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クローリカ 褒め会話睡眠成長スキル 一緒に冒険しよう!仲間になった時の会話 異常状態 占いへのリアクション プレゼントサプライズ レシピ お風呂上がり 主人公から誕生日に渡す ラブ飲みドリンク 好感度100台詞 誕生日主人公 マーガレット クローリカ コハク ビシュナル ヴォルカノン エルミナータ 子供 イライザ依頼 ベッド 寝言 個別依頼眠気覚ましに モンスターが 気持ちを受け取る 褒め会話 睡眠成長スキル レベル10 「レストくん(フレイちゃん)、よく寝れてるみたいですね~。」 「「寝る子は育つ」と言いますし、毎日ちゃんと寝ましょうね。」 レベル35 「ん~……。」 主人公「ど、どうしたの?」 「ちゃんと寝れてるみたいだなって思いまして~。」 主人公「顔見ただけでわかるの?」 「なんとなくわかるんですよ~。」 「この人、私より寝てるな~って感じるんです。」 レベル50 「レストくん(フレイちゃん)、すごいじゃないですか~!!」 主人公「え、何が?」 「もう~ごまかそうとしても私の目はごまかせませんよ~。」 「レストくん(フレイちゃん)の睡眠成長スキルなら立ったまま寝れますよ!」 「なんだかうらやましいです~。」 主人公「クローリカだって立ったまま寝れるよね……。」 レベル99 「すごいです……!その睡眠成長スキル……!」 「それだけ寝たら相当体が丈夫になったはずですよ~。」 「もう向かうところ敵なしですね~」 一緒に冒険しよう! 誘われた時 「良かったらこれから一緒にどこか行きませんか?」 いいよ・ごめん ▼いいよ 通常 「ありがとうございます。じゃあ、いきましょう~。」 恋人・結婚時 「一緒にいれてうれしいです。」 ▼ごめん 「そうですか……。残念ですね。」 すでに2人いた場合 「私の入るすきまが無いみたいです~。」 誘う時 主人公「クローリカ、どこかでかけない?」 いい場合 「はい、ご一緒させてもらいます。」 いい場合(恋人・結婚時) 「はい、ご一緒します。どこに行きましょうかね~。」 ダメな場合 「ごめんなさ~い。今、手がはなせないんです。」 既に二人連れている場合 「私の入るすきまが無いみたいです~。」 仲間になった時の会話 「どうしたんですか~。」 話しかける・大丈夫?・ちょっと離れてて・動かないで・ここで別れる・なんでもない ▼大丈夫? HPが高い状態 「おでかけって楽しいですね♪」 HPが低い状態 「ふぁぁ……。ちょっと疲れました~。」 状態異常 「も~やもやしますね~。」 ▼ここで別れる 通常 「これで失礼します。」 恋人・結婚時 「また誘ってくださいね~。」 19:00で別れる時 「仕事もあるのでそろそろ失礼します~。」 異常状態 通常 「ぼ~っとしてるみたいですが、大丈夫ですか?」 「ジョーンズさんにみてもらった方がいいですよ。」 薬プレゼント 「ぼ~っとしてるみたいですが、大丈夫ですか?」 「これ私も飲んでる薬ですよ。よかったら飲んでください。」 占いへのリアクション いまいち 「ふああ……。」 ふつう 「ふつうですか~。ふあぁ~……。」 バッチリラブラブ 「聞きました?とっても相性いいみたいですよ~♪」 バッチリラブラブ(100%) 「聞きました?とっても相性いいみたいですよ~♪」 「それにしてもこんなに相性がいいなんて……。」 「えへへ~……。 」 プレゼント サプライズ 「レストくん(フレイちゃん)、はい。」 「おかず、作りすぎてしまったのでよろしければどうぞ~。」 レシピ 「どうってことないレシピですけど、」 「レストくん(フレイちゃん)の役に立ててください。」 お風呂上がり 通常時 「いいお湯でしたね~。」 「湯上りにりんごジュースはかかせないですよ。」 恋人時・結婚後 「お風呂って気持ちよくてぼ~っとしちゃいますよね。」 「はい、湯上りのりんごジュースです。」 主人公から 大好き(アップルパイ) 「わあ、これ、目がないんです!」 「いただいてもいいんですか!?」 主人公「もちろん。」 「ありがと~ございます~。」 大好き(アップルパイ・手作り) 「アップルパイーーっ!!」 「しかも手作り!?」 「はぁ~、すごいですね。私、感心しちゃいます。」 大好き(珍しい宝石) 「これいただけるんですか!?ありがと~ございます~。」 「こんなめずらしいものいただけるなんてうれしいです~♪」 好き(宝石) 「いいんですか?高価な宝石をありがと~ございます~。」 好き(甘いもの・りんご系①) 「甘い食べ物はおいしいですね~。」 「疲れがすうっと抜けていきます。」 好き(甘いもの・りんご系②) 「これ、いただいてもいいんですか??」 「わぁ~~。」 「ありがと~ございます♪」 好き(甘いもの・りんご系③) 「これ、好きなんです!ありがと~ございます~。」 好き(甘いもの・りんご系④) 「ありがと~ございます。」 主人公「どういたしまして。」 「好きなもの食べてると次にやることを忘れてしまいますよね。」 好き(甘いもの・手作り) 「わぁ~~。」 「ありがと~ございます♪」 「あ~、これレストくん(フレイちゃん)の手作りなんですね。」 「レストくん(フレイちゃん)はなんでもできちゃいますね~。」 普通① 「わざわざありがと~。」 普通② 「(アイテム名)、ありがと~ございます。」 手作り(評価普通以上で手作り時、上記メッセージに追加) 「あっ、これ~手作りですね。わざわざありがと~ございます。」 嫌い(ブドウ) 「皮も種もないぶどうだったら食べれるんですけどね~。」 嫌い(ゴミ類①) 「使用人はゴミ係じゃありませんよ。」 嫌い(ゴミ類②) 「私はゴミ箱じゃないですよ?」 大嫌い(ぶどうパン) 「ヴォルカノンさんへのお土産ですか?確かにおあずかりしました~。」 主人公「いや、これクローリカへの……。」 「え?」 「ごめんなさい……。私、ぶどうパンは嫌いなんですよね……。」 お返し① 「いつものお礼に作ってみたんです。」 「簡単なものですけど、召し上がってください。」 お返し② 「どうぞ~召し上がってください。」 主人公「ありがとうございます。」 「いえ、いつものお返しですから。」 誕生日に渡す 大好き(アップルパイ) 「誕生日に食べるアップルパイは、」 「いつもの5倍おいしいんです!」 「ありがと~ございます~、フレイちゃん。」 手作り(アップルパイ手作り時、上記メッセージに追加) 「しかも手作りですか~!」 「じゃあ、5倍じゃなくて 13倍おいしいです~!」 大好き(高価な宝石) 「ありがと~ございます♪」 「誕生日にこんな珍しいものいただけるなんてうれしいです~♪」 好き 「ありがと~ございます。」 「好きなものを誕生日にいただけるとうれしいですね~。」 手作り(評価好きで手作り時、上記メッセージに追加) 「しかも手作りですか~!」 「レストくん(フレイちゃん)ってにくいことしますね~。」 普通(おにぎり・手作り) 「ありがと~ございます。」 「誕生日プレゼントいただいてしまいました。」 「しかも手作りですか~。ありがと~ございます。」 嫌い(ぶどう系) 「いくら今日が私の誕生日でも、」 「歳の数だけ(アイテム名)を数えたいとは思いませんよ。」 嫌い(ゴミ類①) 通常時と同じ。 ラブ飲みドリンク 「? ……いただきます。」 (ゴクゴク……) 「……。」 「なんだかぽ~っとしちゃいますね。」 好感度100台詞 通常時 「レストくん(フレイちゃん)……。」 「えっとですね……。」 「今から……ちょっとだけはずかしいこと、い、言わせてもらいますね……。」 主人公「?」 「私……レストくん(フレイちゃん)とこうして出会えて……。」 「レストくん(フレイちゃん)という人を好きになれてほんとうによかったです。」 「ききき急に、ごご、ご、ごめんなさい!!」 「で、でも……どうしても伝えたかったんです。」 「は、話は、そそそそ、それだけです。し、失礼します!!!」 恋人時・結婚時 「」 誕生日 主人公 仲良し度1~4 「レストくん(フレイちゃん)、 お誕生日おめでとうございます~。」 仲良し度5以上 「レストくん(フレイちゃん)、 お誕生日おめでとうございます~。」 「これ、プレゼントです~。」 恋人・結婚時 「レストくん、 お誕生日おめでとうございます~。」 「今日の日のために用意しました~。」 マーガレット 「メグの誕生日プレゼントを決めました。」 主人公「何にしたの?」 「メグと買い物に行ったとき、欲しいと言っていたものです。」 「それを見つけてから、しきりにそれの話をしてたんです。」 「きっととっても欲しかったんでしょうね。」 主人公「なにを買ってきたの?」 「……なんでしたっけ?」 主人公「私に聞かれても……。」 「と、とにかく春の21日がメグの誕生日です。」 「私と同じものは買わないように注意してください。」 主人公「注意しようがないなあ……。」 クローリカ 「えっと、確か、私の誕生日は……?」 忘れたの?・秋の5日だよね ▼忘れたの? 「わ、忘れていませんよ。」 「私の誕生日は……。」 「春の12日……!」 「そう、春の12日です!」 ▼秋の5日だよね 「他の方と間違えてませんか?」 「私の誕生日は春の12日ですよ?」 当日 「今日、みんながおめでとうって言ってくるんですよ。」 「私、なにか良いことでもあったんでしょうか??」 主人公「今日は、クローリカの誕生日なんじゃ……。」 「…………。」 「……そういえば今日でしたねぇ。」 「私、来週だと思ってました。」 コハク 「困りました……。」 主人公「どうしたの?」 「春の26日までにコハクちゃんにあげる花を買いたいんです。」 主人公「あ、良いね。」 「でも、花屋にはコハクちゃんがいるじゃないですか。」 「コハクちゃんがいるときに、プレゼントを買ってしまうと、」 「誕生日プレゼントだとバレてしまいそうなんです。」 「どうしたらいいんでしょう。」 「エっちゃんさんに相談してみようかしら……。」 主人公「そのエルミナータさんが店番のときに花を買ったらどうかな?」 「あ……。」 「そういう方法もありますね。」 「レストくん(フレイちゃん)、ありがとうございます。」 ビシュナル 「秋の17日はビシュナルくんの誕生日ですよ~。」 「プレゼントとしてカレーパンを作りました。」 「しかし、これはただのカレーパンじゃないんです。」 「この中に1つだけ激辛なのが混ざってるんです~。」 主人公「え、えぇ!?」 主人公「なんでそんなことをしたの?」 「みんなでドキドキしながら食べようと思ってるんです~。」 ヴォルカノン 「明日はヴォルカノンさんの誕生日ですねぇ。」 主人公「その大量のハンカチは?」 「ヴォルカノンさんへの誕生日プレゼントなんです~。」 主人公「それにしては多くないかな?」 「そんなことありませんよ~。」 「ヴォルカノンさんはいっつでも泣いてますから。」 「このくらいじゃ少ないくらいなんです。」 エルミナータ 「明日はいよいよエっちゃんさんの誕生日ですね……!」 主人公「いつになく気合がはいってるね。なにかあったの?」 「エっちゃんさんへのプレゼントが毎年次の日になるんです。」 主人公「…………。」 「自分でも不思議なんですよね。」 「でも、今年こそは大丈夫です。」 「誕生日当日にエっちゃんさんに渡しますよ。」 子供 「今日はノエル(ルーナ)の誕生日ですよ~♪」 「めいっぱいお祝いしましょうね~♪」 イライザ依頼 「あ、これ必要だったんですー。ありがと~ございます。」 「あと○○コ、お願いしますね。」 「いいんですか?これで全部そろいました~。」 「お礼にこれをどうぞ♪」 依頼を達成しました! ベッド なにか落ち着く。そうだ、寝よう・それはダメだよ ▼なにか落ち着く。そうだ、寝よう 通常時 「じゃあ代わりにレストくん(フレイちゃん)のベッドで私が寝ますね~。」 主人公「起きないかもしれない……。やめておこう……!」 恋人時 「じゃあ一緒に寝まーー」 「はっ!」 「もうっ、な、何言ってるんですか~!」 レスト「え?」 結婚時 (子供……欲しいな……。) レスト「あれ?クローリカ?」 「あっ! なっ! なんでもありません!!」 寝言 「寝てませんよ。」 個別依頼 眠気覚ましに 「この前、ビシュナルくんが仕事中に居眠りしてたんです。」 「だから寝ないように眠気覚ましを作ってるんです。」 「自分のためにもなればいいですしね~。」 「あと、○○があれば完成するんですよ~。」 手帳:この間、居眠りしてる人がいたんです。アレがあれば眠気覚ましを作れるんですけどね~。 「あ、○○!」 「ゆずってくれるんですか!?うれしいです~!」 「これで眠気覚ましが作れます!」 「あの、お礼にコレ差し上げます~!」 依頼を達成しました! モンスターが 「近頃、〇〇のウワサを耳にしますね~。」 「なんだか怖くて、お昼寝もできません~。」 詳細:怖くてお昼寝も出来ません~! 「まあ! ○○、退治してくれたんですか~!」 「ありがとうございます~♪」 依頼を達成しました! 気持ちを受け取る 「レストくん(フレイちゃん)。ダンジョンは危ないです。」 主人公「……? ええ、そうですね。」 「あまり行ってほしくないところですが、でも、行くんですよね?」 「少しでもサポートになればと、コレ、用意したんです。」 「良かったら使ってください!」 「……良かった~。」 「いつも応援してますよ!レストくん(フレイちゃん)!」 依頼を達成しました!
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サブイベント イベント関係者(ドルチェ、ピコ) 病院1F ドルチェ「……むっ。」 ドルチェ「……くぅっ。」 ピコ『……ルーちゃん?何を悶えていますの?』 ドルチェ「……開かないのよ、このビンが。」 ピコ『ビン?』 ドルチェ「すごく硬くて……、……くっ!」 ドルチェ「…………ダメね。」 ドルチェ「……はあ。」 じーっ……・かして ▼じーっ…… ドルチェ「な、何見てるのよ……。」 →選択肢に戻る ▼かして ドルチェ「え?」 ドルチェ「で、でもコレ……かなり硬いわよ。」 レスト「そうなの?」 ドルチェ「そうよ。普通じゃ開けられないわ。」 レスト「それじゃあ……。」 力を込める・とりあえず軽く ▼力を込める・とりあえず軽く(どちらも同じ) レスト「あれ? 開いたよ。」 ドルチェ「……ウソ…………。」 レスト「うん、拍子抜けするくらい軽かった。」 ドルチェ「…………。」 ピコ『まあ、さすが男の子ですわね』 ピコ『ルーちゃんは女の子ですもの。少し力が足りなかったのでは?』 レスト「うん、そうだね。はい、ドルチェ。」 ドルチェ「……あ、ありがとう……。」 レスト「どういたしまして。」 ドルチェ「…………。」 ピコ『……?』 ピコ『ちょっとルーちゃん?』 ドルチェ「へっ!?」 ピコ『何をボーッとしていますの?』 ドルチェ「ベっ、別にボーッとなんかしてないわよ!」 ピコ『してましたわ』 ドルチェ「……そうじゃなくて……、その……。」 ドルチェ「ちょっと意外だったから……。」 ピコ『意外?』 ピコ『もしかして、レストさんが力持ちだった事を言ってますの?』 ドルチェ「…………ま、まあ……。」 ピコ『そんなの男性なんだから当たり前……、って、ま、まさか……!』 ピコ『そんな事でレストさんを男性として意しきぐべべえべべ!』 ドルチェ「するわけないでしょ!」 レスト「何を?」 ドルチェ「なんでもないわよ、もう!」 ドルチェ(背も高い……。) レスト「じーっと見て、どうしたの?」 ドルチェ「なっ、なんでもないっ!!」
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マーガレット フォルテ シャオパイ クローリカ ドルチェ コハク
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ハインツ 覚えてる? クリスタルショップのこと クリスタルショップ拡張・1 クリスタルショップ拡張・3 知人会話掘り出し物を 鉱石の功績 ミステリアス ちょっとリッチ 毎日楽しんでる? ヤバい温泉 友人会話店の改築 御飯 誕生日 おじさんの恋バナ たまにはマジメなことを お風呂のレア鉱石 ルーカスの見る目 人生の面白さ おじさんの店で働かない? 世界に一つだけのクリスタル 隕石 お笑いコンテスト パン屋 好きなもの 共通ルーカスについて もうすぐ夏 もうすぐ秋 覚えてる? 「あれー。また会ったね。アレス(アリス)。」 「おじさんのこと覚えてるかな?」 クリスタルショップの店長、ハインツさん・えっと……どちらさま? ▼クリスタルショップの店長、ハインツさん 「正解! おぼえててくれて、ありがとう。これからも、よろしくね~。」 ▼えっと……どちらさま? 「ちがうよ~。もう、モノ忘れがはげしいね~。」 「クリスタルショップの店長、ハインツだよ、よろしくね~。」 クリスタルショップのこと 「おやアレス(アリス) どうしたの~?」 主人公「あの、よかったらこのお店のことを教えてもらえませんか?」 「いや~。おじさんうれしいな~。」 「張り切って説明しちゃうよ~。」 主人公「はい! お願いします。」 「ウチは魔法や、ルーンアビリティを扱ってるお店なんだよ~。」 主人公「え? クリスタルは?」 「だよね~。クリスタルショップって聞いたら普通クリスタル売ってるって思うよね~。」 「おじさん自分でもそう思うもん。でも違うんだよ。」 「これってちょっとした奇跡だよね?」 主人公「……奇跡というより奇妙ですね。」 主人公「でも、どうしてそんなことに?」 「いや~魔法とか、ルーンアビリティとか扱ってるうちに、棚がどんどん足りなくなっちゃって……。」 「今から戻すのも大変だから、もういっそこのままでもいいかな~なんて。」 主人公「……。」 「あ、でもクリスタル販売、復活の準備は進めてるんだよ~。ホントだよ~。」 クリスタルショップ拡張・1 「いや~アレス(アリス)!ありがとう!」 「キミがお店を拡張してくれたおかげで、クリスタルショップ「閃光」名実ともに復活だよ~。」 主人公「喜んでいただけて何よりです。」 「ちなみにアレス(アリス)はクリスタルってどんなのか知ってる?」 はい・いえ、まったく ▼はい (未検証) ▼いえ、まったく 「それならちゃんと教えてあげようかな~、特別サービスだよ~。」 「クリスタルってのは、一見宝石っぽくもあるんだけど、実は不思議な力を秘めたモノ、らしいんだよね。」 「正直おじさんにも正体はわからないんだけど……」 「そこが魅力っていうか神秘的っていうか、ロマン感じちゃうんだよな~。」 主人公「ハインツさんはそのクリスタルを、どこで手に入れてるんですか?」 「ん~。フォレス森林地帯とか、外を散歩してると時々見つけるんだ~。」 「それを拾って、売ったり買ったりしてるわけ。」 主人公「ということは買ったり売ったりする人が居るんですね?」 「そうなんだよ~。正体もわからないのにホント物好きだよね~。」 主人公(自分で言ってる……) 「だからアレス(アリス)も見つけて持ってきてくれると大歓迎。」 「あと、クリスタルのかけらを組み合わせて大きいクリスタルにもできるから、その時は言ってちょうだいね。」 「そうそう、クリスタルついでに宝石も扱うようにしたんだ~。他の品揃えも増やしたから見ていってよ~。」 クリスタルショップ拡張・3 「やあアレス(アリス)! ようこそ、ようこそ!」 「大感激だよ〜。またウチを拡張してくれたんだって?」 「いや〜うれしいなあ〜。アレス(アリス)がおじさんと同じクリスタラーでさ〜。」 主人公「クリスタラーってなんでしょうか……。」 「クリスタルが好きな人のことだよ。アレス(アリス)はおじさんのことも好きだったよね。」 主人公「それはたぶん違いますね。」 「本気で否定するところが、逆に怪しいよね〜。まあ、あせらず、ゆっくり魅力にハマっていってくれればいいからさ。」 「ハマったらいつでも言ってね。」 主人公(どっちの話だろう……?) 「まま、それはとにかく。お店の品揃えが増えたんで、よかったら見ていってよ〜。」 知人会話 掘り出し物を 「やっぱり鉱石はイチかバチかの掘り出し物を探してこそだと思うんだよね~。」 主人公「運任せで仕事するのは危ないような……。」 「もしどうにもならなくなったときは、おじさんの面倒を全部みてくんない?」 鉱石の功績 「スゴい鉱石を見つけて、いつかその功績を称えられたら嬉しいんだよね~。」 主人公「ハインツさんならできますよ。」 「えぇ~……もしかして今のギャグ、気付かなかった? 鉱石と功績をかけていてね……って、聞いてよ~。」 ミステリアス 「町の人から謎めいた人ってよく言われるけど、アレス(アリス)はどう思う?」 主人公「えっと……、ミステリアスな人、かなぁ……。」 「おおっ、ミステリアスってかっこよくない!? これからはみんなにも両方混ぜた名前で呼んでもらいたいな~。」 「「ミステリアハインツ、ス」とかどうかな。」 主人公(真ん中に無理やり名前が入ってる……) ちょっとリッチ 「ドグから大量の注文が入ってね~。今のおじさん、ちょっとリッチなんだよ。」 主人公「なにか買うんですか?」 「結局、売る鉱石をもっといっぱい仕入れるだけなんだけどね。」 毎日楽しんでる? 「アレス(アリス)、毎日楽しんでる?」 主人公「はい、ここでの生活は楽しいです。」 「ふふっ、それはいいことだね~。自分が楽しめてるなら、誰かを楽しませる素質もあるってことだよ。」 ヤバい温泉 「むらくもの宿の温泉は入ったことある?あそこは、ヤバいよね~。」 主人公「え、そうなんですか?」 「気持ちよすぎて寝落ちしちゃってね~。おじさん、三回溺れちゃったよ~、あっはっは。」 友人会話 店の改築 「パルモさんがうちの店を改築してくれるって言うんだよね~。どうなるかは向こう任せなんだけど。」 大丈夫ですか?・プロがやってくれるなら安心ですね ▼大丈夫ですか? 「かなりド派手になるだろうけど、おじさん、パルモさんの腕は信用してるし、なんだか面白そうだからね。」 ▼プロがやってくれるなら安心ですね 「そうなんだよね~。まあ、忙しそうだから、いつやってくれるかはわかんないんだけどね。」 御飯 「アレス(アリス)……おじさんのために、毎日御飯を作ってくんない?」 ぷ、プロポーズですか!?・……御飯作るの、嫌なんですね? ▼ぷ、プロポーズですか!? 「違うよ~、料理するの面倒だから、作ってくれる人を探してるんだよ。」 主人公「あはは……お断りします!」 ▼……御飯作るの、嫌なんですね? 「そうなんだよね~。だからアレス(アリス)にお願いしたいなぁと思ってるんだよ~。」 「作りませんよ。」 誕生日 「ねえねえ、お得な情報をあげるよー。」 主人公「え、なんですか?」 「おじさんの誕生日はねえ、春の7日で~す。」 「誕生日に好物をプレゼントされたら、いつもよりもっと喜んじゃうよね~。」 主人公「期待に満ちた目で見ないでください。」 おじさんの恋バナ 「アリス(アレス)は恋とかしてないの?おじさん、恋バナ好きなんだよねー。」 主人公「ハインツさんはどうなんですか?」 「おじさんの話を聞きたい?聞くと戻れなくなるけど、いいのかな。」 たまにはマジメなことを 「町が平和なのは、君たちSeedのおかげ。それは自信を持っていいと思うよ。」 主人公「あ、あの、いつもと様子が違うような……。」 「おじさんだってたまにはマジメなことも言うよ。」 「まあ、ネタばらしした時点で説得力ってなくなっちゃったと思うけどね~。」 お風呂のレア鉱石 「むらくもの宿の温泉なんだけどねー、お風呂の石の一部に、ちょっとレアな鉱石があるんだよね。」 え!?教えてあげたんですか?・それでどうしたんですか? ▼え!?教えてあげたんですか? 「言ったけど、誰も興味ないだろうし、お風呂を削る訳にはいかないからね~。」 ▼それでどうしたんですか? 「あのお風呂にはおじさんもよく入りにいくからね~。入る度に、ちょっとずつ削ってるんだよね……ジョウダンだって。」 ルーカスの見る目 「ルーカスはさ、鉱石を見る目が完璧なんだよね~。なんであんなに精度が高いんだろうね。」 「なんか違う商売にも使えそうな気がするんだよね。そうだ、アレス(アリス)から聞いてみてくんない?」 主人公「呆れられちゃいそうだからお断りします。」 人生の面白さ 「はぁ~……、せっかくレアな鉱石を見つけたのに、掘るときに砕いちゃったんだよ……。」 主人公「残念でしたね。」 「人生はやり直しがきかないからね。……だけど、それが面白いんだよ。」 おじさんの店で働かない? 「アレス(アリス)と話すのって好きなんだよね~。そうだ、おじさんの店で働かない?」 主人公「Seedの仕事があるんで……。」 「あらら、やっぱり無理だったか。まあ成功してたらみんなに文句言われそうだけどね。」 世界に一つだけのクリスタル 「やっぱりさ、クリスタルってレアなのがいいと思うんだよね~。世界に一つだけしかないクリスタルとか、あこがれるよね。」 主人公「クリスタルって、いっぱいあるんですか?」 「ああ、種類ならピンからキリまであるよ。でもまだ誰も知らないクリスタルもあるかも知れないからね。」 「もしおじさんが見つけたら、その時は真っ先に見せてあげるよ。」 「はじめて見つけた人が名前は付けれるなら、クリスタルハインツとか名付けたいよねぇ~。」 隕石 「隕石、って知ってるかい?」 「空から落ちてくる、ナゾの石らしいんだけど、よくわかってないんだよね。」 「面白いからおじさんの家にも落ちてきて欲しいんだけど、まだ落ちてきてくれないんだよね~。」 「隕石は本当に石なのか、それとも未知の鉱石だったりするのか。本当のところはどうなんだろうね。」 「調べたら鉱石なだけに、功績がたたえられそうだよね~。」 お笑いコンテスト 「おじさん、とうとうお笑いコンテストに応募しちゃったよ。だから相方はよろしくねー。」 いや、やりませんよ!? ・え、出場決まってるんですか!? ▼いや、やりませんよ!? 「ええっ!? ハインツと愉快な常連さん、ってコンビ名まで付けたのに……。」 ▼え、出場決まってるんですか!? 「応募して、連絡待ちなんだよねー。もう半年も待ってるんだけど、まだかなー?」 パン屋 「パン屋のランドルフさんとユキさんって知ってる? あの二人、とってもいい人だよね〜。」 優しいご夫婦ですよね・パンも美味しいですよね ▼優しいご夫婦ですよね 「そうそう、おじさんのダジャレ聞いても笑ってくれるの、あの二人だけだから貴重な存在だよ。」 ▼パンも美味しいですよね 「そうそう、うちのお店の横に来て欲しいって頼んだこともあるくらいだからね。」 「まあ、笑って断られちゃったけどさ〜。」 好きなもの 「ねえねえ、ヒミツの情報、聞きたくない?」 主人公「えっとーー」 「フグはねえ、焼きフグにするともっとおいしいんだよ〜。」 主人公「ひょっとしなくても好物ですね?」 共通 ルーカスについて 「ルーカスはオレのダジャレを聞いてくれるんだけど、笑ってくれたことがないんだよね~。」 「でも、聞く度に感心してくれるんだよ。なんだかメモも取っているみたいでさ。」 「あれって、絶対ネタ帳だとおじさんは思ってるんだけど何を書いているか見せてくれないかな~。」 もうすぐ夏 「もうすぐ夏になるよ~。そうだ、おじさんと一緒に海行くとかどうかな。」 もうすぐ秋 「もうすぐ秋になるよ〜。はぁ〜。」 主人公「秋は嫌いですか?」 「秋には飽き飽きしてるんだ……なんちゃってね〜。秋は嫌いじゃないよ〜。」
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嫁候補 マーガレット クローリカ フォルテ シャオパイ コハク ドルチェ 婿候補 ビシュナル ディラス キール アーサー ダグ レオン
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イライザ 「マーガレットからの依頼だ。」 マーガレット『やあやあ、元気かな?』 マーガレット『今回の依頼は6種類以上の野菜を収穫すること』 マーガレット『種類が多くて大変だけど、がんばれば絶対できるよ!』 「野菜を6種類以上、収穫できたようだな。」 「どうやら雑貨屋の種の品揃えが増えたようだな。」 「それじゃあ今回はここまでにしよう。また一緒に依頼をやろうな。」 依頼を達成しました!
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掲示板 ルーシー『やあやあ。最近どう調子?』 ルーシー『あたしはねえ。バンバン釣ってるよ~。このままだと魚釣りを極めちゃいそう~なんて。』 ルーシー『でも、こんなに楽しいのに、釣りあんまりやる人がいないんだよね。』 ルーシー『というわけで、キミにこれをあげよう!』 ボロの釣竿を手に入れた。 ルーシー『川や海で魚影を見つけたら、釣竿を装備してBボタンでキャストする。』 ルーシー『魚がエサに食いついたら浮きが沈むから、その瞬間を狙ってBボタンで釣り上げる!』 ルーシー『いやー、この瞬間がたまらないんだよね~。というわけで、キミの釣果を期待しているゾ~!』 ルーシー『おお~!やるじゃんキミ~!』 ルーシー『ぜひこれからも精進して、あたしの良きライバルとなってくれたまえ。』 300Gを手に入れた。
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エルシェ よろしく レストランのこと レストラン拡張・1 知人会話寝てる夢 考えていること 枕 新作メニュー 倍の時間に ゆっくり出来る場所 フーカが 制服 睡眠中 友人会話寝たまま料理 お皿 キミと夢の中で 夢でもめんどう フーカが 2 料理の修業 楽しみ 読まないけど 覚えてなかった 新作メニュー・2 料理への情熱 共通誕生日 もうすぐ夏 もうすぐ秋 よろしく 「あれ~。キミ……どこかで……。」 主人公「レストランでお会いしましたよ。アレス(アリス)です。」 「あ。そっか……。」 「……プリシラの姉のエルシェです…。よろしく~。」 レストランのこと 「あ~……。アレス(アリス)いらっしゃ~い。なんかたべてくの?」 主人公「あ、いえ。その前にちょっとこのレストラン「気の向くままに」のことを聞いてもいいですか?」 「こんどね~……。」 主人公「ええっ!? そこをなんとか!」 「しょうがないなぁ……。」 「ウチは……ご飯を食べるところです。」 主人公「それは……、なんとなく分かります。」 「ウチは……えーっと、テイクアウトはやってません……。」 「だから、料理が欲しい時はよろしくね~。」 主人公「はい。」 「あ……まだあった。」 主人公「はい!?」 「レシピパンっていうのも売ってて……」 「これはテイクアウト出来た。」 「……よかったら買ってね~。」 主人公(なんという商売っ気のなさ……) 「……それから、食事は一日に一回ちゃんと取ること……。」 「食べるだけで強くなれるし。」 主人公「そうなんですか?」 「そう……。だからお食事の際は、レストラン「気の向くままに」まで……。」 レストラン拡張・1 「あー……。アレス(アリス)~!」 主人公「エルシェさん。こんにちは。」 「なんか、ウチを拡張してくれたんだってね?ふふ~……。」 主人公「もしかして余計でした?」 エルシェ「ううん。やっぱり環境がよくなると、そこそこやる気でる気がするからね~。」 主人公(そこそこなんだ……) 「そうそう、レパートリーも増やしてみたよ~。よかったらいつか見ておいて……。」 主人公(相変わらずの商売っ気のなさだな~) 知人会話 寝てる夢 主人公「エルシェさん、どんな夢を見ました?」 「えっ…と…覚えてない…かな…? 夢の中でも…寝てる夢……とかだったから。」 主人公(夢でも寝てる……。) 考えていること 「めんどう……。」 主人公「エルシェさんが考えていることが手にとるようにわかるぞ。…今はめんどくさそうって思っている。」 枕 「うう…みささぎさんが貸してくれた枕…草がいっぱいで……余計慣れない……。」 新作メニュー 「キミ…ちょっと質問…。この新作メニュー、どっちがいい…?」 シェフのきまぐれチーズパスタ・シェフのときめき爆弾パフェ 「はい…それでは…調理、がんばって~…。」 主人公「あれ!?エルシェさん。料理は……?」 「……終わった。」 主人公「本当だ。目の前に完成してる……。」 倍の時間に 「朝も…夜も…昼も…倍くらいの時間に…ならないかな?」 主人公「倍になったらどうするんですか?」 「うう…やっぱり、ぼーっとするかなぁ。」 ゆっくり出来る場所 主人公「こんにちは、エルシェさん。お散歩ですか?」 「あー…アレス(アリス)…そんなとこ…。どこかゆっくり出来るいい場所、知らない……?」 広場のベンチ、ぽかぽかでしたよ。・湖のほとり、気持ちいい風が吹いてました。 ▼広場のベンチ、ぽかぽかでしたよ。・湖のほとり、気持ちいい風が吹いてました。 「…そう。じゃあ、行ってみようかな…。ありがとう……。」 フーカが 「めんどうだから、眠くなるのか。眠くなるから、めんどうなのか…ううー……。」 主人公「あの、忙しそうな所すみませんが、向こうでフーカが探してましたよ。」 「フーカ?」 「…戻らなければ…ならないのか……。(めんどくさい……)」 制服 「アレス(アリス)、うちも制服を導入しようかと思ってるけど…どんなのがいいかな。」 セーラー服・動きやすい服・あぶない服 ▼(どれを選んでも) 「…ふ~ん。それはキミのシュミなのかな?」 睡眠中 「ぐぅ…ふふっ…すぅー…。」 友人会話 寝たまま料理 主人公「(あ、エルシェさん、立ったまま寝てる?…危ないから起こさないと)」 「かちゃかちゃ……。ジューーーー。」 主人公「寝たままで、料理は作り続けてる?!」 お皿 「…今月はもう少しお皿を買わないと……。」 主人公「お皿たりないんですか?」 「フーカが元気いっぱい洗うと……こういう月もある。」 主人公「それは、残念ですね。」 「? 新しいお皿で料理を出せるから……お客さんも楽しい…作るのはめんどうだけど。」 主人公「ははは……。」 キミと夢の中で 「ふあぁぁ~…そういえば…この前キミが…夢に出てきたよ…。」 主人公「へぇ、どんな夢だったんですか?」 「ふたりで…雲の上で…ぼーっとしてた…。」 主人公「あはは、エルシェさんらしいですね。」 夢でもめんどう 「スペシャリテがひとつ…ふたつ……。はぁ…夢でも作るのはめんどうだね……。」 フーカが 2 「フーカが、探してた…?うん……ありがとね~。」 料理の修業 主人公「エルシェさんはどこで料理の修業をしたんですか?」 「……修行はしてないけど……。以前は王都のお店にいたんだ……。」 主人公「えっ!?どうしてリグバースに?」 「ここは、もともと父と母のお店でね……。シモーヌに、ここでまたお店をやらないかって……」 「誘われたんだ。……無理やりね。」 楽しみ 「こんにちは…シモーヌとみささぎさん、今日来るんだ…楽しみ……。」 読まないけど 主人公「エルシェさん、何を読んでいるんですか?」 「見せてあげよう……。」 主人公「いっぱいメモが書かれてますね。」 「うん……プリシラはいつもメモをとってるから……。読まないけど…もったいないから置いてるんだ。」 主人公「…読まないんですか?」 「…よ、読むよ……いつか。」 覚えてなかった 「この前……常連さんが来たんだけど……。私、まだ名前覚えてなかった……。」 新作メニュー・2 「キミ…ちょっといい……。この新作メニュー、どっちがいい…? シェフのあらくれ盛りピッツァ・シェフのきらめきタルト ▼シェフのあらくれ盛りピッツァ・シェフのきらめきタルト 「そう…じゃあ…がんばって作るか……。」 主人公「えっ!作ってくれるんですか、エルシェさんが?」 「はい、出来た。」 主人公「えっ、さっき……話してた所ですよね。」 「……うん。めんどうだから、ちょっと早め……。」 主人公「これが……ちょっと早め……。」 料理への情熱 「う~~……これは、…むむ……。」 主人公「なにを悩んでるんですか、エルシェさん?」 「少しでも早く出来て……めんどくさくない…料理……うーん。」 主人公(時短料理をここまで真剣に……その情熱は、どこからくるんだろう…) 共通 誕生日 主人公「エルシェさんの誕生日っていつですか?」 「……冬の29日……。」 「お店……記念日だから……お休みでいいかな?」 主人公「む、難しいんじゃないでしょうか。」 もうすぐ夏 「…夏…あつく…なりそう……。」 もうすぐ秋 「…秋…お客さん…多そう……。」
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1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 イベント関係者(フォルテ、キール、バド、ナンシー、ジョーンズ、ビシュナル、クローリカ) 1日目 レスト「フォルテさん?」 フォルテ「このままではいけませんよね……。」 フォルテ「でも、つい色々と考えてしまって……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「っは!!!いやいやいやこれはまだ早い!!!」 レスト「あの……?」 フォルテ「しかし……。……いや、でも……。」 レスト(一人で何かいそがしそうだ……。) フォルテ「……やはり、このままではいけませんよね……。」 フォルテ「この前はビシュナルさんにも心配されてしまいましたし……。」 ビシュナル「最近、フォルテさんの様子がちょっとおかしいんですよね。」 ビシュナル「どこか上の空というか……。」 ビシュナル「クローリカさんも心配してましたし、大丈夫かな……。」 クローリカ「あ、そうでした~。レストくん。」 クローリカ「最近、フォルテさんと何かありましたか?」 レスト「え?どうしてですか?」 クローリカ「お仕事中に、ぼうっとしてることが多いので、」 クローリカ「なにか悩み事でもあるんじゃないかな~って。」 クローリカ「……あれ?もしかして、それも夢だったのかも?」 クローリカ「フォルテさん、この頃、なにをしていても上の空なんです。」 クローリカ「……という夢を見てたんでしたっけ?」 フォルテ「…………。」 レスト「フォルテさん。」 フォルテ「…………。」 レスト「フォルテさん!」 フォルテ「レストさん!?」 フォルテ「す、すみません!その、ちょっと考え事をしてまして。」 レスト「考えごと?」 フォルテ「は、はい。その、なんと申しますか……。」 フォルテ「未来予想図というか、将来の展望といっても……いやいや。」 フォルテ「とにかく、料理くらいはできるようになっていたいなと……。」 フォルテ「いや!特に深い意味はなくて!?」 レスト「……?」 フォルテ「と、とにかく!そんなに大変なことではないので!」 フォルテ「とにかく、料理くらいはできるようになっていたい……、」 フォルテ「いや!だから!特に深い意味はないですから!?」 2日目 フォルテ「…………。」 レスト「フォルテさん?」 フォルテ「す、すみません!少し考えごとをしていました……。」 レスト「その……大丈夫ですか?」 レスト「最近ずっとなにか悩んでるって、クローリカも心配してましたよ?」 フォルテ「……たしかに、職務中にまでこんなことではダメだ。」 レスト「え?」 フォルテ「分かりました。」 レスト「あの……。な、なにがですか?」 フォルテ「しばらく町から離れて、修行することにします。」 レスト「ええ!?」 フォルテ「それでは!」 レスト「あの、フォルテさん?」 フォルテ「そうと決まれば色々と準備が……ブツブツ。」 レスト(聞こえてないみたいだ……。) 自室 フォルテ「し、失礼します。」 レスト「フォルテさん!?」 フォルテ「…………。」 レスト「ど、どうしたんですか?」 フォルテ「いえ、そ、その、実は……。」 フォルテ「今からしばらく、町を離れて修行することにしました。」 レスト「え!?……って、今からですか!?」 フォルテ「はい。雑念が消えるまで。」 レスト「雑念?」 フォルテ「と、とにかく!もう決めたことです!」 レスト「でも……。町の外に一人だなんて、危ないですよ。」 レスト「せめて僕も一緒に……。」 フォルテ「え……?」 フォルテ「そ、それは、夜の修行場で二人きりという……。」 フォルテ「って、なんだそれは!?」 フォルテ「何を考えてるんだ私のバカー!?」 レスト「ちょ、ちょっとフォルテさん!?」 フォルテ「と、とにかく!私は修行場に行ってきますので!」 レスト「だから、その修行場ってどこ――」 レスト「行っちゃった……。」 レスト(結局、修行場ってどこなんだろう……。) レスト(とりあえず、町の人に聞いてみようか……。) ヴォルカノン「フォルテが修行のために町を離れたいと言ってきましたぞ。」 ヴォルカノン「許可は出しましたが、騎士としての腕に申し分はないはず。」 ヴォルカノン「本人はただ、心の問題と申しておりましたが……。」 ヴォルカノン「ふむ……。」 ヴォルカノン「後でクローリカやビシュナルに事情を聞いてみるとしますかな。」 クローリカ「あ、レストくん。」 クローリカ「フォルテさん、修行先でちゃんと眠れてますかね~。」 クローリカ「キールくんに場所を聞いて、陣中見舞いに行ってみましょうかね~。」 ビシュナル「フォルテさんの行動力は、本当にすごいですね!」 ビシュナル「僕もあれくらい全力で、色々なことにいどめるようになりたいです!」 ビシュナル「あ、フォルテさんの行き先なら、キールくんに聞くといいですよ。」 キール「レストくん。お姉ちゃんを探してるの?」 キール「それなら……ええとね、黒曜館の近くに小屋があるでしょ?」 キール「きっと、その小屋の周辺にいると思うよ。」 キール「小さい頃、あそこでよくお父さんと修行してたから。」 修行場 レスト「フォルテさん。」 フォルテ「な!?レストさん!?」 フォルテ「どど、どうしてここに!?」 ここにいるって聞いたんだ ・ がんばって探したんだ ▼ここにいるって聞いたんだ ▼がんばって探したんだ フォルテ「え……?」 フォルテ「し、しかし、私はただいま修行中で……。」 レスト「うん。分かってる。」 レスト「でも、ちょっと顔を見に来るくらいならいいよね?」 フォルテ「それは、その……。」 フォルテ「――……困ります……。」 レスト「え……?」 フォルテ「いや、会いに来てもらえるのはうれしいんだけど!」 フォルテ「これはそもそも、そういう気持ちをどうにか制御するためというか!」 レスト「?」 フォルテ「つまり、うれしいけど困りますけどうれしいなあという二律背反が……!」 レスト「???」 フォルテ「う……。」 フォルテ「も、もういいです……。ちょっとだけですよ!」 レスト「うん。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「あ、あの……えーと。」 レスト「?」 フォルテ「あ、危ないので……、す、少し離れていてください。」 レスト「あ、はい。」 レスト(それにしても、本当になんにもない場所だなあ……。) レスト「あの、フォルテさん。」 フォルテ「ひゃ、ひゃい!」 レスト「え?」 フォルテ「す、すみません。ちょっと緊張してしまって……。」 レスト「緊張?何にですか?」 フォルテ「い、いえ!」 フォルテ「と、ところで、どうかしましたか?」 レスト「あ、うん。」 レスト「フォルテさんは、どうしてここを修行場所に選んだのかなって。」 レスト「静かな場所だったら、もう少し町に近くてもいいと思うんだけど……。」 フォルテ「それは……。」 フォルテ「……なんとなく、母の言葉を思い出してしまって。」 レスト「え?」 フォルテ「レストさん。」 フォルテ「その……少しだけ、昔話をしてもいいですか?」 はい ・ いいですよ ▼はい ▼いいですよ フォルテ「母がまだ生きていた頃。」 フォルテ「なにかあるたびに、自分の日記を読みかえしてたんです。」 フォルテ「気になった私は、今と同じようにたずねてみました。」 フォルテ「母は、いつものように私の頭をなでて、教えてくれました。」 フォルテ「『ここに、私の1番があるからだよ』って。」 レスト「1番……?」 フォルテ「はい。」 フォルテ「それから母は、私に教えてくれたんです。」 フォルテ「『何をするべきか迷ったら、まず振りだしに戻りなさい』」 フォルテ「『何かをはじめたきっかけは、いつも、一番最初にあるんだから』」 フォルテ「『人はその位置からしか、生きていかれないんだから』って。」 フォルテ「ここは私が、騎士を目指すと決めた場所です。」 フォルテ「だから、ここが私の「1」なんです。」 レスト「…………。」 「ガサ!」 フォルテ「なにやつ!」 レスト「モンスター!?」 フォルテ「……囲まれたか。」 フォルテ「レストさん!私から離れないでください!」 フォルテ「レストさん!私から離れないでください!」 他エリアで フォルテ「あの場所へ戻りましょう!」 はい ・ どこですか? ▼はい フォルテ「モンスターの群れを放っておくわけにはいきません!」 ▼どこですか? フォルテ「私の修行場です!」 フォルテ「黒曜館の近くの小屋の前です!」 フォルテ「……ふう。」 フォルテ「どうやら、撃退したようですね。」 フォルテ「大丈夫でしたか?」 レスト「フォルテさんこそ大丈夫?」 フォルテ「問題ありません。」 レスト「でも、こんなところに一人でいるのはやっぱり危ないよ。」 フォルテ「いえ、私なら大丈夫ですから。」 レスト「でも――」 フォルテ「やはり、帰ることはできません。」 レスト「どうして……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「私は、弱くなってしまいました。」 フォルテ「精神の集中が、うまくいかないのです。」 フォルテ「ある一つの事柄に、その……心を奪われて……。」 レスト「え?」 フォルテ「と、とにかく!このままではマズイのです!」 フォルテ「私は、もっともっと強くならなければいけないのに……!」 レスト「……どうしてそこまで強さにこだわるんですか?」 フォルテ「それは……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「『お前は何も守れない』と。」 レスト「え……?」 フォルテ「私が騎士として認められた日、父に言われた言葉です。」 フォルテ「それが間違いだと証明する前に、父は亡くなりました。」 フォルテ「だから……、私は強くならなければいけない。」 フォルテ「その言葉が間違いだったと、そう胸を張れるそのときまで。」 フォルテ「立ち止まるわけには、いかないのです。」 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「……それに、母との約束もありますから。」 レスト「え?」 フォルテ「いえ、こちらの話です。」 フォルテ「とにかく心配はいりませんよ。レストさん。」 フォルテ「私はすべてを守ってみせますから。」 レスト「…………。」 フォルテ「私はまだ、町に帰ることはできません。」 フォルテ「ささいなことで、心乱さぬ修行が必要ですから。」 城門前 バド「おお、レスト。」 レスト「バドさん。どうしてこんな所に?」 バド「いや、ちょっとフォルテを探しててナ。」 バド「そういえば、どうダ?アイツとは仲良くやってるのカ?」 はい ・ それなりに ▼はい ▼それなりに バド「そっかそっカ。」 バド「じゃあ、これからもよろしくたのむゾ。」 バド「ああ、ところで、フォルテがどこに行ったか知らないカ?」 レスト「今は町の外で修行中です。」 バド「ああ、いつもの修行場所カ。」 バド「じゃあ知らせに行かないとナ。」 レスト「なにかあったんですか?」 バド「キールが寝込んでるんダ。」 バド「まあ、ちょっと風邪をこじらせただけなんだけどナ。」 バド「今は病院で休んでるから、とりあえず知らせておこうと思っテ。」 レスト「そうですか。良かった……。」 バド「…………。」 レスト「バドさん?」 バド「なあ、レスト。」 バド「今の話、代わりにフォルテに伝えてきてくれないカ?」 レスト「え?あ、はい。それはかまいませんけど……。」 バド「じゃ、よろしくたのむゾ。」 バド「キールのこと、フォルテに伝えてくれたカ?」 バド「まだだったら、よろしく頼むヨ。」 ジョーンズ「キール君、よほど疲れていたんでしょうね。」 ジョーンズ「まったく……。この姉弟は無理をしすぎです。」 ナンシー「キールくんったら、倒れるまでムリしちゃなんて……。」 ナンシー「ツライときはツライって、口にしないとダメなんだから!」 キール「…………。」 レスト(ぐっすり眠ってるみたいだ……。) レスト「フォルテさん!」 フォルテ「レストさん……。」 フォルテ「い、言ったはずです。町にはまだ帰らないと――」 レスト「キールが倒れたんだ。」 フォルテ「え!?」 レスト「ちょっと風邪をこじらせただけらしいんだけど――」 レスト「あ、フォルテさん!?」 病院 レスト「…………。」 ナンシー「さっきからずっとああなのよ。」 ナンシー「でも、ちょっとなつかしいかもね。」 レスト「え?」 ナンシー「キール君がケガをしたり、病気をしたりすると、」 ナンシー「その隣にはフォルテちゃんがいたわ。」 ナンシー「私が看護師になる前から……、子供の頃から、ずっとらしいけど。」 ナンシー「立派なお姉ちゃんよね。」 レスト「…………。」 キール「う……ん。」 フォルテ「気がついたのか!?キール!!」 キール「おねえ……ちゃん?」 フォルテ「ああ、よかった……。」 キール「ただのカゼだよ。大げさだなあ……。」 フォルテ「大げさなものか!」 フォルテ「お前にもしものことがあったら……。」 キール「お姉ちゃん……。」 キール「ホントに、大したことないから……。」 フォルテ「でも――」 キール「それより、こんなところにいていいの?」 キール「町を守るのが、お姉ちゃんの仕事なんでしょ?」 フォルテ「……うん。」 キール「じゃあ、いつまでもこんなところにいたらダメだよ。」 キール「騎士になるのが、お姉ちゃんの夢だったんだから。」 フォルテ「…………。」 キール「ほら、はやく行かないと……。」 フォルテ「キール……。」 フォルテ「……分かりました。」 フォルテ「でも、あまり無理はしないように。」 キール「うん……。分かってる。」 フォルテ「すみません。お騒がせしました。」 ナンシー「いいのよ。気にしなくても。」 フォルテ「レストさんも、ご迷惑をおかけしました。」 レスト「いや、そんな……。」 フォルテ「それでは、私はお先に失礼します。」 フォルテ「弟のこと、よろしくお願いしますね。」 ナンシー「うん。任せておいて。」 ナンシー「フォルテちゃん、大丈夫かしらね……。」 レストレスト「え?」 ナンシー「昔から、キール君のことになるといつも以上に考えすぎちゃうから。」 ナンシー「あんまり背負い込みすぎないといいんだけど……。」 レスト「…………。」 ナンシー「キールくんのこと、ちょっと心配だわ。」 ナンシー「ほら、ツライこととかそういうこと、ぜんぜん口にしない子だから……。」 ナンシー「あの年の子だったら、もっと簡単に弱音を口にして当たり前なのにね。」 キール「あ、レストくん……。」 キール「ごめんね。色々めいわくかけちゃったみたいで……。」 レスト「ううん、気にしないで。それより大丈夫?」 キール「うん。大丈夫……。」 キール「……ありがとうね。」 レスト「…………。」 ジョーンズ「キールくんのこと、ナンシーが心配してましたよ。」 ジョーンズ「私も、実は少し気になっているんです。」 ジョーンズ「最近のキール君は、どこか無理をしているように見えるので。」 フォルテ「レストさん……。」 フォルテ「キールのこと、知らせてくれてありがとうございました。」 フォルテ「ああ、バドさんにもお礼を言っておかないと……。」 バド「おお、レスト。」 バド「キールとフォルテのこと、ありがとうナ。」 バド「それで、どうだっタ?」 レスト「なにがですか?」 バド「フォルテのヤツ、キールのこと以外、なんにも見えなくなってただろウ?」 レスト「まあ、弟のことですからね……。」 バド「それだけじゃないヨ。」 レスト「え?」 バド「あの二人はサ、普通の姉弟じゃないんダ。」 バド「しばらく世話をしてみて、そう思ったヨ。」 レスト「どういうことですか……?」 バド「フォルテの母親はな、あの子が10歳の頃に亡くなっタ。」 バド「それから4年後に父親もナ。」 バド「オレはあの子らの父親と知り合いでサ。」 バド「二人の面倒を、しばらく見ることになったわけダ。」 バド「でも、いざ一緒に暮らしてみたら、驚いたヨ。」 バド「あいつらは、二人できちんと暮らしてたんダ。」 バド「二人きりだけど、ちゃんと家族としテ。」 バド「それぞれの役割をこなしてサ。」 レスト「…………。」 バド「親代わりなんていうのも、肩書きだけだヨ。」 バド「むしろオレなんて、フォルテに怒られてばっかだったしナ。」 レスト「バドさん…………。」 バド「それで、どうするんダ?」 レスト「え……?」 バド「キミにも分かっただろウ?」 バド「フォルテは、キールのことを一番に考えてル。」 バド「それでもレストは、フォルテを好きでいられるのカ?」 ………… ・ 当然です ▼………… ▼当然です バド「ああ、答えなくてもいいヨ。」 レスト「え……?」 バド「その答えは、オレじゃなくて、フォルテにちゃんと伝えてくレ。」 バド「オレはもうけ話を考えるのでいそがしいからサ。」 バド「それにしてもサ。」 バド「あの姉弟はどうしたもんかネ。」 バド「いつまでも今のままってわけにはいかないしナ……。」 レスト「…………。」 3日目 フォルテ「ああ、レストさん」 フォルテ「おかげさまでキールももうすっかり良くなりました。」 フォルテ「ありがとうございます。」 キール「あ、レストくん!」 キール「この前は色々とありがとうね!」 キール「おかげさまでもうこの通り元気いっぱいだよ♪」 4日目 フォルテ「あ、レストさん……。」 フォルテ「…………。」 レスト「……なんだか疲れてるみたいですね。」 フォルテ「い、いえ!そんなことは……。」 フォルテ「……というのは、少しウソですね……。」 レスト「やっぱり、なにがあったんですか?」 フォルテ「実は、キールが……。」 フォルテ「……その、私に何か、隠しごとをしているみたいなんです。」 レスト「え?」 フォルテ「でも、何を聞いても答えてくれなくて。」 フォルテ「それがどうにも気になってしまいまして……。」 レスト「なるほど……。」 フォルテ「ビシュナルさんも一枚かんでるようなんですが……。」 フォルテ「二人でいったい、何を隠しているのか……。」 フォルテ「キールが何か、隠しごとをしてるようなのです。」 フォルテ「ビシュナルさんも一枚かんでいるようなのですが……。」 キール「え?かくしごと?」 キール「うーん、ないっていったらウソになるけど……。」 キール「でも、大丈夫だよ!大したことじゃないから♪」 キール「かくしごとなら、もちろんあるよ!」 キール「でも、大丈夫。大したことじゃないからね♪」 ビシュナル「あ、王子。どうかしたんですか?」 ビシュナル「え?」 ビシュナル「隠しごと……ですか?キール君のことで?」 ビシュナル「と、とんでもない!何もかくしてませんよ!」 ビシュナル「ほ、本当ですよ!やだなあ、もう!」 ビシュナル「あ、王子。ど、どうかしましたか?」 ビシュナル「僕は隠しごとなんてしてませんよ。ええ、もちろん!」 5日目 フォルテ「だから、何をしてるんだと聞いてるんだ!」 キール「だから『言えない』って、言ってるでしょ!?」 フォルテ「ビシュナルさんと一緒に、なにかを隠してるんじゃないか!?」 キール「そうだよ!それがどうしたの!?」 フォルテ「この……っ!」 フォルテ「…………。」 フォルテ「……いいですか、キール。」 フォルテ「ウソをつくということは、相手をだますということでしょう。」 キール「だからって……仕方のないウソもあるじゃないか!」 フォルテ「だとしても、それを誰かにも強いるというのは、」 フォルテ「その重荷を誰かにも背負わせるということです。」 フォルテ「それを申し訳ないとは思わないのですか?」 キール「それは……。」 キール「……でも、ウソはついてないよ。まだ言えないっていってるだけで……。」 フォルテ「そんなのはヘリクツです!」 キール「ヘリクツでも何でも、お姉ちゃんには関係ないよ!」 フォルテ「な……!」 キール「ボクだってもう子供じゃないんだ!」 キール「秘密の一つや二つ、あるに決まってるじゃないか!」 フォルテ「子供じゃないなんて口にする内は、まだまだ子供だ!!」 フォルテ「それに私には、騎士としてお前を守る責任が――」 キール「そんなの、お姉ちゃんの都合じゃないか!」 フォルテ「……っ!」 キール「もうたくさんだよ!」 キール「お姉ちゃんだって、お母さんとの約束があるから――」 フォルテ「キール……。」 キール「あ……。」 キール「とにかくもう、ボクのことはほっといてよ!」 フォルテ「キール!」 キール「あ、レストくん……。」 キール「…………。」 キール「あ、レストくん……。」 キール「……ごめんね。今はちょっと一人になりたいんだ……。」 レスト「あの……。」 フォルテ「レストさん……。」 フォルテ「情けないところをお見せしてしまいましたね……。」 フォルテ「あの子とこんな風にケンカするなんて、何年ぶりだろう……。」 レスト「フォルテさん……。」 僕に手伝えることはありませんか? ・ がんばってください ▼がんばってください フォルテ「そうですね……。」 フォルテ「こんなことで落ち込んでいては、騎士失格ですから……。」 無限ループ ▼僕に手伝えることはありませんか? フォルテ「え?」 レスト「フォルテさんの力になりたいんです。」 フォルテ「レストさん……。」 フォルテ「いや、でも、こんなこと相談するわけには……。」 レスト「そんなことないです。」 レスト「恋人が困ってるなら、何かしたいと思うのは当然じゃないですか?」 フォルテ「レストさん……。」 フォルテ「では……。」 フォルテ「そうですね。少し気分転換に付き合ってもらえますか?」 レスト「ええ、喜んで。」 フォルテ「それじゃあ、私が修行していた場所に行きませんか?」 レスト「え……?」 フォルテ「……ダメですか?」 レスト「いえ、そんなことは。」 フォルテ「そうですか。……良かった。」 フォルテ「なんというか、今ならちょっとだけ分かる気はするんです。」 レスト「え?」 フォルテ「昔の日記を読みかえしてたときの、母の気持ちが。」 フォルテ「母はきっと、そうやって気持ちを整理してたんだなって。」 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「付き合っていただけますか?レストさん。」 レスト「はい。もちろんです。」 城門前 バド「あレ?」 バド「おお、なんダ?今から二人でお出かけカ?」 フォルテ「ええ。ちょっと修行場まで。」 バド「ふーン……。」 レスト「バドさんは?」 バド「オレは見ての通り、町にもどるところダ。」 バド「とりあえず、手頃な材料は見つかったしナ。」 フォルテ「めずらしく働いていたんですね。」 バド「ははハ。本当にたまにだけどナ。」 フォルテ「胸を張らないでください!」 バド「それにしても、なるほどなア。うんうん、青春ダ。」 フォルテ「なんですか?その含みありげな笑顔は……。」 バド「そんなつもりはないけどなナ?」 フォルテ「ウソです。ふらちなモウソウは止めてください。」 バド「例えばどんなダ?」 フォルテ「そ、それは……。」 フォルテ「……って、何を言わせるつもりですか……!」 バド「ははハ。」 バド「まあ、ちょっとは元気が出てきたみたいで安心したヨ。」 フォルテ「え?」 バド「とにかくダ。」 バド「2人とも、羽目を外しすぎないようにナ!」 フォルテ「だから何の話ですか!」 バド「おおっと、こわいこわイ。それじゃあまたナ!」 フォルテ「まったく。逃げ足だけは速いんだから……。」 フォルテ「では、行きましょうか。」 レスト「はい。」 フォルテ「…………。」 レスト「フォルテさん?」 フォルテ「ああ、いえ。なんでもありません。」 フォルテ「……バドさんが変なことを言うから。」 レスト「え?」 フォルテ「い、いえ……。なんでも……。」 レスト「……?」 フォルテ「では、行きましょうか。」 フォルテ「目的地は黒曜館の近く。以前、私が修行をしていた場所です。」 キール「ボクはね、みんなが幸せになるなら、それが一番なんだ……。」 キール「だから……。」 キール「……大丈夫だよ。レストくん。」 レスト「着きましたよ。フォルテさん。」 フォルテ「はい。」 レスト「さてと。どうしましょうか?」 フォルテ「そうですね。」 フォルテ「とりあえず、叫んでもいいですか?」 レスト「え?」 フォルテ「キールのバカーーーーーーーっ!」 レスト「……!」 フォルテ「……よし。」 フォルテ「ちょっとスッキリしました。」 レスト「…………。」 フォルテ「レストさん?どうしました?」 レスト「えっと……。」 びっくりしました ・ ……その、大丈夫ですか? ▼びっくりしました フォルテ「すみません。つい……。」 レスト「そ、そうですか……。」 ▼……その、大丈夫ですか? フォルテ「え……!?」 フォルテ「だ、大丈夫です!おかしくなったわけじゃありませんから!」 レスト「でも、いきなり叫んだりして……。」 フォルテ「そ、そういう気分だったんです!」 レスト「はあ……。」 フォルテ「あ!まだ疑ってますね!?」 フォルテ「なんというか、これは子供の頃からのくせで……!」 フォルテ「こ、こう見えて、昔はちょっとやんちゃだったんですよ?」 レスト「フォルテさんが?」 フォルテ「はい。」 フォルテ「小さい頃は、キールの手を引っ張って色んなところを駆け回ったものです。」 フォルテ「今でも、無性に走り出したくなることがあるくらいで……。」 レスト「あ。」 フォルテ「え?」 レスト「もしかして、町を走り回ってるのも、見回りってわけじゃなくて……。」 フォルテ「…………。……そういう側面もなくはないです。」 レスト「じゃあ、今までは猫をかぶってたんですね?」 フォルテ「ね、猫って……。」 フォルテ「……まあ、そうですね。そうかもしれませんね。」 フォルテ「私だって普通の人間ですから?羽目をはずしたくなるときだってあります。」 レスト「なるほど……。」 フォルテ「さ、さすがに今みたいなことはしないですけど……。」 フォルテ「なんだかここに来たら、つい昔のことを思い出して。」 レスト「…………。」 フォルテ「小さいころは、ここでよく父とケイコをしたんです。」 フォルテ「ここに私が立って、向かいに父が剣を構えて、」 フォルテ「父にほめられたい一心で、がんばって練習を続けました。」 レスト「小さい頃のフォルテさんですか。」 レスト「……ふふ。」 フォルテ「なにがおかしいんですか?」 レスト「いや。想像したら、つい……。」 レスト「きっと、今と同じで、ガンコで聞き分けが悪かったんだろうなって。」 フォルテ「し、失礼なっ!」 レスト「でも、とても優しかったんでしょうね。」 フォルテ「うぐ……!」 フォルテ「ほ、ほめるかけなすか、どちらかにしてください……。」 レスト「あはは。」 フォルテ「もう……。」 フォルテ「でも、ガンコではありましたよ。父と同じくらいには。」 レスト「お父さんも?」 フォルテ「ええ。」 フォルテ「父は本当にガンコで厳しくて、おまけに無口な人でした。」 フォルテ「でも、必死でがんばって、ようやく目標を達成したとき、」 フォルテ「いつも、そっと頭をなでてくれたんです。」 フォルテ「ちょっと不器用に、岩のようにゴツゴツとした大きな手で。」 フォルテ「私はそれがうれしくて、もっともっと頑張ろうとはりきってました。」 レスト「…………。」 フォルテ「でも、それはキールが生まれるまでの話。」 レスト「え……。」 フォルテ「キールは長男ですからね。」 フォルテ「父はあの子を自分の跡取りにしたかったのだと思います。」 フォルテ「当然です。」 フォルテ「女性が神竜の騎士になるなんて前代未聞ですから。」 フォルテ「でも……。」 フォルテ「どうしても、納得はできなかった……。」 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「私はそのときに一度、剣を捨てようと思ったんです。」 フォルテ「でも――」 バド「フォルテ!」 レスト「バドさん?どうしたんですか?」 バド「キールがまた倒れタ!」 フォルテ「え……!?」 バド「早く町に帰ってやレ!」 フォルテ「は、はい!」 フォルテ「モンスター!?」 バド「ここはオレたちに任せロ!オマエは早く行ってやレ!」 フォルテ「でも――」 レスト「いいから行ってあげて!フォルテさん!」 フォルテ「……!」 フォルテ「……すみません!よろしくお願いします!」 バド「気を抜くなヨ、レスト!」 エリア移動後 バド「うまく引きつけてから逃げ出せたナ。」 バド「キールも心配だが、まずはフォルテに顔を見せよウ。」 バド「オレたちの無事を知らせてやらないとナ。」 戦闘後 バド「ふウ。片付いたナ。」 レスト「はい。ありがとうございました。」 バド「オレたちも町に戻ろうカ。」 レスト「はい。」 バド「キールも心配だが、まずはフォルテに顔を見せよウ。」 バド「オレたちの無事を知らせてやらないとナ。」 病院のベッド レスト「……眠っている。」 フォルテ「レストさん!」 フォルテ「よかった。無事でしたか……。」 レスト「はい。バドさんも手伝ってくれましたから。」 レスト「それで、キールの方は?」 フォルテ「こちらもたいしたことはありませんでした。」 フォルテ「疲労から熱が出たらしく、しばらく寝ていれば治るそうです。」 レスト「そうですか。よかった……。」 フォルテ「ご心配おかけしました。」 バド「ならオレはそろそろ帰るヨ。」 バド「キールが起きたら、よろしく伝えておいてくレ。」 フォルテ「はい。ありがとうございました。」 フォルテ「……。」 レスト「……フォルテさん?」 フォルテ「レストさん。」 フォルテ「私は、このままでいいのでしょうか?」 レスト「え?」 フォルテ「キールを守ると決めたのに、あの子の変化に気付いてやれず、」 フォルテ「あなたを守るといいながら、あなたを置いてキールの元へ……。」 フォルテ「結局のところ、私は何も守れていない……。」 レスト「そんなこと――」 フォルテ「…………。」 フォルテ「……すみません。つまらないグチでしたね。」 フォルテ「では、私は仕事が残っているので、お先に失礼します。」 レスト「あ――」 レスト「フォルテさん……。」 バド「いやいヤ。キミがいてくれて助かったゾ。」 バド「あの場でアイツを説得できるのは、キミくらいのものだからナ。」 レスト「え?」 バド「アイツは騎士だなんだと、肩書きにこだわりすぎるんダ。」 バド「なんでそこまで、あんなものにこだわるのカ……。」 バド「そんなめんどくさそうなモノ、オレなら頼まれたって嫌だけどナ。」 バド「やっぱり、父親のことを意識してるのかネ。」 レスト「…………。」 バド「こういう時、オレは親じゃないんだって実感するナ。」 レスト「え?」 バド「ほら、子供のころって、自分の周りが世界のすべてだっただろウ?」 バド「だから、その親にほめてもらいたくて、子どもは頑張るわけダ。」 バド「でも、オレがもう充分だって言っても、今のアイツらには届かなイ。」 レスト「バドさん……。」 バド「まあ、難しい話はこのくらいにしておこうカ。」 バド「とにかく、今日は助かったヨ。あちがとうナ。」 フォルテ「キールもしばらくしたら目を覚ますと思います。」 フォルテ「よかったら、顔を見にいってやってください。」 ジョーンズ「心配ですね……。」 ジョーンズ「キールくんはもちろんですが、フォルテさんも。」 ジョーンズ「キールくんは、無理に元気にふるまおうとしていますし、」 ジョーンズ「フォルテさんは、そんなキールくんを過保護なほどに心配している。」 ジョーンズ「二人のかみ合わない姿を見ていると、まるで呪いでもかけられているようだ。」 ジョーンズ「私は、二人の体より、心の方が心配ですよ……。」 ナンシー「キールくんとフォルテちゃん、心配よね……。」 ナンシー「大丈夫かしら……。」 病院 レスト「ビシュナルくん。」 レスト「キールのお見舞い?」 ビシュナル「王子……。」 ビシュナル「…………。」 レスト「ビシュナルくん?」 ビシュナル「あの……!」 ビシュナル「……………………ごめんなさい。」 レスト「え?」 ビシュナル「……っ!」 レスト「……?」 キール「ん……。」 ビシュナル「秘密を守ることは執事として重要なことです。」 ビシュナル「ですから、今日1日は喋らない特訓です!」 ビシュナル「……………………。(今日1日は喋らない特訓です!)」 ビシュナル「……………………。(絶対しゃべりません!)」 レスト「キール。」 キール「レストくん……。」 キール「そっか、ボク……。」 レスト「大丈夫?」 キール「……うん。もう大丈夫。」 レスト「良かった。じゃあ、フォルテさんに――」 キール「あのね、レストくん……。」 キール「ありがとう……。お姉ちゃんのこと。」 レスト「キール……?」 キール「お姉ちゃん、最近よく笑うようになったんだ……。」 キール「決まってレストくんの話をしてるときにさ……。」 レスト「僕の前では、キールの話ばっかりしてるよ。」 キール「そうなの……?」 レスト「うん。」 キール「……そっか。」 キール「ボクのことは……、心配ないって言ってるのに……。」 キール「……くやしいな。」 レスト「キール……?」 キール「……やっぱりうれしいんだ。」 キール「もう一人で平気だって……。大丈夫だって言ったのに。」 キール「ボクはやっぱり、お姉ちゃんの弟なんだ……。」 キール「……いつまでも、ボクのお姉ちゃんなんだ。」 レスト「キール……。」 キール「…………。」 レスト「……ごめんね。」 キール「え……?」 レスト「ごめん。」 キール「……変なの。」 キール「なんでレストくんが謝るのさ……。」 レスト「キミのお姉ちゃんを、僕が取っちゃったから。」 キール「…………。」 キール「……じゃあ、ボクに返してくれるの……?」 返せない ・ 返すよ ▼返せない レスト「……ううん。それもできない。」 レスト「ボクも、お姉ちゃんのことが大好きだから。」 レスト「だから、ごめん。」 ▼返すよ キール「……ダメだよ、レストくん……。」 キール「いまさらなかったことになんてできないでしょ?」 キール「もう、お姉ちゃんの中には、レストくんがいるんだから。」 キール「レストくんの中にも、お姉ちゃんがいるんじゃないの?」 レスト「…………。」 キール「あーあ!もう、やけちゃうなあ!」 レスト「…………。」 キール「やっぱり病院は苦手だよ。弱気になっちゃうからさ……。」 キール「……昔のことを思い出しちゃうんだ。」 キール「ボク、あんまり体が丈夫じゃなくって……。」 キール「小さいころも、よくこうやって病院に運ばれたんだよね。」 キール「そのたびに、家族みんなにメイワクかけちゃって……。」 キール「あのころから、ボクはお姉ちゃんに守られてばかりでさ……。」 キール「泣いてるボクを、いつもお姉ちゃんがなぐさめてくれたんだ……。」 キール「いつも、いつも……。」 キール「お母さんが亡くなった、あのときだって……。」 レスト「キール……。」 キール「本当は、お姉ちゃんだって泣きたかったはずなのにね……。」 キール「お母さんがいなくなるって知って悲しかったのは、」 キール「ボクだけじゃなかったはずなのにね……。」 レスト「…………。」 キール「あのね……レストくん……。」 キール「お姉ちゃんが騎士になったのは、ボクのためなんだよ……。」 レスト「え……?」 キール「ボク、見ちゃったんだ……。」 キール「ここでお母さんとお姉ちゃんが約束するのをさ……。」 キール「お姉ちゃんが、騎士になるのをやめようとしたとき……。」 キール「お母さんが、お姉ちゃんの手をにぎって、たのんだんだよ……。」 キール「『キールの騎士になってほしい』って。」 キール「ボクを守るために、お姉ちゃんに騎士になってくれって……。」 レスト「…………。」 キール「ボクもね、二人が喜ぶなら、そうしようって決めたんだ……。」 キール「誰かが悲しむのは、もうたくさんだから。」 キール「だから、いつも……どんなときでも笑ってようって。」 キール「そう、決めたんだ。」 キール「だから――」 キール「大丈夫だよ。レストくん。」 キール「ボクはね、みんなが幸せになるなら、それが一番なんだ……。」 キール「ずーっと……そのためにがんばってきたんだから……。」 キール「大丈夫……。」 レスト「キール……。」 キール「ボクはね、みんなが幸せになるなら、それが一番なんだ……。」 キール「だから……。」 キール「……大丈夫だよ。レストくん。」 フォルテの家 フォルテ「レストさん……。」 フォルテ「…………。」 レスト「フォルテさん……?」 フォルテ「私は……キールを守らないといけないんです。」 フォルテ「母とそう約束して、あの場所で、父にそう約束したんです。」 レスト「……うん。」 フォルテ「だから私は、あの子を守らなければなりません。」 フォルテ「たとえ、他の何をギセイにしても……。」 フォルテ「……それであなたを、失ったとしても。」 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「……失礼します。」 レスト「ビシュナルくん?」 フォルテ「どうされました?もしや……何か事件でも?」 ビシュナル「いえ、その……。」 ビシュナル「――すみませんでした!」 レスト「え?」 フォルテ「なにを……。」 ビシュナル「僕が……僕が悪かったんです!」 ビシュナル「僕が、キールくんのことをお二人にだまっていたから……!」 レスト「それって……。」 ビシュナル「……。」 フォルテ「ビシュナルさん。くわしく聞かせていただけますか?」 ビシュナル「……はい。」 ビシュナル「はじまりは、王都からの手紙でした。」 ビシュナル「その内容は、神竜の騎士の働きを問うもの……。」 ビシュナル「つまり、フォルテさんの騎士としての素質を問うものでした。」 レスト「それって……。」 フォルテ「……続けてください。」 ビシュナル「僕たちは、きちんと理由をそえて、問題はないと返信しました。」 ビシュナル「しかし、そこでキール君の話が持ち上がったのです。」 レスト「キールの?どういうことですか?」 フォルテ「キールは、もう騎士の地位を継承するのにふさわしい年齢ではないのか。」 フォルテ「そう問われたのですね?」 ビシュナル「……はい。」 レスト「ちょっと待ってください!」 レスト「それじゃあフォルテさんが、キールの代わりみたいな……。」 フォルテ「その通りです。」 レスト「え……?」 フォルテ「私が騎士の役目を果たせるのは、キールが一人前になるまでの間。」 フォルテ「そういう約束で、私は神竜の騎士になることを許されたのです。」 レスト「どうしてそんな……。」 フォルテ「私が女性だったからです。」 レスト「え?」 フォルテ「女性である私は、事実、男性よりも騎士には向いていない。」 フォルテ「だから、同じ条件や待遇では騎士になれないのは仕方がありません。」 レスト「そんな……。」 フォルテ「父が亡くなったとき、この地には別の騎士が遣わされる予定でした。」 フォルテ「しかし、私がそれに待ったをかけた。」 フォルテ「それを、セルザウィード様と、お城の方々が支援してくれたのです。」 フォルテ「家の格式と、キールの存在を盾にして。」 フォルテ「ですから、相手の言い分は間違っていません。」 フォルテ「私が父の位を継ぐことができたのは、キールがいたおかげですから。」 レスト「…………。」 ビシュナル「それでも、今までは黙認されてきました。」 ビシュナル「ただ、最近のフォルテさんのことで、よくないウワサが流れてるんです。」 ビシュナル「町の中でゾウを暴れさせたとか、職務に集中できていないだとか……。」 ビシュナル「神竜の騎士は名誉ある仕事ですから、そこに目を付ける人間も多い。」 ビシュナル「だから、これを機に、未熟なキール君をまつりあげて……。」 レスト「その地位を奪おうとしている?」 ビシュナル「……かもしれません。」 フォルテ「……なんにせよ、スキを見せた私の責任です。」 フォルテ「それで、ビシュナルさん。」 ビシュナル「はい。」 フォルテ「その手紙にはどう答えたのですか?」 ビシュナル「それが……。」 ビシュナル「キール君に話したら、なんとかすると言って、」 ビシュナル「それからフォルテさんには内緒にするようにたのまれていました。」 ビシュナル「そんなことを知ったら、フォルテさんが悲しむからって……。」 レスト「じゃあ、キールがかくしてたことって……。」 ビシュナル「そのことなんです……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「……どうして、相談してくれなかったんだ。」 フォルテ「どうして……!」 レスト「フォルテさん……。」 ビシュナル「キール君は……。」 ビシュナル「……キール君は、一人でずっと戦っていたんです……!」 フォルテ「え……?」 ビシュナル「とにかく色々な文献を集めて、寝る間も惜しんでまとめあげて、」 ビシュナル「相手が納得するだけの資料を作ろうと、1人で必死に頑張っていたんです!」 ビシュナル「今回のことは、自分がふがいないせいでもあるから……。」 ビシュナル「だからどうしても、自分1人でやらせてほしいんだって……!」 フォルテ「キールが……そんなことを……?」 ビシュナル「……はい。」 ビシュナル「ネイティブドラゴンとは何か。それを守る騎士の役目とはどういうものか。」 ビシュナル「いかに自分の姉が、騎士として資質を備えているか。」 ビシュナル「そして、それを自分が、どのように支えていけるのか。」 ビシュナル「僕らもできあがった資料を見て、これなら問題ないと思いました。」 ビシュナル「でも、王都から返信が届いて……。」 フォルテ「……なんて書いてあったのですか?」 ビシュナル「『主張は理解した。』」 ビシュナル「『ならば、それを御前試合にて証明してみせよ』と。」 レスト「……ゴゼンジアイ?」 フォルテ「裁定者の見守る前で、戦って証明しろということです。」 レスト「戦うって、誰と誰が……?」 フォルテ「……私とキールが、ですね?」 ビシュナル「……はい。」 レスト「そんな……!」 フォルテ「キールはこのことを?」 ビシュナル「ええ。」 ビシュナル「それを知ったとたんに、気を失ってしまったんです。」 ビシュナル「きっと、今までの疲れが、一気に出てしまったんだと思います。」 フォルテ「そうだったんですか。」 ビシュナル「……すみません。」 ビシュナル「僕が、もっと早くこのことを伝えていたら……!」 フォルテ「いえ、ビシュナルさんが謝ることではありません。」 ビシュナル「でも……!」 フォルテ「……もういいんです!!」 フォルテ「あ……。」 フォルテ「……申し訳ありません。どうやら私も疲れているみたいですね……。」 フォルテ「少し、風に当たってきます。」 ビシュナル「…………。」 レスト「ビシュナルくん……。」 レスト「フォルテさんは、自分を責めてるんだと思う。」 ビシュナル「……はい。」 ビシュナル「……でも…………。」 レスト「……僕たちも、ひとまず帰ろうか。」 ビシュナル「そう、ですね……。」 ビシュナル「では、試合の日程は、また追ってお知らせします。」 ビシュナル「フォルテさんにも、そうお伝えいただけますか?」 ビシュナル「僕が伝えるより、きっとその方がいいと思いますから……。」 レスト「……分かった。」 ビシュナル「すみませんが、よろしくお願いします。」 ビシュナル「フォルテさんに、言づけをお願いします。」 ビシュナル「試合の日程は、また追ってお知らせしますと。」 ビシュナル「……すみません。」 クローリカ「フォルテさん……。キールくん……。」 クローリカ「さすがに心配で、眠れませんね~……。」 ヴォルカノン「御前試合ですか……。」 ヴォルカノン「……力及ばず、申し訳ありませぬ。」 竜の湖 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「修行場に行きたいのですが、少し付き合ってもらえますか?」 レスト「え?」 フォルテ「お話ならそこで。」 フォルテ「……お願いします。」 レスト「……分かりました。」 修行場 レスト「フォルテさん。」 フォルテ「…………。」 レスト「ビシュナルくんからことづけです。」 レスト「試合の日程は、また追って知らせるって。」 フォルテ「……試合、ですか。」 フォルテ「いくら試合とはいえ、弟に剣を向けることに変わりないですよね。」 レスト「…………。」 レスト「キールから聞きましたよ。」 レスト「キールの騎士になってくれって、お母さんに言われたんですよね。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「やはり、あの子は知っていましたか……。」 フォルテ「以前もお話しましたよね。」 フォルテ「父がキールを跡継ぎにするつもりだと気付いたとき、」 フォルテ「私は一度、剣を捨てたんです。」 フォルテ「でも、母はそんな私の手をとり、言いました。」 フォルテ「『キールを守って欲しい』と。」 フォルテ「何かを守ることが、騎士の仕事なんだから――」 フォルテ「どうか、あなたの弟を守って欲しいと。」 フォルテ「骨張った手が、びっくりするほど強く私の手を包み込んで。」 フォルテ「……そして、それが母との最後の約束になりました。」 レスト「…………。」 フォルテ「私はその約束を守るために、ここで父と約束をしました。」 フォルテ「弟の騎士になることを。」 フォルテ「それが、私の一番だったんです……。」 フォルテ「一番、大切なものだったのに……!」 フォルテ「……おかしいですよね。」 フォルテ「私は、キールを守るために騎士になったはずなのに。」 フォルテ「その立場を守るために、キールはあんなになるまで頑張って……。」 フォルテ「弟を守るために騎士になったのに、」 フォルテ「それが弟を傷つけていただなんて。」 フォルテ「そのうえ……、」 フォルテ「騎士であり続けるためには、キールと戦えだって?」 フォルテ「大切なものを守るために!」 フォルテ「その大切なものを、私に切り伏せろというのか……!」 フォルテ「そんなの、バカげてるじゃないか!」 フォルテ「理不尽すぎるじゃないか……!」 フォルテ「そんなことのために、私は騎士になったわけじゃない……。」 フォルテ「私はキールを守りたくて!」 フォルテ「町のみんなを!」 フォルテ「あなたを守りたくて!」 フォルテ「私の大切なものを守りたくて、この剣を取ったのに!」 フォルテ「私は……!」 フォルテ「私は……。」 フォルテ「…………もう、どうしたらいいのよ……。」 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「……結局、父の言った通りだ。」 レスト「え……?」 フォルテ「本当に、私は何も守れない……。」 フォルテ「……っ。」 フォルテ「…………。」 レスト「あの、バドさん……。」 バド「あア。」 レスト「その……。…………。」 バド「どうしタ?何か話があるんじゃないのカ?」 世間話をする ・ フォルテとキールのこと ▼世間話をする 通常会話 無限ループ ▼フォルテとキールのこと バド「まあ、そうだろうナ。」 バド「こうなることは、最初から分かってたしナ。」 レスト「え……?」 バド「前にも言ったロ?あの2人はただの姉弟じゃないっテ。」 レスト「…………。」 バド「二人の両親の話は聞いたカ?」 レスト「……はい。」 バド「オレは二人の父親と、ちょっとした縁があってナ。」 バド「二人の子供の話も、アイツからよく聞いてたんダ。」 バド「とことん気マジメで、本当につまらないヤツだったけド、」 バド「子供のことを話してるときだけは、にあわない顔をしてたなア。」 レスト「……いいお父さんだったんですね。」 バド「あア。いい父親だっタ。」 バド「しばらくして、アイツの嫁さんが亡くなってサ。」 バド「……今でもよく覚えてるヨ。」 バド「真っ白な顔をしたアイツが、そこのドアをくぐってきて、」 バド「それから、くたっとここに腰かけて言ったんダ。」 バド「『一日だけ、ここを貸してくれ』ってナ。」 バド「朝まで、二人で酒を飲んダ。」 バド「アイツが酔っ払うところを見たのは、後にも先にもその時だけダ。」 レスト「…………。」 バド「その時に、アイツからたのまれたものがあル。」 色あせた手紙を受け取った。 レスト「僕に……?」 バド「いつか、フォルテとキールの関係が、お互いを苦しめる時がくるかラ、」 バド「そのとき、二人のそばにいる人に、どうかこれを渡してくれってサ。」 バド「親友のたのみダ。受け取ってくレ。」 レスト「……はい。」 バド「……で、なんて書いてあるんダ?」 レスト「え!?読むんですか!?」 バド「読んでほしくなけりゃ、アイツはそう言って渡すだろウ。」 レスト「……じゃあ、あけますよ。」 バド「あア。」 「この手紙を君が読むとき、娘と息子は苦悩していることだろう。」 「それは、私の妻が、私の子供にかけた呪いのせいだ。」 「そして、それを解くことをためらったおろかなこと父親のせいでもある。」 レスト「呪いって……。」 バド「……とりあえず、続きを読んでみないカ?」 レスト「……はい。」 「この手紙を読む君へ。」 「どうか、二人を助けてやってほしい。」 「今の君たちなら、全てを受け入れられると信じている。」 バド「それと、このカギも一緒に預かっタ。」 レスト「これは……。」 バド「なんのカギかは聞いてなイ。けど、家のカギにしては小さすぎるナ。」 レスト「なにかもっとちいさいもののカギなのかな……。」 バド「まあ、持ち主はあの家の人間だったんダ。」 バド「とりあえず、あの二人に聞いてみたらいいんじゃないカ?」 バド「呪いネ……。」 レスト「どうして自分の子供に、そんなものを……?」 バド「……答えを知るには、カギの使い道を調べないとナ。」 バド「とりあえず、フォルテとキールに聞いてみるしかないんじゃないカ?」 キール「あ、レストくん……。」 カギのことを聞く ・ なんでもない ▼なんでもない キール「そう……。」 キール「ゴメン。今はあんまり、話をする気分じゃないから……。」 無限ループ ▼カギのことを聞く キール「このカギ、お母さんのオルゴールの……!」 キール「こ、これ、どこにあったの!?」 レスト「えっと、バドさんが持ってたんだ。」 レスト「キールのお父さんから預かったものだって……。」 キール「……そっか。」 キール「このカギはね、オルゴールのカギだったんだ。」 キール「お母さんは、そこにいつも日記を入れてて、」 キール「そのカギをお父さんに預けてた。」 キール「大人になったら、ボクがそのカギをもらえる約束だったんだけど……。」 キール「……結局、もらいそびれちゃったんだ。」 レスト「そう……。」 キール「オルゴールもね、気がついたら家から消えちゃってたよ。」 キール「でも、そのカギをお父さんが持ってたのなら、」 キール「オルゴールも、お父さんが持ってたのかもしれない。」 レスト「じゃあ、このカギ……。」 キール「いいよ、今さらだもん。もらっちゃって。」 キール「……ボクが持ってても、つらくなるだけだからさ……。」 レスト「キール……。」 キール「そのカギは、お母さんが持ってたオルゴールのカギだよ。」 キール「でも、オルゴールは、もうウチにはないんだ。」 キール「もしかしたら、カギと一緒にお父さんが持ち出したのかもね。」 二人に話を聞いた後 レスト(……とりあえず、バドさんに話してみようかな。) フォルテ「…………。」 レスト「フォルテさん?」 フォルテ「あ……。」 フォルテ「すみません。ぼんやりしてしまって。」 フォルテ「どうかしましたか?」 カギのことを聞く ・ なんでもない ▼なんでもない フォルテ「そうですか。」 フォルテ「では……私は少し考えたいことがありますので……。」 無限ループ ▼カギのことを聞く フォルテ「え?このカギですか?」 フォルテ「あ、これ……秘密基地のカギじゃないですか。どこでこれを?」 レスト「え……?」 フォルテ「あれ?違いましたか?」 レスト「いえ……えっと、知ってるんですか?」 フォルテ「はい。いつも父が持っていたカギです。」 フォルテ「それは父が持っていた、秘密基地のカギですね。」 フォルテ「そういえば、どこでこの話を聞いたんでしょう……。」 フォルテ「それに、なにか忘れているような……。」 二人に話を聞いた後 レスト(……とりあえず、バドさんに話してみようかな。) レスト(秘密基地のカギ。オルゴールのカギ……。) レスト(普通のカギにしては小さすぎるけど……。) レスト(……とりあえず、バドさんに話してみようかな。) バド「秘密基地?」 バド「あア。それなら心当たりがあるゾ。」 レスト「本当ですか!?」 バド「ほら、黒曜館近くに小屋があるだろウ?」 バド「あの辺りに、アイツがよく使ってた修行場があるんダ。」 バド「そこら一体が秘密基地だったって聞いたことがあるゾ。」 レスト「修行場……。」 バド「ああ、間違いないヨ。」 バド「その秘密基地に宝物を埋めて、宝の地図を作ったりしたとか話してタ。」 バド「キールの言ってるオルゴールも、もしかしてそこに埋まってるんじゃないカ?」 レスト「…………。」 バド「黒曜館近くに小屋があるだろウ?」 バド「あの辺りに、アイツがよく使ってた修行場があるんダ。」 バド「秘密基地っていうのは、そこら一体のことだろウ。」 バド「その秘密基地に宝物を埋めて、宝の地図を作ったとか話してたし、」 バド「キールの言ってるオルゴールも、もしかしてそこに埋まってるんじゃないカ?」 修行場 レスト「ん?」 レスト「なにか埋まってる……。」 レスト「これは……オルゴール?」 レスト(もしかして、これってキールの言ってた……。) レスト「このオルゴール、小さな引き出しとカギ穴がついてる。」 カギを入れる ・ そっとしておく ▼そっとしておく 無限ループ ▼カギを入れる 「――カチャ。」 レスト「開いた……。」 レスト「これは……。」 春の月 26日 病院にて、私の命があとわずかだと知らされる。 しばらく言葉を失ってると、岩のような手がそっと頭をなでた。 涙は、出なかった。 春の月 27日 今日は雨だった。 お見舞いにきた子供たちが、部屋の中を走り回っている。 夫が、そんな子供たちを、厳しい顔でしかりつける。 昨日までと、何一つ変わらない風景だった。 こんな毎日が、ずっと続けばいいのにと思った。 フォルテの家 フォルテ「これは、母の日記……?」 レスト「このオルゴールの中にあったんです。」 レスト「修行場の地面に埋まってました。」 フォルテ「え……?」 レスト「見つけるキッカケをくれたのは、お父さんからのお手紙です。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「先を読ませてもらってもいいですか?」 レスト「……はい。」 夏の月 1日 夫が子供たちを連れてきた。 これから水浴びに行くんだって。 うらやましいというと、子供たちは顔を見合わせて笑った。 早く元気になって、それから一緒に行こうって。 ほほ笑んでうなずいてから、ふと考えてしまった。 私の「それから」は、あとどれくらい残されてるんだろう。 春の月 30日 その日は、夕暮れの空が綺麗だった。 時間を見つけて、夫が会いに来てくれた。 私たちはしばらく無言で、窓の外の夕暮れをながめていた。 日が落ちきる前に、私はポツリとつぶやいた。 あの子たちにも伝えなきゃね、と。 不器用なあの人は何も言わず、ただ無言で肩を抱いてくれた。 その温もりが、なんだか無性に悲しくて。 私は彼の胸にすがりついて、しばらく泣いた。 すまない、と。 一言だけ、かすれた声が聞こえた。 夏の月 1日 子供たちにも、私の病気のことを話す。 その後のことは、あまりよく覚えていない。 ただ、想像していたよりもずっと静かな反応で、 私は……知らない間に、忘れてたみたいだ。 悲しみというのは、こんなにも静かで深いものだったなんて。 忘れてしまうほど、私は幸せだった。 フォルテ「…………。」 フォルテ「……母も怖かったんでしょうか。」 レスト「え……?」 フォルテ「思い出したんです。」 フォルテ「小さい頃、父によく、あの洋館に連れて行かれました。」 フォルテ「父が子供のころ、秘密基地にして遊んでいたからと。」 フォルテ「そこで怖い話をたくさん聞かされて、変な目にもあって……。」 フォルテ「それから私は、そういうものが苦手になったんですよ。」 フォルテ「……そんな臆病な自分が、今日までずっとキライだったのに……。」 フォルテ「……でも、そっか。」 フォルテ「母も怖かったんだ。」 フォルテ「そんな素振り、1つも見せなかったのに……。」 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「……続きを読みます。」 夏の月 13日 今日、フォルテが、暗い顔で病院に来た。 話を聞くと、騎士になるのをあきらめるという。 理由は、なんとなく、見当がついていた。 夏の月 14日 夫にフォルテの話をする。 騎士をつがせるのは、キールじゃなければいけないのか。 たずねると、彼はひどく苦しそうな顔をした。 悩んでいるのはフォルテだけじゃない。 それを知っても、私には何もできそうにない。 私には、残された時間があまりになかった。 夏の月 15日 また夕暮れに目覚める。 お見舞いに来てくれたフォルテに、私は1つお願いをした。 ――キールの騎士になってほしい、と。 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「この手記を隠したのが父なら、 母との約束は知られていたのですね。」 フォルテ「その上で、騎士になると言い出した私を止めなかったのは……。」 フォルテ「私が……その約束の中に、母の姿を見ていたことを……、」 フォルテ「母との約束を守ることで……本当は母に守られていたことを……、」 フォルテ「その悲しみを……忘れようとしていたことを……。」 フォルテ「父は……分かっていたから……っ。」 レスト「…………。」 フォルテ「……情けないな。」 フォルテ「私はずっと、守られていたのか……。」 フォルテ「それに、思っていよりもずっと……っ。」 フォルテ「ずっと……愛されていたんだ……!」 フォルテ「愛されて……っ。」 フォルテ「…………っ!」 フォルテ「ありがとうございました。レストさん。」 フォルテ「父の言葉の意味が、今になってようやく分かりました。」 フォルテ「私は、約束を守ろうとするばかりで、守られていることに気付かなかった。」 フォルテ「そんなことにも気付けない人間に、誰かを守れるはずがない……。」 フォルテ「それを知っていながら、」 フォルテ「父は私に、それを伝えることができなかった。」 フォルテ「あのときの私がそれを知ったら、生きがいをなくしてしまったから。」 レスト「…………。」 フォルテ「でも、もう大丈夫です。」 フォルテ「私にはこの町の人がいる。」 フォルテ「キールがいる。」 フォルテ「そして、レストさんがいる。」 フォルテ「私はもう、守るべきものを間違えません。」 ビシュナル「失礼します。」 ビシュナル「御前試合の日程ですが、明日に決まりました。」 レスト「明日って……。」 ビシュナル「今まで結論を先送りにしたせいで、向こうも警戒しているようです。」 ビシュナル「交渉次第でいくらか遅らせることはできるでしょうが――」 フォルテ「いえ。明日で大丈夫です。」 レスト「フォルテさん……。」 フォルテ「大丈夫です。」 フォルテ「私の守るべきものは、もう決まってますから。」 フォルテ「明日の御前試合、ぜひ見に来てください。」 フォルテ「大丈夫ですよ。もう、守るべきものは見間違えません。」 ビシュナル「……すみません。結局、こんな形になってしまって……。」 ビシュナル「……キールくん、大丈夫かな」 キール「明日かあ……。」 キール「……大丈夫だよ、レストくん。」 キール「どうせボクには、勝てっこないんだから……。」 ヴォルカノン「いよいよ明日ですな……。」 ヴォルカノン「……今日はきちんと休んむよう、フォルテとキールに伝えて頂けますかな?」 クローリカ「ビシュナルくんも、ヴォルカノンさんも、とってもつらそうです……。」 クローリカ「どうにかならないものなんでしょうか……。」 6日目 フォルテ「御前試合は竜の間で行われます。」 フォルテ「私は少し準備がありますので、先に向かっていてもらえますか?」 フォルテ「……大丈夫です。信じて待っていて下さい。」 キール「今日、ボクが負ければ、全て解決だよね?」 キール「……それでいいんだよね?」 ヴォルカノン「…………。」 ヴォルカノン「判断は公平に行わせていただきますぞ。」 ヴォルカノン「……でなければ、誰に対しても失礼ですからな。」 ビシュナル「いよいよですね……。」 ビシュナル「……なにも出来ない自分が、……もどかしいです……。」 クローリカ「どうなってしまうんでしょうね~……。」 竜の間 夏の月 16日 深夜に目が覚める。 不思議と、体が軽い気がした。 きっと、これが最後の日記になると思う。 夢の中で、大人になった子供たちを思い描いた。 ヴォルカノン「はじめ!」 二人はこれから、あんな風に大きくなっていくのだろう。 でも、忘れないでほしい。 何をするべきか迷ったら、まず、振りだしに戻ること。 何かをはじめたきっかけは、いつも一番最初にあるんだから。 それにね。 一番最初に願ったことは、心の真ん中につながってるの。 そこがあなたの心の位置。 人はその位置からしか、生きていかれないんだから。 だから、 それが全部正しいとは限らないけれど、 私たちはいつも、そこから生きてくしかないのよ。 だから―― キール「う……。」 ヴォルカノン「……しょ、勝負あり!」 フォルテ「キール。」 キール「お姉ちゃん……。」 フォルテ「受け取ってくれ。」 キール「え……?」 フォルテ「父さんと母さんの手紙だ。」 キール「手紙……?」 キール「え?どういう……こと……?」 フォルテ「すまない。今まで隠してて。」 フォルテ「これを読んだら、きっとお前は、私と戦ってくれないと思った。」 フォルテ「でも、私はお前と、きちんと決着を付けたかったから。」 キール「お姉ちゃん……。」 フォルテ「……ごめんね。」 キール「…………。」 キール「……読んでも、いいかな?」 フォルテ「……うん。」 ――キールの騎士になってほしい。 もしも、この約束が、二人を苦しめる呪いとなったとき。 二人がまだ、自分たちの気持ちを見失っているときは、 どうか、私のこの言葉を、二人に届けてください。 フォルテ、キール。 生まれてきてくれて、ありがとう。 あなたたちのおかげで、お母さんは幸せでした。 ……ありがとうね。 私の一番の子供たちへ 母より キール「…………。」 キール「……お父さん、お母さん。」 フォルテ「…………。」 キール「ボク、ずっと怖かったんだ。」 キール「お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんばかり見ている気がして。」 キール「ボクは、本当は誰からも愛されてないんじゃないかって、」 キール「そんな風に、勝手に、思い込んでてさ……。」 キール「もう、誰にも嫌われたくないから、笑ってようって……。」 フォルテ「…………。」 フォルテ「キール。」 フォルテ「もう一度、1から始めよう。」 キール「え……?」 フォルテ「父さんのためでも、母さんのためでもなく、」 フォルテ「私たちがいま、一番に守りたいと思うもののために。」 フォルテ「心から、守りたいと思うもののために。」 フォルテ「1から――」 フォルテ「この位置から、もう一度。」 キール「…………。」 キール「……うん。」 バド「呪いはすっかり解けたみたいだナ。」 バド「あの二人には、もう必要ないってことカ。」 キール「レストくん。」 キール「……お姉ちゃんのこと、よろしくね!」 ヴォルカノン「よもや、このような美しい姉弟愛がこの世に存在していたとは……。」 ヴォルカノン「…う………。」 ヴォルカノン「うおおぉぉーーーーんっ!!」 ビシュナル「お二人の決意に……ひぐ……、僕、感動しました……っ!」 ビシュナル「僕も1から出直す気持ちで、頑張ろうと思います!!」 クローリカ「本当によかったです~。」 クローリカ「安心したら、ちょっと眠たくなってきちゃいました……。」 フォルテ「レストさん。ありがとうございました。」 フォルテ「今回の事件で、私は色々なことに気づかされました。」 フォルテ「でも、それを乗り越えられたのは、」 フォルテ「あなたが、私の隣にいてくれたおかげです。」 フォルテ「……ありがとう。」 レスト「どういたしまして。」 フォルテ「最後に1つだけ、訂正させてもらえますか?」 レスト「え?」 フォルテ「たとえ、あなたを失ったとしても、私はキールを守る。」 フォルテ「以前、私はそう言いましたよね?」 レスト「……はい。」 フォルテ「ですが……。」 レスト「あの、フォルテさん?」 フォルテ「あれは真っ赤なウソです。単なる強がりでした。」 レスト「え……?」 フォルテ「で、ですから、ここで訂正します。」 フォルテ「私は……あなたを失ってまで、何かを守ろうと思えないかも知れません。」 フォルテ「だから……。」 フォルテ「もう、何があっても、私からあなたを手放そうとは思いません。」 フォルテ「……い、以上です。」 レスト「…………。」 レスト「あの、今のって……。」 フォルテ「に、二度は言いません……。」 レスト「え?いや、あの……。」 フォルテ「そ、それでは!」 レスト「あ……。」 レスト「あの、フォルテさん――」 フォルテ「に、二度は言いませんから!」 レスト「あ……。」 結婚式
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