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「もう逃げられないわよ!レオン!!!」 とうとうプリアラに追い込まれてしまったレオン。 レオンはこの危機を乗り越えられるのか!? 次回「レオン VS プリアラ 直接対決!」 来週のこの時間は 「ヴァイスと学ぶ地球環境」をお送りします。 「ままま…待ってくださいプリアラ!」 慌てるレオン。それもその筈だ。彼はプリアラに追い詰められてしまったのだから。すべての始まりはひとつのクリームパン。ヴァイスが恐れをなして手を出さずにいたプリアラのクリームパンをレオンが食べてしまい、それに激怒したということである。 「待たない。許さないわ。」 「いぃぃい?!ちょ…!ヴァイス、ヴァイスどこにいるのオォォォ?!」 「で、地球温暖化っつーのはぁ、平たく言うと地球がグリーンハウスにいれられてるみたいなカンジなわけ。何がグリーンハウスにしてるかっつぅと、温室効果ガスっていうやつでー」 「だああああああ!本気でこの人地球環境説明しちゃってるよ!誰か、この人たち止めてあげてくださああああああい!!」 「ごちゃごちゃ言ってないで覚悟をきめなさいッ!」
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タイトル基本データ 作品番号 GG エクスパンション セット名 セット番号 エキスパンション形式 セット枚数 備考 翠星のガルガンティア S23 BP/TD 100+TD限定6 特徴 村田和也×虚淵玄×鳴子ハナハルが送るSFロボットアニメがヴァイスシュバルツに参戦。 収録イラストにアニメのイラストとキャラクターデザインの鳴子ハナハルのイラストが使われているので、鳴子ファンには嬉しいタイトルなっている。 色の構成は黄色にベローズ・ピニオンなどの船団のキャラ、緑はチェインバーなどのメカと海賊、赤はエイミーなどのヒロイン、青はレドが中心の軍隊となっている。 またブースターに収録されている最も使うと思われるカードのほとんどがRRというあまりお財布に優しくない仕様でもある。 特徴シナジーを持つカードが多いものの、特徴が黄緑青の《パイロット》、緑青の《軍隊》、赤の《手紙》と大きくばらけているうえにレベル3も少ないので、特徴を中心としたデッキを組むのは非常に困難。 一方で特徴をあまり参照しない優秀なカードも収録されている。『集中』の宇宙から来た少年 レド、レベル1帯は漂流者 レド・メッセンジャー エイミーといったアタッカー、レベル3帯は回復の人類銀河同盟との訣別 レド・チェンジ対応でクロック送りを持つマシンキャリバー チェインバーなど一通りのカードが揃っている。 後にPRカードとして、回復メタを持つ水着のエイミー&ベローズも追加された。 今作よりストックブースト型のCXのテキストが「あなたは自分の控え室の『指定された色』のカードを1枚まで選び、ストック置場に置き、自分のキャラすべてにソウル+1」に変更された。 ヴァイスで初めて「前列の『右or左』の枠にこのカードがいるなら~」という永続能力が収録された。 主なデッキタイプ 【軍隊デッキ】(青緑) デッキのカードを《軍隊》でまとめたデッキ。 愛機との別れ レド、上官 クーゲルといった《軍隊》パンプや、各種《パイロット》サポートを活かしやすくなる。 【手紙デッキ】(赤) 特徴《手紙》を中心としたデッキ。 明るい笑顔 エイミー、船上での生活 エイミーといった【起】使用時のパワーパンプが特徴。 【ガルガンティア】 上記2つを組み合わせ、特徴を参照するカードをなるべく減らして各色の優秀なカードを集めたデッキ。 混色デッキになるので、当然ながら色事故には注意が必要。 キーカード 漂流者 レド 手札が4枚以上で1/1/7000のクロックアンコール持ちになれる優秀なアタッカー。 コメント欄 L3チェインバーは結構再現されてるのに冒険家がなぜかそれに続くL3レドがいなかったりな。なんで3000カウンターになってんだよ冒険家 -- (名無しさん) 2013-10-12 08 00 57 それより一番の謎は警戒態勢レドだろ、TD限でもないのにブースターに収録されてないから実質TD限みたいになってるしw -- (名無しさん) 2013-10-12 12 12 13 まって!警戒態勢レドが謎なんじゃない、警戒態勢をブースターに収録せずに冒険家とか言う謎のモロ被りを収録したブシが謎なんだw側近の特徴もパイロットでも奴隷でもなくオペレーターだしw -- (名無しさん) 2013-10-12 16 54 25 L2カウンターが多いのはまだいいけど、なんでどっちもなんの変哲もない3000カウンターなんだかわからん。 -- (名無しさん) 2013-10-12 19 21 04 ↑冒険家レドは2/1 2500カウンターで思い出のチェインバー一枚に付き+1000とかならよかったかな? -- (名無しさん) 2013-10-13 13 19 27 動物スタンで友愛の儀式のシナジーを正々堂々のレオ様置いてる状態で使ったら強いかな? -- (名無しさん) 2013-10-13 18 38 17 確かに噛み合ってるけど、スタンならもっと強い動きできると思う -- (名無しさん) 2013-10-13 22 10 15 エヴァとマクロスでパイロット混合するのも面白いかな? -- (名無しさん) 2013-10-15 22 18 03 軍隊デッキで、応答するチェインバー使ってる人いる? -- (名無しさん) 2013-10-22 03 19 37 PRでエイミーの3000カウンターとかあざッス! -- (名無しさん) 2013-10-22 18 55 17 ↑それってただの再配布・・・ -- (名無しさん) 2013-10-23 19 49 59 ↑発売記念出れなかったとかでPR握れてなかったんじゃないかな?もしそう言う解釈で合ってるなら俺も似たようなもんだから気持ちわからんでもない -- (名無しさん) 2013-10-25 12 34 46 軍隊デッキ使ってるんだが何かが足りない気がする。弱くはないんだが -- (名無しさん) 2013-10-29 22 01 28 ↑ドロー集中だから手札にほしいカードが来にくいとかじゃない?隠された真実2枚くらい入れると安定する。高レベルはレドしかもって来れないけどクロックアンコールでストックたまるから回復2枚持ってこれるだけで十分採用価値あるで -- (名無しさん) 2013-10-29 22 22 00 ↑隠された真実コスト2だから敬遠されがちな部分もあるけど結構強いよね。ただL1で事故ると本気で死ねるが -- (名無しさん) 2013-11-03 21 00 38 大会のレシピ見てるけど面白いな。オーソドックスな軍隊からベローズ入ってるのまである。 -- (名無しさん) 2013-12-12 22 34 27 さて、PRに合わせて漸く買えるな……。レド高すぎてスルーして正解だったわ。詰め超特化でまどマギゼロ魔でも狩るか -- (名無しさん) 2014-03-03 20 01 19 ↑ゼロ魔はともかくまどマギはさやかだとメタ引っかからないし詰めも増えたから厳しいんじゃ・・・ -- (名無しさん) 2014-03-03 23 50 35 回復メタ使うならクロアン使いにくいな -- (名無しさん) 2014-03-05 00 23 44 ↑2ユンボロでも見てくればいいと思うよ -- (名無しさん) 2014-04-07 21 38 34 名前 コメント すべてのコメントを見る
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DC/W01-079 カード名:雪村 杏 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《魔法》? 【自】[①]このカードがアタックした時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは1枚引く。 【自】このカードがアタックした時、クライマックス置場に「もう、忘れない」があるなら、あなたは1枚引く。 【自】アンコール[手札のキャラを1枚控え室に置く](このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く) 自分の欲求に素直になる。それが一番よ レアリティ:R illust.みつまむ D.C. D.C.Ⅱ 収録 手札アンコールに2つのドロー能力と、非常に自己完結した能力を持つキャラ。 手札アンコールのコストを自分で引っ張ってこれるので、かなりしぶとく戦線を支えることができる。 1つ目の自動能力は任意だが、2つ目のCXシナジーの方は発動が強制なので注意が必要。 反面パワーは4000と非常に低く、0/1バニラにすら及ばない。 1/0能力持ちにすら余裕を持って負けるので、殴り合いで勝つのはまず不可能だろう。 更にはレベル2かつ前衛向けなので、相手のキャラクターが「このカードとバトルしているレベル2以上のキャラがリバースしたとき~」類の能力を持っている場合にはいい的にもなってしまう。 特に「ロボ美春」等のデッキトップ飛ばし能力を持った相手との相性は最悪であり、 それなりにパンプしない限り折角のアンコールが出来ないまま山札に送られてしまうので ノーコスト+圧縮の出来る「パジャマの茜」を入れておくと良いだろう。 また、フロントアタックを仕掛けていこうとなると、自ターンと相手ターンに1回ずつ、 1ターンで計2回のアンコールが必要になることが大半である。 その分のアンコールコストをこのカードで稼ぐには、1コストとCXシナジー両方のドローをしなくてはならない。 毎ターン指定CXを打つことはまず不可能なので、つまりはゆくゆくは維持できなくなってしまう。 また、もう一つの毎ターン使用出来るドロー能力はCXシナジーと違い1コストを消費するので、 このカードを維持している間はストックの溜まりが大幅に鈍ってしまう。 だがこのカードの真骨頂はストックや手札アドバンテージではなくデッキ圧縮である。 デッキが20枚以下の中にCX8枚という恐るべき状況を作り出し、その後1点もダメージを受けずに勝利する事もあり この特異なドロー能力と生存能力は上手く使うと鉄壁の壁となる。 D.C.ⅡP.C.にてついにアンコール潰しの「贅沢な悩み」、リトルバスターズ!エクスタシーで「壊れゆく心」が登場。 天敵とも思われるがYシャツの美夏を置き、「壊れゆく心」を逆に使用すれば相手がアンコール出来ず相打ちに持っていけるので中々強力。 【アンコールビート】?というデッキタイプのキーになり得るキャラのひとつ。 イラストもヴァイスのための書き下ろしで婿殿垂涎の代物。 ・対応クライマックス カード名 トリガー もう、忘れない(DC/W01-099) 本 もう、忘れない(DC/WE30-21) 1・門 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 Yシャツの美夏 1/1 3500/1/1 赤 ・関連ページ 「杏」?
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カエデは初めての冒険にわくわくしてます。 とはいえ、主人公のために一刻も早く物語を見つけなければならないのですが…。 リグレはヴァイスの事を信頼してます。 ヴァイスもようやく信頼に向き合って応えるような性格になったようです。
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ネガイ~命を賭して叶えたいモノ~ 地を埋め尽くす鋼鉄の野獣達が吼えた。 その存在を誇示するかの様に全身震わせ、ミサイル、曳航弾、劣化ウラニウム弾が飛び出す。 撃ち出された弾の群れは狙った獲物――緑色に塗装された重武装のヘリに掠りもせず、明後日の方向に飛んでゆく。 返礼とばかりにヘリの両翼にぶら下げられた4門のロケット砲、前部に備え付けられた2門のガトリング砲が火を噴いた。 まっすぐに地上の鋼鉄の獣の群れ――戦車、対空機関銃、SAMの群れに飛び込み、爆ぜた。 分厚い装甲を物ともせず突き破り、内部から爆散する。 暫くの掃射の後、大地には無残な姿を晒す獣達の残骸だけが残る。 「あと少しだ……」 兵器群を撃破したヘリのコックピット内、パイロットである『ヴァイス・グランセニック』はひとりごちた。 ――数ヵ月前。 「志願者?」 ここは機動六課の食堂、ヴァイスは自分の愛機であるJF704式の点検を終えたあと。 何時もの日の、何時もの時間に行う、何時もの点検。 何時もの時間に終わり、食堂で昼食を受け取りテーブルに着いた時だった。 ヴァイスは突然、後ろから同じくパイロットの同僚に話しかけられた。たまに飲みに行ったりする仲の良い同僚。 隣に座り辺りを少し窺がってから、囁くように話し始める。 ヴァイスが呟いた『志願者』という言葉の意味。同僚曰く、管理局が現在関わっている次元世界での戦争。 その世界では温暖化による領土の減少や資源の枯渇等により、数年前から各国で戦争が続いていた。 その戦争の影で世界的な兵器会社『EVACインダストリー社』が世界中に兵器を輸出、莫大な利益を不当に得ていた。 国連はEVAC社に対し兵器の輸出の停止を求めるが、話しは平行線を辿ったまま決着が付かなかった。 そして遂に国連はEVAC社に対し武力介入を決意する。しかし、表立って堂々と武力介入を行えばその後の批判は免れない。 そのため国連は今回の武力介入の志願者を組織内で募り、表向きは所属不明の武装勢力の介入に見せかけ壊滅させる作戦であった。 この作戦に志願した者は『どんな願いでも1つだけ、国連が責任を持って叶える』という触れ込みで。 その代わりに『作戦後は国連、及び時空管理局が介入した証拠。志願者の命も含めた証拠の隠滅』が提示されていた。 「どんな願いも、か……」 同僚は「死ぬと分かっていて参加する奴がいるか」とバカにしたような口調で話を締めくくり、自分の昼食を食べ始めた。 その隣でヴァイスは割り箸を持ったまま神妙な面持ちで、ある決意を固めようとしていた。 その脳裏には左目の光が失われた妹を思い浮かべながら。 彼は考えた、考え続けた、考え抜いた。己の命と光を失った妹の瞳を天秤に載せ。 自分が犯した罪、決して消えない傷跡、今も自分を責め立てる苦悩。それら全てが一斉に彼に襲い掛かり、怨嗟の声を挙げる。 自分が決断しようとしていることは本当に正しいのか? 単に自分は今の苦悩から逃れたいだけではないのか? 決意を固めようとする度に怨嗟の声が自分の足を掴み、覚悟を鈍らせる。 迷いの狭間をグルグルと回り続け、答えを出せぬまま彼は数日間うなされ続けた。 そしてある日、ヴァイスは偶然。本当に偶然に休暇が取れた。 彼は愛車のバイクに跨り、久しく会っていない妹の元へと愛車を走らせる。その胸には未だに苦悶を抱き続けたまま。 久しぶりに自宅の扉の前に立ちインターホンを鳴らそうとして。 「いや……」 ふと、彼はここで思いついた。このまま普通に家に帰っては余りに芸がない。 どうせなら妹を思いっきり脅かしてやろうと、子どもじみた考えが頭に浮かぶ。 抜き足差し足。不審極まりない動きで玄関の扉をそっと開け中を窺う。玄関には靴が一足。 可愛らしいデザインの靴であり一目見て妹の物だとわかる。ということは今、家にいるのは妹のラグナ一人。ニヤリ、と。兄の顔が笑った。 音をたてないように中に入り、扉も慎重に閉める。靴を脱ぎ細心の注意を払って廊下を歩く。と、廊下の右側の扉、リビングから人の気配。 まるで危険物でも取り扱うかのように扉に手をかけ、ほんの数ミリだけ開ける。 僅かな隙間から覗いたリビング、中央のソファ腰掛けるに茶髪の後頭部が見えた。いよいよヴァイスの表情が完全に子どもの表情になる。 このまま近寄って、真後ろから大声で脅かしてやるか。 そうと決め、いざリビングに侵入しようと意を決した時。 「……ッ! ……ッ!」 ピタリ、と。全身の動きが止まった。まるで時が止まったかのようにヴァイスの体が硬直する。 リビングから微かに聞こえた声、すすり泣く声。その声がヴァイスの時を止めた。 「嫌だよ……、このまま両目とも何も見えなくなるなんて……、嫌だよ……」 その言葉の意味を理解するのに数秒の時間を要した。 両目が見えなくなる? 両方の目が失明する? 意味を理解した途端に、今度は頭を鉄槌で殴られたかのような衝撃が襲う。 何故? 何故なんだ? 片目だけでなく両目が? 何故? 頭がパニックを起こし呼吸すら忘れる程、疑問が頭を埋め尽くす。 数秒か、それとも数十秒か。ようやく頭が冷静になった。 自分が何をしようとしていたかを思い出した男は、来た時と同じくに音を立てないようにリビングの扉を閉める。 そして、気配を消したまま玄関に戻り外に出た。再びインターホンの前に立ち両手で自分の顔を思い切り叩く。 自分自身に活を入れ気を持ち直し、努めて明るい表情にする。 インターホンのボタンを押し、相手の応答を待った。 『はーい』 間延びした声がインターホンの横に備え付けられたスピーカーから聞こえ、その声に返事を返す。 「久しぶりだな、ラグナ」 スピーカーの向こうからバタバタと慌ただしい音が聞こえ、玄関の扉が勢いよく開かれた。 「驚いたよ、いきなり帰ってくるんだもん」 「ははは、どうせ帰ってくるならビックリさせてやろうと思ってな」 自宅のリビングで妹が淹れた紅茶を啜りつつ談笑する兄妹。平和そのものの光景。 妹の目は赤く腫れており、誰が見ても泣いていた事が分かる。兄はそれを無視した。 ふと、ヴァイスが紅茶が入ったティーカップをテーブルに置き、神妙な面持ちで妹に話しかける。 「なぁ、ラグナ……、目の事なんだけどさ……」 「ん?」 「その……、やっぱり治したいか?」 ビクン、と。妹の全身が一瞬震える。兄は何も言わずに神妙な顔を崩さない。 妹はうーんと唸りながら微かに震える指を顎に当て思案。 そして、どことなく寂しげな笑顔で答えを口にする。 「治せるなら治したいけど……、手術費とか考えたらそこまで治したくは……ない、かな……」 「そう、か……」 彼女の声は震えていた。その声も彼は無理矢理に無視する。 妹はその後『気にしなくて良い』と手を振りながら笑顔で兄を気遣う。 神妙な顔を崩しながら兄は、ヴァイスは心の内で迷いを振り払い、決意を固めた。 夕方になり妹に分かれを告げ、家を後にしたヴァイスは自分の職場へとバイクを走らせる。 ヘルメットの内側に隠されたその眼には、何の迷いもない静かな覚悟が秘められた光が宿っていた。 そして彼はこのバカげた条件を呑むことにした。 志願する旨を伝え件の次元世界に赴き作戦の説明を受ける。彼は複数の作戦目的の内の一つ、最重要目標であるEVAC社の破壊を命じられた。 そして国連と時空管理局が介入した証拠を一片たりとも残さないために、作戦当日のスケジュールやアリバイ、通信履歴の削除準備、志願者が搭乗する兵器の偽装等が徹底的に行われる。 中でも搭乗する兵器の偽装は特に入念に行われた。エンブレムを消し、外観も一目見ただけではそれと分からないように改造し、通信機器も独自開発の物を搭載する。 特にヴァイスが登場するJF704式はミサイルポッドやガトリング砲、他にも様々な改造が加えられ完全に別のヘリとなった。 唯一の名残と言えば以前のJF704式と同じ塗装である緑色くらい。改造が終わった愛機を見た時、彼は思わず苦笑してしまった。 そして彼は最初で最後となる改造されたJF704式に搭乗し、EVAC社を目指してここまで来た。 『命を賭してでも叶えたい願いを叶えるため』 「あれだな…」 『間違いありません』 一人の人間と一つのデバイスが呟く。 目の前には巨大なビル、入口にはご丁寧に社名が掲げられている。 『EVAC INDUSTRY COMPANY』 本社の前には地下への巨大な搬入口が口を開けており、中にはコンテナや運搬用のエレベーターが見える。 情報によればこの地下に兵器を生産している工場があるとのこと。ヴァイスは迷わずJF704式の高度を落とし侵入を開始する。 そして数メートルと進まないうちに地下から白い尾を引く多数の物体。目指す先はヴァイスの乗るヘリ。 ヴァイスは冷静に何の淀みもなく操縦桿を倒し、同時にフレアのスイッチを押す。機体下部から眩しい光が零れ落ち搬入口の内部を明るく照らし出す。 飛んでくるミサイル群は、ばら撒かれた灼熱の群れに引き寄せられ飛んでゆき、ヘリはそれと正反対の方向へと機体を傾ける。 ヘリの後ろでミサイル同士が衝突し爆炎と爆風が生まれる。搬入口という限られた空間で生じた爆発は容赦なくヘリに襲い掛かり、機体を大きく揺さぶった。 暴れ狂う操縦桿を必死に宥めつつ機体を持ち直す。ここまで来て落とされる訳にはいかない。 ヘリを元の安定した状態に戻し、再び降下を開始。慎重にゆっくりとヘリは地下に沈んでゆく。 数メートル進む度に防衛用の対空機銃、SAM、迎撃に現れるEVAC社のヘリが襲いかかってくる。 それら全てを最小限の攻撃、且つ無駄のない動きで1つ1つ撃破。道はこの搬入口1つ、当然ながら逃げ場は無い。 降下が進むごとに敵の攻撃が激しくなり、嫌でもこの下に重要な物があることを実感させる。 滅入りそうな心を焚き付け、気を緩ませないように常に神経を集中。 あと少し、あと少しだ。 自分に言い聞かせ、戦意を高揚させ続ける。 目の前のヘリにガトリング砲を叩き込み、また1つ障害を排除した。 降下を開始してからどれ程の時間が経ったであろうか? ほんの数分? それとも数時間か? 時計は持ってきていないため正確な時間は分からない。ただ只管に地下への降下を続ける。 更に降下を続け、ヴァイスが自分が本当に降下しているか疑問を抱き始めた時。 「見つけた……!」 無機質な壁から視線を外し下に視線を向ければ、そこには幾つも並ぶ工廠のライン。 ベルトコンベアには多種多様な部品が運ばれ、それらが次々と機会によって組みたてられていき兵器が完成する。 ヴァイスは搬入口から工廠全体を見回せる位置にヘリをホバリングさせる。ヘリに搭載されている兵器の安全装置を全て外し、準備完了。 あとは握っている操縦桿のボタンを押し込むだけ、そうすれば両翼にぶら下げられたロケット砲に前部の2つのガトリング砲が勝手にやってくれる。 そして彼は、躊躇うことなくボタンを押し込んだ。 ヘリの全身が細かく振動し、振動に合わせてロケット砲とガトリング砲が咆哮する。 機体の正面のラインは瞬く間にスクラップに変わり果てた。パイロットはゆっくりと操縦桿を右に倒し、機体を旋回させる。 時計回りに機体が旋回を始め、それに合わせて時計回りにラインが破壊されてゆく。 ヘリが1周した時には、その場は工廠から瓦礫とスクラップの集積場へと変貌していた。 自分の破壊の後をどこか遠い目で見つめ、深く長い溜め息を一つ付く。 『任務完遂。破壊完了』 機械的な音声で長年の苦楽を共にしたデバイス、ストームレイダーが任務の終了を告げる。 いや、任務はあと1つだけ残っていた。 「相棒、まだだ。あとはこの機体と俺達の――」 最後の『任務』を遂行しようとしたところで『ソレ』は襲いかかってきた。 『警告!! 地下より強大なエネルギー反応!!』 強化プラスチックカバーを上にあげ、その下にあった赤いボタンを押そうとしたところで手の動きを止める。 破壊された工廠全体が揺れ始めた。揺れは徐々に強まり、コックピットのヴァイスの視界が大きく揺さぶられる。 赤いボタンを押そうとした指を再び操縦桿のボタンに戻し、揺れ動く世界を睨み付ける。 突如、工廠の床が割れ、爆ぜた。 その下から光り輝く『何か』が飛び出し、ヴァイスが降下してきた搬入口へと飛び立ち、あっというまにヴァイスの視界から姿を消す。 「な!」 『先程の物体はEVAC社の兵器だと思われます』 「だったら!」 操縦桿を勢いよく倒し機体を搬入口に向け、ローターの回転数を限界まで引き上げる。 ローターが唸りを上げ、辺りの細かい瓦礫や塵が舞い散る。 「破壊するまでだ!!」 最後の任務を遂行するため、鋼鉄の鳥は飛び立つ。 降下してきた時の倍以上の速度で上昇し、先程飛び立った『光』の後を追う。 ほんの数秒の時間すら惜しく感じらる。速く、速く、1秒でも速く―― ひたすら、ただ只管に地上を目指して飛び続ける。 暗闇の中を突き進み続け、ふと、ヴァイスの視界上部に白い靄がかかる。 ハッと視線を上に向ければ、そこには千切れた白雲がまばらに浮かぶ青空。 遂に闇を抜け、再び青空の世界へと舞い戻った。探し求める『光』を見つけるため、視線を右往左往させる。 『目標、上です』 相棒からの情報の方向に視線を向ければ、そこにいたのは、 「あれか……!」 白い鋭角的なラインを持つ巨体、神々しさすら感じさせる七色に光り輝く4枚の翼を持つ有翼の獣。 ヴァイスを待ち構えていたのか、不意打ち等をせずに光翼を羽ばたかせ滞空している。 「味な真似しやがる……」 『データ照合完了。敵はEVAC社が開発を進めていた光翼壊滅鬼畜絶対防衛型残酷戦闘機 エヴァッカニア・ドゥームです』 「長ったらしい名前だな、オイ!!」 叫びつつ、最後の目標に向けロケットとガトリング砲を放つ。 幾筋もの白煙と曳航弾が光翼に襲い掛かり、敵を打ち砕かんと殺到。 残り1秒もしない内に着弾する距離まで接近した所で、エヴァッカニアが動きを見せた。 七色の翼を羽ばたかせ、その巨体からは想もつかない程の俊敏さで瞬時に着弾コースから外れる。 放たれた弾は掠りもせずに虚しくエヴァッカニアが居た空間を通過し、青空の向こうへと消えて行った。 男は舌打ちし、有翼の獣の軌跡を追うようにガトリング砲を吼えさせる。綺麗な二筋の弧が光翼を追いかけるが、あと1歩のところで届かない。 ヴァイスの胸の内に焦りと苛立ちが積り、自然と歯が食い縛る。と、ここで回避一方だったエヴァッカニアが突如攻勢に転じた。 一気にガトリング砲を振り切り巨体を天へと飛翔させる。太陽を背にした所で滞空、白い体表が稼働しその内から黒い弾頭が姿を見せる。 黒い弾頭、エヴァッカニアに内蔵された無線式の遠隔機動攻撃機。幾つもの黒い弾頭が飛び出し、緑のヘリを取り囲む。 「ッ!!」 ヴァイスが操縦桿を倒すと同時に弾頭が火を噴いた。幾千、幾万もの火線の網が一瞬にして形成される。 ヘリはほんの僅かな編み目を掻い潜り、落とされまいと必死に足掻きもがく。火線の網は変幻自在に姿を変え、形を変え、獲物を捕らえようと蠢く。 数分間は経過しただろうか、攻撃機が冷却の為に銃撃を一斉に中止。黒い攻撃機は弾頭をエヴァッカニアへと向け飛翔、再び白い巨体の下に収まった。 この隙を逃すまいと再びヘリが攻勢に出る。 今度はエヴァッカニアの軌道を先読みし、予測射撃。自分の勘を頼りにガトリング砲を吼えさせる。 照準を白い巨体が向かうであろう位置に動かし、トリガー。 ヴァイスの予測射撃は何度も光翼を捉えそうにはなるが、相手はまるで嘲るように紙一重で避けてゆく。 何度も何度も、何度も撃った。何度も何度も、何度も避けられた。 ヴァイスの操縦桿を握る手が憤怒で震え、どす黒い怒りが心を満たす。口汚い言葉を吐き散らし少しでも自分を落ち着かせようとする。 これで何度めの銃撃になるだろうか、数えるのも馬鹿馬鹿しくなった所で再び攻防が入れ替わる。 2度目の遠隔機動攻撃機の射出。今度は互いの編み目を潰すかの様に展開し、再び銃撃。 悪態をつき、攻撃から回避行動に移る。 編み目を潜ろうと操縦桿を倒し―― 「しまっ!!」 しまった。 そう言い切る前に一筋の火線が機体を貫き、鋼鉄の鳥が大きく揺さぶられる。 バランスを崩した所に他の火線もヘリに向けられる。 青い空を赤く塗りつぶすラインが緑色の鳥に襲いかかり、全身を射抜いた。 胴体を、テイルローターを、両翼を、コックピットを容赦なく貫いた。 初撃と違い火線は物の数秒で消え去り、黒い攻撃機は再びエヴァッカニアの巨体に収まる。 全身を撃ち抜かれたヘリはあちこちから黒煙を噴き出し、右に左にフラフラと飛んでいる。 「っはぁ、はぁ……!」 操縦している男は、風防ガラスが破られたコックピットでなおも操縦桿を握っていた。 右肩に風穴が開き、そこから赤い液体が流れ出る。額も火線が掠ったのか一筋の赤い血が流れている。 計器類は全てショートし、先程からアラーム音が鳴りやまない。ヘリの状態を表すモニターも全て赤く染まり切っている。 『火器管制システム全てショート。これ以上の交戦は不可能です!!』 相棒から告げられた絶望的な状況。 ロケット砲も、ガトリング砲もう使えない。鋼鉄の鳥の鋭い爪と嘴は完全にもがれた。 ここまでか。やっとここまで来たのに、それなのにこんな所で終わるのか。 全身から力が抜け落ち、操縦桿を握る手が離れかける。目から生気が消え失せ、意識も闇の底に沈み始めた。 光翼の獣は、最後の止めを刺す為に3度目の攻撃機の射出。黒い弾頭群がヘリを取り囲み牙を向ける。 「ちく、しょう……」 最後の最後に呟く。 結局自分はここまでだったのか、どれだけ足掻いても、どれだけもがいてもこれが限界なのか。 ヴァイスの目には、自分に牙を向ける黒い攻撃機達が死神の群れにも見えた。自分の命どころか、希望すら刈り取る死神。 彼は目を閉じ、迫る鎌に首を薙がれようと諦め―― ……ッ! ……ッ! 嫌だよ……、このまま両目とも何も見えなくなるなんて……、嫌だよ…… 治せるなら治したいけど……、手術費とか考えたらそこまで治したくは……ない、かな…… 脳裏に浮かぶのは悲しみに沈み、絶望に呑まれる妹。 自分が決意と覚悟を決めることになった、自分が命を賭してでも叶えたい『ネガイ』 「――――――――ッァアアア!!!」 その体に力が入る。その眼に生気が戻る。その心に決意が生まれる。 何の躊躇いもなく操縦桿を光翼に向け、倒す。黒い死神の群れが鎌を薙いだ。 三度火線が形成され、瀕死の鳥に襲い掛かる。 眼を潰され、爪を折られ、翼をもがれても鋼鉄の鳥は突き進む。 火線の網を突き破り、眼前には憎き光翼。 男は拳を振り上げ、叫ぶ。 「愛してるぜ!!!」 誰よりも、何よりも愛しい者の名を、 「ラグナアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」 振り上げた拳は、赤いスイッチへと振り下ろされる。 叩き潰されるように押されたスイッチが起動すると同時に、緑の鳥と七色の光翼が重なった。 ヴァイスが『任務』を完遂してから、時は流れた。 ある次元世界での戦争は、兵器を大量に輸出していたEVAC社が所属不明の武装勢力の襲撃により壊滅。 工廠も完全に破壊され関係者の殆どが死亡、事実上の倒産に追い込まれた。 同時に、各国の兵器の供給が突然止まり、戦争は急速に終結へと向かっている。 場所は変わって、ここはクラナガン最大の病院。 「ラグナさん、そろそろ手術の時間です」 「あ、はーい」 膨大な数の病室の内の一つ、個室となっている部屋に彼女は居た。彼女の名はラグナ・グランセニック。 彼女には数週間前、二つの知らせが届いていた。一つは兄であるヴァイスに関する知らせ。 ヴァイスは管理局が関わっているある次元世界での任務中に、敵機の襲撃により搭乗していたヘリが撃墜され死亡が確認された。 この知らせを聞いた時、彼女は兄の突然の死を受け入れられず暫くの間は部屋に籠り切り、一人さめざめと泣き続けた。 もう一つは匿名での手術費負担の申し入れが届いていた。手術、彼女の眼を治す為の。 下手をすれば一等地で新築の庭付き一戸建てを買えるほどの金額。それ程の莫大な手術費を負担する人物が現れたのだ。 そのことを聞いた彼女は当初は訳が分からず、自分に届けられた申し入れの意味を理解した時は、余りの事に卒倒しそうになった。 そして、両親からの勧めもあり彼女は手術を受ける決心をする。 「あの…」 先程、自分を呼びに来たナースに声をかけるラグナ。 ナースは優しい笑顔で「どうかしましたか?」と返事をする。 「手術費を負担してくれる人ってどんな人なんですか?」 「すみません、私達もその人については全く知らされて無いんです」 「そうですか……」 しょげる彼女を励ますように、ナースは優しくラグナの頭を撫でる。 ラグナは気持ち良さそうに顔を綻ばせ、安心したように笑みを浮かべた。 「あ……、だったら一つだけお願いがあるんです」 「なんですか?」 「その人にこう伝えて欲しいんです。『本当にありがとうございます。どこの何方かは知りませんが、この御恩は決して忘れません。私も兄の様な立派な人間になってみせます』って」 ナースは笑顔で了承した。そしてラグナは手術室へと向かい、眼の手術を受ける。 数時間にも渡る大手術の結果、彼女の両目には光が戻った。 そして彼女は生涯を通して戦死した兄の事を、匿名の人物の事を決して忘れなかった。その匿名の人物の真実を知らぬまま―― ミッドチルダ時空管理局、地上本部。 クラナガンを一望できる部屋、地上本部の長たる人物の部屋に人影があった。 その部屋の主であるレジアス・ゲイズ中将。彼は後ろに手を組み、どこか遠い目でクラナガンの景色を眺めている。 と、その部屋に入室する人影。 「シュバルツか、久しぶりだな」 「何年振りだろうか、レジアス」 レジアスは振り返らずに入室してきた人物を判断した。黒い軍服を隙無く着込み、その胸には煌びやかな勲章を数え切れないほどに付けた、50代程の白髪の男。 シュバルリッツ・ロンゲーナ大佐。ある次元世界の国連軍の大佐を務める人物。 シュバルリッツは堂々と足を踏み入れ。部屋の中央、中将専用のデスクの上に載せられた黒いファイルを手に取る。 ファイル表紙には『Top Secret』の文字が赤い印で押されているが、彼は気にも留めずにファイルを開く。 「アリス・ブラックバーン、ロイド・エヴァンズマン、スティール・ユレク、ユウマ・ナナセ……」 パラパラとファイルをめくる。1ページ1ページに男の写真、プロフィールの詳細が記載されていた。 そして最後のページに載っていた人物は、 「ヴァイス・グランセニック……」 「報告によれば、彼は敵の兵器に体当たりし自爆したそうだ」 「そうか……」 シュバルリッツは眼を細め、任務を完遂した男達の写真を眺める。 写真の男達の眼には静かに、そして確かな決意が秘められていた。 シュバルリッツはファイルを左手に持ち、右手を静かに上げ額に当てた。 写真の男達に敬礼を送り、労いの言葉を送る。 「皆。任務遂行、御苦労であった……。安らかに、眠るがよい」 彼らの真相は決して知らされない。しかし、彼等はそんなことは気にも留めないだろう。 彼等は叶えたのだから。命を賭して叶えたいネガイを―― 目次
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63214 C(ゲージ150%) 通称デカリング? EXイカリングを一発のみ出す 確か8HIT HITorガード中にワルクが行動可能 HIT時は横吹っ飛び 壁バウンド時の受身不能時間は短め 421系 後ろヴァイス Aはその場に出現 B,Cと下がる距離が増える 終わり際を623各種でキャンセル可能 消えてる間しか無敵が無い 空中214系 空中ヴァイス 距離に関しては地上ヴァイスと同じ? Cは後ろへ
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IQ/IQ 所属 GSG9 本名 モニカ・ヴァイス 出身地 ドイツ、ブレーメン 誕生日 1979年8月1日(38歳) 身長 175cm 体重 70kg アーマー ●○○ スピード ●●● 固有アビリティ RED MK III 「スペクター」(デバイス探知機) 壁などの遮蔽物を透過するデバイス探知機で、範囲内の電子機器を検出する 何度も使用可 強さ ★★☆ 重要度 ★★☆ +略歴 経歴 「人生とは究極のカラクリ装置だ」高名な数学者の母親と発明家の父親の間に生まれた。両親の高度な知識の影響もあり、一家の子供たちは学生時代に数学、科学、音楽などで数多くの賞を受賞した。恵まれた環境の中ですくすくと育ち、16歳で地元テクノロジー企業のインターンを終えた。その後、マサチューセッツ工科大学に入学して電気工学を専門とし、マイクロエレクトロニクスに関する研究で賞をとった。カリフォルニア工科大学の院に入ると、実験的電気工学の研究を行った。ドイツに帰国すると軍事テクノロジー研究に従事し、ドイツ連邦警察局(BPOL)に入った。心身ともに過酷なその環境はモニカ・"IQ"・ヴァイスにとっては充実したものであり、彼女はとんとん拍子に出世した。BPOLに2年間従事した後、GSG9に引き抜かれた 性格 モニカ・"IQ"・ヴァイスは、知性だけでなく身体能力も高い。ロッククライミングや洞窟探検、その他の様々な運動や知的探求を行い、空いた時間ではSF小説を書いている。バイタリティー溢れる彼女と一緒にいると、初めてマラソンを完走した時のような疲労感を覚える【...】家族全員が向上心のかたまりだと言い、一緒にいると自分でさえ疲弊してしまうと冗談めかして言う。しかし彼女にとって家族が大切な存在であることは疑いようがなく、自分のことを本当に理解してくれる存在は家族しかいないと思っているため、近しい友人はいない優れた知性を持った者が社会の中で居心地の悪さを感じてしまうというケースは珍しくない。もちろん、私はモニカ・"IQ"・ヴァイスに無理やり友人を作らせるようなことはしない。それは私の役割ではないし、彼女に強制すべきことでもないからだ。とは言え、普段の訓練や研究以外でも他のオペレーターたちと接することで、彼女が学ぶこともあるだろう【...】モニカ・"IQ"・ヴァイスの両親は、知性だけでなく想像力も育むよう子供たちに教育した。彼女は母親のことを「混沌の中でも、何かとしてパターンを見つけようとする変な人」だと言う。父親は、家のガレージからロケットの発射実験を行うような人だ。その2人の才能を受け継ぎ、混沌の中に身を置いているのも頷ける話だ【...】モニカ・"IQ"・ヴァイスは世界中の企業や大学から声がかかっていたが、法執行機関に行くことにした。私はその決断に心を奪われた。最新鋭の設備が使えると同時に愛国心を示せるなんて、素晴らし機会だと言う。理由はそれだけじゃなだろう。学術研究はやりがいのあるものだが、一般的には高度に焦点化・構造化されたものであり、モニカ・"IQ"・ヴァイスの本質にある幅広くクリエイティブなアプローチができない。だが我々の特殊任務においては、むしろそれこそが必要とされる【...】現場報告によると、モニカ・"IQ"・ヴァイスは困難に直面するとこだわりすぎる側面があるという。そのせいもあって、彼女は一時的な不眠症に悩まされている。後者については、モニカ・"IQ"・ヴァイスはただ今日という1日が終わることが嫌なのではないだろうか。レインボーに貢献したいのなら、「やめ時」というものを学んでもらう必要がある-レインボー・ディレクター、DR.ハリシュヴァ・"Harry"・パンデー 訓練 ・マサチューセッツ工科大学(MIT):電気工学学士号・カリフォルニア工科大学:電気工学博士号・ドイツ連邦警察局 関連分野での経験 ・GSG 9:護衛部隊(イラク)・GSG 9:技術部隊・GSG 9:空挺団・ドイツ連邦警察局およびGSG 9でのSWAT訓練 備考 デバイス:デバイス探知機RED Mk III「スペクター」オペレーター:モニカ・"IQ"・ヴァイス調査担当者:モニカ・"IQ"・ヴァイスSix とMira(DR.ハリシュヴァ・"Harry"・パンデー、ディレクターのエレナ・"Mira"・アルバレス)の指揮の下、私は装備の調査を行う部門を率いている。戦場が進化するなら、技術も進化しなければならない!実験室で行ったRED Mk III「スペクター」の調査結果は、概ね良好だった。周波数を調整し、スキャナーも改善した。ガジェットの検波をリアルタイムでチームと共有することは、常なる目標だった。今回の調査結果を添付する補足:ジャック・"Pulse"・エストラーダが研究スケジュールに追加されていた。彼が前回研究室に来た時にスペクターへ仕掛けた「悪ふざけ」は、ちっとも面白くなかった。彼が再び研究室で調査に参加するのであれば、全員で彼のことを監視したほうがいい。彼は自分が思っているほど、面白くない-モニカ・"IQ"・ヴァイス 装備 メインウェポン ダメージ 装弾数 サブウェポン ダメージ 装弾数 ガジェット 固有アビリティ Aug A2(アサルトライフル) 42 30 P12(ハンドガン) 44 15 ブリーチングチャージ RED MK Ⅲ「スペクター」(デバイス探知機) 552 Commando(アサルトライフル) 48 30 - - - クレイモア - G8A1(ライトマシンガン) 37 50 - - - - - 公式解説 IQはあらゆる電子機器を検知できるオペレーターだ。すなわち、IQが味方にいれば、敵のトラップを簡単に回避できるということだ。RED Mk III「スペクター」操作中もハンドガンを使用できるため、発見したデバイスは撃って破壊するといい。ただし、ブリーチングチャージやドローンなどの味方デバイスも検知するので、注意が必要だ。 IQの「スペクター」は、バリケードの向こうからジャミングデバイスを無効化する際に大いに役立つ。これにより仲間は、自由にブリーチングチャージを設置できるようになるだろう。また、「スペクター」はパルスの心拍センサーなどのガジェットも検知できるので、奇襲の回避にも有効だ。 固有アビリティ 敵ガジェットを探知する。 腕に付けたモニターに正面にある電子機器(ニトロセルやジャマーなど)の位置と距離が表示される。 使用中はサブウェポンを使用でき、エイムする際は画面越しに狙う。 画面は正面の映像そのままでなく、ワイヤーフレームのような映像となり他のものは見づらくなる。 また、パルスの心拍センサーも感知する事ができる。 裏取りされないよう、移動する反応には注意が必要。 +初期の仕様 +初期略歴 経歴 若くして電子エンジニアリングの才能を開花させる。16才で地元テクノロジー企業のインターンを終えて米国に渡り、マサチューセッツ工科大学とカリフォルニア工科大学で学業を継続。大学卒業後、1年間旅行した後、ドイツ連邦警察局(BPOL)を新たな挑戦の場とした。新たな環境で抜群の力を発揮し、BPOLで2年間従事した後にGSG 9へと誘われた。 性格 勤勉な上に物覚えが早く、何をさせても上手くこなす。しかし、この器用さが失敗を容認できない性格をもたらした。これによって、実現不可能と思われる問題や困難な状況に直面したとき、こだわりすぎる傾向がみられる。 訓練 マサチューセッツ工科大学(MIT):電気工学学士号カリフォルニア工科大学:電気工学博士号ドイツ連邦警察局GSG 9 関連分野での経験 イラク:GSG 9護衛任務GSG 9技術部隊GSG 9空挺団ドイツ連邦警察局およびGSG 9でのSWAT訓練 備考 なし フラググレネードからクレイモアに変更。 名前 コメント
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. 【作品名】居眠りボーイと骨折りガール さわらぬ魚にたたりあり! 【名前】ヴァイ 【属性】人造人間、神様、賞金稼ぎ、「居眠り給仕」「猛獣使い」 【大きさ】成人男性並(ただし年齢は数千歳ぐらいかと) 【攻撃力】普段は鍛えた人並 最終形態では拳の一撃で易々と守護兵の装甲を破り、 爪の一撃で容易く引き裂いていける。 百人以上のナイフや銃を持つ鍛えた人と戦い一方的に殺したことがある。 【防御力】普段は鍛えた人並 最終形態では人間を即死させれる格闘を受けて大丈夫なぐらい。 【素早さ】移動は鍛えた人並、反応は鍛えた人の格闘を避けれる程度。 最終形態では達人を上回る移動。 睡拳:緩やかな眠気に身を委ね グニャグニャリ、フラフラ、ヨロヨロと攻撃を回避する。 鍛えた人の攻撃が当たらない。 【特殊能力】 再生:レーザーで胸部一杯に大穴が開いたが数十秒ほどで再生した。 銃で心臓を撃たれたが同じく再生した。 第二形態:戦闘中は無意識下で第二形態に移行し、自己防衛機能を起動させる。 これで睡拳を使えるようになる。 最終形態:避け難い危険に遭遇すると発動する。 全身隙間無く鋭角な鱗が生えて桁違いに力、素早さ、防御が上がる。 この状態ではヴァイの意識が無く、敵味方無差別に攻撃する。 欠点は標的に対して直進、攻撃、破壊これだけしかできない。 戦闘の駆け引きもフェイントもないので獣よりも単純な戦闘。 喉元に逆鱗という鱗が一枚あり、そこを突かれると動きが止まって意識を失う。 【長所】暴走モード 【短所】戦闘描写がほぼゼロに近い 【備考】最終形態で参戦。 明確に述べられていないが元は神様(マスター)という 過去の超文明の管理人兼観察だったらしい。現在はその記憶を失っている。 守護兵:身長3m半近い人型ロボ。 鍛えた人の格闘で微動だにせず、斬りつけたナイフが欠ける強度がある。 34スレ目 参戦 249 :イラストに騙された名無しさん:2010/06/22(火) 19 29 26 ID mFbgx0/w 245ヴァイの考察 △リン・エンデバー 互いに倒せない ○『怪人』 格闘勝ち ○ランドロック 格闘勝ち、接近すれば爆弾も使いづらかろう ○砂漠谷エリ 攻撃耐えれる有利でしょ ○香野家のおばあさん 勝ち ○蚊子 格闘勝ち ×プラティナ 骨格破壊で行動不能負け ×メイ・カートミル 潰されて負け ○矢吹真吾 接近戦で勝ち ×愛生愛香 首落とされて負け △×甲坂絹糸 見えない上に飛べる相手は難しいか △サヨリ 攻撃は耐えれる、相手の素早さ上で互いに倒せない プラティナ>ヴァイ>蚊子 .
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概要外部リンク カードリストトライアルデッキ ブースターパック PRカード サプライ 概要 ブシロードから発売されているトレーディングカードゲーム。ゲーム・漫画・アニメなどのさまざまな作品が参戦しているが、特定の作品のみでデッキを組むネオスタンダード構築が主流。 2023年5月19日に「トライアルデッキ パズル&ドラゴンズ」「ブースターパック パズル&ドラゴンズ」が発売された。 カードイラストは一部描き下ろしだが、本編からの流用が中心。パズドラTCGからの流用もされている。 外部リンク 公式サイト 公式Twitter カードリスト ピンクは描き下ろしイラスト、水色はパズドラTCGイラスト流用のカード。PAD/S105-T03 灼雲の月龍喚士サツキはクロノマギアの同名スキンカードの流用。本編No.5040 闇夜の月龍喚士・サツキ(ガンホーコラボ)とは別イラスト。 PAD/S105-097 魔輝の神王妃ヘラはクロノマギアの同名スキンカードの流用。本編No.9836 魔輝の神王妃ヘラ(ガンホーコラボ)と同一イラスト。 カード名は公式サイトのカードリストの各カードのページへリンクしている。 カード番号末尾がアルファベットのカードは、アルファベットのないノーマルカードと加工が異なるパラレルカード。SPは箔押しサインカード。 トライアルデッキ No 種類 レア カード名 担当 PAD/S105-T01 キャラ TD 聖夜の贈り物・たまドラ 池屋 PAD/S105-T01R キャラ RRR 聖夜の贈り物・たまドラ 池屋 PAD/S105-T02 キャラ TD 遊刻の時龍契士・ミル 日野慎之助 PAD/S105-T02R キャラ RRR 遊刻の時龍契士・ミル 日野慎之助 PAD/S105-T03 キャラ TD 灼雲の月龍喚士サツキ NINNIN PAD/S105-T03R キャラ RRR 灼雲の月龍喚士サツキ NINNIN PAD/S105-T04 キャラ TD 戦乙女・プリンセスヴァルキリー 日野慎之助 PAD/S105-T04R キャラ RRR 戦乙女・プリンセスヴァルキリー 日野慎之助 PAD/S105-T05 キャラ TD 星翔の大魔女・ファスカ 安達洋介 PAD/S105-T05R キャラ RRR 星翔の大魔女・ファスカ 安達洋介 PAD/S105-T06 キャラ TD 古城の幻想・龍喚士ソニア=グラン 安達洋介 PAD/S105-T06R キャラ RRR 古城の幻想・龍喚士ソニア=グラン 安達洋介 PAD/S105-T07 キャラ TD 聖典の管理者・メタトロン 日野慎之助 PAD/S105-T07R キャラ RRR 聖典の管理者・メタトロン 日野慎之助 PAD/S105-T08 キャラ TD 万天の全能神・ゼウス=ヴァース イトウヨウイチ PAD/S105-T08SP キャラ SP 万天の全能神・ゼウス=ヴァース イトウヨウイチ PAD/S105-T09 イベント TD 響想のボーカリスト・イデアル 池屋 PAD/S105-T09R イベント RRR 響想のボーカリスト・イデアル 池屋 PAD/S105-T10 クライマックス TD 零次元の創造主・ビッグバン 日野慎之助 PAD/S105-T10R クライマックス RRR 零次元の創造主・ビッグバン 日野慎之助 PAD/S105-T11 キャラ TD 烈空の紅龍喚士・ソニア 安達洋介 PAD/S105-T11S キャラ SR 烈空の紅龍喚士・ソニア 安達洋介 PAD/S105-T12 キャラ TD 淡雪の白虎・ハク 鈴木香織 PAD/S105-T12R キャラ RRR 淡雪の白虎・ハク 鈴木香織 PAD/S105-T13 キャラ TD 親愛の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-T13SP キャラ SP 親愛の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-T14 キャラ TD 親愛の武闘家・ディーナ 安達洋介 PAD/S105-T14R キャラ RRR 親愛の武闘家・ディーナ 安達洋介 PAD/S105-T15 キャラ TD メテオボルケーノドラゴン 安達洋介 PAD/S105-T15R キャラ RRR メテオボルケーノドラゴン 安達洋介 PAD/S105-T16 キャラ TD 灼魔鍵の勇者・グレオン イトウヨウイチ PAD/S105-T16R キャラ RRR 灼魔鍵の勇者・グレオン イトウヨウイチ PAD/S105-T17 キャラ TD 友愛の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-T17R キャラ RRR 友愛の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-T18 キャラ TD 嬉戯の鬼龍契士・スオウ 池屋 PAD/S105-T18R キャラ RRR 嬉戯の鬼龍契士・スオウ 池屋 PAD/S105-T19 キャラ TD 聖門の大魔女・サレーネ 鈴木香織 PAD/S105-T19R キャラ RRR 聖門の大魔女・サレーネ 鈴木香織 PAD/S105-T20 クライマックス TD 東雲の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-T20R クライマックス RRR 東雲の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-T21 クライマックス TD 溌溂なドラマー・ヴァレリア イトウヨウイチ PAD/S105-T21R クライマックス RRR 溌溂なドラマー・ヴァレリア イトウヨウイチ ブースターパック No 種類 レア カード名 担当 PAD/S105-001 キャラ RR アマテラス&ツクヨミ 安達洋介 PAD/S105-001SP キャラ SP アマテラス&ツクヨミ 安達洋介 PAD/S105-002 キャラ RR 繋想の彩龍喚士・イデアル 池屋 PAD/S105-002SP キャラ SP 繋想の彩龍喚士・イデアル 池屋 PAD/S105-003 キャラ RR 甘美の零龍喚士・ネイ 風間雷太 PAD/S105-003SP キャラ SP 甘美の零龍喚士・ネイ 風間雷太 PAD/S105-004 キャラ R 交響の花嫁・吹龍楽士フェノン 鈴木香織 PAD/S105-004S キャラ SR 交響の花嫁・吹龍楽士フェノン 鈴木香織 PAD/S105-005 キャラ R サッカー部のストライカー・キオ NINNIN PAD/S105-005S キャラ SR サッカー部のストライカー・キオ NINNIN PAD/S105-006 キャラ R 天極の黄龍帝・ファガン -RAI- 日野慎之助 PAD/S105-006S キャラ SR 天極の黄龍帝・ファガン -RAI- 日野慎之助 PAD/S105-007 キャラ R 初雪の大魔女・リーチェ 池屋 PAD/S105-007S キャラ SR 初雪の大魔女・リーチェ 池屋 PAD/S105-008 キャラ U 麒麟の化身・サクヤ 茶壱 PAD/S105-009 キャラ U 聖夜の兄妹・ポルックス&カストル 風間雷太 PAD/S105-010 キャラ U 柔和なキーボーディスト・ミル 日野慎之助 PAD/S105-011 キャラ U 正月の傾奇神・前田慶次 村瀬倫太郎 PAD/S105-012 キャラ U 歓楽の玩龍喚士・コットン 池屋 PAD/S105-013 キャラ U 賀正の天陽神・アテン 池屋 PAD/S105-014 キャラ U 聖焔の花嫁・ブリギッド 中村エイト PAD/S105-015 キャラ C ヒカりん 茶壱 PAD/S105-016 キャラ C ゴールドドラゴン 天野英 PAD/S105-017 キャラ C 超転生ハトホル 安達洋介 PAD/S105-018 キャラ C エンジェリオン 池屋 PAD/S105-019 キャラ C 仮装祭の天使・イーリア NINNIN PAD/S105-020 キャラ C 超転生孫悟空 鈴木香織 PAD/S105-021 キャラ C 転生貂蝉 鈴木香織 PAD/S105-022 イベント R 彩龍喚士の子・アルトゥラ 池屋 PAD/S105-022S イベント SR 彩龍喚士の子・アルトゥラ 池屋 PAD/S105-023 クライマックス CR 望外の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-023R クライマックス RRR 望外の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-024 クライマックス CC 超転生ラー=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-024R クライマックス RRR 超転生ラー=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-025 クライマックス CC 銀翼の白迅帝・デイトナ NINNIN PAD/S105-025R クライマックス RRR 銀翼の白迅帝・デイトナ NINNIN PAD/S105-026 キャラ RR ダイヤ&ゴールド&グリーンガチャドラ 鈴木香織 PAD/S105-026SP キャラ SP ダイヤ&ゴールド&グリーンガチャドラ 鈴木香織 PAD/S105-027 キャラ RR 遠征のアレキサンダー NINNIN PAD/S105-027S キャラ SR 遠征のアレキサンダー NINNIN PAD/S105-028 キャラ R 森衣の大魔女・アルジェ 鈴木香織 PAD/S105-028S キャラ SR 森衣の大魔女・アルジェ 鈴木香織 PAD/S105-029 キャラ R 孤峰の花嫁・ゼラ イトウヨウイチ PAD/S105-029S キャラ SR 孤峰の花嫁・ゼラ イトウヨウイチ PAD/S105-030 キャラ R 迎春の狩猟姫・アルテミス 安達洋介 PAD/S105-030S キャラ SR 迎春の狩猟姫・アルテミス 安達洋介 PAD/S105-031 キャラ R 彩妖精の水彩幻画師・アトリ sena PAD/S105-031S キャラ SR 彩妖精の水彩幻画師・アトリ sena PAD/S105-032 キャラ R 樹望龍の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-032S キャラ SR 樹望龍の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-033 キャラ R 伝承・エンシェントドラゴンナイト -REX- 安達洋介 PAD/S105-033S キャラ SR 伝承・エンシェントドラゴンナイト -REX- 安達洋介 PAD/S105-034 キャラ U 聖夜の灼冥魔・スカーレット NINNIN PAD/S105-035 キャラ U 帰り道の学級委員長・アテナ 安達洋介 PAD/S105-036 キャラ U 北方の親愛神・メイメイ 安達洋介 PAD/S105-037 キャラ U 聖宴のメイド妖精・パティ sena PAD/S105-038 キャラ U 遍照の花嫁・ルシャナ 中村エイト PAD/S105-039 キャラ U 聖祝の獄幻姫・ロミア イトウヨウイチ PAD/S105-040 キャラ C エメラルドドラゴン 天野英 PAD/S105-041 キャラ C 大樹の精霊・アルラウネ 鈴木香織 PAD/S105-042 キャラ C モリりん Nunohito PAD/S105-043 キャラ C 甘党の幻龍王・ゼローグ∞ イトウヨウイチ PAD/S105-044 キャラ C 古城の守り猫・バステト 安達洋介 PAD/S105-045 キャラ C 転生お市 池屋 PAD/S105-046 キャラ C 超転生オシリス 池屋 PAD/S105-047 イベント U 熱狂のベーシスト・ロシェ イトウヨウイチ PAD/S105-048 クライマックス CR 極醒の威女神・カーリー 風間雷太 PAD/S105-048R クライマックス RRR 極醒の威女神・カーリー 風間雷太 PAD/S105-049 クライマックス CC 穿槍の翠戦帝・ノーチラス 北風友裕 PAD/S105-049R クライマックス RRR 穿槍の翠戦帝・ノーチラス 北風友裕 PAD/S105-050 クライマックス CC 陰陽省の宗主・ミカゲ 池屋 PAD/S105-051 キャラ RR 城下の大魔女・マドゥ NINNIN PAD/S105-051SP キャラ SP 城下の大魔女・マドゥ NINNIN PAD/S105-052 キャラ RR ラー&ホルス 村瀬倫太郎 PAD/S105-052SP キャラ SP ラー&ホルス 村瀬倫太郎 PAD/S105-053 キャラ R 恩讐の退魔師・セイナ 中村エイト PAD/S105-053S キャラ SR 恩讐の退魔師・セイナ 中村エイト PAD/S105-054 キャラ R 競合の龍契士・リクウ&ディステル 池屋 PAD/S105-054S キャラ SR 競合の龍契士・リクウ&ディステル 池屋 PAD/S105-055 キャラ R 夢獣の大魔女・レムゥ 池屋 PAD/S105-055S キャラ SR 夢獣の大魔女・レムゥ 池屋 PAD/S105-056 キャラ R 極醒の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-056S キャラ SR 極醒の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-057 キャラ R 聖夜の歓迎者・グレモリー イトウヨウイチ PAD/S105-057S キャラ SR 聖夜の歓迎者・グレモリー イトウヨウイチ PAD/S105-058 キャラ R 海祠の獣姫・ルカ&ミツキ 安達洋介 PAD/S105-058S キャラ SR 海祠の獣姫・ルカ&ミツキ 安達洋介 PAD/S105-059 キャラ U 初日の朱雀姫・レイラン イトウヨウイチ PAD/S105-060 キャラ U 聖夜の翠龍刀士・セリカ イトウヨウイチ PAD/S105-061 キャラ U 仮装祭の吸血姫・稲姫 安達洋介 PAD/S105-062 キャラ U 親愛の紅龍刀士・アキネ 安達洋介 PAD/S105-063 キャラ U 甘味処の狛犬姫・センリ NINNIN PAD/S105-064 キャラ U 親愛の赤龍喚士・ソニア 安達洋介 PAD/S105-065 キャラ C ルビードラゴン 天野英 PAD/S105-066 キャラ C 森の元気娘・赤ずきん 茶壱 PAD/S105-067 キャラ C 覚醒ヘラ・ウルズ↑↑ 茶壱 PAD/S105-068 キャラ C 激動の監視者・レイワ イトウヨウイチ PAD/S105-069 キャラ C ホノりん Nunohito PAD/S105-070 キャラ C 超転生ヒノカグツチ 村瀬倫太郎 PAD/S105-071 キャラ C 爆進の魔神卿・ベリアル 茶壱 PAD/S105-072 イベント U 春紅蘭の君子・シャンメイ 風間雷太 PAD/S105-073 クライマックス CR 超転生シヴァ=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-073R クライマックス RRR 超転生シヴァ=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-074 クライマックス CC 烈腕の紅戦帝・シーウルフ NINNIN PAD/S105-074R クライマックス RRR 烈腕の紅戦帝・シーウルフ NINNIN PAD/S105-075 クライマックス CC 灼那華の女帝・エキドナ -SARA- 日野慎之助 PAD/S105-075R クライマックス RRR 灼那華の女帝・エキドナ -SARA- 日野慎之助 PAD/S105-076 キャラ RR カラット&シルク&カメオ 茶壱 PAD/S105-076SP キャラ SP カラット&シルク&カメオ 茶壱 PAD/S105-077 キャラ RR 納涼の箏龍楽士・ミナカ 池屋 PAD/S105-077S キャラ SR 納涼の箏龍楽士・ミナカ 池屋 PAD/S105-078 キャラ RR 堕天使ルシファー&熾天使ルシファー 日野慎之助 PAD/S105-078SP キャラ SP 堕天使ルシファー&熾天使ルシファー 日野慎之助 PAD/S105-079 キャラ R 悠然のギタリスト・ソニア=クレア 安達洋介 PAD/S105-079S キャラ SR 悠然のギタリスト・ソニア=クレア 安達洋介 PAD/S105-080 キャラ R 冥星の喜女神・ウルカ 風間雷太 PAD/S105-080S キャラ SR 冥星の喜女神・ウルカ 風間雷太 PAD/S105-081 キャラ R 部活のマネージャー・チィリン 中村エイト PAD/S105-081S キャラ SR 部活のマネージャー・チィリン 中村エイト PAD/S105-082 キャラ R 溟夜の奏姫・セイレーン&リリス 安達洋介 PAD/S105-082S キャラ SR 溟夜の奏姫・セイレーン&リリス 安達洋介 PAD/S105-083 キャラ R 浜辺の大魔女・ヴェロア 安達洋介 PAD/S105-083S キャラ SR 浜辺の大魔女・ヴェロア 安達洋介 PAD/S105-084 キャラ U 演舞の青龍姫・カリン 日野慎之助 PAD/S105-085 キャラ U 冷刀の花嫁・ユウリ 安達洋介 PAD/S105-086 キャラ U 夏休みの約束・バーバラ&ジュリ 中村エイト PAD/S105-087 キャラ U 楽園の観察者・メタトロン 日野慎之助 PAD/S105-088 キャラ U 争奪の海賊龍・黒髭ティーチ 池屋 PAD/S105-089 キャラ U 相克の陰陽龍・リュウウンサイ 石岡鉄 PAD/S105-090 キャラ C 蒼の海賊龍・アルビダ 茶壱 PAD/S105-091 キャラ C サファイアドラゴン 天野英 PAD/S105-092 キャラ C ワルりん 茶壱 PAD/S105-093 キャラ C ドラウンジョーカー 池屋 PAD/S105-094 キャラ C ダークレディ 茶壱 PAD/S105-095 キャラ C 超転生ヌト 池屋 PAD/S105-096 キャラ C 海王神・ネプチューン 村瀬倫太郎 PAD/S105-097 イベント U 魔輝の神王妃ヘラ イトウヨウイチ PAD/S105-098 クライマックス CR 波際の管龍楽士・マリエル イトウヨウイチ PAD/S105-098R クライマックス RRR 波際の管龍楽士・マリエル イトウヨウイチ PAD/S105-099 クライマックス CC 剛剣の蒼戦帝・ロイヤルオーク 北風友裕 PAD/S105-099R クライマックス RRR 剛剣の蒼戦帝・ロイヤルオーク 北風友裕 PAD/S105-100 クライマックス CC 千手龍・センキョウ イトウヨウイチ PRカード No 種類 レア カード名 担当 PAD/S105-101 キャラ PR 御慶の鍵勇者・フェルル NINNIN PAD/S105-102 キャラ PR バレンタインの夜女神・ノクタリア sena PAD/S105-103 キャラ PR 連理の緋龍喚士・ツバキ 池屋 PAD/S105-104 キャラ PR 輝虹の花嫁・エスカマリ 風間雷太 PAD/S105-105 キャラ PR 洋館の大魔女・ネレ イトウヨウイチ PAD/S105-P01 キャラ PR 隠密忍者・ブラックバード イトウヨウイチ PAD/S105-P01S キャラ PR 隠密忍者・ブラックバード イトウヨウイチ PAD/S105-P02 キャラ PR 元始の大魔女・ラフィーネ 池屋 PAD/S105-P02S キャラ PR 元始の大魔女・ラフィーネ 池屋 PAD/S105-P03 キャラ PR 冷菓の氷雪王・ミアーダ 池屋 PAD/S105-P04 キャラ PR 初日の朱雀姫・レイラン イトウヨウイチ サプライ ブシロードからスリーブ・デッキケース・ストレージ・プレイマットが発売されている。 ブシロード スリーブコレクションHG Vol.3633~3639 ブシロード デッキホルダーコレクションV3 Vol.456~462 ブシロード ストレイジボックスコレクションV2 Vol.158~160 ブシロード ラバーマットコレクションV2 Vol.671~673 カードサイズが同じため、パズドラTCGでも使用可能。きゃらスリーブコレクションも同サイズ。
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1 機動六課の主任医務官、職員からはシャマル先生と呼ばれるのがいまの私。 主任を拝命する身としては、不謹慎な言い方だけれどあまり忙しくなって欲しくない職場だ。 ここが忙しくなる時はほとんど悪い事が起こったときなのだから。 医務室のデスクで書類整理をしながら、隠れて練習している料理の事を考えていた。 自分では中々に美味しいと思うのだけれど、試食をした部下達は数日青い顔をしながら胃薬を服用していたし はやてちゃんは「あっ!急ぎの仕事があったんやっ!!悪いけどまた今度な」ばっかりで シグナムやヴィータは誘う直前には居なくなっている。ザフィーラに至っては匂いすら嗅いでくれない、謎だわ……。 今日作ったお弁当はいままで作った中でもかなりの自信作なのだから、誰かに食べてもらって感想を貰いたいなぁ なんて思いながら整理を終えた。そして丁度そのタイミングでドアの呼び鈴が鳴る。 入ってきた彼を見て軽く笑いながら迎える。彼は医務室の常連なのだから。 「いらっしゃい、シン君。ふふ、いらっしゃいってのも変だけれどね、 今日はどうしたのかな?」 六課で働くようになってから彼は三日と置かずにここにやって来る、前線でも無いのに生傷が絶えない子だ。 「昨日スバルと桃鉄を100年までやり切ろうってなって。50年くらいで二人とも寝ちゃったんですよ。 出勤したらスバルが昨日と同じ服だっ!ってティアナが騒いじゃって……そしたらなぜか模擬戦に参加する ことになって……俺、魔力なんて欠片も無いのにですよ?なのはさんもフェイトさんも止めるどころか私も 今日はやるなんて言い出して。はやて部隊長は「罰や」の一言で終わりですし」 模擬戦をやる羽目になった理由が心底解らないっといった風に彼がため息を付いた。 はやてちゃんの恋が叶うのはまだだいぶ先のようね、そう思っている間も彼がなにか話していた。 模擬戦でなんで俺の時だけスタンドアローンなんだとかエリオやキャロがチームを組んでくれるどころか 二人してフリードリヒで全力で逃げるやがるとか……ちょっと悲惨ね…… ちなみにティアナはなのはにロングレンジでの戦い方の研修と言ってバシバシ打ってきたらしい。 追記。スバルははやてちゃんと特別講習(広域特化の魔導師との戦い方)に変更になったみたい 治療をしながらふと彼に尋ねてみる 「シン君はどんな女の子がタイプなのかな?」 これだけ好かれているのに、誰かと付き合っているとはまったく聞かない。 まさか以前同室で親友の子と…その……そういう関係だったでは? 軍隊ではそう珍しい事では無いとも聞くし…そうよ!はやてちゃんのために聞くのよ!! 「好きなタイプですか?そうだなぁ・・・」 ふむ、っと眉間に皺を寄せて真剣に考える彼を見てちょっとからかってやろうと 「私みたいなおばさんなんかはダメよね?」 意地悪く言って見る、慌てた彼は 「そ、そんな事ないですよ!シャマル先生は綺麗ですし、落ち着いてて安心出来るし。 その…あの……」 顔を赤くして必死に言い募る彼を見て可愛いなと素直に思う。もうちょっと意地悪してみようかしら? ふふ、たまには、ねっ? 「そう?お世辞でも嬉しいわ」 「いえ!ホントにそう思ってますよ!お世辞じゃないですよ!!」 「あら、なら私とランチはどう?丁度時間だし。シャマル先生は綺麗って所を詳しく聞きたいわね」 そうよね、たまには可愛い男の子と一緒にお昼を食べるのもいいかな~なんて考える。 ついでに彼の趣味や好物なんかも聞いてはやてちゃんに教えてあげよう、どうやって知ったかは言えないなぁ ちょっと罪悪感を覚えた時に名案が閃く。そうだ!彼に私の作ったお弁当を試食して貰おう! そう提案した時、部下達がこっそり部屋から出て行ったような気がした。 この名案にウキウキしながら彼の返答を待つ 「シャマル先生が作ったんですか?でもそれじゃ先生の分が」 「いいのよ、私がいいって言ってるんだから、それに今日のは結構自信作なの 食べたら後で感想も頂戴ね」 お弁当箱を取り出して、彼に手渡しする。遠慮がちに受け取って彼が 「ありがとうございます、シャマル先生。その……女の人に弁当貰うなんて初めてで」 ちょっと赤くなりながらはにかむ彼を見て私はちょっとドキリとする。 けれどすぐにはやてちゃんの顔を思い出した。大丈夫、私は主を決して裏切ったりはしない。 浮ついた気持ちは霧散し、心の中で自分を窘める。 丁度インターホンが鳴って呼び出された。六課の優秀なヘリパイにしてエリオとシンに いかがわしい講義を聞かせる愛すべきエロ兄貴、ヴァイスからだった。(一度彼が講義で 使う予定だった教材をシグナムが押収した際中身を見たがすぐに焼却した、彼は泣いていた) なんでも備品を訓練飛行の帰りについでだからと積んで来たらしい、中身が間違って無いか 積んであるうちに確認して欲しいとのことだった。降ろしてから間違っていて積み直すのは面倒なのだろう。 「シン、そういう事だから私は行くわね。お弁当箱返す時に感想よろしくね」 「はい、了解です。んじゃ自分は行きますんで。診察ありがとうございました」 「ふふ、どういたしまして」 そう言ってヘリポートに向かって歩く。確認ついでにヴァイスが例の教材を密輸していないかもチェックしよう まった彼はいったいどこから仕入れてくるのだろう、その手の知識がほぼ皆無な私にはまったく謎だ。 まぁ知りたいとも思わないけれど。 30分程でチェック終えて積荷を確認した私は食堂に向かっていた。 (教材は確認出来なかった、ヴァイスが最後にニヤリと笑ったのは気のせいだろう) すると廊下の向こうからストレッチャーがガラガラと音を立ててやってくる。 シグナムとヴィータがなにか叫んでいるのが聞こえた 「大丈夫かっ!シン!意識を強く持て!」 「おい!おめーが死んだらはやてが悲しむんだよ!むかつくけど生きろよ!」 大急ぎで状況を聞く、なんでシンが倒れたのだろう?それも顔は真っ青で脂汗をダラダラ流し その顔は苦悶歪んでいる、意識も混濁しているようだ。 「どうしたの!?シグナム、ヴィータ、原因は解る!?!?」 「よくわかんねーんだ、午前の訓練にあぶれてシグナムと見学してたんだ」 「昼時になったので早めだが食堂に向かおうと中庭を通ったらシンが倒れていた。 何事かと思って近づいたら彼の近くに弁当箱の欠片と食材が落ちていた」 「なんか毒でも盛られたみてーなんだ、余程苦しかったのか相当暴れ回ったみてーでな 弁当箱はコナゴナで中身はぶちまけられてた」 嫌な汗がたらーりと落ちる、極力動揺を顔に出さないように努める。 確認しなければならないことがある、これだけは聞かなければいけない 「そ、それで犯人は?なにか証拠とかは?」 「いや、シンは一人で居たようだ。残念だが目撃者もいない、独断でストレッチャーを使用した。」 「それに恥ずかしいけどよ、暴れるシンを取り押さえるのに大変でさ 現場がムチャクチャになったから証拠呼べるようなモンはほとんど無いんだ かろうじて弁当箱と思うような欠片と料理らしきなにかがあっただけだ」 そう、良かったわ……じゃなくて今は彼を助けなければ!!医務室に付くと二人を部屋から出す。 解毒薬なんていらない。嘔吐剤をムリヤリ吐かせた後で胃洗浄すれば万事解決だ、なんせ心当たりは山ほどある。 付き添いたがる六課の皆を医師特権で帰らせた。聞かなければいけないことがある。 しかし目を覚ましたシンはこちらが喋る前に話し始めた 「あれ?なんで俺医務室で寝てるんです?おかしいな、模擬戦後の記憶が無いや」 人間はあまりに辛いことがあると記憶を封印するらしい、つまり私の手料理はトラウマ物だという事か。 よし、もっと練習しなければいけない!私はそう固く決意した!! 2 給料日近いある日、俺はヴァイスさんとエリオと食堂の一角で密談を交わしていた。 「二人に聞こう、軍事施設の近くには必ずある店、なんだかわかるか?」 「店?民間のですか?」 「すいません、正直解りません」 俺とエリオが聞き返す。するとヴァイスさんがニンマリと笑って教えてくれた。 「軍事施設の近くに絶対ある店、それは…キャバクラだっ!!」 「それは!おねーさんの居るお店ですか!?!?」 「綺麗系だったり可愛い系だったりブスがたまに居たりして、お酌してくれたりタバコに火を点けてくれたりする お店のことですかっ!?!?」 エリオが自分より詳しかったりすることに驚愕しつつ、ヴァイスさんに聞き返す。 「しっ!声がでかい!いいか?昔っからこういう施設の近くには安い呑み屋ってのが絶対ある。 そりゃそうだ、危険と隣り合わせで規則に縛れる職業のストレス発散には昔っから酒と女…… これしかねぇだろ?」 ヴァイスさんに怒られて、ヒソヒソと小声で会議を交わす男三人。 C・Eに居たときは戦争中だった為か、あまりそういった店に興味は無かった。だが言われてみれば 軍事基地の周りには呑み屋が多かった気がする。やはり世界は違えど男の考えることは一緒なのだろう。 社会勉強の一環として、男として、キャバクラは避けて通れない道だ!そうに違いない!! 「で、ここロングアーチといえど例外は無い。俺の綿密な実地調査の結果、この店。その名も…… ロングビーチがイチオシだっ!」 「「おぉ!!」 明らかなパクリ手前の店の名前だが、この際どうだっていい。大切なのはここがサービス、女の子のレベル、 1セットの料金、どれをとっても一番だということ。ヴァイスさんの身銭を切った実地調査の結果が全てだ。 「今度に給料日、その平日が勝負だ。給料日の週末は込んでて待たされるかもしれん、なにより女の子が 落ち着かずに席をあちこち移動するからな、それから隊舎で飯を食って胃の中になにか入れておけ、 でないと店で即効酔いが回って楽しめなくなるぞ。」 ヴァイスさんの、世間から見ればすっごいどうだっていいマメ知識。だが俺達三人には貴重な情報に 感謝しつつ、次の給料日を待った。 そして給料日、奢れと迫ってくるスバルを華麗にスルーしてこの日を迎えた。 例によって食堂の端で、三人が集まる。 「いよいよ今日だ、いいか?今日お前は大人の階段を一歩登る、言っておくぞ。 キャバクラは甘い罠だらけだ、嬢に本気になって貢ぐ奴、あくまで疑似恋愛であって その場の雰囲気を楽しむだけの奴。お前がどっちに転ぶかは俺には解らん、だが今日っ! シン、貴様は間違いなく階段を一歩登る!」 「はいっ!ヴァイスさん、俺は今日高みへと一歩近づきます!」 熱くなる俺とヴァイスさん、いや、最早さんではない。兄貴と呼ばせて貰おう。 固く手を握る俺と兄貴。そこでエリオが問いかけてくる。 「あの~僕もご一緒出来ますよね?」 エリオが不安げにヴァイス兄貴に問い掛ける、だが兄貴はちょっと悲しそうに、だけれど確固たる 決意と共にエリオに非情な決断を言い渡す。 「ダメだ、エリオ。お前を連れては行けない」 「なんでですっ!?納得行きません!!」 抗議するエリオを俺が諭す、彼を、エリオを連れて行けない理由を…… 「エリオ、お前の給料の管理は誰がしている?フェイト隊長だろ?お小遣いを一晩で 使う遊びなんてそうそう無い、問い詰められた時に最後までしらばっくれることが出来るか?」 「僕を侮らないで下さい!!」 そうだ、俺もお前がそんなヤワだとは思って無い。 声を荒げるエリオに俺は、言いたく無い言葉を吐く。本当は同志にこんな事を言いたくは無い。 けれど、伝えねば為らない。横ではヴァイスさんが苦虫を噛んだような顔をしていた 「そうだ、エリオ。俺は、俺達はお前がゲロするなんて思って無い。同志だからな」 「だったらなんで!!」 「……年齢だよ、エリオ。お前を連れて行ったら店には入れない」 「っ!!」 絶句するエリオ、その表情を見て俺は悲しくなる。けれどどうしようも無い、彼の見た目では どう足掻いても年齢確認の前に門前払いだ。(ちなみに俺はC・Eでは成人の為、こちらでも無理矢理 成人登録が成されている)落ち込むエリオにヴァイスさんが、メモリースティックを彼の前に置いた。 「すまんな、連れて行けないお前にしてやれるのは、俺にはこれだけだ」 「これは、なんですか?」 「俺のエロフォルダが火を吹いた結果が入ってる。俺には……これしかしてやれないんだ」 うつむくエリオ、だが顔を上げて言葉を紡ぐ。なにかに耐えるようにしながら。 「ありがとうございます、そうですね、仕方……無いです」 「「すまん」」 俺はこの時誓った。エリオ、お前が成長して成人になった時、俺が奢ってやると。 いま俺は、ヴァイスさんと店の中に居る。楽しく過ごせるはずの店内で俺は油汗を流している。 なぜだ?どうしてだ?なんでこんなにも死を近くに感じなければならない? 思い返してみよう、エリオの見送りの元、俺達は店に着いた。 財布の中身を確認した後で、扉の向こうを想像しながら胸を高まらせた。 そして扉を開いたその瞬間、出迎えたのは 「いらっしゃいませ、ロングビーチへようこそ。私、ボーイの代わりを勤めますシグニャムといいます」 おい、シグニャムってなんだよ?こら?偽名にしたってもうちょっとなんかあるだろ?馬鹿にしんてんのかこら? そんな事はお構いなしに、固い顔で、刺すような視線でシグナムさんが扉を閉めた。バタン…… 固まる俺達の後ろでは唯一の脱出口が閉まる。その音が俺には判事が叩く死刑宣告の ハンマーのように聞こえた。 ふらふらと席に一人で席に着いた。あれ?ヴァイスさんは?入り口から席に着くわずかな間に兄貴は 姿を消していた。そして聞き慣れた声が聞こえ、隣に座った人を見て、俺は…… 「今晩は~、はやみです。今日はよろしゅうね~」 左隣に、どう見てもはやて隊長が座る。ドレスが綺麗だな~あははははは 「どちらからいらっしゃったんですか?あぁ、私フェイト・キャサリンです、よろしくね♪」 右隣にフェイト隊長が座る、だからそのバレバレな偽名はなんだおい! 「やっぱり管理局の人ですか?蘭星っていいます」 正面に座るティアナを確認した、最早なにも言うまい。だがせめてもの反撃を繰り出す。 「隊長達、ティアナ、なにしてんですか?アルバイトだとしてもバレたら問題になりますよ?」 俺の反撃に彼女達はなんなく返してきた。 「ん?隊長って誰のことや?これは管理局の内部情報漏洩の犯人捜査の一環とちゃうで?」 「そうそう、この店が取引の場かもしれないなんてでっち上げて、潜入捜査なんて名目じゃ無いよ♪」 「そうだよ、シン達が食堂の端でコソコソ話していた内容を偶然聞いてなんか無いよ」 やけに説明じみたセリフのおかげで全てを察した。そうか、俺はまったくの道化だ。 視界の隅にシグナムさんがボロボロになったヴァイスさんを引き摺ってカウンターの裏に消えたのを見たとき 俺も覚悟を決めた。あっ!シャマル先生のバーテン姿っていいな。 ヴィータ副隊長は外見的にこの任務からは外されたのだろう。薄暗い店内の端には 用心棒にように人バージョンのザフィーラさんがいて、哀れむように俺を見ていた。 「で、お客様?私、咽喉が湧いたから注文してえぇ?答えは聞かんけど」 「私は小腹が空いたから、フルーツ盛り合わせね♪」 「すいませ~ん、ドンペリと盛り合わせお願いしま~す、ついでにシーバスリーガルをボトルで~」 とんでもない高額な物を注文しようとした三人に、俺は拒否という最後の抵抗を試みる。 だが注文を取りに来た人物を見て、俺はそれが無駄な事だと知った。 「は~い、テーブルのお客様がドンペリとシーバスと盛り合わせなの~。追加で私が指名に入りま~す」 はははははははは、この人まで居たのか。おい、上層部。ティアナはともかく隊長格4人が 潜入捜査っておかしいだろ!作戦許可出したの誰だよ!クロノ提督か!あの野郎かっ!! 「今夜楽しんでいってな、たとえ今月の給料が無くなったとしても」 「シンの奢りで呑めるなんて最高ね♪」 「こんな可愛い子4人に囲まれるなんてシンも幸せね」 「機密漏洩の捜査も今日で終わりなの、杞憂に終わって良かったね、シン」 俺はただ、キャバクラって奴を体験してみたかっただけなんだ。本当にそれだけなんだ。 けれどいま俺は、テーブルに並ぶ色とりどりのボトルと盛り合わせを見ながら、次の給料日までの間 極貧生活を覚悟した。今日は記憶が無くなるまで呑んでやると決意して…… 追記。エリオはヴァイスさんの下心が詰まったメモリを再生しようとした所を、キャロに見つかって 「ふ、不潔よ!エリオ君!!」っとメモリごとフリードリヒに焼かれたようだ。後日、 お金を貯めて自分用のノートPCを絶対買う!っとまったく懲りていない様子だった。 3 あの後で店はすぐに出た。あのお店ではなんだか……落ち着かないので、結局店側に作戦の終了を 伝えて後にすることにした。事後処理はシグナム達が買って出てくれた。そして 「私達は気にするな、たまには5人みんなで羽を伸ばして来い。勿論シンの奢りでな」とまで言ってくれた。 近くの居酒屋さんに移動して、5人で大騒ぎして店を追い出された。 ちょっと羽目を外し過ぎたけれど、とても楽しかった。こんなに大騒ぎをしたのはいつ以来だろうか。 改めて彼女達は恋敵であるけれど、大切な友達と部下なのだと思い出させてくれた夜だった。 そして今は私は、酔い潰れたシンを背中に背負って隊舎へとゆっくり歩いている。 酔い潰れたはやてとなのは、ティアナの三人は追い付いたザフィーラ達が背負って隊舎へと戻って行き、 潰れていなかった私は、シンを送って行くと強行に主張してわがままを通した。 たまには、ねっ? 背中に彼の熱い体温を感じる、私の心臓はいつもより多少早めに、そしていつもより強く、鼓動する。 最初は自棄酒だった彼も、途中からは笑ったりグチったりで楽しそうだった。 「俺はシスコンじゃ無い!」と叫ぶシンに「嘘((よっ!))(なの!)(やっ!)]」の一斉ツッコミは可笑しかった。 ふふっと小さく笑った後、後ろの彼に向かって、聞こえていないと解っていながら呟く。 「こっちで世界でも、シンの友達は居るよ」 物思いに耽っていると隊舎のすぐ近くに来ていた。軽い寂しさと覚えると、背中の彼からの呟きが聞こえた。 「んぁ……金髪……レイか?それともステラ?んにゃ……」 あぁ、出会った頃の彼も私の髪を見て、同じ名前を呟いたっけ・・・ まだ彼の心の奥底は、あの頃のままなのだろうか。 私の物思いは過去へと遡って行く。 彼が、シンが六課に配属になった時に思ったのは、疑問だった。 なぜ魔力など欠片も無い彼が、魔導師でもない彼が六課なのか? それも課長補佐。考えられない人事。まぁ六課自体ははやてが強引に作った部隊だけど。 執務官になって解った。私の周りは、私を含んでかなりの規格外が揃っている。 カリム等の後ろ盾があったとはいえ完成された組織、それも時空管理局という巨大な組織で。 若干19歳、そしてたった10年しか勤めていないはやてが一部隊を設立し、運用するなどありえない。 様々な裏技と腹芸、本音と建前が飛び交ったのだろう。はやては優秀だ、善くも悪くも。 だからこそ疑問だった。なぜ彼が六課なのか?それが知りたくて、彼の過去を調査した。 そして、私は知る。レポートの上で語られる彼のスペック。 訓練生時代の成績、特に近接戦闘における格闘能力とナイフ技術、そしてMSという私の知らない 圧倒的な殺傷力を持った兵器のエース。つまりは彼は殺しのプロ、彼のエースの称号は、なのはと違い 殺戮と血の証だ。 そこまで読んで、一息入れる。なるほど、彼は優秀だ。でもそれは質量兵器全盛の世界、そして殺すことを 厭わない戦争においてだ。管理局、非殺傷設定、なにより魔力。彼の六課入りを拒否する材料には事欠かない。 私はレポートを読み進める、彼の経歴と過去を知るために。 コーディネイター、遺伝子を調整された不自然な人類。戦争という理不尽に奪われた、家族の死。 おそらく彼は、力を求めて軍に入ったのだろう。失わない為に。 エクステンデッド、不自然に強化された、命を無視された兵隊。 吐き気がする。遺伝子調整も、そしてそれに対するテロリズムも、狂気の果ての強化人間も。 平和を望むが故に戦いをする。執務官として様々な世界を見聞きしてきた今は、理解出来なくは無いけれど。 いまだに、納得出来ない。平和の為に銃を取る、それを感情で否定する私は、根っこの部分では甘ちゃんの平和主義者なのだろう。 でも、だからこそ。だからこそ私は、私の想いのために、強い平和主義者でいようとも思っている。 ステラ、エクステンデット。彼が一瞬、心を通わせた敵軍の少女。けれど運命は残酷で、彼はまたも大事な人を 自身の目の前で亡くす。彼を圧倒する力によって。 信頼すべきの上司の裏切りと、戦友の死。そして軍の敗北。彼は三度亡くした。 私は彼と同室の親友について、わずかに記載された事実に驚愕した。 ……クローン人間。私と同じ、いや、私と同じ金髪のこの子は、不完全ゆえに、短命。 大まかな彼の経歴を知り、私はすぐに彼と直接会う事を決めた。 六課入りの理由を知る前に、彼に会いたいと思った。こんな悲惨な過去を持ち、クローンを親友と読んだ彼に。 退院した彼は相部屋では無く、急遽使用していなかった小さな空き部屋を個室として与えられていた。 改装はまだで、簡単な鍵とインターホン。そして簡素なベットだけが運び込まれているはず。 「こんな時間になんの用ですか?フェイト執務官殿?」 まるで睨むかのような視線と、噛み付くような彼の物言いに、ちょっとむっとしたが我慢する。 部屋に入り、私は椅子に腰掛けた。たったままの彼にも着席を促す。しばらくの沈黙。 私は意を決して、彼に話しかけた。 「君の、シンの経歴を読んだんだ」 彼の顔に影が差した。私から逸らした目は、私はおろか現在すら見ていない。 その瞳は過ぎ去った過去と、零れ落ちてしまった命をだけを見ていた。 後悔と自責と自嘲をで、哀しい程までに赤い瞳は澄んでいる。 あぁ、これが彼の六課入りの理由か。不思議な直感と確信、そして同情と、憐憫と、助けてあげたいという想いが 私の心に刻まれた。 「無様な過去でしょう?負け続けた過去を笑って下さいよ」 そうしてくれなければ、自分は壊れてしまいますから。 最後にそう言っているように思えた。壊れかけのガラスよりも、今の彼は壊れやすい。 私は想いのままに言葉を続ける。 「笑ったりなんか……出来ないよ。君の過去を否定なんか出来ない。 同情の言葉も掛けられない、それはきっと、君を壊してしまうから」 言ってから思う。言葉を吐き出してから思う。 情けない!なんと情けないことしか言えないなのだろう。これほど魔力を持ち、若輩ながらエリートととして、 執務官を拝命していながら!!この少年にかけたのはこんな意味の無い一言!! 「だったら何しに来たんです?その金髪を見ていると気分が滅入るんです、用が無いなら退室して頂けると嬉しいのですが」 斬りつけるような声音、髪の色を言われて思い出した。彼の親友は、私と似て非なるクローンの彼は、黄金色の金髪で。 彼の心を通わせた少女も金髪だった。そして私の髪も、黄金色。 元々大した用事があって、訪れた訳では無い。ただ彼に会って見たいと衝動的に来ただけだった。 でも今はこれから話す事実を、彼に伝える為に来たのだと思う。 「あの、私も……レイ君と同じクローンなんだ」 目をこれでもかと見開いた後、苦渋に歪んだ顔をする彼に、私は続ける。 私は短命じゃない、私は天寿をまっとう出来ると。 私は酷い女だ。今にも壊れそうな彼にこんな事を言うのだから。 私の言葉は彼を、亡くしてしまった親友を思い出させている。かさぶたを剥いで、血を流させている。 けれど言ってしまった言葉は帰らない。そして、あまりにも我が儘だが思ってしまった。 私という人間をどう見てくれるか?クローンである私を彼を受け入れてくれるのだろうか? 「なんで……そんなこと、……俺に言うんだよ。なんでだよ?自分はクローンだなんて…… しかも、レイとは違うなんて……」 あぁ、やっぱりは私は残酷な女だ。壊れそうな彼の心に、さらなる衝撃を与えているのだから。 そんな自分勝手な自分を受け入れて欲しいと思っているのだから。 只の人として、そして彼の親友のように、私を想って欲しいと願っているのだから。 「そんな……でも、やっぱり俺は…」 すでに敬語では無くなっているが気にならなかった。そんなものは最初から気にしていないのだから。 躊躇したのか、彼が言葉を言いずらそうに区切る。祈るように言葉を待つ。 「クローンでも、あんたがクローンで……不完全じゃなくても……それでも。 やっぱり俺はあんたを、人間だと思います。あんたを否定したら、レイを否定することになる……」 安堵する私の心、そんな醜い私を私は責める。彼はそんな私を見て、言葉を続ける。 「それに、あんたの金髪見てると、思い出すんだ。……ステラのことも。 約束を守れなかった、ステラの事を。でもいつか!あんたを見て、ステラじゃなくてあんたを。 フェイト……隊長を、そのまま隊長を見れたらって。思います……」 悲しいのか、恥ずかしいのか、よく解らない表情で。最後のほうはほとんど呟くように。 でも確かに私に聞こえた、私に届いた。 今は私を見て、私の後ろに親友と、大切な彼女を見ていると。 だけれどいつか、私を私として。フェイト・T・ハラオウンを見てくれると!! なんだろう?この気持ちは?クローンである私を受け入れてくれた喜び、それは確かにある。 けれど今この胸にある想いは?私の後ろに今は過去見ているという彼、それに対する哀しみと 私の後ろに居る、彼と彼女に対する僅かな嫉妬。 早く彼を哀しみから、救ってあげたいという想いと。そうする事で私を私として見て欲しいという想い。 彼の澄んだ目を、壊れそうな赤い瞳に射すくめられて。私は彼に、この瞬間、恋をした。 「んが、へっぶし!!むにゃ……」 背中で盛大にくしゃみが聞こえた。髪の毛が鼻に入ったのかな? 私は過去から現在へと戻って来る。背中の彼がモゾモゾと動いて、さっきまで頬は背中にだったのに、 肩に顔を乗せている。呼吸が耳元を流れて、首筋を伝う。体がゾクっ!と反応する。 誰にだって、不意に首筋に息を吹きかけられれば、同じ反応をする。でも今は、それだけじゃなかった気がする。 はは、こんな生理反応すらも、曲解するのだから恋は怖くて、甘美だ。 むにゃむにゃと呟く彼が、まだこの金髪を見て、過去を呟くのはまだ彼が私の後ろに、過去を見ているからなのだろう。 そう思うと哀しくて、切なくて、やり切れなくて…… 「ん、また金髪……フェイトか。あったかくて気持ちいいな……」 え?今、なんて? 確かに聞こえたけれど!けれどもう一度言って欲しい! この髪の色を見て、彼は。シンは、フェイトって……呟いてくれた。 嬉しい!いつもの仏頂面で「フェイト隊長」と呼ぶのではなく、フェイトって…… 顔がほころぶ、ついにやけてしまう。体がふにゃふにゃと弛緩する。 けれどはやてを彼が、勤務時間外は呼び捨てで呼び、キスの一歩手前まで行ったのは知っている。 (なんせ妨害したのだから、結果彼は嫉妬したヴィータのギガント・シュラーク直撃を受けた。) 追記。数日入院しただけで蘇ってきた。 えぇい!ザフトのエースは化け物かっ!! ヴィータ談 いま彼は私の背中で眠っている。なのはが過去を思い出して泣き崩れた時、一緒に居て、一緒に眠ったのも知っている。 (次の日、事の発覚後、食堂で一戦やらかした) 追記。私の斬撃を軽く避して、アクセルシューターの直撃を意に介さず、ティアナの近距離弾幕を全て回避した。 ザフトのエースは伊達じゃない!! byシン 私だって…… そこまで考えて背中に、彼を背負って無い事に気づいた。思わず彼を落としてしまった! 酔い潰れていたのだ、まともに受身など取れるはずも無く、地面に後頭部を打ち付けた彼は目を回している。 しまった!と思うと同時に、私は閃いた!! 私の部屋の鍵を壊れた事にして、シンの部屋で一緒に寝ればいいんじゃね? そう考えた時、私の心臓は破けそうなくらい早鐘を打ち鳴らした。 二つ名の通りは私は電光石火での勢いで、バックからキーを取り出し地面に叩きつけて、踏みつけた。 ドガッ!!あっけないほど簡単にキーは壊れる、勢い余って地面に足が軽くめり込んでいる。 隊舎について彼の部屋へ、キーは背負い直す時に抜いて置いた。ロックを解除。 シングルベットを確認、彼を降ろして、泥が付いた服を脱がす。 服の下からよく鍛えられた筋肉と、少年らしい滑らかな肌が目に入って来た。 着替えさせるだけよ、そう、本当にそれだけ!妙に心臓が煩いのも気のせい! し、しし下着も……その、いやダメだ。恥ずかしすぎる…… 自分の服も脱ぎ捨てる。背中と肩の部分は彼がだらしなく寝ていたおかげで、よだれが付いているのだから仕方ない そうよ、仕方ないのよ、やましい気持ちはこれっぽっちも無い! 彼は目覚めていないけれど、見られているような気がして恥ずかしい。彼のTシャツが椅子に掛けられているのを発見。 いそいそと着込んで、私はニヤニヤしてしまった。 傍から見れば私は変質者だろう。半裸で顔は真っ赤、ちょっと危ない感じでニヤついているのだ。 けれど仕方ない、これは正しい反応だ。 ちょっと狭いシングルベットで、彼と一緒に眠る。ほとんど彼と密着している、布団の中で呼吸を感じた。 ちょっと卑怯かも知れないけれど、今私は彼と、同じベットで寝ている。 無防備に顔を弛緩させている寝顔が、すぐ目の前にある。寝言でもいいから私を呼んでくれないかな? ドキドキして寝れないかと思ったけれど、そんな事を考えていたら、いつしか私も眠りに落ちていった。 次に日の朝 「頭いてぇ……いつ帰ってきたんだろ?覚えてないや……ん?誰だ…ろ、ってフェイトたいちょぉぉぉぉぉぉ!!」 なんだこの状況?さっぱり解らない?なぜ?どうして?まさか…俺、その、アウト? いや待て!俺にはそんな記憶は無いぞ、うん、無い。セーフだ。 本当に?昨夜は浴びるほど呑んだ。酔った勢いでって事も無いとは言い切れない…… この頭痛は決して二日酔いのだけじゃない。とりあえず彼女を起こして事情を。 ってなんで俺のTシャツ着てんの!下着見えてるじゃん!!鼻血が…じゃなくてアウト!?!? 昼過ぎに六課に戻って来ると、いきなりバインドされロビーに転がされて、囲まれた。 フェイト隊長が起きて、昨夜の事情を皆に話したらしい。(自分の鍵を故意に破壊した事は彼女のみ知る) あぁ、俺、セーフだったんだ…… 「でも六課を騒がした罰や、次の給料は50%カットや」 「私の心を傷つけたお詫びに、どっか奢ってね。一回と云わずに何度でも♪拒否したら、解ってるよね?」 「シン、いまから自主訓練付き合ってね?大丈夫、ただの的でいいから」 酒は飲んでも飲まれるな、正に金言だな。次からは気を付けよう、もっとも次があればだけど…… おまけ 寝る前編 「はっ恥ずかしいけど、ふ、ふふふ二人共…はだ…裸で……ぶっ!」 「ダメだわ、そんな事したら出血多量で死んでしまう」 おまけ 目が覚めてから編 「皆して勘違いしてるみたい、けどこのままなら都合がいいかな♪」 「もうちょっとこのままでもいいかも……」 「でもやっぱり、誤解じゃなくて…ちゃんとシンに好きになって貰わなきゃ…ダメだよね 皆に説明して来ようかな、勿体無いけど。はやてとなのは怒るだろうな、でもあの二人には言われたくないし。 バルディッシュ、戦闘待機ね。相手は六課よ」 隣でうんうんと煩い、目が覚めて青い顔をした彼と目が合う。 聞きずらそうに彼が問い掛けてきた。 「あの、フェイト隊長?その…俺……セーフ?アウト?」 寝起きのだからだろうか、質問の意味がよく解らない。だから思いついた言葉を言った。 「(寝心地が)よかったよ、シン」 そうですか…アウトですか……それならちゃんと記憶して置きたかった……じゃなくて! やっぱり責任取らなきゃな、酔った勢いとはいえアウトなのだから。 結婚かぁ、まさかこの歳で結婚するとは思わなかったなぁ。やっぱり共働きじゃなくてフェイト隊長には 家庭に入って欲しいな、俺の稼ぎだけじゃ不安だろうけど、やっぱり男として頑張ろう。 子供は何人くらいがいいかな、そーいやキャロとエリオの親父にもなるのか。やっぱり庭付きの家がいいかなぁ あっ!職場にはなんて話そう。扶養手当でんのかな。 なにか盛大に勘違いしているみたい。一瞬顔が引きつった後で、ブツブツとなにか呟いているし。 責任がどうとか専業主婦がなんとかかんとか…… まぁいいや、とにかく今は寝ていたい。もうちょっとだけ、彼と一緒に。 そして私の眠そうな視線に気づいた彼は、決意の表情で話し始めると同時に、スバルがヴィヴィオを連れて 勢い良く入ってきた 「フェイト隊長、俺!頑張りますから!!」 「おっはよ~!シン、朝だぞ、おき……ろぉ~」 「シンパパ~朝のお散歩行こう~」 スバル、なんて間の悪い子… 床に置かれた、二人の服。同じベットでパンツ一枚の俺と下着とTシャツだけの隊長…… ははははは、もうね、なんかね、あれだよね?いや、あれって意味わかんないけどさ。もうちょっとこう。 心構えとかさ、皆に伝えるのに準備ってのあるじゃん? スバルはヴィヴィオに見ちゃダメ!なんてやってるし。おいおい、廊下で大声出すなよ。しかも宣伝してるし…… フェイトさんは?あぁ寝てるね。もういいや この事は昼前には六課全員の知ることになり、はやて隊長からはボコられ、なのはさんからボコられ、医務室行ったらシャマル先生は居留守だし。 ザフィーラの噛み付き攻撃から逃げ回ってたら、ティアナから打たれるし…… ヴァイスさんは昨夜シグナム副隊長にボコられていない。エリオとキャロは目に涙を浮かべて、熱い握手と祝福された。 シグナム副隊長とヴィータ副隊長から逃げる俺を助けてくれたのは、クロノ提督だった。そしてリンディ総務統括官の前にそのまま連れて行かれて 「「泣かしたら殺すから」」という大変ありがたい言葉を直々に賜り、冷や汗が止まらないし……