約 1,268,406 件
https://w.atwiki.jp/ankasekai/pages/1013.html
____ ,...ィ | }ヽ \/ /∧ | | | \ >-――-- ...._ r、__} | | , ´ `丶、 | { {\_l/ \ } } } { ___ ヽ /ィ- 、―-{ ̄ヽ`ヽ / ̄ヽ ̄`ヽ ', \⌒ヽ /{ }/⌒〉 ,.ィミ,イ´ ̄`ヽ } 〉 イ ` 7 / \_/ / {/__{、 /-―'-、 / | / /-| -ミ{、 | / ム斗 l | \,/ /⌒ヽ  ̄| | { {て≧、{ ./ }/__}/, | || \_」 、_ノ 八 { 八 {弋iツ 乂{ ´てi ル'アl / | | | 〉 _,.ィ \} l\〉 ' `¨´}' }イ | | |¨´ /´ イ_. / ∧ | 込、 ` ‐ ィ | | ! ! ! / r-r ´ { / } { | >,.-=≦ ' .| | ノ | 八 / '/⌒ー;ァ / r'-从 {´ ヽ { , ./}ィ} }/ / r⌒ヽ、 / 匸乂、 \- / 、{ イ ||匸}ヽ { /イ `´ ,{ 匸乂、 /}ィハ} \ ,||匸} ヽ、 { イ _/ 匸乂、/ / Y 、 ∨!乂 `ヽ、. { { / {_イ / / \ Y_ノ } ∨´ ヽ { . / {⌒ヽ _〉|{ /_,.ィ7. l ∨ {=ミ 、 ,」ヽ. {_/ }L_ _,...イ乂ィ 」 { ∨_/ }ヾ イ_ ∨ / ∧/ 7 } \_ノ 7 , ヽ ー'}__〉 ∨ / ' / ヽ /__|_ノ__ T 、 } /、_ノ { / __ 、 } 〉 /´ ,' \ ,. ' 〈 ___Y __>-- 、__Y ̄`ヽ'ヾl / `¨ / { \ ̄/⌒ヽ}  ̄_\ \ /}イハ' 名前 レミリア・スカーレット 原作 東方Project 出演物語数 2 ネクストキング~王子様は朴念仁~ 妃候補の一人として登場 ゲーマーなボス王の隠し子、有権者 + ネタバレ注意 ネタバレはここに書く 怪人賛歌、悪の華はかくも散る TI社のバッタ怪人として登場。 しかし、脳改造を受ける前に脱走した。 + ネタバレ注意 ネタバレはここに書く
https://w.atwiki.jp/gennsounoutage/pages/148.html
紅い悪魔 レミリア・スカーレット No.0700 紅い悪魔 レミリア・スカーレット 読み:あかいあくま れみりあ・すかーれっと 属性:妖怪 吸血鬼 紅魔館 体力18 回避3 決死判定(2) [戦闘フェイズ]呪力3 フェイズ終了時まで、 自分のスペル1枚 は「攻撃+1」を得る。 (フェイズにつき1回まで使用可能) 《「Type 妖」製品版》 「……さあ、大人しく」 《「Type 萃」製品版》 「明日は私が主導権を握る」 illustrator/Wakky、葉庭 登場作品/東方紅魔郷 -the Embodiment of Scarlet Devil. 考察
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/1463.html
「というわけでお話を聞きたいと思いまして」 「懲りないわね貴女も。あのとき吹き飛ばされたのに」 紅魔館の庭。訪ねてきた射命丸文を十六夜咲夜が応対していた。 「それに、大体の話は知ってるでしょう?」 「記事には万全を期したいのですよ」 ぐっと力を入れる文に、やれやれ、と咲夜はため息をつく。 「本人に聞けばいいでしょうに」 「また吹き飛ばされるのも勘弁なのですよ。それに野暮にはなりたくないですし」 「まあそうなるでしょうけど」 「でしょう? だったら、貴女に聞いた方がいいかと思いまして。レミリアさんも今はお出かけなのでしょう?」 「そこまで調べてるのね」 咲夜はもう一つため息をつく。ここで弾幕勝負して追い出すのも有りだが、それはそれで仕事が増える。 「どのみち記事にはしますからねー。でもクライマックスを書くにはやはりその前も知っていたいのですよ」 「わかったわ。でも、後でどうなっても知らないわよ?」 「それはまあ、宥めていただきますよ」 やれやれ。咲夜は表情と仕草でもう一度そう返すと、そうね、と語り始めた。 いつからかしらね、彼が紅魔館に入り浸り始めたのは。 最初に訪ねて来たときは館内で迷子になってたけれどね。妹様にも遭遇していて。 え? ええ、無事だったわ。奇跡的に。そういえば、妹様も気に入ってるのよね、○○さんのこと。 お嬢様が興味を持ったのはそのときからでしょうね。訪ねてくる度に機嫌が良くなってたもの。 ……ああ、恐れないのよね、彼は。お嬢様のこと。恐怖なんてどこかに置いてきたって顔して――まあ、だからこそ幻想になったのかもしれないけど。 そうよ、いつもの通り。まあ、亡霊姫でも境界の妖怪も鬼も恐れない人間だものね。 ……あ、だった、ね。 そうね、三ヶ月くらい経った頃かしら、彼が来てから。 その頃には、夜に訪れたりもしてたわね。危ないから寄せってよく言ってたけど。 え? そうそう、『レミリアさんが起きてますから』よ。今考えてみると、ベタ惚れだったのよね。 まあ、彼の人柄その他は認めるところだから、別に良かったんだけど。 そういえば、血も提供してたりしてたわね。お嬢様曰く、普段は一切恐れないのに、牙を立てられるときは畏れが出て面白い、だとかで。 ええ、そうよ。その頃だったの。彼がお嬢様に告白して玉砕したのは。 いつになく少し落ち込んだ様子で、でもいつものように微笑んだままでね。 『また来ます』 ってそれだけ言って、帰っていったわ。普段より早い、まだ夜明け前に。危ないから大抵夜明けまではいるんだけど。 お嬢様には、って? ええ、そこはもちろん。そういうケアも従者の務めだもの。 呼ばれて紅茶を持って行って、話を聞いたのよ。聞かされたじゃないのかって? いいえ、聞いたの。 『○○に好きって言われた』 『そうですか。返事は?』 『返事? それを必要とするの? 私は吸血鬼よ、そんなものいらないわ』 言葉と裏腹に少し寂しそうだったけれど、口調はいつもの、威厳に満ちたものだった。 『共にはあれど、愛することなどない。彼はただの食糧に過ぎないし、無聊を慰める者に過ぎないのだから』 『それで、断られたのですか』 『そうなるかしらね』 テラスで、どこか遠くを見つめて、そう仰っていたわ。ああ、ぽつりとこう呟いてもいられたわね。 『……吸血鬼を好きになるなんて、馬鹿なことを』 けしかけなかったのか、って? どこかの黒白でもあるまいし。それにお嬢様が決めたことなら、私が口を出す必要はないじゃないの。 しばらく、○○さんは来なかったわ。まあ当然といえば当然だろうけれど。 お嬢様も暇そうだった。いや、実際暇だったんでしょうね。彼が来て話すのがもう日課に近くなってたんだもの。 そうね、『今日は来なかった?』と訊かれて、来ていませんと返すしかなかったわ。 それで寂しがるなら、断らなければ良かったんじゃないかって? おそらく、そうもいかなかったのよ。幾分かは想像になるけれど、自分の傍にずっと留めたいけど留めたくなかったはずだから。 彼はどこまでも自由だったもの。自由で飄々として暢気で……っていうと、どこかの紅白みたいだけど。 そう、で、あの事故が起こったのよ。詳細はいいわね? もう記事にした? ならなおさらね。 話を聞いたとき、お嬢様はそれこそそのまま飛び出そうとして、止めるのが大変だったわ……まだ陽が完全に落ちてなかったもの。 永遠亭に着いたときには、まだ昏睡状態だったわね。あそこの薬師の腕は確かよね、本当に。薬の調合も一苦労だったみたいだけど。 『○○を必ず助けなさい。助からなかったら――』 お嬢様が何を言わんとしたのか――は、少し不明瞭ね。お嬢様自身もそうじゃないかしら。 ただずっと待ってた。まあ、彼がいろんなところで慕われてたのも周知の事実だったから、多くのメンバーがいたけれど。 というか、○○さんの想いってみんなに知れ渡ってたのね。え、広めた? それで怒らなかったのも流石か…… だから、容態に動きがあったときみんなお嬢様を止めなかったのね。理解できたわ。 「こんなところかしら?」 「ええ、ありがとうございます。それにしても、あの晩は大変だったですけれどね」 「私は途中で外したから皆ほど聞いてなかったんだけど、お嬢様がお怒りになるほどのことだったの?」 「ええまあ、こんな感じでしょうか――」 レミリアが病室に飛び込んだとき、彼はまだ目覚めていなかった。 「○○――」 「大丈夫よ、峠は越したわ」 「そう」 永琳はそう告げて、席を立った。 「もし何か容態が変わったら呼んで。もう大丈夫なはずだけど」 「ええ」 レミリアは静かに答えた。静かだった。しばらく静寂が続いた後――彼は、目覚めた。 「……っ……?」 「○○」 彼は目の前にレミリアがいたことに驚き、ついで周りを見渡し、自分を見て、状況を理解したようだった。 「そうか、僕は……助かったのですね」 「そうよ」 「これは様々な方面にご迷惑を……来て、くださったんですか」 「感謝なさい、私がわざわざ来たのだから」 「はい。ありがとうございます」 屈託のない笑みに、レミリアは唇を結んだ。そして、○○の両肩に手を当て、彼を真上から覗き込んだ。 「何故微笑える」 「……嬉しい、から? レミリアさんがここにいてくれて」 「私は――お前を拒絶した。それでも?」 「それでも。嫌われたとしても――僕は、貴女のことが好きですから」 死に掛けていた人間とは思えないほどの明瞭さで、彼はそう口にした。 「……でも、お前は私のところに来なくなった」 「嫌われたと思って。僕に会うのが不快なら、会わない方がいいかなと」 「……私が、いつそんなことを」 「……そうですね。僕のためだったのかも。貴女にこれ以上嫌われたくなくて。それが怖くて、足を遠のけた」 「だから、私がいつそんなことを言った!」 レミリアは叫んだ。辛い想いを吐き出すかのように、それでも傲然とした口調で。 「お前が勝手に解釈したに過ぎないだろう。私は嫌いなどしなかった。ただ、想いに応えられないだけだった」 「そうだったんですか、鈍くてすみません」 「どうしてかと問わないの?」 「言えないほどのことならば」 「……ああ、認めよう。私もただ恐れていたに過ぎない。私が――」 レミリアの瞳から雫が零れ落ちて、○○の頬を濡らした。それを信じられないようにしながら、○○はレミリアを見つめる。 「私が、貴方を好きだといったら、傍に居て欲しいと言ったら、貴方はそれに応えるでしょう? 人間であることを止めてでも」 「ええ、まあ」 「そうなれば、貴方は変質する。貴方という存在が変わってしまう。それが嫌だった」 「…………」 「嫌だった――けど、貴方が来なくなったのも嫌だった。退屈になった。そして何より、今日」 レミリアは睨みつけるように○○を見つめる。 「貴方を喪うことを、私は恐れた。この吸血鬼が、紅き月が! ただのちっぽけな、人間の存在に振り回されて」 「レミリアさん」 「何かを恐れるなど、絶対しないと思っていたのに……っ!」 泣きながら怒るレミリアを、○○は抱きしめた。軋む身体で、まだ痛むだろう身体で。 「……僕は変わらない。器は変われど、その中にある僕と言う存在は変わらない、です」 「…………」 「それより、嬉しくてたまらないんです。ここまで想ってもらえたことが。嬉しくて嬉しくて、たまらない」 「……○○」 抱きしめられて戸惑ったような声を上げて、でも、レミリアは軽く頷いた。 「答え、させて。貴方を拒絶した言葉を変えたい。何も想っていないと言ったことを」 「はい」 「感謝しなさい。私も、貴方のことを想っているのだから」 「はい……嬉しいです」 柔らかく微笑った○○の額に、レミリアが自分の額を付けた。そして、口唇が少しずつ近付いて―― 「……で?」 「いやあ、そこで襖の向こうで聞いていたのがばれてしまいまして」 「なるほど、あのグングニルはそういうことだったのね」 「稀に見る鋭さを持ってましたね」 「よく全員無事だったわね……」 咲夜は呆れた声を上げた後、まあ本気でなかったんでしょうね、と呟いた。 「その後、○○さんはレミリアさんに吸血鬼にしてもらったのですよね?」 「一騒動だったわよ。紅魔館に住み込むことが決まって、越してきてすぐに『僕も吸血鬼にしてください』だもの」 「あー、でもあの永遠亭の会話からすると……」 「しばらく揉めてたわ……それでも、最後には○○さんの意思が通ったけど」 「そこは愛、というべきでしょうか」 「きっとね」 メモメモ、と手帳に記述しながら、文はさらに尋ねる。 「で、何も変わらなかったのですね?」 「ええ、面白いほど何にも。館をのんびり歩き回るのも、お嬢様に血を提供していることも、何もね」 「レミリアさんの心配は杞憂だった、ということですね」 「そうなるかしらね」 そう咲夜が答え、文が頷いたとき―― 「あら、天狗じゃない」 「お帰りなさいませ、お嬢様」 レミリアが○○を伴って帰ってきた。日傘を○○に差してもらっている。 「こんにちは、文さん。取材ですか?」 「ええー……あれ?」 ○○の言葉に、文は首を傾げる。何だかおかしい。この違和感は――? 「咲夜、紅茶を用意して。テラスで」 「かしこまりました」 「○○は来なさい。今日は気分がいいから、天狗も同席を赦してあげるわ。どうせ追っ払っても来るんだろうし」 「はい」 「ありがとうございますー」 レミリアが館に入り、○○が日傘を閉じて、では、と一礼して館内に入っていく。 そしてようやく、文は違和感に気が付いた。 「……あのー」 「何?」 「○○さんも吸血鬼になったんですよね?」 「ええ、お嬢様曰く『吸血鬼としては最低以下の中途半端』らしいけれど」 「それは手厳しいですねー……ではなく、今、日差しの中を普通に歩いてたように見受けるのですが!」 「そうね、まあいろいろあって……詳しくは本人から聞いたら? 普通に教えてくれるわよ。 まあ、私から言えるのは、お嬢様の愛、と、それだけね――私は紅茶の用意しなければならないから行くわ。後は本人に聞きなさい」 「ああ、はい……」 消えていった咲夜を見送って、文は胸元でガッツポーズを決めた。 「これはスクープの匂いがしますよっ!」 そう叫んで、彼女は翼を広げ、テラスの方に回っていった。 そこで文が真実を聞けたかどうかは――また、別の話。 ───────────── 紅魔館のテラス。陽の差さないその場所に、何人かの姿があった。 「○○が陽光を浴びても無事な理由? さあ、それは私にはさっぱり」 レミリアは紅茶を啜りながら、文の質問にそう答えた。 「え? でも……」 「理由自体は明確じゃないんですよ。仮説止まりですね」 疑問を浮かべる文に、○○が説明する。 「レミリアさんの『運命を操る程度の能力』が作用した可能性、です」 「あくまで仮説なんだけどね」 そう言いながら、パチュリーが本を小脇に抱えてテラスに出てきた。 「珍しいわね、パチェが出てくるなんて」 「咲夜に声をかけられたのよ」 レミリアの近くに腰を下ろしたパチュリーに、文が尋ねかける。 「と言いますと? ○○さんの運命が変わった……?」 「レミィが願ったとも言えるかも。○○さんに変わって欲しくなかった、でも一緒にいたかった。その折衷案みたいなものかしら」 「よくお話が見えないのですが……」 「彼は実際に吸血鬼になった以外は、ほとんど只人と変わらないのよ」 「酷いものよ。夜の恩恵もろくに受けられないし、陽光にも長時間当たってられないし、力は弱いし回復力も弱いし――」 「でも、人間だった頃と同様、日中にも活動できる、でしょ、レミィ」 パチュリーの言葉に、レミリアは口を噤む。ふい、と顔を逸らしたのを見ない振りをして、パチュリーは続けた。 「あくまで仮定よ。単なる想像に過ぎないわ。でもここは幻想郷。そういうことの一つや二つ、おかしくないでしょう?」 「確かに」 文は頷いてメモをまとめる。そして、ふと口に出した。 「そういえば、どうして判明したんですか?」 進んで日光に身を晒す吸血鬼など居はしない。が、それを彼女が訪ねた瞬間、○○を除く全員がため息をついた。 困ったように笑った○○が頬をかきながら説明する。 「いやまあ、事の発端は僕がうっかり朝日を浴びたことからなんですけれど」 「気化しますって」 「吸血鬼になったばかりでついうっかりと」 「うっかりで死んだらどうするつもりだったんですか」 その会話に、レミリアが、ふう、ともう一度ため息を漏らした。 「頼むから、もう驚かすようなことはしないで頂戴ね」 「はい、すみません」 「一騒動だったわよね、レミィが館の中を凄いスピードで飛んでって妖精メイド達は怯えるし、○○さんは飄々としてるからレミィの逆鱗に触れるし」 「だいぶいろいろ起こったみたいですね、その話も詳しく聞きたいところですが」 「大して面白くもないわよ」 レミリアがそう断じて、話を打ち切った。 暫くの後、レミリアが席を立った。 「少し休むわ。後はよろしくね、パチェ、咲夜」 「はいはい」 「かしこまりました」 「お話ありがとうございまーす」 そして、○○の方に一瞥を向ける。 「○○は付き合いなさい」 「はい」 こちらは、では、と文に一礼してレミリアの後を追っていく。 二人が見えなくなった頃、文が手帳をパラパラとめくりながら微笑んだ。 「いやあ、いろいろ記事になりそうなネタが」 「程ほどにね、と言っても、貴女には無駄でしょうけど」 「大丈夫ですよ、きちんと事実をお伝えしますから! 特集組めそうですね~」 文は上機嫌で言い、咲夜が呆れた声を上げた。 「もしかしてあちこちで話聞き回ってたの?」 「ええ、みなさんの話を元に。一応記事の本題は例の事件ですけどね」 一体どんな記事になるやらと一抹どころでない不安が過ぎる。 「それにしても……みなさんの話をまとめていると、随分と○○さんがベタ惚れなのが伝わってきますねえ」 何気ない文の呟きに、パチュリーと咲夜が同時に意外そうな顔になる。その変化を文は当然見逃さなかった。 「どうしたんですか?」 「いえ、みんなの一般認識ってそうなのね、って思って」 「まあ、外ではあの永遠亭での一件だけですからね……」 「は?」 文は再び手帳を開き、二人に問い直す。 「……それは、逆だと言う認識ですか?」 「正確には双方から、ね。○○さんがベタ惚れなのは見ての通りだけど、レミィも相当なものよ」 「そうなんですか?」 「そうでなければ、○○さんをあんなに側に置いたりしないわよ。咲夜が付いてないときは大体○○さんが付いてるし」 最近ではどちらが多いかしらね? とパチュリーは咲夜をからかうように問いかける。 「適材適所、ですわ」 咲夜は微笑んで、何でもないように返事を返した。 「はー、ということは、レミリアさんもベタ惚れだと」 「そういうことかしらね。第一、彼の立場も客分だもの。レミィの中で重要度がかなり高い証拠よ。彼は従者みたいなことしているけど」 「いいのですか? そういうことを言ってしまって」 咲夜の問いに、パチュリーは、いいのよ、と返した。 「あんな様子を見せ付けられてる方には、これくらいの権利があっていいものよ」 「素敵な親友関係ですわね」 咲夜の苦笑は、『あんな様子』について詳しく聞き出し始めた文の勢いにかき消されてしまった。 レミリアの部屋に○○が入るのは初めてのことではない。というか、最近は週の半分はここに居る気がしている。 「レミリアさん?」 「ん?」 言われるままに寝着の用意などしていた○○は、レミリアの様子がおかしいことに気が付いていた。 「えと、何か、考えておられますか?」 「……貴方は大事なときに鈍くて、こういうどうでもいいことに鋭いのね……」 心底呆れた声を出したレミリアは、○○の手から寝着を受け取ってベッドの上で着替えはじめる。 ○○は習慣で後ろを向いた。おそらく、気にしていないのだろう。 「……思い出して、ちょっと嫌な気分になってただけ」 「……?」 「…………本当、変なところだけ鋭いのね……」 さらに呆れたレミリアは、自分の方に来るように○○に命じた。 「座りなさい」 「はい」 ベッドに腰掛けた○○の、その膝の上にレミリアは座る。 「……貴方が、陽光を浴びたと聞いたときのこと」 「ああ……すみません」 「あっさりと言わないの。私は、貴方を死なせるために吸血鬼にしたわけじゃないのよ?」 爪が立つほど強く、レミリアは○○の腕をつかむ。 「言ったでしょう。私は貴方を喪うことを恐れる、と」 「…………すみません」 「もう二度と、あんな思いはさせないで。いいわね」 「はい、誓います」 腕は痛かったが、それよりもその言葉の方が痛かった。 あのとき、朝日を浴びても無事だとわかったとき、あまりにものんびりとしてしまった自分に、少し腹が立つ。 同時に―― 「ありがとう、ございます」 「何?」 「心配してくれて、想ってくれて、ありがとうございます」 その言葉に、レミリアは微笑った。 「今更何を言っているの? 貴方は私のものでしょう。礼を言われることでもないわ」 「はい」 満足そうなレミリアの様子に、○○が心からの笑みを浮かべていると、彼女が小さく欠伸をした。 「さすがに、昼間は少し眠いわね……寝るわ」 「はい。では僕は」 「何言ってるの。付き合え、って言ったでしょう?」 動こうとした○○に心外そうな視線を向けて、レミリアは首を傾げる。 「……はい、了解しました」 「よろしい」 困ったようにしながらも自分を優しく抱きしめる○○に、レミリアは再び満足そうな微笑みを浮かべた。 数日後、図書館にて―― 「パチェー」 「レミィ。どうしたの? ○○さんならいないわよ」 「買い出しに出てるのは知ってるわ。暇だったから……あら珍しい、あの天狗の新聞読んでるの?」 「ええ。貴女も読んでみる?」 パチュリーが示した先には、ここ最近の事件と、先日の紅魔館でのインタビューを元にした記事。そして。 「ん、私達のことについて随分書いたものねえ」 「あら、意外な反応。怒るか何かすると思ってたのに」 「だって○○は私のものだもの。遠慮なんてしないわよ……ああでも、少しは自重した方がいいかな」 「……ごちそうさま」 パチュリーはそう応えて、珈琲に口を付けた。 ─────────── 腹が減った。こんな類の空腹を、未だかつて彼は感じたことがなかった。 それでも、思うように喰うわけにもいかない。今の自分は昔とは違うのだ。ましてや客人の身、思うが侭に振舞えるわけもない。 思い切って、自分の腕に噛み付いた。じわ、と血の味が口に広がって―― 「……不味い」 そう、小さな呟きと共に吐き捨てた。 「咲夜ー」 「はい、お嬢様。どうなさいました?」 「○○は何処に居る?」 「確か今日は、パチュリー様に魔法を教えていただくと言ってましたが」 レミリア・スカーレットの問いに、十六夜咲夜はそう応じた。 「ああそうか、大して力もないから、パチェに教えてもらえ、って言ったんだっけ」 レミリアは恋人に対して評価は中々辛い。故に半端なデイウォーカーは今日も今日とて、頑張ってせめて半人前へと修行中であった。 「ええ。そういうわけで、本日は図書館に」 最近、お嬢様の発言はほとんど彼のことになっているな、と、微笑して咲夜は思う。 何だかんだと言いながらも、彼の居場所を探しているのが可愛らしい。 「では、今日はパチェのところでお茶にしましょうか。よろしくね」 「はい」 咲夜は一礼して、姿を消した。 紅魔館図書館。本を読んでいたパチュリーは、館の主の登場に本から顔を上げた。 「あらレミィ。お茶の時間?」 「ええ。○○は?」 「最近口を開けば彼のことばかりよね……今は休憩して本を片付けてもらってるわ」 咲夜が手早く用意していく中、レミリアはパチュリーの向かいに腰掛ける。 「どう?」 「順調といっていいのかしら。知識だけはよく吸収していくわ」 パチュリーは咲夜の淹れた紅茶を啜りながら続けた。 「今日は途中、妹様に捕まって大変そうだったけど」 「フランに? どうだった?」 「今日は背中の軽い火傷で済んでたわね」 「よくそれで済んだわね……」 「回避の腕は上がってるわよ。そうね……フォーオブアカインドから逃がれられるくらいには」 「……少し相手させすぎたかしら?」 「かもね。ああ、戻ってきたわよ、貴女の愛し人」 「パチェ!」 親友の抗議を受け流して、パチュリーは何事もなかったようにやってきた○○に話しかけた。 「お疲れさま」 「はい、あの区域のは大体終わりました」 「貴方も本が好きよね。何か面白いものはあったかしら?」 「そうですね……まあ、いろいろと。まだ読めないのも多いですが」 そう応えながら、○○はレミリアの隣に座る。出された紅茶をもらって、深々と咲夜に頭を下げた。 「まあ、そうでしょうね。パチェ、講義の調子は?」 「まだまだね。自己防衛のためにも、早々にスペルカードは作った方がいいのだけれど、如何せん、いろいろね」 「あー、なるほど。才能がない、か」 「はっきり言えばそうね。どれだけ時間がかかるやら」 手厳しい二人の意見に無言で微苦笑しつつ、○○は紅茶を啜って息をついた。 「あー、僕のにも血を入れてくれてたんですね」 「ええ、そういう注文があって」 「才能のない身にはきついだろうから、栄養補給」 「ありがとうございます」 礼を失しない程度に、○○は勢いよく飲む。レミリアが呆れた声を出した。 「そんなに慌てなくても。紅茶はゆっくり楽しむものよ」 「あ、え、ええ、そうですね。ちょっと、喉が渇いたみたいで」 そう言いながら、半分ほど中身がなくなったカップをソーサーに戻してテーブルに置いた。 「で、どう?」 「そうね、まあ、元人間とはいえ、レミィの眷属だから、魔力自体はあるの。だから、それをきちんと使えるようにして行けばいいだけ」 「それが難しいのね」 「才能がないのが響いてるわ。まあ、素養が全くないわけじゃないから――」 しばらく雑談をしながらお茶の時間を楽しんでいたが、いきなりパチュリーが、ふう、とため息をついた。 「で、目の前でいちゃつかれても困るんだけど」 「え? いいじゃない。ここが落ち着くのよ」 レミリアがいつの間にか、○○を椅子にして座っていた。機嫌が良いようで、羽がパタパタと動いている。困ったような顔をしながらも、○○も下ろそうとはしない。 「まあ、仲が悪いよりはましだけれど」 「でしょ?」 「貴女達が喧嘩しようものなら紅魔館が半壊するわ」 主にレミィによって、という部分は省略して、パチュリーは紅茶を口に運ぶ。 その際に、レミリアに目配せし、咲夜に向かって一つ頷いて見せた。 「ん?」 「ああ、○○さん、少しお願いしたいことがあるのだけれどいいかしら?」 咲夜の突然の言葉に、○○は面食らった。 「あ、ええ。ええと、よろしいですか?」 「……ええ、いいわ。いってらっしゃい」 大人しくレミリアは○○の膝の上から下りて、ソファに腰掛ける。 「それでは、また後程」 一礼して、○○は咲夜の後に付いていく。 それを見送って、レミリアがパチュリーに問い直した。 「何? わざわざ席外させて。何かまずいことでもあった?」 「私にとっては大したことじゃないわ。でもレミィと○○さんにはそうでもないと思って」 パチュリーは紅茶を飲みながら、事も無げに言う。レミリアは少し眉をしかめた。 「どういうこと?」 「……彼、飢えてるわよ」 「何?」 「たぶん、血が足りてない。レミィ達と同じ量では足りないのね、きっと」 「……何故」 険しい声にも、パチュリーは怯んだ様子を見せない。 「魔法の講義やっててわかったのよ。そもそも、養分が足りてないのだからただでさえ無い力を出そうというのが無理な話」 「そうじゃない!」 強い語調で言ってから、ふう、とレミリアは自身を落ち着けるように大きく息をつく。空になった○○のカップを見て、目を細めた。 「……何で、言わないのよ」 「そんなに大事と思ってないのだと思うけど」 「でしょうね……ありがと、パチェ。叱ってくるわ」 「この貸しはいずれ返してね」 「ええ」 図書館から出て行く親友を見送って、パチュリーは紅茶のおかわりを頼むために小悪魔を呼んだ。 「ありがとう、助かったわ」 「いえいえ」 咲夜の言葉に、○○は軽く手を振る。特別に仕事があったわけではないが、ちょうどよいので幾つか仕事を分担させていた。 「ところで」 「はい?」 「何かお嬢様に黙っていることとか無い?」 咲夜は○○が飢えていることは知らないが、勘の良い彼女のことである、何か黙っていることくらいは察していた。 少し考えて、○○は苦笑し、ふるふると首を振った。 「特別なことは」 「そうかしら?」 その様子に、直感の正しさを確信したのか、咲夜の声が鋭くなる。さてどうしたものか、と○○が思ったとき、咲夜の背後から声がかかった。 「いいわ、咲夜。そこからは私が直に尋問するから」 「お嬢様」 咲夜が一礼して、彼女の主を○○の前に通す。レミリアは○○を見上げて、少し固い声で告げた。 「部屋に来なさい。聞きたいことがある」 「はい」 きょとんとしている○○に、レミリアは一つ大きなため息をついた。 部屋に通されて、レミリアが招くままに、○○はベッドに腰掛けた。 「一体何でしょう……かっ!?」 唐突に、レミリアが首筋に噛み付いてきた。押し倒される形で、血を飲まれる。だが、少量だった。 「私はあまり飲めないからな。この程度でも事足りる」 「はい? はい」 すぐに口を離してレミリアが発した言葉に、○○は頷く。周知の事実だ。 「だが、○○はそうもいかないんだろう?」 「え、と、それは」 「飢えているんだろう。血が欲しいと、そう思っているはずだ」 本心を見抜かれ、○○は狼狽する。確かに、血が欲しい。飲みたい。だが。 「とはいえ、食事はきちんと頂いているんです。これ以上求めるわけにも」 「そうだな、そう言うと思った……」 レミリアは再びため息をついて、○○を押さえつけた。 「……○○は、ここの客人。それはわかってるな?」 「ええ、ああ、はい」 「……客人を飢えさせて、平然とする主人が居ると思う?」 「っ!」 ○○は目を見開く。それは予想外だった。考えもしていなかった、というか。 「しかも、貴方は私のしもべ。それを飢えさせている主は?」 「レミリアさん……」 「私は怒ってるの。言わなかった貴方にもそうだけど、気が付かなかった私にも」 静かな瞳に、○○は胸が締め付けられるような思いを感じる。 「欲しいときは欲しいと言いなさい。貴方にはその権利も義務もある」 「……はい」 「血が足りなければ用意させればいいし、誰かに提供してもらうというのもある。わかった?」 「はい……でも、誰かからもらう、というのには、抵抗があります」 ○○はぽつりと呟いた。それに、レミリアは首を傾げる。 「抵抗があるっていうのは、やっぱり人間だったから?」 さらなる問いに、○○は困った顔をした。 「……それもある、とは思います。料理に混ぜるならともかく、直には飲みたくない」 「変に強情ね」 「いいでしょう、別に」 ○○が顔を背けたので、レミリアも追求を一旦止めた。他にも聞きたいことはあったので。 「それにしても、飢えてたんなら相当な時間でしょう? どうしていたの?」 「……自分の血を飲んでみたり、とか」 「自分を喰うな」 呆れた声で突っ込んで、ふとレミリアは尋ねてみた。 「どうだった? 自分の血を飲むという発想なんて無かったもの」 「死ぬほど不味かったです」 「まあ、そんなところだろうと……ねえ、○○」 レミリアはふと思い当たって、○○の顔を覗きこむ。 「……もしかして、私に遠慮していた? 誰かに血をもらうこと」 「…………」 沈黙は雄弁だった。誰かにもらうということは、誰かに牙を立てること。それは何だか、レミリアを裏切るようで。 それに気が付いたレミリアは、一瞬だけ、怒りや不機嫌とは違った、少し切なそうな光を瞳によぎらせた。 「……馬鹿ね、貴方は。自分が飢えてまで」 「そうかもしれません」 「……○○」 自分の首筋を晒すと、レミリアは○○を引き寄せて牙を立てさせた。 「!?」 「私の血を飲みなさい。貴方を飢えさせたのは私の所為でもあるし。それに、私ならいいんでしょう?」 「で、も」 「食べても、いいの。私が命じてるんだから。口直しには十分と思うけれど」 「……はい」 からかうような語調に頷いて、彼は牙を立てた。 「……っはあ……はあ……そうとう、飢えてたのね。というか、こんなになるまで放置するな」 「すみません」 心の底から○○は謝罪する。身体の上に乗ったまま、レミリアは顔を紅潮させて荒い息をつきながら彼を睨みつけていた。 「でも、楽になりました……」 「まあ、それはそうでしょうね」 息を整えながら、レミリアは悪戯っぽい笑みを浮かべた。 「本当に、貴方は変わらないわね。人間だった頃と同じ。大人のくせに、どこか抜けてて、意地っ張りで、子供っぽい」 「不興を買いましたか?」 「いいえ、変わらないのがさらに気に入った。それに今回のは、私のためというのも気に入ったしね」 先程までの不機嫌が何処へやら、楽しそうにレミリアは彼を見下ろす。 「でも、黙ってたのは感心しない。だから、今宵はずっと私に付き合いなさい――いいえ、今宵といわず、ずっと」 「はい、喜んで」 許しを得たことにほっとして、○○は相好を崩した。 「それと、お腹が空いたときはそう言いなさい。食事の量も増やさせるから」 「はい、わかりました」 「そして――どうしても足りないときは、また、飲ませてあげる」 そう言って、ふい、と顔を背けたレミリアに、○○は目をしばしばさせる。 背けた顔はよく見えないが、耳が赤くなっているのが見えた。 「いいわね?」 「え、と、それは」 「二度は言わない」 それだけを口にして、レミリアは○○の上から下りると彼の袖を引いた。 「今日はもう何も用はないわね?」 「はい、特には」 「では、散歩にでも行きましょう? 今夜は月が綺麗だから」 少し紅い顔のまま、自分に向かって手を伸ばす主に、○○は恭しく従った。 「承知いたしました」 よろしい、とだけ微笑んで、レミリアは部屋を出て行く。 その後ろに付き従って廊下を歩きながら、○○は、飛行も魔法も、もう少し頑張ろう、と心に決めていた。 だって、そうでもなければ、彼女の横に立つには不相応じゃないか。 それを見透かしているのか、一歩後ろから付いてくる○○に向き直って、レミリアは笑顔を見せた。 「次は、私も○○の特訓に加わろうかしら」 「え?」 「だって、私とパチェが一緒に教えれば、効率は上がるわよ」 「……そうですね、では、よろしくお願いします。一緒にいられる時間が長いのも嬉しいですし」 何気なく言ったつもりなのだが、瞬間、レミリアはぼんと音がしそうなほど顔を紅くして、前を向いてしまった。 「馬鹿なこと言ってないで、早く行くわよ」 「……? はい」 何が拙かったのかわからないまま、○○はいつの間にか近くに来ていた咲夜から念のための日傘を受け取って、早足で前を行く愛しい主を追った。 ─────────── 紅魔館の調理場。目の前の光景に、十六夜咲夜は何と声をかけるべきか悩むように目を閉じて額に指を当てた。 「あれ、咲夜さん。どうしました?」 「いえ、特に用というわけではないのだけど」 幸いにして、向こうから声をかけてくれたので、訊き返すことにする。 「とりあえず、貴方はそういうことをしても死なないと思うのだけど、何しているの?」 「え? ああ、これですか」 青年は、手首に当てた包丁を軽く上げて――自分がどのように見られていたのか気が付いた。 どう見てもリストカットですありがとうございました。 「いやいや、普通にクッキー作ろうとしてたんですよ」 「何故クッキー作るのに手首に包丁を」 呆れ顔の咲夜に、いやいや、とさらに手を振る。 「この前のバレンタインのとき、レミリアさんがトリュフ作ってくれたじゃないですか、血を入れてくれた」 「ああ、あのときの」 「だからお返しに、と」 「それはいいけど、今昼間だから回復力ほとんどないんじゃなかった?」 「あ」 「相変わらずね……」 呆れたまま、咲夜はため息をつく。まあだからこそ、お嬢様も退屈しないのだろうけれど、と心に呟いて。 「今日のおやつとはまた別に作ってますから、内緒ですよ」 「ええ。それにしても、すっかりお菓子職人になってしまったわね」 「それでも半分くらいは咲夜さんがやってる気がしますが」 「まあ、主の客分にあまり料理させるのも従者としてどうかと思うし」 それもそうか、と○○は頷いた。何とも暢気な様子は、まるで吸血鬼とも思えない。 そもそも、進んで料理をしている吸血鬼というもの自体が想像しがたいはずなのだが。 「ああ、そうだ、作り上げたらパチュリーさんのところに行かないと」 「また特訓?」 「いえ、今回は別用で。錬金です」 「……また変なのに手を出してるわね」 「そうでもないですよ。明日のために必要なことです」 ぐ、と握り拳を作って、○○は気合を入れた。 「とりあえず、クッキーを作ってしまわないと」 「……とりあえず、手首じゃないところを切ったらどうかしら」 「はい、出来上がり」 「ありがとうございます」 出来上がった代物に、○○は満足そうに微笑った。パチュリーは○○が丁寧にそれをラッピングしているのを眺めながら呟く。 「だいぶ豪勢に使ったわね、いろいろ」 「それだけの甲斐はある代物だと思いますけれど」 「まあね。私もあまり使わない技法を試せたから一石二鳥なんだけど。だいぶかかったんじゃない? 材料費」 「こつこつためてましたから。ほら、里の手伝いとかで」 「……貴方ほど人に近い吸血鬼も、今まで居なかったでしょうね……」 呆れたようにため息をついて、パチュリーは小首を傾げた。 「しかし、その形なのね。てっきり指輪か何かにするものだと」 「指輪は……その、僕がせめて、レミリアさんに認められるくらいに強くなったときに、と」 「あら、渡す予定はあるのね」 からかうような一言に、○○は顔を紅くして慌てた。いやあのその、と、言葉にならないことを口にする。 「…………意外な反応。面白いわね」 「あまりからかわないでください」 「もう少し落ち着いた対応するかと思ったもの。新たな発見ね。今度レミィをからかうときにも使えるわ」 本気なのか冗談なのか、パチュリーはそう言って微笑った。 「冗談ですよね?」 「さあどうかしら。さて、そろそろレミィが起きる頃よ」 「ああ、ですね。喜んでくれるかなあ……」 「……喜ばないわけが無いと思うけれどね」 心配そうな○○に、パチュリーはもう一度ため息をついた。 「……で、これがお返し?」 目の前の凝ったクッキーを手にして、レミリアは楽しそうに言った。 「ええ」 「……へえ、綺麗。クッキーでもこんなになるものなのね」 しげしげと眺めて、感想を口にする。真ん中に赤い小さな果実が嵌っていて、色もほんのり紅い。 「見た目も凝ってみました。まあ、クッキーなのでできることは高が知れているんですけど」 「それでも美味しそうね。いただくわ」 レミリアが口にすると、サク、と小気味よい音を立てた。焼き加減も上々のようである。 「ん、美味しいわ。流石ね。あ、○○の血も入ってるのね」 「あれ、よくわかりましたね」 「当然よ、お気に入りだもの」 どうやら気に入ってもらえたようで、○○は安堵する。いつもなら自分で味を確かめるのだが、自分の血が入っているため味がわからなかったのだ。 「○○は食べないの?」 「自分の血が入ったものはちょっと。僕には不味すぎて」 「……自分の作ったものが食べれないのは難儀よね。 ……そうだ」 「はい? ……っ!?」 いきなりクッキーを咥えさせられて、○○は驚く。 「そのままにしてなさい」 そう言って、楽しげな笑顔のまま、レミリアは座ったままの○○に近付き、咥えている側とは反対から食べ始める。 サクサクと良い音を立てながら食べ、僅かに○○の口の中にあったクッキーまで、舌でぺろりと舐めるように食べてしまった。 「…………」 突然のことにフリーズしたままの○○に、レミリアは悪戯っぽく囁いた。 「どう? これならそのクッキーも甘かったんじゃない?」 「……わかりませんよ、そんなの」 「あら、じゃあもっと食べた方が良いわね」 そう言って、再び○○の口にクッキーを咥えさせる。その辺りで、彼も気が付いた。 ……これは、バレンタインのときと同じことをさせようしていますかもしかしなくとも。 「じゃあ、いただきます」 近付いてくる恋人の顔を見つめながら、彼は固まり続けるしかなかった。 半刻程後、クッキーがほとんどなくなるまで同じことが繰り返された。 最後の方には彼も開き直ってレミリアに応じて(抱きしめたりキスを返したりして)いたが、その辺りで恥ずかしさが出てきたらしく、最後の方はレミリアも顔が紅くなっていた。 自分はといえば言うまでも無く。さぞ不思議な情景になっていることだろうと、○○は思った。 「ごちそうさま。美味しかったわ」 「お褒めに預かり恐悦至極」 顔は紅いが、機嫌はそう悪くはないらしいレミリアに微笑み返して、○○はポケットの中のものを確かめた。そろそろ頃合いだろう。 「あの、レミリアさん」 「何?」 「もう一つ、その、プレゼントがあるんです」 「へえ、何かしら?」 興味を示すレミリアに、○○は胸のポケットから綺麗に包装した箱を取り出す。 「どうぞ」 「開けるわね」 手に取るが早いか、するすると丁寧にレミリアが箱を開けていく。器用だとは思っていたけれど、ここまで鮮やかに開けられるとは思っていなかった。 「これ……ネックレス? いえ、ペンダントかしら」 「ええ」 レミリアは取り出したペンダントを手に乗せ、先端に付いている紅い石を見て目を細めた。 「変わった石……稀石ね。ん……ああ、錬金したのか。なるほど」 「いかがでしょう?」 「いい色ね。それに、いつ着けていても邪魔にならない大きさ。あ、私の首のサイズに合わせてあるのね。知ってたの?」 「ああ、ええ、まあ。その、これくらいかな、と。僭越ですけど、抱きしめさせてもらってるときの感覚で」 「……そ、そう、ね」 何かを思い出したのか、顔を紅くして、互いに何となく目を逸らす。 「着けてもらっていいかしら?」 「はい」 立ち上がって、○○はレミリアの後ろに回り、ペンダントを付ける。胸元で、紅い石が踊った。レミリアはそれを手で弄びながら、彼を振り返って笑顔を見せる。 「最近、パチェと何か創ってたのはこれだったのね」 「知ってたんですか?」 「まあね。ちょっとは気になってたのよ」 「……もしかして、妬いてました?」 「そ、そんなわけないじゃない」 素直な反応が嬉しくて、思わず頬が緩む。それにむっとしたのか、レミリアが頬を引っ張ってきた。 「腹立つわね、そういう顔されると」 「痛い痛い、引っ張らないでください。でも、内緒にしていたかったんです」 「それは、わかるけど……まあ、いいわ。これ、気に入ったしね。不思議、光に透かすと少し色が変わるのね。いえ、光が虹のようになるのかしら?」 「僕はまだ居ませんでしたけど、紅霧異変のときのレミリアさんの霧が、そんな風に輝いていたと聞いて。月光に透かすと、もっと鮮やかになるはずです」 「どれだけパチェに注文付けたの?」 「かなり。外の本拾ってくるのとか、材料の関係とか、新魔法の実験とかで手を打ってもらいました」 「あまり無理させないでね。パチェは身体弱いんだから」 親友をそう気遣って、それにしても、と彼女は小首を傾げて尋ねる。 「ペンダントを贈るのって、確か独占欲の表れ、じゃなかった?」 「……そんな意味あったんですか」 「俗説か迷信か、だけれどね。でも……」 レミリアは○○に向き直ると、その首に腕を回して抱きついた。 「貴方はどうなの? 私を独占したい?」 「…………みなまで言わせますか」 「もちろんよ。言いなさい」 レミリアの甘い強請りに、○○は観念して両手を挙げた。 「……無論、独占したいです。貴女を愛しているから。僕だけを見ていて欲しい」 「……ん、合格。そこまでの言葉をもらえるとは思ってなかったけど」 胸に顔を擦り付けてくるレミリアの頭を○○は撫でる。真っ赤になっているだろう自分の顔を空いている手でぱたぱたと仰いだ。 レミリアの表情は見えないが、どうやら照れているらしい。自分で言わせたのに、と微笑ましくなってくる。 「そうね、このペンダントのお礼もしたいし、今日は貴方に独占されるのもいいかもね」 「何気に凄いこと言わないでください。それに、それもホワイトデーのお返しなんですから」 「あら、私はトリュフしか渡してないけど?」 「三倍返しが基本と言われてるんですよ、外では」 「じゃあ、前言撤回ね。いつもの三倍、貴方をもらわないと」 紅い顔のままパタパタと羽が楽しそうに動いている。やれやれ、と心の中だけで肩をすくめて、○○はあえて尋ねた。 「……それは血でしょうか?」 「貴方を全部、よ」 「……では、レミリアさんのお好きなように」 「ええ、好きにするわ」 そう口にして、レミリアは背伸びをすると、○○に口付けた。 ――後日。 「あら、今日は魔理沙も来てるのね」 「おお、邪魔してるぜー」 お茶をしに図書館にやってきたレミリアは、雑談しているパチュリーと魔理沙を見つけた。 「さも当然の如く受け入れないで。レミィも」 「なんだか慣れちゃったわ、もう」 「そうだそうだ、パチュリーもいい加減慣れろよ」 「貴女が言わないで」 そんなこんなで小コントをしているうちに、咲夜と○○が紅茶と菓子を運んでくる。 「あら、来ていたの」 「咲夜、やはり鼠が多すぎるわ」 「まあまあ、多めに見ろって」 「だから貴女が言うなと」 楽しそうなやりとりに笑って、○○はスコーンをテーブルに置いた。ささやかな茶会が始まる。 「あれ、レミリア。お前そんなのしてたか? そのペンダント、変わった代物だな」 「ああ、これ?」 「魔理沙、余計に突かないほうが良いわよ。延々惚気を聞かされるわ」 「そうかしら?」 そうは言いつつも、レミリアからはパチュリーに十分な感謝の念がある。 パチュリーもそれを気付いている。ただ口にしないだけだった。 「ほう、ということは、○○からのプレゼントか何かか」 「ええ、そうよ」 「まあ、そういうことです」 「ハモるな。あー、はいはい、大体わかってきた。大変だな、パチュリー」 「同情してもらえて嬉しいわ。ついでに分かち合ってくれるともっと有り難いのだけど」 「私はそこまで甘党じゃないんでね」 くすくすと楽しげな笑みが交わされ、穏やかで賑やかな談笑が始まる。 そんな中、レミリアの胸元には、美しく鮮やかな紅い稀石が煌めいていた。 13スレ目 49、179、422 うpろだ938、958、990、991 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/koubutou/pages/36.html
永遠に紅い幼い月 レミリア・スカーレット 武装 左武器 :大玉 中央武器:火柱 右武器 :紅弾 スペルカード 神槍 :スピア・ザ・グングニル コメント 近距離以上中距離未満で戦うお嬢様。LWの相殺性やDCW・DcCWの突撃を駆使して削るキャラ。(ver1.50) 近接性能はCWの性能が絶望的・RWとCWで大した速度の違いがない(遅い)と、近接は不向き。 近接だけを極めるほどでないと辛いかもしれない。 スペルカードのグングニルはver1.40より、距離2.50以上離れていると確実に当たらない性能となった。 密着状態(距離2以下)でないとまともに当たらないのでスペルカードは使わずに、 息切れキャンセルの為のゲージと考えて良いかもしれない。 確実に当たる場面で逆転を狙うくらいか? ver1.50より、ダッシュ仕様の変化・TRWの性能変更があった為、 TLW→TRWのコンボがなかなか強い。 お勧め度3 あふれ出るカリスマ。ダッシュ火柱が非常に光る。 ダッシュ速度も速く回避しやすいが、いかんせん弾速が全体的に遅く、 近づかざるを得ないので、気を配らなければガンガンHPが減ってしまう。 歩きも遅いのでスペルカードを使うような暇はないと思われる。 格闘の出にも難があり、近接距離ではあまり戦わないほうがいい。 なお、レミリアの空ダッ近は射程が短く当たりづらい。硬直も大きい。 が、威力としては十分な為、脅しとしては使える。 JTRWは昔は猛威を振るっていたが、今では離れないと自動追尾が付かない技となりあまり使える技では無くなった。 ただし、横DCW→JTRW等のコンボもあるので、まだまだ輝きは衰えていない。 相手の動きを読み火柱を刺す力、弾幕を展開し場を制圧する力、 消費の多い技をうまくやりくりさせる技量が必要な為、慣れてきた中級者から上級者にお勧め。 間接攻撃 ライトウェポン(RW) 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち 1.5 2% 1- 0.4 しゃがみ 8 30% 4 4 ジャンプ 8 30% 6 4 ターボ 10 70% 1(4HIT) 4 槍投げ しゃがみターボ 8 70% 1(4HIT) 4 上槍投げ ジャンプターボ 8 50% 12 4 前ダッシュ 1.5 40% 12 0.4 前ダッシュしゃがみ 8 45% 5 4 空前ダッシュ 1.5 30% 12 0.4 横ダッシュ 1.5 30% 10 0.4 横ダッシュしゃがみ 8 35% 4 4 空横ダッシュ 1.5 25% 10 0.4 後ダッシュ 1.5 12 30% 0.4 後ダッシュしゃがみ 8 40% 6 4 空後ダッシュ 1.5 25% 12 0.4 レフトウェポン(LW) 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち 10 30% 1 6 しゃがみ 10(6) 40% 1(2) 6(5) 括弧内は小玉 ジャンプ 10(6) 30% 1(2) 6(5) 括弧内は小玉 ターボ 10(6) 50% 3(2) 6(5) 括弧内は小玉 しゃがみターボ 10 60% 6 6 ジャンプターボ 10 40% 5 6 前ダッシュ 6 35% 5 5 小玉 前ダッシュしゃがみ 10 40% 3 6 空前ダッシュ 10 40% 3 6 横ダッシュ 6 35% 5 5 小玉 横ダッシュしゃがみ 10 40% 3 6 空横ダッシュ 10 40% 3 6 後ダッシュ 6 40% 7 5 小玉 後ダッシュしゃがみ 10 40% 3 6 空後ダッシュ 10 40% 3 6 センターウェポン(CW) 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち 9.5(12.5) 30% 3 6 括弧内は停止後 しゃがみ 12.5 30% 2*2 6 ジャンプ 9.5(12.5) 40% 3 6 括弧内は停止後 ターボ 9.5(12.5) 40% 5 6 括弧内は停止後 しゃがみターボ 9.5(12.5) 50% 6 6 括弧内は停止後 ジャンプターボ 9.5(12.5) 45% 5 6 括弧内は停止後 前ダッシュ 9.5(12.5) 45% 1*6 6 括弧内は停止後 前ダッシュしゃがみ 12.5 45% 3*2 6 空前ダッシュ 9.5(12.5) 45% 5 6 括弧内は停止後 横ダッシュ 9.5(12.5) 45% 5 6 括弧内は停止後 横ダッシュしゃがみ 12.5 45% 3*2 6 空横ダッシュ 9.5(12.5) 45% 5 6 括弧内は停止後 後ダッシュ 9.5(12.5) 50% 5+4 6 括弧内は停止後 後ダッシュしゃがみ 12.5 45% 3*2 6 空後ダッシュ 9.5(12.5) 45% 5 6 括弧内は停止後 スペル攻撃 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち/ジャンプ 13 100%/100%/100% 1(6HIT) 1.9 近接攻撃 ダブルロックオン距離 RW 5.79 (3.09) LW 5.29 (2.99) CW 4.29 (2.89) 括弧内は移動時 状態 ダメージ ゲージ消費 ダウン値 攻撃特性など RW 26 10 LW 8 5 LW二段目 13 10 CW 32 10 cRW 25 10 cLW 10 6 cCW 35 10 JR/C/LW 22 10 右QS 10 6 左QS 10 6 DhRW 30 10 DhLW 20 10 DhCW 20 10 空DhR/C/LW 32 10 TRW 30 10 ガード時6Dmg TLW 18 10 ガード時5Dmg TCW 40 10 ガード時8Dmg down追打 10 - リバサRW 22 10 高速化 リバサLW 10 10 高速化 リバサCW 28 10 高速化
https://w.atwiki.jp/toho/pages/4841.html
悪魔嬢伝説レミリア 運命の舞曲 サークル:趣味工房にんじんわいん Number Track Name Subtitle Arranger Original Works Original Tune Length 01 クレジット ARA 東方紅魔郷 [-- --] 02 霧の中の館 [OP Demo 1 / 満月] [-- --] 03 運命の輪廻 [Stage 00 / 紅魔館最上階] [-- --] 04 悪魔嬢幻舞 [Battle /真紅を冠する一族] [-- --] 05 運命の舞曲 [OP Demo 2 /紅く染まる湖] [-- --] 06 紅魔の祈り [Load] [-- --] 07 魔霧に霞む故郷 [Stage01 /湖に飲まれた街] [-- --] 08 闇に蠢く [Stage02 /沈んだ水道橋] [-- --] 09 血染めの絨毯の上を [Stage03 /死のオペラハウス] [-- --] 10 蒼き妖精の詩 [Event /囚われの妖精] [-- --] 11 魔界への扉 [Stage04 /大迷路庭園] [-- --] 12 悪魔の祈りは月に届く [Stage05 /魔王礼拝殿] [-- --] 13 魔導書の杜 [Stage06 /禁書修繕室] [-- --] 14 総てを識る者 [Stage07 /魔女の書斎] [-- --] 15 悪魔の寝室 [Stage08 /幻夢迎賓棟] [-- --] 16 終焉を刻む銀時計 [Stage09 /逆時計塔] [-- --] 17 真紅の回廊 [Stage10 /紅魔館最下層] [-- --] 18 運命の舞曲 終章 [Battle /真祖悪魔嬢レミリア] [-- --] 19 真紅を冠する一族 [Ending /姉妹の絆] [-- --] 20 ゲームクリア [Game Crear] [-- --] 21 闇に羽ばたく [悪魔嬢レミリア プロローグより] [-- --] 22 魔霧に踊る妖魔たち [悪魔嬢レミリア プロローグより] [-- --] 23 闇の申し子が啼く頃 [悪魔嬢レミリア プロローグより] [-- --] 24 魔女の祈りに夜はざわめく [悪魔嬢レミリア プロローグより] [-- --] 25 銀の薔薇は夜に咲く [悪魔嬢レミリア プロローグより] [-- --] 26 ?? [-- --] 詳細 東方崇敬祭(2009/6/21)にて頒布 イベント価格:1,200円 ショップ価格:1,300円(税込:1,365円) レビュー 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/orz1414/pages/419.html
でいうぉーかー5 冬、紅魔館と言えども、寒さとは無縁ではない。 むしろ、寒い寒いと言いながら、それすらも風流の糧とするところがある。 暖炉に火を灯し、暖かいものを飲んで暖を取る。 そういった生活が、冬の紅魔館の暮らしだった。 「とはいえ、寒いわねえ……」 咲夜に淹れてもらった紅茶を飲みながら、レミリアがぽつりと呟いた。 「咲夜、メイド達は大丈夫? 無論貴女も含めてね」 「ええ、大丈夫ですわ。今年は○○さんも手伝ってくれていますし」 「……○○はほっとくとずっと働き続けるんじゃないかしら」 軽くため息をついて、紅茶に再び一口つける。 「今日も?」 「ええ、薪などの燃料を運び出すのを……」 もう一度ため息をついて、レミリアは紅茶のカップをソーサーに戻す。 「まあ、好きにするように言ってるしね……仕方ないか」 「ですが、そういうところもお嬢様は気に入っておられるのでは?」 咲夜のちょっとしたからかいに、レミリアは紅くなった顔を背けた。 「否定はしないけれど、咲夜も言うようになったわね」 「僭越でした。申し訳ありません」 そう言いつつも、咲夜はくすくすと楽しそうに微笑んでいる。 もう一度何か言おうとした時、ドアがノックされて中に一人の少女が飛び込んできた。 「お姉様! 咲夜ここにいる!?」 「いるわよ。そんなに騒々しくしなくても。どうしたの?」 「魔理沙にもらったの!」 嬉々として飛び込んできた少女――フランドールが持っていたのは、どう見ても。 「……湯たんぽ、ですか?」 「咲夜、知ってるの?」 「ええ、里ではよく使われている品です。夜眠る時、この時期は寒いですから、お湯などを入れて暖めるものなんですけれど」 「それをどうしてフランが持ってるか、なんだけど……魔理沙って言ったわね」 レミリアが尋ねると、フランドールは嬉しそうに頷いた。 「うん、今日から使いたいから、咲夜、お湯を用意して!」 「ええ、かしこまりました。お休みの前に準備いたしますね」 嬉々としているフランドールを見ながら、レミリアはどこか不満気な声を出した。 「それにしても、フランにだけ持ってきて私にはないなんて。魔理沙も気が利かないわね」 「え、でも魔理沙言ってたよ?」 「? 何を?」 首を傾げたフランドールに、レミリアは逆に問い返す。 「『お前のお姉様には極上の湯たんぽがあるから必要ないだろ』って」 紅茶を飲んで無くてよかった、とレミリアは心底思った。 「毎度毎度、一体フランに何を吹き込んでるのかしらあいつは……」 そう、一息つくために紅茶を口に運んで―― 「ねえ、お姉様、それって○○のこと?」 「……っ! ごほ、ごほっ!」 ――むせ返った。 「こほ、フラン、それも魔理沙が?」 「え? ううん、そうかなって思ったの。○○はお姉様のだし」 ねえ? とさも当然の如くフランドールは咲夜に同意を求め、咲夜も困ったような微笑を返す。 「……咲夜、湯たんぽの用意してあげなさい」 「はい、かしこまりました。妹様、よろしければ準備する所を見てみますか?」 「見るー!」 上機嫌のフランドールを連れて、咲夜が一礼して退室していく。 それを見送って息を整えるためにもう一度紅茶に口をつけて、レミリアは誓った。 とりあえず、今度魔理沙が来たらシメておこう。 「で、妙に不機嫌なの?」 「そうじゃないわよ」 「○○さんなら図書館の燃料を置いたら此処に戻ってくるから、待ってたら逢えるわよ」 「そ、それでもないわよ、此処にきた目的は」 「はいはい、ついでなのね」 何のついでかは言わず、パチュリーは温かな紅茶に口を付けた。 「パチェは欲しい?」 「何を?」 「湯たんぽ、よ。図書館も夜は冷えるでしょう?」 「本を読むときでなく、眠るときに使うものだけど……まあでも、暖かいのはありがたいかしら」 自分の体調をそれとなく気遣ってくれたことへの感謝の意をそういった言葉で表しながら、パチュリーは手元の本をめくる。 「と、そんなことを言ってる間に、来たわよ」 「ええ、来たわね」 親友の言葉に頷きながら、レミリアは羽をパタパタさせてこつこつと近付いてくる足音に耳を傾けた。 「燃料補充完了ですー。あ、レミリアさん、こちらにいらっしゃってたんですか」 「ええ。暇だったからね」 「暇、ねえ」 くすくすと微笑うパチュリーを軽く睨んで、レミリアは諦めたように首を振った。 「○○、今日はこれからは?」 「本を二、三冊借りようかと思ってますが、それくらいで」 借りる本ももう頂いてますし、とテーブルの上の本に目を向ける。 「ん、じゃあ、私に付き合いなさい。本はいつでも読めるでしょう?」 「はい。では、パチュリーさん」 「ええ、お疲れ様」 ひらひらと手を振るパチュリーに見送られて、二人は図書館を後にした。 「で」 「はい?」 廊下を歩きながら、レミリアが尋ねる。 「いつから話聞いてたの?」 「あー、えと、話が聞こえていたのは湯たんぽの辺りでしたが」 「そのとき一瞬立ち止まったのはどうして?」 「うあ、ばれてましたか」 「当然でしょ。で、どうして?」 パチェも気が付いてたしね、と付け加えて、レミリアは○○を振り返った。 「いや、湯たんぽでちょっと」 「何かあったの? 向こうで使ってたとか?」 「いや向こうでも使っては無かったんですけどね」 むう、と唸って、ぽつぽつと彼は呟くように告げる。 「……いや、フランさんにお会いしましてね」 「フランに?」 「それで、その……僕は、レミリアさんの湯たんぽなのかと訊かれまして」 「……なるほど」 何ともいえない表情の○○を見上げて、レミリアもため息をつく。 「何でそんな話にとも思ったのですが」 「元凶は魔理沙よ。全くもう……」 そう言いつつも、ふむ、と思ってみる。 今は冬で、あまり外に出られないこともあってか、大抵一緒にいるし、寝るときも一緒だ。 眠る前の徒然に、外の世界の物語を話してもらったり――そうしているうちに、温かさにうとうとしてそのまま眠ってしまうこともたまにある。 そう思うと、湯たんぽと言うのもあながち間違いじゃないような―― 「レミリアさん?」 「あ、え、な、何?」 急に顔を除きこまれて、レミリアは頬が熱くなるのを感じる。 まだ彼の何処か唐突な行動に慣れていないのもあるし、何より直前まで目の前の恋人のことを考えていたのだ、驚きも照れもする。 「何だか急に考え込んだから、どうしたのかと」 「い、いえ、何でもないわ……ねえ、○○、何か話が聞きたいわ」 「ん、いつものですか?」 「ええ、暇だもの。いいでしょう?」 「はい、では、埃っぽいのでシャワー浴びてから参りますね」 にこにこと笑う彼を見ながら、ふと考えたことにレミリアはそっと息をつく。 ああ、風呂上りならさぞ温かいでしょうね、なんて思うなんて。 どうやら言われたことが随分と響いているようだということを再認識しつつ、もう一度大きくため息をついた。 「咲夜は使ったことある?」 「湯たんぽでしょうか? ありますよ」 「よくわかったわね」 「何となくですが」 微笑んで紅茶のお代わりを注ぎながら、咲夜は頷いた。 「特に寒い日は、次の日に差し支えないように防寒をしますから。体調管理も従者の仕事ですわ」 「大変ね、人間は」 頷き返しながら、レミリアはその温かい紅茶を手に取る。 「でも、そうして咲夜が健康に気を遣ってくれてるお陰で、私はこうして美味しい紅茶が飲めるのよね」 「お嬢様がお望みになるときはいつでも」 くすくすと微笑いあって、一口紅茶に口を付けたところでノックの音がした。 「○○かしら」 「そうでしょうね」 咲夜がそう言って、扉を丁重に開ける。 「ああ、どうもありがとうございます」 「いいえ」 「○○もどう?」 「あ、いただきます」 レミリアと同じテーブルに着いた○○に、咲夜が紅茶を淹れる。 「いただきます。ああ、美味しいです。温まりますね」 「一日の終わりには最適、ね」 「まさに」 それぞれの言い方で褒められた咲夜は微笑んで一礼した。 今日一日の報告を兼ねた話を四半時間ほど交わした頃、ふとレミリアが時計に視線を向けた。 「そろそろ休みましょうか。咲夜、ご苦労様」 「はい、それでは失礼致します。おやすみなさいませ」 「ええ、おやすみ」 「おやすみなさい」 ティーセットを持って立ち去る咲夜を見送って、さて、とレミリアは○○の袖を引いた。 「休みましょう?」 「はい」 強請るように抱きかかえさせて、ベッドまで運んでもらう。 「今日は何の話をしてくれるの?」 「そうですねえ……」 「……さん、レミリアさん?」 「ん……ごめんなさい、うとうとしてたわ」 「いいですよ。では今日はここまでにしますか」 「ん」 温もりに擦り寄って、レミリアは一つ息をついた。 「温かいですか?」 「うん、安心するわ……」 そう、温かくて安心するから、つい気を緩めてしまう。 満足そうに微笑むレミリアに、○○もまた相好を崩した。 「湯たんぽ、ですか?」 「んー……かも、ね」 「僕にとっても、ですよ」 「ん、でも、私はそんなに温かくないと思うけど」 「でも、温かいです」 背に回ったレミリアが枕にしていないほうの腕が、優しくレミリアを抱き寄せる。 「温かいですよ」 「……そう」 頬を寄せて、柔らかく微笑い合って。 きっとこんな時間が、何よりも幸せなのだろうと、そう思う。 「……ねえ、○○」 「はい」 「……こんな温もり、私は知らなかったわ」 「……はい」 「だから、その……ん」 言いよどんだレミリアに、彼は軽く口付けた。 「大丈夫ですよ、僕はずっと此処にいますから」 「……うん」 「何処にも行かないから」 「うん……寒いからかしら、少し気弱になったみたい」 私らしくもない、と照れを隠すように微笑って、レミリアは○○の肩口に顔を埋めた。 「だから、温めていて」 「はい」 抱きしめる力が、少しだけ強くなって。 外は音がしそうなほど雪が降っていたけれど、部屋の中は。 いいえ、私を抱いてくれるこの腕の中は。 とても、とても温かかった。 新ろだ334 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「――というわけで、今年は外の世界では逆チョコと言うのが流行ってるみたいなのよ」 「――で、それをどうして私に言うのかしら」 不意に訪ねてきた――本当に唐突に訪れた八雲紫に、レミリアはため息をついた。 大体、今は眠っているのではなかったのか。 「あら、私だって骨休めに起きることもあるわよ?」 「……何も訊いてないわよ」 「顔に出てるわよ、貴女はわかりやすいから」 「からかいに来ただけなら帰れ。第一、そういう話は私じゃなくて○○にしなさいよ」 「もうして来てるに決まってるじゃない」 そう言いつつ、紫は出されていた紅茶を口に運んだ。 以前に比べ――あくまで比べ、だが、紅魔館は不意の客人にも寛大になったように思われる。 「……本当に何しに来た」 「外の最新情報をお届けしに来ただけよ? ああ、ここの紅茶を頂きに来たのもあるけど」 藍の緑茶も良いけど、紅茶ならここよね、と胡散臭く笑う。 「ここは喫茶店じゃないんだけど」 「きちんと手土産は持ってきてるから、そうカリカリしないで頂戴な」 宥めながら、紫はスッと宙を裂く。そこから出てきたのは―― 「…………チョコ? 料理用の?」 「わざわざ出向くぐらいですもの、これくらいは」 そう言って、紫は咲夜に視線を送る。それに気が付いて、レミリアが頷いてみせた。 「では、失礼致します」 咲夜は一言断りを入れると、紫とレミリアのカップに紅茶のお代わりを注いだ。 「流石ねえ」 「自慢の従者だもの」 褒められて悪い気はしないのか、レミリアの羽がはためく。 「わかりやすいわねえ。まあ、お土産は好きに使って頂戴な。私はそろそろまた休むから」 「ありがたく頂いておくわ」 「量も十分だから、彼と一緒に作ったらどう?」 「…………っ!」 一瞬にして顔を真っ赤にしたレミリアを満足気に見て、紫はスキマを広げる。 「じゃあ、頑張ってね。御馳走様。おやすみなさい」 スキマの中に姿が消え去った後、テーブルの上に空のカップだけが戻ってきた。 それを見て一つため息をつくと、レミリアは咲夜のほうを向く。 「咲夜、これの管理、お願いね」 「かしこまりました。お作りになられますか?」 「そう、ね。もったいないし」 照れたように顔を逸らす、どこまでも素直でない主を微笑ましく見やって、咲夜は頷いた。 「はい、それでは、準備いたしますね」 「んー、こんなもんかなあ……あ、レミリアさん、咲夜さん、どうも」 台所から聞こえてきた暢気な声に、レミリアは一瞬表情に迷った後、背後の咲夜を振り返った。 「……どうして○○がここにいるのかしら?」 「申し訳ございません。本日は図書館にいると聞いていたので……」 図書館に行くときは大体一日作業なので、その認識は本来間違ってはいない。 「ああ、図書館にもお邪魔しましたよ。その後にこちらに」 あまりに自由な行動に少しため息をついて、レミリアは首を振った。 「……そうね、自由に動くことを許可してるのは私だものね……」 「申し訳ありません。誰がどちらにいらっしゃるのかは大体把握しているつもりなのですが」 「いいわよ、咲夜。仕方ないわよ、○○だもの」 それに全部把握されてるのも何だか癪だし、とぼそぼそと呟く。 「ところで、○○、その大量の材料は何? どこから持ってきたの?」 「これですか? 紫さんに頂いたんですよ」 「……多すぎない?」 紅魔館の厨房は広い。それに比例して調理代なども広い、のだが。 その半分を埋め尽くしているとはどういうことか。 「はあ、何だか大量に」 「断りなさいよ」 まあ、あのスキマ妖怪がそれを聞くとも思えないが。 「……で、どうするの?」 「もったいないし、何か作ろうかと」 そのためにレシピ探してたんですよね、と微笑う。 「……随分な量が出来そうだけど」 逆チョコ、とかいうものの話を、○○も知っているはずだ。 だが、この量は一人に贈るようなものでは―― 「ええ、それで、外の世界の話なんですけど」 「逆チョコとかいうのなら知ってるけど」 「ああ、今年はそれもあるようですけど、それでなくて――」 「――つまり、世話になっている相手にも贈る、ってこと?」 「ええ、日ごろの感謝を込めて」 ○○の説明に、レミリアは納得するように頷いた。 「家族や友人に渡す、ということもありましたし」 「一概ではないのね」 「ええ――まあ、今の話の半分くらいは材料をもらうときに聞いたものですが」 「……一気に信憑性が薄れたわ」 でもまあ、とレミリアは微笑む。 「面白いかもね、それも」 「ええ。それでよろしければ」 一緒にどうですか、と誘う彼の言葉を、断る理由など彼女にはなかった。 咲夜の仕事に戻して、二人で台所を占拠する。 「何を作ろうかしら」 「量にも因りますが、とりあえずレシピは一通り」 「……図書館にこんなのあったんだ」 「外の世界のですけどね。前に蔵書整理の手伝いのときいくつか見つけまして」 そう取り出したるはレシピ本。可愛らしい装丁で、表紙に”チョコレート特集!”と書かれている。 「本自体は少し古いですけど、中身は全然大丈夫ですよ」 「んー、妖精メイド達にも渡すから、クッキーなんてどうかしら」 パラパラと本をめくりながら、レミリアが呟く。 「いいと思いますよ。ですが、本当にみなさんに配られるんですね」 「主人は時に従者達を労うものよ」 かしこまりました、と頷いて、とりあえず、とばかりに彼はエプロンを取り出した。 数刻後。 「できた……かしら?」 「ええ、そろそろですね」 レシピがあることをいいことに、いろいろと試してみたのが良くなかったか。 あまり直視したくないが、周囲は戦場さながらの光景となっている。 わくわくしているレミリアのエプロン姿を眺めながら、自分にも原因の一端はあるな、と○○は頷いた。 とりあえず、予想以上の破壊力だった。何度か気を取られたのも、まあ事実である。 「仕上がったらラッピングしていきましょうか。片付けもしつつ……あ」 「どうしたの?」 「どうやって配りましょうか。量が……」 「あら、いいものがあるじゃない」 「……これ、ですか」 レミリアの指し示したものに微妙な表情をしつつ、○○は頷かざるを得なかった。 「うー、寒いなあ」 紅魔館正門前。寒風吹き荒ぶ中、白い息を吐きながら美鈴は呟いた。 もう日も暮れる。今日も一日が終わっていく――まあ、最近はずっと曇りか雪かだから太陽はあまり見えないが。 「こんな時期に好き好んで攻めてくるのなんていないし、かといってサボるわけにも」 うっかり眠ろうものなら凍えかねない。結局、太極拳などをやって気を巡らせることにした。寒さは凌げる。 「精が出るわね、美鈴」 「お、お嬢様!?」 夕闇に不意に現れた姿に、美鈴は声を上げた。 「でも、主の気配にくらいは気付くものよ」 「も、申し訳ありません……ところで、お出かけでしょうか?」 「いいえ、貴女に用よ。○○、取って」 背後にいた○○に声をかけて、レミリアは包みを受け取る。 「はい、美鈴。今年のバレンタインは、私から皆へ特別報酬よ」 「私にもですか!? あ、ありがとうございます!」 深々と頭を下げて、再び顔を上げた美鈴は、○○の担いでいるものに目を留めて何とも言えない表情になった。 「……○○さん、それは」 「……この袋しかなくて」 十二月にやってくる赤服の老人が担いでいるような大きさの袋が、彼の肩にかけてあった。 「……二ヶ月遅いですね」 「全くです。まあ、次は妖精メイドさん達ですから大抵なくなるでしょうけれど……」 「丁度良かったんだもの。さあ、○○、次はメイド達のところに行くわよ」 「はい、そろそろ休憩の時間ですしね」 頷いて応じた○○に柔らかく微笑んで、レミリアはもう一度美鈴の方を向いた。 「冷めないうちに食べなさいね。さ、行くわよ」 「はい、では、美鈴さん」 「ええ、お疲れさまです」 二人の後姿を見送った美鈴は、いそいそと包みを開けた。 中身はフォンダンショコラ。まだ温かいようで、少し割ってみると中のチョコレートが湯気を立てた。 「あー、温かいものだー」 どうして他のみんな――咲夜やパチュリー、フランドールよりも先にここに来たのかと少し思っていたけど。 温かいうちに持ってきてくれようとした配慮がいろいろ嬉しくて、美鈴は少し微笑んだ。 「さあて、お仕事頑張りますかー」 ホールに集められた妖精メイド達はさざめいていた。 唐突にお嬢様に呼び集められたのだ。無理もない。 「ほらほら、静かになさい。お嬢様がいらっしゃるわよ」 咲夜が声をかけると、さざめきはすこし小さくなる。それでも不安なのか、そわそわしているものが多いようだ。 そうしていると、ホール上の階段のテラスにレミリアが現れた。後ろに大きな袋を担いだ○○を伴っている。 「咲夜、ご苦労様。これで全部?」 「はい、お嬢様」 咲夜の報告に満足げに頷くと、レミリアは胸の前で腕を組んで口を開いた。 「寒い中ご苦労」 メイド達がぴたっと静かになった。それには気を留めず、レミリアは○○に目配せする。 指示に従うように彼だけが階段を降りて、咲夜のところに近づいていった。 「すみません、お手伝い願います」 「ええ、いいわよ」 袋から取り出す準備する様を確認して、レミリアは言葉を続ける。 「いつも頑張ってる貴女達に特別報酬よ。ありがたくいただきなさい」 偉そうな口調で、偉そうに命じる。 それこそがレミリアなのだと微笑ましく思いながら、どうやら同じ想いをしているらしい○○に咲夜は声をかけた。 「足りるのかしら?」 「大丈夫ですよ。大量に作りましたので――ただ、その結果の片付けが全部に手が及んでなくて」 「わかったわ、後で片付けておくから」 「すみません」 ごそごそと取り出す彼もまた楽しそうに見える。さて、と咲夜は一つ息をついて、妖精メイド達に命じた。 「さ、仕事もつかえているから、早く並んでしまいなさい」 半刻後。 きゃっきゃっと喜んでいる妖精メイド達がそこかしこに見受けられた。 「随分と喜んでもらえたようね」 降りてきたレミリアに、咲夜が頷く。 「甘いものはみな大好きですから。しばらくは仕事にならない気もしますが」 「まあ、たまには良いでしょう」 「たまに、でもないのですけれどね」 少し困ったように微笑んだ咲夜に、レミリアも微笑ってみせる。 「それもそうね。さ、○○」 「はい」 ほとんど空になった袋をごそごそと探って、○○は一つのラッピングされた箱をレミリアに渡す。 「はい、咲夜。貴女にも」 「私にも、ですか?」 意外そうな表情の咲夜に、レミリアはため息をついた。 「当然じゃないの。メイド達に渡してるのに、どうして貴女に渡さないなんてことがあるの?」 もう、と可愛らしく怒る主に微笑んで、咲夜は瀟洒に頭を下げた。 「ありがとうございます、お嬢様」 「ええ、どういたしまして」 機嫌が良さそうに――本当に上機嫌な笑みでその言葉を受け取り、レミリアは○○の袖を引いた。 「さあ、次は図書館よ」 「はい。もう袋はいいですかね」 「大丈夫でしょ。咲夜、後はお願いね」 「かしこまりました」 一礼した咲夜に、レミリアが先に行ったことを確認した○○がそっと告げた。 「随分と悩んで苦心されてましたよ」 「え?」 「咲夜さんの好みを、一生懸命再現しようとしていて」 「あ……」 にこにこと笑う彼に何かを言おうとしたとき、先を行くレミリアがの声が届いてきた。 「○○ー?」 「はい、今行きますー! では、咲夜さん」 「え、ええ」 ○○の姿がレミリアを追って消えたのを確認した後、咲夜は時間を止めて、レミリアにもらった箱を開いた。 中には、トリュフ型のチョコ。 一つ手にとって食べると、甘く、ほろ苦く、珈琲にもよく合いそうな味が口の中に広がった。 「美味しい……」 確かに、これは咲夜の好みの味で。 心から嬉しそうに微笑むと、咲夜はもう一度レミリアの居る方向に頭を下げた。 そして箱を閉じ、能力を解除する。 「さあ、貴女達、仕事に戻るわよ」 「パチュリー様ー!」 「どうしたの」 パタパタと楽しげに飛んできた小悪魔に、パチュリーは顔を上げた。 珍しい行動ではある。大抵、本から顔を上げることもなしに応えることのほうが多い。 上げた理由は一つ。使い魔の後ろから、慣れた気配が二つほどついてきていたから。 「お嬢様がいらっしゃいました」 「お姉様? ということは○○も?」 パチュリーの隣で大人しく本を読んでいたフランドールに、小悪魔は頷いてみせた。 「はい、妹様もお探しでしたよ」 「私も?」 「……そうか、そうね」 パチュリーが一人小さな声で頷く中、コツコツと二つ足音が響いてきた。 「パチェ、来たわよ……あら、フランもここにいたのね」 「うん……?」 フランドールは何かに気がついたように立ち上がると、並んで歩いてきていたレミリアと○○の両方に抱きつくように飛びついた。 「フラン?」 「フランさん? どうしました?」 「お姉様と○○、甘い匂いがする……」 どう、と尋ねるように、フランドールはレミリアと○○を交互に見上げた。 「ええ、そうよ。フラン、とりあえずテーブルに戻りなさい」 「えー」 「いいものがあるから」 苦笑してフランドールを戻らせて、レミリアは持ってきていた箱を、パチュリーとフランドールの前に置いた。 「今年のバレンタインは私からみんなに、よ」 「お姉様から?」 「珍しいわね」 「まあね」 「私ももらったんですよー」 嬉しそうにしている小悪魔を見て、フランドールがレミリアに尋ねる。 「ねえ、開けてもいい?」 「ええ、いいわよ」 フランドールの箱には、綺麗にトッピングがなされた小さなホール型のチョコレートケーキが。 パチュリーの箱には、ハーブの香のする、ミントの葉が飾られた一口大のロシェ風のチョコが幾つか入ったものが。 それぞれ、丁寧ながらも手作りの様相を保った様子で納められていた。 「わあ……」 「……意外と、凝ったものを作ったのね」 「○○も手伝ってくれたからね。ね?」 「レミリアさんが上手だったからですよ」 「はいはい、甘いもの前にしてるんだから、空気まで甘ったるくしないで」 パチュリーが苦笑している間に、○○が皿とフォークを用意してフランドールのケーキをセットした。 小悪魔は小悪魔で紅茶の用意をしている。 「どうぞ」 「うん、ねえ、食べていい?」 「ええ」 頷いて、レミリアはフランドールがケーキにフォークを入れていくのを眺める。 それを見ながら、パチュリーはそっと小声で○○に尋ねた。 「貴方の入れ知恵ね? このレシピの選び方は」 「ん、まあ、レシピは僕の方が知ってましたし」 「貴方はお菓子作りも上手だったわね」 「趣味ですよ、ただの」 言いながら、彼はフランドールの世話を焼いているレミリアを、微笑ましそうに見つめていた。 「ああもう、お熱いことね」 「え、あ、そうです、か?」 微かに慌てたような反応に満足して、パチュリーも手元のチョコを口に運ぶ。 「……あら、美味しいわね」 チョコの甘みと、ミントのすっきりとした後味。何か香りがすると思ったらミントだったのかと、パチュリーは納得した。 「パチェにそう言ってもらえたら合格ものかしら」 満足そうなレミリアの言葉に被さるように、フランドールが問いを口にした。 「あれ……お姉様、これ、クランベリー?」 「ええ、どうかしら?」 「美味しいよ……その、ありがとう」 「どういたしまして、フラン」 小さな声でのフランドールの礼に、レミリアは柔らかく微笑んだ。 恥ずかしいのか、俯いていたフランドールにはそれは見えなかっただろうけど。 「……良かったわね」 「……全くもって」 ○○の相槌に頷いて、パチュリーは大事な親友からもらったチョコをもう一つ、口に入れた。 図書館でしばらく談笑して、部屋に戻って湯浴みを終えたのはもう夜も明けようとする頃。 「楽しかったわ」 「ええ、みなさん喜んでくださってましたしね」 ベッドに腰掛けて、そう微笑い合って――レミリアがふと、○○の袖を引いた。 「ねえ、○○」 「はい」 「その、貴方にも」 そういうと、手元にどこからか箱を取り出す。 「いつ渡そうかと思って、今になったけど」 「ありがとうございます。では、僕からも」 交換するように、彼もまた箱を取り出した。レミリアから受け取って、自分の箱を渡す。 「いつの間に作ってたの?」 「同じ言葉を返していいでしょうかね?」 「それもそうね……開けていい?」 「ええ、僕も開けますね」 二人で同時に開ける。中を見て、くすくすと笑みを交わした。 「生チョコ、ね」 「ええ、リキュール入り、ですね?」 堪えきれなくなって、二人で声を合わせて笑う。 「何も、同じようなの作らなくても良かったのに」 「まあ、そちらには香り程度にしか使ってませんけどね」 「ん、ごめんなさい、そっちのはちょっと多いかも」 すまなそうに言ったレミリアに首を振る。 「いえいえ、多少なら。いただいても?」 「ええ、どうぞ」 そう言いながら、レミリアも○○の作ったチョコに手を伸ばす。 ○○もそれを見た後一つ口に入れて――甘みとともに、仄かな酒精が香るのを感じた。 「ああ、美味しいですね。僕もこれくらい入れても良かったかなあ」 「ん、これも美味しいわよ」 「ですか? だといいんですけど。あ、一つ食べます?」 「いただくわ」 ○○が一つ抓まんで差し出したのを、レミリアは指ごとぱくりと口に含む。 「っ!?」 「んー……でもやっぱりちょっと強かったかしら?」 ○○の指先をぺろりと舐めて、レミリアが見上げながら首を傾げる。 「……そうですかね」 意識してないんだろうなあ、と○○は心の中だけで嘆息する。 はたして彼の中の葛藤など知らないように、レミリアは頷いた。 「そうかも。ほら、○○のも食べてみて」 そう、同じように差し出されたので、お返しとばかりに指ごと咥えてみた。 「ひゃうっ!? ○○!?」 驚くレミリアに少し満足しながら、同じように指先を舐めて、○○は離れる。 「……レミリアさん、同じことしたんですよ?」 「あ……」 さっと顔を紅くする様子を可愛いなあと思いながら見ていると、軽く睨むように見上げてきた。 「……○○ばかり余裕でずるい」 「いや余裕があるわけじゃないんですけどね」 「むー……そうだ」 こういうときの、そうだ、は大抵碌なことには――と思うが早いか、○○はレミリアに押し倒されていた。 「レミリアさん……?」 「○○ばかり余裕でつまらないから……」 楽しげに言いながら、レミリアは一つチョコを抓み上げる。○○に作ったチョコだ。 「少しは、焦らせてあげる」 言うが早いか、口に咥えて、○○の口唇に押し付けてくる。 「……っ!」 「ん…………これで、一矢報えたかしら?」 「……ええ」 至近距離で、レミリアが微笑った。口の中に甘いチョコの香りと、リキュールの風味が残る。 かっと頭に血が上るのを感じながら、○○は誤魔化すように頬をかいた。何か、悔しい。 「……では、僕からも」 「え……んんっ!」 一つチョコを口に含むと、○○はレミリアを引き寄せ、口付けた。 甘い味が口の中に広がるが、それだけでは終わらせずにキスを続ける。 舌が触れ合って、レミリアがびくりと体を震わせた。それに気が付いて、○○は口唇を離す。 「まだ、慣れません?」 「……ちょっと驚いただけよ」 むー、と不満そうに唸って、レミリアは再びチョコに手を伸ばした。 「……まだ続けますか?」 「○○に勝つまでやめないわよ」 何だか目的がすっかり変わってしまっているのだが、それを指摘する前に、言葉はチョコの味をした口付けに飲み込まれた。 約十分後。 「は……う…………」 レミリアが○○の胸の上に力なくしなだれかかって、ぱた、ぱた、と羽を微かに震わせている。 こうなるのはわかってたんだけどなあ、と心の中だけで呟く。 「大丈夫です?」 「う、うん……」 顔を真っ赤にして、○○の胸に擦り寄る。 やれやれ、と微笑んで、まだ幾つか残っているチョコの箱を閉めてサイドボードに置いた。 そんなに量は減っていない。互いに食べさせ合う時間より、段々口付けの時間が長くなっていって――結果がこれだ。 楽しくはあったのだが、口の中が甘い。チョコレートの味が残りすぎてるな、と思いながら、サイドボードの水差しに手を伸ばす。 「レミリアさんも、水、要ります?」 こくり、と頷くレミリアに、○○は水差しからコップに移して一口飲んだ後、薦めようとしたのだが。 「……飲ませて」 「…………いいですけれど、随分と今日は甘えてくださいますね」 「……だって、今日あんまりくっつけなかったもの」 半身を起こしている○○に寄り添うように、レミリアも身を起こしていた。 「だから、ね」 「はい」 彼は口に水を軽く含むと、レミリアの頤に手を当てて、自分の方を向かせた。 口移しでもらった水を、こくり、と嚥下して、レミリアは一つ息をつく。 「ありがとう」 「……礼を言うのは僕のような気もしますが」 「い、今のだけじゃなくて」 パタパタと羽が動く。自分で強請っておきながら恥ずかしいらしい。 「今日のこと。みんなにチョコレートを配れたこと。私一人だったら、考えもしなかった」 「……みなさん、喜んでおられましたよ」 「うん。そうならば嬉しい。私は此処の主だもの。此処に仕えるものは私のものだから、それらが嬉しいのは嬉しいわ」 ○○の服を掴んで、さらに身を寄せる。甘えるように擦り寄る。 「○○がいてくれたからよ」 「僕がしてることは小さなことですよ」 「いつでも、小さな物事から運命は流転するわ。今だってきっとね」 くすくす、と微笑って、○○に頬を寄せてくる。 「大好きよ、○○。ありがとう」 「僕の方こそ、ありがとう、ですよ。愛しています、レミリアさん」 抱き寄せて、今度は軽い口付けを交わして。 「休みましょうか」 「ええ」 腕の中の定位置に収まったレミリアに、○○は微笑んで、そうだ、と呟く。 「言い忘れてました」 「何を?」 「チョコレート、ありがとうございます。とても、美味しかったですよ」 「……うん、私からも。ありがとう、美味しかったわ」 別の甘さも同時に思い出したのか、少し照れたように顔を紅くしながら、レミリアも応じるように微笑んだ。 「ね、○○」 「はい」 「まだ甘えてて、いい?」 「はい、いつでも」 嬉しそうに擦り寄るレミリアを、○○もそっと抱き寄せた。 甘い一日は終わるけれど。 この甘さはきっと醒めないだろうと、そう思いながら。 新ろだ341 ─────────────────────────────────────────────────────────── 風が温かさを増し、だが未だ寒さの残る三月。 まだ残っていた雪かきを終え、彼は作業していた里の者達と一緒に茶屋で一服していた。 「兄ちゃん、精が出るな。お疲れさん」 「どうも」 店主に一礼して緑茶と団子を受け取る。甘いものは好きだった。肉体的な栄養補給にはならないが、精神的には安らぐ。 そちらの栄養補給は、水筒に血入りの紅茶を持ってきている。当初は輸血パックを勧められたが、里でそれは拙いと今の形に落ち着いた。 もきゅもきゅと団子を食べながら、ぼうっと空を見上げる。後ろからは雑談の声が聞こえるが、あまり聞いていない。 「兄ちゃんどうした、ぼーっとして」 「ああ、すみません、ちょっとホワイトデーのことを考えていまして」 そう笑顔で返す彼に、ああ、と何人かが声を上げる。 「あれか、女に菓子を返すっていう」 「はい、先月のお礼ということです」 「ああ、そっかー。いきなり広まった奴な」 またがやがやと会話が始まる。その中、ふいと店主が彼に話を振った。 「しかし、だとすると兄ちゃんは大変だろう、何たって相手があの吸血鬼のお嬢様じゃ……」 そこまで言って、慌てたように店主は口を噤んだ。 「大丈夫ですよ」 丁寧に彼はそう手を軽く振った。あるいは鷹揚にも見えたかもしれない。果たして、店主はほっとしたようだった。 彼が里に出る条件の一つがこれだった。あまりにも妖怪らしくなく威厳もないが、一応妖怪は妖怪、少しは恐れられる要素が欲しい。だが無い。 だから、周囲が噂を流布させたのだ。彼は里を襲わないが、彼の溺愛する主に対する戯言の類には激怒すると。 彼がそれを知ったのは随分後のことで、慧音と阿求にそれを聞かされたときは思わずその場にがくりと膝と掌をついたものだ。 その様子を見ていた二人には、声を揃えて『事実(だろう)(でしょう)?』と言われたのは記憶に新しい。 ちなみに、本気で暴れたときは全力で止めてやるから安心しろ、と慧音には言われていたりもする。それは死亡フラグではないだろうか。 「ま、うちとしちゃそれが切っ掛けで売り上げが上がるといいんだがなあ」 「あー、まあそういう側面も……みなさんはどうされるので?」 ○○が話を振ると、方々でまた声が上がる。 返すにしろ何にするのか、甘いものなら何でもいいのか、いや適当なものだと怒るぞ……等々。 「でも、作るのも悪くないと、ちょっと思ったりするんだ」 誰かがぽつりとこぼした声に、また議論が起こる。それをふむふむと聞きながら、彼は緑茶を一口啜った。 「んー、作ってみたい人も多いみたいですし……店長さん、ちょっとよろしいですか?」 最近、○○があまり紅魔館に居ない。 春が近付き、里の仕事が増えたためだ――それでも、以前よりは自重しているらしいが。 「でも、それならどうして前より館にいないときが多いのよ」 「レミリア、じゃああんたは何故此処で愚痴ってんのよ……」 神社の縁側。霊夢の背中にくっついてレミリアが管を巻いていた。 「だって暇だし」 「だからってうちに入り浸るな」 そう霊夢はため息をつく。レミリアの愚痴だか惚気だかわからない話を延々聞かされているのだから、うんざりもしてくるというものだ。 不意にレミリアが視線を宙に向けた。つられて霊夢が視線を上げると、二つの見慣れた影が降りてこようとしていた。 「よっ、元気かー?」 「お嬢様、やはりこちらに」 魔理沙と咲夜であった。二人を交互に見て、霊夢が首を傾げる。 「珍しい、どうしたの二人で」 「いやまあ、偶々そこで会ってな」 「お嬢様もこちらだろうから、ってことで一緒に来たのよ」 受け答えをしながらそれぞれ縁側に座るのを見て、レミリアが標的を魔理沙に移す。 「魔理沙、あんたも付き合いなさい」 そう愚痴をこぼし始めたのを見て、霊夢が一つ息をつく。 「今日ほどあんた達が来て良かったと思ったことはないわ」 「それは光栄ですわ」 咲夜だけが涼しげな顔で、主の様子を眺めていた。 「んー、すっきりした」 小半時程魔理沙に絡んでいたレミリアが一つ伸びをする。魔理沙は縁側に突っ伏していたが。 「霊夢……茶を一杯……」 「はいはい」 呆れながらも、霊夢はお茶を淹れて魔理沙に手渡す。 「ところで、咲夜はレミリアを呼び戻しに来たんじゃなかったの?」 「それもあるんだけれど……お嬢様、よろしいですか?」 「何?」 縁側に腰掛けて可愛らしく首を傾げるレミリアに、咲夜は柔らかく微笑んで提案する。 「よろしければ、里に御召し物などを見に行きませんか? 気分転換も兼ねまして」 「里に?」 んー、と考えるレミリアに向かって、霊夢が頷く。 「いいんじゃない? 咲夜の言うとおり、気分転換にはいいでしょ」 「そーだそーだ。こんなところで管巻いてるよりはよっぽと建設的だぜ」 「こんなとこって何よ」 とにかく、と霊夢はビシッとレミリアに指を突きつける。 「○○さんに会いたいなら会いに行ってくればいいのよ」 「え、あ、う……」 指摘されて、レミリアの顔がみるみる紅く染まっていく。 「そ、そりゃ、逢いたくないわけじゃ、ないけど」 でも、仕事してるだろうし、とか何とか呟く。誰かが傍にいるとなれば、普段のように振舞うことも出来ないからだ。 「お嬢様、買い物のついでと思いましたら」 「そ、そう、ね」 咲夜の取り成すような言葉に赤い顔のまま頷いて、レミリアは日傘を手に立ち上がった。 「じゃあ、行きましょう、咲夜」 「はい」 「またね、霊夢、魔理沙」 「今度はお賽銭入れに来なさいよ」 そう言う霊夢に軽く手を振って、レミリアは咲夜に開いた日傘を手渡して神社を後にした。 「あー……そういえば」 「どうしたの?」 その姿を見送っていた魔理沙が、茶を啜りながら思い出したように呟いた。 「○○の奴、ここ数日よく香霖堂にも顔出してるって言ってたな」 「それ、もっと早く言いなさいよ」 そうすればここまで絡まれなかったでしょうに、と霊夢が呆れたように応じた。 「お嬢様、こちらなどは」 「…………咲夜、貴女、私を着せ替えて楽しんでない?」 あれこれと衣装を合わせる咲夜に、レミリアは一つ息をついた。 「そんな、滅相もありませんわ」 そう言いつつ、やはり咲夜はどこか楽しそうだ。 里には妖怪対象の店もあるが、レミリア自身が買い物に来る、というのはかなり珍しい。大抵咲夜が全て済ませてしまうからだ。 だからどういう気紛れなのだろうかと、どこか雑多ながら垢抜けて整然としている店内を眺めながら咲夜に尋ねる。 「急にどうしたの? たまにはこういう趣向も悪くはないけれども」 「随分と退屈されていたようでしたので……たまには、こういったのもよろしいかと」 「まあ、楽しくないわけじゃないけれど……」 「それよりもお嬢様、こちらは如何でしょう?」 「……本当に楽しそうね」 珍しく嬉々としている咲夜を見て、レミリアはもう一度ため息をついた。 だがまあ、確かに滅多に見られないものを見れたので、それはそれで良しとするべきかもしれない。 フランドールの分も買って、店の外に出たところで不意に声をかけられた。 「おや、珍しい。陽も落ちぬうちから」 「ご挨拶ね、白沢」 どこかに出かける途中らしい慧音を、レミリアは軽く睨み上げる。 「いや、気分を害したなら済まない。だがその様子だと、やはり紅魔館は関係ないのか」 ふむ、と考え込む慧音に、レミリアと咲夜は顔を見合わせる。 「どういうことかしら?」 「いや、何、最近里の男衆が○○の先導で何かしているらしい、という話を聞いてな」 「○○が?」 「そうだ。方々で仕事が終わった後でも姿を見かけているようでな。それに合わせるように男衆も何かをしていて」 「知らないわ」 レミリアの声はやや硬かった。隠し事をされていた、というのが気に食わないのだ、と自分に言い聞かせる。 「良かったら、私達も連れて行ってもらえないかしら?」 「貴女達も?」 咲夜が主の状態を察して申し出たことに、慧音は首を傾げる。 「紅魔館の者のことですもの。そうですよね、お嬢様」 「ええ、そうよ。白沢、案内しなさい」 「あ、ああ。確か、今日は向こうに歩いていっていたと……」 レミリアの気迫に押されるように、慧音は道を指し示して一緒に歩き出す。 「あちこちに顔を出してるらしいが、何しているのかわからなくてな」 「里の者達も?」 「誰に聞いても曖昧な返事しか返さなくてな」 「どのみち、隠し事をしているのは気に食わないわ」 咲夜と慧音の会話を打ち切るように、今度は言葉にも出す。 何故だかもやもやとして、落ち着かない。気に食わないのか、不安なのか。 不安? 何が不安なのだろう。 苛々したまま、陽も落ちかけている里を歩く。 「ん、あれは……」 「○○さんですわね」 二人の声に、レミリアは顔を上げる。○○が里外れの茶屋に入ろうとしているところだった。 「あ……」 声をかけようとして、立ち竦む。茶屋の店員らしき娘に微笑いかけて何事か話しかけているその姿を目にしてしまったから。 楽しそうな表情をしている、と思って、息が詰まりそうになる。 「お嬢様?」 咲夜の声に我に返った。ふと見れば、○○は既に茶屋の中に入ってしまった後で。 「……帰る」 「え?」 「帰るわ、咲夜」 「○○のことはいいのか?」 慧音の言葉に、噛み付くように返す。 「楽しそうだからいいのよ」 言うが早いか、日傘を咲夜の手から取って飛び立つ。何かが悔しくて、寂しくて、でもそれが何かを知る前に。 逃げるように、紅魔館に向かって飛び去った。 「……誤解と思うんだがな」 「私もそう思うのだけれどね」 慧音と咲夜が顔を見合わせて肩を竦める。 「みなで集まってるのは確かなのだし、とりあえず私は様子を見てこようと思うが」 「私もご一緒させてもらうわ」 「おや、いいのか?」 「お嬢様のスピードには、今から追いかけても追いつけないわ」 それに誤解を解くのも役目だからね、とウインクして、咲夜と慧音は連れ立って茶屋に近付く。 「あ、先生、いらっしゃいませ。ごめんなさい、今日はもう……」 「ああ、そうなのか。いや、知り合いが入っていったものでね、みなも集まっているようだし、何かしているのかと」 「あー、いえ、特には」 そう答える彼女に、咲夜が微笑を湛えたまま言葉を繋ぐ。 「申し訳ないのだけれど、少し誤解を解いておきたいこともあるの。何しているのか教えてもらえないかしら」 その言葉に店員の娘は少し考えて、そういうことなら、と案内する。 「内緒ですよ。みなさんまだ内緒にしておきたいようですから」 「?」 「あー、もしかしてあれかしら」 疑問符を浮かべた慧音と、少し納得したような咲夜に頷いて、どうぞ、と厨房の裏の窓を彼女は指し示した。 館に戻ったところで自室にいるのも落ち着かず、レミリアは結局図書館に降りてきていた。 「パチェー」 「レミィ、どうしたの?」 「ちょっとね」 親友の声に何だかほっとするものを感じながら、レミリアはパチュリーと同じテーブルに着く。 「……○○さんと、喧嘩でもしたの?」 唐突に核心を付く言葉に、レミリアは咄嗟の返答に詰まった。 「……別に、喧嘩してるわけじゃないわ」 「でも、不機嫌なのは何かあったからでしょう?」 こういった物言いが彼女に向かって出来るのは、この館ではパチュリーくらいのものだ。 レミリアは軽くパチュリーを睨むと、発言したこと自体は咎めず、テーブルに頬杖をついた。 「……だって、楽しそうだったのよ」 「○○さんが?」 「私はいないのに、それでも、○○は楽しそうだった」 それでも、私はいいはずだったのに、と、ぽつぽつと話を進めていく。 聞いていくうちに理解と納得がいって、やれやれ、パチュリーはため息を吐いた。 その感情が嫉妬であることに、レミリアは気が付いていない。店の少女と話していたことが切っ掛けになったことにさえ。 それでも、寂しさや悔しさといったものが先に出て、レミリアを不安定にさせているのだ。 それを理解しながらも、パチュリーはそれについては深く述べず、こと、と一つのボトルをテーブルの上に出した。 「レミィ、明日が何の日か、知ってる?」 「え?」 「一月前のお礼を返す日、なのだそうよ。元々は、外の商業戦術らしいけれど」 そして、すっとボトルをレミリアの前に置く。ボトルの中の淡い薄紅色の液体が、緩やかに揺れた。 「……パチェ、これ」 「私から、よ。一月前のお礼」 促されるように開けてみると、柔らかい香りが広がった。 「これ、桜?」 「少し季節は早いけれどね」 本に目を落としたまま、パチュリーは頷く。 「何にでも使えるはずだから。飲用にも香水にもアロマキャンドルにも」 「……パチェは一体何を作ろうとしたの?」 呆れたように呟いて、でも、とレミリアは微笑う。 「ありがとう、パチェ」 「どういたしまして……ついでに言うなら、私にこの風習の詳細を教えてくれたのは○○さんよ」 「え……?」 思わぬところから名前が出てきて、レミリアは目を瞬かせる。 「少し前から、何やかんやと準備していたから訊いてみたんだけどね」 「○○が……?」 「ええ。里の方に出てたのもその関連だと思うけど」 私もよくは知らないけどね、とはらりと頁をめくる。 レミリアは何かを言おうとして口を開き、だが何も言わず閉じた。そのまま、考え込むように目を細める。 しばらく、静かな時間が続いた。はらりと頁をめくる音だけがしばらく続いて、ようやくレミリアが声を上げる。 「ねえ、パチェ」 「ん?」 「……私、は」 紡ごうとした言葉は、唐突に背中に突っ込んできた衝撃に遮られた。 「お姉様、みーつけたー!」 「……フラン?」 妙に機嫌よくパタパタと羽を動かしている妹に、レミリアは首を傾げる。 「どうしたの?」 「あのね、○○に教えてもらったの!」 そう言って、何かをレミリアの手に押し付けてくる。ガラスの間に押し花を挟んだ、二枚の栞だった。 「お姉様にもらったもののお返し。お姉様と、○○と」 「最近、こちらにいらっしゃることが多いようですので……とお勧めしたのですけれど」 小悪魔がフランドールの後ろからひょっこり顔を出す。 「これは……貴女が作ったの?」 「うん、○○やパチュリーや咲夜や美鈴や小悪魔に教えてもらったりしたけど」 どう? と首を傾げるフランドールに、レミリアはふわりと柔らかく微笑う。 「嬉しいわ、フラン。ありがとう」 「本当?」 「ええ、本当よ」 そう頭を撫でるレミリアに視線を向けて、パチュリーは小悪魔に声をかける。 「ご苦労様」 「いえいえ、私個人では何も用意できてませんから」 「こちらの手伝いもお願いしたしね」 そう、パチュリーは手元の紅茶のカップに手を伸ばした。 「ああ、レミィ」 「ん?」 「言いかけたことは、私に言う言葉じゃないでしょう?」 「……うん」 何のこと? と尋ねるフランドールに軽く首を振って、レミリアは妹の髪をまた一つ撫でた。 しばらくの後、レミリアはテラスに場所を移した。 ○○が帰ってくるまでは暇でもあるし、ここからの風景は気に入りでもある。何を言いたいのか、落ち着いて考えるには悪くない場所だった。 「お嬢様、こちらに」 「咲夜、遅かったわね……あら?」 「どうも」 「お邪魔してますー」 慧音と文も一緒についてきていて、レミリアは不思議そうに一行を見やる。 「また随分と珍しい組み合わせね」 「まあ、事の顛末を伝えるだけはしようかと思って」 慧音はそう少し微苦笑気味の表情を浮かべる。その言葉に、レミリアは複雑な表情になった。 「……ああ、さっきのか。天狗がいるのも?」 「ええ、咲夜さんに折角取った写真を強奪されそうになったので」 「あら、貸して欲しいって言っただけじゃない」 咲夜は涼しげな表情で答える。文は軽く首を竦めると、レミリアが座っているテーブルの上に写真を出した。 「今回の独占記事予定の写真の一部です――ああ、これは使用しないのでお見せできるものなんですが」 何枚か出された写真に視線を向けて、レミリアは固まった。 「…………何これ」 「何これと言われましても」 「……料理教室、だと思われるのだが」 里の者達らしき男達が調理場にいる。そしてその中には確かにレミリアの恋人の姿もあった、のだが。 「……何で割烹着なんてもの着てるのよ……」 吸血鬼としての威厳が、とレミリアは何だか少しピントのぼけた感想を漏らす。 だがレミリアにも意外と似合うかも、などと後の三人の少女は同時に思ったのだが、幸いにして誰も口には出さなかった。 「ま、まあ、顛末は、明日のための料理教室だった、ということだな」 「作ってみたい、という声が結構あって、あちこちの茶処が企画したのだそうですわ」 「で、その相談役が、外から来た者だから、ということで○○さんだったわけです」 元々外の風習ですからねー、と文は手帳を開きつつ笑う。 「いや、独占記事もいただけましたし、今回はほくほくです。明日まで出すのを待って欲しい、とは言われましたが」 「……なるほど、あの店員は口止め役だったのね」 「みながみな内緒にしたがっていたらしくてな。それで彼女は知っているが知らないということになっていたと」 「なるほどね、理由はわかったわ」 レミリアは写真をまとめてテーブルの上に置き直しながら頷く。そのとき不意に、三人の態度の違いに気が付いた。 同じものを見てきただろうに、慧音は迷うような、文は楽しげな、咲夜は微笑ましげな表情をしている。 「何、まだ何かあったの?」 「いや、まあ、な」 「いいものを聞かせてもらったのでー」 「お嬢様に直にお聞かせできなかったのが残念ですわ」 「…………?」 疑問を呈したところ、彼女達が聞いてきた言葉を一句違わず告げられて――レミリアは耳まで顔を紅くする羽目になった。 ○○は遅くなるだろうからと、咲夜に促され、ティールームにさらに場所を移す。 「ねえ、咲夜」 「はい」 「今日買い物に連れて行ってくれたのも、明日の前倒し?」 尋ねるレミリアに、咲夜は柔らかく微笑んだ。 「お気に召しませんでしたでしょうか?」 「いいえ、その逆。楽しかったわ、咲夜。ありがとう」 楽しそうに言って、咲夜の淹れた紅茶を口に運ぶ。そして一息ついて、テーブルの上に飾られている花を眺めた。 「……あら?」 「どうなさいました?」 「この花は? 美鈴かしら?」 「ええ、呼んできましょうか」 「そうね、お願い」 さっと咲夜が席を外し、すぐに戻ってくる。同時にバタバタと廊下を走る音がして、部屋の中に美鈴が飛び込んできた。 「お呼びですか!?」 「ええ、この花なんだけれど」 「あ、ええと、春の花を気を整えて早めに咲かせたんですけれど……お気に召しませんでしたでしょうか?」 慌てて説明する美鈴に、レミリアはもう一度花に視線を移しながら伝える。 「これ、後で私の部屋に持ってきてもらえる?」 「え、は、ええ?」 「ここだけで楽しむには惜しいわ。出来る?」 「え、ええ、もちろんです! ありがとうございます!」 慌てた様子から一転、嬉しそうに美鈴は頭を下げる。 「随分、嬉しそうね」 「ええ、そりゃ、渡したものを喜んでいただけましたら嬉しいですよ。では、後で参ります!」 それだけ言って駆け去る美鈴を見送った後、ふと気が付いて、今度はレミリアが慌て出す。 「咲夜、どうしよう」 「どうなさいました?」 「私が、○○に何も準備してない」 先程までの様子がどこへやら、どうしよう、と呟く。 「何かいい案はない? 今からじゃ……」 「でしたらお嬢様、こういうのはどうでしょうか?」 何も物だけが想いを伝える方法ではありませんわ、と言って、咲夜は瀟洒に微笑んだ。 「随分遅くなっちゃったな……」 紅魔館への帰りを急ぎながら、○○はぽつりと呟いた。 「レミリアさん怒ってるかなあ」 料理教室は大盛況で、まあ否応なしに来る羽目になった者も居た様だったが、概ね楽しんで行えた。 それはいいが、最後の酒盛りが余計だった。少しだけしか飲んでいないものの、何か口走った気がする。 というか口走った。直後に会った、外にいた三人がそれぞれの反応を示していたのが何よりの証拠だ。 何言ったのかは怖くて聞けていないけど。 「さてと、そろそろ……落としてないよな」 懐にある物の感触を確かめて、○○は一つ頷く。ここのところ帰りが遅かったのも今回のことを引き受けたのもこれのためなのだ。 紅魔館の中庭に降り立って入り口に急いでいると、後ろから声が聞こえてきた。 「あー、おかえりなさいー」 美鈴だった。両手に抱えるほどの花を丁寧に抱いている。 「ただいまです、美鈴さん。その花……」 「あ、ええ。お嬢様にも気に入ってもらえたみたいで」 嬉しそうな美鈴と、扉を押し開けて中に入る。 「おかえりなさい。随分遅かったわね。まあ、お嬢様も少し時間かかりそうだから丁度良かったけど」 「ただいまです。ああ、もしかしてもうおやすみですか?」 「いいえ、全然。とりあえず貴方は湯を浴んできなさい。料理してたんだから」 「あ、はい……」 帰るなり説教を受け、申し訳なさそうに○○は頭を下げる。 「あ、咲夜さん、お嬢様はお部屋ですか?」 「ええ、美鈴、持っていってもらえるかしら?」 「もちろんです。それでは!」 さっと駆け上がっていく美鈴を見送った後、さて、と咲夜は○○に向き直る。 「お嬢様が首を長くして待ってらっしゃるから、早く準備して行きなさい。準備したら丁度良いころでしょうし」 「はい、ありがとうございます。丁度良い、とは?」 「まだ内緒よ。さ、早く」 咲夜に促され、彼は勝手知ったる館の中を歩き始めた。 何だかんだで小半刻後、咲夜に連れられて○○はレミリアの部屋の前に居た。 「どうもです、咲夜さん」 「いいえ。さ、お嬢様が随分お待ちかねよ」 「あー……怒ってらっしゃいますか?」 「まあ、いろいろとね」 少し苦笑して、咲夜は扉をノックする。 「お嬢様、○○さんがいらっしゃいました」 入っていいわ、という声が中から聞こえてきて、咲夜が扉に手をかけた。 「さ、どうぞ」 「はい、では」 一礼して、部屋の中に入る。入ってすぐに、花の香りとそれとは違う甘い香りがすることに気が付いた。 「○○?」 「あ、はい、失礼します……」 呼ばれて、いつも座っているテーブルに目を向けるが、そこに座る影はない。 「こっち」 視線を巡らせると、ベッドの上で枕を抱いて座っているレミリアが視界に入った。 「ああ、すみません、休まれるところでしたか?」 「そうでは、ないんだけど」 そうぼそぼそと言いながら、○○を手招きする。 「……? ああ、ええと、遅くなってすみません」 「そうね、随分遅かったわよね」 何かを思い出したのか、隣に座った○○の服の裾を引っ張って、むうと可愛らしくむくれる。 「すみません、いろいろと用がありまして」 「私に内緒でいろいろ行ってた癖に?」 「知ってたんですか?」 「ええ、今日は、どこかの女の子と話していたのも見たしね」 言い切ってから、レミリアの表情に微かに悔いるような色が見えた。 少し戸惑って、だがその表情の意味に○○は気が付く。 「……もしかして、やきもち焼いてくれてました?」 「誰が……っ!」 図星だったのか、顔を紅くしてレミリアは○○の胸を軽くポカポカと叩く。 途端、枕が落ちて、レミリアの格好が露わになった。その服に、○○は若干くらりとするものを感じる。 「……レミリアさん、その服は……」 「あ、え、ああ、その、咲夜が今日、買ってくれたものなの」 薄桃の地に、黒の縁取りがなされたベビードール。微かに透けているような気がするのは気のせいにすることにした。 「似合わない……?」 「とんでもない! 凄く、可愛いですよ」 「それなら、いいけど」 嬉しそうな顔をするレミリアを思わず抱きしめたくなったが、そこは自制する。 そして、大事に持っていた箱を取り出した。 「まず、誤解は解いておきたいんですけれど、僕は別に、誰かに会ってたわけじゃなくて」 「ん、いいわ、知ってるもの。お菓子教えてたんでしょう?」 「僕は教える側じゃなかったんですけど……って、知ってたんですか?」 反応が遅いわよ、と楽しげに微笑って、レミリアは○○に擦り寄る。 「そのときに何て言ってたのかも、ね?」 「うあ」 頭を抱える。相当恥ずかしいことを言ったはずなのだが。 「……聞いてたんですか?」 「…………いいえ、咲夜と天狗と白沢からだけど」 少し顔をそらして言って、顔を○○の胸に押し付ける。 「……『大好きな人の為なら、愛する人の為なら、何だって出来る。例え彼女の方が自分よりどれほど強くても、彼女の何かを守ることは出来る……』」 「ちょ、レミリアさ……!」 「全部は言わないけど、随分な大演説だったらしいわね?」 くすくすと微笑われて、○○は紅くなった頬をかく。見れば、レミリア自身も顔が紅い。 「……少し、嬉しいわ」 「ありがとう、ございます」 照れくさくなって、○○は気を取り直すように小さめの箱を改めて取り出した。 「えと、そういうわけで、ホワイトデーのお返しです」 「ん、ありがとう、○○」 レミリアは嬉しそうに受け取って、綺麗に包装されたそれを丁寧に開ける。 「……飴?」 「ええ、苺味にしてみました」 中には綺麗な袋に入れられた、小さな赤い飴が幾つも入っていた。 「少し早いんじゃない?」 「ちょっと協力者が」 そう微笑って、どうぞ、と勧める。 「……食べさせて」 「え?」 「食べさせて欲しいの」 駄目? と首を傾げられて、断れるはずもなく。 「……では、はい、どうぞ」 小さめの飴を一つ摘み上げて、レミリアに差し出す。少し不満そうにしながら、ぱくり、と指ごと口に含む。 驚いた顔をする○○に、してやったり、という表情でレミリアは笑ってみせた。 「学習能力がないわよ、○○……あ、美味しい。ん……少しだけ、貴方の血入れた?」 「ええ、みんなと作ってたときだったので、ほんの僅かですが」 こっそりとですけれど、と自分の指先を切る真似をする。 「ま、見つかったら大変だものね……でも、○○、その食べさせ方じゃ嫌」 「え?」 「食べさせて。こうやって」 そう言って、身を乗り出して○○に軽く口付けをしてきた。 「……僕にとってはだいぶ不味いんですけどね、僕の血」 「それでも、ね?」 強請られては嫌とはいえない。紅い顔を誤魔化しながら、飴を手に取る。 「あー……はい、降参です。わかりました」 「よろしい」 膝の上に載ってくるレミリアを抱き上げて、口移しで飴を与える。 カラリ、という飴の乾いた音と共に、苺の甘さと何とも言い難い不味さが広がった。 「ん……」 服をぎゅっと掴んできているので、離すに離せないし、離すのも惜しい。 同時に、飴とは違う甘い匂いが、彼の鼻をくすぐった。 「ん、ありがとう」 「……いえいえ」 しばらくして口唇を離して、レミリアが微笑む。互いに顔が紅いので、直視するのは何だか恥ずかしいが。 「何だか、良い匂いがしますね」 「あ、わかる? パチェからもらったのよ」 「ん、香水ですか?」 「……飲むのにもアロマキャンドルにも出来るって言われたけど」 「一体何なんですかそれ」 それは私も言った、と言いながら、レミリアは彼の手から箱を取って、サイドボードの上に置く。 「美味しいけど、たくさん食べるとお腹一杯になっちゃいそうね」 「ああ、晩御飯の後になっちゃいましたしね」 「ゆっくり食べるとするわ。そうだ、○○」 サイドボードの上にあった栞を手に取って、嬉しそうに見せる。 「フランから。私と○○で使って、って」 「ああ、フランさん、栞にしたんですね」 「ええ、嬉しそうにしていたわ。本当に、嬉しそうに」 そういうレミリアの方がずっと嬉しそうで、思わず微笑ましくなってくる。 それをサイドボードに戻すときに、あれ、と気が付いた。 「……それは?」 「ああ、テーブルクロス? だいぶ歪でしょう? 無理もないわ、妖精メイド達が作ったものらしいから」 レミリアの口調は言葉とは裏腹に穏やかだった。 「全員で作ったらしいわ。テーブルに使うには小さいしあまりに歪だから、サイドボードにね」 「……ええ、それがいいかもしれないですね」 そう言いながら、レミリアを背中から抱き寄せる。唐突なことに、レミリアは目を瞬かせた。 「○○?」 「僕からも、もう一つ」 そう、レミリアの手に箱を乗せた。開けて、中にあるものにレミリアは首を傾げる。 「……指輪?」 「大層なものじゃないですけどね。ああ、銀じゃないです。いろいろ混ぜてるんで」 香霖さんにお願いしたんですよ、と説明する。 「正式なものはいずれ、ですけど」 「……ありがとう」 自分の指に着けて満足そうに微笑した後、レミリアは○○に向き直る。 「……○○、私からは、渡せる物を準備してないの」 「あ、いえ、そんな」 「だから、私からは、この想いを」 ぎゅっと抱きついて、○○に口付けしてくる。甘くて、優しい口付けを。 「形はないけれども、これしかないけれども、私から貴方に」 口付けの合間に、言葉を繋ぐ。 「貴方を愛していると言う、想いを」 そして、少しだけ不安そうな瞳で、○○を見つめた。 「貴方が誰かと話しているとき、私は確かに嫉妬したわ。 自由な貴方が好きなのに。貴方を縛り付けてしまいたくないのに。 ごめんなさい、それでも」 私は、貴方が大好きなの、と、レミリアは囁いた。 「……嬉しいです」 思わずぎゅっと抱きしめて、彼は呟く。 「どうしよう、嬉しくて嬉しくてたまらない」 「……怒らないの?」 「何故怒らなきゃいけないんですか」 愛する者にここまで想われて、嬉しくない男など居るだろうか。 「僕だって、大好きです。大好きですよ、レミリアさん」 「ん、ありがとう、○○」 レミリアはほっとした想いで、○○に擦り寄った。 ああ、そうか、と呟く。美鈴が言った意味がようやくわかったのだった。確かに、嬉しい。 「……レミリアさん、もう一つ、飴を食べますか?」 「……そうね、貴方が食べさせてくれるなら」 「ええ、もちろん」 貴女が望むだけ、と○○は微笑って、飴を歯で咥えた。 「お腹一杯になりそうね」 「そうですね――随分と、甘い夜になりそうです」 「あら、楽しい夜になりそう、の間違いでしょう?」 微笑んで、レミリアは彼から与えられる飴を、その口付けと共に受け取った。 翌日昼、ここ数日の詫びとばかりに、レミリアは霊夢と魔理沙を招いていた――のだが。 「随分眠ってるわねえ」 「ここ数日、昼夜逆転どころの生活じゃなかったみたいですからね」 ○○の膝を枕にして、すやすやと眠るレミリアの姿があった。 他者にはめったにこういった姿を見せないが、霊夢や魔理沙、咲夜といった面々は別のようである。 「ほとんど毎日うちに来てグダグダ言ってたら、まあそうなるわよね」 「すみません」 霊夢の言葉に心底すまなそうに微笑んで、○○はレミリアの髪を撫でる。 「まったく、見せ付けてくれるよなあ。あ、まさか、レミリアが寝不足なのはお前の所為じゃないだろうな?」 魔理沙がクッキーを齧りながら冗談のように言う。いや、確かに冗談だったのだろうが。 彼は大きく咳払いすると、瞬間で顔を紅く染めて目を彷徨わせた。 「………………いや、そんなことはないですよ」 「……待て、何だ今の間は」 明らかな挙動不審さに、魔理沙は一瞬呆れた後、人の悪い笑みを浮かべる。 「さー、何したんだ? 楽しそうだから吐いてもらおうか」 「嫌です。聞いてどうするんですか」 「ブン屋に売る?」 「絶対話しません」 ということは何かはあったんだなー、と続けて楽しそうに問い詰める魔理沙を呆れたように眺めながら、霊夢はため息をついた。 「○○さんも墓穴掘らなければいいのに。あ、咲夜、紅茶お代わり」 「はいはい」 そう差し出された空のカップに、咲夜は紅茶を注ぐ。 「砂糖とミルクは?」 「いらないわ、ここに来ると甘いものの大量摂取になるから」 ひらひらと手を振って、霊夢は紅茶を啜った。 「ま、綺麗に収まった、ってとこかしら?」 「ええ、そうね。前よりも、また少し甘くなったかもしれないけど」 「それは重畳――世は並べて事も無し、ね」 「本当に」 騒ぎに目を覚まして怒るレミリアやそれをなだめる○○やさらにからかう魔理沙などを眺めながら、霊夢と咲夜はそう頷いた。 兎にも角にも、紅魔館は今日も平和である。 新ろだ424 ─────────────────────────────────────────────────────────── 夜こそが吸血鬼の本分。なれども、日が変わるのは夜中なわけで。 「そういえば」 「?」 「今日はエイプリルフールよね」 「まあ、そうですね」 紅茶を啜りながら、○○は頷く。 「ね、○○」 「はい?」 「貴方の血なんて、飲みたくないわ」 そう言いながら、○○の膝の上に乗ってくる。 「だから、逃げていいのよ?」 「……だいぶちぐはぐな嘘ですね」 「あら、バレた?」 バレますよ、と言う頃には、レミリアの牙が首筋に迫っていて。 「でも、いただきます」 ちく、と痛みが走った。 「では、僕も」 レミリアを抱き寄せて。 「貴女の血なんて、欲しくない」 首筋に口付けて。 「飲みたくない、です」 そう、伺うように牙を当てる。 「……嘘が下手ね」 「かもしれません」 「……あげないわよ?」 言葉とは裏腹に、レミリアは○○の髪に手を当てて、牙を押し付けさせる。 「飲んじゃ、駄目」 「はい」 言われたとおり、○○はレミリアの首筋に牙を突き立てて、その血の甘さを味わった。 「……ね、○○」 「はい?」 「嫌い、って言える?」 ○○の膝の上に乗って、レミリアは尋ねる。 「……想いの意味で言うなら、嘘でも無理です」 「正直者ね」 「別に今日が、嘘だけしか言ってはならない日ではないですから」 だから、と○○は後ろから強く抱きしめた。 どれだけ言葉だけで嘘がつけたとしても。 感情や衝動に、嘘がつけるわけではないから。 「……そうね」 ○○の腕の中で、レミリアが向かい合うように体勢を変えながら頷く。 「嘘を言うだけの日ではないなら、○○」 「はい」 「私は、貴方を愛しているわ」 そう言って、レミリアは○○の頬に手を当てると、優しく口付けた。 新ろだ435 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/thzero/pages/38.html
カードデータ カード名 レミリア&咲夜 効果:●プランゾーン効果『盟約-<レミリア・スカーレット+十六夜 咲夜>[赤1白1無1]《クイック》●[赤1白1無1]《ノーマル》このカードが自軍エリアにあるならば、あなたはこのカードを自分のベースと同じラインの自分のユニットのない敵軍エリアの対象のスクエアにリリース状態で置き、ターン終了時までスマッシュを+1する。ターン終了時、このカードを破壊する。 種族 デビル/メイデン 種別 ユニット タイミング クイック 使用コスト 赤2白2無3 移動コスト 赤1白1無1 パワー 7500 スマッシュ 2 盟約により実現した《紅魔館》の主と従者のコンビである。 起動型能力により、敵軍エリアにリリースインする事ができる能力を持つ。 盟約の素体は《レミリア・スカーレット》と《十六夜 咲夜》という2キャラに限定しているものの、単体のスペックが非常に高いユニット。 素体そのものの性能自体低くは無く、特に《十六夜 咲夜》はその色でエースを張れるほどのユニットなので素体の強さに関してはそこまで難ではない。 単体で7500という強大なパワーにして、スマッシュを2点持ち、その上でスマッシュにをするのに特化している能力があるためスマッシュに際しては右に出ないほどの強さがある。 自身の起動型能力は[赤1白1無1]と盟約と同等のコストを支払い、自分のベースラインにある自分のユニットの居ない敵軍エリアのスクエアにリリースで飛んで行ける。 コスト分さえ支払えれば普通に歩くよりエネルギー消費は軽く、その上でスマッシュを1点強化できるお墨付きまで持っている。 この起動型能力からの流れでスマッシュを成功させられれば瞬間打点として破格とも言える4点ものスマッシュダメージをこのカード単体で実現してしまうのだ。 それほどまでに強力な能力の代償としてこのカードはリリースイン能力後に破壊されてしまうが、それ以上に4点スマッシュを入れられるワンチャンすさえあれば事足りる仕様でもあるだろう。 そもそもキーワード能力である盟約を利用した場合フリーズで置かれてしまう都合上リリースイン能力に特化しているこの能力は非常に扱いやいと言えるだろう。 とはいえこのカード自体が非常に重いカードである事が難点の一つ。 とにかくスペックが高いとはいえスマッシュ能力しかない7コストユニットであるに変わりない。 プランゾーン効果の盟約は確かに強力な反面、ユニットをそれぞれ指定しており場合によっては出す事ができないというのも往々にある。 盟約から起動型能力のコストまで見るなら[赤2白2無2]までの支払いをノーマルタイミングで許容しなければならず、それに加えプランゾーン作成のコスト+ベースを張るという一応の下準備まで求められている。 ベースの存在を条件にしている分《チルノ》や《凍符「パーフェクトフリーズ」》1枚でこのカードの進行が止まる事もある。 更にリリースイン後に《大妖精》《博麗 霊夢》などで狙われるのも弱く、リリースインするスクエアを対象に選んでいるため《八雲 紫》や《禁忌「クランベリートラップ」》などの後出しで用意に対処されかねない。 別にクイックで逃げ回るような例の妹のような力も無ければ耐性らしい耐性も無いので、瓦解するときはあっさりとしている事も少なくないとも言えるだろう。 だがそれでもワンチャンスで全てをもぎ取っていってしまう瞬間打点はバカにできない。 対処可能なカード自体は少なくないが、その分そのカード達を事前に排除したり相手のエネルギーが大量に使わされたターン内で使う場合には止めにくいかなり効果的な1枚になる。 対処されるカードが多いがそれだけ相手に無視されるようなカードではなく、相手に無理矢理対処を強要できるという見方でも悪くない。場合によってはエネルギーが残っていたとしてもぶっ放して行く事も求められる。 プランゾーンから出現する事もある都合上ノーマルタイミングで相手が重い行動を取った後あたりを狙い目にしたい。 例としては相手が《恋符「マスタースパーク」》で全てをなぎ払った焦土などに降臨すると相手に絶望を与えられる。 また、別に盟約で出す必要性は無くこのカードは7コストユニットとして普通にプレイ可能だったりするので、通常プレイからの起動型能力のコストを払えれば手札からのプレイも念頭におけるため単純な事故カードにはならない。 運命と時を操り、相手に敗北の二文字を与えられる優秀なカードとしてカリスマを発揮させていこう。 自分のユニットの居ない敵軍エリアのスクエアがリリース条件なのだが、相手ユニットが居ても大丈夫。という事は相手ユニットを潰す事さえできれば自身のパワーごと撃滅してのリリースインが可能なため《紅魔館》などのベースと相性が良い。その場合《紅 美鈴》や《白玉楼》などに警戒を怠らないようにしよう。 4点スマッシュを入れられるため、そのターン内で同時に3点のスマッシュを入れられるならワンターンキルも可能。具体的には限られるが《妖々跋扈》で《フランドール・スカーレット》をリアニメイトし、そのままそれぞれを敵軍エリアまで持って行くのが一番楽だろうか。当然相手が素通ししてくるわけもなく、事前の準備・必要エネルギー・対処されやすいポイントなどが多く現実味はやや薄い。 重く専用コストから事故になりやすい側面があるものの、そもそもこのカードを投入してる場合相手に3点のスマッシュを入れた時点でほぼ即死圏内だと捉える動きが必要なので、このカードを入れるなら3点のスマッシュというのを意識しての行動が大事になる。単体でプレイ可能なのでピン指し程度なら専用というほどの構築は求められないかもしれないが、盟約を利用する場合使いにくい《レミリア・スカーレット》をデッキに入れなければならないことを慎重に検討しよう。このカードをフル投入するなら構築を特化させた方が良い。 東方紅魔郷の5面&6面ボスの面子である。《十六夜 咲夜》は6面中ボスとしても登場するため実質ラストステージの双璧になる。元能力の面影はあまりないが、そのスマッシュを与える様はカリスマにふさわしい。敵軍エリアにリリースインしスマッシュを与える能力は、本家ディメンション・ゼロにおいては《ニトロ・カタパルト》なるストラテジーを髣髴とさせる。コストこそ違うが効果は似たようなものであり、本家側ではその汎用性とワンチャン性から制限カードに上り詰めた巨匠のような1枚である。当然ながらその制限カードと同じ性能を持つ能力が弱い事はないので、投入するなら理想的に生かしてやりたい。 ゲーム外カードデータ 収録セット 東方零次元 ~紅魔郷&妖々夢~ No. 22 フレーバーテキスト 銀の月時計が刻む。紅の運命が迫る。 Illustration 威未図?
https://w.atwiki.jp/thvision/pages/1965.html
《レミリア・スカーレット》 No.1279 Character <第十四弾> GRAZE(5)/NODE(8)/COST(6) 種族:吸血鬼 先制 伝説 変身 (自動β): 〔このキャラクター〕がプレイされて場に出た場合、13ダメージを〔あなたの任意のキャラクター〕に割り振る。 攻撃力(13)/耐久力(4) 変身後 《スカーレットフライヤー》 GRAZE(0) 種族:吸血鬼 (自動α): 〔このキャラクター〕はスペルカードの効果の対象にならない。 攻撃力(3)/耐久力(2) 「もう、犯行の動機なんてどうでもいいや、どうせ有罪判決なんだから」 (PR.150:「うーむ、暇をつぶせる相手がいない…」) (PR.151:「」) Illustration:双瀬聖(PR.150:桜沢いづみ、PR.151:桜沢いづみ) コメント 紅魔『スカーレットデビル』を内蔵したレミリア。 膨大なノードとコストを要求するが、これ1枚で除去からフィニッシャーまでこなすことができる。 レミリア・スカーレット/1弾以上に場に出しにくいが、一旦プレイが解決され場に出ただけで、相手のキャラクターをなぎ払うことができる。 また、13点という規格外の攻撃力の上、先制を所持しているため、このキャラクターを一方的に倒すことができるキャラはほとんどいない。但し、耐久力は4と低いので先制を持つキャラクターやダメージ除去には注意が必要。 大量のノードを必要とすることから、ノード管理が重要になってくる。プレイしたはいいが瞋怒や陰謀論などで簡単に対処されてしまった、ということも起こりうるため、ノード基盤をがっちり固めるデッキでなければ運用に多少難が残る。また神前試合や博麗 霊夢/9弾でも対処される。 かといってプレイ以外の手段で場に出せば、魅力の一つである自動βが発揮されないため少々物足りない気分になる。 グッドスタッフなど、しっかりノードを溜め込むデッキで運用すればそのテキスト・戦闘力に恥じない活躍を見せてくれるだろう。 一応フランドール・スカーレット/11弾と同様の変身状態の記述を持つのだが、あちらと違って変身前が極端に攻撃寄りのこのカードを変身させる機会は少ないだろう。 関連 第十四弾 プロモーションカード レミリア・スカーレット/1弾 レミリア・スカーレット/5弾 レミリア・スカーレット/10弾 符ノ壱“レミリア・スカーレット” 符ノ弐“レミリア・スカーレット” れみにゃ 夢幻の紅魔チーム 紅月の女王チーム 真紅の魔神チーム いぬさくやといっしょチーム 冥符『紅色の冥界』 神槍『スピア・ザ・グングニル』 神術『吸血鬼幻想』 紅符『スカーレットシュート』 神鬼『レミリアストーカー』 魔符『全世界ナイトメア』 運命『ミゼラブルフェイト』 必殺『ハートブレイク』 紅魔『スカーレットデビル』 天罰『スターオブダビデ』 『スカーレットディスティニー』
https://w.atwiki.jp/yukkuri/pages/530.html
各キャラ紹介文 レミリア と フラン レミリア その7 ■エロゲ宅配 ,. -───-- 、_ rー-、,.'" 〒 `ヽ、. うー♪うー♪ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l ~ く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 ~ \ ゝイ/__,,!ヘ ハ ト,_ `ヽ7ヽ___ }^ヽ、 ~ .r'´ ィ"レ'ノ‐! ヽ ! レ ヽ-ト、ハ〉、_ソ ハ } \ /ヽ/ ハ ⌒ ,___, ⌒ )/| ハ / }! i ヽ ~ / / ハ ! /// ヽ_ ノ /// / / |〈{_ ノ } _」 ~ ⌒Y⌒Yハレ!ヽ、 //レ'ヽハヘノ⌒Y⌒Y´ `⊥ー-.⊥´ __/│ヽ / |\_____ / / /| ♪ / / / |/ あまぞーん♪ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ..| | 18禁ゲーム ...| ..| | . .| ..| | ⌒ ,___, ⌒ | ..| | /// ヽ_ ノ /// ..| ..| | ロリコン .| / |__________|/数分後 _,,....,,_-''" `'' ..、 \ヽ 丶 たかしちょっとそこに座りなさい | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ / | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ たかし ',`ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (◯), 、(◯) レ'i ノ,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ' ( ,ハ |,r-r-| 人!,.ヘ,)、 )>,、 `ニニ´,.イ ハ ■脂tktk うー♪うー♪ ポテチ食べた手でスーファミのコントローラー触るのやめてください + + ,.-───--、 __ _____ ______ ♪ rー-、,.'" `ヽ、 + ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 \ _」 i _ ゝへ__rへ__ ノ `l. 'r ´ ヽ、ン、 く `i / ゝ-'‐' ̄ `ヽ、_ト-、イ、 }^ヽ、 ,'==─- -─==', i .r'´ノ \ ゝ イ,.イノヽ! レヽ,_`ヽ7ヽ__ ハ }\ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | /ヽ/ r'´ ィ" レ´ ⌒ ,___, ⌒__`! i ハi ヽ > レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||/ / ハ ハ/ +!(⌒ヽ、 ヽ_ ノ 〈_ノ i ハ 〈_ノ } _」 !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |⌒Y⌒Y´ノ ノ/l ヽ、ノ O ハノ i ヽ⌒Y´ L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| 〈,.+ ヽ、 ノ ハ i 〉 + | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / + ノ レ^ゝ i>.、.,___,,...ィ´//レ'ヽヘノ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ■智将レミリア ヘ ;; -‐''''""( )1 ゙、 -‐''""" ̄"'i V;;ゝイ,.イノヽ! レ'| おぜうさま 曰く i!f ! ⌒,__⌒'i 「うー!うー!」 i!ゝ! // ヽ_ ノ / ! i / 、 、 /  ̄ハ \ "''il|バ' ■ニヤリ ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レr=ァ,_`ヽ7ヽ___ r'´ ィ"レ´ r=- ,ィ `! i ハ ヽ/ ! /// 'ー=彡 /// i ハ ', うー!うー! .ノ /l ハノ i ヽ. 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ /⌒`γ´ハ_,,.イ´レ`ヽ、 /⌒ヽ、 〈r'^ヽi /^L_!ムイ_」^ヽ. .〉´ / i' \ `7 _ノ'§ !、_ !,イ__'⌒ヽ、ノ i i、_ノ !、,§__、ハ、_ノ、/、__ ⌒ヽノ r/ `ー--─ヘ´``ヽ、_イ / / ', ヽ、 、 rく__ ハ ゝイン `'、__ニ、_r_、_イ__r__ェ_'ン´....... i__,7 i,__,7 └'゙ i,_,/ ■太眉おぜうさま _____/へ、__ 「 l ヽ-、__; ゝ-──-- 、..,,_ | l ; ゝ''" `ヽ、 // 7 `ヽ. .う i-、_,.ゝへr-、____,.ィ_へノ ', 「へ_r'‐-、_'r‐へ__,.-'"ヽ_「´ヽイ-、 i │ i/´ .7 ハ , , 、 ヽ.`'ー、__7、_| イ イ ノヽ!、 .ハ /| ハ , !イカ ヽ._」、_イ │ ' レ,イ ,rt=ゝ;、V ! /;イ-=t!、 ! ',____7、 レ' .ハ ⌒ ,___, ⌒ ノ ! ! ハノ !、___ │ イY / ! /// ヽ_ ノ //// /レ'V | / ! 人 〈/ |. ハ │ 〈 ! !>.、 _,,.イ/ ./イ 〉 .ノレヘ! ノイ 、__`'7=ニ7´/ rレ'V、 ハ/ V iヽ. ! !ィレ'イ ヽ/ムヽ、/」 、/`ヽ( / ヽ / ヽ、//)、r、_rン Y(ハ_r、_(\! ヽ./ ./ !,イ '─---、)Y ,.-─‐-' `ヽ. i ハ -‐=='、ハ `,==‐- i. ,.、〉、 ■容量配慮版 ,、 _ノ、/、__ r/ `ー--─ヘ´``ヽ、_イ / ⌒ ,___, ⌒ ヽ、 、 rく_/// ヽ_ ノ /// ゝイン うー!うー! `'、__ニ、_r_、_イ__r__ェ_'ン´....... i__,7 i,__,7 └'゙ i,_,/ ■withかまぼこ咲夜さん ._ _ ./ ;ゝ-──- 、._/ ヽ .ヾ-"_ _ \ | ./ T'ヒ_i´ , ´ヒ_,!ア ヾノ .| "" ー─,- "" | .|____ ̄____| ,.-ァ .| /! .イ⌒,___,⌒| . . .j . . ! うー♪うー♪ / 〈 リ | .(l// ヽ_ ノ// . ./) ./ //ヽ ' , |/V> r- r/ .ィ . /レ゙ // `ヽ ヽ / ―〈 \/ ,',' `'ー- ノー- 、 ヽ | } |' / ヽl\ ヽ| /! | | ト、 ヽレ | | ,-‐、/´ ̄| | >ー<{ レ'´ | | | ∧ ) ■朝の支度 _、__ , -‐ ─-- 、._ ,(!Y ノ`7、 `ヽ, i;'⌒ヾく_/`ゝ、 ゙i ;'` `ヽ/´i、 `、 l 、_ ∨ィ' l | lン‐-、_ ヽ、 ヽ l, ノ!ノ ``!ソ、 | ノヽノ-} `(,イ ,, i i ヽ _, (Yi,ハ ハ ノ ` 、_ノ,(y',‐-ヽイ_ヽlノ ,.-‐、 ィイノ γ´⌒`ヽ, / ミミミ [ { ] ! `; __,/ ミミミ" ,ィ!!レ' i !i ♪ __f ,l ミミミ' 〃!、〉 / R e / ! l _i l_/_ゞ"、 入ソ 〃..-- 、、_ d i l | (└ィニ、__, i l i/ ソゝノ | ヽ/``ニ`ヾ!` 、_ ,ノ! / /_ノ ! __,,.. --─ し="/^ `ー、二;‐_- ! ノ / / ♪ ,.-'_, (/、  ̄ ``' / l \ ,/ , ' ; `ヽ. `T ̄` ー- ._ _ノ / ;^l / ; . ,ヘ. ハ ト,_ `ヽ ヽ. }^ヽ、l  ̄ ̄ j .r'´ノ'i_, ,.イノヽ! レ ヽl-ヽ、 〉、_ソ、_ ノ ハ } \ /ヽ/\ノi´ ⌒ ,___, ⌒ `!/ ノ ハ / }! i ヽ _人人人人人人人人_ / / ハ ハ ! /// ヽ_ ノ /// ノ / 〈〈{_ ノ } _」 > うー! うー! < ⌒Y⌒Y´ノ| ',. / / ハ ヽ⌒Y⌒Y´  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ハレ!ヽ、 //レ'ヽハヘノ `ー--─ ´ ■うーぱっく進化 うーぱっくLv1 __________ / /.| . / / .| }^ヽ、 うー♪ うー♪ .r'´ノ|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| . |_ ノ ハ } \二≡=- /ヽ/ r.|| うーぱっく ..|| | / }! i ヽ二≡=___ /ヽ/ r' .|| . || /|{_ ノ } _」二≡=- / / ハ ハ/ .|| ⌒ ,___, ⌒ .. ||/ . .| ⌒Y⌒Y´ ⌒Y⌒Y´_| /// ヽ_ ノ /// ..| | _ / | | / ̄ ̄ ̄ / /____|__________|/ _/ 二≡=___  ̄ | .| | ̄ ̄| ̄ ̄ 二≡=- ヽヽヽ . | │ | | 丿丿丿 二≡=- ヽヽ . | / | / |/ |/うーぱっくLv40 うっうー♪ ,_________,_,___________________,_, ,; ''" ̄ ̄ ̄ ,,,.. -‐''''ヽ, l| | l | , '~ ,,. '''" .1 l| | うーぱっく l | / , ' .| l| | l | ,r=^========'、,____,.r'" l| | ⌒ ,___, ⌒ .l | f ̄/´-----------f´r-------i-ヘ...l|_| /// ヽ_ ノ /// l_| 「;] ,! ∧_∧ (つ「;] ! f~ ̄ ̄'i.| | ;l|_| l_| [;」_! (^ヮ^ ) .[;」| | | ! ! l|_| l_| |_っ⌒'と_)___|O.l __」 l |.;l|_| l_| iー i―――――i‐lユ.|.L,-''~ .| |.l'l i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'i i' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i | | | .| _| l.r‐''~j. [l| l.|.l l l_l l | !`t__.isuzu___f´ ! |.l__,./-‐'二二l,!」,l___________________j_| {__|三it三三it三|__,}_l_//⌒ヽ`i 二||_]l_,||,]――l ||、――o || ‐v/;;;;//⌒ヽ;;ヽ二二」|\」 「=!`i [二] i´!=! 〕コソiii ($).i;;;l|三||三三||三三三||j三三三||三j ;;;;;|ii ($) i;;;;|二|;;;;;;|二l]  ̄ ̄ゞ;三ノ ̄ ̄ ̄ ̄~.ゞ_,ノ ̄  ̄ゞゞ;三ノ ̄  ̄ゞゞ,_ノ ̄うーぱっくLv99 _______________________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _ , , -' ‐ ‐ ‐ -、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ______________ ヒュン ヒュン ヒュン 厂 ___ __ i  ̄ ̄ ̄二!i二__  ̄ ̄ ̄ / ........... l i lニニニニ、_ `┐ / r - --、............... ......l レ'ヽ_- - - - -!===========================-(二!__ノ二l- -、 _ i /7--、 - - -.! __ ー--'. `/ _,/ 7- -/ |(;;;;)| ___(;;;;)___(;;;;)___(;;;;)____(;;;;) ______ / ( / /  ̄ ̄ -; i i - - - - - - ニニニ _ / ` ー - 、_____;__;_.;____.;__ _____;_;______;_ァji-'- ' ´  ̄ ◎ | | ◎ /', /', / ', / ', / ', / ', / ', / ', __/_________',____/_______',__ うー♪うー♪ | | | うーぱっく | | | | ⌒ ,___, ⌒ | | /// ヽ_ ノ /// | ■考えてたら眠くなってきた ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. うーん うーん _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ --` '--- `! i ハ / }! i ヽ/ / ハ ハ/ ! 、 i ハ 〈〈{_ ノ } _」⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. zzZ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ -- --- `! i ハ / }! i ヽ/ / ハ ハ/ ! 、 i ハ 〈〈{_ ノ } _」⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ ■ザ・グレイトフルうーデッド ,. -───-- 、_ ♪ rー-、,.'" `ヽ、. \ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、_ ,,.ィ'''フ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、ヽ、 _人人人人人人人人_ ,r'"´ ノ" ⌒ ,___, ⌒ ヽ) > うー! うー! < ( ノ| /// ヽ_ ノ /// i|  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ) _/ハ i、 ヾ j、、 r''ヽ. ,.ィ'''i" 〈,.ヘ ヽ、 /ハi'ヲ''ー-、ノ、 ヽ、 / ,,.イ')'" ノ レ'ヽハヘヽ、.,_________,,...ィレ'ハヘ〉t ) `ヽヽ / / / jt、 ヽ i f , ノ / ヽ、 ヽ t、、 )' f ノ ゝ-,ヲ''' ). ( ,.ィ''ーr"~ ,r" ft ノ、,ノ ヽ, ( ,ノ j ( t、 l ) ,.イ´ ノ fヽ ヽ、 l ,.イ '"ノ ノ t i l、. t // / ,/ ゝヽ ヽ、 'i, ノ"Y,..ト-、 / `i、,,..=,i、 ,=ィ''i'i''j" .`=(i-/、 ヽ ,f`i-、 `ー=''''"t.___ (,,ノ=、 r-l =f,,ノゝ-''`=''フ `ー=''=t_,i ,,.j-;t,ノ ,人r'''''''" (_,.="f /,=ィ fヽ-''ー'" ■うーぱっくに洗脳されたゆっくり _,,....,,_ _-''" `' 、ヽ \うー!うー! | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 うー!うー! rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi .| .|、i .||`! !/レi' ⌒,___, ⌒ レ'i ノ !Y! ⌒,___, ⌒ 「 !ノ i |,' ノ !/// ヽ_ ノ /// i .レ' L.',/// ヽ_ ノ ///L」 ノ| .| ( ,ハ 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´´ __________ / /.| . / / .| }^ヽ、 .r'´ノ|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| . |_ ノ ハ } \ /ヽ/ r.|| うーぱっく ..|| | / }! i ヽ /ヽ/ r' .|| . || /|{_ ノ } _」 ←コイツが原因 / / ハ ハ/ .|| ⌒ ,___, ⌒ .. ||/ . .| ⌒Y⌒Y´ ⌒Y⌒Y´_| /// ヽ_ ノ /// ..| | _ / | | / ̄ ̄ ̄ / /____|__________|/ _/  ̄ | .| | ̄ ̄| ̄ ̄ ヽヽヽ . | │ | | ヽヽ . | / | / |/ |/ ■おぜうさま型寝袋 ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、 こんやはこれでねる~♪ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ/ / ハ ハ/ ! ヽ_ ノ i ハ 〈〈{_ ノ } 」⌒Y⌒Y´ノ )~~~~~( i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ ) ⌒,___,⌒ ( 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝ ) /// ヽ_ ノ /// ( //レ'ヽハヘノ ヽ、 ) ( ノ >⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ィ´ ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、 _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ/ / ハ ハ/ ! ヽ_ ノ i ハ 〈〈{_ ノ } 」⌒Y⌒Y´ノ )~~~~~~( i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ )旡≧/ /≦乏圷 (〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝ ) | | , --- 、 | | ( //レ'ヽハヘノ ヽ、) | | ー⌒ ー' | | ( ノ >⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ィ´ そらとべない~~!!! ■おぜうさまの時報 _人人人人人人人人人人人人_ > に~こにこどうが~♪ <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、 ,. -───-- 、 _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、、 ♪ rー-、,.'" `ヽ、 rヽ,/ / `ヽイヽヽ, \ _」 i _ ゝへ__rへ__ ノ `l r` / /λ 入、ヽ、 ヽy i く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、イ、 }^ヽ、 'y r イ____,ヽ, ノ.,____ヽ、 ヽ, | .r'´ノ \ ゝ イ,.イノヽ! レヽ,_`ヽ7ヽ__ ハ }\ ∠/ / _____i レ' レ ______!ヽヽ、、i おぜうさまが /ヽ/ r'´ ィ" レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハi ヽ > / ,イ}. rr=-, r=;ァ イヽ、ヽ、 午前0時ぐらいを/ / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈_ノ } _」 / /くl ' " ̄ ,  ̄" {yイ\ ヽゝお知らせします⌒Y⌒Y´ノ ノ/l ハノ i ヽ⌒Y´ i//{.人 ー─,- ,イiy}イ´/ヽ! 〈,.ヘ ヽ、 ノ ハ i 〉 //y}レヽ..、 ̄ ,イゝ|{yレV ノ レ^ゝ i>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽヘノ ´ ,{y -─r ̄´=イ─'- y}、 ■新TENGAとおぜうさま ,. -───-- 、_ ♪ rー-、,.'" `ヽ、. なんかぬるぬるする~♪ \ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ/ / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ / ヽ |.二二二二二二二二 | | .| | /二二二二\ | | .// ヽヽ.| | | | ,---.. | | | | | | ( ) | | | | | | '---'' | | | ,-r⌒L⌒」⌒yヽ、 | | | ∀C' Nヨ_|_ | | | _r─ノヽヽ,_ _,ノヽヽイゝ、、 | | | ,---.. | | | rヽ,/ / `ヽイヽヽ, | | | ( ) | | | r` / /λ 入、ヽ、 ヽy i | | | '---' | | | 'y r イ____,ヽ, ノ.,____ヽ、 ヽ, | | | | ,---. | | | ∠/ / _____i レ' レ ______!ヽヽ、、i | | | ( ). | | | / ,イ} (○), 、(○) イヽ、ヽ、 | ヽヽ '---' ノノ | / ./くl "" ,rェェェ、 ". {yイ\ ヽゝ | ヽ_二二二二ノ | i//{.人 |,r-r-| . ,イiy}イ´/ヽ! |________.| //y}レヽ..`ニニ´ . ; イゝ|{yレV ■全ての根源はr=ァである――キメラ「幻想郷論」より ,ヘ/L──- 、Lニ)r_」=== イ i ノノλ.r=ァ r=- ヽ 丶 \ ー=‐' ヽ ヽ ヽ/ / ヽ \ ヽ ヽ ,ヘ/L──- 、 / | ヽ \ \ ヽ ゝ Lニ)r_」=== イノ 丿 \ r=- \ ヾ i ノノλ.r=ァ ノ | | 丶 \ r=;ァ\ r=- / \ \/| ー=‐' ノ | | \'‐=ー | ↑ ,ヘ/L──- 、 /\ \ | ( ↑ Lニ)r_」=== イ / \ / | ) ( i ノノλ.r=ァ /,ヘ/L──\  ̄ ̄ ̄ ̄,ヘ/L──- 、 ( ) r=-/_Lニ)r_」==イ \ Lニ)r_」=== イ ) ( ー=‐' ̄ |i ノノλノハノ| ̄ ノ⌒^⌒i ノノλ.r=ァゝ ./ ./ |r=- | ノ r=- ゝ _/ ∠ | r=;ァ| 丿 ー=‐' ゞ .\ / | '‐=ー | 丿/|/|/|/|\|\|\|\|\ゝ ∨ | | │ ,ヘ/L──- 、――| |――――――――――┼――――――――――Lニ)r_」===イ―― / ヽ 巛巛巛巛巛巛巛巛 人巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛 i ノノλ.r=ァ ,ヘ/L──- 、,ヘ/L──- 、,ヘ/L──- 、,ヘ/L──- 、 ,ヘ/L──- 、 Lニ)r_」=== イLニ)r_」=== イ Lニ)r_」=== イ Lニ)r_」=== イ Lニ)r_」=== イ i ノノλ.r=ァ i ノノλ.r=ァ i ノノλ.r=ァ i ノノλ.r=ァ i ノノλ.r=ァ r=- r=- r=- r=- r=- ー=‐' ー=‐' ー=‐' ー=‐' ー=‐' ■キャラ変えの季節 _,,........,,_ 最近「うー♪」か「うー☆」で行くか迷ってるんっすよ-''" `''\ヽ \ ふーん、じゃあ間を取って「うー㊥」でどうよ? | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ ,. -───-- 、_ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ rー-、,.'" `ヽ、._,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ / / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」,' ノ !'" ,___, "' i .レ' ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ ( ,ハ ヽ_ ノ 人! 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. うー⑨! うー⑨! _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ/ / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. …無いな _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´rr=-, r=;ァ `! i ハ / }! i ヽ/ / ハ ハ/ ! "" "" i ハ 〈〈{_ ノ } _」⌒Y⌒Y´ノ /l 'ー=-' . ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 . 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,. ィ´//レ'ヽハヘノ ■共食い? ⌒ ヽ ほ (⌒, 、⌒ ( ほ く ⌒) ( く ( ) ) ( _,,.._,.-ー、,、_ ' /_,-ヘ '^ッ '、^ ゙ヽ、 / '" _,'" ,ノ ,ヽ, ` 、 ヽ ,i '" / ,' ', い7 | i ; ... i/ ,ヽ、 _ ;;イ  ゙̄`ー-......,,,,, -''''",/ ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ ヽ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ ', おいしそー♪ .ノ /l ハノ i ヽ. 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ /⌒`γ´ハ_,,.イ´レ`ヽ、 /⌒ヽ、 〈r'^ヽi /^L_!ムイ_」^ヽ. .〉´ / i' \ `7 _ノ'§ !、_ !,イ__'⌒ヽ、ノ i i、_ノ !、,§__、ハ、_ノ、/、__ ⌒ヽノ r/ `ー--─ヘ´``ヽ、_イ / / ', ヽ、 、 rく__ ハ ゝイン `'、__ニ、_r_、_イ__r__ェ_'ン´....... i__,7 i,__,7 └'゙ i,_,/ ■やさぐレミリア ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ ィ"レ´ttテュ, ,rェzァ `! i ハ ヽ/ !  ̄  ̄ i ハ ', .ノ /l ― ハノ i ヽ. 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ /⌒`γ´ハ_,,.イ´レ`ヽ、 /⌒ヽ、 〈r'^ヽi /^L_!ムイ_」^ヽ. .〉´ / i' \ `7 _ノ'§ !、_ !,イ__'⌒ヽ、ノ i i、_ノ !、,§__、ハ、_ノ、/、__ ⌒ヽノ r/ `ー--─ヘ´``ヽ、_イ / / ', ヽ、 、 rく__ ハ ゝイン `'、__ニ、_r_、_イ__r__ェ_'ン´....... i__,7 i,__,7 └'゙ i,_,/ ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ ィ"レ´t;;;テ、 rt‐テ ) `! i ハ ヽ/ ! ⌒´ _ `⌒´" i ハ ', .ノ /l ケッ '=-( ハノ i ヽ. 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ /⌒`γ´ハ_,,.イ´レ`ヽ、 /⌒ヽ、 〈r'^ヽi /^L_!ムイ_」^ヽ. .〉´ / i' \ `7 _ノ'§ !、_ !,イ__'⌒ヽ、ノ i i、_ノ !、,§__、ハ、_ノ、/、__ ⌒ヽノ r/ `ー--─ヘ´``ヽ、_イ / / ', ヽ、 、 rく__ ハ ゝイン `'、__ニ、_r_、_イ__r__ェ_'ン´....... i__,7 i,__,7 └'゙ i,_,/ ■爆笑 : ,. -───-- 、_ : rー-、,.'" `ヽ、. : : _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l : : く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 : : \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ : : r'´ ィ"レ´rr=-, // r=;ァ `! i ハ : プル : ヽ/ !  ̄ //// ̄ i ハ ', : : .ノ /l ////'ー=-//// ハノ i ヽ. : : 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 : : ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ : : /⌒`γ´ハ_,,.イ´レ`ヽ、 /⌒ヽ、 : : 〈r'^ヽi /^L_!ムイ_」^ヽ. .〉´ / i' \ : : `7 _ノ'§ !、_ !,イ__'⌒ヽ、ノ i : : i、_ノ !、,§__、ハ、_ノ、/、__ ⌒ヽノ : : r/ `ー--─ヘ´``ヽ、_イ : : / / ', ヽ、 、 : プル : rく__ ハ ゝイン : : `'、__ニ、_r_、_イ__r__ェ_'ン´....... : : i__,7 i,__,7 : : └'゙ i,_,/ : ,-、 nn. r-、 _00 / '┴'r'. | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /. | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./.  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / / 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / / . \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ ィ"レ´u⌒` '"⌒u`! i ハ ヽ/ ! /// トニニニ┤///i ハ ', .ノ /l | . | ハノ i ヽ. 〈,.ヘ ヽ、 ヽ . ノ 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,`ニニ´.,...ィ´//レ'ヽハヘノ /⌒`γ´ハ_,,.イ´レ`ヽ、 /⌒ヽ、 〈r'^ヽi /^L_!ムイ_」^ヽ. .〉´ / i' \ `7 _ノ'§ !、_ !,イ__'⌒ヽ、ノ i i、_ノ !、,§__、ハ、_ノ、/、__ ⌒ヽノ r/ `ー--─ヘ´``ヽ、_イ / / ', ヽ、 、 rく__ ハ ゝイン `'、__ニ、_r_、_イ__r__ェ_'ン´....... i__,7 i,__,7 └'゙ i,_,/ 各キャラ紹介文 レミリア と フラン レミリア その7
https://w.atwiki.jp/asaahingaeaw/pages/810.html
アレクシス・ドラディレシュール・ディーシャンフォルテッタット侯の妻であり、許嫁だった人物。しかし、アレクシスと出会う前にヘブラ戦争についてのアブマラ戦役での彼女を語る必要がある。アブマラ戦役で彼女は戦時に負傷してしまう。しかし、アレクシスは自分の危険も顧みず彼女を背負って衛生兵のところまで行った事がある。それが彼らの出会いであった。レミリアは妹のフランシス・エレナ・コーデリアと後方でそれ以降、アレクシスの支援をした事があるのである。これ以降、レミリアはアドラステア帝国陸軍25師団を除隊。アレクシスの左眼の視力も戻らず、アレクシスはアドラステア帝国海軍に異動。結果的に夫婦仲は円満で良好的である。