約 2,184,036 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/266.html
前ページ次ページ異世界BASARA 「よく逃げずに来たね。それは褒めてあげよう」 「真剣勝負において相手に背を向けたとあっては武士の恥。この幸村、逃げも隠れもせん」 ヴェストリの広場… 魔法学院の「風」と「火」の塔の中間にある中庭である。 今ここで、1人の貴族と召喚された使い魔が決闘を始めようとしていた。 「目が随分と赤くなっているが…寝不足かい?調子が悪くて負けました、なんて言わないでくれよ?」 「お主こそ、顔に随分と痛手を負っているが戦えるのか?」 ギーシュの眉がピクリと動く。 「…フン、心配は無用だよ。なぜなら…」 ギーシュは薔薇の造花を取り出し、それを振って花びらを一枚落とす。 「戦うのは、僕じゃないからね」 花びらが地面に落ちた瞬間、その周りに光の輪が出来た。 そしてその光の中から、青い色の人形が現れたではないか。 「こやつは…」 「僕は"青銅"の二つ名を持つメイジだ。だからこのワルキューレが君の相手をしてくれる」 そう言い終わると、ギーシュは薔薇を幸村に向けた。 それが合図であったのだろう、ワルキューレは素早い動きで幸村の鳩尾に拳を打ち込む。 「さて、君はどのくらい耐えられるかな!?」 そしてギーシュは容赦ない攻撃を開始した。 「それでの、あの若造はわしにあんな固いもんを食わせようとしたんじゃ」 「おぉ~それは何とも、酷い話じゃの~」 場所は変わり、ここは魔法学院の学院長室である。 普段この部屋には学院長のオールド・オスマン、彼の秘書のミス・ロングビルしかいない。 ところが今日は誰かが来ているようで、もう一人老人の声が聞こえてくる。 「まったく最近の若いもんは!老人を労ろうという心が足りんわい!」 今まさに騒ぎの中心になっているギーシュの使い魔、北条氏政であった。 「だからといって、自分の主人を窮地に追い込むような行いはどうかと思います」 氏政がついさっきやった事に対し、ロングビルは鋭いツッコミを入れる。 「ほっほっほ、まぁ良いではないかミス・ロングビル。んー…」 オスマンが指をクイクイと動かすと、1匹のハツカネズミが彼の足元にやって来た。 このネズミがオスマンの使い魔、モートソグニルである。 「おぉ我が使い魔モートソグニル、よく戻ってきたの。して…今日の色は?」 耳を近づけるオスマンに何かを呟くモートソグニル。 「ほほぅなるほど!純白か!今日は黒だと思ったんじゃがのぉ」 「な!?」 ロングビルは慌ててスカートを押さえた。 これがオスマンの日課となっている。 黙っていれば貫禄のある老人なのだが、このせいで周りから…特に彼女からはただのスケベと捉えられているのだ。 「穿いているなら別に見られてもいいじゃろうが、わしの世界じゃ穿いとらんぞ?」 モートソグニルとのやり取りを見ていた氏政がとんでもない事を言った。 この一言を聞くやいなや、オスマンは目をカッと開いて振り返る。 「な、何じゃとお!?それは真か?おっぴろげとな!!もも、もちっと詳しく話しを…」 氏政の世界に興味を持ったのか、オスマンはググッと詰め寄ってきた。 それはもうそのまま接吻しそうな勢いで……だがそこでオスマンは2つ異変に気づく。 1つは氏政の顔が青くなっている事。 そしてもう1つは、背後から殺気が感じられる事… オスマンは氏政と同じように青い顔をしながら振り返った。そこには… 「こ…こ……この…」 そこには、真っ赤な顔をしたロングビルが仁王立ちしていた。 「ま、待てミス・ロングビル。冷静に…」 「このスケベジジイ共おぉぉぉーっ!!」 ドカッバキッゲシッ! 「ひえぇぇ~ままま待って!わしが悪かった!ごめんなさい許して~!」 ガシッボカッゲシッ! 「こ、こりゃ!何でわしまで蹴るんじゃ!わしを誰と心得ておる!わしは天下の北条…」 キーーーーン ヒョワアァァァァァ!ロウジンハタイセツニ!! 「失礼します、オールド・オスマ…おや?」 と、そこにコルベールが入ってきた。 「そんな所で…何をしておられるのですか?」 床で痙攣しているオスマンと氏政を見てコルベールは怪訝な顔をする。 ちなみに、ロングビルはちゃっかり自分の机に戻っていた。 「い、いや気にするでないミスタ・コルベール。何用じゃ?」 「それが…ヴェストリの広場にて生徒と使い魔が決闘をしているようでして…」 「決闘じゃと?禁止されている筈じゃがの…どれ…」 さんざん蹴られた尻を擦り、オスマンは「遠見の鏡」を覗く。 そこには人の輪の中に2人の男が戦っている光景が映っていた。 最も、一方は自分の呼び出した青銅のゴーレムが戦っているのを見物し、一方はそのゴーレムに無抵抗のまま殴られ続けている。 「1人はグラモン家の子息か、もう1人は……ふむ、ミス・ヴァリエールの使い魔か?」 決闘の様子を観察しているオスマンの横から氏政が顔を出してくる。 「何じゃあの若造ではないか、一体誰と戦って…」 と、それを見ていた氏政にギーシュの相手の顔が目に入る。 赤い鉢巻に、首に掛けた六文銭…彼の世界ではその名を知らぬ者はいない。 「こ、こやつは……真田幸村!」 (あの馬鹿者め!相手がどんな男か知らんと勝負を挑んだな!) 鏡を覗くのを止めると、氏政は栄光槍を手にする。 「止めに行くのかの?」 「当たり前じゃ!あやつはわしの家来じゃからな!!」 そう言って、ヴェストリの広場に向かう為に彼は学院長室を飛び出した。 その頃、広場ではまだギーシュの攻撃が続いていた。しかし、幸村はまったく反撃しない。 「どうしたんだい?勇ましかった割に手も足も出ていないじゃないか」 この状況にギーシュは勝利を確信したのだろう。 「何だよあれ、全然反撃しないじゃないか」 「結局ただの平民ってわけか…」 その様子に周りからも声が上がる。 ほとんどの生徒がギーシュが勝つ…そう考えていた。 キュルケもまたその1人である。 「トシイエ…あなた、彼が強いみたいな事言っていたけど、あれじゃ駄目そうじゃない」 キュルケは2人の決闘を見ている利家に言った。 「キュルケ殿にはそう見えるか?」 「そうよ、だってさっきからやられっぱなし…」 「効いていない」 「………え?」 何時の間にか、タバサもこの戦いを見ていた。 彼女にしては珍しく本を読むのを止め、2人の戦いを観察している。 タバサは気づいていたのだ。ギーシュのワルキューレは人1人を吹き飛ばす程の力を持っている。 そのワルキューレの攻撃を受けていながら、幸村は膝を折っていない。 それどころか……最初に立っていた場所から1歩も動いていないのだ。 「……あの人が勝つ……」 「ギーシュ!いい加減にして!」 自分の使い魔がやられ続けているのを見てられないのか、ルイズが間に割って入ってきた。 「ここまでやればもういいじゃない!大体、決闘は禁止されてるでしょ!?」 「彼は平民だよ?禁止されているのは貴族同士の決闘だ」 確かに貴族同士では禁じられているが、平民となら禁じられてはいない。というより、前例がないのだ。 何も言えないルイズに、ギーシュはさらに続ける。 「そもそも君が彼に身の程というのを教えておけばこんな事にならなかったのではないかい?」 これにも、ルイズは言い返せなかった。 そして調子に乗ったギーシュはさらに屈辱的な言葉を浴びせる。 「まぁ、何も出来ない愚かな君にはお似合いの使い魔だがね!」 「…今、何と言った…」 突然、黙っていた幸村が口を開いた。 「お主は…ルイズ殿に何と言った…」 顔を伏せたまま、静かにもう一度言う。 「ならもう一度言ってあげよう。彼女は何も出来ない愚か者だと言ったんだよ!」 言い終わるやいなや、ギーシュは薔薇を再び振るう。 「行けワルキューレ!これで最後だ!」 命令を受けたワルキューレは動き出した。そして幸村の顔面目掛けて拳を突き出す。 ギーシュはこれで勝負は決まると確信した。 所詮は平民、貴族に対する無礼の報いであると、そう考えていた。 ………だが今度の攻撃は幸村に届かなかった。 ギーシュは一瞬、我が目を疑った。 顔に当たる直前に、彼は右手で迫ってきた拳を止めてしまったのである。 ワルキューレは止められた拳を引き離そうとする…が、動かない。 何とかして掴まれている腕を自由にしようともがく。 「…お館様の…」 しかし幸村はそれを許さなかった。 金属の軋む音が聞こえ、ワルキューレの腕がどんどん潰れていく。 「お館様の拳は!もっと強いぞおぉぉぉぉぉ!!!!!」 ドガアァァァン!! ワルキューレの腕を完全に潰すと、胴体に幸村の拳が打ち込まれた。 その攻撃を受けたワルキューレの体は、衝撃に耐えられずバラバラになってしまう。 「な……な……」 ギーシュは今起こった事を信じられなかった。 自分のワルキューレがただの平民に、しかも素手で殴り壊されたのである。 この光景にルイズも、キュルケも、周りの生徒も皆驚愕していた。 「拙者は…この世界の事など何も知らぬ…」 全員が沈黙している中、幸村が喋り出す。 「故に、拙者が馬鹿にされても、それは仕方なき事……だが!!」 ワルキューレの残骸を踏みつけ、ギーシュを睨みつける。 「この世界で拙者に住む場所を、飯をくれた恩人を……ルイズ殿を馬鹿にするのだけは許せぬ!!」 「う…う…うわあぁぁぁぁー!」 ギーシュは持っていた薔薇を振り回し、6枚の花びらを落とす。 するとさっきと同じような青銅のワルキューレが6体、地面から現れた。 先程と違うのは、それぞれが剣や槍で武装している事である。 「い、行けワルキューレ!あいつを倒すんだ!」 ギーシュの命令で、6体のワルキューレは一斉に行動を開始した。 「そのような木偶人形共に、この幸村!敗れはせん!!」 相手が獲物を持っているのを見て幸村は自慢の二槍を構える。 と、幸村が槍を構えると左手が輝き始めた。 しかし彼は興奮していたのか、この事に気づいていないようである。 先ず、真正面から4体が幸村に攻撃を仕掛けてきた。 一度に仕掛ければ大丈夫…そう考えたのだろう。その考えはあっけなく破れた。 「おらおらおらあああぁぁぁぁぁぁっ!!」 「烈火」…目にも止まらぬ速さで突きを何度も繰り出す幸村の得意とする技の1つである。 ワルキューレ4体はまともにこの突きの嵐を受けてしまい、蜂の巣のように体に穴が空いていく。 やがて体が維持出来なくなり、ボロボロと崩れていった。 先鋒を倒した所に、空中から残り2体が襲い掛かってくる。 それを確認すると、幸村は体を回転させながら飛び上がった。 「大!車輪!!!!」 2体はこの回転に巻き込まれ、そしてギーシュの目の前に落ちてきた。 体を真っ二つにされた状態で… 「そ、そんな…僕のワルキューレが…全滅…」 こんな馬鹿な……ギーシュはこの状況を理解出来なかった。否、したくなかった。 ほとんど数分…いや、もしかしたら数十秒かもしれない。 それだけの間に自分のワルキューレが、平民に撃破されてしまったなどと… ドシャアァッ!! そこに、飛び上がっていた幸村が地上に着地した。 その音にギーシュはビクッと身を震わせる…勝敗は決したのだ。 もはや降参するしかない… 「ま、まいっ…」 参った。そう言おうとした瞬間 「うおおおおおおおおおー!!!」 それを言うよりも早く幸村が駆け出したのだ。 興奮すると周りが見えなくなる…彼の悪い癖である。 ワルキューレとの戦いと、何よりルイズを馬鹿にされた事で頭に血が上り、ギーシュが戦意を失った事に気づかなかったのだ。 「ば、馬鹿!ダメ…」 「覚悟いたせええぇぇぇぇ!!」 「ひいいいいいーーっ!」 情けない悲鳴を上げるギーシュに、「朱羅」が繰り出された。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/battlespiritstw/pages/132.html
機人(きじん) 白色的靈魂 BS01-086 クイーン・ワルキューレ? BS01-089 デュアルキャノン・ベル?(武装) BS01-090 ヘル・ブリンディ? U BS01-091 機人ラグーナ? U BS02-044 魔砲神メガロック? BS02-X07 巨神機トール?(武装) X BS04-043 ワルキューレ・ヒルド? M BS05-034 白亜の竜使いアルブス?(竜騎) R BS06-043 盾機兵バルドル? BS07-028 機人ヴェルンド? BS08-030 機人フィアラル? (武装) BS08-032 知将ゲンドリル? (神将) BS09-028 機人ガラール? BS11-031 ワルキューレ・ミスト? SD01-023 機人ドロイデン? 收錄 白 P021 龍騎士ワーグナー? 關連卡片 -紅色- P020 大龍皇ジークムンド? -白色- BS06-082 無限なる軌道母艦? U 關連 系統
https://w.atwiki.jp/g_allows/pages/77.html
プレイヤー名 メリーソルド キャラクター名 ヒルド 年齢 ? 見た目は9歳ぐらい 性別 女 種族 半神 職業・なりわい ワルキューレペットショップの手伝い 誕生月 ? 第一印象 ドヤ顔ロリ 外見的特徴 ヴァルキリー時は鎧を付け羽衣をつけている。髪は解いてある。普段は髪の色が薄くなり三つ編みもどきにしている。カチュームを付けエプロンもつけている。 性格 元気な子供みたいな性格 一人称 ミー 二人称 あなた親しくなったら呼び捨て 話し方 ちょっぴり偉そうにしたがる口癖は「~なのら」 所持能力 勇士の選定 61ポイント 天才 王侯や勇士を選り分け、ヴァルハラへ迎え入れて彼らをもてなす役割。今はやっていない。 接客 29ポイント 得意 持ち前の笑顔とワルキューレだった時に勇士たちをもてなしたように接客する。 残り10ポイント 大切なもの お店街 詳細設定 元々はオーディンに仕えるワルキューレの一人だったがトールのことを気に入り力を半分まで奪われて下界へ降りてきた。今はトールのお店の手伝いをしている。前は今のようなロリ体型ではなくしっかりとした女性の体をしていた。ちなみに今でもほかのワルキューレたちとの交流は続いておりブリュンヒルデとレギンレイヴがずば抜けて仲がいい。 【フリースペース】
https://w.atwiki.jp/otome2/pages/68.html
最終更新:2010-12-19 06 51 17 (Sun) このページを編集 文明基本データ(共通) 文明基本データ(比較)ユニット職人 兵士Lv1 兵士Lv2 兵士Lv3 建物本拠地 蔵 兵士育成所 塔 その他初期金 育成所一つで育成を続けるのに必要な最低蔵数 進化速度比較 視界範囲 ストーリー、挑戦でのCPU限定文明のデータも掲載されています。 文明基本データ(共通) 進化所要時間(Lv2, Lv3共通) 30秒 建築物数上限(敵味方問わず) 128個(本拠込?) ダメージ計算式:攻撃する固体の攻撃-攻撃を受ける固体の防御 文明基本データ(比較) ユニット 職人 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 職人巫女 職人メイド 職人戦乙女 職人踊り子 職人ゴスロリ 職人魔法少女 職人デスロリ 職人りんごさん 職人アリス 職人 職人 職人ボカロ HP 50 50 60 50 50 45 50 50 50 30 50 40 攻撃 3(全職人共通) 射程 1(全職人共通) 防御 1(全職人共通) 移動速度 普通 普通 普通 普通 遅い 普通 遅い 速い 微遅 普通 普通 普通 兵士Lv1 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 見習い戦巫女 見習い戦メイド 見習い戦乙女 見習い戦踊り子 見習いゴスロリ 見習い魔法少女 見習いデスロリ 見習い戦りんご 見習いアリス 見習い聖騎士 見習い弓騎士 見習いボカロ HP 45 35 55 45 40 40 35 45 40 50 35 40 攻撃 4 (全兵共通) 射程 10 10 10 9 11 10 12 8 10 2 12 10 防御 1 1 1 1 1 1 1 0 1 2 1 1 攻撃間隔 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.7回/秒 1.35回/秒 2.0回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 移動速度 普通 普通 普通 速い 遅い 普通 遅い 速い 微遅 普通 遅い 微速 兵士Lv2 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 戦巫女 戦メイド 戦乙女 戦踊り子 ゴスロリ 魔法少女 デスロリ 戦りんごさん アリス 聖騎士 弓騎士 ボーカロイド HP 50 40 60 50 45 45 40 50 45 60 40 45 攻撃 6 7 6 射程 12 12 12 11 13 12 14 10 13 2 14 12 防御 2 2 2 2 2 2 2 1 2 3 2 2 攻撃間隔 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.7回/秒 1.35回/秒 2.0回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 移動速度 普通 普通 普通 速い 遅い 普通 遅い 速い 微遅 普通 遅い 微速 兵士Lv3 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 近衛戦巫女 近衛戦メイド 近衛戦乙女 近衛戦踊り子 ゴスロリアーク トップ魔法少女 デスタナトス 近衛りんごさん 近衛アリス 近衛聖騎士 近衛弓騎士 トップボカロ HP 60 50 70 60 55 50 50 60 55 80 50 50 攻撃 8 10 8 射程 14 14 14 13 15 14 16 12 16 2 16 14 防御 2 2 3 2 3 2 2 1 2 4 2 2 攻撃間隔 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 1.7回/秒 1.35回/秒 2.0回/秒 1.35回/秒 1.35回/秒 移動速度 普通 普通 普通 速い 遅い 普通 遅い 速い 微遅 普通 遅い 微速 建物 本拠地 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 本拠地(全文明共通) HP 600 500 500 700 600 1000 500 攻撃 0 4 0 4 0 射程 0 20 0 20 0 防御 1 1 サイズ 9×9(全文明共通) 収益金 0 10 0 不明 5 職人育成所要金 150 職人育成所要時間 6秒 不明 6秒 蔵 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 蔵(全文明共通) HP 100 80 60 80 100 50 100 80 60 80 100 60 攻撃 0 (全文明共通) 射程 0 (全文明共通) 防御 0 (全文明共通) サイズ 3×3 収益金(10秒毎) 15 17 14 14 15 13 不明 15 建築費 100 不明 100 建築時間 15秒 17秒 15秒 不明 15秒 建築中HP 20 不明 20 兵士育成所 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 戦巫女育成所 戦メイド育成所 戦乙女育成所 戦踊り子育成所 ゴスロリ育成所 魔法少女育成所 デスロリ育成所 りんご育成所 アリス育成所 聖騎士育成所 弓騎士育成所 ボカロ育成所 HP 200 (全文明共通) 攻撃 0 5 0 射程 0 13 0 防御 1 (全文明共通) サイズ 5×5 建築費 200 不明 200 建築時間 12秒 17秒 12秒 17秒 12秒 不明 12秒 建築中HP 20 不明 20 兵士育成費 70 60 70 兵士育成時間 9秒 9秒 8秒 8秒 11秒 11秒 11秒 7秒 10秒 10秒 不明 11秒 塔 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 弓騎士 ボーカロイド 名称 見張り台 前哨砲台 裁きの塔 バベルの塔 見張り小屋 タワー 見張り小屋 りんごの塔 砦 砦 砦 塔 HP 200 160 300 240 200 160 200 120 200 160 攻撃 7 7 12 8 8 6 8 7 7 7 8 6 射程 15 16 15 16 15 15 15 17 15 防御 3(全文明共通) 攻撃間隔 4回くらい/秒 サイズ 3×3 5×5 3×3 3×4 3×3 建築費 150 150 200 170 150 180 150 120 150 150 不明 180 建築時間 15秒 15秒 20秒 20秒 15秒 15秒 15秒 17秒 15秒 15秒 不明 15秒 建築中HP 20 20 30 24 20 20 20 20 20 20 不明 20 その他 初期金 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 ボーカロイド 初期金 500 450 500 500 450 500 450 500 500 500 500 育成所一つで育成を続けるのに必要な最低蔵数 育成所がひとつしかない場合は下記の数以上の蔵を用意すれば、常に育成し続けることが可能 文明 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 ボーカロイド 蔵数(10秒あたりに必要なお金) 6(77.8) 5(77.8) 7(87.5) 7(87.5) 5(63.6) 4(63.6) 5(63.6) 6(85.7) 5(70) 6(77.8) 4(63.6) 上記蔵数から1分間で確保できる兵数 6 6 7 7 5 5 5 10 6 6 5 上記兵数確保後の余剰金※蔵差分加算 220 290 140 140 200 370 200 40 130 148 340 進化速度比較 対戦開始から進化完了までの時間を各文明ごとに概算。 Lv2は兵舎1個・蔵10個まで、Lv3は兵舎2個・蔵20個までと限定して計測したものです。 あくまで目安として。 文明 巫女 メイド ワルキューレ バビロン ゴスロリ 魔法少女 デスロリ りんご アリス 女王 ボーカロイド Lv2兵士10人 3分35秒 3分26秒 3分40秒 3分40秒 3分55秒 3分28秒 3分50秒 3分35秒 3分45秒 4分00秒 3分35秒 Lv3兵士20人 5分00秒 4分42秒 5分13秒 5分13秒 5分20秒 4分45秒 5分15秒 5分05秒 5分10秒 5分30秒 5分00秒 計測にご協力してくださった各氏に感謝~ 視界範囲 視界の広さは各ユニット・施設によって異なる。 こっちは見えないのに相手からは見えている、なんてこともあるので注意だー 本拠>塔>兵>兵舎=職人>蔵 たぶんこんな感じ。文明による差はないと思われる 詳細・数値化は誰かやってくれー
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2652.html
前ページ次ページルイズと無重力巫女さん 「失礼しますオールドオスマン、大変なことが起こりました。」 オスマンがパイプを吸っているとドアをノックして秘書のミス・ロングビルが入ってきた。 「何なんじゃミス・ロングビル。その大変なこととは?」 「決闘です。」 その言葉を聞いたオールド・オスマンは口にくわえていたパイプを口から出し、大きくため息を吐いた。 「ふぅむ、どうしてこう最近の若者は血気盛んなのかのぉ…?して一体誰が?」 「はい、あのグラモン元帥の息子ギーシュ・ド・グラモンが……ミス・ヴァリエールの召喚した変わった服を着た少女に…。」 「何?」 【ミス・ヴァリエールの召喚した変わった服を着た少女】という言葉を聞いたオスマンは目を丸くした。 「ヴェストリの広場で決闘が行われるようですがどうします?」 「……わかった。とりあえずミス・ロングビルは広場の方に向かってくれ……それとここにミスタ・コルベールを呼んでくれんか。」 ミス・ロングビルがこの部屋を出てから数分後に、ミスタ・コルベールがドアをノックせずに慌ただしく部屋に入ってきた。 「オールド・オスマン。ミス・ロングビルから聞きましたが決闘とは本当ですか!?」 そのまま口づけしてしまうような距離まで迫ったコルベールを両手で押しとどめながら持っていたパイプを机に置いた。 「まぁまぁ落ち着けミスタ・コルベール。今から『遠見の鏡』で見るところじゃ。」 そういってオールド・オスマンは小さい置き鏡を机に置くと杖を振った。 その鏡に今のヴェストリの広場が映し出された。二年生が円を作り、ギーシュを囲んでいる。 「しかし大丈夫ですかねぇ…」 不意にコルベールが呟いたので。オスマンはコルベールの顔を見た。 「君はあの子の事を言っているのか…?それともグラモン家の息子?」 その言葉を聞いたコルベールは窓の外に目をやった後オスマンの方に顔を向けた。 「あの少女が果たしてうまく加減してくれるか心配ですよ。」 最初にあったとき、ルイズの足下目掛けて投げられた針を見てコルベールは「戦いに慣れている」と判断していた。 そんな者と二年生の中ではなかなかの実力者であるが戦い慣れしていない生徒が戦うのだ。 オールド・オスマンは不安がっているコルベールに顔を向け「大丈夫じゃ。」と言った。 「心配には及ばんじゃろうて。……では早速あの少女が本物の『ガンダールヴ』なのかどうか見せて貰おうじゃないか。」 オールド・オスマンはそう言い鏡の方に向き直った。 「諸君、決闘だ!!!!」 先にヴェストリの広場に着いていたギーシュは手を高らかに上げるとそう叫んだ。 それにつられその場にいた二年生達は歓声を上げた。 それから数秒後に上空から霊夢が降りてきてギーシュの目の前に立った。 「随分とまぁ…。こんなに野次がいると決闘というよりまるで見せ物ね。」 周りの異様な熱気に霊夢は嫌な目で辺りを見回す。 「舞台は整った。皆の者、静粛に!」 ギーシュが左手を高々に上げてそう言うと歓声を上げていた生徒達は一気に静まりかえった。 彼は左手を下ろすと右手に持っている薔薇の造花を振った。 するとどうだろう、地面から体が青銅で出来た一体の戦乙女、ワルキューレが現れた。 「君が負けと言ったら僕の勝ち。逆に君が僕の手に持っている造花を取ったら君の勝ちだ。」 霊夢は針を取り出して両手に持ち、ワルキューレとギーシュを見据えた。 「ちなみに僕の二つ名は「青銅」、「青銅」のギーシュ・ド・グラモン。」 大袈裟に右手を掲げながら名乗るギーシュに霊夢はつまらない物を見るかのような目で見つめていた。 「僕はメイジであるが故肉弾戦には自身がない、だからこの青銅で出来たワルキューレを操り君と戦う…異議は無いかね?」 「無いわよ。」 「それは結構………そうだそうだ、勝者は敗者に一回だけどんな命令でも下せるというサービスも追加しておこうか。」 ギーシュは薔薇の造花を持った右手を空高く掲げて―――― 「グラモン家の息子。ギーシュ・ド・グラモンの力を見せてあげよう!」 振り下ろし、それを合図にワルキューレが霊夢目掛けて突撃した。 (来る…!) ワルキューレは攻撃範囲に入ると右手で握り拳を作り、殴りかかるがそれに対し霊夢は地面から少し足を浮かせ――ホバリング移動というものである――で後ろに下がった。 (力はあるけど攻撃パターンは単純ね。) 隙が出来たワルキューレ目掛けて左手に持った針を全て投げた。 針はワルキューレの胸と肩の部分に命中したがワルキューレは二、三歩後退っただけに終わった。 霊夢はホバリング移動を止め着地すると今度は右手に針を持つ。 周りの観衆が霊夢の素早い攻撃と無駄の無い回避動作に オオッ! とざわめく。 「ん?なかなかやるようだね…。ならこちらは武器を出そう。」 そういってギーシュはワルキューレを自分の所にまで下がらせると薔薇の造花を振り、地面から出した青銅の短槍をワルキューレに持たせて再び突撃をさせた。 ワルキューレは素早い動作で突いてきたが霊夢はそれをジャンプして避けると右手に持った針をワルキューレの頭上から全て投げた。これは頭部に当たった。 頭部に針を喰らったワルキューレは持っていた槍を手放して大きくよろめき、地面に片膝を下ろした。 (よし、まずは一体!) 霊夢はワルキューレの動きが止まるのを確認するとギーシュの方に体を向ける。 ギーシュは新しく三体のワルキューレを生み出しており、三体とも手に青銅の大きな盾を両手に持っている。 (周りを固める気ね…!なr…) 瞬間、背中から物凄い衝撃と痛みが襲い、霊夢は地面に激突した。 「どうやら君を見くびっていたようだ。少し本気でいかせて貰う。」 ギーシュは薔薇の造花を霊夢に向けて言った。 霊夢は地面に寝そべったまま背後を見てみると倒したはずのワルキューレが前進ハリネズミ状態で立っていた。 (油断した…!相手はゴーレム=動く石像…つまりあれは一時的な停止か…!) なんとか痛みを堪え立ち上がった瞬間、ワルキューレが青銅の体とは思えない軽快な動きで飛びかかった。 「今から本気…?……私はてっきり…今までのが本気だと思ってたんだけどっ……。」 霊夢は痛みに堪えながらも皮肉たっぷりに言い返すと足を浮かせて距離を取って攻撃をかわし、針を再び両手に持ち一斉に投げた。今度の目標はワルキューレではなくギーシュである。 針は数十本。ギーシュは針だらけのワルキューレを急いで自身の元に駆け寄らせ盾を持たせているワルキューレを前面に出し、持たせていた盾で防ぐ。 ギーシュは反撃しようとしたが息づく暇もなく再び襲い掛かる針が数十本、盾でまた防がせる。 3回目の針の弾幕は先ほどよりも広範囲で迫ってきたため。思わず全てのワルキューレを前面に出して防いだ。 針が止み、ワルキューレを自分の側面に配置させた後にギーシュは気づいた。 霊夢が彼の目の前からいなくなっていたことに。 そして何が起こったのかわからなくうろたえているギャラリー達。 「………一体何処に…「ギーシュ後ろだ!!」何?……っ!?」 外野から聞こえたマリコルヌの声と同時に、ギーシュの背中に霊夢の飛び蹴りが炸裂した。 吹き飛ばされたギーシュは地面とキスし、体中土まみれになりながらもなんとか立ち上がり口の中に入った土を ペッペッ と吐いた。 (い、いつの間に…!) 少なくとも彼にはあの少女が素早く自分の背後に移動できたとは思えなかった。 蹴りを食らうまで全く気配がつかめなかったのだ。 「さっき殴られたお返しよ。」 霊夢は地面に降り立ちそう言い、頭に付けている大きな赤リボンの中から札を数十枚取り出して勢いよく投げた。 投げられた札は一瞬にして空色の半透明状の薄い板になった後、扇状に広がった。目標はギーシュと周りのワルキューレである。 「くぅっ!ワルキューレ!!」 ギーシュは急いで全てのワルキューレ達に前面を固めさせるがここで驚くべき事がおこった。 先ほどまで針に耐えていたワルキューレ達と青銅の盾は半透明状の薄い板にあっさりと粉砕されたのだ。 誰もがその光景に驚く前に、ギーシュは咄嗟に身をかがめ。そのまま通り去った板はギーシュの後ろにある城壁と激突した。 城壁は大爆発を上げて粉砕した。ルイズよりもすごい爆発である。 (な、なんだよあれは…!あんな攻撃聞いてなi……痛っ!?) 杖を持っている右手に鋭い痛みが走った。 ふと上を見てみると自分の杖である薔薇の造花は目の前に立っている霊夢が右手に持っていた。 「チェックメイト、と言ったところかしら。」 ギーシュは顔を俯かせると「負けだ…。」と小さく呟いた。 それを聞いた霊夢は小さく息を吐くと薔薇の造花を空高く放り上げた。 放り上げた薔薇の造花は空中で四回転をし、ギーシュの座っている横の地面に突き刺さった。 「確か勝者は敗者に一回だけ命令を下せるんだっけ?ならねぇ…。」 霊夢は顔に少し笑みを浮かべて頭を捻った。 「あぁ…。(あんなこと言うんじゃなかった。)」 ギーシュはどんな事を言われるのか恐怖してガタガタと震えていた。 そして霊夢はギーシュと目を合わせて命令を言った。 「アンタが馬鹿にしたルイズと今まで付き合ってた女の子達に謝ってきなさい。」 「…………は?それだけ?」 あまりにも予想外な命令にギーシュは口をポカンと開けた。 「それだけよ。なに?満足いかないの?なら顔面一発殴らせろっていう命令にするけど?」 霊夢は悪魔の様な笑みを浮かべ握り拳を作る。 「いえいえいえ!是非謝らせてください!いや本当におねがい!」 ギーシュは首を横に振りながら大急ぎで広場を抜け出していった。 その後霊夢はワルキューレに殴られたところを手でさすりながら広場を後にした。 広場から少し離れた通路の柱の影で決闘を見ていたオールド・オスマンの秘書であるミス・ロングビルはその場から離れ明かりが灯っていない通路の奥へと消えていった。 「ふぅむ…。」 オールド・オスマンは杖を振り『遠見の鏡』をしまうと横にいるコルベールに顔を向けた。 「ミスタ・コルベール。さきほどの少女が出したアレ…どう思う?わしには未知の魔法に思えたのだが。」 「私もです。オールド・オスマン…しかし詠唱無しで出すとは…さらには瞬間移動まで…。」 二人は先ほどの攻撃魔法に驚かされていた。 杖はおろか詠唱無しであのような破壊力を持つ魔法を出した少女に。 「のぉ…ミスタ・コルベール。わしはアレを失われし『虚無』の魔法と思うのだが?」 「えっ!あの失われし系統の魔法…しかし唯一それについて書かれている本にはあのようなことなど…。」 「『書を捨てよ、町に出よう』と言うことわざがある。字で知るより実際に見て知る方がいいのじゃ。」 それを言ったオスマンは机で寝ているモートソグニルの体を静かに撫でながら心の中でぽつりと呟いた。 (先ほどの瞬間移動…あの少女何者じゃ。そしてそれを召喚したミス・ヴァリエールも…) ふとコルベールの声がオスマンの耳に入った。 「しかし、『ガンダールヴ』の特徴は見れなかったものの、もしあれが本当に『虚無』の魔法ならばミス・ヴァリエールは……早速王室にこのk」 コルベールが言い終わる前にオスマンはコルベールの口を自らの手の甲で塞いで言った。 「いや、それはよせ。今の王室の貴族どもは戦争をしたがっておる。そんなことを報告したら奴らはなにをしでかすか…。」 と、そのとき部屋のドアからノックの音が聞こえてきた。 そっとオスマンは手をどかすと机からパイプを取り出し口に入れた。 「………この件はわしと君だけの秘密じゃ?いいな。」 「は、はい。では失礼しますオールド・オスマン。」 そういってコルベールは部屋を退室し、代わりにミス・ロングビルが入ってきた。 「オールド・オスマン。先ほどの決闘で粉砕された城壁は如何いたします?」 次にオスマンは修理代の事で頭を抱えることになった。 「いやぁ~、それにしてもさっきの決闘はいいものを見れたわね。久々に興奮したわ。」 そういってキュルケはドア付近からベッドで本を読んでいる青い髪の女子生徒の側に寄った。 今キュルケがいる場所はタバサという同級生の部屋であちこちに本が積み重ねられており全て彼女が読破した物だ。 たまにキュルケはこうして暇になればタバサの部屋に来て本を読んだりタバサとお話ししている。 「さっきの瞬間移動。」 タバサは微かに聞き取れる程度の声でそう言うと読んでいた本を閉じ窓の外を見ながら先ほどの光景を思い出していた。 針を数十本投げた後突如彼女の姿が掻き消え、数秒後にはギーシュの背後から蹴りを食らわしていた。 今まで様々な魔法を見てきたがあのような瞬間移動は生まれて初めて見た。 部屋に帰ってきてからありとあらゆる魔法関連の書物を読みあさり。先、魔法について書かれている本も読んだが瞬間移動については書かれていなかった。 「あぁ、あれは凄かったわね。あれであの紅白ちゃんがあの子の言うことを良く聞ける子だったらルイズも満足してたかしら?」 「………紅白、ちゃん?」 タバサは初めて聞いたその言葉に首を傾げた。 「あぁ、さっき私が決めたのよ。良いあだ名でしょ?」 「私にとってはナンセンス。」 そういってタバサはベッドから降りるとドアの方へと歩いていく。 「そろそろ夕食の時間。」 「あぁそうだったわね。今日は何かしらね~♪」 キュルケはスキップしながらタバサと共に食堂へと向かっていった。 「なぁモンモランシー許してくれよ!もうこれからは君一筋で…ごふっ!!」 「あんたみたいな女たらし信用できるわけ無いでしょ!?」 「だからって鳩尾蹴りはないよモンモランシー…。」 霊夢がルイズの部屋に帰ってきたのは夕食間近になってからであった。 決闘の後霊夢は暇なので空中散歩をしていたという。 一方のルイズは霊夢に手を振りほどかれてから部屋に戻って不貞寝していたらしく、数十分前位に起きたと言った。 「……ギーシュが謝りに来たわ。」 ベッドに座っているルイズは窓から二つの月を見ている霊夢に話しかけた。 「なんて?」 「「君に魔法の才能が無い「ゼロ」のルイズ…って言ってすまない。」って……。」 「そう、良かったじゃない。」 ルイズは一度顔を俯かせると顔を上げて霊夢にもう一度話しかけた。 「あんた、どこか怪我してない?」 「別に…何処も怪我してなんか無いけど。」 霊夢は素っ気なく答えた。 それを聞いたルイズはベッドから立ち上がり霊夢の傍によると袖首を引っ張った。 「うわっ!何するのよ!?」 「いいからちょっと背中見せなさい!」 霊夢はルイズにされるがまま服とその下に付けていたサラシの背中部分を取られた。 彼女の背中には大きくとも小さいとも言えない大きさの痣が出来ていた。それはワルキューレに殴られた時に出来た傷である。 「全く…キュルケが言ってたのは本当だったのね…。」 ルイズは大きくため息を吐くとタンスから小さい缶を取り出すと中から独特な香りのする薬を指ですくい、霊夢の背中に出来た痣にすりこんだ。 背中に薬を塗られている霊夢は背中から急に発した痛みに目を瞑った。 「いたっ!!なによこれ…。」 「我慢しなさい、痣を早く直せる秘薬だから。その代わり凄く痛いけど…」 「ならもうちょっとゆっくりしなさいよ…テテ。」 霊夢は小さく唸りながらもルイズに秘薬を塗って貰った。 「ハイ終わり……。でもあんた良く耐えたわね?大の大人でももうちょっと大きい声出すけど。」 ルイズは薬がはいった缶をタンスに戻しながらベッドに座ってサラシを付け直している霊夢に聞いた。 「これくらいの痛みなら……少しくらいは耐えれるわ……いてて。」 「もう…同居人が部屋の主を心配をさせてどうすんのよ。」 ルイズが頬をふくらませながらベッドに座っている霊夢の顔を見た。 霊夢はジト目でルイズに言った。 「……アンタは自分のこと馬鹿にされて痛くも痒くもなかったの?」 それを聞いたルイズはムッとしたような顔をしてこう言った。 「そりゃ確かに腹立たしかったけど…。あんなのもう慣れたわ。」 ルイズはそう言うと椅子の背もたれに掛けておいたマントを手に取って背中に付けると指をパチンと鳴らして蝋燭を消し。 ドアを開けて霊夢に顔を向けた。 「そろそろ夕食の時間よ。というかアンタ歩ける?」 霊夢は「大丈夫」と言うとそのままスクッと立ち上がり ドアを開けて外に出たルイズの後を付いていった。 食堂へと行く途中。ふとルイズが霊夢に話しかけた。 「アンタって…元いた世界で巫女をやってたんだっけ?」 「そうだけど?」 「その巫女さんの仕事って何だったの?」 その質問に霊夢は頭を掻きながら答えた。 「そうねぇ~、一日一日をのんびりと有意義に過ごして…なにか異変が起こったときはそれを解決しにいく事かしら。後結界を張る仕事ね。」 「その異変とやらを解決する時はいつも一人で解決してたの?」 「いや、いつも一人くらいはついてくる奴がいて。つい最近二人がかりでとある異変を解決した事もあったわ。」 「へぇ…。」 それで会話が終わると思ったがルイズが一呼吸置いて口を開いた。 「あんた。なんであの時ギーシュに話しかけたの?」 「あの時?あぁ、あいつが女の子二人に振られた時ね。」 霊夢もルイズと同じく一呼吸置いてこう言った。 「うーん…「厄介事に首を突っ込んでしまう性格」ってやつかしら?そういうものよ。」 ルイズは小さくため息を吐いて呆れた風に言った。 「あんたよくそれで長生きできるわね。」 「こう見えても体力と素早さには自身があるわよ。」 既に食堂の入り口は目の前であり二人は軽く笑いながらも中へと入っていった。 前ページ次ページルイズと無重力巫女さん
https://w.atwiki.jp/utamacrosswiki/pages/33.html
フレイア・ヴィオン 名前 効果 エピソード ワルキューレ・ユニフォーム 効果なし 初期 シュートラル 全ステータス2% 覚悟のオーディション ロートケープヒェン ライフ10% 密航者フレイア ブラウ・ブルーメ ソウル10% 5人目のヴィーナス ヒュプシュ・クヴァレ 愛属性プレートの全ステータス3% 夏めく陽射しの下で エーアステ・リーベ チャーム10% 一生忘れない贈り物 美雲・ギンヌメール 名前 効果 エピソード ワルキューレ・ユニフォーム 効果なし 初期 シュートラル 全ステータス2% It`s show time! フェアクライドゥング ソウル10% 潜入エネミーライン エーデル・シュヴァン サポート10% 揺らぐ思い モーントシャイン トータル3% 戦乙女に誘われて カナメ・バッカニア 名前 効果 エピソード ワルキューレ・ユニフォーム 効果なし 初期 シュートラル 全ステータス2% 閃光のAXIA ブラウ・ブルーメ チャーム10% 頼れるリーダー、カナメ ミルヒシュトラーゼ ソウル10% 秘密の願い事 マキナ・中島 名前 効果 エピソード ワルキューレ・ユニフォーム 効果なし 初期 シュートラル 全ステータス2% メカニック担当マキナ パステル・サマー 星属性プレート全ステータス3% 疑惑のサマーメモリー スイート・ベル チャーム10% 聖夜の贈り物 レイナ・プラウラー 名前 効果 エピソード ワルキューレ・ユニフォーム 効果なし 初期 シュートラル 全ステータス2% ハッキング担当レイナ サイレントジャスパー ライフ10% ミスマクロスの栄光 エーデル・シュヴァン ボイス10% 決意を胸に リトルゴースト 命属性プレート全ステータス3% ゴースト・ナイト ランカ・リー 名前 効果 エピソード 聖マリア学園制服 効果なし 初期 スターリットラブリー 全ステータス2% 超時空シンデレラ ウィッシュ・オブ・ヴァルキュリア トータル3% 翼に風を パンプキンウィッチ ボイス10% お菓子と夜の夢 ゴールドフィッシュテール チャーム10% 新春の風 シェリル・ノーム 名前 効果 エピソード オフショルダー 効果なし 初期 ブルーボンテージ 全ステータス2% 妖精の来訪 カウントベイビー ソウル10% What`bout my star? シャイン・オブ・ヴァルキュリア トータル3% 銀河に歌を ピンクハイビスカス 愛属性プレート全ステータス3% 銀河に夏がやってくる アムールアメール ソウルボイス6% 妖しげな妖精 パープル・ギャラクシー ライフ10% (銀河新年ミッション報酬) ミレーヌ・ジーナス 名前 効果 エピソード ボンバーライフ 効果なし 初期 ダイナマイトロック 全ステータス2% 待たせたな! クロスオーバーガール ライフ10% 頼れる背中 イノセントブルーム チャーム10% おめでとうミレーヌ! 熱気バサラ 名前 効果 エピソード ファイアーライブ 効果なし 初期 エクスプロージョンロック 全ステータス2% 果て無い銀河を旅して クロスオーバーファイアー ソウル10% 雲の切れ間 リン・ミンメイ 名前 効果 エピソード リメンバーラブ 効果なし 初期 娘々チャイナ 全ステータス2% 「娘々」の看板娘 ポルカドット ライフ10% 伝説への序章 ブルーガーデン チャーム10% 特別なあなたへ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/805.html
前ページ使い魔は神様? ヴェストリの広場は普段からは考えられないほどの賑わいを見せていた。 人垣の中央で相対するギーシュとアマテラス。 貴族vs使い魔の異色の決闘が今ここに始まろうとしていた。 「ギーシュ! あのクソ生意気な使い魔にお灸据えてやんな!」 「あんまりいじめすぎんなよ~!」 男子生徒たちからギーシュに声援が飛ぶ。 あのルイズの使い魔…生意気なことに、一部の女生徒からは妙な人気があったのだ。 奇行はともかく、その柔らかな毛並みは触りごたえ抜群であり、呆けた顔もなんとも言えず愛らしいと、 可愛い物好きの少女らは口を揃えてルイズの使い魔を褒めるのだ。 当然男子は面白くない。 使い魔の人気に嫉妬した男子生徒らは、ギーシュによる公開私刑を期待していたのだった。 それに、大なり小なり、ルイズを含め皆がこの犬に迷惑していたのも事実。 日頃の鬱憤をここぞとばかりにぶつける生徒たちで、広場はヒートアップする一方だ。 ギーシュは手を上げて観衆に応えていたが、ようやくアマテラスへと向き直った。 「使い魔君、逃げずにやってきたことは褒めてやろうじゃないか」 「お前さん相手に逃げ出す理由がねェなァ? 大した実力もねェ口先だけのボンボン相手にどうして逃げるンだァ?」 あくまで挑発するイッスン。 ギーシュのような人間は嫌いなのだった。 「よく言った…! では始めるとしようか!」 「おお―「待ちなっ、さいよっ!」 そこにルイズがやってきた。 随分と息が上がっている。考えてみれば先ほどから走りっぱなしだ。 「ああルイズ! 君の使い魔をちょっとお借りするよ!」 「いい加減にしてギーシュ! そもそも決闘は禁止されているでしょう!?」 「禁止されているのは貴族同士の決闘だよ。貴族と使い魔の決闘など禁止されていない」 「それにしたって、人の使い魔相手に決闘をけしかけるなんて非常識よ!」 しかも犬相手にだ。かなり大人気なかった。 「僕は決闘を申し込み、彼はそれを受諾した。決闘は正当なものだ。 それに、君もこいつの扱いにはほとほと手を焼いているみたいじゃないか? ここで一度痛い目に遭えば、君にも従順になるだろうさ」 「…………」 閉口するルイズ。 だがルイズのプライドはとことん高かった。 「あんたの手なんて借りないわ。いいから決闘をやめてちょうだい」 「しかし、君の使い魔はやる気のようだが?」 「下がってなァ嬢ちゃん。こちとら一歩も引く気はないぜェ!」 アマテラスは先ほどから身を低くして身構えている。 決闘マダー? とでも言いたげだ。 「あ、あんたねぇ…」 「大丈夫だってェ! こんなキザ、アマ公にかかればチョロいもんよォ」 「………………ほんっっっっっっとに痛い目見ないと分からないみたいね?」 「だ~から負けねェっつってんだろォ!?」 「………あ~そう! じゃあいいわよ! わかったわよ! 好きなだけ戦いなさいよ、バカッ!」 そう言ってルイズは背を向けた。 私はあれだけ止めたのだ、精々派手にやられてしまえばいい…心の中でそう毒づいて。 ルイズを含む大多数のメイジとイッスンは、互いに互いを過小評価していた。 力量を見誤っているのはどちらなのか? 「さァて、余計な茶々が入ったが…仕切りなおしといこうかィ!」 ガゥッ! 先手必勝とばかりにギーシュに突撃するアマテラス。 ギーシュはそんなアマテラスを一瞥をくれると、優雅な仕草で薔薇の杖を振る。 一枚の花びらが宙を舞った…かと思うと、そこには一体の甲冑を纏った女戦士の人形が出現していた。 急ブレーキをかけるアマテラス。 「な、なんでェこの土偶はァ?」 「言い忘れていたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。 従って、青銅のゴーレム、『ワルキューレ』がお相手するよ」 「青銅だァ?」 言うが早いか、ワルキューレはアマテラスに殴りかかる! とっさに飛び退って回避したが、拳は空を切り地面にめり込んでいた。 「へェ…」 イッスンが賞賛の念をもらす。 この世界の魔法とやらはなるほど、戦闘においても強力な武器となるようだ。 この世界における平民の貴族に対する萎縮ぶりに異常を感じていたイッスンも得心がいった。 ただの人間にとっては脅威そのものなのだろう。 矢継ぎ早に繰り出される攻撃を避け続けるアマテラス。 傍から見れば一方的な展開だった。 逃げるだけのアマテラスに執拗に迫るワルキューレ。 ルイズはもう見ていられないと目を伏せていた。 「お~お~お~。 ただ力押しするだけの木偶の坊なのかァ?」 初見で驚きはしたが、普段相手にしている妖怪どもと比べてもほぼ遜色ない程度の相手だ。 アマテラスはワルキューレの動作をつぶさに観察していた。 膂力はそれなりにあるようだが動き自体たいした事はない。 もはや『見』にまわる必要もなかった。 ワルキューレが目前に迫る。 止めさせようとルイズが駆けてくる。 …アマテラスは静かに精神を集中させる。 そして世界は停止した。 ルイズも、イッスンも、ギーシュも、観衆も、アマテラス自身も。 実際に時が止まっているわけではない。しかしアマテラスには知覚できる。 何もかもが静止した中で、アマテラスは思うままに筆をはしらせる。 (アマ公、お前筆魂って言葉を知ってるか? “活きのいい筆書きには魂が宿る” ってお話さァ―) 無論知っている。そうして世界を動かしてきたのだから。 画く軌跡は真一文字。 アマテラスがもっとも多用し、幾重に待ち構える妖魔を討ち払ってきた退魔の剣。 ルーンから力が満ちてくるのを感じる。 今ならばあのような青銅などまったく問題にならない! 線は刃と化し、女戦士を切り裂いた。 (なんだこれは!? 何が起こった!?) …なにが起こったのかまるで理解できない。 ギーシュは目の前の光景が信じられずにいた。 ワルキューレの胴体にザァっと線がはしったかと思うと、 次の瞬間、ワルキューレは真っ二つに分断されて宙を舞っていたのだ。 「………なにをした貴様!?」 「…ヘッ、バカ正直に応える奴がいるかってんだァ。 今は決闘の最中だろうがよォ?」 イッスンも内心驚いていた。 あの青銅製の土偶に一閃が通用するとは思わなかったのだ。 ギリ、とギーシュはアマテラスを睨み付けて杖を振る。 新たに六体のゴーレムが出現した。 しかし現れると同時に二体に線がひかれ、またもゴーレムは切断される。 一体なにをされたのか、ルイズも、ギーシュも、囲んでいた生徒らにも分からない。 「なんだあれ!?」 「魔法か!?」 「見てみろよ、杖なんて持ってないぞ!」 「せ、せ、先住魔法だ!」 誰かが発したその台詞に、一同は恐れ戦いた。 先住魔法…彼らにとって天敵であるエルフが杖もなしに使用する、絶大な威力を有する魔法… 始祖ブリミルですらついに聖地を諦めざるをえなかった、その先住魔法をルイズの使い魔がなぜ? ギーシュもまた色を失っていた。 先住魔法の使い手であるなどまったく聞いていないのだ! 遺伝子レベルで刻まれた、エルフに対する恐怖が襲い掛かってくる。 悪寒が背筋から全身へと広がっていく感覚を、ギーシュはハッキリと感じていた。 敵は余裕でも見せているのか、ノッソリと歩み寄ってくる。 「こ、こいつっ!」 ギーシュは膨れ上がる恐怖心を押さえ込んで、残る四体を四方から突撃させる。 手にした得物が敵を貫いた…と錯覚した瞬間、 正面のワルキューレが吹き飛ばされ、ギーシュの足元までふっ飛んでいた。 …そこには、白い影が舞っているかのように身を躍らせていた。 一撃、二撃、三撃― アマテラスが背の鏡を振るうたびにワルキューレの甲冑がはじけ飛ぶ。 ワルキューレはアマテラスの動きに全く対応できないままだ。 またも周囲は言葉を失っていた。 今度は手も触れずに背の円盤を振るっているのだ! 青銅製のゴーレムを、あの使い魔は事も無げに粉砕している。 しかもその動きが尋常ではなかった。あまりにも早すぎる。 ものの十秒としないうちに、三体のワルキューレはただの金属の破片と化していた。 残るワルキューレは足元に横たわっている1体のみ。 ギーシュは完全に恐慌状態に陥っていた。 こうなるはずではなかった。 自分はこの使い魔を叩き伏せて、皆から賞賛を受けているはずだったのだ! 最後の一体を、ギーシュはまたも真正面から突っ込ませてた。 というか、彼にはそれしかできなかった。 ワルキューレは不用意にアマテラスの間合いへ踏み込み、アマテラスと交錯した刹那、中空へと弾き飛ばされていた。 追い討ちをかけるようにアマテラスは宙でワルキューレを引っつかむと― 回転と共に渾身の力を込め、地面へと叩きつけた。 金属のひしゃげる音が響く。 …見るとワルキューレの上半身は完全に潰され、下半身のみ原型を留めたまま地面に横たわっていた。 一体どれほどの力が込められた一撃か? 全てのワルキューレを撃破され、ギーシュはガクリと尻餅をついた。 そもそもドットクラスであるギーシュに、二の手三の手など用意されてはいない。 もはや打つ手は無かった。 「どうだァ? まだ続けるのかィ?」 「…………参った……」 ギーシュが敗北を宣言する。 誰の目からも明らかな決着だった。 しかし誰も祝福する事はない。 嘲笑は沈黙に。 侮蔑は恐れへと変わった。 高位の幻獣が相手ならば、一介のメイジが遅れを取るという事もありえるだろう。 だがしかし、あのゼロのルイズのバカ犬なぞに、ドットクラスとはいえギーシュが負けるなどと誰が想像できよう。 それは主人のルイズも同じであった。 当のルイズは途中から呆けたままだった。 口をぽかんと開けたままでかなり滑稽だ。 …先日のイッスンとの会話が思い起こされる。 (犬のなりをしちゃいるが、これでも立派な大神様よォ!) そんな台詞を信じている訳ではない、信じている訳ではないが… 私が召喚した使い魔は、一体何者なのか? 前ページ使い魔は神様?
https://w.atwiki.jp/gods/pages/34848.html
ヘルキューナ ヘルキュナの別名。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1199.html
ヴェストリの広場は昨日とは打って変わり熱気に包まれていた。 「諸君!決闘だ!」 薔薇の造花を掲げ上げたギーシュに呼応し、歓声が沸き起こる。 「頼んだぞ平民!オレ達の分までぶちのめしてやれー!」 「平民っ!ギーシュをぶっ殺せー!オレが『許可』する!!」 「お前の背中はオレ達が守ってやる!思う存分戦えーー!!」 「あ~~ん…頼もしいわ~。私のサイトさん」 「そのキレイな顔を吹っ飛ばしてやれーー!!」 「年齢=童貞を舐めんなーー!!!」 モテるギーシュに対する嫉妬と好きな子に告白をして「私、ギーシュ様が好きなの…御免なさい」と断られた 恨みによって、決闘ではなく処刑を期待する男達の怒号で広場は溢れかえっていた。 ちなみにギーシュのファンと彼氏彼女持ちの連中は、広場入り口でモテない男達によって阻まれている。 「お前…随分嫌われてるんだな」 「う、うるさい!彼らは別だ!!」 キザな男ではあるが交友関係が広く、誰に対しても気軽に話しかける事ができるギーシュは周りから好かれる タイプの男であるが、浮いた話も多く(その多くは噂だが)女生徒からの人気も高い事から、一部の生徒からは 蛇蝎の如く嫌われていた。(かつてはマリコルヌもその一人だった) ギーシュにしてみれば言い掛かりも甚だしい事だが、それを口にしたら最後、広場から生きて出られない事は 嫌でも理解できた。 ホームグラウンドで試合に臨んだら観客席が全て相手側のサポーターで埋まってました。 そんな絶望的な状況下で顔を青褪めながらも闘志を燃やそうとサイトを挑発する。 「とりあえず、逃げずに来たことは誉めてやろうじゃないか。本当にありがとう」 「いえいえ、どういたしまして。逃げたら後が怖そうだし」 ギーシュが心の底から感謝を述べ、サイトがそれに答える。一瞬ほのぼのとした雰囲気が漂うが、それも束の間 薔薇の造花をあしらった杖を振り、ギーシュは青銅の騎士を錬金する。 「君の相手はこのワルキューレだ。さあ!掛かってきたまえ!」 余裕綽々でサイトに宣言するギーシュに対し周囲から非難の声が上がる。 「このタマナシヘニャチンがぁーー!!素手でやれ!素手で!!」 「平民相手に恥ずかしくないのか!!」 「サイトさ~ん。眼の中に親指つっこんでグリッ!とやっちゃえー」 「任せろ平民!お前ら魔法で援護するぞ!!」 流石にギーシュも非難の嵐に耐え切れず、もう一度杖を振りサイトの前に両刃の剣を作り出す。 「その剣を取りたまえ使い魔君。いや、マジでお願いするよ」 ギーシュが手を合わせて懇願して、サイトも素手では不安なので剣を手に取ると、何故か身体が軽くなった気がした。 「さあ勝負といこう。行け!ワルキューレ!!」 今まで剣など持った事がないサイトは見よう見まねで構え、青銅の騎士を迎え撃つ。 瞬閃、青銅の皮膚を軽々と斬り裂き、ワルキューレは宙を舞う。 自慢のゴーレムを一撃で葬り去られたギーシュと一撃で葬り去ったサイトの二人は、全く同じ表情を浮かべ呆然と 二つに裂かれて落下するワルキューレを見つめた。 「見ましたか学院長!やはり彼はガンダールヴに間違いありません!!」 「ふうむ……」 遠見の鏡に映された光景に興奮するコルベールと神妙な面持ちでそれを見つめるオスマン。 コルベールがサイトに記された見慣れぬルーンを調べた結果、かつて始祖ブリミルに仕え、盾となりて守り通した 伝説の使い魔『ガンダールヴ』のルーンに類似している事を突き止め、それが本物かどうかを確認する為に 二人が考え出した結論はサイトと誰かを戦わせると言うものだった。 無論、生徒の使い魔であるので死なせたり重傷を負わない様に配慮し、その為ギーシュに白羽の矢が立った。 彼の作り出すゴーレムならば、頑丈で手加減もできるのでサイトを試すには丁度良い相手なのである。 渋るギーシュをオスマン秘蔵の金髪ロール娘の卑猥な画集で釣り、なんとかそれを承諾させたのであった。 「あの三文芝居が始まったときは、どうなるものやら冷や冷やしたもんじゃがの」 「まあ、結果的に決闘になったから良いでしょう」 遠見の鏡には二体、三体と作り出されその都度サイトに破壊されるワルキューレの姿が映る。 「確かに強いが…まだガンダールヴと決まった訳ではない。それに…」 「はい。仮に彼がガンダールヴだとしても王宮に知らせる訳には参りませんね」 国民から『鳥の骨』と揶揄されるマザリーニ枢機卿が、腐敗しきった貴族連中に睨みを効かせてはいるが、 彼自身、その忠義にも関わらず仕えている王族に嫌われ、砂糖に群がる蟻の様に甘言で用いて王族を惑わし、 利を貪ろうとする貴族達が住まう宮殿に知らせればどうなるか、それは火を見るより明らかである。 「この事はワシらだけのヒ・ミ・ツじゃぞ」 「判っております。」 五体目のワルキューレが真一文字に断ち割られ、広場に歓声が轟く。 「まだやるか?」 「当たり前だ!」 強がってはみても、ギーシュの残りの精神力を総動員しても武器を持ったワルキューレを二体錬金するのが 関の山、それでは到底サイトには勝てない。 オスマンからは手加減する様に申し付けられたが最早そんな状況ではなかった。 ギーシュは周りの自分を囃し立てる声も聞こえないほど集中し、如何にしてこの強大な敵に勝つかを考えた。 そして一つの案が浮かび、それを実行に移した。 「行くぞ!出てこいワルキューレ…ああっ!」 ギーシュの錬金したワルキューレは上半身は原型を留めないほど醜く膨らみ、バランスを崩して地面に倒れこみ、 身体を支えようと腕を伸ばすが自重を支えきれずに腕が潰れる。下半身は形こそ変わらないが上半身とは 反対の方向を向き歩くことさえままならない。誰が見ても明らかな失敗にギーシュの顔が情けなく歪む。 「ギーシュ!負けを認めちまえー!!」 「お前もコッチに来い。ここは居心地いいぞ」 「サイトさーん!相手が泣くまで殴るのをやめちゃダメですよ~」 「平民!チャンスだギーシュを斬り殺せー!!」 錬金に失敗したギーシュが泣きそうな顔で自分が戦うと手招きする。サイトにはもう戦う気はないが、決着を着けねば 場が収まりそうにないので、仕方なく失敗したワルキューレを飛び越えギーシュの前に立つ。 「もういいだろ?オレの勝ちだ」 「ああ、恐れ入ったよ。僕では相打ちがやっとだ」 ギーシュが両手を挙げて首を振る。不審に思ったサイトが問い詰めようとすると、背後の失敗したワルキューレが 動き出し、醜く膨らんだ上半身を内側から破って通常のワルキューレが姿を現してサイトに槍を突きつける。 「なんだ?!どうなってんだ!」 「…そうか。あれは失敗じゃない!錬金したワルキューレの上に失敗した様に見せかける為に 薄い膜の様な青銅を被せたんだ!オレ達はまんまとダマされたんだよ!!」 「クソッ!一杯食わされたぜ!!」 騒ぎ立てる観客に華麗に一礼し、ギーシュはサイトを見る。 「と、言う訳さ。使い魔君」 「……参ったな。勝ったと思ったんだけど」 困った様に頭を掻くサイトに、ギーシュは手を差し出した。 「僕の名は、ギーシュ・ド・グラモン。君は?」 サイトは差し出された手を見て逡巡した後、その手に自分の手を重ね合わせる。 「サイト。平賀才人だ」 お互いの健闘を称え握手する二人を見て、観客達も毒気を抜かれて拍手を持って祝福する。 ここに貴族と平民の垣根を越えた友情が生まれようとしたその時、突然爆発が起きて二人は吹き飛んだ。 「このバカ犬!御主人様に逆らってなにしてんのよー!!」 「ちょっとルイズ!ギーシュまで巻き込まないで!!」 ルイズとモンモランシーが言い争いながら乱入し、片方は襟を掴んで広場から退散して、もう片方はその場で 手当てを始めてハートが飛び交う空間を作り出す。 状況が掴めず呆然とする観客達が次第に引き上げ、締まらない形で決闘イベントはお開きとなった。
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/2866.html
白鳥の乙女(アニメ) 通常魔法 「ワルキューレ」と名のつくモンスター1体を手札より特殊召喚する。 ワルキューレ補助 魔法