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【レイジングハートエクセリオン】 ルイズに支給された。 現在の所有者はルイズ。 【レリック】 ハドラーに支給された。 現在の所有者はハドラー。 ロストロギアの一つ。 赤い宝石のような外見で、凄まじい魔力を内包している。 原作では、リンカーコアと融合させ死者ですら復活させるエネルギーを見せた。 外部からの大規模魔力で爆発する危険性がある。 【ジュエルシード】 カオスヒーローに支給された。 現在の所有者はカオスヒーロー。 ロストロギアの一つ。 手にした者に幸運と望みを叶える力を与える。 などという設定があるが、本編中では一度も望みを叶えたことなどなかった。 【バルディッシュ・アサルト@リリカルなのはシリーズ】 ティアナ・ランスターに支給された。 現在の所有者はキャスター(メディア)。 フェイトが使用するインテリジェントデバイス。 通称「閃光の戦斧」。シグナムとの戦闘で中破したバルディッシュを修理し 更にバルディッシュの要望でリボルバー型のベルカ式カートリッジシステム『CVK792-R』を搭載して完成したフェイトの新デバイス。 即座に実行する寡黙な性格らしい。 【レヴァンティン】 博麗霊夢に支給された。 現在の所有者は博麗霊夢。 シグナムが使用しているアームドデバイス(武器)。 「パンツ赤いッス!」などの用語を連発するどっかの奴とは違う奴です。 【デュランダル】 後方のアックアに支給された。 現在の所有者は後方のアックア。 クロノ・ハラオウンの使うストレージデバイス。正式名称「氷結の杖デュランダル」。 A s当時の最新技術で作られたデバイスで、闇の書に対する切り札。 氷結魔法に特化しており、極大氷結魔法「エターナルコフィン」は海一面が凍りつくほど。 【マッハキャリバー&リボルバーナックル(右手用)】 ニーギ・ゴージャスブルーに支給された。 現在の所有者はニーギ・ゴージャスブルー。 スバル・ナカジマのデバイス。 ローラーブーツ型デバイスであるマッハキャリバーがリボルバーナックルの展開、収納、動作を制御している。 普段は青いクリスタルのネックレスとなっている。 【S2U】 タバサに支給された。 現在の所有者はタバサ。 ストレージ・デバイス。 人工知能を搭載していない分、処理速度は速い。 役目としてはあらかじめ魔法を詰め込んでおく記憶媒体。 魔法の発動を術者が決定しなければならないが、術者が優れていれば高速確実に魔法を発動できる。 ただし使いこなしても性能以上の力を引き出せる事は無い。 使いこなすのはインテリジェント・デバイスより簡単なのだが、 基礎的な解説をしてもらえない為、別世界の術者には入り口が狭いようだ。
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地獄島。それは世界的テロリスト『Dr.ヘル』の本拠地。そこでは今、最強の魔神『マジンカイザー』とDr.ヘルの最終決戦が行われていた。 あしゅら男爵の駆る最強の機械獣『地獄王ゴードン』を討ち、そのまま最奥まで踏み込むマジンカイザー。その衝撃でDr.ヘルが玉座までよたよたと後退し、座り込む。 そして今、マジンカイザーの搭乗者『兜甲児』がDr.ヘルの姿を見付け、マジンカイザーを降りて話をしているところである。 「底知れぬ力、卓越した勇気、類稀なる行動力……貴様には力がある。並外れた力だ。 その力を!人類愛や世界平和などという下らぬ物のために、何故使うのだ!」 「何!?」 「ワシは貴様の力が欲しい。どうだ?マジンカイザーとともにワシの片腕となり、思う存分暴れてみぬか? 全世界を、われらの物にしようではないk「断る!」何ぃ!?」 「貴様の仲間になるなんて、真っ平ゴメンだ! おじいちゃんが造ってくれたマジンカイザーを、悪魔なんかに絶対させないぜ!」 即答。この質問の答えなど、初めから決まっていた。 マジンカイザーには色々な人の思いが詰まっている。それをDr.ヘルのような悪党に利用させ、悪魔にしてしまうのは我慢できなかったのだ。 質問の答えを聞き、Dr.ヘルはゆっくりと肩を落として呟いた。 「そうか……やむを得ん、諦めよう……はあっ!」 その「諦める」とは、甲児を味方につけることを諦めたという意味なのだろうか。持っていた杖を鞭のように振るい、甲児へと攻撃を仕掛ける。 甲児は向かってくる鞭を手持ちのビームガンで撃ち落として難を逃れるが、そこで異変が起きた。 それまで立っていた床が跳ね橋のようにせり上がり、甲児を後ろへと転倒させた。 「Dr.ヘル!ああっ!?」 転倒した甲児はすぐに体勢を立て直し、Dr.ヘルにビームガンを向けるが、時すでに遅し。 先程の跳ね橋のような床の下から、一台のロケットが現れ、それがDr.ヘルを乗せて飛び立ってゆく。 爆発を続け、崩壊してゆく地獄島から、脱出しようというのだ。 「フフフフハハハ……また会おう、兜甲児よ! フハハハハハハ!」 「待て! 待ちやがれ!!」 甲児は諦めずにビームガンを構えるが、爆風によってバランスを崩して転ぶ。Dr.ヘルを追うことはもはや絶望的だ。 だが甲児は気付かなかっただろう。この瞬間、Dr.ヘルの脱出も絶望的になったことは。 周囲の爆発。それがDr.ヘルのロケットに誘爆するなどと、予想できた人間はこの場にはいない。ロケットのブースターが誘爆し、脱出不可能になるという事を。 「な、何だと!?」 そんなことは露知らず、甲児は脱出するためにマジンカイザーへと走った。 「ええい、くそっ!」 マジンカイザーのコクピットへと走り、乗り込んでキャノピーを閉じる。 直後、コクピットの位置に爆風が。後一瞬遅かったら間違いなく餌食になっていただろう。 ここにいる誰にも予想できなかった事はもういくつか存在する。 一つは、巨大な爆発に紛れて謎の光が現れたこと。それは小さな光だったが、マジンカイザーを飲み込むのには十分な大きさだった。 もう一つはマジンカイザーが動かなかったこと。これにより、なす術なく甲児とマジンカイザーが光に包まれた。 そして最後の一つは……その光が甲児を異世界へと飛ばしたことである。 これにより、後に『闇の書事件』と呼ばれる事件に甲児を関わらせることになるのだが、今の彼には知る由も無い。 魔法少女リリカルマジンガーK s 第一話『魔神再臨』 第97管理外世界『地球』。ここでの戦いもまた、佳境を迎えていた。 「助けなきゃ……私が、みんなを助けなきゃ……!」 ボロボロの杖を持った少女『高町なのは』が、そう言いながら前へと進む。左腕を押さえているが、怪我でもしているのだろうか。 彼女の周りには緑色の光が。まるでその場所で彼女を守るように輝いている。足元の陣から光が出ているようだ。 空には無数の閃光。舞っているのか、それとも戦っているのか、衝突しては離れていく。 こうなるまでの経緯を話そう。 なのははこの日、いつもと変わりのない生活をしていた。 学校へと通い、友人と談笑し、家で家族と過ごし、裁判を終えて会いにくる友人を待つ。いつも通りの生活。 だが、この日の晩に状況が一変した。 襲撃者『ヴィータ』が張った結界により、閉じ込められてしまったのだ。 その後、愛用のデバイス『レイジングハート』を手に応戦するも、一歩及ばずバリアジャケットを潰されてしまう。 なのははそのまま止めを刺されそうになるが……なのはの友人が、『フェイト・テスタロッサ』と『ユーノ・スクライア』、『アルフ』の3人が助けに現れ、どうにかヴィータを捕らえた。 そしてフェイトが目的を聞き出そうとするが、その前にヴィータの仲間『シグナム』と『ザフィーラ』が現れ、ヴィータを捕らえていたバインドを解除。 そのままシグナムら『ヴォルケンリッター』との3対3の戦闘になり、今に至るというわけだ。 『Master.Shooting Mode,Acceleration.』 半壊状態のレイジングハートが、声とともに光の翼を広げる。比喩表現ではなく、杖から翼がはえたのだ。 突然の事に驚くなのは。いったい何をするつもりなのだろうか。 「レイジングハート……?」 『撃ってください。スターライトブレイカーを』 スターライトブレイカー。それは、なのはの持つ魔法の中で最大の威力を誇る砲撃魔法。 チャージの時間が大きな隙となるものの、それを補って余りある破壊力、そして今の状況で必要な『結界破壊』の能力を持つ。現状の打開にはもってこいの魔法だ。 だが、その破壊力故に負荷が大きく、今の状態で撃ったらそれこそ全壊してもおかしくない。 「そんな……無理だよ、そんな状態じゃ!あんな負担のかかる魔法、レイジングハートが壊れちゃうよ……!」 『撃てます』 それを知っているなのはは当然止めようとするが、やめる気配はない。それどころか自信を持っての「撃てる」発言。 『私はあなたを信じています。だから私を信じてください』 レイジングハートが信じてくれている。壊れる危険性すら顧みず、なのはを信じてスターライトブレイカーの発射を促す。 その様子を見たなのはが目に涙を浮かべ、目を瞑り、そして……構えた。 「レイジングハートが私を信じてくれるなら……私も信じるよ」 なのはが構えると同時に足元の魔法陣が消え、代わりに正面に大きな円形の魔法陣。 そして今も戦っている仲間に念話を送った。 『フェイトちゃん、ユーノ君、アルフさん……私が結界を壊すから、タイミングを合わせて転送を!』 『なのは!』 『なのは……大丈夫なのかい?』 念話を聞き、それぞれが反応する。 言葉を返さず心配そうな表情をするフェイト、驚いて振り向くユーノ、問い返すアルフ。反応はそれぞれ違うが、なのはを心配しているという点では共通している。 それに対し、なのはは上空にレイジングハートを構えたまま答えた。 『大丈夫……スターライトブレイカーで撃ち抜くから!』 同時刻、この付近のビルの陰に、光とともにイレギュラーともいえる何かが現れた。 鋭角的なデザインをし、黒い両手両足を持ち、胸に赤い翼のような何かがついている。 見る人が見ればこのような感想を持つだろう。「人間サイズのマジンカイザーだ」と。 そして、マジンカイザーのような何か(便宜上『マジンカイザー』とさせていただく)はそのまま立ち上がると、戦場へと歩いていった。胸に『魔』の文字を宿して。 「レイジングハート、カウントを!」 『All right.』 レイジングハートがカウントを始めると同時に、魔法陣の前に桜色の魔力球が形作られる。 『Count 9,8,7,6』 カウントが進むとともに、魔力球もその質量を増してゆく。 ヴォルケンリッター達もそれに気付き、阻止しに向かうが、フェイト達がそれを許さない。 結界を破って転送さえすれば勝ち。ならば時間を稼ぐ必要がある。 それが分かっているからこそ、彼女らはなのはの邪魔をさせないために食い止める。 『3,3,3,3....』 カウントが3で止まる。やはり限界だったのだろうか。声もまるで故障寸前のオモチャだ。 さすがに心配になったのか、なのはが声をかけた。 「レイジングハート……大丈夫?」 『No problem. Count 3,』 なのはの声に反応したのか、レイジングハートが多少持ち直し、カウントを再開する。 『2,1...』 カウント終了も近い。それと同時に撃てるよう、レイジングハートを振りかぶる。 そしていざ放とうというとき、それは起こった。その起こった出来事により、なのはの体制が崩れる。 「なの……は……?」 フェイトは自身の目が信じられないような目でそれを見ていた。 ……それも当然だろう。何せ、なのはの胸から腕 が 生 え て い た の だ か ら 。 血などの類が全く出ていないのが逆に不気味である。 そして、その腕の持ち主であるヴォルケンリッターの一員『シャマル』はというと、遠くのビルからその様子を見ていた。 彼女の目の前には謎の空間の入り口のようなもの。これがシャマルの得意とする魔法『旅の鏡』である。 「しまった、外しちゃった……」 口ぶりからすると、どうやら狙いがずれていたようだ。 旅の鏡から腕を引き抜き、改めて差し込む。それと同時になのはの体から光る何かが。 この光るものこそが、魔法を使うための体内器官『リンカーコア』。それが今、体外に出てしまっているのだ。 「なのは!」 何か分からないがこれはまずい。そう思ったフェイトがなのはを助けるべく、目一杯の速度で飛ぶ。 だが、そうはさせまいとシグナムがフェイトの進路に立ちはだかり、足止めする側とされる側が逆転することになった。 同刻、マジンカイザーはただ前へ、前へと歩いていた。 近くから聞こえる戦闘音に導かれているのか、しっかりと、音の方向を目指して。 歩き、前へと進み、そして視界に何かを確認。その方向へと顔を向け―――― 『Rust tornado.』 その何か―実はそれはシャマルなのだが―へと向けて、数本の竜巻を吐き出した。 「リンカーコア、捕獲……蒐集開始!」 『蒐集』 シャマルの目の前にある開かれた本。そのページの白紙の部分が、シャマルの声とともに大量の文字で埋め尽くされる。 文字が2ページ分埋められると、ページがひとりでに捲られ、次のページにもまた文字が書き込まれてゆく。 そして本の文字数の増加に反比例してなのはの魔力が削られ、リンカーコアが縮んでいった。 ……もうお分かりだろう。なのはの魔力を奪い、それが本のページへと変わっていったのだ。 魔力を奪われて倒れそうになるが、それでも踏みとどまってスターライトブレイカーを放とうと振りかぶった。 『Rust tornado.』 「えっ!?」 異常発生。デバイスのような声とともに、数本の竜巻が唸りをあげて吹き荒れる。 驚きの声を上げ、振り向くシャマル。そのせいでなのは以外の全員の注意が竜巻の方へと向く。 シャマルの眼前には竜巻。蒐集を中断してかわそうとしたが……間に合わない。どう動いても直撃コース。 直撃する。誰もがそう思ったが、そうはならなかった。ザフィーラが間一髪シャマルの前に躍り出て、防御魔法で竜巻――『ルストトルネード』を防いだ。 「ク……大丈夫か、シャマル?」 「え、ええ。ありがとうザフィーラ」 シャマルを守った後、マジンカイザーと対峙するザフィーラ。その後ろでシャマルは思案する。 (あの人(?)……さっきまでこの結界の中にいなかったはず……なのにどうしてここに?) 「ス、スターライト……!」 蚊の鳴くような弱弱しい声。それがここにいる全員に今の状況を思い出させた。 唯一マジンカイザーに注意を向けなかった人物、なのはがスターライトブレイカーを放つべく振りかぶっている。 そう、ヴォルケンリッターはなのはの魔力を奪うため、そしてフェイト達はなのはを助けるためにここにいる。 これを止める必要がある。ヴィータがそう思って動こうとするが、時すでに遅し。 「ブレイカァァァーーーーー!!」 閃光が夜空を駆け抜ける。そして天へと昇り、ヴィータが張っていた結界をぶち抜いた。 気付けば胸から出ていたシャマルの腕も無い。先ほどのルストトルネードの時点で既に蒐集は中断されていた。 そのままなのははレイジングハートを落とし、意識を手放した。 『結界が抜かれた……離れるぞ!』 『心得た』 先ほどのスターライトブレイカーが結界を破ったことに気付き、すぐに念話で指示を出すシグナム。そしてすぐにザフィーラが承知した。 だがシャマルは何か気にかかっているようだ。そしてその気にかかる事を念話で話す。 『シグナム、あの黒い人はどうするの?』 『放っておけ。こちらに仕掛けてきたという事は、おそらく管理局側だろう。いちいち相手にしている場合ではない』 『……分かったわ。一旦散って、いつもの場所でまた集合!』 シャマルの気にかかるもの、それは言うまでもなくマジンカイザーの存在だ。 蒐集を始める寸前まで結界内にいなかったはずの存在。シャマルでなくとも気にはなるかもしれない。 だがシグナムはそれを切って捨てた。管理局側だろうという一言で。 そしてシャマルも納得したのか、すぐに他の3人とは別々の方向へと転移していった。 「ユーノ、なのはをお願い」 フェイトはそう言うと、飛行魔法でマジンカイザーの前まで飛んで行った。 突然現れ、シャマルへと問答無用で攻撃を仕掛けた相手。その正体と目的を聞きだす必要がある。そう考えて近づいていったのだ。 ちなみに、万一戦闘になったときのために結界を改めて張ってある。先ほどまで張られていたものとは違い、管理局側からも内部の様子が見えるようになっている。 そしてマジンカイザーの前へとたどり着くと、型通りの質問を投げかけた。 「時空管理局嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサです。名前と出身世界、目的を教えてください」 ………………………… 沈黙。何一つ言葉を発しない。何を考えているのかフェイトも図りかねている。 このまま沈黙が続くのかと思ったが……次の瞬間、最悪の形で崩れた。 『Photon beam.』 デバイスらしき電子音とともに、目と思われる部位からの光線。おそらく魔力攻撃だろう。 間一髪かわし、改めて目の前の存在へと目を向ける。腕を前に出し、今にも攻撃をしてきそうだ。 この瞬間、フェイトの意志は目の前の存在を敵として認識。バルディッシュを構えた。 フェイトは知らない。このマジンカイザーがデバイスとバリアジャケットを装備した甲児だということを。 フェイトは知らない。転移のショックで甲児が気絶していることを。 フェイトは知らない。現在起動しているマジンカイザーのモード『魔』は、気絶した装着者に代わっての自立稼動モードであることを。 目次へ 次へ
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スレ住人の皆様 遊戯王系単発SS クロス元:遊戯王 294氏 無題(仮) 294氏 一発ネタ(仮) 301氏 1発ネタ 遊戯vsなのは 294氏 第?話 正義の味方?参上 反目のスバル氏 リリカル遊戯王GX番外編 「最強! 華麗! 究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)~前編~」 反目のスバル氏 リリカル遊戯王GX番外編 「最強! 華麗! 究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)~後編~」 反目のスバル氏 無題(仮) エラッタ氏 無題(仮) 三十七代目スレ403氏 キャロが千年リングを見つけたそうです TOPページへ このページの先頭へ
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魔法忍者リリカル鴉 第二話「八神家」 はやての家に厄介になる事が決まった日から、俺の新しい、そして今までとは全く違う生活が始まった。 朝 日の出と共に起き出て服を着替え、空き部屋を使用して鍛練を行う。忍たるもの、肉体を常に鍛え、如何なる事態にも備えておく必要がある。 鍛練を終えた後はやての寝室へ向かい、寝ているはやてを起こすのが俺の日課だ。 「はやて起きろ。朝だぞ」 「う…うーん。あ~、おはよーさんや、ゴウ」 「ああ、おはよう」 その後ははやてを抱き抱え階段を降りていき、一階の車イスに乗せる。 いつも不思議に思うのは、抱き抱えた時にはやてが顔を赤くする事だ。 最初は熱かとも思ったがそうではないらしい。 はやてが「お姫様抱っこや…」と言っていたが、何の事なのだろう? 朝食ははやてと共にに作り、はやてと共に食べるのがこの家の決まりだ。 はやての作る料理は本当に美味く、俺は食卓に付く度に舌鼓を打つ。 一度はやてに、「将来はいい嫁さんになるな」と言ったら、また真っ赤になった。赤くなりやすいのだろうか? 昼 家事と昼食を終えた俺達は、ゆったりとした休憩時間を取る。はやては本を読んだり、俺はテレビを見たりだ。 この家に来てすぐの頃は、現代の文明というものに驚いてばかりだった。電灯に光が点ればギクリとし、水道から水が出れば目を点にしたものだ。 今見ているテレビも同様で、というよりこれには一番嫌な記憶がある。 (以下回想) 「はやて、あの四角いものは何だ?」 「あれ?あれはテレビや」 「何だそれは?」 「えーと、説明するより実践した方が早いわな」 はやてはテーブル上の黒い板を手に取り、テレビに向ける。 ピッ 『次のニュースです。本日未明…』 「うおおっ?!」 俺はその光景を見た瞬間、思いっきりのけ反った。 「ど、どうしたんゴウ!?」 「こんな小さな箱の中に人が入っている!一体どうなっているのだ!?」 俺はテレビとやらをあちこち触ったり叩いたりした。 「一体どんな術なのだ、はやて?おい、はや…て?」 振り返るとそこには、口元を手で押さえて俯き、肩を震わせているはやてがいた。どう見ても笑っている。 「…何故笑う、はやて?」 「だ、だって…ププッ…タイムスリップした人がやるお約束……な、生で見てもーた……うぷぷぷ…」 どうやらツボに入ったらしく、しばらくはやては笑っていた。 理由は分からなかったが、あの時は少し苛ついた。 (回想終了) 夕方 はやての足の具合を診てもらう為、二人で病院に向かう。 担当医の石田という女医には、俺ははやての従兄弟という事で通している。最初は怪しまれたが、はやての説明もあり今では普通に接されている。 尚俺には名字がないので、飛鳥 剛と偽名を名乗っている。 「……という事で、はやてちゃんの足に現在変化はありませんが、我々としても全力を尽くして治療に当たります」 「分かった。そちらの方は引き続き頼む。」 「あっ、待って」 ある日いつもの様にはやての容態を聞いた後部屋から出ようとすると、石田医師から呼び止められた。 「何だ?」 「飛鳥さん、今ははやてちゃんと一緒に住んでいるのよね?」 「そうだが、それが何か?」 「……はやてちゃんの事、いろいろとお願いね」 「?」 「はやてちゃんはとても強い娘だわ。まだ十歳に満たない子供とは思えないくらいにね」 「………」 「でもね、そんな強い娘だからこそ心配なの。甘えたい年頃なのに、両親がいないから自分から甘えを断ってしまう。 頼れる人がいないから、自分一人で全て頑張ろうとしてしまう。 優し過ぎるから、他人の分の重責まで背負おうとしてしまう。 …そんな事を続けてたら、あの娘いつか潰れちゃうわ。あの娘には、支えてあげる人が、守ってあげる人が必要なの」 ゴウは黙って石田の話を聞いている。 「だから、はやてちゃんの力になってあげて。はやてちゃんを守ってあげて。それが出来るのは、今はあなただけなの」 「…無論だ。言われなくとも、あいつは俺が守る。俺はあいつの家族だからな。それより治療の方はよろしく頼むぞ」 ゴウはぶっきらぼうに、しかし穏やかな口振りで言い、部屋を出ていった。 「……愛想のない人ね」 石田は苦笑を浮かべて、ゴウの背中を見送った。 夜 病院から帰って来た俺達はいつも同様分担して夕飯を作り、二人でそれを食して後片付けをする。ここまでは何の事はない。 だがこの後俺には毎晩一つの戦いが待っている。それは―― ワシャワシャワシャ…… 「どうだ、はやて?」 「うん。気持ちええよ。ゴウは洗うの上手いなー。」 そう風呂である。 はやてを一人で風呂に入れるのは時間がかかって風邪を引く恐れがあるし、何かあった時一人では危険な為、俺が一緒に入るようにしているのだ。 気恥ずかしい気がしないでもないが、はやてはまだ八歳だ。意識し過ぎるのも変だろう。 だが、真の問題はこの先にある。 「ほな今度はゴウの番やな。洗ったげるから背中向けてや」 「い、いやいい。俺は一人で出来る」 「そんな遠慮せんと。ほら、ゴシゴシッと♪」 「待てはやて!そこは違うだろ!?」 「えー?聞こえんな~?」 「よせ、ヤメロ!アッー!」 毎晩これだ、たまったものじゃない。 ……何?羨ましいだと? なら一遍やられてみろ。大事な物を汚された気分になるから…… 風呂から上がった後は軽くくつろぎ、そしてはやてを寝室へ運ぶ。 普段ならこれで一日の仕事は終わるのだが、今日は少し様子が違った。 「よっと。大丈夫か、はやて?」 「うん、平気や。いつも運んでくれてありがとな、ゴウ」 「気にするな、俺の勤めだ」 はやてをベッドに下ろし、いつものやりとりをする二人。 「それじゃあな。ゆっくり休め」 「あっ…」 「? どうしたんだ?」 ゴウが部屋を出ようとすると、はやてが急にゴウの服の裾を掴んだ。 「えーとその…な?もう一つだけ、お願いしてもええ?」 「何だ?言ってみろ」 「えっと……私が眠るまででええから、手…握っててくれへん?」 顔をほんのりと赤め、上目遣いで見てくるはやて。 「構わないが……急にどうした?」 「それがな、自分でも何やよう分からんのやけど……出ていくゴウの背中見てたら無性に寂しくなって――このままゴウがいなくなってまうような気がしてきて……」 「怖くなった、と」 コクンと頷くはやて。 ゴウは手近にあったイスを引っ張ってベッドの近くに寄せて座り、はやての頭をくしゃくしゃと撫でた。 「心配するな、俺はいなくなったりしない。ここは俺の家でもあるしな。だから安心して眠れ。お前が望むなら、俺はそれを叶えてやる」 「……おおきにな」 嬉しそうに微笑み、はやては礼を言った。 一連の流れの後、俺達は少しの間談笑していたが、話疲れたのかはやては直に寝息を立て始めた。 俺はゆっくりと抜けだそうとしたが、聞こえてきたはやての寝言を聞いて、それを諦めた。 「お父さん……お母さん……いやや、行かんといて…」 悪夢を見てるらしく、 はやての顔を見ると目許に涙が浮かんでいた。 俺が手を強く握ってやると、表情が少し和らいだようだった。 (はやてちゃんの力になってあげて。それが出来るのはあなただけなの・・・) 俺は昼間石田から言われた事を思い出す。 (俺の手は、もう拭い切れないほど血で染まっている……だがこの手でお前の苦しみを減らしてやれるなら――はやて、俺はお前の側に居続けよう……) 俺はそう決意し、一晩中はやての傍らで手を握り続けた。 夜が明けた後、目覚めて俺が隣で手を握り続けた事に気付き、はやてがまた真っ赤になったのは言うまでもない。 六月三日 午後二十三時五十分 間もなくはやての誕生日となる。 聞いた所によると、この時代では誕生日に贈り物をするのが風習らしい。 金の問題は持っていた小判を古物商に売って、何を買ったらいいかは石田に助言をしてもらって解決した。 あまりゴテゴテしたものははやては好かないと聞いたので、水晶で出来たイルカの首飾りを買った。喜んでくれればいいのだが…… ゴウがあれこれ考えている内に、もう時計の長針と短針が間もなく重なろうとしていた。 あと三、二、一… ドックンッ! (っ!? 何だ今のは!?) 日付が変わった瞬間、ゴウの全身を言い様のない感覚が走り抜けた。 例えるなら、強い波動のような、圧倒的な気迫のような、今まで感じた事のないものだった。 そして同時にはやての部屋から聞こえてくる物音と奇妙な気配。ゴウは迷わず棚の奥にしまってあった忍道具から苦無を取りだし、はやての部屋へと向かった。 (気配は五つ……はやてを除いても四つか…ただの賊なら一瞬で仕留められる) ゴウは足音一つ立てずはやての部屋の前まで移動し、扉の前で判断を下した。 ドガッ! 注意をはやてから自分に向ける為、扉を蹴り破るゴウ。 部屋の中を見渡すとはやてが寝ているベッドの横に黒い服を着た四人の男女が立っていた。 そしてその集団の中の一人、ピンクの髪をポニーテールに纏めた女がゴウの姿を認め、手にした刀に手を添えて言う。 「貴様、何者だ!」 ゴウも逆手に苦無を構えたまま言い返す。 「それはこちらのセリフだ。人の家に断りもなく入ってきておいて、どの口でほざく」 「人の家?ああ失礼した。お前は主の父、いや、兄か?」 「血縁関係はない。だが俺はそいつの家族だ。 そんな事より答えろ、貴様らこそ何者だ。どうやって入った。」 今でこそ戦いとは縁のない生活に身を置いてはいるが、ゴウとて一流の忍だ。誰か家に近付くものがあればすぐに気が付く。 だがこいつらは何の前触れもなく、いきなりその気配を発生させた。それがゴウにとっては不思議でしょうがなかった。 四人―さっきの刀を持った女と自身の身の丈ほどもある金槌を持った少女、手に指輪を嵌めた金髪の女、そして頭から犬耳を生やした男―は一度顔を見合わせ、互いに頷きあった後向き直って言った。 「驚かせてすまなかった。我々の名はヴォルケンリッター。此度、魔導書『闇の書』に選ばれた我らが主、八神はやて様にお仕えする為に存在する守護騎士だ。」 女は高らかにそう名乗った。 ゴウはこの時まだ気付いていなかった。彼女達の出現が、彼の運命を大きく変えるきっかけである事に。 そしてそのきっかけによって、自分が再び刃を手に、戦いの渦へと飛び込んでいく事に…… 続く 戻る 目次へ 次へ
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魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1st(海賊版) 参考画像
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「ふぃーっ。なんだかんだ歩いてるうちに、こんなとこまで来ちゃったんだ」 潮風が茶色の髪を撫でる。なのはは臨海の公園へ来ていた。 時刻は午後5時を少し過ぎたところ。空には薄っすらとオレンジが混ざりつつある。 「海かぁ・・・・そういえば、海には色々と思い出があるかも」 魔法を知って間もない頃、ユーノと色々なことについて話し合った。 ジュエルシードを巡ってフェイトと戦い、そこへクロノが止めに割って入り、 時空管理局の存在を知ることになった。 P・T事件後、裁判のためミッドチルダに渡るフェイトに初めて名前を呼んでもらった。 数ヶ月前の出来事。闇の書の『闇』と戦い、仲間たちと協同戦線の末に消滅させた。 わずか2年足らずの間なのに、この場所にこんなに関わりがあるとは思わなかった。 静かに揺れる波を眺めながらそんなことを考えていると、 「あれ、電話だ・・・・えっと、管理局から?」 ポケットからピンク色の携帯電話を取り出し、着信相手を確認する。 いつもならば、ほとんどの連絡事項はメールで伝えられるため、 わざわざ直接の音声電話をかけてくるということは、余程の緊急事態時のようだ。 『あ、なのはちゃん!? こんな時間にごめんね。ちょっと急ぎの用を頼みたいの!』 「え、どうしたんですか?エイミィさん。そんなに慌てて」 『それがね、別次元の砂漠地帯で急に時空の歪みが発見されちゃって。 あいにく別の用件でクロノくんとフェイトちゃん、局員もほとんど出払ってて・・・・』 そこまで聞いて、なのはは理解した。つまり、自分が行く必要がある、と。 「分かりました。今のところは特に用事もありませんから、大丈夫ですよ」 『あ~りがとうっなのはちゃん!!待ってて、すぐに転送の用意するから!』 「了解。・・・・はぁ、もうそろそろ夜ご飯だったんだけどなぁ」 少し残念そうにお腹をさするなのは。 それから数十秒後、臨海の公園にいたはずの少女は、光とともに姿を消した。 「・・・・ぅ、暑っちぃ・・・・」 四方八方から、刺すような熱を感じる。 わずかに手を動かすと、『ジャリッ』とした乾いた感触が神経に障る。 今まで感じたことのない暑さと手の感覚に、否応なく意識を引き戻された。 ゆっくりとイッキは身を起こし、周りを見渡す。そこは、 「な・・・・何だよ、ここ?」 どこまでも同じ光景が広がっていた。 テレビや学校の教科書などでしか見たことのなかった、ベージュ一色の大地。 人はおろか、動植物一つの気配すらも感じられない。周囲360度の砂漠だった。 その360度の中に―― 「メ、タビー?・・・・メタビー!!」 明銅色の相棒が、うつ伏せになって倒れていた。 「メタビー起きろ!俺たち大変なことになっちまっ・・・・」 急いでメタビーを仰向けにしたイッキは、そこで言葉を失った。 メタビーの目には、光が灯っていなかった。 まるで『人形』のように。 「おい、起きろよ・・・・下手な冗談やっても面白くねぇぞ・・・・」 軽く揺さぶりながら声をかけるが、横たわる相棒から返事はない。 「くそっ!起きろってば!!おい、メタビー!!」 今度は乱暴に揺さぶってみる。しかし、やはり返事が返ってくることはなかった。 「おいっ!!!――くそ、どうしちまったんだよ・・・・」 やがて動きを止め、力なく腰を落とすイッキ。 「・・・・とにかく、ここから動かないと」 しばらくしてから気を取り直し、移動するべく立ち上がる。が、 「痛っ」 全身から鈍痛を感じ、再び地に腰を落としてしまった。 なんで?どうしてこんなに体中が痛いんだ? あ。そうだ・・・ 「感電して、爆発に巻き込まれたんだっけ・・・?」 今になって初めて気付いたことに自分でも驚いてしまう。 そういえば、錯乱状態になったメタビーが反応弾を撃ったのを見たような気が。 そいつが運悪く電撃で引火して、派手な地上花火を打ち上げたのだろう。 これじゃ泣きっ面にハチだ、などと心の中で嘆くイッキ。 ゴゴゴゴゴゴ・・・・ 「・・・・っ?」 鈍く響く音がする。嫌な予感がしたイッキは、ぐるりと周囲を見回した。 しかし、ベージュ色の景色には何ら変化はない。と、突然―― ギ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ア ! ! 砂を舞い上げ、巨大な生物が奇声をあげて地面から飛び出してきた。 『ミミズを1000倍くらい凶悪にした』といった感じ(?)のワーム状の怪物。 そのスーパーミミズ(仮)は、 「うわっ!!」 牙を剥き出しにしながら真っすぐ獲物へ向かって飛びかかった。 とっさにメタビーを抱きかかえ、ダイビングで間一髪回避するイッキ。 が、慣れないことをしたのがマズかった。 したたかに体を地面に打ちつけ、起き上がるまでに大きなスキができてしまう。 そこへ『待ってました』とばかりに触手を伸ばすスーパーミミズ(仮)。 「うあぁぁぁ!」 無意識にメタビーをかばうようにうずくまり、イッキは固く目を閉じた。 『Protection』 妙に機械的な音声が聞こえた。あれ、天使の声って意外と素っ気無いんだな・・・・ 死を覚悟していたイッキはそんなことを考えた。と、 グ ゥ ゥ ゥ ゥ ア ゥ ? スーパーミミズ(仮)の困惑したような鳴き声が聞こえる。見上げてみると、 「な、何だ・・・・これ」 自分の周りを半透明のドームが覆っている。ほのかに桜色のバリア状のものだ。 「ふぅ~、間に合ったぁ」 場違いな女の子の声が響く。 夢だと思った。いや、夢だと思いたかった。 イッキは、その光景を現実のものと受け入れることができなかった。 白い服を着た、自分と同い年くらいの女の子が、空に浮かんでいる。 「は?」 おめでとう少年よ。君はまだ正常な意識を保っているようだ。いやそうではなく、 「そこのキミ!危ないから、その中でじっとしててね!」 まだ幼いながらも緊張感を伴った声で、女の子が言った。 「え・・・・あ、うん」 めくるめく『意味不明』の連続でワケが分からないイッキは生返事をするしかない。 「とにかく、アレを倒すか撃退しないと。レイジングハート!」 『All right. Accel shooter』 レイジングハートの先端付近に、5,6個の魔力弾が形成される。 「あのウネウネはちょっと厄介だからね、まずはそれを・・・・ アクセルシューター、シ ュ ー ト ! ! 」 合図と同時に、魔力弾はスーパーミミズ(仮)へ向けて一斉に突撃。 そのまま加速し、体側面から生えている触手を片っ端から薙ぎ払っていく。 ギ ア ア ァ ァ ア ! ! 自分の手足(?)を断絶され、さすがの怪物も悲鳴をあげた。 怒り心頭で、なのはにボディアタックを敢行する。が、 『Accel Fin』 「おっとぉ、危ない危ない!」 両足で思いきり空を蹴り、難なく攻撃をかわすなのは。 『Buster mode』 音叉状の砲撃重視型にレイジングハートを変化させ、カートリッジ2発をロード。 魔方陣を展開し、怪物へ照準を合わせようとした、その時―― ギ ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ! ! 突如として、もう一匹の巨大ミミズが砂の中から姿を現した。 「ふええぇ!まだいたの~!?」 ミミズ第2号の出現になのはは驚くが、 よくよく考えてみれば、『1匹しかいない』などと誰も言っていないわけで。 その2号は近くにいたイッキに気付き、結界へ触手攻撃を始める。 「うわっ、何だよコイツ!」 「マズいっ・・・・!」 数発のアクセルシューターで2匹目を牽制し、結界から引き離す。が、 その間に1匹目が再びなのはへ攻撃を仕掛ける。 上空に逃げれば2匹同時に攻撃できるが、 その間に怪物の攻撃対象は要救助者に移り、結界を破られる可能性が高い。 かと言って、それを破られないように近づいて戦えば、 2匹同時に相手をするのが難しくなる。 二つの苦しい選択肢のうち、なのはは後者を選んだ。 無論、2体の攻撃をかわしながら要救助者を守るため、苦戦するのは言うまでもない。 「うぅっ、一体どうすれば・・・・」 打開策を見出せず、なのはは歯噛みする。 「・・・・どうすればいいんだよ」 目の前で謎の少女が2匹の怪物相手に苦戦している。自分を守るためにだ。 さっきからわけが分からないが、良い状況でないことだけははっきりしている。 そんなときに自分は何ができる? 何もできない、見ているだけ。 「くっそぉ、何かできないのかよ!?」 何もできない苛立ちが募るイッキの視線の端に、相棒が映る。 (せめてコイツが動けば、何かできるかもしれないのに・・・・!) 最後の望みをかけて、イッキはもう一度メタビーを揺さぶる。 体のオーケストラが鈍痛曲を演奏し始めるが、そんなの気にしていられない。 「おい、メタビー!よく分かんねぇけど今大変なことになってんだぞ! 起きろ!!」 しかし、やはりメタビーから反応はなかった。 その間にも、なのははミミズ1号2号に苦戦を強いられている。 イッキの心に激しい無力感と苛立ちが煮え返った。 「くそっ、こんな大事にときに・・・・なんでお前は寝てんだよ・・・・」 無力感と、物言わぬ相棒への憤りは沸々と温度を上げる。そして、 「くっそぉおおー!! 動 け よ っ ! こ の ポ ン コ ツ メ ダ ロ ッ ト ぉ ! !」 臨界温度に達した―― 「――何 だ と ぉ ー ー ! ! やいイッキ!お前またオレをポンコツ呼ばわりしやがったな!?」 突如、ブラックアウトしていたモニターに緑色の双眸が灯り、 メタビーは起き抜け一番、イッキに向かって声を張り上げた。 「メタビー!起きたんだな/ジャキッ!」 イッキの目の前に、鈍く光る黒い筒が突きつけられた。 「って危ねぇからリボルバー向けんな!話は後だ、後ろを見てみろよ!」 「うるせぇ話を反ら・・・・のわー!何じゃこりゃ~!!?」 絶叫するメタビー。 まぁでっかいミミズが2匹もいれば驚くのが普通なわけで。 「こいつらとあの白い服の子が戦ってる。あの子を援護するんだ!!」 イッキは空に浮かぶ少女に視線を向ける。 「誰だあれ?それに、何で飛んでんの?」 「俺にも分からん!」ドガシャッ 言い切った。盛大にコケるメタビー。 「何だよそれは!」 要するに横の相棒も状況を飲み込めていないらしい。 声が聞こえた。 「え?あれは・・・・」 見ると、要救助者の少年が結界内から出てしまっている。 「ちょっとキミ!!出たら危な――」 「サブマシンガン!!」 「お り ゃ あ あ ぁ あ あ ! ! !」 ズガガガガガガガッ! 弾丸の嵐。予期せぬ攻撃に巨体のミミズがわずかに動きを止める。 「おい!えーと・・・・そこの人! 俺たちが援護する。そのスキにこいつらを何とかしてくれ!!」 「・・・・え?え?」 援護する、と突然言われても・・・・となのはは思ったが、 「ん~とぉ・・・分かった、でも!ムチャなことはしないでねっ」 先ほどの射撃を見る限り、多少の援護は期待できると判断したのだろう、 「レイジングハート、バスターで一気に片付けるよ」 『All right』 空を蹴って上昇し、魔方陣を展開する。 「キミ!デカいのやっちゃうから離れて!」 杖の先端に魔力を充填しながら、少年へ叫ぶ。 「で、デカいの??」 見る見るうちに膨れ上がる魔力の塊。なるほど、確かにデカそうだ。 「メタビー!あいつらに反応弾、全部ぶつけるんだ。それから緊急退避!!」 「簡単に言うなよ~!」 ありったけのミサイルをミミズの足元に発射し、急いで退避行動をとるメタビー。 イッキはというと、指示を出しながらすでに走り出していた。 「退避を確認。よぉし、全力全開っ・・・は危ないから出力60%でいくよ!!」 『Alright. Output control 60%』 反応弾の爆煙で視界を塞がれキョロキョロしているミミズ2匹は、 「ディバイィィン・・・バ ス タ ぁ ー ー ! ! !」『Extension』 情け無用の一撃――桜色の巨大な光に飲み込まれた。 「・・・・よく分かんないけどぶっ飛ばしすぎだろ・・・・」 「あれ、ホントに女の子か?人間技じゃないな・・・・」 戻る 目次へ 次へ
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プロローグ STAGE 1(VS闇の欠片ヴィータ) STAGE 2(VS闇の欠片シグナム) WARNING(VS闇の欠片ザフィーラ) STAGE 3(VS闇の欠片シャマル) STAGE 4(VS雷刃の襲撃者) WARNING(VS闇の欠片はやて) STAGE 5(VS闇の書の意志) FINAL STAGE(VS星光の殲滅者) エピローグ プロローグ なのは 『闇の書事件』が終わってから、もうすぐ一週間。『闇の書の闇』も完全に消滅して、 はやてちゃんと守護騎士のみんなはもちろん、 リインフォースさんも、今は八神家で、元気に過ごしています。 なのは はー…今年も、もう終わりなんだよね。 フェイト うん…お正月は平和に過ごせそうで、なによりだね。 なのは みんなで旅行も、楽しみ! フェイト すごいよね、3家族合同旅行なんて。 なのは 高町家とリンディさんご一家、すずかちゃんと忍さん達。それから…… フェイト わたしとアリサ! なのは 全部で15人の大旅行!……はやてちゃん達も、一緒に行けたらよかったんだけど。 フェイト ん…事件の事とかあったし……リインフォースもまだ静養中だし。 なのは 春休みとかは一緒に行きたいね。 フェイト うん……きっと。 あ、じゃあなのは、送ってくれてありがとう。 なのは ううん、フェイトちゃん。また明日ね。 フェイト うん♪ なのは 闇の書事件が無事に終わって……なんとなく決まりかけた自分の夢。 自分の魔法と、もっとちゃんと向き合いたい、って気持ち。 自分のこの手で、わたしの魔法で、できる事はなんなのか……それを知りたくて。 レイジングハート……私はどこまで……どれくらい飛べるのかな。 レイジングハート Together we can go anywhere.(私はあなたとなら、どこまででも) なのは ……ん…ありがとう。 (警報音) なのは …あれ…? クロノ なのは…こちらクロノだ! エイミィ なのはちゃん、聞こえるッ!? なのは あ…はい、クロノくん、エイミィさん! クロノ 街中に結界が発生してるんだ。 エイミィ アースラスタッフに調査出動をかけたんだけど……なのはちゃんも、注意して。 なのは はい!でも近くなら、私も行って確認します! クロノ ――すまない、頼めるか。 なのは 了解! レイジングハートセーット・アーーップ! レイジングハート Standby ready. (レイジングハート、セットアップ) なのは 行くよ、レイジングハート! レイジングハート All right My master. STAGE 1 なのは あ、ヴィータちゃん! ヴィータ(?) …………。 なのは ちょうどよかった!一体何が起きてるの? こんな結界、一体誰が……。 ヴィータ(?) 誰だ、てめェは? なのは 誰って!?なのはだよ…高町なのは!! ヴィータ(?) どっかで会ったか?悪ィが、いちいち覚えちゃいねえ。 なのは ヴィータちゃん……? ヴィータ(?) うるせーな……あたしには、やらなきゃならねー事があるんだ。 なのは ちょ…ちょっと待って、どういう事!? ヴィータ うるせーつってんだ!邪魔する奴は、ブッ潰すッ!! (完勝) レイジングハート Suppression is completed.(制圧完了しました) なのは うん……だけど…! (勝利) なのは ごめんヴィータちゃん、大丈夫ッ? (辛勝) なのは いたた……ひどいよ、ヴィータちゃん……。 ヴィータ(?) う……ああぁ…っ! なのは あ……ヴィータちゃんッ!? (闇の欠片ヴィータ、消滅) なのは ……き…消えちゃった…? (通信音) ユーノ なのは!?こちらユーノ! なのは ユーノくん!? ユーノ 今起こってる事の確認ができた。街の中に発生している結界は、闇の書の闇の残滓なんだ。 消えずに残った小さなかけらが、記憶や魔力を集めて、再生しようとしている。 なのは じゃ…じゃあ、今戦ったヴィータちゃんは……。 ユーノ そう。闇の書の闇から生まれた……言わば、闇の欠片。本物じゃない、ニセモノだ。 リンディ なのはさん?リンディです。 なのは はいっ! リンディ さっき、本物のヴィータと連絡が取れたわ…偽者が出たって聞いて怒ってた。 それから、なのはは無事か、って。 なのは はい…バッチリ無事です! リンディ 今、結界は各地で発生してるわ。 エイミィ 守護騎士のみんなも緊急出動してくれてる。もちろん、フェイトちゃんも。 リインフォース 高町なのは……聞こえるか。私だ。 なのは リインフォースさん。 リインフォース 闇の書の残滓が迷惑をかけているとのことで…本当にすまない。 ……形になって現れているのは、この街で戦った魔導師や騎士達の、記憶と願いだ。 燃え残った願い、苦しんでいた記憶。そんな負の感情が形を取っている。 なのは だったら……助けてあげなきゃいけないですね。 リインフォース 頼めた義理ではないのだが……それでも頼む。 闇の欠片達を……眠らせてやって欲しい。 なのは 大丈夫です…任せて下さい! STAGE 2 なのは シグナムさん……。 闇の欠片シグナム 知らぬ顔だな。管理局の魔導師か。 なのは そんな感じです。 すみません…どちらに行かれるか、伺ってもよろしいでしょうか? 闇の欠片シグナム 目覚めたばかりなのか何なのか、どうも、良く覚えていないのだ。 だが、成すべき事があるのはわかる。我が友や同胞達も…泣いている。 なのは ヴィータちゃんやシャマルさんたち……。それから、リインフォ……闇の書さんですね。 闇の欠片シグナム 知っているのか。 なのは 会ってから日は浅いですが。……色々と。 あのね、シグナムさん……シグナムさんは、もう誰かのためになんて戦ったりしなくていいんですよ。 闇の欠片シグナム 私は闇の書の騎士だ。どこの誰とも知れぬ主のもと、闇の書のために戦う。 我が友と同胞達を……もうこれ以上、悲しませぬために。 なのは シグナムさんが戦うのは、自分と家族と、はやてちゃんのためだけでいいんです。 泣いてた友達だって、今は………。 闇の欠片シグナム 私に家族などいないし、『はやて』という名にも覚えがない。 もういいか?私は行かねばならん。 なのは すみません……ダメです。 ここで少し、休んでいってもらえませんか? 闇の欠片シグナム 断る。我が前に立ち塞ぐのなら、斬り伏せて進ませてもらう。 なのは ――! 闇の欠片シグナム 子どもを斬るのは、気が進まんがな。 なのは 大丈夫……!そんな事、させませんから! (完勝) レイジングハート Excellent!(お見事です) なのは ほんとのシグナムさんだったら、こんな風には勝てないよ。 (勝利) なのは シグナムさん…ごめんなさい……。 (辛勝) レイジングハート Do you have an injury?(大丈夫ですか?) なのは 大丈夫…。それより、シグナムさんが。 闇の欠片シグナム これは……体が消える……? なのは ………。 闇の欠片シグナム ……私は……まだ……。 (闇の欠片シグナム、消滅) なのは ごめんなさい……。おやすみなさい、シグナムさん。 WARNING 闇の欠片ザフィーラ そこの魔導師。貴様か、ヴィータ達を討ったのは。 なのは ザフィーラさん……。 闇の欠片ザフィーラ 局の魔導師だな。闇の書の封印が目的か。 なのは 少し違います……。あなたたちの封印が目的です。 闇の欠片ザフィーラ 戦いの先の結末に、異を唱えるつもりはないが、 貴様は、なんのために戦う?正義か、大義か、法のためか。 なのは わたしは……。 闇の欠片ザフィーラ いずれにせよ、おとなしく封じられるつもりもない。 盾の守護獣の役割、貴様を止めて、果たして見せようッ! (完勝) 闇の欠片ザフィーラ ぐう…ッ!何故だ…? 何故…。 (勝利) 闇の欠片ザフィーラ ぐああ…ッ! (辛勝) 闇の欠片ザフィーラ あと……わずか…! 闇の欠片ザフィーラ この拳が、この牙が……あとわずか…届いていれば……! (闇の欠片ザフィーラ、消滅) なのは ザフィーラさん……ごめんなさい……。 STAGE 3 闇の欠片シャマル あなたね。シグナム達を落としたのは。 なのは はい……。 闇の欠片シャマル 闇の書の部品に過ぎない私たちでも、仲間って想いはあるの。 なのは シャマルさん……。 闇の欠片シャマル あなたはきっと強いんだろうけど、騎士には退けない戦いもある! 仇、取らせてもらいますっ! (完勝) 闇の欠片シャマル まさか……触れることも…できないなんて……。 なのは ごめんなさい……シャマルさん。 (勝利) 闇の欠片シャマル うぅ……そんな……。 なのは 本気のシャマルさん……強かったです。 (辛勝) レイジングハート Is it safe?(大丈夫ですか?) なのは なんとか……へいき。 闇の欠片シャマル ああ……みんな……。 なのは シャマルさん……。 (闇の欠片シャマル、消滅) なのは ………。 レイジングハート ――Master. なのは 平気だよ、レイジングハート……大丈夫。 (通信音) ユーノ 今、なのはのすぐ近くに、巨大な魔力反応を発見した! なのは ほんとっ!? ユーノ 闇の書の残滓が凝縮されたような存在がいるんだ。 そいつらがいる限り、闇の欠片は生まれつづける! なのは じゃあ、その子を探して、眠らせてあげれば…事件は解決? ユーノ うん、きっと、そうなるはず。 フェイトとアルフも、いまそっちに向かってる。だから……! なのは わかった!ありがとユーノくん。 ユーノくんの話、いつもわかりやすいし、元気になれるから……嬉しい! ユーノ そんな……。そんな事ないよ。 なのは そんなこと、あるの! じゃあ行って、眠らせてあげてきます! ユーノ ん。気をつけて! STAGE 4 なのは (この子が、凝縮存在?) (フェイトちゃんの姿っていうのは、なんだか複雑だけど……) レイジングハート They are a powerful enemy.Please take care.(強敵です。気をつけてください) 雷刃の襲撃者 君は……。闇の書の闇を撃ち抜いた、白い魔導師だね。 なのは ……うん。 雷刃の襲撃者 何故だろう。君の存在は、著しく不快だ。君を見ていると、苛立ちがつのる。 なのは ………そうなの? 雷刃の襲撃者 上手く言えないが、今の自分が、本当の自分でない感覚がある。 そして僕の魂がこう叫ぶ! 君を殺して我が糧とすれば、この不快感も消えるはず、と! なのは ごめんね。殺されちゃうわけにはいかないんだ。 雷刃の襲撃者 そうはいかない。僕は帰るんだ。あの温かな闇の中に……!血と災いが渦巻く、永遠の夜に。 さあ!我が剣の前に……君は死ね!僕は飛ぶッ! なのは ああ……なんか、ちょっと安心したかな。ほんとのフェイトちゃんは絶対に、そんな事言わないから。 安心して……別人と思って、戦えるッ!! レイジングハート All right. Standby ready. (完勝) 雷刃の襲撃者 そんな……!僕の雷光が、触れることすら……! なのは 似ているのは姿だけだね。フェイトちゃんの方が、ずっと速いよ。 (勝利) なのは よく見たら、ぜんぜん似てないね。フェイトちゃんはもっと、速いし強い。 (辛勝) なのは ほんとのフェイトちゃんは、もっと強い子だよ……。心も、魔法も。 雷刃の襲撃者 うああ!馬鹿な……馬鹿なァ…ッ!! なのは おやすみ……。 (雷刃の襲撃者、消滅) なのは ――ふう。 フェイト なのは! アルフ 大丈夫だったかい!? なのは フェイトちゃん、アルフ! フェイト なのは、ごめんね、私の偽物のせいで……。 なのは そんな……あの子がたまたま、フェイトちゃんの姿で出てきたってだけでしょ? 私の偽物だって、どこかにいるかもなんだし。 フェイト うん……。なのはの偽物には、会いたくないなぁ。 なのは 大丈夫!私とレイジングハートが、やっつけるから! レイジングハート Plerase leave it.(お任せ下さい) アルフ あのね……。なんとなく、思うんだ。 なのは ……? アルフ さっきのあの子は……もしかして、フェイトに起こりえた未来の姿かもしれないんだって。 フェイト うん……。 アルフ プレシアに嫌われて、残酷な現実を突きつけられて……。 フェイトがそのまま、なのはやクロノ達に、もしも出会う事ができなかったら……。 フェイト そうだね……。あんな風に、なってたかも。 なのは そんな事ないよ。 フェイトちゃんにはアルフがいたし、何よりフェイトちゃん。自分で思ってるよりずっと強い子だよ。 だから、あんな風になんて絶対ならない……過去に遡ったって、未来に進んだって、絶対に! アルフ なのは……。 フェイト ――ありがとう、なのは。 (通信音) エイミィ なのはちゃん、フェイトちゃん!?ごめん、緊急事態! 大型反応がまた出てきた!今のよりずっと大きい! リインフォース 闇の欠片の中枢だ。これを叩けば、欠片の発生は止まるはず。 なのは はいっ! リインフォース 中枢はおそらく、私の姿と心をとっている。 高町なのは、すまない……どうか気をつけてくれ。 なのは 大丈夫です!いってきますっ! フェイト 私たちも! アルフ うんっ! なのは 大丈夫、まかせて。 フェイト でも……。 なのは 確かめたい事があるんだ。だから、ひとりで飛ばせて? WARNING 闇の欠片はやて あれー?なのはちゃんや。 なのは はやてちゃん!?え、本物…? 闇の欠片はやて 本物……?なんのこと? あれ? そういえばわたしはなんで、こんなところでひとりで飛んでるんやろ。 なのは あー……、ええと……。 闇の欠片はやて あー、そーや~。年明けに、練習試合の約束してたな~? ずっと楽しみやったんや。一生懸命練習しててなー。 レイジングハート Master.Parhaps,she is also dark peace.(マスター。おそらく彼女も「闇の欠片」です) なのは うん……。なんだか夢心地みたいだし、多分、そうだと思うんだけど。 ユーノ なのは。大丈夫、そのはやても闇の欠片で間違いない。いま、本人に確認が取れたよ。 なのは そう。だったら、止めてあげないとなんだけど……。 闇の欠片はやて ちょーどええ。練習試合の前哨戦、ちょう、やってみよか? なのは あ、あ、はやてちゃんッ!? はやて よーし、いっくよ~~~! (完勝) 闇の欠片はやて あああ~~あかん、なのはちゃん、本気やー。 なのは だ…だってはやてちゃん、いきなり来るから……! (勝利) 闇の欠片はやて あー!なんやろ、わたし、思ったよりやれてるか~? なのは うん、凄いよ、はやてちゃん。 (辛勝) 闇の欠片はやて おお!もしかしてわたし、イイところまで行った? なのは あいたた……。うん、危ない所だった! 闇の欠片はやて あ……あれれ……?なんや…体がふわふわして……。 なのは ああ……。夢が、覚めちゃうんだよ。 闇の欠片はやて えー!?なんや、これ、夢ー? おかしいと思った。さすがにまだ、わたしとなのはちゃんが勝負になるわけないもんなー。 なのは そんな事ないよ。今だって、いい試合だった。怖かったもん。 闇の欠片はやて それにしても、楽しい夢やった……。現実の方でも、ちゃんとやりたいな。 なのは 約束してるでしょ。大丈夫。わたしもバッチリ鍛えておくよ! 闇の欠片はやて あはは……♪うん、わたしもがんばる! ほんなら、おやすみ……?あれ?夢が終わるんなら、おはよう、かな? なのは 今はおやすみ、で……明日会ったら、おはよう、って言おう? 闇の欠片はやて ん……ほんなら……おやすみ、なのはちゃん……。 (闇の欠片はやて、消滅) なのは …………。 なんとなくだけど……やっと、見えてきたかな。 私が、魔法を使う理由。 STAGE 5 闇の書の意志 ――誰だ。 なのは 管理局嘱託魔導師、高町なのはです。 闇の書の意志 局の魔導師か……。私を……闇の書を、止めにでも来たか。 だが、もう遅い……闇の書の暴走は止まらない。幾度破壊されても蘇ってしまう。何度も……何度でも……。 終わらぬ輪廻に、果てはないのだ……。 なのは あのね…闇の書さん。あなたが今見てるのは、悪い夢なの。 本当のあなたは、もう悲しい思いを終えて…優しいマスターやあったかな家族と一緒に、幸せに暮らしてる。 闇の書の意志 世迷い言を……。そんな事があるはずがない。私が一体、どれだけ苦しんできたと思っている。 いや、私はいい。なんの罪もない、一途でやさしい騎士たちを。私はどれだけ、苦しめてきたか……。 そして幾人の主を、我が呪いで殺してきたか……! なのは もう終わったんです…!最後の夜天の主が、長い夜を終わらせてくれたんです。 闇の書の意志 有り得んよ……。我は闇の書、呪われた魔導書だ。 そこをどけ……!じきに、この身が暴走を始める! なのは 違うよ……。あなたの夜は、もう終わったの。 闇の書の意志 空言は、もう沢山だ……!そこをどけと言っている! なのは どかないッ!!あなたはもう、呪われた闇の書なんかじゃない! (完勝) なのは 長い夜は……もう、終わりだから。 (勝利) なのは 終わらない夜なんて……きっとないから。 (辛勝) なのは はー…はー…はー…ッ 闇の書の意志 そ…そん…な……。 なのは あなたはもう、闇の書なんて名前じゃないんだよ。 あなたの優しいマスターが、綺麗な名前をくれたの…祝福の風「リインフォース」って。 闇の書の意志 優しい主……?そんな事が……。 なのは あったんだよ…出逢えたの!私と同い年の女の子で、優しくて強い子で。 守護騎士のみんなを大事な家族って言って……大切にしてくれてる。 はやてちゃんって言うの!もちろん、あなたのことだって、すごく大切にしてる! 闇の書の意志 不思議だな……。聞くにも堪えぬ空言であるはずなのに、お前の言葉は、何故か説得力がある。 なのは だって、本当の事だもん。 眠って……。目が覚めたら、優しいはやてちゃんが笑って、「おはよう」って言ってくれるから。 闇の書の意志 そうか……ならば、今は静かに、眠るとしよう……。 (闇の書の意志、消滅) なのは うん……おやすみなさい……。 (結界破壊音) なのは あ、結界が、解ける……。 (警報音) なのは !? (通信音) エイミィ 現場一同、緊急事態……!闇の欠片が、ひとつに集まってる!! 場所はポイントD付近、会場上空! なのは エイミィさん、それ、わたしに行かせてください。 エイミィ なのはちゃん!?でも……! なのは 行かせてください。 探し物が……やっと、見つかりそうなんです。 FINAL STAGE 星光の殲滅者 ここはどこです……?私は何故、ここにいる? なのは あなたはわたしで……。ここにいるのはきっと、私と戦うため。 星光の殲滅者 わかりません……。何も、わかりません。 だけど、心は滾るのです。眼前の敵を砕いて喰らえと、胸の奥から声がします。 安らかな闇と破壊の混沌を、呼び覚ませと訴えている。 なのは ん……。で、私はそれをさせるわけにはいかないんだ。 星光の殲滅者 ならば、語る言葉はないはずです。この身の魔導で、貴方を屠るのみ。 なのは いい子で止まってくれたら嬉しいけど……そういうわけにはいかないよね。 私なら、止まらないもの。 星光の殲滅者 そうですね。わかります。 なのは (悲しい願いや……つらい決断で、力を振るうひとがいる。それが罪や、別の悲しみを呼ぶことあある) (話して、言葉で伝えあえたら、その方がいい。わかってもらえたら、それが一番いい) だけど、心が伝わらないとき……わかり合えないとき。 それでも伝え合って、わかりあうために!この力があるんだッッ!!! (完勝) 星光の殲滅者 私の攻撃の…すべてが通じない。 強いのですね、あなたは。 なのは 弱いよ……。だけど弱いから、強くなりたいって思う。 (勝利) 星光の殲滅者 敗れましたか……。強いのですね、あなたは。 なのは ううん。あなただって。 (辛勝) 星光の殲滅者 互いに互角……。ですが、あなたが上回った。 なのは ん……。今回は、ね。 星光の殲滅者 ああ……。私は、消えるのですね……。 なのは うん……。ごめんね。 星光の殲滅者 なに、強い戦士と戦って敗れたのです。生まれた甲斐はありましたとも。 なのは うん……ありがとう。 星光の殲滅者 もし、次に見える事があれば、 今度はきっと、決して砕け得ぬ力をこの手にして、あなたと戦いたいと思います。 なのは ん……。待ってる、とは言えないけど。 星光の殲滅者 次に私と戦うまで、あなたの道が、勝利に彩られますように。 それでは……さらばです。 (星光の殲滅者、消滅) なのは …………。 なんだか、不思議な子だったな。 エイミィ 闇の欠片、なのはちゃんの活躍で完全消滅!状況推移の観測に移ります。 艦長も、お疲れ様です。 リンディ 結局、私の出る幕なかったわね? クロノ それはそれで、いい事です。 なのは 戦わなくちゃならないのは、戦う相手じゃない。 相手の悲しみや心の闇。戦いに駆り立てる理由そのもの。 悲しみを撃ち抜くのが、わたしの魔法。 ユーノくんや魔法と会えて……レイジングハートと会えて、良かった。 レイジングハート Don t mention it.(どういたしまして) I may also meet you.(私も、あなたと会えて良かった) なのは あはは♪ありがと、レイジングハート。 フェイト なのは~! なのは あ、フェイトちゃんだ。ていうか、結局徹夜になっちゃったね。 レイジングハート It s not good for your health.(それは健康に良くありませんね) なのは 帰って休もう。おつかれさま、レイジングハート。 こうして、この事件、『闇の欠片事件』は無事に終了しました。 色々飛び回って、戦って、自分の夢もあらためて……少しずつ、はっきりしてきました。 エピローグ なのは あははー。やっぱり、一緒にお風呂は楽しいねえー。 フェイト あー、なのは、動かないで…洗いにくいよ。 なのは えー、ちょっとくすぐったいんだもん。 フェイト んーと…じゃあ、こう? なのは あー、そうそう、…いい感じ♪ フェイト うん。 なのは ね、フェイトちゃん? フェイト ? なのは 私ね、これからもっともっと、強くなるよ。 フェイト じゃあ、私も負けてられないね。 なのは 一緒に強くなっていこう、どこまでだって。 フェイト うん……約束!
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=スーパー嘘予告ターイム!!(を)= なのはやはやての故郷である第97管理外世界「地球」。 その地球のとある地域において、強力なロストロギアらしき反応が確認されたため、調査に派遣される事になった機動六課メンバーたち。 その調査すべき土地の名は・・・「冬木市」。 そして、そこで行われていたのは・・・ 「毎度おなじみぃ~、聖杯戦争ぉ~、聖杯戦争ぉ~で、ございまぁ~す♪ご不要になった夢希望、もう諦めた野望などがございましたら、お気軽に、コロシアムまで、おいで下さい~♪・・ふっ、すげえぜ?」 謎の「虎聖杯(とらせいはい)」なる物を賭けて繰り広げられる、ドタバタバトルロイヤルであった!! そして、この騒動の首謀者の名は・・・、「冬木の虎」こと、藤村大河(英語教師・独身)!! 「・・ってえ、タイガーって呼ぶなぁぁぁぁぁーー!!(がおおおおおん!!!」 果たして、なのは達はこの苛酷(?)な戦いを生き残る事ができるのか!?そして、虎聖杯は誰の手に・・・?! 「どきなさい、白き魔術師(メイガス)よ!!私はゆかねばならないのです・・・、再び、シロウたちの美味しいごはんを、食するためにっっ!!」 「そ・・・、そんな理由で戦ってるんですか、セイバーさん!??」 「リリカルなのはStrikerS」と「フェイト/タイガーころしあむ」によるクロスオーバー作品! 『フェイト/リリカル ころしあむ』!! 公開予定・・・、全くもって未定っす!!(を) 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
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魔法少女リリカルなのはStrikerS ※周回者によるネタバレコメがある可能性アリ 第01話 「空への翼」 第02話 「機動六課」 第03話 「集結」 第04話 「ファースト・アラート」 第05話 「星と雷」 第06話 「進展」 第07話 「ホテル・アグスタ」 第08話 「願い、ふたりで」 第09話 「たいせつなこと」 第10話 「機動六課のある休日(前編)」 第11話 「機動六課のある休日(後編)」 第12話 「ナンバーズ」 第13話 「命の理由」 第14話 「Mothers Children」 第15話 「Sisters Daughters」 第16話 「その日、機動六課(前編)」 第17話 「その日、機動六課(後編)」 第18話 「翼、ふたたび」 第19話 「ゆりかご」 第20話 「無限の欲望」 第21話 「決戦」 第22話 「Pain to Pain」 第23話 「Stars Strike」 第24話 「雷光」 第25話 「ファイナル・リミット」 第26話 「約束の空へ」 第01話 「空への翼」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2426640 25 31 9,888 597 sm2390728 25 33 7473 517 sm2533134 25 32 4847 490 第02話 「機動六課」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2426904 25 32 8661 474 sm2533407 25 32 3903 454 sm132861 25 36 28304 9172 sm135206 12 52 20311 3307 1/2 sm135258 12 44 17747 3866 2/2 第03話 「集結」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2427173 25 32 8232 308 sm2533697 25 32 3602 277 sm157645 25 36 35174 14733 sm160747 25 36 9135 2200 第04話 「ファースト・アラート」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm184441 25 34 15829 7552 ピアキャス版 sm2430544 25 32 8462 268 sm2533959 25 32 3469 275 sm185924 25 36 24943 9458 sm192890 25 36 15459 4385 第05話 「星と雷」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2430622 25 32 8123 294 sm2534414 25 32 3548 375 sm218765 14 19 20831 5979 1/2 sm221204 14 19 6315 667 1/2 sm230622 14 25 30088 7675 1/2 sm218818 11 03 16702 3854 2/2 sm230712 11 11 24206 4310 2/2 第06話 「進展」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2430745 25 32 7868 260 sm2534701 25 32 3408 223 sm2341559 25 36 3530 141 sm267332 25 36 23993 6092 sm257482 12 32 17651 4621 1/2 sm257525 13 04 15008 3778 2/2 第07話 「ホテル・アグスタ」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2430875 25 32 7928 197 sm292360 11 46 21345 6770 1/2 sm317974 11 57 4514 731 1/2 sm292411 13 50 19555 7947 2/2 sm318041 14 05 3965 593 2/2 第08話 「願い、ふたりで」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm327550 25 58 22843 8907 ピアキャス版 sm2430976 25 32 9510 965 sm2535312 25 32 4312 672 第09話 「たいせつなこと」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm363106 25 59 37855 14241 ピアキャス版 sm2431079 25 32 8458 434 sm2366456 25 29 3867 283 sm2535692 25 32 3591 387 第10話 「機動六課のある休日(前編)」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm400159 26 04 28633 8220 ピアキャス版 sm2431295 25 32 7464 354 sm2536036 25 32 3380 389 sm2340514 25 34 3599 293 第11話 「機動六課のある休日(後編)」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm2828256 25 31 1142 66 sm2431432 25 32 7528 154 sm2340558 25 34 3558 219 sm466924 14 10 16652 1978 1/2 sm467065 11 52 17767 1574 2/2 第12話 「ナンバーズ」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm472082 26 03 32102 9836 ピアキャス版 sm2431560 25 32 7510 161 sm2536725 25 32 3266 125 sm2340592 25 34 3662 197 sm478981 14 05 9753 1692 1/2 sm480182 11 55 9656 1677 2/2 第13話 「命の理由」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm510528 26 04 50777 23716 ピアキャス版 sm2431901 25 32 7481 138 sm2340631 25 34 3793 238 sm516770 13 01 9606 1430 1/2 sm516795 12 59 9971 2844 2/2 第14話 「Mothers Children」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm545651 26 02 47785 20282 ピアキャス版 sm2433345 25 32 7360 138 sm2537682 25 32 3205 205 sm551617 14 03 15419 4083 1/2 sm551841 11 58 15325 3414 2/2 第15話 「Sisters Daughters」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm583209 26 04 37979 24904 ピアキャス版 sm2433523 25 32 7695 311 sm2538060 25 32 3353 338 sm2340706 25 34 3309 187 sm589951 12 44 12023 3616 1/2 sm590000 13 16 11563 3542 2/2 第16話 「その日、機動六課(前編)」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm627868 26 04 24794 5641 ピアキャス版 sm2433721 25 32 7235 143 sm2538426 25 32 3266 149 sm2340751 25 34 3225 210 sm648322 11 08 8375 2127 1/2 sm648409 14 51 8226 3156 2/2 第17話 「その日、機動六課(後編)」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm683093 26 03 15503 5884 ピアキャス版 sm2433949 25 32 7479 209 sm2374187 25 29 3299 142 sm2340796 25 34 3406 203 sm697641 13 38 7163 777 1/2 sm698663 12 23 5866 809 2/2 第18話 「翼、ふたたび」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm727402 26 04 42798 20623 ピアキャス版 sm2437301 25 31 7,270 148 sm2374418 25 29 3100 88 sm2539400 25 32 3203 156 sm2340842 25 34 3400 203 sm736530 13 15 11096 2723 1/2 sm738746 12 45 10171 2398 2/2 第19話 「ゆりかご」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm776459 26 09 48533 22626 ピアキャス版 sm2437729 25 31 7158 79 sm2374628 25 29 3109 101 sm2340881 25 34 3310 216 sm785214 12 35 7912 1853 1/2 sm785318 13 25 7398 2141 2/2 第20話 「無限の欲望」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 備考 sm829505 26 09 53199 29446 ピアキャス版 sm2437919 25 31 7394 89 sm2375055 25 29 3290 78 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「はやてちゃん、準備できたよ!」 「分かったで。エビルダイバー!」 はやての指示とともに、エビルダイバーがギガゼールを空中に跳ね上げる。 この瞬間、ギガゼールの消滅が確定した。 「行くよ、レイジングハート!アクセルシューター、シュートォォォォォ!!」 『Accel Shooter.』 無数の魔力弾がギガゼールへと向かっていき、そして当たる。 着弾箇所が一箇所ずつ削られ、着弾のたび穴が開き、最後にはエネルギー光以外何も残らなかった。 片をつけ、アースラへと戻った面々。 クロノを見つけると開口一番、多少の邪悪なオーラを放ちながら、なのはが問い詰めた。 「ク・ロ・ノ・君?何であの装備の使い方教えてくれなかったのかなぁ?」 「いや、聞かずに飛び出していったのは君達だろう」 「…で、でも、それなら念話で教えてくれたって…」 「それなんだが…こちらからのミラーワールドへの念話は通じないようなんだ」 初耳である。ミラーワールドにはジャミングの類でもかかっているのだろうか。 結局自分が悪いということを確認することになり、なのはの精神に多少のダメージができたようだ。 「…まあいい、今から説明する」 そしてクロノはシステムの事について説明を始めた。 モンスターのデータを入れることで、ミラーワールドでの活動が可能、戦闘力の強化、モンスターデータの実体化、モンスターの気配察知が可能だという。 さらに言えば、データ化したモンスターが強ければ強いほど戦闘力の増大も大きくなるようだ。 ただし、本物のモンスターじゃない分戦闘力は劣るし、活動限界もライダーより二分短い7分55秒となっている。 「名前は何ていうの?」 「…ライダーの使うカードから名を取って『アドベント・システム』だ」 「アドベント・システム…」 第四話 『龍の再誕』 「真司…お前何回遅刻してくりゃ気が済むんだよ!」 編集長の大久保大介が真司にコブラツイストを食らわせる。 「痛い痛い痛い!勘弁してくださいよ大久保先輩!」 「『編集長』だって言ってんだろ!」 「あ、そうでした。いだだだだ!」 まあ、OREジャーナルではよくある事。 プルルルル…ガチャ OREジャーナルに電話がかかってくる。電話の呼び出し音を聞き、受話器を取る大久保。 「はいOREジャーナル…お、令子か」 電話の相手はOREジャーナルの記者、桃井令子だったようだ。 『編集長、また行方不明事件です』 「何ぃ?」 『まだ一連の事件と同一のものか分かりませんけど…これから行方不明者の自宅に行ってみます。住所は…』 「ああ、分かった。ああそうだ、真司のヤツ手伝いに行かせっから」 『ええ?城戸君ですか?邪魔になるだけなんですけど…』 「いやいやいや、まあそう言わず仕込んでやってくれって。まだ見習いなんだし、俺の後輩なんだからさ」 昨夜、また一人失踪した。 今回の失踪者の名は榊原耕一。これまでの失踪者と同様、原因や目撃者が見当たらず、部屋も密室、どうして失踪したかが分からないという状態だ。 その榊原のアパートで、真司と令子が合流する。 「令子さん!事件ですか!?場所どこです!?」 現場で大声という、普通ならやらないようなマネをしでかす。 それを見た令子も呆れ果てているようだ。 「…バカ」 「あ、令子さん」 令子の姿を見つけ、駆け寄る真司。 「あのねえ…現場で大声出すなって言ったのもう忘れたの?」 「あ」 忘れていたようだ。 「…すいません」 「この間みたいに私の仕事の邪魔はしないでよ。いい?」 「分かりました」 「じゃあ、城戸君は部屋の中を調べて。許可は取ってあるから」 そう言うと令子は周囲の聞き込みへと向かった。 真司もアパートの管理人室へと行き、鍵を開けてもらう。 「任せてください。必ず真実を突き止めて見せますから」 「頼むよ」 管理人が榊原の部屋の鍵を開け、ドアを開く。 「部屋を片付けようにも、気味が悪くてさぁ」 ドアを開けた瞬間に漂う異質さ。真司が部屋の中を見た時にその正体がはっきりした。 部屋にある姿が映るものすべてが新聞紙で覆われている。 食器棚のガラスや窓まで塞がれ、光も入らない、そんな状態だ。 何か分かるかと思い、食器棚の新聞紙をはがすが…何も無い。 「何でこんな事したんだろ…」 そうして窓に向かって歩く。すると何かが足に当たった。 足元を見ると、何か四角い物体が落ちている。それを拾い上げる真司。 中に何かが入っているのを見つけ、取り出した。『SEAL』と書かれたカードだ。 「あれ?俺、これどこかで…」 その瞬間、真司の頭の中に色々なものが飛び込んできた。 秋山蓮との出会い、ドラグレッダーとの契約、シザースやガイ、王蛇との激闘、手塚との出会いと別れ、そしてオーディンのタイムベント。 そう、真司は今、かつての戦いの記憶を全て取り戻したのである。 それと同時にモンスターの気配を示す金属音。前の戦いと同じなら、クモ型モンスターのディスパイダーが現れるはずだ。 とりあえず取り出したカードをしまい、その気配の発生源へと駆け抜けた。 令子が榊原の部屋に行くと、もう真司はいなかった。 「…もう、戻るなら戻るって言いなさいよ」 とりあえず部屋を後にし、車へと戻る。 そしてこの後、信じられないものを目にすることになった。 「城戸君…?」 見ると真司が令子の車の前に立っている。 近付いて話を聞こうとするが、突如カードデッキを前に突き出す。 すると何も無い空間からバックルが現れ、それが真司の腰に巻きついた。 驚き、目をこすっている令子。 無理もない。普通ならありえないことが目の前で起こったのだから自分の目を疑いたくもなる。 だが、驚きはこれで終わらなかった。 右腕を左上に伸ばし、ポーズをとった真司が「変身!」と叫ぶ。 そしてバックルにカードデッキを装着し、変身して車の窓に消えた。 「何が起こったの…?今のは何?」 目の前の出来事を現実として受け入れられないまま、とにかく自分の車へと歩き出す令子。 車の窓には巨大な蜘蛛と、それと対峙する真司が映っていた。 「手塚さん、もっとスピード出えへんの?」 「無理を言うな。これでもかなりのスピード違反をして走っている」 手塚の赤いバイクに、二人の人影が乗っている。 一人は嘱託魔導師・八神はやて。もう一人は仮面ライダーライア・手塚海之。 先日占ってもらい損ねたシャマルとともに改めて占いに来ていたのだが…今回もまたモンスターの出現で占いが中断されることになった。 いつになったら占ってもらえることやら…失礼、話がそれた。 この3人のうち、ミラーワールドに入れるのははやてと手塚のみという事で、はやてをバイクに乗せてモンスターの出現位置へと移動しているところである。 ちなみに現在の速度は80km/hである。警察がいたら違反切符を切られていただろうが、幸い見つからずに目的地にたどり着けそうだ。 ズシャアアアア…ゴスッ 「ってぇ…」 ライドシューターを持たない真司は、モンスターの前に現れ、そして思い切り滑って近くの車に頭をぶつけた。 やはりタイムベントで時が戻っても、ブランク体でミラーワールドに入ると頭を打つのは変わらないようだ。 「…っと、やっぱりコイツか!」 真司の予想通り、そこにいたモンスターはディスパイダーだ。 ディスパイダーの方も音と声で気付いたのか、真司の方を向く。 「よし…行くぞ!」 そう言うと、カードデッキから一枚のカードを取り出し、バイザーに装填する。 『SWORDVENT』 上空から長剣『ライドセイバー』が落ちてきて、そして地面に突き刺さる。 それを引き抜くと、ディスパイダーへと突っ込んでいった。 もちろん、前のようにただ振り下ろすだけだと折られてしまう。それが分かっていた真司は、ディスパイダーの足の節目を狙う。 ここなら他と比べて脆いだろう、そう考え、ディスパイダーの足の節目に突きを食らわせようとするが… 「…まあ、予想はしてたけどな」 折られた。 ならばと言わんばかりにもう一枚のカードを取り出し、バイザーに装填。 『GUARDVENT』 今度は盾『ライドシールド』が落ちてきて、真司の左腕に納まる。 「だあああああぁぁぁぁぁぁ!!」 武器は無い。ならば取れる戦闘手段は肉弾戦のみ。 ライドシールドを装備して左腕を補強し、渾身のパンチを繰り出す。 ボキィッ 嫌な音、それとともに走る激痛。 おそるおそる痛みの発生源である左腕を見ると…本来ありえない方向に曲がっていた。 「折れたァ!?」 これはさすがに予想外。ついでに言うとライドシールドも真っ二つだ。 とにかく、これで武器は無くなり、格闘戦も通じないことが分かった。 『詰み』という奴であr…いや、まだ取れる手段はあった。 (こうなったら…使うか?封印のカード…) 前の戦いでは使わずに破り捨てたカード『SEAL』。それはモンスターを封印するカードだ。 万策尽きた今、それを使うしか助かる道は無い…そう思われていた。 『ギャオオォォォ…』 …その必要は無くなったようだ。 真司はこの咆哮に聞き覚えがあった。 それは、紅蓮の火龍。 それは、無双龍の名を持つ魔物。 それは、共に戦った相棒。 その咆哮の主は『無双龍ドラグレッダー』。かつて真司と共に戦った龍のモンスターである。 「そうだ…前と同じなら、こいつが俺を狙っててもおかしくないはずだ!」 真司は一度ディスパイダーかと距離をとり、無事な右腕で折れたライドセイバーを投げつけた。 足の一本で弾き返すディスパイダー。しかしそれで隙が出来た…モンスターと契約するには十分な隙が。 この隙に真司は一枚のカードを取り出す。それは佐野がギガゼールと契約した時に使われたものと同じカードだ。 「悪いなドラグレッダー、俺を食おうとしても無駄だよ。」 契約のカード『CONTRACT』をドラグレッダーに向け、契約を結ぶ。 「お前の力を借りるよ。またよろしくな」 光がおさまったとき、真司の姿が変わっていた。 銀の仮面、銀の胸当て、そして紅い鎧を纏う仮面ライダー『龍騎』となったのである。 「仕切り直しだ。いくぞ!」 そう言って一枚のカードを取り出し、ドラグバイザーへと装填しようとする。 だが、ドラグバイザーがあるのは左腕。先ほどの骨折が響き、装填しようとすると痛みが走る。 彼らが現れたのは、まさにその時だった。 『ADVENT』 見覚えのあるモンスターが飛来する。 ピンク色のエイのようなモンスター。それを持っているのは、龍騎の記憶には一人しかいない。 そして、そのモンスターの主が現れる。 「お前…ライアの手塚海之!?」 「俺はお前を知らない…だが、どうやらお前は俺を知っているらしいな」 エイのようなモンスター…いや、エビルダイバーを引きつれ、ライアが現れる。 さらに遅れること数秒、はやてが路地から現れた。 その事で龍騎がさらに驚く。 「はやてちゃん!何でこんな所に…しかも生身でいるんだ!?」 「え…その声、真司君?そのカッコどしたん?」 どうやらこの二人は知り合いのようだ。 龍騎にしたって知り合いが生身でミラーワールドにいたら驚くし、はやてははやてで知り合いがライダーになってミラーワールドにいたら驚くだろう。 「ああ、もう!この際事情の説明は後だ!とにかくコイツを何とかするぞ!」 全員それで納得し、臨戦態勢を取る。 戦闘再開である。 次回予告 「「食らえ!!」」 「他のライダーにも、教えれば止められるかも」 「城戸君、あれはどういう事?」 『戦え…戦え!』 仮面ライダーリリカル龍騎 第五話『龍騎』 戻る 目次へ 次へ