約 3,634,247 件
https://w.atwiki.jp/fate_extra/pages/44.html
バーサーカー(ラニルート) STATUS CLASS バーサーカー マスター 臥藤 門司 真名 アルクェイド 宝具 プルート・ディ・シェヴェスタァ キーワード 吸血鬼・・・・・・?真祖 筋力A+ 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運D バーサーカー化A→C 魔眼A→C 原初の一EX→× KEYWORD プルート・ディ・シェヴェスタァ +... 血の姉妹による盟約。 宝具というよりは彼女が持つ特性のようなもの。 地球の触覚であるこの素体は、周囲を地球環境化(テラフォーミング)する。 そのため、月の法則にのっとったムーンセルでは多大な重力負荷を引き起こしてしまう。 ムーンセルのルールによって再現されたサーヴァントや魔術師たちは、彼女の前では六倍の重力下に置かれてしまうのだ。 吸血鬼……? +... 血を吸う鬼。 主が創りたもうた生き物ではないとされ、ある宗教観においては分かりやすい敵対者として描かれる。 人間の血を飲み、年を取らず、不死であり、多くの魔物を従えるという。 真祖 +... 血を吸うモノたちを吸血種と種別した場合、その大本になるのでは……と推定される生命体の総称。 真祖は星の意識が現れたものであり、伝説の通り、人間の血を戯れに吸うという。 SKILL バーサーカー化[A→C] +... パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 ……のだが、マスターの勘違いでうまくいっていないようだ。 魔眼[A→C] +... 見たもの、見るものの魂を魅了する魔眼を所持しているようだが、マスターの勘違いでうまく機能していないようだ。 原初の一[EX→×] +... アルテミット・ワン。 星からのバックアップを受ける事で、敵対する相手より一段階上のスペックになるスキル。 ……なのだが、マスターの勘違いでまったく機能していないようだ。 SETTINGS 人物背景 +... 吸血鬼たちの大本である真祖、その王族の生き残り……であるらしい。 吸血鬼としての側面も強いが、地球に宿る精霊の一種である。 台風や地震、自然現象が擬人化したものと捉えるのがもっとも分かりやすい。 ムーンセルによる創作なのでは、とも囁かれている。 『真祖』 +... モンジ・ガトーによって間違った解釈を押し付けられた真祖。 地球側の精霊であるため、ムーンセル内の活動は過度のストレスになるようだ。 本来のクラスはバーサーカーではなくファニーヴァンプ。 そのクラスとして召還されたのなら、相手の血液を吸うブラッド・ドリンカー、体力を奪うライフ・イーター、電子マネーを消費させるファイナンス・クライシス、等、男を滅ぼす毒婦(ヴァンプ)として、無邪気かつ天真爛漫に振る舞うらしい。 本当のマスターは学生服の少年だとか、なんだとか。 余談ではあるが、狐耳のキャスターは同類っぽいので気が合うのでは、と推測される。
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/6279.html
トルネコ2に登場する剣の技。 敵を【バーサーカー】と同じ状態にする。ハラヘリ消費は1。 この状態になると、行動速度は2倍速1回攻撃に固定され、周囲に無差別に攻撃あるいは壁を掘るようになる。 これだけならモンスターのバーサーカーと同じくはた迷惑なだけに思えるが、 通常攻撃しかしなくなるので、そのモンスター本来の特殊攻撃を全て封じる副作用がある。 なので封印技としては【おどりふういん】、【わざふういん】、【まほうふういん】、【杖ふういん】より強い。 ハラヘリ消費も少ないので、無力化系の状態異常技と使い分ければかなり有利になる。 ただし、普通に拾える武器ではゾンビキラーと必中の剣にしかセットできず、使用のハードルは高め。 習得条件はバーサーカー状態の時に敵を倒す。ゾンビキラーか魔法の剣でないと覚えられない。 ロトの剣で覚えられないのはバーサーカーは勇者にふさわしくないという事なのだろうか。 バランス調整されたGBA版では強力な技の習得難易度やハラヘリ消費が上がったりしているが、 この技は全く変わっていない上に、上記の封印技のハードルの方が上がっているという謎の変更がされている。
https://w.atwiki.jp/seihainarikiri2/pages/13.html
ステータス Class バーサーカー 真名 カルキ 性別 なし 身長 182cm 属性 秩序/狂 所属 マスター ミーナ 陣営 赤 能力値 筋力 B 耐久 B 敏捷 B 魔力 C 幸運 B 宝具 A ⚙⚙⚙⚙⚙ クラススキル 狂化 A 筋力と耐久と敏捷を2ランク、その他のパラメーターを1ランクアップさせるが、理性の全てを奪われる。 固有スキル 無辜の怪物 ― 生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。ただしバーサーカーの場合、それら全ては『真実』であるためこのスキルは失われている。 汚濁の駆逐者 A 『性質:悪』を持つサーヴァント、及び存在に対して特攻を得る。常時発動型のスキルであり、ステータスの変動という形では無く、自身の攻撃に威力が加算される形となる。 宝具 『System K.A.L.K.I.Ver2.0(ハヤグリーヴァⅡ)』 ランク B 種別 対人宝具 レンジ ― 最大捕捉 1人 人格を持たないカルキを制御する粛清機構『System K.A.L.K.I』を搭載した、カルキの乗騎にして甲冑たる機動白馬。カルキの思考中枢を担うと同時に善悪を判断し、『悪』の殲滅にもっとも効率的な指令をカルキに与える。結果、カルキは悪と断じた対象を殺戮するために、己の能力を十全に発揮することが出来る。また遠未来で人類が開発しうる光学兵器、重火器を内蔵しており、カルキに対して形態に応じた火力を提供する。甲冑形態では白亜の外骨格としてカルキと融合することで、命令・指示のタイムラグを短縮させる事が出来る。白馬形態では常に最適の乗騎に変形し、陸海空で活用することが可能。甲冑形態では耐久が2ランク上昇、敏捷が1ランクダウンし、白馬形態では敏捷が2ランク上昇、耐久が1ランクダウンする。 『掃星の夜明け(クリタ・ユガ)』 ランク EX 種別 対界宝具 レンジ 0~99 最大捕捉 1000人 粛清兵器搭載軍事衛星『ミスラ』を呼び出し、そこから放たれる対地上レーザー。遥か天上より放たれた光は、高度千メートルで分解、拡散し、第二の太陽のように地上を煌々と照らし出す。光を浴びた対象は輝きで浮かび上がった自らの罪に内側から切り刻まれ、今までに自分の罪により他人に与えた全ての肉体的ダメージに等しいダメージを受ける。同時に、範囲内の悪徳を象徴する構造物は瓦礫も残さず一掃される。善悪の判定の一切は、『System K.A.L.K.I』が行う。子供や赤ん坊といった何の罪もない者には単なる光であるが、英雄のように多くの者を手にかけて来た者には多大なダメージを与える因果応報を体現する宝具。一つの世界を終わらせた殲滅の光であり、固有結界に対しては特効、対抗するには対界宝具が必要である。 『九界の聖体(ダシャーヴァターラ)』 ランク A+ 種別 対人宝具 レンジ 0~5 最大捕捉 1人 『System K.A.L.K.I』の正式名称、『System-Knight.Artficial.monoLegion.in-the-Kingdom.of-Ideal.(理想郷の唯一の軍勢たる人造騎士)』の強制救済機能。カルキの構成パーツを分解し、対象の外骨格として再構築、蒸着させる。対象を擬似的な転生先に選定することでアヴァターラの力を顕現させる宝具であり装着している間はサーヴァント・カルキとして扱われ、ステータスは一部を除いて完全に引き継がれる。戦闘支援システムを脳と直結することで判断力や戦闘技能が大幅に向上、身体を包むラバースーツは運動機能を拡張支配、外骨格の各部からは火力支援が行われる。更に2対の機械腕部が周囲を電磁浮遊し、アスラの如き多腕戦闘を可能にする。ただしアヴァターラを宿すことの肉体面、精神面での負担は甚大で、15ターン以上の連続使用は危険であるが『System K.A.L.K.I』の同意がなければ解除できない。 Weapon 『粛清剣ヴェーンカテーシャ』 剣とは似て非なる超未来兵装。彗星の如く輝く刀身を持つが、普段は柄しかなく、構えることで刀身が伸びる。所謂ライトセーバー。同物質以外には止められず、斬れぬものなど殆どないが多少なりとも神秘があれば拮抗が発生する。 『System-Killing.All.Lives.Karman.Interpretation(全生命の罪業に対する殺戮決定)』 粛清兵器搭載軍事衛星『ミスラ』発動の際に、起動するもう一つの『System K.A.L.K.I.』。対象の情報から過去を推測し、膨大な法理に照らし合わせて悪を判別、粛清する。なお、こちらの『System K.A.L.K.I.』が無罪と認める範囲は極めて狭い。 概要 古代インドに伝わる最古のヴェーダ聖典群、リグ・ヴェーダの中で予言された英雄。仏陀やラーマに続く、維持神ヴィシュヌ第十番目の化身にして、最後のアヴァターラ。その名は『永遠』或いは『汚濁の駆逐者』を指す。A.D.428899年の末世に降臨を約束された救世主であり、白い駿馬にまたがった英雄、または白い馬頭の巨人の姿で現れるとされる。カリ・ユガと呼ばれる悪徳の蔓延した時代において、この世全ての悪を討ち滅ぼし、黄金時代(クリタ・ユガ)をもたらす世紀末粛正機構。神々を率いて世に君臨する魔王を次々と討ち滅ぼす者が単なる人間である筈もなく、その正体はヴィシュヌによって鍛えられた自律型の神造兵器そのもの。穢れなき世界を実現するために最善を選択をし続ける自我なき魔神(マシン)。黄金時代の幕開けに理想郷(シャンバラ)を築き上げ、地上を千年間統治する聖王でもある。本来呼ぶ手段のない遙か遠未来の英霊であるが、神代に手を伸ばすミーナの特殊機構が逆ベクトルに働いた結果、召喚されてしまった。存在の維持だけでも常人なら干上がってしまうほど膨大な魔力を喰らい、EX宝具の解放はホムンクルスの魔力を持ってしても枯渇ギリギリ。 容姿 白馬に騎乗した白銀の機甲騎士。顔も肌も一切見えない重装備ながら直刀を思わせるスリムなシルエットを持つ。甲冑からは青白い光が零れ、帯電しているかのようなオーラを纏う。どの地方、どの時代にも該当しない異様な鎧であり、洗練された意匠は脱ぐことも着ることも考慮されていないように見える。実際には兜のみが着脱可能であるが、中を見た者は誰一人としていない。
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/47.html
それは偶然なのか、それとも運命なのか。 空に上る太陽の光を木々が受け止め、そして自分たちが根を張る大地へ優しく受け流し、腐葉土を蓄えた大地を照らし出す。 大地は木々より送られた薄明かりを受け、幻想的に、そして静謐な空間を作り出している。 その中を一人の少女が歩いている。 幼い見た目はまだ10歳もいかないか、もしかしたらその半分をようやく過ぎたあたりだろうか。ゆったりとした着物のような民族衣装に、体全体を覆い隠すような形でマントを着ている。マントには、今はかぶっていないが、背中の方にフードであろう頭を覆う形の布が垂れ下がっている。 その足どりは、早くも無く、遅くも無く、しかしその様子は何かに追い立てられ切羽詰っているようにも見える。 その目は、目の前の木々を捉えど、その情報は脳に届かず。 肺は激しく酸素を求めて震えながら、しかしその信号を受けていないかのように、呼吸器官は働いていない。 少女は森の中を無心に歩き続けている。その後ろに鈍色の肌に巨大な体、その屈強な肉体を見せ付けるように、腰にのみ服を着せている。 その人……同じ肉体構造をしているだけで人間かどうかも疑わしいが、その人は少女の後をゆっくりと歩幅を合わせながら突いていく。 心ここにあらずといった風な少女。それに何も感じることなく背後を歩く巨人。 とても、この森には似つかわしくない異様な光景。 何故このようなことになっているのかというと、それは少し前にさかのぼることになる。 少女、名はキャロ・ル・ルシエという。 キャロはある日、巨人を召喚してしまった。 何故召喚してしまったのか、本人にもまったく分らなかったが、その事を二の次にしてしまえるほど巨人の存在は異様だった。 まず肌の色は人間のそれではなく、人間にしてはありえないほどの長身、限界を超えているのではないかと思えるほど鍛え上げられた体躯。周囲に隠せないほどの狂気をにじませながらも、どこか神々しい巨人は、そのあり方そのものが異常だった。 それも当然のこと、その巨人の名はヘラクレス。ギリシャ神話における大英雄である。 神々の課した十二の試練を乗り越え、その身に余る偉業を達成した半神半人。 今は理性を失い、バーサーカーとして現界しているが、その存在からして人とは違うものだった。 当然、周りの人々は困惑する。彼らの知っている慣れ親しんだ生物達で無く、人というにも違和感が付きまとう。まずコミュニケーションすらもとれないので理解のしようが無い。 そして、そうした中で露骨ではないが、狂気に対する不安や、未知のモノに懐く嫌悪感、敵意も若干芽生え始めていった。 そのことにキャロは気づかなかった。もっとも、彼女はバーサーカーの制御に神経をすり減らしていたので、当たり前ではあるが。 そして、それを危惧した長老は、キャロを集落から追放する決定を下す。 これ以上、集落の人々とキャロの関係がこじれないように、そして、間違いなく巨人が持っているであろう『強い力』による災いがこの集落に降りかからないように。 キャロは長老に告げられた追放命令に呆然とする。長老がその後に、気遣うようにキャロに何か言葉をかけていたが、バーサーカーの制御に疲れ、追い討ちをかけるように厄介払いされる精神的ショックで、すでに脳は思考停止状態だった。 それは偶然だったのか、それとも必然だったのか。 バーサーカーはキャロの制御を外れ、太古から人を恐れさせた、巨獣のような咆哮を上げながら暴れ狂う。 瞬時に腕に現れた剣の形をした石の一振りで、テントは吹き飛び、その余波だけで周囲のテントもなぎ倒される。 圧倒的な暴力、いや、これはもう暴風といっても差し支えなかった。 人の力ではどうすることもできない存在。自然災害に匹敵する力を持って人々に絶望を運ぶモノ。巨人はまるでそういったモノの象徴のように見えた。 逃げ惑う人々のつんざくような悲鳴を聞き、キャロはようやく現状を理解する。 自分の座っている場所には、すでに天井が存在していなかった。 そればかりか、周りのテントもなぎ倒され、周囲の木々もところどころ枝や樹皮が欠けていたり、腹を食い破られたかのように引き裂かれ、折れ曲がっている光景が目に映る。 キャロは目の前の事実に、顔を真っ青にする。すぐに周囲を見渡すと、巨人は集落のテントを次々と破壊し続けている。 そんな中で巨人を取り押さえようとする者もいたが、召喚された獣や無生物たちは、その巨躯の前に逃げ惑うか、圧倒的な力の前に容赦なく薙ぎ倒され、あるいは引き裂かれる。 そして、それらに呼応するように響き渡る絶叫や悲鳴。それは、キャロの心を引き裂くように突き刺さってくる。 キャロは思わず耳を塞ぎ、でも頭の中では巨人を止めようと必死に呼びかける。 しかし、バーサーカーはキャロの制御によって暴れないように、ギリギリのところで押さえ込まれていた程度で、一度枷を解かれたバーサーカーを止めるのは至難の業だった。 やがて、キャロの必死の呼びかけが通じたのか、バーサーカーはしばらくして破壊活動をやめる。 キャロはバーサーカーの制御で痛む頭を抑えながら、また集落を見渡す。 集落の惨状は完膚なきまでに、というのが正しいだろう。 テントはすべてなぎ倒され、さらに中にあったものは吹き飛ばされ滅茶苦茶になっている。 無事なところが何一つ見当たらなくて、巨人はだから暴走を止めたのではないかと思えてくる。 バーサーカーはその印象通り、そこにあるものを全て巻き込み、吹き飛ばす暴風のようにあらゆるものをなぎ払っていった。 これがただの自然現象なら、人々は諦め、仕方ないと思いもするだろう。しかし、それを起こしたのは少女に召喚された巨人である。 たとえ集落が少女に対して非常な措置をしたからだとしても、バーサーカーを暴走させた代償は大きかった。 あるものはおびえた目で、あるものは何もいわずただ無言で、あるものはこちらを見もしない。 皆、巨人を恐れ近づきもしないが、明確な敵意を持った視線も感じる。 そして、ただ全員が口に出さずともある一言を思っているのは明白だった。 『出て行け』 心が痛い。 体ではなく、心が死んでしまうほどに痛い。本能はこの痛みから逃れたいと警告を発している。 見失いそうになる心を、奥歯をかみ締めて抑え込む。でないとまたバーサーカーが暴走してしまう。今度は抑えられる自信がない。 自分に押しかかる無言の圧力から逃げるように、キャロは覚束ない足取りながらも、なんとか集落を去った。 涙が止まらなかった。 それがみんなから拒絶されたことへの絶望からなのか、自分が起こしてしまったことへの苦悩なのか。 挫けそうになる足を踏ん張り、外の世界へ出て行く。自分はここにはいてはいけないから、という思いを体の芯に徹して。 しかし、しばらく道なき道を進んでいたその足取りも、地上に小さく張り出した木の根に捕まり、バランスを取ることができずに転んでしまう。 そこでもう限界だった。 何でこうなってしまったのか、何で長老は出て行けと言ったのか、何でみんなはあんなに冷たくするのか、何でこの巨人は暴れてしまったのか、何でっ何でっ!何でっ!!!。 もう涙も止める気はなくなっていた。 この扱いは理不尽ではなく正しいものだ、それは十分わかっている。でも、少女は理不尽な理不尽を感じ、心の中で泣き叫ぶ。 転んだときに、涙にぬれた顔のせいでついてしまった土を拭うこともせず、ただ声を殺して泣いた。 しばらくすると、少女は何も考えず、泣きながら自然な動作で立ち上がり集落へ踵を返そうとする。 しかし、振り返った先にいたのは自分よりも遥かに大きい壁。 それは誰でもない、先ほどの暴風を引き起こした、まるで鋼鉄の塔のような巨人。そして、彼女への理不尽の具現。 それには、何者も届かないような圧倒的な力。しかし、その実は暴力を振るうしかできない怪物。 何でこんなものがいるんだろう。 キャロはあらためてバーサーカーを仰ぎ見る。 何であんなことができるんだろう。 それは、バーサーカーを見たものにとっては、当たり前に思える感想だったかもしれない。 しかし、キャロの自問の本質はそこではなかった。 キャロの頭の中に瓦礫となった集落が思い出され、思考中にとまっていた涙がまた溢れ出す。 何でこんなモノを召喚してしまったんだろう。 今あるすべてを手放せて、昔のように戻れたら。 自分でもそれはできないと、なんとなく理解している。 その事実に、再びキャロは絶望し、思考を手放し、僅かに抑えていたバーサーカーの制御すら手放してしまおうとしていたそのとき、自分の名を響かせる、懐かしい呼び声がした。 顔を上げたキャロの目の前にいたのは長老だった。 その姿は先ほどの暴走により、片方の頬は腫れ、服はあちこち破れたり切れたりしていた。 キャロはその姿に急に自責を感じ、再び心が痛む。長老の痛ましい姿をまともに見られず、顔を伏せる。 長老はキャロの様子など意に介さず、淡々と語り始める。 キャロを追い出すことは集落の総意であること。 そして、それにより集落に戻すことは事実上、できないこと。 たとえ、その巨人が死んだとしても、それは変わらないこと。 長老の淡々とした言葉に、キャロはもう自分の居場所はないと悟る。 全身の力が抜け、思考も闇深くへ落ちようとしたとき、長老の次の言葉が耳を打った。 最後にみんながキャロに『すまない』と言ってほしいと言っていたこと。 あまりにも意外な一言に、キャロは目を見開き長老を見る。 長老はキャロを無視するように、何かの袋を置き「持って行きなさい」とだけ言って、集落の方向へ去っていった。 キャロは力が抜けてしまった様に膝をつき、先ほどの言葉を反芻する。 でも、キャロにはわからなかった。自分はみんなを傷付けてしまったのに何故?、状況の変化についていけず、呆然としている彼女は答えを出せない。 その時、長老が置いていった袋が目の前に差し出される。 顔だけで上を見上げると、そこには手に持った袋を差し出した巨人の顔が映る。 理性が僅かばかり残っているのか、それとも感情がそうさせた行動だったのか、バーサーカーはただ袋を持ちキャロの前に差し出したまま、微動だにしない。 その行動の促されてかはわからないが、キャロは半ば無意識に袋の中身を確認する。 中身は僅かな食料と、自分にはどのくらい価値があるのかわからないが、見た目に分るくらい多く、束になった紙幣が入っていた。 たとえ幼くても集落のことを知っているキャロならわかる。集落を立て直すのには森の中だけでは足りない物も出てくる。でも、みんなはキャロのために…と、精一杯の餞別をくれたのだろう。 大きな水滴が頬を滑り、紙幣の束に滴り落ちる。これはみんなが自分のために最後に贈ってくれたもの、だから大事にしなければ。 そう思っても涙は止められなかった。大粒の水滴がまぶたを抜け袋の中身を次々と濡らしていく。 袋を閉めようと思っても腕はさっきから震えが止まらない。 何故、みんなが自分を心配してくれるのか分らない。でも、みんなが自分のために何かしてくれたということが、とても暖かい。 バーサーカーはただ動かずそこにいないかのようにじっとしている。そのときだけは、それは暴力の具現ではなく、寄り添う少女を静かに見守る大木のようにも見えた。 しばらくして落ち着いたキャロは、涙を拭き、その瞳でしっかりと目の前の巨人を見上げる。 それはただそこにある、でもただそれだけで圧倒的な存在。 それは大きすぎて、なんて自分には不相応なのだろうと思ってしまう。 でも、と同時に思う。 自分は大きすぎる召喚の才能を持っている。だからこそ、この巨人を呼び出してしまった。 それは集落にとっては罪なのだろう。だから私はその罰をちゃんと受けなければならない。 そして、その罰とはこの巨人を完璧に制御すること。 そして、それとは別に誓いを立てる。 もう絶対に、力に翻弄されて人を傷付けないと。 そこに当然だが不安はある。 自分はこの巨人を制御できるだけの力があるのか。 人の形をしていながら、いまだに言葉を一言も発していない。もしかしたら喋れないのかもしれないが、いまだに意思の疎通もままならない。もしかしたら、自分たち人間とは違う次元の存在なのかもしれない。 しかし、キャロはなんとなくそれは違うと感じている。自分はまだ巨人に認められていないのだと。そして、本当にこの巨人に認められるときが来るのかという気持ちも抱いている。 だが、キャロは思い出す。 さっきこの巨人は袋を持ってきてくれたり、泣いているときも何も言わずにずっとそこにいてくれたり、自分を気遣うような行動をとってくれたような気がする。 だから、諦めるのは早いと思う。まだこの巨人と出会って、少ししかたっていない。だから、巨人と分り合うのはまだこれからだと。 キャロは視線を集落の方向へ向ける。もう、みんなの前で言えないけど、それでも、たとえ届かないとしても、最後にこれだけ入っておきたかった。 『さようなら。そして、ありがとう』、と。 決意を胸に少女は踵を返し、今度はしっかりと確かな足取りで集落を離れる。バーサーカーは何も言わず、キャロに付き従うようにゆっくりと歩を進める。 ふと、空を見上げる。 アルザスの空は日が傾き、強く輝く太陽を受けて茜色の染まっている。 それが、どうしようもなく綺麗に思える。 この空模様は、果たして綺麗に光る、明るい明日を指しているのか、それともそのまま消える、暗い明日をさしているのかは分らない。 でも、そのどちらにしても、今から進む未来が希望であったらいいなと思う。 その足は軽く、しかし大地をしっかりと踏みしめ、彼女と彼は導(みち)なき道を行く。 その身には何も持たず、しかしその肩には彼女らを想う人たちの思いを担いで。 稀有な才能を持った幼い召喚師と、人でありながらその身に余る偉業を達成した英雄である巨人との、歪で数奇で不思議に満ちた旅は、ここから始まる。 小ネタへ
https://w.atwiki.jp/1548908-card/pages/3060.html
ジャンク・バーサーカー:? シンクロ・効果モンスター 星7/風属性/戦士族/攻2700/守1800 「[[ジャンク・シンクロン]]」+チューナー以外のモンスター1体以上 自分の墓地に存在する「ジャンク」と名のついたモンスター1体をゲームから除外し、 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。 選択した相手モンスターの攻撃力は、除外したモンスターの攻撃力分ダウンする。 また、このカードが守備表示のモンスターを攻撃した場合、 ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。 解説 関連カード ジャンク ジャンク・シンクロン ジャンク・アーチャー ゲーム別収録パック No.59771339 DS2011パック:パック:-(P)11 PSPTF6パック:パック:-(P)TF6 WiiDT1パック:パック:-(P)DT1 XBOXLiveパック:パック:-(P)XBL1 DS2010パック:パック:-(P)10 PSPTF5パック:パック:-(P)TF5 DS2009パック:パック:-(P)09 PSPTF4パック:パック:-(P)TF4 DS2008パック:パック:-(P)08 PSPTF3パック:パック:-(P)TF3 DS2007パック:パック:-(P)07:-(P)07 DS SSパック:パック:-(P)SS DS NTパック:パック:-(P)NT PSPTF2パック:パック:-(P)TF2 PSPTF1パック:パック:-(P)TF1 PS2TFEパック:パック:-(P)TFE OCGパック:パック:EXTREME VICTORY(OCG) ご購入はこちら クリック!クリック!クリック! 遊戯王&トレカ販売 カード&ホビー「KeyGrip」
https://w.atwiki.jp/noah_arc/pages/45.html
バーサーカー レア防具 ●Lv7 パワーグラインダー ●Lv15 突撃 ●Lv26 ペインアンサンブル ●Lv35 ライフウェイブ ●Lv44 トラブルピロー #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (44.png) ●Lv52 パワーレイク #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (52.png) ●Lv60 メタルバイン #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (60.png) ●Lv68 ミスティックグレイズ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (68.png) ●Lv76 コールドレガシー #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (76.png) ●Lv83 ウォーリアーチェント #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (83.png)
https://w.atwiki.jp/gotham/pages/53.html
草木も眠るウシミツ・アワー。 マッポーめいた価値観の支配する暗黒大都市・ゴッサムシティの港は都市部とは異なりお通夜めいた静けさに満たされている。 だが、だからといって人の気配がない訳ではない。 倉庫街の一角に複数の人影、同じジャケットとジーンズで服装を統一したヨタモノじみたティーンの集団の姿がある。 彼らはこの倉庫地帯を根城にしているストリートギャングだ。 強盗、殺人といった犯罪行為で生計を立てている彼らは今日もドラッグや煙草、酒を口にしながら本日の戦利品を分配している。 上機嫌に下卑た笑いを浮かべるギャング達を小さな影がジッと見つめている。 それは一人の少女だ。 雪の様に真っ白な肌とオーガの角めいたアクセサリ、そして血の様に真っ赤な双眸が特徴的な少女だ。 グルグルと湾岸を巡回するサーチライトが少女の姿を照らす。 少女とギャングの一人の視線が交差した。 「エ?」 ギャングが声をあげる。 なんでこんな所に少女がいるのか。 ドラッグのし過ぎで幻覚でも見ているのではないか。 仲間に声をかけようとして、ふとギャングは気が付いた。 急に、自分の周りが暗くなっている事に。 ギャングは上を見上げた。 「エ?」 ギャングが声をあげる。 なんで自分の頭上に巨大な機械の腕があるのか。 ドラッグのし過ぎで幻覚でも見ているのではないか。 仲間に声をかけようとして、ふとギャングは気が付いた。 頭上の腕が、ドンドン近づいてきていることに。 ギャングは目を見開いた。 「エ?」 ギャングが声をあげる。 なんで自分に向かって巨大な機械の腕が降ってきているのか。 ドラッグのし過ぎで幻覚でも見ているのではないか。 仲間に声をかけようとして、ふとギャングは気が付いた。 既に、そんな余裕はなかった事に。 ギャングは身動き一つ取ることができなかった。 地響き、ゴシャリと何かがひしゃげる音。 そして水音と共に赤い飛沫が舞った。 「……アンドレ?」 ギャングのリーダーが何かが落ちてきた先にいた筈の仲間の名前を呟く。 舞う土煙に隠れてその姿は確認できない。 しかし、罅割れたコンクリートの地面と、そこから染み出すトマトジュースめいた赤い液体がアンドレがどうなったのかを如実に語っていた。 港に一陣の潮風が吹く。 風に流され土煙が晴れた先にいた者を見たとき、その場にいたギャング達は潜在的恐怖に支配された。 「「「「「アイエエエエエエエエエエエエエ!?」」」」」 本能的にギャング達が叫び声をあげる。 おお、なんたるゴアめいた光景か! 砕けて大きく陥没したコンクリートにネギトロめいた飾りと真っ赤なペイントががされている。 飾りとペイントの材料はアンドレの血と肉だ。 そしてそのゴアめいた空間に立つ一つの人影は更にギャング達の恐怖を助長させる。 男がいた。 ソバシェフ装束を着込み、筋肉質な上半身をはだけ、その顔の大部分をメンポで覆った奇妙な男だった。 だが、男の何よりもの異常性はその両腕だ。 男の両肘より先はコミックに出てくるロボットめいた巨大な鉄塊の如きサイバネアームに置換されている。 男の右腕にはところどころ赤い塗装がなされ、筋肉繊維がこびりついている。 ギャング達にその腕が哀れなアンドレを押しつぶしたのだと言外に語っていた。 「全部、全部だ」 メンポの男が声を発する。 地獄の底から響くような暗い声と共に、男の狂気に支配された両目がギャング達を捉えた。 その瞬間、ギャング達は理解する。 次は自分たちがアンドレと同じ末路を辿ることに。 ギャングの一人が半狂乱になりながら銃を構えた。 BANG!! BANG!! BANG!! 銃声が響く。 しかし、メンポの男は銃弾など異にも介さず、銃を撃った男に向かって疾走する。 「アイエエエエ! ナンデ!? 無傷ナンデ!?」 銃を撃っても人が死なない。 そのあまりにも常識外の光景からくる恐怖によって銃を撃っていたギャングはしめやかに失禁! メンポの男が駆け寄りながら右拳を引く。 サイバネアームが盛大に蒸気を吐き出す。 「アバッ」 猛スピードで放たれた拳がギャングのいた場所を通過する。 破壊の鎚が通り過ぎた後には、腰から上を消失した遺体がスプリンクラーめいて血を吹き出しながら転がっていた。 「全部だ! 全部だ! 全部だ! 全部だ!」 メンポの男は止まらない。 その目は既に別のギャングを捉えている。 蒸気を吹き出しながら次のギャングへと駆け寄る。 「アイエッ!?」 「全部だ!」 CRAAAAASH! サイバネアームが振り下ろされる。 哀れギャングはネギトロめいた姿になって即死! メンポの男は次のギャングに向かって駆け出す! 「アイエッ!?」 「全部だ!!」 CRAAAAASH!! サイバネアームが振り下ろされる。 哀れギャングはネギトロめいた姿になって即死! メンポの男は次のギャングに向かって駆け出す! 「アイエッ!?」 「全部だ!!!」 CRAAAAASH!!! サイバネアームが振り下ろされる。 哀れギャングはネギトロめいた姿になって即死! メンポの男は次のギャングに向かって駆け出す! なんたる凄惨な光景か! 男がサイバネアームをふるう度にギャングが死んでいく。 その様はさしずめに全てを破壊する嵐といったところか。 「ヒッ、ヒィィィィ!!」 運よく助かったギャングの一人が近くのコンテナの裏に隠れる。 何故、こんな事になってしまったのか。 今までの悪行がこの結果を招いてしまったのか。 ギャングは神に祈り、助けを乞う。 ここから助かる事ができればこれまでの行いを悔い改めることを誓う。 足音が近づいてくる。 ちょうどコンテナを挟んで向かい側に男の気配がする。 ギャングは気付かずにいてくれる事を願う。 ボシュウと蒸気の上がる音が響く。 ギャングが両手を組み、目をつぶる。 衝撃がギャングを襲い、そこで意識は途絶えた。 「ハァーッ! ハァーッ!」 ギャングのリーダーが肩で息をする。 既に彼以外のギャングは死んでしまった。 逃げる一瞬、メンポの男がコンテナの裏に隠れた仲間をコンテナごとサイバネアームで吹き飛ばした光景が目に入った。 一刻も早く逃げなければ。 警察に事態を話して保護してもらわねば。 錯乱する中どうにか思考をまとめ、ふらつきながら港の出口を目指して歩くギャングの前に、一つの小さな人影が立ちふさがった。 「ワッザ!?」 目の前にいたのは少女だった。 それはアンドレと呼ばれたギャングが偶然発見した少女であったが、このギャングには知る由もない。 だが、一目見てその少女が異常な存在である事は理解できた。 人らしからぬ見た目である事はもちろんだが、その少女の周囲には不気味な球体が浮かんでいた。 黒く、猫耳のような突起のある球体だった。 その球体一個一個がむき出しの歯が生えた口を開き、べろりと舌を出す。 少女のサーチライトめいて光る赤い双眸がギャングを見据える。 「ア……、ア……」 「ヤレ……、バーサーカー……」 後ずさるギャングの背にトン、と何かが当たる。 振り向くとそこにはサイバネアームを振り上げるメンポの男の姿があった。 ギャングはこの少女がメンポの男を、バーサーカーと呼ばれた男を使って自分たちを襲った事を知る。 何故、どうしてと少女に問うよりも早く、大質量のサイバネアームが振り下ろされた。 一瞬の内に幕の開いた惨劇を生み出した少女が血に塗れた破壊の跡を見下ろす。 凄惨極まる光景だが、少女は顔色一つ変えない。 そして、傍らに立ったバーサーカーを、少女のサーヴァントを見上げた。 「魔力、溜マッタ?」 「……」 バーサーカーはこくりと頷く。 狂化によって言語能力を失っている為、会話自体が行えない。 彼の発する「全部だ」という言葉もうわ言のような者で意味のある言語とはなっていない。 フルフェイスのメンポの奥に光る瞳にはただ全てを破壊せんとする狂暴な意思しか殆ど残っていないのだ。 「霊体二戻ッテ、バーサーカー」 少女の指示を受けて、バーサーカーは霊体化する。 再び静寂が戻った港で少女が一人月を見上げる。 深海棲艦。 ある世界において、人類の敵性存在として海の大半を支配した存在。 その中でも棲姫と呼ばれる上位存在の一つが彼女、北方棲姫であった。 彼女がここにくる前までにあった記憶は、艦娘と呼ばれる少女達との戦いだった。 配下の艦は全て沈み、それでもなお艦載機を飛ばし抗戦していた彼女に降り注ぐ無数の散弾。 息も絶え絶えの彼女の視界には、いつか配下が拾ってきた人形が鈍い光を放っていた。 何事かと人形に手を伸ばすと、気づけばこの港に彼女はいた。 脳裏に浮かぶのは聖杯戦争の情報。 彼女の傍らには理性を失ったバーサーカーのクラスのサーヴァント。 何度か北方棲姫はバーサーカーとの会話を試みたが、バーサーカーが会話に応じる事はなかった。 バーサーカーの破壊衝動に取りつかれた瞳は、どこか彼女たち深海棲艦の一部に見られるものと同じだと北方棲姫は感じた。 憎しみ・恐怖・怒り・悲しみ。そういった感情すらもなく、ただ衝動に支配されるままに破壊を振りまく存在。 あるいは深海棲艦という存在だからこそ、このサーヴァントを呼び出したのかもしれない。 全てのきっかけであるあの戦いで見上げた空とまったく同じ月夜を見上げながら、北方棲姫は思考を打ち切る。 バーサーカーが呼ばれた理由など、彼女にとっては些末事に過ぎない。 バーサーカーは強い。魔力の消費も魂喰いを行っていけば、北方棲姫が生成する艦載機を複数呼び出して戦闘を補助する程度の余裕はある。 この聖杯戦争で勝ち抜く事は決して不可能ではない筈だ。 「必ズ、カエル」 北方棲姫は直観的に感じていた。ここは自分がいるべき世界ではないと。 夢見た光景はここでは手に入らないと。 帰らなければならない、本来彼女があるべき世界へ。 例え、元の世界で滅びる運命にあったとしても、それがこの世界で朽ちていい理由にはならない。 船の汽笛がどこかから聞こえる。 港に人影はもうどこにも見当たらなかった。 イツカ、楽シイ海デ、イツカ…… 【クラス】 バーサーカー 【属性】 混沌・狂(悪) 【真名】 ランペイジ@ニンジャスレイヤー 【ステータス】 筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A 【クラス別スキル】 狂化 C 魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。 【保有スキル】 戦闘続行 B 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 金属と融合した身体と破壊衝動に飲まれた精神は致命的な一撃を与えない限り全てを破壊し続ける。 威圧 C 戦闘時に対象の敏捷に若干のペナルティを与える。同ランク以下の精神干渉を無効化するスキルで無効化が可能。 威圧的な両腕、そして強大なニンジャソウルはプレッシャーとなって相対した者の動きを阻害する。 【宝具】 『青銅纏いし剛力の鬼神(アカラ・ニンジャ)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:自身 常時発動宝具。 負傷しても両腕のサイバネアームなどから金属繊維が這い回り負傷箇所をただちに修復する。 修復する度にマスターの魔力が消費される。 遥か古代に名を馳せた半神的存在であるニンジャの一人、アカラ・ニンジャのニンジャソウルがバーサーカーには憑依している。 このニンジャソウルが憑依したものは異常ニンジャ膂力と金属同化能力を宿す。 その膂力は生身の時点で、素手によるパンチのみでビルを解体できる程である。 また、金属同化能力によってバーサーカーは重機や鉄塊を連想させる両腕の巨大なサイバネアームを自身の手の様に自由に動かせるだけでなく、自らの負傷の治癒にも使うことが可能となっている。 【weapon】 両腕の巨大サイバネアーム 破壊力が高いだけでなく、蒸気を任意で吹き出せるので接近時のけん制や目くらましも可能。 【人物背景】 本名はゼンダ。 元々はキョートで働く善良なソバ職人だったが巨大企業の工場建設の反対運動の折にソバ屋の廃業・妻の死を経験し絶望する。 結果、彼は装甲車に改造した巨大ビークルで工場建設現場を破壊して回った「ソバシェフ・ランペイジ事件」を起こして逮捕される。 収監後もその憎悪は収まることがなく、「ソバシェフ・ランペイジ事件」を続行するために脱走したところ、デスドレインという忍者に勧誘を受け、彼の仲間となる。 その後はニンジャ「ランペイジ」としてデスドレインの司令塔のようなポジションについて破壊活動に従事し、ある戦闘で両腕を失った事を機に巨大なサイバネアームを手に入れた。 最終的にはニンジャスレイヤー・ダークニンジャとの戦闘中に破壊衝動に呑まれて暴走したところニンジャスレイヤーによって致命傷を負わされる。 末期に意識の戻った後はデスドレインと言葉を交わし、ゼンダではなくランペイジとしてその生涯を終えた。 アカラ・ニンジャというニンジャのソウルに憑依されているが憑依した明確な時期の記述はなく、デスドレインがソバシェフ・ランペイジ事件の新聞記事を見て勧誘を決めたことから、事件が起きる前段階でニンジャソウルが憑依していた可能性が示唆されている。 【サーヴァントの願い】 全てを破壊する 【マスター】 北方棲姫@艦隊コレクション 【マスターとしての願い】 元の世界に帰る 【weapon】 艦載機 たこ焼きに似ている球状の艦載機。口からエネルギー弾を発射するがサーヴァントにはダメージは与えられない 【能力・技能】 魔力を消費して艦載機を生成可能 主砲など艤装については元の世界の戦闘で破壊されたので使用不可 【人物背景】 深海棲艦の中でも実際の基地や飛行場の特性を持つ「棲姫」と呼ばれる上位存在。 見た目はロリロリしい少女だが、その見た目とはかけ離れた火力をもってアリューシャン作戦に挑む艦娘達を迎え撃った。 モデルとなったダッチハーバーやアリューシャン作戦で無傷のゼロ戦が鹵獲された事から、航空機に対して執着を見せる。 「カエレッ!」や「コナイデッテ、イッテルノ」というセリフから深海棲艦の中でも好戦的ではない部類の存在だと思われる。 余談だが下着は黒の紐パンである。 【方針】 バーサーカーは一撃の威力は高いが肉薄する距離まで接近されると攻撃が行えず途端に不利になる。 その弱点のカバーは北方棲姫の艦載機が行うので、艦載機の運用とバーサーカーの安定した戦闘の為魔力の貯蔵は必須。 魂喰いに拒否感は微塵もないので、魂喰いを行いながら優勝を目指す形になるか。 同盟については視野にもいれていない。
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/84.html
虹村億泰には、願いがあった。 それは、自分の父を殺すことだった。 とはいっても、殺意を抱くほどに父親を憎んでいたわけではない。 もともと普通の人間だった彼の父は、ある事件により醜い怪物に成り果ててしまったのだ。 しかも怪物となった父は、不死身の存在となっていた。 父を安らかに眠らせるため、億泰と兄の形兆は「スタンド」と呼ばれる超能力を修得した。 だが兄の力も弟の力も、父を殺すことはできなかった。 そこで形兆は、強引な手段で他者をスタンドに目覚めさせていった。 億泰も、盲目的にそれに従った。 だがそれでもなお、父を殺せる能力者は現れなかった。 行き詰まりを感じていたその頃、彼は聖杯戦争の舞台に招かれた。 ◇ ◇ ◇ 自分が置かれた状況を知った時、億泰はすぐさま聖杯の力で父を殺すことを考えた。 だがサーヴァントとの邂逅を果たした直後、彼はその考えがしばし頭から抜け落ちるほどの衝撃を受けることになる。 「わしが男塾塾長江田島平八である!!」 億泰は、たまらず尻餅をついていた。 彼が引き当てたサーヴァントは、バーサーカー。狂える戦士だ。 しかしだからといって、いきなり全身全霊の大声で自己紹介されるとは億泰も思っていなかった。 彼が転んだのは初っぱなから大声で自分の真名を宣言するという愚行に驚いたのではなく、ただただ音量が大きかったからである。 「えーと、あんたが俺のサーヴァント……だっけ。それでいいんだよな」 「わしが男塾塾長江田島平八である!!」 億泰の問いに対し、バーサーカーは先ほどとまったく同じ語句で応える。 「いや、それはもうわかったから! もっと小さい声でしゃべってくれよ!」 億泰が今いるのは、自宅である。 幸い(この世界での)兄は外出中だが、こんな大声で叫ばれてはご近所にどう思われるかわかったものではない。 「わしが男塾塾長江田島平八である」 「そうそう、そのくらいにしてくれよ……。ていうかよぉ、おっちゃん、それしかしゃべれないのか?」 「わしが男塾塾長江田島平八である」 「しゃべれねえみてえだな……」 顔にびっしりと汗を浮かべつつ、億泰は肩を落とす。 「これじゃ会話もできねえぜ……。とりあえず今は消えておいてくれよ、おっちゃん。 用がある時は呼ぶから」 「わしが男塾塾長江田島平八である」 億泰の言葉に素直に従い、バーサーカーは霊体化して姿を消した。 「やれやれ、なんかすげえの引いちまったなあ……」 めまいを覚えながら、溜息を漏らす億泰。 目まいの原因は精神的なものだけでなく燃費の悪いバーサーカーに魔力を持っていかれたためでもあるのだが、まだ彼はそれに気づいていない。 (会話がろくにできねえってのは不安要素だが……。あのおっさんは強え。 言葉で伝えられなくても、見ただけでそれがわかった。 あんなのが俺の相棒なら、この聖杯戦争ってやつを勝ち抜くのも決して無謀な夢じゃねえぜ!) 心を落ち着かせるにつれ、億泰の瞳は光を増していく。 (待っててくれよ、兄貴! 必ず俺が、親父を殺すための力を手に入れて帰るからな!) 【クラス】バーサーカー 【真名】江田島平八 【出典】魁!!男塾 【属性】混沌・狂 【パラメーター】筋力:A++ 耐久:EX 敏捷:C 魔力:D 幸運:E 宝具:B 【クラススキル】 狂化:D 理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。 江田島の場合は思考が単純化し、「わしが男塾塾長江田島平八である!!」としかしゃべれなくなっている。 【保有スキル】 天性の肉体:B 生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、常に筋力がランクアップしているものとして扱われる。 無窮の武練:A ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。 男塾塾長:C 最強の日本男児たる証。 健全な日本人男性ならば、彼に畏敬の念を抱かざるにはいられない。 ただし、狂化によりランクダウンしている。 【宝具】 『わしが男塾塾長江田島平八である!!』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1-15 最大捕捉:80人 単なる名乗りが、言霊の域にまで昇華されたもの。 この名乗りを聞いた者は、強い衝撃を受け吹き飛ばされてしまう。 江田島の求める「男らしさ」を持った者であれば、抵抗が可能。 また、複数回受けることで耐性がついていく。 なお任意でオン・オフが可能なため、名乗る度にこの宝具が発動するわけではない。 【weapon】 頑健な肉体 【人物背景】 札付きの不良たちを集め、日本の将来を背負う人材へと育成する「男塾」の塾長。 宇宙空間をふんどし一丁で移動し、宇宙服だけで大気圏に突入して生還するという人間離れした肉体の持ち主。 歴戦の猛者を子供扱いして圧倒するなど、その戦闘力も凄まじい。 【サーヴァントとしての願い】 わしが男塾塾長江田島平八である!!(解読不能) 【マスター】虹村億泰 【出典】ジョジョの奇妙な冒険 【マスターとしての願い】 父親を死なせてやる 【weapon】 特になし 【能力・技能】 ○スタンド「ザ・ハンド」 近距離パワー型のスタンド。ビジョンは人間型。 能力は右手で触れたものを「削り取り」、この世から消滅させること。 非常に強力な能力だが、本体の億泰がバカなため充分に使いこなせていない。 【人物背景】 杜王町に済む高校生。底抜けの単純バカ。 彼の父親はDIOの手下であり、DIOが死んだ際に埋め込まれていた「肉の芽」が暴走。 わずかな知性しか持たない、不死身の怪物になってしまう。 父を殺せる能力者を見つけ出すため、「弓と矢」でスタンド使いを無差別に増やす兄・形兆に従っていた。 今回は仗助と出会う直前から参加させられている。
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/137.html
「目玉」が、彼女を見ている。 鳴り響く鐘の音、真っ白な花嫁衣装、隣に立つ、笑顔の彼。 胸の内に湧き上がる喜び、これからの生活の幸せな予感。やがて宿るであろう、彼と自分との愛の証明、新たな命。 光の中を、彼女と恋人は、粛々と進んで行く。 けれども、そのバージンロードは、いつまでたっても祭壇へは辿りつかない。 「目玉」が、彼女を見ている。 そこからの暗転。 音を立てて扉が開き、荒々しい声を上げて、男どもが闖入して来る。 腕を掴まれ、連れて行かれる恋人の後ろ姿。 叫ぶ彼女に罵倒を浴びせ、捕まえる男たちの腕。 痛い。 痛い。 苦しい。 輪の中へ、引き入れられる。服が破られ、そして――――。 「目玉」が、彼女を見ている。 ずくずくと、腐れ樹に生る果実のように増えていく。 他人事のように、彼女自身を見つめる「目玉」が。 彼女の顔の上に、たわわに生えていく。 ### チェスの兵隊(コマ)、13星座の一人にして、キメラの名を持つ彼女は、いつかの日と全く同じ風景、同じ湖のほとりで、見覚えのある月を見上げていた。 ほんの少し前まで、彼女は死んでいた。消えていた。存在していなかった。 記憶を、あの忌まわしい過去―――恋人を殺され、凌辱され、この姿に成り果てた過去を含めた、全ての記憶を失っていたからだ。 願いをかなえるための「聖杯戦争」の予選。木偶へと変えられ試される朦朧のひととき、多くの者が、そこで資格を失い、網の目から落下していく。 けれど、彼女は、それを突破した。自らの記憶を取り戻し、先へ進む資格を得た。 そのこと自体に、特に感慨はない。 彼女にとって「記憶」とは憎しみであり、そしてその憎しみは、彼女自身と不可分のものであった。身の内で熱く焼け滾る、虫の煮えるような憎しみ。キメラという存在は、仮面をつけて踊る異形は、その憎しみが、泥人形の崩れるように自然とかたちを取ったに過ぎないのだ。そんな彼女が、彼女自身のかたちを思い出さないわけがない。盲人が杖を取るように、彼女は地獄の鎖を、彼女自身を再び手繰り寄せて、予選を突破したのだ。 キメラは思い返す。 蟲細工の新たな材料を探し、「チェスの兵隊」の根城の宝物庫の奥を漁っていたその時、目に入ってきた一つのARM。見た目には、「ディメンションARM」――――空間や時空を超える希少なARM――――の粗悪なまがい物としか思われなかったそれを、わざわざ手に取ったのはなぜだろうか。その意匠が、蛇に絡まれ嘆き叫ぶ花嫁の顔を模した、悪趣味な――――非常に悪趣味なものであったからかもしれない。 けれど、そうして手にしたARMに違和感を覚えた次の瞬間、彫金されている筈の花嫁の唇が蠢き、この世のものと思えない「言葉」を呟いたのだ。願いをかなえる戦い、聖杯戦争についての言葉を。 口角を釣り上げ、右手に刻まれた紋様を見つめて、キメラは笑う。 「ハウリング・デモン」 呟くと、魔力の上昇と共に、右手の指に嵌めた銀の指輪が輝き、ゆったりとした袖から、剥き出しの獣の歯、剥けた歯茎が覗く。 ――――ああ、私の手だ。 ――――凌辱された体に出来た洞に、いつの間にか歯が生えてきて、ものを欲しがるようになった、可愛い私の手だ。 無論、それは本当のところを言えば、「ゴーストARM」との忌まわしい同化によるものに過ぎないのだが――――彼女は、そのように信じていた。 再会した自らの身体、憎悪のための新たな印、令呪を刻まれた自らの「憎しみ」に、キメラは冷たい顔でほおずりする。 ここへ来ると同時に、全ての単語は理解していた。 運命の奴隷であった自分が、“サーヴァント”を従える――――なんと愉快なことだろう。 時を同じくして、背後の木立から、ゆらゆらと、いくつもの人影が立ちあがっていた。輪郭のぼやけた、幻のような。 けれど、その一つ一つが、キメラには、見覚えがある。忘れもしないあの日、祈りを捧げる彼女の前に、恋人の、マルコの、結婚指輪を嵌めた「指」を放り投げて笑った、彼女を取り囲み、彼女を破り、彼女に最初の印を刻みつけた、あの男たちによく似た“影”だ。 音もなく、むしゃぶりついてくるそいつらにキメラは身を任せ、なされるがままにする。これは、この幻影との痴態は、儀式だ。彼女が、キメラが、この争いの中に身を投じるための。身に穿たれた洞の感触を、思い出さねばならない。 服を破られ、絡み付かれながら、キメラは、ゆっくりと、じっくりと、身の内で再び、ねめあげる様な黒いものが育ってゆくのを感じる。 押し倒される。殴りつけられる。足が上がる。汚らしいものが注ぎ込まれる。身の内を深く深く抉られる。憎い。憎い憎い憎い。ニクイ。やがて、その黒いものが尖り、ぎらつき、そして、体を突き破って――――。 男の一人の顔がはじけた。石榴を割ったように。 続いて隣の男の肩口と顔半身が吹き飛んだ。野イチゴを握りつぶしたように。 その後ろの男の腹に、型で取ったような綺麗な穴が開いた。ベリーに似た飛沫を散らせながら溶け崩れた。 影の男どもの前に、ぎらぎらと尖ったものが、月を浴びて、そこにあった。 暗く燃えるように光るそれが翻るその一瞬間に、全ての生臭い影どもは、汚らしい残滓をだけ残して四散していた。 静寂が戻る。 赤い月光の下に、血を浴びてぎらぎらと屹立するモノは、キメラの体内から――――否、背後から伸びていた。 “槍”――――。 剣を思わせるような幅の広い刃に、細かく幾多の傷を刻み、武骨な柄のもとには、刃の半分ほどまでを覆う、赤黒い汚れた布が巻き付いている。 キメラは艶美に笑って、そして、振り返った。 槍の向こうに、異形の輪郭と、ひび割れた月が二つあった。 ――――否、それは、二つの目だ。 満月を中心から砕き割ったような、まんまるい形の中に、同じく形の崩れた瞳がある。 その下に、くろぐろと大きく裂けた口がある。びっしりと歯が並んでいる。 キメラの身体にいつの間にか纏いついている、流れるような闇の色は、「それ」の髪の毛であった。 「ああ――――」 槍を捧げ持った「それ」の肩、血管の如く亀裂が入り、そこから髪の毛と同じ黒い、暗い流れの生え伸びている痩せた肩に、歯を剥いた両手を滑らせ、絡みつかせる。しゅう、しゅう、と、低い呼吸が聞こえる。 「あんたが、そうなんだね。 奴隷の奴隷。私の夢と、憎しみの証明者」 顔に生るたわわの目玉が、彼女の新たな憎しみの分け手を、いとおしげに眺める。 そして彼女は、歌うように、確かめるように、 「憎い。憎い。憎い――――」 嬉しげに笑いながら、呟く。 取り戻した憎しみが、体に刻まれた古い印と、新しい印が。 彼女と、彼女のサーヴァントに、進むべき道を示してくれる。 「血を。血を満たした器で、私は、あの人の元へ帰る」 「来てくれるね。私とおまえとで、その血を流させよう」 応えるように、「それ」が――――「獣」と「槍」が、咆哮した。 ### 闇の中で、骸骨が、槍を打っている。 黒く焦げ溶けた鉄の塊を、自らの肉のない手でつかみ、延々と、槌を振り下ろし続けている。 その眼はもはや穿たれただけのうつろな眼窩であり、かつて妹の名を呼び、彼の使い手の名を呼び、地獄の業火を吐きだしていた顎は、もはや唄い手のない虚空の経を上げるように、骨の歯並びをかちかちと鳴らし続けるだけだ。 思いと意味を失った無貌の男は、ただ一つだけ、「憎しみ」だけを打ち続けている。 ### そして、キメラとサーヴァントは闇の中へ、聖杯戦争の暗い運命の中へと歩いて行く。 「人の造った獣」と「人の成り果てた獣」の頭上、赤く焼け爛れた月の色は――――崩れた太陽の写し身のようにも見えた。 ――― 【クラス】バーサーカー 【真名】蒼月潮@うしおととら 【パラメーター】 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運D 宝具B 【属性】 混沌・狂 【クラススキル】 狂化:B……理性と引き換えに全ステータスを1ランク上昇させる。会話はおろか、意志の疎通すらままならないが、マスターの意向には辛うじて従う本能を残している。 【保有スキル】 騎乗:- 騎乗の才能。本来ならEランク相当の騎乗能力に加え、「妖怪」に属するものに騎乗する特別の才覚を持つが、狂化により失われている。 槍憑き:C 槍を持ち自身も妖と化したことによる特性。傷を受けても急速な勢いで自己治癒・再生し、また、痛みを知覚しない。戦闘続行に似た特性を持つスキル。狂化によってランクが上がっている。本来はDランク相当。 穿心の構え:E 退魔組織・光覇明宗における古き口伝。「心を細くする=集中する」ことを清廉に研ぎ澄ました達人の心得であり、何かしらの防御スキルによって攻撃が無効化された時、「学習」し一段階ずつそれへ「対応」していく。幾度かの経験を積むことでその防御スキルを無効に出来る可能性を秘めているが、狂化により無意識下の本能レベルにまで劣化した現在の状態ではあまり期待はできない。本来はCランク相当。 結界斬り:B 大海妖の結界を切り裂き、座敷童を封印から解き放ち、果ては冥界の引力を断ち切るなどの逸話から成ったスキル。閉じた空間に何らかの影響を及ぼす「結界」に類する術に対して特攻を得、槍で斬り祓う事によって、それを破壊することができる。 【宝具】 『獣の槍(スピア・オブ・ビースト)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大補足:1人 人の憎しみより生まれ、鬼を突き邪を裂く砕魔無敵の霊槍。生きた妖器物。 使用者は、周囲の空間に存する邪気・妖気を吸収して髪の毛が伸びたような外見となり、槍に魂を削り喰らわれることと引き換えに、強大な妖力と戦闘力、動体視力、歴代の使い手の経験を得る。魂が削り切られた使用者は「獣」へ成り果ててしまうと言われる。バーサーカーの姿はその初期段階の逸話からの具現である。 大陸を渡り日本へと飛来し、その広きに渡る伝承の中で、数多の強力な邪怪を葬り、神に類する存在をも殺し、最終的には、「世界そのもの」より分かたれた太陰の化身を滅ぼした。あまねく妖怪どもの噂に伝えられ恐れられた特性も加え、魔に類するもの(器物も含め)、人外のものに対しては、かすめるだけでも致命に等しいダメージを与える。反面、「人間の身を選り分けて妖怪だけを切った」などの逸話から、人間や、サーヴァントの中でも純粋な人間を起源とする者に対しては、攻撃力が大きく削がれる。 なお、初期状態では、槍の刃の下半分ほどまでを覆うように、深山幽谷の強力な妖怪たちが槍を封じるため糸の一本一本となり身をささげた「封印の赤布」が巻き付いている。これは槍の力を大幅に減衰させる代わり、魂の消費を抑える機能も担っており、此度の召喚においては、槍のオン・オフの効かないバーサーカーにとって魔力消費を抑える役を果たしている。この布を部分的に引きちぎるごとに宝具の能力は上昇するが、同時に消費魔力も増えて行く(バーサーカー自身にこの布をちぎることはできない)。現段階のマスターには、赤布を全て引きちぎった槍(太陰討滅の逸話通りの性能の槍)の使用に耐えられるキャパシティはないだろう。 『魂呼びの祓い櫛(コーム・オブ・コーリング・ユー)』 ランク:D 種別:対人宝具(自身) レンジ:1 最大補足:1体 獣と化した槍の使い手を元に戻すための櫛。使い手のことを真に想う女性の手にこの櫛を持たせ、伸びた髪の毛(妖気の具現)を梳らせることによって、段階的に狂化スキルを減退させることができる。ただし、それは同時にステータスの急激な低下をも意味するため、今回使われることは恐らくないだろう。 『太陽に命届くまで(デイヌマン・ウィズ・サンライズ)』 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:??? 最大補足:???体 一国全ての人妖の大集結と祈りを連ねた、太陰の化身との未曽有の最終決戦の在りようが宝具化したもの。「希望」の象徴として時空間に干渉し、絶対者に抗う全ての他マスターとサーヴァントをも巻き込んで、絶望の因果律を逆転させる対界宝具。 実質的には使用不可能。 【weapon】 宝具である獣の槍。バーサーカーとしての在りようと共に常時開放状態となっているが、赤布によって大幅にスペックと消費魔力を抑えられた状態である。 【人物背景】 東京都みかど市に住む中学二年生。「獣の槍」に選ばれ、世界を恐慌と絶望の下に還そうとした太陰の化身「白面の者」を討ち滅ぼした英雄。バーサーカーとしての姿は、魂を削り切られ、憎悪のもとに槍を振るうだけの獣と化した時のものである。本来の彼は背中を守る「年経た雷炎の大化生」と一対で初めて意味を成す存在であり、無二の相棒と共に在り得ない此度の召喚では、英霊としての格もステータスもダウンしている。 【サーヴァントとしての願い】 現時点では不明。狂化により自我はほとんどなく、「槍の滅ぼすべきものを滅ぼす」という本能に近い方針に従って行動する。サーヴァントとして調整されたこの場合の「滅ぼすべきもの」とは白面の者ではなく、マスターの指示する敵である。 【基本戦術、方針、運用法】 宝具の攻撃力は一部の例外を除いて必殺に等しいと言ってよく、また、槍兵クラスに近い敏捷性を生かしながら痛みを感じず戦い続けるタフさ・回復能力を持っている。マスター自身のスペックの高さも考慮すれば、ある程度好きにさせておいても共に場を荒らせよう。 反面、高ランクの狂化のため精密な運用は難しく、また、当然ながら彼本来の精神的な強さや鋭さは全く発揮できない状況にある。加えて、布による封印があるとはいえ、見境もない常時開放の宝具はコストパフォーマンスが壊滅的に悪い。何らかの対策を講じない限り、初期封印状態のままでもいずれ魔力切れを起こすだろう。魂食いなどを効果的に活用していく必要がある。 【マスター】キメラ(アイリン)@MAR 【参加方法】 イレギュラーなARMの一部として使用されていた木材がゴフェルの木片であった 【マスターとしての願い】 恋人であるマルコを生き返らせ、人生をやり直す 【weapon】 ARMと呼ばれる魔法のアイテムを所有し、装備している。キメラのARMはゴーストARMと呼ばれ、人体そのものを変化させる禁断の代物。他のARM同様、使用には魔力を消費する。 ハウリングデモン:腕を歯のある怪物のように変化させ、そこから肉を抉る衝撃波を打ち出す。 オーガハンド:両腕を鋭い爪のある巨大なものに変化させて攻撃する。 ゴーストテイル:自身より黒い尾を生やして攻撃。両手が使えるという利点がある。 他、身体変化を基調とするARM数点 いずれも通常時のキメラの両手に指輪として装着されており、名を呼ぶことで発動される。 【能力・技能】 短期間でナイト・クラスにまで上り詰めた天性の才、チェスのコマとして培った戦闘技能。ファンタジー異世界の住人(かつ精鋭ARM使い)として、十全な魔力も備えている。 【人物背景】 メルヘン世界を具象化したような異世界・メルヘヴンにおいて、幾度もの大戦を引き起こした戦闘集団「チェスの兵隊(コマ)」の一員。クラス分けされた組織内では、キング・クイーンに次ぐ位階で13人しか存在しない「ナイト」、特に13星座(ゾディアック)と呼ばれる精鋭の部隊に属する。自身の身体を変異させる禁断のゴーストARMの使い手で、古豪の英雄をやすやすと下す実力を備える。 仮面を着けていると男のようだが実は女性で、本名はアイリン。顔の右半分には、葡萄のような眼球の房が寄生している。一般人であった過去、チェスの残党でありながら改心して結婚を誓い合った相手であるマルコを、結婚式の最中に民衆によって拉致され、殺される。自身も連行され、嬲られ拷問されたあげく、「女ではなくなっ」た、とまで述べる程に心身ともぼろぼろになってしまった。その後、憎悪と復讐心からチェスの兵隊に入り、短期間でナイトまで上り詰める。 破滅的な性格で、拷問により虫食われた身体になじませたゴーストARMで相手を嬲ることに喜びを覚えている描写がある。 【方針】 自らのカラダとARM、バーサーカーとで他参加者を嬲り殺しながら、優勝を目指す。
https://w.atwiki.jp/sunvip/pages/28.html
俗に言うガチムチ。VIPギルドでは希少種。 育成方針 主なステ振りは装備の系統ごとに4種類 1.力 体力 このステ振りしてるやつ見たことないからどうなのかさっぱりわかんね 2.体力 力 一番硬い、まさに肉壁 ディフェンダースキルのタウントは必須 3.力+ディフェンダー 火力は力 体力以下、防御も体力 力以下で中途半端 だが両方ともスキルで十分補える 4.力+バーサーク しらね