約 1,318,961 件
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/240.html
ポツンとひとり ◆1yqnHVqBO6 不意に意識に浮かび上がった過去があった。 過去というより、 それはセピア色の思い出だったけれど。 絹のヴェールに覆われて 質素な額縁に収められた大切な写真のような。 幼い頃、愛はいつも下を向いていて、 どこに行くにもマルコの後ろをついていた。 そんな愛をマルコは心配してはいたが、 その時は幼かったから異性として意識せず。 兄貴分としてそれとなく気にかけながら気の向くまま 街を探検しまわっていた。そんな頃。 「大丈夫か? ったく無理してついてくる必要もねえだろ?」 日が暮れ始め、 そろそろ帰ろうと遊んでいた山から降りようとした際。 疲れてもう歩けないと言う愛をおぶって、 マルコはてくてくと歩いていた。 叱られていると勘違いしているのか、 愛はマルコの背で震え、消え入りそうな声で 「ごめんなさい」 と、何度も謝っていた。 「いや、そこまで謝るほどのことでもねえけどさ。 疲れて歩けなくなる前に今度は言ってくれよ?」 「……はい」 「本当にわかってんのかぁ? ま、いっか。今日の夕飯は何かな?」 笑いながら黄昏の下、歩くマルコ。 背中の上で泣きじゃくる愛に苦笑して問いかける。 「今日は楽しかったか?」 「……うん」 「ならよし!」 うんうんと頷き、少年は足を進めた。 背中にかかる少女の重みを確かに感じながらも。 その時は今のままで全てが出来ると思っていた。 この短い手足でも愛を守れると信じていた。 あまり良くない頭でも愛を喜ばせることができると知っていた。 けれど、 ほんの少し伸びた腕では届かない物があると知り。 これだけの繋がりでは守れない時があると知り。 その手を血に染めた時。 少年だったマルコは何もかもが 間に合わなかったことに絶望した。 放送を聴いて何かが変わったということはない。 平の死は予想していたし、 金糸雀が生き残ったことも予測通り。 ひとつだけ誤算だったのは。 「姫様……姫様……」 うわごとのように呟きながら幽鬼の面相と 糸の切れた人形の頼り無さで足を進める小四郎の有様。 「しっかりしやがれ! 置いてくぞ!」 もはやマルコを付いていくだけの 腑抜けになった小四郎に マルコは振り返って怒鳴る。 こうなってしまえばもうどうしようもない。 同盟を破棄し、殺すのが当然。 下を向き、ぶつぶつと姫様と天膳なる男への謝罪をし、 たまにマルコに殺すことを要求するばかりの小四郎。 「つうか、その天膳様とやらに会わなくていいのかよ」 「会わせる顔がない。あのお方は既に憎き弦之介だけでなく、 陽炎や霞刑部までも屠っておられる。 なのに、姫様を守れなかったおれが……どの面下げて会えというのか」 「……てめえが優勝したらその姫様に会えんじゃねえか?」 小四郎の言葉に身につまされる思いを抱いたが それをサ悟られまいよう掠れた声でマルコは返す。 「何を言う。死者を蘇らせる忍術があったら 今頃天下は織田のものになっとる」 「いや、それはお前の個人的考察だろうけどよ」 投げ槍な冷笑を浮かべ否定する小四郎に マルコはうんざりして首を振った。 しんしんと降る雪は未だ止む気配もなく。 本来ならばとうに抜けているはずだったが、 小四郎の歩く速さに合わせていると 移動スピードがかなり落ちてしまう。 ならばやはり見捨てるのがベストだろうということは マルコも知っている。なのに未だ同盟を続けているのは。 ――ヘタレにいちいちかまってる余裕なんてないのにな。 小四郎に絶望に駆られ、 手に持つ刃で喉を貫こうとしたかつての自分をみてしまうからか。 ――治らねえもんだよこの性格。なあ、愛。 自嘲ですら胸に鈍い痛みを覚えた。 それは十分に自覚したが治す術はない、 死んだ彼女を蘇らせるまでは。 痛みは常に付き纏う、“最悪”なことに。 ふと遠くに目を凝らすと雪に埋もれんとしている 黄色い塊が見えた。 まさか、と思ったがマルコはたまらず駆け寄った。 雪を払って沈みかけていたそれの姿を明らかにした。 「金糸雀」 マルコが再会したのは金糸雀。 可愛らしい衣装の袖を血で濡らし。 力尽きて倒れている小さな小さな人形。 親に捨てられた、少女。 「マ……ルコ?」 目を瞬かせながら金糸雀は 力を振り絞って弱々しい動きで顔を上げた。 「また会っちまったな」 金糸雀の頭を撫でながら マルコはおどけ半分に肩を竦める。 振る舞いとは裏腹にマルコの心は冷え切っている。 腑抜けの小四郎はともかく、 金糸雀を生かしておくのは危険だ。 今なら苦しませることなく殺すことができる。 気配を悟られないよう静かに拳を振り上げ 一直線に、金糸雀の頭を―― 「もう、わかっちゃった」 瞼を閉じて、何もかもを諦めた金糸雀が見えた。 疲れきった、涙で滲んだ声がマルコの耳に届いた。 「私たちはいつだってひとりなんだわ」 マルコは腕を振り下ろす。 金糸雀の。金糸雀の―― マルコは歩く。 きゅっきゅっと靴の底で雪を潰す感触とともに。 後ろからついてくるのは小四郎。 背にいるのは―― 「平が、死んじゃったかしら」 「知ってるよ」 「カナも、頑張って守ろうとしたのに」 「そうかい」 「水銀燈が言ってたの。 みんな、絶望するために生まれたんだって」 「へえ」 背に負うのは金糸雀。 拳を振り下ろし、頭を砕くその刹那。 マルコの心に石が投げられたように波紋が生まれ ずっと忘れていた思い出が脳裏に浮かび上がった。 拳が止まったのはそのせいか。 いいや、きっと金糸雀に利用価値を見出したからだと マルコは自身に言い聞かせる。 「初めて聞いたときは ああ、またなんか変な本読んで影響受けたんだって 笑っちゃって……悪いことしちゃったかしら」 「じゃあ、次に会ったら謝んねえとな」 「……無理、かしら。もう、死んじゃったから」 会話が途切れる。 倒れたのは負傷よりも精神的負担が大きいようだ。 何があったのかわからないが 平の首輪をとったのにも とてつもない精神的負担を負ったのだろう。 意識を失うのにそう長い時間はかからないだろう。 「……最悪」 「……良かったじゃねえか。 あとはもう上がるだけなんだぜ。 ワクワクするだろ」 マルコの言葉に、金糸雀は何を感じたのか 強ばっていた体を安心に緩ませ。 体の重みすべてをマルコに預け始めていく。 「起きたら言いたいことがいっぱいあるかしらマルコ」 「……俺もあるぜ。 けど今は休んでろよ」 そうして眠りに落ちた金糸雀を背に負って マルコは歩く。ただ歩く。 なかで渦巻く葛藤を力任せにねじ伏せて。 「その人形を陥れたのはお前だろう?」 金糸雀と再会してから ずっと黙っていた小四郎が口を開く。 「油断させるのに役立つだろ」 それで小四郎を納得させられないのは マルコもわかっている。 「お前は愚かだ。 そうでなければどうしようもなく甘い」 「黙れ」 振り返ることもなく言い放ち。 あとに残るのは雪が音を吸い込んだ後の静寂だけ。 「理由のなんて考えんのもめんどくせえ」 馴染みのない雪を一身に浴びて。 マルコは歩く。歩く。 かつてと比べて腕はずっと長くなった。 相手がナイフを持っていても 動じず負けないくらいになった。 かつてと比べて足はずっと長くなった。 速く動かし永遠に走り続けられるくらいになった。 何もかもがあの頃とは違う。 隣にいた彼女は死に。 東南の空にはあの時、 垂らされなかった神からの糸がある。 なのに、なのに。 背負う重みをたしかに感じ。 それは喪った者の重さを埋めはしないくせに。 思い出だけは掘り起こし。 危うく、 目から雫が零れそうになるのを マルコは懸命にこらえた。 【B‐2/一日目/日中】 【金糸雀@ローゼンメイデン】 [状態]:疲労(極大)、ダメージ(中)、気絶 [装備]:金糸雀のバイオリン@ローゼンメイデン、レーダーのレプリカ@BTOOOM! 川田章吾のバードコール@バトルロワイアル [道具]:基本支給品、 レーダーのレプリカ@BTOOOM! 首輪(霞刑部)、首輪(平清) 不明支給品2~3 [思考・状況] 基本行動方針:ゲームの破壊 ? 1:??? [備考] ※支給品であるファウードの回復液@金色のガッシュは既に飲み干されました。 ※基本支給品×3、が放置されています。 【筑摩小四郎@バジリスク~甲賀忍法帖~】 [状態]:首筋に痣。疲労(中)、無気力 [装備]:鎌@バトルロワイアル 、人別帖@バジリスク~甲賀忍法帳~ [道具]:基本支給品、不明支給品1~2 [思考・状況] 基本行動方針:どうしよう 1:天膳様に会わせる顔がない ※香川英行の名前を知りません 【戦場マルコ@未来日記】 [状態]:疲労(中)、頭部に傷 [装備]:交換日記のレプリカ・戦場マルコ用@未来日記、 常勝無敗のケンカ日記のレプリカ@未来日記、 アムルタート@waqwaq [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:愛をとりもどす 1: 皆殺し。(まずは桜見タワーに行く?) 2:小四郎と手を組む?(見捨てるか殺すか……?) 銀の鍵と青の剣を手に握り 投下順 そして誰かいなくなった 銀の鍵と青の剣を手に握り 時系列順 そして誰かいなくなった トラーギッシュ 金糸雀 時打ち、とまらないミニッツリピーター All You Need 筑摩小四郎 戦場マルコ
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/269.html
変身リスト 本ロワにおける変身要素の纏め。 各変身後のスペックについては、支給品一覧、または変身後データを参照。 変身ロワイアルのゲーム内において変身した参加者・主催者のみ対象。 【魔法少女リリカルなのはシリーズ】 変身後 形態 変身者 使用アイテム バリアジャケットなのは ☆高町なのは レイジングハート・エクセリオン バリアジャケットフェイト ☆フェイト・テスタロッサ バルディッシュ バリアジャケットユーノ ☆ユーノ・スクライア バリアジャケットスバル ☆スバル・ナカジマ マッハキャリバー バリアジャケットティアナ ☆ティアナ・ランスター クロスミラージュ 聖王形態ヴィヴィオ ☆高町ヴィヴィオ セイクリッド・ハート 覇王形態アインハルト ☆アインハルト・ストラトス アスティオン 【仮面ライダーW】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 仮面ライダーダブル サイクロンジョーカー ☆左翔太郎 フィリップ ダブルドライバー ガイアメモリ サイクロンメタル サイクロントリガー ヒートジョーカー ヒートメタル ヒートトリガー ルナジョーカー ルナメタル ルナトリガー ファングジョーカー サイクロンジョーカーエクストリーム サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム 仮面ライダーアクセル ☆照井竜西条凪石堀光彦 アクセルドライバー ガイアメモリ トライアル ☆照井竜石堀光彦 ブースター 石堀光彦 仮面ライダーエターナル ブルーフレア ☆大道克己ダークプリキュア響良牙 ロストドライバー ガイアメモリ レッドフレア 月影ゆりダークプリキュア響良牙 仮面ライダースカル 通常 暁美ほむら涼村暁ン・ダグバ・ゼバ クリスタル 西条凪 形態不明 石堀光彦 仮面ライダージョーカー 左翔太郎 仮面ライダーサイクロン 石堀光彦 ウェザー・ドーパント ☆井坂深紅郎 ガイアメモリ タブー・ドーパント ☆園咲冴子 ナスカ・ドーパント レベル1 ☆園咲霧彦ン・ダグバ・ゼバ早乙女乱馬天道あかね左翔太郎 レベル2 ☆園咲霧彦天道あかね レベル3 園咲霧彦天道あかね ルナ・ドーパント ☆泉京水 ユートピア・ドーパント ☆加頭順 サイクロン・ドーパント 鹿目まどか池波流ノ介スバル・ナカジマ溝呂木眞也 ヒート・ドーパント 高町ヴィヴィオアインハルト・ストラトス トリガー・ドーパント ティアナ・ランスター メタル・ドーパント 志葉丈瑠 バード・ドーパント 大道克己月影ゆり バイオレンス・ドーパント 溝呂木眞也スバル・ナカジマ ゾーン・ドーパント 響良牙花咲つぼみ パペティアー・ドーパント 孤門一輝ダークプリキュア 【仮面ライダーSPIRITS】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 仮面ライダー新1号 ☆本郷猛 仮面ライダー新2号 ☆一文字隼人 ライダーマン ☆結城丈二 ライダーマンヘルメット 仮面ライダースーパー1 ☆沖一也 仮面ライダーZX ☆村雨良 タイガーロイド 白虎 ☆三影英介 滝ライダー 一条薫 ライダースーツ 【侍戦隊シンケンジャー】 変身後 形態 変身者 使用アイテム シンケンブルー ☆池波流ノ介 ショドウフォン シンケンゴールド ☆梅盛源太 スシチェンジャー 腑破十臓(怪人体) ☆腑破十臓 【ハートキャッチプリキュア!】 変身後 形態 変身者 使用アイテム キュアブロッサム 通常 ☆花咲つぼみ ココロパフューム プリキュアの種 スーパー キュアマリン ☆来海えりか キュアサンシャイン 通常 ☆明堂院いつき シャイニーパフューム プリキュアの種 スーパー キュアムーンライト ☆月影ゆりダークプリキュア ココロポット プリキュアの種 【魔法少女まどか☆マギカ】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 魔法少女さやか ☆美樹さやか ソウルジェム 魔法少女杏子 ☆佐倉杏子 魔法少女マミ ☆巴マミ 魔法少女ほむら ☆暁美ほむら 【らんま1/2】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 若い娘(娘溺泉) ☆早乙女乱馬響良牙一条薫レイジングハート・エクセリオン 水 黒い子豚(黒豚溺泉) ☆響良牙 牛、雪男、鶴、鰻の混合生物(牛鶴鰻毛人溺泉溺泉) タコ(章魚溺泉) ☆パンスト太郎 響良牙 アヒル(鴨子溺泉) 志葉丈瑠 タコ(章魚溺泉) 響良牙 阿修羅(阿修羅溺泉) パンダ(熊猫溺泉) 猫(猫溺泉) 一条薫 子供(童子溺泉) 狼 7歳への若返り 月影ゆり 歳の数茸 伝説の胴着着用 ☆天道あかね 伝説の胴着 【フレッシュプリキュア!】 変身後 形態 変身者 使用アイテム キュアピーチ ☆桃園ラブ リンクルン キュアベリー ☆蒼乃美希 キュアパイン ☆山吹祈里巴マミ キュアパッション ☆東せつな佐倉杏子 ノーザ ☆北那由他 ナケワメーケ 冴島家の椅子 シンボル ソレワターセ スバル・ナカジマ 実 【ウルトラマンネクサス】 変身後 形態 変身者 使用アイテム ウルトラマンネクサス アンファンス ☆姫矢准佐倉杏子蒼乃美希孤門一輝 ネクサスの光 エボルトラスター ジュネッス ☆姫矢准孤門一輝 ジュネッスパッション 佐倉杏子 ジュネッスブルー 孤門一輝 ウルトラマンノア 孤門一輝 ダークメフィスト ☆溝呂木眞也天道あかね ダークエボルバー ダークメフィスト・ツヴァイ 黒岩省吾 ダークファウスト 美樹さやか天道あかね ダークザギ 石堀光彦 ネクサスの光 【仮面ライダークウガ】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 仮面ライダークウガ マイティフォーム ☆五代雄介一条薫 アークル ドラゴンフォーム ペガサスフォーム タイタンフォーム グローイングフォーム 一条薫 アメイジングマイティフォーム アルティメットフォーム 仮面ライダークウガ(プロトタイプ) 白 天道あかね プロトタイプアークル ズ・ゴオマ・グ(怪人体) 基本形態 ☆ズ・ゴオマ・グ 強化体 ダグバのベルトの欠片 ゴ・ガドル・バ(怪人体) 格闘体 ☆ゴ・ガドル・バ 俊敏体 射撃体 剛力体 電撃体 電撃俊敏体 ゴ・ガドル・バ 電撃射撃体 電撃剛力体 驚天体 究極体 ン・ダグバ・ゼバ(怪人体) 完全体 ☆ン・ダグバ・ゼバゴ・ガドル・バ 中間体 電撃体(中間) ン・ダグバ・ゼバ 【宇宙の騎士テッカマンブレード】 変身後 形態 変身者 使用アイテム テッカマンブレード 通常 ☆相羽タカヤ クリスタル ブラスター テッカマンエビル 通常 ☆相羽シンヤ ブラスター テッカマンランス ☆モロトフ ソルテッカマン1号機改 涼邑零 【牙狼-GARO-】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 黄金騎士ガロ ☆冴島鋼牙 魔戒剣 銀牙騎士ゼロ ☆涼邑零 暗黒騎士キバ ☆バラゴ 暗黒騎士キバの鎧 暗黒騎士キバの鎧 【超光戦士シャンゼリオン】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 超光戦士シャンゼリオン ☆涼村暁 シャンバイザー 暗黒騎士ガウザー ☆黒岩省吾 筋肉強化 ダークプリキュア 筋肉強化剤 【オリジナル】 変身後 形態 変身者 使用アイテム 超光戦士シャンゼリオン ハイパー 涼村暁 シャンバイザー+恐竜ディスク ガイアポロン 涼村暁 シャンバイザー+パワーストーン 偽高町なのは(9歳) レイジングハート・エクセリオン T2ダミーメモリ 偽高町なのは(20歳) 偽フェイト・T・ハラオウン 偽ユーノ・スクライア 偽アインハルト・ストラトス(覇王) 偽龍咲駆音(暗黒騎士キバ?) 偽シンケンブルー 偽キュアサンシャイン 偽仮面ライダー1号 偽ザ・ブレイダー ダークアクセル 石堀光彦 アクセルドライバー+アクセルメモリ
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/130.html
女の世界 ◆1yqnHVqBO6 途方に暮れたような顔で住宅街の中を歩いていると 二人の女が近くの路地から飛び出してきた。 「助けて!」 縋るような声と共に制服を着ている少女か女か区別がつかない方が是方昭吾 に抱きついてきた。 もう一人の女はどんな目にあったのだろうか。 さして高価ではなさそうであるがそれでも 彼女の年頃ではまず普段着に選ばないであろう着物が乱れ、 乱れた髪は彼女の顔にかかり、 俯いた顔とともに表情を判断するのを困難にさせていた。 「私達、襲われていたの。後ろの彼女は私と一緒に逃げてきたのだけれど 女だけじゃどうしても怖くて……ねえ、おじ様。一緒に行動してくださらない?」 「お、お前さん達も殺し合いの参加者か?」 保護を求め、拠り所にするかのように老人である是方の腰に手を回した彼女は首を振る。 むむ、それもそうかと是方は思った。 これは恐らくシルバーバトルの一環。 それなら老人とは程遠い目の前の二人が選ばれるわけもなしいうことだ。 二人の女が発する強烈な色気に知らず知らずのうちに欲情を滾らせていた是方は、 無関係な若い女性を暴力の矛先に選んだまだ見ぬ参加者への闘志を燃やす。 「よし、お前さん達はここで待っていろ。おれがそいつをとっちめてきてやる」 制服を着た少女が無意識のうちに押し付けているであろう腰や脚。 それらに反応する下半身を特に隠そうともせず まだ顔を上げない着物を着た方の女性へ少し下品な視線を向けながら是方は言う。 襲われたのは飛び出してきた路地の先だろう。 女を襲うような不届き者に 銃を支給された元自衛官の自分が負けるはずがないと是方は思う。 「ダメ、行かないで。おじ様がいなくなったら私達、怖くて死んじゃう」 腰に回した手を胸元へ移動させ、目を潤ませ上目遣いに少女は懇願する。 「ね、私達おじ様に従うから。何でも好きなようにしていいから」 その言葉で老人は吸い寄せられるかのように女性へと顔を近づけ、貪るような接吻をする。 これは目の前の女を安心させるため。 そう自分に言いながら唇を離し、少女の細い首に巻きつけられたマフラーを外し 服を脱がそうとする。 マフラーの下にあった首輪を見ておや? と一瞬思ったが場に充満する女の匂いが 是方から判断能力を奪う。 急速に抜け行く理性を尻目に精力家はいざ、性欲を暴走させんとする。 しかし、唐突にもう一人の着物を着た女が是方に接吻をした。 粘体動物のような動きをする色気の権化のような女。 横取りされ、不満の声を揚げる隣の女。 二人同時は体力的にどうなんだと思う冷静な自分は何処かへと消え、 そして―― 【是方昭吾@銀齢の果て 死亡】 【残り 52名】 「あらぁ、もっと愉しんでからの方が良かったんじゃない?」 「黙れ」 【C-4/1日目/深夜】 【相馬光子@バトルロワイアル】 [状態]:健康、マフラー着用 [装備]: [道具]:基本支給品×2、不明支給品×3~5(是方1~2、相馬2~3)、レミントンM700@現実 [思考・状況] 基本行動方針:優勝する 1:陽炎と協力して殺す方に回る。 【陽炎@バジリスク~甲賀忍法帖~】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品×3 [思考・状況] 基本行動方針:甲賀弦之介を優勝させる 1:相馬光子と協力して(弦之介、霞刑部以外を)殺す方に回る。 2:頃合いを見て相馬を殺す 今日より明日は 投下順 スイートポイズン 今日より明日は 時系列順 スイートポイズン GAME START 相馬光子 雷帝の調教 GAME START 陽炎 GAME START 是方昭吾 GAME OVER
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/70.html
※バトルロワイアル 参加者は20名。最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。殺す手段は問わない。『何でもあり』である。 最後の一人、つまり優勝者には、このハムスターランドから生きて帰る権利が与えられる。 その他にも、優勝者には莫大な賞金、そして栄光に見合うだけの粗品がプレゼントされるので楽しみにして頂きたい。 ハムスターランドの外周には高圧電流を流したフェンスが隙なく張り巡らされているので、脱出する事は不可能である。 参加者がゲーム進行に当たって何らかの不都合な行動をとった場合、それなりの対応を取らせてもらう。 無理やり首輪を外そうとすると、爆発するので注意する事。 3時間毎に死亡者などを告げる放送を流す。また、6時間誰も死なない状況が続いた場合、全員の首輪を爆破する。 【地図】 ハ広観 霊湖食 館土子 入 ※ハ…ハムスターコースター 当テーマパークの目玉、ハムスターコースターの乗り場があるエリア 巨大にして複雑、そして迫力満点なハムスターコースターがハムスターランドを疾走します ※広…ハムスター広場 遊ぶのに疲れた時は是非ここに! 木々が作り出す木陰やハムスターマウス達が貴方の疲労を癒します ※観…観覧車エリア 遊園地全体を見渡せる超巨大観覧車があるエリア 隣にあるメリーゴーランドにも注目! ※霊…お化け屋敷エリア 恐ろしいお化け達が廃墟の中で貴方を待っています。 ※湖…ハムスター湖 遊園地中央に位置する湖。もしかしたら怖い怖いサメが潜んでいるかも 湖の中央には海賊船が浮かんでおり、カリブのバイキング料理が楽しめます ※食…食べつくしエリア ハムスターマウス達が貴方の空腹を満たしてくれます もしかしたら意外な発見があるかも ※館…催し物館 定期的に変わる『催し物』 貴方がやって来る時はいったいどんなイベントが!? ※土…お土産エリア ハムスターマウスに来たからには魅力的なグッズの数々を見逃すわけにはいかない!? ※子…子供広場 ゴーカート、ミニコースターやアスレチック広場 お子様が喜ぶアトラクションがいっぱい ※入…出入り口 迷子になったならここ!より詳細な地図が欲しい人もここへ! 残念ながら出る事はできません。ハムスターランドを楽しみ尽して下さい
https://w.atwiki.jp/rakirowa/pages/31.html
キャラクター別SS追跡表 クールなロリスキー No. タイトル 作者 登場人物 035 変種第二号 ◆BOMB.pP2l. 黒井ななこ、キョン、小早川ゆたか、クールなロリスキー 039 まあ、どうせここヘンタイさんばっかだし。 ◆G/G2J7hV9Y 小早川ゆたか、クールなロリスキー、いさじ、村雨良 046 どこまでも続く罪のという名のフラグ ◆0O6axtEvXI 三村信史、クールなロリスキー 051 今、会いに行き…ます? ◆KX.Hw4puWg クールなロリスキー、いさじ、村雨良 073 ここにいるのは―― ◆BOMB.pP2l. クールなロリスキー、いさじ、村雨良、黒井ななこ 097 Pray ~それぞれの想い~ ◆nkOrxPVn9c いさじ、村雨良、黒井ななこ、クールなロリスキー 112 話に絡めない少女、地図の読めない女 ◆OQfaQnysJI 黒井ななこ、クールなロリスキー 119 mind crash ◆OQfaQnysJI クールなロリスキー、岩崎みなみ、黒井ななこ、ランキング作成人 125 そして少女は死んだ -The Elfin Knight-そして少女は死んだ -The Elfin Knight- (後編) ◆X5fSBupbmM 柊つかさ、岩崎みなみ、相羽シンヤ、Dボゥイ、パピヨン、クールなロリスキー 静かなる ~Chain-情~ No. タイトル 作者 登場人物 021 反逆者は動き、冒険家は静観する ◆KuKioJYHKM 静かなる~Chain-情~、ロアルド・アムンゼン(その3) 062 憂鬱アンドロイド ◆BOMB.pP2l. 真・長門有希、南千秋、ピッピ、川田章吾、静かなる~Chain-情~、ランキング作成人 086 想い紡ぐ者 ◆nkOrxPVn9c 静かなる~Chain-情~ 102 Chain-情は一匹のかえるを前に狼狽する ◆OQfaQnysJI 静かなる~Chain-情~、かえる 118 Reckless fire ◆OQfaQnysJI 衝撃のアルベルト、静かなる~Chain-情~ 素晴らしきフラグビルド No. タイトル 作者 登場人物 004 愛しい人のために ◆KuKioJYHKM 素晴らしきフラグビルド、桂言葉 047 たった一つの強がり抱いて ◆BOMB.pP2l. 素晴らしきフラグビルド 067 彼女のフラグ取捨選択 ◆UcWYlNNFZY 素晴らしきフラグビルド、フェイト・T・ハラオウン 074 Welcome to this crazy Time ◆EKhCqq9jsg 赤木しげる(19歳)、南春香、素晴らしきフラグビルド、フェイト・T・ハラオウン 076 夢のかけら ◆nkOrxPVn9c 赤木しげる(19歳)、南春香、素晴らしきフラグビルド、フェイト・T・ハラオウン 082 ……も死んだし、そろそろ本気出す ◆LcLEW3UbhI 赤木しげる(19歳)、南春香、素晴らしきフラグビルド、フェイト・T・ハラオウン 098 飢え「無我夢中」の無礼講 ◆EKhCqq9jsg 赤木しげる(19歳)、南春香、フェイト・T・ハラオウン、赤木しげる(13歳)、南千秋、素晴らしきフラグビルド 105 ココカラトワニ ◆EKhCqq9jsg 赤木しげる(13歳)、南千秋、素晴らしきフラグビルド、ランキング作成人 121 童貞のまま30歳になれば俺も魔法少女になれるかな? ◆nkOrxPVn9c いさじ、村雨良、南千秋、素晴らしきフラグビルド、アナゴ 地球破壊爆弾No.V-7 No. タイトル 作者 登場人物 015 既知との遭遇 ◆BOMB.pP2l. 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた 029 空を見上げる少女達の瞳に映る世界 ◆nkOrxPVn9c 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた、6/氏、桂言葉 044 ぶっちぎりバトルヴァンパイアーズ ◆DiyZPZG5M6 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた、6/氏、桂言葉 069 ネクストらき☆ロワヒント「窓からの視線」 ◆KX.Hw4puWg 泉こなた、地球破壊爆弾No.V-7、6/氏、結城奈緒 083 私が『私』であるために ◆DiyZPZG5M6 泉こなた、地球破壊爆弾No.V-7 085 大都会交響楽大都会交響楽(中編)大都会交響楽(後編) ◆BOMB.pP2l. 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた、6/氏結城奈緒、忘却のウッカリデス、遊城十代阿部高和、ラッド・ルッソ、桂言葉、真・長門有希 熱血王子 No. タイトル 作者 登場人物 027 救いを求めるその相手 ◆0O6axtEvXI フェイト・T・ハラオウン(StS)、熱血王子 066 ピンク色の誓い・らきロワ編 ◆G/G2J7hV9Y 熱血王子、笑点のピンク 095 No Chance in Hell ◆EKhCqq9jsg ロアルド・アムンゼン(その3)、熱血王子 103 Ego-Eyes Glazing OverEgo-Eyes Glazing Over 後編 ◆nkOrxPVn9c 武藤遊戯、熱血王子、赤木しげる(19歳)、南春香、フェイト・T・ハラオウン 124 Fuck you all niggaz wanna do! ◆EKhCqq9jsg かえる、武藤遊戯、熱血王子 忘却のウッカリデス No. タイトル 作者 登場人物 005 忘却の決闘者 ◆0O6axtEvXI 遊城十代、忘却のウッカリデス 053 毒をもって毒を制す ◆KuKioJYHKM 遊城十代、忘却のウッカリデス、小早川ゆたか 085 大都会交響楽大都会交響楽(中編)大都会交響楽(後編) ◆BOMB.pP2l. 地球破壊爆弾No.V-7、泉こなた、6/氏結城奈緒、忘却のウッカリデス、遊城十代阿部高和、ラッド・ルッソ、桂言葉、真・長門有希 104 スーパー変態シリーズ アナルフィーバーG ◆nkOrxPVn9c 忘却のウッカリデス、阿部高和 110 露骨なロワ人のテーゼ ◆EKhCqq9jsg 忘却のウッカリデス、アナゴ、阿部高和 120 運命のGATE問いかけている ◆nkOrxPVn9c 小早川ゆたか、阿部高和、忘却のウッカリデス
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/40.html
サンデーキャラ・バトルロワイアルについて 少年漫画@2ch掲示板のスレッド。略称はサンデーロワ。 参加者 「週刊少年サンデー」に掲載された漫画作品(複数)の登場人物 主催者 白面の者(うしおととら) 進行状況 終了(未完) 現状で続けていくことは無理と判断され、スレは埋め立てられた。プリンセス白面。 外部リンク ■支援サイト サンデーキャラ・バトルロワイアル まとめ(閉鎖?) サンデーキャラ・バトルロワイアル(避難所。閉鎖) ■スレッド サンデーキャラ・バトルロワイアル サンデーキャラ・バトルロワイアルPart2 サンデーキャラ・バトルロワイアルPart3 サンデーキャラ・バトルロワイアルPart4 サンデーキャラ・バトルロワイアルPart5
https://w.atwiki.jp/compe/pages/85.html
「もぉ〜、ちょっと何なのこれぇ〜…」 森林エリアを坊主頭の男が歩いていた。 その表情には恐怖…というより、如何にも迷惑してますと言った感情が浮かんでいた。 彼の名はクロちゃん。 某お笑いトリオの一員であり、スケベな屑キャラとして視聴者に親しまれているお笑い芸人だ。 いつものように仕事を終え自宅で爆睡していたはずが、いきなり見知らぬ場所で殺し合えと言われた。 一般人なら震え上がりそうな異常事態だが、クロちゃんにとっては違う。 「どうせまたケンコバさんとかが持ち込んだ説なんでしょ?もー勘弁してよ…」 そう、クロちゃんは殺し合いをお馴染みのあの番組の企画と勘違いしていた。 寝ている間に拉致されたのだってこれが初めてではない。 散々同じような展開を味わって来たので、恐怖よりもうんざりした気持ちの方が大きかった。 殺し合いというのは流石に物騒だとも思ったが、何の説明も無しに放り出されるよりはマシだとすら思っていた。 「でも殺し合いってテレビ的に大丈夫なの?またお蔵入りになったりしない?」 過去のアレコレも知っているため心配しつつも、当然本当に殺し合う訳では無いだろうとクロちゃんは考える。 多分サバゲーのような企画だろうと結論付けると、背負っていたデイパックを地面に下ろした。 「ってか何時の間にか背負ってたけど何これ?武器でも入ってんの?」 疑問を口に出しながら中を漁ってみる。 入っていたカップ麺を見て、お湯は入れてくれない辺り如何にも水曜日らしいと不満を感じつつ、別の物を取り出す。 出て来たのは西洋の城が描かれた小さな容器だった。 「は?…いやいや、これ玩具じゃん…」 てっきりエアガンとかが入ってると思ってたクロちゃんは呆れながら容器を眺める。 中に液体が入っているようだが、何なのかは分からない。 試しに振ってみると、シャカシャカという音がした。 こんな物を渡して何の意味があるのかと、用意したであろうスタッフに文句を言いつつ他に何か無いのかとパックの中を探してみる。 しかし、枝を折るような音がクロちゃんの耳に聞こえた。 「うわっ!誰!?」 驚き音のした方へ声を掛ける。 まさか隠れて撮影していたカメラマンがミスったのではと思ったが、その予想は外れた。 大木の陰から恐る恐るといった様子で出て来たのは、赤毛の少女だった。 「ご、ごめんなさい…怖くて隠れてて……あっ!でもあたしは殺し合いなんてする気無いから!」 その言葉に嘘は無い。 少女は突如巻き込まれた殺し合いに困惑していた時、クロちゃんの姿を目にし咄嗟に大木の陰に隠れた。 様子を伺いながら接触しようか悩んでいる際にうっかり足元の枝を折ってしまい、それでクロちゃんにバレたという訳である。 不安気に話す少女をクロちゃんはねっとりと見回す。 (えっ、めっちゃ可愛いんだけど。この娘は仕掛け人か何かなの?) 整った顔立ちに服の上からでも分かる豊満な胸はクロちゃんのスケベ心を刺激した。 芸能人かとも思ったが見覚えはない。 大方、今回の企画の為に連れて来られたマイナーなグラビアアイドルだろうと考えたクロちゃんは、下心丸出しの笑みで近づく。 「いやいや!大丈夫大丈夫!ちょっとビックリしただけだし!」 これまでの経験からどうせ最後はロクな目に遭わないだろうと思うが、こんな意味不明な企画に乗ってやるんだから少しは良い思いしたって構わないだろう。 相手がそんな邪な思いを抱いてるとは知らず、少女はホッと胸を撫で下ろした。 「良かった〜…。それじゃあ貴方も、えっと…」 「殺し合いなんてしないって〜。それより立ったままだと疲れるし、どっか落ち着ける場所に行こうよ、ね?」 「えっ?あっ、う、うん」 いきなりの馴れ馴れしい態度に困惑する少女。 その様子に気付くことも無く、「あわよくばこの機会にお近づきになれないかな〜」などと能天気な事を考えるクロちゃんだった。 【クロちゃん@水曜日のダウンタウン】 [状態]:健康、上機嫌 [装備]:なし [道具]:基本支給品、キャッスルロストフルボトル@仮面ライダービルド、ランダム支給品0〜2 [思考・状況]:基本行動方針:仕方ないから企画に乗っかって行動する 1:この可愛い娘と仲良くなりたいしんよ〜 2:殺し合い?結局何をすれば良いの? [備考] 殺し合いを芸人が持ち寄った「説」による企画と思っています。 フルボトルをただの玩具と思っています。 【牛飼い娘@ゴブリンスレイヤー】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3 [思考・状況]:基本行動方針:殺し合いはしない 1 彼(ゴブリンスレイヤー)も居るのかな…? 2:とりあえずこの人(クロちゃん)と一緒に行動 [備考] 参戦時期は原作9巻終了後。 【キャッスルロストフルボトル@仮面ライダービルド】 ハードスマッシュへの変身に用いられる人口フルボトル。 成分を体内に取り込む事でキャッスルハードスマッシュへ変身出来る。 本来であればネビュラガスが注入されていない人間では変身不可能だが、主催者の手でガス無しでも変身可能に細工されている。 このSSが面白かったなら……\ポチッと/ 感想/ 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/226.html
優しさに飢える少女 ◆IRxFfnsX8c 逃げられた。 老人――といってもこいつも男だが――を見捨てて逃げ出した、男。 しかもきっと戦いに乗っている。攻撃してきたし、男なんてそんなものだ。 最初の男と同じ。 一息ついた。 男たちを、戦いを広める愚かな男を。 優しい王様の治める、優しい国のために。 ティオはそれに思考が支配されていたが、首輪から不快極まりない男の声が突如響き思わず身構える。 首輪を掻きむしり外してやろうとする。 しかしその手が止まった。 ――――ガッシュ・ベル。 この嫌味な声は確かに、ガッシュの名を呼んだ。 他にも何か言っていたが耳には入らない。 「何で、ガッシュの名前を……」 「それは、ガッシュくんが殺されてしまったからさ」 背後から何でもないことのように声をかけてくる。 ブックだ。 「ガッシュ……殺された…………?」 「そう。この会場にいる悪い奴にね」 悪い奴。それをブックは強調した。 ティオの見開いた虚ろな眼に再び狂気の光が宿る。 「これでガッシュくんはもう王様になれなくなってしまった……君が王様になるしかない」 「ガッシュ……ガッシュ……!」 「王様として、人間を、その心を殺していくんだ」 「ガッ、シュ……」 聞いているのかいないのか、ガッシュの名を呼び続ける。 ――――これでいい、これで。 「ガッシュ、わたしたち2人で優しい王様になるって、約束したじゃない……!」 そして、何かが弾けた。 ティオの姿が変化していく。 「いやあああァァァァァァァ!! ガッシュ、ガッシュ!」 熱い。痛い。苦しい。悲しい。 ガッシュもこんな風に思いながら死んでいったのかな―――― ティオに最後に残った僅かな心は、儚く、押しつぶされていく。 ――――後に残ったのは、心を持たない、パートナーと協力する魔物の子ですらない、単なる化け物だった。 表には出さないが、ブックは笑いが止まらなかった。 いとも簡単にティオの心は消えてしまった。 ガッシュが勝手に死んでくれたので、キッカケを用意してやる必要すらなかった――ここは最高だ。 心を消し去るなんて、簡単なことなのだ。 ティオは“人”ではない。単なる実験台であり手駒だ。 このまま戦い邪魔者を潰し、人の心を消していく。 “願い”が叶うのもそう遠くはない。 「ウウッ……グッ……」 「では、行こうか。病院あたりが良さそうかな? ああ、少し離れて歩いてね? ボルキャンサーのように隠れているのが理想的だね」 【D-2/一日目/朝】 【ティオ@金色のガッシュ!!】 [状態]:狂戦士(バーサーカー)の術により狂化・外見にも変化 [装備]: [道具]:基本支給品、ヨキの弓矢(9/10)@waqwaq [思考・状況] 基本行動方針:??? 1:……ガッシュ…… ※魔法が使えるかどうかは不明です 【ブック@ブレイブ・ストーリー~新説~】 [状態]:ダメージ小 、心の力消費小、 [装備]:契約の玉@ブレスト、ジュリー(銀嶺)@ブレスト、双眼鏡@現実、 ボルキャンサー(フルボッコ・ブック怖い怖い怖い怖い)@(仮面ライダー龍騎)(周囲に隠れています) [道具]:基本支給品、青酸カリ@バトルロワイアル、魔本(ティオ)@金色のガッシュ!!、 [思考・状況] 基本行動方針:人の心と生命を殺していく 1:ティオを利用し人間を殺す 2:ガッシュ達魔物の子に興味 3:ボルキャンサーは鉄砲玉として利用したい。 ☆北岡秀一☆ 投下順 立ち上がれども ☆北岡秀一☆ 時系列順 立ち上がれども ニートの異常な恐怖~また俺は如何にして働きたくねえと思うようになったか~ ティオ Dear My Friend ブック
https://w.atwiki.jp/rowarowa/pages/231.html
弔いのボサ・ノバ ◆1yqnHVqBO6 巻き上げられた瓦礫が宙を舞い。 真上にさしかかろうとする太陽を隠していた。 斬撃。斬り払われる無数の手。 それをぼんやりと目にして。 翠星石は瞼を開けた。 「気がついたか!?」 大声で覗き込んできたのは たしか桐山ではなくもう一人の人間、坂本。 「どれくらい……?」 「十分も経ってねえよ」 吐き捨てるように言った坂本の声には 焦りと苦悩が混じっており。 状況が決して良いものではないということを教えた。 「蒼星石……」 坂本に抱きかかえられていた 翠星石は地面へと降りて、 残る二人の姿を目にする。 言うなれば籠城。 前方では蒼星石が庭師の鋏を振るい。 後方では桐山が負傷を堪えて刀を振るう。 半ばで切り落とされる手。手。手。 だがその勢いは已然、止むことがなく。 互いに寄り添うように固まることで 辛うじて猛攻を凌いでいた。 「あの、蒼星石ってやつが言ってたんだが」 剣戟が産みだす擦過音と火花が周囲を喧しく乱す中。 坂本が真剣な顔で、一縷の望みを託すように 翠星石を見つめていた。 「お前たち二人なら 逆転の目があるっていうのは本当か?」 「駄目だ」 翠星石の答えを聞くまでもなく。 譲らぬ意志を感じさせる堅さをもって 桐山が割り込んだ。 「だからといってこのままじゃ全滅だぞ!?」 「まだBIMがあるだろう。 いざとなったら薔薇乙女を逃し。 俺とお前で特攻自爆して目眩ましになれば」 「いや、お前はなにを言っているんだ」 眉間に皺を寄せて憮然とした坂本は 付き合っていられないとしゃがみこみ 翠星石に目線を合わせる。 「頼む。サポートは全力でするから なにかあるのなら教えてくれ。 俺はみんなと生きて帰りたいんだ」 大人としての自尊心のすべてを捨てて、 坂本は翠星石に問いいかける。 彼の半分の身長もな小さなドールに 希望を見出そうと必死で。 「ある……ですよね。蒼星石」 攻撃のほぼすべてを小さな体で必死に受け止める 蒼星石に応える余裕はない。 ただ、ほんのわずかに視線をこちらに向け。 たしかに、こくりと頷くのが見えた。 ………………………………………………………………。 一通り各々の力を話した上での 方針立案は終了した。 桐山は薔薇乙女が危険に晒されることを 了承するのに時間がかかったが。 だんだんと精彩を失っていく動き。 それでは捨て身であっても 薔薇乙女を逃し切るのは 難しいと判断して最後は首を縦に振った。 「じゃあ、だめ人間はカズオと 一緒に後ろでサポートするですよ」 「お前、あとで覚えてろよ」 頬をひきつらせながらも 坂本は翠星石の言葉に従い桐山の側へと寄る。 猛攻は未だ止むことがないが。 相手も疲労しているのか わずかに緩む瞬間がある。 翠星石が、右足を後ろに置き。 すぐにでも走り出せる体勢をとる。 蒼星石が大きく後ろに飛び。 彼女に目掛けて光とともに手が伸びてくる。 「行け!」 読んでいた坂本がフレイム型BIMで 手を焼き払うのと同時に。 「すこやかに~。のびやかに~」 隣り合った翠星石と蒼星石の足元を大樹が持ち上げ。 前方へとコンクリート床ごと撥ね飛ばした。 手に覆われて見えなかった敵の姿。 それが空へ飛ぶことで視認可能となる。 「来るよ。翠星石」 「よしきたですぅ!」 周囲に光が散乱し、 腕が翠星石達を掴みとらんと伸ばされる。 そのすべてを前もって喰らっていた 瓦礫の欠片群を吐き出し、打ち消す。 敵、ヨキは遥か下から翠星石と蒼星石を 無表情に見上げている。 視線が突き刺すような鋭さを帯びて。 放物線を描き、落下していく二人とヨキを結ぶ 直線に沿って数百の腕が槍のように束ねられ。 進む。進む。肉片すら残すまいとして。 槍がコンクリート床を破砕する直前。 アールマティと合体した 翠星石の左腕が床をすべて喰らい。 足場を失った二人は 鞄に乗って風をきって滑空する。 狙いが分かれたことで それぞれに行われる攻撃の手が緩む。 ほぼ垂直に鞄を傾けて速度を上げた翠星石は 喰らったコンクリートを雹のようにヨキへと乱射した。 それを目前で防いだヨキは落下地点を目測し 四方に生じさせた腕で押し潰そうとするも 「こちらだよ」 注意が逸れた隙に鞄から飛び降りた蒼星石が 鋏を振り上げヨキの脳天へと襲いかかった。 それを虚空から突き出された手で握りしめられ。 浮かんだまま身動きの取れなくなった蒼星石へ 更なる腕が襲いかかる。 「まだまだぁぁぁ!」 気合の入った叫びとともに木が 蒼星石を持ち上げ腕を根元から断つ。 解放された蒼星石は即座に樹の幹を蹴り 蒼い弾丸となってヨキへと突き進む。 「あまいよ」 氷のような冷たさを声にのせてヨキは壁のように 隙間なく手を張り巡らせ、蒼星石を迎える。 だが、蒼星石は更に生えでた大樹を蹴ることで 方向転換し着地すると勢いを殺さず。 ぐるり、ぐるぅりと大きく回転し遠心力をもって 死角からヨキの胴体へと斬りかかった。 「……どういうこと?」 左右に産み出した腕で刃が触れる寸前に持ち上げられた ヨキは予想以上の二人の実力に疑問の声をあげた。 「互いがいなければなにもできない無力なドール。 もう敗れた水銀燈はかつて僕たちをそう称したね」 「え、まじぃ!? く~! これだからあんちくしょうは意地悪ドールですぅ!」 頭に載せられたシルクハットは落ちることなくそこにあり。 小さい体には不釣り合いな大きな大きな鋏を構えて。 蒼星石は凛然とした眼を揺らがせることなく対峙する。 不満の声をあげる翠星石には返事せず。 蒼星石は続ける。 「けれど。僕たちが二人でひとつとなれば 誰にも負けない。姉妹以上に近しい。双子である僕たちは」 「降参するなら今のうちですよ!」 胸を張る翠星石と冷静に相手を見る蒼星石。 対する音もなく地面に降り立ったヨキに動揺はない。 頬を血に汚して。純白の体がおびただしい血痕と煤に塗れても。 そう。動揺があったのはむしろ 「黒き……血」 「人間じゃなかったんですか!?」 ヨキはその言葉に口の端を自嘲で吊りあげる。 「人間でないのなら。なんだというのだい?」 殺気が、気配が。増していく。 これは怒りにか。殺意にか。 それとも 「私も、シオも。人間だよ」 悲哀か。 「意志なき機械人形(オートマトン)では、断じてない」 いいや、これは“願い”。 渇望が空気を歪めているのだ。 震える大気。総毛立つ体をなんとか抑えこみ。 翠星石は言葉を発しようと 「翠星石!」 その前に蒼星石の叫び声が耳に届き。 ヨキによって固められていた意識と緊張が解かれる。 聞こえるのは機械音。 デジタル時計がアラームを鳴らすような。 朝を告げようとするような。 「硬化です! アールマティ」 爆風が周囲に展開された結界の外で吹き荒ぶ。 周囲が赤と黒に覆われ。 上空に座す弦を垂らしていた手が急降下して、 硬化バリアーを貫く。 バリアーにより辛うじて狙いが逸れた貫手は 翠星石の髪の毛を一房切るとそのまま地面にめり込む。 蒼星石は寸前でBIMを遠くに弾くことで辛うじて 爆風から逃げのびていた。 その衝撃で頭からシルクハットが飛んでいき 服の端々が焦げ付いてしまってはいたが。 「彼は!?」 「翠星石から見て右斜め前だ!」 遠くから坂本の声が聞こえる。 「翠星石!」 「がってん!」 翠星石と蒼星石の手に握られているのは フレイム型のBIM。 スイッチを押すと十字架の 粘着性のある炎が産まれるもの。 その真価は燃える軌道の予測が容易であり。 囲い込みがしやすいところにある。 「こっちはお前が爆弾持ってることなんて お見通しだったんですよ!」 二人は炎を発生させ。 すぐさま産み出した木に乗って 蒼星石は翠星石の方へと飛び移った。 蒼星石たちはすぐに元いた場所へと飛ぶ。 「囲い込みは終わった。 位置は俺のレーダーで捕捉できる。 これで俺達の勝ちだ!!」 ガッツポーズをして笑みを浮かべる坂本とは対照的に、 上へ逃げられた際の銃撃のために 油断なくデリンジャーを構える桐山。 「支障はないか。ふたりとも」 安否を問う桐山に大きく頷き。 翠星石は右手に庭師の如雨露を持ち。 蒼星石は左手に庭師の鋏を握りしめ。 交差する二振り。 重なる音が鈴のように鳴り。 歌う声が炎にたゆたう。 「健やかに。伸びやかに」 「芽を吹かせ。若葉を萌やし」 炎が空高く吹き上がる。 白光の手に似た太陽へと。 「緑の梢を茂らせて……」 「光の示す方向へ――!」 大樹。 空という天蓋を支える世界樹のように。 纏う炎をものともせず。 幾重にも折り重なった牢獄のように育ち。 ヨキのいる場所で一つの美術品のようにそれは育った。 圧倒的な力をもって。 桜見タワーにも届く高さを、 双子の人形が産み出し。 新たな塔が、そこには。あった。 「すげえ……」 感嘆の息を漏らし。 坂本は空高く白光浴びて そびえる大樹を見上げた。 「まだだ」 達成感に包まれて、 強ばらせていた表情を和らげる翠星石たちをよそに 桐山だけが空の先。大樹の頂上を見据えていた。 そこにいたのは罅割れた人の似姿。 太陽の光を一身に浴び、黒き影となった姿。 大樹が伸びるのとほぼ同速度、超高速で腕を産み出し。 そこから回避したのは足元にある大穴により推測できたが。 桐山たちからは見えない。 ただ、わかったのは。 双子人形のすべての力を振り絞っても あの賢人には届かなかったということ。 そして、光が煌き。 こちらへと まっすぐ伸ばされる腕がひとつ。 狙いは逸れない。 伸びる、伸びる。 炎も緑も突き破り。 翠星石たちへと。 弩のような剛健さで奔る。 「くそぉっ!」 已むを得ず残りのBIMすべてをもって 炎の壁を展開させる坂本。 二重の十字架。 しかし、それをも腕は引き裂く。 「アールマティ。フルパワー硬化!」 展開した鎖のように綿密な障壁を貫いて。 最後に蒼星石が庭師の鋏で食い止める。 だが、勢いは減じただけで消えはせずに。 「これで……終わりか……!」 「まだだ」 言葉とともに。仮面ライダーリュウガはデッキから カードを一枚抜き取り。 「行方のわからなかったコイントス。 再び試すのも。そう、悪くない」 桐山は、彼すら効果の知らないカードを バイザーにセットする。 ――ADVENT―― 空中を駆ける暗黒竜。 腕が突き進んできた道を遡るようにそれは進み。 空を喰らい。炎を喰らい。緑を喰らい。 最後に、影となった人をも喰らった。 大樹の頂上にはなにもいない。 ただ祝福するように陽が照らす。 「今度こそ、終わったのか」 「ああ」 安堵のあまりその場で 腰を下ろしそうになる体を叱咤して。 燃える炎から大きく迂回し、 坂本は大樹の方へと歩く。 散乱していた ヨキとハードの荷物を拾った 坂本は口に笑みを浮かべて。 桐山達に手を振った。 それに小さく手を振る翠星石と蒼星石を見て。 漆黒の鎧に身を包んだ桐山は息を吐き。 ここにいない誰かを思ってか空を見上げた。 だが。 地面に大きな影が射し。 空気を押しつぶす轟音とともに。 鎧を一色に塗っていた漆黒は、霧散し。 虚空へと溶けた。 大地を揺らし。 残骸となった黒龍、 ドラグブラッカーは地に墜ち、伏す。 開いた腹の穴から覗くのは肥大化した能面。 それは、歓喜に歪み。 暴食に身を任せて口を大きく開き。 噛み締めるように並んだ太く白い歯で 押し潰し。飲み込んでいた。 急速に。急速に。 ナンセンスというべきか。 異界の光景と呼ぶべきか。 だが、それはたしかにそこにあった。 能面が。龍を貪り尽くしていた。 「坂本!」 声にびくりと体を大きく震わせた坂本は 持っていた荷物を桐山へと咄嗟に投げ、叫んだ。 「逃げろ!」 辛うじてキャッチした桐山は 有無をいわせずに翠星石と蒼星石を抱えようとして。 坂本が宙に浮いたまま 高速でこちらに走ってくるのを目にした。 背中からは 筋張った誰かの手が生えており。 炎を一つ跳びで越えると 坂本から手を抜きとった。 彼の影になって見えなかった それは中年女性の姿をしていた。 「共闘した仲間の死体までも飲み込むとは感心しないね」 跡形もなく食われた黒龍のいた場所。 そこに立つ賢者が一人。 悠然とそこに立ち。 顔には微笑みを貼りつけて。 「四つの玉が産みだす力はやはり素晴らしい」 炎を背にしたそれは微笑んでいた。 一歩を踏み出し。 後ろ足に力を込めて蹴ると弾丸へ変わり。 桐山たちへ襲いかかった。 その前に飛び出したのは桐山。 ブランク体となった装甲。 薔薇乙女を守る盾として。 腕を交差して貫手を迎える。 衝撃が、体中を走り。デッキが割れる。 吹き飛ばされた桐山が翠星石たちにあたり もろとも転がる。 着地したそれは水銀燈の姿をしていた。 髪を靡かせて、歩く。それは微笑んでいた。 「彼を連れて逃げるんだ。翠星石」 「そ、そんなの……」 「急いで。早く!!」 歩みを止めずに。 水銀燈の姿は今や 蒼星石の姿に変わっていた。 服装も、造形も寸分違わずに。 やはり、それは、微笑んでいた。 蒼星石は翠星石を強く抱きしめて。 額へ優しく接吻する。 「君のマスターがそうするように。 君がマスターにそうするように」 蒼星石は翠星石へと笑いかける。 微笑むのではなく。満面の笑みで。 「愛しているよ。翠星石。 大嫌いでもあるけれど。 それよりも。ずっと、ずっと。愛している」 瞳から一筋の涙を零して。 双子の人形は離れる。 大粒の涙を流しながら、 なにも言うことができず。 顔がびしょびしょなのはそのまま。 翠星石は桐山を担いで その場を走り去った。 「此処から先は、通さない」 疲労に蝕まれた体を必死に鼓舞し。 涙の跡を細く残したまま。 鋏を構え、蒼星石の姿をした それの前に立ちはだかる。 微笑む蒼星石と 静謐な表情を崩さない蒼星石。 「未来を悟り、なお死の嵐に立ち向かうか」 ヨキの声が。小さいはずの声なのに。 翠星石の耳にも届き。 射すような痛みを与える。 「賞賛しよう」 拳を構えた護神像、 一撃の隙を縫って 首を狙う蒼星石。 小さな指に握られた鋏。 死ぬ気の一太刀で両断しようと。 拳が放たれ。 風とともに蒼星石へと撃たれる。 重心を沈めて避けた蒼星石は一直線に 胸元へと切っ先を走らせ。 表情が歪み。 刃が、ぶれる。 斬撃が、空を斬る。 「君は、儚く。勇敢で。美しい」 もう片方の手が貫手となって 蒼星石を穿つ。 手から鋏が零れ落ち。 彼女の瞼が静かに閉ざされる。 彼女の胸を貫いたまま。 翠星石は微笑んでいた。 滲みゆく視界。 その先で蒼星石が貫かれるのを ただ為す術なく桐山は見つめていた。 翠星石の姿をしたそれは、 能面の異形へと戻り。 桐山の見るなか、蒼星石を喰らった。 ′ 哂いながら。声を出さずに。 翠星石は前を走り続けていたからそれを見なかった。 桐山だけが見ていた。 我知らず握りしめた拳。 爪が手のひらの皮を破り赤き血となって滴る。 「協力者2名死亡」 堕ちていく意識の中、 桐山は自身に告げる。 「ローゼンメイデン1名死亡。 要懸案事項」 翠星石のしゃくりあげる声が聞こえた。 翠星石の鼻を啜る音も。 「俺は弱い」 うわ言のように繰り返し。 ゆっくりと、意識を手放す。 「俺は…………弱い」 視界に、暗転幕が降ろされる。 【蒼星石@ローゼンメイデン 死亡確認】 【坂本竜太@BTOOOM! 死亡確認】 【残り 24名】 【E-4→?/昼】 【翠星石@ローゼンメイデン】 [状態]:疲労(極大) [装備]:庭師の如雨露@ローゼンメイデン 、護神像アールマティ@waqwaq [道具]:神業級の職人の本@ローゼンメイデン、 [思考・状況] 基本行動方針: 闘わないで済む世界が欲しい 1:??? [備考] ※参戦時期は蒼星石の死亡前です。 ※waqwaqの世界観を知りました。シオの主観での話なので、詳しい内容は不明です ※護神像アールマティに選ばれました。 ※シオとヨキが黒き血の人であることを知りました。 ※双子の大樹があのままなのかどうなのかは後続にお任せします 【桐山和雄@バトル・ロワイアル】 [状態]:疲労(極大)、ダメージ(極大)、重傷、気絶 [装備]:デリンジャー(2/2)@現実 [道具]:基本支給品×4、たくさん百円硬貨が入った袋(破れて中身が散乱している)、手鏡 水銀燈の首輪、不明支給品1、水銀燈の羽、予備弾薬12発、 エディアール家の刀@waqwaq 、七夜盲の秘薬@バジリスク 、夜叉丸の糸@バジリスク、首輪探知機@オリジナル、 千銃@ブレイブ・ストーリー~新説~、基本支給品、 ブーメラン@バトルロワイアル [思考・状況] 基本行動方針:アリスゲームを守る。そのために影の男を殺す。 1:??? 【備考】 ※参戦時期は死亡後です。 ※リュウガのカードデッキは破損しました。 【E-4/崩壊桜見タワー/昼】 【ヨキ@WaqWaq】 [状態]:ダメージ(極大)、疲労(極大)、BMによる火傷 、気絶寸前 [装備]:スプンタ・マンユ(玉四つ、ドラグブラッカー、蒼星石のローザミスティカ完食) @WaqWaq、ヒミコのレーダー@BTOOOM!、スタンガン@BTOOOM!、 [道具]: [思考・状況] 基本行動方針:優勝して赤き血の神を抹殺する 1:休む。 ※神の血をあびたことで身体能力大幅上昇 ※どれほどパワーアップしたのかは後続にお任せします 【おまえがそう想うのならそう在るのだろう。】 投下順 人間/人形らしく 【おまえがそう想うのならそう在るのだろう。】 時系列順 トラーギッシュ 白光のスプンタ・マンユ~What a beautiful hopes~ 翠星石 銀の鍵と青の剣を手に握り 桐山和雄 坂本竜太 GAME OVER 蒼星石 GAME OVER ヨキ 循環型悲劇症候群
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/130.html
【名前】ファルシータ・フォーセット 【出典】シンフォニック=レイン 【種族】人間 【性別】女性 【声優】浅野真澄 【外見】 【性格】 元生徒会会長で音楽学院声楽科に在籍する17歳(3年生)の女の子。おしとやかで誰にでも優しい優等生。だが、その本性は… 【備考】 名前はイタリア語から付けられた。 スペルはFalsita Fawcett 以下、ギャルゲ・ロワイアル2ndにおけるネタバレを含む +開示する ファルシータ・フォーセットの本ロワにおける動向 027 持ち前の嘘を用いて誠を信頼させ、更にこのみを脅迫して銃を奪う 034 誠を人形化しようとしたが、真を追いかけてどこかへ行ってしまう 仕方ないので娼館へ向かい、NYP使いの渚の人形化を計画中 060 ドライが襲撃してきたので、誠を見捨てて教会へ逃亡 083 渚を言葉責めするも、突き飛ばされて気絶してしまう 091 記憶喪失になってしまう 144 死体(岡崎)の首を切断し首輪を奪う 初登場話 027 幸せになる為に 登場話数 9話 スタンス 記憶喪失 現在状況 144 瓦礫の聖堂時点 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 伊藤誠 警戒 誠さん 記憶喪失で忘却 027 [幸せになる為に]] 柚原このみ 利用 このみさん 銃を奪う。記憶喪失で忘却 027 [幸せになる為に]] 古河渚 利用 渚さん 人形化を試みる。記憶喪失で忘却 060 [見上げた虚空に堕ちていく]] 最終状態 【E-3 大聖堂/一日目 日中】 【ファルシータ・フォーセット@シンフォニック=レイン】 【装備:包丁(少々刃毀れしています、返り血は拭き取ってあります)、デッキブラシ、イリヤの服とコート@Fate/stay night[Realta Nua]】 【所持品:リュックサック、救急箱、その他色々な日用品、ピオーヴァ音楽学院の制服(スカートがさけている)@シンフォニック=レイン 首輪(岡崎朋也に嵌められていたもの)】 【状態:重度の記憶喪失(僅かだが記憶が戻り始めている)、頭に包帯、体力疲労(中)、精神的疲労(中)、後頭部出血(処置済み)、空腹】 【思考・行動】 基本:他者を利用してでも絶対に生き延びる。自分の記憶を取り戻したい パパとママと恋人を探したい 0:他者を利用してでも、自身の生存を最優先する。 1:まずは他者と接触して、自身が置かれている状況や、首輪についての情報を入手する。 2:首輪を外せる人間を探す。 3:男性との接触は避けたいが、必要とあれば我慢する 4:パパやママ、恋人を探し出す 【備考】 ※ファルの登場時期は、ファルエンド後からです。 ※頭を強く打った衝撃で目が覚める前の記憶を失ってますが、徐々に思い出しつつあります。 ※当然バトルロワイアルに参加していること自体忘れてます。 ※教会に倒れていたこととスカートが裂けてたことから、記憶を失う前は男性に乱暴されてたと思ってます。 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 A■■■■■■■■ B□■■■■■■■ C■□■■■■■■ D■□■■■■■■ E■■□■■■■■ F■■■■■■■■ G■■■■■■■■ H■■■■■■■■