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リリカル剣(ブレイド) クロス元:仮面ライダー剣 最終更新 08/02/21 第0話 突然の出会い 第1話 魔導士とライダー 第2話 魔法のある世界 TOPページへ このページの先頭へ
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魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 第四話「赤鳥」 「やぁ、ドク。改心したみたいだね。」 「なんのことかね?」 「は?」 アースラのとある長廊下。ドクとジェイは話している。 だがドクは昨日何が起こったか忘れたような素振り。 「え、だって昨日…。」 「昨日?おぉそうか、君がくだらない人生論を喋っていたことか。」 ドクはここが廊下で夜にも関わらず大声で笑っている。ジェイは呆気に取られていた。 必死に笑いを堪えながら何故笑っているかを答える。 「クク…君のようなお人よしは騙しやすいということが…クッ…わかったよ。…クク……ハハハハハハハハハハハ!!」 ひたすら腹を抱えて笑うドクに唖然としているジェイ。ようやく繋がった。ジェイは騙されていたのだ。 昨日のドクの反応に。出る間際に見せたあの涙まで偽者だったとは。非常にお節介なジェイはすっかり騙されていたのだ。 ポケットから落ちたのは目薬。ジェイは拳を震わせて怒りやら恥ずかしさやらを爆発。 「お前は俺を怒らせたぁっ!!」 ジェイの全力の拳をいとも簡単に避けてみせるドク。 「クククク…騙されるほうが悪いのだよ!」 「んのやろぉぉぉぉぉぉ!!」 よくよく考えてみるとドクも変わらないなぁと思う。度々騙すし、俺の背中に竜撃砲をぶっ放したり。これでも腕は立つんだよなぁ。 高らかな笑い声と怒声がしばらくアースラ内に響いた…というのは余談である。 翌日、三人のハンターはミッドチルダの大地を踏む。 ジェイとゼクウの視線は全て大きなビルに。 「す…すげぇ…。」 「塔のようなものがいくつも…。」 そのリアクション、本当に田舎もんである。ドクはさすがミッドチルダ出身。動じていない。 はやて達についていくがやはり落ち着かない。街の様子はというと不気味といえるほど静寂に包まれている。 人がいるとすれば槍とも呼べる杖を持ち、黒いコートに身を包んだ者達。時々こちらを睨んでくるから余計にプレッシャーがかかる。 (そりゃそうだよなぁ…。) 自分の姿をよーく見てみる。「アカムトシリーズ」という鎧一式だ。兜も被って肌が露出するところなどまったくない。 おまけに背中には「インペリアルソード」という太刀。そしてアイテムボックスを引きずっているのだから不審者に間違われてもおかしくない。 はやて達が前に歩いていなければ連れて行かれるだろう。はやて達はというとバリアジャケットとかいうのに着替えている。 武器も手に持ち、いつでも戦闘可能ということだろう。自分の身体にまで緊張が伝わってきた。 そして建物の中へ。どうやら機動六課の本拠地についたようだ。 はやてがくるりとジェイ達のほうを向くと満面の笑みを浮かべた。 「ミッドチルダ、そして機動六課にようこそ。」 直ぐに正面に向くと宿舎へと案内される。そしてそれぞれの部屋へ。アイテムボックスを置き、 部屋を眺める。風呂にトイレ、ベットに洗面器にコンロ。生活しやすく改装されている。 いつも通り家でやっているようにボスン、とベットに飛び込む。ちなみに鎧はつけたままだ。身体が跳ねる。もちろん埃も立たない。結構ふかふかである。 この後なにも予定はないため目をゆっくりと瞑り、少し眠ることにした。 「グギャアァァァァアァァァァ!!」 安眠は一つの咆哮で遮られた。ジェイは飛び起きて急いで武器を持ち、廊下に出る。 廊下に出るとゼクウとドクが同じタイミングで廊下に出てきた。 「この咆哮、一匹じゃないようだな。」 「あぁ、おそらく数体いるな。こいつは厄介だぞ。」 「でも、ここに雇われた以上やらなきゃいけないね。」 ジェイが手にしたのは氷属性の太刀「白猿薙 ドドド」、ゼクウが手にしたのは大剣「ダオラ=デグニダル」、ドクは珍しくハンマー「ジェイルハンマー」。 三人とも顔を見合わせて頷き走り出す。 外に出ると当然の如く飛竜がいた。本来おとなしいはずの鳥にも似た飛竜、イャンクック。 それが攻め込んできた。理由はおそらく「縄張り」だ。誰かが調査をしにいって縄張りに入ってしまってイャンクックを怒らせた。 とりあえずの憶測だが、可能性がまったくないわけではない。 「ディバイィィン…バスタァァァァァァ!!」 一匹を魔力ダメージで昏倒させた後一息、なのはの隣にジェイ達ハンターが並び、それぞれの武器を構える。 「ジェイさん…?」 「OK、皆舐めてかからないようにな。」 「お前のように油断しすぎて1ダウンするほど愚かな俺等ではない。」 「そういうことだ。まず自分の心配をしたまえ。」 「…言い返せないのが悔しいんだけどさ。」 二匹のイャンクックに向け、走り出した。 対するイャンクックは大きく吼えて三人のハンターを待ち構える。 「おぉぉおおおおおりゃっ!!」 白猿薙を頭にめがけて振り下ろす。戦いが、始まった。 唸る轟音、 舞う瓦礫、 轟く咆哮、 流れ出る吐息、 そそり立つ火柱、 飛び散る血飛沫。 それが今赤鳥と狩人が戦っている場所の全ての光景。 「シッ!!」 太刀の刃が翼に深い傷を負わせていく。羽の先から入り、胴体へと肉を切り裂きながら進む。イャンクックが飛び立つと太刀が 抜き、ジェイが地面に落ちる。イャンクックが着地する隙をゼクウは逃さない。 「ぬぅぅぅぅぅぅんっ!!」 大剣、ダオラ=デグニダルの横凪ぎで足を滑らせて横転。立ち上がろうとするところに回転しながら進む影。 ドクだ。ジェイルハンマーを回転させながら顔に一撃、二撃、三撃。打撃を与えていく。 「私のオペは少し過激なのでな!!」 止めの振り上げ。ジェイルハンマーの球体から伸びる棘がイャンクックの顔面を襲う。巨体が、浮いた。 「遠慮はせずに、もう一撃受けていきたまえ!!」 おまけにジェイルハンマーを振り下ろす。頭蓋骨が砕けたのではないかと思うほど鈍い音が離れたところからでも聞こえる。 その巨体は地面に叩きつけられた。叩きつけられた顔面の周りのコンクリートは砕け、土が露出している。 人間の力だけでその威力が出るのかと不思議なくらいに。目は完全に光を失い、焦点が合っていない。 「っし!次!」 ちょうど振り返ると二匹目が突進してきていた。 ゼクウが入り込みダオラ=デグニダルを盾代わりにして突進をガード。腕の筋肉が悲鳴を上げようとも力を緩めない。 スピードが落ちてきたところをジェイが白猿薙の一撃を。刃が顔面に縦一線、傷をつけてイャンクックの左目から光を奪った。 「親分!」 「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 怯んだところに大剣の特権、溜め攻撃を繰り出した。尻尾に切り傷をつけただけでなく、切り落とした。 「そこの君!!」 「は、はいっ!」 「こいつを仕掛けて欲しい!地面に置くだけでいい!」 ドクは走りながら近くにいたエリオに円盤状の「何か」を投げ渡す。少し慌ててしまったものの地面に設置。 灰色のネットが円盤から射出された。それを見た三人は武器をしまう。 「走れぇぇぇぇぇぇ!!」 エリオが仕掛けた何かに向かい走り出す三人。エリオもつられて走り出した。通過しても何も起こらないがイャンクックがネットに足を踏み入れた瞬間、 地面がめり込んで尻尾、足、胴体を引きずり込んだ。…これはハンターが使う一般的なトラップ、落とし穴だ。 ドクが足を巧みに滑らせて方向転換。低く構えると腕から光が。その光はどんどん色を濃くしていく。 イャンクックの前まで走るとニヤリと笑い 「別れを言いたまえ。貴様を取り巻く全てのものに、そしてこの世界にな!!」 無慈悲な鉄槌を振り下ろした。 番外その3「イャンクック」 意外に知ってる人が多いかもしれない。多くのハンターの登竜門となった飛竜、イャンクック。 ピンクの甲殻に大きなクチバシと耳。一見ユーモラスなのは確かだけど可愛いって言う人もいるなぁ。 結構人気が高いみたい。そりゃあ、狩られる運命なんだけどさ…。 聴覚が鋭いから、それを逆手に耳が劈くほどの大きな音を出せば攻撃の隙ができる。やったあと怒るけど。 驚くべきはヤツが怒ったときのスピードだ。そのスピードで何回も突進されて気絶されることが少なくない。 弱点は氷か水だな。毒とか麻痺などの状態異常の方が手っ取り早いんだけどね。あくまで弱点さ。 そんなに手強くないって思うかも知れないけど甘く見ちゃいけない。何しろ油断したせいで一回ダウンした人がいるからね……。 俺だけど、何か? 戻る 目次へ 次へ
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魁!! 魔法学園リリカル男塾 第一話「大波乱!! 男塾VS機動六課!!!」 「日本男児の生き様は~! 色なし恋なし情けあり~!!」 時は早朝、場所は機動六課のすぐ隣の木製の校舎、響くのは男達が野太い歌声で奏でる自分達の塾を謳う塾歌、それは六課のお隣さんのある学校のいつもの風景だった。 それはただの学校ではない。 あえて言うならば学校とは名ばかりの狂気の戦闘集団、世に男塾と呼ばれる男の中の男を鍛える為の最狂最悪の学校組織である。 男塾ミッドチルダ分校の校庭に集まった男塾塾生一同は日課の塾歌唱和を以って朝を迎えていた。 男塾で鍛えに鍛えぬいた屈強な男達の歌声である、無論だがウルサイことこの上ない。 だが相手は“アノ”男塾である騒音はこれに終わらない事は説明するまでもないだろう。 塾歌を歌い終えた塾生一同の前に着物を着た一人の男が現われた、その男こそが男塾の塾長である江田島平八その人である。 「ワシが男塾塾長、江田島平八でああああぁぁる!!!!!!」 凄まじい怒声、本当に人類が発しているのか疑いたくなるような声量である。 その声の大きさに男塾の窓ガラスが次々に砕け散り、お隣の機動六課隊舎の窓ガラスも割れていく。 ちなみにこの壮絶な騒音公害はなにも今日が初めてという訳ではないのだ。 男塾のミッドチルダ分校が出来てからというもの数ヶ月の間、ほぼ毎日こんな調子で朝を迎えている始末である。 いい加減に我慢の限界を迎えるのが自然の成り行きな訳だろう。 「ああもう! うるせえええええぇっ!!!!!」 ヴィータは叫んだ力の限り、基本的に気の短い彼女にはもはや毎朝恒例のこの騒音地獄にこれ以上耐える事はできない。 「毎朝毎朝、うるさ過ぎだっつうの! もう我慢できねえ、あいつら全員まとめて叩きのめしてくる!!」 グラーファイゼンを肩にかついだヴィータが鼻息を荒くして殴りこみをかけようとする。 そんな彼女にスバルとティアナがしがみ付いて必死に止めようとしていた。 「ダメですってヴィータ副長、あの人達は絶対ヤバイですから!」 「だからデバイスは収めてください!」 「放せ! あたしはもう我慢できねえんだあああ!!!」 しがみ付いてなんとかヴィータを宥めようとするスバルとティアナだが、ヴィータは問答無用で二人を振り払いグラーファイゼンを振りかぶって隣接する男塾に向かう。 そしてそんな彼女の前に立ち塞がる一つの影。 「なんだよ、なんか文句あるのか!?」 立ち塞がったのは緋色の髪をポニーテールに結んだ美女、それはヴィータと同じく夜天の守護騎士である烈火の将シグナムである。 ここでヴィータを止めてくれるかと期待した周囲の六課メンバーだったが、次にシグナムが発した言葉にその期待は容易く覆った。 「実は私もあの連中のやかましさには辟易していたんだ。行くならば私も行って文句の一つでも言わせてもらおう」 シグナムは炎の魔剣レヴァンティンを構えて瞳に爛々と怒りの炎を燃え上がらせながらそう言った。 もはやこの場に怒りに燃える二人の騎士を止められる者はいなくなった。 △ 「「たのも~う!!!」」 男塾の校門前、ヴィータとシグナムの二人はデバイスを手に構えてそう叫んだ。 もはや気分は前線で戦うくらいに興奮して意気揚々と高まっている。 そして凛とした澄んだ美少女と美女の声に反応した男塾の面々が校門に殺到した。 「見ろ~、女じゃあ! 女がおるぞ~!!」 「ホントじゃあ! なんで女がこの男塾(ミッド分校)におるんじゃあ!?」 走り寄りながらそう叫ぶのは男塾一号生、松尾鯛雄と田沢慎一郎の二人である。 そしてその二人の後を追って続けて走ってきたのは極小路秀麻呂という小柄な青年。 「見ろよあのボインちゃんを、ありゃあお隣の機動六課の姉ちゃんだぜ。きっと俺たちがあんまり良い男なんでわざわざ誘いに来たんだ」 「ほ、本当か秀麻呂!?」 「ああ、きっと間違いねえぜ」 「よっしゃあ!! それじゃあさっそくお近づきの印に俺がデートに誘っちゃる~!!」 「待て~い松尾! 抜け駆けは許さんぞ」 「うるせえ、早いもん勝ちじゃあ。お姉さ~ん、俺とステキなデートして一緒にステキな朝を迎えてくれ~い♪」 松尾のその叫びと共に“我先に”という男塾の面々が凄まじい形相で以ってヴィータとシグナム(主にシグナム)の二人に全力で駆け寄る。 それは気の小さい人間ならば軽くショック死してもおかしくないくらいの迫力だった。 なんせ男塾で狂的なシゴキを耐え抜く男塾の屈強な男達が目を血走らせて、鼻の下を伸ばし、野太い声を上げ、口からは飢えた野獣の如く涎を垂れ流して大群で押し寄せてくるのだ。 これではヴィータが手にしたデバイスを振りかぶったとて致し方あるまい。 「うわっ! な、なんだこいつら!? こうなったら‥‥アイゼン、殺られる前に殺るぞ!!」 カートリッジを排夾し魔力をたっぷりと満たした鉄の伯爵の名を冠する鉄槌のアームドデバイス、グラーファイゼンが唸りを上げて振るわれ群がる塾生を薙ぎ払った。 ちゅど~ん! 「ぎゃあああっ!!」 「ぐああああっ!!」 最高クラスのベルカの魔道騎士の一撃に大地が砕けて抉られ、塾生達が吹き飛ばされていく。 悲鳴を上げて吹っ飛ぶ塾生、普通の人間なら魔力ダメージのショックに気を失ってもおかしくない(というかそれが普通)なのだが屈強さが売りの男塾の面々は倒れてなおシグナムに這って近寄って行った。 「女じゃあ~、モノホンの女じゃあ~」 「こんな近くで女を見るのは久しぶりじゃのう‥‥‥お姉さんそこの喫茶店でお茶でもせんかのう~」 「ひいっ!」 濃ゆ~い形相と野太い声そしてやたら汗臭い身体で以って這いずりながらシグナムに近寄る男塾の塾生達、その迫力たるやシグナムを恐怖させるのに十分すぎるものだった。 彼女が思わず悲鳴を上げるのも無理は無いだろう、いかに歴戦のベルカの騎士とて一人の女なのだ。 シグナムは手にしたレヴァンティンの刃を咄嗟に振りかぶる。 瞬間、甲高い金属音を立てて炎の魔剣の刃は長大な日本刀に止められた。 「おい姉ちゃん、俺の後輩に随分とふざけたマネしてくれてるじゃねえか?」 2メートルは軽く超えるだろう長身とそれにも勝らん長大極まる長さの日本刀を軽々と振りかざし、眼光は手にした刀に負けず劣らずの鋭い凄まじい気迫の男。 名を赤石剛次、男塾二号生筆頭を務める男塾最強の剣士である。 赤石の剣にシグナムは即座に一歩引いてレヴァンティンを構え直した。 (この男‥‥できる、それもかなりの使い手だ) 赤石はそのシグナムを軽く見下すような目で眺めながらヴィータに視線を移す。 そして手にしていた豪刀を肩に担いでいた鞘に戻すと口を開いた。 「おい小せえ嬢ちゃん、今からワビ入れるんなら許してやらん事もねえぜ? だがこれ以上俺の後輩をいたぶるってんなら俺が相手だ、手加減はしてやるが少しばかりオシオキさせてもらう事になる」 完全に見下したような態度にヴィータの怒りに一気に火が付いた。ヴィータは手にしたグラーファイゼンを突きつけて吠え掛かる。 「誰が“小さい”だコラッ! だいたいてめえらがキモイから思わずデバイス使っちまったじゃねえか!! そもそも毎日ウルセエんだよ!!!」 「まったく気の短いチビだぜ、そんなに怒鳴ったってお前の背丈が伸びる訳でもねえだろうが」 気にしている背丈の事を言われてヴィータは思わずカチンときた。 「チビ言うな!!!」 唸りを上げるグラーファイゼン、だがそこに天を裂き地を割らんばかりの怒声が鳴り響いた。 「ワシが男塾塾長、江田島平八であああああぁぁる!!!!!」 続く。 目次へ 次へ
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【魔法少女リリカルなのはシリーズ】からの出典 レイジングハート・エクセリオン [名前]レイジングハート・エクセリオン [出展]魔法少女リリカルなのはA s [声優]ドナ・バーク(Donna Burke) [性別]人じゃない・声は女性 [一人称] [二人称] [三人称] 英語なので日本語だとどうかははっきりしない。 ただ、敬語なのは確か。 [能力]四つの形態を持つ。強力な魔法を放つ際はカートリッジを消費する必要がある。最大弾数六発。 ヴォルケンリッターとの初回戦闘時の惨敗を受け、 レイジングハート自らが望んでベルカ式カートリッジシステムCVK792-Aを組み込んだ後の形態。 6連装オートマチック型カートリッジシステムを装備。(CVK792-Aの末尾のAは、Automaticの略かと思われる) 「スタンバイモード」 戦闘時以外の時はこれ。念話行使をサポートできたりもする。 紅く小さな丸い宝石形。直径1.5cmぐらい。 なのははこれを常時ペンダントにして持ち歩いている。ただし完全に服の中に入れているので普段は見えない。 この呼称はここでしか出ていないので、正式名称ではないと思われる。 この状態でも、若干の魔法の補助や、魔力に対する負荷をかける事等が出来る。 「アクセルモード」 戦闘時の基本的な形態。 レイジングハートのデバイスモードに相当する。 中距離射撃と誘導管制、強靭な防御力を含めた中距離高速戦専用モードとなっている。 なのはの特性に合わせて、魔力弾を加速(Accel)させることに特化したところからこの名称がつけられた。 「バスターモード」 射撃特化の形態。圧倒的な射程距離を誇る。 レイジングハートのシューティングモードに対応するモード。 なのはの主砲ディバインバスター・エクステンションなどを撃つときに使用される。 射程・威力の強化に特化し、アクセルモードとの違いをさらに明確にした。 長距離砲撃ではレイジングハート自体が精密照準の補助をしている。 さらにマガジンをグリップする事で照準のブレを抑えているらしい。 「エクセリオンモード」 レイジングハート・エクセリオンのフルドライブモード。 本体破損を防ぐ出力リミッターを解除した状態で、魔力消費と引き換えに爆発的出力を生み出し、術者の全能力を底上げする。 位置的にレイジングハートのシーリングモードに対応するモードだが、形状はまるで違い、もはや杖というより槍である。 起動時のカートリッジロード数は1発。 主砲エクセリオンバスターのバリエーションと、瞬間突撃システム「A.C.S」の存在で砲撃戦の戦術の幅を広げている。 ※A.C.S展開状態 「A.C.S」は「Accelerate Charge System」の略。瞬間突撃システム。 レイジングハート・エクセリオンのエクセリオンモードでのみ使用可能。 システム展開時は、6枚の光の羽根を大きく広げる。 また同時に、先端には半実体化する魔力刃「ストライクフレーム」を形成する。 この状態を、「エクセリオンモード(ACS展開状態)」と呼ぶ。 この状態から、エクセリオンバスターA.C.Sを放つ。 本編終了後なので、フレームが強化されて本体破損の危険性は無いという設定でも構わないかと。 「マガジン」 いわゆる弾倉。カートリッジを補充するために、あらかじめ用意しておくストック。 本編中で正式名称は出ていないが、なのははマガジンと呼んでいた。 レイジングハート・エクセリオンは、最初からこのマガジンが1つ装備された状態で起動する。 マガジン1つにつきカートリッジは6発装填されており、 カートリッジを使い切った際は、マガジンごと入れ替えることでカートリッジの補充を行う。 このストックが4つある場合、あらかじめセットされているものと合わせて、 30発のカートリッジロードを行うことができる。 マガジン交換の際、不要になったマガジンについては描写がない。おそらくはそのまま廃棄していると思われる。 また、前述したように、バスターモード時にはこのマガジンをサブグリップとしても使っている。 [性格] マスターには基本的に敬意を持って接する。 だが意外と無茶な性格で、自分が破損する可能性がある危険な事でもAll rightと言いまくる。 なのはの馬鹿魔力と超技術で実際にAll rightだったが。 基本的に英語で喋るが、無理っぽいなら日本語で書いていいと思います。 [備考] 遠坂凛に支給された。 なのはの為、砲撃魔法に特化したデバイスとなっている(なのはの為に自らを微調整している)。 凛に合わせて宝石魔術と同じ魔術を使わせるか、凛になのはの魔法を使わせるかはどっちでもいいと思う。 クラールヴィント [名前]クラールヴィント [出展]魔法少女リリカルなのはA s [声優]サンドラ・ヘフェリン(Alexandra Haefelin) [性別]人じゃない・声は女性 [一人称] [二人称] [三人称]わかりません [能力]指輪型のデバイス。 攻撃力がほとんど無い代わりに、強力なサポート能力を持つ。 常に4つ一組で使用されている。一つ一つを単独で使用出来るかどうかは描写がなく不明。 待機フォルム 鎖を通した4つの金の輪の形状。通常はこの状態のクラールヴィントを首に掛ける。 リンゲフォルム 基本状態。 普通の指輪状態で、青と緑の石がそれぞれ一個はまった金色の指輪が2つずつ。 A s第2話他において、はやての携帯電話と通話している。この状態で通信防御や回復もできる。 ペンダルフォルム 指輪に入っている石が分離、振り子サイズに拡大して、指輪本体と紐でつながった状態。 この振り子は自在に動くようだ。紐は伸縮式のようで、『旅の鏡』はこの紐でフレームを構成しているものと思われる。 以下、行使できる魔法。 静かなる癒し 行使できる魔法。あらゆる傷を一瞬で治した優秀な回復呪文。だがシグナムでは無理っぽい。 通信妨害 敵の通信を阻害するフィールドを形成する魔法。 魔法的な通信どころか電波や無線の妨害も可能。 便利に見えるが、範囲内ではクラールヴィント経由の通信のみ可能であり、範囲外との通信は自分たちもできなくなる。 効果範囲は術者からの距離に依存する。シグナムではかなり範囲が狭くなりそう。 旅の鏡 空間を繋ぐ「鏡」により、離れた場所の物体を「取り寄せ」する。 本来は攻撃魔法ではないので、防護服や魔法防御が正常に機能している相手への使用は難しい。 やっぱりシグナムでは無理っぽい。 [性格]わかりません [備考] 同じヴォルケンリッターであるシグナムに支給 本来の持ち主はヴォルケンリッターが一人、守護者シャマル。 シャマルは補助や回復を担うべく作られた存在であり、当然クラールヴィントも彼女に合わせて作られている。 S2U [出展]魔法少女リリカルなのは [声優] 久川綾 [性別]人じゃない・声は女性 魔導師の杖。待機状態はカード形。 近接、中距離、遠距離、防御、補助と何にでも使える万能型。 ストレージデバイスは処理に時間のかかるインテリジェントデバイスと比べ、 全ての魔法の選択を自分でしなければならないが処理が速い。 劇中では使用されていないが録音機能がある。 フェイト・テスタロッサ(フェイト・T・ハラオウン)に支給された バルディッシュ・アサルト [出展]魔法少女リリカルなのはA s [声優]ケヴィン・J・イングランド(Kevin J.England) [性別]人じゃない・声は男性 [能力]四つの形態を持つ。強力な魔法を放つ際はカートリッジを消費する必要がある。最大弾数六発。 ヴォルケンリッターとの初回戦闘時の惨敗を受け、 バルディッシュ自らが望んでベルカ式カートリッジシステムCVK792-Rを組み込んだ形態。 6連装リボルバー式のカートリッジシステムが印象的。(CVK792-Rの末尾のRは、Revolverの略かと思われる) 「スタンバイフォーム」 金の台座に乗った三角形の黄色い宝石型。フェイトはバリアジャケット着用時はこれを右手のグローブに付けている。 「アサルトフォーム」 バルディッシュのデバイスフォームに対応する形態。 元のデバイスフォームより剛性を高めより白兵戦(アサルト)に特化した。 強度と堅牢性に重点を置き、より純粋な近接武器となった。 フェイトの特性に合わせ、打撃・斬撃の打ち合いで破損することのないようにセッティングされている。 またリボルバーユニットを覆うコッキングカバーは撃鉄の役目とともにユニット保護も兼ねている。 「ハーケンフォーム」 近接戦闘に特化した形態。バルディッシュのサイズフォームに対応するフォーム。 変形プロセスもサイズフォームとほぼ同様。 魔力刃のサイズアップと魔力密度・切断力の強化とともに、後方に姿勢制御を行うフィンブレードを3枚増設してフェイトの体感重量をより軽くすることで鋭い取り回しを可能にしている。 ハーケンとはドイツ語で「鉤」の意味。 「ザンバーフォーム」 バルディッシュ・アサルトのフルドライブフォーム。 本体破損を防ぐ出力リミッターを解除した状態。 半実体化した魔力刃を持つ大剣の形をしている。 半実体化した魔力刃を持つ大剣の形をしている。 映像を見る限りこの魔力刃は通常時でもフェイトの身長よりも長く、一部のの魔法の行使時には、さらに伸ばしているシーンが見られる。 もはやこれを見て「杖」とは誰も言わないだろう。 その性能の大半は攻撃に向けられ、無詠唱の結界破壊や巨大な威力の斬撃・砲撃が可能。 威力・範囲・距離の応用性能は高く、集団戦でも能力を発揮できるように設計されており、実際にこのフォームから様々な新魔法を使用している。 [性格] 基本的に無口で寡黙。必要以上のことはあまり喋らない。 フェイト専用で作られたと言うこともあり、フェイトに忠実。 [備考] 野原みさえに支給された 最初はバルディッシュとして登場したがいつの間にかアサルト化していた。 闇の書(夜天の書) [出展]魔法少女リリカルなのはA s [声優]サンドラ・ヘフェリン(Alexandra Haefelin)※「闇の書」時 [性別]人じゃない・声は女性 「魔法少女リリカルなのはA s」で、物語の中核をなすロストロギア(指定遺失物)として登場した融合型デバイス。 本来の名は「夜天の魔導書」で、主と共に旅をして各地の偉大な魔導師の技術を収集し 研究するために作られた収集蓄積型の巨大ストレージ。 しかし、歴代の持ち主の何人かがプログラムを改変したために破壊の力を使う「闇の書」へと変化したと思われる。 融合型デバイスという特殊なデバイスであり 更にはヴォルケンリッターのシステムを搭載・統括している。 作中終盤にて暴走部分である防衛プログラムの分離に成功し、夜天の魔導書としての本来の力を発揮することが出来るようになった。 新しく名を与えられた管制人格「リインフォース」と主はやては、今度は本来の形で融合する。 更に詳しい闇の書の解説はこちら。 プロテクト状態ではあったが、何の因果か本来の主である八神はやてに支給された。 グラーフアイゼン [出展]魔法少女リリカルなのはA s [声優]柿原徹也(Tetsuya Kakihara) [性別]人じゃない・声は男性 [一人称] [二人称] [三人称] ドイツ語なので不明。敬語であると思われる。 [能力] 「鉄槌の騎士」ヴィータが使用する紅の鉄槌の姿を持つデバイス。 アームドデバイスとしての基礎機能を高いレベルでまとめつつ、優れた魔法補助能力も持ち合わせたバランスの良さが特徴。 3連装回転シリンダー方式のカートリッジシステムを採用している。 四つの形態に変形する事が可能で、強力な魔法を放つ際はカートリッジを消費する必要がある。 「待機形態」 戦闘時以外の時はこれ。コンパクト。 ミニチュアのハンマーの形状。 「ハンマーフォルム」 戦闘時の基本的な形態。長柄のハンマーの形をしており、主に両手で振るっての打撃に使用するが、 本編中では相手が砲撃魔導師のなのはであった事からか、シュワルべフリーゲンを使用するシーンの方が多く印象的である。 この形態は魔法制御・補助能力にも優れており、シュワルベフリーゲンの誘導管制補助等、ヴィータの魔法使用を強力にサポートする。 「ラケーテンフォルム」 ロケット(Rakete)推進による大威力突撃攻撃を行う強襲形態。 ハンマーヘッドの片方が推進剤噴射口に、その反対側がスパイクに変形する。 現在までの描写を見る限り、ラケーテンハンマー専用フォルムと思われる。 圧倒的な加速力と攻撃力を引き換えに魔法サポート機能が落ち、射撃魔法、範囲攻撃が出来なくなる。言うなれば諸刃の剣。 変形時にカートリッジを1個消費する。また、加速維持の時間に応じてカートリッジが消費される。 「ギガントフォルム」 ハンマーヘッドを巨大な角柱状のものに変形させて打撃を行うための形態。 ハンマーヘッドは変形直後の時点で既にヴィータの身の丈ほどもあるのだが、 魔力を使用することによってそのサイズと質量を更に増大させることが可能。この際、柄も巨大化と共に伸長できる。 繰り出される攻撃は単純故に強大な破壊力を誇り、最大威力に限ればシグナムをも上回る。 取り回しの悪さや消費魔力の多さといった観点から、多用できる形態ではないが、 大形対象への攻撃や結界・対物破壊において高い性能を備えている。 変形の為にカートリッジを2発消費するだけあって、直接攻撃力と大きさは最早「異常」の域。 [性格] マスターには基本的に敬意を持って接しているはず。 また、インテリジェントデバイスの様に自立思考が搭載されていると思われる。 ベルカ式のデバイスなので使用言語はドイツ語。無理なら素直にSie reden vielleicht in Japanisch!(日本語で構いません!) [備考] 衛宮士郎に支給された。 ドイツ出身声優、柿原徹也の魅力が詰まったアームドデバイスの一つ。 レヴァンティンの様に叫ぶ事はあまり無いが、落ち着きのあるドイツ語が凄く美しい。 レヴァンティン [出展]魔法少女リリカルなのはA s [声優]柿原徹也(Tetsuya Kakihara) [性別]人じゃない・声は男性 [一人称] [二人称] [三人称] ドイツ語なので不明。敬語であると思われる。 [能力] 「剣の騎士」シグナムが使用するアームドデバイス。 片刃の長剣で、近接戦闘の他射撃魔法の発動にも使用する。 四つの形態に変形する事が可能で、強力な魔法を放つ際はカートリッジを消費する必要がある。 武器としての機能が非常に優れている反面、魔法補助能力はほとんど持ち合わせていない。 本編中の描写から、おそらくボルトアクション方式(猟銃などのものと同様)の カートリッジシステムを採用しているものと推察される。 また、カートリッジはA s第7話の描写を見る限り、少なくとも3発は装填可能。 柄が二重構造になっており、装填の際は柄の中に入っているカートリッジ補給口が伸長して露出、 弾丸を放り込んだ後柄の中に移動して装填というシークエンスになる模様。 「待機形態」 戦闘時以外の時はこれ。コンパクト。 ミニチュアの剣の形状。 「シュベルトフォルム」 戦闘時の基本的な形態。魔法補助機能はほぼ無し。直接の斬撃で攻め入る。 片刃の長剣(Schwert 英語にするとSword)の形で、片手・両手どちらでも扱えるサイズとなっており、 シグナムは通常戦闘の大半をこの形態で行う。 威力・バリア破壊機能に特化された必殺技”紫電一閃”を発動させる事が出来る。 カートリッジロード時は刀身の付け根にあるダクトパーツをスライドさせ、ロードと同時に排莢を行っている。 この状態でカートリッジロードすることで、炎を纏うことができる。 「シュランゲフォルム」 連結刃形態。稼動チェーンによって連結された刃を鞭の様に使う事が出来る攻撃特化型形態。 いくつもの節に分かれた蛇腹剣の形態。直訳すると「蛇(Schlange)形態」。レヴァンティンの中距離戦闘形態である。 伸びた刀身はシグナムの意志で操ることができる。また、A sのOPで見せているように、相当な長さまで伸ばすことが可能。 中距離戦闘の他に、シュベルトフォルムにおける斬撃の死角を補ったり、 立体的な攻撃が可能となり、戦闘の幅を大きく広げる。 ただし、この状態のときは、刀身のコントロールで手一杯になるのと、当然ながら刀身による受けが出来ない上、 甲冑強化魔法”パンツァーガイスト”の発動も困難になるため大幅に防御力が低下する。こちらも諸刃の剣である。 変形時にカートリッジを1個消費する。 「ボーゲンフォルム」 弓形態。ベルカの騎士が不得意とする遠距離を制する為の形態。 鞘と剣を連結し弓の形へと姿を変える。 必殺技は”シュツルムファルケン”という強力な矢を射る一撃特化技。 矢はレヴァンティンの刀身を一部流用している。 変形に1発、矢の形成と発射毎に2発のカートリッジをそれぞれ消費する。 変形後のカートリッジスロットは弓の上下に2つある。 「鞘」 レヴァンティンが戦闘時以外に待機フォルムを取る事ができるため、本編中では本来の鞘としての使用(剣の収納)はほとんど見られない。必要に応じてシグナムが手元に取り寄せていると思われる。 レヴァンティンの刀身を鞘に収めることで、魔力を圧縮する圧縮機としての効果がある。 また、刀身と同様の強度があり、シグナムの魔力を通すことも出来る。 このため、防御魔法を纏わせて左手で盾のように攻撃を受け止め、弾くことも可能である。 シュランゲフォルムでの防御力低下という欠点をこれによって軽減することができる。 また、ボーゲンフォルムへの変形時にも使用する。 [性格] マスターには基本的に敬意を持って接しているはず。 また、インテリジェントデバイスの様に自立思考が搭載されていると思われる。 ベルカ式のデバイスなので使用言語はドイツ語。無理なら素直にSie reden vielleicht in Japanisch!(日本語で構いません!) [備考] 真紅に支給された。 ドイツ出身声優、柿原徹也の魅力が詰まったアームドデバイスの一つ。 グラーフアイゼンと違いとにかく叫ぶ、むっちゃ叫ぶ。だがそれが恰好良い。
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誕生、Hカイザー/神と聖王 ◆gFOqjEuBs6 ホテルの外は、未だに漆黒の闇に包まれていた。 だけど、物陰に潜む八神はやてに危害は及んでいない。 輝く雷は一片たりともはやてには届いていない。 雷鳴もまた、遠くで鳴り響いているのみであった。 「頼むでヴィヴィオ……もう少し持ち堪えてや」 祈る様に呟く。 鬼神たるエネルに今現在立ち向かっているのは、同じく鬼神たる存在。 とうに優しさを枯らしてしまった、最強最悪の魔道師。 それは、古代ベルカにおける聖王(ザンクトカイザー)の姿を取り戻した者。 純粋な戦闘力だけで考えれば、なのはですらも勝てるかどうか解らない程の猛者。 聖王・ヴィヴィオ。それがエネルと戦闘を繰り広げている少女の名前だった。 さて、はやてがここで待って居るのには、理由がある。 周囲の電気を吸収したエネルが現れた時には、万事休すかと思った。 冷静に考えて、明らかに勝てる訳が無いのだ。 魔力もまともに残って居ない自分と、あんな優男(金居)一人では戦力が乏しすぎる。 仮面ライダー二人までなら相手に出来ると豪語しながらも、金居はエネルとの戦闘を避けた。 その辺りからも金居はエネルに敵わないのだという事は容易に想像できた。 ならばどうする。スバルは味方に引き入れたいが、乱戦中。 かと言ってホテルの外にはエネルが待ち受けている。 このままスバルの戦いが終わるのを待っている内にエネルに殺されてしまえば話にならない。 そんな時、現れたのが聖王ヴィヴィオであった。 現れたヴィヴィオは、何の迷いもなくエネルとの戦闘を開始した。 当初はヴィヴィオでも勝てないのではないかと思ったが、それは大きな見当違いだ。 今のヴィヴィオの戦闘能力は、どういう訳かエネルにも匹敵するポテンシャルを引き出していた。 それどころか、傍から見ればヴィヴィオの方が有利なのではないかと思える程であった。 またコンシデレーションコンソールで狂わされたのか、誰かの死を切欠に壊れたのかは知らないが……。 一方で、ヴィータとはヴィヴィオを守るとの約束した覚えもある。 だけど、今がそんな事を言っている場合ではないのは明らかだ。 まず第一に、助けが必要なのであればあんな化け物と戦わないで欲しい。 第二に、現状では確実にヴィヴィオの方が自分たちよりも強いのだ。 最早自分が態々守ってやる必要もないだろう。 ともすれば、これは大きなチャンスと鳴り得る。 ヴィヴィオが時間を稼いでくれるし、上手くいけばヴィヴィオがエネルを倒してくれるかもしれない。 と、そんな状況下で、金居はすぐに次の作戦を立案した。 金居の目的はスバル達と戦っている黒いライダーだけだという。 他の奴と戦うつもりはないし、黒のライダーが居る以上、スバル達にも興味は無い。 故に、ヴィヴィオがエネルを引き付けてくれている間に、金居がホテルに潜入。 機を見計らって、黒いライダーに戦闘を吹っ掛ける。 その際スバル達には、「外ではやてが待っている」などと伝えて貰う。 そしてこの場での戦闘は金居に任せて、スバル達には先に離脱を促す。 簡単な作戦だが、この状況ではこれが最善の策だと思えた。 そして数分後、ホテルから出て来たのは、一人の少女を背負った男であった。 まるで箒のような、黒髪トンガリ頭にサングラス。赤いコートを靡かせて、男は走る。 何者かと目を細めるはやてに、先に声を掛けて来たのは男の方であった。 「やぁ、あんたが八神はやてかい!?」 「え……えぇ、そうですけど……」 男はとても悪人とは思えない、ともすれば馬鹿とも思えるような口調だった。 ◆ 時は数分前に遡る。 ヴァッシュを殺す為に、参加者を皆殺しにする為に。 それだけを目的にホテルの目前までやってきたエネルは、一人の少女と出会った。 全身を漆黒で塗り固めた、金髪の少女。緑と赤のオッドアイには、気味が悪い程の虚が宿っていた。 闇に溶けるその姿は、まるで周囲を凍てつかせるような気迫を放って居た。 そんな第一印象を抱いた後に、エネルは自分の考えを否定した。 神たる自分が、こんな小娘一人に何を考えているのだ。 一撃で殺して、終わりにしてやればいいだけの話ではないか。 そう判断して、エネルは片腕を挙げた。 同時に、エネルの腕は雷と化し、天を埋め尽くす雷雲へと昇って行く。 それから間もなく、空全体がぴかりと光って――計り知れない威力を秘めた雷が、少女へと降り注いだ。 ごろごろ、ごろごろと。周囲の電気を自分の電気を合わせた一撃は、生半可な威力では無い。 アスファルトを焼いて拡散した電力は、再び自分の身体へと舞い戻る。 無限ループの雷地獄。あんな小娘一人が耐えきれる訳が無い。 そう思っていた。 「ほう……?」 雷が止んだ後、小娘はそこに変わらず立ち尽くしていた。 エネルが殺そうとした相手・聖王ヴィヴィオは、聖王の鎧という先天固有技能を持っている。 それはあらゆる障害から聖王を守る、強固な盾となりて、雷からヴィヴィオを救った。 エネルは知らない。ヴィヴィオの命を削るレリックが、同時にヴィヴィオを強くする事を。 身体に深刻なダメージを与える一方で、ヴィヴィオの命の炎を燃やし尽くさんと稼働している事を。 「まずはお前から殺してやる……!」 ヴィヴィオが、憎悪を吐き出すように絶叫した。 瞳には僅かな涙を浮かべて、その表情を醜く歪ませて。 虹色の魔力光を宿した鬼神・ヴィヴィオの命はもう、長くは持たない。 消えゆく命の輝き。その恐ろしさを、出会った参加者全てに刻みつける。 そして、愛する者を傷つけた全ての参加者を血祭りにあげてやる。 例え死んでも構わない。例え地獄に落ちても構わない。 それだけの決意が、ヴィヴィオを動かしているのだ。 「神に対して、何たる不遜。ならば教えてやるぞ小娘よ……神の恐怖を!」 今度は、エネルが腕を突き出した。 刹那の内に、エネルの腕が極太の雷へと変化した。 それは周囲全ての電力を吸収し、瞬く間に膨れ上がる。 放たれたのは、アスファルトを抉る程の威力を秘めた電撃。 神の裁き――エル・トール。 「ハァァァァァァァァァァァァァッ!!」 ヴィヴィオから吐き出される、咆哮。 放たれるは、眩い閃光。ヴィヴィオの命の輝きを体現したような虹色の輝き。 それらが同じく、極太の奔流となってエネルの雷を打ち消したのだ。 これには流石のエネルも驚かずには居られない。 何たることかと、大口を開けるエネルに対し、先に行動したのはヴィヴィオ。 「ママ……ママ……ママ……ママ……!」 狂ったような笑み。狂ったように叫ぶ、愛しい人の名前。 アスファルトを蹴って、ヴィヴィオがエネルへと一直線に走る。 それを阻止せんと、周囲の雷雲が無数の電撃を放電するが……。 「解ったよ……ママ!」 右へ跳び、左へ跳び、上空へ跳び上がり、回転する。 見事なステップ、見事な動きで、エネルの攻撃を全て回避。 いくつか小さな攻撃が命中するが、そんなものは聖王の鎧の前には無意味だ。 虹色の輝きが電撃を弾き、ヴィヴィオの前進を手助けする。 「ママが……私を守ってくれてる! 私を見てくれてる!」 口元を大きく歪め、狂った笑いを作り出す。 なのはママの気配を感じる。フェイトママの気配を感じる。 それだけじゃない。ザフィーラや、死んでいった他の人間。 それら皆が、ヴィヴィオのすぐ傍に付いてくれている。 だからヴィヴィオは、何も恐れはしない。 「ずっと……ずっと……一緒に居てくれたんだね……なのはママ!!」 「消え去るがいい……!!」 愛する者の名を絶叫しながら、エネルの眼前まで迫る。 今度はエネルが両手を掲げ、その電力を放出する。 エネルの電撃の前には、何も残らない。アスファルトも、周囲の建物も。 全てを焼き尽くす神の閃光が、至近距離でヴィヴィオへと放たれる。 「うぁぁぁぁあああああああああああああああああああッ!!」 「ひぃ……ッ!?」 だけど、ヴィヴィオは止まらない。 今度の雷は、確かに聖王の鎧を貫いた。 ヴィヴィオの漆黒の騎士甲冑を焼き、インナーを露出させる。 全身にダメージを負いながらも、ヴィヴィオの猛攻は止まらない。 これが、死さえも恐れぬ聖王の力。エネルには絶対に不可能な芸当。 例え自分が死に、地獄に落ちる事さえ厭わない究極の聖王の姿。 虹色の魔力を拳に宿らせて、ただ力任せに振り抜いた。 「地獄聖王(ヘルカイザー)を、ナメるなぁぁぁぁぁッ!!」 「わぶ……っ!?」 最早自分は、聖王(ザンクトカイザー)などでは無い。 ザンクトカイザーをも超えた、最強にして究極の闇。 神すらも、地獄すらも恐怖の対象には鳴り得ない。 その想いをぶつける様に、振り抜いた拳をエネルの顔面に叩き込んだ。 情けない声を上げながら、エネルの身体が後方へと吹っ飛んで行く。 何度も何度も硬いアスファルトに身体をぶつけながら、エネルの身体が醜く舞う。 「第二打ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」 「ひぃいいいいいいいいいいいいいい!?」 逃がしはしない。すぐにエネルに追い付いたヴィヴィオが、その脚を振り上げた。 虹色の魔力光を宿した一撃が、エネルの腹を両断せんと振り抜かれる。 咄嗟に雷によるバリアを張るが、そんなものは気休めだ。 ヴィヴィオの威力を殺すには至らず、エネルの身体が遥か上空へと舞う。 だけど、まだヴィヴィオの気は済まない。こんなものでは、ママの無念は晴らせない。 半ば八つ当たりにも近い想いで、ヴィヴィオは飛び上がった。 「第三打……第四打ッ!!」 「ぐ……ぅ……!」 一撃目は、跳びひざ蹴り。 空中で受身など取れる訳もないエネルの腹部に、その膝を叩き込んだ。 その口から夥しい量の鮮血を吐血し、エネルが白眼を剥いた。だけど、まだ終わらない。 両手の指を硬く絡ませて作り出したハンマーを、矢継ぎ早にエネルの背中目掛けて振り下ろした。 比較的筋肉の多い背中で受ける分、まだダメージは少ないが、それでも今のエネルには十分過ぎる一撃。 エネルの身体が、真下のアスファルトに向かって加速。 どごぉん! と、馬鹿でかい破砕音と共に、エネルの身体がアスファルトを抉った。 これで殺してやる。 「五連打ァァッ!!」 アスファルトへと着地するよりも先に、ヴィヴィオが両手を突き出した。 眩く輝く輝きは、聖王だけに許された最高純度の魔力光。 それらを解き放つように、エネルに向かって発射――する、筈だった。 「う……ぐ、ッ!」 ヴィヴィオの動きが止まった。 吐血だ。エネルにも負けず劣らず、明らかに命に関わる量の鮮血。 同時に、ヴィヴィオの胸を襲う激痛。心臓が鼓動する度に、痛みが募る。 咄嗟に心臓を抑えた事で、空中で体勢を崩してしまった、その刹那。 「この……不届き者がぁぁぁぁああああああああああああああッ!!!」 「な……ぐ、あぁぁあああああああああああああああ!?」 遥か頭上の天空から。エネルのいる真下から。周囲の雷雲から。 ほぼ360度から、目を眩ます程の輝きがヴィヴィオを襲った。 それらは体調を崩した今のヴィヴィオが受け切るには、あまりに協力過ぎる。 聖王の鎧である程度はダメージを軽減できても、それがヴィヴィオにとって大きな一撃となる事は間違い無かった。 閃光が晴れた後に、どさりと音が鳴る。 ヴィヴィオの身体が、アスファルトへと落下した音だ。 あれだけの一撃を受けたのだ。最早五体を動かす事すらもままならないだろう。 ……否、緑と赤のオッドアイはまだ見開かれていた。 憎々しげにエネルを睨むその表情に、確かな憎悪が込められていた。 「ほう……まだ戦えるか。いいだろう、ヴァッシュより先に、貴様から裁いてくれる」 赤い剣をその手に構え、エネルがヴィヴィオに視線を送る。 対するヴィヴィオも、まだ戦意を失ってはいない。まだ輝きを消してはいない。 その眼は未だにギラギラと光り輝いているし、滲みだす戦意だって生半可ではない。 痛む身体に鞭を打って、もう一度二本の足で立ち上がった。 「お前なんかに負けてられない……ママが、見てるのに……!!」 現実も、五感も、思考も、遠のいていく。 ただ沸き上がる憎悪と怒りに身を任せるままに、ヴィヴィオは再び拳を構える。 心臓の痛みは、もう引いている。 今は只、全身が心臓になったように鼓動を鳴らしているだけだった。 【1日目 夜中】 【現在地 F-8 東側(ホテル付近)】 【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】究極聖王モード、血塗れ、洗脳による怒り極大、肉体内部に吐血する程のダメージ(現在進行形で蓄積中) 【装備】レリック(刻印ナンバー不明/融合中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning 【道具】支給品一式、フェルの衣装、クラールヴィント@魔法少女リリカルなのはStrikerS、レークイヴェムゼンゼ@なのは×終わクロ、ヴィヴィオのぬいぐるみ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:なのはママとフェイトママの敵を皆殺しにする、その為に自分がどうなっても構わない。 1.エネルを殺して先に進む。 2.天道総司を倒してなのはママを助ける。 3.なのはママとフェイトママを殺した人は優先的に殺す。 4.頃合を見て、再びゆりかごを動かすために戻ってくる。 5.ヴィヴィオにはママがずっとついてくれている。 【備考】 ※浅倉威は矢車想(名前は知らない)から自分を守ったヒーローだと思っています。 ※矢車とエネル(名前は知らない)を危険視しています。キングは天道総司を助ける善人だと考えています。 ※ゼロはルルーシュではなく天道だと考えています。 ※ヴィヴィオに適合しないレリックが融合しています。 その影響により、現在進行形で肉体内部にダメージが徐々に蓄積されており、このまま戦い続ければ命に関わります。 また、他にも弊害があるかも知れません。他の弊害の有無・内容は後続の書き手さんにお任せします。 ※副作用の一つとして、過剰なまでに戦闘力が強化されています。しかし、力を使えば使う程ダメージは大きくなります。 ※レークイヴェムゼンゼの効果について、最初からなのは達の魂が近くに居たのだと考えています。 【エネル@小話メドレー】 【状態】ダメージ・疲労(極大)、激怒、『死』に対する恐怖 【装備】ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式、顔写真一覧表@オリジナル、ランダム支給品0~2 【思考】 基本:主催含めて皆殺し。この世界を支配する。 1.神の威厳を守るため、ヴィヴィオを殺す。 2.ヴァッシュに復讐する。 2.ヴィヴィオに対する恐怖。 【備考】 ※黒い鎧の戦士(=相川始)、はやてと女2人(=シャマルとクアットロ)を殺したと思っています。 ※なのは(StS)の事はうろ覚えです。 ※なのは、フェイト、はやてがそれぞれ2人ずついる事に気付いていません。 ※背中の太鼓を2つ失い、雷龍(ジャムブウル)を使えなくなりました。 ※市街地と周囲の電力を取り込み、常時雷神(アマル)状態に近い放電状態になりました。 ※吸収した電力で、僅かな傷や疲労は回復しています。 森林の中を駆け抜ける影が二つ。 一つは、紫髪の少女を背負った赤コート。ヴァッシュ・ザ・スタンピード。 一つは、管理局の制服に身を包んだ若き部隊長。八神はやて。 少女を一人背負う事で、ヴァッシュの走る速度は著しく低下していた。 だけど、魔法を抜けば一般人と変わり無いはやての速度に合わせるという意味では、それくらいが調度良かった。 二人が目指す先は同じ。このマップ上に示された、スカリエッティのアジトだ。 そこにスバルが言う仲間がいる。 では、その仲間とは一体全体誰の事であろうか。 生き残っている参加者から考えると、高町なのは辺りであろうか? もしもそうであれば、これ以上心強い物はない。が、必ずしもそうとは限らない。 アジトに居るのがなのはなら、仲間などという間接的な表現を取る必要は無い筈だ。 ストレートに「なのはさんがそこに居る」と言えば伝わるのだから。 それらを踏まえて考えると、アジトに居るのははやても知らない第三者である可能性が高い。 「で、その子はどうするんですか?」 「スバルの仲間と会わせなきゃならない。俺はそうスバルと約束したから」 「わからへん……そんな危険人物を合わせる事に、意味があるんですか?」 「ああ、きっとね。スバルは無駄なお願いはしない……と思う」 走りながら、はやては大きなため息を吐いた。 何度か言葉を交わして解った。こいつもスバル同様御人好しタイプだ。 態々「その子を仲間に会わせろ」と言うからには、何らかの策はあるのだろう。 スバルの事だ、危険人物を改心させたいとか、大方そんな所だろう。 だが、だとしたらそれは少々楽観視し過ぎではないだろうか? 話を聞く限りでは、かがみという人間は相当な危険人物らしいが……。 そんな不安を抱えたまま、はやて達は走り続けるのであった。 【1日目 夜中】 【現在地 D-9 森林】 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@リリカルTRIGUNA s】 【状態】疲労(大)、融合、黒髪化九割 【装備】ダンテの赤コート@魔法少女リリカルなのはStylish、アイボリー(5/10)@Devil never strikers 【道具】なし 【思考】 基本:殺し合いを止める。誰も殺さないし殺させない。 1.スバルを信じて、スカリエッティのアジトへ向かう。 2.柊かがみから戦力を奪った上で、スバルの仲間(=泉こなた)に会わせる。 3.こなたに出会ったら、スバルからの伝言を伝える。 4.首輪の解除方法を探す。 5.アーカード、ティアナを警戒。 6.アンジールと再び出会ったら……。 7.千年リングには警戒する。 【備考】 ※制限に気付いていません。 ※なのは達が別世界から連れて来られている事を知りません。 ※ティアナの事を吸血鬼だと思っています。 ※ナイブズの記憶を把握しました。またジュライの記憶も取り戻しました。 ※エリアの端と端が繋がっている事に気が付いていません。 ※暴走現象は止まりました。 ※防衛尖翼を習得しました。 【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】疲労(中)、魔力消費(大)、肋骨数本骨折、内臓にダメージ(小)、複雑な感情、スマートブレイン社への興味 【装備】憑神刀(マハ)@.hack//Lightning、夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、ヘルメスドライブ(破損自己修復中で使用不可/核鉄状態)@なのは×錬金、 【道具】支給品一式×3、コルト・ガバメント(5/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、 トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、S W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、 デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F、アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS、虚空ノ双牙@魔法少女リリカルなのはsts//音が聞こえる 首輪(セフィロス)、デイパック(ヴィータ、セフィロス) 【思考】 基本:プレシアの持っている技術を手に入れる。 1.スカリエッティのアジトへ向かう。 2.柊かがみは本当に大丈夫なのか……? 3.手に入れた駒は切り捨てるまでは二度と手放さない。 4.キング、クアットロの危険性を伝え彼等を排除する。自分が再会したならば確実に殺す。 5.以上の道のりを邪魔する者は排除する。 6.メールの返信をそろそろ確かめたいが…… 7.自分の世界のリインがいるなら彼女を探したい……が、正直この場にいない方が良い。 9.ヴィータの遺言に従い、ヴィヴィオを保護する? 10.金居の事は警戒しておく。怪しい動きさえ見せなければ味方として利用したい。 【備考】 ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。 ※ヴィータ達守護騎士に心の底から優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。 ※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。 ※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。 ※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。 ※エネルは海楼石を恐れていると思っています。 ※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。 ※この殺し合いにはタイムリミットが存在し恐らく48時間程度だと考えています(もっと短い可能性も考えている)。 ※「皆の知る別の世界の八神はやてなら」を行動基準にするつもりです。 【アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS】の簡易状態表。 【思考】 基本:ゼストに恥じない行動を取る 1.………… 2.はやて(StS)らと共に殺し合いを打開する 3.金居を警戒 【備考】 ※参加者が異なる時間軸や世界から来ている事を把握しています。 ※デイパックの中から観察していたのでヴィータと遭遇する前のセフィロスをある程度知っています。 【柊かがみ@なの☆すた】 【状態】気絶、疲労(極大)、つかさの死への悲しみ、サイドポニー、自分以外の生物に対する激しい憎悪、やさぐれ 【装備】千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです、ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ホテルの従業員の制服 【道具】無し 【思考】 基本:みんな死ねばいいのに……。 1.………………。 2.他の参加者を皆殺しにして最後に自殺する。 【備考】 ※一部の参加者やそれに関する知識が消されています(たびかさなる心身に対するショックで思い出す可能性があります)。 ※デルタギアを装着した事により電気を放つ能力を得ました。 ※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。 ※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。 ※変身時間の制限にある程度気付きました(1時間~1時間30分程時間を空ける必要がある事まで把握)。 ※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました。 ※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。 【思考】 基本:このデスゲームを思いっきり楽しんだ上で相棒の世界へ帰還する。 1.そろそろ宿主サマを変えたい 2.キャロが自分の世界のキャロなのか確かめたい。 3.こなたに興味。 4.メビウス(ヒビノ・ミライ)は万丈目と同じくこのデスゲームにおいては邪魔な存在。 5.パラサイトマインドは使用できるのか? もしも出来るのならば……。 【備考】 ※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません(少なくとも2時間以上必要である事は把握)。 ※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました(もしも自分の知らないキャロなら殺す事に躊躇いはありません)。 ※かがみのいる世界が参加者に関係するものが大量に存在する世界だと考えています。 ※かがみの悪い事を全て周りのせいにする考え方を気に入っていません(別に訂正する気はないようです)。 Back 誕生、Hカイザー/NEXT BATTLE 時系列順で読む Next Yな戦慄/烈火剣精は見た! 投下順で読む Next Yな戦慄/烈火剣精は見た! ヴァッシュ・ザ・スタンピード Next Yな戦慄/烈火剣精は見た! スバル・ナカジマ Next 散る―――(前編) 相川始 Next 散る―――(前編) 柊かがみ Next 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高町なのは(A s) |\ ___ __ | \∠ _ . . . \ / / | > ' .  ̄ ̄ .ヽ、 . ヽ. / / j/ . ._ . .-- . 、 . . ヽ . .ー . .‐ .- 、 / / / ., . ¨ . . . . . . . . . . . . . . . . \ / / / / / . . / . / . . . . . . . . . . . . .ヽ j / / j〃 / ./ . . / / . / . . . . . . . . . ヾム.≦ _ l . , ' . / . . . /. ./. ./.. ..j i ヽヽ マj- _ . . \ /| . . / . / { . ; 斗 .十-j 、 . ハ . , r‐- .、! .', . , . } \ ヽ . . \ / . .| . . /l . . ,' . l / /l /l . ∧ ..l ヽ l \ .iヽ} . .', lヽ \. \ . . \ / . . . .∧ . .l ハ . .lヽ jl . .l l/ .j /_ ヽj ヽ!__ ',l . l . . l .j ヽ ヽ \ . . ヽ / . . ./ ヽ .j |.ム . |, . . 、 j_r==ミ z==.、j ./ . .//\ l ', . . .',. { . . ./ レヘ .!ヽ/ ハ´ wwx xww ヽ/ . 〃 \ | . l . . l .j . . .l `j l . i ハ _' _ ∠ イl \j j . . . . .| l . . ハ | . l 小、 l 〉 / . // / . . . l ヽ . . ヽ | . l |. 丶、 ヽ._ ノ イ . , ./ _/ . . . / \ _ , ゝ ヽ l |__ェ=i> _-_ <i=/ . /  ̄フ . . ./ ヽj  ̄ ̄ ̄  ̄ ¨/ ./7 ∠ - ィ7.ゝ- 、 z― ,〃=く /// ヽ二ヽ z― 、// _ ヽ ,r≠ ┴'、 / 〈∠, / ¨ マヽ 出典:魔法少女リリカルなのはA s 死亡時期:1日目・早朝 殺害者:ミリオンズ・ナイブズ 最期の言葉:「え……?」 【ロワ内での活躍】 殺し合いを止め、プレシアと「お話」をすべく行動を開始する。 その後、同じくプレシアに翻意するカレン、及びチンクと遭遇。 しかし、高町なのはの名を口にしたことで、チンクの態度が激変。襲撃を受けることとなった。 曰く、このデスゲームに参加している「もう1人のなのは」を知っているとのこと。 曰く、自分はそのなのはから作られたクローンであるということ。 カレンの左腕を失いながらもチンクを撃破し、退避に成功したなのはだったが、彼女の言葉はその胸に大きな不安を抱かせることとなった。 その後、カレンを治療すべく病院を目指していたなのはは、殺生丸との戦闘によって意識不明となったナイブズを発見、共に病院へと連れて行く。 しかし、2人を病室のベッドに寝かせ、医務室を探しにいった間に、カレンは行方不明となってしまった。 自分の不注意のせいで彼女が犠牲となった。そう判断したなのはは失意に暮れる。 だがそこへ、ナイブズが手を差し伸べた。自分は彼女を連れ去った犯人に心当たりがある、と。 その先を聞く前に、なのはは他ならぬナイブズの凶刃に倒れた。 カレンを消滅させたのがナイブズであること。 自分がまぎれもない本物の高町なのはであること。 プレシアがこのデスゲームを催した理由。 それらをなのはが聞くことは、遂に叶わなかった。 追悼コメント あ・・あっけねえ・・ -- homuhomu(21) (2010-04-13 05 26 01) 名前 コメント
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「あれ?」 管理局本部のとある場所で、局員がある事に気付く。 「どうした?またネットオークションでいい物でも見つけたか?」 別の局員がその局員に聞く。 仮に気付いた方を「局員A」、質問した方を「局員B」としておこう。 「いや、今回の事件の事で何か参考になるかと思って、過去の事件の記録調べてたんだけど…」 「事件?ああ、海鳴市とかいう所で怪物が出たって言うあれか。で、それがどうかしたのか?」 局員Aが言いにくそうに口を開く。 「P・T事件でジュエルシードっていうロストロギアが回収されたよな?そのジュエルシード…全部回収されてないみたいなんだ」 「…なんだって?」 局員Bが信じられないというような面持ちで局員Aのパソコンに駆け寄った。 「ほら、ジュエルシードは全部で21個だろ? そのうちこっちで回収できたのは12個、決着ついてから奪還したのが8個。 …つまり20個しか回収できてないんだ」 「それって…どういう事だよ?」 分かっているのに局員Bが聞く。そして予想通りの答えが返ってきた。 「その最後の一個は、プレシア・テスタロッサが持っているのかもしれない」 「…だ、だけど見つからないだけかもしれないし、仮にそのプレシアが持っていたとしても、奴は虚数空間に落ちたんだろ? ならあいつが帰ってこない限り悪用されることも無いんじゃないのか?」 局員Bがまるで心配事を打ち消そうとするようにまくし立てる。 「…だといいんだけどな」 「つまり、そのカードデッキさえあれば、アリシアを生き返らせる道が開けるという事?」 『そうだ。だが、今は13個全てがそれぞれの人間に与えられた後だ』 「…ならどうすればいいのよ?」 『簡単なことだ。他のライダーから奪えばいい』 そして神崎は一枚の紙を渡す。一通り目を通してみると、それは名簿のようだ。 『ライダーの名簿だ。それに載っている人間からカードデッキを奪え』 プレシアが長いこと黙りこくっている。『殺人』を犯す覚悟をしているのだろうか。 やがて、神崎の方を向き、覚悟を決めた表情で答えた… 「…ええ。カードデッキを奪い、その戦いに参加させてもらうわ」 『…覚悟は出来たようだな』 「アリシアを生き返らせる…そのためなら、私は人殺しにもなるわ」 そう言ってその部屋を出て行った。ちなみに、その部屋は少し前まで真司が住んでいた部屋である。 …言い忘れたが、ミラーワールドは海鳴市にしか存在しない。 そして、ミラーワールドの存在と化した神崎が姿を現せるのも海鳴市のみ。 つまり、プレシアは虚数空間から海鳴市に飛ばされたのだ。 『プレシア・テスタロッサ…どれほど場をかき回してくれるか…』 第九話『ライダー交代』 そして半日ほどたった現在、プレシアはある男と遭遇していた。 その男の名は高見沢逸郎、仮面ライダー『ベルデ』である。 そして名簿を取り出し、問う。 「あなたは…仮面ライダーベルデ、高見沢逸郎ね?」 「(ライダーの事を知っている?何者だこいつ…) …ええ、そうですが…何のご用でしょう?」 「意外ね、こんなに早く見つかるなんて。 早速だけど、あなたの持っているカードデッキ、頂くわ」 あまりにも唐突である。高見沢も面食らっているようだ。 「…どういうおつもりで?」 「ライダーには叶えたい願いがある。そうでしょう?」 「というと…って、別に気取って話す必要もねえか」 突如、高見沢の雰囲気が変わった。 「おいアマ、神崎士郎に何言われたか知らねえが、てめえ如きにこのデッキはやらねえ。 俺はこいつで力を得る。誰もお呼びもつかねえような超人的な力をな」 「なら、あなたの持っている会社は力ではないのかしら?」 「会社?ハッ、あんなもん屁みてえなもんd(ズゴォッ)…何のつもりだ?」 話が終わる前に、プレシアの攻撃魔法『フォトンバレット』が火を噴いた。 だが、高見沢はすんでの所でそれを避ける。 「話に夢中になっている間に倒して奪おうと思っていたのだけれど…やっぱりそう甘くは無いわね」 確かにこの方法ならほとんど労せずしてデッキを奪えるだろう。だが、やり方がせこい。 それが高見沢の逆鱗に触れたのか、鏡へとデッキを向けて変身した。 「てめえ、生きて帰れると思うな!」 戦いはベルデの方が有利に進んでいた。 バイオワインダーにクリアーベントを組み合わせた戦法が功を奏し、さすがのプレシアも攻撃を当てることが出来ない。 それでも命中の直前に防御魔法を使っているので、何とかダメージは受けていなかった。 (ライダーの力がこれほどだったとは…あれを使っても問題はなさそうね) プレシアが何かを取り出す。それは… 「あ?何だあの青い石…宝石か?」 「一応、警告はしておくわ。今すぐ降参して、デッキを渡しなさい。 今なら…殺さなくて済むわ」 この女は何を言っている。ここまで有利に戦いを進めているのはベルデの方のはずだ。 当然聞き入れず、バイオワインダーで長距離攻撃を仕掛けるベルデ。だが、それが命取りになった。 「そう、残念ね…さよなら」 ズゥン… 轟音が鳴り響く。音とともに煙が巻き上がる。 煙が晴れたとき、そこにいたのはプレシア一人だけだった。 誤解の無いように言っておくが、決してクリアーベントで姿を消しているわけではない。 その証拠に、服のポケットにベルデのデッキがしまわれている。 「待っていて、アリシア…必ずあなたを生き返らせてあげるから…」 そう言うと、プレシアは去っていった。 後に残っていたのは、高見沢逸郎『だったもの』だけである。 仮面ライダーベルデ:高見沢逸郎…死亡 プレシア・テスタロッサ…二代目仮面ライダーベルデとなる 残るライダー・・・13人 その晩、北岡弁護士事務所にて。 「先生、夕飯出来ました」 助手の由良吾郎が北岡に夕食を渡す。ちなみに今日の夕食はスパゲティだ。 それをフォークで巻き取り、口へと運ぶ。 「…うん、吾郎ちゃんの料理最高だよ」 いつもの事ながら、大絶賛である。 と、事務所の電話に着信が入った。 「はい、もしもし。北岡弁護士事務所です…え?何ですって?」 北岡がかなり驚いている。何があったのだろうか。 「はい…はい…では、その話は後日お伺いして、そのときに改めて…ええ、では」 北岡が電話を切る。そして吾郎に内容を話した。 「はー…参るよ。高見沢グループの社長さんが死んで、俺との契約何とかしたいってさ」 「え?あそこの社長さん、死んだんスか?」 「ああ、そうだよ…知り合いみたいな口ぶりだね」 「ええ、まあ…死んだ今になったら無意味でしょうけど、先生への伝言預かってたんスよ」 「伝言?何よ?」 「『いつか倒しに行く。待っていろ、仮面ライダーゾルダ』…そう言ってました」 「へえ…あの人ライダーだったの?」 『そう、仮面ライダーベルデだ』 その声に驚き、北岡・吾郎ともにその方向に振り向く。 そこにはいつの間にか、神崎士郎がいた。 「…いつからいたのかは聞かないよ。で、何か用?」 『高見沢逸郎とお前は知り合いだったようだからな、話しておいたほうがいいだろう』 そう言うと神崎は、プレシア・テスタロッサのことを話し始めた。そして話し終えると、この言葉を残して消えていった。 『勝ち残るつもりなら急いだ方がいい。でないと、次に消えるのはお前になる』 「やれやれ、神崎士郎も人が悪いよ。あんなこと聞かせて発奮でもさせようって言うのかね?」 神崎が去った後、北岡がそう呟いた。 「先生…」 「だーいじょぶだって。まだ時間はあるしさ」 北岡の中にある病、それが彼の命を喰らい尽くすにはまだ時間はある。 それまでに終わらせないと、その病が北岡を消す…神崎はそう言ったのだ。 「大丈夫、俺は死なないよ。俺が死ぬより先に、この戦いに勝ち残るからさ」 北岡はそう言って、残りのスパゲティを完食した。 次回予告 「あ、ごめん。でも大丈夫だよね?」 「これが我々の作った擬似ライダー、オルタナティブです」 「僕は…いや、僕達は英雄になる」 「おま、そんなの有りかよ!?」 仮面ライダーリリカル龍騎 第十話『香川研究室』 戻る 目次へ 次へ
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零式防衛術は敵を殺す技にあらず。 己が愛憎を殺す技なり。 されど、心を無視する技には断じてあらず。 怒りを胸に沈めてはならぬ。 両足に込めて己を支える礎となせ! 友情を胸に沈めてはならぬ。 両腕に込めて友を守る楯となせ! 魔法少女リリカルなのはStrikerS 因果 第三話 『轟心招来』 「…こんな話をしてたんよ、うち」 退院した覚悟君を誘って、今、お茶してるんやけど、 この恋、実るかフラれるかは即日決まるところやで。 零(ぜろ)には黙っていてもらって、うちの口から全部伝えた。 覚悟君をもの扱いしたことを。 零(ぜろ)をもの扱いしたことを。 それで。 「ごめんなさい」 頭を下げて、謝った。 そんでそっから、さらに調子のいいことをぬかすんや。 ホンマ、最低やな。 「もし、覚悟君が許してくれるなら… そのうえで、一緒にうちらと戦ってくれるなら…お願いしたいんや」 これ以上は何も言わない。 いくら飾り立てたって、結局全部うちの都合の話やから。 というか、覚悟君の目を見てると、どんな言葉もかすんじゃう気がするわ。 すっごく澄んでるんよ、透明なんよ。 素直な気持ちだけで話すしかあれへんねん。 それから少しして、覚悟君から返ってきた返事は。 「忠誠無くして同じ禄(ろく)を食むことなどできませぬ」 「…そっか」 「ですから、一介の食客としてご協力申し上げたく思います」 「え…?」 「零(ぜろ)と共に日本へ帰ることだけが望みでありますれば」 この言葉を要約すると… 零(ぜろ)のそばから離されさえしなければ手伝ってもいいよ、別にお給料もいらないし。 でも、ご飯と住む場所お願いね。 …あかん、我ながらミもフタもなさすぎや。 でも、これって、現実的な範囲で最大限の協力やんか。 「ごめんな、零(ぜろ)は管理局の管理になってもーたから…」 「無理もありませぬ。 それよりむしろ、あなたが手元に留めおいてくださったことを感謝せねば」 「零(ぜろ)と話せるの今のところ、うちだけやしなー。 リィンと同じ扱いなんよ」 「零(ぜろ)は今?」 「うちでお留守番の守り神様や。 90キロは乙女の細腕にはキツイて」 覚悟君にしてみても、零(ぜろ)と離れないためには管理局に協力するしかないねんな。 考えてみれば、最初っから人質をとったような取引やなー。 でも多分、覚悟君のことだから、納得いかなければ零(ぜろ)を取り返して逃げるやろ。 管理局員の責任としてそれを許すわけにはいかへん。 ひっどい話や思わんか? だからこそのお願いや。 約束は絶対に守る。 「うん…ありがとな。 家とかは、うちが責任もってどうにかするわ。 生活費も出す…必要なら、お金たかってもええよ。 最大限の身の軽さは約束するて、管理局に縛られんように」 「お手数をおかけして、申し訳ありません」 「ちょっ、謝るんはうちの方やて! もー覚悟君と話してると恐縮してまうわー それにタメ口でええよ、管理局入りしないんなら上下関係無いやろ」 覚悟君、少し迷ってから、首を縦にふってくれた。 「…了解、これよりは友人として扱う」 「ええ子や」 そうそう、お姉さんの言うことは、素直に聞くもんやで。 第一、十三歳のくせに折り目正しすぎやて… 十五歳で自分の派閥作ろうとしてるうちが言うのもアレやけど。 大人になるって、ホンマ、イヤやわ。 その後は、覚悟君をうちの家に連れてきて、 なのはちゃん、フェイトちゃんも一緒にお話することにした。 もちろん、零(ぜろ)も一緒や。 そのためのうちの部屋や。 前から話してて、明らかに食い違ってるのがわかる部分があったから。 「それじゃあ、覚悟君のいた日本は…」 「二十一世紀初頭の大災害にて全世界もろとも壊滅状態」 「…違うね。 わたしとはやてちゃんの日本は、今日も平和だよ?」 どうも、考えている以上に根が深い問題らしいわ。 管理局に知られている第九十七管理外世界…つまり、うちらのいた地球と、 覚悟君のいた地球は、また別の世界ちうことになる。 そんな話、聞いたことないて。 どないしたらええやろ? さすがに覚悟君の表情も暗くなった。 「鬼が解き放たれている…早く帰らねば」 「…鬼?」 「現人鬼(あらひとおに)、散(はらら)。 強化外骨格を得ると同時に、やつは腐り果てた。 人など守るに値せぬと…討たねばならぬ」 みんな、何も言えなくなった。 覚悟君のひどいケガ、その散(はらら)という人にやられたことは聞いてた。 シャマルも覚悟君のうわごとを何度か聞いてたらしい。 だけど少しして、なのはちゃんが、突拍子もないことを言い出した。 「好きだったのかな、その人」 「何故?」 「悲しそうな顔したよ、覚悟くん」 覚悟君の表情がこわばったのを、うちは確かに見た。 『なんという感受性…覚悟の裏腹の痛みを見抜くとは』 零(ぜろ)が関心したように息を漏らしてる(?)… ここで聞こえているのは、覚悟君と、うちだけなんやけど。 「余計なことを言うな、零(ぜろ)」 覚悟君が声を荒げるの、初めて見たわ。 …や、それでも、授業中のおしゃべりを注意する先生レベル、なんやけどね。 心を乱したのを恥ずかしい思うたんかな、覚悟君、ちょっとだけしおしおとして座り直しとる。 「父殺しを、兄とは思わぬ…気遣い無用」 「………」 覚悟君、それ、もっとヘビーやで。 つまり、散(はらら)さんは覚悟君のお兄ちゃんで、 覚悟君は、実のお兄ちゃんにお父さんを殺された、いうことやんか。 なのはちゃんも、途方に暮れた顔になってもうた。 仲直り、できるうちにしたほうがいいよ。 そう言いたかったんやね。 でも父殺しって…無茶や。 もう、言葉が見つからへん。 みんな、お通夜みたいにうつむいてる。 そのまま、永遠に続くか思うたわ。 「少し、身体をほぐそうか」 高町なのははそう言って、おれを表に連れ出した。 八神はやてに、零(ぜろ)をわざわざトランクに詰めさせて。 連れてこられたのは時空管理局が訓練施設。 立体映像を具現化させ、実物の廃墟そのままの戦闘領域を再現。 まさに、魔法の産物なり。 そして、ここに来たならば、やることはひとつであろう。 これより同志となるならば当然ということか。 「覚悟くんの強さ、わたし、知りたいな」 彼女は不敵に微笑み、胸元の宝玉を天に掲げた。 轟 心 招 来 レイジングハート セットアップ 白き聖闘衣 着装確認。 あれは高町なのはが超鋼(はがね)なり! 「来なよ…零(ぜろ)さんも一緒に」 「爆芯靴のみ着装にてつかまつる!」 知っているのだ、Sランク魔導師に管理局からの制限あり! 強化外骨格がロストロギアに相当するなれば 全身着装では同じ土俵にあらず。 トランクより射出されし零(ぜろ)の脚部、着装! 覚 悟 完 了 「当方に戦闘の用意あり」 「どこを殴ってもいいよ。 顔も、お腹も。 そのかわり、わたしも容赦しないから」 「当演習の勝利条件は?」 「お互い納得いくまで!」 「了解!」 …結論から言おう。 この高町なのは、確かに実戦における先達なり! 距離を詰めさせぬ戦いに習熟しており 障害物の間隙より狙い来る狙撃は精妙の域。 直撃すれば一撃にて戦闘不能は確実! その威力打撃系なれば、零式鉄球が異物防御、まるで意味をなさず! されど零式防衛術は必勝すべき拳なり。 壁を走りて跳びて、想定される狙点へと先回って打ち込むは、 「零式積極重爆蹴(ぜろしき せっきょく じゅうばくしゅう)!!」 「フラッシュ・インパクト!!」 …読まれていた! 蹴りに蹴りをぶつけられ、両者反動にて距離拡大! 長き距離は全面的に高町なのはの味方なり。 攻撃が届かぬということは無限大の装甲を纏われるも同じ。 レイジングハート砲発射態勢確認。 このまま狙い撃つつもりならば。 「ディバイン・バスター!」 「爆芯!」 推進剤噴射にて飛び上がる。 打ち下ろされし光柱すれすれ三寸わずか! 高町なのはの直下より地を蹴りて肉薄し、水月へ直突撃(じきづき)極めるなり。 気づいたところでもう遅い。 砲口向けるその動作、まとめて威力として返す! 「因果!」 直撃せり。 高町なのは、吹き飛びて廃墟に激突。 白き聖闘衣の上一枚、はじけて消えたり。 なるほど、こうして常人ならば死ぬ威力に耐えうるものか。 だが、聞かねばならぬ。 彼女の元へ近づきて、その身を起こす。 「けほっ…強いね、覚悟くん」 「なぜ、高空より狙い撃たぬ」 「えっ?」 「当方の爆芯にて到達不可能な高空にて狙撃すれば あなたの完封勝利であった」 「それは、覚悟くんの方がよくわかってると思うけどな。 どんなときも、勝てばいいってものじゃないよ」 「………」 高空より狙い撃ちて砲の角度過(あやま)てば 廃墟へ直撃、崩落せしめんこと必定。 もし逃げ遅れた人々、中にて肩を寄せ合いふるえておれば… これは仮想現実なり! なればこそ最悪の可能性想定せし動きをとらねばならぬ! 「覚悟くんだって、建物壊して視界ふさげばよかったのに、しなかったよね?」 「…もう一戦、よろしいか」 「次は勝つよ」 その勝利宣言に嘘は無し。 二分後きっかり、わが五体、光芒に包まれたり。 勝率が五分と五分にて拮抗した頃、 気がつけば暮れなずむ夕日を共に眺めていた。 「ちょっとは、すっきりした?」 出し抜けに声をかけてきた高町なのはは、まだ止まらぬ鼻血をぬぐっている。 その言葉に反射的にうなずき…そして、恥じる。 わが心中に立ち込めたる暗雲振り払うべく、この女性は計らってくれたのだ。 「鬱憤は溜めちゃダメだよ。 毒になって、もくもく吐き出しちゃうんだから」 「おれは未熟だ…」 「そんなことないよ。 自分の力でどうしようもないことがあれば、当たり前だよ」 「それでは駄目なのだ。 零式は己をこそ殺す格闘技なれば」 「おのれを、殺す?」 「心に愛憎あらば敵につけ入られよう。 そうでなくとも、いつか己自身を鬼へと墜とすことになる」 「その弱さも含めて人間だよ、覚悟くんも。 大切なのは、間違った自分にダメって言える気持ち。 心がひとりぼっちだと、どんどんそれが見えなくなっていくんだよ」 ふと思い出す、空港火災を。 あのとき、限界を超えてわき上がった闘志は おれの後ろにいた娘とその父の心に触れて初めて知ったもの。 一人で戦っていると思ったら大間違い、か。 ならばこの出会い、感謝すべき運命(さだめ)であろう。 「…友達に、なろう?」 かざりものの言葉は不要。 ただ伸ばされたその手をとるだけでよい。 おれは、おれのやり方で友情を証明しよう。 戦いしか、能なき男なれば。 向こうから、八神はやてとフェイト・テスタロッサ・ハラウオンのやってくる姿が見えた。 前へ 目次へ 次へ
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魔王少女リリカルなのはPARANOIA 全てをなのはさんに管理された管理局六課を舞台にしたRPG。 全てを完全ななのはさんによって完全に管理された完全な世界で、完全な局員は完全に幸福に暮らしている。 但し、なのはさんは狂っている。 完全なこの世界では局員は常に幸福であり、逆説的に幸福でない局員は完全ではない。完全なるなのはさんは完全ではないものを排除し六課を完全に保つ。即ち、なのはさんが完全でないと判断したものはその場で消される。 完全なるなのはさんは常に正しい。なのはさんの答えに疑問を挟むものは秩序を乱すものとして処刑される。 局員にはInfraRed(名無し)からUltraVioret(大切なお友達)までのクリアランスが設定されている。それぞれに権限があり、越権行為は反逆の証拠として処分対象である。例えば、なのはさんが体重計に乗った時の情報はUV権限がなければ知ることができない。 あなたは反逆分子を処分する「ナンバーズ」である。ここでいう反逆分子とはなのはさんを侮辱し秩序を乱そうとするもの、そして秘密組織(なのはさんによって認められていない存在は反逆である)、ミュータント(遺伝子的な男は処分対象)を言う。 ところであなたは(誰にも秘密だが)実はミュータントで、なおかつ秘密組織の一員である。 あなたは誰にも正体を知られずに任務を遂行しなければならない。もし知られた場合は Zap!Zap!Zap! 次のクローンはきっとうまくやってくれることでしょう。 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
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妄想戦士リリカル・ヤマモト 第一話「嗚呼! 魔法少女は今何処!?」 どこにでもある普通の高校にその“最高に普通じゃない男”はいた。 人は彼をこう呼ぶ萌えの申し子、妄想戦士と。 「魔法少女に会いてええええええええ!!!!!!」 ある少年が学校の屋上で空に向かって喉が張り裂けんばかりに叫ぶ。 その様子をメガネを掛けた同級生の少年が呆れた様子で眺めていた、彼にとってはの光景は日常的なものだったので特に狼狽することなど無かったのだ。 「またいつもの発作か? 山本」 「松下ああああ!! てめえは魔法少女に会いたくねえのか!?」 先ほど叫んでいた少年の名は山本一番星。萌えの探求者にして妄想戦士ヤマモトと呼ばれる男。 そして彼に呆れているこのメガネを掛けた少年は山本の下僕…いや違った同級生にしてなんというか微妙な男、山下悟郎である。 「おい! 誰が下僕だ! っていうか微妙って言うな!!」 「おい松下、何言ってんだ? おめえは微妙だろうが! そんな事より魔法少女に会う方が大事だ!!」 「…やっぱ微妙なのか……それより魔法少女なんて現実にはいないだろうが」 「ぎゃ~はっはっはっは~!! 甘いぞ松下、俺がなんの準備も無しに話を切り出すと思っていたのか!?」 その松下の言葉に山本は不敵な笑みを見せながら高らかに笑う、そして眼下の校庭を指差す。 「アレを見ろ!」 「なっ! あれは一体?」 山本の指差した校庭には奇怪な模様、いわゆる魔法陣と呼ばれるものが描かれていた。 「これからあれを使って魔法少女に会う!!」 「はあ!? そんな事できる訳ねえだろ!?」 山本の唐突な電波的発言に松下は思わず突っ込む、だが松下の突っ込みに山本は鉄拳で答えた。 「こんの馬鹿野郎おおおおおお!!!!」 「あべしいいい!!」 山本の鉄拳に松下は吹き飛び屋上のフェンスにぶつかって鼻血を激しく撒き散らす。 その松下に山本が凄まじい怒気を込めた眼光と叱責を飛ばす。 「出来る、出来ないの問題じゃねえ!! やるか、やらねえかの問題なんだよこのメガネ坊やがああああ!!!」 山本はそう叫ぶと松下の頭を掴んで無理矢理に校庭に引きずって行った。 「ではこれより魔法少女と会う為の儀式を行う」 そう言う山本と共に校庭の魔法陣の中心に立つのは先の山本と松下。 そしてメガネを掛け妙な法衣らしき服(背中に“田村ひより”と書かれている byらき☆すた)を着た男と長髪に学ランのポケットにフィギュアを入れた男がいた。 メガネと法衣の男は南雲鏡二。めがねっ娘教団の教祖にしてこの世の全てのめがねっ娘を愛する戦士(変態)である。 学ランのポケットにフィギュアを入れている(服の下にも大量に仕込んでいる)のは男は渡辺流星。フィギュアをこよなく愛し人間に興味の無い(つまり完全に狂っている)孤高のロマンチストである。 「ええ山本殿、私も早くめがね魔法少女に会いたくてしかたがありませんよ」 「俺は早くフィギュア魔法少女に会いてえぜ」 「…もう、どうにでもしてくれ」 さっそく南雲と渡辺の狂った発言が飛び交い松下はこの狂人の宴からはもう逃げられないと諦めていた。 「よ~しお前ら、では儀式を始めるぞ、俺の言う呪文に続けろ。リリカルマジカルメカリルウィッシュ!」 「「「リリカルマジカルメカリルウィッシュ」」」 4人が言葉を放つと共に凄まじい閃光が周囲に満ち、次の瞬間には4人の姿が消えていた。 砂だらけの世界で二つの影が交錯する。一方は鎌のような得物を持った金髪の少女、もう一方は剣を振るう桜色の髪の女性。 少女の名はフェイト・テスタロッサ、女性の名はシグナム。後に闇の書事件と呼ばれる事件の渦中においてぶつかり合う二人の戦士の姿であった、だがそこに場違いな声が響く。 「おい見ろよ、あれが魔法少女か!?」 「マジかよ……本当にいるのか…」 「しかし、めがねっ娘ではありませんぞ山本殿」 「っていうか人間には興味無ええええ!!!」 それは先の魔法陣でこの世界にやってきた山本達であった。 「あれは一体?」 「民間人の人?」 戦闘中そはいえフェイトとシグナムの動きが止まる、突然民間人らしき人間が現われたのだから無理も無い事だった。 そして驚愕する二人の下に学ランの男、山本が悠々と近づいてきた。 「あ、あの…ここは危ないですから民間人の方は早く別の空間に転移を…」 「そこのお嬢ちゃん……君が魔法少女かい?」 「へっ?」 フェイトの言葉を切って山本が口を開く、戦いを邪魔されたシグナムは怒りを感じて山本の肩を掴み割って入った。 「おい貴様! 今私はこの者と戦って…」 だがシグナムがセリフを言い終わる事は無かった。 「じゃかああしゃああボケ!!! 今は女戦士には用は無いんじゃああああ!!!! ヤマモトドリルパアアアアンチ!!!!!!」 「ぐわあああっ!」 山本が高回転するコークスクリューパンチをシグナムに見舞い吹き飛ばす。相手が女でも萌えの追及の邪魔になるなら平気で攻撃する、山本とはそういう男である。 「まったく邪魔しやがって……さあ嬢ちゃん、君が魔法少女なのか? そうなのか!?」 山本はシグナムを殴り飛ばすと目の前のフェイトの型を掴みガクンガクン揺らして問いただす。 もちろんだがフェイトは怯えまくってる、強敵であるシグナムを一撃で倒した見知らぬ男性が目を血走らせて詰め寄ったらそりゃあ9歳の少女には恐いだろう。 「あ、あ、あの。魔法を使う少女というなら…たぶんそうだと思います」 フェイトは怯えながらも涙目でなんとか答える、というか言わなかったら何か危険だと生物的な直感から言わざるをえなかった。 その答えを聞き山本は突然ブルブル震えだす。 「よっしゃああああああああ!!!!! 成功だああああああ!!!」 山本は手を高く突き上げて喜ぶ、そしてフェイトを指差して訳のわからない事を言ってまくし立て始めた。 「だがしかし!! その服装では魔法少女的じゃあねえ!! まずはフリフリの可愛らしいファンシーな服に替えろ!! そしてステッキをもっと魔法少女的なデザインに変更!! さらにそれっぽい呪文を言え!!! そうすれば君は完璧な魔法少女だ!!!!」 山本の叫びに南雲と渡辺も加わる。 「君、是非このめがねを掛けないか!? いや、掛けてくれ頼む!! この通りだ!!!」 懐からめがねを出しながら土下座してフェイトにめがねをかけてくれと頼む南雲。 「おいてめえ! フィギュア魔法少女はいねえのか!? おいどうなんだ!!!!」 完全に正気を逸した、狂った事を言っている渡辺。 その3人の鬼気迫る様子にフェイトは今にも泣き出しそうな顔で怯える。さすがにそれを見かねた松下がそこに割って入った。 「おいお前ら落ち着けよ……恐がってるだろうが」 松下は鼻息を荒くしている3人の前に立ってフェイトを庇う、フェイトは山本達の迫力に怯えて思わず目の前の松下の服の袖を掴んだ。 「あ、あの。ありがとうございます」 涙目、上目づかいで礼を言うフェイトに思わず松下はキュンとなって“裏松下”を発動しそうになった。 その様子に山本がキレて松下に掴みかかった。 「てめえ!! 勝手に魔法少女とフラグ立ててんじゃねえ!! このハタ坊がああ!!」 「何言ってんだお前は……普通に恐がってんだろうが」 その4人に先ほど吹き飛ばされたシグナムが踊りかかってきた。 「隙だらけだぞテスタロッサ!!!」 飛び掛るシグナムにフェイトはすぐさま戦闘態勢に移る。自身のデバイス、バルディッシュを振りかぶってシグナムの剣閃を受け止めた。 しかしその刃の交錯はごり押しの力で押し切ったシグナムに軍配が上がりフェイトは後方に大きく吹き飛ばされる。 「きゃああっ!」 「大丈夫か!?」 松下が吹き飛ばされたフェイトに駆け寄る。 「だ、大丈夫です…」 「………」 フェイトは心配して駆け寄った松下に声を返す、だが松下は固まって何も言わない顔も何故か真っ赤だった。 「どうしたんですか? って、きゃっ!?」 吹き飛ばされたフェイトは腰のスカートと前垂れ部分がめくれて食い込んだ股ぐらが丸見えだったのだ。 フェイトは思わず悲鳴を上げてスカートで慌てて隠し、松下を恨めしそうに涙目で睨んだ。 「み、見ないでください」 その時、松下の後方からシグナムが追撃の斬撃を見舞った。だがその攻撃は巨大な黒い腕に掴まれた。 「何っ!?」 松下の背後に鎖で封印された巨大な門が現われ、その門を破って褐色の肌を持つ筋肉質な松下が現われた。 それこそが萌を感じたときに現われる松下の隠された本性“裏松下”である(別名スタンド)。 「“恥らう美少女”萌えパアアアアアアアンチ!!!!!!」 「ぐわああああ!!!」 裏松下の攻撃を受けてシグナムは地平線の彼方に吹き飛ばされた。 その様子を見ていた山本は再び松下に食って掛かる。 「松下!! てめえ美少女の萌えシーンを独り占めた~良い度胸じゃねえか!!!」 「何だよ…魔法少女を助けたんだから少しは感謝しろよ…」 「うるせえええ!! 羨ましいんだよこんちきしょおおお!!」 その様子をフェイトは見て一人呟く。 「え~っと…あなた達は一体…」 「俺達か? 俺達は妄想戦士だ!!!!!」 この日妄想戦士が魔法少女の世界に下り立った。 続く。 目次へ 次へ