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魔法少女リリカルBASARAStS ~その地に降り立つは戦国の鉄の城~ 最終話「それから」 桜が舞う機動六課宿舎。 ここにJS事件を戦い抜いた英雄達は集う。 これで役目を終えた機動六課は解散…のはずが、武将達が元の次元へ帰るための手がかりは一向に見つかってないために運営期間は延びた。 何せ戦国時代から来たのだ。過去にさかのぼる…というのはかなり難しい話である。 どこか複雑な心境が胸に渦巻く。 「綺麗ですね~、桜っていうんでしたっけ?」 「どうやら部隊長やなのはさんの世界の花らしいよ。」 「それはそうと、なんか嬉しいよね。まだ続くんでしょ?」 「まぁ…ね。でも、なんか複雑…。」 「それはそうだけどさ…っあ、ごめんなさい。」 歩いているスバルに男性局員の肩がぶつかる。スバルは謝るが男は近づく。 慌てふためくスバルだが頭の中に響いた念話で慌てる理由が別のに変わった。 (待て…ナカジマ殿、ランスター殿、モンディアル殿、ルシエ殿。自分は風魔小太郎だ。) 「え…えぇっ!?風魔さん!?なんで管理局の制服を!?」 「な…!?」 四人が驚くと風魔は肩を落とし、情けない顔でため息をつく。 (八神殿に魔力検査に協力をして、自分が魔力の素質があると言ったのだ。そうしたらこの服を着せられ、勧誘された。 まぁ、魔力があったおかげで念話とやらも使えるのだが…。) 「「「「あ…あははは…」」」」 そりゃまぁあんな自分の体を手裏剣にしたりとかすればあるはずだ。もしかしたら他の武将達もなのかもしれない。 しかし勧誘とは、八神部隊長がしそうなことだ。苦笑いすることしかできなかった。 ふと、何かを疑問に思い、エリオが質問する。 「そういえば…戦国時代って天下統一みたいなことをやってたんでしょ?大丈夫なんですか?」 (伊達殿をはじめ、かなりの権力を持った武将がいるからな。多分天下取りはかなり長引くだろう。) 「うわ…なんか他人事。」 (自分はもともと傭兵だったから、そればかりは。) 話を続けていくともう一人の忍が現れた。迷彩の忍者服を着ている姿からして猿飛佐助。 いつもののんきな笑みをそのままに、三人に語りかけた。 「いよぅ。おそろいで。」 佐助にティアナは気付いたこと質問する。 「佐助?アンタはどうするの?」 「今までどおり機動六課にお世話になるかなぁ。第一他の皆もそうじゃない?ほら、あれ。」 指差した先には管理局員のスーツを着て宿舎内を歩く大男、豊臣秀吉の姿が。後ろにはスーツに戸惑う幸村をからかう政宗、あきれ果てている小十郎と元親の姿もある。 幸村や政宗、小十郎と元親はともかく秀吉はデカイ。よくあんなサイズの制服が見つかったなと思う少女二人。 「あんな天下がどーたらこーたら騒いでた人がねー。ま、帰れないから仕方ないけどさ。」 (しかし、自分はできればこの世界にずっと暮らしていたい…。) 「あれ?なんでですか風魔さん。」 スバルの問いに風魔はさらに情けない顔をして (「ご先祖様ぁ、お助け~!」とむやみやたらに叫ぶ者の元で働くのはもう、御免こうむりたい…。) こうなると、伝説の忍とやらも形無しだ。やっぱり四人は苦笑するしかなかった。 宿舎の屋上。 第六天魔王との激しい戦いを終えて忠勝は空を眺める。 「隣、ええかな?」 後ろからはやてに声をかけられる。特に断る理由もない。手で「どうぞ」という風にジェスチャーをする。 隣に座るとはやても空を眺め始めた。眺めながら忠勝に話しかける。 「忠勝さん、戦国時代に帰れるとしたら…どうする?」 いきなり答えにくい質問をされて忠勝は盛大に悩む。頭からは「キュイィィィィン」と何かが唸る音がするが、これは忠勝が悩んでいる証拠。 そんな様子を見てクス、とはやては笑う。 「冗談や。こんな質問してごめんな。そういえば…こう二人でじっくりと話すのは初めてとちゃう?」 そういえばそうだ。はやてと話をしたことは幾度となくあったが短かったり、または他の者がいたり…という感じの会話ばかりだ。 とはいっても自分は喋れないからこれは会話なのかという疑問が頭に浮かぶが、気にしないことにした。 「機動六課の運営続行、上の人が一人変わるだけでこんなにも世の中って変わるもんなんやなぁ…。」 あれからスカリエッティは牢獄の中だ。多分ナンバーズの何人かも中にいる。 社会に出るための養成プログラムを受けているナンバーズにはちょくちょく会いにいってるし、ルーテシアは母親とともに幸せに暮らしているそうだ。 ゼストとレジアス、ドゥーエなるものは死亡してしまったらしい。あとは戦火に巻き込まれて命を落とした者も数え切れないほどいるだろう。 輝かしい栄光の裏には尊い犠牲もある。忠勝はそのことを考えるとどうにもやりきれない気持ちになる。 「忠勝さん、一人で何抱え込んでるの?」 「悩んでばっかりじゃ、かえって体に毒だよ?」 はやての隣になのはとフェイトの姿が見えた。手には待機状態のレイジングハートとバルディッシュが握られている。 こういうときは何か問題が起こった時だ。 「何かあったん?」 はやてが立ち上がって二人に向き合うと二人は顔を見合わせて苦笑した。 「とりあえず、これを見てほしいの…。」 モニターを覗き込んだはやての顔がひきつり、苦笑に変わって二人と顔を合わせる。 忠勝も立ち上がり、モニターを覗き込むとインパクトがありすぎて忘れたくても忘れられない二人の男の姿があった。 『愛ユエニ~!命知ラズガ今日モ行ク~!!』 『濡れてに粟と~あぶく~銭~!!』 街の中でポスターをばらまきながら大砲を乱射する男と小判をばら撒く男の姿が。 忠勝は頭を抱えてしゃがみこんだ。あぁ、なんであいつらもここにいるんだよ。と思いながらまた頭に何かが唸る音がする。 「これの鎮圧…だってさ。」 「まぁ、最近起きた事件の中では結構派手なほうだね。」 「ま…まぁええわ。さ、行くで!忠勝さん!」 走り出す三人の後を追う忠勝。ふと立ち止まり空をもう一度眺め、迷いを捨て去るかのように力強く頷く。 自分の名を呼ぶ声を聞き、また急いで三人の元へと走る。 戦国最強、本多忠勝。 運営続行した機動六課のためにその力を振るう。 戦国時代に帰る道が出来てもミッドチルダに残り、力を振るい続けたという。 魔法少女リリカルBASARAStS ~その地に降り立つは戦国の鉄の城~ 完 戻る 目次へ
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仮面ライダーリリカル電王sts第四話「蒼き仮面の戦士」 Uエリオに詰め寄ったMスバル。何故、二人共こんな事になってしまったのか謎は今解ける。 「僕も、先輩と同じで良太郎を探しに来たのさ。で、気付いたらこうなってたんだ。 どうやら、厄介なことになっちゃったみたいだね。」 「どういうことだ。答えやがれ。」 「つまり、僕らは一度こうなっちゃうと戻らないみたいだね。」 「嘘だろ。本当かよ。」 つきつけられる現実に声を失う、Mスバル。 「ま、なっちゃったんだから、気楽にいこうよ。」 Uエリオは、全く動じてないふうに言った。「これはこれで楽しいしね。」 「ウ~ラ~タ~ロ~ス~、あんたねぇ殴られたいの。」 「ハイ、ハイッ気をつけます。」 その頃、はやては部隊長室で悩んでいた。 (ガジェットにイマジンこれも全部あの予言に関係するんやろか。それに、良太郎君達のこともあるしなぁ。)「ホンマ、何が起こってるんや。アカンアカン今はそれどころやない。仕事、仕事。」 町中で一人の女の目の前に砂の人影があった。 「わかった。電王を殺ればいいんだな。」 「はぁいそうで~す。そうすればどんな時間にも連れてってあげま~す。」 「ふん、何故こんな奴の言いなりにならないんだ。こんな、人間の。」 「黙って言うこと、聞きやがれ。じゃねぇと喰い殺すぞ。」 「わ、分かった。」 「それでいいんだ。それでな。」 イマジンがさったあと女は、呟いた。 「これで上手くいく。全てがな!」 良太郎はスバル、エリオと話していた。 「二人共、ごめん。僕のせいでいろいろ巻き込んで。」 「いいよ。元々、私達があなたを助けたんだから。」 「僕も、そんなことないです。」 「まっ、俺は戦えればいいしな。」 「僕も、別に不自由はしないしね。」 「でも、あんまりやり過ぎるとハナさんが怒るよ。」 「オイッ良太郎!近くにイマジンの気配がするぜ。」 「え、どこにい「探す必要はないここにいる。」 突然、銃撃をされたと同時に声が響き渡る。「今日こそ、死んでもらおう電王!」 「いくよ、モモタロス!」 「おう!」 モモタロスが答えるとスバルの身体を通じて憑こうとする。 「させん!」 「うおっ、オイッテメェ卑怯だぞ。降りて来やがれ。」 「ふっ戦いに卑怯もくそもない…ヌオォォ!」 「三人共、大丈夫!」突如、桜色の閃光がはしったかと思うと上空でなのはが話しかけてきた。 「不意打ちなんてお前らも卑怯だろ。」 そのイマジン、クラーケンイマジンはそう叫んだ。 「こうなれば。」 「うわっ。」 触手(というかイカのゲソ)良太郎に絡みつかせ、水の中に引きずりこんだのだ。 「良太郎、くそあの野郎。」 「早く助けなきゃ。」「すまねぇ。俺は泳げないんだ。」 「えぇ!」 Mスバルはモモタロスの力を使ってる為に泳げないのである。 「僕がいくよ。」 Uエリオはそういうと水に飛びこんだ。そして、ストラーダのブースターで加速すると触手を全て切り裂いた。 「仕方ないなぁ。でも一度釣り上げた獲物は逃がさない主義だからね。」 そういうと良太郎に憑いて、エリオと共に陸にあがった。 そしてベルトを巻き青いスイッチを押しライダーパスを構え、 「変身。」 そう言ってライダーパスをベルトにセタッチさせた。すると、「rodform」という音声が鳴り、身体を黒いスーツが包みそれに青いオーラアーマーがセットされ、青いデンカメンが装着され一回転してこう言った。 「お前、僕に釣られてみる?」 「ふ、ふざけるな。」そういうとクラーケンイマジンは銃を乱射した。 「全くせっかちだなぁ。」 そういいながら全てかわすと、デンガッシャーを組み立てロッドモードにし、連続で突き更には蹴りを絡め攻撃した。(まずいこのままでは)クラーケンイマジンはまたも水中に逃げ込んだ。 「逃がさないよ。なのはちゃん、あの場所をさっきので撃ってくれる?」 「えぇ。」 そういうとなのはに指示した場所の横を指差しながら大声で 「危ない、そのままいくと直撃だよ。」 と言った。 「何!クッ。」 急ブレーキで止まり 顔を出すと、 「ディバィーンバスタァー」 「う、ウギャアァァ」なのはの砲撃が直撃した。 「さて、決めますか。」 そう言ってライダーパスをベルトにセタッチする。 「fullcharge」 音声と共に青いフリーエネルギーがデンガッシャーにチャージされ「う、ウゥゥ。」 陸に上がってきたその瞬間に突き刺した。そうすると、亀甲状に網が絡まる。 「ハアァッ」 そして、電王がそこに飛び蹴りを放つとクラーケンイマジンは爆発した。しかし、その瞬間イマジンのイメージが暴走した姿巨大な姿〔ギガンデス〕ハデス、ヘブン、ヘルが飛び出したのだった。 「ふぅ、いくよ。」 そこに変身待機音と同じ音がしたかと思うとデンライナーが現れた。 「ハッ」 デンライナーに飛び乗るとデンライナーを、バトルモードに移行させた。そして、3隊のギガンデスをレールで囲み半時計回りで動きながらゴウカノン、ドギーランチャー、モンキーボマー、バーディミサイルを放つ。 それと同時にサイドアックスからエネルギーの刃が飛び、レドームの刃で切り裂くと3体のギガンデスは爆発したのであった。 電王を刺客に狙わせる黒幕の正体。そして、まだみぬ仲間達。戦いは、激化していく。ばかりだった。 次回予告 Mスバル「厄介なことばっかりだな。そういえばクマはどうした。」 Uエリオ「僕らと同じで探しに来たハズなんだけど。まさか、僕らと同じでもう誰かに憑いたんじゃ。」 フェ「エリオ。早く元に戻ってね。」 なのは「フェイトちゃん泣かないで。」 キャロ「うん?泣く?」 Kキャロ「泣けるで!次回、仮面ライダーリリカル電王sts第五話「泣きっ面にクマ」や。」 ハナ「お楽しみに~。」 フェ「キャロまで。ウワァーン。」(明後日の方向に全力疾走で走り去る。) なのは「フェイトちゃーん。カムバーック!」 戻る 目次へ 次へ
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魔法忍者リリカル鴉 第一話「鴉、来たる」 室町時代後期 宇高多の地 飛鳥の里 「ああああああっ!!」 ドスッ! 黒き衣を纏った一人の忍が、地に倒れ伏した自らの仇敵たる修験者の、その心臓に手にした封印の刀を突きたてた。 「ぐはああっ!!」 叫び声と共に血を吐く修験者。 「……見事だ忍よ……だが詰めが甘いな!」 修験者はそう言うと体から伸びる刃を掴み、呪文を唱え始めた。 「~~~~~……」 「くっ、しぶとい奴!……!?体が……!?」 一旦刀を抜き取り、今度は頭に突き刺そうとした忍は、突如体に痺れが走り動けなくなる。 「無駄だ、動きはせん」 「何をした、我無乱!」 「くくく……わしはもう助からん……だが一人で死にはしない!道連れに貴様を、時の狭間に引きずり込んでくれるわ!!」 我無乱と呼ばれた修験者がそう言った後、周りの空間に半球状の光の壁が作られ、二人は閉じ込められる。 「ゴウ!」 「キヌ、来るな!」 仲間のくノ一のキヌが近寄って来るのを制する忍=ゴウ。 そしてその壁は一際強く輝いた後急速に収縮した。 「フハハハハハハ!!」「おのれ、我無乱ぁぁぁんっ!!」 叫んだ後視界が光に包まれ、そこでゴウの意識は飛んだ。 西暦200X年 某県 海鳴市 市内の山中 パシュゥゥゥ…… 雨がシトシトと降る中、今まで何も無かったやや広い場所に突然半球状の光の壁が現れ、それが消えた時、そこには先程の男――ゴウが俯せに倒れていた。 「うっ……」 顔に掛かる雨粒で気がついたゴウは、体を震わせながら立ち上がり、辺りを見回す。 「ここはどこだ……?ザジ、キヌ、オンジ?どこにいる?」 帰ってこない返事と、自分が見知らぬ場所にいる事に不信感を抱き、ゴウは状況の整理を行う。 「俺はさっき我無乱と戦っていて……その後、あの光に包まれ…うっ、頭が…!」 急に頭痛に見舞われ、頭を手で覆うゴウ。 「くそっ、思い出せん……。まぁそれは後か。武器や道具は……」 道具袋を開くと、戦闘用の煙玉や飲薬、入れたままだった小判が何枚か入っている。回復薬は切れていた。 「道具はある。刀は……ん?」 腰の鞘に手を当てると、そこには何故か普段使っている忍者刀ではなく、黒い刀身のあの封印の刀が納まっていた。 「何ゆえこれが納まっているのだ……むっ!?」 ゴウが抜刀したそれを見ていると、更に奇妙な事が起こった。 刀が急に光り、瞬く間に小さくなっていったのだ。 光が止んだ時、ゴウの手の上には、黒い羽を模した金属の塊が乗っていた。 「…次から次へと、一体何なんだ……」 絶え間なく起こる不可思議な現象に、ゴウは混乱していた。 「……とにかく今はここから移動しなければ」 遠くに見える町の明かりらしきものを頼りに、ゴウは歩みを進めた。 しかし、十歩も歩かぬ内に眩暈を起こし、近くの大木に寄り掛かる。 「くそっ、体が……自由に動かん……」 術の影響でろくに動かない体を引きずり、ゴウはふらつきながら町へと歩いていった。 時刻が既に夜であることと雨が降っているせいか、人気がない町をゴウは一人トボトボと歩いている。 歩きながらゴウは、この町が何かおかしいと感じていた。 (地面が堅い何かで覆われていて、おかしな形の牛車が信じられない速度で走っていて、見掛ける人間は誰も彼もが見た事も無い着物を着ている……ここは一体どこなのだ…) 疑惑を抱きつつも歩き続けるゴウ。 だが、降り続ける冷たい雨は、疲弊した体から容赦なく体温と気力を奪い去り、遂にゴウはある家の前で壁を背に座り込んだ。 (もう体が動かない……飛鳥の里を復興させるまで……俺は死ねないのに……) ゴウの思考に反して、瞼はゆっくりと下がっていった。 チュンチュン…… 遠くから雀の鳴き声が聞こえて来る。 (あの世にも雀がいるのか……?) 目覚めたゴウはぼんやりとそんな事を考えた。 そして自分が布団に包まれているのに気付き、直前の考えを否定する。 (誰かが、俺を助けたのか…?) 上半身を起こしながらあれこれ思考していると、部屋の扉が開いて奇妙なイスに乗った一人の少女が入ってきた。 (子供……?) 「あっ、目ぇ覚めたん?良かった~。病院から帰ってみたら家の前で人が倒れてて、体が冷えきってたし意識は無いしで慌てたわ。」 手元のレバーを操作して近寄る少女。 「もう動けるん?ええと…」 「ゴウだ」 「え?」 「俺の名前はゴウだ」 「そっか、ほな私も名乗らなあかんな。私の名前は八神はやてや。よろしゅうな、ゴウさん」 にっこりと笑って自己紹介をするはやて。 「はやて、と言ったか。教えて欲しい事がある」 唐突に質問を受けたはやては一瞬キョトンとなるが、すぐ我に返って笑顔で答えた。 「ええよ。何でも聞いてや」 「何故俺にここまでする」 「え?」 「何故こんな怪しい男を、ためらいもなく家に入れたか、という事だ」 仕事柄と性格上、まず礼ではなく疑いをかけてしまうゴウ。 様々な機密を扱う仕事故、目の前の娘が何か目的があって助けたのかと思ったのだが、返ってきた答えはゴウの予想を大きく裏切った。 「だってゴウさん、困ってそうに見えたんやもん」 あっけらかんと言ってのけるはやて。 「あ?」 今度はゴウが聞き返す番だった。 「まぁ家の前におる人ほっとくのも後味悪かったしなぁ」 「ま、待て。ただそれだけの理由でか!?」 「困っている人助けるのに、そんなに理由が必要なん?」 さらりと言うはやて。 ゴウは呆れと感心の混ざった様な気持になった。 「……お前は、心の底から優しい娘なのだな、はやて。」 珍しく、少しだけ微笑みながら言うゴウ。 「え、そ、そんな事あらへんよ~。」 真正面から称讃を受けて、顔を赤くして照れるはやてだった。 「次なんだが、ここは何と言う町だ?」 「ここ?ここは海鳴市って言う所や。」 (海鳴……聞いた事がない……。まさかこれは…) 嫌な予感が現実になっていくのを感じたゴウは、確実に判別が付く質問をした。 「はやて、今は……今は何年だ?それと今の幕府は何だ?」 「おかしな事聞くんやな。今は平成XX年やんか。 しかも幕府なんて、百年以上も前になくなっとるやん」 決定的だった。 はやてが嘘を言っている様には見えないし、ここにくるまでに見た物全てが彼女の言い分を肯定している。 自分はあの時我無乱の術によって、遥か未来に飛ばされて来てしまったのだとゴウは理解した。 「そうか…」 「なぁゴウさん、どうしてそんな事聞いてくるん?」 心配そうに尋ねるはやて。 「聞かん方がいい。聞けばきっと、お前は俺が狂ってると思うだろう。」 「そんな事あらへん!」 いきなりはやてが大声をあげた。 ゴウは思わずギクリと体を震わせる。 「ゴウさん、真っ直ぐな目しとる。そんな目の人が狂ってるわけないやろ。 たとえゴウさんがどんな事を話そうと、私は絶対に疑ったりせえへん。 だから私、ゴウさんが内に溜め込んでるものを、吐き出して欲しいんや」 「……分かった。話そう」 それからゴウはぽつりぽつりと話始めた。 自分が室町時代に生きた飛鳥忍者という流派の戦忍(いくさしのび)である事。 とある敵に里を滅ぼされ、その際敵の術で一度記憶を失った事。 記憶の入った魂の欠片を取り戻す為、各大名からの依頼を受けていた事。 記憶を取り戻し決戦を挑んだが、最後の最後で敵の術をかけられ、この時代まで飛ばされた事。 所々を省略しつつ、ゴウははやてにこれまでの顛末を言って聞かせた。 「それで、この家の前にいた所に繋がるというわけだ」 「……そうだったんか。 てことはゴウさん、行く当てないって事やよね」 「そうなるな。流石に未来の世界に知り合いはいない。仕方がないから、どこかの山奥で(ほんならウチで暮らさへん?)って何?」 話に割り込まれたゴウは思わずはやてに聞く。 「だから、当てがないんやったら、この家で私と暮らさへん?」 「申し出はうれしいが、迷惑をかけたくはないし、君の親にも…」 「別に迷惑じゃあらへんよ。後、私には両親おらへんし。」 「…すまない。無遠慮な事を聞いた。」 「別に気にしてへんよ。 それに、私は見てのとおり足が不自由でな、補助してくれる人がいると助かるんや。」 「だがしかし……」 「意外と頑固やな~。あっ、ほなこんなのはどうや?」 なかなか踏ん切りが付かない様子のゴウに、はやてが提案をもちかけた。 「ゴウさんは依頼を受けて働く忍者なんやろ? そんなら、私が『ここに住み込みで私の介護をして欲しい』って依頼するのはどうや? 報酬はゴウさんの衣食住の保証って事で」 「………」 はやての提案にあっけに取られているゴウ。 「だめ…かな?」 やや不安そうに聞いてくるはやて。 「……ふぅ。はやて、お前は優しいのと同時に、俺以上に頑固なようだな」 半ば諦めた感じで言うゴウ。 「えっ、それじゃあ!」 さっきとは打って変わり、ぱあっという擬音が合いそうな笑顔で喋るはやて。 「主・八神はやてより受けしこの任務、飛鳥忍者、鴉のゴウが謹んで引き受けさせて頂く。」 ベッドから降り、片手と片膝を床に付いて敬意を表す姿勢を取るゴウ。 「ああもう、そういうのはええから頭上げてや、ゴウさん。」 「単なる形式だ。気にするな」 すっくと立ち上がり、ゴウは言う。 「それからゴウさん、今の台詞で一ヶ所間違っとるトコがあるで」 「ん?どこか変だったか?」 「私らは主従やのうて……」 はやては満面の笑顔で言った。 「家族や♪」 こうして、ゴウとはやては「家族」として共に暮らす事となった。 続く 目次へ 次へ
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シェベル家 ミカヤ・シェベル 剣道道場「天憧流」の師範代を務める若き剣士 巨乳黒髪ロング美少女剣士となかなかの要素を備える その若さで師範代を務めるのだから天才なのは間違いない 幼少の頃より双子の姉と目標でもあるシナイと共に過ごしてきた為3人の絆は強い ただしチカヤの暴走は割と頻繁に起こる為そのたびにミカヤの頭が痛くなっているのは言うまでもない 姉の事は勿論大好きだが最近できた妹(戸籍上は娘)のコトリを溺愛している 毎日の鍛錬においても厳しく鍛えている為来年のインターミドルにはコトリが出てくるとかなんとか… 実はまだ18歳なのだが落ち着いた雰囲気を醸し出していたり大人びていたりでそうは見えない しかもコトリを育てる母となり、ますます未成年には見えなくなってきた ノーヴェとはお母さん仲間で仲の良い友人である チカヤ・シェベル ミカヤの双子の姉であり大抵の騒動の大本となっている 見た目はミカヤと瓜二つだが性格がかなり違うので見分けはつけやすい 「姉より優れた妹など存在しない!」とでも言うように背と胸が(ほんの少しだけ)ミカヤより大きいらしい とても明るくノリが良い(軽いとも言う)性格、ただし敵と判断した相手には非常に冷酷でもある 双子の妹のミカヤ、及びコトリの事を心の底から愛しており過剰なスキンシップを計っては玉砕されるのがお約束 天憧流には入門していないがその実力はかなりヤバい 格闘技だけで相手を血祭りにあげられるのだからそのヤバさが伺える しかも戦闘狂の気があり、キレると誰も止められない ちなみに腹パンが得意、肉を裂き骨を砕く感触が好きとミカヤが居なければ完全に…うん、アレである デバイスは手甲型、カートリッジシステム完備 モードチェンジの中にはパイルバンカーがあるという噂…対物?対人? ブースト魔法で自己強化して圧倒的パワーとスピードで敵を殴り潰す戦術をとる 管理局に勤める捜査官であるが命令違反はいつもの事で評価は微妙らしい クビにならないのはなんだかんだで手柄や実績を上げているから 幼なじみであり妹の師でもあるシナイの事が(実力や人間性は認めているが)昔から大嫌い よくミカヤがシナイと話している姿をみかけるとすぐさまシナイにリアルダイレクトアタック その事からシナイからもあまり良い印象を持たれていない 文芸部での新キャラ製作企画によって生まれたキャラ コトリ・シェベル ミカヤ、チカヤの妹であり天憧流門下生の女の子 剣道が大好きで毎日の鍛錬を弱音を吐く事なく続けており将来が期待される逸材 戸籍上はミカヤの娘として扱われているがミカヤはコトリの事を妹として育てている コトリ本人もミカヤの事は大好きな姉と思っている 模倣の才能があると言われ、シナイの神風から神風もどきを編み出した ただしダメージ無しの空気の刃を出すだけなので目潰しぐらいにしか使えない トランザムやライザーソードはたぶん使えない シェベル家の和み要因、ミカヤ以外はあまりお手本にならない人物が多いがまっすぐに成長中 「エリオと○○」からのキャラ その他 シナイ・アナトリア(黒豹) 厳密にはシェベル家の人間ではないがここに記述 天憧流師範代であり誰もが認める天才剣士 その実力はミカヤが目標としているほどであり普通に強い だが昔からミカヤの傍にいるとチカヤが殴りかかってくるのでチカヤとの仲は良くない 恐らく剣術で戦えばチカヤより強いだろうが本人は戦う意思は無い為いつもチカヤの不戦勝に終わる しかしチカヤは「ミカヤを守る」と言う信念の元にとんでもない戦闘力を発揮するので実際に戦わなければ結果はわからないだろう 自分の事を「拙者」と呼んだり仮面を付けて「ミスターケンドー」と名乗っていた黒歴史があるがそれは知る人ぞ知るネタ リリカル学園に通うエリオを好敵手としておりいつか真剣勝負がしたいと願っている 必殺技は多種多様な神風、天瞳流の封印されていた奥義らしい 居合いと言いながら衝撃波を飛ばす技だったり意思に応じて曲がったりしたり、 魔法なのかそうでないのか微妙だが人間だろうが建物だろうが両断する威力がある 「エリオと○○」からのキャラ
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魔法少女リリカルなのは The Elder Scrolls クロス元:オブリビオン 最終更新:08/05/13 第一話 第二話 第三話 拍手感想 TOPページへ このページの先頭へ
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魔法少女リリカル湾岸ミッドナイト ~永遠にわからない答え~ 世の中には答えのない問題がいくつも存在する。 その答えを見つけ出すのもひとつの人生の楽しみ方とも言えるだろう。 SERIES 1 運命(フェイト)① 西暦20XX年、第97管理外世界 ―地球― 東京 首都高速道路 都心環状線 ブロロロロ… 静かでシャープな排気音と共に白いすらっとしたメタリックボディの車が大きな橋を超える。 「この世界の車は元気がいいわ、まるで生きているみたいね…」 車の名は『フェラーリ・テスタロッサ』。 高級車らしく平べったいボディが目を引く390馬力で280キロ出るスポーツカーである。 フェラーリを操る金髪のドライバー、機動6課ライトニング分隊隊長『フェイト・T・ハラウオン』は機動6課の課長、八神はやてより出された任務のためにこの世界に来ていた。 任務の内容は「時空管理局より突然異世界に消失したロストロギアを回収せよ」であるが、正直「遊びに行け」の間違いだと長い付き合いの友人には言えない。 今回回収するロストロギアは驚くことに自分達の身長の半分も無い小型であり、時々暴走もするようだが大して驚く攻撃を放ったりしないそうだ。 つまり言い換えると、 『ほっとけば見つかる』程度の甘い考えでも見つかるのである。 滞在期間も(この世界において)1ヶ月と思ったより長い。 これはもうある意味「長期休暇」である。 個人的には早く終わらせたいのだが、忙しい激務をこなす毎日で少し羽を伸ばすのも悪くないだろう。 『はやて、ありがとう』 楽な内容だとわかって任務を選んでくれたはやてに罪悪感を思いながらも心の中で最愛の友人に感謝する。 初日の今日は周辺地域の聞き込みを夜まで行い、せっかくなのでパンフレットに書いてあったドライブコースとして話題のこの首都高速に乗ることにした。 「うわ……」 大きな橋、レインボーブリッジを抜けると、そこには美しい光の模様を描く大きい観覧車や0時だというのにやけに明るい町並みは、ミッドチルダよりは劣っているものだが、やはりここにはここ特有の『100万ドルの夜景』が広がっていた。 「綺麗……なのは達もここに来ればよかったのに。」 この楽に仕事ができる機会は滅多に無いので同僚のなのはを誘ってみたが、運悪く別の仕事が入っていたようで、仕方なく今回はフェイト一人で参加することになる。 ガラガラガラ…… 某所、静まりかえったガレージのシャッターが上がる音がする。 真夜中の闇に溶けるような2シートの藍色の車。 その前に立つのはリーゼントに近い髪型が特徴の優しい顔立ちの少年だった 服装はジーンズに純白のTシャツ。 どう見てもこれから車に乗ると言う行為を浮かべると何だか納得できない。 「油圧OK、水圧OK、アイドルOK……OK」 少年は車に乗ると、4点式のベルトを締め、キーを挿し、凄まじい轟音と共にエンジンをかける。 「さあ、今夜も走ろうか……Z」 少年は躊躇無くアクセルを踏み、ギアをローからセカンドに入れた。 首都高速道路 湾岸線 湾岸環八ランプ付近 「ここを回っているだけでも結構時間が潰れたわ。でももうそろそろ降りようかな」 時間は12時30分。 そろそろ事前に予約してた高級ホテルへ向かう時間だ。 帰るまで退屈なので何か音楽を掛けようと左手で中央のプレーヤーに手を伸ばす、 その時 グオオオオオ……! 「・・・」 それは一瞬の出来事、 背筋を伝う身の毛もよだつ寒さにも似た圧迫感 彼女の横を通り過ぎた、氷のように冷たいミッドナイトブルーの『それ』は強烈でまるで猛獣の勝利の雄叫びのような排気音を響かせながら、凄まじい勢いでフェイトがまだ見ぬ闇の世界へと消えていった。 「…なに……今の?車……?」 普段は冷静沈着で優しいフェイトの目は魔法をかけられたかのように見開いたまま凍っていた。 ハンドルを持つ手もマスターに動揺したのか、少しガタガタ揺れている。 あの車には別に悪い魔力は感じない。 しかし、あの車だけが放つ魔法とは違う独特のオーラが冷静なフェイトを動揺させていた。 『……ター……、マスター!起きて下さい』 「はっ!ぐっ…」 フェイトの魔法デバイス、『バルディッシュ』の一言で現実に引き戻され、目の前に映った大型トラックを手のひらに力を込めたハンドルさばきで左にパスする。 しまった、運転中だった。 もしバルディッシュが目覚めさせなかったら、自分は車と共にあのトラックの下敷きになっていただろう。 自分ならバトルジャケットを展開して無傷で生還するが、車などの質量が大きい物はそう簡単には元に戻らない。 と言うより魔法が存在しない世界で魔法を使うのはやはりルール違反。よほどの緊急時を除いて使用しない事にしている。 下手をすると魔法を使うことによりここから歴史が変わってしまう可能性があるからだ。 「ありがとう、バルディッシュ。助かった……」 すぐ近くのPA(パーキングエリア)にて車を停めると、さっきの出来事が気になって仕方ないのか疲労困憊のフェイトがシートに全体重を預ける。 『現在のマスターのコンディションからして、少し休んでみてはどうですか?』 「うん。そうするわ。予約してたホテル、キャンセルしてからね。これだと無事に行けそうに無いから」 そう言うと、携帯電話を取り出し、予約先のホテルへと電話をかける。 『はい、こちらは帝○プリンスホテルであります……』 「そちらのホテルへ予約を入れましたフェイト・T・ハラウオンと申しますが…」 キャンセルの手続きをするだけなのに長々と話が続く。さすが高級ホテル。手続きどころかキャンセルも長い。 ピッ。 「ふう…」 電話を切ると同時に糸が切れた人形の如くハンドルにのめり込むと目を閉じ、 「zzz…」 そのまま眠り込む。 眠り込んだと同時に車の中にあらかじめかけておいた防犯用の『プロテクション』の魔法が発動した。 このフェラーリ、外見は古いが、中身は最新型のエンジンを積んだ代物。 排気ガスではなく水蒸気を放出して大気中に放出する、クリーンな車、ようするに『エコカー』である。 流石に元の世界からほぼ毎日使う自家用車(モーター・モービル)を持ち出すわけには行かないので、ミッドチルダに新しく出来た解体屋にて万が一壊れてもいいようにこのフェラーリを破格の安値で購入。 しかも値段の割には見た目や足が良かった(普通に走れるレベル)ので中身だけを最新のエンジンに取り替えてもらった。 明日はロストロギアの調査を続行すると共に、あの車についても調査してみよう。 シート特有のベッドと似て非なる感じの感触に悩みながらも、今夜はここでゆっくりと眠ることにした。 (次回予告) その車は くるおしく まるで、身をよじらせるように 走るという…… 幾多の人間の魂を地獄へと送った『悪魔のZ』と恐れられる車。 機動6課からロストロギアの回収のために派遣されたフェイトはある日、偶然通りかかった奴の姿を目に焼き付けてしまう。 それを発端にフェイトの周りに集う走り屋達。 『ブラックバード』の異名を持つ腕利きの外科医、『島達也』 その柔らかな走りから最高のR乗りと呼ばれるモデル『秋川零奈』 そしてただ一人、悪魔に愛された男『朝倉アキオ』 今、湾岸を舞台に新たな物語が、始まる…… 次回、 魔法少女リリカル湾岸ミッドナイト 運命(フェイト)② 「くくく……、お前も魅せられちまったか、あのZに」 目次へ 次へ
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魔法忍者リリカル鴉 第二話「八神家」 はやての家に厄介になる事が決まった日から、俺の新しい、そして今までとは全く違う生活が始まった。 朝 日の出と共に起き出て服を着替え、空き部屋を使用して鍛練を行う。忍たるもの、肉体を常に鍛え、如何なる事態にも備えておく必要がある。 鍛練を終えた後はやての寝室へ向かい、寝ているはやてを起こすのが俺の日課だ。 「はやて起きろ。朝だぞ」 「う…うーん。あ~、おはよーさんや、ゴウ」 「ああ、おはよう」 その後ははやてを抱き抱え階段を降りていき、一階の車イスに乗せる。 いつも不思議に思うのは、抱き抱えた時にはやてが顔を赤くする事だ。 最初は熱かとも思ったがそうではないらしい。 はやてが「お姫様抱っこや…」と言っていたが、何の事なのだろう? 朝食ははやてと共にに作り、はやてと共に食べるのがこの家の決まりだ。 はやての作る料理は本当に美味く、俺は食卓に付く度に舌鼓を打つ。 一度はやてに、「将来はいい嫁さんになるな」と言ったら、また真っ赤になった。赤くなりやすいのだろうか? 昼 家事と昼食を終えた俺達は、ゆったりとした休憩時間を取る。はやては本を読んだり、俺はテレビを見たりだ。 この家に来てすぐの頃は、現代の文明というものに驚いてばかりだった。電灯に光が点ればギクリとし、水道から水が出れば目を点にしたものだ。 今見ているテレビも同様で、というよりこれには一番嫌な記憶がある。 (以下回想) 「はやて、あの四角いものは何だ?」 「あれ?あれはテレビや」 「何だそれは?」 「えーと、説明するより実践した方が早いわな」 はやてはテーブル上の黒い板を手に取り、テレビに向ける。 ピッ 『次のニュースです。本日未明…』 「うおおっ?!」 俺はその光景を見た瞬間、思いっきりのけ反った。 「ど、どうしたんゴウ!?」 「こんな小さな箱の中に人が入っている!一体どうなっているのだ!?」 俺はテレビとやらをあちこち触ったり叩いたりした。 「一体どんな術なのだ、はやて?おい、はや…て?」 振り返るとそこには、口元を手で押さえて俯き、肩を震わせているはやてがいた。どう見ても笑っている。 「…何故笑う、はやて?」 「だ、だって…ププッ…タイムスリップした人がやるお約束……な、生で見てもーた……うぷぷぷ…」 どうやらツボに入ったらしく、しばらくはやては笑っていた。 理由は分からなかったが、あの時は少し苛ついた。 (回想終了) 夕方 はやての足の具合を診てもらう為、二人で病院に向かう。 担当医の石田という女医には、俺ははやての従兄弟という事で通している。最初は怪しまれたが、はやての説明もあり今では普通に接されている。 尚俺には名字がないので、飛鳥 剛と偽名を名乗っている。 「……という事で、はやてちゃんの足に現在変化はありませんが、我々としても全力を尽くして治療に当たります」 「分かった。そちらの方は引き続き頼む。」 「あっ、待って」 ある日いつもの様にはやての容態を聞いた後部屋から出ようとすると、石田医師から呼び止められた。 「何だ?」 「飛鳥さん、今ははやてちゃんと一緒に住んでいるのよね?」 「そうだが、それが何か?」 「……はやてちゃんの事、いろいろとお願いね」 「?」 「はやてちゃんはとても強い娘だわ。まだ十歳に満たない子供とは思えないくらいにね」 「………」 「でもね、そんな強い娘だからこそ心配なの。甘えたい年頃なのに、両親がいないから自分から甘えを断ってしまう。 頼れる人がいないから、自分一人で全て頑張ろうとしてしまう。 優し過ぎるから、他人の分の重責まで背負おうとしてしまう。 …そんな事を続けてたら、あの娘いつか潰れちゃうわ。あの娘には、支えてあげる人が、守ってあげる人が必要なの」 ゴウは黙って石田の話を聞いている。 「だから、はやてちゃんの力になってあげて。はやてちゃんを守ってあげて。それが出来るのは、今はあなただけなの」 「…無論だ。言われなくとも、あいつは俺が守る。俺はあいつの家族だからな。それより治療の方はよろしく頼むぞ」 ゴウはぶっきらぼうに、しかし穏やかな口振りで言い、部屋を出ていった。 「……愛想のない人ね」 石田は苦笑を浮かべて、ゴウの背中を見送った。 夜 病院から帰って来た俺達はいつも同様分担して夕飯を作り、二人でそれを食して後片付けをする。ここまでは何の事はない。 だがこの後俺には毎晩一つの戦いが待っている。それは―― ワシャワシャワシャ…… 「どうだ、はやて?」 「うん。気持ちええよ。ゴウは洗うの上手いなー。」 そう風呂である。 はやてを一人で風呂に入れるのは時間がかかって風邪を引く恐れがあるし、何かあった時一人では危険な為、俺が一緒に入るようにしているのだ。 気恥ずかしい気がしないでもないが、はやてはまだ八歳だ。意識し過ぎるのも変だろう。 だが、真の問題はこの先にある。 「ほな今度はゴウの番やな。洗ったげるから背中向けてや」 「い、いやいい。俺は一人で出来る」 「そんな遠慮せんと。ほら、ゴシゴシッと♪」 「待てはやて!そこは違うだろ!?」 「えー?聞こえんな~?」 「よせ、ヤメロ!アッー!」 毎晩これだ、たまったものじゃない。 ……何?羨ましいだと? なら一遍やられてみろ。大事な物を汚された気分になるから…… 風呂から上がった後は軽くくつろぎ、そしてはやてを寝室へ運ぶ。 普段ならこれで一日の仕事は終わるのだが、今日は少し様子が違った。 「よっと。大丈夫か、はやて?」 「うん、平気や。いつも運んでくれてありがとな、ゴウ」 「気にするな、俺の勤めだ」 はやてをベッドに下ろし、いつものやりとりをする二人。 「それじゃあな。ゆっくり休め」 「あっ…」 「? どうしたんだ?」 ゴウが部屋を出ようとすると、はやてが急にゴウの服の裾を掴んだ。 「えーとその…な?もう一つだけ、お願いしてもええ?」 「何だ?言ってみろ」 「えっと……私が眠るまででええから、手…握っててくれへん?」 顔をほんのりと赤め、上目遣いで見てくるはやて。 「構わないが……急にどうした?」 「それがな、自分でも何やよう分からんのやけど……出ていくゴウの背中見てたら無性に寂しくなって――このままゴウがいなくなってまうような気がしてきて……」 「怖くなった、と」 コクンと頷くはやて。 ゴウは手近にあったイスを引っ張ってベッドの近くに寄せて座り、はやての頭をくしゃくしゃと撫でた。 「心配するな、俺はいなくなったりしない。ここは俺の家でもあるしな。だから安心して眠れ。お前が望むなら、俺はそれを叶えてやる」 「……おおきにな」 嬉しそうに微笑み、はやては礼を言った。 一連の流れの後、俺達は少しの間談笑していたが、話疲れたのかはやては直に寝息を立て始めた。 俺はゆっくりと抜けだそうとしたが、聞こえてきたはやての寝言を聞いて、それを諦めた。 「お父さん……お母さん……いやや、行かんといて…」 悪夢を見てるらしく、 はやての顔を見ると目許に涙が浮かんでいた。 俺が手を強く握ってやると、表情が少し和らいだようだった。 (はやてちゃんの力になってあげて。それが出来るのはあなただけなの・・・) 俺は昼間石田から言われた事を思い出す。 (俺の手は、もう拭い切れないほど血で染まっている……だがこの手でお前の苦しみを減らしてやれるなら――はやて、俺はお前の側に居続けよう……) 俺はそう決意し、一晩中はやての傍らで手を握り続けた。 夜が明けた後、目覚めて俺が隣で手を握り続けた事に気付き、はやてがまた真っ赤になったのは言うまでもない。 六月三日 午後二十三時五十分 間もなくはやての誕生日となる。 聞いた所によると、この時代では誕生日に贈り物をするのが風習らしい。 金の問題は持っていた小判を古物商に売って、何を買ったらいいかは石田に助言をしてもらって解決した。 あまりゴテゴテしたものははやては好かないと聞いたので、水晶で出来たイルカの首飾りを買った。喜んでくれればいいのだが…… ゴウがあれこれ考えている内に、もう時計の長針と短針が間もなく重なろうとしていた。 あと三、二、一… ドックンッ! (っ!? 何だ今のは!?) 日付が変わった瞬間、ゴウの全身を言い様のない感覚が走り抜けた。 例えるなら、強い波動のような、圧倒的な気迫のような、今まで感じた事のないものだった。 そして同時にはやての部屋から聞こえてくる物音と奇妙な気配。ゴウは迷わず棚の奥にしまってあった忍道具から苦無を取りだし、はやての部屋へと向かった。 (気配は五つ……はやてを除いても四つか…ただの賊なら一瞬で仕留められる) ゴウは足音一つ立てずはやての部屋の前まで移動し、扉の前で判断を下した。 ドガッ! 注意をはやてから自分に向ける為、扉を蹴り破るゴウ。 部屋の中を見渡すとはやてが寝ているベッドの横に黒い服を着た四人の男女が立っていた。 そしてその集団の中の一人、ピンクの髪をポニーテールに纏めた女がゴウの姿を認め、手にした刀に手を添えて言う。 「貴様、何者だ!」 ゴウも逆手に苦無を構えたまま言い返す。 「それはこちらのセリフだ。人の家に断りもなく入ってきておいて、どの口でほざく」 「人の家?ああ失礼した。お前は主の父、いや、兄か?」 「血縁関係はない。だが俺はそいつの家族だ。 そんな事より答えろ、貴様らこそ何者だ。どうやって入った。」 今でこそ戦いとは縁のない生活に身を置いてはいるが、ゴウとて一流の忍だ。誰か家に近付くものがあればすぐに気が付く。 だがこいつらは何の前触れもなく、いきなりその気配を発生させた。それがゴウにとっては不思議でしょうがなかった。 四人―さっきの刀を持った女と自身の身の丈ほどもある金槌を持った少女、手に指輪を嵌めた金髪の女、そして頭から犬耳を生やした男―は一度顔を見合わせ、互いに頷きあった後向き直って言った。 「驚かせてすまなかった。我々の名はヴォルケンリッター。此度、魔導書『闇の書』に選ばれた我らが主、八神はやて様にお仕えする為に存在する守護騎士だ。」 女は高らかにそう名乗った。 ゴウはこの時まだ気付いていなかった。彼女達の出現が、彼の運命を大きく変えるきっかけである事に。 そしてそのきっかけによって、自分が再び刃を手に、戦いの渦へと飛び込んでいく事に…… 続く 戻る 目次へ 次へ
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<森崎の聖戦 一覧 CLS> ○リリカルサッカー 過去ログ 作:リリカルサッカー 2011/5/14~ tag ミッドチルダ 一言感想コーナー! あなたの意見を↓にどうぞ! メモ 過去ログ ☆【再戦】リリカルサッカー4【ナンバーズ】 ★【トーナメント】リリカルサッカー3【開幕】 ★【助けて】リリカルサッカー2【ティアナ!】 ★【サッカー】リリカルサッカー【はじめました】 ★キャプテン森崎外伝スレ9 携帯過去ログ ☆【再戦】リリカルサッカー4【ナンバーズ】 ★【トーナメント】リリカルサッカー3【開幕】 ★【助けて】リリカルサッカー2【ティアナ!】 ★【サッカー】リリカルサッカー【はじめました】 ★キャプテン森崎外伝スレ9 <森崎の聖戦 一覧 CLS> 森崎有三 本編 全日本ユース No.1ゴールキーパー ジャパンカップ サッカー 山森正吾 南葛中 全国中学大会 スラムダンク ドカベン ドラえもん テクモ版ゲーム ノビタジスタ V4 レナート 東方 サンパウロ+ ロベルト 北斗の拳 第二章 小田強 すしおだ 社会人トーナメント アモロ 遊戯王 大魔王 クラブAはここで生まれた クラブA アモロスターズ 完結 モロサキ 異世界 キスギ 麻雀 ブルノ ときめきメモリアル 新田瞬 反町一樹 イナズマイレブン ドッジボール 南葛SC 短編 シュナイダー ピエール オールスターズ ラブマリー グローバルフットボーラー ターク・ハル 奇跡のヤン 音撃戦士 仮面ライダーBLACK RX 燃えて燃えて奇跡を呼ぶミラクルシュート エリート熊が倒せない 来生哲兵 熱血硬派くにおくん バトル 変化球 山森正美 女子 妹キャラ総登場 マリー・シュナイダー ドン・ロバートドリンク 夏の大会・県予選の章 中里正人 忍者 修行の旅 風呂 パルメイラス 黒歴史ノート くのいち 小田ジュニア 小学生 蝶春菜 お嫁さんはドライアード マネージャー 裏方 てんびん座 南葛の歴史・分岐点 日向尊 エジプト ジョジョの奇妙な冒険 三杉淳 ゲーム版5 イタリア フィオレンティーナ サディスティック・貴公子(プリンス) コッパ・イタリア・プリマヴェーラ (三杉は)ミハエルからは逃げられない 未完 そしてA.Cへ 戦国時代 太閤立志伝 うつけものクラブ 幻想郷 ドリームチーム サッカー野郎Aチーム ミッドチルダ ポイズン 新ジャンル・陵辱生産機 新々ジャンル・シュート魔王 オータムスカイズ 妬ましパルパルズ 早田誠の憂鬱 城山正 シロノトリガー ウルトラマンシロ 秋津姫 月星美津乃 ガンダム カオス 妖怪いちたりない キャプテン丸山? 銀様 EXILE 全日本 1さん 全ての始まり 出発点 がんばりフォーレスツ メリーのアトリエ No.1メイドブリーダー 守矢杯 オリキャラ あずきざわ No.1マネージャー 菱野景 No.1ポストプレイヤー 信頼と実績のオチ落田 カードのJに愛された男・瀬川 No.1コーチ バスケ 大空翼 赤い手羽先 煩悩師弟 海南大付属 外伝も読んでね 牧監督 沢田あゆみ 賀茂みなと 中里(♀) フリードリヒ No.1接待皇帝 キャプテンズ ウイングス 松山光 厄 SSP SSPカード ファイアーエムブレム 光の拳 ロイヤルバカップル 『まりあだいじに』 第二部 第七小隊 霧雨魔理沙 夜襲 【禁則事項】 守矢恋色トラベラーズ 愛弟子ぬえ SDGK いつか決めるぜ爆宙ライトニングサイクロンマッハトルネードファントムシュート 岡山姉 JOKER アンケート セリエA ヤベッチュ外伝 作者は岡山姉の婿 No.1人気ゴールポスト アーバックル 井沢守 原作 キャラブレ オウガ サガ ドラクエ カオスの極み 岩見兼一 聖闘士高校 水瓶座のロック 巫女 水瓶座のケン セイントキャット 水見亜美 女性化 君代命 チャ・ザ神 bot 鎌瀬一 名将大矢 板野住明 ふらの中学 幸福な松山 KO☆I☆KE レミリア・スカーレット 第15回全国中学大会 イタリアJrユース 滝一 仮面ライダー ザビー 悪の組織 生田(仮)高校サッカー部 県大会 ビーバーファング ミストさん マリオとヨッシーFC ウサギ 迷解説者スレ フラグは成立するもの 天狗A頑張って SRGK大さん ハイ・ローリング・ドリブラー・大さん Mのチルノ シュテルトハイム・ラインバッハ3世 アラン・パスカル 鈴仙・優曇華院・イナバ atari2600 アイドルマスター 岬太郎 レトロゲーム
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魔法少女リリカルBASARAStS ~その地に降り立つは戦国の鉄の城~ プロローグ 自分は今、戦場にいる。 戦場とはいっても四角い土俵に立ち、周りには観客がいる。誰が開催したかは知らないが自分は「第二回婆沙羅大武道会」という大会の土俵の上にいる。 いつの間にか決勝戦だ。この試合に勝てば100万石が手に入るという。心なしか我が主の声援も力が入っている。 相手は三日月の鍬形をした兜に蒼き鎧。手に持つは六本の刀。もう一人は前者とは対なるように上半身裸に赤いジャケット。そして手には二本の槍。二人ともこちらに殺気を放ってくる。 一方、自分が手に持つは巨大な槍。先端が回転する槍だ。 世間では自分が持つこの槍のことを「ドリル」と呼ぶ者がいる。関係ない話なのだが。 「試合・・・開始!!」 この騒ぎの中でも審判の試合開始を告げる声がはっきりと聞こえた。 その瞬間二人は自分へと迫る。自分も負けじと槍を構え、横に振るう。彼らは当然のごとく避けた。こんな攻撃が当たらないのはわかっている。 すばやく槍をまた横に振るう。矛先は蒼い鎧の武士。その武士は槍の一撃を受け、かなり後方まで吹き飛ばされる。 次は縦一直線の振り下ろし。次の矛先は赤き武士。しかしその攻撃は防御される。さすがに驚いた。自分の一撃を防御しきれた者を見るのは初めてだ。 「Hey!!敵は一人じゃねぇぜ!?」 後方が異様に暗い。振り向くと先ほどの蒼い鎧の武士が低く構えている。腕が蒼白く光り、稲妻が走っている。 「Hell dragon!!」 腕を前に突き出すと自分の身長ほどもある稲妻の球が迫ってきた。回避行動や防御行動も間に合わず当たってしまった。 体が、浮いた。決して揺らぐことのなかった自分の体が今、宙に舞っている。 硬い土俵の感触を味わうのを許さないがごとく、赤き武士が自分が着地する地点に立っていた。 「千両花火ぃぃ!!」 一つに連結した槍の一撃が顔面に当たる。数回宙で回転してから自分の体が地に落ちた。 その瞬間、自分の中の「青い目盛りみたいな何か」が満タンになったのを感じた。 自分の体を起こし、槍を地面に思い切り刺した。その衝撃で二人の武士は宙に浮く。 自分も宙に浮き、背中から円陣を形成する。 円陣の漢字の一文字が光り、回転を始める。次第に回転が速くなる。 「終わりにしろ!!○○!!」 自分の名を叫ぶ主。無論、そうするつもりだ。主よ、もうすぐその手に巨万の富を掴ませて差し上げます。 だが、異変は起こった。 地面がない。 それは自分の周囲だけであった。しかし皆も突然のことに唖然とする。 自分はこんな地面を無くすほど強大な力を持った覚えはないし、主から聞いたこともない。 地面がなくなったことによって生じた穴は大きくなる。 そして二つ目の異変に気づく。 自分がその「穴」に引きずりこまれている。 どんなに離れようと力を振り絞ってもその穴からは離れられない。 逆にどんどん引き込まれていく。 思わず天に手を伸ばす。しかしその手を掴む者はいない。 「○○!!○○!!」 必死に助けに行こうとするがほかの家来に制止されている主。ああ、あなたに巨万の富を掴ませることができなくて自分が許せません。 こんなところで終わるのだろうか。主、申し訳ございませんでした。 「○○!!」 どんどん遠くなっていく主の声。そして目の前も暗くなり始めた。 しかし、意識が無くなる前に、自分の名前をはっきりと呼ぶ主の声が聞こえた。 「忠勝!!行くな!!忠勝っ!!」 これでお別れかもしれませんね。さようなら、主。 「ただかぁぁぁぁぁぁぁぁぁつっ!!」 目次へ 次へ
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仮面ライダーリリカル電王stsプロローグ 雨の中、一人の男が自転車をこいでいた。 「ハァ、ハァ、雨が降って来るなんて聴いてないよ。」 その男、野上良太郎は急いでいた。姉にコーヒー豆と卵を買って来るよう頼まれたのだ。「急がなくちゃ。」 急いでいたその時であった。 「う、うわっ!」 スピードを出していた為に自転車がスリップして、止まらなくなったのだ。しかも、そこは、下り坂(結構、急な坂)で、その先は!「う、うわぁぁ!」 あろうことか階段。当然自転車は飛び出してしまい、しかもそこは地上20メートルの高さであった。 (うわぁもうダメ!)そう、思った次の瞬間!ドシャアァァン!なんと、良太郎の側に雷が落ちて来て、 「うわあぁぁ!」 野上良太郎という存在はその世界から消えた。これにより時を越える仮面ライダーは魔法少女と出会うのであった。 一方、その頃、時の列車デンライナーにも、問題が起きていた。 「なんだありゃ。」 「新しい路線かな。」「またエライことになったで。」「ネェネェ、僕にも見せてよ~。」モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスが騒ぐなか、ハナはオーナーと話していた。 「オーナーあの路線は一体なんですか? 」 ハナはオーナーを問い詰めた。 「アレはこの世界とは違う世界の時間へとつながっています。」 「違う世界ってなんですか。」ハナは更に問い詰める。 「さあ、それは行ってみないとわかりません。ちょうど、つながっているようですからね。「おい、ハナクソ女!良太郎の気配が消えたぞ」モモタロスが突然叫んだ。 「なんですって!」 ハナも思わず叫んだ。モモタロスが耳を抑えてもがいていた。 「もしや、良太郎さんは違う世界へといったのかも知れませんねぇ。」 オーナーはそう呟いた。「良太郎……。」 ハナは心配そうに呟いたのであった。 その頃ミッドチルダでは新人達の朝の練習が始まっていた。そして、模擬戦の途中、事件は起きた。教官である高町なのはの一撃が、新人の一人である、スバルに迫ったその時!「うわぁぁぁ。」 一人の男性が空から落ちて来て、その一撃をくらってしまったのだ。驚愕する、機動6課の隊員。スバルは、その男に近寄り、 「あ、あの~大丈夫ですか?」 と言うと、その男は、こういった。 「だ、大丈夫です。あの、ここはどこですか、あとあなたは。」 「ここは、ミッドチルダ、私は、時空管理局機動6課所属のスバル・ナカジマっていいます。」 こうして、二つの世界は出会ったのである。 目次へ 次へ