約 633,869 件
https://w.atwiki.jp/arcoiris/pages/50.html
"虹星の叡知(アルマゲスト)"。この街の中枢はそう呼ばれている。 いわゆるお役所であり、魔術学院でもあったりするそこは、サークとあまり縁のないところであった。 時々の学生の実験台アルバイトなんかに訪れるが、基本的には寄り付かない。 サークが普段は基本魔法うんぬんのものには深く関わらないというスタンスなので、当然といえばそうなのだが。 しかしこのたびそうも言ってられないことになりつつあるっぽいのを思い出し、丁度出会った街妖精に頼って魔術に詳しい者に連絡を取ってもらった。 指定された場所は塔の中、魔術学院の敷地内であり、指定された時間も学院の放課後であったから、おそらくその人物は教師か何かなのだろう。 それにしても黒っぽいマントに制服の学院生たちがあふれる学院のエリアでは、サークの白い姿はよく目立つ。 さっきから何人かがキャッキャとはしゃぎながら後ろをついてきているような……。 パシャッとかいう聞きなれぬ音も聞こえるような……。 全てを気のせいということにして、やや早足で目的地へ向かう。 「つーか、どこだよ部屋は……」 このフロアにあるとしか言われてねーぞ、とサークが頭をかく。 仕方が無いのでそのへんを歩く学生に聞いてみた。 「ヴァレリオ・レアルディーニって奴の部屋知ってっか?」 「ヴァレ……?ああ、ヌッさまのことか!えーと部屋は次の角を右に行って突き当たったとこー」 二人組の少女に声をかけると、薄桃色の髪をした活発そうな少女がサークを見て「おおっ美人!」とか言いながらもさらっと教えてくれた。 ありがとよ、と礼を告げ教わった方へ歩き出す。 「なんぞーあのエルフ。部外者っぽいけどなんつう美貌!ギリギリとハンカチを噛む気も起こらないっつーか思えば美形なんていっぱいいるよね俺の周りに」 「ヌッさまとはなんですの、アエマ」 「おっとソルっち知らなかった?ヌッさまはみんなにヌシさまって呼ばれてるー……、……変な人。 うーん、それ以外に言うことはない。私のボキャブラリーが敗北するとは!くっ、さすがヌッさま……!」 「ちっとも分かりませんわ」 「あの人結構色々授業出てるからそのうち嫌でも会うと思うぜー」 「授業に出ている……?授業をしている、ではなくて?」 去り際に後ろからこんな会話が聞こえたが、進行方向が逆だったためサークの耳には半分ぐらいまでしか入らなかった。 自分が会いにきた人物はやっぱり教師なのだな、と、目的地の扉を見て思った。 「偉い人の部屋!」と言わんばかりの豪奢な作りの大きな扉で、位置取りも良好。 学院的にかなりの重要人物なんじゃね……?と街妖精のコネクションにちょっとビビる。 「入りたまえよ」 扉の向こうから声が響いた。柔らかな印象の男の声。ノックもしてないのに何故、とかは魔術師相手には愚問だと分かっている。 魔術の知識も何もないが、魔術師の知識は無駄にある。 サーク的分類では訪ねて来た来客に興味を持つやつと持たないやつの二種類がいて、付き合いやすいのは意外に後者の方なのだがここの奴は前者らしい。 ちょっと先行き不安だと怯みつつ、分厚い部屋の扉を開いた。 サークがその部屋に足を踏み入れると、視界は本で埋まっていた。 本棚に遮られて全貌が見渡せないが、おそらく『踊る荒獅子亭』のフロアの二倍ほどもあろうかという広い部屋。その、八割以上が本だ。 ひしめく本棚の間の細い通路を奥へ進むと、部屋の最奥であろう場所が見えた。 「とりあえず狭苦しくない」と言える程度の本棚のないスペースに絨毯が敷かれている。 その向こうには本棚が据え付けられたセミダブルサイズのベッド、本が山と積まれた机。怪しげなアイテムぎっしりの棚。 そしてそれだけがこの部屋において「ゆったり」と表現し得る―ベッドには本が山と積まれているため―大きなアームチェアがあった。 チェアがくるりとサークの方を向く。座っていた男性は、思っていたより若かった。 「やあやあ、君がサークリフだね?アルゥから聞いているよ。なにか頼みがあるそうじゃないか」 「頼みっつーか、まあ、えーと。あんたがヴァレリオ?」 「いかにも、私がヴァレリオ・レアルディーニだよ?」 若かったというか、年自体は二十いくらかだろうが、問題はその姿だった。 長いエメラルドグリーンの髪がかかるマントの中から、"七芒星(ヘプタグラム)"をあしらった魔術学院の学生服が覗いている。 「せ……生、徒……?」 「そうその通り、私はこの最高学府"虹星の叡知(アルマゲスト)"の学徒だねぇ」 にっこり!と力強く微笑むヴァレリオ。サークはとたんにガックリと肩を落とした。 「生徒じゃムリだろ街妖精ちゃんよ……」 「アルゥの名誉のために言っておくけれど、私はこれでも『大達人』(アデプタス・メジャー)にして"虹星の叡知(アルマゲスト)"議会の魔術顧問だよ?」 さらりと言い放たれた言葉に、サークは今度はぽっかんと口を開けて固まることになった。 「は……?」 「おやぁ、整った顔が台無しだ」 「議会って……生徒の議会とかじゃなくモノホンのアレか?……つーことはガチで偉いんじゃねーか!?」 「いやぁ、それほどでもあるねぇ」 なんで議会の魔術顧問が学院で生徒やってるかという疑問はあったが、聞いてもどうせまともな答えは返ってこないだろうということは出会って今までの短い間に十分感じ取れたのでスルーしよう。……スルーったらスルー!生徒のくせにこんなとこにこんな部屋持ってることもスルー!! 「とりあえず座りなよ」 そう言ってヴァレリオが本棚の根元の本の山に指先を向けたかと思うと、ボコリと山の下から本を崩しながらスツールが現れ、フワフワ寄ってきた。 絨毯の上に着地したそれに腰掛けながらサークがやっと本題を口にする。 「…………で、用件だけど」 「私の暇つぶしぐらいにはなってくれるんだろうねぇ?」 「お前みてーのにつまんねーと言われたことはねぇよ」 七段階まで検視(サーチ)しろ、と言うと瞬時にやってのける。ヴァレリオの金茶の瞳がうす青く光った。 無詠唱でその段階まで見えるのは割とすごいことなのだが、サークは魔術に疎いので、それが出来るということが用件を頼める前提だという程度の認識しかない。 とたんにヴァレリオの顔が嬉色を帯びたのを見て、サークはちょっとげんなりした。 一般に「変わり者」と呼ばれるようなやつは亜人やなんかに多いが、本当にヤバイのはトチ狂った人間(ヒューマン)である、というのがサークの(経験からの)考えだ。そして目の前の人物は明らかにトチ狂った部類だと感覚が告げている。 だが"そういうの"は大抵が自分の必要とする技術に精通していて、求めればやってくるのは必ずと言ってよいほど"そういうの"なのだ。であるから、サークはそれに慣れていた。否、慣れざるを得なかった。 はぁ、とため息をついて、解剖でもしたそうに(実際に)目を輝かせて自分を見る魔術師に聞いた。 「感想はどうよ」 「塔(わたしたち)でさえ強大に過ぎてあまり手を出せぬものに繋がれているなんてねぇ。間抜けと笑うには些か犠牲が多過ぎる」 しかしそう言ったヴァレリオの喉の奥からは「面白いものを見つけた」嬉しさに笑いが漏れている。 その笑いを隠そうともせず青い光を通して見るサークの胸あたりを指さした。 「しかし斬新だねぇ。こうすれば根源を―少なくとも大まかな位置を―コントロールできる、か」 「まあ今は逆に引っ張られてるけどな」 「くっくく……全く残酷で、贅沢な術式だ。半永と言われるエルフの魂がにぃしぃ……六つもあれば、それはそれは強く結び付いていようなぁ」 「……イカレてるんだよ。頭腐ってたんじゃねぇか、あのジジイどもは」 過去の悲劇を思うと締め付けられるように胸が痛んだが、いつかのように暴れたりはしない。 歳月は昔の記憶と感情を蝕み風化させていく。半世紀ほども前の出来事は、復讐の炎に育つでもなく、ただの傷になりはてていた。 「律する者の森(レギュラス・フォレスト)だね?この間クーデターが起こったとか」 「まあそりゃ荒れてんだろ、俺が根源連れて……って、何でんな事知ってんだ?こっから馬で百年はかかるぞ」 「魔術は進化しているんだよ?あの森も既にお伽話のものではない。それでもたどり着くのに多少かかるだろうがねぇ」 世界は進歩しているのだなあと感心した後、だからあのアクロスとかいうやつがこの街にいたのかと納得する。 「しかしもったいない。君は魔術を習う気はないのかい?今からでも学院に入れば……」 「俺がちっとでも『魔法使いたい』と思ってればとっくのとうに使ってるし、そしたらこの世はメッタメタだぜ。破滅的で今更過ぎる提案をどうもだな」 「共鳴力も高いようだしその通りだねぇ。結構本気なのになあ……。見てみたいものだねぇ、無限に溢れいずる根源の力を操る大魔術師」 「大魔王の間違いだろ」 本当に残念そうにしているヴァレリオに呆れる。森を飛び出してからはじめに面倒を見てくれた魔術師がこんなんじゃなく人道的な奴でよかった、と、もう何十年も前のことを思い出し、自分のことながら安堵した。 経緯が経緯だけに、あのとき何か邪悪な思想を吹き込まれていれば今の自分は魔王と呼ばれるような存在になっていたのかも、と改めて思う。 「ところで頼みたいのはそっちじゃなくてこっちだ」 肩の後ろをトントン、と指差して後ろ向きに腰掛け直す。 サークの胸のあたりを眩しそうに見ていたヴァレリオが背中、左右の肩甲骨の中心あたりに目を凝らした。 「『無限依りし舵(インフィニットステアリング)』だねぇ。中々の技量だ……しかしやや足りないな」 「ここのとくっつく前につけてもらった奴だからな」 「思い切ったことを……相当の苦痛を伴う術式だろう?」 「今からそれを付け足してもらおうってんのに挫けそうなこと言うな!思い出させんな!」 嫌でも思い出すことになるのに、と嫌な笑いを浮かべながらヴァレリオは検視(サーチ)を解いて立ち上がり、怪しげなアイテムの棚を漁り始めた。 「おっと、ドラゴンの鱗が足りないなぁ。この前使ってしまったんだっけ。術式の要だからそのへんの下位種のじゃ話にならないし……どうしようかなぁ」 良いの見つかるまで闇市で粘ってもいいけど、とブツブツ言うヴァレリオを、サークがすこし不安そうに見ていると。 魔術師はそうだ!と手を叩いて棚からこちらへ振り返り、含みのある笑みを浮かべて言った。 「君、自分で貰ってきなよ」 * 変なとこで切れてますがつづく!このくらいの長さじゃないと集中が続かないらしいです。 くっくっく……特区フラグと言ってみる。予定は未定……。 変なNPCを作ってしまった。そしてまた男。いやちょっとは女にしようかとも思いましたけど、その、変人女より変人男のほうがしっくり、というか、萌えるというかうぐう…… 実はハルトマンさんを借りようかとも思ったんですがNPC登録所に書かれていなかったので自分で作りました変人魔術師。 そしてそのかわりというか、学院だし出さなきゃというかでソルト嬢とアエマさんをお借りしました。銀狐さんも書かれてますがアエマさんの書きやすさ異常。
https://w.atwiki.jp/azusa_honami/pages/20.html
各ENタレントのXタイムラインページ 目次 火継みき / Miki Hitsugi 望月歌姫 / Utahime Mochizuki ヴィクトリア・ヴァレリー / Victoria Valerie あくみゃみう / Miu Akumiya 火継みき / Miki Hitsugi Tweets by Miki_Hitsugi?ref_src=twsrc%5Etfw 望月歌姫 / Utahime Mochizuki Tweets by UtahimeMochi?ref_src=twsrc%5Etfw ヴィクトリア・ヴァレリー / Victoria Valerie Tweets by Victor1aValerie?ref_src=twsrc%5Etfw あくみゃみう / Miu Akumiya Tweets by Miu_Akumiya?ref_src=twsrc%5Etfw
https://w.atwiki.jp/sippaisure/pages/60.html
孤独な老婆がスーパーピンチ 参加PC PL PC レベル 性別 種族 クラス(メイン/サポート) アラン ヴァレリー・マジャリス 3 女 ドゥアン(天翼族) メイジ/サモナー 大将 リゲル・ハイトマー 1 男 ヒューリン アコライト/ウォーリア ナワコスキー ノラ 3 女 ヴァーナ(猫族) シーフ/サムライ 速水 リョウギ・シュンヤ 2 男 ヒューリン ウォーリア/ウォーリア 遙 エミリィ・ホープライツ 2 女 エルダナーン メイジ/アコライト GM 連邦 成長点 PC 30点 GM 51点 ギルド 12点 報酬 ドロップ品 売値 備考 お駄賃(100G)×5 500 ダイアモンド(250G)×2 500 オウガの大腰ひも(1500G)×2 3000 老婆の贈り物(3500G) 3500 合計 850 1人1370G
https://w.atwiki.jp/seadra-library/pages/82.html
「『落涙の痛み』」 高速で飛来する水塊達をかわしつつヴァレリアへと迫る。 避けた水塊がボッ!と音を立てて地面に炸裂して抉る。 当たれば骨折くらいは覚悟せねばなるまい。 「そうそう、上手に避けなさい」 ぱちぱちと彼女が拍手する。 「では次よ。『螺旋を描く蛇』」 ジャアアアアッ!!と上空から飛来音がする。 まるで鎌首を擡げた蛇のような、先端をドリルの様に回転させた水の鞭が何本も襲い掛かってくる。 数本を避け、1本を剣で打ち払った。 やはり物凄い水圧だ。剣で触れた瞬間、弾かれるかと思った。 ふーっと大きく息を吐く。 攻撃は凌ぎきった。 しかし私と彼女の距離は再び大きく開いてしまっていた。 オルヴィエが神速でベイオウルフの懐へと飛び込む。 そして繰り出される連撃。全てが必殺の威力と速さを兼ね備えた刃の弾幕。 しかしベイオウルフはその全てを巧みな体捌きと手の先に生み出した高速回転する水の円盤で防いで見せた。 「・・・・良い動きだ」 「ありがと!!」 言いながらオルヴィエがさらに追撃を仕掛ける。 迎え撃つベイオウルフの右のヒザがすっと上がった。 「!!!」 まだ蹴りの届く間合いではない。しかし何かを感じたオルヴィエが大きく左へ跳ぶ。 バシッッッ!!!!と激しい炸裂音を響かせてベイオウルフが足の先に生み出した人間の頭部程の大きさの水塊を蹴り出した。 オルヴィエが避けた事で水塊は背後の大岩に炸裂し、それを粉微塵に打ち砕く。 「ひえー・・・・おっかな! 変わったバトルスタイルね。水の魔術と格闘術を組み合わせて戦うんだ」 それは氷の魔力と格闘術が組み合わさっているDDの戦闘スタイルと酷似している。まあDDの場合は意識にしてそうしているわけではなく生まれつきなのだが・・・。 「自分はお嬢様程の水使いの技量は無いのでな」 表情を変えずに静かにベイオウルフが言う。 「流石は水使いの系譜バスカビル家の末裔というわけね」 ぴくりと微かにベイオウルフが眉を上げた。 「驚いた?こっち書物のプロフェッショナルでね。名家の系譜なんかにも詳しいのよ。バスカビル家が表の歴史から消えたのって500年くらい前だったかしら?」 「・・・・466年前だ」 言われてオルヴィエがマントの内側から1冊の本を取り出しパラパラとめくった。 「466年前。バスカビル家のあったカーレオン王国に北方騎馬民族の襲撃があった年ね」 そうだ、とベイオウルフが肯く。 「その年、北よりバルト族の侵略があった。当家のあった国境の街は瞬く間に奴らに蹂躙され、多くの住民が殺された。惨状を見かねたお嬢様は秘めていたご自身の力を解放してバルト族を撃退した。人々は歓喜し、お嬢様は救国の英雄として祭り上げられた。・・・・だが!!!!」 初めてベイオウルフの言葉に憤怒の炎が宿った。 拳をぎゅっと握り締めて言葉を続ける。 「当時あの国を治めていた俗物どもは高まっていくお嬢様の名声が自分達の治世を脅かすものだと危惧したのだ。お嬢様は大きすぎる力を持つ『危険因子』であると聖地の連中へ情報は密告された」 いつの間にかヴァレリアも私もベイオウルフの言葉に気に入っていた。 ありえる話だ。私は聖地の連中が決して世に広く認識されているような正義の体現者達ではない事を知っている。 私自身、神剣を手にした当時は身の回りに何度も聖地の調査員が派遣されてきていた。 私が大国の要職に就く身でなければ果たしてどうなっていただろうか・・・。 彼らは「危険な存在」のみを裁いているわけではない「危険になりうる存在」も先行して見つけ出しその芽を刈り取る。 善も悪も、罪も罰も結局は人間が定めて人間が行う事なのだ。 「封印部隊が派遣されたと知った時、私はお嬢様に国を捨てて逃げるようにと進言した。しかしお嬢様は最後までお逃げにはならず、聖地の連中へ堂々と自身の正しさを訴えられた」 ヴァレリアの横顔を見る。 凛としたその表情からはいかなる感情も読み取る事はできなかった。 「そして封印がなされた時、私は魔方陣へと飛び込みお嬢様と同じ封印をこの身に受けたのだ。私達は2人で1人分の封印とこの島への呪縛を受けている。そして皮肉な事に同じ封印を受けている事でのリンクにより、私はお嬢様と同じ超魔力での延命効果と水使いの能力を持つに至った」 なるほど・・・それが「二人で一人の魔人」の理由なのか。 しかし、戦いにくくなった。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 ヴァレリアがこちらを向き直る。 そして手の先にまた水塊を生み出した。 「目から戦意が消えているわ。半端な同情はこの上無い侮辱であると知りなさい」 水塊を放つ。 剣でそれを打ち払う。 しかし水塊はその私の剣にまとわりつくと、そのまま高速で腕を這い上がり頭部を包み込んだ。 !!!?? ゴボッと大きく泡を吐く。 「『逃れ得ぬ嘆きの淵』 そのまま溺れ死ぬがいいわ。ウィリアム・バーンハルト」 もがく。水塊は頭部から離れない。 腕で水を散らしてもまたすぐ元通りに飛んでくる。 まずい!! このままでは・・・・。 その時、ヴァレリアに何者かが襲い掛かった。 シンラだ。大剣を振りかざして斬りかかる。 「・・・・雑兵に用はないわ。身の程を知りなさい」 高水圧の弾丸がシンラに襲い掛かる。彼女はそれを何発か避けて凌いだが数発を食らって吹き飛ばされた。 しかし、無駄では無かった。 集中が乱れたのか、私を苦しめていた水塊の呪縛が緩んだのだ。 大きく水を掻き散らし、再び集まってくる前に一気にヴァレリアへと走り込む。 「小癪な。接近を許した覚えはなくてよ」 水の鞭が襲ってくる。それをかわし斬撃を叩き込む。 私の一撃は彼女の肩口を浅く切り裂いていた。 「お嬢様!!!」 オルヴィエとの交戦を放棄してベイオウルフが間に割り込んできた。 「許さん!よくもお嬢様を・・・・」 「ベイオウルフ。控えなさい」 しかし・・・と言い淀むベイオウルフをヴァレリアがキッと睨みつけた。 「私に同じ事を二度言わせるつもり?」 「・・・申し訳ありません。出過ぎた真似を」 ベイオウルフがヴァレリアの背後に控える。 彼女が自身の傷口を撫でて、指先についた血を見た。 「・・・・よくてよ、バーンハルト。些か物足りない結果ではあるけれど、及第点はあげてもいいわ」 そして薄く笑う。 「ここまでの事もまぐれではなさそうね。これからもその調子で私達以外の魔人を狩り続けなさい」 ぶあっと周囲を霧が覆う。 「・・・・期待していてよ」 そして霧が晴れた時、2人の姿はどこにもなかった。 一先ずやり過ごしたか・・・・。 恐ろしい相手だった。「圧し流すもの」ヴァレリアとベイオウルフ。 自身の領域の外であそこまでの戦闘力を誇るとは。 気を抜いたその時、周囲の空気を震わせて恐ろしい咆哮が響き渡った。 なんだ!!! まだ何かいるのか!!! 見ればラハンが天を仰いで咆哮している。その身体は先程までと違って筋肉で肥大化し二周り程巨大化していた。 だがラハンは白目を剥いて口から泡を飛ばしており、到底正気であるとは思えない。 オババの声が聞こえてくる。 『さあラハンよ!!お前を寿命3年と引き換えに呪いで狂戦士化させたわい!!!!姫様の敵を討ち果たすのじゃ!!!!』 ええええええええええええええええええええ酷いよ!! てか遅いよ!!!! 夕闇の迫る山間に、ラハンの悲しげな咆哮は何時までも響いていたのだった。 ~探検家ウィリアム・バーンハルトの手記より~ 第22話 5← →第23話 ヤマトナデシコ、来島
https://w.atwiki.jp/etoilesw/pages/136.html
アンドリアーノ 3氏族であるヴァレリアヌス大公家の治める街。 元々魔動機文明時代の遺跡の上に建設された街で、街の地面を掘れば何処もかしこも遺構だらけ。 時には危険な魔法生物の居る様な遺跡も発見される為、それらを退治したり、遺跡の危険性を調べてくれる冒険者が大変重宝されています。 それから宮殿に出仕し、領主である快楽公ルキウスのお眼鏡にかかろうと、たくさんの美女がこぞって集まって来る為、綺羅びやかな宝飾店や服飾店が多いのも特徴です。 なにせ快楽公ルキウスは見た目で侍女を選ぶからです。 その為風俗はかなり乱れており、人身売買も横行する程で、中にはそれらを蛮族に売る様な輩も居ます。 関連項目 シュロムス帝国 アンドリアーノ大公:ルキウス・ヴァレリアヌス
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16495.html
登録日:2011/01/22(土) 23 19 42 更新日:2023/01/11 Wed 23 17 53 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 Tarte カタハネ クロハネ Tarteのゲーム、カタハネの「クロハネ」編に登場するキャラクター。 過去存在した白の国、その摂政であり、現代編であるシロハネにおいては既に彼の物語は終わっている。 忠臣を装いつつも自国を挟む赤・青に戦争を起こさせようと画策、それを阻害する青の大使を殺害。 さらには後見人として仕えていた姫を殺したとして、史劇「天使の導き」では史上最悪の逆賊として描かれる。 最期は、姫が生前教育した人形によって導かれた、赤・青の両軍に討たれたとされる。 死後はそのまま白の都郊外の街道上に葬られた。 墓石も道に埋め込まれる形になっている。いつまでも彼の悪行を忘れないよう、また道行く人が踏みつけていけるように。 以下、クロハネ編ネタバレ 【人物】 いまだ若く国政の知識・経験の不足しているクリスティナ姫を案じて、先王が崩御する前に後見人に任じられた人物。 白の国の、自身も若輩といえる立場ではあるが、摂政として実質的に国を動かしてきた。 既に故人である優秀な父がいたため、アインを嫌うユッシは彼と父親を引き合いに出すべく彼を姓で呼ぶ。 ユッシ以外にも多くの政敵を抱えていた描写があるが、それらを今まで全て乗り越える、政策・政略の実力を備えている。 ただし、財政が圧迫していたにせよ、有事に軍備の不足を悔いるなど、万事有能というわけでもないようだ。 実用的なものを好む。執務室から華美な装飾はほぼ取り払っており、他国の使節には驚かれた。 執務室にたまにやってくるココのために机にはお菓子を常備。 エファに対しては他国の者への警戒をなかなか解けないが、ココには「神に愛されているよう」だと、疑念を抱く気にすらならない。 姫の護衛隊長であるデュアには、女性的な振る舞いが苦手な彼女をエスコートしてからかう態度を見せることも。 彼女の生真面目さには辟易しつつも、クリスティナへの忠誠を誰よりも理解してしており、また誰よりも信頼している。 アインもデュア同様に国を愛し、己の主を内心誇りに思っている。 剣の腕は「中の中」と普通。 デュアの強さを誉めたところなぜか怒られ、デュアの構えたサーベルの半分程度しかないリーチの木の棒で、理不尽と思わせる訓練を受けさせられたことがあった。 が、このときの教えが後で…。 さらにネタバレ 記念式典が近づいた頃、青の国の大使ヴァレリーが来訪。 彼とユッシ、ハンスの密談をデュアが目撃したときから3人を警戒。特にヴァレリーを直感で「危険」と判断。 ユッシの事故死にまつわる探りあいなどを挟みながらも、クリスティナ・エファ・ココの参加する劇のリハーサルの日に。 劇終盤、クリスティナが襲われ、エファが片羽根を失う惨事となる。犯人は正体を知る前に変死し、赤・青との3国は緊張関係に。 赤以上に青、ヴァレリーを疑うアインは、デュアと協力して共犯者と思しきハンスに自白をせまった。 しかし、あと少しで逃げられ、そのままハンスは口封じに殺害されてしまう。 式典(劇含む)の本番は無期延期。襲撃の証拠を得られないまま両国の人員が引き上げる段になり、ココは白に留まり、エファは帰国することに。 そして、エファを連れて帰国途中の赤の使節団が襲撃される事件が発生。 クリスティナの命でその場に駆けつけたデュアはエファを無傷で救出するも、自身が致命傷を負う。 エファ・ココに見取られ、ココの額への口付けを報酬に「姫を守ってくれ」と約束を交わし、息を引き取った。 失って改めてデュアに支えられていた自分に気付きながらも、生き残った赤の使節団長との会談で一連の事件の黒幕をヴァレリーと断定したアインは、人払いの上ヴァレリーと1対1の勝負に挑む。 初めに用意していた短剣を弾き落とされ、その上ヴァレリーは武器を短剣からリーチのあるサーベルに持ち換える。 足元の短剣を拾え、と隙を見逃す積もりもないだろうにそう言いながら、これまでに逝った者たちを愚弄される。 追い詰められ、アインは短剣に手を伸ばそうと、またヴァレリーはその手にサーベルを振り下ろし… 《――よろしいですか、アイン殿?》 《長い剣を持った敵に、短い武器で勝ちたいのであれば、……相手の懐に飛び込み、至近距離で戦うことです》 《……もちろん、懐に入るにも多少は技術も必要です。が、それよりも大切なのは何より……勝つという気迫と――》 「――臆することなき勇気、だ……」 (短剣は拾うフリ。本命は、ジュストコールに忍ばせた―――) 懐に温存した、デュアの短剣と彼女の教え、2つの加護で辛くもヴァレリーを討ち果たす。 しかし、赤・青両国とも一連の事件を相手国の陰謀として戦争の準備を行いつつあり、ヴァレリーの思惑通り、状況は既にカウントダウンを始めていた。 クリスティナに選択を求めるアイン。 どちらかに付くか、どちらとも戦うか、ただ何もしないか。いずれも小国の白にとり、先が無い選択。 最終的にアインは、クリスティナと人形の3人だけでも逃がそうと考える。 先王や国民からどれほど謗りを受けようとも、クリスティナは赤にも青にも渡すわけにはいかない。 馬車の準備を急がせつつ、クリスティナを探すが、見つけた主はエファに命じ、自らの命を絶ってしまっていた。 せめて主が生かそうとしたエファやココを逃がそうとするが、自分が逃げれば赤は必ず追ってきてしまう、とエファ。 人形としての命などクリスティナがいなければ無意味。囮にでもして、自分は「クリスティナの記憶」である記憶石としてココと行く、と二つ目の後付けの記憶石をココに託すとエファは言う。 エファの決意は変えられないと悟ったアインは、それ以外のものを護るべく、 「では、『姫君殺しはアイン・ロンベルク』……ということにしてもらおう」と持ちかけた。 ――たとえ、後世に逆賊の汚名を残そうとも。 エファは拒否するが、アインの決意も変わらず、それを了承。 「――姫様を殺した、アイン、宝を持って逃げた」と後から来る者に伝えるようエファに頼む。 自らの後付けの記憶石と王家の秘宝ドルンの貴石をココに託して最期の時間をクリスティナと過ごすエファと、最後の別れをするアインとココ。 ココを逃がすため手配した馬車のもとへ向かうなかで、ココからデュアと交わした約束と報酬の話を聞く。 アインも同じ約束をココと交わし、亡き人に対する言葉に出来ない想いとともにココの額に口付けをし、ココを送り出した。 赤・青には、指示に従わなければ両国ともの陰謀が明らかになる、と脅迫の文を出している。 赤・青両軍に討たれることで、姫君殺しの逆賊討伐に軍を出したと両国の大義名分を成立させ、衝突を防ぐ。 予定時刻を待ちながら、自分に白の国の将来は見られないことを残念に思いつつ、――なお誓う。 ――デュアがエファを護ったように。 私は、この国とココの未来を護ろう。 それが、このアイン・ロンベルク……最後の仕事だ。 もう少しネタバレ 彼の遺骨は後にある人物に掘り起こされ、誰も知らない場所で無名の墓石と共に埋葬し直されている。 ちなみに、三国の関係が差し迫ったものになる中で、青・白以外の土地を知らないらしいココに「いつか一緒に他の国を見てまわろう」とアインが誘う場面がある。 シロハネ編でココがセロ達と各地を巡った旅は、かつて果たされなかった約束との対比なのかもしれない。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アイン・デュア・ココ 3者の関係はなによりも尊く、切なく、嗚咽を抑えきれなかった -- 名無しさん (2021-05-09 22 02 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aphtrpg/pages/29.html
キャラ名 サバト=ニーズヘッグ %E3%82%B5%E3%83%90%E3%83%88.png 年齢 19歳 性別 男 髪/目の色 黒/深紅、金 身長/体重 172㎝/60㎏ 誕生日 6/22 種族 ウィークリング(バジリスク生まれ) システム ソード・ワールド2.0 参加卓 蛮族卓 経歴 同族になじめない特徴があったかつて従者が居た人肉が食べられない 【キャラクターシート】 キャラ概要: コンジャラー/ウォーリーダーの前衛型コンジャラー軍師。 メインはコンジャラーとウォーリーダー。サブにソーサラー、レンジャー。エンハンサーとアルケミストは齧る程度。 一般技能はドラッグメイカー(薬剤師)、ボーンカーバー(骨細工師)、バリスタ(抽出技師)。 ガリア(オリジナルタウン)の特殊部隊パーティに所属。 迫害対象であるウィークリングとして生まれ、幼少時に被虐の末行き倒れていたところをギャレット・ヴァレリーに拾われる。 以降はヴァレリー家でギャレットと共に育つ。コンジャラーやウォーリーダーの技能はヴァレリー家で学んだもの。 自分を迫害から護るために子分を名乗ったギャレットのことをとても大切に思っており、 彼の「大将」として相応しい自分になるべく励んでいる。また、自分を護ると言う彼を護りたいとも思っている。 前衛技能を一切持たないが、前線にて指揮を執り支援を行い、近接魔術によって戦う。 最初の頃はギャレットをひやひやさせていたがぶっちゃけPTいち堅い。 喋り方が少し独特。また、鼓舞の折に戦旗をつけたモーニングスターを振るってみたりとどこかズレた部分も。 指輪や魔晶石はヒールブーツで踏み抜き、媒体の人形はモーニングスターでひき潰す。 「ふふ。軍師をお舐めじゃないよ」 「――展開、抗心の陣。精神一到、なれば全霊研ぎ澄ませ!」 「…それなら僕は、お前の鞘になる。」
https://w.atwiki.jp/gods/pages/104432.html
エレリリヴァ エレレウヴァの別名。
https://w.atwiki.jp/nijiame/pages/432.html
ジョニー・ストームが戦死した事により ファンタスティックフォーがチーム名を変更しこの名前を名乗る。 加えて、FFの仲間達が数多く加入。 さらに、リードの娘ヴァレリアの発案で、Drドゥームが加わり、「ドゥーム評議会」が作られ、ヴィランまでもが協力者となる。 メインメンバー ミスター・ファンタスティック インビジブルウーマン ザ・シング スパイダーマン メンバー フランクリン・リチャーズ ヴァレリア・リチャーズ ドラゴンマン アレックス・パワー アーチー リーチ ベントレー(ウィザードのクローンの少年) アントマン(スコット・ラング) ヴィランメンバー ドクタードゥーム ナサニエル・リチャーズ ハイエボリューショナリー ディアブロ ウィザード トリビア ムーン・ガールは、フューチャー・ファウンデーションに応募したものの落選している。
https://w.atwiki.jp/msbowiki/pages/83.html
参考音源 第1部吹奏楽のための民話 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲 管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」より ハッピー・エンディング 原曲音源歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲 管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」より ハッピー・エンディング 第2部カルミナ・ブラーナおお、運命の女神よ 運命の女神の痛手を 見よ、今は楽しい 踊り 森は花咲き繁る たとえこの世界がみな 愛神はどこもかしこも飛び回る わしは僧院長さまだぞ 酒場に私がいるときにゃ 天秤棒に心をかけて とても、いとしいお方 アヴェ、この上なく姿美しい女 おお、運命の女神よ 原曲音源カルミナ・ブラーナおお、運命の女神よ 運命の女神の痛手を 見よ、今は楽しい 踊り 森は花咲き繁る たとえこの世界がみな 愛神はどこもかしこも飛び回る わしは僧院長さまだぞ 酒場に私がいるときにゃ 天秤棒に心をかけて とても、いとしいお方 アヴェ、この上なく姿美しい女 おお、運命の女神よ 第3部ドラゴンクエストによるコンサート・セレクションより スーパーマリオブラザーズ ご長寿番組大メドレー~テレビの名曲・ケッサク20曲~ 「展覧会の絵」よりキエフの大門 ジャパニーズ・グラフィティⅩ~時代劇絵巻~ 原曲音源「展覧会の絵」よりキエフの大門 アンコールズームイン!!朝! 恋 2月4日通しリハーサル 第1部 第2部 第3部 4月2日リハーサル 第1部吹奏楽のための民話 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲 管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」より ハッピー・エンディング 第2部カルミナ・ブラーナ 第3部ドラゴンクエストによるコンサート・セレクションより スーパーマリオブラザーズ ご長寿番組大メドレー~テレビの名曲・ケッサク20曲~ 「展覧会の絵」よりキエフの大門 ジャパニーズ・グラフィティⅩ~時代劇絵巻~ アンコールズームイン!!朝! PPAP~恋