約 3,634,272 件
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/261.html
ありす&バーサーカー◆HOMU.DM5Ns ”彼”は、決してこの聖杯戦争には呼び出されない存在の筈だった。 果たすべき望みなど始めから持っておらず、そもそも参加する資格すらも本来なら有していなかった。 戦う理由はある。だがそこに”彼”の意志は介在しない。 個人的な願いがないわけでもないが、それが許されるものでないのは理解しているし、より上位の命令系統に塗り潰されてしまう。 それは”彼”が生み出された目的であり、本能であり、運命としてのものだ。 その運命を、かつての”彼”は否定し、拒絶し、それでもなお縛りは解けず、苦悩を刻み……。 多くの仲間からの力を借り受けて、最後には解き放たれる事が出来た。 ある一人の人間―――”彼”にとっては、まぎれもなく―――との、永遠の離別を代償に。 地面に足をつけている視点よりも遥かな上。 今自分が生きている時代を超えた座(ばしょ)で、”彼”は宙に浮く揺り籠を俯瞰する。 方舟の意義とは、”保存”と”選別”だ。 一対のつがいの種族、地球上に存在したあらゆる生命の記録を残した完全な世界。 ほぼ全ての遺伝子を収めた中、ただ一種、一対に限定できなかった種があった。 先導する役目を負うが故に選別から外れたヒトという名の種族を、ここに改めて選び抜く。 太古の神話の再編は、まさに原始の時代の理に立ち返った形で行われる。 競わせる。争わせる。殺し合わせる。 弱肉強食。表せばこの四文字に全てが集約されている。 過去から変わらない、物言わぬ野生の生命は知っている。 熾烈な争奪と食らい合いの後に残るものは、個体の能力値に関わらず『生き延びること』に優れたものだと。 それが宙の海を泳ぐ方舟・アークセルの役目であり、その為に資格ある者をその内部に招き入れる。 資格に優劣はない。 強き者。優秀な者。賢しき者。恐るべき者。弱き者。愚かな者。臆病者。 ただの要素(パラメーター)を比べるのみでは、人間の値、可能性は測れない。 過去方舟が人間を一対のみに選別しきれなかったのは、その能力の多種多様さ故からだったのか。 聖杯戦争。 バトルロワイヤル。 選ばれたただ一人を決めるための戦い。 運命を変えられる報酬。 ”彼”はかつて、そうした争いに身を投じた数々の命の一割れだった。 その世界には、不死の生命がいる。 生物には、その種の最初の一となった存在が必ずいる。 それらが生まれて初めて未来の扉は開かれ、無限の繰り返しの先にある繁栄を手にする。 参戦したのはそんな、地球にひしめく数多の種族の始祖。 始まりが故に終わりを持たない不死者たち。 逆説的に、種の代表という責務を背負っている彼らは、熾烈な生存競争を繰り広げた。 そして生き残った種族に与えられるのは、己が種の存続と繁栄。全ての命の取捨を自由にできる権利。 ”彼”が認識した聖杯戦争は、その闘争と酷く似通っている。 次元の垣根を超えても、奪い合いは不変の法則なのか。胸に残された心に棘の痛みが刺さる。 いずれにせよ、彼はこの戦いには決して加われない。 種を選別する為の戦いに、種の滅びを定める者が表れてはいけないのだから。 歴史の旅路に脈々と紡がれていく命の河。それを絶やさない事こそ生物の絶対の使命。 多くに分かれ意識が固有化し、同胞と相争う人間達でさえ、そこにあるのは自分を残すという思いだ。 本能と呼ばれる、生命体の第一義。”彼”にはその真っ当な機能が欠けていた。 ”彼”は、英雄でもなければ悪霊でもない。 かといって、何一つ業績のない無辜の民ですらもない。 ”彼”は選ばれなかったもの。 残されなかったもの。許されないもの。あってはいけないもの。 ……だが世界にとって必要なもの。 星という巨大な生命が選択肢の一つとして備えた、滅びという名の機構(システム)。 ”彼”は系統樹なき虚無(ゼロ)の不死者(アンデッド)。 秩序と混沌の輪廻を繋ぐ星の自浄作用。 それは生命体の矛盾でありながら、全ての生命体の最低限の権限。 ”彼”が選ばれるのならば、「その時」が来たと判断し、全ての命を無に還す。 苦しみに喘ぐことなく速やかに滅び去るのもまた命の生業。 真の自由とは生ではなく、死にこそあると。天の星々は理解している。 そんな”彼”が仮にも英霊の座に置かれているのは。 規模こそ違えど、その在り方は神霊種と同様であるからだ。 不死であり生命の始祖である彼らは発生した時点で高位の存在だ。 こうして”彼”が外で眺めている今も、地上の自分は現実での穏やかな生活を過ごしている。 例え勝利しても、”彼”に与えられる報酬ははない。 戦いの果てに”彼”がたった一人生き残るという事実。それそのものが破滅の引き金となる。 全ての種をリセットさせる滅びの現象。”彼”が何を望もうがそれは速やかに実行される。 何せその為に生み出された。”彼”の在り方がそのまま一つの願いとして成立してしまっている。 下手をすれば、多世界にまで及ぶ破滅が起こりかねない可能性も孕んでいる。 だから”彼”は、戦わない。かつての友のように、己を封殺して世界を守り続ける。 優勝すれば自動的に全人類、全生命を刈り取る死神の化身。 そんな無差別破壊兵器を求めるマスターなどまず存在しない。いたとしても受け入れはしない。 願いが永遠に叶わない事に”彼”は安堵し、微睡みの内に観測(しせん)を閉じようとして。 ”―――――――――――――――――――――” 視界の片隅で、あてもなく流されるように夢遊する影が目に入る。 何かを追いかけるように、何かに追われるように迷い込んできた一人きりの少女。 次元を越えた境界での認識力は、少女の経歴を余すことなく伝えてきた。 彼女の物語は、とうに幕を閉じている。 利用されるだけ利用され、何の救いもなく、痛みだけの中で潰えてしまった人生。 現実を追い出され、精神が電脳に残された後でも、そこには孤独しかない。 そして今、少女はまた争いに巻き込まれようとしている。 戦う意思はおろか、戦うという行為自体も理解できていない幼い心で、凄惨な殺し合いに身を投じてしまっている。 戦火に焼かれ人の悪意に解体された少女は、夢の中でさえ戦火と悪意から逃れられない。 それこそが、彼女が何よりも逃げたかったものなのに。 何故こんなにも彼女に救いがないのか。 この末路を運が悪いと認めてしまっていいのか。 そして、気づいた自分は、このまま黙って見ているだけで、それでいいのか? 数々の疑問と感情が生まれ、答えが出されるよりも速く。 ”彼”は”俺”となり、何もない場を駆けだしていた。 分かっていることだ。自分では彼女は救えない。 この呪われた運命の体が勝ち残る事は許されず、帰る場所のない少女は残る魂を焼き尽くして消えるのが確定している。 運命を変える月に願うという最低限の救済すら、自分達には与えられない。 ならせめて。最後まで傍にいよう。 もう二度と、誰にも看取られず一人きりで消えるような、悲しい終わりを迎えないように。 死神の忌み名を、その為に今こそ再び受け止めよう。あらゆる脅威から彼女を守り抜こう。 甘い夢から覚め、砂糖菓子のような体が砕け散るその時まで。 彼女の手を取り、涙を流してくれるような友人を見つける。 そんな小さな奇跡が起こるのを願いながら。 だから方舟よ、俺を招け。彼女の許に連れていけ。 余分な権能(力)は捨ててやる。元から不要なものだ。 削ぎ落すだけ削ぎ落として、無理やりにでも規格に当てはめろ。 どれだけ厳しい罰が待ち受けようが足を止める理由にはならない。必ず勝ってみせる。 運命と戦う事を、俺は決して恐れない。 ■ ■ 突如として巻き起こった突風。 夜に星が落ちてきたと思えるほどの眩い閃光。 マスターとして認識されてしまった少女の前に表れたサーヴァントは、恐怖の塊のような姿だった。 緑色の血が通った黒い全身。 頭蓋骨をそのまま嵌め込んだような顔は、苦悶を食いしばった表情のまま固まっている。 人らしい理性など一欠けらも感じさせない、狂戦士のクラスに相応しい容貌だ。 「あなたはだあれ?わたし(ありす)のお友達になってくれるの?」 そんな人ならざる異形を目にしてなお、マスターたる少女は怯えの様子を一切見せずに語りかけた。 少女は聖杯戦争に参加したという自覚はない。ただ果てのない道を歩き回ってるうちに辿り着いただけだ。 しかし自覚はなくとも少女はマスターであり、目の前のサーヴァントとは互いを認識する契約で繋がっている。 そこから拙く情報を取得した少女は、この怪物が自分に危害を加える者ではないと理解していた。 「…………」 怪物……バーサーカーは答えない。 その名の通り理性の喪失を対価に能力を底上げする基本スキルを持つサーヴァントは、対話の能力が失われている。 言わんとする事は理解できていても、実際に声を交わし合う事はこの二人には叶わない。 「そっか、お喋りできないのね。つまんないの。 それにしてもこわい顔。まるでジャバウォックみたい。それともバンダースナッチかな?」 少女はやや不満そうに頬を膨らませる。子供は言葉の並べ合いに楽しみを見出す年頃だ。 心が通じ合えば言葉は不要、などという合理的思考には動かされない。 「…………」 無言のバーサーカーは、棘と突起だらけの凶器と見紛う腕を少女に差し出す。 「……?これ、くれるの?ありがとう!」 掌に握られたのは一束の札。興味を惹かれた少女は無警戒に怪物の手を取って紙札を広げた。札はトランプだった。 五十二枚の絵札は色とりどりの模様が入っており、どれも統一して何かの生き物を象っているものだ。 「わあ、すてきなトランプ!おもしろい絵がいっぱいあるわ。 トランプ兵をあやつってるあなたは、ひょっとして女王さま?」 娯楽、遊戯に飢えていた少女はすぐさま札遊びに夢中になった。 札を合わせたり、並べたりして、即興の遊戯に没頭する。 既に不安の気持ちはない。少なくとも今、自分は一人ではない。その事実だけで、少女は一時の幸福の中にいた。 「あなたは、あたし(ありす)といっしょに遊んでくれるのね?あたし(ありす)のお友達をさがすのを手伝ってくれるのね? さっきね、あそこでいろんなひとたちが集まってたの。あたし(ありす)だけじゃ不安だったけど、あなたがいればへっちゃらね。 あたし(ありす)ね、みんなでトランプ遊びがしたいな!みんなで兵隊をうばいあって、さいごにババ(ハズレ)を持ってたひとを引っこ抜くの! 楽しいわ、きっと。あなたもそう思うでしょ?」 少女は歌う。くるくると、狂狂と。 夢に見た念願が、遂に叶うのだと喜んで。蝶の羽を毟る気軽さで、殺し合いに臨む。 その実感は少女にない。彼女はただ寂しさを埋めたくて遊びに誘うだけ。 ありすの遊びは断れない。頷けばかくれんぼ、横に振れば鬼ごっこに変わるだけ。 ネバーランドにオトナはいらない。エイエンのこどもの国から逃げ出そうとすれば、ハサミで首を切り落とされ、棄てられてしまう。 無邪気にはしゃいで駆けていく姿を、バーサーカーは黙して追う。 自意識を喪ったサーヴァントは、残った一心のみを果たすだけの機械に等しい。 ソレは自身のマスターの守護者であり、他のマスターやサーヴァントの死神であり、殺し屋であり、怪物であり、災厄であり、正体不明であり、 ジャバウォックであり、バンダースナッチであり、人である。 少女の夢を悪夢で終わらせない為、何者でもない怪物(ジョーカー)は夜を往く。 【出展】 仮面ライダー剣 【CLASS】 バーサーカー 【真名】 ジョーカーアンデッド 【ステータス】 筋力A+ 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運E 宝具D 【属性】 混沌・狂 【クラス別スキル】 狂化:A パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 ……のだが、理性を奪われたにも関わらず、ステータスの上昇は機能していない。 【保有スキル】 不死:A 不死の生命であるアンデッドとしての特性。 だがサーヴァントはあくまで分身であるためその特性は薄まっている。 HPが0になっても、幸運判定で復活のチャンスを得る事が出来る。 無貌の切札:A ワイルド。 いかなる生物の系統樹でもないという、ジョーカーのみの特性。 特定の種族に適用する効果を一律無効化する。 Aランク相当の変化スキルも有しているが、狂化のため使用不能。 軍勢生成:― 眷属のダークローチを生み出すスキル。 だが通常時にはまったく機能しない。 この能力が発動するのは最後の一人となった時、即ち、聖杯戦争に優勝した時のみである。 【宝具】 『寂滅を廻す死札(ジョーカーエンド・マンティス)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 命を刈り取る形をしている手持ち式の鎌。 地球上の全生命を死滅させるという、ジョーカーの攻撃本能が結晶化したもの。 斬り付けた対象の、生物としての純粋度に応じて追加ダメージが加算される。 ダメージが一定値を超えると即死判定がかかる。 対象外となるのは、地球上の生物でないもの、生物の版図を越えてしまったもの、そもそも生物でないもの。 本人の霊格が落ちているのと、ジョーカー本人がこの宝具を望まないため、ランクも下がっている。 本来のランクはEX。効果が鎌でなくジョーカー自身に移り宝具名も変更、 地球全土にまで殺害範囲が増大する。ちなみにどれほど広範囲でも種別は対人のまま。 命を滅ぼしながら星は滅ぼさない、星の自浄作用であり自壊衝動の一つ。 【weapon】 『ラウズカード』 五十二体の生物の始祖の不死者が封じられたカード。 ありすの遊び道具として使われてる。というよりその為に無理やり持ち込んだ。 解析すれば魔術の代替えに使える……かもしれない。 【人物背景】 生物の生存本能が結集し、生き残った最後の一匹が地球上の生命を思いのままに操れる「万能の力」を手に入れられる戦い、バトルファイト。 全ての生物の始祖たる不死者―――アンデッドが集う中、ただ一体何者の始祖でもないイレギュラーな存在、それがジョーカーである。 始祖がいない、系統樹がいないこの個体がバトルファイトに勝ち残ると、生物を残す必要がないと受理され、地球の全生命が死滅する仕掛けが施されている。 ジョーカー自身もその本能に従い暴れ回る殺し屋のようなものであり、唯一自力でアンデッドを封印できる能力があるため、 全てのアンデッド、全ての生命体から忌み嫌われるべき存在である。 しかし、次代のバトルファイトが行われた現代で目覚めたジョーカーは、前回の勝利者として生き残っていたヒトの始祖、ヒューマンアンデッドを封印した際、 内部からその心に働きかけられることで自身の運命に疑問を持つ。 アンデッドとの戦いに巻き込まれ命を落とした男が、最後まで家族を思い自分に写真を託した事で疑問は更に表面化。 ヒューマンアンデッドの姿に擬態し、疑問の答えを得るため男の家族の許へと身を寄せることになる。 男の母と娘、アンデッドの力を使い人を護る戦士達。 多くの交流の中でジョーカーは人としての心を育んでいく。 だがどれだけ人らしい感情を取得しても、その本質はアンデッド。それも愛する者さえ手にかける事になる最悪の死神。 苦悩し、多くの協力を受けながらも遂にジョーカーが最後のアンデッドとなり、世界の滅びが始まってしまう。 最大の友となった人間に自分を倒すよう願うジョーカー。友はしかし、それを拒絶する。 掴んだ選択は誰も失わない方法。自らもヒトとしての体を捨てる事で友を孤独から救ったのだった。 ……ヒトの生と、永遠の孤独を代償にして。 不死であるアンデッドだが、生物の始祖という強大な神秘は発生した時点で英霊の座に登録されている。 このサーヴァントはそこから召喚に応じた存在であり、英霊の本体と分身のサーヴァントとの関係のようなもの。 現実の世界では、彼は今も人間として生き続けている。 【サーヴァントとしての願い】 孤独となった友を救いたいという願いはあるが、ジョーカーの存在意義である「命を刈り取る」という本能はそれを許さない。 優勝した瞬間、聖杯は生命絶滅という機能を真っ先に願いとして受理されてしまうからだ。 最悪、アークセルと接続した全地球の生物が死滅するという次元級の災厄も起こり得る可能性を秘めている。 その願いはアークセルと真っ向から対立するものであり、ジョーカーもまたそれをよしとせずただ傍観するのみでいた。 だがアークセルに迷い込んだ少女、ありすを見つけ、彼女を守るべく多くの無理を通してサーヴァントとして召喚される。 最たるものはバーサーカーのクラスになった事による、人の心の喪失だろう。これにより、相川始の名は消失している。 月に来たアルクェイドや尾を切り離した玉藻の前を想像すると、どういう状態なのかが分かりやすいだろう。 奪われた理性、削られたヒトの心で願うのは、ありすの救済だ。 自分は決して勝ち残ってはいけないサーヴァントであり、ありすにもまた救われる術が見当たらない。 聖杯戦争に参戦しながら、この組には優勝する望みがまったくない。 なら最後に消えるその瞬間まで、彼女の傍らに寄り添いその孤独を癒そう。 その思い出が涙に滲まぬように、彼女の望みを叶え続けよう。 その先に一筋の光が差すことを信じて。 運命に勝つ。 それこそが、このサーヴァントの戦う意義である。 【基本戦術、方針、運用法】 バーサーカーらしく、その戦法は暴れ回るしかない。ありすの指示に従うか、ありすに危機が迫った時のみ行動する。 色々と制約がついて回ってるものの、その能力値は上級サーヴァントと遜色ない。 「無貌の切札」で概念系や干渉を限定する相手にもある程度耐性があるため、正面切っての戦いではそうそう遅れを取らないだろう。 宝具は対純粋生物特化というべきで、相手によっては確殺もあり得る。大半が人間のマスターの方が危険。 逆に天敵は機械系のサーヴァント。総じて生物に対して強い性能なので、人工物には相性がよろしくないらしい。 ラウズカードはありすの遊び道具以外に使い道はない。何せその為だけに持ってきたのだから。 頑張ればコードキャストの参考に使えなくもないが、コストに見合うかといえば微妙である。 マスターは魔術師としては規格外であるものの生存力という点では疑いなく最弱。攻めあぐねてるならそちらを狙うのもいい。 だがその戦法はこのサーヴァントにとって火に油を注ぐ行為。 一度でも狙いを向ければ、これ以上ない凄まじい形相で追い回されムッコロされること必至だろう。 【出展】 Fate/EXTRA 【マスター】 ありす(本名不明) 【参加方法】 電脳を彷徨っている最中にアークセルの招集に引かれて方舟に辿り着いた。 あるいはデータ上の『ゴフェルの木』に触れていたのかもしれない。 【人物背景】 白と水色の衣装を身に纏った、八歳ほどの少女。イギリス出身。 第二次大戦末期に空襲で重傷を負い余命幾ばくもなかったが、その身に魔術回路があったことから実験体として無理やり延命させられる。 数年の後肉体は死亡するが、精神は繋げられたネットに残り続け、電脳空間という夢の世界に旅立つことになる。 アークセルには"知らない人たちがいっぱいあつまって、たのしそうだったから" という理由だけで、聖杯戦争に参加してしまう。 命を奪う行為の重さも、殺し合いの残酷さも理解しないまま。 ありす自身、自分の状態については朧げながら理解しており、この夢が永遠でないことは分かっている。 【weapon】 なし 【能力・技能】 空間転移、固有結界級の魔術を複数長期に渡って展開できる規格外の魔力を汲み上げられる。 そのタネは、実体のないネットゴーストであるがゆえに肉体(脳)のリミッターが存在しないため。 だがそれは回路が焼き切れるまでエンジンを回せるといっているようなもの。いずれは魂が燃え尽きる運命である。 【マスターとしての願い】 なし。強いて言うのなら、友達を作って遊びたい。 【方針】 ジャバウォック(バーサーカー)をお供にして友達探しの探検。見つけた人と一緒に遊びたい。 鬼ごっこ、隠れんぼ、ババ抜き、遊びの種類は無限に尽きない。永遠に終わらない。 余談だが、『鏡』『モンスター』の点から龍騎系ライダーとも相性がいい。
https://w.atwiki.jp/godworldofvalkyrie/pages/83.html
バーサーカー 基本情報 戦闘そのものの魔力に魅入られた狂戦士。 スイッチが入ると、敵見方の区別なく殺しまくる。 属性 進化段階 進化事故 合体 クール 2段階 なし なし 取得方法 リュカオンとバーバリアンの合体で入手 スキル スキル1 詳細 発動率 バーサーク 狂戦士と化す。自身の攻撃力を100%アップ 開戦時20% スキル2 詳細 発動率 - - - ステータス 進化段階 レアリティ カードコスト 攻撃力 防御力 兵士数 売却額 - N 17 2150〜 1650〜 1200〜 100 ★ HN 20 2365〜 1815〜 1320〜 160 進化後カード ★
https://w.atwiki.jp/naoya-card/pages/380.html
直也ゲームバーサーカー 直也 水属性 コスト2 水直也 1ターンに1度、直也ゲームできる。勝った場合。相手の直也をすべて破壊する。負けた場合、場の直也をすべて破壊する。 [Nプラス 【直也ゲーム】直也]この直也のコストは1になる。 アタック/7000 効果付与
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/89.html
真庭鳳凰は、その存在を目にし、心よりの戦慄を覚えた。 それと同時に自らの幸運を喜び、打ち震えた。 この英霊を従えることが出来るのならば、聖杯をめぐる激戦に勝利することだとて夢ではないと、そう思った。 この世のどんな鎧よりも禍々しい甲殻は、断じて見てくれだけの張りぼてなどではない。 物の怪の類に列挙するしかないであろう異形の躰を軋ませる姿に、神と呼ばれた男をして背筋を粟立せずにはいられない。 滲み出る闘気に見境はなく、現にこの狂戦士は今、主であるおのれとすら事を構えたがっているように見えた。 「問おう」 地の底から響くような声は、しかしその重さに反して喜悦の色を帯びていた。 鳳凰は、この英霊が何を望み、何を喜んでいるのかを既に理解し終えている。 武人であれば誰もが当然に持ち得る、強者と戦いたいという欲求。 卑怯卑劣、権謀術数を生業とする鳳凰には無縁のものであったが、そういった思いを抱くのはごく当然のことだ。 鳳凰が思うに、この英霊はその欲求が他者のそれに輪をかけて強いのだ。 まるで己が生命はおろか……魂までも、全てが戦うことの為だけにあるとでも言うかのように。 「此度の宴に我を呼び寄せ、走狗とするのを望んだのは――貴様か」 「然り。我が名は真庭鳳凰。聖杯を求め、おぬしをこの地へと召喚した」 狂的な執念を気迫として溢れ出させるその姿を目にすれば、常人など小水を垂れて膝を屈することだろう。 しかし鳳凰は臆することなく彼へ向き合い、恐れなどおくびにも出すことなく問いへ答える。 畏怖の念は確かにあったが、彼はそれに押し潰されて平伏すほど矮小な人間ではない。 どれほどの存在であろうとも駒は駒。 自分を高みへ導く為に呼び寄せたものを賞賛こそすれど、それに屈服するのは道理が通っていない。 そこはやはり、長年に渡り曲者揃いの忍軍を率いてきた頭取の貫禄といえるだろう。 「ならば良し。此の闘争、我は貴様の望むがままに武勇を奮おう」 喜悦の色はよりはっきりとしたものになりつつあった。 考えるまでもなく当然のことだ。 聖杯戦争は古今東西、あらゆる時代と世界から選り取り見取りの英雄豪傑を呼び寄せ、殺し合わせる儀式である。 そこに如何ほどの強者が集結するかなど想像に難くはなく、より激しく苛烈な戦いを所望する者にとって、聖杯戦争はまさしく楽園と呼ぶに相応しい宝の山に違いない。 鳳凰が召喚したこの英霊は、見た目の通りに人ならざるものだ。 幽世ともまた異なった、星の彼方より来たりし侵略者。 英霊の種別は狂戦士――最も強力であるが、最も扱いの困難とされる曲者だ。 しかしながら、戦闘狂いと種が割れているなら話は早い。 要は適材適所の理論である。 戦鬼である彼を前線へ出しつつ、自らは影に徹して闇討ちを行い敵の頭数を減らす。 英霊と使役者の双方の腕前が確かであることが大前提となるが、そこについては問題などあるまい。 真庭鳳凰はしのびである。それも、最強と呼んでもいい域の。 暗殺者の英霊にすら悖らない技と力を併せ持つ我ならば、決して他の使役者に遅れを取ることはありえない。 慢心でも過信でもなく、事実として鳳凰はそう考えていた。 彼の戦いに誇りはない。 そもそも、しのびとはそういった概念とは無縁の生き物である。 (そうだ――我は、勝たねばならん) 真庭の里の復興。 真庭忍軍の頭として、自分以外にそれを成せる者はよもや居るまい。 そしてこの戦争へ勝利することがもし叶えば、その悲願は遂げられる。 真庭の歴史は今後も途絶えることなく永久に続き、没落の底から這い上がって再び歩み始めるのだ。 その為ならば、子女であれ殺そう。 老人であれ友人であれ、たとえ己の親であれ。 一切の例外なく全てを殺し、殺し、殺し、殺し――その生命を贄に、古の願望器を降臨させようではないか。 杯に満たされた美酒を嚥下する光景を想像し、鳳凰は弧状に口元を歪めた。 召喚の余韻として右腕の令呪が発し続ける痺れるような痛みですら、自分を賞賛しているように感じる。 一方で彼の召喚した狂戦士もまた、こらえ切れぬほどの喜びに打ち震えていた。 「感じる――感じるぞッ」 感じる。 この都に集まり、蠢く強者の波動を。 自分はこれから彼らと矛を交え、壮絶な闘争を繰り広げるのだ。 アークスとはまた異なった趣と新鮮さをもって、その闘いは自分を満たしてくれることだろう。 そう考えれば考えるほど高揚は際限なく膨れ上がっていく。 「さあ始めようか、猛き闘争をな!」 号砲は高らかに鳴り響いた。 これより、彼らの聖杯戦争は幕を開ける。 神と呼ばれた鳥は願いを求めて闇を駆け。 巨躯から分かれた戦鬼は闘いを求めて猛り狂う。 その在り方は決して交わることのないものであったが―― それでも、彼らは強い。 戦の達人と呼ぶべき主従が、狩場の街を俯瞰して嘲笑っていた。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 ファルス・ヒューナル@ファンタシースターオンライン2 【パラメーター】 筋力A+ 耐久C 敏捷B+ 魔力A 幸運C 宝具A 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 狂化:B 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 【保有スキル】 単独行動:A マスター不在でも行動できる。 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。 変化:A+ バーサーカーはより凶暴かつ、破壊的な形態へと自らを変化させることが出来る。 ただしそうなった彼はこれまで以上に容赦なくマスターの魔力を食い潰しながら戦闘するため、諸刃の剣である。 ダーカー:EX あらゆる惑星、地域に現れる正体不明の敵性存在。 ファルス・ヒューナルはその大元である【巨躯】の化身である為、最高ランクとなっている。 ダーカーは浸食と呼ばれる概念の力を有し、この力を用いた攻撃は一時的に相手の最大HPを減少させ、一定時間の間癒えることのない手傷を与える。 ダーカーは必ず身体のどこかに赤いコアを持ち、皆共通してこれを弱点とする。 それ以外にも光属性の攻撃を特効として受けるため、聖女・聖人系の英霊は彼との戦いで有利に立ち回れるだろう。 【宝具】 『星抉る奪命の剣(エルダーペイン)』 ランク:A 種別:対人宝具 触れるものを微塵に切り裂くと謳われる禍々しい鋭刃。 エルダーペインは敵を斬る際、刀身からその生命力を吸い上げる特性を持つ。 つまりバーサーカーは敵手を斬れば斬るほど、殺せば殺すほど、この剣によって万全の状態へと近付いていくのだ。 またバーサーカーが打倒された時、この宝具は消滅せず『ドロップアイテム』としてその場に残る。真名解放の概念を持たない宝具ではあるが、英霊であるなら誰が握ってもその真価を引き出すことが可能だろう。 【weapon】 『星抉る奪命の剣』 【人物背景】 ダーカーを統べる存在と言われる、作中におけるボス的存在『ダークファルス(DF)』の一体。 かつて猛威を奮っていたが、四十年前の闘いで敗北し辺境の惑星ナベリウス遺跡に封印される。しかしストーリー開始後ゲッテムハルトにより復活させられたことで彼を宿主として今代に復活。 手始めにアークス達と激闘を繰り広げた後、封印された本体を引き摺り出して復活し、再び【巨躯】としての肉体を取り戻すに至る。尤も、完全な復活にまでは未だ至っていないらしい。 『ファルス・ヒューナル』という人形形態とDF『巨躯』としての形態を持ち、【巨躯】として顕現した場合には巨星に匹敵する膨大な規模を誇る超巨大生命体として顕れる。 尤も電脳世界という特異な空間に召喚されたこと、マスターの存在という枷があることが災いして、ヒューナル以降への変身を行うことは現状不可能。 【サーヴァントの願い】 聖杯に興味はない。ただ、猛き闘争を望んでいる 【マスター】 真庭鳳凰@刀語 【マスターとしての願い】 真庭の里の復興 【weapon】 素手 【能力・技能】 様々な忍法と鍛え抜かれた身体能力を駆使して戦闘する。 【人物背景】 没落に向かいつつあるしのびの一軍、『真庭忍軍』の頭取を務めるしのび。 それぞれが生物の名を冠している真庭忍軍の中で唯一実在しない動物の名を持つ男。通称『神の鳳凰』。 今作では毒刀・鍍に意識を乗っ取られるよりも前からの参戦で、毒刀はそもそも所持していない。 【方針】 バーサーカーを上手く扱いつつ、確実に聖杯に近付く
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/898.html
autolink() FS/S03-027 カード名:“神話の英雄”バーサーカー カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:2 コスト:3 トリガー:1 パワー:9500 ソウル:2 特徴:《サーヴァント》?・《武器》? 【自】アンコール[あなたの山札の上から1枚をクロック置場に置く](このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く) ─────天の鎖よ─────! レアリティ:RR illust.TYPE-MOON WS初のコスト3キャラ。 レベル2ながら、レベル3キャラとも十分渡り合える戦闘力を持つ。しかし重い。 デッキトップを飛ばすとアンコールするというのは、一見、既存アンコール条件の中でも破格の内容。 ストックも手札も一切消費していないため、展開を全く阻害しない。 また、クロックが1増えるのも「殺られる前に殺れ」というスーサイド理論からすれば大した問題ではない。 ただ、この効果でCXが落ちたりなんかすると全く笑えない。そういう意味では微妙に使いにくい能力である。 また、このカードはあくまでレベル2である。 逆にバウンス・除去する手段もレベル2までなら事欠かないので、それらの対象にされると1/2のキャラ以上に涙が止まらなくなる。 パワーも高いとは言え、所詮2/2バニラ+500。これ一枚だけでそこまで強引な力押しができるわけではない。 相手の応援・パンプ次第ではあっさり超えられるため過信しないように。 反面黒衣の桜や元気いっぱいのイリヤ、耳掃除や暗黒議会などのレベル1の早出しギミックの対象としては最高点をつけられる性能だろう。 倒しても倒しても蘇るその様は、原作さながらである。 尚、スタンダード環境であればこのカードのアンコールを回復テキストによって実質2コストアンコールに変換してくれる上、 レベル応援によって+1000の狙える守護騎士シャマル&守護獣ザフィーラはなかなか良い相棒になってくれる。 アンコールコストが辛ければ自身のマスターである“残虐ちびっ子”イリヤ等を頼ってみるのも手だろう。 それにしても場面がバーサーカーがギルガメッシュに負けている場面とは… フレーバーのセリフはギルガメッシュの発言である ・関連ページ 「バーサーカー」?
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/54.html
東兎角&バーサーカー ◆huhjqa4LDA 懐かしい光景が目の前に広がっていた。 テーブルに向かう一人の女性の姿。 今はもういない、優しかった母さん。 肉親の為に必死に内職をして。 僕を養う為に必死にその身を削って。 母さんは、過労で倒れた。 帰らぬ人となった。 砂場で遊ぶ小さな子供がいた。 ――――――僕だ。 何も知らなかった、純粋なかつての僕。 母の仕事の帰りを無心で待ち続ける僕。 僕は母さんからずっと教えられてきた。 誰かの為に尽くせる、優しい子になってくれと。 僕は皆を守る為に戦おうとしていた。 だけど、結局は何も守れなかった。 大切なものを天秤に掛けられず、結局は自分だけのことを考えていた。 母さんも、僕も、同じだった。 自分を削ってまで周りに尽くしたのは、優しいからじゃない。 誰かを失うことが怖かったから。 結局は、自分自身の為だけに頑張っていたんだ。 僕は、ずっと僕自身を守る為に戦っていた。 自分の性を悟ってしまった僕は。 一人ぼっちで、脳漿の記憶の隙間を彷徨い続けた。 時間の感覚なんてものは無い。 行く宛も無いまま、歩き続けた。 そして僕は、未知の光に触れた。 その時、僕は僕の未来を悟る。 ああ、そうか。 まだ僕■、休めない■か。 戦わ■ちゃ■■ないの■。 僕■力■あ■から、戦■なく■■ならな■。 何か■守■為■―――――――――― 意識が狂気に浸されていく最中、僕は理解した。 強さこそが、力こそが、戦う運命そのものだということを。 ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ 少女―――――東兎角は、暗殺者だ。 暗殺者一族『東のアズマ』の一人娘。 幼い頃から暗殺者としての技術を徹底的に叩き込まれた。 暗殺者の養成学校においても周囲が一目置く程の能力を備えていた。 そんな彼女の運命を変えたのはとある学園への編入だった。 ミョウジョウ学園、10年黒組。 暗殺者の集められた特別クラス。 黒組に混じっている『標的』を暗殺した者には望む報酬が一つ与えられる。 だが、兎角は『標的』を、一ノ瀬晴を守る為に戦った。 何故守ろうとしたのか、当初は兎角自身も解らなかった。 だが、彼女は次第に自分が晴に惹かれていることに気付き始めた。 日向の世界の存在である晴を守ることを固く決心していた。 そんな中、兎角は一つの真実を知る。 晴が「他者を無意識に魅了し、惹き付ける」――――女王蜂の能力を持つということを。 晴は疑念を抱いた。兎角はその能力に操られ、自分を守っていたのではないかと。 兎角自身もまた同様。自分が晴の操り人形に過ぎなかったのではないかと、疑念を抱いた。 そして、兎角は決断した―――――晴の暗殺を。 自らの手で晴を殺害する。 それこそがたった一つの道であった。 自分が晴を守ったのは、自分自身の意思であるという証明の為の。 真に操られているのならば、自分は晴を殺すことが出来ない。 兎角は、自分自身の信念の為に暗殺を決行し。 暗殺を完遂した。 晴への想いを、心の底から自覚した。 『おめでとう東兎角さん。貴女が黒組の勝者となりました』 黒組の主催者である理事長の賞讃の言葉が耳に入る。 『標的』を、一ノ瀬晴の暗殺に成功した。 東兎角は、黒組の勝者となった。 だが、もう兎角の望みは。 彼女が最後にたった一つだけ抱いた願いは。 『もう叶わない。私の、願いは――――――――――』 初めて抱いた、一人の少女としての感情。 止め処ない涙で視界が歪む最中。 兎角は、『紅い満月」を目の当たりにした。 故に彼女は、この舞台へと降り立つ。 兎角の目の前に立っていたのは、一人の少年だった。 辿ってきた運命を否応無しに想起させる白い髪。 内なる姿を隠すかのような眼帯のマスク。 禍々しくもどこか疲弊した、赫色の瞳。 兎角がその姿から連想したのは、刃だ。 自分と同じ、戦うことを定められた剣。 戦いの宿命から、運命から逃れることを許されない―――――一振りの刃。 「お前が、私のサーヴァントだな」 兎角は確認する様にそう呟く。 相対する少年は何も答えない。 否、答えられる程の思考能力を持たない。 バーサーカー。 『狂戦士』のサーヴァント。 聖杯の知識によって情報は得ていた。 彼らは理性の多くを奪われ、意思疎通の能力を失っている。 目の前に立つ少年もまた例外ではないらしい。 彼の返答が返って来ないのも兎角の予想通りであった。 故に兎角は意に介さず、自らの決意を改めて固める。 兎角の願いはただ一つ。 一ノ瀬晴を救うこと。 自らの手で命を奪った少女を救う。 それこそが暗殺者の抱いた、たった一つの願い。 自分自身の為に戦うことを決意した、少女の祈り。 故に必要以上の言葉は交わさない。 そんなものは必要ない。 自分は戦える。目の前の少年も戦う意志を備えている。 ただそれだけで十分だ。 ――――私は己の為に戦う。 迷いは無い。躊躇など無い。 自分はもう人を殺せる。 既にこの手で、彼女を『殺した』のだから。 覚悟はとうに、出来ている。 「――――――勝つぞ、バーサーカー」 暗殺者の瞳に、決意/殺意の焔が灯った。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 金木 研(カネキ ケン)@東京喰種 【ステータス】 筋力C+ 耐久D 敏捷B+ 魔力E 幸運E 宝具D 【属性】 中立・狂 【クラススキル】 狂化:D++ 筋力と敏捷のパラメーターを1ランクアップさせるが、 言語能力の多くを失い、複雑な思考が難しくなる。 【保有スキル】 喰種:B++ 人を喰らって生きる怪人、喰種(グール)。 カネキは人間から喰種へと転じた極めて異質な存在である。 そのため喰種特有の『赫眼』が左目のみに発現している。 人間を凌駕する生命力、再生能力、身体能力を兼ね備える。 また人間を生命の糧とし、人肉を喰らうことで再生能力および身体能力の向上・魔力の回復が行える。 その代わり珈琲以外の人間の飲食に対し極めて強い拒絶反応を抱く様になる。 見切り:B 敵の攻撃に対する回避の成功率がアップする。 敏捷値に若干の補正も与えられる。 戦闘続行:B 喰種としての強靭な生命力。 瀕死の重傷を負ってなお戦闘を行うことが可能。 ある程度の苦痛に対する耐性も兼ねている。 精神汚染:E(A++) 喰種と人間、双方の精神と肉体を兼ね備える歪な存在。 通常時はEランクだが、カネキの精神状態によって変動を繰り返す。 後述の宝具「百足」の解放時にのみランクがA++まで上昇する。 【宝具】 「暴食の牙(リゼ)」 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:10 喰種の持つRc細胞によって形成される補食器官「赫子(かぐね)」。 種別は攻撃力と再生能力に特化した「鱗赫(りんかく)」。 カネキの腰の部分より伸びる複数の鉤爪状の触手として形成される。 赫子はカネキの意思で自在に動き、あらゆる敵を無慈悲に引き裂く。 この宝具はカネキの喰種としての力と意識を引き出す為、発動中は精神汚染スキルのランクが上昇しやすくなる。 「百足(ムカデ)」 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:10 喰種同士の共食いを行った者が稀に発現する進化形態「赫者」としての能力。 右腕に百足を連想させる獰猛な赫子を形成し、全身に赫子と同じRc細胞による装甲を身に纏う。 更に筋力・敏捷を1ランクアップさせる。 凄まじい機動力と回避能力、そして百足の赫子を駆使し、眼前の敵を徹底的に攻撃する。 しかしこの宝具の発動時には精神汚染スキルのランクがA++まで上昇。 唯でさえ不安定なカネキの精神は凄まじい勢いで暴走、荒廃していく。 【weapon】 宝具及び喰種としての身体能力。 【人物背景】 上井大学国文科の大学一年生。東京の20区で一人暮らしをしている。 読書好きの大人しい性格。内気で優柔不断な一面も。 自己犠牲精神とも言える優しさを持ち、全てを一人で抱え込む傾向が多い。 元々は普通の人間だったが、喰種の臓器を移植されたことで半喰種となってしまう。 当初は自らの喰種としての性を必死に否定していたが、 喫茶店「あんていく」の店長・芳村や霧島トーカなど他の喰種との交流を経て 「喰種と人間の双方の世界にいる者」として生き方を模索する様になる。 作中中盤、喰種集団「アオギリの樹」幹部であるヤモリから受けた凄惨な拷問を経て喰種として覚醒。 ヤモリの撃破後は「あんていく」の面々に別れを告げ、20区を去る。 その後の半年間は仲間の喰種達と行動を共にしていたが、トーカとの再会等をきっかけに「あんていく」へ戻ることを宣言。 しかし「あんていく」が喰種捜査官に侵攻されていることを知り、カネキは戦いの渦中に飛び込む。 喰種捜査官を次々と戦闘不能にしていくも、最強の喰種捜査官である有馬の前に完敗。 散っていく中で「今まで他人の為ではなく、自分自身を守る為に戦っていた」という自らの性を悟った。 【サーヴァントとしての願い】 ――――――。 【方針】 戦う。 【マスター】 東兎角@悪魔のリドル 【マスターとしての願い】 一ノ瀬晴を救う。 【weapon】 ナイフ:近接戦闘用のナイフ。 投げナイフ:投擲用のナイフ。複数本所持。 仕込みスタンガン:ブーツの踵に仕込まれたスタンガン。 【能力・技能】 暗殺者としての卓越した技能を備える。 身体能力に優れ、刃物や銃器の扱いに長ける。 戦闘で用いるのは主にナイフ等の身軽な武器。 「人を殺せない呪い」を克服している為、殺人は問題なく遂行可能。 ただし能力的には常人の範疇に過ぎない。 【人物背景】 「東のアズマ」と呼ばれる暗殺者一族の娘。15歳。 暗殺者の養成学校である私立17学園からミョウジョウ学園の10年黒組に転入した。 暗殺者が集められた黒組にて『標的』である一ノ瀬晴に惹かれ、彼女を護る為に戦う決意をする。 性格は冷静沈着で馴れ合いを好まず、ぶっきらぼうな一面も目立つ。 晴と共に黒組の暗殺者達を退け続けたが、 作中終盤に晴が「他者を無意識に魅了し惹き付ける能力」の持ち主であることが判明。 兎角が自分を護ってくれたのは能力に操られていた為ではないかという晴の疑念を払うべく、 そして自らの意思を照明すべく兎角は晴の暗殺を決意する。 己の手で晴の心臓にナイフを突き立て、晴を護ろうとしたのは本心であることを証明した。 晴を殺害し、『黒組の勝者』となった直後に紅い満月に導かれた。 アニメ版において晴は奇跡的に生還しており、所謂パラレルルート。 【方針】 あらゆる手段を駆使して勝つ。 暗殺、闇討ち、奇襲、どんな手も厭わない。
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/92.html
東京の下町にある、平凡な交番。その前に、1台のパトカーが停車した。 そこから、一人の中年警官が降りてくる。 パトカーから警官が降りてくるのは、当たり前のことだ。 しかしこの場合は、異様な光景であった。 その警官は顔中に血管を浮かび上がらせ、両手に銃を持っていたのだから。 交番の中にいた警官たちが戸惑いを見せる中、中年警官は銃を乱射しながら叫ぶ。 「両津はどこだ! 両津のバカはどこに行った!」 「聖杯戦争に参加するといって、冬木市に行きました!」 ◇ ◇ ◇ 「うーむ……」 ほぼ同時刻、冬木市内のとある公園。 着慣れた制服の代わりに革ジャンを着込んだその男は、ベンチに腰掛けてなにやら唸っていた。 彼こそが両津勘吉巡査長。「早撃ち両さん」「始末書の両さん」などの異名を持つ、亀有公園前派出所の名物警官である。 「もっと面白おかしいゲームだと思っていたんだが、死人が出るのも珍しくない戦いなのか、聖杯戦争ってやつは……。 これは認識を改めないといかんな」 「まあそう深刻になるなって、マスター」 両津にそう返すのは、先刻彼が召喚したサーヴァントだ。 容貌は逆立った短髪にきりりとした目つき。まるで典型的な少年漫画の主人公のようである。 「要するに全員殺せばいいんだから!」 「馬鹿野郎! できるか、そんなこと! こっちは曲がりなりにも警察官だぞ! 人殺しになるのはごめんだ!」 爽やかな笑顔で言い放つサーヴァントを、両津は青筋を立てて怒鳴りつける。 「サーヴァントを倒すのは、まあよしとしよう。お前らはもともと死人だからな。 だが、マスターを殺すのはなしだ。サーヴァントだけを脱落させることで優勝を狙う」 「つまり、皆殺しだな!」 「何をどう聞いてればそうなる!」 再び怒鳴る両津だったが、サーヴァントの方はまったく堪えた様子がない。 顔に爽やかな笑みを浮かべたままだ。 「まったく、歴史嫌いのわしでも知ってるような大物が来たときにはラッキーだと思ったのに……。 まさかヤマトタケルが、こんないかれたやつだったとは……」 顔を青ざめさせながら、頭を抱える両津。 そう、彼のサーヴァントはヤマトタケル。 日本において抜群の知名度を誇る英霊である。 しかし……。 「まあ、しょうがないっすよ。俺、バーサーカーで狂化スキルついてるし!」 「誇らしげに言うんじゃない!」 そう、バーサーカーで召喚された結果、古の英雄は爽やか殺戮マシーンと化してしまったのであった。 【クラス】バーサーカー 【真名】ヤマトタケル 【出典】「古事記」「日本書紀」 【性別】男 【属性】混沌・狂 【パラメーター】筋力:A 耐久:B 敏捷:C 魔力:C 幸運:D 宝具:A+ 【クラススキル】 狂化:D 理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。 ヤマトタケルの場合ランクが低いので言葉を話すことは可能だが、まともな会話は成立しない。 【保有スキル】 対英雄:D 英雄を相手にした際、そのパラメータをダウンさせる。 セイヴァー以外のサーヴァントが持つのは非常にまれなスキルだが、 彼の場合は各地の英雄を討伐した逸話が有名であるため取得している。 勇猛:B 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。 ただし、バーサーカーとして召喚された場合は、その狂化によって勇猛さの意味を失っている。 【宝具】 『草薙剣』 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1-5 最大捕捉:1人 ヤマトタケルが西国に向かう際、叔母から授かった剣。 スサノオがヤマタノオロチを倒して手に入れた「天の叢雲」と同一のものとされる。 後に「三種の神器」の一つとして祀られる剣であり、宿す神秘は非常に高い。 能力としては持ち主が危機に陥った際、ひとりでに動いて危機を払ってくれることがある。 また草を払って火から逃れたという逸話から、植物属性に特攻を持つ。 【weapon】 『草薙剣』 【人物背景】 行徳天皇の皇子。 まだ朝廷の権力が盤石でなかった時代、父の命により各地で反朝廷勢力を討伐して回った。 「日本最古の英雄」とも言われるが、父の言葉を取り違えて兄を殺してしまったり、各地の英雄を謀略で葬ったりと今の価値観では英雄らしからぬ逸話も多い。 複数の英雄の功績をまとめた架空の人物という説も有力だが、今回召喚されたのは紛れもなく「ヤマトタケル」として生きた青年である。 もっとも、バーサーカーとして召喚された今の彼に生前の面影がどれだけ残っているかは疑問だが。 【サーヴァントとしての願い】 とにかく全員ぶっ殺す! 【マスター】両津勘吉 【出典】こちら葛飾区亀有公園前派出所 【性別】男 【マスターとしての願い】 一生遊んで暮らせるだけの金。 【weapon】 「ニューナンブ」 警察官に支給される拳銃。 むろん非番の時に持ち歩くのは禁止されているが、公私混同の激しい両津はつい持ってきてしまった。 【能力・技能】 「頑強な肉体」 車にはねられてもかすり傷程度で済む。 非常に強力な免疫機能を持つため、病気にも強い。 至近距離で不発弾が爆発するくらいのことがあると、さすがに入院する。 「多彩な技能」 一流の寿司職人であり、射撃の名手であり、ゲームの達人であり……。 身につけた多種多様なスキルは、全て書こうとするとそれだけで本文を超える分量になるので割愛。 「欲望の塊」 欲望に非常に忠実であり、特に金銭欲は尋常でなく強い。 かつて神が欲望を抜き取ったときには、肉体に何も残らなかったほど。 【人物背景】 亀有公園前派出所に勤務する警察官。階級は巡査長。 M字を描く繋がった眉毛がトレードマーク。 短気で怠け者で金に汚いが、人情深い一面もある。 【方針】 聖杯狙い。ただし、マスターは殺さない。
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/94.html
【聖杯戦争】とは、まさしく異常事態である。 しかし、人々の大部分はそれに気づくこともなく、平穏な日常を送っていた 「やだ……もうこんな時間。帰らなくちゃ」 「ええ……まだいいだろ。もっと遊ぼうよ。せっかく知り合ったんだからさー」 深夜の公園を歩く、ふたりの男女も聖杯戦争のせの字も知らない一般人であった。 胸元を強調するような服装をしている、若干『遊び馴れている』と感じる若い女性。"ギャル"という人種であろうか。 「今日はもう遅いし……う、うちに泊まるかい?家賃二十万もする良い部屋なんだぜ?」 その女を必死に誘おうとしている男は、不良と聞かれたらそうでもなく、異性の気を引こうと必死に着飾ったことが見てとれる『チャラ男』であった。 しかし、女の派手な化粧で着飾った顔には、自分を引き留めようとする男に対して『めんどくさい』と感じていることは明らかだった。 相手を気遣うような事を言っているが、その実視線はずっと自分の胸元を覗いていることに女はだいぶ前から気づいていたし、相手の期待していることに付き合う気もなかった そもそもこの男とは知り合ってまだ数時間もたっていない。 何かおごるからと、ぎこちなく自分をナンパしてきたので少し魔が差して、からからかい半分に付き合っただけであった。 「いや私たちまだそこまで親しくないし、とりあえず今日はごちそうさま」 「じ、じゃあ家まで送っていくよ。夜道はぶっそうだし」 男のしつこいアプローチに若干の鬱陶しさを感じながらも、返事を変えそうとして、立ち止まった。 「おい兄ちゃんよぉー……女がイヤがってんだろォー。てめーだけで帰れよ」 ふたりは眉を潜めた。如何にも悪い男ーー所詮『DQN』たちが絡んできたのだ 黒シャツにスキンヘッドの男が、虫か何かを払うように『シッシッ』と手を降っていた。シャツからみえ隠れするタトゥーが、否応なしに威圧感を感じてしまう 「女は俺達がちゃーんと……おいしく頂きますってか?」 「ギャハハハハ!!最高じゃんそれ!!」 太った体型のモヒカン男の言い回しに、何が面白いのか爆笑する金髪ピアスの男。女は予想外の自体に不安になり、横目で連れの男を見た。 「え……え……?」 男は固まっていた。 「兄ちゃん、とりあえずサイフとケータイ置いてきな。テメーはそれで見逃してやらあ」 「……はい」 何の蝶々もなくサイフとスマートフォンをスキンヘッドに差し出していた。その顔には恥じている様子はなく、諦めだけがあった。 「うわwwwwだっせwwww」 「へへ……貰っとくぜ」 さっきまで必死に食らいついていた女を守ろうともせず、その順丈な態度に男たちは爆笑した。女も呆れて侮蔑と軽蔑の眼差しを男に向ける。 「あんたってサイテー……」 「何いっているんだ!!僕がケンカしてケガすることを望んでいるのか!?」 「……は?」 「そ……そんな女だとは思わなかった!!見損なったよ!!」 女の額に青筋が浮かぶ。 あろうことか保身のために自分を売った矢先にこれである。不安よりもめらめらと怒りが湧き出てくる 「ははは、まー自己正当化しねーと、やってらんねーよな」 スキンヘッドもその物言いに苦笑していた。外見からして大した相手ではないと思っていたが、こうも弱腰だとは 「じゃあテメーはさっさと消えな!!」 モヒカンが男の襟首を掴み上げた。 弱者をいたぶる優越感を感じているのか、残虐な笑みを浮かべている。 情けない悲鳴をあげる男を尻目に、欲望にたぎった視線の中に微かな憐れみを含めたスキンヘッドが言った。 「なぁねーちゃん。こんな弱っちいヤローの精子なんか受け止めてやる必要ねーぜ」 ふと、そこで怪訝そうに眉を上げた。 いましがたやり取りを見ていた女が、固まっているのだ。口をあんぐりとあけ、自分達の背後を見ながら。 「あ?どうし……」 それが男の最後の言葉であった 呆然とするふたりの眼前に、それはいた。 異様な風貌の男だ。 がっしりとした骨太の体格に、溶接工のような服装をした怪人。 さきほどまでふたりを恐喝していた男たちは、その怪人の足元で屍を晒していた。 恐らく彼らも何が起こったのか理解できないままに死んだのだろう。 その顔には溶け合うようにして犬の死体が溶接されていた。 それに気づいた女が悲鳴を上げた。 男はどうかわからないが、すくなくとも女はすぐにこれをしたのがこの怪人だとわかった。左手にアーク切断機、右手に比較的新鮮な(腐敗していない)犬の死体を持っていたから ジャリ、怪人のブーツが地面を擦った。 「大丈夫か?」 そう問いかけてきたのは、怪人ではなかった。女は再度目を疑った。 怪人と肩を並べるように現れたのは、西洋鎧で全身を固めた女(スカートを着用していたのと声で判断)だったからだ。 その手には、人ひとり簡単に切り裂けるような処刑斧を携えていた。 自分の常識に真っ向から喧嘩を売るような自体に、女は固まる。 「あ……あの!!ありがとうごまっ、ごまいざした!!」 しかし男は違った。今回ばかりは 恐喝してきた悪漢を殺害した相手に、警戒よりも感謝の念を感じたのだ。 臆病な男はいいように男たちに従ってしまったが、やはり内心では相当悔しかったのかもしれない。男たちの不可解な死に明らかな喜びを感じていた。 怪人は立ち尽くし、鎧の女は兜越しに男を一別した。 「僕たち困ってたんです!!救ってくれてありがとうござい」 「うるさい」 そしてズバッ!!と首を跳ねた。 技術ではなく、純粋な筋力のみで振るわれた処刑斧は遺憾なくその切れ味を発揮し、男は死んだ。 ゴロゴロと地面に転がる生首には、何が起こったのかわからないといった驚愕の表情が張り付いている。 切断された大動脈から、一呼吸おいて鮮血が噴水のように吹き出る。側にいた女の顔にも飛びちり、悲鳴が上がった。 「なぜこんなことをするのか?理由は単純だ」 「こんなゴミどもがのさばるから社会が汚れる。だからそいつらを殺せば社会はよくなる。生きて人に迷惑をかけるクズよりも殺して生ゴミにした方がずっと有益だ」 「ゴミが人間的に成長するまでに何人の人間が被害にあう? 精液は出してもまたすぐ溜まるし、金を使えばなくなるんだぞ? そんか輩があちこちで性交し子種をばらまいてみろ…恐ろしいことになると思わないか?」 男たちの死体を、彼女は軽く足で小突いた。まるで汚物を扱うような仕草だ 「例えば……貧乏なくせに無計画に大家族を作り、国の保証にたかるような連中がいるだろう? 節度ある性生活を送る真っ当な納税者がその連中の尻拭いをしているこの世はおかしくないか? 誰も悪者になりたくないからがまんしているだけではないのか?」 足元の転がる生首を拾い上げる。 眼球が裏返り、白目を向いて口を開ける生首は妙に滑稽な表情だった。 「この男を殺したのはゴミを容認したからだ。女も満足にゴミから守れないならそもそもデートなどすべきではないのだ」 その生首を女に差し向けて、彼女は静かに問いかけた 「それを踏まえて、この男を殺した私を君は責めるかね?」 「せ……攻めません……!!」 女は鎧の女を肯定した。首を何度も横に降る。 「彼が私を売ろうとしたのは腹が立ったし…」 その答えに満足したのか、それまで緊張していた場の空気が弛緩した。 「そうか、ならいい……ところで、なぜお前は胸の開いた服を着ている?」 「え?」 瞬間、突如豹変した鎧に蹴り飛ばされた。 鳩尾に打ち込まれ、耐えきれずにその場で嘔吐する女。涙をにじませながら見上げると、それまでの穏やかな雰囲気など消し飛んでいた。 「とぼけるな!!お前はお前で自分の女体を見せびらかしていたんだろう!! そもそもお前もおかしいのだ、ケーキをそとに放置しハエが寄ってきたら文句を言う女がなァ~~~~~~!!!」 激昂したように女を糾弾する。その声は狂気に染まっていた。兜から覗く視線は、路上の汚物を見るような冷たいものだった 「お前はお前でこの男が安全かどうかに気を回すべきだった!!しかしどうでもよかったのだろう?この淫売がっ!!」 衝動のままに、先客の血に染まった斧を振り上げる。 「つまりィお前もこのゴミどもと同類ということだ~~!!」 ズバッ!!なんの弁解もする猶予もなく、女は男と同じく首を飛ばされた。 ◆◆◆◆◆ 「また一歩、正しいことができたな。バーサーカー」 公園の処刑から数時間語、早朝。 鎧を脱いだ少女は、マンションの自室にて側にたつ怪人ーーバーサーカーに話しかけた 「……」 バーサーカーは答えない。もっとも、彼が此方の問いかけに答えることなどマスターとなってから一回もないのだが 『ガーディアンズ』 自己を極限まで鍛え、そのパワーを用いて、理想とする正義と友愛を実現する、暴力をもって暴力を排除する中学生騎士団である かつては有志によるボランティア集団だったが、新リーダー就任により方向性が大きくかわり、不良の落書きを消す集団から落書き前に処刑する集団へと変貌した。 そしてその集団を率いていた元リーダーが鎧の女ーーネメシスである 「さて、と……」 ネメシスは眼前に山住となったステッカーに目を止めた。それは『GUARDIANS』と印刷されていた ガーディアンズの目下の活動内容はとてもシンプルだ。 『GUARDIANS』のステッカーの張られた相手を処刑する。それだけである 新リーダーによって販売されたステッカーは分かりやすく言えば「こいつは悪いやつだから死んだほうがいい」という証明書であり、それを張られたものはどんな人物だろうが死刑に値する。 突如として参戦してしまった聖杯戦争だが、ネメシスはこの場でもガーディアンズの正義を貫くつもりである 引き当てた英幽は狂戦士『バーサーカー』と言えども、ネメシスと同じく正義を執行する立場のものであったのは幸いだ。聖杯を狙うなら、恩義ある新リーダーに捧げるのも悪くはない コツコツと闇夜に紛れて活動していたのが効をそうしたのか、ネットではすでにネメシスのことや、意図的に流したガーディアンズの情報がちらほらとみえ始めていた。 「ーーここ横須賀に我らガーディアンズの正義を広めて見せる」 すでにネメシスは死体の身ではあるが、その信念は本物であった。若干、歪んではいるが…… 【クラス】 バーサーカー 【真名】 犬溶接マン@Hitman 【ステータス】 筋力B 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運E 宝具C 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 狂化:B バーサーカーの全ての行動原理は「犬の死体を悪人の顔に溶接する」ことに特化している 【保有スキル】 精神汚染:A 精神が錯乱しているため、他の精神干渉系魔術をシャットアウトできる。ただし、同ランクの精神汚染がされていない人物とは意思疎通ができない。 仕切り直し:C 戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。 【宝具】 『ドッグウェルダー』 ランク:B 種別:対人宝具 バーサーカーの「犬の死体を悪人の顔に溶接する」 という能力が宝具となったもの 属性:悪のサーヴァント、悪と分類されるNPC、敵マスターと対峙した場合、高確率で犬の死体を顔に溶接することができる。判定が出た場合相手は死ぬ。同ランクの幸運で対処可能 【人物背景】 溶接工のようなコスチュームを着込み、アーク切断機と犬の死体を持っているヒーロー。分類としてはヴィジランテに当たる。 能力は「犬の死体を悪人の顔に溶接する」こと。相手は死ぬ。 犬の死体は野良犬を罠に掛けて調達しており、必要に応じて予備も持ち歩く。 ヒーローである。 もう一度言うが、ヒーローである。ヴィランではない。 繰り返すが、あくまでもヒーローである。 素顔を見せるどころか喋ることすら一切なく、時にヒーローやチームメイト相手にすら襲い掛かるという完全なキチ……怪人のような有様でもヒーローである。 ちなみに活動拠点はゴッサムシティ。 つまりバットマンが活躍する裏で、彼も活躍している。犬を悪人に溶接して。 あと、彼が持っているのは切断機であって溶接機ではなく、溶接棒もないのだが、何故か犬の死体を溶接できる。 溶接した犬の死体も原型を留めているため、もう何かそういう超能力なのかもしれない。 【サーヴァントとしての願い】 ???? 【マスター】 ネメシス@血まみれスケバンチェーンソー 【マスターとしての願い】 正しいことを行う(今のところは新リーダーに献上する) 【weapon】 『処刑斧』 巨大な斧。一撃で首を跳ねることができるほどの切れ味 『鎧』 ガーディアンズの正装。 至近距離からの小型ミサイル直撃にも一回だけは耐えられるくらいの防御力を誇る 【能力・技能】 『改造死体』 分かりやすく言えばゾンビ。怪力で中々しぶとく、物理的に破壊でもしないと無力化は難しい。 【人物背景】 当初は町の掃除や独居老人の家を訪問したりなどの「ふつう」のボランティア活動を有志で行う善良な学生だったが、訪問しようとしていた老人のガス自殺に気づかず漏電による引火で巻き込まれる形で爆死。その後死体安置所から新リーダー「藍井ネロ」に引き取られ改造死体として復活し、以降は新生ガーディアンズメンバーとともに忠実な手下となる 母が男遊びに激しく、家に男が来ている間は夜中でも家に入れてもらえず、本人の語りから推測するにその時に性的ないたずらをされた可能性もある。この経験からやがて「汚い奴らを殺せるルールがあればいい」といった過激な思想を持つに至る。 与えられたルールにガチガチになるタイプで、特別扱いをひどく嫌う 【方針】 ガーディアンズとして活動し、ステッカーの概念を拡散し正義を知らしめる ルールを厳守しなおかつ活動の邪魔をしない相手なら同盟を組むのも選択にはいる 私利私欲のために聖杯を望むもの、とくに魂食いなどの"ルール違反"に手を染めている主従は、ガーディアンズの名において問答無用で抹殺する。ついでにステッカーを貼られた相手も抹殺する方針
https://w.atwiki.jp/infinitynet/pages/363.html
ここにLBX名を入力 メーカー フレームタイプ 基本装備 使用プレイヤー 概要 作中での活躍 ギャラリー 出典 概要 作中での活躍 ギャラリー 出典
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/6181.html
autolink() FZ/S17-056 カード名:狂乱の騎士 バーサーカー カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:8000 ソウル:1 特徴:《サーヴァント》?・《武器》? 【自】[このカードを控え室に置く]あなたのクライマックス置場に「堕ちた騎士の正体」が置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室のレベル2以下の《サーヴァント》?のキャラを1枚選び、このカードがいた枠に置く。 URRRRRRRRッ!! レアリティ:RR SR illust. ・対応クライマックス カード名 トリガー 堕ちた騎士の正体 扉