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448 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 10 26.48 ID EVsBXzyI0 「――同じ部屋で良い」 高級感を漂わせる装飾と、機能美を感じる設計をされた広い空間。 中央に女性の裸婦像が置かれたホール。 赤い絨毯を敷き詰めたロビー――森林を抜け、近隣に存在した街のホテルに二人は居た。 カウンターに笑顔で立つ従業員のレプリロイドに、マンドリラーが当然とばかりに言い放った。 時刻は深夜。 訪ねるには非常識な時間だが、宿泊場所は別である。 バレッタで髪を纏めた少女のレプリロイドが、かしこまりましたと答え、端末を操作する。 「同じ部屋って……」 腕を組むマンドリラーの後ろに立つエックスが、彼女の背中に困惑した顔と声を投げた。 「何か問題があるのか?」 横目で少年の顔を受け止める。 マンドリル型の巨大なボディは、玄関付近で鉄色のカーゴに乗せられていた。 丸型な数体の運搬用メカニロイドによって移動されている。 「いや、一応、僕は男なんですけど……。そんでもって、お姉さんは女だし……」 胡乱な瞳を真正面からは受けれず、視線を逸らすエックス。 次に映ったのは、全裸の女性の彫像。 頬を赤らめ視線を引き剥がし、最終的に少年の視界は、真紅の引き物に落ち着いた。 451 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 11 59.47 ID EVsBXzyI0 「意味が解らん。お前は節約という言葉を知らないようだな」 エックスの言葉に片眉を曲げ、マンドリラーが呆れる。 そこでカウンターの少女が、後ろの棚から鍵を取り出し、客である彼女に手渡した。 「どうも」 「ごっゆくり」 軽い応対を終え、釈然としない顔をするエックスを促し、与えられた部屋に向かった。 「はー、やれやれ」 小さなボストンバックを寝台に投げ、マンドリラーが溜め息をつく。 果物の入ったボウルが置かれた机が居間の窓際に。 その両端に配置される椅子に、どっかりと座り込んだ。 「――何をやってるんだ」 空色をした長袖の首元を緩めながら、玄関でそわそわする少年に声をかける。 「いや……良いのかなぁ、って」 エックスは躊躇しながらも、しかたなく部屋の奥へと足を進める。 「もう2時か……」 マンドリラーは、壁にかけられる時計の針に辟易した。 そして自分のシャツに手をかけると、突然、少年の前で脱ぎだす。 当然、ぎょっとするエックス。 454 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 14 24.29 ID EVsBXzyI0 酸欠したかのように口を開閉するのを尻目に、腰からベルトを引き抜く。 「疲れたなぁ、もう」 ジーンズのズボンを脱ぎ捨て、ピンクのショーツも引き下ろした。 下半身には何も纏わなくなった。 淡く生えるピンクの恥毛から、エックスは慌てて顔を抑える。 豊かな乳房を覆う下着も剥ぎ取り、一糸纏わぬ女性が居間で完成した。 「シャワー浴びてくる。――何やってんだ、さっきから」 「こ、こ、こっちのセリフです……!」 両目を手で覆い右往左往する少年。 マンドリラーは珍獣でも見たかのような顔をし、風呂場に向かった。 白い足が脱衣所を横切り、浴室のタイルを踏む。 シャワーのノズルを捻って、お湯の奔流を精練された身体に浴びせた。 蛇口から吹き出るシャワーが床を叩く音は、リビングにまで届く。 居間に突っ立つ青き少年は、今度は耳を押さえ、煩悩を制御するよう努めた。 「ありえない」 常識の無い女性に対する呟きを漏らし、彼女の帰還までテレビを観賞している事に決めた。 シャワーは、深夜のバラエティ番組の音で聞こえなくなる。 456 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 15 52.28 ID EVsBXzyI0 バナナを口にしながら、エックスは椅子に座り、机に肘を突いてくつろいだ。 湯浴みは意外に早く、数十分もしない内に全身に湯気を漂わせるマンドリラーが戻ってきた。 「予想はしてましたけど、ね」 嘆息するエックス。 マンドリラーは肢体にバスタオルこそ巻けど、衣服を着ないまま現れたのだ。 「何だ」 「いえ、なんでも」 疲れに目頭を押さえ、両手を挙げる。降参のようなポーズで出迎えた。 半裸の女は首を傾げながら、髪をもう一つのタオルで乾かす。 「お姉さん……」 急にトーンを落とし、真面目な顔をしたエックスの瞳が、まともにマンドリラーへと向けられた。 「――解ってるよ。私の事だろ」 巻かれたバスタオルを剥がし、髪と同じ色の乳首が載った乳房が零れる。 生まれたままの姿のままベッドに向かい、シーツを纏って寝転んだ。 「私は本をよく読むんだ。――意外かもしれないがな」 少しだけ頬を染め、恥ずかしそうに呟いた。 粗雑な性格と、非常識極まる行動からは、とても想像できない趣味だ。 458 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 17 48.65 ID EVsBXzyI0 「今の電子化されたのじゃなくて、紙媒体の本が好きだ」 ベッドに投げられたバッグから、大判の本を取り出す。 可愛い絵の載る表紙から察するに、絵本のようだった。 「私の力は大きすぎて、制圧や捕縛向けじゃない。ハンターの頃は、だいたい待機任務だったよ」 絵本をめくり、マンドリラーは苦笑する。 エックスは、彼女とあまり任務をこなしていなかった事を思い出した。 「それで、暇を持て余すのに読書をしてた」 絵本を閉じてバッグに戻す。 「イレギュラーが今回の事件に蜂起した時も、絵本なんか読んでたね」 桃色の長い髪をかき上げ、マンドリラーは過去への光景に目を細める。 エックスは事件という単語に、幻痛を胸の奥で感じた。 「――数日前にアルマージが、採掘場からかなり古びた本を持ってきた」 再び鞄をまさぐり、白い腕は本を掴み取る。 先ほどのそう古くない絵本とは違い、えらく年季の入った本がエックスの視界に現れる。 「内容は、現実にはありえない物でな。――まぁ、ファンタジーに分類される〝小説〟だと……思ってた」 時の流れに沿り、黄ばむ表紙を撫で上げる。 埃や虫ですら出そうな本を、思案顔で見つめるマンドリラー。 その彼女の言葉に、少年は違和感を覚えた。 461 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 20 52.04 ID EVsBXzyI0 「思ってた?」 「これは小説じゃなくて、日記……いや、調査記録なんだよ」 シーツを抱き寄せ、マンドリラーが視線を窓に移動する。 カーテンを引いてないガラスの戸からは、漆黒の空と、この街の煌びやかな生活光が見える。 「青いレプリロイドが世界を何度も救う……何かの伝説、もしくは誰かの妄想としか考えられないな」 自分の言葉に苦笑しながら、彼女はこの本の見解を述べた。 青いレプリロイド。 話の人物と同じ色であるエックスの顔は、怪訝なものだった。 「事実、そんな世界的な事件は聞いたことも無いし、本部のデータベースにも存在していなかったしな」 マンドリラーは事も無げに言って、話を一旦切る。 寝台の背もたれに寄り掛かり、両手を下腹部の辺りで組んだ。 「隊長は間違っていない」 再開した時には、マンドリラーの話は本の考察から離れ、内容が変わる。 「人間の汚い部分は良く知っている。本を読むだけにな」 またも、胸に痛みが走るエックス。 軍服を着込んだ少女の事を思い出した。 「レプリロイドだけの世界に、私は惹かれた」 「お姉さん……」 ――イレギュラー達の目標。 異端と化した同僚たちの顔が思い浮かび、自分を罵倒する。 462 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 23 54.64 ID EVsBXzyI0 俯くエックスは、泣き出しそうな顔をした。 膝に置かれ両手に力を込め、涙するのを必死に堪えた。 「安心しろ。敵ではない、そう言ったろ」 マンドリラーは少年に笑いかける。 その言葉で、エックスは幾分安堵した。ほっとした顔を床から上げる。 「私は騙されていた。――クワンガーにな」 笑みが消え、忌々しげな表情。 「採掘場。あそこで、人間と離別した形のレプリロイドの世界を〝建設〟する。――そう聞いていた」 「…………え?」 「オクトパルドが死んで、やっと隊長に〝久しぶりに〟会えた」 聞き覚えの無い話。 少年は困惑し、マンドリラーは話を続ける。 「世界中の人間を虐殺して作り上げる……私はそんな事は聞いていない」 彼女の怒りをたたえた双眸が、虚空を睨む。 合点がいく。確かに彼女は騙されていたのだろう。 エックスはマンドリラーの心情を考えると、居たたまれなくなった。 「それ……で」 「――問い詰めた。結果が、あのワン公がキレて、森で追いかけっこだ」 自嘲する。 結局、彼女の求めた答えは得られなかったのだろう。 寝転ぶ女の態度が、エックスをそう結論付けた。 463 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 25 35.44 ID EVsBXzyI0 「隊長は……隊長なんだろうか……」 ―――徐々に壊れている。 ライトの言葉が真実味を帯びてくる。 無意識に、隊長、とエックスは心の中で呟いていた。 「話を本に戻そう」 握られた本を揺らす。本当に埃が舞った。 「確かに、隊長の思惑と私のが食い違ったのが、一番の理由だが――」 思慮深げなマンドリラーの瞳が、一世代を超えていそうな本の表紙に移る。 「それを後押ししたのは、この本なんだ」 彼女はいったん躊躇い、そして言葉を吐く。 「これに書かれているのは、事実なんじゃないか……」 「……? どういう、ことでしょう?」 少年は首を傾げる。 「青いレプリロイドが世界を救う」 夢物語の一節を紡ぐ、マンドリラーのピンクの唇。 世界を救う――エックスには願ってもない事だ。 「最後のページだ」 マンドリラーが、触れば分解してしまいそうな本を放り投げる。 エックスは慌てて椅子から立ち上がり、放物線の先を受け取った。 464 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 28 02.19 ID EVsBXzyI0 彼女に従い、本の最終ページを開いた。 <調査対象DRN.001ロックマン> 「……馬鹿な」 頭をハンマーで殴打された感覚。 少年の口から漏れたのは、事実否定の声。 「お前が普通のレプリロイドでない事は、入隊時から薄々感じてはいた」 自分の名が書かれた本。 空想である筈の、青いレプリロイドが世界を救う物語。 ――自分は一体何者だろうか。 そう考えた所で答えは出ない。 音を立てて回る思考による頭痛だけが、少年に返ってきた。 「妙にハンター本部からの待遇がいい。何故か、隊長やクワンガーが固執する」 完成には程遠いパズルのピースが少しだけはまる。 「そして、特Aだったイレギュラーを三人屠った――その力」 ――その力は、自分が求めたものではない。 愛情を感じていた同僚を破壊し、救えた者は誰一人として居ない。 466 :Irregular s Elegy :佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 23 30 51.11 ID EVsBXzyI0 「確信……とはいかないが、伝説のレプリロイドがお前であるとは思っている」 「僕は――」 「――ただの、下らん悪戯かもしれないがな」 マンドリラーの珍しい茶化したような物言い。 沈痛な顔が掻き消え、思わず鼻白むエックス。 「だが、本当にそうなのであれば、この混沌とした世界を救えるだろうな」 彼女は天井を仰ぎ見、何かに希望を見出していた。 「人間はそこまで好きじゃない……しかし、隊長の作戦は間違っている」 決意を宿した顔が、まともにエックスにぶつかる。 本を手にしたまま立つエックス。 その首が縦に振られた。 「私はそれを止める。それが〝部下〟であった私の使命だ」 片手を拳にし、マンドリラーは自分の力を誇示するように、天に力強く向ける。 「お前が伝説のレプリロイドじゃなくても良い」 屈強な態度とは反対に、とても優しげな笑みを浮かべるマンドリラー。 「間違いを正す……ハンターの初歩的な任務――どうする? 受けるか?」 姉のような存在。 差し伸べられた選択肢は、自分が何であるかなどの疑問を二の次にする。 マンドリラーの問いに、エックスは彼女に負けないぐらいの笑顔で応えた。 535 :Irregular s Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 09 42.91 ID kIjG+1N10 与えらた一室。 寝台がある居間など、一般的には狭いイメージがあるが、この部屋はその例から漏れる。 ダンスでも踊れそうな広さを持つリビングが、窓から射し込む朝日に照らされる。 「うわぁー」 目覚めたエックスの最初の言葉は、時節の挨拶ではなく、部屋に対する驚愕だった。 気づくのが遅いが、裸になるマンドリラーや驚くべき事実などで、そこまで及ばなかったのだ。 「おはよう……」 「うわぁー!!」 驚愕の次は悲鳴。 理由は隣のベッドから抜け出てくる。 両腕を挙げ背筋を伸ばす裸の女が起床。豊かな乳房が風船の様に揺れた。 腕でシーツを煩わしそうに打ち払い、シミの無い白い肢体がエックスに挨拶する。 「お前は朝からうるさいな」 「――お姉さんが、朝からおかしいんですよ」 ぼりぼりと髪を掻きながら、不愉快げな表情をするマンドリラー。 エックスも気分を害する。 彼女は立ち上がると、その足で部屋の備え付け冷蔵庫に向かい、牛乳が入った瓶を取り出した。 536 :Irregular s Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 12 22.39 ID kIjG+1N10 「これも料金の内だよな。――飲むか?」 「いえ」 片手で誘いを断る。 マンドリラーは肩を竦め、乳白色の液体を飲みながら椅子に座った。 「服着てくださいよ」 「何で?」 とても、昨夜に元気付けてくれたレプリロイドと、目の前の非常識の塊が同一人物とは思えない。 朝から痛む頭を振り、エックスはシーツを再び被ると、夢の世界へと旅立った。 「歩いては帰れないものな」 二度寝の終着点は、時計が12を指す昼時。 机に地図を広げ、思案顔をしたマンドリラーが最初に視界に入った。 さすがに服を着ており、黒いシャツに男物のジャケットを羽織っていた。 自分より様になる彼女の服装に、エックスの心情は軽い鬱となった。 「どうにかして足を探さなければ。当てはあるか?」 横に振られる少年の首。 逃走したヘリは何処へやら、どうしたものかとエックスも倣って悩やむ。 顎に手を当て、考え込むマンドリラー。 力強さも、知性も感じるその姿に、エックスは尊敬の意を再認識させられる。 537 :Irregular s Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 16 26.11 ID kIjG+1N10 「参ったな。あまり公共の機関を使用したくない」 断続的に地図を指で叩きながら、口を開く彼女は本当に困っているようだ。 昨日の犬型が口にした、処刑部隊というのが気になるのだろう。 自分の危険よりも、大量の人が居る場所で戦いたくない、そんな思いを彼女の横顔から感じ取った。 唐突の来訪者を知らせる音。 部屋の扉が、穏やかにノックされた。 「はい? あ、僕が行きますね」 立ち上がろうとするマンドリラーを手で制し、エックスがベッドから降りて、玄関に向かう。 ニスを塗られた木で出来た、鮮やかな扉に魚眼は無い。 だが、敵が自分の存在を知らせる行動を取るだろうか。 「はーい」 エックスは自分の問いを否定し、とりわけ警戒もせずドアを開けた。 「こ、こんにちは」 入り口の向こうには、腰の低いレプリロイドが揉み手をしながら立つ。 自分の記憶に無く、エックスは訝しげな目で、前に立つ人物の身体を上から下まで眺める。 だが、ガスマスクのようなメットで彼の存在を思い出した。 538 :Irregular s Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 20 25.85 ID kIjG+1N10 「――あ。パイロットさんか」 「そ、そうです……! パイロットさんです」 彼は、エックスが追われる身のマンドリラーと出会った際に、搭乗していたヘリの操縦士だった。 置いてきぼりにした、というのでバツが悪いのだろう。操縦士は顔を床に、チラチラとこちらを見てきた。 「どうかしたんですか?」 あの状況では仕方ない――エックスは特に怒りをぶつける積もりも無く、操縦士に疑問を投げた。 怒っていないと気づいたパイロットは、少年に聞こえるぐらい安堵の息をつく。 「いえ、その、エックス様はどうしてるのかなぁ、と逃げ出した手前……気になりまして」 その態度に微笑する少年に、操縦士はここを訪ねた理由を話し出す。 「そしたら、近くのホテルでエックス様のカードが使われてるって、本部から連絡が来たものですから……」 「なるほど。――どうぞ」 自分の居場所が知れた理由に合点がいったエックスは、扉を全開にし、他の話を聞くため部屋に入るよう招く。 操縦士は頭を下げて礼をし、居間へ進む。 「誰だそいつは」 彼を出迎えるもう一人のレプリロイド。 リンゴを齧るマンドリラーが、エックスに尋ねる。 「イ、イレギュラー!?」 彼女の姿を目にしたパイロットの悲鳴は、少年の説明よりも速い。 驚きに飛び上がりながら、腰から無骨な自動拳銃を引き抜いた。 隙無く銃口をマンドリラーの頭部に向ける流れは、腐っても彼がハンターの一人であるのが解った。 539 :Irregular s Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 22 25.26 ID kIjG+1N10 「待って下さい! お姉さんは違うんです!」 自分のボディを射線に挟み、エックスは声を張り上げて抗議する。 青の装甲越しに銃を向けらている当のマンドリラーは、緊張感に欠けた欠伸をした。 「ち、違う? スパーク・マンドリラーは、イレギュラーに認定されて……」 エックスの言葉に、操縦士はあたふたと面白いように慌てる。 それに合わせて拳銃の銃口が、海を漂うクラゲのように揺れた。 「違うんです!!」 拳銃を叩き落し、エックスは必死の形相で彼の行動を阻害する。 結局二人のもみ合いは、説明せんと、マンドリラーが口を開くまで続けられた。 「そう、だったのですか……」 穏便に収まる場。 イレギュラーの説明を真に受けるのは、ハンターとしての力量を問われるが、この状況では歓迎すべき事だ。 古書からエックスの名が出たという所だけ省き、マンドリラーは操縦士に全てを打ち明けた。 「混乱させて、すまなかったな」 「いえ、こちらこそ銃なんか向けまして……」 お互いの非を詫びあう二人。それを胸を撫で下ろし、見つめるエックス。 541 :Irregular s Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 24 58.47 ID kIjG+1N10 「君はヘリのパイロットらしいな。ここにはヘリで来たか?」 「勿論ですよ。一度他のところで給油してから来ました」 マンドリラーがリンゴを再び齧り、和解したパイロットに尋ねる。 彼は頷き、窓に向け指をさす。 黒い手袋に覆われた人差し指の先に、彼の回転翼機が見える訳ではないが、とりあえず二人は納得する。 「そりゃ良かった。生憎と、本部までの交通機関で悩んでいたんだ」 得心顔のマンドリラー。 用が無くなった地図をたたんで、ジャケットの内ポケットに入れる。 「あぁ、なるほど。お安い御用です。直ぐに、本部へお送りいたしますよ」 彼女の説明を受けたパイロットが、処刑部隊の事を加味し、本部への送迎を快く引き受けた。 お任せくださいと力強く頷くパイロットに、エックスとマンドリラーは顔を見合わせ笑う。 「なら、急ぎましょうか」 パン、と手を打ち合わせ、ヘリの操縦士はいそいそと部屋を後にしようとする。 「昼飯……どうするかな」 その背中で、マンドリラーは己の満たされない腹をさすりながら、ぼそっと呟いた。 それを聞きとがめたエックスが微笑し、彼女の肩を叩く。 544 :Irregular s Elegy:佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 03 30 18.32 ID kIjG+1N10 「何処かで買って、機内で食べましょうよ」 「ジャンクフードは嫌だからな」 エックスはますます笑みを広げた。 操縦士の腕が扉のノブにかかる。 廊下へと出るドアは押し開かれる前に――部屋へと吹き飛んだ。 蝶番がもぎ取られ、茶色の扉と一緒に宙へ投げ出されるパイロット。 マンドリラーが舌打ちし、エックスが姿勢を低くしながら右腕をバスターに変える。 「な、何だ……お前等……」 圧し掛かる扉をどけながら、ガスマスクのレプリロイドが呻く。 マスクの楕円形の視界に、蹴りを放った体勢の人影が入る。 人影は紫色をしていた。 その後ろに、対極な背丈を持つ二人。 「よぉ、こんな所に隠れてたのかぁ……。えぇ!? ――エックス!!」 「ヴァヴァ……!」 パープルカラーのレプリロイド――VAVAが残忍な笑みを浮かべて、部屋へと踏み出した。
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718 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 13 27.65 ID NciOTPwb0 「……この二人は俺が保護する。おまえたちは……」 「………」 「……おまえたちは、ワイリーを倒してくれ……」 「………」 「……ああ……」 ブルースの頼みに頷くと、71号の身体は研究所のカプセルに転送された…… 721 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 21 47.08 ID NciOTPwb0 「71号!!!!」 「……おう……」 「よくやった……!おまえ、勝ったんだよ!!!」 「ああ……ふふ……勝った…」 「凄かった……!よくあそこから逆転したもんだ!!!」 「へへへへ……」 「………」 「……だけど」 「まだ、終わってない。どうやら結局は…ワイリーを倒さなきゃ俺たちの戦いに終わりはないみたいだ……」 「ああ……わかってる!」 724 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 30 41.50 ID NciOTPwb0 「でも……きっと勝てるよ今の俺たちなら!!今はもう誰にも負ける気がしない!!」 「……ああ……そうだな……」 「もうこれ以上誰も殺させない……!!今度こそ本当に終わらせるんだ!!!」 「………ああ………」 「もう絶対に俺たちは……」 「……………」 「………」 「……71号……?」 「………」 ズルッ…… 「!!!!!」 730 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 40 16.32 ID NciOTPwb0 「71号!!!!!」 「………」 「お…おまえ……やっぱりさっき……!!!!」 「………う………」 「博士!!!!」 「………」 「E缶を……E缶をこいつに使ってください!!!」 「……無駄だ」 「な…!!?」 「そいつはもう体内の回路を完全に破壊されている」 「!!!!」 「…E缶はエネルギー量を増やすためだけのものだ。そうなってはもう意味はない」 734 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 46 50.31 ID NciOTPwb0 「そんな……!!! それじゃあ……コイツを見殺しにしろって言うんですか!!!!」 「もう助からんと言っているんだ」 「貴様……!!!!」 「28号」 「71号……!!」 「……博士の言うとおりだ。もう…助からないよ」 「そ……」 「いいんだ。俺、行くよ。みんな待ってる」 737 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 53 17.29 ID NciOTPwb0 「そんな……」 「……28号……」 「……23号……32号……みんな……」 「……俺たちの……代わりに……」 「……生きて……」 ……… ……それが…… ……71号の…最後の言葉だった…… 740 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 58 57.91 ID NciOTPwb0 「………」 ……… 「……悲しんでいる暇はないぞ。貴様らにはこれからワイリーを倒してもらわなくてはならんのだ」 「………」 「……残りはたったの3体…… 少しのミスも許されん」 「………」 「絶対にワイリーを倒すんだ。わかったな」 「………」 744 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 04 07 12.87 ID NciOTPwb0 「…まずはおまえからだ23号。行け」 「………」 「行くんだ」 「………」 「……はい……」 「……20……3……」 ……もはや……23号には俺の姿など、まったく目に入っていなかった…… そして…… パシュウウウウウウウ… ……23号はカプセルの向こうへと消えていった…… 747 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 04 18 55.08 ID NciOTPwb0 転送されて戦地に着いても、23号のうつろな目はずっと変わらないままだった。 まずい……このままじゃ……!! 「23号!!!聞こえるか!!?」 俺はヘルメットと直接通じている通信機に向かって叫んだ。 「そのまま進むんじゃない!!!いったん気持ちを落ち着かせるんだ!!!」 「………」 「今のままいったら確実にやられるぞ!!!そこで気持ちを切り替えて……!!」 「………」 23号は俺の忠告をまったく聞かず、前へ前へと進んでいった。 ……その姿は、まるで生きる屍のようだった。 「待て23号!!!!」 749 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 04 25 47.07 ID NciOTPwb0 「………!!!」 目の前に敵が見えてくると、23号は突如怯えたように走りだした。 「落ち着け!!!落ち着くんだ!!!!」 ……俺の声は、ヤツにはまったく届いていない…… 23号はただ、ただ、目の前の敵から逃げ回り続けた。 「……あ……!!」 「そっちはダメだ!!!!」 すぐそこに……穴がある……!!! 757 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 04 36 09.49 ID NciOTPwb0 「行くなーーっ!!!!」 ガスッ… 「あっ………!!!」 「………!!!!」 フッ…… 「………あ………」 ……… ………23号は声一つ上げず、闇の中へと消えていった…… 762 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 04 44 52.77 ID NciOTPwb0 「……くそっ!!!あの馬鹿が!!!まったく使えん!!!!」 「………」 「……あと……」 「……残っているのは……」 「……おまえら……2体だけか……」 「……!!!」 ……俺も…… ……俺も……行くのか……?またあそこへ…… ……71号も……23号も……みんな死んだ…… ……怖い…… …怖い…怖い…怖い…怖い…! ……嫌だ……俺は…死にたくない……!!! 「……28号……まずおまえが…」 「…!!!!」 「博士」 766 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 04 53 08.26 ID NciOTPwb0 「俺が先に行きます」 「……またか、32号」 「今のこいつはダメです。完全にビビってしまってる」 「………」 「今こいつを出したら、無駄死にさせるだけです」 「………」 「……確かにな。一つでも駒が必要な時だ」 「よし。いいだろう32号。行け」 「はい」 「………」 ……32号がゆっくりと、俺の方に近づいてきた。 「……おい」 772 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 05 02 45.45 ID NciOTPwb0 ヒュッ… 「…!!!!」 ドゴオッッ!!!! 「!!!! ぐはあっ!!!!!」 32号の鋭い拳が、俺の顔面にクリーンヒットした。 「がはっ…!! な……何を……32ご…!!」 「……さっさと目を覚ましやがれ!!!」 「………!!!!」 776 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 05 13 23.06 ID NciOTPwb0 「わかってるのか……!?もう残っているのは俺とおまえの二人だけなんだぞ…!!」 「………」 「そんな腑抜けた状態でいったい何ができる!!!」 「………」 「……さっき……さっき71号に言われたばっかりだろうが!!!!」 「……!?」 「死んでいったヤツらの分も……あいつらの分も……俺たちが代わりに生きてくれって……!!」 「……!!!!!」 「……俺たちは……絶対に死ぬわけにはいかないんだよ……!!」 「………」 ……32号…… 789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 05 28 59.82 ID NciOTPwb0 ドンッ、と、32号が俺の肩を突いたせいで、俺はその場に尻餅を着いた。 「………」 ……上から見下ろす32号の無言の圧力に、俺は恐怖すら感じた。 「………」 「……よく……」 「…よく……見ておけ…」 そう言ってヤツは戦闘用ヘルメットを被った…… 792 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 05 36 18.25 ID NciOTPwb0 ……静かな足取りでカプセルへ向かう32号…… 「………」 ……… 「32号!!!!」 ……なぜかわからないが、俺は無意識のうちにヤツの名前を叫んでいた。 ……だが、32号は一度もこっちを振り返ることなく、カプセルの中へと消えていった…… 797 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 05 45 28.69 ID NciOTPwb0 「………」 「………ふうっ………」 ステージの一番最初の開始地点。 32号は一度だけ深く息を吐くと…… 猛烈なスピードで走り出していた。 「………!!!!!」 凄い。 さっきのステージにも増して動きが冴え渡っている。 801 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 05 53 49.71 ID NciOTPwb0 余計な敵には一切かまわない。 道に立ち塞がる敵だけは確実に打ち砕く。 …それは、完璧な戦闘だった。 見てるこっちの目が奪われるほど…… もはや芸術の域まで達していたかもしれない。 そして…… 俺なら攻略に数時間もかかりそうな道を、ヤツはものの数分で突破し、 このステージのボスの部屋の前までたどり着いていた。 806 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 06 04 49.96 ID NciOTPwb0 32号は目の前の扉を、チャージバスターでこじ開けた。 そしてそこに広がっていたのは、もはやお馴染みと言っていい真っ暗闇の空間…… 「………!!!」 32号の背後から突如現れたのは、 超規格外の大きさをしたメットールだった。 813 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 06 14 18.66 ID NciOTPwb0 ……おいおい…嘘だろ……!!? ……こんなヤツ、いったいどうやって倒せって言うんだ!!!! 巨大メットールは32号の姿を認めると、物凄い勢いで飛び上がった。 ボンッッ……!!! 「な……あのでかさで……なんて跳躍力……!!」 …そしてメットールは32号目掛けて、そのまま上空から降ってきた。 「危ない!!!!」 819 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 06 25 18.55 ID NciOTPwb0 やられる。 俺はそう思った。 だが32号は俺が跳躍したメットールに気をとられている間にすでに、 はるか遠くまで側転で転がっていた。 ドオオオオオンンン……! …32号はメットールが着地した地点とははるかに離れた場所で、体勢を立て直した。 ……速い…… 「ふん………」 「いくらでかかろうが所詮はメットールだろうが。敵じゃないんだよ」 834 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 06 58 00.42 ID NciOTPwb0 32号はメットールの周りに円を描くような素早い動きで、相手を困惑させて攻撃した。 大きな相手にはもっとも効果的な戦い方かもしれない。 巨大メットールは見る見るうちに弱っていった。 「……そろそろ終わりだ……!」 32号はバスターに、ありったけエネルギーを溜め始めた。 ……とどめの一撃をくれる気なのだ。 ……勝てる……! だがその時。 メットールは再び大きく上空に舞い上がった。 960 名前:28号 :2006/10/06(金) 17 43 30.36 ID NciOTPwb0 「またか……何度やっても無駄……」 「……!?」 32号はなぜかそこから動こうとしなかった。 ……いや、動けなかった。 無数の小型メットールが、彼の足にへばり付いていたのだ。 「ジャマだっ!!!!!」 ゴオッッッ!!!! 32号はチャージしておいたバスターを足元に向かって放ち、 群がっていた大量のメットールをまとめて一掃した。 しかし…… 118 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 23 48 49.99 ID NciOTPwb0 「!!!!!!」 中空の巨大メットールはもはや32号の眼前まで迫っていた。 「くっ!!!!!!」 バッッ!!!! 「……!!!!」 ドオオオオオンンン……!!!!! 「………」 「……30……2……」 119 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 23 50 13.65 ID NciOTPwb0 ………すっ……… 「……!!」 巨大メットールの後ろ側から、何かが立ち上がる影が見えた。 「32号!!!!!」 ……生きていた……!!! ギリギリのところで躱していたんだ!!! 「よし!!!よしっ!!!! 行けっ!!!32……」 「………」 「……あ……!!!!!」 だが。 立ち上がった彼の身体からは、片腕が無くなっていた。 123 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 23 58 47.84 ID NciOTPwb0 「32号おおおおおおお!!!!!!!」 「…………」 だめだ……あんな状態じゃもうとても戦えない……!!!! やられる……!!!! 巨大メットールは相手にダメージを与えたと見るやいなや、 再度空中へと跳び上がった。 「かわせーーーーー!!!!!32号ーーーーーーっ!!!!!!」 ……32号はかわさなかった。 やつもまた、上へと大きく跳び上がったのだ。 「……!!!!!」 32号はそのままメットールの元へと突っ込んでいった。 132 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 00 08 28.77 ID qFHrPI5u0 空中でメットールに追いつくと、 32号は残された腕でバスターを作り出し、後ろへ大きく振りかぶった。 「!!!!!!!」 メットールもまさか敵がこんな行動に出るとは思わなかったのだろう。 本体の部分がまったくの無防備状態になっていた。 「……ふっ!!!!!」 ズンッッッ!!!!!! ……次の瞬間には、メットールの身体を32号のチャージバスターが貫いていた。 139 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 00 19 12.50 ID qFHrPI5u0 巨大メットールの身体から巻き起こる爆発。 32号は体勢を崩しながらも、腕を付いて地面に着地した。 「…………」 ……なんてやつだ…… あいつはあの絶望的な状況で、 防御ではなくあえて攻撃に転じることで、むしろピンチを切り抜けた……!!! 132 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 00 08 28.77 ID qFHrPI5u0 空中でメットールに追いつくと、 32号は残された腕でバスターを作り出し、後ろへ大きく振りかぶった。 「!!!!!!!」 メットールもまさか敵がこんな行動に出るとは思わなかったのだろう。 本体の部分がまったくの無防備状態になっていた。 「……ふっ!!!!!」 ズンッッッ!!!!!! ……次の瞬間には、メットールの身体を32号のチャージバスターが貫いていた。 139 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 00 19 12.50 ID qFHrPI5u0 巨大メットールの身体から巻き起こる爆発。 32号は体勢を崩しながらも、腕を付いて地面に着地した。 「…………」 ……なんてやつだ…… あいつはあの絶望的な状況で、 防御ではなくあえて攻撃に転じることで、むしろピンチを切り抜けた……!!! 147 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 00 34 46.64 ID qFHrPI5u0 「……ふう……ふう……」 「大丈夫か32号!!!?」 「…………」 「博士!!!ヤツをこっちに転送してください!!! 次のステージは俺が行きます!!!」 「む……」 「博士」 149 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 00 35 53.21 ID qFHrPI5u0 「わざわざ俺をそっちに戻さないでください。このまま行きます」 「な……!!!!」 「バカなこと言うな!!!!おまえ片腕無くなったんだぞ!?」 「………」 「そんな状態で何ができるって言うんだよ!!!!!」 「バスターさえ作れれば別に問題ない」 「!!! 何を………!!!!」 「…おまえは黙ってそこで見てろ」 「………!!!!!」 「………ムチャ言うな………!!」 206 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 02 06 26.13 ID qFHrPI5u0 「博士。E缶を一本送ってください」 「何?」 「…ここまできてケチっていてもしかたないでしょう。急いで」 「……」 「いいだろう」 ライトがE缶を転送装置に入れると、モニターの向こうで 32号の足元に送られてきたE缶が転がった。 ……さっきも言ってただろ……!! E缶はエネルギーの補充にしかならないんであって、傷の治療まではできないんだって……!! ……そんな身体でどうやって戦うつもりなんだよ……!!! ……グシャッ……! 32号は一気にE缶を飲み干すと、黙ってそれを握りつぶした。 216 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 02 24 53.44 ID qFHrPI5u0 ……次のステージでもヤツの戦闘スタイルが変わることはなかった。 一切止まることのなく、風のように駆け抜ける。 美しかった。 俺は自然と涙を流していた。 「……いけ……いけ……!! がんばれ……!!!!」 ……しかし…… いくら32号と言えど、この最終ステージの熾烈な攻撃を片手一本で防ぎきれるものじゃない。 …彼のエネルギーは徐々に徐々に減少していき、 ついにはステージの途中で片膝をついてしまった。 220 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 02 33 34.82 ID qFHrPI5u0 「32号!!!!!」 「………」 「博士っ!!!!E缶を!!!!!」 ライトは今度は迷わずE缶を転送した。 …転がってきたE缶を再び飲み干す32号。 ……ふう…… 一つ息をついて静かに立ち上がると、 もつれるような足で彼は再び走り出した…… 222 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 02 41 12.27 ID qFHrPI5u0 ……限界状態の戦いを強いられる中…… それでも32号は、 ついにこのステージのボスすらも一人で撃退した。 「………32号………!!」 ……もう……もうさすがに限界だ……!!!! 「博士!!!!!」 「やめろっ!!!!!!!」 「!?」 227 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 02 58 00.72 ID qFHrPI5u0 「……余計なことは……するな……」 「……!!!!」 「……俺はこのまま行く」 「………ば………」 「………馬鹿野朗………!!!」 「博士……!!!!」 「……」 「あいつこのままじゃ……!!」 「……ヤツのやりたいようにやらせてやれ…」 「……そん…な……」 次のステージへと向かって進んでいく32号。 ……もはや俺には黙って見守ることしかできなかった…… 232 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 03 13 22.09 ID qFHrPI5u0 壁に手を着きながらも、32号は下へ下へと進んでいった。 そして…… 「………?」 一番下まで降りてくると、そこには奇妙な形をした転送ポットが何個も並んでいた。 「32号」 「…はい」 「そこに並んでいるポットは、8つあるか」 「……」 「……はい。ちょうど8つです」 233 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 03 20 43.08 ID qFHrPI5u0 「……そうか……」 「………」 「聞け、32号」 「……」 「…そのポットに入るとおそらくおまえは、今まで倒した8大ボスの元へ転送されるだろう」 「なっ…!!」 驚いたのは俺だけだった。32号は黙って話しを聞いていた。 236 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 03 26 32.80 ID qFHrPI5u0 「そこにいる全てのボスを倒さなくては、先に進む道は開けん」 「……」 「……E缶はもう無いぞ」 「……」 「……やれるか?」 「……」 「……やれるかじゃなく……」 「………やらなくちゃいけないんだろ………!!」
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計測はタイトル画面から、 サンゴッド撃破後の会話終了して暗転まで 記録 日付 配信者名 備考 00 00 年月日 配信者
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各バージョン限定のものは 青色:ペガサス 赤色:レオ 緑色:ドラゴン のみであることを表しています コダマタウンの電波 カンバンの電脳 BIG WAVE 5-Bの電波 アマケンがいかんの電波 アマケンげんかんの電波 ゴミしゅうせきじょの電波 ドリームアイランドちかの電波 うちゅうくうかんの電波2 コダマタウンの電波 アイテム名 価格 パワーボム1 400 モエリング1 600 リカバリー30 800 ジェットアタック1 2000 カンバンの電脳 アイテム名 価格 プチエネルギー 200 オープンロック 4000 サーチアイ 6000 BIG WAVE アイテム名 価格 リカバリー80 3000 スタンナックル 5000 リュウエンザン 12000 シラハドリ 15000 ブレイクカウントボム 50000 ダークネスホール 50000 デストロイミサイル 50000 5-Bの電波 アイテム名 価格 Dエネルギー 1000 オープンロック 4000 ステルスボディ 500 バリア100 4000 リカバリー120 4800 グリーンバースト 6000 ライメイザン 12000 ボムライザー 15000 アマケンがいかんの電波 アイテム名 価格 チェインバブル1 2800 ファイアバズーカ1 3200 モジャランス1 3800 ポイズンナックル 7000 アマケンげんかんの電波 アイテム名 価格 ビッグエネルギー 400 サーチアイ 6000 ステルスボディ 500 ゴミしゅうせきじょの電波 アイテム名 価格 リカバリー150 7000 アイスバースト 7000 スイゲツザン 12000 ドクリンゴ 15000 ドリームアイランドちかの電波 アイテム名 価格 Dエネルギー 1000 オープンロック 4000 サーチアイ 6000 ポイズンナックル 7000 ポイズンバースト 8000 タイフーンダンス 11000 タイボクザン 12000 セイレイノイカリ 20000 うちゅうくうかんの電波2 アイテム名 価格 フリーズナックル 10000 ホーリーパネル 12000 ブレイクサーベル 18000 ウラギリノススメ 20000 ギガマイン 20000 ダークソード 40000 ドリームオーラ 40000 ポイズンファラオ 40000
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103 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 18 44.23 ID pomc27Au0 頭を撫でられる感触。 自分を見下ろし、笑顔を送ってくれたのは誰だったか。 ――誰かの意見など、気にするな。君には、君の意思があるだろう。 エックスに戦闘を教授し、それ以上の物も教えた女性。 ――君はその甘さによってB級だが……私はそんな君の甘さは嫌いでは無いよ。 ハンターからの命令。 少年の心は、人間とレプリロイドとの間で揺れる。 「嫌だよぉ……痛い事しないでぇ。……やだぁ……痛いの、やだぁ……」 目の前で泣く少女。 自分は何故、戦うのか――エックスは思い出す。 このような少女達を救うのでは無かったのか、このような戦乱から世界を解き放つのでは無かったのか。 「本部の意思も、他の誰かの意思も関係ない……」 少年の黒瞳に、決意が炎をあげて宿る。 自分の隊長、大切な仲間、出会った少女達の言葉が思い起こされた。 「正しいか、おかしいなんて――自分で決めるものだ……!」 伝説のレプリロイドと呼ばれた、少年が立ち上がる。 何を自分は成せば良いのかを再確認し、そして戦う相手を見極めようとした。 107 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 21 52.62 ID pomc27Au0 「な、何でもしますからぁ……。ふ、服も脱ぎますからぁ……やだよぉ……」 少なくとも―― 「…………ふえ?」 エックスは彼女を敵だとは思わなかった。 破壊されたカウンターをまたぎ、大量のグラスが入れてある棚から白いタオルを取り出す。 泣きじゃくる少女に近づき、滂沱と流れる涙に濡れた顔を、優しく拭いてやった。 「大丈夫? これ、使って」 〝過去〟が自分がしてくれたように、髪を布袋に収める頭を撫で、タオルを手渡した。 握らされた布と、少年の顔を見比べ、アルマージは困惑する。 そして、少年の言わんとしている事を、自分の足元に出来た水溜りを見て理解した。 「見ないよ。安心して」 赤面をタオルで隠す少女に、青い背中を向け、エックスは諭すように言った。 おどおどとアルマージが布を剥がし、不審の目で少年の背を見つめた。 少女の唇が、この行為に対しての説明を尋ねようと喘ぐ。 「もう、行くね。……出来れば、もう任務なんて止めて欲しいな」 だが、背を向けたままのエックスの言葉によって、それは叶わなかった。 それじゃ、とエックスは窓に向かい、下に広がる車道に向けて身を投げる。 答えが得られなかった少女――アルマージは無念を滲ませ、少年を見送った。 110 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 23 45.21 ID pomc27Au0 真っ赤な液体が口から吐き出され、白い線が引かれたアスファルトを汚す。 暴虐な扱いを受けるマンドリラーの全身を、潤滑液であるオイルと擦過傷が埋め尽くす。 「つまらねぇな。エックスの方が、まだ良い声で鳴いたぜ」 ヴァヴァは心底失望した顔で、桃色の頭髪を掴み上げ、灰色に濁る天へ向かせた。 青く腫れる彼女の顔に、ぱらぱらと降る雨粒がぶつかる。 マンドリラーは再び地面に叩きつけられた。 苦痛に震わす背中を、力強く振り下ろされたヴァヴァの足が踏みつける。 嬲る者と、受ける者は噴水がある公園に近づいていた。 「シグマ、いったいお前は何を望んでいるんだ……」 それを横にするケインとシグマは、お互いの凶器で拮抗を保っている。 数歩の間隔は、老人が握る銃の有利性を認識させるが、相手はレプリロイドだ。 シグマは女性型ではあるが、戦闘用のレプリロイドである。 その気になれば、短き間合いなど瞬時に消し去り、構えるビームセイバーが男を焼くだろう。 「人の……傲慢を知らず、罪を知らず、ただ静かに生きてください。――父さん」 子供をあやすように、シグマは戦闘体勢を崩さず、警告というには柔らかいもので口を開いた。 雨に濡れ、額に張り付く金髪をかき上げる。 「父さん、あなただけは……」 憂いを湛えるもので、女はケインを見つめる。 年を経て加えられた皺が寄る、老人の顔は苦渋に満ちた。 112 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 27 09.95 ID pomc27Au0 二人を尻目にするヴァヴァが、止めを刺さんと右肩の砲台を倒れるマンドリラーに向ける。 死を放つ銃口が、ピンク色の頭部に狙いを定めた。 「――その人から足をどけろ、ヴァヴァ!!」 轟く怒声。 少女の無慈悲な処刑が、雨霧を貫く光弾によって中断された。 白く輝くエネルギーが、飛び上がるヴァヴァの爪先を掠め、アスファルトが爆散する。 射撃は、言葉通りにマンドリラーから足をどけさせた。 「良い目をしている……」 ケインから目を離し、シグマが見たものは――怒れる少年――エックスだ。 隣に着地するヴァヴァを横目にしながら、彼女は緑光の切っ先を少年に突きつける。 「シグマ隊長…………お久しぶりです」 煙を吐き出すバスターを構えながら、少年が公園へ歩む。 エックスの挨拶に、シグマは斜めにする剣身で己のボディを隠した。 「もう、止めて下さい」 何も知らないものが聞けば、理解する事が出来ない一言。 だが、ここに居る全ての人物はそれを理解している。少年の言葉は、彼女らの心に重く圧し掛かるものだ。 闘いを止めろ、と少年は言う。 だが、答えは――無い。 118 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 32 44.31 ID pomc27Au0 「なら……僕はあなたと闘います」 予想はしていたのだろう、僅かにあった期待を投げ捨て、少年はシグマに向けるバスターに力を籠めた。 収束される光が、大きな銃口に集まる。 「ヴァヴァ……君とも」 少年の瞳が左に移動し、中腰になる紫紺のボディを射抜いた。 それに対し、何故、ヴァヴァは安堵の笑みを浮かべるのか。 溶接用にも似たメットの下で、どこか寂しげに、誰にも気づかれぬよう少年に薄く笑いかけた。 眩いばかりに輝く、少年のボディと右腕。――空間を軋ませる音より早く、太陽のエネルギーが突進する。 チャージバスターが放たれると同時に、シグマは半身を捻った。 動きに呼応した斬撃が、迫り来る光を乱舞させる。 激突して、千切れる力。 拡散したバスターは目標を逸れ、周囲を穿った。ベンチが弾け、噴水の一部が石材を破裂させる。 エックスが駆ける。 紅を混じらせたフットパーツが煙をあげ、蒼穹色の身体が疾走した。 走りながら、横に出された腕が何かを掴もうと蠢く。 地に沈んで昏倒するマンドリラーの身体が光り、少年のボディも再び煌めく。 『エレクトリックスパーク、Ready』 治まる発光。 そして現れるエックスの全身から――紫電が解き放たれた。 123 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 35 13.23 ID pomc27Au0 「ほう……」 相手の力を使う――異端の存在に、シグマは感嘆の呟きを漏らす。 凄まじい放電の産声を上げ、桃色の電流を纏うレプリロイドが出現した。 ケインも目を大きく開いて驚愕する。 彼の記憶に、エックスのような技能を持つレプリロイドは該当しない。 未知なる物への恐怖と畏怖―― だが、直ぐに合点がいったような顔をして少年を眺めた。 「なん、だ……」 「やってくれたか、クワンガー……。感謝をしなければならないな……」 ヴァヴァが意図せず後ずさり、シグマが暖かな目をして、とても満足そうに頷いた。 蜘蛛の糸のように放射される電撃が、辺りを焦がす。 据えた匂いが、駆けるエックスの後を追って流れた。 「素晴らしい力だ……。――これなら」 ちらりとケインを見やり、シグマは背にする黒衣を翻す。 そして、閑散とする後方に向けて声をかける。 「ナウマンダー。伝説のレプリロイドの力がどれほどか……君が試していいぞ」 エックスが間合いに入る。 横薙ぎされるブレイド。上体を逸らす少年の鼻先を、光刃が掠めた。 仰け反りながら、エックスは電流を籠めた拳を放つ。 直線の一撃が、竜巻のように回転するマントに絡められた。 128 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 39 22.99 ID pomc27Au0 黒衣の裾を掴んで目前に放ったシグマが、少年の腹部に向け蹴りを放つ。 跳ね上がるブーツを捌き、エックスは横転。その動作の最中で、電撃を放っていた。 エレクトリックスパークが黒衣に着弾し、爆発して更に放電する。 シグマはそれを受けながら、ふわりと跳躍し、大きく間合いを取る。 直撃だったが、シグマ自身にも黒のボロにも損傷は無かった。 「退くぞ、ヴァヴァ」 バスターから発射される二対の雷の球体を斬り伏せながら、シグマは姿勢を低くする少女の首元を掴む。 飛び上がる女達の足元を、蛇のような電撃が長身を叩きつけた。 地面は紙の如く引き裂かれ、無数のアスファルトの破片が宙で踊る。 「何だと!? オレは――」 ストロボする世界に目を瞬かせながら、ヴァヴァは空中で抗議した。 「退くぞ」 シグマは有無を言わさぬ口調で、退避の意向を押し付ける。 少女は荒々しく舌打ちして、電球を両腕に走らせるエックスに中指を立てた。 「…………この借りは返す。今度こそ……今度こそな」 尾を引く、ヴァヴァの捨て台詞。 134 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 46 59.40 ID pomc27Au0 「エックス……」 「次こそは、あなたを……」 表情を掻き消し、口の端を引き締め、エックスとは違った決意を宿すシグマ。 目前の少年と視線を激突させた後、ヴァヴァの後を追って市外への外へと消える。 ――辺りに静寂が戻る。 ケインによって、住人達が全て避難させられた街。 天からの雨足が強くなった。 道路から雨粒の跳ねる霧が立ち上がり、車道――建物と建物の空間が白みおびる。 「お姉さん……!」 緊張を抜き、体を弛緩させるエックスは倒れるマンドリラーに駆け寄った。 ぼろぼろになった服装の下で、桃色の頭髪を持つ女は打撲の後とオイルの赤を滲ませる。 エックスは跪き、彼女の身体を抱き寄せると息を確認する。 微弱ながら、マンドリラーからは生命の鼓動を感じられた。 噴水の横に立ち尽くすケインに、救済の声を張り上げる。 呆然と、自分の娘の言葉の意味を吟味していたケインは、エックスに現実の世界へと引き戻された。 胸から白いペンケースのような物を取り出しながら、二人に近づく。 ケインはマンドリラーの傍らに膝を付け、ケースを開けた。 赤い十字が描かれたケースには、薬液の入った瓶と銃型の注射器が入っていた。 138 :Irregular`s Elegy:2006/11/18(土) 00 51 43.24 ID pomc27Au0 瓶を注射器に装着し、ケインは女の白い腕にそれを刺す。押し込まれる薬液。 ガラスの胴体には、モルヒネとラベルが貼っていた。 「あの……」 「大丈夫だ」 マンドリラーの容態を心配するエックスに、片手をあげてケインは制止させる。 そして何かを言いかけて、中断する。 ――ケインの鋭い瞳が、重なり合う二人を抜けて貫いた。 「私が応急的な治療する。――君には、我々を守ってくれると助かるな」 白いベールに覆われる車道。 煙立つ霧の壁が、地を震わせてこちらに向かう巨体によって切り裂かれた。 球体に近いボディが歩み、莫大な重量が踏み込む度に黒い地面を陥没させる。 垂れ下がる右腕に仕込まれたバスターの銃口に、蝋燭のような小さき炎が灯っていた。 忌々しげに顔を歪めるケインと、疲れた顔をするエックスに現れた巨人――バーニン・ナウマンダー。 「エックス!!」 機械の目に燃え盛る狂気を揺らめかせ、〝灼熱のオイルタンク〟の異名を持つイレギュラーが咆哮した。 422 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 22 37 38.86 ID 0avwvzTg0 エックスを見下ろす紅蓮からの使者が、破壊の歩行を間合い数十メートルという所で止める。 死、その物を吐き出すバーナーを左右に振った。 陽炎を作りながら、蛍の飛行のような炎の帯が揺らめく。 「さっきは楽しめさせなくて、悪かったんだぞう!!」 規則的な間隔で建設されるビル。それらの壁を揺らす程の声量が、角の無い形状の頭から送られた。 象型のボディに垂れ下がった長い鼻が、戦闘への歓喜にか、大蛇の如く撓る。 ホテルの一室でもそうだが、ナウマンダーは戦闘狂の嗜好があるようだ。 自ら、戦いを望む――エックスが理解出来ない事の一つである。 「伝説のレプリロイド……お前を焼いてやる……!! うははははははは!!」 憎悪に勝る歓喜で哄笑し、ナウマンダーは銃器を少年に向けて構えた。 「……それじゃ、任せます」 煩わしげに、メット下の濡れる髪の毛を払う。 絶え間なく降り注ぐ雨で、髪は直ぐに垂れて簾となった。 その間で光る瞳。 己の力を過信し、あまつさえ同僚を焼殺するイレギュラーに対して、エックスは闘志を燃やす。 マンドリラーの身体をケインに預け、ナウマンダーと戦うべく立ち上がった。 426 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 22 39 34.10 ID 0avwvzTg0 青きボデイの輪郭が歪み、掻き消える。 脚部がもたらす凄まじい速度で、エックスは山のような巨体に肉薄した。 待ち受けるのは、巨人から吐き出される業火。 龍を思わす炎の塊が、空中で範囲を広げエックスを包まんとする。 エックスは目前に広がる赤を限界まで引き付け、直角に逃げた。 人間では成しえない、鋭く回避行動をするダッシュパーツ。半瞬の後、爆炎が地を焦がす。 オレンジの炎が着弾と同時に膨れ上がり、強固な筈であるアスファルトを溶かした。 一瞬にして、世界は白から赤に。 摩擦熱に煙を出す踵を引きずりながら、エックスは連続してバスターを射撃した。 陽光を媒介とした純粋なエネルギーの散弾が、ナウマンダーへと撃ち放れる。 的は大きい。 容姿を裏切らない愚鈍な動きでは、回避は不可能だ。 火球を何度も生じさせる着弾の衝撃に、ナウマンダーの巨体が揺れる。 雨ではない白が広がった。 煙幕をボディで切りつけるエックスは、巨人の右脚付近に現れる。 黒い瞳に、綺麗に磨かれた球体が映った。 背筋に走る悪寒に触発され、後ろに跳ぶエックス。 ――近くにあるトラックを越える質量が、雷撃の如く振り下ろされた。 抱えるほどの太さを持つ脚で地面を破砕させたナウマンダーに、これといった損傷は無い。 431 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 22 44 17.02 ID 0avwvzTg0 狐目が笑う。 同じく太い腕を横殴りにして、少年を牽制した。 頭を低くするエックスは、ナウマンダーに股下に逃げ場を見出し、滑るように移動する。 両足の間に向けスライディングする青き背に、叩きつけるもう一つの腕が掠めた。 綺麗な直線を描く腕は、爆弾のような威力を持つ。 アスファルトに大きく手を伸ばす罅――自分の足元を、ナウマンダーの拳が炸裂させた。 地の破片と衝撃波に後押しされながら、エックスはくるりと反転する。 背後を取り、絶好のチャンスを作り出した。 ナウマンダーが振り返るより早く、バスターをチャージ。壁のような背に、渾身の一撃を見舞う。 白光する強大な力に巨体は前のめりになり、そのまま引き倒れた。 小規模な地震を起こしたナウマンダーは、追い討ちをかけようとするエックスへ、振り向きざまに火炎を放射する。 大きくへこむ鉄の球体から、エックスは横に飛んで離れた。 大気を焼き、延長上の全てを燃焼させる炎が、右手に建造されたレストランに激突した。 家族連れを待つ飲食店は、何の予兆もなく爆発する。レストランは、自分の残滓を前の車道に吐き出した。 蒸発する雨粒の白煙。止みそうにない強い雨だが、被害を広げる炎には勝てないようだ。 「ちょこまかと、鬱陶しいんだぞう!! 大人しくしろ!!」 「――その攻撃をやめてくれたら、考えますよ。ナウマンダーさん」 ファイヤーウェーブの威力を目の当たりにし、冷や汗を垂らしながらエックスは愚にもつかない言葉を返した。 436 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 22 51 01.11 ID 0avwvzTg0 それを挑発と受け取ったナウマンダーは、少年の提案を火球で却下する。 先ほどの戦いと違い、この場は広い。 移動を限定された空間のホテルでは、フットパーツの緊急加速システムは発揮できなかったが、今はその縛りを受けない。 瞬発的に、そして小刻みに移動するエックスを、獣の唸りを奏でる炎は捉える事が出来なかった。 無意味に消費される燃料が、地を焼き、空を焼き、そして次の犠牲者を黒い乗用車に選んだ。 ――車体が、チョコレートのように溶ける様は一瞬だけしか見えない。 タンクに内包したガソリンへ引火し、炎と黒き身を周囲に拡散させた。 用の無くなったドアが矢になり、着飾るマネキンが立つ横手のショーウィンドウに突き刺さる。 ドレスを着込む人形が、砕けたガラスから飛び込む雨に晒された。 「死ね!!」 吼えながら、ナウマンダーは出鱈目に爆炎を席巻させる。 放射を続けながら、空いている手で地面を打ちつけ、跳ねるように立ち上がった。 地面に落ちることなく蒸発する雨の霧と、燃焼による煙幕が辺りを白濁させる。 無数の火柱が、煙るベールに穴を開けた。 走りながらエックスは、蛇の様をする炎の先にバスターを撃つ。相殺は出来ないが、進行を遅らせる事は出来た。 ちりちりと全身を高熱で炙られながら、直撃を避けるエックスの前方に噴水が広がった。 走り回っていて気付かなかったが、少年は置いてきた二人の元に戻ってきたようだ。 441 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 22 57 41.60 ID 0avwvzTg0 「……おいおい、あっちへ行け」 「酷い!」 マンドリラーに包帯を巻くケインが、少年の後ろに位置する巨人を見て、ぞっとしない顔をする。 小瓶に入った紫色の薬液を、女の深い傷跡に塗りこみながら、エックスを追い払うように手を振った。 憤慨するエックスの前で座り込む二人の頭上に、猫がプリントされている可愛らしい折り畳み傘。 黄色の屋根が、勢力を強める雨風を防いでいる。 地面に立て掛けられている柄の部分に、ドップラーと書かれた名札が付いていた。 簡易に雨をしのぐケイン達から目を離し、エックスは後ろから怒りを撒き散らすレプリロイドに再度対峙する。 左右の建造物が焼かれ、炎熱の通り道――地獄がそこにあった。 死の手先が、放出者に先駆けてエックスに掴みかかる。 上空に飛び上がり、巨大な炎の大蛇の胴を見下ろす。転がる空き缶や、捨てられたゴミが、地を舐める炎に全てが灰と化す。 ナウマンダーはエックスだけを敵とみなしているようで、戦闘不能のマンドリラーと非戦闘員のケインには目もくれない。 アスファルトを粉砕させながらの突進をし、ナウマンダーは燃え盛る火炎を吐き続ける。 迎え撃つは、光弾の連撃。 火柱に連なる爆発が生じ、エックスを飲み込む軌道が反れる。途中で、ファイヤーウェーブは無数の火の粉となった。 幻想的に、業火の欠片が雨と一緒に降下する。 地面が白熱する前に右手に跳び、エックスの爪先はビルの壁を叩く。 そのまま疾走し、不安定な体勢のまま青い身体が――クリーム色をした壁の道を走った。 446 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 23 01 19.39 ID 0avwvzTg0 それに、火炎が追い縋った。エックスの後ろで、建造物が次々に崩壊してゆく。 エックスが再び壁を蹴り、蒼穹色がナウマンダーの頭部の横へ。 迎撃の炎は―― 「ごめんなさい!!」 間に合わない。 光り輝くチャージショットが、丸い象形の頭を貫通する。エネルギーが右目から入り、後ろへ抜けて基盤や破片を撒くナウマンダー。 巨体が動作を停止した。だらりと、力無く右腕が下がる。 「なにか、おかしかったな……」 腑に落ちない表情のエックスが足を地に落ち着け、首を傾げた。 ホテルでも感じた違和感が、未だ拭えない。 「確かに、妙なレプリロイドだ。」 いつの間にか後ろに立っていたケインが、少年の言葉に同意する。漆黒のスーツは脱ぎ、シャツ一枚の姿になっていた。 風に揺れる赤いネクタイ。 エックスが預けたマンドリラーは、噴水の近くにあるベンチに寝かされていた。 傘はベンチの背もたれの隙間に刺さり、横になる女に黒い背広がかけられている。 寒さと冷たさに、エックスは小さくくしゃみをした。 ケインが胸のポケットから、煙草を取り出す。 454 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 23 06 23.58 ID 0avwvzTg0 「異常な巨体。愚鈍さを補う、広範囲の武器。――最初から、そのつもりで設計されたみたいだった」 「ナウマンダーさんの事、知らなかったんですか?」 そういう違和感では無かったのですけど、と口の中で呟きながら、エックスはケインに尋ねた。 火を付け、煙草を吸うケインは首を振る。 「中東地域は、私の管轄では無いのでな。君はどうだ?」 紫煙を口から吐き出しながら、ケインが問い返した。 「僕も、アイちゃんと仲悪いぐらいしか。通信してる声しか聞いて――」 ペンギンを模したメットを被る少女を思い起こし、エックスは平和な日常の記憶を辿る。 食堂や、一緒に散歩をした公園で、無線機を使い口論する二人。 陰鬱な表情に微かな笑みを浮かべて、辛辣な言葉を吐き出す少女。 大声を張り上げ、喧嘩をする無線の相手。 少女の嘘に直ぐに騙され、次の日は火を噴くように怒る。 少女はまた嘘をつき、最後には笑いながら謝っていた。 いつも口論にしているが、エックスには二人は実は仲が良いのだと、常々感じていた。 「――そうか、声だ……!!」 合点がいったエックスの顔に、理解の色が滲む。 無線の声は、いつも少女のものだった。しかし、仁王立ちのまま微動だにしない巨体の声はそれではない。 459 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 23 11 13.06 ID 0avwvzTg0 「――そうか、声だ……!!」 合点がいったエックスの顔に、理解の色が滲む。 無線の声は、いつも少女のものだった。しかし、仁王立ちのまま微動だにしない巨体の声は、それではない。 「ケイン博士、ナウマンダーさんは女の子なんですよ!」 「しわがれた声だったな、こいつは。レプリロイドとは思えない設計……まさか」 ケインが何か気付き、灰色の視線を巨体の頭から足元へと流す。 そして―― 「やはり……!!」 ケインが舌打ちしながら、素早く後退。 頭部を撃ち抜かれた筈のナウマンダーが、動きを再開した。 光が消えた片方の狐目が、二人を睨む。 驚きに全身を縛られるエックスだが、間近の地鳴らしに正気に戻った。 跳躍して、ケインと同じく後ろに下がりながら射撃する。 スイングされた腕が、バスターを打ち払った。光弾が虚空へ飛び去る。 469 :Irregular`s Elegy:2006/11/19(日) 23 16 35.74 ID 0avwvzTg0 ゆったりと進む火を吐く戦車。 生身の人間と、生態部品が基本のレプリロイドが巻き込まれれば、一たまりも無いだろう。 「エックス、遠隔誘導だ! 奴はメカニロイド――こいつを、操作している奴が居る!」 手にした煙草を投げ、ケインは声を張り上げた。 筒の先に灯っていた小さな火は、しぶき続ける水溜りで消える。 エックスは頷き、空中で何度もバスターを唸らせた。 破壊の衝撃がナウマンダーの全身を埋めるが、仰け反らせるだけで、それ以上の効果は見込めない。 爆炎による破壊も復活し、生じる赤が全てを抱きしめる。 死の抱擁は、何者にも耐えれない。被害の一つ――バス亭が溶け、地面を濡らした。 放出される火炎。 数十の爆発。 あがる火柱。 ――そして物体の死。 「殺してやる……殺してやるぞ・・・…エックス!! お前を焼いてやる!!」 怒りに燃えた少女の〝声〟が、どこからか流れた。
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ロックマン サマーフェスティバル2008種類:公式イベント内大会 詳細ページ 開催日:2008年8月24日(日) 時 間:10:00~16:30(予定) 場 所:東京ファッションタウンビル TFTホール 1000 入場料: 無料 ウェーブマスターズ2008決勝戦 全クラス当日募集 !! 【最終予選募集3クラス】 <ジュニアクラス> 小学校1年生~4年生 スターキャリアーデータ使用不可(モードOFF) ウェーブコマンドカード使用不可 レジェンドカード・ベストコンボ使用不可 → 大会ルールを見る <シニアクラス> 小学5年生~中学3年生 スターキャリアーデータ使用不可(モードOFF) ウェーブコマンドカード使用不可 レジェンドカード・ベストコンボ使用不可 → 大会ルールを見る <オープンクラス> 年齢制限なし スターキャリアーデータ使用可 ウェーブコマンドカード使用可 レジェンドカード・ベストコンボ使用不可 → 大会ルールを見る ついにウェーブマスターズ2008もファイナルに突入! 地方予選を勝ち抜いたウェーブバトラー達の熱いバトルをこの目で確かめよう!壮絶なバトルになること間違いなし! 更に当日、各クラス残りの決勝大会参加枠をかけた最終予選も開催! 決勝大会出場の最後のチャンスをつかめ! 【大会に関するお問い合わせ先】 ウェーブマスターズ事務局 Tel:03-5330-3377 平日13 00~18 00受付 イベント 「流星のロックマン3」体験コーナー “流星”史上最速!“流星3”が2008年冬を待たずに体験できる!流星シリーズファンはこの機会を逃すな! 衝撃の“ノイズ”を自身の目で確かめろ! 体験者には流星3オリジナルグッズをプレゼント。 「ロックマン9」体験コーナー 2008年9月よりWiiウェアでダウンロード販売開始予定のファーストロックマンシリーズ最新作「ロックマン9」が体験できる!! 最新のゲームなのに古き良きロックマンの懐かしさを味わえるぞ!体験者にはオリジナルステッカーをプレゼント! サマーフェスティバルならではのステージ盛り沢山! なんと「流星のロックマン3」未公開の 驚愕の事実が公開予定! ファン参加型の楽しいステージを用意! ステージからも目を離せない!! <主なステージ予定> 「流星のロックマン3」ステージ 「ロックマン9」ステージ ウェーブマスターズ2008決勝大会 ほか ※現在ステージ内容検討中 ●グッズ販売コーナー 流星のロックマン3をはじめとした流星のロックマンシリーズグッズはもちろんのこと、ロックマン9の新作グッズも発売予定! ●出張!ロックマンイラストギャラリー ファンの方々から投稿されたロックマンシリーズのイラストを展示!力作ぞろいです! ●モバイル体験コーナー なつかしのロックマンシリーズがプレイできる!当時の雰囲気をそのままに、ケータイで再現された名作を体験しよう。
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計測はタイトル画面から、 ∑撃破後、暗転して画面変わるまで 記録 日付 配信者名 備考 00 00 年月日 配信者
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ボスとその弱点 ライフアップ 各種パワーアップパーツ サブタンク 波動拳 効率の良いステージ攻略の流れ ボスとその弱点 ボス 弱点武器 アイシー・ペンギーゴ ファイヤーウェーブ ランチャー・オクトパルド ローリングシールド アーマー・アルマージ エレクトリックスパーク ストーム・イーグリード カメレオンスティング バーニン・ナウマンダー ストームトルネード ブーメル・クワンガー ホーミングトーピード スパーク・マンドリラー ショットガンアイス スティング・カメリーオ ブーメランカッター VAVA ホーミングトーピード、ローリングシールド ボスパイダー ショットガンアイス ランダ・バンダ カメレオンスティング D-REX ブーメランカッター ベルガーダー ショットガンアイス シグマ エレクトリックスパーク ウルフシグマ フルチャージバスターで1ダメージローリングシールドで2ダメージ ライフアップ ステージ 必須要素 ペンギーゴ ファイヤーウェーブ アーマーに乗れるところの天井の上のトンボの巣(?)の中。 マンドリラー フットパーツorブーメランカッター 中ボスを倒して進み、下に降りる突き当たりの所の画面右上。壁に張り付いた状態で左上に向かってダッシュ壁ジャンプを行い、途中で右に方向転換するとギリギリでライフアップの置いてある床に張り付くことができる。またはライフパーツの真下の壁に張り付いた状態でブーメランカッターを発射して引っ掛けて取る。 アルマージ なし 2台目のモルボーラー(弱点は炎)を地形を削られてしまう前に倒すと取れる。別の方法として、モルボーラーのいる場所に下りる直前に右の壁に張り付き続けることでモルボーラーの前に着地すると楽に取ることができる。 オクトパルド なし 後半の渦が発生する場所で渦に乗って上に上がり、大型メカニロイドのクルージラー(船)を倒す。すると床が破壊されて下に行ける様になるので、そこで中ボスのウツボロス(ウツボ型)を倒して奥へ行くと取れる。 クワンガー フットパーツ(推奨)ブーメランカッターorショットガンアイス&アームパーツ 後半の塔の上。ブーメランカッターで引き寄せるか、チャージショットガンアイスを使い、乗って移動し、ダッシュジャンプで飛びつくと入手できる。ダッシュ壁蹴りのみでもギリギリ届く。壁に密着するのではなく、爪先が触れた瞬間に壁を蹴るイメージ。 カメリーオ フットパーツ ステージ前半、洞窟の入り口の直前にある穴を降りたところ。オクトパルドステージをクリアしていれば水が溜まっており、右にジャンプすれば取れる。なお、水が溜まってなくても、一応ショットガンアイスの溜め撃ち+ダッシュジャンプでも取れる。手前の雑魚を倒して出たアイテムにブーメランカッターを引っ掛けてすり替えるバグもあるが非常に難易度が高い。 イーグリード フットパーツ 最初の左の建物の上。右のリフトに乗り、リフトが頂点に達した所で左に大きくジャンプする。 ナウマンダー なし 3つ目の溶鉱炉(多分)の上。ペンギーゴステージをクリアしていれば溶岩が固まって上を歩ける。 各種パワーアップパーツ パーツ ステージ 必須要素 解説 フット ペンギーゴ なし 強制 ヘッド イーグリード なし(フットパーツ推奨) 後半の大きな鉄塔から降りて下へ。タンク(ボンベ?)を壊す。フットパーツなしでもギリギリ届く。 アーム ナウマンダー フットパーツヘッドパーツ 3つ目の溶解炉の池の最初の所から左にダッシュジャンプし、頭突きでブロックを壊して上がっていった所。ここで取らなかった場合、シグマステージ1面でゼロが死ぬイベントのときに自動的に入手。性能は同じ。 ボディ カメリーオ なし(フットパーツ推奨) 前述のライフアップが取れる場所で上の壁に上り、奥に進んで中ボスのRT-55J(緑色の力士ロボット)を倒すと取れる。フットパーツなしの場合は落ちてくるブロックを貯めて足場を作る必要がある。 サブタンク ステージ 必須要素 解説 マンドリラーステージ ブーメランカッター 最初の所の一番下の段の右端(ブーメランカッターが必要)。 アルマージステージ なし 1台目のモルボーラーがいる所。上の壁に張り付いて、出て行くのを見送ったら取ろう。 イーグリードステージ なし 前半の塔の上に乗っている砲台を壊し、上に乗っていると上がれるガラス張りの建物の中。 ナウマンダーステージ フットパーツ 3つ目の溶解炉の大広間の所の左上。 波動拳 アルマージステージのボス部屋の入口前まで画面をスクロールさせ、エスケープユニットを使ってステージから脱出or手前の大瀑布で死亡。 これを5回繰り返し、6回目以降に以下の条件を全て満たしているとボス部屋前の崖上にカプセルが設置され、妙なライト博士が登場する。 8体のボスを撃破 4つのパーツを装備 4つのサブタンクを入手 8個のライフアップを入手 ライフ満タン 効率の良いステージ攻略の流れ ペンギーゴ→イーグリード→ナウマンダー→クワンガー→マンドリラー→アルマージ→オクトパルド→カメリーオ 無理なくアイテムを回収出来る初心者向けルート。 イーグリードやクワンガーが難しければ弱点順で。 100%RTAルート ペンギーゴ→クワンガー→イーグリード→ナウマンダー→カメリーオ→マンドリラー→アルマージ→オクトパルド TAS及びAny%ルート ペンギーゴ→クワンガー→カメリーオ→イーグリード→ナウマンダー→マンドリラー→アルマージ→オクトパルド どのルートも再回収はペンギーゴステージのライフアップのみ。Any%は回収自体をしない。 100%の場合、クワンガーステージのライフアップをダッシュジャンプで取れる事が条件。カメリーオステージのライフアップをカッターで入手するバグは非常に難易度が高いため、無理せずイーグリードを先に倒す人も多い。 イーグリードステージでリフト呼び寄せバグを使うためどちらにしてもクワンガーは先に倒す。 後者ルートのナウマンダーとマンドリラーは別に逆でもいい。
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