約 2,486,766 件
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/153.html
ファッション用語としてのロリータに関する詳しい解説はロリータの解説を参照 ロリータ(lolita)とはロシア生まれのアメリカ人作家 「ウラジーミル・ナボコフ」の小説のタイトルである。 1955年に初版がパリで出版された。 (ロリータはヒロインの少女「ドロレス・ヘイズ」の愛称。) そこから由来して国内外では「少女的なもの」または 「(9歳から14歳ぐらいまでの)少女そのもの」を指す単語としても使われている。 フランスでは小説に登場する「ロリータ」の様な魅力を持った女優や歌手を 「フレンチ・ロリータ」と呼び、これは日本で言うアイドルの様な位置づけになる。 (ただし日本のアイドルの様に10代前半とは限らず、実年齢がロリータで無い場合もある。) 日本では、「ロリータ」は少女を愛する男性を指す心理学用語としての 「ロリータ・コンプレックス」の語源としても有名である。 現在、この単語を最も初めに提唱したとされているのは ラッセル・トレーナーという心理学者である。 日本に紹介された経緯は、作品のヒロイン・ロリータの精神構造から 「年長男性に惹かれる少女の心理」の意で1969年に研究書 「ロリータ・コンプレックス」を発表したことに由来する。 しかしこれには批判も多く、澁澤竜彦によって「創作上の純粋な観念としての 少女のイメージを追いかける男性」の方が適切であると非難された。 この定義は実際の少女を指していたわけではなかったが、 後に現実の少女を性欲の対象にする男性のことをロリコンと呼ぶようになった。 その為現在のロリータ・コンプレックスの用法の発祥ではないかと言われている。 現在の用法のロリータ・コンプレックスと同じ意味を持つ単語として 「ペドフィリア」(小児性愛)が挙げられる。 一般に前者は日本で作られた造語であり、ペドフィリアは同じ現象を指す 「正式な用語」という誤解が広まってしまっているが、 前述の様にロリータコンプレックスは心理学用語であり、 ペドフィリアは「性嗜好障害」のひとつとされる精神医学用語である。 ペドフィリアの概念は古代ギリシアから既に認識されていたが、 精神医会界に「ペドフィリア」の概念を始めて持ち込んだと言われているのは ウイーン大学教授のリヒャルト・フォン・クラフト=エビングであり 著書Psychopathia Sexualis(性的精神病理,1886年)において 提唱したのが最初だとされている。 ロリータ・コンプレックスの方が研究方面における歴史的は古いが、 この二つは元々正反対の意味を持っていたもので、どちらが正式という訳ではない。 また、ペドフィリアが主に13歳以下を対象とした性愛・性的嗜好を意味するのに 対して思春期の男女に向かう性的嗜好は「エフェボフィリア 」 (英語ではEphebophiliaでこれも古代ギリシアに由来している) と呼ばれている。 それらとは別に、ハンバートはニンフェットという独自の言葉を生み出し 9~14歳の年代の少女に現れる「ことがある」性的魅力 (全てのこの年代の少女が持っているわけではないらしい)について論じている。 これは男性目線での性的嗜好そのものでなく、魅力そのものについて語られている。 大人の女性を対象とした考察では1960年代に坂口安吾がマリリン・モンローや オードリー・ヘップバーンの少女的な魅力を比較して分析していた。 現在の日本では宮崎あおいや蒼井優などの女優がロリータと呼ばれている。 この用法は前述のフランスにおける「フレンチ・ロリータ」の概念とは真逆の イメージを指して使われている。 ドロレスが「純真」「素朴」といった要素と「大胆」「男性を振り回す少女」と いった要素を併せ持つ事からどちらも間違いとは言えなくはないが、 日本の場合小説ロリータからは単に「少女」という意味での引用に留めている場合が多い。 現在日本人に最も広く知られているであろう『オタク的文脈での』 「ロリータ・コンプレックス」、縮めて「ロリコン」が 使われ始めたのは1980年頃で、当時の「表現規制」の事情とも相まって 1982~83年頃はロリコンブームと呼ばれるほどこの文化が成熟していき、 趣味としてのロリコンが定着し、オタク文化の中で市民権を得たのもこれ以降である。 黎明期には対象となる年代によって「ロリコン」は分解され、カテゴリ分けされ 12歳~7歳は「不思議の国のアリス」に由来して「アリスコンプレックス」 (アリコン) 7歳以下は「アルプスの少女ハイジ」に由来して「ハイジコンプレックス」(ハイコン) と呼んでいたが、現在では殆どの場で全てロリコンで括られている。 それらの現象とは全く別に、「ロリータ」を少女的なイメージを起因させる 「大人の女性」としての見方が日本では広まり、 ファッション面では「年齢不相応な振る舞いをする女性」を嗜める表現としても使われ また更にその後の時代では「ロリータルック」や「ロリータファッション」が流行し 音楽では少女的なイメージの声を「ロリータヴォイス」と呼んだりする用法が広まった。 まとめると、 ロリータコンプレックスは9〜14歳辺りの少女を恋愛対象とすること。(12歳から15歳あたりを対象とするという文献もあるため、ニンフェットとロリータは一応別の概念である。) ロリータルックは(大人目線による)子供のイメージを落とし込んだファッション ロリータファッションは(女性目線による)少女的なイメージを持つ服装。 ロリータヴォイスじゃの少女を彷彿とさせる声や声の持ち主。 ロリータ服はロリータ(ロリィタ)ファッションに用いられるお洋服のこと。 を指す。 こうして見るとロリータという単語は幅広い意味で使われていることが解る。
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/416.html
ロリィタ (傾向での分類) 甘ロリ クラシカルロリータ カジュロリ デコロリ (ミックススタイル) ゴスロリ(ゴシックロリータ) ロリータパンク ギャルロリ デコラロリータ? (色での分類) 黒ロリ 白ロリ モノロリ 赤ロリ (スタイルでの分類) 双子ロリ グロロリ アリスロリ ロリータの分類の系譜:(編集中) ロリィタという単語もそういった服装をする人物の存在も殆ど知られていなかったが、 ロリィタ愛好家自体はひっそりと存在していた。 ↓ 1997~ 頭をピンクに染めたり派手なアクセサリーを身に付けている原宿の若者を 総称して「デコラちゃん」と呼んでおり、ロリータもその中に含まれていた。 まだロリータという名称は一般的でなく、一つのジャンルとして確立されていなかった。 ↓ ロリータという名称が出来た後も現在の様な細かい分類は無く、大まかに 「少女系」「お人形系」に分けられ人気を二分した。 この頃には既にロリィタファッションのコンセプトは大体固まっていたと言える。 ↓ 2000~ ゴスロリが考案され、大ブームに。 それまでの普通のロリータを甘ロリと呼び、ゴスロリと区別するように。 過剰に甘いプリントやパステルカラーのみを甘ロリと呼ぶことが多く、 特にデザインに特徴が無く、どちらともつかないシンプルな洋服や着こなしは そのままロリータで通るようになった。ゴシック寄り→ゴスロリ よりロリータらしい正統派→甘ロリ どちらでもない、シンプル→ロリータ この頃のロリータ服は無地が殆どで、「色」がコンセプトや視覚的効果に強く 影響すると考えられ、実際服の色によって着る人の傾向がはっきりと分かれた。 結果黒ロリや白ロリ等の「色を指定してくる」ジャンルを生み出した。 白や黒のロリータ服は当時ロリィタ業界でブームだった為、黒ロリと白ロリは 特にクローズアップされる事が多く、他の赤ロリ等の同じ属性のジャンル名より 印象が強いものとなり使用頻度が特に高い。柄物・配色ブームの現在でも使われている。 ↓ 2004~ 下妻物語公開で今度は甘ロリがブームになり、クローズアップされる。 それまで一般層にはゴスロリの印象しかなかったロリィタに甘ロリという存在を 認識させた。町にはパステルカラーに日傘をさした少女たちが増え、 映画の影響を受け過ぎた上でロリータに対し誤解した人たちに対して 下妻ロリという用語を使う様になった。 ↓ 2007~ アンジェリックプリティがオリジナルプリントを次々と発表し成功。 ロリータ業界で柄物がブームになる。また新たな配色の試みも始まり、 ピンク×赤やピンク×サックス、黒×ピンクなど新たな配色や新定番が生まれた。 それまで同じシリーズで全身揃える事は珍しかったが、この頃にはもう当たり前に。 ↓ 2009~現在 姫系ブーム。姫ギャル等のジャンルが生まれ同じくフリルやリボンをモチーフとする ロリータファッションも活性化。両者の混同が進みマルイのロリィタブランドの フロアにも姫系ブランドが入るように。姫ギャルのみならずギャルファッションの 愛好者(姫ギャルとギャルは別層である)にもロリィタに興味を持つ者が増え、 ギャルとロリータをミックスしたギャルロリータが考案された。 もともと童話に出て来るようなお姫様の様なコーデを指した姫ロリが 姫ギャル+ロリィタという意味でも使われるようになったのもこの頃から。
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/41.html
ロリータにゴシックの要素を加えたもの。(逆の意見もある) 甘ロリにもなく、クラシカルにも無い独自の雰囲気と形状を持つ。 何でもかんでも、特に甘い雰囲気のロリィタを指して 「ゴスロリ」と称すのはゴスロリも含めたロリィタ全体で 嫌われていることであるため、注意が必要。 例えば、甘ロリを見たことを「ゴスロリ」と伝えると、 伝えられた相手は甘ロリではなく、ゴシックなロリータと 受け取ってしまうため、誤解を招く場合もあるからである。 判らなければ、全て「ロリィタ」で良し。 ゴスロリはロリィタ、甘ロリなどの全てを含めた言葉ではなく、 ゴスロリ自体がロリィタやゴシックの中にあるひとつのジャンルである。 (甘ロリ、クラシカル、黒ロリなどと同じ扱い) 詳しくはゴスロリの解説を参照 関連用語 関連用語 甘ロリ クラシカルロリータ 黒ロリ 白ロリ 赤ロリ サックスロリ モノクロロリータ
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/12.html
要約 ロリータという単語 ロリ「ィ」タとは何か ロリータファッションの特徴 ロリータの分類 ロリータのルーツ ロリータというひと ロリィタとTPO ゴシックロリータとロリィタの関係 ロリィタと姫系の関係 ロリィタとメイド・コスプレの悩み 一般人とロリィタの確執 ロリィタがよく好むもの一覧 要約 [部分編集] ロリータはウラジミール・ナボコフの小説、ロリータに由来して少女という意味を持つ言葉である。 そのロリータの名前を冠するこの服装は本人達ですら、 過剰な少女趣味と認める程のラブリーさや少女らしい純粋さを付属させている。 フリルやレースが大量に使用され、高級感のある生地で華々しさや少女らしさが表現されている。 一般的にはドレスやコスプレ衣装のような物がイメージされるが、ロリータファッションにはバリエーションがあり、カジュアルウェア、部屋着、 ルームウェア、水着などもロリータファッションの一部とされる。 ↑ページTOP ロリータという単語 [部分編集] 「ロリータ」とは、ナボコフの小説ロリータに由来して「少女」そのものや 「少女的な特長」を指して使う単語である。 小説ロリータの作中で「ロリータ」は、少女でありながら大人の魅力を放つ コケティッシュな少女として描かれているが、日本ではその意味が逆転して 大人の女性が少女や幼い子供のような魅力を持つ事を「ロリータ」と呼んでいる。 「ロリータファッション」もその一例である。 (単語としてのロリータの意味は詳しくは辞書のロリータの項を参照。⇒ロリータ) 「ロリータファッション」は日本で発祥したファッションであり、 現代日本で見られる子供服や西洋で現れ始めた頃の子供服(不思議の国のアリスの 主人公が着ている様なもの)がモチーフとなっているというのが一般的だが、 17~18世紀のロココ時代やイギリスのヴィクトリアンファッションも大きな影響を 与えている。また日本の戦後に活躍した中原純一、その後を継ぐ内藤ルネらの 提案したファッションも外見的な類似点が多く、BABY,THE STARS SHINE BRIGHTが イベントで公開したアトリエの資料として含まれていた事から影響を与えていたと考えられる。 また日本の70年代頃にはクリスチャンディオールの影響下で少女チックでは無いものの、 パニエを入れたようなラインや、レースやフリル使いがロリータとよく似た クラシックファッションなる1920~1930年代風の服が一般の大人の女性服として 着られており、流行していた。膝上丈の膨らんだスカートは現代でもロリータの カリスマ的ブランドであるVivienne Westwoodが発表したミニクリニに由来し ロリータに好まれる靴のデザインはVivienne Westwoodのロッキンホースバレリーナが影響を与えている。 つまりロリータ服の基礎的なデザインは西洋の国々や一つの時代に限らず 様々な時代から引用しているといえる。 映画「下妻物語」の影響で、ロリータ=ロココというイメージをメディアが 先導となって定着させ、ロココをコンセプトに掲げる専門ブランドやシリーズも 少なくは無いが、ロリィタ自体は単純にロココ時代の模倣と言える訳ではない様だ。 ロリータは1980年代から大人や、そろそろ子供ではなくなってくる年齢の女性 (ハイティーン)がそのような服装をするというコンセプトのファッション、 「大人のための少女服」であると定義付けられていたが、その一方でロリィタという 名称が定着して若年層が着るのをよく目にされるようになってからは「ロリィタは 20位までなら許せるが、流石にそれを超えて着るのは好ましくない」という考えが 世間一般で根強くなり、元々ロリータは子供服と誤解される事が多かったが 現在では一般層や一部にのロリィタの愛好家にとっては中学生~22歳くらいの 「年若い」女性のためのファッションと考えられている。 ロリィタブランドの中にはJuliette et JustineやEXCENTRIQUEの様に成熟した 大人の女性をメインターゲットにしたブランドも少なくは無いが、 ロリィタブランドの中でも特に有名なブランドの殆どはティーンを対象としており、 ロリィタ全体で見ると実際にその幅の年齢のロリィタ愛好家が多いという事も 世論に影響していると思われる。 雑誌アリスアラモードの調査では現在のロリータファッション世代は大学生が多く、 平均年齢は18,9歳であるという統計がある。 過去に遡るとロリータブランドは元々現在より高額であり、ある程度生活に余裕が ある大人か富裕層の子供がメインの購買層であった。 そのためロリータは当時のティーンにとっては着るというよりも憧れの存在でもあった。 現在でも全体的な対象年齢が大きく下げられたとはいえ、 まだ(平均的な)10代の感覚にしてみれば非常に高額な商品である。 しかしTVでロリータファッションの存在を知る機会も昔より多いとあって、 まだ実際に少女の年齢であるにも関わらず、少女をイメージしたロリィタ ファッションに触発され憧れを抱く、その様な服を欲しがる事が珍しくなくなった。 ファッションをテーマにした小学生向けのファンシーグッズに甘ロリや ゴスロリが採用されたり、雑誌「gothic lolita bible」において度々 「大人ではないのでロリ服まだ沢山は買えないけどロリィタを頑張っています」 「中学生がロリィタを着るのは変(生意気)でしょうか?」といった様な意見が 投稿される事が多い。 当の子ども達(ローティーン)から見ればロリィタは本来自分たちが着るには 早すぎる服であり、ロリィタファッションはまだ社会的な自由が制限されている ローティーンが抱く年長者への憧れの対象の、モデルの一つと認識している。 それは幻想的なイメージの意匠への憧れや少女趣味嗜好といったものよりも 憧れの原宿にいつでも遊びに行けて親に与えられたものではなく自分の好きな物を 自分の経済力を持って身に付ける「自由に可愛いファッションを楽しむ大人」という もっとリアリティのある理想像である。(この場合の「大人」像はハイティーンも含む) その憧れの対象には世間の偏見や差別に屈しない強さといった側面も含まれる事もある。 大人が少女趣味に走りロリィタを身につける一方で、逆にそういった大人に憧れて ロリィタになる少女が多いという逆転現象が発生しているのが現状である。 しかし大人たちにとっては依然ロリィタは子供や若者が好むものであり、それを好む 大人たちを「大人になりきれない大人」として見つめている者が多いのが現状である。 ロリィタはその外見やステレオイメージから社会的責任を感じさせないからである。 その一方でも実際に子供である年齢の年少者がロリータに興味を持つことは 「子供らしい」というより「子供っぽい」と大人から特殊扱いをされる事が多い。 それはほとんどの少女達が「大人らしさ」を追い求める時代にあっては、 少女が少女趣味的な物を求めること自体が、現代では自然な事ではなく 「乙女」等とカテゴライズされる特殊な価値観であると言えるのだろう。 そして特殊な趣味であるというイメージと他の少女たちと足並みを揃えられない事に 親としては不安を覚える事から、ロリィタを「禁止」されるケースも少なくない。 しかし近年ではティーン雑誌で紹介されたり、前述の様に子供が使う玩具やグッズに ロリィタの意匠が採用される等で子供たちの間では当たり前の存在になりつつある。 子ども自身の説得や目にする機会が多くなった事から「自己責任」や「制限」を 設けることで許可する親や買い与える親も増えてきたようだ。 ただしメイクやヘアアレンジに掛かる費用や技術、服のサイズの問題など ローティーンがロリィタを着こなすのが難しいという問題は依然としてあり、 それはそれぞれが自分の出来る範囲で工夫が出来るかに掛かっている。 「ロリータ」というファッション用語ができたのは、大人が子供(少女)の服装を するというスタイルがブームになった時からと言われている。 (しかし1990年代に流行した「子どもスタイル」はフリルやレースとは無縁な印象。 またそれ以前から少女服・ロリータルックはあったとする記録もある。) 現在で言うロリータスタイルとは違い、当時の子供の服装「そのもの」だった。 当時は男性バージョンのロリータもあり、これは現在の異性装(または異性装に近い 中性的な格好)のロリータとは異なり、男の子用の子供服(のような服)を男性が 着るスタイルを指した。またこういう男性はフェミ男、フェミ男君と呼ばれていた。 また、語源については1980年代前半のアイドル全盛期の少女タレントのファッションが ストリートファッションに流れ、それを10代の若い女性ファンが真似て始めたのが 少女ルックであると考える者が1995年代に存在した。その為「少女性を強調した アイドルの格好だからロリータ」と命名された可能性もある。 また、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」との関連性から「不思議の国の アリス」と関係のある言葉であるナボコフの「ロリータ」と名づけられた可能性もある。 ナボコフは不思議の国のアリスのロシア語版を訳したことがある。 ロリータ服は古風な言い方ではあるが現在でも時に少女服とも呼ばれ、ロリータファッションを 「少女的な服装」と表現される場合もしばしばある。 それはロリータにとっては様々ある表現の中でも望ましい表現の仕方であったが、 コスプレなどが世間で話題になり、それ以降コスプレや「コスプレ風ファッション」 (ファッションとコスプレはまたベクトルが違う為、言葉自体がおかしい部分もあるが) と呼ばれるようになっていった。これは元々ロリータを愛好していた人々には受け入れがたい傾向である。 また、ジャンルとしてはあまり関係が無いのにも関わらず頻繁にメイドや メイド・コスチューム(とも混同されている。 (後述) ↑ページTOP ロリ「ィ」タとは何か [部分編集] ロリータはロリィタとも表記するが、これはロリータで検索をかけると いわゆる「ロリコン」向けのアダルトサイトが多く出てくるため、 ファッションに関してはロリィタと表記して区別するようになったといわれている。 発生についてははっきりとせず、元々この名前だった(ロリータが後)という説や ロリィタブランドメタモルフォーゼの販売員が使い始めたという説などがある。 但し少女的なものをロリータと表現する風習は1980年代後半から存在し、ロリィタ という表記が目立つのは最近の事である為前者の正確性については不明である。 また、ロリータの語源はロリータ・コンプレックス(ロリコン)であると誤解されやすいが、 ロリータファッションはロリコンからではなく、ナボコフの小説「ロリータ」から 引用している(ただし誰が引用し、つけたのかは前述の様に不明である。) ロリコンという言葉が誕生する以前からロリータという言葉は (ナボコフのロリータが発刊された当時から) 数多くのメディアで「少女」を意味する言葉として使用されているた め二つの間に「語源が同じである」という事以外の関連性は無い。 この二つが混同されやすい現象に対して、ロリコンという言葉が登場した時代 (1970年代後半)と、ロリータファッションがロリータと呼ばれるようになるまで (恐らくは1970年から一部メディアに取り上げられた1987年のどこか) には大分間があると主張する者もいる。 もし1970年代前半にロリータファッションが発祥していた場合は(現在の意味での) ロリコンという言葉よりも前にロリータファッションの語が誕生していたことになるが、 当時の資料が乏しいため現状では不明である。 また、かつては「ロリヰタ」と表記する者も居たが、最近では少なくなっている。 これは自称「乙女のカリスマ」嶽本野ばらの著書、「ロリヰタ」から来ている。 この表記の衰退については1990年代後半にはちらほらと見られた旧字体を愛用する ゴシックロリータ愛好者自体が激減したためとも思われる。 熱心な嶽本野ばらファンの中には現在でもこの表記を好む男女も存在する。 変換するとヰはイで出すことが出来るが、厳密には「ヰ」は「ウィ」と読むため 「ロリータ」や「ロリイタ」と読むことは出来ない。 ↑ページTOP ロリータファッションの特徴 [部分編集] レースやフリルを多用したデザインとパニエなどで膨らませたスカートが特徴的。 ヘッドドレスやボンネットなど、他のファッションでは見られない小物を使用する。 主に連想される色は、少女趣味を強調させるピンクや白。 他にも赤や水色、黒などがある。基本的には優しい色合いや明るく元気な色合いのものが好まれている。モチーフとしては苺やさくらんぼ、ハート、リボンなど、姫系など少し似たような服装で使用されるものが多い、スパンコールやストーンなどのキラキラしたものは、ロリィタブランドアンジェリックプリティなどが取り入れている以外あまり用いられず、 パールやカメオ、ビーズレースなどあくあまで古典的な上質な雰囲気の装飾が中心であり、チープなデザインのものは殆ど見られない。 フリルは童話のお姫様や外国のお嬢様を連想させる、少女の憧れである。 一般的、特に男性から見ると、唯の布に襞を寄せただけの装飾であるフリルも、 ロリータの目指す可愛らしさ、少女らしさを表現する上では必要不可欠である。 ただし、多様し過ぎるとデザインが単調になり、地味で大味な物となってしまう。 ロリータファッションはディテールが細かく、造形師や絵描きに好まれやすい。 苺やプードルなどのモチーフは、戦後の少女雑誌(それいゆなど)から「少女のもの」というイメージが広まったものがほとんど。 ユリ紋章や薔薇、王冠など高貴さを象徴するモチーフもある。 ピンク、ホワイトなどは少女に好まれる色の定番である。 そのため、この色で装うと幼い雰囲気や少女趣味を前面に押し出すことが出来る。 サックスは少女らしいというよりもボーイッシュにも感じられるが、 少女向け玩具のパッケージやキャラクターによく使われるなど意外と人気がある。 ロリータの感性が年頃の少女に近いのか、少女らしさを出すためにこれらの色を使用しているのかは不明であるが、その他に赤・エンジや黒も好まれる。 これらは大人も好む可愛らしさであり、子供っぽさだけに拘らない。 特に黒×白の組み合わせは、初心者にも幅広く好まれるロリータらしい配色である。 あくまでクオリティが高いのが前提であり、あまりに安価な素材で作られると、コスプレっぽさが前に出てしまいがちである。あくまでも上品さ、質の良さが求められている。 ↑ページTOP ロリータの分類 [部分編集] ロリータは細分化されており分類へのこだわりの強さが一般人には理解できないイメージがあるが、 甘ロリや黒ロリなどの総称をゴスロリとするのは誤りで本来の総称は「ロリータ」であり、 問題として指摘されるのは甘ロリをゴスロリと呼ぶなど伝達に阻害が生じる間違いであり 全て「ロリータ」で一くくりにする分には何ら問題ない。 パステルカラーをベースに、レースいっぱいの甘いデザインは甘ロリ。 クラシカル色の強いものや、ロリィタをベースにしたクラシカル服をクラシカルロリータ。 黒×黒や黒×白で全身統一したロリィタスタイル・ロリィタ服を黒ロリ。 全身真っ白でコーデしたスタイルや、白のみのデザインが白ロリ エンジやエビ赤など、赤系統の色を中心にコーデしたものが赤ロリ。 少女よりも、お姫様のイメージが強いものを姫ロリ。 ゴシック的な要素を多分に含んだものを、ゴシックロリータと呼んでいる。 これらは既に呼び方だけでなく、基本の知識や分類として定着している。 それぞれの着こなしに適した服を、○○服(例:黒ロリ服)と呼ぶことも多い。 詳細は青文字(リンク)をクリック。 ↑ページTOP ロリータのルーツ [部分編集] ナゴム系(ナゴムギャル)だったという説が最多数。 ナゴム系とは、1985年〜1990年頃のバンドブームにナゴムレコードと言われるジャンルの追っかけをしていた女性から広がったファッションで、 ツインテールやお団子など子供っぽい髪型をしたり、小学生でもないのにランドセルを背負うなどの特徴的なスタイルであり、「ナゴム系」であるかは不明だが、 当時、王冠やトランプなどのロリィタ的なモチーフを多用したファッションの人々が街を歩いていたらしい。また少女的な特徴を多々持つ1980年代前半のオリーブ少女をルーツに考える人もいるが、オリーブ少女ブームとバンドブームは時期が微妙に重なっているため、好みのブランドも似ており、ナゴムギャルかつオリーブ少女という者もいた様子はある。 また、ピンクハウスがロリィタの発祥であるとも言われているが、 ピンクハウスはカントリーテイストが中心であり、ロリィタとは異なる。 ピンクハウスはロリータの前進と言われているオリーブ少女に人気のあったハイブランドだが、外国の田舎っぽいテイストと、お姫様・お嬢様のイメージはむしろ正反対である。 しかし、どちらも少女趣味がベースであり、ピンクハウス系が、このようなファッションを後に伝えてきたとは考えられる。 ロリィタはお人形の衣装、西洋の少女の服装、ヴィクトリアン時代のドレス、 子供服、不思議の国のアリスなど、様々なイメージや要素が重なっているため、 その中に「ピンクハウスなどのふりふり服」があっても違和感は無い。 ピンクハウスはロリィタブランドではないため、現役でロリィタを着る人が着ることはほとんど無いが、ピンクハウスから新しいロリィタにシフトする者もかつては存在した。 デザイン・発展のルーツやファッション業界的には上記のようなものであるが、 ロリィタにしろゴスにしろ、まずロリィタ(ゴス)という存在がまず先にあり、 それから「これが私達のソースです」と言ってロココの美術様式や竹久夢二の絵などを「逆指名」する。 そして、それを聞いた者の手によって、そのとおりにもっともらしく歴史が書き換えられていくため、歴史を「辿る」ことはまず出来ない。 ゴシック様式とゴシックファッションがどうしても繋がってくれないのも、その為である。 そもそも、正確なソースが元々あるのかもしれないが、小さな子供や小鳥の雛を見て可愛いと思うといったような元々、誰にでもある普遍的な感覚が何かの理由によって、異端として扱われる立場になっているのがゴシックであるとか(その感覚は別に特別ではなく、別に幼少期に何があったとか何のカルチャーを好んでるとか関係が無い)、 ゴスは全員同じように見えてそれぞれ全く違う文化を持っているとか、無意識の顕在化とかそういったモノの可能性も出てくる。 似たような好みの集合体であり、そこに至るまでは人それぞれ違うというのが妥当なところであろう。 ソースに「西洋の服飾文化」を指定して着ることもあるというだけで、ロリィタは西洋のドレス「そのもの」ではなく、そして、それとゴシックの美術様式が組み合わさったものがゴスロリ的感覚でそれを引き継いだのが日本のゴスロリというわけではない。 あくまでも愛好家が逆指名していった結果、そのような解釈に落ち着かざるをえなくなってしまうのである。 よく観察すれば、ロリィタも生粋の日本文化に入る。 また、ほとんどの「元祖は○○」というのも後付けの理由に過ぎない。 ロリィタ・ゴスロリの解釈は複雑過ぎるため、安易に決め付けるのは危険である。 ↑ページTOP ロリータというひと [部分編集] 本人達はこの服装について「特殊な服装」と考えている節はなく、 他人にそう思われることをあまり快く思わない。 しかし、全ての人が初めからすぐに袖を通せるわけでなく、 今まで着たことが無いような華美な服装を着用する事への抵抗や、 これまで自分が認識してきた「自分」とのギャップを感じるケースも多いようだ。 実際に自分がハマるまではこのジャンルの人間に偏見や抵抗を持っていたり、 あるいはコスプレや特殊な恰好と認識していたという者も多い。 一般人からはロリィタを着る理由としてよく「変身願望」が挙げられるが、 実際にそのような願望を抱きそれに成功した者も居れば、そういった考えを全く持たず、むしろ自然とそのような服装になっていたこれが自分らしい服装だと認識している人も居る。 また、「大人になりたくないから着る」という解釈が一般論のみならず、ロリィタ文化の場でもよく議論されているが、 着始めた時期や生い立ちは各人によって様々な為、ほとんどの愛好者はその主張に異論を唱えている。こういった議論が嫌われているのはどうも1987年に一部のメディアが「かわいらしさに固執するのは成熟性の拒否か」と有識者のジェンダー議論の対象として、ロリータルック、少女ルックを取り上げたことが原因かと思われる。この議論はどうも1990年代後半まで続いたようだが、1990年代中頃になるとロリィタだけではなくマスコミや一般人にすらも飽きられ始め、苦言を言われている。2000年代になるとそういった議論は殆どみられなくなる。 他のファッションジャンルにはある程度狙った年代や生活レベルがある。以前はロリータファッションにもそういった定義付けがなされていた。しかしロリータファッションにはジャンルの発案者というものが特に無いため、実際の購買層は非常に幅広く、 学生は勿論主婦や成人してからこのファッションを好む人も居る。 高齢や小学生(親に着せられている場合は幼児から)で好む人も居る程。 一般企業OL向けや大学生向けなど職業も特に限定されておらず、学生、フリーター、会社員、教師、公務員など様々。 現在一般的には少数派でオタク系が多いと思われがちなロリィタも、ファッション・ピープルの割合の中では結構な割合を占めている。 特に興味がある者は専門学校に通う等して、ファッションへの道を志す者が多い。 元来、ロリィタは人数が少ないためか個々の繋がりが薄く、最近は益々好みや嗜好、思想も細分化しておりどちらかというと孤立し易い。 同じロリィタ同士という理由で互いに認め合ったり、馴れ合うことを推奨する一般人(言い換えればロリィタの排他性への批判者)は多いが、 同じロリィタに対し対抗心を持ったり敵対するロリィタの特徴にはそぐわず、 ロリィタ界では他者と交わらない心が尊重される傾向にある。 それ故にこのファッションが洗練されるという考え方は、 あまり語られないものの、実際にこのような考えが根柢に流れている。 それでも、多少の繋がりは保たなければ情報も入ってこないため、 ささやかなお茶会やイベントやライヴ会場などで同好の仲間を見抜く。 そのような場所では多くロリィタが集まるため、ロリィタは集団を好むと勘違いされ易いが、 実際には逆で、集団を好まない為に他人と被らないロリィタやゴシックに落ちついた一匹狼的な性格を持つ者が多く、 周りが始めたからという理由で着始めた者は別として、一様に集団心理には批判的である。 ただ、それらのロリィタの性格もオタク系などのサブカルチャーが海外に注目されている事を日本のメディアが次々に報じた 「日本でのクールジャパンへの視線」の流れを汲んだ、きゃりーぱみゅぱみゅをアイコンとした「原宿系ブーム」「kawaiiブーム」の 影響で ロリィタがジャパンカルチャーとして更に認知されはじめた2013年~2014年頃の間に状況は変化しつつある。 ドラマやメディアの報道で「ロリィタはお茶会をするもの」「ロリィタ同士でデート(ロリデ)」を楽しむもの というイメージが定着し、「ロリィタは集団でしか見ないため集団心理が強い」というイメージすら持たれるようになった。 実際にこの間に増加した新規のロリィタファンは「ロリィタに対して偏見が非常に強かった時代」を経験していない為、 ロリィタの孤立性を感じたり世間の目や周囲の批判を跳ね返すためのロリィタ精神を身に付ける必要が無かったため、 大衆文化を好む層側の性格が強くなってきており当然それまでのロリィタとは違う立場や行動様式を取り始めている。 具体的には「人と違っても自分を貫く」と言うよりも「集ってロリィタを楽しむ」という層が増えつつある。 その中で「他のロリィタとの違いを過剰に気にする(同じでないと安心できない)」といった者も現れ始めている。 それによりまた精神性が尊重され始めるなどして、混乱を招くこともあるだろうが、 同じロリータだからといってすべてを同じにしようとはせず マナーと同じように「ほどほど」が必要である。 あまりこだわりすぎてもあれだが、自分を見失っても駄目なのだ。 「みんな同じでいること」と「一人でいること」は同じくらい不可能なことである。 ロリィタはそのファッションに対して連想させるイメージとは異なった性格を持つ人も多く、 (服装に対してというよりは殆どメディアによるステレオタイプの設定のせいある) ブランド・メタモルフォーゼでは「パンキッシュ」な精神の元製作がされている。 最近ではそういう嗜好の硬派な愛好者も少なくなったかもしれないが、 単に可愛いだけでなく、少女らしさの中にパンクや毒があると強調する人は多い。 眼帯や包帯、流血などの安直なモチーフで表現されることも多いが、 実際にはもっと奥深い難解なものとされている。 「毒」の部分は「コケティッシュ」としても表現される。 一般的に思われ易い「馬鹿っぽい」「子供っぽい」というイメージを嫌うロリィタは多いが、 ファッションのテーマとして、そのようなイメージを設定する者もまた居る。 ロリィタが少女のような振る舞いをするというのは偏見であり、ロリータファッションやそのブランドの提案する理想像とは異なる。 ただ一つつはっきりと言えることは、 ロリィタという個性があるのではなくロリィタの中に様々な個性があるのであり、 ある程度の傾向はあれど、全て一纏めにするのは不可能であるという事である。 ↑ページTOP ロリィタとTPO [部分編集] ロリィタという単語から一般的に連想される様な「フリル満載のロリィタファッション」が 着用される場面が最も多いのがストリート、その次がライブやお茶会等のイベントである。 ストリートでは大まかに分けて「友達や同じ洋服の趣味仲間同士で遊ぶ目的」、「買い物」 「食事」、「単に街中をぶらぶらする目的」などがある。 動きにくさや、仕事着・ユニフォームとしてのイメージが低い点から芸能人やミュージシャン、 自由業等を除いて仕事着として着用する者は少数派である。 上記の様な着用目的が多いためロリィタは普段着やコスプレではないとしつつも 全く服装に手を抜いた時に着るものではない、日常的な「おしゃれ着」や「おでかけ着」 として位置づけられている。大衆的な服装で例えるならばちょっとよそいきのワンピースや 着物の訪問着といった位置づけである。その為出かければそのついでに消耗品などを買う 目的で日常的なスーパーマーケットやホームセンターに訪れる事も多い。 この辺りはコスチュームの用途やコスプレイヤーの心理とは大きく外れている。 少数派ではあるが中にはカジュアル要素の無いフル装備のロリィタファッションを近所への 買い物から(私服登校可の)学校への通学など日常生活全般において着用する者も存在する。 ロリィタはカジュアルな服装ではなくフォーマルにも不向きなストリート向けの服装と いえるがそれはあくまで広義のロリィタに対してのものであり、 ロリィタの中でもよりセンセーショナルでドレッシーなものを基準としている。 一口にロリィタといってもさまざまな種類が存在し、全てがよそいきとして着用するもので カジュアルな服装、仕事や作業に適した服装に当て嵌まらないといったものではない。 たとえばスカートにカーディガン、小さめのカチューシャ等のロリィタファッションを 黒や紺などの地味な色でまとめた場合、見た目に然程派手ではないためレースを用いた 洋服が一般的になった昨今では特別目立つことはない。 ロリィタ=派手、ピンク色などのイメージがあるため見た者がロリィタだとすら 気付かない場合も多い。色々な意味で周囲の目を気にしなくて済む組み合わせである。 また、ロリィタ仕様のサロペット(ミニ丈でパニエは穿かなくても良い仕様のもの)に カットソー等のコーディネートではロリィタファッションの動きづらさという欠点も克服 しており、これにラバーソウルやロリィタ仕様のスニーカーなどのアイテムを合わせれば 王道のロリィタとは少し離れるが汚れにさえ気を付ければキャンプ等アウトドアな シーンでも十分対応可能である。 この様にロリィタという一つのジャンルの中でも洋服の使い分け(TPO)は存在する。 また、ロリィタファッションは冠婚葬祭など「本来着用すべき服装」が定められて いる場所では着るべきではないと多くの愛好家が指摘している。 実際にその様な場所で着用するのを推奨する愛好家や、着ていく愛好家は滅多に 居ないがそれに反して普通の服装で臨んだ愛好家や非愛好家による目撃談に 遭遇する事は少なくない。 こういった矛盾が起きるのはいくつか理由がある。 まず愛好家自身が陥りやすいのが普段ロリィタやおしゃれ好きなな人ばかりの環境に置かれ ロリィタな恰好も見慣れ過ぎててしまい「これ位なら大丈夫」と周りから見れば奇抜な 服装で出席してしまうケース。これはロリィタをフォーマルでは推奨しないという 立場でもやってしまう可能性がある。 次に普段ロリィタを着ることもなく、ロリィタをよく理解していない者がロリィタと フォーマルに着ていくようなドレスと混同してしまい着て行ってしまうケース。 そしてそれよりももっと多いのがこれからロリィタになりたいという者 (主にティーンエイジャー)が「特別な機会だから」と周囲の反対を押し切って、或いは 周りも許してしまい明らかに場違いな派手なロリィタファッションやコスプレ用の ロリィタ服で出席してしまうケースである。 本人が主役でもないので当然だが、その後周囲に不評だったという理由で (TPOさえ合っていればロリィタを始める事自体は受け入れられた可能性もあったのだが) ロリィタを諦めてしまう事も多い。 これらの行為に対するクレームはマナーを守りロリィタを着用している者に 投げ掛けられるため、初めの例以外は愛好家に責任はなく完全なとばっちりである。 それ以外にも女性はカクテルドレス等のドレスコードのある高級レストランの出入りや オフィシャルな催しやパーティにフォーマルウェアでないロリータファッションで 出向く事も場合によっては場にそぐわないと追い出される可能性もある。 しかしロリィタ服の中に完全にフォーマル向けの物がないというわけではなく、 クラシカルロリィタブランドのフォーマルにも着られるワンピースをTPOに合わせた 着こなしで着るのが望ましい。参加者が全員顔見知りで全てに了承が得られた場合や ロリィタ愛好家向けのパーティーやイベントの際はその限りではない。 ↑ページTOP ゴシックロリータとロリィタの関係 [部分編集] ゴシックロリータファッションとロリィタファッションは一見すると正反対に見えるが、 ロリィタにゴシックな要素を加えたものがロリィタファッションであり 基礎的な部分はロリィタファッションと同じ要素を継承している。 イベント等においてもドレスコードがロリータファッションとされている場合、 ドレスコードにはゴシックロリータスタイルも含まれている。 基本的にゴシックロリータはロリィタの傘の下だと考えても問題ない。 その為ゴスロリとロリィタファッションのファンが被っているのは、 別段不思議なことではないのだが一方で、吸血鬼や髑髏等のゴスロリ独自の モチーフも存在しておりそれらのモチーフを好むかどうかについては 甘ロリ派の間でも好みが分かれ、ゴシックロリータにさほど興味が無い層も、 そしてその逆(ピンクや可愛いモチーフを好まないゴシックロリータ)も存在する。 ゴシックとロリータ(そしてパンク)の要素は一見結びつきにくいもののように捉えられがちだが、 マリスミゼルのManaによれば「可愛らしさを持った少女の内面には魔的なものも潜んでおり、 その両方を体現したのがゴスロリ」であり、彼の提唱するエレガントゴシックロリータは 少女のダークサイドに重点を置いている。 また、ゴシック文学には古城や館・吸血鬼などお姫様願望を満足させる要素が多く、 ゴスの女性にはお姫様願望があり、お姫様願望のある女子にはゴス因子があるとみる向きもある。 またゴシック文学の名作は10代後半~20代前半の若い作家が書いているものが多く、 ゴシックの反社会的な内容はパンクからの受けが良い。 カルチャー的側面でロリィタを取り上げた場合題材に上がることが多い映画のひとつである 「ひなぎく」は少女のパンキッシュな魅力を描いた映画であるし、 「小さな悪の華」という映画には「少女・背徳・パンク・アナーキー」というテーマが描かれている。 ゴシックやパンクだけでなく、コスプレやタトゥー、ヴィジュアル系にもロリータとの共通点を見出す人もいる。 (特に海外、主にヨーロッパではこの3つ全てを愛好するロリィタ愛好家も比較的多く見受けられる。) なのでこれらは元々好相性の筈であるが、これらすべてを一括りにしてしまうとどちらか一方のジャンルの力が 強くなってしまい、混乱を招いたり、他のジャンルの特性や魅力を食い潰してしまう危険も十分ある。 (ロリィタ側から無意識的に発せられる「オタク文化と距離を置きたい」という空気もここから来ている) なので本来はとても仲が良いのであるが、お互いの文化の良いところを破壊しないように距離を置いているとも 推察でき、オールマイティに使われる「ゴスロリ」という言葉が嫌われているのもそれが原因であるとみなす人もいるようだ。 ゴシックロリータが台等した当初は、古参のロリィタからはあまり受け入れられなかったらしく、 ロリィタはゴシックロリータに対する偏見を持っていたという事を示す古い記述もいくつか見受けられる。 しかし、現在ではロリィタファッションの一ジャンルとしか認識されていないため、 普段甘ロリを着ることが多い女性が、たまにはゴスロリの服を着る事も普通の事であり、 他のファッションで「普段暗い色を着る事が多い人が明るい色を着る」事と感覚的にあまり差は無い。 ブランドにおいてゴシックロリータを出すブランドと普通のロリィタ服や甘ロリ傾向の強い服を 出すブランドははっきりと分かれているが、 (例:甘ロリ、ロリータ系は BABYアンジェリックプリティ等、 ゴシックロリータ系はモワティエヴィジブル?等) ロリィタを出すブランドがたまにゴシックロリータ嗜好の強い服を出す事があったり、 逆にゴシックロリータ傾向の強いブランドが、ロリータファッションに近いデザインの服を 発表することもある。 ↑ページTOP ロリィタと姫系の関係 [部分編集] ロリィタの中でも甘ロリなどのロリィタファッションは、姫系の愛好者側からは姫系と同一視されることがよくある。 両方とも「お姫様」をイメージソースとした服装が多く、 フリル、レース、パールなどの姫系の三大要素とも言えるべきものがロリィタにも存在するためである。 また、姫系のファッションの愛好者とロリィタファッションの愛好者は、被っている事もまあある。 姫系のグッズはロリィタに似合うものも多くあるため、互換性があると考えられている。 (中には、両者のブランドの商品を混ぜて使うのを嫌がる人も多いが、あからさまに姫系だとは言い切れないもの、小物に関しては通常その限りではない) しかし、どう見てもロリィタ専用である小物が姫系のものと扱われていたり、 お姫様風の要素のないロリィタまでもが同じような扱いを受けていることもある。 姫系がまだ「ロマ系」、「可愛ゴー(かわごー)系」と呼ばれていた時代には、 まだ流行服としての側面が強く、休日のみのロリィタの普段着や、日常のロリィタの緊急用の服として愛用されてはいた痕跡はあるものの、 これらとロリィタは同じ「可愛い」というベクトルにありながらも「相反するもの」とみなされていた。 しかし、姫系が流行を意識しなくなり始めた頃からは、お互いの趣味が元々共通していた事もあり、 おまけに一般でも可愛い物が注目され始めて、彼受けや流行派の姫系も元々はロリィタ的な「可愛い」物を受用するようになった事から、 一般ブランドも巻きこんで急激に混同が進み、ロリィタブランド側が姫系を意識した商品や企画を出したり、逆に姫系がロリィタと殆ど変わらない商品を出したり、 一般ブランドが姫系とロリィタ両方に跨る商品を売り出したりと、これらの動きでロリィタと姫系の境界は、完全に曖昧な物と認識されるようになった。 それによって、これまでは流行やファッションに詳しい、年若い女性や姫系の愛好者の間でのみ関係があるとされていた姫系とロリィタの認識や混同が一般人にまで広がり、 TV等では出演者が姫系スタイルで固めているのにも関わらず、ロリィタと呼ばれる事が多くなった。 違いとしては、ロリィタは少女性を意識しているが姫系はそうでない事(大人のラインを強調したデザインも多い)、 フリル、レース等に加え、光沢のあるサテンや冬以外のファーも姫系の代表的な要素でありながら、ロリィタにはあまり見られない事、 ハイブランドのバッグや、キルティング素材のバッグ等の姫系固有の小物、 姫系にはまだまだリアルクローズを意識したものが多い、という事が挙げられる。 この様ないくつかの違いから姫系とロリィタは無関係とは言い切れないが、 姫系とロリィタは全く同じものではないと判断できる。 ブランドは被って居ても、雰囲気や外見は詳しい者が見れば全く異なっていると見える。 一方、姫ギャルというジャンルの中では、2008年頃から元々のロリィタをルーツとした「ギャルなりのロリータファッション」を目指した服装が、 「ギャルロリ」という名称で提唱されている。 黒ロリ、甘ロリ、姫ロリなどジャンル分けも全てロリータファッションを真似ている他、 中にはh.NAOTO BloodやFRILなどをベースにした本格的なゴスロリも登場する。 ロリィタに対し、ギャル的なセンス(主にメイク)を加えたものであり、 例えギャルでも色白を基本とするなど、本家のように制約が多い。 ロリィタらしく見えることに趣を置いた制約が多く、ほとんどロリィタに近いが、 デコロリの派手さともまた異なる華やかさがあるのが特徴。 しかし、本家からは「今まで馬鹿にしていた物なのに流行れば飛びつくのだろうか?」 「また、そのうち飽きたら止めるのではないか?」などとその姿勢に反発の声も多く、 流行として単に「消費される」だけではないのか等との懸念の声も大きい。 もともとギャルとロリータは相反する存在とみられていた為、以前からギャルを敵対視していた者もおり、ギャルのイメージとロリータのイメージが(ゴシックやパンク以上に)合わないので、なかなか解り辛いところもある。受け入れられるためにはギャル全体にある偏見(「すぐにひやかしてくる」など)を改善しなければならないため、上品さやギャルメイクであってもあまり派手ではないメイク・ファッションにするなど受け入れ易い?要素をプラスしていかねばならないかと思われる。 松谷 創一郎の「ギャルと不思議ちゃん論」を読めばわかるが、ギャルとゴスロリが対立しているように見える原因は「ギャル」側が「モテ」(男性の性的目線を受け入れる)側であり、ゴスロリが「非モテ」(男性の性的目線を拒否する)側に位置する、と考えられているからである。 ギャルとロリータは男性に対する態度が真逆なのだ。しかしそれはあくまでもイメージであり、ただの傾向にすぎない。 なぜなら、ギャルにも「姫系」や「ヤマンバギャル」といったような、異性に媚びない(男性の性的目線に服従しない)ファッションが存在するためである。 なので同じモテない側に属する姫系や、腐女子がロリータやゴスロリに迎合していくのは当然の摂理であるといえなくもない。 ↑ページTOP ロリィタとメイド・コスプレの悩み [部分編集] ロリィタ服の中のデザインに「メイド風」というのはごくわずかだが存在している。 ただし「ファッションデザインとしてのモチーフの取り入れ」がされており、 実在のメードやよく見かけるメイド風衣装とは大きくかけ離れているため、 一般人のロリータ愛好者が着ることも多く、それを着ている「だけ」では着ている本人がメイド好きとは限らず、オタク寄り(オタロリ)とも言えない。 だが、オタク趣味やコスプレと混同される事を嫌い、徹底してメイド風のロリィタ服を避ける者も珍しくは無い。 同様に、ロリィタの間では定番的な人気のあるアリス風のエプロンドレスも「可愛いと思うけど、メイドに間違えられそうだしどうしよう?」という理由で拒まれる事がある。 これは、単に本人の持つオタク文化へのマイナスイメージに起因している場合もあるが、そうでなくてもロリィタに対する定義を崩さない姿勢の現れで、その様な行動に至り易い。 そもそも、ロリィタの定義自体が各々によって異なる曖昧なものであるため、非常に稀ではあるが中にはメイドもコスプレもロリィタに含めてOKという懐の広いロリィタ愛好家も居る。 どちらも洋裁と関わりが深いカルチャーである為ロリィタとコスプレイヤー両方の立場を持つ者もおり、 それがコスプレと奇抜なファッションの線引きに惑う事が多い一般側に更なる混乱を招いているという指摘もある。 実態としてはコスプレ趣味を持っているロリータであっても、大抵はコスプレとロリータを混同されることを 良しとしない者が、このロリィタ業界では大多数を占めている。 ロリィタとしての拘りという以前に、両文化間にこれといった因果関係や歴史上の交わりが無い為でもある。 逆にコスプレ側もロリィタの立場を慮り、「イベントでロリィタ風の(版権ではない)キャラのコスプレを するのはロリィタの偏見を助長するので迷惑ではないだろうか」といった悩みを抱える者も居る。 コミックマーケットや同人誌即売会などの屋内にコスプレブースを設けるイベントでは 撮影時のトラブル防止用に番号札を身に着けることを義務化していたりするところもあり それを見れば容易にどれがコスプレでありどれがそうでないか等を判断できのだが 秋葉原などの屋外で行われる場合は事情が別である。 秋葉原以外にも野外のコスプレスポットはあるため、特に「ファッションとして着ているロリータ」と 「コスプレとして着ているロリータ」が混在している場所になると、余計に上記の様なの問題が起こり易い。 コスプレ目的用に製造販売されているロリィタ服(所謂仮装服)での外出は、一般人の混乱を更に招く為 ロリィタ服だと思って買った等ではなく意図的に行なっていた場合はロリィタやコスプレイヤーから敵対視されやすい。 ↑ページTOP 一般人とロリィタの確執 [部分編集] !この項目は内容についての議論の余地があり、まだ編集段階です。 ※ここで述べる一般人とは言語本来の意味に基づく「あるもの(ここではロリィタ)とは係りの無い人々」という意味である。 前述したようにロリィタなどの少数派は常に誤解されやすく、酷い場合にはレッテルを貼られる場合もある。何の批判材料も無いごく平凡な立場の一般人であるという事を主張しロリィタを批判・攻撃の対象にする者は少なくない。(しかし他人と比べて特徴の無いものなど存在しないし、ネットや私生活で過激な主張をしている時点で既に平均的な一般人の立場を離れた少数派であるとの指摘もままある) また、ロリィタ側にしてみれば不名誉な「間違った見方」(ロリィタはコスプレである、ロリィタを着る者は皆○○である、等)は常に悩みの種であるが、 2011年以降はそのような偏見は姿を消しつつあるがまた新たな偏見として姿を変えたり(例えばロリィタはモテないからロリィタはふしだらというどこかの 一個人のたった一度の体験を全体に当てはめた思い込み)その間違った見方は一部では、あるいは一般論でも常識として堂々とまかり通っている。 一部のイメージがかならずしも全体に当てはまらないのはどのジャンルについてもいえる事だが、前述のようにロリィタは年齢層や趣味嗜好などの範囲が あまりにも広く、に全員に同じイメージが当てはまる可能性はほぼ存在しないのである。ロリィタは全員がディズニー好きというのもある種の誤解である。 にも関わらず誤解が横行する原因はロリィタにもコスプレにも知識や興味を持たない(と主張している)「誤解を持つ側」が 「当事者(ロリィタ)がそう思っている・主張しているだけで実際には違う」という意見を持ち、 「一般的でない人々の意見」は正当性が無いので耳を貸すべきでない、という判断を下す傾向にある為である。 それは人間は本質的に「自分の意見が最も正しい」と思うからである。国民性の違いはあれど「多い方の意見の方が」が正しいと考えられがちだが、完全に自分が正しいと考えている人間は非常に少なく、心のどこかで「自分の考えは間違っているのではないか」と不安に感じているものであり、その為当事者に直に説得されない限り、その考えが改められるのは難しい。 (「直に」というのはポイントであり、自分の耳で聞いた事なら信じるという者は意外にも多い。その為、直接的な他者との関わりをあまり持たない人でもコミュニケーションに参加できるインターネット上の方が、上記の誤解が氾濫している。) 「世間一般ではそうだから」といった自らの尺度によってのみ判断しているのにも関わらず、第三者に責任を委ねた意見が対立する側に対してもまかり通るかと言うと、成功例は極めて少ないのが実情である。この様な意見は、相手からしてみれば「偏見」として捉えられてしまうのが常であり、あまり役には立たないことが多い。 客観的という言葉は、一般人とロリィタ両方の意見を含めてこそ通用する言葉であり、 相手の意見を「ロリータの主観」と判断し退ける行為は、そもそも客観的という言葉から大きく逸れている。 難解な話になるが、心理学にはリスキーシフトという単語がある。普段は穏健な考え方をし、比較的節度を守って行動することのできる人が、大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を行なっても、それを特に気に掛けもせずに同調したり、一緒になってそれを主張したりするようになっていくことをいう。「集団思考」(groupthink)として知られている現象のひとつで、ストーナーが1961年に報告した。 これは集団の中で同時発生的にも、又、個々別々にも生じてくる。集団の全員が、より保守的もしくはより自由主義的な立場に自分の見解を変更し、それによってそのケースでは、客観的には全く間違いとしかいいようがない集団の中での合意が形成されてしまうというものである。つまり、個人であれば犯さないような間違いを集団の中では、次第に危険度(リスク)の高い方向に言動が傾斜していく事である。つまり、個人が個々に質問を受ければ、そのような事は起こらないのだが、集団が集団として何らかの決定に関しての議論の経過で、性急に合意形成を図ろうとした場合に、このような事が起きやすいといわれる。反対に、より安全性の高い無難な意思決定になる場合をコーシャス・シフトと呼ばれる。 つまり最初にリーダー(その集団の中で一番説得力のある人間)がリスキー(極端な)意見を言えば集団がリスキーシフト化し、逆にリーダーがコーシャス(平凡な)な主張をすれば集団がコーシャスと化す。 さらに、人間には同調という心理作用がある。 自分の意見と異なる他者の行動や意見、あるいは自分に対する期待などによって、自分の意見や行動をその他者に合わせて変えることを「同調」という。同調が生じる過程には、情報的影響と規範的影響という2種類があるとされている。 「情報的影響」は、正しい判断を行いたいという欲求による影響で、こうした同調が見られる要因としては、判断の不確かさが挙げられる。 例えば、自己の判断に自信が持てない場合に、"周りの人はどうしているか"を正しいものとして受け入れてしまい、同調行動をとるのである。 「規範的影響」は、他者からの欲求に応えたいという欲求による影響で、こうした同調が見られる要因として、集団への関与の度合いが挙げられる。 例えば、集団が目標達成のために協調性を必要とする時などに、集団の期待に沿おうとして、同調行動をとりやすくなる。 同調は、多数者の支配や集団圧力による個人の抑圧などの要因となるが、社会的集団の秩序を維持するというプラスの側面もある。 同調は、個人が自分の判断に確信を持ち得る状況でも生起するとされており、これに関しては、アッシュ,S.E.による線分の比較判断課題を用いた実験が有名である。 この実験では、互いに知り合いではない8名の学生に対し、2枚のカードを提示した。 1枚には線分(標準刺激)、もう1枚には3種類の線分(比較刺激)が描かれており、被験者に、標準刺激と同じ長さのものはどれか選ばせた。しかし、この実験において、本当の被験者は実は7番目に回答する人のみで、残りの学生はサクラとなっていた。線分判断は、線分の長さを少しずつ変えながら18回行われ、そのうち12回は、7人のサクラ全員が同じように誤った回答を行う集団圧力試行だった。結果、集団圧力条件において、多数者の判断に同調した誤答は32%にも達し、同調した被験者は、回答が誤りだと認識していながらも、同一の回答をして同調してしまったのである。 このように、他の人が自分と違う判断を示したとき、それが誤りであることが明白でも、周囲の判断に引きずられるということが実験により証明されている。これは、ロリータについてもいえるのではなかろうか。 つまり、少数派や多数派も関係しているが、先に何かを行った人間が重要視されるのだ。 例えばワールドカップの優勝チームはロリータと同じ少数派でも世間では大歓迎される。少数派であっても、大多数の人間が支持すればロリータが受け入れられる可能性はある。 大多数の人間が同調し反対しているような状況でも、心理学的にはロリータが最低でも三人集まれば状況は変化する。 集団という人の集まりは、最低3人から始まるとも言われていて、韓国での心理実験で、一人が交差点の真ん中で空を指さしても誰からも無視されるが、2人でも同様に無視される。しかし、3人が揃って空を指さすと、交差点を渡っていた多くの人たちが指さした方角を見上げるようになった。これが、状況を変える3人の法則と呼ばれている。 集団行動には利点もあるが、同時に大勢が間違った方向に誘導されるという危険性もある。 しかし少数派でも三人の味方が集まれば状況は変わる。なぜなら、人間は三人以上を集団と認識するからである。 その後の研究において、同調率は課題の重要性や困難度、あいまいさや他者の判断とのズレ、集団凝集性が増すほど増大し、失敗体験や自信が低下しているものは同調しやすいということが分かっている。 また、心理学には影という概念がある。影とは、その人の生きてこられなかった側面のことをいう。 これは、カール・グスタフ・ユングが提唱した概念であり、自分の無意識の中にある、普段の自分とは正反対の側面を指す。 認めたくないけど自分も持っている部分(普段隠している自分の嫌な側面) 受け入れられない現実や価値観 自分が持っていないのを分かっていてあこがれている部分(嫉妬に近いようなイメージ) などを影と呼ぶ。 たとえば虫が好かないことのの原因の1つは、嫌いな人に自分の影を投影(見出して)してしまっていることにある。 無意識の中にある影を相手に見出して刺激された結果、反発し嫌いになる、というような感じである。 同属嫌悪という言葉があるが、これは自分の嫌な面(影)投影した結果のひとつかもしれない。 つまり、他人を嫌いというのは、自分を嫌いなことにほかならず、他人というのは自我の分身であるため、人は嫌悪感を持つのである。 つまり、ロリータファッションには他人の影になるような【何か】があり、 それに人は怒っているのかもしれない。 ロリータがコスプレやメイドを嫌うのも、コスプレやメイドがロリータの影になるからである。 なお、顔や所属を明らかにせずコミュニケーションをとる事が出来る大型掲示板などにおいては、 「過激な主張のロリィタ」やそれ以外のロリィタを“演じる”「完全な一般人」もおり、 面白半分や相手の主張を受け入れられないあまり、ロリィタの側からの稚拙な批判を演出し、 自分達の信用性を高めようとするなどのテクニックを使用する者も中には居り、より衝突を複雑化している。 そういった人間が技術のある者であった場合、個人を特定し相手の発言などを調べ上げて、 相手の利用するHPやブログで嫌がらせをしたりする「ネットストーカー」と化す者もいる。 これはロリィタ業界だけではなく、ネット社会ではわりと普通に行われているため、この様な大きなトラブルを避けるためには、初めから意見の通用しない(単に相手を貶めたいだけの相手など) 者には何を言われようとも相手にしないのが、最も有効であり大切である。 こういった人間はそもそも何をやっても、「何もしない」ということですらも効果がない。ネットを遮断するという方法もあるが、それを行い数ヶ月後に確認した際に大量に悪口が書き込まれていたというケースもある。 ネット上の悪口を消して欲しいと頼んでも全く応じなかった場合、相手に深い憎悪を与えることになり、佐世保小6女児同級生殺害事件では被害者がネット上の悪口を消さなかったため、加害者の怒りを買っている。 その為ネットに書かれてある悪口は相手を苛つかせる要因になるので、相手の神経を逆撫でしたり個人を特定できるような発言をしないのは最早基本中の基本であり、ネットであってもあまり個人の悪口や個人の好きなものに対する悪口を書くことは避けたほうが良い。(もし自分の悪口が発端となって抗議メールが殺到したりしたのならばそれは当たり前のことなので、辛口批判や悪口は定番のネットマナー違反のためどんな理由があれ行わないべきである。) ネットでイライラしたのならリアルで悪口をいうべきであり、ネットでは勝手なことがいえるが、リアルな人間の方が無理解な発言や自分勝手なことが言えない為よっぽどまっとうなことを言う。ネットなどマスメディアを通じた悪口はリアルでは通用しないことのほうが多い。 また、嫌悪感というのは個人差があるため、相手側からしてみれば、ただ単に嫌いと言った(書き込んだ) だけで別に他人にまでその感情を強制してる訳じゃなかったという場合もある。 好意から苦言を呈したつもりでも、相手からしてみれば軽蔑されていると感じられる事もある。 実生活ならば説明の機会もあるがネット上だとこういった感情の濃淡を読み取ったり、説明することは困難である。 つまり、ネット上でこの様な話題に始終する事は必然的に争いを生む事になり、両者の溝を深める結果にしかならない。 最低限の配慮と相手に弁明の機会を与える事が肝心である。(それでも相手側の敷居の狭さのせいでどうしようも無い場合もあるが、この場合、強引に諦めるよりほかない。) またロリィタ業界にはロリィタ業界のマナーがあり、一般常識には一般常識のマナーがあり 殆どの愛好家がその両方を取り入れた上で各々の基準でマナーの範疇に収まろうとする。 しかしマナーというのも個人差が激しくTPOに関しても安野モヨコ(漫画家)曰く 『「ロリータファッションはかわいいけど、日本の風景に合わないから着ちゃだめ」 「禁止はされてないけど、大学に着ていっちゃ駄目」、ゴスロリサークルの結成が 許可されている大学(早稲田など)、ファッションや文化を研究する大学や、 芸術系の大学であってもこういったことを主張する者もいる。』という者や、 「休日や普段のファッションなんて自由でしょ」という者まで幅が広く、 同じ行動をしていても見る側によって普通の行動に見える場合もマナー違反に映る 場合もあり相手にとっては「正当な批判」としてロリィタをバッシングするケースも多い。 「その格好で学食やスーパーに行くのはマナー違反だ」というそもそもロリィタを着る 機会自体を認めないものもあるが、恐らくそれを主張する者にとっては華美で奇抜な 服装を特殊でない場で着用したり人と違う服装をする事自体がそもそも認めがたい マナー違反行為なのでは無いかと思われる。これらの主張は結局どれもマナーという ものは殆ど公平性ではなく、個人の主観で作られているものだと言う事を浮き彫りにするだけであり、 マナーを拠り所にした批判や苦言、それに対する反抗は無意味である。 また、何を持って原理的とするかも受け手により大きく異なる。 例えば、「様をつけるロリータは原理的だ」「メイドとロリータを区別しろというロリータは原理主義者だ」という人がいる。 しかし、前者はともかく、後者の意見を主張する人間はロリータカルチャーでは大半の人間が占めている。 「コスプレと思われても仕方ない、その上で好きだから着る」 という姿勢を持つロリータも少数ながらいるにはいるが、 実際ロリータで外出するとその手の罵詈雑言は日常茶飯事であるため、「コスプレと思われても仕方ない」と考えている ロリータであっても、内心ではロリータをコスプレと扱う人間を疎んじている場合が非常に多い。 また、ロリータ側からしてみれば「ロリータを着て外出するな」などの発言も十分原理的であり過激に映る。なので何が原理的かを考えるさいにはそれなり知識を蓄えてから状況をよくみて発言した方がよい。 これらの争いは結局の所、「一般人派」と「ロリィタ派」の価値観の押し付け合いに過ぎない。 しかしロリィタが自ら正しい情報を発信し、個人個人がマナー違反などの行動で好感度を下げない 事を心掛け、今後もロリィタの存在が社会的に認知されていけば時間の経過とともに こういった衝突は減るのではないかと考えられる。実際にその様に考え行動に移すロリィタ愛好家も多い。 ロリィタに関してなにか人間関係でトラブルがあった者ならばともかく、 殆どの場合は「自分の論を否定されたことが許せない」という単純な理由から批判に走る。 特に知識の量等で圧倒的に不利な一般人側は、それを埋めるため単なる差別発言に始終し易い。 初めからお互いに情報があって、初めて認識が食い違うという事がそもそも無く、 もし意見が対立しても、どちらも対等な対話が望める為、暴言などの手段に寄る事が無く争わずに正しい形で意見交換が出来るのである。 ↑ページTOP ロリィタがよく好むもの一覧 [部分編集] お菓子・お菓子モチーフ・不思議の国のアリス・紅茶・中世・可愛いもの・姫系 東京ディズニーランド・ディズニーキャラクター・シック・クラシカルテイスト・ ロココ調・V系音楽・クラシック音楽・お裁縫・お洋服全般・嶽本野ばら・リボン モチーフ・苺モチーフ・丈の長い靴下・ヴィクトリアンテイスト・メイド喫茶・日傘 王冠(クラウン)モチーフ・ハローキティ・チャーミーキティ・ケアベア・人形・球体間接人形・スイマー(一般向け雑貨ブランド) など ↑ページTOP 次項ゴスロリの解説 辞書ページロリータ ↑ファッションの意味以外にも触れています。 autolink(id=body)
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/307.html
通称モノロリ。黒と白でコーディネートしたロリータファッション。 例えば、同じボレロとJSKのコーデでも(黒は見えないので省くとして) 黒ロリは黒に白レースのJSKに同じく黒×白のボレロでコーデ。 モノロリは黒一色のJSKに白一色のボレロでコーデという感じ。 ただし、ゴシックロリータではない。そして、クラシカルよりも 甘ロリの部類と言える。結構、最近に出来た言葉。 ほとんど使われる機会はないが、しっかり存在している。 関連用語 甘ロリ クラシカルロリータ ゴシックロリータ 黒ロリ 白ロリ 赤ロリ サックスロリ 姫ロリ
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/211.html
落ち着いた色合いとデザイン。クラシカルさが中心の少女服。 単にクラシカルとも呼ぶ。クラシックロリータとも。 ロリィタ分類の中の一種で、クラシカル(クラシック)なロリィタのこと。 同じロリィタだが、甘ロリと比べると、大きく異なるのが分かる。 大人になって甘ロリなどに抵抗が出た人でも、着られる大人っぽい印象の ロリータスタイルが中心。髪飾りにはヘッドドレスよりも、豪華なボンネットや コサージュなどが利用されることが多い。あるいは、シンプルに小振りのコーム (薔薇の造花が多い)や細身のヘッドドレスなど。他のロリィタスタイルより あまり見られないものが使用されたり、頭飾りを使わない場合も多い。 スカートは通常のひざ丈(JSKの総丈で表すと90cm前後)に加え、ロング丈 (120cm前後)、中間のミディアム~ミディアムロング丈(100cm前後)が中心。 ミニ(~80cm前後)は極めて少ない。 デザインは甘さよりも、上品さを重視し、美しいラインに拘わっている。 特に拘り志向の強いブランドや個人製作は立体裁断を採用している傾向がある。 サイズがやや大きめな甘ロリ系のブランドに対してクラシカル専門のブランドは サイズはかなり細身を意識している。花柄やゴブランなどの柄が多く色は ブラック、ブラウン、ボルドー、ベージュなど豊富であり、甘ロリ系のブランドと 異なりクラシカルの場合どのブランドにも共通したお決まりの色展開(定番色)を持たない。 小物やアクセサリーもシンプルで服自体の装飾もすっきりとしている。 定番、あるいは象徴的な生地でゴブラン、ジャガード、別珍などがある。 BABYなどが代表である甘ロリ系ブランドの中でも、クラシカルな柄が出ており、 それらを用いたスタイルもクラシカル系と呼ぶ。それらはレースもふんだんに 使われており、クラシカル系でもよりロリィタらしいデザインとなっている。 比較的新しい言葉で、2002年以降使われ始めたと思われる。それ以前は クラシックロリータというハード系のロリィタブランドがあり(現在は存在しない)、 それと混同されてしまうため、このスタイルの意識はあったものの、 使用されなかった。クラシカル系の代表的ブランドはVictorian Maiden。 比較的よく使われるので、知っていて当然の用語として押さえるべき。 関連用語 甘ロリ ゴシックロリータ 黒ロリ 白ロリ 赤ロリ サックスロリ モノクロロリータ 姫ロリ カジュロリ
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/20.html
お菓子の名前。ロリータというのはそのお菓子を作るための機械の 名前からきている。また、白ロリのことをホワイトロリータ(ロリィタ)とも言う。
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/396.html
昔のジェーンマープルやMILK、メードレーンレビュー、田園詩、 ストリートオルガン、Emily Templeなど。 現在のロリィタから見ると、これもロリィタ?と思うような物も多く、 当時、現在の王道とされるBABYやBABY以前にロリィタの 定番として定着していたメタモルもまだあまり人気がなかった。 ゴスロリより以前のロリータパンクスタイルなどを指すこともある。 田園詩、メードレーンレビュー、ストリートオルガンは現在はもうなく、 ジェーン、MILKは既に形を変えている。 Emily Templeは今はEmily Temple cuteで知られる。 現在のようにコスプレと思われることはなく、おしゃれの一環として 定着していた。当時からV系やバンド(黒夢、ルナシー、筋肉少女帯など) 好きなロリィタは多かったが、当然そうでない者も居た。
https://w.atwiki.jp/nabokov/pages/13.html
ハンバート・ハンバート ドロレス・ヘイズ シャーロット・ヘイズ アナベル・リー ハンバートの父 ハンバートの母 シビル叔母 クーパー博士(叔父) ヴァレリア マキシモヴィッチ モニーク マクー ルイーズ オーブリー・マクフェイト メアリローズ・ハミルトン ミス・ファーレン チャット・フィールド夫妻 アイヴァ・キルティ クレア・キルティ シャーリー・ホームズ チャーリー少年 マリオンとメイベル レスリー・トムスン 屑鉄商の犬 ジョン・ファーロー ジーン・ファーロー 故ハロルド・ヘイズ バイロン医師 フレデリック・ビール・ジュニア ブランツ・シュヴァルツマン博士 ジョン・レイ・ジュニア タルボット ロシア人男爵 ガストン・ゴダン プラット女史 ミス・レスター、ミス・フェビアン ミセス・ホリガン エヴァ・ローゼン モナ・ダール ミス・フェントン・レボーン カスビームの床屋 トラップ探偵 ギュスターブ・トラップ メアリ・ロア フランク ブルー博士 リタ リチャード・F・シラー ビル ジャック・ウィンドミュラー クラレンス・チョート・クラーク ハンバート・ハンバート 『ロリータ』の語り手。本名不明。 1910年パリ生。 少年時代、リヴィエラで出会った、 初恋の少女アナベルの面影を胸に強く宿す。 ロンドンとパリで大学生活を送り、英文学を専攻。 英語教師、学生向けヨーロッパ文学入門書などの著述業、 香水の広告屋、北極探検隊の記録係などの職種を転々とする。 9歳から14歳までの思春期特有の魅力をもつ少女 「ニンフェット」に魅せられている。 自称「映画俳優のような陰鬱な美男子。」 先天的に精神疾患の資質をもっている。心臓と肺の健康状態も悪い。 狂気の発作に襲われだしてからは慢性的な飲酒が続く。 好物はジンとパイナップルジュースの混合酒。 性格は非常に自己中心的で色情的。 他人との交際が表面的になり易い。 高い知性やプライドの反面、道化じみた自嘲癖がある。 流麗な詩情の持ち主。極度の妄想家。 クレア・キルティ射殺後、獄中にて動脈血栓で死亡。 ドロレス・ヘイズ シャーロットの娘。 愛称は「ロー」、「ローラ」、「ロリータ」、「ドリー」 (ハンバートが戯れにつけた呼び名では「カルメン」とも) 初登場時13歳。栗色の髪、青灰色の目。 シャーロットの死後、義父のハンバートとともにアメリカ中を旅する。 17歳でディックと結婚し、妊娠するが 出産の際に死児を分娩して自身も死亡。 シャーロット・ヘイズ ラムズデイルの住人。30代半ばの未亡人。喫煙者。 容貌に関しては 「ごく地味だが、不器量というほどではなく マレーネ・ディートリッヒ(注1)を水で薄めたような顔立ち」 と記述されている。 敬虔なキリスト教徒。 下宿人のハンバートに惚れ再婚するが、交通事故にあい死亡。 旧姓はシャーロット・ベッカー。 (注1)マレーネ・ディートリッヒ(ドイツ出身の女優) アナベル・リー ハンバートの幼馴染で、初恋の相手。 イギリス人とオランダ人の血をひく。 幼少時のハンバートとはげしい恋愛状態に陥った リヴィエラの夏から4ヶ月後、発疹チフスで死亡。 ハンバートの父 フランス人とオーストラリア人、 ダニューブ沿岸の種族の血が入り混じったスイス市民。 成功した商人の息子で、リヴィエラ(フランスから イタリアにわたる地中海沿岸地方)に 豪奢なホテル・ミラナを所有していた。 ハンバートの母 イギリス人。アルプス登山家ジェローム・ダンの娘。 ハンバート三歳の時に事故で死亡。 シビル叔母 ハンバートの叔母。(母方の姉) 家庭教師兼家政婦のような役割をもっていた。 クーパー博士(叔父) シビル叔母の夫。 アメリカを拠点に香水の出張販売を行い成功する。 1939年、ハンバートがアメリカに移り 仕事を引き継ぐならば毎年数千ドル送ると遺言を残し死去。 ヴァレリア ポーランド人の医者の娘。ハンバートの最初の妻。 ハンバートと夫婦生活を送ったのは1935~39年、 その後マキシモヴィッチと再婚し1945年頃分娩中に死亡。 マキシモヴィッチ 元陸軍大佐でパリのタクシー運転手。 ヴァレリアの再婚相手。 タクシー運転手に引っ掛けてハンバートから 『タクソヴィッチ』とあだ名をつけられる。 モニーク ニンフェットの面影を残す若い娼婦。 マクー ラムズデイルの住人。 マクー氏はハンバートの叔父の会社の元社員のいとこにあたる。 ハンバートに部屋を貸すことを申し出るが 直前になって部屋は家ごと全焼してしまう。(脚本版によると落雷で) シャーロットはマクー夫人の友人。 マクー家の娘、ギニー(ヴァージニア)・マクーはロリータと同年代の知り合いで びっこの小児麻痺。 マクー氏の兄はラムズデイル・ジャーナル誌の記者。 ルイーズ ヘイズ家で働く黒人女中。 オーブリー・マクフェイト 一連の出来事を惹き起こした『運命の悪魔』に ハンバートが名づけた名前。ハンバートの詩に 『根性曲がりのマクフェイト』というフレーズで登場する。 ラムズデイル学校のドロレスの クラス名簿に乗っている名前でもある。 メアリローズ・ハミルトン ラムズデイル時代のドロレスの友達。色黒の美少女。 ミス・ファーレン 1944年夏にアパラチア山脈の農家で ロリータの家庭教師をしていたことがあるオールド・ミス。 名はユーフィミア。ハンバートのラムズデイル来訪時、 ヘイズ家に住んで雑役をこなすはずだったが ジョージア州で腰骨を折り、ハンバートとシャーロットの結婚後 間もなく死亡。妹はセント何某で教鞭をとる教師。 チャット・フィールド夫妻 ヘイズ家と親交のふかい夫妻。 娘の名はフィリス。 アイヴァ・キルティ ヘイズ家の近所に住む歯医者。 劇作家キルティの叔父。 クレア・キルティ 劇作家。シャーロットやドロレスとは旧知。 ビアズリー女学校で演じられた 舞台劇『魅せられた狩人たち』の脚本をかいた。 酒や麻薬におぼれ、非道徳的な生活をおくる。 ドロレスを私有の観光牧場に招待したことがきっかけで、 ハンバートの逆恨みを買い、射殺される。 アワーグラス湖に行った際、ジーン・ファーローが話そうとした アイヴァの甥とは彼のこと。 シャーリー・ホームズ Qキャンプ場の団長。 キャンプ関係の著書をもつ。 チャーリー少年 シャーリー・ホームズの息子。 Qキャンプ近くの湖でドロレスや 他の少女らと性交したり、コンドームを拾い集めるのが趣味だったりと 精力にとんだ少年。数年後に朝鮮で戦死。 マリオンとメイベル ヘイズ家の近所に住む少女二人。 ラムズデイル学校のドロレスのクラス名簿にも 二人の名は記載されている。 レスリー・トムスン ヘイズ家の向かいの家の下男。黒人。 屑鉄商の犬 ラムズデイルの屑鉄商の家にいる 車が走ってくると嬉しそうに吠えかかる困った犬。 ジョン・ファーロー ヘイズ夫人と交際のふかいファーロー夫妻の夫の方。 パーキントンに運動具の店をもっている。 ハンバートに拳銃の撃ち方を教えた。パートタイムの弁護士。 シャーロットの死後、わずかばかりの遺産を管理していた。 ジーン死後にスペイン人女性と再婚。 ジーン・ファーロー ファーロー夫妻の妻の方。 夫のジョンとは実のいとこにあたる。 背が高く、活動的。風景画や肖像画を描くのが趣味。 33歳の時に癌で死亡した。姪の名はロザリン・ホネック。 故ハロルド・ヘイズ シャーロットの元夫。ドロレスの父親。 ハンバートが使用することとなるコルト拳銃の元所有者。 バイロン医師 ラムズデイルの医者。ハンバートに睡眠薬を処方していた。 フレデリック・ビール・ジュニア パッカード(アメリカ車)を運転し、運悪くシャーロットをひき殺す。 老いた父親がいる。 ブランツ・シュヴァルツマン博士 医学博士。逮捕後のハンバートの精神鑑定を行う。 ジョン・レイ・ジュニア 哲学博士。はしがきに登場。 作中で『ロリータ』の編者ということになっている。 タルボット ラムズデイルに住む名士。 娘のエリザベスはドロレスを誘ってチャーリー少年と関係した。 ロシア人男爵 ハンバートが北カロライナ州ポプラ・コーブで出会った 貸モーターボートの運転手。 マキシモヴィッチやヴァレリアに縁のある人物らしい。 ガストン・ゴダン ビアズリーに住む少年愛傾向のある老学者。 ハンバートとは旧知の仲で、 ハンバートをビアズリーに招き入れ仕事と貸し家を紹介した。 アメリカ生活を軽蔑するフランス人。ギュスターヴとも呼ぶ。 プラット女史 ビアズリー女学校の校長。 フロイト信奉者。 ミス・レスター、ミス・フェビアン ビアズリーに住む二人の英語教師。 ミセス・ホリガン ビアズリー時代の雑役婦兼コック。 エヴァ・ローゼン ビアズリー女学校の生徒。 億万長者の叔父をもつフランスからの難民。 モナ・ダール ビアズリー女学校の生徒。 冷淡で早熟な少女。 ミス・フェントン・レボーン ビアズリーに住む、詮索好きなオールド・ミス。 ハンバートのつけたあだ名は『ミス・イースト』 カスビームの床屋 三十年前に死んだ野球選手の息子の話を自慢気にする老人。 トラップ探偵 狂気じみた旅の道のりにあらわれた謎の人物。 次々と車を乗り換え、名前を変え、執拗にハンバートを追跡した。 ギュスターブ・トラップ スイスに住むハンバートのいとこ。 人の良い大食漢。 メアリ・ロア でん部の発達したエルフィンストン病院の看護婦。 ハンバートとあからさまに敵対する。 バスク人の子孫で父親のジョゼフ・ロアは羊飼い。姉の名はアン。 フランク エルフィンストン病院で働く大男。 戦争で負傷し、全身モザイクのように傷だらけ。 手の甲に女の裸体の刺青が彫ってある。 ブルー博士 エルフィンストン病院の医師。 評判ほど学識は高くないとのハンバート評。 リタ 身持ちがだらしなく行動はとりとめないが気の良い女性。 兄は著名な政治家でリタは金銭的援助をうけている。 ドロレス失踪後の2年間をハンバートと旅して暮らす。 リチャード・F・シラー ドロレスの夫。耳の遠い退役軍人の若者。 愛称はディック。 ビル ディックの家の隣人。 戦争で片腕をなくしている。 ジャック・ウィンドミュラー ジョン・ファーローの知人でラムズデイルの弁護士。 ファーローに代わってシャーロットの遺産などを管理した。 はしがきの人物に作中人物のその後を伝えたのもこの人。 クラレンス・チョート・クラーク コロンビア特別区裁判所判事。 キルティ殺害で逮捕されたハンバートの弁護士。 作中で述懐するハンバートが 「クラレンス」と呼びかけるシーンがある。 『ロリータ』は裁判の資料として使われる予定だったのだろう…。
https://w.atwiki.jp/hisuzusia/pages/6.html
下妻で深田恭子さんが着ていた服ですね。 ロリータの中にも様々なジャンル・ブランドがありそれぞれ違ったコンセプトが ありますが一貫しているのは少女性を強調させたデザインであることです。 レースやフリルを多用し膨らませたスカートが特徴的。ヘッドドレスや ボンネット等他のファッションでは見られない小物を使用する。 主に連想される色はピンク、白。他にも赤や水色がある。 モチーフとしては苺やさくらんぼ、ハート、リボン等 ジャンルについては用語辞典を参考に。 ロリィタとも表記します。ならべくこちらを使うのがお勧め。