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マリーヴィルゾーンフォンシュタイナハ(マリー・ヴィルゾーン・フォン・シュタイナハ) フランスのゲメネ公の系譜に登場する人物。 関連: ジュールアルマンルイドロアン (ジュール=アルマン=ルイ・ド・ロアン、父) パウリーネフォンザーガン (パウリーネ・フォン・ザーガン、母)
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自分を捕らえに来たという薬師を前に、アリューシアの顔には緊張が走った。 「ちょっと待て。どういうことだ、それは」 目の前の男を見上げ、眉を顰める。 彼の言っていることの意味が分からない。 「────実は、姫に頼まれまして」 薄化粧を施した女の険しい顔を眺めながら、グルドフはゆっくりと口を開いた。 「貴方がほかの誰かに捕らえられてしまう前に、私が貴方を捕らえて 逃がしてやってほしいって」 だが、それだけの説明では、事の子細が掴めるはずもない。 アリューシアがあいもなお怪訝な表情を浮かべているなか、薬師はすっと広間の方向に 視線をやった。 歩廊の先は所々に松明の明かりがあるばかりで、闇に包まれ何も見えない。 「姫のシナリオどおりにいっているのであれば、そろそろ来ると思いますが──ああ、上手く いっているみたいですね。来ますよ」 闇の先に目を向けたまま一方的にそう話すと、するりとアリューシアに体を寄せた。 「失礼」 他人行儀な態度を崩さない男は事務的な口調でそう断りを入れて、腰に腕を回す。 そして、そのまま荷物のようにぐいっと彼女を肩に担ぎ上げた。 「うわっ。な、何だ?」 「申し訳ないのですが、しばらく気絶したふりでもしておいてください。 ああ、姫はもう保護されていますからご心配なく」 軽々とアリューシアの体を肩に乗せると、グルドフは楽しんでいるような口調で呟いた。 「しかし、うまく化けたものだ。これでは誰も貴方だとは気づかないでしょうね」 姫に頼まれたとは、いったいどういう事なのだろう。 話が呑み込めないが、とにかく、自分の知らないところで姫と薬師の間で 何らかの話が進められていたという事だけは確かなようだ。 そう考えている間にも、歩廊に物々しい靴音が響き、枯草色の憲兵服を身につけた 壮年の男が足早に歩み寄ってきた。 肩には中隊長の位を表す印が付けられている。 「おお、グルドフ。ここにいたか。その女は?」 「ローズマリーだ。抵抗が激しかったので眠らせてあります」 「そうか、この女が──」 男は、肩に担がれてだらりと伸びている女の顔を覗き込んだ。 華やかなドレスに身を包んだ女は、瞳は閉じられてはいたが、 それでもなおその美貌は息を呑むほどであった。 整った涼やかな目鼻立ち。うなじから背中にかけての艶やかな陶器のような肌。 恐れ多くも王女をそそのかしたという性悪な女詐欺師の思いもかけない麗容に、 憲兵隊中隊長は一瞬職務を忘れ、言葉を失った。 「そちらの部屋に一人、面白い男がいますよ。重要参考人です」 グルドフはレオンのいる部屋を顎で示し、彼の視線をアリューシアから外すように、 さりげなく体の向きを変える。 すっかり女に見とれていた男がはっと我に返り、慌てて咳払いをした。 「少しこの女から聞き出したい事がある。先に連れて行ってもいいですね」 「う…うむ。わかった。──おい! そこの!」 上官の声に、素早く下位の若い憲兵が二人駆け寄って来る。 男はそれぞれに、よく通る太い声で指示を出した。 「ローズマリーを捕らえたと全隊員に伝えろ。──お前は彼を外まで送ってやるように」 広間に戻ると、そこは先程とはがらりと様相が異なっていた。 大勢の憲兵と、捕らえられた蜃気楼の住人でごった返しており、その雑然とした空気の中で、 客達は酔いから醒めたばかりのような顔で隅に寄せられている。 兵士や客の視線を感じる中、アリューシアは憲兵に誘導されたグルドフに担がれたまま その広間を通り抜け、外に運び出された。 彼女がようやく自由に動くことを許されたのは、軍用馬車の荷車に荷物のように 乗せられてしばらく後。蜃気楼を抱えた教会が完全に景色から消えた、ひと気の無い 農道にさしかかってからであった。 「これからどうするんだ」 薬師の黒いマントを防寒着代わりに羽織ったアリューシアは荷車から身を乗り出して、 手綱を握る薬師の背中に声をかけた。 「一応、姫の依頼では、貴方をこのまま夜のうちに王城まで送り届ける、 ということなのですがね」 馬を操り、前を向いたまま彼はそっけない口ぶりで答える。 「私としては、今からあんな遠いところまでわざわざ貴方を送っていくなんて、 暗いし寒いし面倒臭くて億劫だと思っているんですが」 アリューシアはむっとした顔でこげ茶色の髪の後頭部に視線を投げつけた。 「もう少し気の利いた誘い方はできんのか」 「誘ってなんていませんよ。どうしますか?」 可愛げの無い男の言い草にアリューシアは不満げな表情を浮かべた。 だが、それもやがて消えて、「────そうだな」と広い背中に頬をあてる。 素直じゃない態度とは裏腹に、この背中はいつも優しくて温かい。 寄り添って、愛する男の匂いを嗅いでみる。 「……私も、今から城に帰るのは面倒臭い」 道化師の服を着た男の体は、ほんのりと汗の匂いがした。 背中に身を寄せる美しい貴婦人をちらりと振り返り、 何事も無かったように道化師は再び前を向いた。 夜の闇の中、ひとつのランプだけを下げた馬車が、刈り取りを終えた畑の脇道を進む。 向かう先には、もう薬師の小さな家の影がなだらかな丘の上に見えていた。 * 「つまり、私は姫の狂言に利用されたという訳だな」 着替えを済ませた薬師から一通りの話を聞いた後、 テーブルにひじを着き、アリューシアは渋い顔で呟いた。 「まあ、そういう事ですね」 「はあっ」 がっくりと肩を落とした彼女の口から、思わず大きなため息が漏れた。 蜃気楼の場所を探る兄王子に繰り返し問い質され、その場所への出入りを 誤魔化しきれなくなったマルゴットは、 『ローズマリーと名乗る貴婦人に誘われて通うようになった』 という話をでっち上げたのだという。 しかし、蜃気楼の場所は、ローズマリーが何者であるかと共に決して明かそうとはせず、 代わりに、『後日ローズマリーが誘いに来るから、その時に自分達を尾行したらいい』 と提案したのだ。 そうすれば蜃気楼の場所がわかると同時に、ローズマリーを捕らえることも できるから、というのが彼女の言い分だった。 もちろん第一王子は難色を示したが、いったん言い出したら聞かない妹の性格に 根負けして、妥協策としてその提案を取り上げた。 ちなみに、この事を知っていたのは第一王子と彼の配下のみ。 アリューシアを始めとした王女の護衛が今回のことを知らされなかったのは、 万が一ローズマリーに情報が漏れる事が無いようにと、ご丁寧にもマルゴットが 兄王子に口止めをしたからである。 勿論、ローズマリーはマルゴットが作り上げた虚偽の人物である。 そこで、彼女はアリューシアに貴婦人の装いをさせ、この世に存在しないはずの ローズマリーを仕立て上げたと同時に、グルドフに依頼をしたのである。 ────憲兵隊に同行し、ローズマリーが実在の人物であると皆が認めたであろう後、 機を見て彼女を助け出してやって欲しいと。 「また姫にいいように使われてしまった……」 虚しい疲労感に襲われつつ、ドレスに身を包んだ女騎士は遠い目で独りごちた。 「貴方も苦労が絶えませんな。主があれでは」 自分の主を『あれ』呼ばわりされ、アリューシアはむっとして不遜な薬師を睨み付けた。 「…………お前はらしくないな。姫の謀に一枚噛むなんて。 しかも、一度捕らえたローズマリーを取り逃がすとなれば、お前の過失になるではないか。 普段は姫の企てなど相手にもしないのに、 そんな分の悪い話をよく引き受ける気になったものだ」 「まあ、その程度の過失なら大目に見てもらえるくらいには 普段働いていますから、構いませんよ」 グルドフは事も無げにそう言うと、肩を竦めた。 「それに、私が断っても他の誰かに頼むつもりのようでしたし。 面白いものが見られると聞いたので、つい、ね」 無表情な男の視線が、大胆に開いた胸の二つのふくらみとその谷間に留まっている。 アリューシアは「何処を見ている」と言いながら慌てて胸元を手で押し隠した。 だが、一旦ためらうようなそぶりを見せてから、自信なさげにグルドフを見上げた。 「お…おかしいか?…………この格好」 「いいえ、綺麗ですよ」 その答えを聞き、恥じらいながらも嬉しそうな表情を浮かべたアリューシアを前に、 彼は余計な一言を付け足した。 「馬子にも衣装とはよく言ったものだ。姫の衣装係は腕がいいと定評があるそうですしね」 甘い雰囲気も一転。 アリューシアは荒っぽく、がたん、と大きな音を立てて椅子から立ち上がった。 無言で棚を開け、彼の家に常備しておいてある着替えの服を引っ張り出す。 「何をしているんですか」 「着替えてもう寝る。お前の前でこんなちゃらちゃらした格好をしていても、 何の意味もないからな」 ふんっと鼻を鳴らして、口の悪い男に背中を向ける。 「手伝いましょうか」 「誰がお前なんか。断る」 ぴしゃりと言い放って隣の部屋に移ろうとしたアリューシアの背中に、 薬師は冷静に声をかけた。 「そのドレスは、一人では脱げない作りになっているのでは?」 アリューシアの足がぴたりと止まった。 「……………」 「……………」 たっぷりと沈黙が続いた末、ようやく彼女は憤然とした顔で振り向いた。 「………………………仕方あるまい。手伝え」 「ええ、いいですよ。では此処に座って」 すっかり盛り下がった顔をしながら、しぶしぶ彼のさし示す寝台に腰掛ける。 「腕を出して」 言われたアリューシアは硬く握り締めた右手の拳をぶんっ、と前方に突き出した。 「…………もう少し淑やかな振舞いはできませんかね」 「無理だな。どうせ私は『馬子』だからな」 アリューシアはつん、とそっぽを向く。 だが、グルドフは自分に向けられた皮肉を気に留めるでもなく、淡々とした口調で 言葉を続けた。 「まず手袋をはずしてあげますから、指を伸ばして」 無言でアリューシアの指が伸びた。 不貞腐れながらも、素直に言うことに従う女騎士の指にグルドフが指を絡める。 2,3度左右にずらして緩めた後。シュッ、と小気味の良い音を立てて 手袋が滑らかにアリューシアの手から引き抜かれた。 まるで手品のようなその手さばきに、アリューシアは怒りも忘れて目を見張った。 瞬く間に、もう一方の手を取られ、同じように手袋を外される。 実に手馴れた様子で。 「………………」 「──何か?」 唖然として自分を見つめる視線に、グルドフは静かに尋ねた。 「いや、別に──」 そう言いかけたアリューシアだが、次いで彼がしたことを見て、 驚きのあまり言葉を呑みこむ。 ────自分の手の甲に、グルドフが唇を押し当てている。 その手に恭しくアリューシアの掌を乗せ、もう一方の手は二の腕の内側を ふんわりと支えて。 まるで貴婦人にキスを捧げているかのように。 血が体中を逆流したように騒ぎ、かぁっ、と頬が熱くなる。 この男には、今までに一度たりともこんな扱いをうけたことは無い。 「………」 放心状態になったアリューシアが見ている中、グルドフは 剣に慣れた硬い指先を口に含むと、ちゅ、と音を立てて吸い付いた。 「まっ……待て!」 その刺激にはっとわれに返り、アリューシアは慌てふためいて手を振り解いた。 明度の低い瞳が、ゆっくりと彼女を見上げた。 「────何ですか?」 「な、何をしているんだっ、いきなり! お前は正気か?! こっぱずかしい! とっ、鳥肌が立ちそうじゃないか!!」 「…………そんな綺麗なドレスを着て、その口調は何とかなりませんか。 せっかくのドレスが泣きますよ」 「お…お前がへんなことするからだ!」 「貴方が脱がすのを手伝えと言ったから、しているんですけどね」 「普通に脱がせろ!」 アリューシアは落ち着きなく、キスを受けた片手をもう一方の手で何度もさすった。 「い、い…いつもはもっと、ばっさばっさと脱がしていくじゃないか! 何で今日はそんなことするんだ!」 「いつもは制服ですから。平服も味気ないシャツにズボンだし」 グルドフは表情を変えることもなく、飄々と答えた。 「普通はこうやって脱がせるものですよ。ドレスの場合は」 強引にアリューシアの手をつかむと、再びその手の甲にキスをする。 「オーソドックスなやり方です」 「オ、オーソドックスなものか!でたらめなこと言うな!」 アリューシアが振りほどこうとしても、彼が力を込めると手はびくとも動かない。 「とりあえず私はこの脱がしかたしか知らないんですよ、残念なことに。──ですから」 狼狽するアリューシアを前に、グルドフは淡々と宣告した。 「この方法で脱がせていきますから、いい加減大人しくしてください」 「もういい!」 アリューシアは顔を真っ赤にしたまま、荒っぽく立ち上がった。 「お前なんかにこんな事されたら調子が狂うじゃないかっ。出来るところまで自分で脱ぐ! どうしても出来ないところだけ、お前に手伝ってもらうから!」 「情感に欠ける人だな。…………やる気を出せば、あんなに色っぽい振る舞いもできるのに、 私にはそういう態度ですか」 薬師の言葉に、アリューシアはぎくりと身を強張らせた。 まさか、こいつは私とレオンとのやり取りを──── 「もしかして、……見たのか?」 恐る恐る聞くと、 「ええ、見てましたよ」 平然と答えられ、アリューシアは顔どころか頭にまで血を上らせた。 「見てたのかっ!」 「ええ」 「うわぁっ!!」 恥ずかしさのあまり、彼女は叫んだ。 「何で見てたんだ! 何で助けなかった! 見ていないでさっさと助けろっ、馬鹿者! こっちは必死だったんだぞっ!」 「貴方がいよいよ音を上げるようでしたら、多少強引な方法であれ手を出そうと 思っていましたが───私の出る幕もなく、貴方は自分で上手に解決してしまったので」 グルドフは平坦な口ぶりながら、可笑しそうにアリューシアを眺めた。 「……正直、貴方があんなにうまく男を捌く方だったとは。驚きましたね」 「うううぅ……」 アリューシアは火照る顔を押さえ、居たたまれずに唸り声を上げた。 穴があったら入りたいとはこのことであろう。 頭の中の冷静な部分では、あの場合、事をせいて広間でグルドフが手を出すまねを しなかったのは適切だということは理解できる。 それに、なんだかんだ言いながらも、確かに彼の手を借りずとも 自分で何とか切り抜けられた問題であった。 機会をうかがいつつも、出る幕がなかったというのは本当のことなのだろう。 本当の危機が来たときには、彼はすばやく自分に救いの手を差し伸べている。 ────それにしても、あんな場面をこの男に見られてしまうとは。 恥ずかしいにも程がある………… 「…………あれは、演技だからな」 アリューシアは弱々しく声を振り絞った。 顔を真っ赤にしたまま俯いたアリューシアの頬に、グルドフの指が触れた。 「結構板についていましたよ」 「う、うるさい」 労わる様に撫でながらも、その声にはからかいが含まれる。 「あれ、私にも言ってくれませんか。『貴方が火をつけて』ってやつ」 「絶対に嫌」 「なんだ、つまらないな」 グルドフは笑いながら再びアリューシアの手を取った。 大きな掌がしっかりと手を包み込む。 「じゃあ、もうおしゃべりはおしまい」 アリューシアはまだ何か言いたげな目で見上げるが、グルドフは声を低め、彼女に囁いた。 「大人しくしていて。いいですね」 すっかり勢いを削がれて、うまく言いくるめられたような気がしつつも、 アリューシアはもはや何も異を唱える様なまねはしなかった。 口をつぐんで、照れくさそうにしながらも目を伏せた。 グルドフはアリューシアの人差し指を咥え、柔らかく歯を立てた。 指の付け根を舌でくすぐる様に舐めた時、アリューシアがひくりと身を竦ませた。 その反応をちらりと見上げ、再び彼女の指に視線を落とす。 グルドフは唇で手首から二の腕までをそっとなぞり上げていった。 「…………くっ」 微弱な刺激に、アリューシアは息を詰めた。 触れるか触れないかの繊細な力加減に、背筋をぞくぞくと何かが這い登る。 唇が肩にたどり着くと、グルドフは肩を掌で覆い、ゆっくりと後ろを向かせる。 「背中の紐を解きますよ」 背後からイヤリングを外しながら耳元でそう囁き、耳たぶをやわらかく咥えた。 掌で腰から脇までを緩やかになで上げ、耳からうなじにかけて、 啄ばむようにキスをしていく。 首筋につつと舌を這わせると、 「んっ………」 と、紅を塗った唇から小さく声が漏れた。 素肌に熱い吐息が吹きかかる。 羽で刷くように、唇の感触が背中の線を辿っていく。 「…………っふ、ぁ」 アリューシアはこそばゆさに背中を反らし、身体を半分ひねるとヘッドボードに手をついた。 不確実な感覚に、掴んだ指先に力が篭る。 背中の中ほど辺りで数回、何かで後ろに引っ張られ、体が揺れた。 きつく絞ってあった背中の紐を解いているのだ。 しゅっ、しゅっと布の擦れる音がするたびに、胴の締め付けが緩められていく。 開けられた背中から、グルドフはドレスと体の隙間に掌を潜り込ませた。 背後から窮屈な隙間を探るように指先が這い、胸の丸みに触れる。 胸元を手でぐいと引き、肌とドレスの隙間を強引に押し広げる。 できた余裕の中で掌は胸を捕らえると、たわわな重みを持ち上げた。 グルドフはアリューシアの背中に覆いかぶさるように体を密着させた。 亜麻色の髪に鼻先を埋め、加減をしつつも体を押し付けて、重みと温もりを伝える。 掌全体を使って包み込むようにして乳房をさすり、ゆっくりと官能を昂ぶらせていく。 指先が、胸の突起を柔らかく擦り上げた。 「あっ……や…」 「背中から触られるの、こんなに弱かったですかね」 グルドフが声を発すると、その息が耳の裏側に当たる。 それだけでもアリューシアの体には快楽が生まれた。 眩暈がするような刺激に、身が震える。 どうしてこうなってしまうのか、自分でもわからないままに。 「そういえば」 抑揚の無い声がアリューシアの耳を撫でた。 足首に男の冷たい手が伸び、ドレスの裾から中へと侵入していく。 「確か、物騒なものをお持ちでしたよね」 引き締まった細い足首を掴むと、そのままゆっくりとふくらはぎから膝、太腿へと撫で上げ、 ドレスの裾を脚の付け根まで捲り上げた。 光沢のある瑠璃色の布地の下から眩い白い肌と、それを包むレースのあしらわれた 白い清楚な下着が露になった。 身体の向きを変えるように促し、ヘッドボードを背に正面を向かせる。 左の太腿のベルトに、細い短剣がくくり付けられている。 ドレスには不釣合いな無骨なそれを見て、グルドフは口の端を吊り上げて薄く笑った。 身を屈めて太腿に両手を添えると、ベルトの端を咥える。 ゆっくりとした動きで、彼は口を使ってそれを外し始めた。 唇が肌を掠め、息が吹きかかる。 下着の薄布が隠す部分にすぐ指先が届きそうな場所なのに、 触れそうでいて、決して触れることはない。 アリューシアは息を詰めて彼の動きを見守った。 スカートをあられもなく捲り上げられ、脚を大きく広げさせられ、 そこに長身な男が身を屈めている。 太腿を押さえつけ、獣のように口を使ってベルトを外す男の動きは ひどく緩慢なものに感じられた。 その情景を目にしているだけで身体が火照り、昂ぶっていく自分を アリューシアは徐々に持て余すようになっていった。 グルドフはそれを知らぬ顔で口で器用にとめ具をはずして、 太腿から短剣を取り去った。 邪魔な物のなくなった滑らかな太腿を撫で、脚を持ち上げる。 膝裏から太腿の内側まで丹念に舌を這わせると、アリューシアはもどかしげに身を捩った。 「うぅん……」 体の奥に生じた熱が、行き場もなく燻っている。 期待を焦らすかのように、グルドフの舌はアリューシアの内股の柔らかな肌を彷徨っていた。 もう、待ちわびているのに、彼はなかなか先に進もうとはしない。 アリューシアは物足りなさに彼の頭をそっと押さえた。 「なに?」 「グルドフ……もう、お願い」 「何が?」 グルドフは動きを止めて身体を起こすと、ゆっくりと聞き直した。 「そんなのじゃなくて……」 アリューシアは言い淀み、切なげな表情をグルドフに向けた。 逞しい腕に触れ、自分に引き寄せる仕草をする。 「……お願いだ。わかって」 紅を塗った唇から、熱の篭った悩ましい吐息が零れ出た。 「いやらしいな」 グルドフはアリューシアを見下ろし、ほっそりとした顎に指をかけると、 揶揄するように呟いた。 「そんな扇情的な態度をとられては、服を脱がせるのもままなりませんね」 深みのある瑠璃色のドレスを身に着けた貴婦人は、もはや元の優美で上品な面影を すっかりと失くしていた。 胸元は緩みきり、豊かな白い乳房は零れんばかりになっている。 裾はくびれた腰の上までたくし上げられ、光沢のある重厚な青い布からは、 若い雌鹿の後ろ足を思わせる引き締まった太腿がむき出しにされている。 艶かしい様で白い脚をすり合わせ、はぁはぁと乱れた呼吸のたびに 上下する胸をしどけなく押さえながら、アリューシアはグルドフを見上げた。 「グルドフ……」 藍色の瞳は濡れたように潤んでいる。 焦らしに焦らされ、はぐらかされるような事を言われた顔はすっかり赤く染まり、 怒ったような表情にも見えた。 「今日のお前は、お前らしくなくて嫌だ」 そうですか?と小首を傾げられ、アリューシアは視線をそらしながら 拗ねた様に呟いた。 「いつもと違って、意地悪だ。普段も意地悪だけど……………こんなふうに、するなんて」 「じゃあ、どうして欲しいんですか」 「どうって………。もう……駄目なんだ」 アリューシアは泣きそうな表情を浮かべた。 「………来て。いつもみたいに」 「いつもみたいに?」 聞き返すグルドフを、懇願するような目が見詰める。 彼は意地悪な顔で、アリューシアを見詰め返した。 「────いつもみたいにして欲しい? いつもみたいに、めちゃくちゃに?」 低い声でなぶるように囁かれ、アリューシアの藍色の瞳が羞恥に揺らいだ。 躊躇いがちに瞼が伏せられたが、再びゆっくりとグルドフの顔を見上げる。 言葉で言えないことを眼差しで哀願して、彼女は小さく頷いた。 「貴方がして欲しい事は、こういう事?」 自分を求める視線を満足そうに見下ろすと、グルドフは膝を掴み、脚を開かせた。 身を屈め、脚の間に頭をもぐりこませる。 下着を片側に寄せ、生暖かい濡れた舌が、こすり上げるように秘裂を舐めた。 肉の裂け目を繰り返しなぞり、厚みのある柔らかな肉の入り口を尖らせた舌でつつく。 「あっ…ああっ!」 突然の強い刺激にアリューシアは甘い悲鳴をあげ、身体をしならせた。 あふれ出した蜜を掬い取り、鮮やかな肉色の花弁を舌で撫でる。 小さな突起を舌で舐ると、アリューシアは力なく首を横に振った。 「…グルドフっ………違う、の。────あっ、あんっ、やぁ…」 強すぎる快楽から逃れようとする身体を頑丈な腕で押さえつけ、 グルドフはその場所に愛撫を続けた。 「んっ……ああっ! やっ、いやぁ……グルドフ──あっ、だめっ」 追い詰められたような高い声と同時に、アリューシアはあっけなく絶頂に押し上げられた。 持ち上げられていた白い脚が、小さくひくひくと震えた。 「後ろを向いて」 グルドフは耳元で低く囁いた。 「後ろ……?」 「ドレスが皺にならないほうがいいでしょう? 借り物なら」 まだ虚ろなアリューシアに悪戯っぽくそう言うと、四つん這いの姿勢をとらせた。 腰を突き出させ、ドレスをくびれの所までたくし上げる。 露になった白い肉付きのいい尻を見下ろし、グルドフは背後に膝立ちになると ズボンの前を開け、アリューシアの蕩けた場所に硬くなっていた自らのものを擦りつけた。 とろりとした蜜が、熱を持った怒張に絡みついていく。 グルドフは何度か鮮やかな肉色の入り口を先端で突くように押し付け、 ゆっくりと狭い中をのめり込ませていった。 「あっ。………ん…」 ようやく待ち望んだ快感に小さく喘ぎ、アリューシアはシーツに頬を擦りつける。 ますます高く突き出された形になった腰を両手で掴み、グルドフは腰を進めた。 「────ふっ、…ぅうん」 奥まで入り込まれ、甘い息が漏れる。 ゆっくりと、快感を伝えるように、大きな動きで引き抜いては押し込める。 めくり上げたドレスから剥き出しにされた腰から尻への艶かしい曲線が、 動きにあわせてぎこちなく揺れた。 滑らかな白い肌はうっすらと紅く上気し、淫靡な様を晒している。 グルドフはその肌に指を食い込ませた。 繰り返し前後に腰を打ち付け、狭い内壁を擦り上げる。 「んっ……ん……はぁ、ん。……ぁあ…あ」 陶然とした面持ちでアリューシアは鳴き声をあげた。 快楽に翻弄されているかのように、シーツを掴む指先に時折きゅっと力が入っては、 また緩む。 「────アリューシア」 火照ったものを深く挿入し、ぬるぬるとした胎内の温かさを味わいながら 身体を屈めて名前を呼ぶ。 「グルドフ……」 応える藍色の瞳が、快楽に色っぽく蕩けている。 「や………。気持ちいい…あぁ」 グルドフが前後に身体を揺らすと、アリューシアはうわ言のようにそう喘いだ後、 声を失い、ふるふると身体を小さく痙攣させた。 腰を解放したとたん、アリューシアは全身の力が抜けたようにシーツに肢体を伸ばした。 「グルドフ」 絶頂の余韻の中で気だるげに仰向けになり、のろのろとグルドフに腕を伸ばした。 無言で首に腕を回し、自分に引き寄せる。 「なに?」 「きちんと抱き合いたい。それに……」 目元を紅く染めたまま、アリューシアは甘えるように囁いた。 「………キスがまだだ」 「ああ、そうでしたね」 グルドフは微かに笑うと、身を屈めてアリューシアの唇に自分の唇を重ね合わせた。 つがいの鳥の戯れのように軽く、だんだんと貪るように深く。 舌と舌とを絡める口付けを続けながら、彼はアリューシアの頭に手をやった。 差し込まれていたピンを手探りで次々に抜き取り、結い上げられていた髪に指を入れると、 くしゃくしゃと解していく。 「待って」 グルドフはそう言って身体を起こすと、アリューシアの身体にまだ纏わりついていたものを 残らず引き剥がした。 今度は焦らしもせずに、むしろ、彼自身少し急くように。 自分の服も脱ぎ捨て、改めてアリューシアの身体を抱きかかえる。 脚の間にねじ込むように身体を割り入れて肌を密着させると、 アリューシアもふんわりと彼を抱き返した。 反り返るほどに屹立していたグルドフのものが再び入り込んでくる。 それが自分の中に根元まで収まるのを感じると、アリューシアは柔らかに息を吐いた。 男の引き締まった腰に、太腿の内側の肌を擦り付ける。 「こうして素肌で抱き合うのが、一番気持ちがいい………」 呟いて、自分の顔を覗き込んでいる男をうっとりと見上げた。 その眼差しを見る限り、彼も異論はないらしい。 なのに、彼の唇はからかうようにこう囁いた。 「今までも気持ちいい、気持ちいいって言っていましたよ。うわ言で」 「……気持ちいいの種類が違うんだ。馬鹿者」 アリューシアが不服そうにそう答えると、グルドフは面白そうに目を細めた。 再び口付けを交わし、少し身体を起こすと、彼は腰を動かし始めた。 今度は初めから激しく、奥まで突きこむように腰を打ちつける。 ────もうわかっている。 これから彼は思う存分本能に身を任せ、欲望をぶつけるつもりでいるのだ。 荒々しさを増したグルドフの動きに身体を委ねると、 アリューシアはゆっくりと瞼を閉じた。 荒い息遣い。汗ばんだ肌の質感と温度。 逞しい身体の重みが伝える大きな存在感と、自分を抱きしめる力強さ。 目を閉じると、彼をより一層強く感じられる。 抱かれて感じるのは、肉体的な快楽ばかりではない。 何かほかの、言葉にはできない満ち足りた歓びに包まれる。 自分の領域に誰かに入り込まれる、この生々しい感覚。 こんなことを彼以外の誰かとなんて考えられない。 彼となら……と思えるからこそ、快感が湧き上がる。 「……グルドフ」 「うん?」 「グルドフ…、グルドフっ……」 筋肉の盛り上がった硬い腕に指を絡め、アリューシアは切れ切れに名前を呟く。 その顔には、陶酔の表情が浮かんでいる。 彼女の奥を抉りながら、グルドフはかすかに頬を緩めた。 「もっと?」そう聞いてやると、 「………うん、………もっと…」と答える。 毅然とした普段の声も良いが、追い詰めたときの可愛い声は耳に快い。 快楽に酔い、蕩けるように甘い表情を浮かべる色っぽい顔も、ぞくぞくする。 普段の凛々しい姿からは考えられないようなこんな姿を曝け出しているのは、 彼女が自分に心を許している証だ。 グルドフは上体を起こして、アリューシアの身体を見下ろした。 白い肌はうっすらと淡く染まっている。 艶かしい曲線を描く胸から腹、下腹部へと視線を移し、自分を呑み込む場所に目をやる。 赤く火照った淫猥な花弁は、摩擦のたびにぐちゅぐちゅと音が立つほど蜜にまみれ、 猛った怒張に絡みついている。 べっとりと濡れた自分の奮い立つものが、ひどく乱暴に、美しい騎士の秘めたる場所に 深く浅く出入りを繰り返す。 突き上げるたびに淫らに揺れる乳房に顔を寄せ、硬く尖った淡紅色の乳首を咥えた。 アリューシアの身体を揺すり上げながら、舌を絡めて吸い上げる。 「ああっ!………やっ…ん、ああっ、あっ…」 「こうされるのが、好きですよね」 反応を楽しんでいるような口調でグルドフは囁いた。 「今、中がきゅっとした。こうすると……」 深々と埋め込んだまま、再び胸の頂を口に含んでは、弄びはじめる。 その刺激にアリューシアの中は疼き、グルドフのものを締め上げた。 敏感な粘膜を擦られるたびに、アリューシアは細く甘い鳴き声を上げる。 しなやかな身体を組み敷き、グルドフは抜き差しを続けた。 張り詰めたものは彼女の中で動かす度に快感を引き出し、 腰から背筋を痺れるように走っていく。 「……グルドフっ、もう……あ、ああぁぁぁっ!!」 肉壁の奥を抉るように突き上げる。身体に縋り付いていたアリューシアが、 一際甘く叫んだ。 グルドフを包み込んだ胎内が脈打つように締まり、絡みつく。 柔らかくきつい肉にさすり上げられグルドフは低く呻き、アリューシアを抱く腕に力を込めた。 最奥に押しつけたまま、昂ぶりを一気に開放する。 最後まで吐き出すと、グルドフはアリューシアの肩に顔を伏せ、ふう、と息をついた。 余韻の中で深い口付けを交わした後、彼は囁いた。 「いつもより、燃えた?」 「…………変なことを言うな」 アリューシアは力の篭らない目で、横に寝転んだ男を睨んだ。 「このために正装したわけじゃないんだ。別に、いつもより楽しんでなどおらん」 「私は楽しかったですよ」 グルドフは悪びれもせずに答えた。 「………馬子にも衣装とか、思ってるくせに」 「おや、気にしていたんですか」 「……………」 彼はのそりと身体を動かすと、だんまりを決め込んだらしいアリューシアの耳元に 唇を押し当てた。 「可愛かった」 小声でそう囁かれ、アリューシアは顔を赤らめた。 困ったような、怒ったような複雑な顔でグルドフを見上げる。 「………からかってるんだろ」 「からかってなんていませんよ」 「でも、ニヤニヤしている」 その指摘に、薬師はわざとらしい無表情を作ったまま 掌で顔を覆うようにさすった。 「別に、ニヤニヤなんかしてませんけどね」 「────馬鹿者」 アリューシアは照れた顔を隠すように、グルドフの腕の中にうずくまった。 疲労と温もりの心地よさにうつらうつらとなり始めた耳に、 グルドフの声が届いた。 「夜が明ける前に、城に送って行きます。後のことは……」 「ああ、後は適当に取り繕っておけばいいんだな」 「ええ」 それだけの言葉の後には、静寂が訪れた。 安らかな夜の空気が、温もりを分け合う二人を緩やかに包み込んでいった。 * 「もう、あのあとは本当に大変だったわ。お兄様ったら、ずーっとずーっとお説教ばっかり。 しばらく夜の外出も禁止されてしまったし。 ここにだって、お兄様からわざわざお許しをもらって、やっと来れたんだから」 「まあ、仕方ありませんな」 作業台の前に立つお気に入りの薬師の傍に椅子を置き、マルゴットは一方的に 話を続けている。 目の前に王女がいるというのに、薬師は作業台の方を向いたままで、 先程から薬を小袋に取り分けながら素っ気ない口調で返事をしていた。 作業小屋に足を踏み入れるや否や始まった王女の延々と続く愚痴に対し、 薬師は淡々とした態度を崩すことなく対応を続けている。 しかし、そんな冷淡な態度を気にするそぶりも王女の側にもない。 王女に付き従うアリューシアにとっては、一歩下がったところから眺める いつもどおりの二人の見慣れたやりとりであった。 すでにあの事件から3日が経つ。 『無事に保護』されたマルゴットは、その後、自ら蜃気楼まで出向いた第一王子に 離宮に連れて行かれ、かなりきついお灸をすえられたそうだ。 一方『逃亡中』のローズマリーの捜索は今もなお続いている。 忽然と消えた美しい女詐欺師については様々な憶測が飛び交っているが、 蜃気楼の一員という事以外はわかっておらず、未だ実態は謎に包まれたままである。 手がかりを求めて繰り返しマルゴットの周囲の者達にも聞き込みがなされているが、 たいした成果は得られてはいない。 王女の衣装係達はローズマリーが誰であるかを知っている訳だが、彼女達から 真実がもたらされる事は無いであろう。 「かねてから彼女には一度、『真っ当な格好』をさせてみとうございました」と述べた 衣装係の長・カーライル夫人を筆頭に、衣装係十数名は自らの職人としての腕を 存分に振るうための格好の素材──アリューシア──を得るために、 進んでマルゴットの企みに一枚噛んだ節があり、見事なまでの一致団結ぶりで 硬くその秘密を守っている。 散々愚痴をこぼしてようやく気が済んだのか、やがてマルゴットはこそりと 薬師を相手に声を潜めた。 「でも、思惑どおりにことが運んでよかったわ。お前の働きのおかげよ」 「どうも」 「我ながらいい考えが浮かんだものだわ。お前たちも楽しかったでしょ?」 「まさか!私はもうこりごりですからね、姫。 大体殿下もお話しされていたように──」 「ああ、もう止して。お説教はたくさんよ」 背後に控えていたアリューシアが身を乗り出して口を挟もうとすると、 マルゴットは辟易した様子で扇を振った。 「見たでしょう?グルドフ。事あるごとに彼女もずっとこの調子。嫌になるわ」 「しかし姫、今回の夜遊びはずいぶん手の込んだものになりましたね」 いままで聞き役に徹していたグルドフが、おもむろに口を開いた。 「いったい貴女が得たものは何だったのです? そのくらいはここにいる者には 教えてくださってもいいと思うのですが」 「まあ」 ばれていたの?といった感でマルゴットは可笑しそうに笑った。 レオンの話によれば、マルゴットには常に同伴していた男がいたと言う。 兄の追及からその男を庇うために、アリューシアを身代わりに使ったというのは 明白であろう。 たとえマルゴット自身が望んだことであれ、無断で王女を芳しくない場所に 連れ出したとなればそれだけで罪に問われる。 アリューシアが問い質しても、彼女は決してその同伴者の名前を明かそうとは していない。 しかし、その為だけにこんな手の込んだことをするとも考えにくい。 他にも何か理由があるのでは、ということは薬師同様、アリューシアも おぼろげに思っていることであった。 「お前には本当に隠し事はできないわね。じゃあ、お前たちには内緒で教えてあげるわ。 でも、絶対にお兄様に言っては駄目よ」 そう念を押すとマルゴットは首にそっと指を当てた。 平服用ドレスの控えめな胸の開きから、するするとネックレスの細い鎖を引き出していく。 その鎖の先から、ごろんと男物の太い指輪が現れた。 それが何であるのか、アリューシアにはすぐに分かった。 台座にはめ込まれた大粒の黒い石の、世にも妙なる神秘的な煌き。 強く瞼に焼き付いていて見紛うはずもない。 蜃気楼で、マルゴットの肩を抱いたメギンチ卿の指にあった 七色の光を抱える不思議な漆黒──黒オパールだ。 「私が場所を明かさなくても、遅かれ早かれあの男はお兄様に捕らえられたはず。 そうなったら、この石がどうなってしまうか、わからないでしょう? だから、私が『助けて』あげたのよ」 うっとりとした表情で石を光にかざすマルゴットを見て、二人は顔を見合わせた。 「罪人から没取した財宝って、どんなにお願いしても私の物にはさせてくれないんですもの。 お兄様って変なところでケチなのよね」 おそらく、マルゴットは偶然遊びに行った蜃気楼でこの石を見出し、それを目当てに 石の持ち主である蜃気楼の元締めに近づいたのだろう。 気のあるそぶりを見せつつ、言葉巧みに石をメギンチ卿から頂戴したのだ。 「その指輪をくれるのなら、パパのものになってあげてもよくってよ」 二人きりになったあの部屋で、それ位は言っているだろう事は想像にたやすい。 遠方交易によってのみもたらされる希少な宝石。 数多の星が瞬く漆黒の宇宙をくり貫いたかのようなそれは、日の光を浴びて息づき、 きらきらと鮮明な輝きで色彩を踊らせた。 「この輝きを見て。素晴らしいわ。 この石さえ手に入れば、もう私は蜃気楼にもあの男にも用はないの。 絶好のタイミングだったわ。私がこれを手に入れて、あの男がいよいよって感じで 迫ってきた時、憲兵達がなだれ込んできたのよ」 マルゴットは楽しそうにころころと笑った。 「でもアリューシア、お前は何も心配しなくてもよかったのよ。 だって、あのおじいちゃん、もう勃たないんですもの」 愛くるしい主の口から出た言葉にがっくりと脱力した女騎士にグルドフは呟いた。 「とんだ悪党ですな」 「………無礼な事を申すな。グルドフ」 そう窘めながらも、心の底から強くは否定できない自分が悲しかった。 「そうそう……石っていえば」 石を胸の中に戻しながらふっと何かを思い出したようにマルゴットは呟き、 アリューシアの方を向いた。 「お前、ドレスを返したのはいいけど、宝石箱の中にイヤリングが入っていなかったそうよ。 今朝、カーライル夫人が言っていたわ」 「えっ────」 それを聞くや否や、アリューシアは絶句した。 (そういえば、私はイヤリングをどうしたんだっけ……) 慌てて記憶を辿ってみる。 ────まったく覚えていない。 考え込んでいる様子を見て、マルゴットは首をかしげた。 「どうしたの? もしかして、失くしてしまったの?」 「いえ、えっと……その──申し訳ありません。一度探してみます」 「グルドフ、お前は……知らないわよね」 マルゴットに尋ねられた薬師はちらり、とアリューシアを見やった後、 全く表情を変えず肩を竦めた。 「ええ。心当たりはありませんが」 「そうよね」 そう言うと、マルゴットは椅子から立ち上がった。 「まあ、いいわ。見つからないのなら誰かに探させるから。 そろそろ戻りましょうか、アリューシア。 今夜はお兄様達と晩餐をする予定だもの。遅れたりしたら、また機嫌を損ねてしまうわ」 歩き出した王女の先に立ち、アリューシアは主のために扉を開けた。 「じゃあね、グルドフ。また遊びに来るわ」 礼儀よく会釈をして見送るお気に入りの薬師にマルゴットはひらひらと手を振り、 小屋をあとにした。 王女を通し扉を閉めようとした時、小屋の中の薬師の姿が 何気なく、アリューシアの視界の端に入った。 マルゴットの目が他を向いているその隙に、彼は小さな何かを頭上に放り投げた。 きらりと空中を舞い、再び音もなく薬師の掌の中に納まったのは、 今しがた話題になったばかりの─── イヤリングをどうしたかを全て鮮明に思い出したアリューシアは、 同時に悲鳴を上げそうになった。 マルゴットのすぐ背後で、ばたんっ!と叩き付けるように扉を閉める。 近くで野茨の赤い実を啄ばんでいた小鳥達がそれに驚いて、チチチッと鳴きながら 慌てふためいて飛び立っていった。 「……………何?」 乱暴な扉の閉め方に、王女はあっけに取られたように女騎士を振り返った。 女騎士は王女の視界を遮るように、扉の前に立ち塞がっている。 「いえ、────なんでもありません。さあ、冷えてまいりましたし、早く馬車にお乗りを」 彼女はそれだけ言うと、後は黙々と、馬車に乗り込むマルゴットの手助けをした。 「そういえば、お前、薬を受け取るのを忘れていたわ」 「あ、ああ、そうでしたね。貰ってまいりましょう」 馬車の中で主のドレスを整え終わると、ぎくしゃくと馬車から降り、 再び作業小屋に戻る。 グルドフは作業台に寄りかかり、彼女が来るのを待っていた。 右手に王女の薬の包み、左手にイヤリングを持って。 「駄目ですよ。忘れたら」 イヤリングの事か、それとも薬の事なのか。 どちらとも受け取れるようなことを言った男の口の端が微かに、意地悪く吊り上っている。 アリューシアは険しい顔でずかずかと歩み寄り、わざわざ肝を冷やすようなまねをする 薬師の手からイヤリングを奪い取ると、それを上着のポケットに突っ込んだ。 「丁寧に扱わないと、痛みますよ」 白々しいその言葉には応えず、女騎士はむっつりとグルドフを見据えた。 「…………後で私から姫に返しておく」 「そのほうが無難でしょうね。まあ変に勘ぐられないように、上手くおやりなさい」 「お前が言うな。馬鹿者」 王女の薬を腕に抱え、彼女は足早に作業小屋を後にした。 楓の緋や菩提樹の黄金を、傾いた日差しがより一層暖かな色に照らしている。 アリューシアは馬に跨り、秋色に染まる道の中を馬車の横に付き従がった。 蜃気楼はその実態が暴かれたと同時に儚く崩れ去り、 ローズマリーも二度とその姿を人前に現すことは無い。 とりあえず、これでしばらくは穏やかな日々が送れるだろう、と 冷たさを増した風を首筋に感じながら、王女のお目付け役の女騎士はそう思った。 マルゴット王女の平穏無事、それこそがアリューシアの望みなのである。 しかし、実際どうであるかは神、では無く奔放な主のみぞ知る──のかも知れない。 そろそろ冬の準備の始まる季節での、ひとこまであった。 (蜃気楼 END)
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エレオノーレマリーアマーリアフォンヘッセンラインフェルスローテンブルク(エレオノーレ・マリー・アマーリア・フォン・ヘッセン=ラインフェルス=ローテンブルク) エレオノーレマリーアマーリアフォンヘッセンローテンブルクの別名。
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ブリューナク・スノウ CHARM 世代 形式番号 正式名称 開発企業 ケルティックデール社 機能 アーセナル 使用者 登場作品 アプリゲーム「アサルトリリィ Last Bullet」 デザイナー 解説 アプリゲーム「アサルトリリィ Last Bullet」の2021年12月13日〜12月26日開催イベント「メモリー・オブ・リリィズ」にて実装。開発企業が明記されているが、リリィがこのCHARMを持ったメモリアが存在せず、イベント内で言及されることもないため、実際には生産されていない架空のCHARMと推測。
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【名前】ウォーズマン(本名:ニコライ・ボルコフ) 【出典】キン肉マン 【種族】ロボ超人 【性別】男性 【声優】田中亮一(初代アニメ版~58話、テレビスペシャル版) 堀秀行(初代アニメ版59話~、各種ゲーム版) 掛川裕彦(王位争奪編) 【年齢】24歳(初代) 【外見】 黒褐色の肌(アニメでは黒灰色)に黒いプロテクターと無表情な仮面。 仮面の下は機械がむき出しのグロテスクな顔。 身長210cm 体重150kg 【性格】 無口だが、その素顔は意外とシャイで照れ屋。 友情に篤く、自分の身を投げ出すのも顧みないほど仲間想い。 【口調】 一人称は「オレ」、「私」。 【得意能力】 正義超人の中では最高の超人強度・100万パワーを誇る。 ファイティングコンピューターの異名通り相手の弱点を正確につく攻撃を見せるが、30分以上戦い続けると内部回路がショートしてしまう弱点も持つ。 【備考】 【台詞】 以下、新々漫画ロワにおけるネタバレを含む +開示する ウォーズマンの新々漫画ロワにおける動向 初登場話 011 ここに雀荘を建てようッ! 参戦時期 不明 死亡話 024 麻雀とは、成長の遅い植物である。それが上がりという名の花を咲かすまでは、幾度かのムダヅモ・振り込み回避の回り道を受けて、耐え抜かねばならぬ。そしてそれ故に相手の花壇をクッソ荒らし、咲いてもいない花を摘み取り、相手の花壇で焼き畑農業始めるレベルの場外乱闘まであるので、やっぱり麻雀ってクソだわ。 登場話数 2話 スタンス 対主催 現在状況 A-7首相官邸で死亡 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 キン肉マン 仲間? キン肉マン ? ※ロワ内では遭遇せず バッファローマン 仲間? バッファローマン ? ※ロワ内では遭遇せず ブラックホール 敵 ブラックホール ? ※ロワ内では遭遇せず 悪魔将軍 敵 悪魔将軍 敵。 ※ロワ内では遭遇せず ネプチューンマン 仲間? ネプチューンマン ? ※ロワ内では遭遇せず ロビンマスク 仲間 ロビンマスク 師弟関係。信頼できる仲間。 ※ロワ内では遭遇せず ルドル・フォン・シュトロハイム 仲間 シュトロハイム 嫌悪な関係だったが共闘。 011 ここに雀荘を建てようッ! 跡部景吾 仲間 跡部 自らの腕を託す。 011 ここに雀荘を建てようッ! 金将軍 敵対 麻雀の対戦相手。 011 ここに雀荘を建てようッ!
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前ページ次ページ審問同村会 [わくわく動物変態ランド▲村] 獣人と変態が集まる山陰の村。 この村にまたもや狼系獣人が紛れ込んだらしい。 獣人・変態・その他の中から狼系獣人を見付け出すことはできるのか!? 今再び、▲好きの変態たちが降臨する! 構成および勝敗結果 村の名前:わくわく動物変態ランド▲村(1050村) 人数構成:12 更新時間:48h キャラクタセット:標準 レギュレーション:試験弐型 勝敗:人狼勝利 あらすじ 名言 毎度おなじみのセリフです。 自警団長 アーヴァイン [プロローグ] なんだ……まだ集まってないな。 今のうちに、見回りに行ってくるか……。 キャスト キャラ 役 職 結 果 プレイヤー 戦績 医師 ヴィンセント 霊能者 死亡 id migya ■ 吟遊詩人 コーネリアス 狂信者 死亡 id tak ■ 学生 メイ 村人 死亡 id banban ■ 新米記者 ソフィー 村人 死亡 id kahn ■ 旅芸人 ボブ 村人 死亡 id iwasi ■ 異国人 マンジロー 守護者 死亡 id momo2 ■ 美術商 ヒューバート 人狼 死亡 id quid ■ 見習いメイド ネリー 村人 死亡 id usausa ■ 見習い看護婦 ニーナ 村人 死亡 id mina3 ■ 踊り子 キャロル 人狼 生存 id mayuki ■ 農夫 グレン 占い師 死亡 id goat ■ 酒場の看板娘 ローズマリー 村人 死亡 id kuryu ■ 主な出来事 2日目 ●見習い看護婦 ニーナ(村人) 3日目 ▼医師 ヴィンセント(霊能者) ◎学生 メイ(村人) ●見習いメイド ネリー(村人) ■見習い看護婦 ニーナ(村人) ◆見習いメイド ネリー(村人) 4日目 ▼美術商 ヒューバート(人狼) ●異国人 マンジロー(守護者) ■新米記者 ソフィー(村人) ◆見習いメイド ネリー(村人) 5日目 ▼吟遊詩人 コーネリアス(狂信者) ●旅芸人 ボブ(村人) ■見習いメイド ネリー(村人) ◆農夫 グレン(占い師) 6日目 ▼異国人 マンジロー(守護者) ●踊り子 キャロル(人狼) ■旅芸人 ボブ(村人) 7日目 ▼農夫 グレン(占い師) ■酒場の看板娘 ローズマリー(村人) (▼:処刑 ●:占い ■:襲撃 ◆:護衛 ★:呪殺 ◎:突然死) コメント お疲れ様でしたー。楽しかったですよ^^ エピがちょっと人少なくて寂しかったですが。また遊びましょうーというか遊んでくださいー^^ -- mayuki お、まゆきさ、纏めサイトサンクスですよー。また遊びましょうーつかあそべーw -- momo2 お疲れ様でした。年末進行忙しい中の参加感謝ですよ。また遊びましょうーわんわん。 -- 個人ページ/mina3 名前 コメント 話題が活発になるようなら、「人狼ファンBBS」の「エピローグ後ロビースレ」に移動しよう! http //jbbs.livedoor.jp/game/18283/ 前ページ次ページ審問同村会
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前ページ次ページ村企画 村名 Angels in the ManorHouse [#kce0aa2d] 村設定 [#ia2c50fd] あらすじ [#h852da91] ルール [#sca69e09] 世界観 [#ea78c8c7] 役職説明 [#i8ed3c74] 吊り・襲撃 [#v45a4528] 進行 [#b5720cf4] 配役 [#o41fd777] コメント [#s7cd1afa] 村名 Angels in the ManorHouse 村設定 村名 Angels in the ManorHouse 主催 tyunyan 種別 えろぐろ可R18 更新間隔 48(三日目以降地上組の意向) 投票方法 記名投票 発言制限 多弁用 キャラセット 議事 文章 - 人数 ダミー込み13人 編成 狂信者入り 更新時刻 0時 開催時期 未定 役職希望 有効 あらすじ 或る日、君の元へと招待状が届いた。 君は親戚か或いは親しい友人か。 招待状を手に君は"彼"の屋敷を訪れる。 其の彫像は対に成り初めて舞うと云う。 蒐集家の館主は揃った彫像に大喜び。 親しき者達に彫像を見せて自慢する。 変わり者の"彼"は悪戯に笑う。 ―――― ゲームをしよう。 "彼"は勝者に素晴らしい景品も出すと云う。 個々に配られるカードに書かれた役柄。 必要な者には"らしい"アイテムまでついている。 そう、其れはひと時を彩るたのしいゲーム。 其の筈 だ っ た の に … 消えた彫像。 転がる亡骸。 ―――― ゲームをしよう。 紅い聲はたのしげに囁いた。 ルール 開催◇審問or議事 概念◇完全RPエログロ可狂気推奨R18村 人数◇11人〜13人(ダミー込み) 時間◇村立時期未定48時間進行(3日目以降は地上組次第) 基本的に進行中の掛け持ちは不可。 強制ではなく基本ですのでご自身で判断をして下さい。希望日程ある方はお早めに申告を。 世界観 移動範囲--屋敷内全ての行動はこの中に制限される。---エントランス天使の彫像も此処に置かれている。---客室各人の寝泊りする個室。---広間大勢で食事等を摂る部屋。---中庭中庭には花も咲いている。 屋外 屋敷は孤島に在り周囲は海。 役職説明 特殊設定君達は全員が館の主と親しい者である。 一般人ではあるが或る程度はキリング可能なキャラ推奨 全員が血に塗れ戦う必要も無いだろうし仔細な設定は各人の裁量で。但しエログロ狂気村としてのキャラである事をきちんと念頭に置く事。 人間陣営"村側"のカードを渡された者達。--- 村人:--- 占い師:--- 霊能者:--- 守護者: 能力者には其々"らしく見える"骨董アイテムも貸与 其れ等が本当に力を発揮すると借り受けた君達は何時気付くだろう?騙る者達は其処等のサイモンの蒐集品を適当に借り受ける事も可能だろう。 天使陣営"狼側"のカードを渡された者達。 人狼:天使に憑かれた者。 赤ログは憑く天使の別人格を推奨 村の開始時点で元の人格は天使に摂り込まれて居り表も元の人格を振舞うに過ぎない。--- 狂信者:天使の気配に魅了されし者。 吊り・襲撃 魂は尚も館に在り。 吊り:天使に殺される前に天使を殺せ! 通常の投票時は各自中身視点できちんと考えて投票。 --委任時は委任RPをする事。 キリング描写の希望者は更新後1時間以内に名乗り複数居る場合は話し合い。基本は投票者を優先するが投票者に限らず可能。 吊られる者が事前に誰に殺されたいか希望しておくのもあり。双方の了承があれば乱数勝負も無くキリングの吊り希望も認める。 乱数勝負も可能。乱数含め詳細はtyunyanのページも参照 襲撃:天使に記憶を屠られ死亡 被襲撃者は魂と成ると生前の記憶を失う。 深く深く魂に刻まれた記憶以外の全てを失って魂と成る。 進行 プロローグ 入村時は全員が未だ通常の招待客。 必要な人はメモで打ち合わせ縁故など結ぶ。 一日目 プロローグからの日付変更時に強制的に一夜明けます。 (時間は人の少ない明け方を予定。) プロローグの最後で館の主はゲームの為に全員に配役カードを配る。 其れは翌朝目覚めると君達の枕元に置かれているだろう。 (自身の配役を認識する頃にはカードも消える) そして其の朝には同時に対の天使の彫像が消え失せている。 二日目館の主が彫像の置かれていた台座で無残な遺体と成って見つかる。 狼は赤ログで襲撃場所等を合わせて下さい。 三日目以降殺し合いは続く。 エピローグキャストロールを落とし中発言解禁。エンドロールも可能。 配役 R18村の為に基本幼児は非推奨。 縁故◇適当に必要そうならメモで話し合い結ぶ程度で構いません。基本此処に書かれる掟に則り必要時は各自メモで提案。各人は縁故を組んだら此方も更新を推奨。 キャラ: 名前:サイモン 役どころ:招待主 設定:骨董蒐集が趣味の道楽者。今回各人に招待状を送り天使の像を見せびらかせる。 縁故: ローズマリー:姪。 セシル:奏でる音色を気に入る演奏家。 チャールズ:彼の生業も知る旧友。 ユリシーズ:綴る文章を気に入る詩人。 ヴェスパタイン:作る照明を気に入る職人。 ゲイル:学生時代の友人。 レティーシャ:骨董に理解の無い娘。 ルーカス:過去のビジネスパートナーの子息。 パティ:過去に殴られたが骨董を見る眼は悪くない。 主な参加時間:24/7自由に動けるNPC--名前:パティ=オネスト(20) 役どころ:招待客−血縁者ではない 設定:大家族の長女。それゆえか姉御的な性格で、その言動から実年齢より上に見られることが多い。男にも負けじと張り合うため、「黙ってれば可愛い」典型。サイモンとの縁は標的が避けた流れでうっかり殴ってしまったのが最初。骨董に関しては特に興味もないが、今回のように呼び出されればとりあえず来る。 縁故: ローズマリー:サイモンの屋敷に付き添いに行った時に出会う。以後友人に。 セシル:ローズマリーの酒場に行った時に音楽を奏でている奏者。 チャールズ:船上での縁。(接触無茶振り合戦待ち) ユリシーズ:今は亡き親友の旦那様。よく家に遊びに行っていた。 ヴェスパタイン:安価なもののみだがたまに買い物をする。 主な参加時間:基本的に深夜鳩。昼間は不定期。 名前:ヴェスパタイン/Vespertine(年齢不詳・見た目は20代半ば) 役どころ:招待客−非血縁者/ 設定:左眼が蒼、右眼が金のヘテロクロミアの青年。細身で長身。いつでも黒い服を着ている。見事な細工のランタンを作る職人であり骨董のランタンやランプの収集家でもある。(ランプやランタンのデザインはアールヌーボー的)--縁故: ユリシーズ:よい依頼主。 ローズマリー:依頼主に近しいため見知った女性。 パティ:客。明るく、よく話す女性。 チャールズ:忘れもしない、――あの顔は(過去、最高傑作“夕べの祈り”を盗まれた) 主な参加時間:夜。稀に昼。鳩多々。--名前:ユリシーズ=クレイトン(Ulysses=Clayton) 役どころ:サイモンの友人。 設定:詩人兼劇作家。30代後半。サイモンに詩集『抒情詩集』を気に入られて以降、よく文を交わしている。以前にも孤島には脚を踏み入れる事があった。しかしここ数年は、作家の仕事が忙しくて孤島には来れていなかった。詩は森や野や水の美しさをうたうものが多い。劇は喜劇が多めだが、時折悲劇も書くという。5年前に妻(ヴィヴィアン)を亡くしている。子供は居ない。 縁故: ローズ:懐かれている綺麗なお嬢さん。 ヴェス:以前から自宅のランタンを作って貰っている職人。 パティ:妻の大切な友人。 レティ:サイモンの娘。以前来た時に逢った事はある。 イアン:過去に何度か取材をされた事がある。 ルーカス:私の劇を見てくれた事がある方。 ゲイル:言葉を交わすのが楽しい相手。 名前:セシル・マレット(24) 役どころ:招待客−非血縁者 設定:一流の腕を持つ奏者。 だが特定の音楽団に属することはなく、流れ流れて様々な場所で奏でる旋律。 時には豪奢な屋敷で、時には喧騒の激しい酒場で。 今回は以前に演奏会で知り合って以来の友人であるサイモンに、屋敷に招かれた。 縁故: ローズマリー:酒場で時を共にする親しい者。 パティ:酒場で音楽を聴いてくれた者 イアン:古くからの友人 レティーシャ:サイモンの娘さんとして顔見知り 主な参加時間:夜メイン(21時半〜深夜)。--名前:ローズマリー(二十歳前後) 役どころ:招待主の姪 設定:数年前に実家を飛び出て以来家族や親戚とは絶縁状態。現在は肩書き通り水商売を生業としており、多くの親戚には一族の面汚しと疎んじられて居るが、変わり者の叔父たるサイモンとは未だ交友が続いており時折屋敷に足を運んでいる。海を想わせる双眸と亜麻色の髪。密かに女優を目指して居る。--縁故: セシル:働く酒場でヴァイオリンを弾く親しい人。 チャールズ:幼少の頃に逢っている。 パティ:屋敷で逢って以来時折酒場にも来て呉れる友人。 ユリシーズ:以前世話に成った叔父の知人。 ヴェスパタイン:叔父を介し見知る人。 レティーシャ:常識人らしき従姉妹。 ゲイル:過去に顔を見た叔父の男性?は船酔いする。 ルーカス:叔父を通して噂は聴いた事がある。 イアン:先輩に連れられて酒場に来るセシルの友人記者。 主な参加時間:不定期。主に夜。 コメント 赤ログでの襲撃説明等を含め話し合いは基本此方 名前 コメント 前ページ次ページ村企画
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ゾフィーフォンブランデンブルクアンスバッハ(ゾフィー・フォン・ブランデンブルク=アンスバッハ) 神聖ローマ帝国バイロイト侯領のブランデンブルク=クルムバッハ辺境伯の系譜に登場する人物。 関連: フリードリヒニセイ(6) (フリードリヒ2世、父) ゾフィアヤギェロンカ (ゾフィア・ヤギェロンカ、母) フリデリクニセイ (フリデリク2世、夫) フリデリクサンセイ (フリデリク3世、息子) イェジニセイ (イェジ2世、息子) ゾフィアレグニツカ (ゾフィア・レグニツカ、娘)
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【名前】 クローズマグマライドウォッチ 【読み方】 くろーずまぐまらいどうぉっち 【登場作品】 仮面ライダージオウ 【登場話】 LAST「2019:アポカリプス」 【分類】 ライドウォッチ 【詳細】 仮面ライダークローズマグマの力を秘めるライドウォッチ。 ライダーアーマーとなるかは不明。 劇中では未登場。 LASTで2019年の常磐ソウゴが変身したオーマジオウへ力の1つとして吸収される。
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フリーデリケドロテアゾフィアフォンブランデンブルクシュヴェート(フリーデリケ・ドロテア・ゾフィア・フォン・ブランデンブルク・シュヴェート) 神聖ローマ皇帝の系譜に登場する人物。 関連: フリードリヒヴィルヘルム(7) (フリードリヒ・ヴィルヘルム、父) ゾフィードロテアフォンプロイセン (ゾフィー・ドロテア・フォン・プロイセン、母) フリードリヒニセイオイゲン (フリードリヒ2世オイゲン、夫) フリードリヒイッセイ(5) (フリードリヒ1世、息子) ルートヴィヒフォンヴュルテンベルク (ルートヴィヒ・フォン・ヴュルテンベルク、息子) オイゲンフォンヴュルテンベルク(2) (オイゲン・フォン・ヴュルテンベルク、息子) マリアフョードロヴナ (マリア・フョードロヴナ、娘) ヴィルヘルムフォンヴュルテンベルク(2) (ヴィルヘルム・フォン・ヴュルテンベルク、息子) フェルディナントフリードリヒアウグストフォンヴュルテンベルク (フェルディナント・フリードリヒ・アウグスト・フォン・ヴュルテンベルク、息子) フリーデリケフォンヴュルテンベルク (フリーデリケ・フォン・ヴュルテンベルク、娘) エリーザベトフォンヴュルテンベルク (エリーザベト・フォン・ヴュルテンベルク、娘) ヴィルヘルミーネ(5) (子) カール(34) (子) アレクサンダーフォンヴュルテンベルク(2) (アレクサンダー・フォン・ヴュルテンベルク、息子) ハインリヒ(38) (息子)