約 1,318,966 件
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/577.html
ゲーム終了までの死亡者リスト 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器・決め技 昼前 ゴハット 涼村暁 201 覚醒!超光戦士ガイアポロン(Aパート)201 覚醒!超光戦士ガイアポロン(Bパート)201 覚醒!超光戦士ガイアポロン(Cパート) 刺殺 ガイアセイバー サラマンダー男爵 加頭順 203 私のすてきなバイオリニスト(前編)203 私のすてきなバイオリニスト(後編) 不明 ユートピア・ドーパント 昼 美樹さやか(二回目) 天道あかね 204 White page(前編)204 White page(後編) 刺殺 裏正 天道あかね 205 らんまの心臓(前編)205 らんまの心臓(後編) 肉体崩壊 暗黒騎士キバの鎧 涼邑零 206 騎士Ⅱ 斬殺 魔戒剣 桃園ラブ 石堀光彦 208 崩壊─ゲームオーバー─(1)208 崩壊─ゲームオーバー─(2)208 崩壊─ゲームオーバー─(3)208 崩壊─ゲームオーバー─(4)208 崩壊─ゲームオーバー─(5)208 崩壊─ゲームオーバー─(6)208 崩壊─ゲームオーバー─(7)208 崩壊─ゲームオーバー─(8)208 崩壊─ゲームオーバー─(9)208 崩壊─ゲームオーバー─(10)208 崩壊─ゲームオーバー─(11)208 崩壊─ゲームオーバー─(12) 刺殺 貫手 ゴ・ガドル・バ ゴ・ガドル・バ 消耗 沖一也 石堀光彦 粉砕 巴マミ(二回目) 円環の理 石堀光彦 孤門一輝 爆死 ライトニング・ノア 【残り10人】 【変身ロワイアル GAME OVER】 ゲーム終了後の死亡者リストへ 最期の言葉 名前 最期の言葉 ゴハット 「────ゴハット死すとも、ベリアル帝国は死なずゥゥゥゥッッ!!」 サラマンダー男爵 (じゃあな、後は任せたぞ、プリキュア。オリヴィエは頼んだ────) 美樹さやか (いいでしょ、神様。奇跡とか魔法とか、もう一回くらいさ) 天道あかね 「大丈夫。忘れたりなんかしないよ……良牙くん。良牙くんは私の一番特別な友達だから……。────ありがとう」 暗黒騎士キバの鎧 「な、何故だっ……!! ぐっ……ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!」 桃園ラブ 「──えー、何言ってるの? 当たり前じゃん、美希たんと私はずーっと友達……」 ゴ・ガドル・バ 「ハハハ……ならば……ッ、カメン、ライダーよ────、次は貴様の番だ……ッ!! ハ……ハハハハハハハハハハハ…………ッ………………、ッ………………」 沖一也 (────そうだ、きっと……お前さえ帰ってくれば……俺たちの魂と、絆に勝てる者なんて、誰もいないさ) 巴マミ ────もう、何も恐くない。 石堀光彦 「 」 殺害数ランキング 順位 殺害者 殺害数 被害者 生存状況 スタンス 1位 ゴ・ガドル・バ 12人 ユーノ・スクライア、フェイト・テスタロッサ、園咲霧彦、溝呂木眞也、一条薫、明堂院いつき、結城丈二、ン・ガミオ・ゼダ、ラ・ドルド・グ、冴島鋼牙、フィリップ、ゴ・ガドル・バ 死亡 無差別 2位 スバル・ナカジマ 6人 シャンプー、ズ・ゴオマ・グ、鹿目まどか、高町なのは、池波流ノ介、ノーザ 死亡 対主催→洗脳 3位T 筋殻アクマロ 4人 本郷猛、志葉丈瑠、スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター 死亡 特殊→優勝狙い 涼村暁 暁美ほむら、ン・ダグバ・ゼバ、黒岩省吾、ゴハット 送還 優勝狙い→対主催 5位T 溝呂木眞也 3人 相羽ミユキ、照井竜、井坂深紅郎 死亡 扇動 大道克己 腑破十臓、月影ゆり、村雨良 死亡 無差別 モロトフ 巴マミ、東せつな、モロトフ 死亡 無差別 ン・ダグバ・ゼバ 山吹祈里、早乙女乱馬、西条凪 死亡 無差別 天道あかね 一文字隼人、美樹さやか、天道あかね 死亡 対主催→優勝狙い 10位T 美樹さやか 2人 美樹さやか、五代雄介 死亡 対主催→ファウスト 村雨良 筋殻アクマロ、大道克己 死亡 特殊(対象限定マーダー) ダークプリキュア アインハルト・ストラトス、梅盛源太 死亡 優勝狙い→対主催 バラゴ 泉京水、相羽タカヤ 死亡 無差別 血祭ドウコク 姫矢准、筋殻アクマロ 送還 脱出派マーダー 孤門一輝 ラ・バルバ・デ、石堀光彦 封印 対主催 石堀光彦 桃園ラブ、沖一也 死亡 対主催→無差別 17位T 月影ゆり 1人 来海えりか 死亡 優勝狙い 園咲冴子 速水克彦 死亡 対主催→洗脳 三影英介 園咲冴子 死亡 無差別 一文字隼人 三影英介 死亡 対主催 志葉丈瑠 パンスト太郎 死亡 無差別 相羽シンヤ 相羽シンヤ 死亡 特殊(対象限定マーダー) サラマンダー男爵 八宝斎 死亡 主催陣営 梅盛源太 アインハルト・ストラトス 死亡 対主催 冴島鋼牙 バラゴ 死亡 対主催 ン・ガミオ・ゼダ ダークプリキュア 死亡 ドブライ ランボス 送還 主催陣営 プレシア・テスタロッサ プレシア・テスタロッサ 死亡 主催陣営 呉キリカ 呉キリカ 死亡 主催陣営 外道シンケンレッド 筋殻アクマロ 送還 家臣 加頭順 サラマンダー男爵 生存 主催陣営 涼邑零 暗黒騎士キバの鎧 送還 対主催 第一回放送まで 第二回放送まで 第三回放送まで 第四回放送まで 第五回放送まで ゲーム終了まで
https://w.atwiki.jp/higumaroyale/pages/215.html
支給品名称 出典 受給者 備考 首輪 バトル・ロワイアル(?) 参加者全員 「クリストファー・ロビンだな」「そういうあなたはウォーズマン」まあ、首輪をよーーーーく目を凝らせばふっつうに名前が書かれてたりするんだけど――『燃え上がれ、凍てつけ』 エカテリーナ2世号改 とある科学の超電磁砲S 得意武器佐天涙子 「なるほど、四次元ディバッグって訳ね。これも何かの能力なの?―――ま、いっか!」――『グリズリーハンターSATEN』 左天 ニードレス 佐天涙子 無理なのよ。所詮レベル0の私なんかじゃ。『分かんないぜ? レベル0とやらが何なのか知らんが、粘れば意外と何とかなるもんだがね』――『決着』 モーターボート 不動明 「いきなり津波に飲まれるなんてビックリだよ。 流石に人生でも初めての経験だね。 ま、でも偶然水上に浮いてたモーターボートにしがみつけたのは助かったかな?」――『狛枝凪斗の幸福論』 操真晴人 仮面ライダーウィザード 宮本明 「ねぇ人間って投げて良いものなのかな!? ねぇ!?」――『手品師の心臓』 丸太 彼岸島 得意武器フランドル 「だ、誰か知らないが、でかした! 丸太さえあればあいつに勝てる!!」――『鮭狩り』 丸尾末男 ちびまる子ちゃん フランドル 「ズバリ、うあああああああああああああああ!!!!!」「でかした!!」――『鮭狩り』 ジャック・ブローニンソン 妄想オリロワ2 フランドル 「興奮するだけでヒグマが倒せるなんて凄ェよあんた!」「興奮しなくても丸太を振り回せるアキラもスゲエヨ」――『手品師の心臓』 バリキドリンク ニンジャスレイヤー バンディット 「駄目ですよ!! アレ、確かに薬効はすごいですけど、身体に悪い成分も麻薬成分もモリモリだったじゃないですか! あんなの医療班として処方できません!」 ――『西へ、西へ』 マスカルポーネ 吉村崇 見下ろすと熊は投げた物を漁りながら食していたのだ。彼の支給品はマスカルポーネ……チーズの一種。――『確認は大事、事故を起こさないためにも』 オーバーボディ キン肉マンⅡ世 ウォーズマン なお首輪は オーバーボディやアルミフォイル等により 電波を遮断することで エリア外に移動した際の爆発を 一時的に防止することができる――『気づかれてはいけない』 ノートパソコン 得意武器陳郡の袁さん、得意武器初春飾利 袁は支給品にあったノートパソコンを開き、叢中の声に随ってテキストファイルに記した。およそ三十篇、格調高雅、意趣卓越、一読して作者の才の非凡を思わせるものばかりである。――『山月記』 キュウべぇ 全開ロワ 範馬勇次郎に勝利したハンター 感情のないボクが言うのもなんだけど、憧れちゃいますよね、男として。――『地上最強の生物対ハンター』 キュウべえ 魔法少女まどか☆マギカ 巴マミ 「わけがわからないよ」 ゴクン 「キュウべえ?!キュウべえ!!!」――『恐怖のヒグマン子爵!!』 ひのきの桶 巴マミ 周りの灌木は湯気へ香気を孕ませて、緊張をほぐしてくれる。ここが殺し合いの会場であることなど、忘れてしまいそうだ。 ――『のこりギリギリ』 クマ殺し ミスト・レックス 「これを使って!クマ殺しっていうらしい!多分毒だ!」「分かった!ありがとう!」――『恐怖のヒグマン子爵!!』 ブラスターガン スターウォーズ 得意武器ジャン・キルシュタイン 「あなたの持ってる銃は何よ。スターウォーズのピストル型ブラスターでしょう? 映画どおりに使えるなら、最大殺傷力の爆発を発生させても100発は撃てるわ。十分じゃない」――『論理空軍』 メーヴェ 風の谷のナウシカ ジャン・キルシュタイン 「ああ、オレが教えられたことなんて、ガス噴射からの慣性の活かし方くらいだ。慣れるのが早ぇよ。 立体起動装置の代わりにこれで飛べって意図で支給されてたのかもしれんが、オレには厳しい」――『Hidden protocol』 マンハッタン・トランスファーのDISC ジョジョの奇妙な冒険 ジャン・キルシュタイン 「んー? この曼哈頓(マンハッタン)水偵を操作してたのは球磨クマー。そこのとこ間違えないで欲しいクマ」――『Hidden protocol』 ほむらのゴルフクラブ 魔法少女まどか☆マギカ 得意武器暁美ほむら “打ち方”はほむらが一度見せてくれた。――『サマーズ・バグズ・ウォーズ』 立体機動装置 進撃の巨人 得意武器エレン・イェーガー、球磨 「こんな崖を降りられる奴なんて人間じゃねえ!!」――『一流の仕事』 アイセットマイク 得意武器星空凛 今は誰かに向かって歌を歌う機会などはないかも知れないが、しかし、ゆくゆくはそれほど平和な環境にもなって欲しいと、球磨もジャンも思うところではある。――『Hidden protocol』 超高輝度ウルトラサイリウム 星空凛 「甘く見ないほうがいいクマ。この道具は我が艦隊の要クマ。 艦隊のチームワークの証でもあり、信頼の証でもある。大事な大事な――武器だクマ!」――『サマーズ・バグズ・ウォーズ』 『矢』 ジョジョの奇妙な冒険 ウィルソン・フィリップス上院議員 「畜生ー! ヒグマはこれでも喰らっとれ!」――『新しい誕生祝い』 回復薬グレート モンスターハンター デデンネ 最初はオボンの実を出そうとしたが、デデンネの機嫌を損ねてしまう事から断念。何か変わりになるものはないかとデイバッグを探してみると、都合の良いことに変わりになる物があった。――『獣の施し』 ジェット装置 ポケットモンスター タケシ 実はこのジェット装置は、ロケット団が使用していたジェット装置なのだが、タケシは知る由もない。――『俺は人間じゃない』 フォレトス ポケットモンスター 得意武器タケシ 「フォレトス―――だいばくはつ!」――『俺は人間じゃない』 ニワカ=ニュービー ニンジャスレイヤー(?) イチロー 「アイエエエエ!? ポー=サン、ナンデ!? ナンデ!?」 ――『ひぐましのなく頃に』 ニワカ=ニュービー ニンジャスレイヤー(?) イチロー 「アイエエエエ!? ポー=サンのホムーランダビー!? ナンデ!?」 ――『ひぐましのなく頃に』 ピ○ポ君 ゆるキャラ(?) 纏流子 「市民の平和はボクが守る、君たちは逃げたまえ!」「おう、どうも!!」――『私がバトロワに巻き込まれたのはどう考えても理不尽でしかない』 グリズリーマザー 遊☆戯☆王 得意武器黒木智子 「つ、通常召還っ……行けッ、《グリズリーマザー》! あいつを倒せえ!」――『流星』 スレッジハンマー くまモン 肩には、スレッジハンマーと支給品の入った袋。一見すれば、参加者に見えるだろう。幸い全国的な知名度があるから、人々に怪しまれず近づくことができるだろう。――『くまもとサプライズ!』 金の詰まったバッグ るろうに剣心特筆版 得意武器武田観柳 「お代はいかほどいただけるんで?」「……!この鞄の金……いや、私の持つ全ての金を出そう!!」――『地獄の沙汰も金次第』 余剰の食料 阿紫花英良 「……はぁ。100年で奇妙な進歩をしたものですね握り飯も。 ……この技術を持って帰って売れたら、結構儲かるんでしょうにねぇ」――『その男、逸脱者につき』 仙豆 ドラゴンボール 江田島平八 「な……何故止める!? さあ殺さば殺せ! もはやお前の勝利は揺るがん!!」「もはや勝負は決した。わざわざお前の命を奪う事もあるまい」――『ヒグマよ、大死を抱け』 キリカのぬいぐるみ 魔法少女おりこ☆マギカ 夢原のぞみ 「会いたかった! 会いたかったよ! もう離さない……君とはもう永遠に離れたりしないよ! ごめんね、589秒も離れたりして! でも私はその分、あなたを愛してあげるから!!」――『呉キリカの大切なもの!』 マイク 得意武器古館伊知郎 実況は私、古館がお送りします――『(無題1)』 魚雷ガール ボボボーボ・ボーボボ 天龍 「ウンソウダネ―。く た ば れ !」――『水雷戦隊出撃』 つけもの ボボボーボ・ボーボボ 天龍 (しゃーねー。つけもの撃っとくか)――『邂逅』 エイジャの赤石 ジョジョの奇妙な冒険 カズマ 「な!?カズマが今出した『赤い石』から尋常じゃなない『力』が……!? ソウルジェムが『共鳴』している……?この輝きは……?」――『明日に輝かせる』 マスターボール ポケットモンスター 得意武器カツラ 「はァ!? ヒグマを捕まえる?」「そうだ、天龍くん。私ときみで、ヒグマを捕まえるんだ」――『VSヒグマード』 「HIGUMA計画ファイル」 ヒグマ・ロワイアル 鷹取迅 「つまり、お前もその『ヒグマ』というわけか」「その名で……呼ぶなァァァァァァァッッ!!」――『その男、逸脱者につき』
https://w.atwiki.jp/45kssos/pages/205.html
【名前】御剣 総一(みつるぎ そういち) 【出展】シークレットゲーム-KILLER QUEEN- 【種族】人間 【性別】男性 【声優】なし 【年齢】18歳 【職業】高校生 【外見】黒髪短髪の少し目が鋭い。 がたいが良いらしく格闘技でもしているのかと聞かれる事もある程(本人は卓球部所属)。 【口調】 一人称は「俺」、二人称は「お前」「君」「あなた」。丁寧語で話す事が多い。 【概要】 わけがわからないまま13人が閉じ込まれたゲームに参加させられる。 渡されるPDAはAであり、解除条件はQの持ち主を殺す事である(とあるEPでJOKERも手渡される場合もある)。 ゲーム開始より少し前、幼なじみで彼女であった桜姫優希を亡くしており後悔の念と喪失感に捕らわれている。 しかし優希と卑怯な事はしてはいけないと約束しており人殺しは出来ないと考えており脱出不可能な状況になっており、ヒロインを助ける役割にまわる。 特に桜姫優希に似た少女姫萩咲実と名前が同じ色条優希に対して影を重ねており、自分の命を優先してまで守り抜く行動を取る。 しかしこの異常な自己犠牲心は全て自分の為の行動であり、卑怯な事(自殺)は出来ないので、正当化し死ぬ事を無意識に望んでいる。 なお、このロワではEP2からの参戦なので軽くそれに触れておく。 ネタバレ注意 最初にゲームの参加者で主催側(総一はその事を知らない)の郷田真弓と行動するが、郷田のミスでPDAが壊れてしまい総一はゲーム開始早々脱出手段を失ってしまうが、主催側がミスしてしまった為に優遇措置として地図、拳銃、ナイフ、手錠が渡される。そして矢幡麗佳、長沢勇治、葉月克巳と出会うが戦闘解除になった途端、姫萩咲実がルール違反で死亡。それに疑心暗鬼になった麗佳が離脱。それを総一が追っていくが麗佳が落とし穴の罠にはまり総一は手錠を嵌めて彼女を助けるが……。 【能力】 特になし。 運動神経や喧嘩の強さは普通だが咄嗟な行動力や判断は速い。手塚義光に仲間にならないかと誘われるほど。 言うならば自己犠牲心が最強である。 以下、王道ロワイアルにおけるネタバレ有 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 御剣総一の本ロワにおける動向 初登場話 028 少女の戦 最終登場話 100 奇跡――それはつくられた偶然―― 登場話数 5話 スタンス 対主催 現在状況 一日目朝、E-4森付近 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 姫萩咲実 優希に似てる。発見時死亡 ※未遭遇 長沢勇治 敵対 長沢 ゲーム時襲撃された 高山浩太 中立 高山さん ゲーム時協力関係 手塚義光 敵対 金髪の男 ゲーム時襲撃された 川澄舞 敵対 襲撃される 028 少女の戦 国崎往人 椎名 仲間 椎名さん 助けられ、共に行動 来ヶ谷唯湖 敵対 椎名がギアスをかけられる 055 堕ちないネイロ C.C. 唯湖の共犯 桂ヒナギク 友好 助けられる 077 運命は、英語で言うとデスティニー 黒神めだか イカロス 敵対 殺害される 北条かりん 友好 かりんさん マーダーの道から助け出す ※姫萩咲実はルートによって咲実さんと呼ぶ。 ※手塚義光はルートによって手塚、手塚さんと呼ぶ。このルートの総一は手塚の名前を知らない。 とにかく彼は不幸過ぎた。 開始早々川澄舞から襲撃される。 逃げられる体力はあるが魔物を相手する舞には勝てなかったが椎名から助けられ、形勢逆転になるが国崎往人の乱入で椎名に抱えられ離脱。 因みに確認した支給品は最悪。 そして来ヶ谷唯湖の襲撃。椎名にギアスをかけられ仲間割れ。 椎名の意志ではないと椎名を止める為に戦う事を決意する。 麗佳ルート修了後でも自己犠牲心は変わらず。 死亡フラグのまま次回。 そして桂ヒナギク、黒神めだか会長対主催コンビ、北条かりん、イカロスマーダーコンビと遭遇。 総一はそこで再びかりんがマーダーになった事にショックを受ける。 かりんは総一を知らなかったが総一はかりんを知っている。 過去、総一と麗佳がかりんを殺してしまった様なもの。 罪滅ぼしの為と総一の意志でかりんを説得しかりんを修羅の道を助け様とするが――イカロスから刺されてしまい死亡。 死亡フラグを回避したのだが違う原因で死亡。 殺人ゲームを脱出した少年は二度目の殺人ゲームにて二度の脱出を果たせぬまま幕を閉じた。 音無結弦より『立派に主人公出来てるよ』。 しかし放送で名前を呼ばれたにも関わらずショックで逃げ出したかりんの元に総一が現れる。 時を同じく椎名とヒナギクの前から総一の遺体が消える。 御剣総一は生き返った。奇跡ではない。それは作られた偶然である。 ともかくかりんの支給品によって復活した総一は、かりんの進むべき道を諭した。あとフラグが立った。
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/352.html
テラカオスバトルロワイアル外伝 テラカオスバトルロワイアル1期から8期までに活躍したキャラクター達によるパロロワ企画。 参加者の半数はリスタート前から引継ぎ、残りは投票と書き手枠によって決められた。 その結果、参加者数は54人と平均的だが、参加作品は30作品(書き手枠を含めると33作品)ととんでもないことに。 原作のあるキャラクターは基本原作通りの性格だが、設定がなかったりするキャラクターはかなり好き放題に弄られ、カオスさに拍車をかけている。 【ドラえもん】からの参加者がメイン勢を一切無視したキャラチョイスだったり、書き手枠がもはやクリーチャー枠と化していたりと、外伝とはいえ、やはりカオス全開である。 2011年7月23日 テラカオスバトルロワイアル外伝リスタート 参加者一覧 6/6【VOCALOID】 KAITO / 初音ミク / 鏡音リン / 鏡音レン / 巡音ルカ / 弱音ハク 4/4【らき☆すた】 泉こなた / 柊かがみ / 高良みゆき / 岩崎みなみ 3/3【カオスロワ書き手】 ◆6/WWxs9O1s / 脱衣拳 / イナバ物置の人 3/3【実在の人物】 織田信長 / 所ジョージ / イチロー 3/3【みなみけ】 南春香 / 南夏奈 / 南千秋 3/3【ドラえもん】 野比玉子 / ジャイアンの母 / かみなりさん 2/2【仮面ライダーBLACK RX】 南光太郎 / クライシス皇帝 2/2【カオスロワオリジナル】 混沌の騎士 / 東京タワー 2/2【魔法少女まどか☆マギカ】 巴マミ / キュゥべえ 2/2【サザエさん】 フグ田サザエ / アナゴ 1/1【くそみそテクニック】 阿部高和 1/1【涼宮ハルヒの憂鬱】 キョン 1/1【ストライダー飛竜】 ストライダー飛竜 1/1【ファイナルファンタジーXI】 ブロント 1/1【テイルズ オブ デスティニー】 ミクトラン 1/1【テイルズ オブ シンフォニア】 マグニス 1/1【テイルズ オブ リバース】 ヴェイグ・リュングベル 1/1【星のカービィ】 カービィ 1/1【ひらけ!ポンキッキ】 ガチャピン 1/1【ぼのぼの】 シマリス 1/1【ルーンファクトリー フロンティア】 ラグナ 1/1【ポケットモンスター】 タケシ 1/1【風来のシレン】 シレン 1/1【ジョジョの奇妙な冒険】 ディアボロ 1/1【仮面ライダーW】 井坂深紅郎 1/1【東方Project】 藤原妹紅 1/1【相棒】 杉下右京 1/1【アカギ ~闇に降り立った天才~ 】 赤木しげる 1/1【空の境界】 両儀式 1/1【サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY】 最終防衛システム 4/4【書き手枠】 アーカード / ディアボロモン / ◆6/WWxs9O1s(女) / 昏き海淵の禍神 54/54 外部リンク 支援サイト テラカオスバトルロワイアル外伝まとめwiki テラカオスバトルロワイアル外伝専用したらば掲示板 現行スレッド テラカオスバトルロワイアル外伝4 過去スレッド テラカオスバトルロワイアル外伝 テラカオスバトルロワイアル外伝2 テラカオスバトルロワイアル外伝3
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1494.html
作者・◆ymCx/I3enU氏 私、◆UwuX8yY6RQ改め◆ymCx/I3enUの個人ロワ4th。 11/1/28 完結 ありがとうございました! 俺得ロワ4th本編 俺得ロワ4th本編SS目次・時系列順 俺得ロワ4th本編SS目次・投下順 俺得ロワ4th追跡表 俺得ロワ4th参加者名簿 俺得ロワ4th参加者名簿(ネタバレ) 俺得ロワ4th支給品一覧 俺得ロワ4th死亡者リスト 俺得ロワ4thルール&マップ
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/649.html
世界はそれでも変わりはしない(5)◆gry038wOvE 【『探偵』/変身ロワイアルの世界】 『――ここが変身ロワイアルの世界よ』 おれの中で、HARUNAがそう告げた。 いわゆる肉体無きデータ人間、HARUNAを自分の身体に憑依させてみた感想だが――実に、変化がなかった。手足も意のままだし、感覚も変わらない。体のどこかに異物感があるとか、頭の中がぼんやりするとか、そんな事もなかった。おれの中をすり抜けるようにしてHARUNAのアバターが結合したかと思えば、そのままおれの身体にテレパシーのような形で指示を出しただけである。 おれとしては、それは「HARUNAがアバターを使わず、声だけになった」ような感じだった。 つまるところ、初体験にしては、あまり味わいのない感覚だった。 唯一違うとすれば、そう、おれの身体が異世界移動を一切拒絶せず、この花咲つぼみがついぞ見つける事のなかった「変身ロワイアルの世界」の座標を見つけ、そこに飛び込めるようになったという事だけだった。本来、この先は参加者の遺伝子情報を持つ人間以外は立ち寄れないらしい場所だ。 だから、花華が何なく入れるとしても、おれは本来なら条件から外される存在であるはずだった。おれには、どうやっても一生入る事ができない場所なのだ。 このHARUNA嬢のたいへん素敵なお力のお陰で、おれはここにいると思うと、頭が上がらなくなってもおかしくはないだろう。勿論、まったく嬉しくはないし、今まで一度たりとも旅行に来たいと思った事もないし、実際目の前にあるのは景色も悪い場所なのだが、……まあ、貴重な経験ではあると云える。 ……しかし、八十年の隔たりがあったわりには、来てみれば、実にあっけないものだ。 こんなところを八十年、一生涯をかけて探した花咲つぼみが――この上なく失礼だが――少し哀れに思ってしまうほどだ。 おれは、呟くように言った。 「……で、おれたちが辿り着いたのは、一体、変身ロワイアルの世界のどこなんだ? こんな光景を、おれは見た覚えがない。少なくとも、異常な場所である事くらいは把握できるんだが――」 ――おれたちの前にあったのは、おそらく何かの実験が行われたように、奇妙な機材が並んだ研究室だ。 一応、廃墟の中の一部屋のようだった。外からの光は差さない。窓がないのだ。電気はついているようだが、それもかなり薄暗かった。 そして――そこにある機材は、古びて埃を被ったり、錆びたりしているが、人類が直近でようやく手に入れたようなハイテクノロジーや、あるいはそれすら超えるようないまだ見知らぬテクノロジーによって生み出されたものばかりであった。複数世界が結集して数多の技術が確立されていったにも関わらず、それで追いつかないような超技術が、八十年も置き去りにされていたのだ。 いうなれば、「今」が廃れた後の、ずっと未来の世界にさえ見えた。 この八十年、似たような事象が――誰かが同じように支配や殺し合いをもくろむ事象が――発生しないのは、おそらくこのシステムに人類が追いつく事がないからだと言えよう。 HARUNAは、ここは、おれたちの求めた変身ロワイアルの世界だと言う。――おれの想定していたイメージと、何となく合致していた。この、精神病院に来たような、鬱屈とした不安の絶えない場所。それは、確かにかつて殺し合いの起こった場所らしい感慨を覚えさせていた。 変身ロワイアルの世界だという確証こそなくとも、ここが普通の場所じゃないのは誰でも直感的に察する事が出来るに違いない。 『――その質問の答えを今から言おうと思っていたところよ』 おれの中でHARUNAは言った。 彼女は質問されるのを極端に嫌う。だからコミュニケーションの相手としては最悪だ。毎度不愉快な気持ちを提供してくれるし、彼女は露骨に不機嫌な言い方をする。他人にはコミュ障といわれるおれだが、別段コミュニケーションが嫌いな性質ではない。ただ、こういうやつと話すのが大嫌いなのだ。 「悪いな、せっかちな性格で。続きをどうぞ」 『せっかちよりも、その皮肉な言い様が気に入らないけど。まあいいわ。――ここはカイザーベリアルらが本拠地とした地下秘密基地、マレブランデス。現在は地上へと出ているけど、ゲームの開催中は常に地下に沈黙していたわ。つまり、この基地から外に出ればあなたたちは見覚えのある光景の八十年後を観光する事が出来る』 それはたいへん面白いだろう、などと皮肉りたいところだが、やはり実際には釈然としない思いが過っており、ふと皮肉を取りやめた。 「……」 おれの方を睨む花華の視線は耐え難いものがあったのだ。――それは、厳密にはおれの肉体を借りて好き勝手に念話を公開スピーチしてくれているHARUNAに向けられたものだが――彼女の心中はおれとしても察するものであった。 確定性のない動機による響良牙の暗殺計画。拒む機会こそ与えられたが、入り込んだらもはや問答無用で承諾をさせるやり口。更には、その動機から推察できる花咲つぼみの身に起こりうる危険――つまり、響良牙の殺害で花咲つぼみが優勝者となった時に願いを叶えさせる権利を行使するのを同様の形で止めるのではないかという危惧――。 あらゆる事を考えてみれば、HARUNAという少女に向けられる感情は決してやさしくは在れない。おれも同様だ。 綴られた日記を目の当たりにした以上、おれだって心が動くのは止められない。 しかし、彼女の持つ権限がなければ、おれは世界と世界を行き来できない。つまり、職場に帰れない。どうあれHARUNAとの関係の構築は重要な急務だ。 「……そこに、まだ響良牙が残っているんだな」 おれは、そう訊いた。 しかし、質問に答えないのがこのHARUNAである事は承知している。ただのつぶやきだった。案の定、明確な答えが返ってくる事もなく、おれの言葉は拾われる事もなく投げ出された。 続けて、おれはもう一度口を開いた。 「――そうだ、ところでもう一人、ここに先客がいるんだろう。早くそいつを呼んでもらおうじゃないか」 今度は質問ではなく、提案を呼びかけたのだ。 良牙については、改めて確認せずとも、彼女が一度断定した以上、「良牙はここにいる」としか言いようがない。仮に彼女が答えてくれたとしても、それ以上の答えは返ってこないだろう。 対して、彼女が散々言っていた“彼”なる人物についてはまだ詳しく聞けていないし、どこにいるのかもまったくわかっていなかった。 ここにいないとすればどこにいるのか、率直に気になった。 『――“彼”ならこの基地のどこかにいるはずよ。出ないようにとは言ってある。外に出たところで何もないから』 「そんなんで大丈夫なのか」 『彼も人間よ。無理に鎖で繋がなくても、単なる指示で十分。……だって、世界の外を行き来できるのは私だけなんだから。彼が元の世界に帰るための力は私にしかない』 「……そうだな、きみの許可なく好き勝手に動き回るのは、誰にとっても損ばかり。おれたち同様、その“彼”とやらも、とっくに弱みを握られているという事だな」 『その通り』 嫌な状況である。まるで騙されて入ったブラック企業から抜け出せなくなったような気分だ。尤も、今回は安易に知らない美女についていったおれにも、自業自得のきらいはある。彼女に憎しみを向けても仕方がない。 何にせよ、本来おれと花華はオーロラに飛び込んだ事をもっと深く後悔すべきであるし、後悔しても事態が解決するまではどうしようもない状況であるという事だった。 気がかりな事はいくつもあるが――そのうちボロを出してくれればおれたちにもわかってくるはずだ。無論、彼女が敵でなければの話に違いなく、常時不安しか伴わない会話だった。 そんな折で、彼女の方もべらべらと話し出した。 『――ゲームオーバーの後の閉じたこの世界とのゲートをつなげられるのは、今は私だけよ。花咲つぼみだけじゃなく、時空管理局も、おそらくウルトラマンたちも……あらゆる人々がここに再び足を踏み入れようとしたけど、叶わなかった。それはわかっているでしょう?』 ここにもやはり、疑問があった。 彼女がどうして、こういう風に特殊であるのかという事だ。八十年間誰も見つけられなかった砂漠の中の一握の砂を、何故彼女は見つけ出せたのか。そして、何故彼女だけがそこに向かえるのか。 時空を移動する能力を有し、それ以外のあらゆる知識を持った彼女は、一体どこから現れた何者なのだろう。それはもはや、確信的なまでに怪しい存在であった。 それを疑問に思わないわけではないが――あまり迂闊に聞けなかった。 「なるほど……」 おそらく、おれが考えるに、彼女は少なくともかつての主催――ベリアルの内情に詳しかった人物だろうという事だ。 ここを知っているという事は、この世界に立ち寄ったのもきっと初めてではないのだろうし、響良牙が本当に八十年生きている前提があるならば、彼女も八十年生きていたとしてまったくおかしくはない。 たとえば、財団Xなる組織がかつて存在し、民間企業にも関わらずこの超世界規模の支配行為に加担をしていたというが、そこに所属していた人間やその実験によって生まれた存在である可能性も否めない。まともな人間でもなさそうだ。 まったくのホラ吹きではないのは確かだった。おれたちをただ驚かせて楽しむだけのトリックに仕掛けているとするのなら、彼女はあまりにも力を持ちすぎであったし、おれの中に侵入するまでしなかっただろう。 彼女の云っている事は真実だろうが、彼女の素性は隠し通されている。彼女に従ってうまく帰還の手段を探るしかあるまい。 「ずっと気になっていた事があります。HARUNAさん……あなたは、何故そのゲートを通れるんですか?」 おれが頭の中で、口にしてしまおうか悩んでひっこめた言葉を、花華は直情的に差し出した。 詮索して機嫌を損ねても仕方がないというのに。いくら合理的であれ、人に聞き出しすぎてヒステリックを起こされるパターンが最も厄介なのは、前の職場での教訓だ。そこでトラブルを作り出したのもこういう女だった。 そのうえ、この女は質問されるのを極度に嫌う偏屈屋だ。事情は訊けないうえ、無理に訊こうとしても話は拗れる。 『質問に答える気はないわ。何度も言った通りよ』 「しかし、あなたを信じられるか、あなたの指示に従えるか……それを決めるには、やっぱりあなたの素性がわからないとどうしようもないです。言っている事だって信じられません。……だって、あまりにも一方的じゃないですか!」 『じゃあ私がこれから素性を告げたとして、そもそもそれは真実だと思う? それだって自在に嘘を告げられるでしょう? 何を言ったって嘘じゃないなんて言いきれない。単に説得力のある言葉を並べるだけに終わるわ。つまり時間の無駄よ。ここでは、目の前で起きる真実だけを信じればいい』 「……!」 『わかってもらえた?』 まくし立てるような言い逃れの屁理屈だが、それは反論させない圧があった。 「……」 花華は口惜しそうな顔をして、彼女と話すのを無駄だと悟ったようだった。両者の仲は先ほどから極めて険悪なままであった。 おれは、花華がどんな瞳をしているのかと視線を下げたが、彼女はすぐに目をそらした。 HARUNAと話す時、おれの方を見てはいるが、あまりおれの目を見ないようにしていたのだろう。 『――ただ、そうね。ちなみにひとつ言っておくけれど、私はかつての主催陣営とは何の関係もない。彼らの勢力に属していたわけでもなければ、過去の主催者や財団Xの残党でも何でもない。むしろ、彼らと敵対する存在といえるわ。変な邪推だけはされないように言っておくけど』 彼女はそう言って、おれの推理を見事につぶしてくれた。 ◆ 【響良牙/E-5 友の眠る地】 今、やつらが来た。 そう、おれが今日迎える事になる敵がまさしく――全員、この場所にたどり着いたらしい。この時、おれにはその事がわかりつつあった。 どこに来たのかはわかっている。あそこに見えるでかい城の中だ。あと少し経てば、おれを見つけて狙って来る。 そして、その後、おれはあいつらと戦い、勝ち、ずっと前に言われたように――「願いを叶える」という権利を得る事になる。 あの時の参加者で生きているのは、おれと、つぼみだ。……それから……そう、あいつが来る。だから戦わなければならない。 何となく、直感的に、ぼんやりとだけ……それが確信できる力が、おれには芽生えていた。これは今日の為に与えられた力なのかもしれなかった。 それ以上の事はわからなかった。 「……」 おれは、城を見るのをやめて、足元の立て札の方を見た。 そんなおれの目の前には、ある立て札が地面に突き刺さっていて、名前も知らない真っ白な花が添えられている。 『らんまとあかねさんのはか』 目の前の立て札には、そう書いてあった。つまり、おれは、今、乱馬とあかねさんが眠っている墓の前にいるようだ。 方向音痴なおれがここに辿り着けたのは、間違いなく天がおれに味方しているという事だった。 永遠の時間と予知能力まであるというのに、方向音痴ばかりはまったく改善されないのだ。……これは呪われた宿命と言ってもいい。 これまでも何度もこの場所に向かおうとして、何度も迷った。ひどい時はこの場所に来ようと決めてから辿り着くまで、一ヶ月や二か月かかる事があったくらいだ。 どうせ、今日もここに辿り着く事はないだろうと、おれは内心で少し思っていたのだが――おれは今日という日には、迷う事なくここに辿り着いていた。 この狭い島でも、いつも一人で遭難してばかりだったこのおれが……。 かつて乱馬やつぼみに誘導されながら動いていて、ようやく行きたい場所にいけたこのおれが……。 「――どれだけ前だったかな。ここで、おれはあかねさんと戦い、救えなかった事がある。そして、つぼみとここで二人、泣いた日だ……」 いまの俺は泣かない。何度流したかしれないが、とうに乾いた。 ……それに、こうして運命の日に迷う事なくここに辿り着けた。運が良い。涙を流すには向かない日だ。 おれは戦う――そして、間違いなく勝つ。 そこまでがおれの予知した未来であり、これは確実な話なんだ。 「乱馬……あかねさん……今日でお別れだ。悪いが、もう二度と、こうして墓に花をやる事もできない。おれは、この後、最後の戦いをしに行く……」 乱馬。おれはお前より強いが、今日は少しお前の力を少し貸してくれ。かなり久しぶりの戦いなんだ。腕が鈍っているつもりはないが、うまく動かす自信が少しない。倒さなきゃならない敵は簡単にはいかない相手だ。 ……そうだ。それから、もう一つ。 「――待っていろ、乱馬。次に会った時、今度は間違いなく、おれはこの手でお前に勝つ。次にこの墓が作られるとしたら、その時おまえの息の根を止める事になるのは、このおれだ」 そこでおまえがあかねさんと眠っている間中、おれは毎日……とても長い間、一人で“永遠”と戦い続けてきた。 このおれが二度とお前に負ける事があるはずがない――久しぶりに戦う事になった時、おまえは間違いなくおれの強さに怖気づく。 必ずおまえともう一度会い、今度こそぶちのめしてやる。 「――それより……まずはお前だ!」 おれは空を見上げた。 乱馬よりも先にぶちのめす相手がいる。 おれたちをかつて戦いに巻き込んだあの化け物――そう、あのカイザーベリアルをもう一度倒さなければならないのだ。 おれたちの周りに音楽が鳴る。 オルゴールから流れる温かいメロディが、かつて競い合ったおれたち三人を取り囲んで、少しの間だけ癒した。 今日ですべてが終わる……。 ◆ 【『探偵』/プチ・マレブランデス内】 おれたちは、気まずい空気のままでマレブランデスの中身を歩いていた。 部屋はいくつもあり、とにかく中身には不気味な空気ばかりが染みついていた。何しろ、八十年も無人なのにいまだシステムの生きている管制室に加え、妙な趣向の要人の部屋やら化け物向けの異文化的な部屋やらがあって、そこには時折、骸骨と化した死体が放置されているのである。誰か獣にでも荒らされた痕跡も残っていた。 廃墟の方がまだずっと、恐怖は薄い。 そこにまだ誰かが残っていそうな雰囲気さえあり、少し震える花華の隣でおれも息を飲みながら歩いていた。もしかするとおれも震えていたかもしれない。 そんな折、花華が震えた声で言った。 「探偵さん、ここ少し……怖くないですか……?」 「……少しで済むなら立派だ。おれからすれば、ヤクザの事務所に話をつけに行って素っ裸にされた時よりか、ずっと怖いな」 「それを聞くと、探偵さんの経緯も怖いですが……」 「きみはその手の輩を相手取る仕事が怖いらしいが、おれにとってみれば超常的な戦いを強いられるきみの仕事の方が怖いね。きみは慣れていて、今も少し怖い程度で済むかもしれないが、おれの場合は、この状況は超怖いわけだ」 「まったくそうは見えませんけど」 「怖さを押し殺さなきゃ探偵なんてやっていられないさ。怖さをどう超えるか、どう対策して怖さを最低限に抑えるか、それも仕事のうちだよ。ましてや、あの街の駆け込み寺のおれにとっては、頼りのあるところを見せないと顧客も安心してくれまい」 おれの場合、少女ふたりの手前でビクつくのは嫌なのもあるが、元々顔に出ない性質なのだろう。十分に情けない顔をしているつもりだったが、周囲からみれば全くそんな事はないだころか、厳めしいとさえ思えるらしい。 そんな状況の中で宝さがしでもさせられているような気分だが、少しすると、目立つ大きなドアがあった。 「なんだこりゃ。HARUNA、この部屋は――?」 『開けてみるといいわよ』 言われるだけで、教えてくれなかった。 舌打ちしたいような気持ちでふてくされながらそこを開けると、今度は奇妙なほど暗くて広い場所に辿り着く事になった。 数十人が並んで寝転べる、学校の体育館のような場所――それは、何か、嫌な予感を醸している。 見覚えはないが、何となく近い場所を想起できる。 「――ここは、まさか」 唖然としているおれだった。 そこの空気だけ異様に冷えていて、これから何か始まってしまいそうな悪寒を募らせた。オカルトではないが、そういう風な心理的衝動を煽る作りが成されているのかもしれなかった。 ここは、そう、おそらくかつて……すべてを始める暗闇だった場所なのだ。 加頭順という男が、八十年前にここに立っていた。 ――――本日、皆様にお集まり頂いたのは他でもありません。我々の提示するルールに従い、最後の一人になるまで殺し合いをして頂く為です。 かつて六十九名に告げられたその言葉は、まぎれもなくこの空間に響いたのだ。 おれたちは思わず、自分の首の周りを爆弾が囲んでないか触りたくなってしまった。 楽観的な気分ではいられない、入り込んだだけでも背筋が薄ら寒い場所だったからだ。誘われるようにここに来たおれにとっては、おれの中の女がだまして再び殺し合いをさせようとしているんじゃないかという考えさえ過った。 だが、ここには誰も寝転んでいないし、おれたちの首に首輪が巻かれる事もなかった。 八十年経った今となっては、この殺し合いの舞台のどこもかしこもが立派に安全圏である。同じ宿命を負った仲間に狙われる心配はどこにもない。 『――ここは、おそらくかつて殺し合いのオープニングが告げられた場所よ。七十名近くが一気に収容できるような広い場所は、マレブランデスの内部にはここしかなかったわ』 「つまり、数十名の運命を一斉に変えた場所か……」 『ロマンのある言い方をするわね』 「よせ。血なまぐさいロマンは好めない」 ロマンなどというのは――あまり言いたくはない言葉だが――不謹慎に聞こえた。 いくら八十年前の出来事であれ、いまはその出来事の渦中にあった少女の曾孫が隣にいる。おれ自身、ロマンチストのつもりはない。現実にここで数十名の運命が纏めて打ち砕かれたのだから、それを言っただけだ。 とうの花華の顔色は、おれには暗闇で見えなかった。電気のひとつでもあれば良いが、ほとんど暗闇だ。まあ、辛うじてうっすらと何かが見える程度には光があり、真の闇ではないようだった。彼女がただ淡々としているようなのを見ておれは安心した。 ――ふと、そんな花華がおれに声をかけた。 「探偵さん、あそこ……誰かいます……」 片腕をゆっくりと上げたのがぼんやりとわかった。花華が指をさしたらしい方を、おれは目を細めて見つめた。 その先には、気配だけがあった。おれは即座に構えた。 そこにあるのが――あるいはいるのが、何なのかはわからなかった。 しかし、前方から物音が立ったのが聞こえた。 「――」 ……そう、誰かが闇の中で動いている。 花華が先にそれに気が付いたのは意外だったが、人か獣か、とにかくその闇の中には何か見えない物が声を動いていた。 こちらに気づいてさえいないのか、敵意も害意も感じる事はない。ただ、その存在が不透明すぎておれは警戒するしかなかった。 可能性が高いのは、もう一人の“彼”であるか、あるいは、響良牙であるかという事であった。 そして、そのいずれであっても、おれにとって敵であるのか否かが、即座にはわからなかった。 「――花華、おれの後ろへ」 おれは、花華を誘導した。 敵であるのかわからないという事は、敵である事を前提に行動して損はないという事だった。臆病に見えるほどに警戒を怠らない事が、おれにとっては生き方の定石だった。 それは時に周囲にとって滑稽に見えるだろうが、間違いなく何度もおれの命を救ってきた。 問答無用で殺されるくらいなら、笑われるくらいの方が良い。 誘導しても後ろに立ってはくれない花華を退けるように前に立って、彼女の肩を抑えると、おれはちょっとずつ足を後ろへやった。上手い具合に相手の居所を見つめつつ、再び外へのドアを探していく。 「――探偵さん」 「この闇の中だ。光があるなら良いが、闇の中は初対面と挨拶するには向かない」 「……ええ。ただ、ここにいるのは私たちの他に、あとはHARUNAさんが呼んだもう一名と、響良牙さんの二人だけのはずですから……」 「だとするなら前者だが、きみの疑う通りHARUNAがまったくの嘘つきで、この世界の悪魔や魔獣に餌をやりに来たのなら、おれたちに襲ってくるかもしれないな」 おれは、皮肉めいた言葉を返してしまった。 すべての情報をHARUNAに依存している以上、そうとも言える。ここが怪物の檻で、おれたちはそこに餌として放り込まれているかもしれない。 それはわからないし、だとするのなら逃げなければならないだろう。 『失礼ね。――あそこにいるのは、間違いなく“彼”よ』 すると、HARUNAの声が響いた。彼女は淡々と、ただ少し呆れたように言った。目の前でこう言われて不機嫌にはなったかもしれない。 おれは不意の言葉に少し心臓を高鳴らせる。 『ねえ、この中を彷徨って迷子にでもなったのかしら。それとも、別世界での父親がいた場所を探索しているの――?』 今度の言葉は、おれたちではなく、そこに立っている“彼”とやらに向けられた言葉だったようだ。 ただ、おれたち全員に聞こえるように念話をかけているのは間違いなかった。 そこにいる者の正体を、彼女は直後に告げてくれた。 『かつての殺し合いの主催者、カイザーベリアルの息子――――朝倉リク』 ◆ 【響良牙/C-8 花畑】 おれの予知した未来――そこで鋭い吊り目を輝かせるのは、まぎれもなくあのカイザーベリアルに違いなかった。 その戦いへの覚悟はある。 何度だって倒す。何度だってぶつかる。本当にその為だけに今日まで生きてきたというのなら、まだおれにも救いがあるような気がする。 だが、おれの心に靄を残しているのは、ベリアルの事じゃなかった。 「――」 そう――もう一人、どこか遠くで生き残っているはずの、つぼみの事だった。 涼村暁も、左翔太郎も、涼邑零も、血祭ドウコクも、孤門一輝も、蒼乃美希も、佐倉杏子も、高町ヴィヴィオも……生き残っていたヤツは、他の全員がもういないらしい。 おれが願いを叶えるという事は、つまり、間違いなく……つぼみももうすぐ死んでしまうという事だった。 おれが置き去りになった後でも、きっと世の中は動き続けていたのだ。 そんな中で、あいつらは、おれを残して勝手に先に逝って……おれを迷子のままここに残した……。 外の時間がどういう風に動いていたか知らないが――あとはもう、あいつらの中では彼女にしか会えないという事だった。 「右京……ムース……それに、あかりちゃん……」 生きているよな……? この何十年で、あのババアはくたばっただろうが、お前たちならおれを迎えてくれると信じている。 そう……おれはベリアルとの決戦に向かう前の日、きみとデートする約束をしたんだったな、あかりちゃん……。 残念ながら、おれはあの場所へ帰ってくる事ができなかった。 だから、きみはもう別の人と結ばれて、おれを忘れて別の暮らしをしている事だろうと思う。――きみがどれだけ待ってくれていたかはわからないが、もし戻れたのなら、待たせた時間の分だけ謝りたい。 きみが生きているのなら、おれは現れて謝ればいいのか、それとももう二度と会わない方がいいのか……それはおれにはわからない。 だけど……おれは……もう一度……。 「――もう一度……時間をやり直す事が出来たら――」 ……そうだ、一番勝手なのはおれなのだ。 待っている人がいる世界に帰る事さえもなく……一人でずっとこんなところで迷子になり続けていた、そんなおれが一番……勝手なのだ。 あの時、おれがちゃんと帰っていれば――約束を守っていれば、あるいは約束なんてしなければ、誰を待たせる事もなかった。 「――――ッ!!」 そんな事を考えた瞬間、強い頭痛がおれを襲った。 予知能力が発現した時に頭に走る稲妻。――予知に慣れないおれには、その一瞬の痛みと情報は苦痛にさえ感じた。 それは濁流のようにおれの頭の中を流れ込み、締め付けていく。 無数の記憶。 (――なんだ!? どうして……こんな……) キュアブロッサム。花咲つぼみ。一撃。おれの眼前に拳。 何か言っている。言葉。怒り。涙。 空に影。深い闇。雷雨。 花。 白いカーテン。真っ白な光。ベッド。老婆。花。誰かの手。涙。 言葉。優しい。冷たい。光。願いを告げる。水。光。 ……おれは、この時になって、また未来を見た。 おれが願いを告げるまでに起こる出来事たちが、パズルのピースを見せられるように、ほんの断片的に頭の中に注がれた。 つぼみは再びおれの前でキュアブロッサムへと変身し、やがて、おれと拳を交える事になるのだった。 それがおれの見た未来だ。 おれは荒い息を整えながら、再び、言葉を忘れない為の独り言を言った。 「――あれからどれだけ、時が経ったのかしらんが!」 つぼみは、これからかつてと同じ姿のまま、キュアブロッサムとしておれの前に現れる。 だが、おれは久々の再会を喜ぶのではなく――何故か、彼女と戦っていた。 彼女のまっすぐな拳がおれを狙い、おれはすかさず反撃していく。それがおれの見ているビジョンで、おれの知るこれから先の運命。 ここに咲いた花々のうえで、おれたちは戦う事になる。 ……おれは、また同じように、再会する事を待ち望んだ相手と戦わなければならないというのか。 あかねさんと拳を交えたあの時と同じく――。 「……何故……! なんで、ここできみなんだ……! つぼみ……!!」 最後の二人として残ったのが、もし血祭ドウコクやゴ・ガドル・バだったのなら、まるで躊躇する事なく戦えるだろう。 あるいは、また別の誰かならばまだ心が痛む事はない。 しかし、あの時の同行者で一番の友だちで、最後の戦いでもおれに力を貸してくれた……そのつぼみがおれの最後の敵だという事実に、おれは悲観に暮れていた。 「せめて……もっと戦う意味のある相手だったなら――おれはまだ、自分の生きた時間を誇る事ができるのに……!!」 それだけでも、おれの生きる意味はぼやけていた。 仲間だったシャンプーや乱馬を失い、一条や良や多くの仲間たちが死んでいくのを見届け、挙句はに敵意を向けるあかねさんと戦い合い、戦いの果てで死ぬ事もないまま永遠の迷子になり、そしてつぼみと今度は敵同士になる……そうまでして、おれに生きる意味はあったのだろうか。 何度となく悩んだ事だが、最後の一つは決定的だった。 おれはただ、死ぬ為だけに何十年をここで過ごしているんじゃないかと思い続けたほど――長い時間を生きてきたのに。 「くっ……何故なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」 ◆ 【『探偵』/オープニングの広間】 朝倉リク、と呼ばれた男が目の前にいた。 オレンジのシャツに、デニム生地のジャケットを着た、童顔の男性。おちゃらけた印象もなければ、真面目すぎるという事もなく、普通の小学生くらいの子供がそのまま体だけ大人になったような印象さえ受ける。 おれたちは、オープニングの広間に灯りをつけて、そのリクという男を前にしていた。彼はその広間で灯りを探していたらしかった。 当然ながら、そこに人を運んだり、スポットライトがつけられたりしていたのだから、ここには何らかの形で電気が通っているのが自然だ。彼もこの場所を探検していたというわけである。 『彼がそう、私が呼んだ少年』 ……正直、もっと頼りがいのある奴を想像していたが、それは桜井花華同様に未熟な印象を覚えさせるタイプだった。 随分と平均年齢が低いパーティだ。HARUNAがもし、おれより年下ならば、おれが一番最年長という事になる。子供は苦手だと何度も言っている通りだが、そんなおれが面倒見良く彼らに引率しなければならなくなるわけだ。適材適所とは程遠い。 彼は、おれたちに向けて、恐縮そうに挨拶をした。 ベリアルの息子などという肩書と共に差し出されたが、普通の人間の形をしている時点でその肩書も疑わしい。そもそもどう見ても日本人じゃないか。 「あの……こんにちは。朝倉リクです」 「ああ……あんたは――ベリアルの息子って本当なのか?」 「えっと、確かに僕は、ウルトラマンベリアルの息子だけど――僕のいた世界はこことは、違う歴史を歩んだみたいで……」 彼は少しどもった。 どういう奴なのかわからないが、薄く笑ったままどもっていて、人見知りのような感じを覚えさせた。おれと同じく、コミュ障などと呼ばれるカテゴリの、おれとは別のコミュ障なのかもしれない。 ……いや、考えてみればおれが威圧的だから驚いたという線もあるか。初対面を相手に過大な態度でマウントを取ろうとしてしまうのはおれの悪い癖だ。 自分の身長と痩せた顔が少しばかり初見に優しくないのをつい忘れてしまう。 HARUNAが言った。 『――“彼”は、ベリアルの遺伝子情報を持つ人物として私が見つけ出したわ。彼がいたのは、変身ロワイアルの出来事そのものが認知されていない世界――もっと言えば、ベリアルが別の野望を果たし、別の形で散った世界から私の仲間が呼び寄せたのが、この朝倉リク』 つまるところ、どちらにせよあのカイザーベリアルの息子と云えど、厳密にはおれたちが憎むべき相手とは程遠いというわけだ。 ただ、遺伝子的には全く一致しているらしく、この世界へのゲートを渡る事が出来たという好都合な存在らしい。 どうあれ、このリクという男からすれば、少々居心地が悪いかもしれない。 珍しくHARUNAが心優しいフォローをした。 『まあ、ベリアルの息子といえど、性格はいたって温厚。かつてはその世界を守り抜いたウルトラマンの一人よ』 それから、HARUNAはその世界に生じたクライシス・インパクトの存在や、ウルトラマンキングの存在などの話などを語りだしたが、おれには全くと言っていいほど興味がなかった。 この男を信じるに値する説得力をよこしているつもりなのかもしれないが、それを説明するHARUNAさえ信じられないのだから、こんな話を聞いて何になると云える。 結局のところ、誰が何を話そうが、あくまで参考程度だ。 「――で、そのまったく無関係な彼がここに来てくれた理由はなんだ。父親の尻拭いだとしても、違う世界の話なら、拭いてやる必要がないように思えるが」 おれが気になるのはこの辺りだ。 結局のところ、口で温厚だと言われても、おれにはどんな奴なのかわからない。 花華やHARUNAの事でさえ、具体的にどんな奴と言われると――惑うところもある中だ。だが、花華は悪い奴ではないと思うし、HARUNAが嫌な奴なのはわかっている。それに対して、こいつがどんな奴なのかは全くわからない。 リクのパーソナリティありきでないと話は進まなかったが、この質問にはリク本人が答えてくれた。 「……今回の事も僕にとって、関係ない事じゃないと思ったから。誰かが困ってるのも、誰かの存在が消えるのも――それを守れるのが僕たちだけなら、力にはなりたいし、こうして僕たちが動かなきゃ問題は解決しない」 「まあ確かに……こうしてきみが来てくれないとHARUNAもおれも困るだろうが、きみにリターンはないはずだ。バイト料も出ないだろう」 「それは……まあ確かにちょっと困るけど……。あ、でも、それを言ったら、あなただってバイト料は出ないし、無関係でしょう! あなたこそなんで来たんですか!」 確かにそうだ。返す言葉もない。 誰が一番関係ないかというと、事故同然でここに来たおれだ。 「――おれも来たくて来たわけじゃないが、それは確かに……一理あると云えるな。理由はそれぞれだ。……悪かった、まあ、きみの言わんとしている事はわかった」 考えてみれば、いわゆる「頼まれると断れない性格」というのはいくらでもいるし、それが自分にとってリスキーでも引き受けてしまうヤツはそこら中にいる。それを踏まえると、ごく普通の少年にしか見えない彼の方が、頼まれた事情を断らないリスクについて経験が浅く、こうしてここに来るのもわからなくはなかった。 そうでなくても、HARUNAの勧誘は拒否権がない。退路を断って無理やり協力させる事だって珍しくは無かろう。 自分にしかできない状況に使命感を覚えるというのもわからなくはない話だ。探偵が誰にでも務まる仕事だったのなら、おれはとっくに飽きていたかもしれない。 協力できるかはともかく、まあ普通のヤツなのは見ての通りのようだ。 これが演技だとするのなら相当凄いとしか言えない。 「……で、事情はおおよそ一割ほどわかったが、いずれにしろこうして揃ったからには、作戦を立てて良牙の殲滅をしろという話になるわけだが――これからどうするか考えてあるはずだろう」 おれは、仲間が全員揃ったところでHARUNAに訊いてみた。 主催者の息子である朝倉リクに、生還者の子孫である桜井花華、特異点の魔法少女HARUNAに、それから全く関係のないおれ。 こちらには一応の戦力が二名いるとして、響良牙に勝てる見込みの話というのが不明だ。 何しろ仲間の力も敵の力もさっぱりわかっていないし、あまりの事前研究不足の中で行き当たりばったりに世界の命運を託されている形になっている。 このまま「作戦なんてないわよ」「力づくでいくわ」などと、むちゃくちゃな事を言われて外に駆り出されたらどうしようかという不安がおれの胸に湧いた。 『作戦なんてないわよ――こちらの戦力は十分と言っていい。……力づくでいくわ』 ……案の定だ。 などとあきれ果てた時だった――。 外から轟音が鳴り響き、強い危険の匂いを感じたのは――。 ◆ さて。 ……おれにはHARUNAが一体何を考えているのか、いまだにわからない。 可愛げのない機械的な指令をひたすらにおれたちに差し出してきて、その真意や目的、真偽すらもわからないまま引き返せない時間ばかりが過ぎた。 こんな存在がおれの中に入っている事それそのものがかなり不愉快だが、もはやなってしまった以上仕方ないと諦めるしかなかった。 艦内でだべっていたおれたちに、轟音が響いて、おれたちは次に外へ出て、遂に響良牙と出会う事になる。 その前に、キーワードを一度整理しよう。 今回のキーワードは次の通りだ。 ベリアル 朝倉リク 響良牙との戦い おれたちが向かうのは――響良牙がいる、C-8の花畑だ。 ◆ 【HARUNA/――これより少し前――】 ……遂に時は来た。 八十年の隔絶によって、変わっていった時の流れ。 あるべき世界オリジナルと、派生した世界セカンド。世界は二つに分かれていた。 二つの世界は決して交わらず、それぞれ同じ人々から始まり、分岐し、どちらも平穏を大きく崩される事もなく動いていた。 高町ヴィヴィオが先んじて永眠し、花咲つぼみの命も僅かとなったいま、残る参加者は二人だけ――世界はそんな、誰も知らない危機に瀕しているのだ。 優勝者の願いによっては、今までバランスの取れていた世界は、いかようにも形を変えてしまう。 ……勿論、八十年の中で多くの別の出会いを経て子孫を育んできた花咲つぼみが願いを叶えたのなら、彼女は世界の消失など望まない。 だが、もしその八十年を孤独に過ごした響良牙ならば、かつてそれを口にしたように、世界を消し去る願いを込めるだろう。 ほんのわずかな時間よりも、その前の長い日常や、その後の長い虚無の方が、彼への影響は大きかったに違いないのだから……。 そんな危機を知っていた私のソウルジェムは既に、数多の戦いによって、あと僅かで救済というところまで来ていた。 それまでに彼女には、私の力で――多元世界移動と多元世界誘導を能力とする私の魔法で、響良牙の願いを食い止めてもらわないとならない。 ……たとえどれだけ憎まれたとしても、最悪の事態の前に、私は桜井花華を救ってみせる。 もし、このままセカンドがリセットし、元のあるべき世界が――それぞれ孤立した世界が求められていたのなら、セカンドにあったその先の歴史すべては根絶されてしまう事になる。 私は、すべてが手遅れになる前にその脅威からセカンドを救わなければならない。 桜井花華が消えた時間の中で、私のような迷子になってしまう前に……。 ◆ 時系列順で読む Back 世界はそれでも変わりはしない(4)Next 世界はそれでも変わりはしない(6)(未) 投下順で読む Back 世界はそれでも変わりはしない(4)Next 世界はそれでも変わりはしない(6)(未)
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1733.html
ごちゃ混ぜロワ本編SS目次・投下順 ごちゃ混ぜロワ本編SS目次・時系列順 ごちゃ混ぜロワキャラ別追跡表 ごちゃ混ぜロワ参加者名簿 ごちゃ混ぜロワ参加者名簿(ネタバレ) ごちゃ混ぜロワ死亡者リスト ごちゃ混ぜロワルール・マップ ごちゃ混ぜロワ支給品一覧
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/615.html
HEART GOES ON ◆gry038wOvE 元の世界への帰還の瞬間、花咲つぼみの頭に次々と浮かんだのは、本来、バトルロワイアルに連れて来られた彼女にはあるはずのない記憶だった。 ブラックホールを通して粒子空間に入り、膨大な記憶と情報が雪崩のように頭に舞い込んでくる。 ──地球の砂漠化。 ──デューンとの決戦。 ──後の時代のプリキュアたちとの出会い、交流。 (これは……) つぼみがバトルロワイアルに巻き込まれた後──いや、もっと言えば、“つぼみがバトルロワイアルに巻き込まれなかった場合の世界”のその後の話であった。誰が与えるわけでもなく、湧き出るように──しかし、彼女の頭の中には、微弱な負担をかけながら、そんな記憶たちが生まれてくる。 やがて、身体的にも、その期間における成長分だけ、微かに彼女の身長・体重・スリーサイズ・髪や爪の長さ・健康状態などが修正されていった。それにより、“その時代”にいても大きな違和感のない形になっていく。 この世界において連れ去られた参加者の内、最も遠い時代──桃園ラブが連れ去られた未来の時間軸の数日後が、つぼみの帰るべき世界の“今”だった。つぼみが連れて来られる直前の記憶は、誰にとっても遠い過去へと変わっていくのである。 彼女は、まるでタイムスリップするように自分の未来へと帰っていく事になるのだが、彼女自身もそこまでの自分の記憶と身体的変化を取り戻しており、その結果、あまり大きな違和感を覚える事もなく、時代に適応できる形に変わっていった。 (ゆりさん……) 自然と更新されていく記憶の中には、このバトルロワイアルで持った疑問を解決する物もあった。──月影ゆりとサバーク博士とダークプリキュアの事も、つぼみの目の前で繰り広げられた戦いの記憶として再生されたのである。その実感が、つぼみの中に湧きあがる。 確かにそれは、つぼみが経験したはずのない出来事であったが、この環境につぼみを適合させる為、本来つぼみが持つべき記憶を世界が与えていったのだ。 殺し合いに巻き込まれた自分と、巻き込まれなかった自分──同じ時間の中で二つの記憶が混在していく。確かに矛盾はしているが、いずれも、真実であった。 そして、その中でつぼみは、自分が帰る世界にはもう、えりかやいつきやゆりは絶対に存在しない事を──元々、希望を持ってはいなかったものの、そこで完全に知る事になった。 ──テッカマンブレードの世界の住人がそうであったように、彼女たちは元の世界の帰還と同時に、“最終時間軸”の世界に統一される現象が起こったのだ。 桃園ラブも、蒼乃美希も、山吹祈里も、東せつなも、ノーザも、花咲つぼみも、来海えりかも、明堂院いつきも、月影ゆりも、ダークプリキュアも、クモジャキーも、サラマンダー男爵も、元々この一つの世界の別の時間軸から連れ去られた身である。 もし、誰か一人がどこかの時間軸で連れて来られた場合、その時点で、その人物が行方不明になった世界が展開されなければ不自然な事になってしまうだろう。しかし、先に誘拐された人物以外の他の参加者たちは全くその記憶を持っていなかった。 それでも、彼女たちは、間違いなく同一世界の人間たちであった。 一人の不在で歴史が修正されていく前にまた別の参加者が同じ世界から連れて来られたのだ。世界や歴史そのものがベリアルたちの暴挙に対応する事ができなかったのである。 その結果、この世界の住人たちは──“誰かがいなくなった世界”と“ある日突然全員が一斉に消えるまで正常に進んでいた世界”の二つの記憶を持つ事になった。中には、そのせいで起きた世界の混乱で復活したテッカマンオメガやテッカマンダガーのような者もいる。 とにかく、こうして、つぼみは、“ここで戦い続けた記憶”と、“変身ロワイアルに招かれた記憶”の、本来同居するはずのない二つの記憶を持つ事になったが、その仕組みを理解せずとも、「何故かそうなっている」というくらいで、あまり疑問には持たなかった。 これも、彼女自身、この世界を構成する物の断片として、どこかで理解しているせいなのかもしれない。 (……みんな) ──確かに昨日、つぼみはバトルロワイアルの最中にあった。 こちらの世界での様々な出来事が遠い過去の事として蘇っていくが、あの戦いは確かに昨日の事だという実感は残っている。──しかし、つぼみの中に平穏な時はなかった。 響良牙や、蒼乃美希、佐倉杏子、左翔太郎、涼邑霊、涼村暁、レイジングハート……などといった仲間たちと、血祭ドウコクとの共闘と、別れ。 石堀光彦を救えず、結局はダークザギとして葬った無念。 これはちゃんと消えずに、胸の中に秘められていた。 ──遂に、彼女は、自分のいた世界に戻る事になった。 ◆ つぼみは、自分の世界に帰ってきて間もなく、かつて、初めてプリキュアに変身した丘の上に転送された。 どこかから、小鳥の鳴き声が聞こえた。──そういえば、あの殺し合いの現場には、小動物などいなかった。こんな鳴き声を聞くのは久々で、それがまた帰って来た実感を彼女の中に強くする。 「良牙さん……」 殺し合いが終わり、あそこで共に戦った仲間たちの姿が自分の周りにない事を知って、つぼみの胸中には微かな寂しさも湧きでていた。 思い返せば、良牙たちに、ちゃんとした挨拶が出来なかったな……と、少し感傷的な気分になり始めていた。空を見上げ、自分たちを送ったであろう場所を見つめてみるが、そこにはもう彼女たちを異世界に送る事ができるブラックホールは消えていた。 良牙から貰ったバンダナを、つぼみは強く握りしめた。 ……だが、そんなノスタルジーを覚えられるのも、束の間の話であった。 まずはここがどこなのかを知っておく必要があると思い、つぼみはフェンスの外から見下ろせる町を見る事になった。そしてその時、彼女はその異変に気づいた。 一応、見下ろしている景色は希望ヶ花市のそれであるのは、自分が通う私立明堂学園の校舎が遠くに見える事からもわかる。 ──だが、街の様相は大きく異なっていた。 明堂学園の周囲には、人が集まっており、祖母の話に聞いていた「学生運動」のデモのような光景が広がっている。 それに── 「──あれは……一体?」 街に浮かんでいる巨大な電子モニター。そこで映し出されているのは、殺し合いが行われている真っ最中に何度か見た光景。 知らない映像もある。──そう、たとえば、“ゆり”が“えりか”を殺害するまさにその瞬間の映像。 知っている映像も映っている。──そう、たとえば、良牙とあかねの戦いの時の映像。 しかし、どうして──何故、そんな映像がこの街の中で堂々と発信されているのだろう。 つぼみの中に、この上なく厭な予感が芽生え始めている。彼女は息を飲む。 『──ベリアル帝国に属する皆さんには、このゲームの生還者・蒼乃美希、佐倉杏子、涼邑零、血祭ドウコク、花咲つぼみ、左翔太郎、響良牙、およびその仲間の捜索、確保──あるいは殺害をして頂きます』 つぼみがその異様な光景に気圧され、背筋を凍らせながらそれを見ていれば、加頭と同じ白い詰襟服を着た、眼鏡の中年男性がそんな事を宣告する。何やら、変身ロワイアルの第二ラウンドとして、そんな提案をしているらしい。 「──どういう事ですか……変身ロワイアルって……!?」 ……だが、つぼみには何が何だかわからない。 あの悪夢の殺し合いは終わったのではないか。 だからこうして帰って来られたのではないか。 そして何より、あの戦いは、つぼみたちの胸の中にだけ秘められたものではないのか。 「まさか……」 ──しかし、考えてみれば、このゲームの主催者はまだ生きている。異世界の異なる時間軸から人間たちを拉致し、あらゆるオーバーテクノロジーや魔力の道具を与え、島や建造物まで用意して殺し合いをさせる事ができる強大な存在が。 その時、サラマンダー男爵の言葉がつぼみの脳裏に浮かんだ。 『いや、主催の目的はこの殺し合いがどう転がろうが、もうじき達成されるんだ』 『……何があっても、お前たちの所為じゃない。お前たちは、状況を見て正しい行動をし続けた。それだけは言っておく』 主催の目的──それは、殺し合いそのものにはない? 変わる、という事が、あそこに集められた人間の共通点だった……? ……そんな事をつぼみも考えていたのを思い出す。 では、この支配こそが主催の目的であり、あそこでつぼみたちが変身して戦う事が、何らかの形でこの世界の今の現状に繋がったという事だろうか。 それが、「変身ロワイアル」──変わっていく者たちの、変身者たちのバトルロワイアル。 そして──ここでもまた、それが行われている。参加させられた者同士の殺し合い、バトルロワイアルが終わり、ゲームの生還者を狙う「バトルロアイアルⅡ」が始まったのだ。 「じゃあ、まだ……あの戦いは、終わってなんていなかった……?」 そうだ、今のこの生還も彼らからの施しに過ぎない事を忘れていた。 ──今は、花咲つぼみたちを追い詰めるまで、この戦いは終わらない。そんな仕組みが構築されている。 ずっと、肝心な事を忘れていた気がする。いや、忘れようとしていたのだ。ほんの少しだけでも休息を取ろうとしていた。外の世界に出てさえいれば、そこから先の戦いの存在をしばらく考えなくても良いような気がしていた。 だが、つぼみたちは、無力になって外の世界に放り出されたのだ。 勝利はしていない。──あれは、敵側の“譲歩”だ。 「……そんな」 自分のいるべき世界が、その野望に巻き込まれているという事をつぼみは悟った。 ここにいる人々が侵略され、それぞれ自分の生活をしながらも、否応なしに殺し合いの観戦をして、つぼみたちを捕える為のゲームに参加させられている。 そんな、あってはならない日常が繰り広げられている世界。──どんなに記憶を遡っても、彼女の世界がそんな風だった事はない。 だが、人々がこんな支配下に置かれる環境について、一つだけつぼみは心当たりがあった。 管理国家ラビリンスである。──そう、それはかつて、メビウスが支配し、統一する世界の名であった。 この世界の人々の記憶にも、その名は新しい事だろう。人々のFUKOを原動力に支配を続けた悪の組織。──殺し合いならば、FUKOを集めるには最適である。 かつて現れた際、ラビリンスそのものはフレッシュプリキュアによって撃退されたが、その原理で人を支配できるという法則はこの世界に残り続けている。 ただし、インフィニティさえあればの話だが……いや、それをおそらく手にしたのだろう。 ともかく、ラビリンスと同じだ。よく目を凝らして見れば、人々の恰好も、黒いタイツに身を包み、妙に規則的に遠く、街を歩きだしているようだった。 先ほどのモニターの言葉と照らし合わせるならば、このラビリンスと同じ支配を行っているのは、「ベリアル帝国」だ。 初めて聞く名前ではない。あの殺し合いの主催者たちの組織だ。──今、つぼみの中で様々なロジックが繋がってくる。 「また戦わなきゃいけないなんて……!!」 ────つぼみは、自分が掴んでいた柵に支えられながら、少しだけ力を失い、へたり込んだ。 ◆ つぼみは、呆然としながらも、自分の知っている場所が気になり街を彷徨っていた。 つぼみの両親や祖母は、えりかの両親や姉は、いつきの家、ゆりの家、学校のみんなは──今、どうしているのだろう。コッペ様やシプレやコフレは……。 身近な人たちが、この世界でどうしているのかが気になった。 誰もいない町に降りて、なるべく人の目を避けるようにしてつぼみは歩いていく。 意外にも、丘の近くのほとんどの路地には、人影は全くなかった。もしかすると、人々はどこか一点に集められている為かもしれない。とにかく、つぼみがどれだけ堂々と歩いていても、街には人気がなかったのである。 真昼にこの活気のなさは異様だったが、つぼみはただふらふらと歩いていた。 「……お父さん、お母さん、ふたば……」 そして、見知った通りに出たのを気づき、しばらくすると、つぼみの目の前には、二つの商店の姿があった。 HANASAKIフラワーSHOPと、その隣にある来海家の家──服飾店フェアリードロップの二店舗だ。だが、HANASAKIフラワーSHOPの様子は違った。 この一角で、その一軒だけが、何者かによって、店内を踏み荒らされ、外のガラスが割られ、鉄骨が潰され、そして、全てが崩されていたのである。──いや、何者かと言う言い方は適切ではなく、おそらくは何名かの人間の手による物だ。 「……酷い……酷すぎます……」 もしかすると、人間の手による物ではないほど、叩き潰されている。ショベルカーでも使わない限り無理だが、この周辺をそんな物が通った様子はなかった。 しかし、実際のところ、つぼみにとっては、誰がどうしたのか、その方法は何なのか……などというのは、どうでも良かった。 「私……どうしたら……」 ──ここは、つぼみの帰るべき場所だったのだ。 壊した者の正体が掴めないというのも恐ろしいし、同時に、そこにいたはずの家族の姿が見えないのもつぼみの胸を締め付けた。 これから自分はどうすればいいのだろう……。 「まさか……みんな……!」 つぼみの中に巡る嫌な想像──。 つぼみの自宅が壊されているという事は、生還者の身内を狙っている可能性が高い。もしかしたら、両親やふたばは──。 つぼみは、慌てて、今はそこに誰もいないと思い、呆然としながらも、自分の家に帰ろうとした……。ドアですらなくなったHANASAKIフラワーSHOPのドアの前に立つ。 中の花たちは建物に押しつぶされ、萎れていた。プランターからこぼれた土が床中に散乱している。 つぼみの両親が売る大事な花たちが誰かに荒らされたのである。 「捕えろォーッ!!!」 そうして言い知れない悲しみと不安感に言葉を失っていた時、どこからともなく聞こえた野太い男性の声。 「!?」 見ると、そちらにいたのは、白い詰襟姿の男たちであった。 そう、加頭や先ほどの男同様の服装をした集団──財団X。 彼らがベリアルの侵略を手伝い、外世界の支配に一役買っているのである。 「──っ!!」 ──そうか。これは、囮だったのだ。 と、つぼみは今この瞬間に気づく事になった。 先ほどのモニターの情報がすっかり頭の中から飛んでいた。いわば、つぼみたちは指名手配犯と同じ状況だ。 あの殺し合いから脱出した者は外の侵略世界では罪人として捕えられようとしている。 冷静に考えれば、そんなつぼみがこの世界でまずどこに向かいたがるのかは明白であり、彼女たちを捕えたい者たちが自宅に張りこむのは定石の策である。 つぼみの家の周囲に人がいなかったのは、ここまでつぼみをおびき寄せる為に違いない。 つぼみは、変身しようと、ココロパフュームとこころの種を取りだした。あのバトルロワイアルに参加させられていた反動だろうか、つぼみはいつもより迅速にそれを取りだし、装填する事ができた。 「プリキュア・オープンマイハート!!」 いつものように、叫ぶ。──が。 彼女の身体は、この時、キュアブロッサムには変身しなかった。 財団Xの構成員たちも、彼女が変身しようとするのを許してしまっただけに、一瞬焦ったようだが、彼女が何らかの事情で変身できないと知ると、躊躇なく飛びかかった。 「どうして……っ!? 変身できません……っ!」 彼らは、つぼみの両脇を固めるようにして捕える。 軽く捻るような動作も入れたため、つぼみの神経に痛みが走った。 人の正しい捕え方を知っているようである。 「くっ……!」 慌てて、自力で振りほどこうとするが、二人の屈強な成人男性に両腕を捕えられて抵抗する力はつぼみにはなく、抵抗すれば腕に痛みが走るような形になっている。だいたい、それを振りほどいたところで、視界に入っている残り十名ほどの財団Xの連中に対処する方法はつぼみにはない。 彼らはすべて、無感情に任務を遂行しようとしているようだ。──たとえ、目の前にいるのが年端もいかない少女であっても。 「離してください……っ!!」 「大人しくしろっ! 花咲つぼみだな……? 我々と来てもらう!」 ここは大人しく捕えられるしかないのだろうか……。 いや、だとして、その先には何がある? 良い事は決してない……おそらくは、殺害されるだろう。だが、抵抗の術はない。 まさか、こんな所で──と、つぼみが希望を失いかけた時であった。 「──何だ、貴様は……!?」 財団Xの誰かが、何かを見て驚いたように叫んだ。 次の瞬間、──驚くべき事に、つぼみの左腕を掴んでいた財団X構成員の身体が遥か前方に吹き飛んだのである。 つぼみの身体にも、何かが彼を突き飛ばした衝撃が伝導される。 更に、つぼみの身体の自由を奪っていたもう一人も、誰かが蹴り飛ばしてくれた。 他の構成員たちも慌てふためくが、彼らもすぐにたった一撃で撃退される。所詮は、変身道具を持っただけの屈強な人間に過ぎなかったらしい。 「つぼみ……やっぱり、まずはここに来ると思ってた」 ──そう。 つぼみを捕えようとする者たちがここに来るならば、つぼみを守ろうとする者もここに来るという必然があった。 それは、つぼみがかつて会った知り合いの姿だ。 そして、この殺し合いにおいても何度か、つぼみは彼の事を思い出す機会があった人物であった。 「……オリヴィエ!」 フランスで出会った人狼(ルーガルー)の少年・オリヴィエだったのである。 あの殺し合いに加担していたサラマンダー男爵を慕っていた彼が、つぼみを助けてくれたのだ。 「今は……とにかく逃げよう! つぼみやえりかの家族は大丈夫……みんな、学校で戦ってるんだ!」 オリヴィエは、つぼみを抱き上げ、この付近の建物の屋根の上まで飛び上がった。オリヴィエの言葉で、つぼみはほっと胸をなで下ろす。 すると、屋根と屋根とを駆け、地上にいる管理下の人々たちには届かないよう、あっという間にそこから離れて行ってしまった。 ◆ ──私立明堂学園。 かつてこの世界のプリキュアに助けられ、この映像によりプリキュアの正体を知った人々は、ここに立てこもり、力がないなりの戦いを見せていた。 ひとたび校門の外を見れば、そこには、財団Xの構成員や、管理下の人々、そして、この街を何度も襲撃してきた砂漠の使徒のデザトリアンやスナッキーたちが囲んでいる。 ここに立てこもった人々は、二日に渡ってここで生活している。学校内で暮らすというのは、普段ならばワクワクもする話かもしれないが、状況が状況で、殆どは浮かない顔だった。 花咲つぼみの祖母──花咲薫子は、職員室のブラインド越しに外の様子を見ていた。彼女の周囲には、プリキュアのパートナーである妖精たちが浮いている。 シプレ、コフレ、ポプリ……今だ、微弱でも元気があるのはパートナーを失っていないシプレだけであった。他は妖精でありながらもこころの花が枯れる直前という次元である。 「この学校も時間の問題かしら……」 薫子が見ているのは、校庭に立っている、薫子のパートナー妖精・コッペ様である。 彼は、そのファンシーで愉快にも見える外見とは裏腹に、妖精の中でも屈指の実力者である。彼が、この場所に強力な結界を張り、この学校一帯だけを守護していた。 それでも、バトルロワイアルが行われていた二日間ずっとここに結界を張りっぱなしであった為、彼の力も限界に近い所まで来ているらしい。無表情な彼があまり見せない、怒りと苦渋の表情になりつつある。 シプレ、コフレ、ポプリも何度か力を貸そうとしたが、未熟な彼らの力ではコッペの力には敵わず、結界を手伝えるだけの力はなかった。──だいたい、パートナーを喪ったコフレとポプリは、本来の力を出せるような精神状態ではない。 (頑張って……今はあなただけが、ここにいるみんなの全てを背負ってるの……) 先ほどまで、校庭に出て、外に向けて石を投げ、抗議の旗を振るう生徒もいた。 花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき、月影ゆりの友人やクラスメイトがその殆どである。先生たちが彼らの身に危険が及ぶ可能性を恐れて、それをやめさせたのはつい一時間前の話だ。抗議の証であるプラカードや旗はいまだ外に向けて立てかけられている。 彼らに限らず、この学校に立てこもり、世界に対する抗議活動を続けるのは、そうした一度デザトリアン化した生徒たち、それからプリキュアたちに助けられた事がある街の人々であった。 それぞれの胸に悲しみや驚きは膨れ上がっている。しかし、管理には屈しない。 『こんな事でめげてたら、プリキュアたちに──つぼみやえりかや会長に笑われちゃうよ』 そう、それでも、戦おうとする意志が彼らにはあったのだ。 かつて砂漠化したこの街でも、ここにいる人々は戦い続けた。 いや、かつてより多くの人がこの学校に集い、戦おうとしている。 外で管理されている人々の中にもきっと何かが芽生え始めている。──それがわかっているから、コッペもいつも以上に力を尽くしてくれている。 「──花咲さん。訊きたい事があるのですが、よろしいですか?」 ふと、つぼみの担任である鶴崎が、後ろから、どこか心配そうな顔で薫子に声をかけた。振り向いて、薫子は、疲弊している彼女の全身を眺める事になった。この人は、まるで男性のように快活で、竹を割ったような性格で生徒に接する、女性から見てもどこか恰好の良いタイプの先生であったが、この時ばかりは塩らしい表情である。 本当は、抗議活動に積極的な部分もあったが、やはり生徒の身に危険が及ぶよりはやめさせる道を選んだのだろう。 転校以来、長くつぼみの担任をしてきた彼女である。あのバトルロワイアルでは、自分のクラスの生徒──えりかを喪った。そして、つぼみも今、生還したとはいえ狙われており、まだ中学生の生徒たちもここで戦おうとしている。 これ以上生徒を失いたくない気持ちと、それから、つぼみやえりかがここで巻き込まれてきた戦いへの強い反発心とが纏めきれていないのかもしれない。 しかし、その両方ばかりを考えていたところ、ある疑問に辿り着き、やがて、彼女はこうして、薫子にある質問をぶつける事になった。 「つぼみさんやえりかは、どうして、私たちにプリキュアである事を黙って来たんでしょう」 親族である薫子を前に、「つぼみさん」という呼び方をする鶴崎であるが、本来は「花咲」「つぼみ」と呼び捨てにしてフランクに接していた。 それも何となく、薫子は察している。彼女の事は何度かつぼみたちに聞いたからだ。 精神が露わになるようなこの切迫した状況でも、そうした大人な面を崩さないのは、彼女が信頼に値する立派な社会人だという証でもある。 「……つぼみさんは、まだわかります。でも、目立ちたがりのえりかまで私たちに黙って、プリキュアとして戦い続けたなんて……信じられません」 プリキュアの全てを知った鶴崎は、プリキュアたちの彼女を知っている数少ない人物である薫子に、それを訊いた。彼女たち四人に加え、薫子もプリキュアであった事は、彼女たちの家族たちでさえ知らなかった事実だ。 だから、あのモニターによって、彼女たちがプリキュアだと知った時、衝撃と共にあらゆる想いが鶴崎の胸中を駆け巡った。 ──私は、彼女たちの教師でありながら、彼女たちに守られてきたのか。 ──私は、何も気づけなかった。教師失格だ……。 しばらく、ずっとそう思っていた。プリキュアたちの親も同じ事を考えたかもしれない。 彼女たちが今直面している問題を支える事ができなかったのだ。それを行うのは大人の責任であるはずなのだが、逆に自分たちが子供に支えられていた。 それが歯がゆく、二日前のえりかの死と共に、鶴崎を苦しめていた。もしかすれば、同じ役割をするのが自分だったなら、あの殺し合いに巻き込まれるのは生徒ではなく、自分だったのではないかと──何故、あの子たちだったのだ、と。 薫子は、そんな鶴崎に向けて、顔色を変えずに言った。 「──それは、プリキュアである事が周囲にわかってしまうと、大変な事が起きるからです」 「大変な事?」 「あなたも、つぼみやえりかの教師なら本当は気づいているはずでしょう? 彼女たちが何のために戦っているのか……何を守りたくて戦ってきたのか。それは、誰かにプリキュアとして褒めてもらう為でも、敵を倒す為でもありません」 そう言われても、鶴崎にはぴんと来なかった。 それは自分が未熟なせいなのだろうか、と少し思い悩む。薫子の何気ない「つぼみやえりかの教師なら」という言い方が、彼女の心を逆に締め付ける事になった。鶴崎は、それだけでは何もわからなかったからだ。 わかるのは……今の今まで、自分は何にも気づけていなかった、という事だ。このまま教師を続けて良いのだろうか、とも思う。 生徒が大事な戦いをしている時、鶴崎は一体何をしていたのだろう。本当に彼女たちを思いやっていたか? 学校に通いながら戦い続ける彼女たちに、もっと特別な配慮をするべきではなかったか? と。 そんな彼女たちの気持ちがわからなかったが、鶴崎はもう一度、考えた。確か、つぼみはあのゲームの最中、こんな事を言っていて、そして、何度も敵を救おうとしていた。 だから──、こう告げる。 「人のこころの花を守る為……ですか?」 「いいえ。確かにそれもそうですけど、決してそれだけじゃないんですよ」 結果は撃沈である。それがまたショックを与える。自分は常に的外れで、生徒の気持ちを本当に理解できていないような気がした。 そして、薫子の放つ妙な貫禄は、全てを知った上で話しているようで、だからこそ鶴崎もそれがつぼみの真意だと納得せざるを得なかった。 人のこころを守る為ではないとするならば、本当に鶴崎は検討もつかなかった。必死に頭を悩ませるが、鶴崎にはそれがわからず、教師としての自分のあり方もわからなくなってきていた。 ……やがて、少しだけ時間を空けて、薫子が、その答えを鶴崎に教えた。 「彼女たちは、何より、自分自身の大切な日常を守る為に戦っているんです」 ──鶴崎は、その言葉を聞いて、はっと、何かに気づいたように顔を見上げた。 薫子は、決して険しい顔はしていない。彼女はその先を、続けた。 「だから、プリキュアである事を明かしてしまえば、プリキュアではない──花咲つぼみとして、来海えりかとしての大切な日常を壊す事になってしまう……」 そうだ……。彼女たちは、プリキュアではなく、それ以前に、この学校の一人の生徒だった。そして、誰かの娘であり、誰かの友人であり、誰かの教え子なのだ。プリキュアになるまでは、本当にそれだけの関係だったはずである。 だが、もし、こうしてプリキュアになって……それが周りに事が明かされた時、その平穏な関係性は、ある別のフィルターによって崩れる事になる。 そう、“守ってくれる誰か”と、“守ってもらえる誰か”の二つの存在になってしまうのだ。──それが、彼女たちの求める日常を一斉に崩してしまう。 彼女たちは恩を売っているわけではないのに、鶴崎は彼女たちに恩を感じて、彼女たちを一人の生徒として扱う事ができなくなってしまう。 「……彼女たちにとっては、それが一番大変な事なんです」 だから、彼女たちは、全て黙っていたのだ。 決して、進んでプリキュアになったわけではない。彼女たちは、本来普通の日常を歩みたいのに、それを、明かしてしまえば壊れてしまうかもしれない。 それが、彼女たちにとって、最も恐ろしい事だったのだ。 薫子に言われる前にそれに気づいてしまった鶴崎は、彼女の言葉を耳に通さずに涙を垂らしていた。 ──やはり、気づいているではないか。 と、薫子は思い、微笑みかけた。全く彼女たちの事を知ろうとしていなければ、薫子の最初の言葉だけで何かに気づけるはずはない。 「鶴崎先生。私は、あなたが二人の担任で良かったと思います。だから、どうか……彼女たちが自分を守ってくれていたなんて思わないでいてください。彼女たちはあなたのヒーローじゃなくて、あなたの生徒でいたいんです」 いつか、つぼみたちに関わった人たちには、これを教えていく必要があるだろう。 彼女たちが本当に望んでいるもの──明日からの日常について。 そして、ここにいる人たちは、また変わっていく。つぼみたちのように、誰かの心を知って、それを認めて前に進んでいく事ができるはずだ。 「そうでしたか……」 「ええ」 「……ありがとう、ございます」 これが終わったら辞職する事も考えていたが、鶴崎はそれを取りやめる事にした。 これからも教師を続けていかなければならない。えりかはいないかもしれないが、つぼみや、ここにいる彼女のクラスメイトたちとともに。 今も、彼女のクラスだけは誰一人欠ける事なく、この学校に来ている。制服を着用している人までいるほどだ。 鶴崎はハンカチを片手に、廊下へ出ていった。 「……えりかのバカ……そんな事ないって……みんな、お前にいつも通りに接してくれるって、……みんな、いつも通りに笑ってくれるお前を待ってるって……私が教えてやる前に、なんで死んじまうんだよ……」 だが、鶴崎のこころはどこか救われたが、その一方で、そこで救われない感情も湧きで来るのだった。 それでも……薫子は、そんな鶴崎の後ろ姿に目をやって、これで良いと思っている。 薫子は、また、少し外を見た。僅かばかり視線を上にあげた。 (……えりか。あなた、本当に良い先生を持ったわね) だが、薫子の胸に、少し何とも拭いきれない気持ちが残るのも事実だ。 そう。えりかの命を奪ったのが誰なのか、という事。──それは、この場においては一つの禁則事項となっていた。 誰も、ここでそれについて多くは語らない。 加害者の名前を全員が知っているはずでありながら、誰も口に出そうとはしなかった。 もしかすると、多くの人にとっては事情を鑑みて許せる話であっても、誰かの胸には、“月影ゆり”への恨みが湧きでているのかもしれない……。 鶴崎も──あるいは薫子自身もそうだが、ゆりに対して沈黙する態度に、どうも、尾を引くものを感じざるを得ないのだ。 ◆ オリヴィエとつぼみは、学校から少し離れた裏山の小さな洞窟の中にいた。 裏山はともかく、そこにこんな場所があるなど、つぼみも全く知らなかったが、オリヴィエは、まるで土地勘があるかのように、その洞窟の奥へと進んでいく。 「どうしてこんな所に……?」 「直接学校に行くのは無理だ。ここに抜け道があるからそれを通って行く」 「いつの間にそんな物を……」 「一週間前、この街に来て徹夜で作ったんだ。学校に集まる事は、この街のみんなにも伝えてあったから……」 学校の周囲が隙間なく包囲されていた為、校庭に侵入するにはオリヴィエが掘り出した地下通路を通る必要がある。コッペの結界は悪意を持つ者だけを拒む為、つぼみやオリヴィエはそこから出入りできるらしいが、やはり地上からは無理だ。 ただ、出入りの為に出来上がったその場所は、通路といっても、それはまるで脱獄囚が掘り出した抜け穴のような物だ。 姿勢を低くして土の中を二十分這う事でしか目的地にたどり着けないという、女子中学生には非常にきつい場所だった。 中は暗く、蒸し暑く、空気も悪い。場合によっては、虫が出る。当たり前に土だらけになるし、今のつぼみは髪留めをしていないので、髪の中に大量の泥が混ざるかもしれない。 実際に校舎に立てこもる事になったこの二日間、比較的小柄な男子生徒が外に食料や備品を調達する為に使っていたが、彼らも片道で音をあげ、往復して帰らなければならない時には少し躊躇もしていた。 しかし、つぼみも、家族や知り合いに会いたければ他に道はない。 「……わかりました。ここを行きます」 ……オリヴィエが折角作ってくれた抜け道だ。 たとえ環境が多少悪くとも、ここを通る事で家族や友達にまた会う事が出来る──そんな希望への道なのだ。 つぼみは、多少のデメリットを踏まえても、ここを通るべきであった。 「ただ……オリヴィエ。一つだけ良いですか?」 だが、この暗い道を通る前に、つぼみはオリヴィエに一つ言いたい事があった。オリヴィエが、なんとなく要件を察して、振り向いた。 「さっきから少し、険しい顔をしていますけど……やっぱり、男爵の事を考えていたんですか? だとすれば、私は言わなければならない事があります」 それはオリヴィエにとって、予想通りの質問だった。 オリヴィエは、元々サラマンダー男爵と共に旅をしている身だった。しかし、ある日、突然サラマンダー男爵は彼の前から姿を消し、再び目にした時には、管理世界のモニターで、殺し合いの放送を人々に向けて発していたのである。 ……それを知ったオリヴィエのショックは並の物ではなかっただろう。 少し躊躇った後、オリヴィエは、自ずと湧き出る怒りを噛み殺そうとしながら言った。 「……ボクは、もう男爵はあんな事はしないと思ってた。でも、それは違ったんだ。父さんだと思って慕っていたのに……なのに……あんな人はもう、父さんなんかじゃない!」 だが、やはり、怒りは爆発した。 生まれた時から親のなかったオリヴィエに最初に出来た父親だったのだ──サラマンダー男爵は。 ずっと欲しがっていた父親であり、彼もまた、オリヴィエと一緒にいる時、だんだんと丸くなっていったと思っていた。確かにかつて、プリキュアと戦った事はあるが、もう誰かに牙を向ける事はないと、オリヴィエはずっと思っていた。 しかし、つぼみは、そんなオリヴィエを、少し落ち着いてから、諭した。 「──それは……違いますよ、オリヴィエ。この街は戦いの映像を中継していたのかもしれませんが……実は私は中継されていない所で、男爵に会って、本当の事を聞いたんです」 「え……?」 「……さやかを救いに行った時の事でした」 オリヴィエは意外そうにつぼみを見つめた。 確かに、つぼみは一時的にモニターでの中継ができない空間に引き込まれ、そこで何をしていたのかは明かされる事がなかった。 そこでつぼみはサラマンダー男爵と会っていたのだという。 「男爵は、私たちと同じく、巻き込まれたうちの一人でした。男爵はあなたの前から、自ら姿を消したのではなく、私たちと同じように、無理やり連れて来られたんです。そして、男爵は……オリヴィエ、あなたを守り、あなたとずっと暮らし続ける為に、意思と無関係に加担させられていただけなんです!」 それを知り、オリヴィエは、呆然とし、やがて項垂れた。 オリヴィエは、男爵をもう親だと思わないと──そう思う事にしていた。 しかし、現実には、まだ微かに、男爵への信頼が残っていたのかもしれない。 今、その微かな想いが強まっている。つぼみは、たとえ誰かの為でも平気で嘘をつけるような人間ではないと思っていたから、なおさらだった。 「そんな……」 「男爵がいなかったら、さやかを……一時的にでも救う事は出来なかったと思います! 私たちに協力して、私の命を助けてもくれました! だから……──もし、また会う事ができたら、ちゃんと向き合って、仲直りをするべきだと思います」 つぼみがそう言った時、オリヴィエの脳裏にある告知がフラッシュバックした。 そうだ……彼女は知らないのだ、とオリヴィエは思う。 それは、彼女の視点ではまだ知られていない話であった。 「そう、だったんだ……」 「ええ。だから、男爵を信じて、また会った時に仲直りしましょう!」 「……でも、つぼみ。それは無理だよ」 オリヴィエの中に、今度は深く強い悲しみが湧きでる。 もし、つぼみの言う通り、サラマンダー男爵は、オリヴィエを守る為にこの殺し合いの主催者に利用されていたのかもしれない。だとしたら、確かに、また会えば仲直りする事はできるのかもしれない。 だが── 「あのモニターで告知されたんだ。……サラマンダー男爵は、処刑されたって」 ──男爵は、もういないのだ。 だから、そんな事はもう、できないのだ。 「嘘……」 男爵が処刑されたのなら、それは、自分の所為だ──と、つぼみは思った。 ◆ ──洞窟から抜け道を通り、つぼみは本来二十分で辿り着くべき道を、四十分かけて這っていた。男爵が死んだという事実を知らされたショックを受けた精神的疲労も大きいのだろう。 殺し合いの真っ最中も酷いストレスがかかったが、ここに帰ってきてからも良い事ばかりではない。 月影ゆりの母や、えりかの姉のももかが一体、今どんな気分でいるのか──それを想像すると、それだけで息が詰まりそうになる。 男爵が処刑されたのは、きっと自分のせいだ──という想いも、つぼみを深く落ち込ませる。 そんな終わりの見えない沈んだ気分ながら、何とか──辛うじて、つぼみは校舎の体育館まで、その身を動かしていく事が出来た。空気が薄く、半ば酸欠状態になりながらも、時にはオリヴィエに背負われ、彼の肩を貸してもらいながら、彼女としてもやっとの事で、見知った場所を目にした。つぼみは低い体勢を続けた為、真っ直ぐに立てなかった。 「……やっと、着いた……」 ──母校の体育館の裏庭である。 ふらふらになりながらも、何とか故郷らしい場所に辿り着けた喜びがつぼみの中に広がり、少しだけ元気が湧いた。 そして、体育館のドアを開け、つぼみは、ようやく光の中に身を宿す事が出来たのだった。つぼみが見ると、そこには、私服、制服、体操服などそれぞればらばらの恰好で、この場に暮らす人たちの姿があった。本当にここで何日も過ごしているらしい。 「──つぼみっ!?」 泥の穴から這い出てきたつぼみを最初に呼んだのは、同じファッション部の志久ななみであった。たまたま、出入口の近くにいたのだ。顔も土に塗れて、髪もぐしゃぐしゃになっているので、彼女もそれがつぼみだとわかるには数秒を要した。 とにかく、彼女の声は、その驚きも相まって、体育館によく響き、そこで避難民のように生活していたたくさんの人々の耳に入った。 「ななみ……それに、みなさん……」 つぼみは、力なくオリヴィエに寄りかかり、疲労に満ちた顔で、笑おうとした。 しかし、実のところ、それがちゃんと笑えていたのかは怪しい。安心感が自然と、それを表情にしようとしたのだが、やはり、顔の筋肉が疲れ切っていて、今は無理だったのかもしれない。 「つぼみ……っ!!!! 良かった…………っ!!」 即座に、つぼみの父──陽一と、母──みずきがつぼみの元に駆け出し、涙に目を腫らして抱きついてきた。 つぼみが脇に目をやると、ブルーシートの上で、ふたばはベビーベッドが置かれて、呑気に寝ている。実を言えば、つぼみにとって、実際に妹を目にするのは今が初めてだった。 妹が出来るのは知っていたし、そこから先の記憶もあるのだが、つぼみがここに来たのは、彼女が生まれる前である。実際に生まれる瞬間に立ち会う事ができなかったのは、この戦いの弊害の一つだった。 それから──すぐ後に、つぼみの背筋が凍る物も見えた。 体育館の隅で、自分たちが愛娘にそんな事をできなかった悲しみか、えりかの両親といつきの両親と兄が、今、こちらをちらりと一瞥した後、目を伏し、寄り添いあうようにして咽び泣いていた。 二つの家族は、ほとんど同じ反応を見せていた。 ゆりの母やえりかの姉の姿は──ここにはない。 自分の周りに人が寄ってくるたびに、つぼみは内心で少し暗くなった。両親が何かをつぼみに言い続けているが、それは涙声で聞き取れないし、何も考えられないつぼみの耳には入らなかった。 そうだ。 彼らも決して心から喜んでいるわけではない。 確かに、つぼみが生きて帰ってきた事は非常に喜ばしい事だと思っているが──、それでも、誰も本当の笑顔という物は見せていなかった。あくまで、今狙われている一人が生きていて、安心したような、ほっとしたような気持ちである。 ──たとえ、つぼみは生きていても、この学校に通っていたえりか、いつき、ゆりの三人は死んでいる事は変わらないからだ。 そして、この世界の状況も何も変わらない。 この荒んだ世界の中、ただ一つだけマシな出来事が起きただけでしかないのだ。 「……お父さん、お母さん」 それでも。とにかく──えりかやいつきが両親を呼ぶ事が出来なかった現実があるにしても、今、つぼみは、どんな配慮も欠かして、そう返さざるを得なかった。 何か言い続けていた両親が、黙った。 二人の両親がたとえそれを見て、自分たちもそうであればと思い傷つくとしても、まずは目の前の二人と、自分自身の為だけに……そんな言葉を口にせざるを得なかった。 「ただいま……。心配かけて、ごめんなさ……」 そして、言いきる前に、つぼみは気を失い、倒れてしまった。 その時、えりかやいつきの家族も心配そうに、慌ててこちらに駆け寄ったのを目にする。 ──自分の娘は死んでしまったが、それでも彼らが花咲の家に嫉妬を振りまく事はなく、ただ一身に、つぼみが自分の娘と同じ運命を辿らないよう、心から心配していたのだ。 ◆ つぼみが目覚めると、夜がやって来ていたようだった。 誰かが運んだのか、つぼみは今、保健室のベッドの上である。起き上がると、保健室には、祖母の花咲薫子、鶴崎先生、それから主にファッション部の何人かの女子生徒と、保健室の先生──それから、シプレ、コフレ、ポプリだけがいる。 基本的に、妖精以外は男子禁制といった感じであった。 つぼみが目を覚ますと、女子生徒たちが少し落ち着きなく騒ぎ出したが、それを鶴崎と薫子が諌めた。 「おばあちゃん……シプレ……鶴崎先生……それに、みんなも……」 つぼみは今になって少し元気を取り戻していた。やや胃が凭れるような気持ち悪い感覚もあったが、こんな者はあの殺し合いで目を覚ます度に感じていた物である。ここしばらく、慣れきっていた。 気づけば、これまで使っていた服が体操服に着替えさせられている。男子禁制になっている理由はそれでわかった。 ただ、つぼみの髪を洗うまでをする事はなく、やっぱり頭部はまだ汗や土に塗れている。 「つぼみぃーっ! 良かったですぅ!」 「……シプレ」 つぼみの胸に飛びついて来たのは、小さな妖精だった。 このバトルロワイアルにおいて、つぼみと一緒に連れて来られる事がなかった妖精だ。 この妖精の名は、シプレ。──仲間の妖精に配慮したが、耐えられなかったのだろう。 「コフレ……ポプリ……」 ──えりかのパートナーのコフレと、いつきのパートナーのポプリを目にした時の感覚は、先ほど、えりかの両親やいつきの両親の様子が目に映った時と同じだった。 自分が助かると同時に、この戦いには助からない人もいた。 それを実感する時が、ここに帰ってきて一番辛い時だった。──この世界が支配されていたと聞いた時よりも、彼女たちの死をここにいる人たちが見てしまった事の方が、遥かに辛い。そして、喪った仲間は誰もここに帰れない事も……。 二人の妖精は口を噤んでいる。 「……今は、そっとしておきなさい」 薫子が、優しい口調で言った。 二人のケアは彼女が行っている。──ここにいる者で、一番老齢で落ち着いているのは他ならぬ彼女であった。 かつて最強のプリキュアとして君臨した精神力に加え、今は長い人生経験ゆえの落ち着きまで持ち合わせている。彼女もこれまで、人生の中で自然と祖父、祖母、両親、夫──即ち、つぼみの祖父も亡くし、周りで友人が亡くなる事も珍しくないほど生きている身だ。 人はだんだんと、親しい人が死んでも泣かなくなる。だが、泣く人間の気持ちや傷つく人間の気持ちがわからなくなるわけではない。だから、彼女が子供の面倒を見るのに丁度良い。 「つぼみ。この世界の事は、ちゃんと聞いてる?」 「ええ、オリヴィエに」 「そう。この世界が“ベリアル”によって侵略されている事は知っているのね」 つぼみも洞窟の中でオリヴィエに全てを聞いていた。 ただ、その事実を聞かされた事で精神が摩耗するような事はなかった。 ここに来た時点で、何となく管理の事情は察していたし、正体不明の何かによって世界が侵されている気味の悪さが払拭された気分で、むしろ説明を受けた事は清々しいくらいだ。 それに──、あの“管理”に対して、屈さずにこうして戦っている人々がいるという事実もまた、つぼみには心強い話である。 「……とにかく、私が何とかして……早くそのベリアルを、倒さなきゃ……」 そう言ってつぼみはまた起き上がろうとする。──体は、ちゃんと起き上がるようだった。 バトルロワイアルの終盤で身体の回復が起きたせいか、実質、彼女にはあかねとダークザギの二名との戦闘分の傷しかない。身体的には比較的健康な状態でもある。 ここでその姿を見るつぼみの友人たちは思う。 鶴崎先生は、「お前たちはこれからもつぼみとはいつも通り接しろ」と言ったが、これでも──つぼみにいつも以上の感謝をしてはならないのか……と。 つぼみを哀れむような瞳が多くある中で、ただ一人、薫子は、険しい顔でつぼみに訊いた。 「つぼみ、一つ訊いてもいいかしら?」 「何ですか?」 「あなた……今、変身はできる?」 「え?」 唐突に、薫子がそう訊いたのを、つぼみは怪訝に思った。 しかし、そう言われて考えてみると、先ほど、ある異変が起きたのをつぼみは振り返ってしまう──。 「そういえば、さっき……何故か、変身ができなくて……」 財団Xに襲われた際、何故かつぼみの姿はキュアブロッサムには変わらなかったのだ。 それを聞いた時、──そこにいた全員の顔が暗く沈んだ。 既に、薫子から何か嫌な予感の根源を聞いていたかのようである。 「そう、やっぱりね……」 「え?」 薫子たちは、何故つぼみが変身しなくなったのか、知っているらしい。 「あなたは、この二日間、短い時間で花の力を使いすぎてしまった。妖精であるシプレを通さず、何度も何度も……。そのせいで、プリキュアの種にも限界が来ているわ」 そう言う薫子の目を、つぼみは見続けずにはいられなかった。 ただ、呆然と、薫子の瞳を眺め、次の言葉を待つばかりだった。 そして、薫子は一泊だけ置いて、口を開く。 「あなたはもう、キュアブロッサムにはなれないかもしれないの」 薫子は、その信じがたい事実を、ある意味では非常に冷徹に突きつけた。 その言葉を聞いた刹那、つぼみの心には、落雷のような衝撃が落ちてきた。 ──時間が止まる。 プリキュアである限り、戦い続けなければ運命にある。そこから解放されるというのに、何故か、どうしてか……ショックを受けている自分がいた。 彼女は、慌てて、ココロパフュームとプリキュアの種を探した。誰かが着替えさせている以上、どこかで誰かがこの近くのどこかに置いたのだ。 周りを見回して探しているつぼみの前に、シプレが寄って来る。彼女が、探し物を持ってきてくれたらしい。 「つぼみ……ごめんなさいですぅ」 確かに、シプレはプリキュアの種を、両手で抱えて持っていた。 だが、シプレの持つプリキュアの種には、真ん中から真っ直ぐに亀裂が入っているのだった。それは、もはや壊れかけで、いつ崩れてもおかしくない砂の団子のようにさえ見えた。 「あっ……!」 ピキッ、と。 今、はっきり、そこから音が鳴った。 そして、それは、次の瞬間、プリキュアの種は、彼女たち全員の目の前で砕けた。 砕け散ったプリキュアの種が、つぼみの纏う白いベッドの上に落ちたのを、全員、ただ呆然と眺めていた。──「プリキュアになれない“かもしれない”」ではなくなった。 「私は……もう、プリキュアに……」 このプリキュアの種とココロパフュームが、妖精たちと、来海えりかと、明堂院いつきと、月影ゆりと──そして、あのバトルロワイアルを共に乗り越えてきた仲間たちとの絆の証でもあったのだ。 その後、しばらくして、沈黙の中、つぼみは震えた。 今、ベリアルたちに命を狙われている──。そんな中でもつぼみを守り、彼女の心に安心を齎していたのもまた、自分自身の持つプリキュアの力だったのだ。 「わたし……わたし……」 つぼみが、両手で肩を抱いて震えた。そんな彼女の震える腕を温めるように、クラスメイトたちが寄り添った。 「私……怖いです……!! もう、戦いたくなんかないのに……っ!! でも戦わなきゃいけなく……それでも……プリキュアになれないなんて……っ!!」 ……初めて、キュアブロッサムとしての自分の心強さに気づいた時だった。自ずと涙が出た。ここから先の戦いを拒絶したい気持ちになった。 プリキュアに守られていたのは、ここにいる人々ではなく、誰よりも“自分自身”であったのかもしれない、と、つぼみは思った。 そして、その事を誰よりも知っている薫子が、流石に見かねて、──自分の立場さえも、捨て、一人の孫を持つ祖母として、告げた。 「つぼみ……でも、もし、怖かったら、もう戦わなくたっていいのよ。おばあちゃんが、ここにいるみんなが、きっと、あなたを守ってあげる……」 それが、最強のプリキュアの弱さだった。 それから、つぼみは何を返す事もなく、翌日まで、自分がこれからどうすべきなのか悩んだまま、そこで夜を明かす事になった。 ファッション部の仲間は、家族のもとではなく、その夜だけはつぼみのもとで休んだ。 夜には何度か、その家族たちが顔を出し、つぼみも少しずつ話したが、空元気の笑顔を返すばかりで、あまり良い時間を過ごせたとは言えなかった。 ◆ 時系列順で読む Back RISING/仮面ライダーたちの世界Next Tomorrow Song 投下順で読む Back RISING/仮面ライダーたちの世界Next Tomorrow Song Back 崩壊─ゲームオーバー─(12) 花咲つぼみ Next Tomorrow Song
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/289.html
オールジャンルバトルロワイアル 創作発表板で始まったオールジャンルによるカオス風味のバトルロワイアル計画。 当初は【漫画】【小説(ライトノベル含む)】【アニメ】【ドラマ(実写含む)】【ゲーム】【少女漫画】というジャンルで投票が行われたが、選出作品が古文、18禁、世界名作劇場、七並べ、既存のロワ、某有名携帯小説、果ては毒吐き別館の1スレにまで及ぶカオス具合となった。 これに拍車をかけて参加者が登場SS先着順となったため、参加者はこれに輪をかけてのカオスぶり。 序盤は展開もカオスロワに次ぐカオス具合で、既存のロワとは違って一種独特の雰囲気すらある。 しかし、最近は参加者も減ったためか、やはり雰囲気は他のロワとは異にするものの、比較的普通(?)になってきている。 特徴としては 雑談も含めて、かなりまったりとした流れ ヤバそうな展開が来た時、すぐに補正SSが出てくる反応の速さ 誰でも参加できる気楽さ パロロワっぽくない行動を取る参加者の多さ(そもそも殺し合いの場にいることすら理解してないやつが多い) 参加作品のいい意味でのカオスさ が挙げられる。 参加者決定SS投下が開始されたのが2008年10月5日21 00。開始から約1ヵ月半で第1放送に到達。 ちなみに、第1放送の時点で参加者の約半分に当たる73キャラが死亡している。 2013年3月本スレ内の話し合いの結果、パロロワ総合板に移転する事になった。 6月17日に第2放送が投下される。 現在も新規書き手さんは大歓迎です。 参加者 2/2【アーケードキャラバトルロワイアル】 ルガール・バーンシュタイン / 橘右京 2/2【あずきちゃん】 野山あずさ / 小笠原勇之助 3/3【あたし彼女】 アキ / トモ / カヨ 1/1【アニマル横町】 イヨ 1/1【あの作品のキャラがルイズに召喚されました】 ハクオロ 2/2【アルプスの少女ハイジ 】 ハイジ / クララ 1/1【伊賀の影丸】 阿魔野邪鬼 1/1【オー!マイキー】 マイキー 1/1【おそるべしっ!!!音無可憐さん】 音無可憐 1/1【おねがいマイメロディシリーズ】 マイメロディ 6/6【オリジナルキャラ・バトルロワイアル 】 ヴェーヌ / 狭霧嘉麻屋 / 鈴木イチロウ / ファシル(本名:鈴木次郎) / 鈴木万吉 / ロアルド・アムンゼン(その3) 1/1【快感フレーズ】 雪村愛音 2/2【kskアニメキャラバトルロワイアル】 渚カヲル / kskロワ住民 2/2【仮面ライダー 誕生1971】 本郷猛 / フランツ=フェルディナント 1/1【餓狼伝】 丹波文七 3/3【餓狼伝説】 テリー・ボガード / アンディ・ボガード / アルフレッド 1/1【寄生獣】 田村令子 1/1【機動戦士ガンダムSEED】 キラ・ヤマト 2/2【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】 シン・アスカ(→リュウタロス) / マユ・アスカ 2/2【機動戦士ガンダム00】 刹那・F・セイエイ / グラハム・エーカー 1/1【機動武道伝Gガンダム】 東方不敗 1/1【究極!!変態仮面】 色丞狂介(変態仮面) 1/1【銀河鉄道の夜】 カムパネルラ 2/2【くそみそテクニック】 阿部高和 / 道下正樹 1/1【ゲーム・俺の人生~無職編~】 俺 1/1【ゲームロワイアル】 狭間偉出夫 1/1【源氏物語】 六条御息所 5/5【コードギアス 反逆のルルーシュ】 枢木スザク / ナナリー・ランペルージ / ユーフェミア・リ・ブリタニア / ジェレミア・ゴットバルト / ビスマルク・ヴァルトシュタイン 1/1【こげぱん】 こげぱん 1/1【斬】 金蔵銭太郎 1/1【シスタープリンセス】 可憐 4/4【七並べ】 スペードの2 / スペードのクイーン / ハートのクイーン / 堀部高史(ジョーカー) 3/3【シャーマンキング 】 ハオ(→プリンセス・ハオ) / 道蓮 / リゼルグ・ダイゼル 1/1【シャイニング娘。】 吉業ひとみ 1/1【シャドウゲイト】 しんのゆうしゃ 2/2【ジャンプ】 ジャンプ(擬人化) / 海賊マーク 2/2【真女神転生if...】 赤根沢玲子(レイコ) / ケットシー 1/1【スクライド】 カズマ(→カズヤ) 1/1【涼宮ハヒルの憂鬱】 涼宮ハヒル 2/2【涼宮ハルヒの憂鬱】 キョン / 谷口 1/1【スペランカー】 スペランカー 1/1【ゼロの使い魔】 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 2/2【装甲騎兵ボトムズ】 キリコ=キュービィ / カン=ユー 1/1【大番長】 ムー大帝 1/1【退魔塔神ハチクマTOK】 西域無敵 1/1【打撃天使ルリ(ドラマ)】 片桐唯 2/2【竹取物語】 かぐや姫 / 帝 1/1【多ジャンルバトルロワイアル】 緋村剣心 2/2【鳥獣戯画】 かえる / うさぎ 1/1【テトリス(ゲーム)】 L字ブロック 7/7【テラカオスバトルロワイアル】 ◆6/WWxs9O1s氏 / 哀川潤 / サザエさん / ジャイアンの母 / 零崎人識 / 高嶺響 / 野比玉子 1/1【天国に一番近い男(ドラマ)】 天童世死見 1/1【トゥルー・コーリング】 ジャック・ハーパー 1/1【賭博覇王伝 零】 宇海零(→カイジ)(→アカギ) 3/3【ドラゴンクエストⅥ 幻の大地】 ああああ / 命名神マリナン / 命名神マリナンに仕える神官 2/2【ドラゴンボール】 ヤムチャ / セル 1/1【ドラゴンボールAF】 孫悟空 4/4【ニコニコ動画バトルロワイアル】 泉こなた / 涼宮ハルヒ / ドラえもん / レッドベジーモン 2/2【バジリスク~甲賀忍法帖~】 地虫十兵衛 / 室賀豹馬 2/2【バッカーノ!(ラノベ)】 チェスワフ・メイエル / クレア・スタンフィールド 1/1【ハムスターの研究レポート】 チビすけ 1/1【パラッパラッパー】 ムースリーニ先生 5/5【パロロワクロスネタ投下スレ】 ◆6/WWxs9O1s氏 / 柊かがみ(変態仮面) / 高良みゆき / 柊かがみ / ランキング作成人 4/4【ひぐらしのなく頃に】 前原圭一 / 竜宮レナ / 北条沙都子 / 古手梨花 1/1【ひだまりスケッチ】 沙英 1/1【ビブリボン】 ビブリ 1/1【ファイナルファンタジーⅡ】 ミンウ 2/2【FFDQロワ】 トーマス / ルーファウス 1/1【Faith/stay knight】 間宮五郎 2/2【フランダースの犬】 ネロ / パトラッシュ 1/1【フルハウス】 ジェシー・コクラン 1/1【満月をさがして】 神山満月 1/1【平家物語】 源義経 1/1【ペットントン】 ペットントン 1/1【北斗の拳】 ハン(→ゼロ) 2/2【ボンバーマンジェッターズ】 MAX / ゼロ 1/1【舞-乙HiME】 マシロ 1/1【マイティ?ハート】 アリオト 2/2【魔法少女沙枝シリーズ】 楠沙枝 / 西島翔子 1/1【魔法先生ネギま!(実写)】 ネギ・スプリングフィールド 2/2【魔法先生ネギま!(漫画)】 椎名桜子 / 雪広あやか 1/1【ママレードボーイ】 秋月茗子 1/1【マリオテニス】 マリオ 1/1【マリオペイント】 ハエ叩きの手 1/1【マルチジャンルバトルロワイアル】 恋 1/1【まんが日本昔話】 竜 2/2【有閑倶楽部】 剣菱悠理 / 黄桜可憐 1/1【余の名はズシオ!】 ズシオ 1/1【LIAR GAME(漫画)】 秋山深一 1/1【らき☆すた】 黒井ななこ 1/1【ラサール石井のチャイルズクエスト】 曲がると転ぶ男 1/1【羅生門】 下人 1/1【ラブコンプレックス】 竜崎ゴウ 152/152 外部リンク 支援サイト オールジャンルバトルロワイアル@ウィキ オールジャンルバトルロワイアル避難所 スレッド 【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル 【拡張版】オールジャンルバトルロワイアル2 オールジャンルバトルロワイアル3 オールジャンルバトルロワイアル4 オールジャンルバトルロワイアル5 オールジャンルバトルロワイアル6(現行スレ)
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/176.html
スクールランブルバトルロワイアル 漫画「スクールランブル」に登場するキャラクター達で行われるバトルロワイアル企画。 最初は漫画サロン板にスレッドが立ったが、その後クラウン、サブカル板、少年漫画板(のち漫画サロンへ移転)と引越し、終盤はイベント板で進行していた。 参加者は矢神高校2年C組の生徒に加え、2年D組、1年D組の一部の生徒を加えた計43人。 スクランらしく何かと登場人物が勘違いする展開が多く、殺し合いに乗っていないキャラが一時は参加者の1/3からマーダーだと思われたりしていた。 だが話の内容は原作とは正反対で凄惨な展開が目立つ。 また元が学園ラブコメという事もあってか各主要人物やカップルに固有ファンが多く、それが原因でスレが荒れたりする事もしばしば。 だが企画自体は順調に進み、2006年8月の開始から1周年を待たず、2007年7月17日にバトルロワイアルが終了、同年7月20日にエピローグが投下され、無事に完結した。 関連項目:書き手紹介(スクロワ編)/恋愛 ■参加者名簿 男子 01麻生広義 02石山広明 03今鳥恭介 04梅津茂雄 05岡樺樹 06烏丸大路 07斉藤末男 08菅柳平 09田中一也 10奈良健太郎 11西本願司 12野呂木光晴 13花井春樹 14播磨拳児 15冬木武一 16坊乃岬大和 17三沢伸 18飯合祐次 19吉田山次郎 20天王寺昇 21東郷雅一 22ハリー・マッケンジー 女子 01一条かれん 02大塚舞 03音篠冴子 04城戸円 05鬼怒川綾乃 06嵯峨野恵 07沢近愛理 08周防美琴 09高野晶 10種田芽衣子 11塚本天満 12砺波順子 13永山朱鷺 14塀内羽根子 15三原梢 16結城つむぎ 17雪野美奈 18寄留野香織 19サラ・アディエマス 20塚本八雲 21ララ・ゴンザレス 一部のキャラクターは原作で名前が明らかになっていないため、企画開始時にオリジナルの名前が付けられた。 外部リンク ■支援サイト スクールランブルバトルロワイアル(仮)まとめ(消失) スクロワ掲示板(避難所、閉鎖) ■スレッド スクールランブルバトルロワイアル企画スレ スクールランブルバトルロワイアル1 スクールランブルバトルロワイアル 2学期 スクールランブルバトルロワイアル3 スクールランブルバトルロワイアル4 スクールランブルバトルロワイアル5 スクールランブル・バトルロワイアル 6学期 スクールランブルバトルロワイアル7 スクールランブルバトルロワイアル8 スクールランブルバトルロワイアル9 スクールランブルバトルロワイアル 10学期 【バト】サブカル的スクールランブルスレ11【ロワ】 スクールランブルバトルロワイアル 11学期(12学期) スクールランブルバトルロワイアル13 本編保管作品の修正依頼?(避難所スレ、閉鎖) スクールランブルバトルロワイアル反省会会場(現行スレ)