約 3,709,575 件
https://w.atwiki.jp/drupal/pages/90.html
Taxonomy dhtmlモジュール 概要 http //drupal.org/project/taxonomy_dhtml カテゴリ表示用のブロックを作る。 特徴 カテゴリのグループ(分類用語グループ)毎にブロックが作られ、そのブロックをお好みの場所に表示させることが出来ます。ブロック内には、そのグループのカテゴリ(分類用語)が表示されます。 一般的なブログのように記事に付けた分類用のタグを「カテゴリー」として表示するような使い方が出来ます。
https://w.atwiki.jp/lovebianca/pages/72.html
彼女が潮風に服をはためかせながら、大きく伸びをしていた。真っ青な空の下で両手を高々と上げて伸びをしている彼女を見て、慣れない船旅に彼女が疲れを感じているのだろうと、僕は船室に戻って果物の一つでも持ってこようと踵を返した。 船内へ目を向けた途端、目の前が一瞬真っ白になった。それは太陽の光に晒された外の景色を見た直後に起こる自然な眩暈。目を瞑ってその眩暈を抑えようとしたら、今度は瞼の裏に先ほどの彼女の姿が映った。一瞬だけ見止めた彼女の姿だと言うのに、まるで現実に目にしているよりも鮮明に映る。瞼の裏にちかちかと蘇る彼女の姿はすらりとしていて、すっかり女性らしくなった体躯など自分ではまったく気にかけることなく、彼女は唸りながら身体を伸ばしていた。目を瞑っている限り、彼女の姿はそのままで、僕は知らずにずっとそのまま立っていたようだった。立ったまま寝てしまったのかとピエールやマーリンに心配されるまで、僕はしばらくの間瞼の裏に残る彼女の残像を見ていた。 「リュカ殿、お疲れでしょう。見張りは我々に任せて、早々にお休みください」 「ううん、僕は大丈夫。疲れてなんかないよ」 彼女の姿を瞼の裏に見ていたとは言えなかった。 「いいや、お主は自分の疲れに鈍感じゃ。今の自分の顔を鏡で見てくるがいい。少しやつれた感さえ見える。食事もあまり取っておらんのじゃろ?」 「誰がそんなこと言ってた?」 「ビアンカ殿が心配しておられました。最近、あなたが食事を残すと」 ピエールの言葉に僕は罪の意識を感じながらも、彼女らしさに苦笑した。彼女は仲間のみんなに平等に気を配っている。スラリンには歯がないから柔らかいものにしなくちゃとじゃが芋をすり下ろしてスープにしたり、船上にいるんだから食べ過ぎは良くないとプックルが恨めしそうに見る肉を適量に減らしたり、色々と注文がうるさいマーリンには彼女の負けず嫌いの血が騒ぐのか、「絶対に美味しいって言ってもらうんだ」と少ない食材であれこれ考えながら美味しい料理を作るのに厨房でしかめ面をしている時もある。みんな仲間は魔物だと言うのに、彼女はそんなことに臆することもなく、むしろその状況を楽しむ雰囲気さえ持ち合わせて仲間のみんなに接している。 そして彼女の頑張りは仲間との距離をすっかり縮めてしまった。プックルはもともと彼女のことを気に入って、再会した時からずっと彼女との距離を確認している。少しでも離れればすぐにそれに気がついて、プックルは表情も変えずに彼女との距離を一定に保つ。スラリンはよく彼女の膝の上で居眠りしているし、ホイミンは毎日厨房で彼女の手伝いをしている。ピエールとは一見どこにも接点がなさそうなのに、頭も切れる彼女は机上に地図を広げてピエールと一緒に海路の進み方について話していたりする。マーリンに魔法の教えを請う彼女は、マーリンのことを師匠と仰いでいる。相手が魔物の容姿をしていても、彼女には何の関係もないようだ。普通の人々は恐がる魔物たちの世話をこなす彼女を見ていると、僕は偉大なお姉さんを持ったのだと誇らしい気持ちになる。しかしその反面、今ではもしかしたら僕以上に頼られているのかもしれないと、少し悔しい気持ちにもなる。 いつだって彼女は僕のお姉さんで、何年も離れていたけど、今でも僕の一番のライバルであることに変わりはないと、そう思っている。 船内の床下の食料庫に手を伸ばし、手探りで手ごろな果物を探し出す。もう船旅は帰路の途中で、残りの食料も残りが見えている。すかすかになりつつある食料庫で少ししなびたオレンジを手に取ると、僕はそれを二つ持って再び甲板に出ようと来た道を戻っていった。 真上からの夏の太陽を浴びる彼女の姿は、もう甲板にはなかった。代わりにいたのは暑そうに日差しを避けて日陰で身体を休めているプックルの姿。全身を毛で覆われているのだから暑くないわけがない。プックルは大きな舌を垂らして、忙しない呼吸をしていた。 「プックル、ビアンカはどこか行っちゃった?」 僕がそう問いかけると、プックルは面倒そうに尻尾を上げて、燃えるような赤毛の尾の先で船室の方を指した。さっき僕がいた船室に彼女は行ってしまったとプックルは言うが、僕はここに来るまで彼女とは会わなかった。 「会わなかったよ」 僕の言葉などお構いなしに、プックルは呼吸をするのに忙しい。そして僕が持ってきたオレンジに鼻を近づけると、一応主人の顔を見ながらそれが欲しいという顔をして見せる。ただでさえ船上では食事制限を強いられているプックルのこと、目の前に食べ物があれば何でも食べたくなってしまうのだろう。普段はオレンジになんて目が行かない彼は、僕がそれを差し出した瞬間に喜んで大口を開けた。鋭い牙も一緒に覗くその大きな口にオレンジを放り込んでやると、プックルはまるでそれを飲み込むようにして一気に食べてしまった。潰れたオレンジが辺りに爽やかな匂いを漂わせる。ビアンカに持ってきたオレンジだったが、結局僕とプックルで二つとも食べてしまった。後でそのことに気づいたらまた叱られるかもしれないと思いながら、別にそれでもいいかと目を閉じながらプックルのお腹を枕にしてその場に寝転がった。 日陰から見上げる青空は一段と濃く、白い厚みのある雲がちらほらと空に浮かんでいる。船は徐々に帰路を辿り、あと一日もすれば彼女の村が管理する水門まで戻れるはずだった。順調すぎる航海に僕は半ば不安を覚えたこともあったが、マーリンに「お主は何事も悲観的に捉え過ぎる」と怒られて終わってしまった。あと一日、何もなければ、僕と彼女の再会の旅は終わる。 マーリンには悲観的だと怒られたけど、これでも僕はかなり前向きになったと自負している。何せ、僕は結婚をしようとしているのだから。 結婚なんて、それこそ他人事のように思っていた。それを身近に感じたのはつい最近のこと。友人のヘンリーが結婚したのがきっかけで、僕は生まれて初めて結婚というものを考え始めた。ヘンリーは僕と一つしか違わないのに、この世に一人しかいない自分のお嫁さんを見つけ出していた。彼のお嫁さんのマリアは僕も大事に思っていた子で、でも僕はマリアのことを妹のように見ていただけで、彼女を見て結婚という文字が頭に浮かぶことはなかった。 旅の途中、偶然にも古の呪文を復活させた僕は、その呪文を使って友人のいるラインハットへと文字通り飛んで行った。空を飛び上がる瞬間の竦むような感覚と、着地する時の不安定極まりない重力感が苦手なため、今はあまりその呪文を使わなくなってしまったが、その時の僕はきっと焦っていたんだろう。使えるかどうかも分からない呪文を、ルラフェンという町で長年魔法研究に勤しむ老人に言われるがままに使ってしまった。それくらい何も考えず、長年の労苦を共にした友人に会いたかった。今、自分が進んでいる道は間違いなく合っているのだと友人に認めて欲しかったのかも知れない。 久しぶりに会ったヘンリーは姿形こそ別れた時と変わらなかったが、その雰囲気が少し変わっていた。僕に掛ける言葉もざっくばらんで、元気付けるために背中を叩く手の力も相変わらず容赦ない。だけどその行動一つ一つが今までのものと微妙に違っているような気がした。彼らしくない穏やかな雰囲気がそこにあった。 ヘンリーの隣で慎ましやかにしているマリアも、僕との再会を心から喜んでくれた。修道女として一度洗礼を受けたマリアは一歩後ろに下がったような控えめな雰囲気をそのままにしながらも、喜びを隠せない感じで綺麗な微笑を浮かべていた。僕よりも年下で、子供のように思っていた彼女がすっかり女性の雰囲気を纏わせていることに、僕は正直少しショックを受けてしまった。僕だけが置いていかれた感じがした。僕だけがまだ子供のままでいるようで、二人との間に感じたくもない時差を覚えた。 その日一日、ラインハットに泊めてもらうことになった僕は、王宮内の一室を案内された。城下町で宿でも取るからと断ろうと思っていたのに、僕はいつでもヘンリーの調子に巻き込まれるようで、いつの間にか僕の宿泊する部屋を用意されていた。 広い部屋に一人ぽつんといると、妙に寂しくなってしまうのは、ルラフェンに仲間たちを置いてけぼりにしてしまったからか、はたまたヘンリーとマリアの恋人のような雰囲気に当てられたのか、王宮の知らない人たちに囲まれているからか、そのどれもが原因だと思った。食事も済ませ、入浴も終え、もう何もすることがない。時間はまだ月が夜空にくっきりと浮かび上がる前で、空はまだ夕方の明るさの余韻をほんのり残している。僕は明かりの灯された広い廊下に出て、ヘンリーたちのいる上階へと足先を向けた。もともと夜遅くまで語ろうと話していたのだから、早めに行っても差し支えはないだろうと、僕は寂しさを紛らすように早足で廊下を歩き出した。 ヘンリーの友人である僕はラインハット城内では有名らしく、廊下を歩く途中、夜の見回りをしている兵士に出会うと、彼はヘンリーたちが中庭に行っていることを教えてくれた。僕はお礼を行って中庭に向かう途中、どうして僕に何も言わずに中庭なんかに行ったんだろうと、子供じみた憤りを感じていた。 中庭に出ると木陰にひっそりと寄り添う二人の姿をすぐに見つけた。遠目にもヘンリーの姿がすぐに分かるのは、共に苦労を乗り越えた友人だからだと、僕は自信を持っていた。ヘンリーとはもう十年以上の付き合いになり、彼と共有した時間は濃縮されたものだ。普通の十年と言う月日では計算できない。一日一日、お互いの生死を確認しなければならないように危うく、不安定な毎日だった。その時間を生きて乗り越えて来たのだから、僕たちの絆は半端なものではないと僕も彼も思っていることは確かだ。 僕は普段の調子で二人に声をかけようと、中庭に一歩を踏み出した。ラインハットが復興してから中庭にも庭師が入るようになり、荒れ放題だった中庭の草は駆り揃えられ、今二人が寄り添う木々にもラインハットが徐々に平和の道へ踏み出していることが感じられる。しかし自分が踏みしめた草の擦れる音が思った以上に大きく、僕は一歩を踏み出した後、その場で立ち止まってしまった。 僕が中庭に来ていることなど、二人は全く気がつかない様子で何やら話をしている。月を見上げながら、肩を寄せて話す二人の後ろ姿に、僕はその場から動けなくなってしまった。シルエットに浮かぶヘンリーの手はマリアの小さな手を取り、初夏を迎えようとしている爽やかな夜風が吹くだけで大して寒くもないのに、互いに身を寄せて、二人にしか聞こえないような小さな声で話をしている。僕のいるところに彼ら二人の会話は聞こえないが、たとえ聞こえなくともその内容は僕など入る余地のないものなのだろう。 ずっと後ろ姿しか見せてくれなかったヘンリーが、ゆっくりとマリアに顔を向け、僕はそんな彼の横顔を見ることになった。月明かりは逆光で、やはりヘンリーの横顔もシルエットになる。表情は分からない。しかし彼がどんな顔をしているのかは何となく想像がつく。彼はきっと今まで僕が見たこともないくらい穏やかな顔をしているのだろう。子供の頃からずっと苦労ばかりしてきた友人は今、人生で最高の時を過ごしていた。彼の幸せにはマリアが必要だった。 少し遅れてマリアもヘンリーを間近に見上げる。彼女もずっと苦労をしてきて、兄を残して自分だけが幸せになることに臆病になっていたけど、彼女はヘンリーの隣にいることを選んだ。兄の望んだ自分の幸せをと、決心を固めた彼女の横顔は見えないけれどやはり想像できる。彼女の幸せにはヘンリーが必要だった。 そんな二人の想いが重なるように、彼らの横顔のシルエットが重なったのを見た時、僕は今までにない感情が胸の内から湧き出すのを感じた。 ヘンリーが幸せになるのは、僕がずっと願っていたこと。 マリアが幸せになってくれれば、僕は彼女のお兄さんがそうするように喜ぶだろう。 彼らを祝福する気持ちに嘘偽りは全くない。 だけど、僕はこの時、僕自身も幸せになりたいだなんて、初めて自分の欲を知った。 僕も幸せになりたい。 想いを通じ合わせて、夫婦になるっていうことは、とても綺麗なことなんだ。 ヘンリーとマリアが月明かりの下でキスをしている姿がそれを証明してくれた。 僕の父さんだって何年もかけて母さんを探していた。 それは父さんが母さんを愛しているということ。 僕は父さんの手紙を懐にずっと入れながらも、 そんな父さんの気持ちに追いつくことができずにいる。 まだまだ父さんに追いつけるわけではないけれど、 僕は自分の幸せを探してもいいですか? 夢の中に出てきたのは かの令嬢の伏し目がちで慎ましやかな姿と 冒険に飛び出していく元気一杯の幼馴染の後姿 「起きなさい。風邪引くわよ」 プックルのお腹に左頬を埋めながら眠っていた僕に、聞きなれた声が呼びかける。言い方は少しきついのに、優しさと労わりに満ちた彼女の声。だけど僕はまだ夢の続きが見たくて、身体を丸めてプックルの硬い毛並みの中に顔をうずめた。 「疲れているのは分かるけど、休むんだったらちゃんと自分の部屋に行きなさい」 ビアンカはそう言いながらじっとプックルの脇に立っているようだった。気配で彼女が自分とプックルを見ていることが分かる。少し距離を置いている感覚に、僕はたまらないほどの寂しさを覚える。 滝の洞窟で水のリングを手に入れる前までは、僕がこうして居眠りをしていたら、ビアンカは僕の身体を揺さぶってでも起こしてくれた。それは彼女の優しさで、僕が身体を壊したらいけないと言って、僕が意地でも起きなかったら力づくでも部屋に連れて行くくらいの勢いがあった。それは仲間として、お姉さんとして、僕や魔物の仲間を平等に気遣う彼女らしさで、滝の洞窟を出る前まではごく普通に行われていた彼女の身内的な慈愛だった。 今の彼女は僕から一歩離れたところで、僕の寝入ったふりを距離を置いて見ている。思い出してみれば、滝の洞窟を出て船に戻って以来、僕はビアンカに指一本触れていない。水のリングを手に入れ、ビアンカから「おめでとう」という言葉を聞いてから、僕は彼女の心がまったく分からなくなってしまった。そしてそんな彼女に触れるのが怖いのか、自然に彼女の肩を叩いたり、手を引っ張ったりしていたことも、まるでその方法さえ分からなくなったように彼女に触れることができず、僕の頭はすっかり混乱していた。 何の反応も見せない僕に痺れを切らしたのか、ビアンカはとうとうプックルの脇に腰を下ろした。そんな微かな空気の流れにも僕は身じろぎしてしまう。だけどここで僕が目を覚ましたら、彼女はそれを機にこの場を去ってしまうんじゃないかと、僕はそれが嫌でやはり狸寝入りを決め込んだ。彼女にはもうばれているに違いないのに、彼女はじっと僕が起きるのを待っている。 どうして肩を揺らして起こしてくれないんだろう。 そうしてくれれば僕は安心して起きられるのに。 どうして彼女は僕を放っておいてくれないんだろう。 それは彼女の優しさからなんだろうと、納得しようとして、止めた。 「リュカが風邪を引いたら、仲間のみんなが悲しむでしょう。それにリーダーたるもの、元気でいなくちゃいけないわ。疲れた時はちゃんと休む。これが旅の鉄則だって自慢げに言っていたのは誰? リュカがそれを破ったら、みんなだって気が抜けちゃうわよ」 ビアンカの説教が聞こえる。ビアンカはいつでもみんなのためを思ってこんなお小言をしばしば口にする。そして反論できない仲間はみな、彼女との約束を守って反省をし、次からは怒られないようにと自分の行動に気をつけ、行動を学んでいく。それは彼女が魔物たちを仲間と認めている証で、間違ったことは正していくという彼女の信条を素直に表しているだけのことだった。 彼女の仲間を思う平等さに疑う余地はない。ただ僕もその一人なんだと思うと、それでいいのかと自問してしまうのはどういう訳だろう。彼女の言うことに間違いは一つもないのに、僕は彼女の言っている意味は納得できても、彼女のその気持ちに意味もなく反論したくなってしまう。だけどいつも結局僕が言い包められてしまう。 枕にしていたプックルのお腹が膨らみ、僕の耳元で大口を開けて欠伸をした。吐き出された息と一緒にオレンジの匂いが辺りに漂う。プックルが果物を食べたことに気づいたビアンカはまだ寝た振りをしている僕に問いかける。 「リュカ、プックルにオレンジを食べさせたわね」 やはり僕は怒られるらしい。ビアンカの口調に少しばかり棘が加わる。でも一つくらいいいじゃないか。いくら船上の旅が続いているとは言え、プックルだってお腹を空かせていたんだから、僕は何にも悪いことなんかしていないはずだ。それに元々はそのオレンジは君に食べてもらいたかったんだ。 そんなことを考えながら僕はまだ目を瞑ったままプックルのお腹の毛に顔を半分埋めた。プックルは暑いと言わんばかりに僕を避けようと身をよじったが、僕は半ば強引にプックルのお腹にしがみつくように身体を丸めた。 ビアンカが傍に座りながら、ふっと息を吐き出すのを聞いた。そして僕の頭をぽんぽんと叩いて呆れるような声で言う。 「怒らないわよ、安心しなさい」 その声を聞き、久しぶりに触れたビアンカの手の感触に、僕は瞑っていた目をパチリと開けた。 青空だった空は夕焼けに染まり、東の空には一番星が瞬く時間になっていた。僕はそれだけ長い間眠っていたらしい。みんなが口々に疲れていると言ってくれた言葉はあながち嘘ではなかったのかもしれない。旅には慣れているはずで、僕は一体何に疲れていたのかは自分でもよく分からないが、身体は疲れに正直だ。 西からの陽光を背中に浴びるビアンカは逆光で陰になり、彼女の表情は分からない。僕が彼女の顔を見上げた瞬間に、彼女は僕の頭から手をどかして、その手を所在なさげに宙に浮かせた後自分の膝に置いた。 シルエットだけが浮かぶ座る彼女の姿に、僕は夢の中に出てきたヘンリーとマリアのシルエットを思い起こした。幸せそうな友人たち。月の下でお互いが必要だと確かめる二人を、僕は陰になったビアンカを通して考える。表情が見えないビアンカは僕のことを見ているのかいないのか、ただ顔をこちらに向けているのだけは分かる。徐々に目が慣れてくると、彼女がどこか戸惑うような表情で僕をじっと見ているのが分かった。 それを見た途端、僕は身体中を駆け巡る嵐のような不安を感じた。どうにも抵抗し難い不安に、僕はプックルのお腹から頭を起こした。プックルはようやく暑さから解放されたと言うように、夕方の涼しくなった風を浴びようと甲板を歩いていった。 「ビアンカ」 変な体勢で寝ていたのか、少し首が痛い。だけどそんなことはどうでもよくて、僕は彼女の名前を呼ぶと、何も考えられないまま彼女の膝に置かれたままの手を取った。彼女は僕の手を握り返すでもなく、抵抗するでもなく、ただ自分の意思など何もないというようにだらりと僕に手を任せている。 水のリングを手に入れる前までは、彼女の気持ちが見えていたはずだった。いつでもみんなに優しく厳しく、誰一人ひいきすることなどなく、みんなを平等に大事にしてくれる。帰路につき、段々と彼女の心が見えなくなっていくことに不安を覚えたのは、果たして仲間のうちで僕だけだったんだろうか。 そんなの嫌だ。寂しい。僕だけが彼女の気持ちが分からないなんて。 僕は彼女の心を知りたい。 掴んでいた手を引っ張り、僕は彼女を抱き寄せて、キスをした。 そうすれば彼女の気持ちが分かるんじゃないかと思った。 ヘンリーとマリアだって、お互いの気持ちを確かめるのにこうしたんじゃないかとそう思って、ただ僕は分からなくなってしまった彼女の気持ちが知りたくて、そうした。 胸を強く押され、身体を引き離された。 その直後に、左頬に強い衝撃が走った。 ビアンカが僕を睨んでいた。 たった今触れた唇を戦慄かせて、彼女は僕の頬を強く張ったのだ。 To be continued.
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1387.html
モジュール MEIKO ウォーターポロ キャラクター メイコ 価格 1000VP 初出 「初音ミク -Project DIVA- f」から ウォーターポロ(水球)用のMEIKOの水着。 「DIVA f」での名称は「メイコ SW ウォーターポロ」だった。 コメント なんか色がめーちゃんぽくないのがなぁと思いながら使ってみたが、女神はどうやっても女神だったわ。 -- (名無しさん) 2013-06-06 15 27 04 ウォーターポロって付くくらいだから、ポロリもあるkゲフゥ!! -- (名無しさん) 2013-06-12 19 30 54 ほんわか+ホイッスル+ウォーターポロで、親身な新米体育教師の1年を楽しんでる。欲を言うなら、オプション眼鏡が来れば完璧 -- (名無しさん) 2013-06-13 12 52 05 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1282.html
ちょっと割高感ある。 ルカ曲以外だと恋は戦争、こっち向いてBabyなどに合う -- 名無しさん (2011-02-04 08 50 28) 後ろから見た時のガーター(?)にいつも集中力が削がれる。 -- 名無しさん (2011-02-04 09 54 19) ハートハンターのようにガーター(ガーターベルトかもしれないが)つけてる少ないモジュール。 ガーターベルト好きだからたまらない← -- 名無しさん (2011-02-04 13 45 48) ルカ曲以外 ロミオとシンデレラもイケるかも -- 名無しさん (2011-02-08 18 28 35) サイバネの為に生まれてきたと言われても信じられる。 -- 名無しさん (2011-02-09 16 47 28) >ルカ曲以外 Change meもオススメ。 -- 名無しさん (2011-02-09 17 07 07) ルカ曲以外 saturationもかなり合ってると思う。 -- 名無しさん (2011-02-11 11 16 22) 何気にタイツの質感が素晴らしい。 クリスマスの白タイツもだが、セガはルカさんのタイツに命懸けてる気がする… -- 名無しさん (2011-02-18 09 20 28) ↑不覚にも吹いたwwwでも確かにタイツに命かかってるww -- 名無しさん (2011-03-06 15 13 04) カンタレラでハードロックルカ様×裸イトで固定してるが目線が痛い -- 名無しさん (2011-03-21 01 35 56) シースルー素材のシャツ?により、新しいフェチに目覚める危険がある -- 名無しさん (2011-03-21 22 07 02) スロモをこれでやったらシャツの所のアップで驚いた記憶がある -- 名無しさん (2011-04-13 17 36 33) シースルー部分がぷるんぷるんと -- 名無しさん (2011-05-21 23 06 12) かっこいいしエロいwこのモジュールが一番だww -- 名無しさん (2011-06-10 23 02 07) 実は元絵と、PSP版の本だと 薄紫色のリップをしてるのだが、ACでもPSP版でもつけてない 謎である。 -- 名無しさん (2011-06-12 05 27 25) JBFはハードロックが至高だと思うのは俺だけではないはず。この格好で笑顔で手を振られたら… -- 名無しさん (2011-06-23 21 34 19) ↑よう、俺 ハードロックでJustBeFriendsをやると擬似ライブ映像っぽくてイイ! -- 名無しさん (2011-07-02 14 22 31) ↑よう俺。PSPの時からJBFはこれで固定だった -- 翔楼 (2011-07-04 15 05 54) 星屑の腰振りUPでミス連… 刺激強… -- 名無しさん (2011-07-06 02 47 56) saturation、右肩、してやんよ、JBF、恋は戦争といった暗めのステージ系の曲に合う。一言で言えば「エロカッコイイ」か -- 名無しさん (2011-07-20 19 58 15) こっち向いてBabyがエロすぎて集中できんかった… -- 名無しさん (2011-07-27 01 00 08) 腕の青いリボンが貫通するっぽい?(マージナルラストで胸にめり込んだ) -- 名無しさん (2011-10-10 14 33 04) シフォンワンピとあわせると衣装チェンジ曲で対になる感じがいい -- 名無しさん (2011-10-13 23 54 19) ↑俺はシフォン×ハードロックで嘘つきベティやってる。なかなかイイ感じ -- 名無しさん (2011-11-02 23 46 06) うえ -- 名無しさん (2011-11-04 02 36 00) まちがえた、↑おお、同じ組み合わせだ -- 名無しさん (2011-11-04 02 36 34) ハードロック×パンキッシュでカンタレラとかカラセクとかやってるのは俺だけでいいw -- 名無しさん (2011-11-06 09 17 42) サウンドに合うと思っているのはオレだけじゃ…ないはず。。 -- 名無しさん (2011-11-06 11 45 27) ファインダーも良いと思うのですが…いかが? -- 名無しさん (2011-11-06 23 29 02) エールダンジュと組み合わせてマスパペに使うって言う手も悪くないと思うのは俺だけ…か? -- マオ (2011-11-07 10 43 36) ルカルカに使っているのって自分だけ? -- 名無しさん (2011-12-18 10 58 45) ↑1 自分発見 -- 名無しさん (2011-12-18 19 31 10) パンクとmagnetに固定中 -- 名無しさん (2012-01-16 05 42 04) クローバー・クラブで御美足(太股)+ミニスカ堪能予定中w -- ポニテ好き (2012-02-18 07 46 12) ルカルカはVFスーツかこれのどちらか。で、今パズルでこれやってる -- 名無しさん (2012-05-23 23 48 06) 水着除けばルカさんで唯一のへそ…というか腹出し -- 名無しさん (2012-08-10 15 26 28) でも本来はダブルラリアットで使ってもいいようなのモジュールなんだよな...。ポータブル版ではたしかNORMALかHARDをクリアした後に入手可能だったような。でも、これも目の前で見たら24センチしか無さそうだな...。極めてヤバすぎ。 -- 名無しさん (2012-08-11 01 45 43) ページのところにモジュールの文字が無い…編集出来る方、どなたかお願いします。(ハードロックなんて曲あったっけって本気で思ってしまった -- 名無しさん (2012-08-11 02 08 14) ↑DIVAにおいてハードロックといえばルカのモジュールのことを指すので、勘違いすることは無いと思いますが、とりあえずページ名を変更しました。 -- 名無しさん (2012-08-11 05 51 28) ギターを持つのも様になってる。孤独の果てEXTENDでリンとセッションするのに是非 -- 名無しさん (2012-12-20 07 58 17) 孤独の果てvo2はもうハードロック固定でいいんじゃないかと思うほどのハマリ具合ですね! -- 名無しさん (2012-12-20 10 34 26) ↑6補足 現在はクイン・ビーが登場したため唯一ではない -- (名無しさん) 2013-07-09 20 22 18 ブラックゴールドが最高に合う -- (名無しさん) 2014-07-17 14 34 46 黒の衣装が真っ白な肌と凄い対称的で一番好きなモジュール。水着以外で一番胸が見やすいのもあるけど…w -- (名無しさん) 2016-10-18 13 21 05
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1258.html
【種別】 衛星 【初出】 とある科学の超電磁砲SS(初春SS) とある魔術の禁書目録SPに再録 【解説】 8月1日、衛星誘導車『将軍』が輸送していた物。 その名の通りひこぼしⅡ号の追加実験棟モジュールなのだが、 これ単体で分離・自立航行が可能であり、実質的には衛星そのもの。 それでもこの呼称を用いるのは国際条約上の方便のようなものらしい。 燃料としてヒドラジンを1500キロ積み込まれていたため、 テロリストのカージャック対象になってしまった。
https://w.atwiki.jp/yasagurehituzi/pages/30.html
ローザ=マディ(Rosa-mady) 性別 女性 年齢 27歳 種族 ルガディン:ローエンガルデ 身長 222.7cm 名前の由来 薔薇の乙女 髪色 ベビーピンクにローズピンクのメッシュ 瞳の色 ブロンズ(右):マルベリー(左) 出身 北アバラシア山脈 誕生日 星月日 アメリの専属護衛兼侍女。リテイナーとしては園芸師を担当している。 北アバラシアにあるローエンガルデの里の傭兵一族に生まれで、一族の伝統に習ってローザも傭兵の道に進むが本心ではもっと女性らしい職につきたかった。 わりと乙女思考で、可愛いものや綺麗なものが大好き。自分の身長にコンプレックスを持っており、小さくて可愛らしいソッカに密かに憧れている。 戦いはあまり好きではないが、根が真面目なので実践はもちろん、訓練にも手は抜かない。 ユニヴェール家には20歳のときに、侍女の募集を見つけ思い切って応募したところ、その戦闘能力を買われて護衛部隊の方で採用された。本人の強い希望によって、現在は護衛兼侍女というポジションについている。アメリの専属になってからは美容やオシャレに携わることが多くなったので本人は夢がかなって幸せな日々である。同業で先輩であるウィノラを尊敬している。 詳細 【トリフネの女性化について】
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1640.html
モジュール Hello, Good night. キャラクター 初音ミク デザイン sasakure.UK氏 価格 250VP 初出 「初音ミク -Project DIVA- f」から コメント 「Hello, Good night.」って名前かわいいけど、略す時なんて呼んだらいいだろう…? -- (名無しさん) 2014-03-06 14 45 41 ささくれP繋がりで、ハロプラも合うかな…? -- (名無しさん) 2014-03-06 20 57 14 デンパラに合いそう -- (名無しさん) 2014-07-20 14 25 41 *ハロー、プラネットやデンパラタイムとかに合いそうですね!モジュール名略せば…『サイバー寝巻』? -- (秋奈多二梅雨) 2015-04-11 20 37 35 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1670.html
このモジュールを待っていた! -- (名無しさん) 2014-04-12 18 40 35 sinka -- (名無しさん) 2014-04-14 01 16 48 みすった。深海さんと似てるから競合は激しいかもしれんな -- (名無しさん) 2014-04-14 01 17 11 ハイヒールでは無いので、それらとのデュエットに違和感。アムールとセットでどうぞ -- (名無しさん) 2014-07-13 22 43 58 ブラックノートやステップフォワードにも似合いそうだな。 -- (名無しさん) 2014-11-23 14 53 03 ルシッドドリーミングと相性がいいですね。可愛すぎてSAFEたん量産… -- (名無しさん) 2015-09-06 23 43 14
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1408.html
モジュール 巡音ルカ リゾートビキニ キャラクター 巡音ルカ 価格 1000VP 初出 「初音ミク -Project DIVA- f」から リゾート仕様のグリーンの水着。 「DIVA f」での名称は「巡音ルカ SW リゾートビキニ」だった。 コメント 通称タコメロンである(ちなみにメロンは二つの意味がある一つは水着の色もう一つは………。) -- (名無しさん) 2013-07-05 10 49 35 ルカルカ★に天使の羽根着けてメイドカチューシャがリンクし過ぎ -- (名無しさん) 2014-04-06 16 33 31 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1293.html
ルカとのデュエット向きだね。パペッツとカンタレラが合う気がする。 -- 名無しさん (2012-04-26 23 36 37) えんじぇぅも良さそう(ポソ -- ポニテ好き (2012-04-27 00 31 59) 舞台衣装だがギリギリ私服として扱えなくもないので意外と汎用性が高い。チャイナと合わせるとやや中華風味? -- 名無しさん (2012-04-27 00 59 53) チャイナあるから手が出にくいのは自分だけ? 同じコンフリフトならルカの方が「たゆん」「ちらり」とサービスまんて(音信不通 -- ポニテ好き (2012-05-13 01 54 13) ↑コンフリクトだ(再び音信不通 -- ポニテ好き (2012-05-13 01 55 32) コンフリクトミク×ルカもいいと思うけどリアクターとのコンビも良さそう。これで何をするかが問題だけど… -- 名無しさん (2012-05-13 08 49 23) コンフリクトとチャイナの裏表は良かった -- 名無しさん (2012-05-22 11 45 53) ルカさんのコンフリクトとデュエットしたら、いかにミクが貧nyうわそれネギじゃなくてスパークロdd(ベキャ ガスッ グチャッ) -- 名無しさん (2012-05-23 08 42 04) ↑2 ホームでコンフリクト+チャイナで裏表やってる人いたけど、確かにいい感じだった。それにしても、イエローといいこれといい、redjuiceさんがデザインするモジュールはどうして前髪が短いんだろう。前髪だけが唯一好きになれない…。 -- 名無しさん (2012-05-23 11 24 37) ↑思い切って前髪を切ったからだよ。どうしたのって聞かれたくてな。 -- 名無しさん (2012-06-11 00 39 52) ↑ メルトww -- たまごとふゆ (2012-06-11 13 40 17) ↑2 上手いなww -- 名無しさん (2012-06-11 14 28 03) ↑3 思わず吹いたwwww -- 名無しさん (2012-06-14 11 34 45) 自分のコメ好評で思わず吹いたwwみんな、ありがほ^ -- 名無しさん (2012-06-15 17 18 52) ↑こちらこそありがほー ↑6の書き込みの者だけど、このコメントのおかげでコンフリクト好きになれそう -- 名無しさん (2012-06-15 18 12 39) 結んで開いて羅刹と骸にも合うと思う -- 名無しさん (2012-08-23 22 31 41) ローリンガールにはどう? -- 名無しさん (2012-11-10 21 37 58) きたきた!!ワールズエンド今月くる!!これ使いたい(≧∇≦) -- 名無しさん (2012-12-04 19 07 05) <思い切って前髪を切った 今更だが、誰がうまい事を言えとww -- (名無しさん) 2013-04-16 02 40 44 倫理の授業でコンフリクトって出てきたよっ///思わずモジュール思い出して授業全然頭入らなかったー(笑) -- (名無しさん) 2013-05-16 19 23 26