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「天空宙心拳!旋風蹴り!!」 ロムがゴーレムに向かって蹴りあげるしかし、腕のガードによって防がれそのまま吹き飛ばされてしまった 「ち、ならば!」 瞬時に体勢を整えると飛ばされた先にある木を蹴りあげさらに高く跳んだ 「はあ!稲妻蹴り!疾風突き!瞬殺拳!!」 そのまま懐に入り込み、止まらぬ連撃を与える するとゴーレムはたまらず倒れてしまった 「ロム!」 ルイズが叫ぶ 「凄い・・・・、流石ダーリン、ゴーレムなんかに遅れを取らないぐらい強いじゃない」 キュルケが感嘆する 「・・・・・・・・」 タバサはじっと闘いを観察していた (土埃が濃くて視界が悪い!奴はいつ立ち上が・・・・うお!!) ロムの正面に巨大な拳が向かってきた これを蹴りあげ、三角跳びで手の上に乗り、顔に向かって腕の上を走った 「天空宙心拳!旋風二段蹴り!!」 全身を回転させながら強烈な蹴りを頭に二発、顔を削られてさらにゴーレムはのけぞったがロムの勢いは止まらない 「岩石砕きだ!!」 さらに顔に強力な一撃を叩き込み、ゴーレムは再び大きな音を立てて倒れた 「やったやった!ダーリンあのゴーレムをやっつけちゃった!これでフーケも」「いいえ!まだ動くかもしれないわ!!でもあそこまで削っちゃえばひょっとしたら私達でも」 興奮するルイズとキュルケに対して 「駄目」 タバサが冷たい一言を放つ 「なんで駄目なのよタバサ!ダーリンがゴーレムを押しているじゃないの!」 キュルケは反論するがタバサは続けて言った 「硬い」 「へ?」 「あのゴーレムは硬い」 「っで、でもロムは素手でギーシュのゴーレムを壊したわよ!」 ルイズもたまらず言うが 「それよりも硬い、もしこのまま彼が戦えば彼は直ぐに弱ってしまう」 「そ、そんな!それじゃロムは」 「やられちゃう」 ルイズとキュルケの顔が青くなる 「ロムを助けて!」 ルイズが叫ぶがタバサは首を振った 「近寄れない」 近寄ろうとするとゴーレムが拳を振り回すので使い魔を近づけることが出来なかった 一方ロムは (さすがに・・・・このまま闘えば俺の拳が砕けてしまうな。だがここで退くわけにはいかん! こいつを倒してフーケを捕まえる!ルイズの誇りの為に!!) そしてゴーレムが立ち上がる そして立ち上がったのと同時に拳が鋼鉄に変わる 「なっ・・・・!」 ロムが声を上げて驚く ゴーレムの拳がうなる、がロムは高く跳んで避ける 「さっきよりも速い!ここにきてまた強くなった!」 ルイズは苦戦するロムをなんとか自分が手伝える方法はないのか そう考えていてすぐに目に入ったのはタバサが抱えていた『巨人の剣』という名の杖だった 「タバサ!それを!」 タバサは頷いてルイズに『巨人の剣』を手渡す 見た目はただの大きな杖だ しかし自分の魔法はあてにならない、今はこれしか頼れない ルイズは深呼吸して、目を見開いた 「タバサ!私に『レビテーション』をお願い!!」 タバサが慌ててルイズに呪文をかける するとルイズは杖と共にゆっくりと地に降りた 「そこのゴーレム待ちなさい!ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールが相手よ!!」 地面に立ったルイズは遠くに居るゴーレムに向けて怒鳴った 「ルイズ!来ちゃ駄目だ!!」 ロムも怒鳴る、しかしゴーレムの注意はルイズに向いた ルイズは思いっきり杖を振るが何も起きない、その間にゴーレムはどしどしとルイズに向かって言った 「なんで何も起きないのよ!本当に魔法の杖なのこれ!!」 ルイズは前を見てゴーレムが自分に近づく事に気付くと真っ青になった 「いやあああああ!」 ルイズが叫ぶ 「ルイズ!!」 ロムも思いっきり叫んだ その時だった 左手の甲に刻まれたルーンが突然強い光を放った 「何!」 ロムが突然の事に驚く それと同時にルイズの持っていた『巨人の剣』も強く光った 「な、なんなのこれ!?あっ『巨人の剣』が崩れて!?」 空にいるキュルケとタバサもその強い光に驚いていた 「タバサ!これは!?」 「見当もつかない」 そしてルイズの方の光が止む 「こ、これが『巨人の剣』の!?きゃあ!」 ゴーレムは拳をルイズに向けるが しかしルイズは追い付いたロムに抱き抱えられてなんとか助けられた 「ル、ルイズ!それは!」 「こ、これが『巨人の剣』の正体みたい・・・・」 ルイズの手の中にあったのは、白銀の身が美しい剣、その柄には狼の印が付いていた 「『剣狼』・・・・」 ロムが呟く 「剣狼!?それがその剣の名前!?」 ルイズが大声を出す 「ルイズ!その剣を俺に!!」 「は、はい!」 ルイズは『剣狼』と呼ばれた剣を渡すとロムから降りる しかし容赦なくゴーレムは一撃をぶちかまそうとしていた 「ヴァリエール!!」「危ない!」 キュルケとタバサが叫ぶ 「きゃああああああああ!!」 「天よ地よ、火よ水よ、 我に力を与えたまえ・・・・!」 ロムがそう呟くと剣は再び光、宙を舞った 大きな鈍い音がした 「あれ・・・・?何ともない・・・・?どうして?」 ぎゅっとつむっていた目を見開くとそこには 「青い・・・・ゴーレム・・・・?」 フーケのゴーレムよりは一回り小さいが、蒼く輝く巨人がそこに立っていた 光のエネルギーが頂点に達した時 ロムは剣狼を通じて次元を越え 光の巨人を呼ぶことができる 巨人と合身した時、ロムは更なる力を引き出す事が出来るのだ!! 「闇ある所に光あり 悪ある所に正義あり・・・・ 天空よりの使者!! ケンリュウ見参!!!」 「・・・・凄い、あれが巨人の剣の力?」 「ダーリンが、ゴーレムになっちゃった・・・・!」 その様子を見ていたタバサとキュルケが目を見開て驚く 「ロ、ロム!?あなたなの!?ロム!!」 「マスター、俺だ、安心しろ!すぐに終わる!!」 ケンリュウの中にいるロムが言う するとケンリュウは自分よりも一回り大きなゴーレムを持ち上げ前に投げた ゴーレムは何も出来ずに森の中に落下していく 「出ろ!剣狼!!」 ロムが叫ぶとケンリュウの頭の上が輝くと、その中から巨大な剣狼が現れる 「さあ、これで終わりだ!!」 ケンリュウが剣狼を手に取り構える ゴーレムは木を薙ぎ倒しながら立ち上がり腕を広げてケンリュウに向かって突進する! 「とあー!!」 ケンリュウは高く跳んだ! 「天空真剣!稲妻二段斬り!!」 そしてゴーレムを上から切り裂き、更にもう一撃を与える! 「成敗!!」 ロムがそう叫ぶとゴーレムは四つに分かれ、倒れる そしてただの土の山になってしまった ケンリュウからロムが出てくる、すると闘いを見守っていた皆が近寄ってきた 「ロム!凄いわ!やっぱり私のダーリンね!」 キュルケが抱きついてきたそして未だに放心状態のルイズに対してロムが言った 「マスター、戻ってきたぞ。ゴーレムも倒した」 ハッとなったルイズはロムに顔を向けた 「当然でしょ!私の呼んだ使い魔なんだから!!」 そして顔を赤くしながら言った 「フーケはどこ?」 タバサの一言で全員が一斉にはっとした 「そうだ、奴を捕まえなければこの事件は終わらない!」 ロムがそう言うとケンリュウは消えて、そこには剣狼だけが残っていた 辺りを偵察に行っていたロングビルが戻ってきた 「ミス・ロングビル!フーケはどこからあのゴーレムを操って・・・・」 キュルケがそう言うとロングビルはわからないというように首を振った 四人は土の小山を探しロムは地に突き刺さった剣狼を見つめる 「何故あのような状態で剣狼が?俺と一緒にこの世界に来たのでは無いのか?」 そう思って剣狼に手をかけようとするが、突然横から走り抜けたロングビルに奪われた 「ご苦労様」 「ミス・ロングビル!どういうことですか!?」 ルイズが唖然としてロングビルを見つめる 「さっきのゴーレムを操っていたのは私、ごめんなさい」 「え、じゃ、じゃああなたが・・・・」 目の前の女性は眼鏡を外し、優しそうな目はつり上がり猛禽類のような目付きになる 「そう、私が『土くれ』のフーケ!さすがは『巨人の剣』ね。あのゴーレム、スクウェアクラスの作り出すそれよりも強力だったわ!」 剣狼を四人に向けて掲げる、タバサが杖を振ろうとするが 「おっと。動かないで?動いたら今すぐあのゴーレムを呼んで貴方たちを踏み潰すわ」 仕方なくルイズ達は杖を放り投げる 「どうして!?」とルイズが叫ぶ 「そうね・・・・ちゃんと説明しなきゃわからないわよね。 私ね、この『巨人の剣』を奪ったのはいいけど使い方がわからなかったのよ。 振っても振っても魔法をかけても何も起こらない・・・・。使えなければ宝の持ち腐れ、そうでしょ?」 フーケが妖艶な笑みを浮かべた 「それで俺達をおびき寄せて使い方を知ろうとしたのか」 ロムが睨みながら言う 「そうよ、魔法学院の者だったら知っててもおかしくないでしょ? まあ知らなかったら全員ゴーレムで踏み潰して次の連中を呼ぶつもりだったけど。 でもその手間は省けたわ」 フーケは笑う 「じゃあお礼を言うわ!さよなら!」 フーケは空に掲げてケンリュウを呼ぼうとした それと同時にキュルケは目をつむった タバサとルイズも目をつむった しかしロムが言った 「そいつは俺しか使えない」 「あなた何を言っているの?」 フーケが言い返す ロムが構えるとフーケは剣に向けて強く念じたが何も起きない 「な、どっどうして!?」 フーケが怒鳴る 「言ったはずだ、それは俺しか使えないと」 「あ、あなたいったい・・・・何者・・・・」 フーケは唖然としながら後ずさりするが、ロムはその瞬間に後ろついて言った 「お前に名乗る名前は無い!」 そしてフーケを気絶させて剣狼を拾いあげる 「ロム?」 ルイズ達は目を丸くしてロムを見つめた 「さあ、これで一件落着だ。早く帰ろう」
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【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】アニメ 【名前】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 【属性】ヴァリエール家の三女 【大きさ】153サント(153センチ) 【長所】ツンデレ貧乳が流行ったきっかけみたいなキャラ 【短所】名前が長い 【備考】ゼロの使い魔の世界観では長さで「サント」という単位が使われているが才人の身長と比較するに センチメートルと大差ないと思われる 参戦 vol.1
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (8)虚無の目覚め ウルザの色眼鏡の奥、そこに収められたものからマナが迸り、ルイズへとその奔流が流れ込む。 強大な魔力の放出の余波を受け、ウルザの体も小さく痙攣する。 「そうだ、何もかもを忘れ…一つのことだけを考えるんだ…」 この娘の力を開放する二つの鍵、そのうちの一つを自身のもので代用する。 「それは雑念だ、ファイアーボールなど、使わなくていい…ただ、君の中にあるものを表に出したまえ」 少々強引だが、不完全な形での覚醒であっても構わない。 「そうだ、その中から…取り出すのだ、分離させるのだ、純粋なる力を」 ルイズの焦点の合わぬ瞳がゆっくりと開かれていく。 刹那 閃光が世界を支配する 「――――!っ!ハッ!ハアッ!わ、私、今…!今!今っ!まほ、魔法をっ!」 ―――そうだ、これは私の推測の重要な裏づけになるだろう! ウルザはただ、微笑むのであった。 翌朝、ルイズ、ウルザ、キュルケ、タバサの四人は院長室へ呼び出されていた。 院長室には既に、教員達が召集されていた。 恐る恐る、キュルケが口を開く。 「あ、あの…オールド・オスマン、私達は別に昨日は…」 「今日呼び出したのは、君達が昨日何をしていたかを問う為ではない。君達が、昨日宝物庫で何かを見ていないかを聞くためじゃ」 横にいた、コルベールがウルザの方を一瞥し、話し始めた。 「良いですか?この事はくれぐれも内密にお願いしますよ、皆さん。 実は昨日の夜、宝物庫の一部が破壊され、その中から貴重なマジックアイテムが盗み出されました。犯人は『土くれのフーケ』。最近巷を騒がしている盗賊です。 今日あなた方を呼んだのは、あなた方が荒らされる前の宝物殿に、一番近づいていたからです。」 これには流石のルイズもぎょっとして、慌てて意見する。 「ちょ、ちょっとミスタ・コルベール!それではまるで私達の中に土くれのフーケがいるようではありませんか!」 「いえ、ミス・ヴァリエール。別の生徒が学院から逃げるように去っていった黒いローブの人影を目撃していますから、私達もそうは考えていません。しかし、犯行現場を目撃したとしたらあなた達しかいないのです」 「そんな事言われたって…キュルケ、あんたは何か見た?」 「いいえ、見ていないわ。始祖ブリミルに誓って」 「他の二人はどうかね?何かに気付かなかったね?」 二人も首を左右に振るばかりであった。 「そうですか、分かりました。………しかし、参りました。これで手掛かりは途絶えてしまいました…」 「ミスタ・コルベール。それで、フーケに盗まれたというのはどのようなマジックアイテムなのですか?」 「それは………」 ルイズの質問に対し、コルベールが困ったようにオスマンを見る。 「『禁断の剣』と呼ばれるものじゃ」 「『禁断の剣』?」 「うむ、わしがこの学院の学長になる前、先代の学長の時代以前より学院に保管されておったマジックアイテムじゃ。世界の均衡を崩しかねない強大な力を秘めておると伝えられる品じゃ」 「な、何でそんな危険なものが学院にあるんですか!」 「学院だから、じゃよ、ミス・ヴァリエール。魔法学院に居るのはほとんどがメイジ、それに宝物庫には強力な固定化の魔法がかけられておった。 『禁断の剣』を保管にするに、トリステインでここより適した場所は無いと考えられておったのじゃ。 しかし、その油断を突かれたのぅ、まさか賊に襲われるなど、わしとて夢にも思わんかったからのぅ…」 世界を均衡を崩しかねないマジックアイテム、それが盗まれたこと、そしてその責任の所在が自分達であると追求されることを考えて教員達は青くなるのであった。 「ところで、ミスタ・コルベール、ミス・ロングビルはどこへ行ったのかの?」 「はぁ…それが、朝から姿がなく…」 「この非常時に何をしとるんじゃ…」 「すみません!!遅くなりました!」 噂をすれば何とやら、件のロングビルの登場である。 「ミス・ロングビル!どこへ行っていたのですか!?大変ですぞ!事件ですぞ!」 「申し分かりません!実は…今朝方からの騒ぎを聞きつけて急いで調査をしておりましたの」 「ほほう、流石はミス・ロングビル、仕事が早いのぅ」 「それで、結果は!?」 「はい、フーケの居所が分かりました」 その後、ロングビルの調査によって森の廃屋にフーケが潜伏していることが突き止められたと説明され、『禁断の剣』捜索隊を派遣することになった。 「では、我こそはと思うものは杖を掲げよ」 シーン 「どうした、フーケを捕らえて名をあげようという貴族はおらんのか?」 「ミセス・シュヴルーズ、あなた当直だったのでしょう!?」 「そうですが、ミスタ・ギトーもまともに宿直していました!?」 「そんな事おっしゃるなら、今までだって………!」 「私!やります!」 ここで、誰もが予想しなかった立候補者が現れたのである。 事情を聞くために呼ばれ、そのままなし崩し的に部屋にとどまっていたルイズであった。 すかさずシュヴルーズが反論する。 「あなたは生徒ではありませんか!ここは私達教師に任せて……」 「先生方はどなたも杖を掲げないじゃありませんか!でしたら…私が、私が行きます!」 「そ、それは………」 そこで、教員達は気付いた、この桃色の髪の少女から溢れる自信に。 昨日までのルイズ・ド・ヴァリエールにはなかったもの、それが今のルイズには溢れている。 「ルイズってば、何考えてるのよ……、しょうがないわねぇ――― あたくしも志願します。ヴァリエールには負けられませんわ」 「ツェルプストー、君まで――」 その横ですっと杖を掲げるタバサ。 「え!?タ…タバサ!?あんたはいいのよ?関係無いんだから、こんな馬鹿な事に付き合わなくても」 「私も行く………心配」 「では、この三人、いや四人に頼むとするかの。」 「反対です!生徒達を危険に晒すなんて!」 「じゃあ君が行くかね?」 「い、いえ、私は体調が優れませんので………」 「それに…」 オスマンが視線をタバサに向ける。 「ミス・タバサは”シュヴァリエ”の称号を持つ騎士だと聞いている。この若さでそれを持つ彼女の実力は確実なものじゃ。」 続いてキュルケ。 「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を数多く輩出した家系の出身で、彼女の炎の魔法もかなり強力だそうでないか」 そしてルイズ。 「ミス・ヴァリエールは……」 ちらりとその横の使い魔メイジを見やり、元に戻す。 「ミス・ヴァリエールは、数々の優秀なメイジを輩出したヴァリエール公爵の息女で、将来有望なメイジと聞いておる」 ウルザ。 「その使い魔、ミスタ・ウルザはトライアングルメイジだとも聞いておる。 彼の力を持ってすれば、土くれのフーケに遅れを取ることはあるまい」 そして最後に全員に。 「魔法学院は、諸君らの努力と貴族の義務に期待する!」 「「はい!杖にかけて!」」 私の計画は順調に進んでいる。今度こそ。 ―――ウルザ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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爆発自体については、おとーさんは平気でしたが使い魔たちが混乱して暴れています。 「し――― 静かに、娘が起きてしまいます」 おとーさんの電波な言葉で使い魔達は一応落ち着きました。 おとーさんが辺りを見回すと爆発のせいで木っ端や何かの破片が散乱しています。 咳き込みながら生徒たちは机の下から出てきます。 殆どの生徒は無事のようでしたが、逃げ遅れたのか一人の太った生徒が教室の隅でのびていました。 ルイズの方を見ると服はボロボロで全身煤だらけになっています。 「ちょっと失敗しちゃった」 煤を手で払いながらルイズはそう言いますが、生徒からは非難ごうごうです。 シュルヴルーズは最後の気力を振り絞りルイズに教室の掃除と今日一日魔法の使用を禁ずる事を言い渡して そのまま気絶しました。ルイズは元々魔法が使えないのであまり意味はありませんが。 爆発のせいで今日の授業が中止になったので生徒たちはそれぞれの部屋に帰りました。 教室にはおとーさんとルイズの二人だけが残り、爆発の後片付けをおとーさんがしています。 ルイズは机の上に座ってその様子を見ていました。本来ならばルイズが片付けをしなければならないのですが、 私の使い魔だからとおとーさんに押し付けたのでした。 「・・・・また・・失敗した・・・ 」 おとーさんは掃除の手を止め、呟くルイズを見ました。 「いっつも失敗するの。簡単なコモンマジックも使えないの。魔法成功率ゼロ、だから『ゼロのルイズ』ってみんなバカにするの・・・・」 ルイズの肩が小さく小刻みに震えているのがわかります。 おとーさんは知りませんが小さい頃からルイズは貴族の三女として厳しく育てられてきました。 無論そのこと自体はごく普通なことなのですが、ルイズは魔法が使えないため人一倍厳しく育てられました。 ルイズ自身も人の何倍も努力して魔法が使えるように頑張りました。 それは、トリステイン魔法学院入ってからも続けてきました。ですが、どう頑張っても魔法を使うことが出来ませんでした。 その為、学院の生徒から馬鹿にされ平民からも表立ってではありませんが陰で馬鹿にされていました。 貴族としてその事は恥辱でした。また、使えない自分自身にも嫌悪感をつのらせていました。 「・・・サモン・サーヴァントが成功して・・・ おとーさんを使い魔に出来たから・・・ 魔法が使えると思ったのに・・・ なのに・・・」 ふいにルイズは優しく抱きしめられました。吃驚して顔をあげると抱きしめているのはおとーさんでした。 「ちょ、ちょっと、おとーさん何やって・・・」 ルイズがそう言うと今度は頭を撫で始めました。無言でしたがそれはそれはとても優しく。 そうこうしているとルイズの肩がまた小刻みに震え始めました。 「こここ、子ども扱いしないでよ!!!」 ルイズはそう言うとおとーさんから離れ教室の出口まで駆け出しました 「もう、おとーさんの今日の食事抜き!!」 そう一言残してルイズは教室から出て行きました。 おとーさんはしょんぼりした感じでまた教室の掃除を始めました。 おとーさんの掃除が終わったのは正午を少し過ぎたころでした。 ルイズの部屋に帰ろうとしていましたが、今朝の洗濯物の事を思い出してシエスタの所へ行く事にしました。 洗濯場へ向かっていたおとーさんでしたが、美味しそうな臭いがしてきたのでついついそちらの方へ行ってしまいました。 食堂に着いたおとーさんでしたがルイズから「食事抜き!!」を言われたのを思い出してしまいました。 おとーさんはその場で涎をたらしてぼーっとしていました。 シエスタは食堂の外にいるおとーさんに気がついて近づいてきました。 「使い魔さん。お洗濯物出来上がっているので食事の後で渡しますね~って え? 食事抜きなのですか???」 シエスタは少し考えた後 「ちょっとこっちへ来てください」 と、おとーさんを厨房の方へと連れて行きました。 「余り物で作った賄いのシチューなのですけど、良かったら食べてくださいね」 おとーさんはシチューを頂きました。賄いという事でしたが、朝食べた質素な食事に比べたら遥かに豪華でした。そしてそれはとても美味しいものでした 「美味しかったですか? よかった~。食事抜きの時はいつでも言ってくださいね。 え? 仕事を手伝いたい? じゃぁ、このデザートを配って・・・」 デザートを手にとってシエスタはおとーさんを振り返りました。そこにはメイド服姿のおとーさんが居ました。 「あ、あはは・・・・ 別に服まで着なくてもいいですよ」 シエスタは引きつった笑いでおとーさんにそう言うと、メイド服を脱がせて改めておとーさんに手伝ってもらうことにしました。 (私、なんかとんでもない事お願いしたんじゃ・・・) シエスタはちょっと不安を覚えました・・・・
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ステータス スキル アビリティ 使用感・評価 プロフィール 星5覚醒絵 ボイス ステータス 肩書 十全なるメイド 名前 ルイズ 属性 水 武器種 剣盾 ロール タンク 命中 0 回避 2 必殺率 3% 必殺威力 150% 移動範囲 15 最大BP 5 キーキャラクタースキル 第3界層 武器鑑定眼 探索したダンジョンで一番良いグレードの武器ドロップ率がアップ 第3界層で、パーティに編成した時のみ有効 SPCIAL FIRST ATTACK なし スキル SKILL BP 属性 詳細 1 斬撃 1 単 斬 通常攻擊[☆4]攻撃後、自身の最大HPの5%を回復する【3連撃時】 2 アンチシールド 2 単 斬 威力237.6%のダメージ攻撃後、高確率で注目状態にする(1ターン)中確率でシールド値を4多く削る 3 ディジェスティフ 3 単 斬 威力324%のダメージ威力+200%【敵が帯電状態の時】 SKILL BP 属性 詳細 OD 惑う者、信じたい者の盾 3 複 範囲強化範囲内の味方の防御力を42%上げる(2ターン)範囲内の味方に最大HPの10%のバリアを付与する【味方が水属性の時】 アビリティ [☆1~☆3アビリティ] 特効種族 水棲生物 軽減種族 水棲生物 状態異常耐性 注目を15%防ぐ 全体バフ 【隊】HP [☆3固有アビリティ] アビリティ名 効果 影のごとく 被ダメージ時、最大HPの20%のバリアを付与する【自身のHPが30%以下になった時】(最大1回)高確率で、被ダメージの50%を反射 [☆4固有アビリティ] アビリティ名 効果 スキル1効果解放 攻撃後、自身の最大HPの5%を回復する 【3連撃時】 [☆5固有アビリティ] アビリティ名 効果 メイド流護身術 被ダメージ時、最大HPの30%のバリアを付与する【自身のHPが60%以下になった時】(最大1回)中確率で、HPが0になった時、1で耐える(最大1回) [絆アビリティ] なし 使用感・評価 アビリティが非常に優秀なタンク ☆3アビリティは20%バリアを獲得する効果と高確率でダメージ50%反射する効果。実質HPが1.2倍となり、さらに反射ダメージで火力が不足しがちなタンクの火力部分を補うことができる。 ☆4アビリティでスキル1にHP回復効果が付く。タンクとして自己回復できるのは言うまでもなく優秀。 ☆5アビリティでさらに30%バリアと中確率ガッツの効果を得る。実質HPが1.5倍となり、HP0に至る被ダメージを確率で防げるようになるというタンクとしてほぼ完ぺきな強さ。 スキル2で使用条件なしで注目付与できるのも隙がない。 スキル3、ODの名前はリリィアと対になっている。ディジェスティフは食後酒のこと。 プロフィール 名前 ルイズ 出身 北方旧帝領 種族 人間 性別 女性 身長 160 体重 50 趣味 みんなのお世話、読書(歴史書) 好み チョコレート入りスコーン 嫌い 特になし クロニクル リリィアに忠誠を誓う従者であり、メイド。リリィアが家を飛び出して騎士になっても、その忠誠は揺らがない。リリィアの身を守ることを何よりも優先している。 CV. 花守ゆみり 星5覚醒絵 ネタバレ注意(+を押して展開) + ... ボイス (セリフ抜粋準備中) 朝 昼 夕 夜 固定1 固定2 固定3 固定4 固定5 固定6 おかえり 蝕の波 名前
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ルイズ 肩書き 種族 閃き コマンダー行動 陣形 得意術 盗み適性 魔界人 妖怪・悪魔 蒼龍 蒼龍 - 蒼龍 5 LP 腕力 器用さ 素早さ 体力 魔力 意志力 魅力 8 13 17 18 14 19 18 20 HP 斬LV 打LV 突LV 射LV 体術LV 地術LV 天術LV 増幅LV 80+ 0 0 0 1+ 0 蒼龍7+ 0 0 武器1 武器2 武器3 武器4 防具1 防具2 防具3 防具4 - - 精霊石 高級傷薬 毛皮のベスト ヘッドバンド シューズ - 技1 技2 技3 技4 術1 術2 術3 術4 スペルカード - - - - ニードルショット ダンシングリーフ - - ヒールウィンド HP成長 SP成長 WP成長 斬成長 打成長 突成長 射成長 体術成長 1 0 3 1 0 0 1 0 蒼龍成長 朱鳥成長 白虎成長 玄武成長 太陽成長 月成長 増幅成長 消費軽減 3 1 2 2 2 2 0 - 旅行中の魔界人。 スペカがヒールウィンドなものの、術師として控えめな性能。
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ペシペシ 「きゃぁ、きゃぁ」 ペシペシ 「きゃぁ、きゃぁ」 ルイズは「おとーさん」と名乗る白いゴーレムをほうきで叩きながらぐるぐるその場を追いかけ回しているのでした。 生徒たちのほとんどは、その光景を見ながら腹を抱えて笑っていました。 さすがにコルベールは笑いを堪えていたのでしたが、「コホン」と咳払いをし 「ミス・ヴァリエール。ミス・ヴァリエール!! そろそろ追いかけっこを辞めてコントラクト・サーヴァントを済ませてしまいなさい」 と、ルイズに対して声をかけました。 ルイズは立ち止まり肩で息をしながら考えました (ちょっと変わってるけど、コントラクト・サーヴァントを済ませて躾けてしまえば・・・) ルイズはコルベールに返事をすると、おとーさんに向き直り深呼吸をして落ち着いた上で詠唱を開始しました おとーさんは不思議と逃げずにルイズを呆けたように見ていました。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 詠唱終了と同時に、突然おとーさんの口が開くと黒く「げしょげしょ」と鳴く何かを大量に吐き出しました 「!!!!!!!!!!!!!!!」 ルイズは悲鳴こそ上げなかったものの、内心かなりビビっていた。 しかしそこは貴族、そんな事はおくびにも見せずにささやかな胸を再度張って問いかけました 「いい、今の何よ」 「げしょ」 「げしょ?」 「げしょ」 おとーさんは頷くと聞きなおすルイズそう答えました 「げげ、げしょくらい何だって言うのよ」 ルイズはそう言うとおとーさんの額に杖をつきつけ契約をするのでした 「ミス・ヴァリエール、何とか終わったようですね。さて、ルーンを拝見させてもらいましょうか・・・・」 コルベールはそう言って、おとーさんに近づくと左手に刻まれたルーンを見ながら首をかしげるのであった。 おとーさんも不思議そうにルーンを見ているのでした。 「珍しいルーンですね。宙に浮いて喋るゴーレムも初めて見ます・・・おっといけない」 コルベールはルーンをノートに書き写すと待っていた生徒に向かって 「みなさん、本日はこれにて終了します。学園内に戻りましょう」 「ミス・ヴァリエール、あなたも戻りなさい」 ルイズに向き直りにこやかにそう告げるとコルベールは戻って行きました コルベールと生徒は空を飛んで行くのでしたが、ルイズは飛ぶ事も出来なかったので歩いて帰るしかありませんでした。 一歩踏み出したところでおとーさんを振り返り、 「ほら、行くわよ。ぼーとしてないで歩いて行くからグズグズしないの」 一言言うとため息混じりにまた歩き出した おとーさんは空を見上げていましたが、ルイズに言われて素直にその後をついて行くのでした。 その見上げていた空には二つの月が浮かんでいました。 ルイズは部屋に着くと早速おとーさんに色々説明を始めました 自分はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールという名前で貴族である事 この世界には貴族と平民がいる事 貴族は魔法が使える事 おとーさんを使い魔として召喚したのは自分の魔法である事 召喚した使い魔は主人に服従する事 途中から夜食で用意させたサンドイッチを食べながらの説明はそろそろ終わりを迎えようとしていました。 「後、使い魔は主人の目となり耳となり・・・って出来ないみたいだし。秘薬の材料集めも無理そうね。ゴーレムみたいだからそこそこ強いと思うけど主人を守れるかどうかはまだわからないし・・」 そこでちょっと考えたルイズだったが 「とりあえず、出てきたときに掃除してたぐらいだから。掃除、洗濯と身の回りの世話でもしてもら・・・え? そろそろ帰りたい???」 ルイズは「うーん」と唸りながらこう答えた 「サモン・サーヴァントで呼び出した使い魔は、帰る事は出来ないの・・・・え? 自分で何とかする? あんた何言ってるの??」 おとーさんはそのまま部屋から出て行ってしまいました ルイズが困惑しているとほどなくしておとーさんが帰ってきました。古くてボロボロになったドアを抱えて 「何そのドア・・・拾った? 壁につけて特異点をつなげる??? 意味わかんないんだけど」 ルイズに説明しながらおとーさんは部屋の壁にドアを据え付けていきます 「危ないから下がってて? その前にそんな所にドアなんかつけないでよ!! 壁に穴でもあけたら承知しないわよ!!」 ルイズやっぱりこの使い魔はわけがわからないと頭を抱えていると、突然ドアの方から 「シババババババババババババババババッ」 と聞いたことも無いような激しい音と眩いばかりの光が発生しました 「ここ、このバカ使い魔!!! いきなり何やってんのよ!!!」 怒鳴るルイズをよそにおとーさんはおもむろにドアを開きました。 「ただいま~」 「あ、おとーさんお帰りなさ~い」 「ちょっとアンタ!どこほっつき歩いてたんだい!! それにこんなドア作って!!!」 「げしょげしょ」 ルイズは呆然としているのだったた。理解の範疇を完全に超えていたので無理もありません。 その後、キュルケとタバサがうるさいと文句を言いに来たのだがルイズは口をパクパクするだけで何も答えられませんでした・・・
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (6)ハルケギニアの意志ある武具デルフリンガー 夜、トリステイン魔法学院、宝物庫前。 ……… 「ねぇ?ミスタ・コルベール『破壊の杖』をご存知?」 「ええ、勿論!存じておりますとも、あれは何とも奇妙な形をしておりましたなぁ」 「流石はミスタ・コルベール、他にはどのような、」 「いやいや、『破壊の杖』は勿論素晴らしい宝物です。しかしですな、これはまだ未発表なのですが、先日から私が研究している『禁断の剣』、あれが『破壊の杖』をも凌ぐ武器だと分かったのです!」 「へ、へぇ…そうなのですか、それは一体どのような」 「今日はもう遅いですし、明日、昼食の時にでもお話しましょう。ご予定などはありますかな?」 「い、いえ、ありませんが…」 「それは結構!ささ、今夜はもう遅いですから、送っていきましょう!」 「いえ、すぐそこですから…」 「最近は怪盗が出るそうですぞ!遠慮なさらず!」 「いえ、ですから……」 こうしてコルベールは見事ロングビルとの昼食の約束を取り付けたのであった。 虚無の曜日。 「街へ行くわよっ!」 自室で、ルイズがウルザに向かって宣言する。 「………急だが、何か入り用なのかね。」 応えるウルザは机に向かって何かを製作中である。 どうやら先日から作っていたものを、今はコルベールと共同製作という形で進めているらしい。 「武器よ、貴方用の武器を買うわ」 「武器……私はメイジなのだが、なぜそのような物を買うのか教えてもらいたいな」 「貴方が魔法を使うととんでもないことになりそうなのと、手加減ってものを知らないからよ!」 先日、この使い魔メイジとギーシュとの決闘は、ギーシュが灰色熊に殴り倒されるという結果で終わった。 その後ギーシュの意識が戻らなかったのだが、モンモランシーの手厚い看護の末、三日後に目を覚ました。 結果としてギーシュとモンモランシーの絆が深まったのは雨降って地固まったということなのであろうが、今の問題とは関係が無い。 問題は、ウルザというこの男がドットメイジ相手に大人気ないくらいにこてんぱんにしたということである。 決闘の夜、ルイズがウルザを問い詰めたところによれば、彼は本来「アーティファクト」と呼ばれる魔法と機械の融合したようなものの扱いを得意としており、それに比べれば魔法などは手習い程度であるらしい。 そして、魔法を使った手加減が苦手というのも本当のようだ。 彼なりに手加減のつもりで、召喚したらしい熊は、本能のままギーシュを殴り飛ばしたというわけだ。 勿論、彼が手加減するつもりでも熊は手加減なんてしないだろう。 (そもそも!使い魔なのに召喚魔法って何様よっ!) 「だから!貴方には剣を持ってもらうわ!」 「だから、なぜそう繋がるかを説明してもらえないかね?ミス・ルイズ」 「魔法が手加減出来なくても、剣なら出来るでしょう!ただの力加減なんだから!それに貴方に魔法を使わせるよりは貴方に武器を持たせる方がずっと安全だわっ!」 「……そういうことなら仕方あるまい、では支度を済ませるので暫し待ちたまえ」 「タバサッ!タバサってば!お願い!助けて頂戴!」 「………」 「出かけるわよ!早く支度をしてっ!」 「…何?」 「おじさまがルイズに連れられて街へ行っちゃったの!今日こそはデートに誘おうと思ってたのに!だから追いかけるのよっ、おじさまをルイズ一人に独占させたりはしないわっ!それには貴女の協力が必要なのよタバサっ!」 「………分かった」 「ありがとう!タバサ!おじさま!待っててください、キュルケは今お側に参りますわっ!」 「ほう、これがトリステインの城下町かね…」 「ええ、ブルドンネ街はトリステインで一番大きな通りよ」 「中々ににぎわっている様だね」 「スリも多いですから、気をつけて頂戴ミスタ・ウルザ」 「目当ての店は分かっているのかね?ミス・ルイズ」 「…ええ、こっちよ」 「へーい、いらっしゃーい」 二人が入ったのは裏通りにある武器屋であった。 「へ、はい!貴族様!うちは全うな店屋で、お上に目をつけられるようなことは…」 「今日は客として来たのよ、彼に持たせる剣を見繕って頂戴」 「では、こちらなど如何でしょう?美しい彩飾が施されたレイピアにございやす」 「あら、キレイな剣ね。でも随分と細い剣なのね、折れちゃいそうだわ」 「へへぇ、それは最近貴族様に人気の剣でございます」 「貴族に人気?どういうこと?」 「昨今は宮廷の貴族の方々の間で下僕に剣を持たせるのが流行っておりましてね。 その際にお選びになるのがこのように綺麗な剣でさあ お客様方もそれで剣を買いにいらっしゃったんじゃ無いんですかい?」 「違うけど……なんでそんなことが流行ってるのよ?」 「へい、何でも城下町を盗賊が荒らしておりやして…」 「………ふーん」 ここで後ろに控えていたウルザが口を挟んだ。 「いや、駄目だな。この剣は耐久性に問題がある。それに精製工程や組成にもだ。 装飾にも粗が目立つ、これでは武器としても飾りとしても二流と言わざるを得ない」 ぽかーんと口をあける二人。 「あんた、妙なところに拘るのね…」 「お、お客さん!それは無いですぜ!それはうちの取っておきでさぁ!」 「駄目なものは、駄目だ」 「そうね、本人がそう言っているんだから、別なのを用意して頂戴。大きくて太いやつよ」 「どーぞ、これが店一番の業物でさぁ」 「へえ、これは確かにご立派ね」 「こいつを鍛えたのはかの有名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿で、魔法がかかっているから手伝って一刀両断でさぁ」 「ふむ、確かにエンチャントはかかっているな………剣としての完成度も先ほどよりは良いようだが………」 「ッネクラメイジが、ちょっと目利きが効くからってイッパシの口きくんじゃねぇ。 剣も振ったこと無いようなメイジが、武器にいちゃもんつけるなんざ、ふざけんじゃねぇよ!」 「おいこら!デル公!お客様になんて口ききやがる!静かにしやがれ!いつもいつも商売の邪魔しやがって!」 「へっ!てめぇの売り方にはヘドが出るぜっ!」 店主が声をかけたのも特価ワゴンセールであれば、返した声もワゴンセールからであった。 「ほう、これはインテリジェンスソードか」 「ちょっ!インテリジェンスソードって意志を持つ魔剣じゃない!なんでそんなものがこんな場末の武器屋のワゴンセールに入ってるのよ!」 「ミス・ルイズ、この剣にしよう」 「ええ!そんな簡単に決めちゃっていいの!?」 「多少の経年劣化は見られるが、この程度ならば武器としての機能に問題は無いだろう」 「そう言うなら……これ、頂くわ」 ウルザがワゴンセールからデルフリンガーを引き抜いた。 「……おでれーた、てめ、メイジの癖に「使い手」か!?」 「ほう、分かるとは、実に興味深い」 ウルザが色眼鏡越しにじろじろとデルフリンガーを観察する。 「おめぇ………まあ、いいか、よろしくな、相棒!!」 おでれーた、おでれーた、相棒はおっかねぇなあ ―――デルフリンガー 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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ルイズはキュルケとの関係を食堂へ行く間におとーさんに説明しました。 「おとーさん、いい?わかった?これからキュルケとキュルケの使い魔とも話もしちゃだめだよ」 おとーさんはちょっと悲しそうにポツリと呟きました。 「・・・なかよく」 ルイズにはこの時おとーさんの呟きは聞こえませんでした。しかし、後にルイズはその言葉を聞くことになります。 アルヴィーズの食堂に着くと大きく豪華な食堂についての講釈をルイズが始めましたが、おとーさんはあまり聞いてはいないようです。その後椅子を引かないおとーさんをルイズは怒り説明します。周りの生徒はその様子を見ながらクスクス笑っています。そして、ルイズはおとーさんの食事を床に置かれた木箱の上の質素をはるかに下回るパンとスープであると説明しました。 (私は豪華な食事。おとーさんは床で質素な食事。これで上下関係をしっかり認識してもらうわよ) 始祖ブリミルへの祈りも終わり食事が始まるとおとーさんは汗を流しながら料理を見ています。そして、徐に口に運ぶと・・ 「う、うまい」 と言いながらごく普通に食べていました。 (もも、もっと質素にすれば良かったのかしら・・・) その様子を見ながらルイズは作戦が空振りだったなと思っていましたが、思いもよらぬ出来事が起こりました。 おとーさんが食事を終わった時、他の生徒はすでに食べ終えていました。しかし、ルイズは食べるのが遅くまだ食べていました。そんなルイズの元におとーさんが近づいてきました。そして、ルイズが食べ残していたサラダを指差すのでした。 「な、なによ」 「からだにいい」 「え? ほっといてよ!私このサラダ嫌いなのよ」 ちょっと怒っているルイズに対しておとーさんはさらに近づき。 「からだにいい!!」 おとーさんの迫力に押されてしぶしぶサラダを食べるルイズでした。ちなみに、ルイズも身体にいいならと、おとーさんにはしばみ草のサラダを食べさせました。もちろんさっきの仕返しのつもりです。しかし、モリモリと食べるおとーさんにそれ以上何もいえなくなりました。少し離れた席でその一部始終を見ていたタバサはおとーさんのはしばみ草の食べっぷりにはしばみ草の愛好家として物凄い親近感を覚えるのでした。 朝食が終わるとルイズはおとーさんを教室へ連れて行きます。 教室には生徒とその使い魔が居ました。もちろん、大きくて教室に入りきれない使い魔は外に居ましたが。おとーさんは使い魔なので他の使い魔と一緒の場所にいることになりました。 シュルヴルーズが教室に入ってきて授業が始まりました。ふと、ルイズはおとーさんの様子が気になりその方を見てみました。 すると、使い魔たちが一匹ずつおとーさんへ挨拶をしているような光景がそこにはありました。 (そういえば・・・今朝キュルケのサラマンダーににらめっこで勝ってたみたいだけど・・・結構強いのかしら?) そんな事を考えながらよそ見していた所を運悪くシュルヴルーズに見つかってしまいます。 「ミス・ヴァリエール、授業中によそ見とは余裕があるようですね。」 「え? あ、ははい」 完全によそ見していた事がばれてしまったルイズは錬金の魔法をするように言われました。他の生徒は口々にシュルヴルーズに対してルイズにさせる事が危険だと言います。ですがシュルヴルーズは再度ルイズに錬金するように言いました。ルイズは失敗しないように頑張っていつも以上に集中しました。使い魔の前で失敗したくなかったからです。生徒たちは机の下に隠れたり外へ避難したりしました。 そして、いつも以上に集中していた為にいつも以上の盛大な爆発が起こりました・・・
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≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 【ルイズ】 わかったわ!『先にシャワー浴びてこいよ』ってやつね!!!!!!!!! 優しくしてね!!!!!!!! ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ ↓ ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ 【ルイズ】 私のドラゴンころしはあまりにも魔物を葬り続けたことで、 幽界のモノすら葬れるほどの退魔能力を持っているのよ…… ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ ルイズ ルイズステータス: 装備: 技・術:(相手を倒すと回復・強くなる暴食編のモンスターたちは天敵) 必殺技: 戦闘スキル ━━━━━ フ ィ ー ネ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【ルカさん/終わりを謳う者】 【Lv.30】 【HP:663/663】 【MP:440/440】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,ィi「<//> ミt、 //> ̄ ̄ ̄ >< \ヽ /// 〉ミt、 ヽ. // \ - マ{ T℡゚, // \ イ ___ マ } }} ゚, {/ ゝ }从伐笏} ∨ⅱ i { ゚. / 二_---′ i }¨¨7. マ ∨ 夊芳 ヽ 从/ }¨ ゚ ・ランチキ男女の中で、唯一の処女(重要!) 麻薬で育った。 . { l l ∨ゝ% , ′ /} /} ゚ / \ \ ≧ イ}// } |γ ‐=〈  ̄ 7----,ィi「 ヽマ { l ヽ \. / /l/ ‐= 二ニzzzzゝ斗t允孑ゝ \ r< ‐=≦ r ℡---〈 / /777ム斗匕孑<≠≧o。、ゝ--≪≧o。 / //777777ヽ / ゝゝ斗匕孑====ゝ/二二二ゝ≧o。 ____________. / //////////∧/ 7 7///77777777ヽヽヽ/////////.----〈_lγ⌒ ヽヽ////}、 | |////////////∧ } ∨/// /../ / Ⅷ// ゚。 ! !//////////////} } }/// , ' ., ' /,ィi㌃¨¨ミ /{{/ ‘ ゝl/////////////// / // , ' , ' / // / ̄ ̄/\ . ∧ ___ゝ///////////// // , ' , '. ゝ/ /////////ミt、 ム斗777≧o。、/////ノ / , ' , '. 〈 \//////////ヘ 〈777\/,ィェ///77777 {/ , ' / \ \///////////z)\ l| |///////// , ' /. ゚ 。 \///// >,ィi㌃ 7 l| |////// \_, ' /. , \Z/〃/ヽ ,ィ==il| ト、 ./ ,イ⌒! / / / \ /// |/ / l| |/ イ ノ/ /. / ヽ {// } {| |⌒/il|| ´ > ' ´ ' //. / / /ゝ/ { i>'| | | il||______________ // / / 〉x≪ Y!- '`il| | ノ//////> ´ / >‐= ≧o。──────────────────────────────────────────────── 祖先:【イフリート】 弱点:水ダメージ1.1倍 耐性:火ダメージ0.9倍、龍属性ダメージ0,9倍 称号:【ベルセルク】:戦いの螺旋に囚われし者。ATK+50 SPD-50 **アビリティ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【生存本能】:戦闘不能ダメージを受けたとき、一度だけHP1で耐える。 【悪食】:通常攻撃で相手を倒したとき、HP全回復 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ステータス: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ATK:322 +50 +120 =492 INT:195 -50 =145 DEF:195 +40 =235 RES:195 +60 =255 SPD:197 -30 -50=117 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 装備: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 武器:『鉄塊剣』(剣) 強化: 進化:??? 効果:【“霊体物理耐性”無効】 ステータス補正値:ATK+120 INT-50 SPD-30 ───────────────────────────────────── 装備:『退魔のマント』 効果:【なし】 ステータス補正値:DEF+40 RES+60 ───────────────────────────────────── 装飾品:『修羅の刻印Ⅰ』 効果:【HP10%以下のとき、攻撃全てに“絶対先制”付与】 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 技・術:(相手を倒すと回復・強くなる暴食編のモンスターたちは天敵) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『セイバーブレード』…威力20 消費MP20 対象:相手1体(近距離) ATK依存 効果:【なし】 属性:なし ───────────────────────────────────── 『ブレイジング・タイフォーン』…威力160 消費MP80 対象:相手3体まで(近距離) ATK依存 効果:【自身にHPの10分の1のダメージ】 属性:火 ───────────────────────────────────── 『ブレイジング・ソニックブレード』…威力60 消費MP40 対象:相手1体(近距離) ATK依存 効果:【先制】 属性:炎 ───────────────────────────────────── 『ブレイジング・ダムドストローク』…威力180+? 消費MP120 対象:相手1体(近距離) ATK依存 効果:【残存HPを半分消費し、その分威力上昇】 属性:炎 ───────────────────────────────────── 『ブレイジング・ドラゴンスレイブ』…威力120 消費MP60 対象:相手1体(近距離) ATK依存 効果:【HPが10%以下のとき、技威力2倍】 【龍種モンスターに対して技威力3倍】 属性:炎 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 必殺技: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『ファイアブラスト×スラッシュ』…威力20 消費MP100 対象:相手1体~2体(近距離) ATK依存 効果:【戦闘中1回のみ】 【2回攻撃】 属性:火 デメリット:【次のターン終了時まで攻撃不可】 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 戦闘スキル ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【剣術の心得】Lv9:レベルアップまで@20 上級の剣術が超使える程度。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 戻る