約 3,634,178 件
https://w.atwiki.jp/gundamwar/pages/6113.html
バーサーカー・システム [部分編集] 栄光の戦史 COMMAND C-G21 茶 1-3-0 U 強化 支配 (戦闘フェイズ):交戦中の自軍ユニット1枚を指定する。指定されたユニットは、このターン、テキストが以下に変更される。この効果は、リングエリアにいるユニットも対象にできる。 「【(自動A):このカードの部隊が与える戦闘ダメージは、「速度1」と「速度2」の両方のタイミングで与えられる】」 交戦中の自軍ユニットのテキストを、ノーベルガンダム(バーサーカーモード)やラゴゥ(アンドリュー・バルトフェルド機)のような2段攻撃能力に変更するコマンド。 交戦中であれば部隊にいるどのユニットでも使用できる。上述ユニットの能力の様な制限なども無いので、大部隊を組む事で高まった部隊戦闘力をそのまま2倍にできる。 ただこれだけでは、その2倍となった戦闘ダメージを本国に通す事はできない。ただのコンバットトリックとしても十分有効だが、防御ステップにバウンスによる除去や強襲持ちのキャラクターを使うことで補うことが出来る。 指定が1と低いので様々な色に合わせることが出来るのがポイント。 テキストが全て変更されるので、部隊を組んで使う時には、最もテキストを使わないであろうユニットに使用すれば問題ない。マイナステキストを消したり、元からバニラだったりすればむしろプラス。 また【 】で括られたテキストは残るので、ガンダムナタクやハンブラビ《EB3》など強力な【 】付きテキストを持つユニットに使っても良い。 「このターン」で「テキストを変更する」という性質上、ただの強襲などは消えてしまう。例えばガンダムシュピーゲル(シュツルム・ウント・ドランク)などの「強襲を得る」も同様。 タイムスタンプの関係から、例えば強襲であれば、この効果が解決した後に自動Aか「このターン」の「強襲を得る」効果を解決しなければならない。
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/90.html
この街の高台には、「勝常寺」という寺がある。 けっこうな数の檀家を抱える、大きな寺だ。 しかしその住職は、酒好きで不真面目なダメ坊主として知られていた。 先代はあんなに立派な人だったのに、とぼやく者もいた。 だがそのような者も、いつ住職が代替わりしたのかはとんと思い出せないのであった。 ◇ ◇ ◇ 満月の輝く夜空を眺めながら、信楽は縁側でグビグビと豪快に酒をあおっていた。 (そりゃいちおう、俺も仏に仕える身だけどよ……。まさか寺の住職やらされるとは思ってなかったわ。 なまじ社会的地位が高いだけに、放り出していなくなれば騒ぎになるだろうし……。 ああ、めんどくせえ) 心の内でぼやきながら、信楽は空になった杯にまた酒を注ぐ。 ニート生活まっただ中だった信楽にとって、住職としての仕事は面倒で仕方がない。 腐れ縁の狐が作るつまみもそろそろ恋しくなってきたし、ぼちぼち帰りたい。 だが、積極的に他の参加者と交戦して脱落させていくというのも性分ではない。 (俺以外の参加者、みんな同士討ちしてくたばらねえかなあ……) 僧職にあるまじき物騒な考えを抱きながら、信楽は杯を口に運ぶ。 だが、その手は途中で止まった。 「!!」 先ほどまでの戯れ言をほざいていた酔っ払いとは同一人物と思えぬ鋭い目つきで、信楽は前方をにらみつけた。 そこには、やせ細った男と不気味な面構えの老人が立っていた。 「これはこれは。こんな夜更けに寺を訪れるとは、何かお困りかな?」 作り笑いを浮かべ、芝居がかった口調で信楽は二人組に話しかける。 むろん、この怪しい連中が寺に用があったわけではないのは、信楽も承知の上だ。 「ええ、葬式の手配をしていただこうかと。あなたのね!」 痩せた男は甲高い声で叫ぶと、すぐさま物陰へと飛び込む。 「やりなさい、キャスター!」 続いて男の口から発せられたのは、パートナーである老人への命令だった。 それを受けて、老人が両手を天に掲げる。 すると彼の背後から、いくつもの白い塊が飛び出してきた。 よく見れば、それらにはみな目と口を思わせるくぼみがある。 すなわちそれらは、キャスターである老人に使役される怨霊なのだ。 「やれやれ、仏さんを戦いの道具にするのは感心しねえなあ」 しこたま酒を飲んでいるとは思えぬフットワークで怨霊の突撃を回避しながら、信楽はぼやく。 「それじゃ、こっちも応戦させてもらおうかねえ。出番だぜ、嬢ちゃん!」 次の瞬間、信楽の背後に巨大な炎が出現する。 炎はみるみるうちに姿を変え、やがて人間の形を取る。 グレーのブレザーを身に纏い、赤々とした長髪をツインテールにまとめた少女。 一見するとか弱い学生にしか見えないが、その実態は莫大な力を小さな体に秘めた星の外からの来訪者。 バーサーカーのサーヴァント、クー子。それが信楽のパートナーであった。 「念入りに火葬して、ちゃんと成仏させてやりな」 「ん」 短く答えると、クー子は怨霊の群れに向かって回し蹴りを放った。 その脚は、彼女の髪のように赤く燃えている。 「ギィィィィィ!」 耳をつんざくような悲鳴を上げて、怨霊たちは消滅する。 今の一撃で、全体の3割ほどが吹き飛んだだろうか。 クー子は仏頂面のまま、今度は拳に炎を宿して残った怨霊たちに殴りかかる。 たかだか怨霊ごときがバーサーカーの攻撃に対抗できるはずもなく、1分も経たぬうちに怨霊は全て焼き尽くされた。 「な、なんと……」 ここまで一方的な展開になるとは思っていなかったのだろう。 細身の男は物陰から顔を出し、高熱でもあるかのように震えている。 キャスターの顔にも、明らかな動揺が見て取れた。 「くそっ! 次だ、次の手を……」 「やらせない」 ヒステリックな男の声を、クー子の静かなつぶやきが遮る。 「おじさんにあんまり負担かけたくないから、最短で仕留める。 やたらめったらCMを入れたりしない」 なにやら意味不明なことを呟くクー子の背後に、炎で何かが形作られる。 それは、巨大な目のマークだった。 あっけにとられる敵をよそに、クー子はふわりと宙に浮かび上がる。 そしてその状態から突然加速し、キャスターに跳び蹴りを見舞った。 「ごふっ!」 あまりの緩急に対応できず、キャスターは直撃を受ける。 哀れな老人は何メートルも吹き飛び、全身を炎で焼かれてやがて消えた。 「命燃やすよ……」 「燃やしてから言うなよ」 クー子の言葉に、冷静にツッコミを入れる信楽であった。 ◇ ◇ ◇ 「お疲れさん、嬢ちゃん」 「おじさんも魔力供給お疲れ様。私、燃費悪いから大変でしょ?」 「なあに、このくらいどうってことないさ。おじさん、物の怪だから魔力は有り余ってるんだよね」 笑いながら、信楽はクー子の頭を撫でる。 クー子はバーサーカーではあるが、狂化のランクが低いためこのように会話が成立するのである。 もっとも、たまにわけのわからないことを口走ることもあるのだが。 「それにしても、本当にいいの? 聖杯に何も願わなくて」 「ああ、おじさんは毎日まったりと暮らせればそれでいいからね。 聖杯は嬢ちゃんが使いな。まあ、聖杯が手に入るかどうかは嬢ちゃんのがんばり次第だけど。 おじさんはあくまでサポート担当だから」 「がんばる……!」 鼻息を荒くしつつ、クー子は首を縦に振った。 なおクー子の願いとは煩悩と性欲にまみれたしょうもないものなのだが、信楽はまだそれを知らない。 まあ、知ったところでやっぱり肯定しそうな気もするが。 【クラス】バーサーカー 【真名】クー子 【出典】這いよれ!ニャル子さん 【属性】混沌・狂 【パラメーター】筋力:B 耐久:C+ 敏捷:B 魔力:B 幸運:C 宝具:A (宝具使用時)筋力:A 耐久:B 敏捷:A 魔力:A 幸運:C 宝具:A 【クラススキル】 狂化:E 理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。 Eランクなのでコミュニケーションは普通に取れるが、時折思い出したように暴走する。 【保有スキル】 直感:C 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。 また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。 被虐の誉れ:B 肉体を魔術的な手法で治療する場合、それに要する魔力の消費量は通常の1/4で済む。 また、魔術の行使が無くても、一定時間経過するごとに傷は自動的に治癒されていく。 魔力放出(炎):A 武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。 クー子の場合、攻撃に使う部位に燃えさかる炎が宿る。 邪神型宇宙人:B 「クトゥルー神話」という形で地球にその存在が伝えられた宇宙人の一族。 本質は神でなくとも、神という認識で見られるようになった存在。 対峙した相手にクトゥルー神話の知識があった時のみ、このスキルは同ランクの「神性」に変化する。 【宝具】 『どこまでも果てしなく加熱していく炎(クロスファイア・シークエンス)』 ランク:A 種別:対環境宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 自分の周囲の大気を故郷・フォーマルハウトのものと同じ成分に変化させることで本来の姿に戻り、100%の力で戦えるようにする宝具。 元より高い戦闘能力がさらに上昇するが、魔力の消費も跳ね上がるため長時間の維持は困難である。 【weapon】 ○機動砲台 クトゥグア族の基本装備。 形状には複数のバリエーションがあるようだが、クー子のものは手のひらサイズの火の玉型。 脳波によって遠隔操作され、レーザーを撃って敵を攻撃する。 ○名状しがたいバールのようなもの(炎) 邪神界隈でポピュラーな武器。 クー子のものは炎属性がついており、攻撃時には先端に炎が灯る。 【人物背景】 クトゥルー神話において「生きている炎」クトゥグアのモデルとなった宇宙人と同種族の一個体。 幼なじみのニャル子とは毎日のように喧嘩を繰り返していたが、実は同性愛者でありニャル子にかまってもらいたいがゆえの行動であった。 高校卒業後はニート生活を送っていたが、惑星保護機構のエージェントとして地球に降り立ったニャル子を狙い、犯罪組織の用心棒に。 ニャル子に返り討ちにされるも、その後はコネを使って惑星保護機構に就職し地球に駐留する。 性格はマイペースで、何でも自分に都合よく解釈する癖がある。 また社会人でありながら子供のような言動が多く、「精神年齢は園児並」とも評されている。 【サーヴァントとしての願い】 ニャル子とハァハァ 【マスター】信楽 【出典】繰繰れ!コックリさん 【マスターとしての願い】 クー子の願いを叶えてやる 【weapon】 錫杖を武器として用いることがある 【能力・技能】 ○変化 化け狸としての能力・その1。 「アニマルモード」と呼ばれる狸の姿の他、様々なものに化けられる。 ただし人間に化ける場合は顔や体格がいつもの姿のままであるため、「ごついおっさんが仮装している」ようにしか見えない。 むしろ、本当に仮装しているだけなのかもしれない。 ○幻術 化け狸としての能力・その2。 他者に、現実と区別がつかないほどの幻を見せることができる。 【人物背景】 小学生・市松こひなに取り憑いた化け狸。 人間の姿を取っている時は編み笠と袈裟を身につけた、筋肉質のナイスミドル。 格好通り仏門に入っているらしいのだが、普段はまったく気にせずフリーダムに振る舞っている。 無職の上に酒好き、女好き、博打好きというダメ親父。 だが、たまに本気になると非常に頼りになる。 特に女性の巻き込まれたトラブルであれば、解決に努力を惜しまない。 【方針】 聖杯狙い。でも積極的に動くのは面倒なので、基本は待ちの姿勢。
https://w.atwiki.jp/soulknight001/pages/33.html
例 スキル説明 スキル1 バーサークレイジ 説明 スキル2 フリースタイル 説明 スキル3 飛躍 説明 誰か書け
https://w.atwiki.jp/tamagrail/pages/32.html
「なるほど」 声が駐車場に反響する。 昼でも薄暗いその場所は夜間にあってはなお暗く、蛍光灯が明滅するたび、そこに立つ男の姿を隠してしまっていた。 「亜人の再生はサーヴァントの宝具にも有効。 ただ今回みたく、宝具を見れば一目で真名が分かるような相手ならともかく『知らないサーヴァントに殺されてみたら不死殺しの特性を持っていた』という事態は避けたいから、リセットはなるべく自分で行うようにしよう」 たった今、聖杯を争う別の主従を下したその男は喜色露わに笑う。 そんな男の言葉に応えるようにどこから声が響く。 「魔術師でもIBMを視認できなかった」 何もない、誰もいない空間に顔を向けて男は答える。 まるでそこに、見えない誰かがいるかのように。 「そうだね。 セイバーの彼には見えていたようだけど、逸話的に千里眼あたりのスキルを持っていた可能性があるし、そこらへんは要検証かな」 「俺の攻撃はサーヴァントに通用しなかった」 「まあ『黒い幽霊』なんてのは僕らがつけた呼び名でしかないし、神秘でも何でもない単なる物理攻撃だ。残念だが想定の範囲内さ」 『いるかのよう』ではない。 実際にそこにいるのだ。 『彼ら』にしか見えない、何かが。 「満足か?」 『何か』の問いに男がうなずく。 「まあね。 それに魔術師という生物の生態とか魔術の威力とかマスターが死んでからサーヴァントが消えるまでの時間とかその他諸々。 これだけの情報をシャツ1枚と銃弾4発を対価に得られたと思えば、まあまあお得な買い物だろう」 ニューナンブを弄びながら男は笑う。 いくつもの戦場を潜り抜け、いくつもの修羅場を乗り越え、そして自ら戦いを作り出しもしたこの男にとっても、聖杯戦争は未知の戦い。 攻略のためには情報を得ることは必要不可欠。 それを競合相手を蹴落としながら達成できたのだからいうことはない。 戦いの総括を終えたその男は腕時計をちらりと見る。 時計の針は22時58分を指していた。 (あと2分) 「行こうか」 ハンチング帽を被ったその男が立ち去って、その場には夥しい血痕と物言わぬ骸だけが残された。 ◆◆◆ 時計が23時を指す。 それと同時に――異界東京都内のどこかに聳える宮殿で。 狂王が吼えた。 ◆◆◆ 椎野大智は腕の中で眠る恋人の髪を撫でる。 「弘子」 名前を呼ぶと、閉じられていた恋人の瞼が開く。 「どうしたの?大智」 「呼びたくなっただけだよ」 「何それ」 口づけを交わし、愛を囁く。 蜜月。 それ以外に表現する言葉が存在しない、甘い甘いひと時。 椎野大智は、そして恋人である佐藤弘子もまた、それが恒久的に続くものと無条件に信じていた。 「……?」 「どうした?」 突如。 柔らかく微笑んでいた弘子が怪訝そうに眉をしかめる 「外で何か鳴ってない?」 「何かって?」 「こう…警報とかサイレンみたいな。結構遠いけど」 言われて大智も耳を澄ませると微かに、だが確かに低い音が聞こえる。 「避難訓練とか?」 弘子の予想を大智は一蹴する。 「あと一時間で日付変わるんだぞ? 時間的にあり得なくね?」 「じゃあ本物の火事とか? もしそうなら逃げないとかな?」 「バカ。メチャクチャ遠いじゃんか。気にするだけ無駄だよ」 「そうかなあ」 屋内にいるとはいえ耳を澄まさなければ聞こえないほど遠くで鳴っているサイレンに緊急性があるとは大智にはとても思えなかった。 尚も不安げな表情を浮かべる弘子にスマホの画面を見せつけてやる。 「ほら。何も警報とか出てないだろ」 「本当だ」 ここまでしてようやく安心したのか、弘子が大智の胸に顔を埋めてきた。 そして上目遣いで甘えたように――いや実際に甘えているのだろう――こちらを見上げる。 「もう一回?」 「うん」 求めに応じた大地の唇が弘子のそれに重なろうとした瞬間――― ウィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!! 甲高い音が耳に突き刺さり、二人の心臓が跳ね上がる。 今度は近かった。 「なんだっつーんだよ!」 声を荒げて体を起こす。 一度ならず二度までも、恋人との逢瀬を邪魔された怒りが腹の底から頭に昇る。 とはいえ冷静さまで失ったわけではなかった。何かが起きているならばすぐに対応しなければならない。そう考え、ベッドから立ち上がった大智は外を見ようとガラス張の壁に一歩踏み出した。 それとほぼ同時。 けたたましい音と共にガラスが割られ、何者かが部屋に侵入してきた。 それは異様な風体の、二人の男だった。 帽子を被り、迷彩服を着た体格のいい男達。 その表情は奇妙なゴーグルで隠され窺うことができない。 男達はうろたえる大智を無視し、真っすぐ歩いていく。 そして部屋の中央にあるベッドの傍で足を止め、横たわる弘子を羽交い締めにした。 「テメエら!」 驚愕と動揺で金縛りになっていた大智の身体が、今度は弾かれたように飛び出す。 不審者何するものぞ。危害を加えんとする輩から愛する女を守れなくて何が男か。 侵入者を排除せんと飛び出した大智だったが、乾いた音と共に腹が熱を帯び、その膝から力が抜けて崩れ落ちる。 遅れてやってきた激痛に耐えながら見上げると、男の手に握られた拳銃が煙を吐いているのが見えた。 「嫌だ! 嘘! 助けて! 大智!」 弘子の助けを求める悲鳴が耳に突き刺さる。 動かなければと思うが、混乱と激痛がそれを許してくれない。 動けなくなった大智を路傍の石のように無視し、男たちは弘子を引きずり部屋の外に出る。 佐藤弘子の声が遠のいて行くのを、命がこぼれる感覚と共に感じながら、椎野大智は死んだ。 ◆◆◆ 少し時間を遡り、時計が23時を指すのと同時。 異界東京都内において、 全ての“佐藤”抹殺を目的としたゲーム―――『リアル鬼ごっこ』の開始を告げるサイレンが鳴り響いた。 ◆◆◆ 「ふう」 やれやれ危なかった。そう独り言ちながら男は立ち上がった。 地面に落ちたハンチング帽を拾い上げて被り直し、地上を見下ろす。 「今のが魔力切れか。 いや、リセットが間に合ってよかった。亜人の体質に感謝だね」 そう言ってポケットから弾丸を取り出し、ニューナンブに装填しながら笑った。 男は不死の新生物「亜人」だ。死に至る傷を負うと即座に肉体が再生し、蘇生する。 その際、欠損部位があればその部位も再生し、フラットな状態に戻してしまう。 そして仮に栄養失調で死亡した場合、復活する際に不足していた栄養素を自ら生成しながら蘇生する。 男は「魔力」とやらも、この法則に則って回復するのではないかと考えていた。 そしてその推測は的を射ていた。 男の召喚したバーサーカーの宝具は決められた時間に自動的に発動する。 異界東京中に影響を及ぼすその宝具が行使されれば、魔力が枯渇し、大きなディスアドバンテージを負うことは目に見えていた。 そこで男は、魔力切れで昏倒する直前に自殺することで魔力を回復させることを思いつき、見事成功したのだ。 回復を目的とした自殺(リセット)。 男はそこにもう一つの狙いがあった。 それは『バーサーカーの宝具の発動時間中は、なるべく体調は万全にしておきたい』というもの。 バーサーカーの宝具―――『リアル鬼ごっこ(デストロイ・オール・サトウ)』は異界東京都内の全ての“佐藤”に対し、鬼ごっこを強制するもの。 捕まれば待っているのは絶対的な死だ。 そして男の名はサミュエル・T・オーウェン。 日本で活動する際に名乗っていた名は―――『佐藤』 バーサーカーの宝具の抹殺対象である可能性がある。 (もちろん、本名じゃないからセーフ……という可能性も十分ある。 けれどそれじゃあつまらない。) せっかく『佐藤』を名乗ったのに、祭りから爪弾きにされるのは、あまり気分のいいものじゃあない。 そんな佐藤の期待に応えるかのように甲高い音が響く。 音のした方向を振り返ると、奇妙なゴーグルを着けた迷彩服の男が、猛然とこちらに走り寄って来ていた。 『リアル鬼ごっこ』の、鬼だった。 「そうこなくっちゃ!」 呵々と笑う佐藤。 彼はこの新しいゲームを楽しむことに決めた。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 王様@リアル鬼ごっこ 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運C 宝具C 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 狂化:C 言語能力、思考能力を有さず「サトウ」を名乗る者の鏖殺のみを行動原理とする。 陣地作成:B サーヴァントとして召喚される際、生前住んでいた宮殿が一緒に召喚される。 内部に侵入する方法は鬼ごっこをクリアする以外になく、王様自身は宮殿から出ることはない。 【保有スキル】 恐怖政治:A カリスマの派生スキル。 苛烈な粛清により兵の士気を無理矢理向上させる。 暗君:A 無能な君主という逸話から生まれたスキル。 国家運営を行う際、常識では考えられないほどに愚かな政治を行う。 集団を率いて戦う際、兵の士気が大きく下がる。 【宝具】 『リアル鬼ごっこ(デストロイ・オール・サトウ)』 ランク:C 種別:対国宝具 レンジ:3500 最大捕捉5013223 召喚されてから7日間、23時~24時にかけて鬼ごっこを開催する。 鬼ごっこが開催されている時間中は異界東京都内に100万人の鬼が召喚され、捕獲対象を追いかける。 鬼が捕獲対象とするのは『サトウ』を名乗る全てのマスター、サーヴァント、NPCであり、捕まると王様の宮殿に連行され安楽死させられる。 7日間の鬼ごっこを生き延びると王様と面会することができる。 『鬼』 『鬼ごっこ』において『サトウ』を追う鬼。帽子と迷彩服を着用し、佐藤探知機ゴーグルを装着している。 『サトウ』の捜索及び捕獲を行う他、捕獲を妨害する者や徒歩以外の移動手段を用いている者を問答無用で殺害しようとする。 その正体は王国兵士を再現したものに過ぎず、身体能力は常人の域を出ない。倒せば消滅し、その日中は復活しないが翌日にはまた100万人の鬼が召喚される。 【weapon】 『鬼』 【人物背景】 西暦3000年。絶対君主制の日本王国に於いて、「佐藤」姓はついに五百万人を突破した。 第百五十代目の国王として即位した王様は自分と同じ「佐藤」姓の者が多数存在することに怒りを覚え、彼らを効率的に抹殺すべく『リアル鬼ごっこ』の開催を宣言した。 【サーヴァントとしての願い】 自分以外の「佐藤」の抹殺 【マスター】 佐藤@亜人 【マスターとしての願い】 不明 【weapon】 なし 【能力・技能】 死なない新生物「亜人」であるため不死身。麻酔弾が命中した腕を即座に切り落としたり、ウッドチッパーを用いた「転送」を行うなどその特性を活かした戦い方をする。 元海兵隊。除隊後はマフィアとして働いた過去があり、近接格闘や銃器の扱いに長じている。 「黒い幽霊」ことIBMを出現させることができ、特に佐藤のIBMは自立行動が可能。本体である佐藤が意識を失っても高い戦闘能力と判断力を持って行動できる。 【参戦時期】 「棺桶」に収容された後 【人物背景】 亜人。テロリスト。 様々な手段で社会に隠れ潜む亜人を扇動してチームを作り、ゲーム感覚で人間社会の転覆を目論んだ。 精神に問題を抱えており、他者に対する共感力が決定的に欠けている。また、非常に飽きっぽい性格をしており、テロの最中に飽きて放り出すという行動を作中でも度々行っている。 最後は永井圭に仕掛けられた大博打に乗って水面に叩きつけられて気絶。「棺桶」に収容された。
https://w.atwiki.jp/fate_extra/pages/52.html
バーサーカー(凛ルート) STATUS CLASS バーサーカー マスター ラニ=Ⅷ 真名 呂布奉先 宝具 軍神五兵 キーワード 轅門射戟赤兎馬 筋力A+ 耐久A+ 敏捷B+ 魔力C+ 幸運C+ バーサーカー化A 勇猛B 反骨の相B KEYWORD SKILL SETTINGS*大見出し
https://w.atwiki.jp/fandri/pages/165.html
バーサーカー(風) 画像 属性 種族 型 隊列 リーダースキル ◯ ◯族 ◯◯型 ◯衛アタッカー ◯%UP ステータス レア HP 攻撃力 防御力 命中 クリ 必中 回避 クリ回避 受け流し HP成長 攻撃成長 防御成長 初期(Lv1) ★1 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 最大 ★4 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 分類 スキル名 効果 奥義 ◯◯ ◯◯ オートスキル緑 ◯◯ ◯◯ オートスキル青 ◯◯ ◯◯ オートスキル紫 ◯◯ ◯◯ オートスキル橙 ◯◯ ◯◯ 縁 効果 ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% 入手方法 占い このユニットの評価・使用感 名前
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/86.html
唐突ではあるが―――――――――絶望とはどういう時のことをいうのだろう? いや、絶望の定義だとかそういったかび臭い哲学の話じゃなくて、 どういうシチュエーションが絶望と呼称するに相応しいか、ということだ。 うん、それだけだとやっぱり抽象的すぎるし……そうだ、聖杯戦争に限って言えば、どうだろうか? たとえば、竜を召喚できると期待して召喚したらもふもふの羊皮しかもっていなかったとか。 召喚したらドヤ顔で童貞宣言したあげく人間の価値をこき下ろしてくるとか。 アホ毛ぶるんぶるん震わせながら騎士道(笑)を言ってきて、ああもう相性最悪だわと戦う前から分かるとか。 開口一番『戦わないのが仕事なんですぞ(キリッ)』とか言ってきて執筆作業はじめるとか。 まあ、そういうのも辛いよな。わかる。僕もやったけどただデカいだけのダメサーヴァントだったし。 有料ガチャ引いたら☆3のクソなキャラ引いたようなもんだよ。うん。 でもさ、でもさ……今ならわかるよ……そんなもんじゃ絶望じゃないって…… だって、きっと「これ」よりはマシだと思うんだよなあ…… 「いいいいやっふううううううううう!!!!!!!!!!!!」 「なにやってんだこのバカトカゲェェェェェェェ!!!!!!!」 いきなりドブ川でバタフライし始めるトカゲが僕のサーヴァントだなんてさぁ……ッ! 「ふう、肉体労働は科学者の本分ではないとはいえ、フィールドワークも疎かにしない吾輩。 一天地六全方位に隙のない吾輩の科学っぷりが凄過ぎて凄過ぎて震える。 あ、ところで勤労後にはシナチク牛乳が身体によろしいんだトカ」 「ドブでばちゃばちゃやってることの何処がフィールドワークなんだよ! 今の行為の一欠けらにでも科学の要素があったかよ! なんで僕がお前にドリンク奢ってもらえるオーラ全開なんだよ! っていうかシナチク牛乳? ネーミングだけで吐きそうだよ!」 紫色のマントを颯爽と羽織りながら、ぶるぶると水気を飛ばす二足歩行のトカゲに、 間桐慎二は張り裂けんばかりに吠えた。ツッコミ所が多すぎて、飲み物を所望している側よりも喉が渇く。 「カリッカリしてますなあ小僧。 お~~こわっ。普段大人しい子供こその爆発しやすきは現代社会の生み出した闇ですわ」 「爆発させてんのはお前だよ!! あ~~なんでこんなことになっちゃってんの…… 終わったんじゃないのかよ、聖杯戦争は……ッ!!」 慎二は萎れた海藻のような髪を掻きながら、苦悶の渦の中で悶える。 そう、問題はこの両生類だけではない。その前段階から既に彼を唸らせる要因になっている。 聖杯戦争。間桐慎二にとって忘れようにも忘れられない、愚かさと嫉妬と葛藤と憎悪と恐怖の原風景。 じくり、と心臓が戦慄いた気がして慌てて両手を胸に充てる。大丈夫、増えてない。“僕は増えていない”。 聖杯戦争の末期、黄金のサーヴァントによって埋めこまれた小聖杯によって聖杯に“できそこないかけた”間桐慎二。 しかし、幸か不幸か、あるいは運命の皮肉か、 決して自分のものになることのない少女<とおさかりん>の決死の行動によって、彼は聖杯戦争を生きて終わることができた。 妹の口やかましい介護あってか無事退院もなり、この後の未来に思いを馳せて準備をしていた彼に待っていたのは、 新たなる聖杯戦争への扉だった。いや、無理矢理扉があいてグイ、と引っ張られたという方がただしいか。 (畜生、忘れられれば、それで収まってたのに。畜生、畜生……ッ!!) だからこそ、彼の方針は未だ決まっていない。 僅かに収まった動悸にぜいぜいと息をしながら、左手甲に浮かんだ令呪を見る。 偽臣の書ではない、正統なる令呪。 それを見て胸に浮かぶのは、興奮と諦念。 「今度こそは」と思う自分と「もういやだ」と思う自分が相反して、千路に乱れている。 どちらだ、この胸を突き動かす衝動は、どちらに行きたがっている。 「→<シンジィ、気負いすぎると抜けるぞォ?>」 「それいろいろ混ざってるからやめろよバーサーカー!!」 もう半分涙目になりながら、慎二は叫んだ。 感情の整理だけでもいっぱいいっぱいなのに、宛がわれたサーヴァントはよりにもよってバーサーカーだったのだ。 しかも、極めつけの狂人。いや、そもそも人じゃないんだけど。 お爺様――間桐臓硯曰く、第四次聖杯戦争では間桐はバーサーカーで参戦したようだけど、結果は推して知るべし。 間桐にバーサーカーは鬼門なのだ。 自分のキャパシティが大容量とは思わないが、これは流石に限度があるだろう、と思う。 いっそ令呪でどうにかしてしまいたくなるが、それを慎二はぐっと堪える。 今回は自分が正規マスターだ。下手に令呪を消費すれば後がない。少なくとも、今はまだできない。 「ふふふふ……マスターもやる気のあまり“鎮まれ……僕の右手……ッ”ムーブをしておられる。 よござんしょ。三国一の智将と名高い吾輩にかかればロケットストーブに乗ったが如き安心の夜間急行。 ご近所でも評判のやればできる子ぶりを、見せつけるとしましょうや」 「……そういえば、お前もサーヴァントってことはなんか願いでもあるのか?」 ライダーとギルガメッシュで懲りたのか、はたまた無意識か、 かつての聖杯戦争では絶対に口にしなかったであろう問いを慎二はバーサーカーに投げかける。 「? まあ黒い服のおっさん達に追われないことが大前提ではありますが。 何やら芳香剤でも消しきれない科学的なにほひをビビッと感じてはせ参じた次第。 科学と聞いては黙ってられない我等科学の子ですが故に」 腕を組みながらうむうむと唸るバーサーカーに、慎二はああそうですかと感情の籠らぬ声で応じた。 とにもかくにもここでは目立ちすぎる。セーフハウスを確保しなければならない。 霊体化を指示しながら、慎二は踵を住宅街に向けた。 消える間際、バーサーカーは思い出したようにつぶやく。 「あとはとりあえずゲー君を見つけないとですなぁ~~ 本当にどこに行ったのやら。珍しい蜘蛛型怪獣に出会ったんでお近づきの印に友情クロスしたら、 いきなり周りがクリスタルパレスになるものだから。きっと綺麗すぎてうっとりまだ見てるのでありますかなあ」 しみじみと頷くバーサーカーの台詞の行間にうすら寒いものを覚えながら、慎二は街を歩く。 顔も知らぬこいつの相棒の安否よりも、まず自分が生き残らなければ始まらない。 【クラス】バーサーカー 【真名】トカ@WILD ARMS 2nd IGNITION 【パラメーター】筋力E- 耐久C+ 敏捷C 魔力E- 幸運B 宝具B 【属性】混沌・狂 【クラススキル】 『狂化:EX』 「狂戦士」のクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。 身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。また、現界のための魔力を大量に消費するようになる―― はずであるが、普通に会話ができ、パラメーターの向上はなく、同時に現界のための必要魔力も増加していない。 これは、このスキルがバーサーカーが健常な状態から狂化したことを示すわけでなく、 我々の主観における正常から見て外れている(=狂っている)度合いを表しているためである。 少しでも意志疎通を試みれば分かるだろう。ナチュラルボーンキチガイ。まさしくインヴェーダーである。 【保有スキル】 『世界侵食:A+』 ある魔女っ子に曰く「世界観が違う」と言わしめたバーサーカーの存在自体を示すスキル。 淡水の中の海魚、泳ぐ鳥、魔法少女変身系アニメでやっさいもっさいと叫ぶような 「その惑星(ものがたり)に存在してはならないもの」を存続させる。 Cランク以下では世界からの修正力に多少抵抗できる程度だが、Bランクでは完全相殺し、 Aランク以上ではスキル保有者の持つ法則――空気とでも呼ぶべきもの――を周囲に影響させていく。 また、法則や制限などもまたこのスキルによって侵食を受ける。(神性がなければダメージが与えられない、など) ランクが高ければその分抵抗は可能だが、 少なくとも同ランクより上のスキル・宝具でなければそのルールをスキル保有者に強制できない。 なお、今回不在の相方がいた場合、スキルランクはEXになる。 『星の開拓者(偽):C』 あらゆる不可能事象に成功の可能性を付与するスキル。 その星における「不可能」に対し、他星存在であるバーサーカーはそれを可能とする「未知」を所有している。 そのため、バーサーカーの行うあらゆる行動に対し成功確率が0%と示されても、 それは小数点以下を切り捨てているためであり、実際は小数点以下の確率で成功する。 『被虐体質:B』 集団戦闘において敵の標的になる確率が増すスキル。 バーサーカーにおいてはその振る舞いを無視したくても思わずツッコミを入れたくなるようになる。 周囲にいる者たちはこのスキルに充てられ、新しい側面を見せるだろう。 【宝具】 『科学大迫力研究所(パラディグム・タイプ・リザード)』 ランク:E~C++ 種別:対人~対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:吾輩の器はうがい用のコップより深いトカ(1~10人) バーサーカーの「科学」の象徴であり、彼の心象にして若かりし頃のヤンチャの具現。 天を驚かし地を動かし時にメランコリィな想い出の堆積した内的宇宙を固有結界として周囲に展開する。 基本となる世界はバーサーカーがファルガイアに建造した科学大迫力研究所だが、 「ヴィンちゃんとの付き合いは切っても切れない関係であります。ほら、この艶めかしい吾輩のしっぽのように」と言うように オデッサ科学班統括の肩書を職権乱用して、オデッサが所有・運用した戦闘翼バルサキスやアルケミックプラント、 百眼(ヘイムダルガッツォー)を取り込み、異形の複合要塞となっている。 そこにはバーサーカーが製造・調整した改造タラスクやアームズキラーなどの大怪獣たちや、雑魚怪獣、トラップ、兵器類が犇めいており、 バーサーカーはそれらを暖かい春の朝に思わず2度寝してしまう程度の確率で制御することができる。(つまり半暴走である) また、この宝具を応用することで固有結界内の怪獣や兵器、薬物などの一部を衛宮士郎の投影魔術のように現界させることも可能。 バーサーカーはそれらを自分の科学によって創ったものだと言い張るが、実際は内側から持ち出しているだけである。 顕現させる規模によって魔力消費も変動する。 『僕らに愛と勇気を教えてくれるデッカイ人(ブルコギドン)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:吾輩のつぶらなお目目に映る限り(1~50人) バーサーカーがライトノベル10巻分の艱難と辛苦を踏破して完成させた科学の結晶たる暴れ怪ロボット。 見た目は腕にドリルのついた二足歩行の牛であり、今一つ緊張感がないフォルムだが、そのスペックは超常にして天上。 64kgの特殊火薬を装填したグレネードランチャーでの『暴徒鎮圧』は鎮圧どころか鏖殺の域に達し、 腕のドリルハンドからくり出す『ドリルドリッガー』は青函トンネルも72時間で開通可能。 超合金ブルコギに鎧われた肉体は宇宙エンジン『ゴリ押し』を元にした永久機関で自己回復を行い、 その攻防ともに金城にして鉄壁なボディを駆るのは やむにやまれず犯罪に手を染めた中年男性3人分の悪い心をベースに作られたアンチ良心回路を備えた電子頭脳。 もう那由多の彼方へ尖った性能が、一周まわってまともな超兵器になったという悪夢の大機関。 この宝具にもスキル:世界侵食が付与されるため、稼働し続ける限り物理的にも観念的にも世界を蹂躙する。 ただし、発動には他者に「ブルコギドンという超兵器が未完成である」ということを刷り込む必要がある。 もったいぶればぶっただけ、期待させれば期待させただけ信仰が宿り、 この宝具は強烈なギャップ燃えとして敵対者の脅威となるのである。 ただし、ハードSFのお約束として、50%の確率で暴走し、造物主に反逆を起こす。 なお、睡眠を誘発する魔術・特技だけは試してはいけないんだトカ。 『外典第六聖杯・輝ける銀腕(ディアフレンズ・アガートラーム)』 ランク:EX 種別:対人類宝具 レンジ:‐ 最大捕捉:- 人の意識を束ねる交感器にして人(アラヤ)と星(ガイア)を繋ぐ、契約の神造兵装。 最大出力で放たれる『天地満たす祈りの光(アークインパルス)』は使用される星の知性体の総数分のダメージを与える。 本来は別の英霊(聖杯戦争に呼ばれる場合はセイバーないしセイヴァ―と思われる)の持つ宝具であるが、この前遊びに行った際に借りパクした。 ただし、かつて選定の黄金剣がアルトリアが現れるまで抜けなかったように、この宝具を使えるのは「全人類の総意志」を背負った「人類」のみである。 なので、そもそもアラヤにもガイアにも属していない外宇宙生命体(バーサーカー)では使用はできない。何がしたいんだお前は。 【人物背景】 紫色のマントを靡かせた二足歩行の緑色のトカゲ。ファルガイアでは反社会武力組織オデッサの科学班統括(自称)を務めており、 相棒のゲーと共に、主人公の率いる治安組織「ARMS」とは時に協力したり時にバトルしたりいつもボケツッコミなどを繰り返していた。 登場とともにBGMと一緒にシリアスを因果地平に吹き飛ばす、明らかに出る作品を間違えているトカゲの人。 実はファルガイアの生物ではなく、ステシイガ太陽系第五惑星・通称リザード星出身の異星人であり、本当に世界観が違った。 彼は故障した宇宙船を治すためにやむを得ない事情から悪の組織に加担していただけなんだトカ。 常時ハイテンションでバーチカルな言動からは想像できないが、 他星の技術を難なく使いこなして改造・研究ができるあたり、技術力だけは折り紙つきである。 なお、聖杯の電脳に登録された情報ではなく、純正の生身で参戦している。(Extraのアルクェイドと同じ) 【聖杯にかける願い】 吾輩物持ちはいいほうでして3歳の頃から使っているご飯茶碗は今もヒビなくピッカピカなんで聖杯とかどうでもいいんだけど 科学と聞いて呼ばれなきゃ科学者じゃねえんだから響かせてやるぜ……本当の……『 科 学 』ってヤツをよォ……ッ!! 【マスター】 間桐慎二@Fate/stay night 【マスターとしての願い】 聖杯戦争に参加する……? もう一度、あれを……? 【weapon】 なし 【能力・技能】 なし。間桐の家系は代々魔術回路が劣化しており、ついぞ彼は魔術回路を持たず生まれてしまった。 故に魔術師としてはある程度の知識こそあれど三流以前の存在である。 ただし、学校の成績や弓道部で副部長を務めるなど、魔術以外の事柄についてはそつなくこなせる天才型である。 今回、マスターになれたのはバーサーカーのスキルによる影響が大きい。 【人物背景】 冬木の聖杯戦争に関わった少年。通称ワカメ。 本聖杯戦争では凛ルート・トゥルーエンド後より参戦(正確にはアニメUBW後)。 そのため、その鬱屈した自尊心はある程度抜けている。 【方針】 とにかくこんなバーサーカーじゃどうしようもないからひとまず生存の確保優先。 聖杯戦争を知っているというアドバンテージを生かす。
https://w.atwiki.jp/fandri/pages/166.html
バーサーカー(地) 画像 属性 種族 型 隊列 リーダースキル ◯ ◯族 ◯◯型 ◯衛アタッカー ◯%UP ステータス レア HP 攻撃力 防御力 命中 クリ 必中 回避 クリ回避 受け流し HP成長 攻撃成長 防御成長 初期(Lv1) ★1 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 最大 ★4 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 分類 スキル名 効果 奥義 ◯◯ ◯◯ オートスキル緑 ◯◯ ◯◯ オートスキル青 ◯◯ ◯◯ オートスキル紫 ◯◯ ◯◯ オートスキル橙 ◯◯ ◯◯ 縁 効果 ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% ◯◯ ◯◯% 入手方法 占い このユニットの評価・使用感 名前
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/189.html
登録日:2009/06/25(木) 21 43 21 更新日:2024/07/15 Mon 01 14 51 所要時間:約 26 分で読めます ▽タグ一覧 FGO Fate GO TYPE-MOON hollow stay night でかい はいてない はじめてのおつかい アルゴノーツ ギリシャ神話 サイアーク サーヴァント タキシード トランスフォーマー バーサーCar バーサーカー プリズマ☆イリヤ ヘラクレス ベルセルク 公式最強のサーヴァントの一人 半神半人 日本語でおk 最強 漢 狂戦士 神になった男 筋肉達磨 紳士 薔薇 西前忠久 速い 重い じゃあいくね。やっちゃえ、バーサーカー ▇▇▇▇▆▆▆▅▂────!! 『Fate/stay night』に登場する、第五次聖杯戦争での狂戦士のサーヴァント。 CV:西前忠久 『Fate』シリーズ全体における「バーサーカークラスのサーヴァント」については、こちらの項目で。 ●目次 ○データ ○概要◆真実 ○人物◆クラス適性 ◆他の英霊との関わり ○戦闘能力◆宝具十二の試練(ゴッドハンド) 射殺す百頭(ナインライブズ) ○本編での活躍Fate UBW HF 本編外での活躍『タイガーころしあむ』 『カーニバル・ファンタズム』 『プリズマ☆イリヤ』 『Fate/strange Fake』 『Grand Order』序章「炎上汚染都市 冬木」 第3章「封鎖終局四海 オケアノス」 終局特異点 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界アガルタ』 ロストベルトNo.2『無間氷焔世紀ゲッテルデメルング』 ロストベルトNo.5『神代巨神海洋アトランティス』 ユニットとしての性能 ○データ ◆ステータス 身長:253cm 体重:311kg 誕生日:不明 血液型:不明 イメージカラー:鉛 特技:狂化している為なし 好きなもの:狂化している為なし 苦手なもの:狂化している為なし 天敵:ギルガメッシュ 属性:混沌・狂 パラメーター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 A+ A A A B A 「狂化」スキルにより、幸運以外の能力値が全て「A」以上という高スペックを誇る。 ◆クラス別スキル 狂化:B パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 普段は維持を楽にするためにランクを下げている。 ◆保有スキル 戦闘続行:A 瀕死の傷でも戦闘可能。決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 心眼(偽):B 直感・第六感による危険回避。 勇猛:A+ 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化し、格闘ダメージ増加する(しかし狂化している為、無効)。 神性:A 生前は半神半人で死後は神に迎えられた為、最高レベルの神霊適正を持つ。 ○概要 3m近くの身長を誇る筋骨隆々の超大男。筋肉モリモリで色黒肌の半裸の巨体は、正に歩く大岩といったところ。 総じて一目で「強い」と分かる外見であり、初見の士郎曰く「圧倒的な死の気配」「視線も合わせていないのに身動きが取れない」とのこと。 マスターはイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。 第五次バーサーカーは霊格の高い英霊のため、通常の令呪では命令の内容によっては三画を一度に使用しても弾かれてしまうのだが、 イリヤはバーサーカー制御のために特別製の令呪を施しているため、容易く制御している。言うなればイリヤ専用サーヴァント。 そういった背景もあり、もしもイリヤ以外のマスターが第五次バーサーカーと契約し、使役した場合、 バーサーカークラス特有の元々の魔力消費の多さに加え、「狂化」スキルも災いして動かすだけで魔力が一気に枯渇してしまうという。 サーヴァントとしての強さも折り紙付きで、見た目に見合った凄まじいパワーと、逆に見た目からは想像できない高いスピードを持ち、 第五次セイバーが「最優のサーヴァント」なら、第五次バーサーカーは「最強のサーヴァント」と評される。 「狂化」によって言語能力が失われており、基本的に発する言葉は常に叫び声。 狂戦士だから仕方ないのだが、作中で言語疎通という意味で話す事は1回(映画HFも含めば2回)しかなかった。 その叫び声はテキスト上では文字化けで表現されている。 ちなみに、PC版で唯一ボイスがある(叫び声)。 ※以下、ネタバレ ◆真実 真名はギリシャ神話の頂点に君臨する、ギリシャ最大の大英雄「ヘラクレス」。 第四次聖杯戦争で聖杯を逃したアインツベルンのサーヴァントとして召喚された。 召喚の際の触媒は彼を奉る「神殿の支柱」で、劇中でバーサーカーが振るっている斧剣はこれを武器として加工したものである。 狂戦士で召喚されたのは、前回の聖杯戦争でアインツベルンが招いたマスターとサーヴァントが結果的に裏切ったことを受け、 今回の聖杯戦争では、裏切り行為の出来ない「完全に忠実な従僕」が望まれたこと。 また、元々数ある英霊の中でも最強クラスのヘラクレスを狂化すればどんな英霊も敵ではないとアインツベルンが判断した為。 ここだけ見ると「元から最強のやつ強くすればめっちゃ最強じゃん!」という小学生並の発想だが、 最強クラスの英霊をバーサーカークラスに据えて使役するというのは、制御や魔力消費の観点からすれば「理屈は分かるが普通はできない」発想であり、 制御のための特別製の令呪をこしらえ、魔力供給の問題も「ホムンクルス」という手段で解決できたアインツベルンだからこそ打てた手と言える。 ○人物 聖杯戦争の2ヶ月程前に召喚されていたようで、聖杯戦争前からイリヤと親睦を深めており、主従の絆は極めて厚い。 その関係は時を超えて平行世界にすら影響を及ぼすほど。 ヘラクレスは生前にヘラによって発狂させられて自分の子供を殺した事を深く悔いていることから、イリヤと子供を重ねていた節があり、 召喚に応じたのも聖杯への願いなどではなく、生前に守れなかったから今度こそ子供(イリヤ)を守りたいと思ったから。 このため、彼が「アインツベルン」という家系を裏切る可能性はあるが、「イリヤ」を裏切ることは絶対にない。 狂化してなお、この願いに殉じて戦い抜く辺りは流石の大英雄ヘラクレスである。 きのこさん曰く「作中一の漢」とのこと。 狂化しながらも、武人としての誇りが垣間見られ、どんなにこき使われて、黒化してもなお、イリヤを守ろうとする姿は正に漢である。 ちなみにこの巨体は英霊ヘラクレス固有のもので、どのクラスで呼ばれても基本的に同じ。身長2.5メートル、筋肉モリモリマッチョマンのナイスガイだ。 ただ狂化してなかった場合は筋肉もソフトになって腕の突起物は無くなり、顔つきも人間らしさが増すとか。鉛のような肌色は十二の試練の影響の模様。 また、バーサーカー以外のクラスならば戦士としての観察眼によって一度見た攻撃を見切る能力が付き、「十二の試練」の耐性と併用する事で二重の守りとして活躍したらしい。 本編の元になった『旧Fate』にも登場していたようで、マスターは外道牧師サンクレイド。 当時の宝具は「十二回までの闘いは絶対に負けない概念宝具」という反則級のもの。 なお、B以下の攻撃を無効化するのは宝具ではなく、Aランクと高い「神性」スキルによるもの。 ちなみにバーサーカーのモチーフは、『旧Fate』自体の執筆のきっかけになった石川賢版『魔界転生』の宮本武蔵。 バーサーカーの肘も、宮本武蔵のツノのオマージュである。 ◇召喚と運用について 後述の通り、英霊の中でも最高峰の武芸と問題解決能力を誇るヘラクレスだが、 バーサーカークラスで召喚された影響で、十全の力を発揮できているとは言えない状態にある。 そのデメリットを看過してまで、アインツベルンがバーサーカーでの召喚を選択したのは、 やはり前回の切嗣の一件から、余計なことを考える思考を奪う事で裏切りの芽を断つのを第一に考えたため。 というのも、ヘラクレスのように真っ当な英雄であれば、その精神も高潔であることが多いため、 必要ならば非道な事も躊躇わないで行う魔術師という人種とは相性が悪いケースもあるとされている。 事実、ヘラクレスも例に漏れず、彼を最高適性であるアーチャーで呼び出した場合は三騎士として高潔な側面がより強調されて現界する為に、 ある種の騎士道精神のような性質を持った「清廉で高潔な武人」として現界するとされる。 そのため、通常の戦術の範疇の指示ならばともかく、例えば彼の最大のトラウマである子殺しのような非情な行いを強要すれば、 「たとえ敵であろうと幼子に弓を引く事など出来る訳がない。もし、そんな事を命じる者がいるというならば、その者こそが私の敵だ」と拒絶し、 それどころか「何のつもりだ?我が出自を知った上での問いかけならば命を賭けた覚悟だろうな?」と怒りさえも買ってしまう。 このヘラクレスの気質は、バーサーカー以外の5つの適性クラスのいずれで呼んだとしても変わらないようで、 それどころかライダーやアサシンクラスの場合は三騎士時の清廉な気質が薄れる為に、 上記のような問いかけを行えば激昂し、そのままマスター殺しを行うことすらもあり得るという。 アインツベルン陣営の戦略上、ヘラクレスのこの気性は足枷になりかねないどころか、 ヘタを打てば聖杯戦争への参加すら出来ずに内輪揉めからの自滅に繋がる可能性もあり、 そこまでいかなくとも何らかのリスクになりかねなかったため、上述のデメリットを加味してなお、バーサーカーで召喚したのである。 が、この判断はアインツベルン陣営の「戦闘」への理解の限界をはっきり示している。 バーサーカー化したヘラクレスは単純な破壊力の権化であり、 謀略戦・暗殺戦である聖杯戦争に投入するなら、前回の切嗣かそれ以上の兵法家をマスターにしなければ活用しきれない。 だが、ヘラクレスの唯一無二のマスターであるイリヤは、魔術師として優秀ではあるが、兵法家ではなかった。 戦争というのは「戦力を用意する」という要素が全てでは決してない。 確かに現代戦では戦力を用意する段階の比重がとても大きくなったとはいえ、 「手持ちの手札と敵の性質とを考え合わせて意表を突き、重要局面で上回って勝利を決定する」 という「戦闘」の基本かつ原点を、アインツベルンは三度(みたび)(*1)の聖杯戦争を経ても理解できなかった。 ぶっちゃけた話、アインツベルン一族は穴蔵暮らしが長すぎて、武器を用意する事は出来ても殺し合い(喧嘩)のセンスが絶無だったのだ。 ◆クラス適性 バーサーカーとしてクラス適性を持つのは、ヘラクレスが神話で何度も発狂する伝承がある為だが、 元々彼はキャスタークラス以外の6つのクラス全ての適性を持つほど、武芸百般を極めた武人である。 確かに狂化によって単純なステータスこそ上昇したものの、代わりに失った能力(宝具・スキル・技量・まともな思考等)が余りにも強力な為に、 バーサーカーではなく他のクラスで呼んだ方が圧倒的に強いだろうとファンからは常に言われている。バーサーカーが縛りプレイ用クラスと言われる元凶 公式回答によるとヘラクレスは「アーチャーのクラスが最も能力を発揮できるクラス」と発言されている。 これはヘラクレスの項目を見れば分かるが、彼は武芸百般でありながらいくつもの難題を機転と頓知で解決した知恵者なのであって、 アーチャークラスで呼び出して単独行動のレンジャー・探索者・冒険家として活動させ、その知恵と兵法を発揮させた方が絶対に強いのである。 アーチャーの場合は、「ヒュドラの毒矢(*2)」や「ネメアの獅子の皮」等が宝具として追加される。 尤も、アーチャーであろうとバーサーカーであろうと、第五次のサーヴァントの中では最強なのは変わらないとも発言されている。 ◆他の英霊との関わり ギリシャ神話の大英雄だけに武勇・逸話に事欠かさない。 アルゴー船の冒険からイアソン、メディア、アタランテなどの英雄とも知り合いである。(*3) メディアには「何故だか分からんが非常に怖がられた為にちょっとショックだった」とコメントしており、 アタランテには弓の腕を称賛していて是非競い合いたかったとコメントしている。 尤も、アルゴー船に集いた歴戦の英雄達の中でもヘラクレスは余りにも飛び抜けて強すぎた為に、 アタランテを含む一部の英雄からは最強、万能、無敵の超人として強すぎる為に近づき難かったとして苦手意識を持つ者もいた模様。 そんな中で化け物と呼びつつも自分に積極的に接してくるイアソンは、 神の思惑に翻弄される互いの境遇もあってか、彼にとってほっとけない知人として好感を持っていたようだ。 イアソンの側からの信頼は非常に確かなもので、トロイア戦争の大英雄であるアキレウスに対して「ギリシャ二の英雄、一はヘラクレス」と誉め言葉(?)を言っているほど。 知名度も世界最高峰の英雄なだけに大抵の地域で相応の知名度補正を得られるが、特に西洋圏なら更に力を発揮出来るとされている。 母国ギリシャならばヘラクレスを呼べば優勝確定に等しいとされ、 『Apocrypha』世界では触媒の争奪戦が後を絶たず、結果的にギリシャでの聖杯戦争は行われていないという。 その知名度と名声から大抵の英霊は雑種と見下すギルガメッシュも、ヘラクレスにはある種の期待を寄せていたようである。 原作ゲームでは期待はしていたが所詮はバーサーカーという事で知性なき獣と失望して鼻で笑い見下していたが、 ufoアニメやコンテでは「一つの神話の頂点に君臨する猛者」「我がウルクにも貴様ほどの益荒男はおるまい」と高い評価を見せていた。 余談であるがその知名度の高さから各偉人たちにも影響を与えており、 史実ではアレキサンダー大王は自らをヘラクレスの子孫と言って獅子の兜を付けて彼のコスプレをしたり、 暴君ネロはヘラクレスの真似をしてライオンの絞め殺しを行っていたりなどヘラクレスを尊敬していたとされている。 ○戦闘能力 本来バーサーカークラスは「狂化」のスキルによる莫大な魔力消費や維持の難しさから、 そのままでは「弱い」英霊を狂化し、その能力を高めて使役するのが普通なのだが、 今回は元の英霊としての格も最高峰なのを更に強化して使役しているので、それはもう圧倒的な戦闘力を誇る。 狂化の影響で技量は喪失した為に身体能力に任せた暴力的で荒々しい戦い方を行うも、 その圧倒的な怪力と最高のスピードから繰り出される嵐のような攻撃には技術など必要なしと称され、 事実として、ただ武器を振り回するだけで他のサーヴァントを圧倒するほどの強さを誇る。 防御面も十二の試練に頼りきりという訳でなく、『心眼(偽)』によって、危険な攻撃には即座に反応し迎撃を可能にする。 小手先の技術など彼には通用しないのだ。 コンマテによると「単純な殴り合いなら全サーヴァント中間違いなく最強」との事で、 「十二の試練」の特性と彼自身の圧倒的な白兵能力から、サーヴァント中でも屈指の強さを誇る。 公式においてもギルガメッシュ、セイバーオルタと同じく「最強のサーヴァント」と評されており、 10年経って派生作品が増え、様々なサーヴァントが追加された現状でもかなり上位に食い込むサーヴァントの一騎。 尚、通常時は制御しやすいように「狂化」のランクを落としており、理性は奪っているもののパラメーターの底上げはしておらず、 全力で闘う時のみ狂化を解放して能力を上昇させる(この際に筋力のランクのみ色が変わるという表現がされている)。 それを目の当たりにしたセイバーは「あれ程の強さでありながら、まだ(本格的には)狂化してなかったのか」と驚愕を隠せなかった。 余談だが、 「知名度や武勇などの高名さは私でも数段ランクは劣るでしょうね(*4)」 「ヘラクレス程の大英雄ならパラメーターは恐らくほぼ全てAランクでしょう」 と作中で語られており、表記されているパラメーターはカンストしている節があり、後述の情報からその可能性がありえる。 ◆宝具 十二の試練(ゴッドハンド) 「ヘラクレスは12の難行を乗り越え、神の座に迎えられた」という人生・逸話を宝具として昇華したもの。 ざっくりと説明すると、死んでも超高速復元で11回生き返る事が出来るという反則級の宝具。 終始敵対するセイバールートでは大いに士郎たちを苦しめた。 射殺す百頭(ナインライブズ) 「12の難行の一つ、9頭の水蛇・ヒュドラ退治の際に、ヒュドラの無数の頭に矢を射かけた」という逸話が宝具として昇華されたもの。 ただし「狂化」の影響で封印されており、使用は出来ない。 要するに「ヘラクレスは神速で連撃を放って攻撃できる」という体術そのものを指す。 宝具とは言え、あくまで「彼が生み出した流派」なので、各クラスに対応した宝具がまた別に追加される。何だそれ。 ステータス表でも「『射殺す百頭』を生み出す際に使用した弓も、立派な彼の宝具である」と解説されている。 詳しくはそれぞれ個別項目へ。 ○本編での活躍 Fate その圧倒的な力で序盤から常に強敵として立ち塞がり、士郎達を長く苦しめた。 中盤にて、アインツベルンの城に拉致された士郎を救出にやってきた凛達を襲い、囮として立ちはだかったアーチャーと交戦。 結果的に彼を仕留めるも、6個の命を失う程の苦戦を強いられてしまう。 より確実に勝つ為に命のストックの回復を進言するも、この思わぬ苦戦にプライドを傷付けられ激昂するイリヤには聞き入れて貰えず、 バーサーカーは進撃を命じる彼女に従いセイバーを追い詰める。 しかし、士郎が投影した「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)」を使ったセイバーによって7つの命を一気に削り切られ、敗北。 消滅の際に理性を取り戻し、彼らの闘いを賛美し、静かに消えていった。 今のは貴様の剣ではなかろう。 ソレはその男が作り上げた幻想に過ぎん 所詮はまがい物。二度とは存在せぬ剣だ。 だが、しかし─── ───その幻想も侮れぬ。 よもやただの一撃で、この身を七度滅ぼすとはな…… UBW 突如アインツベルン城に現れたギルガメッシュを相手に闘う事に。 「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」から放たれる無数の射出宝具からイリヤを守る為、 敢えて回避せずに自らの肉体で射出宝具を受け止めながら前進して距離を詰めるという、無謀な戦法を強いられる事となる。 観戦している士郎、冷笑するギルガメッシュ、そしてこの戦法を選んだヘラクレス本人すらも今の闘い方では勝機がない事を悟りつつも尚も愚直に前進を繰り返す。 それは狂戦士故の狂気に委ねた蛮行ではなく、ただイリヤを守ることを何よりも優先したが故の行動。 たとえどれほど絶望的な闘いであろうとも断じて譲れないモノの為に抗い、無数の命と引き換えに遂に距離を詰めるも、 ギルガメッシュが最も信頼する「天の鎖(エルキドゥ)」によって捉えられ、身動きが取れなくなる。 そして目の前でイリヤを殺された怒りにより、遂に「天の鎖」すらも破壊(*5)し、ギルガメッシュに襲い掛かるも迎撃され敗死。 消滅の最中、せめて死にゆく彼女を安心して逝かせる為に彼女の元に歩み寄る。 矛盾を嫌う世界の修正、一欠片の力も残っていない身体、自身を消滅させに掛かる全ての要素をその強靭な意志の力のみではね除け現界を保つ。 『まだ消える訳にはいかない』 自らを罵倒する事で己を支えていた少女、彼女が安心して眠れるように側に寄り添いながら消滅した。 HF 間桐臓硯の指示で黒桜とセイバーオルタに襲撃される。ついでに真アサシンにも。 黒桜の影(対サーヴァント用即死罠)を見て即座に勝てる相手ではないと本能的に悟り、イリヤを連れて逃走するも追いつかれてしまい、交戦。 3対1という非常に不利な戦況に加えて、足を影に捕らわれてしまうという絶体絶命の状況に陥りながら、 なおもセイバーオルタと対等に切り結ぶ力強さを見せつつも徐々に増えていく影の拘束の前に次第に押されて始める。 最終的に数度の死を迎えながらもセイバーオルタに特攻を仕掛けるも『約束された勝利の剣』の前に沈黙、影に呑み込まれてしまう。 その後は黒桜の誘導でアインツベルンの森から逃走する士郎・イリヤ・言峰の追撃者として闘う事になる。 セイバーオルタによって傷つけられた身体は治癒されておらず、全身はボロボロ。視覚も失われているが、気配を頼りに標的に襲い掛かる存在と化した。 士郎が移植されたアーチャーの左腕を解放して放った『是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレイドワークス)』を喰らった後(*6)、反撃するも回復した視界にイリヤの姿が入り攻撃を停止。 黒化してはいたが彼の『イリヤを守る』という決意までは犯す事は出来ず、そのままワザと士郎のトドメの一撃をくらい、イリヤを彼に託して消滅した。 ───お前が、守れ…… 本編外での活躍 『タイガーころしあむ』 願いを叶えられるように大河の配慮で喋れるようにされ、本来の人格を現すようになる。だが、いざ口を開いてみると 「フッ、全く困ったレディだ」 「私には分かりませんよ、お嬢様。何故ならこのバーサーカー、敬愛するお嬢様の事以外わかりたくないのですから」 と薔薇を片手に穏やかで気取った口調でキザな発言を連発する、喋る物凄い紳士(ジェントルマン)であった。 その姿を目にしたイリヤは「バーサーカーって普段、そんな喋り方だったの―――――!!?」と驚愕。 普段のギャップと暴走した言動からイリヤは終始困惑していたが、まあギャグ時空だから仕方ない。 というかセイバールートでの彼の死に際の台詞とはかけ離れているし、虎聖杯の悪影響を受けている疑いもあり本当に素かは不明。おどけた際の口調とも考えられる。 『カーニバル・ファンタズム』 わざわざベテラン声優をナレーターに起用しての「はじめてのおつか」で主役となり、イリヤに頼まれて電池を買いに行く。 暖かい目線のナレーションもあってバーサーカーの挙動がシュールギャグ可愛く見えてくる不思議。そしてランサーは死ぬ。『このひとでなし!』 レース回でトランスフォームしてバーサーCARになったこともある。風雲イリヤ城再び。 『プリズマ☆イリヤ』 シャドウサーヴァントとして出現し、相変わらずのスペックでイリヤ・美遊を苦しめた。 最終的に力を合わせた二人によって『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の12連発を食らって倒れ、カードとして回収された。 限定展開(インクルード)ではいつも使ってた斧剣になるがイリヤでは重すぎて使いこなせない為、長らくお蔵入りとなっていた。 3作目になってようやく夢幻召喚(インストール)で使用されたが、勿論「狂化」は完備であり、徐々に理性が失われてしまう。 ただし、理性を失いきるまではステータスアップの恩恵だけを受けられるというチート仕様のため、 なんやかんやで協力者になったアンジェリカによって外付けで改造が施され、常人が理性を保てる10分が経過したら自動で夢幻召喚が解除されるようになった。 また、このクラスカードにのみ存在する、特殊な能力も判明。 それはバーサーカーの夢幻召喚状態から別のカードに夢幻召喚した場合、クラスが継承されるというもの。つまり、別の英霊をバーサーカー化させることができる。 ヘラクレスは人間の英雄であるため狂化によって戦技が失われてしまったが、 最初から戦技もへったくれもない怪物であればそんなデメリットは無視できるため、リスクなく能力が底上げできる。 それだけでなく、「 イリヤとの相性が良い 」ことも後に判明。 イリヤが使用した場合に限っては狂化するギリギリのところまで理性を保っていられる。この世界でも主従は健在だった。 理性を失ったイリヤが見たいと思った人は正座してなさい。 それでいて強制排出機能は外付けゆえ健在なため、任意で強制排出機構を作動させる事で無理矢理相手の夢幻召喚を解除できるという、 これまた強力な能力を得ることとなった。もうバーサーカーカードだけでいいんじゃないかな 『Fate/strange Fake』 そして、時は流れて遂にアーチャークラスでのヘラクレスが登場。 偽りの聖杯戦争にて異常な力を振るう謎のアーチャー、その正体こそがヘラクレスであったのである。 しかし、マスターの策略によって負の側面が強調され、復讐者(アヴェンジャー)のクラスが付加された謂わば「ヘラクレス・オルタ」とも言うべき姿で登場。 己の生涯に渡って苦行を与え続けた神々への憎悪を滾らせ報復を誓う復讐者。 性格も目的の為ならば手段を選ばず、敵対するならば幼子であろうと容赦なく狙い撃つ、これまでの彼からは考えられない程冷酷な人格へと変わり果てている。 それに従って「ヘラの栄光(ヘラクレス)」という名を捨て、幼名である「アルケイデス」を真名としている。 一方で非道を躊躇いなく行う自らを卑劣者、悍ましき外道と称して自虐したり、弱者と侮っていた者の思わぬ反撃に心からの賞賛をもって讃えるなど、 内にある戦士としての誇りなどは変質する前と変わらず持ち合わせている模様。 またバーサーカーのクラスでは出来なかった戦士としての力量を発揮して、 ギルガメッシュの財宝による猛攻を軽くいなし、「弱い」とまで言ってのける超絶的な技量を見せ付けたり、 『十二の試練』に由来する『十二の栄光(キングス・オーダー)』という強力な宝具を提げるといった本来のヘラクレスの力を一端を披露しており、今後の活躍にも期待される。 尚、変質する前の本来のアーチャー版ヘラクレスも僅かながら登場。 こちらはこれまでで明かされた情報通り非常に穏やかな言動を行う紳士であり、 周囲の人間はおろか敵対関係である他の英霊への配慮すら考える程の人格者であった。 無論、タイコロ程に暴走している訳ではないが、ギャグ方向で強調されていたと考えれば納得出来る高潔な英雄である。 デザインも漫画版にて公開され、バーサーカー時は狂化の影響で皺が寄った硬い表情になっていたようだが、此方は柔らかく端正ともいえる人間味のある表情になっている。 バーサーカー時に比べて身体付きも筋肉が丸みを帯びた為に全体的にシュッとした、やや細身の偉丈夫といった姿になっている。 因みに原典のヘラクレスは激昂して相手を殺害、酒癖の悪さや強奪といったやりたい放題のエピソードが多数ある、 お世辞にも紳士とはいいがたい、非常に短気で荒っぽい一面も描かれている。 生前の知り合いによると型月のヘラクレスもこういった行いを実行している様子。 これはクラスの変化故に起きる傾向らしく、三騎士なら高潔な武人だが、 他のクラスのライダーやアサシンなどのヘラクレスは伝承の荒くれ者としての一面が出ることが示唆されている。 『Grand Order』 スマホゲームであるFGOにも初期から参戦。レア度は☆4(SR)。 チュートリアルで行える10連ガチャは「☆5は出ない」代わりに「一部の☆4サーヴァントが確定で出る」仕様となっているが、 他の初期実装☆4組同様に、ヘラクレスはこの中で出る可能性がある一騎に選ばれている。 ゲーム自体が序~中盤まではとにかく高い攻撃力で敵を瞬殺する戦法が有利なバランスである事、 バーサーカークラスはそのクラス適性から、ほとんどの敵(クラス)に割増ダメージが与えられるので汎用性が高い事、 ヘラクレスは育て切れば終盤でも活躍できるスペックを持つことなどから、チュートリアルガチャの一番の当たりであるとされる。 実際、ヘラクレス狙いでリセマラしたという人も多い。 なお、第五次聖杯戦争では「イリヤでなければ制御・維持が難しい」とまで言われたバーサーカーが、 本作では(魔術師としては)平凡どころか一般人と変わらない主人公が制御できているのかに関しては、 カルデアによる魔力バックアップに加え、本人の幕間の物語でのロマニの分析によれば「意図的に能力を落として制御可能にしている」とのこと。 序章「炎上汚染都市 冬木」 セイバーに敗れ黒化したことが語られるが、シナリオには未登場。セイバーにも制御できなかったらしい。 泥に汚染されてなおアインツベルンの森の跡地に居残り続けている事が分かっており、当面の脅威じゃないという理由で兄貴には放置されている。 フリークエストで彼に挑むことが出来るが、序盤ではまず勝てないような強さを誇るため、最初はスルー推奨。パーティが整ってからチャレンジしてみよう。 第3章「封鎖終局四海 オケアノス」 原典での同胞であり兄弟弟子であるイアソンの部下として登場。 基本的にはマスターであるイアソンの命令に従い動くが、エウリュアレの捕縛を目論むイアソンの意に反し彼女を殺害しようとすることも。 イアソンはこれを「バーサーカーだから多少命令に従わないのもしょうがない(意訳)」と考えていたが、 カルデア側からは「イアソンの命令が世界に何をもたらすかを知っていて、狂化により意志を失いながらもそれを阻止しようとしたのでは?」と推察されている。 原典でアルゴー船に搭乗していたアタランテは「イアソン個人の戦闘力は大したことない」と評価していたため、 敵のリーダーを差し置いて、カルデア&ドレイク一行からは最大の障害と見なされることに。(*7) 事実幾度もカルデア一行の攻撃を阻み、『stay night』同様『十二の試練』による圧倒的な耐久力で文字通り壁として立ちふさがった。 しかし、一度はアステリオスの奮戦により単純な物理攻撃で『十二の試練』を破られ(アステリオスの筋力は「A++」である)一度殺される。 その後アステリオスと組み付いた体勢のままヘクトールの『不毀の極槍』を受けて串刺しの状態となり、アステリオスの振り絞った最後の力で海中に没する。 …が、バーサーカーは生きていた。 正確には、『十二の試練』の効果で蘇生したのだが、カルデア側のサーヴァントが複数体で挑みながら2回殺すのが精一杯という事実は、 ファンに改めてその恐ろしさついでにそんな奴を6回殺したエミヤの強さを知らしめた。 そしてカルデア一行を潰すべくイアソンの命令で襲撃をかけるが、主人公達の、 「エウリュアレを利用してバーサーカーを誘導し、ダビデの『契約の箱(アーク)』にバーサーカーを触れさせることで殺す」 という決死の作戦に乗せられ、『契約の箱』のある場所まで誘導させられる。 バーサーカーも『契約の箱』の危険性は理解していたため抵抗したが、誘導された場所が一本道のカタコンベであり避けようが無く、 最後は主人公たちの攻撃で押し込まれ、『契約の箱』に触れてしまう。 そして『契約の箱』の「ダビデ以外の箱に触れた者の魔力を問答無用で奪い殺す」という能力により、『十二の試練』も無効化されて即死した。 終局特異点 1部最後の大決戦MOVIE大戦FGO~魔神柱年末収穫祭~「冠位時間神殿ソロモン」でも登場。 異常な戦力差に悲鳴を挙げるイアソン(味方陣営)に、メディア(リリィ)らが「船を守りつつ防衛に徹しよう」と進言する。しかし当のイアソンは… 「いやヘラクレスに全力攻撃させて援護した方が効率的っつか一択、強い奴活躍させるのが最善だろ(意訳)」と一蹴、イアソン本人も操舵に集中する。 いつも逃げ腰かつ保身に全力なクズ野郎みたいなイアソンが突然打ち出した、自分自身をも犠牲にしかねない大胆な作戦に周囲は驚愕。 ヘラクレスにも「バーサーカーと言えど戦いに関する事なら理解できるだろ!」というイアソンの呼びかけに対し話を聞いたヘラクレスもニヤリとしてみせるなど、互いへの信頼をうかがわせた。 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界アガルタ』 1.5部でも登場。ただし本来のヘラクレスではなく、狂化をさらに突き詰めた絶対暴走状態…「超狂化」ともいうべき状態で歪曲召喚されている。 この時のヘラクレスは「ヘラクレス・メガロス」と呼ばれている。 このメガロスは霊基自体強化されており、従来のヘラクレスでさえ比較にならないほどの超パワーを誇り、身体自体も巨大化。 神出鬼没に表れては目につくものに襲い掛かる、厄介な怪物と化していた。 そしてこの状態で宝具『十二の試練』を発動させており、実際に戦闘になると11回分のガッツが付与されている。 ストーリー上は一定回数ガッツを削るたびに戦闘が中断されるため、本当に12回連続で殺さないといけない訳では無いが、 それでもとんでもなく攻撃力が上がってて厄介極まりない。 ロストベルトNo.2『無間氷焔世紀ゲッテルデメルング』 2部でも登場。夢の世界に落ちた主人公の前に、突然門番として立ち塞がる。 とある複合疑似サーヴァントの護衛として主人公の手から守っていたが、悪意のないことを伝えられ引き下がる。 その後はあちらが主人公達の側に付いたことで味方に。パワフルさは健在であり、大型の剣をその力だけで受け止めている。 ロストベルトNo.5『神代巨神海洋アトランティス』 本編登場以前にアルテミスの砲撃を受け止めたことで消滅している。 ユニットとしての性能 原作のイメージ通りのパワーファイターで、適正レベルであれば原作よろしく適当に殴っているだけで雑魚を斬り飛ばしていく。 スキルも優秀で、ただでさえ高い火力をさらに底上げする「勇猛」、相手の攻撃を1ターンだけ無敵状態になり回避する「心眼(偽)」、 そして一度だけHPが0になっても復活できる「ガッツ」効果を得る「戦闘続行」と、単純ながら強力なものが揃う。 ただしこのゲームでのバーサーカークラスは戦闘システムの仕様でシールダーとフォーリナー以外の全クラスに割増ダメージが与えられるが、逆に全クラスから割増ダメージを受けるため、 雑魚の連続攻撃やクリティカルによる事故で1ターンで事故死することも。原作の不死身の耐久力はどうした。 幸い「心眼(偽)」「戦闘続行」と耐久力を補う手段はあるため、適度にこれらのスキルを使って事故死を防ぎたい。 総じて、攻防のバランスが最初期キャラの中でも良く、後述の絆礼装の性能もあり、 チュートリアルのガチャで出てくる☆4サーヴァントどころか、☆4全体で見ても「当たり」サーヴァントの一騎と言われている。 宝具は『射殺す百頭(ナインライブズ)』。強力な単体攻撃で、防御力ダウン効果付き。 演出ではおなじみの斧剣で敵を滅多斬りにし、最後に地面が割れるほどの一撃を叩き込む…というかなり爽快感のある代物。 バーサーカー時には使えない宝具じゃないのかって?世紀末聖杯戦争でも使えていたし「強力な連続攻撃」ぐらいの扱いなんだろう多分 逆に『十二の試練』は失っている。マテリアルにも「『十二の試練』は今回の召喚では発揮されていない」と明記されている。 …しかし2016年秋頃のイベント『ネロ祭再び ~2016 Autumn~』では、FGOの戦闘システムにおける十二の試練の再現として、 HP12万でパッシブスキル『非情なる十二の試練』として「HPが0になった時50%回復して復活する状態(ガッツ)」を11回付与された彼が登場。 このパッシブスキルは第六章に登場した『ギフト』と同じく白枠に囲まれておりバフ解除効果で解除できないため、本当に12回殺す必要がある。 『stay night』のように○回分殺すなんて真似は(ほぼ)出来ない。バーサーカーの驚異的な火力に異常なタフさが加わり最強に見える。 また上述のようにアガルタでも『十二の試練』持ちヘラクレスが登場している。 …本題はここから。 FGOにはキャラの絆ポイントを最大値まで溜めると、該当キャラ専用の礼装(通称:絆礼装)が貰える。 基本的に絆礼装は殆どの場合少ないパラメータ値に対し味方全体のカード性能アップなどという申し訳程度の効果が多いのだが、 ヘラクレスの絆礼装である《雪の城》の効果は『ヘラクレスにガッツ3回付与(復活時HP1)』という非常に強力なもの。 これを装備させた場合、本作のガッツの仕様(*8)も相まって理論上スキル最大強化時において8ターンもの間居座る事ができる。 加えて、単体宝具でバスター3枚のバーサーカーで、かつ本人の攻撃力も高いという点が敵ボスとのタイマンにおいて非常に噛み合っており、強敵相手の殿要員の最適解の一つとして扱われている。 また単騎運用でも強力であり、ヘラクレス単騎で1部ラスボスを倒しきれてしまう。 更に2020年8月10日に遂に実装された強化クエストにて「戦闘続行 A」が「不撓不屈 A」に進化し、 絆礼装のガッツに重複してガッツが付与出来る様になった上に、ガッツが発動する(=倒される)度に5ターンのバスター強化20%バフが付く様になった。 これにより単騎運用時の火力が上がっただけでなく、スキルの方のガッツをすぐに使用出来る様になった為、 アトラス院のマスタースキルでCT減少を利用して最大で9ターン居座ってバスターブレイブチェインを叩き込む事が理論上可能となった。 大英雄ここに極まれり、といった所である。 ……難点は、絆礼装獲得は莫大な絆ポイントが要求されるエンドコンテンツの1つであること。 具体的にはヘラクレスの場合、礼装獲得に必要な絆ポイントは実に149万ポイントである。 フリークエストでもらえる絆ポイントが多くても800程度と言われたらその莫大さがわかるだろうか。 メインクエストならばそれより多く貰えるが、それでも常に出撃枠にヘラクレスを置き、絆ポイントをブーストする礼装をフル装備しても入手から半年程度の時間が必要になる。 また、ガッツで回復するHPがあまり多くはない為、呪いなどのスリップダメージでガッツを削られると居座れるターンがどんどん短くなる。 特にケルヌンノス相手にはこの弱点が突き刺さってしまう。 特殊会話は狂化している為に発生しないが、書籍マテリアルには関係者へのコメントの記載されている。 上記のメディアやアタランテ、イアソン以外にもコメントがあり、神の被害を受けた者同士であるメドゥーサには「神は相変わらず最低だなぁ」と同情の意を寄せている。 また師であるケイローンを誤射で殺めた事を後悔している事をもらしているが、 「争いを止めようと割って入ったケイローン師も覚悟していたのであろう」と師の覚悟を想う発言をしている。 もっとも伝承ではケイローンは酒に酔ったヘラクレスに巻き込まれた形で毒を受けた純粋な被害者であり、また酔っ払い同士の諍いは嫌いと色々とアレな反応している模様。 そんな訳でマイルームではケイローンの前では非常に気まずそうな態度になってしまい、ケイローンの方が気を使っていることが語られる。 ──────▂▂▅▅▆▆▆▆▇▇▇▇▇▇▇▇!!(追記・修正お願いします) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- キャラクターや作品に対しての誹謗中傷等を行った場合、IP規制・コメント欄の撤去等の措置がされる可能性がありますのでご了承下さい ▷ コメント欄 [部分編集] 反対意見もなかったようなので、コメント欄のリセットを行いました。 -- 名無しさん (2018-01-27 19 35 31) GOでぐだ男たちがやった、『契約の箱に触れさせて殺す』は、SN次元でも有効なんだろうか? -- 名無しさん (2018-08-08 15 36 04) 黙々と緑の亀の甲羅を踏み続けて生命ストックを回復するバーサーカー -- 名無しさん (2018-10-09 15 20 16) しかしまあ、アインツベルン家といいケイネスといいトッキーといい、魔術師という気質と戦闘家の資質は相容れないのだろうか…。 -- 名無しさん (2018-10-09 18 52 59) バサクレスとしてのこいつが活躍すればするほど作者的には強い扱いにしないようにしてるエミヤの株が相対的に上がってしまうという -- 名無しさん (2019-01-08 17 35 44) そもそも、「子供を生贄にして行う儀式」の従者(サーヴァント)として呼び出す英霊じゃなかったわな -- 名無しさん (2019-06-08 07 45 15) ↑3そりゃそうでしょうね。手段と目的が互いに相反しているような存在なのだろうから。 -- 名無しさん (2019-09-16 01 23 24) ちなみにアトラスの試練のせいで「世界の重み」には経験があるため、「世界を切り分ける」エヌマ・エリシュに多少なりとも耐性持ちという説あり。どうしろと。 -- 名無しさん (2019-09-29 04 41 13) 言うちゃ悪いけどアインツベルン、「戦争」のセンスはド三流よね…。黒鉄さん家のイッキさん辺りに「たたかい」のイロハを教わった方がいいんでないかい? -- 名無しさん (2020-08-30 18 12 16) 思考が失われるので、結果的に反逆の危険性も無くなるだけがバーサーカーとして呼び出す利点だよねっていう -- 名無しさん (2021-04-15 01 52 55) 理性取り戻したら間違いなく漢の塊、という評価以外見当たらない。彼の口からイリヤについてどう思っていたか、聞きたい -- 名無しさん (2021-06-26 12 19 41) 下手すれば、アサシンクラスで呼び出して諜報に徹させて「どこの誰をどうすればイリヤを守りつつこのバカ騒ぎにケリがつけられるか」と考えさせた方がいいという可能性すら… -- 名無しさん (2021-06-26 16 17 15) 聖杯戦線で初代様といっしょに大活躍中。 -- 名無しさん (2022-06-16 19 19 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/190.html
早乙女正美 バーサーカー 「これは、本来ならばあり得ない、潰えるしかない可能性――」 ……アンジェリカケージ、ジャイロサイブレータ、あるいは何処でもない領域の、その狭間に少女が漂っている。 どこまでも穏やかで、自然で、透き通っていて――。 そして、四月に降る雪のように、積もることなく溶けていくしかない“儚さ”が、少女にはあった。 「けれど、どんなにささやかで、限りなく叶う事のないような夢であっても、いつの日か“突破”できると信じている――」 「錆びた屑でも本物になる――想像力〈イマジネーション〉さえあれば」 「彼は――あのやり方で“突破”する事ができるのかしら、ね……」 1. 月海原学園一年D組の早乙女正美が“それ”に気が付いたのは、放課後の掃除が終わって教室から出た、丁度その時の事である。 (む……) それは“あざ”なのだった。 胸の辺りにいつの間にか存在していたそのあざは、痛みこそもたらさなかったが、その代わりに言葉では表現できない奇妙な感覚を正美に与えた。 「どうしたの?」 廊下でぼうっとしていた正美に話しかけてきたのは、二年D組の百合原美奈子だった。 「いや……なんでもないよ」 正美は百合原に目線を合わせた。 「それより、君の方こそどうしたんだ。今日は予定の日じゃあないはずだぜ」 「予定がなきゃ、会いにきちゃいけないのかしら?」 いたずらっぽい調子でそんな事を言いながら百合原は微笑む。 正美が見慣れたはずの、なんの歪みも濁りもない優しい微笑みは、どうしてか、本来のものとは全く違うように思えた。 (ぐっ……!) その瞬間“あざ”の感触が、より強くなった。まるで――何かが“浮かぶ”ような感触。 「……ねえ、本当に何でもないの?」 百合原が心配するように正美を見つめた。 正美は極力表情を読まれないようにしながら、口を開いた。 「ああ……すまない。心配をかけたくなかったんだが、少し調子が悪いみたいだ。でも、君が近くにいれば平気さ」 「もう!」 ちょっと怒ったような表情を作ってから、百合原はくすくすと笑う。 「でも残念、今日はそういう訳にはいかないのよね。ほら、もうすぐ学園祭でしょう? その準備があるの。それを伝えに来たのよ」 「ああ、そりゃ本当に残念だ」 「早乙女君にも手伝って貰おうと思ってたんだけど――無理しない方がいいわよね。茶道部の部室で■■さんが待ってたんだけど」 「じゃあ、帰る前に謝りに行ってくるよ」 「そう――それじゃ、気をつけてね」 それで会話は終わってしまって、百合原は去っていった。 (こっちも、行くとするか――) こんな事は放っておいてもいいのだが、少しでも疑われるような行動は避けるべきだろう――そう正美は判断した。 (……なに?) そして――自己がそう判断を下した事、それ自体に正美は大きな戸惑いを感じた。 疑われる? 一体、誰から? 精々が陰口を叩かれる程度の事じゃあないのか? 「う、うう……」 まるで、自分が自分でないような違和感――それを無視して、その場から逃げ出すように正美は部室へと向かって歩いていった。 “あざ”から浮かび上がる何かは、ますます強くなっていく……。 2. この廊下はこんなに長かったろうか――。 そんな事を、正美は考えている。 もちろん物理的な距離が変わるわけがなく、自分がそう感じているにすぎないのだが、今度は何故そんな風になったのかという疑問が出てくる。 「うう……」 そもそも、百合原美奈子と自分は一体どんな関係だったのだろうか。 ただ成績がやたらにいい女――覚えているのはそれだけである。 “予定”というのは一体なんだったのか? 二人で“何か”をする手はずだったのか? それをする筈だった“彼女”は――本当に百合原美奈子本人だったか? それに――部室で待っている人物というのが、どうしても正美には分からない。 草津秋子、野口佐知子、鈴宮孝子、木下京子――そんな、殆ど接点がない、どうでもいい名前だけが浮かぶ。 だが、違う。 そもそも、もっと先に出るべき名前がある筈なのだ。 虚しくて、中途半端なクラスメート。 意思のある、力強い目をした委員長。 かつて自分が告白した相手であり、今や“敵”となった炎の魔女……。 「敵、だと……」 学校という場、学生という立場に相応しくないその単語は、何故か強い説得力を持つような感じがした。 (ま、まさか……これは“攻撃”を受けているのか……!?) 有り得ない話ではない――“彼女”はある機構から追われている。 やつらは“彼女”と同じように普通人にはない特殊な能力を持っていて、その中には精神に干渉する物もあると――。 「ううう……!」 得体のしれない記憶が蘇っていく。 一刻も早くこの場から離れようと思う正美の意思とは裏腹に、足は部室の方へと向かっている。 行かなくてはならない……この先にあるものを、確かめねばならない。 いつのまにか辺りはしんと静まり返っていて、物音ひとつしない。 部室の前まで辿り着いた正美は、ごくん、と唾を飲んだ。 ゆっくりと扉を開く。 「あ、早乙女くん――」 何という事はない。 中にいたのは、名も知らぬ、ただの女子生徒でしかなかった。 しかし正美は安堵する事はなかった。 『ねえ狭間さん――人間は自分が何を求めているのか、それを事前に知る事は決してできないんだよ。 運命というのは目の前に現れてからでないと、それが運命であると悟れないんだ。 そして現れてしまったら――もう二度と元に戻ることはできないのさ』 (ああ、そうか――) 数日前、あるクラスメートに語った事を思い出しながら――正美は、自分がここにいる理由と、これから起こる事を理解した。 そんな正美に向けて何事かを言おうとした女子生徒の顔が、 ――ひゅっ、 という音と共に消失した。 3. 「ぐ……ぐ、ぐぐ、ぐ……」 座り込み、呻き声を漏らしながら、データの残骸を消費しているサーヴァント――バーサーカーを、正美は冷たい目で見つめていた。 普通人ならば目を覆うようなその光景を見ても、思うところは何もない。ただ一つあるとすれば、 (彼女だったら、もっとうまくやる――) という、ただそれだけの事だった。 バーサーカーのやり方からは“彼女”の口吻のような美しさが、全く感じられなかった。 「ぐ、ぐ――は、あ」 “食事”を終えたらしいバーサーカーは、先程まで全身から伸ばしていた触手をずるずると引っ込めた。 「――あー、お腹いっぱい。ごめんねえマスター、ビックリしたでしょ?」 へらへらと笑うそいつは、正美と同じくらいの年齢の、少女の姿をしていた。 正美のすぐ近くにまで足を進めたバーサーカーは、口を開いた。 「んー、あのさ、いつもっつうか、生きてる頃はこんな無差別殺人みたいなマネはあんまりしてないのよ、いやマジに。命令にはきちっと従ってました! 反省しております。NPCさんの犠牲は忘れない! 例えここが仮想現実だろうと、NPCだって生きてるんだもんネ! ほら、命の価値って平等でしょ? だから聖杯戦争で勝つ為にマスターは殺してもいいけど、NPCは殺しちゃダメってのは一種の差別ではなかろうか! うむ、ハムちゃん今日も絶好調! まあ言い訳なんですけどね! えーと……黙ってられると落ち着かないんだけど。もしかしてニセモノの生活の中で、大切な人なんかだったりした?」 息つく暇もなく喋り続けていたバーサーカーが、少し――本当にほんの少しだけ、表情を曇らせる。 正美はそれを無視して、 「あれには何の役割もない――名前すら設定されていない。だからどうでもいい。そんな事より」 黒く変色し、既に消去が始まっている残骸を指差した。 「――残さず喰え。せっかく殺したものを無駄にするんじゃない」 ひょう、と口笛を鳴らし、バーサーカーが背から触手を伸ばす。 そうして正美の方を向いたまま、残骸を喰らい尽くした。 「いやあ、話が早くて助かるわ。よっ、極悪人!」 「何とでも言え。僕は絶対に負ける訳にはいかない。勝ち残る為なら何だってやるさ」 「ふーん……ま、そうじゃなきゃわざわざこんな事に参加しないわよね」 どうでも良さそうな態度でバーサーカーが言った。 「んじゃ、とっととこんなとこからはおさらばといきましょっか。この学校ってとこ、なんか嫌いなのよね」 「待て」 「何よ。あ、言っとくけど霊体化はちゃんとするから! それくらいのジョーシキは持ってるわよあたし。 さっきのはほんとに事故っていうか、すっごいお腹減ってたから仕方なかったの! 今も油断するとやっちゃいそうだけど」 「そんな事じゃない――」 今まで自分が接してきた相手とはあまりのも異なるバーサーカーにいらいらとしながら、正美は部室を見渡す。 「この部屋には“痕跡”が残っている――君が殺した奴の血なんかは勝手に消去されてくれるが、そうはいかないものもあるからな」 「はー。どうでもよくない? もうそろそろバトル開始って時に、いちいちそんな事気にしなくていいじゃん。ハゲるわよ?」 「いいから静かにしろ。それに、君がいるだけで僕はどんどん消耗するんだ。もう引っ込んでいろ」 へいへい、などと呟きながら、バーサーカーはその場から姿を消した。 それでも気配だけは感じられている。 これが“繋がった”という事なのだろう。 (本格的に“普通”ではなくなったか――) そう考えながら、正美はこの部屋で起こった事を消却してしまう為の作業を始めていった。 4. 「――んでさあ、マスターってばどんな願いを持ってるワケ?」 作業が粗方終わり、人がいない事を確認してから、慎重に学園から夜の街へと出て行った正美に、そんな質問が投げかけられた。 「別にどうしても聞きたい訳じゃないんだけど、お約束って事で。 あ、でも、みんなのため的なのはどうかと思うなー。こういうのは利己的で、セルフィッシュなものじゃないと!」 姿を消したままのバーサーカーの調子は、友人にでも話しかけるようである。 はっきり言ってしまえば、鬱陶しい。 正美が求めるのは“スレイブ”であって“サーヴァント”ではないのだ。 それでも出来る限り協力せねば……いや、その力を利用しなければならない事が分かっている正美は、そんな事をおくびにも出さずに答えた。 「……裏から世界を支配する機構がある。そこで作られた合成人間の中に、脱走した者がいた。 僕は、彼女と出会って――そして、好きになった。だが、機構の連中は脱走した彼女をずっと付け狙っている……。 だから、彼女が……いや、僕と彼女が二人で生きていけるように、世界を変えてしまいたい。それが僕の望みだ」 そう――この戦いに参加する前から、正美はずっとその為の活動を行ってきたのだ。 正美の言う、彼女――人喰いの怪物マンティコアと共に。 彼らの夢は、自分達を中心として人間社会そのものを作りかえてしまう事であった。 それでも、二人の間に芽生えた感情は本物だった。 しかし――。 『――我が身を“情報”に変えて、今、御許に“報告”を送る!』 正美はマンティコアのオリジナルになった存在だという“天から降りてきた男”が発した光からマンティコアをかばい、そして――。 (まさか、彼女が施設から持ちだした“木片”とやらが本物だったとはな――) そして気が付いた時には、この“箱舟”の内部にいた。 あの“エコーズ”と“箱舟”に何の関連があるのかは謎だ――全く関係ない可能性も高いだろう。 だが、これで状況を掴んだ、と正美は感じた。 草津秋子の、紙木城直子の始末が一歩早かった幸運のように、またしてもチャンスが巡ってきたのだ。 (だが――もう、次はない。これに負けてしまえば、本当に後はない……!) だからこそ、今まで以上に慎重に、大胆に動く必要がある。 何より、これは“戦い”なのだ。 いずれは機構とも戦うつもりだったとはいえ、自分たちと同じような力を持った者との戦いは正美にとっては未知の経験だ。 サーヴァントの力は絶対に必要になる。 故に、嘘は一切つかず、それでいて“英雄”であるというサーヴァントに好まれそうな返答をしたのだった。 しかしバーサーカーは、 「――ん、ああ、そう」 と、どうにも気のない返答をした。 (……なんだ?) それに小さな違和感を感じながらも、正美は再度口を開いた。 「お気に召さなかったか? 理解されようとは思っていないけどね」 「そうじゃねーわよ。なーんかヤな気分になったのよね、今の話。あ、マスターの事嫌いとか思ってる訳じゃないから。純粋にあたしの問題」 「ふん――まあ、ある意味では、僕達のために他人を犠牲にしようと思っている訳だからな。君はどうなんだ?」 「へ? 私の方? んー、言われてみると別にないかなあ。私ってむしろ願望機を守ってる側だったし。 やりたい事もあんまりないし、やり直したって何もかもうまく行く気なんてしないし。あ、考えてみたら生きてる事からそんなんだったわ私。アハハハハ!」 軽い調子でそんな事を言う。 「……聖杯の力を信じていないのか、君は? 僕だって今でも半信半疑だけどな」 「あー、神さまって実は重い岩を持ちあげられないくらい力が無いとか、そんな話? でもムーンセルの能力は本物よ。 あたしが知ってる願望機――反エントロピーとか空想具現化とは違うみたいだけど。そこに関しては心配無し」 「要するに、君が空っぽってだけの話なんだな」 「そういう事。あ、仲間とかはちゃんといたからね! その辺勘違いしないでほしいんだなあ」 「もういい――」 溜息をついて、正美は話を打ち切った。 とてもついていけない。文字通り、住む世界が違うという奴なのだろう。 先程の“食事”によって魔力が大きく補充された事で、多少は正気を取り戻したという事らしいが――これならば黙っていられた方がずっといい。 「――これからの方針を伝えるぞ、バーサーカー。まずは、当然の事だが拠点を捜す。 ずっと歩き回る訳にはいかないし、野宿なんて襲って下さいと言ってるようなものだからな。 その後は――君の“食事”を捜す事になる」 「ほほーう。そりゃ積極的にマスターを捜してぶっ殺す……って事じゃあ、当然ないわよね」 「ああ……その手もあったか。別に、マスターやサーヴァントの魂だって喰えない事はないんだからな――」 二人はあくまでも淡々と、当然のように、他者を喰らう事を前提として動いていた。 身体的には普通人でしかなく、魔術と電脳、その双方の知識を持っていない正美は、定期的にバーサーカーに“食事”を取らせねばならないのだ。 「……でも、上手く事が運ぶとは限らないわよね。自分が弱いなんて思っちゃいないけど、今のままじゃ私だって全力を出せないし。 NPCにしても、やりすぎたら警告受ける事になるだろうし。どうすんの?」 「やりすぎなければいい」 「うっわ、凄いカンタンに言うなあ」 「明確に禁じられているのは、無差別な大量殺人だ。それに加えて――監督役はもちろんだが、何らかの役割を持ったNPCもいるだろう。 そいつらには手を出す事ができない。つまりは、現実と同じように、明らかに騒ぎになるような事はできないという事だ。 逆に言えば――そうでない、ただの街の住人というだけの連中を狙う事は、ルールには抵触しない。 もちろんNPC同士で交流を持っていたり、マスターと接触している奴もいるかもしれない……そうなったらニュースにはならずとも、こちらの情報が漏れる可能性がある。 孤独な、いなくなっても困らないようなNPC――そんな奴を捜す事になるな。僕はマスターである事を隠したまま、学校に通うつもりだ。状況にもよるが、基本的にはそこで見繕う」 つまりは“今まで”と変わらないという事だな――と、心の中で正美は思った。 「へえ? 随分手馴れてるって感じね、別にいいけど。で、相手の方から襲ってくるまではそうやってひたすらチャージって事でいいの?」 「いや、それだけでは駄目だ」 正美は頭を振る。 「僕らのようなリスクを犯す事がなく、それでいて陣地に籠って効率的に魔力を貯める事が出来るサーヴァント――キャスターの存在が問題になる。 長期戦になればこちらが絶対的に不利だ。こちらの強化とキャスターを撃破する事、その二つを並行して進める必要があるな。 その為には他のマスターとも協力する事になるかもしれないし、だからこそ疑われる訳にはいかない」 「了解。と言っても私、バーサーカーだしなー。面倒くさいのはマスターに全部任せちゃうんで、そこんとこヨロシク!」 そうして、バーサーカーの気配は消えていった。勿論完全に消えた訳ではなく、休んでいるだけなのだろう。 無駄な会話など必要ないと思っている正美としてはありがたい事である。 「――ごふっ……!」 そして、唐突に――正美は吐血した。 如何に少女の姿をしていようとも、バーサーカーは強大な力を持ったサーヴァントである。 正美に相応の負担がかけられるのは当然と言えば当然の道理だった。 しかし、正美の瞳には絶望や苦しみの色は、全くなかった。 “生きること”というものに対しての根深い憎悪――それによって世界の敵となった一人の少年は、再び“人喰い”と出会った。 それがどんな結果を招くのか、この時点での当事者達は、何も気が付いていなかった。 【クラス】バーサーカー 【真名】ハームレス 【出典】パワプロクンポケット14 【属性】中立・狂 【パラメーター】 筋力:A 耐久:D 敏捷:B 魔力:D 幸運:E 宝具:C 【クラススキル】 狂化:C- 筋力と敏捷が上昇するが言語機能が単純化し、複雑な思考を長時間続けることが困難になる。 このバーサーカーの場合、多量の魔力を補充する事によって、短期間かつ非戦闘時に限り、一時的に思考能力を取り戻す事が可能となる。 それでもマスターにかかる負担は相当なものであり、定期的な魂喰いを迫られる。 【保有スキル】 自己改造:E 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 このランクが上がれば上がる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 直接捕食を行う事で、効率的に魔力の補充が可能となる。 戦闘続行:A 生還能力。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 被暗示:C 生前のバーサーカーにかけられた暗示。 存在しない筈の記憶が『蘇る』という、科学的には説明不可能な現象に苦しめられたバーサーカーは、定期的に精神治療を行っていた。 何らかのカタチで記憶が蘇った場合、『狂化』のランクが変動する可能性がある。 【宝具】 『無害な怪物(ハートレス・ハームレス)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:10人 戦闘用に造られた、バーサーカーの肉体そのもの。 自由に姿形を変える事ができ、脳も心臓も凄まじいスピードで再生可能。自らの心臓を圧縮し、超硬度に高めての投擲を行うなど、その再生能力は攻撃にも転用できる。 更には素早いスピードで触手を伸ばす事での切断攻撃、捕食などを可能とする。 『再生しなくなるまで殺す』という、困難ながら単純な戦法が有効である事が弱点。凍結などによる足止めにも弱い。 ――が、自らの身体に作用する攻撃に関してはその殆どを無効化できる。 例えそれが『機械だろうが霊体だろうが、存在しているものならばあらゆるものを殺せる』という呪いであっても、攻撃を受けた瞬間にその部分だけを切り離す事で、バーサーカーはその影響を受けない。 故に無害〈ハームレス〉。バーサーカーにその名が与えられた所以である。 【weapon】 触手:身体から伸ばす、武装したサイボーグ程度なら一瞬で殺害、捕食が可能な触手。射程は5メートル程度。 【人物背景】 世界を裏から支配する企業・ジャジメントに所属する生物兵器。 その名はあらゆる攻撃を『無害』とする事に由来する。 女子高生くらいの外見に違わず、精神年齢もやや低め。それでも自らが怪物である事は充分承知しており、組織の命令には忠実に動く。 今回はマスターの性質によって『人喰い』としての側面が強く出たバーサーカーとして召喚されているが、 本来のクラスであるアーチャーとして召喚された場合、変形能力を失った代わりにビームを撃ちまくる天使型文明埋葬兵器として現れるとか。 なお、ハームレスはある生物兵器の更にクローンである。 ハームレスのオリジナルである生物兵器はとある事件が起こるまでは一般家庭で普通に暮らしており、野球部に所属する兄を持っていた。 『妹キャラ』『兄が野球部』『~レスという名前』と、何処かの悪魔憑きの妹を彷彿とさせるプロフィールの持ち主。 【サーヴァントとしての願い】 特になし。マスターに従って楽しく殺し合い。 魂喰いに躊躇はない。トッテモ、オイシイヨ! 【基本戦術、方針、運用法】 スペックは高いものの、過信できるほどではない。 強力な再生能力に任せて多少の無理は可能だが、それも魔力が確保できればの話。 基本的にはマスターの方針に沿って動くことになるだろう。 防衛戦が得意なので、なるべくならこちらから動かず拠点で相手を迎撃したい。 【マスター】早乙女正美 【出典】ブギーポップは笑わない 【参加方法】 マンティコアが統和機構から逃亡する際に持ち出した『ゴフェルの木片』を持っていた。 エコーズの光に巻き込まれた直後に召喚される。 【マスターとしての願い】 マンティコアと共に生きられる世界を作る。つまり、世界征服。 【weapon】 ごく一般的なボールペンとナイフを所持。 【能力・技能】 身体的には完全な普通人……の、はず。 世界の敵なので死神が突然出てくるかもしれない。 【人物背景】 深陽学園に通う男子生徒。頭が良く優秀だが、普段はそれを隠すように目立たぬように生きている。 本人も気付いていないが“生きること”というものに対しての憎悪を抱えており、それは自分も例外ではなく「圧倒的な存在に殺されたい」という性癖を持つ。 それでもそのまま普通に生きていけるかもしれなかったが、人喰いの怪物マンティコアと出会った事で自分の事をはっきりと知ってしまい“世界の敵”となる。 出会った当初はマンティコアに殺されかけたが、自ら協力を申し出て、そのまま恋愛関係に至る。 マンティコアはそれが生存条件だったから人を殺していたが、早乙女は理由らしい理由もなくただただ殺し続けた。 そして、生きていれば“とりかえしのつかないもの”を探し出して、世界を破壊してしまうとして死神――ブギーポップに狙われる事になる。 しかし、自動的な存在であるブギーポップですら監視しなければ見つける事ができず、普通人を遥かに上回る能力を持つ合成人間をあっさり返り討ちにしてしまう霧間凪の不意をついて致命傷を与える事に成功している。 何の能力も持たない普通人でありながら、意思の力だけで途轍もない戦果を発揮した恐るべき人物。 (……単に長く続いてるシリーズにありがちな、初期作品の納得いかない描写ってだけじゃないの?) (まあいいじゃん) 【方針】 優勝し、願いを叶える。 その為に疑われないように行動しつつ、魂喰いによってバーサーカーの強化を行う。