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※ 「うっ……ん……」 小さく声を漏らして、ティアナは身動ぎした。 朝の光が顔に当たる。心地いいが眩しくもあり、目を開けるのが億劫だった。 それ故、寝惚けたティアナの脳が最初に認識したのは触感であり、匂い。 「あ……れ……?」 疑問符を発しながら抱いているものをまさぐり、形を確かめる。 これは何だろう。ごつごつして硬い、それに温かい。鼻腔をくすぐる匂いには、どこか覚えがあった。 差し込む朝日に、徐々に寝相を維持するのが辛くなり、ティアナが目を開くと同時に飛び込んできたのは、広く大きな背中。 同衾しているヴァイス・グランセニックの背中だった。 感じていたものの正体は、両腕で抱いている硬くがっしりとした肉体の感触と、男性特有の体臭。 彼はタンクトップ一枚、どうりでハッキリ体形が分かったはずだ。 徐々に昨夜の記憶が蘇り、起き抜けのティアナの頬に紅が差す。 「ぅわっ――!」 声を上げかけて、ティアナは抱き締めていた両手を放した。 そうだ。ここはヴァイスと逃避行の末、行き着いた安ホテルの一室。 寝惚け眼を擦ると、昨夜の出来事が徐々に思い起こされる。 (そうだ。あたしが我がまま言って一緒に寝てもらったんだっけ……。うわぁ……何言ってたんだろ、あたしったら) 今思い返すと、かなり恥ずかしい。とんでもない内容を口走っていた気がする。 もちろん、一緒に寝ただけで何もなかった。ただただ二人して泥のように熟睡していただけ。 神と聖王陛下に誓って、男女のそれなどあろうはずもないのだが。 だからと言って、ヤバイことに変わりはない。同僚――いや、元同僚か――と同衾して、 ともすれば愛の告白とも取れる世迷言を囁くなんて。 スバルやアルト、ルキノ、シャーリーあたりに知れたらどうなることか。八神部隊長も危険だろう。 いや、しかし、これはいわゆる吊り橋効果と言う奴でして…… 誰も見ていないのに、あたふたと手を振って妄想を振り払う。 暫し一人ではしゃいでから不意に動きを止めると、 「そんなことある訳ないか……」 ふっと寂しげに、自嘲気味に笑った。 何を馬鹿なことを、と。 心配しなくても、どうせもう、笑い合った日々は戻ってこない。六課には二度と戻れないのだ。 自分とヴァイスの関係も、彼らの目には化け物同士が番ったようにしか映らない。 久しぶりの安眠でリラックスしたせいか、まだ幸せだった頃の感覚が戻ってきたのだろう。つい、懐かしんでしまった。 まだ二週間も経っていないというのに。 夢は見なかった。ここ最近は悪夢しか見なかったので幸運と言えた。 六課時代の、スバルやなのはとの夢なら幸せな夢だが、目覚めた時により一層現実が虚しくなるだけ。だから、これが一番いい。 時計はちょうど朝の八時を指していた。眠ったのが二十一時半だから、約十時間も寝ていたことに驚く。 昨日は、とてもよく眠れた気がする。 ベッドだったせいもあるだろうが、きっと何より、一緒にいたのがヴァイスだから。 隣のヴァイスに目を移すと、くかーっと安らかな寝顔を晒している。 「ふふっ」 その寝顔を間近で見て、思わず微笑みが零れた。 バイクのリアシートからずっと見ていた、広く大きく逞しい背中。自分の数少ない同類であり、今は頼れる存在。 それが、こうして無防備に眠りこけている。 なんだか子供みたいで可愛い。胸の奥から、何か温かい感情が湧いてくるよう。 これが母性本能という奴だろうか、それとも――。 「ま、どうでもいいか……」 彼への想いは言葉で言い表せるものではない。ティアナは眠りに就く前からの問いに対する答えを保留した。 一番じゃなくてもいい。どんな形でも傍にいてくれればそれでいい。 それ以上は何も望まないことにした。 ふと気が付くとパジャマ変わりのシャツがぐっしょり濡れていた。よほど緊張したのか、単に暑かったのか、 あれだけ抱き付いて寝ていればこうもなるか。 まだヴァイスはぐっすり寝ている。 「なら今の内に……」 朝からネガティブな方に向かう思考をリフレッシュしようと、ティアナは立ち上がった。 ヴァイスが起きる前に寝汗を流そうとバスルームに入る。 バスルームは狭い個室にトイレと洗面台とユニットバスが詰められた、些か粗末な物ではあったが、贅沢は言ってられない。 手早く服を脱ぐと、シャワーを浴びる。 熱湯が汗と一緒に眠気を洗い流していくようで気持ちいい。次はいつ入れるか分からないので、全身を念入りに洗って浴槽を出た。 裸で髪を拭いていると、ふと洗面台の鏡が目に入った。タオルを首に掛け、鏡に向き直る。 そこには、生まれたままの自分が映っていた。 濡れたオレンジの髪。 きめ細やかで滑らかな肌。小さな傷はあるものの、ほとんど分からないくらい。 体形は鍛えているだけあって引き締まってはいるが、女性的な丸みも申し分ない。 ふくよかなバストは、スバルには多少劣るかもしれないが、それなりに自信があった。 ウエストは言うまでもない。 総括すると、鏡に映る裸身は自分のよく知るティアナ・ランスターそのものだった。 しかしティアナにはそれが自分ではないように思え、触れて確かめようとしたのだろうか、恐る恐る左手を伸ばすが――。 「……ひっ!」 すぐに悲鳴を上げかけて左手を引っ込めた。 かつてのティアナ・ランスターとの絶対的な違いが鏡には映っていたのだ。 そういえば、と思い出す。 三日前の夜、ヴァイスとの劇的な再会の後、服と靴を買ってもらった。 その時、厚手の手袋も一緒に貰い、着けておけと言われた。ヴァイスもだ、バイクを降りてからもグローブを人前では絶対に外さなかった。 この時は然して疑問に思わなかったが、すべては身を守る為だったのだ。一般人なら見た瞬間、悲鳴を上げて逃げるであろう、それを隠す為に。 それは左掌に刻まれた、黒い紋章。 融合体と化した人間であることを示す、逃れられない証。 洗っても擦っても決して消えない悪魔の烙印。 入浴中も寝る時も、無意識に見ないようにしていたそれ。 改めて直視した魔法陣の紋章は、ティアナの楽観的な感情を吹き飛ばした。 衝動的に備え付けのカミソリを手に取る。 皮膚ごと削ぎ取れば、或いは――そんな考えが過ぎった。 痛みも出血のことも完全に頭になく、今はとにかく、この忌わしい紋章を消し去りたかった。 掌にカミソリを押し付け、震える手で引くと、痛みと共にじわりと血が滲む。 こんな身体でも血は赤い。血を見ると、封印していた記憶が蘇る。 危うく殺しかけたエリオのこと。 助けてくれたのに傷付けてしまったジョセフのこと。 自責の念と自分への恐怖で気が変になりそうだった。 その時である。 ドアの向こうから、ゴトッと物音がした。 「ヴァイス陸曹……?」 恐る恐る問い掛けるも、答えはない。 ヴァイスが起きたのだろうか。そうだ、きっとそうに違いない。 いや、だとしたら返事があって然るべきだ。 (まさかXATか局の追手がもう嗅ぎ当てた!? それとも……) この安宿である。治安もいいとは言えない区画だ。もしかしたら強盗でも侵入したのかも。 そもそも、この部屋の扉はオートロックだっただろうか? あり得ないと頭では理解していても、猜疑心は際限なく膨らんで、どうしようもなくなる。 普段の習慣か、手元には常にクロスミラージュがある。特に、三日前からは肌身離さず持ち歩いていた。 ティアナは考えた。 もし仮に、今この瞬間、バスルームに暴漢が乱入してきたら自分はどうするだろう。 逮捕術で取り押さえるか。 それとも、すぐさまクロスミラージュを起動させて突きつけるか。 おそらく、どれも違う。 たちまち思考は恐怖で染め上げられ、数秒後には、引き裂かれ無残な肉塊になった暴漢が転がっているのだろう。 そして狭いバスルームは血の海になっているに違いない。 そう、三日前の雨の日のように。 想像して吐き気を催すと同時に、頭に電流を流されたような激痛が走る。 「くぅっ!?」 頭が割れるように痛い。 動悸が激しくなり、喉が渇いて息が苦しい。 目まいと耳鳴りが酷くなり、しまいには視界が赤く染まってきた。 融合体に変異する兆候である。 (ああ……これはまずい……。これだけは絶対に駄目。分かってる。分かってるのに……) もう三度目だ。少しは制御できるかと思ったが、理性を失うまでの時間が長くなったに過ぎないのか。 むしろ些細な出来事を引き金に、容易くスイッチが入ってしまうようになっている。 ティアナは頭を振って苦悶した。必死に、心を静めろと自分に言い聞かせた。 ここで融合体になったら、ヴァイスの身が危ない。誰より大切な人を殺めてしまいかねない。 (なのに……自分で自分が抑えられない!!) 誰かの嘲笑う声が聞こえる。 許せない。 自制心が薄れ、次第に怒りが込み上げる。 ブラスレイター特有の被害妄想。 最初に見たブラスレイターらしき男にも、ヴァイスの話に聞いたゲルトにも確認されている。 ティアナ自身、幾度となくこれに苛まれ、抗おうとするも最後には必ず屈していた。 スバル、名も知らない一般人、エリオ、ジョセフ――その度に誰かを傷つけずにいられなかった。 「っく……またなの……? また……」 皮膚が強張り、硬化するのを感じる。徐々に胸の痛みと、全身を駆け巡る熱が強くなる。 精神だけでなく、身体の変化まで始まろうとしていた。 自我の喪失と肉体の変異。二つの苦痛に押し潰されながら、ティアナは思わずにいられなかった。 (あたしは何も悪くないのに、どうして、どうしてこんな目に……) この言葉は麻薬だ。 自己を肯定したが最後――自分は悪くない、何をやっても仕方ない、そんな身勝手で独善的な考えを抱いてしまう。 不可抗力だとしても、この身体で散々罪を重ねてきた。本心では自覚しているからこそ、何度でもこの言葉に縋らずにいられない。 そうでもしないと、心がバラバラになりそうだった。 (この笑い声を止めなきゃ、あたしはきっとおかしくなる。そうだ、必要なら殺してでも――) 内なる声、とでも言うのだろうか。自分であって自分でない声が脳裏に響く。 抵抗も空しく声はティアナと同化して、思考が塗り潰される。 赤く染まった目で鏡を見ると、そこに立っていたのは、ついさっきまでの裸の少女だけではなかった。 別の何かが、狂気と恐慌で歪んだ表情のティアナに、影の如く寄り添っていた。 燃えるように逆立って流れる朱色の髪。 髪の間から僅かに覗く捻れた双角。 髪よりも色濃い炎を宿した瞳のない目は、鋭く横に伸び、爛々と光を放っている。 青く縁取られた白いドレスと黒のロンググローブ。黒光りする突起で覆われた獣の下肢。 おぼろげに重なる像は、紛うことなき融合体。三日前のあの日、あの運命の日に鏡の中に見た自身の姿だった。 「あ……ああ……」 わななきながら頬に手を当てると、鏡の中の自分と融合体が同じ動作を取る。 自らの鏡像は全身が赤く発光しており、顔面には光の線が浮かび上がっていた。 知っている。何もかも知っている。 身体が意思に反してデモナイズしようとしている。赤い光が輝きを増した時、自分は隣にいる融合体に乗っ取られるのだ。 この姿を直視するのは二度目だった。今すぐに鏡を叩き割りたい衝動に駆られるが、 そんなことをしても無駄だと今では理解している。 最早、限界だった。 次はもう人間に戻れないだろう。そんな予感がした。 狂乱と絶望の叫びが喉を突き上げる。 それがティアナの、人間としての最後の存在証明――となるはずだった。 「おーい、入ってんのかー?」 声を上げる寸前で、背後のドアがゆっくり開く。 半ばデモナイズしかけていたティアナは、人間をはるかに超えた反射速度で振り向いた。 すると、そこには――。 ヴァイス・グランセニックが、ボサボサの頭を掻きながら立っていた。 上はタンクトップ、下はショートパンツ。つまりは寝巻のまま。 むにゃむにゃと欠伸を噛み殺しながら、目はほとんど開いていない。 どうやら、彼はまだ夢と現実を行き来しているらしい。平たく言えば寝惚けていた。 「……え?」 先ほどまでの極限状態はどこへやら。出ばなを挫かれた悲鳴は引っ込み、心中は別種の混乱に支配される。 状況の把握が追い付かないのが幸いしたのだろうか。嘲笑は耳に入らず、不吉な妄想をする余裕すらなかった。 そのうちに耳鳴りも止み、視界は鮮明に戻る。 それでもティアナは一歩も動けなかった。鮮明になった分、彼の目が自分を直視していると気付いてしまったから。 「ん~…………」 ティアナは呆気に取られ硬直、ヴァイスは変わらず目を細め対象を凝視している。 彼が現実に戻るまでには未だ数秒を要するようだ。 「あ……あう……」 まったく予想だにしなかったアクシデントに、ティアナの口が金魚のようにパクパク開閉を繰り返す。 赤みが差していた視界が正常に戻ると、顔を縦に走っていた光線も消え、代わりに顔中が真っ赤に染まった。 身体中を淡く覆っていた赤色の発光も、吸い込まれたかのように柔肌を染める。 入ってるのかと聞きつつドアを開けるとは、どういう了見なのだろう。 普通はノックの一つもするのがマナーではないのか。 などと思わないでもなかったが、思考がとっ散らかって、それどころじゃなかった。 何故なら――何故なら、今の自分は全裸であるからして。 「――きゃぁ!!」 先に状況を理解したのはティアナ。同時に、ヴァイスの両目が完全に開いた。 目が合った瞬間、ティアナは違う意味で悲鳴を上げ、胸を隠してしゃがみ込む。 「おっと、すまん」 言うが早いか、すぐに回れ右してドアを閉めるヴァイス。 いつの間にかデモナイズの進行は止まっていたにも関わらず、心臓は変わらず早鐘を打っている。 全身を覆う熱も同じ、特に顔は今まで以上に熱い気さえして、いつまでも引く気がしなかった。 何秒か待ってもヴァイスの側から声は掛からない。だが、気配はある。ドアの向こうにはいるようだ。 せめて、向こうから何か言ってくれれば気も楽なのに。 さて、何から話せばいいのか……混乱する頭で考え、ティアナが最初に発した台詞は、 「お、おはようございます……」 何とも間抜けなものだった。 「ああ、おはよう。悪いな、鍵が掛かってなかったもんだから」 「い、いえ……こちらこそ……」 「着替えは持って入ってるのか? 何なら外に出てても――」 「いえ、大丈夫です! すぐに出ますから!」 早口で捲くし立てて、一方的に会話を打ち切る。 「はぁ~……」 ティアナは裸でうずくまったまま、深々と溜息を吐いた。 奇妙な感覚だった。 つい今まで誰かが乱入してきたらなどと恐怖しておきながら、それがヴァイスだと認識した瞬間、 波が引くように恐怖が治まり、想像だにしなかった感情が湧き起こった。 その瞬間、ティアナの胸に湧き起こったのは恐怖ではなく羞恥。 自分自身、戸惑っていた。 しかも驚くべきことに、腹が立ったのはたぶん裸を見られたからではない。 いや、無論それもあるだろうが、一番の理由は、裸を見たヴァイスが何ら動揺した素振りを見せなかったことだった。 こっちは狼狽して声が震えて仕方なかったと言うのに。 そういえば、と今更ながらにティアナは考える。ドアに背を向け、裸でうずくまった格好で。 何故、自分はヴァイスに襲いかからなかったのか。ヴァイスだと認識した途端、精神が安定したのか。 考えに考え、 (そうか、もしかして――) やがて一つの結論に至る。 (あたしは、こんな壊れかけた精神状態でもヴァイス陸曹のことを……) 仲間、家族、同胞、庇護者……どんな言葉を当てはめればいいのか迷って、 (唯一の味方として、本能で認識している……?) 或いは、その点に措いてのみ制御が利いているのか。 だから攻撃衝動が起こらなかったと考えれば、一応の辻褄は合う。 それだけじゃない。彼の存在がリミッターとなっているのだ。 これまでを思い起こしてみても、それは明らか。ヴァイスは自分の精神の安定に必要不可欠となっている。 だからジョセフもヴァイスとの合流を急いだ。 「は……はは……」 気の抜けた笑いが漏れる。いつしか頬を涙が伝っていた。 様々な感情が溢れて心の整理が付かないが、最も大きな感情は安堵だった。 彼だけは傷つけずにいられる。一緒なら人間として生きていける。それが嬉しくて嬉しくて堪らなかった。 恐る恐る左手の紋章を見たが、今は何ともない。これが確かな証拠。 ヴァイスがいれば精神は安定するが、それは同時に、彼なしでは生きられないことを意味している。 ティアナは、これまで以上に彼に依存している自分を改めて自覚した。 でも、今はそれでいい。 今はただ、この幸福を噛み締めていたい。 外ではヴァイスがトイレを待っているとも知らず、ティアナは一人、嬉し泣きに浸っていた。 前へ 次へ 目次へ
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autolink LL/W28-005 カード名:“No brand girls”希 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:10000 ソウル:2 特徴:《音楽》? 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札を上から6枚まで見て、3枚控え室に置き、残りのカードを山札の上に好きな順番で置く。 【自】このカードがアタックした時、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《音楽》のキャラなら、他のあなたのキャラすべてに、そのターン中、ソウルを+1。 一緒にみんなに喜んでもらおうねー レアリティ:RR illust. 13/12/05 メールマガジン 14/1/13 今日のカード メルマガで先行公開され、後に今日の公開カードで画像付きで公開された。 ヴァイス初の登場効果。デッキ削りと打点操作を両方同時に行うもの。 水着の由夢と千里 朱音等の効果を足して割ったようなもの、とも言えなくはない効果。 最初の効果で3枚控え室に置くことになるが、デッキ残り6枚以上でかつリフレッシュ直前なら、 デッキに残ったCXを控えに置くことでクライマックスの戻る枚数を増やし、圧縮率を上げることにつなげたり、 トリガーのないカードを控えにおいて、トリガーのあるカードを残す、という使い方ができる。 「まで」指定なので、5枚、4枚指定もできるが、その場合操作できる枚数が減ることになるので注意したい。 CXをあえて残す場合、自身の2つ目の効果および“炊き立てご飯です♪”花陽と相談して 置き順とアタック順番を決めるのがいいだろう。 また、状況は限られるが攻撃回数を減らし、山札にクライマックスを残すという戦法もある。 ある意味「3枚捨てる操作が加わった代わりに見る枚数が3枚増えて、かつCX不要」の情熱家 雪歩と言えなくもない。 操作できる枚数が実質3枚なのも、あちらと共通している。 発動タイミングはアタック時ではないが、自身の2つ目の能力があるので気になるほどでもない。 そしてもう一つの能力は、当てれば自分以外の味方にソウル+1を与えるもの。登場ターンであれば最初の能力で トリガー順を操作しているので、打点調整に貢献する。ただし自分は上がらないため、最初の能力で操作する時は、 このことを前提に順番を決める必要がある。とはいえ置いた順によっては、自身が最初にアタックしなくてもいい、 というプレイングもできるので悪くはない。 最初の能力に関してだが、デッキ残り3枚以下の時は注意が必要。 (デッキ残り3枚の場合)3枚を選んだ場合、見たカード全て控えに置く処理(その後リフレッシュ処理)だけになる。 とはいえ6枚「まで」指定なので、2枚、1枚のみ指定するという方法は一応とれるが、 打点操作ができなくなるのであまり利が得られない。 ただし、0枚指定なら山札を削ることがない、ということは覚えておくと良いだろう。
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第一部 第十二話『病院。林檎と一時の休息』 「なぁ。アサギ」 「何だね?」 プリンを夢中で食べているアサギにヴァイスは声をかける。 「もしかしてエリオってさ……幽霧のことが好きなんじゃないか?」 「思春期の子は分らんが、そうかもしれないな~」 そんな事など、どうでも良いらしくにアサギはプリンを口に運ぶ。 「かなり不毛な道じゃないのか?」 「エリオが選んだ道だ。私たちが口出しする事じゃない」 「でもさ……」 ヴァイスはキャロとルーテシアをちらりと見る。 エリオに恋心を抱いているであろう二人がどんな行動を起こすか、ヴァイスは心配だった。 しかしヴァイスの予想は綺麗に外れた。 二人はエリオを羨ましそうに見ていたのだ。 その目は微かに殺気混じりであった。 ヴァイスは頭を抱えたくなった。 「ただいま……」 エリオたちを転送ポートまで送って行ったヴァイスが帰ってきた。 「ふぅ……」 ヴァイスは近くにあるパイプ椅子に座り、溜め息をつく。 「ご苦労様でした」 煎れた紅茶をヴァイスに差し出す幽霧。 ヴァイスはその紅茶を飲む。かぐわしい香りが鼻腔をくすぐる。 吐息を吐き出しながらヴァイスは呟く。 「全く、チビどものお守りは疲れるよ」 「自分もヴァイスさんから見ればチビなのでは?」 幽霧の問いにヴァイスは苦笑する。 「お前で手がかかるようなレベルだったら、他の奴らは問題児レベルだ」 「全くだ」 「!?」 突然入った声に全員が驚き、声のする方を向く。 そこにはスライドドアにもたれ掛かる寒天の姿があった。 「久しぶりだな。幽霧」 「そうですね。寒天さん」 寒天は幽霧の方に歩み寄る。 ヴァイスが席を空けようとするが、寒天はロッカー脇からパイプ椅子を取り出して座った。 「お前。またやっちまったようだな」 横柄に長い足を組み、懐から取り出したタバコを咥える寒天。 「タバコは止めたとか言ってませんでしたか?」 「リンディさんの前では吸わないさ。しかし、長年培った癖と言う物は直らないものさ」 そう言って寒天は幽霧の膝の上に乗るアルフィトルテを見る。 「ツェチェリカ先輩!?」 寒天は驚きで咥えていたタバコをポロリと落とす。 アルフィトルテは可愛く首を傾げながら寒天を見る。 幽霧は寒天に尋ねた。 「アルフィトルテがどうかしましたか?」 落ちたタバコを咥えなおし、寒天は答える。 「すまん。お前の膝に乗っている子供が知り合いに似ていただけだ」 「確かにこいつはアルフィトルテ・ツェチェリカさんに似ている」 そう答えたのはさっきまで幽霧の煎れた紅茶を啜っていたアサギだった。 さっきまでケーキの店が掲載された雑誌を読んでいたのだが、いつのまにかその目はアルフィトルテを見ていた。 アサギはすぐにアルフィトルテから視線を外して呟く。 「しかしアルフィトルテさんはあの事件で……死んだんだ」 その言い方はまるで自身に言い聞かすようであった。 「……そうだな」 いつの間に火をつけたか分からないが、寒天は渋い顔をしながら紫煙を吐き出す。 幽霧は徐々に空気が重くなっていくのを感じた。 そこでヴァイスが口を出す。 「アルフィトルテ・ツェチェリカっていう名はよく聞くけど、どんな人だったんっすか?」 「歩く殲滅兵器」 アサギはその単語だけを口に出した。 その単語にヴァイスはぎょっとする。 タバコを吸っていた寒天が説明を始める。 「あの人は一騎当千を体現したような人だった。一部では、単身でアルカンシェルが撃てるという噂もあったな」 ヴァイスの額に汗が流れ始める。 アルカンシェルといえば、大型艦船用の強力無比な魔導砲。 空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせるあの魔導砲を魔法で再現し、それを撃てるという事だ。 そんな魔導師が時空管理局の敵に回ったらJ・T事件や煉獄の火車事件と同レベルの惨事が起こりかねない。 寒天の説明にアサギは更に付け加えた。 「今では私や寒天一等陸尉。エース・オブ・エースも管理局最強の一角と言われているが、あの人たちに比べれば……まだ可愛いものだ」 その言い方はまるで自嘲しているようであった。 幽霧とヴァイスは最強の一角と謳われる二人にそこまで言わせる人がいることに驚いた。 アキは全く興味がないらしく、雑誌を熟読している。 思い返すようにアサギは天井を仰ぎ、さらに自嘲染みた言葉を吐く。 「アルフィトルテさんを止められたのは、私の師匠と当時の首都防衛部隊メンバーくらいだったからな~」 「俺は今でも、アルフィトルテさんを止めれるような実力がついたとは思えない」 タバコのフィルターを噛みながら寒天は苦笑する。 「私だって、あの紅い災害を止めるにはまだまだ研鑽が足りないと思っているさ」 アサギも寒天につられて笑う。 二人は楽しそうに笑っているが、幽霧とヴァイスは戦慄した。 下手したら大災害を起こしかねない魔導師を止められる人たちが存在するのだ。 当時の局内については分からないが、制御するのに苦労した事だけは安易に予想がついてしまう。 「そういえばさ……」 話を少しでも変える為にヴァイスは幽霧に尋ねる。 「お前はエリオについてどう思う?」 「エリオ・モンディアル二等陸士ですか? ただの知り合いです。それ以上もそれ以下もありません」 淡々と答える幽霧にヴァイスはため息をつく。 ため息をつかれる理由が分からない幽霧は首をかしげた。 「もしエリオがさ……お前の事が好きだったらどうする?」 「そうなんですか?」 ヴァイスにそんな事を言われても、幽霧の表情は全く変わらない。 「なんとも思わないのか?」 「エリオ・モンディアル二等陸士が自分を好きだという邪推はエリオ・モンディアル二等陸士に迷惑ですよ」 表情一つ変えない事に疑問を感じているヴァイスに幽霧はそう答えた。 そして幽霧はいつもの口癖で締めくくる。 「もしそうだとしても……まあ。慣れてますから」 ヴァイスはある意味で同情的な目で見てくるが、幽霧は全く気にしていなかった。 実はヴァイスが思っている以上に幽霧はその手のトラブルに慣れすぎている。 入局すれば更衣室においてある隊服が男性用から女性用に変えられ。 女性用の隊服を着ていたら、男性局員にナンパされ。 ラブレターらしきものが更衣室のロッカーにねじ込まれ。 しょうがないという理由で割り切りながら仕事をしていたら知り合いに泣かれ。 所属する部隊の隊長からは任務ごとに女装を命じられ。 いつの間にか総受け集なるものまで作られ、売買までされている。 幼少の頃の事も挙がればキリがない。 同性の他人から恋心を抱かれているなど、まだ可愛いレベルだ。 それを分かっている寒天とアサギはヴァイスに言う。 「幽霧に恋心を抱いている程度のレベルならまだマシだぞ。ヴァイス」 「中学生の頃なんか、クラス全員から白雪姫のヒロイン役を推薦されたつわものだからな~」 ヴァイスは噴きそうになったが、幽霧のことを思って踏みとどまる。 「確か長月部隊長に連れられて、幽霧の学芸会を見に行った時は凄かったぞ。王子役の男子がキスをするマネで良いのに本当にしようとしたから、ステージの上で乱闘が起きたな」 「俺が知っている話だったら、旅行かなんかの風呂場で盗撮した幽霧の写真が高値で出回っていたらしいぞ。それも胸部と大事な部分を黒い線で隠されて」 ヴァイスは開いた口が塞がらなかった。 アサギの話はともかく、寒天の話は既に犯罪レベルだ。 幽霧をちらりと見るヴァイス。 何故か目だけは死んだ魚のように濁った眼をしていたが、幽霧の表情は全く変わっていない。 二人の話を聞いてヴァイスは合点がいった。 元々の事もあるかもしれないが、犯罪に近いセクハラを受け続けたらこうもなってもおかしくない。 エリオが恋心を抱いているかもしれないという憶測を聞くことなど、幽霧にとっては表情を変える程の物ではないのかもしれない。 いろんな意味でヴァイスは幽霧に尊敬と同情の意が込み上げてきた。 「そろそろ診察をして貰う時刻じゃないのか?」 アサギは幽霧に声をかける。 「そういえばそうですね」 「なら、俺がこいつの付き添いで行こう。積もる話もあるからな」 寒天は立ち上がった幽霧を押して部屋を出る。 シャマルの診察が終わった帰り、病院の廊下を歩きながら寒天は呟く。 「重体であっても意識があれば、這ってでも任務を行おうとするお前が大人しくしているとは思わなかった」 感心しているような寒天に幽霧は苦笑しながら答える。 「無茶をしたら泣かれてしまうので」 「そうか」 寒天は何か考えているらしく、火のついていないタバコを噛みながら無言で歩く。そして少し間をおいてから幽霧に切り出す。 「幽霧。お前が裏オークションで見たと言っていた男の特定が出来た」 「本当ですか!?」 少し驚いたような顔をする幽霧。 寒天は歩きながら説明を始める。 「お前の証言で一致した男の名はカイゼル・シュランゲイル。元二等陸尉で、現在は行方不明。所属部署は首都防衛部隊。 ……俺とお前の先輩だ」 先輩に当たる局員が犯罪活動に手を染めている事を驚くべきかもしれないが、無言で幽霧は話を続ける様に促す。 「脱隊時期が戦闘機人によって、局員が殺された時期と重なる」 「カイゼル・シュランゲイルは、その事件と何らかの関わりがあると言う事ですか?」 タバコを噛みながら寒天は口元に笑みを浮かべる。 「ご明察」 そこで会話が途切れる。聞こえるのは足音と遠くから聞こえる喧騒のみ。 二人の間に沈黙が流れる。 「なあ」 寒天は沈黙を破り、幽霧に尋ねた。 「何でお前は自身の部隊長ではなく、俺にカイゼル・シュランゲイルの事を聞いたんだ?」 幽霧は寒天の問いに答えようとせず、無言で廊下を歩く。 寒天が諦め様とした時、幽霧はその問いに答えた。 「長月部隊長は自分だけではなく、諜報部全員に何かを隠しているような気がするからです」 その一言だけを発すると、幽霧は再び口を閉じた。 そして寒天もこれ以上、幽霧に尋ねようとはしなかった。 寒天たちが帰った後、幽霧はベッドに倒れながら天井を見ていた。 カイゼル髭と名乗った男については寒天によって分かったが、腑に落ちない点があった。 先天性古代遺失物能力者という単語に妙な懐かしさを感じた事。 そして裏オークションで出会った女性に見覚えがある事。 寒天にその二つも尋ねれば良かったのかもしれないが、幽霧は尋ねようとしなかった。 興味本位で知ってはいけないような気がしたからだ。 知ってしまったら、何かが終わってしまう。 何故そんな感じがしたのかは幽霧には分からない。 しかしその意識とは別に違う意識が逆の事を囁く。 でも、その真実を知らなければ後悔する 知らなければ、いつもと変わらない日常を過ごせる。しかし知らなければいけない。 幽霧は自身のよく見る夢と欠落した記憶が存在する事の二つが矛盾した意識と関係あるような気がした。 今すぐにでも先天性古代室物能力者とその女性について調べたいと思ったが、幽霧はその考えを振り払う。 その二つについて調べる前に、疲弊した身体を治す為の英気を養わないといけないからだ。 幽霧は瞼を閉じ、自身の意識を深い眠りの世界に沈めた。 真夜中。アルフィトルテは奇妙な声と音で目を覚ます。 アルフィトルテが瞼を擦りながら身体を起こす。 何故か向こうのベッドに大きな山が出来ていた。 身体を丸めているのだろう。シーツが大きく盛り上がる。 魔力光を明かり代わりに使っているらしく、山が燈色の光を放っている。 「はぁ……かすみたん……かすみたんっ!」 荒い声と共に変な声がシーツから聞こえてきた。 そして微妙に塩素系漂白剤のような臭いがし始めてきた。 眠気で思考がおぼろげながらも、アルフィトルテは判断した。 目の前にある燈色の山はママに仇を成す人の一人だ。 アルフィトルテは人差し指と中指を立て、燈色の山に向ける。 「其は呪いの魔弾。我はその呪いを持って我が怨敵を穿つ」 呪文が紡がれた途端、アルフィトルテの片腕に魔法陣らしき紋章が浮かび上がる。 それと同時に無数の紅い魔弾が出現する。その数は約四十。 使用者の感情に呼応するかのようにその魔弾は強い光を放つ。 「其は呪いの魔弾《ガンド》……ファイア」 紅い呪いが燈色の山に放たれる。その一撃でもはや光弾。もはや暴力。 それが約四十発。まともに喰らってしまったら耐え切れるとは思えない。 「ぐぅ……ぐべぇ……はぎっ! たわばっ! げぼぉ!」 病室にくぐもった呻き声が響く。 しばらくすると燈色の光が消え、静寂が病室を満たす。 アルフィトルテは猫の様に幽霧に擦り寄り、再び眠りに着いた。 「……ぐっ……めたぁ……ばぐぅ……まぐぅ……げぼぅ……あべじっ!」 幽霧は奇妙な呻き声と何かを殴るような鈍い音で目が覚めた。 「おはようございます」 銀髪の女性が林檎を剥きながら幽霧に挨拶をする。 「……ノイン」 「林檎は食べますか?」 ノインの問いに幽霧は首を振り、身体を起こす。そして目の前の光景に絶句する。 何故か包帯が巻かれた人間大の蓑虫が鎖で106号室の真ん中に吊るされ、白い髪をした女性がそれを殴っていた。それも拳に魔力を纏わせて。 「ぷぎゅっ……ばぐっ!」 蓑虫は殴られるたびにくぐもった声を出す。 しかし女性は躊躇など全く無いかのように蓑虫を殴りつける。その動きは惚れ惚れするほど滑らかで綺麗な動きだった。 殴られるたびに蓑虫を吊るしている鎖が軋み、蓑虫の呻き声が少しずつ気持ち良さそうになる。 「あぁ、もっと……もっとだっ……! いいっ……もっとぉ……もっとだぁぁ……!」 「五月蝿いです」 更なる快感を得ようと必死になる蓑虫に女性は無慈悲な拳を叩き込む。 それは今まで最も鈍い一撃。蓑虫の身体は跳ね、口から胃液が吐き出される。 悶える蓑虫と拳でじゃれあう白髪の女性から視線を外し、妙に分厚い冊子を読むノインに尋ねた。 「一体何があったのですか?」 ノインは無言で読んでいた冊子を差し出す。 その冊子に幽霧は絶句する。渡された冊子の表紙にはしっかりと幽霧霞総受け集と書かれていた。 絶句する幽霧にノインは言う。 「長月部隊長もご立腹ですね。言い渡さす時まで大声でケタケタ笑いしてました」 その言葉に幽霧は寒気に似た何かを感じた。 長月部隊長がケタケタ笑いをした時、次元振以上の災害が降りかかるからだ。 今度の原因はきっと、幽霧が持っている幽霧霞総受け集という冊子のせいだろう。 包帯の塊がナタネに殴られている理由が分かった幽霧は視線を移す。 ナタネは深く踏み込んで、魔力を纏った右拳を叩き込む。砲撃が撃たれたかの様な凄まじい音がした。 サンドバックにされていた包帯の塊はイルカのように垂直に、天井まで舞い上がった。 そして包帯の塊は天井にめり込む。同時に巻かれていた鎖が煙のように消える。 自重で落ち、身体が106号室の床に叩きつけられる。それが包帯の塊が辿る運命。 しかしナタネはそれを許さなかった。 包帯の塊が落ちる瞬間、ナタネは腕を伸ばし、親指に中指を引っ掛ける形を作る。同時に右手が魔力の集束で煌めく。 弾かれた中指を喰らった包帯の塊は窓を突き破り、外へと飛んでいく。 まるで零距離で砲撃魔法を喰らったようだと幽霧は思った。 その数秒後に何かが地面に叩きつけられる音がした。 幽霧はサンドバックにされた包帯の塊が大丈夫か心配になった。 包帯の塊の事など全く気にしていないナタネは幽霧を見る。そして少し驚いたような声で言う。 「少し会わない内に面白い身体になってますね」 そう言ってナタネは幽霧の右腕に触れる。腕に魔法陣のような紋様が肌に浮かび上がる。 微かに驚く幽霧とノインにナタネは淡々と説明する。 「刻印を身体に刻む事で魔法を扱えるようにする民族がありましたが、ユウギリの腕にあるものがそれに似てますね」 ナタネがユウギリの腕から手を離すと、腕に浮かんでいた紋様がゆっくりと消えた。 剥いた林檎を乗せた皿をテーブルに置いたノインは興味がありそうな顔で尋ねる。 「どんな魔法だったんですか?」 「その民族では聖痕式と呼ばれていましたが、マスターは刻印魔術と呼んでいました。効果は……」 言いよどむナタネ。少し間を置いてから聖痕式の効果について答えた。 「物体をデバイスや魔法とする魔法です。一種の変換魔法やブースト魔法と思って下さって結構です」 ナタネの口から出た言葉に二人は驚く。 古代には様々な魔法術式が存在していたというのは養成学校の訓練生でも知っている。しかし名前や存在などの詳しい事は伝わっていない。 まさか人体改造に近い事を行う魔法術式が存在するとは思わなかった。 それと同時に存在していた事が知られないという理由も分かった。 民族間の魔法術式という事もあるが、刻印を刻む事にもリスクがあったからだろう。 人体や物体に刻印を刻む事でどこかに不備が出てもおかしくない。 発動した瞬間、魔力爆発による死傷者が出ないとも限らない。 そのほかの理由も踏まえて、聖痕式は秘匿されてしまったのだろう。 「刻印魔術を平定するのには骨が折れました」 その時の事を思い出したらしく、思い返す様にナタネは語り始める。 「刻印魔術が発動しているとはいえほとんど生身で《神堕ろし》と呼称されたヴァイスヴェルトの砲撃を迎撃してきましたし、禁忌の魔術であった《神殺し》も余り効果がありませんでしたね。最も困ったのは《神殺し》を再現された時でした。あの時ほど、《神殺し》の恐ろしさを感じた時はなかった」 二人にとっては見聞きした事の無い単語がいくつかあったが、色々と大変であったことが分かった。 「それで、どうなったのですか?」 「我が主の集束魔導で一掃されました。ナノハの集束魔法を除いたら、主の集束魔導より美しいものは思いつかない」 思い返しながら呟くその顔は微かに笑みが浮かんでいた。 「マスターの話している時、ナタネさん子供みたいな顔をするんですね」 ナタネの頬に微かな朱が差す。 ノインは穏やかに微笑む。 「とりあえず、ご飯でも食べに行きましょうか」
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エーデルヴァイスシリーズの用語解説 本項目では、エーデルヴァイスシリーズに登場する勢力、地名、架空企業、および物語を知るにあたって重要な出来事・法律・作戦・元ネタなどの用語の解説を行う。 1 勢力「ノアの箱舟」 新世界連合銀河連邦 アルマリオン帝国アルマリオン共和国 正十字隊 宇宙軍討伐府 タイタンズ・ハンマー 地球外惑星系企業連(ギャラクシアン・マーカンティラス)火星系重商企業連(マーズ・マーカンティラス) イクリプス グラナダ 人類武装戦線 2 企業・団体2-1 メーカー 2-2 その他の団体 3 用語解説3-1 本作独自の用語 3-2 その他の作中用語 1 勢力 「ノアの箱舟」 2072年、ニューロフォビアとのファーストコンタクトを経て誕生したテロメア・ドライブ開発組織、およびその開発計画の通称。 表向きは「ニューロフォビア撃滅のための戦闘用テロメア・ドライブ開発」を目的とした組織だったが、多数の勢力による思惑が絡み、その在り方は二転三転していくことになる。 だが、その本当の目的は設立当初から一貫して変わっていなかった。第一部終盤でそれが明かされ、「ノアの箱舟」が打倒された後の世界を舞台にして第二部が開始される。 新世界連合 2032年、世界永世平和宣言(DWP)の締結と共に誕生した世界平和機構。後に銀河連邦へと併合される。 第三次世界大戦の爪痕が残る地球においてその影響力はとてつもなく大きく、また人類全体が平和を渇望していたこともあり、発足からしばらくは平穏な時が訪れた。 銀河連邦 2096年に結成。新世界連合、およびアルマリオン共和国が共同で作り上げた、人類史上最大規模の同盟。結成時、新世界連合は銀河連邦の一部として吸収されることとなった アルマリオン帝国 2085年建国。かつて東側諸国と呼ばれた国々が新世界連合を脱退して作り上げた新国家(便宜上国家と記述するが、新世界連合からは国として承認されていなかった)。アステリアンの権利拡大、および月を中心としたアルマリオンの自治権を要求し、それを容認しなかった地球・新世界連合との間に第二次月蝕戦争が勃発した。 極秘に開発を進めていた戦闘用テロメア・ドライブ部隊によって連合側を圧倒したが、最終的にエーデルヴァイスを中心とした月面殴りこみ艦隊「ストライカー」によって首脳部が壊滅。三年に渡る戦争は終結し、双方合意の上で新国家・アルマリオン共和国が誕生した。 アルマリオン共和国 2090年建国。第二次月蝕戦争に敗れたアルマリオン帝国がそのまま共和制に移行する形で誕生した新国家。月を拠点とする。 穏健派として知られるディエゴ・アルマリオンが父親から指導者としての立場を譲り受けたことなど様々な変化はあったが、これまで誰もが無意識に「宇宙人」と大なり小なり蔑んでいたアステリアンへの認識を完全に否定し、テラノイドとアステリアンが対等な立場にあると歴史上初めて公式に認められたことが最も重要であったとされる。 正十字隊 アルマリオン帝国残党軍。2101年にNX-10を、翌年にNX-6をそれぞれ火星衛星・火星基地から強奪し、ウェルギリウス社に「ノアの箱舟」の機密情報を流した。 宇宙軍 ニューロフォビアとのファーストコンタクトを契機にして、連邦軍人を中心にして結成された辺境宙域防衛組織。結成当初は足りない戦力を補う為、民間人にも一部職務委託を行なっていた(のちに、その時の人員は全て正式に佐官待遇で迎え入れられた)。 ほとんど捨石とも言えるような状況にあって勇敢に戦い、ニューロフォビアの侵攻を大いに抑えた。また、彼らの活躍があってこそ戦闘用テロメア・ドライブ開発も順調に進んだと言える。 討伐府 2105年、増大した宇宙軍を中心に結成された自衛組織。辺境宙域を中心に独自の支配圏を作り上げ、地球外惑星系企業連と利権を巡って度々衝突している。 タイタンズ・ハンマー 外伝メタル・ジャッジメントに登場。未来の地球を支配する独裁政府。「過去に討伐府と呼ばれていたことがある」と説明されるが、メタル・ジャッジメントの世界観はパラレルワールド的側面の強い物であり、必ずしも正史というわけではない。 地球外惑星系企業連(ギャラクシアン・マーカンティラス) テラフォーミングの完了した月、パラテラフォーミングの推進により移住の続く火星および木星、それぞれの惑星に根付いた市場ネットワークを取りまとめる上位組織。 地球とは別に独自の商業ネットワークを形成することでアステリアン社会の商業の促進・活性化を図るという目的のために誕生した組織だったが、次第に力を付け、増長。2123年に人類武装戦線が引き起こした大規模テロ・ヴァルクホルン戦役の際には更なる利権拡大のために東奔西走したが、結果としてこの行為が自らの首を絞めることとなった。 火星系重商企業連(マーズ・マーカンティラス) 地球外惑星系企業連に所属する企業連合の一つ。 イクリプス 2082年、月面都市ルブラン・マージュを根城に第一次月蝕戦争を引き起こしたテロ組織。人間同士の戦闘を前提にして開発されたテロメア・ドライブを運用した初めての組織である。 同戦争では人類史上初のテロメア・ドライブ同士の実戦も行われた。 グラナダ 地球を中心に活動したテロ組織。 人類武装戦線 2123年、ウェルギリウス社および関連軍事メーカー各社を中心にして結成された反政府組織。正十字隊の働きによって箱舟計画の真の目的を知り、それを阻止するために銀河連邦相手に戦争を仕掛けた。カロンシステムによる人類の安全を確約する彼らに対し、民衆の意見は真っ二つに分かれることとなり、戦争は予想以上に長期化することになる。 しかし結果として壊滅した彼らは、箱舟計画の真相について誰にも伝えることが出来ぬまま歴史の闇へと埋もれていった。最初からその秘密を公開しなかった理由としては、「ノアの箱舟」が今や人類の大きな希望として機能していたこと、計画の真相を公開することによって人類全体が再びバラバラになるのを防ぐためといった理由が挙げられる。 2 企業・団体 2-1 メーカー ウェルギリウス・インダストリアル(ウェルギリウス社) NX-3PT開発から「ノアの箱舟」に参入した軍事企業。総資産は500億ギャラクティカ・ドルを超える大企業で、兵器メーカーとしてはイグニート・レッド社に次ぐ業界第二位にあたる。 その優れた手腕から「ノアの箱舟」内での地位を上げ、ついには一から機体の開発を任されることになる(あくまで連合側が主導で進めてきたこのプロジェクトにおいて、これは異例中の異例と言える決定だった)。 “人類の希望のために尽力する正義の企業”というイメージ……しかし、真の目的はテロメアドライブ開発のノウハウを完全に物にすることにあり、最終的には地球を裏切り新たなる内戦の火蓋を切ってしまうことになる(ヴァルクホルン戦役)。 ※なお、謀反を決心したのはCROSSWARS一作目、鵡幻白装エーデルヴァイス外伝 白き幻影、黒き死神においてNX-6から回収された機密データを回収してからのことだった(それまでも「ノアの箱舟」の裏に潜む大きな秘密を勘ぐってはいたが、その詳細は知り得なかったため)。 ※※彼らは「ノアの箱舟」の最終計画の完遂を阻止するために銀河連邦に反旗を翻した。人類の多くがそのことに気付くのはもう少し後のことだが。 アスタリスク(アスタリスク社) ベルトロガー9(ベルトロガー社) ヘファイストス・グランジール・コーポレーション(グランジール社) 火星系重商企業連(マーズ・マーカンティラス)所属の航空機メーカー。NX-11シリーズの設計開発を担当。 2-2 その他の団体 NASA2研 メルクリウス一家 第七世代戦闘機開発チーム アメリカのボーイング・センチネル社とロシアのスホーイ社らがプロジェクトの主軸となって結成された、新世代戦闘機開発チーム。 開発受託という形で軍用機体の開発・製造を行なっていたが、軍上層部が「ノアの箱舟」と強く結びついていたこともあり、その歴史の影には多くの陰謀が存在した。 3 用語解説 3-1 本作独自の用語 テロメア・ドライブ 宇宙開発用に開発されたロボット。元々はパワードスーツのようなものだったが、開発が進んでいくうちにサイズが巨大化、結果14mほどのサイズに落ち着いた。「テロメアドライブ」と中黒なしの表記が多くなされる。 「ニューロンリンカー」と呼ばれるシステムによりパイロットの五感とマシンを直結し、これを操縦する。複雑な手順を踏まずに直感的な操縦を行える分、パイロットへの負担は非常に大きく、マシン側のプログラムやAIでこれをある程度軽減する工夫がなされている。 テロメアドライブが単純な作業機械やポッドの類ではなくロボットの形になった経緯には様々な説が存在するが、中でも最も有力なのは「未知の世界である宇宙空間で作業を行うにあたり、生身の手足をそのまま巨大かつ強大に延長したものを持つことで“そこにあるという感覚”、安心感・安定感を得ることが出来る」というものだ。真偽のほどは定かではないが、パイロットたちの間にもこの風説が強く根付いている以上、それでいいのかもしれない。 ニューロフォビア 人類が遭遇した、外宇宙の脅威。有機生命体的な外見をしてはいるが、一切の意思の疎通は図れず、ただ無言で太陽系を侵攻し続けている。調査の結果、外宇宙でも他の天体を滅ぼしてきたらしいことが判明した。 「神経細胞恐怖症(ニューロン・フォビア)」の名が示すとおり、彼らは生命体ではあるが人間らのような動物とは根本的に異なる存在である。彼らの身体構造は他の生命の何物とも合致せず、また不自然に空虚であった。どう生きているのか、どう生まれたのか、どう思考しているのか……何もかもが不明。ブラックボックスだらけのその様相から「虚無構造生命体」との別名でも呼ばれる。 弾丸やビーム兵器といった既存の兵器は効果が薄く、物量面でも圧倒的なニューロフォビアに対してはあまりに非効率的であった。そこで、人類は万物理論の発展により存在を解明したばかりの超物質「エーテル」を武器として転用、彼らへの対抗策とした(それまではテロメアドライブの動力源としてのみ用いられていた)。 時や空間の流れを司る媒質であるエーテルを虚無構造生命体であるニューロフォビアへ過剰な量を照射することで、その理解不能な身体構造にも深刻な影響をもたらし、大きなダメージを与えることが出来るとの実験結果が出たからだ。 エーテル砲の誕生である。 月蝕戦争 エーデルヴァイスシリーズにおいて、月は度々人類同士の戦いの舞台となっており、それらの戦争を総称して月蝕戦争と呼ぶ。第三次まで存在。 それらを簡単にまとめると、 ●第一次月蝕戦争(2082)…テロ組織「イクリプス」による月面都市ルブラン・マージュ制圧に端を発する戦い。人類初のテロメアドライブ同士の戦闘が行われた。(OPERATION PHOENIX) ●第二次月蝕戦争(2085-2090)…テラノイドに対して不満を持つアステリアンたちを中心としたアルマリオン帝国が引き起こした戦争。(鵡幻白装エーデルヴァイス) ●第三次月蝕戦争…まだかんがえてません カロンシステム ギリシア神話の冥府の川・アケローンの渡し守カロンをその名に持つ、対ニューロフォビア用無人防衛システムの総称。外宇宙に最も近い人類の拠点・冥王星、その衛星カロンが由来であるとも言われる。軍事企業のウェルギリウス社が中心となって開発された。 カロンシステムは全体で三つの要素を持つ。エーテルの正常な拡散を妨害するための亜空乱流域(エーテル・カタストロフィールド)、乱れたエーテル場で真価を発揮する「零確率エーテル砲」を搭載した無人テロメアドライブ・CT-2Wジュナイア、および拠点衛星の三つである。 何らかの理由(エーテル砲の多用など)により正常にエーテルが拡散していない領域においてニューロフォビアの生命維持機能および特性が阻害される、ということはこれまでのデータから推測されていた。そこで開発された亜空乱流域は「特定宙域におけるエーテル場を意図的に乱れさせることで有利な戦闘空間を作り上げる」ことを可能にしたが、実験の中でそのような空間では人体は勿論のこと、彼らと戦うためのテロメアドライブにまで深刻な影響を及ぼしてしまうことが判明してしまった。 そこで、フィールド内での戦闘を目的に無人のテロメアドライブが開発されたが、今度はエーテル砲が暴発し使い物にならない。開発部はそこから更に研究を重ね、これまでとはまったく違う原理でエーテルを撃ち出す「零確率エーテル砲」を完成させ、人類史上初の無人テロメアドライブ・ジュナイアが誕生したのだった。 しかし、一機あたりのコストが非常に高い割にAI駆動の弊害として被弾率も高く、とかく戦闘不能に陥りやすいジュナイアを圧倒的な物量差の防衛作戦に投入しても費用対効果が釣り合わない。また、操縦自体は完全無人でも、メンテナンスの手間は通常のテロメアドライブのそれよりも遥かに大きくかかってしまうという難点もあり、防衛圏には拠点衛星の設置が余儀なくされた(あまり重要でない防衛地点には設置されない場合が多かったが)。 このような苦労を経て、結果として小規模なニューロフォビアの侵攻をことごとく防ぐ戦果を上げたカロンシステムだったが、最終的にはウェルギリウス社の謀反に合わせて人類の敵となってしまう。 タクティカル・エーテルインクリーズ(TEI) エーテル炉を最大限効率的に稼動させるための技術体系の総称。正式名称はエーテル稼動効率調整。後にマシンスペックを表す指針の一つとして正式に採用され、TEI係数との表記がされるようになった。 戦闘機動中のテロメア・ドライブは動力源であるエーテル炉を中心として常に膨大な量のエーテルを循環させることで爆発的な出力を発生させているが、エーテル炉が一定時間内に生み出すことのできるエーテル総量は無限ではない。そこで考案されたのが、エーテル系統操作技術の体系化であった。 当初はただでさえ人類の手に余るテクノロジーたるエーテルを自在にコントロールする可能性に対して否定的(勝手に限界を見定めてしまう、という意味で)な見解を持つ技術者が大多数を占めていたが、ウェルギリウス社が手がけたNX-5の搭載武装・エーテルバルカンが発揮したパフォーマンスを見せつけられ、TEI闘争は一気に白熱することになる。 ハイ・チューブ テロメア・ドライブを用いたハイスピード・レース競技。月や火星を中心に爆発的な人気を誇り、月面都市ルブラン・マージュでは半年毎に宇宙規模の大会が開催されるほどに熱狂的なファンを多く生み出した。 当然、操縦者には高度な操縦技術が要求され、ここで軍部に見出された人間がヘッドハンティングされることも日常的にあったという。 3-2 その他の作中用語 万物理論 万物の理論(ばんぶつのりろん、TOE;Theory of Everything)とは、自然界に存在する4つの力、すなわち電磁気力(電磁力とも言う)・弱い力・強い力・重力を統一的に記述する理論(統一場理論)の試みである。 現実に存在する(であろう)万物理論は決して万能のものではないと考えられているが、『エーデルヴァイス』ではこの理論が(恐らくはまったくの第三者的理論から)完全に確立され、まさに万能の理論として扱われている。 作中でこれを確立したG.イーガン博士は1995年にTOEを扱ったSF小説『万物理論』(原題 Distress)を発表したSF作家グレッグ・イーガンがそのまま元ネタとなっており、万物理論ジェネレータ(DiG/ディストレス・ジェネレータ)もここから名前を取られている。 エッジワース・カイパーベルト エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper Belt、EKB)、または単にカイパーベルト(Kuiper Belt)、エッジワースベルト(Edgeworth Belt)は、太陽系の海王星軌道(太陽から約30 AU)より外側の黄道面付近にある、天体が密集した、穴の空いた円盤状の領域である。外側の境界はあいまいだが、連続的にオールトの雲につながっていると考えられる。要は「海王星より遠くの銀河系」ぐらいの意味合いで使っている。 またエッジワース・カイパーベルトにある天体をエッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)と呼び、冥王星もEKBOの一つ。作中では西暦2072年時点でカイパーベルト内の資源惑星を調査する段階に入っていたが、同年に冥王星にて人類とニューロフォビアとのファーストコンタクトが発生し、そこから「ノアの箱舟」計画が始動することになる。 オールトの雲 オールトの雲(オールトのくも)あるいはオールト雲(オールトうん)とは、太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的な天体群をいう。 これが幾程の規模を持つものなのかという推算は作中でも出されていないが、これを抜け、外宇宙に駒を進めることが人類の大目標となっている。 実際には逆にこれを通り抜け、外宇宙からの使者として天敵ニューロフォビアが現れた。このとき既に、人類をひとつにまとめるうえで上記の目標は多少脚色しすぎなぐらいに誇大な「夢」として語られなければいけないものと祭り上げられており、そのことが人類にニューロフォビアの存在が隠されたことの一因ともなった。 軌道エレベーター 軌道エレベータ(きどうエレベータ)は、惑星などの表面から静止軌道以上まで伸びた軌道を持つエレベーターのこと。または、その概念。 作中では月面都市ルブラン・マージュ近郊に資源輸送のために建造された一基の存在のみが明示されているが、実際には銀河系の他の惑星にも多く配備されていると思われる。 作中に登場した一基は第一次月蝕戦争において地球の命運を握る切り札キャリバーンとして登場するも、ガルーダの活躍により破壊。第二次月蝕戦争では破壊された同エレベーターがエクス・キャリバーと名前を変え密かに改修されており、再登場を果たした。 計算上、猛烈に小さな物体でも地球に向けて打ち出せばその環境を破壊するだけの威力を発揮するというが、現実にはまだ建造される気配すらない。 テラフォーミング、パラテラフォーミング テラフォーミング(Terraforming)とは、人為的に惑星の環境を変化させ、人類の住める星に改造すること。特に、人の住めない惑星を地球に似た環境に造り変えることを言う。「地球化」、「惑星改造」、「惑星地球化計画」とも言われる。 作中において、月面では既にほぼ完全なテラフォーミングが行われており、殖民作業が進行中の火星および木星は2102年時点でワールドハウス構想に基づいたパラテラフォーミングが推進されている。 それぞれの惑星には独自の市場が形成されており、地球外惑星系重商企業連(ギャラクシアン・マーカンティラス)という名の上位組織も存在する。 .
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ツヴァイ 聖戦の系譜~ 終章でフリージ城を制圧するとバーハラ城から出陣する十二魔将の一人。クラスはフォーレスト。~ 銀の大剣を振り回し追撃・突撃・必殺と物騒なスキルを持っているので、~ 間接攻撃で削った上で反撃を受けないように確実に仕留めたい。~ ~ トラキア776~ 最終マップ「誓いの剣」で北の塔の結界を護る魔戦士の一人。クラスはマーシナリー。~ 流星剣・月光剣に再行動☆☆☆☆☆と明らかにガルザスそのものである。~ 故にかなりの強敵で「流星剣」の発動は確実な死を意味している。~ マスターソードにマスターアクス、炎の剣を所持していて、~ 壁や扉越しでもマスターアクスや炎の剣で攻撃してくるので気は抜けない。~ なおガルザスが加入してない場合、魔戦士にされてしまったのか顔グラが彼のものになるおまけ付。~
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autolink GC/S16-038 カード名:見守る祭 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:500 ソウル:1 特徴:《特徴なし》? 【永】応援 このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+500。 【起】[① このカードをレストする]あなたは他の自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000。 私もできるだけ協力するから レアリティ:C illust. 応援にレスト+1コストでのパワーパンプが付いた。 同タイトルの複数効果を持つ0/0応援としては他に魂の歌声 いのりというカードもあるが、こちらは特徴を指定しないため汎用性がある。
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~EGO本部・地下室~ ヴォルケイン(AIS)「いくぞ!」 ガコン! ヴォルケインの背負う巨大な砲塔が展開される。 ギュゥゥン!! 砲塔の先端に収束していくエネルギー。 ヴォルケイン(AIS)「消えろ!」 ドゴォォォン!! 砲塔から放たれる巨大なエネルギー砲。 十也「みんな!よけろ!」 エネルギー砲を済んでで躱す4人。 レイジ「この駆動鎧は高速移動からの高火力による一撃必殺を得意としている。奴の動きを封じなければ手が付けられない」 先ほどの戦いの経験からヴォルケインの特性を見抜いているレイジ。 ヴァイス「でも…」 手に持った白い長銃シュルゲン・イェーガーでヴォルケインに狙いを定めるヴァイス。だがヴォルケインは高速で動き回りヴァイスの照準は定まらない。 ヴァイス「これじゃあ動きを止めようにも…」 十也「ブレオナクアンカー!」 バシュン! ブレオナクの刃部分が射出され、ヴォルケインへと狙いを定める。 ヴォルケイン(AIS)「遅い!」 シュン! ヴォルケインはいともたやすくブレオナクを躱す。 ヴォルケイン(AIS)「はははは!」 高笑いを上げるAIS。 ゲイン「奴を捉えられん!」 ヴォルケイン(AIS)「さらなる絶望をみせてやる」 ボゴン! 地面から2体のヴォルケインが姿を現す。 レイジ「増えただと!?」 ヴァイス「一体だけでも厄介なのに…さらに2体なんて」 十也「だったら!」 ガコン! ブレオナクの刃が柄の部分へ装着される。 十也「本体を狙う!」 不気味に脈打つAISへとブレオナクを構え斬りかかる十也。 シュン! ヴォルケインが十也の目の前に現れる。 十也「なっ!」 あまりの高速移動に反応が遅れる十也。 ドゴン! ヴォルケインの拳が十也に撃ち込まれる。 十也「ぐはっ!」 ヴォルケイン(AIS)「やらせるはずがない。人間の思考回路は浅はかだ」 その場に膝をつく十也。 レイジ「十也!」 シュン! 二体のヴォルケインが十也を囲むようにその場にたたずむ。3体のヴォルケインが十也を取り囲む。 ヴァイス「まずい!十也が!」 ヴォルケイン(AIS)「まずは一人」 ガキン! ヴォルケインの腕部の装甲が変形し円盤のカッター状となる。 キュィィン!! 高速で回転するカッター。 ゲイン「へレティス2!やむを得ないか…!出てこい!」 ヴォルケイン(AIS)「消えろ!」 その手を十也に振り下ろすヴォルケインたち。 十也「くっ…」 ズン! 十也「…あれっ?」 ヴォルケインのカッターにより切り刻まれるのを想像していた十也は目の前の事態に驚く。 十也「駆動鎧が…倒れている?」 ヴォルケインたちがその場に撃ち伏している。いやよく見ると違う。ヴォルケインたちは何かに上から押し付けられているような様子で立ち上がろうとしていた。 上を見上げる十也。そこには彼の見覚えのある姿があった。 十也「ティスシス!?」 ティスシス「お久しぶりですのお兄様」 ふわりとその場に浮かぶ白髪の少女。 レイジ「あいつはレーヴェンズの!」 ヴァイス「なんであの子が?」 突如現れたティスシスに驚きを隠せない十也とレイジ、ヴァイス。 ゲイン「詳しい説明はあとだ!へレティス6!」 ティスシス「かしこまりましたの」 ジャキ! どこからともなく取り出した身の丈以上の長さを持つ日本刀を手に持つティスシス。 ティスシス「サクッといきますの」 ザシュ!ザシュ! ヴォルケインを切断していくティスシス。 ティスシス「これで」 長刀を突き刺すように構えるティスシス。 チャキ! ティスシス「おしまいですの」 ザシュ! 最後の一体へと長刀を突き刺すティスシス。 バシュゥゥ… ヴォルケインたちは霞のように消滅する。 十也「なんでティスシスが?」 ティスシス「黒の魔導書の力で私は新たなる生命として生き永らえましたの。今度は…」 チャキ! 長刀を構えるティスシス。 ティスシス「お兄様たちとともに戦いますの。私のパートナーのゲインとともに」 十也「パートナー?」 ゲイン「気にするな。戯言(ざれごと)だ」 ティスシス「恥ずかしがることはありませんのよゲイン」 ゲイン「まったく…調子がそがれるな」 やれやれと首を振るゲイン。どうにもティスシスには毎回調子を崩される。 レイジ「レーヴェンズが生きていたとは…」 ヴァイス「驚きね」 ティスシス「私だけですの。ほかの仲間たちはもう消滅しましたの。あれを除いては…」 目の前を指さすティスシス。彼女が指さす先は… ドクン!ドクン! 怪しく脈打つAISだ。 十也「あれもレーヴェンズなのか!?」 ティスシス「混ざりもの。正しくは私の同胞を取り込んだ存在ですの」 ゲイン「レーヴェンズと未元獣、その細胞を取り込み人工知能による制御を試みた異物だ」 ヴァイス「こいつがボスを…」 レイジ「AIS…アルバド隊長の仇。今度こそ決着をつける!」 ナイフを構えるレイジ。 AIS「……」 シュルルル!! AISの周囲の触手がAISを囲んでいく。無数の触手がAISを包み込む。 ゴゴゴゴ!! 地震のようにあたりが激しく揺れる。 十也「うわっ!」 レイジ「天井が!」 地下室の天井が崩れ落ちていく。 ドゴン!ドゴン! 崩壊していく地下室。 ヴァイス「なにあれ!?」 十也たちの前には巨大な球体が鎮座していた。 レイジ「これは…触手か!」 無数の触手が絡まりあい巨大な球体を形成している。 ウジュル!ウジュル! 球体状に絡まりあう触手が不気味にうごめく。 ゲイン「この中に本体が隠れているか」 十也「こいつを倒せば暴走する触手を止められる!」 ティスシス「なら倒すほかに選択肢はありませんの」 ヴァイス「いくわよ!『シュルゲン・イェーガー』!」 バシュン! ヴァイスの持つ白い長銃から放たれる複数の銃弾。拡散弾のように放たれるそれはAISを覆う触手へと直撃する。だが分厚く何層にも重なった触手はヴァイスの攻撃だけではびくともしない。 ゲイン「これでどうだ!『轟迅弾』!」 ゲインの右腕に装着された腕部ユニットが触手へと放たれる。 ドゴン! その一撃は触手へダメージは与えるが切断したるには至らない。 ウジュル!ウジュル! 依然として平気な様子でうごめく触手。 AIS「……」 バシュ! 触手が十也たちを突き刺そうと襲い掛かる。 ティスシス「私の後ろに」 ティスシスの後ろに集まる4人。触手はティスシスへと襲い掛かる。 ギン! ティスシスの目の前で止まる触手。まるで見えない壁でもあるかのように触手はそれ以上ティスシスに近づけない。 シュルルル! 触手がティスシスを覆う見えない壁に沿って進んでいく。 シュルル! ティスシス「なんですの!?」 触手がティスシスを中心に球体状に展開されている壁ごと彼女を覆いつくす。 ゲイン「へレティス6!」 ブン! ティスシスを覆いつくした触手が手を振り上げるかのように触手を振り上げる。 ブン! そのまま地面へと勢いよく叩きつける。 ドスン!ドスン! 何度も地面へと触手を叩きつけるAIS。 ウジュルル!! ティスシスを覆っていた触手がAISの元へと戻っていく。触手の中から現れたティスシスは… ティスシス「うぅ……」 フラフラ ふらつくティスシス。外傷はないが、激しく何度も揺さぶられたせいで平衡感覚を失い気分が悪そうに見える。 ティスシス「ゲイン…しばらく戦えそうにはありませんの…」 ゲイン「休んでいろヘレティス6。あとは俺たちが始末をつける」 ティスシス「お任せしますの。それでは…」 シュン! 光となってゲインの体に入るティスシス。 十也「えっ!?ティスシスがゲインの中に!どうなってるんだ?」 慌て驚く十也。 ゲイン「今は説明している暇はない。状況に集中しろヘレティス2」 十也「あ、あぁ。でもティスシスがいないんじゃ次は防げない」 ヴァイス「防御する術(すべ)がないならやることはひとつね」 レイジ「そうだな。こちらから撃って出るのみだ!」 ゲイン「奴が動く前に攻める!」 ジャキ! 両腕を構えるゲイン。 ゲイン「はぁぁ!!」 アーヴァヘイムの腕部ユニットでAISを包み込む触手へと殴り掛かるゲイン。 ドゴン! 触手は拳撃による攻撃では大したダメージは受けていないようだ。 ゲイン「砕けぬならば断ち切る!粒子ブレード!」 キュィィン! 腕部ユニットの球体が赤く輝き粒子の刃が肘から展開される。 バッ! 両腕を交差するゲイン。 ゲイン「粒子ブレード!最大出力!!」 ヴン! ゲイン「轟翼鳳(ごうよくほう)!!」 ザシュン! 肘から展開された巨大な刃がAISの触手を切り刻む。 ボドボド… 切り刻まれた触手がその場に落ちていく。 だがゲインの攻撃は触手の中にいるAISの姿をさらけ出すには至らない。 十也「AISを覆う触手をどうにかしないと…」 レイジ「ヴァイス!」 ヴァイス「おっけー!いくわよレイジ!」 ジャキ! シュルゲン・イェーガーを構えるヴァイス。レイジはシュルゲン・イェーガーの銃口の前に佇む。 レイジ「触手の中の奴を直接叩く!」 シュッ! 超合金性の特殊ナイフを両手で持ちシュルゲン・イェーガーの銃口の先端へ構えるレイジ。 レイジ「『狼の眼(ウォルフス・アーケ)』」 レイジの両目が蒼く輝く。 レイジ「こい!」 ヴァイス「遠慮なく!シュルゲン・イェーガースプレッドモード!」 バン! ヴァイスの持つ白い長銃シュルゲン・イェーガーから無数の銃弾が放たれる。 キン!キン! 銃口の先端に置かれたナイフに弾が当たり、次々と半分に切断されていく。普通の人間ならば放たれた銃弾をその眼に捉えることなど不可能だ。だがレイジの能力『狼の眼』は眼に映る事象をスローモーションで捉えることができる能力。物体の動きが数万分の一で動く世界を彼はその眼に捉える。常人が見る世界とは違う世界で彼はその身を動かす。 ヒュン! 切断された弾丸はAISを覆う触手に向かって飛んでいく。 バス! 触手の中央に着弾する銃弾。 バス!バス! 十也「弾が全部同じ位置に!」 一点を狙ったかのように同じ場所に着弾していく無数の銃弾。 レイジ「ナイフで射角を調整した。奴を撃ち抜く」 手に持ったボロボロのナイフを捨てるレイジ。 バス! 次々と一点に向け放たれる銃弾は前の弾を次の弾が押し込むように触手の奥深くへと撃ち込まれていく。 バス!バス! そして… バン! 触手の中央を貫通する銃弾。 ヴァイス「よし!」 レイジ「奴を貫いたか?」 AIS「……」 ウジュウジュ! 触手が手足を広げるように大きく展開する。 ゲイン「姿を現したか」 AIS「……」 ドクン!ドクン! 怪しく脈打つ球体が触手の中から姿を現す。球体の一部に銃弾が貫通した穴が開いている。そこからなんらかの液体がドロドロと漏れている。 レイジ「さっきの攻撃は効果があったみたいだな」 ヴァイス「自ら現れてくれるなんて好都合ね」 ジャキ! 長銃を構えるヴァイス。 AIS「……」 ボド!ボド! 触手を切り離すように地面に落とすAIS。 十也「なんだ…?」 ウジュウジュ! 触手が変形していく。 ゲイン「こいつは…」 ヴォルケイン「…」 変形した触手は無数のヴォルケインへと姿を変える。 ヴァイス「こんな数相手できるほど余裕はないわね。本丸をたたく!」 バッ! ヴァイスの前に立ちはだかるヴォルケイン。 ヴァイス「AISは狙わせないってことね」 レイジ「消耗戦になったら勝ち目はない!一気にケリをつける!」 ゲイン「あぁ。リミット解除!」 十也「AS(アクセラレート・シフト)!」 ドドドド!! ヴォルケインたちと十也たちの激戦が繰り広げられる。その奥にたたずむAISを倒すために。 シュッ! ヴォルケインたちの合間を縫って誰かがAISの目の前に現れる。 レイジ「終わらせるぞAIS!」 ジャキ! 両腰からナイフを取り出すレイジ。 AIS「……」 バシュン! AISから触手がレイジに襲い掛かる。 レイジ「見えている!」 バッ! 触手を躱すレイジ。 レイジ「これで!」 ザシュ! ナイフをAISに突き刺す。 ドボドボ… AISから血のように溢れ出る液体。 AIS「……」 ドクン…ドクン… AISの鼓動が次第に弱くなっていく。 ヴォルケイン「…」 十也「なんだ?」 バシャァァ… ヴォルケインたちが砂のように崩れ落ちる。 ゲイン「やったか」 ヴァイス「レイジ…」 レイジ「アルバド隊長…あなたの仇はとりました」 ゴゴゴゴ!! 激しく振動する地下室跡。 十也「地震!?」 ゲイン「脱出だ。まもなく崩壊するぞ!」 レイジ「速く地上へ!」 十也「あぁ!」 ドゴン! 天井が崩れ落ちていく。 ヴァイス「急ぐわよ!」 地下室跡を脱出する4人。 AIS「……」 ボロボロ… 球体のダメージを追った箇所から液体がとめどなくあふれるAIS。 ドゴン!ドゴン! AISの周辺の天井も崩落していく。 ドガガガ!! AISの頭上の天井が崩落する。 ガゴン!バコン! 崩落する地下室跡。無数のがれきに埋もれたそこはもう見る影もない。 ~EGO本部・正門前~ バシャァァ… 無数の触手が砂のように崩壊していく。 ツバメ「これは…」 ヒルデ「やったようですね」 結利「あれは…」 結利が倒壊した本部のほうに人影を見る。 ウルズ「やったか十也」 十也たちの帰還だ。彼らは無事地下室跡から脱出したのだ。 レイジ「AISは倒した」 十也「これでEGOとの闘いは終わったんだな」 ツバメ「そうね。もう私たちはテロリストではないわ」 ゲイン「だがどうするつもりだ。EGOが崩壊した今、多くの問題が出てくるぞ」 モニカ「本部が壊滅した以上、態勢をすぐにでも再築しなければなりません。ですがそれだけのことをできる人物が…」 ???「それは私が責任をもって行おう」 モニカの前に現れた人物。それは… モニカ「グリンツ前長官!」 グリンツ「元EGO本部長官としてその責を果たそう」 ツバメ「本部に幽閉されていたの。私たちが見つけたのでそのまま連れ出したのよ。あぁそういえばこの子もね」 チフ「…」 寝ている少女。 レイジ「チフ!」 ヴァイス「無事だったのね!」 ツバメ「後はアポロンたちにも連絡を入れないとね」 ~EGOグリフ大陸支部~ キノ「はぁ…はぁ…」 アポロン「くっ…」 ディック「なんていう強さだ…」 疲弊するアポロンたちの前に立ちはだかる赤、青、緑の鬼。 ニーノロータ「これが地縛民の力だ」 ジョルジュ「世界は神の思うがままに」 モリコーネ「哀れな人類に救済を」 ザッ!ザッ! 3人の鬼の後ろから歩いてくる人物。少年の姿をしたその人物はアポロンたちに告げる。 ニコロ「メサイアの直系。その血はこの時代で途絶えるんだ。君たちの旅もここで終焉を迎える」 to be continued
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ちょいのりバスは、2009年に運行された山陽電鉄バスの明石市都心巡回バスである。 路線概要 明石市の主要観光地を通る路線。全線が山陽電鉄の明石~大蔵谷間・JR神戸線の明石~朝霧間と並行している。ただし、龍の湯・たこフェリー・明石公園(図書館前)は、他の公共交通機関からやや離れた所にあり、また明石港の旅客船乗場のすぐ近くに停留所があり、岩屋方面からの利用が便利である。 運行形態 末端一方向循環方式の路線。龍の湯→明石駅→明石公園→人丸前駅→明石駅→龍の湯のルートで運行される。 金曜・土曜・日曜・祝日に、40分間隔で運行されている。明石港と岩屋港を結ぶ高速船:ジェノバラインも40分間隔であり、ちょいのりバスの明石公園方面とは、双方向とも3~5分で乗り換えられるダイヤになっている。 停留所一覧 停留所名 接続鉄道・船路線(鉄道会社名) 龍の湯 ● 大蔵海岸公園 ● 市民会館 ● たこフェリー ● 岩屋方面(たこフェリー) ジェノバライン ● 岩屋方面(ジェノバライン) 魚の棚東 ● 明石駅 ● 高砂・二見・大蔵谷方面(山陽電鉄)大阪・須磨・大久保・姫路方面(JR) 文化博物館 ● 明石公園 ● 天文科学館 ● 人丸前駅 ● 江井ヶ島・西舞子方面(山陽電鉄) アスピア明石東 ● 明石駅 ● 高砂・二見・大蔵谷方面(山陽電鉄)大阪・須磨・大久保・姫路方面(JR) 魚の棚西 ● ジェノバライン ● たこフェリー ● 市民会館 ● 大蔵海岸公園 ● 龍の湯 ● 歴史 2009年(平成21年) 2月に開業、12月限りで休止。ただし、天文科学館停留所のみ11月限りで休止。
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1 シン「確かに、朝倉は足は太いけど」 ヴァイス「だからお前はいつまでたってもパルマっ子なんだよ、シン。 圭一、朝倉涼子に適当なコス姿を挙げてみろ」 K「はい、ブルマ、スク水、陸上用のパンツ。もちろんまだ種類はあるがわかりやすいところはそのあたりだと思うぜ」 ヴァイス「パーフェクトだK。」 ルル「なんだ、その取り合わせは・・・」 ヴァイス「お前はC.Cが着てると思って想像してみろ」 ルル「何・・・はっ!」 シン「どうしたんだ!ルルーシュ」 ヴァイス「ふ、ルルは気づいたようだな。そう、足が太いそれだけの事?ノン それは単に女性の胸に魂を囚われている人間の悲しい先入観でしかない。 いいか、足が太い・・・つまりむっちりした足の素晴らしさというのはヒップから足にかけてのラインにあるのだ!!」 シン「はっ、言われてみると確かに!!」 ヴァイス「Kに挙げてもらったものはいずれもそのラインがでやすい衣装だ。 確かに世の男の大半は胸に目が行きやすいが女性というのは胸だ けではない。 こういったポイントポイントに合わせたフェチ心を煽るようなところも見るべきところの一つだ。そうだな、ルル」 ルル「う、確かにC.Cの胸はお世辞にも大きいとは言えない。しかし、ヒップから足のラインにかけては目を見張るところがある・・・ と思う。」 ヴァイス「そうだ、このように女というのは奥深いのだ。胸だけが女性にあらず、だ。」 シン「ふ、深い・・・。深すぎる。」 K「こうして一つ一つ大人になっていくんだろうな・・・」 翌日、Kは鬼隠しにあい、シンにはMIAがだされ一時騒然となったが両者とも 命に別状はなく助かったが精神に一部異常が見られら常態で発見された。 ルルーシュは昼間に届けられた濃縮ハバネロエキスが混入されたピザを強制的 に喰わせられ数日間尻が悲鳴をあげた。 ヴァイスは『私は敗北主義者です』のプラカードとともに山の中で吊るされていた ところをたまたま散歩に入った農家の人に助けられ、保護されたという。 学園ネタのガイドライン 女性陣に囲まれ男子トイレに駆け込み大丈夫だろうと思っていたら嫉妬に狂った奴20人に襲われた 階段から落ちそうな女生徒を助けようしたシンがパルマして倒れていた 手元がぐにゃりとしたので確認してみるとパルマしていた 学園祭で謎の美女グループがライブした、というかやった後から一部男子の覇気が失われていた シンにパルマされ、女も「男も」全員胸が大きくなった 校門から玄関までの間にyagamiに襲われた。 男子生徒の1/3が嫉妬団経験者。しかも高町なのはに頭を冷やされるという都市伝説から「冥王ほど危ない」 「そんな危険なわけがない」といって出て行った嫉妬団が5分後黒い羽まみれで戻ってきた 「パルマしなければ襲われるわけがない」と手を縛ってで登校したシンがここぞと女性陣に狙われて戻ってきた シンから半径200mはパルマにあう確率が150%。一度パルマされてパンチラされる確率が50%の意味 当学園における爆発事故による被害者者は1日平均120人、うち約20人がシン。 -01へ戻る -03へ進む 一覧へ
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こちらは籠われた朱鷺系列のスザクサイドのお話です。 【一日目】 話数 タイトル 作者 登場人物 原作 246 夢の終わり、戦いの始まり スゴロク 火波 スザク、火波 アオイ、白波 シドウ、ブランカ・白波、水波 ゲンブ、トキコ こちら 248 交差する、点と線 サト スイネ、トキコ、シギ、火波 スザク こちら 254 彼女を巡るエトセトラ スゴロク 蒼崎 啓介、火波 スザク、トキコ、蒼崎 真衣、ブランカ・白波、水波 ゲンブ、スイネ、夜波 マナ、ヴァイス、シギ こちら 264 朱雀と或る男 しらにゅい 火波 スザク、アルト、ロビン、トキコ、シギ、夏香 由衣 こちら 266 なすべきこと、できること スゴロク 蒼井 聖火波 スザク、アルト、トキコ、シギ、夏香 由衣、楠原 亜音、夜波 マナ、水波 ゲンブ、白波 シドウ、夜波 詠人 こちら 270 駆ける朱雀 サト 火波 スザク、スイネ、トキコ、ハヤト、シギ こちら 【二日目】 話数 タイトル 作者 登場人物 原作 284 彷徨える朱雀 スゴロク 火波 スザク、白波 シドウ、ブランカ・白波、水波 ゲンブ、夜波 マナ、夜波 詠人、トキコ、リオト こちら 291 朱雀が墜ちた日 スゴロク 火波 スザク、火波 アオイ、ヴァイス、シギ、火波 琴音 こちら 299 朱雀、闇に囚われて スゴロク 火波 スザク、火波 アオイ、ブランカ・白波、夜波 マナ こちら 301 梧桐の呼び声 スゴロク 火波 スザク、火波 アオイ、ブランカ・白波、夜波 マナ、水波 ゲンブ、白波 シドウ こちら 303 願う者、信じる者、導く者 スゴロク 火波 スザク、火波 アオイ、ブランカ・白波、夜波 マナ、水波 ゲンブ、白波 シドウ、火波 琴音 こちら 309 もう一度、自らの翼で スゴロク 火波 スザク、火波 アオイ、ブランカ・白波、夜波 マナ、白波 シドウ、火波 琴音、トキコ、スイネ こちら 312 火波姉妹、「後片付け」をする スゴロク 火波 スザク、火波 アオイ、ブランカ・白波、夜波 マナ、水波 ゲンブ、トキコ こちら 閑話―夜波マナの過去 話数 タイトル 作者 登場人物 原作 328 忌まわしき思い出 スゴロク 夜波 マナ、夜波 詠人、ヴァイス こちら 332 「私」が死んだ日 スゴロク 夜波 マナ こちら 335 私の姿、それはあの日の残像 スゴロク 夜波 マナ、ヴァイス、火波 スザク、水波 ゲンブ、ブランカ・白波、トキコ、千春、店長、夏香 由衣、夏香 奏、凪 こちら 【三日目】 話数 タイトル 作者 登場人物 原作 353 決意する朱雀、嗤う道化師、追う蒼龍 スゴロク 火波 スザク、夜波 マナ、ヴァイス、トキコ、シギ、秋山 月光、アキヒロ、欠けた一角 こちら 359 想いと願い、その向かう先 前半 後半 スゴロク 火波 スザク、ヴァイス、トキコ、夜波 マナ、シギ、火波 アオイ、欠けた一角、スイネ、貝塚真二 こちら 籠われた朱鷺系列