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翠星石 -すいせいせき/Jade Stern ローゼンメイデンの第3ドール 登場作品:Rozen Maiden/ローゼンメイデン(漫画)/ ローゼンメイデン(アニメ)/ローゼンメイデン トロイメント/ローゼンメイデン オーベルテューレ .声 優 :水樹奈々/桑谷夏子 人工精霊:スィドリーム 契 約 者 :桜田ジュン .武 器 :如雨露 トレードカラー:緑、翠 .口 癖 :…ですぅ イメージソング:みどりのゆび ファン名:翠星会 あ だ 名 :性悪人形(作中のみ)、翠の子 蒼星石の双子の姉。蒼星石とともに庭師の姉妹として描かれ、心の樹を育てるための如雨露を持つ。オッドアイであり、左が翠で右が赤。ツンデレであるが、原作初登場時にはまだツンデレという言葉は存在していなかったと思われる。原作・アニメともに始めは誰とも契約を交わしていなかったが、後に桜田ジュンが契約者となった。 アニメ第1期公式人気投票第2位、アニメ第2期公式人気投票第1位、OCN「チョコのお返しを贈りたいツンデレヒロイン」投票第1位、ツンデレ・オブ・ジ・イヤー2005、アニメ最萌トーナメント2006優勝と、公式非公式を問わず非常に高い人気を誇る。 ちなみに、環境相時代の小池百合子氏がエコバックPRのために秋葉原で翠星石のフィギュア(ぷにコレ)を購入している。仮にこの時の小池氏の発言通りになっているとすれば、今頃議員会館には翠星石のぷにコレが飾られているはずである。 そのほかSRDXやDreamTechなど立体造形物のヒット作が多く、特に桜坂美紀氏が原型を担当したWaveのDreamTechの翠星石の出来は秀逸である。元となったガレージキットも非常にクオリティが高い。なお、このフィギュアは前年のSRDX水銀燈に続いて、Amazon.co.jp 2007年フィギュア最多販売数を記録している。 2008年12月16日、Yahoo!JAPANのトップに原作者PEACH-PIT入院の記事が載った際は、記事本文とともにRozen Maiden新装版3巻の表紙である翠星石の画像が表示され、Yahoo!トピックスに華を添えた。 毎日JP 小池百合子:「地球を救うのはオタク」 エコバッグでアキバから環境保全アピール Yahoo!ニュース 人気マンガ『ローゼンメイデン』作者が急病により入院、連載作品をすべて休載 麻生首相も心配!? OCNアニメ・特撮 ホワイトデー直前! チョコのお返しを贈りたいツンデレヒロイン 桜坂氏のHP Cherry Blossom
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柿崎めぐ -かきざきめぐ/Megu kakizaki 水銀燈のミーディアム 登場作品:Rozen Maiden/ローゼンメイデン(漫画)/ ローゼンメイデン トロイメント/ローゼンメイデン オーベルテューレ .声 優 :河原木志穂/登場せず .特 技 : .趣 味 : .ファン名: .あだ名: 水銀燈の契約者の少女。 原作では水銀燈の螺子を巻いたが、水銀燈がなかなか契約を結ぼうとせず、Phase37で遂に正式に契約。 水銀燈が契約を結んだ目的はめぐを雪華綺晶から守るためのようである。 アニメでは第2期から登場。水銀燈の螺子を巻いた訳ではないが、薔薇水晶に導かれるまま一人でに目覚めた水銀燈に対し、一方的に契約を結んだ。 有栖川大学病院に心臓の病で入院しており、完治するには移植手術が必要だが、幼少時からの度重なる短命宣言で生きる気力を失っている。 普段はベッドで横になっているが、外を歩く程度はできる。 本人は病弱な自分を「壊れた子(ジャンク)」と言っている。 自分の前に現れた水銀燈を「天使さん」と呼び、彼女が自分の命を使い切ることを望んでいる。 かつて発作を起こした時に、祖母がいつも自分のために歌ってくれた『からたちの花』を水銀燈のためにいつも歌っている(アニメでは「瞬」)。
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ローゼンメイデン 探偵セット 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:1000効果:none 1 人形の技 攻:F(5000)命:SSS(80)回:1EN:100効果: 羽根の呪縛 攻:E(15000)命:SSS(80)回:3EN:100効果: 羽根の攻撃 攻:E(27000)命:NT1(110)回:3EN:160効果: 漆黒の羽根 攻:D(36000)命:NT2(120)回:3EN:200効果: 羽ばたき 攻:B(60000)命:NT3(130)回:3EN:230効果: 羽根の障壁 攻:B(66000)命:NT4(140)回:3EN:290効果: 羽根の結界 攻:A(75000)命:NT5(150)回:3EN:390効果: 黒炎の羽根 攻:S(90000)命:NT6(160)回:3EN:500効果: 黒翼竜 攻:SS(110000)命:NT7(170)回:1EN:100効果: 攻撃のワルツ 攻:F(5000)命:SSS(80)回:1EN:100効果: 追撃のカノン 攻:E(15000)命:SSS(80)回:1EN:130効果: うなだれ兵士のマーチ 攻:D(35000)命:ACE(90)回:1EN:150効果: 終わりの無い追想曲 攻:C(45000)命:NT(100)回:1EN:180効果: 反撃のパルティータ 攻:C(55000)命:NT1(110)回:1EN:220効果: 野ばらのプレリュード 攻:B(65000)命:NT2(120)回:1EN:260効果: 沈黙の鎮魂歌 攻:A(75000)命:NT3(130)回:1EN:310効果: 破壊のシンフォニー 攻:A(85000)命:NT4(140)回:1EN:380効果: クレッシェンド 攻:S(95000)命:NT6(160)回:1EN:430効果: 失われし時への鎮魂歌 攻:SS(105000)命:NTF(200)回:1EN:500効果: 叩き起す 攻:E(15000)命:SSS(80)回:1EN:100効果: 絡みつく植物 攻:D(33000)命:NT3(130)回:1EN:100効果: 卵爆弾 攻:C(51000)命:NT1(110)回:1EN:160効果: ゴミ食べ器 攻:C(58000)命:NT2(120)回:1EN:190効果: デスぅ 攻:B(65000)命:NT3(130)回:1EN:220効果: 怒り爆発 攻:A(75000)命:NT4(140)回:1EN:270効果: 世界樹 攻:A(85000)命:NT6(160)回:1EN:300効果: 世界樹の結界 攻:S(100000)命:NT8(180)回:10EN:400効果: シルクハット 攻:E(25000)命:SSS(80)回:1EN:100効果: 飛翔斬り 攻:D(35000)命:NT(100)回:1EN:150効果: 気力を刈り取る鋏 攻:C(45000)命:NT1(110)回:1EN:190効果: 魔力を刈り取る鋏 攻:C(55000)命:NT3(130)回:1EN:250効果: 流し斬り 攻:B(65000)命:NT5(150)回:1EN:330効果: 烈風斬 攻:A(75000)命:NT8(180)回:1EN:370効果: 飛翔連撃 攻:S(100000)命:NT9(190)回:5EN:400効果: 真実のワニ 攻:E(15000)命:NT1(110)回:1EN:100効果: 卵焼きを作る 攻:D(35000)命:NT3(130)回:1EN:130効果: 泣き叫ぶ 攻:C(46000)命:NT4(140)回:1EN:180効果: 歌をうたう 攻:B(65000)命:NT6(160)回:1EN:220効果: ペシャンコになっちゃえ! 攻:A(85000)命:NT8(180)回:1EN:260効果: 苺轍 攻:SS(105000)命:NT9(190)回:10EN:390効果: ローズバインド 攻:C(50000)命:NT(100)回:10EN:130効果: メトロポリタンミュージアム 攻:B(60000)命:NT1(110)回:10EN:180効果: アリスインワンダーランド 攻:B(70000)命:NT2(120)回:10EN:220効果: アリスインミラーランド 攻:A(80000)命:NT3(130)回:10EN:320効果: アリスインドリームランド 攻:S(90000)命:NT5(150)回:10EN:390効果: 吸収 攻:S(100000)命:NT8(180)回:1EN:430効果: アリスインネバーランド 攻:SS(110000)命:NTF(200)回:10EN:520効果: クリスタルバレット 攻:E(25000)命:NT1(110)回:5EN:120効果: クリスタルブリザード 攻:D(35000)命:NT2(120)回:5EN:150効果: クリスタルスラッシュ 攻:C(50000)命:NT3(130)回:5EN:160効果: クリスタルホールド 攻:C(55000)命:NT4(140)回:5EN:170効果: 衝撃波 攻:F(12000)命:NT5(150)回:1EN:180効果: クリスタルウォール 攻:A(75000)命:NT6(160)回:5EN:190効果: 乱れ雪月花 攻:A(80000)命:NT7(170)回:5EN:270効果: クリスタルグレイブ 攻:S(100000)命:NT8(180)回:5EN:380効果: 薔薇の攻撃 攻:E(15000)命:NT(100)回:1EN:150効果: 薔薇の棘 攻:D(30000)命:NT1(110)回:3EN:180効果: 薔薇の障壁 攻:C(50000)命:NT2(120)回:5EN:200効果: 薔薇の尾 攻:C(55000)命:NT3(130)回:5EN:220効果: 薔薇の結界 攻:B(65000)命:NT5(150)回:5EN:280効果: 薔薇の竜 攻:S(100000)命:NT8(180)回:5EN:300効果: ローザミスティカの欠片 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:500効果: 壊れた人形 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:1000効果: 修理前の人形 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:1000効果: 修理した人形 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:1000効果: 普通の人形 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:1000効果: 新しい人形 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:1000効果: 不思議な人形 攻:F(500)命:SSS(80)回:1EN:1000効果: 何かの力が感じる人形2 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果: 何かの力が感じる人形3 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果: 何かの力が感じる人形4 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果: 何かの力が感じる人形5 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果: 何かの力が感じる人形6 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果: 何かの力が感じる人形7 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果: 何かの力が感じる人形8 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果: 何かの力が感じる人形1 攻:C(50000)命:SSS(80)回:1EN:200効果:
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「それで、私の元へときたと言う訳か……」 夕映は人形の出来事についてネギにこっそりと話すが彼にも分からなかった。 そこでエヴァンジェリンなら何か知っているだろうと思い、二人で尋ねてみた。 「それなら知っている。ローゼンメイデンだ」 「ローゼン…メイデン……?」 ネギもその名称は聞いたことなく、きょとんとしてエヴァの目を見る。 素っ気無くだが、意外と素直に応えたエヴァは椅子に腰掛けた状態で魔法を使う。 すると本棚の中にあった本の一冊が宙を舞いエヴァの手に収まる。 それなりの厚さのある本の真ん中あたりを捲って行くと、そこには一枚の写真であった。 「私が知っている限り、記録として残っているのはこれだけだ」 そこに映っている人物は金髪の青年と数行の文章、それだけだった。 「誰です、この人は?」 「そいつはローゼンと言って、その人形たちを創った天才人形師だ」 その後ろを見ると、様々な芸術品と呼べるような人形が見えていた。 写真自体が古いせいもあって分かりづらい。 しかしその精巧に作られた作品は彼女たちを作ってもおかしくないほどの技量であった。 「ローゼンが理想とする『アリス』を探すために創られたのがローゼンメイデンだ」 「アリス……ですか?」 聞きなれない言葉に理解出来る範囲を超えそうなほどになっている夕映。 ネギに至っては状況すら全く読み込めていない様子。 その中に割って入ってくる声があった。 「そう。完璧な少女、アリスを目指すためにお父様に創られたのが私たちなのだわ」 声をした方向へ向くと、赤いケープコートとボンネットを纏った人形が現れた。 人間の背丈よりもはるかに小さなまるで生きているような人形はゆっくりと机に座る。 「紅茶を出して頂戴」 何の抵抗もなく紅茶の要求をする赤い人形はエヴァに平然と言い放つ。 「な、何で貴様ごときに!」 「全く、茶々丸よりも使えないわね」 お嬢様気質であのエヴァに偉そうな態度で命令する人形。 杖で急かすように叩かれるエヴァの頭からは湯気が出そうな状況だ。 「それはそうと…あなたたちは何なの?」 「それはそっちのセリフですよ。君もローゼンメイデン…?」 ネギが尋ねると人形は机の上に立ち、誇らしげに自己紹介をした。 「そうよ、誇り高きローゼンメイデン第5ドール『真紅』よ」 そういい終えると真紅は椅子に腰掛けた。 「それで、ローゼンメイデンについて知りたいのでしょう」 茶々丸が用意した紅茶を飲みながら上品に話す真紅。エヴァは後回しにされていた。 それからいくつか重要なことを話し合った。 契約者のこと選ばれた人をミーディアムと呼ぶこと、そして一番重要なことを真紅は語る。 「アリスゲームよ」 「アリスゲーム?」 ネギと夕映は声を出して言った。 「お父様が目指す完璧な少女、『アリス』を目指すために七体のドールが戦ってローザミスティカを奪い合うの」 真紅の紅茶を飲んでいた口元がほんの少し引きつるようにも見えた。 「すべてのローザミスティカを集めたドールが、完璧な少女『アリス』になれるのだわ」 「つまり、彼女以外にもあと六体のドールがどこかにいて、そいつらと戦わなくてならないということだ」 真紅とエヴァはアリスゲームについて淡々と語った。 そんな中で夕映は自分の心に芽生えた疑念をぶつけてみた。 「ある程度は分かりました。しかしそれだけ精巧に創られた人形が、なぜ今まで出てこなかったのです?」 「今に始まったことではない、何十年、何百年と前から何度も行われてきたのだ。まぁ決着が付かずに今まで伸びただけだがな。 そもそもローゼンメイデン自体が表に出なかったのだ。信憑性がないものだから知ったものしか分からない」 「なら、どうしてエヴァンジェリンさんは知っているのです」 その言葉に一瞬答えていいものかと真紅を横目で見るが、構わず答える。 「私も…数十年前に偶然にも一体のローゼンメイデンと契約を交わした身だからだ」 「え」 夕映とネギはエヴァを見た。だがその次に言葉を発する前に、真紅が立ち上がる。 「来たのだわ」 側においてあった鏡が波打つように揺れだす。 「な、何です!?」 「どうやらドールが来たようだな」 その中から現れたドールは、左右の目がエメラルドグリーンとルビーのオッドアイ。 シルクハットと少年のようなボーイッシュな顔立ち、白いブラウスと蒼い肩掛け。 そして手の中の光から召還された大きな鋏を手に真紅を睨み付けている。 真紅は飲んでいた紅茶のカップを机に置き、軽い笑みを浮かべて相手を見た。 「あなたも目覚めていたのね蒼星石」 つづく
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Story 酔いman 氏 「こんにちは」 客「こ ん に ち は!!」 「今日の気温は5月上旬らしいですよ」 客「そーですね!」 「犬も歩けば?」 客「棒に当たる!」 「花より?」 客「団子ォ!!」 「はい、今日のゲストはローゼンメイデン、真紅さんからの紹介で、同じバンドのギタリスト、水 銀 燈さんです」 「こんにちはぁ~」 客「キャー、キャー、かわいいぃぃ~~~かぁ~わ~いいッ!!」 「どうもぉ~始めましてぇ~」 「こちらこそ、始めまして。それにしても凄い人気ですね~、 花もこんなに来てますよ、ヤクルトスワローズの古田監督から来てますね」 「ありがとっ、ふふふふ~。あっ、そうそう、これタモさんにお土産よぉ~」 「あぁ~、どうも、 ガサガサゴソゴソ あっ、サプリメントですか」 「うふふふ、そ~よぉ、私がいつも摂っているサプリメントよぉ~、凄く体にいいんだからぁ~~」 「凄い量を採ってるんですね~?これはビタミン剤ですか?」 「いいえ、それは乳酸菌が入ってるわぁ~」 「ほぉ~、じゃ、これは?」 「それはビフィズス菌が入ってるのよぉ~」 「へぇ~、じゃ、これは?」 「それはぁ、ビフィドバクテリウム536株ってビフィズス菌が入ってるわ」 「へぇ~、じゃ、これもビフィズス菌?」 「それはぁ~有胞子性乳酸菌が入ってるわよぉ~、 いまタモさんが持ってるのはぁ~ヨーグルトパウダーとぉ、 エンテロコッカス・フェカリス菌も入っててぇ~、最高って感じぃ?」 「えっ、なんとかフェカリス菌って何ですか?」 「乳酸菌の一種よぉ~~」 「これも乳酸菌~!よほど乳酸菌とかビフィズス菌とか好きなんですね?」 「あったり前じゃないぃ~、乳酸菌は善玉菌よぉ~、体にいいんだからぁ」 「はははっ、それじゃ乳酸菌とギターならどっちが好き?」 「うぅ~~ん、難しいわねぇ~、正直迷っちゃうわぁ~」 「迷うんですか?本当に乳酸菌が好きなんですね~、 あっと、ここで時間ですね、それではお友達を紹介して…」 客「えぇ~~~ッ!! 銀様~もっといてくださ~いッ!!」 「うふふ、ありがとッ、じゃ、私のぉ~妹みたいな子、ばらしーを呼ぶわぁ~~」 客「きゃーきゃーッ!!」 「連絡先は事務所ですか?」 「今日はオフだからぁ~、携帯に私がかけるわぁ~ピッピッピッ」 プルルルル~~、プルルルル~~、ピッ! 「……誰?」 「ばらしー、私よぉ~」 「あっ、銀ちゃん……!!」 「今なにしてるのぉ~?」 「…えぇ~っと……車を待っている…」 「車ぁ~?誰のぉ~?」 「……知らない…オジサン」 「知らないオジサン~?どう言う意味なのぉ~?」 「…あのね…散歩してたら…チョコくれるって…だから待ってるの」 「ばらしーッ! ダメよぉ、今すぐ逃げなさいッ!!」 「…うぅ、でも…オジサン、飴玉くれたよ…」 「ダメッ!! 早く帰りなさいッ! あれほど知らない人に付いていったらダメって言ってるでしょぉ~~ッ!!」 「…うぅぅ…銀ちゃんごめんなさい……怒らないで……うぅぅ…うっ」 「怒らないからぁ~、泣かないで早く帰りなさいッ」 「……うん」 「あっ、それからぁ~、来週はいいともに出てねぇ~」 「…うん……」 「じゃぁ~、出てくれるかなぁぁ~?」 「……うん」 「うんじゃないでしょぉ~、いいともぉ~って言うのよぉ~」 「…うん…解った」 「出てくれるかなぁ~?」 「…うん……」 「だぁ~かぁ~らぁ~、いいともぉ~って言うのよぉ」 「…うん」 「……もういいわぁ~、とにかく早く帰りなさい」 「…うん」 「じゃぁねぇ、ばらしー」 「…うん…銀ちゃん…また後でね……エヘヘッ…」 「あの~~水銀燈さん、薔薇水晶さんは大丈夫なんですか?」 「たぶん大丈夫よぉ~」 「そ、そうですか、それではローゼンメイデンの水銀燈さんでした~!」 「じゃぁ、またねぇ~~」 短編連作SS保管庫へ
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下級魔法学院試験官。 ”ローゼンメイデン”の一角にして、もっとも有名な人物。 通り名は『大鋏』。 霊薬の発見者として、冒険者年鑑に単独で載るレベルの有名人。 (発見した本人いわく、「もう道に落ちてる物をなめたりしない」とのこと) 『男装』が趣味で、似合う生徒がいれば、誰彼構わず勧誘する、はず。 周囲の変態性が本編で明らかになっていくうちに、常識人枠になってしまう。 金糸雀が言うには、魔法の才能はないらしい。
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ローゼンメイデン オーベルテューレ ※周回者によるネタバレコメがあるかもしれません 前編「悠久」 後編「虚飾」 前編「悠久」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2173894 11 32 10567 1994 Aパート sm2174463 12 37 9293 1522 Bパート 後編「虚飾」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2173388 10 37 9576 1916 Aパート sm2173609 13 01 9480 4072 Bパート
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Story ID 5nObn13u0 氏(320th take) 人気ロックバンド、ローゼンメイデンが解散してから数年。 解散の真相は不明、しかし最も名の通っていた仮説は「レコード会社との確執」だった。 しかしある日。 その薔薇たちが、数年の時を経て返り咲いた。 割れんばかりの叫び。 復活祝いの会場、蒼星石のMCで、会場のテンションは最高潮に達した。 実際に最高潮に達するのはライブの最中だろうが、これ以上の盛り上がりが想像できないほどの盛り上がりを見せていた。 成功は約束されていた。 音楽はずっとやってたから言うまでも無い。それ以外の箇所も、薔薇水晶が一時的に離脱していたりと細かい不安はあるが。 それも、ローゼンメイデンの準メンバーと言ってもいい雪華綺晶が穴を埋めている以上大丈夫だろう。 しかし。 それは彼女達の関われる範囲での話。 「このライブのパンフレットも最悪だし、全く不安なスタートだわぁ!?」 MCに割り込んで、水銀燈が叫んだ。 「レコード会社との確執」 それは、ローゼンメイデンが復帰の際に移籍した事で暗黙の了解で事実の証明となっていた。 しかし。 その移籍先が製作したパンフレット。 「・・・薔薇色玩具、究極ふたり遊び・・・。 薔薇色玩具はともかく、ふたりって誰と誰よ!?」 会場が、ローゼンのライブには珍しい笑いに包まれた。 「まぁ、水銀燈はとりあえずギターと一緒に究極ふたりプレイ(音楽演奏の意で)をして貰うとして。 じゃあ、メンバー紹介は不要だから・・・っと!一応臨時メンバーくらいは」 そう言って、蒼星石が代理キーボーディスト、雪華綺晶に手を向けた。 「臨時だが一級品だ!ゆ・・・じゃなかった、雪華綺晶!」 彼女は、パンフレットの誤植をそのまま読み上げた。 ちなみにライブ終了後のマネージャーのやりとり。 「・・・もしもし、集英レコードさん?もう耳に届いてると思うけど、パンフレットが色々と違ってるのかしらー!」 「あ、はい!申し訳ありませんでした、えーと・・・『きんしすずめ』さん?」 「違うのかしらあぁぁぁ!!!」 短編SS保管庫へ
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Story ID tq8DBQX00 氏(290th take) 「・・・柏葉」 「あ、桜田くんまた行ってみる?」 「・・・うん」 スッ・・・(立ち上がる) ジュンが、エレキギターを掻き鳴らす! ギュアーギュイィーブ 「・・・またFのコードで詰まった・・・」 「ジュン?これで4回目よ?」 「・・・うるさい、楽でいいよなぁ見てるだけの姉ちゃんは!? 柏葉も・・・いや、仕方ないか・・・。もう一回、ボーカルパート歌ってみて」 「うん、分かった・・・」 そう言って、巴が歌い始めた。 練習部屋全体に優しく反響する声が、一同の体を覆う・・・。 この集まりは、早い話がのり発案のドッキリ企画。 ローゼンメイデンの各メンバーの知り合い一同でコピーバンドを作り、本人の前で演奏すると言う企画である。 まぁ、ネタ的なものなのだが、練習期間がえらく長く取られたためにいつの間にか本格的な企画になっていた。 わざわざ安い料金ながら、楽器練習用の部屋まで貸し切って行っていた。 大風呂敷にしてしまったのりがスポンサーを買って出たのだが、逆に企画が泥沼のように本格化する要因にもなっていた。 ジュン「・・・雛苺と同じデス声じゃないけど、こりゃ敵わないなやっぱ。柏葉はボーカルで決まりだな。 それにしても、真紅はいつもこんな難しいのを弾いてるのか・・・」 みっちゃん「うーむ、ギターは難しいみたいだねー。ガンバレジュン君!」 ジュン「・・・草笛さんの方が大変な気が・・・。その怪物みたいなベースじゃあ」 みっちゃんの手に握られていたのは、アップライトベース(エレキコントラバス)。 念の為、ベースは一般的なエレキとコントラバスの弦を弾いて出すアナログタイプの2通りがある。 みっちゃん「怪物って・・・金糸雀が勧めてくれたんだよ!?さり気無く簡単な楽器について尋ねたら・・・。 だから、大丈夫大丈夫っ♪」 (本当か・・・?アイツの策は当たらないけど) 槐「・・・弦の数が違うから楽なんだよ。自分の守備範囲だからと言ってアップライト用意するのはどうかと思うけど」 ジュン「え・・・あ、ホントだ!2弦少ない!」 のり「さーて・・・ここら辺で、みんなで合わせてみない? 見てるだけの私が言うのもなんだけど」 ジュン「・・・了解」 ~1分後~ ジュン「・・・うーん、やっぱ僕にギターは無理だって。柿崎さんに任せるしか・・・」 巴「でも柿崎さん病院通いでしょ?上達早いけど、練習時間が半分だから・・・やっぱ桜田くんだよ」 ジュン「・・・チェッ。分かったよ・・・でもこれでも頑張ってるんだよ一応。 草笛さんは何とかお披露目に間に合いそうだけどなぁ・・・僕はなぁ」 みっちゃん「いやいや、弱気になったらダメだって・・・でも、やっぱ今は槐さんのピアノが砦だよねー。凄いじゃないですか!」 槐「いや・・・長生きしてるからまぁ、これくらいは。 正直に言うと、ブランクを慌てて徹夜で練習して埋めたりしてるけど?」 ジュン「でも、いいなぁ・・・長生き?何歳ですか?」 槐「・・・悪い、それはノーコメントで」 ジュン「あ、ハイ・・・でも、何か貫禄があるような・・・」 巴「若いけど大人だし、年の功があるのかな。でも、上手いけど何か・・・」 槐「・・・分かるか。ピアノのブランクは結構痛いものなんだ」 みっちゃん「あ、そうなんですか。うーん・・・だったら私も練習しないと、どうしよう」 「・・・年の功?何も槐くんだけでは無いぞ、年の功があるのは」 一同「・・・こ、この声は!?」 「このバンドはドラムがいないようじゃな?」 一同「ま・・・まさかッ!?」 じじい「この柴崎元治、一花咲かせて見せようぞ!見ておれッ、カァーーーズキィーーー!!!」 一同「で、出たアァァァーーー!!!」 みっちゃん(・・・誰?) じじい「フッ・・・見ておれ」 クルクルクルクル 一同「スティック回しーーー!?」 槐「コイツ・・・出来る!」 のり「え!?そ、そうなんですか!?」 槐「・・・気配に押されて思わず口に出ただけだ」 のり「そ、それはそれで凄いって事じゃないですか!」 じじい「・・・ハイヤアァァァーッッッ!!!」 ズドドドォーン! 一同「す、凄ーーーッ!!!」 ジュン「ま・・・まるでゲームの爆発呪文みたいだ・・・!」 しかし。 「・・・あ、あれ!?」 のりは気付いた。 ドラムロールが、何故か盛り上げるはずの場面で逆にフェードアウトしている事を。 ~5分後~ 扉を開けて、ロングヘアーの少女が入ってくる。 めぐ「すみません、遅れました・・・えっと、練習まだ続いてますよね?あと30分で貸し切り時間終わりですけど」 巴「えっと、めぐちゃん!?どうやってここまで来た!?」 めぐ「えぇ!?・・・ビックリした、えっと、病院から・・・水銀燈にばれたらいけないからバス使いましたけど・・・」 ジュン「送迎じゃなくてバスか・・・し、仕方ない!救急車を・・・」 めぐ「・・・え?」 みっちゃん「おじいちゃん!起きて下さいっ!」 じじい「大丈夫じゃ・・・わしも蒼星石に教えられた、死に急ぐような無茶はしないとは決めたんじゃよ。 ただ、6時間ほどここで寝かせてくれんかのう・・・?」 のり「6時間も寝られたら困るんですって!後30分で・・・」 じじい「老人は起きるのが早いんじゃて・・・昔は、疲れ果てるまで体を動かしたら12時間寝っぱなしじゃった・・・」 槐「・・・車、取りに行ってきます」 この日はじじいの処理で終わった。 短編SS保管庫へ
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Story 酔いman 氏 「City」 Lyrics 酔いman 氏 薔薇乙女たちメンバーが通う学校の敷地内の外れに小さなプレハブ小屋 が建っている。このプレハブ小屋には園芸部部室と書かれた表札をマジック のバツ印で消し、表札の上に音楽研究部部室・by薔薇乙女楽屋と書かれた 紙が張られていた。そのプレハブ小屋から金糸雀の声が響く。 「みんな知恵をしぼって頑張るかしらァ~」そう言いながら壁に掛けられた ホワイトボードを指差しながら椅子に座るメンバーを見て軽く 「はぁ~」とため息をもらす。指差すホワイトボードには1人1曲 と大きく書かれている。約2週間前にライブハウス「トロイメント」で開かれ たイベントで見事NO・1の座になった薔薇乙女、これからのライブは全て オリジナルの曲で行こうと決め、そのために1人1曲という課題が出来た。 「う~、ヒナ、何も思いつかないの~」とノートを前に雛苺は頬杖をついて いる。真紅も同様に思い浮かばないが平然と紅茶を口に運ぶ。蒼星石は何 やら思いついたのか書いては消してを繰り返す。翠星石にいたっては脱線し マンガを書き出して一人ゲラゲラと笑っている。 「私ぃ、先に帰るわぁ~、何も浮かばなぁい。家で考えるから」と席を立ち 水銀燈はプレハブ小屋から出て行った。 その夜、水銀燈は唄・詞をボンヤリ考えながら窓から見えるビルを見ていた。 月の灯りが照らすビルの輪郭(確かあのビルの屋上には行けたっけ)と 思い水銀燈はギターケースを持ち部屋から出て行った。 そのビルは昼間は小さな事務所や雑貨店が入りそれなりの往来があるが夜 になると静まり返る。ビル裏手の金網を乗り越え非常階段をヤクルトを呑み ながら8階屋上まで行く。少し錆びたドアノブを回し屋上にでる。 屋上を取り囲むフェンス越しに夜の街明かりが見え頭上には満月に近い月 が水銀燈を照らしている。スゥ~っと息を吸い込み次ぎに静かに声を出す。 「ここなら何か出来そうだわぁ」そう言うとケースからアーニーボール ミュージックマンEVHモデルのギターを取り出すと小さなベンチに座り 軽く音を出しながらメロディーと詞を探す。その時、不意に後ろから声が かかった。「あれ、誰かと思ったら可愛い女の子ね」その声に驚き振り返る と水銀燈より3~4歳ほど年上の女性が二コリと笑い立っていた。 (で、出たァ?)誰も居ない夜の屋上で突如、背後からの女の声、水銀燈は 少し涙目になった。 「アっ、違うよ。私は普通の・・別にお化けじゃないよ」 とそんな水銀燈を見て女は笑いながら誤解を解く。まだ体の震えが止まらない 水銀燈が聞く。 「貴女だぁれ?」 女は涙目でかすかに震えている水銀燈を見ながら笑顔で答える。 「柿崎めぐ、私の名前よ」そう言いながらメグは水銀燈の横に座り 「さぁ、次はアナタの自己紹介よ」と水銀燈のギターを見ながら言う。 「わ、私は水銀燈・・貴女は何故こんな所にいるのォ?」 「あら、それは私の質問よ、水銀燈ちゃん・・そのギター高そうね」 「コレは私のじゃないのよぉ、これはマスターのギターよ」 「マスターって、誰?」水銀燈はバンドのこと、今回の唄・詞のこと 部屋から見えたビルで曲を作ろうとしたこと、このギターはバンドの 仲間達とよく行く楽器屋N‘sフィールドのマスターと呼ばれる男から 3ヶ月前に借りたまま気に入って返す気がない事を言い2人で笑った。 「さぁ、次はメグの番よぉ、こんな所で何してるのぉ?」と聞く水銀燈。 「私はね、こう見えても女優のタマゴなのよ」と今まで突然で気付かなかったが メグはA4サイズのノートらしき物を持っていた。それを水銀燈に見せる。 それはドラマの台本であった。 「えっ、メグって芸能人なのぉ、もしかして有名な人ぉ?」と驚き聞くと 「だから、タマゴよ、タマゴ!」と笑いながらメグは答えた。 メグは昼間はこのビルの3階にあるメイメイというファンシーショップで バイトをしながら女優を目指している。この屋上にはよく来てオーディション を受けるための演技の練習をしている。そんな時にドアが開き隠れて見ていた ら水銀燈がギターを持って現れたとのイキサツを言うと水銀燈は少し笑顔で言う。 「私はメグを幽霊かと思ったわぁ」暫らく2人は笑っていた。 ウフフフ、本当にメグはおバカさんねぇ」口に手をあて笑う水銀燈。 「あら、水銀燈もイカレてるわよ、一人でこんな時間にギターを持ってくる なんて」水銀燈の笑顔を覗き込むようにしてメグも笑いながら言い、そして ささやく。「ねぇ、水銀燈」突如メグの口調が変わりこう続けた。 「水銀燈は音楽、ロックバンドをヤッてるんでしょ?どう、この場所で何か 掴めたかしら?」突然の質問に戸惑い「なぁんにも、メロディーが浮かばなぁい」 とだけ言う。するとメグは目を閉じ静かに立ちあがり両手を耳にもって行きしばらく 何か遠くから聞こえる音を探すようにし、こう言った。 「水銀燈もヤッてみて、街の音がしだいに音楽に変わっていくかもよ?」 「メグって本当にイカれてるわぁ、そんなので曲なんて生まれなぁい」 そうは言ってはみたもののやがて水銀燈も目を閉じメグと同じように街の 音を聞き、そしてメロディーを探し始めているとメグが独り言のように 話を始めた。 「水銀燈、本当はね、私ここで演技の練習もしてるけど大体は街の音を 聞きながら泣いてる時もあるの・・でもこうして街の音を聞いてると独り じゃないって思えて来てね、なんだか頑張ろうって思えるのよ」 メグの言葉を静かに聞いていた水銀燈はギターを手にして言う。 「そういう時はぁ、唄って踊る!それにかぎるわぁ」そう言い歌い出した。 It’s there in the eyes of the children・・・・dance into the light Everybody dance into the light!! ギターを手にし歌う水銀燈、それに合わせステップを踏むメグ。満月に近い月の 淡い灯りが二人を優しく包む。その月明りの中で2人は時間を忘れ歌い踊った。 そのとき静まり返ったビル街を一人の少女が歩いていた。不意に何処からか 遠く消えそうな感じで聞こえる歌声に足を止めて歌声を探しながら呟く。 「あっ、フィル・コリンズの曲だ・・」その少女は変わったファッションで 片目に薔薇の眼帯を付けていた。やがてその少女は歌がどこから聞こえてくるのか 探し出せなかったのか歩き出した。ただ今聞こえた曲を口ずさみながら。 その少女と薔薇乙女たちが出会うのは約1年後の事であるのは、歌って いる水銀燈、そしてビル街に消えた少女は知らない。 「えっ、もう帰るの水銀燈?」放課後はいつものように元園芸部、現薔薇乙女 の楽屋(タマリ場)と化してるプレハブ小屋をでる水銀燈に蒼星石が声をかける。 「もう最近は夜寝てないからぁ、今日は帰るわぁ」と後ろ向きに手を振りながら 水銀燈はプレハブ小屋から出て行った。出て行く姿を目で追っていた真紅は少し 不機嫌に紅茶の入ったカップをテーブルに置き、口を開く。 「最近の水銀燈は何か変なのだわ。昼間は寝てばかり、練習後もすぐに 帰っていく・・」雛苺にヘッドロックをかけながら翠星石が答える。 「昼寝は昔からですよッ」翠星石の腕からスルリと抜けバックを取った雛苺が 翠星石の言葉に続く。「うぅ、解らないの~、でも・・」バックに回った雛苺に 対し翠星石は体制を低くし雛苺の右足を取ろうとしながら言う。 「た、確かに変ではありますが・・気にすることでもないですぅ」右足を取ろうと伸びた翠星石の腕を雛苺はサッと取りそのまま腕を絡ませ、一気にアームロックの体制に持って行った時に金糸雀の言葉で2人とも止った。 「水銀燈には男の影が見えるのかしらァ~」 水銀燈に男疑惑が出たその夜も2人は月明かりの中にいた。 ここ4日ほど毎晩のように水銀燈はビルの屋上でメグの演技を見て感想 を言い、メグは水銀燈の曲作りを手伝ったりしている。 「やっぱり水銀燈は激しい曲がイイの?」と聞くメグ。 「当たり前よぉ」と言いたいがメグと一緒にいると何故かスローな曲でも イイと思う自分がいた。 「別にぃ、泣きたいくらい暗い曲でもイイけどぉ、でも少しくらいは弾けた 感じがいいわぁ」とメグと一緒に遠くにキラメク街の灯りを見ながら言う。 「あのね水銀燈。私、音楽のことは解らないけどたぶん演技と同じで日常の 中に普通にある物事を自然と出せたらイイのかな?って思うんだけど」そう 言いながら今いった言葉は自分自身にも言い聞かせている言葉と気付くメグ。 そして薄っすらと涙を浮かべはじめ、涙がメグの頬を伝う。 「どぉしたのメグぅ、ねえ、どうしたのぉ?」泣き出したメグに驚き 水銀燈はメグの手を取り聞く。メグは水銀燈の手の温もりを感じながら 言葉を出す。 「私、明日のオーディションが怖いの・・今まで何回もオーディション 落ちててね、さっき水銀燈に言った言葉は私自身にも言える言葉なのよ」 そう言いながらメグは涙を拭い話を続けた。 「初めて水銀燈とこの屋上で会ったときね、いろいろ悩みとかあって考えこん じゃってたの。いっそ、そのフェンスを乗り越えてポ~ンと飛んじゃおうかって」 メグは涙を溜めた目で水銀燈を見つめながら涙声まじりの笑顔で話しを続ける。 「そんな時に水銀燈がいきなり現れたのよ、ギターを持ってね。その銀色の髪が 月の灯かりにキラキラ見えたわ」と水銀燈の髪を優しくなで、話を続ける。 「始めは水銀燈が帰るのを待とうって思ったけど、知らない間に話しかけていたわ。 私、寂しかったし水銀燈も同じような少し寂しい、考えるような目をしてたから」 「えぇ~、私そんな目してたぁ~?」と水銀燈は少し首をかしげながら聞く。 「うん、してたよ。でも今はそんな目じゃないよ、水銀燈。」 「ウフフフ、メグも今はそんな寂しくてぇ、考えるような目はしてないわぁ」と 肯くように水銀燈はメグに言う。メグは小さな声で「ありがとう」と言い、しば らくうつむく、数秒、いや10数秒間か、静かな短い時間が流れた。メグは顔を 上げると笑顔でこう言った。 「水銀燈もメジャーを目指してるんでしょ?だったら競争よ」 「そんなのズルぅイ~、明日オーディションがあるメグのほうが有利じゃない?」 「じゃぁ、水銀燈。オーディションに受かったら私になにか曲を作ってよ」 「それならイイわぁ。ねえぇ、オーディションの結果はいつ解るのォ?」 「来週の今日よ・・その日にまたこの時間にここで会いましょ水銀燈。」 「いいわぁ、約束よメグ」2人は笑顔で握手し別れた。 「恋が人格を変えたですぅ~」 「相手はどんな人かしら~?」 「私が思うに相手は 年上、それも不倫なのだわ」 「僕は違うと思うけど~」 「う~、ヒナ解らないの~」 メグとの約束の日は明日、水銀燈は約束の曲をここ1週間考えつづけていた。 「ウルサイわねぇ、なに後ろでコソコソ言ってるのォ、メロディーが浮かばなぁい!」 一瞬ビクッとなる真紅たち。 「す、水銀燈・・何か悩みがあるなら聞くわよ、その大人の悩みでも・・」と少し言葉が 小さくなりながら真紅が言う。 「大人ぁ?ワケ解らなぁい。私は明日までに曲を・・」水銀燈の言葉をさえぎるように 昨日からの雨が突然カミナリを伴った大雨に変わった・・そして次の日。 「大型の台風19号はいぜん勢力を保ちながら北上し今夜にも首都圏は暴雨風圏内に・・」 TVのニュースキャスターが緊張した面持ちで伝える。水銀燈は窓からビルを見ようと するが強風に舞う大粒の雨が視界をさえぎる。時計の針は午後9時を少しまわっている。 (もうすぐメグとの約束の時間・・)そう考えていると携帯電話から着信メロディーの Queenのwe will rock youが流れる。 「もしもし、水銀燈?私、メグ・・ダメだったよ、今回も。」受話器越しに 雨音交じりのメグの声が聞こえる。 「メグ、いま何処にいるのぉ?ねぇ、大丈夫なのォ?」と聞くといつもと変わら ないトーンでメグは言う。 「私は大丈夫よ、それよりお別れの電話なの・・水銀燈・・」 メグは地方から親の反対を押し切り2年間の期限付きで上京していた。 今回のオーディションが期限最後のチャンスだった。 「私ね水銀燈・・明日にはこの街を出て行くけど忘れないわ。水銀燈と 出会えたこと、そしてあのビルから見る街の灯り、街の音、街の声、そして あの日ギターで歌ってくれた水銀燈の歌声・・ねえ、泣いてるの?水銀燈。」 「グスッ・・な、泣いてなんかないわよぉ」水銀燈は鼻の奥がツンッとし、 目の前の時計の針がボヤケて何時を指しているのかよく確認できない。 メグの話は続く。 「そうよね、水銀燈は強い子だもんね。今日はこんな天気で会えないけど今度こそ約束 しましょ。私はきっとこの街に帰ってくるわ。そして夢を掴むの。 その時まで曲はおあずけよ、水銀燈。これは絶対の約束・・」メグは言いながら 徐々に涙声になっていった。 「約束よぉ絶対の約束よメグぅ」 「うん、約束よ水銀燈。」 激しさを増した雨音が2人の会話を消していく・・・・。 首都圏を直撃した台風が去り、ちぎれた雲が足早に通り過ぎていく。 微かに残っていた夏の残り香もはるか彼方に吹き飛ばし街を秋の気配が 包む。そんな午後に薔薇乙女たちは午後の授業をサボり行きつけの楽器屋で あるN‘sフィールドに向かい歩いていた。 「昨日のカミナリは凄かったですぅ」やけに軽い鞄を振り回しながら言う。 「ヒナね、怖くてふとんをかぶってたの~、水銀燈はどうだった?」 「・・・・・」みんなの声が耳に入らない水銀燈。それを見た真紅が言う。 「シ~ッ・・私が思うに昨夜たぶん水銀燈は不倫を断ち切ったのだわ」と小声で メンバーにささやく。「やはり不倫だったのかしら~」 「そうかなぁ?」 「水銀燈、大人なのぉ~」 「ふ、不純ですぅ」 交差点の信号が赤に変わる。 足を止め後ろでヒソヒソ話をしているメンバーの声交じりに色んな音が水銀燈の 耳に入る。人々の歩く音、腕を組み歩いていく恋人達の会話、車のクラクション、 遠くで聞こえる救急車のサイレン、目の前を横切るバイクの爆音・・・。 それがしだいに水銀燈の脳裏に入り広がっていく。 「メグ・・」水銀燈はあの日にメグがしていたように両手を耳に添えて遠くの 何かを聞くようにし街の音を集める。渋滞だらけの道、歩道橋、急ぐ人波、 ビルの間を風が吹き抜ける。 「ゴメン、今日はこのまま帰るわぁ」というと水銀燈はそんな自分の姿を マジマジと見ているメンバーに手を振り足早に人込みに消えて行った。 「みんな見たですかッ、あの水銀燈の行動。これは重症ですよッ。これは ブロークンハートなのですぅ」 「そうねしばらくソッとしておくのがイイのだわ」 「これからは、この 話は禁句にするかしら~」 「うん、それがベターだと思うよ。」 「そうなの~」 その夜、水銀燈はギターを手にし、あのビルの屋上にいた。そして街の音を集める。 「The City」 Lyrics Music 水銀燈 満員電車 渋滞だらけの街並み くぐり抜けて 高層ビル 独り見下ろす雑踏は 大きな箱庭 悲しみを知りすぎた この街 乾いた風につつまれて 喜び与えすぎた この街 いつわりの恋にみたされて Tokyo 私は夢見 望み願う この街が好きだから Tokyo 私は夢求め 歩き出す この街が好きだから 歩道橋 階段で見上げる 空のかなた 交差点 うなだれて行き交う 人の波 懐かしさ 跡形のなく 消えていく この通り ビルの谷間 吹き抜ける 風はいつも セピア色 Tokyo 私は夢見 抱きしめる この街が好きだから Tokyo 私は夢求め さまよう この街が好きだから Tokyo 私は愛してるよ これからも この街で胸をはってこの街で生きていくから Tokyo 私に夢を見させて そして与えて 胸をはってこの街で生きていくから 薔薇乙女時代に作ったこの曲は数年後TVドラマの主題化になる。 そのドラマは新人女優を主役に抜擢し異例の高視聴率を稼ぎ出した。 「私たちの曲にあのドラマはマッチしてるのだわ」と満足気に真紅は言う。 「そうだね、あの高崎ユミはイイ演技するね、翠星石なんか毎週見てるよ」 「昨日の話は泣けたですぅ~。所で水銀燈も見てるですか?」と聞くと 「まぁね、薔薇の時に自分が作った曲が使われてるからねぇ~」と水銀燈も 満足気に言う。 「曲もイイですけど主役の高崎ユミは本当にイイ演技ですぅ」改めて翠星石が言う。 「ウフフフ、解ってるじゃない翠星石ぃ~」と水銀燈は軽く笑った後に小さく。 「メグ、約束は守ったわぁ」と呟いた。高崎ユミ・・本名は柿崎めぐというのは ローゼンメイデンのなかで水銀燈しかしらない。 ~ローゼンメイデン前夜・水銀燈編 雑踏の唄~ 完 コラボ作品保管庫へ