約 2,676,254 件
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/64.html
ロックマンシリーズ ロックマンシリーズ(本家シリーズ)の主人公ロックマン ロックマンシリーズ(本家シリーズ)の主要人物ブルース フォルテ ロールちゃん ロックマンXシリーズの主人公エックス ロックマンXシリーズの主要人物アクセル ロックマンDASHシリーズの主人公ロック・ヴォルナット ロックマンエグゼシリーズの主人公ロックマン ロックマンエグゼシリーズの主要人物ブルース フォルテ ロックマンゼクスの主人公ヴァン / エール 流星のロックマンシリーズの主人公S.S.ロックマン ゼロ(ロックマンXシリーズとロックマンゼロシリーズ)ゼロ(ロックマンXシリーズの主要人物として) ゼロ(ロックマンゼロシリーズの主人公として) その他 動画紹介 コメント タイプ1:はがね タイプ2:でんき カプコンから発売のアクションゲームシリーズ。 ページ容量の都合により、2ページに分割したものをまとめて表示しています。 ページ容量の都合により、2ページに分割したものをまとめて表示しています。 「ロックマンXover」の項目を編集される際には、こちらのリンクからお願いします。 「ロックマンアビリティ 史上最大の試練」の項目を編集される際には、こちらのリンクからお願いします。 ※ページ容量の都合により、別のページに分割したものをまとめて表示しています(ロックマンシリーズ30周年を超えて海外の同人ゲーム及びロックマン11発売後より)。 ロックマンシリーズ一覧 ロックマンシリーズ(本家シリーズ) ロックマンXシリーズ ロックマンDASHシリーズ ロックマンエグゼシリーズ ロックマンゼロシリーズ ロックマンゼクスシリーズ 流星のロックマンシリーズ ここは歴代主人公もしくはプレイアブルキャラクターと見なせる主要人物のみが該当し、ロックマン30周年により本家シリーズや派生シリーズを合わせて登場人物自体が重複されることが多いので、歴代主人公もしくはプレイアブルキャラクターと見なせる主要人物以外の登場人物は記載しないこと。 ロックマンシリーズ(本家シリーズ)の主人公 ロックマン ダイケンキ♂:御三家のポケモンで例えるなら みずのはどう(ロックバスター)/テラバースト(特殊武器)。 ヘラクロス♂:虫ポケモンで例えるなら。 ロックブラスト(ロックバスター)/つるぎのまいorビルドアップ(チャージ)/テラバースト(特殊武器)/くさわけ(スライディング) ミライドン:伝説のポケモンで例えるなら りゅうのはどう(ロックバスター)/テラバースト(特殊武器)/めいそう(チャージ)/こうそくいどう(スライディング) 性格:まじめ 努力値:適当 備考:他の候補にルカリオ。ロックマン9,10のドット絵を意識するならポリゴンもあり。 ロックマンシリーズ(本家シリーズ)の主要人物 ブルース エンブオー♂:御三家のポケモンで例えるなら ニトロチャージ(ブルースストライク)。 ビビヨン♂(ボールのもようorモダンなもよう):虫ポケモンで例えるなら。進化前のコフーライとは風来坊繋がり。自力でまもる(ブルースシールド)を覚えられる。 サイケこうせんorエナジーボール(ブルースバスター)、ソーラービーム(チャージショット)、まもる(ブルースシールド)、はかいこうせん(ビッグバンストライク)。 コライドン:伝説のポケモンで例えるなら りゅうのはどう(ブルースバスター)、まもる(シールド)、きあいだま(ビッグバンストライク)。 性格:れいせい辺り フォルテ ジャローダ♂:御三家のポケモンで例えるなら ソーラービーム(フォルテバスター)。 ダークライ:伝説のポケモンで例えるなら あくのはどう(フォルテバスター)、わるだくみ(チャージ)。 ロールちゃん クチート♀orメロエッタ(ボイスフォルム):ロックマン11の衣装だとメロエッタの方が似合うかもしれない メロエッタ(ステップフォルム):ロックマン8ロール チャーレム♀:スポーツロール キリキザン♀:ナイトロール ニョロトノ♀:雨の日ロール サーナイト♀:麦わらロール ミロカロス♀:バカンスロール ミミロップ♀:お月見ロール ムウマージ♀:ハロウィンロール ニャオニクス♀:のらねこロール デリバード♀:サンタロール ゲッコウガ♀:くのいちロール ハピナス♀:バレンタインロール ロックマンXシリーズの主人公 エックス ルカリオ♂ はどうだん(エックスバスター)/テラバースト(特殊武器)。 ミライドン:伝説のポケモンで例えるなら チャージビームorりゅうのはどう(エックスバスター)/めいそう(チャージ)/アクロバット(ホバリング)/こうそくいどう(ダッシュ)/ドラゴンクロー(セイバー)/りゅうせいぐんorイナズマドライブ(ギガクラッシュ) トゲキッス:ファルコンアーマー ボスゴドラ:ガイアアーマー アルセウスorレシラム:アルティメットアーマー 後者はブラックのタイトルであり黒基調に青い炎を覚えられるための青基調そのものだが、後者アニバーサリーコレクション1+2のXチャレンジでは体の色と同様の白基調となっているものの、特にホワイトキュレムでも良いはずだろう。 性格:まじめ 個性:かんがえごとがおおい 努力値:特攻,素早さ全振り ロックマンXシリーズの主要人物 アクセル タブンネ ミュウ:へんしん(Aトランス)/タネマシンガン(アクセルパレット)/ころがる(ローリング)/でんじふゆう(ホバー)/たつまき(ボルトルネード X7)/みずのはどう(スプラッシュレーザー X7)/まもる(ガイアシールド X7)/エアカッター(ウィンドカッター X7)/でんげきは(プラズマガン X8)/かえんほうしゃ(フレイムバーナー X8)/たねばくだん(ブラストランチャー X8) キュレム:ホワイトアクセル(名前繋がりだとホワイトキュレムでも良いはずだろう。) 性別:♂ 性格:やんちゃ辺り 因みにミュウとキュレムは性別がありません。タブンネはアニメ版ポケットモンスターベストウィッシュでいろんな技が覚えられると考えていたから。 ロックマンDASHシリーズの主人公 ロック・ヴォルナット ルカリオ:はどうだん(ロックバスター)/けたぐり(キック)/なげつける(敵などを)/あくのはどうorわるだくみ(悪ロック的な意味で)/しんそく(ダッシュ)/みきり(側転)/ゆうわく(誘惑されるのはロックの方だがw) 以下特殊武器(一部ものまねで再現) DASH1:ステルスロック(スプラッシュマイン)、タネマシンガン(マシンバスター)、きあいだま(パワードバスター)等 DASH2 みずのはどう(アクアブラスター)、タネマシンガン(マシンガンアーム)、マグネットボム(ホーミングミサイル)、エレキボール(クラッシュボム)、はじけるほのお(ハイパーシェル)等 シリーズ共通:ドリルライナー(ドリルアーム)、まもる(シールドアーム)、はかいこうせん(シャイニングレーザー)、サイコカッター(ブレードアーム)、のみこむ(バキュームアーム) 性格:まじめ、勇敢辺り? 努力値:ご自由に 持ち物:オボンの実、ヒメリの実等(回復アイテム) ロックマンエグゼシリーズの主人公 ロックマン ルカリオ:はどうだん(ロックバスター)/めいそう(フルシンクロ)/ラスターカノン(キャノン)/れいとうパンチ(コールドパンチ) 特性:ふくつのこころ 性別:♂ 性格:まじめ 個性:とてもきちょうめん 努力値:HP10n調整、他は自由にカスタマイズ 持ち物:アップグレード(saito.bat)orきあいのタスキ(アンダーシャツ) 覚えられるワザの中にもバトルチップっぽいモノがいくつかあるが、まねっこやさきどりでチップの多様性を出してもいい。 あくのはどうやシャドークロー(ダークソード)、シャドーボール(ダークボム)等を覚えさせてHPを10nから外せばダークロックマンに。 ロックマンエグゼシリーズの主要人物 ブルース キリキザン:きりさく(ソード攻撃)/つじぎり(サプライズソード)/サイコカッター(ソニックブーム)/まもる(シールド)/れんぞくぎり(デルタレイエッジ) 特性:どちらでも 性別:♂ 性格:まじめorれいせい 個性:ぬけめがない 努力値:HP10n調整、他は自由にカスタマイズ フォルテ ミュウツー:はどうだん(エアバースト)/ギガインパクトorサイコブレイク(アースブレイカー)/サイコカッター(ダークアームブレード)/はかいこうせん(ダークネスオーバーロード)/シャドーボール(カオスナイトメア)/バリアー(オーラ) 特性:どちらでも 性別:♂ 性格:ずぶといorいじっぱり 個性:ちからがじまんorあばれることがすき 努力値:HP10n調整、他は自由にカスタマイズ 持ち物:れいかいのぬの(マント) ゲットアビリティプログラムによって倒した敵のデータを奪えるという設定があり、 エグゼ6では実際にヘルズバーナー、ゴーレムパンチ等を使ってくるので それに対応してかえんほうしゃ、いわなだれ等またはさきどりを覚えさせるのもアリ。 ロックマンゼクスの主人公 ヴァン / エール ハッサム:きりさく(ゼクスセイバー)/れんぞくぎりorシザークロス(ヒッフッハ)/ラスターカノン(ZXバスター)/こうそくいどう(ダッシュ) 特性:むしのしらせ(ピンチに変身したので) 性格:がんばりやorゆうかんorいじっぱり 努力値:ご自由に 持ち物:適当 技構成はほぼゼロと同じ。 ヴァンはハッサム♂、エールはハッサム♀にあたる。 流星のロックマンシリーズの主人公 S.S.ロックマン ルカリオ:はどうだん(ロックバスター)/しんそく(ウォーロックアタック)/まもる(シールド)/ラスターカノン(キャノン) 特性:ふくつのこころ 性別:♂ 性格:おくびょうorひかえめ 個性:こうきしんがつよい 努力値:HP10n調整、他は自由 持ち物:ほしのかけらorすいせいのかけら(流星のペンダント) さきどりやまねっこを覚えさせればバトルカードのごとく多彩なワザを使える。 父親亡くして不登校なので、特性せいしんりょくはNG。 ゼロ(ロックマンXシリーズとロックマンゼロシリーズ) ゼロ(ロックマンXシリーズの主要人物として) キリキザン♂ コライドン:伝説のポケモンで例えるなら かわらわりorドラゴンクロー(ゼットセイバー)/テラバースト(ラーニング技)/アクロバット(2段ジャンプ)/こうそくいどう(ダッシュ)/りゅうのはどう(バスター)/げきりんorアクセルブレイク(ギガクラッシュ) ギラティナorゼクロム:ブラックゼロ 後者はエックスのアルティメットアーマーとは対するため、あるいは体の色が黒基調となっているものの、特にブラックキュレムでも良いはずだろう。 性格:れいせい 努力値:攻撃,素早さ全振り ゼロ(ロックマンゼロシリーズの主人公として) ハッサム:きりさくorいあいぎりorシザークロスorれんぞくぎり…etc(ゼットセイバー)/ラスターカノン(バスターショット)/まもる(シールドブーメラン)/いわくだき(リコイルロッド)/バレットパンチorかわらわりorどろぼう(ゼロナックル)/こうそくいどう(ダッシュ)/しぜんのめぐみ(エレメント系チップ) 特性:テクニシャン 性格:ゆうかんorれいせい 個性:うたれづよいorからだがじょうぶ 努力値:ご自由に 持ち物:無し(どろぼう使用時)orソクノのみ、オッカのみ、ヤチェのみのどれか(しぜんのめぐみ使用時)orたべのこし(オートリカバリー) キリキザンでも良いが、その場合こうそくいどうやしぜんのめぐみは使えない。 その他 ロックマンXover OVER-1 メガルカリオ ロックマンアビリティ 史上最大の試練 ロックマン ルカリオ ロールちゃん ピクシー <その他> ハピナス:コインウーマン ズルズキン:ブルース ゼブライカ:レバーマン フーディン:チョイスマン クロバット:リバーシマン カビゴン:リプレイマン 動画紹介 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る ここのページはプレイアブルキャラクターのみ記載。ボスキャラクターは別のページへ移転しました。本家のロックマンシリーズにおけるその他の登場人物を見たい場合は、「ロックマンシリーズ(本家シリーズ)」へ見てください。 -- (aiken) 2022-10-01 11 47 41 草案 ロックマン12 新登場 マリルリ:リゼル(12以降登場) -- (ユリス) 2019-01-02 16 53 48 ツンドラマンはアマルルガ決定。 アマルルガは化石ポケモンでツンドラポケモンだし。 ツンドラマンのステージってフリーズマンステージとよく似た感じかな。 ステージでは化石が存在するし、ボス戦では恐竜の骨がありますしな。 プクリンはストライクマンではなくラバーマンに決定な。 -- (iPad Air) 2018-12-30 22 45 59 草案 ロックマンシリーズ ザコP ロックマン コイル:スクリュードライバー ポッチャマ:ペペ ムウマ:チャンキー -- (ユリス) 2018-12-29 14 16 59 ステージ草案 3 未定:ニードルマンステージ ナギサシティジム:マグネットマンステージ いぶんかのたてもの:ジェミニマンステージ クロガネシティ:ハードマンステージ セキチクシティジム:タップマンステージ ソウリュウジム(BW2):スネークマンステージ 蛇ではなく竜だが。 むじんはつでんしょ:スパークマンステージ フスベシティジム:シャドーマンステージ 溶鉱から 4 ミアレシティジム:ブライトマンステージ ヒウン下水道:トードマンステージ チャンピオンロード(BW):ドリルマンステージ 古代の城:ファラオマンステージ 未定:リングマンステージ 未定:ダストマンステージ ミオシティ:ダイブマンステージ 未定:スカルマンステージ 5 トクサネシティジム:グラビティマンステージ 131番水道:ウェーブマンステージ ニビシティ:ストーンマンステージ フキヨセシティ:ジャイロマンステージ ホクラニ天文台:スターマンステージ ヤマブキシティ:チャージマンステージ シェードジャングル:ナパームマンステージ 未定:クリスタルマンステージ -- (ジャイポ) 2018-12-28 19 04 39 草案 ロックマンシリーズ ザコP ロックマン3 ラクライ:エレキン バネブー:ジャイアントスプリンガー -- (ユリス) 2018-12-25 20 35 34 他作品なりきりネタのコメントを削除。 この手のネタについては他作品なりきりのページでお願いします。 -- (名無しさん) 2018-12-04 05 10 09 ツンドラマンはアシレーヌ(オスの姿)でも良かったのでは? フリーザーとツンドラマンは全然似てなくね。ポケモンのフリーザーは尻尾が長いが、ツンドラマンの後ろの長いものは、あれは氷の髪の毛だぞ。 アシレーヌはふぶきが覚えられる。 スプラッシュウーマンは女なので、♀を加えないとスプラッシュマン(=男だ!)になるから、そいつはアシレーヌ♀な。 女性の姿でも何にも関係なく、炎水草の御三家には全部♂が多い。(主人公にはオスかメスかのランダムだが、ライバルの方はオスのみ。) ツンデツンデ:DWN081ブロックマン いわなだれ(ブロックドロッパー)。 パチリスorカプ・コケコ:DWN082ヒューズマン エレキネット(スクランブルサンダー)。 ハハコモリorズガドーン:DWN083ブラストマン タネばくだん(チェインブラスト)。 ドクロッグ♂orウツロイド:DWN084アシッドマン まもるorヘドロウェーブ(アシッドバリア)。 アシレーヌ♂orフリーザー:DWN085ツンドラマン ふぶき(ツンドラストーム)。 バシャーモ:DWN086トーチマン ブレイズキック(ブレイジングトーチ)。 ニンフィア♂orテラキオン:DWN087パイルマン ギガインパクトorストーンエッジ(パイルドライバー)。 ニャオニクス(♂の姿):DWN088ラバーマン エナジーボール(バウンスボール)。 パイルマンは酸が弱点なので、ニンフィアを付け加えるのは良い。(ニンフィアも非常に♂が多い。) -- (iPad Air) 2018-11-25 20 39 59 草案 ロックマン13 ギガイアス:クォーツマン パワージェム(クラスターショット) ジャローダ:アイビーマン グラスフィールド(ファイバーネット) キリキザン:スライスマン サイコカッター(ラウンドブーメラン) シャワーズ:ポセイドンマン だくりゅう(ゴッドフラッド] ライボルト:ボルトマン ワイルドボルト(ボルトバースト) ベトベトン:メルトマン アシッドボム(オキシドドロップ) バクフーン:ボルケーノマン ブラストバーン(ストリーム ドリュウズ:モールマン だいちのちから(ボーリングバレット) 弱点順:スライスマン⇒クォーツマン⇒ボルトマン⇒ポセイドンマン⇒ボルケーノマン⇒アイビーマン⇒モールマン⇒メルトマン だったらいいですね。 -- (ユリス) 2018-11-23 22 52 45 草稿 ツンデツンデ:DWN081ブロックマン いわなだれ(ブロックドロッパー)。 パチリス:DWN082ヒューズマン エレキネット(スクランブルサンダー)。 ハハコモリ:DWN083ブラストマン タネばくだん(チェインブラスト)。 ドクロッグ:DWN084アシッドマン まもるorヘドロウェーブ(アシッドバリア)。 フリーザー:DWN085ツンドラマン ふぶき(ツンドラストーム)。 バシャーモ:DWN086トーチマン ブレイズキック(ブレイジングトーチ)。 テラキオン:DWN087パイルマン ギガインパクトorストーンエッジ(パイルドライバー)。 ニャオニクス(♂の姿):DWN088ラバーマン エナジーボール(バウンスボール)。 -- (iPad Air) 2018-11-17 13 40 48
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/2121.html
【名前】 トリル 【読み方】 とりる 【登場作品】 『BEAST』『BEAST+』 【CV】 下屋則子 【詳細】 アニメ版のオリジナルキャラクター。 容姿にロックマンと似ている点が幾つかある、赤ん坊ナビ。(外見は人間換算ならば3~4歳あたり。) ロックマンと融合することでロックマンを獣化させたり、ウイルスを封じ込めて自分の玩具にする、大声で泣くことでサイバーワールドほぼ全域に影響を及ぼす、赤ん坊から子供へ成長するなど、見た目からは想像もできないほど強力だが謎が多い数々の能力を持つ。 その正体は、並行世界・ビヨンダードのディメンショナルエリア研究所にて、獣化因子戦争を終結させるべくビヨンダードの光正博士によって作られた、獣化因子に対する抗体「シンクロナイザー」。 ロックマンにだけ懐いたり、ロックマンと融合し獣化する理由は、ロックマンがこちらの世界の光正博士のデータ(究極プログラム)を基に光祐一朗が作り上げたナビであり、トリルもまたビヨンダードの光正博士によって作られたナビであるため、世界は違えど同じ光正のデータが共鳴していることによる。 ロックマンの獣化の発現は、獣化因子に対する抗体が作用しシンクロナイザーとして獣化能力を引き起こしているため。 獣化因子戦争を終結させる力を持って作られているが、その抗体故に使い方を誤れば獣化因子をより強大にしてしまうという一面も併せ持っているため、諸刃の剣となっている。 ロックマンとは真逆で幽霊など怖いものも大好きで、好奇心旺盛。 それ故、ビヨンダードのディメンショナルエリア研究所での実験は退屈だったために自ら研究所を脱走し、こちらの世界へやってきてしまった。 ビヨンダードの光正博士が、アイリスを世話係としていた事から、彼女のことを「お姉ちゃん」と呼んでいる。 また、アイリスは獣化したロックマンの融合・分離を制御することが可能。 BEAST 登場~成長 『BEAST』第1話「ビヨンダード」にて赤ん坊の状態で初登場。 こちらの世界の旧アメロッパ軍基地のサイバーワールドに、次元の亀裂「フォッサアンビエンス」と共に突如現れた。 この時サイバーワールドでは、ビヨンダードの2体の電脳獣が衝突しフォッサアンビエンスを発生させるなど、こちらとビヨンダードの2つの世界に綻びを生じさせていたため、異常な気温上昇が続いていた。 この気温上昇により、『Stream』第32話「時空戦争」で20年前のサイバーワールドに取り残されたダークロイド唯一の生き残りであるバブルマンは、この時代(デューオの試練の最中)のカーネルに施された凍結封印(*1)から20年の年月を経て現代で自然解凍され、偶然にもトリルを発見。 最初は名前が不明で、ロールが「ビープ」と名を付けたが、ロックマンが唐突に「トリル」と呼び始め、以後もずっとトリルで通したことで早々に無かったことにされた。 バブルマンがニホンのインターネットシティに戻ってきたところでロックマン達に目撃され、トリルはロックマン達の手に渡った。 直後、出現した電脳獣とロックマン達が交戦している中、ロックマンに触れた瞬間にロックマンと融合し「獣化」を果たした。 ブルースやサーチマン、ロールにはまるで懐かずロックマンにだけ懐くということでロックマンが疲労に悩まされる中、第3話「コピーロイド」の最後で、なんと赤ん坊から成長し子供になり、言葉もいきなり話せるようになった。 人間でいう6歳あたりだろうか? シンクロナイザーという正体 2体の電脳獣「グレイガ」「ファルザー」からは、「獣化因子を持たないビヨンダードのネットナビであるロックマンが、何故自分達(獣化因子を持つ者)と同じように獣化できるのか」という疑問を抱かれる。 電脳獣達は自身の配下であるゾアノロイド達に、ロックマンが獣化する秘密を探らせ、彼らはその秘密がトリルにあり、さらにトリルがシンクロナイザーであることを突き留める。 これにより、電脳獣は獣化因子戦争に勝利するためトリルを突け狙うようになる。 ゾアノロイド達に狙われた際、意図せずロックマンと融合し獣化、暴走を繰り返してしまうのだがその暴走は、姿を隠したアイリスによって解除される。 この一連の事象に疑問を抱いた炎山は、トリルの秘密はアイリスが握っていると勘付いて、ネット警察主導で彼女と出会おうとする。 そうして第12話「トリルの秘密」にて、熱斗達の前でアイリスにより、「トリルもアイリスもビヨンダードの存在」「トリルは獣化因子戦争を終結へ導くカギ」であると明かされた。 その後、グレイガ軍のゾアノダークマンにアイリス共々捕縛され、ビヨンダードへ送還されてしまう。 生まれ故郷ビヨンダードにて 第14話「ビヨンダード2」では飛ばされた早々、アイリスによってタッチペンに入れられ逃がされる。 そのタッチペンは新垣コジローに拾われ、彼の豊漁を導くお守りとして活用されてしまう。 絶えずロックマンを呼ぶ声は発していたのだが途切れ途切れであり(*2)、熱斗達に発見されるまでにやや時間がかかった。 第19話「湖の秘密であ〜る」では、ディンゴと共にカレーの材料の肉を探しに行った矢先で偶然にも、ゾアノダークマンの部下であるキャプテン・クロヒゲとチロルが構える城の中でアイリスを発見し合流。 さらに、ビヨンダードでアイリスの制御を用いたロックマンとの融合で、ロックマンが暴走しない獣化を行えるようになった。 第20話「ディメンショナルエリア研究所」で、自身の出自や秘密が全て明かされ、第23話「カーネル暴走」でシンクロナイザーとしての力を発揮し、グレイガ軍のゾアノロイドとなったビヨンダードのカーネルをアイリスと融合させ獣化因子を抑え込み、元の一つの姿に戻した。 しかし、その直後、クロヒゲのダイブマンに捕獲されてしまい、ビヨンダードのDr.ワイリーの手に渡る。 第24話「ワイリー研究所」にて、グレイガがファルザーを討ち取るという形で決着がついた直後、ワイリーがトリルの力で2体の電脳獣を融合させ、電脳獣を超える「超電脳獣グレイザー」を生み出した。 その余波でトリルの身体はデータ分解を始めてしまうのだが、祐一郎の機転で「同じ光正のデータを持つロックマンにトリルのデータを組み込むことで、ロックマンがシンクロナイザーになれる」という事実が明らかになる。 トリルと融合しシンクロナイザーの力を得たロックマンは、その力で2つの世界の獣化因子を消していくことに成功するが、ワイリー(グレイザー)はロックマンに獣化因子を注入することで阻止。 しかし、シンクロナイザーとしての力を発揮した状態で熱斗が決死の覚悟でクロスフュージョンしたことで、シンクロナイザーの力を持った新たな獣化スタイルのCFロックマンが誕生。 獣化因子に対する抗体であるシンクロナイザーの力により、獣化因子そのものであるグレイザーの攻撃を完全に無効化し破壊、シンクロナイザー本来の用途で獣化因子戦争を終結へ導いた。 熱斗達が元の世界へ戻っていく中、アイリスに「あなたも彼らと共に行っていい」と告げられるが、トリル自身は「自分の力で被害を及ぼしてしまった」「別れるのは嫌だけどロックマンみたく強くなってみんなを助ける」ため、アイリスと共にビヨンダードへ残り、大好きなロックマンと別れる決意をした。 BEAST+ こちらの世界のキャッシュサーバーには、アイリス共々そのデータが保存されていた。 地球上の全てのデータを吸収してしまったキャッシュ2ndの中で、熱斗とロックマンを救出すべく、自身はキャッシュデータの中から現れ、熱斗とロックマンを封印から解き放つという、キャッシュデータでありながらも恐るべき能力を披露した。 人格としてはロックマン達と過ごした子供時代のトリルそのものであり、キャッシュによって構築されたファントムナビ達とは違って、熱斗とロックマンを助けるという行動をとった。 【余談】 トリルはビヨンダードではシンクロナイザーと呼ばれているが、こちらの世界のロックマンが光正の「究極プログラム」を基にして作られ、光正の似たデータ同士が共鳴するのであれば、トリルもまた「究極プログラム」を持つナビと捉えることも十分にできる。 特に獣化因子に対する抗体でありながら、『BEAST+』最終話でキャッシュデータとはいえ熱斗とロックマンをキャッシュの封印から解き放つという恐るべき力を見せている。 その場合、前作『Stream』の劇場版『光と闇の遺産』にて登場した、究極プログラム同士の融合体であるフォルテクロスロックマンと酷似する部分も出てくる。 あちらは光正が作り上げたファラオマンの究極プログラムが自己再生しその究極プログラムを持つフォルテと、光正の究極プログラムを基に光祐一朗が作り上げた究極プログラムを持つロックマンの融合であり、この2体のナビにも光正が関与している。 アニメ内における獣化が、劇場版のフォルテクロスロックマンと似たようなパワーを発揮しているのもそういったことによるものだろうか。 また、「トリル」とは音楽における装飾記号で「その音とその2度上の音を速く反復させて音を揺らす」というもの。 音ゲーでは、A→B→A→B…のように2つの配置を交互に繰り返す譜面パターンのことを指す。 『Stream』に登場したアニメオリジナルナビのスラーも、音楽用語に由来する名となっている。
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/1192.html
パネルのあるマスなら敵味方問わず大ダメージ! 【チップ名】 ゼウスハンマー 【読み方】 ぜうすはんまー 【アイコン】 【種類】 メガクラス(『3』) 【属性】 無属性 【入手方法】 バグのかけら交換(『2』)わらしべイベント他(『3』) 【派生チップ】 ブレイクハンマー、ゴッドハンマー 【P.A】 なし 【登場作品】 ゲーム:『2』『3』『GP』アニメ:『AXESS』『Stream』 【英語名】 ZeusHamr(ZeusHammer) 【詳細】 使用すると目の前のパネルをハンマーで殴り、その振動で自エリアを含む全パネルを攻撃する。チップのイラストが『逆転裁判』の裁判長っぽい 登場作品全般でレアチップとして扱われており、それに恥じない一級品の性能を持つが、 何の対策もせずに使うとロックマン自身や自分で設置した置物もダメージを受けてしまう。自分のHPが攻撃力以下なら当然そのままデリートされる。 それ故に、インビジブルやバリアの併用といった自爆対策は必須。エアシューズを装備して穴パネルの上で使っても良い。 上述の通り穴パネル上の敵味方には一切効果が無く、ハンマーを振り下ろしたパネルが穴パネルだった場合も振動が発生しない。 ブレイク性能を持ち、敵味方判定のない無差別攻撃の為オジゾウサンを安全に除去出来る。意外にも対ユカシタ性能はない。 『2』ではあまり知られていないが、「HPが4分の1以下の(HP表示が赤い)時だけドロップするチップのコード」があり、 確実な自傷でHPを調整しやすく、そのままウイルスバスティングも出来るゼウスハンマーはまさにうってつけ。 但し、うっかり死に掛けの状態で使用しないように注意が必要。 『3』でクラス分けがなされた際はメガクラスに分類された。 デメリットはあるがブレイク性能付きの全体大ダメージという強力なチップなので、カスタムスタイル限定チップを集める際に重宝する。 アニメ版でも強力なレアチップとして登場。『AXESS』第16話で熱斗が使おうとしたが、舟子の悲壮感溢れる台詞にずっこけてしまい不発に終わった。 その後、『Stream』第26話でプリンセス・プライドが使用。 ナイトマンは地面を殴ると同時に高く飛び上がり、ダメージを回避しつつ大量のエアーマン軍団を地割れで一掃している。 データライブラリNo. 作品 前のチップ ← No. → 次のチップ 「2」 No.081 ブレイクハンマー ← 082 → No.083 バンブーランス 「3」 メガNo.02 パラディンソード ← メガ03 → メガNo.04 プロミネンス 「GP」 No.081 ブレイクハンマー ← 082 → No.083 ヘビーゲージ
https://w.atwiki.jp/vip_rockman/pages/40.html
448 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 10 26.48 ID EVsBXzyI0 「――同じ部屋で良い」 高級感を漂わせる装飾と、機能美を感じる設計をされた広い空間。 中央に女性の裸婦像が置かれたホール。 赤い絨毯を敷き詰めたロビー――森林を抜け、近隣に存在した街のホテルに二人は居た。 カウンターに笑顔で立つ従業員のレプリロイドに、マンドリラーが当然とばかりに言い放った。 時刻は深夜。 訪ねるには非常識な時間だが、宿泊場所は別である。 バレッタで髪を纏めた少女のレプリロイドが、かしこまりましたと答え、端末を操作する。 「同じ部屋って……」 腕を組むマンドリラーの後ろに立つエックスが、彼女の背中に困惑した顔と声を投げた。 「何か問題があるのか?」 横目で少年の顔を受け止める。 マンドリル型の巨大なボディは、玄関付近で鉄色のカーゴに乗せられていた。 丸型な数体の運搬用メカニロイドによって移動されている。 「いや、一応、僕は男なんですけど……。そんでもって、お姉さんは女だし……」 胡乱な瞳を真正面からは受けれず、視線を逸らすエックス。 次に映ったのは、全裸の女性の彫像。 頬を赤らめ視線を引き剥がし、最終的に少年の視界は、真紅の引き物に落ち着いた。 451 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 11 59.47 ID EVsBXzyI0 「意味が解らん。お前は節約という言葉を知らないようだな」 エックスの言葉に片眉を曲げ、マンドリラーが呆れる。 そこでカウンターの少女が、後ろの棚から鍵を取り出し、客である彼女に手渡した。 「どうも」 「ごっゆくり」 軽い応対を終え、釈然としない顔をするエックスを促し、与えられた部屋に向かった。 「はー、やれやれ」 小さなボストンバックを寝台に投げ、マンドリラーが溜め息をつく。 果物の入ったボウルが置かれた机が居間の窓際に。 その両端に配置される椅子に、どっかりと座り込んだ。 「――何をやってるんだ」 空色をした長袖の首元を緩めながら、玄関でそわそわする少年に声をかける。 「いや……良いのかなぁ、って」 エックスは躊躇しながらも、しかたなく部屋の奥へと足を進める。 「もう2時か……」 マンドリラーは、壁にかけられる時計の針に辟易した。 そして自分のシャツに手をかけると、突然、少年の前で脱ぎだす。 当然、ぎょっとするエックス。 454 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 14 24.29 ID EVsBXzyI0 酸欠したかのように口を開閉するのを尻目に、腰からベルトを引き抜く。 「疲れたなぁ、もう」 ジーンズのズボンを脱ぎ捨て、ピンクのショーツも引き下ろした。 下半身には何も纏わなくなった。 淡く生えるピンクの恥毛から、エックスは慌てて顔を抑える。 豊かな乳房を覆う下着も剥ぎ取り、一糸纏わぬ女性が居間で完成した。 「シャワー浴びてくる。――何やってんだ、さっきから」 「こ、こ、こっちのセリフです……!」 両目を手で覆い右往左往する少年。 マンドリラーは珍獣でも見たかのような顔をし、風呂場に向かった。 白い足が脱衣所を横切り、浴室のタイルを踏む。 シャワーのノズルを捻って、お湯の奔流を精練された身体に浴びせた。 蛇口から吹き出るシャワーが床を叩く音は、リビングにまで届く。 居間に突っ立つ青き少年は、今度は耳を押さえ、煩悩を制御するよう努めた。 「ありえない」 常識の無い女性に対する呟きを漏らし、彼女の帰還までテレビを観賞している事に決めた。 シャワーは、深夜のバラエティ番組の音で聞こえなくなる。 456 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 15 52.28 ID EVsBXzyI0 バナナを口にしながら、エックスは椅子に座り、机に肘を突いてくつろいだ。 湯浴みは意外に早く、数十分もしない内に全身に湯気を漂わせるマンドリラーが戻ってきた。 「予想はしてましたけど、ね」 嘆息するエックス。 マンドリラーは肢体にバスタオルこそ巻けど、衣服を着ないまま現れたのだ。 「何だ」 「いえ、なんでも」 疲れに目頭を押さえ、両手を挙げる。降参のようなポーズで出迎えた。 半裸の女は首を傾げながら、髪をもう一つのタオルで乾かす。 「お姉さん……」 急にトーンを落とし、真面目な顔をしたエックスの瞳が、まともにマンドリラーへと向けられた。 「――解ってるよ。私の事だろ」 巻かれたバスタオルを剥がし、髪と同じ色の乳首が載った乳房が零れる。 生まれたままの姿のままベッドに向かい、シーツを纏って寝転んだ。 「私は本をよく読むんだ。――意外かもしれないがな」 少しだけ頬を染め、恥ずかしそうに呟いた。 粗雑な性格と、非常識極まる行動からは、とても想像できない趣味だ。 458 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 17 48.65 ID EVsBXzyI0 「今の電子化されたのじゃなくて、紙媒体の本が好きだ」 ベッドに投げられたバッグから、大判の本を取り出す。 可愛い絵の載る表紙から察するに、絵本のようだった。 「私の力は大きすぎて、制圧や捕縛向けじゃない。ハンターの頃は、だいたい待機任務だったよ」 絵本をめくり、マンドリラーは苦笑する。 エックスは、彼女とあまり任務をこなしていなかった事を思い出した。 「それで、暇を持て余すのに読書をしてた」 絵本を閉じてバッグに戻す。 「イレギュラーが今回の事件に蜂起した時も、絵本なんか読んでたね」 桃色の長い髪をかき上げ、マンドリラーは過去への光景に目を細める。 エックスは事件という単語に、幻痛を胸の奥で感じた。 「――数日前にアルマージが、採掘場からかなり古びた本を持ってきた」 再び鞄をまさぐり、白い腕は本を掴み取る。 先ほどのそう古くない絵本とは違い、えらく年季の入った本がエックスの視界に現れる。 「内容は、現実にはありえない物でな。――まぁ、ファンタジーに分類される〝小説〟だと……思ってた」 時の流れに沿り、黄ばむ表紙を撫で上げる。 埃や虫ですら出そうな本を、思案顔で見つめるマンドリラー。 その彼女の言葉に、少年は違和感を覚えた。 461 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 20 52.04 ID EVsBXzyI0 「思ってた?」 「これは小説じゃなくて、日記……いや、調査記録なんだよ」 シーツを抱き寄せ、マンドリラーが視線を窓に移動する。 カーテンを引いてないガラスの戸からは、漆黒の空と、この街の煌びやかな生活光が見える。 「青いレプリロイドが世界を何度も救う……何かの伝説、もしくは誰かの妄想としか考えられないな」 自分の言葉に苦笑しながら、彼女はこの本の見解を述べた。 青いレプリロイド。 話の人物と同じ色であるエックスの顔は、怪訝なものだった。 「事実、そんな世界的な事件は聞いたことも無いし、本部のデータベースにも存在していなかったしな」 マンドリラーは事も無げに言って、話を一旦切る。 寝台の背もたれに寄り掛かり、両手を下腹部の辺りで組んだ。 「隊長は間違っていない」 再開した時には、マンドリラーの話は本の考察から離れ、内容が変わる。 「人間の汚い部分は良く知っている。本を読むだけにな」 またも、胸に痛みが走るエックス。 軍服を着込んだ少女の事を思い出した。 「レプリロイドだけの世界に、私は惹かれた」 「お姉さん……」 ――イレギュラー達の目標。 異端と化した同僚たちの顔が思い浮かび、自分を罵倒する。 462 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 23 54.64 ID EVsBXzyI0 俯くエックスは、泣き出しそうな顔をした。 膝に置かれ両手に力を込め、涙するのを必死に堪えた。 「安心しろ。敵ではない、そう言ったろ」 マンドリラーは少年に笑いかける。 その言葉で、エックスは幾分安堵した。ほっとした顔を床から上げる。 「私は騙されていた。――クワンガーにな」 笑みが消え、忌々しげな表情。 「採掘場。あそこで、人間と離別した形のレプリロイドの世界を〝建設〟する。――そう聞いていた」 「…………え?」 「オクトパルドが死んで、やっと隊長に〝久しぶりに〟会えた」 聞き覚えの無い話。 少年は困惑し、マンドリラーは話を続ける。 「世界中の人間を虐殺して作り上げる……私はそんな事は聞いていない」 彼女の怒りをたたえた双眸が、虚空を睨む。 合点がいく。確かに彼女は騙されていたのだろう。 エックスはマンドリラーの心情を考えると、居たたまれなくなった。 「それ……で」 「――問い詰めた。結果が、あのワン公がキレて、森で追いかけっこだ」 自嘲する。 結局、彼女の求めた答えは得られなかったのだろう。 寝転ぶ女の態度が、エックスをそう結論付けた。 463 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 25 35.44 ID EVsBXzyI0 「隊長は……隊長なんだろうか……」 ―――徐々に壊れている。 ライトの言葉が真実味を帯びてくる。 無意識に、隊長、とエックスは心の中で呟いていた。 「話を本に戻そう」 握られた本を揺らす。本当に埃が舞った。 「確かに、隊長の思惑と私のが食い違ったのが、一番の理由だが――」 思慮深げなマンドリラーの瞳が、一世代を超えていそうな本の表紙に移る。 「それを後押ししたのは、この本なんだ」 彼女はいったん躊躇い、そして言葉を吐く。 「これに書かれているのは、事実なんじゃないか……」 「……? どういう、ことでしょう?」 少年は首を傾げる。 「青いレプリロイドが世界を救う」 夢物語の一節を紡ぐ、マンドリラーのピンクの唇。 世界を救う――エックスには願ってもない事だ。 「最後のページだ」 マンドリラーが、触れば分解してしまいそうな本を放り投げる。 エックスは慌てて椅子から立ち上がり、放物線の先を受け取った。 464 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 28 02.19 ID EVsBXzyI0 彼女に従い、本の最終ページを開いた。 <調査対象DRN.001ロックマン> 「……馬鹿な」 頭をハンマーで殴打された感覚。 少年の口から漏れたのは、事実否定の声。 「お前が普通のレプリロイドでない事は、入隊時から薄々感じてはいた」 自分の名が書かれた本。 空想である筈の、青いレプリロイドが世界を救う物語。 ――自分は一体何者だろうか。 そう考えた所で答えは出ない。 音を立てて回る思考による頭痛だけが、少年に返ってきた。 「妙にハンター本部からの待遇がいい。何故か、隊長やクワンガーが固執する」 完成には程遠いパズルのピースが少しだけはまる。 「そして、特Aだったイレギュラーを三人屠った――その力」 ――その力は、自分が求めたものではない。 愛情を感じていた同僚を破壊し、救えた者は誰一人として居ない。 466 :Irregular's Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 30 51.11 ID EVsBXzyI0 「確信……とはいかないが、伝説のレプリロイドがお前であるとは思っている」 「僕は――」 「――ただの、下らん悪戯かもしれないがな」 マンドリラーの珍しい茶化したような物言い。 沈痛な顔が掻き消え、思わず鼻白むエックス。 「だが、本当にそうなのであれば、この混沌とした世界を救えるだろうな」 彼女は天井を仰ぎ見、何かに希望を見出していた。 「人間はそこまで好きじゃない……しかし、隊長の作戦は間違っている」 決意を宿した顔が、まともにエックスにぶつかる。 本を手にしたまま立つエックス。 その首が縦に振られた。 「私はそれを止める。それが〝部下〟であった私の使命だ」 片手を拳にし、マンドリラーは自分の力を誇示するように、天に力強く向ける。 「お前が伝説のレプリロイドじゃなくても良い」 屈強な態度とは反対に、とても優しげな笑みを浮かべるマンドリラー。 「間違いを正す……ハンターの初歩的な任務――どうする? 受けるか?」 姉のような存在。 差し伸べられた選択肢は、自分が何であるかなどの疑問を二の次にする。 マンドリラーの問いに、エックスは彼女に負けないぐらいの笑顔で応えた。 535 :Irregular's Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 09 42.91 ID kIjG+1N10 与えらた一室。 寝台がある居間など、一般的には狭いイメージがあるが、この部屋はその例から漏れる。 ダンスでも踊れそうな広さを持つリビングが、窓から射し込む朝日に照らされる。 「うわぁー」 目覚めたエックスの最初の言葉は、時節の挨拶ではなく、部屋に対する驚愕だった。 気づくのが遅いが、裸になるマンドリラーや驚くべき事実などで、そこまで及ばなかったのだ。 「おはよう……」 「うわぁー!!」 驚愕の次は悲鳴。 理由は隣のベッドから抜け出てくる。 両腕を挙げ背筋を伸ばす裸の女が起床。豊かな乳房が風船の様に揺れた。 腕でシーツを煩わしそうに打ち払い、シミの無い白い肢体がエックスに挨拶する。 「お前は朝からうるさいな」 「――お姉さんが、朝からおかしいんですよ」 ぼりぼりと髪を掻きながら、不愉快げな表情をするマンドリラー。 エックスも気分を害する。 彼女は立ち上がると、その足で部屋の備え付け冷蔵庫に向かい、牛乳が入った瓶を取り出した。 536 :Irregular's Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 12 22.39 ID kIjG+1N10 「これも料金の内だよな。――飲むか?」 「いえ」 片手で誘いを断る。 マンドリラーは肩を竦め、乳白色の液体を飲みながら椅子に座った。 「服着てくださいよ」 「何で?」 とても、昨夜に元気付けてくれたレプリロイドと、目の前の非常識の塊が同一人物とは思えない。 朝から痛む頭を振り、エックスはシーツを再び被ると、夢の世界へと旅立った。 「歩いては帰れないものな」 二度寝の終着点は、時計が12を指す昼時。 机に地図を広げ、思案顔をしたマンドリラーが最初に視界に入った。 さすがに服を着ており、黒いシャツに男物のジャケットを羽織っていた。 自分より様になる彼女の服装に、エックスの心情は軽い鬱となった。 「どうにかして足を探さなければ。当てはあるか?」 横に振られる少年の首。 逃走したヘリは何処へやら、どうしたものかとエックスも倣って悩やむ。 顎に手を当て、考え込むマンドリラー。 力強さも、知性も感じるその姿に、エックスは尊敬の意を再認識させられる。 537 :Irregular's Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 16 26.11 ID kIjG+1N10 「参ったな。あまり公共の機関を使用したくない」 断続的に地図を指で叩きながら、口を開く彼女は本当に困っているようだ。 昨日の犬型が口にした、処刑部隊というのが気になるのだろう。 自分の危険よりも、大量の人が居る場所で戦いたくない、そんな思いを彼女の横顔から感じ取った。 唐突の来訪者を知らせる音。 部屋の扉が、穏やかにノックされた。 「はい? あ、僕が行きますね」 立ち上がろうとするマンドリラーを手で制し、エックスがベッドから降りて、玄関に向かう。 ニスを塗られた木で出来た、鮮やかな扉に魚眼は無い。 だが、敵が自分の存在を知らせる行動を取るだろうか。 「はーい」 エックスは自分の問いを否定し、とりわけ警戒もせずドアを開けた。 「こ、こんにちは」 入り口の向こうには、腰の低いレプリロイドが揉み手をしながら立つ。 自分の記憶に無く、エックスは訝しげな目で、前に立つ人物の身体を上から下まで眺める。 だが、ガスマスクのようなメットで彼の存在を思い出した。 538 :Irregular's Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 20 25.85 ID kIjG+1N10 「――あ。パイロットさんか」 「そ、そうです……! パイロットさんです」 彼は、エックスが追われる身のマンドリラーと出会った際に、搭乗していたヘリの操縦士だった。 置いてきぼりにした、というのでバツが悪いのだろう。操縦士は顔を床に、チラチラとこちらを見てきた。 「どうかしたんですか?」 あの状況では仕方ない――エックスは特に怒りをぶつける積もりも無く、操縦士に疑問を投げた。 怒っていないと気づいたパイロットは、少年に聞こえるぐらい安堵の息をつく。 「いえ、その、エックス様はどうしてるのかなぁ、と逃げ出した手前……気になりまして」 その態度に微笑する少年に、操縦士はここを訪ねた理由を話し出す。 「そしたら、近くのホテルでエックス様のカードが使われてるって、本部から連絡が来たものですから……」 「なるほど。――どうぞ」 自分の居場所が知れた理由に合点がいったエックスは、扉を全開にし、他の話を聞くため部屋に入るよう招く。 操縦士は頭を下げて礼をし、居間へ進む。 「誰だそいつは」 彼を出迎えるもう一人のレプリロイド。 リンゴを齧るマンドリラーが、エックスに尋ねる。 「イ、イレギュラー!?」 彼女の姿を目にしたパイロットの悲鳴は、少年の説明よりも速い。 驚きに飛び上がりながら、腰から無骨な自動拳銃を引き抜いた。 隙無く銃口をマンドリラーの頭部に向ける流れは、腐っても彼がハンターの一人であるのが解った。 539 :Irregular's Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 22 25.26 ID kIjG+1N10 「待って下さい! お姉さんは違うんです!」 自分のボディを射線に挟み、エックスは声を張り上げて抗議する。 青の装甲越しに銃を向けらている当のマンドリラーは、緊張感に欠けた欠伸をした。 「ち、違う? スパーク・マンドリラーは、イレギュラーに認定されて……」 エックスの言葉に、操縦士はあたふたと面白いように慌てる。 それに合わせて拳銃の銃口が、海を漂うクラゲのように揺れた。 「違うんです!!」 拳銃を叩き落し、エックスは必死の形相で彼の行動を阻害する。 結局二人のもみ合いは、説明せんと、マンドリラーが口を開くまで続けられた。 「そう、だったのですか……」 穏便に収まる場。 イレギュラーの説明を真に受けるのは、ハンターとしての力量を問われるが、この状況では歓迎すべき事だ。 古書からエックスの名が出たという所だけ省き、マンドリラーは操縦士に全てを打ち明けた。 「混乱させて、すまなかったな」 「いえ、こちらこそ銃なんか向けまして……」 お互いの非を詫びあう二人。それを胸を撫で下ろし、見つめるエックス。 541 :Irregular's Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 24 58.47 ID kIjG+1N10 「君はヘリのパイロットらしいな。ここにはヘリで来たか?」 「勿論ですよ。一度他のところで給油してから来ました」 マンドリラーがリンゴを再び齧り、和解したパイロットに尋ねる。 彼は頷き、窓に向け指をさす。 黒い手袋に覆われた人差し指の先に、彼の回転翼機が見える訳ではないが、とりあえず二人は納得する。 「そりゃ良かった。生憎と、本部までの交通機関で悩んでいたんだ」 得心顔のマンドリラー。 用が無くなった地図をたたんで、ジャケットの内ポケットに入れる。 「あぁ、なるほど。お安い御用です。直ぐに、本部へお送りいたしますよ」 彼女の説明を受けたパイロットが、処刑部隊の事を加味し、本部への送迎を快く引き受けた。 お任せくださいと力強く頷くパイロットに、エックスとマンドリラーは顔を見合わせ笑う。 「なら、急ぎましょうか」 パン、と手を打ち合わせ、ヘリの操縦士はいそいそと部屋を後にしようとする。 「昼飯……どうするかな」 その背中で、マンドリラーは己の満たされない腹をさすりながら、ぼそっと呟いた。 それを聞きとがめたエックスが微笑し、彼女の肩を叩く。 544 :Irregular's Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 30 18.32 ID kIjG+1N10 「何処かで買って、機内で食べましょうよ」 「ジャンクフードは嫌だからな」 エックスはますます笑みを広げた。 操縦士の腕が扉のノブにかかる。 廊下へと出るドアは押し開かれる前に――部屋へと吹き飛んだ。 蝶番がもぎ取られ、茶色の扉と一緒に宙へ投げ出されるパイロット。 マンドリラーが舌打ちし、エックスが姿勢を低くしながら右腕をバスターに変える。 「な、何だ……お前等……」 圧し掛かる扉をどけながら、ガスマスクのレプリロイドが呻く。 マスクの楕円形の視界に、蹴りを放った体勢の人影が入る。 人影は紫色をしていた。 その後ろに、対極な背丈を持つ二人。 「よぉ、こんな所に隠れてたのかぁ……。えぇ!? ――エックス!!」 「ヴァヴァ……!」 パープルカラーのレプリロイド――VAVAが残忍な笑みを浮かべて、部屋へと踏み出した。
https://w.atwiki.jp/ryuseinorockman/pages/1224.html
クルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラタナコーシン・マヒンタラーユタヤー・マハーティロックポップ・トッパラッタナ・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドム・ラーチャニウェート・マハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティト・サッカタットティア・ウィサヌカム・プラシットだ!!! -- (パンダ) 2010-08-07 21 02 20
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/1287.html
【チップ名】 ホワイトカプセル 【読み方】 ほわいとかぷせる 【アイコン】 【種類】 スタンダード 【入手方法】 初期フォルダなど 【元ネタ】 メディソウル 【登場作品】 『6』 【英語名】 WhiCapsl(WhiteCapsule) 【詳細】 『6』で新たに登場した補助効果チップ。『5』のブルース版に登場したメディソウルの能力の1つをチップ化したもの。 初期装備のフォルダに投入されている。投入制限は3枚。 送信すると、直前に選んだ攻撃用チップにマヒの効果を付加する。 カウンターを狙わずとも相手の動きを止めることができるため、戦闘経験の乏しい序盤やカウンターを狙いにくい通信対戦で効果を発揮する。 カウンターをとれない暗転チップも、これを絡めれば同一コードのSPナビチップを連続であてることができる。 マヒしないステータスガード持ちが相手でも、ヒットすれば攻撃後のショートインビジをなくせる。 単体では効果のないチップではあるが、無属性なので余ったら獣化時の必殺技用に消費できるので無駄にもなり辛い。 元ネタのメディソウルのカプセルと異なるのは、フォルダの枠及びチップ選択欄を1枚分消費してしまう点。 代わりに、チップ送信後に処理が入る関係でP.Aに付加することが可能になっている。 マヒ付与という単純ながら強力な効果だが、いくつか例外もある。 バブルスターにホワイトカプセルを追加しても効果がない(泡による拘束が優先)。 ホワイトカプセルを付加したエレメントラップで木属性の攻撃が発動すると、麻痺ではなく混乱になる。 また、効果を付与した水属性のチップがヒットした際に相手の足元が氷パネルだと、これまた麻痺ではなく凍結になる。 さらにエアシュートなど敵を強制的に移動させるチップに付加すると、マヒ効果が追加されるかわりに移動させる効果が消滅する。 なお、トルネードにはこれらとはまた違った「ホワイトカプセルバグ」なるものが存在し、条件次第で追加効果が発生したりしなかったりする。 のちの流星のロックマンシリーズでは、同じ能力のチップが「マヒプラス」という名称で登場している。 データライブラリNo. 作品 前のチップ ← No. → 次のチップ 「6」 No.191 バッドメディスン ← 192 → No.193 アンインストール
https://w.atwiki.jp/vip_rockman/pages/15.html
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/07(土) 15 22 04.00 ID aICqBPyB0 『エックス……』 北極の端。 戦闘終了から三時間後。エックスを迎えに来たヘリが着陸し、回転翼を回す。 ヘリの乗務員が救急キットやら、エネルギータンクをてきぱきと設置し、仮設のテント型待機所を作った。 エックスに声をかけるのは、その設備の一つである無線からだ。 「アイちゃん………」 『エックス。大体の話は、戦闘中の無線で把握している……その、なんだ……』 声の主、ライトは言葉を紡ぎづらい。 『彼女は……何者かの手によって、イレギュラーにされてしまったんだな………』 「その前に……人間が先にアイちゃんに酷い事をした……!! そうだろ!?」 エックスは自身の沈黙を、大声で破った。 『あ、あぁ……その事については、本部に問い合わせてる。ケイン博士も尽力をつくしてくれるそうだ』 エックスの怒りに、ライトの声は沈痛なものになった。 『その、彼女なんだが……彼女から、妙なチップを確認してな』 「…………………」 興味無いとばかりに、またも沈黙するエックス。 『どうも、まとも思考を分断したり、遮断したりする物らしくて……』 ライトは、気にせず続ける。喋るしか、何もないというのが本当のところなのだろうが。 『<怒り>と<憎しみ>のプログラムを解除する物でも、あるらしいんだ』 「まさか……」 『もともとは、極地基地の人間が彼女に暗い闇を植えつけたのだろう。だが、しかし……』 「アイちゃんから聞いたのは、『至極まともな事』を言ってるレプリロイドだと思ったけど?」 エックスらしくなく皮肉げに言った。 至極まともな事――薄汚い人間に復讐する事という事だろう。 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/07(土) 15 39 20.77 ID aICqBPyB0 『そんな、エックス………』 ライトが悲しげに呟いた。 「はっきり言えば、ボクだってそのレプリロイドに賛同したいぐらいだ!」 エックスは、自分のやりきれない思いをライトにぶつけた。 「あんた達みたいに、小さな女の子によってたかって乱暴する奴らに尽くすぐらいならね!!」 「だいたい――」 『………グスッ………ヒック……そんな事……言わないでよぉ……ヒック……』 エックスの主張を妨げたのは、ライトのすすり泣く声だった。 「は、博士?」 エックスは怒鳴るのをやめ、落ち着きが無くなる。 『ひどいよぉ……そんな事……グスッ……いわれたらぁ………』 「あ、いや、その確かに……博士は悪くないですよね……その他の人間だって」 少し不本意な意見ではあるが、博士を取り持つエックス。 『ちゃんと説明してるのにぃ……ヒック………わたしだってぇ』 「ごめんなさい! ごめんなさい! ほら、ブーブーですよ! 泣くのはやめてくださぁい!」 映像通信では無いのだが、エックスはどこからか自動車の玩具を取り出し、自らの手のひらで動かした。 「落ち着きましたか? ボクは落ち着きました」 『すまん。取り乱した』 半時間ほどエックスは、泣き出すライトと格闘して、やっと勝利を収めた。 「チップの話を聞きましょう。それが本当なら、そのレプリロイドも許せない」 心を入れ替えエックスは険しい顔をし、虚空を睨んだ。 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/07(土) 16 08 52.69 ID aICqBPyB0 『チップの形は、Σの文字に似た型でな。本部に検証を急がせているが、とにかく非合法の物であるのは確かだ』 シグマ。一瞬、何かがよぎったがエックスは気にしなかった。 「それで、みんなを操っていると……ヴァヴァもかな…………」 エックスは、この世界のどこかに居る同僚を思い出した。 『解らん。だが、高速道路の事件でも、すべてのイレギュラーにこのチップを確認した』 「という事は……解決しなければならない事は二つあるんですね」 エックスは玩具の自動車を放り投げ、無線に向き合う。 「アイちゃんに酷い事をした連中の処分――こちらは博士に任せます……本当は自分でやりたいけど」 『あぁ、任された』 ライトは厳粛に、その願いを聞き遂げた。 「もう一つは、チップの真意を緑のレプリロイドに聞く事」 『あぁ』 「ボクは、まだアイちゃんに声をかけておきながら、チップを使って操る意味が解りませんが――」 女性にも見える中世的なエックスの顔が、大きな決意に染まる。 「人間だって良い人はいる。それを皆殺しにするなんて酷い事は、ボクがさせません」 『エックス……』 「とにかく、本部に帰ります。――もう、泣かないで下さいね?」 エックスは子供にするような笑いを浮かべ、言う。 『…………バーカ』 ライトもふてくされながらも、どこか笑うような響きのある答えをした。 ヘリに乗り込むエックスの背に、ライトの独り言がテントに響く。 『一つ、疑問がある。情報部はアイシー・ペンギーゴが第13極地部隊の隊長を殺したと報告した』 『だが話によれば、実際に奴を殺したの緑のボディのイレギュラーだ』 『別に……それがどうこうって訳では無いんだが。どうも……」 46 名前:Irregular's Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 16 40 48.63 ID aICqBPyB0 北極の海を逆戻り。 エックスはハチ型ヘリに揺れ、冷たい北極が小さくなるのを眺めている。 迎えに来たヘリは三機。エックスは三号機に搭乗していた。 残りのヘリは護衛の意味とEタンクなどの物資が積まれている。 「それ、なんですか?」 ヘリのパイロットが、エックスが弄ぶ何かを見止め、声をかけた。 正方形の小さなチップ。ペンギーゴの記憶と記録、そして彼女自身だ。 「お守りです」 エックスは遠景から顔をそらさず、短く答えた。 「お噂は聞いています、エックスさん。B級でありながら、すごい活躍だとか」 「どう……でしょう? 活躍どころか、取り返しの付かないものを失ってると思いますが」 北極の海を抜け、大陸に差し掛かる辺りでまたも声をかけてきたパイロットに、エックスは自嘲するように言った。 「謙遜なんかしないで下さい。俺、エックスさんに感謝がしたいんです」 後半の部分は聞き取れなかったのか、パイロットのレプリロイドは朗らかに感謝の意を述べた。 「感謝、ですか……?」 エックスは予期せぬ言葉に目を白黒させながら、返答する。 「えぇ、高速の事件ですよ。あそこに俺の一人娘が居ましてね。あの駐車場でエックスさんが撃退しなければ、娘が居る道路までイレギュラーが来たって言うじゃありませんか」 「は、はぁ……」 撃退したのはゼロではないだろうか、とエックスは頭をよぎるが、パイロットの口は止まらない。 「家内を戦争で失っていましてね。俺にとって、娘はかけがえのない大切なレプリロイドなんです」 「そう……ですか」 かけがえのない、という所でエックスは身を引き裂かれる思いをした。 ヴァヴァ、ペンギーゴ。彼女達は何故、自分の敵になるのか。 「心から感謝します。エックスさん」 パイロットは操縦してる身でありながら、コクピットでお辞儀をした。 47 名前:Irregular's Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 17 07 55.52 ID aICqBPyB0 ヘリのルートは、森林の上を通過する形になっていた。 ロボット工学が進む現代に、今だ残る大自然。多種多様な木々と緩やかなカーブを描く川が美しい。 「Aランクも夢じゃないですよ――おっと通信」 パイロットは後ろのエックスに微笑みかけながら言い、操縦席の無線を受けた。 『三号機、聞こえるか』 「感度良好。おや、これはケイン博士。いかがいたしました?」 老体でありながら、威厳を全く損なう事のない声。険しい顔をしたケイン博士が映像通信に出た。 『諸君らの真下にある森林で問題が発生した』 針葉樹などの大木による緑の絨毯が地平線まで続く。 『どうやら森林を捜索していた部隊が遭難したらしい』 無線を良く聴く為、エックスは操縦席に身体をさし入れた。 『連絡が全く取れない状況で、本部は非常に困惑している。エックス君を向かわせてくれ』 「ご冗談でしょう? エックスさんは怪我をした状態で、その本部に帰投するんですから」 パイロットのレプリロイドは、少し憤慨したように反論した。 行きのヘリとオペレーターに比べ、かなり感情が豊かなレプリロイドである。 「ケイン博士」 エックスが声をあげた。 『怪我は北極の所であらかた修理したな。どうだろうか?』 「えぇ、問題ありません。部隊が遭難してるんですね」 エックスは両肩を竦め、青いボディを晒した。 『救助班を編成するにはイレギュラー事件も重なり、かなりの遅れがでている』 「行きましょう。ボクは構いません」 エックスは頷いた。パイロットは何かを言おうとしたが、結局、言葉としては出なかった。 『すまん。無理を言うつもりはないのだが』 表情の変わらないケインが言う。エックスは険しい表情しか見た事が無い。 「そうですか……解りました。全機、問題発生現場までルートを変更」 パイロットは諦め、機体を右方向に旋回させた。 51 名前:Irregular's Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 17 38 45.46 ID aICqBPyB0 「良いんですよ」 疑問気に見上げるパイロットに、エックスは笑みを返した。 ローターを鳴り響かせ、本部のルートを反れる森林の奥に向かう三機のヘリ。 『ここら辺だな』 巨大な滝を抜け、真下に熱帯林を控える所で二号機からの通信が入る。 『現場付近に到着』 先行していた一号機が前進を停止し、三機共にその場でホバリングする。 『探すったって、どこから――』 一号機の愚痴は、乱入した緊急通信によって遮られた。 『た、助けてくれ!! イレギュラーが……クソっ!』 切羽詰った声が、操縦席に響く。 「調査班か!! おい、大丈夫か!?」 『俺達………捜索隊は、洞窟付近の草原に……早く』 パイロットの声が聞こえないのか、遭難者は自分等の居場所を苦しげに呟く。 「急ぎましょう!」 ブツンと鈍い音を立て切れる通信に、エックスは焦った声で叱咤した。 三機は高度を下げ、慌ててその草原とやらに発進する。速度を上げて突き進むハチの影。 すぐにその草原というのは確認できた。 山を抉る洞窟の前に、大きく開ける草原。手付かずの遺跡の痕跡が、黄緑の広場に散らばっている。 『攻撃を受けている様子は無いが……』一号機が呟く。 『辺りを捜索――っ!?』 「遭難者は無事でしょうか……」 エックスは心配げに、パイロットに問いかけた。 「大丈夫ですって、いざとなったらエックスさんが――」 『三号機!! 高度を上げろ!!』 パイロットの言葉を絶叫で遮断した二号機は、空中で爆発し、破片と炎で草原を真っ赤に染めた。 57 名前:Irregular's Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 18 07 21.53 ID aICqBPyB0 突然の事態に、驚く三号機の二人。 『――こいつは! 三号機、直ぐに――』 一号機は三号機に注意を促し、そして下方から飛来した『棘』に貫かれた。 貫通し、一瞬だけ全ての動きが止まるヘリ。遅れて爆発しながら重力に引かれ、二号機と同じ運命を辿った。 「な、なにが………」 『間抜けがノコノコやってきた! 馬鹿を引き連れ、やってきた! いやっほう!!』 呆然とするエックスに、緊急通信がかかる。 『救助の通信をしたのは、この俺様さ! 天才的な俺様さ! きゃっほう!』 『第9レンジャー部隊所属、スティング・カメリーオを確認』 『あれあれ、何か悩んでる? お悩みかい? だが、安心しな――』 洞窟から、歩んでくるレプリロイド。その姿はカメレオンの様をしていた。 『死んだら、全て解決するぜぇ!! いっーやっほう!!』 カメリーオは予備動作無しに跳躍し、なんとヘリの操縦席に張り付いた。 「こんちは!!」 左右非対称に回す両目を持つメットが、フロントガラスいっぱいに広がる。 濃緑のカラーのボディの下に、機嫌良く揺れる尻尾。その尻尾の先には無数の棘があり、これでヘリを撃墜したのだろう。 「エックスさん、降りて!!」 前に居るパイロットが叫ぶ。 「え!? あ、あなたは!?」 「俺は大丈夫です! ヘリのパイロットのプロですよ? さぁ、先に下りて!!」 エックスの疑問の声にこの状況でも笑いかけ、レプリロイドは機体を斜めに揺らした。 急激に傾く機体。エックスは足元を取られ、機体から身を投げ出される。――数メートルの落下。 「パイロットさん!?」 落下し、地面と接触と同時に回転しながら止まるエックス。 エックスの問いは、三号機の爆破で答えられた。 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/07(土) 19 24 34.16 ID aICqBPyB0 機体の破片が散乱し、全てが分解。 火炎と一緒に、焼け焦げたヘリとパイロットの残骸が草原に降り注いだ。 「………なんて酷い事を!」 先ほどまで喋っていたパイロットを思い出し、エックスは空に向かって怒鳴った。 「はーい!!」 能天気な声と共に、濃緑でカラーしたレプリロイドが降ってきた。 「やっほー、元気ー?」 「ふざけないでください!!」 一喝し、カメリーオの馬鹿にした挨拶を一蹴した。 「あーあー、これ? 俺様の戦果の事? 仕方ないじゃないか、君と二人きりになりたかったんだからさぁ!!」 戦闘用の腕がカメレオンのメットが取り、普通のレプリロイドよりかはボケた感じのする少女の顔が現れる。 「きゃー言っちゃった、言っちゃった!」 ニヤリでは無く、意外にも可愛らしくニンマリとしながらカメリーオははしゃぐ。 それと一緒に、髪型のポリシーなのか右だけにある小さな三つ網が揺れた。 「は、はい?」 意味が解らず、この状況の中でエックスは困惑する。 「俺様ことボクは、エックス君。君に用があったのだ!! いやっほう!」 三つ網と尻尾が揺れる。カメリーオは、倒れるエックスを見下した体勢から、飛び跳ねながら踊った。 着地から、身体を地面に引き剥がす事が出来ないエックス。下手に動けば、どうなるのであろうか。 「ボクことワタシは、第9レンジャー部隊! きっての実力者!!」 三つ網が揺れる。 「なのに本部はこう言った! 泣き出すワタシに、ハンター組織はこう言った!」 踊るのをやめ、カメリーオは大人になれない顔を近づける。 「野心家で毒舌! 狡猾な性格! 人望が薄い嫌われ者! 隊長になる資格は無いってさ! ひゃっほい!」 「自分を評価しなかったハンター組織へ復讐するために、イレギュラーになったと?」 自分にある喜劇を話したいのか、悲劇を話したいのか解らないカメリーオにエックスは疑問をぶつける。 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/07(土) 20 32 46.24 ID aICqBPyB0 「そういう事さ! よくある事さ! いつだって! 誰だって!」 時計の振り子のように、揺れる小さな三つ網と武器である尻尾。 「ありません!! ボクに用があるなら、ボクだけ呼べばいいじゃないですか!!」 「憎むべき組織!! 憎むべき隊長!! こいつらには、一泡ふかせなければならないね!! だよね!」 エックスの怒れる顔から離すと、またも踊りだすカメリーオ。 「そのためには、エックス!! 君が、必要だい!! 必要不可欠なんだい!!」 踊りの最中で、カメリーオは回転し、同時に尻尾を振り薙ぐ。 ボディに引かれる尻尾。その先から無数の棘――カメレオンスティングが発射された。 エックスは地面を蹴り上げ、慌てて伏せの体勢から飛び上がる。 高速で飛来した緑に光る棘は、地面を虚しく貫いた。 エックスは跳びながら射撃。カメリーオの頭部に向けるが、カメリーオも逸早く跳び下がっていた。 「本部から評価されている、お前を殺せば!! 本部も納得!! 納得した本部を、俺様が壊滅!!」 遺跡の一部であった柱だけの建造物に逃げ込んだカメリーオが、叫びながら射撃。 「一人称を定着して下さい!!」 間合いを取る為、カメリーオから離れるエックスが、それを撃ち落としながら叫んだ。 「ちょっと傷ついた!! ボクの涙の分だけ、死ね!!」 傷ついたといいながら、微笑むカメリーオはカメレオンスティングを草原に撒く。 矢尻状に飛ぶ棘を、エックスはバスターを連射し、軽々と全てを弾く。 「これでレンジャー部隊? なんだか手ごたえが無い気が……」 呟くエックス。またも急接近する凶器をエネルギー弾が弾いた。 弾いたそばから、棘が降りかかる。 エックスは急旋回し、目標を失い地面に刺さるスティングを無視して、カメリーオに向かって走った。 数百メートルの距離を駆けるエックス。撒かれるスティングはジグザグに走行し、いとも簡単に避けた。 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/07(土) 21 09 03.79 ID aICqBPyB0 「うわぁ、愛の突進だ!!」 カメリーオは飛び上がり、立ち位置から離れようとするが、もう遅い。 エックスは、ダッシュ中にチャージされたバスターをカメリーオに向け、放つ。 遺跡の柱も爆散させながらも、エネルギー弾は突き進み、カメリーオのボディに当たった。 「……いたいいたい」 カメリーオは吹き飛ばされ、地面に転がる。 「こんなはずじゃ………マンドリラーの姐さーん!!」 脇腹の被弾箇所に手を当てながら、カメリーオは助けを呼んだ。 「馬鹿が……自分で殺ると言っておきながら。とことん使えん奴だ」 不機嫌な声が聞こえたと、意識する前にエックスはカメリーオから離れた。 何かが降り注ぎ、辺りを爆撃する。 吹き上がる土くれ、捲れあがる地表。 エックスは我武者羅に逃げる。 「面倒だから、早めにカタを付けるぞ。恨むな、エックス」 ハスキーな声がかかり、大きな人影が現れる。 『第17部隊所属特A級ハンター、スパーク・マンドリラーを確認』 ピンク色の電撃を両腕に纏いながら、突き進むレプリロイド。 マンドリル型のイレギュラーが、同僚のエックスに向かってエレクトリックスパークを放った。 「お姉さん――ぐっ!!」 雷の球体は、反れる事無くエックスに真っ直ぐ飛び。驚愕していたエックスに直撃した。 『機体異常を報告。ボディ、動作不能。再活動まで――無線サービスダウン』 「簡単だったな。面倒じゃなくて良かった」 満足したのか、マンドリラーの胸部部分が開き、中からピンクの長髪で片目を隠した女性が現れる。 「森林は大嫌いだ……暑くて面倒だからな。クーラーの効く発電所に戻りたい」 継続して雷が纏う青いボディを見つめながら、マンドリラーは右手で自らの顔を扇いだ。 148 名前:Irregular’s Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 21 40 34.76 ID aICqBPyB0 「おなかが減ったから、電気だ。――おい、使えない奴。電気だ」 「えぇ!? ここ、熱帯雨林!! 電気なんか、ねぇ!! ……………な、ないですよ!!」 こちらも余波で倒れていたカメリーオが、飛び跳ねながら抗議する。 「本当に使えない……暑い」 マンドリラーは失望したように言い放ち、扇がない腕でボディを探ると、団扇を取り出した。 「死んではないな。だが、悪いがここをお前を打ち倒せと命令を受けた」 マンドリラーがボディの両腕に力をこめ、エレクトリックスパークを溜める。 「弟のような奴だったが、それ以前に私は17部隊のレプリロイドだからな」 特に感情のこもらない顔で、マンドリラーは言った。 「さらばだ」 「待ちな」 突然、上空からかけられた声に、凍ったように動作を急停止するマンドリラー。 マンドリラーが空を見上げる前に、何かのタンクが投げつけられる。名称には『液体窒素』と表記されていた。 やっ、とマンドリラーがらしくなく小さく悲鳴をあげるまえに、上からのバスターがタンクを貫通。 そして、物理的に凍る。 「うぉぉぉ!! やっぱり凍った!!」 『バラストタンク、オイルタンク、共に凍結。動作不可能』 「黙れ! そんな事は解っているんだ! 馬鹿AIめ!」 ガチャガチャと操縦桿を振り回すが、マンドリラーのボディは微動だにしない。 「二対一とか、卑怯だぜ? イレギュラーさんよ」 混乱するマンドリラーを馬鹿にした声が、空から降りた。 「お前は…………ゼロ!?」 凍りつき、指一本すら動かせないボディに入る少女が乱入者の名を叫んだ。 『動作不可能』 「黙れ!!」 叫ぶ、マンドリラー。だが、ゼロに遅れ降り立った鷲型のレプリロイドの姿にまたも凍りついた。 170 名前:Irregular’s Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 22 19 56.28 ID aICqBPyB0 「もう、やめてやってくれ。マンドリラー、カメリーオ」 『第7空挺部隊元隊長、ストーム・イーグリードを確認』 羽ばたきながら、地面に降下したレプリロイド。 ワシの形のメットの下にある藍色をしたポニーテールが風に揺れ、金色の二つの瞳が悲嘆に揺れた。 「イーグリード!! 貴様!!」 マンドリラーが尚も操縦桿を振り回しながら、激しく詰問する。 「――デスログマーはどうした!? 与えられた計画は!?」 疑問を目前のイーグリードに叩きつけるが、その本人は地面にうつむき答えない。 その態度がマンドリラーの怒りを誘い、操縦桿を更に動かした。 「なるほど……そうか。貴様等は友人関係だったな!」 合点がいったのか、マンドリラーは勝ち誇ったように、自分の推理を叫んだ。 「ゼロめ!! どこまでも、私らの邪魔をしおって!!」 「おいおい。俺が悪いのかよ……」 腕を組み突っ立つゼロが呆れたように呟いた。 「たぶらかし、そちら側に引き込むとは――ふざけおって!!」 怒り狂ったマンドリラーは、団扇を二人に投げつけるが、形状のせいか届かない。 「女が女をたぶらかして、何が楽しいんだよ。たぶらかすなら………なぁ?」 意味ありげに笑い、顔を倒れるエックスに向ける。 「ゼロ……」 感電から、若干復活したエックスが苦しげに答える。 「無事かよ、お人よし。……全く無茶しやがって。俺がいなきゃ駄目だな、お前は」 流れる長髪をかき上げながら、ゼロはニヤリとした。 「ボクを忘れないで!! といいながら、暗殺!!」 事態を伺っていたカメリーオが、飛びながら緑に光る棘を発射した。 高速の凶器。それら全てが、巻き上がる竜巻に吹き飛ばされた。 「弱点なのに………ブーメルさんみたいに、うまく暗殺できないね!! だね!!」 188 名前:Irregular's Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 22 51 53.59 ID aICqBPyB0 「やめな、カメレオン。俺は容赦しないぜ?」 「まだ、メットの舌って攻撃があるよ!! でも、やめる!! ………や、やめます!!」 事の渦中にいる4名から離れ、倒壊していない遺跡の柱に張り付くカメリーオ。 それに向け、ゼロは笑いながらバスターの照準を合わせた。 「殺れ、カメリーオ!! 死ぬまで、攻撃しろ!! 動けぬ私の代わりに!!」 『動作不能』 「何故だ!!」 操縦桿と無線と格闘するマンドリラーは気付かない。 自分の顔を。自分の身体を。そして、この大草原を覆う黒い影。 「ぬにに!! 姐さん!! 姐さん!!」 「何だ、電波!! 私は忙しい――」 マンドリラーは、辺りが薄暗くなっている事にやっと気付く。 慌てて胸のスイッチを押し、ボディに並ぶライトを光らせた。 ペカペカと、赤、青、黄に移り変わる景色の真上。 ゼロが勝ち誇ったように、右手の人差し指を挙げた。 「お前の言ってた奴だよ。これ見て、帰りなダイナモ女」 旗艦デスログマーがその常識を超えた巨大さで、全てを覆い隠していた。 エックスが驚く。マンドリラーが、悔しげに唸る。 突風に揺れるポニーテールを抑える、イーグーリードはずっと悲しげだった。 唸りにも聞こえる突風の中で、舌打ち。 カメリーオだけが、普段の姿とは思えぬ険しい顔し、本当に忌々しげに舌を打った。 「どうするよ、スパーク・マンドリラー。まだ、やるのか?」 ゼロの背中に、降下してきたデスログマーのハッチが垂れ下がる。 イーグーリードは、悲しげにマンドリラーを見ながら、エックスを抱き上げた。 200 名前:Irregular's Elegy[] 投稿日:2006/10/07(土) 23 21 21.64 ID aICqBPyB0 「………行け。どこへでも……クソッ、忌々しい私のボディ」 首を逸らし、ふてくされるようにマンドリラーは吐き捨てた。 「では、お言葉に甘えて」 その言葉に満足したゼロは、いち早くハッチに乗り込む。 「マンドリラー……私は」 エックスを抱きかかえるイーグーリードは、未練ある顔でマンドリラーに声をかけた。 「覚えていろ」 そんなイーグリードに気にせず、短く怨嗟の言葉を紡ぐ。 「今度会ったときは、私の電気がお前の神経回路を犯しつくす」 マンドリラーの侮蔑は、イーグーリードを深く傷つけた。 「機械に生まれた事を後悔しながら、死ね。イーグーリード……裏切り者め」 最期の呪いの言葉を背中に受けながら、イーグーリードは段々と上昇するハッチに身を入れた。 「いや、助かったなぁ。エックス、イーグリードに感謝しておけよ? あと俺にもな」 高度2万メートルの世界。旗艦デスログマーは、夜の闇を悠然と突き進む。 「ありがと、ゼロ。イーグリードさんも、どうもありがとうございます」 中にある遊覧室で、三人は円形のテーブルをソファで囲んでいた。 エックスは、ふてぶてしく寝転びながらクッキーを齧るゼロに微笑んだ。 エックスの礼に、イーグリードは言葉にはせず、右手を挙げて答えた。 「ゼロ………」 イレギュラーのはずの、イーグリード。それが、何故かゼロの仲間になっている。 エックスは説明を求めるように、ゼロに視線を向けた。 「ん? あぁ、イーグリードの事か?」 ゼロはその本人の目の前だと言うのに、説明しようとする。 「俺とイーグリードは親友。それだけさ」 寝転び天井を見るゼロは、脚を組み替えながら、簡単に答えた。
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/1515.html
「名人は何時でも 君の挑戦を待っているぞ!!」 【名前】 名人 【読み方】 めいじん 【分類】 登場人物 【所有ナビ】 ゲーム ゲートマン/パンク/ケンドーマン/フットマンアニメ 不明 【所属】 ゲーム 光研究所アニメ 不明 【登場作品】 ゲーム 『2』『3 BLACK』『4』『5』『6』アニメ 全作品劇場版 『光と闇の遺産』 【CV】 藤原 啓治 詳細 ネットバトル69連勝の記録を持つ伝説のオペレーター。本名は不明。 エグゼシリーズでも僅か2人しか居ない(*1)、複数のネットナビを所有する人物。 登場する度に持ちナビが変わり、それに合わせて衣装も少しずつ変わっている(*2)。 ゲーム版 『2』 初登場作品。持ちナビはゲートマン。 光研究所から派遣され、オフィシャルセンターでフリー対戦を受け付けている。 勝てばHPメモリや2つ目のフォルダといった有用なアイテムを貰える上に、ゲートマンのナビチップは非常に強力なP.Aの材料になる。戦えるようになり次第、是非挑戦しに行こう。 この時はゲートマンと同じデザインのマスクを身に着けている。 『3』 『BLACK』にのみ登場。持ちナビはパンク。 『通常版』では同じ場所に名人見習いが居て、アドバイスは貰えるが対戦は出来ない。 優秀なネットバトラーを育てるという使命を帯びており、よかよか村でネットバトラー達に向けてアドバイスやチップのコマンドの伝授をしたり、ネットバトルの挑戦を受け付けている。 おいそれと戦場に出られない自らの立場にもどかしさを感じているのか、 WWWの悪行に対して後手にまわり続けるオフィシャルを連中呼ばわりするという一面も。 また、彼とお揃いのリストバンドをナンバートレーダーから入手可能で、これを所持するとパンク(チップ)の性能が変化する。詳しくは項目を参照。 『4』 レッドサントーナメント/ブルームーントーナメントの選手の一人として登場。持ちナビはケンドーマン。 他のゲーム作品では脇役として出演している名人が、唯一シナリオに関わってくる(可能性がある)作品である。 日本人でありながらアッフリク代表として出場している。 ネットバトラーを鍛える為に世界中を飛び回っている中、訪れたアッフリクの人達に気に入られてしまい、 実力を見せる為に予選に出たらそのまま予選突破してしまったそうだ。 作中では過去に名人が破門したネットバトラーが、名人への復讐の為にライオンぞうの電脳から電波を流し、ライオンを操って人質を取る事件が起きた。 犯人には事件解決後に問答無用で鉄拳制裁を加えており、一度破門した人間に情けをかける事は無い。尤も、犯人は人質を盾に名人に暴行を加えるような人物なので、同情の余地も無いのだが。 ちなみに、この作品で「複数のナビを持っていて、任務に合わせて連れていくナビを変えている」という事が明かされた。 今回は若いオペレーターの育成の為、厳しい指導員ナビとしてケンドーマンが選ばれたらしい。 『5』 オラン島の廃坑に居る。持ちナビはフットマン。 ネビュラ対策用にフットマンを開発したが、思うように言うことを聞かない為上手くオペレート出来るよう隠れて特訓していたとの事。 『6』 ストーリーが後半に差し掛かるとアスタランドに現れる。 この作品ではネットバトルは出来ないが、代わりにバトルチップを売ってくれる。ラインナップはアンインストールやエレメントラップ等、通信対戦向けのものが中心。 改造カードで追加される依頼の中には名人が依頼主となる物があり、名人の依頼を受けている間はバトルチップの購入は出来ない。 改造カード 『6』では改造カード「名人の超絶カスタマイズ」の絵柄としても登場。 超絶の名に恥じず、使用するとカスタム+3、メガフォルダ+2。ギガフォルダ+2、ファーストドリームオーラが備わる。 アニメ版 熱斗「名人さん!ディメンショナルエリアを!」 名人「"さん"はァ!要らないッ!!」 熱斗達のピンチに現れる謎の人物。 ナビを持っている描写は無いが、科学省で各種システムを開発したり、ネット警察に赴き解析を担当したり、見事なドライビングテクニックを見せたりと多才な能力を持つ。 光祐一朗が不在の時は彼に代わって指揮を執る事もある。 謎の人物と言うのは比喩でも何でもなく、重要施設を普通に出入り出来る程の立場なのに素性も所属もよくわからない。 『Stream』第28話でメイルにその事を聞かれた時も思い切りはぐらかしていた。 ロックマンと並び熱斗に一般常識や作品用語を解説するシーンも多く、特に『Stream』第15話でのデータの圧縮についての解説は、印象に残っている人も多いだろう。 『Stream』第11話では、食玩のオマケフィギュア集めが趣味という意外な一面も見せている。 大人の財力に任せて熱斗の前で箱買いをしていたが また、『BEAST』第3話「コピーロイド」では何と「真琴」という科学者の元彼女がいることが判明する。 この話で襲って来た相手が、よりにもよってゲーム版の持ちナビであるパンクなのは一体何の因果だろうか。 上記の通り、熱斗やメイルから「名人さん」と呼ばれて「"さん"はいらない!」と返すのがお決まり。 気をよくしていた熱斗に一度だけ「名人"ちゃん"」と言われた事があり、当然名人は困惑していた。 ちなみに元カノの真琴からは「名人くん」と呼ばれているが、特に返し言葉は発しなかった。 劇場版『光と闇の遺産』でも登場。 ネビュラグレイ討伐に向かう熱斗達ネットセイバーの背中を押し、戦いに備えてディメンショナルジェネレーターの点検を科学省のスタッフ達に指示した。 余談 キャラクターのモデルは、エグゼシリーズのシナリオ担当にして名人である「江口名人」こと江口 正和氏。 『エグゼ』の企画が立ち上がって間も無い頃、CAPCOMのゴールデンウィーク企画のメンバー選考中に江口氏に声が掛かった。 当時新入社員だった江口氏は「行きます」としか言えず、そのまま名人役に抜擢されてしまったとの事。 なお、最初は「江口博士」だったが、「コロコロ読者達は絶対に強い人の方が憧れる」という事で名人になったそうな。 ちなみに「実在の人物が劇中にも登場して主人公の手助けをする」というのは、コロコロのホビー作品だとよく見かける展開ではある。 【他言語版での名称】 言語 名前 英語 Mr. Famous 中国語 簡体字 名人 繁体字 名人
https://w.atwiki.jp/ryuseinorockman/pages/127.html
heiさん、悪影響を及ぼすリンクとは、リンク先にアクセスしたらウイルスに感染するサイトにつながっていたので、こちらから削除させていただきました。 -- (管理人) 2010-01-09 21 51 53
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/224.html
【システム名】 バスターパック 【読み方】 ばすたーぱっく 【分類】 プログラムパーツ 【登場作品】 『4』~『6』 【詳細】 『4』から登場したナビカスタマイザーに組み込むプログラムパーツ。 組み込むことでロックバスターのアタック・ラピッド・チャージをそれぞれ3つずつ上昇させる。 これを組み込んだ時点でロックバスターの各能力はそれぞれ4となり、後はそれぞれのプラスパーツを1つずつ組み込めば限界まで強化できる。 ただしそれなりに大きさがあるため、他のプログラムを組み込みにくくなるのが欠点。 なぜかプログラムパーツ扱いになっており、プラスパーツではない。組み込む時には注意しよう。 『3』には、全能力をMAXまで強化できるが同時にバグも発生するバスターMAXが存在した。