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桐生水守が次に目を覚ましたのは、暗く閉ざされた狭い部屋だった。 まどろみから徐々に覚醒する意識につられ、伏せっていた寝台より身を起こす。 ……此処は?……それに私は何を……? やがてはっきりと取り戻されていく思考が思い出すのは気を失う直前の出来事。 ホーリー部隊隊長マーティン・ジグマール。 高町なのはの制止を振り切り、彼の執務室へと直談判に行き……。 そして知った………真実。 「……そう、これが真実を知るということ……」 ポツリと力なく呟きながら、結局は無力に捕らえられるという結果に終わった自身。 恐らくは、あれから意識を失いこの部屋へと監禁されたのだろう。 仮にも一介のスタッフとは言えども本土の大財閥の令嬢である自分に……否、機密扱いとなっていたあの『真実』を知らされた時点で、このような行動に相手が出るということは自分の処分も既に決まったようなものだろう。 秘密裏に謀殺……我が身に待ち受けるであろう未来に恐怖で怯えるのと同時に水守が考えていたのは、やはり結局彼のことだった。 ……そう、彼だ。自分がこの大地に再び舞い戻ってくることを決めた理由であったあの少年。 ただ想い出を確かめたかっただけ……自分は彼ともう一度逢いたかったのだ。 そう――― 「―――劉鳳」 ポツリと想い人のその名を儚く呼ぶ水守。 当然、この冷たく暗い閉ざされたこの部屋でソレに応える者は誰も居なかった。 けれどそれでも、ただ無意味なだけであろうとも想い人のことを只管に桐生水守は思い続けていた。 魔法少女リリカルなのはs.CRY.ed 第5話 ストレイト・クーガー あの日、桐生水守がマーティン・ジグマールの元へと直談判へ赴いて後に消息を断った後。 高町なのははいつまで経っても彼女が戻ってこない現状に異変を抱き直ぐに行動ヘと移った。 ジグマールの元へと訪れ、彼女が此処を訪ねて来たはずだがその後どうしたのかを問い質したものの返ってきたのは与り知らぬという応対でしかなかった。 「……確かに、桐生君が私の元を訪ねてきたのは事実だ。私が直接応対し話も聞いた。……ふむ、何を話したか? 悪いがそれを答えるわけにいかないな。こちらにも色々と守秘義務というものがあるのでね」 のらりくらりとしたそんな態度ではぐらかすジグマールに忌々しさを抱いたものの、こちらから強く出られるだけの証拠が無いのも事実だった。 結局、確たる成果も無く水守の行方は杳として知れないまま、ジグマールからは話を終えた後に出て行った彼女の行方は知らないとだけ言われた。 「まったく嘆かわしくはあるね。我がホーリーのお膝元でスタッフが神隠しに会おうなどとは」 そんなふざけた事を言ってきたジグマールに当然なのはは苛立ちを必死に抑えながら真面目に彼女を探す気は無いのかと抗議するも、返ってきたのはイーリィヤンに目下全力で行方を捜させているなどという本当なのかどうかすら疑わしい返答のみである。 むしろ彼の“絶対知覚”を用いながらも数日経ってすら成果が無いという現状そのものが疑いに足る証拠ともなるだろう。 だがなのはがどれだけそんなことを主張しようともホーリーからすればただの言いがかりのレベルでしかなく、まともに対応すらもしてくれない。 それどころか、なのはがジグマールより逆に厳命されたのはこの一件を他の者に広めないようにしろという実質的な緘口令だった。 無論、情報を開示して彼女の行方を知る新たな手がかりを求める方が重要だと抗議はした。 だが返ってきたのは消えた桐生水守が大財閥の令嬢であるという事実と、市街で人が消えたなどという物騒な噂を広めるのは徒に余計な混乱を生むだけであるという返答であった。 大スキャンダルにもなりかねない事実を隠蔽……どれ程言葉で飾ろうが結局はそれでしかないだろうとなのはは強く苛立った。 しかし結局、特例とした権限を与えられる身であれども自分たちが所詮は外様でしかないのは事実。 郷に入れば郷に従え……癪でしかないその言葉通りに表面上においては上からの圧力に屈する他になのはに道は無かった。 己の無力さを実感する悔しさを久しぶりに今、なのはは味わっていた。 『ホーリー部隊が行動を起こした以上、私の処遇は決定されたのも同然でしょう。 この事は、誰にも伝わらないかもしれませんが……私が生きていた証として此処に纏めます』 手元より没収されていなかった支給品のシステム手帳。 桐生水守は監禁をされている現在、コレに一縷の望みを託し最期の手記を覚悟して自分の辿ってきた全てを記入しようとしていた。 『“あの時”から始まった、この事実を………』 こうして、桐生水守は今……自身が知ったことの全てを此処に記し始めた。 二十二年前、自然現象ではありえないほどのエネルギーを放出し、半径約20km・高さ240mにも及ぶ大隆起現象が神奈川に発生。 これにより首都圏全域はその機能を失い、政治や経済も長期に渡り停滞を続けることになる。 本土に余力が出来るまで五年、結果的に放置され続けたその大地を人々は『ロストグラウンド』と呼び、忌み嫌った。 ロストグラウンドは復興した本土側や国連からの経済援助を受けて形成された『市街』と、未だ未開発の地域に大きく二分され、人々もその隔たりに否応無く区分されてしまった。 未開発地域に住む人々……通称『インナー』は本土の援助を受けつつも自給自足が成り立っており、戸籍の喪失もあってか本土への帰属意識は低い。 大隆起現象から八年、ロストグラウンドは日本で唯一の完全独立自治領『連(むらじ)経済特別区域』となる。 そんな特例処置が認められたのは、本土の経済力低下に伴う復興資金の捻出問題もさることながらこの土地にアルター能力者の存在が確認された為だ。 そこで一旦、水守は手帳に打ち続けていた指の動きを止める。 此処までのことは日本の現代史にも記されている、この世界ならば誰もが知っているロストグラウンド誕生の背景に過ぎない。 此処から先……触れる事を避けられないアルター能力にまで話が進んだのを確認し、水守の胸中は自然と重たくなってもいた。 アルター……かつて自分が魅せられ研究に明け暮れた未知なる力。 今尚を持っても探究への欲求はある。……が、それも前ほどに無機的とも呼べる研究者としての情熱はもう抱けそうに無かった。 だって自分は見て、そして知ってしまったのだ……この能力によって余りにも多くの人間が人生を狂わされてしまったというその背景を……。 アルター能力とは、精神感応性物質変換能力の総称である。 任意に物質を分解、再構成して己の特殊能力形態へと構築する力。 再構築された物体―――アルターは使用者によりその形状などがほぼ固定されており、自立行動ではなく、使用者の脳波と連動していることが確認されている。 ロストグラウンドに誕生した新生児に備わるこの能力は、発現率が年々増加しており、現在の予測値は5%である。 そしてアルター能力者の増加と身体的成長につれて災害からの復興を遂げようとしているロストグラウンドは新たな混乱に巻き込まれていった。 それは……荒野側にいる善悪の判断がつかないネイティブアルターたちの犯罪の増加である。 九年前、内戦状態に陥ったこの地域に対し各国の非難が集中する。 事態を憂慮した時の政府は、ロストグラウンドからの人々の流出を徹底的に阻止し始めた。 貨幣を地域限定とし、衛星からの監視も行うとし、問題を全て封じ込めようとしたのだ。 ………しかしそれから三年、復興しかけた市街がアルター犯罪に巻き込まれる。容疑者不明。 事此処に至って、政府高官たちは武装警察組織『HOLD(ホールド)』の中に、アルター能力者のみで構成された特殊任務用部隊を設立する。 部隊名―――『HOLY(ホーリー)』 ……アルター使いを倒せるのは、アルター使いしかいなかったのである。 ホーリー……自分がこの大地に舞い戻り、現在こうして所属してもいる組織。 ……そして彼が、己の信奉する正義を捧げた対象。 六年の時を経て、こうして舞い戻りこの部隊に所属し日々を過ごす中で、水守はこれまで生きてきて培ってきた価値観と現実との間に大きな隔たりを感じ、ショックを受けもした。 知り合い、言葉を交わしあい同じ職に就いているホーリーの部隊員たちにだってそれぞれ個別に様々なことを思うこともあった。 彼らとは相容れない価値観を有し、衝突による摩擦が生まれた事実もある。 けれど、それでも……未だ、彼らの事を水守はいつかは理解しあえる仲間だと信じてもいた。……否、信じていたかった。 その最大の理由……最も拘っている対象である彼ともいつかは――― こんなにも星空が近い、だからこの大地の夜空は綺麗なのだろう。 都市部の薄汚れた空しか知らなかった水守は、あの日、初めて父に連れられこの大地へとやってきて星空を見上げた時に感嘆の声を上げた。 傍らで共に見上げてくれていた同い年の少年は、大地が近いのだから此処では当たり前だという答を返してきた。 それでも水守は此処が綺麗なところであることは事実だと嬉しそうに笑いかけた。 だが少年はそれに沈痛な面持ちを浮かべながら、壁の向こうの人々が苦しい生活を続けているという事実に心を痛めていた。 優しい少年は、大隆起さえ起きなければ彼らが苦しむようなこともなかっただろうと言った。 けれど当時の水守にとって大隆起は人類がアルターを手に入れる切っ掛けともなった原因。その当時からアルターの神秘性に魅せられていた自分は、訳知り顔でアルターの素晴らしさを語った。 目の前の少年がそのアルター能力においてのある意味では犠牲者であったことも知らず。 普通に生きていくには邪魔なだけ、周りの人間に迷惑をかけてしまう力でしかない……そう苦しげに後に語った心優しき少年は遂に自分が語るアルターの話に耐え切れなくなり大声で制してきた。 興奮により力が咄嗟に発動し、水守の傍にあった壁の一部が砕け、小さな結晶が生まれて床に転がった。 物質の分解・変換による再構成……まさに最前まで己が訳知り顔で嬉々として語ったアルター能力だった。 不用意に能力を発現させ驚かせてしまったことに、少年は慌てながらこちらに謝ってきた。 だが水守にとっては目の前の自分と同い年の少年が選ばれたその力を持っていたことの方が驚きであると同時に、嬉しかった。 そして同時に、そんな素晴らしい能力であるはずのアルターを毛嫌いする少年が不思議であり、それ以上に彼の優しさに惹かれていった。 翌日に、彼の屋敷を訪ね、彼の母親や愛犬と庭先で戯れる彼自身の姿を見て、益々にそんな思いは強くなった。 だからこそ、水守は昨夜に拾っておいた彼が自分に初めて見せてくれたアルター能力発現の証であるその結晶を改めてプレゼントし直してもらうことで友達になった。 ……桐生水守にとって、彼―――劉鳳はそんな経緯で絆を深めた特別な存在だったのだ。 (……そんな優しかったはずの彼が) その後、暫くしてロストグラウンドを離れ本土で六年の時を過ごす内に、思い出を確かめる為に、もう一度彼と会うために自分はこの大地へと舞い戻ってきた。 だが再会を喜び合えると思っていた、水守がその優しさに惹かれていた成長した少年は、彼女の大切な思い出であったあの優しい彼からは一変した存在となっていた。 自らのアルターを嫌い、力を使うことすら望もうとはしなかったはずのあの優しい少年は、自らのアルターを暴力として振るう厳格で実直なホーリー隊員に様変わりを果たしていた。 無論、彼は無頼の輩ではなく、その力を振るう理由が市街の人々の平和を護る為であり、しいてはこのロストグラウンドそのものに秩序を齎すためであったのは理解している。 けれど、それは……余りにも優しかった彼らしくはない、そしてやり過ぎではないのかと思えるほどに過激なものだった。 彼が高潔な理想を抱き、信じる正義の為に戦っていることは理解している。 けれど……水守にはそれが、あまりにも厳しすぎ、そして些かに狭量なものではないのかとも思ってしまったのだ。 そして水守には劉鳳自身もまた無理を通し苦しんでいるようにすら見えた。 彼女には彼の姿が、わざと孤独に耐え、他者を拒絶しているようにしか見えなかったのだ。 それを堪らなく、桐生水守は悲しいと思ってしまった。 何が優しかった彼を変えてしまったのか。 その正確な理由は彼自身のみが知るところだろう、水守としても彼の母の死が原因の一旦であろうことは予想できてもいたが、彼の心の内までをも知りえているわけではない。 彼の実父……このロストグラウンドきっての名士たる劉大連とも面会し、話を聞きもした。 劉大連は息子である劉鳳の事を好きにさせる心算だと言っていた。 『手に入れてないのであろう。……あれが望む全てを』 劉大連は疑問に首を傾げる水守に対してそう言った。 女である自分には分からないかもしれないが、男とは元来そういう生き物なのだと……。 事実、未だに水守には劉大連が言っていた言葉の意味も分からなければ、劉鳳が何を望み手に入れようとしているのかも分からなかった。 分からなかったからこそ、分かりたいと思い……理解したいと願った。 けれど結局は劉鳳との間には溝が広がるばかりで、水守の思いが劉鳳へと届くことも、劉鳳の考えが水守に理解できるようにもならなかった。 ホーリー部隊の中で、一番大切だったはずの友達との和解も出来ず、彼と彼の信じるホーリーのやり方もまた理解出来ずに、水守は一人傷つき、孤独を感じる他になかった。 それを察していたかどうかは不明だが、クーガーがそんな水守を何かと気にかけたりフォローしたりもしていたのだが、劉鳳にばかり目を向けていた水守自身はそれに気づきもしていなかった。 そうして、ホーリーという部隊の中で理解者もおらず、孤独だった彼女の前に現れたのが……あの異世界から来た魔法使いだったのだ。 高町なのは。 本土からやって来たアルター能力者の部隊『機動六課』を取り纏める隊長でもある彼女。 最初は挨拶回りで顔を合わせ、自分と同じ本土出身ということに疑問を抱いた程度だった。 ロストグラウンドで生まれた新生児にのみ発現する異能であるアルター。それを本土出身の彼女たちが持っているということはどういうことだろうか。 ロストグラウンドの混乱期に本土に流れたアルター使い、それが考えられるケースとしては最も可能性が高い。 されど、劉鳳との模擬戦で見せた彼女の能力の特異性。アルター能力専門の研究者たる水守だからこそ気づけた違和感。 それをどうしても無視できず、駄目元を覚悟で彼女に直接接触し、真偽を問うた。 ―――貴女は何者なのか、と……… それに彼女は自分は異なる世界から来た魔法使いだと答えた。 何故、ジグマールとも並ぶ最高機密扱いの自身の正体を自分などに教えてくれたのかは水守には未だに分からない。 それどころか、それこそ最初は彼女が冗談を言っているのではないかと真剣に疑いもした。 だが真剣な彼女の態度、そして彼女が語る魔法という存在の明確な証拠。 それらを最後の言い訳として、水守はなのはの言葉を信じた。 本当は……本音で言えば、そう語った彼女の神秘性に何処かで惹かれていた気もしたのだ。 かつてアルターに魅せられた、あの時のように。 そして同じこの大地の上では余所者同士として、この大地をどう思うかを彼女と話し合った。 高町なのはは真摯な態度で、虚偽も含まず真剣にこの大地とそこに住む人々の未来を憂いてくれていた。 市街を開発するために虐げられている人々、内と外との貧富の差、アルター使いを捕らえ続けるホーリー………。 そんなロストグラウンドで行われている様々な矛盾が許せず、人が人を助けるのは当然だという考え方。 そんな自分の思いとまったく同じモノを、なのはは有してくれていた。 だからこそ、それが嬉しく、彼女は水守にとってこの大地において誰よりも信頼できる理解者となってくれた。 そして自分もまた、そんな彼女と一緒に戦いたいと思ったのだ。 だからこそ、自分たちは共に手を取り合った。 (……ごめんなさい、高町さん。そんな貴女の忠告も受け入れずに私は勝手な事をしてしまい、今のような状況になってしまいました) きっと優しい彼女は自分のようなものでも消えてしまえばきっと心配し、悲しんでくれるのだろう。 それに僅かばかりの嬉しさを抱く反面、それ以上に大きな申し訳なさを感じてしまう。 『だからこそ、私は此処に私の知った全てを記し、残します。例え私が消されても私の知った情報が少しでも貴女の役に立つことを信じて』 そう、この手記を記しながら水守がコレを託したいのは二人の人物だった。 一人はかつての友達であり想い人である、いつか分かり合いたいと願っていた劉鳳に。 もう一人は、この大地で初めて自分を理解してくれ、味方として共に戦ってくれた高町なのはに。 桐生水守にとって今、誰よりも大切なこの二人に。 己が生きていた証、この大地への思いを託す為に水守は記し続け――― ―――唐突に、手の中の手帳が粉々に砕け散る。 いきなりの事態に何事かとそれこそ驚愕する水守。 そして狭い室内の中、突如現れた枝の様なモノが目の前に迫り水守は悲鳴を上げながら壁際まで後退する。 背には壁、これ以上は逃げられないというその水守の目の前に突如空間から大きな黒球が出現し、それが膨張しながら中を開く。 水守は見た。その黒い球体の中からこちらを覗き見るイーリィヤンの姿を。 そして眼が合うと共に、彼はこちらを見てニヤリと嗤った。 その笑みが告げていた。全てお見通し、何をやっても無駄だ、と……。 やがて怯える水守を堪能したように、悪戯を成功させた少年の笑顔を残しながらイーリィヤンは消えていった。 イーリィヤンが去った後、彼が取った行動の意味を理解した水守の中に広がったのは徒労感と絶望だけだった。 手帳を分解され、自身はもう二人に残せる物は何も無い。 加え、彼が見せた行動がこちらを完全に監視しているという事実にも繋がり、それでも万に一つと思っていた希望の芽すらも此処に潰えた。 「……もう、私は此処から抜け出せない」 死ぬまで此処に監禁されるのか、それともいずれは殺されるのかは分からない。 けれど、行き着く先はもはや同じモノでしかない。 ……もう、彼らには会えない。 「………会いたい。………劉鳳………高町さん………」 叶うはずも無い願いを口にしながら、水守は悲しみと共に寝台に伏せるほかになかった。 『範囲内に特定対象の反応は感知できません』 「……うん、分かってる。でももう少し続けてみよう」 レイジングハートから発せられた言葉に高町なのははそう応えながら、もう一度エリアサーチを発動させる。 だが何度繰り返しても同じ……何がしかの正体不明な妨害を受けているかのようにサーチャーの動きが悪く、そしてそれ以前に投影されるべき映像自体が上手く繋がらない。 その事実に予想が出来ていたとはいえ、それでも歯痒さを感じずにはいられなかった。 「……十中八九、これはジグマール隊長側からの妨害工作なんだろうけど」 心当たりは一つ、あのイーリィヤンのアルター“絶対知覚”だろうとなのははあたりをつけていた。 高ランク魔導師の範囲系魔法、それもマルチタスクを併用した演算能力にこうも見事に対応され、妨害されようとは。 情報戦の敗北と同時に、改めて彼のアルターの脅威性とその絶対性を思い知らされた。 だがそれにいつまでも悔しさを感じているばかりでは駄目だ。そもそも水守の安否すらも未だ分からないのだ。もたもたしていては手遅れにとてなりかねない。 協定違反を覚悟で魔法を使用してまで収穫なし……手痛い事実この上ないがそれで諦めきる高町なのはではない。 むしろこの妨害で確信を得られたという事実もある。やはり水守を何処かへ攫ったのはジグマールに違いないのだ。 魔法で無理なら足で歩き回ってでも見つける、覚悟を決めてなのははこのホーリーの本営にして市街の中心たるセントラルピラーを見上げながら、其処へ向かって足を進める。 通常の仕事場でもあるこの建物内の何処かに水守が監禁されている、なのははそう当たりをつけていた。 街の外という可能性はほぼありえない。市街の近辺に集落や廃墟の類は存在しないし、そもそもジグマール自身の管轄外、それも不確定要素が発生するかもしれないような場所に人を隠すはずが無い、よってこれは除外していい。 次に市街の内部、何処かの建物という可能性……これは確かに考えた。だがこの可能性とて低いとなのはは判断した。理由は、どのような名義で場所を押さえるにしても足がつく可能性が高いというもの。 それに彼のようなタイプが、手駒を懐に残しておかないはずがないとも考えていたのが大きかった。人間の心理では大切なものほど手元に置きたがる習性にある。 ましてや此処は彼の城、彼しか知らぬ場所の一つや二つ、そこに人間を一人監禁することなど造作も無いはずだ。 最後の理由は、やはり先のエリアサーチへの妨害。 あの時なのはは、サーチャーを飛ばす際、市街各所とこのセントラルピラーにそれぞれ分散して飛ばした。 そして真っ先に異常を発して反応しなくなったサーチャーが、このセントラルピラーへと飛ばしたものだった。 最優先で反応するほどに、なのはには見られたくない何かがこのセントラルピラーの中に存在している。 ならばそれが桐生水守である可能性が高いのは事実。自分と彼女が同士であることは周知の事実としてジグマールもまた知っているはずだ。 ―――桐生水守はこの建物内部の何処かにいる。 それは間違いないはずだ。 だからこそ、必ず見つけ出し助けねばならないとなのはは思い行動に移る。 例えその結果が、問題行為として後で取り立たされ自分や部隊の皆に迷惑をかけることになったとしても。 仲間の皆には申し訳なさを感じる一方でそれでもこれを止める事はなのはには出来ない。 何故ならなのはにとって桐生水守もまた大切な仲間の一人なのだから。 大切な仲間を見捨てることなど、絶対に出来ない。 この手で護れるもの、護り切れるものは必ず護り通す。 絶対に何一つだって掌からは零れ落とさない。 十年前からいつだって、自分はそう誓って戦い続けてきたのだ。 「だから待ってて水守さん。―――直ぐに助けに行ってみせるから」 「ああ、そうだ。桐生水守の件については全ての情報を封鎖してくれ。特に高町なのはの動向からは目を離さぬよう、そして間違っても本土に知られることがないように」 部隊長室にて眼前のモニターに映っている己の腹心……イーリィヤンへとジグマールはそう指示を飛ばす。 実際、彼は上手くやってくれている。桐生水守に関する情報の封鎖、そして秘密裏に動いている高町なのはへの妨害。多忙極まるこれらの仕事を失態も無く平行して継続してくれている。 「君ならば出来る……頼むぞ、イーリィヤン」 もっと別の言葉をかけてやりたい、一瞬そんな欲求に駆られかけるもジグマールは自制心でそれを抑え込む。 あくまでも部隊長として、彼には接して任務を言い渡さなければならない。 それが自分の責務であるとジグマールは自分へと言いきかせる。 一方、画面の向こうのイーリィヤンはといえはそれにただ無言で頷き、了解を示して通信を終えてきた。 画面から彼が消えて一瞬、ジグマールが憂うような表情を鉄面皮を崩して見せてしまったのは彼にとって唯一の隙だったのだろう。 だが鋼の自制心でそれも抑え付け、ジグマールは直ぐに部隊長としての顔へと戻る。 「……しかし上司が上司なら部下も部下、か。困ったものだな、彼女たちにも」 珍しい僅かばかりの苛立ちを含む呟きを零しながらジグマールが次に画面へと映した映像は、ホーリーアイが記録したあのカズマとエマージーとの戦闘映像だった。 そこに映っている件の人物―――我が隊の人員を攻撃してくれたヴィータへと視線を向けやれやれだと溜め息を吐く。 直接的な勝敗を決したのはやはりカズマだ。だがエマージーのアルターにトドメを刺し、粉砕したのはヴィータだった。 十分にこれは問題行為として機動六課側に抗議として取り上げられるカードだ。 だが……… 「……中途半端というのも困りものだ」 しかし最終的にエマージーを助けたのもまた一応はヴィータである。 ジグマールとしては矛盾した彼女の行動をまるで理解しかねていた。 高町なのはといい彼女といい、戦力としては申し分ないにも関わらず、こうも扱いづらければ実質的には邪魔でしかない。 元より利害関係により締結している協力体制。その裁量権もまた本土の方にある彼女たちをジグマールが部隊長の権限としてどうこうすることもできない。 それが問題であり、目障りに感じ始めていたのも事実だ。 「……いい加減、手を打つ必要もあるな」 本土側のロストグラウンドにおける最高顧問の令嬢である桐生水守に手を出すという蛮行にまで手を染めてしまったジグマールだ。 どれ程非道な手を用いようが、もはや躊躇いも後戻りもする心算は無い。覚悟は既に決まっている。 或いは、追い詰められ退路を塞がれかけているのは己の方ではなかろうか、そう微かに胸中で懸念する己もいたが、もはや止まれないのも事実だ。 ならば――― 「……まぁ今はまだ彼女たちの事はいい」 目障りになりかけ放置が過ぎればいずれはこちらにとっても致命的な毒ともなりかねない存在だが、今は色々と時期が悪い。手出しは控えるべきだ。 本音で言えば、彼女たち程度に一々構っている余裕がそれ程無いというのも事実だ。 だからこそ、戦力としては不安定であれ有用性が証明されている彼女たちを手放すには早いと考えていたのだ。 あの男を……あの男の力をこの手で手に入れるためにもまだ彼女たちの協力は惜しい。 「そうだ。この男の力を手に入れる。その為には捨石など幾らあっても困ることは無い」 そう呟きながらジグマールが目にしている映像は、カズマがその右腕を掲げて咆哮し、エマージーへと立ち向かおうとしているその姿。 美しい、純粋に魅せられる様にその光を食い入るように見つめる一方で、そしてだからこそ是が非でも手に入れたいという欲求が益々に湧いてくる。 この輝き……そう、この輝きこそ『向こう側』にこの男がアクセスしたという確たる証拠。 物事の進展に拍車を掛け、時代を変える可能性のある……希望の光だ。 だからこそ、この男と劉鳳がジグマールにとっては必要だった。 例え、外道と罵られ死後に地獄とやらに堕ちるほどの悪逆非道を重ねてでも、ジグマールには彼らが必要だった。 だからこそ、手に入れるためには手段を選ばない。どれ程の犠牲を生もうとも必ずに手に入れる。 それこそが己の責務だ、そう自分に言いきかせる一方で…… 「………だというのに、私は矛盾しているな」 そう既に覚悟を決めているはずなのに、部下とて全て道具と割り切っているはずなのに、それでも捨てたはずの良心が痛む事をジグマールは自覚していた。 酷く無様で滑稽で、決して許されない姿だというのに………。 ジグマールは悼むように目を閉じ、溜め息を吐きながら一度だけ言葉にならぬ謝罪を呟いていた。 最後にそれでも残る己にとって酷く邪魔であるはずのこの良心。これをどうにかして排除しようとでもするように………。 心無き道具のような扱いから抜け出す為に、アルター使いの人間としての権利を取り戻す為に自分は戦っているというのに。 こうも必死で心あるべき人間である己を殺そうとしているなどとは皮肉としか言い様が無い。 「……高町君、私は君たちを羨ましくも思うよ」 滑稽な無い物ねだりを承知の上で、それでも誰に聞かれるわけでもない無様な呟きをジグマールは気づけば漏らしていた。 「おやおや、血相変えてどうしたんですか? なのかさん」 急に呼びかけられたその声に高町なのはは振り向いた。 其処に立っていたのは予想通り(名前を間違えられた為)の人物であるストレイト・クーガーだった。 「“なのは”ですよ、クーガーさん」 無駄であることは一応は予想できていたが訂正の言葉を彼へと向ける。 「いやはや、すいません。どうも人の名前を憶えるのが苦手なもので」 申し訳ない、などと軽薄そうな態度で頭を掻きながらお決まりの対応をしてくるクーガーだが、生憎と今のなのはに彼に構っている暇など無かった。 「すいません、クーガーさん。私、用事がありますので―――」 「みのりさんなら探したところで無駄ですよ」 それこそおざなりな態度でそう言いながら背を向けかけていたなのはだが、彼がいきなり言ってきたその言葉に驚き食いつくように彼の方へと振り返る。 そのこちらの様子を見てニヤリと笑うクーガー。奇妙なサングラスに隠されたその視線までは分からないが己の食いつきように上手くいったとでも笑っているのかもしれない。 「彼女は“みもり”さんですよ。……それより、さっきの発言はどういう意味ですか?」 律儀に水守の名前も訂正した後、なのはは自身に冷静になるように言いきかせながら慎重にクーガーへとそう尋ねる。 あまり接点こそ無く、付き合いも短いが何度か彼と会話する内に彼もまた相当な食わせ者であることはなのはも見抜いていた。 だからこそ、異常なテンションの高さで物事をはぐらかされない様にと真剣に対処しながらなのははクーガーへと対峙する。 「言葉通りの意味ですよ。彼女を探しているようだが……残念ながら、貴女では見つけられない」 「どうしてですか? やってみなければわかりませんよ」 「そうですか? でも現に今の状況がそれを証明してはいませんかね」 「それは………」 クーガーのこちらの現状を言い当てた言い分になのはも思わず言葉が詰まる。 そんなことはない、ムッとした苛立ちも顕に態度で示しながらクーガーを睨むなのは。 だがそう強がる一方で事実その言葉通りであることは朧気な無自覚な中でも認めかけていた。 クーガーもそれは分かっているのだろう、相変わらずのあののらりくらりとした態度で不敵に笑いながらこちらへといきなり詰め寄ってきた。 いきなり密着するギリギリにまで接近され、反射的に飛び離れようとするも彼がその前に囁いてきたその言葉になのはの動きはピタリと止まった。 「……私なら彼女を助け出すことは出来ます。どうです、手を組みませんか?」 「こっちですよー、なのかさ~ん」 太陽がそろそろ傾き茜色へと染まった空。黄昏時の市街の一角、指定された駐車場へとなのはは足を踏み入れ、そしてそこで大声を上げながらこちらに手を振っているクーガーを発見した。 「だから“なのは”ですってば」 水守が彼の事を苦手としていた理由が分かるようなウンザリとした訂正を入れながらなのはは彼と車の元へと近付いていく。 「いやはや、すみません。どうにも人の―――」 「もういいです。それよりさっさと行きましょう」 繰り返されるやり取りを遮ってなのはは自分から先に車の助手席へと乗り込む。 クーガーもまたそれに応対して自身も運転席へと座り、エンジンをかけるためキーを回す。 ……因みに、先に断っておくと高町なのははストレイト・クーガーのアルター能力自体は知っている。 だが悲しいかな、知識として知っているのと実際にソレを体感するのとではその開きは天と地ほども差がある。 残念ながら、彼女はクーガーの運転する車が以下にキ○ガイ染みたものかをこの時、露ほどにも理解していなかった。 だからこそ、後に振り返った高町なのははクーガーの運転する車をこう評したという。 遊園地のジェットコースーターがいかに健全な乗り物かが心底理解できるようになった、と………。 さて、話はまだなのはが地獄を体感する前、車の発進直後へと戻る。 「それで、頼んでいた物は用意してもらえましたか?」 「ええ、一応全部このバッグに纏めておきました」 そう言ってなのはは手荷物であるそのバッグをクーガーにも見えるように示した。 クーガーもそれを確認し、それは良かったと頷いた。 「いやぁ、すいませんねぇ。みのりさんの私物を纏めてきてくれなんて頼んじゃって」 「いえ、着の身着のまま女性を送り返すなんて出来ませんし、クーガーさんの配慮は正しかったと思いますよ」 桐生水守の奪還。それを誘われたなのははこのクーガーという男の言葉を本当に信じて良いのかを実は迷いもした。 しかし事前に水守から以前助けてもらったことがあると話を聞いたことがあり、そして現状自分だけでは何の進展も見込めない事を自覚して、この協力を受け入れた。 そしてクーガーがそこから話したのは、水守を助け出した後に本土へと逃がすという作戦だった。 『みのりさんは恐らく知るべきでは無い事を知ったんでしょう。そしてジグマール隊長に捕らえられた。彼女を救い出すのに成功しても、此処に居たままじゃいずれはまた捕まってしまうかもしれないし、それどころか生命の方が危険かもしれない』 だから捕らえられている水守を救出したら、そのまま本土へと返した方が良いとクーガーは提案してきた。 確かに、ジグマールの権限が及ぶのはロストグラウンドのみだ。水守の安全を考えるなら彼の手の届かぬ本土へと帰すのが最も確実な手だ。 『みのりさん自身は今は実家とあまり折り合いが宜しくないようですが、それでも彼女の実家は本土有数の大財閥である桐生家。あそこなら確実に彼女を護ってくれます』 そう言ってきたクーガーの言葉に反論の余地も無く、なのはもまたその案を受け入れた。 協力者である水守が居なくなること……それを思えばこれから先が大きな痛手となることは事実だ。だが水守自身の身の安全には代えられない。 元々、自分が付いていながらみすみす彼女を危険にさらせてしまったという負い目もある。何よりも、大切な仲間が危険に巻き込まれることの方があってはならないこと。 だからこそ、水守を助け出して本土へと帰そうとなのはは決めた。 そうして水守奪還の大まかな作戦目的を決めた二人は次に準備へと移った。 彼女を奪還後にスムーズに本土へ逃がせるよう、飛行機の手配と彼女の私物の類を纏めておくこと。 前者をクーガーが、そして後者をなのはが担当することにした。 『本当なら俺が私物纏めをしたかったんですがね……ほら、下着とか色々と。おっと、怖い顔しないでください、そのくらい役得があったっていいんじゃないかってだけですって! あ、いえ! 冗談ですよ、冗談! こう見えて俺は文化を愛する紳士ですよ? そちらはなのかさんの方にお任せしますよ』 そんな何処まで本気か分からぬようなことを言いながら、クーガーは準備を進めてくれたようであった。 決行は今夜、日が落ちてから……そんな取り決めをして夕暮れに落ち合う約束をして今に至るというわけである。 「けどクーガーさん、どうして市街の外へと向かうんですか?」 その意味が結局分からず、車が走り始めたのと同時くらいになのははクーガーへと尋ねていた。 クーガーはそれに対し、相変わらずに愉快に笑いながら、 「いえね、その方が色々と面倒でなくていいし、距離も必要ですしね。後は……美人とドライブもオマケで出来るというのが理由ですかねぇ」 そんな事を上機嫌に言ってくるクーガーに、今更になってなのはは本気で大丈夫なのかと心配しかけてもいた。 だがそんな表情を見せているなのはにすらクーガーは、 「ほらほら、なのかさん。仮にもドライブなんですからもっと笑って。あ、そうですよね、チンタラ走ってててもテンションなんて上がるはずがありませんものねぇ。 いいでしょう! 良い機会です、このストレイト・クーガーのアルター“ラディカルグッドスピード”をご披露しようじゃありませんか!」 いきなりそんなことを言い始めるクーガー。なのはは話の変遷に付いて行けず、それこそ「え? ちょ―――」と言葉を発しかけるもソレも途中で遮られる。 何故なら次の瞬間、彼が発生させたアルター能力が見る見るうちに普通乗用車を紫色の厳つい車へと変えてしまったからだ。 「では―――行きますよぉ!」 ひゃっほう、とでも叫びだしそうな上機嫌でそうクーガーが宣言すると同時、爆発的な加速で自身の体が引っ張られるのをなのはは体感した。 それも一瞬ではない、信じられないことに速度と勢いはぐんぐんと上昇していっているのが分かる。 まるで、法定速度? 何だソレ喰えんのか? 的なレベルである。 常軌を逸したスピード違反に、なのはは悲鳴を上げる余裕すらも失っていった。 だがそんな中、そんなイカレタ暴走車を運転している当人と言えば…… 「私は何でも速く走らせることが出来まーす!」 最高にハイって奴だ状態に大絶賛突入中であった。 「この世の理は即ち速さだと思いませんか? 物事を速く成し遂げればその分時間は有効に使えます。 遅いことなら誰でも出来る! 二十年掛ければ馬鹿でも傑作小説が書ける! 有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家! 週刊よりも日刊です! つまり速さこそ有能なのだ! 文化の基本法則! そして―――俺の持論ですぅぅぅううううううううううううう!!」 よく早口にマシンガントークで、しかもこんな速度の中で流れるように叫び続けられるのか。 心底疑問に抱くべき箇所なのかもしれないが、なのはにはそんな事を考える余裕すら存在していなかった。 管理局でも有数の高ランク魔導師、若手筆頭、№1のエースオブエースの誉れが高い彼女ですら、数多の潜ってきった修羅場とは違うベクトルで現状の脅威に圧倒されていた。 それこそもうどうにでもなれという意識の中で思ったことはたった二つだ。 二度とクーガーの運転する車には乗らないこと。 そしてスバルがクーガーに憧れるのはほどほどに止めさせた方が良い。 という事だった。 「なのかさん、俺はこう思ってるんです。旅は素晴らしい、と! その土地にある名産・遺跡・暮らしている人々との触れ合い! 新しい体験が人生の経験となり、得難い知識へと昇華する。……しかし目的地までの移動時間は正直面倒です。その行程を俺ならば破壊的なまでに短縮できる! だから俺は旅が大好きなんです! 聞いてますぅ? なのかさぁん? なのかさぁぁぁああああああああああああん!!」 正直、聞こえていない……というより聞きたくない。 もはやこれは暴力のレベルだろうとなのはは絶望と共に嘆いていた。 市街の踏切を突破し、荒野に出てからもクーガーの運転する暴走車はその勢いと速度を収めるどころか更に上昇させていた。 止まれの標識も無い延々と続く荒野、恐らくはクーガーにとっては最高のドライビングコースに違いない。なのはにとっては最悪だったが。 誰かこの水を得た魚のような馬鹿を止めてくれ、そう心の底から願わずにはいられなかった。 そんななのはの願いが通じたかどうは知らないが、紫色の暴走車は目的地に到着したのか、無理矢理にいきなりその速度を落とし止ってしまった。 尤も、急に止めたものだから勢いが殺しきれず車が思い切り傾いたのは言うまでも無い。 シートベルトはしていたものの、急な衝撃になのははドアに叩きつけられた。痛い……でもそれ以上に吐きそうだ。 一方、クーガーの方はと言えば車が停止するのとほぼ同時のタイミングで運転席を飛び出し華麗に着地を決め込んでいた。 「……あぁ、一時間五十分三十六秒……また世界を縮めたぁ」 などと歓喜に震えて呟いているこの男に、本気でディバインバスターを撃ち込んでやりたいとなのはが思ったのはここだけの秘密だ。 ハンカチで口許を押さえ、吐き気を必死に抑えて呻きながら出てきたなのはを見てクーガーはサングラスを外しながら心底不思議だとも言わんばかりの態度で尋ねてきた。 「体調でも悪かったんですか? なのかさん」 ………訂正、スターライトブレイカーを撃ち込んでやりたいとなのはは思い直した。 「……な……“なのは”……です……ッ」 それでも何とか名前の訂正だけは入れたのは、もはや意地と言ってもいいレベルだった。 「………それで、こんな所まで来てどうやって水守さんを助けるんですか?」 漸くに酷い車酔いから回復したなのはは、この市街から遠く離れたうち棄てられた廃橋を見渡しながら尋ねる。 しかしクーガーの方はと言えば、そんな彼女の当然の疑問に対しても何ら問題ないとでもいった態度を崩す様子も無く、 「な~に、此処なら覗かれる可能性もありませんしね。みのりさんの救出の前に少し貴女とお話したいと思いましてね」 などと言ってくる始末だ。 なにを悠長なと思ったのも事実なら、その為だけに態々こんな場所にまであんな思いをして自分は連れてこられたのかとなのはは思った。 「……信用がないってことですか? 私は」 なのはの言葉にクーガーはいえいえと首を振りながら告げてきた。 「貴女のことは信用していますよ。たとえ貴女が何者であれ俺としてはそんなことはどうでもいいんです。……ただね、正直これはヤバイ橋を渡ろうとしてるのも同じです。貴女は本当にそれで良いのか、と思いましてね」 老婆心のようなものですよ、とクーガーは言ってくる。 そう言われて初めてなのははクーガーが己の立場上の問題を心配してきてくれているのだと気づいた。 存外に優しい人だな、そう思う反面で確かにクーガーの懸念だって尤もだとは思う。 機動六課は仮にも出向とはいえホーリーに現状は所属している部隊。自分はその部隊の責任者であり代表としてこのロストグラウンドへと来ている。 そんな自分が一時の私情を優先し、協力関係を結んでいる組織の長に反抗、対立の恐れのある要因を生み出しかねない行動を起こそうとしている。 ……無論、想像するまでも無く始末書で済むレベルではないのは明らかだ。 自分は責任を問われ、この部隊の指揮権を剥奪され地位を追われ、ミッドチルダに帰還してからは降格や査問などという事態も避けられないかもしれない。 そうなれば多くの者に迷惑が掛かることになる。部下たちをはじめ、部隊長であるはやて……六課の後ろ盾でいてくれている面々にだってそれは及ぶかもしれない。 ………彼らに迷惑をかけられるのか? 答えは否、それは論じるまでもないはずのこと。 入局当時から……否、リンディたちに至っては入局以前からの世話になった恩人たちだ。 大切な、自分が護らなければならないはずの人々。 そんな恩人たちとこの大地で出会いさして時を重ねた友誼を結んだわけでもない桐生水守とを天秤に掛ける……それは許されることなのだろうか? (……違う、そうじゃない。そうじゃないよ、私。それは単なる言い訳だよ) 脳裏に過ぎる疑問、それを打ち消すようになのはは激しく首を振る。 論点を間違えるな、本質を捉えろ、と………。 (これは取捨選択なんかじゃない。さっきの疑問は全部単なる言い訳……そう、私自身が大切な人たちをダシにして言い訳しようとしてるだけだよ) 逃避や諦めの理由に、仕方が無かったという拠り所に自分は恩人や仲間達を使おうとしていたに過ぎない。 それこそそれは仲間達に対しての本当の侮辱であり裏切りだ。そんなこと……他の何よりもなのは自身が許さない。 そうだ、迷うな。決めたんだろう? ならばその道を迷わずに進めよ高町なのは。 自分自身に対して、今一度強く言いきかせる。 “どちらを選ぶ”のではないのだ。自分は“どちらも護る”のだ。 もう二度と、大切なものを、護るべき存在を……掌から零しはしない。 必ず、絶対に護り通す。 もう誰かが悲しむ顔を見たくないから、誰も悲しんで欲しくないから。 その悲しみを消し飛ばす、その為に自分は戦うことを選んだのだ。 青臭いだけの子供染みた理想論、実現性の欠片も無い夢物語。 そう言われ、或いは鼻で嗤われ様と……その生き方こそ、自分が常に抱いてきたもの。 いつの間にか、かつての日々に失ってしまっていた自分の原点。 (……それを取り戻す。きっと手遅れなんかじゃない……私はそう気づいたはずだ) 由詑かなみを前に、あの誓いと思いを確かに思い出した事を振り返る。 そして脳裏に浮かぶのは、あの少年を前に自分自身で告げた覚悟だ。 そう、覚悟……自分は既にそれを決めたはずではないか。 ならば――― 「私は水守さんを助けます。それが今の私にとってしなければならない、私自身が選ぶべき行動だと信じていますから」 無茶な行い、身勝手な行動。きっと他の皆には迷惑が掛かるだろうし、酷く怒られもするだろう。 それでも仕方ない、勝手で……我が儘で悪いが、そんな自分と関わってしまったのも運が悪いと思ってもらう他に無い。 (私は迷わない。今はただ目の前の壁を越える……そうだよね? カズマ君) 脳裏に浮かぶあの反逆者の少年の姿。 何故か、彼がそんな自分に向かって不敵に笑っているような気がした。 目次へ=www38.atwiki.jp/nanohass/pages/3108.html 前へ=www38.atwiki.jp/nanohass/pages/3158.html 次へ=www38.atwiki.jp/nanohass/pages/3159.html
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プロローグ 現在から定かではない未来。 地球は一つの大きな節目を迎えていた。 多発する戦争。 エネルギー枯渇問題。 自然災害。 様々な障害が人類の前に降りかかって来た。 それに対し人類は全ての人類が互いに手を取り合い平和と発展に貢献すると言う条約の下一つの組織を樹立させた。 その組織の名は『国際平和連合』と言い、この組織の樹立を起に地球から争いは途絶えた。 誰もが永遠に続くと思った平和。 物語は、丁度その時から始まる… 参戦作品 マジンガーZ グレートマジンガー ゲッターロボ ゲッターロボG UFOロボグレンダイザ― ウルトラマン ウルトラセブン 帰ってきたウルトラマン ウルトラマンA ウルトラマンタロウ ウルトラマンレオ 快傑ズバット マシンロボクロノスの大逆襲 仮面ライダー 仮面ライダーV3 仮面ライダーBlack 仮面ライダーBlackRX 魔法少女リリカルなのは 魔法少女リリカルなのは As
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【名前】 バラマンモス 【読み方】 ばらまんもす 【声】 千田義正 【登場作品】 超力戦隊オーレンジャー 【登場話】 第35話「過激な爆弾野郎」 【所属】 マシン帝国バラノイア 【分類】 マシン獣 【モチーフ】 マンモス 【詳細】 「ボンバー・ザ・グレート命」をモットーにするマシン獣。 巨大なマシン獣では珍しくしゃべる事が出来、最初から巨大サイズで製作されたのか出現時にアチャ・コチャが乗っていた為、あらかじめ巨大化した状態だったかは不明。 その直前に放たれたミサイルの不発弾の対応に追われ、満足に戦えないブロッカーロボを圧倒。 だが、不発弾は桃によって解体されオーブロッカーの反撃で怯み、最期はツインブロッケンクラッシュを受け爆散した。 【余談 デザイナー・阿部統氏によれば、「『玉乗りしているゾウ』がモチーフ」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。
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モンスター。名前のままマンモスの姿をしている。他にマンモスは同じマップに出現する黄色マーカーのマンモスの群れが存在している。 巨体とそれに見合わぬ速度で敵を追いかける。その姿から想像できる通り非常にタフでもあるようだ。 【識別】結果は以下。 はぐれマンモス Lv.2 魔物 討伐対象 アクティブ 戦闘位置:地上 氷属性 主な出現場所 N2W2マップ 主なドロップアイテム マンモスの牙 初出 201話
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「つまんないなぁ。」 その日、高町ヴィヴィオは学校から帰った後退屈そうにしていた。それもそうだ。宿題もない面白い事もないママも仕事でいないの三拍子が揃っているからだ。 ボーッとしていたその時、突然ヴィヴィオの前に青いクリスタルが現れたかと思うと、体を淡い光が包んだのだから…。 「ママ!助けて。」 ヴィヴィオはそう叫んだ。だが次の瞬間、ヴィヴィオはその世界からいなくなった。 同じ頃、ここはナンバーズの更生施設。チンクは休憩時間に散歩をしていた。ふと、足元を見ると青いクリスタルのカケラが落ちていたのだった。 「何なんだ、これは。」 帰ってギンガにでも聞こう、そう思い、帰ろうと振り向いた時、チンクの体は淡い光に包まれ、チンクもまた、ヴィヴィオと同じ様にこの世界から消えた。 その頃、管理局機動6課のオフィス。アギトは資料の作成に四苦八苦していた。 「クソッ、上手くいかねぇ。」 その傍らにはヴィヴィオ達の近くにあったクリスタルのカケラがあった。 それは、ルーテシアにあげようと思っていた物だった。アギトはそれを手に取り呟いた。「ルールー喜ぶだろうな。アッ、アレ?」 しかしアギトは気付いた自らの体が淡い光に包まれたことに。 そしてアギトもこの世界から消えていった。三人が消えた直後、ミッドチルダは黒い闇に包まれた。そして、機動6課それとチンク以外のナンバーズは闇に取り込まれていく。 次々と取り込まれていく仲間達。 なのははこう叫んだ。「ヴィヴィオォー。」一方、ここはとある次元にある、ポップスター。ヴィヴィオ達三人は草原の上に倒れていた。 「起きてよ。ねぇ起きて!」 「う、う~ん。」 ヴィヴィオが起き上がるとそこには、ピンクの光が漂っていた。 「ここはどこ。あなたは誰なの。」 「ここはポップスター。私の名前はリボン。ごめんなさい巻き込んでしまったみたいね。あなたとそこにいる二人を。」 「私は高町ヴィヴィオ。それとそこにいる二人って誰?」 振り返るとそこには、アギトとチンクがいた。 「そこにいる二人ってまとめんな!私には、烈火の剣精アギトって名前があるんだ。」 「私はナンバーズの5番チンクだ。何が起こっているのか、説明してもらおう。」 チンクは、スティンガーを構えた。 「待って!説明するわ。あなた方が何故ここに来たかというと、あなた方の拾ったクリスタルを転移させたからなの。」 「何故、転移させる必要があった。」 「それは、あなた方の世界を闇が覆ってしまったからなの。」 「何ッ!じゃあ、妹達はどうなったんだ。」 「ママは、ママは!」 「たぶん、闇に取り込まれたんだと思う。」「そんな!」 「ママ…。」 「闇に取り込まれたら闇の中心に行くんだと思うの。どうなるかはわからないけど。」 「闇の中心…。」 「そこに行けばママに会えるんだよね。」 「えぇ、そうよ。」 「だったらママを助けに行く!」 「無理よ!道中は危険なのよ!とても行けっこないわ。」 「それでも行く。だってママは一度私を助けてくれたから今度は私が助けなきゃ。」 「そうだな。ここで待ってるよりはマシだ。」 「仕方ねぇ。お前らだけじゃ心配だから、このアギト様も着いてってやるよ。」 「分かったわ。案内してあげる。でもそこに行くためにはクリスタルのカケラがないとクリスタルの力だけがその場所に導いてくれるの。」 「そのクリスタルのカケラを集めればいいんだな。楽勝だぜ!」 「そんなに簡単じゃないわ。クリスタルのカケラは魔獣達が持ってるのよ。」 「魔獣って何だ?」 「闇の力で作られたモンスターよ。魔獣はとても強いわ。あなた達だけじゃ殺されてしまうわ。」 「でもなぁ。て、ヴィヴィオ!何だ、そのピンクの丸い生物は!」 アギトは、ピンクで丸い生物を連れたヴィヴィオに言った。 ヴィヴィオは満面の笑みで答えた。 「そこに居たの。で、お友達になったんだ。」 「お友達ってなぁ。そいつが魔獣かもしれないじゃねぇか。」 「違うわ!その子は私の友達で魔獣と戦っている、星の戦士の最後の一人にして最強の戦士カービィよ。」 「最強?この丸い生物がか?」 チンクは丸い生物カービィを指差すと言った。 「えぇ。闇の魔獣の中でも最強クラスのナイトメアを倒したのよ。」 「マジかよ…。」 「でもそれが本当ならば心強い。早速、出発しよう。」 「それじゃあ、ママの所にレッツゴー♪」 「大丈夫かよ…。」 「ペポ?」 「ごめんね、カービィ。またあなたの力を借りるわね。」 「ポヨ!」 「ありがとう、カービィ。」 こうして、烈火の剣精と戦う為に作られし悲しき少女達は、最後にして歴代最強の星の戦士とクリスタルの妖精に出会ったのだった。 星のカービィリリカル次元を超えた出会い プロローグ 「少女と星の戦士」 ~fin~ next 第1話 「星の願いと絆」 目次へ 次へ
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魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY- キャラゲーと侮るなかれ。ストーリーもしっかり練られた新感覚格闘ゲーム EDRTA 自己ベスト…1:06:22 (2012/10/5) 放送ベスト…1:09:43 (2012/6/26) ルール 計測開始 PSPトップ画面でUMDを選ぶ瞬間 計測終了 【ファイナルシークエンス】クリア表示 各種記録 2012年 日付 タイム 乙箇所 備考 6/7 1 33 09 6-3 3乙 6-4 1乙 11-2 6乙 放送外 6/9 1 21 23 6-3 2乙 6-4 3乙 11-2 4乙 放送初通し 6/11 1 11 56 6-2 1乙 11-2 1乙 6/26 1 09 43 6-4 2乙 11-2 1乙 現状放送ベスト 6/28 1 14 26 6-3 4乙 6-4 2乙 実質お通夜 8/22 1 18 36 6-2 1乙 6-3 4乙 11-2 2乙 放送外 久々すぎてgdgd 8/29 1 17 53 6-3 3乙 6-5 1乙 11-2 2乙 放送外 9/4 1 07 45 6-4 2乙 放送外 10/4 1 07 06 6-4 1乙 放送外 10/5 1 06 22 8-4 1乙 11-1 1乙 放送外 現状自己ベスト ユーリRTA 自己ベスト…1:41:55 (2012/6/14) ルール 計測開始 PSPトップ画面でUMDを選ぶ瞬間 計測終了 【ユーリ・エーヴェルヴァイン】が選択可能になりました の表示 各種記録 2012年 日付 タイム 乙箇所 備考 6/12 1 59 39 6-3 2乙 6-4 4乙 10-2B 1乙 11-2 2乙 放送外 6/14 1 41 55 6-3 1乙 10-2B 1乙 11-1 1乙 放送唯一の通し 現状自己ベスト スキップ禁止EDRTA 自己ベスト…4:00:17 (2012/6/24) ルール 計測開始 PSPトップ画面でUMDを選ぶ瞬間 計測終了 【ファイナルシークエンス】クリア表示 各種記録 2012年 日付 タイム 乙箇所 備考 6/24 4 00 17 6-4 1乙 現状自己ベスト 6/30 4 13 58 6-4 2乙 第5回RTA売名祭り CG100%RTA 自己ベスト…3:02:38 (2012/6/12) ルール 計測開始 PSPトップ画面でUMDを選ぶ瞬間 計測終了 100%コンプリートにしたCG Galleryを表示 CG DESTINY100%RTA 自己ベスト…4:24:31 (2012/6/12) ルール 計測開始 PSPトップ画面でUMDを選ぶ瞬間 計測終了 CGとDESTINYをコンプリートしタイトル画面に戻った瞬間
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登録日:2009/09/03 Thu 20 09 18 更新日:2024/05/30 Thu 23 42 47NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 1978年 70年代特撮ヒーロー Earth_51778 HAHAHA…FUHAHAHA!FUHAHAHA! Supaidaman ※水曜夜19時30分です。 あどけない子供の命を脅かす鉄十字団、許せんッ! すり替えておいたのさ! たわけた歌 アメコミ キノコ狩りの男 スパイダーマッ! スパイダーマン チェンジ!レオパルドン テレビ東京 マーベラー マーベル・コミックス レオパルドン ワイヤーアクション 一撃必殺 一時期は封印作品 上原正三 不死身の男 古賀弘文 君はなぜ戦い続けるのか 命を懸けて 地獄からの使者 地獄からの使者、スパイダーマッ! 地獄から来た男 大平透 大東京の停電を阻止する男 孤独な少年のために戦う男 宇宙塩を味噌鰤 安藤三男 封印作品 少年の勇気に希望を見た男 少年の友達 巨大ロボット 復讐 復讐に燃える男 悪のカラクリを粉砕する男 情け無用の男 東映 格闘技世界チャンピオン 案外鬱展開が多い男! 物言わぬ動物の愛に泣く男 特撮 約束に命を懸ける男 藤堂新二 蜘蛛男 血は人間の絆、愛の証!愛のために血を流す男! 親の愛に泣く男 鉄十字キラー 鉄十字団 鬱展開 \シュタッ/ 「誰だお前は!」 「地獄からの使者、スパイダーマッ!」 『スパイダーマン』は、1978年(昭和53年)5月17日から1979年(昭和54年)3月14日にかけて全41話が放送された東映制作のテレビドラマ。劇場版も製作されている。 目次 ◆概要 ◆評価 ◆ストーリー ◆この作品におけるスパイダーマン―[主な例]― ◆登場人物【スパイダーマンと仲間たち】 【鉄十字団】 ◎スパイダーマンのメカ◇マーベラー ◇レオパルドン ◆本編以後の登場ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ 原作コミック ゲームウォーズ その他 ◆東映特撮youtubeofficialでの配信は絶望的 ◆概要 『仮面ライダー』などの特撮作品を制作する東映と、『スパイダーマン』などのアメリカンコミックを発行するマーベル・コミックスの「3年間に渡り、お互いのキャラクターを自由に使用してよい」という契約がきっかけで生まれた。 当初は現代にタイムスリップしたヤマトタケルを主人公とし、脇役としてスパイダーマンを登場させる作品を作る予定であったが、紆余曲折を経た結果、スパイダーマンを主役にした現在の形に仕上がった。 池上遼一版と同様、本作では日本人がスパイダーマンに変身している。 最大の特徴として、スパイダーマンは本作独自の巨大ロボット・レオパルドンに搭乗し、巨大化した敵と戦うという点がある。その他、スパイダーマンのオリジンやヴィランなども原作とは全く異なる独自のものとなっている。 先述の契約期間が切れたこともあって、版権の都合上ソフト化には恵まれず、ビデオが一本(*1)、2005年にDVD-BOXセットが発売された程度となっている。 2009年以降はマーベルの公式サイトで無料配信されていたが、残念ながら現在は配信終了してしまっている。 実は、東映のお家芸である巨大ロボ+等身大ヒーローの元祖でもある。 レオパルドンの成功を受けて、後年作られた『バトルフィーバーJ』などのスーパー戦隊シリーズでもいわゆる「巨大戦」が取り入れられることとなり、 レオパルドンに存在した様々な問題点も現場の知恵と経験によって徐々に改善されていった。 放映した東京12チャンネル(現在のテレビ東京)がネットワークを組む前だったため(*2)、同時ネットした放送局はなかった(*3)。 ◆評価 原作者のスタン・リーからは好評で、このようなコメントを残している。 「世界各国でスパイダーマンが製作されているが、日本のものは特に(特撮技術が)すばらしい。レオパルドンは別として…」 唯一批判的なレオパルドンに関しても世界観が異なるスパイダーマンに出したことが気に入らなかっただけらしく、 レオパルドンそのものには「とてもかっこいいロボットだった」とこれまた好意的なコメントをしている。 そのインタビューの最後には日本版スパイダーマンが登場。「Father!(父さん!)」と呼んだ彼にリー氏も「My son!(息子よ!)」と熱い抱擁をかわし、共にポーズを取るニクいシチュエーションを見せた。 長い間、東映が勝手に考えたレオパルドンの設定にマーベルスタッフが激怒した……という話が都市伝説的に信じられてきたが、 実際は商業的に成功させる為に必要な要素として、そこそこの理解はされていたという。 そして、実際にレオパルドンは商業的に大成功を納めた訳である。 またマーベル側もCG技術が完成していなかった時代にスパイダーマンのイメージをほぼ完璧に再現してみせたと絶賛している。 ちなみに、「本家でよくやる腰を深く落とした印象的なポーズは、東映版からの逆輸入である」という長年言われてきた話は、実は完全な間違いなので注意。原作にも東映版以前からこのポーズが見られた。 スタンに評価されたとされるアクション自体に関しても、実は東映版が放送される以前に本国で放送されていた実写ドラマの踏襲という指摘もある。いずれにしろ、更なる調査が必要だろう。 ただし、アクションの完成度や多彩さドラマ自体の面白さは東映版の圧勝というのはMARVEL公式の配信で試聴した新世紀の本国ファンも認めている所。 英語では単純に「Japanese Spriderman」と呼ばれることが多いが、日本語名をローマ字表記した「Supaidaman」の愛称でも呼ばれている。 レオパルドンに乗ることや銃火器を使用することが他のスパイダーマンに無い個性としてネタにされている模様。 レオパルドンや名乗り口上など、いろいろとネタにされている東映版スパイダーマン。 しかしストーリーの大筋そのものは基本的に本家以上に重い。 最終的に明るいオチで締められる話もあるのだが、ほとんどのストーリー展開そのものはとてもじゃないがハードすぎて笑いの種にできない場合が圧倒的に多い。 というか救いのない話のみでまとめられた池上版とは違い、スパイダーマンがハッキリと報われている点に加えてなまじ明るく終わる話がある分だけ、展開の暗さと救いのない話の悲劇性が相対的に跳ね上がっている。 スパイダーマンに音波攻撃を仕掛ける為だけにミュージシャンを目指す若者たちを皆殺しにしてロボットに入れ替えたり、アイドルを目指す少女を陰謀の為に利用した挙句に殺したり、時には娘の手術代が必要になった父親を報酬と引き換えにマシーンベムに改造したり…… 有名な「ワシは宇宙塩を味噌鰤だぞ!」という空耳は実際には「ワシは宇宙ショーを見そびれたぞ!」と言っているが、 この宇宙ショーも宇宙から地球上のあらゆる都市に水爆ミサイルを撃ち込んで更地に変えるという茶目っ気の欠片も無い物である。 鉄十字団は情け容赦無く罪なき人々を犠牲にしており、それゆえにスパイダーマンの怒りは尽きないのだ。 ネタ要素が有名な作品だが、ぜひ一度実際に見てほしい。 マーベルスタッフが後に絶賛した、JACのアクターが命を張って撮影したワイヤーアクションはかなりの迫力である。 とある話ではゲリラ撮影のために通行人が唖然としてるシーンとかあるよ! 一度でも見れば分かる筈である、(音質が悪いバージョンを使った)無理な空耳でネタにされることもある主題歌に関しても、 悪に対して永遠に燃え続けるスパイダーマンの正義の怒りがどれだけ歌詞に込められているかが。 ◆ストーリー スピードレーサーの山城拓也は、高名な宇宙考古学者の父である山城博士を鉄十字団に殺され、自らも命を狙われる。 崖から落ち、半死半生の状態になっていた拓也は偶然スパイダー星人・ガリアに出会い、手当てを施してもらった結果スパイダーマンとして復活。 スパイダー星は鉄十字団に滅ぼされた星であり、命の恩人のたっての頼みで、拓也は父とガリアの復讐のために鉄十字団と戦うこととなった。 ◆この作品におけるスパイダーマン 山城拓也が強化服・スパイダープロテクターを身に着けた姿。 手当ての際に投与してもらったスパイダーエキスの影響で体質が変化し、垂直の壁に張り付くことや、そのまま昇り降りすることが出来るようになった。 また、常人の約3倍の力を発揮する事が可能であり、スパイダー感覚で敵の動きを察知できる等、人間離れした能力も有する。 が、クモの生態に準じた「寒さに弱い」などの弱点(スパイダーエキスによる副作用的なもの)も存在する。 ちなみに変身は腕のスパイダーブレスレットから射出されたスーツが一瞬で拓也の身体に装着されるというものだが、 背中のチャックは最後に自分で閉める。 武器はスパイダーブレスレットから放つスパイダーストリング(糸)とスパイダーネット(網)。 登場時の多彩な決め台詞は有名で、いずれも強烈なものばかり。 ―[主な例]― 地獄からの使者、スパイダーマッ!父とガリアの復讐はこの俺が果たす! 地獄から来た男、スパイダーマッ! 鉄十字キラー、スパイダーマッ! HAHAHA…FUHAHAHA!FUHAHAHA!すりかえておいたのさ!鉄十字キラー、スパイダーマッ! 親の愛に泣く男、スパイダーマッ! 復讐に燃える男、スパイダーマッ! 約束に命を懸ける男、スパイダーマッ! 犬笛にむせび泣く男、スパイダーマッ! 冷血動物、マシーンベム殺し!スパイダーマッ! 母と子の愛の絆を守る男、スパイダーマッ! モンスター退治の専門家、スパイダーマッ! 血は人間の絆。愛の証!愛のために血を流す男、スパイダーマッ! よくも哀れな子供の親を殺したな!情け無用の男、スパイダーマッ! 家なき子供達のために涙を流す男、スパイダーマッ! …断っておくが、本当は勿論「スパイダーマン!」と言っている。 が、発音の都合上「ン」が聞こえず、スパイダーマッと聞こえてしまうのだ。 では、もう少し紹介しよう。 あどけない子供の命を脅かす鉄十字団、許せんッ!少年の友達、スパイダーマッ! 悪のカラクリを粉砕する男、スパイダーマッ! 物言わぬ動物の愛に泣く男、スパイダーマッ! 親の心、子の心。大切な心を守る、スパイダーマッ! 爆弾魔を退治しに来た男、スパイダーマッ! 亡き兄に復讐を誓う姉弟に、心打たれる男!スパイダーマッ! キノコ狩りの男、スパイダーマッ! 大東京の停電を阻止する男、スパイダーマッ! 野生の少女に味方する男、スパイダーマッ! カメラのレンズは真実を見る瞳!曇りなき瞳を信じる男、スパイダーマッ! 少年の勇気に希望を見た男、スパイダーマッ! 不死身の男、スパイダーマッ! 孤独な少年のために戦う男、スパイダーマッ! 100メートル先に落ちた針の音をも聴き取る男、スパイダーマッ! 少年探偵団の友情を信じる男、スパイダーマッ! 格闘技世界チャンピオン、スパイダーマッ! 地獄からの使者、デッドプール!←違うっつーの 劇伴は『秘密戦隊ゴレンジャー』や『メタルヒーローシリーズ』を始めとする数多くの東映特撮ヒーローを手がけた渡辺宙明が担当した。 オープニング主題歌『駆けろ!スパイダーマン』、エンディング主題歌『誓いのバラード』はヒデ夕樹が絶唱している。 ◆登場人物 【スパイダーマンと仲間たち】 ◇山城拓也/スパイダーマン(演:香山浩介(現:藤堂新二)) プロオートレーサー。スパイダー感覚で鉄十字団の動向を感知することができる。22歳。 父とガリアの復讐のために鉄十字団と戦うが、周囲の人間を巻き込まないように正体を隠し、普段は三枚目に徹している。 復讐という目的意識にブレは無いが、子供達のためのサーカスを作る資金を集めようと盗みを繰り返す怪盗を諭して自首を促したり、 事故で瀕死の子供を救う為にあらゆる手を尽くすなど、ヒーローらしい優しさも持つ。 ヒーロー活動の弊害で金銭の余裕は無いが、本作におけるスパイダーマンが世間から正義のヒーローとして認知され、 J・ジョナ・ジェイムソンに相当するキャラクターがいないせいかバッシング被害も受けていないため、ある意味では歴代スパイダーマンでもかなり報われている方。 その後、ハイド怪人になりバトルフィーバー隊と戦いベーダー一族の将軍を経て、暗黒世界の帝王としてネロス帝国を興す(中の人的な意味で)。 ◇佐久間ひとみ(演:三浦リカ) フリーカメラマンで主に雑誌「週刊ウーマン」の仕事をする。拓也の恋人。20歳。 ◇山城新子(演:大山いづみ) 拓也の妹。山城家を切り盛りする。18歳。 山城家の財布は彼女が握っているため、拓也は彼女に頭が上がらない。 ◇山城拓次(演:矢葺義晴) 拓也の弟。7歳。 ◇ガリア(演:西沢利明) スパイダー星人。 400年前、故郷を滅ぼした鉄十字団への怒りを胸に抱き、彼らの次なるターゲットである地球を訪れるが、 モンスター教授の罠にはまって毒蜘蛛の洞窟に幽閉されてしまう。 人格的には立派な人物だが、凄まじい執念を秘めている。 拓也にスパイダーエキスを注入し、彼をスパイダーマンにした張本人でもある。 それからはクモの姿に身を変え、拓也に助言を与えるなどしていたが、長年の疲れが祟ったのか序盤で死んでしまっている。 ◇間宮重三(演:仲谷昇) インターポール秘密情報部の捜査官。 拓也がスパイダーマンであることを調べ上げ、協力を要請した。 【鉄十字団】 銀河系を荒らし回る侵略者集団。 ◆モンスター教授(演:安藤三男) 鉄十字団の首領。 400年前にスパイダー星を壊滅させた後、地球に飛来。地球征服を狙う。 人間の血を命の源とする。 最終話ではスパイダーマンに追い詰められ「しゃらくせぇー小僧めぇ!!」と言いながらビッグモンスター(巨大モンスター教授)に巨大化し、愛用の杖を振り回し左目の義眼から光線を発射してスパイダーマンが乗るレオパルドンに立ちはだかる。 「鉄十字団は不滅だ~!!!」と叫ぶも、結局はソードビッカーの一撃の前に力及ばず爆死した。 演じた安藤三男氏は『ジャイアントロボ』のドクトルオーヴァ、『人造人間キカイダー』のプロフェッサーギル、『イナズマンF』のガイゼル総統、『宇宙刑事シャリバン』の軍師レイダーなどを担当した東映特撮の名バイプレイヤー。 ◆アマゾネス(演:賀川雪絵) 女幹部。作戦の執行指揮や諜報活動を行う。変装が得意。 当初は雑誌「週刊ウーマン」の編集長・吉田冴子というもうひとつの顔を持っていたが、スパイダーマンに正体を知られたため変装を止めた。 劇中では中盤から何度も衣装が変わる。 『太陽戦隊サンバルカン』のアマゾンキラーは別人。 間違えると「お前の血で墓場を染めてやる!」と怒られます、多分。 ◆ベラとリタ(演:リエ・ラインハート(ベラ)/ティナ・マーゴ→ワニタ・ソマーボルド(リタ)) 女ゲリラ。35話でアマゾンの秘境で発見されたミイラを教授が改造して蘇生。 ベラは毒弓矢、リタは短機関銃を扱う。 ◆マシーンベム 鉄十字団の主力となる生体兵器。デザインは生物と機械を合成したものが多い。 作戦ごとに製造され、作戦の遂行や用心棒的役割を果たす。 素体となる生物は教授自らが選別するなど、随所にこだわりが光る。 暴走獣や岩石男サムソンなど人間を改造したものもいる。 スパイダーマンとの交戦中に形勢が不利になってくると唐突に巨大化するが、 後年の戦隊シリーズなどとは違い、何故巨大化できるのか?といった仕組みは劇中で一切語られない。 ちなみに宇宙人の鉄面ミラクルに閻魔大王といったマシーンベム以外の敵キャラについても同様のエフェクトで巨大化する。 ●一覧 暴君竜 双頭鬼 幻妖虫 半魚人 鳥神獣 ロバキラー サソラー 怪猫獣 カブトン へび女 深海王 暴走獣 コウモリ男 キラー一角獣 ムカデ鉄人 岩石男サムソン 食虫植物 カメンガー 原始人 タンクバッファロー ドクロ怪人 魔女猿 ゴキブリコンビナート ガニ魔 噴火獣 マグニナマズ 爆弾オオカミ アンコウパト キノコンガー 電気ミミズ 火焔ギツネ スクラップマン タイガーポンプ 鉄面ミラクル えん魔大王 ムシバワニ→イレバワニ 大力士ファイター 大鳥人ファイター 空爆エイ 海魔王(劇場版) ◆ニンダー グレーの全身タイツを身に纏った戦闘工作員。モチーフはカラス。 主として集団行動。人間への変身能力を持つ。 ショートソードや銃が武器。 ◎スパイダーマンのメカ ◇マーベラー 元々はガリアが乗っていた宇宙戦艦。モチーフはスフィンクス。 全長48メートル、重量25000トン。 普段は地底に隠されており、スパイダーマンに呼ばれると地割れを起こしながら地上に姿を現す。 ◇レオパルドン マーベラーが変形した巨大ロボット。 全高60メートル、重量25000トン(資料によっては20000トンとも)。 詳しくは該当項目参照。 『赤ずきんチャチャ』のアニメ版に登場するマジカルプリンセスは、戦闘シーンがほぼバンクセルのみで構成されていたためファンから「レオパルドン娘」と呼ばれていた。 ◆本編以後の登場 ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ スタン・リーが個人的に許したとはいえマーベル側からはタブー視されていたフシのある、東映版ダーマの存在…… だが、36年後の2014年。 これまたマーベルの公式コンテンツであり、東映アニメーションの制作した『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』にて東映版スパイダーマンの台詞が登場、ついに公式ネタにされた。 言ったのはスパイディじゃなくて俺ちゃんだけどねー!! 原作コミック 2014年、遂に本家コミック『アメイジング・スパイダーマン』における「スパイダーバース」(平行世界のスパイダーマンがすべて集結して戦うという一大イベント)の12号で、レオパルドンに乗った東映版スパイダーマンが参戦した。 その際の口上は「I am the emissary of hell! And I shall fight this great evil for the fate of all spiders!」 日本語版では「地獄からの使者、スパイダーマン!全てのスパイダーのために俺が巨悪を倒す!」とされ、さらに「ン」が小さく書かれて「スパイダーマッ!」と見えるようになっている。 (一応「Translated from the Japanese(日本語からの翻訳)」と注釈がつけられている) 今回も開幕ソードビッカーを決めようとしたが、出てくるや否やソーラス(スパイダーバースのイベントにおける敵の親玉)に腕をもがれてしまっている。 レオパルドン、公式戦初黒星。しかも瞬殺である。 だが、ただではやられなかった。 レオパルドンに対抗するために、敵はスパイダーマンの一人(単純な能力では間違いなくスパイダーマン中最強のキャプテンユニバース・スパイダーマン)から吸収して奪い取っていたコズミックエナジー(要するにチート能力)を全て使い果たす羽目に陥り、その隙を突いて全てのスパイダーマンを安全圏まで逃がすという大手柄を挙げた。 お分かり頂けたと思うが、レオパルドンはその身を犠牲にしながらも、試合に負けて勝負に勝ったのである。 …ってことは万が一決まってたら瞬殺できてたのか?相手はコズミックビーイング級だぞ!? 日本版付属の小冊子に「ソラスがエニグマ・フォースで強化されていなければそのままソードビッカーが炸裂し、物語は早々に終結したかもしれない。」とまで書かれているため、もしコズミックエナジーを奪っていなければ瞬殺できていた模様。 …えーと、宇宙を云々する力≒レオパルドン。こんなのを相手にしなければいけなかったマシーンベムに同情したくなるレベルである。 そもそも全スパイダーマン抹殺を企み、大御所のスパイダーマン派生キャラが次々と抹殺されてる中でのこの活躍である。すげえ。 ちなみに、ソーラス自身はオモチャ呼ばわりしながらもレオパルドンがどれほど危険極まりないかは察していたらしく、コズミックエナジーを失うのを覚悟していた模様。 なお、レオパルドンこそ破壊されてしまったものの、 搭乗者である東映版スパイダーマンは無事に脱出に成功し、他の日本人スパイダーマン達と共にスパイダーマンチームに合流している。 「レオパルドンは俺の宿命の兄弟だった……」とレオパルドンを失い、置き去りにしてしまった事を悔いる山城拓也に、 「君は一人なんかじゃない!」という仲間たちの言葉はどれ程胸に響いたであろうか。 そしてスパイダーマン2099、スチームパンク・スパイダーガールによって回収、修理のついでで強化改造を施されて最終決戦に復活。 「レオパルドン、戻ってきたのか! やはりお前は無敵だ!!」 もちろんメインは本家スパイダーマンvsラスボス戦であるため、詳細な活躍は描写されていないが、 最終決戦後の全員集合絵に無傷で仁王立つレオパルドンは、相変わらずの強者っぷりを発揮した事が示唆されている。 2018年展開の続編「スパイダーゲドン」にも引き続き登場し、キービジュアルにはレオパルドンと肩に乗る山城拓也が描かれている。 加えて、スピンオフ「ヴォルト・オブ・スパイダーズ」では短編ながら主役格の一人になることが発表されている。 話の途中では開幕ソードビッカーを(渋々)決めた他、このストーリーの最後を締めくくったのもソードビッカーだった。 ただしファイナルソードビッカーを決めたのはコスミックエナジーを一時的に借り受けたマイルズ・モラレスだったけど。 ゲームウォーズ 海外のSF小説。レオパルドンが主人公機としてまさかの参戦。 ウェブネットワーク中に隠された大富豪の遺産を巡って悪の大企業と闘いを繰り広げるオタク少年が、 あるゲームの賞品として「好きな巨大ロボのデータ1つ」をプレゼントされる事になり、 ガンダムやエヴァンゲリオンといった機体が並ぶ中、彼は躊躇なくレオパルドンを選んで最終決戦へと赴くのだった。 なお、ちゃんと変形もしている。「チェンジ、マーベラー!」 同作の実写映画版『レディ・プレイヤー1』にも登場……を提案されたものの、残念ながらこちらではアメリカにおける知名度があまり高くないということでボツとなってしまった模様。 その代わりなのか、パンフレットにはレオパルドンのデザイナーである村上克司氏のインタビューが掲載された。 また、原作者のアーネスト・クラインも同じくパンフレットにてレオパルドンへの愛情をたっぷりと語っている。 その他 2018年9月発売のPS4ゲーム『Marvel s Spider-Man』では、囮用のスパイダーマンの台詞の中に「地獄からの使者、スパイダーマン!」が存在する。 ちなみに同作の日本語版担当声優は興津和幸氏。 2023年6月16日公開予定の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』にて遂に登場……と思いきや出番はなし。 前作でもカメオ出演という形でレオパルドンが主人公のスケッチとしてひっそり登場していたが、本作からはチビ・スパイダーマンやマーベル・マンガバース版スパイダーマン、サムライ・スパイダーマン等日本にゆかりのあるスパイダーマンに取って代わられている。 その関連なのか2020年からはTシャツ・フィギュア・プラモデル・ステッカーなどの商品展開が始まっており、ディズニーストアなどで販売されている。 DVDボックスが殆ど出ないせいで子どもたちからの認知度が心配な男!この機会にBlu-ray BOXの販売および東映特撮Youtube Officialでの公式配信を…… ◆東映特撮youtubeofficialでの配信は絶望的 本作は東映特撮youtubeofficialでの配信が尤も望まれている作品ではある物の、現時点では配信は絶望的と言っても過言ではない。 【配信が絶望的な理由】 現時点では東映特撮ファンクラブ(以下、TTFC)未配信のため。 基本的に東映特撮youtubeofficialでの配信作品はTTFC配信作品から選ばれているため、現時点ではTTFC未配信の本作が選ばれる可能性は限りなく0に近い。 権利関係がかなり複雑 原作の版元であるMARVEL並びにその主要株主であるウォルト・ディズニーカンパニーや、スパイダーマンの映画化の権利を保有しているソニー、アトラクション化の権利を保有しているユニバーサルスタジオ、計4社の権利も絡んでいるため、この4社全てから権利の許諾や同意を得る必要がある。 追記・修正世界チャンピオン、スパイダーマッ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-03-23 00 09 51) しかしアメコミ版のレオパルドンってもともとコズミックパワーと同等だったのに強化改造されて復活ってどれだけ強いんだwぜひゲッターエンペラーやマジンガーゼロと対決してほしい -- 名無しさん (2017-03-23 21 17 27) 攻撃こそ最大の防御全振り感ある -- 名無しさん (2017-04-26 13 14 49) 偶に思うけど、スパイダー星を滅ぼしたモンスター教授は大物扱いされそう -- 名無しさん (2017-05-11 20 41 09) ↑ スパイダー星が初犯ってわけでもないだろうし、ガリアも退けてるから地球が助かったのは割と奇跡だったのかも知れんな -- 名無しさん (2017-10-03 18 21 11) ヤマトタケルとスパイダーマンのコンビもそれはそれで見てみたいかも -- 名無しさん (2017-10-03 18 34 21) 今度またスパイダーバース的なイベントがあったら鉄十字団も出て欲しい -- 名無しさん (2017-10-03 19 09 06) 一般的なジャパニーズヒーローみたいな決定打を持たないスパイダーマンをどうローカライズするかってなって、忍者みたいに気配を殺して一瞬で不意打ち+最後の巨大ロボって手法をとったのは割と英断だったと思う。 -- 名無しさん (2018-04-23 10 27 13) ヒデ夕樹が死去して20年でダーマが40周年か・・・主題歌に関してはこれが最後の歌唱した作品になるのかな、再登場しても当時の使った方が良さそう -- 名無しさん (2018-04-28 02 21 40) これはスパイダーマンの形の一つだとは思うんだが東映厨がスパイダーマンの話をする度に我は地獄からの使者!っていうのが本当にウザい -- 名無しさん (2018-05-06 14 18 11) スタン・リーが褒めただけあって、当時の出来る限りの範囲で“ぽい”見せ方してるのが本当にすごい。地味に壁走ってると想像させるカット挟むとか演出が丁寧なんだよね。空耳やレオパルドンに終始してるだけじゃ勿体ない作品。 -- 名無しさん (2018-05-13 12 55 31) 日本上陸40周年を迎えた男、スパイダーマッ! -- 名無しさん (2018-05-17 20 00 44) コズミックエナジーを消費させるロボットを更に強化改造させて復活させるなんて手がつけられない事になるぞ -- 名無しさん (2018-06-09 00 08 42) スパイダーバースの続編でメイン級で登場するらしい -- 名無しさん (2018-07-22 02 02 33) そういえば洋画のスパイダーバースには出るのかな?レオパルドンが40年の時を経てヌルヌル動く姿も見れるかも… -- 名無しさん (2018-08-05 18 23 01) スパイダーバースでJと会ったけど彼は30年後の日本で小学生がスパイダーマンしてるのをどう思ったのか -- 名無しさん (2018-08-06 21 44 01) ↑2 全米で興行収入2億ドルいったら次回作に出るって話で、1月で1億4000万って記事は見つけた。ただ批評家からの評判がかなり良いから突破してると思う -- 名無しさん (2019-02-25 13 15 51) 評価されてるアクションだけど、結局は本国の実写版でやってる事を踏襲してるとも言われてるね。 -- 名無しさん (2019-03-02 20 44 25) スパイダーバース2が出たらこの男も出るのだろうか... -- 名無しさん (2019-03-16 21 56 11) 自分がスパイダーマンと聞いて思い浮かぶのはこっちのほうだなぁ -- 名無しさん (2019-03-17 10 05 07) 割と海外ファンが多いのがw -- 名無しさん (2019-05-22 20 49 49) ネタ枠だと思われてるが、実はシリアス主体の男、スパイダーマッ! -- 名無しさん (2019-07-03 10 00 11) スパイダーバース2への出演が確定した男、スパイダーマッ! -- 名無しさん (2019-11-06 12 44 30) 今なら『誰だお前は!?』ってなる人も少なくなっただろうね -- 名無しさん (2019-11-06 12 56 17) ↑6本当に出ることになった男、スパイダーマッ! -- 名無しさん (2019-11-06 14 34 15) 東映よ、仮面ライダーなどたわけた円盤を出している暇などございませんぞ!!はようスパイダーマッの円盤復刻しろ! -- 名無しさん (2019-11-06 14 39 42) 賛否両論だったレオパルドンの存在が東映版スパイダーマンの唯一無二の個性になるとは分からないもんだ -- 名無しさん (2019-11-06 14 48 02) 放送終了40周年記念の年に凄まじい朗報に漕ぎ着けた男…スパイダーマッ!!!!(あのBGM) -- 名無しさん (2019-11-06 15 51 29) 唯一惜しまれるのは、東映版を褒めたスタンじいちゃんが亡くなってること…天国で喜んでるかなあ…? -- 名無しさん (2019-11-07 10 12 22) 声は藤堂さんなのかな -- 名無しさん (2019-11-07 13 36 13) ↑まだ現役で元気だし来てくれたら凄く嬉しい…ただ、その場合他の吹き替え声優陣へのプレッシャーがヤバそう。仮にもスパイダーマンとしての大先輩だし -- 名無しさん (2019-11-07 13 51 57) 開幕コズミックビーイングクラスのロボットを召喚して攻撃する情け無用の男!!スパイダーマッ!! -- 名無しさん (2019-11-18 00 53 43) まさかのフィギュアーツ発売決定 -- 名無しさん (2020-03-24 00 59 48) 40年の時を超え、フィギュア王の表紙を飾る男! -- 名無しさん (2020-04-01 15 33 34) あまり指摘されないが、神話のヤマトタケルがそのままスーパーヒーローとなる初期案からすると東映としては当初はスパイディよりむしろ和製マイティ・ソー路線の方が本命だったのだろうか? -- 名無しさん (2020-04-27 12 30 54) 実はスパイダーマンの中のパニッシャー枠の男!!スパイダーマッ!! -- 名無しさん (2020-07-11 14 19 12) 「正直なトレイラー」では本作を多少の毒と大量の愛を持って盛大に突っ込みつつ解説してるから一度見るといいよ。特にやたらに死にまくる作風と子役への虐待じみた演出あたりには日米の特撮歴史や方針もわかって面白い -- 名無しさん (2020-10-31 19 17 20) ディズニープラス加入者は「マーベル616」での東映版スパイダーマン回は必見 -- 名無しさん (2021-07-04 10 16 47) 東映版スパイダーマンのアクションも本国での実写版の踏襲って指摘もある、って書かれてるけど、どっちにしろクオリティの高さ自体は変わらないんだから別にそれはそれでいいのでは? -- 名無しさん (2021-08-07 13 34 11) あんなまだスタントの安全性も脆弱だった時代に一歩間違ったら死ぬアクションシーン満載なのは踏襲だとしても凄いとしか言えん、ある意味CG使わないジャパンスタントアクションの極地だわ -- 名無しさん (2021-11-30 11 28 29) キノコ狩りの男、スパイダーマッ!←キノコの怪人を相手にしたときの台詞と知っていても、何を言っているんだこいつは…になるわw -- 名無しさん (2021-12-03 21 55 42) レオパルドンとゴッドマーズとどっちが強い? -- 名無しさん (2021-12-14 11 06 10) 製作に時間がかかると思うけど、シン・スパイダーマンもあったら面白いと思う -- 名無しさん (2022-01-09 10 51 31) 一応東映版にも「MJ(間宮重三)」は居るようだな -- 名無しさん (2022-01-14 17 57 16) OPの歌い出しが本家のテーマ曲を意識したメロディなことに最近気づいた -- 名無しさん (2022-02-09 15 38 10) そういや、当時の日本では本家スパイダーマンってどれくらい知られてたんだろう。 -- 名無しさん (2022-03-11 21 19 17) 光文社の翻訳単行本や1966年度版初代アニメの日本語版(配給トランスグローバル)はあった。後者は東京12chのない自分の地元じゃ水曜夕方5時15分から、そして同30分から東映版というスパイダーマン45分2本勝負であった…… -- 名無しさん (2022-03-12 00 30 48) 拓也はモンスター教授を倒した後スパイダー星を復興させて楽しく暮らしてるってのは公式設定で良いんだろうか -- 名無しさん (2023-02-17 16 09 11) レオパルドンの存在とか色々設定にアレンジを加えてたんなら折角だからスパイダーマン自身にもオリジナル必殺技とか設定しても良かったんじゃないかと思わなくもない -- 名無しさん (2023-03-29 21 48 00) スパイダーバースの厚待遇凄い。 -- 名無しさん (2023-04-01 17 36 58) ビヨンド・ザ・スパイダーバースでの登場に期待がかかるね。映画1作目売れたら2作目で出すって言ったんだからよォ…! -- 名無しさん (2023-07-03 15 54 26) ゆ、許された.....。 -- 名無しさん (2023-08-30 19 14 46) DVDBOX買えばよかった。もう見る機会ないのかね -- 名無しさん (2024-05-30 23 10 09) 名前 コメント
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タグ 明るい 曲名り 歌 北都南 作詞 都築真紀・Yuka 作曲 かっちん 作品 とらいあんぐるハート3 ~リリカルおもちゃ箱~OP
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ヒロイン別短編 - 魔法少女リリカルなのは フェイト・テスタロッサ やらない夫は不思議な人形を手に入れたことでロリコン扱いされるようです オリジナル 恋愛系 投下日:2010/06/27(日) 八神はやて やらない夫は熱くなったり寒くなったりするようです オリジナル 恋愛系 投下日:2010/06/20(日)
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目次 基本情報 概要 攻撃武器:粉砕 ステータス 昇級データ 訓練コスト 治療コスト アップデート履歴 ギャラリー コメント 基本情報 母マンモス 正式名 懐いた母マンモス 英語名 Mammoth Matriarch 英語正式名 Tamed Mammoth Matriarch 内部ID s_mammoth_player_adult ユニットタイプ critter 属性 動物 訓練施設 動物訓練所 プレイヤー必要レベル 35 訓練施設の必要レベル 1 遮断 遮断 防御 ベース _85% 100% _75% 125% 耐性 極寒 概要 概要、使用感を募集中。 攻撃 武器:粉砕 粉砕 弾薬 ∞ +続きを表示 踏む 内部ID mammoth_1shot 攻撃アイコン ダメージタイプ 射程 1-1 射程圏 直接 攻撃対象 地上 使用火薬数 0 補給時間 1ターン 武器冷却時間 1ターン 装甲貫通力 40% 2ndDMG% 0% DMG_distraction 0, Bonus 0% 備考 ランク 1 2 3 4 5 6 ダメージ 117-143 128-157 140-171 152-185 163-200 175-214 攻撃力 36 41 46 51 56 61 基本大打撃率 5% 5% 5% 5% 5% 5% 【攻撃位置】選択可能マス 【攻撃範囲:選択】減衰率 1.00 【拡散範囲】なし 踏みならし 内部ID mammoth_9wide 攻撃アイコン ダメージタイプ 射程 1-2 射程圏 直接 攻撃対象 地上 使用火薬数 0 補給時間 3ターン 武器冷却時間 1ターン 装甲貫通力 40% 2ndDMG% 0% DMG_distraction 0, Bonus 0% 備考 ランク 1 2 3 4 5 6 ダメージ 99-121 109-133 119-145 129-158 139-170 149-182 攻撃力 28 33 38 43 48 53 基本大打撃率 5% 5% 5% 5% 5% 5% 【攻撃位置】選択可能マス 【攻撃範囲:選択】減衰率 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 【拡散範囲】なし ステータス 昇級データ ステータス ランク 1 2 3 4 5 6 必要SP N/A 8,960 20,160 44,800 100,800 351,225 HP 550 605 (+55) 660 (+55) 715 (+55) 770 (+55) 825 (+55) 勇敢さ 50 55 (+5) 60 (+5) 65 (+5) 70 (+5) 75 (+5) 防御 30 35 (+5) 40 (+5) 45 (+5) 50 (+5) 55 (+5) 回避 15 20 (+5) 25 (+5) 30 (+5) 35 (+5) 40 (+5) スロット 2 2 2 2 2 2 ダメージ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 攻撃 0 5 10 15 20 25 大打撃率 0% 0% 0% 0% 0% 0% 昇級コスト N/A 4h30,4641 12h86,3605 1d219,68010 2d544,03220 2d1,276,2705 昇級報酬 N/A 1,700 2,900 4,200 5,800 7,600 撃破SP 128 144 160 180 196 212 撃破Gold 640 720 800 900 980 1060 PvPコスト 32 36 40 45 49 53 更新:2013/11/30 訓練コスト 検証中のため数値に誤差がある可能性があります。 動物訓練所 レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 時間 16h48m 15h27m21s 14h 12h36m 11h12m 9h44m38s 8h24m 7h12m 5h36m 4h12m ナノポ 60 60 60 60 60 60 60 60 60 60 治療コスト 検証中のため数値に誤差がある可能性があります。 通常 レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 時間 3h30m 3h30m 3h30m 3h30m 3h30m 3h9m 2h48m 2h27m 2h6m 1h24m Gold 24,000 20,000 16,000 14,400 12,800 11,200 10,286 9,600 8,800 8,000 牙 3 3 2 2 2 1 1 1 1 1 ハイテク レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 時間 3h9m 3h9m 3h9m 3h9m 3h9m 2h48m 2h27m 2h6m 1h45m 1h3m Gold 20,800 16,800 12,800 11,200 9,600 8,000 7,200 6,400 5,520 4,800 牙 3 2 2 1 1 1 1 1 1 1 更新:2013/11/30 アップデート履歴 x.x導入 ギャラリー コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る ランク6でHP800超えは凄い、範囲攻撃もかなり痛い -- (名無しさん) 2014-08-18 11 53 50 最新の10件を表示しています。 wikiタグ critter ユニット 動物 極寒耐性