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「「王様万歳!」」 兵士達の雄叫びが轟く中で、ゴートⅢ世は堂々とした歩調で急造の桟橋を渡り、ルートガルト港に上陸した。 周囲には夥しい数のフェリル兵達が上陸し、隊伍を組み始めており、また沖にはそれを護る為の大船団が遊弋していた。 かつて身一つで王都から逃れた事を思い出し、しばし感傷に浸っていたゴートの下に、 第一の忠臣であり、今や新生王国軍の総指揮官を務めるフィーザレスが走り込んでくる。 「前方に敵軍の姿はありません。奴等、尻尾を巻いて王都に逃げ込んだ様ですな。」 城壁で完全に囲まれていた他の主要都市や砦に比べ、首都ルートガルトは規模が余りにも大き過ぎ、城壁の囲みは主要部に留まっていた。 王都ルートガルトと呼ばれる部分がそれであり、首都機能の中核を担う宮殿や軍司令部が三重の城壁と小規模な砦によって守備されている。 一方、都市としてのルートガルトは城壁の外にも広がっており、ルートガルト港を含むそうした各区は連絡用に道路で繋がれていた。 「ご苦労。王都に逃げ込んだ敵兵は少数、問題にはなるまいな。それより我々が警戒すべきなのは敵の他の軍団の動向だろう。」 「いずれにせよ様子を見るべきでしょう。王都を攻める為の攻城塔やマンゴネルの組み立てにも今しばらくかかりますから。」 「しかし、悪魔に魂を売った簒奪者め。哀れにも今や大陸中を敵に回していると見える。非道の報いといえよう。」 「……あと、あの鬨の声を止めさせろ。私が王たりえるのは、王都を我が掌中におさめ、奴を殺して父上の仇をとってからだ。」 「はっ、王子。」 一方、多方面作戦を余儀なくされ、兵力で劣るムクガイヤとしては、王都城壁内にルートガルト中に散在していた守備兵を結集させ死守しつつ 各方面に増援を呼びかけ、ルートガルトの道路を用いて王都攻略に拘泥する敵軍の背後から奇襲を仕掛ける他に勝ち目が無かった。 しかし、まだ連絡のとれるうちに急使を出したものの、いずれの戦線も対面の敵に手いっぱいであり、救援は望み薄であった。 宮殿で一人静かに過ごすムクガイヤに、寡黙なサルステーネが王都が包囲された事を簡潔に報告した。 ムクガイヤは心中の不安を隠しながら頷いたが、サルステーネは、執務室の窓から外を眺める君主の、窓枠を握る手が震えている事に気付いていた。 ゴートはムクガイヤが大陸の全てから敵視されていたと考えていたが、それは間違いであった。 ルートガルトやロイタス、イオナ等の大陸中央の都市民は、熱心にルートガルト国を支持していたのである。 彼等はレオームの旧王朝の下では、王国の為に大きな税負担を課せられていた一方で、一切の特権が認められていなかった。 騎士や従者等の士族と、ラザムの神権に支配されていた旧王朝は、支配の及ぶ範囲に教会を基盤とした均一な統治を施しており、 国の大多数を占める農村の各コミュニティや、地方の士族や土豪達には熱心に支持されていたものの、 繁栄し王朝の強固な統制下におかれることを嫌う大陸中央の都市部とは常に反目していた。 ムクガイヤ陣営の頭脳は、サーザイトやニースルーに代表されるような、旧王朝下で能力を発揮し得ず、迫害を受けていた改革派の知識人達であり、 彼等はまた多くが唯一高度な教育を可能としていた中央出身であり、そしてその利害の代弁者でもあった。 サーザイトを中心とした行政改革、各都市間の交易の自由化、首都市議会の権限の増加は、露骨なルートガルト地区優遇政策に他ならない。 また、こうした賢者派と呼ばれる一派の他にも、ムクガイヤを熱心に支持する勢力が存在した。軍人派と呼ばれる、成り上がり者の一派である。 かつて旧王朝の貴族の士官達は、多くが魔王との戦いで戦死し、またムクガイヤの軍改革によって家柄だけの無能な人材は一掃された。 その後釜に収まったのが、野心的で出自もはっきりしない上素行も良くないが、有能な事だけは確実な、たたき上げの軍人共である。 彼等は子飼いの傭兵団や非正規兵ごと正規軍に組み込まれた事も多く、リジャーズド、スーフェンやヒューマックがその代表であった。 彼等軍人派は賢者派と事あるごとにいがみ合っていたが、自らを正当に評価しなかった旧王朝を打倒するという点では意見が一致していた。 つまるところ、ムクガイヤ軍の首脳部は、旧王朝の正道から外れ、のけものにされた連中の集まりであった。 しかし彼等は殆どが、唯一自分を正しく評価してくれたムクガイヤを支持しており、また四面楚歌を耐え得る能力もあった。 これに対するゴートの軍勢は、王に誓う戦士や神官達と、ラザムの教えによって王を絶対視する民衆の幅広い支持を基盤としていた。 ダルカンやテステヌ等のフェリルの土着士族を主力とし、イオナやロザイナ等の神官達、アイアン等の旧王朝の士官達に加え、 大陸中にムクガイヤの非道を訴え、反乱軍を討伐する事を是とする王党派を糾合した他、ラムソンやアルティナ等の支持も獲得していた。 武骨な海賊達ですら、反感を覚えてはいたものの、王を絶対的だと信じるが故の恐怖から忠誠を誓っていた。 これらの軍勢は自らの意思というよりは、正道と信じさせられてきたものの為に戦う者達の集まりであったが、 故に正面に迎える敵も少なく、また軍勢の中での派閥抗争等も無く一丸となって動いていた。 その為、遥かに高度に組織化され、良質な装備や兵種を揃え、有能な士官達を揃えていたムクガイヤ軍に対して圧倒的な優位を獲得できたのである。 王都を囲む包囲網の最前線に出たゴートは、降伏勧告を携えた使者を送り、その返答を待ちわびていた。 すると門が開き、ずたずたにされた王家の家紋を身にくくりつけられた使者がとぼとぼと帰ってくる。 城壁の上からはムクガイヤ側の兵士達が、「フェリルの田舎侍、ルートガルトの文明を汚しに来た野蛮人共め!」と侮辱の言葉を投げつけていた。 その様子を眺めていたゴートは、目を閉じながら一言つぶやく。 「なるほど。」 そして、目を見開き悲しみと哀愁の表情を露わにすると、こめかみに当てていた右手を前に振り、総攻撃を命じた。 「ルートガルトの善良なる臣民は、悪辣なムクガイヤに騙されているようだ。彼等を悪魔の手から救い出さなくてはなるまい。」 背後のマンゴネルや急仕立てのトレビュシェットが轟音をあげ、巨石を次々と城壁に向けて放った。 梯子兵や軽装歩兵が王様万歳を叫びながら堀に殺到し、その後からガラガラと大きな音をたてて攻城塔やバリスタ、そして切り札の重装歩兵が続く。 背後には王室に絶対の忠誠を誓った神官団や聖戦士達が控え、回復魔法で前線の兵達を援護していった。 一瞬にして騒音と興奮に包まれた王軍のただなかで、一人ゴートだけが微動だにせず、憐みから涙を流していた。 一際高い塔からそれを見たムクガイヤは、ゴートが自らの敵であるレオーム王朝の人治そのものの体現であった事を遅まきながらに悟り、恐怖を覚えたのだった。 王都攻略戦の勝敗を決するとされたムクガイヤの主力、イオナに駐在する北部軍では、幹部が集合し、あてもなく紛糾していた。 「腰ぬけのへたれ学者共め、何故理解しないのだ!」 一際大きな声で叫ぶのは、リュッセルからの亡命者、軍人派の重鎮であるリジャーズドであった。 隣では、一人のリザードマンが眠っているように俯いている。そのスーフェンもまた、穹廬奴からの亡命者である。 「イオナを放棄し、全軍を以て王都に即刻向かうべきであろう!軍事的に見て、勝つ方法はそれしかない!」 「……落ちついて頂きたい。そんな事は分かっておる。」 諭すように反論したのは、北部軍の総指揮官のサーザイトであった。見るからに疲れ果て、今にも倒れそうに見え、 また横に佇むニースルーもまた、心ここにあらずといった態であった。 「イオナをどうするのだ。我らをこれまで支えてきた都市であるイオナを、魔王軍の手に委ねるのか。」 彼の言葉は、ルートガルトの総参謀としての立場よりも、もっと私的な点から発せられたものであった。 「グリーンではショハードやゼオンといった野蛮な悪魔によって虐殺が繰り広げられたと聞く。」 「一時にせよ、人外の野蛮に我らの子らを預け、ルートガルトには入れる事はならぬ。」 すると、スーフェンが俯いたまま呟く。 「……では私が人外ならば、ルートガルトから追放すると?魔王やパルスザンら側近には良識もあると聞くが?」 それを聞いて横合いにいたニースルーがはっとし、慌てて口を挟んだ。 「話を取り違えないで頂きたい。それは不確実な外れ値です。それに、ムクガイヤ様も、かの旧王朝の一員であった事をお忘れなく。」 「馬鹿もの!今はそういう話はどうでもいい!」 リジャーズドが机を叩き、議論はまた最初に戻るのであった。 サーザイトらとて決して無策であった訳ではない。この混乱は魔王軍の出方を完全に読み違えた結果であった。 悪魔の思考に詳しいであろうヨネアは、闇に通じ過ぎたという理由で、慎重主義の賢者派に危険視され、対悪魔戦線から外されていた。 彼等は、法も倫理も理解しない野蛮な悪魔の事、ゴート軍の攻撃に同調してイオナに攻め込むだろうと考え、重厚な防御陣を構えていたのである。 しかし魔王軍は大軍で押し寄せたものの、魔法攻撃の射程の外に留まり陣を組むと、以後数週間に渡り一向に動こうとしなかったのである。 こうして彼等は非情にも、イオナかムクガイヤかの選択を迫られていたのであった。 サーザイトやニースルーのような良識ある人物にとって、イオナの住民を皆殺しにされる恐れがある以上は、軍を動かす事は敵わなかった。 しかも中央出身者で占められていた賢者派にとって、そうした場合に来るべきイオナの悲劇は、決して他人事ではなかった。 サーザイトは北部軍は動けないという結論を出す他無かった。 「ヒューマックがロイタスに駐留している。せめて彼等が動く筈だ。」 そのヒューマックはその頃、ロイタスで数倍の王軍に完全に包囲されていた。 ヒューマックは軍人派の中でも最も過激な経歴を持つ人物である。すなわち、暗殺を生業にした匪賊の出身であった。 しかし情報将校として非常に優秀な働きを見せ、王党派粛清後の士官の不足により、なりふり構わっていられないムクガイヤによって 遂に領内の治安維持を一任されるに至って、もはや彼の出自をとやかく言う者はいなくなった。 ルートガルトでの戦いに先立ち、彼は従来従えていた工作員や憲兵の他にも、雑多で弱小な後備軍を補助として充てられ、 王都への軍の移動の円滑化の他に、ムクガイヤに不都合なあれこれを人間も含めて綺麗に掃除する仕事を任せられていた。 彼は完璧にそれを成し遂げてしまったが、もしムクガイヤが軍資金確保と急場の官僚制構築の為に、官職を巡る汚職にも力を入れていた事が分かれば 口やかましい都雀は、あるいはムクガイヤを見捨て、そして王都攻略戦は発生しなかったかもしれない。 だがそれらの証拠は、ゴート軍先遣隊を装った工作員の劫掠によってこの時殆どが抹消されてしまった。 彼はその仕事を終えるとロイタスにおいて敵の牽制を命じられ、雑軍を率いて要塞に籠った。 彼の配下はムクガイヤに忠誠を誓い二派に分かれている兵ばかりでなく、旧王朝で軍務についていたばかりに成り行きで連れてこられた老兵までが含まれ、 また匪賊出身の彼とその幕僚に対する侮蔑、当然生じるべき工作員や憲兵への反発等からとても戦闘に耐えうる組織では無かった。 それでも騒動一つ起きなかったのは、彼とその配下の実力を如実に表すものであったが、それでも流石に現状に見切りをつけ、ゴートに書簡を送った。 曰く「武器を差し出す代わりに、自らをロイタスの領主とし、配下の兵達の命を保証してほしい。」との一文であったが、 レオーム王家を象徴し善人たらんとしたゴートは、その3つの目の条件が彼の歓心を買う為だけに付け加えられたものだとは気付けなかった。 何にせよヒューマックはもはや王都に駆け付けるどころではなく、お気に入りのサボテンに水をやる事と、要塞内の治安維持に努めるのが精一杯であった。 彼は自分の仕事の他、自軍の状況すら隠蔽し切ってしまったが故に、後世に長く「裏切りに走った小心で無能な小物」というレッテルを貼られ続けた。 ちなみに、戦後のゴート軍の生き残りの多くは、この時、戦力皆無と言ってもいいロイタスに割かれていた巨大な包囲軍に所属している。 ネルザーン砦に常時駐留している僅かな守備隊を除くと、ムクガイヤ軍の第二の主力とも言えたのがオステアの西部軍である。 大都市オステアは良港を備え、王都近辺とは別の独自の都市圏を確立していたが故に、ルートガルトの占領下に置かれ苛烈な軍政が行われていた。 西部でルートガルト軍と対面するのは、かつてはファルシス騎士団であり、最大の激戦区でもあった。 しかし今やその主力は殆どが、南下を始めた魔王軍に対抗する為の北部軍と、王軍上陸に備えた中央軍に回され、西部軍は昔日の栄光を失っていた。 というのも、対面するアルナス汗国は旧王朝からの強烈な差別を受け恨みを抱えていた砂漠の民であり、もともとファルシス騎士団と戦っており、 旧王朝を打倒したムクガイヤには恩こそあれど、恨みはなかったのである。加えて彼等は豊かなブレア周囲の占領によって大いに満足していた。 ムクガイヤはいずれはブレアを奪還し中央政府の支配下とする事を考えてはいたが、今は大軍を派遣してこれを討伐する必要性を感じなかったのである。 こうして期せずして利害の一致した両勢力の間では、小競り合いを除くと平和な日々が続いていた。 「という風に聞いていたんだけどね……どういう事なのかしら。」 北部から左遷されたヨネアがそこで見たのは、汗を陣頭に立ててのアルナス軽騎兵達の猛攻であった。 しかし北部軍から抽出した魔術師団がフリーズを放ち、城壁の破れ目から侵入を始めていたマムルークがなぎ倒される。 この日もアルナス軍は二重の城壁の内側に籠ったムクガイヤ軍の魔法攻撃を突破出来ず、潮の引く様に退却していった。 慣れない仕事に疲弊したヨネアの横に、黒ずくめの人物が現れる。ヒューマックの腹心、ヒオットであった。 アルナス本土に向かい、敵が近日急激に活発化した理由を調べ上げてきたのである。 当代のアルナス汗であるナルディアは、閉ざされた砂漠社会の外部から賢者ファルゴットを招き、拡張政策を断行していた。 豊かなブレアを掌中とし、最終的にはアルナス汗国の遷都を断行しようとしたのである。 感性豊かな少女であったナルディアはこの壮大な計画にとりつかれていたが、配下の土豪達は先祖の墓のあるアルナスを離れる事に反対であった。 ブレア占領後、ファルゴットによって徐々にブレアに汗国の機能が移されると、本土ではこうした反ナルディアの機運が一気に高まっていった。 ナルディアはこうした不満を押さえつける為には、華々しい戦場での勝利で自分の権威を高める他無いと決断した。 結果的にはこの無計画な侵略がさらなる軍の疲弊、拡張政策への不満を招き、汗国崩壊の引き金を引くのであるが。 こうしてオステアの駐留軍も、無秩序ではあるが執拗な攻撃に悩まされ、加えて市内の不満を抑え続けなければならず、王都へ援軍を向ける事は出来なかった。 ゴート率いる王軍は王都の城壁周囲の敵を一掃し、城門を破壊したものの、抵抗は激しかった。 パン屋は不眠不休で糧食を提供し、職人達は破られた城壁の裏に別の城壁を急増し、女性達は自らの髪を断って軍用の綱として提供していた。 しかし各地から我に過剰戦力無しの報告を事前に受け取っていたムクガイヤは、戦いの始まる前に自決の覚悟を決めていた。 しかしここに至っても王政復古に一途なゴートの聖人君子振りを見ると、彼の中に暗い感情が芽生えてきた。 理想、正義、地位、名声……生まれながらに全てを持っていたゴート。 一方でムクガイヤは下級官吏の息子で、今の地位は自らの実力でのしあがったという自負があった。 ゴートが大勢の聖職者や騎士たちの祝福の下で生を受けた時、彼は魔導アカデミーに在学し苦学の最中であった。 王都各地の魔術研究所に顔を出して身を粉にして学費を稼ぎ、あらゆるライバルを蹴落として遂には首席で魔導アカデミーを卒業した時、 ゴートは一人で馬に乗れたという理由で将軍の位を得、その為の祝典が開催された。 ムクガイヤは主席卒業者として金時計を拝領し祝典に参加したが、ゴートの純真な眼差しは、彼に尊敬の念を抱かせると同時に、ある種の怒りを抱かせた。 これはムクガイヤ軍首脳部に広く共通する経験であったが、自らが王となり、今その王権がはく奪されようとしているムクガイヤにとって、 その怒りはとりわけ巨大なものとなっていた。それは怒りや苛立ちというよりは、もはや嫉妬や恐怖の混ざり合ったものですらあった。 駆けこんできた伝令兵が全ての市内の砦の陥落、布陣していた部隊の全滅と、敵が遂に宮殿に踏み込んだ事を告げた。 精神的に不安定な状態にあったムクガイヤは、味方の全滅を聞いて怯え、荘厳な自決の決意等は何処かへ吹き飛んでしまった。 魔王の召喚を実際に行ったのはヨネアであったが、それを考案したのはムクガイヤである。彼もまた、魔術でここまで身を立てた天才であった。 ムクガイヤは資料室に駆け込み、暗黒魔術とはまた異なる最悪の魔法、死霊魔術の資料を床にぶちまけると、この世の全てを呪いながら禁呪を発動する。 黒く光りながら彼の身を蝕む死霊魔術は、レオーム王家に対する怨嗟の表象のようであった。それが引き起こした王都攻略戦はこうして終わった。 背景描写が緻密かつ読みやすかった。 今までゴートやホルスでしかプレイしなかったが、 ムクガイヤでプレイしたいと思った。 -- 名無しさん (2012-09-22 14 21 26) ↑(小並感)を忘れてるぞ -- 名無しさん (2013-12-12 18 34 59) SSとコメントのレベルの差 -- 名無しさん (2014-11-12 03 38 01) 名前 コメント
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白竜ヴァオーを駆るリュッセルの竜騎士。名門生え抜きの御曹司であり防衛指揮に優れ若くして才気を発した。 しかしセレンよりも突破力に劣りこれをライバル視。名家の出自という自負もあって功を焦る傾向が強かった。 屍軍との戦いではそこを突かれてラクタイナの罠にかかりアルティナとスヴェステェン戦死の原因を作ってしまう。 その死に際してからは人が変わり、郷士出身で都督代としての立場が弱いセレンを強く支え補助した。特に直参名家のパイプを駆使して政治面で活躍したと伝えられる。 騎士団の分裂が決定的となるとリュッセル奪還を選択、その代表となる。セレンと互いの勝利を祈り、再会を約束し、リュッセル奪還を目指して北へと発った。 勝手ながら列伝1と2を混ぜてOPに沿うようにアレンジしてみた。 -- 名無しさん (2010-02-28 22 49 39) GJ! -- 名無しさん (2010-02-28 23 33 14) これはいいと思う -- 名無しさん (2010-03-14 02 43 36) ミシディシはディフェンスに定評のある→くされ外道→実は良い奴と変化が激しいな -- 名無しさん (2010-03-14 11 16 34) かっこよすなぁ -- 名無しさん (2010-03-14 11 23 29) 3行目、プレイヤーキャラでもあるんだからそんな重い十字架背負わせなくても、と それにアルティナとスヴェの戦死はそれだけで色々と想像力をかき立てるから、 わざわざミシディシからませなくても・・という気がしなくもない -- 名無しさん (2011-03-30 13 33 31) アルティナの死の原因作っちゃったら リュッセル奪還派もトップにしたりしないだろうし セレンに徹底的に嫌われると思う。 -- 名無しさん (2011-03-30 15 47 19) 中学校のサッカー部じゃないんだから……まあ、戦闘力はともかくメンタル的には小娘のセレンが嫌うのは勝手だけれど。 -- 名無しさん (2011-03-30 18 19 49) 昔のセレン無双時代にセレンのやられ役ライバルになってしまったのがミシディシの運の尽き -- 名無しさん (2023-10-21 14 51 32) 名前 コメント
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MapMakerによる戦場マップの部隊配置について 「部隊チップ」と同名の構造体ユニットが配置されます。 すでに存在する人材ユニットならそれを配置し、そうでないなら新規作成されて配置されます。 新規作成されたユニットは戦闘イベント終了後に全削除されます。 「部隊チップ」には文字変数も指定できます。@を先頭につけると文字変数とみなされます。 部隊チップの文字列 @ 防衛部隊の位置。ダンジョンならプレイヤーの開始位置 @@ 侵攻部隊の位置 @~ @が接頭辞の文字列は文字変数と見なされます。代入スクリプトで防衛施設を変化できます その他文字列 同名のunit/class構造体ユニットが配置されます 戦闘イベントへの入り方 event(イベント名) event(イベント名, 赤陣営の勢力, 青陣営の勢力) 任意のイベントに入ります。省略時はどちらも中立勢力になります。 勢力指定はCOM思考と旗表示に影響しますが未指定でも問題ありません。 event構造体の関数記述 event test { フェードイン前の事前処理(省略可) next() (必須) 戦闘前イベント(省略可。moveTroopなどで部隊を動かせます) battle { ifブロック、rifブロックの列挙 if (条件) { win() } } 戦闘後イベント(省略可) } まずフェードイン前の事前処理を記述します。locateで開始画面位置を決めたりします。 その後は必ずnext()関数を記述してください。 battleブロックの中に入ると戦闘中となります。win()関数で戦闘から抜けます。 event構造体の設定 map = (文字列) mapファイルを指定します。 handle = (red/blue) 操作ユニットがいる場合は「赤」「青」のどちらをプレイヤー陣営(操作ユニットが属す)にするか決めます。 disperse = (on/off) 戦闘時のCOM思考に影響します。 onにすると通常より散開して部隊を移動させるようになります。 castle_battle = (on/off) onで攻城戦モードになります。「青」が防衛側になります。 castle = (数値) 城壁値(城壁のHP)になります。 title = (文字列) 戦闘イベントの名前です。 limit = (数値) 制限時間です。ただし戦闘イベントではゼロになっても自動終了しません。 getLimit関数でチェックして任意の結果を発生させてください。 bgm = (文字列) BGMです。 volume = (数値) 音量です。(1~100)の範囲で決めます。 blind = (on/off) blind = (0~255) onにすると視界制限になります。 数値を1以上にすると視界制限になります。数値は視界外の暗闇の透明度です。255で真っ暗です。 unit構造体の部隊属性設定 red = (on/off) onで赤陣営に、offで青陣営に追加されます。 未指定だと部隊の全ユニットが青陣営の自動ユニット(召喚精霊)となり部隊移動をしません。 同時に後述のactiveによる制約を受けなくなってしまいます。 handle = (on/off) onにすると操作ユニットとなります。プレイヤー陣営でないと無効になります。 なおダンジョンのプレイヤーは赤陣営になってます。 なおevent()呼び出しでプレイヤー勢力を指定するとその陣営のユニットはhandleに関係なく全て操作可能となります。 keep_form = (on/off) onにすると部隊がよりまとまって動くようにないます。 リーダーユニットに記しください。 breast_width = (数値) 省略時はcontext構造体のbtl_breast_widthの数値になります(デフォは15) 横列隊形時の横幅数です。リーダーユニットに記しください。 unit構造体の部隊行動設定 activeとactivenumで部隊の行動を設定できます。 activeに文字列を指定すると、その部隊は開始時スリープ状態となります。 スリープでは部隊移動をしません。ユニットの接近/回避行動はします(後述の2の接尾辞関数ではそれもしない) activenumに文字列ないし数値を指定すると稼働条件を設定できます。 active = never activenum = 指定無し アクティブになりません。これはactiveTroop関数で稼働させます。 active = rect activenum = (left, top, right, bottom) 4つの座標で示される四角形領域に敵ユニットが入ったらアクティブになります。 MapMakerの座標を指定してください。内部でクォータービュー座標に変換されます。 active = range activenum = (数値) リーダーの数値ドット半径内に敵ユニットが入ったらアクティブになります。 active = time activenum = (数値) 戦闘カウントが数値以上経過したらアクティブになります。 制限時間が1減ると戦闘カウントは10増えてます。 active = troop activenum = (ユニット) 指定ユニットがアクティブになったら同じくアクティブになります。 active = never2 active = rect2 active = range2 active = time2 active = troop2 2の接尾辞をつけるとスリープ中は一切動かなくなります。 . 名前 コメント
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ルーネン(ペンネームがルー猫)が旗揚げした場合の勢力名。 シルフとウンディーネしかリーダーにできず、パイレーツは人材雇用のみ可能 事前に人材プレイで配下を雇ってから独立したいが、ルーネンは人材プレイでも配下がシルフかウンディーネになってしまい戦功を稼ぎにくいので、 シナリオ1でこれでクリアするのはかなりハードモードである。ブリザードがうまく決まってもなかなか上士になれない。 -- 名無しさん (2023-11-19 01 16 03) 名前 コメント
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. 「帝国、周辺国に宣戦布告!」 現在、街はこのニュースで持ちきりだった。 エンドラム達は机の上に新聞を広げて話し合っていた。 ドラスティーナ「この帝国っていうのはどんな国なの?」 ミシディシ「話を聞いたところ、最近出来たばかりの国のようだ。 もともとは貧しくかなり荒れた小国の集まりだったようだが、 現皇帝がまとめあげて帝国を名乗るようになったらしい」 「ふーん」と気だるそうな返事をするドラスティーナに対し、ミシディシは話を続けた。 ミシディシ「現皇帝が統治するようになってからは、国は豊かになり治安も安定していたようだ。 それで重要なのはここからだ。現皇帝は不在で、今の皇帝は代理らしい。 ………どう思う?」 セレン「怪しいわね」 エンドラム「行ってみる価値はありそうですね」 そうと決まればと、エンドラム達は席を立ち出発した。 一方その頃、帝国のニュースはヨネア達の耳にも入っていた。 ヨネア「次の目的地は……って、ちょっとどこ行くのよ!?」 男「悪いが少し用事ができた」 そう言うや否や男は飛び立った。 ヨネア「ちょっと何なのよ、もう」 ヨネアもしぶしぶ男について行った。 帝国軍の布陣は早く、 エンドラム達が到着する頃には今にも戦争が始まりそうな雰囲気であった。 帝国軍の最初の標的は魔法都市スェレマであった。 この都市は地下の古代遺跡などの貴重な文化財を多く有する都市であった。 その価値からこの都市は永世中立の立場をとっており、 ここを攻撃することは周辺国全てを敵に回すのと等しい行為だった。 事実、防衛軍は周辺各国の混成軍となっていた。 エンドラム達はその防衛軍の中に傭兵として紛れ込んでいた。 ミシディシ「いいか、敵の総大将である皇帝代理に接近するのが目的だ。 無益な殺生はできるだけするんじゃないぞ」 ドラスティーナ「何度も言われなくてもわかってるわよ」 防衛軍の中にはホルス達の姿もあった。 このような事態は初めてであったが、この都市を守ることも騎士団の任務と判断された。 帝国軍と防衛軍の戦闘が始まった。 はじめは互角かと思われたが、ホルス達が帝国軍を蹴散らし押し返しはじめた。 帝国兵「なんだあれは、化け物か!?」 ホルスが剣を一閃するたびに帝国兵の集団が吹き飛んでいた。 ホルスの戦闘スタイルは遺跡荒らしの男との戦いのあと大きく変化した。 常に大きくタメを作るような構え。 瞬間的な火力と速さを重視した戦闘スタイルであった。 変化があったのはホルスだけではなかった。オルジンの戦闘スタイルも全く別物になっていた。 速さと隙の少なさを重視した構え。 突き等のモーションの小さい技を中心に、敵の攻撃の起点そのものを潰す立ち回りであった。 ホルスとオルジンはこれまで似たような戦闘スタイルであったが、 あの男との戦いのあと二人は全く違う道を歩むようになった。 両者共あの男を意識した結果の変化であり、道は違えど目標は同じであった。 ホルス達は敵総大将に向かって猛進した。 そんなホルス達にある部隊が合流した。 セレン「オルジン!」 オルジン「セレン!?どうしてここに!?」 セレン「話はあとで!私達をあの総大将のところまで連れて行って!」 ホルス達は敵の隊列を突破し、総大将の前まで辿り着いた。 ミシディシ「ヴァオー!」 ミシディシの呼びかけに対し、竜は目で答えた。 ミシディシ「やはり操られている!なんとかして総大将の動きを止めてくれ!」 エンドラム「後方は自分達が抑えます!」 それを聞いたホルス達は敵総大将に突撃した。 ホルス達と敵総大将は激しくぶつかりあった。 結果ホルス達が押し勝ち、総大将を追い詰めた。 追い詰められた敵総大将が構えを変えた。 明らかに必殺の構えであり、これから放たれる技が切り札であることは誰の目にも明らかだった。 それに対しホルスもホーリースラッシュの構えをとった。 これを見た敵総大将は小細工無用とばかりに、ホルスに突撃した。 敵総大将&ホルス「うおおおおお!」 爆音と閃光の後、倒れていたのは敵総大将だった。 敵総大将に外傷は無く、傍には折れた総大将の剣が落ちていた。 ホルスはホーリースラッシュを空に向けて放っていた。 放たれた閃光は敵総大将の武器を破壊し、天高く昇っていた。 ホルスが空に放ったホーリースラッシュの威力は帝国軍を沈黙させていた。 しかしそれでも敵総大将はあきらめず、折れた剣を持って立ち上がった。 そんな敵総大将の前に一人の男が立ちふさがった。 「そこまでだ。この勝負、少年の勝ちだ」 ホルス達(……!!) 立ちふさがった男はあの遺跡荒らしだった。 敵総大将「何者だ!邪魔をするな!」 言われた男は深くかぶっていたフードを脱いだ。 男が顔を晒すと同時に、帝国軍にざわめきが起こった。 帝国兵「……皇帝陛下?」 帝国兵「皇帝陛下だ!間違いない!」 帝国兵「皇帝陛下のご帰還だ!!」 ざわめきはあっという間に大歓声になった。 ホルス達「???」 ヨネア(嘘っ………、皇帝って……) ミシディシ(今だ!) この事態をチャンスと見たミシディシが敵総大将に接近した。 ミシディシ「失礼!」 ミシディシは敵総大将を押さえ込み、ヴァオーに解呪させた。 ……… それからはあっという間だった。 敵総大将は我に返り、皇帝が軍を速やかに撤退させた。 戦場はさきほどまでの戦いがまるで無かったかのように静まり返っていた。 皇帝が帝国の首都に帰還し、国民の前で演説を行っていた。 演説する皇帝の隣にはホルス達の姿もあった。 ホルス達は皇帝に 「話がしたければついてこい」と言われ、 この帝国に客人として招かれていた。 皇帝の演説は以下のような内容だった。 自分はこの数年世界を見て回った。 しかしこの世界は見えざる脅威に晒されており、危機が迫っている。 人間どうしで争っている場合ではない。我々はこの脅威に立ち向かわなければならない。 ヨネア(時々適当なことを喋っているわね……) 皇帝「しかし民よ、安心して欲しい。我々には心強い見方がいる。 この者達がその危機に立ち向かおうとしている勇者達だ」 ホルス「!?」 セレン&ニーナナス&ルーネン「え」 ドラスティーナ「はあ!?」 ホルス達の動揺は民衆の大歓声に消されていた。 演説が終わり、ホルス達と皇帝は客間に集まっていた。 皇帝「さあ、何でも聞くが良い」 ナシュカ「わけもわからずにこのように担ぎ上げられるのは好きではありませんね。 詳しい説明をしていただきましょうか」 皇帝「まずはこの女の話を聞くといい」 話を振られたヨネアはあの悲しい未来について説明した。 ナシュカ「にわかには信じられませんね」 ドラスティーナ「あなたが未来のヨネア…。 そう言われれば似ているわね」 皇帝「信じられぬのも当然だ。だがこの世界に強力な魔物が潜伏しているのは本当だ。 あれだけでも十分な脅威になりえる」 そう言ったあと、今度は皇帝が言葉を返した。 皇帝「では今度はこちらから質問しても良いかな? 臣下の様子がおかしかったのだが、あれについて何か知っているのか?」 臣下とはあの総大将のことだろう。 セレン「それについては私が説明いたします」 セレンはキオスドールという悪魔のことと、自身も体験した凶悪な魅了魔法について説明した。 皇帝「それは厄介だな…。危険すぎる、捨ててはおけぬな」 皇帝は少し考えたあと、 皇帝「その悪魔の捜索はこちらで手配する。 周辺各国の代表者への説明も私がやろう」 セレン「本当ですか!ありがとうございます」 セレンと皇帝の話が終わったところでヨネアが口を出した。 ヨネア「話は纏まったのかしら? それじゃあ早速魔物退治と遺跡荒らしの旅を再開しましょう」 皇帝「すまんが俺は一緒に行けん」 ヨネア「え?」 皇帝「後に現れるかもしれないその怪物に備えて、軍を整えておこうと思う。 説得できるかわからないが、周辺国の代表者にも声をかけるつもりだ」 ヨネア「それはちょっと困るんだけど…。 一人では正直厳しい。」 皇帝「そこでそなた達に協力して欲しいのだ。」 そう言って皇帝はホルス達のほうを見た。 エピローグ ホルス達はお互いの目を見合った。皆協力してもいいと目が語っていた。 少し間を置いたあと、オルジンが口を開いた。 オルジン「魔物退治は協力してもいいのですが、一つ条件をつけさせて欲しい。 古代遺産の処置については我々騎士団に一任していただきたい」 ヨネアは少し迷った。できれば破壊しておきたいのだが、 残り時間からして全ての遺跡を破壊するのは無理だと思われた。 それなら残りの時間を全て魔物退治だけに注ぐのも悪くないかと判断した。 ヨネア「それでいいわ」 ここに新たなチームが誕生した。 ホルス達は魔物の潜伏地を目指して空を飛んでいた。 飛べない者達はセレンとミシディシの竜に乗っていた。 どう見ても定員オーバーに見えるが。 先頭を行くヨネアは後ろの騒がしさに心地よさを覚えていた。 こんな穏やかな気持ちになったのは久しぶりな気がする。 ヨネアの行動によって未来は確実に変わりつつあった。 これからの彼らの戦いに幸運の女神の祝福があることを祈ろう。 つづく 群雄割拠いいな -- 名無しさん (2023-12-12 18 16 29) 名前 コメント
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願い 彼女は願う、人々が幸せであるように。 彼女は願う、人々が苦しみから解放されるように。 トライド五世による統治で大陸が平和の時代を謳歌していた頃、この大陸に住まう多くの人々が列をなして巡礼する場所があった。 大陸の北西、険しい山々の連なる高地と乾いた砂漠を経た先に、ラザムの聖地と称されるラザム神殿が建立している。 その巡礼の道は、山や谷を幾度となく越えた先にあるゴイザムの入り口と呼ばれる地からアルナス北部の砂漠を歩むか、ブレアの西にある街から広大なアルナス砂漠を南北に歩み踏破するかの二つであった。 何れにしても、その行程は大変な苦難であり、ラザムの使途が生涯における修行とも述べる程の道である。 それでも信心深い人々は聖地を目指した。 その理由のひとつには、ラザム神殿で起こると謳われる奇跡の現象が大きい。 不治の病が癒えたという話や、神の啓示を受けたという話はどの宗教にも存在するが、やはり奇跡と謳われれば、それは信徒を集めるものである。 誰にも抜かれる事がなかったラザムの至宝『神剣ラグラントゥー』を引き抜いた神官戦士ホルスの存在もまた、その熱を煽っていた。 事実、魔法技術を応用した治療は民間療法と比べて確たる物であったし、その恩恵だけでも聖地巡礼には大変な意義があると見る人もいる。 しかし、それには相応の金が必要であり、治療費という名目では受け取らないが、お布施として収める事で両者の関係は成り立っていたのである。 昨今はその傾向が酷くなっていると語るものもいるが、それでもラザム神殿の入り口には人々が列を成して並んでいるのであった。 神殿へと居並ぶ人々が作る列に目をやり、一人の女性神官は大きく息を吐いた。 「今日もこんなにも人が……」 様々な目的があるが、多くは治療を受ける為に病に蝕まれた身体をおして、遠方から祈る想いでこの地を訪れてきた者が殆どである。 女性神官は、列を成して自分の番をじっと待ち続ける人々の疲労しきった表情に、その心を痛めた。 「ニースルー様……どうなさいました?」 ニースルーと呼ばれた女性神官の後に続き、神殿の方へと足を運んでいた僧侶の一人が彼女に尋ねた。 「いえ、何でもありません。行きましょう」 複数の僧侶を従えて、ニースルーは拝殿の脇に建てられた立派な建物へと向かう。 彼女はラザムの神殿に仕える高位の神官であり、また魔道研究の最高責任者を担う人物であった。 建物の入り口へと足を踏み入れかけたとき、彼女の背後から大声が上がった。 「お、おい!? 誰か! 誰か!!」 ざわめきが聞こえ、声を張り上げた主の周りにいた人々がそぞろく。 ニースルーは叫び声を耳にすると、集まりだした野次馬をかき分ける様にその中心へと歩を進めた。 そこには若い男の手に抱かれて、苦悶の表情を浮かべる女性の姿があった。 年は男と同じくらいだろうか、額から驚くほどの冷たい汗を流し、目は飛び出さんばかりに見開かれ、苦痛に歪むその口元からは血がゴボッと音を立ててこぼれ落ちる。 身体は小刻みに痙攣し、その手は男の手を白くなるほどに強く握り締めていた。 ニースルーは、女性を一目診て明らかに普通の病状ではないと瞬時に確信する。 なぜなら、その皮膚には奇妙に変色した痣が所々に浮かび上がっており、それが身体全体に顕れていたからである。 手をかざすと、すぐに光の力による魔法治療をはじめたが、一向に病状は改善されない。 病状によっては、ある程度の段階を踏まなければならない魔法治療であったが、ニースルーは自身の強い魔力もさる事ながら、天性の素質も兼ね揃えている人物であり、 大抵の場合を除いては一度の魔法行使で事は済むはずだった。 だが、今回は違う。 暫くの後、ニースルーの懸命な治療も功をなさず、女性は苦しみながら息をひきとった。 女性の遺体を前に、その魂が救われるように胸に提げた銀色のロザリオを握りながらニースルーは祈りを捧げ、静かに立ち上がった。 若い男は、その腕に抱える女性に覆いかぶさるように、嗚咽を漏らしながら泣き続け、周囲を取り巻いて事の次第を見守っていた人々も皆、沈んだ心の救いを神に求める。 ニースルーはその場を後にし、一言も喋らずに自身の研究部屋へと引篭もると、綺麗に片付けられた机に突っ伏して自分の力不足を悔む。 この様なことは今にはじまった事ではないが、救いを求められても必ずしも救う事が出来ないという現実は、彼女の心を常に砕こうとしていた。 教団の魔道研究に携わり、多くの結果を残してきた彼女であるからこそ、その現実が重く苦しいものであるのかもしれない。 ロザリオを振るえる手で握るニースルーの澄んだ瞳からは、幾筋もの光の筋が流れているのだった。 それから数日経ったある日――。 ラザム神殿の宝物庫で魔道研究に用いる古い魔法書の整理をしていたニースルーが、ふとした拍子に段差で足をとられて大きな音を立てながら派手に転倒した。 「痛っ……」 倒れる際に、体勢をどうにかして立て直そうと手の届くところにあった本棚へと伸ばしたのだが、勢いは止まらずに本棚ごと倒れてしまう。 本棚に置かれていたありとあらゆる物が、大量の埃とともにニースルーへと被さってきた。 「こほっこほっ……もう」 自身の失態に文句をひとつ。 派手に散らかった宝物庫の一角で、後処理をせっせと済ませている時、奇妙な一冊の古びた本が彼女の目に留まった。 手にとってページをぱらぱらと捲ってみる。 何気なく眺めていたニースルーだが、あるページにくるとその手が止まり、食い入るように見つめだした。 「な、なんなのこれ……なんでこんな本がここに……」 慌てた様子で表表紙や背表紙はては裏表紙と、この本が何であるのかを理解するために、作者が誰であるのかを理解するために、本の至るところに目をやる。 しかし、本の表紙には何も記されておらず、何時の時代に書かれた物であるかすら謎である。 ただひとつ確かな事は、ラザムの神殿に保管されてから相当な年月が経っていると思われる事と、神殿の宝物庫に保管されるにはあまりにも不相応な内容である事だった。 なぜなら、その本には闇の魔術に関する知識が大量に記されており、まさに禁書とされるにふさわしい物だったからで、ニースルーが手にして驚いたのも無理はない。 闇の存在にはじめて触れた彼女は、すぐにでもそれを投げ捨てたい気持ちになるが、もっと先を知りたいとする衝動にも同時に襲われた。 そして暫しの葛藤の後、彼女は闇の禁書を両手に抱えると、誰にも見られまいと周囲を警戒しながら研究室へと急ぎ戻るのであった。 それからというもの、ニースルーはくる日もくる日も闇の禁書を読みふける日々を送る。 狂人が記したとしか思えないような衝撃的な内容は、それでいて実に理に適っており、魔法書の類としては大変に優れた物である。 読み進めるうちに、ニースルーの心の中には次第にひとつの考えが生まれてきていた。 闇をみることで光をみる。 闇の力を正しく理解し応用すれば、それは光の力と同等の効力を発揮するのではないか、と。 上手く応用すれば、今まで救えなかった人々を救う事が出来るかもしれない、と。 もはや彼女を止める者は誰もいなかった。 元々、魔道研究の責任者を任ぜられる程の人物である。 その知的好奇心は、怖ろしいまでの短期間で彼女に数々の闇魔法を習得させていった。 とはいえ、ラザム神に仕える神官であるニースルーは、治療に応用できる範囲だけに習得を留める理性は持ち合わせていたようである。 一冊の古びた本を読み終えるまでに、時間はそれほど必要としなかった。 次に彼女は、動物や自分の身体を実験に、闇魔法を使用しその効力の高さを証明する。 幾度も安全性を確かめた上で、遂にはラザム神殿で治療を実践するまでに至り、今まで治す事が出来なかった病状も完治させる事に成功していた。 しかし、この手法は決して人に言えるものではない代物であった。 ラザム神殿に仕える神官が闇の力を使用し人々に治療を施している。 ――誰にも知られてはならない。 それ以来、ニースルーは極力、他の神官と接する機会を減らし距離を置くように努めた。 だが、物事を長く隠し通す事は出来ないものなのである。 とある昼下がり、よく晴れ渡った清々しい天気の下、ニースルーは神殿に設けられた中庭で遅い昼食を摂ろうとしていた。 今までひっきりなしに訪れる患者を診ており、まとまった時間をまともに取ることが出来ないでいたのだ。 闇魔法を応用した治療は相当な効果をあげ、以前にも増して信徒が押しかけるようになったのだが、その治療が可能なのはニースルーただ一人であった。 魔道研究に割く時間もろくにとれず、最高責任者の名は今ではただの飾りのようなものだ。 それでも、彼女は満足をしていた。 手に持ったティーカップに淹れられたアールグレイの紅茶が香り、彼女の鼻を優しくくすぐる。 目を閉じてその香りを楽しんでいると、横長の椅子に腰掛けた彼女の隣に誰かが腰を降ろした。 ニースルーは相手の顔を覗き見る。 「ホルス様……」 薄い青髪に白い肌が似合う優男。 神剣を抜いたことで勇者を自認し、教団の代表に自称ではあるが就いた神官戦士。 「やあ、ニースルー。いい天気だね」 「え、ええ」 「これからお昼かい? よかったら一緒に食べようよ」 「はぁ……」 相手の意見をまともに聞く事もなく、ホルスは優しく微笑むと手にした袋からパンをとりだし齧りだす。 ニースルーは正直な所、この優男は苦手であった。 容姿は悪くないが、女性に対してどこか軽いところがあり、どうにも好きにはなれない。 神官戦士として優秀で、人を惹きつける魅力のある男だが、どこか近づきたくないような空気を伴っている。 その原因が、柱の影からこちらを見ている一人の女性である事については、ニースルーは知る由もない。 ホルスは屈託のない表情で色々な話をニースルーにしてくる。 それらを軽く受け流して紅茶を啜っていると、急にティーカップを持つ手をホルスに握られた。 紅茶が少し零れ落ち、ニースルーの僧衣に染みを作る。 「何をするのですか!」 突然の事に驚いて苦情をいうが、ホルスは聞く耳をもっていないようだった。 握られた手を自由にしようと、空いている手で力を込めて払おうとするが、男の力に敵うはずもない。 ホルスはニースルーの耳元でささやいた。 「なあ、いいだろう」 「な、なにを!? や、きゃあっ!!」 手から離れたティーカップが石畳に派手な音を響かせた。 肩を強く押されてバランスを崩したニースルーが仰向けに芝生に倒れこむ。 その上にホルスが覆いかぶさっていた。 ニースルーは両手を強く押さえつけられていて身動きがとれない状態だった。 「私は神剣を抜いた神に選ばれた者だ。私のすることは神のすることと同じさ」 ホルスはそういうと、右手でニースルーの胸を服の上から強く揉みしだく。 例えようのない恐怖がニースルーを襲う。 恐怖にかられた彼女は、自由になった手で無意識の内にパラライズの魔法をホルスに向けて唱えていた。 「ぐうっ!」 身体が痺れて自由に動けないホルスを強引に退けて、二歩三歩と後ずさる。 その時、一人の初老の武僧が二人の前に姿を現した。 「何事ぞ!!」 芝生に転がるホルスと、恐怖に震えるニースルーを交互に視界に収める。 「あ、ああ、ああ……」 声にならない声を上げるニースルーを案じてか、初老の武僧はまず落ち着かせる事を優先した。 「どうしたのだ? 拙僧がきたからにはもう安心してよいぞ」 「……………」 優しく柔和な表情を浮かべる武僧に、恐怖にひきつった顔をしていたニースルーも次第に落ち着きを取り戻したのか、着崩れした服装を慌てて正しはじめた。 その様子をみて、武僧は未だ固まったままのホルスに視線移し問い詰める。 「ホルス殿――彼女に何をなされた」 「うっ……あ」 「黙っていてはわからん。一体何をなされた?」 一向に答えようともせず、先程からずっと固まったままの姿勢のホルスに、武僧はそれでも問い詰めようとする。 その様子を眺めていたニースルーが自分のしたことを思い出し、その表情に焦りの色を浮かべた。 闇魔法――パラライズ。 相手の身体を麻痺させ、動きを封じ込める歴とした闇魔法。 それを事もあろうにホルスに対して使用してしまった。 見るものが見れば、闇の魔法の力だとすぐにわかってしまう。 「あの――武僧様」 「ラファエルと申す」 「あの、ラファエル様……私が」 そう喋りながら、恐る恐るホルスへと近づくと、解除の魔法を唱えた。 身体に自由が戻ったホルスは、何をされたか理解できない様子の表情をしていたが、ラファエルとニースルーの二人の顔をみて一瞬バツの悪そうな表情をする。 だが、それも一瞬の事で、既に普段どおりの優男に戻っていた。 「……ん、何でもないですよ。ちょっと倒れただけです」 「倒れたにしては……ちと、おかしい風に見えましたがな」 「いやいや、変な勘ぐりはよしてください」 「ふむ……」 はぐらかされたラファエルはニースルーの方に視線を移すが、彼女も何か言うでもなしに沈黙を守ったままだった。 「じゃあ、私はいきますね」 ホルスは屈託のない顔で言うと、一人足早に中庭から出て行ってしまった。 その後姿を見送るニースルーの表情はどこか後悔するような風であったが、それは致し方なかったとはいえ、闇魔法を使用してしまった事に対するものだろう。 そうとも知らず、ラファエルは不思議そうな目で彼女をみていたが、ふとニースルーが纏う僧衣に付けられた高位神官の印に気付くと、突然畏まった。 「や、これは失礼した」 「いえ――こちらこそ助かりました」 「確か貴殿は……」 「ニースルーと申します」 何という名前だったかと思案顔をして記憶を探っていたラファエルの表情をみて、ニースルーはくすりと笑うと名前を述べた。 「ニースルー殿。お怪我はないかな」 「ええ、大丈夫です」 「して、先程のあれは一体……」 「先程の事は……内緒にしてください。お願いします」 疑問が残るのか、ラファエルは再度あの時の状況を聞こうとしたが、ニースルーにこう言われてしまっては、その先を聞く事も出来なくなる。 「――わかり申した」 「すいません……」 「では、拙僧はこれで」 深々と礼をすると、ラファエルはニースルーの前から立ち去っていった。 この事を知るのは三人だけ、当事者と駆けつけた武僧の三人。 武僧はわかっていない風であったし、ホルスがこの事を騒ぎにするようには思えない。 そう考えたニースルーは気を強く持つと、割れたティーカップを拾い集めてから研究室へと戻っていく。 その後ろ姿を、柱の影から一人の女性がまるで敵を見るような目で追っていたのであった。 ラザム神殿の拝殿。 ラザムの神々を象った像が立ち並ぶ大きな広間に数段の段差が設けられており、その最上段にラザム神を背にする格好で石造りの椅子がひとつ置かれている。 そこに、教団の最高権力者であるイオナは、まるで一国の王のように椅子に座していた。 そう感じたのは、イオナはホルスを横に侍らせ、その他にも数多くの神官を控えさせていたからであった。 特にホルスは膝を折り、イオナの足を両手で揉んでいた事に大きく起因するだろう。 中庭で柱の影から覗いていた女性――それはこのイオナであった。 ニースルーは二人の光景には目をやらず、膝をついて背後にそびえるラザム神をただじっと見つめていた。 「この件に関しては釈明の余地なし、と見ます。よろしいですね」 イオナの口調は穏やかなるものの、その裏にある意思は強固であることを物語っている。 否定は許されない。 中庭での一件以来、イオナは手を尽くしてニースルーの行動を監視し、既に闇魔法に関する証拠を掴んでいた。 それでも、ニースルーは何かを言わずしては引き下がれない心境であった。 「お待ちください!」 「まだ何か?」 ホルスの方に向けていた顔をゆっくりと戻しながら、イオナは冷たい視線と冷たい声をもってニースルーに答えた。 「これにはちゃんとした訳が――」 「ホルスさま、彼女は意見するようです。どうなさいましょうね」 イオナはニースルーの言葉を最期まで聞く事なく遮る。 あくまで目上の存在であるようにホルスに向かって問うが、その言葉尻には私に従えとの含みが多分に見て取れた。 「――イオナに任せる」 「ふふっ」 さも面白いといわんばかりに口元を緩める。 神剣を引き抜いたホルスは、神の意思としてラザムの教団の中で殆ど意見する者のいない実力者となった。 その実力者を自分の思い通りに動かせる楽しみは、例え敬虔なる者でも長く続けば染まってしまうのだろう。 ただ、彼女の場合は元からそういう気があったのかもしれないが……。 「では、追放しましょう。闇の力に魅せられた者をここにはおけませんわ」 イオナに急かされ、ホルスがその口を開こうとしたとき、石畳を響かせて駆け寄ってくる者がいた。 「待たれよ。追放処分とは、少々、事が過ぎるのではなかろうか」 初老の武僧――ラファエルがその審判には納得できないと割り込んだ。 突然の介入者に、面白くなさそうな色を浮かべたイオナは苦言を呈した。 「無礼でしょう。ラファエル殿」 「無礼とはこれいかに」 ラファエルは苦言を突っぱねる。 「ホルスさまがお決めになられた事は、ラザムの総意ではないですか」 「総意……これは妙な事を」 「教皇の座にあるは、ホルスさまでございましょう」 「それは御身が勝手に申している事。拙僧は認めていませぬ」 「……この話はまた今度にいたしましょう。今は、そこの者が犯した大罪を裁くことが本題ですわ」 石畳に膝をつけ、ラファエルの方に視線を向けていたニースルーをイオナが指差した。 片方の手には、保管庫でニースルーが見つけた闇の禁書が握られている。 証拠として部屋から押収させたものであった。 「これはまごう事なき闇魔法に関する書物。ラザムに籍を置くものが手にしていい物ではありません。 この者の大罪は、手にするだけに飽き足らず、闇魔法を習得したことにあるのです」 「なんと!! それはまことか!?」 ラファエルが驚いたような表情でニースルーを見る。 禁書を何らかの理由で所持していただけ、と思っていたのだが、まさか習得までしているとは思わなかったのだろう。 ニースルーは静かに頷くと、ぽつりぽつりと語りだす。 「闇の力を得ようとしたのは、真に、人々を救おうと考えた結果です。 他意はありません」 「そこまでして……」 ラファエルはラザムで長く武僧としての修行を積んでいた。 その日々の中では、闇の力に堕ちた者の話を聞く事も少なからずある。 ラファエルはニースルーに対して、どこか他の神官達とは違う、強い意志というべきものの存在を感じた気がした。 二人のやり取りを見守っていたイオナは、椅子に座したまま澄ましている風に見えたが、その実、勝ち誇ったような笑みを口元に浮かべている。 ニースルーが闇魔法習得の事実を認めた事で、ラファエルもこれ以上、彼女を擁護することは不可能となっていた。 イオナはおもむろに立ち上がると、ホルスに同意を促す格好で、大きくひとつ声を上げた。 「この者を追放処分とします。直ちにこの聖地から立ち去りなさい!!」 「また逢う機会があれば、それはラザムの御意思ですな」 北アルナス砂漠への入り口まで見送りにきたラファエルは、ここで別れの挨拶を切り出した。 教団を破門され追放された元高位神官のニースルーを見送るのは、一人の初老の武僧だけである。 「御身が正しき道と想うままに生きなされ」 「……そうですわね」 「神の御加護を」 ラファエルはそう言葉を残すと踵を返し、来た道を戻って行く。 誇り高き武僧の背中を眺めながら、ニースルーは胸に輝く銀のロザリオを掴むと、小さく祈りを捧げてから服の中へとしまいこんだ。 砂漠を渡る一陣の風が、彼女の長く美しい金色の髪をなびかせる。 暫しの間、風の吹かれるままに立つ。 そして――風は止んだ。 ニースルーは乱れた髪を手で制すと、ラザム神殿の建つ方角に背を向け、新たな一歩を静かに踏み出すのだった。 素晴らしくハイレベルなSSです。 ニースルーの健気で切ない感情の揺れ動きと情景描写に感動しました。 -- 名無しさん (2011-01-18 23 57 02) う~ん、いいね、ニースルーとラファエルでプレイしてみたくなったよ。 -- 名無しさん (2011-01-19 20 57 40) ホルスがいけ好かないやつなのが少しやだ。 もっと天然というか、どこか抜けてる感じがいいな。 イオナは…ほとんど違和感がないww -- 名無しさん (2012-08-04 12 47 33) トライドびゃなくてトライトだよ -- 名無しさん (2024-01-20 11 52 10) 名前 コメント
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ユニットの概要 海で一番の移動力を発揮する海賊、豊富な状態異常攻撃が魅力特にLv10で習得する「煙球」は範囲攻撃であり、耐性のない相手なら逃げながらこれを投げるだけで完封できる 海の機動力の一方、陸ではかなり遅くなる。ステータスも貧弱で、殴りあいはまず無理悪魔連中は各種耐性持ちで移動が飛行な上ブレスを吐いてくる リザードマンは水場でもあまり減速せず麻痺投げナイフなどを放って一人づつ切り刻んでくる 相手によってはなすすべがないので、誰と戦うかはきちんと見極めよう 毒・麻痺・幻覚と状態異常の投げナイフを使える。鞭も覚えるが・・・。 大量に雇用し、全員に麻痺ナイフを使用させれば麻痺に強いユニット以外はほぼ逃がすことなく倒せる。苦手とする属性も少ない。 が、ステータスは高くないので、高レベルの接近ユニットに近接されると呆気なく潰される。 -- 名無しさん (2009-08-29 00 43 59) 海上なら移動速度を生かして逃げ撃ちできるが、陸に上がると遅くなるため役に立たなくなる。状態異常がほとんど効かない悪魔相手には成す術もない。海以外での活躍はあまり見込めないだろう。 -- 名無しさん (2009-10-02 05 31 11) パイレーツ人材は優秀なユニットが多いが、一般はザコ -- 名無しさん (2009-10-02 05 43 58) 麻痺ナイフでイカを狩っていた頃が一番幸せ -- 名無しさん (2009-10-04 23 12 04) 海戦以外何をしても二流以下の悲しいクラス。 近接はローグと同等か、それ以下。 遠距離は射程400のビッグウェーブを使えるが、魔力が低く弱い。 -- 名無しさん (2009-10-04 23 44 15) 海以外では中衛として使うべき。リーダー次第では雪の結晶等でそこそこ戦える部隊に。 僅かでも海地形があれば、波打ち際でソルジャーやナイト相手に麻痺ナイフ連射で戦える。 -- 名無しさん (2009-10-05 08 59 10) 立絵では立派な剣を持っているのになぜか使わない。 -- 名無しさん (2009-12-04 23 45 09) キャプテンになると煙玉を覚える。元々技術が高めのクラスなので、非常に役に立ってくれるだろう。ナースやローイスなら、訓練などを上手く使って量産しておきたい。 -- 名無しさん (2010-01-23 23 57 54) 『海上での速度低下が軽微』ならいざ知らず、人間なのに『地上より海上の方のが速い』という謎のユニット まるでイカか海蛇であるかのようだ -- 名無しさん (2010-01-31 08 20 50) きっとあれだ。海の上を走ってるんだよ。 -- 名無しさん (2010-01-31 13 47 52) 水に沈む前にもう片方の足を前に出してるんだろ ヴァイキングより上のクラスができればきっと空を飛ぶこともできるはず -- 名無しさん (2010-01-31 14 08 02) 陸酔いとか高山病とかだよきっと ブレッドは持病を伝染させてるに違いない -- 名無しさん (2010-08-23 18 01 13) こいつらの使うビッグウェーブは魔法使い系の使うビッグウェーブとは別物に見える なんかこう、水鉄砲的な・・ -- 名無しさん (2011-10-18 05 31 15) 海上ではアイコンには出ていないけど船に乗っているのでは? 海賊だから操船術には長けてるし海での戦いに慣れない他の連中の進軍速度は遅いってことで。 -- 名無しさん (2011-10-19 10 18 40) 単純に泳いでるんじゃねえの -- 名無しさん (2011-10-19 13 16 01) 泳いでたら煙玉とかとか投げれないだろ というか、泳いでたら弓兵も多分弓を撃てなくなる やっぱり上の奴が言ってるみたいに、海上にいるユニットは水に沈む前にもう片方の足を前に出して浮いてて、パイレーツ系はその速さが尋常じゃないんだよ -- 名無しさん (2011-10-19 18 18 15) モブ含めてパイレーツ全員烈海王級かよ そらレオーム勝てねえ訳だわwww -- 名無しさん (2011-10-19 19 12 30) その理論じゃ貧弱マジシャンですら人間辞めてるぞw と思ったがそうでもなくちゃ這い寄る混沌軍団とか倒せないか。 -- 名無しさん (2011-10-19 22 34 39) おぼれながら必死に戦う普通、平原、荒地 ちゃんと上半身を浮かせつつ下半身で泳ぐ海 もしかしたら海の連中って下半身魚なんじゃねーの? -- 名無しさん (2011-10-20 07 39 04) ヴァイキングの旋風斬が消滅し、剣Ⅰしか使えなくなった -- 名無しさん (2012-12-07 03 02 29) 海の加護があって、海面を移動する時はスーと滑空できるという妄想を思いついた。 -- 名無しさん (2012-12-07 12 13 03) 水球やらせたら強そう -- 名無しさん (2012-12-07 19 57 46) 魔防が50まで上がったので、 魔法使い相手には煙玉打ちまくっときゃ案外なんとかなる 弱点は火力が低すぎることか -- 名無しさん (2013-01-06 21 06 04) 水鉄砲程度の威力でしかない魔法ビッグウェーブでも防御が高く状態異常に強いドワーフ相手にはそれなりに効く 邪魔な岩もまとめて吹き飛ばせることもあり、海賊でドワーフと戦うときには覚えておくといいだろう -- 名無しさん (2014-04-27 13 08 40) ビッグウェーブの本領は集中砲火によって発揮される やや射程を短くしたホーリーレイのような性能であるため味方遮蔽がないのも相まってどんな敵も平気で削り殺してしまう -- 名無しさん (2015-10-27 13 42 08) マムルークのフレイムボールは魔力50なのに最終スキルが魔法ってなにそれ?って感じだけど(もしかしたら自分が知らないだけで使い道あるのかもしれないが) ヴァイキングのビッグウェーブは強いな 魔力低くても元々ヒット数重視の魔法だから関係ない 射程が短いから近づかれた時の奥の手になるけど高レベルの強ユニットが一般量産ヴァイキングの数の暴力でガリガリ削れていく -- 名無しさん (2017-04-26 15 08 49) どんな強敵人材でも集団においては、パイレーツの前で孤立したら終わる。 味方遮蔽を持たない能力。 海における、絶対優位。 ナイフの飽和攻撃による、耐性もちに対しての状態異常のごり押し。 正直ルナなら、海で暗殺しまくれば、人材いらん勢力。 -- 名無しさん (2018-12-02 23 14 21) 集団での煙玉は超極悪な化学兵器だと思おう。 対策なしでもろに食らったら退却すらできなくなることを覚悟しなければならない。 投擲物対策を行うか、イーサリーの部隊に入れたダルカンなど 異常耐性の閾値や移動速度の差を超えられるユニットで対処するのがおすすめ。 それも厳しそうなら陸上に誘い込み戦力を減らすなど対処が求められる。 -- 名無しさん (2022-05-27 02 38 34) たしかにー!現代者のオリジナルシナリオみたいだ -- 名無しさん (2023-04-21 18 35 55) 海では最強 オリシナとちがい海に引きこもって外勢力を殲滅するプレイもデフォなら可能よ -- 名無しさん (2023-04-26 18 29 19) 海では最強だと自惚れていると肥大化したツクカマイヤ魔術師団に進行されてボロ負けしたりする、 -- 名無しさん (2023-09-27 02 01 54) 名前 コメント
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バニッシュメント・デイ Download(Fanbox)Download(小物入れ2)(旧Ver) 作者:クマぴょん 作者紹介文: バージョン:0.3.2 (2022年03月25日更新) 初期領地数 41 初期勢力数 6 基本クラス数 5 備考 次Ver以降はFANBOXで投稿します。 -- 作者 (2022-03-03 22 25 36) 九州やん -- mititdoll (2023-09-20 01 05 10) クラス設定が練られとる -- 名無しさん (2023-10-10 18 31 12) 名前 コメント
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ゴーレム召喚のイオナ版。ガーディアンは光と闇に強くなってるだけで、ゴーレムとほぼ同スペック。このスキルのせいで、アルナス汗国はラザム相手に無駄に戦力を消耗する羽目に。お陰で、中央進出が遅れルートガルド無双が更に進む事に。 -- 名無しさん (2009-11-09 13 59 36) 本ネタは当然あのカムカム -- 名無しさん (2020-03-14 23 05 03) ↑↑そんなことはないが……2009年ごろのバージョンだとそうだったのかなそうだったのかな -- 名無しさん (2020-06-04 19 43 56) 少年兵ホルスと違いガーディアンたちは文句も言わずイオナに仕える -- 名無しさん (2023-08-20 18 22 33) 名前 コメント
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リソルジメント Download 作者:クライト Twitter 作者紹介文イタリア統一運動 初期領地数 26 初期勢力数 7 初期クラス数(召喚除く) 20 備考 基本一本道のストーリーモノです。 更新しました。 -- 作者 (2023-04-14 18 01 27) ええやん -- 名無しさん (2023-04-21 11 56 51) 戦国史のシナリオみたいでイイネ -- 名無しさん (2023-04-27 00 58 39) 戦極記の作者の世界史シナリオ -- 名無しさん (2023-05-02 20 16 33) 史実ものは作者のセンスが問われる 僕はこのシナリオとても好きだ -- 名無しさん (2023-06-21 18 49 18) ドイツのやつと世界観が少し重なる -- 名無しさん (2023-09-20 14 38 35) 名前 コメント