き残り続ける。 生存力が重要になる戦闘終盤で力を発揮するスキルだが、 よろけやダウンは普通に喰らう 。 また耐久が1になるまではダメージもいつも通り受けるため、瀕死の状態で使わないと意味がない。 このために使うタイミングの判断が難しく、発動を狙っていたら撃破された、という事態が発生しやすい上級者向けスキル。 よく名前を間違えられる。 アップデート履歴 2015/09/23:「ロックオンキャンセラー」の効果時間を短縮 2015/12/17:新スキル、「スーパーアーマー」が開放パイロットスキル発動後の硬直を「ブーストダッシュ」「回避」「マニュアル射撃」「格闘」「特殊攻撃1」「特殊攻撃2」「タックル」でキャンセルできるように変更 コメント欄 過去ログ 1 名前 インビンジブル使ってる人ぜんぜん見かけないけどイマイチなの? - 名無しさん 2015-10-21 02 05 20 使う頃には落ちてるから使いどころ難しくて使えてないんじゃない? - 名無しさん 2015-10-21 02 39 56 体力が多い時には使えない 効果時間が短い 死なないだけでダウンもタックルもされる - 名無しさん 2015-10-21 10 45 54 まだ使ったこと無いけど、それなら現状単なる延命スキルで使い道が無いって事か - 名無しさん 2015-10-21 15 45 08 落ちろ!落ちろーー!! はいっインビジブル中に死にました。 - 名無しさん 2015-12-14 12 29 28 うんだからインビンシブルね - 名無しさん 2015-12-14 15 46 35 あ、インビンジブルなのか、↑スキル終了後ダメージ受けた分が溜まったのを勘違いしたようでした。 - 名無しさん 2015-12-16 16 12 02 インビン「シ」ブルね - 名無しさん 2015-12-16 17 06 11 orz - 名無しさん 2015-12-16 17 27 18 Zにバーストシュートは凶悪。ハイメガで普通に7割くらい持っていくし - 名無しさん 2015-10-21 02 00 41 タイマンも多いし支援以外はロックオンキャンセラーが一番かなあ - 名無しさん 2015-10-16 15 26 46 最新の20件を表示しています.全てのコメントを見る ▲トップに戻ります▲
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パイロットスーツ 強化装甲 (前提:量産型魔装機神搭乗者/経験点不要)
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パイロットスーツ 読み:ぱいろっとすーつ カテゴリー:Set 作品:世界征服彼女 ATK:(+1) DEF:(+1) 【セット】〔自分の手札の 世界征服彼女 のカード2枚を控え室に置く〕 [自動]このセットカードがアリーナから控え室に置かれた場合、自分の手札1枚を控え室に置いてもよい。そうした場合、このセットカードを手札に加える。この能力は控え室で発動する。 『貫通』 これはゴーくんに乗るときの操縦服なんだ illust:Navel NV-164 R 収録:ブースターパック 「OS:Navel 2.00」
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喧嘩番長~一年戦争~/コード チート HP最大維持 _L 0x20001f80 0x8c840004 _L 0x20001f84 0xe4960028 _L 0x20001f88 0xe4960030 _L 0x20001f8c 0x0a20e140 _L 0x20001f90 0x02202025 _L 0x20049b74 0x0e2007e0 走ってもスタミナ切れない _L 0x20038A88 0x44806000 喧嘩慣れ入手n倍 _L 0x20001FA0 0x00C53821 _L 0x20001FA4 0x0A20E214 _L 0x20001FA8 0xAC870070 _L 0x20038848 0x0A2007E8 _L 0x2003884C 0x00052xxx xxx: 840:2倍 880:4倍 8C0:8倍 900:16倍 940:32倍 980:64倍 9C0:128倍 シャバくならない _L 0x2163E2C4 0xFFFFFFCE ポケット10固定 _L 0x2163E2D4 0x0000000A 所持金最大 0x09E437A0 0x0098967F 喧嘩魂999 0x19E437B8 0x000003E7 攻略/コード投稿などなど 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「泉准尉が撃破した正体不明の騎は」 作戦終了後、洋上に撤退した“鈴谷(すずや)”のハンガーで、美夜は二宮に言った。 その背後には、美奈代が撃破した三騎のメサイアの残骸が転がっている。 「中華帝国軍の最新鋭メサイア―――それも」 整備兵達が忙しく立ち回るのをチラリと見た美夜は続ける。 「王制党親衛軍の次期専用騎と見て間違いないわね」 こうして見ると、その装甲の分厚さは信じられないほどだ。 整備兵達が騎体のあちこちを調べているのを眺めながら、美夜は嬉しげに言った。 「この騎をこの程度の破壊で確保出来たことは、実に有益な事よ」 そして、苦い顔をしている二宮に言った。 「あんたの騎体中破は、部下の功績で不問にされるだろうし」 「……感謝、します」 二宮は、むすっとした顔で敬礼した。 その顔が余程気に入ったのか、美夜は嬉しげに微笑んだ。 「あんたの弟子にしておくにはもったいない素質ね。あの子」 「……」 「育てた甲斐があったんじゃない?」 「このことで」 二宮は言った。 「つけあがらなければ良いけど」 「大丈夫じゃない?」 “鈴谷(すずや)”帰艦時点のスコア16騎、陸戦艇1の戦果は、むしろ伝説の世界だ。 美奈代騎担当の整備兵達の足取りが明らかに軽いのがわかる。 「―――とはいいたいけど」 美夜は、ちらりと二宮を見た。 「あの子、抜擢されるかもよ?」 「抜擢?」 「内親王護衛隊(レイナガーズ)か、天皇護衛隊(オールドガーズ)」 「まさか!」 「なにがよ」 美夜はあきれ顔だ。 「宗像准尉だって、内親王護衛隊(レイナ・ガーズ)配属が内定していたんでしょう?それに、あなただって―――」 「おおいっ!艦長っ!」 ハンガーの隅々まで届くその大声を発したのは、坂城だった。 「あの騎体のことだが」 今、艦長室にいるのは、坂城とその部下のシゲ、美夜と副長の高木少佐。そして二宮と長野だけだ。 壁にもたれかかった姿勢で腕組みをする坂城の表情は、愛用のレイバンに隠れてわからない。 「エライことがわかった」 「エライこと?」 「電磁筋肉はアメリカ製のE&H社製の最新型。去年の冬、シンガポールの見本市でお披露目になったばかりの量産されていないヤツだ。ついでに電子機器の大半はドイツ製」 「……」 「……」 皆がポカンとした顔で坂城を見た。 撃破したのは中華帝国騎だ。 戦闘後、捕虜となった騎士とMC(メサイアコントローラー)は中華帝国人だ。 「どういうことです?」 長野が訊ねた。 「対立する国のパーツで組み上げた騎だというのですか?」 「そんなこと、俺が知るか」 坂城はにべもなく答えた。 「俺は技術屋で、政治屋や外務の役人じゃねぇ」 「……」 「といっても、俺からすればもっと厄介なことがある」 坂城はそう言うと、ポケットから何かを取り出すと、長野に放り投げた。 「外せたのは、それだけなんでな」 それを長野は両手でキャッチした。 銀色に輝く金属の塊。 サイズはタバコのフィルターくらいだ。 恐ろしく軽い。 「検査は中央に任せるつもりだ。“鈴谷(すずや)”の機材じゃ詳しいことはわからねぇ」 「これは?」 手の上で転がすように眺めていた長野が訊ねた。 「泉の嬢ちゃんがブッ倒した騎が掴んでいたエモノから外したのさ」 「獲物?あのバズーカですか?」 「ああ」 坂城は顎で合図すると、脇に控えていたシゲがテーブルに写真を数枚、ひろげた。 「長野大尉さんよ―――そいつが何で出来ているか、わかるか?」 「……アルミですか?」 二宮や美夜達も長野からその金属を受け取った。 「そうね……でも、アルミにしては感触が」 「詳しくないけど……セラミックかしら?」 「硬度からしてアルミでもセラミックより固てぇ」 「じゃぁ、なんです?」 「さぁな……学者先生にでも聞いてくれ」 壁から離れた坂城が、写真に広げられたテーブルに両手をついた。 「俺からすれば、泉の嬢ちゃんの最大の功績は、“こいつ”を捕獲したことだ」 テーブルの上に広げられた写真は、すべてあのバズーカの各部を撮影した物だ。 「単なる……」 長野は、そこまで言いかけて口を閉ざした。 実体弾ではなく、大口径高出力のML(マジックレーザー)砲だ。 それだけなら、長野は発言を止めなかったろう。 問題は、発射時にML(マジックレーザー)特有の反応は何もなく、メサイアのシールドを瞬時に融解させるほどの破壊力を持つ。 トドメとして、横にいる上官、二宮が感知するどころか、避けることさえ出来なかったことだ。 MC(メサイアコントローラー)二人が“攻撃はセンサーで拾えなかった”と主張しているし、ログもその通りだったことを示している。 ML(マジックレーザー)攻撃飛来を告げるセンサーが、ML(マジックレーザー)攻撃を検知出来なかった。 かすっただけで、対ML(マジックレーザー)コーティングが施された装甲が溶けた。 それは、看過出来る話ではない。 「これから話すことは、俺の仮説に過ぎねぇと思われるだろうが」 坂城は言った。 「こいつは人類の造った代物じゃねぇ」 「……は?」 二宮と美夜が目を点にした。 「どういう?」 「まず、こいつにはネジがねぇ」 二宮が見る限り、坂城は本気だ。 「それらしいモノぁあるんだが、バラし方がわからねぇ。もし、中華製だとしても、工業規格ってもんは今時世界共通だ」 「……」 「わざわざ、この砲のためだけに、特別な規格を造ったなんてこたぁありえねぇ」 「……よろしいですか?」 坂城とほぼ同い年の高木が言った。 「憲兵隊からの報告によれば、捕虜が興味深いというか、おかしなことを」 「ん?」 「あの兵器は、中華帝国でも知っている者はごく一部で、単に“筒”とだけ呼ばれていたそうです。捕虜達も数日前に初めて見たと」 「“筒”?」 「はい。装弾数6発。実は」 高木が首を傾げた。 「おかしい。というのは、ここからでして」 「言ってみろ」 「はい―――パイロットやMC(メサイアコントローラー)達が知っているのは、その砲の使い方……単に、トリガーを引くことだけなんです。しかも、彼らは、この兵器をML(マジックレーザー)を発射出来るバズーカ程度としか聞かされていません。使用後は梱包の上本国送り。なにより分解整備は禁止されていたそうです」 「……で、だ」 坂城はテーブルの上にあった写真の一枚を掴んだ。 筒の端に取り付けられていた金属製のプレートが写っていた。 「何て書いてあるかわかるかい?」 「ん?」 美夜が写真を受け取ったが、 「……?」 首を傾げるしかなかった。 「少なくとも、目にしたことのある表記じゃないわね」 「北京語、ハングル、アラビア語にサンスクリットまで調べたが、該当するモノぁねぇ」 「じゃあ?」 「……シゲ」 「へい」 脇に控えていたシゲが鍵の付いたアタッシュケースを開いた。 「……こいつは、アフリカの記念にもらっておいた代物だ」 アタッシュケースの中身は、半ば焼けこげた金属のプレートだった。 「これは?」 「魔族軍のメサイアの残骸さ」 「!?」 その一言に、二宮と長野の表情が強ばった。 「アフリカで擱座した魔族軍メサイアで、“鈴谷(すずや)”に収容されたのがあったろう?あの騎体から剥がれ落ちたプレートが、これだ」 坂城は写真とプレートを横に並べた。 「―――比べてくんな」 「……い」 何度も見た。 目が痛くなるほど見比べた。 そして、そういう結論にイヤでも達した。 「一体……これは」 長野が救いを求めるように上官達の顔を見た。 その表情は硬く強ばっている。 「……坂城整備班長」 美夜は殺気だった声で言った。 「情報に感謝する」 「プレートは返しておくさ」 坂城は言った。 「これから、イヤでも手にはいるだろうからな」 坂城がアタッシュケースから取り出し、写真の上に乗せたプレート。 写真とそのプレートをみれば、イヤでもわかるだろう。 一つは魔族の兵器からとったプレート。 もう一つは、中華帝国軍メサイアの兵器のプレート 接点はない。 あってはならない。 そのはずなのに。 「中国人っては、誰と商売しているんだ?」 二宮の皮肉を咎める者は、ここにいはなかった。 誰でも一目でわかること。 プレート同士の言語は―――共通していた。
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俗称コクピットスーツ、作業服。 アームヘッド初期では統率意識などを持たせるものが多く、衝撃にはあまり耐えきれるものは少なく、さらにコックピット内に空調設備がついていた。しかし戦闘地域の非居住域化(成層圏や海中など)に伴い、パイロットの生命を守るため一時巨大化、そして又小型化した。 それに伴い高気圧や高水圧にも耐えきれるよう、多機能化された。