約 1,838,656 件
https://w.atwiki.jp/cso2/pages/240.html
Victor アッ・・・ブタイチョウ! ブタイチョウミズカラガ・・・? サスガダァ・・・ ※多分CSO1の部隊長ビクトールとは別人
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/50928.html
登録日:2022/04/20 Wed 23 12 39 更新日:2024/09/16 Mon 01 47 10NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 COD COD WaW COD BO PPSh-41 もう一人の主人公 ウーラー!!! キーパーソン ゲイリー・オールドマン コミュニスト スナイパー ソビエト ソ連 ネタバレ項目 モシン・ナガン ロシア人 ヴィクトル・レズノフ 不屈 囚人 大塚芳忠 大尉 屈強 復讐者 狙撃手 突撃兵 策略ジジイ 脱獄 誕生日に建った項目 赤いアニヲタWiki 軍人 軍曹 髭 Ура(ウーラ)!!! ヴィクトル・レズノフとはCALL OF DUTYシリーズの登場人物である。 ブラックオプス系のシリーズに登場し、メインキャラクターとして活躍する『WaW』『BO』では物語の鍵を握る。 『WaW』ではソビエト編のナレーションも務め、『BO』の彼の回想シーンではプレイヤーが操作する。 <プロフィール> 生誕地:ロシア・サンクトペテルブルク 国籍:ソビエト連邦/白人 生年月日:1913年4月20日 年齢:53歳(*1) 身長:180cm 体格:屈強 体重:91kg 瞳の色:ブラウン 髪の色:ブラウン CV:ゲイリー・オールドマン(英語)CV:大塚芳忠(日本語吹き替え) <人物の概要> 第一次世界大戦勃発の直前、1913年にロシア・サンクトペテルブルクで生を受ける。 第二次世界大戦が勃発した際にソビエト赤軍の兵士となり、大戦におけるヨーロッパ各地の戦いに身を投じた。 非常に屈強な肉体と精神を持ち、老いてもなお現役の特殊部隊員と遜色ない戦闘能力を見せる。 敵対する者や自身の障害となる者には一切容赦せず、例え武器を捨てて降伏した敵兵であろうと、数分前まで仲間だった裏切り者であろうと躊躇うことなく引き金を引く。 彼の父はバイオリンの奏者だったが、周囲の人々に希望を与える素晴らしい演奏はナチスにとって抵抗の象徴であり、寝ている間に喉を切り裂かれて惨殺された。 この父の惨い死を目にした経験がナチスに対する強い敵対心の礎になっている。 ただし憎きナチスであろうと敵を嬲り殺しにするようなことはせず、苦痛を与えずに死を与えるというスタンスを取っている。 劇中では「死の訪れ方は早いか遅いかの二択だ」「ディミトリは慈悲ある殺しの本質を理解している」と語り、死に対して彼なりの思想を持っている様子。 性格については主に頑固で怒りに満ちた面が強調され、怒鳴り声を上げるシーンは少なくない。しかし単なる脳筋ではなく、劇中ではディミトリに冷静に狙撃の心得を説く他、非常に頭の回る狡猾な部分に言及されることもある。 彼を分析したアメリカ軍の機密ファイルには「予測不可能な人物」「秘めた目的のために周囲の人間を巧妙に取り込んでいる」と記され、ウッズからは「策略ジジイ」と呼ばれている。 <作中の動向> 時系列順に記載する。ネタバレ注意。 ─1942年─ Vendetta 9月17日 スターリングラード・ロシア スターリングラードの戦いにて味方部隊が全滅した中で、自分と同じように死体に紛れて生き延びていた主人公のディミトリに出会う。 この時点ですでに右手を負傷し、右手の人差し指を失っていたので、持っていたスナイパーライフル(スコープ付きモシン・ナガン)をディミトリに託す。(*2) ソ連各地で女子供も含めて虐殺していたナチスのアムゼル将軍を追跡し続け、彼を抹殺する機会を窺っていたようである。 ディミトリの狙撃によって窮地を脱した二人はアムゼルを追ってゴーストタウンと化したスターリングラードの町を行く。 道中で敵のスナイパーに狙撃されたが間一髪で回避し、ディミトリが狙撃して敵スナイパーを倒すための囮役を買って出る。敵スナイパー撃破後は屋内を進むが、外を通りかかったドイツ軍のパトロール隊に見つかってしまう。 火炎放射によって家屋が燃やされ、窓からの銃撃が降り注ぐ中で命からがら脱出するが、別のドイツ兵に発見されて大ピンチに。 万事休すと思われたが、運よく通りかかった味方部隊の銃撃でドイツ兵は射殺され、礼としてディミトリと共にアパートからの狙撃で彼らを援護射撃することになる。 味方部隊の掩護が済んだ後は再び建物内を移動し、アムゼルを狙撃する絶好のポイントへとディミトリを導く。 ディミトリがアムゼルの狙撃に成功した直後、砲撃を受けた彼らは建物から早急に撤退。道中では敵の追手をサブマシンガンのランボー撃ち乱射で一網打尽にし、窓から川へ飛び込んで追手から逃げ切った。 ─1945年─ Blood Iron 4月16日 ゼーロウ丘・ドイツ ゼーロウ丘の戦いに参戦し、ディミトリとT34に搭乗。 ディミトリたちに指示を出してドイツの戦車や拠点を次々と破壊し、進軍していく。 一通り敵勢力を片付けた後は味方兵たちと列車に乗って移動。 列車に乗るときにディミトリの功績を称え、仲間たちの前で英雄と称していた。 Their land, Their blood 4月18日 ゼーロウ丘・ドイツ ドイツ軍に囚われて捕虜となっていたディミトリを発見し、救出する。 ついてきていたチェルノフに瀕死のドイツ兵の始末を命じるが、チェルノフには「虫の息の彼らにとどめを刺す必要はありません」と拒否される。 その場でチェルノフをそれ以上咎めることは無かったが、「殺戮を楽しんでいるのか」と問われた際には「奴らがしてきたことのツケを払わせているだけだ」と主張。 ドイツ軍の戦車を4台破壊したディミトリには戦車に乗って休息を取る許可を与えるが、チェルノフに対しては厳しく接する。 一帯を制圧した際に、戦車の上に乗ってベルリンへの進軍を宣言し、味方の戦意高揚を促す。 Ring of Steel 4月23日 パンコウ・ドイツ 列車に乗ってディミトリたちと共にパンコウ地区へと進撃し、突撃の指揮を執る。 廃病院に侵入した際には「近距離での戦いになる」と言い、落ちていた散弾銃を持っていくことをディミトリに勧める。 廃病院制圧後は戦車隊に合流、共にベルリンへと進軍する。 Eviction 4月24日 ベルリン・ドイツ 味方のソ連兵がドイツ兵を囲んでいる場に遭遇。 怒りに任せてドイツ兵を射殺した味方に激怒するチェルノフに対し、「戦争はこうやって終わらせるものだ」冷静に諭す。 その後は建物内のドイツ兵を奇襲で排除し、外にいる味方部隊と合流するために地上階へと向かう。 道中、煙が充満している通路を通る際に小言を言う仲間たちにスターリングラードで燃える家屋の中を這いまわった経験を話し、何も言わず前進するディミトリを見習うように促す。 外に出て味方と合流した後もドイツ軍を交戦しつつ国会議事堂を目指す。 大通りの敵兵を一通り片付け、虫の息のドイツ兵も一人残らず始末していたところ、武器を捨てて降伏する三人のドイツ兵に遭遇する。 チェルノフは彼らを見逃そうとするが、「こいつらだけ報復の対象にならないとでも思っているのか」と問い、ディミトリに三人の処分を任せる。 その直後、爆撃が活発化したことにより、部隊を地下鉄へ避難するように誘導。そして地下鉄に防衛戦を引いていたドイツ兵と交戦することに。 地下鉄を進むが瓦礫で先に進むことができず、その付近にあった地上に繋がる扉をこじ開けようと試みる。ディミトリたちがドイツ兵と応戦している間に扉が開いたが、それと同時に地下鉄の天井まで覆うほどの濁流が流れ込み、ドイツ兵もろとも彼らをあっという間に飲み込んでしまった。 Heart of the Reach 4月30日 国会議事堂・ベルリン・ドイツ 水没させられた地下鉄からディミトリを引きずり出して共に戦線復帰。 手帳に戦争を記録していたチェルノフに「こんなもの誰も読まないぞ」と激怒し、「戦う気が無いならせめて祖国のために死ね」と旗手に任命する。 政治将校からの指示を受けた後、迫撃砲を破壊するために爆弾を設置するディミトリを援護しつつ国会議事堂への道を切り開いていく。 そしてディミトリや仲間たちと何重にも張り巡らされた最終防衛ラインを次々突破し、ついに国会議事堂へとたどり着く。 しかし、国会議事堂の入り口で待ち伏せていた火炎放射兵により、チェルノフは全身を焼かれる重傷を負い、程なくして息を引き取る。 「これは誰かが読むべきだ」と奇跡的に焼失しなかった彼の手帳を回収し、国会議事堂に突入する。 Downfall 4月30日 国会議事堂・ベルリン・ドイツ チェルノフの手帳の一部を読み、ここまで生き残った仲間たちを鼓舞して最後の戦いに臨む。 二階の会議場ではディミトリを連れて中三階のバルコニーへ上り、上方から防衛線の弱体化を図る。会議場制圧後、屋上への扉を塞ぐSS兵をなぎ倒し、更に上階へと向かう。 続く最上階の吹き抜けの戦いを制し、ソビエトの国旗を掲揚するため、死亡した旗手に変わって旗を携えたディミトリと最上階のバルコニーへと進む。だが生き延びていたSSの兵士にディミトリが撃たれてしまう。 いち早く彼の元に駆け付けてSS兵を鉈で滅多切りにして惨殺、ディミトリに肩を貸して立ち上がらせる。 そしてナチスの旗を切り落とし、ディミトリの国家掲揚に立ち会う。 Reznov:Things will change, my friend. Reznov:As heroes we will return to Russia's embrace… PROJECT NOVA 10月29日 北極圏 第二次世界大戦終結後、表向きには祖国へ凱旋したとされているが、実はディミトリと北極圏某所における極秘任務に参加していた。 目的は化学兵器「ノヴァ6」を手土産にソビエトへの亡命を望んでいるナチスの科学者の生き残り、フリードリヒ・シュタイナーの確保である。 作戦を指揮するドラゴヴィッチとその右腕のクラフチェンコに対して疑心を持ちながらも、ナチスの残党を片付けてシュタイナーの捜索を行う。 敵を退けつつ無事にシュタイナーを発見・確保したレズノフだったが、シュタイナーが目の奥に野心を秘めていることやドラゴヴィッチと旧知の仲であるかのように振舞う姿を見て、より一層彼らへの不信感を強めていく。 そしてシュタイナーの案内でノヴァ6が保管されている貨物船までたどり着いた一行。そこでドラゴヴィッチは本性を現し、ノヴァ6の実験を行うついでに目の上のタンコブを消すため、レズノフと親しい仲間たちを取り押さえて2つの密室に押し込んだ。 ディミトリと数人の仲間が入れられた密室にノヴァ6が散布され、ノヴァ6の毒ガスに触れた彼らは数秒でゾンビのように腐食して死んでいった。無二の親友であるディミトリが無残に死にゆく姿を眺めることしかできなかった。 次にレズノフが入れられた密室にノヴァ6が散布される直前、イギリス軍コマンドー部隊が乱入。どうやら西側諸国もノヴァ6を嗅ぎつけてここまでやってきたようである。 ドラゴヴィッチ、クラフチェンコ、シュタイナーの三人はとっくに逃げており、残っていたソ連兵とレズノフ達だけがイギリス軍の襲撃に晒された。 イギリス軍の乱入によって部屋の扉が破壊されたことにより、レズノフは仲間二人を連れて運良く脱出。 貨物船から逃げる直前、船内に残っていた不発弾に爆弾を仕掛けておいたおかげで船内に残っていた分のノヴァ6は北極圏の海へと沈んでいった。 その後も逃亡を続けたレズノフだったが、最終的にドラゴヴィッチ一派に捕らえられ、ヴォルクタの収容所に送られた。 ─1945~1963年─ ヴォルクタに送られてから再教育という名の厳しい矯正や懲罰を受け続けたが、断固として意志が折れることは無く、むしろドラゴヴィッチたちへの復讐心を強める結果になった。 そして、ドラゴヴィッチの策略に嵌ってヴォルクタに送られたメイソンに出会う。 最初は対立していた二人だったが、次第に意気投合してヴォルクタからの脱獄を計画する。 脱獄決行までの期間に終戦後の北極圏での任務のこと、ノヴァ6のこと、ドラゴヴィッチたちを抹殺しなければならないことをメイソンに話した。 ─1963年─ VORKUTA 10月6日 ヴォルクタ・ソビエト連邦 囚人たちが一丸となり、ヴォルクタを焼き尽くす大脱獄計画をついに開始する。 第一歩目:鍵を手に入れろ 収容所各地で乱闘騒ぎを起こし、看守をおびき寄せると同時に収容所全体に注意を散らせる。 そして駆け付けた少人数の看守を殴り倒して鍵を確保、囚人を次々に解放していく。 レズノフはメイソンと殴り合いを演じ、計画通り鍵の確保に成功。地上に繋がっている貨物リフトへの道中で巨漢の囚人セルゲイと合流して次々と味方の囚人の数を増やしていく。 第二歩目:暗闇からの脱出 貨物リフトに乗り込んで地上階へ到達すると、拳銃を持った看守に足止めされている現場に出くわす。 セルゲイがリフトで拾ったピッケルで看守を串刺しにして倒し、メイソンが拳銃を確保する。 ここから外へ出る扉を開ければ即座に看守の射線に入ってしまうことを予め知っていたメイソンは、皆を止めないのかとレズノフに問う。 それに対し「犠牲無くして勝利は得られない」「ロシアの民はそれを誰よりも知っている」と返す。 そして大勢の囚人たちが命がけで外部に出る扉を開くが、正面の監視塔からの機銃掃射で全滅してしまう。 第三歩目:烈火の攻撃を レズノフ・メイソン・セルゲイの三人は機銃掃射の合間を縫ってトロッコの影に飛び込む。 レズノフとセルゲイは盾代わりのトロッコを押し進め、銃を持ってトロッコの後ろに隠れているメイソンに襲ってくる看守の位置を知らせる役目を担う。 監視塔に近くまでたどり着いたところで、同じようにトロッコを盾に進行していた他の囚人グループが巨大な手製のスリングショットを使用。 ガラクタを集めて作ったパチンコ玉は巨大な火球となって監視塔を破壊した。 第四歩目:囲いを開け放て 武器保管庫がある建物にたどり着いた一行。セルゲイが武器保管庫の扉をタックルで壊している間に、レズノフは監獄内の放送を利用して収容所各地の囚人たちに発破をかける。 メイソンがスリングショットを使って他の監視塔を破壊し終えた頃に武器保管庫の扉が開き、囚人たちは各々銃を手に取る。 第五歩目:空飛ぶ獣を串刺しに 看守たちも各々武器を手にして体制を立て直し、暴動を起こした囚人の鎮圧を開始する。 銃を手に入れたレズノフ・メイソンらも囚人に加勢し、ヴォルクタ収容所内はあっという間に戦場と化した。 するとレズノフが想定していた通り、看守たちは武装ヘリを使って囚人たちを次々に蹴散らしていく。 武装ヘリ対策として用意しておいたハープーンガンを持っている囚人の元までメイソンを援護し、メイソンの活躍によって武装ヘリを撃破した。 第六歩目:鉄の拳を挙げろ ヘリ撃破後、目的のものがある場所へ向かうため、メイソンを連れて建物へと突入するレズノフ。 囚人たちの目的を察した看守たちはゲートを封鎖し、囚人の動きを抑制しようと試みる。 保安室まであと一歩のところでゲートが封鎖されてしまうと思われたが、別行動をしていたセルゲイがどこからともなく現れ、怪力でゲートの封鎖をギリギリで阻止する。 セルゲイが作った僅かな隙間をくぐり抜けてゲートを突破したメイソンだったが、直後にセルゲイは射殺されてしまう。 保安室に乗り込んだメイソンがゲートを開錠したことによってレズノフら他の囚人もなだれ込んでメイソンに加勢。看守を退けながら倉庫に行き、ガスバーナーを確保する。 第七歩目:奴らに地獄を 囚人たちが看守を押さえている間にレズノフが武器保管庫をガスバーナーで開錠し、ついに切り札であるデスマシーン(携行型ミニガン)がメイソンの手に渡った。 デスマシーンを手に無双するメイソンにレズノフや囚人たちも続き大暴れ。手当たり次第に監獄を破壊し、看守たちを蹴散らしていく。 このまま収容所は炎に包まれると思われたが、看守たちもただやられるだけの間抜けではなく、催涙ガスを散布して勢いづいていた囚人たちを一網打尽にする。 レズノフだけは運よくガスを吸い込まなかったので、動けなくなったメイソンを何とか救出して最後の目的地に向かう。 第八歩目:そして自由に 最後の目的地である格納庫に身を隠した二人。メイソンが目を覚ましたのを確認し、ついに計画の最終段階に入る。 格納庫に置かれていたバイクに乗り、一気に収容所の外まで駆け抜けていく。そして付近の線路を貨物列車が走っていくのを確認する。この列車に飛び乗ってそのまま看守の追手を振り切れば自由の身になれるのだ。 看守たちも彼らを逃がすまいとバイクや武装トラックに乗り込んで二人を追う。 たまたま孤立していた一台の武装トラックを乗っ取り、レズノフは運転を、メイソンは機銃手をそれぞれ担当する。 線路と道路が最も近づくポイントでレズノフはメイソンに列車にジャンプして飛びつくように指示する。 そしてメイソンが列車にしがみついたのを見届け、一人武装トラックを駆り看守の猛追を一身に受けながら走り続けるレズノフ。メイソンを自由へ解き放つため、自ら囮となったのだった。 レズノフ:行け!メイソン!行け!! メイソン:あんたの番だ!来い! メイソン:8歩めだ、レズノフ──自由だぞ! レズノフ:この自由は…お前のものだ… メイソン:レズノフ!! ─1968年─ THE DEFECTOR 2月2日 フエ市・ベトナム ベトナムのフエ市で亡命者を救出しに来たメイソンたち。しかし亡命者の隠れ家はすでにベトナム軍に襲撃され、もぬけの殻になっていた。 ウッズたちと手分けして屋内を捜索していた最中,隠れていた敵兵の奇襲を受けるメイソンだったが,そこで彼を助けたのはなんとレズノフであった。 レズノフが言うには,メイソンとは別ルートでヴォルクタから脱出した彼は,ドラゴヴィッチ一派を中心にソ連が西側諸国への攻撃を企てていることをアメリカ政府に警告するために亡命したという。 そう,レズノフが亡命者の正体だったのだ。 機密情報が入ったファイルをメイソンに渡し,その後はメイソンと共にウッズたちと合流して武器を取ってアメリカ軍に加勢する。 途中で敵の攻撃に巻き込まれてウッズたちとはぐれてしまうが,メイソンと協力して対空砲を破壊し,アメリカ軍の迎えのボートに乗ってフエ市からの脱出に成功した。 VITTOR CHARLIE 2月8日 ベトナム ベトコンに堕とされて水没したヘリからメイソンとウッズを救出する。 ウッズの戦いぶりを見て「実に有能だ」と高く評価。彼らとベトコンを退けた後は単独で別行動を取り,高台からクラフチェンコの拠点を探すために深いジャングルの中へと姿を消す。 そしてメイソンたちアメリカ勢がクラフチェンコの拠点に繋がる洞窟の入り口を発見し,そのまま洞窟に潜入したメイソンとスイフトの前に姿を現す。 暗い洞窟の中で当然目の前に現れたので,メイソンも「撃つところだった」と驚きを隠せないでいた。 二人の前に姿を現した直後,別ルートから探索を試みると言い残して再び洞窟の暗闇に姿を消す。 レズノフがいなくなった後,メイソンに対して「お前どうしちまったんだ?」などと訳の分からないことを言って気を抜いていたスイフトは,暗闇から奇襲してきたベトコンに反応できずに殺害されてしまった。 洞窟内の開けた空間でメイソンと合流したときに,道中でスイフトが戦死したことを聞く。 「スイフトの死を悲しんでいる場合ではない」とメイソンに言い,ここからは二人でクラフチェンコの拠点に向かうことに。 道中,暗闇から襲い掛かってくるベトコンの攻撃を軽くいなすなど熟練の兵士の実力を見せつけ,ついにメイソンとクラフチェンコの拠点にたどり着く。 だがそこはノヴァ6の実験記録が残されているだけで,すでにもぬけの殻であった。しかもクラフチェンコが爆弾を仕掛けており,洞窟が崩壊し始める。 出口までの穴を掘るメイソンの後を追い,救助に駆け付けたウッズたちのヘリに乗り込んで脱出した。 CRASH SITE 2月11日 ラオス ノヴァ6を積んでいると目される輸送機が墜落した現場に向かうメイソンたちに同行。ボートに乗って共に川を行く。 ボート上では特に何もしておらず,メイソンに敵の位置などの指示を出していた。 手が空いてるなら操縦と機銃手の両方を一人でやっているメイソンを手伝ってやれよ。 輸送機の墜落現場付近にたどり着いた一行は徒歩に切り替え,ロシア軍と交戦しつつ現場に足を運ぶ。 墜落した輸送機の残骸を発見し,メイソン・ウッズ・ボウマンが積み荷を調べている間は出入口に陣取って背後を警戒。 しかし敵のハインドの攻撃によって彼らが中にいた墜落した輸送機は崖から落下し,ドラゴヴィッチたちに捕らえられてしまう。 PAYBACK 2月19日 ラオス クラフチェンコの拠点に他のアメリカ軍兵士と同様に囚われていたが,ハインドに乗ってここまでたどり着いたメイソンとウッズに救出される。 他のアメリカ兵捕虜と同じく落ちていた銃を手に取り,クラフチェンコの元へと急ぐ。 クラフチェンコが立て籠もっている部屋にメイソンとウッズが突入するが,クラフチェンコの想定外の反撃に合い,二人がかりでもなかなか決定打を決められない。 だがウッズが一瞬の不意を突いてナイフを突き刺すが,クラフチェンコは死の間際に体に巻き付けていた大量の手榴弾のピンを一気に引き抜き,もろとも自爆しようと試みる。 ウッズがクラフチェンコを抱えたまま窓から外へ飛び降りたことでメイソンは生き延び,遅れてやってきたレズノフはクラフチェンコが死んだことを告げる。 REBIRTH 2月23日 リバース島(ボズロジェーニエ島)・ソ連領内 メイソンと二人だけでシュタイナーが潜伏しているリバース島に潜入。 敵のパトロール隊を回避しつつ,シュタイナーを保護しに来たハドソンたちアメリカ軍よりも先に研究施設に到達し,シュタイナーの部屋へと突入した。 自分を殺せばノヴァ6の散布を止められない,と自身の立場を盾に命乞いをするシュタイナーの戯言には耳を貸さず,脳天に銃口を向ける。 レズノフ:私は,ヴィクトル・レズノフ! レズノフ:そしてこれが,私の,復讐だ! 長年にわたって追いかけていた友の仇に自らの手で引導を渡し,ついに復讐を果たしたのだった。 REVELATIONS 2月25日 全ての真実が明らかになる 実は彼はヴォルクタでメイソンを生かすために囮になった際に死亡している。 当然ヴォルクタから脱走してメイソンと共に戦っていたという事実など無く、メイソンが見ていた彼の姿や声は全てメイソンの想像の産物だったのである。 ドラゴヴィッチはメイソンの頭に数列を叩き込み、この数列による洗脳で大統領暗殺の実行犯に仕立て上げる予定だった。 しかしレズノフがメイソンと接触し、ドラゴヴィッチたちへの敵対心を強めるような洗脳を施した。更に友情を築いたことも重なり、数列にも影響が生じた。 この数列が完璧に機能しなくなったおかげで、メイソンはケネディ大統領に対面した際に銃口を向ける幻覚を見るだけで済んだ。 しかし、レズノフの洗脳や友情の影響が強すぎたのか、彼の幻覚が度々現れていたのである。 ちなみにフエ市で落ち合う予定だった亡命者はレズノフとは全く関係ない人物であり、その人物は普通にベトナムに殺害されている。 劇中ではレズノフの言葉に対してメイソン以外の仲間達が一切反応しておらず(※)、(幻覚の)レズノフと会話をするメイソンの様子を見たスイフトの反応など度々伏線が張られている。 他にも仲間を一定回数誤射するとゲームオーバーになるが、ヴォルクタ以降のレズノフは何度撃ってもゲームオーバーにならないなど、ゲームのシステムにも伏線が仕込まれている。 ※一度だけボウマンがレズノフの「感じる…クラフチェンコは近くにいる」という台詞に反応しているシーンがあるが、おそらくシュタイナーを射殺したときのようにメイソンがレズノフになりきって発した言葉と考えられる。 更に、ミッション開始時に表記される司令の記録にも隠しメッセージがある。 ここにはフォネティックコードが書かれているが、これを最初のミッション「OPERATION40」からレズノフの真実が明かされるミッション「REVELATIONS」まで全て並べてみると以下のようになる(「WMD」と「REBIRTH」は二回表示される)。 XREZNOVXXISXDEAD ↓ XREZNOVXXISXDEAD ─1986年─ OLD WOUNDS 9月5日 コースト州・アフガニスタン 実は生き延びていたクラフチェンコにアフガニスタンで遭遇したメイソンは、再び彼の言葉を思い出す。 プレイヤーの選択次第でメイソンは言葉に従うか抵抗するか、ストーリーが分岐する。 だがメイソンたちがムッラ・ラフマーンの裏切りに合い,手足を縛られて砂漠に放置された際に彼らの前に突如姿を現す。 仲間と共にメイソンたちを発見し,何も言わず救助したが,その後はすぐにどこかへと姿を消してしまう。それ以降は物語に関わることは無い。 … メイソンはレズノフが救助してくれたと信じているようだが、BOの終盤で明かされた通り、彼はすでに死んでいる。 メイソン一行を救助した老人には、レズノフが失ったはずの右手の人差し指があることがはっきりと見えることから、少なくとも彼らを救出した老人は全くの別人であると断言できる。 ウッズも「もし本当に奴が生きていたならば、何故何も言わずにメイソンの元を去ったのか」と、レズノフ生存説に対して懐疑的な立場を取っている。 メイソン。私にできなかったことをお前は成し遂げた。 …だから生きろ。そして多くを成し遂げるのだ… △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ほぼ立ち消えになったがBOの暗号解読ではレズノフが生きてるんじゃ無いか?と思わせる様な情報があったりする -- 名無しさん (2022-04-21 00 08 32) オールマストダーイ!BOもリマスター版出してくれないかなぁ… -- 名無しさん (2022-04-21 08 14 39) 記事の情報が中途半端だ ↑2の暗号で明かされるREZNOV IS DEADの続きの死体が見つかってない件をどうして書かない? BO2の時は近くにクラフチェンコもいたことだしレズノフが来てても不思議な状況ではない -- 名無しさん (2023-05-01 16 33 36) ↑レッツ編集 -- 名無しさん (2023-05-21 08 37 27) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/113504.html
ヴィルヘルムカールフォンプロイセン(ヴィルヘルム・カール・フォン・プロイセン) プロイセン王の系譜に登場する人物。 関連: オスカーフォンプロイセン (オスカー・フォン・プロイセン、父) イーナマリーフォンバッセヴィッツレーヴェツォー (イーナ・マリー・フォン・バッセヴィッツ=レーヴェツォー、母) アルムガルトフォンフェルトハイム (アルムガルト・フォン・フェルトハイム、妻) ドナータヴィクトリアイーナマリーオットーニエ (ドナータ・ヴィクトリア・イーナ・マリー・オットーニエ、娘) ヴィルヘルムカールオスカーフリードリヒ (ヴィルヘルム・カール・オスカー・フリードリヒ、息子) オスカーフォンプロイセン(3) (オスカー・フォン・プロイセン、息子) 別名: ヴィルヘルムカールアーダルベルトエーリヒデトロフ (ヴィルヘルム・カール・アーダルベルト・エーリヒ・デトロフ) ヴィルヘルムカールプリンツフォンプロイセン (ヴィルヘルム・カール・プリンツ・フォン・プロイセン)
https://w.atwiki.jp/penguingundog/pages/32.html
レミリア・フランソワ。 オルフェウスの令嬢、古き眠りから目覚めたとも噂される幼女。 その在り方は典型的なオルフェウス然としており、普段は住処からあまり出ることはないが、要請があれば助力をする。 ただ、現代の人間の文明にも理解を示しており、ゲームなどは暇つぶしとして喜ぶだろう。 ソシャゲは無(理の無い)課金派。 スタイル ■フェイト オルフェウス:刹那の王座 オルフェウス:刹那の王座 ■ステータス ハイソサエティ:権力 ライフパス 因縁:転生 決意:守護 願望:平穏な日常 アビリティ 理性6/10 感情6/12 生命6/12 外界6/10 一般スキル(2) 射撃1●〇〇〇 交渉1〇●〇〇 運動1〇〇●〇 隠密1〇〇〇● 知覚1●〇〇〇 自我1〇●〇〇 近接1〇〇●〇 技巧1〇〇〇● 治療1●〇〇〇 心理1〇●〇〇 護身1〇〇●〇 魔法2●〇〇● 分野スキル(3) 1〇〇〇●情報:レイブン 1〇●〇〇情報:政治経済 1〇●〇〇情報:神秘 2〇●●〇情報:裏社会 1●〇〇〇情報:歴史 特殊スキル(18) 1〇〇〇〇ゴシックブラッド 1〇〇〇〇物品隠匿 2●〇〇●紅月の刃 2●〇〇●魂血術 2●〇〇●紅月法界 1〇〇〇〇†果てなき執念 武器(4) ケリュケイオン 装具(5) サーキットシールズ ツール モバイルフォン ファッション(2) オーダースーツ サービス(1) 聖痕:レイブン 血族の証 住居(1) マンション 豪邸 そのうち:幽屋+魔術工房、マンションに隠れ家 オルフェウスが人工物からオドを摂取する方法を開発した話の中に軽く登場する人物の一人、イライザ・ヴィクトリカ。 その筋の歴史を学んでいる人の3人に一人くらいは覚えている人物である。 けれど、彼にとっては違った。イライザ・ヴィクトリア。誠実な支配者の中に生まれた暴君。 世界大戦、オルフェウスの黄昏を引き起こし、世界を荒廃させたオルフェウスの令嬢。 そう、悪役令嬢である。 少なくとも、前世の記憶でラストレイクエムでゴシックはそのような歴史をたどった、と彼は記憶しており、 そして、その渦中の人物へと転生してしまった。 そう、悪役令嬢転生モノである。 そして、彼・・・彼女は泣く泣くテンプレ通りに、その終末を回避する為に奔走した。 かつてのイライザ・ヴィクトリアは暴君であったが、暴君を暴君たらしめるあれこれは既に萌芽していたのだ。 それはもう過労死した前世をぬるいと言えるくらい奔走し、オルフェウスは静かに支配者の座から降りることとなった。 転生モノの主人公がうっかり権力に関係してさらなるごたごたに巻き込まれるのを知っていた彼・・・彼女は、裏に回ることを徹底したため、今日への歴史での言及はごく僅かだ。 騒動で多くの力を使った彼女は、しばし眠りにつき…ちょっと寝坊して、起きたらずいぶんと時間がたっていた。 そう、未来転生モノである。(死んでないけど) とはいえ、起きた時代は前世の時代に大分似通っており(何よりゲームが楽しめるのが大きい)、 旧知の助力で新しい名前を得て、今度こそスローライフと行きたい彼女である。
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1159.html
【9月11日】 「ぎんせーい。ぎんせーい。ご乗車ぁ、ありがとうございましたー。お忘れもののないようお降りください。次はぁー……」 電車から吐き出された人混みがせわしなく動く。 ここは銀成駅だった。 「はい。ありがとうございます。ありがとうございます」 切符切太郎氏(38)はまったく名前からして鉄道関係者になるべく生まれてきたような男だ。 この日も彼は自動改札口の横に立ち、乗降客のめまぐるしい動きを監視していた。 日曜日ともあり利用状況はまずまずだ。友人と連れ立つ学生たち、家族連れ、または熟年女性の団体さん。さまざまな 人種が改札口に切符を食わしていく。消化不良もなければ食えぬ切符を使う者もない。いつも通りの、平和な駅だ。 跨線端の向こうで巨大な鉄箱が重苦しく走りだした。ホームから電車が消えた。電車が消えると乗り降りするお客も消える。 切符切太郎氏は伸びをしてから腕時計を見、脳内のダイヤと突き合せた。次に電車が来るまでまだ30分はある。 しばらくはヒマなので最近コリが激しい肩をぐるりと回す。 生あくび混じりに「休憩室で芋羊羹と玄米茶でも啜るかな」……と思った時。 やかましい足音と喧騒がホームの方からやってきた。 「つきましたよ皆さん。切符を改札口にお忘れなく」 (えーと) 切符切太郎氏は反応に困った。軽く腕を上げたまま、生あくびで口を半開きにしたまま、自動改札口を見た。 「失礼します」 まず通過したのはこども料金でも文句なしの小柄な人物だ。 それだけなら商売柄よく観るし反応に困る必要もないが……顔が良くない。なんと『ガスマスク』を被っていた。 「不審人物ですまない。フ。車掌が注意するたび俺も諌めたのだが聞かなくてな」 次に切符を入れたのは目も覚めるような『金髪の美青年』。胸には銀色の認識票。 「なんでも素顔をお見せするのが恥ずかしいとか! それはさておき車窓実況、楽しゅうございました!」 『シルクハット』を被った少女の後ろを『忍び装束』の少年が無愛想に進んだ。 「……我の周囲に浮いているのは風船だ。龕灯(がんどう)ではない。」 「はい……風船……です」 少年とともにふわふわ浮かぶ奇妙な形の風船(?)の後ろで『虚ろな眼の少女』がぽつりと呟き 「だあもう! またコレじゃん! なんでこんなほそっこい紙いちいち入れなあかんのじゃん!」 『それが規則だ! 頑張れ! 他の場所ではできただろう!』 どこか『ネコ』を思わせるしなやかな少女が出所不明の『大声』を浴びながら。 怒濤のごとくバタバタと通り過ぎた。 「なんだあのお客さんたち……?」 切符切太郎氏は首を傾げた。 同刻。銀成市南端。 砂埃の舞う広い道路を歩く2つの影があった。 「だからですねー、ディプレスさん? シズちゃんと臨也(いざや)なら断然前者が攻め攻めであるべきです! この上なくっ!」 「うっせえwwwwwww 道歩きながら腐女子談義すんなwwwwwww だからオタが嫌われるんだよwwwwwwwww」 蝶野屋敷やオバケ工場といった戦士に縁深い施設が決まって山あいや丘陵地にあるのを見ても分かるように、銀成市は ひどく山や丘が多い。例えばかつて武藤カズキがパピヨン打倒後、津村斗貴子の膝枕を受けたのも「山が見える小高い丘」 である。 その銀成市の中で比較的山が少ないのが……市の南端である。 ただし人類の発達発展というのは決まって平野に何かを作るところから始まる。言いかえれば、「山少なく平野多ければ まず開発」である。銀成市も例に漏れず、市の南端に広がる平野部はことごとくサツマイモ畑だ。これは近辺の川越市が さつまいも料理や芋菓子に力を入れているせいである。つまり銀成の農民たちはサツマイモを作って川越に売るのである。 利益率は中々で、南部に会社や工場を持つ者は不景気がくるたび「最悪建物潰してサツマイモ作りゃ何とかなる!」と── 実際、会社や工場の跡地にすぐ畑を作れるかどうかは疑問だが──のんびり構えている。 文献によればサツマイモの生産はすでに寛政年間から始まっており、近年の研究によれば将軍徳川家治に献上された 川越芋のうち端っちょから3番目の泥のついた奴が銀成産のものだったという。 現代においても川越芋の種芋のうち12~3%は銀成で生産され、冬の終わりごろ川越市の農家に送られるのである。 という訳で銀成市の南はひどくサツマイモ畑が多いのだが、それだけでは甚だ交通の便が悪い。畑潰して隣の市への でっかい道路を、広い道路を! という声が持ち上がったのは昭和の交通戦争の頃で、その要求はすんなり通った。 そうしてできた広い──大型トレーラーが3台併走しても大丈夫なほどの──道路を。 両側にサツマイモ畑の広がる牧歌的な光景を。 不審な人影が歩いていた。 具体的かつ簡潔にいえば、彼らの全身は暗い緑のフードに覆われていた。 顔は当然見えない。三角に尖る布を目深にかぶる彼らの顔面は漆黒の闇に覆われ、その表情を伺い知るコトはできなかった。 ただ、右にいるフード姿はどことなく丸みを帯びた体型で、時おり少女のような甘え声をあげている。 「えー、でもいいじゃないですかあ。物静かだけど凶暴でー、意外と繊細なシズちゃんが、にっくき臨也をとうとう料理できる んですよ! でも そ ー い う コ ト に は 慣 れ て い な い もんだから、色々失敗する。ヘタレ攻めですよっ」 「ちょwwwww30近い女が路上でディープな話題大声ですんなwww 同行してる俺マジ恥ずかしいwwwwwwwwwああ憂鬱ww」 「もおー。野球の話とかスキーの話なら大丈夫なのになんでアニメとか漫画だとダメなんですかあ?」 「さあwwww」 左の方は右より頭一つ分ほど背が高い。体型にはこれといった特徴がない。ごくごく普通の『人間の姿』。 「しかし久々の『人間形態』はやり辛いwww でもハシビロコウだと目立つからなあwwwwwwwwwwwww」 常に笑ってはいるが陽気な声とは言い難かった。口調の端々には嘲りと見下しと独りよがりな優越感の入り混じった暗い 感情が余すところ覗いている。常人なら決して会話相手に選ばぬタイプだろう。 「あwwwどうもおばちゃんwww埼玉県名物のサツマイモの生産乙っすwwwあざっすwwwwwwwww」 「ありがとうです。ただ欲を言えばですね、ここが池袋だったら聖地巡礼って感じでこの上なく良かったですッ!」 彼らは農家の人々とすれ違うたび気さくに声をかけ手を振っているが、あまり芳しい返答は得られていない。 農家の人たちは目を逸らし、手短に返事をしそそくさと行きすぎる。そんな調子である。 「ああしかし全身フード! この上なく素敵です! オタクのロマンですっ!!」 右にいる全身フード──ひどく透明感のある柔らかい声だ──祈るように手を組んだ。 「この正体不明感とか未知の敵とかいう感じがこの上なくいいですよねディプレスさん! フードごと手をグッと突き上げ力説するクライマックスとは裏腹に、左のフードはやれやれと肩をすくめた。 「まあ大抵の全身フードは殺されるけどなwwwwww あと後で出てくる連中ほど扱いが微妙なのなwwwwwwwww」 「そうそう。フードこそ被っていませんでしたけど、ラスト6人辺りが相手の負け犬軍団さんともどもポッと出の強キャラにまと めて瞬殺されたりとかー、10人いる幹部の1人が大した実力も人気もない子供キャラの竹刀攻撃一発で気絶したりとかー、 めっちゃ強い4番よりもっと格上な1~3番目があまり強そうに見えなかったりとかー。無印の後の真(リアル)もアレでー」 指折り数えたクライマックスは「うん」ともう一回頷いた。 「12宮的にはラスイチなのに魚座ってば微妙でしたよね!」 「あいつと蟹座だけはガチで裏切ってただろwwwww あれが演技ならアカデミー賞ものだわwwwwwww」 「で、総じて振り返ってみると最初に出てきた人が一番強く見えたりしちゃうのです。何しろ一番手はインパクトありますから!」 「くそうwww 乗ったオイラが馬鹿だったwww こいつマジ止まらねえwww パねえwww 火のついたオタ、マジパねェwwwww」 「オタといえばなんでオタ話は良くないんですかあ!」 クライマックスは情けない叫びを上げた。ディプレスの話によれば最早30に近いらしいがとてもそういう落ち付きのある声 ではなかった。 「アニメやマンガ、特撮が子供のものだったのはもはや過去っ! いまは大人も楽しめる時代なのです!」 「鏡見なwwww 楽しんでる大人とやらの顔や性格がどんなのか痛感できるぜwwwwwwwwうわひでえってなwww」 「むきー!! そりゃあ二次元に逃げ込んで心癒してるフシもありますけど、何も残らないかも知れませんけどね、でも心の ある生物だから常に何かを愛さないとダメなんですッ! 少なくても私は諸事情でどうしても人を愛せないから常に代替物 を求めているのです! 何もかもが壊れそうな不安抱いて明日に怯え明後日ばっか見てたって答えはでませんけど!! 仕方ないじゃないですか!」 「いやいやwww 長えしそういう感傷と公共の場でのTPOはまた別だからwwww」 「ぬ!?」 「萌えとか801とか人を選ぶ話題を公共の場で無遠慮にすんなってオイラは言いたいwwww タバコと一緒wwwwwww ニコ チン取りこまねーと苦しいからって禁煙席で吸っていいわけねーよwwwww」 「つまり……一般人さんが嫌がる話題を大声でするなと!」 「別にしたきゃやりゃいいwwww でも見知らぬオタから何度も何度も何度も不快な思いさせられた一般人はいつか報復に 出るぜwwwwwwww 禁煙席が増えまくったように、不特定多数へなああwww 法律作って罰則作って、オタ話は厳禁って風 潮作って、囲い込みにくるぜ? 不快な思いさせ続けたらなwwwwww だからクライマックス、お前も自重しろよw」 「さっきからこの上なくヒドい物言いですねディプレスさん! あまり傷つけてくると私の『スーパーエクスプレス』で数の暴 力をお見舞いしますよ!!?」 「ハッwwwwwwwww オイラの『スピリットレス』舐めんなwwwww お前に完勝したリバース=イングラムさえ瀕死だぜ?ww」 フード姿の男女はまったく同時に核鉄を握った。そして相手を牽制するよう突き出したきり黙然と睨みあった。 頭巾の下にぼっかりと空いた漆黒から稲妻が散り、両者の間でスパークした。 そして。 静寂。 静寂。 静寂。 ふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんふぁん…… 「ぬぬっ? 最後のは甲高いサイレンの音! この上なく一体何がっ!?」 「wwwwwwwwww」 近づきつつある音に2人はゆっくりと振り返った。 「そこの2人! じっとしていなさい! ほら早くフードを脱いで手を上げなさい!」 白と黒に塗り分けられた威圧的な車両が猛スピードで接近してきている。 「パトカーですね。この上なく」 「だなwwww」 「農家の人たちが通報したんでしょうかね?」 「まあ漫画のような格好で歩いていたらこうなるわなwww だからお前もいい加減オタ趣味をやめなwwwwww」 「じゃあ次はシズちゃんの格好でもしますか!! バーテンですよバーテン! アレならこの上なく大丈夫です!」 「うわwwww 一見現実に迎合してるように見えてどこまでも迎合してねえ意見wwwwwwww オタ怖えwwwww」 喋る間にもパトカーは近づいてくる。しかもパトカーの後ろからもう1台同じ物が躍り出た。よほど勢いがついているのか 凄まじい急ブレーキ音がした。更に同じ現象が起こりもう1台パトカー追加。そしてさらにもう1台。さらに、さらに……。 「あwれw」 いつしか道は──大型トレーラーが3台併走できるほど広い道は──パトカーに埋め尽くされていた。 「重なってたのが展開して、ええと。ひいふぅ、みぃ」」 「15台の列がwwwwwwwwww 3つwwwwwwwwwwwwwwww」 「でん! ぱー、ぱー、ぱー! でん! ぱー、ぱー、ぱー! でけでけーでぇっれれっれ!!」 「西部警察かってのwwwwww西部警察かってのwwwwww たかが全身フード2人に必死すぎだろwwwwww 「で、どうしますディプレスさん? たかが45台のパトさんなら私一人でもぶっちめてやれますが!!」 「馬鹿www俺たちは調査中だろwww」 「あ、そうでしたね」 「そうwwwww」 「銀成市と隣の市の境目! そこがどうなっているかを調べなくてはなりません!!」 「ブヒヒwwww 一見ワケがわからない調査だが、これが後で活きてくるんだよなア~ だからここで警察相手に戦う意味ぁ まったくねえよwwwwwwwwww 騒ぎ起こして戦団の連中にこちらの動き気取られたら終わりだっぜwwwwwww」 「じゃあ逃げますか! どうせなら池袋まで退きませんか? いいお司屋さん知ってるんですよぉ」 「うっせ誘うなwwwww 『お前に好かれたら終わり』なんだよwwww とにかくズラかるぞwwwwwwwwww」 警察官たちは恐ろしい光景を見た。 時速100kmで飛ばすパトカーより 『更に速く』 逃げ去っていくフード姿達を。 全速力で運転しているにも関わらず、彼らは恐ろしい速度でぐんぐんと遠ざかっていく。 見失うまで30秒とかからなかった。 ふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんふぁん…… 「? パトカーの音がやけに多いな。何かあったのか?」 「それより斗貴子氏、いまの話、受けるの?」 机の向こう側で淡白なメガネ少年が返事を促した。斗貴子は渋々という顔で視線を右にズラした。 「考えてくれないだろうか」 早坂秋水がひどく真剣な面持ちでそこに存在している。ちなみに教室にいるのは斗貴子とメガネ少年──六舛孝二── と秋水だけだ。しかも彼らは窓際一番後ろの席に集結している。この様子、密談以外の何であろう。 「どう、といっても」 斗貴子は顔をしかめた。艶やかな髪をわしゃわしゃと梳るが明確な返答は出そうにない。 「そのだな。もう一度言ってくれないか? 正直、予想外なんだが」 秋水は居住まいを正し、ひどく真剣に言葉を紡いだ。 「キミがパピヨンを演劇部から放逐したがっていると聞いた。俺もぜひ、協力したい」 先ほど、演劇部の練習が終わった。さて一旦寄宿舎に戻り防人にでも色々聞こうか……と斗貴子が思っていると六舛が どこからかやってきてこの教室に案内した。 その時にはもう秋水がいまの場所に座っていて、面喰らったのを覚えている。 そして一言一句違わず、上記のセリフを吐いた。 ちょっと待て、と斗貴子は思った。もちろんパピヨン放逐に関し仲間は欲しいところである。だが、その協力者が秋水とい うのは幾らなんでも予想外だ。 「そもそも剣道部だろキミは。いや、怪我が治るまで演劇部に仮入部するという話は聞いているが」 秋水は頷いた。銀色の刃のように澄み渡った表情は「だから俺にも協力する権利がある」そう言いたげだった。 「いいんじゃない斗貴子氏? だいたい斗貴子氏だって入部1日目だし」 「それをいうならキミは演劇部員ですらないだろう」 「今でも一応部員だけど? 去年は部長だったし。だから部外者に変えられるのは見たくないというか」 「ええええええええええええ?」 斗貴子は思わずどよめいた。凛々しい顔がポンチ絵のごとく崩れているのが分かった。 「成程。だから俺と津村の間を……」 「そ。取り持ってる訳」 「じゃあひょっとしてキミの特技の声帯模写。あれは演劇の成果なのか?」 「いや逆。声帯模写ができるから演劇を」 「そんな動機で……って。いや、一度しかない高校生活なんだから、もっとこう部活選びは真剣にしなさい」 「流石は斗貴子氏。含蓄がある」 同意したようなしてないような反応だ。瞳は白く曇ったメガネに隠れ、真意を伺い知るコトはできない。 「というか津村、彼はこの学校の部活全てに入っている。剣道は二段だ」 「絞れ! 一つに! 部活はもっと真剣に選べ!!」 叫び、机に拳を叩きつける斗貴子だが六舛はさほど怯えた様子もない。冷めた瞳で彼女を一瞥すると「それはともかく」と 話題を変えた。 「秋水先輩と手を結んだらどう斗貴子氏? いまのままじゃ勝ち目薄いし」 「う……」 口を噤んだまま斗貴子は回想する。いまの演劇部員のほとんどはパピヨンシンパだ。このまま手をこまねいていればい ずれ部員の総ては蝶々覆面をかぶり全身タイツを着こなし、変態丸出しの馬鹿騒ぎを銀成学園に振りまくだろう。そもそも 銀成市民はアホばかりなのだ。 「確かに私だけでは孤立無援。味方は一人でも欲しいところだが」 ちらりと秋水を見る。戦闘絡みなら卓越した剣客たる彼は非常に重宝するだろうが、ことこう言う日常(?)の問題解決に は甚だ不向きな男に見えた。 (むしろこういうのは桜花の方が向いてるんだが) とにかく。 唯一の味方が秋水というのがまったく以て宜しくない。 そもそも斗貴子と秋水の仲は決して良好とは言い難いのだ。 かつて斗貴子が武藤カズキともども早坂姉弟と戦った時、秋水はカズキを背後から刺した。もし桜花が武装錬金の特性 でカズキの傷を引き受けなければ、彼は間違いなく死んでいただろう。 もちろんその件に関する謝罪は、ザ・ブレーメンタウンミュージシャンズとの決着後に聞き及んでいる斗貴子だし、一時期 秋水に辛く当たっていたのは様々な辛さ苦しみの捌け口という意味もあった。そもそもカズキが刺されたのは斗貴子から早 坂姉弟を守ろうとしたためでもある。その過程で斗貴子自身、「まだ人間の先輩たちを守りたい」と真っ当な正義を主張する カズキを──戦いの世界から遠ざけるためとはいえ──さんざん傷めつけた。 具体的には失明させようとしたり、四肢のどれか一本を機能不全に追い込もうと、した。 (あの時はやりすぎた……) とにかくそういう経緯があるからカズキの件で秋水を恨むのはやめよう。そう思っている斗貴子だが、彼と仲良くしたいと いう気持ちは目下のところ皆無である。 (だあもう考えていても仕方ない。こうしている間にも演劇部はパピヨンにどんどんどんどん侵食されてるぞ) 華奢な体を抱えるように斗貴子は身震いした。パピヨンという変態性の権化が少しずつ少しずつ銀成学園を侵食している 恐ろしさよ。もたもたしていると本当に取り返しがつかない。 (だいたい、カズキが月に消えたのになんであんなに平気そうなんだ。貴様にとってカズキはその程度の相手なのか) 秋水と協議する気になった理由の一つは、上記のごとき憤りかも知れない。カズキがいなくなってこっち、斗貴子は幾度と なく辛い思いをした。それを晴らそうと秋水の過去をあげつらえばまひろに聞かれ、傷つけ、ますますどん底へと呑まれた のだ。 にも関わらずパピヨンは平気な顔で演劇部に出入りしている。「本名を呼ばれて以来」、あれほどカズキに執心していた というのにだ。 そういう怒り半分、顔見知りたる生徒たちを守りたいという使命感半分。 斗貴子はゆっくりと秋水の目を直視した。 「ひとつ聴きたい」 「なんだ?」 「どうしてキミはパピヨンを演劇部から放逐したいんだ? 過去をどうこう言う訳ではないが、キミの性格なら部活動のいざこ ざに首を突っ込まない方が自然だ。それが何故、今回に限って口を出すんだ?」 謹直な表情が、ぽつりと言葉を吐いた。 「衣装の問題だ」 衣装? 斗貴子は首を傾げた。彼は何の話をしているのだろう。 「このままいけば、武藤の妹がパピヨンと同じ服を着る事になる。それは防ぎたい」 「あの服は……胸元が開き過ぎている」 寂然と窓の外を眺め始めた剣客に、斗貴子はほんの少しだけだが頬を緩めた。 「わかった。協力をお願いする」 「なるほど。斗貴子氏もまひろちゃんにあの服を着せたくないから先輩と協力する気になったと」 「違いないがあまりそういうのは口に出さないでくれ。何というか、困る」 少し困った目つきで釘を刺すが、やはり六舛にこれといった表情の変化はない。 「ていうか意外。秋水先輩がそういうコトいうなんて」 「だが、若い女性が素肌を気楽にさらけ出すのは良くない」 訥々とした呟きに斗貴子と六舛の口からため息が漏れた。枯れている、というより秋水自身が妙な気恥しさを抱えている フシもある。もちろん一番大きいのは「恩人の妹におかしな格好をさせたくない」という節義であろうが。 「その辺りはともかく、お2人が協力してもパピヨンを放逐するのは難しいんじゃないか?」 くいっとメガネを掛け直す少年に低い──女性にしてはなかなか静かな迫力のある──反問が刺さった。 「何が言いたい」 「演技力の問題。いまパピヨンが演劇部で支持を受けているのは演技力のせいだし」 ふむ、と秋水は顎に手を当てた。 「確かに……。俺も一度見たが、彼の演技は良くも悪くも強烈だった」 「あんな奴の一挙一動を真剣に考えるな。ただの頭のおかしいド変態がいやらしく振る舞っているだけだ」 目も三角で吐き捨てるように斗貴子は呟いた。あんな物をあがめる銀成市民はDNAレベルでアホだとも言いたげだ。 「とにかくパピヨンに対抗しようと思ったら、演技で立ち向かわなきゃ意味がない。斗貴子氏たちもそれは分かってるよね?」 「まあ確かにな。私達が説教したところで部員は耳を貸さないだろう。彼以上のまっとうな演技を見せつけなければ」 「演劇部員の眼は覚めない、という訳か」 だが、と斗貴子は眉をひそめた。 「どうやってまっとうな演技を見せつける? いっておくが私も早坂秋水も演技についてはズブの素人だぞ? 今から練習 したところで手遅れだ。基礎が身に着く頃にはもう」 「演劇部はパピヨンに侵食されきっている」 そうだな、と六舛は頷いた。 「だからお2人には1日でパピヨンレベルの演技力を身に付けてもらう。具体的には修行。いい?」 「「はい?」」 斗貴子と秋水の疑問符が被った。
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/3625.html
概要 通算8度目の全国大会 基本情報 開催期間2013/5/12~2013/7/20 開催トーナメントネオスタンダード(~『デート・ア・ライブ』まで) Vスパキング決定戦 タイトルカップ「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」 タイトルカップ「僕は友達が少ないNEXT」 タイトルカップ「えびてん 公立海老栖川高校天悶部」 タイトルカップ「シャイニング・アーク」 上位入賞タイトル ヴィクトリースパーク ジャパンカップ2013 全国決勝大会 全国決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 2位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 3位 「四糸乃」 『デート・ア・ライブ』 4位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 地区決勝大会 金沢地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「四糸乃」 『デート・ア・ライブ』 2位 「四糸乃」 『デート・ア・ライブ』 3位 「パニス」 シャイニング・シリーズ 4位 「四糸乃」 『デート・ア・ライブ』 福岡地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 2位 『ARIA』 コミックブレイド 3位 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 4位 「ユークリウッド・ヘルサイズ」 これはゾンビですか?&これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド 東京地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 2位 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 3位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 4位 「ケルベロス」 シャイニング・シリーズ 大阪地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 2位 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 3位 「古手川 唯」 To LOVEるシリーズ 4位 「柏崎 星奈」 『僕は友達が少ない』 仙台地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 2位 「ファム・ファン・ファン」 『ラストエグザイル-銀翼のファム-』 3位 「柏崎 星奈」 『僕は友達が少ない』 4位 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 広島地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「柏崎 星奈」 『僕は友達が少ない』 2位 「小鳥遊 空」 『パパのいうことを聞きなさい!』 3位 「ヤミ」 To LOVEるシリーズ 4位 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 名古屋地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「ミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラング」 『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』 2位 「パスカル」 『テイルズ オブ グレイセス エフ』 3位 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 4位 「ラン」 『輪廻のラグランジェ』 札幌地区決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 1位 「サクヤ」 シャイニング・シリーズ 2位 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 3位 「小鳥遊 空」 『パパのいうことを聞きなさい!』 4位 「ユークリウッド・ヘルサイズ」 これはゾンビですか?&これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド Vスパキング決定戦 会場 デッキタイプ タイトル 金沢 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 福岡 「ユークリウッド・ヘルサイズ」 これはゾンビですか?&これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド 東京 「羽瀬川 小鳩」 『僕は友達が少ない』 大阪 「柏崎 星奈」 『僕は友達が少ない』 仙台 「京乃 まどか」 『輪廻のラグランジェ』 広島 「松前 緒花」 『花咲くいろは』 名古屋 ブレイクブレイド『クリシュナ王国』デッキ 『ブレイク ブレイド』 札幌 「織田 信奈」 『織田信奈の野望』 参考 「ブシロードカードファイト2013」開催に伴う調印式を実施!5月11日(土)より全国各地でブシロードTCGの祭典がいよいよ開幕! トーナメント記録
https://w.atwiki.jp/gods/pages/119333.html
ビクトリア(2) 南イタリアのカラブリア公の系譜に登場する人物。 関連: カルロスデボルボンドスシシリアス (カルロス・デ・ボルボン=ドス・シシリアス、父) アンヌマルグリットブリジッタマリー (アンヌ・マルグリット・ブリジッタ・マリー、母) マルコスノミコス (マルコス・ノミコス、夫)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/115309.html
マリアクリスティーナデボルボンイバッテンベルグ(マリア・クリスティーナ・デ・ボルボン・イ・バッテンベルグ) スペイン王の系譜に登場する人物。 関連: アルフォンソジュウサンセイ (アルフォンソ13世、父) ヴィクトリアユージェニーオブバッテンバーグ (ヴィクトリア・ユージェニー・オブ・バッテンバーグ、母) エンリコマローネチンザノ(2) (エンリコ・マローネ=チンザノ、夫) ヴィットーリアマローネチンザノ (ヴィットーリア・マローネ=チンザノ、娘) ジョヴァンナマローネチンザノ (ジョヴァンナ・マローネ=チンザノ、娘) マリーアテレーザマローネチンザノ (マリーア・テレーザ・マローネ=チンザノ、娘) アンナサンドラマローネチンザノ (アンナ・サンドラ・マローネ=チンザノ、娘) 別名: マリアクリスティーナテレサアレハンドラマリアデラコンセプシオンイルデフォンサビクトリアエウヘニア (マリア・クリスティーナ・テレサ・アレハンドラ・マリア・デ・ラ・コンセプシオン・イルデフォンサ・ビクトリア・エウヘニア)
https://w.atwiki.jp/saikyouryodan/pages/46.html
九条、君はほんとにばかだなぁ…… || / У / l . i . |. i ヽ ∨ 7 |/| ! /! / | ゝ / / | . | | |. | ∨_ | | ./´/ \l ( / ′ ! | | i . ! i | . | | . ∨! ! ! / ./ . / ヽ L! ′ | l | | l | l | | | | . i/ / /─〈/ 〈. Ⅵ i | l | | l | l | | | | l /./ ,} \ | | | i | l | | l | l | | | | |/" ./i i | | | | | l | | l | l | | | | ト、 /.イ | \∧、 | | | l | | l | l | | | | | !\ i | l丿 / ∧ | |\|__|__|__ノ | ト、_|_l_l__|/| / / | ヽU´ / / . . | ャl‐テ──-r | l t‐─‐〒ア | / /_.∧、 / / . 〉∧ . | 弋ト ィソ 弋ト ィソ | | . / ∧ \ 、 〈 i . // ノ/ト _ ゝ ´ ̄ ̄` ´ ̄ ̄` / /_/ / i 、 V . ∨\ // ヽ从 " ´/≧´\l \ ヽ / 7 .ゝ . -‐( イ_ .! \. \ノ / _/_/く_ >- . __ . -< _つ〉_.」 ヾ / \ /`|_|´\ / 7 i ∧ L_ ヽ. / | ト、 / ___」 |_ / 「 ̄ ` i / | | \ ./´  ̄7 ´ ヽ 〈 L_ ∧_ イ ./ | ゝ _./! ___」 i ヽ 「 ̄ ` i / / / ! V ヽ | ´  ̄7 |
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1243.html
【翌日。銀成学園地上1F。廊下】 「感謝する」 「何がよ?」 ヴィクトリアは怪訝な顔をした。目の前には秋水がいて深々と頭を下げている。地上に戻るなりそれだ。まったく訳がわか らない、愛らしい顔つきを不快に歪め詰問する。 「相談に乗ってくれたのだろう。ありがとう」 「確かにそうだけど、なんでアナタが礼をいうの?」 武藤姓でもないクセに。からかうように笑うと瞳の光が揺らめいた。 辺りには人気がない。いくつかある校舎のうち一番南側の更に隅っこというところだ。敷地的にも辺境らしく窓の外には フェンスがある。錆やほつれの編み目を縫うように広がる裏道を一台、豆腐販売の車が通った。うら寂しい笛の音は訳も なくヴィクトリアの感傷を誘った。フェンスから校舎までは3mほどあり、薄い黄土色の校庭にはコーンやバレーボールが無 造作に転がっている。いずれも乾いた泥や埃の洗礼をたっぷり受けており新品とは言い難い。ゴミ置場かも知れない。 内外ともよほど人が近づかない場所なのは確かだった。 廊下の行きどまりにあるのは第三視聴覚室。それを背に見る教室の群れと来たらパっとしないものばかりだ。プレートを 見るだにゲンナリする。美術準備室、多目的教室A、同B……少子化で不要になった教室どもの墓場だった。 (こんなにあるなら部室ぐらいくれてもいいでしょ) なぜか練習場所の定まらぬ演劇部だ。いまは専らまひろたちのクラス(1-A)を拠点に活動中。なのにどうして……学校 生活につきまといがちな不合理に軽く瞳を尖らせていると背後から黒い声が掛った。 「確かに遊ばせておくのは惜しいな。理事長とやらに掛け合ってみるか」 「だ、だよね~! 部室ある方がみんなヨロコブだろうし!」 どこかわざとらしい声はまひろのものだ。秋水と並び立ちながらも露骨に横を向いている。そして真赤な顔に引き攣った 笑みを浮かべている。ボリュームだけはでかい上ずった声で話しかけているのは美術準備室に取り残された作りかけの顔 面石膏像だった。 尋常ならざる様子だ。秋水が心配そうに話しかけた。すると赤道直下のまひろフェイスに熱帯低気圧顔負けの渦が生ま れた。澄みわたる瞳の黒が線となりぐるぐるぐるぐる廻り始めた。それが最高速に達するまでに乱れ放たれた言葉は少な くても英語圏で生まれ育ち日本語圏で長く過ごしたヴィクトリアにはまったく翻訳不可能なもの言語だった。もはや少女特 有の柔らかさと甘ったるさとまっすぐな明るさだけが取り柄のオノマトペだった。頭から星型した色とりどりのガラクタをばら 撒きながらとにかくまひろは言葉を放ち、放ち──…まったく要領を得ない。 (そんなに恥ずかしいなら離れればいいのに) やれやれね。笑いを一齣(ひとくさり)かみ殺し助け船を──好意を示すというより自らの優位性を保つため──出す。 「私の後ろにでも立つ? そこじゃいろいろやり辛いでしょ?」 「……いいよ。ココで」 柄にもなく静かな声だ。ココとはつまり相変わらずの秋水の横。俯き加減で瞳を熱く潤ませている。 「そう。で、ソコで満足してるのはどうして? 早坂秋水のコトが好きだから?」 返事は来なかった。代わりにぼっという音がまひろの顔から弾けとび炬燵よりも赤熱した。同時に狭い肩が窄まりか細い 首が埋没した。蒸着した前髪が双眸を覆い隠したせいで表情は見えない。唯一見える桜色の唇が切なげに開きわなないた。 「──」「──」「──」。声というより甘い吐息だった。耳を欹(そばだ)て聴覚経由で言語化したヴィクトリアは色素の薄い唇 を一瞬開けかけ……そして閉じた。代わりにエメラルドのようだと友人一同から大好評の瞳を悪戯っぽく左に振るとすぐさま ある人物へ視線を移した。 「なんていったのそのコ?」 驚いたのは秋水である。この欧州少女の声は時おり外耳道や鼓膜にねっとりこびりつく蜂蜜のような魔性を見せるが彼は 一切の悩乱を見せなかった。代わりに息を呑み瞳孔を収縮させゆっくりと「キミ(ホムンクルス)なら聞こえたはずだろう」とだけ 呟いた。 「どうかしらね。ホムンクルスだからって感覚まで強化されるとは限らない。……で、そのコは何て?」 小悪魔のような冷たい微笑を浴びせかけると秋水は観念した。うっすらと汗ばみながらゆっくりと、文節を区切りながら、 代弁した。 「俺の事については好きかも知れないというだけで確定はしていない。そう言ったのだが」 「ででででも私なんかのために何も考えず地下に飛び込んでくれたのは嬉しいよ。その、ね。……ありがとう」 うっすら頬を染めて上目遣いを送るまひろを秋水は困ったように眺めた。 「へえ。良かったじゃない」 「…………」 秋水はやや恨めし気にヴィクトリアを見た。パピヨンは、不思議そうに呟いた。 「なんだ。貴様ひょっとして女運がないのか。哀れだな」 「本当ね。でもアナタに言われたくないわよ。むかし財産目当ての家庭教師に誑かされた癖に」 「!!?」 なぜ知っている。珍しく驚愕を浮かべるパピヨンをよそにヴィクトリアは薄ら笑いを浮かべた。 「ところでアナタ、戦士たちに合流しなくていいの? ガスマスクの戦士がしきりに気にしてたようだけど」 端正な顔がにわかに引き締まった。そんな秋水にまひろは向きなおった。向きなおったといっても俯きがちなのはそのま まで、かろうじて正中線をさらけ出したという感じだ。 「ゴメン秋水先輩。忙しいのに邪魔しちゃって……」 「大丈夫だ。戦士長からは不参加でもいいと言われている。それに──…」 大きな手が肩に乗った瞬間、まひろは小さな肢体をぴくりと震わせた。そうして恐る恐る息を吐きながら顔を上げた。 「俺自身、必要だと思ったから優先した。それだけだ。君が気に病む事はない」 蒼い光の宿る切れ長の瞳に射すくめられたように少女の時が一瞬止まった。彼女はその容貌からあらゆる強張りを 解き放ちただただ無防備にあどけなく秋水を見た。やがて大きな瞳を少し嬉しげに蕩かせるとそれを細め、射線を外した。 「ありがとう」。切なげな小声を聞きながらヴィクトリアは腰に手を当てた。なだらかな鼻梁を通り抜けた吐息は呆れと安堵 が半々だった。そっと手を離した秋水はその挙動が良かったものかやや逡巡しているようだった。そんな2人はまるで遠い 昔たしかに自宅に居た2つの大きな存在で、悲しみの向こうにある大切な懐かしさの具現だった。自分が何を目指し何を 大事にすべきか示してくれるのはこの無言の蚊帳の外だった。 もっとも世界というのは常に誰かの心地よさを奪いにくるものらしい。 美しくも毒を秘めた声が静寂を破いた。 「ところでそろそろ足元を気にしたらどうだ」 「何が言いたい?」 鼻で余裕たっぷりに笑いながら蝶々覆面、一歩踏み出した。漆黒の棒の先で飾り布が翻る。紫の爪の照準が美剣士に合わ さった。 「誤魔化すなよ。右足首を捻挫しているんだろ」 急に話題が変わった。まひろは円らな瞳を白黒させた。 「え? なに? なに? どういうコトなのびっきー」 「あの時。アナタに会うため何も考えず地下へ飛び込んだのよ。人がせっかく作ってあげたハシゴも無視してね。穴は相当 深かった。ホムンクルスならいざ知らずただの人間が着地して無事でいられるかどうか」 秋水の頬に汗が浮かんだ。その瞳は後悔をもたらす過去を眺めているようだった。 「大方、奴に仕出かした所業のせいでそいつに負い目を抱いているんだろうが生憎俺は貴様ほどお優しくないんでね。下ら ん逃げを打った結果なにを招いてしまったか。ちゃあんと教えてやるのさ」 秋水はまひろを見た。彼の映る瞳のガラスは申し訳なさという液体でぶわりと滲んでいた。 「……君は彼女をどうしたいんだ」 「さあね。というか貴様こそどうするつもりだ? 女を追い回した挙句ケガとはまあ随分情けない話じゃないか」 「集合場所はたぶん屋上ってところね。いけるかしら? 歩いて」 「屋上……!! いったいどれほどの苦難が秋水先輩を襲うの……!」 「拳固めてヘンな顔しないの。誰のせいだと思ってるの」 それは私だよね。まひろはしゅんと頭を垂れた。歌舞伎役者も真っ青の勢いだった。栗色の髪がぶぅんと振り乱れかぐわ しい匂いを振りまいた。 「重ねがさねゴメンね秋水先輩。私なんかのせいで足を……。劇の練習、斗貴子さんとあんなにすごいアクションしてたのに …………きっといっぱいいっぱい練習したのに私のせいで……」 「その辺りに支障はない。それに何度もいうが俺が必要だと思ったから優先しただけで……」 (歩かなかったのはこういう気遣いをさせたくなかったからでしょうね) 一緒にいるだけで顔面筋肉がみるみると解されていくようだ。秋水は、まひろと。平素は謹厳極まる表情の美丈夫が年 相応の揺らぎを大いに浮かべている。聞いたコトもないやや高の声さえ喉から漏らしている。 「本当アナタ必死ね。もう確定じゃないの? 早坂秋水への感情」 「ちちち違うよ! 秋水先輩が好きかも知れないからとかそーいうのじゃなくて!!」 . 眉毛を額の肉ごと切なげに漏り上げながらまひろはぽつりと呟いた。 「私のせいで捻挫しちゃったんだよ。放ってなんかおけないよ……」 彼女を除く全員がほぼ同時に息を呑んだ。秋水はやや感嘆したらしい。パピヨンは黒い笑みを大いに浮かべた。 (馬鹿ね。放っておく方がいい場合もあるのよ。今がそれ) なのに愚直にも助力を考えている。だがそのひた向きさはこの場の男どもの琴線に触れて仕方ないものらしい。 (……羨ましいわね) パピヨンが異性の挙動に心くすぐられ笑っている。でもそれを成したのは自分ではない。まひろを見る。いかにも困惑の 極みで自分は無力だという雰囲気にしょげかえっている。いまどれほどスゴいコトをしたかなどちっとも知らないのだろう。 それがやれないコトに無念を覚える者がすぐ傍に居るとは、知らないのだろう。 「…………」 自らの周囲だけ暗くなっていく錯覚。それがヴィクトリアを襲った。過去何度か味わった苦さ、結局何をやっても報われない のだという絶望的な感覚。やや形を変えたそれが肌を寒くしていく。 (いつまで経っても進歩がないわね私。本当、嫌になる) それを繰り返してもどうにもならない。俯きかけた首をしかし意志の力で立て直し、力強くまひろを見る。ポケットから「ある物」 を引き抜き披歴したのはつまり矜持だった。相談相手を全うする。そうするコトでしか心痛に耐えられそうになかった。 「大丈夫よ捻挫ぐらい。コレ当てておけば治るから」 まひろの目が点になった。「何それ?」。視線が吸いついたのは六角形の金属片だった。 「核鉄。私の地下壕とか早坂秋水の日本刀とか」 「この俺、パピ・ヨン! のニアデスハピネス!」 「を発動する道具よ。これ当てておけば治癒力が高まるの。捻挫自体軽そうだし、何とかなるでしょうね」 思わぬ助け船に秋水は「そうだ」と自分のものを取り出した。だから心配には及ばない。訥々とした説明に(よく分からな いながらも)まひろは納得し語気をやや弱めた。 「そうだ。俺も核鉄を持っている。自分でどうにかできる。君が気に病む方が辛い。処置は俺に任せてくれ」 「そ、そういうコトなら」 しぶしぶという調子だがまひろは自説を引っ込めるコトにしたようだ。 総ては丸く収まる。ヴィクトリアが確信しかけた時、それは起こった。 「まあ核鉄の治癒力などという物は生命力を強制変換しているだけに過ぎんがな」 (ちょっと) 小声で抗議するヴィクトリアもなんのその、パピヨンは実に楽しげにまひろを指差した。 「命を削って無理やり治しているだけだ。平たく言えばその男の寿命は縮む!」 ええー!! びっくり仰天のまひろをよそに秋水は颯爽とパピヨンに駆け寄った。軽いとはいえ捻挫は捻挫らしく右足 を振り下ろすたび顔をゆがめるのが印象的だった。そして近づくやいなやぬっと顔を近づけ困惑しきりで詰問した。 「また君は。なぜそれを今言うんだ」 「人に命を削らせておきながら自分だけはぬくぬくと過ごす。そういう奴が俺は大嫌いでね」 「構わない。俺は納得しているんだ。なのにどうして……!」 「がなるなよ。ただでさえ短い寿命の浪費.を防いでやったんだ。感謝されこそすれ抗議される謂れはない」 「だが」。胸倉を掴まんばかりの勢いで距離を詰めた秋水だがこの口達者な享楽主義者には何を言っても無駄と気付いた のだろう。頬を波打たせながら息を吐きこう述べた。 「ならば保健室で手当てを受ける」 「いい提案だけどきっとさっきのガス騒ぎで満員よ? 私なんか華道部で寝てたぐらいだし」 (毒島……!!) まひろがどういう申し出をするか気付いたのだろう。 秋水はその美しさが台無しになるほど暗澹とした表情で俯いた。 そしてその袖が引かれた。振り返ればまひろが居た。子犬のように瞳を濡れそぼらせ、とてもはにかんだ様子で、おずお ずと呟いた。 「私なんかでよかったら……肩、貸すよ?」 「普通に歩いた方が早そうね」 のろのろと角を曲って見えなくなった2人めがけ皮肉をこぼしながらヴィクトリアは嘆息した。 「で、貴様は何をしている?」 携帯電話を忙しく叩くヴィクトリアを不思議そうにパピヨンは見た。 「メール。早坂桜花に事の顛末を教えてあげるのよ。だって面白くなりそうだし」 「貴様も物好きだな」 「アイツが悪いのよ。私はすっかり早坂桜花を忘れてたのに去り際」 (姉さんにだけは言わないでくれ) 「なんて小声で釘を刺すから。墓穴ね。アナタの言う通り女運がないみたい。……さて、送信しようかしら?」 などと冷笑を浮かべつつも内心良心とやらが葛藤しているのにも気付いているヴィクトリアだ。 客観的にいえば秋水には恩がある。戦士だが、人格そのものはさほど嫌いではない。 (やめてあげようかしら? そっちの方が恩を売れそうだし) 黙っておくのが義理だろう。人として行くべき道だろう。 なので。 「えい」 ヴィクトリアは送信ボタンを押した。 (だって私ホムンクルスだし) 桜花という悪魔がこの事実をどう悪用し秋水を困らせるか。 想像したヴィクトリアはとてもとても晴れやかな笑顔を浮かべた。 「非道いコトを嬉々としてよくもまあ。もっともああいう奴らは不様にからかわれる方がお似合いだがな」 瞳を濁らせ呵呵大笑のパピヨンはさしものヴィクトリアさえ軽く背筋に寒気を覚えるほど狂的だった。半ば呆れながらも笑 みを浮かべたのは彼が心から嬉しさや喜びを感じているのが分かったからだ。そんな顔を見るだけで微かな幸福感が 全身をよくしていくようだった。 「本当、珍しいわね。アナタが他人を気に掛けるなんて」 「気に掛けてなどいないさ。動ける癖に動こうともしない……そんな奴が俺は大嫌いでね。周りが必死に保護しているなら 尚更だ」 「要するに逃げているあのコが気にいらなかった訳ね」 「そ。奴ならば希望しか信じない。結局それを理解しているのはこの俺パピヨンだけという訳だ」 (奴? ……ああ、武藤カズキの。つまり妹なのに分かってないから) 厳しく当たった。恩人の妹として礼を尽くし厚遇している秋水とはまったく正反対だ。 (でも根っこは同じ) まひろを正しい道にやろうとする作用がある。秋水の場合それはあくまで優しく卵でも扱うようにおっかなびっくりだが、 パピヨンはもうまったくの無遠慮。傷つけてでも首根っこを掴み向かうべきものに直面させようとする気迫がある。 決して優しさだけではない。けれども抱いた敬意を何一つ妥協せず貫こうとする誇り高さがある。それは時に単なる優しさ よりも励ましとなり人を立たせていくだろう。 (武藤カズキの妹だもの) 多少の手心があるに違いない。そう思うとき桜色した薄い胸の奥がきりきりと痛んでしまう。払拭した筈のまひろへの劣等感が 違う形で全身に広がるのだ。自分がパピヨンに抱いている仄かな想いなど遥かに飛び越えた深い絆があるような気がした。 (私もあのコと同じなのに) 軽く目を伏せる。 大事な存在が月に居る、という点ではまひろと変わらぬヴィクトリアだ。 なのに彼はまひろにだけ特等の対処をしているのだ。 (馬鹿ね。パパとアイツは喋ったコトさえあるかどうか分からないのに) 月に大事な存在がいる。その程度の大雑把な共通項でパピヨンの歓心を求めている。そんな感傷など侮辱にしかならないのに。 自分の弱みがたまらなく嫌だった。 (…………) 自分はしょせん最近出会っただけの存在で、母の研究成果がなければ共にいる価値さえないという自虐さえ湧いてくる。 長年暗いところにいた精神の悪い癖。分かりながらも落ち込んでいくコトを止められない。砂を噛むような無力感とはまた 別の、むしろそれを乗り越えたからこそ蘇った生々しい1世紀遅れの感傷が心を大きくいじめている。 ──「あまり不安がっても仕方ないさ。悪い考えなんてのは願望に似ている。心配が見せるのは一番叶って欲しいコトの対極さ」 声が蘇る。いつか聞いた総角の。頭では理解できている筈なのに、感情が納得を妨げる。 (どうして縋ろうとしてるのよ。大嫌いなホムンクルスの言葉なのよ。なのに……どうして) 「オイ」 少女特有の世界が振動によって打ち砕かれた。まずヴィクトリアが知悉したのはむにゅりと歪む背中だった。訳も分からぬ という顔で横目を這わす。窓ガラスがあった。土色した雑巾汚れがタイヤ痕のように乱舞する透明にヴィクトリアは自分が窓 際に追いやられたのだと気付いた。輪のついた細い両腕──輪はアクセサリーだった。自分でさえ時々つけているコトを忘れて しまうそれが白いブラウスの半袖に2つして軽く潜り込んでいた──は艶やかな金髪よりはるか上に高々と掲げられていた。 目の前にはパピヨン。痩せながらも男性らしくコツコツとした大きな手がヴィクトリアの両手を軽くねじあげていた。 「~~~~~~~~~~~!!!」 翠色の双眸を大きく見開きながらヴィクトリアはパピヨンを見た。相変わらずの仏頂面で感情は読めない。少なくても怒って いないコトは乱暴のなさから分かったが、それでも鼓動を早めざるを得ない姿勢だった。ひんやりした手は真白な手を造作 もなく拘禁している。辺りときたらまったく人気がない。惑乱に混沌とする脳髄を不安と期待が半々で走り抜けた。反射的に 白い大腿を擦り体を捩らせる。だが逃れられない。男性らしい逞しい力の前では無駄な話だった。もっと拒絶を爆発させれば スカートから核鉄を引き抜くぐらいはできるだろう。さればすぐにでも地下壕を発現し逃げられるというのに、それをも忘れじ つと赤い顔で見上げていた。 「な、なによ。いきなり暴力? 乱暴ね」 かろうじて毒舌を飛ばしてみるがいまいち勢いがない。むしろ声の上ずりを感づかれたような気がした。慌てて口をつぐみ 視線を外す。その挙措がいささか艶めかしい気がしてますます気まずいヴィクトリアだ。視線は揺れ動きながら遂に左爪先の 大外へ落ちた。すると細長くまとめた金髪が2房、さらりと擦れ悲鳴を上げた。ヘアバンチの硬質な打ち合いはそれだけで ドキリとする余韻だった。パピヨンは直立不動のままだった。遠くから聞こえてくる野球部やサッカー部の掛け声が時間の止 まった世界を唯一現実のものと見せていた。流れ込んでくる昼の青い光は場違いなほど爽やかだった。 (顔、顔……!) うひゃあと叫びたい気分──学校生活で猫を被っている時はよく上げるが流石にいまは憚られた──を必死に抑えながら 接近対象を横目で見た。パピヨンは上体を屈め毒々しい覆面ごとその眼差しを近づけてくる。距離が縮むたびもともと大きな 瞳がますます見開かれる一方だ。いよいよ鼓動は章印ごと胸部を張り裂きそうだった。口の細いボトルで注ぐほど大きく激し かった。軽く後じさる頭。ひくつく口周りの筋肉。自分の白い頬はいま緊張性の汗をまぶしている。鼻先が髪にかかった。き のう洗髪しておけば良かった。てんでバラバラの役にも立たない知覚をショートした思考回路にブチ込むうちとうとうヴィク トリアは両目をぎゅうと閉じた。パピヨンの顔は本当にすぐ間近だった。 「こんな時期に戦士どもが打ち合わせをする以上、大戦士長とやらの救出作戦は近い」 「え?」 覚悟を決めたように両目を見開くと、面白くもなさそうな顔が洞察結果を淡々と出力していた。 「? どうした? 何をそんなに落胆している?」 「べ、別に……。アナタがいう割にはつまらないコトだなって思って」 少女らしい声に憮然と失望とちょっぴりの安心感をブレンドしながらヴィクトリアは反問した。 「分かってるわよアナタのいいたいコトぐらい。転入してきた音楽隊と特訓するんでしょうね。戦士は。でも津村斗貴子と早 坂秋水はアナタに演劇部を渡したくない。だから残留する。そうすると」 「戦士は連中ともども入部する。練習に託(かこつ)けて戦闘訓練をやるつもりだろう」 「で、私に何をやらせたいの?」 「フム。結論からいってやろう。演劇部のタガは貴様が締めろ」 とここでようやくパピヨンはヴィクトリアの両腕を解放した。重心の崩れを幸いと身を泳がしさりげなく距離を取るヴィクトリア。 彼女に対し蝶人はとうとう理由を述べ始めた。歌劇でも送り出すような調子だった。 「新し物好きの部員どもだ。音楽隊連中の自己紹介やら自己主張が来れば雰囲気が緩む、劇までもう72時間もないのにな」 「それを引き締めればいいのね。いいわよ。やってあげる。でも顧問でもない新入部員の私がそんなコトしていいのかしら?」 「特別に委任状を認(したた)めてやる」 そういうなりパピヨンは黒いスーツのとある一か所に手を突っ込んだ。 腰のあたりだった。両足が骨盤によって合流するデルタ地帯だった。そこに手を突っ込み当たり前のようにガサゴソとまさ ぐり始めた。「ちょ。何を」。1世紀以上生きているとはいえいまだ精神は乙女のヴィクトリアだ。思わず顔を赤らめるのと同時 にA4用紙がぬらりと現出した。どう入っていたのか考えたくもない。それをパシリと振って広げるとまたも手を突っ込み今度 はボールペンを取り出した。 その先端を青紫の下でペロリと舐めたコトについてかなり様々な指摘をしたかったがどうせしても無駄だと諦め黙認する。 やがて何事か書き終えたパピヨンは筒と丸めた委任状を投げてよこした。ヴィクトリアのその後続く遠大な人生にメガトン 級の後悔が発生したのは直後だった。思わず手を伸ばしキャッチしてしまった。えもいわれぬ生暖かさが紅葉のような白い 手を這い上がってきた瞬間彼女は自分がしてしまった大失策を怖気とともに痛感した。爬虫類のように酷薄な瞳をこのとき ばかりは情けなく半円に貶め……力なくその場にくずおれた。 「取ってしまった。取ってしまった……」 ドス黒い靄が全身から立ち上った。押しつけるように両手をつけ横ずわりするその顔は果てしなく地下を見ていた。 一方パピヨンはといえばその背後で腰に手をあて高らかに佇んでいた。心なしか腰をくねらせデルタ地帯を押し付けてきて いるような気がしてヴィクトリアは涙した。いかに好意があれど許容できない行為もあるのだ。 「感動のあまり涙さえでないようだな」 (泣いてるわよ。いますごく泣いてるわよ。私) 後ろのパピヨンはヴィクトリアの表情が分からないらしい。気楽な調子でこう続けた。 「もしそれで効果がなければ人を使え」 使う、といわれても総角とは違い組織を持っていないヴィクトリアだ。その辺りを問うとパピヨンは「居るじゃないか」とだけ 呟き笑みを浮かべた。 「オトモダチにでも頼め。武藤の妹がそうだろう」 「あのコはただの知り合いよ。トモダチなんかじゃないわ。下の名前なんか”素”で呼んだコトなんてないし」 そこまで呟いてからヴィクトリアはふと考え込む仕草をした。はたして自分と彼女の間柄はなんなのだろう。 好きかどうかと問われればむしろ千里の顔こそ浮かぶ。取っつきやすさでは(『本物』と出会って間はないが)沙織の方が まだマシだ。むしろまひろに対しては苦手意識や鬱陶しさ、種々様々の劣等感さえ覚えている。 にも関わらず関係性を壊そうと思ったコトは──秋水と2人しての説得を受けて以来──ない。ああいう人間だという割り 切りの下つかず離れずなのだ。 (……なのに何なのよこの不安感) 近々彼女との関係が大きく変わっていきそうな予感があった。先ほどから身の中を通り過ぎる『変化の数々』。それがやが て未知なる激しい感情へ帰結してしまいそうな。漠然とした胸騒ぎが起こり始めた。 一度は1世紀近くいた地下を捨て寄宿舎という日常を選んだヴィクトリア。 彼女がようやく手に入れた筈の幸福な日常と決別するのは──千里に自らの正体を曝け出し、秋水たちとの対立を選ぶ のは──もう少し先の話である。 パピヨンは、鼻を鳴らした。 「どうだろうと知ったコトじゃないね。文句があるなら自分にいえ。まったく貴様と武藤の妹の道楽に何分付き合わされたと 思っている? 時間切れだ。息抜きに振り分けるつもりだった時間はもうない。今から研究に戻らなくちゃいけない」 「……意外。時間配分とか気にするタイプだったのアナタ」 「? 何をそんな不思議そうにしているんだ? 遊びは遊び、仕事は仕事。ケジメをつける。至極当然のコトじゃないか」 ヴィクトリアはぽかんと口を開けたままパピヨンを見た。 「大丈夫なの? 熱でもあるの? アナタがまともなコトをいうなんて」 「至って真剣! そもそも演劇など研究の間の息抜きにすぎん。白い核鉄の研究こそ本命!」 そういいながら彼は窓をガラリと開け飛び立った。 「という訳だ。残りの雑事は貴様が片づけておけ!」 「ハイハイ」 重力から解放され蒼穹へ向かうパピヨンに溜息をつきながら窓を閉める。 (やってあげるわよ) 勝手な言い分に呆れながらも何故か頬は緩んでいる。雑事とはいえまひろにではなく自分に振ってくれるのは嬉しかった。 そこには”見切り”というものがないように思えた。少なくても『貴様には無理だろう』という判断はない。あればそもそもあの 頭だけはいい合理主義者は言い出すコトさえしない。 「さて。どう言い出すべきかしら。適当にネコ被って『なんでか押し付けられちゃった』ともいえばみんな納得するでしょうけど」 一人ごちながら演劇部に向かいはじめた。 脳裏に浮かぶのは千里だった。どこか母の面影のある少女だった。 (髪。また梳いて欲しいな) ヴィクトリアは歩いていく。待ち受ける運命を知らぬまま。