約 1,012,674 件
https://w.atwiki.jp/thvision/pages/1799.html
《ルイズ》 No.1134 Character <第十三弾> GRAZE(1)/NODE(3)/COST(1) 種族:魔界人 (自動α): 〔このキャラクター〕は「戦闘修正+X/±0」を得る。Xは相手プレイヤーの手札の枚数の半分(端数切り下げ)に等しい。 攻撃力(2)/耐久力(4) 「まぁ、魔界はいいとこな。んで、ゆっくり観光でもしてくといいわ☆」 Illustration:三日月沙羅 コメント リメイクされた魔界の住人A。 今回は相手の手札を制限するのではなく、相手の手札によって戦闘修正を得る。 攻撃力アップは相手の手札に依存するのでこちらのターン中は通常+3が限界である。 その場合は戦闘力5/4になるのだが、基本的に手札消費の激しいゲームなので+2もされればいい方である。 仮により大きい修正を得られたとしても相手の手札が多いということはそれだけこのカードに対処できる可能性も高いということなのでいまひとつ安定しない。 また耐久力は4のままであり、戦術も一切持たないためキャラクターとの戦闘は少し苦手。 このカードと同様に相手プレイヤーの手札の枚数によって攻撃力が変動するキャラクターに河城 にとり/7弾があり、彼女のスペルである河童『お化けキューカンバー』や河童『のびーるアーム』とシナジーがある。 関連 第十三弾 ルイズ/7弾
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1002.html
姉妹スレの作品置き場 アニメSS総合スレ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました ガンダムキャラがルイズに召還されました アニメSS総合スレ ■ 過去スレ └ アニメSS総合スレ 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ(他備考等) 更新日時 ゼロのミーディアム ローゼン・メイデン 水銀燈 2009-11-13 16 21 31 (Fri) (注:このSSは本スレに連載先が変わりました ページ最上部へ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました ■ 過去スレ ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part15 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part14 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part13 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part12 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part11 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part10 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part9 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part8 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part7 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part6 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part5 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part4 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part3 ├ HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part2 └ ルイズがアンデルセン神父を召還してしまった 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ(他備考等) 更新日時 タバサの大尉 HELLSING 大尉 2009-06-28 03 38 02 (Sun) フーケの憂鬱 HELLSING アーカード少女形態、アンデルセン、大尉 2009-06-28 03 41 30 (Sun) 神父様のコートは四次元コート HELLSING アンデルセン 2009-06-28 03 41 58 (Sun) ギーシュの吸血 HELLSING ギーシュ(吸血鬼) 2009-06-28 03 42 53 (Sun) アーカードはそこにいる HELLSING アーカード 2009-06-28 03 44 06 (Sun) ゼロのロリカード HELLSING アーカード少女形態 2010-05-25 12 57 13 (Tue) HELLOUISE HELLSING アーカード(少女形態)、ウォルター(少年形態)、セラス、大尉 2010-12-10 11 27 18 (Fri) タバ→大尉 HELLSING 大尉 2009-06-28 03 47 19 (Sun) スナイピング ゼロ HELLSING セラスとリップバーン 2009-12-22 07 59 30 (Tue) 虚無と狂信者 HELLSING アンデルセン、アーカード 2009-06-28 03 50 36 (Sun) ルイズとヤンの人情紙吹雪 HELLSING ヤン・バレンタイン 2011-10-13 11 20 05 (Thu) 確率世界のヴァリエール HELLSING シュレディンガー 2011-01-24 10 44 21 (Mon) ANGEL DUST HELLSING アンデルセン(短編) 2007-12-22 20 50 26 (Sat) ゼロの伯爵 HELLSING アーカード(短編) 2009-06-28 03 48 09 (Sun) ページ最上部へ ガンダムキャラがルイズに召還されました ■ 過去スレ ├ ガンダムキャラがルイズに召還されました 2人目 └ もしルイズが召喚したのがトレーズ様だったら 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ(他備考等) 更新日時 ゼロの使い魔0083サーヴァントメモリー 機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー アナベル・ガトー 2008-01-16 06 51 43 (Wed) ハルケギニアの蜻蛉 機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー シーマ・ガラハウ リリー・マルレーン(短編) 2007-08-30 15 24 38 (Thu) ページ最上部へ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/590.html
「賭博堕天録カイジ」のカイジ(伊藤開司) 堕天召喚録カイジ 「召喚の鎖」 堕天召喚録カイジ 第1話 堕天召喚録カイジ 第2話 堕天召喚録カイジ 第3話 堕天召喚録カイジ 第4話 堕天召喚録カイジ 第5話 堕天召喚録カイジ 第6話 堕天召喚録カイジ 第7話 堕天召喚録カイジ 第8話 堕天召喚録カイジ 第9話
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1998.html
『魅惑の妖精亭』でルイズ達が働き始めてから数日が過ぎた。 ルイズは酒場で聞いた話などを記憶し、それを書き留めて伝書フクロウで毎晩王宮に送っている。 女王となったアンリエッタの評判が、ウェールズが構えた亡命政権、神聖アルビオン帝国から疎開した人の話、レジスタンスの噂… 他にも、アルビオン帝国はガリアからの援助を受けているとかの、胡散臭いうわさ話も含まれているが、とにかくルイズはうわさ話をアンリエッタに送り続けていた。 王宮を出る前に、アンリエッタに頼まれたことが一つある、それは『民の正直な言葉を聞きたい』というもの。 アンリエッタが国民にどう思われているのか知ろうとしても、王宮の貴族達は良い評判ばかりをアンリエッタに伝える。 まるで、アンリエッタを非難する国民は存在しないと言わんばかりに、アンリエッタを賛嘆する。 だが、それがアンリエッタの不安を煽っていた。 タルブ村での戦いで、アンリエッタはウェールズと共に巨大な魔法を用いて、アルビオン軍を撃退した。 しかし、ルイズがいなければ皆死んでいたかもしれないのだ。 アンリエッタとウェールズだけの戦果ではないのに、女王となったアンリエッタに謁見する者は、兵士達の功績などをみじんも気にかけず、二人のヘクサゴン・スペルばかりを褒めちぎる。 最初は褒められて浮かれていたアンリエッタだが、ウェールズの一言が認識を変えさせた。 『彼の声は誰の声なのだろうね』 その一言が、アンリエッタを深く悩ませた。 自分を取り巻く貴族達のおべっかを信じ込んでいられれば、きっと幸せに違いない。 だがいずれ裏切り者を見落とし、気づいたときには滅びしか残されていないかもしれない。 だからこそアンリエッタは、ルイズに『民の意見を直接聞いてみたい』と告げたのだ。 ルイズは、余計な気遣いをせず、くだらない話も、建設的な意見も、何もかもをアンリエッタに伝えようと決意した。 ある日の晩、伝書フクロウが珍しく返事の手紙を携えていた。 ルイズが中を見ると、そこにはロングビルがアニエスに保護されてトリスタニアに引き返していると書かれており、ルイズを安堵させてくれた。 もしかしたら、魅惑の妖精亭に立ち寄るだろうか? そのときはロングビルをからかってやろうと思いつつ、床についた。 翌日、ルイズは『魅惑の妖精亭』の一室で、ジェシカに化粧を教わっていた。 虚無の曜日を翌日に控え、今夜は一週間で一番忙しい日になる。 「ほら、目元はこうするのよ」 「え?」 「え?じゃないわよ、ちゃんと見てた?ほら。こうやるの」 ルイズが鏡の前に座り、ジェシカが化粧用の筆でアイラインを整える。 「ああ、うん。ありがとう。これって濃い目だから調節が難しいわ」 「ロイズちゃんは元が整ってるから、あっさりとした素朴なメイクが良いわよ、素材の味を生かすってね」 ジェシカの指導を受けながら化粧をしてみると、骨格をいじるのとはまた別の意味で、新しい自分になれる気がする。 魔法学院の舞踏会の時に使ったルージュよりずっと安っぽい、平民の化粧品。 だが、ルイズにとっては何もかもが新鮮だった。 「ジェシカ、こんな感じでどう?」 「綺麗じゃない!それならもっとチップ貰えるわよ」 化粧をしたルイズを見て、ジェシカがルイズの手を引いた。 椅子から立たせると、準備しておいたトレーを渡す。 「ロイズも、今日はもっとチップ貰えるといいわね」 「ありがとう。じゃあ早速行ってくるわね」 給仕口から出ようとしたルイズが、ワルドの視線に気付く。 ルイズはワルドにウインクをして、笑顔で店に出ようとしたが… 一歩足を踏み出したところでUターン。 そのまま物陰に張り付き、焦ったような目つきで店内をのぞき込む。 それを訝しんだワルドがルイズに声をかけようとしたが、ルイズは指を口の前に立てて「静かに」とジェスチャーをする。 ワルドの目つきが変わった。 ルイズがこんな焦る姿など見たことがない。 もしやリッシュモンが城下町を視察し、魅惑の妖精亭に目を付けたのか? ワルドはルイズに近寄り、耳元で呟く。 「何かあったのか?」 「………同級生がいるわ」 「なに?」 「魔法学院の…」 「……なあ、ル…ロイズ」 「何よ」 「今、君は”ロイズ”なんだ。姿形も身長も違う、そう簡単に気づかれるはずはないじゃないか」 「駄目よ、ワルド、あそこに居るのは”風上のマリコルヌ”と”青銅のギーシュ”よ。ギーシュはともかくマリコルヌは危険だわ」 「どうしてだい」 「アイツは、魔法学院の宝物庫より強固な、女子浴場の覗きに成功したと言われてる男よ。オールド・オスマン対策がされた浴場のトラップを超えたのは魔法学院創立以来彼しか居ないと言われているわ」(※噂です) 「あれは僕でも無理だったのに」 「なんですって?」 「いや、何でもない」 「まあいいわ、後でみっちり問いつめるから。…どうしましょ、あの二人が帰るまで店に出ない方が良さそうよね」 「そうかもしれないが…」 一方、ジェシカは、ルイズとワルドの様子を店内から見ていた。 「何やってるのかなー、あの二人」 物陰でこそこそしている二人を見て、頭に?マークを浮かべたジェシカだが、気にしてても仕方がないので接客を再開することにした。 軽く店内を見渡すと、奥の席に座った二人組が、女の子を見ては鼻の下を伸ばしている。 その二人はマントも着けていないし、杖も見あたらない。 だが身なりの良さが貴族であることを示していた。 この店にくる貴族と言えば、ガラの悪い貴族か、世間知らずの坊ちゃんに分けられる。 後者であることを祈りつつ、ジェシカは二人のテーブルに足を向けた。 事は数時間前にさかのぼる。 アルビオンとの戦争を控えたトリステインでは、軍備の増強計画が図られていた。 ギーシュは王宮で働く父と兄に呼び出され、魔法学院を休学して軍隊の訓練を受けろと言われた。 そんな時、偶然にもマリコルヌが、グラモン元帥の下に顔見せに来たのだ。 マリコルヌの父は、息子可愛さのため、マリコルヌを補給部隊に回して欲しいと考えて挨拶に来たのだ。 親の思惑はともかく、偶然にも王宮で再開したギーシュとマリコルヌは、親同士の話が終わった後城下町に繰り出すことにした。 「ふう…」 「どうしたんだ、マリコルヌ、君らしくもない。ため息ばかり出してどうしたんだ」 「うん、ちょっと悩み事がね」 「悩み事?」 「ああ……はあ~……」 秘薬屋の近くを通りかかった時、マリコルヌは長いため息をついて、辺りを見回した。 気のせいか目が少しうるんでいる、が、どこか寂しそうな目つきでもあった。 「まさかマリコルヌ、ここで偶然見かけた女性に一目惚れしたとか?」 からかうような口調で、ギーシュが呟くと、マリコルヌは顔を俯かせて小声で応えた。 「そうなんだ」 「なんだそうか…って、何!?君が一目惚れだって!」 「ちょっとギーシュ!声が大きいいって!恥ずかしいじゃないか!」 「あ、ああ、すまない。でも君が一目惚れとは考えられないねえ。それはどんな人なんだい」 「シエスタって居るだろう?彼女と同じ黒い髪の子でさ、笑顔が素敵なんだ」 「ま、待て待て、それはつまり、君は平民に恋をしたって事か」 「……」 「君が覚悟しているなら僕は何も言わないが……恋愛の先輩として忠告しておこう。平民で遊ぶのは止めた方がいい」 「女の子二人の純情をもてあそぶ、二股のギーシュがそれを言うのか?」 「ちょ、ちょっと待ってくれ!僕はそんな二つ名じゃないぞ、青銅だ!せ・い・ど・う・のギーシュだ!」 「解ったよ落ち付けって。僕だって解っているさ…でもあの笑顔に僕はやられたんだ」 「そうか。まあクヨクヨしていても仕方がない、とりあえず今日はもう魔法学院に戻ろうじゃないか」 マリコルヌの肩に手を置き、ギーシュは『やれやれ』と言いたげに首を横に振った。 「その前に、仕立て屋でシャツ買っていきたいんだ」 「わかったよ、それにしてもマリコルヌが恋愛とはね。仕立て屋で上等なハンケチでも買って、プレゼントしてあげたらどうかね」 「プレゼントしようにも、その娘がどこにいるか解らなきゃしょうがないじゃないか」 「それもそうか。ところで、黒髪って言うのはあんな感じかい?」 マリコルヌは、ギーシュが指を指した方向を見て、絶句した。 「!!!」 「マリコルヌ?どうした?」 「あの娘だ…!」 マリコルヌは無言で、人の影に隠れつつ、ギーシュが指さした女性を尾行し始めた。 ギーシュはマリコルヌの様子に呆れたが、仕方ないなと呟いて、マリコルヌの後を追いかけた。 尾行を続けた二人は、その女性が『魅惑の妖精亭』に入っていくのを確認した。 扉から店内をのぞき込むと、ボディラインが丸見えなビスチェを着けて、女の子がチップを貰っているのが見える。 「いいいいけないよマリコルヌ、こんな店に入ったとバレたらモンモランシーに殺されてしまうよ」 「何を言ってるんだ、ギーシュはもう帰ればいいじゃないか」 「いや、僕は友人として君を見守る義務がある!」 二人は、マントを折りたたんで服の中に隠し、『魅惑の妖精亭』に入っていった。 「お客様、ご注文はおきまりですか?」 ジェシカが前屈みの姿勢で、豊満な胸の谷間を見せつけつつ二人に注文を聞く。 「そそそそうだな、とりあえずワインを貰おうかな」 ギーシュの視線は、ジェシカの胸に釘付けになっている。 「ぼぼぼぼ僕はこの料理を貰おうかな」 マリコルヌも、ジェシカの胸と顔を交互に見て、顔を赤らめつつ注文をした。 ジェシカは二人から注文を受けると、にこりと微笑んで華麗にターンして、厨房へと注文を伝えた。 「なあ、マリコルヌ、凄い店だな」 「ギーシュ、君でもそう思うか」 「女性はもっとおしとやかであるべきだ。この店は下品だよ」 「ギーシュ!言葉は嘘をつけるが、顔は嘘をつけないよ、君の鼻の下は地面に落ちんばかりに伸びているじゃないか」 「い、いや、これはだね。女性を喜ばせる薔薇としてだね!ああああ」 そんな風にギーシュとマリコルヌが店の雰囲気を堪能していると、羽扉が開き、新たな客の一群が現れた。 中年の男性貴族を先頭に、軍人らしき風体の貴族や、お供の下級貴族がわらわらと店に入ってきた。 マリコルヌは、先頭に入ってきた貴族に見覚えがあった。 でっぷりと肥え太った体型に、薄くなった髪、記憶に間違いがなければ税務官の一人『チュレンヌ』だ。 その貴族達が入ってくると店内は静まり返る。 そこに、スカロンがもみ手するような勢いで貴族達に声をかけた。 「これはこれは、チュレンヌさま。ようこそ『魅惑の妖精亭』へ」 チュレンヌと呼ばれた貴族は、ナマズのような口ひげを指でいじると、ふんと後ろにのけぞった。 「ふむ。おっほん! 店は流行っているようだな?」 「いえいえ、とんでもない! 今日はたまたまと申すものですはい。いつもは閑古鳥が鳴くばかりでございまして…。」 チュレンヌは、スカロンを蔑むような目で一瞥し、店内を見渡した。 「なに、今日は仕事ではない。客で参ったのだ。そのような言い訳などせんでもいい」 「お言葉ではございますが、チュレンヌさま、本日は満席となっておりまして……」 「わたしにはそのようには見えないが?」 チュレンヌがそう呟くと、取り巻きの貴族が杖を引き抜き、店内にいる全員に見えるようそれを掲げた。 貴族が杖を抜くということは、命の危険があってもおかしくはない。 杖におびえた客たちは酔いがさめ、一目散に入り口から消えていった。 何が起こっているのか解らないマリコルヌやギーシュはそのままだが、店は一気にがらんとしてしまった。 「閑古鳥と言うのは、本当のようだな!」 ふぉふぉふぉ、と腹をゆらしつつ、チュレンヌの一行は邪魔な椅子を押しのけ、空席となった真ん中の席についた。 ちらりと、取り巻きの貴族がギーシュとマリコルヌを見る、すると軍人らしき貴族が「放っておけ」と呟いた。 ルイズがふと気づくと、ジェシカが隣にやってきて、忌々しそうにチュレンヌを見つめていた。 「ねえ、あいつ何者なの?」 ルイズが小声で呟くと、ジェシカは心底から忌々しそうに話し始める。 「このへんの徴税官をつとめてるチュレンヌよ。あいつの管轄してる区域のお店に来ては、”たかり”をするの、嫌な奴よ! 銅貨一枚払ったことないんだから!」 「そう……」 「あいつの機嫌を損ねたら、とんでもない税金かけられてお店が潰されちゃうの。だから渋々言うこときいてるの」 「なるほどね…」 ルイズはふと、ワルドの表情を伺った。 そこには、ニューカッスル城で会ったときと同じ、冷たい仮面のような表情のワルドがいた。 ルイズは慌ててワルドの襟首を掴み、店の奥に移動させる。 「ルイズ、二十秒でカタをつける。同級生の二人を外にやってくれないか」 「だ、駄目よ!気持ちはわかるけど、今はその時じゃないわ、この店に迷惑をかけちゃ駄目なんだからね!」 「…解っている。だが、僕は、あれが貴族を名乗っているのが許せん」 ワルドの怒りは当然かも知れない、だが、この店で貴族が殺されたとあっては、店の人間に迷惑がかかる。 ルイズにも怒りはある、だが、この店に迷惑をかけたくない。 何とか音便にコトを済ませる方法を考えていたが、不意に顔を上げて、ワルドの袖を引っ張った。 「ワルド、ちょっと手伝って」 「?」 店の中では、チュレンヌが忌々しげに店の女達を見ていた。 誰も酌をしようとしない、それが気にくわないのか、店に難癖をつけ始めた。 「おや! だいぶこの店は儲かっているみたいだな!このワインはゴーニュの古酒じゃないかね?」 チュレンヌに続いて、取り巻きの一人が女の子の衣装に難癖をつける。 「おや、そこの娘の着ている服は、ガリアの仕立てではありませんかな。どうやらこの店は思ったよりも儲かって居るようですなあ」 チュレンヌは実に嫌らしく、ふぉふぉふぉと笑って呟く。 「今年の課税率を見直さねばならないようだな!」 取り巻きの貴族たちも、わざとらしく頷きながら、チュレンヌの言葉に同意した。 「女王陛下の徴税官に酌をする娘はおらんのかね! この店はそれが売りなんじゃないのかね!」 チュレンヌがわめくが、店の女の子は誰も近寄らない。 「触るだけ触ってチップ一枚よこさないあんたに、誰が酌なんか……」 ジェシカが呟くと、不意に奥のテーブルから声がかかった。 『ああ、このブルゴーニュのワインを一つくれないか』 「はい?」 振り向くと、マリコルヌと目が合う。 マリコルヌは何が起こったのか解らないようで、え?え?と小声で呟き、目をぱちくりさせていた。 「はい、ただいまお持ち致します」 ジェシカは笑顔で注文を受けると、マリコルヌの席にワインを届け、丁寧にワインを注いだ。 「どうぞ」 『ああ、ありがとう。とっておきなさい』 ワインを注ぎ終わると、マリコルの手がテーブルの下から跳ね上げられる。 それと同時に、どこからか出てきた金貨がふわりと飛んで、ジェシカの胸に収まった。 「きゃん」 金貨の冷たい感触に驚き、ジェシカは思わず声を上げた。 それを見たマリコルヌは、ジェシカの色っぽい仕草に顔を耳まで真っ赤に染め、恥ずかしさを誤魔化すように腕を組んで笑顔を浮かべた。 ところが、隣に座るギーシュは青い顔をしている。 チュレンヌ達が、中央のテーブルからギーシュ達を睨んでいるのだ。 むこうは五人。その中には軍人らしき貴族もいる。 マリコルヌとは対照的に、ギーシュの顔はどんどん青くなっていった。 (マッ、マリコルヌ、まずいぞ、まずいよ) ギーシュがマリコルヌに耳打ちする。 「え?何を言ってるんだ美味しいワインじゃないか」 だが当のマリコルヌは、思い人のちょっと色っぽい仕草を見ただけで有頂天になり、ギーシュの言葉なんてほとんど聞いちゃ居なかった。 むしろチュレンヌのことなんてすっかり忘れていた。 「はっ、随分と豪勢なことだな!この店は随分儲かってるじゃないか、税率は二倍がいいか、三倍が良いか?皆どう思う」 「この店は風紀を著しく損なうようですな、罰金も支払わせましょう!」 取り巻きの貴族達が、そうだ、そうだと、口々に言う。 それを聞いたスカロンは、何とかご機嫌を取ろうとして、中央のテーブルに近づこうとした。 「あ、あの、チュレンヌ様」 「まったくこの店はなっとらんな!こんな怠けた店でもやっていけるとは、禁制の偽酒でも使っているのかな?」 「いえ!決してそんなことはありません、はい」 取り巻きの貴族が杖をちらつかせながら、『レビテーション』の応用でジェシカを転ばせた。 「きゃあっ」 ガチャンと音がしてグラスが割れ、ジェシカは破片の上に手をついてしまった。 「痛っ…」 それを見た貴族達は、ハハハと笑った。 『そこまでだ』 不意に、誰かの声が笑い声に水を差した。 誰だ?と疑問に思う間もなく、ギーシュに視線が集中する。 「…え?」 だが、当の本人は何が起こったのか解らず、きょとんとしていた。 「何だ小僧、何か言いたいことでもあるのか?」 「え?え?」 実は先ほどのマリコルヌの声も、ギーシュの声も、本人の声ではない。 ワルドが作り出した『空気の管』をギーシュの背後に伸ばし、ルイズが声色で喋ったのだ。 魔法学院の同級生だったとはいえ、二人の声を完璧に再現できるとは思っていなかったが、場の雰囲気のおかげか疑われることは無かった。 マリコルヌの腕が勝手に動いたのも、ジェシカの胸にチップの金貨が舞い込んだのも、ワルドの『レビテーション』。 当の本人達は、何が起こったのか全く理解していないだろう。 ふと、転ばされたジェシカと、ギーシュの目が合う。 ジェシカは手から血を流し、目に涙を溜めていた。 (どうした?僕は女の子を喜ばせる花じゃなかったのか。女の子が泣いていて何もしないのか!僕は!) ギーシュは、チュレンヌ達が恐ろしかった。 実力差も数の差もある、それに、もしかしたら家名も高いかもしれない。 戦っても勝てるはずはないし、そもそもこんな店に入ったこと自体、親の耳に入ったら困ることだ。 でも、女の子の涙を見て、どうして引き下がれようか。 惚れ薬の件では、シエスタに迷惑をかけてしまった。 ジェシカの髪を見ると、惚れ薬を飲んだとはいえ、ワルキューレでシエスタに決闘を挑んだときの後悔が胸に突き刺さる。 今度こそ、僕は女性を守る茨になりたい。 ギーシュは震えながらチュレンヌ達を睨み返し、薔薇の造花を握りしめた。 「大丈夫かい?」 「だ、大丈夫です」 いつの間にか、マリコルヌが怪我をしたジェシカの手を取り、ハンケチを巻き付けていた。 「僕は治癒が苦手だから、申し訳ないね」 「いえ…そんなこと、ありません」 「さ、君はちゃんと怪我を治した方が良い、今日は休ませて貰うといいよ」 そう言って、マリコルヌはジェシカの手を引っ張り、立ち上がらせる。 ジェシカの肩をぽんと叩き、店の奥に下がらせると、マリコルヌは顔を真っ赤にしてチュレンヌ一行を見据えた。 怒りではなく、恥ずかしさから顔を真っ赤にしているのだが、他人はそう見てくれない。 マリコルヌは今、『顔を真っ赤にするほど本気で怒っている』と思われていた。 「はっ、なんだなんだ、君たちは貴族か!若いのに場末の汚い酒場にいるとはなあ、恥を知りなさい!」 自分たちのことは棚に上げ、偉そうに言い放つチュレンヌ。 ギーシュは震えを必死で押さえ込む、シエスタにゴーレムを差し向けた時の、モンモランシーの泣き顔を思い出して、必死に『自分は正しい!』と言い聞かせた。 「無闇に女性を傷つけておきながら、恥を語るのは何処の恥知らずかな?」 「何だと…!」 取り巻きの一人が杖を抜き、席を立った。 どう見ても怒っている。 ギーシュは早くも自分の発言に後悔した。 だが、意外にもそこで、マリコルヌがずいと前に出て反論した。 「汚いのは、貴族の杖をそんなことに使っているお前らの方だっ!」 「貴様!」 マリコルヌの言葉がしゃくに障ったのか、チュレンヌ達は一斉に立ち上がり、杖をギーシュ達に向けた。 (怖い、怖い怖い。怖い!) ギーシュの心中は恐怖に支配されかかっている、だが、今ここで正しいと思ったことを貫き通せずに何が貴族だろうかと思い、心を奮い立たせる。 『命を惜しむな、名を惜しめ』という家訓が、ギーシュの体を辛うじて支えていた。 一触即発の雰囲気が、店内を支配する。 どちらかが動こうとしたその時、勢いよく羽扉が開かれた。 「そこまで!双方杖を引け!」 店内に入り声を上げたのは、女王陛下直属の部隊、銃士隊のアニエスだった。 体をすっぽりと多う外套を身につけており、腰に差しているはずの剣と銃は見えなくなっていた。 チュレンヌは胡散臭そうにアニエスを見て、鼻で笑う。 「ハッ、誰かと思えば、この間シュヴァリエを賜ったという……なんだったかなあ。なあ皆、知っているか?」 「さあ。知りませぬ、粉ひき娘ではありませんか?」 「チュレンヌ様は城下を視察されておる!貴公が何者であっても、女王陛下から賜った徴税のお役目を妨げるなら容赦はしませんぞ」 チュレンヌ達は、あからさまにアニエスをバカにする。 ハハハと笑っている貴族達に向け、アニエスは懐から一枚の羊皮紙を取り出し、見せつけた。 羊皮紙を胡散臭そうに見ていたチュレンヌだったが、その顔が少しずつ青ざめてくる。 ほんの十秒ほどで、店内は驚くほど静まりかえってしまった。 「あ、あの、これは?」 突然、チュレンヌが低姿勢になる。 「解らないか?貴殿を逮捕しに来たのだ。女王陛下は、不当な徴収で私腹を肥やす貴族がいると聞いて、大変胸を痛めておられる。自ら出頭するならまだ罪は軽くなりますぞ。ミスタ・チュレンヌ」 アニエスが氷のように冷たい目つきでチュレンヌを見る。 時間にして一分だが、一時間にも感じられる沈黙が流れた。 チュレンヌは、ふぅ、とわざとらしくため息をついて、杖をテーブルの上に置き、観念したように椅子に座った。 だが… 「…かかれッ!殺してもかまわん!」 チュレンヌは杖を掴むと、ルーンヲ唱えつつアニエスに向けた。 同時に、取り巻きの貴族が動いたが、それよりも一瞬早くアニエスのマントが翻った。 遠巻きにその光景を見ていたジェシカ達は、アニエスのマントの中で、刃物がギラギラと光るのが見えた。 アニエスのマントがふわりと垂れ下がる。 チュレンヌ達は、二度、三度とルーンを唱える、だが魔法は発動しない。 チュレンヌの取り巻き達は、自分たちの持つ杖を見て、ぎょっとした。 杖が真っ二つに折られていたのだ、アニエスのマントが破け、中から二つの刃が姿を見せる。 長さ50サントの刃が、アニエスの近くにいた二人の杖を破壊したのだ。 チュレンヌの後ろにいた貴族二人は、驚いて後ろに下がりつつルーンを唱えようとしたが、一人は青銅のゴーレムに取り押さえられ、もう一人は『エア・ハンマー』で杖を吹き飛ばされていた。 奥のテーブルでは、ギーシュとマリコルヌが杖を掲げている。 二人が手伝ってくれたのだ。 アニエスは、腰が抜けて立てなくなったチュレンヌの真正面に立ち、静かに呟いた。 「自首して頂けますか」 チュレンヌはがっくりとうなだれ、小声で「はい…」と呟いた。 その後間もなく、町の衛兵がやって来た。 チュレンヌとその取り巻き達は馬車に乗せられ、王宮へと送り届けられるそうだ。 『魅惑の妖精亭』の皆は大いに喜び、ワルドはスカロンに抱きつかれ大いに迷惑。 アニエスにもお礼を言おうとしたが、ギーシュとマリコルヌに『協力を感謝致します』と告げた後すぐにどこかへ行ってしまった。 「格好良かったわねえ、あの女シュヴァリエ様」 「ホントよね、貴族ってあんな人たちばかりならいいのに」 『魅惑の妖精亭』の女の子達は、固まってアニエスの話ばかりしており、ギーシュとマリコルヌのことなどこれっぽっちも話ていない。 ギーシュは寂しそうにワインを飲んだ。 「はあ、一時はどうなることかと思ったよ。それにしてもマリコルヌ、僕は君を見直したよ」 「いや、ギーシュも一緒に杖を構えてくれたじゃないか。だから僕にも勇気が出たんだ」 「そんなものかね」 グラスに残ったワインを飲み干して、ギーシュはため息をついた。 コトッ、と小さな音を立てて、ワインがテーブルの上に置かれる。 よく見ると、上等な古酒らしく、古ぼけたラベルには有名な産地の名前が見えた。 「今日は、ありがとうございました。あの…このチップはお返しします。こんなに沢山頂けません」 ワインを持ってきたのはジェシカだった、テーブルの上に金貨を置き、すまなそうに頭を下げる。 マリコルヌは驚いて、両手バタバタと左右に振った。 「ちょ、ちょっと待ってよ。これ僕のお金じゃないんだ、どこからか突然出てきたんだよ」 「そんな、謙遜なさらないで下さい」 「これは謙遜じゃなくて…えーと、ど、どうしよう」 隣を見ると、ギーシュがにやりと笑みを浮かべていた。 テーブルに置かれた金貨を手にとって、ジェシカに渡す。 「彼は口べたでね!僕が少しだけ通訳をしてあげよう。彼はこう言いたいのさ『君は金貨と同じぐらい美しい』と」 驚いたマリコルヌは、ギーシュの言葉を訂正しようとして、慌てて喋りだした。 「ち、違うよ、金貨よりもっと綺麗………あ、いや、その…」 自分が何を口走ったのか途中で気づき、マリコルヌは顔を真っ赤にして俯いてしまった。 だが、ジェシカは嬉しそうでもなく、悲しそうでもない表情で、「ありがとう」と呟き、小走りで店の奥へと隠れてしまった。 「…なあ、ギーシュ」 「なんだい」 「僕、何か悪いこと言ったかな」 「表現が悪かったんじゃないかな。からかっていると思われたとか?」 「そうなのかなあ」 マリコルヌは残念そうに顔を俯かせたが、またこの店に来れば会える、またここに来ようと決意して、勢いよくワインを飲み込んだ。 ジェシカは、店の物置に置かれている、大きな鏡の前に立っていた。 自分の表情をじっと見つめていると、不意に涙がこぼれる。 「ジェシカ」 「あ…お父さん」 いつの間にか、物置の入り口にスカロンが立っていた。 「ジェシカ、どうしたの?」 「…わたし、嬉しいのに、どんな顔をすればいいのか、解らないの」 「笑顔でいいじゃない、ジェシカの笑顔は、みんな好きだって言ってくれるでしょう?」 「違う、違うの…作り笑顔を見せちゃ駄目だって思ったの。本当の笑顔じゃなきゃ失礼だって思ったの…でも、顔が笑ってくれないの…」 「ジェシカ…ごめんなさい、私がずっとあなたにこの仕事をさせたせいで」 「ううん、お父さんは私のためを思ってくれてる。お父さんのせいじゃないわ」 「ね、ジェシカ、今まで嫌なお客さんにも笑顔を見せてきたわよね。今度から無理をしなくていいから、だから、貴方の思うとおりにやりなさい」 「…できない、今更、そんなこと出来ないよ」 「じゃあ、今度あの人が来たら、正直に打ち明けて、謝ってみなさい。ジェシカが本心から笑顔を向けたいと思ったのなら、そうすべきよ」 「…うん」 ジェシカは、父スカロンに顔を見られないように、力一杯抱きついて、涙を流した。 しばらく後、マリコルヌとギーシュの二人は、『魅惑の妖精亭』を出て馬に乗り、魔法学院への帰路についていた。 「なあ、ギーシュ」 「なんだい」 「女の子達、たくさんサービスしてくれたよな」 「ああ」 「領民を守るのも、あんな感じなのかな。僕でも誰かを守れるのかな」 「かもしれないな」 「なあ、ギーシュ」 「なんだい」 「僕、前線に出るよ、親は僕を補給部隊に入れようとしてるけど、それじゃ駄目だと思うんだ。僕は僕なりに頑張ってみたい」 「いい心がけだと思うよ。それにしても…」 「?」 「君があんなに勇気があるやつだと思わなかったよ」 「思うところがあるんだ」 「そうか、深くは聞かないでおくよ」 「うん。そうしてくれると助かる」 マリコルヌは月を見上げた。 あの日、シエスタが空を飛ぶ練習をしていた時、マリコルヌは『遠見』の魔法を使ってスカートの中を覗こうと躍起になっていた。 あの日、突然シエスタの体が不自然な方向に飛ばされたのを、マリコルヌは見てしまったのだ。 『遠見』で周囲を見渡すと、火の塔の一角でシエスタを見ている人物を発見した。 杖を持っていたことから、そいつが犯人だと確信していたが、それを誰かに告げる気にはならなかった。 男は、三年生の寮に入っていった。 そして別の日にも、その男は同じようにシエスタに風の魔法を当てていた。 唇の動きは、エア・ハンマーのルーンを呟いていたと見て間違いはない。 後で調べてみると、その男は『風風のライン』であり、人当たりがよく平民にもやさしい男だった。 そんな男がなぜシエスタの邪魔をしたのだろう。 解らなければ、直接聞いてみればいい。 シエスタに、僕たちの友人に何をするんだと詰め寄ってやればいい。 だが、『ドット』の自分では『ライン』に敵うはずがないと思って、誰にも言わずにいた。 魔法で転ばされ、怪我をしたジェシカを見て、マリコルヌは少しだけ覚悟を決めることができた。 ジェシカの姿が、シエスタに重なったのかもしれない。 月の浮かぶ夜、二人はいずれ来るアルビオンとの戦いに、自分なりの道筋を見つけた気がした。 ギーシュ達が『魅惑の妖精亭』を出てすぐ、ワルドは部屋で遍在を作り、外にいるルイズを迎えに行った。 ルイズは『イリュージョン』を駆使して人目を避け、ワルドに背負われて窓から部屋に入る。 顔を隠していたフードを取ると、そこにはアニエスの顔をしたルイズがいた。 ルイズは「ありがと」と言って遍在の背中から降り、部屋に備え付けられた鏡の前に立った。 「まったく、あの二人なんでこの店に来たのかしら、平民の女の子には手を出さないと思ったのに」 ぶつぶつと呟きながら、アニエスそっくりに切りそろえた髪の毛を体内に再吸収し、ベッドの下に隠した茶色の髪の毛を頭に植え付けていく。 ゴキゴキと音を立てて、ルイズが骨格を調節していると、隣にいたワルドの遍在が呟いた。 「いいものを見たよ、トリステインの若いメイジにも、彼らのような者がいるのだな」 「そう見える?」 「…女の子目当てかもしれないが、それでも立派さ。杖は平民を脅かすために使う物ではない。守るために使う物なんだ。彼らはそれを貫いた」 「そうね……うん。確かにそうね」 体つきを元に戻し、顔の形を調節し終わると、ルイズは窓の外に浮かぶ月を見上げた。 「いずれ、戦争が始まるのよね……誰も、死んで欲しくないな」 ルイズの呟きは、星空に消えていった。 To Be Continued→ 戻る 目次へ
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/566.html
autolink() ZM/W03-043 カード名:ルイズのアルバイト カテゴリ:イベント 色:緑 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 あなたは自分のクロック置場の、《メイド》?か《ウェイトレス》?のキャラを1枚まで選び、手札に戻す。このカードをクロック置場に置く。あなたは自分の山札から1枚を、ストック置場に置く。 ふざけないで!! レアリティ:R illust.ヤマグチノボル・メディアファクトリー/ゼロの使い魔製作委員会 クロック入れ替えとストックブーストを同時に行えるカード。 今後有力な《メイド》《ウェイトレス》主軸のデッキが登場すれば、意外と侮れない存在になり得る。 ・関連ページ 《メイド》? 《ウェイトレス》? ・関連カード カード名 レベル/コスト トリガー 色 ミス風見学園コンテスト 1/0 0 緑 スイカ割り 1/0 0 緑 アイギスの見る夢 2/0 0 緑 すべてはあたしのモノ 1/0 0 緑 桜の看病 1/0 0 緑
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/536.html
autolink() ZM/W03-097 カード名:ちびルイズつねられる カテゴリ:イベント 色:青 レベル:2 コスト:2 トリガー:0 ● ●集中 あなたは自分の山札の上から1枚をめくり、控え室に置く。あなたはバトルしているキャラを1枚選び、そのターン中、ソウルを-X。Xは控え室に置かれたカードのレベル+1に等しい。(クライマックスのレベルは0として扱う) あびぃ~ずびばせんでえざば~ レアリティ:C illust.ヤマグチノボル・メディアファクトリー/ゼロの使い魔製作委員会 集中式のダメージ軽減カード。 1コスト下がった変わりに不確定になったホラーは苦手と言ったところか。 1ダメージ軽減は確約してくれるものの、1コストケチってまで不確定にする必要はあるのだろうか、と聞かれると非常に苦しい。 また、相手ターンに打つ必要があるので、デッキトップ操作で高効果を出そうとするには、アタックを控えるか4枚操作可能の水着の由夢を使わねばならない。 ちなみに、対象は集中を行ってから選択できるので、集中に失敗してダメージが0点にならないならば自キャラを対象にして実質的に軽減しないという運用も可能。 色々と不遇なカードである。 が、近年増えてきた「【自】 このカードがフロントアタックされた時、あなたは自分の山札を上から1枚見て、山札の上か控え室に置く。 」とは好相性。カウンターステップはアタックより後にあるので、この効果でレベル3が見えればソウル-4が確約される。相手のソウルに合わせて打つべきかそうでないかを決めることができるようになった。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/71.html
autolink() ZM/W03-101 ZM/W03-101P カード名:鳶色の瞳のルイズ カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:3000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《虚無》? 「感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて、普通は一生無いんだから」 レアリティ:PR Illus.:J.C.STAFF 2008年4月5日開催東京トレカショーにてブシロード物販ブースで2000円以上購入時に配布 2008年3月30~31日「東京国際アニメフェア2008」配布 全国決勝大会参加者に配布されたPRカード10枚セットのうちの一枚 「ルイズ」?かつ黄色のバニラ。 《魔法》?に加えて《虚無》?を持つため一部サポートを受けたり虚無の力等の発動条件を満たすことができる。 ・関連ページ 「ルイズ」? ・類似カード カード名 レベル/コスト パワー/ソウル 色 はりまお 0/0 3000/1 黄 ディーラーの音姫 0/0 3000/1 黄 ソフト部三人組 0/0 3000/1 黄 黄昏の街を見下ろす鈴と小毬 0/0 3000/1 黄 無口なタバサ 0/0 3000/1 黄 フェイト&アルフ 0/0 3000/1 黄 幼少時のみゆき 0/0 3000/1 黄 にゃもー 0/0 3000/1 黄 “ねがいぼし”小毬 0/0 3000/1 黄 玲二の妹 江漣 0/0 3000/1 黄 日差しの中の渚 0/0 3000/1 黄 花畑の少女たち 0/0 3000/1 黄 アリッサ&深優 0/0 3000/1 黄 ベベ 0/0 3000/1 黄 マオ&ラズベリル 0/0 3000/1 黄 湯上りセイバー 0/0 3000/1 黄 トウマ&シリル 0/0 3000/1 黄 そっけないシリル 0/0 3000/1 黄 八神 庵 0/0 3000/1 黄 “破邪清真”森 蘭丸 0/0 3000/1 黄 双子の猛獣 亜美&真美 0/0 3000/1 黄 共感覚者カナン 0/0 3000/1 黄
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1103.html
「究極!!変態仮面」の色丞 狂介を召喚 召喚!変態仮面!1 召喚!変態仮面!2 召喚!変態仮面!3
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5039.html
前ページ次ページとりすていん大王 とりすていん大王 二回目 「ん・・・ふかふか・・・・くー」 召喚の儀式から一日たった朝、ルイズ(一応この物語の主人公)は低血圧で未だに寝てました 「すごく・・・・ふかふ・・・か?」 ルイズの血が段々と頭にめぐってくると一つの疑問が浮かびます (あれ?私の布団ってここまでふかふかだっけ?) チッ、チッ、チッ、ガバッ!! ルイズが勢いをつけて飛び起きると、枕があるべき場所には 「やぁ、ルイズちゃん良く眠れたようだね」 お父さんが横たわっていました 「え・・・・きゃあああああ!?」 「はははは、昔はよくモンモランシーも私のお腹枕でぐっすり眠っていたものだよ」 なんとかルイズは持ち直し、流石に級友のお父さんには手伝えなどとは言えず、 なんやかんやと着替えや、何やら準備も自分で終わらせ、朝食に食堂に行こうとした時、 廊下で何かにつけてお隣のキュルケとばったり会いました 「あら、ルイズ、あなたの使い・・・・え?確か・・・・あなたは・・・?」 「始めまして、モンモランシーの父です」 「いや、昨日会ってますから・・・・それに帰ったんじゃ?」 キュルケの疑問に朝っぱらから非常に疲れた顔したルイズが答えます 「・・・私の使い魔が見つかる間、使い魔の代わりをしてくれるって・・・」 その言葉を聞いて、キュルケは唖然と口を開けてしました 「・・・・ねぇ、ルイズ・・それっていいの?」 「私がいいと言ったんだよ」 くるくると回転しながらお父さんはキュルケの使い魔のフレイムに近づいていきました 「なかなか立派なサラマンダーだね」 そういってお父さんはフレイムの頭を撫でます 「そうでしょう、なかなかのモノでしょ」 キュルケも使い魔を褒められてまんざらでもありません 「そうだ、ルイズちゃん、君もなでてみないか?今のうちに使い魔になれるのもいいだろう」 「そうね、それはいい案ね」 そうお父さんとキュルケに言われてルイズはフレイムの頭に手をのばし・・・・・・ ガプッ 右手をかじられてしまいました 「痛い・・・・」 フレイムはルイズの手を放すと凄い勢いで物陰に隠れてしまいました 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・ルイズ」 「機嫌悪かったのかしら?」 所変わってここは教室、朝食を終わらせタバサちゃんは一人本を読んでました でも実は別の事を考えています (モンモランシーの髪の毛・・・・) 何かを確かめるべくモンモランシーの所にやってきました 「あら、タバサ何か用かしら」 無言でモンモランシーの左右のロールした髪の毛をくいくいとタバサちゃんはひっぱります 「・・・・取れない」 「取れる訳ないでしょ」 「一体式なの?」 「何が?」 聞くだけ聞くとタバサちゃんは自分の席に戻っていきます モンモランシーも首をかしげるばかり タバサちゃんがノートに何か書き始めたのでこっそり覗いて見る事にしましょう タバサノート モンモランシーのドリルは一体式、取り外し不可 「私の髪の毛はドリルじゃないわよ!!」 スパンとタバサちゃんの頭をモンモランシーのハリセンがヒットしました 頭をさすりながらタバサちゃんは考え込んで言いました 「じゃあ・・・・バーニア?」 「それも違う!!」 本日二度目のハリセンが飛んだ所で、授業が始まったのでした この後シュヴルーズ先生がお父さんに説教されたり、ルイズが魔法を失敗したり、 飛び散る破片をお父さんが跳ね返したり、ルイズが掃除したりと色々あるのですが、 お昼にあんなとんでもない事件が起きるとはまだ誰も想像できなかったのです 続く 前ページ次ページとりすていん大王
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5836.html
前ページゼロと黒蛇 春の使い魔召喚 それは、ここトリステイン王国トリステイン魔法学院にて行われる神聖な儀式である。 それを行うのは2年生への進級を控えた魔法学院に通う生徒であり、この儀式によって己の使い魔を召喚し、専門課程へと進むのである。 そして、今一人の少女が使い魔召喚に挑んでいた。 トリステイン魔法学院近くの草原、ここで春の使い魔召喚は行われている。 すでに多くの学生が召喚を終え、使い魔との契約―コントラクト・サーヴァントも済ませていた。 そして、まだ召喚の終わらぬ生徒の周りに、半円を描くように立ち、全員が終えるのを待っている。 昼過ぎから始まった使い魔召喚の儀式であるが、日が傾く頃になっても、召喚を終えていない生徒が一人いた。 生徒達に囲まれているのは、桃色がかった髪と、透き通るような肌を持つ少女である。 彼女の名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 通称、「ゼロのルイズ」 全く魔法が使えない彼女は、現在22回目の召喚を失敗したところであった。 「……ケホッ」 ルイズは、自分の魔法の失敗によって起こった爆発の煙で咳き込んだ。 「また失敗かよ、ルイズ!」 「何度失敗したら、気が済むんだよ!」 周りの生徒達から野次が飛ぶ。 言い返してやりたいが、実際に召喚に失敗している以上何も言えない。 自分が彼らを待たせているのは確かなのだから… そんな悔しさから、ルイズは唇をかみ締めた。 「ミスタ・コルベール!ルイズは放っておいて、授業を終わりましょう!」 そんな声が生徒の中からあがった。 それは困る、とルイズは焦った。 なぜなら、この儀式は必修であり、これを無事に終えられなければ2年生に進級できないのだ。 もしも、留年ということになってしまえば、名門たる自分の実家から、何を言われるかわからない。 何か言われるだけならばまだいい。 おそらくそれだけでは済まず、恐ろしい母と姉にお仕置きされてしまうだろう。それだけはなんとしても避けたい事態であった。 ルイズは慌ててコルベールと呼ばれた男に振り返った。 コルベールは黒のローブをまとった、髪が薄い中年の男である。この場で唯一の教師であり、召喚の儀式を監督している身であった。 コルベールの判断によっては、ルイズの使い魔召喚は打ち切られ、留年ということになってしまう。 だからこそ、ルイズは不安と焦りが混じった目でコルベールに訴える。 だが、ルイズの心配は杞憂であった。 コルベールは芯から教師であり、自分から儀式を打ち切って生徒を留年などさせるつもりはなかった。 また、彼は、魔法が使えない分誰よりも努力しているルイズを高く評価している一人でもあった。 「ミス・ヴァリエール」 コルベールは不安を与えないように、なるべく優しい声で語りかける。 「心配することはない。納得するまで続けなさい。仮に時間がかかっても、生徒達を帰して、最後まで私が見ていよう」 その答えにルイズは安心する。 そして、そこまで言ってくれたコルベールのためにも、早く召喚を成功しなければならないと、改めて決意をした。 (次があると思っちゃだめよ……これで最後だと思ってやらなきゃ……) 召喚される使い魔とは、自分に最もふさわしい者が召喚に応じるという。 では、召喚できない自分はなんなのだろうか? どんな動物も幻獣も虫でさえも、自分の使い魔になんてなりたくないというのか? (そんなことない!きっと私にふさわしい使い魔がいるはず!) ルイズは願う。 (お願い!絶対大事にする!あなたにふさわしい主人になってみせる!だから応えて!) そして、自分の全精神力を費やすつもりで呪文を唱える。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ!神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ!わが導きに答えなさい!」 ドン!! と、いつもと同じ爆発が起こる。 また、失敗か…と落ち込むルイズ。 しかし、今回の爆発は今までと違っていた。 爆発がおきたところには、いつものように抉られた地面ではなく、代わりに人が倒れていた。 「……人?」 自分の目が信じられず、ルイズは思わずつぶやいた。 使い魔召喚とは、基本的には動物や幻獣等が召喚されるものであり、他の生徒達の使い魔も例外なくそれらであった。 しかも、ルイズが召喚した人間は、ローブもマントも身につけていない―現代で言うところの、カットソーとジーンズを着ていた。 どう見ても平民の格好である。 爆発の衝撃で気絶しているのか、ピクリとも動かないが、背格好をみるとどうやら女性のようである。 ルイズが予想外の事態に立ち尽くしていると、周りから再度野次が飛んだ。 「おいおい!平民を召喚してどうするんだよ!」 「失敗するからって、金で雇ったんじゃないか!」 静かに、と野次を注意して、コルベールはルイズに歩み寄った。 「おめでとう、ミス・ヴァリエール。使い魔召喚は成功だ」 やっと努力が報われた生徒を慈しむように、ルイズに声をかける。 「で、でも!ミスタ・コルベール!あれはたぶん平民です!しかも、女性ですよ!」 「そのようだ。しかし、君は彼女と契約をしなくてはならない」 「平民が使い魔なんて聞いたことがありません!もう一回やり直させてください!」 しかし、その頼みにコルベールは残念そうに首を振った。 「それはできない。この召喚の儀式は神聖なものだ。例え何を召喚しようとも、やり直すことは認められない」 「そんな……」 「安心しなさい、ミス・ヴァリエール。使い魔は貴女に最もふさわしい者が召喚されます。今思うことは色々とあるかもしれませんが、きっとこの事を後悔はしないはずです」 「さぁ、コントラクト・サーヴァントを」とコルベールが促す。 コルベールにそこまで言われると、ルイズとしては反論ができない。 やり直しが認められない以上は、彼女と契約をしなければ留年となるため、ルイズに選択肢は無かった。 ルイズは、己が召喚した使い魔に歩み寄り、顔を覗き込んだ。 (うわ……この人、すごい美人) 呼び出された女性は、年は20代前半であろうか、黒く艶やかな長い髪を持つ、どこか冷たい雰囲気が感じられる美人であった。 目が閉じられているため瞳の色は見えないが、例え何色であったとしてもこの美貌を引き立てはしても、損なうことは無いだろう。 そんなことを考えているうちに、ルイズは気持ちが落ち着いてくるのを感じた。 あまりに、予想外の使い魔を召喚してしまったため取り乱してしまったが、今では自分が召喚した使い魔に納得していた。 なにしろ、生まれてから今まで魔法に成功したことがないのである。 「ゼロ」とさえ揶揄されている自分の召喚に応じてくれた使い魔に、感謝の気持ちさえ抱いていた。 例え平民だろうが、自分の召喚に応えてくれたのだから…… しかし、それでも、こう思わずにはいられなかった。 (私のファーストキスが女の人となんて……) せめて美人でよかった……などとよくわからないことを考えながら、杖を振りコントラクト・サーヴァントの呪文を唱える。 「わが名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。5つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 そして、杖を額の上に置き、口づけをした。 (さよなら、私の初めて……) などと、内心落ち込んでいると、ルイズの成功を喜んでいるのか、コルベールがうれしそうに話しかけてきた。 「おめでとう。ミス・ヴァリエール。コントラクト・サーヴァントは上手くいった様だね」 「はい」と、ルイズは答えた。 今になって、召喚に成功した喜びと、安心感が湧いてきていた。何はともあれ、これで進級はできるし、平民とはいえ、使い魔を持つことができるのだ。 「ルーンが刻まれたら、この人を起こさなければならないね」と、コルベールが、女性の顔を見ながら言った。 「特に外傷も無いから、そのうちに目が覚めるだろう」 「ミスタ・コルベール、使い魔のルーンはまだ刻まれないのですか?」ルイズが尋ねた。 「すぐに刻まれるはずだが……ほら、刻まれ始めた」と、コルベールは女性の左手の甲を指差した。 確かに、左手の甲にルーンが刻まれている。これで、後は女性が目を覚ませば全て解決となる。 すると……女性から「うっ」と声が上がり、うっすらと目を開けた。意外と切れ長の、翠の瞳をしている。 使い魔のルーンが刻まれるときには痛みを伴う。おそらく、そのショックで目が覚めたのであろう。 女性は、上半身を起こすと辺りを見回した。自分がどうしてここにいるのかわかっていない様子である。 そして、立ち上がり、最も近くにいたルイズに話しかける。 女性はだいぶ長身のため、自然とルイズを見下ろすような感じになった。 女性が何かを尋ねるように口を開こうとするが、 「はじめまして、ミス」 と、ルイズがそれより先に声をかける。 相手はおそらく平民である。 しかし、それでも、初対面の身分もわからぬ明らかに年上の同姓に、乱暴な態度を取るような教育をルイズは受けていなかった。 「私は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと申します。どうぞお見知りおき下さい」と、スカートの裾をつまみ、恭しく礼をする。 自分の召喚に応じてくれた使い魔に感謝をこめて、せめて礼だけでも尽くしたいと思ったのだ。 それに対して、女性はあっけに取られたようであった。 しかし、それも一瞬。すぐに口元を手で隠し、フフフと妖艶に微笑んだ。 そして、表情を改め、ルイズに向かって言った。 「丁寧な挨拶痛み入る。聞きたいこと、言いたいことはいろいろあるが、名乗られたからには、こちらも名乗らなければならないだろう」 そして、姿勢をただし、まるで執事のように右手を胸に当てて礼をした 「はじめまして、人の子よ。私の名は、カサンドラ・ジル・ウォーロック。以後、見知りおきを願う」 前ページゼロと黒蛇