約 4,199,373 件
https://w.atwiki.jp/jojosyana/pages/82.html
263 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 15 50 57 ID zMtAXuGn お待たせ致しました。 続きです。 いつもの通り7レス投下で「援護レス」の後 再び投下再開という方式で行こうと想います。 (「援護」入ったら『連投キャンセル』させるんだよね?違うかな?) ではどうぞッ! ↓ 264 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 15 51 52 ID zMtAXuGn *STARDUSTφFLAMEHAZE* ←REPLAYッッ!! 「オッッッッッラアアアアアアアアアァァァァァァァ―――――――ッッッッ!!!!」 白蓮の炎で覆われた両手長剣を携える紅世の王、”狩人”フリアグネの頭上から 燃え盛る断頭台のように振り下ろされたシャナ渾身の一撃。 飛翔斬刀術と炎の戦闘自在法の融合技。 天翔の灼刃。 『贄殿遮那・炎牙ノ太刀』 「クゥッ!」 凄まじい熱気と共に唸りを上げて自分の頭蓋に迫るその一撃に対し、 フリアグネは対空迎撃の構えを執り、両の掌中から白い細かな印字を描く 自在式を長剣の刀身内部に送り込み、剣本体とソレを覆う炎とを同時に強化する。 そして、シャナの撃ち堕としの斬撃をフリアグネは集中した戦闘神経で 研ぎ澄まされた鋭い視線で見据え、長剣の樋(フラー)部分で受け止める。 ギャッッッッッグァアアアアアアアアァァァァァァァッッッ!!! 強烈に灼けた刃鋼(はがね)と刃鋼の空中衝突と共に 鼓膜を劈くようにして響き渡る炎斬吼。 空間に吹き荒ぶ紅と白の死を司る火線の火走り。 伝わる衝撃でフリアグネの純白の手袋が引き裂かれ、 冷たく硬質な痺れが両腕に流し込まれ、構えた右の肘が意図せずカクリと 瞬間的に落ちる。 「ッッ!?」 想わぬ身体の突然の造反に驚愕で一瞬瞳の虹彩を失うフリアグネ。 (こいつ……本当に……満身創痍のこの躰の一体どこにこんな力が……ッ!) 「ァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!」 辟易しきった表情で歯を食いしばるフリアグネが心中で そう想う間にもシャナは互いの愛刀の交叉部分を支点にし、 その身に纏った黒衣の能力なのかまるでその背に火の粉舞い散る双迅の両翼でも 生えたかのように引力を無視し、中空に浮いたままの状態で尚も強引に 圧力を捻じ込んでくる。 265 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 15 59 29 ID zMtAXuGn ??? どーゆーコト? 書き込み出来ない。 ってか、書き込んだのに「更新」に反映されない。 266 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 16 00 41 ID zMtAXuGn そして。 「オッッッッッッラアアアアアアアアアァァァァァァァッッッ!!!」 炎の咆吼と同時に先刻同様大刀の一撃が強烈に振り抜かれ空間に 三日月状の火線を描きながら灼熱の突風と斬撃がフリアグネの 長身痩躯の身体を吹き飛ばす。 「ッッ!!」 斬閃の衝撃でまるで風に舞う薄紙のように空を仰ぐ体勢で弾き飛ばされた フリアグネ。 「ッッ!!?」 その視界に、一瞬の暇(いとま)もなく飛び込んでくる紅蓮の刀身「本体」 (……な……に!?「投擲術」……ッッ!!だと……!? 馬鹿な……!このタイミングで……!?) 先刻、フリアグネを『炎牙ノ太刀』で吹き飛ばした直後、 既にその鋭敏な頭脳で放物軌道を算出していたシャナが、微塵の躊躇もなく 紅蓮の炎に包まれた己が愛刀を標的に向けて撃ち放っていたのだ。 己が愛刀に強い執着を持つ「刀剣使い」らしからぬ、 その思い切りの良さと勝負勘、卓越した戦闘センス。 先刻同様シャナ「本人」が飛び込んで来るモノだと想っていたフリアグネの 思惑は外れ、更にその動作に慣れすぎていた所為も在り若き紅世の王の顔と身体を 冷たい純粋な脅威が劈く。 そして、三度、フリアグネのその耽美的な美貌に唸りを上げて迫る 戦慄の美を流す紅蓮の飛刀刃”贄殿遮那”。 (クッ……ゥ……!う、動、け……ッ!) フリアグネは先刻の『炎牙ノ太刀』の斬衝で麻痺した右手に 在らん限りの引き絞られた意志の力でその全身の神経作用を末端部に 一点集束させ、真下からの軌道でなんとかその紅蓮の飛刀の一撃を 上体を浮かせた”獅子王ウィンザレオ” ブレード部での 片手薙ぎ払いの一撃で辛うじて弾く。 灼けた金属音を靡かせ横からの剣撃で直線運動を遮られた ”贄殿遮那”は紅蓮の軌跡を描きながら回転して宙を舞う。 しかし、安堵する間もなく、激痛。 267 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 16 08 48 ID zMtAXuGn まただ・・・・・orz 一体どーゆーコト??? 誰か教えて・・・・・orz 268 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 16 20 48 ID zMtAXuGn 贄殿遮那を投擲するとほぼ同時に既に姿勢を低く両腕を交差して フリアグネの視界の死角から駆け込んで来ていたシャナの痛烈な生身の飛び膝蹴りが フリアグネの端整な顔の左頬に直撃してメリ込んだ。 そのフリアグネの口内で強引に軋らされた歯と肉とが耳障りな潰滅音を立てる。 「グァッ!!?」 「ご主人様ァァ!!」 主の苦悶とその従者の悲痛な叫びとがほぼ同時に上がる。 表情はその長いパールグレーの前髪に阻まれて伺えないが、 確かな手応えを感じ着地したシャナは素早く宙を舞う大刀を飛び上がって掴み その手に戻す。 フリアグネは今度こそ完全に意識を断ち切られ、まともな体術すらも使えないまま 瓦礫の海の上に鋭角の軌道で着弾した。そして衝撃の余波で瓦礫の荒れた海面を抉り その細身の痩躯を引き擦られながら先刻、自分の最大焔儀の余波によって 引き裂かれ折り重なるように倒壊した青いフェンスの残骸に 粉塵を巻き上げて衝突し尚も勢いは止まらずその後ろのコンクリートの土台部分に 激突してようやく止まる。 しかしその左手だけは、無意識状態にも関わらず胸元の人形の上に 添えられ細身の身体は左胸の部分「だけ」を庇うように前屈の姿勢で丸められていた。 「……………………」 生まれて初めて、地に仰向けに伏した状態で自分の起こした封絶を見上げる事になった 紅世の王 ”狩人”フリアグネ。 感慨は何も湧かずまるで夢の中にでもいるかのよう。 そのグラつく視界の頭上から忌まわしき者の存在の声が静かに到来する。 「随分お上品な戦いに慣れすぎてるようね?「決闘」でもしてるつもり? 「戦場」の剣技は剣だけじゃない。”足”も使うのよ?」 そう高潔な声でシャナは遙か遠くで横たわるフリアグネを見下ろしていた。 「討滅の道具」若しくは「同胞殺し」という言葉で侮蔑していた矮小なる存在に、 それも年端もいかない小娘に、短時間の内に二度も地に伏されるという 「屈辱」の為に半ば放心状態で空を仰ぐフリアグネ。 269 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 16 22 39 ID zMtAXuGn まるで先刻のシャナの姿をトレースするが如く。 虚ろな表情で白い封絶の紋字と紋章を見つめている。 しかし、その彼の胸元で。 「ご主人様ァ……」 最愛の燐子の恋人がフェルトの両手で口元を押さえ、 今にも泣き出しそうな悲痛な声で自分に語りかけてきた。 その冷たくも甘い言ノ葉にフリアグネはハッと我に返る。 そして左胸のポケットから見上げるようにして自分を見つめる 最愛の存在の者の熱を感じ、そのパールグレーの瞳を切な気に細めて 微かに滲ませる。 (ありがとう……私のマリアンヌ……君はいつも…… 私に……「勇気」をくれる、ね……?) そんな想いが、フリアグネの胸の中の屈辱感を静かに洗い流した。 そう。 強者と戦う事は何も今日が初めての事ではない。 紅世の ”狩人”の仕事を生業として生きる以上、常に争いは避けられなかった。 でも、自分は今こうして生きて存在し続けている。 そう、いつだって胸元のマリアンヌと共に戦い、 共に今日まで二人で生き抜いてきたのだ。 ソレだけは何も変わる事はない。 今までも。 そして、これからも。 その追憶を静かに心の中で反芻したフリアグネは胸元のマリアンヌを 見つめながら静かにそして穏やかに彼女に語りかける。 「大丈夫。私なら何も心配はいらない。こう見えても私は結構頑丈で、ね……ぐっ!?」 胸元の燐子の恋人に心配をかけないよう無理に起きあがろうとした フリアグネの全身を突如激しい眩暈と嘔吐感が襲う。 「ご主人様ッッ!?」 まるで怯えるような驚きの声をあげるマリアンヌをフリアグネは片手で制する。 どうやら先程直撃を受けた膝蹴りの入った角度が相当に悪かったらしく、 鋭く頭蓋を揺らされたのが原因のようだった。 270 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/13(日) 16 45 58 ID zMtAXuGn テスト。 271 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/13(日) 16 47 23 ID sg1Kwatv ニコ厨が 死ねよ。つーかまだオマエ書いてたのかよ。いらねえ、 272 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/13(日) 16 51 36 ID bV5VIj1q 支援 273 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 16 52 58 ID zMtAXuGn フツーのカキコは出来るケド、 何故かワードソフトからのコピペは出来ないみたいですね。 今までは出来たのに何でですかね? 日曜だからサーバーの過負荷とかそーゆー問題ですかね。 少し時間を置きながら投下しようと想いますので 気長にお待ちの程を^^; 274 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 16 56 44 ID zMtAXuGn 再び瓦礫の上に片膝をついたフリアグネはそれでも無理に目元と 口元とを笑みの形に曲げ。 「それより、ケガはなかったかい?私のマリアンヌ?」 整った輪郭の、線の震える笑顔でそう彼女に問いかけた。 マリアンヌを庇った為に負った身体の裂傷から舞い散る、 白い炎の光にその顔を照らされながら。 (……………………) マリアンヌは、その儚い微笑に最愛の主の優しさを感じた。 でも。 その優しさが痛かった。 その優しさが辛かった。 「ハイ……」 そっと添えられた左手にフェルトの頬を寄せ、最愛の存在の温もりを 感じながらマリアンヌは静かにそう答えた。 『それだけしかできなかった』 だから、何も出来ない、我が身を護ってもらう事しか出来ない、 今の自分の「躰」を心から呪わしく想った。 どうして、今、アノ「躰」じゃないのだろう? どうして、今、こんなに小さい「器」なのだろう? そして、なんて、無力なんだろう?今の自分の存在は。 そのマリアンヌの心中の葛藤を余所にフリアグネは再び精神を集中させ、 戦闘の思考を研ぎ澄ました。 そして、戦況的にシャナにこうも押されている自分の状況を具に分析し始める。 (戦力的には互角、否、ダメージの在るヤツの方が遙かに不利の筈。 にも関わらずこうも後手後手に廻るのはヤツの精神状態、 引いてはその怒りの「源泉」が微塵も読めていないからだ。 『だから解らないが故に「力」だけで強引にコトを 押し進めようとする戦闘傾向に陥る』 先刻から私は熱く成り過ぎてヤツのペースに巻き込まれている。 無益な鍔迫り合いでの攻防等その良い証拠、 ) しかしそのフリアグネの戦況解析の作業は前方から迫る 烈しい灼熱の喚声によって中断を余儀なくされる。 275 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 16 59 35 ID zMtAXuGn 「オオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォ!!!!」 灼熱の息吹と剣気を撒き散らせるフレイムヘイズの少女が 紅蓮の炎で覆われた贄殿遮那の刀身を引き擦り、瓦礫の水面に烈しい火線を描き 強暴な音を掻き立てそして夥しい火花を散らしながらこちらに向けて疾走してきていた。 その強烈な気配に反射的に応じそうになる自分をフリアグネは激しく戒める。 (乗せられるな!それより「感覚」を研ぎ澄ませッ!フリアグネ! ヤツの無軌道で乱雑な斬撃が『次はマリアンヌに当たらない』という 「保証」はどこにもないんだぞ!!) そう強く心の中で叫び、片腕で水平に両手長剣を構えそのブレードの表面に 生身の左手を浸すように翳す。 その薄氷のような刀身に渦巻く白蓮に怜悧な瞳の風貌を陽炎に揺らめかせながら。 (次の「一合」で見極める!貴様のその力の「正体」!) 「ッッッッッッラアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!」 必殺の一刀の為に無防備な左の肩口を敢えて相手に晒す「車の構え」のまま 摩擦の火花の火線を描きながら瓦礫の上を引き擦ってきたシャナの大太刀の切っ先、 大地を「支え」にして刀身に肩と腕から連動して発生するその力と下からの反動とを 存分に溜め込んだ刀身が手首の素早い「返し」で勢いよく跳ねあがり、 テコの原理と摩擦力とでその鋭さを増大させた真一文字の大薙ぎ払い。 瓦礫の上に勢いよく滑らすようにして軸足を踏み込んで反転させ火の軌跡を描き、 腰の捻転と大地を鞘走りの代わりに利用した抜刀炎撃斬刀術の軌道が 瓦礫の火線と交差して十字を描き、フリアグネの胴体に向けて強音速射出される。 疾風軋迅。断空の咬牙。 『贄殿遮那・火車ノ太刀/斬斗(キリト)』 破壊力-A~C(地形状況により増減) スピード-A~C(地形状況により増減) 射程距離-シャナ次第(通常10~20メートル) 持続力-C 精密動作性-A~C(地形状況により増減) 成長性-A~C(地形状況により増減) 276 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 17 04 57 ID zMtAXuGn (来、た……ッッ!!) フリアグネは咄嗟に長剣を瓦礫に突き立て、柄頭に両手を当てて固定し 片膝を地につけた防御法でシャナのその一撃を受け止めた。 ギャギリィィィィィィィィィィィィィィィッッッ!!! 凶暴な斬撃音とけたたましい火花を撒き散らして炎の双刃が激突し 衝撃が剣の柄からフリアグネの肩口にまで貫通して伝わってくる。 しかし瓦礫の上に突き立てた長剣の支え、シャナ同様大地の恩恵の影響で 今度は弾き飛ばされずにすんだフリアグネ。 しかしシャナは次の斬撃技の予備動作(モーション)には入らず 先刻同様尚も強引に刃を押し込んでくる。 「ァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 湧き上がる灼熱の息吹とその強烈な威圧感(プレッシャー)が、 まるでフリアグネの「誇り」の「象徴」である剣ごとまとめて斬り飛ばさないと 気が済まないとでも言っているかのようだった。 「グッ……!!……ゥゥゥゥゥウ……ッッ!!」 その火花を散らす灼熱の圧力の突進をフリアグネは片膝を地につけた体勢で 両手に渾身の力を込めて何とか大刀の猛追を押し止める。 このような不合理な戦い方。 特に精神的にも『完膚無きまでに相手を叩き潰す』といったような戦い方を 執る者は、一瞬の気の弛みが生死を分かつ事を宿命とする「戦士」の中にはそうはいない。 ましてや紅世の徒の討滅のみを目的とする”フレイムヘイズ”なら尚更の事だった。 故に、その様々な不合理な要素が悉くフリアグネの予測を裏切り 結果、常に戦いの主導権をシャナに握られる事になる。 しかしフリアグネは己の胸元の最愛の存在の為、歯を食いしばって 両腕に渾身の力を込めながらも圧力を押し込んでくるシャナの双眸を 極限まで研ぎ澄まされたパールグレーの瞳で鋭く射抜いた。 視界を越え、光彩を抜けて、その遙かな存在の深奥までも見透すかのように。 277 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 17 08 40 ID zMtAXuGn 「ッッ!!」 そして、その燃え上がる紅蓮の双眸の中に。 今は正義と勇気の輝きを称える真紅の灼眼の奥に。 彼は視た。 否、感じ取った。 先刻からの少女の言動と感情の変遷とを折り重ねて。 少女の瞳の、その更に深奥に宿る黄金の、否、「白金」の燐光。 その存在の感覚が精神の裡で形創るまだ視ぬ最大の敵。 『星の白金』 【空条 承太郎】の存在を。 (そうか……!なるほど……な……!『星の白金』…… 否……その「本体」である”星躔琉撃の殲滅者”に対する強い執着(おもい)が、 そこから生み出される精神力が、己が肉体の苦痛を超えて限界以上の 存在の力を器から引き絞っているという事か……!) 忌々しくも認めたくない事実ではあった。 だが、その「動機」こそ不明瞭ではあるが、自分のマリアンヌに対する「想い」と 同じ理由で少女は戦っていたのだ。 『自分の為ではない別の誰かの為に』 解らないのも無理はない。 己の「復讐」以外で戦うフレイムヘイズに等、 今まで遭遇した事はなかったのだから。 『ソレ故に』自分は今日までその存在を侮蔑してきたのだから。 (フッ……皮肉な話だ……な……!仔を守る獣は「手負い」の方が強暴、か…… だが……ッ!) 状況の分析を終えたフリアグネはシャナの力の源の正体に怯む事はなく、 尚も刃を押し込んでくるそのシャナの双眸を真正面から威風堂々と見つめ返した。 (『ソレは私も貴様と同じ事だッッ!!』) そして脳裏に浮かび上がる二つの存在。 その一つは今、何よりも近い自分の胸元に。 その一つは今、どんなに遠くても何処よりも近い心の裡に。 その「認識」が、心の裡での狂おしいまでの痛切な叫びが、 フリアグネのパールグレーの双眸を一際大きく見開かせる。 278 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 17 13 26 ID zMtAXuGn ちょっと一休みです^^; 何か今日に限ってカキコがKCに消し飛ばされるという 奇妙なトラブルに見舞われてますが(今まではなかったな、こんなコト) まぁジョジョスレの仕様という事にしておきましょうw 何とか今日中には全部投下しようと思ってるので 気長にお付き合いくださいw では。 279 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 18 02 51 ID zMtAXuGn そして、その瞳に灯る、シャナの瞳に宿る光とは対極の存在の光源。 ソレが何よりも激しく狂暴に己の初めの「決意(きもち)」を呼び熾こした。 (私はッ!必ず「都喰らい」によってマリアンヌを完全なる一個の 存在にしてみせるッッ!!そして!!この使命を完遂させ必ず彼と共に あの御方の御許へと還る!!我々「3人」がアノ方の創り出す 『新たなる世界』を斬り開く剣となる為にッッ!!) 心中での咆哮と共にその精神の深奥で甦る、自分も含めた全てを 圧倒して呑み込む程に絶大なる黄金の存在。 絢爛たる「永遠」を、その神如き存在の器に宿した悠麗なる御姿。 その存在に、フリアグネは静謐に語りかけた。 (どうか……私を……マリアンヌを……そして彼を……見護っていてください……! 神聖なる……我が……統世王……『DIO様』……!!) 脳裡に描く、その白い首筋に刻まれた星型の痣が絢爛たる運命の象徴 であるかの如く神麗な最愛の君主は、己がその言葉に微かに微笑みかけてくれた ような気がした。 「!!」 少なくともフリアグネにはそう感じられた。 その全身をバラバラに引き裂いて劈くかのような、 魔薬のように甘く危険な存在の多幸感。 その感覚がまるで呼び水のように紅世の王フリアグネの裡なる存在の焔を呼び醒ます。 そしてその散大したパールグレーの瞳孔に突如燃え上がる この世の何よりも冥き暗黒の意志の光。 そしてソレに共鳴するかのようにフリアグネの剣に宿った白蓮の炎が 今迄以上に激しく逆巻いて強烈に燃え上がり、瞬時に集束してドス黒い放電現象を 引き起こし始めた。 「ッッ!?」 眼前の変異を敏感に察知したシャナの、一瞬の驚愕とほぼ同時に 背筋を駆け昇る戦慄。 280 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 18 08 40 ID zMtAXuGn 支援。(自分で言うのもオカシイですが^^;) 281 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 18 11 30 ID zMtAXuGn またダメだな。 一体どーゆーこっちゃ??? ま、いーや。スパロボでもやりながら気長に 投下しよっとw 282 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 18 17 06 ID zMtAXuGn ソレはかつて、一度だけシャナが感じた存在と限りなく酷似していた。 しかしその事実を少女が分析する間もなく。 「無駄だァァァァァァァァァァァァァ――――――――――――ッッッッ!!!!」 咆哮。 ついで。 衝撃。 「ッッ!!?」 突如、シャナの眼下から己の刀身を押し込みながら疾駆する白い斬閃。 その細身の折れそうな、しかも片腕だけから刳り出されたとは想えない程の 途轍もない強力の籠もった右薙ぎ払いの一撃。 反射的に刀を顎の下で真横に構えていなければ、そして手にしていた剣が戦慄の大太刀、”贄殿遮那”でなければ、間違いなく今の一撃で首を刎ね飛ばされていた。 そしてフリアグネの渾心の力で以て空間へと刳り出されたその白い斬光閃は、 贄殿遮那の刀身ごとシャナの躰を空中へと強烈な圧力を伴って弾き飛ばす。 「きゃうッッッ!!!」 膠着状態、否、寧ろ自分の方が優勢だった鍔迫り合いの予期せぬ終結に、 そしてその驚愕にシャナは半思考停止状態のまま空中に飛ばされバランスを崩して 瓦礫のコンクリートの上にその華奢な躰を叩きつけられる。 「あうぅぅッッ!!」 落下衝撃で大きくバウンドした躰を何とか中空で反転させて体勢を立て直し、 靴裏を瓦礫の上に強引に滑らせながら停止させ、石作りの地面との激突で 新たに開いた側頭部の裂傷に左手を押し当てながらブレる視界を精神の力で 無理に繋ぎ直す。 「うぅ……今、のは……?」 シャナは側頭部から流れてきた血を目に入らないように手で拭いながら、 痛みを堪えて状況の分析にかかる。 283 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 18 19 50 ID zMtAXuGn 先刻、強烈な斬撃閃に弾き飛ばされる瞬間、自分は確かに感じた。 そして戦慄の”狩人”フリアグネの背後に確かに視た。 かつて自分を絶対絶命の窮地に陥れ、フレイムヘイズの誇りも尊厳も 跡形もなく全て蹂躙し尽くしたこの世界史上最大最強の存在。 艶めかしい白い首筋に刻まれた星形の痣。 その魔性の美が彩る絢爛たる永遠の器を己が存在の裡に称えた。 ”邪悪の化身” 『幽血の統世王』 の姿、を。 その強大なる存在の邪気(オーラ)を、まるでアイツの操る 『幽波紋(スタンド)』のようにその背後に携えた長衣を翻す「覚醒」した紅世の王。 今はその壮麗なるパールグレーの瞳の裡に常闇の暗黒の光を宿す”狩人”フリアグネ。 否。 悪夢と絶望とを司る、真に邪悪なる統世王の完全なる僕(しもべ)。 【幽靈と劫炎の簒奪者】 ダメージによる錯覚か、それともプレッシャーから来る幻覚なのか、 フリアグネの全身と纏った純白の長衣とが放つ白い存在の闘気の端が ドス黒い放電現象を引き起こしているようにも見えた。 (こ……の……この気配は……!まさか……ッ!まさか……!) かつて一度だけ対峙したアノ時の光景が、シャナの脳裡にフラッシュバックする。 「む……ぅぅ……」 胸元のアラストールまでもが眼前のフリアグネの余りの変貌振りに 驚きを隠せないようだった。 沈黙する二人の前で、その暗黒の炎をそのパールグレーの瞳に 宿らせたフリアグネが、ゆっくりと静かに口を開く。 「自分だけが「何か」を背負って戦っていると想いあがるな…… 私のアノ御方に対する「忠誠」と「覚悟」の強さは…… 到底貴様如き小娘の遠く及ぶ処ではない……ッ!」 ゾッとするような絶対零度の声色でフリアグネはシャナにそう告げ、 白蓮の炎と漆黒の雷流とに包まれた氷刃 ”獅子王ウィンザレオ” で鋭く自分の存在を劈く。 284 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 18 21 58 ID zMtAXuGn 「クッ!」 心底口惜しそうに奥歯を噛みしめるシャナ。 (アイツ……さっきまでと雰囲気が違う……!明らかに……気配が…… 違う……ッ!『存在』が変貌(かわ)った……!) 優勢だった先刻までの「流れ」がこれで再び一気にゼロにまで、 否、それよりも遙か後にまで巻き戻された。 焦れるシャナのその胸元で炎の魔神、紅世の王 ”天壌の劫火” アラストールが 心底感慨入ったという声調で厳かに口を開く。 「うむ。真に恐るべしは『幽血の統世王』 彼の者の常軌を逸したその「器」、か。 此処より遙か彼方の地より自らは指一本すら動かす事なく 『存在のみで』彼奴の「器」に力を注ぎ込むとはな」 「じゃあ、やっぱり」 一番良くない事態が静かに自分の目の前で到来しようとしていた。 目の前の紅世の王も、今。 『 自分以外の存在によって自らの存在の力を増大させている 』 本人の意志とは、意識とは、無関係の領域で。 「うむ。それにしてもげに恐ろしきモノよ。 我が盟友(とも)そして大奥方より伝え聞いてはいたが…… 他者の存在を介して生み出される『精神』の存在の力というモノは。 先刻のお前、そして昨日の彼奴(あやつ)の変貌振りにも驚かされたが、 今の彼奴はソレ以上かもしれぬ。否、それは最早「数値」等という 「領域」に属するモノではないのかもしれぬな……」 「そう……だね……確かに」 そう呟いて押し黙るシャナ。 紅世の徒を。 それも ”王” を。 ただ力で支配するだけではなくここまで「魅了」するその『超人性(カリスマ)』 身体だけではなくその精神(こころ)までも。 「人間をやめた者」だけが初めて持つことを赦されるその強大なる無限の能力(チカラ)。 285 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 18 24 32 ID zMtAXuGn やっぱり、凄い。 自分が想ってるより何十倍も、何百倍も。 本当にアノ男は凄い。 そしてその完全なる僕と化した紅世の王が、その暗黒を宿した双眸で 少女を上から睨め付け、そして宣告する。 「終わりだ。フレイムヘイズ。最早お前に勝ち目はない。 何故ならば私は、 今、 『アノ方の存在と共に戦っているのだからッ!』」 何よりも強く己を誇り、フリアグネは悪意の放つ雷の流散で彩られた宝具、 ”ホワイトブレス”を鮮麗に翻す。 「そしてソレだけではない!この胸元のマリアンヌと友の名誉の為にも 私は戦っているッ!紅世の徒の討滅のみを目的としている 貴様等フレイムヘイズ如きとは戦う「動機」の「格」が違うのだ!!」 「ご主人様ァァッッ!!」 その威風堂々たる闇の風采でそうシャナに宣告したフリアグネの胸元から顔を出した マリアンヌが、涙ぐんだ声で主の「復活」に歓喜の叫びをあげる。 「クッ……!」 自分もその事実を実感しているだけに、その有無を言わさぬ説得力に シャナは想わず口籠もりそうになる。 でも。 それでも。 自然と心の淵から湧き昇って来る気持ちが、決然と己の裡に確かに宿る 白金の炎を呼び熾す。 シャナの精神(こころ)を何よりも強く灼き焦がす。 熱く、激しく、燃え尽きるほどに。 (私……私……今まで……自分の気持ちの為だけに戦ってきた……生きて……きた……) まるで悔恨のようにそう心の中で呟いて胸元でギュッと拳を握りしめ俯くシャナ。 しかしすぐに、溢れ出す強い決意と共にその凛々しき表情で顔を上げる。 (でも!! もう違う!! 『もう昨日までの私じゃないッッ!!』 ) だから。 (『そういう「理由」ならこっちも負けてない!』 『そういう「気持ち」ならおまえなんかに絶対負けない!!』 私に人間の「精神(こころ)」を与えてくれた、みんなの想いの為に戦ってみせるッッ!!) 286 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 06 42 ID zMtAXuGn 心中での灼熱の咆吼と同時に、シャナの脳裡に浮かび上がるたくさんの人々。 黄金なる意志の力に導かれた気高きその姿。 そして、その人々の中心には。 中心、には。 だから。 私、は。 在るべき存在として。 かつて、私がフレイムヘイズである事を望んでその道を選択したように。 そして、今再び私自身がそう在るべきだと望んだ証として。 選ぶ! 『この世で何よりも気高き血統の者と共に在る事を!』 『例えフレイムヘイズでなくとも一人の『人間』としてこの世の「悪」と戦う事を!』 だから。 叫ぶ! 「うるさいうるさいうるさい!!おまえが忠誠を誓う統世王なんかより! アイツの方が!私の承太郎の方が絶対に強いンだから!!」 勇ましき声でシャナは贄殿遮那をフリアグネに突き出し返す。 そのシャナの言葉にフリアグネはまるでアノ男から譲り受けたかのような 難険な瞳でシャナを上から見下ろす。 そしてアノ男が全身から発する雰囲気そのままに静かに口を開く。 その声調に甘さはない、ただただゾッとするような絶対零度の響きだけがそこに在った。 「追いつめられてとうとう気でも違ったか? どこをどう計算したらそのような結論が出る? 私の友に運良くとはいえ勝利したその存在は一応は認めてやっても良い、が 所詮は「人間」。アノ方の絶大なる存在を前にすれば塵芥に等しき存在に過ぎん。 第一あの方に手も足も出なかった貴様風情が今更何をほざく!」 「うるさいうるさいうるさい!ジョセフから聞いたわッ! おまえの主はかつてジョセフの「祖父」と『二度も戦って二度とも負けたって!』」 フリアグネの言葉に気圧される事無く決然とシャナはそう叫び先鋭に 黒衣に覆われた左手を真一文字に翻した。 287 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 08 58 ID zMtAXuGn 「!!」 予期せぬ言葉。 唐突なる理解不能の言葉の羅列にフリアグネのそのパールグレーの双眸が 一瞬光を無くし虚空と化す。 「負けた、だと?」 ワナワナと破れた手袋の左手の拳を胸の前に突き出して肩を震わせ、 余りにも凄まじい怒りで一瞬頭の中が白くなり、口内で歯が 自分が使役する人形のようにカタカタと音を立てる。 その「事実」は。 その「過去」だけは。 DIOを崇拝し一命を賭して仕える者であるならば、 皆暗黙の了解の内に触れる事を避ける「禁忌」中の「禁忌」。 何故ならば崇拝すべき至高の主に「過去」等何の意味も持たない。 何よりも仕えるべき其の御方は勝利の栄光に彩られたその姿で 今確かに此処に存在しているのだから。 何よりもソレに触れる事は絶対の死を意味するのだから。 その「禁忌」が忌むべき宿敵の口から、無造作に剥き出しにされて 無分別に自分に叩きつけられる。 その痛み。 その屈辱。 彼にとっては、DIOの僕であるフリアグネにとっては、 筆舌に尽くしがたい程の痛切なモノだった。 文字通りその身を二つに引き割かれるが如く。 「フ……フ……ッ!」 シャナの告げたその事実に、「真実」に、フリアグネの理性は完全に決壊した。 「フザけるなァァァァ!!貴様ァァァァァァ!! アノ御方を愚弄する事は絶対にこの私が赦さんぞッッ!! アノ方にその存在全てを蹂躙され尽くされそして滅ぼされた 脆弱な「敗北者」の片割れ如きが戯れ言をほざくなァァァァ!!」 これまで常に冷静を務めていた紅世の王フリアグネが ここまで激昂した理由は、シャナの言った話の内容もさることながら、 その言葉をシャナに語った「存在」にこそ在った。 288 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 11 00 ID zMtAXuGn 『神滅の奇巧士』 ジョセフ・ジョースター。 ただの人の身に過ぎず、そしてミステスですらも無いが、 その存在はその片割れであり後に一心同体となった『幻麗の獅子』 と共に紅世の徒の間にも広く鳴り響いている。紅世の徒にとっては 単なる「餌」に過ぎない「人間」の中でも 「例外」或いは『特異点』とも呼ばれる存在。 その「理由」は史上最悪のミステス、 『天目一個』 が生まれるよりも遙か以前、 ソレ以上の存在の脅威が現世と紅世とを恐怖の坩堝に巻き込んで席巻していた という事実に端を発する。 数千年の永きに渡り数多くの紅世の徒とその王すらも見境無く討滅し、 人間、紅世の徒、フレイムヘイズ他この地上に生ける者全てを 無差別に虐殺、蹂躙しその存在を掻き喰らっていた 『光』『炎』『風』 を司る太古の最強種。 その禍々しい外見からは想像もつかない程の傑出した知性で 創り出した血塗られた宝具によって夥しい数の「魔物」を生み出し、 そして組織すら必要としないその異常なまでに突出した 完全なる「個」の戦闘能力により自らソレを「餌」として喰らっていたという 凄惨なる事実から、そして”王をも超越する者”という恐怖と戦慄の念から、 『殺戮の三狂神』 の真名で呼ばれていた懼るべき存在。 功名心、闘争本能、或いは危機感、それぞれ異なる動機に駆られた数多くの フレイムヘイズと紅世の王とが彼らに戦いを挑むも、 その悉くが原型も留めない程に撃砕、炎蒸、そして斬断されて討ち滅ぼされ、 その後全身骨も遺らずに喰らわれたというその残虐性と大喰性から、 この世に渡り来た“紅世の徒”が作った組織の中でも最大の規模を誇る組織、 時の『仮面舞踏会(バル・マスケ)』ですら危険過ぎて 彼らが「休眠状態」に入るまで「傍観」する事のみを余儀なくされたという過去を持つ その絶大なる三つの巨頭。 289 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 13 52 ID zMtAXuGn その途轍もない存在を全て、人間でありながら、信じがたい事に 僅か一ヶ月余りという超短期間の内に全て討滅した伝説的存在。 その『柱の男』以上の存在の魔の手が自分達に及ばないよう 全ての紅世の徒が「彼」との「接触」を意図的に避ける事を暗黙の内に了承したという その伝説の男が言った言葉ならば、心の裡では幾ら否定していても 嫌が応にも絶対的な説得力を持つ。 その対象が喩え紅世の王で在ったとしても例外ではない。 だが、理屈ではそう解していても感情は頑なにその事実に叛逆する。 認めたくはない。 認めるわけにはいかない。 故に心の中で渦巻く幾つもの感情が互いにブツかり合い 「葛藤」の「軋轢」という精神の乱反射を引き起こす。 「貴様如きフレイムヘイズが……貴様等如き矮小な「人間」が……在り得るものか……! 運命の……半身を……手に入れられた……勝利の……栄光に……彩られた…… アノ方を……アノ方を……!」 己の心の裡に存る輝ける真柱の一角を破砕され、 その影響でまるで夢遊病者のように譫言を繰り続けるフリアグネに尚も シャナは言い放つ。 「ジョセフは敗者なんかじゃない!!承太郎は弱くない!! 私達はおまえ達なんかに絶対負けるもんかッッ!!」 短い間では在るが、ジョセフと同じ屋根の下で生活を共にしていたシャナも 当然ながらその事は全て知っている。 目の前のフリアグネ以上に。 そして口にこそ出さないがその事を何よりも「誇り」に想っている。 例え血は繋がっていなくとも、自分はあの人の「孫」だから。 普通の人間とは違う自分をそう呼んでくれたから。 だから、その「家族」の誇りの為に、名誉の為に、 フレイムヘイズの少女は吼える。 本気で。 懸命に。 嘘偽り一つない言葉で。 290 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 15 58 ID zMtAXuGn 「フザ……けるな……二度……?バ……カ……な……なら……三度……目……」 そのフリアグネの言葉をシャナは即座に「否定」する。 「そんなのは「勝利」なんかじゃない!!アノ男はジョセフの祖父に一度も勝てず 100年間海底に「封印」されただけよ!!もう二度と「復活」なんか出来ないよう 私と承太郎に完全討滅される為にねッッ!!」 そう叫んでその白金の燐光宿る紅蓮の双眸で、暗黒の光宿る フリアグネのパールグレーの瞳を真正面から鋭く射抜く。 「それにジョセフの祖父の身体を奪わなければ生き残れなかった! 自らの宿敵の存在に縋らなければ生き延びられなかった! その時点で『あの男の存在自体が敗北そのものよッッ!!』」 「………………ッッ!!」 そのシャナの言葉に、臨界を超えた怒りの所為で、歪んだ笑みを 浮かべて絶句するフリアグネ。 その端正な口唇の隙間から狂った微笑が狂った音階で静かに零れ落ちた。 しかし即座に宝具”ホワイトブレス”でその顔を覆い、 一瞬にして再び黒い憎悪の風貌に戻った紅世の王は その耽美的な美貌に歯を軋らせてシャナに吼える。 「貴様ァァァァァァ……!!放っておけばどこまでもツケあがるその傲慢な心と 無礼極まる穢れた口ッ!どうやら早急に削ぎ落とす必要があるようだなッッ!!」 「どの口でそうほざくッッ!!やれるものならやってみろッッ!!」 シャナの炎髪から、フリアグネの全身から、それぞれ色彩の異なる 存在の火花が今まで以上の輝度で以て弾ける。 「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」 「オラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァァァァァ!!」 そして。 互いに吼え、大地を蹴り、空間を駆け抜けて。 ギャッッッッッッッッッグアアアアアアアアアアァァァァァァァッッッッ!!!! 三度、斬り結ぶ。 己が存在の全てを賭けて。 両者の放った想いの斬轟が白い封絶で覆われた屋上全体に響き渡る。 291 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 17 40 ID zMtAXuGn そして炎舞い踊る互いの愛刀を介して激突する両者の視線。 「焼き尽くしてやるッッ!!卑しい王の討滅の道具!!」 「清めてあげるわッッ!!堕落した哀れな紅世の王!!」 フリアグネはその狂気の宿った暗黒の瞳孔で。 シャナはその正義の宿った勇壮なる双眸で。 己が最大の存在を瞳を透して相手に刻みつける。 そして。 再び刀身を滑らせて距離を取った二人、は。 「おまえの!」 「貴様の!」 互いに剣を手にしたままで叫び、先鋭に左腕で空間を真一文字に薙ぎ払う。 「存在全てをッッ!!」 「存在全てをッッ!!」 交叉した両者の誓いが炎の空間に響き渡る。 そして再び。 「オラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」 互いの眼前で夥しい数の斬閃があらゆる方位から刳り出される熾烈なる斬撃戦。 色彩の異なる火炎の火走りが、先刻以上の輝きを以て空間に狂い咲く。 何度も。 何度も。 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァ!!!!」 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァ!!!!」 超高速の互いの剣捌きで無数に斬撃を刳り出し続ける、そのシャナ、フリアグネ、 壮絶な互いの存在の背後に、色彩の異なる火の粉と想いと共に浮かび上がる 己が最大の精神の支柱。 292 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 21 07 ID zMtAXuGn まるで己と一心同体である巨大なスタンドが「顕現」でもしたかのように。 時間も、空間も、存在すらも超えて。 『星の白金』空条 承太郎と『邪悪の化身』DIOが天空で真正面から睨み合う。 片やその勇敢なる風貌に誇り高き正義の精神(こころ)で彩られた救世者の瞳で。 片や挑発的な微笑を口元に刻みその黄金の双眸に闇黒の光を漲らせた支配者の瞳で。 いつか確実に激突する運命(さだめ)に在る二人が、 シャナとフリアグネの存在を介して刹那(いま)此処でブツかり合う。 その。 ジョースターとDIOにまつわる、現世も紅世をも巻き込んで廻り続ける 余りにも巨大過ぎる因果の火車。 始末するべき因縁。 抹消するべき宿命。 フレイムヘイズと紅世の王とが織りなすその壮絶なる運命の車輪の代理闘争は。 いつ果てる事もなく。 その終局を、誰(た)が知る事もなく。 激しく存在の血風と炎風とを捲き散らしながらも。 続く……ッ! 「オッッッッッラァァァァァァァァァァァァ――――――――ッッッッ!!!!」 「無駄だァァァァァァァァァァァァァァァァ――――――――ッッッッ!!!!」 グァッッッッッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!! ←PAUSEッッ!! *STARDUSTφFLAMEHAZE* 293 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/13(日) 19 23 16 ID zMtAXuGn 「煽り文」 ”シャナの戦いはまだまだこれからだッッ!!” ”無冥先生の次の作品にご期待くださいッッ!!” ふぅ~、ヤレヤレやっと連載終わったぞ♪ コレで自由だ♪ 明日から楽が出来るぞぉぉぉぉぉってうあなにをいいじゃん打ち切りendで(ry アハハ^^; なんか某●ャンプの打ち切りENDみたいな終わり方ですが、 終わりじゃありませんwまだ続きます(一応)^^; (何だよ無冥先生ってwドアフォ無冥で充分だってのw) それにしてもフッ君(フリアグネ)ジョルノ化はちょっとヤり過ぎでしたかねw (だって強いンだもん。シャナw) やれやれ長い(本当にな・・・・)自転車操業もこれでようやく終わりw やっと一番書きたかった部分に取りかかれます。 (本来なら一回分の投下でここまで来る筈だったのにクソォ神父め) 出来ればあと二回の投下で第一部は終わらせたいのですが、どうなりますかね? まぁドアフォ無冥が書いてるって事で気長にお待ちをw ではw 294 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/13(日) 20 03 29 ID bV5VIj1q 無冥氏乙! もう凄すぎて次が楽しみでならないw 295 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/13(日) 21 47 35 ID nKOdMPaJ この人SSの文は普通なのに、 自分語りになるとちょっとキモイと思うのは俺だけか 296 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/13(日) 23 21 59 ID L2RwuLBg 295 気にするな 俺もだ だからそーゆーことは胸の奥にしまっとこーぜッ! 297 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2008/01/14(月) 14 34 46 ID LEID8Zb6 無冥氏GJ! 298 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/14(月) 17 45 00 ID QUC1lhRi DIO「『星黎殿』だッ!」 もちろん潰す標的は承太郎とシャナ 299 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/14(月) 19 06 41 ID nHiVZozY 298 直接感知できないあれの位置を見破れるのか、あれほど巨大な物を単独で落とせるのかと、小一時間ばかり問いたいぞ。 つか、決戦は星黎殿内部だと思うんだが。 わざわざ日光が射す地上の屋敷に居るより常夜の移動城塞に居た方がマシだから。 300 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/14(月) 21 10 41 ID +Qd83KaY 298 DIO様なら普通にやりそうだから怖いw 「世界(ザ・ワールド)」と二人掛りなら何とかなるんじゃないの? 知らんけどw 301 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/14(月) 21 15 33 ID 1+ob14dx 300 これは新しい発想 スタンドと本体が力を合わせるのか 302 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/14(月) 21 18 54 ID QUC1lhRi 無冥氏のDIO様の攻撃方法は生身と世界と世界21だけではなく フリアグネや他の紅世の王や徒から献上された、とびっきりレアな宝具もあるんだろうな 不死の肉体+最強のスタンド+宝具の前には勝てる気がしないな・・・・・・・・・・ 303 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/14(月) 21 36 14 ID nHiVZozY DIO様“存在の力”使えるようになるのか? 宝具の大半は“存在の力”込めないとガラクタにしかならんし、なんだかんだで使えるようにしないとな。 304 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/14(月) 21 42 24 ID +Qd83KaY 302 イヤ、そこはスタンド使いとフレイムヘイズの チームワークで何とかして行くんだってw いつもラスボスが主人公側より圧倒的に強くて、 そこを信念なり友情なりでなんとかしていくのがジョジョでしょw 305 :881[]:2008/01/14(月) 21 54 29 ID e5jCc7wW ぱんつ脱がせてもニーソ脱がすべからず 306 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2008/01/15(火) 07 14 32 ID G1Axf1WI 305よく解ってるじゃないか…お前のような奴こそスタンド使いにふさわしい ところでティリエルにご褒美のディープキスはいつもらえるの? 307 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/15(火) 12 03 12 ID wlvgbrbj 305 最終決戦は全裸にニーソのDIO様対 全裸にニーソの承太郎&全裸にニーソのシャナと申すか 308 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/15(火) 12 29 17 ID Lio1Fz+e 307 頭痛がする・・・は・・・吐き気もだ・・・・・ 309 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/15(火) 20 44 04 ID NwS/RkyH 308 そんな君には特効薬を。 裸ニーソなヘカテー、ティリエル、メア。 オチはない。欲しけりゃ勝手に造れ。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2643.html
ジョジョの奇妙な冒険 【じょじょのきみょうなぼうけん】 ジャンル RPG 高解像度で見る裏を見る 対応機種 スーパーファミコン メディア 8MbitROMカートリッジ 販売元 バンダイ 発売元 コブラチーム 開発元 ウィンキーソフト、コブラチーム 発売日 1993年3月5日 定価 9,500円(税別) プレイ人数 1人 セーブデータ 3個(バッテリーバックアップ) 判定 クソゲー バカゲー ポイント 原作無視の超展開、数時間程度で終わる薄いボリューム練り込み不足なゲームシステムディオの無駄無駄ラッシュが「ウダウダウダ」BGM・グラフィックは良好黒歴史を通り越して伝説化 ジョジョの奇妙な冒険シリーズ 概要 あらすじ 特徴・システム バカゲー要素 シナリオ面 システム面 問題点 賛否両論点 評価点 総評 一歩先を行く原作再現? 余談 概要 独特の台詞回しや奇抜な絵柄、練りこまれたバトルシーンと今もなお根強い人気を誇る漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。 本作は『ジョジョ』の中でも特に人気の高い第三部を題材にしたRPGである。 発売元の名称が「コブラチーム」であることから「コブラジョジョ」とも。 本作以前にもジャンプオールスター系作品『ファミコンジャンプ 英雄列伝』『ファミコンジャンプII 最強の7人』『カルトジャンプ』に参戦していたが、『ジョジョ』単独のゲーム化はこれが初めて。 そのためファンの期待も大きかった。 あらすじ 第一部のボスであり、物語の元凶でもある吸血鬼・DIOが新たなる力である「スタンド」を手に入れ蘇った。しかしその復活はDIOの宿敵であるジョースター一族にも影響を与えていた。同じくスタンドが発現した主人公・承太郎は、DIOの影響により倒れた母・ホリィを救い出すため、祖父・ジョセフとその仲間達と共に打倒DIOの旅に出る。 特徴・システム 画面は向き変更の出来ない3Dダンジョンといったような形式。 通常の移動パートも含めこの形式で統一されている。 敵は決まった場所で決まった回数しか出てこないので、一部例外を除きレベル上げは不可能。 一応、ゲーム終盤になると任意でのレベル上げが可能。その方法がバーでお金を払って酒を飲み、それによって現れた吸血鬼(の幻覚)を倒すといったもの。色々と危ない。しかも経験値だけでなく払った分以上のお金も手に入る。実は吸血鬼と戦っていると思い込んでいるだけでバーの客を攻撃しているのかもしれない。 バイオリズムシステム 精神・肉体・運命の3つのバイオリズムがあり、それぞれ精神ダメージ・肉体ダメージ・経験値に影響する。バイオリズムはキャラクターが移動することで変動する。 キャラクターに合ったラッキーアイテムを装備すると、バイオリズムの変動が早くなるので、不調の時にこれを装備することで調節することも可能。しかし、特に前半で戦闘開始時に「全員のバイオリズムが変わった」が出て、調整が台無しになることもある。 また「ストレス」の概念があり、これが高まっているとバイオリズムが下がり易くなりダメージを受け易くなったり攻撃の命中率が下がるといったマイナス効果が出る。ストレスは戦闘開始時のタロットカードや特定のトラップなどで上がったりするので厄介。 ストレスは「タバコ」や「少年ジャンプ」などのアイテムで回復可能。また、トイレで用を足すか一泊すると標準値まで戻る。 ちなみに、トイレで用を足す際にメンバーの放尿音を聞くことができる。さらに、キャラクターのグラフィックが微妙に上下に震えて目をつむったりと、妙に演出面に力が入っている。ただしイギーだけは用を足すことができない。 精神状態が悪くなるとスタンドが弱体化するという意味では原作設定の再現といっていいが、戦闘前に用を足したほうが強いというシュールな設定になってしまった。 ちなみに、当時の裏技本ではトイレで用を足せることが裏ワザとして紹介されていた。 HPとMPがある一般的なステータスだが、MPは精神面でのHP扱い MPが0になると「戦意を喪失」という形で再起不能(リタイア)になる。MPは敵の精神攻撃で減少し、味方の励ましや自己暗示(味方や自分に「話す」コマンド)で回復する。 精神攻撃とは言ったが、内容は原作に出てきたりした言葉での罵倒である。 こちらも敵に「話す」コマンドを使うことで相手のMPにダメージを与えることができ、0にする事で倒す事も可能。一部のボスにはこれが有効になる場合も。敵に向かって一斉に「話す」を行う様はまるで悪口大会。 + 「話す」コマンド全容 精神攻撃は単体攻撃。 精神ダメージはその性質上、攻撃力と説得力と相手の防御力の影響を受ける。 敵に精神ダメージを与えても一向に弱くならない。味方は精神ダメージを受けるとスタンドのパワーが低下するが、それほど実感は沸かない。 J・ガイル戦(最終戦)ではポルナレフ、DIO戦では全員に専用のセリフが用意されている。 自分に「話す」コマンドを使った場合は、例えば承太郎なら「やれやれだぜ」と心の中で喋って、MPが回復する。集中力が高いほど効果が高い…のはずだが、最大MPが255を超えた所でMP回復量が急激に低下するバグが存在し、集中力も死にステータス。 味方に「話す」コマンドを使うと味方を励ましてMPが回復するのだが、その言葉はリーダー格のジョセフが呼び捨てにされるなど若干おかしな面もある。回復量は協調性が高いほど効果が高い。 ちなみにMP全快のキャラに「話す」を使うと、「キアイを入れた」と出るが、特に意味はない。 特徴的なコマンド「調べる」「作戦」 戦闘中に「調べる」ことで何かを思いつくと、「作戦」が使えるようになる。「作戦」は、「ヒラメキ」(後述)、「ガッツ」(強攻撃)、戦闘によっては「逃げる」の中から選べる。判断力が高いと1ターンで思いつくが、そうでないと2ターンかかる。 敵スタンドの謎を暴く「ヒラメキ」というコマンドが存在し、特定のキャラ(ここは大体原作通り)がひらめかないと相手に大したダメージを与えられない戦闘が多い。 戦闘開始時に毎回5枚のタロットカードが出され、カードを選ぶとステータスが変動する。 「全員のHP・MPが全回復」「全員の攻撃力が1上昇」とありがたいこともあれば、「ストレス上昇」「判断力低下」などマイナス効果もある。 ちなみに、タロットカードの効果はDIO様が解説してくれる。そのため「DIOがおそってきた」→「星」のカード→影DIO「全員の精神力と生命力が回復した」→一行(ニヤリ)…なんてシュールな光景も起こり得る。 攻撃力・防御力・判断力・行動力の変動は、戦闘終了すると元に戻る。 どんなカードが出るかは、場面によってある程度決まっている。エジプト入りしてからはエジプト9栄神のカードも登場する。 戦闘時の行動順はランダム。 バカゲー要素 シナリオ面 シナリオの改変にツッコミ所満載 OPデモで流れる冒頭のストーリーや、大まかな流れ(日本→インド→エジプト)は原作をなぞっているものの、やたらと改変が多い。しかもその改変されたストーリーが原作再現以前に普通のゲームとしても荒唐無稽でファン問わず原作を知らない層にまで笑いを誘った。しかも内容としては大真面目にやっているため、非常にシュールな展開が続く。 + 原作と違う主な所一覧 物語の要所要所では、次の行き先を敵であるはずのDIO様自身が教えてくれる。 原作ではジョセフの念写でDIOの情報を集めながら場所を探していたのだが、本作ではTVを使った念写をされる事を前提にDIO自身がわざわざメッセージを残してくれている。 「思ったよりはやるようだ」といった台詞や、脅しをかけるような言葉も多いのだが、それ以上に親切にも次の行き先を教えてくれるDIO様というのがギャグでしかない。そして話が終わると必ずテレビを爆発させる。この演出の為、不自然な場所にテレビが置いてあったりする。 ずっと承太郎視点で話が進むため、DIOの存在をアピールする必要があったのかもしれないが、もう少しどうにかならなかったのだろうか。 ちなみに最初にDIOとTV越しに出会うのは、後述するポルナレフのいた本屋の近くにあるDIOの館(正確には、DIOの手掛かりになりそうな怪しい館)である。 インドのとあるイベントでは、手下の敗北を前提として書いた手紙を、宝物庫の宝箱に入れておくという奇行も見られる始末。原作の威厳がまるで感じられない。 なお、原作ではジョセフの最初の念写で既にDIOの居場所を特定しており、花京院合流後はすぐさま飛行機で出国していたのだが、本作ではその場面がカットされているため、最序盤は何のアテもないまま日本(それも近所)をふらついてDIOの情報収集を行い、最終的にDIOから直々に居所のヒントを貰うという凄まじい光景が展開される。 以降も逃げたホル・ホースから情報を聞き出すべく追いかけ回し、出くわした敵スタンド使いから情報を聞き出し、最終的にはスピードワゴン財団がDIOの居場所をエジプトと特定するなど、行き当たりばったりもいいとこな旅を繰り広げることになる。 開始早々、アヴドゥルに「そのままではスタンドの能力をフルに活かせない。私の部屋でアイテム(アルミの学帽)を装備して行くといい」と言われる。 その後、アヴドゥルを捜して話しかけると「アイテムはしっかり持っていますか?」とまさかの敬語。ジョセフ相手には敬語で対応するのでそういう口調のキャラと間違えたのだろうか? 花京院は撃破後にその場で何の説明もなく、あっさり肉の芽を摘出して仲間に。よってジョセフが波紋疾走で肉の芽にトドメをさすシーンもカット。承太郎一人で十分でした。(ちなみにOVA版の方も肉の芽にはアヴドゥルが魔術師の赤でトドメをさすというかたちに変更されており、ジョセフの活躍がカットされてしまっていた。) その後は空条家でジョセフ達に、承太郎の友人として礼儀正しく挨拶。これはこれで新鮮かもしれない。 学校ではDIOに肉の芽を植え付けられた一般人の不良生徒達が襲ってくる。さらにその後は「生徒達の舌が引き千切られている」という展開になり、学校の用務員としてタワーオブグレー(グレーフライ)が登場。用務員にいそうな出立ちのキャラではあるが…。 空条家の近所の古本屋にて、ジョセフが店員に「スタンドに関する文献を探しているのだが」と尋ねる。しかもその本屋の店員がポルナレフ。ポルナレフが原作でジョースター一行と出会ったのは香港であり、日本に来たことは一度もない。 ポルナレフは「しばらくお待ちください」と言って奥の部屋へ探しに行くが、約2秒後にジョセフが「遅いな!?ちょっと覗いてみよう」と言い出し、一行が中へ入ると戦闘になる。奥の部屋に入った意味は? 原作を知らない人のために説明するが、「スタンド」はごく一部の者達だけが存在を知る超能力の一種であり、一般には知られていない。そのためその辺の本屋に文献なんぞあろう筈が無い。 そもそも、その能力に「幽波紋(スタンド)」と名付けたのは他でもないジョセフ本人である(*1)。 さらにはDIOに関する文献を街中の図書館で探そうとする場面まである。DIOの生まれたイギリスならまだ分からなくはないが、そんな文献を日本で探すのはハッキリ言って無謀である。 日本のDIOの館に出てくる暗青の月とストレングス 館の地下は巨大な水槽のようになっており、暗青の月(偽テニール)が原作通り船長風の格好で襲ってくる。 原作ではあくまで成りすまして騙す為に船長の格好をしていたのだが、これではその服の意味がない。もちろん承太郎が船長を偽物=スタンド使いと暴くシーンはない。 そしてこの館はストレングス(フォーエバー)が操っている。船ではなく館を。まぁスタンドの特性上、こういった芸当も出来そうではあるが…。 更に倒しても館の中が変化する描写は一切無い(*2)。 館の奥ではDIO様がテレビ越しに「私の事が知りたければインドへ来るのだな」と教えてくれる。ここでようやく日本から旅立ちである。 インド行きの飛行機の中では、先述した学校の用務員となったグレーフライの代わりに乗客の子供としてデス13が、CAとしてハイプリエステスが登場する。 夢の世界ではスタンドを出せないと会話でも示されている筈なのに、承太郎がスタープラチナでみんなを殴って起こしスタンドが出せるようになる。どうやって出した。 恐らく承太郎の殴る絵をいちいち描く余裕がなかったのだろうが、さすがに雑過ぎである。 もっとも上記の様に殴る絵が存在していたとしても原作においては、 ナイフで腕を切ろうが起きることはなかった わけだが…。ますますもって雑である。 最後はジョセフの操縦により機体は何とか持ち直し、無事にインドに到着する。不時着した原作と比べて大活躍だが、その影響により香港からインドへの旅路は全カット。 呪いのデーボはホテルの部屋に入ると、いきなり隠れもせず襲ってくる。 戦闘時のグラフィックの立ち絵が本体のものしか無いため、本来なら人形に襲わせている状況のはずが本体が直接襲ってきているように見えてしまう。 デーボ打倒後、イエローテンパランス(ラバーソール)がデーボやホテルの従業員に化けて襲ってくる。しかもすぐに正体を自分からバラすため、変身の意味がほとんど無い。 その戦闘ではなぜか承太郎でなくアヴドゥルのヒラメキが有効で、レッドバインドで攻撃すると敵が酸欠になり、防御壁を開いて防御力が低下する(*3)(*4)。 ハングドマン(J・ガイル)の立ち絵はどこでどんな状況で遭遇しても何故か鏡のグラフィックのまま(*5)。それならデーボの人形も再現できたのでは? ホル・ホース戦でアヴドゥルが離脱する展開も当然のようにカットされている。 「エンプレス」は敵スタンドでは唯一存在そのものがカット。 「スティーリー・ダン」も登場しない(説明書には掲載されている)が、ラバーズを「種」としてエンヤ婆が使用してくる。後述のダービー(兄)やアラビア・ファッツがあんな感じにでも登場しているのだから、エンヤ婆戦後に情報を教えてくれる人役ででも登場させてあげればよかったのに。 Z・Z (ズィー・ズィー)(運命の車輪)を倒すと、「この先の町にDIOにスタンドを教えた魔女がいるらしい」と、原作でラバーソールが言ったようなセリフを言う。 その癖「勝ったッ! 第3部完!」「誰がこの空条承太郎の代わりをつとめるんだ?」のやりとりや家出少女の出番はカットされている。 ダービー(兄)は原作通りトランプ勝負を挑んでくるが、なんとイカサマなし。原作であった承太郎とダービーのポーカーの駆け引きは当然カット。勝利するとそのまま親切に情報を教えてくれて、リタイアもしない。単なるお人好しのギャンブラーである。 原作のように「DIO様」と呼んでいない事から、下手すればただの通行人レベル。 しかも、登場するのはエジプトではなく、エンヤ婆がいる霧の町。もしかしたら霧が見せている幻だったのだろうか?という疑問が浮かんでくる。 エンヤ婆は原作では霧のスタンドで攻撃が通じなかったが普通に攻撃できる。本体に直接攻撃しているのだろうか? 承太郎の「ヒラメキ」が有効な辺りは一応原作再現か。 ダメージを受けても原作のようにジャスティスに体を操られることは一切ない。 カメオの3つの願いが「全員のレベルアップ(偽承太郎3体が出現)」、「ホル・ホースの居場所(偽ホル・ホースが出現)」、「DIOの秘密(審判とバトル)」になっている。 偽承太郎の「お前ら、仲間を殺すことができるのかよォ!」に精神ダメージを受ける承太郎達…。せめて偽者がアヴドゥルだったら若干の原作再現になっていたような気がしなくもなかったが…。 そもそもジャッジメント自体、ランプではなく宝箱から出てくる。しかも場所がエンヤ婆の館。 太陽に向かって皆で直接攻撃(*6)。 原作と違いサンの本体のアラビア・ファッツは倒した後にちゃんと姿を見せ、お金やイギーのヒントもくれる。上述したダービーといい、原作より綺麗になっている。 DIOに反抗するスタンド使いイギー 原作とは異なりイギーは砂漠のピラミッドのボスで、DIOに反抗するスタンド使いとして仲間に加える展開になっている(*7)。 しかも探す途中ではイギーを捕まえるのを諦めたホル・ホースに遭遇する場面も。(戦闘はなし) 倒されたイギーはあっさり仲間になる上、加入イベントで普通に人間の言葉を喋っている。 原作通りの内心のつぶやきの可能性もなくはないが、「コーヒーガムをくれるならついて行ってやってもいい」という台詞は承太郎達が理解できなければ意味のない台詞である。(原作においてスタンドで念話をするという形で水中でやりとりをしていたことは何度かあったが、流石にイギーと会話をするといったものは存在しなかった。) アヌビスの刀をピラミッドの宝箱で発見。それを渡したカーン(本作発売当時は名前不明。原作では床屋だが本作では商人)とチャカ(牛飼いではなく武器屋)が原作とは逆の順で襲ってくる。なお、アヌビス二刀流ポルナレフの出番はない。 エジプトが舞台として大きく登場するということもあってか、上記の様にコブラジョジョではピラミッドを探索することになるわけだが、原作においてピラミッドはほんのちょっぴり話題や背景に出る程度であり、中に侵入するといった展開はない。曲がりなりにもRPGという都合上ダンジョンは必要だし、有名なゲームにもよく登場することもある建造物なので、ダンジョンとして丁度よかったからというのもあったからだろうが…。 オインゴは本屋の主人として登場。原作でカフェの店員に扮していた件の再現か? 装備以外のアイテムと犬(イギー)を預けて中に入り、手分けして手がかりを探すとアレッシーに襲撃され、花京院・ジョセフ・アヴドゥルの3人が子供化される。 アレッシーと戦うのは承太郎とポルナレフ。流れとしては自然だが、相手を弱い子供にして襲う卑怯なアレッシーはどこへ行った。 ちなみに二人で戦うことを想定しているため強さが抑えられており、普通に進めていれば「話す」コマンドだけで勝利することが十分に可能なレベル。人数が減るためのバランス調整をしてくれているのは素直に評価点と言える。 ボインゴは店内でアレッシーを差し向けたような節もあるのだが、店を出るとオインゴは普通にアイテムを返却してくれ、ボインゴもイギーがSPW財団の方へ逃げた事を教えてくれる。やっぱりこいつらもただの親切な兄弟である。 ゲブ神(ンドゥール)との戦闘は近づきながらの連戦だが、やっぱりというか演出のせいで本体が直接襲ってきているように見える。 特に説明もなくイギーの愚者に乗って1匹+5人全員がンドゥール本体の元へ飛行。飛行中にものすごい音を立てているが、足音を立てないための飛行じゃなかったのか? そもそも原作では承太郎1人でもギリギリだったのに、ガタイのいい男5人を乗せて飛べるとは到底思えない。 主人不在の武器屋にマライアの罠が仕掛けてあり、それによって磁力を帯びてしまう。しかし、その後町中で金属の物が飛んできたりする気配などは一切なく、ひたすら彼女を探すことになる。 館の中に入るとようやく物が飛ぶトラップが待ち受けている…のだが、背景に斧や槍など物騒なものが並んでいるのに、飛んでくるものはハンマー等ショボイものだけ。 ちなみに、そのマライアの潜む館の鍵は何故か男子トイレに置かれた宝箱に入っている。原作で彼女を追いかけてトイレに入ったことの再現なのだろうか(あっちは女子トイレだったけど)。 館の奥でマライアに追いつくと、何故かホル・ホースとコンビを組んでいる。 彼女達を倒し館の奥のテレビへ行くと、DIO様直々に「それでは案内しよう、DIOの館へ…その犬がお前達を案内してくれるはずだ」と親切に招待してくれる。 この言い方ではまるでイギーがDIOの手下か何かのように聞こえてしまうが、勿論そんなことはない。何故わざわざ案内役にイギーを指名したのか謎である。原作でイギーが館を見つけて一行を案内したというところからなのか、 犬だから鼻がきくので何とかしてくれそうでいいんじゃあないかと開発陣が思ったから とかそんな理由だろうか? DIOの館では特に分断されるようなこともなく常に全員で行動する。 ダービー(弟)との戦闘がスタンド同士の直接対決。 謎の南国の島に閉じ込められるのは原作通りだが、自己紹介の後特にイベントもなく直接の殴り合いが始まってしまう。背景にはきちんとTVがあるのに。 ついでに言うと自己紹介でダービー(兄)の弟だと言うが、このゲームでは兄はイカサマもせずカードに勝ったら色々教えてくれた親切な人でしかないので反応に困る。 霧が見せていた幻ではなさそうなことが発覚はするが 「ひらめき」もTVゲーム対決も「オラオラですか?」も「YES YES YES オーマイガッ」も無い。原作が戦闘向きスタンドでもないので戦闘モーションも左右に動いてパンチするだけという有様。彼のスタンド能力は「相手の心を読む」といったものなので、こちらの攻撃がなかなか当たらないといったことも特に無し。攻撃時にピコピコ音を発する部分に辛うじてTVゲーム要素が僅かに反映されているのかもしれない。 尤も、この当時のハードスペックを考えるとTVゲームの再現は難しかっただろうが。 ケニーGはカベを調べると出現。直接戦うのだが、彼の攻撃は精神攻撃のみで全然効かない。しかも異常に弱く一撃で倒せる。 1戦目はなぜか倒せず1ターン目に逃げられてしまい、2戦目でようやく倒せる。そしてケニーGは「DIO様ァーッ、ケニー・Gを助けてくださァ~~い!!」といった、原作にはない台詞で無駄に存在感を出している。 原作でもイギーの攻撃一発で戦いもせず再起不能になったので異常に弱いのはわからなくもないが、上の様な台詞を見るに、「開発陣はヌケサク(本作未登場)と混同していたのでは?」と思えなくもないキャラに仕上がっている。 ヴァニラ・アイス戦も普通に味方全員で戦闘できるので、原作のような絶望的な状況の再現は一切ない。 ジョセフ以外の誰が「ヒラメキ」を使っても有効で、その時のセリフは「ヤツに太陽の光を浴びせるんだ!」で統一されている。 その為、原作で真っ先に殺されたアヴドゥルがヴァニラに太陽の光を浴びせることも可能。普通に攻撃できるし、イギーが偽DIOでヴァニラをキレさせることもない。 ラストバトルは館内で行われ、市街地戦も無し。 DIOの時止め攻撃は、ザ・ワールドが時間を止めた後本体が殴るだけ。ナイフやロードローラーが出てくる場面はカット。 ジョセフが吸血される展開もないため、最高にハイな状態になることもなく最後まで初登場時の見た目のまま終わる。ラスボスなのだから第二形態の様な感じで登場させて欲しかったところ。 DIOを倒すための方法は後述の装備の項目で説明するが、トンデモ展開にも程がある。 承太郎の「てめーはおれを怒らせた」が「話す」コマンドに設定されているが、撃破後の台詞をなぜ戦闘中に… システム面 移動パートでのキャラサイズが不自然で、承太郎(195cm)の目線がポルナレフ(185cm)よりも若干低い。承太郎を基準にするとホリィさんは185~190cm、男性モブは180cm、女子高生ですら170cmくらいに見える。 移動パートで開閉可能な扉の前に立ち、↑↓と入力すると正面に向き直りつつムーンウォークで扉をくぐるため非常にシュール。 エジプト入りで一行が並ぶシーンにおいても、背景が逆方向に動くのでムーンウォークしているように見える。 戦闘グラフィックも出来自体は良いのだが、一部のしょぼい動きが笑いを誘う。 敵の攻撃を回避する際は、スタンドを出して攻撃をしたり(承太郎ならオラオラ。ようは相殺してノーダメージにした描写。)、左右に動く回避の動きをするのだが、ジョセフは両手を前に出し茨を出した状態で反復横跳びをしているとしか見えない。微妙に動きが遅いので余計にマヌケに見える。 スピード感のある戦闘を演出しているつもりなのかもしれないが、忙しなくキャラが上下に妙なピストン運転を繰り返している様に見えるのもまた何とも…。 他にもハングドマンは原作通り本体は姿を見せず、スタンドも攻撃の瞬間しか姿を現さない。その結果、宙に浮いたガラス片(鏡)が通常時の姿。回避時は鏡が左右に揺れるだけ。シナリオ中でホル・ホースと並んだ時の違和感もすごい。 一般的なRPG同様装備品でステータスの強化が出来るのだが… 各キャラクターの装備品は、承太郎がチェーンと学帽、ジョセフが義手と帽子、アヴドゥルが腕輪とターバン、花京院がボタンと学ラン、ポルナレフがピアスとリスト、イギーが鈴と首輪である。 はっきり言ってスタンドバトルに合っていないこと甚だしい。また「どんな人間にも懐かず無愛想でつっぱった性格」のイギーに鈴と首輪は似合わない。「犬だから首輪と鈴でいいだろ」とでも開発陣は思ったのだろうか?鈴はどちらかと言うと猫につけることが多い様な気がするが…。 装備品の内容もいろいろおかしい。 承太郎が最初に手にするのはなぜか「アルミの学帽」。革でいいだろそこは。承太郎の学帽には金属製と思われる物(ピンバッジか何か?)が付いているので、そこの素材がアルミということなのだろうか? 承太郎の店売りでは最強の防具が「天使の学帽」。まさか天使の羽が生えた帽子のわけが…。好意的に解釈するなら上で述べた学帽に付けている金属と思われる物に描かれている柄が天使になっているとか、そんな感じなのかもしれない。 アヴドゥルの最初の防具が「デニムのターバン」。好意的に解釈…してもどうやってもデニム製のターバンだろう。布じゃあダメだったのだろうか? 花京院の最強の防具が「呪いの学ラン」。装備をためらいがちだが、マイナスになる様な特殊効果は一切ない。もう少しマシな名前は思いつかなかったのだろうか? + 装備品の最終盤のネタバレ有 装備システムのおかしさの極め付けが、承太郎の最強防具である「時の学帽」。 「DIOの館の宝箱からこれを手に入れ、承太郎が装備することでスタープラチナが時を止める能力を発現できるようになる」と、どこから突っ込んでいいのかわからない。 道具屋の品揃えもおかしい。 タバコが$1000ととてつもない値段で売られていたり、パスポートが平然と$600で売られていたり、小銭が$20で売られていたりする。 書物を読むと判断力・行動力などの能力値が上げられるのだが、1冊につき1人のキャラの能力を1上昇させられるだけの消費アイテム扱い。エジプトの砂漠の町の本屋でその場で読める本も同じ。 RPG化の際にやむを得なかったのかもしれないが、原作からすると突っ込みどころ満載な点も多い。 + RPG化して無理が出た点 流通貨幣がどこの国でもドル。 武器屋の親父が「ははあ、あんたたちスタンド使いだね」等と言ってくる。 戦闘は全部、仲間全員一組で行う。一度加入した仲間は離脱しないため、原作のようにキャラクターが離脱したり死ぬことは基本的にない(*8)。 この仕様の上でバランスをとる為か、ほとんどの敵が1ターンに2~3回攻撃する。 スタンド使い同士の戦闘を基本に作られている為、一般人にもスタンドで攻撃し、しかもカツアゲする。 一応、彼らはDIOの肉の芽を打ち込まれて操られている敵であるため、厳密には一般人ではないが(*9)。 承太郎のスタープラチナは素早さが最高クラスなのに、スタンドが見えない一般人(不良生徒や女医)にさえ、先手や攻撃回避を許してしまう。 承太郎はRPG主人公よろしくイベントなどではほとんど喋らない。 イベント戦の原作再現方法が安易。 (例)エンヤ婆戦:「ひらめき」 承太郎「スタンドを吸い込んでやるぜ!」 エンヤ婆「あはひぃー!」 原作ではエンヤ婆のスタンドが霧状であることを逆手に取り、スタープラチナで頭部分を吸い込んでエンヤ婆の呼吸を止める、という方法で倒しているのだが、専用演出を作らなかったので表示上はスターフィンガー。 「話す」で敵のMPを0にする事で倒す事も出来るせいで、原作的に酷い状況になっているものも。 デス13に対する「話す」がスタンドで攻撃するという脅し。スタンドを出せない事は最初からバレているはずだが…。 ハイプリエステス(ミドラー)は承太郎の口説き文句と他のキャラクターの罵倒で、呆気なく倒せる。 原作では、承太郎のセリフに反応したがその後で全員がミドラーをわざとらしく褒め殺した為に、「心から言ってない」と怒らせるだけの結果に終わった。 ラスボスのDIOもこれで倒せなくもない。全員レベル16まで上げて回復アイテムを十分に用意すれば、時間はかかるが可能。 装備品を消費アイテムとして使おうとするなど、本来と違う動作をした時のメッセージが、ジョジョの世界観にそぐわない突拍子もない口調。 + メッセージの例 「使えないんだよ~!!」 「使うことはな~い!!」(HP・MP全快でアイテムを使おうとした時) 「装備できないよ~!」 「装備してないぞ~!」 「捨てては いか~ん!」 「アイテムがいっばいだ!」 「それはかえないよ」(鍵を売ろうとした時) 「すみません うりきれです」(同種のアイテムを99個所持している時) 「おつかれさまでした」(ゲームオーバーで「ゲーム終る」を選んだ時) 問題点 前述の通りシナリオの改変具合は酷い。 酷すぎて笑えるレベルにまでなっているが、ジョジョ3部のゲーム化として見たらやはり大問題。 RPG形式だが基本的にレベル上げできない範囲で調整した結果か、レベルアップの醍醐味をあまり味わえない。 エンカウントする場所は決まっており、終わったら二度と戦えないため(前述の方法を除いて)非常に自由度が低い。これでは最早SRPGではなかろうか? 中盤以降に前述の方法でレベル上げしても段階的に敵も強くなっているため焼け石に水。特にホルス神(ペット・ショップ)辺りで敵の強さの上昇が顕著になる。このゲームでもやはり鳥が強いのか。 レベルが13を超えた辺りから急激に成長するが、レベル16で打ち止め。 RPGとしてのボリュームも少ない 上記のとおり基本的にレベル上げできず、シナリオの端折り具合もひどいため、慣れれば数時間でクリアできてしまう。 ダンジョン構造も非常に単純で探索に時間もかからない。 ほとんどが「入口から近い側がアイテムのある行き止まり・遠い側がイベント」か「入口から近い側がイベント・遠い側がイベントをこなすまで入れない」で、遠い側から探索するメリットがない。 戦闘が完全に運ゲー 行動順も味方の攻撃順もランダムなので、戦略を練るといった事が出来ず、回復等はかなり余裕を見ないとランダム行動順の所為で回復前に再起不能になっている事も。 敵の複数回行動もランダム性が高い。何度も防御をする事もあれば、同じキャラに対して連続で攻撃してきたりなど、運が悪いと仲間が一瞬で戦闘不能になる。 味方キャラクターの技にも当たり外れが大きい。 花京院は「半径20mエメラルドスプラッシュ」が出た時は承太郎をも凌ぐダメージが与えられる一方、「法皇の結界」は非常に弱く、ダメージのムラが大きい。(「半径20mエメラルドスプラッシュ」も精神力が消耗していると弱くなる為、使いづらい。) アヴドゥルのC・F・H・Sも、花京院ほどでないが他の技との威力の差が大きい(*10)。 毒・麻痺・暗闇・混乱などのステータス異常は未実装。やれることが少ないので早々に飽きやすい。 イベント戦闘のテンポが悪い トリッキーなスタンドバトルを再現したつもりなのだろうが、判断力が高くないと「ひらめく」のに3ターンも要することもあり、もたもたしているうちに再起不能(リタイア)に追い込まれる事も。 しかもこのひらめきもヒントは一切ない。原作を読んでいないプレイヤーには辛い仕様である。キャラゲーとはいえもうちょっとどうにかならなかったのか。 また行動力が低いと、最悪3ターン目になるまで「攻撃」コマンドが使えないことがある。 しかし、行動力が低く判断力が高い花京院は、1ターン目の「調べる」で何かを思いついたら、2ターン目は「攻撃」コマンドがないのに「ガッツ」で攻撃できることも… 細かいバグや設定ミス 承太郎が最初に時止め攻撃をする時に「ガッツ」コマンドで攻撃するとDIOのセリフがバグる。2分くらいAを何回も押しているとやがてダメージ表示が出て、その後は正常に進行するが… 戦闘時、「本体が近くにいない」という設定なのにグラフィックは本体のものだったり等、一部グラフィックの設定がおかしい。 これらは基本的に敵味方含め、同じキャラならどんな状況で戦う場合も同じ戦闘グラフィックを使用しているため、状況別のグラフィック差分描き分けなどを一切用意していないことが原因。そのためストーリーと絵面が矛盾する状況がしばしば起きている。 一部セリフに誤植がある。 「○○だぞ」とすべき所が、前半はなぜか「○○だゾ」となっていることがある。 偽魔術師の赤が「私のほのうで焼け死ぬのだァーーッ!」と喋ったり、アヴドゥルの最強の防具が「ほのうのターバン」だったり… 賛否両論点 主人公・空条承太郎とラスボス・DIOのラッシュ時の台詞がボイス入り。 …なのだが、この当時なのでボイスといっても音声読み上げソフトのようなものである。 承太郎の「オラオラオラオラオラ!!」は発売時期を考えればそれなりの出来なのだが、「ウワ ウワ ウワ ウワ ウワ !!」と空耳で聞こえるためよくネタにされている。 しかしDIOの「無駄無駄無駄無駄無駄!!」はネタ抜きに酷い出来で、どう聞いても「ウダ ウダ ウダ ウダ ウダ」にしか聞こえない。加えて棒読みのためまるで迫力が無い。この「ウダウダラッシュ」は原作破壊力もAクラス。その酷さはよくネタにされる。 評価点 一部の点ではしっかり原作再現をしている。 目的がDIOを倒してホリィさんを救うことと、残された日数が50日である事。 ゲームシステムとも合致するのでこの点は(数少ない)評価できるポイント。 OPの冒頭シーン。ここだけはまともに再現されている。 + 参考動画 ただこの部分はタイトル画面放置で流れるオートデモであり、ニューゲーム開始時には流れず承太郎の部屋からスタートする。つまり、電源を入れた後スタートボタンを押して即始めてしまうとこのデモを見ることはできない。 デモ部分にはアヴドゥルとの戦闘なども含まれており、結構力が入っている。何故ここを操作可能なオープニングにしなかったのか。 当時のゲームショップでは店頭実機デモとして電源投入放置状態でソフト映像が流されることが多々あったが、本作の場合はこのオートデモの原作再現度がなまじ高いだけに、肝心のゲーム本編が詐欺に近い状況になってしまっている。 空条家の掛け軸に書かれている文字が「御無体」(本当に原作どおり。こんな所を忠実にしなくても…なお、アニメ版では見られなかった)(*11)。 ポルナレフの肉の芽を抜いた後のジョセフの台詞「これで肉の芽がなくなってにくめないヤツになったわけじゃな。ジャンジャン!」は忠実に再現している。 インドのNPCの台詞に、原作でのインド到達時の群衆の台詞を用いているなど、細かいネタも。 上記のような多数の改変による問題はあれど、3部に登場する敵をほぼ全て網羅している事。 ステータスはキャラクターの性格をよく反映している。 HPと攻撃力が最大の承太郎、精神攻撃が強くMPも妙に高いジョセフ、判断力・集中力が高いアヴドゥル、協調性に長け判断力も高めの花京院、行動力と攻撃力が高いが防御力は低いポルナレフ、協調性が1のまま成長しないイギー、といった具合。 基本的にレベル上げ出来ない事を考慮してか、戦闘に勝利すれば、途中で戦闘不能になったキャラも復活する。 その場合得られる経験値が少なめになってしまうデメリットがある。 SPWの事務所に泊まると、RPGの一般的な宿屋とは逆に$500もらえる。 一見金策に使えると思いがちだが、ホリィさんの寿命が迫っているため泊まり過ぎるとSPWに泊まる事を拒否される。逆に言えば上限が設定されているため残り日数が足りずにゲームオーバーになる事は無い。やり込み要素ないしフレーバー的なものとなっている。 画面下にあるメンバーの顔グラフィックのドット絵は原作絵に非常によく似ており素晴らしいの一言。 状況に合わせて笑ったり驚いたり泣いたりと、表情豊かなグラフィックは魅力的。 BGMの評価は高い。 『ジョジョ』のミステリアスな雰囲気に絶妙にマッチしており、「音楽だけならジョジョゲーで一番の出来」と評されることも。 特に終盤になって流れるFierce Battle (「激闘」DIOの館戦闘BGM)、The World (「ザ・ワールド~宿命の対決~」DIO戦BGM)は掛け値なしに良曲であり、ヴァニラ・アイスとDIOがゲーム中の最強敵なこともあいまって、ここだけはかなり熱い。 そんなだからか、アレンジ版サントラCDまで出ている。そしてやはり評判は良い。 + エンディングネタバレ・原作のネタバレも含む 一部メンバーが死亡してしまう原作と異なり、本作のエンディングではメンバー全員が無事生還できる。 原作無視ではあるが、上述のようにここまで原作のストーリーと違うなら些細なことであり、独自のハッピーエンドにしたことは評価できる。 もっともエンディングは解放された(背中と横チチを露出した)ホリィさんを画面中央に映しつつ、メンバー全員が(画面下の顔グラで)微笑み続けるだけなので、見方によってはシュールな光景になってしまうが…。 総評 熱烈なファンが多い『ジョジョ』初の単独ゲーム化という事で期待して蓋を開けてみれば、散見する原作無視・作りの荒いゲームシステム・異常なボリューム不足という「キャラゲーはクソゲー」のお手本の様なゲームになってしまった。 しかしその「あまりにも原作とかけ離れた」かつ一般的なゲームとしてもツッコミ所の多い展開は、爆笑モノのバカゲーとしてファンから一定の評価を得ており、ある意味で唯一無二の価値がある作品とも言える。 本作のストーリーの随所にあるシュールな雰囲気は原作に似せたような部分もあり、(色々間違ってはいるが)作品に対してのリスペクトは感じられるのがその要因だろう。 実際『ジョジョ』ファンの間では、このゲーム及びコブラチームは未だにネタとして語り継がれる伝説となっている。 またクソゲーにありがちな目立ったバグはなくクリアまで普通に遊べるといった点は最低限評価できるポイント。 良くも悪くも、突き抜けた出来だと違った意味で伝説化されるという『たけしの挑戦状』や『デスクリムゾン』と肩を並べる作品であろう(ファンに限るが)。 一歩先を行く原作再現? 好意的に解釈するとしたら、現在の「ジョジョの奇妙な冒険」は「無数の似て非なる平行世界、所謂"パラレルワールド"が存在する」という世界観をもとに物語が展開されている(第6部、第7部を読んで頂けると理解しやすいと思われる)。それを踏まえた上で考えてみると、 コブラジョジョは原作であるスターダストクルセイダースのパラレルワールドの一つ と言えないこともないのかもしれない。 原作再現が全然出来てないといった考えを一旦置いて、上記の様な目線と 大きな心 を持ってプレイすると少しは受け入れられるかもしれない。 余談 本作でのポルナレフは多くのメディアで見られた銀髪ではなく、OVA版と同じ金髪。 この点も原作無視と批判されることがあるが、キャラクターのカラーに関しては「カラーリングは自由」という公式設定があるため、むしろ批判する方が的外れだったりする。 コブラチームのポルナレフ専用の「ありのまま今起こった事を話すぜ」のAAまで作られている。 + コブラチームのポルナレフAA / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ このゲームをやる前に言っておくッ!| なにを お探しかね? おれは今やつのシステムをほんのちょっぴりだが体験した| い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! ____ | /ノ`-, 『DIOの情報をさがしていたら l lノヾソノミ| いつのまにか本屋のレジの前にいた』 l lノ,-) ̄ミ l_ t__了「l l な… 何を言ってるのか わからねーと思うが l─k_ |_/i ヽ) おれも何をされたのかわからなかった… l___| j -//ヽ l___|___/ヘ// ヾ ___ 頭がどうにかなりそうだった… l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| 「スタンド? フゥーム少々お待ちください」とか l l l. l l l. l l l. l l l l そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ l l l. l l l. l l l. l l l l もっと恐ろしいコブラチームの片鱗を味わったぜ… テレビCMではDIOの声(およびナレーション)を塩沢兼人氏が演じているが、やはりというかゲーム中ではその音声が一切使われていない。 後に発売されたジョジョゲー「アイズオブヘブン」において、本作同様ホル・ホースとマライアがコンビで敵として登場する場面が存在する。 アニメ『ポプテピピック』のTVスペシャルでは上記のウダウダのパロディシーンが流れた。 このTVスペシャルは放送媒体ごとに出演キャストが異なったのだが、AbemaTV版ではご丁寧にも同時期に放送していたアニメ版第五部でDIOの息子ジョルノ・ジョバァーナを演じた小野賢章氏がウダウダに声を当てている。 ハイプリエステスの本体(ミドラー)が顔出ししたのはこのゲームが初。 原作漫画では敗北後に倒れている姿が小さいコマで登場しているのみだった(仰向けで顔も見えない状態)。 後にカプコンの対戦型格闘ゲームにて、原作者の描き下ろしで新たにミドラーの姿が公開された。ただし描き下ろしミドラーはTVアニメ版には用いられていない。
https://w.atwiki.jp/jojoaa/pages/117.html
←3巻へ 5巻へ→ 『ペイズリー・パーク』と『ボーン・ディス・ウェイ』 その③ 『ペイズリー・パーク』と『ボーン・ディス・ウェイ』 その④ 『ペイズリー・パーク』と『ボーン・ディス・ウェイ』 その⑤ レモンとみかん 『カツアゲロード』 その①
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/3376.html
今日 - 合計 - ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時10分19秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/28620.html
登録日:2014/05/22 Thu 13 20 12 更新日:2024/08/04 Sun 21 49 26 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 6部 C-MOON DISC カタカナ ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 スタンド ストーンオーシャン チート プッチ神父 ホワイトスネイク メイド・イン・ヘブン モラッタゾ 増谷康紀 桐本琢也 緑色の赤ちゃん 重力操作 関智一 「敵意」……「敵意」には力(パワー)が向カッテ来ル…… ヨリ強い力(パワー)が「敵意」を必ずタタキにヤッテ来ル… 「敵意」はイツカ倒サレル。 実に単純ダ。 『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』の登場人物・エンリコ・プッチのスタンド能力。 ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の担当声優は桐本琢也。 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』では増谷康紀。 アニメ版では本体と同じく関智一。 破壊力:? スピード:D 射程距離:? 持続力:A 精密動作性:? 成長性:? 【概要】 塩基配列の描かれた包帯状のラインが全身に走り、顔の上半分や腰の辺りが紫色の装飾品で覆われている人型のスタンド。 自我があるようで、一人称は「オレ」。 スタンドでありながら拳銃を取り扱ったりプッチの命令に返答したり任務完了の報告をするシーンがある。 策士を気取るような言動を取り、初期はカタコトだったが連載が進むにつれ言葉遣いが流暢となっていった。 なお人格は高慢でプライドも高い激情家であり、「プランクトンごときがわたしに向かって得意顔に解説を入れるんじゃあないッ」「『スタープラチナ』が戻ってもお前の父親はただのデクの棒だッ!! 娘のおまえの事さえ思い出す事は決してないなあ───ッ」といったようにキレるときはジョジョの悪役の例に漏れず非常に下衆い言動をとる。 というか割とチンピラ臭い。ある意味「自身の計画に関わること以外全てを見下す」プッチの本性を正確に現していると言えるかもしれない。 名前の由来は元ディープ・パープルのデイヴィッド・カヴァデール率いるイングランドのロックバンド「ホワイトスネイク」。 【能力】 半径20m移動できる遠隔操作型。 そのため、本体が誰なのか不明のまま話が進んだ序盤では謎に包まれた存在故か、 単行本3巻時点でのスタンドチャート紹介では「?」が大半を占めた。 後の単行本やファンブック等でも紹介されず最後まで詳しいパロメータは不明のまま。 だが、JOJOVELLERによれば、破壊力とスピード共にA相当らしい。ストーン・フリーには凄みで突破されたが。 能力は「人間の記憶やスタンド能力をDISC化する」 対象の記憶を「DISC」に変えて記憶を読んだり、スタンド能力を奪い取ることが出来る。 DISC化する方法は二つあり、 ①幻覚を見せる スタンドから一定の範囲にいる者に任意の「幻覚」を見せ、 その間に対象者の心と肉体を「溶かす」ことによってDISCを得る。 対象から遠く離れた場所で安全に奪い取ることが出来る一方で、 DISCにするまで時間がかかり、対象が「幻覚」だと気付くと解除される欠点がある。 ②本体が直接触る ホワイトスネイクが直接対象の頭に触れてDISCを抜き取る。 確実にDISCを得られる一方で、接近しなければいけないため正体がバレたり反撃を受ける欠点がある。 の2種類。 DISCは誰でも頭に挿して中身を見る事が可能。 スタンドDISCは適応さえすれば、他人のスタンド能力でも使える。 DISC自体は物理的に破壊されることはなくDISCを取り出した後に元の人間が死んでもDISCは消えないが、DISCが刺さった状態の人間が死ねばそのDISCも消える。 また、ある程度の攻撃を与えればDISCを取り出すことが可能。 何も入ってないDISCに命令を入れ相手の頭に挿入すると、その命令通りに相手を操れる。 更に、物理的に不可能な命令も可能だったり、「視力のDISC」を抜き取ることで盲目になったり(*1)と恐ろしい程に汎用性が高い。 ちなみに、音楽CDを入れると、人型のCDコンポになる。 グッチョは「ハイ」になったプッチのせいで瀕死の重傷を負わせられたにも拘らず、 メサイヤのCDを入れられて無理矢理賛美させられて死んだ。 合掌。 ところで、PlayStationとかのゲームのCD−ROMとか入れるとどうなるのか気になる……。警告メッセージが流れるのだろうか?同じディスク型のアレ入れたらわざを繰り出せるようになるのか…? DISC自体は折り曲げた程度では全く影響なく元の形に戻る弾性がある。 作中に出てきたDISC、及びスタンド ○フー・ファイターズ ○ハイウェイ・トゥ・ヘル ○マリリン・マンソン ○リンプ・ビズキット ○ヨーヨーマッ ○サバイバー ○プラネット・ウェイブス 詳しくは項目参照。 ○水を熱湯に変えるスタンド FFを始末するために使われた。 詳細は不明だが、水にDISCが触れると瞬時に沸騰する。 ○10m飛んで破裂するDISC 逃げ惑う看守を引き寄せるために落ちてくるヤドクガエルに使用。 ○承太郎の記憶とスタンドのDISC このDISCを巡ってプッチと徐倫が戦闘するのが6部の大すじ。 ○ウェザー・リポート ウェザーが死ぬ直前にあえて自分のスタンドをDISC化。 これが逆転の一手となる。 ○ヘビー・ウェザー ウェザーの真の能力。 正確には能力ではなく本人の記憶。 だが、終盤にDIOの骨から生まれた「緑色の赤ちゃん」との合体後にスタンドが変化して消滅。 少なくともVSヴェルサスの時点ではまだホワイトスネイクの能力が使えた。 C-MOON(シー・ムーン) この地でわたしは……これからどこへ行くのかッ!? これから何が起こるのか……!! このわたしの肉体と精神の中に!! そして全ての終わりにも……!! 始末シニキタ 2日待テナイノナラ… 空条(CUJO)……徐倫(JOLYNE) 破壊力:0(ゼロ) スピード:B 射程距離:約3km四方 持続力:? 精密動作性:? 成長性:? ホワイトスネイクが新生した姿。体の至る所の矢印がついた人型の遠隔操作型スタンド。 なおホワイトスネイクの頃と同様にこの姿になっても自我を有して活動しているような素振りを見せている。 能力は「重力逆転」。 本体のプッチ神父の周囲3kmにおいて、プッチ神父が「上」になるように重力が逆転する。 この効果は神父に近づくほど強まる。神父の近くでは神父の真上目掛けて物質は落下するが、逆に離れるほど影響は弱まって物体は地面に対し水平に落ちていく。 ただし射程の3kmを越えると重力は正常に戻る。 結果ただの直線の道路は断崖絶壁の崖となり、上空から近づいたヘリコプターが上下が逆転したことで感覚が狂い墜落した。 更にプッチに近づくと空中に固定されてしまう。これだけでも、実質的に足場が封殺されるため十分厄介だが、もう一つの能力がさらに凶悪。 それは、生物無生物問わず、C-MOONの手が触れた対象の表と裏、内と外を反転させる(裏返す)こと。 簡単に裏返せる構造のものならまだしも、人体のような容易には裏返せないものは強引に裏返されるために強烈な損傷が伴う。 純粋な戦闘力は皆無だが「裏返す」力と破壊は驚異的であり、並の近距離パワースタンドを凌駕する。 単純なパワーでの攻撃ではないため、遠隔操作型でありながら高い破壊力を維持している。 更に、プッチ本体は破壊なしで自由に裏返しすることも可能なようで、アナスイの攻撃を「自分を裏返す」ことで回避した。 無生物に対して使用した場合も裏返った反動を利用して周囲のオブジェクトを飛ばして攻撃したり、ただでさえ重力逆転の影響で満足に動けない敵の足場を奪って動きを更に制限させる事も可能。 但し、裏返しの効果は拳にしか付与されないため殴れない状況では満足な戦闘力は発揮できない。 何より「二回C-MOONの打撃を受ける」と「裏返った物が再度裏返って直る」ため無効化される弱点がある。(*2) 更に、表裏の概念が無い物には通用しない。空条徐倫は自分の体を糸状にして「メビウスの輪」を作り出したことで無効化した。 他にもC-MOON自体のパワーはEどころかゼロと全くの皆無なので、重力操作が通用しない純粋なパワーを要求されるような状況に陥ると途端に不利に追い込まれてしまう点も明確な欠点。 名前の由来は「ポール・マッカートニー ウイングス」の同名の楽曲。ちなみにプッチの誕生した1972年の曲。 メイド・イン・ヘブン おまえたちには計り知れない事だろうが 最後にひとつ言っておく『時は加速』する 名を冠するなら「メイド・イン・ヘブン」 おまえたちと決着をつけるのは未来のためだ 破壊力:B スピード:∞(無限大) 射程距離:C 持続力:A 精密動作性:C 成長性:A 通称「MIH」。 C-MOONが更なる進化を遂げた、プッチ神父のスタンドの最終進化形態。 尚、ジャンプ連載時は『ステアウェイ・トゥ・ヘブン(天国への階段)』という名前だった。 スタンド像は下半身が「前半身だけの馬」、 上半身が首に羽飾りを着けた人間で、顔の中央と全身各所に時計や計器が付いている。 能力は「時を際限なく加速させる」こと。 MIHによって加速された世界では、生物以外の全ての物体・現象は加速された時間と同様に時を経るが、生物だけはそれについていく事が出来ない。 そのため、生物が体感時間で1~2分の間に時計が1時間を刻むと言った事が起こる。 他にも 雨が直ぐに止んで服が乾く 朝になって直ぐに夜になる 食べ物が瞬時に腐敗(*3) グラスを落とせば一瞬のうちで粉々に割れたグラスが床に落ちている 野球のボールとかを投げればかなりの“豪速球”となり、もし体に直撃したら重傷を負うような威力になる 埃はあっという間にたまり、いくら掃除しても追いつかない 鉄はあっという間にサビができたりと、劣化する物はかなりの速度で劣化が進む 乗り物に乗っていればものすごい速度で動くようになり、交通事故が相次ぐ ラジカセや、ビデオとかの録音・録画したメディア機器の再生速度も常に早送りになる。 インクに漬けたペン先がすぐに乾き、岸辺露伴を除いてペンで物を書くことができなくなる などといった現象が起きる。 但しMIHの本体のプッチだけは例外で、加速した世界で行動できるので、傍目からすれば物凄い速度で移動したように見える。 純粋なスピードでは光の速度を超え時間を止める星の白金が上だが、決戦当時は 全盛期と同じ「5秒だけ」しか時間を止められなかったこと 再発動には時間がかかること 「5秒」が世界の速度から見た相対時間であること を利用してプッチは 時間停止前に遠くに移動→時間停止→射程距離外なので攻撃不可→時間停止解除→その隙に近付いて攻撃 という斬新な力技で時間停止を打ち破った。 ただし、この能力には結構な落とし穴がある。 それは、「加速するのはあくまで時の流れであって、プッチは唯一それに付いていけるだけ」であること。 プッチ視点では、他の人間は「異常なまでに鈍い癖に運動エネルギーは減少しない」奇妙な状態ではあるが、 相手の動きが超スローモーションになる中を自分だけ普通に動ける能力に過ぎない。 よって、プッチからすればあくまでも普段通りの時の流れの中で普段通りに動いているだけなので、彼やそのスタンドが拳を振ったとしても、超加速した拳打の威力が激増して衝撃波が発生……なんて現象は起こらない。スタンドの攻撃はあくまでもパワーBのまま。 そのため、時が加速している間は周囲からは目にも映らぬ超高速で飛び回る怪物のように見えても、敵と交戦する場合は普段通りに至近距離に近付いて攻撃を仕掛けなければならない。 パワーBもあれば殺傷力は十分ではあるが、一度でも加速を中断させられると窮地に陥る弱点もある。 また、時が加速している最中であっても、プッチ神父はあくまで生身の人間である以上はできることには限度がある。 例えば、100メートル離れた相手にプッチが攻撃する場合、他者からはプッチは超スピードで向かってくるようにみえる。 だが、プッチの主観では動かない相手に向かって普通に100メートル走っている状態にある。 当然その分の疲れもでるし、もし相手が10キロ先、100キロ先にいるとしたらプッチ自身のスタミナが問題になる。 もし相手が相打ち覚悟で部屋中に毒物を充満させ、その中を加速してしまったとしたら自分の方に早く毒が周って行動不能に陥るといったことにもなり得る。 作中ではエンポリオが発動させたウェザー・リポートで「密閉空間内に純粋酸素を集める」という捨て身の作戦に見事にはまり、そのまま敗北する結果となった。 他の部のスタンドだとプロシュートのザ・グレイトフル・デッド、ギアッチョのホワイトアルバム辺りとの相性も悪そうである。 ゲーム『オールスターバトルR』だと、ワンダー・オブ・Uの放ってくる厄災を超えられず普通に物が当たったりしている。 事実、作中でイルカに掴まった徐倫とエンポリオに追いつけなかったのも、「プッチ自身の力で泳がないといけない」状況だったため。 一度距離をとられてしまうと、その距離を神父は体一つで追いかけねばならず、距離を保った状態でスタミナ勝負に持ち込まれると追尾は困難。 そのまま見失ってしまえば、プッチは自力で探し出すしか無くなってしまう。 もっとも、「加速『だけ』」でも十分に強いので、徐倫が決死の足止めをしなければエンポリオが殺され「第6部完!」になっていたが。 そして、MIHには時を加速させる事によりもう一つ、プッチ神父からすれば本命といえる能力がある。 『時の加速』により『加速』の行きつく究極の所! 『宇宙』は一巡したッ! 『新しい世界』だッ! 人類は一つの終点に到着し 「夜明け」を迎えたのだッ! それは自身を含めた全人類の運命を予知させる事。 どういう事かと言うと、MIHの時を加速させる能力により世界を一巡させることで、全ての生物に未来で自分に何が起きるかを体験させ、一巡後の世界ではその体験した出来事を自身は予知するようになる。 そしてその運命には絶対に逆らえず、例えば「自分は転ぶ」と頭の中でわかっていて回避しようとしても、結局は違う物のせいで転んでしまう。 ただしプッチ神父のみ例外で、一巡後の世界の完成前に限りその変えられない運命を変える事ができる(*4)。 プッチ神父曰く「例え絶望の未来を見ても覚悟すれば絶望を吹き飛ばせる。覚悟することは幸福である」という事らしいが、 ジョジョで主人公張れるレベルの精神力の持ち主ならともかく、その他一般人にしてみれば運命の奴隷に成り下がるという地獄でしかない。 更に言えば多方面に不幸をばら撒きながら他人に信念の押し付けをしているプッチ神父自身、自分については完全に棚上げしているという有り様。覚悟があろうが別にメリットがあるわけではないし…。 時の加速についていけない生物という効果についても度外視である。それまでの所業といい本当に自分以外の全方面にいい迷惑としか言いようがない。 時間加速の最中に死亡した人間は一巡後の世界には存在せず、「よく似た人物」がその役割を果たし、一巡前の人物と同じ運命をたどる。 一巡後の世界の時間加速の日時前に本体であるプッチ神父が死亡した場合はその一巡後の世界は消え去り、再構築された「新たな世界」が誕生することになる。 そしてメイド・イン・ヘブンによって弾かれていた承太郎、徐倫、エルメェス、アナスイの魂は一巡後の世界に戻ってきて、プッチを押し上げる邪悪な重力が無くなったためか、エルメェスはスポーツマックスに姉を殺されることなく姉妹仲良くしている様子が見え、ウェザーは己の運命を呪うことなくヒッチハイカーでアメリカを旅し、徐倫とアナスイは承太郎に祝福してもらおうとしていた。一巡前の世界の彼らではないが彼らの魂は幸福な道を辿り、その先行きを祝福するような虹がケープ・カナベラルへと続いていた。 作中では承太郎でさえ成す術も無い圧倒的攻勢だったことから、「メイド・イン・ヘブンこそが最強のスタンド」と評する読者も少なくないが、作者当人は最強のスタンドには星の白金を挙げている。 このギャップは、作中にてプッチが承太郎にも確実に勝利する為に、しばらく距離をとってかなり加速してから戦闘に入る戦術をとったことによる影響が大きい。 そして、時の世界に踏み込めない仲間が複数居た点も重要であろう。 承太郎とプッチ神父の二人だけであれば、承太郎自身のみに意識を集中して攻撃される瞬間に捨身の反撃を仕掛けることも不可能では無かった。 しかし普段は頼もしい仲間達もこの時ばかりはプッチから守る為に意識を分散させなければならないリスク要因にもなってしまったばかりか、同士討ちまで起こさせられてしまっていた。 まあ冷静に考えて「初見で相手の能力が全く分からない承太郎」と「敵の能力を徹底的に分析してガチガチの対策を立てたプッチ」を比べればどちらが有利かは火を見るよりも明らかであろう。 ジョジョの世界観では基本的に無いが、全く同じ条件、 例えばゴング付きのリングのような場所でタイマンでもした場合には過程と結果は全く違うものになるだろう。 プッチに言わせると「最強になるための能力ではなく「天国」にいく方法を実現するための能力」とのことなので、戦闘能力は彼にとってはオマケなのかも知れない。 なお、原作では攻撃したダイバー・ダウンの腕の中から出現するという謎の登場を果たしたが、 ゲーム『オールスターバトル』では超演出を見せている。 名前の由来は「クイーン」のアルバムもしくは楽曲。雑誌掲載時のは「レッド・ツェッペリン」の楽曲。 プッチのスタンドは全てイングランド出身のバンドということになる。 イイゾ……スデニ。 追記・修正デキテイタナ……。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ ↑4 5億年ボタンと違って見たり聞いたり出来る対象がある分、精神的には有情な気もするが…(みんなクッソ遅いけど)途中から地球も無くなって代わりに宇宙の色んな物が見れたかもしれないし。それでも最低d数百億年 -- 名無しさん (2019-11-29 01 44 03) ↑誤爆 それでも数百億年の時間過ごしてエンポリオと再会するまで人格や思考に全く影響ないのは、それこそ完全に狂人だわ。 -- 名無しさん (2019-11-29 01 46 11) というか神父は別に加速する時間についていかないことも出来るっぽいし適当なところで他の人達と同じ時間軸(一瞬)に切り替えたんじゃないかな -- 名無しさん (2020-07-18 21 06 54) 明確に作中で言われてるわけじゃないけど、遠隔操作スタンドの一部は本体の近くにいれば近距離パワー型と遜色ないステータスになれるんじゃなかろうか。人体をやすやすと破壊できるパワーとスピードがある一方で、著しく弱体化するけど遠くまで離れられる、みたいな。 -- 名無しさん (2020-12-13 19 24 42) ぬ~べ~に登場した異次元の魔物も生物や物質を裏返しにする能力があるみたい -- 名無しさん (2021-07-19 01 52 09) ホワイトスネイクってストーン・フリーに比べればパワーとかは劣るだろうけど、他の能力はかなり応用、拡張されてるよね。神父が研鑽したんだろうか -- 名無しさん (2021-09-22 22 49 41) ↑8 ピッチャーフライを食らった選手がアゴ砕けてる+エルメェスが自動ドアに挟まれてめっちゃ痛がってるあたり石でも致命傷になるんじゃない? -- 名無しさん (2021-10-03 22 26 39) タイマンだったら時止めるタイミング掴めなくて瞬殺定期 -- 名無しさん (2021-12-22 14 09 58) 加速し続ける時間でも締め切りに間に合わせた露伴先生はマジで何者なんだって話よ。同じ『ヘブン』を冠するスタンドだけあってヘブンズ・ドアーにはMIHの加速に対抗できる可能性が微レ存…? -- 名無しさん (2021-12-22 15 18 22) 自分に何らかの命令を書き込んでおけばドアーでもヘヴンに対抗できるかもな。運命操作系の能力は可能性ある -- 名無しさん (2022-01-27 18 14 24) ↑5 DISC関連だけでなく幻覚投影・生物消化と妙なオプション機能が充実しているからな。ひも状に分解できるのとは別にエメラルド・スプラッシュなんか撃ててしまう花京院の法王の緑に近いセッティング -- 名無しさん (2022-06-23 20 29 31) 発想的にはヘブンズ・ドアーをよりボス向けに進化させた感じの能力かな。人の記憶や思考を媒体(本/ディスク)に変えて利用するという点で。 -- 名無しさん (2022-10-23 09 31 25) 「もしノトーリアスB・I・Gのいる海域付近が第6部最終決戦の地となっていたら、時の加速への順応で超高速移動を始めたプッチ神父の速さに反応していきなりノトーリアスB・I・Gの乱入を受けるオチになっていたのでは?」という話が忘れられない -- 名無しさん (2022-11-13 19 36 29) ホワイトスネイク、「プッチ神父側のスタンド使いが徐倫達に敗れ尋問を受けるも口を割る前にホワイトスネイクに記憶とスタンドを奪われ殺害。奪われたスタンドを移植された別人が新たな敵として立ちはだかる」なんて再生怪人めいた展開もできたかもしれないのか……? -- 名無しさん (2022-11-13 20 05 37) やはりと言うべきか、アニメの加速描写凄いな… -- 名無しさん (2022-12-05 06 19 27) 時間加速を伴わないスタンドのスピードはたいしたことないのかな -- 名無しさん (2022-12-05 21 09 02) 最強の名に恥ぬスタンドだったとは思う。 ただ結果論ではあるが、星の白金に勝てたのは娘を人質に取ったからであり、本当に1対1の場合は結果は変わっていた可能性はある。 -- 名無しさん (2022-12-10 18 14 49) 能力を別にして見ると、近距離パワー型スタンドとしては弱いほうなんだな。時間加速しない場合の動作スピードも人並かもしれないな -- 名無しさん (2023-01-06 16 27 13) ホワイトスネイクって、密室内を幻覚で覆って溶かす、というのが本来の能力じゃないかな。DISCは精神や魂が融解される過程でできる副産物で。作中で、術にはめてない相手からDISCは抜いてないけど、 -- 名無しさん (2023-02-05 10 10 10) ミスった。DISCは抜いてないけど、幻覚能力だけなら単発で使ったことがあるし。 -- 名無しさん (2023-02-05 10 10 52) 中距離射程なのに本体が近ければ近接スタンドとも撃ち合える上に、DISCも応用力が高く身体に直接触ればDISC化で無力化も出来るって、ホワイトスネイクの時点でクッソ強いよね・・w -- 名無しさん (2023-03-09 16 38 40) 一巡後の天国そのものがMIHの作ったスタンド空間だって考察好き プッチが干渉できるのもプッチが死んだら消滅するのも説明がつく -- 名無しさん (2023-04-08 19 43 17) もしマン・イン・ザ・ミラーに鏡の世界にスタンド共々ぶち込まれたら通常世界の加速は止まるのかな?鏡の世界は物に干渉できないし封殺出来る...?てか単に戦闘だけ考えると5部暗殺チームのスタンド、MIHの天敵になりそうなの多い -- 名無しさん (2023-04-09 16 04 07) ボールとかコップの例を考えると、スタンドで直接攻撃するより、DIO戦法で石でもなんでも無数にぶん投げた方が良さそう。手から離れた瞬間、加速したものが飛んでくるから、神父は自前のスペックで防がないといけないし。 -- 名無しさん (2023-04-09 21 19 31) 時間加速で起こってるのは肉体の腐敗じゃなくて風化かと思ってた -- 名無しさん (2023-07-14 10 11 23) MIH中は神父視点だと敵の動きが「エネルギーそのままでゆっくりに見えている」ということは最期のウェザーのラッシュはいわゆる「鋭い痛みがゆっくりやってくる」状態で受けてたってことなのかな -- 名無しさん (2023-08-29 10 19 08) ASBだと時を加速させてもワンダーオブUの厄災をモロに食らって負ける -- 名無しさん (2023-12-11 20 18 27) ↑多分厄災は時間と関係ないだろうし、起こりうるかも -- 名無しさん (2023-12-11 20 42 09) ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2024-07-07 17 56 26) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-07-15 19 58 31 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/jojofate/pages/6.html
ジョジョの奇妙な聖杯戦争 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1142427055/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第2部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1143027840/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第3部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1143779710/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第4部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1143957848/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第5部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1144566736/ 【ストーン】ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第6部【オーシャン】 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1144834210/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第7部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1145030887/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第8部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1145109712/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第9部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1145196933/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第10部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1145694599/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第11部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1145969168/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第12部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1146285569/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第13部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1146562253/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第14部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1146804088/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第15部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1146906935/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第16部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1147181296/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第17部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1147589498/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第18部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1148181260/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第19部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1148181260/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第20部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1149147430/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第21部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1149397689/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第22部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1149593104/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第23部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1150016251/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第24部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1150719941/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第25部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151302723/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第26部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1152357720/ ジョジョの奇妙な聖杯戦争 第27部 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1154439724/
https://w.atwiki.jp/olgn/pages/554.html
ジョジョオリカ 【幽波紋(スタンド)】 ご存じ「ジョジョの奇妙な冒険」に登場した「スタンド」と呼ばれる能力をOCG化しました。 なお、ジョジョファンの方は無断でご自由に編集してくださって構いません。 (作成済のものをいじったり削除することは避けてください。作成者名を付随させていただければ嬉しいです。) 【幽波紋サポート系】 《幽波紋の矢》 《幽波紋の聖遺体》 【ラスボス系】 《幽波紋―ザ・ワールド》 《幽波紋―キラー・クイーン》 《幽波紋―シアーハート・アタック》 《幽波紋―キラー・クイーン バイツァ・ダスト》 《幽波紋―キング・クリムゾン》 《幽波紋―ホワイト・スネイク》 《幽波紋―C-MOON》 《幽波紋―メイド・イン・ヘブン》 《幽波紋―D4C》 《幽波紋―D4C ラブトレイン》 剣闘獣使い
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/20.html
ジョジョソン第2部リスト ■071003 ┗恋のジョセフ伝説に挑戦した!、柱の男が倒せないに挑戦した! ┗ハレ晴レユカイ~ジョジョ第2部verに挑戦した! ■070920 ┗【ジョジョ2部】柱の男ソング:サンバルカンの替え歌作ってみた、God knows...verジョジョ5部と見せかけて2部『歌ってみた』byAk Vocal off 2部総合 ハレ晴レユカイ~verジョジョ2部~『歌ってみて』 ジョセフ 柱の男が倒せない(歌詞のみ動画) なんとか完成 恋のジョセフ伝説(ジョジョ ハルヒ) 恋のジョセフ伝説(ジョジョ ハルヒ 修正版) スージーQ 乙女のスージー【歌詞のみ】 乙女のスージー【歌詞のみカラオケ版】 シュトロハイム 創聖のアクエリオンverジョジョ2部(シュトロハイム)歌ってみて シーザー God knows...verジョジョ5部と見せかけて2部『歌ってみて』 ミクル伝説シーザー版(ジョジョ ハルヒ)歌ってみて 『しー☆ざー』作ってみた(ジョジョ2部) 『しー☆ざー もってけ!ツェペリ魂』作り上げてみた(ジョジョ2部) ツエペリライオン(作ってみた カーズ 「君をのせて~カーズはのってないver.~」(カラオケ) Carz in the Sky【歌詞のみ】 柱の男 【ジョジョ2部】柱の男ソング:サンバルカンの替え歌作ってみた Vocal on 2部総合 ハレ晴レユカイ~ジョジョ第2部ver~『作ってみた』 ハレ晴レユカイ~ジョジョ第2部ver~歌ってみたVerペッシ ハレ晴レユカイ~verジョジョ2部~女が歌ってみた~ ハレ晴レユカイ~ジョジョ第2部verに挑戦した! 柱の男 「柱の男の友情物語」 シュトロハイム 創世のアクエリオンver.ジョジョ2部(シュトロハイム)『作ってみた』 ジョジョ二部(シュトロハイム)で 創聖のアクエリオン 創聖のシュトロハイム-歌ってみた 創世のアクエリオンジョジョ2部(シュトロハイム)Ver.ヤムチャ 勝手にながら創世のアクエリオンジョジョ2部(シュトロハイム)Ver.ペッシ 「創聖のシュトロハイム」に画を付けてみました 創世のアクエリオン ver.ジョジョ2部(歌ってみた) シーザー ミクル伝説シーザー台詞入り(ジョジョ ハルヒ)歌い直してみた ミクル伝説シーザー版(ジョジョ ハルヒ)歌ってみる ミクル伝説シーザー版(ジョジョ ハルヒ)歌ってみた God knows...verジョジョ5部と見せかけて2部『女が歌ってみた』 God knows...verジョジョ5部と見せかけて2部『歌ってみた』byAk ミクル伝説シーザー版(ジョジョ ハルヒ)自分が歌ってみた ツェペリライオン歌ってみたbyおぐ 『しー☆ざー~もってけ!ツェペリ魂~』を♀×2で歌ってみた しー☆ざー もってけ!ツェペリ魂(女1人でフィーバーして歌ってみた) ジョセフ ジョジョ2部でエアーマン 柱の男が倒せない 柱の男が倒せないを歌ってみたVerペッシ 「柱の男が倒せない」を歌わせて頂きました。 柱の男が倒せないに挑戦した! 恋のジョセフ伝説(女の人に歌ってもらった) 恋のジョセフ伝説 (男だが歌ってみた)ジョジョ 恋のジョセフ伝説を女が歌ってみた 修正版 恋のジョセフ伝説(ジョジョ ハルヒ 歌ってみた) 恋のジョセフ伝説に挑戦した! スージーQ 「乙女のスージー」を思い切って歌ってみた 乙女のスージー【歌ってみた】 リサリサ 「リサリサさん」 ブルりん Help me, BURURINNNNNN!! Help me, BURURINNNNNN!! 歌ってみた カーズ 究極生物カーズさま☆「歌ってみた」 「君をのせて~カーズはのってないver.~」 究極生物カーズ 創聖のアルティメットシング 創世のアルティメットシング歌ってみたbyおぐ Carz in the Skyを歌ってみた 【ジョジョ2部】意味なしカーズ【作って歌った】 ダイアー 波紋戦士ダイアーさん
https://w.atwiki.jp/jojoaa/pages/114.html
←第七部24巻へ 2巻へ→ ようこそ 杜王町へ ソフト&ウェット その① ソフト&ウェット その② ソフト&ウェット その③ ソフト&ウェット その④
https://w.atwiki.jp/jojoaa/pages/122.html
←8巻へ 10巻へ→ 毎日が夏休み その② 毎日が夏休み その③ 毎日が夏休み その④ 東方常敏はスタンド使い